写真が確実に上達する唯一の手段 毎日撮って写真好きになろう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この3連休はツーリングに行かれましたか?

つい先日、当ブログを読んでいただいている方に撮り方のノウハウを公開しちゃっていいの?と聞かれました。確かにノウハウは本来は秘密にするべきかもしれません。しかしバイク写真において、ツーリングの魅力やバイクに乗ることの良さを広める【ツーリング写真】を世に認知させたい…という想いで個人的なノウハウ(大したものではありませんが)を公開しております。

また、その一方で解説を作成することで私自身も勉強になっている、というのもあります。その昔、最初に就職した会社で専門的な分野において顧客相手に講習会をやってほしいと言われました。やがて、その仕事が増えて使いやすいように教科書やマニュアルを自分で作ったものです。教科書やマニュアルを自分で作ると抜けていた知識や間違った知識を見つけられて自分自身が勉強になったものでした。その時の経験で「教えるは教わる」「人に分かりやすく説明できなければ理解していないのと同じ」ということを学びました。

今は読者の皆さまがこのブログの写真解説を読んで、写真がレベルアップしてくれたら良いな…という想いと、私自身へのセルフピグマリオン効果を期待して書いております。




さて今回のツーリング写真解説では、上達するにはどうするのが良いのだろう?というざっくりとしたお話をいってみたいと思います。

上達とは大きく2つに分けて考えると1つは上手に撮れるようになること、2つ目はいい写真を目指す人になること…でしょか。前者の上手になる…はキレイに撮る事、整った構図や美しいバランスで撮る事ですが、これはビギナーから見ると憧れかもしれませんが実際には数年やれば誰でも達成できることです。ここを目標にするとキレイな写真が撮れるようになった途端「上手に撮れるようにはなったけど、何か違うな…」と感じてしまうものです。

2つ目の【いい写真を目指す人】を常に心のどこかに置いて写真を楽しみましょう。いい写真とは常に写真を見る側が主観的に決めるもので、撮る側にとっては永遠のテーマです。キレイに撮る事、上手に撮る事とは別次元であり極端に言ってしまえば下手だけどいい写真、酷い画質だけどいい写真も有りえる訳です。

EOS30D F16 1/100 ISO100

写真といえばカメラで撮るのですから、つい関心の対象がカメラやレンズにいってしまいますね。しかしカメラの知識はご自身のカメラを使いこなすことや基本的な構造や理論などを勉強したら、それ以外のことはさほど重要ではありません。

関心の対象はカメラやレンズではなく常に写真にしましょう。写真が好きな人になる。写真を撮ることの楽しさ、写真作品を生み出すアーティストのような自分の発見、写真とともに旅することで変わるツーリングスタイル、写真を見ることが好きな人…

写真に対する想いは人それぞれで自由です。記録としての写真、芸術としての写真、楽しさの追及、どれにも共通して言えるのは見る人がいてくれて自分が表現者になれることでしょうか。

しかし見る人の存在を強く意識しすぎると承認欲求が強く出てしまい良く見せよう…という見栄のような写真を生んでしまうので注意が必要です。

写真はレポートのような記録写真や旅行の記念写真を除き、人にみせて喜んでもらえるような写真を撮る場合、個人の発表となりますので少なからず恥を覚悟でやらなくてはいけません…。

自分がツーリング先で出会った風景、見つけた被写体、それらに対して個人的に感じたことを写真にしたい…これをやるために構図やら露出やらといった撮り方が存在します。しかしやり方によっては撮り方はこだわらず敢えてナチュラルに撮ったという表現方法もあります。




自分が出会ったものに感動して、それをこんな風に写真にしてみました・・ってこれって考えようによっては発表するのは恥ずかしいものです。誰かが撮った写真がインスタなどのSNSで話題になると、こぞって同じ撮影スポットに行って全く同じ構図で撮るのは恥ずかしい事ではありませんけどね。

個人の作品の発表とはそれくらい、ある程度の恥をかくことを覚悟の上でやらなくてはいけないと思います。シャイな性格の人でも写真は大胆に発表しましょうね。

CASIO エクシリム EX-10

上達の過程とは撮って失敗しての繰り返しの中で「あっそうゆうコトだったのか」という気づきを幾つも得ることです。それは被写体に対する理解であったり画角の感覚であったり、露出の概念であったりと実に様々あります。

人間は失敗からしか学ぶことが出来ないと、どこかの偉い人が言っていましたが写真については成功から学ぶことも多いです。後になって見てみたら我ながら良く撮れたな、と思える写真をたまに手に入れるものです。それは嬉しくウキウキしてしまい何度もその写真を眺めては友達や家族見せたりするはずです。

そのよく撮れたお気に入りの一枚は、上達の重要なカギとなります。その写真を撮ったときの実際の様子やその日のツーリングのことも深く記憶に刻まれるからです。




EOS6D mark2

いつも私が大切にしていることはイメージです。カメラの電源を入れる前に頭の中で描く空想の写真です。こんな風に撮りたいな、きっとこんな風に写るはずだ。というイメージです。目の前の光景は眼球という体のパーツが情景や被写体を脳に信号として送っている訳ですが、写真はこれとは異なって二次元の静止画です。

この様子をシャッターを切って写真にすると、どんな風になるか?このイメージがとても大切です。

イメージを脳内に描く想像力、構図を作る足、被写体の特徴や魅力を解明する目、いい写真を手に入れたいという情熱と行動力…そして写真が好きな人であること。これらを育むには兎にも角にも写真をたくさん撮るしかないと思います

いつも写真を撮って写真を身近に生きることで、理解を深め感覚を養うのでは…最近、そんな風に思います。

以前も書きましたがツーリングに行く時だけ、休日だけに写真を撮っているのではなく、いつでもコンデジをポケットに忍ばせて、通勤路や仕事の休憩時間なども利用し毎日、何かしらの写真を撮るようにすると、みるみる上達していきます。

皆さまもぜひ毎日スナップを撮り、写真を身近に日々を送ってみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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庶民の経済力でBMW 空冷R1200GSを維持する方法 R1200GSの維持費

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3連休の中日ですがツーリングに行かれてますでしょうか?南房総の方は災害の影響でまだまだツーリングという雰囲気ではありませんが…一日も早く通常の生活に戻ってほしいと願っております。さて今回はツーリング写真、バイク写真の解説はお休みして、私の愛車BMW 空冷R1200GSの話題をいってみたいと思います。

当ブログにバイク写真や北海道ツーリングがお好きで見に来られる方が多いと思いますが、作品に登場するBMW R1200GSがちょっと気になるな…でもBMWの維持費って高そう、故障とかも大丈夫なのかな?といったBMWバイクに関わる維持費などの疑問について書いてみたいと思います。

維持費と言えば自動車税、自動車保険、車検費用などが最低かかってくる固定費ですが、これは自動車税が年間6000円。自動車保険は20等級でしたら16000円くらいです。車検については以下に詳しく触れますがユーザー車検で約2万円、ディーラー依頼で10~20万円(内容によりけり)です。

あとはガソリン代ですが燃費はカタログ値で23.2km/L(90km/h定速走行)で実測は18~21km/Lくらいを安定してマークします。もちろん乗り方にもよるとは思いますが、ツーリングメインでしたらこれくらいです。2019年現在、比較対象としてホンダのサイトを確認したところCRF1000Lアフリカツインで32.0km/L、NC750Xが42.0km/L、CB1300SBが26.8Km/Lです。これらホンダ3車種は60Km/h定速走行での値ですのでCB1300SBと同じくらいと考えて良いと思います。

私の車、ルノーカングーもそうなのですがヨーロッパ車の多くは燃料が95オクタンで設定されていて日本で使用する場合はハイオクを推奨されるものです。R1200GSの場合はBMS-Kという燃料制御により、中期型(2008年モデル)以降についてはレギュラー、ハイオクのどちらも可能です。しかし燃料の品質の観点でハイオクガソリンを使用した方が好ましいです(最近は聞きませんがごく稀に粗悪な燃料もあるため)。

次に点検や消耗品に関わる維持費ですがディーラーにお願いした場合と、自分でやった場合の比較を書いていきたいと思います。

・オイル交換

まずエンジンオイル交換の場合、BMW純正オイルとBMW純正オイルフィルターを交換してもらい、工賃を含めた金額はBMWディーラーの場合およそ15000円くらいです。一方、自分でオイル交換をする場合、コスパで有名なシェブロンシュプリーム20W-50を使用、オイルフィルターはMANNなどの市販品を使い合計で3500円程度です。(シェブロンシュプリーム20W-50 ネット通販でおよそ600円/1クォート)

ミッションオイルの場合はBMWディーラーだと大体工賃込みで5000円自分で作業する場合はカストロールUNIVERSAL80W-90の1L缶が1150円。800㏄しか使わないのでこれだけ。

リアファイナルドライブのオイル交換はディーラーだとオイル代1411円+工賃5000円で6411円。自分でやるとミッションを交換したときの余り200㏄で足りてしまいます。一応計算するとUNIVERSAL80W-90の1L缶1150円÷5で230円くらいです。




・タイヤ交換

タイヤ交換については銘柄によってずいぶん差があります。コンチネンタル、メッツラー、ミシュラン、ピレリーなどはモノによって高いです。コスパの良いタイヤはシンコーです。高いタイヤでもBMWディーラーのタイヤ交換キャンペーンのタイミングでやると5万円以内で収まる場合もあります。通常は前後交換してタイヤ代+工賃で6~7万円程度です。

自分でネット通販で購入し工賃の安い持ち込みOKなお店に持っていくとお得です。シンコーのE705であればネット通販で前後購入して15000円くらい。持ち込み交換工賃でやってもらってトータル3~4万円です。

タイヤはオフロード対応のブロックパターンは4000~8000㎞程度しか持続しない物が多く、オンロード向けのタイヤであればその倍以上は持続します。R1200GSに限った話ではありませんがアドベンチャーバイクを買ってオフロード指向で楽しむぞ!という方は維持費の上でタイヤ代を忘れずに考えておきましょう。

持ち込みタイヤを交換してくれるショップは最近になって増えました

・法令点検

法令12か月点検または法令24か月点検はその名の通り、法で義務付けられている点検です。国土交通省が定めた道路運送車両法第四十八条に準じて定められた項目の点検ですが皆さんご存じですよね?ただ法令点検を行わなかったからといって罰則規定がある訳ではないので、やっていない人も多いというのが実態です。

この点検をディーラーでお願いした場合と自分でやる場合の費用を比較してみましょう。

まずディーラーに点検に出すメリットですが、ブラックボックス化されたCPU系、電装部品系統、制御系統やセンサー類など、一括でチェックできる専用の診断機がディーラーにあります。以前はGT-1というものでしたが現在はMOSS-PCといいます。

このMOSS-PCをR1200GSに接続して診断をかけると、故障コードの検出や履歴、BMSフォルトメモリー、ABSコントロールユニットの故障コードと履歴、アイドリングの自動調整、ダイナミックメンテナンススケジュールの管理などが可能です。大変信頼できる素晴らしいシステムであるのは間違いありませんが、何も問題がなければ特にメリットもありません。問題が無かったことの確認という意味で価値があるのかもしれませんが…。

ディーラーでの1年または10000km定期点検は点検基本料金(MOSS-PCの診断、ケミカル費用、産廃処理費用など含む)25000円くらいです。

アイドリングは調整しなくても狂う事は稀ですし、そろそろディーラーに点検に出してください、というメッセージがメーターに表示されるダイナミックメンテナンススケジュールは表示を気にしないなら別にリセットする必要もありません。

ダイナミックメンテナンススケジュール そろそろディーラーに点検に出してください…という表示

ディーラーに点検を依頼するもう1つのメリットはヘッドのバルブクリアランスの測定と調整があります。R1200GSは空冷ヘッドな訳ですから、クリアランスにはシビアなものです。しかし私はR1200GSを2008年に購入した当初から7年くらいはディーラーさんで見てもらっていましたが、バルブクリアランスが大きく狂っていた事は無く、いまはもうバルブクリアランスはみなくて良い!と結論付けました。

あとはスロットルの同調とか燃料ホースの交換とか、オルタネーターVベルトの交換などありますが、必要になったときにその部分だけディーラーさんにお願いするのが費用を節約するコツです。バルブクリアランス調整は約9000円程度、オルタネーターVベルト交換は7000円くらいです。燃料ホース交換なども高くはないです。

あとは法令に準じた項目についてはパッドの残量確認やプラグやバッテリーの消耗具合、サスペンションやマフラー等に異常がないかなど、ユーザーで出来てしまうものばかりです。もちろん異常があれば別ですが異常がないかの点検だけならユーザーでも簡単なのです。

ディーラーに法令点検に出すと整備内容や交換部品によって違いますが5~10万円の費用が発生します。

2008年 R1200GS 中期型 カラーはオリジナルペイント

点検記録簿がつくのもディーラー点検のメリットですが、これは自分で整備した場合はつきません…。私の場合は作業内容や交換部品、走行距離などを詳細にFacebookに記事にして保存しています。ただの記録として公開範囲を「自分のみ」にしておけば人に見られませんし、後で過去の整備履歴もFacebookで簡単に検索できます。

・バッテリー交換

バッテリーも消耗品の代表選手ですね。目安としては2年で交換ですが使用状況によってだいぶ変わってきます。CPUや電子制御に依存したR1200GSですので弱ったバッテリーを騙しだまし使うのは絶対にやめましょう。

ディーラーでバッテリー交換をお願いするとおよそ2万円。自分でやればネット通販で6000円程度で入手できます。交換方法はとても簡単です。

参考記事 R1200GS バッテリー交換方法




・その他の部品交換

部品交換についてはBMW純正部品にこだわってBMWディーラーで交換してもらうか、アフターパーツメーカー製をネット通販で購入して自分で作業するかの比較をしてみたいと思います。

まずブレーキパッドの例です。例えばリアですと純正ブレーキパッドは9000円。フェロードやベスラなどのアフターメーカー製で4000から6000円程度。私が先日買ったチョット怪しいCyletoでしたら1200円程度です。

ブレーキディスクローターはBMW純正品で前後揃えて交換すると工賃と合わせて約15万円もかかります。例えばリアディスクローターのBMW純正は約3万円ですが、Arashiという同じく少し怪しいブランド製でしたら約5000円で購入できます。CyletoのパッドもArashiのディスクローターも愛用していますが性能、信頼性ともに問題ありません。

ブレーキパッドの消耗は国産車とはだいぶ違い、リア4万キロ、フロントで5万キロも持続しました(私の場合ですよ)。ディスクローターはリアで7万キロ、フロントは8万キロで限度値になりました。国産車はパッドを削ってディスクは削らずという感じなのでパッドは1万キロくらいで交換となりますが、BMWの場合はディスクも削るようです。どちらが経済的なのかは走行距離をたくさん走るか、あまり距離を走らないかで変わってきます(5万km以内で乗り換えてしまう人はとっても経済的)。

スパークプラグはR1200GSの場合はツインスパークで2気筒ですので4本必要です。DOHCヘッドの後期型でNGK MAR8B-JDS 4本で8000円程度、中期のSOHCの場合はNGK DCPR8EKCで4本で2800円程度です。

自分でやれば工賃は0円。部品はネットで最安を購入できる。

後期DOHCヘッド用のMAR8B-JDSは高いですが電極が2極構造なのでメーカー指定の交換目安は40000km毎となっています。実際に私のR1200GSアドベンチャーは40000km使用しましたが問題ありませんでした。一概に高いとは言えませんね。

・車検継続検査

車検の継続検査はディーラに依頼した場合、車検代行費用+車検整備基本費用で55000円です。お店によって少し違いがあるかもしれませんが、私が過去に依頼したときはこの値段でした(10年くらい前は40000円くらいでしたが…)。

そして車検のタイミングで消耗品や問題があった場所の整備などをすれば、その部品代や調整費がかかってきます。

標準的な内容で合計は10~15万円くらいでしょうか。車検と同時に前後のタイヤ交換でもすれば軽く20万円オーバーです。

一方、ユーザー車検として自分で陸運局で通す場合は最低費用として自賠責保険料、重量税、検査費で2万円あれば足りてしまいます。

R1200GSのユーザー車検の通し方はこちら

もちろんユーザー車検の場合でも事前に整備をしなくてはいけませんので、その整備に必要だった消耗品や油脂類の費用は必要となります。しかし車検の場合は灯火類やブレーキ機能、オイル漏れなどを重点的に見られるため、車検のための整備という意味ではテスター屋さんに払うヘッドライトの光軸調整(2000~3000円程度)くらいと言えます。

ミッションオイルを注入しているところ。サクションガンはAmazonで1500円でした。




・まとめ

ディーラーに整備をお任せする場合、一度の点検で5~10万円、車検であれば10~15万円。オイル交換なら1.5万円、バッテリー交換なら2万円…。

これを極力自分でやることで、整備の基本作業費、車検代行費などは0円に。純正部品やメーカー指定オイルなどにこだわらなければ部品費用や油脂類の費用は1/3から1/5程度まで抑えることが可能です。

少しの手間と時間、トルクスレンチやフィルターレンチなどを購入する初期投資が必要になってきますが、BMWの大型バイクを維持!という最初のイメージよりははるかに現実的な維持費だと思います。

もちろんディーラーにお任せするのも悪いことではありません。BMW認定マイスターの手による厳しいチェックと専用の診断機を使い、高度な整備を受けられる安心感は絶大ですし、お任せするなら自分は楽チンなのですから高いと感じた整備費用は正当な対価と言えます。

私の場合は一年の走行距離を1万キロ以下と仮定して、年間でかかる維持費は常に10万円以下です。

重大な故障が発生してディーラーの保証も受けられない…という最悪の事態は確かにありえます。それは故障個所は大体は定番化されているので、事前に中古パーツを入手してストックさせておくのも賢いやり方です。空冷R1200GSはとても売れたヒット車種なので、中古の部品流通量も多くこれからはもっと増えると予想されます。中古パーツが入手しやすいのは大事なことです!そういった意味でも維持しやすいBMWと言えそうです。

R1200GSの泣き所であるリアファイナル。ここはASSY交換で30万円コースなので事前に中古品を入手してストックしておく。

最後に重要なポイントなのですがR1200GS特有の構造を理解して日頃から丁寧に扱ってあげる、という事です。例えばクラッチは普通のオートバイと違ってミッションが別室構造になっている乾式単盤クラッチです。むやみに半クラッチを多用すると、あっというまに摩耗して交換時期が来てしまいます。ディーラーでのクラッチ交換はディスクだけなら15万円コース、クラッチカバー交換やオーバーホールになると30万円コースです。しかし構造を理解して日頃から丁寧にクラッチを繋いでいれば15万キロ以上は持続してしまうものです。私の2008’R1200GSも8万キロオーバーですが、まだまだ大丈夫ですよ。

これから中古車で空冷R1200GSの購入をご検討されている方に参考になればと書いてみました。究極のツーリング写真では整備に自身の無い人でも安心して整備に挑戦できるように詳細に整備方法を記事にしております。

また機会をみて空冷R1200GSの中古車を買う時のポイントなども記事にしてみたいと思います。

今回はこの辺で!!!

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教習所では教えてくれない☆バイク安全ノウハウ集9~16

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがバイクの保険ってどうされていますか?私はR1200GSの購入店で加入したBMW Motorrad自動車保険(三井住友海上)に加入しているのですが、そろそろ満期なので少しでも安くするためダイレクト系なども検討してみようかと思いました。

特にバイク保険として評判の良さそうなチューリッヒのバイク保険はロードサービスが100kmまで受けられることと、携行品特約としてカメラ等の破損を保証してくれるサービスが魅力的です。

しかし携行品特約は5万円または10万円までで私の所有するカメラ機材としては少ないです…もちろん出ないよりはマシですが。それよりロードサービスの範囲が100km以内と限定されているのに対し、BMW Motorrad自動車保険は距離の明記がなく「最寄りの整備工場まで」とあるので、恐らく無制限なのだと思います。近場なら100km以内でも安心ですが北海道とかだと100kmでBMWのバイクを修理できるバイク屋があるか微妙です。

私の等級は最高といわれるノンフリート20等級なのですが、これでBMW Motorrad自動車保険で16000円くらい、チューリッヒでそれより2000円くらい安い程度でした。うーん、どうしよう。悩ましいですね。




さて、以前に私のバイク歴30年という拙いキャリアからバイク安全、ツーリングノウハウのあらゆる事を「教習所では教えてくれない☆バイク安全ノウハウ」として記事にしましたが、今回はそれの第二弾でございます。

前回までの 1~8はこちら

最近になって新たな読者様が増えたこと、データ解析から20代の方も多いことを受けてこんな事を始めた次第です。では続きの9からどうぞ。

9.晴れた日でも鉄の蓋と白線はよけて走ろう

マンホールや橋などの継ぎ目など濡れた鉄板、白線などのペイントは非常に滑りやすく、バイクには危険であることは教習所でも教わりますよね。しかし雨の時だけ気を付けて走る…ではミスが発生したときに転倒や事故になりかねません。晴れている日でもマンホールや白線を踏まないよう走る習慣をつけましょう。いつも避けて走るようにしておけば、ついうっかりマンホールに乗ってしまった!という事も少なくなるなずです。

10.どす黒いシミはオイルだ!

路面の一部が濡れていたら…滑るかもしれないので可能であればよけて通りますよね。水は光沢があってすぐに分かりますが、アスファルトの一部がどす黒いシミになっていたら何でしょうか?

…それはオイルかもしれません。水とは比較にならないほど滑り大変危険です。今どきオイル漏れしている車なんてないように思えますが、意外と交通量の多い国道とかでは大型車などから漏れている事があります。

どす黒いシミを見たら絶対に乗らない。気を付けましょう!

EOS6D Mark2

11.落下物を想定した車間距離と走行ライン

道路を走るときに前走車と十分な車間距離を保つのは常識ですよね。もしバイクが前の車の後ろにピッタリと付けたらどのような危険があるでしょうか?

車の運転をされる方でしたら誰でも経験があると思いますが、路面にゴミ等の落下物があった場合に高さのない物だったら無理に回避するよりは、またいでしまおうと車体の下を通して回避したことはないでしょうか?

もちろん車はその回避方法で問題ありません。しかし、その車の後ろを走っているバイクからすれば、突然前の車の下から落下物が出現するので驚くものです。

前走車との車間をつめてしまうと、こういった突然の事態に対応が遅れてしまいます。バイクは前の車から見るとヘッドライトも常時点灯ですし圧力的に感じるものです。マナーやトラブル回避の観点からも車間距離は十分に保って突然の落下物に注意しましょう。

12.キャンプ道具は低重心がキホン

キャンプツーリング、楽しいですよね!私ももう長い事やっていますが飽きることなくキャンプツーリングをしております。しかしキャンプ道具を積載能力の限られたオートバイに積むのは、意外とノウハウが必要とされます。

メーカー時代にツーリングバッグの開発をしていた頃、さまざまなテストやデータをとっていましたがキャンプツーリングでの平均的な荷物の重量は10kg前後だと思います。もちろん個人差はかなり有ると思いますが、テントや寝袋などの装備から着替えや食材やビール…そしてバッグ類自体の重さなども含めれば、なかなかの重量です。

メインの積載はリアシート上になるのが一般的だと思いますが、なるべくサイドバッグやパニアケースなどで両サイドに振り分けて、ペグ、テーブル、チェアなどの重量のあるものを低い位置に積載させましょう。

積み上げて重心が高くなると取り回しでフラ付くだけでなく、走行中に不測の事態を回避するときに安定が悪く、最悪は積み方が悪いのが原因で事故になることもあります。




13.真冬の冷えたタイヤは想像以上に滑る

真冬の冷え込んだ日。走り始め、または休憩の直後など冷えたタイヤは想像以上にグリップしません。とくにハイパワーなスポーツ車やトラクションコントロール(TRC)がない車種は注意が必要です。低速であっても少しラフにアクセルを開けると、ハイパワー車ほど冷えたタイヤを派手に空転させて、そしてグリップが回復した瞬間に激しく路面に叩きつけられます。

高速道路の長時間走行でも前輪だけが走行風で冷えていく現象があります。私はタイヤ空気圧と温度をモニターする製品を愛用しているのですが、実際に冬の高速道路の走行でみるみるフロントタイヤだけが冷えていくのを確認しました。

これにより高速のインターなどのカーブでフロントから呆気なくスリップダウン…実はよくあるケースなんです。気を付けましょうね!

EOS6D Mark2

14.日陰の凍結とトラックが落とした雪に注意

冬ネタが続きますがやはりバイク乗りにとって冬の方が危険が多く潜んでいるのは事実です。山間部は標高が高いぶん気温も低いので路面凍結には細心の注意が必要ですが、平野部であっても決して油断はできません。

とくに夜間に雨の降った翌日の朝などは日陰の凍結に気を付けましょう。降雪地帯でなくても長距離トラックが雪国で屋根に積もらせた雪を、カーブで落としていくこともあります。油断は禁物です。

15.前走車の追い抜きは脇道や後方も確認

前走車をオーバーテイクしたい場合、対向車の有無以外にも注意すべきことはたくさんあります。まず前にいる今から抜く車のチェックです。遅いということは右折する場所を探して迷っている人かもしれません。運悪く、こちらが追い越しを開始した瞬間に右折したいポイントを発見して急に右折を開始するかもしれません。前の車がなにをしたいのか?どんな状態なのかをよく確認しましょう。

追い越しをかけるとき、反対側車線を走る訳ですが脇道から車が出てこないか?脇道があるような場所では追い抜きはやめましょう。車は脇道から左折するときに右は確認しますが左も確認する人は少ないです。まさかバイクが来ているとは思ってもいません。

もちろん後方もよく見ましょう。後ろから派手にゴボウ抜きを企む他車がきているかもしれません。




16.タイヤの点検と空気圧チェックは怠らず!

タイヤは命を乗せているので日常的に点検するのは誰でもご存じだと思います。しかし空気圧や残溝の管理以外にも表面のヒビ、キズ、製造年月などもよくチェックしてみましょう。スリップサインが出るまで十分な残溝があってもキズやヒビが発生していると高速道路で突然バースト現象を起こしたり、本来のグリップを発揮できず予測できないようなスリップを誘発します。

小さな傷からスローパンクなんてタチの悪いトラブルも存在します。また銘柄によって冷えている時にやたらグリップしないタイヤや、ウェット路面が苦手なタイヤなど色々あるので、ご愛用のタイヤの特性も把握しておきましょう。

タイヤの製造年月はサイドに4桁の数字で表記されています。例えば1824と記載があれば2018年の24週目(6月)に製造されたタイヤということです。製造から2年以上が経過したタイヤはコンパウンドなどの成分が徐々に硬化していき、本来の性能や品質を保てなくなります。

危険な事態が発生する前にタイヤに対する意識を高めていきましょうね。少し神経質が過ぎるくらいで丁度良いと思います。

教習所で教えてくれない☆バイク安全ノウハウ 9~16でした。

今回はこの辺で!!

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レンズを使いこなして脱☆ビギナー!望遠レンズ、超広角レンズの使い方

前回からバイク写真、ツーリング写真における広角レンズや望遠レンズといった焦点距離の異なるレンズの使い分け、実践的な応用方法を解説しております。今回はその続きでございます。

前回までの解説はこちら

・望遠レンズ 150~300mm

望遠レンズは言うまでもありませんが遠くのものを大きく引き寄せるレンズです。写せる範囲は狭く奥行方向もギュッと圧縮されるので遠近感が薄れて平面的な写真が出来上がります。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮る場合、空間が圧縮された勢いがそのまま写真から「これをみろ~」という感じが出て圧力感があります。50mmレンズがナチュラルな印象になるのとは対照的です。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

まずは遠景に存在感を持たせたい時の使用例です。

この作品では夕陽に染まりゆく富良野岳を200mmで引き寄せて撮りました。撮影場所はかみふらの八景であるパノラマロード江花なので通常は道をメインに撮りますが、富良野岳が夕陽に染まりゆく様子が美しかったので、こちらをメインにする目的で望遠を選択しました。こういったシーンを標準や広角で撮ってしまうと画面内の割合の多くは山でも道でもなく両サイドの樹木や空も多く入ってしまい、主題を明確化しにくいものです。

望遠レンズを使用してバイクと景色を撮るにはバイクと距離がとれるスペースが必要になってきます。この時のカメラディスタンス(カメラからバイクまでの距離)は100m前後だっと思います。望遠レンズとは下がれるスペースが必要になることを覚えておきましょう。




EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L IS

続いてこちらの作品はもう1つの望遠レンズの使い方です。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮った1枚です。黄色いお花オオハンゴウソウは写真の印象ほどたくさんは咲いていませんでした。200mmレンズという狭い画角を使用することで花が特に咲いている部分を限定的に切り取りました。また望遠レンズの圧縮効果を利用して花の密度を上げることにも成功しています。

それとバイクから後ろのボケ具合に注目です。望遠レンズのボケやすい特性を生かして主題が魅力的になるよう、深度で印象をコントロールできるのも望遠レンズの魅力です。やや高度な話ですがこの写真では意図的にピントピークをバイクより少し手前にしています。

☆ポイント☆狭い画角を利用して限定的なフレーミングを作る、密度を上げる、ボケやすい特性を生かしてボケ味、深度で表現できる、この3つを覚えて上手に望遠レンズを使ってみましょう。

・番外編☆超望遠レンズ 600mm

ここから先は良い子はマネしないで!!の世界である番外編です。私が個人的にやってる極端な画角のお話をご紹介したいと思います。誰もこんな極端なレンズはツーリングには持って行きませんからね…。オススメではありませんよ。あくまでネタ…ご参考程度に。

まずは超望遠レンズの600mmです。通常はこの焦点距離は野鳥などの動物写真に使うものです。メーカーからもキャノン純正では100万円以上するものしかラインナップに存在せず、いかに特殊用途か分かるかと思います。

しかしSIGMAとTAMRONが150-600mmズームを10万円代で製品化しており、それが好評なのを受けてキャノンも150-600mmズームを開発中なのでは?という噂話は聞こえてきます…(2019年9月の時点で)私が愛用しているのはSIGMA150-600mmF5-6.3DG OS HSM/Cで600mm超望遠であることを考えると軽量でバイクツーリングでも何とか持っていけてしまう優秀なレンズです。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

で…その600mmクラスの超望遠レンズを使ってツーリングでどんな写真を撮るのか?ですがこんな写真です。主に北海道にあるような長い直線路で使います。前述の望遠レンズの解説で空間が圧縮されるので花などの密度を上げるのに効果的…と書きましたが、600mmといった長い望遠だと途方もない空間を圧縮してしまうのです。空間には微細なチリや水分などの粒子があり、それを数百メートルと集める訳なので写真は一気に異空間です。

上の作品では×2エクステンダーを装着して実質1200mmの焦点距離です。北海道の有名な直線路 エサヌカ線の中で逃げ水を泳ぐR1200GSアドベンチャーを切り取ってみました。空と地面の境界がなく現実とは思えない光景を斜め構図でさらに演出しました。カメラディスタンスは1000mくらいはあって、おそらくライダーからは三脚を立てて撮影している私が見えていないと思います。




・番外編☆超広角レンズ 14mm

次の番外編のレンズは超広角レンズです。究極のツーリング写真の熱心な読者の方でしたらもうお馴染みかもしれませんが、私が長きにわたって愛用しているキャノンの超広角単焦点EF14mmF2.8Lを使用しています。

超広角というと特殊用途の1つとして魚眼レンズがありますが、ここでは魚眼レンズではない超広角レンズです。

超広角レンズは前回に解説した広角レンズの特徴をさらに過大した特性です。歪みが強烈になるのでバイクを大きく撮れません。そして目の前の被写体の何もかもを小さくトバしてしまい、途方もない遠近感が生まれます。

順光でとればすぐに自分の影が画面に入ってしまいますし、被写体に寄ることも難しく何かと手ごわいレンズです。

主に星景写真やウロコ雲の広がる空などを撮るときに使います。雄大さ、解放感などを表現できるツーリング写真としては飛び道具的なレンズです。

左:キャノン EF70-200mmF2.8L IS 右:SIGMA150-600mmF5-6.3DG

 

いかがでしたでしょうか?2回の投稿にわたって広角、標準、望遠レンズと各焦点距離におけるツーリング写真、バイク写真としての使い方を解説してみました。これらはあくまで参考というか目安です。広角レンズでも臨場感のある写真は撮れますし、望遠レンズでも景色の雄大さは表現できると思います。今回はあくまでレンズの使い方がまったく分からないよ…とお悩みのビギナーの方を対象に書いてみました。

その撮影シーンでどういったレンズを選ぶのか?「どれが正解なのだろう?」と考えるのではなく「自分はどうしたいのか?」と考えてみると、少しずつ分かってくると思います。

各作例でも書きましたが「夕陽に染まる富良野岳が美しかったので望遠レンズを…」といった具合に情景や被写体に対して、作者が良いと思ったこと、感動したことを表現するための手段の選択なのです。正解探しではなく自分がどうしたいのかを考えてみましょうね。




だいぶ以前に構図が難しければまず望遠レンズを使ってみましょう、望遠レンズは余計なものを画面外に除外し、主題を明確化しやすいですよ…という解説をしました。しかしいつまでも望遠レンズばかりを使う訳にはいきません。前述した通り、望遠レンズで撮った写真は突き出るような迫力がありますが、そういった写真ばかりでは見る方も違和感を覚えます。

たくさんの経験を積んで焦点距離の感覚を養い、被写体の魅力を感じる心を磨いてみましょう。そうすればファインダーを見る前に「ここではこんな風に撮りたい」というイメージが頭の中に描けるはずです。

ネットで検索するとレンズの特徴やボケを楽しもう、といった情報は多く出てきます。しかしそれをどう使うかは最終的に自分で決めるしかないのですね。どこにも正解はないのです。

今回はこの辺で!!!

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レンズを使いこなして脱☆ビギナー レンズ別のバイク写真の作例!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この秋のツーリングの計画は立てられていますか?秋は山の紅葉や爽やかな空模様の写真が撮りたいですよね。標高の高い山岳道路であれば早ければ今月末から色づくのではないでしょうか。

さて今回は<初級>ツーリング写真解説として超やさしい内容で焦点距離別、言い換えればレンズ別におけるバイク写真、ツーリング写真の作例をご紹介いたします。つい先日、バイク写真やツーリング写真のことについてネットで検索したのですが、当ブログ以外のサイトではバイク写真の撮り方について優しく書いているな…と感じたので、私も見習ってたまには優しく書いてみたいと思います。

その第一弾として多くのビギナーの方が悩まれている望遠レンズや広角レンズの使い分け、またはズームレンズの使い方について作例をもとに書いてみたいと思います。広角や望遠って意味は分かるけど、実際にどんな時に使うのか…応用の仕方が難しいですよね。




・広角レンズ 24~35mm

広角レンズとは目でみた範囲よりもワイドに、そして被写体を遠くへ飛ばしてしまうかのような遠近感が得られます。主に景色が主体となるシーンで空や海など広がり感を出す時に出番となるレンズです。

使用レンズ:キャノンEF35mmF2 IS

ワイドに写せる訳ですからこの作例のように近くにある大きい物をなるべくフレーム内に収めたい時にも有効です。

バイクやライダー、または旅先で発見した花といった具合に特定の被写体を決めて、それにぐっと寄って撮ります。そして背景は広範囲になり画面全体に広さや遠近感がある写真が撮れるわけですね。

広角レンズで撮った写真は見る人がその写真の世界に吸い込まれるような印象になります。

使用レンズ:EF24-70mmF2.8L  焦点距離:24mm

画角や機種にもよりますが広角レンズを使用する際の注意点は歪みで、画面の四隅付近に樽型または糸巻き型の歪みが発生します。この部分にバイクや車、建物といった人工物を置くと不自然な写真になります。歪みはソフトウェアーである程度は修正できますが、それでも基本的な考え方として広角レンズでバイクをアップで撮るのは避けると覚えましょう…。(私はやりますけど)

ポイント☆広角レンズは風景の広がり感を表現する風景主体のレンズ。ツーリング写真向きでバイクを大きく撮るような愛車写真には向きません☆




・標準レンズ 50mm

よく50mm標準レンズは写真の基本と言われます。50mmではじまって50mmに終わる…みたいな。ではバイク写真、ツーリング写真として応用的な使い方はどうでしょうか。

使用レンズ:EF28-70mmF2.8L 28mmで撮影 APS-Cのカメラなので換算で42mm。

50mmレンズが「標準」と呼ばれている理由は人間の目の感覚に最も近い画角だからです。この辺りからバイク写真においてはレンズの歪みは殆ど気にしなくて大丈夫です。

自然な画角なので写真を見る人に違和感を与えずナチュラルな感覚で見ることができます。よって標準レンズの最大の魅力は見る人に臨場感を与えることです。

この作品は北海道ツーリングでは有名なスポット、襟裳岬へ向かう海岸線「黄金道路」ですが、写真を見る人も黄金道路でバイクをとめて風景を眺めている気分になれるのではないでしょうか。

その反面、構図などの全体の完成度が低いとたちまち陳腐な写真に陥ります。望遠や広角はその特性から何となく誤魔化しがきいてしまいますが、50mmはそうはいきません。そりゃ手ごわいな…と思ったビギナーの方はまずは50mmの場合、なるべくシンプルな背景の中で撮ってみましょう。

できれば50mm標準レンズはズームレンズの調整幅の中で使うのではなく、50mm単焦点レンズを1本用意すると足で構図をつくる良い練習になります。キャノンユーザーであれば通称撒き餌レンズと呼ばれているEF50mmF1.8STMがコスパ抜群でお勧めですよ。

別途、50mm単焦点レンズをわざわざ買うのはチョット…という方はズームレンズを50mmの位置でテープで留めてしまいましょう。ほんとに良い練習になります!

☆ポイント☆シンプルな構図が作れそうな場所を見つけたら、足で動いて構図を組み立ててみよう。自然な画角は見る人に臨場感を与えナチュラルなツーリング写真が撮れる!それが50mm標準レンズです。




・中望遠レンズ 70~135mm

中望遠レンズは一般的にポートレート(人物)の撮影によく使われます。特定の被写体を歪みなく美しく写せるのが中望遠レンズです。絞りを解放にすれば背景もボケやすく主題の印象を強めることも出来ます。

また適度な圧縮具合を得られるので画面全体に弱めのインパクトを与えるのにも適しています。ではバイク写真、ツーリング写真において中望遠レンズはどのように使えばよいでしょうか…

焦点距離 70mm

まずバイクが主役となる愛車写真に適しています。歪みもなく美しいディティールを丁寧に撮りたい時に適しています(写真のBMW F650GSダカールはディティールの美しいバイクという印象ではありませんが)。

バイクやライダーを主役に撮るとき、背景は雰囲気だけが伝わるようシンプルな背景が望ましいのですが、実際の撮影シーンでは電線や看板など邪魔な物が点在しているものです。そういった余分な物を画面外に除外しやすいのも望遠の特徴です。

では風景主体のツーリング写真では中望遠レンズはどのように使えば良いでしょうか。

使用レンズ:EF135mmF2L

望遠レンズは遠くのものを大きく写せる、という事は誰でもご存じだと思います。言い換えると写せる範囲を狭くする、奥行方向にも圧縮して遠近感を弱めるとも言えます。

中望遠はこの圧縮具合が絶妙で写真を見る人に違和感を与えません。200mm以上の望遠レンズだと「いかにも望遠レンズ」というインパクトが画面から突き出てきますが、中望遠であれば標準に近い自然な感じの圧縮具合を得られます。

☆ポイント☆バイクやライダーが主役になる写真は中望遠レンズの出番。開放で背景をボカして主題を引き立たせよう。風景では適度な圧縮効果と余分なものを画面外に除外しやすいのでビギナーにも使いやすい画角。

長くなったので望遠レンズ、超望遠レンズ、超広角レンズの解説を次回にいたします。お楽しみに!!!

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イタすぎる失敗例☆ミスから学ぶ写真術 星景ツーリング写真の場合

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でミラーレス一眼SONY α7Ⅲの広告でバイク写真がイメージカットに使われていました!という話題を書きました。いま改めてSONYのサイトを見てみましたがSONY α7Ⅲをはじめ最新のミラーレス フルサイズ一眼レフの性能は本当に素晴らしいですね。

写真を志す人であれば多くの人が高画質、高性能は喜ばしいことと思っていると思います。しかしこの部分を少し冷静に考えてみましょう。写真は画質の観点でハイクオリティになることで何が良くなるのでしょうか?写真家や写真愛好家が欲しいのはいつの世も「いい写真」という定義なき理想です。高画質といい写真は必ずしも関係しているのでしょうか?

従来の技術では無しえなかった表現が広がるから…これは間違いないですね。こんな風に撮れたらいいのにな、という憧れが技術の進歩によって実現されるのであれば、何より喜ばしいことです。そういった方は迷わず最新のカメラを購入するべきだと思います。

高画質であることは被写体の質感を高めたり、撮影時に作者が見えていなかったものまで写っていたり、まるで本物がそこに有るかのようなリアルな写真が手に入ります。ここで言うリアルとはリアリズム写真とは意味が違っていて、本物のような写真という意味です。リアリズム写真は1950年代に有名な写真家が提唱し、それに賛同した多くのアマチュアで盛んになった文化のようなものです。

まるで本物のように撮れる…という表現手段が必要か否かを考えてみましょう。写真は正解がなく自由なもので、表現の手法は無限大だと私は思います。いい写真を実現するには追い続けるテーマや被写体への知識なども関係しています。無限大にある表現手法の1つとして「本物のような」があるわけですね。多くの人にとって喜ばしいことですが、全ての人が必ず必要な事とは思えません。

もちろんカメラは高性能なほど良いですし、画質は良いに越したことはありません。しかし写真という芸術分野で考えると、技術の進歩はもう数年前に成熟期をむかえ、過度なまでの高性能を追求している時代に突入したのかな?と考えられなくもありません。

マスコミやメディアがソレで盛り上がっていると、ついソレじゃないと駄目だみたいに感じてしまいますが、写真に対する考えをしっかり持っていれば情報に振り回されることはないと思います。カメラメーカーはカスタマーのあらゆるニーズに応えシェアを伸ばす目的で新製品を開発します。しかしあなたが憧れる写真を実現できる機能が必ずしもその新製品に備わっているとは限りません。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として失敗談を元に人間がミスを犯すしくみ、失敗から何をどう学ぶべきかを考えてみたいと思います。

人間はミスをおかすもの。我々バイク乗りなら誰でも理解していることですよね。「俺は事故らない」とか「私はミスをしない」では想定外を想定できない、ただの浅はかな人です。

かく言う私も当ブログで偉くもないのに偉そうに写真のことを綴っている訳ですが、つい先日に何とも情けないミスをしました。

それは館山市で撮った海岸線での天の川の撮影です。

以前に当ブログでご紹介したカットは私の大好きなレンズ、超広角単焦点のEF14mmF2.8Lで撮ったのですが、この時は天の川だけを少し引き寄せて撮ってみよう!と思いEF50mmF1.8STMを試してみることにしました。

後ろにも十分に下がれるスペースがありましたし、星景をいつもいつも14mmで撮っていてはマンネリとも言えますので。しかし、かつて私は50mmという焦点距離で星空の写真など撮った経験はありませんでした。

何も考えずにいつもの露出設定である絞りは解放、シャッターは30秒、ISO感度は1000~2000くらいで試し撮りしてみました。今になって思うとミスはこの直後からです。

試し撮りした画像をモニターでプレビューしたのは覚えているのですが、チェックが甘く「これで良いな」と思ってしまったのです。本来、星景写真であれば特定の部分を拡大させてブレなどをチェックするべきでしたが、それを怠ったのです。

結果、帰宅して撮った画像をチェックしてみると天の川を大きく撮ることに成功はしているものの、全体が不明瞭でとても採用できるカットではありませんでした。

失敗の原因は極めて単純です。拡大してみるとこのように星が軌跡を描いてしまっているのです。普段、14mmという画角で撮っている分には30秒というシャッターは何とか軌跡を描かないギリギリでしたが、それよりずっと長い50mmで30秒も開けてしまうとこの通り。




これが前回に投稿しましたEF14mmF2.8Lで撮った天の川の写真です。

シャッター速度は30秒ですが拡大して見てもこの通り、星はほとんど軌跡を描かず止まっています。

長いレンズになればシャッターもあまり開けられなくなる事は理解はしていました。しかしミスをおかした上にチェックまで甘いという二重の要因で見事な失敗写真を生んだ訳です。50mmで天の川を撮るならせいぜい5~10秒が限界なのだと思います。

天の川の露出に限らず、写真をやっているとこういったミスはちょいちょい有るものです。うっかりISO感度を戻し忘れていたとか、三脚に固定しているのに手ブレ補正機能を切り忘れたとか、被写体に自分の顔が写り込んでいたとか…。

間違いを犯す原因は幾つも考えられます。思い込み、慣れ、疲労、認識不足、準備不足、どれも事前に回避できたはずの事ばかり。いつも「いい写真」に憧れをいだき傑作を手に入れたいという情熱を絶やさずにいれば抜かりなくやるべきなのに、それが出来なかったのですね。




しかし悔しい失敗は記憶にも深く刻まれます。私はこの失敗経験をもとに二度と50㎜レンズで天の川を30秒で撮ったりはしないでしょう…。

どこかの偉い人が人間は失敗からしか学べないと言っていましたが、想像力を豊かにし意識を高めていれば事前に防げることも多いと思います。これは写真に限らずバイクの運転も、長旅もキャンプも、もちろんその他の事にも言えると思います。

そのためには自分を客観的に分析し、いかにも自分がやっちゃいそうなミスがこれから始まるシチュエーションで起こりえないか予測を立てることです。私は方向音痴がひどいので林道で何度も分岐したときは「そろそろまずいな」と思って一度止まります。現在地をロストして目的地からどんどん離れてしまうという最悪の状況を回避するためです。

自分を分析して予測を立てる。これって地味に重要かもしれませんね。

今回はこの辺で!!

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標準レンズ、広角レンズの基本「被写体に寄る」とは何か??!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日にFacebookのタイムラインを見ていたらこんな広告が入って驚いてしまいました。

一瞬、ヤマハかバイクショップの広告かな?と思いましたがSONYの35mmフルサイズミラーレスα7Ⅲの広告でした。ええぇ~カメラの広告にバイク写真!?目を疑いましたが間違いありません。

SONYが用意したいくつかのサンプル画像の1枚なので、リスティング広告機能として私のタイムラインに関連付けて表示したとは推測できますが、それにしても従来はカメラのカタログに使われるサンプルやイメージカットでバイクが登場するなんて見たことがありません。




通常はポートレート、風景、花、スナップ、スポーツシーン、夜景などが定番でしたが鉄道を差し置いてまさかのバイクの登場。いったいSONYの広報担当としてはバイクを選んだ理由にどのような意図があるのでしょうか?非常に興味深いですね。

大企業ですので何かのマーケティング調査でバイク写真という分野がたまたま目に着いたのでしょうか?私のような何かと企業に狙われている昭和40年男をターゲットにするためバイクに注目したのでしょうか…?

もしかして、どこかで究極のツーリング写真を見て「へ~バイクツーリングで写真、こんな分野もあるんだ」と興味をひいたのかも…いや、それはないか。

とにもかくにも、写真界において認知度の低いバイク写真が日の当たる場所にやってきた瞬間!という感じで嬉しい限りですね。今後、このような事が増えていきツーリング写真が写真界に認知していくよう、私も精進していきたいと改めて思いました。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説として、よく聞く「写真の基本は被写体に寄ること」について簡単に解説してみたいと思います。

EOS6D Mark2

被写体に寄る、とはその字の通りカメラを構えて「これが主題だ」と決めた被写体にぐっと寄って撮る訳ですが、どうしてもビギナーの方は動くことが出来ないので寄れなかった写真を撮ってしまうものです。

寄るとは足で動くこと、体を動かすことでありズームレンズを使って「寄せる」とは同じようで全く違います。以前も解説しましたがズームレンズはファインダーをのぞきながら被写体の大きさや風景の範囲を調整するものではありません。それと同様に「被写体に寄る」を実行するときに使うものでもないのですね。

しかし動けないビギナーの方でも被写体に寄る方法は極めて簡単です。上の作例をご覧ください。この写真の主題である漁船の船首の部分に注目です。少し切れているのがお分かりいただけると思いますが、主題に寄るときの目安とはこのようにフレームに被写体がかかるくらいという事です。

どうしてもビギナーの方は被写体を枠の中にきちんと収めなくては、という意識があるようですが被写体を枠内に収めるのが正しい、という考えは無くしていただいて大丈夫です。




広角レンズで撮った写真とは、写真を見た人が写真の世界に引き込まれていくような雰囲気をもっています。その雰囲気に合わせて構成するという意味で被写体に寄るは有効です。逆に望遠レンズで撮った写真は写真から「これをみろー」とばかりに突き出てくるような雰囲気を持っています。この場合は寄せて撮る世界なので、無理をして被写体に寄る必要性はありません。

被写体に寄るは標準以下の広角での話で主に28~50mmくらいと覚えて頂いて良いと思います。もちろん例外的なシーンはありますので絶対ではありませんが。とにかく広角で特定の被写体を狙うシーンでは足で一歩、前に寄って被写体の一部を枠にかけてみましょう。

きっと当初、魅力的だと感じた被写体がそのイメージの通りに撮れるはずです。

被写体に寄る、確かにキホンかもしれませんね。

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単独行☆ソロツーリングと写真の関係

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年の9月は3連休が2回もありますが初秋ツーリングの計画はもう立てられましたか?私の仕事は暦が関係なく祝日や日曜日も仕事なのですが、今月は少し多めに連休をいただきました。

有給休暇を必ず5日以上は取得するとか、副業を認めるよう企業に働きかけるとか、日本の働き方改革で国民の多様性を…というお上の方針ですが、私のような人間もこのような恩恵にあやかり以前よりは休みが増えました。しかしせっかくの休日を何もしないで寝て過ごしては多様性は出ませんし、何より人生の折り返し地点を過ぎた年齢としては時間が勿体なく感じます。

たとえ天気が悪くても何もしないでじっとしてはいられません。何かためになること…自分でも自分以外の誰かでもよいので何かためになることに時間を使いたいですね。

写真に磨きをかけること、これも私にとって重要です。アマチュアで活動しているので、有給休暇を写真活動にあてたところで経済効果は無いかもしれませんが、それでも未知の可能性を信じて私は写真をやっていきたいと思います。




さて今回はツーリング写真の撮り方の解説はお休みしてソロツーリング、単独行、一人旅など、なにかと最近ブームの【おひとりさま】に関わる話題をいってみたいと思います。

夕刻の帰路

最近になってソロキャンプとかソロツーリングとか、何かと単独行が注目をあびるようになりましたね。特にソロキャンプはキャンプブームの勢いに加え、あの芸人ヒロシさんのYoutubeが人気を博し、ソロキャンパーは一気に市民権を得た感があります。私がキャンプを始めた15年くらい前は、うっかりファミリーやグループで賑わっているキャンプ場に行ってしまうと冷ややかな視線を浴びたものです。

いま多くの人が一人で行動することの良さに気が付き始めたのでしょうか。一人は寂しい…友達いないみたい…これはもう時代遅れですね。

もちろん友達や恋人や家族と一緒に行動する方が会話もはずみますし、楽しい時間を共有する喜びがあります。しかし人それぞれ持って生まれた個性がある訳で寂しいのは苦手だ!ワイワイ楽しいのが一番!という人もいれば「たまには一人にしてくれ」という人もいるのですね。

性格からして寂しいのが苦手…という人が無理をしてソロツーリングやソロキャンプに挑戦する必要はないと思います。ただ自由が好き、一人でも寂しくはない、という人はぜひソロツーリング、ソロキャンプに挑むべきだと思います。

一人で行動することで景色に感動したり、旅先での出会いに感謝したりもできます。旅先での出会い…そうこれって地元の人や他の旅人の視点で考えると、あのライダーは一人旅をしている人だから話かけた、親切にできた、というのがあると思います。グループでツーリングしているとなかなか出会いはないと思います。どうしても集団には近寄りがたいのが人間の心理ですから…。

一人で旅することで自分のペース、もちろんバイクを走らせるペースもありますが旅のペースや休憩のスパンも全て自分の自由です。行先や帰るタイミングも気まぐれで決定できます。予定の目的地に早めに着けば、もう100キロ走って岬を目指しても良いですし、気分が乗らなければ途中で家に帰ってもOKな訳です。

焼けるような夕陽が期待できそうだったら、美味しいお店や温泉はやめて食事はコンビニで済ませて風呂はキャンプ場のシャワー。そして海岸にでも向かって絶景を堪能!誰にも気を遣う必要がありません。

エクシリム EX-10

一人ぼっちで淡々と走らせていると孤独の中にもう1人の意外な自分を見つけることもあります。ラジオも音楽も聞かない、エンジン音と風切り音の中で流れゆく風景。その中で脳内で妄想の渦をめぐらし感覚が研ぎ澄まされて生まれた自分です。

長時間もそのような状態で走っていると「あれっ何だか俺、いつもと違うな。旅人風をふかせているというか…ただのツーリングじゃないな、これは」と、不思議な感覚に陥ります。これが友達や恋人など話し相手がいると、どんなに遠くに走ってもこの感じは沸いてきません。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

やがて奇妙なものに反応して足を止めるようになります。それは美しい景色や有名なスポットでも景勝地でもありません。もの言わぬ静かな空間です。そこでなぜ自分が足を止めたのか。キーをOFFにして停止したエンジン音は空間に静寂を放ちます。

寡黙に妄想の渦を巡らせてきた時間は単にソロツーリングなのではなく一人の旅人を生んだのかもしれません。それは孤独な時間によって感受性が研ぎ澄まされたひとりの旅人です。

寂しいし空模様が怪しくなったり道に迷えば不安も襲ってくるでしょう。しかし不安な反面、この先なにが起きるか分からない緊張も、ある意味で冒険心を刺激してくれるとも言えます。

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF

写真を撮るのもソロツーリングでは色々と都合が良いです。気に入った場所があれば、そこで気が済むまで撮影していれば良いし、これで良いだろうと撤収して、ものの数百メートル走ってさらに良い場所を発見したら、またそこで写真を撮り始めても良いのです。これが一人でないと「そこまで付き合わせては悪いな」と感じて遠慮してしまうものです。

妄想の渦を巡らせて研ぎ澄まされた感覚は、旅先の情景も心に入ってきやすい状態と言えます。感受性センサーの感度良好の時に写真を撮ることほど良いものはありませんから。

もちろん複数台でツーリングする素晴らしさもよく理解しています。写真についても走行している様子を誰かに撮ってもらえれば流し撮りでコーナリングするカッコいい作品が生まれます。こればかりは1人では出来ません。先ほど誰にも気を遣わないで気まぐれに行動できるのがソロツーリングの良さと書きましたが、複数台のツーリングでも同じ趣味嗜好の仲間、気の置けない素晴らしき仲間であれば、これもまた同様だと思います。




立ち寄りスポットや美味しいお店などツーリングの情報も3人集えば文殊の知恵ではありませんが、単独行では行けないような場所に行けるというメリットもあります。

転倒や故障などトラブルが発生したときも複数台であれば助け合うことができますが、単独ですと困ってしまう場合もあるでしょう。ソロツーリングでは複数台で走るとき以上にあらゆるトラブルを未然に防げるよう意識を高める必要があります。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

私の場合、もう何年もソロツーリング&ソロキャンプのスタイルで仲間と走るのは年に1度あるかないか程度です。たまには友達と走りたいな…と思う時はありますが、今はバイクに乗れる自由な時間すら限られているので、その時間は全てソロツーリングに使うのが現状といった感じでしょうか。

特にロングツーリングになると私のペースは人とかなり異なっていると思います。R1200GSアドベンチャーというバイク故に長距離では休憩回数が少なく、給油のタイミングも33Lのガソリンタンクのお陰で乗用車以上です。キャンプも早朝を走りたいので4時には出発する時もあれば、何もしないで1日中キャンプサイトで昼寝している日もある奔放さです。

まとまりなくダラダラと書いてしまいましたが、旅が好きで写真を撮りたい人にはソロツーリング、ソロキャンプはいいですよ、というお話でした。

今回はこの辺で!

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夕陽のツーリング写真とホワイトバランス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、写真を撮られる時にカメラの記録形式はJPEGですか?それともRAWでしょうか?当ブログでは今までRAW現像やLightroomによるレタッチの解説をしてきましたが「私はRAW現像とかレタッチはやらないよ…」という方でも、いま撮っている写真をRAWで保存しておくことを強くオススメいたします。

5年後、10年後といった将来にRAWをレタッチして仕上げることを普通にやっているかもしれませんし、状態を劣化させずに保存させるという意味でもRAWは最適です。遠い将来に過去に撮ったご自身の作品(含む失敗作)を、その時の優れたレタッチによって蘇生できる可能性は大いにあるのです。

現像やレタッチを今はやらないから、という理由でJPEGだけ保存は本当におすすめしません。

以前も書きましたが全てのデジタルカメラはシャッターを切った当初はRAWです。それをカメラ内のコンピューターが瞬時に処理し、決められたレシピ(ピクチャースタイルやエフェクトも含め)で仕上げたのがJPEGです。当初RAWにあったデータの内、仕上げに使わなかった領域(暗すぎて真っ黒に見える部分や明るすぎて真っ白に見える部分)はデータ容量を軽くするために捨てているのがJPEGです。この捨てられた領域内には多くのデータが残されているにも関わらず…です。つまりJPEGはカメラのコンピューターが勝手に仕上げて勝手に大切なものを捨てているのです。




稀に作品を発表するときに「撮って出し」という言葉を使う人をお見受けします。カメラで撮ったJPEG画像そのままです、という意味が撮って出しです。しかし撮って出しは肝心な写真の仕上げをせずカメラのコンピュータに全て任せました、と言っているのと同じなのですね。「私は邪道なる画像加工などしていません」という潔白を表明しているつもりでも、実は自慢するような事ではないのですね。

いまはRAW現像やレタッチはやらないけれど…いま撮っている写真は大切です。と思っている方々はカメラの記録モードをRAW+JPEGにしてRAWはそのままDVD-Rや外付けHDDなどにバックアップ&保存しておきましょうね。

EOS30D + SIGMA14mmF2.5EXDG 2006年5月 高知県

さて今回はそんな過去に撮ったRAW画像からLightroomでサルベージしたものを使ってみたいと思います。




この写真は2006年の春に四万十川キャンプ場で撮った夕景のキャンプサイトです。ちょうどテントを張り終わった頃、焼けるような夕陽に感動を覚えました。この作品がなぜ過去のRAW保存によって現在で蘇った作品か?と言いますと、このようなシーンでは夕空に露出を合わせると地上は真っ黒に潰れてしまい、むかしのやり方ではハーフNDフィルターを使うなど、撮影時に何らかの工夫をしない限りは成しえないシチュエーションなのです。

しかし過去のストレージからこの作品を発見した私はLightroomで地上部分のみを選択し、一見して黒潰れですが確かにデータが残されているその部分の露出を持ち上げて夕刻のキャンプサイトを再現することに成功しました。

…本題から外れた話が長かったですが、今回は夕景写真とホワイトバランスのことについて書いてみたいと思います。一応おさらいをしておきますとホワイトバランスとは日本語では色温度と呼ぶもので、単位はK(ケルビン)で表記されます。

人間の目は色温度を自動で調整する機能がありますが、カメラの<オートホワイトバランス>機能は人間の目ほど優秀に機能しません。白いものを正しく白に写せるか?白を基準にするためホワイトバランスと呼ばれています。

ホワイトバランスの詳しいことはスペースの関係で割愛しますが、写真における常用的な範囲としては4000K~6000Kくらいでしょうか。数値が低いほど温かみあり赤っぽく、数値が大きいほど冷調で青っぽいです。カメラの記録モードをRAWで撮る場合は撮影時のホワイトバランスの設定はAWBでも大きな問題はありません。RAWであれば後でノーダメージで調整できるからです。しかし上級者はホワイトバランスによる作品の雰囲気と構図などの全体構成が関わっている場合、RAW記録でも撮影時にホワイトバランスをイメージに合わせて精度よく調整する場合もあります。




写真におけるホワイトバランスの考え方は2つあると思います。1つは白色を正しく白に写せるか、事実を忠実に再現させるという考え方ですね。カタログや何かの記録写真では事実の通りに写真にすることが重要なので、こちらの考え方が優先です。

一方、実際の様子を必ずしも再現しなくてよい、表現の世界ではどうでしょうか?これはホワイトバランスに関わらず、写真のあらゆることで議論される演出の問題です。見た通りに写すのが正義である、本物のような写真を撮りたい!こういった類のアンチ演出派には否定されるかもしれませんが、作者が感じた心象風景の再現という意味で、実際の様子とは異なるホワイトバランスの設定もアリな訳です。

上の作品はどちらだと思いますか?実際の夕焼けを正しく再現するようにホワイトバランスを設定したのか、はたまた実際はさほど赤く焼けていなかったけど、ホワイトバランスを下げて赤くしたのか??

正解はどちらでもありません。実際の様子があまりに派手に爆焼けしたので、そのまま写真にすると不気味とも言える発色になってしまい、それを嫌って寒色方向に調整を施したのです。

よく夕陽、夕焼けの風景をホワイトバランスの調整でさらに赤くしてしまった写真をお見受けしますが、実際の様子が真っ赤に焼けている場合に限っては、それ以上は赤くすると破壊行為に近いドキツい写真が出来上がります。

夕陽ならより赤く!と先入観で調整すると大変なことになるので気を付けましょうね。今回はこの辺で!!!

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そぎ落とす構図と<リズム>というデザイン

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、充実したバイクライフ、素晴らしいツーリング…そして素敵な写真を撮って楽しまれていますか??つい先日、写真という趣味も人によって向き不向きがあるでしょ?といった内容のご質問を受けました。

確かに向き不向きはあるかもしれません…。ずいぶん昔に同じような質問を受けたときに「景色などに感動できない人は向いていないかもしれません」と言った記憶が蘇りましたが、今になって考えるとそうは思いません。

写真や何かの芸術などに関わっている人や元々純粋な性格の人でない限り、生きている上で感受性というのは子供の時に比べて鈍っていくのが普通だと思います。いや…厳密には鈍ったり過敏になったりを繰り返しているのかもしれませんね。色々と大変な世を生き抜くには感受性などはあえて下げて「鈍感力」が要求されるような場所も存在しますよね。

しかし写真道を志そうと決意すれば、意識することで豊かな感受性を取り戻すことはできると思います。たとえ普通の夕陽をみても「あぁ、本当に美しい夕陽だな」と言葉にするだけで、感動できる心は少しづつ輝きを取り戻してくれると信じたいです。




景色などを見てなかなか感動できない人でも、写真の経験を積むことで豊かな感受性を取り戻し写真家のハートの持ち主になれると思いますよ。

さて前置きが長かったですが今回は<中級>ツーリング写真解説として作例を元に構図を作る上での<そぎ落とす構図>と<デザイン上のリズム>の2つを解説したいと思います。

まずこちらの作例をご覧ください。港で船を係留するための杭(ボラード)が幾つも連続している様子がユニークだったので、ここでR1200GSアドベンチャーを置いてツーリングシーンの写真を撮ろうと思いました。

このように自分のセンサーが何かに反応してカメラを手にした…という所まではビギナーもベテランもそう大きな違いはないと思います。ではその先で何が違うのか考えてみましょう。




まずは事実を掘り下げて被写体や情景の特徴を捉えてみましょう。そこから何故そこが気に入ったのか一度言葉にしてみます。ここでは・連続するボラード ・ボラードの赤色と車止めの黄色 といったように事実に基づいた被写体の特徴が分かります。

ここで一度、この写真に何か不要なものが写っていないか?画面の四隅などをチェックしてみましょう。背景にテトラポット、海面、そして釣りをしている親子があります。これらの要素が当初ここで写真を撮ろうと思ったこと「連続するボラードがユニーク」を魅力的にするよう機能しているでしょうか??もしそうは思えないのであれば、ここはセオリーに従って余分なものを排除すべきです。

そう、上の写真では背景に釣りをする親子を写したのではなく「写っちゃった」のではないでしょうか?こういったケースはビギナーの方のケアレスとしてよくあるパターンです。

背景や副題といった主題以外のものは全て、原則として主題を引き立てるために機能するべきと覚えましょう。それ以外の関係ないものは意図せず写っちゃった余分なものです。

では余分なものを削除して主題を明確に、かつ写真デザインの観点でボラードをさらに魅力的に、印象や視線の安定化などを意識して再構成してみましょう。

 

はい、こんな感じでございます。カメラアングルを変えただけで画面の四隅にテトラポット、海面、釣りをする親子を排除しました。これにより当初に気に入った連続するボラードの存在感がより明確になり、そして赤と黄色が交互に入る様子も色デザインとして意識してみました。

さらにカメラ位置をより右側に移動させて、連続するボラードの導線を画面に対して対角線に入れています。導線とは画面の角から入れることで、より視線誘導が効果的になるのです。

こういった同じようなものが幾つも連続する様子を写真デザインで「リズム」と呼んでいます(参考文献:ナショナルジオグラフィック プロの撮り方完全マスターより)。写真を見た人は無意識下に写真内で視線を走らせ、その様子を脳に信号を送っています。その時に視線が泳いだり安定しなかったりすると写真への興味は薄れてしまうものです。導線や図形などのデザイン要素で視線を誘導または安定させるか、今回のリズムのように視線を楽しませる要素があると、写真の骨格として期待以上の効果を発揮してくれるものです。




2枚目の写真ではR1200GSアドベンチャーが切れてしまい、これではダメじゃない??という声が聞こえてきそうですが、写真にもたせた役割として「ツーリングの魅力を伝える」という事であれば、あれはオートバイなんだな…という事が分かる程度で十分だと思います。一方でR1200GSのコミュニティーで発表するとか、R1200GSのカタログのような写真という役割であれば、これでは車種の特定も難しく不十分だと思います。確かに写真にとって「それが何なのか」を分かりやすく写すことは重要ですが、それは写真にもたせた役割によって作者が裁量しても悪くはないと思います。

余分なものをフレーム外へそぎ落とすと、写真デザインにおけるリズム、色のお話でした。

今回はこの辺で!!!

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