キャンプツーリングシーンでの星空の写真の撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ冷え込んできましたがご体調を崩されていませんでしょうか?最近になって風邪をひきやすくなった…という方はおられませんか?寒い冬でもバイクに乗って、しかも冬キャンプを楽しめば風邪をひきにくい丈夫な体になりますよ!

さて今回の<中級>ツーリング写真解説はキャンプシーンにおける星空の写真の撮り方の解説です。いつもみたいに難解にならないよう単純に「撮り方」にフォーカスして解説したいと思います。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

タイトルにキャンプシーンで…と書きましたが、この写真は野宿でございます。ちなみにCampという英単語を辞書で調べると軍隊、ボーイスカウト等の野営地、キャンプと出てきます。野宿を英訳させるとhomelessやcampと出ますが「野宿すること」を例文で翻訳すると「the action of sleeping out in the open air」になりどこにもcampとは出ません。

日本の旅文化ではキャンプとはキャンプ場を使用することで、野宿とはそうではない場所で夜を明かす行為と解釈されているようです。

野宿については多くの誤解や様々な解釈があるようですが、その土地に明確な区分などのない自然奥深い場所で野宿することは決して悪いことではありません。もちろん他人への迷惑行為、自然破壊行為などがあればそれは許されませんが、少なくとも日本では廃れ始めた旅文化を支える重要な宿泊手段が失われないよう良識をもって野宿を愛したいと私は思います。




話が脱線しましたがキャンプ、野宿において焚火を囲みながら美味しい酒を飲み満天の星空をながめる、旅を愛するライダーなら正に至福のひと時ですね。

あまり酔いがまわる前に美しい星空のキャンプシーンを写真にしましょう。

上の写真の場合、なるべく空一面に広がる星の様子を表現したかったので超広角レンズであるEF14㎜F2.8Lを使用しました。基本は広角レンズがおすすめですが、特定の星座などを狙う場合は50㎜あたりを使う場合もあります。

撮影データはF2.8 30秒 ISO400です。この露出については夜空の明るさによってだいぶ違ってきます。都会に近い場所の夜空と標高の高い山奥の夜空ではまったく明るさは違いますし、肉眼では目が慣れてしまってこの違いは分からないものです。

ポイントは星が軌跡を描き始めるのが40秒くらいなのでシャッターを開ける時間は30秒くらいに留めましょう。カメラの撮影モードはマニュアル露出かバルブモードに設定してください。




ISO感度は夜空の明るさに合わせて400から2000の間くらいを選択する感じです。絞りはお使いのレンズの解放値を基本としてください。ピントはAFは使用せずMFに設定し無限遠に合わせるかLEDライトなどでテントやバイクを一旦照らしてライブビューでピントを合わせてください。

試し撮りでモニターを確認する場合、真っ暗な撮影地でモニターを見ると真っ暗な写真でも液晶のバックライトが眩しくて十分な明るさの写真だと勘違いしてしまいます。この辺が不安な方はInfoボタンを押してヒストグラムを確認しましょうね。

あとはインターバルタイマー機能を使って撮影するだけです。テント内にはLEDライトを忍ばせて明るくし、バイクやライダーは焚火に薪をくべて炎で照らすとカッコよくなりますよ!

いかがでしたか?今回は「いい写真とは感受性と想像力で」とか難解な精神論などは省いて単純に撮り方の説明だけしてみました。

それではまた!




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たまには動画を!焚火の炎と音もお楽しみください。

ツーリング写真ギャラリー 秋の林道

ツーリング写真ギャラリー 「秋の林道」

自宅から1時間で着いてしまう昔からよく走る林道ですが、美しい光が差し込む秋の絶景がそこにありました。




RICOH GR APS-C

10年以上もやっていて最近になってようやく光のことが分かってきた気がします。

結局は目に見えるものや写真となるものは全て光であること。

だから光に向かってカメラを向けるんだ、という意識が無ければ望む写真など手に入らない。




写真を撮ろうと思った場所は光によって自身の心が動かされた場所であり

どんな光でどう感じたかを光の様子で表現してみたい。

難しいのは人間の眼球とカメラの構造的な違いです。

構図としてのベストアングルが存在するのと同じように、光の様子をとらえるのも

ベストアングルは存在していて、それもまた非常にピンポイントです。

ほんのわずかなカメラ位置や角度の違いで光がみせる表情は激変します。

それは光の塊に見えたり、辺り一面に溜まっているように見えたり、レンズなどの光学系によるフレアやゴーストだったりと色々です。

この辺はもうたくさん撮っていく以外にないですが、とにかく以前は見えなかったものが見えるようになり

写る部分、写らない部分で構成していけば、心が動かされた理由のようなものを写真にできるのかな…と思います。

その旅の風景は一期一会といいますが、その場所の美しい光もまた然りと感じます。




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極小の主役とリビール効果<上級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが美しいものはお好きですか?「美しいものが嫌いな人なんているのかしら?」とは、かのララア・スンがアムロに言ったセリフですが(すいません40代男子限定ネタ)人はみな美しいものを例外なく受け入れるものです。これって当然ですよね。

写真も同じく美しい景色、美しい人、美しい撮り方をすれば、写真を観る側の人も写真に入りやすくなるものです。美しい写真とは作品への間口を広げると言っても良いと思います。

しかし写真の印象とは美しいに限らず驚き、寂しさ、安心感、恐怖、崇高さ、郷愁を感じる、あるいはミステリー小説のような緊張など、さまざまな感情にうったえる作品が存在します。

まれに写真は美しくあるべき、と決めている方もおられるようですが時には画質も含めて「美しくはないが良い写真」を目指してみるのも良いかもしれませんね。

さて今回は久しぶりに<上級>ツーリング写真の解説でございます。いつも上級を書くときは「よし!上級を書くぞ」と気合を入れて書くようにしております。毎度のお願いですが釈迦に説法の失礼はお許しくださいませ。




北海道ツーリング オトンルイ風力発電所 EOS6D Mark2

こちらの作品をご覧ください。夏の北海道ツーリングで撮った作品ですが決して美しい作品ではございません。

この写真をみて作品の主役を見つけることはできましたか?また気が付くまでにどれくらい時間を要したでしょうか?

米粒ほどの大きさですが画面の左隅にヘッドライトを点灯させて走りゆくバイクがあります。ここにピントを合わせて撮っています。つまりこの作品の主役はこの小さく写ったバイクです。

写真を見た瞬間から極小の主役に気が付くまでのタイムラグがあること、写真の観賞者に探す楽しみ、気が付いた楽しみを与えるリビール効果という手法です。【リビール効果】をググっても写真に関わる情報は何も出てこないのですが、私がときたま参考文献にしているナショナルジオグラフィック社の完全マスターシリーズで写真家のブライアンピーターソンが解説しているので引用してみました。

オトンルイ風力発電の連立する風車にも、R1200GSアドベンチャーにもピントを合わせず、曇天下の雰囲気を出すためホワイトバランスを調整。小さく写っているバイクの進行方向と私のR1200GSアドベンチャーの向きは全く逆方向です。これによりオロロンラインを走りゆく見知らぬライダーの旅と、自分の旅のシーンを重ね合わせた作品にしてみました。あなたの旅と私の旅…みたいな。

 




 

極小の主役が存在する写真は見せるときの画面の大きさとも関わっているので、SNSで発表する場合には小さなスマホ画面で見られることを考慮すると厳しい面もあるかもしれません。パソコンのワイド画面や4切Wサイズプリントなら丁度良いとか、それ以上大きければすぐに見つけられてしまうとか難しい面があります。気が付くまでちょうど良さそうなタイムラグは数秒といった感じでしょうか。

 

こちらも美しい写真ではありませんが…。スマホ画面で見ることを前提に考えると、この写真くらいの大きさがリビール効果としては妥当かもしれません。

もちろんこういった手法で撮りましょう、という意味ではありません。あくまで撮り方の引き出しとして時として使ってみてはどうでしょうか?という意味です。時として…それはこんな風な撮り方が似合うと感じたシーンのことです。

極小の主役とリビール効果でした!




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キャンプツーリングにお勧めのテント 最初のテント選び

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、キャンプツーリングはお好きですか?当ブログの読者の皆さまでしたら、きっと旅好きやアウトドア好きの方が多いと思いますのでキャンプツーリング大好きだよ!という方が多いと存じます。

もしまだキャンプツーリングは未体験ゾーンだ!という方は暖かい季節になってからでも大丈夫ですので、ぜひチャレンジしてみて下さいね。キャンプは写真の趣味とも相性がいいですよ!

さて今回は最近になって新たな読者様が増えたことを受けて「これからキャンプツーリングをはじめてみようかな?でもテントとか何を買ったら良いのだろう?」といった方々へのお役立ち情報を書いてみたいと思います。

私もなんだかんだ20年くらいキャンプツーリングをしていますので、気が付けばベテランと言えるのかもしれません…

今回は第一弾としてキャンプツーリングに最適なテントの選び方です。テントはキャンプツーリングにおいて、まず最初に決めたい重要なキャンプギアです。




一言でテントと言ってもいろんな種類があって、大きさ、形状、メーカー、価格帯など…どれが自分にとって最適な選択となるのか最初は悩むものです。

最近の流行ではモノポール型の三角テントのブームが落ち着き、今はパップ型テントが流行っているようですが、はじめてキャンプツーリングをされる方々へ迷わずオススメするのはドーム型テントです。

 

このようにドーム型をしたオーソドックスなタイプです。多くのドーム型テントは地面にペグ(杭)を打たなくても形を立ち上げることが可能な自立型です。組み立て方が簡単で風に強く内部も広々と感じます。多くのメーカーがこのタイプを製品にしているので選択肢が多いのも特徴です。

ドーム型のテントはピンキリで安いものはホームセンターでセールされている三流品から10万円以上する高級なテントまであります。

極端に安いものは悪天候に弱く、生地の劣化や部品の破損も多いので長くは使えません。絶対に雨や風ではキャンプしない!と言ってもいざ出かけてみると相手は自然ですので、山の中や海などでは天気が急変することもあります。不測の大雨でテント内が浸水…なんて北海道の若者ライダーとかでよく聞く話です。

極端に高いものを買う必要はありませんが、ある程度はしっかりした造りのテントを選びましょう。

私の場合ははじめてキャンプツーリングしたときから現在まで愛用しているダンロップのRシリーズです。数年前まで外国製のMSRやらNEMOやら値段のお高い高級テントを買いあさっていましたが、結局は最初に使っていたダンロップRシリーズに再び落ち着きました。ホント、ツーリングテントはこれが一番だ!と思っております。

最初に買ったダンロップR-324は15年以上は経過しているのに生地のベタツキも出ず、まだまだ現役で使えてしまえる耐久性です。(海外製の高級テントで6年くらいでベタツキが出てしまった経験があります)

これはフライシートをかけていないダンロップ R-227 (2人用)の本体です。長辺側が出入り口となるため開口が非常に大きく、メッシュパネルにして解放すれば暑い日も通気性が抜群に良いです。

本体の四隅にあるポールの差し込み口に注目してください。倒立式ポールスリーブといって非常に深さがあって1本だけでも自立するほど安定が良いです。こういった細かいところが初めての人には有難いと感じるはずです。

通気性の良いメッシュパネル

テントの大きさを選ぶときはソロツーリングの場合でも2人用か3人用を選びましょう。テントサイズの表記は1人用と書いてあったら人間のカラダ1つ分のスペースという意味です。つまり1人用テントは荷物がほとんど入らないのです。

テント内には寝るためのマット、寝袋を置いてその他にタンクバッグやヘルメットやウェアー類などを入れるのですからソロで丁度良い広さとは2人用か3人用なのです。

MSRのハバハバという2人用テント。向こう側にある屋根はモンベルのミニヘキサータープ。

冬や標高の高いキャンプ場など低温でもキャンプする場合はテント内が狭いほど暖かく快適です。逆に広いテントは夏場は暑くなりにくいですが、寒い場所ではなかなか自分の体温でテント内が温まってくれません。

私は夏場はダンロップR-337(3人用)を使用し、そのほかの季節はR-227(2人用)を使用しています。

手前がR-227で収納サイズは45×20×20、奥がR-337で48×22×22、どちらも収納バッグは余裕がある造りなので収納しやすくポールも一緒に入ります。多くのテントブランドはカタログ上での収納サイズを少しでも良く見せるために極力小さく造りますが、それでは収納するときに大変なのです。コンパクトは良いことかもしれませんが徒歩旅や自転車旅ではないのですから、これくらい余裕のある収納バッグの方がバイクツーリング向けと言えます。

ダンロップRシリーズの良いところの1つ、YKK製の直進ファスナーです。私は前職でバイク用品メーカーで開発をしていましたが、その時にタンクバッグやシートバッグのファスナーの故障というのを良くお客様から受けました。ファスナーはカーブの部分でファスナーチェーンが摩耗し、やがてスライダーが脱線して壊れてしまうものです。直線で使う分にはすごく長持ちすると経験上知っているのでコレがいいんです。多くのテントはメインファスナーをアーチ状にしてカーブを描いているので、きっと何年か使うとスライダーが外れたりチェーンの噛み合いが甘くなったりすると思います。

※ダンロップRシリーズでも1人用のモデルは直線ファスナーではありません。




そしてもう1つはナイロンタフタ製の底部分。耐久性、防水性に優れて雨天でも安心して過ごすことができます(上の写真の紺色の部分です)。

R-227の場合、ポールはこのようにシンプルな3本式です。ダンロップRシリーズは高級なジュラルミンポールA7001-T6を採用しています。しかし現在のモデルではアルミ材DAC7001Sが採用されているようです。どちらの素材も軽量でしなやかなので強風時でも耐えてくれます。

ハブセンター式ポールや複雑な形状のテントと違い、非常にシンプルなので初めての人でも組み立てが容易です。

吊り下げているプラのフックは最初は低温下で割れないか心配でしたが、割れてしまった経緯は一度もありません。

テント本体とフライシートの間にできる空間を前室といいます。就寝時にブーツを置いたり外の物を一時的に片づけておく空間ですが、雨天時はこの前室が調理などのスペースになるため多くのライダーは前室の広いテントを好みます。このR-227はドーム型テントとしては最低限の広さと言えます。もちろんシンメトリーデザインのダンロップRシリーズなので反対側にも同じ前室が存在します。

これは3人用テント、R-337の前室で調理しているところ。ひどい雨が降っているのでテント内で過ごすスタイルです。火の使用は一酸化炭素中毒の危険があるので前室であっても短時間で済ませること、テント本体内では使わないことが大切です。

この黄緑色のダンロップRシリーズはR-324といって15年くらい前に発売されていた3人用モデルです。基本構造は今とほとんど変わっていません。写真の場所は北海道の来臥人野営場で2004年に撮影した写真です。バイクはBMW F650GS dakar

ということで初めてキャンプツーリングしてみたい!という方にオススメするテントのご紹介でした。一般的にはコールマンのツーリングドームST、モンベルのムーンライト2(または3)、前室の大きな小川のステイシーST2、上にも出てきましたMSRのハバハバ、高級なヒルバーグのアラックなど、これらがツーリングライダーの間で見かけるテントでしょうか。

最近ではDOD製やワンタッチテントを使っている人もいるようですが、デザインや色の好み、あとは予算で検討してみてください。

ちなみにダンロップRシリーズテントはツーリング用のテントとしては名作と言いたいのですが、実は数年前に生産終了となってしまいました。ダンロップテントはHCSという会社で企画された製品で、山岳テントのブランドとして存在するプロモンテと同じ会社です。

個人的には「ダンロップ」というブランドイメージが現代のオシャレ系アウトドアブームの波に乗れなかったか…と推測しますが、ご安心ください。今なら期間限定でR-227Kという品番で復刻販売されていますよ!

▼ カラー
グリーン
▼ 重さ
本体重量:約2.2kg / 総重量:2.57kg
▼ 大きさ
設営時サイズ:間口210×奥行120×高さ115cm
収納時サイズ:40cm×φ20cm、ポール収納サイズ:44cm
▼ 素材
フライシート:30Dナイロンリップストップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント:30Dナイロンリップストップ(通気撥水加工)
グランドシート:70Dナイロンタフタ(ポリウレタン防水加工)
ポール:DAC7001S
▼ 収容人数
2人用
▼ 付属品
収納袋・ペグ・張り綱

定価37584円とのことですがネット上での実売価格は2万円台だと思いますよ!




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かっこいいバイク写真はハイセンスな空間探しから<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photogrphy.com 読者の皆さま、この年末商戦に物欲を爆発させて新しいカメラ、レンズあるいはPCを買っちゃったよ!なんて方はおられませんか?

物欲として「カメラが欲しい!」で新しいカメラを買っても、撮る写真に代わり映えはないと思いますが、単純に物欲としてカメラが欲しい!という気持ちは私もよく分かります。

12月上旬はそんな物欲が思わず爆発しちゃう危険ウィークですので、こういった時期は情報をシャットダウンさせて、用事もないのにヨドバシとか行かないよう心がけましょう。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説ではいつも写真を撮るのに良い被写体や風景がないか探し回っている、でもいつも見つけられないし何かを撮ってもいつも通りの写真になってしまう…

そんな方を対象に、毎日100ショットスナップから学べる空間探しのお話でございます。さらっとライトな内容で解説してみたいと思います。

RICOH GR APS-C

こちらの作品をご覧ください。当ブログで今まで何度もご紹介してきました【毎日100ショット】スナップのすすめでございます。毎日100ショットスナップとは仕事の日もバイクに乗れない休日も、いつもポケットにコンデジを忍ばせて1日で100ショット切るつもりで日常のあらゆるものを撮ってみよう!という練習の意味も含めた写真の楽しみ方のことです。

練習といったら大げさなんですけど、どちらかと言えば写真をライフワークにすると言った方が適切かもしれません。1日で100枚上げようという意味ではありませんよ。100回のシャッターを切るつもりで例えば通勤路にある雑草、職場の仲間、ビルの裏路地、錆びたフェンス、野良猫などなど、美しいものに限らず何でも撮ってみましょうね、という楽しい楽しい写真ライフの勧めなんです。

これによって従来は気が付かなかった小さなモノ、光や影の様子、魅力的なものが良く見つけられる、またその様子を解明できる写真家の目を養うことができるのです。




上の作品は私が仕事で移動している最中に東京都江東区の臨海副都心の一画で撮った写真です。スナップを撮るつもりで片手にはRICOH GRを持ったまま歩いていました。ここにバイクが停まっていたのは早い段階で気が付いていましたが、最初は特に気にも留めませんでした。

しかしよく状況を観察すると午後の斜光が差し込んで私の好きな光の差し込む空間であることが分かりました。ガラス張りのビルの背景も都会的な美しさを覚えます。苔の生えた地面もユニークだし木で影があるのも気に入りました。これは完璧な条件の中にライムグリーンのKawasakiが佇んでいるな…と感じて撮ることにしました。

このようにバイクがあるから撮ってみよう、ではなくまずは空間探しを最初にやるとうまくいくことがあります。人物などを撮るときは特に重要で、よくポートレートは背景を最初に決めると言われます。これと同じことをポートレート以外でも実践してみるのです。

まずは気に入った空間であるか。そこに存在する自分の好きなスタジオボックスのような空間を探してみてください。

何を撮るか?と被写体探しをするのをいったんやめて、空間探しを最初にやってみましょう。きっと明日からあなたの写真が変わるはずです。

※このバイクのオーナーさん、勝手に撮ってしまいすいません。もし見ておられましたら画像のオリジナルサイズを差し上げますのでabout meの欄にあるコメントにメッセージをくださいませ。




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

これは説明するまでもなく銀座の歌舞伎座ですが、実はこの写真は上のKawaskiが写っている写真と同じ日に撮った写真です。仕事は忙しかったのですが疲れやストレスの反動でスナップをたくさん撮ってしまう…なんていう一日もあるのです。

 

ピークを逃しても諦めない不屈精神、アイデアマン<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、師走の日々をいかがお過ごしでしょうか?お仕事が忙しい…?ですよね。私の仕事は年末は暇なのですが、職場の周辺は東京オリンピックに関わる会場や選手村の建設が急ピッチで進んでいて建築現場で働く皆さまは本当にご苦労様ですと感じます。

ところでBMWからニューモデルとしてR1250GSとツアラーのR1250RTが発売されましたね。先日、行きつけのディーラーさんで見てきました。デザインは大きくは変わっていないようですが1250㏄となったエンジンは大幅に改良されて可変バルブタイミング&可変バルブリフトだそうですよ。

こういった可変バルタイなるものは我々日本人にとっては新しい技術とは感じませんが、おそらく最新の制御技術を駆使しているので昔のソレとはぜんぜん違うのでしょうね。出力は136psでトルクは143Nmだそうですよ!ひえ~・・・

いつも思うのですがオートバイってその人が惚れた時の年代モデルが一番だと思いませんか?例えばカワサキのZⅡと呼ばれる750RSならその世代に憧れた人々にとって最高のオートバイはZⅡですし、私くらいの年代だとオートバイに興味を持った年ごろに登場したゼファーに憧れたでしょう、現代になってカワサキのオートバイを知った人々にとって最高だと感じるバイクはZ900RSなのではないでしょうか。

私にとってBMWの空冷ボクサーツインはF650GSダカール時代にあこがれを抱いたR1150GSアドベンチャー、R1200GSなのです。だから新型が発売されても欲しいという気持ちよりは、あの時に憧れたバイクを今乗っているコトを大切にしたいなと、そんな風に思います。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では簡単な内容でサラっといってみたいと思います。紅葉や桜など季節の被写体を狙いたいとき、せっかく撮影に相応しいと思われる場所に向かったのに散っていた…なんてご経験はありませんか?

そんな時はどうしましょうか。写真を撮るのをやめてラーメンでも食べに行きますか?いいや、ちょっと足元を見てみてください。例えば秋の紅葉でしたら葉が落ちていればソレを手で拾うだけでも作品は成立しますよ。

RICOH GR APS-C

こちらの作品をご覧ください。この場所は木からは殆どの葉が散っていましたが、よく足元を見ると赤、黄色、緑と色とりどりのモミジが落ちていたのでカタチの良いものを選んでR1200GSのクチバシの上に並べてみました。最初はこれだけを撮ってみたのですが、何かモノ足りないのでこれらの色の要素を全てもっている葉を見つけて手で持ってみました。

ポイントは葉をR1200GSのメインヘッドライトに重ねている点と、クチバシの上に並べた葉を不自然なくらいに丸く並べたことです。この不自然な、とは自然にバイクの上に落ちたのではなく、人が並べたことが明らかに伝わるという意味です。この写真に写っている手の人物が写真を撮る前に落ち葉で遊んでいたことを伝えてみました。

どうですか?良い写真かどうかは別として面白いでしょう。最近忘れがちだった【写真で遊ぶ】を久しぶりに思い出してみました。こんな遊び心が写真を楽しむちょっとしたコツでもあります。




 

しかし新型のBMW R1250GSのブルーは私のこの2008’R1200GS(スズキ軽自動車のブルーにペイントしました)にそっくりのブルーですね。もしかしてBMWのカラーデザイナーが究極のツーリング写真を見て、私のGSの色をパクったか??…いや、そんな訳はないですよね。

BMW R1250GSのコスミック ブルーメタリック

う~ん、似ている。えっ? か…買わないですよ。

BMW F850GS アドベンチャー

どちらかと言うとF850GSアドベンチャーの方が気になったりします…。買いませんが…

今回はこの辺で!




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中吊り広告から学べる写真教室<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ寒さが厳しくなってきてバイクシーズンオフという感じですが、冬の間は何をして過ごされますか?

ところで今日、通勤電車の中でこんな光景を見かけました。7人掛けの座席に中学生らしき男の子が座っていました。その前に年の頃60くらいの男性が吊革につかまって立つと、少年が「席どうぞ」と立ち上がりました。男性は恥ずかしそうに笑いながら「いいよ私は!」と言ったあと、少年の気持ちが嬉しかったようで部活は何をしているのか?電車に乗って通うとは私立中学か?などと会話がはずみ、朝からホッと心がやわらぐ光景でした。

毎日通勤電車に乗っていると、たまに見たくない光景も目撃しますが世の中捨てたものではないですね。

さて今回はそんな通勤電車や駅の構内など、日常で目にする光景からでも写真に関わる重要なことが学べることがありますよ!というライトな内容でいってみたいと思います。




当ブログ、究極のツーリング写真では今まで何度も「いい写真を撮るには?」に関わる様々なことを解説してきました。これについては私も偉そうに解説などできる立場ではないのですが、私の知っている範囲のことであれば、ご存じではない、勘違いしていた方々に知っていただきたく「いい写真を撮るには写真を好きになることです」とうったえてきました。

もちろんカメラやレンズの機能を使いこなしたり、それらの知識を深めたり、構図や露出など撮り方を学ぶことも大切かもしれません。しかし「これから写真をはじめよう」という初級者の方にとって、まず最初にしていただきたい事は写真を好きになることなんです。

その中で自分の好みやスタイルを少しづつ構築して、他の誰にも似ていない自分らしい写真をやがて撮れるようになるのかな…と感じます。もちろん最初のうちはイキナリ良い写真は撮れませんので、SNSなどで知り合った上手な人の写真の真似をして撮るのも良いと思います。しかしここで大事なのは好きな人の真似をしようということ。ただ上手なだけの人の撮り方をコピるのはやめましょうね。

さて今回は電車の中吊りや駅構内にある企業などのポスターから、自分の好きな写真やデザインを探してよく見てみましょう、という話題。その中から「あっ自分はこうゆうのが好きなんだな」と自覚していくことにより、ご自身で撮る写真の好み、スタイルの方向性が決まってくるものです。

上は「いいちこ」の広告ですが私の場合はコレが大好きです。きっと究極のツーリング写真の熱心な読者の方々でしたら「あぁ~いかにもアンタが好きそう」と思っていただけると思います。

これも「いいちこ」ですが大好きな感じです。中心にボトルが置いてあることに気が付くのに数秒の時間を要するリビール効果の使い方や、自然の中にボトルだけ地面に置いてある不思議さが想像を誘います。キャッチに使われている「話のつづきを聞かせてください」にもコチラ側の心をぐっと掴まれたような感じで素敵ですよね。

こちらは大塚製薬のカロリーメイトです。この投稿を書いている今日も電車内で見かけました最新の広告ですね。行き交う人々と真逆を向いて強い眼差しでうったえるものに力強さを感じます。全体を濃紺でまとめている中で商品(カロリーメイト)が黄色であることに注目です。濃紺と黄色はデザインの色相環では補色関係であり、非常に組み合わせのよい関係です。

こちらも大塚製薬のカロリーメイトの広告で、やはり電車内で見つけました。とにかくこの作品に私はインスピレーションを受けて素直に「これカッコいい」「こうゆう感じ大好きだ」と感じました。

あまりにも素敵な作品だったので調べてみたところ、どちらの作品もフォトグラファー市橋織江さんの作品でした。

 

こちらは写真ではありませんがイラストによる東京メトロの広告です。写真でなくともデザインの要素を発見したり、そこから受ける人の感情の動きや自分の好みを知ることができます。この作品ではドラえもん自体に注目するよりもレインボーカラーのラインの入れ方やMOVING!METRO!のフォントの使い方などを見てみましょう。

全体に斜めに入る動きは躍動感、飛躍していく企業と連想しやすく、地下鉄を日々利用している人々へ、未来への期待感や「人々の暮らしに役立つ企業として変貌していきますよ」という意図が感じ取れるデザインです。

 

こちらも東京メトロの広告ポスターですが、威厳ある黒人SPが危険な線路から少女を守るようなセキュリティー、安心、守られていると連想できるポスターですね。全体のデザインから受ける印象もさることながら、オシャレさを感じる辺りが私の好みです。




いかがでしたか?

こういった広告に使われている写真やイラストなどのデザインから自身の好みを知ることにより、これからどんな写真を撮っていきたいのか?の道しるべが見えてくるように思えます。逆に最新のカメラや高級なレンズのことばかりを知識として詰め込めば、写真への関心が薄れてしまい高画質な説明写真を撮るだけの人になってしまいます。

写真を好きになることは感覚の世界への門をたたくことです。感覚の世界は写真に限らずイラストやポスターや彫刻や建築物、自動車やバイクのデザイン、ファッション、もちろん音楽や芸もそうですが人間の幸福と深く関わる素晴らしいものだと私は考えます。

日々の暮らしの中で日常的に目にする広告。その中から自分の「好き」を見つけてインスピレーションを受ける。寒い冬でカメラを持ってツーリングに行けなくても、写真の練習にもなりますので是非、明日から意識して広告を見てみてくださいね。

今回はこの辺で!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

出勤前に職場近くの横断歩道で撮った1枚。「東京の足」

SNSのコメントで訓練できる不思議な写真術<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはFacebookやInstagramなどのSNSコミュニティーは活用されていますか?

SNSやブログなどのインターネットを使ったコミュニティーは我々アマチュア写真家にとって貴重な写真の発表の場です。その昔、アマチュア写真家は発表の場といえばコンテストくらいしかなく、写真道を志す上で重要な「誰かに見てもらう」を意識できる機会が現在よりも少なかったと言えます。

現代で写真道を志すのであれば、このSNSという不特定多数に発信できるコミュニティは活用しなくては勿体ないです。もし盗用やセキュリティー面で不安があれば、用途が限定されるようサイズダウンしたりウォーターマーク(署名)を入れたり、ナンバーや顔は写らないよう撮る、といった少しの工夫で対策ができます。

多くの人に見ていただける幸福を味わう→写真を撮っている自分を実感する。そのためには自分で見る用の写真ではなくSNSなどで繋がっている多くの人々に見ていただく写真を撮るぞ!と意識してみましょう。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説ではカメラの操作や基本的な撮り方はマスターされている中級レベルの方を対象に、写真に関わる言語化の重要性と、その言語化力のトレーニングの手法をご紹介したいと思います。

撮影時に作品の意図を決定付ける言語化は必ず必要と言う訳ではありませんが、表現力をつけていく過程での中間的なステップとして、大変効果的なのは以前にもご紹介した通りです。

ここイイ感じ、あら~素敵な場所だわ、でカメラのシャッターをパチリと切っても事故的なラッキーパンチでも起こらない限りは良い写真などは生まれません。何がどうイイ感じなのか?どの部分に素敵だと感じたのか?どんな風に素敵なのか?自分がそこで写真を撮ろうと足をとめた理由を追及し、言葉にすることによってカメラの操作や構図を作ったり、レンズを選んだりといった作業に入れるのです。

ただ最初のうちはなかなか気の利いた単語が出てこないものです。こればかりはセンスとかの問題ではなく経験量に関わってきますのでイキナリ言語化などと言われても撮影現場で言葉が浮かばない!と苦しむのも仕方ないのです。しかし仕事の休憩時間や通勤中でも言語化をトレーニングできる手法があります。

それはSNSでお友達が発表している写真にコメントすることです。コメント欄にあなたが感じた、その写真の感想をあなたなりの素敵な言葉で作品に似合った的確な表現で褒めてみましょう。意外とこれ、難しいですよ!

さて、さっそく例題でチャレンジしてみて下さい。

この写真は私の撮った写真ですが、とりあえず今はSNSで見かけた誰かの写真と仮定して見てください。ポイントは他の人とは違って自分は写真に関わることを知っていて写真家っぽいコメントを入れる、ということです!さてどんなコメントを入れてみましょうか。

「どこですかココは?」「雨のツーリングご苦労様です」「あのバイクはR1200GSですか?」といった写っている事実に関わることにコメントを入れるのは決して悪いことではありませんが、それはフツーの人が入れるコメントです。

写真を趣味にしているあなた、写真が大好きで写真のことを色々と知っているあなたらしいコメントを考えて下さい。

「すてき~いい写真ですね」「いつかこんな風にカッコいい写真を撮ってみたいな」

といった月並みなコメントではなく、もう少し単語を意識して考えてみましょう。なぜ撮影者はこの写真を撮ったのか? 難しいですよ!




「濡れた路面に青い光が入り美しい旅のシーンです」「孤独であり過酷でもあった旅の工程を垣間見たようです」「冷たく寂しい最果てへのツーリングルートを感じました」といった具合に。私もイマイチなんですが…

コツは写真に写っている要素の特徴をよく見ることです。雨上がりで空が少し明るんでいるので濡れた路面が光っている、道路左にある防雪柵が規則的に続きこれも輝いてる、連続する矢羽根が雪国であることを感じさせる、斜めに入る道路が導線になっている、これらの写真から分かる特徴について、そこから撮った人がなぜここで写真を撮ろうと思ったのかを考えて、そして想像を膨らましてみましょう。

実はこれ、いい写真ほどコメントは簡単だっだりします。すべてそうと言う訳ではありませんが、表現しているものが単純明快でそれに対する観賞者の反応が1つしかないであろうというパターン。例えば楽しそうとか爽やかな、といった印象の写真です。

その反面、複雑な表情をした人物であったり、何も写っていないようで目には見えぬ何かを訴えているような写真などは、それを受けた人々の感想は多様かもしれません。これは感想を書くのが難しいですね。

言語化は撮影者もしくは観賞者が情景や被写体の特徴をきっかけに、感情がどのように動いたか?を言葉にするのが良いと思います。ですので全く感情に訴えるものが無かった、そもそも特徴がなにも無い、という写真だとコメントのしようもないものです。

気の利いた単語を脳内にたくさん在庫させておくのも悪くはありませんが、言語化のトレーニングの本質は感受性を刺激することです。言葉をいつも考えることで見えなかったものが見えるようになり、感受性が豊かになって写真家の心が徐々に養われていきます。

照れずに気の利いた言葉「美しい」「雄大な」「はるかな」「憧れの」「夢のような」「崇高な」「~を覚える」といった具合に積極的に詩人のような言葉を使ってみましょう。

SNSで見かけた良い写真に気の利いた単語を使ったコメントを入れてみましょう。これを繰り返して言語力、感受性が養われればあなたの写真もきっと進化するはずです。




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平凡写真を生んでしまう7つのNGその3<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回まで平凡な写真を生んでしまう7つのNGと題して、SNSなどでよく見かけるような普通のツーリング写真の何がダメなのか?いやいや…失礼しました。ダメな訳ではなく何が平凡になってしまう原因なのかを分かりやすく解説しております。

~究極のツーリング写真流 平凡写真を生んでしまう7つのNG~

1.被写体を必ず枠の中におさめて撮っている 

2.複数の被写体を画面内に並べている「お子様構図」 

3.カメラの撮影モードはオートモード 

4.ズームをぐるぐる回して大きさの調整をする 

5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している 

6.画面の隅に電線や余計なものが写っている 

7.事実を記録しただけの写真で満足している

前回の投稿 1~2はこちら

      3~5はこちら




6.画面の隅に電線や余計なものが写っている

フツーの人がフツーに撮った写真というのは上手い下手とかの以前に、そもそも手抜きと言ったら怒られそうですが、とにかく手間をかけていないものです。

こんな事をしょっちゅう経験します。私が写真を撮っている場所に、別の人がやってきて同じように写真を撮ろうとします。きっと私が一眼レフに三脚など立てて撮っている様子を見て、絶好の撮影スポットだと感じたのでしょう。しかしその方はカメラを取り出して私が撮っていた方向にレンズを向けパッと1枚撮ってすぐに立ち去りました。ものの1分の出来事でした。

写真を撮りたい!と思って足を止めたけど、手間ひまはかけない。これはフツーに写真を撮っているフツーの人々の典型的な撮影の仕方です。

雑に撮ると写ってしまう余計な要素

ではフツーはもうやめて見る人を喜ばせる素敵な写真が撮れるようになるには?構図とか露出とか、撮り方を学ぶ前にまずは丁寧に撮ることを心がけましょう。

丁寧に撮るとは急がされるように撮ったり、雑だったり面倒がったりしないことです。上級者なら不要かもしれませんが、最初の頃は撮った写真を再生してよくチェックしてみましょう。

特に画面の四隅に電線やカラス、地面に落ちているゴミ、そういった写真の趣旨と関係のない要素や醜いものが無いかチェックしましょう。レンズやセンサーに付着した汚れなど論外です。

少し動く、ゴミは拾う、少しの手間と時間で写真の細部はぐっと良くなりフツーの写真とは一線を画す「作品」へと昇華するものです。




7.事実を記録しただけの写真で満足している

誤解のないように最初に書いておきますが事実を記録しただけの写真が悪い訳ではありません。ツーリングレポート用の写真や自分のツーリングの記録として残すのであれば問題ありません。

写真である以上はカメラは事実を記録する機械です。しかしフツーに撮るのはやめて人に見せて喜んでもらえるような素敵な写真を撮るには、事実を記録しただけの写真では力不足なのです。

ただ最初の頃はどうしても事実を写しただけの写真になってしまうものです。感じたものを表現せよ!などと言われても初級者の方には具体的に何をどうしてよいか分からないですし、そういった写真の核心的な部分は目指したところで一朝一夕に成就するものではありません。

ここで重要なのは事実を記録して満足しないこと!です。そう、ただ撮っただけなのに「よしよし、撮ったぞ!」と満足をしないこと。

では事実を記録しただけの写真と、そうではない写真を同じ場所で撮った作例でご紹介いたします。

夏の北海道ツーリングの定番ルート 道北エリアにある最果ての道「日本海オロロンライン」道道106号線です。まっすぐに伸びる道、何もない荒涼とした景色、爽やかな青い空、遠景に利尻富士。フツーの人がフツーに撮るツーリング先での写真とはズバリこうです。きっと多くの皆さんが、こういった感じのオロロンラインの写真を見たことがある、またはご自身も撮られたことがあるのではないでしょうか?

これはこの場所にある、あらゆる魅力的な要素を画面内に集めてそれを撮った!という達成感や満足感でフィニッシュしてしまった完全自己完結型の写真です。

こういった写真を撮って満足するのではなく、その時は叶わなくても結構ですので「何か足りないな」「こうではなく感動や情緒みたいの出せないだろうか」といった具合に悩んで悩みぬいて下さい。

とにかく記録や記念として撮って満足しないこと…。

 

次にこちらの作品をご覧ください。撮影時期は違いますが場所はほぼ同じポイントでオロロンラインのジュンサイ沼付近です。最初の写真との決定的な違いは完全に道を主役に撮ったことです。道の様子について「果てしなく続く最果ての道、旅欲を駆り立てる究極のルート」といった作者の感じたことを作品に込めています。

事実を記録しただけの写真とそうではない写真。まず印象(インパクト)が違いますし、いつまでも眺めていたい、ここへいつか行ってみたい、と思えるのはどちらでしょうか。

これで事実を記録しただけのフツーの写真がいかに退屈かお分かり頂けたと思います。フツーの写真とは撮る側も見る側も退屈なものです。フツーに撮るのは記録用として人に見せるのものではないのですね。

最初は難しいかもしれませんが、いつか記録ではない貴方の感じたコトが表現される個性作が、継続していれば叶うはずです。くどいですが記録写真になってしまっても満足はしないでください。

7つのNGのまとめ

いかがでしたか?ツーリング写真、バイク写真に限らずこれから写真をやってみようかな?と思っていらっしゃる方々へも役立つと思います、フツーに撮っていた写真と趣味として始める写真の違いをNG例でご紹介しました。

カメラとは事実を記録する機械でもあるので、その使い道は多岐にわたるものです。カメラを手にしている皆がみな人に見てもらい感動してもらいたい!と思っている訳ではありません。人によっては「いかに本物のようにリアルに撮る!」に恐ろしいほど執着している人も見かけます。

カメラという機械が好きで最新モデルを買ったり、高価なレンズを購入したり、あるいはビンテージのフィルムカメラを集めている人もいます(それも素敵なご趣味だと思います)。

なので世には【正しいカメラの使い方】みたいな情報はカメラ全般という意味で溢れているようにも見えます。その中で自分が欲しいHowto情報は一体どれなのか?を見極める必要があるのです。本当に紛らわしい情報が大量に溢れているのです。

当ブログ、究極のツーリング写真ではプロが仕事として撮っておられるような写真や、事実をリアルに写すためのカメラの操作方法などは解説しておりません。個人が写真を通して【バイクツーリングに関わるコト】を発表できるような、そんな素敵なツーリング写真を目指しており、そのためのノウハウを公開しております。

今回、はじめて当ブログにいらして、この投稿をご覧になった方、真のツーリング写真にご興味を抱かれた方はぜひブックマークしてくださいね。




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↓↓↓北海道ツーリング オロロンラインの撮影ポイント↓↓↓

 

平凡写真を生んでしまう7つのNGその2<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿より「これから写真を趣味にしてみようかな?ツーリングで風景写真とか素敵かも?と何となく気になって、これから始めてみようかな、という方を対象によく勘違いされている写真の撮り方を正すため、7つのNGとしてご紹介しております。

~究極のツーリング写真流 平凡写真を生んでしまう7つのNG~

1.被写体を必ず枠の中におさめて撮っている

2.複数の被写体を画面内に並べている「お子様構図」

3.カメラの撮影モードはオートモード

4.ズームをぐるぐる回して大きさの調整をする

5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している

6.画面の隅に電線や余計なものが写っている

7.事実を記録しただけの写真で満足している

前回の投稿 1~2はこちら

3.カメラの撮影モードはいつもオートモード

カメラは持っている、旅行に行ったときや記念日などに写真を撮るよ。というところから趣味として写真をはじめてみよう!と思ったタイミングを境に「オートモード」はもう使ってはいけません。

【オートモードは大失敗はないが良い写真が撮れないモード】と覚えてください。どのように撮るのか?という写真の最大の楽しみをカメラのコンピュータに任せようと思う時点で趣味の写真とは言い難いです。

ここで言うオートモードとは多くのコンデジや一眼レフ入門機などによくあるシーンモードを含めた撮影モードです。風景、スポーツ、人物、夜景といった具合にダイアルで回して選ぶアレです。




「え~キレイに撮るにはオートモードが良いんじゃないの?」

いいえ、そもそもキレイに撮ること自体は現代のカメラでは難しいことではなく、キレイに撮ることを目標にしては面白くありません。その昔、写真が難しかった時代はキレイに撮れればプロ級という時代がありましたが、現代のカメラでは簡単に綺麗に撮れるのでそれだけでは全く通用しないのです。

かといって最初にいきなりマニュアルは難しすぎます。そこでお勧めの撮影モードは絞り優先モードです。多くのカメラにA、キャノンであればAVとあるモードです。

これは絞り値だけは撮影者であるアナタが決めてくださいね!というモードです。ツーリング写真、バイク写真に密接に関係する「ピントの合う範囲」「背景のボケ具合」の調整を学びましょう。

4.ズームをグルグル回して大きさの調整をする

多くのカメラに当たり前のようについているレンズのズーム機能。遠くのものを大きくしたり、肉眼よりもワイドに広げたりできる便利な機能です。しかしこれは使い方を誤ると上達を妨げる原因になります。

記念写真、記録写真を撮っていただけの普通の使い方であれば、画面内の被写体の大きさを調整するのにファインダー(あるいはモニター)を見ながらグルグルとズームリングを回して「よしバッチリ」と思ったところでシャッターを切る、で別に良いと思います。

しかし趣味として見せた人に喜んでもらえるような素敵な写真を撮ってみたい!ということであればコレもダメです。

ワイドにしたり望遠にしたり、という画角とは調整することではありません。目の前の空間を2次元の写真とするとき、どれくらいの幅(望遠なら圧縮感、広角ならパース感)で表現するのかを選択することです。

そして何より悪いのはズームリングをグルグルを癖にしてしまうと、いつまでも足が動かず構図を作るための写真家の足を養うことができない、被写体に寄るという写真の基本が身につかないのです。

35mmを選択し主題である漁船に足で寄った写真

そういった意味では最初に訓練という意味も兼ねて35㎜か50㎜あたりの単焦点レンズを選ぶのも良い選択です。単焦点レンズとはズーム機能がなくて画角が固定されているレンズ(またはカメラ)のことです。軽量で描写も美しくオススメです。




5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している

多くの平凡な写真には背景への配慮が足りなかったり、そもそも重要であるはずの被写体にガードレールや派手な看板などが重なっている写真です。細かな部分への配慮がない写真は雑な印象で「作品」と呼び難い「画像」に過ぎません。

最も最悪の構図と言えるのがコレです。細長いものがメイン被写体のド真ん中を貫通している「串刺し構図」です。これはまだオートバイなのでマシですが人物だった場合は頭部や心臓を射抜いているようで何だか縁起でもない写真になります。

こういった串刺し構図や不快な物が重なっている場合は、カメラ位置を少し移動するかバイクなどの被写体の位置を修正すれば簡単に直ります。

よく見ないで撮るのでこういった事に気が付かない、気が付いても手間をかけて直すことができない、これらは誰でも簡単にできるはずなのに面倒なのでやれない、というモチベーションの問題とも関わっています。

カメラ位置を少し変えるだけで串刺し構図を回避できる

またまた長くなったので6と7は次回に続きます…




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