ツーリング写真におけるカンタン絞りマスター<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏のツーリング楽しまれていますか?

夏は苦手だ…という方でも夏には夏の良さがあって、たとえば日が長いので早起きをして日の出前から走り始めるなんて良いと思いますよ。美しい朝日を望んで午前中に帰れば熱中症になるような暑さは回避できます。

また深夜のうちに高速道路で移動して標高の高い涼しいエリアに行くのも良いですね。高原が爽やかな空気に包まれるのは今の時期ならではです。

さて今回の<中級>ツーリング写真の解説ですがツーリング写真におけるバイクのボケ具合の調整、つまり絞りのお話でございます。




今まで当ブログ 究極のツーリング写真ではオートバイ写真という大分類の中で・バイク写真(車体をカッコよく撮る写真)、・ツーリング写真、・バイクのある風景、・バイクのある時間、といった具合に分類し、それを明確に撮りましょうというお話をしました。

ツーリング先の風景の中でバイクをカッコよく撮ることに気を取られると、バイク写真ともツーリング写真とも言えない中途半端になり、結果よく見かける平凡な写真になってしまいます。

ツーリング写真、バイクのある風景においてバイクの存在感をボケ具合によって調整する場合は簡単です。手前に置いた花など風景の前景、近景のときのボケ具合の調整と違い、それほど微調整を要求したり、悩んだりすることは無いと思います。

 車体が少しボケている作例

今回はオートバイのボケ具合について簡単に5つの段階に分けて解説したいと思います。以下は程度がボケいる順に書いてみます。

1.かなりボケているがオートバイであることは誰にでも伝わる

2.オフロード、アメリカンなどバイクのタイプが分かる程度にボケている

3.バイクの知識がある人が見て、車種が判別できる程度にボケている

4.少しだけボケている

5.完全に合焦している

何だか眼科の問診票みたいになっちゃいましたが、オートバイのボケ具合の調整は、この大まかな5段階だけ覚えておけばほぼOKだと思います。




 車種が判別できる程度にボケている作例

ここで注意点は1つだけ。それがオートバイなのか何なのか?分からないくらいボカさないこと。これでは構図内にオートバイを置いた意味が全くありません。「そんなコトくらい分かっているよ!」とおっしゃるかもしれませんが、案外と写したものが何なのか?写真の観賞者には伝わらないものなのです。

そういった意味で、画面内にある全ての物が多くの観賞者に分かりやすく伝わるよう撮るのは最低限のことと覚えておきましょう。

かく言う私も以前に「ここに写っているのはバイクですか?」と聞かれたことが何度かありました。ガッカリしちゃう瞬間なので気を付けましょうね。

それと一眼レフの人は絞り込みボタン(キャノンの場合は被写界深度プレビュー)を活用しましょう。カメラを絞り優先モードにし、メイン被写体または風景全体にピントを合わせたらバイクを1~5のどの程度にボカすのか、絞り値を選択したあと絞り込みボタンを押して確認をしてみましょう。

念のため補足しておきますが、絞りとは現代の一眼レフカメラの場合F8とかF11とかにダイアル操作して設定しても、その時にファインダーを覗いてもそれは解放です。設定した絞りはシャッターを切る瞬間だけ絞り羽が作動する構造です。

今回はこの辺で!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

リコー GR APS-C

秋葉原の高架下で撮った1枚です。スローシャッターでわざとブラし日常を抽象的に表現した1枚です。たまにはスナップ写真らしいのを…。

 

天の川の撮影方法 Lightroomレタッチ編 バイク写真と天の川の撮り方

…前回の続きです

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿より夏の天の川をツーリング写真として撮る場合の撮影方法を解説しております。

前回までで場所、方角、カメラ機材、時間帯やお勧めの天の川撮影スポットなどをご紹介しました。前回の投稿はこちら。

そして今回はフォトレタッチソフト Adobe Lightroomを使用した天の川のツーリング写真の仕上げ方を解説いたします。

実のところ千葉県で撮れる天の川の写真というのは、どうしてもLightroomの性能に依存した部分があります。と言いますのも実際の肉眼での光景は天の川は確かに確認できますが、言われなければ雲かな?程度の明瞭さなのです。




Lightroomの凄いな…と思うのは局所的な作業ができる部分もそうなのですが、今回の調整のように[かすみの除去]と[明瞭度の調整]の2者があまりにも優秀なことです。私はAdobē社の回し者ではありませんがLightroomをよくご存知でない方は、この投稿で知ってください…SNSで良く見かける鮮明な天の川写真の多くはコレだと思いますので。

なお解説に使用するLightroomはLightroom Classic CC です。

では、いつも通りまずは撮影画像のRAWデータをLightroomの現像モジュールに取り込んだところから。そう、元画像はこんなものなんです。天の川が撮れてしまうだけでも最新のカメラ EOS6D mark2も凄いとは思うのですが、天の川の写真に限ってはこの先に解説するLightroomの仕事が凄すぎます。

まずは段階フィルターを起動します。

空の部分を選択します。

ここでイキナリ重要!核心的な調整です。選択した空の部分はコントラスト40、明瞭度を100、かすみの除去を35、彩度が40。はいコレだけで星空と天の川の様子は一気に鮮明に美しくなります。

色温度(ホワイトバランス)ですが天の川の写真のように夜空の場合は選択肢が2つあります。青にするか漆黒の夜空にするのか?です。青にふった方が美しいかもしれませんが、個人的には青いと少し安っぽく見えるかなと感じます。青か黒かはお好みですが天の川銀河の色まで出ている場合は黒が良いでしょう。

次に段階フィルターを再び起動して、こんどは地上を選択します。天の川のある夜空に露出を合わせて撮影したので地上は暗いです。ここを露光量を2.00明るく。路面のアスファルトの質感を表現させるために明瞭度を100へ。そして近くにあったナトリウム灯のオレンジっぽい色をとるため色温度を青方向へ調整します。




次に局所的に作業できる補正ブラシを起動します。

天の川銀河を選択します。

オバQのキスマークみたいだな…

局所的に選択する補正ブラシの場合はやり過ぎると周囲との違和感が明らかになりますので注意しましょう。ここでは天の川銀河の色を表現するため彩度のみを53調整しました。

調整前と調整後の比較画面です。どうでしょう?Adobeってすごいですね。特に天の川の写真を撮る場合に絶大に機能してくれる明瞭度とかすみの除去。どういった仕組みなのか分かりませんが他のソフトと違って不自然さが最小限ではないでしょうか。

ちなみに今回の調整はInstagram向けに仕上げてみました。スマホやタブレット端末の小さな液晶で表示した場合に映える、少し派手目に仕上げたインスタ映えバイク写真でございます。この写真をプリントするとなると、また別のレタッチ方法になると思います。

通常のツーリング写真ですとLightroomの調整範囲は、今回のように100とか有り得ませんが、はるかに霞む天の川を写真にしたいとなった時は大幅に補正を入れることで空想に描くような写真の世界が実現できます。

もしかしたら今回のようなレタッチには賛否あるかもしれませんが、多くの人の心を明るくするファンタスティックさはあるのでは?とも思います。

それではまた!





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ツーリング写真における天の川の撮影方法と天の川撮影スポット

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真における天の川の撮影方法をいってみたいと思います。

最近、InstagramやFacebookの写真グループなどで綺麗に天の川を撮った写真が増えましたよね。ああいった天の川の写真って例えば信州とか北海道とか、空気が綺麗で標高の高い山に行かないと見れない…とお思いではありませんか?

今回は私の住む千葉県から撮った天の川の作品を例に解説いたします。おおまかに・撮影に必要な機材・撮影場所・時間・方角そして撮影方法とLightroomレタッチといった項目で解説したいと思います。

 

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 S30SEC ISO1250

この写真はつい先日、7月13日の夜に撮影しました。房総半島の南、館山市にある人気のツーリングスポット 房総フラワーラインの途中にある伊戸という所です。この海岸に向かってのびるS字カーブのポイントは、バイク雑誌や旅行誌なんかでも頻繁に使われる撮影スポットなんですよ。上の方に写っている光線は流れ星っぽいですが飛行機です。通常なら邪魔な要素ですが逆転の発想で流れ星に見立てたアクセント被写体にしてみました。




1.天の川の撮影で必要な機材

以前に当ブログ 究極のツーリング写真ではツーリングに適したカメラ選びの基準として使いやすいお気に入りであること撮りたい写真が撮れることという話をしました。天の川の写真を撮るとなると、どんなカメラでも撮れるということはありません。残念ながらスマホやコンデジのエントリーモデルは選択肢から除外されます。マニュアル露出ができず、高感度にも弱いからです。

カメラはマニュアル露出のできる一眼レフカメラ、ミラーレスカメラがお勧めです。なるべく高感度でも低ノイズなモデルが良いでしょう。

レンズは14~24mm程度の広角レンズで解放は最低でもF2.8は欲しいところです。上の写真のように星空全体も取り込むなら14mm、天の川をより大きい割合で撮るなら24mmくらいが良いと思います※。

※フルサイズ機の場合

カメラ以外に必要なものは安定の良いしっかりした三脚。アルミ製の簡易的な三脚は価格が安いだけでなく、バイクで持ち運ぶのに軽量で便利ですが天の川の写真を撮る場合はしっかりた三脚を使用しましょう。シャッターは30秒も開けるので微風で揺れるような三脚ではブレが発生します。私の場合はGITZOの2型三脚を使用しています。

ワイヤーレリーズはカメラ本体にあるタイマー機能がマニュアル露出やバルブ撮影の時に使えないカメラの場合に必要です。三脚にしっかりカメラを固定したつもりでも、シャッターボタンを押す瞬間の僅かな揺れが天の川の写真の場合は影響してしまうのです。カメラを揺らさずシャッターを切る必要があるのでタイマーかワイヤー(ワイヤレス)レリーズが必要なのです。

その他、作業用にも使えるLEDライトはバイクや道路を照らすのに便利なので2個くらいは持っていきましょう。

2.天の川の方角、時間、場所など

2018年7月の天の川の見える方角は南東の空です。時間が遅くなるにつれて南から南西に変わっていきます。今の季節は少し低いです。天の川の方角は月によって変わってくるので事前に調べるか星座の位置が簡単に分かるStarWalkなどのアプリを利用しましょう。

撮影時間については今の季節は日没が19時近くと遅いので19時台ではまだ空に明るみが残っています。21時くらいからが撮影に適した時間と言えそうです。ちなみに私の撮った上の天の川の写真の場合は22時41分です。この時間だと天の川の位置はほぼ南でした。

場所はなるべく町明かりから離れた場所が望ましいです。上の写真でも千倉町あたりのちょっとした町明かりでさえ、ここまで影響してしまいます。撮影地自体も街灯などがあるとダメで真っ暗闇なほど条件が良くなります。

そして重要なポイントは新月を狙うことです。月明かりがあると天の川の写真はうまく撮れないのです。月齢カレンダーを見て新月の日をチェックし、お天気が快晴の日がチャンスですよ!




3.天の川の写真の撮り方

次に撮影方法です。カメラに広角レンズをセットしたらマニュアルフォーカスにして距離目盛を無限遠の位置にします。三脚の高さは低いほど安定が良いですが上の天の川の写真のように道路も構図に入れたい場合は止む得ず高くします。その場合は三脚にストーンバッグなどを取り付けて揺れ対策をしましょう。風が吹いている日は特に注意が必要です。

次に構図の作り方ですが実際の撮影現場は真っ暗闇です。事前に用意した作業用のLEDライトをバイクを停めた方向に向けて照らしてみましょう。そしてファインダー(またはモニター上)でバイクの大まかな位置を決めたら試し撮りをします。

試し撮りは構図の確認用ですのでノイズが多くてもピントが甘くても大丈夫です。感度をISO10000などに上げて何度か撮って構図を調整してください。

構図やピントが決まったら天の川の写真の本番です。撮影モードをマニュアル露出またはバルブモードに切り替えて絞りは解放値、シャッター速度は30秒、ISO感度は空の明るさに合わせて調整しますが、概ねISO1000~2000の間です。

シャッターはカメラ本体のタイマー機能を使うか、レリーズリモコン等を使ってシャッターを押す瞬間の揺れに配慮しましょう。

撮影画像の確認としてモニターをプレビューする時の注意点は、暗がりに慣れた目は例え真っ暗な写真でも、液晶のバックライトが眩しく感じるものです。これを十分に明るいと勘違いしやすいので、最初のうちはヒストグラムを表示させて確認することをお勧めします。

4.天の川の撮影スポット


千葉県館山市のフラワーライン沿い 伊戸だいぼ工房という道の駅のような場所へ入る数百メートルの道です。天の川が雲に隠れてしまっている場合、伊戸だいぼ工房の駐車場に自販機とトイレがありますので雲がとれるまで待機するには良いでしょう。

最初にも書きましたがバイク雑誌やクルマ雑誌でよく登場するロケ地です。このように天気が良ければ昼間でも十分に良い写真が撮れる人気の撮影スポットです。ちなみにこの写真は1枚目の天の川の写真を撮った日の昼に撮影です。

もちろん天の川の撮影スポットであることは知られておりません。房総半島で天の川を撮るなら御宿町にある秘境の海岸 大波月(おおはづき)海岸が有名ですが、こちらはバイクを撮影地に入れるのは無理です。サーフィンの東京五輪会場でも有名な東浪見の釣ヶ崎海岸は駐車場の鳥居越しに天の川が撮れます。しかし夏の海岸の駐車場なので撮影がはかどるか疑問です。

この伊戸のS字は究極のツーリング写真の読者の皆さま限定で公開ですので内緒にしてくださいね。

5.天の川写真のLightroomレタッチ方法

 …は次回に続く!!

 





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北海道ツーリング 長い直線道路の写真の撮り方<矢羽を活用しよう>編

まだまだ続いております、北海道ツーリングの直線道路のかっこいい撮り方シリーズ

前回の続きでございます。

北海道をツーリングしていると道路でよく見かける光景「矢羽」。これは積雪時に道路の端っこがドコにあるのか表示するものです。今回はそんな矢羽のある道の景色をいかにツーリング写真にするか解説してみたいと思います。

F6.3  1/200  ISO100

この写真は知床半島をショートカットするR244です。知床に雨雲レーダーがビッシリと水色だったので、回避ルートで走っていたのですが、すぐ近くのR244は晴れているという、いかにも北海道ツーリングなシチュエーションでした。

この道はそれほど長い直線ではありませんが、鬱蒼とした木々のなか関東の夏のように暑く道の先がゆらめいています。連続する矢羽は走行車線側が赤で対向車線側は黄色。色味の少ない風景に刺し色として大変効果的と言えます。

この写真では矢羽を効果的に使ったというより蜃気楼のようにゆらめく道の先の様子を大事に表現した1枚です。こういった効果もやはり例に漏れず望遠を使うというのがポイントです。




 

F6.3 1/400 ISO100

この写真はオホーツク海側を走るR238で枝幸の辺りだったと思います。もう数百メートルも先は雨が強く降っていて、対向車もワイパーが動いていました。この雨の境界を望遠レンズで撮ってやろうと思い、レインウェアーを着るついでも兼ねて撮影に挑みました。この写真は600mmという望遠を使ってたくさんの矢羽を一気に圧縮したのが一番のポイントです。望遠で圧縮すると遠くの被写体を大きく引き寄せるだけでなく、空気中に含まれている水分や塵なども圧縮するため空気感の表現にも効果的です。

被写体はあえて一般車をフレーム際に入れて、生活道路であるという意味合いを持たせてみました。路肩に停車させたR1200GS-ADVENTUREについてはライダーの存在を予感させるのにハザードを点灯させ、緊急停止風に演出してみました。(駐車禁止の区間ですが運転手が近くにいるので停車ですからね)

こういった普通の人がわざわざ写真など撮らないであろう、普通の道もこのように料理すると面白いです。矢羽に限らず何か気になったポイントに注目して、安全に停まれそうな場所であれば停まって撮影に挑戦してみましょう。

直線道路を撮るなら望遠レンズ、ですからね!!




さすがに4回も続けるのはクドいと言われそうなので、北海道ツーリング 長い直線道路の撮り方シリーズは今回でいったん終わりでございます。私はオートバイの旅を芸術写真とし、旅の美しい世界観を世に発信したい、そんな想いでツーリング写真を撮っています。活動テーマは「ツーリングのワンシーンを切り取る」です。バイク旅の魅力を写真作品として伝えるにあたり、最もコンセプトを効果的に表現できるシーンが「道」であると考えます。

道はそこに至るまでの旅路、これから起きる旅の時間を予感させます。バイク、ライダー、道この3つがあるだけでツーリング写真として成立するのではなかろうか…最近はそんな風に感じます。

この夏、私はまた北海道を旅します。本州ではなかなか見ることのできない旅情たっぷりの道を私なりに作品にできたら嬉しいなと思います。究極のツーリング写真の読者の皆さまも、もし今夏に北海道ツーリングに行かれるのでしたら、ぜひ旅情ある渋い道の写真を撮ってくださいね。

それでは!





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↓↓↓撮影地↓↓↓

一枚目の写真 国道244号 斜里国道

2枚目の写真 国道238号 オホーツクライン

北海道ツーリング 直線道路のカッコいい撮り方<天に続く道>編

前回の続きです…

北海道ツーリングを象徴する雄大な大地に長く伸びる直線道路。この長い直線道路をどう写真に撮るか?エサヌカ線やジェットコースターの道など作例を元に解説しております。この夏、北海道ツーリングに行くぞ!という方はぜひご参考にしてください。

前回は日本海側の天塩から稚内へ向かう道道106号、通称オロロンラインの写真で解説いたしました。今回は知床の斜里町にある通称「天に続く道」で解説してみます。

F5.6 1/800 ISO100 焦点距離300mm

ここもすごく長い直線ですね。遠くR334までを望む道は10キロくらいはあるでしょうか。遠景のかすみ具合が青く、空気遠近法がきいて画面の上方を遠くに見せてくれます。




こういった直線道路でのツーリング写真は三脚にカメラをセットしてインターバルタイマーでプログラムを作り走行写真を撮るのも良いかもしれません。しかしバイクを停めてライダーの姿を撮るには、どう撮るのが良いでしょうか??悩ましいところですね。

これも前回と同様に被写体、風景の特長をよく捉えて、それを自分なりに表現する手段を考えてみましょう。前回のオロロンラインと違うのはカメラをセットした場所が高台となるため、遠くを見下ろすような景色になっていること。それにより道路が果てしなく遠方に続いているところがポイントです。

そこで私が考え付いたのは道路の真ん中を歩いて映画「スタンドバイミー」的な絵を作ってみるやり方です。当然、道路の真ん中を歩くなんて危険ですので、交通状況をよく見て安全やマナーに配慮しなくてはいけませんが、天に続く道は幹線道路ではありませんので、交通量は比較的少な目です。

究極のツーリング写真では画面内に分断線などができた場合、特別な理由が無い限り二等分はやめましょう、という解説をしてきました。この写真ではセンターラインが画面のど真ん中であり縦に完全に二分断しましたが、この場合は「特別な理由」に該当します。モデルを中央に立たせたことにより、背景はシンメトリーの方がモデルの存在が際立って見えるからです。

道東エリアのツーリングスポット 知床半島のオホーツク海側。斜里町の国道334から外れたところにあります。近くに評判のパン屋さんもありましたよ。天に続く道はTVCM以降は一般の観光客にも有名になってしまい、日中はレンタカーの観光客も来ますので早朝か夕方を狙うと良いです。




ちなみにこの斜里町の天に続く道ですが、8月のシーズンであれば夕日の向きがド逆光で狙えるんです。

赤い線の左側が夕日の沈む方角です。この画面は「日の出日の入りマップ」というホームページからスクリーンショットしてみました。腕に自信のある方は夕日の時間帯に挑戦されてはいかがでしょうか?

またまた長くなってしまったので次回に続きます…





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北海道ツーリング 直線道路の写真の撮り方 エサヌカ線、北19号、オロロンラインなど

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この夏、北海道ツーリングに行かれる方も多いと思います。私も8月に行く予定で今からとても楽しみなのですが、旬な話題という意味合いで少しの間、北海道ツーリングのネタばかりになります。

俺は北海道ツーリング行けんよぉ…という方、申し訳ありません。むかし行かれた方は「あぁ懐かしい」と思い出にひたって頂き、いつか北海道ツーリング行くぞ!という方はご参考までにサラっと見てください。

さて今回の究極のツーリング写真解説は北海道ツーリングを象徴するような雄大な大地を貫く直線道路の撮り方の解説でございます。北海道ツーリングで有名な直線道路といえば道道106号オロロンライン、猿払のエサヌカ線、知床斜里の天に続く道、開陽台の北19号、上富良野のジェットコースターの道などですね。

主に道央から道北に集中している感じですが、有名ではない所でも本州では有り得ないような直線道路は道内の至る所に存在しています。知床斜里の天に続く道もつい最近になってTVCMなどで使われて一気に有名になりましたが、それ以前はかような名前もなく知る人ぞ知るスポットでした。




EOS1Dx F6.3  1/250 ISO100 焦点距離600mm

まずこちらの作品をご覧ください。去年の夏の北海道ツーリングで撮った1枚です。場所は道北の天塩から稚内を結ぶ日本海側のルート道道106号 通称オロロンラインです。もはやライダーの憧れの地とまで言われた有名な道路ですが、ここは昔と景色がほとんど変わらず、悪い意味で目が肥えてしまった私の目でも特別に印象的で素晴らしい道だと感じます。

当ブログ 究極のツーリング写真ではいかなる写真も被写体や風景の特長をよく捉え、あなたなりに表現しましょう、という解説を度々してきました。それを言語化して「〇〇だから△△した」の法則に当てはめましょうと。

この撮影シーンも同じです。オロロンラインはただの直線道路ではありません。オロロンラインにはオロロンラインの表情があります。例えば道路が起伏していること。この特徴をよく捉えて道路が最も起伏して見える場所を探し、それが魅力的に見えるアングルを探すのです。

「道路が起伏している様子を強調できるアングルを探った」「直線を強調するため敢えて前景にカーブを入れた」「悪天候で寒さ、寂しさを表現するためホワイトバランスを青にふった」といった具合に、被写体の特長をとらえ感じたことを言語化して撮影に入りましょう。

えぇ~なんだか、せっかく北海道ツーリングで純粋に景色を楽しみたいのに、そんな理屈っぽいと何かいやじゃね?その通りかもしれません。写真家とは時に冷静に被写体や風景を分析し理屈っぽく、夢を捨てて作業をしているだけかもしれません。「まず撮影者が感動すること」と以前に解説しましたが、感動した後はいちどハートをクーリングダウンさせて分析をはじめてみましょう。

「うわ~最高~」「日本じゃないみたい~」といった抽象的な感想だけで撮り始めると平凡写真に陥る可能性があります。




落とし穴は魅力的な要素が山ほど存在していることです。海に目をやれば利尻島の利尻富士が美しく見えますし、ここは最果ての北海道ですから天気が良ければ澄んだ青空、夏休みの絵日記のようなプカプカ雲が現れたり、道端にはハマナスや6~7月であればニッコウキスゲに似た黄色い花エゾカンゾウが咲いているかもしれません。

これら複数の魅力的な要素をあれもこれも取り入れた写真は、構図を構成する上では上級者のレベルです。例に漏れずこういった北海道ツーリングの直線道路を撮るときも、削ぎ落して削ぎ落して…主題を明確にしたシンプルな写真を作ってみましょう。

道が主題と決めたら多くの場合は望遠レンズを使います。もちろん広角レンズを使って道に寄ってもOKです。上のオロロンラインの写真は何と焦点距離は600㎜です。道はすごく長く遠くまで続いています。長く遠くを画面に取り入れるなら望遠が良いと思いませんか?言葉で言ってしまえば簡単なことですが、撮影現場には道以外にも魅力的な要素がたくさん存在しているので、この答えにたどり着かないものです。

多くの方は望遠側の焦点距離、レンズは200mmか300mmくらいが限界かと思います。それでも十分すぎるほど良い写真になります。お手持ちの選択肢から最も望遠であるレンズを選んで撮ってみてください。

それから粘りのお話。究極のツーリング写真では「最後のひと粘り」「最後のひとひねり」を狙おう、という解説を以前にしましたが、このような道の写真はその最たるです。どんなスゴいのが登場するのか想像するだけでワクワクします。この写真の時は残念ながらスゴいのは登場しませんでしたが、有難いことに赤いレインウェアーを着たライダーが登場してくれました。こういった鈍い仕上げの写真の中で重要な被写体が赤であるのは助かります。そして偶然以外の何でもないですが鳶(?)が空に入ってくれてアクセント被写体も手に入れました。

ところでオロロンラインの名前の由来になっているオロロン鳥って見たことがないですね…いるんだけど気が付かないだけでしょうか?8月に行ったら探してみます。

長くなってしまったので他の作例での解説は次回に続きます・・・

 

写真家の目、写真家の脳。ファインダーは左目を使え!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが皆さまの効き目は左右のどちらですか?

右利き左利きと手に利き手があるのと同じように、目にも利き目があるのをご存知でしたか?利き目の調べ方は簡単です。

写真をする人ならファインダーを見るとき左右どちらの目で見るか?です。ちゃんとした調べ方は人差し指と親指でマルを作ります。そのマルの先にコインでも消しゴムでも何でも良いので目印を作って片目を閉じてみます。両目で見るときと目印の位置が変わらない方が利き目です。

カメラ、写真関係の情報誌やウェブサイトでも、あまり取り上げられることのない利き目とファインダーを覗く目の話。多くの人は無意識に利き目でファインダーを見ているはずです。

殆どの人は右目が利き目だそうです。なのでカメラのファインダーも右目で見やすいように設計されています。

人間の脳は右脳と左脳があります。右脳は感覚や直感、芸術性や想像力を司る。左脳は計算、文字の読み書き、論理、数理的推理を司るものです。利き目が左なら右脳につながり、利き目が右目なら左脳につながっています。




ちなみに利き脳というのもあって腕を組んだ時に左腕が上になる人は利き脳が右脳、右腕が上にくるひとは利き脳が左脳だそうです。

利き目が左目で利き脳が右だという人は、左目をもってしてファインダーをのぞき、天才的な芸術性を発揮していると思われます。

ネットで得た情報によると手が右利き、目も右目が利き目という人だけで全体の74%を占めるそうです。手が左、目も左が16%、手が右で目が左が8%、一番レアなのは手が左で目が右の人で2%だそうです。

ちなみに私の場合は、なかなかレアな手が右利きで目が左目のパターンです。むかしから計算派ではなく感覚人間であることは自覚はしていました。感覚が優れているというより、計算が極端に苦手と言った方が適切かもしれませんが。

むかし4輪でレースの真似事をしていた頃も理論派ドライバーではなく感覚で走っているタイプでした。メーカーで設計をやっていた頃は図面をひくよりデザインスケッチの方が好きでした。会議のときは「感覚ではなくデータを出して数字で判断しろ」という考え方が大嫌いで、あまりしつこくソレを言われたとき「その数値を見てどうするか決めるのはあなたの感覚でしょ!」と反論してしまい会議が険悪なムードになった記憶があります。




究極のツーリング写真では今まで写真に関する様々なことを解説してきました。それは風景や被写体にまず感動しましょう、それをどう表現するか個性を発揮させましょうといった感覚の話。あるいは画面内に分断線が発生した場合の2つのエリアの比率、または2つある被写体の大きさや存在感の比率、黄金比が1:1.618で白銀比が1.1414といった数学的な話。

写真は芸術であると考えれば左目が利き目で右脳派人間が優位に思えますが、黄金比などの理論が存在すると考えると一概に右脳派が優位とは決められませんね。レオナルドダヴィンチの作品の多くは極めて数学的な理論で書かれたものがありますしね。

私がミラーレスカメラではなく光学ファインダーの一眼レフに拘っているのは、左目だけで見る世界があるからです。肉眼では見えない世界が美しい光学ファインダーの中で確認できるのです。話題のミラーレス機には電子的なファインダーEVFが備わっている機種もありますが、子供の頃から暗いお部屋でテレビを見ちゃいけない!と言われていたので何となく抵抗があります。

光学ファインダーってなんだか万華鏡を見ているようで心が落ち着くんですよね。利き目と写真のお話でございました。




ちなみによく似た話で軸足というのもあります。手が右利きでも軸足は右とは限りません。サーフィンやスノーボードをしている人なら良く知った話ですが左足が進行方向の前にくる人は軸足が左でレギュラースタンス。右足が前にくる人は軸足が右でグーフィースタンスです。スノーボードでグーフィーの人はオートバイを跨ぐとき、車体の右側に立って乗車した方が、本来は乗りやすいはずです。

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICHO GR APS-C

少し前に撮った写真ですがタイサンボクのお花です。フィボナッチ数列による黄金螺旋構図を採用した写真です。フィボナッチ数列とは映画ダヴィンチコードにも出てきた神秘の比率です。この比率により作られた螺旋状の曲線はDNAの構造やオウムガイなど自然界のさまざまな所に存在しているのです。これを精度よく画面に構図するのは至難の業で右脳人間には苦手なことなのかもしれませんね。

夏の北海道ツーリングで最高のツーリング写真を成功させるには

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日は素晴らしき北海道ツーリングでの素晴らしきツーリング写真を撮るために、できれば秘密にしておきたかった、だがしかし秘密は究極のツーリング写真のコンセプトに反すると葛藤しながら、秘密にするべきではないと決めた「ある作戦」を大公開しちゃいます。究極のツーリング写真の読者の皆さま限定ですので他言無用ですよ。

大した話じゃありませんけどね。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5.6 1/800 ISO100

以前に当ブログ 究極のツーリング写真では、良きツーリング写真を撮るにはドコで撮ったか?なにを撮ったか?も確かに大事ですが、ソレと同じくらい大事なのは「いつ撮ったか?」ですよ、というお話をしました。1日の中のどの時間帯で撮ったか?または1年のなかのどの季節で撮ったか?「いつ撮ったか」で写真の出来栄えは激変するものです。




夏の北海道ツーリングで素晴らしきツーリング写真を成功させるにあたり、私の秘密のやり方を公開いたします。

有難いことに多くの観光客が行動している日中というのは写真には向かないトップ光の時間帯だったりします。写真に向いている最高の時間帯とは主に朝夕の日の傾いている時間帯です。夏の北海道でしたら日の出時間は4:30くらい、日の入りは18:40くらいでしょうか。この最高に美しいショータイムの時間帯は観光客はみなホテルに居るのです。この時間を北海道ツーリング写真家(??)の行動時間としましょう!

キャンプツーリングであることが大前提ですが、テントなどの設営が大変なのでキャンプ地には昼にチェックインしてテント設営を済ませておきます。荷物も貴重品を除いてキャンプ地に全て置いておきましょう。

そして15時くらいから行動開始です。ここで撮りたいというスポットにカメラ一式、三脚を積んで出かけてみましょう。撮影したいスポットは地形と方角をよく見て、日の向きに合わせて撮影地を探り当てましょうね。美しい夕日と日没後のマジックアワーも含め19時くらいまで美しい景色の撮影が楽しめると思います。

そして早朝3時か遅くとも4時には起きて日の出前のマジックアワーから朝日までの時間帯で撮影できるよう、これもまた狙った撮影ポイントに出向いてシューティングしてみましょう。

「眠いじゃんか!!!」

 




そうです、これでは睡眠不足ですよね。でも大丈夫、朝のシューティングが終わりどこかで昼食を済ませた頃、観光客も多く賑やかなところから脱してキャンプ場に戻りましょう。テントで昼寝するのです。

良いと思ったエリアで自由に出入りできる無料キャンプ場を選び、そこを連泊するベースキャンプスタイルをとるのです。道内での移動効率が下がりますが、これによりテントサイトの設営&撤収の労力も減りますし、何より行動時間の自由度が格段に上がるのです。移動の度に次々と違うキャンプ場を使っていると、設営撤収が手間ですし明るいうちにテントを張りたいな、とか次のキャンプ場は混雑してないだろうか?など色々な悩みが出てくるものです。

名付けて「ベースキャンプ昼寝作戦」です。

 

2012年夏 エサヌカ線

くどいようですが重要なのは「いつ撮ったか」、あくまで時間軸の話です。夏の北海道ツーリングなら「夏」を表現すること。旅の一日ではれば一日の中の「時間帯」を表現する。例えば6日間の旅程であれば前半であれば到達感、希望感を表現する、後半なら旅の終わりに寂しさを感じる、または満足感、充実感を伝える写真にする。

いかがでしたか?キャンプツーリングであることが前提ですが、北海道ツーリングで素晴らしいツーリング写真を撮るベースキャンプ昼寝作戦。真似しなくても大丈夫ですよ!でも秘密ですからね!

ではまた。





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~本日の毎日100ショットスナップ~

これは去年の8月の北海道ツーリングで撮った写真です。道東の野付半島で見た光景。なんでもない風景かもしれませんが曇天下でもの寂しさ、最果て感を覚えたのでシャッターを切ってみました。

2018 北海道ツーリング はじめての北海道の走り方 その2

・・・前回の続きです。

北海道ツーリング はじめての北海道の走り方をご紹介~

・移動の計画は地形をよく考えよう

これは何も北海道ツーリングに限ったことではなく、信州だろうと九州ツーリングだろうと同じですが、北海道ツーリングに初めて行くよ!という方々の中で、きっとロングツーリング自体が初めての方も多いと思います。

地図を見て平面的なイメージで計画を立てると、近いだろうと思ったところに、なかなか到達できない!なんてことが起こりうるのです。

これは私が北海道ツーリングの際に持ち歩いている北海道の立体地図です。

このように北海道をほぼ縦に貫いている日高山脈、夕張山地、北見山地。そして大雪山や十勝岳といった高い山。知床なら羅臼岳、ニセコなら羊蹄山やアンヌプリ。こうして見ると北海道はなかなかの標高差があると分かります。

例えば茨城県の大洗港から苫小牧港行きのフェリーを使う人の場合、苫小牧から道東を目指すとなると日高山脈超えが待っています。日高山脈を越える手段は主に日勝峠、狩勝峠、道東自動車道(高速道路)の3つです。日勝峠と狩勝峠は良い道ですが交通量が多く、日中であればペースはイマイチです。私は試したことがありませんが確実に行くなら高速代を払って道東自動車道も良いかもしれません。

もしくは全て海岸沿いを走り襟裳岬から黄金道路を走るのも良いですが、襟裳岬の周辺は強風と濃霧の名所でイキナリ行くにはタフ過ぎるルートなのです。

このように地形で考えると苫小牧についたら、国道237号(花人街道)を北上して、まずは富良野などが待っている道央エリアを目指すのが優しいルートと言えそうです。もちろん天候などにもよりますけどね。

それと札幌近郊や旭川近郊など都市部を通過するようなルートも時間をロスるので、何か目的がない限りは避けた方が良いと思います。




・激しすぎる気温差、当たらない天気予報

夏の北海道は場所によって暑いところ、寒いところの差が大変大きく感じます。10年以上前は8月といえど、耐え難いほど暑い場所なんて無かった記憶がありますが、今は自然環境の変化か関東圏と変わらないほど暑くなる場所があります。真夏の関東圏のツーリングと同様に小まめな休憩と水分、塩分補給をしないと熱中症で動けなくなります。かと思えば根室や稚内にいくと少し天気が悪くなっただけで、震える程寒くなる場所があります。これは局所的だと感じますが例えばサロマ湖近くのキャンプ場や猿払キャンプ場などは、8月のお盆だというのに夜中のトイレは石油ストーブが炊かれていたほど寒かったですよ!

8月のキャンプツーリングだからと寝袋すら持っていかない人がいるようですが、北海道でそれをやったら凍死(は大げさですが)!低温に対応したダウンシェラフを持って行きましょうね。

それと当たらない天気予報にも注意です。朝イチの天気予報チェックはライダーなら誰でもやると思いますが、それを過信してはいけません。空模様をよく見て怪しいと思ったらスマホで雨雲レーダーをチェックしてみましょう。山脈地帯のゲリラ豪雨をレインウェアー着るタイミングを逃しズブ濡れになったら最悪です。夏のゲリラ豪雨は上空の冷たい氷から凄まじいスピードで地上に降るので、下着まで濡らしたら心臓がドキドキしてしまうほど冷たいのです。

このような事態に対応が遅れると、旅に必要なスタミナが消耗し最悪は体調不良を招きます。

2017年8月 北海道富良野市




ごく稀に半そでTシャツやランニングで走っているワイルドな人も見かけますが、火傷に近い日焼け、スズメ蜂や大きな昆虫の激突で酷い目に遭います。暑い場所でもちゃんとライディングウェアーを着ましょうね。私はむかし、ちゃんとウェアーを来ていたのですが首にスズメ蜂が激突したことがありました…。

・基本はキャンプツーリングでいこう

私の個人的な感覚でいくと北海道ツーリングといえばキャンプツーリングでしょう!という感じなのですが、私の職場の人は北海道ツーリングで全ての宿泊がホテルだ、という方もいます…。キャンプツーリングは自然の中に身を置いて旅心を育むだけでなく、時間や場所に縛られない身軽さも大きなメリットです。特に最高のツーリング写真を撮るんだ!という場合は早朝の朝焼け、美しい夕日のシューティングを考えれば自由に出入りできるキャンプ場泊は理想的な宿泊手段と言えます。

北海道の場合はキャンプ場の価格が安く300円とか、無料キャンプ場なんて場所もいまだに多いので経済的であるのは言うまでもありません。ちなみに私が2017年の8月に7泊の行程で行った北海道ツーリングでは宿泊に使ったお金は0円でした。

伊達市 噴火湾を望むアルトリ岬キャンプ場 無料

もちろん悪天候だった場合は無理をせずに宿を使うことをお勧めします。その場合もライダーハウス、ユースホステルなど相部屋の料金の安いところを利用すると、旅の仲間とのコミュニケーションを楽しむことができます。

そんな宿やキャンプ場で出会った旅仲間は、旅の有益な情報を教えてくれたり、旅が終わったあとも連絡を取り合えるような友人ができたりと、なかなか日常ではない出会いがあり素晴らしいです。

これが快適や贅沢を求めてゴージャスなホテルに泊まってしまうと、たちまち旅の雰囲気はなく素晴らしい出会いも減ってしまうのです。なのでオススメはキャンプツーリング、天気が悪ければライダーハウスなのです。ホテルは万一、体調が悪かったときの緊急用と考えましょう。

・綿密に計画を立てたところで予定通りにはいかない

例えば有給休暇を7日とったとします。関東圏や関西圏から北海道へ行くなら主にフェリーですが、往復の移動で丸2日は使ってしまうので、中身で考えれば5日間くらいとなりますね。苫小牧港にせよ小樽港にせよ、人気の道東&道北エリアまでは距離があります。

中身が5日間くらいの予定でしたら最初は欲張らず道東か道北のどちらかを選んでみましょう。そしてフェリー港までの中間にあるエリアを楽しみながら旅をするのがオススメです。苫小牧港でしたら富良野、美瑛エリアを経由して稚内を目指すとか。小樽港でしたらオロロンラインを最初に目指してまずは稚内、後半に道央エリアとかも良いと思います。

もちろん道東にターゲットを絞って一気に移動するのも良いと思います。道東も道北も両方を、となると中身5日間だと走りっぱなしになり初めての方にはオススメできません。道東と道北を両方満喫するのであれば中身7日間は欲しいですね。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/400 ISO100

 

どこに行こうか?どの道を走ろうか?といった計画は、大まかに目途を付けておく程度で良いと思います。綿密にスケジュールを作ったところで予定通りに旅はすすみません。というのも悪天候で雨の酷いエリアを避けて移動するなど、想定外のルート変更を余儀なくされるのは決して珍しくないからです。

几帳面な人は事前に行く場所や走るルートを決めてしまいますが、予定通りにいかずストレスを感じたり、何としても予定を強行しようと無理に走ったりすると面白くないです。それにスケジュール厳守行動ではせっかくの旅が日常っぽくなり勿体ないですよ。風の風来坊のように夏の北海道をさすらってください。

・旅人を気取ろう!然すれば風景が純粋に心に入ってくる

今まで書きませんでしたがソロツーリングであることを前提に書いてきました。まずはちょっぴりストイックな旅人を気取ってみましょう。北海道に旅行に行くのではなく、北海道にバイクで行くのでもなく「北海道をバイクで旅する旅人」になってください。然(さ)すれば美しい夕日を目撃するだけでジーンとくるはず。人生に大切な財産となる「思い出」が1つ付加されますよ。

・万一の備えは万全に

ロードサービスの連絡先(最近は任意保険に付加されたサービスもありますね)。札幌や旭川にあるメーカー系のバイク屋さんの連絡先。バンク修理キット。工具や針金やテープや結束バンドなど、バイクのトラブル時に使えるもの。ガス欠時に役立つ予備の燃料ボトル。空冷エンジンのバイクなら補充用のエンジンオイル。スペアのヘッドライトバルブ。想定外に冷えた時の防寒具。それから古いレインウェアーを持っている人は劣化して浸水しないか点検しておきましょう。タイヤやブレーキパッドなども残5分くらいでは少し怪しいです。ブヨ刺されに効果のあるステロイド系の虫刺され薬(もちろん体質に合わない方はやめてください)。フェリー内や混雑したキャンプ場で熟睡するための耳栓。新聞紙。雑巾。シールドクリーナーとウエスは多めに。まだまだ有るけど書ききれませんね…

北海道ツーリング10回、今夏で11回目を数える私の経験で色々と書いてみました。今思い起こすと、はじめて行った北海道ツーリングはやはり印象的で生涯忘れることのできない大切な財産になったと言えます。北海道ツーリングを機に人生が変わってしまった、と言っても過言ではないかもしれません。

それくらい北海道には特別な何かがあります。それが何かは皆さまご自身で感じてきてくださいね!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

リコー GR APS-C

この写真は去年の夏の北海道ツーリングで撮りました。2日間にわたる酷い雨で稚内で停滞を余儀なくされた私は徒歩で稚内港を散策していました。この時、お気に入りだったコンデジRICHO GR APS-Cを持って、見つけた被写体がこれです。この写真を撮った日くらいから、GRは絶不調で結局、壊れて使えなくなってしまいました。コンデジは一眼レフと違ってタフなバイク旅ではよく故障してしまいます…。

初めての北海道ツーリングの走り方<究極のツーリング写真流>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この夏になって当ブログはますますアクセス数が増えました。これもいつも見て頂いている読者の皆さまのお陰でございます。いつも本当にありがとうございます。

多くの方が見に来ていただける…いろんな人が見ている…と考えると、例えば初めてバイクデビューする方、はじめてキャンプツーリングする方、はじめて房総半島にツーリングする方、などなどツーリング写真の撮り方やR1200GSの情報に限らず、色んなことが当ブログに書かれていても良いのかな??

そんな風に感じたので、今回は時期的にも非常に良い「この夏、北海道ツーリングに初めて行くよ!」という方を対象に、あまりメディアでは書かれていないような情報を発信してみたいと思います。

これから、はじめて北海道に行かれる方はぜひご参考にしてみてください。




~究極のツーリング写真流 はじめての北海道ツーリングの走り方~

北海道は主に道南、道央、道東、道北の4つのエリアに分けて、どう旅するのかを考えるのが一般的です。

<道南>函館やその周辺は人の多い観光地です。大沼周辺の自然や駒ヶ岳など良いところは沢山ありますが北海道らしいイメージとは少し離れた印象です。本州寄りの亀田半島、松前半島の風景は印象的ですが海岸線の風景などは本州のどこかにも在りそうかなと感じます。青森から青函フェリーで来る方は最初の上陸ポイントが函館なので、まずは大沼でキャンプし、その後は時間短縮という意味で高速道路(道央自動車道)を活用して道央エリアを目指すのも良いかもしれません。

<道央>新潟からのフェリーで来る人は小樽港、大洗からフェリーの場合は苫小牧港が上陸ポイントですので、多くの方がここがスタート地点になります。自然を楽しむのであれば洞爺湖、支笏湖のあるニセコエリアがお勧めです。ニセコの五色温泉や伊達市まで行けば登別温泉と温泉も楽しめます。襟裳岬の景色は素晴らしいですが強風の名所であり夏場は濃霧もでるので初めての方にはオススメはできません。襟裳岬から釧路方面へ向かう黄金道路は昔はタフなルートでしたが道路改良工事が進んで最近では天候が良ければ普通に通れます。個人的に最も好きな道は襟裳岬の北東にある百人浜です。

<道東>最果て感の色濃い道東はいかにも遠くまで旅に来たと実感できます。釧路湿原、屈斜路湖を望む美幌峠、知床半島など有名どころも外せませんが浜中町から厚岸を結ぶ海岸線「北太平洋シーサイドライン」が最もオススメの道です。オフロードライダーやR1200GSのような大型デュアルパーパスに乗っている人は阿寒湖の南にある「ひょうたん沼」を通過する道道1093号のダートか、有名どころでは道北スーパー林道と呼ばれる函岳レーダー道路のダートがお勧めです。海岸線のルートも素晴らしいですが内陸側に入ると牧歌的な風景と雄大さがあり、いかにも北海道ツーリングという魅力があります。北海道ツーリングを何度も経験している玄人が好むのが道東エリアだと思います。根室のエリアは最果て感が特に強く、普段はソロで行動しないという都会派ライダーさんは、寂しすぎる景色に衝撃を受けてしまうかもしれません。

<道北>こちらも道東と同じく最果て感は抜群ですが最北端に到達!という大きな意味合いのある土地という意味で少し明るい印象です。道は日本海側の道道106号オロロンライン、サロベツ原野があまりに有名でライダーならマストで行くべき道です。その他はオホーツク海側の宗谷国道も素晴らしいですが、観光地化がすすんでいる宗谷丘陵は今のうちに行っておいた方が良さそうです。富良野や美瑛など「北の国から」を連想する雄大で牧歌的な風景の旭川周辺のエリア。どこにレンズを向けても絵になる、北海道らしい風景ですが観光客も多く人気のスポットは混雑します。オススメは旭川空港の南側に点在する丘エリア、美瑛、富良野の風景ですが早朝や夕方に行ってみましょう。〇〇の木といった有名観光地は日中は混雑しています。写真にするなら「木」だけに注目してしまうと期待外れ。木の存在を内包する景色全体を感じ取りましょう。時間に余裕があれば稚内港からフェリーに乗って礼文島、利尻島に行くのも素晴らしい旅になると思います。




何をもって「あなたの北海道ツーリング」にするかは他人には分からないものです。最果てのポイントに到達した達成感、景色を見る、道を楽しむ、食文化を楽しむ、温泉を楽しむ、街や文化に触れる、キャンプを楽しむ、旅人達との出会いと連帯感を感じる。

年齢的にもバイクキャリアでもフレッシュな方でしたら、もう行くだけで感動の連続であると言えるでしょう。

世に溢れている事前情報を仕入れ過ぎず、地図だけを頼りに好きなように感じたままに旅してくるのが一番良いかもしれません。

食べ物や温泉の情報は、今の時期に書店に行くと情報誌がかなり売っていますしネットでも有益な情報収集ができると思います。私の場合は写真活動が優先なのでグルメ&温泉は近くにあったら「ついでに」楽しむ程度に留めております。

以下に私が個人的に感じた北海道ツーリングでのあらゆる事、注意点を箇条書きしてみます。

・1日の走行距離に気を付けよう

北海道を島のように考える人がいますが「北海道はでっかい道」という懐かしいワードの通り、本当に広いので距離感覚を間違えないよう注意です。初日は苫小牧から襟裳岬に行って、2日目は知床、屈斜路湖、層雲峡から海岸線に出て宗谷岬、3日目はオロロンから天塩を経由して富良野、十勝まで行ったら後半はニセコにってオイオイ!そんなに走れませんよ!!!例えば札幌から宗谷岬を直線で結ぶと300キロもあります。

宗谷岬で札幌ナンバーのライダーをつかまえて「地元の方ですね」なんて言ったら苦笑されます…。それくらい北海道は広いと覚えて、欲張らずに慎重にスケジュールを考えましょう。

信号の無い直線路ばかりなので、走ろうと思えば走れちゃうというのもありますが、無理は禁物です。1日の走行距離は走っても250~400キロ程度に留めましょう。それ以上走ってしまうとバイクに乗っているだけの1日で終わってしまいます。

例えばこんな感じだと1000キロくらいなので1日では到底走り切れません。余裕をもって旅しましょうね。

・あらゆる危険がひそんでいる

動物の飛び出しはライダーにとって非常に危険な問題です。特に鹿などの大型動物との激突はこちら側も生命に関わる大事故となりかねないです。車との事故も多いです。

地元の普通車は関東圏に住む私から見ると恐ろしいほどトバしています。軽自動車に乗った普通のオバちゃんが平気で100キロ以上で国道を走ってるのを見かけます。きっと北海道はトバした分だけ移動時間が短縮できるし、景色がひらけて感覚が麻痺しているのかもしれません。

後ろに追いつかれたら抜かせましょう。絶対に一緒になってトバさないこと。道内は警察の取り締まりが非常に厳しいですが、悲惨な交通事故を未然に防いて頂いていると思って感謝しなくてはいけません。

早朝、夕方の動物の飛び出し、人の注意力が疲労で低下する夕方の時間、開けた景色と長い直線で麻痺してしまうスピード感、景色が良いからとついヨソ見運転…気を付けましょうね。

とにかくトバさないこと。この一言に尽きます。自称トバし屋さんも、北海道では制限速度でいきましょう。

・吸血昆虫の対策を万全に

本州では蚊くらいしか思いつきませんが北海道では蚋(ブヨ)やヌカカやダニなど怖い害虫がたくさんいます。特に川や湖などの近くやキャンプ場では万全の対策が必要です。防御対策と刺された場合の薬の両方が必要です。例えばブヨに指を刺されたら翌日はバイクの運転が出来なくなるかもしれません。

キツネに触らないこと、熊の痕跡を見つけたら逃げる…などは一般によく見かける注意事項なのでここでは割愛しますが、1つだけ書いておくと林道やオフロードに入る場合、オートバイのエンジンの音を響かせて走る限り、熊は逃げていると思いますので遭遇率は低いと思います。危険なのは山の中でエンジンを止めてバイクから離れて行動するときです。熊害については北海道の全域で注意しなければいけないことです。事前に情報を入手して知識をつけ、熊鈴の携行など対策をしましょう。

perfectpotionのアウトドアボディスプレー。蚊だけでなくブヨにも一定の効果がある虫よけスプレーです。少し高いですがオーガニックな素材で香りも良いです。左はハッカで右は通常版。

長くなったので次回に続く…

 





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~本日の毎日100ショットスナップ~

CASIO エクシリム EX-10

何日か前に撮った晴海ふ頭からの夕景です。まさにマジックアワーと呼べる焼け具合は見ようによっては趣味の悪いレタッチとも思えますが、実際にこのような光景だったのでレタッチではありません。たまにですが悩むんですよね。変なレタッチだと思われないかなって。