旅写真<初級>の前回は望遠レンズ(ズームの望遠側)を積極的に使い、主題を明確に撮りましょう、というお話をしました。
初心者の方が簡単な手法で素敵な写真が撮れるテクニックをもう1つご紹介します。基礎的なお話は次回くらいから始めたいと思いますので、もう少々お待ちを。まずは「楽しい!」と感じていただくのが最優先ということで。

テクニックと言うより単純に写真を撮る時間帯のお話です。
写真は光が命です。どのような写真も光を収めているのですから。傑作写真やドラマチックな作品は最高の光を最良の手段で取り入れているものです。光についての難しい話しは上級で解説しますので、詳細はここでは割愛します。
屋外での風景撮影では光源は主に太陽光です。太陽光は時間帯によって向きだけでなく色温度(むずかしく考えなくて大丈夫です)も変化します。朝、夕は赤くなるのがそれです。
太陽が真上の高い位置にある(トップ光と呼びます)状態ではギラついて下方に影が出来、一般的には使いにくい光源と言われています。
かくゆう私も、つい最近まで日中の11時から14時くらいは良い写真が撮れないと決め付け、良い被写体があったとしても撮影せずにバイクで走り回ったり昼飯や温泉巡りに精を出しておりました・・・。
本当は上級者になればトップ光でもそれに似合う被写体を見つけたり、作画アイデア次第では傑作がつくれるのですが、それに気がついたのは最近なんです。
逆に言ってしまうと初心者の方は日中の撮影は無理せず、朝夕のおいしい光だけを使って撮ってみましょう。簡単に言うと朝焼け、夕日の専門で出かけてみるのです。
朝焼け、夕日、夕焼け、またはそれらの光に照らされる被写体は無条件に美しいのです。撮影技術が未熟であっても幾つかの簡単な操作で素敵な写真になりますよ。
1、露出補正を-1/3か-2/3にして暗めにする。
2、ホワイトバランスを曇りモード、より赤くしたければ日陰モードに設定する。
やり方はみなさんのお使いのカメラの説明書を読んでくださいね。操作についてはカメラによってみな違うので、こればかりは説明書を読んでいただく以外ありません。
つづく