風の時代のツーリング写真




EOS6D Mark2 + TAMRON SP24-70mmDi VC USD G2

究極のツーリング写真読者の皆さま、新年明けましておめでとうございます。

皆さまにとってご多幸な年であることを心よりお祈り申し上げます。

バイク旅の魅力を写真作品で表現する【ツーリング写真】。そのツーリング写真を専門として運営している当ブログはお陰様で五年目を迎えます。これからもツーリング写真文化の成長と、バイク文化の変革と発展に微力ながら貢献したいと思います。

令和四年 最初の投稿は年末に尊敬する友人と南房総を走った時に撮らせていただいた一枚です。いつも高年式なBMWという優等生ながらどこか色気のないバイクに乗っている私。W650のように艶っぽいバイクに男らしい男が乗っていれば問答無用に被写体をお願いするのであります。カッコいいですね。




さて新年の抱負ですが少し前にコロナ後の世界は風の時代…という事を書きました。昨今のバイクブームを受け「風の時代ってバイクの時代?」とも受け取れるのですが、個人的な予想として向こう数年で40~50代男性が中心だったバイク文化はニュージェネレーションへの世代交代を迎え激変すると考えております。

そこで新たなバイク文化の幕開けに【ツーリング写真】という一つのムーブメントで牽引役のようなことを担えればな…という夢を抱いております。今年はそのための準備を色々とやってみたいです。

今までただ写真を撮るだけで、このブログの運営以外は何もやってきませんでしたが、今年からはストアカでの写真講師、可能であれば個展開催、ツーリング写真の楽しいイベントなども考えております。楽しさを追求して積極的に活動したいと思っています。

もちろん究極のツーリング写真も今まで以上に内容を良くしていこうと思っています。ツーリングに行っていい写真が撮りたいけどコツが分からない…という方はぜひ読んでくださいね。

それでは 素晴らしい令和四年をお迎えくださいませ。

令和四年一月 立澤重良




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

 

ツーリング写真【極めてシンプルな7箇条】




さて今回は今年最後の投稿としてツーリング写真【極めてシンプルな7箇条】と題してツーリング写真に関わる基本的なことを書いてみたいと思います。多くはツーリング写真に限らず写真全般に言えることですが、ビギナーもベテランの方もいちど初心に戻って見て頂ければと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3C

1.らしく撮る

被写体をその被写体らしく撮る…は写真の基本的なこととして古くから言われています。ツーリング写真に関して言えばそのバイクらしく、そのライダーらしく、北海道ツーリングであれば北海道らしく撮ることです。らしく撮るを意識するだけで今まで主題がボヤっとしていた写真が一気に魅力的になるはずです。

2.一つを明確にする

何かの被写体と一緒に撮るときに両者の存在感を意識してみましょう。どちらか一方が主役でもう一方は引き立て役。このことが誰の目にも明らかに分かるようにハッキリと差をつけるのです。やり方は大きさ、ピント位置、露出、フレームで切り落とすなど様々あります。「これがメイン」とはっきりさせることで作品の主題が明確となり、平凡な写真を卒業することができます。

3.感情にうったえる

美しい、楽しい、嬉しい、寂しい、郷愁感ある、崇高な・・・ こういった人の心の動きにうったえるような作品を作ることで、見る人の共感や感動を誘う作品を目指してみましょう。効果的なのは「人」の登場です。ライダーの姿とバイクを一緒に写すことで感情表現の幅は一気に広がります。この場合、記念写真の自撮りとは全く質の異なるものになります。あくまで見る側の心にうったえる作品作りです。

EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG




4.余計なものを写さない

写真ビギナーはとにかく背景に無頓着なものです。都会のスナップのようにアッと思った瞬間にその刹那を作品にする写真ジャンルであれば背景にあまり気を遣う必要はありません。しかし通常であればカラフルな看板等でゴチャゴチャした背景、電柱や柵などの垂直線が多い場所、電線やガードレール、ゴミが落ちているような場所で写真を撮るのは避けましょう。自身の作品なのですから邪魔者は徹底排除するのです。

5.常にユニークさを意識する

自身の作品に変化をつけたいのであればユニークさを追求することをお勧めします。凝り固まった考えは画一化された「お上手な写真」ばかりを生み出すだけで退屈なものです。どう撮るのが正しいのか?ではなくどう撮れば面白いのか?を追求してみましょう。人に良く見せようという気持ちは一度忘れて大丈夫です。




6.瞬間を切り取ることを意識する

写真とは目の前に存在する三次元の空間、一定に流れている時間、つまり時空の様子を二次元の静止画にするものです。このごく当たり前のことを改めて強く意識することで他の芸術とは違う写真らしい芸術を目指してみましょう。あくまで元となるのは時空に存在している現実の様子であること。するとシャッターチャンスという言葉の本当の意味が実感できるはずです。

EOS6D Mark2

7.細部までクオリティを上げる

神は細部に宿る…なんていう言葉をどこかで聞いたことがあります。大衆的写真文化に埋もれてしまう写真ではなく、作品として残すべき一枚を目指すのであれば撮った写真はその場でよくチェックしましょう。ぱっと見て「大丈夫だな」ではなく拡大表示して微細なブレ、ピントの甘さ、飛んでいる小さな虫まで見逃さないよう細かく検査するのです。

実はこの7つの他にも色々あるのですが、今回は今まで解説してきたことをブラッシュアップして短めにまとめてみました。

この年末年始のお休みに、写真を撮る機会があればぜひ意識してみてください。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

ツーリング写真 順光と逆光のやさしいお話




今日はツーリング写真における順光と逆光のお話について簡単に書いてみたいと思います。順光とは太陽を背にした撮影位置で、逆光は太陽に向かって撮るような撮影位置となる・・・という事は皆さまも承知の通りだと思います。

一般的な写真文化として何かと悪い印象のある逆光ですが、今回はまず最初に「逆光で撮っては駄目だ」というのは完全に間違いですので最初にその意識から変えてみてください。

上の写真は紅葉したもみじの木ですが順光に近い位置で撮っています。順光で撮ることのメリットは色彩が鮮やかに出ること。被写体の実際の様子が詳細に伝わることなどです。逆にデメリットはコントラストに欠けること、立体感が出ないことなどです。上の写真は斜光に近いのでコントラスト、立体感は出ています。




EOS6D Mark2 SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG

次にこちらの作品をご覧ください。一枚目の写真と場所も時も全く同じです。撮影する場所を木の反対側に移動して逆光で撮った写真です。

どちらが良い写真かは誰にでも明白だと思います。

例えば私が公園の管理者だとして、この公園では秋になるとモミジが紅葉します、という趣旨の看板を作るとしましょう。そのための写真であれば一枚目のような説明的写真が適切です。しかし人に見せて感動してもらいたい…という表現の写真であれば逆光で撮った写真の方がはるかに印象的な写真になることが上の例でお分かり頂けると思います。

写真はカメラ内に光を取り入れて作るものです。逆光はその光にレンズを向けて積極的に撮る手法、順光は光に背を向けて消極的に撮る手法とも言えるのです。この世にある全てのものは光を元に何らかの反応を受けて目に見えるようになっています。それは吸収、反射、透過、散乱、分散などさまざまあります。二枚目の写真はモミジの葉の一枚一枚に光が透過し、背景の部分は空気中に存在する水分に光が散乱している様子です。ちなみに分散の身近な例は虹です。

さらにR1200GSやライダーのジャケットには光が反射してハイライトが入りました。透過、散乱、反射と一枚の写真の中に様々な光の反応が入っているのです。

このように被写体が光を受けて、どのような反応をしめすか?という事に対して積極的に挑めるのが逆光の良いところです。もちろん露出をカメラにお任せする評価測光ではイメージ通りの露出が得られない場合もあるので、そこは積極的に露出補正をするか最初からマニュアル露出を使うなどの必要はあります。

そこにどのような光があり被写体がそれを受けてどのような反応をしているのか?ぜひ次回の撮影から逆光を見つけて意識してみてください。




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

ツーリング写真はハートと人柄で撮ろう【精神論編】




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

今回はツーリング写真の撮り方や表現方法の話ではなく、少々難解かもしれませんが写真の精神論的なことを書いてみようかと思います。

写真の精神論的なこと???と疑問に思われる方は多いかと思います。多くの方は写真は「何を撮るか?」という対象物と「どう撮るか」という撮影技法が重要であると考えていると思います。もちろんこれらは重要なことに間違いはありませんが撮影者の「ハート」も大事であるとお忘れではありませんか?

写真におけるハートサイドは1.よく気が付く心の目 2.小さなことでも感動できる感受性 3.それをどう表現するかというユニークさと表現力 といったことです。これが欠落しているといくら高度な撮影技法を駆使してクオリティの高い写真を撮ったところで画一化された「お上手な写真」となり個性がでないのです。

私の近くにこんな人がいます。美味しいものを食べても美味しいとも不味いとも言わない、花が咲いていても何とも思わない、美しく焼けた夕陽をみても翌日の天気の話だけ、いつも無表情で嬉しいとか感動したとか感情に関わる言葉は滅多に口にしない。だけどカメラは大好き!という人です。




もちろん人それぞれ性格がありますので、それが悪いという意味ではありません。しかしそういった雰囲気で写真を撮ると作者の感動や表現といった重要な部分が抜けてしまうもの。ふだんはどのような人柄でも良いのですが写真を撮る時は感受性、感性、表現力を豊かにやっていくよう意識してみましょう。

EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

アスファルトの小さなヒビから生えた小さなお花。林道に差し込んでいた一筋の光。そういったものに心の目が気が付いて「なんて幸運なのだろう」と足を止めて、写真を撮りたいという創作欲に従順に撮るのです。

その時に綺麗だな、可憐だな、崇高な雰囲気だ、自然の力を感じる、ドラマチックだ・・・といった具合に感動の種類をよく感じ取ってみましょう。これを強く意識することで最終的に出来上がる写真が持つ雰囲気のイメージがわいてきます。

ここまで出来れば、そのイメージに近づけるには何をすれば良いだろう?と考えるだけで大まかなイメージが出来上がります。自分の持っている表現の引き出しからそのイメージを作るための手段をチョイスすればOKです。

もし「よく分からない」という事であれば、とりあえず綺麗だな、素敵だなということを言葉にして出すだけでも効果的です。写真に気持ちを入れるということを意識しましょう。

今回は少々難解なお話だったかもしれませんが次回のツーリングでぜひ実践してみてください。




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイク写真のかっこいい撮り方【基礎編】




今回は風景を主体としたツーリング写真ではなく、バイクを主体としたバイク写真の撮り方について基本的なことを書いてみたいと思います。バイク乗りであれば自分のバイクは「カッコいい」と思うのが当然ですよね。ツーリング先でふとした休憩時などについスマホやカメラを向けてパチリと撮ってしまうもの。

でも何も考えずに撮っているといまいちカッコいい写真になりません。本当はもっとカッコいいはずなのに・・・見た人に喜んでもらえるような素敵なバイク写真はどうやって撮るのだろう?と感じている人は多いはずです。

今回はバイク写真を撮るにあたり、こんな点に意識を向けると良いですといった内容を箇条書きで書いてみたいと思います。

~バイク写真のポイント~

・まずは背景選びから

風景写真ではなくバイクの写真を撮る時も「どこで撮るか」が非常に重要です。背景となる場所を最初に見つけるのが先決となります。スッキリとした背景となる場所や雰囲気が良い場所を探してみましょう。

EOS6D Mark2

・主役はバイク、その他は脇役とハッキリさせる

例えば上の作品の場合、バイクの他にも富士山、海、ライダーと被写体がいくつか存在していますが、誰の目で見てもR1200GSが主役級で撮られた写真であると分かるように構図を作ります。逆に言うと富士山に負けないくらいR1200GSをしっかり撮るということです。

・ライダーも控え目に入れてみよう

上の作品の場合、R12000GSより2mほど先の位置にライダーを配置して奥行のある位置関係を作ってみました。バイクだけで撮るよりもライダーの姿が控え目に写る事で普通とはちょっと違った愛車写真ができあがります。




EOS6D Mark2

・動いてベストアングルを探ろう

バイクや車の写真を撮る場合、基本的には横と正面(または後ろ)の比率が7:3となるような、斜め前からのアングルがカッコいいとされます。ただこれはあくまで基本で車種によっては横を多めに8:2が良かったりと色々です。高さはしゃがんだ程度のやや低めがお勧めですが、こちらも車体のデザインによって変わってきます。

ここでお勧めなのは現場でベストと納得できるアングルが見つからない場合は、バリエーションで色々な角度から撮っておいて、後で家でじっくりと選別するという方法です。現場では分からなくても出来あがっている画像だと見えてくる部分があります。




EOS6D Mark2

いかがでしたか?ツーリング先で何気なく撮る愛車の写真。普通に撮ってしまうと背景が乱雑になったり、アングルがいまいち納得できない写真になったりしますね。また富士山や桜の木など主役級ともいえる被写体と、バイクを合わせて撮るときなどは存在感が等分されてただの記念写真に陥ったりするものです。

写真の基本は主題を明確に写すことです。バイクならバイク、景色なら景色。そして大事な被写体の背景となる部分に余計なものは一切写さない事。次回のツーリングからぜひ意識してみてくださいね。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

究極のツーリング写真4周年&1000投稿目




EOS6D Mark2

今日はちょっといつもと違うことを書いてみようかと思います。

と言いますのも・・・本ブログ【究極のツーリング写真】は開設して4周年、そしてこの投稿が記念すべき1000投稿目となるからでございます。

4年前、究極のツーリング写真は「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマに活動している私、立澤重良がツーリング写真に関わる様々なことを綴るブログとしてスタートしました。

バイク主体の写真でもない、ツーリングの記念写真でもない、風景の中にとけこむバイク旅のシーンを表現した写真ジャンル、それがツーリング写真。かつて鉄道写真が鉄道という車両にフォーカスされていた時代から、中井精也さんの「ゆる鉄」をきっかけに風景主体の鉄道写真が生まれたように、ツーリング写真はその名の通りバイクツーリングの世界を表現した写真ジャンルを目指しています。

今の段階ではメジャーな写真ジャンルではありませんが、例えば乗り物が完全EV化されて久しいほど遠い未来に、今の時代に撮ったツーリング写真を見れば内燃機関のオートバイで旅をしていた文化の貴重な記録でもあるし、それを芸術的に撮ったものであれば尚のこと価値が高いと想像します。




EOS6D Mark2

みなさんご存じのように新型コロナウイルスの世界的な猛威によって、世の中の様子が一変してしまいました。正に戦前戦後のようにコロナ後の世界とは時代が変わってしまう訳です。

どこかで聞いた話ではコロナ後の世界とは「風の時代」なのだそうです。それが何なのか抽象的すぎてよく分からないのですが、私が気が付いたある一つのことは…

ニュースにもなっていますが昨今は空前のバイクブームですよね。密を回避できる趣味でありコロナ渦のストレスから解放されたいとバイクデビューする人が急増しているのです。返り咲きのリターンライダーから女子ライダー。新たなバイク世代とバイク文化がいま誕生しているのです。

何に気が付いたのかと言うと・・・

風の時代ってバイクの時代ってこと?

と、いうことです。新たなバイク世代が新たなバイク文化を生み出す時代の変わり目が今なのではないでしょうか。新たなバイク文化とは…内燃機関のオートバイに乗って旅ができる残された少しの時間。この貴重な「今」を味わい尽くそう…と「ツーリング」が見直される時なのだと感じます。




EOS6D Mark2

ツーリングの魅力を見直す時代、であれば・・・これからニュージェネレーションに向けてツーリングの魅力を分かりやすく伝える何かが欲しいところ。そうツーリング写真です。

ツーリング写真は「見てツーリングの世界に誘われる」「自分もツーリングに行って撮る楽しみ」と、二度美味しい世界です。こんな素晴らしい楽しみが流行らないワケないよな・・・と私は勝手に思っているのですが、読者の皆さまはどう思われますか?

そんな新しいバイク文化の風に、私は遠慮せずに牽引役を担いたいと思っています。だから【究極のツーリング写真】はこれからもツーリング写真に関わる様々なことを発信していきますので、みなさま応援の方をよろしくお願い致します。

令和三年 十二月五日

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

仁淀川の久喜沈下橋




EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

四国ツーリングといえば足摺岬、室戸岬、四万十川と沈下橋、自然豊かな景観が人気ですよね。この10月末に15年ぶりに四国を旅したのですが、以前は全く知らなかったのですが仁淀川がとても美しく、そこにひっそり佇む久喜沈下橋の造形には旅心打たれました。




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

ツーリング写真 木の写真を撮る場合のコツ




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

少し前にアップしたこちらの作品ですがSNSで意外と好評でしたので少し解説を書いてみたいと思います。

その前に初歩的なことを少しおさらいです。そこで写真を撮ろうと思った場所では景色や被写体をよく見て、その特徴をとらえ「らしく」見えるにはどうすべきかを考える、ということを以前に書きました。できれば言語化してみると撮影作業で何をすべきか具体的になってきます。




この作品の場合は主題は大銀杏ですが言語化するのであれば「黄色く色付いた立派な大銀杏のご神木が神々しい」といった具合でしょうか。ここで言語化の中から拾えるワードは「立派な」なので、その大きさや迫力を出すにはフレーミングを考えます。木を撮ろうと思ったからと単純に枠の中に木全体を入れては立派さが伝わりません。上部などを切り取って枠に収まり切れない被写体とすることで大きさ、立派さを表現します。簡単なことですよね?

次に木の写真を撮る場合のコツというかポイントなのですが、構図を作る上で幹をしっかり意識することです。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

三分割構図にしろ日の丸構図にしろ幹をしっかりみて配置を決めるのですね。木全体に意識を奪われないように。それと地面の割合を少しだけ多めに入れることで木に安定感を与えます。目では見えませんが地面の中にまでしっかりと根をはっている様子を想像して地面の割合を決めてみましょう。

これからの季節の紅葉や春になったら桜にも使えるのでぜひ試してみてください。




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

目からウロコの露出のハナシ

EOS6D Mark2




写真ビギナーの方にとって理解しにくい写真の露出…。一般的な写真文化の範疇では多くのカメラユーザーは露出はカメラにお任せしていると思います。そもそも露出とは真っ暗なカメラの中にあるセンサー(またはフィルム)に外の光をレンズを通してどれくらい取り込むか?という話です。その名の通り光に【露出】させたという意味です。

優しく言ってあげれば最終的に出来上がる写真の明るさを決めるものです。まずは求める明るさというのがあって、その上でいまソコにある光の量を測り、最終的にシャッターを開けていた時間、レンズ内の絞りという穴ポコの大きさの二者の仕事によって露出が決まります。

ここではシャッター速度と絞りの話は別の機会にするとして、最終的な写真としたい【求める明るさ】と【いまソコにある光の量】の関係について書いてみます。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG




こんな風に考えていないでしょうか?

見た通りの明るさに撮らないと・・・。

いきなり結論から言ってしまうと見た通りの明るさを求めるのは表現の幅を自ら制限しているようなものです。写真の世界には適正露出という言葉がありますが、それは製品カタログや証明写真など現実の様子を正確に伝えるための説明写真の用語です。我々が目指したい「いい写真」とは異なるジャンルのお話なのです。

撮影者が感動した情景や被写体。これらをART的に表現するにあたり、実際の明るさを正確に写真にする必要は必ずしもありません。ここは少し暗い写真にした方が自分が感じたイメージに合致するな、とか明るくふんわり仕上げて女性的な表現にしたいな、といった具合に撮る時点でのイメージに忠実に露出を決めれば良いのです。

EOS6D Mark2

ここで一つ、ポイントとなるのはダイナミックレンジ。またややこしい専門用語が…と尻込みせず是非聞いていただきたいのですが、写真にできる明るさには特定の範囲が決まっています。暗い部分から明るい部分まで、様子が写せる範囲がダイナミックレンジです。ダイナミックレンジが広いカメラとか、ダイナミックレンジを広げたレタッチ写真と言った具合に使われます。

そしてダイナミックレンジは人間の目ほど広くはなく、ごく限られた範囲であるということです。この限られた範囲を「日陰と日向があって双方に露出が合わない」と苦しむか「ダイナミックレンジの外側に写したくないものを沈めて被写体を演出した」と出来るかが良きフォトグラファーであるかの分かれ道です。

よく「見た通りに撮れない」と露出について悩む方がおられますが見た通りに撮れないのが当たり前と覚えてしまいましょう。カメラは目ではないのです。で、あればその限られた光の範囲をうまく使ってあげるのです。




EOS6 mark2

この山桜の作品は露出を桜に合わせた結果、背景が黒バックとなりました。背景の部分は荒れた草地で所々に土が露出しているような場所です。メインである桜に露出を合わせた結果、見せたくない部分をシャドウに沈め作品を演出したのです。もちろんこの様子は実際に目でみた風景よりも、ずっと暗いので撮影場所に一緒に居合わせた人にこの写真を見せれば「信じられない」と言うでしょう。

撮りたいと思った写真のイメージを描き、求める露出を決めます。次にそこにある光の量を測り、最終的に露出値を決める。マニュアル露出モードで撮りましょうという意味ではありませんが、評価測光の場合であってもカメラが最初に算出した露出に惑わされないことが大切です。どんな高性能なカメラであっても撮影者のイメージをくみとることは出来ないのです(少なくとも2021年現在)。

明暗差のあるシーンでは限られた範囲【ダイナミックレンジ】を意識して写す部分、写さない部分の選別をしてから双方の割合が変にならないよう構図を作りましょう。露出と構図はセットで考えると習得しやすいです。

その被写体が最も魅力的にみえる露出はどうか?最初にその風景で感じたものを露出で魅せるにはどうであるか?これを今目の前にある光の量と相談して露出を決めるのです。カメラのAE(自動測光機能)はあくまでCPUが測光結果を受けて算出した機械的な値でしかないのです。

【カメラを使って写真を撮る人】と【カメラに写真を撮ってもらう人】の話を以前にしましたが、露出もまた然りなのですね。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

失敗写真を生まないためのシンプルな3つのこと




今回も写真ビギナー向けに優しい内容を少し書いてみたいと思います。題して「失敗写真を生まないためのシンプルな3つのこと」でございます。

1.設定間違いを防ぐ自分用デフォルト

よし今から撮るぞ!とカメラの電源を入れた時、最初の設定はどのようになっているか、きちんと意識できているでしょうか?よくあるミスは次のようなものです

・ISO感度の戻し忘れ 昨夜のパーティーで撮った時の設定、ISO感度を上げたまま…

・マニュアルフォーカスのままオートフォーカスだと思って撮っている

・RAWで記録しているつもりがJPEG記録になっている…

こういった間違いを防ぐ確実な方法は一つです。いかなる場合であっても撮影が終了した時は、カメラをデフォルト状態に戻すことです。ここで言うデフォルト状態とは自分なりに決めた次の撮影体制を想定したオーソドックスな設定のことです。

私の場合はISO100 絞り優先モードでF11 高速連写モード RAW記録 AF が私のデフォルトです。撮影終了後に必ずこの設定に戻す癖をつけておけば、天の川の写真を撮った翌日に、昼間の風景でISO2000で撮ってしまうようなミスは防げるのです。




2.画像を拡大して細部までチェックしよう

写真ビギナーの方は写真のクオリティに対する意識が低いのでカメラのディスプレイでパット見て確認し、何となくキレイに撮れていればOKと軽く考えている人が多いのです。後になって「これは自分なりに傑作だな」と思った作品を、4切Wサイズでプリントしたいとなったとき、微細なブレなどがあったらもう駄目です。覆水盆に返らずなのです。

多くのデジタルカメラには虫メガネのマークの付いたボタンがあります。これは撮った画像を再生確認する際に局所的に拡大表示できる機能です。これを使ってピントを合わせた被写体の特定部分を拡大し微細なブレやボケがないか詳細にチェックしましょう。

メーカーで働いたことのある人なら分かると思いますが製品が完成し出荷される直前の【完成品検査工程】のようなものだと思って下さい。




3.撮った画像の四隅をよくチェックしよう

これも撮った画像のチェックという意味では2と似ていますが、画像の四隅に余計なものが写り込んでいないかの確認です。写真ビギナーとは「これは撮る対象」「これは撮らない対象」という意識が低く、関係のない異物が画角内に入っても無頓着なものです。

写真を何年もやっているベテランとはとにかく余計なものは写さない、という意識をしっかりもっているので、いつの間にか写ってしまった遠くに飛んでいるカラス、意識せずに入ってしまった電線、地面の吸い殻など見落としがないかよくチェックするものです。

例えば貴方が映画監督だったとしましょう。名作になると分かっている素晴らしい映画を今、撮影しているところ!と想定します。そこへクランキングした直後に野次馬が画角内に入ってきたらどんな気分でしょうか?私だったら発狂します。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

写真ビギナーが失敗写真を生まないための3つのこと、いかがでしたか?一言でいってしまえば写真品質に対する意識です。別にプロじゃあるまいし…といって雑になってしまえばいつまでも写真品質は向上しません。自分の作品の中には余計なものは塵ひとつ入れないぞ、という厳格な品質意識を持つことで貴方の写真が進化すると思います。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング