ツーリング写真<中級>自撮りポージング研究所

究極のツーリング写真 touring-photography.com読者の皆さま、すこしだけ寒さが和らいできましたが、バイク旅していますでしょうか?私は家族サービスだったり風邪をひいたりで時間がなく、2月はほとんどバイクに乗れていません… 40をすぎると風邪をひいても咳が治まらなかったりで嫌なもんですね。すこし運動して体力をつけないと。

さて今回はツーリング写真<中級>として自撮りのポージングのお話です。以前に単独のポージングとして基本とも言えるコントラポストのお話をしましたが、今回はポージングというよりは何かをしているところ、を撮って自然なシーンを作りましょう、というお話です。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/640 ISO100

リアシートに積載した荷物をショックコードでパッキングしている様子を撮ってみました。背景は美しい朝日の海岸。荷造りのシーンは旅を連想させます。わざとらしくならないコツは撮影していることを忘れることです。シャッターはインターバルプログラムを使用して、数秒間隔で撮っていきましょう。




この写真の場合、難しいのは海岸の波が作る光のコントラストが欲しかったので、600mmの焦点距離という超望遠を使ったのですが、望遠で自撮りというのは難しく、枠に対して理想的な位置にモデルを置くのに何度も失敗をしたものです。

コツはバイクとの位置関係を慎重に選ぶ事です。少しの立ち位置の違いで画面内では大きく場所が変わってしまうので、何パターンか撮って理想的な位置のものを選別しましょう。

それとこういったシーンでは本人は「見れば分かるだろう」と思っても、写真の鑑賞者からすれば何をしているのか良く分からない、という場合が多いです。誰が見ても明確に伝わるように本当に荷物を縛るモーションではなく、ショックコードやフックの存在を意識して分かりやすい写真になるよう撮りましょう。

ポージングの話と関係ありませんが、この写真はハイライトをモデルの位置に重ねて撮っています。構図上では主題はあくまで人であり、バイクは副題となるよう背景の光の位置で調整をしています。よく見るとモデルの足は強い逆光でエッジが輝いているのがお分かりいただけるでしょうか?作業としてはカメラの位置(右左)の微調整なのですが、こういった細かくもあり地味な作業が作品に大きく影響を与えるものです。




何かをしているポージングは少し考えれば、バイク乗りなら色んなアイデアが浮かんでくると思います。グローブを装着している仕草、地図を見ているところ、タイヤの表面をチェックしている姿、凄くかっこいいのはキックスタートのポーズですよね。キックスタートはヤマハSR400を除いてほとんどが旧車に限定されるかもしれませんが。

ポージングのアイデアも撮影アイデアと同じく、お風呂に入っている時、お散歩しているときに考えてみましょう。とってもユニークなアイデアが「ひらめく」かもしれませんよ!

 





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ツーリング写真<中級>露出オーバーは夢の中

愛用しているメインカメラEOS1Dxを売却してEOS6D Mark2にしようか、どうしようか凄く悩んでいる今日このごろです。フルサイズセンサー搭載のEOSであのバリアングルモニター、スマホでの遠隔操作など、自分がいまやりたい写真に必要な魅力がいっぱいです。どうしよう…

さて今回はツーリング写真<中級>解説として露出オーバーの魅力について解説します。以前にツーリング写真<初級>解説にて なぜ露出補正が重要なのか という投稿をしました。今回はその続きといいますか意図的な露出オーバーで演出を作ろうというお話です。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5.6 1/60 ISO640

こちらの作例をご覧ください。トンネルのシーンで撮る場合、そもそも露出の設定が難しいですよね。こういったシーンで最初に頭の中にイメージするのは、どんな写真ですか?トンネル内部の壁の様子も写っている写真?それともトンネルの外の景色も緑や青空が鮮やかに写っている写真?




実はこの最初のイメージがすごく重要です。どうしても「ちゃんと撮ろう」「きれいに撮ろう」という思いが先行すると現実を忠実に撮らなくては…の呪縛にはまります。

現実の光景だけに惑わされず、イメージを膨らませて狙いを定めましょう。しかし、あくまでそのイメージのきっかけとなるのは、現実の風景です。分かりにくいので説明いたします。

まずトンネルの壁です。普通に評価測光で撮ると、この構図では真っ黒につぶれて何も写りません。もちろん額縁効果として意図的に黒く潰すのもアリです。しかしこの場合は被写体をよく観察すると内壁の濡れている部分が美しく輝いています。望遠レンズで圧縮させたタイルの様子も悪くありません。

これらトンネル内壁の美しさを表現するため設定した露出は評価測光に対してプラス2でした。もちろんトンネルの外にある背景の景色はラチチュードの範囲を超えて明らかなオーバーになります。これを「しまった景色がとんでしまった」と感じた方は黄色信号。

現実の光景を忠実に撮るのではなく、演出の観点で見てみましょう。外の背景部分はまるで雪が降っている世界のように幻想的に感じませんか?仮にソフトウェア―による修正でラチチュードの問題をクリアしても、トンネル外の景色は電柱、電線、道路標識、特別美しくもない普通の森があるだけ。これらを全て夢の世界にして隠してしまうのが露出オーバーの不思議なのです。




頭では分かっていても無意識に現実に忠実に撮ろうとしてしまう…怖いですね。本当は簡単なことなんですけど、真面目な性格の方ほど陥りやすいので気をつけましょう。

あと最後に付け加えておきますが、露出によって白くとんでしまった(または黒くつぶれてしまった)というのを意図的にやる場合、決して撮影後に練るものではなく、撮るときに「白くとぶ部分はこう!」とデザインして画面を作らなければ、恐らくただの露出失敗写真に終わります。この作例だとトンネル外の背景のエリアとトンネル内壁のエリアで白銀比1:1.1414を目指してシャッターを切りました。

こういった内容の濃い投稿をした日に限ってアクセスが少ないんだよなぁ~…あっ、今回はこの辺で!!





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ツーリング写真<初級>繊細なタッチを身につけよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき有り難うございます。今日はツーリング写真の解説から少し脱線しますが、おもしろい出来事があったので、その体験談をしたいと思います。

その前に、写真が無いと寂しいので今回はこんなカットをアップしてみました。写真の鑑賞者とは画面内に文字があれば読もうとするし、人物がいれば顔を見ようとします。これはごく自然なことのようです。

例えば雑貨を包装した古新聞が外国語だったりすると、お洒落な感じに見えますよね。読めない字で書いてあると、異国を想像するから何となく素敵だ、と感じるのでしょう。その文字の国の人が見たら「新聞紙なんかで包むなよ」と文句を言うかもしれませんが。

さて本題ですが、先日私の職場である職種の方が新人さんとして入社しました。60代くらいの男性でしょうか。仕事の内容をデジカメで都度撮影し、最終的に写真付き報告書を提出して欲しいのですが、デジカメは使ったことがないので教えてほしいと依頼がありました。

普通の人からすれば簡単なことでも、人によっては普通に写真を撮るという事が難しいものですよね。ましてやコンデジはボタンや文字が小さく、老眼でよく見えないと。さらに悪いのは撮りたい対象は殆どが室内で暗いのです。

電源の入れ方、撮る時のシャッターボタン、そして確認するための再生ボタンだけを説明し試しにやってもらいましたが…滅多なことでは驚かない私が愕然としてしてしまいました…。

その方のボタン操作をする指は力加減が全くなく、0か1であり1が有り得ない怪力なのです。電源ボタンを押すとカメラから「ミシっ」と嫌な音がして、シャッターボタンを押すとバッテリーカバーが歪んで電源が切れてしまうのです。

しかし何とか頑張って数時間のレクチャーで撮れるようにはなりました。しかし今度はズーム機能を使って大きく撮るシーンが出てきてしまい、これが難儀しました。「シャッターボタンの周囲にあるリングのようなレバーが左右に動くので…」と説明している最中に、最後まで話を聞かずシャッターボタンを押してしまうのです。お願いだから落ち着いて人の話をきいて…




結局、その方は何をしてもガサツなため施設のカギを折ったり、ボルトを斜め45度に穴に入れていきなりレンチで締めたりして、破壊大魔王と化したのですが。自分が知らないだけで、こういった方は結構いらっしゃるんですねぇ。一生懸命やっていただけるので有り難いのですが。

そこでふと感じたのですが、もしかして究極のツーリング写真の読者さんにも、こんな感じの方がいるのかな???だとしたら、今まで<初級>とかいって解説してきたけど、カメラの構え方とかシャッターの押し方なんて一切触れてこなかった。大丈夫だろうか?

なかなか当ブログでカメラの構え方とかの解説は難しいですが、念の為これだけは書いておきますが、みなさんカメラは精密な光学機器でありコンピューターも搭載しています。繊細に扱ってくださいね…

もしホールドに自信の無い方はシャッター速度の限界だけでも把握しておくと良いかもしれません。例えば焦点距離200mmくらいなら1/125が限度かな…それよりシャッターが遅くなるなら感度を上げるか場合によっては三脚使用かな。といった具合に!

今回はこの辺で~!





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ツーリング写真<初級>自己満足はむなしい

2017年8月 北海道抜海町

すごく具体性のない話ですが、自己満足な写真にはならないよう心がけましょう。

人間は誰しも何かの役割のようなものがあって、その役割を全うし誰かの役に立ったとき、はじめて生きている実感をあじわえるのだと思います。

あなたが写真を撮ることやオートバイで旅をすることが、そんなに好きならば誰かに伝えて幸せにしてあげることはできませんか?

自己満足な写真を発表しても誰からも共感や感動はもらえません。薄っぺらいコメントをもらっても虚無感しかありません。

写真を見ていただける鑑賞者のことを絶えず忘れない気持ち。それが幹としてしっかりしていれば、作品の意図を伝えることも、デザインを美しく整えることも全て自然にできるのだと思います。

これはすべて私自身に言い聞かせたいことなのですけどね。





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北海道天塩郡 道道106号 日本海オロロンライン

ツーリング写真<初級>意識してスペースを作る

究極のツーリング写真 読者の皆さま。いつも見て頂きありがとうございます。最近、年を重ねるごとにガンダムが好きになっているのは私だけでしょうか?どうですか?40代のみなさん?

さて今回は写真の構図として重要なスペースのお話です。スペースについて書くのは今回がはじめてなのですが、もう少し早く<初級>ツーリング写真として解説するべきでしたね。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

こちらの作例をご覧ください。とある海岸で漁に使う網が堤防に干されていました。この網は赤色で画面内で強烈な存在感を放っています。バイクをこれだけ大きく写しても、ブルーメタリックの車体に負けないくらい網の存在感があります。

赤っていう色は本当に強力です。覚えておきましょうね。

そして車体より下にある意図的に作った地面のエリアに注目です。ここが構図内における「スペース」です。スペースは全てのシーンで必ず必要という訳ではありませんが、特定の被写体を際立たせるために基本的には必要なエリアとなります。




スペースは被写体の存在感を際立たせるだけでなく、被写体の土台として安定感を与えたり、被写体エリアと黄金比を作ってデザインを美しくしたりと様々な役割があります。

 

× 悪い作例  要素を詰め込んでスペースが無いため窮屈な構図

こちらの作例をご覧ください。9年前に私が撮った写真です。悪い例に使えそうな写真は古いブログの過去の書庫からあさるのが一番ですね。

この写真はバイク、鉄道、菜の花、梅の木、これらの被写体を画面内に詰めるだけ詰め込んで、スペースと呼べる割合がないため窮屈です。

こんな写真でも当時は雑誌アウトライダーのツーリング写真コンテストで、けっこう大きく掲載してもらった記憶があります。その時の審査委員の先生の寸評にも同じ事が書いてありました。「スペースがなく窮屈な印象ですね」と。




9年前の当時、自分ではどうもイマイチだな、と感じていても指摘されるまで分かりませんでした。写真の知識が何も無かったのですね。下手とはこういうことなんです。いまアウトライダーにこの写真を応募しても間違いなくボツになるでしょう。アマチュアの写真界はオートバイ分野も含めて、ここ10年くらいで飛躍的にレベルが上がりましたからね。

スペースとか比率って結構むずかしい話じゃない?という声が聞こえてきそうですが、なぜ今回この解説を<初級>としたか?といいますと「被写体の詰め込み」は癖になってしまう恐れがあるからです。

スペースの比率まで神経が回らない、ということでしたらせめて撮るときにスペースのことを「意識」だけでもしてみましょう。スペースへの意識がないと上の失敗例のような写真になったり、無駄なスペースが画面内を占めている写真になったりします。

難しく感じるかもしれませんが、時間をかけて撮影できる現場でじっくり奮闘してみてください。こういったことを実践できる人はメキメキ上達しますよ!





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ツーリング写真<初級>基本ルールは粉々に破壊せよ

先日、変な夢を見ました…。伊豆か信州あたりの高原のようなロケーションに広い駐車場。そこはバイクイベントのような催しがある会場のようで、数百台というオートバイと大勢のライダー達が大集結していました。私は苦手な人ゴミをかきわけて自分のバイクを探して彷徨っています。

良く見ると多くのライダーは肩や首に一眼レフやミラーレス機など、本格的なカメラを持っていました。このイベントはなんだろう?と思った矢先にスタッフと思わしき人に「あっ立澤さん~、間もなく講演開始なのでステージに来てください!」と。へっ???講演ってなんの?「何をおっしゃいますか?今日の立澤さんのツーリング写真の講演ですよ、全国から大勢集まってるんですからね!」  はぁぁぁ~??

そこで目が覚めました。どうやらツーリング写真がバイク界で大ブームになっており、その大きなイベントに私が招待されていた…という設定の夢だったようです。風邪で微熱があったので変な夢を見たのでしょう。

さて今回は久しぶりに<初級>ツーリング写真としてインパクトのあるタイトルを付けてみました。初級対象の方に敢えて訴えたい「基本ルールを破壊せよ」と!

 

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100

この作例をご覧ください。ライダーのポージングで意図的に日の丸構図を作ってみました。画面の真ん中に人物があれば、おのずと鑑賞者の興味はそこに集中します。そして腕で作った円は画面の中心、そう「日の丸構図」を作っているので画面内での視線はそこに釘付けにされるのです。




意図的に日の丸構図を作ったのは鑑賞者の視線を止めるのが目的ではなく、スペースの存在を意識してやっています。この場合のスペースとは言うまでもなく空の部分ですが、この時の空は雲ひとつない日の出前のマジックアワー。繊細な階調を持った空が主題になるよう構成しているのです。それを引き立たせるために、少々ユニークですがポージングで円を作っています。

さらに海岸というロケーションであるにも関わらず、水平線を無視して左上がりになっております。これは砂浜である黒く潰れた下部分の境界が、ゆらめく波のような曲線を描いているのが気に入ったので、これが画面内で良く見える位置を探り当ててこのようにしました。バイクも傾けたおかげで動感がでました。

一般に ・日の丸構図 ・三分割を守りましょう ・逆光では綺麗に撮れない ・白トビ、黒ツブレのないよう露出設定を ・必ず三脚を使いましょう などなど、色々と言われる基本ルール。どれも正しいのですが、私が声を大にして言いたいのは基本ルールに縛られないこと!

これすごく大事なことです。基本ルールは「破っちゃった」はダメですが「○○だから破った」ならOKです。この作例のようにスペースの存在を意識して日の丸を作った、とか流れるような地面の境界を優先して水平線を無視した、といった具合に撮影者の意図のもと、あえて無視した基本ルールはむしろ秀作を生み出すカギとも言えます。

露出なんかも同じです。真面目な人ほどHOWTO本に書いてあった通りにヒストグラムとにらめっこしているかもしれませんが、白トビや黒ツブレなど写らない部分があっても、意図的にやったならOKなんです。極端な話ですがどこにもピントの合っていない写真や、わざとブレている写真なんかも作者の明確な意図のもとであれば良作となるのです。




もちろん敢えて無視した基本ルールはその「敢えて」の理由が鑑賞者へ明確に伝わっている必要があります。鑑賞者は言葉で説明できなくても「あっこの作品は素敵だな」と感じてもらえれば作者の意図が通じたことになります。

基本ルールをそもそも知らない場合や、知ってはいるけどつい守れていない、といったのは駄作になりえます。しかし基本ルール、知っているけど無視の仕方も分かっている。これは素晴しいです。決して縛られず良いと思った要素を表現する手段として、基本ルールは時として破壊しましょう~!というお話でした。

ところで以前に三分割構図縛り地獄という投稿をしましたが「あれは三分割構図を守れって言ったんじゃぁないの?」という疑問があるかもしれません。いいえ、あれは三分割構図を利用して足をトレーニングしましょうね!というお話なので、紛らわしいですが混同しないでくださいね。

もちろん基本ルールというのは良くできていて、例外的な意図がないのであれば守った方が良いに越したことはありません。例えば「日の丸構図はやめましょう」は美術的な観点から少しずらした方が美しいという基本的な考えからできています。

基本ルール 守るか破壊するかは撮影シーンであなたご自身で選択してくださいね!

 





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房総の撮影スポット 素掘り隧道 ~共栄隧道の場合~

という事で今回から究極のツーリング写真 touring-photography.comでは房総の撮影スポットというカテゴリーを新たに作ってみました。このカテゴリーでは私が四半世紀以上にわたり走ってきた千葉県の房総半島をマニアックな観点でご紹介していきます。

記念すべき一回目となる今回の投稿では、房総半島ツーリングとして密かなブームになっている素掘り隧道のご紹介からです。素掘り隧道とは主に明治時代~昭和初期くらいの昔から、房総半島に多く存在する切削しただけの簡易的なトンネルのことです。高い山のない千葉県は峠道を作るよりも、隧道を作った方が簡単なため至る所に素掘り隧道が存在するのです。

個人的に気に入っている素掘り隧道はいくつも有るのですが、今回は1回目なので行きやすさ、見つけやすさを優先して大多喜町の共栄隧道を選んでみました。


房総の定番ツーリングルートである養老清澄ライン(県道81号)からすぐです。小湊鉄道 養老渓谷駅をすぎてから2Kmほど南下した温泉街の一角から右折して入ります。目印は「温泉旅館 川の家」の看板です。もちろんオフロードではありませんので、普通のバイクで侵入可能ですよ。




EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F16 1.3 ISO640

どうでしょうか?抜群にインスタ映えだと思いませんか?縦に2つ穴がある不思議トンネルです!東側の入り口から入ると、やがて見えてくる上の穴。むかし共栄隧道が作られる前は向島隧道という名前で上の穴へと繋がって旧道が続いたようです。ナトリウムランプの光をとらえたデジタルカメラはご覧のように緑色の異空間を演出してくれます。この撮影時は寒かったのでつららまであって雰囲気がありました。

西側の出口に行くと空地のような所があり、そこの草だらけの土手を登れば上の穴に登ることもできるようです。なんともファンタスティックですねぇ!




隧道のシーンを撮影する場合、杭口の明るい場所と内部の暗い場所で露出が合いません。どちらかをメインにするよう画面構成を先に行います。ただしこの共栄隧道については上の穴から見える外の景色も暗い場所なので、何とか双方の露出範囲をカバーできる感じですね。

隧道内に設置されているナトリウムランプやメタルハライドランプなども、どのようなホワイトバランスで狙うのか、これも楽しみの一つです。不気味さと物珍しさを表現できれば冒険心を誘う作品のできあがりですよ。

実はこの隧道の先には蕪来隧道や小田代隧道など、すごくディープな素掘り隧道が密集しているエリアなのですが、道はどんどん細くなり山深くへと入っていきますので初めての方にはお勧めできません。最初は共栄隧道を見てUターンがお勧めです。

いかがでしたでしょうか?高い山がなく、三方が海にかこまれた房総半島。素朴な里山や漁村風景は日本らしい風情ある風景です。このカテゴリーでは今後も定期的に「究極のツーリング写真流」として、房総の魅力を楽しめる撮影スポットをご紹介していきますので、お楽しみに!





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ツーリング写真<上級>静かなる景色にStoryの登場を待て

究極のツーリング写真を見に来ていただける皆さま、いつも有り難うございます。お陰さまでPCサイト、モバイルサイト共にツーリング写真というワードで検索した場合のSEO順位が1位となりました!これで暖かくなってツーリングシーズンになれば、さらに見に来て頂ける方が増えるかなと期待しております。

その為には芸術的なツーリング写真を撮れるノウハウ、皆さまに役立つコンテンツを充実させねばと思います。今のところ、房総のツーリングスポットという情報発信もやっていこうかなぁと思案中です。もちろん私の個人的な趣味ですので、素掘り隧道だの漁港撮影スポットだのとマニアックなスポット盛りだくさんで!




さて今回は以前にも何度か解説してきました写真における・最後のひと粘り ・最後のひと捻り の続きのような話です。最高の撮影スポット、美しい背景、よく整理した構図、これらが完璧にできても、本当に撮影者が訴えたいものが伝わるか?これを自問する癖をつけましょう。

EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG

早朝の九十九里で撮影した1枚です。私はこの時、通いなれた撮影スポットである白里海岸にて水平線から昇る朝日を狙っていました。しかし残念なことに水平線付近には雲があり、期待していたような写真は撮れませんでした。暫く待つと雲の上から姿を出した太陽は、辺りを真っ赤に染めて美しい景色を作ってくれました。

その様子を何枚かカメラに収め悩みました。こんな写真は以前にも撮ったことがあるよな。撮った瞬間は良いと思ったけど、帰って写真を見たら、ただの朝日の景色だったな・・・と。

かと言ってここは海岸。何かをプラスオンするにもアイデアは出てきません。何かが起きないかと期待して待ってみましたが、スタンドアップパドルサーフィンが1名だけ沖に行っただけ、後は何も起きそうにありません。しかし粘ってみます。空には雲があるので、何かに変貌を遂げるかもしれません。

するとカモメの群れがやってきて、海面付近にいると思われる魚を目がけてハンティングが始まったのです。これはシャッターチャンス!何枚も連写させて撮影しました。これで晴れて作品にストーリー性がプラスオンされました。




叶わないな…と思っても粘ってみる。すると不思議なことが起こるものです。この撮影場所は他にも何人かのカメラマンが居たのですが、水平線から太陽が出ないと分かったとたん、何名かは撤収してしまいました。そんなに水平線から出る太陽に執着しているのでしょうか?

他にもカメラマンが居る、という撮影場所では私は大抵は一番最後までその場に居ます。それくらい何かが起こらないか?に期待をかけているんです。

みなさんも、もう一度改めて「最後のひと粘り」「最後のひと捻り」実践してくださいね!今回はこの辺で!





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千葉県大網白里市 白里海岸 広い駐車場で夏以外なら人も少なく快適です

ツーリング写真<中級>差し込むような美しい光

究極のツーリング写真 読者の皆さま。だいぶインフルエンザが流行っていますが、ご体調は崩されていませんか?私は小学生の頃、学校で強制的にインフルエンザ予防接種を受けていた世代なのですが、今は子供たちが予防接種を受けていないので、それが原因で大流行になってしまうそうですね。

さて当ブログ 究極のツーリング写真では写真に関する様々な重要なポイントを解説してきました。フレーミング、構図、露出、焦点距離、そしてレタッチ。今回は今まであまり深く解説はしなかった光のお話です。いままで光と言えば順光や逆光といった向きの話だけでしたが、写真を撮るにあたり魅力的な光の探し方、使い方についてです。

リコーGR F5 1/90

まず1つめは空間に差し込むような光です。この作例をご覧ください。差し込むような光は画面の多くは暗い影であり、その中に建物や木々といった物の隙間から光が差し込んでいる状態。舞台のスポットライトにも似た効果があり、普通に明るい場所で撮るよりも印象的な作品を狙うことができます。この作例のように鬱蒼とした林道などが狙い目です。




EOS1Dx + EF14mmF2.8L

次にこちらの作例をご覧ください。何かを透過して入ってくる光です。この場合は竹林を透過したことにより、全体を緑の光の印象としています。桜や紅葉でも同じことができます。太陽が画面内に入っている構図ですが、この場合はわずかなカメラアングルの違いで太陽光を木に隠したり出したりして光量を調整することもできます。

 

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

こちらの作例は日没寸前の仄かな太陽光を車体に当てた写真です。辺りは薄暗く僅かな光を闇に吸収しますが、車体は光沢があるので吸収せず反射します。早朝や夕方に狙えるとても甘美な光源です。




写真とはカメラで光を写すものです。どのような光をどのような向きで、どのように被写体に当てるか。とても重要な要素です。極端な話、光だけを探し求めて走っても良いくらいです。逆にどんなに魅力的な被写体やシーンに出会っても、時間帯や天気のせいで良い光がなければ撮っても価値がありません。

光を見つける、見極めるのは日常でも簡単にトレーニングできます。以前にご紹介した毎日100ショットスナップはこんな時にも生きてきます。例えばこんな風に撮ってみましょう。

リコーGR

公園までサイクリングした時の1枚ですが木々の間から光が差し込み、美しくたまり込んだ空間を見つけました。これを背景に自分の自転車を撮った写真です。

リコーGR

通勤途中のカフェで撮った1枚。お店の外からみて窓際席に良い感じで午後の光が入っているのを見つけた私は、自分はタバコは吸わないのに、わざわざ喫煙席に座りました。ポートレイトスナップは慣れていないので上手に撮れませんでしたが、女性の髪や額付近に入るハイライトに注目してください。暗い空間に差し込む強い光の特徴です。こういった光の使い方はレンブラントやフェルメールなどの絵画からも学べます。

SONY RX100

ポートレイトスナップはかなり敷居が高いと感じられると思います。それでしたら、その辺にある雑草でも練習できますよ!いいなぁと思える光とは決して珍しいものではなく、案外とそこかしこに存在しているものです。重要なのは気が付けるかどうか?それには日常的な練習しかありません。

写真にとって光は命です。そして光と同時に影もあることを忘れてはいけません。影については私もまだまだ研究中なので、またの機会に投稿します。

今回はこの辺で!





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ツーリング写真<上達の秘訣>好きな物を撮りまくれ

究極のツーリング写真 touring-photography.com読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき有り難うございます。えっ?いつもは見ていない?たまに…の方も有り難うございます!

最近、愛用している日常スナップ用のコンデジ SONY RX100を買い換えようか思案中です。性能は申し分ないのですが自分の大きな手には少し小さすぎて、操作しにくい面があるからです。操作しにくいと「お気に入りのカメラ」になってくれません。

やはりカメラ選びの基本は使いやすいお気に入りであることが基本です。

いま新しい写真に挑戦したくて、その為にはスマホで遠隔撮影機能の付いているカメラがすごく魅力なんです。あとチルトモニターで自撮りが得意なんていうカメラもいいですね。コンデジのハイエンド機はすごく高いので、人気のない中級機を狙っています。中古相場など価格面を含めて考えると、カシオのハイスピードエクシリムのシリーズが気になりますね!

さて今回の投稿は初心者の方が上達するための秘訣として、以前にもご紹介した毎日スナップ100ショットに似た、撮影地に行ったら何でも撮ろうよ!というお話です。

EOS1Dx + SIGMA35F1.4ART

この写真は先日に行った鴨川市の岩瀬渡船場で撮った1枚です。せっかく素敵な撮影地に行ったのですから、バイクの写真だけでは勿体ないです。撮影地に着いたら自分の好きな物を探して撮りまくってみましょう。この「自分の好きな物」探しは実はすごく重要なんです!

人間には人それぞれ好みがあって、好きなものは上手にデザインできるのです。ファッションに例えると分かりやすいです。カジュアルな洋服でカッコ良く、可愛くオシャレできる人もいれば、フォーマルなスタイルで決めるのが得意な人もいます。それはその人が、そのファッションスタイルが好きだから、なのです。

被写体も同じで撮影地にある、あらゆる要素の中から自分の好きなものを探し、画面の中にデザインとして取り入れれば、ファッションのようにお洒落!素敵!といったハイセンスな画面を作ることが可能です。私の場合はもはや今さらですが、漁港にある漁具や錆びた杭なんかが大好きで、いつもそれらを写真としてデザインしているのです。




EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

言葉に出してみるのも良いでしょう。「こうゆうの好きっ!」と言ってから撮影すれば被写体も喜んで魅力をあらわにしてくれます。これも言語化の不思議です。




上達するには楽や近道はないと言って良いです。とにかく撮って撮って撮りまくる!これが一番です。そして楽しむためには自分の好きな物探しと、カメラを使って子供のように遊ぶ事。この写真もイタズラ感覚で「誰もこんな錆びた杭なんて撮らないよね」なんてニヤニヤしながら撮っています。

でも大好きな被写体なので、ファインダーを覗きながらもコンクリーに流れた錆水の跡が綺麗だな、とか切り落とす位置なんかを「こんなもんかぁ~」なんて呟きながら撮っています。ほんと、バイクの写真じゃなくても楽しいんです。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

これなんか、傾いた陽が当たって美しく輝きはじめて、やや大げさですが感動モノでした!大好きな被写体だから感動できるし、楽しく撮ろうとも思えます。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

コレなんかもうっ・・・いや、この辺でやめておきますね。暴走気味でした…

 

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

今回はせっかく撮影地に出かけたのだから、バイクの写真だけでなく、何でも良いから自分の気に入ったものを見つけて撮りまくろう~!というお話でした。花でも木でも猫でも地元の人でも何でも良いです。好きなものを見つけて撮る、これをたくさん繰り返していくと、自分のスタイルが少しずつ確立されていきます。

スタイルが確立されると、誰かの写真が気になったり、写真を撮ることに迷いがなくなってきます。逆に数を撮らないでいると、いつまでもモヤモヤとした悩みから開放されることはありません。モヤモヤした悩みの正体とは、自分の個性「自分とはどんな写真を撮るスタイルなのか」なのです。

ある程度、上手くなったら自分のスタイルも確立されますので、むやみに撮らないというのもアリですが、やっぱり初心者マークのうちはたくさん練習しないと!ですよね。

スタイルのお話はまた別の機会に投稿しますので、お楽しみに!!!





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