ツーリング写真<中級>構図編 悩ましくも…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも見ていただき有り難うございます。アクセス解析をすると徐々にSEO順位が改善されているせいか、ブログ村やSNSからの接続よりも検索エンジンで見に来られる方が凄く増えました。

はじめて当ブログに来られた方々は、ギャラリーとabout meのページを見て頂けると嬉しいです!

さて、まだまだ寒い季節ですが1週間ほど前に小湊鉄道沿線にて小さな旅をしてきましたので、その時の写真をアップします。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/320 ISO100

この撮影日の2日ほど前に関東は大雪に見舞われました。翌日はお天気だったので溶けたのですが、山の日の当らない場所には雪が残っていました。

こういった日にバイクで山に入るのは勇気がいります。コーナーの先に僅かでも固まった雪や氷があったら危険ですからね。慎重に慎重を重ねて市原市を南下していくと、養老渓谷のあたりで線路に白い雪が残っているスポットを発見しました。

ちょうどガードレールの切れ目にバイクを停められたので、ひとまずその場所に停めてダイヤをチェックしました。小湊鉄道のようなローカル線は本数がとても少ないので、まず最初にやることはダイヤチェックです。しかし驚いたことにスマホでダイヤをチェックすると、ものの5~6分で電車が来るではありませんか!しかも、その後は1時間以上はなし…。

どう撮るか!撮影地をよく見て構想を練るクリエイティブタイムとしては、あまりに時間がありませんでした。しかし離れた場所に6~7mほど高くなっている土手を見つけたので、そこからハイアングルで望遠で撮ることにしました。




線路に積もった雪に、昼の太陽光が逆光で輝くシチュエーション。露出を決めるには経験値が求められます。カメラの測光機能は白色は明るい、黒色は暗いと認識してしまうため、こういったシーンで測光すると、狙ったイメージよりだいぶ暗く写ってしまいます。

情景の輝きを大切に表現したかったので、評価測光に対して露出補正 +2/3としました。そして大まかな構図を決めて列車の登場を待ち、何枚か連射して撮ったのですが難しいのは列車がどの位置にあるのが理想的なのか?

実はこんな風に列車を大きく写したカットもあるのですが、帰宅してからどれを採用カットにするか悩みました。列車の位置は手前側に有った方がカーブのおかげで側面も程良く写っています。しかし何か釈然としません。

採用カットにした1枚目の写真は列車は小さいですが、しっくり見えます。それはなぜか???答えは雪で覆われた線路を表現できているからです。バイクは米粒構図ですしピントも合わせていませんので、2つある被写体の主従関係は列車が主役であるのは間違いありませんが、このシーンの良さとは雪が残った線路なのです。冷静に考えればハイアングルで撮ったのですから、おのずと地面の割合が大きくなるので当然といえば当然ですよね。

撮影時は「すぐ電車がきちゃう!」という事で頭がいっぱいになり、気が付いていなかったのですね。帰宅してから複数のカットを見て「そうか!そういうことか」とパソコンの画面を見ながら気が付く。これお恥ずかしい話ですが、よくあるんです。




採用カットはわずかにLightroomでレタッチを加えました。列車が小さめだったので、存在感の調整という意味で列車を補正ブラシで選択し露出をプラスへ。これは大抵は不自然になるのですが、この場合に限っては地面の雪がレフ板効果のように反射しているように見えるのでOKです。太陽が高い位置からの逆光なので、緑の部分はかなり見えていません。この時、つい「シャドウ上げ」をやってしまいがちですが、撮影の時点で黒くなる部分を想定して構図をしておけば、レタッチでシャドウ上げなどしなくても大丈夫なはずです。写真は写真らしく!そういった写真芸術の観点でLightroomでのシャドウ上げはこの写真ではしませんでした。

どうでしたでしょうか?究極のツーリング写真の解説は、回を重ねるごとにネタがマニアックになっている気がしますが、新たな読者さまは大丈夫でしょうか?アーカイブに埋もれた過去の投稿を見ていただくようお願いしたいのですが、それは難しいのは知っていますので。

暫くしたら過去の投稿もブラッシュアップして投稿しますね。





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↓↓↓撮影地↓↓↓

小湊鉄道 養老渓谷駅の北 県道32号 人気の撮影スポット石神花畑のすぐ近くです。ちなみに石神花畑は菜の花の季節になると、鉄道写真家さんが大勢やってきますので、場所取りがかなり熾烈です。いいところですけどね!

ツーリング写真<中級>魅惑の漁港シューティング

究極のツーリング写真 読者の皆さま、いつも見ていただき有り難うございます。

私は幼少期は横浜に住んでいましたが、それ以外はずっと千葉に住んでいます。子供のころも今も、ずっと海に囲まれて生きてきました。

山も大好きなんですけど、相性という意味では海がいいみたいでして、写真も山より海、キャンプ場も山より海がアタリだったり。就職先もかつてTDLのある舞浜に通っていたときは良い時期でしたし、今は東京港で働いていますがとても充実した仕事をしております。

という訳で海とは縁の深い自分なのですが、中でも得意分野は漁港の写真。人が多い場所が苦手なので観光客のいる海岸よりも、釣り人くらいしか居ない漁港が好きになっていきました。

漁師さんの仕事風景、漁船、堤防、灯台に錆びた漁具。地面についたペンキ。漁港に行けば必ず何らかの被写体に出会い、そして感動します。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F9 1/200 ISO100

使われなくなった廃船は陸地ならばたまに見かけますが、これは海に浮いたまま放置されていました。爽やかな青空の風景と裏腹に不気味ですね。

でもとっても惹かれたので被写体に選んでみました。船首の手すり(?)部分の曲がり具合や朽ち果てた先端。この部分の魅力を明らかにさせるために、35mmレンズを装着して寄ったのですが、少しだけ堤防から身を乗り出して撮ったので怖かったですね。

三脚をたてて自分の姿も入れたかったのですが、三脚が立てられる位置ではこんなに寄った写真にはなりませんでした。

この写真でもう1つ、気に入ったポイントは空です。細長い雲が横に3本。爽やかな青空に浮かんでいます。




この写真は撮影地の様子をスマホで撮った1枚です。料理前の状態ですね。この状態で最初に主題を決めたらフレーミング、構図、スペースの調整、露出と作業をすすめていきます。

魅力を引き出すのは観察することですが、こういった撮影シーンの場合は時間的な余裕もあるのでじっくり行います。観察した結果、船首の手すりのような部分を使って画面を囲い込み、前景として先端の朽ち果てた部分を大胆に取り入れてみたのです。

最初は景色全体が気に入ったので、ここで撮ろう!で良いのですが大切なのは良く観察して特定の部分に絞り込むことなのです。

ここまで決めてはじめてレンズ選び(焦点距離の選定)となります。




今回はおさらいのような内容でしたが、被写体を観察すること、その上でフレーミングや構図といった組み立てて行く作業をすすめる。これはとても大切ですので、アプローチを変えて解説してみました。

またチャンスがあったらこの被写体を夜か薄明時に撮影して、より幽霊船っぽく撮ってみたいですね!それでは今回はこの辺で!

 

↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県鴨川市貝渚 岩瀬渡船場  この場所には厳嶋神社(弁天島)や鴨川灯台もあり。基本的に観光客の姿はなく釣り人か漁業関係者がいるのみ。静かなところです。漁港好きの私の中では5本の指に入る撮影スポットです!

 





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ツーリング写真<中級>広角レンズ使いこなしテク

究極のツーリング写真 読者の皆さま、バイクのバッテリー弱っていませんか?もう2月ですがバイクシーズンまであと少し。草花が目覚め温かい光の季節が待ち遠しいですね。

さて今回は広角レンズの使い方や構図を作るときのコツなどについて解説いたします。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 10SEC ISO400

広角レンズというと一般的に焦点距離35mm以下でしょうか。この作例に使った14mmくらいになると超広角と言って良さそうですね。

写真の画面構成にあたり基本とも言われる・被写体に寄る ・主題を明確に ・主従関係を明らかに など色々ありますが、広角レンズとは目の前の光景の何もかもを小さくしてしまうので、これらの基本ができず「広角は苦手だ」という方も多いのではないでしょうか?

広角レンズで主題に寄って撮るということは、かなり被写体に接近することを意味します。人物を撮る街中スナップではリコーGRのような28mmとかは凄く度胸がいるんです。見ず知らずの人に接近して撮るんですからね。逆に85mmとかで人物の街中スナップをする場合は離れた場所から撮れちゃうのでチキンレンズなんて呼んでいる人もいるくらいです。

それではツーリング写真における広角レンズの使い方の一例として、今回の作例で解説します。(あくまで一例ということで、広角はこう撮りましょうという意味ではありません)




広角レンズは言うまでもなく広範囲に撮影でき、なおかつ遠近感(写真用語でパースペクティブとも呼びます)を出すことが出来るのはご存じだと思います。これらの特徴を生かすには、広範囲にわたって魅力的な要素があり、それを表現したいと感じたときです。

この作例の場合はキャンプ場内にあるたくさんの落葉樹の様子を主題としているため、広角レンズの利点を生かしています。

この他にもウロコ雲の広がる空、一面に花の咲く丘など広大な要素、広がり感を表現するときに広角レンズが活躍します。写真の主題は?という疑問があると思いますが、そういったシーンでは主題が空、丘、この作例なら木々となるよう画面内にデザインをすれば良いのです。

バイクやライダーなど特定の被写体は複数ある場合、それぞの存在感を同じくらいになるよう小さく構成し、この作例のように一ヶ所に集めてしまうのもオススメです。




 

その他、広角レンズには歪みや周辺流れなど特徴がありますので、利点として使うか避けるべきかは撮影シーンに応じて使い分けましょう。

周辺流れの例

周辺流れは中央に吸い込まれるような視線誘導に使えますが、そのような特別な意図が無い場合は発生しないよう絞り込んで撮りましょう。

 

広角レンズの歪み

レンズの歪みはバイクや建物など人工物に大きな影響を与えます。意図的にコミカルにしたいなど、理由がある場合を除き四隅を避けて被写体を配置しましょう。

私個人としては風景主体のツーリング写真が多いため、広角レンズが得意…というか好きです。ツーリングをしながらいつも広がり感を表現できるような景色を探しています。

余計なものを画面がから排除したり、大きさの割合を足で調整するのが少し難しいという面もあるかもしれません。かなり動いても被写体の位置関係などが大きくは変わらないのが広角ですので。逆にスペースを作りやすいとか遠景に気になる物が有る場合は小さくして存在感を弱めるなんて事もできます。この辺の細かいノウハウは何枚も撮って経験を蓄積していくのが一番です。

お使いのレンズがズームレンズでしたら、ぜひワイド端を使って広角で撮った作品に挑戦してみてくださいね。

しかし最近発売されたSIGMAの14mmF1.8DG  ART は良さそうですね。ぜひ欲しいのですが、買い替えはすぐにとはいきませんね…悩ましいです。

 





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アンチインスタ映えがきてる!インスタに映えないツーリング写真

当ブログはWordPressというCMSソフトで作成しているのですが、そのアクセス解析の中でどのような検索ワードで読者が辿り着いたか分析ができるのですよ。便利ですね~

そしてつい先日、その検索ワードの中に「アンチインスタ映え」があったのです。以前に投稿した騙されたと思ってアンチインスタ映えツーリング写真がヒットしたのでしょう。

興味があったのでgoogleから「アンチインスタ映え」で検索をかけたところ、なんと当ブログのSEO順位は6位となかなかの高得点でした!

ひそかに天の邪鬼さんにブレイクしつつある「アンチインスタ映え」これから流行るかもしれませんよ!!

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5.6 1/100 ISO100




という事で今回は、いかにもインスタで誰も「いいね」しないであろう地味な写真をセレクトしてみました。

難しいデザインのお話、線の要素に出てくるS字曲線について、その解説に使用しようと思った写真なのですが、地味だったの没らせておきました。

南房総の養老清澄ラインでのワンカット。望遠を使ってS字を切り取ったのですが天気も時間帯もイマイチでフラットな写真になっております。

個人的にはこういった雰囲気も嫌いではないのですが、スマホの画面で見たらイマイチかもしれませんね。まさにアンチインスタ映え。

自分で言うのも変ですが天の邪鬼なので、インスタ映えしないと誰かに言われれば嬉しくなっちゃうかもしれません。

しかし!アンチインスタ映えが流行ってしまったらどうする??2018年の流行語大賞が「アンチインスタ映え」になったら??

そしたら敢えてのインスタ映えに挑戦するか?でも天の邪鬼の天の邪鬼では普通の人ではないのか?う~ん





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旅と写真とバイクツーリングと

EOS5D Mark2 + EF24-70mmF2.8L   2012/8撮影 北海道 北太平洋シーサイドライン ポロト沼

この世の中は誰かの仕事で出来ている。誰か偉い人がそう言ってました。お米や魚や肉や野菜を食べれるのは農業や漁業に携わっている方々のお陰、道路があるのも鉄道があるのもビルがあるのも学校や病院があるのも、娯楽や便利な物やインターネットも…みんなみんな、誰かが一生懸命働いているお陰です。

自分なんか社会貢献という意味では本当に微々たるものです。何だか申し訳ないという気持ちでいっぱいです。毎日、東京に通ってオフィス街を通るけど、みんなスーツ着て遅くまで残業して、本当に有り難うございますと感謝したいです。自分だって、つい10年くらい前までは同じだったのですけどね。




でもストレスで病気になったり、心の病や悩み事で自殺しちゃったりとか、とても悲しいニュースを聞くと心が痛みます。一生懸命働くのは素晴しいことだし、みんなそれが当たり前のようにやっているけど、命を削ってまで会社にしがみつくのは正しいのでしょうか?

先日、とある女性のブログを拝見しました。長年務めた会社を辞め、オートバイで旅に出たら自分の人生の何もかもが変わった!自由きままに、おなかいっぱい走り回って。会社勤めでは知らなかった自分の本当の姿を見て、旅とともに真の人間性が磨かれていく。気が付いたら眉間の皺がなくなっていた。そんな素敵なお話でした。

会社を辞めると「△□会社の○○課長」からただの「○○」に変わる。それは何もできないタダの人間である、という事を初めて知る。私もかつてそうでした。でもそこをスタート地点にし自分らしく生きて行くことに目覚める、それは自分の生まれ持っての役割であり、やがて会社勤めとは別のかたちで人々に貢献できるようになる。

多くの人が社会からの圧力に苦しみ、命を削りながら働いている…。この方のように「気づき」があれば素晴しいですね。でも気づきがないと、いつまでも負のスパイラルから開放されません。じゃあ誰か教えてあげる人はいないの???

私はこの究極のツーリング写真 touring-photography.com というブログを通して、旅の世界と写真芸術の素晴しさを発信したいです。

何かと忙しい現代人。まとまった休暇などなかなか取得できないし、ましてや旅に出たいからといって軽々と会社を辞めるわけにはいきませんよね。そこでオートバイです。オートバイツーリングは現実の空間から旅空間を超高速で行き来できる魔法の絨毯です。この場合の超高速とは速度違反という意味ではありませんよ。機動力の話です。

思い立ったら!気が向くままに!いつでも旅に出たり、現実に戻ったりできる自由さです。

徒歩、自転車、ヒッチハイク、ローカル線でも素晴しい旅になりますが、オートバイの機動力には到底かないません。

実現するのは簡単。オートバイとは縁の無かった人だって、決意さえすれば免許を取ってバイクを買うだけです。




芸術…なんて言うと子供の頃から英才教育をされたエリートの世界を連想しますよね。でも皆さんが誰でも使ったことのあるカメラで誰でも気軽に芸術家になれます。

カメラ、写真に対する少しの誤解を解いてしまえば、とても簡単なことですよ。創造性が必要とされる写真芸術は脳の前頭葉を刺激し鍛え上げていきます。少し前に流行った「脳トレ」ですよ。才能とかセンスとか、ぜんぜん関係ないんです。芸術によって養われた創造性は人間としての優しさ、幸福な生き方に深く関係しています。

これら旅と芸術は現代人の多くが失ってしまった「本来の人間らしさ」を全うして生きるヒントではないでしょうか。もちろん全ての人が失ったという訳ではありませんが、少なくともストレスやうつ病で自殺に追い込まれてしまう人が旅や芸術を身近にしているとは思えません。

いま多くの人はオートバイに乗って、カメラを持って、人生の財産となる旅と芸術を体験しましょう。やり方のヒントはこの「究極のツーリング写真」に書いていきます!私の知っている事は秘密をつくらず全て公開していきます。

仲間を大募集中ですよ!





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ツーリング写真<初級>なぜ背景が重要なのか

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者のみなさん。いつも見ていただき有り難うございます。

私はあまりネットやITの知識がなく、CMSを使った独自ドメインのブログを運営するなんて、そもそも無理があるのですが皆さまに支えられて開設から3ヶ月になりました。

当ブログのメインキーワードである「ツーリング写真」で検索をかけると、PCサイトでは現在SEO順位は2位です。100記事を超えたので、ぼちぼち1位を狙いたいと思います。

その為には内容をより充実させ、全てのブログの基本とも言える「読者の役に立つコンテンツ」を充実させる、これに尽きるのですが実は最近気が付いたのですが、私自身が一番勉強になっていたりもします。

そういった意味で読者の皆様には本当に感謝しております。こんな文字数が多く読みにくい文章であるにも関わらず、いったいなぜ読んでくれるのか…という疑問さえ出てきますが。

さて今回は<初級>ツーリング写真の解説として構図の組立て方の一部とも言える「背景への配慮」です。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/640 ISO100




漁港はフォトジェニックな物が多く、被写体の宝庫とも言えます。しかしあまりに色んな物が多すぎて構図を整理する作業は膨大です。何もできなければ雑然とした写真に陥ります。

特に背景についてはゴチャゴチャ感が出てしまい、メイン被写体を決めても存在感が薄れてしまいがちです。

この作例は望遠レンズを利用して圧縮させた画面ですが、手前からいくつも連続する杭と舫を使って奥行きを構成しています。景色の多くはゴチャゴチャしているため、意図的に地面を利用してスペースを作りました。

最も前景にある黄色い舫と遠景のボカし具合を調整するため、慎重に絞り値を調整しF6.3を選択しました。

そしてメイン被写体となるバイクの背景部分に注目してください。何かを覆っている緑色のシートです。実は遠景には何隻もの漁船や建物などがあり、かなりゴチャゴチャした感じだったのですが、そういった背景にメイン被写体を入れてしまうと、存在感が埋もれてしまうのです。そこでこの緑のシートに注目しR1200GSの背景として重ね合わせてみました。




本当にちょっとした配慮なのですが、これをやったのとやらないでは写真の出来上がりはまるで違います。

メイン被写体を選定し、大まかな構図を決めたら背景に配慮しましょう。メイン被写体と重ねたくないものと重なっていないか?重ねた方が良いものが背景にないか?少し上下左右に動くだけで位置関係は簡単に調整できます。

良い写真とは細部への配慮も完璧に行き届いているものです。逆に全く配慮されていない写真というのが良く見かける平凡な写真です。

少しの配慮で劇的に良くなる背景の話でした!ぜひ実践してくださいね!





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考えるな感じろ、いや感じるな考えろ<初級>ツーリング写真

みなさん、ブルースリーの名セリフ「考えるな、感じろ」はもちろんご存じですよね?あれって「考えるな」の部分は日々の鍛錬により自然と動くため、意識を向ける必要もない、という意味で解釈していますが、実際はどうでしょうね。

写真も少し似た部分があって、やれ構図だの黄金比だのと理屈っぽい話がたくさん出てきますが、そういった理論の部分と感動やストーリーをこめるといった感覚の部分の両者が存在します。

いつも理論と感覚のせめぎ合いなのです。

いつか写真道を極めることができたらブルースリーの台詞のように考えずに感覚だけで撮ってみたいですね。

さて今回は初級ツーリング写真の解説として、撮影地でバイクを停めいざ撮り始めようというとき、最初に直面する「何をどう撮るか?」の解明についてです。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F7.1 1/1000 ISO100




「おっ!ここイイ感じだ。ここで撮ろうぜ」

「あらっ 素敵なところ、ここで撮っちゃおうかしら」

上手い、そうでない係わらず、ここまでの段階では殆どの方が、かなり良いセンスで撮影地を選んでいると思います。そこで足を止めた感性。写真が好きな証拠であり、それだけで天才だと思います。

難しいのは「イイ」「素敵」と自分で感じたはずなのに、いざ撮影を開始しようと思うと、それが何なのか?景色をパッと見た感じでは良く分からないことです。

この写真を撮ったとき、私は牛舎に素朴な田舎風景を感じて停まりました。しかしカメラを手にして相当に悩んだ撮影シーンでした。

 

この写真は撮影地をスマホで普通に撮った1枚です。言ってみれば料理前の状態、写真として何も組み立てていない風景です。これだけ見ると様々な要素があって、何となく良い所なのは確かですが景色の魅力は簡単に解明できませんよね。

牛舎を望遠でひっぱろうと思い、離れた場所まで来たは良いですが、試し撮りしても牛舎自体はイマイチでした。よく見るとバイクを停めた道と牛舎の間にある木が良い感じであるのに気が付きました。

しかし、どうも釈然としない写真しか撮れません。これだけ経験を重ねても、この段階では初心者と何も変わらないことをしています。早く風景の魅力を解明せねば。




そこで白いビニールに巻かれた牧草ロールに注目し、これを前景として構図してみました。白いビニールに巻かれた牧草ロールは真っ白で光沢を放ち、存在感もユニークさも悪くないと感じたのです。したがって重要な要素であるため絞りこんでF11で撮ってみました。

しかし、プレビューしても最初よりは良い写真になりましたが、なにかスッキリしない。ビニールの質感が少々の不快感を与えているのです。

そこで絞りをF7.1まで開いてボケを出し、存在感を調整したのです。これで最終的に良しとしました。解明された瞬間はスッキリし、思わず手で膝をたたいてしまいます。

このように、あっココがいいな!と思ってバイクを停めた場所とは「パッと見ではよく分からない」というのがポイントで、それをよく理解した上で考え、試し少しつづ解明していくと、次に何をすれば良いのかが見えてきます。

当初はこれが主題だ!と思った被写体であっても、実はそれを脇役にするのが良かった。なんてパターンはけっこうあるんですよ!

最近、少しずつですが日が長くなってきましたね。冬の夕陽撮影もいいですよ。まだまだ寒いですが防寒対策(撮影用含む)をして是非出かけてくださいね。





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旅と名月<私の旅>ツーリング写真

「旅と名月」

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F8 1/30 ISO1000

2017年秋 紅葉の磐梯吾妻スカイラインを撮ろうと旅立った。

この年の夏。満を期して出発した北海道ツーリング。しかし悪天候に阻まれ、旅の内容は素晴しかったが納得のいく写真は撮れずに終わった。

本物の旅のワンシーンと撮りに行った写真との違いを見出してやろう、などと考えたのも敗因のひとつ。そもそも写真に最低限の演出を加えるスタイルの自分にとって、本物の…なんていうテーマそのものに自ら矛盾点を作ってしまったのだ。




目指す写真の方向性が定まらず迷走した。

それから2カ月、もう何度行ったか分からない大好きな絶景ロード、福島県の磐梯吾妻スカイライン。しかし狙っていた撮影ポイントではまだ紅葉が早く、若干勇み足だったか…と肩を落とし、観光客の少なくなった一切経山を撮影していると素晴しい月が現れた。

場所が場所だけに神々しくも感じる月だった。まるでツーリング写真の神が現れ「今日はこれね」と言って見せてくれた光景だった。

望遠で捉えると月はみるみる上昇してゆき、地球の自転速度を感じた。三脚を使いながら地上物と構図を練る時間もないため、感度をあげて手持ちで撮影した。この望遠域で1/30なら間違いなくブレが発生して使えない写真になる。しかしこれ以上は感度は上げたくないし、愛車R1200GSの存在感を考えればF8も譲れない。

すぐにEOSを高速連射モードに切り替えて、ここだというアングルで20枚程度を連射した。思惑通り、帰宅して確認したところ中4~5枚はブレもなく使える写真があった。

いつからこんな小賢しいテクニックを身に付けたのか記憶にはない。だけど、こんな引き出しはいくつも頭の中に在庫してある。




仮に撮りに行った写真を否定するなら「撮りに行くのが私の旅」と定義付けてはどうだろうか?それならば本物の旅のワンシーン = 私の撮影旅でもよかろう。

そもそも旅のスタイルなんて十人十色である。いったい何を恐れて撮りに行った写真を否定していたのか、いま振り返ってみれば謎だ。誰かが言っていたのだろうか?いや、誰かが「撮りに行った写真は邪道だ」みたいな事を言ったとしても、それに耳を貸せるほど自分は柔軟ではない。私の性格は手に負えない偏屈頑固なのだ。

とにかく、この月との出会いのように、もう少し単純に考えて旅をしてみよう。15年前にはじめて旅をしたときのように。初心を目指すのである。

 





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かつて結構なお値段だった有料道路でしたが、震災以降に無料化されて久しい絶景ロードです。標高をあげ森林限界点を超えると荒々しい火山地帯が見えてきます。日中は観光客で混雑していますが日没を境に嘘のように人がいなくなります。撮影するならこういった時間帯がお勧めですね。

世界初 100%理解できる被写界深度<中級>ツーリング写真

前回の投稿 ○○だから△△したの法則 がとても重要だったので、よく読んで頂くため更新日を1日あけてみました。・・・というのは冗談でお休みを頂きました!

さて今回もボリューミーな内容で「○○だから△△した」の法則の△△の部分をご説明します。

私たちアマチュアは個人の作品として完璧を追求することが許されています。さまざまな制約の中でベストを尽くすプロの方々とは与えられた条件が異なります。失敗をしても時間や労力をたくさんかけても誰にも怒られません。なので1ミリも妥協せず完璧を追求し写真で冒険をしましょう。オーバークオリティは存在しませんよ。

今回はツーリング写真の解説としては世界初(たぶん)の絞り値の設定における被写界深度の説明でございます。といっても究極のツーリング写真流の解説ですので、よく見かける何本もの鉛筆を奥行き方向に並べた例とは一線を画しますよ!

絞り値とはレンズ内にある穴ポコを大きくしたり小さくしたりすることにより、奥行き方向にピントの合う範囲(被写界深度)が調整できること、言いかえればボケ具合の調整であることは、既に多くの皆さまがご存じかと思います。しかしツーリングシーンの実践でそれをどう使うか?ましてやF5.0とF5.6といった微調はどう使うのか?いまいち理解できない・・・という方にスッキリしていただく為の内容でございます。




それでは先日のキャンプツーリングでも使った千葉県富津市の花はなの里 キャンプ場での写真を例にして解説していきます。

使用レンズはSIGMA35mmF1.4ART このレンズは最大絞り値(開放値)がF1.4 最小絞り値はF16です。カメラを三脚に固定してピントはバイクの位置です。

 

F1.4 F1.6 F1.8

F1.4~F1.8の写真を見てみましょう。手前にあるのは何となく花なのでしょうが、大きくボケすぎて何か良く分かりません。抽象的な作品という意味ではOKかもしれませんが、この写真のシーンに相応しい表現と思えません。周辺の4隅が暗くなっているのも、開放付近を使用した場合に出る周辺光量落ちと呼ばれる現象です。周辺光量落ちは演出として役立つ場合もありますが、基本的には歓迎されない現象です。

F2  F2.2  F2.5

F2~F2.5の写真も少しだけ近景の様子が明らかになってきましたが、基本的には大きくは変わりませんね。

F2.8  F3.2  F3.5

F2.8~F3.5の写真は周辺光量落ちがだいぶ無くなりました。しかし、これもこの写真の場合に限っては大きな違いは出ません。微調整に悩むような要素もありません。

F4  F4.5  F5

F4~F5はようやく花の種類はスイセンなんだな。と誰でも分かるくらいになりました。

F5.6  F6.3  F7.1

F5.6~F7.1 いかにも一眼レフで撮ったな、という心地よいボケ具合とも言えます。特にF7.1あたりは悪くありませんね。

F8  F9  F10

F8~F10の写真。だいぶスイセンがはっきりと映ってきました。このシーンの場合、夕方ですのでシャッターが徐々に遅くなってくるので、その点も気をつけなくてはいけませんね。

F11  F13  F14

F11~F14の写真。この辺からようやく微調整に悩むところです。F14で1/20までシャッターが遅くなりましたので、風で花が揺れている時は気をつけましょう。もちろん意図的にブラすのも有りですが。

F16

そしてF16です。大きく掲載してみました。絞り込むと必ず出てくる話が回折現象。小絞りボケとも呼ばれますが、絞り羽の内側に光が反射して起こるボケたような画質低下です。この写真でも出ていますが私はこの撮影シーンにおいてはこのF16を採用したいです。

なぜなら超近景あるスイセンが光を透過して輝いている様子が美しいと感じたからです。それを分かりやすく伝えるのがF16でした。回折現象については気にしません。

皆さんはこのF16の写真をみて回折現象が許容しがたい画質低下だと感じますか??それを考えていただくために、この写真だけ大きく掲載してみました。(ちなみに回折現象はイメージセンサーの小さいカメラで強い逆光時に顕著に出ます。この写真は逆光ではありますが、カメラがフルサイズ機なので顕著に出ているとは言えませんがカメラによっては誰が見ても分かる画質低下が発生するかもしれません)




どうでしょう!?こんなツーリングシーンを使った絞りの説明、世界初ではないでしょうか!?ボケ具合の変化が良くわかるかと思います。あなたの好きなのはどれですか?この22枚をみて「どれも良いんじゃない?」と思った方はいらっしゃいますか?そういった方はまだまだ写真を見る目が肥えていませんので、ご自身の練習と並行して色んな写真を見て目を磨いてくださいね。センスが無いなんて事は絶対にありませんから!

全ては被写体の魅力を引き出すための「○○だから△△した」の法則です。

この写真ではレンズからわずか数十センチの位置に右下に大きく写っているスイセンが有り、この風景を奥行き方向にレイヤーとして考えると ・一番手前のスイセン ・その先にあるスイセン ・バイクとテントの場所 ・遠くの家 と大まかに4レイヤーある構図と言えます。

このように前景、被写体、遠景と最低でも3レイヤーは存在する構図でないと、絞りをどう調整したところで殆ど関係ありません。例えば海岸にバイクを置いて前景は無く海を背景に撮った写真だとします。この場合F5.6だろうとF10だろうとシャッター速度が変化するだけで写真自体は殆ど違いがないです。

高度な作品になるとボケ具合の変化を段階的ではなく、階調として考える場合もあります。例えば一面に咲くシロツメクサの野原を広角レンズで撮った場合。手前の花から遠くの花まで、どのように繊細な階調でピントが合焦へと変化するか?またはあるポイントから急激に立ち上るようにシャープにさせたいとか、すごく奥が深いんです。この領域ではじめて高級なレンズの出番なんですよ。

絞り値はまず構図ありきです。画面内の被写体に対して前景と遠景があり、特に前景をどれくらいボカすか(または全くボカさない)を調整したいとき、はじめて絞りを調整します。あまり使っている人はいないかもしれませんが、絞り込みボタン(キャノンなら被写界深度プレビューボタン)を押して慎重に理想の絞り値を選択してください。

微調整はどんなときに?その疑問はもうお分かりですよね?今回の作例のようにレンズのすぐそばにある超近景を作った時に微調整の出番です。

以前に絞りやシャッター速度などの勉強は、これから写真を始める初心者の方が、必ずしも最初に学ぶべきことではないですよ…というお話をしました。これは初心者の方がいきなり撮影地で前景を構図に入れることなど出来ないのに、被写界深度の理屈を頭に入れても意味がないと思ったからなんです。

ところで今回の作例写真で私は結構大きな失敗をしてしまったのですが気が付いていただけたでしょうか?ピントのピークをバイクに合わせてMF固定で連続撮影したため、F16まで絞っても超近景のスイセンに完全に合焦しなかったのです…。それなのに説明で「私はこのF16が良いと思います」って何だか苦しい説明だなぁ~と後悔しております。本来でしたら超近景のスイセンまでパンフォーカスにしたければ、ピントのピークはもっと手前にしなくてはいけませんよね。

マニュアル作りってのは本当に自分自身がいちばん勉強になるのかもしれません。私もまだまだ未熟者です。





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魔法の法則”○○だから△△した”と言語化の不思議<初級>ツーリング写真

魔法はちょっと大げさでしたが、基本のキとでも言いましょうか。しかし核心的なお話でございます。

当ブログで度々でてきた「○○だから△△した」の法則について、今回は詳しく解説したいと思います。良き写真とは必ず作者の意図が明確であり、鑑賞者に作品の真意をストレートに訴えます。そういった写真を撮る為には撮影現場で被写体と向きあい、感動したポイントの詳細を理解しなくてはいけません。

しかし!これが、ぱっと見では分からない場合が多いのです。多くの人を悩ませる要因の1つとも言えます。「おっ、ここ何かイイ感じじゃん」「あっ、ここで撮ろうかしら」とバイクを停めて撮影の準備を済ませるまでは初心者も上級者も大きな差は無いのだと思います。

なぜ「イイ感じ」と思ってそこで写真を撮りたいと思ったのか?それが明らかでないまま撮り始めれば残念な結果が待っています。では、どうすれば良いのか?まず「○○だから△△した」の○○を最初にやりましょう。

1.目に見える景色のそれぞれの要素を次のように言葉にしてみましょう。

・海が綺麗だ ・緑が鮮やか ・立派な大木がある ・季節を感じる空 ・色とりどりのお花 ・ローカル線の駅舎 ・波がけっこうある ・大きな水溜り ・渓谷にかかる赤い鉄橋 ・遠景の山間い ・茅葺の多い集落 ・水をはった田んぼ ・噴煙を上げている火山 ・ボロい軽トラ ・カラスがいやがる ・ゴミが落ちてる ・地元の人が散歩してる ・電線が邪魔だ ・ガードレールに苔が生えている などなど。

これを言葉に出して言ってください。恥ずかしい場合は小声でブツブツとでもOKです。

2.その中で自分がいちばん好きなものを1つだけ選んでください。(何だか心理テストみたいになってきましたが)。そして選んだ1つを詳細に形容してください。その時、なるべく会話言葉ではなく詩を書く時のようなキレイな単語を使用してください。

例えば ・海が綺麗だ → 沖に行くほど深みある紺碧色の海が美しい  ・水をはった田んぼ → 春の水田が懐かしい里山の風景を映しこんでいる  ・ボロい軽トラ → 農家の仕事をささえる小さな働き者、錆びているが勇ましくも見える  といった具合。

詩人じゃあるまいし、恥ずかしくてできっか!という方も1回2回3回と我慢して挑戦すれば4回目からは普通にできます。

3.自分の中の感情を煽ります。「なんて深みのある美しい紺碧の海だ。こんな深みのある美しい海を見るのは生まれて初めてかもしれない。本当に綺麗だなぁ。いつまでも見ていたい。」これを言葉に発すれば、最初はそれほど感動などしていなかった風景でも不思議と気分は高揚してきて感動のシーンに感じてくるのです。

え~冗談でしょ?恥ずかしすぎる!俺は孤高のバイク乗りだぜ。そんなロマンチストちゃん気取れるかよ。と思ったあなたは要注意です。

いささか失礼な話ですが写真の初心者の多くは、小さな事に感動できない感動不感症なんです。本当に良き写真を生み出すには、まず撮影地で自分が感動しないといけないのです!というお話なんです。

こういった感受性や被写体を見る目は「よし今日から俺は写真家だ!」と決意してもすぐに身につくものではなく、毎日100ショットスナップのようにたくさん鍛錬を積んで少しずつ培っていくものなのです。




ここまでで「○○だから△△した」の法則の○○の部分は完結します。この先は3で解明させた、あなたの一番気に入った「1つの要素」とその魅力。それを行動や操作である△△に反映させるのですが、実はこの部分はさほど難しくはありません。場合によってはカメラの取り扱い説明書に書いてあることや、あなたが既に知っている操作だったります。もちろんデザインとして画面に組み込んだり、手の込んだテクニックを使ったりと高度なこともありますが。

では文章ばかりで飽きてしまうので「△△した」は作例でご紹介いたします。

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

朝日が昇る九十九里の海岸。波のゆらめく海面が朝日に照らされて輝いていました。この場合は「ゆらめく波が美しかったので、波の動きを瞬間として切り取った」となります。

 

EOS5D Mark2 + EF24-70mmF2.8L

霧に包まれた森のキャンプサイト。おとぎ話に出てくるようなロケーションですね。この場合「森の雰囲気をイメージ通りにするためホワイトバランスを青にふった」となります。

 

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L

内房から望む冬の東京湾。防風林の松と鷹(鳶だけど)が浮世絵を連想する日本風景だと感じました。この場合は松が重要なので「前景の松が誰の目にも松であると伝わるよう、ボケすぎないように絞った(F11)。」という事です。




 

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

千葉県の夷隅鉄道。ツーリング写真に鉄道を登場させる場合は主従関係を明らかにする事が重要です。この写真の場合はバイクの方が主役ですので、ほぼ日陰しかない撮影地ですが僅かに光が差し込む場所にバイクを停めました。この場合は「列車の存在感を下げるため、スローシャッター(1/30)にしてブラした」となります。

 

どうでしたでしょうか?ツーリング写真に限らず良い写真を撮るには全てのジャンルで共通して使える「○○だから△△した」の法則です。画面内の全ては撮影者であるあなたの意図のもと画面構成、カメラの設定などをしなくてはいけません。被写体や景色の魅力を理解することなく撮影を開始すれば、意図なく惰性的に記録した写真となりラッキーパンチ的な例外を除いて駄作へと堕ちるのは避けられません。

ところで「撮影地ではまず自分が感動して…」や「美しい言葉で言語化して」のところで恥ずかしいとか照れくさいと感じた方はおられませんか?そういった方はカメラが欲しくて始めた方に多く、脅す訳ではありませんが永久に上達しない人予備軍ですので注意してくだいね。人に感動を与える芸術的な写真作品を生み出すには、美しい夕日を見て涙できるほど豊かな感受性を持ち合わせていないといけません。経験を積む過程で撮影技術、審美眼、想像力、デザイン力をつけ同時進行で人間も「純粋で豊かな心の持ち主」に進化しなくていけません。これが無くて技術だけ磨いてしまうと傲慢な写真に陥ります。そこはオイラ自信ないなぁ~と思ったあなた、騙されたと思って言語化を実践してみてください。言葉の力があなたの心を牽引してくれますよ。

 

2015年11月 千葉県南房総市

 

今回、私自身がこのことをどうやって分かりやすく説明したら良いか?すごく悩みました。この説明が分かりやすいかどうか?は読者の皆様の判断に委ねますが、とにかく上手に説明できなければ自分だって理解していないのだ、と私は考えます。悩んだということは、私が今の段階まで良く分かったいなかったこと!と言えます。これを書いて私自身がとても勉強になった気分です。

これからも究極のツーリング写真で書いていく投稿の多くは、「○○だから△△した」の法則をベースに作っていきます。ですので今回の投稿も永久保存版!ということにしちゃいますね。

それと△△の部分はフレーミングや構図を行う部分でもありますが、それは今回はスペースの関係で割愛いたしました。また別の機会に「〇〇だから△△した」のフレーミング&構図テクニックとしてご紹介いたしますのでお楽しみに。

それでは!

 




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