ツーリング写真を世界に広める夢をみて・・・

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は2019年で最後の投稿となります。1年間、当ブログを応援してくださった読者の皆さま、いやいや…たまにチラ見するだけだよという方々も、本当にありがとうございました。

私はこのブログで自分の知っている事は何でも惜しまず公開しようと心がけております。それは誰かの為とかではなく、何より自分のためにやっております。これはアウトプットすることで見識を深めることができますし、誰かが見てくれている…と意識するだけで生きがいも感じるからです。たまに間違った事や、偏った考えのことを書いているかもしれませんが、そういった部分を含めて個人のブログの面白さと寛容に見守って頂けると有難いです。

もちろん「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマに作品を生み出すことはブレずに継続していきます。ツーリング写真というムーブメントを世に広める、バイク旅の魅力をツーリング写真を通して世に発信する、というのが究極のツーリング写真の真の役割です。

さて今回は2019年のバイク旅、ツーリング写真の活動を振り返って今年のベストをセレクトしてご紹介してみようと思います。今年は私の勤務している会社が働き方改革の関係で有給休暇は必ず取得せよ、というお達しが出たのもあり、かなり休みをいただいて多くのバイク旅に出かけることができました。もう今の会社も6年近く勤務していますが5年くらいの間は1日も有給を使っていませんでしたから… 久しぶりにお休みを十分に頂けることの有難みを実感した1年でもありました。

それでは2019年に撮ったツーリング写真ベストショットでございます~

3月 千葉県市原市 小湊鉄道と菜の花

EOS6D Mark2 + EF70-200F2.8L IS

房総半島は地元なので旅というよりは普通の日帰りツーリングでしたが、それでも古くから走りなれたエリアなので旅情を感じる写真なら慣れたものです。里山とローカル鉄道と菜の花の景色。いつまでも残したい心象風景だと感じます。

写真は高滝駅の近くで望遠レンズで撮った1枚です。




5月 北海道ツーリング

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

出発から季節外れの積雪で波乱の旅だった2019年の北海道ツーリング。例年はお盆の時期に出かけていましたが今年は5月に行ってみました。8月よりも降水量が少なく素晴らしい北海道ツーリングを体験できました。写真は美瑛の丘でケンとメリーの木です。

8月 館山からのぞむ天の川ツーリング

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

とにかく暑いのが苦手な私は真夏は房総半島を夜走りです。海岸沿いだと山と違い虫も少なく真っ暗闇ではないので快適です。写真は房総の南端に近い館山市の伊戸という場所です。千葉で天の川がこんなに綺麗に見れるなんて割と最近知りました。




9月 蔵王~檜原湖ツーリング

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

15年ぶりくらいに蔵王を走った9月。宮城蔵王から蔵王エコーラインを走り山形蔵王へ。温泉三昧を楽しんで白布峠を超えて福島県裏磐梯の桧原湖へ。美しいキャンプ地を満喫しました。この写真は今年のベスト1枚と呼べる作品です。ファインダーをのぞきながら「このシーンは二度と来ない」という気持ちで納得いくまで撮り切りました。前回の投稿で妥協はしない、頑固であることと書きましたが、こういったシーンで撮り切るためには決して妥協しない情熱(というより執念)が大切だと改めて感じた写真です。

10月 岩手山、焼走りツーリング

EOS6D Mark2 + SIGMA12-2mmF4.5-5.6DG

有給休暇のおかげで4連休もとれた10月。台風被害の直後だったので行けそうな場所が限られましたが足を延ばして岩手山まで行ってみました。焼け走り国際交流村キャンプ場に3連泊として岩手山、アスピーテライン、田沢湖のエリアを満喫しました。乳頭温泉の鶴の湯は素晴らしかったです。




11月 本栖湖~富士 キャンプツーリング

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

アニメ「ゆるキャン△」でキャンプブームに拍車のかかった昨今ですが、ここ本栖湖の浩庵キャンプ場はそのゆるキャンの第一話の舞台になったキャンプ場です。ここから望む逆さ富士の絶景を一度は堪能しておかないと…という理由で混雑を覚悟で行ってきました。これからブームはさらに加熱してますます行きにくくなるかな…と感じたもので。結果、確かに混雑はしていましたが湖畔サイトからの眺望を楽しむ素晴らしいキャンプができました。帰ってから改めてゆるキャン△を見るのも面白かったですね。

来年は東京オリンピックもあり仕事の面で少しバタバタしそうですが、何とか時間を作って写真活動もより充実させていきたいです。来年に挑戦してみたいことはRoadTrip photoをバイク写真で実現してみることです。写真も変化をつけて楽しんだり、進化を実感できないと持続できませんからね。いまから楽しみです。

皆さまも新たな年が素敵な一年になりますよう、お祈り申し上げます。そしてツーリング写真を当ブログと一緒に盛り上げていきましょうね。

では皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。一年間ありがとうございました!

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ゼロから始めるツーリング写真☆はじめてのバイク写真ライフ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログはバイク写真、ツーリング写真に関わるあらゆることを綴るバイク写真の専門サイトです。写真文化にバイク写真という新たなジャンルを一石投じるように、このブログからバイク写真文化を地味に発信しております。

そして賛同していただける方を対象にツーリング写真の撮り方やノウハウを惜しまずに公開しております。たまに空冷R1200GSの話題やお勧めのキャンプ場、キャンプツーリングに関わることなども書いております。

つい先日、私の知り合いに「今まで写真なんて全く興味なかったけど写真をはじめてみたいと思います」という方がおられました。しかし、その方は「自分はセンスないんで向いてないと思いますが…」とおっしゃいました。

そもそも写真をやるにあたり向き不向きやセンスって、どれほど関係あるのでしょうか?今回はその辺のお話をしてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS




今まで究極のツーリング写真の解説ではセンスがあるない、という話題にはほとんど触れませんでした。センスというと生まれ持った才能で後からではどうにもならない…という印象なので好きではないのです。

もちろん生まれ持った個性として写真や絵画といった芸術分野に向いている人というのは確かにあると思います。しかし自分はそういった才能を持っているとは思えない…という人が先入観で写真や芸術に触れずに生きていくのは勿体ない事だと思います。

いままで眠っていた自分の側面を目覚めさせ、それに磨きをかけていくように写真をはじめてみましょう。新たな自分の発見に日々が充実することをお約束しますよ。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

生まれもったセンスがあるとか無いとかよりも、私が思うのは性格、人柄といったものの方が写真に向いている、不向きであるというのは有ると思います。

ざっと思いつく限り挙げてみますと

 ~こんな人は写真に向いている~

・道端のタンポポとかに癒される
・小さな草花などによく気が付く
・星空を見に行くために寒い夜でも出かける
・観葉植物や花を部屋に置くのが好き
・インテリアや雑貨はデザイン重視
・自分大好き人間
・頑固で譲らない、好きなことは妥協しない
・ユニークで遊び心がある
・早起きが得意で行動派

逆にこうゆう人はちょっと…というのは自分に自信がない、朝が苦手で出不精、流行が気になってしまう、人と同じことをしないと不安、何を選ぶにもデザインは二の次、優柔不断、マニュアルなどの規律に正しい人、仕事などで妥協点を作るのが上手い人・・・などなど。

しかし!ここで「あ~、俺ダメなタイプだわ」と感じた方でも大丈夫です。お仕事や私生活でそうであっても、写真をやるときは違う!と強く意識してみましょう。

きっとそれだけで自分の知らなかった側面を発見できるはずです。何をかくそう私自身、写真をはじめる以前は芸術とはほど遠い人間でした。バイクで峠小僧だった時代に始まり、車で埠頭をドリフト、サーキットでサンデーレース三昧。もちろんそんな頃は道端のタンポポに癒されたり、星空を見に出かけたりしませんでした。そんな人間がツーリングをきっかけに写真に目覚めたのですからね。人は変わるものです!

だから向き不向きとかセンスとか、それほど大きく関係していないと思います。いや、むしろ他人から「向かないよあなたには」と言われちゃうような人の方が凄い可能性を秘めているのかもしれませんよ!

EOS1Dx




よし!じゃあ写真をやってみようか!と決意したその日を記念日にしましょう。人に尋ねられた時「写真が好きです」「写真をライフワークにしています」「個人的な写真家です」と今日から名乗るようにしちゃいましょう。

ところで最初に用意すべき物はどうしましょうか?これ、案外と悩ましい問題であると、この記事を書いている今…私は気が付きました。理由はこれから写真を始めたい!という方にぴったりのカメラが見当たらなかったのです。

自分に合ったぴったりのカメラ。それは他人には分からないことで自分で探し求めて出会うしかありません。自分で決めるのが正しいのです。しかし、今から写真をはじめる人にとって右も左も分からないのに決めようがないですよね。

それに私がいま調べた限り、ゼロから写真家を育てるようなカメラなどは存在しません。カメラメーカーもこの辺の需要に注目して画期的な入門カメラを作ればいいのに、なぜ無いのでしょうね?

ここでメーカーに期待しても仕方がないので幾つかのポイントを作って選択肢を割り出してみました。

まず良く言われる画素数とセンサーサイズですが最初に買うカメラとして、ここは考えなくて大丈夫です。現在、売られているデジタルカメラで画素数やセンサーサイズで写真のクオリティーに大きな悪影響を及ぼすようなカメラはありません。

ズーム域は広角28㎜から望遠側85㎜までくらいに留め(高倍率はお勧めしません)、軽量とコンパクトさからいつも持ち歩くのに苦にならないコンパクトデジタルカメラがよいですね。何といっても持っていける荷物のボリュームが限られているバイクツーリングなのですから。

そして価格帯も無理はしない方がいいです。高いから良い写真が撮れる、高いから上達できるということは断じてあり得ません。上達すると「こんどはこんな写真が撮ってみたい」という具体的な要求が出てくるので、数年後には買い替えが待っているかもしれません。そういった意味でも最初に高いカメラを買うのは必ずしも正しいとは思えません。

そして重要なポイントはマニュアル露出、露出補正、マニュアルフォーカス、ホワイトバランスの変更、ISO感度の設定などが直感的に操作できるカメラであること。シャッターボタンと再生しかないような普及型コンデジは避けましょう。キャノンで言うとIXYシリーズではなくPowerShotシリーズです。

SONY RX100(無印) マニュアル露出できるコンデジ

キャノンG7x mark2、SONY RX100シリーズ、ニコンCOOLPIX A1000 辺りが写真を学ぶ最初の1台として良いかな…と思えるのですが、釈然としないのは価格帯がけっこうお高いことです。入門用でマニュアル露出できるなんてカメラがどのメーカーもイマイチ無いんです。そんな中で決して安くはありませんがコンデジの選択肢が豊富だなと感じたのは上にありますがパナソニックのLUMIXシリーズです。

特に左上のLUMIX DC-LX100M2なんてファインダーもあるしかなり良さそうですね。ちょっと入門用という価格帯ではありませんが、あのライカのOEMでD-LUX7というカメラがあるのですが、ほぼ同じカメラなんです。ライカD-LUX7が実売で約18万円くらい、パナソニックなら約半分のお値段です。そう聞くとたちまち安く感じるから不思議なものです。




予算をなるべく抑えてカメラを購入するのであれば、ヤフオクやメルカリなどで中古の型遅れを購入するのが賢いやり方です。市場に出回る多くのカメラはあまり使われず買い替えになるため、程度の良い個体がたくさん流通するのです。少々型遅れでも今から写真を始める人にとって性能や機能にまったく不足はありません。目安として5年くらい前のモデルまでなら全く心配ないと思います。先に挙げましたLUMIX DC-LX100M2もM2ではない旧型のLX100なら3万円台から売っています。

今回、コンデジの話題がメインでしたがもちろんEOS Kissデジタルのような入門用の一眼レフであれば、最初に写真を学ぶのに最高だと思います。しかしバイクで持ち運ぶのに専用にバッグ等を用意する必要があります。交換用のレンズも用意すれば気軽に撮りに行くという感じの装備でななくなります。もちろんそれらの問題はOKだ、という方には光学ファインダーを有した一眼レフカメラはお勧めできます。

以上、ゼロから始めるツーリング写真!でした!!

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おしゃれツーリングスナップはこう撮れ☆GRで撮るバイクスナップ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、クリスマスイブですね。クリスマスプレゼントを誰かにあげる方、もらう方、羨ましい…大人になってもプレゼント交換って素敵ですよね。

つい先日、プレゼントを買いに行った訳ではないのですがヨドバシのカメラ売り場を覗いてきました。偉そうなブログを書いているので、たまにはカメラの最新事情をチェックしておかないといけませんからね。

そこで最新のRICOH GRであるGR3を見つけました。私が愛用しているRICOH GRはセンサーがAPS-Cに変わったファーストモデルで、もう6年くらい前に発売されたものです。以降、GR2とモデルチェンジし今年になってGR3が登場しました。

手に持った感想は「小さくなったな」です。リコーGRはAPS-Cセンサーを搭載する以前のモデル GR DIGITALから筐体が一回り大型化されてしまいましたが、今回のGR3で元のGR DIGITALと同じくらいのボリュームになったようです。これは嬉しいですね。

しかし背面を見ると大きな液晶はそのままなのはOKですが、使いやすかった親指AFボタンが省略されてモニターのタッチAFに変わってしまったようです。通常で考えればカメラとして正常進化したようですが、親指AFボタンに慣れた一眼レフユーザーからは歓迎されないでしょうね…。GRは一眼レフユーザーのサブカメラとしても人気でしょうから。

でもGR3・・・欲しいです。




さて今回はそんなRICOH GRで撮ったツーリングスナップの作例をご紹介したいと思います。

RICOH GR APS-C

千葉のとある海岸で撮ったスナップショットです。海側の景色を一通り撮って、さて行きますか…と振り返った景色に私のアンテナが反応しました。今になって見返すと、もう少し寄って四隅を切り詰めたかったかな…とも感じますが、逆に言うとこういった完成度として甘い部分を残した方がリアルさが出てスナップらしいとも言えそうです。

そもそも「スナップ写真とは何ぞや?」という話に遡りますと、私なりの解釈としては撮影者のアンテナが何かに反応を示した時、その刹那を切り取ったドキュメンタリータッチ写真。となるでしょうか。間違っているかもしれません…。私なりの間違っているかもしれない解釈です(正すつもりはありません)。




表現としての写真にはアーティーに組み立てた手法とナチュラルに表現したドキュメンタリーの2者があると思います。前者は構図や比率などを巧妙に組み立てて、芸術的な観点で美しさやバランスなどに配慮したもの。一方で後者は構図や比率などを細かく組み立てることはせず、とにかく「あっと思ったらぱっと撮る」といった具合に心が反応を示してからシャッターを切るまでの時間が瞬間である写真です。

RICOH GRがスナップシューターと呼ばれている所以は諸説あります。そもそも28mmの単焦点なので足でよく動いて被写体に寄るのが基本となります。開放はF2.8もあり明るさは十分ですがボケ味はほとんど期待できません。ローパスフィルターレスなのでカリッとシャープな描写が個性的です。これらの特徴からかなりドキュメンタリー側の立ち位置で楽しさ、身近さ、気軽さを誰でも体験できることが多くのファンのハートを掴んでいる理由だと思います。

この作例からも伺えるように撮影者がシャッターを切った前後の時間に撮影裏が存在しない、ナチュラルなツーリング写真のことをツーリングスナップと呼んでいいかもしれませんね。どうしても構図やらアングルやらを練り上げるほど、巧妙さも写真になってしまい「どうやって撮ったんだろう?」と観賞者が撮影裏を想像してしまうものです。上の写真を見て撮影裏を詮索する人はおそらくいないと思います。だって誰が見たってシャッター押しただけですからね!

あっと感じたらパッと撮る。その刹那をドキュメンタリーに表現すること。それはあなたが感じたFirst impressionであり、巧妙に脚色などせず事実をストレートに撮って見ましょう。それは華やかさのない地味な写真かもしれませんが、きっと写真を見た多くの人が「やっぱりバイクはいい」「久しぶりにツーリングいってみるか」と共感を呼ぶはずです。




SNSやネットで「美しい」「すごい」といったインパクト系の写真がもてはやされていますが、私のような偏屈者の感想は「嫌気がさすほどの労力がよく伝わってきますね、ほんとお疲れ様です」といった感じです(もちろんインパクト系の写真も素晴らしいと思います)。そんなインパクト系の写真が流行している昨今だからこそ、GRで撮るツーリングスナップのように事実をストレートに表現した作品があっても悪くはないのではないでしょうか。

今回はこの辺で!!

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ドレミファ構図で決める☆ツーリング写真におけるデザイン~リズム編

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年も残すところわずかになりましたね。年末のお仕事、家の大掃除など何かと忙しい日々を送られているのではないでしょうか。それと愛車の洗車と整備、カメラのレンズやセンサーの清掃もお忘れなく。

つい先日、職場の近くで私のファーストバイクと同じ1990年のVFR400R(NC30)を見かけました。そのバイクはオリジナルを忠実に保存した個体ではなく、90年代の走り屋スタイルを再現したバリバリのカスタム車両で思わず見入ってしまいました。オメガの耐久カウル、ヤマモトのマフラー、コワースのバックステップ、ブルーフォックスのレーシングパーツなどなど… 約30年前に自分が走っていた頃に峠や埠頭でよく見かけた懐かしいスタイルです。

さらに驚いたことはオーナーさんがとても若い方だったこと。20代前半でしょうか…てっきり私と同年代の人が当時を懐かしく思い復活させたNC30なのかと思いました。4輪も同じようなことが言えますが安全面、環境性能、生産コストなど様々な背景でむかしはOKだったけど今は作れない。そんな時代なので20~30年前に作られていた車やバイクが若い世代の人から見て魅力的に感じるのはごく自然なことかもしれませんね。




さて今回は久しぶりに<上級>ツーリング写真解説として写真の基礎工事とも言えるデザインの話をしてみたいと思います。

EOS6D Mark2

以前にも究極のツーリング写真では何度か写真におけるデザインのお話を解説してきました。写真におけるデザインとは主に色、線、図形、規則的なパターン、立体感、質感、シェイプなどですが、今回はリズムを解説してみたいと思います。

この写真は関東地方で最も遅い紅葉と言われる養老渓谷の近くで撮影しました。秋の台風で塩害があったため、例年ほど美しく色付いてくれませんでしたが、それでも赤や黄色の葉に午後の太陽光が透過する様子が素晴らしかったです。

ここでは「午後の光が紅葉を透過して降り注いでいる空間」として表現できるよう、光や空気の様子を大切にフレーミングや露出を決めました。このように全体が赤、黄色、オレンジが主体となると写真デザインの上で「色」の要素が効果的になり、とりわけ暖色として見る人に暖かさ、安心感を与えるものです。

しかし紅葉した葉の密度を上げる目的で150mm望遠を使用したので、すこし奥行きが失われてしまいます。それを木の幹をリズム配置して補ってみました。




木のある風景を撮るときに紅葉した葉や花をつけた桜などに気をとられすぎて、つい幹の存在が手薄になってしまうものです。木の写真の多くの場合、幹の様子をしっかりデザインとして取り入れるかで安定感が決まります。重要なポイントなので覚えておきましょう。

写真の観賞者とはその写真をぱっと見た瞬間に、写真内で視線を右に左に走らせています。その無意識下で動く視線の動きは写真の中に誘導係がいないと泳いでしまい「この写真に関心の対象はない」と思われてしまうものです。しかしデザイン要素で効果の高いS字曲線やカラフルな色が存在すれば、極端に言ってしまうと被写体が何であろうと「おっ」と感じる写真が成立するものです。

この作品ではピンクの枠で囲ったように木の幹の様子をドレミファソラシドで配置するよう意識してみました。これだけで観賞者の視線はかなり楽しめますし泳ぐこともありません。もちろん見る人にそのような知識などなくても、あくまで無意識下で視線を楽しんでいるという意味です。




ポイントはデザインに使えそうなリアルサイド(現実の様子)を最初に洗い出して、構図内に使えそうか検証することです。それと忘れ勝ちなのは悪影響してしまうデザイン要素は画面外に排除すること。被写体を串刺しにしてしまう垂直の貫通線や色であれば色相環で補色とはほど遠い組み合わせを見つけた時などです。

あっ、紅葉の木々からの光にぬくもりを感じた…といったハートサイドでのアプローチも大切なのでお忘れなく。

今回もマニアックな話だったなぁ…誰も最後まで読んでないかも…

しかしまた書きます!今回はこの辺で!!

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カメラは光を入れる魔法の箱☆この冬、林道で一滴の光を手に入れよ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真を撮ってライフワークを充実させていますか?写真をライフワークとして生きていく事って単なる趣味と違って、日々幸福を実感できる素敵なことだと思います。年齢とともに低下している感受性や感性も豊かさを維持できますからね。

究極のツーリング写真の読者の皆さまはきっと写真がお好きな方が多いと思いますが、写真は趣味ではなくライフワークとして楽しんでいきましょう!

先日、ある方に「やっぱり写真は背景が大事だよね」という話をいただきました。ポートレートでも何でもまずは背景選びから、って昔からよく聞きますよね。これってもちろん正しいのですが、今回はもう少し掘り下げて考えてみましょう。




背景と一言で言ってしまうと被写体の背後に存在する遠景や建物などの風景となり、それを写真にしてしまうと極めて平面的なイメージです。究極のツーリング写真の解説ではあまり「背景」という単語を使ってきませんでしたが、被写体以外の部分をなるべく平面的にしないように…という理由で背景という解説はしませんでした。

では背景ではなく何と呼んだらいいでしょう。被写体とそれ以外の全て。と…仮に呼んでみましょう。被写体とそれ以外??どうゆうことでしょうか。

EOS6D Mark2

背景というと遠景や建物や植物といった具合にそれ自体が副題となる被写体(つまりモノ)です。被写体以外の全てと言えば例えば空気や粒子や光、あるいは感情なども被写体以外の全てと言えます。

上の作品は千葉県市原市にある月崎林道という舗装林道で撮った1枚です。冬の午前の太陽光を逆光でとらえるシーンで、木々が鬱蒼としている山中ではたびたびこのような光景に出会うものです。




以前も何度か逆光で撮ってはいけない…は間違いですよ、むしろ逆光こそがドラマチックな作品を演出できる最高のシチュエーションです、という解説をしてきました。

そうです、逆光はいい!言い方を変えれば光に向かって撮るのです。カメラは光を集める不思議な箱だと考えましょう。このように光に向かって臆せずレンズを向けると、不思議なものがたくさん写ります。空気中の水分や粒子に光が反射して、その場所の空気が写真になります。一般に歓迎されないレンズフレアやゴーストといった画質低下の要素ですら作品に花を添えてくれます(出方にもよりますし賛否分かれます)。

背景を意識する…は初心者以前のシロウトさんの基本撮影です。写真をライフワークに生きる究極のツーリング写真の読者の皆さまであれば、背景が…ではなく被写体を包み込む空間と覚えてみましょう。

そしてそれを写真にするには光が必要なのです。カメラという不思議な箱にたくさんの光を入れてやれば空間に存在するあらゆるものを写真にできます。よく聞く空気感とか冷たい、暖かい写真といった類は豊富な光を取り入れた写真が多いです。




イイ光を見つけやすいシーンは木々が鬱蒼とした普段は暗い印象の林道がいいです。光をみつけて積極的に光を取りにいくイメージで次の撮影でやってみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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オートモードおじさんを卒業して「写真家宣言」をしちゃおう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、冬のボーナスは何か買われましたか?むかしから今の季節になると年末商戦なんて言って家電やらカメラをよく買ったものですよね。

ボーナスで何か良い物を買うなんて最近はあまり流行らないのかもしれませんが、何となくこの時期になると1年間のご褒美として何かが欲しくなるのは私だけではないはずです。

そして今の時期によく私がいただく質問は「カメラを買い替えようと思うんだけど・・・」といった新型のカメラや高級なレンズに関わる事です。新しいカメラやレンズ、欲しいですよね。そのお気持ち私もよく分かります。

SNSのタイムラインに度々登場する新製品の広告やメーカーと契約した写真家のコラムなどを見ると物欲が刺激されるものです。しかし物欲が反応したというきっかけで新型のカメラを手に入れても撮る写真には何の変化もありません。いいカメラやレンズを手に入れれば自分もいい写真が撮れるようになる!というのは完全に幻想です。




その昔、リサイクル品を販売するECサイトで写真撮影をする仕事をしていました。ブランド品、時計、古酒、カメラ、スポーツ用品、コレクションなどなど、いろんな物が全国の買取店から集まって、ひたすらネット出品用に写真を撮っていくという仕事です。その中で印象に残っている買取品は1人の方から買い取った40台くらいのカメラのセットです。古い順にニコンのF、懐かしいPENTAXやミノルタ、キャノンオートボーイ、静音シャッターのEOS-QD、何台ものレンジファインダー、初代キスデジ、初期のCOOLPIXやサイバーショット、サンヨーのデジカメなどなど。特にこだわりなくメーカー、年代が混在の大量のカメラです。

こういった品は大抵は遺品です。四十九日をすぎてご家族が故人の所有品を処分しにリサイクル買取店に持ち込むのですね。これだけのカメラを買い替え続けて果たしてこの方は良い写真が撮れたのでしょうか?撮れたのであれば安心ですが、そうでなかったら寂しいですね。日本は世界に誇るカメラメーカーがいくつも存在しますが、写真文化はお世辞にも良いとは言えません。カメラさえ新型に買い替えれば良い写真が撮れますよ!というプロパガンダを何十年と続けて消費者は自身がカメラ好きなのか写真好きなのかもハッキリ答えられないまま、何台ものカメラを買わされてきたのです。

自分の使い方に合ったカメラ、撮りたい写真を実現するための道具としてカメラやレンズ選びは大変重要ですが、常に最新である必要はないと思います。旧型は画質や機能が見劣りするかもしれませんが、案外とそういったものは出来あがった写真に大して影響なかったりするものです。もしカメラが旧式ではダメだという事であれば昔に撮影されたロバートキャパやアンセルアダムスなどが撮った歴史に残る傑作は現代に見れば駄作になるでしょう。そんな事は絶対にないですよね?

こういった事を分かりやすく一言で表現するのに「カメラなんて何だっていいんだ」的なことをよく耳にします。しかし私の個人的な意見としては「何だっていい」はちょっと言いすぎだと思います。

例えばこんなカメラ。最近はスマホカメラ機能の進化により需要がすっかり細くなりましたが、15~20年くらい前に売れに売れた普及型のデジカメです。もし今でもこういったタイプのデジカメを愛用されているのでしたら、そろそろ別のカメラに買い替えた方が良いかもしれません。

こういった普及型のデジカメは露出もISO感度もホワイトバランスも…全てにおいて平準に無難に撮るカメラです。画質の観点で大失敗こそないものの、これといって表現の世界で有効となる長所をもっていません。光学系や撮像素子などは極端に悪い訳ではありませんが、何より直感的にマニュアル操作できないので撮り手が「こうしたい」といったシーンで即座にコントロールできないものです。

もちろん写真のIXYを悪く言っている訳ではありません。カメラで写真を撮るとは人類にとって実に多岐にわたる行為で必ずしも芸術やドキュメンタリーといった表現者のツールではありませんから。例えば公園や公共施設を管理している会社でアルバイトの人に「巡回時に不審物や落書き、設備の破損や変わったことがあった場合は写真を撮ってきてください」とお願いするのに、会社から貸与するカメラとしては最高のカメラだと思います。スマホを持っていない年配の方にも旅行や行事の記念写真用として簡単に操作できて良いと思います。




ではどんなカメラが良いかと言うとコンデジであればこのようにマニュアル露出できるタイプのカメラです。絞りやシャッター速度をコントロールできる、露出補正が直感的に操作できる、ピント位置をマニュアルで容易に調整できる。中級機種以上であれば古い新しい関係なく、多くのカメラに当たり前のようについている機能です。

キャノンの場合はシリーズ名で分かりやすく分類されています。IXYシリーズは卒業してPowerShotシリーズにしてみましょうという事です。もちろん一眼レフのEOSでも大丈夫です。ちなみにEOSとはオートフォーカス機能が搭載されたカメラを意味していた…と記憶しております。

EOS6D Mark2

しかしマニュアル露出できるカメラを手に入れても、いつもPモード(プログラムオート)でシフトや露出補正を全くしないのでは、普及型コンデジを使っていた頃と写真に変わり映えはありません。

オートモードとは誰でも知っている単語ですが、主に露出やホワイトバランスをカメラのコンピューターに丸投げしたモードのことです。オートモードは画質の観点で大失敗こそないものの、あなたが憧れる傑作写真など決して撮れないモードと覚えておきましょう。

上の作品はカメラが決めた露出値に対して1段もマイナス(暗い)の露出値です。倒れた廃船の傷んだ船体の様子を表現するためにこのような露出で魅せています。晴天の日中であるにも関わらず青空や海がやたら暗くなってしまいましたが、重要な1つを表現するためこれで良しとしています。

こういった感じで写真についての見識を深めていくと、自然とカメラやレンズに対して「こうしたい」という要求が発生します。その時に直感的に操作できるカメラが必要なのです。




EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F9 1/200 ISO100

もう1つ作例を。同じく廃船を被写体にしたツーリング写真ですが、こちらは縦構図で前景に船首を入れて奥行きをつくった構図です。朽ち果てた船首の様子を表現するのに手前からピントを合わせたパンフォーカスに近い深度です。このように撮るためにF9まで絞り込みました。

どんなに最新のカメラでもどんなに高級なカメラでも、その撮影シーンであなたが感動したこと、それを表現したいと描いたイメージを自動で写真にするコンピューターはカメラの中にはありません。アップルのSiriやIBMのWatsonのようなAIが進化し将来的にこのようなメーカーが本格的なカメラを作るようになったら分かりませんが、少なくともこれを書いている2019年現在では、そのようなカメラはないです。

まるで何かに洗脳されたように「いや~私はオートモードで十分」と口にする方は今でも多く見受けますが、これから写真をやっていきたい、いい写真が撮りたいという願望があるのであればオートモードおじさんは卒業しましょう。

そしてこれを読んでいる今日を記念日に写真家をちゃっかり名乗ってしまいましょう。普通にサラリーマンをしている方も定年退職して穏やかな日々を過ごしている方も「私は写真家です」と名乗ってしまえば、間違ってもオートモードはもう使わないはずです。

  ~まとめ~

・オートモードで撮るのは今日でやめる

・新型のカメラ、高級なレンズは必要になったときに買おう

・普及型コンデジは買い替えてマニュアル露出できるカメラを使おう

・写真への見識が深まれば自然とマニュアル操作するようになる

・今日から写真家を名乗って生きていこう

今回はこの辺で!!!

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使える☆ツーリング写真における斜め構図の作り方☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年も残すところ2週間となりましたね。来年、2020年はいよいよ東京オリンピック、パラリンピックの開催ですね。私は千葉県民ですが勤務先は東京の真ん中でして、東京都や某局とからんでいる仕事のため、オリンピックの開催期間中はかなり忙しくなりそうです。

楽しみではありますがのんびり構えていられるのも今年まで…という感じです。しかし歴史的な瞬間に間近で立ち会えるのは喜ばしいことです。近くで選手とか見れたらいいな…なんて今から考えております。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説としてバイク写真、ツーリング写真における斜め構図の解説をいってみたいと思います。

・どんなときに斜めにするのか?

まず初歩的なことですが風景写真やバイク写真はきちんと水平に撮らなくてはいけない!という考えをお持ちでしたら、これを機に変えてください。風景写真の多くの場合は確かに水平をしっかり出すことは基本ですが絶対ではありません。「水平でないといけない」は間違いです。

何か意図があって水平を崩した、被写体の形状を理想的にみせる為、または印象を狙うために大胆に斜めに傾けた…大いに良いことだと私は思います。

失敗写真と呼べるものは水平にしたつもりが少し傾いてしまった…といった具合に撮影者の意に反した技術面やチェックの甘さからくるミスショットのことです。

ここでは撮影者の意図のもと、斜め構図を作る場合について、その使い方と応用方法を解説してみたいと思います。

上の作品は富士山のふもと、樹里木高原で撮った1枚です。ほぼ45度と言っていい大胆な斜めのカットです。まず賛否や好みは置いておいて、これだけでインパクトがあるのがお分かり頂けると思います。




このような斜め構図はどのような時に使うのが良いのでしょうか?まず1つ目は何らかの表現の意図として不安定感を演出したい時に有効です。酔っ払って千鳥足のときの視界を絵に書いてみて下さい、と言われれば多くの人が水平を崩した風景を描くと思います。

2つ目は複数存在している被写体や要素が距離や画角の関係でフレームに収まらない時、画面を対角線上にパースさせてやることで、何とかフレーム内に入れてしまおう、という時です。上の作例だとS字を描いた道と富士山は水平を守った構図では離れすぎて無理が出てしまいます。

3つ目はS字の導線を作れた時です。S字を描く道はそれだけで写真の観賞者の視線を楽しませ、安定感も出るので地形の水平を画面に反映させる必要がありません。これが最も強くオススメしたい斜め構図の使い方です。

・縦の斜めと横の斜め

ごく当たり前のことですが縦構図で見せる斜めと横構図で見せる斜めの両者が存在します。完全に45度といえる斜め構図を作っても「縦横どちらで魅せてもOK」という斜め構図は少なくともバイク写真では考えにくいと思います。

1枚目にご紹介した縦構図は道の面積割合が多いため道が主題で富士山が副題になっているのが明確だと思います。一方で2枚目の横構図は道の存在感が少し弱まって、この写真の主題が道なのか富士山なのか、イマイチはっきりしなくなりました。以前も解説したことがありますが、やはり道を主題に撮るのには縦構図が良いようです(絶対ではありませんが)。

このように縦構図、横構図はそのときの情景や被写体を元に「どう魅せるか」のイメージを練った上で決定させましょう。

・左上がりか右上がりか?

これは書かなくて良いかな…と思いましたが念のため解説しておきます。どちらの方向へ傾けるか?正解などはありません。これもまた然りで情景や被写体の特徴に合わせて表現したいイメージにどちらが適しているかで決定させましょう。

この作例の場合は美しい富士へ続くS字の道。それをツーリングシーンとして表現したい写真なのですから、重要なのは1に道、2に富士山です。それ以外は遠慮していただいて存在感を弱めたいところです。ここでは単純に面積で判断してみましょう。




そうと決まれば右上がりの方はこの空のスペースがやたら無駄です。傘雲や渦巻雲などで表情があれば別ですが、ただ青いだけのスペースとしては少々広すぎます。よってこの横構図を選ぶ場合は左上がりの方が空の割合が少なくて良さそうです。

「う~ん、むずいな。オイラには分からんと思う」という貴方。ご安心ください。究極のツーリング写真では解説をしているので理屈っぽく聞こえますが、単純に「しっくりくる方」で決めてほぼ間違いありません。直感による判断は9割は正解というデータがあるくらいです。

いや、むしろ理屈ではなくこの【しっくりくる】が地味に超重要なのが写真の世界です。説明はつかないけどこちらの方がしっくりくる、もう一方は何だか釈然としない。この感覚はとても大事です。斜め構図は特にこの辺の感覚で決めていい撮り方だと私は思います。

だって水平なら水平線や地平線を水平に、建物や道路ならそれらに安定が出るように水平にすればOKじゃないですか。しかし斜め構図でいくぞ!と決めたらどれくらい斜めにするか?右左のどちら方向に傾けるのか?自分の感覚で決めるしかないですよね。だからこそしっくりくるを信じて構図を作るべきなんだと思います。

今回はこの辺で!!

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↓↓↓撮影地↓↓↓

富士サファリパークの信号から170mくらい東のポイントで小道に入ります。目印はジンギスカンの美味しい忠ちゃん牧場です。樹里木高原のこの道は比較的交通量が少なく撮影がはかどります。宝永山が中心にくる富士山の姿も立派です。

キャンプツーリング☆かっこいいキャンプシーンの撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、キャンプツーリングはお好きでしょうか?いまバイクのキャンプツーリングに限らずキャンプがすごくブームですよね。それも冬キャンプ、ソロキャンプといった具合に以前は認知されていなかった地味な楽しみ方が脚光をあびて、キャンプアニメなんかも人気だったりして凄い盛り上がりですよね。

ブームがくることは悪いこととは思いませんが、キャンプ場が大混雑するのは歓迎しがたいですね。




私は本格的にツーリングするようになった頃から宿泊はキャンプが基本でしたので、キャリアとしてはいい加減に長いですが、キャンプ自体に凝っている訳ではなくあくまで旅の宿泊手段として楽しんでいます。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

つい先日、富士五湖の1つ本栖湖でキャンプしたときにこんな写真を撮ってみました。場所は本栖湖北岸の浩庵キャンプ場ですが、大人気のアニメ「ゆるキャン」の第一話に出てきたキャンプ場なので、今や聖地と化して日本中からお客さんが来ています。

この日は11月中旬の平日でしたが紅葉の時期も重なって晴天だった為か、とても混雑していて戸惑ってしまいました。ふだん完ソロか野宿が多い私にしてみれば、人の多いキャンプ場など不慣れなものです。




それに大好きなキャンプシーンでの撮影はどうしましょうか?かなり悩みました。お札にも採用された美しい富士山の景色をどうしても写真にしたいです。テントを張る場所は景色を湖畔から眺めて楽しみたいので、チェックアウトの人が撤収するタイミングで何とか湖畔にテントを張りました…。しかし、お隣同士のテントの間隔は1~2mと超近いのです。

さんざん考えぬいた挙句、思いついたのはこの撮り方です。テント内からの眺めとして額縁構図を作れば、隣のテントや関係ないものは一切写りません。この写真で「1人ぼっちでキャンプしてました」と言っても通用しそうです。

一休さんの「トンチ」ではありませんが、考えて考えて自分で答えを生み出すこと。この考える力って何でも検索すれば情報が手に入る現代だからこそ、失わないように意識したいことだと思います。

先日、SNSのあるコミュニティーで「キャンプベテランのみなさんに質問です…」という投稿を見かけました。内容は野宿するときにトイレはどうしていますか?といったものでしたが、多くのアドバイスの中に「それくらいご自身で考えたらどうですか」というのがあって、思わず吹いてしまいました。ご本人は本当に困っていたのかもしれませんが、確かにある程度のことは自分で考えて決めないとですよね。




写真にもまったく同じことが言えると思います。撮り方や撮影スポットをネットで検索ばかりして、自分で考える、探すということを怠ると気が付くと人間として大切な機能を失ってしまうと思います。ネットでの情報収集は私もやりますが、自分で考えるべき部分は自分で考える…これ大事だよな、と改めて最近感じたので書いてみました。

あっ、浩庵キャンプ場の情報は後日改めて書いてみたいと思います。

今回はこの辺で!

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写真は事実を忠実に伝えるか?演出を加えて撮るのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、街はもうクリスマスムード一色ですね。クリスマスで飾られた夜の街の風景、なんだか子供の頃から好きなんですよね。子供の頃、家に飾ってあったクリスマスツリー、今みたいに光ファイバーではなく電球が点滅するだけでしたが、部屋を暗くしてずっと見ていた記憶があります。クリスマスは外国からの文化ですが日本に定着して何十年も経っていると思うと日本文化と言っても良さそうですよね。冬の日本を演出するクリスマス…良いではありませんか。

さて今回はツーリング写真、バイク写真の撮り方などの具体的な解説ではなく写真の演出について触れてみたいと思います。

演出と聞くとドラマや映画などの映像作品、または舞台などを連想する人が多いと思いますが、写真における演出とは一体何でしょうか?

構図を巧妙に組み立てる事、望遠や広角レンズを使うこと、モデルを笑顔にすること、バイクの角度を変えること、前景に花を置いたこと、ストロボを発光させること、シャッター速度を遅らせて流し撮りすること、絞りを開いて背景をボカすこと…まだまだ沢山ありますが、写真を魅力的にするために何らかの手法を用いれば、それが演出だと思います。

演出の反対はナチュラルです。肉眼と同じと言われる画角50mmで撮り、事実をストレートに表現するため、ありのままの被写体、情景を切り取った写真…とでも言いましょうか。

しかしどこまでがナチュラルでどこから演出となるのか定義することは難しいです。

蜃気楼かすむ 北海道ツーリング エサヌカ線

この写真は北海道ツーリングで撮った作品ですが、気が遠くなるような直線路であるエサヌカ線で600㎜の望遠レンズに×2エクステンダーを装着し1200mm相当の超望遠で撮った写真です。なぜこのような撮り方をしたか?というとユラユラと蜃気楼にかすむツーリングライダーを抽象的な表現で作品化したかったからです。




このような現実の様子とはかけ離れた表現方法は明らかな演出を加えた作品と言えます。演出を加えた撮り方はキャリアを重ねていくと「こうゆうのは邪道なのかな?」と悩む時がきます。または発表したときにナチュラルではない表現手法に苦言する人が現れるかもしれません。「こんなスゴい望遠で撮ってインチキじゃないの?」とストレートに言う人はいませんが遠回しにそういった内容をコメントする人はいます。

では演出は果たしていけないことなのでしょうか?

リコー GR APS-C

この写真はS字曲線を持つ被写体を利用して、画面の角から導線を進入させ最終的に被写体(R1200GS-ADVENTURE)に接続するという手法を取り入れました。バイクの位置、境界線、右上の倉庫の面などを3分割構図に準じて構図しました。これも複数の手法を使って写真に演出を加えたものです。当ブログで何度も解説してきた「主題へ導く写真デザイン」「被写体を魅力的にする魅せ方」といった類のものです。

一見、こういった撮り方、魅せ方による演出は「えっ?なにが悪いの?」と思いますが、写真とは事実を忠実に伝えるものこそが正義である!というナチュラル派の考え方も存在するものです。ナチュラル派から見れば望遠レンズを使ったり、導線効果を利用したりといった手法は邪道であり、真の写真ではない!という事らしいです。

もちろん、こういった考え方を否定するつもりは毛頭ありません。多くの先人写真家が拘りぬくナチュラル写真は素晴らしい写真ばかりです。私もいつかナチュラルな写真を撮ってみたいと憧れを抱きます。ただ1つだけ確かなことは写真ビギナーがいきなりナチュラル写真を目指すとおかしな事になる…という事です。

ナチュラル派とは特にスナップ写真の世界では事実を元に瞬間として切り取った作品は素晴らしいと思います。有名な話なのですがフランスの写真家ロベール・ドアノーの作品に「パリ市庁舎前のキス」という作品があります。当初、偶然の瞬間を切り取ったスナップ写真として、これこそが真のナチュラル写真である!とナチュラル写真派から高く評価されたそうです。ところがドアノーはパリ市庁舎前のキスを発表した何十年も後にこの作品のモデルと裁判沙汰になり「写真を撮りたいのでもう一度キスをしてください」と注文をつけた事が世に知れてしまったのです。つまりパリ市庁舎前のキスはナチュラル写真ではなく演出だったのですね。

多くの評論家はこれを受けて動揺したそうです。ナチュラル写真を支持している偉大な人たちが演出とナチュラルの見分けがつきませんでした、という事が明るみに出た訳ですからね。

この事から完全なナチュラル写真を追求するのは、そもそも無理があると言えると思います。




RICOH GR APS-C

その昔、ヘタウマ写真というのが流行したときがありました。意図的に構図やバランスを崩したり、ブレや甘いピントで撮る写真です。リアル感だけでなく見る側に「これなら私にも撮れそうだから」と思わせて親近感を誘う写真とも言えます。むかしはキレイに撮ること自体がハードルが高く、キレイに撮れればプロ級という時代がありました。故にキレイに撮られた写真作品は雲の上のような存在と思われていました。そこでヘタウマの登場は新鮮だったのですね。

しかしヘタウマ写真は「ヘタっぽく撮る」という撮り方の1つとしてあっと言う間に定着したため、短期間で廃れてしまった写真ジャンルです。

写真というのはカメラという機器で事実を元に生み出すのですから事実をどう魅せるか?を自身の中でしっかり考え方を持っておく必要があると思います。事実の中に存在するコト、モノを感情に響くよう表現する手段として撮り方やレンズの選択などが存在します。「自分の場合はこうだ!」「これが私流です!」という確固たるスタイルを確立させておきましょう。




そうすればナチュラル派のコメントを受けても動揺することはありません。またそのスタイルはキャリアとともに変化していくものです。ある時期はナチュラルを追求しても良いですし、またある時期は望遠レンズに凝ってみるのも良いと思います。

スタイルは写真を愛して写真に対する見識を深めていけば自然と身に付いていくものだと思います。

今回はこの辺で!!

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バイク写真☆優しい構図の作り方☆構図の作例とコツ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日から12月ですね。今年もあと1か月で終わりと思うと早いものです。子供の頃に「早く大人になりたいな」と願っていれば月日が経つのは長く感じましたが、折り返し地点をすぎた大人になると「年を取りたくない」という想いが月日を早く感じさせるのでしょうか。

となると、未来に希望をもてば月日が経つのが早く感じることはないのかもしれません。私はツーリング写真、バイク写真がはやく世に知れ渡って素敵なムーブメントが起きればいいな…と希望を持って生きていきたいと思います。

さて今回はツーリング写真、バイク写真における構図のお話を優しい内容で解説してみたいと思います。

良い写真とは作者の意図が表現されたもの、なんて話を聞いたことがありませんか?これってどうゆう意味でしょうね。意図を表現するには具体的に何をどうすれば良いのでしょうか?HOWTO本やネット上の情報では同じような話を散見しますが、応用的な説明があまりなくて理解できませんよね。作者の意図を表現って何じゃい?と。




ではツーリング写真の作例で解説いたします。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

こちらの作例をご覧ください。冬の房総から見た東京湾越しの富士山の写真です。この写真の意図はズバリこうです。

冬の房総からは富士山がこんなに綺麗に見れますよ。

…という意図のツーリング写真です。それ以上の何でもないです。構図は作品の意図を写真の観賞者へ導く案内図のようなものです。例えばシンプルな背景に被写体が1つだけ、といったケースのようにうったえている事が明快であれば構図はそれほど凝った作りにする必要はありません。ただ主題となるものがモノではなくコトであったり、光であったり空気であったりした場合は、そこへ導くための何らかの組み立てが必要になります。もちろんこの写真のように富士山、海、バイク、タンカー、白波といったように被写体が複数ある場合も同様です。

その為には各々の存在感を調整する具体的な作業に落とし込む必要があります。

上の作例ではR1200GSにはピントを合わせず、加えてフロントタイヤの先端をフレームで切り落とし存在感を弱めています。そしてバイクの後ろ側にスペースをたくさんとれば「到着、到達」のイメージです。「真っ青な東京湾から富士山を望む千葉の海岸に到達した!」の出来上がりです。

たったこれだけの作業で「R1200GSかっこいいだろう~」「海に行ってきたよ~」という記念写真的な平凡域から脱することが出来ます。

お分かり頂けるでしょうか?この写真は冬の房総は東京湾越しの富士山が美しい、という役割を持った写真なのです。作品の意図を構図で表現するとは、このように被写体や背景などの存在感を撮影者の意図で裁量することです。欲張ってバイクも景色もと写すとかえって平凡な写真になるのですね。




一方で同じ撮影場所でも構図ひとつで次のような写真になります。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

言うまでもありませんが主題をR1200GSにした構図です。例えばバイクコニュニティーなどで愛車紹介に使う写真や、自身で見る用の記念写真ですね。ヘルメットなどの小物と一緒に撮ることでライダーの存在を感じさせ、単なるバイク写真ではなく愛車写真として成立しています。

【バイク写真】はどのようなバイクであるか?の説明写真。【愛車写真】はバイクとオーナの関係を伺わせる写真。と私は勝手に定義付けています。

こういったバイク主体で撮る場合は中途半端に風景を意識せず、風景はあくまで背景と割り切ってバイクの存在感やパーツの質感などを大切に撮りましょう。もちろんバイクが最もカッコよく見えるアングルの模索、太陽の角度をよく見てハイライトを入れるなどの工夫も必要です。

遠くに見える富士山はそれが富士山であると分かる程度にボカして存在感を下げているのがポイントです。




構図に限らず多くの場合で共通して言えることですが、まずはどんな写真にするかイメージをしっかり固めてから撮ることです。それを最初にきめずに「何となくイイ感じの場所だから」と惰性的に撮ってしまうと、平凡な記念、記録写真が出来上がってしまいます。

今回の構図解説は簡単な作例で解説しましたが、あくまで一例です。この他にやり方はたくさんありますが、まずはこの辺を意識して構図を作ってみて下さい。

今回はこの辺で!!

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~本日の1枚~

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

館山市の北条海岸から撮った1枚です。館山湾には頻繁に帆船日本丸が停泊しているので、こんな写真を撮るチャンスは決して珍しい訳ではありません。この冬、ぜひ南房総へツーリングにいらして下さいね。

↓↓↓撮影ポイント↓↓↓