ツーリング写真にこめる想い

何年か前のことですが大手企業で働くある女性が自殺してしまったというニュースがありました。パワハラや長時間残業、同調圧力などで精神的に追い込まれていたのではないか?との報道でしたがテレビや新聞の言うことなので真相は分かりません。しかし雇い主だった企業は東京労働局の調査が入り労使協定を超える長時間労働やパワハラの実態が明らかになりました。

子供の頃から親の期待に応えようと一生懸命努力して有名大学に入り、そして一流の企業に就職して働く。毎日何かに追われるように働き通し、圧力に耐えながら「それが正しい生き方」と思い込んでいる。そんな人が多いように感じます。彼女もそうだったのでしょうか。




毎日、都心へ通勤していると多くのサラリーマンを見かけます。エリート路線を歩み厳しい荒波を超え、社会に貢献するのは素晴らしいことです。そういった勤勉さが日本を成長させてきたのは間違いありません。それが悪い事とは思いませんが皆がそうしなければいけない、という風潮があるのは違和感を感じます。「立派にならくてはいけない」「弱音をはいてはダメだ」「皆がそうしているから同じようにすべき」これっていつの時代から我が日本国で根付いた文化なのでしょう。

死んでしまうくらいなら会社を辞めればよかったのに…そう思う人も多いようですが、ご本人にとってはそんなに簡単な問題ではなかったのでしょう。本当に心がいたむニュースでした。特に私のような不自由な環境の中でも自由に生きることを知った人間にとって、なにか得体の知れない罪悪感のようなものさえ覚えます。

そんな罪悪感に対する罪滅ぼしではありませんが…私はそんな風に苦しんでいる人に「他にも生きて行く道はあるよ」というメッセージを写真作品にこめて発信したいです。

私の作品にはバイクを使った一人旅の様子が風景写真として表現されています。見た人がその一枚の中に何かを感じ取ってもらえればと思います。それは自然と一体になるような旅の世界、空間を駆け抜けるよろこび、出会いや発見、困難に打ち勝つ強さや知恵、こういった中で自分らしく生きるヒントを見つけてもらえたら幸いです。

「旅にでよう」

自分は立派な社会を構築するシステムで機能するには無理があるな…、自分の本当の居場所は会社ではない気がする、そう感じた人は一度頑張るのをやめて、自分にあった生き方をもう一度探し直してみましょう。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS




かく言う私も社会人になったときは、そこそこ有名な一部上場企業に就職しました。13年ほど働いて、とあることをきっかけに辞めることになりました。〇〇株式会社の立澤さん、という肩書がとれて【ただの人】になったとき、何かがリセットされたような気がしました。それ以降、日本全国をバイクで旅するようになり、自分を見失わないような生き方を選ぶことが出来るようになりました。

もちろん全ての人にバイクに乗って旅にでようぜ、と言いたい訳ではありません。旅の手段は徒歩でも自転車でもヒッチハイクでもローカル鉄道でも良いと思います。快適や贅沢ではない、やたら高速、やたら予定だらけでもない、お膳立てされた予定調和ツアーではなく貴方だけのエキサイティングな冒険に出かけてみましょう。

きっと家に帰るころには別の人間に生まれ変わっていると思いますよ。

令和三年二月 立澤重良




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

写真は考え抜いて工夫を凝らし納得いくまで撮り切る

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦の自粛生活、いかがお過ごしでしょうか?去年の5月、新型コロナウイルスのことがまだよく分かっていなかった時、最初の緊急事態宣言が発令されましたね。あの時は街中も人がまばらで通勤電車も空いていました。私はJR京葉線を使うのですが日曜日なのに東京ディズニーランドのある舞浜駅に人がいなかったのが衝撃的でしたね。社会人になってずっとこの路線を使ってきましたが、あんな光景ははじめてでした。

あまりテレビや新聞では取り沙汰されることはありませんが、去年のあの自粛期間は自然環境には良かったようですね。航空機が減便され工場の稼働も下がり、排出されるCo2や汚染物質が極端に下がったのでしょうか。大気が澄んでいてすごく星空がきれいでした。やっぱり人間の活動と自然破壊は完全には切り離せないのかもしれませんね。

さて、今回のツーリング写真解説では実際の撮影現場ではどんなプロセスで作品をつくるのか?撮影現場で何をしていいか分からない、納得のいく写真が撮れないというビギナーの方向けに書いてみたいと思います。

なお解説に使う作例は前回の構図の解説に使った場所と同じです。

前回の投稿は こちら

左 F9.0  右 F2.0

私の住む千葉県は房総半島。その中でもトップクラスに海が美しい守谷海岸。千葉県とは思えないほどキレイですよね?この場所で撮ったツーリング写真を使って作品のプロセスをご説明します。

まず「ここで写真を撮ろう」と決めたら、そこは何かしら自分が良いと思った特徴のある場所なので、それを明らかにしておきましょう。海が綺麗、空の雲が良い、道に魅力を感じる…といった具合に自分で一つのことを決めます。この写真の場合は海の青さ、海岸の雰囲気ですので高い場所から撮って俯瞰的な風景写真としました。

上の2枚は試し撮りです。まずは試し撮りから色々なことを読み取りましょう。最初に気になったのが堤防のコンクリ壁で、この影がこの写真内でかなり存在の強い分断線を作ることになります。これは配置に注意が必要で1/3または1/5単位といった奇数の比率で配置させます。それでもアクが強すぎると感じたので、後でLightroomで堤防の部分を少しシャドウアップさせることにしました。

次に前景として入れた草地です。冬であることを伝える茶色の草地は左のF9.0だと粗目でうるさく感じてしまい、デザイン上で本題との相性が悪いです。そこでせっかくのキャノンEF35㎜F2ISです。道具の利点はフルに発揮させるべしと解放F2.0で撮ったのが右の写真。粗目だった草地は見事にボケてくれました。これによりデザイン上の問題をクリアしただけでなく、主題となる風景の演出に役立たせることができました。しかし解放を風景で使う時に気を付けないといけないのは周辺光量落ちです。比較すると分かりますがF2.0の方は画面の四隅が暗くなってしまいました。

周辺光量落ちは必ずダメという訳ではありませんが、この写真の場合は無垢の青空があるので気になります。これは後でLightroomで周辺光量補正を入れることにしましょう。




高い場所からのハイアングルを選んだことにより、美しい海の面積を確保することに成功しましたが、砂浜も同時に広く入ってしまいました。青い海が主題なのに砂浜の割合が広すぎます。砂浜には美しい砂紋でもあれば演出として最高のキャストですが、この場合は無数の足跡があるだけで特段魅力的とは言えません。無駄なスペースになってしまいそうです。さあ、どうしましょうか…

ここで私が考えた解決策はライダーの歩く導線で海とバイクを結ぶことです。ライダーが海に向かって歩くことで作品にStory性を加えることができますし、これによって無駄だった砂浜の存在も意味を持つことができます。

左側は堤防の上に立った写真、右側は砂浜を海に向かって歩く様子、砂浜の存在を有効活用したのは後者であるとお分かり頂けるでしょうか?




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

最終的に採用カットとなったのはこの写真です。インターバルタイマー機能を枚数無制限に設定して撮影しているので、同じ撮影シーンで何枚ものカットがあるのですが波の表情や自然に歩くポーズなどを意識して慎重にセレクトしました。先ほどの写真と違いライダーの向きがこちら側へ向かう方向となりましたが、原則として人物が写る場合は「顔」があった方がベターであると覚えましょう。もちろん背中で魅せる場合やフレームでカットして想像を誘う手法など、意図がある場合はその限りではありません。

Lightroomのレタッチも撮影現場で作ったイメージの通り、周辺光量落ちの補正、堤防のシャドウリフト、それに加えて守谷海岸の青い海のイメージの再現でHSLでアクアの彩度を上げています。

今回の解説でビギナーの皆さまに知ってほしかったことは試し撮りの中から足りないもの、もっと良くできる部分、なんとなく釈然としない違和感を見つけ、自分で考えて解決策へ導く力を持ちましょう…ということです。

そして、少なくとも撮影現場では納得のいくカットが撮れるまでしっかり撮り切ることです。その為には途方もない労力が必要かもしれません。その原動力となるのはいつでも「いい写真が撮りたい」といpassionに他ならないです。




ほんと毎度偉そうな話になってしまい読者の皆さまには失礼なのですが、最終的には自分で考えるしかないということです。いろんなことをネットで調べる便利な時代・・しかし自身で考えて決めるしかないこともたくさんあり、写真もまた然りです。そして正解のないARTなのですから自分の好き、自分の場合はこう、自分独自の好みや考えを自身で把握しないと撮影現場で途方に暮れてしまうものです。

最初は分からなくてOK。その時、納得のいくまで出来なかったとしても考えて苦しんだことが貴方を成長させてくれます。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

写真ビギナーはよく見て美的バランスを考えよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、もうすぐ1月も終わってしまいますが早いものですね。今年…オリンピックやるのでしょうかね。私の職場の周りには競技場や選手村などオリンピックに関わる新たな施設がたくさんありますが、今は人の気配もなく寂しい限りです。

さて今回はSNSでよく見かける構図があまりにアンバランスな写真。そうならないために写真内において被写体A、Bと2つのものがあったとき、それを画面内でどう配置するのか?という構図のお話をさらっと書いてみたいと思います。

はい、こんな写真です。海岸で撮ったツーリング写真ですが1つ目はR1200GS-ADVENTURE、2つ目は遠景の断崖の風景。これを見て何か変だなと思った方はなかなか良いセンスだと思います。




2つある要素が画面内で右側に寄っているため画面の左側に手薄感が出来てしまいました。写真の画面とは長方形の四角なのですから、特別な意図がなく片側に寄ってしまえばバランスの悪い構図になるのです。もちろん左側も何か理由があって「作った空間」であればOKですが、この場合はどうみても「無駄な空間ができちゃった」としか見えません。

これを解決する方法は簡単です。

2つある要素は右上と左下となるよう配置します。えっ?「バイクを後ろに下げたのか?面倒くさい」って・・・いいえ、違います。バイクは動かしていません。撮影する立ち位置を変えたことで画面内の両者の配置関係を調整しました。

さらに…

海の部分、コンクリの堤防、砂地の地面が三分割構図になるようフレーミングを調整しました。これで画面内の両者の配置関係もきれいに右上と左下で対角になりました。




写真構図はデザインに対するわずかな配慮で平凡な写真が激変するものです。このように被写体の大きさや位置関係を「画面」という長方形の四角の中にどのようなデザイン上の秩序で組み立てていくか?という事を意識してみましょう。

ところでこの撮影地において、この写真でフィニッシュで良いでしょうかね。海岸の雰囲気は十分に伝わってきますが、私はこれでいい写真とはとても思えません。他に何か良い撮り方がないか考えてみました。

先ほどまで写真を撮っていた場所の背後を見ると3~4mほど登れそうな高台がありました。ここは駐車場になっている場所なので入れるかもしれません。次回、この上から撮影した写真で別のツーリング写真解説をいたします。

お楽しみに!!




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

壁にあたった時は?写真の楽しさを追求するべし

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、関東圏は少しだけ寒さが和らぎましたが如何お過ごしでしょうか?この冬は降雨量が少なかったのですが今週は雨マークのある予報ですね。水不足が深刻な南房総市には恵みの雨となるといいですね。

ところでコロナが収束してバイクシーズンがきたらロングツーリングに行きたいと思っているのですが、今年は北海道にするか別の場所にするか悩んでおります。特に長崎に行ってみたくて色々と模索中です。北海道はライダーにとって特別な場所ですが行ったことのない地域を旅するのも格別です。長崎、佐賀…できれば鹿児島、熊本まで走って九州地方を楽しみたいですね。その為にはコロナ渦が収束していないといけないのですが…

自分にできることは全てして祈るしかありませんね。




さて今回はツーリング写真の具体的な撮影技法やノウハウではなく、壁にあたったときはどうしようか?というお話をさらっと書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

私は写真歴15年以上を数えますが途中で何度もマンネリを感じたり面白くないからやめようと思ったことがありました。今になって振り返れば小さなことで躓いていたな…と思えます。しかし遠回りは決して無駄ではないのが人生である、と同じように写真道も近道なんてないものです。誰だってうまくいかなくてやめたくなる時があるものです。

いい写真が撮れないからおもしろくない…いや、おもしろくないと感じているからいい写真が撮れないのかもしれません。

上手になりたい、立派な写真が撮りたい、人によく思われる綺麗な写真を、お手本はどこだ?・・・こんな感じで写真をやるのはビギナーの頃は良いですが、何年も経験を積んだベテランがこの調子では面白くなくて当然だと思います。これらは全て【画一化されたいい写真】を追いかける行為にすぎず、個性を表現できないので表現のよろこびを味わうことができないのです。

本当はシャッターを切って目の前の様子が一枚の写真になること自体がすごくエキサイティングで楽しいことなのですが、カメラで写真を撮るという文化は現代ではあまりに当たり前すぎて、ここに新鮮さを感じる人はかなり少数だと思います。




もしこの世界から何もかもが消滅したら何が残るでしょうか?地球上にあるもの全て、宇宙にある星々や粒子や原子なども、みんな消滅したらそこに残るのは【時空】・・・つまり時間と空間ですよね。時空にものが存在しているのがこの世界だとすると、それに向かってシャッターを切れば時空からは時間の流れが取り除かれ、空間は範囲の限られた二次元に切り取られます。その中にものが写っている。これが写真です。

とすると写真に欲しいものはこの世界に自分が存在していた証ではないでしょうか?この時と空間に自分が存在し、自分が見た光景があり、それに意味を持たせて一枚の写真にすればきっと素敵な作品になると思います。

上の写真は小湊鉄道の駅舎で撮った一枚ですが立派な写真を撮ろうなんて気持ちは一切なくて、子供のイタズラのような感覚でカメラで遊んだ写真です。遊んでいる私自身の様子がばっちり写っていて奇妙であり愉快な一枚です。別にこの写真を発表して人にどう思われようと関係ないです。

たまには良いではないですか。写真で遊んだって。何が起こるか分からないし何が写るか分からない…そんな非予定調和の作品も時としてあるものです。




もし写真がつまらない、いい写真が撮れないからやめよう…そんな風に思っている方がおられましたら、騙されたと思ってイタズラ感覚で写真で遊んでみてください。実はそれが貴方らしい個性作になるかもしれませんし、また次もカメラを持って出かけようと思えるはずです。

今回はこの辺で!!

AGFA トイカメラにて

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

写真ビギナーの失敗例☆7つの定番ミス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが断捨離はお好きですか?私は今年になってから運気の流れが変わるらしく、環境を変えることで良い方向にいくと聞き、部屋の模様替えやライフスタイルの断捨離をやっております。

ライフスタイルの断捨離とはコレクションやら熱帯魚やら、色々あったのですが中でも古くからやっていたスノーボードを完全引退したことが最も大きなトピックです。90年代からやっていたのでそこそこのキャリアですが、バックカントリーに本格的に挑む訳でもなく、ゲレンデをただ滑るだけの繰り返しに疑問を抱くようになり、そうこうしている間に所帯持ちとなったので経済的に厳しくなって気が付くと7~8シーズンは雪山から足が遠ざかっていました。

何でも本格的にやってしまう自分は道具も立派な物が多かったので、この冬でヤフオクで全て現金化してしまいました。これで部屋の中も少しはさっぱりして、何か素敵なことが起こりそうな予感がしてきました。

さて今回は普段のツーリング写真解説とは少し趣向を変えて、写真ビギナーの方がよくやってしまう失敗写真の事例とその予防策を7つ書いてみようと思います。

1.手ブレしている

撮った画像を拡大表示し微細なブレもないかしっかりチェック!

手ブレは誰もが知っている失敗写真の代表選手ですよね。手ブレが発生する原因は主に2つあってシャッターボタンの押し方が悪い、構え方が悪くカメラホールドが甘い、とった技術的な問題が1つ目。2つ目はそもそもカメラを手持ちで撮影することに無理があるほど、シャッター速度が遅い(暗い場所、または絞り込んだ)場合です。

シャッターボタンは人差し指の第一関節の腹でゆっくり押し込むように押す、カメラホールドは脇をしめて下半身は安定させ、体の軸を意識してその軸を地面と垂直とすること。これを習得すれば技術的なエラーとしての手ブレはかなり少なくなります。

あとはシャッター速度の低下ですがシャッターボタンを半押しした時にカメラが測光してくれた露出値が表示されますよね。あれをしっかり読んでシャッター速度の下限値を意識しましょう。遅いほど手ブレするので自分なりに限界点を把握するのがポイントです。ちなみに私の場合は例えば35mmレンズであればIS(手ブレ補正機能)をONにしても1/30くらいを限度としています。

絞り込んだり暗い場所でカメラを手持ち撮影するときはISO感度を上げるのも解決策のひとつです。表示された露出値を読んでシャッター速度が遅すぎると感じたらISO250、ISO400と感度を少しづつ上げて試すか、欲しい被写界深度と相談して絞りを開きましょう。あと望遠レンズほど手ブレにはシビアであることもお忘れなく。




2.お子様構図

お子様構図とは被写体を画面内に平面的に並べただけの子供のお絵かきのような写真のことです。上の写真ではシンプルな背景はOKですがバイク、テント、チェアが横一線で並んだため奥行き感がなく、加えて等分で並べたので3つの被写体が全て脇役キャストで主役キャストが行方不明になったような構図となりました。

こういった写真はSNSやブログなどで使用する説明的な写真なら何ら問題はありませんが、いい写真を志す人が撮るやり方ではありません。

カメラアングルを工夫するか、それでも解決しない場合は手間を惜しまずバイクを少し動かしてみるとかで手前、真ん中、奥側と複数レイヤーを構築するように構図を作ってみましょう。

EOS6D mark2 + SIGMA35mmF1.4ART F1.4 1/4000 ISO100

この作品の場合、手前に桜の木、その先にR1200GSとライダー、さらにその奥に小湊鉄道の気動車と3レイヤー作っているのがお分かり頂けると思います。

3.余計なものが写っている

これも写真ビギナーさんにとても多い失敗例です。ツーリング写真のような風景写真の場合、海岸に沈む夕日や北海道で見れる虹など、特別なシチュエーションを除いて、現実の様子とはさして美しくもないものです。

その原因たるものは主に電線やガードレール、お店の看板や標識、落ちているゴミや飛んでいるカラスなど。広角レンズを選ぶほど、こういった余計な物は画面内に入りやすいので、どうしても余計なものが…という場合は50mmや85mmあたりの画角を使ってみましょう。

4.どちらが主役か曖昧…

これもSNSなどを見ているとよく見かける撮り方です。被写体Aと被写体Bがあったとき、Aが主役でBが脇役、あるいはその逆であると、写真を見た人すべてが明確に分かるようハッキリと撮りましょう。上の写真の場合は船を魅せたいのか?R1200GSが主役なのか?存在感が等分されて曖昧です。加えて向きも両者が同じ左方向を向いていて美しさに欠けます。

ツーリングに行くとフォトジェニックな何かを見つける場合ってありますよね。宗谷岬にあるような碑だとか、ローカル鉄道とか、お花畑とか… 自分のバイクとそれら被写体の両方を画面内に入れてパチリ。それで満足してしまわないことです。「両方撮れればOK」ではなく「両方を入れたら一方が主役でもう一方は引き立て役」となるよう工夫するのです。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

この写真は被写体となる廃船が主役でバイク、ライダーは小さく構図して副題となっているのが分かると思います。えぇ~俺は自分のバイクが大好きだから愛車をカッコよく撮りたいよ!という貴方。バイクが主役で風景や被写体は背景、という写真も別で撮っておきましょう。風景主体のツーリング写真が1つ、愛車が主役のバイク写真が1つで2作品撮ればOKです。ツーリングの風景と愛しい愛車…この二つの想いを1枚の写真にしないことです。




5.串刺し構図

これはたまに見かけますが標識などの支柱、樹木、それから風車発電など、とにかく細長い柱状のものが被写体を射抜いている構図です。写真を見た人に不快感を与える悪夢の構図で他はともかくコレだけは絶対に避けましょう。

特に上の写真のようにど真ん中を射抜いてしまうと最もタチが悪いです。仕方なく避けられない場合はアングルやバイクの位置を調整して1/3単位の位置となるようにしましょう。

重要な被写体には他のものが背景として重ならないよう配慮すること。もちろんダイヤモンド富士のように他の意図があって「重ねた」なら話は別ですが。少し立ち位置を変えるかバイクを動かしてあげれば簡単に解決する問題です。

6.比率が二等分

なぜなのか理由は説明できませんが多くの美術分野において等分とは美しくなく、少しずらした1/3が良しとされています。もちろん写真にもこれは当てはまります。

きっと写真ビギナーの方もご存じだと思いますが画面を3等分のグリッド線で区切った3分割構図は写真の基本であると言いますよね。

あれは本当によく出来ていて、それでいて知られている割に3分割構図を巧みに使った写真というのはあまり見かけないものです。上の写真はR1200GSを置いた位置と割合が2等分の1マスに合ってしまい、水平線の位置は2等分の中央線に合っている2分割構図です。これは最高にダサい構図ですのでこのようにならないよう気を付けましょう。

同じシチュエーションを3分割構図で撮るとこうなります。R1200GSの位置を三分割線の右下の交点に置きました。

3分割構図は縦または横の線に風景の境界を合わせる、線の交点に被写体の位置を置く、3分割のマス目を使って被写体を配置する、これらを複数組み合わせる、など様々なバリエーションがあります。意識してそういった写真を撮っていかないと「習得」にはならず、ただの知識になってしまうので意識して実践してくださいね。




7.無駄なスペースが多い

これは写真ビギナーの方にとっては少々高度なお話になってしまいますが、構図内においてデザイン上機能していない部分は無駄なスペースです。スペースで魅せるやり方というのもありますが「無地のスペースを作った」と「無駄なスペースが出来ちゃった」とは意味合いが天と地ほど違うものです。

上の写真の場合、S字に延びる道と遠景に富士山…そこまでは良いのですが左上のエリアに何も機能していない無地の青空があり、ここは雲で表情があればこれでOKでしたが、快晴のこの場合はアングルを調整して空の割合をもう少し削った方がベターです。

この写真の場合、大胆に斜めに構図した写真なのですが傾ける方向を逆にして空の割合を減らして道の割合を増やしました。これはやり方の一例に過ぎず他にも画角を望遠よりにしてみるとか、登れるような場所があれば高い位置から撮ってみるとか、解決策は状況をみて考えてみましょう。

・・・まとめ

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS 意図的にスペースを作った魅せ方

いかがでしたか?写真ビギナーの方がつい撮ってしまう失敗写真7つの作例集でした。手ブレ、ピンボケ、余計な物が写っている…これらはそもそもチェックが甘いのも原因の1つです。その昔、カメラがフィルムしかなかった時代は撮影現場で撮った写真にミスがないか確認する手段はありませんでした。しかしデジタルカメラが主流の現代では全てのデジタルカメラにはその場で撮った写真を表示する機能があるのです。ただパッと見るのではなく品質検査のように粗を探してチェックしましょう。特に写真ビギナーの方は入念に拡大表示してチェックする必要があります。

細かな部分への配慮が良作への道です。雑にならないよう丁寧に撮る気持ちが大切。

いやぁ~めんどくさくて、ついね…という人は、そもそも良い写真が撮りたい!というpassionが無いです。山登りに例えるなら「登るのは疲れそうで嫌だけど頂上からの景色は見たい」という我儘な願望です。険しい道を制して山頂から眺める景色はどんなに素晴らしい世界だろう…そう想像を馳せる人が強いpassionを持ち山登りに成功するのですよね。めんどくさいけど良い写真は撮りたい…では残念ながら憧れの良い写真は永遠に叶わないです。

まずは今一度、襟を正して丁寧に撮る!を心がけましょう。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

今さら聞けない写真のイロハ コントラストって何?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、写真を楽しまれていますか?写真は現代となっては誰もが撮る当たり前の文化ですが、ただの記録写真ではなくぜひARTを意識して楽しまれてください。自分が芸術家の一員になった気持ちでやるとそれだけで違った作品が撮れるかもしれませんよ。

そう作品・・・ただの写真ではなく作品です。どんなに稚拙だなと感じても自分がARTを意識して一生懸命に撮ったものなられっきとした作品です。なぜなら貴方の見た一瞬のツーリング風景…それを切り取った写真とは記憶風景と重なり人生の財産へと昇華するからです。…いつか人生を振り返る時がきたとき、一枚の写真からバイク旅で見た一期一会の風景に深い想いを馳せるでしょう。

【あの日あの時、写真を撮ったからこそ記憶に焼き付くツーリング風景】私はいつもこんな言葉を大切に写真活動をしています。忘れちゃったら寂しいですものね。

さて今回は写真ビギナー向けに写真の基礎的なこととしてコントラストについて書いてみたいと思います。コントラストと聞くと誰でも一度は聞いたことのある単語だと思います。写真にはいろいろな用語がありますが例えばラチチュードとか回折現象とか難しいのがいっぱいあります。

でもコントラストなら…ご存じですよね??

コントラストって何???

EOS6D Mark2

なに?知らない?・・・大丈夫です、そんな貴方は今回の究極のツーリング写真で覚えちゃいましょう。コントラストとは「コントラストのある写真」などよく言われますが、一般的に写真内で明るい部分と暗い部分の差が大きいことをいいます。

差が大きいことによってメリハリがあり見る人に印象を与える心理的な効果があります。これは明るさに限ったことではなく、鮮やかなものと無彩なもの、派手なものと地味なもの、大型バイクと原付バイク、雄大な大地にぽつねんと一つの人影…とか。これらもコントラストとして印象効果があります。

背の大きい人と小さい人が2人一緒になっていると印象的ですよね。むかし仕事で取引先と待ち合わせをしていた時にこんな出来事がありました。そのお相手はけっこうな大きい会社なのにやってきたのは社長さんと一般社員さんの2人だったのです。普通は直属の上司を連れてきますよね。あるいは重要な取引なら役員と部長クラスとか。このギャップがとても印象的だったので今でもよく覚えています。




コントラストとは別の言い方をするとギャップが激しいことです。闇と光があるからこそ感動を受ける心理です。その昔、北海道ツーリングで冷たい雨に長時間打たれながら走り続け心折れそうになったとき、夕方になって突然晴れて美しい夕陽が現れました。黄金に輝く空が路面の水たまりに反射して、その美しさが心にしみわたり涙が出そうな想いをしたものです。もし雨に打たれて走ってきた経緯がなければ、それほど大きく感動はしなかったかもしれませんね。

EOS6D Mark2

言葉の使い方にもコントラストのようにギャップを利用した方法があります。例えば異性に好意を告白するとき「あなたのことが好きです」と言うよりも「嫌いになれればよいのに好きという気持ちが打ち勝ってしまう」と伝えた方が相手の心に強く響きます。「嫌い」と「好き」の相反する両者が一文に入ったことでギャップ(コントラスト)が生まれたのですね。

このように人は心理的にギャップを受けた時に強い印象を受けるものなのですね。一枚目の写真は強い逆光を受けての夕日のシーンですが、この写真に何か感想をつけるのであれば…そう「ドラマチック」ですよね。ゴールデン洋画劇場のエンディングみたい、という感想の方も多くおられますが、多くの方がそう感じるのであればゴールデン洋画劇場といえばこのシーン、と皆に強く印象に残されているという事ですね。

写真を見る人に印象を与えたいときに有効な「コントラストのある写真」。ではそういった写真を撮るにはどうしたら良いのでしょうか?

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この3枚の写真をみて勘の良い人は既にお気づきかと思いますが・・・そうです逆光で撮るのです。明るいところと暗いところ、写真用語ではハイライトとシャドウと言うのでこのワードは是非覚えてください。ハイライトとシャドウによる写真への演出、それを得るには太陽光の存在が欠かせません。

ツーリング写真は基本構造は風景写真です。コントラストのある風景写真を撮るには晴天時、しっかり太陽光が出ているとき、順光(太陽を背にした)を避けて逆光、斜光で撮ればコントラストは得られます。




EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

またはこの作品のように被写体などの影になっている部分を使う事でコントラストを得ることができます。太陽の向きと被写体の位置関係を意識すれば、このような写真はそれほど難しいものではありません。

逆光などの強い太陽光、あるいは日陰と日向の両方に向かって果敢にレンズを向けて撮るのですから、カメラの評価測光(AE)はイメージ通りに機能しない場合が多いです。その場合はイメージに合わせてしっかり露出補正を行いましょう。

コントラストのあるツーリング写真を撮る場合のポイント

ハイライトとシャドウ、この両者で演出するツーリング写真。以前に究極のツーリング写真ではカメラには写せる明るさの範囲があり、それをダイナミックレンジと呼びます、そしてその範囲には限りがあるものです・・・という解説をしました。

強烈な逆光ではハイライトかシャドウ側のどちらか一方(あるいは両方)はダイナミックレンジの範囲を超えて写せない(データでは0:真っ黒、255:真っ白)状況が発生しやすいです。黒ツブレ、白トビなどと呼びます。原則としてこういった現象が発生しないよう構図と露出をコントロールする必要があるのですが、これはビギナーの方には少々難しいので知識の片隅に置いておいてください。

簡単なポイントとしては画面内においてシャドウ部とハイライト部で構図にアンバランスがないか意識することです。上の倒れた漁船の作品を見て頂ければ分かりますが、シャドウ1:ハイライト2の比率で3分割されています。これが1:1だったり位置関係に秩序がなかったりすると、高コントラストの写真は例え露出補正しても、いとも簡単に失敗写真となります。

コントラストは必ず必要なの?

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

一般的に写真にコントラストはあった方が良いと言われますが、自由表現が許されたARTの世界なのですから絶対ではありません。そもそも天気が悪く曇天や雨天だったらコントラストのある写真が撮れません。

上の写真は低コントラストの作品で天気は曇天です。色付いたイチョウの様子を表現するのに作ったイメージはふんわりと柔らかさのある写真です。このように低コントラストで表現する写真の多くは力強さと相反する「やさしい」「やわらかい」という女性的な印象の写真です。

低コントラストの写真をイメージした場合、露出設定でハイキー(全体が明るめ)とし、レタッチでは明瞭度を下げてフォギーな仕上げにしてみましょう。




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

コントラストが低ければ「フラットな写真」などとも言いますが、ただフラットなだけでは印象が薄い写真になってしまいます。見る人に伝えるための演出の1つとしてフラットな場合は露出や色、明瞭度などを調整して表現しましょう。上の作品の場合は緑の仕上げ具合とホワイトバランスを慎重に調整した表現です。高コントラストもフラットもその景色、その被写体にぴったりな表現はどれであるか?を作者なりに考えて選択するのですね。

いかがでしたか?知っているようで知らない…写真のコントラスト。辞書で調べると並置されているものごと、近縁のものごとが大きく異なっていること。色、トーン、形などの差異。とあります。

私はよく裏磐梯にツーリングに行くのですが、ゴールドライン、レイクライン、白布峠とワインディングを堪能し、その興奮が冷めぬ直後に諸橋近代美術館でART鑑賞をするのが大好きです。バイクを降りた直後のドーパミン、アドレナリン分泌状態で静まり返った美術館でエンドルフィン、セロトニンを分泌し快楽の報酬物質の悦にひたるのです。同じことを箱根でもやったことがあります。芦ノ湖スカイライン、伊豆スカイラン、ターンパイクなどを走ってポーラ美術館に行くのです。このギャップが最高の快楽ですのでぜひ皆さまも試してみてください。

写真におけるコントラストのお話でした!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

リコーGR APS-C

ツーリング写真 写真ビギナー向け構図のヒント

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦の日常を如何お過ごしでしょうか?仕方ないことですが今年のモーターサイクルショーも開催中止となってしまいましたね。せっかく盛況なバイク業界ですが「見て触れて」がコンセプトの同展示会なので安易に物に触れることのできないコロナ渦では止む得ませんね。

ところでカワサキがメグロブランドを復活させてメグロK3なるニューモデルを出しましたね。私のような年代のライダーにはかなり響くバイクです。

見たところ従来からあった人気モデルW800と同じバイクに見えます。簡単に調べてみましたがメグロK3とW800の相違点はタンクのペイントやメッキが特別仕様であること、往年の七宝焼きエンブレムをアルミ型押しで再現したところ、そしてアップハンドルなことでしょうか。あとはシートの表皮やメーター文字盤など主に意匠に関わる部分ですね。

このアップハンドルはかつて仕事で何度か乗ったことのあるW800のアップハンドル仕様(W800ストリート?)とよく似ています。バイクとは不思議なものでハンドルの高さひとつで乗っているときの景色が激変するものです。スポーティーなセパレートハンドルは道を中心に見る視点、アップハンドルは景色を見る視点、ローライダーにエイプハンガーなら空を見上げるような視点。ハーレーがプルバックやドラッグバーなど様々なハンドルを用意しているのはカッコ良さの他にライダーに見てほしい景色を意識しているのかもしれませんね。

ともあれメグロK3、バイク旅が似合う素敵なニューモデルですね。もしこれに乗ったら排気量を聞いてくる高齢紳士との会話もはずむことでしょう。「昔はメグロや陸王がのう~」「えっ、おじさん何をおっしゃいますか!メグロと言ったら最新バイクですよ!」と。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

さて今回はツーリング写真の構図のヒントとして、ビギナー向けに簡単な内容を書いてみたいと思います。

上の写真は毎度、私のホームである南房総の漁港です。漁港には海、漁船だけでなく杭、ロープ、浮き、錆びたドラム缶など様々な物が存在します。構図を整理するのが難しい反面、トレーニングには最適ともいえます。

ここでは最初に空の表情が爽やかだったので少々引いたフレーミングで場所の雰囲気を優先してみました。よく「被写体にぐっと寄るのが基本」などと言われますが逆に少し引くことで「そこに存在していた」「その場所の雰囲気」が表現されるので覚えておきましょう。

しかし、この撮り方だと何か釈然としません。どうやら最初のイメージで空に注目したのが良くなかったようです。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

そこで2mほど前進して赤い舫綱に寄ってみました。いつも同じようなことを書いてしまいますが、イメージを作る際に風景や被写体をよくみて特長をとらえ、それが心の反応とどう関係するのかを考えてみましょう。

この撮影場所の場合、舫綱が赤色であることがユニークな特徴の1つです。赤とは特別な色で人に強い注意意識を持たせる力のある色です。これに寄って前景とすることで作品の舞台に屋台骨として支える構造を作りました。




よし、これだな!と納得できた瞬間、不思議なことに雲に隠れたいた太陽も出てきて、風景に適度なコントラストが入ってくれました。

15年以上もツーリング写真をやっていますが、いまでも撮影場所に着いた直後はどう撮っていいのか分からないものです。よく見てよく感じ取り、好きなものユニークだと感じたもの、あるいは「もの」ではなく「こと」に意識してみたり、光や影、空気などを見極めたりすると少しずつヒントが見えてきます。まずは写真家眼とハートサイドで景色から感動を受け取ります。そして表現の引き出しからsearchしてchoice。ベストなアングルは足で試行錯誤です。

今回は構図を作るためのプロセスとしてのほんの一例にすぎませんが、ビギナーの皆さんも良く見て試行錯誤をしてみてくださいね。きっといつかその写真に理由が持てるようになります。




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

究極のツーリング写真運営者 写真家 立澤重良の令和三年の抱負

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、もう初走りはされましたか?緊急事態宣言が出されているさなか、ツーリングどころではない!というご意見もあるかもしれませんね。緊急事態宣言の直後は「夜8時以降の不要不急の外出は自粛」とのことでしたが2、3日前から日中も外出は控えてとかランチも感染リスクが高い…とお上から通達があり、当初と違うことを言い始めたので多くの人が困惑していると思います。

私個人の考えとしてはバイクソロツーリングであれば感染リスクは少ないですし、田舎道を走るだけの日帰りツーリングであれば問題ないと考えます。昨年春の緊急事態宣言時と違って色々なことが分かり、感染対策は個々でも十分にできるはずです。

「もし事故にあって病院のお世話になったら迷惑だ!」という意見もあるようですが、そこまで言ってしまうと本当に何も出来ないと思います。もちろん普段以上に安全運転を心がけることは大切ですが、コロナ渦だからといって全くバイクに乗らないのは少し違うと思います。

それでも心配だ…という方ははじめて走る場所に行くのではなく、走りなれた近場のツーリングルートを選び、昼食はお弁当持参、スタンドはセルフ、夕方には帰宅するという計画にするだけで十分な対策をしたと言えると思いますよ。




ということで、寒い日々が続いていますが、この冬、千葉の方はぜひ南房総までツーリングにいらしてください。ご注意いただくポイントは朝は日陰が凍結しているので山間部は避け海沿いルートを走ってください。最南に近づいたら海からの強風と道の堆積砂にご注意を。

EOS6D Mark2

さて、ここで改めまして当ブログ究極のツーリング写真 touring-photography.com とは何なのか?はじめてご来訪された方の為にご紹介させていただきます。

このブログ【究極のツーリング写真】はライダーがバイク旅の世界で見ている旅風景をART写真として表現するためのバイク写真総合サイトです。アップされる作品を見るだけでもOK、私もこんな風に撮ってみたい、という方はツーリング写真に関するノウハウを解説していますので是非読んでみてください。

例えば宗谷岬まで飛行機と観光バスで乗り継いで行くツアーと、雨に打たれ寒い思いをして孤独に走り続けて辿り着いたツーリングライダー。まったく同じ宗谷岬であっても感じ方が異なるため、心に残される【記憶風景】もまったく別のモノになります。

オートバイという乗り物で、露出した肉体が空間を駆け抜けて、快適でも楽でもない移動をひたすら続け、時に惨めな思いや痛い思いをし、ようやく辿り着いた彼の地。それは旅行でもレジャーでもない正真正銘の旅であり非日常です。




だからライダーは本物の旅風景を見ているのです。それを写真にしてライダーがオートバイで旅をしていた時代のワンシーンをARTにして切り取ってみませんか?ライダーがオートバイで旅をしていた時代…と書いたのは…あと10年すればガソリンで動くバイクは売られていないそうです。街からはガソリンスタンドが減ってしまい、ガソリンのオートバイを所有していても気軽に旅には出られないのです。電動オートバイでもツーリングは可能でしょうが、少なくともガソリンのオートバイで旅をする文化は10年ちょっとで消滅です。

下手をすると電動オートバイはコミューターとして実用的なものは成功しますが、趣味としての製品化に失敗し、今みんなが知っているオートバイ文化は消滅する危機さえあるのです。

だからこそ!いまオートバイで旅をするライダーの姿、ライダーが見ている本物の旅風景を写真に残しましょう。ART写真でなくても自分の写真であれば自分で保存しておくことはできます。しかしART写真で表現することによって、自分がこの世を去った後でも永劫にその作品が大切に扱われると考えます。自分がツーリングでみた感動の景色が一枚の作品となり、何百年も先まで大切に扱われるかもしれない・・・そんな風に考えると何だか素敵だと思いませんか?

~オートバイで旅をしている文化をART写真で残したい~

そんな想いをこめて写真の撮り方やツーリング写真のノウハウを私なりに解説しているのが【究極のツーリング写真】です。単にツーリングに行った時にスマホなどで気軽に撮る記念写真とは違います。愛車の写真をかっこよく撮る愛車写真も違います。なぜ俺たちはバイクに乗り続けるのか?なぜアタシはバイクに乗って旅立つのか?バイク旅に対するそれぞれの想いを一枚の写真に投影してみませんか?

そんな少し変わったモトブログ…いや、モトブログではないか。写真ブログが究極のツーリング写真なのです。




私、個人の今年の目標は少し大きなことに挑戦してみようと思っています。

今年はツーリング写真の表現を次なるフェーズへシフトして、より心象風景の再現を追求し、見る人の心に響く印象的な作品を目指したいと思います。今回、記事の冒頭にアップした港の写真は、数日前に南房総の漁港で撮ったツーリング写真です。ここ1年くらいで露出で魅せる方法について少し学んでみました。こんなことをもっと進化させたいですね。

写真のレベルアップはもちろんのこと、それとは別に何かの形で写真関係の講師にも挑戦してみたいと思います。私は最初に就職したメーカー系の会社で専門的なことについて講師をしていた経験があり、以前から写真講師には興味があったのですが礎となるものが固まっていなかったので躊躇していました。しかし究極のツーリング写真で3年以上にわたりツーリング写真のことについてノウハウを書いてきましたので、その経験を生かしてそろそろ講師の方も挑戦してみようと思います。

コロナ渦だからといってこれ以上何もしないでいる訳にはいきません。今年は大きく飛躍したい!という意欲に沸いております。

皆さまもコロナ渦に負けず、この一年は大きな目標を立てて挑戦されては如何でしょうか?

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

分かりやすい☆ツーリング写真 撮影現場でのプロセス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、一都三県で緊急事態宣言が発令されていますが如何な日常を過ごされていますか?こんな時は新型コロナウイルスに対する感染予防はもちろんのこと、風邪や胃腸の調子、ストレスなどにも気を遣って健康に過ごすことを忘れてはいけませんね。

つい先日、とあるSNSで久しぶりに派手にレタッチした画像を見かけました。それを受けて「日本じゃないみたい」「どうやったらこんなに鮮やかな写真が!」という称賛のコメントもある一方で「こんなに彩度を上げたらもはや写真ではない」といったネガなコメントも見受けられました。

ほんの数年前まで特にSNS上でよく見かけた過度なレタッチ画像。ネオンブルーの空に蛍光グリーンの木々。どこにも階調や影がなくて良く見ると人の顔が宇宙人のような蒼白さ。パッと見ると確かに鮮やかで印象は悪くありませんがパソコンなどの大きな画面で見ると少々気色悪い…。

こういった過度のレタッチを現在でもやっておられる方はそれなりの信念があってやっていると存じますが、写真の権威から冷ややかな反応を受けるのは避けることができませんね。もはや「写真」から乖離して、そろそろ別のARTを宣言すべき時代だと思います。でないと見る方も混乱しますので。

さて、前置きが長かったですが今回は<初級>ツーリング写真解説として、いつもと趣向を変えて実際の撮影現場において試し撮りのプロセスから作例で解説してみたいと思います。

私の地元である千葉県は房総半島。その最南に近い館山市の周辺をツーリングしていた時のことです。海上自衛隊館山航空基地に2機のヘリコプターが役目を終えて眠りについていました。幼いころ家族でここにやってきて間近でヘリコプターを見て興奮したのを覚えています。もしかしてこのヘリコプターはあの時、私が見た機体なのかもしれません。そう思うと何だか特別な感情がこみあげてきました。

この様子がすっかり気に入った私はこの場所でツーリング写真を撮影することにしました。しかし鉄道や今回のようなヘリコプターなど、特定の被写体と組み合わせたツーリング写真は構図をしっかり練らないと「それがどうした写真」に容易に陥るので注意が必要です。

まずは望遠ズームレンズを使用して被写体の特徴を使って遊んでみました。コクピットのノーズ部分をR1200GS-ADVENTUREのクチバシの間に合わせてパチリ。実はヘリコプターの置いてある場所までフェンスがあるのですが、この絞りだとフェンスが完全に消えてくれません。これはこれで面白い写真かもしれませんが…到底フィニュッシュには至りません。まあ準備体操のようなものですね。




もう一度よく状況を見てみましょう。R1200GS-ADVENTUREとヘリコプターまでの距離は25mくらい。すぐ手前にフェンス。遠景に山と建物。太陽光は冬のトップライト。後ろに下がるスペースは15mくらいありますが、さらに下がりたい場合は堤防に登るので少々ハイポジションになります。

横構図にしてバイクの割合を増やし深度は先ほどと大きく変わらず。…これでは何か釈然としません。どうしましょうか?

バイクの向きを変えカメラポジションを調整しヘリコプターの機体を3分割線(横線)の上へ合わせ、R1200GS-ADVENTUREを3分割線(縦線)の右へ合わせてみました。水平をヘリコプターに合わせたらフェンスの支柱の垂直が出ませんが、ひとまずこれで本番を撮ってみましょう。

あれれっ?!何か変だな。ぜんぜんセッティングした構図とズレた写真が出来上がりました。ライダーの顔が切れていることより、意図して作った3分割がまるごと上にズレたことの方がダメージが大きいです。一体何が起きたのでしょう?




原因はこれです。カメラをセットした場所は岩を積み上げた堤防なのですが、構図を決めている時に自分の体重で岩が少し傾いていたのです。タイマーをセットしてこの場を離れたときに岩が動いてカメラの位置もずれたのですね。

気を取り直して岩が動かないよう構図を決めてから撮影してみました。・・・どうでしょう。やっぱり納得のいく一枚になりません。イメージはこの場所で出会った被写体との理想的な共演ですが叶わないとなれば「設計」つまりイメージがすでに良くないのかもしれません。

試しにピント位置をヘリコプターではなくR1200GS-ADVENTUREの方にしてみました。この場合、画面の左側に手薄感がでたのでライダーの立ち位置を左にして補ってみました。R1200GSの位置にピントを合わせたことでフェンスにも合焦してしまい、垂直が出せない支柱の存在も気になるようになりました。

やっぱり最初のイメージが良くないようです。そもそもこの構想では納得の一枚にはならないと判明しました。そこでもう一度被写体をよく見て最初からイメージを作り直してみましょう。

赤白オレンジの機体、部品が外されて放置されている様子、機体に書かれた海上自衛隊の文字、日の丸と66の数字…




EOS6D Mark2

日の丸マークと66の数字を主軸に三分割構図を作ってみました。ぐっと引き寄せることで部品が外されてパレットに乗せられた様子が明らかになり、「もう飛べない」という表現ができました。ここまで切ってしまうとヘリコプターなのか何なのか少々分かりにくいですが、少なくとも航空機っぽさは残っているので大丈夫かと思います。

バイクやヘルメットの各所に入ったハイライトは玉ボケとして演出に一役買っています。フェンスは完全には消えませんでしたが、十分に存在感を落とすことが出来たので見ようによっては1つのパターンとして捉えることができます。縦構図で画角を切り詰めたので気になっていたフェンスの支柱も画面外です。

いかがでしたか?当初はヘリコプターを見つけたことで「ヘリコプターと撮るぞ」という見つけた事実に引っ張られていましたが、写真家眼で被写体を見極めてハートサイドで表現のヒントを探し、持てる引き出しから適切な方法をsearchする。その結果、今回の答えは「ヘリコプターと撮るぞ」→「飛べなくなったヘリコプターに出会った」となりました。Story性があるのは断然後者なのはお分かりいただけますよね?

日の丸と66に注目して構図を作ったのはあくまで写真の構造です。引き寄せたことでヘリコプターがここで眠る様子が伝わったことの方が写真としての効果は大きいです。

今回はちょっといつもと変わった視点で解説してみました。自分には難しいかも…と思った貴方、大切なことは納得のいくまで撮り切ることです。悩み考え、被写体をよく見て粘ってみましょう。結果、いい写真にならなかったとしても、そのプロセスが貴方を成長させてくれますよ!

今回はこの辺で!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

ツーリング写真ギャラリー 月とバイク旅




EOS6D Mark2

2020年12月31日 早朝

館山市のキャンプ場から満月をながめる。

沈みゆく月の先には富士山。

ここは家から遠い場所ではないけれど

それでもこんな風景を見ると旅をしていると感じる。

そしてこの瞬間を一枚の写真として残したい。

いい作品になるか分からない。誰かに見せて感動してもらえるような

立派な写真になるか分からないけど。

自分のこの手でシャッターを切ることに何か意味があるのだと感じる。




EOS6D Mark2

背後の太陽はのぼり辺りは明るくなってきた。

すると富士山の峰は息をのむほど美しく紅に染まった。

手の感覚が無くなるほど冷たい風が吹き荒れ

海は激しく白波を立てていたけれど。

テントに戻って暖をとる気はまったくなかった。

この様子をずっと見ていたい。




EOS6D Mark2

ショータイムは僅かな時間で終わったけれど一生心に残る風景を記憶に刻むことに成功した。

一生心に残る・・・とは写真を撮ったからこその「私だけの記憶風景」のことだ。

いつもバイク旅で思うこと。なぜバイクに乗って旅をし風景を写真にするのか?

それは…

あの日、あの時、写真を撮ったからこそ記憶に刻まれる心象風景

いつか人生の終末を迎えたとき、一枚の写真が人生の旅路を回想させてくれること。

あの時こうだった、と。

忘れてしまっては寂しいから 記憶風景をいつまでも美しく保ちたいから

美しい写真が欲しいのだ。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング