旅の最後の夜。北海道ツーリング2019 満天の星空とツーリング写真

9日間にわたるロングツーリングの最終日。

単なる疲労が原因なのか「北が吉、北東は凶」を無視して北東へ走ったのが原因か不明だけど、とにかく不調だったので夕食後にはビールも飲まずにテント内で眠りこけた。




22時くらいに隣のテントから「それじゃお休み」という声が聞こえて目が覚めた。う~む、トイレに行きたいが面倒だな。しかしまだ22時じゃ今いくしかない。

重い腰をあげてテントの外に出ると来止臥の夜空は満天の星でまるで銀河に居るようだった。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

こりゃスゴいな。

お隣の焚火の炎が消えるのを待ってEOS6D Mark2に我が青春のEF14mmF2.8Lをセットして撮影の準備をはじめた。

~この美しい夜空はこの1枚を撮らなくてはきっといつか忘れてしまう~

見上げていると幾つもの流れ星がシューっと流れては消える。遠くには波の音、時おりパタパタと何かが羽ばたく音がするのみ。




30秒のシャッター、その30秒が自分の記憶回路にも焼かれていく感覚を覚えた。

やっぱり自分は写真を撮らないとダメなんだな…

心に焼き付けておく、そんな器用なことが出来ない人間だから

写真を愛しているのかもしれない。

明日の船で帰る… 帰るから旅なんだな。

帰ればこの旅で撮った写真達が待っている。

見せたい人もいる。

旅と写真はほんとうにいいな。




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作品の撮影地

日本の美しいキャンプ場 来止臥野営場

 

2019GW北海道ツーリング写真ギャラリー 道東の海岸を走る

信じたくはない。信じたくはないが…当たっているのかも。

出発前、あまり興味もなかった九星気学を見てしまい、5月は北が吉というので北の大地へ旅立ったのだ。しかし北は良いが北東はダメだと書いてあった。

自分の住む千葉県から見ると富良野や美瑛は北だが根室や知床は北東だ。

旅の後半戦、わざわざ高速道路まで使って大好きな道東エリアに移動してきたけど、とにかく絶不調だ。なにって気分がすぐれない。体調的にも精神的も。




当たっているのだろうか?九星気学に書いてあったことが…

経験上、腹が減らない、水を飲む気にならない、はかなりの体調不良の前兆であると知っている。おまけに十分に寝ているにも関わらず一眠りしたい気分だ。

こうなると面白くもない。走っていても下らないことばかり考えたり、何かを見つけても止まって写真を撮ろうなどとも思わない。

北太平洋シーサイドライン。北海道で最も好きな道だ。しかし東へ走るほどに気分が暗くなってくる。




人一人、車一台もいないような道が大好きなくせに、今はそれが返って暗い気分にさせる。何もする気力がないのに惰性でR1200GSを東に走らせているだけだ。この寂しい海岸線を。

当たっているのか?当たっているのだろうか…。今まさに自宅から北東を目指して走っているが状況は悪化するばかり。一応はライダーの端くれなので「岬」は目指そうと納沙布岬だけ拝んでUターン。




すっかり陽も傾いて海岸線は静かな夕景となっていた。そういえば明日のフェリーで帰るんだよね。旅が終わってしまう寂しさと帰れる安堵が同時におしよせる。

もうキャンプ場で何かを作る気力もないので根室のスーパーで何か買って帰ろう。

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デザインを極めればツーリング写真が変わる<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに写真に関わる基本的なこととして、写真におけるデザイン要素のお話を<初級>ツーリング写真解説として書いてみたいと思います。

以前に似たような解説を何度かしましたが、おさらいの意味も含めて違ったアプローチで解説いたします。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

まず「いい写真を撮るには?」というお話をサラっといってみます。いい写真…そう誰しもいい写真を撮りたいですよね。しかしいい写真を明確に定義するのは難しいです。美しい景色や珍しい被写体、可愛い子犬や美しい少女、カッコいいバイク、決定的な瞬間をとらえたスポーツシーンなどなど…まずは撮る対象である風景や被写体によって生まれたいい写真。

そして撮影者が構図や露出などを見事にコントロールして美しく整ったいい写真。あるいはシャッター速度を遅くして背景をぶらしスピード感を出したり、絶妙なホワイトバランスで夕空の色を表現するなど撮影手法で作品の意図を表現したもの。こういった撮影者の撮り方によるいい写真。

撮る対象は特別な絶景ではないし、日常にありふれた被写体である。構図や露出などの撮り方も特別な何かをした訳ではないけど、でも瞬間を捉えて作者が入魂したような熱い写真。




iphone7

何かのメッセージやストーリー性のある写真…。現実をドキュメンタリータッチで表現した写真…。抽象的な表現であるが芸術性の高い写真…。などなど、ほんと色々あります。

いい写真はコレといって明確な定義はなく撮る側とみる側の主観で決まるものですよね。

今回は写真をはじめたばかりのビギナーの皆さまが、3分割構図や比率などよく聞くけどどうも構図はうまく出来ない…というお悩みを解決させるために「まずは写真におけるデザイン要素を学んでみましょう」という事を解説致します。

最初に申し上げておきますが写真デザインを知ったことでいい写真が撮れるとは限りません。これは構図とか露出とかの撮り方も同じです。むしろこういった知識は学ぶほどに撮り方のルールと思い込んでしまい、個性的な写真を撮るための可能性が閉ざされてしまうリスクも潜んでいます。しかし撮り方に関わる基礎的な知識などは最重要ではないが重要なのは確かなのです。

例えば構図の基本と言われる三分割構図は絶対守るべきことではありません。しかし三分割構図が何なのかを理解していないと三分割構図を使わなくてよい時がどんな時なのか分からないものです。今回ご紹介するデザインもこれと同じです。

赤色はとりわけ色要素の中で存在感が強く上手に構成すれば印象作品を狙える

写真におけるデザイン要素とは主に・線(直線、曲線、S字線など)、・色(進出色、後退色、暖色、寒色、補色関係、反対色など)、・図形 ・立体感 ・質感 ・規則的なパターン ・シェイプフォルム などです。これらを知識として学び、いざ写真を撮るときに実践できるようになればレベルアップすること間違いなしです。

えぇ~なんだか難しそうだな。デザインとか美術とか苦手なんだよね…という方でもご安心下さい。決してアカデミックな話をするつもりはありません。例えばツーリング写真で道路にセンターラインがあれば、見る人はラインの先に視線が導かれるものです…とか桜の景色とカワサキのライムグリーンは補色関係といって抜群に相性がいいですよ、といった感じのお話です。




・線

デザイン要素における線は写真を見る人の視線を被写体などに誘導し楽しませる役割があります。ツーリング写真の場合、この作例のように道が登場する撮影シーンが多いので線や視線誘導の知識はとても役に立ちます。

写真を見た人の視線を泳がせない、確かな誘導線として作品の意図に導くよう画面という長方形の四角の中に線を理想的に配置します。

とりわけS字線は観賞者の視線を楽しませる効果が高く四隅から侵入させて確信犯的に構成してください。この写真ではセンターラインがオレンジであるのも色要素として効いています。

・色

現代のカラー写真の場合、色要素は無視できない重要なことです。それは鮮やかさ、カラフルであるのが良いという意味ではありません。色から受ける人の印象や組み合わせによる相性などの知識です。それを知って意識して撮るのと無知で写ってしまったでは大違いなのです。

赤、オレンジ、黄色などは暖色または進出色と呼ばれ、ぬくもりを感じさせたり画面内で見る側へ出てくる方向の視覚的な効果があります。一方で青、紺、水色などは寒色または後退色です。例えば望遠レンズで圧縮された画面は遠近感が失われますが、遠景の部分のホワイトバランスを僅かに青方向へ調整することで遠近感を補うことができます。

上の作例では日陰によって青っぽい空間の中に対照的な黄色、黄緑色の葉が規則的なパターンで落ちていることで印象を狙ったデザインとなっています。

・図形

図形要素は写真の観賞者に与える印象として視線を止める、安定させるなどの効果があります。線の要素と同様に観賞者の視線を泳がせない役割があります。例えば底辺が水平になる三角は抜群の安定感があります。上の作例のように円または球体は視線をそこに止めておく役割があります。

この写真の場合は漁に使う浮き(球体)がいくつも存在していることで視線を安定させて印象を与えるデザインになっています。赤色であるのも相まって相乗効果があると思います。




誘導線は画面の端から入れて最終的には被写体に接続させる

イラストを描くことや洋服をデザインするのと違って写真デザインとは既にそこにある物にデザイン的な要素を見つけて画面という長方形の中に構成することです。

そこにある風景や被写体からデザイン的な要素を見つけるのが最初です。色などは簡単に見つけることができますが、図形は意識して慣れていかないと気が付けないことがあります。

先ほども書きましたがツーリング写真として頻繁に登場する道は線の要素ですので直線や曲線を画面に理想的に配置できるよう意識してみましょう。色や図形は漁港などのシーンでユニークなものを発見しやすいです。

写真にとって構図や比率、今回ご紹介したデザインなどは言ってみれば写真の基礎工事のようなものです。重要ですが最重要ではない…。あくまで写真を見た人が最初に受ける印象ですので、構図やデザインを完璧にすることだけを追求しないよう気を付けて下さいね。大切なことはあなたが感動したことをあなたなりの方法で表現することです。

今回はこの辺で!!

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2019年GW北海道ツーリング ツーリング写真ギャラリー 噴火湾の野営地

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、キャンプツーリングはお好きですか?いますごいキャンプブームという事もあり、ライダーの間でもキャンプツーリング、デビューしたよ!という方が多いですよね。

私はバイクキャリアほどキャンプの経験が長い訳ではなく、はじめたのは2004年だったと記憶します。はじめて北海道にツーリングに行くと計画したときに「北海道行くならキャンプでしょ」という理由でした。

そして自然の中で寝起きすること、食事やビールが美味しく感じること、自由に行動できることに惹かれ、かれこれ15年くらいキャンプツーリングをしています。




その途中にガソリンランタンだのダッチオーブンだのと装備を充実させたり焚火にハマったり、使いもしないオシャレなキャンプギアを買いあさったりしましたが、今は再び原点に返って最低限の軽量な装備でキャンプツーリングしております。

R1200GSアドベンチャーは純正のアルミケース、リアシート部分の積載スペースを活用すれば相当なキャンプギアを積載する能力がありますが、それでも必要最小限で軽量さを重視するのは身軽に動くことが旅にとって大切だと感じるからです。装備のボリュームはその場に留まってのんびりキャンプを楽しむか、早朝出発や移動の多い旅の内容を充実させるかでかなり変わってくると思います。

その時々のその人のスタイルに合わせて変化していくものでしょうね。




さて今回の2019年GW北海道ツーリングのツーリング写真ギャラリーは先日「絶景日本のキャンプ場」のカテゴリーでご紹介した北海道伊達市のアルトリ岬キャンプ場で撮影した1枚です。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

海岸の小高い丘にあるアルトリ岬キャンプ場。ここから噴火湾に沈みゆく美しい夕陽を堪能しサッポロクラシックをグイグイと飲むのは本当に最高です。

アルトリ岬キャンプ場は中央に高くなっている特等席のようなサイトがあり、強風ではない時はここにテントを張って夕陽を眺めるのが良いです。

この写真はその高くなっているサイトから1段下がった場所から撮ってみました。空には雲のない快晴の夕方だったので敢えてこのようなホワイトバランスで撮ってみました。太陽から放射状に延びる光線をアクセントに超広角レンズEF14mmF2.8Lで撮った1枚です。




本当は空に雲があって、そこに沈みゆく夕陽の光がピンクや紫に焼ける様子が欲しかったですが、それは願っても叶わないので空間の階調と太陽光を主役に撮ってみようと思いました。レンズフレア、ゴーストも見ようによっては写真らしい演出として良い仕事をしてくれたと感じます。

今回はこの辺で!!

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2019年GW北海道ツーリング ツーリング写真ギャラリー 函館の洋館編

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまのお仕事されている職場では職場環境のCo2(二酸化炭素)濃度測定はやられていますか?空気環境の測定項目として重要なCo2濃度はオフィス環境の場合は従業員の健康、仕事の能率管理にとても重要視されていますよね。




Co2は空気のきれいな屋外であれば350ppmくらいと言われます。オフィス環境なら1000ppm以下が望ましいのですが1000を超すと思考力が低下し2000を超すと眠気や気分が悪くなるといった体調に影響を及ぼします。狭い会議室に何十人も押し込んで1時間もすればCo2濃度はたちまち上昇。そんな中で「良い案を考えろ」と言われても思考力が低下しているので無理な話なのですね。

以前にひらめきはリラックス状態の時に突如としてやってくる、と書きましたが特に入浴時や散歩している時がひらめきを生みやすい環境と言われます。散歩に関しては屋外でCo2濃度も低い訳ですからリラックス状態と相まってひらめきを生む環境として理想的と言えそうですね。

ツーリング写真も外の綺麗な空気を吸って、自然の中でリラックスした精神状態を作れれば良作を生み出せるかもしれません。




さて今回も北海道ツーリングのギャラリーのご紹介です。

リコー GR APS-C

北海道函館市の相馬株式会社 趣あるミントグリーンの洋館です。末広町の周辺は有名な坂道のエリアでもありますが、こういった古い洋館も数多く残されていて異国文化を感じる景色です。

この写真を撮った時は青森港から函館に到着したフェリーが早朝だったこともあり、本来は観光地として混雑する函館の中心部を快適に見て回ることができました。




構図は街路樹の幹の曲がり具合に注目して、この曲線要素を生かした前景を作ってみました。こういった場所では早朝で人が少ないとはいえ、地元の人が犬の散歩などで時たま通行するので、あまり時間をかけて写真を撮っている訳にもいきません。こんなときRICOH GRであればポケットからさっと出して手短に撮影することもできますね。

この夏、函館スタートで北海道ツーリングされる方は早朝に函館の洋館めぐりをされてはいかがでしょうか。

今回はこの辺で!!

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2019年GW北海道ツーリング ツーリング写真ギャラリー あの雲を追え

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、以前も同じようなことを書きましたが写真とは偶然の要素が多い芸術であるとつくづく感じます。

音楽や絵画など他の芸術と違って目の前の事実をカメラという機械でとらえる限り、作者が当初は意図しなかった事が偶然に写ってしまった。もちろん心霊写真とかではありませんよ。

脱線しますが心霊写真ってデジタルの時代では聞かないですよね。加工で簡単にソレっぽのが捏造できるので、信ぴょう性がなくて消滅したのか?幽霊自体がまだデジタルカメラに対応していないかのどちらかでしょうか。




写真における偶然は最初のうちはラッキーパンチを手に入れた!と喜んでしまいますが、キャリアを積んでいくと「ラッキーだった」では説明のつかない作品が生まれてしまう…この不思議さに気が付かされるものです。

それは直感として偶然が起きたときに受け入れる準備を作っておく、偶然の受け皿を備えているからです。例え撮影現場では意図していなくても上級者は偶然を受け入れるスペースをいつでも持っているものだと私は感じます。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS




今回の北海道ツーリング写真ギャラリーでご紹介する作品もそんな偶然をキャッチした1枚です。

この撮影地では空にプカプカと存在する雲が程よい風で流されて地上に影を走らせていました。この場合、雲が空に流れていたことは偶然ですが、それを利用して道の前景となるカーブ部分を日陰にして写真に時間を与えた(流れゆく雲が時間を表現)のは偶然をモノにしたと言えます。

これによって普通に撮った道のツーリング写真と違い、ユニークさが加わった1枚と言えると思います。

偶然そうだった事実を受け入れる偶然の受け皿はやはりたくさんの写真を撮り、たくさんの被写体(私の場合はツーリング写真)を撮っていく上で少しづつ養っていく不思議な能力です。それは偶然を見つけて確信的に手法を選択する場合もあれば、帰宅してそう撮ったことに気が付くような小さな偶然まで様々あります。

また突然に虹が出たとか立派なニホンカモシカが現れたとか、奇跡と言いたい偶然も、日ごろいい写真に憧れを抱くあなたが呼び起こした偶然と思って下さい。思い込みでもイイです。これは後日改めて書いてみたいことですが、奇跡は自分が呼んだものと信じることは素敵なことなのです。




少々脱線しましたが今回はこの辺で!!

必殺-1EVプレビュー☆紫陽花の写真の撮り方☆一滴の光を手に入れよ! 

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、関東地方はこの週末で梅雨入りの可能性が高いとニュースで報じていましたね。梅雨入りしてしまうとせっかくの休日もバイクに乗れませんね。

しかし写真を楽しむことはシトシト雨の日でも大丈夫ですよ。雨は風景や被写体を濡らして輝きを与え、フラットな光は柔らかく魅力的です。

そんな梅雨の季節に第一に思い浮かぶ被写体は…そう紫陽花ですよね。バイクに乗れない日は家の近所や通勤路などに咲いている紫陽花を撮ってみましょう。

えぇ~俺は花とかは撮らんよ。というアナタ。そうおっしゃらず花も撮ってみましょう。何でも撮るというのは上達も早いですし、いつもと違ったものを撮ることで学べることも多いものです。




今回は紫陽花の写真の撮り方を例に魅力的な光のある空間を見つける秘密のテクニックと露出をコントロールする意味について解説いたします。名付けて「必殺̠マイナス1EVプレビュー作戦」でございます。

まずは撮影地の様子を1枚撮ってみました。ここは東京都江東区ですがまだ少し早いですね…。雨上がりで少し晴れてきた時の様子です。葉が濡れていて素敵です。普通にパチリと評価測光のままの露出で撮った1枚です。

さあ、どうしましょうか?咲いている花は少ないですし、ここで素敵な紫陽花の写真を撮るにはまずどうしましょう?

~まず光がないか?光を探してみましょう~

被写体の様子をよく観察して明るい部分に寄って1枚撮ってみて下さい。この時、空の様子をよく観察して太陽が雲に見え隠れしている時は太陽が出るまで、または薄雲を透過して明るくなるタイミングを待ってみましょう。

次に究極のツーリング写真流 必殺技「マイナス1EVプレビュー作戦」をやってみましょう。いい光を見つけるための必殺技です。といっても露出補正をマイナス1にして同じようにもう1枚撮ってみましょう…というだけのことですが。

先ほどの写真と同じアングルで評価測光に対してマイナス1で撮りました。どうですか?分かりますかね。光が。

これだけでコントラストが豊かになり花の色が鮮やかに、葉のしずくが輝いているように見えます。

とてもいい光です。この場所は上に桜の木があって、そこから木漏れ日で仄かな光が差し込んでいるのです。肉眼はカメラの評価測光と同じで見える景色の全体が丁度よい明るさになるよう機能するので、こういった繊細な光はパッと見では気が付かないものです。

そこで必殺 -1EVプレビュー作戦です。光の様子がよく分からないから、とりあえず露出補正をマイナス1にして撮って様子を観察しよう、というワザなのですね。私が勝手に考案した戦法ですが、写真の先人にはお叱りを受けるかもしれません。

素敵な光を見つけることに成功したら次に、その光が当たっているアジサイで魅力的な一輪(もちろん複数でも良いですが)選んでみましょう。この写真ではいい光が当たっているアジサイに対して再び評価測光のままの露出で撮ってみました。

この写真でも決して悪くはありません。しかしよく言われる図鑑写真、記録写真の枠からイマイチ出れそうにないですね…。もし皆さまが公園の管理者でこの公園に咲く植物の案内板を作ることになったとします。その中に使う紫陽花の写真という事であればコレでOKでしょう。

しかし説明写真ではなく個人的に写真が好きな人として、素敵な紫陽花の写真を撮りたいのです、となればこの露出では平凡すぎます。

これは-1と言わず-1 2/3も補正をしました。露出は最もよいと思った部分に合わせるのが原則です。その結果として背景が黒バックになってしまったり、葉が暗すぎても重要な紫陽花の花が魅力的に見える露出を選べればそれでOKです。

ただ1つ注意点があるのは写る部分、写らない部分の割合や比率をミスると誰が見ても失敗写真と分かる駄作に陥ってしまいます。それを回避するにはダイナミックレンジを意識して写らない部分を画面と言う長方形の中に理想的に構図することです。




分かりやすいよう葉の部分だけを評価測光の露出で撮ってみました。先ほども書きましたがカメラのAEは画面全体を平均的にみて数値的な明るさを算出しています(アベレージ評価測光)。その結果、十分に明るい写真を生むには上の写真のような設定になりました…という事なのです。

しかし、これでは残念すぎます。カメラには美しい光とか被写体の最も重要な部分が理想的な露出になるように…といった事は当然ですが分からないのです。カメラはあくまで数値を算出しているだけの機械(少なくとも現在は、未来はわかりません)なのです。いい光を探し当てるのは撮影者のハートです。

これがマイナス1EVプレビューで見えてくる光の様子です。キレイな光ですよね?こういった光を見つけるヒントは被写体に入るハイライトにあるのですが、それでも慣れていないとイイ光を見つけるのは肉眼では難しいのです。

撮影地でここまで出来たら、これで終わりにしてしまうと画一化された上手い写真でフィニッシュです。写真が好きな個人としての作品であればプラスオンの「個性」が欲しいですね。

プラスオンの思考は悩むのではなくリラックスです。この時は最初の写真に写っているアジサイが特別に存在感がありましたが、リラックスしてよく観察すると控え目に咲いていた白い紫陽花を見つけました。

これを先ほどの素敵な光とマイナス1EVプレビュー作戦で明らかにした光の様子を使い、花びらに慎重に露出を切り詰めて撮った1枚がコレです。まず白い紫陽花を選んだという時点で他の紫陽花の写真より個性があるのでは?と思います。




 ~必殺 -1EVプレビュー作戦~

・光のありそうな部分をハイライトを頼りに探そう

・とりあえず-1EVで撮ってプレビューしてみよう

・光の様子を確認できたら被写体を探して構図を練ろう

・アジサイの最も魅力的な部分が理想的な露出になるよう補正してみよう

・個性が出せないかリラックスしてインスピレーションを受けよう

いかがでしたか?写真のHOWTOは書籍やネットであふれるほど存在しますが「撮影者であるアナタがどうしたいか?」に触れている解説はほとんどありません。そのせいで多くの人が「正しい撮り方」を探すだけのカメラマンになっているように感じます。

上の紫陽花の作例では最終的に私は白い紫陽花を選んで控え目に咲いている可憐さを露出で魅せてみました。撮影者の独自の表現と言うと難しく聞こえますが「私の場合はこうです」という個人的な発表なのです。誰かの撮り方と全然違っていてもOKなのですよ。

えっ??「これは紫陽花の撮り方でしょ?ツーリング写真、バイク写真の場合には使えないでしょ?」って?いいえそんなコトはないですよ。

EOS6D Mark2 EF35mmF2IS

ちょっと季節外れな写真ですがこれも光を見つけて露出で魅せるやり方です。

今回はこの辺で!!

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2019年GW北海道ツーリング ツーリング写真ギャラリー 美瑛の名もない道

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日にとある本を読んで知ったことなのですが人の思考回路は問題を打破することや謎解きをしている時と、まったく無の状態から何かを思いつく「ひらめき」とでは全く回路が異なるそうですよ。

例えばお仕事で何か不測の事態が発生した時、顧客に迷惑をかけないよう策は無いか?何とか納期を守るにはどうしたら良いか?といった具合に考えますね。しかしこれらは言ってみれば原状回復が目的であり発生してしまったマイナス要因をゼロに戻すことです。

これとは違い無の状態からのひらめきはゼロからプラスにするものです。発明品やアイデアで生まれた製品などは多くの利益や利便を生み出しプラスをもたらします。

これを写真に当てはめて考えてみましょう。バイクを停めて景色の良い場所で記念撮影。しかしどう撮れば良いでしょうか?これを考えるときに「どう撮るのが正解なのか?」「うまい人や雑誌のカメラマンはどう撮るのだろう」といった発想は先ほどのマイナス要因をゼロに戻すことと同じです。




ここで言うゼロとは画一化された「上手い写真」のことです。これを目標に置いてしまうと個性もありませんし本来、自分が撮影現場で本当に良いなと感じたことを写真にできるのか疑問が残ります。

一方で謎解き思考ではなくひらめきで生まれた写真は画一化された上手い写真とは一線を画す、ユニークで印象的であなたらしい写真になるはずです。発表すると反応は賛否あるかもしれませんが、それでも自分らしい写真が撮れたことにあなた自身がきっと満足できるはずです。

ひらめきは頑張って考えても息張っても出るものではありません。リラックス状態で突如として生まれるもので、これをツーリング写真で手に入れるにはツーリングで心からリラックスし楽しんでいることが重要です。次はどこそこへ行ってその後は美味しいお店にいって温泉も行って…とせわしないツーリングではアイデアは生まれなでしょう。

RICOH GR APS-C




さて前置きが長かったですが2019年GW北海道ツーリングの写真ギャラリーでございます。こちらはコンデジのリコーGRで撮った写真です。メイン機のEOS6D Mark2と違ってGPSによるログ機能がないため、正確な撮影地が分からなくなってしまいましたが中富良野町あたりの広域農道で撮った写真だと思います。

少し露出アンダーですが自分の一人旅の精神状態がこのような寂しい露出を選んだのでしょうか?撮った本人ですら不明です。

通常、電線は風景写真などでは邪魔者であり画面の外に排除するか、そもそも電線の無い道を探してそこで撮影するかです。しかし逆転発想で「よし、電線も撮ろう」と決めてしまえば何とかなるもので、むしろ電線がいい仕事しているな、と思える構成すら可能なのですから面白いものです。

最近、こういったインスタ映えとかSNSウケは悪いと分かっている地味な写真にすっかりハマっています。年齢のせいか30年というバイクキャリアがそうしたのかは分かりません。でも確信犯的に地味な写真を生み出すのはとても愉快です。




しかし唯一不安なのは今後、個人的な写真家として生きていく上でこんな地味な写真で果たして活動していけるのだろうか?ツーリングの魅力を人々に伝えるにはコレでは弱くないだろうか?などと考えます。

といっても結局は自分の好きなように撮るしかないのですが。コレが報酬のないアマチュアの強みとも言えます。

今回はこの辺で!!

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2019年GW北海道ツーリング ツーリング写真ギャラリー 美瑛新星エリアの場合

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、まだまだ続きます。2019年GW北海道ツーリングのツーリング写真ギャラリー、お付き合いくださいませ。




今回は美瑛の丘エリアより東側に位置する新星エリアで撮った1枚です。あまり観光地化されていませんが、拓真館のあるこの周辺は写真家 前田真三さんが愛した美瑛の景色であり素晴らしいの一言に尽きます。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS




撮影ポイントは拓真館のすぐ南側にある道で撮影しました。左右の牧草地で色が違うのがユニークでこの場所を選びました。35mm広角レンズで空の表情を入れつつも、14mmのように思いっきり広げる訳でもない自然な感じを目指した1枚です。

こうして写真を通してGW北海道ツーリングの旅を振り返ってみると、従来のお盆の季節に比べて爽やかな晴天も多く、少し寒いくらいの気候が好きな私にとって最高の旅であったなと感じます。




写真は去年の宗谷丘陵の白い貝殻の道で撮った夕景写真ほど、これだという1枚は撮れませんでしたが、自分らしいバイク旅を表現した写真が撮れたかなと感じます。仕上げた写真の1枚1枚をギャラリーのように並べてみると、そこではじめてどんな旅であったかが見えてくる気がします。

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これで解決☆縦構図と横構図の使い分け<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、北海道ツーリングに関わる投稿が続きましたので、今回は真面目にツーリング写真解説をしてみたいと思います。久しぶりの<初級>ツーリング解説でございます。

皆さまは普段写真を撮られるときに横構図とカメラを90度傾けて撮る縦構図のどちらが多いですか?縦構図…たまに撮るよ、いや横構図でしか撮ったことないや。という方はおられませんか?

多くのカメラの画面は長方形のフォーマットであり普通に構えた向きでのデフォルトは横構図になりますよね。あれって何故でしょうね?諸説ありますが昔、大正時代あたりにライカかAGFA???が映画に使われていた35㎜ネガをカットしてスプールに巻き写真機用のフィルムにしたと言われます。映画は横長ですからそれを切って使っただけなら当然ですが横構図になりますよね。

それにカメラがもし縦構図がデフォルトだったらフィルムのパトローネが約1.5倍高さがあって、カメラはファインダーを設けるスペースがかなり苦しくなります。デジタルが主流の現在でしたら縦構図がデフォルトのカメラを作ろうと思えば作れると思いますが。




スマホの場合は電話機能としては縦がデフォルトなのでカメラほど横構図に縛られませんが、それでもカメラのデフォルトが横構図なので多くの人は横を基準に考えてしまい勝ちなのは確かだと感じます。

今回は横構図に縛られていると損ですよ、というお話とどのような場合に横構図、縦構図と使い分けるかについて、ツーリング写真の場合で解説いたします。

と言っても簡単に言ってしまえば横長な被写体は横構図、縦長な被写体であれば縦構図で良いのですがツーリング写真の場合は風景が主体となりますので、目に見える情景の中から要素を見出して、縦がいいのか横がいいのかを考えてみましょう。

上の写真の例では横構図にすることで左右に広がる雄大な農地、遠景にある十勝岳連峰の様子を表現することができました。しかしこの構成だと綺麗な景色の場所である事実は伝わりますが、道、畑、山脈のそれぞれの存在感に明確な差がなく主題がボヤけた写真といえます。

このようなシーンの場合は思い切って道を主役に仕立て上げて、農地や遠景の山脈は良き脇役に徹してもらう程度に存在感を調整してあげましょう。道を主役にすると決めたら、この場合は長く続く直線路が登りになっている訳ですから重要な被写体は縦長になる訳です。望遠レンズで長い道を圧縮させて縦長の画面内に理想的に配置してみましょう。




これは富士山のように美しい裾をもつ羊蹄山ですが、このように重要な被写体の特徴が横長に存在しているのであれば横構図。この時に重要なのはシンメトリーで美しい裾を横長の画面内に理想的に配置させることです。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8LⅡ

全く同じシーンでもこちらは空を主役に構成した写真です。羊蹄山は重要ではありますが名脇役として構成しましたので、先ほどのシンメトリーな裾…を画面内で理想的に構成する必要はありません。それより澄んだ青空の中に輝く太陽、それを見上げるライダーの様子でストーリー性を作ったので「空を見上げる = 高さ」なので縦構図という事です。




一般的には人物を撮る場合は縦構図で風景を撮るときは横構図などといった解説を散見しますが、こういった情報を見かけた時は要注意です。それを書いた人は「一般的には」とか「多くの場合で」といった注釈を付けているはずですが、見た側の印象としては「人物は縦構図で風景は横構図で撮るべきだ」と決めて記憶してしまい、それに縛られて風景では縦構図では撮れない人になってしまいます。

そしてあまり知られていませんが人間の視野範囲として有効な画角はおよそ50度の横構図であり、その中でよく見えている部分は中央の特定の部分でそれは縦長なのだそうです。素晴らしい絶景だ、なんと美しい人、カワイイ犬だな、キレイなお花…といった具合に目から脳へ電気的な信号として送られ感受性が反応を示したとき、それは縦構図なのです。

適切な例えではないかもしれませんがファインダー視野率に例えると横構図よりも縦構図の方が人間の心にうったえる視野率が100%に近いと言えるかもしれません。

コンテストに参加したい人は縦構図が嫌われるコンテストもごく一部にあることを覚えておきましょう。それは写真に関わる企業や団体が主催しているのであれば問題ありませんが、お店や写真と関係ない企業(バイク用品店とか)が主催している場合です。これらは入選作品を展示するスペースを予め決めてあり、それを横構図の写真だけを並べる計画で主催しているコンテストがあるのです。応募要項に「横構図で応募」なんて書いていない割には気持ち悪い程に入選作品が横構図だけになるのです。

バイクも横から見れば横長ですし、多くの風景は横構図がしっくりくるのは確かです。しかし全く縦構図を試さないというのはあまりに勿体ないと感じます。今回の解説を読んでもどういった時に縦構図を使うのか自信がないなぁという方へ、お勧めの手法があります。

それは横構図で一通り撮り終わった後に試しに縦も撮って帰る。コレです!帰宅してその日に撮った写真を見返してみると現場では分からなかったことが見えてきます。「あっなるほど、この場合は縦構図の方が確かにいいな」と見えてくるはずですよ。

ぜひ次回のツーリングで試して下さいね。

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