旅のハイライトはいつも夕暮れ




EOS6D Mark2

さしてツーリングを楽しめなかった一日でも

夕暮れに美しく焼ける空が見れれば

それだけで満足だったりする

刻一刻と表情を変える空は

紛れもなく一日が終わることを告げる

まるで映画のエンドロールのようだ




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ツーリング写真にこめる想い




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3C

肌をなでるそよ風

さざ波の音

潮のかおり

本来、写真では表現できないことを

しっかり写真の中に写し込みたい

きっとこうだろう…

と見た人が感じてくれるような一枚に




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ほんのひと工夫で構図が激変 構図に奥行を作る方法




今回はツーリング写真の構図について簡単な内容をひとつ書いてみたいと思います。

突然ですが上の写真のような構図をどう思いますか?朝霧高原のふもとっぱらキャンプ場で撮った一枚です。キャンプ場に着いたよ!ということをSNSで上げるために撮りました。普通にスマホで撮った説明写真なので大きな問題はありませんが、この構図はあまりに平凡だと思いませんか?

富士山を日の丸構図で配置したのは基本に忠実なので安定感があって良しですが、いくつかある被写体の位置関係に注目してみましょう。この場合、R1200GS-ADVENTUREとテントという2つの被写体がありますが、この2つの位置関係は横一列に並んでいます。

この写真が平凡に見えてしまう原因はこの奥行き感の出ない被写体同士の位置関係にあるのです。

シーンが変わって本栖湖の浩庵キャンプ場ですが、このように手前にテント、その奥にR1200GS-ADVENTURE、そして遠景に富士山とくれば、被写体同士の位置関係で3レイヤーの構図を構成できて、これだけで奥行きのある構図が作れるのです。

そこで写真を撮りたいと思ったからには景色の良い場所なのですから遠景は問題なく存在していると思います。そしてそこでバイクや人物など被写体を置いて撮る時、被写体と背景で2レイヤー、ここまでは多くの人が普通にやることです。

大事なポイントはこの先で被写体とカメラの間に前景として一方の被写体を配置してあげるのです。3レイヤー以上の構図が作れれば2次元である写真に奥行きが生まれて平凡さが一気に消えるのですね。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2

何か特別な意図があって被写体同士を横に並べたのであれば良いですが、奥行を意識できずに被写体の位置関係に意識が向かなかった…という事であれば、ぜひ次回の撮影から被写体の位置関係で奥行を作ることに挑戦してみてください。

それはバイクやテントの置き場所、撮影するポジションなどに一手間かけてあげれば簡単に出来ることです。上の作品のように幾つものレイヤーを構成できれば、たとえ望遠レンズで圧縮されてしまった写真でも奥行き感を出すことができます。

知識は撮影現場で意識して実践し、成功でも失敗でも良いので経験として積み重ね、それを繰り返して検証し【習得】へとつなげていきましょう。知っているだけでは意味がありませんからね。




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写真の基本【三分割構図】をツーリング写真で再考してみる

今回は構図の基本として広く知られる三分割構図についてツーリング写真の作例で書いてみたいと思います。




三分割構図といえば誰でも知っている有名な基本構図です。その名の通り画面を縦横に三分割にグリッド線をひいたものが三分割構図です。これは多くのカメラに表示する機能がついています。あまりに有名すぎて今さら感があるかもしれませんが、意外とSNSなどで見かける写真では三分割構図をうまく使ったな、と思えるような写真は見かけないものです。

ここで三分割構図の使い方について少しおさらいしてみましょう。

まず上の写真ですが港にバイクを置いたオーソドックスなバイク写真の作例です。言うまでもありませんが三分割グリッド線の右下の交点にR1200GSを配置した三分割構図です。これは多くの方が知っている【交点】に被写体を配置する手法です。

この作例は地平線をグリッド線の下の水平線に合わせた構図です。加えて右下の交点にライダー+バイクを配置しています。つまり【交点】と【水平線】の2ポイントで三分割構図を使った構図ということです。

複数ポイント使う事でより三分割構図が生きてくる構図となります。




こちらは三分割グリッドのマス目を使った例です。三分割グリッドは全部で9個のマスがある訳ですが、その右下のマス目にR1200GSを配置しました。あまり知られていないのでマス目に合わせる方法もぜひ習得しておきましょう。




こちらは線や交点を複数ポイントで複雑に組み合わせた作例です。奥の堤防と手前の漁船は水平線に合わせ、漁船のマストは右の垂直線、R1200GSは左上の交点です。複雑な構図とは写真の構造を容易に鑑賞者に伝えない写真構造の暗号化ができるものです。実際にこの写真をパッと見て「あっ三分割構図だな」とすぐに気が付く人は普通の人には少ないと思います。

ただし複雑な構図になるほど、アングルはピンポイントとなり、それを探るには手間のかかるものです。

【交点】【線】【マス目】こういったポイントを意識して複数組み合わせたり、日の丸構図とハイブリッドで配置させたりと三分割構図をイメージにあわせてどう使うかは…そう毎度同じセリフになりますが「撮影者の自由」です。

知識だけでなく実践し三分割構図の使い方をぜひマスターしてみてください。

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写真コンテストに参加することの意味




この作品は私がかつてアウトライダー誌のツーリング写真コンテストで年間グランプリを受賞した作品です。

皆さまは写真コンテストに参加されたことはあるでしょうか?私はかつてさまざまな写真コンテストに参加していましたが今はもう参加していません。

企業やお店、SNSや団体、雑誌などさまざまな写真コンテストが数多く存在しますが、写真コンテストに参加するとはそもそもどういった事なのでしょうか。

多くのコンテストは優秀賞や特選とった具合に作品に優越をつけてリザルトを発行します。つまり他者と比較して審査員の基準により優れている作品、そうではない作品と選別をしているのですね。

ここで気を付けたいポイントは審査員の基準、あるいは主催側の意向といった優越を判断する一定の物差しが存在していることです。それは例えば美しいか、印象的か、構図や露出、表現方法はどうであるか、画質や撮影技法によりクオリティは満たしているか…といった写真の出来不出来に関わること。それから主催側の期待するコンテストの趣旨に合致しているかなどが挙げられます。

例えば写真コンテストの趣旨が「千葉県の魅力発見 写真コンテスト」であれば、作品を見た人が千葉って良いところだな、と感じてもらえる写真が優秀な写真として選ばれるわけです。写真自体が良い写真であるか否かは二の次なのです。




つまり写真コンテストとは撮った本人が良い写真だなと思える一枚が必ずしも良い結果となる訳ではなく、少なからずコンテスト主催側の意向に寄せないといけないということです。

そしてもう一つは他者と比較して優越をつけることに何の抵抗もないのか?という当たり前のことを再考すること。これをよく考えないと「何で私の作品は入選されなかったのだろう」と落選したときに想像以上に嫌な思いをするものです。名曲、世界に一つだけの花の歌詞を思い出してみましょう。人間は不思議なことに他者と比較して優越をつけるのが大好きな訳ですが、写真でもそれをやろうというのが写真コンテストなのです。

写真をはじめたばかりの人が腕試しをしたい場合や、写真によって何らかの活動をしたい場合、自身のプロフィールに輝かしい経歴を書きたい、といった場合はコンテスにに参加して優秀な賞を狙うのは良いと思います。しかし何年もやっているベテランがいつまでもコンテストを追い続けるのは個人的には関心できません。

積み重ねていくキャリアのどこかのポイントで、ある種の覚悟のようなものを決めてコンテストはやめて独自の世界を追い続けて行くのも悪くはないのではないでしょうか。

「いい写真」を決める物差しはあくまで作者であるあなたの独自の基準であるのが理想的だと思いませんか?




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主題を明確に構図するツーリング写真




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

ツーリング先で「おっこれは良いな」と思って足をとめて、その被写体の写真を撮るときに一つだけ重要なポイントがあります。それは主題を明確にすることです。

私たちバイク乗りはつい愛車への思い入れが写真にも介入してしまい、旅先で出会った被写体と【カッコいい俺のバイク】のコラボを撮ってしまうものです。もちろんそれは悪いことではありませんが、多くの場合でそういった写真は【自分で見る用】の写真であり作品とは言い難いものになるものです。

ツーリングの醍醐味は風景や被写体との出会い。その出会いの瞬間を詩的情緒に表現した写真がツーリング写真。そこに愛車への思い入れは入らないよう十分に注意をし、当初にいいなと思った一つを明確に構図してみましょう。

その方法は色々とありますが単純な方法として大きさや位置があります。上の作品では言うまでもなくソテツが主題となる写真ですが、35mm単焦点レンズでぐっと寄り大きく堂々と構図させました。逆光による葉の透過光などもソテツに合わせて決めています。結果、対比のようにバイク+ライダーが小さくなってしまいましたが、そこへバイクで来たのだな、という事実が観賞者に伝わってさえいれば、バイクの存在感はこの程度でも十分と考えます。

大切なことは主題はこれですと、少々大げさでも良いので明確に表現することです。愛車をカッコよく写した写真はこういった写真とは別カットで撮っておきましょう。




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瞬間で魅せるか空間で魅せるか




写真をやっていてつくづく不思議だなと思うことがあります。

それは試し撮りで撮った写真や不注意でシャッターを押してしまった時に写る偶発的な写真です。

撮影者の意図とは関係なく写ってしまう景色。それは言ってみれば撮影者でもカメラでもない「写真が写真を撮った」瞬間とでもいいましょうか。意味不明と言われそうですが「これぞ写真だ」と思うような写真…という意味です。

緻密に計算された構図や比率、巧みな露出コントロールやそのほかの表現など撮影者の感性と経験、あるいはセンスや作家性などによって生まれた完璧に作られた写真は紛れもなく「人」の生み出したもの。

まるで本物がそこにあるような高精細な画質、ノイズの無い美しい星空の写真、圧倒的な画角による印象作品などはカメラ、レンズの性能や特徴が生み出したもの。つまりカメラが生み出した写真。

一方で上の作品のようなドキュメンタリータッチなものは一見すると構図や露出などは一切の配慮はなく、撮った意図でさえ荒唐無稽にも見える写真は瞬間を切り取るアートであることを強く感じさせます。

瞬間… この瞬間というワードほど写真にとって重要なものはないのではないでしょうか。かつてアンリカルティエ・ブレッソンが「決定的瞬間」という言葉をはじめて使ったとき、きっと写真とは瞬間であると強く感じたのだと思います。

私たちのいる世界は常に一定の時間が流れている三次元の空間。これを二次元の瞬間にするのが写真であり、その中に何を写し込むのかが「いい写真」が生まれるためのヒントなのではないでしょうか。

つい溢れる情報に惑わされて優れた撮影技法、高性能なカメラ、話題の撮影スポットに関心が行きがちですが、いちど冷静になって再考してみましょう。写真とは「瞬間」で魅せるか「空間」で魅せるか?ということに。

明日から貴方の写真が変わるかもしれません。




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ツーリング写真と愛車記念写真の違い




バイクに関わる写真ジャンルは実に混沌としています。

ツーリングに行った記念、愛車をカッコよく撮る愛車写真、珍しいものに遭遇したときの写真・・・ そしてツーリング写真。

誰だって写真を撮るからには良い写真が撮りたいし、それを人に見せて褒められれば嬉しいものです。それが記念写真であろうとアートと呼べる秀作であろうと、それぞれに撮影者が想う「いい写真」が存在します。

私の好きなツーリング写真とはツーリングのワンシーンを詩的情緒にとらえたもの。その一枚の中に旅の雰囲気、バイクで走る魅力、自然の美しさ、郷愁感などが写っていれば素敵かなと感じております。

決して派手ではなく立派な写真でもない…だけど記憶の風景を再現したような一枚になれば少なくとも自分にとっては尊い写真になりますし、誰かに見せて共感をえられれば更に嬉しいものです。

あの日、あの時、写真を撮ったからこそ記憶に焼かれたツーリングシーン

写真を撮ったことで記憶に残る風景ってありますよね。懐かしい一枚の写真と記憶の中の風景がリンクするとき。その瞬間に写真って素晴らしいものだよな、とあらためて感じたりもします。




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風景写真をあらためて考えてみる




EOS6D Mark2

ツーリング写真とは写真ジャンルでいう風景写真が基本となっています。風景の中をツーリングしているのですから当然ではありますが。では風景写真とは何か?ということをあらためて考察して書いてみたいと思います。

山や海などの自然地形の風景、夕陽や虹などの自然現象、町並みや工場などの風景、人の営みを感じる情緒風景、まだまだありますが風景写真とはありのままの様子を受けて、作者の感じたことを切り取った写真とでも言いましょうか。「ありのままの様子」と書いたのはスタジオや舞台のように撮影のために作り込まれた様子ではないということです。

ツーリングをしていると出会いが最大の楽しみであります。それは風景、人、自然現象、野生動物でも良いですがとにかく予期せぬ出会いに感動をもらうと「旅は良い、またいつか旅にでよう」と思うものですよね。では、そういった風景などとの出会いを写真作品として表現するにはどうしたら良いでしょうか。




大きく分けて二つ。一つ目は予定調和型の風景写真です。例えば天の川の写真が撮りたいとなったとき、月齢や天気、方角や時間帯を予め綿密に調べて撮影に挑むものです。きっとこうなるであろう、と予定を立てて準備していどむ予定調和型の風景写真は作品にインパクトを与えてくれます。

二つ目は受け皿型です。旅をしている時間を大切に、その過程で出会った風景を受け入れるように撮る受け皿型の風景写真は前述の予定調和型とは対照的です。大切なのは撮影準備ではなく気持ちです。バイクに乗っているとその気持ちよさからアドレナリンやドーパミンなど快楽系報酬物質が脳内に発生しますが、そういった興奮状態よりもセロトニンなどの癒し系報酬物質の出たリラックス状態を作ることを心がけます。それによって生まれた作品は旅のリアル、出会いの素晴らしさが伝わる写真になるのではないでしょうか。

思いがけない絶景に出会ったり、予想もしなかった嬉しいハプニングというのは決して珍しくはありません。奇跡を信じている人ほどそういったシャッターチャンスに恵まれているとも感じます。

何しろ相手は自然であったり既にそこに在るものを撮るのですから、自身では被写体側をどうこう調整することができません。いま目の前にある様子を自身の感受性、経験、表現力などを用いて作品を作るのです。そこに例えば鳥がやってきたら一緒に撮ってあげようと思うか邪魔だからいなくなるのを待とうとするかは自由です。

よく同じ場所でも同じ風景は二度とないと言います。一期一会の風景を大切に旅するように写真を撮りたいものです。




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たとえ美しくなくとも自分の世界をつくる




EOS6D mark2 + EF135mmF2L

バイクに乗って一人旅をしていると、何となくここ入ってみよう…とふと気になった小径に入ることがあります。

その先に何かがある気がする。ただの直感ですが多くの場合で何かしらの出会いが待っています。しかし・・・それは必ずしも美しいものではないかもしれません。

「自分を呼んだような気がする」

そこに確かに惹きつけられる被写体や情景があって、そんな出会いがあると嬉しくて写欲に従順になるものです。そういったケースでは構図だの露出だの魅せ方はさほど重要ではなく、どちらかと言うと対等して無心にシャッターを切るのみ、という感じです。

写真を通して承認欲求を満たそうとすると立派な写真、美しい被写体を必死に追ってしまうものです。一方で自身の内面に向き合って自分にとっての写真とは何かを追求すれば、競い合うように写真を撮らなくて済むものです。

本当は多くの人は自分らしい写真を望んでいるはずなのですが…流行とは恐ろしいもので【みなもこういった美しい写真を撮れ】という雰囲気の写真が乱立しているものです。もちろん美しい写真や立派な写真を撮ることは決して悪いことではありませんが・・・

自身の選択は慎重にしたいものです。




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