曇りの風景写真の撮り方☆曇りのツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログはこの11月で開設から3年となりました。いつも見ていただいている読者の皆さま、たまたま検索で見つけた方、見ていただき感謝です。

バイク写真というジャンルにおいてツーリングの魅力をARTとして発信できる真の「ツーリング写真」。それを多くの人が撮れるよう立ち上げた特化型ブログが究極のツーリング写真です。

このブログの写真解説を【初級ツーリング写真 カテゴリー】から見ていただければ、写真ビギナーの方でも魅せるツーリング写真が撮れるようになります。ツーリングに行って写真を撮るという行為は誰でもやることですが、見かける多くの写真は事実を記録しただけの記念写真の範疇です。

【上手に撮れた綺麗な画像】で満足していたら勿体ないですよ。ライダーが旅で見ている風景・・・心の針が動いた瞬間をとらえ、あなたのバイク旅に対する想いを一枚の写真に投影してみましょう。それが究極のツーリング写真です。




さて前置きが長かったですが今回は曇天下でのツーリング写真の撮り方について解説してみようと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

写真において撮影場所の光がどうであるか?風景写真であれば天候や時間帯による太陽光の様子など、とにかく光が重要なのは読者の皆さまでしたらご存じですよね。順光なら鮮やかな色彩、斜光なら立体感、逆光ならドラマチックなコントラストを得ることができます。

しかし光の量がそもそも乏しい曇天はどうしましょうか?光が大事なのだから太陽が出ていない曇りでは撮れない??いいえそんなことはありません。

ツーリング写真は旅で出会った風景を写真にすることです。美しい夕陽や満天の星空だけを狙って出かける訳ではありませんので、出会う風景は必ずしも期待通りとは限りません。そんなとき現実の様子を受け入れる寛容さと今ある条件でベストな写真が撮れる力が問われるものです。

さて曇天での風景写真ですが、よくお花の写真は曇りがいいと言われますよね?お花の写真はカリッとしたコントラストの男性的な表現よりも、その花の持つ色や可憐さを柔らかく表現したいものです。つまり曇天は光の当たる部分とその影がない低コントラストの写真が撮れる条件なのでお花に向いているのですね。

上の作品を見て頂ければ分かると思いますが、撮影時のイメージ(シャッターを切る前に脳内で描く空想の写真)から既に低コントラストをイメージしてふんわりとした女性的な写真を表現してみました。露出で背景をトバしたことでフォギーなイメージにもなっています。




この時の撮影現場の様子をスマホで撮っておきました。もう究極のツーリング写真も3年目なので撮影現場の写真を撮っておくのも定着しました。撮り忘れることはありません。

この写真を見て「えっ?これが上の作品と同じ時なの?」と驚いた方も多いかもしれません。まず第一にメイン被写体のイチョウが青いように見えますね。それと全体の雰囲気が作品の方とは対極的に幻滅するほど現実的です。

ここでビギナーの方は大切なことなので、ぜひ改めて考えていただきたことがあります。いい写真を撮るにあたり、風景や被写体の現実の様子とは多くの場合でさして美しくもないものです。それが現実なのです。しかし作者は豊かな感受性をもってその中に何かを感じとり、心の針が動いた瞬間を独自の表現で写真にするべきなのです。

一方、現実の通りに撮るべきだ!演出は邪道だ!という考え方も確かにあります。都会のスナップや社会問題などを記録する戦場写真などはそうです。これらはドキュメンタリータッチな表現と呼び原則として写真に演出はなるべく加えないのが一般的のようです。

今回の私が撮った小湊鉄道の駅舎にあった大銀杏の作品はドキュメンタリー云々ではなくアーティーな表現です。アーティーな表現は「作者の感じたことを独自の手法で表現」なので現実の様子をそのまま写真にする必要はなく、独自の裁量で演出を加えるのです。よって自分の場合はこうだ、という演出についての考え方も確固として持っておく必要があります。

あなただったらドキュメンタリータッチかアーティーな表現かどちらがお好きですか?もし後者であれば「現実の様子を見たままに写そう」という考えは今日から捨てて下さい。「感じたままに表現しよう」に改めることを推奨します。




…で何をしてイチョウを黄色にしたのか?と聞かれればマニュアル露出でオーバー気味にしてハイキーに仕上げたのです。それだけで別に色は何もいじっておりません。スマホ写真の方で現実的に見えた要素は背景の民家ですが、これは小湊鉄道のキハ200が登場することで隠れました。あとは最大の悪人である「どんよりした暗い空」ですが、これはハイキーな仕上げにすることでトバしてしまいました。

美しくもない要素は隠してしまえ!という考え方の演出方法でベテランの常套手段ですね。

以前に何度も同じ話を解説してきましたが露出は最も重要な1つが最も魅力的に見えるよう、イメージを作ってから選択するものです。イチョウの黄色い葉が魅力的に見えるように露出を選んで、その露出で構図を作っていきます。露出と構図はセットと考えましょう。

それと曇天下の撮影のお話と関係ありませんが、被写体の各々の存在感の調整という意味で小湊鉄道のキハ200はスローシャッターでブラし、ライダーの存在は小さく構図を作っています。こうすることで主役であるイチョウの木に絶対的な存在感を持たせています。それと木を撮る時のコツは幹をよく見て安定構図を作ることです。

あっまた書きすぎてしまいそうなので、今回はこの辺で!!!

↓↓↓撮影地↓↓↓

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三等分の神秘と構図の暗号化

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、バイクツーリングと写真を楽しまれていますか?バイクの楽しみ方ってツーリング、カスタム、スポーツ走行、クラブやイベントなどの参加、それから単純にバイクと共に生活する楽しみ…といった具合に色々ありますよね。皆さまはどれでしょう?

私はこういった「バイクの楽しみ方」の中にぜひバイク写真というものを定着させたいと思っております。

つい先日、知人から「写真も人によって向き不向きがあるでしょ?」といった質問を受けました。確かに趣味やライフワークとして写真をやるにあたって向き不向きはあるかもしれません。それは性格…というか「人となり」が写真に出るからだと思います。

私が思うに写真をARTとしてやっていきたい、という場合にこんな性格の人が良いかな?と思うのは感受性が豊か、純粋な人、発想力がある、研究熱心、自分が好き、デザインやファッションに拘りがある、恥ずかしがらずに自分を出すことが出来る…といった感じでしょうか。

逆に写真をやるには向かないな…という性格の人は見栄っ張り、規律正しくマニュアル通り、人はどうしているか気になる、何事においても無関心、考えるのが苦手でネットで調べてばかり、自分の内面を出すのは恥ずかしい…といった感じでしょうか?ただ、これに当てはまるような人でも「写真の時だけは違う!」と意識すればOKだと思います。





さて今回は写真の構図において3等分の神秘と題して写真構図における視覚的な印象や安定について書いてみたいと思います。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

先日、南房総の港でこんな写真を撮ってみました。普段ならヨット達は海に浮かびながら、その船体を休ませている風景なのですが、この時は恐らく塗装などの整備のために二隻が陸に上げられていました。

いかにもお金持ちが乗るようなクルーザーと違って小さなヨットはどこか気品があって惹かれるものがあります。

3等分というと多くの人がまず3分割構図を思い浮かべると思います。三分割構図は写真を始めるのに最初に習う構図の基本ですよね。多くのカメラにも三分割のグリッド線を表示できる機能を有しています。私も三分割構図は実によくできた構図理論であると感じます。

しかし3分割構図は有名すぎるあまり使い方によっては「あからさま」すぎて見る側に写真の構造がバレバレになってしまう側面があります。そんな時は上の作品のように画面内の随所に3等分を散りばめて複雑な構造をもった写真に挑戦してみましょう。





実際の撮影現場の様子はこんな感じです。まずメイン被写体にしたかったヨットとR1200GSをどう組み合わせるかが難題でした。単純に両者を並べただけでは「それがどうした写真」になってしまいます。ここではライダーの登場によって視線の向け方などを工夫して「バイク旅の途中でヨットのある風景に出会った」というStory性を作ることにしました。

特定の被写体とバイク(+ライダー)を撮る場合、その構図は一般に撮り尽くされた手法に陥りやすいので、手の込んだ構図を組み立てることでツーリング写真としてユニークな一枚が実現します。

この場合は手前にあったもう一隻のヨットに注目し、これを前景にした奥行きのある構図を作ることにしました。目の前の様子から写真に使えそうな要素、特徴、撮影条件をよく分析します。ここでは手前のヨットの船体は赤であること、船体を固定しているロープが構図に使えそうなこと、赤いヨットより手前には撮影スペースがない事、などを認識しました。

これらを考慮して船体の赤を印象的にするよう大胆に寄り、ロープの構成は三分割構図と三角構図のハイブリッドとすることで構造の暗号化を計っています。このアングルに辿り着くまで汗が垂れるほどの労力を費やしましたがビシっとはまれば納得のアングルになるものです。

構図の暗号化は見る側に容易に写真の構造を感じさせず、作品の主題に集中して見てもらえる利点があります。それにしても「3」とは本当に不思議なもので三分割構図、三角構図、3つの被写体など写真に限らずあらゆる美術に使われる奇数の神秘。なぜそうなのかは分かりませんが2等分は美しくなく、3等分が美しいのは疑う余地はありませんね。




ところで当ブログに限らずネット上では様々な写真解説がありますよね。もし私がこのブログで解説していることと違うことを書いている記事をみたらどうしますか?例えば今回の3等分のお話。私は1:1の等分ではなく3等分を基本に考えましょう、と書いてきましたが、ある別の解説で1:1がキホンだ!!と書いてあったら… そういった時は簡単です。その解説を書いている人の作品を見て見ましょう。作品を見て自分がいいと思った方を信じればOKです。

おっと…長くなってしまったので、今回はこの辺で!!

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ツーリング写真におけるいい写真とは?

いい写真とはカメラを持つ全ての人の共通の願望ではないだろうか?

しかし【いい写真】とは極めて主観的であり、こういった写真がいい写真だと定義するのは難しい。カメラを使いこなして高画質な写真が撮れればソレをいい写真と言う人もいる。整ったバランスや計算されたような比率を持つ写真をいい写真と言う人もいる。私はどちらもそれだけではいい写真は成立しないと思う。




ただ1つだけ確かなことは撮った自分がいい写真だと思える写真であること。これはいい写真を追求していくための土台であり、これだけは是が非でも貫きたい。それが許されるのがアマチュア写真家の最大の特権なのだから。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG

写真をライフワークとして生きていく写真家(自称写真家含む)であれば美とは何だろう?という疑問が常についてまわる。

被写体や風景の特徴を受けて何らかの心の反応があったとき、それは美を感じた瞬間かもしれない。そしてその瞬間を表現したいという願望が湧いてくる。それが写真家という生き物の性ではないだろうか。それを表現ではなく記録しておきたいと思うのが一般カメラマン、この両者は似て非なるものだ。

心の反応…感動や感情といった人の心は極めて複雑であり、自分の心でさえも何がどう感動しているのか把握するのは難しい。そんな時は自分の持てる語彙力を使って感動を言語化してみる。すると不思議なことに感動の正体が姿を見せて撮影を開始するための具体性が出てくる。

ところで語彙力については私も苦手・・・、気の利いたワードが思い浮かばない時のもどかしさとは、うまく写真にできない時の気持ちに少し似ている。両者とも自分の心がどうであったか?の答えは簡単には見つからないのだ。

景色をみつめ、さざ波の音、風の感触、太陽のぬくもり、草木の香りなども含め全ての感覚を動員して感じよう。そして自分の内面と向き合って心に問うてみる。細部にも宿る美をも見極めてうったえたい一つのことを決めたら、キャストに役割を与えよう。

キャストとは主題、副題といった主要メンバーに限らず、岩や草、かすむ遠景、きらめく水面、差し込む光のすじなど、小さなものや「もの」ではないものも含めて作品のキャストとして考えよう。




そろったキャスト達にそれぞれ見合った役割を与えたら表現の引き出しから最適な表現手法を検索してみよう。一般に言われる「撮り方」というヤツだ。オーソドックスに構図しても良いしダヴィンチのように数学的複雑さを持たせても良い。またはあえて何もせずシンプルに表現するのも悪くない。

表現の引き出しに最適と思えるものが無かったらリラックスしてユニークなアイデアを授かってみよう。inspirationはいつでもリラックス時に突如として生まれる。

感動の正体を見極め、被写体のキャスティングが済んだら空想の写真を描くクリエイティブタイムだ。空想の写真は一般に「イメージの写真」と言われ、いわば作品の完成予想図だ。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

空想の写真が脳内に固まったらレンズを選ぼう。ここから先はカメラや三脚をセッティングするワークタイム。空想の写真に限りなく近い写真が撮れるよう構図や露出などを決めていく。特にベストアングルと呼べる納得のアングルを探り当てるのは重要だ。




もし時間的猶予があるのなら、試し撮りを繰り返して熟考の末「本当にこれでいい?」と自問しなかがら試行錯誤だ。多くの場合、いつも通りに作業をすすめていけば、それっぽい写真が撮れるのだが、そこでフィニッシュにしてしまうと何かが足りない平凡な写真に終わる。

最後のひと捻り、粘り。自分の感じた「美」を暴き表現するための執着心のようなもの。普段、写真以外のことでは現実を受けて妥協しなければならない事は多々ある。しかし写真だけはただの1ミリでさえも絶対に妥協はしないと決めている。

こういった苦しみに近い戦いと葛藤の末に「いい写真」と呼べる作品が生み出される・・・そう信じている。

最後の最後まで自問しよう「これで本当にバイク旅の魅力が表現できたかな」と。

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ツーリング写真の基本テクニック☆バイクの存在感を落とすコツ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回までの投稿でツーリング写真はバイクが主役ではないツーリングの魅力をARTで伝える写真である…ということを作例を元に解説してきました。

そこである方から次のようなご質問をいただきました。

「どうしてもバイクの存在感が強くなってしまいツーリング写真なのか愛車写真なのか曖昧になってしまう」

…よく分かります。実際、SNSなどでは風景の割合に対してバイクの存在感が強すぎる写真はよく見かけます。「ああ、きっと風景を意識して撮ったんだろうけどな…」と少し残念な想いでいつも見ています。ツーリング写真は必ずしもバイクが主役ではいけない…という訳ではありませんがバイクの存在感をきちんと裁量できないと作品の主題がボケやすいことを覚えておきましょう。

今回はそんなツーリング写真で難しいバイクの存在感の調整方法を具体的にご紹介してみたいと思います。

点景バイク手法

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

まずは一番単純なやり方をご紹介します。バイク(+ライダー)を画面の中で米粒のように小さく構図するのです。究極のツーリング写真では今までこの構図を「バイク米粒構図」などと呼んできましたが、重要なことなので今回からこの手法を「点景バイク構図」と呼ぶことにしました。

森鴎外の青年の作中で「風景画の中の点景人物…」とあったのを参考にしました。広角レンズを使って風景の雄大さを表現したり、スペースを作って印象を狙ったりするときに有効です。北海道のような開けた風景や空を主題にするときに適しています。

ポイントは広角レンズ(またはお持ちのズームレンズのワイ端)で極端にバイクを小さくすること。中途半端はかえって失敗を招くので思い切って小さくします。

注意点はバイクを小さくしてしまうので見た人がそれが何か分からなくならないよう工夫することです。バイクの写真は多くの場合で7:3の割合の斜めからバイクを撮るのが基本ですが、この場合はそれがバイクであることが伝わりやすいよう真横から撮ります。その他、バイクをハイライトと重ねてディティールを強調したり三分割交点にぴったり合わせたりと手法は色々あります。




絞りを開いてボカす

EOS6D Mark2

これもオーソドックスな手法の1つです。一眼レフの人は絞り優先モードで解放(または画質と相談して解放付近)を使ってバイクをボカしてしまうのです。これによって主題がはっきりしてバイクは引き立て役(バイクでそこに来たことを伝えるにとどめる)に徹することができます。

コンデジの人はボケにくいので望遠側の画角を使うとボケ味が得られます。またボケ具合がイメージに届かない…という方は高価なレンズに買い替える必要はありません。マニュアルフォーカスに切り替えてピントピーク少しだけ遠景側にリングを回してみましょう。きっとイメージに近いボケが出ると思います。

上の作品ではR1200GSの各パーツに入ったハイライトが美しい玉ボケ(レモンボケなどとも呼びます)となって作品に演出を加えることができました。

フレーミングで切り落とす

フレーミングとは一般的には景色のどの範囲までを写真とするか?をフレーミングと呼びます。しかしフレーミングの役割はそれだけではありません。構図をからめて考えると枠で被写体を切り落としたり枠ギリギリに確信犯で被写体を配置したりして表現の手段として機能するものです。

上の作品は北海道のオトンルイ風力発電所ですが望遠で風力発電の連立するプロペラを圧縮しました。R1200GS-ADVENTUREはフロント部の1/3を枠内とし、加えてボカすことで存在感を落としています。ポイントは左フレームすれすれに存在するバイクです。小さな主役としてアクセント被写体となり、これで作品に「オトンルイ風力発電所を訪れるライダー達」というStory性が加わりました。この走りゆく見知らぬライダーも点景バイクですがピントが合焦していること、ヘッドライトが点灯していることで小さいながらも存在感を感じます。

フレーミングでバイクを切り落とす際の注意点は1つだけ。真っ二つに等分しないことです。必ず1/3単位で切り落としましょう。これはヘルメットやタイヤなど図形要素で円となるものでも重要です。




端っこに配置する

EOSD mark + EF35mmF2 IS

これもフレーミングによる存在感の裁量ですが、この場合は切り落としたのではなく「どいてもらった」表現方法です。切通トンネルへ抜ける道、それを邪魔しないようR1200GSには画面の端っこにどいてもらいました。

この手法のポイントはフロントタイヤの向きとサイドスタンドによる車体の傾きにあります。ハンドルを右ロックまで切ることで【避けてる感】を持たせています。バイク写真専門の写真家を自負するのであれば車体の姿勢でも写真の表現ができることを覚えておきましょう。




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

いかがでしたか?ツーリング写真におけるバイクの存在感の落とし方を作例を元にご紹介させていただきました。そもそもバイクは誰が見てもカッコいいものです。カッコいいものはつい目が行ってしまうのが見る人の心理です。写真の中でやたらバイクの存在感が出過ぎてしまうのはこの辺に原因があるのだと思います。

先ほども書きましたが中途半端が陳腐な写真になってしまう原因です。作品の主題【感動した1つのこと】をしっかり明確に持っていれば、バイクは潔く存在感を落とせるはず。だから逆に言ってしまうと作品の主題に対してさほど感動していないのがバイクの存在感を落とせない原因とも言えると思います。

注意点は1つだけ、誰が見てもそれがオートバイと分かるようにとどめることです。例えば点景バイク構図で何らかの理由でバイクを真横に出来ず、真正面になってしまった場合。ヘッドライトやハザードランプなどを点灯させれば、それだけでバイクだと分かりやすく伝わると思います。ちょっとの工夫でだいぶ変わってくるのが写真というものです。

ツーリング写真におけるバイクの存在感の落とし方でした。

今回はこの辺で!!

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか【番外編】

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日は祝日ですがもしかして昨日を有給休暇にして4連休なんて方もいらっしゃるのでしょうか?私もはやくキャンプツーリングに行きたいです。

つい先日知ったことなのですが私の住む房総半島の内房側。浦賀水道よりも南は東京湾ではなく太平洋なのだそうですね。知りませんでした…。館山から富士山の写真を撮ったりして「東京湾から望む冬の富士山」などと書いてきましたが…間違いだと知ってとっても恥ずかしいです。

でもブログやSNSで「太平洋から撮った冬の富士山」と書いてしまったら多くの人が困惑するのではないでしょうか?そう考えると館山から撮っても「東京湾から…」と書いてしまった方が良い気もします。




さて前回まででツーリング写真の作例として幾つかのバリエーションでご紹介してきました。ツーリング先で愛車の写真をパチリと撮る愛車写真、どこかに行った記念を撮るツーレポ的な写真…それら説明的写真とは違う、ARTを意識した【ツーリング写真】が何なのか、お分かりいただけたのではと思います。

今回はこのシリーズの最終回としてツーリング写真のバリエーション、番外編バージョンをご紹介してみたいと思います。

撮り方に困ったときは…

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

あぁ、ここは素晴らしい景色だ。ここでツーリング写真を撮りたい…そう思っても撮影スペースに制限があったり他にもカメラマンがたくさんいて自由にできないなど、撮りたいけど問題をどう解決すべきか分からないとき…ありますよね。

そんな時は頭を柔らかくして普段は絶対に撮らないようなエキサイティングなやり方を思案しましょう。こういったシーンではネットも何も役に立ちません。頼りになるのは自分の発想力だけです。

上の写真は北海道の富良野にある通称「赤い屋根の家」ですが、道からはかなりの距離がありますし、望遠で寄せるにも後ろに下がれるスペースはありません。何しろ畑の中の細い道に路駐して撮るしかないのですから。こういった時、望遠レンズを使ったツーリング写真は成立しないものです。

そこで赤い屋根の家は小さいままで良いから何かユニークな手法で表現できないか?と考えたところ、上の写真のような撮り方になりました。R1200GSのアナログメーターのコクピットに35mmレンズで寄って絞り込んで撮ってみました。メーターがアナログのお陰で誰が見てもこれがオートバイであると伝わると思います。




それでも自分のバイクを撮りたい!

EOS6D Mark2

最後に番外編らしく… そう、やっぱり自分のバイクをカッコよく撮りたいですよね。分かります、私もバイク乗りですから自分のR1200GSをかっこいいと思っております。ツーリング写真では愛車をカッコよく撮っただけの愛車写真は人に見せる写真ではない…といった事を書いてきましたが、ツーリング中に撮る愛車メインの写真でもツーリングの魅力を伝える1枚に仕立て上げることは可能です。

それはずばり、オーナーとの関係性が伝わってくる写真にすることです。背景に富士山や海、これだけの所にバイクを置いてパチリと撮るとバイクがオブジェのようになってしまい、アングルを工夫してカッコよく撮ろうとするほどバイク雑誌に載っているような写真になってしまいます。

そこでオーナーである貴方が脇役として控え目に登場することで、このバイクはこのオーナーに愛されて共に旅をしているのだな、というStory性が出るものです。ここまで成功すれば「自分で見る用」の記念写真ではなく胸を張って人に見せられる写真が出来上がると思います。

リコー GR APS-C

いかがでしたでしょうか?バイク写真という大分類の中のツーリング写真。それはバイク旅の魅力をARTで伝える役割のある作品。その1枚でバイクとは縁遠かった人が「私もオートバイに乗って旅に出たいかも」と思えるような、そんなARTが生み出せたら素敵ですね。




むかし鉄道写真は鉄道車両自体にフォーカスされた比較的閉鎖的な写真ジャンルでした。それが「鉄道のある風景」として車両ではなく景色の中の鉄道の写真ということで鉄道写真は生まれ変わり世に認知されました。

それと同じようなことをバイク写真でもやってみたいのです。現状、多くのライダーは愛車の写真やツーリングの記念写真を記録やSNSのレポート用として撮っているだけです。それでも多くの人は「いい写真を撮りたい」と願い新しいカメラや高級なレンズを購入したりしています。しかし「いい写真」とは極めて主観的であり本当の意味でいい写真を追求するならARTを意識せずには進めないと思います。

上手い写真、綺麗な画像、有名な撮影ポイントに行く、珍しい被写体で見る人を驚かす…これらは決して悪いことではありませんが、画一化された表現の世界であり個人の発表ではありません。ARTは個人の発表なので反応は賛否あって当然です。流行の映え写真や「いいね」を狙う写真とは言葉は悪いですが「万人ウケ狙い」なのでART写真とは全く真逆の世界です。

私は皆と同じではなく自分独自の世界をツーリング写真で表現していきたいです。その方が自分の作品が世に残されていく可能性を秘めていますし、何より写真活動そのものが精神的に充実します。

まだまだ道半ばですけどね。

皆さまもぜひ私と一緒にARTなツーリング写真をはじめてみませんか?必要なことはこのブログ「究極のツーリング写真」で発信していきますので。

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか5

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日から11月ですね。11月というともう年が終わってしまうようで一抹の寂しさを感じます。しかしバイク乗りとしては最後のベストシーズンですので張り切ってツーリングに行きましょう。もちろんカメラを持って!

さて前回までで初めてツーリング写真に挑戦される方向けにツーリング写真の撮り方と作例をご紹介しています。今回で5回目となります。




では続きを!

廃墟を撮ってみよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

廃墟というとそれを専門にしているマニアがいるのは現在となっては知られていますよね。昔からロングツーリングをしていると山中や海岸で廃墟はよく見かけるものでした。廃業した旅館であったり誰も住まなくなって寂れてしまった集落であったり。

廃墟も前回の素掘り隧道と似た雰囲気の写真になりますが不気味さ、崇高さから非日常を感じさせるアドベンチャーツーリングフォトが成立します。

撮る時のポイントはその被写体の特徴をよくとらえ、その部分を分かりやすく構図すること。被写体の雰囲気に似合った露出やホワイトバランスを選ぶことです。上の作品の場合はレンガ造りの崩れ具合や質感を表現するのに望遠の画角を、不気味さや寂しさを強調させるようにアンダー気味の露出を選んでいます。




走行シーンを撮ってみる

RICOH GR APS-C

走行シーンの撮影は主に2つ。1つ目はお友達と協力し合って撮影者が走りゆくバイクを撮るパターン、これが一般的です。よく流し撮りでカッコよく決めていますよね。でもコレって普通すぎて究極のツーリング写真流ではありません。2つ目は上の写真のように撮影者側も走りながら撮ってしまうのです。

もちろん片手運転などは危険なのでいけませんが、カメラのインターバルタイマー機能などを使えばカメラをストラップで首から下げた状態で連写できます。そのほとんどが失敗写真ですがベストと呼べる1枚をサルベージすればご覧のような迫力の一枚が生まれるものです。

こういったシーンで知識のある人ほど「動きのあるシーンはシャッター速度優先モードで」と考えがちですが、そういった知識や経験はエキサイティングな設定を試すチャンスを逃すものです。この写真を撮ったときは絞り優先モードで絞り込んで走ってみました。すると日陰に入った場所で極端な低速シャッターとなり流れ具合とバイクの縦ブレで迫力の1枚が生まれました。




何気ない休憩で自然に撮ってみよう

自然に撮るとは写真を見る側があたかもその場にいるような臨場感を与える写真です。画角は標準の50mm前後を使用して構図やらデザインやら「撮り方」はほどほどに裁量する。簡単なようで難しい写真です。

写真ビギナーの方が撮ってしまう平凡な記録写真と紙一重な面があり、派手さや驚きこそないものの、1枚の写真が観賞者を旅の世界に誘うような不思議な1枚になるのです。なかなか一朝一夕に成就する領域ではありませんが私もそんな写真に憧れて写真活動をしています。

いかがでしたか?次回はいよいよツーリング写真の作例集の最終回でございます。

お楽しみに!

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか4

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、食欲の秋を楽しまれていますか?松茸やサンマを美味しくいただきたい所ですが、サンマは今年は不漁だとニュースになっていましたね。仕方ないので実家に帰って栗でももらってこようかと思います。

ところで千葉県のグルメと言うと何を思い浮かべますか?名産品は落花生、イワシ、梨、ビワなどですがグルメ?というと一般的に何が有名でしょうかね。ラーメンですと勝浦タンタンメン、アリランラーメン、竹岡ラーメンがあります。どれも南の方なのでツーリングルートに入れると楽しいかもしれません。その他の有名なラーメン店は松戸や市川といった街中なのでツーリングで行くような場所ではないですね。

千葉県民としておすすめのグルメは鯵のなめろう、サンガ焼き、鯨ベーコン、太巻き寿司…ですかね。あっ、あと菜の花のお浸しも美味しいです。




さて前回まででツーリング写真を本格的にやってみようかな、と考えている方向けにツーリング写真の基本的なことを作例を元にご紹介しています。前回までで海岸での撮影シーン、ワインディングロードの撮り方、ローカル鉄道とバイク、道の魅力の魅せ方、キャンプツーリングシーンの撮り方などをご紹介してきました。

今回はその続きでございます。

奇跡の風景を捉える

EOS30D + SIGMA14mmF2.5EXDG

なんだこの空は!?と思わず言葉にしてしまう燃えるような夕空、年に一度くらいは目撃しますよね。この写真はもう15年くらい前に四国の四万十川キャンプ場で撮ったものです。愛車は懐かしいBMW F650GSダカール。夕陽そのものは普通の焼け方でしたが沈んだ直後に空一面が炎のような色になり、太陽が沈んだのに辺り一帯が明るくなったような妖艶な空へ変貌しました。

しかしこのように焼けたのはほんの1~2分程度で極めて短い神様からのショータイムでした。こういったことは願っても見れないものですが、いつでも奇跡の風景をキャッチできるよう心に受け皿を持っておくのがポイントです。

ちなみにこの翌日、ひどい荒天となり一日中レインウェアーを着る羽目になりました。夕焼け空は雨の前兆とは本当のようですね。

ユニークな物を見つけたら

EOS40D + EF28-70mmF2.8L

あっなんだアレは?と目に留まったもの。それは被写体になりえるツーリング中に出現するメタルスライムです。

普通の人なら気にも留めない何でもないものでも、自分のアンテナが反応を示したのであれば、それは個性的な写真が撮れるチャンスかもしれないのです。そんな時は成功するかはひとまず忘れて撮影に挑みましょう。

上の写真は北海道の海岸で見かけた漁具の置き場なのですが、カラフルな浮きが青い海を背景に浮いているようでとてもユニークだと感じました。前回の解説で少し触れた写真のデザイン要素である「色」「図形」も織り込まれ目で楽しむ写真に仕上がりました。




素掘りのトンネル

RICOH GR

隧道、つまりトンネル。林道を走っているとコンクリートで固めていない土を削っただけの素掘りの隧道が突如として現れます。多くは江戸時代くらいから存在するような古いものばかりで房総半島は特に多いようです。

素掘りの隧道は地層や粘土層などの特徴がそのままトンネル壁の表情となるので、よく観察すると場所によってバリエーションがあって面白いものです。人によっては不気味、怖いと感じるかもしれませんが非日常を感じるアドベンチャーツーリングのワンシーンとしては最高だと思います。

トンネル内は原則として駐停車禁止ですので杭口にバイクを停めて撮りましょう。それとトンネル内は濡れている場所が特に滑るのでご注意を!

写真を撮る際のポイントは内部と杭口で明暗差が激しいので内部の様子を主題とするか外の杭口の表情を主題とするか、どちらかをハッキリ決めてから撮影に挑みましょう。




いかがでしたでしょうか。真っ赤に焼ける夕陽や虹など奇跡的な瞬間をとらえること、誰も気にも留めない小さな被写体に反応すること、これらは写真家としての感受性、観察眼などもさることながら、写真を心から愛していて四六時中写真のことで頭の中がいっぱいの人が叶える写真なのだと思います。

ツーリング写真を通してより写真芸術を好きになってくださいね。

ツーリング写真の撮り方と作例集、まだ続きますよー!

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか3

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、芸術の秋を楽しまれていますか?普段、芸術とは縁遠い…なんていう方もたまには美術館に足を運んでみると良いですよ。知識がなく観賞の仕方など分からなくても実際の目で芸術作品を見て、館内の空気を感じるだけでも良いと思います。

それとツーリングの途中で美術館に立ち寄るのもお勧めです。例えば裏磐梯にツーリングに行くなら磐梯吾妻スカイラインに入る前に諸橋近代美術館、箱根なら伊豆スカに入る前にポーラ美術館に行ってみましょう。

さて前回までで初めてツーリング写真を本格的にやってみよう、と思っているツーリング写真ビギナー向けにツーリング写真とは何なのか?具体的な作例でご紹介してきました。ローカル鉄道とバイク、季節の風景でのツーリングシーン、港での撮り方、富士山と組み合わせる場合…などなど。まだまだたくさんの作例がありますので、今回は続きを書いてみたいと思います。




山の風景とツーリング写真

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

山で撮る場合、木々から差し込む光をとらえてみましょう。上の白樺林の作品のようにたくさんの木々がある場合は広角レンズを使って絞り込んで地面からパンフォーカス。露出はその場所の雰囲気が最も魅力的になるように実際の明るさの再現ではなくイメージの露出を実現するのがポイントです。

また僅かなカメラアングルの違いで光の様子も一変するのでバリエーションでいくつか撮って帰ってからじっくり選別するのも良いと思います。天気や時間帯によっては森から発する水分で靄がかかったり、ブルーアワーが幽玄的になったりと表情が変わります。

いきなり撮るのではなく森のフィトンチッドを吸収してリラックスし、耳を澄ますように景色を感じ取ってください。

ワインディングロード

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6EX DG

ワインディングロードは写真を見た人が「この道を走ってみたい」という衝動に駆られるよう、道の魅力を1枚の写真にしっかり凝縮して仕上げてみましょう。

不思議なことに写真の観賞者とは写っている内容はどうであれ、まずパッと見た瞬間にその写真の構造によって視線を動かしてそれを楽しんでいます。写真の観賞者を目で楽しませる要素は線、色、図形といったデザインの要素。

画面という長方形の四角の中に、これら線、色、図形を巧みに構図することで写真の構造が出来上がり見栄えがよくなるものです。上の作品は宮城側からアプローチした早朝の蔵王エコーラインですがコーナーの曲線を画面の右下から入れ視線誘導に、なおかつセンターラインがオレンジなのが色の要素として印象を誘います。

いつも写真とは奥深いものだな…と実感するのですが「構造が出来上がり見栄えがよくなる…」と書きましたが見栄えが良ければいい写真とは限りません。本当に訴えたいのは作者の感動した1つの美です。この作品では朝焼けに染まりゆくワインディングロードを主題にして撮っています。




海岸とツーリング写真

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/200 ISO100

海岸で撮るツーリング写真はズバリ言ってしまうと写真ビギナーの方に超お勧めでございます。理由はいたって単純です。背景がシンプルで構図を作るのが簡単だからです。景色の開けた海岸に行けば海、空、砂浜しかないのです。同じような海のシーンでも前回にご紹介した港とは大きく違います。

上の作品は海岸の駐車場に台風で海岸の砂が堆積してしまい、どこまでが駐車場なのか良く分からないような場所でした。海岸に車両の乗り入れを許可しているのは限られた場所ですので、むやみに砂浜にバイクを入れるのはやめましょう。

海岸でツーリング写真を撮る場合のポイントは時間帯です。日中の日の高い時間帯に行っては夏休みの思い出のような子供じみた写真になります。空の表情、海の波の様子などに注視し日の傾いた時間帯を逆光で狙ってドラマチックな作品を撮ってみましょう。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100




いかがでしたか?ツーリングと言えば山か海ですよね。ツーリング写真でバイク旅の魅力を伝えるなら山の魅力、海の魅力を貴方なりの感じ方で表現してみましょう。ビギナーの方でしたら好きな写真家の撮った写真やSNSで見かけたカッコいい写真を真似してみるのも悪くありません。しかしどこかのポイントで真似はやめて自分なりに感じたことを個性的に表現してみましょうね。

ツーリング写真のバリエーションと作例集、大変好評ですのでまだまだ続きます。

お楽しみに!!

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか2

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ気温が下がってきましたが愛車の点検は万全でしょうか?特にタイヤの空気圧は夏にチェックしたまま見ていない…という事では危険なほど空気圧が低下しているので必ず点検されることをお勧めします。それと空冷エンジンのオーナーさんはそろそろ粘度の低いエンジンオイルに交換した方が良いかもしれませんね。

さて前回よりこれからARTなツーリング写真に挑戦してみよう、というツーリング写真ビギナーの方向けにツーリング写真の撮り方と作例をご紹介してきました。ローカル鉄道と組み合わせたツーリング写真、桜や紅葉など季節の風景と合わせたツーリング写真など、私の撮った作例でご紹介しましたが如何でしたでしょうか。今回はその続きでまだまだあるツーリング写真の作例をご紹介していきたいと思います。




富士山と撮る

EOS6D Mark2

富士山と言えばもう日本人の心ですよね。日本人も外国人もみんな富士山が大好きで富士山を愛しています。私は千葉県人なので房総半島から冬に見れる富士山の景色が大好きです。実は自宅のベランダからも富士山は見れるのですが手前に丹沢があるため富士山の裾までは見えません。しかし南房総まで下ると裾までしっかり見えるので千葉からとは思えなほど大きく立派に見えるのです。

「うちから富士山は遠いよ…」という地域の方でも日本の各地には〇〇富士というご当地富士があるものです。羊蹄山は蝦夷富士、岩木山は津軽富士、妙高山は越後富士、開聞岳は薩摩富士…まだまだあります。

富士山はシンメトリーに長い裾が美しいのですが構図については撮り尽くされてしまい、そういった意味で難しい被写体です。しかしバイクと組み合わせることでその難しさは解決されます。やり方は簡単で富士山が主役でバイクが脇役、バイクが主役で富士山が脇役の何れかの写真を撮れば多くの場合で失敗にはなりません。

上の写真は富士山を主役、タンカーが脇役で撮ったツーリング写真でしたが、突然の来訪者「鳶」に見事に主役の座を持って行かれた瞬間です。




天の川とバイクを撮る

EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

星景写真をやられている方は夏は天の川の写真も撮られる方が多いと思います。天の川の写真を撮るには最低限の天体の知識と夜でも走る行動力が要求されます。しっかりした三脚も必要になってくるのでバイクでツーリングして天の川を撮る…というのは言うほど簡単ではないかもしれませんね。北海道や長野に行くとキャンプ場から天の川が見れるときがありますが、ARTな写真を目指したい場合はキャンプ場の照明や他のキャンパーの明かりをどう処理するか悩ましいです。

ちなみに三脚をオートバイに積載する方法については こちら でご紹介しております。

天の川とバイクを撮る時のポイントはバイクを照らすのに小さなLEDライトを用意しておくことです。100均で売っている簡易的なもので大丈夫です。14mmといった超ワイドレンズでも美しい星景写真が撮れますが、上のように35mmを使うと天の川自体に絶対的な存在感を持たせることが出来ます。

上の写真は5月に南房総市から撮影した天の川です。ラッキーなことに良い位置に流れ星も入ってくれました。奇跡を写真にするにはいつでもその受け皿を用意しておくことが重要です。

天の川の撮影方法の詳細な解説は コチラ でしております。




港で撮る

港はローカル鉄道と同様にバイクと相性の良いシーンだと思います。何となくのイメージですけど港で黄昏るライダーの背中って画になりますものね。

港と言っても大規模な港湾施設、コンテナふ頭、フェリーターミナル、漁港など色々あります。堤防や岸壁にバイクを停めれば海を背景に港の雰囲気を持つ写真、船や灯台を入れればさらに港の雰囲気が上がります。

難しいのは被写体となる要素が多くて雑然とした写真になりやすいことです。特に田舎の漁村にあるような場所は漁具や舫綱だけでなく放置されたゴミなんかも目立ちます。余計なものを構図に入れないよう引き算形式で整理するように撮りましょう。

上の写真も近くに魅力的な浮きやロープなどがありましたが小さな漁船をきちんと主役にするようそれらは画面内に入れませんでした。バイク+ライダーはかなり小さめに構図しましたが、それでも存在感が十分にあるのは三分割構図を利用しているからです。

この写真を使って三分割構図を解説した記事は こちら

EOS6D Mark2 + EF70-200F2.8L IS

いかがでしたか?私は千葉県民なのでどうしても海の写真が多いのですが、次回は山の写真も作例に解説してみたいと思います。まだまだ続きますのでお楽しみに!!

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮る??

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、また検索ではじめてご訪問された方、当ブログを見ていただき有難うございます。前回の投稿からツーリングに行ったら愛車の写真や記念写真だけでなく、ツーリングの魅力を伝えるための「ツーリング写真」を撮ってみましょう…というお話を書いております。

実は当ブログはこの「ツーリング写真」の話題だけで3年近く、800を超える記事を書いているのですが、ここでもう一度基本を見直してみたいと思います。前回の投稿でツーリング写真とは記念写真のような説明的な写真ではなく、風景の中のバイクとしてツーリングの魅力を伝えるARTなんですよ・・・という事を書いてみました。

今回はその続きでツーリング写真の魅力的なバリエーションをご紹介したいと思います。

ローカル列車と撮る

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

バイク好き、ツーリング好きの方には男女年代問わずローカル鉄道がお好きな方が多いのではないでしょうか。素朴な風景の中を走りゆく気動車。とっても画になりますよね。鉄道はバイクと相性の良い被写体なので組み合わせて撮るのに最適と言えます。

例えばコスモスやポピーのような可愛らしいお花が咲き乱れている場所でバイクを置いて撮ると、どうもチグハグになってしまいます。バイクと花という関連性のない両者を取り持つために可愛らしい女性ライダーでも登場させれば素敵な一枚になりますが、オジサンやいかついバイクだけでは撮るのは難しいのです。

そういった意味で武骨なディーゼル機関のローカル列車や貨物列車はバイクと相性の良い被写体なのでぜひチャレンジしてみてください。




季節の被写体と撮る

EOS6 mark2

ツーリング写真の基本構造は風景写真です。風景写真とは季節感が大事などとよく言われるものです。上の写真はワイルドな表情を持つ山桜に手前は菜の花が鮮やかに咲いている場所でした。春の温かみある光を表現して時間帯と露出をよく考えて撮った1枚です。

桜の風景の中でバイクを撮る…なんていう事は多くのライダーが春になれば当たり前にやっていることですよね。しかしみんなが撮っている写真だからこそ個性を出してARTに仕立てるのが楽しいのです。上の写真の場合は時間帯、露出、前景の菜の花をボカす、そのボケとライダーを重ねる…といった複数の「魅せ方(撮り方)」を駆使して表現してみました。

日本には四季があり、それぞれに魅力的な風景があるものです。春は桜や菜の花で始まりや出会いを感じさせる、夏は青空に入道雲、北海道のような雄大な風景、秋は紅葉にウロコ雲の夕焼け、冬は空気が澄んで遠景まで美しく見渡せる風景…それぞれの季節でそれぞれの魅力を感じ取れるツーリング写真を目指してみましょう。




キャンプシーンで撮る

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

前回の一枚目の作品もキャンプシーンでしたが、キャンプツーリングをされる方はテントを張って一息ついたら素敵な写真が撮れないか挑戦してみましょう。キャンプシーンはバイク旅の魅力が詰まった最高のシチュエーションです。上の写真は本栖湖からの富士山を眺める浩庵キャンプ場で撮影しました。

浩庵キャンプ場といえばアニメ「ゆる△キャン」の第一話に登場したアニメ聖地であり、いまはすごい人気で混雑しています。人が多いと写真どころではない…という気がしますが撮り方を工夫すれば素敵な写真が撮れます。この写真を撮った時も両サイドのすぐ近くに他のキャンパーのテントがありましたが、自分のテントを前景とする窓枠構図でそれらが写らないよう構図を作ってみました。とても混雑していたのですが「完ソロを満喫してきました!」と言っても分からないと思います。

ちなみにゆる△キャンのシーズン2は2021年の1月から放送開始だそうですよ。




道道106号 日本海オロロンライン

いかがでしたか?ツーリング先で愛車写真や記念写真ではないアートなツーリング写真の撮り方や作例をご紹介してみました。

もし何百年、あるいはもっと未来にオートバイという乗り物がこの世から無くなっていたとします。そんな時代に内燃機で動く二輪車に乗って古の人々は旅をしていたのだ…という事が分かる21世紀のART写真が存在していたら素敵だと思いませんか?

それの作者が貴方だったとしたら、この世に生きてバイクで旅をしたことに大きな意味が生まれてくると思います。ただの妄想ですが現実として大いにあり得ると思います。

はじめてのツーリング写真。ツーリング写真のバリエーションシリーズ、まだ続きます!!!

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