大好きな”アレ”を発見しちゃった時の心構え

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、訳の分からないタイトルを付けてしまいましたが、あまり期待はしないでください…

皆さまはドラえもん、お好きですか?私より若い世代の方は子供の頃に見ていたよ、という方が多いのではないでしょうか?

私は幼少期の頃、テレビCMでガチャガチャドラえもん、というオモチャを見て「これが欲しい!」と親に頼んで誕生日プレゼントで買ってもらったのですが、いざ実物を手にするとカプセルは事前に自分でドラえもんの体に入れなくてはいけない!という事実を知りガッカリしたものでした。テレビCMではまるで無限にガチャガチャのカプセルが出てくるかのような表現だったので騙された気分だったのを覚えています。しかし今になって考えると、そういった夢と現実のギャップや理不尽が起きたときの耐性など、子供ながらに学んだのだ…とも思えます。




さて当ブログでは黄金比や白銀比など写真における比率の話を何度かしてきましたが、ドラえもんは1:1.1414の綺麗な白銀比です。

1:1.1414つまり√2ですが、白銀比という呼ばれ方とは別に「大和比」とも呼ばれていて日本文化の多くに採用されている比率でもあります。ドラえもんの他にもハローキティの顔だったり、歴史的な建造物では法隆寺や五重塔などにも採用されているそうです。これは黄金比の1:1.618よりも正方形に近いので丸い木材から材料を抜くのに無駄がなく、日本人の「勿体ない」という奥ゆかしき文化を象徴していると言えます。

さて今回はそんなドラえもんのネタからこんな作品をご紹介いたします。

外房へ朝焼けの景色を撮りに行こうとR1200GSを走らせたところ、なんとドラえもんに出てくる三大アイテム(タイムマシン、どこでもドア、タケコプター)の1つであるどこでもドアを発見してしまいました!!!

撮影したのは9月の初旬でしたので、恐らく海の家がインスタスポットとして設置した物だと思うのですが、撤去前にブルーシートを被せて置かれていたのだと思います。しかし前日の台風で海の家は建物ごと50mほど北へ吹き飛ばされて、何もない砂地にこの「どこでもドア」だけが佇むという何とも不思議な空間が出来上がっていました。

ブルーシートは強風で剥がれたもので私が剥がした訳ではありません。バイクを停めている場所も砂浜ではなく駐車場です。といっても強風で砂が堆積してぱっと見では駐車場と砂浜の境界は分かりませんが…。




こういったユニークな発見や驚きと遭遇したときに人は心理的にそれを写真に撮りたいと思うものです。ここに落とし穴があります。目撃したことを記録として撮って満足してしまわないことです。

きちんと自分なりに表現するために作品を構成していきましょう。この場合はまさかの被写体であるどこでもドアです。ドアであるならドアの手前側と向こう側で構成して物語性を構成してみてはどうでしょうか?そこで被写体を挟み撃ちにするよう手前は見切れでライダー、向こう側はR1200GSとしてみました。バイクと言う乗り物はまるでどこでもドアのように、思い立ったらどこでも行ける乗り物である…と表現してみました(少し無理がありますが…)。

それと水平を無視して意図的に斜め構図にしてみました。斜め構図はいけない、というのは誤解でちゃんとした意図があってやるならOKだと思います。以前も似たような解説をしましたが斜め構図は異空間の演出としてピッタリです。ドラえもんのアイテムに遭遇したこのシーンではそんな斜め構図がよく似合うと思いました。

斜め構図は写真デザインの上では安定感を失ってしまう事を覚えておきましょう。斜めにすると泥酔した人のようにフラフラとして今にも倒れてしまいそうな不安定が発生します。それを補うためには導線などの別のデザイン要素を使うか土台効果を使うと不安定さは緩和されます。この写真の場合は地面にしっかり寄って安定感を補ってみました。




 

「やったー!どこでもドア見つけちゃった~!」と興奮していると、それを記録写真としてただ撮って終わりにしてしまわないよう気を付けましょうね!

今回はこの辺で!!!

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コスモスとバイク写真☆露出と望遠で魅せるカメラ女子的コスモス写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、せっかくの3連休なのに東日本はまた台風直撃ですね…。9月8日に千葉県を中心に上陸した台風15号は館山市、富津市、鋸南町などを南房総を中心に大きな被害をもたらしましたが、復旧の最中にまたこの巨大な台風…とても心配です。

今回の台風19号も海水温の高い海上を通過してくるそうなので、猛烈な勢力とのことです。当該の地域の方は事前に防災準備を整えて万全を期してくださいね…。食料や水の確保、停電時のためのバッテリーや発電機の準備。そして大切なバイクも忘れに事前準備を。小排気量のバイクは強風で倒れないよう固縛を、海水を含んだ雨をあびないようカバーをしてロープで固定するなどしましょう。

特に千葉県はもともと災害の少ない地域だったのでどうしても対応が遅れがちですから。




さて今回は季節のツーリング写真について解説してみたいと思います。秋のツーリング風景では定番である紅葉も楽しめますがコスモスも綺麗ですよね。

そんなコスモスのちょっとお洒落で女子っぽい、ふんわりユル系の写真の撮り方について解説してみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この写真は千葉県木更津市の武田川コスモスロードで撮りました。台風15号の影響か、例年よりもコスモスのお花が少なかったように感じます。定例のコスモス祭りも中止になったようで残念ですね。

さてコスモスの風景とバイク写真の撮り方です。女子的なんて小っ恥ずかしいタイトルではありますが、コスモスのような可憐なお花を題材に男らしいとか孤独な旅なんて雰囲気は無理がありますからね…。被写体に似合った表現を躊躇わず選択しましょう。

実際に私はこの場所に辿り着いて最初に受けた印象は「コスモスってやっぱり女の子っぽい印象だよな」ということでした。女性的なイメージって写真デザインとして落とし込むと何でしょうね?明るい、軟らかい、優しい、華やかな…といった感じでしょうか。

これは撮影現場の様子をスマホで撮った説明的写真です。これを見れば状況がよく分かると思います。まず天気です。どんより曇天で太陽の姿はありません。次にコスモスの咲いている状況ですが、ご覧のように道に沿って咲いていて限定的です。あたり一面に咲いている訳ではないのですね。それと先ほども書きましたが例年ほど沢山は咲いていません。

遠景には民家があります。茅葺や寺社などであれば引き立て役としてキャスティングしても悪くないですが、近代的な立派なお家です。なるべく画面内に入れない方がいいでしょう。川は低い位置にあり特段魅力的な要素は感じません。川沿いであることは表現する必要はないでしょう。

道が砂利ダートであることは出来れば魅せたかったですが…試行錯誤の末、うまく構成できなかったので断念し、コスモスの様子を最優先としました。




私の場合、まずユニークに魅せるポイントを練ります。普通すぎる写真にならないよう最初にいつも考えることです。この場合はバイクにあえてピントを合わせず、コスモスの魅力を被写界深度で魅せるようにしてみました。絞り込みボタンを使って上の写真の赤枠のように合焦範囲がくるようマニュアルフォーカスにしてF3.2を選択しました。

光源はどんより曇天です。曇天の光源はコントラストに乏しくフラットな写真が出来あがるのは皆さまもご存じですよね?本当なら光は欲しいですが無い物を願っても仕方がありません。フラットでふんわり写真をイメージして露出を決定します。この場合、評価測光に対して露出補正+1 1/3EVとなりました。評価測光のままだと上のスマホで撮った写真のような明るさです。

次にコスモスを魅せるための画角の選択です。コスモスは数が少なくまばらです。もっと沢山咲いているように見せたいですよね?密度を上げたい場合はどうしますか?究極のツーリング写真の熱心な読者様でしたらお分かりですよね?うです、望遠レンズで空間を圧縮しましょう。

望遠レンズを選択することでコスモスの密度を上げることに成功しただけでなく、背景の民家や関係のない物を画面外に除外することにも成功しました。ここで広角レンズを選んでしまうとコスモスの密度はさらにまばらになり、表情のない曇天の空も入ってコスモスの魅力はたちまち薄れてしまいます。

それに被写界深度で魅せるやり方は広角レンズよりも望遠レンズですよね。

 




最後にLightroomレタッチの段階で、明瞭度を下げてフォギーなイメージに、かすみを加えてハイキーさに雰囲気を与えて完成です。

かなり「撮り方」を駆使した演出派の作品になりましたが、被写体がワイルドフラワーではなく人工的なお花畑ですので、そもそもナチュラル写真として撮るシーンではないですよね。

コスモスとバイク写真の撮り方の解説でした!

今回はこの辺で!!!

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↓↓↓撮影場所↓↓↓

ローアングルから露出で魅せる☆キャンプシーンの撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、増税前のお買い物は何を買いましたか?単価の安い日常品よりもカメラやレンズなど高額な物の方が8%と10%では差が出ますよね。私は何も買いませんでしたが…

ところでキヤノンからAPS-C一眼レフカメラの中級機である二けたEOSシリーズから、新製品のEOS90Dが発売されましたね。ずっとキャノンのEOSを愛用してきた私にとって、ちょっと興味があったので公式サイトをチェックしてみました。

カメラやレンズの特徴を知りたいときは、そのメーカーサイトの概要欄に大きく書かれている最初の3項目を見るといいです。EOS90Dの場合は1つ目はAF性能。光学ファインダー内による従来通りのAFとライブビュー使用時に使えるミラーレスカメラと同様のAFの両方が可能なこと。2つ目は高画質と高い描写力で3250万画素のCMOSセンサーが云々…という…これは進化している事は間違いありませんが進化させている部分が昔から変わらない…と感じました。

AFが光学ファインダー上とライブビュー時の撮像面位相差AFと、両方を選択できるのは何故でしょうね。光学ファインダー搭載の一眼レフカメラに慣れたユーザーへ、ミラーレス機主流時代への過渡期を先導してあげる橋渡し的なモデルという事でしょうか?

いずれにしても30D、40D…80Dときて今回の新製品が90Dなので、品番にもう後がありませんね。2けた中級機の一眼レフという立ち位置ではこればラストモデルなのかもしれません。光学ファインダー搭載のカメラが終わりを迎える…いよいよそんな時代が来たのですかね。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説では私も皆さまも大好きなキャンプツーリングでのキャンプシーンの撮り方でございます。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

こちらの作品は先月に行った東北ツーリングでのひとこまです。場所は蔵王エコーラインの山形蔵王側にある蔵王坊平国設野営場です。この時、キャンプ場内でどこにテントを張るか歩いて探し回りました。そしてこの木の5本の太い幹が放射状に延びる様子がとても立派だったので、ここにテントを張ることにしました。




こういった林間のサイトは写真を撮るときに評価測光のままでは狙い通りに露出が決まりません。特に天気が良くて木々が生い茂っていると空の部分とキャンプサイトの日陰部分で明暗差が大きくなってしまい、露出を決めるのが難しくなります。

ここでワンポイント。まず最初にどのような露出で仕上げるのかをイメージしてみましょう。木々が生い茂っていて日陰が多い、しかし晴天で空は明るい、このような時は広いダイナミックレンジが要求されるのですが、カメラのその範囲は限られているのを思い出してください。

明るく爽やかな印象の写真にするか、暗くムーディーな写真にするかの2択となるのです。どちらも…といった欲張った要求や、どっちとも決められない中途半端ではダイナミックレンジに収めることが出来ず失敗写真に終わってしまいます。

この場合は前者の明るく爽やかに…を狙ってみました。その場合、捨てなければいけないレンジは明るい側で、この場合で言う青空です。青空は写らないと決まった訳ですから構図としてはその写らない部分が不自然にならないよう、木々の配置を画面内にデザインしてやります。

具体的に説明しますとカメラポジションをローアングルにして木々の葉が画面の多くを覆い、空の飛んでしまった部分は最小限になるよう構成しました。日中にローアングルとは多くの場合で逆光となりますので、美しく表現させたいポイントは光を透過する葉の様子です。これが美しく見えるように慎重に露出を決めましょうね。

もしこのシーンでアンダー側に合わせてムーディーな写真に仕立て上げるのであれば、例えばカメラをハイアングルにして地面側に差し込む光などを構図してやると良いかもしれませんね。




晴天時の林間サイトでは明暗差が大きく、露出設定が難しいシーンですがこの例のように最初に露出イメージを決めてしまう事がポイントです。その上でカメラアングルなどを調整してイメージに近づける作業へ落とし込んでみましょう。

今回はこの辺で!!

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写真は光が命と言われるのは何故か?ひとしずくの光を手に入れよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、このブログを読んで写真が好きになった、ご自身のツーリング写真が変わった!という方はおられますか?見ているだけの方と本当に実践していただいてる方と、割合がどの程度なのか知る術はありませんが、きっと究極のツーリング写真の解説を読んで「写真が変わった!」という方が少数でもおられることを願っております。

当ブログは間もなくサイト開設から2年になります。我ながらバイク写真に関わるネタだけで、よくここまで書いたものだな…と感心しております。当初はネタ切れがもっとも大きい不安材料でしたが、実際にやってみると日常の中で「あっこれブログに書こう」とひらめく事も多く、それをメモしてを繰り返すうちに自分の知識として蓄積されネタ切れに困ることは殆どありませんでした。

またこのような解説を日々綴ることでツーリング写真に対する想いも深まっていると感じます。不思議なものですね。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として光のお話をいってみたいと思います。よく写真とは光が命である…とか聞きますよね。意味は分かりますが光が大事であるという知識を具体的に自分が撮る写真としてどのように落とし込めばいいのか?この辺が最も難しいですよね。

EOS6D Mark2

まずそこにイイ光が存在している事に気が付くこと…コレが最初の段階です。人間の目はなかなか優秀なAE(自動露出)が備わっていて、その場所に目が慣れていれば明るくても眩しくなく、真っ暗闇でも何となく見えてしまうほど調整機能が優れています。

しかし、ここに落とし穴があります。




イイ光とは人間の目で合わせた明るさでは確認できない場合も多いのです。そんな時はカメラの露出補正機能を使って試し撮りの段階で少し暗めの露出で撮ってプレビューしてみましょう。多くの場合、人間の目やカメラの評価測光では確認できない光がそこに存在していると確認できるはずです。

上の作品はその典型で肉眼では特に美しい光がそこに注がれているとは思えませんでした。しかし、そこは長年の経験で「ここは良い光がありそうだな」と感じたので被写体や景色だけにとらわれず光に露出を合わせて1枚撮ってみました。特に画面の左半分くらいに空気が光っているような様子が確認できると思います。

そう、光に露出を合わせるんです。

これがなかなかのピンポイントでして、上の作品の場合はここよりもう1/3段でも露出を変えると光はこのようには写りませんでした。

少しでも露出を変えるとこの通り。全く違った雰囲気の写真に…

「う~ん、光に露出を合わせる??露出は被写体や情景が最も魅力的にみえるよう選択するものじゃないの??そう教わったはずだけど?」というアナタ。

確かにややこしい話です。露出は被写体や情景が最も魅力的に見えるよう選択するものですが、作品の主役が光であれば、その光の様子が明らかに見えるよう、露出を合わせてやるのがいいと思いませんか?

上の2枚目の作例は光の存在を意識せずに風景とバイクの両者に丁度良い(であろう)明るさの写真になるよう露出を選んで撮りました。

この2枚の写真の違いを見れば「光に露出を合わせた写真」と「被写体、景色に露出を合わせた写真」どちらが魅力的な写真であるか一目瞭然だと思います。




  ~美しい光をとらえる写真の撮り方、まとめ~

・いい光とは肉眼やカメラの評価測光では見えにくい

・露出補正を使って当初は見えなかった光を確認してみよう

・光が最も魅力的に見えるよう露出を設定し、それに合わせた構図を練ってみよう

ツーリングをしていると、こういった美しい光のある場所とよく遭遇するものです。大切なのはそれに気が付ける心の余裕と写真家の目です。「いい光は普段はよく見えない」を意識して練習することで少しづつ分かるようになると思います。

今回はこの辺で!!

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写真についておもうコト…自分が納得できるツーリング写真について

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、紅葉の景色とツーリング写真を楽しまれていますか?紅葉風景はピークと休日とお天気の兼ね合いが悩ましいですよね。

先日、15年ぶりくらいに蔵王エコーラインを走ってきました。15年前の当時、私はF650GSダカールにキャンプ道具を積載しエコーラインを越えて山形蔵王へ降り、坊平高原でキャンプしようとしました。

しかし空は真っ黒な雲で怪しく、風がつよく吹いて木々がざわざわとしていた様子に、すっかりメンタルが委縮してしまい近くにあったペンションに駆け込んだのを今でも覚えています。

そのキャンプ場もペンションも今でも健在で、今回の旅ではお天気も良かったのでちゃんとキャンプできました。そのキャンプ場は蔵王坊平国設野営場なのですが低料金で雰囲気も良くお勧めのキャンプ場です。




さて今回はツーリング写真のことについて、今回の旅で撮った写真から私なりに思ったことを独り言風にいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

この写真は蔵王坊平国設野営場ではなく翌日、檜原湖のエリアでキャンプしたときのものです。湖畔の林間サイトで素晴らしいロケーションにただ感動するだけでした。こんな景色のいいキャンプ場があったなんて…と。

ここでEOS6D Mark2を手に無心、夢中で撮影に没頭していました。何カットもシャッターを切っていくうちに、情景に対する気持ちも高揚してくるような不思議な感覚がありました。当初は木々の間隔が構図を作る上で難しいピッチで林立していて、それに苦しめられていましたが、汗ばむほど動き回っているうちにベストと呼べそうなアングルを探り当てることができました。

自分の持てる力をフル動員させて挑みたい、そんな素晴らしいロケーションを前に「もしかしたらこの旅でのベスト1枚が撮れるかも」という予感がしてきました。

この写真がいい写真かどうかは見る人が決めることですが、撮った私本人としてはいい写真であるかは別として納得のいく1枚になったかなと感じます。




いつも悩ましいな、と感じるのは美しい凄いといったインパクト系の写真と、自然な切り口で見る人にうったえるナチュラル系の写真と、この場合はどっちで表現するか?ということです。前者は写真に力がありますし後者は普遍的な写真芸術性を持っています。

今回のこの作品ではどちらとも言えないような気がしますが、望遠レンズを使ったことを考えるとナチュラルとは言えないかもしれませんね。

ただ帰宅してこのシーンのベスト1枚をセレクトし、そしてディスプレイとにらめっこしながらLightroomレタッチ作業をしていると「あぁ、これは良かったな」と思える納得の1枚だったと感じます。いい写真かは分かりませんが自分が好きなコト、感動した情景を自分なりに納得できるよう写真になったことに幸福感を覚えます。

写真って見てくれる人の存在を意識するのは凄く大切ですが、それと同じくらいに自分の好きなコトを自分が納得できるように撮ることも大切だと思います。この写真をSNSで発表しても「いいね」は少ないかもしれませんが、分かる人の心に入ってくれればそれで充分嬉しいと思います。

自己満足の写真じゃ駄目…みたいな話はよく聞くけど一週巡って行きつく先はやはり自己満足なのかもしれませんね。自己満足っていうと言葉の印象は悪いですが「私が納得するまで撮った写真、あなた様はどう感じていただけましたか?」というのが写真芸術なのでしょうか?

今回はこの辺で!!




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写真は引き算??いいえ、時に足し算、時に掛け算

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、9月は2回も3連休がありましたが、どちらもお天気はあまり良くなかったですね…。ツーリングには行かれましたか?

私は地元千葉が台風15号の被災地であるにも関わらず、些か不謹慎ですが東北にツーリングに行ってみました。宮城から蔵王エコーラインに入って坊平高原でキャンプ、蔵王温泉と遠刈田温泉をいただいて、白布峠から檜原湖へ移動。そこで2日目のキャンプをして最終日には磐梯吾妻スカイライン、そして土湯温泉に入って帰宅しました。

磐梯吾妻スカイラインや裏磐梯のエリアは年に1度はツーリングするのですが、蔵王は10年ぶりくらいで凄く新鮮な感じがしました。お釜はガスで視界不良でしたがエコーラインのロケーションは最高でしたね。まだ紅葉は早かったですが、逆に時期がずれていたので人が少なかったです。





さて今回の<中級>ツーリング写真解説では写真の基本と言われる「被写体に寄る」と「写真は引き算」という有名な事について、ちょっとだけ再考してみたいと思います。

EOS6D Mark2

「被写体に寄る」「写真は引き算」確かによく聞く写真の基本ですよね。前者は作品の主題を明確にするために構図の上で被写体の存在感を確かにするもの、後者も同様の意味で主題以外のものは潔くそぎ落としてメイン被写体を際立たせる考え方です。

しかし、これら両者はあくまで基本であって縛られることではありません。時に敢えてで「被写体から引く」や「写真は足し算」しても良いと思います。

上の写真はメイン被写体は白い灯台ですが、ちっとも寄っていません。逆にこれでもかと引いて小さく構成しました。たっぷりとスペースをとったことにより、逆に被写体の存在感を強調させる手法です。





このやり方は雑然とした場所では難しく、空や海などのシンプルな背景が必要となってきますが、日の丸構図を有効に使えるやり方なのでお勧めです。

この写真の場合は遠景に存在している雲の様子や右奥にある赤い灯台(赤なのがポイント)が控え目なアクセント被写体として機能してくれました。

いちど寄ってから敢えて引いてみる。引き算を終えてから少し足し算してみる。こういった被写体やスペースなどについて、各々の存在感を決まったパターンに捕らわれず撮影者の裁量でコントロールするのは大切なことだと思います。

もちろん作品の意図を明確にするため主題を明らかにするのは大切なんですけどね。その為の手法は撮影者の自由でいいんだと思います。

今回はこの辺で!!




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バイク写真、ツーリング写真を解説する専門サイト「究極のツーリング写真」とは

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、また最近になって新たにブックマークして頂いた皆さま、いつも当ブログを見ていただき有難うございます。

ブログのアクセス解析を見ますと半数以上がリピーターの方で、新規にブックマークの方も堅調に数字がアップしております。そして私がこのブログを立ち上げた当初、メインのユーザー層は40~50代の男性が中心と予測していましたが、その予測に反して20代や女性ユーザーも多いのは本当に嬉しい限りです。

さて今回は新たなユーザー様が増えたことを受けまして、改めて当ブログ【究極のツーリング写真】とはどのような趣旨のブログなのかを書いてみたいと思います。

究極のツーリング写真 touring-photography.com はバイク旅の魅力を1枚の写真として表現するツーリング写真の専門サイトです。

私、立澤重良はアマチュアで活動している個人的な写真家です。約30年のバイクキャリアと拙い写真キャリアで得たツーリング写真のことについて主に撮り方の解説などを綴っております。

ツーリング先で出会った風景、見つけた被写体、かっこいい愛車、キャンプツーリングのシーンなどなど、カッコいい、素敵、かわいい~といった感情に呼びかける写真作品の具体的な撮り方です。

例えばこんな解説です。ツーリング先で見つけた素敵な風景、それを表現するには1.子供のように純粋な気持ちで感動しよう2.景色をよく見て特長をとらえよう3.自分が一番好きだと思ったことを言葉にしよう4.それが写真になったらどうなのかイメージを描こう5.構図、フレーミング、露出やズームなどから選択をしよう。といった解説です。ちょっと変わっているでしょう?




ギャラリーを見るだけで楽しんでいただくのも大変嬉しいですが、当ブログではツーリング写真の撮り方について<初級><中級><上級>と分けて詳細に解説しております。

従来、ツーリングで写真は撮っていたよ!という方々。SNSで使うレポート的な写真やツーリングの記念の写真だけで満足していませんか???

我らバイク乗りは通常の交通手段では出会う事のない素晴らしい世界を見ています。せっかくなら人に見せて喜んでもらえる写真、表現の世界の門をたたいてみませんか?

従来、鉄道写真は鉄道という車両にフォーカスされた割と閉鎖的な写真ジャンルでしたが、中井精也さんの「ゆる鉄」により鉄道のある風景が認知され、写真文化として一躍市民権を得ました。…それに似たことをバイクでやってみたいのです。

バイクというと危ないとか負のイメージが未だにあるかもしれません。しかしそこを払拭して【ツーリング写真】の力で「バイクでツーリング、素敵かも」と思っていただけるようツーリング写真文化を広めていきたいのです。

皆さんが撮ったツーリング先での1枚を誰かに見せて、そしてバイクツーリングの魅力が広がったら素敵だと思いませんか?それほど難しいことはありませんよ。

カメラも恐らくいまお持ちのデジカメで大丈夫です。最初はスマホのカメラ機能でも問題ありません。




網走で名もない風景

何かと忙しい現代人。そう簡単に「旅」なんて呼べる体験は一般の人にはできないかもしれません。徒歩や自転車やローカル鉄道では時間的、体力的にハードルが高いです…。

しかしオートバイであれば免許をとってバイクを買うだけです。バイクでツーリングに出かければ、近かろうと遠かろうとそれはたちまち冒険であり旅の世界です。

バイクとは無縁だった人、免許はあるけどツーリングに行ったことのない人、中学生や高校生、むかし乗っていたけど久しく遠ざかっている人。そんな人たちにツーリング写真でバイクの旅の魅力を伝えてみませんか?

ノウハウは惜しまず全公開しています。カメラの操作、レンズの使い分け、三脚の積み方、構図、デザイン、フレーミング、露出、光や空気の読み方、奇跡のシャッターチャンス、秘密の裏技などなど…

個人的なツーリングレポートや日々の日記を綴ったような普通のブログとはチョット違うんです。「みんなツーリング写真やろうよ」というLearning型ブログです。




宗谷丘陵 白い貝殻の道

「私もやってみようかな」という方はもちろん「う~ん、写真を見るだけなら」「R1200GS好き!」という方でもOKです。

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上級者なら直感で比率を作ろう☆究極の黄金比は勘でOK

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、食欲の秋なのでツーリング先でもつい美味しい物を食べ過ぎてしまう季節ですね。

私も健康のために少しは減量したいのですが、こう涼しくなってくるとツーリング先でつい美味しい物を食べ過ぎてしまうものです。そこで何とか楽をして対策できないものか?と調べていたところ、難消化性デキストリンなるものを発見しました。これは特保のお茶などに入っているそうなのですが、食事による糖の吸収を穏やかにしてくれるのだとか…。

薬品ではなくトウモロコシ等から作ったデンプン成分なので、無味無臭で副作用などなく、食事のときに飲み物に溶かして飲むだけで良いそうです。バランスの良い食事に適度な運動…が一番良いのは分かってはいるのですが、それがなかなか長続きできないので、難消化性デキストリンをしばらく試してみたいと思います。




さて今回の<上級ツーリング写真解説>では今まで当ブログで何度か解説してきました、比率のお話をさらに掘り下げてマニアックに解説してみたいと思います。ビギナーの方はサラッと読んでご参考までに。

フィボナッチ数列の「黄金螺旋構図」

比率と言うと例えば画面に海と空といった具合にスペースが2つ発生したとき、あるいはバイクと鉄道といった具合に2つの被写体が存在するときなど、両者の大きさや面積、存在感などの比率を撮影者の意図で作る比率のことですよね。

比率を意識しないで撮れば意図なき2等分を作って陳腐な構図に陥ったりと何かと写真の世界では重要と言われる比率です。

比率はエラい順に並べると黄金比(1:1.618)、白銀比(1:1.1414)、1:1.5、青銅比1:2.303といった具合になります。有名な三分割構図も黄金比で割った三分割線「ファイグリッド」があったり、ダビンチの絵画のようにフィボナッチ数列のスパイラル曲線で作られた「黄金螺旋構図」なんてのもあります。

こういった黄金比や比率の知識は写真をやっていく上で重要なことですが、撮影地で精密に1:1.618を測定する術はありませんよね?ではどうしたら良いでしょう?

私の出した答えは極めて単純です。「だいたいこんなもんかな」という勘でOKだと思います。もし心配なら比率の微妙に異なるカットを数枚撮っておいて、帰宅してからどれが理想的な比率なのかを選別すれば良いと思います。




EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

先日、館山市の天の川のスポットで再び写真を撮ってみました。8月も後半になると天の川の位置がだいぶ北よりになってしまい、このポイントでは道路とからめて構図するのが苦しくなってきました。これが7月の初旬くらいですとS字の先にちょうど天の川が位置するのですが。

この時、暗闇の中で肉眼ではよく見えない景色を相手に構図を作るのに苦戦しました。とはいえ美しい天の川と満天の星空に興奮をおさえきれず夢中になって撮っていたのですが。

まずS字を描く道路と組み合わせるのに選んだのは縦構図で斜めにしてしまう方法でした。斜め構図は通常は避けたい撮り方ですが異空間という演出には効果的ですし、斜め構図によって失われた安定感はS字の導線効果が補ってくれます。

それから水平線と天の川の中心線の位置関係ですが、私はこの撮影地で三角構図に当てはまらないかとイメージしていました。しかし出来あがった写真をLightroomのガイドオーバーレイで三角構図を表示して照らし合わせてみましたが、三角構図とは少し違っていたようです。




実際に線をトレースするとこんな感じです。水平線と天の川が90度であるのは三角構図に近いですが、何とも不思議な構図です。ポイントは測る術はありませんが①と②のエリアが黄金比1:1.618なのでは?という事です。

①と②のエリアの比率は正直、現場では全く意識していませんでした。ただ1つ覚えているのは試し撮りの画面をプレビューしたときに「よく分からんけど、何となくしっくりくるな」と感じたことです。

結論を言ってしまえば有名な〇〇構図には当てはまりませんが、成功した構図と言えそうです。地上部にはS字導線で視線誘導と安定を、夜空には天の川の右と左のエリアで黄金比を。空と地上の割合も白銀比に近い…?くらいにはなっていると思います。

黄金比1:1.618はDNAやオウムガイの断面構造など自然界に数多く存在する神秘の比率です。DNAにも通ずる比率なのであれば人間の直感に任せてしまっても強ち間違いとは言えません。端的に言ってしまえば黄金比は直感的に良いと思った比率ということです。

比率やグリッド線といった知識は確かに大切ですが、スケールのような物を当てがって景色を測定することはできません(近い将来は出てきそうですが)。知識は知識として脳内のどこかに置いておいて、撮影地では自分の直感を信じて比率を作ることも上級者には求められる能力なのかもしれませんね。

今回はこの辺で!!!

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裏ワザ☆あまり知られていない3等分構図と奇数の法則

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3連休ですが秋のツーリングを楽しまれていますでしょうか?

私のテリトリーである房総半島方面は先日の台風15号の影響で幹線道路は問題ありませんが、ツーリングで楽しむような山道は通行止めの区間などもあります。またお店なども営業が再開できていない店舗が多くありますのでご注意ください。




さて今回の<中級>ツーリング解説では、ちょっと珍しい構図の法則をご紹介してみたいと思います。従来、当ブログでは構図と言えば三分割構図や黄金比を応用したファイグリッド、8分割線や日の丸構図などをご紹介してきました。

それと同時に特別な理由のない限り2つの被写体や2つのエリアを2等分してしまう構図は避けましょう…という解説をしました。被写体Aと被写体Bがある場合、どちらが主題なのか存在感を明確にしましょう、2等分は作品の意図がボヤけてしまうので気を付けましょう…という解説です。

もちろん意図して2等分に撮った写真は問題ありません。例えば双子の赤ちゃんとか、水面のリフレクションでシンメトリーデザインを狙ったとか、こういった意図した2等分は大いにアリです。

今回ご紹介する構図はとても不思議な話なのですが、2個を2等分は駄目だけど3個を3等分ならイケますよ!という3つの被写体を3等分する構図【奇数の法則】のご紹介です。

EOS6D Mark2

こちらの作品をご覧ください。海岸で朝日のツーリングシーンを撮った写真です。バイクを置いてある場所は砂浜に見えますが、実際には駐車場です。強風で駐車場にも砂が堆積して境界がよく分からなくなっていました。




ここで水平線から登った赤い太陽を光源にコントラストのある印象的な写真を撮ってみようと思いました。構成している被写体はバイク、ライダー、太陽の3つです。通常、このように被写体が複数ある場合は各々の存在感を大きさ、ボケ具合、フレーミングや配置などで調整し、作品の主題へ導く構成を作るべきですが奇数の法則の場合は等分でもOKです。

この作例では3つですが5つや7つでも等分でいけます。

さらにこの作品のように3つの被写体の位置関係で三角を作れれば、デザイン上での安定を得ることも可能です。

3者で正三角形または二等辺三角形を構成すると安定が出る

2等分はダメで3等分ならなぜOKなのか?私もよくは分からないのですが、例えば三分割構図でも3等分断線で作られていますよね?基本的に人間の美的感覚として2等分より3等分、4等分より5等分といった具合に、偶数よりも奇数であれば等分が美しく感じるという事でしょうか。

バイクと船。2つを等分に構図すると、このようにたちまち陳腐な写真に。

写真の構図についてネット等で検索すると三分割構図の話は必ずヒットしますが、この3等分構図や奇数の法則についてはまず見かけないです。作るのが簡単な割にはレアな手法と言えるかもしれません。3等分構図、奇数の法則、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

今回はこの辺で!!!




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レンズを使いこなして脱☆ビギナー!望遠レンズ、超広角レンズの使い方

前回からバイク写真、ツーリング写真における広角レンズや望遠レンズといった焦点距離の異なるレンズの使い分け、実践的な応用方法を解説しております。今回はその続きでございます。

前回までの解説はこちら

・望遠レンズ 150~300mm

望遠レンズは言うまでもありませんが遠くのものを大きく引き寄せるレンズです。写せる範囲は狭く奥行方向もギュッと圧縮されるので遠近感が薄れて平面的な写真が出来上がります。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮る場合、空間が圧縮された勢いがそのまま写真から「これをみろ~」という感じが出て圧力感があります。50mmレンズがナチュラルな印象になるのとは対照的です。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

まずは遠景に存在感を持たせたい時の使用例です。

この作品では夕陽に染まりゆく富良野岳を200mmで引き寄せて撮りました。撮影場所はかみふらの八景であるパノラマロード江花なので通常は道をメインに撮りますが、富良野岳が夕陽に染まりゆく様子が美しかったので、こちらをメインにする目的で望遠を選択しました。こういったシーンを標準や広角で撮ってしまうと画面内の割合の多くは山でも道でもなく両サイドの樹木や空も多く入ってしまい、主題を明確化しにくいものです。

望遠レンズを使用してバイクと景色を撮るにはバイクと距離がとれるスペースが必要になってきます。この時のカメラディスタンス(カメラからバイクまでの距離)は100m前後だっと思います。望遠レンズとは下がれるスペースが必要になることを覚えておきましょう。




EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L IS

続いてこちらの作品はもう1つの望遠レンズの使い方です。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮った1枚です。黄色いお花オオハンゴウソウは写真の印象ほどたくさんは咲いていませんでした。200mmレンズという狭い画角を使用することで花が特に咲いている部分を限定的に切り取りました。また望遠レンズの圧縮効果を利用して花の密度を上げることにも成功しています。

それとバイクから後ろのボケ具合に注目です。望遠レンズのボケやすい特性を生かして主題が魅力的になるよう、深度で印象をコントロールできるのも望遠レンズの魅力です。やや高度な話ですがこの写真では意図的にピントピークをバイクより少し手前にしています。

☆ポイント☆狭い画角を利用して限定的なフレーミングを作る、密度を上げる、ボケやすい特性を生かしてボケ味、深度で表現できる、この3つを覚えて上手に望遠レンズを使ってみましょう。

・番外編☆超望遠レンズ 600mm

ここから先は良い子はマネしないで!!の世界である番外編です。私が個人的にやってる極端な画角のお話をご紹介したいと思います。誰もこんな極端なレンズはツーリングには持って行きませんからね…。オススメではありませんよ。あくまでネタ…ご参考程度に。

まずは超望遠レンズの600mmです。通常はこの焦点距離は野鳥などの動物写真に使うものです。メーカーからもキャノン純正では100万円以上するものしかラインナップに存在せず、いかに特殊用途か分かるかと思います。

しかしSIGMAとTAMRONが150-600mmズームを10万円代で製品化しており、それが好評なのを受けてキャノンも150-600mmズームを開発中なのでは?という噂話は聞こえてきます…(2019年9月の時点で)私が愛用しているのはSIGMA150-600mmF5-6.3DG OS HSM/Cで600mm超望遠であることを考えると軽量でバイクツーリングでも何とか持っていけてしまう優秀なレンズです。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

で…その600mmクラスの超望遠レンズを使ってツーリングでどんな写真を撮るのか?ですがこんな写真です。主に北海道にあるような長い直線路で使います。前述の望遠レンズの解説で空間が圧縮されるので花などの密度を上げるのに効果的…と書きましたが、600mmといった長い望遠だと途方もない空間を圧縮してしまうのです。空間には微細なチリや水分などの粒子があり、それを数百メートルと集める訳なので写真は一気に異空間です。

上の作品では×2エクステンダーを装着して実質1200mmの焦点距離です。北海道の有名な直線路 エサヌカ線の中で逃げ水を泳ぐR1200GSアドベンチャーを切り取ってみました。空と地面の境界がなく現実とは思えない光景を斜め構図でさらに演出しました。カメラディスタンスは1000mくらいはあって、おそらくライダーからは三脚を立てて撮影している私が見えていないと思います。




・番外編☆超広角レンズ 14mm

次の番外編のレンズは超広角レンズです。究極のツーリング写真の熱心な読者の方でしたらもうお馴染みかもしれませんが、私が長きにわたって愛用しているキャノンの超広角単焦点EF14mmF2.8Lを使用しています。

超広角というと特殊用途の1つとして魚眼レンズがありますが、ここでは魚眼レンズではない超広角レンズです。

超広角レンズは前回に解説した広角レンズの特徴をさらに過大した特性です。歪みが強烈になるのでバイクを大きく撮れません。そして目の前の被写体の何もかもを小さくトバしてしまい、途方もない遠近感が生まれます。

順光でとればすぐに自分の影が画面に入ってしまいますし、被写体に寄ることも難しく何かと手ごわいレンズです。

主に星景写真やウロコ雲の広がる空などを撮るときに使います。雄大さ、解放感などを表現できるツーリング写真としては飛び道具的なレンズです。

左:キャノン EF70-200mmF2.8L IS 右:SIGMA150-600mmF5-6.3DG

 

いかがでしたでしょうか?2回の投稿にわたって広角、標準、望遠レンズと各焦点距離におけるツーリング写真、バイク写真としての使い方を解説してみました。これらはあくまで参考というか目安です。広角レンズでも臨場感のある写真は撮れますし、望遠レンズでも景色の雄大さは表現できると思います。今回はあくまでレンズの使い方がまったく分からないよ…とお悩みのビギナーの方を対象に書いてみました。

その撮影シーンでどういったレンズを選ぶのか?「どれが正解なのだろう?」と考えるのではなく「自分はどうしたいのか?」と考えてみると、少しずつ分かってくると思います。

各作例でも書きましたが「夕陽に染まる富良野岳が美しかったので望遠レンズを…」といった具合に情景や被写体に対して、作者が良いと思ったこと、感動したことを表現するための手段の選択なのです。正解探しではなく自分がどうしたいのかを考えてみましょうね。




だいぶ以前に構図が難しければまず望遠レンズを使ってみましょう、望遠レンズは余計なものを画面外に除外し、主題を明確化しやすいですよ…という解説をしました。しかしいつまでも望遠レンズばかりを使う訳にはいきません。前述した通り、望遠レンズで撮った写真は突き出るような迫力がありますが、そういった写真ばかりでは見る方も違和感を覚えます。

たくさんの経験を積んで焦点距離の感覚を養い、被写体の魅力を感じる心を磨いてみましょう。そうすればファインダーを見る前に「ここではこんな風に撮りたい」というイメージが頭の中に描けるはずです。

ネットで検索するとレンズの特徴やボケを楽しもう、といった情報は多く出てきます。しかしそれをどう使うかは最終的に自分で決めるしかないのですね。どこにも正解はないのです。

今回はこの辺で!!!

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