バイクの写真、愛車写真を撮る場合のコツ

EOS5D Mark4+TAMRON SP24‐70 F2.8




愛車の写真を撮るときに記録的に撮っていませんか?

ただ枠におさめてピントを合わせれば正解…と思い込んでいると、平凡でありきたりな写真に陥ります。

愛車の写真を撮るときは、そのバイクの造形をよく観察し特徴をとらえ、それが最も魅力的に見えるようなベストアングル、ベストフレーミングを探りましょう。

そして自身の【魅せ方の引き出し】からそのシーンに相応しいものを選択し、ベストアングルに演出を加えます。

EOS5D Mark4+SIGMA150‐600 5.6‐6.3DG C

例えば一枚目の森の中の写真はカラーバランス、二枚目の海のシーンでは望遠で海面の青を引き寄せました。




「私は写真のセンスがない」と嘆く方がおられますが、センスとは【魅せ方の引き出し】にたくさんのカードが入っていて、その場面に相応しいカードを切れる才能のことです。

多くの方はカードを2、3枚しか持っていないのに「センスがない…」と言っているようです。
まずは貴方の魅せ方の引き出しに100枚くらいのカードを準備しましょう。

たくさんの魅せ方カードを在庫させたら「この場面ではこれだ!」とカードを切るセンスに磨きをかけるのです。センスとは先天的なものではありません。自分で磨くものです。

EOS5D Mark4+TAMRON SP24‐70 F2.8

私は10年以上かけてこれを磨いてきたので、なかなか洗練されていると自負しております。もちろんこの先も磨いていき終わりのない表現者の道を歩んでいきます。

常に関心の対象を写真とし(カメラやレンズではありません)、写欲という創作欲に従順に、好奇心で学び、実践と大量の失敗を繰り返してください。そう、大量の失敗です…それを検証すれば必ず学びがあります。

次のツーリングで一歩前進し、また次で前進する。一年前に撮った桜の風景の写真と「まったく同じような写真だな」と感じる人と「去年の自分とはまったく違う」と成長を感じられる人では天と地ほどの差が出ます。

写真を撮るのは楽しい!ということを見失わなければ、今回ご紹介したような写真なら誰でも撮れると私は思います。

さあ、次のツーリングであなたの【魅せ方の引き出し】に新しいカードを増やしてみましょう。

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ツーリング写真ギャラリー 春の足音




In Giappone il freddo si è attenuato e si sentono i passi della primavera.
I fiori di ciliegio delle varietà a fioritura precoce sono bellissimi con i loro colori scuri.
Queste sono foto paesaggistiche del mare e della MOTOGUZZI V7 nella prefettura di Chiba.
Grazie per aver guardato.
なぜ突然イタリア語なのか?といいますと・・・
最近、SNSのグループでイタリアのMOTOGUZZI V7オーナーズというのに参加していまして、そこで日本の風景を走るMOTOGUZZI V7のツーリング写真を投稿したところ、イタリアの方から大好評でした。
そしてイタリア人のお友達も増え【究極のツーリング写真】もいよいよ海外進出?をはじめたのでございます。



私たち日本人は日本にいると気が付かないのですが、海外の方の日本への憧れは私たちの思っている以上に大きいものです。
世界的にみてオートバイと言えばホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキと日本メーカーが強いのですが、それにも関わらずバイクメーカーの国、日本の地でイタリアのMOTOGUZZIが走っている!というの知るだけで彼らには嬉しいのだそうです。
そう言われると、MOTOGUZZI V7に乗って日本風景をツーリングし、そしてツーリング写真を撮っている私にしてみたら、こんなに嬉しいことはありません。
それが楽しくて、最近はかなり頻繁に日本の風景を走るMOTOGUZZI V7のツーリング写真を投稿しているのです。
「なんてことだ!日本で我らモトグッチが走っているなんて!」
「日本でモトグッチは人気なの?また美しい写真をPOSTして」
こんな嬉しい反応をいただくたびに
写真家の道を選んで本当に良かったなぁと感じる次第です。
改めてマズローの欲求のヒエラルキーの頂点にある【自己実現】という大分類に属する【自己表現】というものを持っているのは、本当に幸せなものだな、実感した次第です。



あまり語られないバイク写真の基本構図




久しぶりに写真のノウハウについて少し書いてみたいと思います。

一般的に写真の基本的なノウハウとして三分割構図とか遠近法とかを聞きますね。今回はそういったことではなく、直感的な美しさを感じるバランスの話を書いてみたいと思います。

さて、上の作例ですが・・・不思議なことにバイクを買い替えると趣味も少々変わるようで、最近はウェアーにやたらこだわるようになりました。

MOTOGUZZI V7に似合うようなレザーライダースやカッコいいジーンズなど。あれこれ選んでいるだけでも楽しいものですが、それを手に入れると今度は写真を撮りたくなるものです。写真のものはクシタニのアンフィニッシュドジャケット2にMaxFritzのダブルニーデザートパンツを合わせてみました。




まあ、ウェアーの詳細はいいのですが、こういった写真を撮るときに悩ましいのがポージングとバイクとのバランスです。以前も少し書きましたがモデル撮影の世界では王道とも言えるコントラポストというのがあります。腰を傾け背骨のラインをS字にするものです。

今回もコントラポストの応用で体のラインにS字を入れてみました。下半身のラインは車体のサイドスタンドの傾きに同じ方向に合っています。なかなかモデル撮影やデッサンなどの知識がないと、こういった部分まで意識するのは難しいですが、この直感的に美しさを感じるポーズやS字、傾きの妙などを心得ると写真が変わってきます。




もう一つ、多くの方が出来ないのが【どちらか一方が主役であることを明らかにする】ということ。バイクならバイク、ライダーならライダー、風景なら風景。誰に見せても何が主役なのか?という問いに同じ答えが返ってくるよう明らかにするのです。

やり方はいくつもありますがピント位置、大きさ、上のようにバイク(主役ではない方)の一部をフレームで切ってしまう、といった手法がシンプルなやり方です。MOTOGUZZI V7のフロントの一部を枠で少々切り落としただけで、ライダーが主題となる構図となるのがお分かり頂けると思います。

面白いのをもう一つ。バイクが向いている方向と対照的に、ライダーが視線を向ける方向を真逆にしてしまう!というやり方です。こうすることでバイクが見ている先、ライダーが見ている先、つまりスペースにバランスをもたらし、結果として構図に安定が生まれます。

いかがでしたか?4~5年前までよくこんな風に写真に関わるノウハウを書いていたのですが、久しぶりに詳しく書いてみました。

今回の内容はスマホ撮影や動画撮影でも使えるノウハウです。ぜひ次のツーリングで実践してみてください。

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憧れの一枚を撮るために【ツーリング写真】




EOS5D Mark4

今回は久しぶりに写真の話を書いてみます。

もちろんただの写真ではなくツーリング写真、バイク写真に関わることです。

「いい写真が撮りたい」これはカメラを手にする人の共通の願いですよね。

…いや最近ではカメラと限定せず、スマホでもいい写真は撮れますからね。

趣味であれ、職業であれ、大衆的であれ、写真家であれ…

撮るからには「いい写真」をこの手で実現させたい。

でも多くの人はなかなか叶わず… 果てには諦めモードで

「私にはセンスがない」といって嘆いたりします。




いい写真を撮るにはどうしたらよいか?

このスペースではこの疑問の全てを書ききれませんし

当然、私の知識も全く足りません。

ただ私の知っていることを端的に言わせていただければ

1.【いい写真】というのを自分なりに定義する

どう撮るのが正しいのか?と正解を求めたり

他の人がどう撮っているのか「お手本探し」をしない

お手本をトレースしただけの写真を撮らない

大切なのは自分ならどうなのか?という一個人の表現です。

バイク旅で出会った風景や被写体。それを受け自分はどう感じ、どう表現したいのか?感受性、表現力、個性をフル動員して一枚を生み出すのです。

きっちり「私」という個人を堂々と表現しましょう。

 

2.イメージの解像度を上げる

正解探しをしないと決めたら、そのシーンで撮ろうと思った理由を探してみよう。

言語化できればしても良いし 出来なければその感情をイメージするだけでOK

こう撮りたいという完成予想図、空想の写真、いつか額装して未来に見返すであろう

一枚の作品というの想像、空想、妄想、とにかく脳内でイメージしまくります。

そのイメージを漠然とさせるのではなく、詳細に解像度を上げてイメージしましょう。

ここ、あまり聞かない話ですけど20年写真をやっている私の話を少しでも信用していただけるのであれば、ぜひ信じて実践してみてください。




3.バイク旅にかける思いを投影しよう

写真にはテーマや主題となるものが要求されます。

他のARTと違い元になっているのが現実だからです。

ドキュメンタリー要素の強い表現の世界なので、このテーマや訴求感が薄いと、ただの記録的写真と混同されてしまうのです。

記録的な写真とはツーリングのレポート、記念写真、SNSで目立たせる承認欲を満たすための大衆写真、商用写真などのことです。

何しろ本人は作品のつもりで撮影しても、使っている道具は皆と同じカメラという機械なものですから、記録的な写真と表現としての作品の違いが曖昧で、訴求感を打ち出していかないと勘違いされるのですよね。

勘違いされてしまった場合の反応は「写真うまいですね」です。

この反応を受けてしまったら失敗ととらえるか、見せる相手を間違えたかのどちらかと覚えておきましょう。

とにかく「私の場合はこうです」と堂々と表現することです。少々大げさに言ってしまえば覚悟ですかね。

人と同じ写真を撮るのをもうやめにして、覚悟をもって個人として作品を発表していきましょう。それが自分なりの「いい写真」になるはずです。

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MOTOGUZZI V7special(850)に乗り換えて変わったこと




MOTOGUZZI V7スペシャルに乗り換えて4か月

慣らしも終了しODOメーターは現在6000キロ

もちろん故障やトラブルは一切なし

バイクが変わるとバイクの楽しみ方が変わる

ツーリングルートや行き先が変わる

乗り方が変わる

ウェアーもバイクに似合う新しいものが欲しくなる

(写真のレザーライダースはクシタニのアンフィニッシュドジャケット2)




なんだか別の自分になった気がする

それもそのはず

自分はBMWのGS一筋で20年

堅牢で先進的なツーリングの優等生から

伝統的で美しいイタリアンデザインを纏うV7に変えたのだ

コロコロと愛車を変える人にあまり良い印象はないけど…

でも心境の変化、心の成長、節目節目でバイクを変えるのは

実は素敵なことなのだな

モトグッチV7、今の自分にとって最高のバイクです




日本人の信仰心を今、取り戻そう




EOS5D Mark4
私たち日本人は信仰心をいま見直す時期ではないでしょうか?
神社、お寺の参拝をただの習わし、または観光気分で行っていないでしょうか?
そもそも全くそのような場所に行かない、食事の前に「いただきます」も言わない、神社とお寺の違いがよく分からない…といった方も多いのでは。
もちろん観光気分で参拝するのは悪いことではありません。
ただ時代が風の時代に変わったいま、日本人の信仰心をもう一度本来のものに取り戻したいと思うのです。
神社は神様が降臨する場所であり、その社の主祭神が祀られ祭祀が行われる場所、または自分という御霊のルーツです。
一方でお寺は仏様の世界でお釈迦様を模範とし成仏(悟りを開く)するための学びの場です。
多くの場合でお墓があり住職さんがそこに住んでいます。



神社は神道(しんとう)。天の神様(高天原)、地上の神様(葦原の中つ国)、八百万(やおよろず)の神様に守られ、宇宙のエネルギーと容易にコンタクトできる数々の神社があります。その数はコンビニより多いそうです。
お寺は仏教。生きる苦しみを和らげる悟りへと導く、お釈迦様の教えも学べる。この両者は互いが良好に親和して古くから日本人の信仰となっていました。二つの信仰が対立もせず調和している妙。
正に神々の美しき国【日出る国】
世界中探しても日本を置いて他にない。
私は日本人として生まれてきたことを心から嬉しく思い、なぜ自分が日本人なのか?という思いを巡らせています。
戦後、得体のしれない何かに奪われた、日本人の信仰心をいま取り戻そう。
まずは参拝のマナーを知り、日本書紀などの神話を読み返し、食事の際は米粒ひとつひとつに心から感謝して「いただきます」を言い、家にはお札を祀って朝晩祈ろう。
手と手を合わせて「祓え給え 清め給え」とお祈りをするだけで清らかな気分になれます。
(写真のバイクを停めている場所は神社の駐車場です)



駆け抜けるよろこび




さて、久しぶりの投稿になってしまいましたが

モトグッチ V7specialは無事に慣らしも終え

先日、はじめての遠出として福島県の裏磐梯まで走ってきました。

美しい紅葉の中を新しい愛車で走ることに幸福感を覚えます。

それにスクリーンすら装着していないネイキッドバイク…

お腹まで来る風圧を感じ バイクに乗る原点に帰った気分です。

本当に気持ちいい

V7はR1200GSと構造がよく似ていますが

ボクサーエンジンとV型エンジンは同じ空冷2気筒でも

放つ鼓動がまるで違います。

快適性はボクサーですがV型の方が趣味性があるのでは…

と感じます。いやR1200GSはバランサーウェイトが入っているからな。

この辺のV型とボクサーの違いについては じっくり味わって

機会をみてコメントしてみたいと思います。




ところで人はなぜ空間を駆け抜けることに

こんなにも爽快感を感じるのでしょうか?

バイクと縁のない人でも、スキーで斜面を滑降したり

子供がブランコを楽しんだり 緩やかな坂を天気の良い日に

自転車で下ったり…

誰でも気分がいいですよね。

この世という3次元の空間を 体を露出させて駆け抜けることに

何かを感じるのでしょう。

それとも何か穢れなどから浄化される?

はたまた解明されていないエネルギーなどを受けるとか

不思議ですね。




風の時代の写真文化

写真をやっている人へ

写真が大好きだ、という気持ちが何より大切です。
被写体や風景に感動し「撮りたい」という衝動に従順であること。

憧れ、自尊心、旅、行動、信仰、感受性、感情、思考、ひらめき、ユニークさ、奇跡、表現力・・・これらの「個」の魅力が一枚の写真からよく伝われば素晴らしいと思います。

時には大衆的写真文化の波を全く無視し、独自の世界観を構築してみても悪くありません。
大衆的写真文化を象徴するものとは目立つ写真、盛った写真、誰かの撮った写真(または場所)の真似などです。




人の撮った写真と比較したり立派な写真を撮って認められたいという欲を捨てると…
自身の撮る写真がひとつ上のステージにあがります。

具体的なことをあげると・写真コンテスに参加するのをやめる ・話題の撮影スポットに行くのをやめる ・SNSでのウケ狙いをやめる など。

自分の才能だけを信じてやるのは少しの勇気があれば大丈夫です。作品をSNSで発表して反応が薄くても気にすることはありません。

写真を「撮ってやろう」というハンター精神では奇跡には出会えません。登山家が「山を制覇する」という気持ちで登ると遭難するのに似ています。決して傲慢にならず奇跡を授からるための【受け皿】を手にして、ただ旅に出れば良いのです。

成長する人は 素直に学ぶ すぐやる 自分のアタマで考える コツコツ継続する といった事が見事にそろっている人ではないでしょうか。

時代は風の時代です。
ぜひ意識してみてください。




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なぜ【いい写真】が撮れないのか




EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

「いい写真」を撮ってみたい。

それはカメラを手にする全ての人が憧れる共通の願い。

しかし多くの人はその願いに届かず

ネットで情報を集めたり

最新のカメラや高級なレンズを買ってみたりする。

だが、溢れる情報に翻弄されるばかりで

年単位でみても成長のない自身の写真に

やがて飽きがきてしまう。

「この場所で撮った桜の写真、去年撮ったのと同じだな…」

かつて私はそんな日々を送っていました。




CASIO エクシリム EX-10

私たち日本人が子供の頃に受けた教育とは基本的に暗記教育であり

「ここからここまでテストに出るから覚えておくように」

「100点がとれれば優秀、点数が低ければ落ちこぼれだ」

と言われ、その通りにしたものでした。

 

今になって記憶を掘り起こすと【自分のアタマで何かを考える】という機会が

少なすぎたのではないか?と感じます。

強いて自分のアタマで考えたクリエイティブなことといえば

夏休みの自由研究だったような気さえします。

RICHO GR APS-C

やがて社会人になり先輩方から「自分のアタマで考えろ」と言われ

その通りにすると「勝手なことをするな!」と怒られる。

出る杭は打たれるので皆に合わせるのが無難となり

入社2年目を迎えるころには日本人的ノーマルサラリーマンの完成。

 

そしてそれがフツー、フツーは正しい、正しいは幸せへの道筋だ…

という作られた社会的通念を妄信し、それに裏切られた瞬間に途方に暮れる。

気が付くと何もできない自分。

隣人もそのまた隣人も同じ。

 

ただのフツーの人では価値がなく、正しさを求めて生きた結果は

ちっとも幸せではなかった。その事実に気が付いた頃には

いい年齢。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

「皆と同じにしなければダメだ」という風潮に

私たち日本人は何の違和感も感じずに【地の時代】を通過したと感じます。

2020年の12月に地の時代が終わり風の時代に突入・・・

風の時代・・・

それは魂の夜明け

精神の幸福(地の時代は物質的な幸福)

個人の活躍に価値が生まれる

そんな時代になったのだから

地の時代の社会通念に今でも縛られていては生き辛いだけです。

 

もちろん「皆と同じに」「出る杭は打たれる」「正しさを求める」も素晴らしいことですが…時代が変わったことで、そういった考えは主体的ではなく副次的になったのだと考えます。

好きではじめた写真。あるいはバイクツーリングも。

同様に皆と同じに、正しさを求めるでは風の時代にふさわしいと言えません。

 

本当に自分が望む「いい写真」を実現する唯一のことは自分の写真を撮ることです。

他の誰かが撮った写真をお手本にすることではないのです。

EOS6D mark2

自分の写真とは何か…

自分は何に出会ったか、自分はどう感じたのか、自分はどう表現するのか、自分の考えやテーマはどうなのか?といった人柄の出ている個性作品ではないかと思います。

そこに他者の介入や目立つ写真を撮って認めてもらいたい…などという邪な欲はなく、ただ純粋に撮りたいという衝動に駆られ、被写体と向き合ってセッションした結果が写真となっていれば、それだけで素敵な一枚となるはずです。

写真は「今」目の前にある三次元の空間を、「一瞬」で二次元の画にする瞬間アートです。そこには光の粒子達が波のように存在し、シャッターを切った瞬間に粒になり過去になるのです。

写真は現実にレンズを向けて光学的な技術で静止画にするもの。絵画などの他のARTと違いあくまで現実が元です。

だからどのような写真もある意味で「記念写真」です。

記念写真ということは「いつか見るため」のものであり、時間軸としては過去を振り返るもの。少々ややこしいですが未来に懐かしいとなるであろう尊い記憶を「今」作るのです。

【自分のアタマで考えて】

それさえ出来れば誰だって風の時代の写真家です。

shigeyoshi tatezawa

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小学生でも分かる露出のお話

今日はちょっと変わったアプローチで露出のお話を書いてみたいと思います。

写真用語で言う「露出」とはやたら専門的に聞こえてしまい、露出について苦手意識のあるビギナーの方も少なくないと思います。

そこで今回は私なりに露出とは何ぞや?ということを解説いたします。

露出って何?という問いに一言で答えるなら写真の明るさを決めるものです。カメラの中は普段は真っ暗な箱になっていて、シャッターボタンを押した瞬間だけレンズを通して外の光が取り入れられる仕組みになっています。

フィルムあるいはデジカメならセンサーが感光するのです。どれだけ感光させるか?が露出の基本的な概念なのです。

露出を決める主な要素は二つあって一つはシャッター速度、もう一つは絞りです。この両者はそれぞれ違った役割があり、シャッター速度は【瞬間】や【スピード感】といった静止画である写真に時間的要素を与えるもの

絞りは被写体を浮き立たせて見せるために背景や前景をボカしたり、逆に全域をシャープに見せたりと構図として機能させるものです。

つまりどちらも写真に与える表現の手段です。




EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG C

この作品はシャッター速度を早くして【瞬間】を表現したもの。

この作品は前景をボカして主題を浮き立たせて表現したもの。




いま写真を撮ろうとしている目の前の様子には、一定の光が存在していてシャッター速度と絞りはその光をシェアしあう関係にあります。

もし薄暗い夕景シーンで海岸の波など動く要素があった場合。

シャッター速度と絞りの両者は光の量を分け合うにあたり折り合いがつかない場面があったとします。そのとき苦肉の策として解決させるのがISO感度です。感度とはその名の通りセンサーを敏感にさせることで足りない露出を補うのです。

苦肉の策で…と書いたのはISO感度は通常時であればなるべく上げないISO100が理想であり、感度を400、800、1000と上げるにつれてノイズが乗るなどクオリティ面で問題が発生するのです。

EOS6D Mark2 SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG

露出はシャッター速度と絞りの両者によって決められるセンサーの感光量であることは理解できたでしょうか?次に出来上がる写真の明るさのお話です。

よく適正露出という言葉を聞きます。これは証明写真や何かの記録写真であれば、ぜひ守りたい写真露出の正しい基準です。しかし私たちは証明写真や何かの記録を撮っているのではなく【いい写真】が撮りたいのですよね?

上の作品は見たままの景色よりは少々アンダー(つまり暗め)の露出を選んで撮影しました。いい写真を撮るための真の適正露出はいつでも撮影者のイメージの中で決まっているものです。

これがイメージなくしてカメラに任せてしまうと、コンピューターが画面全体の平均、あるいはスポットで機械的に算出するので説明的な写真に陥るのです。




くどいようですが適正露出はいつでも撮影者本人の意思で決めるもの。そのための手段は2つあること、というのが私の推奨する露出の基本的な概念です。

見た通りの明るさを求めることに拘りすぎないこと。静止画である写真に時間を与えること、主題を浮き立たせるにあたりボケ具合やシャープさを調整できること、これが露出です。

明るさをどうするか?表現の手段としてシャッター速度や絞り値を数値で指名するのか?これを感覚として身に着けてしまえば露出はそれほど難しいものではありません。

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