ツーリング写真 写真ビギナー向け構図のヒント

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦の日常を如何お過ごしでしょうか?仕方ないことですが今年のモーターサイクルショーも開催中止となってしまいましたね。せっかく盛況なバイク業界ですが「見て触れて」がコンセプトの同展示会なので安易に物に触れることのできないコロナ渦では止む得ませんね。

ところでカワサキがメグロブランドを復活させてメグロK3なるニューモデルを出しましたね。私のような年代のライダーにはかなり響くバイクです。

見たところ従来からあった人気モデルW800と同じバイクに見えます。簡単に調べてみましたがメグロK3とW800の相違点はタンクのペイントやメッキが特別仕様であること、往年の七宝焼きエンブレムをアルミ型押しで再現したところ、そしてアップハンドルなことでしょうか。あとはシートの表皮やメーター文字盤など主に意匠に関わる部分ですね。

このアップハンドルはかつて仕事で何度か乗ったことのあるW800のアップハンドル仕様(W800ストリート?)とよく似ています。バイクとは不思議なものでハンドルの高さひとつで乗っているときの景色が激変するものです。スポーティーなセパレートハンドルは道を中心に見る視点、アップハンドルは景色を見る視点、ローライダーにエイプハンガーなら空を見上げるような視点。ハーレーがプルバックやドラッグバーなど様々なハンドルを用意しているのはカッコ良さの他にライダーに見てほしい景色を意識しているのかもしれませんね。

ともあれメグロK3、バイク旅が似合う素敵なニューモデルですね。もしこれに乗ったら排気量を聞いてくる高齢紳士との会話もはずむことでしょう。「昔はメグロや陸王がのう~」「えっ、おじさん何をおっしゃいますか!メグロと言ったら最新バイクですよ!」と。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

さて今回はツーリング写真の構図のヒントとして、ビギナー向けに簡単な内容を書いてみたいと思います。

上の写真は毎度、私のホームである南房総の漁港です。漁港には海、漁船だけでなく杭、ロープ、浮き、錆びたドラム缶など様々な物が存在します。構図を整理するのが難しい反面、トレーニングには最適ともいえます。

ここでは最初に空の表情が爽やかだったので少々引いたフレーミングで場所の雰囲気を優先してみました。よく「被写体にぐっと寄るのが基本」などと言われますが逆に少し引くことで「そこに存在していた」「その場所の雰囲気」が表現されるので覚えておきましょう。

しかし、この撮り方だと何か釈然としません。どうやら最初のイメージで空に注目したのが良くなかったようです。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

そこで2mほど前進して赤い舫綱に寄ってみました。いつも同じようなことを書いてしまいますが、イメージを作る際に風景や被写体をよくみて特長をとらえ、それが心の反応とどう関係するのかを考えてみましょう。

この撮影場所の場合、舫綱が赤色であることがユニークな特徴の1つです。赤とは特別な色で人に強い注意意識を持たせる力のある色です。これに寄って前景とすることで作品の舞台に屋台骨として支える構造を作りました。




よし、これだな!と納得できた瞬間、不思議なことに雲に隠れたいた太陽も出てきて、風景に適度なコントラストが入ってくれました。

15年以上もツーリング写真をやっていますが、いまでも撮影場所に着いた直後はどう撮っていいのか分からないものです。よく見てよく感じ取り、好きなものユニークだと感じたもの、あるいは「もの」ではなく「こと」に意識してみたり、光や影、空気などを見極めたりすると少しずつヒントが見えてきます。まずは写真家眼とハートサイドで景色から感動を受け取ります。そして表現の引き出しからsearchしてchoice。ベストなアングルは足で試行錯誤です。

今回は構図を作るためのプロセスとしてのほんの一例にすぎませんが、ビギナーの皆さんも良く見て試行錯誤をしてみてくださいね。きっといつかその写真に理由が持てるようになります。




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究極のツーリング写真運営者 写真家 立澤重良の令和三年の抱負

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、もう初走りはされましたか?緊急事態宣言が出されているさなか、ツーリングどころではない!というご意見もあるかもしれませんね。緊急事態宣言の直後は「夜8時以降の不要不急の外出は自粛」とのことでしたが2、3日前から日中も外出は控えてとかランチも感染リスクが高い…とお上から通達があり、当初と違うことを言い始めたので多くの人が困惑していると思います。

私個人の考えとしてはバイクソロツーリングであれば感染リスクは少ないですし、田舎道を走るだけの日帰りツーリングであれば問題ないと考えます。昨年春の緊急事態宣言時と違って色々なことが分かり、感染対策は個々でも十分にできるはずです。

「もし事故にあって病院のお世話になったら迷惑だ!」という意見もあるようですが、そこまで言ってしまうと本当に何も出来ないと思います。もちろん普段以上に安全運転を心がけることは大切ですが、コロナ渦だからといって全くバイクに乗らないのは少し違うと思います。

それでも心配だ…という方ははじめて走る場所に行くのではなく、走りなれた近場のツーリングルートを選び、昼食はお弁当持参、スタンドはセルフ、夕方には帰宅するという計画にするだけで十分な対策をしたと言えると思いますよ。




ということで、寒い日々が続いていますが、この冬、千葉の方はぜひ南房総までツーリングにいらしてください。ご注意いただくポイントは朝は日陰が凍結しているので山間部は避け海沿いルートを走ってください。最南に近づいたら海からの強風と道の堆積砂にご注意を。

EOS6D Mark2

さて、ここで改めまして当ブログ究極のツーリング写真 touring-photography.com とは何なのか?はじめてご来訪された方の為にご紹介させていただきます。

このブログ【究極のツーリング写真】はライダーがバイク旅の世界で見ている旅風景をART写真として表現するためのバイク写真総合サイトです。アップされる作品を見るだけでもOK、私もこんな風に撮ってみたい、という方はツーリング写真に関するノウハウを解説していますので是非読んでみてください。

例えば宗谷岬まで飛行機と観光バスで乗り継いで行くツアーと、雨に打たれ寒い思いをして孤独に走り続けて辿り着いたツーリングライダー。まったく同じ宗谷岬であっても感じ方が異なるため、心に残される【記憶風景】もまったく別のモノになります。

オートバイという乗り物で、露出した肉体が空間を駆け抜けて、快適でも楽でもない移動をひたすら続け、時に惨めな思いや痛い思いをし、ようやく辿り着いた彼の地。それは旅行でもレジャーでもない正真正銘の旅であり非日常です。




だからライダーは本物の旅風景を見ているのです。それを写真にしてライダーがオートバイで旅をしていた時代のワンシーンをARTにして切り取ってみませんか?ライダーがオートバイで旅をしていた時代…と書いたのは…あと10年すればガソリンで動くバイクは売られていないそうです。街からはガソリンスタンドが減ってしまい、ガソリンのオートバイを所有していても気軽に旅には出られないのです。電動オートバイでもツーリングは可能でしょうが、少なくともガソリンのオートバイで旅をする文化は10年ちょっとで消滅です。

下手をすると電動オートバイはコミューターとして実用的なものは成功しますが、趣味としての製品化に失敗し、今みんなが知っているオートバイ文化は消滅する危機さえあるのです。

だからこそ!いまオートバイで旅をするライダーの姿、ライダーが見ている本物の旅風景を写真に残しましょう。ART写真でなくても自分の写真であれば自分で保存しておくことはできます。しかしART写真で表現することによって、自分がこの世を去った後でも永劫にその作品が大切に扱われると考えます。自分がツーリングでみた感動の景色が一枚の作品となり、何百年も先まで大切に扱われるかもしれない・・・そんな風に考えると何だか素敵だと思いませんか?

~オートバイで旅をしている文化をART写真で残したい~

そんな想いをこめて写真の撮り方やツーリング写真のノウハウを私なりに解説しているのが【究極のツーリング写真】です。単にツーリングに行った時にスマホなどで気軽に撮る記念写真とは違います。愛車の写真をかっこよく撮る愛車写真も違います。なぜ俺たちはバイクに乗り続けるのか?なぜアタシはバイクに乗って旅立つのか?バイク旅に対するそれぞれの想いを一枚の写真に投影してみませんか?

そんな少し変わったモトブログ…いや、モトブログではないか。写真ブログが究極のツーリング写真なのです。




私、個人の今年の目標は少し大きなことに挑戦してみようと思っています。

今年はツーリング写真の表現を次なるフェーズへシフトして、より心象風景の再現を追求し、見る人の心に響く印象的な作品を目指したいと思います。今回、記事の冒頭にアップした港の写真は、数日前に南房総の漁港で撮ったツーリング写真です。ここ1年くらいで露出で魅せる方法について少し学んでみました。こんなことをもっと進化させたいですね。

写真のレベルアップはもちろんのこと、それとは別に何かの形で写真関係の講師にも挑戦してみたいと思います。私は最初に就職したメーカー系の会社で専門的なことについて講師をしていた経験があり、以前から写真講師には興味があったのですが礎となるものが固まっていなかったので躊躇していました。しかし究極のツーリング写真で3年以上にわたりツーリング写真のことについてノウハウを書いてきましたので、その経験を生かしてそろそろ講師の方も挑戦してみようと思います。

コロナ渦だからといってこれ以上何もしないでいる訳にはいきません。今年は大きく飛躍したい!という意欲に沸いております。

皆さまもコロナ渦に負けず、この一年は大きな目標を立てて挑戦されては如何でしょうか?

今回はこの辺で!!

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分かりやすい☆ツーリング写真 撮影現場でのプロセス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、一都三県で緊急事態宣言が発令されていますが如何な日常を過ごされていますか?こんな時は新型コロナウイルスに対する感染予防はもちろんのこと、風邪や胃腸の調子、ストレスなどにも気を遣って健康に過ごすことを忘れてはいけませんね。

つい先日、とあるSNSで久しぶりに派手にレタッチした画像を見かけました。それを受けて「日本じゃないみたい」「どうやったらこんなに鮮やかな写真が!」という称賛のコメントもある一方で「こんなに彩度を上げたらもはや写真ではない」といったネガなコメントも見受けられました。

ほんの数年前まで特にSNS上でよく見かけた過度なレタッチ画像。ネオンブルーの空に蛍光グリーンの木々。どこにも階調や影がなくて良く見ると人の顔が宇宙人のような蒼白さ。パッと見ると確かに鮮やかで印象は悪くありませんがパソコンなどの大きな画面で見ると少々気色悪い…。

こういった過度のレタッチを現在でもやっておられる方はそれなりの信念があってやっていると存じますが、写真の権威から冷ややかな反応を受けるのは避けることができませんね。もはや「写真」から乖離して、そろそろ別のARTを宣言すべき時代だと思います。でないと見る方も混乱しますので。

さて、前置きが長かったですが今回は<初級>ツーリング写真解説として、いつもと趣向を変えて実際の撮影現場において試し撮りのプロセスから作例で解説してみたいと思います。

私の地元である千葉県は房総半島。その最南に近い館山市の周辺をツーリングしていた時のことです。海上自衛隊館山航空基地に2機のヘリコプターが役目を終えて眠りについていました。幼いころ家族でここにやってきて間近でヘリコプターを見て興奮したのを覚えています。もしかしてこのヘリコプターはあの時、私が見た機体なのかもしれません。そう思うと何だか特別な感情がこみあげてきました。

この様子がすっかり気に入った私はこの場所でツーリング写真を撮影することにしました。しかし鉄道や今回のようなヘリコプターなど、特定の被写体と組み合わせたツーリング写真は構図をしっかり練らないと「それがどうした写真」に容易に陥るので注意が必要です。

まずは望遠ズームレンズを使用して被写体の特徴を使って遊んでみました。コクピットのノーズ部分をR1200GS-ADVENTUREのクチバシの間に合わせてパチリ。実はヘリコプターの置いてある場所までフェンスがあるのですが、この絞りだとフェンスが完全に消えてくれません。これはこれで面白い写真かもしれませんが…到底フィニュッシュには至りません。まあ準備体操のようなものですね。




もう一度よく状況を見てみましょう。R1200GS-ADVENTUREとヘリコプターまでの距離は25mくらい。すぐ手前にフェンス。遠景に山と建物。太陽光は冬のトップライト。後ろに下がるスペースは15mくらいありますが、さらに下がりたい場合は堤防に登るので少々ハイポジションになります。

横構図にしてバイクの割合を増やし深度は先ほどと大きく変わらず。…これでは何か釈然としません。どうしましょうか?

バイクの向きを変えカメラポジションを調整しヘリコプターの機体を3分割線(横線)の上へ合わせ、R1200GS-ADVENTUREを3分割線(縦線)の右へ合わせてみました。水平をヘリコプターに合わせたらフェンスの支柱の垂直が出ませんが、ひとまずこれで本番を撮ってみましょう。

あれれっ?!何か変だな。ぜんぜんセッティングした構図とズレた写真が出来上がりました。ライダーの顔が切れていることより、意図して作った3分割がまるごと上にズレたことの方がダメージが大きいです。一体何が起きたのでしょう?




原因はこれです。カメラをセットした場所は岩を積み上げた堤防なのですが、構図を決めている時に自分の体重で岩が少し傾いていたのです。タイマーをセットしてこの場を離れたときに岩が動いてカメラの位置もずれたのですね。

気を取り直して岩が動かないよう構図を決めてから撮影してみました。・・・どうでしょう。やっぱり納得のいく一枚になりません。イメージはこの場所で出会った被写体との理想的な共演ですが叶わないとなれば「設計」つまりイメージがすでに良くないのかもしれません。

試しにピント位置をヘリコプターではなくR1200GS-ADVENTUREの方にしてみました。この場合、画面の左側に手薄感がでたのでライダーの立ち位置を左にして補ってみました。R1200GSの位置にピントを合わせたことでフェンスにも合焦してしまい、垂直が出せない支柱の存在も気になるようになりました。

やっぱり最初のイメージが良くないようです。そもそもこの構想では納得の一枚にはならないと判明しました。そこでもう一度被写体をよく見て最初からイメージを作り直してみましょう。

赤白オレンジの機体、部品が外されて放置されている様子、機体に書かれた海上自衛隊の文字、日の丸と66の数字…




EOS6D Mark2

日の丸マークと66の数字を主軸に三分割構図を作ってみました。ぐっと引き寄せることで部品が外されてパレットに乗せられた様子が明らかになり、「もう飛べない」という表現ができました。ここまで切ってしまうとヘリコプターなのか何なのか少々分かりにくいですが、少なくとも航空機っぽさは残っているので大丈夫かと思います。

バイクやヘルメットの各所に入ったハイライトは玉ボケとして演出に一役買っています。フェンスは完全には消えませんでしたが、十分に存在感を落とすことが出来たので見ようによっては1つのパターンとして捉えることができます。縦構図で画角を切り詰めたので気になっていたフェンスの支柱も画面外です。

いかがでしたか?当初はヘリコプターを見つけたことで「ヘリコプターと撮るぞ」という見つけた事実に引っ張られていましたが、写真家眼で被写体を見極めてハートサイドで表現のヒントを探し、持てる引き出しから適切な方法をsearchする。その結果、今回の答えは「ヘリコプターと撮るぞ」→「飛べなくなったヘリコプターに出会った」となりました。Story性があるのは断然後者なのはお分かりいただけますよね?

日の丸と66に注目して構図を作ったのはあくまで写真の構造です。引き寄せたことでヘリコプターがここで眠る様子が伝わったことの方が写真としての効果は大きいです。

今回はちょっといつもと変わった視点で解説してみました。自分には難しいかも…と思った貴方、大切なことは納得のいくまで撮り切ることです。悩み考え、被写体をよく見て粘ってみましょう。結果、いい写真にならなかったとしても、そのプロセスが貴方を成長させてくれますよ!

今回はこの辺で!

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ツーリング写真ギャラリー 月とバイク旅




EOS6D Mark2

2020年12月31日 早朝

館山市のキャンプ場から満月をながめる。

沈みゆく月の先には富士山。

ここは家から遠い場所ではないけれど

それでもこんな風景を見ると旅をしていると感じる。

そしてこの瞬間を一枚の写真として残したい。

いい作品になるか分からない。誰かに見せて感動してもらえるような

立派な写真になるか分からないけど。

自分のこの手でシャッターを切ることに何か意味があるのだと感じる。




EOS6D Mark2

背後の太陽はのぼり辺りは明るくなってきた。

すると富士山の峰は息をのむほど美しく紅に染まった。

手の感覚が無くなるほど冷たい風が吹き荒れ

海は激しく白波を立てていたけれど。

テントに戻って暖をとる気はまったくなかった。

この様子をずっと見ていたい。




EOS6D Mark2

ショータイムは僅かな時間で終わったけれど一生心に残る風景を記憶に刻むことに成功した。

一生心に残る・・・とは写真を撮ったからこその「私だけの記憶風景」のことだ。

いつもバイク旅で思うこと。なぜバイクに乗って旅をし風景を写真にするのか?

それは…

あの日、あの時、写真を撮ったからこそ記憶に刻まれる心象風景

いつか人生の終末を迎えたとき、一枚の写真が人生の旅路を回想させてくれること。

あの時こうだった、と。

忘れてしまっては寂しいから 記憶風景をいつまでも美しく保ちたいから

美しい写真が欲しいのだ。

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好きなことを好きなように表現するツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いかがなお正月をお過ごしでしょうか?もう初詣は行かれましたか?今年は新型コロナウイルスの影響もあって分散して参拝するよう呼びかけられていますね。

私はまだ初詣に出ていませんが、近くに蘇我比咩(そがひめ)神社という小さな社があり、まずはそこに初詣しようと思います。この神社には日本武尊(ヤマトタケルノミコト)に関わる言い伝えがあります。昔、日本武尊が東国統一の勅命を受け、弟橘姫(オトタチバナヒメ)を連れて軍船に乗って千葉沖にきました。その時に激しい嵐に遭遇し「龍神の怒りに触れた」と察した弟橘姫5人は海に身を投じて荒れ狂う嵐を鎮めたとか。そして5人のうちの一人である蘇我大臣の娘が現在の蘇我の海岸に流れ着いたそうです。

海に身を投じた5人の姫。そのおかげで日本武尊は東国に無事に上陸できたのですね。失った弟橘姫を悲しみその地を離れる(去る)ことのできない尊(君)、から「君、去らず」で「木更津」という地名になりました。ちなみに袖ケ浦は姫たちの衣(袖)が流れ着いた海岸であることからその地名がついたそうです。ヤンキーのイメージが少しは中和されたでしょうか…。




さて今回のツーリング写真解説では具体的な撮影ノウハウではなく、前回の投稿で「好きなものを好きなように撮る」と書いたので、そのことについて作例をもとに説明したいと思います。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

「好きなものを好きなように撮る」誰が??自分が好きなものです。

よくいい写真を撮るにはどうすべきか?という議論で構図とか露出とか、フレーミングとか比率とか言われますが、そういったものの多くは写真の構造に関わることだと思います。

写真の構造とは見る人がパッと見た瞬間の印象や安定、あるいは表現したい一つのための手法であったり、案内図のように機能させることです。写真という表現において構造はあくまで構造にすぎず核心ではないのですね。

では核心は何か?というとそれを言葉で説明するのは極めて曖昧で、この場で私がこうであろうと言っても多くの方はピンとこないと思います。しかしそれをできる限り言葉にするのであれば、撮影者の好きなモノ、コト、風景であり、その特徴を受けて心が何らかの反応を示した瞬間を一枚にすることです。…よく分からないですよね。

上の作品は私が房総半島をツーリングするときに好んで立ち寄る漁港の風景です。海、漁村、岩場、廃船、港、ハマダイコンの花、漁港の野良猫…これらが好きなんです。この作品の被写体となっている廃船は、昨年の台風15号で倒れてしまいこのような状態になっていました。船主もこの世を去り役目を終えた船体が静かにこの地に眠っている…といった具合に一つの物語に想像を馳せます。

日本じゃないみたい!といった絶景、映えするフォトジェスポット、珍しいものや美しいものを強欲に追いかけるのではありません。それとは対極に誰も見向きもしないようなもの寂しげなものや特段美しくもないが心の琴線に触れるような自然風景。素朴な郷愁感とでも言いますか、とにかく私が個人的にバイク旅に抱いている感情を象徴するような風景や被写体たち。それらに出会うと「撮りたい」という写欲が湧きたちpassionとなり撮影が開始されます。




35mmというレンズは本当にツーリングで出会った被写体を撮るのにぴったりな画角だと思います。メイン被写体となる船体にぐっと寄っても背景の範囲は適度に広角なので、そこが田舎の漁港である雰囲気がよく伝わると思います。この時は太陽の向きに注視し斜光を生かした構図を作ってみました。日向と日陰部分で1/3に区切られているのがお分かり頂けるでしょうか。ここで大切なのは船体の質感で、これが決して爽やかな白にならないよう、露出を慎重に決めています。おそらく評価測光よりも1/3か2/3程度はマイナスになると思います。

このローポジションからのアングルは「横たわっている感」がポイントです。その様子を見守るライダーと、小さく構成したR1200GSはディスクローターにハイライトを入れて存在感を確保。電線&電柱が悪さをしない位置にカメラ位置を微調整しています。ラッキーなアクセントは電柱から飛び立つ瞬間の鳶の存在です。

どうしてそんなゴミのようなものを真剣になって写真を撮るの?…道行く人は不思議そうに私を見ていきますが、これが私の好きなことなのです。本当に美しいのは現実の風景よりも心の風景であると知っているので・・・

 

iphone7

~自分の好きなものを好きなように撮る~

これはいい、そう思った被写体や風景に出会い「〇〇のようだからこう撮ろう」と頭の中で想像する一枚。混沌とした感情の中で「心動かされた一つ」を探し、それをアウトプットしたい願望。

もの言わぬ被写体が旅人に何かを語りかけてくるような刹那を切り取る。そういった心象風景を自分なりに表現することの素晴らしさ。まずは一般に美しいとされているものを追うのをやめて、自身が美しいと感じるものの追求をはじめてみましょう。

その写真を発表したとき称賛もあれば冷ややかな反応もあると思います。これは個人的な表現なので賛否あって当然なのです。反応が薄かった時の寂しさを考えると、どうしても写真を良く見せようと盛ってしまう方向になりますが、勇気を出して「自分の場合はこうです!」という個性を貫いてみませんか?

きっと唯一無二の秀作が撮れると思いますよ。

今回はこの辺で!!




iphone7  上の漁船の場所にて「本当にオマエの写真は個性的なのかニャ?」と問いかけてきた。

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写真は自由主義 新たなツーリング写真文化の一年へ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、あけましておめでとうございます。本年も究極のツーリング写真をよろしくお願い致します。

去年から続いている新型コロナウイルスの問題がまだまだ解決の兆しが見えてこない昨今ですが、ウイルスとの共存を学び新たな生活をはじめて2021年は明るい一年にしていきましょう。

こんな大変な世の中ですが自分の内面を見直すチャンスとも言えます。私は仕事もプライベートも地味なもので、コロナ渦を受けても大きな変化はありませんでしたが、それでも家にいる期間に自分にとっての写真とは何だろう?と見直してみました。その時に見つけた答えを頼りに2021年は新たな挑戦をしてみようと思います。

EOS6D Mark2

さて新年の一回目となるこの投稿ではこんな写真を選んでみました。




千葉県は南房総、鋸南町から見た冬の富士山です。手前の小さな漁船に露出を合わせた少々ローキーな雰囲気をまとった作品です。

見たままの風景の再現ではなく感じた風景の再現です。実際の様子と大きく異なる露出(明るさ)ですが、あえてこの露出に設定して撮ってみました。富士山にかかった雪と雲の様子、際立つ小さな漁船。これにより雄大な自然の中での人の営みを感じ取ってもらえたら良いな…そんな想いを一枚にこめました。

これを見て「なんだ実際の様子よりもうんと暗くして撮っただけでインチキではないか。写真は見た通りに撮るべきだ!事実をストレートに撮ることこそ正しいのだ!」とおっしゃる偉大な諸先輩もおられるかもしれません。しかし「見た通り云々」とは人間の目のことですよね?目が脳に送る景色の明るさは必ず正しいのでしょうか?

人間の目は生活する上で不自由がないよう景色の詳細を明らかに伝える露出設定だと思います。薄暗い場所で段差でつまずかないように、路面の黒いシミ(オイル)を見落として転倒しないように、害虫や毒をもった生き物がいてもすぐに気が付くように…と。

だとすると自由が許されているARTな写真を個人的に発表する場において、人間の目が決める明るさに写真も合わせる必要性がどこにあるのでしょうか。私は目でみた明るさは必ずしも写真で再現する必要はなく、時として訴えたい一つだけに切り詰めても良いと思います。その結果、背景などの他の部分が暗すぎたり明るすぎたりしても、大切なことの表現に理想的だと思える露出であれば、それが何より作者の意志によって生まれた真の「適正露出」だと思います。




私たち日本人はどうやら自分たちが考えている以上に真面目な民族のようです。誰かが「こうしよう」と言えばそのような空気がつくられて見事なほどに皆がそれにならいます。本当に自由を与えられた民主主義国家なのだろうか?と疑うほど同調する精神は他のどの国より凄いと感じます。

これは写真文化も同じです。キレイに撮ろう、写真がお上手、手ブレはダメ、構図が命、みんなが撮っている人気スポットはどこだ?、やっぱり最新のカメラでないとだめだ、写真をソフトで加工するのは邪道だ、SNSで映え写真をアップして「いいね」をもらおう・・・こんなの全部ウソで得体の知れない誰かが作り上げたプロパガンダではないでしょうか。

このような見えない空気、同調を強いるようなルールじみた風潮、流行に後れたら恥ずかしいぞ!という圧力…こんな下らない世の風に振り回されるのはやめにしましょう。コロナ後の2021年から…そう今こそやめるべきです。

私たち日本人は真面目な民族です。だからこそ「自由」を与えられることに何か後ろめたさを感じてしまうのかもしれません。写真もSNSでバズッた写真があれば、その場所に出向いて同じような写真を撮り、撮り方もお手本に習っただけのような「画一化されたいい写真」をみんなで撮って満足…。

「みんなと同じにする」「出る杭は打たれる」そういった国民性が日本の経済を成長させてきたのかもしれませんが、皆さんが好きでやっている写真にまでそういった風潮を引き継いでやるのは私は反対です。




「あなたの好きなことを好きなように写真にすればいい」一言でいってしまえばこうなるのですが、それでは写真ビギナーの方も戸惑ってしまうのでヒントのようなことを究極のツーリング写真で綴っていきます。何者からも解放されて自分の好きと自由に向き合うようにシャッターを切れば必ず個性的なART写真が撮れるようになると思いますよ。

だから2021年からは「自由」をテーマに改めて写真と向き合ってみませんか?

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ツーリング写真ギャラリー 2020年 BESTショット集☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよあと3日で2020年も終わりですね。今年は新型コロナウイルスにはじまり経済の悪化、東京オリンピックの延期、国のリーダーの交代…いろいろな出来事に世界中が翻弄されましたね。まさに未曾有の混乱とでも言いましょうか。

そんな2020年のトピックで記憶に新しいのがカーボンニュートラルの実現に向けて2030年にガソリン車の新車販売を禁止するという政府の発表の件です。これは環境のことだけにフォーカスすれば良い事なのですが、日本の自動車産業の発展やバイク文化にとっては一抹の不安を覚えます。もしカーボンニュートラルが実現されてガソリンが容易に入手できない世の中になった場合、古いオートバイを所有している人は今のように気軽にツーリングには出かけることができません。

ガソリンで動くアツい内燃機、輝くマフラーに刺激的な排気音、体に伝わるエンジンの鼓動…そういった私たちが知っている今のオートバイを普通に楽しむには向こう10年くらいが限度でしょうか。まさに「いま」オートバイを楽しむべきラスト10イヤーなのだと思います。




さて今回の究極のツーリング写真では今年最後の投稿として私、立澤重良の2020年に撮ったツーリング写真のBEST版をギャラリーにして締めくくりたいと思います。こういったツーリング写真も例えば50年後とかに見れば「内燃機のオートバイで旅をしている記録写真」として価値の高い一枚になるのかもしれませんね。そうなるために私がこの世を去った後も誰かが残してくれるような写真を一枚でも良いので撮っておきたいです。

今年は大好きな北海道ツーリングは悪天候で断念しましたが、行った事のない新潟県の佐渡島に行けたのが良い思い出です。やっぱり「島」はいいです!

それではツーリング写真ギャラリー、お楽しみくださいませ。

1月 内房からのぞむ冬の富士山

EOS6D Mark2

お正月から縁起のいい一枚が撮れたな、と思った写真がこれです。言うまでもなく遠景の富士山が主題で副題としてコンテナ船という構成ですが、偶然に鳶が入ったことでユニークな一枚になりました。一富士二鷹(鳶だけど)…なんて素敵ですよね。

3月 小湊鉄道沿線の桜の景色

EOS6 mark2

多くの人が撮影に来る立派な桜よりも、里山にひっそり咲いているような山桜に心惹かれるお年頃(要はおじさん)になりました。このワイルドな表情が私を惹きつけてくれます。やっぱり春の房総と言えば菜の花と桜のコラボですね。

5月 南房総からの天の川

EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

この頃から緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出を控えるよう要請があったり、仕事はリモートワークになったり、自粛警察なんて輩が出てきたり…いったい世はどうなってしまうのか?という状況に。一方で巨大な工場や排ガスを出す物流の稼働が下がった影響で大気は非常に澄んでいました。星空が美しかったのが不安な気持ちを救ってくれたのを覚えています。

6月 三島神社 参道にて

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

疫病退散を願い、今年ほど寺社仏閣に足を運んだ年はありませんでした。私の家は千葉県に縁ある日蓮宗なのですが、その日蓮上人がはじめて「南無妙法蓮華経」のお題目をとなえたのが鴨川市にある清澄寺です。清澄では現在、ご住職や檀家さんで疫病退散を願い日々のお題目を唱えられているそうです。私も疫病退散と、それから知恵の神様「虚空蔵菩薩」様からお知恵を授かるために参拝に何度も足を運びました。写真は君津市にある三島神社です。




8月 佐渡の二つ亀にて

EOS6D Mark2

悪天候で断念した北海道、礼文島の旅。そして急きょ予定変更で向かったのが信州をスタートとした佐渡への旅です。素晴らしい島の景色と食文化に感動でしたが、とにかく暑くてキャンプで寝れず…Gotoの恩恵も受けて宿に宿泊しました。

10月 お台場海浜庭園キャンプ場からの夕陽

EOS6D Mark2

このキャンプ場は私の家から下道で2時間も走れば着いてしまうのですが、6年ぶりくらいに訪れてみました。強風の名所なのですがこの時は穏やかで素晴らしい夕陽をのぞむことが出来ました。やっぱり私は海が好きです。

11月 小湊鉄道 上総久保駅の大銀杏

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

千葉を代表するローカル鉄道の小湊鉄道。その人気撮影スポットの1つである上総久保駅の大銀杏です。ちょうどこの写真を撮った数日後にYahoo!ニュースのトップでこの場所が紹介されていました。素朴な田舎風景に旅心が癒されますね。

11月 朝霧高原 ふもとっぱらキャンプ場

アニメ ゆる△キャンの聖地の一つ、朝霧高原のふもとっぱらキャンプ場です。ここも8年ぶりくらいに訪れましたが相変わらず素晴らしい富士山の絶景でした。ここは色んな意味で本当に「日本一のキャンプ場」だと改めて感じましたね。富士山から昇る朝日が絶景でした!

12月 紅葉の房総半島

これはいつものツーリングコースなのですが、時間帯と気温が良かったようで「いい光」が差し込んだ空間を見つけました。今年、写真のスキルは少しは上がったかな…という手ごたえがあるのですが、特に露出や光について多くを学んだ気がします。

12月 東京湾に沈む夕日

EOS6D Mark2

これは数日ほど前に撮ったばかりの写真です。場所は海水浴場の駐車場なのですがシンプルな背景に海面のキラメキを主題にして撮った1枚です。こういった写真を見て「セルフタイマーで自撮りですか?」といった疑問を投げかけてくる人が未だにおられますが、私はそういった事を言われても全く気にしません。なぜならこのような事を15年もやっているからです。…年季が入っています。




ところで先日、本屋さんでゲッターズ飯田さんの占いの本が平積みされていたので立ち読みしてみました。私は【銀の鳳凰座】らしいのですが2021年は「7年の闇が終わり解放の年」なのだとか。あまり占いとかは信じるタイプではないのですが、ここ7年は地味過ぎる仕事についてある意味「闇」だったと言えます。本当はもっと誰かの役に立ちたい、自分のもっている能力を生かして仕事にしたい、という願望はあるのですが7年ほどパッとしなく、内面を磨くことに徹する闇の期間であったと自覚しています。だから「7年の闇…」があまりに当たっていてドキっとしました。もし占いが本当に当たるのであれば、2021年は素敵な年になるのでしょうか?楽しみです。

その願いが叶うならツーリング写真を世に認知させ、それに大きく貢献できる年になれば良いなと思います。来年は写真の講師として何か活動してみようかと思案中です。その時は読者の皆さまにも何かご協力をお願いするかもしれません。まだまだ夢の段階ですが少しずつ具現化したいと思います。

それでは皆さま、2020年も究極のツーリング写真をご愛読いただきまして有難うございました。2021年も引き続き究極のツーリング写真をよろしくお願い致します。そして皆さまにとって2021年が明るく健やかな素敵な年でありますようお祈り申し上げます。

良いお年を!!

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ツーリング写真ギャラリー 月入りのキャンプサイト

深夜にトイレに行きたくなって目が覚める。

テントの外に出ると南南西方向へ沈みゆく美しい月が見えた。

月は次第に低くなって、たなびく雲を赤く焼いた。

千葉県館山市 お台場海浜庭園キャンプ場




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これは使える☆バイク写真7つの構図

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦のクリスマスをどう過ごされますか?私は仕事でございます…。

さて究極のツーリング写真では今までバイク写真、ツーリング写真に関わる様々なことを綴ってきました。もう3年もやっているので最初の頃に書いていたような初歩的なことは、記事の奥に埋もれてしまったので再びブラッシュアップして書いてみようかと思います。

いい写真が撮れるようになる、写真が上達する、経験を積むことで進化していく皆様の写真。これって具多的にどういうことでしょうね。ブレずにシャッターが切れる、ピントが被写体に合っている、構図やバランスが整っている、逆光でも露出補正して撮れる…一般にはこういった事でしょうか?

カメラの操作を覚えてくると表現の幅を広げたくなるものです。表現の幅とは「こんなときはこうしよう」という撮り方であったり、夕陽が沈んだ後も空が美しく焼けるので待機する、といった被写体への知識だったりもします。

表現の幅を広げるにはカメラ側で出来ることは数がしれています。露出(絞りとシャッター速度)、画角、ホワイトバランス…それくらいでしょうか。一方で撮る人のハートサイドには無限ともいえる表現が秘められています。それは被写体へどうアプローチするかの着目点であったり、感情の表現であったり、抽象的なARTであったり…そんな色々な表現がある中で、最も知られている方法として今回は【構図】について作例を元に幾つかのバリエーションをご紹介したいと思います。

1.3分割の交点にバイクを置く

最も知られている構図の基本、三分割構図ですね。ここではメインとなるバイクを右下の交点に合わせた配置としました。バイクの写真を撮るときに後ろにスペースを作ると「そこへ辿り着いた」という表現になり、逆に前にスペースを作ると「ここから出発」という旅のスタートの表現となります。ちなみに中央に配置すると「そこに存在している」という動きのない表現になります。ガレージ内で撮る時などに適しています。




2.対角配置構図

画面内において被写体Aと被写体Bの両者があったとき、その配置関係を意識してみましょう。横構図でも縦構図でも写真の画面は長方形であることを意識してAとBは対角状に配置すると美しいバランスが生まれます。この作品の場合は利尻富士が画面の右上、赤い船が左下、対角に配置することで画面内に安定を与えました。

3.埋め尽くす構図

構図と聞くと被写体の大きさや位置関係だと決めてしまいがちですが、こんな一風変わった構図も時としてアリです。桜の花で画面の大半を埋めてしまうような構図で桜の印象を強めています。この写真の場合は「埋め尽くす」と言うより「覆い尽くす」ような雰囲気ですが、いずれにしても画面を占領するような表現となります。

4.点景バイク構図

バイクやライダーといった被写体を意図的に画面内で米粒のように小さくした構図を【点景バイク構図】と呼んでいます。小さくてもそれがバイクであるとハッキリ分かるよう配慮して撮ればこの通りです。逆に言うとスペースをたっぷり作ったとも言えるので、その場所の雰囲気や雄大さを伝えるのに適した構図です。インスタなどのSNSには向かず4切Wサイズあたりのプリント作品にお勧めです。




5.窓枠効果構図

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

窓枠構図も割と知られた構図手法ですね。画面の中にもう一つ画面があるような枠(フレーム)を意識して作る構図です。これによって枠内の風景や被写体の存在感が強調され、奥行きも生まれます。この作品ではテントのフライシート(緑色の部分)を風景の枠とし、テント本体の幕を富士山の裾をトレースするようにアングルを模索しました。

6.斜め構図

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

ツーリング写真のベースは風景写真です。風景写真は水平をしっかり出すのが基本ですが意図的に水平を崩して大胆な斜めを作るのも、たまにやる分には大いにアリだと思います。景色を斜めにして撮るとバランスを崩して転びそうな人の視線と同じになり、不安定や異空間を連想するものです。そういった意味を知識として持って、ここは斜め構図が似合うな…と感じたところで使いましょう。上の作品のようにS字カーブがある景色とも相性が良いです。

7.何もしない構図

RICOH GR

おいおい…何もしないってどうゆうコトだよ!という突っ込みが聞こえてきそうですが真面目です。構図やらフレーミングやら撮り方の基礎的なことと言うのは見る側にもある程度は知識があるものです。使い方が「あからさま」過ぎたり写真の構造がバレバレといった雰囲気だと、肝心な作品の主題に注目してもらえません。それなら敢えて何もせずストレートに撮った方がリアリティとなり、結果それが時を切り取ったART写真と昇華するのです。大事なポイントは意図的にそう撮ることで、ビギナーの人が何も出来なかった写真とは似て非なるものです。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

いかがでしたか?ツーリング写真で使える7つの構図のご紹介でした。構図って誰でも知っている写真の基礎的なことですが、では構図とはなんぞや??と聞かれると説明は難しいですよね。私が考えるに写真の構図とは作者の意図を伝えるための案内図のようなものだと思います。構図が大事!なんてよく聞きますが最も大事なことは構図ではなく写真で表現したかったこと、これに尽きますね。

今回はこの辺で!!

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どのような時に広角レンズを使うのか?バイク写真とワイドレンズ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦ではありますが年末商戦の時期でもありますね。今は世がこんな状況なので経済的にも苦しい…冬のボーナスで何かを買おうという気持ちにはなれない…という方も多いかもしれません。

経済的に苦しいときはヤフオクやメルカリなどで不要なものを売却し現金化できるのですから今は便利ですよね。コロナ渦を受けて今は多くの人がカメラや時計、キャンプ用品やらブランド品やらを売却しています。したがって売り市場が拡大していて相場が下がっていますので、欲しかった物を安く購入できるチャンスとも言えます。

さて今回はツーリング写真、バイク写真において広角レンズはどのように使うのか?広角レンズの特徴や注意点、こんな時は広角レンズを使ってみよう、というお話を作例を元に書いてみたいと思います。

なお解説には焦点距離 mmを使いますが、今回は35mmフルサイズカメラで換算した場合で解説いたします。APS-Cカメラをお使いの方は1.5倍、マイクロフォーサーズの場合は2倍相当で計算してください。




広角レンズ、またはズーム機能のあるカメラの場合はワイド端。目の前の風景を広範囲に写真にできる画角で焦点距離で言うと35mmくらいから広角と呼び、20mm以下を超広角と呼びます。

風景の範囲を広範囲に写せる他にも重要な特徴があります。それはあらゆる被写体を小さくして遠景はより遠くに、そして遠近感を表現できることです。

以前に究極のツーリング写真では写真ビギナーの方は画面内に余計なものを入れないよう配慮しましょう、と書いたことがありますが広角レンズを使うと電線や看板など画面外に排除したいものがいちいち画面内に入ってしまいます。加えて太陽を背にして撮れば自分の影が写ってしまうなど、何かと取り扱いに気を遣う広角レンズ。

写真でうったえたい1つの主題を明確にするのに望遠レンズなら簡単に寄せることができますが、広角レンズでは寄る必要があるためその辺も難しいですよね。

どのようなシーンで広角レンズを使うのか?

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

表現の自由が許されている写真の世界ですからコレという決まりはありません。広角レンズをどう使おうと作者の自由なのですが、それではビギナーの方に対する説明として薄情過ぎますので作例を元にお勧めのシーンをご紹介いたします。

まずは上の写真をご覧ください。空一面に雲が存在していて表情の豊かな空のとき。地上の割合を少し減らして大胆なローアングルで撮ってみましょう。この場合、画角は14mmで超広角ですが周囲に余計なものが入らない理想的な撮影スペースを探します。写真のように海岸のシーンでは割と簡単に見つけることが出来るでしょう。

バイク+ライダーが米粒のように小さいですが、これを点景バイク構図といいます。意図的に小さく構成することで印象効果を狙います。被写体に寄れない超広角レンズでの常套手段ですね。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 10SEC ISO400

風景が全周囲にわたって絶景のとき、魅力的な要素がたくさん存在していたら超広角のフレーミングを生かしてみましょう。上の作品は落葉樹の森にあるキャンプサイトですが、14mm超広角レンズで撮ることでたくさんの木々を表現することができました。

これも先ほどと同様に点景バイク構図です。バイク、ライダー、テントといった複数の被写体は一か所にまとめてセットにする感じで構図を作りましょう。てんでんバラバラにならないように。




EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F9 1/200 ISO100

こちらはSIGMAの35mm、ARTレンズで撮った作品です。28から35mmくらいになると特定の被写体にグッと寄って適度な遠近感で表現するのに向いています。この場合は海に浮かぶ不気味な廃船がメインの被写体ですが、注目していただきたいのは空の表情です。筋のような雲が横にのびてユニークな表情だったので、それを撮るのに35mmがとても都合が良かったのです。例えば85mmを使って廃船を同じような大きさで撮ったら、空はほとんど写らないのです。

旅先で出会った被写体をメインに構成しツーリングのワンシーンを表現するなら35mmはお勧めです。

RICOH GR (28mm)

この作品はお気に入りのコンデジ RICOH GRで撮った1枚です。房総半島の山でよく見かける素掘りの隧道です。RICOH GRは28mm単焦点のスナップシューターですが、ローパスフィルターレスで独特の写真が撮れるので風景に使っても悪くありません。

GRやiphoneなどスナップ写真を意識したものは28mmである事が多いように感じます。スナップ写真とは人物や街中などが被写体となるカジュアルな写真のことで「あっと思った瞬間にぱっと撮る」のがスナップだ・・・と私は理解しています。

ツーリング写真で使う場合の28mmは風景主体の広角としてベンチマークな画角ですね。

広角レンズの注意点

広角レンズの歪み

広角レンズは主に樽型と糸巻き型の2種類の歪みが発生します。このことを意識せずバイクや建物といった人工物を撮ると被写体の直線や本来のディティールは溶けるように歪み、不自然かつ違和感の写真となってしまいます。

歪みはワイドになるほど顕著で35mmならさほど意識せずとも大失敗にはなりませんが、14mmといった超ワイドだと上の写真のようになります。

ただ一概に弱点と決めることは出来ないもので逆手にとって利用すればユニークな表現にも使えます。子供やペットの写真でしたら可愛らしさを表現できる場合もありますし、海や空といった自然の風景であれば、そもそも歪みは気になりません。

歪みの回避方法

最も歪みが強く出る部分は樽型の四隅で、逆に画面のど真ん中は歪みが少ないです。もしバイクを撮るのであれば点景バイク構図とし、三分割を避けて日の丸にしてあげると歪みは気になりません。

横構図でライダーを撮るとき、樽型の四隅にライダーを置くと太って短足に見えます。逆に縦構図で同じように配置するとスリムで足が長く見えるものです。これは知っておいて損はない知識でしょう…。




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

いかがでしたか?ツーリング写真とは主に風景が主体のバイク写真です。愛車の写真をアップで写したバイク写真と違い、風景の魅力を伝えるのが大切ですが、そんな時に役に立つのが広角レンズなのですね。

~ツーリング写真での広角レンズの使い方 まとめ~

・空に表情があるとき、全周にわたって絶景のとき、雄大さを表現したいときに使う

・画面に余計なものが入りやすい、自分の影も入りやすいので注意

・地面などを利用して遠近感を生かした構図をつくろう

・歪みが強い部分にバイクや人工物を入れない

・歪みの回避として日の丸構図、点景バイク構図を使う

・35mmは特定の被写体にグッと寄るべし

ここで書いたことは勿論絶対ではありません。超広角レンズでバイクを大きく撮っても良いですし、あえて自分の影を写したって面白い写真になると思います。写真ビギナーの方にとって扱いが難しいと感じる広角レンズの使い方としてシンプルな解説を作ってみました。

少しでもお役に立てれば嬉しいです。

今回はこの辺で!!

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