モトグッチV7インプレッション MotoguzziV7specialインプレ

さて、本ブログの更新にだいぶ間があいてしまいました。最近はYoutubeチャンネル【風の時代のバイクライフ】がお陰様で順調に成長しておりまして、動画の作成に時間を使っております。

脱サラができれば毎日のようにバイクに乗り、写真を撮り、彼の地へ旅をし、動画制作してブログを更新して、ライダーとして旅人として、写真家として発信者として、日々の時間を過ごしたいものです。

いや、その日が一日でも早く来るように「今」できることをやっていきます。




さて、今回は最近何かと話題となるモトグッチについて。この秋に2022年モデルのモトグッチV7specialを購入したのですが、だいぶ扱いに慣れてきて、なぞのイタリアンバイクの素性も見え始めたのでインプレッションを書いてみたいと思います。

2022’Motoguzzi V7special フォーマルブルー

あらためて自己紹介させていただきます。

私は今年でバイク歴34年目になりますが、10代の頃からカウントしてVFR400R、セロー225、スーパーシェルパ、ジェベル250GPS、F650GSダカール、R1200GS、マジェスティ250、R1200GS‐ADVENTUREと乗り継いできました。

約10年ほど前まではバイク用品メーカーで開発社員をやっており、ツーリングバッグやミラーなどを手掛け、その際に車両メーカーから新型車を色々と借りて調査や撮影などをしていたものです。

ということで…一応は元バイク業界人であり、そしてツーリングをこよなく愛する孤独なライダーであります。ツーリングは北は北海道の礼文島、南は沖縄県の石垣島まで日本列島の8割は走りつないだかな…と思えるツーリングの経験があります。

特に北海道は13回ほど経験していてBMWのGSで林道を楽しみながらキャンプ装備でロングツーリングを楽しんできました。何歳になっても飽きることなくバイクを乗り続けていて、気が付くと旅先で出会った写真を撮り続けた結果として現在は写真家となりました。

さてモトグッチのお話です。

R1200GSを15年、F650GSダカールから数えて20年もBMWのGS系で楽しんできた私が、ここにきてオフロードを捨てネオクラシック系のバイクに食指が向いたのは?エンジンという燃料で走る機関の時代が末期をむかえ、いまエンジンを楽しめるバイクは何だろう…とふと考えた瞬間に、偶然にも目に入ってきたバイクがV7specialだったのです。

実はずっと以前よりOHVヘッドの古いBMW、名車R100RSに憧れを抱いていたのですが、近年になって中古の相場が高騰してしまい、なかなか具体的に検討できない状況ではありました。そこでV7specialを見た瞬間、これなら今まで愛してきた空冷ツイン、縦置きエンジン、シャフトドライブといった機構は同じだし、クラシカルで純粋にバイクを楽しめる良いバイクなのでは?と思いました。




悩むこと数か月。今まで手元にあった2008’R1200GSと2013’R1200GS‐ADVENTUREの2台のうち、ADVENTUREの方を手放してモトグッチV7specialを購入することを決断しました。

決め手となったポイントは次の通り。2021年にモトグッチは創立100周年をむかえ、その節目として主力商品であるV7をフルモデルチェンジ、従来の750㏄からアドベンチャーバイクであるV85TTやV9シリーズなどに搭載されている850㏄エンジンへスープアップ。その他、フレームやサスペンション、タイヤサイズなども変わり現代のV7へと生まれ変わった【ブランニュー】であること。フォーマルブルーの車体に各所のメッキパーツがこれからバイク人生の後半戦に突入する自分の琴線に触れた…といったところ。

購入は県内にも正規ディーラー(ベスパ&モトグッチ 会社は今までお世話になったBMWディーラーと同じ会社)があったのですが、故障などのトラブルが不安でロードサービスに定評のあるレッドバロンで購入しました。

正直、手広くやっている大手には良い印象は無かったのですが、先入観は良くないですし何より店舗が近所にある、モトグッチの新車販売に注力している、全国の店舗でサービスが受けられる、そして最大の魅力は先ほども書きましたが全国無料のロードサービス。

今時は自動車保険にロードサービスは付帯するけど、運ぶ先となる工場がなければ意味がありません。モトグッチなんてその辺のバイク屋さんが見てくれる訳もなく、遠くまで旅をしている時にトラブルに見舞われて途方に暮れるのは避けたいものです。

以前に北海道の稚内のキャンプ場でバイクが故障してレッドバロン稚内に運んで修理してもらっているライダーを見かけ、レッドバロンで買うとこんな素晴らしいメリットがあるのか・・・と感じたものです。

ちなみにレッドバロン稚内にはライダー向けの宿泊施設や洗車場まであるそうです。

メッキリングのシンプルな二眼メーター オドメーター3キロ!

で、レッドバロンですが店員さんも懇切丁寧で納車までの流れの中では何も不満を感じる点はありませんでした。オイルをまとめ買いする【エンジンオイルリザーブシステム】はオイル交換くらい自分でやる派なので、当初はお断りしようと思いましたが、オイル単価があまりに安いので加入して日帰りツーリングの帰りに店舗に立ち寄って交換してもらうというのも悪くない、と思い加入しました。

乗ってみた感じはネット上の噂などと全く違い、クセはなく極めて乗りやすいフレンドリーなヤツ!という第一印象でした。ま、空冷ツイン、輸入車、縦置きでシャフト駆動・・・といった部分は15年の付き合いであるR1200GSとの共通項なので、違和感なくて当たり前ですが。

車格は大型バイクとしてはコンパクトでR1200GSに慣れた私にとっては小さいバイクです。重量は特別重いワケではなく、かといってR1200GSのように見た目を裏切る軽さもありません。




足つきは身長179㎝ 体重74キロの私が乗ると両足のかかとまでベッタリ着いて、膝も適度に曲がる余裕さ。視点はR1200GS(特にアドベンチャー)と比べると、一気に標高の低い風景となります。

意外だったのはシートが秀逸でシモンズ製か?と思うほどフッカフカのソファーみたいなシート。快適なのは容易に想像できるのですが、意外と長時間で疲れるか、あるいは操作性に悪影響があるのでは?と思いましたが、長距離もワインディング楽しみましたが見た目の良さも含めて100点満点のシートです。

850㏄のVツインエンジンは縦置きで空冷という意味でR1200GSとよく似ていますが、BMWが4バルブのDOHC(中期以前はシングルカム)に対してモトグッチV7は2バルブのOHV。ヘッドがBMWは先進的でモトグッチは伝統的。この相対関係はエンジンに限らずサスペンション、フレーム、ブレーキ、デザインまで全体に言えることです。

そもそもV型と水平対向は単純に両バンクの角度の違いではなく、ピストンがコンロッドを介してクランクのどのポイントを掴んでいるのか?で大きな違いがあります。

水平対向は180度違う異なるポイントを、対してV型は両者が手と手を取り合うように同じポイントを掴んでいます。もしV型を水平にしただけであれば、そのエンジンは180度V型と呼び、非常に珍しいのですが代表的なのはフェラーリのV12がそれです。

で、話が飛躍しましたが実際に走らせるとR1200GSは低回転からドスドスドス…と鼓動を打ち、回転を上げるごとにドドドド…ブィーンとなりエンジンの存在は影を潜めていきます。V7specialのV型は低回転はドルドルドル…回転をあげるごとにウィーンという独特のモーター音のようなうなりを上げますが、エンジンの存在が影を潜めるのはR1200GSのそれよりずっと高回転であり、高速道路を80キロ以上で走る場面。つまり下道を走っている限りは、いつもエンジンの鼓動が楽しめるのです。

850㏄世代となってストロークアップし逞しくなったリアサスペンションは日本のKYB製。といってもR1200GSをずっと乗ってきた私にとって、この進化を評価する基準は持ち合わせていません。何しろR1200GSはツーリング用として考えれば世界で最も優れた足だと私は思っています。先進的なアドベンチャーバイクと伝統的なネオクラシック、というジャンル違いなのですから比較するものではありません。そもそも二本サスですしね。

おそらく先代のV7から乗り換えた人にとっては素晴らしいサスペンションだと感じるはずです。私の感覚だと舗装の荒れた林道などでペースを上げると、連続するギャップを吸収しきれず上半身に強いシェイクを食らい、その不快感でペースダウンを余儀なくされます。しかし、それは飛ばしすぎの自分を気付かせてくれる気の利いた一面であると寛容的にとらえることが出来るのもV7specialの魅力。

これはサスペンションに限らずスピード感も同じ。V7specialはゆっくり走っても楽しいバイク。R1200GSもゆっくりでも楽しい…と思って乗っているのですが、ふとメーターを見ると結構なスピードが出てしまっているのです。一方でV7specialに乗っていると、今日はやけに周りの車がトバしているなぁ、と思ってメーターを見ると自分がゆっくりであることに気が付くのです。

といっても決してのろまなバイクではありません。意識してバイクらしく加速すれば本性が見えます。

最も意外な一面だったのは高速道路でアクセルをワイドオープンにしたときに強烈な加速力。

見た目の印象を見事に裏切る「力持ち」です。もちろん普段、普通に走らせている時も特に3000から4000回転あたりで非常にトルクが太く、グイグイと車体を前にすすめてくれます。そして2VのOHVヘッドの特徴か、とても扱いやすいトルクカーブを描く加速で、これは「楽しい!!」と思わせる絶妙な味付けとなっています。

このトルクの出方はのちにワインディングに持って行った時に、コーナーを気持ちよくアクセル開けて駆け抜けるための味付けだったのだ!と気づかされ二度感動するエンジンでした。

見た目よし、振動よし、音よし・・・そしてトルクが太く非常に扱いやすい。こんなバイク、果たして他にあるだろうか??

V7specialの素晴らしいのは美しい車体や存在感のあるエンジンだけではありません。あまり話題にならないのですがブレンボ製のこのブレーキ。

フロントはシングルディスクの対抗4ピストンキャリパー。これがコントロール幅がドラムブレーキ並みに深く、極めて扱いやすい秀逸なブレーキなのです。もちろんABSも装着されています。

バイクのキャラに合わせてこういった部分まで絶妙に仕上げるモトグッチにただ敬服するのみです。

燃料タンクはなんと21Lも入る大容量。燃費はツーリングの実測で23km/L程度。ワンタンク500キロ近く走ってしまう、ツアラー顔負けのロングディスタンスを誇る。ただしV7シリーズを象徴するこの独特な意匠のタンクは、出っ張っている部分が私の身長だと膝に当たってしまい、お世辞にもニーグリップしやすいとは言えません。

カッコ悪くなりますがニーパッドを装着すれば改善するかもしれません。何かカスタムをしたいときに、見た目の美しさを崩してしまわないか?と気を遣うのが美しいバイクのある意味で欠点ですね。

大好きな山道も走らせてみました。

ハンドリングは非常に素直で分かりやすく、あぁバイクはこうやって後輪がまず旋回をはじめ、追従するようにハンドルが切れるんだっけかな。とバイクが曲がるという物理法則の原点を思い出す感じです。

独創的な機構のサスをもつR1200GSが魔法のようなコーナリングで感動させてくれたのに対して、V7specialの場合は「自分が曲げた」というごく当たり前の操作感、乗りこなしたぞという実感を味わう感動があります。

また縦置きエンジン特有のトルクリアクション、乾式単盤クラッチの回転による遠心力の軸、シャフト駆動のモーメント、これらの物理的な力が作用する「進行方向の安定感」と「ジャイロのような傾きやすさ」が相まって、直進の安定と旋回の軽快さが高いレベルで両立しているのはR1200GSもV7specialも同じです。

いずれも横置きエンジン、チェーン駆動の【普通のバイク】にはない素晴らしい走りですので、まだ未体験だという方には強くお勧めしたいポイントです。縦置きのシャフト駆動、ほんとサイコーですよ!

あまり書き連ねてもキリがないので、さいごに重要なことを。

それはデザインですね。イタリアといえばデザイン、芸術、ファッションなどの国。自動車デザインでもピニンファリーナ、ジウジアーロ、ガンディーニなどの名前がすぐ思い浮かびますし、二輪四輪問わずイタリア車って美しいですよね。個人的にはマセラティが好きです。

私はデザインは専門ではありませんが、写真家として黄金比などの比率やカラーがもたらす印象などは少しは分かるつもりです。V7specialを眺めていると単純にメッキパーツがあると美しいとかではなく、細部まで洗練された魂的デザインというものが確かにあるのだな、と強く感じます。

それはパッと見では分からないのですが面の作り方、Rのとり方、ヘッドカバーのデザインやシボの粗さ、フォークの太さやホイールリムの光沢具合に至るまで、全体を一つとするデザイナーの卓越したセンスがぎゅっと一台に詰まっているようです。

ブランドの誇る伝統、クラフトマンの精神、デザイナーの才能が全体に及び、どこか日本的な奥ゆかしさで【控えめ】に存在する品格がV7specialの魅力であり、これから50代をむかえる私のハートを射抜いたのでは?と感じます。

ともあれ、私はバイク旅を愛する写真家としてV7specialに惚れました。

決してハイパフォーマンスではなく先進的な機構や電子デバイスも無いに等しいけど、伝統的でメカの魅力が満ち満ちて、美しいデザインを纏うこの一台を、これからの旅の相棒として選びました。

実はモトグッチを買う前の率直な思いとして「壊れるんだろうに、そんな恐ろしいバイクで遠くまでツーリングできるか」と考えていました。

しかし冷静に考えてみるとモトグッチが壊れる…なんて話はどこから来た?という疑問が沸いてきました。誰かが言っていた噂話、ネットで書かれている情報、これらが思い込みを作り自分の望む道を制限していないだろうか?

考えてみると、こういった噂話や社会的な通念、親が昔よく口にしていたこと…などに不要な思い込みを作っているのは珍しくありません。

大きい会社に入って立派になれ、みんなと一緒にしなさい、普通がいちばん、いつまでも遊んでいるな、会社はやめるな、我慢して努力を重ねろ、といったもの… T社の車は壊れない、アメ車は燃費が悪い・・・こういったものは自分で体験した結果であれば別ですが、たいていは何処かで聞いた他人の情報にすぎず、実際は自分はそうは感じないかもしれないのです。

思い込みが本来みるべき素晴らしい世界をみすみす逃していると考えると、モトグッチは壊れやすいそうだから買うのをやめよう…なんて馬鹿らしいと思えてきました。北海道を旅したいと願っているのに、誰かに「北海道はよく雨が降るよ、シカが飛び出して危ないよ…」と言われて「じゃあ行くのやめよう」なんて変ですよね。

今の時代、バイク選びに限った話ではありませんが他者の情報や社会的通念に翻弄されず、自分のアタマでよく考え、自分の直感を信じて決断をしたいですよね。

自分で決断したものは何があっても「楽しい」と思えるはずなのです。

私はモトグッチV7specialの言葉では説明できない魅力を直感で感じ、よしこれでいくぞ!と決断をしました。

これからこの不思議なイタリア娘とどんな旅が待っているのか?内燃機の末期時代にふさわしいツーリング写真を生み出すぞ!という意欲とともに、ワクワクしております。

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新たな愛車 モトグッチV7スペシャル 納車されました

さて突然ですが新しいバイクを購入しました。

今までBMWの2008’R1200GSと2013’R1200GSアドベンチャーの二台体制でしたがアドベンチャーの方を手放して購入したのは・・・

 




 

 




モトグッチV7スペシャルです。

20代まで国産車を乗り継ぎ、F650GSダカール、R1200GS、R1200GSアドベンチャーとおよそ20年、BMWのGSを乗ってきましたが、ここにきて路線変更です。

私のバイクキャリアを考えると、モトグッチにいくならV85TTというアドベンチャーバイクが妥当なのですが、この内燃機関末期のバイク文化を確かな記録として写真に残すにあたり、最も理想的なのはバイクらしいバイクの佇まいを持つネオクラシックだと思ったのです。

もちろんそれだけの理由ではなく単純に「惚れた」から選んだ!というのが一番の理由ですが。

候補となったのはメグロK3、エンフィールドのインターセプター650、トライアンフのストリートツインなどですが、バイクの持つ雰囲気としてクラシックさとモダンさの割合が絶妙だったのがこのモトグッチV7だったのです。

分かりますかね・・・クラシックさとモダンさの割合。デザインの雰囲気で言えばホンダCBXのような80年代入りたてのスポーツバイクといった感じです。




GS乗りがネオクラシックへ…一気にジャンルが変わりましたがバイクの構造だけを見れば、意外なほどR1200GSとの共通点は多いです。空冷ツインエンジン、縦置きレイアウト、シャフトドライブ、乾式単板クラッチ… 一般的にクセのあると言われるモトグッチですが、この構造を持つバイクのクセを10年以上は乗ってきた私にとっては特段違和感はありません。

むしろドイツ車とイタリア車のモノ造りに対するポリシーの違いに、想像以上に温度差がある方が戸惑いました。

モトグッチV7はルマンに並ぶ同社のレジェンドですが、近年に復活デビューしたのは2008年のV7クラシック。その当時、まだバイク用品メーカーで働いていた私は、このV7クラシックに試乗する機会がありました。その時は「素敵なバイクだな」と思いましたが、今回のV7スペシャルのような雰囲気は纏っていなく、GSを買ったばかりということもあり購入までには至りませんでした。

その後、V7はV7カフェ、V7レーサーといった派生モデルが生まれV7Ⅱ、V7Ⅲと進化し、2021年のモトグッチ創立100周年の節目でエンジンもフレームも刷新してV7スペシャルとして登場しました。それまで750CCだったエンジンはV85TTベースの850CCへ、そのパワーを受け止めるためのフレーム、サスペンション、タイヤに大幅な変更が加わったのです。

私の琴線に触れた要因として850㏄モデルよりリアサスのストロークが長くなり、タイヤサイズもアップ、全体的に伝統を踏襲していた雰囲気から過酷なツーリングにも耐えられるような逞しさを持ったモダンさにチェンジした点でした。

容量21Lの燃料タンク、ソファのようにソフトなシートは見た目も洒落ている。輝くメッキパーツに関してはGS乗り時代には憧れだった、夕日を反射させて写真を撮りたい…という願望をかなえてくれます。

乗車姿勢で見える左右バンクのシリンダーヘッド。この風景はR1200GS乗りにとっては見慣れたものですが、普通のバイクから乗り換えた人には印象的な部分でしょう。

ただバンクの角度は180度水平だったものが90度V型へ。GSのような低重心さは感じられず、しかし「やじろべえ」効果はあるのでバランスは良いという妙。乾式単盤クラッチのつなぎ方、エンジンとは別室構造になっているミッションのシフト操作など扱いについては慣れたものです。

ただ車格は400㏄並みにコンパクトでR1200GSのサイズに慣れきってしまった私にとっては若干窮屈さがあるのは確かです。この辺は慣れていくしかありません。

まだ少ししか乗っていないのでV7スペシャルの詳細なインプレッションは改めて書いてみたいと思いますが、現時点で確かに言えるのは控えめに言って「これサイコー」です。

やはり自分に合ったバイク選びとは性能や信頼性だけでなく、直感で「イイ」と思える言葉で説明できない曖昧な部分に多くの割合をおくべきです。

まだまだ慣らしも終わっていないのでモトグッチV7スペシャルについては、これから色々と書いていきたいと思います。

もちろん風の時代的なツーリング写真もV7で撮っていきますのでお楽しみに。

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Youtubeチャンネル【風の時代のバイクライフ】バイク写真の撮り方を公開

写真家 立澤重良のYoutubeチャンネル 【風の時代のバイクライフ】

チャンネルは こちら 




すでに4本のツーリングイメージ動画を公開しましたが

先日、写真の撮り方を解説する動画を作成しました。

写真解説の一回目は需要を考えて愛車をカッコよく撮る方法!

美しすぎるバイク写真 7つの撮り方 と題しました。

動画は こちら 

360度カメラ Insta360 OneX2の使い方や動画編集ソフト ダビンチリゾルブもだいぶ慣れてきましたが、チャンネルの運営はまだまだ手探り状態です。最近になって知ったのですがYoutubeチャンネルの運営にはサムネイル画像がすごく重要らしいですね。

上の画像は色々と調べて分かりやすく、かつ興味を引くシンプルなサムネイルというヤツを目指して作ってみました。星の数ほどあるモトブログでビジネス用語で言うレッドオーシャンではありますが、なんとか価値を見出して頑張って発信していこうと思います。

今回の動画は究極のツーリング写真の読者の皆様でしたら、すでに見たことのある内容かもしれませんが、動画で見るとまた違った感想になるかもしれません。

16分程度の動画ですのでお暇な時にぜひご覧になってください。

チャンネル登録、まだの方はよろしくお願いします!!




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R1200GSファイナルギアドライブAssy交換

さて久しぶりにR1200GSのことについてブログらしい記事を書いてみたいと思います。R1200GSのオーナーさん以外の方はスルーでOKです。

私が2008年に購入した空冷ヘッドモデル(空油冷モデルとも呼ばれる)中期型のR1200GS。もう購入して14年。走行距離は9.5万キロ。以前より不調であったリアファイナルドライブを重い腰を上げてメンテすることにしました。

どのように不調だったか?というと購入当初に高圧洗浄を頻繁に行っていた関係で、ファイナルに水が浸入し、錆が多い状態だったのです。その影響かオイル漏れが慢性的にあり、最近はそれが悪化してついにはディスクローターまでオイルが付着してブレーキの効きが悪化する事態に。

空冷R1200GSのオーナーの間では知られた話ですが、リアファイナルは不具合が出ると多くの場合でAssy交換となり、その場合は費用はディーラーで30万円オーバー。そのような事態になる前に、予備パーツとして事故車などから外された中古のリアファイナルを入手しておくのが賢いやり方なのです。

これは私が3年ほど前にヤフオクで事前に入手しておいたR1200GSのリアファイナルAssy。この色から推測すると後期型の限定車であるトリプルブラック。使用された距離はディスクローターの摩耗具合からして一万キロ以内。純正だと7万円近いディスクローターまで付いて2.5万円で入手できたので良い買い物でした。




そしてついにこのストック部品の出番です。

まずはR1200GSをセンタースタンドで立ててリアマッドガード、リアホイール、マフラーのサイレンサーを外します。

現状のリアファイナルはディスクローター側のオイルシールが劣化しているのかオイルまみれ。

ブレーキキャリパーを吊って、トルクロッドのボルトを外しリアファイナルユニットをカルダンシャフトから降ろします。スピードメーターのセンサーも外します。

そして関節になっているこの24mmのボルトを外すのですが、強固なネジロック剤のせいか元々の締結トルクのせいか簡単には緩みません。

汗をかきながら何とか緩め・・・




無事にリアファイナルユニットを外すことができました。

カルダンシャフトのユニバーサルジョイント部。発錆していて良い状態とは言えません。ここはゴムブーツの劣化や高圧洗浄などによる高水圧で浸水し、錆で状態が悪くなるパターンが多いようです。

左が装着されていた中期型R1200GS用リアファイナル。右が後期型R1200GS用のリアファイナル。一見して同じものに見えますが…

後期型用はこの部分に通気バルブが設けられています。中期型以前はこれが無くて密閉されていました。密閉されていると温度差で内圧が上がってしまい、オイルシールに良くないという理由から後期型にこれが付いたそうです。これと同じような物がミッションにも装着されています。

このように中期型にはありません。

今回、心配だったのは中期型と後期型で微妙に形状が違うので矢印にあるスピードメーターのセンサーがちゃんと移植できるのか?ということでしたが、配線を固定している金具が異なり、配線のレイアウトを少し変更することで難なく応用できました。




分解と逆手順で組み上げていきます。関節のボルトはネジロック剤を塗布して80N.mで締結。カルダンシャフトとリアファイナルの接合部となるスプラインには少々多めにグリスを塗りました。

せっかくホイールを外したのでついでにタイヤ交換です。今回はSHINKOのE705をネット通販で購入。前後買っても1.5万円程度ととってもリーズナブルです。

友人のガソリンスタンドに持ち込んでタイヤチェンジャーで楽々交換です。

新品のタイヤは気持ちいいですね。

色が変わってしまいましたが…まあ愛嬌です。

見ようによってはカッコいいのかもしれません。バイク屋さん任せではなく自分で作業したことで愛着もまたひとしおです。

500㎞ほど試走しましたが問題なし。もちろんオイル漏れもありません。これで空冷R1200GSの泣き所であるリアファイナルギアについては当分は心配なさそうです。

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Youtubeチャンネル【風の時代のバイクライフ】二本目の動画完成

先日、ご紹介しました私、立澤重良のYoutubeチャンネルですが、一本目の動画の公開から3日程度で40人以上の方がチャンネル登録をして下さいました。

皆さま、本当にありがとうございます。

目標の1000人までまだまだほど遠いですが、発信力に磨きをかけ多くの人に喜んでいただけるコンテンツを目指して精進したいと思います。




最初は慣れない動画撮影から360度カメラの扱い、ダビンチリゾルブを使った編集など手探りで進めてきましたが、何とか最初の一本目が形になりました。最初の動画はチャンネルのコンセプトを伝えるためのツーリングムービーとしましたが、今後はツーリング写真のノウハウやキャンプツーリングのことなども制作していきたいと思います。

やっぱりブログでは伝えられないこともYoutubeのような動画なら伝わると思いますので。

さて・・・

二本目の動画も完成したので先日アップしてみました。

だいぶ要領を得てきたので一本目ほど時間はかかりませんでした。前回の反省点をふまえて字幕を少し読みやすくしてみました。

二本目の動画は こちら 

今回もツーリングのイメージムービーですが360度カメラであるinsta360 OneX2を使用した走行動画は必見です。




Insta360 OneX2 表面と裏面の両方に魚眼レンズが付いている

このInsta360 OneX2 本当にすごいカメラで常に球体として全方位を撮影し、あとで専用アプリで好きな画角を選ぶのですが、まるでドローン撮影のように第三者目線で撮影できるのです。

取り付けはRAMマウントのような物に収縮する自撮り棒を写真のように取り付けます。パイプ状の部分があれば簡単に取り付けできるのでR1200GS₋ADVENTUREのようにバンパーが多いバイクはいろんな場所に取り付け可能です。




タンクのバンパーに装着して棒を伸ばしたところ。動画を見ていただけると分かるのですが斜め前方からドローンに撮ってもらったような映像が撮れます。自撮り棒は全く映りません。

・・・こんなマウント方法でエンジンの振動や路面のギャップなどで相当にブレるのでは???と思いますよね。それがほとんどブレないのです。

こんなアクロバティックな位置に着けちゃうことも可能です。個人的にはこのアングルで撮った映像がお気に入りです。知らない人が出来上がった映像だけ見たら不思議に思うこと間違いありません。ドローンだってこんな低空飛行はできませんからね。

このようなマウント方法でカメラの向きは気にしなくて良いのですから撮影は簡単です。常に360度の全方位を撮影するのですからね。

究極のツーリング写真で何度も出てきた市原市の素掘り隧道のシーンもInsta360 OneX2で撮影したので是非見てみてください。

消える自撮り棒、全く気にならない振動、画質の良さなど初めて見たときは衝撃を受けました・・・ こういったものを何故、日本のメーカーが作れないのだろう?革命的といえるカメラです。

動画編集ソフトダビンチリゾルブは字幕に使えるアニメーションやフォントも豊富で、無料で使える範囲でもプロが制作した動画のように仕上げることもできます。

使いこなしてくると楽しくなって時間を忘れるほどです。ずっと写真一筋でしたが今まで出来なかったことが出来るようになる、特技がひとつ増えるというのは素晴らしいことです。

もちろん一つを極めるために他は手を出さない、という頑固一徹な考えもありでしょう。しかし私の短所でもあった頑固すぎる性格・・・というのを見直す機会に恵まれ、発信者としてYoutubeチャンネルをはじめてみる!と決意し新たなことに挑戦してみました。

魔王魂 森田交一さんの音楽にだいぶ助けられている面はありますが、友人や家族からはなかなか好評です。

まずは楽しみながら学んでいき、徐々に進化させて風の時代にふさわしいバイクライフについて素敵な内容を発信していきたいとおもいます。

立澤重良 【風の時代のバイクライフ】Youtubeチャンネルは こちら です。

皆さま、チャンネル登録と高評価の方、よろしくお願い致します!

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アドベンチャーヘルメットZACK DEFENDER ZD-8使用インプレ




先日、アドベンチャーヘルメットのお勧め(?)としてご紹介させていただいたTNK工業のZACK DEFENDER ZD-8 ですが、実際に走行してみたのでインプレッションを書いてみたいと思います。

前回の投稿 ZACK DEFENDER ZD-8 については こちら 

ZACK DEFENDER ZD-8 ・・・実売価格で1.2万円程度で入手できてしまうリーズナブルさ。それでいてデザインはかっこいいし、インナーサンバイザーなど機能面も充実している謎のヘルメット。実際に手にとってみてもクオリティ面では大きな問題点は確認できません。では実際に使用してみて何か問題がないのか…とても気になるところですよね。

DEFENDER ZD-8

まず走行風による風切り音ですが70キロを過ぎたあたりからブワァーーーという独特の風切り音が盛大に発生します。しかしこれは普通のフルフェイスヘルメットを比較対象とすると大き目と言えますが、ツアークロス3、ホーネットADVなどのアドベンチャーヘルメットを比較対象とすると平均的と言えます。

この風切り音はバイザーによるものと推測されますが、例えばHJCのDS-X1の場合は同じアドベンチャーヘルメットであってもバイザーが短めなので割と静かでした。しかしDS-X1はバイザーの短さから肝心の日よけ効果は少ないと言えます。トレードオフの関係ですね。

走りながらの被り心地の感想は快適の一言に尽きます。特に頬パッドに使用されている生地が起毛なのでSHOEIのホーネットADVにかなり近い感じです。フィット感は私の頭のカタチでは申し分なく、むしろツアークロス3よりもジャストフィットしている感じでした。この辺は頭の形は人それぞれ違うのでご参考までに。




SHOEIのステッカーは・・・シャレです

オプション設定のミラーシールドを装着してみました。ちなみにこのミラーシールド、購入店の方で+1000円で付属してくるという…これも驚愕のコスパです。

純正のクリアーシールドも同様ですが精度、品質に問題点はなく、走行中も歪みが気になったり隙間があったり、開閉がスムーズでないといった不満点は全くありませんでした。視界も広くいたって快適です。ただし開閉時に指をかける部分はシールドの中央にあるので慣れは必要です。

重さは計測していませんが、特に重さが気になったり、それが原因で疲れるということはありませんでした。アドベンチャーヘルメットとして平均的な重量であると言えます。

インナーサンバイザーの上下レバーは左側の下方にありますが、ツマミ部分が小さく少々やりにくいです。これは慣れが必要だと感じました。

インナーサンバイザー自体もシールド同様に歪みなど気にならず、スモークの濃さも最適です。晴天時は下げてトンネルで上げる。ロングツーリングでは夜間走行や悪天候もあるので重宝する装備ですよね。

軽く感動してしまったポイントとしてシールドは全開でもインナーサンバイザーを降ろしていれば、80kmくらいまでの走行風に耐えてしまうこと。それくらいインナーサンバイザーは大き目で良く作られているのです。

この日、雨に降られたのですが内部に水がしみてくるなどの問題は発生しませんでした。本当に安物なのかな・・・と疑いたくなる、ますます謎の深まるヘルメットです。

と、日帰りツーリングではありますが実際に使用した感想としてはインナーサンバイザーの開閉がやりにくい点以外は何も不満が出ませんでした。何より被り心地が快適でサイズ感もジャストフィットで(私の場合ですが)すっかりZACK DEFENDER ZD-8がお気に入りとなってしまいました。




ホワイトの方はミラーシールド仕様とし、グレーの方はクリアシールドに曇り止めのピンロックシート仕様としました。

ピンロックシートは専用のものはありませんので、Amazonなどで購入できる汎用ピンロックシート【happilax】を使用しました。粘着で固定するので厳密にはピンロック…とは言いませんけどね。

以前のヘルメットでも何度か使用してきましたが、ZD-8にもhappilaxは綺麗に貼ることができました。価格も1000円程度で曇り止め効果は抜群ですのでお勧めです。

この通り、どこもカットせずに干渉することなく貼り付けできました。雨の日や寒い日の必須ツーリングアイテムだと私は思っております。

と言うことでZACK DEFENDER ZD-8の走行インプレッションを簡単に書いてみました。もちろんAraiやSHOEIと比較してしまえば価格がおよそ1/5な訳ですから粗はどこかに存在はしています。

帽体もFRPではなく樹脂製です。安全面は実験する術がないのでコメントができません。それを理解した上で驚異のコスパに価値を感じて「試してみようかな」と思った人のお役に立てれば嬉しいです。

TNK工業 ZACK DEFENDER ZD-8の走行インプレッションでした。

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【お知らせ】究極のツーリング写真 Youtubeチャンネル 開始しました




究極のツーリング写真 読者のみなさま。

いつも当ブログを見ていただき本当にありがとうございます。

さて突然ですが皆様にお知らせです。

私、立澤重良はついにYoutubeチャンネルを開設いたしました。チャンネル名は「風の時代のバイクライフ」

ツーリング写真はもちろん、バイク旅やキャンプツーリングのことなど【風の時代】に合った発信をしていきたいと思います。

記念すべき最初の動画は こちら 

なにぶん初めての動画撮影、動画編集なのでお見苦しい部分もあるかと思いますが、これから内容もクオリティーもブラッシュアップさせていきたいと思っております。

今後、どのような動画をアップするかというと…まずはツーリング写真のギャラリーをスライドショーで、その後はツーリング写真の撮り方などのノウハウ、カメラやレンズの選び方などお役立ち情報なども少しやってみたいとおもいます。

しかしメインはチャンネル名の通り、風の時代に合った新しいバイク文化に貢献できるよう、なにか精神世界の幸福論を発信するような・・・少々ユニークな内容を主軸に発信しようと思っております。

例えばバイクで神社巡りとか、神道や神話の話なども交えて発信してみようかと思っております。




 

風の時代のバイクライフ チャンネルは こちら 

時代は変わる・・・ 

バイク文化もライダー層の世代交代やカーボンフリーを受け過渡期を迎える今。私たちライダー一人一人も今まで通りという訳にはいかないと思うのです。

といってもよく耳にするような暗い話ばかりではなく、個人が活躍できる素晴らしい時代へと変わっていくと思うのです。大切なのは時代の流れにのること、自分も変わることだと思いませんか?

従来のものに執着せず軽やかにね。

ぜひ皆さま、動画の高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!

立澤 重良

 

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ツアークロス4、ホーネットADV2が出ない今…アドベンチャーヘルメットはコレだ!

さて久しぶりにお役立ち情報を書いてみようと思います。

今回はみんな大好きヘルメットの情報。しかもアドベンチャーバイクに適したアドベンチャーヘルメット、つまりバイザーのあるオフロードスタイルヘルメットでありながらゴーグルではなくシールドのヘルメットの情報でございます。

バイク歴32年、バイク業界で働いていた頃の仕事用ヘルメットも数えれば50個近くのヘルメットを使ってきました。その経験を元に今回の記事を書いてみたいと思います。一応、メーカー時代はヘルメット用品も開発に携わっていたので「元プロ」と言っても間違いではないと思います・・・

さてアドベンチャーヘルメットの代表格と言えばArai ツアークロスかSHOEIのホーネットですよね。その外にもBMW純正のエンデューロなど似たようなヘルメットは存在しますがR1200GSやアフリカツインなど人気のアドベンチャーバイクのオーナーさんを見ていると、多くはツアークロスかホーネットだと思います。

しかし両者の現行モデル Arai ツアークロス3もSHOEI ホーネットADVも発売されたのはおよそ10年前であり、いったいいつになったらツアークロス4やホーネットADV2は発売されるのだろう?と疑問に思っている方は多いと思います。




アドベンチャーバイクやセローのようなバイクが以前と変わらず人気であるにも関わらず、アドベンチャー向けヘルメットの新製品が発売されない理由は分かりませんが、きっとメーカーサイドでは開発に関わる何らかの事情があると推察します。

加えて原材料の高騰や世界情勢の不安定による流通の問題、そして品薄にも関わらずバイクブームで需要は増え、この悪循環でネット価格で3万円台で買えたはずのツアークロス3やホーネットADVは驚くほど高くなってしまいました。

私たちのような庶民ライダーにとってこれは困ったものですね。日々、ニュースでは食料や生活品の値上げが報道されていますが、例えばバッテリーなんかも相当に値上がりをしています。

そんな中、限られた予算で良いものを入手するには情報と知恵を使いたいものです。今回、私の方で何か良いアドベンチャーヘルメットはないものか?と探していたところ、見つけましたよ!いいヘルメットを。

ZACK DEFENDER ZD-8 というヘルメットです。メーカーは大阪のTNK工業株式会社でMade in Taiwan です。

あまり聞きなれないメーカーですがリード工業のようにホームセンターや量販店の車、バイクコーナーに卸しているような会社だと思います。

そんな安物で・・・品質もイマイチでしょう?少なくともR1200GSのような本格的な大型バイクで使うなんて…冗談でしょ??という感じではありますが、最初に画像で見たときに作りは良さそうだし何よりフォルムがカッコいい!と感じたので試しに購入してみました。

ZACK DEFENDER ZD-8 カッコいいですよね。ちなみに私が購入したサイトで11800円でした!しかも送料込み!安いですよね!安すぎます。

このテのアドベンチャーヘルメットは某大手通販でよく見かける海外ブランドでも数多くあるものです。しかしそれら海外ブランドのアドベンチャーヘルメットは特定の角度で見るとやたら尖っていたり、カマキリのような顔だったりとフォルムがいまいちです。しかしZACK Defender ZD-8はそんなことはなく、どの角度で見てもカッコいいアドベンチャーヘルメットなんです。

細部の作りに粗のようなモノは見当たらず外から見る分にはAraiやSHOEIとクオリティ面で大差ないと思います。シールドもピタッと閉まるし視界にゆがみもありません。

このグレーが特に気に入って購入の決め手になりました。SGマークのシールもちゃんと貼ってあります。

バイザーの形状。凝ったデザインでカッコいいですね。

シールドのクオリティも問題ありません。ピタッと閉まり開閉操作もしやすいです。

アドベンチャー系ヘルメットになかなかない、インナーサンバイザーが出てきます。操作レバーはここ。操作には少し慣れが必要かな。

インナーバイザーにはちゃんとエッジ部分に「かえし」がついています。丁寧に作りこんでいますね。

シェル上部の開閉式のベンチレーション。AraiやSHOEIと変わらず良くできています。

チンガード部分のベンチレーション。こちらも同じく良くできています。

その他、開閉機能はありませんが通気口あり。

インナーバイザーを下げてシールドを閉めたところ。トンネルの多い場所や夜間走行も想定したロングツーリングはこれでないとね。スモークシールドじゃダメなんですよね!

う~ん、実物を手に取って見れば見るほど…どこにも粗はなく良くできたヘルメットであることが分かりました。何より声を大にして言いたいのはサイズ感が良いことです。このヘルメット、実はサイズ展開がM/L(57‐59)またはL/XL(59‐61)という2サイズしか選択肢がないのですが、私の場合はL/XLが理想的なフィットでした。

Araiツアークロス、SHOEI ホーネットADVともにXLサイズを選択していましたが、ツアークロスは若干ですがタイト、ホーネットADVは若干ルーズな感じでしたがこのZD-8のL/XLは理想的なジャストフィットです。




内装はこんな感じです。ツアークロス3に近いものがありますが、頬パッドなどの生地はSHOEIホーネットADVのように起毛になっていて、非常に肌触りが良いです。あれ…安物を買ったはずなのに、やたら高級感を感じるかぶり心地なのはなぜ???

あご紐は長さを調整できるタイプで固定方法は今時流でラチェット式のバックルになっています。丁度よい長さに調節できました。

内装を外して某体内をチェック。何とか安物の正体を暴かねば・・・

しかしこちらも特にガッカリするようなマイナスポイントを見つけることはできませんでした。

取り外した内装。もちろん洗濯できます。

すき間から帽体の裏面を見てみました。通常のヘルメットに採用されるFRP素材でないことは確認できました。樹脂製なのは確かなようですがHJCのようにポリカーボネイトなのでしょうか?

参りました。もうね…感動してしまったのでもう一個買っておきました。色違いで白を。だって11800円ですよ!!この先、このDEFENDER ZD-8も何かの理由で値上げされるかもしれませんしね。

二個目を買ったらさらにカッコいいヘルメットだと感じるようになりました。

付属品と説明書。スポンジは内装のフィット用でしょうか。

チンガード部分の風の巻き込み防止カバー。これはデフォルトで装着が好ましいですね。

HJCのDS-X1と比較してみました。DS-X1はXLサイズをチョイスしたのですが内装がかなりタイトでした。あご紐もギリギリで下を向くと少し苦しいくらい。何よりインナーサンバイザーがありません。カッコは良いですしワイズギア(ヤマハの用品ブランド)に供給しているだけに品質も悪くはありませんが。

真上から見るとずいぶんと前後長が違うように見えますが…

このようにHJC DS-X1はバイザーが上の方に向かって短く、対してDEFENDER ZD-8は前方に向かって長いデザインなのですね。

光の加減によってキラキラと輝くパールホワイトです!全く安物に見えません…これが11800円で買えるなんて!どうなっているのでしょうか。




強いて安っぽさを指摘するならステッカーでしょうか。切り文字のデカールではありません。

それから収納袋が不織布製でした。まあ…でもねぇ。普段は使いませんからね。

ステッカーはチープさを誤魔化すのに剥がしてしまい、代わりに洒落でSHOEIのステッカーチューンを。不思議なことにこれでやたら満足度が上がりました。

SHOEIさんに怒られそうですけど。・・・はい、これは賛否ありそうですね。

命に係わる安全装備であるヘルメット。ちゃんとしたものを、というのはもちろん良く分かります。それと同時にヘルメットは消耗品でもあり、一定の年数を使ったら新しいものへ交換しなければ、一流品を使用していても意味がないものです。

今回のTNK工業のDEFENDER ZD-8の安全性能については敢えて触れませんが、例えばこの価格帯のヘルメットを2年サイクルで新しいものに交換しながら使っていくのも安全面では悪くない選択なのだと思います。

何よりカッコいいですしインナーサンバイザーなど機能面も優れていますからね。皆様も検討されてみてはいかがでしょうか。

また機会をみて 実際に走行してみた感想をインプレッション したいと思います。

→実際に走行してみたZD-8のインプレッションは こちら 

コスパ抜群のアドベンチャーヘルメット TNK工業 ZACK DEFENDER ZD-8のご紹介でした。

では!

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誰も教えてくれない上達のプロセス(風の時代仕様)




EOS6 mark2

写真をはじめて何年も経つのになかなか上達できない方はおられませんか?

ネットで情報を集め、Howto本で知識をつけても一年前に撮った写真と変わり映えしない…自身の作品に進化が見えない…

これでは遣り甲斐を感じないですよね。

またスキルを上げて一見して立派な写真が撮れるようになっても、同じような写真を他の人も撮っていて、自分が撮ったものと見分けがつかないくらい似ている…こんなことも現代の写真文化では珍しいことではありません。

何しろクオリティの高い写真やお上手な写真は今や世の中にゴマンと溢れているのですから。

今回はあまり見かけないアプローチで、本来皆さまが目指したい【写真が上達するためのプロセス】を私なりの考えで書いてみたいと思います。

写真に限ったことではないかもしれませんが、上達するにはその「きっかけ」となるものを見つけて幾つも繰り返していくことです。

右も左も分からないがやってみる → 失敗する

→ 帰って失敗の写真をよく検証する

→ 何が足りないのか見えてくる

→気付きと発見がある






これを何度も繰り返す

ある時、思いのほかうまくいく

→ 帰って何が良かったのか検証する

→ 発見がある、喜びを味わう

→ 前回の成功例を繰り返しやってみる

→コツのようなものをつかむ

RICOH GR APS-C

別のやり方を試してみる(ワンパターンの回避)

→ また失敗する

→ 再び検証する

→ また発見がある

→ 魅せ方の引き出しが一つ増える

  → 経験値が上がるので迷いが減る

→ 何か(カメラの性能や他人のノウハウなど)に頼らなくなる




なるほど、何となく分かったぞ!という「きっかけ」をこのようなプロセスで何度も何度も繰り返していくのです。

このモチベーションの源となるのは良いのが撮れた時の嬉しさです。

だから楽しむことを忘れてしまうと続きません。楽しむためのポイントは誰かに作品を見せて良い感想をもらうのはもちろん良いですが、何より自分で「いい写真が撮れたぞ」と自画自賛することです。

「私は素晴らしい、才能がある、サイコーだ」と。

ここで重要なのは世界中で他に二人といない、唯一無二の天才とは自分であると言い聞かせることです。これは古い時代、地の時代ではタブーとされていたことです。自分で自分のことを天才だと思う事はバカみたいである…はもう古いのです。自分は天才、自分は素敵だ、自分はサイコーである、の方が新しい時代の生き方だと思えませんか?

EOS6D Mark2

実践、検証、発見を繰り返すことで気が付くと幾つもの魅せ方を持った一人の表現者になっていることに気が付きます。本当に天才です。そんな自分の存在がなんだか頼もしくて誇りも生まれてくるでしょう。

誇りが生まれれば「他の人がどう撮っているのか?」など全く自分には関係ないと思えてきます。自分は天才だと思っていれば当然ですよね。

一つだけ大切なことは検証や発見を繰り返すプロセスとは自分の内面と向き合うだけの孤独の世界だ!ということです。誰かと一緒にワイワイやるのが好きな人もいますが私のお勧めは一人でやることです。

誰かと一緒にやった方が楽しいし、人の評価は嬉しい場面も多いですが、あくまで評価は結果として頂くもので、最初から他人の評価を求めるように創作すると自己顕示欲が作品に出てしまうのです。

SNSで見かける立派な写真の多くはそういった承認欲求を満たすための「すごいでしょう?私を認めてください」と言って目立たせるようなものが多いです。これは決して悪いという訳ではありませんが大衆的な写真文化の【流行】を象徴しています。あなたは風の時代の素敵な一個人として流行を追いたいですか?私はどちらかと言うと流行をリードしたいタイプです。

一朝一夕に成就するものではありませんが、写真という【不思議な瞬間アート】を愛し、自身の世界を一日も早く確立して、ある種の覚悟さえしてしまえば、誰だって素敵な写真家です。

それを受け入れてくれる時代「風の時代」はすでに到来しているのですからね。

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時代の変わり目とバイク文化の変化




200年に一度の時代の大変化。

グレートコンジャンクションという宇宙の話になりますが、森羅万象や宗教じみたことに懐疑的な人であってもコロナ渦を受けて時代の変わり目にあることは感じているはずです。

地の時代が終わり風の時代になった。

ある人の話ではコロナで死ななかった人は全て風の時代の人なのだそうです。風の時代…人柄や精神的なものに価値が生まれる時代と言われます。

所有からシェアへ、お金から情報へ、物質から体験へ、貯蓄から投資へ、性別や人種はボーダーレスへ、成功や昇進は心の喜びへ…こういった具合に地の時代は終わり風の時代に変化するのだそうです。




立派な学校へ行き立派な会社へ就職し、会社の為に身を粉にして働き昇進を目指す。これも素晴らしいですが地の時代の象徴です。出る杭は打たれるとか「普通が一番」「他の皆と同じに」といった考え方も地の時代です。風の時代は個人一人が素敵に輝き、そこに価値を出す時代。

時代の変わり目を受けて【幸福】とは何だろう?と見直す時期なのかもしれません。

私がバイクの免許を取得した30年ほど前は、みなで峠やサーキットを走り、バイクにお金をかけてカスタムしたり、立派な輸入車や大型バイクを友達同士で自慢し合ったりするのがバイク文化の中心でした。

もちろん、これらのバイクの楽しみ方は今後も無くなる訳ではありませんが、風の時代では中心的ではなく副次的なものに変化していくと予想します。時代はモノからコトへ。つまりバイクからライダーに文化の中心が変化するのだと思います。

ツーリングは以前より人気のバイクの楽しみ方ですが、これからはライダー層の世代交代を受けて、より新しいツーリング文化が台頭し「バイクでどう楽しむか」という精神的なものが中心になっていく・・・

そんな素敵な時代がすぐそこなのですね。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

写真文化もバイクと同じだと思います。最新のカメラ、高級なレンズ、こういったカメラという本来はただの道具であるはずの物に、過度に関心が高まっていましたが、今では多くの人が良い写真を撮ることとカメラの性能は関係ないと知っています。

話題の撮影スポットを調べて出向いたり、他の人がどう撮っているのか?気になったり、撮り方のお手本を探して正解探しをしている人達も少しずつ減ってくると思います。情報が溢れかえっていた平成という時代のせいで、まずは情報収集してしまう癖を抜き、自身で考えることを少しづつ取り戻していきましょう。

いい写真を撮るにはどうしたら良いか?いい写真であるかどうかは自分で決めるものです。ですからその答えはいつでも自分の中にあります。

好みの異性のタイプをネットで調べたり他人に聞いたりしないですよね?

自分の好きなようにするため、どうするべきか考えるのです。自分が見えてくれば「いい写真」とは何かも少しづつ見えてきますよ。




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