バカ売れしている噂のカメラ SIGMA fpを見てきた感想

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログはバイク写真&ツーリング写真をARTとして表現するためのあらゆることを綴ったバイク写真ブログですが、今回はカメラの話題を書いてみたいと思います。

日本は世界的に見て優秀なカメラメーカーがいくつも存在するカメラ先進国であることは皆さまもご存じですよね。もうだいぶ昔からそのような地位を確立している日本。しかし近年ではカメラの売れ行きはひと昔前ほど活況ではなく、いくつかのメーカーは統合を強いられて業態を変えてきました。

日本最古の光学機メーカーであるコニカと2番目に古いミノルタは統合されてコニカミノルタへ。そして2006年にはカメラ事業から撤退してαマウントなどのノウハウをSONYへ譲渡。そして2011年にはRICOHがPENTAXを買収。デジタルカメラが生まれて活況した90年代はSANYOやCASIOなど光学機器メーカーではないメーカーもカメラを作っていましたがSANYOは2009年にパナソニックの子会社となりブランドは事実上消滅、CASIOは2018年にデジタルカメラ事業から撤退。そして先日の衝撃的なニュースはOlympusがカメラ、映像事業を投資会社に譲渡してしまうとの事でした。

そんな過渡期を揺らぐことなく乗り越えたのが業界の二強であるNikonとCanonですが、昨年の某大手量販店の売り上げランキング10の中にNikonとCanonの製品が1つもランクインしないという珍事が発生しました。そして1位に君臨していたのはサードパティーレンズメーカーの印象が強いSIGMAのfpというカメラだったのです。

SIGMA fp  このオプションのグリップは斬新。

新しいカメラに関心のない私ですが大好きなSIGMAが1位になったとあれば何となく気になります。なぜそんなにSIGMA fp はバカ売れしているのでしょうか?




このカメラはフルサイズセンサーを搭載したレンズ交換式のミラーレスカメラです。潔くファインダーやストロボを排してシンプルな四角い筐体はとにかく小さい。こんなに小さいと150-600㎜といった望遠レンズを装着したらカメラがオマケみたいに見えます。

SIGMAのカメラと聞くと真っ先にイメージに浮かぶのはFoveonセンサーという超高性能なイメージセンサーですがSIGMA fpは通常のベイヤー配列のセンサーが採用されています。これについてはSIGMAの方では2020年中に発売の予定ではあったが諸々の事情で製品化が遅れてしまうとのことです。いつか登場するのは間違いないようですね。

そしてレンズマウントはLマウントといってライカ社と互換するマウントを搭載しています。Lマウントは現在のところライカ、パナソニック、SIGMAで共有しミラーレスカメラ市場を戦っていく方針のようです。SIGMA fp にライカのオールドレンズとか付けたら面白そうですね。

WEBカメラ、ジンバル、ドローンなど多彩な用途を想定

このSIGMA fpというカメラを一言で言うと拡張性の高いカメラとなるようです。例えば今が旬なリモートワーク、WEB会議、オンライン飲み会といったWEBカメラとして使用できること。WEBカメラにシネマクラスの動画クオリティーが果たしているのか?という疑問が出てくるのは想像力が足りません。そういう使い方がこれからの時代は出てくるのだ…という事ですね。

それからジンバルに装着して動画撮影、ドローンを使って空撮、他にもたくさんありますが高い拡張性を生かして撮影の幅を広げていくことができるカメラなのだそうです。

ボディだけで見るとコンデジ級に小さく、それでいて高画質なフルサイズセンサー。カメラの心臓部分だけをレンズにくっつけて、後は必要なものは使う人が色々工夫してくださいね。そんな感じでしょうか。そして何も要らない人には恐ろしく小さいフルサイズカメラとなるのですね。

お店で実機を見る機会があったのじっくり見てきました。やっぱりかなり小さいですね。この標準レンズを付けた状態では似たようなカメラも他にあるよな…などと感じますが、これでフルサイズ機、ライカLマウントと聞けば「むむ!」と思ってしまいます。




シャッターボタン等の操作系はかなり使いやすいです。以前にSONY RX100というコンデジを愛用していましたが、私の場合は手が大きいのでRX100の小さすぎる操作ダイアルがストレスでした。しかしSIGMA fp にはそのようなストレスは感じません。

モニターの裏に溝のようなものが見えますが放熱のためのヒートシンクだそうです。一瞬、バリアングルモニターなのかな?と思いましたがモニターは固定式です。

手に持っているだけで新しい表現の世界を予感する…そんなカメラです。

カメラとはカタログの最初に書いてある概要欄でその主たるコンセプトが分かります。SIGMA fp の場合は拡張性だけでなく「ポケッタブル・フルフレーム」とありますので、やはりフルサイズ機がこの小ささに収まっていることはSIGMA fp の幹となるコンセプトの1つなのでしょう。

多彩なアクセサリーをつければあらゆる用途に対応し、それらを外せば驚異的にコンパクトになる。コンパクトであることはいつでも気軽に持ち歩ける訳で、これが撮る側にとってどれだけ奥深く大切なことか…ベテランほどよく理解していると思います。




数年に一度くらいですが自分が持っている撮影機材のボリュームに嫌気がさすときがあります。重い望遠ズームレンズ、一眼レフボディ、その重さに対応した三脚。決して写真が嫌になった訳ではなく以前と変わらず「いい写真が撮りたい」と願っているにも関わらず…です。

この理由は何となく分かります。私の場合は写真と旅はセットになっていて【旅は身軽】が基本ですから重い撮影機材は良い旅の足かせになるのですね。まあ、以前から分かってはいるのですが例えば道を超望遠で圧縮したり、コクピット風景を両腕が画面内に入るよう超広角で撮ったりと、撮りたい写真の範囲が広いので仕方がないのですが。

これはRICOH GRで撮りました。

芸術作品を生み出す作家になるときも、ちょっとした記録や記念を撮る時も、仕事やプライベートでWEBカメラとして使っても、動画と静止画という垣根も下げて多彩にビジュアルアートを作っていく楽しみ。それが1つのカメラで出来るなんていいですね。

我々バイク乗りにとってツーリングで持っていける撮影機材の質量は限られている…という事は究極のツーリング写真で何度も触れてきましたが、SIGMA fp はこの軽量コンパクトさでフルサイズと高い描写性能が実現される訳です。当然、カメラが軽量コンパクトであれば、それを乗せる三脚だって軽量なトラベラータイプでも問題なく使える訳です。

SIGMA fp …これからバイク写真、ツーリング写真において本格的に写真をはじめてみたいなとお考えの方にお勧めできるカメラと言えそうです。私ですか?確かにこのSIGMA fp は魅力ですがもうしばらくしてFoveonセンサー搭載のモデルが登場し、その後に中古市場が落ちついたら検討したいと思います。まだまだ先の話ですけどね。

それに今でも光学ファインダーを搭載したカメラが好きですので。

今回はこの辺で!!

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ツーリング小説「おぼろ月の海」

 「おぼろ月の海」

2010年5月

H氏は御年65歳でまっ黄色のハーレーダビッドソン ロードキング、通称ローキンを愛車にしている。いつもはじけるような笑顔で大きな声で話す。口癖は「世界はデカいぞ!!!」だ。

現役時代は大手電機メーカーでアメリカに赴任していたそうだ。その輝かしい昔話を何度も聞かされていたが不思議と「この人の話はおもしろい」といつも感じていた。全く同じ内容の話でも飽きずに聞けるのは話す時の表情が子供のように無邪気で好感がもてるからだ。

最初にH氏が私の職場に来たのは1月頃で防犯アラームの警報音が小さすぎる、不良品だから交換しろ。というクレームだった。アラームが装着されたローキンを見させてもらったが原因は何てことのない、サイレンが分厚い金属製のバッテリーボックス内に収納されていたので外部に警報音が共鳴していなかったのだ。

クレームは顧客の訴えに耳をよく傾け親身になって対応すれば大抵は解決に至る。まれに「誠意をみせろや」「どないすんねん」といった強請に近いクレーマーが存在するが、その場合でもバイク業界ならではの効果的な解決策がある。それは客の愛車を徹底的に褒めちぎるのだ。以前に電話口で1時間以上にわたり怒鳴り散らしていたタチの悪いクレーマーがいたが、その愛車であるZ400FXについて「FXの名は航空自衛隊の戦闘機Fighter-eXperimentalから由来しているのですよね!」とこちらが明るくバイク談議に持ち込めば「よく知っとるね、Zが好きなんか?」と嘘のようにクレームが鎮火したものだった。

H氏も同様に最初はアラームが悪いの一点張りで「金を返せ」「どうしてくれんだ」とわめき散らしていたが黄色いローキンは珍しいとか、これでどこまで走りに行った?とかバイク談議に持ち込んで和ませたものだ。

問題が解決すると話好きのH氏は私の会社の駐車場で長話をはじめた。聞くとバイク歴はベテランという訳ではなく免許を取得したのは2年前だとか。65歳で引退して余暇を楽しむための趣味なのだとか。バイクはアメリカで見たローキンのかっこよさに惚れ他に選択肢はなく黄色のローキンを指名買いだったそうだ。私は内心「ハーレーはバイク乗りの行きつく先と言われる。中型や国産車などを乗り次いで最後にローキンなら分かるが…」と思ってしまった。

「僕はね地元のツーリングクラブに所属していたんだけどペースは遅いしワガママは言うし、おまけに集合時間にいつも遅刻するからついにクラブを出入り禁止になっちゃったんだよ」と。確かにかなりクセの強そうな性格なのでツーリングクラブなんて団体行動は無理だろう…と言いそうになってしまった。

後になって後悔したがここでH氏の長話を聞きすぎてしまったのが失敗だった。それから数週間後、H氏は私の会社へ不定期に用もなくやってきては世間話を1時間ほどして帰っていくようになった。話はルート66やグランドキャニオンの風景が大好きだとかイエローストーン国立公園は死ぬまでに一度は行った方がいいとか、もっぱらアメリカの話だったがどれも面白い話だった。

「仕事の邪魔して悪かったね」と言って黄色いローキンのエキゾースト音(といっても高年式ハーレーなので静か)を響かせてアメリカ風に走り去った。…完全にヒマなおじさんの話し相手にされている。しかし不思議なことに年齢は私の父と同じくらい離れているのに友情のような感覚が芽生えてきた。

「こんどツーリングに行こうよ!僕はもう茨城の風景は飽きているから房州がいいな。立澤君、千葉の道なら詳しいだろ?先導して素晴らしいツーリングをエスコートしておくれよ」

うわぁ~めんどくさい事になった。H氏は決して嫌いではないが一緒にツーリングだけは勘弁してほしい。私はソロツーリング派でマスツーリングは大の苦手。2台でもよほど気の合う同士でなければ一緒に走る事はまずない。自他共に認める単独行動派である。長距離でも休憩は少な目だし峠ではペースが上がる。果たしてH氏のローキンと私のR1200GSが一緒に走れるのだろうか。

結局、H氏の強引さに負けて断ることもできず、渋々南房総へツーリングに出かけることになった。「月の砂漠ってところがあるんだろ?素敵な名前だね、そこ行ったみたい」確かに月の砂漠は御宿にある有名な観光スポットだ。しかし砂浜にラクダの像があるだけの場所だけど、まあいい…。




当日、H氏は期待を裏切らず30分も遅刻して約束のコンビニに現れた。「いやぁ~ごめんごめん、これでも僕にしては早く着いたほうだよ。BMWもいいね。僕には足が届かないから無理だけどね」遅刻の上にここで長話が始まるのか…と一瞬嫌な予感がしたが意外とすぐに出発となった。

コンビニの駐車場から普通に道路を左に出た、ミラーで黄色いローキンを見ると左に小回りができないようで派手に反対車線にはみ出してヨロヨロとふらついて走り始めるH氏。「おいおい、大丈夫かなぁ」

後ろの様子に注意しながらいつもの60%くらいのペースで走る。自分も仕事の関係でハーレーのクルーザーなら何度か運転したことがある。ビッグツインの強大なトルクで重い車体をぐんぐん前に押し進めるのは実に頼もしい。その反面、コーナーでは意図的に控えたスピードを作らないとステップボードを擦ってしまう。ローキンの走りをよくイメージしてR1200GSに通常とは全く違う走らせ方をさせた。

30分ほど走ったところで信号待ちで「そろそろ休憩にしようよ」とH氏が言った。内心「えっもう休憩すんのか!」と思ったが人生の先輩に従う以外にはない。今日はそういう日なのだ。そこからさらに30分ほど走るとこんどは「ガソリン入れたい」と言い始めた。「入れてから来いよな!」と内心思ったがガマンだ。そんなペースなので月の砂漠のある御宿までまだ数十キロはあろうかという場所で13時を過ぎてしまった。

「この辺で昼食にしようか?」こちらも空腹感を覚えたのでこれには賛同できた。しかし心当たりのある食事処は現在地点の近くにはない。どうしたものか…

「海沿いの国道に出たらホテルがあるからそこで食べようよ。今日はせっかくだから僕がご馳走するからさ。遠慮せずに好きなもん食べてよ」えっ??ホテル?まさかツーリングでホテルで昼食なんて考えたこともなかった。テレビでCMしている立派な観光ホテルの1Fでライディングジャケットを着た中年男と高年男が2人して優雅に食事だ。「一人だったら絶対にやらんな」と思ったがH氏の好意を素直に受け入れることにした。

ホテルの昼食はゴージャスで大満足であったが軽く1時間半はロスッた。いつもの定食屋なら30~40分程度で済んでしまうのだが。今日はそういう日なのだ。近いはずの御宿がやたら遠く感じる。

メキシコ記念塔に着いた。御宿町の外れにある高台からの海岸風景は絶景である。 「眺めだけでなく静かなのがいいね」H氏のその一言に私は一瞬ドキッとした。この場所は私が16歳の時にはじめて後ろに女の子を乗せてツーリングに来た場所だ。その時の彼女の「眺めだけじゃなくて静かなのがいいね」と言った言葉が20年経った現在でも記憶に残っていて、H氏の一言で記憶風景がフラッシュバックしたのだ。

「この近くに小浦という秘境感ある海岸があるからそこもご案内しますよ」

小浦は県外の観光客はまず知らない超穴場の海岸だが15分ほど足場の悪い海岸沿いをトレッキングする必要がある。黄色いローキンとR1200GSを路肩に停めて小浦海岸へアプローチする獣道を2人で歩く。途中、ワイルドな素掘り隧道を通過したが中が真っ暗で不気味であり「一人だったら絶対に来ないな…」とH氏がつぶやいた。さっきホテルで私が心の中でつぶやいた一言と全く同じセリフだった。

ぬかるんだ道、腰まで伸びた草、岩場を抜けて白く輝く海岸が見えてきた。「おぉ~」と歓喜の声を漏らした瞬間、H氏は湿った岩場で足を滑らせた。幸い怪我はなかったが1mほど落ち込んだすり鉢状の窪みにはまってしまい、私が上から手を差し伸べて救出した。ガシッと強く握ったH氏の手の感触に言葉にできない何かを感じた。

「カッコ悪いとこ見せちゃったなぁ」




誰もいない秘境の小浦海岸の景色を堪能するともう日が暮れてきてしまった。少し急いで戻らないと月の砂漠に着くころには陽が沈んでしまいそうだ。といっても急がせれば別のトラブルを招く可能性があるので焦る様子を見せずにバイクの場所へ戻る。

夕暮れのビーチを横目に不思議な感覚に襲われてR1200GSを走らせていた。一体、俺は何をしているんだろう?もう月の砂漠を見たらそこで解散で1人で帰ろうかな…

月の砂漠に到着すると残念なことに日は沈んだ後だった。ここで綺麗な夕空を見たかったけど、旅はそう期待通りにいくもんじゃない。しかし太陽が沈んだ後のマジックアワーが軽く衝撃を受けるほど美しかった。

加藤まさをが作詞した童謡「月の砂漠」はまさにこんな風景がイメージなのだろうか。地平のアンバーは空へ向かうにつれてマゼンタに染まる。この美しい空間に王子と姫が乗ったラクダの銅像がいるだけで御宿の海岸を御伽噺の世界に染め上げた。

二人ともそのあまりに美しい光景に言葉も無く砂浜に立ちすくんだ。やがて空の表情が変化し始めるとH氏は「この空をいつまでも見ていたい。ほら、あそこに満月が出ているだろう?俺がアメリカで見た月のようにデカい。いや…デカく感じるだけかもしれんが、月が輝きを放つまでここに居たいんだ。遅くなっちゃうけど付き合ってくれるかい?」

私の地元である千葉の良く知っているこの海岸が、このような美しい景色を見せてくれることに驚きと感動を覚え、つい先ほどまで「もう帰りたい」と感じていたのはどこかに吹き飛んでいた。「もちろんいいですよ、僕ケースの中にキャンプ用のイスがあるので持ってきます」

「俺もローキンのケースにキャンプのイス持ってきたよ」とH氏。

驚いたことに私とH氏のキャンプチェアーは生地の柄まで同じのお揃いのチェアーであった。「今回の旅、僕とHさんの唯一の共通点はこのイスでしたね」後になって考えると失礼だったかなと反省したが、その場では「確かにその通りだ!」とH氏はいつも通り大きな声で笑ってくれた。

やさしい人だ。素直にそう思った。




誰もいない黄昏時の海岸に30男と60男が2人。イスを並べて空を見上げる。この時、何を話したのか覚えていないがあっと言う間に空は暗闇に包まれて月が美しく、おぼろに輝き始めた。

「春宵一刻値千金…ですね」と私が言った刹那。どこからともなく蝶がやってきて2人の見上げる夜空に消えた。

「大原や蝶の出て舞ふ朧月」とH氏が言った。参りました…30近い年の差。年季の入った男と未熟な男の差を垣間見た。ついさっきまでバイクに関しては自分の方が先輩…といった風を吹かせていたのが急に恥ずかしくなった。

やがて満月の光は次第に強さを増し、春の凪の海に一本の光の筋を落とした。

 

~END~

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  あとがき

10年前、私がバイク用品メーカーに勤務していた頃に本当にH氏のようなお客さんがいました。H氏に関わるエピソードはほぼノンフィクションですが実際には一緒にツーリングに行く機会はありませんでした。後になって元同僚に聞いた話なのですが私が退職した後も何度もやってきて私の連絡先を聞いていたそうです。どうしても一緒に千葉をツーリングしたかったのだと。それを聞いて一度くらいは一緒にツーリングに行けば良かったな…と本当に後悔していまます。そんな想いから、もしあの時にH氏と一緒に房総をツーリングしたら、きっとこんな素敵なツーリングになっただろうな、というStoryを書いてみました。

~関連投稿~

・旅人たちの子守歌

 

・小さな海岸

 

写真が上達する【ぶっちゃけ〇〇】講座

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、上達や進化を実感して写真をやられていますでしょうか?何年もやっているけど以前と変わり映えない…上達したいけど出来ない…こんなお悩みをお持ちではありませんか?

上達や進化を実感できないと、当然ですがおもしろくないものです。通勤途中に咲いているアジサイを「きれいだな!」と思って撮ってみても、ストレージ内には去年も一昨年も全く同じような写真が…これでは面白くないですよね。継続は力なりなんて言いますが継続の秘訣は日々進化を追求しそれを実感できた瞬間に感じる遣り甲斐だと思います。

今回はビギナーの方を対象に写真が上達するための具体的な要素を箇条書きで【ぶっちゃけ】で書いてみたいと思います。




・肉体的な上達

これは写真の場合はあまり多くはないと思うのですが技能的な面での上達のことです。カメラをしっかりホールドし軸足を意識してブレない姿勢を作る。シャッターボタンは指の腹でゆっくり押し込むように押す。ファインダー内で水平や垂直をグリッド線に頼らず精度よく出す。といったことが技能面での上達になります。

たとえばこういったシーン。日中でも光量が乏しく且つ絞り込んで深度を確保したいとき。無情にもシャッター速度は低下してビギナーでは容易くブレ写真を生んでしまいます。

拡大するとよく分かるブレ写真

ブレ写真に関わらず主に覚えていただきたい重要なことは3つです。1つ目はこういった時にシャッター速度が遅くなってブレ写真になりやすい、という知識を持つこと。2つめは三脚にカメラを固定する、無ければISO感度を上げるなど策を講じる手段を身に付けること。3つめは少々シャッターが遅くても手ブレなどしない技術を身に付けること。知識、手段、技術の3つです。どれかが欠けていたり1つだけが突出していたりしないようバランスよく学びましょう。

肉体的な技術の習得という意味ではこれもそうです。水平線を完璧に水平にする、あるいは建物の境界など垂直線を完璧に垂直にして撮る技術です。まず写真において水平線や垂直線が存在した場合の扱いを知識として習得すること。水平が何らかの理由で精度よく出せない場合の策を講じること。水準器などに頼らず感覚だけで完璧な水平を出せるよう技術を習得すること。

誤解のないように付け加えておきますが写真において必ず水平や垂直を完全に出しましょうという意味ではありません。画面と言う長方形の四角内において真の安定(または意図的に作った不安定)を再現するための「感覚的なデザインの水平」ですね。もちろん海岸や塔などがある風景でそれ自体の水平や垂直に意味を持たせる場合は、本当に水平垂直をビシっと出す必要もありますが。

これら肉体的な技能面の上達はとにかく数を練習する以外にありません。ピアノやゴルフが上達するにはどうしたら良いか?と聞かれれば「練習しましょう」となるのと同様です。

・気付きの繰り返し

失敗やうまくいった例を元に「あっそうゆうコトか」と自分で気が付くことを繰り返して上達していきます。いくらネットで情報を仕入れても所詮は体験したことには適わないものです。実際に自分でやって体験してはじめて経験値となり、やがて上達するのだと思います。

たとえば三分割構図だったら、三分割構図にしたかったけど出来なかった写真、三分割構図の交点で撮れた写真、三分割構図のグリッド面で撮れた写真…そして三分割構図など使わなければよかったと後悔する写真。これらを何度も実際に撮ってはじめて習得したと言えると思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

ツーリングを終えて帰宅して写真を仕上げているとき、あるいは写真を撮ってから何年も経ったときなど。写真を見返して後で気が付くことはよくあります。「あっそうゆうことか」と。自分が撮った写真を見返す時間は特別な時間です。もし自分が過去に撮った写真など見たくもない…という方がおられましたら、それは問題です。自分が好きなことを好きなように撮っていなかった、あるいは自分と言う人間が嫌い…という事ではないでしょうか。

私はかつてメーカーに勤務していたとき、カタログに掲載する製品の写真をよく撮っていましたが、そういった「仕方なく撮っていた…」という写真を今になって見返したいとは思いません。しかし15年前のツーリングで撮った下手な写真でも今になって見返すと特別な1枚に感じるものです。

写真って人に見せて感動を…なんて言う芸術なのかもしれませんが、ぶっちゃけ極論を言ってしまうと自分のために撮っているのですよね。だから自分の好きなように撮って下手でもいいので大好きな自分の写真をコレクションしていきましょう。それを見返す素敵な時間の中で「あっそうゆうことか」という気づきになり次の写真へ繋がるものです。




・失敗の検証

明らかな失敗写真を撮ってしまったとき、誰だってその写真をもう見たいとは思わないですよね。すぐ削除です…。

しかしビギナーの方はご自身が撮ってしまった失敗写真も大切な教科書です。何年かして見ると考えも変化する場合もありますし、念のため失敗写真もストレージに保存しておきましょう。そしてうまく撮れなかった苦い経験は次の撮影で必ず生きてきます。もうあの時のような失敗はしないぞ、と。

たとえばこんな平凡なツーリング記念写真を撮ってしまったとします。帰ってからでいいので何がどうイマイチなのか自分が先生になったつもりで分析してみましょう。何度も自問して苦しんでください。「海でバイクを停めてソコで撮った」それがどうした?何が足りない?と。露出がアンダーだとかポジションが目線の高さで平凡だとか、風景の特徴が表現しきれていないとか…できるだけたくさんのダメなポイントを挙げてみましょう。

その時、何も分からず惰性的にシャッターを切ったダメな自分を明らかにさせておくのです。きっと撮った時は「こんな風に撮りたい」「この風景を写真にしたらこうなるだろう」というイメージ写真を脳内で想像できなかったのではないでしょうか?この1枚の失敗写真はあの時の景色を何もしないで写真にするとこうです、というリザルトです。

何も感じなかった、何も想像しなかった、何も工夫しなかった。被写体を見る目も感受性も足も、何もかも未熟だったことに反省をしましょう。これをやっておかないと次回の撮影もまた同じことを繰り返してしまいます。

・写真に対する見識を豊かに

「なかなか上達できない」とお悩みのビギナーにお勧めする効果的なやり方をご紹介します。それはズバリ!写真が上手くなりたい、カメラに詳しくなりたい、という考えを一度捨てることです。関心の対象を写真という芸術により向けてみましょう。

ビギナーもベテランも目指すのは「いい写真」です。しかしいい写真を定義するものは何もなく、いい写真とはいつも見る側が主観的に決めるものです。経験の浅いビギナーの方はカメラのことに詳しくないのと同様に写真についても詳しくないものです。そこでビギナーの方はキレイに撮ること、整った構図で撮ること、上手な写真というのを「いい写真」であると誤解してしまうものです。

意図的に露出オーバーにした写真

下手だけどいい写真、露出オーバーだけどいい写真、ブレたけどいい写真。…それは撮影者が感動したことがきちんと写っている写真です。整った構図やお手本のような露出だけでは「いい写真」は成立しないという意味が多くの写真を見ることで理解できると思います。

もちろんバランスの良い構図や適正露出など上手に撮る事は大切なことですが、それが全てではないという事です。いつも感心の対象を写真にすることで1つのアートを学ぶ意識を持ちましょう。写真をやるぞ!と決意した人はアートの門を叩いたという事なのですね。




自分が撮った写真に限らず他の人が撮った写真や有名な写真家の作品を見ることも悪くありません。ノージャンルで様々な写真作品を観賞することで写真というアートの見識を深めるだけでなく、自分の好みを知ることもできます。

ぶっちゃけ…上達しない人というのはカメラや撮り方にばかり関心を持ってしまい、写真がアートであることにいつまでも気が付かない人だったりします。

長くなったので今回はこの辺で!!!

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はじめての一眼レフ☆レンズの選び方(後編)

前回よりツーリング写真に使う「はじめての一眼レフ レンズ選び」と題して一眼レフ用のレンズの選び方を解説しております。

前回の投稿はこちら

低倍率ズームか高倍率ズームか

ズームレンズを選ぶ場合、その守備範囲としている焦点距離をどこまでとするかが悩みどころですね。例えば16-35㎜といったら広角ズームレンズ、24-70㎜といった標準ズームレンズ、70-200㎜といったら望遠ズームレンズです。そして範囲が24-35㎜といった具合に狭い場合は低倍率ズームレンズ、18-400㎜といった具合に範囲が広ければ高倍率ズームレンズといいます。

風景主体のツーリング写真は広角レンズ

我々バイク乗りは持っていける機材ボリュームに限りがあります。何本も交換レンズを持っていったり重い望遠ズームレンズを持って行くのはかなり厳しいですよね。

そこで真っ先に気になるのが高倍率ズームレンズです。ワイドから望遠まで広い範囲をカバーでき高倍率ズームがあれば何本もレンズを持って行く必要がありません。レンズを交換する手間もありませんし比較的コンパクトで価格も安いときました。まさに良いことずくめですがそんな都合の良い話があるのでしょうか?




高倍率ズームレンズは望遠側の描写に弱点があり解放F値も暗いためビギナーの方が使えば容易にシャッター速度が落ちて手ブレ写真を生んだり、安易に超望遠側を使ってクオリティ面で問題が発生することが予想されます。また一眼レフらしいボケ具合も期待したほど得られないというのもあります。

高倍率ズームを得意としているのがTAMRONです。上の18-400㎜F3.5-6.3Diは私が知っている限りで理想的と言えそうな高倍率ズームレンズです。前述したような高倍率ズームレンズの弱点は大幅に改善されているようです。一度は使ってみたいなと思っていますがビギナーの方にはお勧めできません。

最初のお勧めは低倍率でも良いので24-70㎜くらいの標準ズーム、または24-105㎜くらいの範囲が良いと思います。その上で得意な(好きな)焦点距離だけ単焦点レンズを1本追加するのがお勧めです。

しかし乗っているオートバイがSSなど積載性に乏しい車種であったり、キャンプ道具などで他の荷物が多くなってしまう場合、やっぱりレンズは1本しか持って行けない、という人にとって高倍率ズームはメリットが大きいと思います。前述したようなデメリットを踏まえた上で使いこなすぞ、という覚悟のある方は良い選択肢になると思います。

明るいか暗いか

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

レンズ選びで忘れてはいけない重要なポイントは解放F値です。F値とは絞りのことですがレンズ選びで言うFとはそのレンズの解放、つまり穴ポコを最も大きくした状態がいかほどですか?という事です。例えばF1.8など数値が小さいほど口径が大きく明るいレンズです。開放F値は明るいほど優秀で歓迎すべきことですが、明るいレンズは価格が高く大きく、重くなるものです。特に望遠レンズで解放が明るいとなるとバイクで持って行くのも苦しいですし経済的にも庶民がおいそれと購入できる価格帯ではなくなってきます。

主にレンズ選びの時に解放F値を気にする場合とは夜景や星空の写真を撮りたい場合に明るさをレンズ口径でかせぎたい場合、背景や前景のボケ具合で主題を浮き立たせるように表現したい場合などです。上の作品はオオハンゴンソウの咲くツーリングのワンシーンですがこのレンズの解放F2.8を使ってバイクとその手前1mくらいにピント範囲を合わせています。他の部分を美しくボカすことで主題が魅力的に見えるように演出しています。

逆に言ってしまうと夜景や星空など撮る予定はない、ボケ具合で主題を演出なんて難しそうでまだいい…というビギナーの方にとっては解放F値など気にする必要がないとも言えます。




重いか軽いか

左:SIGMA35mmF1.4ART 右CANON EF35mmF2IS

レンズの重さ、またはレンズの大きさについては我々バイク乗りにとっては重要ですよね。カメラ本体についてはあまり小さすぎると私のように手が大きい人にとっては使いにくくなるものです。しかしレンズについては軽くて小さいほど歓迎すべきことです。

上の写真はどちらのレンズも35㎜の単焦点レンズですが大きさも重さもだいぶ異なります。左はSIGMAの35㎜F1.4DG ART 右はキャノン純正のEF35㎜F2ISです。キャノンの方が圧倒的に軽量コンパクトです。もちろん描写性能についてはSIGMAのARTラインを代表する名玉ですのでSIGMAが上ですがバイクツーリングで持って行くならキャノンの方が良いと言えますね。

EOS6D Mark2 + EF70-200F2.8L IS
望遠レンズは大きく重いのでバイクで持って行くのは無理が生じる

高いか安いか

レンズは高いです。私が15年くらい前に最初にEOS Kissを買った時、レンズを何にしようか?と調べたときにその値段の高さに驚きました。冗談ではなく0が一個違う!と感じたものです。高い安いは人によって感覚が違うとは思いますが例えばカメラ本体を10万円、ズームレンズが1本10万円、単焦点レンズ1本5万円というセットで合計25万円、それをバイクに積んでツーリング…やはり最初は抵抗がありますよね。

それに最初に投資しても「飽きて使わなくならないだろうか…」という心配もあります。実際に自分の好きなレンズというのが決まってくると、そうではないレンズは出番が減ります。最初はレンズに使う予算は10万円以内くらいが丁度良いと思います。

ある程度の経験を積むと自分の好みや撮りたい写真に具体性が出てきますので、それに応えられるものを追加する感じがお勧めです。

それと予算をおさえて良いレンズバリエーションを揃えるのに賢いやり方はSIGMAやTAMRONなどのサードパティー製レンズを買うことです。NikonやCanon純正よりも安いですし、最近はメーカー純正を陵駕する名玉も続々と登場しています。私はCanonユーザーですが所有レンズ6本のうちCanon純正が3本、SIGMAが2本、タムロンが1本です。

高級なレンズはその利点をビギナーではなかなか出せないのですが「良い物を所有しているからモチベーションが上がる!」という人はそれだけでも価値があると思います。それにカメラ本体と違ってレンズは滅多にモデルチェンジしないので、買い替えずに10年以上使うと考えれば最初の1回だけの投資という意味で経済的です。




メーカーのズームキット

入門機などではレンズがセットになっているお得な「ズームキット」が売っていますよね。例えばEOS KissだとEF-S18-55㎜とEF-S55-250㎜の2本が付いてくるダブルズームキットなんて物がありますね。メーカーがビギナーのために親切に設定した商品のように見えますが、売るだけ売ってズームの使い方を教えてあげない所が凄く不親切だなと感じます。これなら35㎜と85㎜のダブル単焦点キットでも作ればその方が絶対に上達するのですが、メーカーにとってユーザーの上達よりも「これは便利だ」と思わせて買ってもらう方が優先のようです。

欲しい画角を欲張って、そのすべてをズームでカバーすることで完璧なレンズバリエーションを揃えた気分になってしまうのが落とし穴です。最初は構図を作れるよく動く足を養うこと。28㎜ならこんな感じ、135㎜ならこんな感じで写るであろう、とイメージできる画角の感覚を養うこと。この2つが重要です。ズームレンズを装着しファインダーを覗きながらグルグルグルグル…をやってしまうと、この重要な2つが習得できずビギナーから脱することができないものです。これは是非、気を付けていただきたいと思うズームレンズの落とし穴です。

全てのレンズをズームレンズで揃えた人は気を付けてくださいね。

EOS6D Mark2 望遠レンズでS字を描く道路と矢羽を圧縮して表現

ツーリング写真におけるレンズ選び ~まとめ~

・広角は風景主体のツーリング写真用

・標準や中望遠は愛車の写真用

・望遠側はズームレンズを用意しよう

・広角から標準は得意な(好きな)画角が分かったら単焦点を1本追加。

・目的もなく高いレンズを買わない

以上、ツーリング写真&バイク写真におけるはじめての一眼レフ、レンズの選び方でした!!

はじめての一眼レフ☆レンズの選び方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回までの投稿で私の住む千葉県の房総半島についてお役立ちツーリング情報を書いてみました。いま改めて読み返してみると、どうしてこう長文になるのか自分でもよく分かりません。おそらく性格なのだと思いますが、何もお土産のことまで書かなくても良いだろうに…と自分でもおかしく思います。

さて今回は何を書くにも長文になってしまう…そんな私のお勧めする「はじめての一眼レフ☆レンズの選び方」をいってみたいと思います。

コンデジやスマホを卒業して本格的に写真をやりたい!と決意した方がはじめて一眼レフ(またはレンズ交換できるミラーレスカメラ)を購入したとき、悩ましいのがレンズ選びですよね。

たくさんの種類があって価格帯も2万円くらいから30万円オーバーなんて物も。いったい自分がどれを選べば良いのか?バイクツーリングで持っていくレンズとしてどれが良いのか?ビギナーの方にはよく分かりませんよね。私も最初はそうでした。そんな写真ビギナーの方のために最初のレンズの選び方として幾つかの項目を作って説明したいと思います。




焦点距離や画角って何?

画角とは簡単に言ってしまえば範囲と距離感です。人間の目は1つの画角で固定されているのでまずここが最初に「よく分からない」と感じるポイントだと思います。遠くのものを大きく写すことを望遠、逆にワイドに写すことを広角と言います。画角は「焦点距離」というmmの単位で表記され、肉眼に近い画角を標準と呼び数値では50mm(APS-Cサイズのカメラの場合はおよそ35mm)となります。14mmや28mmといった具合に数値が小さい方がワイド、200mmとか400mmとか数値が大きいと望遠です。

望遠レンズの特性を生かした作例

ここで重要なポイントを1つ。お使いになっているカメラ本体がフルサイズセンサーかAPS-Cサイズセンサーかを確認して焦点距離を選びましょう。APS-C機の場合はレンズに表記される数値におよそ1.5倍(キャノンなら1.6倍)で換算します。例えば50mmというレンズをニコンD7500で使用する場合は77mm、EOS Kissに使用すると81mmくらいになります。

※今回の解説は以降はフルサイズ換算で表記していきます。

~ズームか単焦点か~

「ズーム」とは誰でも聞いたことがある単語ですよね。画角を望遠や広角に調整できる機能をズーム機能と呼びます。望遠にすることだけがズームではありませんので勘違いされていた方はここで正してください。ちなみに映像の世界では望遠方向へズームすることを「ズームイン」、逆に引いていくことを「ズームバック」と言います。写真では使わない言葉ですが。

一眼レフ用の交換レンズは主に単焦点とズームレンズに二分されます。単焦点には焦点距離を変更する機能がなく固定されています。ネットの情報やカメラ雑誌なんかでは「単焦点レンズは描写に優れる」といった内容を見かけますが、ビギナーの方にとって「優れた描写」を作品に反映するのが難しいので最初に無理して単焦点を買う必要はありません。ただし後で買い替えるのは無駄なので最初にしっかり投資したい!という方には最初から良いレンズを手に入れておくのはアリだと思います。

ズームレンズと単焦点レンズ、それぞれにメリット&デメリットがあります。ズームレンズは1本のレンズで複数の画角を選択できること、スペースを奪われたとき(壁があってそれ以上下がれない、尖った岩の頂点に登って撮るなど)に画角の微調整ができるといったメリットがあります。これらのメリットの一方で重量が重い、摺動部分の密閉が悪く内部にチリが混入しやすい、といったマイナス面もあります。

最近のズームレンズは技術の進歩で描写も美しいです。ここ10年以内に発売されたモデルであれば、まずビギナーの方にとって不足は感じないと思います。バイクでツーリングに出かける場合、何本も交換用レンズを持っていく訳にはいきませんのでバイク用という意味ではズームレンズはお勧めです。

しかし単焦点はビギナーの方にとって1つ、とても良いことがあります。それは写真をやる上で必要なよく動く足を手に入れる練習になることです。焦点距離を縛ると自分が動くしかないので自然と被写体に寄れるようになるのです。逆に言うとズームレンズに頼っていると足は動かず、ファインダーを覗いたままズームリングをグルグル回して大きさの調整をしてしまいます。これを癖にしてしまうと上達が遅れてしまうものです。




ここでお勧めのレンズを!最初は24-70mmまたは上の写真のような24-105mmくらいを守備範囲にしたズームレンズを1本でいってみましょう。これにもう1本を加えるのであれば、それは思い切って単焦点レンズの35mm、50mm、85mmあたりから1本を選んでみましょうね。選び方は次項で説明します。

~焦点距離はどう選ぶか~

写真を撮るときに焦点距離の選択を最初にします。今日持ってきているレンズの中で今、写真を撮りたいと思ったその場所でどのレンズを選択するのか?です。これはビギナーの方にとっては酷な要求なのですが、写真とはまず最初に「こう撮りたい」というイメージを描くもので、最初にそれを想像してから焦点距離を選ぶのが多くの場合でセオリーとされています。ビギナーの方は最初にイメージの写真を想像できないので「試しに一枚撮って確認してみよう」と思って先に撮ってしまうものです。しかしその試し撮りの焦点距離はどうしますか???

どの焦点距離のレンズを買えばいいのか?も自分がどんな写真を撮りたいのか?を最初に決めないと選びようがありません。しかし最初はカメラのことがよく分からないのと同じように写真のことがよく分からないものです。レンズ選びが難しく感じるのはレンズに対する知識が不足しているのではなく写真に対する見識がまだ浅いのが原因です。

広角レンズの特性を生かした作例

ここでビギナーの方へ「絶対ではないけど一般的にこうです」という焦点距離の主な選択法を目安として記しておきます。

広角レンズ:景色主体で撮るツーリングシーンに使う。大空に広がるウロコ雲や夕空。北海道のような場所で雄大さを表現したい。星空なども。ワイドになるほど歪みがあるのでバイクを大きく撮る場合は注意が必要。自分の影、電線など余計なものが画面に入りやすい。ワイドになるほどビギナーには難しいレンズと言われる。

標準レンズ:バイク、ライダーを主体に撮る場合に使う。写真を学ぶための基本と言われるレンズ。自然な画角は見る人に臨場感を与える。リアルを伝える、ドキュメンタリータッチ、視線を再現するような写真などに使う。自然な画角ゆえにビギナーが使うといとも簡単に陳腐な写真になる。

望遠レンズ:特定のものに絶対的な存在感を与える。遠くの山を引き寄せたり長く続く直線道路を大きく撮りたい時などにお勧め。三脚を使わない場合は望遠ほど手ブレしやすい。背景がボケやすい。少しカメラを動かすだけで画面内の様子が大きく変わるといった特徴がある。余計なものを画面の外に除外しやすいので構図という意味では優しいです。それと焦点距離の長い望遠レンズは重く大きいのでバイクで持っていくのは少々の無理が生じます。

経験を積んでいくと好みの焦点距離というのが分かってきます。私の場合は35mmですが皆さんも色んなツーリング写真を撮っていくうちに好きな画角が見つかると思います。そういった好きな画角は単焦点で少し高級なレンズを奢ってやるのも良いかもしれませんね。




EOS6D mark2 + SIGMA35mmF1.4ART F11 1/125 ISO100

これは私の好きな35㎜レンズで撮った作品です。この時はSIGMAの35㎜F1.4ARTという少し高級なレンズを使っていましたが、現在ではもう少し軽量さを求めてCANON EF35㎜F2ISという手ブレ補正機能を有したレンズに買い替えました。と言うのも35㎜で撮りたいシーンでは絞り込んで深度を保ちたい時、すなわちシャッターが遅くなるのでキャノンIS(露出4段分の手ブレ補正機能)が重宝するからです。このように自分の好みや使い方に合わせてレンズを買い替えることは珍しくありません。

長くなったの次回に続きます…

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南房総ツーリング☆お勧めの道とツーリングルート

前回、前々回と房総ツーリングこの道30年の私がお勧めする千葉のツーリング情報をご紹介しています。今回はその最終回でお勧めの房総ツーリングルートと絶景道をご紹介したいと思います。

前々回の投稿はこちら

前回の投稿はこちら

お勧めの道 ~絶景道~

房総フラワーライン

ツーリング雑誌の房総ツーリング特集で必ず紹介されているのが房総フラワーラインです。個人的には房総ツーリングのハイライトは最南端の野島崎灯台に近いエリアだと思います。この房総フラワーラインも内房側からのアクセスで間もなく野島崎という風光明媚なロケーションになっています。

写真のような菜の花が道路脇に咲いている区間は館山ファミリーパークの辺りで1月中旬から2月初旬くらいが見ごろだと思います。通常、菜の花は3月からですが南国安房の気候のためかだいぶ早いのでご注意を。




私が個人的に好きな道としてもう1つ挙げるのであれば九十九里浜を走る九十九里有料道路(通称波乗り道路)です。特に一宮側の景色は河口と並走するので左右が海のような景色でとても解放感があります。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 20SEC ISO1600  波乗り道路

お勧めの房総ツーリングルート

日帰りツーリングとして都心からアクセスされる場合を想定して幾つかのパターンを作ってみました。

1.養老渓谷と里山風景+館山の海岸から最南端を目指すルート

圏央道の市原鶴舞ICをスタートして高滝湖から養老清澄ラインを南下。里山風景と小湊鉄道を楽しんで鴨川市の長狭街道へ。この長狭街道を西へ走って内房を目指します。途中、遠回りですが県道88号で戸面原ダムを走りもみじロードを楽しんで再び長狭街道。道の駅「保田小学校」で休憩して富浦、館山、洲崎と走りフラワーロードを走って最南端野島崎へ。安房グリーンラインで北上して戻るルートです。この内容で170kmくらい。内房ルートなので富士山が綺麗に見える冬がお勧めですね。

2.犬吠埼灯台と九十九里平野を満喫する外房ルート

千葉東金道路 東金ICを早朝にスタート地点とし九十九里の海岸線を朝日を浴びながら走る前半戦。刑部岬、犬吠埼灯台まで走ってピストンで南下。いすみ、勝浦、鴨川まで海沿いを走って養老清澄ラインを北上。養老渓谷を走って高滝湖がゴール。圏央道の市原鶴舞ICで帰るルートです。最南端は目指せませんが太平洋の海を満喫して里山風景を抜けて帰るパターンです。これでちょうど200kmくらいです。




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600㎜F5-6.3DG

3.南房総ぐるっと一周、南国を満喫ルート

とにかく海!という人にお勧めの南房総の海沿いのオイシイ所だけを走るワガママルートです。スタートは圏央道の市原鶴舞ICで養老渓谷を南下して小湊で海に出ます。そこからひたすら海岸線。もちろんフラワーロードも走ります。海岸線の国道が多いので混雑する休日よりも平日に行ける人にお勧めです。最後は館山道の富津中央ICでフィニッシュですが何故後半が内房なのか?というと東京湾に沈む夕日を楽しむためです。このルートで150kmくらい。距離と所要時間的に考えると真冬のウィンターツーリング向けのルートとも言えそうです。

・外房と内房をスイッチできる便利な長狭街道

外房側の鴨川市と内房側の保田をむすぶ県道34号長狭街道。信号が少なく流れも良いので30分程度で走れます。道も風景もそこそこ良く途中で亀田酒造、佐久間ダム親水公園、大山千枚田、道の駅保田小学校など立ち寄りポイントもいくつかあります。

外房と内房をスイッチしたいときに便利な道ですので覚えておくといいと思います。

養老渓谷の紅葉は関東で最も遅いと言われます。ピークは12月初旬ころです。




南房総ツーリングのお土産

有名なお菓子は鯛せんべい、ピーナッツ最中、びわゼリー、濡れせんべいなどです。これらのお菓子は館山自動車道で帰る方は市原SAでだいたい揃います。南房総で買っておきたいお勧めのお土産は鯨ベーコン(要冷凍)、はば海苔です。どちらも高級なものですが房総ならではのお土産で喜ばれると思いますよ。ちなみに房総ではお正月のお雑煮にはば海苔を入れるのですがとても美味しいです。あと新参でピーナッツキングというクッキーもあります。新しいもの好きの方はどうぞ!

南房総ツーリングまとめ

いかがでしたか?3回にわたって南房総ツーリング、千葉県の見どころをご紹介してみました。とにかく高い山がなくて三方が海。三浦半島や伊豆半島に比べると渋滞も少なく走りやすい。太平洋から出る朝日、東京湾に沈む夕日が拝める千葉県。日蓮や頼朝の縁ある地を楽しむのも大人のライダーにお勧めですね。

海岸線は真冬でもほとんど路面凍結の心配がありません。養老清澄ラインなどの山道も早朝をさければ大丈夫だと思います。真冬でもツーリングが楽しめるのも房総の良いところです。

また圏央道や館山自動車道、東京湾アクアラインを活用すればアクセスも良好だと思います。大自然こそないかもしれませんが懐かしく素朴な田舎風景にホッとするツーリングに訪れてみてください。

EOS6D mark2

えっ?私が一番好きなところ? …え~個人的には爽やかな晴天時に見れる守谷海岸の青い海、夏の南房総から見れる天の川、真冬の安房勝山から望む見事な富士山、梅が瀬渓谷の紅葉、菜の花と桜の咲く小湊鉄道の風景・・・そんなところですかね。

房総半島ツーリングのおすすめツーリング情報でした!!

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~千葉の番外風景~

千葉市 千葉ポートタワー

南房総【この道30年】がお勧めする南房総ツーリング(中編)

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回より南房総のツーリング情報を書いております。今回はその続きでございます。

前回の投稿はこちら

~走りを楽しむ峠道~

EOS6 mark2 + EF70-200mmF2.8L IS もみじロード

とにかく高い山が無い千葉県。房総人として認めたくありませんが他県と比較してしまえば走りを楽しめる峠道は残念すぎるほど少ないです。志賀草津道路、ビーナスライン、磐梯吾妻スカイライン、伊豆スカイラインなどの有名どころには足元にも及ばないです。房総スカイラインというソレっぽい名前の道がありますがコーナーも景観もパッとしません。

そんな中でも「やっぱりツーリング先でワインディングを楽しみたい」という人にお勧めするのは鴨川市から久留里方面へ抜ける養老清澄ライン、国道465号から長狭街道までに繋がる志駒の県道182号もみじロード、そのすぐ西側にある戸面原ダムの県道88号、ワインディングと呼び難いですが流していて気持ちいい道は白浜へ抜ける安房グリーンライン。そのくらいでしょうか。

中でも人気なのが県道182号もみじロードですが休日は多くのライダーが集まって走りを楽しんでいます。しかし、ここは一般車も多く速度の乗るレイアウトです。事故になるファクターが所々に隠されていてとにかく危険。実際に事故も多くて問題になっているようです。くれぐれも安全運転で楽しんでください。




~房総のキャンプ場~

実は千葉には良いキャンプ場は多くありません。バイクキャンプツーリングとしてお勧めできるキャンプ場は数える程度で、あとはファミリー向けのオートキャンプ場ばかり。おすすめは袖ヶ浦市の森のまきば、千倉町のオレンジ村、館山市のお台場海浜庭園、あとは穴場的なキャンプ場が数か所。上の写真は君津市のホウリーウッズ久留里ですが現在では料金が値上げされてしまい、ちょっと高すぎてお勧めできません。

私のような旅人的な感覚だと、どうしても北海道にあるような無料や300円といったキャンプ場が基準になってしまうため「千葉にはライダー向けの良いキャンプ場が少ないなぁ」と常々感じております。せめて一か所でいいから公営の質素なキャンプ場が欲しいですね。

ライダーハウスもほとんど存在しません。代表的なのは鴨川市のライダーハウス「ぱゆ」さん、あとは老舗で「パパさんち」があったはずですが現在でも営業しているか不明です。

~南房総のグルメ~

南房総に来たらやはり海鮮がお勧めです。前回の投稿でご紹介した保田漁協の「ばんや」はメジャースポットですが、知る人ぞ知る食事処として館山市布良(めら)の相浜亭がお勧めです。天気のいい日はテラス席で海鮮丼や刺身定食をいただきましょう。

郷土料理はアジのなめろう、サンガ焼き、太巻き寿司などでこれらは道の駅などのテイクアウトでよく売っています。ベンチや東屋のある海岸で食べると気持ちいいですよ。

サンガ焼き寿司。道の駅「富楽里とみやま」で売っています。

それと外房の勝浦市はキンメ漁で有名な場所です。勝浦朝一や勝浦漁協の近くでいただけるキンメ料理は超お勧めです。

勝浦港 市場食堂 勝喰(かっくらう)




ラーメンが好きな人も多いと思います。私も大好きです。千葉のラーメンと言えば勝浦担々麺、竹岡式ラーメン(富津市)、アリランラーメン(茂原市)が千葉三大ラーメンとして知られています。ラーメン激戦区と呼ばれる地域は松戸市や市川市に多く、それはツーリングルートではないのでここではご紹介しません。竹岡式ラーメンは富津市にある「梅乃屋」が代表的です。分厚いチャーシューの煮汁で黒っぽいスープが特徴です。サーフィンや釣り人など汗をかいた人の塩分補給に…というエピソードがあるくらいなのでしょっぱいです。

富津市竹岡にある昔ながらの食堂「ニコニコドライブイン」

こちらは私が幼少期の頃によく祖父と言った竹岡にあるニコニコドライブイン。竹岡風のラーメンとアジフライ定食。とにかくリーズナブルで懐かしい店の雰囲気にホッとします。

勝浦市にある「江ざわ」の勝浦担々麺 辛さはほどほど。

千葉三大ラーメン以外でツーリングルート上でお勧めできるラーメン屋さんは館山市の波音食堂さん、千倉町白子の華乃蔵さん、穴場はごいみさんですが少々の勇気が必要です。

こちらは県民ショーとかいうテレビ番組でも紹介された千葉県民のソウルフード「としまや弁当」です。人気メニューはチャー弁ことチャーシュー弁当ですがイカフライ弁当やバーベキュー弁当もお勧めですよ。

道の駅や高速のSAでよくあるピーナッツソフトやビワソフトも人気です。お勧めは館山の木村ピーナッツさんのピーナッツソフトです。波音食堂さんのすぐ近所ですので食後のデザートにどうぞ!

~南房総の温泉~

高い山や火山がないので温泉も無い訳ではありませんが名湯や由緒ある温泉街などは期待できません。珍しいのは千葉県で唯一の鉱泉が楽しめる養老清澄ライン黄和田畑の七里川温泉です。そこから南に少し行くと四万木にある白岩館も露天風呂があって良いです。どちらも秘境感がありますがリゾートではありませんのでデートツーリングには向かないです。

私は行ったことがないのですが勝浦つるんつるん温泉は名湯100選に選ばれているそうです。オートキャンプ場も隣接しているので友達同士で行くのに良いかもしれませんね。




~B級スポット~

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 1/8 ISO100

ここで私がB級スポットと定義するのはネットやテレビで有名になった場所のことです。観光客や映え狙いのインスタグラマーが集まる場所であまり風情がありませんが念のため有名スポットなので載せておきます。まず上の写真が燈籠坂大師の切通しトンネル。昔からあるのですが近年になって映えスポットとして有名になり今では観光バスも来るほどです。

原岡桟橋(岡本桟橋)

南房総市富浦町にある原岡海岸の岡本桟橋は夕陽の撮影スポットとして近年に有名になりました。ここも多くの観光客やバスが来る人気のスポットです。写真を撮るときはマナーに十分配慮しましょう。

その他、写真はありませんが袖ケ浦市の千葉フォルニア、君津市の農溝の滝、最南端の野島崎灯台にある白いベンチ、木更津市の江川海岸、鹿野山の山頂にある九十九谷展望公園などが人気です。

写真が好きな人は岡本桟橋の夕陽、九十九谷展望公園からの早朝の雲海がお勧めです。

~房総をツーリングする注意点~

事故の多いスポットは東関東自動車道の湾岸線と平行する国道357の若松交差点付近、国道16号の呼塚交差点付近など。この両者はバイクで走るには最悪のルートなので県外から来られる方はぜひ避けてください。ツーリングルートで人気のもみじロード(富津市 県道182号)は秋は美しい紅葉風景に加え連続する高速コーナーを味わえるので走り系のライダーと観光客が一緒になるカオスです。スピードの出し過ぎによる事故が後を絶ちません。県外に例えると道志みち、伊豆スカのような状態です。

林道や隧道を楽しむ場合は山ヒルに注意。真冬以外の季節に房総の山のほぼ全域にいますが特に市原、君津、鴨川の山中は注意が必要です。油断すると足や首筋に張り付いて吸血されます。南房総市の根本海水浴場のあたりは海岸からの強風で道路に堆積した砂に気を付けましょう。千葉の山にたくさんあるトンネル内の濡れているところは超滑ります。

安房グリーンラインや養老清澄ラインは休日は取締りが多いようです。房総半島は三浦半島や伊豆半島に比べて車の流れが良いのでついスピードを出してしまいます。気を付けましょう。

休日の夕方は京葉道路の上り線が松が丘IC辺りから、アクアラインは海ほたるPA付近が渋滞します。ゴルフ、サーフィン、釣り、ドライブの車が東京方面へ帰るピーク時間をずらして帰りましょう。それとアクアラインは強風時は横風にあおられると危険なので事前に情報を入手して心配な場合は首都高湾岸線経由にしましょうね。

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次回は最終回、房総のおすすめのツーリングルートと絶景の道をご紹介します。

南房総【この道30年】がおススメする南房総ツーリングルート

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真の撮り方の解説はお休みして私のホームコースである南房総のツーリング情報を書いてみたいと思います。

もうバイクキャリアも30年を数えますが免許を取得してからはずっと千葉県民ですので、房総半島のツーリングはこの道30年のベテランであります。近年は高速道路の開通や国道の整備もあり県外からのライダーも気軽に来れるようになったと思います。海岸線の渋滞もこれら道路の整備でたいぶ改善されました。バイクで気持ちよく走るには房総半島は最高ですよ。

間もなく梅雨入りしてしまいますが…コロナ自粛もひと段落?これを読んで千葉県、房総半島へのツーリングにいらして下さい。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F8 1/160 ISO100 小湊鉄道




改めて…千葉ってどんなところ?

三方を海に囲まれた房総半島。西側は東京湾で対岸に神奈川を望む内房エリア。東側は太平洋沿いに広がる広大な九十九里平野と南東は険しい断崖の外房エリア。そして全体に高い山がなく日本一高低差の無い県が千葉県です。

明治時代の廃藩置県以前は北側から順に下総(しもうさ)、真ん中が上総(かずさ)、南が安房(あわ)と3つのエリアに分かれていました。その名残りで現在でも多くの地名に上総〇〇や安房〇〇といった場所が残っています。

日蓮上人の縁の地であり、お生まれになった誕生寺、日蓮宗を開宗した清澄寺などがあります。源頼朝が平家との戦いに敗れ真鶴から小舟で鋸南町に上陸し再起を図ったことでも知られています。

名産は落花生、しょうゆ、梨、房州枇杷、メロン(あまり知られていませんがタカミメロン、アムスメロンなどが美味!)、イワシ、キンメダイ、イセエビ、アワビ、サザエ、多古米や長狭米などのブランド米、地酒は寿萬亀、東魁盛、腰古井など。

寺社仏閣は色々ありますがツーリングルート上でお勧めなのは房総屈指のパワースポットである館山の安房神社、日蓮上人のお生まれになった地である小湊の誕生時、鋸南町(きょなんまち)の鋸山にある日本寺の大仏様などです。

今回、バイクツーリングとしての房総のご紹介ですので九十九里浜の海岸線を除いて、千葉県の上半分の情報は割愛いたします。というのも田舎とはいえ一都三県の一つですので千葉市より北はそこそこ都会ですからツーリングするような場所は少ないので…。

白浜のストック畑 3月

ちなみに南房総とは主に太東(たいとう)岬から富津岬を結んだ線より南側をいうそうです。内房は富津岬から洲崎(すのさき)までの浦賀水道に面した地域、外房は太東岬から洲崎までの太平洋に面した地域です。半島の最南端は白浜の野島崎灯台です。

浦賀水道とは三浦半島との間にある海峡で洲崎と剣崎を結ぶ線より北側、富津岬と観音崎を結ぶ線より南側の範囲なのだそうです。地図で見ると東京湾の門のようになっていて、この浦賀水道で大型船が渋滞している様子をよく見かけます。

気候は温暖で比較的多湿多雨です。南房総市や館山市などの南端地域は真冬でも無霜地域で菜の花やストックが見事に咲き乱れます。真冬でも降雪や路面凍結は少なくウインターツーリングのメッカと言われています。

~外房の魅力~

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5 1/2500 ISO100  白里海岸

東側の太平洋側に面した外房は九十九里平野の平野エリア、いすみ市、御宿町あたりにあるダイナミックな景観の断崖エリア、白浜、千倉の南国ムードエリアの3つに分けられます。通称「波乗り道路」と呼ばれる九十九里有料道路から海岸線を銚子へ北上するルートは犬吠埼灯台あたりでピストンする走り方がおススメです。銚子エリアの有名なスポットは東洋のドーバーと呼ばれる屏風ヶ浦と刑部岬(ぎょうぶみさき)です。

早起きが得意な人は外房をスタート地点に設定して水平線から登る朝日を拝んで走り始めましょう。しかし最近は多くのビーチで津波対策の工事が始まっており、上の写真のような場所が減ってきてしまいました。

いすみ市はいすみ鉄道で有名で近年は観光化に注力しています。素朴な田舎風景が広がるところです。菜の花の季節にいすみ鉄道とバイクを合わせて写真を撮ってみましょう。

御宿町の辺りは海水浴やサーフィンで人気のエリアです。夏場は混雑するので月の砂漠の周辺は避けましょう。国道128号の鴨川市内と鴨川シーワールド付近も渋滞するので県道などを使って回避しましょう。お勧めのスポットはメキシコ記念塔、大波月海岸から望むローソク岩の景色です。勝浦市の官軍塚の周辺や勝浦朝一などもお勧め。勝浦タンタンメンを食べるなら「江ざわ」か「欅」がお勧めです。

美しい海岸といえば日本の渚100選に選ばれている守谷海水浴場です。道路から望遠レンズでバイクを撮れば南国のような鮮やかなブルーの海を背景にいい写真が撮れると思います。穴場の海岸風景は鴨川松島と呼ばれている八岡海岸で魚見塚展望台と合わせて楽しみたい絶景地です。

その他、景勝地は鵜原理想郷、ルートは白浜までの海岸線、グルメは和田町のクジラ料理(高いですがクジラベーコンがお勧め)、イセエビやキンメも有名です。休憩スポットは道の駅「潮風王国」「ローズマリー公園」です。

~内房の魅力~

保田中央海岸 対岸の富士山と東京湾を頻繁に行き交う大型貨物船やタンカー

東京湾沿いの海岸線を走る内房のエリア。むかしは海岸線の渋滞がひどかったですが館山自動車道が開通して以降は渋滞は減りました。都心や神奈川方面から東京湾アクアラインで来られる方、神奈川の久里浜から東京湾フェリーで来られる方は内房がスタート地点になります。京葉道路、湾岸線→東関東自動車道、と高速道路で来られる場合、南下すると館山自動車道になりますがお勧めの降りるICは富津中央ICです。と言うのも国道357、16号は市原市や袖ケ浦市までは工業地帯でトラックの交通量が多く信号ばかり。君津市をすぎても街中のため車も信号も多いです。ツーリングとして走りやすくなるポイントが富津中央ICを降りた辺りなのです。




内房の景観は海岸に見られる地層がユニークですが外房のようにダイナミックな断崖や広域に渡る平野はありません。その代わり冬に見える美しい富士山の景色と東京湾に沈みゆく夕焼けの景色があります。もうこの2つだけでご飯三杯はいけそうなくらい魅力的です。千葉の海岸線は真冬でもツーリングできるのが嬉しいですね。個人的に千葉県から見る富士山という意味で最も美しく見えるスポットは岩井海岸の北側にある寂れた別荘地「アルカディア地区」の高台です。奇岩、大ボッケ&小ボッケの間から遠景に富士山。内緒のスポットなんですけど興味のある方は行ってみてください。

岩井袋の漁村の北にあるアルカディア地区の高台

有名なスポットは東京湾観音、鋸山(鋸山登山自動車道は二輪通行禁止)、館山の沖ノ島、洲崎灯台など。グルメは房州びわ、竹岡式ラーメン、黄金アジ、はかり目(アナゴ)丼など。郷土料理はアジのなめろう&サンガ焼き、太巻き寿司などが有名です。

休憩ポイントは道の駅「保田小学校」「富楽里とみやま(館山自動車道のSAと兼業)」「三芳村 鄙の里」などです。また鋸南町保田漁協にある「ばんや」はリーズナブルで新鮮な魚介がある人気の食事処です。いつも賑わっていますが座席数が多く回転も良いので意外と待ち時間がありません。別館で温泉にも入れたり漁船に乗って定置網漁を見学できるのが面白いです。

里山風景とローカル鉄道

EOS6 mark2 + EF70-200mmF2.8L IS いすみ鉄道

最初にも書きましたが千葉県は日本で一番高低差のない県で高い山がありません。最高峰で愛宕山(408m)です。有名な山は日本寺のある鋸山とマザー牧場がある鹿野山。景勝地といえば主に海に関わる景色と素朴な田舎風景となります。とくに里山については房総を語る上で欠かせないワードで壮観ではないけど素朴な景色。どこか懐かしくホッとするような田舎風景の中をバイクで走るのです。

そんな里山風景にひときわ魅力的な存在がローカル鉄道です。主に市原市を縦断し養老渓谷まで続く小湊鉄道と、夷隅郡大多喜町を走るいすみ鉄道ですがキハ200の気動車が田舎風景を走りゆく風景は画になるものです。列車の本数は少ないですがダイヤをチェックして撮り鉄してみましょう。ローカル鉄道を味わうツーリングルートは後述いたします。




素掘り隧道と林道

房総のトンネル

近年、房総ツーリングで何かと話題になるのが林道にぽつねんと存在している素掘りの隧道(つまりトンネル)です。房総半島には高い山がないので峠道を作るよりはトンネルを掘った方が早いので、房総のいたる場所に印象的な表情をもった素掘りの隧道が存在します。多くは明治時代くらいから存在している古いもので、その岩肌や地層がむき出しの表情は冒険心を刺激される人もいれば不気味と感じる人もいるでしょう…。林道といっても250㏄オフローダーでなければアクセス不可能…という事は少なく、多くのものは舗装林道内にあったりします。

写真は林道月崎線にある隧道でこのすぐ近くにも将棋の駒のような杭口の永昌寺隧道などがあります。いちはらクオードの森(旧市民の森)の近くには中間が崩落して空の見える隧道、養老渓谷には穴が縦に2つある2階建て隧道などユニークなものも多いので隧道巡りも楽しいと思います。

オフロード走行を楽しむ林道は残念ながら多くは舗装化されてしまい、現在ではかなり限られてしまいます。メジャーどころでは金谷元名線、竹岡林道などですが2019年の台風の影響がまだ残っているので事前に情報収集してから行った方が良いと思います。

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長くなったのお勧めの房総ツーリングルートなどは次回へ!

 

 

私が空冷R1200GSに乗り続ける理由

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この投稿を書いている2020年5月中旬現在、なかなかコロナ渦の収束が見えない状況ですが如何お過ごしでしょうか?私はこのGWは佐渡へ旅にでる予定でしたが当然ですが断念いたしました。きっと皆さまもロングツーリングに行かれるご予定をキャンセルされたかと思います。

残念ですが仕方がないですよね。いつかこの闇の出口に立つ時を想像して今できることをしていきましょう。ちなみに私は旅写真における美しさを再考し次の旅でどのように反映させるか模索中でございます。

さて今回はツーリング写真の話題はお休みして空冷R1200GSの話題をさらっと書いてみたいと思います。というのもこの5月でちょうど私がR1200GSを購入して12年になるからです。

2008 中期型 R1200GS




いままで究極のツーリング写真ではBMW R1200GSの魅力について何度も書いてきましたが今回は私が乗り換えずに12年間ずっと乗っている理由について書いてみたいと思います。いつもR1200GSのインプレッションとなると内容テンコ盛りで長文になってしまうので「なぜR1200GSはそんなにイイの?」という疑問に対してシンプルに書いてみたいと思います(自信ありませんが)。

私が最初にGSに出会ったのはもう四半世紀ほど前のことで確か1994年。当時の私はVFR400Rを手放し【峠のバイク小僧】を卒業してセロー225を所有していました。しかしセローはたまの暇つぶしに乗る程度で、当時夢中になっていたのは4輪でのサーキット走行会やサンデーレースでした。そこで車高調のセッティングやらロールバーの取り付けやらでお世話になっていたラリーショップの社長がしきりに欲しがっていたのがR1100GSだったのです。

そこで社長があまりに欲しがっている様子をみて他の常連がある日、R1100GSを新車購入してショップに乗り付けてきたのです。それまでBMWのバイクなんて真横に張り出たボクサーエンジンを積んだオジサンのバイク…という印象しかなく、知識も興味もありませんでした。しかしR1100GSの実物を目前に、その圧倒的な存在感と見れば見るほどヘンテコな立ち姿に私の心の奥に潜んだ変態センサーが反応し始めました。

R1100GSは現在のR1200GSよりさらにクチバシも長く全体にアクの強いデザインでした。ましてやアドベンチャーバイクなる呼称が浸透するずっと以前の時代、見慣れない乗り物に異質なものを目撃しているという印象を受けました。なんでフロントフェンダーが二重になっているんだ…、このストラット構造みたいなフロントサスは何なんだ…と。

2013 後期型 R1200GSアドベンチャー

そんな1994年の出来事が記憶の片隅にあり、BMWのGSというバイクはあの社長が惚れこんだいいバイクなのだな、という認識でした。そして2003年にF650GSダカールを購入しロングツーリングの楽しさを知り、バイク旅の世界にどっぷり浸かってしまいました。

空冷R1200GSのデビューは2004年ですが、その当時からもう私はR1200GSが欲しくて仕方なかったのですが、まだF650GSダカールを買って間もなかったので買い替えは控えていました。しかし2008年の中期型へのマイナーチェンジでタンク周りの意匠の変更と細部の改良を受け「これは欲しい!いま絶対に買わねば」と強い衝動にかられてローンを組んで買ったものです。それが1台目のR1200GSハイライン クロススポーク仕様のチタニウムシルバーでした。




R1200GSを最初に乗った印象はとにかく乗りやすいの一言、教習車にしたいほど乗りやすいと思ったほどです。こんなに簡単に曲がってしまうバイク、果たして飽きないだろうか?という心配も出てきました。バイクは乗りやすいことが正義ですが趣味の乗り物なので乗りやすいだけではダメ…何か惹きつける魅力がないといけませんからね。

納車から3000㎞ほど慣らし走行を済ませた頃。当時は仕事の休みも限られていたので、簡単にはロングツーリングには出られませんでした。そこで1日だけの休日を使って草津温泉から志賀高原を走り榛名湖周辺を楽しんで千葉へ帰る1000㎞オーバーの弾丸日帰りツーリングを敢行しました。それで驚いたのは長時間乗車していたのに全く痛くならない尻や膝。体のどの部分にも疲労感が少なく「まだまだ走り足りない」とばかりにスタミナも残っている状態でした。

そして志賀草津道路や榛名山周辺のワインディングでの走り、旋回中でも自由にライン変更できる自在さと、加減速によるライダー上体のピッチングモーションの少なさ、よく効くブレーキに感銘しました。木島平をぬける奥志賀林道のように路面の荒れた舗装林道などは正に水を得た魚の如し。その素晴らしい走りに惚れ込んでしまいました。

走りの良さとツーリング性能が高い次元で両立していること。その秘密がどこにあるのか今でもよく分かりません。テレレバーサスや低重心なボクサーツインエンジンなどBMWの独創的な機構がもたらすもの…と言われますがそれだけでは説明がつかない部分があります。

大きくて軽い。そして走り始めると小さくなって速い。旅をスポーツ感覚で楽しむことで新しい世界を体験できます。スポーツバイクでもツアラーでもオフローダーでもない、得体のしれないブランニュージャンルを築いたバイクだと思います。

キャンプ道具まで積載して長期間、長距離のツーリング。それでも走りをスポーツ感覚で楽しめる喜び。無駄にライダーのスタミナを消費させない快適性能。そして故障などしないタフさと信頼性の高さ。それがR1200GSの魅力だと思います。

特にこの2008年~の中期型、2010年~の後期型と呼ばれる空冷(空油冷)モデルはハイテクの介入もそこそこで留め、ライダーの感覚とメカが絶妙に調和するポイントであると感じます。




もちろん欠点もあります。道を選ばず走破する究極のアドベンチャーバイクとは言え、日本の林道ではスピードがのらず巨体を持て余します。大きな石がゴロゴロしているような林道や深い溝などギャップが大きい場所も苦手です。うっかり行き止まりや土砂崩れなどでUターンを余儀なくされれば、たかが方向転換でも狭い悪路では難儀するでしょう…。オフロード走行を楽しむのであれば、ある程度下調べした林道へ行くか、2~3台といった複数台でチャレンジしてフォローし合って走るしかありません。

バイクらしい不良っぽさやアウトローな雰囲気などは全く持ち合わせていません。キャラクターとしては学級委員長のようで何となく鼻に付く優等生という感じです。冒険がキーワードのくせに都会も似合うデザインなど、暴走族上がりのバイク乗りにはいっぺんシメとくか!という感じでしょう。個性を出すために自分仕様としてカスタムする楽しみもほとんど有りません。

それと大柄な車体が体型に合わず購入を断念する方も多いと思います。おそらくR1200GSはドイツ人男性の平均的な体格 身長180㎝の体重85㎏くらいに合わせて車格を設計していると思われます。ローシートやローダウンサスで足つき性を改善させる手もありますが、改善されるのは足つきの問題だけで車体の設計に対するアンバランスはスキルでカバーするしかありません。

バイク選びなんて自分が欲しいと感じたバイク、自分の使い方に合ったバイクであれば自由に選ぶのが一番だと思います。バイクで走ることとツーリングを愛する私にとってこれ以上にいいバイクは他にないのですね。

とにかくツーリングやバイクに乗ること自体が大好きな人、道を選ばず走りたい人、機械が好きなエンジニア(車はスバルが好きみたいな)、峠を攻める訳ではないけどコーナーは楽しみたい人、アウトドアや自然を愛する人・・・そんな人にR1200GSというバイクが似合うと思います。

R1200GSを12年、そしてもう1台のR1200GSアドベンチャーを増車して6年。R1200GSを2台体制でツーリングを楽しんでいる一ユーザーのインプレッションでした。なかなか両方持っているユーザーはいないので貴重なインプレかもしれませんよ!

今回はこの辺で!!

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令和時代のツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログでは今までバイク写真、ツーリング写真に関わる様々なことを綴ってきました。ツーリング写真の魅力、人に見せて喜んでもらえる旅写真、そしてビギナーや壁に当たっている方へのヒントなど。

今回は久しぶりにギャラリーの更新も兼ねてツーリング写真とはいったい何だろう?令和時代におけるこれからのツーリング写真とは何か、バイク旅という文化と写真について、私なりに稚拙な語彙力で【ツーリング写真】を定義してみたいと思います。

EOS6D mark2

大好きな愛車をドーンと大きく撮った写真を愛車写真とするとツーリング写真は風景の中のバイクです。風景の中のバイク+ライダーを写せばそれはツーリングのワンシーンであり「旅」というStory性のある作品が成立します。

ロケーションは美しい自然はもちろんのこと、寂れた山村、無機質な高速のジャンクション、寺社仏閣など歴史ある建造物、最果て感のある海岸、荒涼とした火山地帯などライダーであれば「ツーリングが好きな理由」として数え切れないほど列挙できると思います。

カメラを使って写真を撮るとは現代となっては当たり前すぎることで、それゆえに不思議なあることを見失いがちです。それは写真になった瞬間から時間が止まっていることです。その写真を5年後に見れば5年前にタイムスリップできる不思議です。当たり前すぎますがチョット冷静に考えるとスゴいと思いませんか?




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

写真はひとつひとつのロケーションを走り紡いだ記録。それが後に断片的な旅の記憶風景と重なります。いつか記憶になるであろう風景を今撮ること。それがツーリング写真だと私は考えます。

EOS6D mark2 + EF70-200mmF2.8L

私のツーリング写真のギャラリーは全て私自身がツーリングで走り紡いできた記録であり、それと同時に儚い記憶風景の断片集であります。

そう、儚い記憶風景の断片。その時間はもう二度と帰ってこない儚い風景なのです。いつか年老いて自分の記憶を回想するとき、記憶の風景はかつて生み出した写真作品によって確かなものと存在し続け、そして尊いものになると信じています。




もちろん風景の美しさや道の魅力、オートバイのカッコよさも忘れずに撮っているつもりです。しかしそれらがツーリング写真の全てではありません。もっとライダーの内面にある本能的な旅精神であったり、独特のバランス感覚で空間を駆け抜ける喜びであったり、地域の人々や文化に触れた時の感動であったり・・・そういった写真にするのは難しいことも表現したいと思っています。

EOS6D Mark2

ツーリングと写真を撮ること。この両者は極めて親和性が高くその事に気が付いているのは私とごく一部の人だと思います。もちろんツーリングでは必ず写真を撮ってくるよ、という方は既に多くいらっしゃるのは承知しています。ここで言う【ツーリング】とは自由意志を持ってバイク旅に出る人たちのことです。

そう、自由意志を持っていること。好きなところへ好きなように旅してくることがツーリング。好きなことを好きなように表現できるのが写真。すべて自分が決める自由さが両者の最大の共通点かもしれません。

はじまりは誰かの影響であったり、ネットで偶然見かけた1枚の写真でも良いと思います。しかしどこかのポイントで自由意志をしっかりもって「私の場合はこうだ」という個の魅力を自信をもって発信してみましょう。




EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

写真への想い、ツーリングへの想いを皆さんがそれぞれ個人的な発表として作品にしてもらえれば、きっとツーリング写真という文化もいつか花開くと思います。

もしそんな日がきたらどんな素敵な世界が待っているかな?それに自分が少しでも貢献できたのなら幸せだな…と想像を馳せてみましょう。

ツーリング写真に関わるノウハウのようなものは当ブログ  究極のツーリング写真で発信していきます。私もやりたい!という方はご一緒しましょう。知識よりも知恵、腕よりも心、見栄より情熱です。

そんな風に令和時代のツーリング文化に写真芸術の表現者として私は寄り添っていきたいです。

令和二年 五月 立澤 重良

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