驚異のコスパ!ワークマンのボディバッグがカメラバッグに使える

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日、通勤で電車に乗っていたときの出来事ですが座席の上に何やら張り紙のようなものが置いてありました。確認すると「この座席は濡れています」と書かれていました。

きっと誰かが飲み物でもこぼしてしまい、座席を濡らしてしまったのでしょうね。しかしそのまま電車を降りて立ち去っては、後から来た見知らぬ誰かが濡れた席に座ってしまいます。それを配慮してメモを用意して置いたのでしょうが立派ですね。

当たり前の行為のように思えますが、その当たり前がなかなか出来ないものです。果たして自分だったらこれと同じことが出来たかな?そう思ってしまいました。いや~世の中捨てたものではないですね。




さて今回はツーリング写真の撮り方の解説はお休みして、お役立ち情報としてあのワークマンのボディバッグがカメラバッグに使えちゃうぜ~というただソレだけの話題をいってみます。

ワークマンといえば元々は作業服のお店な訳ですが、その機能的かつ高いコスパにライダーやキャンパーの間から人気を誇る、いま旬なブランド(と勝手に決めつけています)であります。

その波の勢いは衰えることなく、最近ではデザイン性も非常に高くてカッコいいレインウェアーや小物が充実してきました。買うものが無くてもついお店に遊びに行きたくなる、そんなワークマン。

そして先日、いつも通りにワークマン店内でショッピングを楽しんでいると「オオっこれはイイ」という品を見つけました!

これです!ワークマンコーデュラボディーバッグ。商品名はボディバッグですがヒップバッグと呼んだ方が適切でしょうか。こういったバッグって似たようなものがバイク用品店やアウトドア用品店でもよく見かけますよね。しかし価格は大体6000~8000円くらいでしょうか?

…しかし!

なんと税込み2500円です!!!

安い!驚異的に安いです。しかも生地は引き裂きに強いあのCordura製でメイン気室のファスナーはYKKタフジップです。ファスナーポケットとメッシュ生地のポケットが3か所。ベルトも当然ですが調整機能が充実していてクッションも良く快適にフィットします。

コーデュラのライセンスなら通常のブランドなら10000円オーバーではないでしょうか?YKKのタフジッパーだって安くはないはず…一体原価はいくらなんだろう?これで利益あるのででしょうか…消費者サイドが心配してしまう安さです。




サイズは公式によると横幅29㎝×高さ18.5㎝×奥行12.5㎝で十分なボリュームです。カラーは3色展開で写真のカーキの他にネイビーとブラックがあります。迷彩模様みたいな部分はリフレクターで夜間は反射します。

公式HPより画像を借用

いったい…いったい何故、ここまで作り込んでこの定価なのでしょう…。以前も書きましたが私はバイク用品メーカーに勤務していた頃、ツーリングバッグや小物の開発をしていましたが、作る事情を知っているが故に…理解に苦しむほどの安さです。

直接契約している縫製工場があるのでしょうが、それにしても企業努力に感銘…ほんとワークマンすごい。

さてこのワークマンコーデュラボディバッグですが、サイズ的には一眼レフカメラ+標準レンズ、それに交換レンズをもう1つ収納しても余裕がある感じです。もちろん財布やスマホも入ります。しかしメイン気室はコーデュラの生地1枚なのでクッション材が欲しい所です。そこで安く売っているヨガマットをカットして底面に忍ばせてみました。

これで交換レンズはレンズポーチに入れてあげればOKだと思います。ヨガマットは180cmくらいの長さのものがホームセンターで1000円以下で売っています。ヨガをしなくても何かとこういった事に使えるのでお勧めです。

EOS6D mark2にキヤノンEF70-200mmF2.8Lのズームレンズがぴったり入る容量です。

ファスナーポケットには財布などを収納。こちらはサスガにYKKタフジップではなく普通のファスナーです。




ちなみにメイン気室に使われているYKKのタフジップはファスナーチェーン部を織り込んだ新製品で、従来品の15倍もの耐摩耗性を誇るそうです。むかしバッグを作っていたときにYKKさんのファスナーにお世話になりましたが、某国でコピー品が大量に出回っているそうで、本物のYKKとコピーを見分けるマニュアルを頂いたことがありました。

ところで自社の製品がコピーされると決して気分の良いものではありませんよね。私もメーカー時代に自分が開発に関わった品が某国でコピーされ、その粗悪なコピー品が日本にも大量に流通して安売りされました。

コピーはオリジナルから型をとってしまうため、デザイン費はもちろん試作モックから金型代までかかりません。酷い話だと嘆いていたところ、先代社長が私に「コピーされるのは本物である証だから誇りに思いなさい」と言われたのが今でも記憶に深く残っております。それ以降、「真似された」「コピーを作られた」と憤慨するのはやめて、常に追われるオピニオンリーダー的な存在を目指すようになりました。

ワークマンはホンモノなのに激安ですけどね!

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真、バイク写真の専門サイト「究極のツーリング写真」とは

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はここ最近になって新たな読者様が増えたことを受けて、改めて当ブログの趣旨について書いてみたいと思います。

当ブログ 究極のツーリング写真 touring-photography.com はブログ形式のバイク写真専門サイトでございます。バイク写真といってもバイクをカッコよく撮ることがメインではなく、ツーリングでライダーが見ている旅の世界を写真作品にすることが主なテーマです。

私、アマチュア写真家の立澤重良が30年のバイクキャリア、15年の写真キャリアを経て知っているあらゆるノウハウを拙い文章で綴っております。




なぜこのようなバイク写真の専門サイトを立ち上げたか?といいますと現在、SNSなどで見かけるバイクに関わる写真の多くはツーリングのレポートの様子、愛車をカッコよく撮ったショット、この両者が大半を占めており、風景主体のツーリング写真は割合として少数なのです。

多くのライダーは通常の旅行者では見ることの出来ない素晴らしい景色、素晴らしい光景を見ています。それは人類が元来もっている旅精神に通ずるものであり、多くの現代人が忘れかけた世界です。

それをそれぞれのライダーが一人の作家として写真作品にし、世に発表して知らない人々にメッセージとして伝えられたら素敵だな…そんな思いから始めました。




もちろん私自身も一人の個人的な写真家(プロではないという意味)として「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマに活動し、これからもそのテーマを追い続けて生きていきますが、1人では出来ないこともあるので賛同者や少しでも関心を持っていただいた方々に「ではどうやってツーリング写真を撮るのか」のノウハウを公開しているのです。

宗谷丘陵 白い貝殻の道

ツーリングで出会った素晴らしい景色、心に焼き付く光景、果てしない旅への憧れ、こういった世界観を「ツーリング写真」と仮に定義して、バイクや旅(旅行やレジャーではない)と縁の無かった人々へ伝えること。

写真を見て「あっバイクでツーリング、いいかも…」と1人でも多くの人にそう思っていただければ、何にも代えがたい幸福を覚えます。

もちろん既にライダーである人にも、むかしライダーだった人にも関心をもって頂けたら嬉しいです。




「高速のSAで日曜に多くのツーリングライダーを見かけるけど、その時は関心をもてなかった。しかしあなたの写真を見て私も免許をとってバイクでツーリングしてみようと思いました」とある方に言って頂けたのが最高に嬉しかったです。

オロロンライン

むかし鉄道写真は鉄道車両にフォーカスされた割と閉鎖的な写真ジャンルでしたが、中野精也先生の「ゆる鉄」で鉄道のある風景というジャンルが確立されました。これにより鉄道とは無縁だった人々に鉄道風景の魅力が伝わり、たちまち鉄道写真はブームになり広まりました。

それに似たことをやってみたいのです。バイクの魅力、ツーリングの魅力を我々ライダーが誰かに伝えなくては…という使命感に似たものを感じております。もちろん全ての人にバイクに乗ることをお勧めする訳ではありませんが、1000人に1人の割合でもいいから生きることに疲れ切っている人を救えたらいいな…そんな風に考えております。

賛同して頂ける方は当ブログでツーリング写真の撮り方をあらゆるアプローチで解説しておりますので、私と一緒に「ツーリング写真」を盛り上げていきませんか?もちろん見るだけでもOKですよ。

参加方法は簡単です。入会手続き不要、会費0円。参加表明も不要です。このブログ touring-photography.com をブックマークするだけです。

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LightroomレタッチとRAW現像

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は撮った写真をソフトウェアーで調整するレタッチのことについて少し書いてみたいと思います。

いまだにソフトウェアーによるレタッチやRAW現像について誤解している人をお見受けします。レタッチやソフトで撮った写真を調整するのは邪道であると。

そのような誤解を生んだ経緯は写真を良く見せよう、目立たせようと節度なく派手にした写真が出回ったため、それに違和感を感じた人がレタッチはインチキであると騒ぎ始めたことだと思います。




確かに過度なまでにシャドウリフトしてイラストのようにしたり、人の顔や地面までピンク色の桜の風景写真を作ったりと、思わず目を背けたくなる写真は主にSNSやネット上で散見されます。

EOS30D + EF28-70mmF2.8L 記憶の中の礼文島を表現したレタッチ 実際は海はもっと青い

しかしそれを見てレタッチは邪道であると言うのは完全なる誤解です。そもそも全てのデジタルカメラはシャッターを切った当初はRAWであり、それをカメラ内のCPUが瞬時に現像処理(つまりレタッチ)してJPEGにしてカードに記録してくれます。

きっとレタッチ否定派の人は写真らしい違和感のない写真こそが正義である、と主張したいのだと思います。それであれば、その方の考える「より写真らしい」写真になるようレタッチすれば「これこそが正統派の写真である」という作品を作れるのではないでしょうか。さらに例え話をするなら最新のデジカメで撮った画像を30年前のカラーフィルムのように仕上げることも可能なのです。

カメラのコンピューターに任せるか、自分でやるかの違いなのですね。

RAWのメリットは次のようなことです。カメラが取り入れた光の量の観点で、通常であれば範囲外であったものも実は残してありますよ。だから必要であれば後で呼び起こしてくださいね。という記録形式なのです。

ただ、これでは情報量が多すぎてファイルが重いので「必要でないなら捨てちゃいますね」といって範囲外の隠されていたデータをばっさり捨てて圧縮したファイルがJPEGです。

そしてRAWからJPEGに圧縮される際に人物なら少し赤みを、風景なら青や緑を鮮やかに、といった具合にカメラ内のCPUが決められたレシピのようなもので仕上げてくれるのです。




いわゆる「撮って出し」…つまりレタッチしませんでした、という写真が一番美しいと感じるのであれば、そのカメラのCPUにあるRAW現像のレシピがあなたの好みにマッチしているという事です。

RAWで記録してLightroomやDPPまたはSilkyPIXなどで現像する際、明暗差の大きいシーンなどで黒つぶれ、白飛びしてしまった部分も実はデータとしてはしっかり写っているので起こすことが可能です。そしてもう1つはホワイトバランスもノーダメージで調整可能なのです。

Lightroomのプリセット機能を使ってワンクリックで記憶風景に仕上げた写真

以前も似たようなことを書きましたが、どんなにカメラが進化した現代でも、撮影者の意図や感情をくみ取れるカメラはありません。だから評価測光に対して「おいおい、そうじゃないぜ」と露出補正をしたり、マニュアルフォーカスに切り替えてピントピークを微調整したりする訳です。レタッチもこれと同様にRAWデータをJPEGにする際に「おいおい、そうじゃないよ、センスないねカメラ君は」と撮影者独自の表現、意図で調整してあげるものなのです。

これが分かればレタッチは「けしからん」とは誰も言わないはずです。けしからんのは中身の無い写真を目立たせようと派手に加工し、気色の悪い画像を発表しているごく一部なのだと思うのですが…どうでしょう。

そして何より難しいのはどの辺をラインに「ここまでやったらもう写真じゃない!」となるかの線引きです。これは誰にもできず、また時代とともに変化することです。ベテランは従来の手法を踏襲しますしニュージェネレーションは大胆にやる訳です。やがてベテランは引退していきニュージェネの割合が増え文化も変化していくのだと思います。

よく聞くのは有るものを消したり、無いものを付け加えたり、切り貼りや合成をするのがダメというのがありますが、それとてコラージュ写真、モンタージュ写真というれっきとしたジャンルが古くから存在しています。

先ほど「気色の悪い画像」と書きましたが、そういった現代で一線を越えた写真ですら数十年という単位で見ていけば芸術へと進化する種となっているのかもしれません。




いまRAW現像とかやらないよ…とお考えの方も、大切な写真を長期保存する意味でRAWでバックアップを作っておくことを強くオススメします。JPEGは劣化もしますし数十年後にはRAW現像を当たり前のようにやっているかもしれません。そうなったとき昔、自分が撮った大切な写真がRAWで存在するのかJPEGしか無いのかでは大きな違いです。

今回はこの辺で!

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ググるのか?それとも自分で考えるべきなのか?

 ~本日の独り言~

時代の変化とともにあらゆるものが便利になり良い世の中になっていくように感じます。分からないことはネットで検索すればすぐに調べられるし本当に便利です。しかし時代の変化の中で人知れず失っていることも実は多いのかもしれません…。

例えばオートバイや車の進化などは分かりやすいです。モデルチェンジを繰り返すたびに性能、品質、快適性、環境性能、安全性能はもちろんのことデザインも時代に合わせて洗練されていきます。その一方でアナログ的な魅力は薄れていきます。

キャブレターのように構造が直感的に分かりやすかったり、手をかけてやらないと調子を崩したりすることなどに、ある種のロマンを感じる人も多いはずです。エンジンの鼓動感やステアリングに伝わるダイレクト感などは昔の乗り物ならではですね。




このように機械に対してロマンを求める人は全体に対して少数派かもしれませんが、新型車には見向きもせず旧車を愛するものです。プレミア値のヴィンテージ車を買う人もいれば、昔のバイクのリメイク版のような新型が人気を博したりする事からも感じ取れますね。

写真の場合はどうでしょう?カメラについては約20年前に一般に普及しはじめたデジタルカメラの登場で劇的に変わりました。それはカメラや写真メディア、カメラと写真を愛する人、写真に関わる文化も変わりましたね。

そしてデジタルカメラの登場と時期をほぼ同じくして、インターネットの普及とともにブログをはじめとするSNSが登場しました。プロでも有名人でもない普通の個人が不特定多数に情報や作品を発表できる時代です。

このブログも正に、私が有名な写真家でもなければコラムニストでもないのに、それっぽいことを書いて無責任にも不特定多数に発信している訳です。

デジタル時代の到来はカメラ、写真に関わる多くの人に大変革をもたらしたと思います。まず撮影の観点では・その場で画像が確認できる・メモリーの容量が許す限り多くの写真が撮れる・フィルム代、現像代がかからない・ISO感度を自由に変更できる…などがあります。

文化の観点では・画像をデータとしてインターネット、メールで遠くの相手に簡単に送ったりシェアできる(または盗まれる) ・ブログ、SNSで個人的な写真家(写真を愛する人)として発表の場が作れる ・撮影技法、カメラレンズ等の知識、撮影ポイント、写真の流行(〇〇映えなど)がインターネットで容易に情報入手できる などでしょうか。

このようなデジタルカメラの登場、インターネット、SNSの普及によりプロではない一般カメラユーザー、個人的写真家による写真文化の形成は今まさに過渡期をむかえているように感じます。

一言に写真家、写真が好きな人、カメラマンと言ってもフィルム時代のベテランから商用写真やブライダル関係のカメラマン、デジタル時代になって始めた人など様々です。そのため写真に対する個人個人の考え方も混沌としているように感じます。




写真文化の流行としてはInstagramや東京カメラ部などの人気投稿を見る限り、美しさ、驚き、フォトジェニックな被写体や風景、絶景地などが評価される傾向でしょうか。これって当たり前のように聞こえますが、昔は街角スナップが流行したり風景ならパンフォーカス、セピアカラー、わざと下手っぽく撮った下手ウマ写真なんてものも流行しました。

こういった流行を追うか追わないかは個人の自由ですが、本当は流行とは全く違った方向を目指したいのに、つい流行に流されてしまった…というのは避けたいところですね。そのためには何がいま流行なのかは知っておいても悪くはないと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2.0IS

一見すると文化が成熟して良い事ずくめのようですが、キャブレターの旧車が現在でもマニアに支持されている例のように、写真も時代の成熟とともに何かが失われていないでしょうか?例えば分からないことをネットで検索するのも、便利であるのは間違いありませんがその前に自分で考えることを忘れていないでしょうか?

人気の撮影スポット、インスタ映えするモノ、フォトジェな被写体、こういったものを事前にネットで検索し情報を仕入れるのは決して悪いことではありませんが、当たり前のように使ったり頼り過ぎてしまうのもどうでしょうか。それにネットで調べた撮り方、撮影スポットだけを追い続けていたら同じことをしている他者と同じような写真を撮るだけです。

被写体や情景との発見や出会い、探り当てる勘、この小道の先に何かあるな?という好奇心や探求心を頼りに自分だけの絶景や被写体に出会う事。それがどんなに素晴らしい写真を生むか忘れてしまわないよう心に命じたいです。




今回、なぜこのような独り言を書いたかといいますと、最近はどこに出かけるにも事前にGoogleアースでロケーションやら日ノ出の方向やらを検索している自分に「なんか違うな…」という違和感を覚えたからです。誰に言うでもなく私自身に言い聞かせておきたい独り言なのです。

考える力や勘が鈍らないようネットで調べるべきことと、自分で考えるべきこと、直感で決めるべきことは上手く分けていきたいですね。

今回はこの辺で!!

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一眼レフをバイクに積むには…カメラの積載方法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが撮った写真のExifデータは確認されていますか?Exif(イグジフ)データとはデジタルカメラで撮影した画像データに記録されている撮影情報のメモのようなものです。

Exifデータの最も簡単な確認方法はJPEG画像のアイコンをマウスで右クリックしプロパティを表示させます。その中の詳細タブで表示される部分がExifです。このように撮影日時、使用カメラ、露出、焦点距離などの情報が表示されます。

この写真、どんなレンズで撮ったのかな?この場合の露出はどうだったんだろう?と過去に撮った写真から失敗例や成功例として学習するときに役立ちます。ぜひ活用してみてくださいね。




さて今回は一眼レフカメラをツーリングで持って行くときに、どのようにしてバイクに積載するか、私の経験をもとにカメラの積載方法をご紹介してみたいと思います。

1.カメラバッグ

様々なカメラ用品メーカーから製品化されているカメラバッグは選択肢も多く自分の使い方にあった物を選べて良いと思います。写真のカメラバッグはVANGUARDのAdaptorシリーズ 14.4Lのモデルです。これで一眼レフボディ、交換レンズ2本程度、小物類が収納でき外側にアルミ小型三脚も固定できます。

バイクに乗る場合はショルダーバッグでは運転しにくいので、バックパックかウエストバッグだと思います。斜めがけのスリングタイプは中の取り出しやすさは良好ですが運転中にズレてきてしまいます。

一眼レフカメラや交換用レンズをツーリングで持ち歩くとき、まず心配なのはバイクからの振動と衝撃、そして雨が降ってきた場合の防水ですよね。

バイクの振動で大切なカメラやレンズが壊れてしまわないか…心配ですね。

バックパックやウエストバッグなどのボディバッグ系はエンジンの振動、車体から伝わる段差などの衝撃から守る意味では理想的です。ライダーの体がワンクッション入ることで、心配していたこれらのインパクトはカメラ機材には殆ど伝わりません。

反面、カメラ機材の重さがライダーの体にかかってくるので、長時間のツーリングでは疲労になりますし、特にスポーツ系のバイクで走りも楽しみたい、というライダーにとっては上半身に重い荷物をかけるのは嬉しいことではないですね。

自分が座るシート面とリアシートに段差が大きいバイクだと、そこに当たってしまいスマートに背負えない場合もあれば、絶妙な段差で重いバッグを段差部分に載せて好都合な場合もあります。

ボディバッグのデメリットはこれら体にかかる疲労だけでなく、突然の雨に対応するにはバッグ付属のレインカバーだけでは役不足で、北海道ツーリングのようなロングには向きません。万一、転倒や事故を起こしたときのカメラのダメージも大きいです。

2.トップケース

私の場合は基本はトップケースに収納です。写真はヘプコ&ベッカーから発売されているALUエクスクルーシブTC30という容量25Lのケースです。本体はあのスーツケースの老舗ブランドRIMOWAをカスタムしたものでアルミ製で軽量であり発泡内装で結露の心配もありません。

これはユーザー車検の時に撮った写真…ツーリング以外でも重宝するトップケース

R1200GSアドベンチャーの大きな車格を考えると、少し小ぶりなサイズのトップケースです。持論なのですがトップケース部に重量をかけると走行性能に大きく影響し、車種によってはウォブル現象などを招きます。大柄なアドベンチャーバイクであってもトップケースは小型に留め重量に配慮するのがポイントです。

トップケースはどんな大雨でも安心ですし何より撮影したい時にすぐに中身を取り出せる使い勝手の良さが最大の魅力です。そして食事や温泉などバイクから離れるときに施錠できるもの重要なポイントです。




振動と衝撃の対策は慎重を喫します。よくトップケースにカメラを入れて壊れない?と聞かれますが下手に放り込んでおくと壊れる可能性が高いです。

ケース内にカメラ用品メーカーから発売しているカメラバッグインナー、ソフトボックスなどを組み合わせて各種レンズ、カメラボディなどを区画して収納します。これらのインナーボックスは柔らかいスポンジ製でクッション効果の高い物を選びましょう。

インナークッションでトップケース内を区画してキレイに収納すれば振動対策は完璧か?と言われると完璧ではありません。エンジンから伝わる高周波の振動はスポンジでは吸収できないので、特にリモコン、ミニ三脚、予備バッテリーなどの小物類同士が直接触れ合って収納されないよう気を付けましょう。固い物同士が触れていると高周波の振動でヤスリをかけたように傷がついて機材にダメージを与えてしまいます。必ず各区画に1つのモノを入れ、小物類はそれぞれを袋などに入れるのがポイントです。

トップケースのデメリットはまずそれ自体が高価であること。バイクから離れて撮影したいとき、カメラ本体しか持ち歩けないこと。あとは見た目の問題で車種によってはトップケースはカッコ悪いから嫌だ…などがあります。

3.樹脂ハードケース

通常は持っていかないと思いますが例えば野鳥撮影やレース観戦などで望遠レンズを持っていきたい場合はどうしましょうか…。望遠レンズは大きくて重く、それでいて高価なのでバイクの積載で壊さないか心配ですね。

私の場合はかなり特殊ですのでツーリング写真でも望遠レンズの出番はかなり多いです。2017、2018、2019と3年続けて行った北海道ツーリングでは雄大な大地をつらぬく直線路を超望遠で切り取った写真を撮りました。

R1200GS-ADVENTUREくらいの積載能力があればキャンプ道具は左右のケースに全て振り分けてしまい、リアシート上に樹脂製ハードケースを設置してその中に収納します。

キャンプ道具にロングツーリングの荷物、それに一眼レフと交換レンズ、望遠ズームレンズが2本、2型三脚を積載したR1200GS-ADVENTURE。リアシート上にあるのが樹脂製ハードケース。すぐに蓋を出して中身が取り出せるよう工夫してあります。




樹脂製ハードケースはペリカン社の物が本家本元であり、一番モノが良いのは疑う余地がありません。しかしペリカンマークが返って目立ってしまい窃盗犯に狙われる心配も…。トラスコ中山製でしたらペリカンの半分以下の予算で、ノーブランド品ならさらに安いです。

このように内部のスポンジをくり貫いて望遠レンズを収納します。振動も雨も問題ありません。トップケース同様に使いたいときにすぐに取り出せます。私の場合、温泉と食事以外はほとんどバイクから離れることがありませんが、一応は施錠して盗難対策はしてあります。

いかがでしたか?私はかれこれ15年くらいは一眼レフカメラに複数の交換レンズを持ち歩いて日本中をツーリングしてきました。過去にバックパック、カメラ用バッグなど色々と使いましたが、今はトップケースに落ち着いています。やはり中身の取り出しやすさ、防水、施錠できるというメリットは余りあるメリットと感じます。

これから一眼レフに交換用レンズも持ち歩いてツーリングに行ってみよう~とお考えの方はぜひ参考にされて下さい。

今回はこの辺で!!!

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キャンプツーリング☆おすすめキャンプ道具~エアマット&ポンプ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はたまにはお役立ち情報として最新のキャンプツーリングギアの情報を書いてみたいと思います。といっても大したことではありませんが…




キャンプツーリングのオススメギア。ここ最近で購入した「おっ!これは便利だな」「モノが良いのにコスパも最高」と感じた2点をご紹介いたします。

LEEPWEIのピロー一体型のエアマットとMAX PUMPなる電動の空気入れです。

なんと送料込みで2880円!ちょっと怖かったのですがカスタマレビューが188もあって星4.9と素晴らしかったので信用して買ってみました。

とってもコンパクトで軽量です。今まで使っていたモンベルのULコンフォートエアマットよりも収納サイズが一回り小さいです。




そしてMAX PUMP。密林で2880円。いままでエアーマットとエアーピローを息で膨らますのに、けっこうな労力を使っていました。特にマットはなかなか膨れてくれないので、いい加減疲れた記憶があります。

MAX PUMPは接続する口がテーパー形状になっているので、あらゆる口径の製品に使えるようになっています。キャンプ道具に限らず海で使う浮き輪や遊具にも重宝しそうですね。乾電池ではなくUSB充電なのも有難いです。

LEEPWEIのエアー注入口は外側の蓋だけを開ければワンウェイ機構、つまり入れることは可能で抜くことはできない状態。そして根こそぎ解放するとエアーが抜けるという親切な構造です。

マックスポンプを使って膨らませてみましたが10秒とかからずマットをいっぱいまで膨らますことが出来ました。素晴らしい~!ちょっと作動音が大きいですがキャンプ場でご近所がいたとしても10秒くらいで済む話なので迷惑とは言えないと思います。

実際に寝てみましたが身長179cmの私でも余裕のサイズでなかなか良いです。空気の量がモンベルのULコンフォートマットよりも少ないのでフワフワ感は少ないですが、フォーム材のマットや銀マットよりははるかに寝心地が良いです。(そういえば最近、銀マットを使っている人見かけませんね…)




ピロー一体も思っていたより丁度良い高さで快適です。私の場合、フェリーやSAでの仮眠でエアピローをよく使うので、これとは別に今まで使っていたエアピローは引き続き必要ですが、それでもマットと接続する面倒さも解放されました。

モンベルのULコンフォートエアーマットも10年近く使ってエアー漏れを起こさないのも立派ですが、定価は1万円以上しましたからね…。LEEPWEI、恐るべしコスパです。

LEEPWEIのエアマットとMAX PUMPのご紹介でした!!

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北海道ツーリング 旅小説「ブローニーフィルムの彼女」

 夏の北海道ツーリング ~ツーリング旅小説~

 「ブローニーフィルムの彼女」

…2009年8月

大学生らしい。

都内の有名大学に通う立派な女子大生だ。

「この先どうしましょうか?」

 

この日、早朝からキャンプ場を出発した私は金山湖を経由し、日勝峠を超えた後に十勝エリアを目指す予定だった。

しかし金山湖のはるか手前の花人街道で、行く先に見える黒い雲に嫌な予感がしていた。この当時はスマホやら雨雲レーダーやらと便利なものは無かったので、天候の情報元は朝一にチェックした「曇りのち雨」という大雑把なものだった。

やがて前方から冷蔵庫の扉を開けた時のような冷気を感じた。スペースを見つけてすぐにUターンした。冷たい風を感じたらその先は豪雨だと知っているのだ。

道の駅「樹海ロードひだか」に着くころにちょうど雨雲に追いつかれて間一髪だった。屋根のある場所でホットの缶コーヒーを飲みながら「さて、どうしたものか」とこまねいていると、一台のバイクが入ってきた。

「キャー、最悪。死ぬかと思った!」

ヘルメットをしながら独り言がやたらでかい声。私は直感的に「あっ、これはめんどくさいタイプだ」と感じて距離をおいた。

離れた場所の椅子に腰かけてくつろいでいると、先ほどの声のデカいのがわざわざ探したかのように私のところへやってきた。

「すごい雨ですねー、今日ってこんな予報でしたか?」

「北海道の予報はあてにならないよ、ましてはここは日高山脈の近くだしね」

上下ピンクのレインウェアーにバイクはFTR223。少し前に流行ったストリートバイクだ。年のころは10代だろうか。身長は大きいが細身の女の子だった。学級委員長タイプが間違ってバイクの免許をとっちゃったみたいな感じだ。

一目みてユースホステルやライダーハウスにいるような旅慣れた感じの女の子ではないのが分かる。ビギナーオーラをめらめらと醸し「私を助けて」とばかりに周囲のメンズを集める感じだと悟った。

しかし唯一気になったのはリアに積載されている大荷物の中にリモワ製のハードケースがくくり付けられていること。果たしてあのリモワには何が入っているのだろうか?

「この先どうしましょうか?」

「日勝峠を越えて十勝を目指す予定だったけど、今日はもうこの辺で泊まるよ。たぶん雨は夜中まで降り続くしね」

「私は頑張って美深アイランドに行きます」

「なんだって?この大雨の中を美深?旭川の市街地を抜けてさらに北だよ。もう2時半だし。それに美深アイランドって言ったけどキャンプするの?」

「ええ…だめですか?出かける前に調べてきたキャンプ場なので…」

どうやら典型的な北海道ツーリングのビギナーらしい。北海道を島のように考えて距離感が分かっていない。それにこの雨でキャンプなどベテランでも躊躇するのに。

「まさかはじめて?」

「はい、北海道に来るのも、キャンプツーリングも初めてです」

意外と言葉遣いはきちんとしていて、こちらを大きな瞳で見開いてハキハキと話す。とても感じがいいので思わず私も普段と違って気が付くと談話を楽しんでいた。

「宗谷丘陵の白い貝殻の道をみて、知床半島を走ったら最後に鹿追町に行きます」

鹿追町??なぜ鹿追町に?宗谷と知床は定番のツーリングスポットなので分かるが、鹿追町は特段そのようなスポットではない。疑問に思ったがその時は聞かなかった。




FTR223のリアシートは異常なほどの大荷物で後ろ半分のボリューム感が大きく、見た目にアンバランスだった。(センスない積み方だなぁ…)どうしてこんなに大荷物なのか尋ねると大量のお土産と枕を入れたせいだとか…。

「枕って普段、家で使っている枕??」

確か今日の昼の便で苫小牧港に着いたばかりなのに…。旅の初日にお土産を買いこむなんて大丈夫だろうか。枕は自分の枕でないと寝れないタイプなのだと言う。

「あのね、お土産は苫小牧のフェリーターミナルで売っているんだから帰る日でいいの。それくらい分からない?」

「あはは…ごもっとも」

結局、彼女は美深行きを断念し私と同じ、この近くで一泊することにした。

「この近くに鉄道の客車を使ったライダーハウスがあるよ、アテがないなら一緒に行くかい?」

アテなどあるはずもないので二つ返事でお供することになった。雨脚が弱まったタイミングをみて私のR1200GSと彼女のFTR223の2台は道の駅を出発した。

国道沿いのセイコーマートで買い出しをして平取町役場振内支所でライダーハウスの手続きと600円の料金を支払った。

平取町の振内鉄道記念館。その敷地内にある古びたSLと2両の客車。この客車内が座席を撤去してカーペットを敷いたドミトリー形式のライダーハウスになっている。かなり古びた客車だが雨風しのげて低価格、出入りも自由でシャワーまであるのが有難い。

役場の人が「男性用の車両は雨漏りが酷いので本日はみなさん女性用客車の方をご使用ください」とのこと。いまのところ他に宿泊希望者はいないらしい。

雨漏りがひどいのは以前からだけど、役場の人がそう言うくらいなら以前よりもさらに酷くなったのだろうか。

一通りの荷物を客車内に運び終わった頃、外は「ゴォー」という音をたてて再び激しい雨が降り始めた。

「よかったろー、あのまま美深を目指さなくて」

「ほんとです、美深までもっと近いのかと思って甘く見てました」

「さっきの道の駅から200キロくらいあるから4時間以上はかかるよ。それに暗い大雨の中をテント設営なんて無茶だよ」

確かに美深アイランドは森林の雰囲気も良いし隣接している温泉もキレイで良いところではある。しかし目的地を設定してそれに縛られるように行動するのは関心できない。天候不良などで不測の事態が発生したら柔軟に目的地を変更するのがベテランである。

しばらくすると1台また1台とバイクが鉄道記念館にやってきて5人のソロライダーが集まった。




あまりに暇なので装備品のチェックをしてあげることにした。この先、あと1週間も北海道にいるという。老婆心ながら本当に大丈夫だろうかという心配から、ちゃんとした装備を持っているのか気がかりだったからだ。

彼女の持っていたテントは量販店で大量に売られている安物だった。生地の縫製部分を軽く引っ張るとミシン穴から向こう側の光が見えた。

「これは晴れている日はいいけど雨だったら使わない方がいい。寝ている間にテントの中がプールになっちゃうよ」

ガスバーナーもノーブランドの安物で使い方も分かっていなかった。「出かける前に使えるのか確認しろよなー」結局、そのガスバーナーはイグナイターが不良品で後でコンビニで100円ライターを買ってそれで点火させることにした。

「私、カレーも作れないんですけど大丈夫でしょうかね…」

「無理して料理なんてしないでスーパーで売っているウインナー、おでん、ハンバーグとかボイルするだけのヤツでいいんだよ。あとは袋のラーメンかうどん、朝食は朝早くに出発するならキャンプ場じゃなくて途中のコンビニに立ち寄ってそこで済ませればいいよ」

雨がいったん止んだのでFTR223のパッキングもチェックしてみた。重い物は低い位置に、ショックコードは硬い部分に通すといった説明をして最初からパッキングし直した。最初の状態では高速道路の加速時にハンドルが左右にブレて怖かったのだとか。

一応はツーリング用品のメーカーで企画開発をしている自分はある意味で「この道のプロ」である。バッグの固定ベルトやショックコードの使い方が間違っていると、黙って見てはいられないのだ。

FTR223を出来る限り低重心に、マスの中央に重量物がくるようパッキングし直し、これでハンドルのブレも走行中に荷物を落下させるような危険なことも無いだろうと一安心。そして気になっていたリモワのケースに何が入っているのか聞こうとしたとき、凄まじい稲光と雷鳴が響き渡った。

「きゃああああああーーーーー」

急いで客車内に避難し外の様子を見たが、どうやらすぐ近くで雷が落ちたようだ。数分で消防団が急行していく様子が見えた。

他のライダー達が「もう危ないからここでビールでも飲んでようよ」と全員で小さな宴会を始めることにした。

深夜、雨は止んで外の様子が不気味に静かだったので目が覚めてしまった。彼女の方に目をやると大の字になって凄い寝相であった。問題の枕はあさっての場所に投げやられていた。「まったく意味ないな…」とつぶやいて再び眠った。




翌朝、嵐は過ぎ去って振内の空は気持ちよく晴れていた。しかし天気予報をチェックすると道北も道東も雨予報となっていた。私は予定を変更して安定した天気の襟裳岬を目指すことにした。

彼女も美深はあきらめて、とりあえず南下するらしい。朝の6時にはパッキングを終えて互いに目的地は異なるが途中までは一緒に走ることにした。

サラブレット銀座。地図にそう書いてあるエリアにさしかかると、昨晩の雨で湿った大地が朝日で温められて一面が靄になり幻想的なサラブレット牧場の景色が現れた。

私のR1200GSと彼女のFTR223は牧場の敷地の手前で停車し、この素晴らしい絶景を写真におさめることにした。私はキャノンの一眼レフカメラ、彼女はニコンのCoolpixの上位機種だった。

思わず「カメラは高級なのもってんだな」と言いそうになってしまった。

私は彼女に写真の撮り方までレクチャーするほどのお人よしではないので、自分の撮りたい場所へそそくさと動いて無心にシャッターを切った。

彼女はなぜかFTR223の方へ戻り、何やら荷物を出している。どうしたんだろうか?

「いい写真は撮れたかい?」

「今から本番ですよ」

???聞くとCoolpixは露出の確認と試し撮り専用なのだと言う。いったい何を言っているのだろう?そう疑問を抱いたとき彼女は例のリモワ製ハードケースの蓋を開いた。

「ゼンザブロニカのS2!!」

なんとリモワの中には1965年製の6×6版カメラであるゼンザブロニカS2が収まっていたのだ。

「びっくりしましたか?」

彼女は得意そうにニコニコしながらブローニーフィルムの先端をスプールの溝に差し込みキリキリ、キリキリと巻き取った。実に手慣れている様子だ。

フィルムマガジンを本体に装填し巻き上げノブをカカカカ、カカカカ…と回してスタートマークを確認すると「これでよし」と呟いた。

「えっ…ちょっと待って、こんなヴィンテージの中版フィルムで…ええ?…マジで…?」動揺を隠せない私。

「さっきのCoolpixで撮った写真でいいからチョット見せて」と言うとその小さなデジカメの液晶には驚きの作品が写っていた。つい数分前まで先輩写真家気どりだった自分が急に恥ずかしく思えてきた。

「まるで神田日勝の絵画に通ずる生命感だな…」

神田日勝とは北海道を代表する油絵の画家であり、この場所の山の反対である鹿追町には神田日勝記念館がある。何を隠そう前日に私が超えたかった峠道もその名にちなんで「日勝峠」であるのだ。

私の「神田日勝」という言葉を聞いてフォーカシングフードをのぞき込んでいた彼女の表情が一瞬だけ反応した。

「ほんとですか?うれしい」

・・・・・あれから10年以上が過ぎて、FTR223の彼女とは一度も会っていない。なぜなら連絡先も名前すらも聞かなかったのだ。せめてあの時のゼンザブロニカS2で撮った作品を見て見たかったものだ…と後悔の念が残る。

そんな旅の思い出。

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~過去のツーリング小説~ 

・旅人たちの子守歌

・想い出のお昼寝

~あとがき~

今回は今までのツーリング小説と違って6割がノンフィク、4割がフィクションで作ってみました。実際は大学生は女の子ではなく2人の男の子。そしてゼンザブロニカのカメラとサラブレット銀座のシーンもフィクションです。振内の鉄道記念館、日勝峠、サラブレット銀座、神田日勝の縁である鹿追町など、個人的に思い入れの深い北海道の地を舞台に書いた稚拙なツーリング小説でした。

初めての北海道ツーリング 持って行きたい7つのアイテム

究極ーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎度のように北海道ツーリングのネタばかりで、北海道に行けない方には大変申し訳ございません…が、またしても北海道ツーリングネタでございます。

スイマセン…しかし北海道ツーリングのHowtoは北海道以外のロングツーリングにも応用できますので、いつかロングツーリングに行くときの為にご参考にされて下さい。

前回の「初めての夏の北海道ツーリング知っておきたい10のこと」に続きまして今回は北海道ツーリング持って行きたい7つのアイテムでございます。




EOS6D Mark2

1.寒さ対策と暑さ対策

寒いエリアを走行する時のためフリースを1枚持っていくと良いです。特にキャンプの場合は夜中から朝方に冷え込みます。寝袋はダウンシュラフであれば特別な低温用でなくても大丈夫ですが万一のためにカイロを常備しておくと安心です。もちろん8月の場合の話ですよ。

暑いエリアでの対策はこまめに水分補給できるようナルゲンのようなボトルを用意するといいです。1Lくらいの容量があれば写真を撮りたいスポットや信号待ちなどでも手軽に水分補給できます。コンビニで売っている1Lの紙パックのお茶もちょうど入るので良いです。あとは暑さ対策でできることは小まめな休憩だけです。

1Lのボトル。保温カバーがあれば尚OK。

ウェアーは悩ましいのですが夏用のメッシュジャケットでは場所によっては寒くて耐えられません。着脱式インナーのあるオールシーズンウェアーが理想的ですが、無ければ中に着るもので調整しましょう。

インナーを着脱できるウェアー。写真はBMWのストリートガード。

2.サイドスタンドに敷く板

北海道のアスファルトは温度差でヒビ割れがしにくいよう柔らかいアスファルト舗装です。そのため夏場の熱いアスファルトはとても柔らかく、バイクのサイドスタンドがめり込んで、最悪は穴があいて倒れてしまいます。倒してしまうだけなら自分の損害ですが地面に穴をあけるのは迷惑行為です。

R1200GSのような接地面の大きいバイクなら倒れるまでいきませんが、スポーツタイプのバイクはスタンドの先端が小さいのであっけなく倒れます。

また駐車スペースが砂利のお店やキャンプ場などで使う事も想定するとスタンドの下に敷くベースを用意した方がいいです。写真はmotoFizzのサイドスタンドベースという製品で実は私はメーカー時代に考案して製品化したものですが、残念ながら今は生産終了です。

かまぼこ板などで自作して紐を装着すればOKです。紐がないと乗車姿勢で地面から回収できないので紐を付けるのがポイントです。タンクバッグに1つ忍ばせておきましょう。

3.万全な雨天走行対策

普段のツーリングと違い、どうしても雨天を走行する羽目になるのが北海道ツーリングです。特にここ10年くらいの北海道の気象状況は8月がとても降水量が多く、まるで梅雨です。

通常のツーリングと違い、ロングツーリングの場合は予約したフェリーや宿の関係で雨の中を1日中移動するなんてシーンもある訳です。最悪は土砂降りの中を朝から夕方まで走る…なんて事も。

そうなると普通にレインウェアーだけあればOKという訳にいきません。耐水性の高い信頼できるブランドのレインウェアー(古い物は出かける前に点検する)、作業用の耐水手袋で中の生地が起毛のものブーツカバー(安物はダメ)、ヘルメットシールドは曇り止めの塗布でもいいですが、二重になっているピンロックシールドが理想。

安物のレインウェアーや使い古したものは小さな穴やテープシームの劣化などで、少しづつ浸水してきます。透明の安い雨ガッパは間違いなく浸水しますし蒸れるので最悪です。




ガエルネのタフギアは防水と思われていますが数時間も雨天走行すれば靴下が濡れてきます。

作業用の長靴は長時間運転すると足が疲れますし、荷物としてかさばります。作業用長靴ならまだミッドカットデザインのレインブーツの方が良いと思います。

 

長靴よりはかさばらない 安価なレインブーツ
一般的にはブーツカバーで対応。

雨対策に失敗して下着や靴下を濡らしてしまうと、体温を奪われて一気に消耗します。体力だけでなく気力も奪われて何もする気がなく、ただズブ濡れで運転しているだけ…という苦行に…嫌ですね~。

motoFizzのキャンピングシートバッグ2を使う人は付属のレインカバーでは全く役不足です。アウトドアブランドの70Lクラスのバッグカバーで縦横比の合う物を探してそれを被せ、走行風でバタつかないようネットで上から覆います。それと絶対に濡らしたくない寝袋や着替えなどは事前にビニール袋に入れて口を結んでおきましょう。

タンクバッグにモンベルのレインカバーを装着

タンクバッグ内の財布、スマホ、デジカメなどはジップロックに入れればバッグ内が少々濡れても問題ありません。ジップロックは何かと万能で役に立ちます。

ちなみにヘルメット用曇り止めなる製品をバイク用品店で高いお金で買う必要はありません。中身は界面活性剤(つまりママレモンのような洗剤と同じ)です。小さな容器に入れてキャンプ用の洗剤と兼用しましょう。メーカーにいた私が言うので間違いないです…。

4.補充用オイル、パンク修理キット

2サイクルエンジンのバイクの人は少数だと思いますが、言うまでもなく2サイクルオイルは走る予定の分だけ持っていきましょう。そして私のR1200GSのように4サイクルでも空冷エンジンのバイクの人は長い距離を走ることによるオイル消費を想定して、補充用のオイルを持っていきましょう

私のR1200GSの場合、3~4000㎞程度走ることを考えると0.5Lもあれば十分です。容器は炭酸飲料用のペットボトルが丈夫なのでお勧めです。

チューブレスタイヤの人はパンク修理キット、チューブタイヤの人は予備のチューブと作業に必要な工具を持っていきましょう。ハーレーのように容易にパンク修理できない場合はロードサービスの連絡先をメモで持っておく。またはチューブタイヤの場合はパンク防止剤もアリかもしれませんね。

5.強力蚊取り線香「富士錦のパワー赤函」

キャンプをする人に限った話ではありますが通常の蚊取り線香よりも強力な屋外作業専用の赤い蚊取り線香があります。その名もパワー森林香。明らかに通常の蚊取り線香より効くのが分かりますよ。まるで赤い彗星…通常の3倍??(すいませんガンダムです)

この写真は積載用に何か良い入れ物がないか探したところ、お土産のお菓子の缶がシンデレラフィットしました。加山雄三さんの経営する加山キャプテンコーストというスキー場で買ったクッキーの缶か…?

虫よけアロマと虫刺されの薬は前回の投稿でご紹介したので、そちらをご参照下さい。




6.予備の燃料ボトル

私のR1200GSアドベンチャーのように33Lものビッグタンクがあれば不要ですが、通常のオートバイであれば念のため予備の燃料ボトルを携行した方が良いです。ツーリングマップル北海道にはガソリンスタンドの無い区間が分かりやすく記載されていますが、うっかり給油タイミングをミスるとガス欠で立ち往生する危険があります。

北海道では営業時間が短いスタンド、日曜日は休みのスタンドなども多いです。地図で見て目指したスタンドが休みだった…なんて事も。最寄りの営業中のスタンドを簡単に検索できるアプリもありますが、北海道の場合はないものはない…になってしまいます。

山中でガス欠、立ち往生したら熊に遭遇するかもしれませんよ…「大丈夫だろう」と高を括らずお守りとしても有ると安心なのでボトルを持って行きましょう。

もちろんガソリン専用の製品ですよ。

宗谷丘陵 白い貝殻の道

7.その他

ロードサービスやバイク屋さんの連絡先などをメモしたもの、予備のヘッドライトバルブ、耳栓、アイマスク、ジップロック、新聞紙、雑巾、洗濯ばさみ、針金やテープ類、ビニール袋、絆創膏。腰痛持ちの人は出かけるときに調子よくても湿布やベルトは念のために持っていきましょう。持病のある人もお薬を忘れずに。

それと意外と持っていかない人がいるのですが健康保険証は何かの時のために持っていきましょうね。それと免許証と一緒に家族などへの連絡先をメモしたものを入れておきましょう。

備えあれば憂いなし。バイク歴30年、北海道ツーリングを12回経験した私の感覚で書いてみました。初めての方はご参考までに!

良い旅を!

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はじめての北海道ツーリング 知っておくべき10のこと(後編)

…前回の続きでございます。

はじめての北海道ツーリング 知っておくべき10のコト 後編

前編はこちら

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

7.ガソリンスタンドとお店

直進110㎞・・・・

出かける前に事前に市街地のエリアを把握しておきましょう。すこし外れただけでお店も家もないような場所が延々と続きます。そんなエリアでスーパー、ホームセンター、コインランドリー、薬局など探しても全くダメです。またコンビニも24時間営業ではない店も多いです。

そして特に気を付けたいのはガス欠です。ガソリンスタンドが少ないエリアに残量が少ない状態で飛び込まないこと。ツーリングマップル北海道にスタンドの少ないエリアは大きい字で書かれているので事前にチェックしましょうね。




8.峠超えルートと海岸線ルート

地図だけを見て北海道を平面的に考えてしまうと、近いと思った場所に簡単に辿り着けない場合があります。北海道のおよそ中央を貫く日高山脈、十勝岳連峰、大雪山系。夕張山地に北見山地。ニセコなら羊蹄山やアンヌプリ、北海道は結構な高い山がそびえています。

中でも手ごわいのは日高山脈、十勝岳連峰です。富良野、美瑛、旭川などのエリアから釧路、根室、知床などの道東を目指したい場合はこの大きな峠を越えなくていけません。手段は主にR274日勝峠、R38狩勝峠、道東自動車道(高速道路)、旭川からであれば旭岳を通るR39石北峠です。8月であればさすがに積雪の心配はありませんが、景色は良いものの交通量も多く一概に快適とは言えません。道東自動車道は今年の5月に使ってみましたが日勝峠よりもはるかに楽で十勝エリアをリエゾン区間と割り切ってワープするのも賢い移動方法だと感じました。

黄金道路

海岸線で注意したいポイントは襟裳岬へ向かう国道336号、通称黄金道路と百人浜の道道34号です。海岸ギリギリに作った道は道路まで波が打ち寄せて、頻繁に堤防が破壊され年中工事中の道でした。近年では山を削って少し内陸側に通す工事が進んだので、かつてほどタフなルートではありませんが、それでも波の高い時は注意が必要です。

8月になると強風と濃霧の名所でもあり襟裳岬が近づくほどに風は強くなります。濃霧はひどくなると牛乳の中にいるような視界不良になり危険です。しかし、そんな危ういルートであっても百人浜の風景や荒々しい表情の海岸線は印象的なので、私は個人的に大好きなルートです。




9.人もバイクも消耗戦、点検を万全に

北海道という広い大地を数日から数週間のスケジュールで走る旅はライダーにもバイクにもタフです。

まずバイクは出発前に消耗品の点検をしましょう。タイヤの残は4部山以下では怪しいです…持つだろうと高を括ると荷物の重みや長い距離であっと言う間に消耗します。その他にもブレーキパッド、バッテリー、油脂類など完璧にメンテナンスを済ませておきましょう。

こんな微妙なタイヤで出発する後悔します…

バッグ類、ウェアー、キャンプ道具といったギア関係も年季の入ったものや劣化しているものは早めに新しい物に交換した方が無難です。特に防水機能の製品は劣化により防水機能が低下するので新しいほど安心できると言えます。

ライダーのスタミナですが、せっかくの北海道だからとスケジュールをタイトにすると、それが疲労につながります。少し余裕があるくらいでちょうど良いです。そして旅の中盤あたりでのんびり過ごす1日を作って体を労わるのがベテランのやり方です。

せっかくの北海道ツーリング、体調を崩したりバイクのトラブルが発生したりすると台無しになってしまいます。そうなる前に抜かりなく!入念に事前対応を!

10.長時間の雨天走行

フェリーや宿など予約してしまったものは雨であろうが向かうしかありません。そんな時、普段のツーリングではまずやらないのが長時間の雨天走行です。はじめて北海道をツーリングする人がはじめて体験する代表的な試練が長時間の雨天走行です。

スペースの関係で具体的な装備については次回に書きますが、とにかく鉄則としては下着や靴下に浸水させないことです。

普段のツーリングでは雨天走行でレインウェアーを着れば問題なかった…としても同じような装備で北海道で長時間の雨天走行をすると不具合が出る場合があります。防水と思っていたブーツが浸水した、レインウェアーから少しづつ水がしみてきた、シールドが曇って前が見えない…負のスパイラルが始まると事態は悪い方へしかいきません。

やがて冷えた体は体力を奪い気力も奪われて力尽きます…。そうなる前に絶対に下着や靴下を濡らさないよう万全を喫することです。

 

雨の宗谷国道




いかがでしたか?少し長くなりましたが「初めての北海道ツーリング、知っておくべき10のこと」。私のおススメとしてはエリアを絞って高速道路も活用することです。例えば前半で美瑛の丘と富良野の景色を楽しんだら、後半は道東自動車道を使って釧路、知床と屈斜路湖。といった具合にエリアごとにターゲットを定めて、その間にある移動区間は寄り道せずに高速でワープするのです。旅情は減りますが効率は上がります。

グルメ、温泉、立ち寄りスポット、岬、道、絶景を求めて… これらの情報収集と自分の好みを照らし合わせて大まかに予定をたてる。あれもこれもと欲張って多くの予定を詰め込み過ぎると結局はたどり着けず時間切れです。細かくは予定をたてない。予定変更ありきで楽しむのがポイントです。行きたかった場所に執着すると良いことがありません。

他の旅人、特にこれから自分が向かっている方向から来るライダーの情報には有益な情報が多いです。天気、通行止め、取り締まり、お店や温泉などなど、なるべくコミュニケーションして楽しく情報収集しましょうね。もちろん地元の人とも積極的にお話してみましょう。

では良い出会い良い旅を!!

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EOS5D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS 名寄町 智恵文ひまわり畑

初めての夏の北海道ツーリング 知っておくべき10のコト(前編)

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、そろそろ夏休みのツーリングのご予定を立てられているかと思います。今回はこの夏、はじめて北海道をツーリングに行かれる方を対象に「初めての北海道ツーリング 知っておくべき10のコト」と題して、北海道ツーリングに関わる色々な注意点などを書いてみたいと思います。

道道106号 オロロンライン

多くの方は8月のお盆休みの時期を中心に北海道ツーリングに旅立たれると思いますが、フェリーの予約はもうされましたか?人気の航路である商船三井フェリーの大洗~苫小牧、新日本海フェリーの舞鶴~小樽または新潟~小樽などは人気なので熾烈を争う倍率です。これらのフェリー運航会社の多くは乗船日の2か月前の朝9時から予約受付です。受付開始から1分もしないで全て満席…なんてコトもあるので、まだの方は急いて予約して下さいね。

以前に「初めての北海道ツーリング…」という投稿は書いたことがありますが、今回は夏の季節に限定して10の項目を箇条書きでいってみたいと思います。




1.北海道はでっかいど~距離感に注意

北海道は関東をすっぽりと内包できる広さ

はじめて北海道をツーリングされる方で最も多いのは距離感覚を間違えている人です。事前に北海道のどこへ行こうかと北海道の地図だけを見て下調べしていると、北海道が1つの島のような感じに見えてきます。しかし島みたいに考えてしまうと行けるだけ行きたくなるのが心理です。そうなっては黄色信号…

上のイラストで分かるように北海道は関東をすっぽり内包できるほどの広さです。「明日は納沙布岬から知床を走って最北端の宗谷を目指そう~」なんて軽く考えると…これだけで600kmくらいあります。

昭文社ツーリングマップルは関東甲信越版や関西版などは1/14万ですが、ツーリングマップル北海道は1/20万で縮尺がぜんぜん違います。普段、関東や関西をツーリングするときのツーリングマップルの感覚ではありませんのでご注意を。

移動には十分な余裕を持って行動しましょうね。

2.激しい気温差と体調管理

夏の北海道は涼しくて快適?…いいえ広い北海道は場所によってかなりの差があります。2019年の5月26日に佐呂間で39.5℃になったニュースは皆さまも記憶に新しいと思います。その一方で同じ5月26日でも稚内や釧路の最高気温は20℃で、釧路に関しては最低気温は9℃でした。

寒い暑いではなく最も注意したいのは気温差です。特に暑いエリアと寒いエリアの間を移動するときは、急激な気温差の中をオートバイで走ることで体力が削られます。翌日から何だか体調悪いな…みたいな事はよく聞きます。寒いと感じる前に着るもので調節、暑いと感じる前に水分補給など早めの対応が求められます。これ、軽くみてると怖いので重要ですよ!

北海道の暑いエリアの代表格は十勝平野で暖かい上空の空気が日高山脈を越えてフェーン現象となるようです。その他、今年の春の例ですと網走、佐呂間、旭川、札幌も高温になりました。

逆に寒いエリアは根室、釧路、稚内などでお盆休みでもキャンプ場のトイレには夜に石油ストーブがたかれていました。

北海道では暑さ対策と寒さ対策の両方が必要で体調に影響を及ぼす前に対応する迅速さが重要です。

3.スピード注意

究極のツーリング写真の読者の皆さまに飛ばし屋さんは居ないと思いますが、北海道は速度違反の取り締まりが大変厳しく、多くのツーリングライダーもよく捕まっているのを見かけます。

開けた景色、信号の少ない直線路、長時間そのような状況で運転していると、トバすつもりでなくとも感覚が麻痺してきて速度違反している場合があります。特に周囲の一般車は本州よりもハイペースで軽のオバちゃんとかでも100キロくらいで走っていたりします。

速い車が後ろについたらすぐ譲る。一緒になってトバさないこと。自称トバし屋さんでも北海道ではトバさない。他の車との事故、動物との衝突、そして取り締まりでの検挙…。楽しいはずの北海道ツーリングが台無しになってしまいます。

町と町の境や幹線道路でのネズミ捕り(ステルス計測)、ちょっとした場所での一時停止の取り締まり、レーダーパトの進化版で対向車の速度も計測できるレーザー照射式パトなど、最新の取り締まり設備で強化している道警です。しかし悲惨な交通事故を未然に防いでくれているという意味で本当は感謝しなくてはいけません。




4.動物の飛び出しと事故

朝夕の時間帯に多いのは鹿の飛び出しによる衝突事故です。道路の左右にある茂みや平原のような場所はもちろん、海岸線でも街中でも普通に飛び出してくるのが鹿の怖いところです。鹿マークの道路標識や看板のある場所は特に用心深く走ってください。万一、鹿と衝突事故を起こせば怪我、バイクの破損、共に重大なダメージを受ける可能性が高いです。また1頭出てくれば続いて2頭、3頭と飛び出してくる場合もあります。

スピードを控え目にし周囲を注視し場合によってはキープレフトをせず左右のどちらのスペースにも回避できるようセンター寄りを走るなどしましょう。

それと鹿、キツネ、リスなどの野生動物には絶対に触れたり餌を与えたりしないこと。触れれば感染症、餌を与えれば生態系への悪影響となります。野生動物は見て写真を撮るだけ。

人間に近づいてくる野生のキツネ。エキノコックスに感染する危険があります。

5.吸血昆虫と虫汚れ

蚊、ブヨ、アブ、ヌカカ、マダニ。吸血昆虫ではありませんがキイロスズメ蜂、走行中に体に当たる大きな虫。マイマイ蛾の大群。虫を甘く見ると大変な目にあいます。

蚊とブヨは朝夕に活発になり何処でもいますが、特に湖や川に近い場所は大量に発生するので要注意です。ブヨは刺されると痒みだけでなく大きく腫れて熱をもつので、例えば指などを刺されてしまうと翌日はクラッチ、ブレーキレバーの操作ができない状況になり走れなくなります。

アブは牧草地などの農場に多く、熱源に集まる習性があるのでバイクを停めて写真など撮っているとに大量によってきます。

対策は虫よけと虫刺されの両方を用意する必要があります。パーフェクトポーションのアウトドアボディスプレーは少々高いですがオーガニックな成分で香りも良く、ブヨにも一定の効果がある虫よけスプレーです。刺された場合の薬はステロイド系が良いでしょう(もちろん体質に合わない方はおやめください)。

走行中はあらゆる種類の虫(トンボ、黒スズメバチ、アブが多い)がヘッドライト、スクリーン、ヘルメットシールドなどに当たり2時間も走行すれば激しく虫汚れが付着します。こまめに拭きとらないと、なかなか落ちない汚れになるので、休憩毎にクリーニングスプレーとウエスで清掃しましょう。

大型の昆虫は走行中に体に当たると痛いくらいです。当然ですが半袖などの肌が露出するような服装で走らないようにしましょう。

よく見かける黒スズメバチは実は私、去年に刺されました。三脚に止まっているのを気が付かず握ってしまい指を刺されてしまいました。神経毒で激痛でしたがキイロスズメバチのように重症化することはなく30分くらいで痛みは無くなりました。

6.マナーについて

安全運転、譲り合いはもちろんのこと、少し渋滞があるからと言って都会派の一部のライダーはすぐにスリ抜けをしますが、それはやめましょう。当たり前ですが北海道のドライバーは都心部のタクシードライバーではないのですから、まさかバイクがスリ抜けてくるなんて考えてもいません。非常に危険で迷惑です。

写真を撮るときのマナー違反がとても目立ちます。エサヌカ線のような直線道路の真ん中にバイクを真横に停めて記念撮影。やめましょう。例え車がほとんど来ない、来てもすぐにどかす、と弁明しても紛れもないマナー違反です。

牧草ロールには触れたり乗ったりしない

富良野や美瑛にいくと美しい丘エリアが待っていますが農地には絶対に立ち入らない。酪農家の方々は様々な感染病から家畜や作物を守るため大変な苦労をされています。そこに何も知らない観光客が足を踏み入れたり、バイクで農地(走っても良さそうに見えてしまうダートは私有地の農道)を走るなど迷惑行為なのです。草原に見える場所は牧草地で家畜の餌を育てる所です。入らないようにしましょうね。

フォトジェな牧草ロールも観光目的で設置されている物を除いて絶対に触れないこと。




海岸線を走っているとこんな場所をよく見かけます。これは砂利の駐車場ではありません。昆布の干場です。食べ物を干す場所です。バイクで入ったり踏み入れたり絶対にしないように~!

長くなったので後半は次回に続きます・・・

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