お勧めツーリングアイテム☆汎用ピンロックシート、アンチフォグシート

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、FacebookやInstagramは活用されていますか?こういったSNSは我々アマチュアにとって貴重な【作品の発表の場】ですよね。しかし写真芸術専門の集まりではないので様々な反応が返ってきてしまうのは仕方のないことです。いくら芸術を意識して発表しても「このバイクは高いですか?」といった期待しないコメントはあるものです。多くの人は写っている事実に関心がいってしまうもので…こればかりはどうしようもありません。

私の場合、SNSはある意味「自分用」です。自分のSNSギャラリーを客観的に見て、個性的であると感じればそれを大切に、不足している部分を感じたらそれを修正する具体案を検討するといった具合に自己分析用として活用しています。その中で【少数でも分かってくれる人に響けばそれだけで嬉しい】といった感じで「いい写真ですね」といったコメントをもらえればそれが強い励みになります。

さて今回はツーリングアイテムのお役立ち情報をいってみたいと思います。

先日、大手通販サイトでこのような物を発見しました。ヘルメットシールドに貼り付ける曇り止め用のシート【ピンロックシート】または【アンチフォグシート】などと呼ばれるものですね。




通常はヘルメットメーカー純正のものを、ピンロックシート対応のシールド(キノコのようなピンが立っている)に装着するのですが、それだとピンロック非対応のヘルメットには装着できませんし、純正は3~4000円とまあまあお高いです。

上のhappilax製はピンの無いシールドでも粘着で固定できる汎用タイプです。しかもお値段は私が購入した時で1400円とリーズナブルです。

しかしピンが無いということは位置決めが難しそうですね。それに粘着で固定となると、もし失敗して斜めになってしまった…なんていう場合にやり直しがききません。平らな物に貼るのなら簡単かもしれませんがシールドは複雑に湾曲した形状です。果たして素人でもこのアンチフォグシートを簡単に貼れるのか?試してみたいと思います。

貼り付けるヘルメットはHJCのDS-X1。このヘルメットはもともとアンチフォグシートに対応したピンロックシールドを備えていますが、HJC純正のアンチフォグシートもやはり3000円以上するようです。

まずヘルメット本体からシールドを外し、happilaxアンチフォグシートの中身を取り出してみましょう。このようにクリーナーウエスや型紙のような紙が同梱されています。

台紙の裏側にはかなり懇切丁寧に貼り付け方法が記載されています。これは嬉しいですね。

型紙のようなものは貼り付け位置を決めるガイド紙でした。このように狙いたい場所をシールドの表側に貼り付けます。




ヘルメット本体側と密着する部分や他の部品などに触れない絶妙な場所を探りましょう。

ここから慎重に作業します。シールドの内側の汚れを手間をかけてキレイに掃除します。次にアンチフォグシート本体の剥離紙をはがします。縁の部分が強力な粘着になっていますので指で触れないように。

先に表に張ったガイド紙を目安に端からゆっくり慎重に貼り付けていきます。斜めになったり途中密着の悪い場所ができたりしないように。

赤いマークの部分から保護フィルムをはがして完了です。




HJCのDS-X1の場合はプラスネジで簡単にシールドの着脱ができます。装着したら問題なくシールドが開閉するか、実際に被ってみてシートの境界などが視界に影響しないかなどを確認しましょう。もし問題があっても粘着が強いので貼り直しは厳しいかもしれませんが。

シールドの曇りは冬季のツーリングや雨天走行で発生するライダー共通の悩みですね。シールド用の曇り止めスプレーも売っていますが効果が持続しませんし塗るのも面倒なものです。その点、今回ご紹介したようなアンチフォグシート、ピンロックシートはスキーゴーグル等と同様に二層にすることで曇りを予防しているのですが、実際のところその効果は絶大なものです。

意地悪にヘルメット内で息を「ハァ~~」と吹き付けても曇りません。私はもう5年はピンロックシートを愛用していますが、もうこれ無しではツーリングに行きたいくないです。

ところで昔、バイク用品メーカーで開発をしていた時に曇り止めスプレーも商品化していたのですが「いくら塗っても曇る!」というクレームを度々受けたものでした。よくある原因は曇り止めスプレーを塗った後に布で伸ばすのですが、伸ばすのではなく拭き取っているケースです。塗った物を拭き取ってしまっては塗っていないのと同じなので当然ですが効果がありません。そしてもう1つは休憩の時などに雨にあたり髪の毛が濡れているケースです。髪や顔が濡れているのにヘルメットを被ると、走行中に体温でヘルメット内がスチームサウナのようになり、どんなに強固な曇り対策も無意味になります。

おっと…また長くなってしまったので今回はこの辺で!

happilaxアンチフォグシートをHJC DS-X1に貼って見たというお話でした!

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キャンプツーリングの持ち物リスト☆キャンプ道具リスト公開!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ウイルス騒動で世間は大変なことになっていますが如何お過ごしでしょうか?バイクで海岸線や山道を走るツーリングであればウイルス自粛は関係ありませんので、お休みの日は積極的にツーリングに行きましょう。

ところでこのウイルス騒動でイベントやライブが相次いでキャンセルされる中、キャンプ場は盛況らしいですね。屋外であれば感染のリスクも低いですし子供さんは学校が休校ですし、確かに今キャンプ場に行くのは良いかもしれませんね。

さて今回はツーリング写真解説をお休みしてキャンプツーリングのネタをいってみたいと思います。題して「キャンプツーリングの持ち物リスト」を大公開でございます…。私の20年くらいになる拙いキャンプツーリングのノウハウから、普段はこんな装備でキャンプツーリングに行っていますよ~という道具たちのご紹介です。

ジャーン…と主要メンバーを並べてみました。いつもこれら全てを持って行く訳ではありませんが、キャンプツーリングを楽しむ目的で出かける時はこんな感じでございます。

それぞれご紹介しますと… ①テント ②テントポール ③タープ ④タープ用ポール ⑤チェア ⑥シェラフ(寝袋) ⑦エアーマット ⑧コッヘル ⑨フライパン ⑩防水シート ⑪ペグ+ペグハンマー ⑫ランタン ⑬ホットサンドメーカー ⑭焚火台 ⑮水用タンク ⑯小物類 ⑰テーブル ⑱ヘッドランプ ⑲ガソリンストーブ ⑳ナイフ ㉑作業用チェアー ㉒着替類 ㉓洗面具 ㉔まな板 ㉕速乾タオル ㉖携帯用バイクカバー ㉗250Tガス缶 ㉘焚き火用の火ばさみとノコギリ ㉙エアピロー ㉚ポケッタブルレインジャケット ㉛サーモマグカップ ㉜ガソリンストーブボトル ㉝絆創膏や薬 ㉞レザーマン ㉟シェラカップ ㊱ワイン用携帯ボトル ㊲焚火台下の耐熱シート

いやぁ~何だか色々あるなぁ。⑤と㉑で何で椅子が2つあるのか…?と聞かれそうなので書いておきますが、ヘリノックスのようなリラックス系のチェアーは深く腰掛ける姿勢なので料理や焚火などの作業には向かないのです。㉑の椅子は作業用でヘリノックに座るときにはオットマンとしても使えます。




写真を撮り忘れましたが冬季以外は蚊取り線香、虫よけスプレー、虫刺されの薬もマストです。それとテントや道具を拭く雑巾、湿気取りや防寒にも使える新聞紙、焚き火用の着火剤などもあると便利です。

「キャンプツーリングを楽しむ目的」とは絶景キャンプ場を狙って行き、バイクであまり走り回らず昼間もキャンプ場でのんびり過ごすという意味です。一方で北海道ツーリングなんかだと旅が目的なので、キャンプは単なる旅の宿泊手段と化します。キャンプ場でのんびり…はしないので、もっと軽装ですね。

ペグとペグハンマー

⑯の小物類は写真のようなケースに一括して収納していますが中身はこんな感じです。

①バーナーシート ②シェラカップ ③カトラリー ④お箸 ⑤調味料 ⑥洗剤 ⑦ロールペーパー ⑧ポンプ ⑨ライター2個 ⑩塩コショー ⑪ナイフ ⑫スポンジ ⑬袋用クリップ ⑭ポール用フッククリップ ⑮スノーピーク包丁付きまな板 ⑯フック付き洗濯ばさみ ⑰ケトル ⑱ガソリンストーブ ⑲ガストーチ ⑳250Tガス缶 ㉑消毒エタノール

一部、1枚目の写真と重複していますがこんなメンツで小物入れに収納しています。⑧のポンプとあるのはエアーマット、エアーピロー用の充電式ポンプです。息で入れるのがシンドイのでこれで楽をしております。

これに冬キャンプとなるとまた装備が変わってきます。

①冬用シュラフ ②ブランケット ③ネックウォーマー付きフード ④シュラフ内用ダウンブランケット ④ユニクロのULダウン そして貼るカイロ。

③のフードはベルウッドメイドという商品で暖かくてお勧めです!!

カラバリもこんなにあってオシャレですよ。

真冬や標高の高いキャンプ場で快適に熟睡するために、冬用のダウンシェラフ、貼るカイロ(一晩で10枚貼る)、それに⑤のダウンブランケットを追加でシェラフ内に忍ばせます。ユニクロのULダウンはコンパクトに収納できるし万一、焚火の火の粉で穴があいても諦めのつく価格(ユニクロに失礼ですが)なので愛用しています。間違ってもモンクレールとかで焚火はしません。




キャンプツーリングする時のタンクバッグの中身です。これまた1枚目の写真と重複する物がありますが①Goldwinのタンクバッグ ②ツーリングマップル ③ヘッドランプ ④レザーマン ⑤Stream LightのLEDライト ⑥エアピロー ⑦ポケッタブルレインウェアー ⑧速乾性タオル ⑨サイドスタンドベース ⑩ショッピング用のエコバッグ ⑪ヘルメットロック ⑫タンクバッグ用レインカバー ⑬ポケッタブルのバックパック ⑭絆創膏や薬 ⑮洗面用具一式 ⑯タオル類やバンダナ ⑰充電コード ⑱Gore-Texの帽子 ⑲バイクロックなどのキーを入れるポーチ ⑳シールドクリーナー

キャンプ用のヘッドランプは夜間にパンクなどのトラブルや探し物などで便利なので、すぐに取り出せるタンクバッグに収納しています。⑮洗面道具と⑧速乾性タオルは立ち寄り湯に入る時にすぐに出せるようにしています。⑥のエアピローはSAの芝生で仮眠するとき用です。

⑨のサイドスタンドベース。キャンプ場や砂利の駐車場あるいは夏の北海道のアスファルトで重宝するスタンドの下敷きです。これ、私がメーカー勤務時代に作った製品ですが現在では寂しいことに廃盤商品…。リールカラビナは後から付けました。

細かいですが洗面用具一式。①はモンベルのトラベルキットパック ②絆創膏 ③耳栓(これ大事!) ④せっけん ⑤歯ブラシ ⑥アイマスク ⑦シェーバー ⑧目薬 このキットはタンクバッグに忍ばせて温泉に行く時やSAで仮眠するときにも直ぐに出せるようにしています。

このポーチには電気モノ関係を収納。モバイルバッテリーは20Aの大容量。Bluetoothスピーカーはキャンプ場でオバケや獣の気配がした時にラジオをかけるため。スマホの充電コードは予備も入れて2本。EOS6D mark2の予備バッテリーとDC充電器。




R1200GS-ADVENTUREのサイドケースに収納した様子。サイドケースは基本的にキャンプ場に到着するまで使わない荷物を入れる。それとバイクへキャンプ道具を積載するときの基本ですが重量物はなるべくサイドに振り分けてバランスと低重心化を心がけましょうね。

リアシート上には防水バッグを積載し、ここには着替えやシェラフなど濡らしたくない荷物で軽いものを収容します。買い出しした食材もここに入れてしまうので、出かける時点では半分くらい余裕をもたせます。

これに加えて私の場合はトップケースにカメラやレンズなど撮影機材が入ります。多くの方はキャンプツーリングの装備となると、持っていけるカメラはコンデジかスマホになってしまうと思いますが…私はキャンプでもがっつり一眼レフで行く変人でありますので。

むかしからよく言われることですがキャンプツーリングで必要な装備とは?ときたら「自分が必要なものすべて」と答えたものです。この「自分が」がポイントでしてまずは一度行ってみて、必要だったもの不要だったものが見えてきます。キャンプツーリングをどう楽しむか?は十人十色で装備も人それぞれなんですよね。

テント、寝袋、マット、バーナー、コッヘル、カトラリー、チェアー、テーブルといったオーソドックスな装備に対して「自分の場合はコレ!」というものを加えていきましょう。同時に一般的には必要なモノだけど自分は不要、というものを削って装備の軽量化もしてみましょうね。

キャンプツーリングの持ち物リストでした!!

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空冷R1200GSの中古車をディーラー以外で格安で買う場合

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、4回に分けて空冷R1200GSの中古車を買う場合の注意点や基本的な知識について書いてきました。ツーリング写真解説を楽しみにしてらっしゃる方は、申し訳ありませんが次回から再開しますので少々お待ちください。

・空冷R1200GS中古車 中期、後期型の見分け方とラインの違いはこちら

・空冷R1200GS中古車を買う場合の注意点 その1

・空冷R1200GS中古車を買う場合の注意点 その2

今回はこのシリーズのまとめで最終回としたいと思います。

EOS6D Mark2

この記事を書いている2020年3月現在で中古車の相場を確認する限り、空冷R1200GS(中期、後期型)の中古車相場は80~120万円くらいのようです。今から12年前にディーラーで新車購入した私からみると、いま買う人は実に羨ましいです。10年以上が経過したとはいえ褪せることのない究極のツーリング性能はそのまま。程度の良い個体が割安で売られているのですからね。

BMWの新車はやっぱり高いです。例えばR1200GSプレミアムラインでサイドケース、ナビゲーター、補助ライトキットといったオプションを装備すると、諸費用も入れれば250万円は軽くオーバーでしたからね。

バイクの中古車に限らず全ての中古相場に言えることですが相場とはその時の人気により需要とタマ数のバランスで決まります。空冷R1200GSがアドベンチャーバイクというカテゴリーを生み出した元祖であることは前回も書きました。あのセンセーショナルな登場から時間が経過した現在でも「アドベンチャーバイク」というカテゴリーは不動の人気ですが、いまカスタマーの関心の対象は最新のR1200GS、R1250GSや新興勢力である他社製のアドベンチャーバイクです。

空冷ヘッドのR1200GSが今でも大人気ではないのですね。その割に、新車当時は売れに売れた人気車種だったので流通量が多く結果、中古車相場が割安になっているという状態なのですね。例えばまだアドベンチャーバイクとしてブレイクしていなかった世代のR1150GS₋ADVENTUREなんかは発売から20年近く経つモデルなのに希少なため中古車相場は100万円オーバーです。さらに言ってしまうとOHVヘッド世代のR80GSなんかは程度が良ければ200万円とかで売っているのです。




EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L

さて今回は空冷R1200GSを中古車で購入するにあたり、最後の仕上げとして購入店や走行距離などのお話をいってみたいと思います。

ディーラー認定中古車

ディーラー認定中古車はBMWモトラッドとして補償をつけた信頼のおける中古車です。この制度は4輪でもBMWディーラーでよくやっていますが特徴としては新車よりも保証期間が長いことです。例えば前回にも書いたようなABSコントロールユニットなど故障すれば30万円オーバーといった高額修理費が発生しても保証範囲内であれば安心なわけですね。

しかし信頼と保証がある分、価格は割高です。認定中古車として選ばれている個体は程度の良いものが多いので新車時のような安心感が欲しい人はBMW認定中古車がおススメです。

専門店ではない中古車店

国産車やBMW以外の輸入車など、BMWを専門としないバイク屋さんで購入する場合はどうでしょうか?ディーラーでないとできない整備やノウハウが無い分、アフターサービスが不安ですね。整備だけでなくリコール情報やサービスキャンペーン(リコールまでいかない自主回収)もディーラー以外では不安が残ります。

しかし見つけた個体が欲しい条件と合致していて、なおかつディーラーで買うよりも安いときたら気になりますよね。巷では大手中古車&買取専門が勢力を拡大し、その評判はあまり良い噂は聞きません。しかし評判の悪い大手中古車店であっても在庫している車両の全てがハズレな訳ではありません。

専門店以外で買う場合、お店側にR1200GSについて詳しい知識が無いとすると、例えば前回に書いたようなクラッチのカタカタ音をタペット音と勘違いして低く評価しているかもしれません。実はエンジンは絶好調だったりして…だとするとお買い得ですよね。

もし購入後に不調などで困った場合は、最寄りのディーラーに相談することも可能です。「別のお店で買った車両ですが…」と言っても嫌な顔をするディーラーはないと思います。別の店で買ったから、という理由で修理代や整備代が特別高くなることもありません。

かつての愛車 空冷ボクサーエンジンの911

私は昔、空冷エンジンのポルシェ911を専門店ではない砂利の青空駐車場の怪しいお店で買いました。この個体はシフトリンケージが外れかかっていて、ギアシフトフィールが渋く、その状態を見た店員がミッションに重大な問題があると判断したのでしょう。相場よりかなり安い値段まで下げてくれました。結果、外れかかっていたシフトリンケージを正しい位置に取り付けただけで調子よくなったのですけどね。あの時はラッキーな買い物でした。この車も空冷R1200GSと同様に10万キロ程度走ったくらいではヤレた感じなど全くなく、質実剛健なドイツのクラフトマンシップを感じる一台でした。

話は脱線しますが空冷911の最大の泣き所は「手放した後の喪失感と深い後悔」と誰かに聞いたのですが、それが本当であることを現在になって実感しています。

個人売買

最近はヤフオクだけでなくフリマアプリでもR1200GSが売っているのですから凄い時代になりました。個人売買と聞くと保証はありませんし、その後のトラブルも心配ですよね。

しかし中古業者、中古車販売店のマージンが無い分、売る方も買う方もウインウインな訳です。それに売り手は買い手と会って取引をするのですから、問題点を隠蔽して売るなんてタチの悪いことは実際にはなかなか出来ないと思うのですけどね。

個人売買の利点は前オーナーによってどのような使われ方をしていたのか分かる事です。ディーラー管理であったか?リコールは全て済ませたか?オフロードは走っていたか?などなど。

出品者が近県でしたら実車確認もそれほど負担ではないので少しでも安く購入したい人に個人売買はおススメです。




お買い得な過走行車

実は日本の中古市場とは特有の風潮のようなものがあって走行距離が2万を超えたものは査定額が下がるのです。今は昔ほどではありませんが車体自体の程度よりも走行距離を気にするユーザーが多いのが要因と推測されます。しかしR1200GSをはじめとするBMWは、たった2万キロ程度の走行では慣らしが終わった程度であり、これからがオイシイところです。中古市場で走行距離が理由で安くなっていれば、それはお買い得なのですね。

おススメは3~4万キロくらい走っていて、距離が理由で通常の相場よりも安い車両です。もちろん走行距離は短い程いいのですが、新車のような個体ではいまだにBMWらしいプライスタグが貼ってありますので、ここでは少しでも低予算でR1200GSを買いたい方への情報として書いておきます。

付いているとラッキーなオプション

BMWの純正オプションは新品では高額なものばかりです。サイドケース左右、トップケース、ナビゲーター、補助ライトキットなどが元々装着されていればお買い得です。逆に言うと車体を買った後にディーラーで新品を購入しようとすれば腰を抜かす出費となるでしょう。ケースなどのオプションを後で買う場合は、やはりヤフオクなどで中古品を狙いましょうね。

容量の拡張機能がある純正サイドケース

R1200GSの純正サイドケースは蓋が横に開くタイプで容量が可変式です。多くの中古車で元々装備されているのを見かけます。アドベンチャーの場合はこれと違いアルミ製のシンプルなボックスで容量は可変しません。しかし、両者は互換性がありそれぞれのマウントさえ用意すればどちらも取り付け可能です。

純正補助ライトキットはR1200GSのクチバシに装着されます。中期型はハロゲンにプロジェクターレンズ。このオプション、私としては一押しでございます。とっても明るいので夜間に暗い道を走るときに重宝するアイテムです。

R1200GS-ADVENTUREの場合はバンパーにマウントされます。これはDOHCヘッドの後期モデルなのでLEDです。LEDはハロゲンと違って球切れの心配が少ないですが体感的には中期のプロジェクターの方が明るく感じます。

コクピット側の電源ソケット

ヘラー型の電源ソケットはハイライン、プレミアムライン共にシート下に標準装備されていますが、写真のように追加でコクピット側にも設置できます。純正の電源ソケットは後付けと違ってCAN-BUSの管理下になるので何かと使い勝手がよいものです。

R1200GSにするかR1200GS-ADVENTUREにするか?

R1200GSアドベンチャー

R1200GSにするかR1200GS-ADVENTUREにするか迷う方も多いと思います。ADVENTUREは派生モデルなので基本は同じバイクである…と多くの方がイメージすると思いますが、実際に乗って見ると両者は全くキャラクターの違うバイクであると体感できます。

アドベンチャーはオフロード走破向けにサスペンションストロークが長く、プリロード量も多いので車高が高いです。その副産物としてR1200RTのようなツアラーと同等の乗り心地が提供されます。33Lのビッグタンク(R1200GSは20Lタンク)と大型のスクリーンでロングツーリングとオフロード走行が素晴らしいです。一方でライダーの体格を選ぶバイクでもあります。

GSとGS-Aを近くに並べるとこんな感じです。圧倒的にGS-Aの方が大きく感じますね。

体格や取り回しにおけるスキルの問題をクリアしている人であればアドベンチャーも選択肢に入れて検討してみましょう。舗装路での軽快なスポーティーさを重視するならR1200GS、オフロード走行と長時間走行での快適性、そしてビッグタンクによる航続距離の長さが魅力であればR1200GS-ADVENTUREです。

なかなか両方を所有している人のコメントは聞けないので貴重なインプレですよ…これは。




やっぱり水冷ヘッドの新型の方がいいかな??

購入予算に余裕のある人はヘッドが水冷化された現行モデルの中古、あるいは最新のR1250GSの新車も検討されていると思います。私は2013年モデルの水冷ヘッドのR1200GSは少しだけ試乗しましたが、空冷モデルとは印象の違ったバイクでした。

感じとしてはパワー、トルク、足回りに至るまで全体にパフォーマンスアップで元気よく走るバイクへ進化した!という感じです。半面、GSの本来の魅力であるツーリングを楽しむためのツーリング性能はやや薄れた感じです。しかし水冷化されたヘッドは長時間の渋滞でもオーバーヒートの悩みから解放されますし、長いリアサスペンションアームはオフロード走行でも走破性良好と聞きます。

クルーズコントロール、キーレス、TFT液晶メーターなどハイテク装備も空冷モデルの比ではないほど満載です。使いこなせば快適なことこの上ないです。最新型のシリンダーヘッドは可変カムまで装備しています。ただこの世代のGSもそろそろフルモデルチェンジと噂されています。新車を検討中の方は次期モデルが出るのを待って、次期モデルにするか現行モデルをディーラーさんに値引きしてもらうか検討するといいかもしれませんね。

ここだけの話、ディーラーさんが早く処分したがっている新車在庫って、びっくりするほど安くしてくれる場合があるのです。

まとめ

今回、4回の投稿にわけてR1200GSの中古車を選ぶ際のチェックポイントを書いてみました。これを見ればディーラー以外のバイク屋さんや個人売買で安いR1200GSを購入しても不安点は解消できると思います。基本は頑丈なバイクですのでファイナルギアやABSユニットなどを押さえておけば大丈夫だと思います。

つい先日も改めて2008’中期型のR1200GSに乗って南房総を一周してきました。やはりこの空冷ヘッドモデルの中期型は理想のGSだな!とつくづく実感しました。後期型のように4000回転付近での微振動もありませんし穏やかなふけ上りでマイルドな特性。ハイテク装備も控え目で適度なアナログ感。それでいてスポーティーな妙がたまらなくイイです。こんな事を言ったらBMWに怒られますが、もしかしてBMWはこの型のR1200GSをこのように作ったのではなく偶然このよなバイクになったのか?とも感じます。特に最近のR1250GSを見ているとそう思わざるえない…という感じですね。

以上、R1200GSを買って12年、R1200GS-ADVENTUREと2台持ちのR1200GS馬鹿である私のインプレッションでした。

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空冷R1200GS中古車選びのチェックポイント☆その2

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回投稿までで空冷モデルのR1200GSの中古車の選び方について書いております。はじめてBMWを買う方、はじめて輸入車を買う方でも安心してR1200GSの中古車を選べるように詳細に書いておりますので、R1200GS気になるな…という方はぜひご参考にしてください。

では前回の続きを…

6.クラッチのカタカタ音とヘッドのタペット音の聞き分け方

以前に書きましたR1200GSインプレッションでも触れましたが空冷モデルのR1200GSは通常のオートバイと違いエンジンとミッションが別室構造になっています。そしてクラッチは乾式単盤クラッチを採用しており4輪のMT車と同じ構造を持っています。

その構造上、ある程度の走行距離を走ったR1200GSであればアイドリング時にクラッチカバーから「カタカタカタ…」という音を発します。目安として走行距離50000㎞くらいから、カタカタ音が出るようになり100000㎞くらいになると盛大な音になります。

この写真はミッションを外してエンジンを後ろから見た風景ですが、クラッチの中心にある穴を見てください。この穴のギザギザが摩耗してくるとカタカタ音が発生するものです。

こちらはR1200GSのミッション。先ほどの穴に結合されるインプットシャフトです。このようにスプラインが切られていてクラッチカバーと繋がります。クラッチはレバーを握るとカバーが前後に移動します。通常、オートバイは切っている時より繋いでいる時の方が多いので、シャフトのスプラインとクラッチカバーの穴は繋いでいる位置だけが摩耗していきます。

つまりこの部分の摩耗によるカタカタ音であるか?の判別方法はクラッチを切って静かになるのか?で判断できるのです。

再生できますでしょうか?お家で見ている人は少しボリュームを上げて確認してみてください。カタカタカタ…はクラッチを切った瞬間に静かになるのが分かると思います。

狙っている個体が走行距離50000㎞を超えた車両であればこの音は気にしなくて大丈夫です。それとこの確認方法はクラッチカバーの交換履歴があるか?の判断材料としてはあまり使えないです。確かにクラッチカバーを交換すると穴の方は新品になるので理屈では静かになりますが、インプットシャフトは通常は交換しないのでカバーだけの交換では根本的な解決になりません。




本当にみたいのはシリンダーヘッドからの異音です。クラッチを切った状態でヘッドからカタカタ…といった異音がないか確認しましょう。長期間在庫されいたような個体はオイルがパンに全て落ちてしまい、始動直後のみカタカタと発するかもしれません。その場合は始動の1秒くらいで静かになるはずです。

これらを確認の上で気になる異音があるようでしたら、お店に他のR1200GSがあったらエンジン音を比較してみましょう。その場合、中期なら中期同士で比較しましょう。明らかに異音だと感じたら、クリアランスが狂っていたりオイル管理が悪かったり、最悪は重度のオーバーヒートを経験したエンジンかもしれません。

7.装着タイヤで前オーナーの使い方を判断しよう

中古車で売られている個体は走行距離が少ないものを除いて前オーナーが自分の好みに合ったタイヤをチョイスしている訳です。R1200GSほど万能の究極をいっているバイクだとオーナーによってその使い方も様々です。とにかく長距離ツーリング、峠でコーナーを楽しむ人、林道に入ってオフロード走行…

上の写真はシンコーE804/805というオフロード走行向けのブロックタイヤです。このようなタイヤは見た目がカッコいいですが、ライフが極端に短く4000~6000㎞程度で交換時期になります。なので通常のオーナーであれば、よほどオフロード走行の割合が高くないと、ブロックパターンは選ばないものです。

最近になってオンオフ割合が7:3くらいの銘柄が出てきましたが、写真のようなゴツゴツ系のオフタイヤ装着車は本当にオフロード走行していた車両と判断しましょう。過酷な環境下で使われたと想定すると見るべきポイントはファイナルギア内部への浸水やクラッチの摩耗です。どうしても大きなR1200GSを日本の狭い林道に持ち込むと、ギャップセクションやマッドの通過時にエンスト回避で半クラッチを使わざるえないのです。R1200GSの乾式単盤クラッチは半クラッチに弱いものです。

逆に高速ツアラー用のタイヤが入っていれば車体全体としては安心です。強いていえば未だに高速道路を法外なスピードで走れるのが大型バイクの特権だ…と誤解している人もいるので、そのようなオーナーだった場合はエンジンを高回転高負荷で常用したと推測されます。

可もなく不可もなく無難なタイヤを選んだ人は全てとは言いませんがバイクに対して無頓着でR1200GSを毎日のように通勤や買い物で使っちゃうような人かもしれません。タイヤの使い方を見れば走り方もある程度は分かるものですが、中央部のみが摩耗していてサイドが全く使われていないと街乗りオンリーだった可能性もあります。その場合、渋滞で重度のオーバーヒート歴がないかエンジンをチェックしましょう。

8.ブレーキディスクローターの摩耗をチェックしよう

限度超える摩耗がある場合、この部分に段差がある

R1200GSはブレーキパッドが国産車に比べてライフが長いです。しかしそのトレードオフとしてディスクローターが摩耗するというのを覚えておいて下さい。BMW純正のディスクローターは高額でリア用が約3万円×1枚、フロントは3.5万円×2枚、工賃をあわせるとディーラーだったら12万円くらいの費用がかかります。 摩耗限度ですがリアは新品が5㎜で摩耗限度が4.5㎜、フロントは新品が4.5㎜で摩耗限度が4.0㎜です。主に走行距離が50000㎞以上走った車両でのチェックポイントです。

マイクロメーターを持っている人はポケットに忍ばせて中古車屋さんで測らせてもらいましょう。無い人はバイク屋さんにお願いして測ってもらうか、限度を超えるような摩耗であれば指で触れるだけで段差で確認できます。




9.テレレバーのボールジョイントの点検

フロントサスペンションのテレレバーシステム、そのAアームの頂点でステアリングステムと連結されているボールジョイントを点検してみましょう。ゴムブーツの破れ、内部のグリス飛散など目視で分かる範囲で大丈夫です。

ブーツのみの交換なら安価な修理費用ですが、グリスが抜けた状態で前オーナーが気が付かず走行を続けると、ボールジョイント事態にガタが発生し最悪はAssy交換となります。

10.オイルクーラーコアの折れ曲がり

空冷R1200GSは別の呼び方で空油冷R1200GSとも言い、オイルクーラーによってエンジンオイルを効率的に冷却するエンジンでもあります。オイルクーラーの設置位置はフロントハイフェンダー(通称クチバシ)にあります。前オーナーが複数台でオフロード走行していたとなると、前走車が跳ね上げた飛び石を食らっている可能性があります。大きなコアの曲がり、それからオイル滲みがあればオイルクーラーからオイル漏れしているかもしれません。




11.フロントフォークのメッキを点検

空冷R1200GSに限った話ではなく全てのオートバイでも同じですが、フォークのメッキの状態をよく点検しましょう。特にアウターチューブに近い下の方は可動部分ですので重要です。わずかな錆やメッキの食い破りなど障害があるとダストシールにダメージを与えてフォークオイルが漏れてきます。

12.グリップの摩耗をチェック

ハンドルグリップの摩耗もチェックしてみましょう。ベテランであれば運転中にハンドルを握りしめることはありませんが、車体の大きなR1200GSは取り回しのときに強く握られてしまうものです。R1200GSはグリップヒーターがありますので摩耗して交換が必要となると費用もそれなりにお高いです。写真は熱収縮チューブをかぶせてグリップ自体の摩耗を予防しています。それと稀にグリップヒーターが故障している場合もあるので忘れずに左右ともに暖かくなるか確認しておきましょう。スイッチは右側のスイッチボックスにあります。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

次回は空冷R1200GSの中古車購入シリーズの最終回、ディーラー以外で安い中古車を買う場合のメリットや注意点について書いてみたいと思います。

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空冷R1200GSの中古車のチェックポイント

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿より空冷R1200GSの中古車の選び方について書いております。

前回の投稿では空冷R1200GSの中古車選びの知識として年式別モデルの違い、ハイラインとプレミアムラインの違いなどを書いてみました。

前回の投稿はこちら

今回は中古車店で実車を選ぶ際に状態を把握するための具体的なチェックポイントについて書いてみたいと思います。

RICOH GR

空冷R1200GSは先代モデルと同様に堅牢で耐久性の高いバイクですが、定番トラブル箇所や泣き所といえる部分もあります。また輸入車特有の考え方で消耗品のサイクルなども国産とは少し違います。例えばリアブレーキパッドは約4万kmほど持続しますが2回目の交換サイクルを迎える頃にはディスクローターも摩耗して交換が必要です。リアディスクローターは部品だけで3万円もします。




1.リコール対策シールでディーラー管理下か把握しよう

私の2008’R1200GSの場合で国土交通省届出によるメーカーリコールは4件もあります。対策済みであるかの判別方法はこの写真のようにフレームにシールが貼り付けられています。場所はシートを外してすぐ見える所です。車両がディーラー管理下であれば、このようにリコールも正しく対策されていると判断できます。

空冷R1200GSの場合、有名なリコールだと燃料タンクのホース取り付け部分(外-2051)、テールランプの不具合(外-1476)、ブレーキラインの不具合(外-1694)などで重要度の高いものが多いです。

リコールは製造後期であれば元々対策済みで出荷されている場合もあるので、必ずしもシールで確認するべきものではありません。しかしシールがあれば管理状態が悪くはなかったと判断できます。私の2008’R1200GSは4枚もありますが、これは中期型の生産ロットの中で初期ロットだからだと推測します。

というのも私がこのR1200GSを購入する当初、ハイラインでチタンシルバーのスポークホイール仕様を切望したのですがディーラーさんの注文リストや在庫には無く、イレギュラーな方法としてBMWジャパンに置いてあった車両を融通したという経緯があったからです。たぶん発売日より前にBMWジャパンに置いてあったとなると中期型の初期ロットなので、このようにリコール対象も多くなるのは当然だと思います。

2009年式以降であればリコールもだいぶ少ないと思います。

2.EWSエラー対策アンテナの確認

EWSはBMWバイクに備わっているイモビライザー盗難防止システムです。キーに埋め込まれたチップをキーシリンダー内のアンテナで認識しONになる仕組みですが、このアンテナに不具合があり10年くらい前に大騒ぎになりました。何しろツーリング先でキーを回してもONならず、盗難警報システムDWA(オプション)を装着している車両はけたたましくアラームまで共鳴するのですから堪りません。

BMW側の釈明としては全てのアンテナが不良ではなく一部の物が感度が低いとのことでした。一度でも不具合が出ればディーラーで対策済みのアンテナと無償交換でしたが、不具合が出ないものはそのままで大丈夫…と言われ、多くのユーザーから不満の声が漏れたものです。

かく言う私のR1200GSも10年前に発症しました。牛丼屋で食事を済ませて「さて帰るか」とキーを回してもONならず、オンボード表示にはEWS!というエラー表示が出るだけ。その時はBMWの無償ロードサービスに電話したのですが、レッカー車を待機中にもう一度試したところエンジンが始動したので、レッカーをキャンセルして自走して帰りました。

私のように現象が出れば対策品に無償交換なのでマシです。現象が出なかったユーザーはそのままで…はあまりに不評の対応だったので、ディーラーのキャンペーンで無償交換を実施していたと記憶しています。しかしリコールではないので中古車で出回っている車両が全て安心ではありません。

キーシリンダー内のEWS受信用のリングアンテナが対策済であるかの判別方法は写真のように「IGNITION」とあるのが対策済み、これがなくツルツルのは未対策です。




3.最大の泣き所~リアファイナルドライブのチェック!

シャフトドライブ機構とその悪癖を帳消しにするパラレバーサスペンションですが、ドライブシャフトとファイナルギア部分の関節部分を下からのぞき込んでみましょう。写真のようにしたたるようにオイルが漏れていないか?ファイナルギア部分のオイル漏れはリング部分周辺であればシール交換で簡単に直ります。しかし別の部分だと重大な不具合の可能性もあります。

ギア、シール、クラウンベアリングなどにガタつき、異常摩耗、発錆による不具合など重大なトラブルをかかえているようだと、この部分はファイナルギアユニットAssy(つまり丸ごと)交換となるため30万円コースの修理費用が発生します。

前オーナーがこの修理を諦めて不具合を隠蔽して中古車店に売却した可能性もゼロではありません。

ひとつの判別方法としてはブーツの劣化具合を見ることです。どういう訳かR1200GSはこのゴムブーツが劣化しやすく、穴があくほど劣化したブーツを放置して雨天走行されていれば、当然内部に浸水して発錆し不具合を誘発します。

その他にも確認しやすい方法はバイクをセンタースタンドで立てて手でタイヤを回してみることです。ゴリゴリ、ジャリジャリ、キュウキュウ(ゴムが擦れるような音)といった異音がしないか、スムーズに回転することを確認しましょう。

4.ABSユニットの不具合対策

これはR1200GSに限らずこの世代のBMWバイク全般に言えることですが、ABSコントロールユニットの不具合により、ブレーキ故障のワーニングランプが点灯してABSも動作しなくなる不具合があります。私はなったことがありませんがネットで検索するとR1200GSやR1200RTのオーナーでけっこう多く情報が出てきます。

このABSコントロールユニット、もし交換となった場合にそのお値段は約37万円。日本市場に限って多い故障らしく湿度が原因なのでは?という嘘のような説が飛び交っております。私の2008’R1200GSはディーラーさんのキャンペーンで故障していなくても無償交換となりました。対策品(が存在するのかも不明ですが)との判別方法は調べてみましたが分かりませんでした。

もし中古車で点検記録簿があれば過去にユニットを交換済みであるかチェックしてみましょう。ただこの問題は現在ではヤフオクなどに中古品が手ごろな値段でポツポツと出品されていますし、ユニットを割と安価で修理してくれる業者も存在するようです。なのでそれほど深刻に悩む必要もないかもしれません。人によってはABSが作動しないまま乗り続けるという人もいます。




5.シリンダーからのオイル滲みをチェックしよう

R1200GSに限った話ではありませんが中古車を買う場合の基本的なチェックポイントであるオイル漏れ、オイルにじみです。この世代のRシリーズでオイル漏れのトラブルはあまり聞きませんが、エンジンを下方からのぞき込んで矢印の部分を指で触れてチェックしてみましょう。あまり聞かない事象ゆえに尚のこと漏れている個体は避けた方が無難です。

長くなったので続きは次回に!

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空冷R1200GSの中古車のチェックポイント☆中期型と後期型

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、お買い物にメルカリやヤフオクなどを活用されていますか?中古品市場というのは故障やトラブルなどの不安がつきものですが上手に活用すると低予算で欲しかったものを入手できるので良いですよね。

特にカメラの中古というのは殆ど使用されずに出回る個体が多いので大変お買い得です。欲しくて買ったカメラだけど結局、旅行で数回使っただけで飽きてしまった。そんな中古カメラがヤフオクなどで出品されているのを良く見かけます。さらに旧モデルや今が旬ではないタイプ(今ならEOS Kissのような一眼レフ入門機など)であれば、相場が安くさらにお買い得です。

さて今回は空冷R1200GSの中古車の買い方について書いてみたいと思います。最近になって空冷R1200GSの中古車の事で色々と検索されて当ブログを見つけられた方もおられると思います。しかし発売から10年以上が経過した空冷R1200GSについて、各年式(前、中、後期型)やラインの相違点、オプションなどの観点で中古車を選ぶ方法…という情報は意外と不足しているように感じます。

空冷R1200GSの中古車選びのチェックポイントとして、今回は第一弾でモデル年式による違いとその判別方法をいってみたいと思います。

2008年式 中期型SOHCヘッドのR1200GS ハイライン

私は2003年にはじめてのBMWとなるF650GSダカールを購入し、その後2008年に空冷R1200GS、2014年に2013年モデルの空冷R1200GS-ADVENTUREを購入しました。これを書いている現在では2008’R1200GSと2013’R1200GS-ADVENTUREの2台を愛車にしております。上の写真は2008’R1200GSの方ですがこのブルーはオールペイントです。このような色の中古車を探してもありませんのでご注意を…。

空冷R1200GSのモデル年式別の相違点や判別方法の前に簡単にR1200GSというオートバイのルーツをご紹介してみたいと思います。

現在のGSのアイコンとも言える異径ヘッドライトを採用したR1150 GS

原点に遡るとOHVエンジンを搭載したR80G/Sという40年近く前のモデルになりますが、ここではレバーサスペンションを搭載し現代のR1200GS(最新はR1250GS)の基本的なカタチとなった世代からご紹介してみます。

GSが純粋なビッグオフローダーの道を捨てアドベンチャーバイクへの道を切り開き始めた記念すべきこの世代。R259エンジン世代とも呼ばれ、それまでのOHVエンジンとは違い大幅なパフォーマンスアップと当時としては先進的だったABS付きブレーキやキャタライザー付きエキゾーストなどを装備していました。写真は2003年あたりの後期型R1150GSです。この年式あたりで初の「ADVENTURE」の名を冠したR1150GS-ADVENTUREがデビュー。ちなみに前期型は1100㏄の角型ライトで1994年に登場。BMWは今から26年も前にアドベンチャーバイクの祖先を作ったのですね。

この当時はアドベンチャーバイクというカテゴリーは認知されておらず、フロントが19インチ化されたこのニュージェネレーションGSを見て、オフロードファンからは賛否あったものです。しかしその優れたツーリング性能と万能性で世界中のライダーを魅了しGSは新たなバイクカテゴリー「アドベンチャーバイク」を確立しました。

R259世代はその万能さ、高いツーリング性能、堅牢な車体が魅力でしたが一方で重すぎる車重がオフロードでの取り扱いを難しくさせていました。ドイツ人よりも小柄な日本人には手に余る巨体で足つきや取り回しの不安から購入を諦める人も多かったと思います。




そして2004年にGSはフルモデルチェンジを果たしR1200GSへと進化しました。先代と比較して大きく変わった要素は車重です。とにかく重いと言われたR259世代。その課題をクリアすべく30㎏の軽量化を開発コンセプトに作られたそうです。この2004年R1200GSのデビューはその乗りやすさと軽快な走りで日本でも大ヒットとなりました。その後、MC(マイナーチェンジ)を繰り返し8年近く生産されるBMWの稼ぎ頭モデルとなる訳ですが、この前期型はR259世代にも採用されていたサーボアシストブレーキがまだ採用されていました。

サーボブレーキ(インテグラルABS1)は少ない握力で安全な制動力を発揮する素晴らしいシステムでしたが、オーナーがBMW以外のバイクに乗ったときが危険だから…という理由で前期型モデル末期(2007年あたり)に廃止され、通常のブレーキシステムに変更されました。通常と言ってもサーボアシストが廃止された前後連動式のABSでインテグラルABS2と呼ばれます。この末期モデルのタイミングくらいでR1200GS-ADVENTUREがデビューとなります。

さて…ここまでで大雑把に覚えておくべき知識は先代のGSはR1100GSとR1150GSであり、その世代のは堅牢な車体だけどとにかく重い。R1200GSの前期型(2004~)はサーボブレーキが付いている。とだけ覚えておきましょう。

・R1200GS 中期型

2008年 中期型R1200GS ハイライン クロススポークホイール仕様

そして2008年に最初のMCを果たして「中期型」と呼ばれるモデルへ進化します。前期型と中期型の判別方法はタンク周辺のデザインがだいぶ異なるので一目瞭然です。タンク両サイドの樹脂カバーは意匠が洗練されSUS製の輝くパネルが装着されました。クチバシの愛称で知られるフロントハイフェンダーは少しだけ短くなってシャープなラインに。

デザイン以外の相違点は・電子制御サスペンションESAがオプションで選択できる・トラクションコントロールASCがオプションで選択できる・エンジンが100PSから105PSへ・サーボブレーキの廃止・ミッションの刷新によりギア比が少々オンロード向けに・テールランプがLED化・燃費表示などのオンボードCPUがオプション選択できる・キャストホイールのデザイン変更(メーカーオプションでスポークホイールを選んだ場合は関係なし)などです。細かなことを言えばメーターのデザインや表示の配置変更、シリンダーブロックがシルバーから黒へ、ヘッドカバーがシルバーからグレー、サイレンサーの材質変更、フロントフォークがゴールドになった…などなど沢山あります。あっ!忘れずに大事なポイントを書いておきますが中期型以降はセンタースタンドが劇的に軽くなりました。

中期型での最も大きなトピックスは電子制御サスペンションESAがオプションで選べる(プレミアムラインは標準装備)ことです。このESAは単なるダンピング調整だけでなくサスペンションプリロード(沈み量)も調整可能で大変重宝するシステムです。タンデムやキャンプ装備積載時にリアが沈まず本来の車高へ戻せますし、激しいオフロードステージでは車高を上げてギャップ通過性を高めることができます。

このモデルでのカラーバリエーションは・チタンシルバーメタリック(普通の銀)・ナミビアオレンジ(黄色に近い)・タンザニアブルー(ソリッドの青)の3色展開でした。その後、2009年に限定車としてアルピンホワイトのボディーにアドベンチャー用のブラックリムのスポークを装着したスペシャルエディションが登場。これはレアなモデルで見かけません。そして後期型でも採用されたオストラグレーメタリックマット(艶消し)も追加されました。




・R1200GS 後期型

DOHCヘッドの後期型。この写真はウインカーが中期型と同じなので恐らくプロトです…

2008年にMCした中期型がわずか2年で再びMCとなり、2010年に後期型がデビューしました。後期型の主なトピックスはシリンダーヘッドが従来のロッカーアームを介したSOHC(厳密にはオーバヘッドカムシャフトと呼び難いユニークなレイアウト)だったのに対してDOHC化されたことです。

R1200GS DOHCヘッド内部

ヘッドカバーを開けた内部はこのように所狭しとカムシャフトやバルブスプリングがレイアウトされています。複雑でやや心配になりますがDOHCの方が故障が多い…なんて話は聞いたことがありません。

中期型の105PSに対して110PSとパワーアップし実際に乗り比べた感じでも特に発進時のトルク感が豊かになったのが分かります。ふけ上りも軽やかでスポーティーに。そして排気音がボリュームアップし迫力のエキゾーストサウンド(悪く言えばうるさい)になりました。この辺はマンション住まいなどで近所迷惑が気になる方はご参考にして下さい。本当にこれでノーマルなのか?というほどの音量です。

その他、中期型からの変更点はサイレンサー根元にバタフライバルブを装備・ウインカーがLED化・スクリーンの角度調整のネジが操作しやすい形状に変更・スロットルボディがシルバーから黒へ(若干の大径化)・オプション設定の補助ライトキットがハロゲン+プロジェクターからLEDへ・スパークプラグの品番変更・レッドゾーンが8000から8500へ・オンボード液晶表示のレイアウト変更などです。

後期型はサイレンサーの手前にバタフライバルブを装備

ESAやASCといった中期型から採用されたシステムはそのまま踏襲されます。

この時のボディーカラー展開は・マグマレッド・サファイヤブラックメタリック・オストラグレーメタリックマット(艶消し)・アルピンホワイトの4色展開。1、2年遅れてルパンブルー(鮮やかなブルーメタリック)、チタンシルバーメタリック(中期のカラーが復活。これレアです!)。その他、限定車も存在していて赤いフレームのR1200GSラリー、トリコロールステッカーに赤いシートのGS30周年記念、フォークやフレームまで全身真っ黒のトリプルブラックなどがありました。

中期型と後期型の見分け方は難しいです。シリンダーヘッドカバーの形状かスロットルボディの色、サイレンサーのバルブの有無で確認できます。

中期型はクリアーレンズにオレンジ球
後期型はLEDウインカー(中期型でも2009年の夏くらい以降の入荷はLEDだったりします)

ここで大雑把に覚えたいポイントは中期は2008~2009の僅か2年間。しかし売れに売れた時代なので中古車のタマ数はある。ふけ上りがマイルドなセッティングでツーリング向け。対して2010~2012(2012の後半に水冷ヘッドの新型デビュー)の後期型はDOHCヘッドでトルクフル、排気音が大きい、ふけ上りが軽やかでスポーティー。そして空冷R1200GSを狙っている人に人気である。…といった感じです。

ハイラインとプレミアムライン

空冷R1200GSの中期、後期型中古車を見ていると「ハイライン」「プレミアムライン」という表記を目にすると思います。ハイラインは日本に正規輸入されるモデルとしてベーシックな装備を持ったものです。インテグラルABS2、グリップヒーター、ハンドガード、リアキャリア、シート下のヘラーソケット電源などを標準装備しています。未確認ですが恐らく本国ではベーシックラインといって更に質素な仕様があるようです。これは日本の中古車市場ではまず見かけることは無いと思います。




プレミアムラインはハイラインの装備に加えて電子制御サスペンションシステムESA、トラクションコントロールASC、OBC(オンボードコンピューター)、クロームメッキエキゾーストなどを装備しています。ASCは砂地やマッドなどでリアタイヤが掘ってしまわないよう制御してくれるもので機能をカットすることも可能です。オンボードコンピューターは気温表示、平均燃費、燃料残に対する走行可能距離、平均速度の表示などがあり便利です。クロームメッキエキゾーストは見た目がカッコイイですが磨く手間をサボると逆に汚く見えます。

電子制御サスペンションESAを標準装備するプレミアムライン
ハイラインに装備される通常のリアサスペンション

R1200GSはキャストホイールが標準でクロススポークホイールはメーカーオプション設定です。R1200GS-ADVENTUREはクロススポークホイールが標準です。一時期、アドベンチャーでもオプションでキャストホイールを選べた時期がありましたが、アドベンチャーでキャストホイールの中古車を探すのは大変です。

見つけた中古車がハイラインかプレミアムラインか、どちらなのか店員さんでも分からない…という場合があると思います。上記のようなオプションは個別でもハイラインに装着できるので例えばハイラインにESAだけ付けた、という個体も無くはないと思います。そこでハイラインとプレミアムラインの確実な判別方法ですが1.左スイッチボックスにESAボタンとASC/ABSボタンがあること 2.オンボードに気温や平均燃費が表示するか 3.エキゾーストがクロームメッキであるか?の3ポイントがそろっていればプレミアムラインと判別していいと思います。

プレミアムラインの左スイッチボックス。上の大きなボタンはオプションの補助ライト。

おススメはどれか?

ここで私の個人的なオススメを書いてみたいと思います。ずばりお勧めは中期型のプレミアムラインでクロススポークホイール仕様です。中期型はセッティングがマイルドでツーリングで扱いやすく音も静か。後期型だと少し急かされるようなフィールで気のせいかヘッド周辺からの微振動も大きいです。燃費やオイル消費も後期型の方が少し悪いと感じます。中期型と後期型の両方を所有している私の意見なので説得力があるかと思います…。

プレミアムラインをお勧めする理由ですがESAはキャンプ装備で走るときに車高を適切に戻せるので重宝します。ASCも何度か助けられたことがありました。OBCも気温の把握や燃費が見れるので便利です。スポークは舗装路での走りでダイレクト感が若干劣りますが、乗り心地がよくオフロードをルーツとするGSのデザインに良く似合うと思います。

中古車ではBMW純正のサイドケース、トップケース、補助ライトキットが既に装着されているものがお買い得です。これらのディーラーオプションは金額にするとかなり高額なものばかりなのです。

次回は中古車を選ぶ際の具体的なチェックポイントを書いてみたいと思います。

お楽しみに~

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サイドケースにシンデレラフィット☆キャンプツーリングの小物入れ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、写真を楽しんでいますか?写真を楽しむとは「いい写真」を撮ることですが、これが簡単にはいかないものですよね。

どうしたらいい写真が撮れるのだろう?この場合、どう撮るのが正解なのだろう?といった具合に「いい写真が撮れない問題」「撮り方の正解が分からない」といった問題を解決するための手段の模索、つまり問題解決型にしてしまうと、たちまち写真はつまらないものになります。

私の個人的なオススメとしては問題解決型ではなく問題定義型にすることです。みる側にとって「何かを問いかけてくるような」写真です。それは未完成さ、曖昧さがあり、撮った側と見る側の共同作業で作品の真理を感じていく、そんな写真が優れた芸術写真なんだと思います。よく「写真とは正解がないものだ」なんて言いますが別の言い方をすると撮る側と見る側で百人百様の解釈があるのだと思います。




さて今回はR1200GSアドベンチャーでキャンプツーリングをする方にお役に立つ(?)かなと思う情報をいってみたいと思います。

つい先日、近所の釣具屋さんでこんな物を発見しました。私は中学生以来、釣りはやっていませんが釣り具ってキャンプツーリングで使えそうな物が結構あるんですよね。

で、これは何かと言うとSHIMANOのBK-097Rシステムケース ロングという製品です。本来の用途はバッカンなる釣り用のバッグのインナーのようです。この縦横比を見てピンときたのですが、これって私の愛車であるR1200GS-ADVENTUREのサイドケースにピッタリではないだろうか?という事なのです。




買って帰って万一入らなかったら嫌なので、いちど帰ってサイドケースの寸法を測ってから出直しました。

いや~見事にピッタリ。よくキャンプ用のコッヘルの中にカップなどがジャストで入ることを「シンデレラフィット」とか呼びますが、まさにこれもシンデレラフィットです。

バッグ自体は底部に板が入っていて構造がしっかりしており、ファスナーも粗目ピッチで開閉がスムーズ。何より天面がクリアーなので一目見て中身が確認できるのが素晴らしいです。

R1200GS-ADVENTUREの積載力は通常のオートバイと比較すれば相当な荷物を積めるのですが、それでも積載はスペースを有効に使って効率よく積みたいですからね。こういったフィットはスペースを有効に使えて本当に気持ちいいものです。

えっこれに何を入れるのかって?

キャンプに必要な細々とした道具類を一括で入れてしまいます。なかなかの容量なので250Tのガス缶、トランギアのケトル、ガストーチ、MSRウィスパーライトも入ってしまいました。




キャンプに必要な小物とは箸やフォーク、スプーンなどのカトラリー、ライター、調味料、洗剤、スポンジ、ふきん、洗濯ばさみ、ジップロック、ビニール袋などなど。

私の場合、これとは別にポーチを1つ用意してそれには洗面用具や耳栓、絆創膏、目薬、ウェットティッシュなどを入れています。これはツーリングの途中に温泉に寄った時にすぐに取り出したいから別にしています。

SHIMANOと言えば自転車のコンポーネントと釣り具ですが昔はスノーボードのビンディング、ブーツもやっていましたね。スノーボード業界からは何年も前に撤退しましたが、その数年後にはスノーボード業界のバブルが崩壊したので「さすがSHIMANOのマーケティングは一流だな」と当時は感じたものです。

ところでこのSHIMANO NK-097R システムケースですが生産終了のようで流通在庫のみのようです。欲しいと思った方はお早めにどうぞ。私は釣り具のPointでセール品として2200円くらいで購入しましたよ。

今回はこの辺で!!

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ツーリング短編小説 旅の記憶 小さな海岸

もう約30年も走っている房州の海岸線。

その日は東京湾に沈みゆく夕陽を拝んで帰ろうと決めていた。

きのうまで大雨だったので空気も清浄されてさぞ美しい夕景が見れるだろう。

そんな期待を膨らませてR1200GSを走らせる。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

この小径の先に何かあるな…

幹線道路から一つはずれ細い生活道路に入ってみる。

さらに軽自動車でギリギリくらいの細い路地を海の方へ向かって入ってみる。

海岸線の国道は数え切れないほど走ってきたけど、走ったことも無い細い道には知らない景色が潜んでいるものだ。

そんな小さな「旅情」感じる風景を求めて探検気分を味わうのが大好きだ。

何となく…ただ何となく、直感だけで迷路のような小径を走り紡ぐ。




地元の人に迷惑にならないよう極力、エンジンの回転数を下げて静かにゆっくりR1200GSを走らせる。

やがて小さな漁村に出た。そこは袋小路になった箱庭のような空間だった。

素朴な漁村風景は私の中の桃源郷と言える絶景だった。

EOS6D Mark2+ EF35mmF2IS

小型船を係留できる小さな防波堤は風景を遮るものもなく海に浮かぶステージのようだった。そこにR1200GSを停めて愛車の姿を少し離れた場所から眺めてみた。

太陽はみるみる低い位置に移動している。

いつもと同じように旅のワンシーンをイメージに描いてブツブツと呟きながらEOS6D Mark2にお気に入りの35mm単焦点レンズを装着した。楽しいクリエイティブタイムの始まりだ。

ここがベストアングルだ、と納得のいく撮影ポジションは道路沿いの大きな堤防の影のような場所だった。打ち寄せる波の表情は豊かで、ぶつかり合った波の境界が弧を描いたり、壊れたテトラポットに砕けたりを繰り返す。水はクリスタルのように透明で泡立つ潮の様子はまるでクリームだった。

「被写体とセッションしている時間が一番自分らしくいられる」

無我夢中でシャッターを切りまくって、やがて集中が切れた…。

もう太陽は水平線にさしかかってきたので撮るのをやめた。

夕陽の写真を撮るときは沈む瞬間だけは撮影をやめて、この目で見届けるようにしている。特別な理由はないけれど以前からそうしている…自分でも謎の儀式だ。




ふと、背後に人の気配がした。

EOS6D mark2

振り向くと女の人がいた。いつの間に後ろにいたのだろう。綺麗な人だ。

こちらが気が付いたタイミングで向こうも私の存在に気が付いた。まさかこんな場所に人がいるとは思わなかったようで少し驚いた様子だった。

30代くらいだろうか…着の身着のままという感じで、おそらく近所の人だろう。

ここに何か用があって来たのではなく、夕陽が海に沈みゆくのを見にやってきたと分かる。

誰もいない海岸に私と彼女の二人だけ…

映画のワンシーンではよくあるシチュエーションだが、実際にそれが起こると事故のような感じだ。

戸惑ってしまったがとりあえずご挨拶くらいは…と思い顔を見た瞬間はっとした。

泣いている…

参ったな…軽く会釈だけして私は気付かなかったフリをして視線を夕陽の方へ戻した。この夕陽を見て感動して泣いているのかな?いや、今来たばかりだしソレはない。きっと何か悲しいことが別にあって、それを夕陽に重ね合わせているのだろう。




水平線にさしかかった太陽は海面付近の温度でユラユラと蜃気楼になり一本の筋を貫通させた。今まさに一日が終わろうとしている。地球はコペルニクスの言う通り間違いなく自転している。

そして時間は儚くも尊い。

「彼女は泣いている顔を私に見られたと気にしていないだろうか?」

そうだ、こうしよう「私もこんな美しい夕陽を見て思わず泣いてしまいそうです」そう言えば彼女もこの場をやり過ごすのに都合がよいだろう。

数分ほど経って太陽の峰が水平線にフーっと消えた直後に彼女の方へ振り返ると…そこにはもう誰も居なかった。

「あれ…もういないや」

思わず声に出してしまった。こりゃ、私も嫌われたもんだな。

R1200GSのボクサーツインを始動しヘルメットをかぶってギアを入れた。いま来た細い小径をゆっくりと走る。不思議と来るときとは少し違った景色に感じる。

風情ある古民家が並ぶ中に一軒だけ庭の広い家があり、そこに先ほどの彼女の姿が見えた。こちらに気が付いた様子で振り向いた。そして微笑みながら大きく手を振ってくれた。

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~関連投稿~

ツーリング短編小説 旅人たちの子守歌

一眼レフカメラをバイクに積んで振動で壊れないのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、花粉がだいぶ飛散していますが花粉症の方は対策の方は万全でしょうか?私も花粉症ですがバイクに乗ると特に乗り始めの30分くらいが症状が酷いです。せっかくのツーリングシーズン、症状が酷いと気分的にも楽しめませんね…。私は今年は舌下免疫療法というのを試してみようかと思っています。

さてここ数日、究極のツーリング写真では「バイクに一眼レフ 故障」「バイクの振動でカメラ壊れない?」といったクエリが増えております。カメラをバイクに積んでエンジンの振動や車体から伝わる衝撃でカメラが壊れてしまわないか、多くの方が心配しておられるようです。

私は前職でバイク用品メーカーで製品の開発に関わっていましたが、その時のノウハウを元に今回はバイクの振動とカメラの積載について書いてみたいと思います。

私は一眼レフをトップケースに収納しています

バイクのエンジンの振動は車種によって色々な特徴があります。単気筒エンジンや不等間隔爆発のツインエンジンの場合、低回転ほど振幅(揺れ幅)が大きく低周波、逆に4気筒エンジンで高回転域ほど振幅が少なく高周波になります。そして震源から遠くなるほど振幅は大きくなる、つまり激しい振動になる傾向です。震源は主にクランクシャフトのバランサーやそれを相殺する目的で着いているバランサーシャフトの周辺です。




かつてミラーの開発をしていたとき、走行中に鏡面が振動して視認性が落ちないように腐心したものです。バイクの中でミラーが装着されている位置とは震源から最も遠く、条件が悪い場所なのです。単気筒のバイクやハーレーであれば振幅が大きく低周波、常用回転域も低めなので、その辺の車種のユーザー狙いであれば揺られないようデザインする。4気筒の高回転エンジンのスーパースポーツモデルをターゲットにした製品であれば高周波振動に強いようにデザインするといった具合です。

バイクから伝わる振動や衝撃は何らかの対策をしないと大切なカメラや機材にダメージを与えます。バイクからの振動とは1つは前述したエンジンからの振動、2つ目は路面のギャップなどからくるショック系の振動です。

カメラ、レンズに多く使われている小さなネジは高周波振動で緩みやすい

エンジンの振動は回転数によって変化しますが基本は振動周波数が正弦波であり、こいつはネジ類を緩めたり固い物同士が触れるとヤスリのように削るという特徴があります。路面の凸凹やギャップからくる衝撃系の振動はランダム波といいリアシートに固縛していた荷物がズレる、壊れやすい荷物が破損するなどの特徴があります。

少々脱線しますがバイクを含む自動車業界ではJISで定められた振動試験基準があり、現在ではSOR(sign on random)試験が導入されています。これはエンジンの振動を想定した正弦波(sign)に路面からのショック系振動であるrandom波を乗せてダブルで振動試験をかけるというものです。SOR試験対応の振動試験機という機械があるのです。

軟らかいスポンジの仕切りは衝撃は吸収するが高周波の正弦波振動には効果が無い

カメラをバイクに積載する際に注意すべきことは正弦波振動は三脚のロックやカメラの小さなネジ類を緩めてしまうこと、衝撃などのrandom波は積んでいた三脚やカメラバッグがズレることです。上の写真はトップケース内にカメラバッグ用のスポンジの仕切りを使って収納している様子ですが、スポンジは軟らかいものを選んでも高周波の振動はほとんど吸収してくれません。

背負っていて疲れるが振動や衝撃に対して理想的なのはボディバッグ

振動や衝撃に対して最も理想的なのはライダーの体がワンクッション入るボディバッグ系です。しかしボディーバッグは肩こりなどの疲労、防水効果が低く雨に弱い…といったデメリットの方が多く、立ちごけや転倒の多い人はそもそも向いていません。

大型のタンクバッグ

大きいサイズのタンクバッグに一眼レフを入れるのも悪くはありません。タンクバッグの底にスポンジシートを1枚ひいておけば、タンクから伝わる振動はだいぶ吸収されると思います。運転中に見える部分にあるので安心感もあります。しかし大きなタンクバッグとは言え一眼レフに交換レンズを複数本となると少々厳しいですね。




総合的に考えてカメラも三脚もリアシート上積載が一番良いと思います。振動対策は三脚の脚やロックレバー、ネジ類は積載の前にしっかり締め込んでおく、レンズキャップ、ボディキャップもしっかりと締めこんでおく(キャップの締めが緩いとヤスリをかけたように粉を吹いてキャップが削られ二度と締まらないキャップになる)、固い物同士(例えばレンズとミニ三脚など)が触れ合わないように収納するなどの対策を施しましょう。

脚のロック、雲台のハンドルなどをしっかり締めこんでバイクに積みましょう

上の写真は以前にご紹介した驚異のコスパ三脚 NEEWER66インチカーボン三脚ですが、この三脚は脚のナットロックを強めに締めておくと、こんどは使いたい時に緩まなくなってしまう…というトラブルがありました。GITZOやVelbonではそのような事はありません。やはりバイクにカメラや三脚を積載するとなると、通常のカメラマンでは知りえない別のノウハウが発生すると改めて感じた出来事でした。

特に注意したいのが雲台のネジです。写真のタイプはカメラを固定していないとき、ネジがフリーになっているのでバイクの振動でネジが落ちてしまうのです。できればこのタイプの雲台ではなくクイックリリースシューを使いましょう。私は以前、北海道をツーリング中にこのネジを落としてしまい、以降は三脚無しの撮影を強いられた経験があります。

それと振動で壊れにくいカメラは何か?とバイクに積むからといって振動に強いカメラを探す方がおられますが、一般的に振動に強いカメラとはかつてCASIOであったGショックのような雰囲気のカメラ、現在ではRICOH WG-60、ペンタックスWG-2などですが、これはツーリング写真用としておススメしません。振動や防水性能が特化したカメラは記録的に写す描写で「いい写真」を目指したい我々にとって最良の選択肢とは言えないと思います。

私の個人的な経験談になってしまい恐縮なのですが、光学ファインダーを有した普通のデジタル一眼レフがおススメです。15年以上はキャノンEOSを使用してきましたが故障はただの1度もありませんでした。対してコンデジは何度故障したか分かりません。単に相性の問題かもしれませんが振動や衝撃の問題に関わらず、使いやすさや総合的な信頼性も含めて普通の一眼レフカメラが私のおススメです。




 ~バイクに一眼レフカメラを積載して振動で壊れないか?まとめ~

・リアシート上に積載でスポンジ仕切りを活用し上手に収納しよう

・三脚のロックや雲台のネジなど緩まないようしっかり締めて積載する

・固い物同士が触れ合わないよう積載する

・光学ファインダーの一眼レフならバイクの振動くらいでは簡単に壊れない

以上、バイクに一眼レフを積んでカメラが壊れないのか?について書いてみました。

今回はこの辺で!!

~関連記事~

・バイクツーリングに最適な三脚の選び方

・バイクに三脚を積載するには?バイクへの三脚積載方法

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ツーリング写真☆ビギナーの失敗事例集

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよ3月ですが今月は東京モーターサイクルショーの開催ですね。個人的にはヤマハのテネレ700とホンダのCT125ハンターカブが興味あります。この両者は市販はほぼ間違いないと思いますのでショーでは市販に限りなく近い仕様で展示となるのでは?と予想しております。が、しかし・・・やっぱり中止になっちゃいましたね~とても残念です。

モーターサイクルショー公式はこちら

さて今回は今まで書いたようで書いていなかった<初級>ツーリング写真解説としてビギナーの失敗事例を箇条書きにし、それぞれ解説してみたいと思います。写真全般というよりツーリング写真、バイク写真の撮影における失敗事例集として私がビギナーだった頃を思い出して書いてみたいと思います。

1.ISO感度の戻し忘れ

多くのカメラは前回の撮影設定を保持したまま電源が切れるようになっています。さあ撮るぞ、と電源を入れても前回の撮影でISO感度を戻し忘れていればそのままなのです。明るいシーンで絞り込む訳でもないのに無意味に高感度のまま…帰宅して画像を確認するとノイズで画質が悪い…。こればかりはソフトでは救済のしようがありません。

撮影が終えた時は自分のデフォルト値というのを決めて、忘れずにカメラをデフォルトにして電源を切りましょう。私の場合は絞り優先モード、F5.6、ISO100、AF、アベレージ測光(ISのレンズはONにしておく)がデフォルトです。撮影が終えたら必ずこの設定にして撤収しています。

2.水平を正しく意識していない

一般的に風景写真を撮る上では水平をしっかりと出すことは基本と言われています。ビギナーの方は水平を出そうと思ったが微妙に傾いてしまった、水平を出さねばと縛られている、そもそも水平なんて意識していない…の3通りがあると思います。

カメラのホットシューに装着する水準器は全く意味がない

そもそも写真において水平を出す目的とは写真に安定感を出すことです。海のある風景だからといって海の水平線を完璧に水平にする必要はありません。カメラを置いている地面に対して完璧な水平を出す必要もありません。例えば場合によっては海の水平線を水平にしたらバイクを停めている地面が斜めになる場合も多々あるのです。

大切なことは被写体の安定感です。少し斜めにすると安定する場合もあるので水準器に頼っていると永久に真の安定を出すことができないのです。

この写真はR1200GSにドシっとした安定感を出すための水平を出しました。しかしもう少しカメラアングルを上にすると海の水平線が画面内に入ってきます。そうするとこの角度では水平線は思いっきり斜めです。それを嫌って海の水平線は画面内に入れませんでした。すなわちこの写真は海の水平線に対しても、カメラを置いている地面に対しても全く水平ではないのです。

たった2本のタイヤにか細いサイドスタンドで自立するバイクという乗り物。バイクとは存在自体が今にも倒れそうで不安定なものなのです。それを写真にするときに風景の安定よりもバイクの安定を優先するべきだと私は考えます。一般的な写真の基本は必ずしもバイク写真、ツーリング写真に適応できるとは限らないので注意しましょうね。




雲台に付いている水準器よりも脚についている水準器の方が三脚自体の水平が確認しやすいです

三脚は必ずしも平らな地面で使うとは限りません。手持ちで探り当てたピンポイントなベストアングル。それを三脚で再現させるためにセットする訳ですが、地面が砂地やぬかるんだ泥、斜面や段差だったり、尖った岩の頂点だったりしたときに、三脚自体が安定して立っているのか良く分からない時があります。そんな時に重宝するのが三脚の水準器です。

三脚の水準器は画面の水平を見るものではなく、三脚が倒れないよう安定させる時に使うもの…と私は解釈しています。

この写真の場合は本当に海の水平線をぴったりと水平にして撮った作例です。注目していただきたいのは地面です。海は水平なのに地面と海の境界線は斜めに入りました。ここで皆さまに質問です。このシチュエーションでカメラのホットシューに水準器を取り付けた場合、その水準器は水平を表示するでしょうか??

答えはNOです。水準器が正しく機能する時は水平を出したいラインに対して真正面に構えた時だけなのです。この場合は斜めなので水準器では水平は出せません。

先ほどの作例と違いこの写真くらいバイクが小さいとバイク自体の安定感よりも風景全体の安定感を優先した方が写真として安定します。この作品の主題は空です。空の土台となる部分が海です。土台とは安定感が大事です。ファインダーを覗きながら感覚で水平を出してください。

そう、水平をしっかり出したい場合は感覚で出すしかありません。

たとえビギナーでもここで感覚を鍛えないとずっとこの先も水準器に頼るようなダサいカメラマンになってしまいます。本当に上達したいと願う人であれば水平は感覚だけでビシッと出せるように訓練しましょう。デススターを破壊する作戦の時にルークスカイウォーカーは照準器を使わずフォースで命中させましたよね?「ルーク、フォースを使え!」とオビワンの声が聞こえたあのシーン。あれと同じですよ。

3.ピントが甘い、ピント位置が悪い

ビギナーにありがちなピントに関わるエラーですが原因の多くはAF(オートフォーカス)を過信していることです。まずは組み立てた構図内でどこにピントを合わせるのか最初に明確に決めましょう。バイクならバイク、遠景の山なら山です。

AFを使うのは悪い事ではありませんがAFを使うのであれば過信するのではなくAFを正しく動作させることを意識しましょう。お勧めのやり方は親指AFを活用することです。画面中央など確実なAFエリアで狙った被写体に向けて親指AFボタンを押し込みます。そのまま本来の構図にカメラを移動してシャッターを切ってみましょう。

AF-ON とあるボタンが通称親指AF

親指AFはキャノンであればAEロックの隣あたりにAF-ONと書かれたボタンがあります。通常操作であるシャッターボタンの半押しはAFとAEの両方を行いますが、親指AFはAFのみなので本来撮りたい方向への露出が狂わずに済むのです。

それからピンボケやピント位置が適切でないエラーとはそもそもチェックが甘いのも原因の1つです。少なくともビギナーの間は撮ったら再生ボタンを押し、被写体を拡大表示してピントが正しくきているか必ず確認しましょうね。




4.手ブレ、被写体ブレで明瞭でない

手ブレはカメラホールドが甘いこと、シャッター速度が手持ち撮影に耐えられないほど遅くなった場合に発生します。前者の場合は上手にシャッターが切れるよう練習するしか他にありません。後者の場合はシャッター速度の下限値を自分で決めて、シャッターが遅くなった場合は注意するよう意識しましょう。

多くのカメラはシャッターボタンを半押ししたときに、ファインダー内で露出を表示します。レンズの焦点距離にもよりますが1/100をきった辺りから特に手ブレに気を付けましょう。手ブレは望遠レンズほど顕著で広角レンズではかなりのスローシャッターでも手持ちでいける場合があります。

手持ちの限界を超えるほどシャッターが遅い場合は、三脚などを使ってカメラを固定します。三脚を使用する場合は忘れずにカメラ(レンズ)の手ブレ補正機能をOFFにすること。カメラのシャッターボタンを操作するのではなくワイヤレスレリーズもしくは2秒セルフタイマーを使ってカメラを揺らさないように配慮しましょうね。

そして被写体が生き物であったり、風で木々ぎ揺れていたりとカメラ側を固定してもブレが解決しない状況ではISO感度を上げるか絞りを開いて対処します。

ビギナーにありがちなのは微細なブレの見落としです。撮った画像をただ再生するだけでは良く確認できない微細なブレです。これはピントの時と同様にきちんと拡大表示させて精度よくチェックしましょうね。

5.バイクと風景の割合を2等分した

以前に究極のツーリング写真で何度も解説したことですが、ビギナーさんがついやってしまう平凡なツーリング写真とは愛車と風景(または何かの被写体)の二者の存在感を二等分した構図です。

バイクと船の存在感が等分されている

このように撮るとたちまち主題がボヤけてしまい陳腐な写真の出来あがりです。バイクが主役か風景が主体かどちらか一方が主役であると、誰が見ても明確に分かるよう構図を作りましょう。

もし、どうしても等分してしまうのであれば、もう1つ被写体を探してみてください。3つ揃えば3等分で撮ってOKです。不思議なことに2つを2等分は美的バランスが崩れますが3つを3等分なら成立するのです。5つもOKです。

風景が主体でバイクが副題となるツーリングシーン

ここではビギナーの方向けに2等分は悪ですと書きましたが、何か理由があって意図的に2等分であれば成立します。双子の赤ちゃんとか逆さ富士とかシンメトリーであることを主張するのに2等分はよく使われます。




6.絞り開放でバイクがミニチュア化

一眼レフカメラを買ったばかりの人は背景がボケるのが嬉しくて絞りを解放にしてばかり…。背景がキレイにボケるのが一眼レフの良いところだ~と間違って覚えてしまうと、被写界深度で表現する意味を学ばないままです。

斜めに停めたバイクのヘッドライトにピントを合わせ50mmレンズでカメラディスタンス3mとします。この場合、例えばF1.8だと被写界深度は30cm程度とかなり浅いです。つまりタンク位から後ろはもうボケてしまうのですね。このように撮るとバイクのプラモデルをジオラマに置いてマクロ撮影したような写真が出来上がります。

何でもかんでも解放で撮ってしまうと愛車がミニチュアのようになるので気を付けましょう。何でも解放…は一眼レフを買った最初の1か月で卒業するように。

7.標識や電柱がバイクに串刺し

これも少し前に究極のツーリング写真で解説しましたが、一般に最悪の構図と呼ばれる串刺し構図です。

電柱、標識、街灯、SNSでよく見かけるのは風力発電の風車。これら棒状のものが被写体の中心を矢のように射抜いている構図は本当に最悪だと思います。バイクならまだ良いですが人物だと不吉な写真の出来あがりです。少しバイクをずらすか、カメラ位置をずらすだけで簡単に解決する問題です。

もし何らかの理由で串刺しが避けられない場合は、せめてど真ん中ではなく1/3単位でずらしてみましょう。これだけで被害は激減します。

棒状の物に限らず建物の境界など写真になったときに線になるものも同様なので気を付けましょうね。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

今回はビギナーの方向けに失敗事例という意味で書いてみました。ここで書いたような失敗事例は何か特別な意図があって敢えてやったという事ならOKです。ベテランならわざと手ブレさせて抽象的に表現したり、わざと水平を甘くして不安定感を表現したり、といった具合にセオリーを壊すのは常套手段です。

このようにルールや正解が無いのが写真の楽しさでもあります。しかし「知っているけど無視したよ」と「知らなかったから出来なかった」は似て非なる両者です。まずは手ブレしない、水平を感覚で正確に出すといった基本を出来るように練習してみましょう。もちろん失敗もたくさん撮ってしまいます。そこで失敗を検証すること、次の撮影で前回の失敗を思い出すことも大事だと思います。

このシリーズは今後も機会をみて書いてみたいと思います。

ビギナーの失敗事例集のお話でした!

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