庶民の経済力でBMW 空冷R1200GSを維持する方法 R1200GSの維持費

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3連休の中日ですがツーリングに行かれてますでしょうか?南房総の方は災害の影響でまだまだツーリングという雰囲気ではありませんが…一日も早く通常の生活に戻ってほしいと願っております。さて今回はツーリング写真、バイク写真の解説はお休みして、私の愛車BMW 空冷R1200GSの話題をいってみたいと思います。

当ブログにバイク写真や北海道ツーリングがお好きで見に来られる方が多いと思いますが、作品に登場するBMW R1200GSがちょっと気になるな…でもBMWの維持費って高そう、故障とかも大丈夫なのかな?といったBMWバイクに関わる維持費などの疑問について書いてみたいと思います。

維持費と言えば自動車税、自動車保険、車検費用などが最低かかってくる固定費ですが、これは自動車税が年間6000円。自動車保険は20等級でしたら16000円くらいです。車検については以下に詳しく触れますがユーザー車検で約2万円、ディーラー依頼で10~20万円(内容によりけり)です。

あとはガソリン代ですが燃費はカタログ値で23.2km/L(90km/h定速走行)で実測は18~21km/Lくらいを安定してマークします。もちろん乗り方にもよるとは思いますが、ツーリングメインでしたらこれくらいです。2019年現在、比較対象としてホンダのサイトを確認したところCRF1000Lアフリカツインで32.0km/L、NC750Xが42.0km/L、CB1300SBが26.8Km/Lです。これらホンダ3車種は60Km/h定速走行での値ですのでCB1300SBと同じくらいと考えて良いと思います。

私の車、ルノーカングーもそうなのですがヨーロッパ車の多くは燃料が95オクタンで設定されていて日本で使用する場合はハイオクを推奨されるものです。R1200GSの場合はBMS-Kという燃料制御により、中期型(2008年モデル)以降についてはレギュラー、ハイオクのどちらも可能です。しかし燃料の品質の観点でハイオクガソリンを使用した方が好ましいです(最近は聞きませんがごく稀に粗悪な燃料もあるため)。

次に点検や消耗品に関わる維持費ですがディーラーにお願いした場合と、自分でやった場合の比較を書いていきたいと思います。

・オイル交換

まずエンジンオイル交換の場合、BMW純正オイルとBMW純正オイルフィルターを交換してもらい、工賃を含めた金額はBMWディーラーの場合およそ15000円くらいです。一方、自分でオイル交換をする場合、コスパで有名なシェブロンシュプリーム20W-50を使用、オイルフィルターはMANNなどの市販品を使い合計で3500円程度です。(シェブロンシュプリーム20W-50 ネット通販でおよそ600円/1クォート)

ミッションオイルの場合はBMWディーラーだと大体工賃込みで5000円自分で作業する場合はカストロールUNIVERSAL80W-90の1L缶が1150円。800㏄しか使わないのでこれだけ。

リアファイナルドライブのオイル交換はディーラーだとオイル代1411円+工賃5000円で6411円。自分でやるとミッションを交換したときの余り200㏄で足りてしまいます。一応計算するとUNIVERSAL80W-90の1L缶1150円÷5で230円くらいです。




・タイヤ交換

タイヤ交換については銘柄によってずいぶん差があります。コンチネンタル、メッツラー、ミシュラン、ピレリーなどはモノによって高いです。コスパの良いタイヤはシンコーです。高いタイヤでもBMWディーラーのタイヤ交換キャンペーンのタイミングでやると5万円以内で収まる場合もあります。通常は前後交換してタイヤ代+工賃で6~7万円程度です。

自分でネット通販で購入し工賃の安い持ち込みOKなお店に持っていくとお得です。シンコーのE705であればネット通販で前後購入して15000円くらい。持ち込み交換工賃でやってもらってトータル3~4万円です。

タイヤはオフロード対応のブロックパターンは4000~8000㎞程度しか持続しない物が多く、オンロード向けのタイヤであればその倍以上は持続します。R1200GSに限った話ではありませんがアドベンチャーバイクを買ってオフロード指向で楽しむぞ!という方は維持費の上でタイヤ代を忘れずに考えておきましょう。

持ち込みタイヤを交換してくれるショップは最近になって増えました

・法令点検

法令12か月点検または法令24か月点検はその名の通り、法で義務付けられている点検です。国土交通省が定めた道路運送車両法第四十八条に準じて定められた項目の点検ですが皆さんご存じですよね?ただ法令点検を行わなかったからといって罰則規定がある訳ではないので、やっていない人も多いというのが実態です。

この点検をディーラーでお願いした場合と自分でやる場合の費用を比較してみましょう。

まずディーラーに点検に出すメリットですが、ブラックボックス化されたCPU系、電装部品系統、制御系統やセンサー類など、一括でチェックできる専用の診断機がディーラーにあります。以前はGT-1というものでしたが現在はMOSS-PCといいます。

このMOSS-PCをR1200GSに接続して診断をかけると、故障コードの検出や履歴、BMSフォルトメモリー、ABSコントロールユニットの故障コードと履歴、アイドリングの自動調整、ダイナミックメンテナンススケジュールの管理などが可能です。大変信頼できる素晴らしいシステムであるのは間違いありませんが、何も問題がなければ特にメリットもありません。問題が無かったことの確認という意味で価値があるのかもしれませんが…。

ディーラーでの1年または10000km定期点検は点検基本料金(MOSS-PCの診断、ケミカル費用、産廃処理費用など含む)25000円くらいです。

アイドリングは調整しなくても狂う事は稀ですし、そろそろディーラーに点検に出してください、というメッセージがメーターに表示されるダイナミックメンテナンススケジュールは表示を気にしないなら別にリセットする必要もありません。

ダイナミックメンテナンススケジュール そろそろディーラーに点検に出してください…という表示

ディーラーに点検を依頼するもう1つのメリットはヘッドのバルブクリアランスの測定と調整があります。R1200GSは空冷ヘッドな訳ですから、クリアランスにはシビアなものです。しかし私はR1200GSを2008年に購入した当初から7年くらいはディーラーさんで見てもらっていましたが、バルブクリアランスが大きく狂っていた事は無く、いまはもうバルブクリアランスはみなくて良い!と結論付けました。

あとはスロットルの同調とか燃料ホースの交換とか、オルタネーターVベルトの交換などありますが、必要になったときにその部分だけディーラーさんにお願いするのが費用を節約するコツです。バルブクリアランス調整は約9000円程度、オルタネーターVベルト交換は7000円くらいです。燃料ホース交換なども高くはないです。

あとは法令に準じた項目についてはパッドの残量確認やプラグやバッテリーの消耗具合、サスペンションやマフラー等に異常がないかなど、ユーザーで出来てしまうものばかりです。もちろん異常があれば別ですが異常がないかの点検だけならユーザーでも簡単なのです。

ディーラーに法令点検に出すと整備内容や交換部品によって違いますが5~10万円の費用が発生します。

2008年 R1200GS 中期型 カラーはオリジナルペイント

点検記録簿がつくのもディーラー点検のメリットですが、これは自分で整備した場合はつきません…。私の場合は作業内容や交換部品、走行距離などを詳細にFacebookに記事にして保存しています。ただの記録として公開範囲を「自分のみ」にしておけば人に見られませんし、後で過去の整備履歴もFacebookで簡単に検索できます。

・バッテリー交換

バッテリーも消耗品の代表選手ですね。目安としては2年で交換ですが使用状況によってだいぶ変わってきます。CPUや電子制御に依存したR1200GSですので弱ったバッテリーを騙しだまし使うのは絶対にやめましょう。

ディーラーでバッテリー交換をお願いするとおよそ2万円。自分でやればネット通販で6000円程度で入手できます。交換方法はとても簡単です。

参考記事 R1200GS バッテリー交換方法




・その他の部品交換

部品交換についてはBMW純正部品にこだわってBMWディーラーで交換してもらうか、アフターパーツメーカー製をネット通販で購入して自分で作業するかの比較をしてみたいと思います。

まずブレーキパッドの例です。例えばリアですと純正ブレーキパッドは9000円。フェロードやベスラなどのアフターメーカー製で4000から6000円程度。私が先日買ったチョット怪しいCyletoでしたら1200円程度です。

ブレーキディスクローターはBMW純正品で前後揃えて交換すると工賃と合わせて約15万円もかかります。例えばリアディスクローターのBMW純正は約3万円ですが、Arashiという同じく少し怪しいブランド製でしたら約5000円で購入できます。CyletoのパッドもArashiのディスクローターも愛用していますが性能、信頼性ともに問題ありません。

ブレーキパッドの消耗は国産車とはだいぶ違い、リア4万キロ、フロントで5万キロも持続しました(私の場合ですよ)。ディスクローターはリアで7万キロ、フロントは8万キロで限度値になりました。国産車はパッドを削ってディスクは削らずという感じなのでパッドは1万キロくらいで交換となりますが、BMWの場合はディスクも削るようです。どちらが経済的なのかは走行距離をたくさん走るか、あまり距離を走らないかで変わってきます(5万km以内で乗り換えてしまう人はとっても経済的)。

スパークプラグはR1200GSの場合はツインスパークで2気筒ですので4本必要です。DOHCヘッドの後期型でNGK MAR8B-JDS 4本で8000円程度、中期のSOHCの場合はNGK DCPR8EKCで4本で2800円程度です。

自分でやれば工賃は0円。部品はネットで最安を購入できる。

後期DOHCヘッド用のMAR8B-JDSは高いですが電極が2極構造なのでメーカー指定の交換目安は40000km毎となっています。実際に私のR1200GSアドベンチャーは40000km使用しましたが問題ありませんでした。一概に高いとは言えませんね。

・車検継続検査

車検の継続検査はディーラに依頼した場合、車検代行費用+車検整備基本費用で55000円です。お店によって少し違いがあるかもしれませんが、私が過去に依頼したときはこの値段でした(10年くらい前は40000円くらいでしたが…)。

そして車検のタイミングで消耗品や問題があった場所の整備などをすれば、その部品代や調整費がかかってきます。

標準的な内容で合計は10~15万円くらいでしょうか。車検と同時に前後のタイヤ交換でもすれば軽く20万円オーバーです。

一方、ユーザー車検として自分で陸運局で通す場合は最低費用として自賠責保険料、重量税、検査費で2万円あれば足りてしまいます。

R1200GSのユーザー車検の通し方はこちら

もちろんユーザー車検の場合でも事前に整備をしなくてはいけませんので、その整備に必要だった消耗品や油脂類の費用は必要となります。しかし車検の場合は灯火類やブレーキ機能、オイル漏れなどを重点的に見られるため、車検のための整備という意味ではテスター屋さんに払うヘッドライトの光軸調整(2000~3000円程度)くらいと言えます。

ミッションオイルを注入しているところ。サクションガンはAmazonで1500円でした。




・まとめ

ディーラーに整備をお任せする場合、一度の点検で5~10万円、車検であれば10~15万円。オイル交換なら1.5万円、バッテリー交換なら2万円…。

これを極力自分でやることで、整備の基本作業費、車検代行費などは0円に。純正部品やメーカー指定オイルなどにこだわらなければ部品費用や油脂類の費用は1/3から1/5程度まで抑えることが可能です。

少しの手間と時間、トルクスレンチやフィルターレンチなどを購入する初期投資が必要になってきますが、BMWの大型バイクを維持!という最初のイメージよりははるかに現実的な維持費だと思います。

もちろんディーラーにお任せするのも悪いことではありません。BMW認定マイスターの手による厳しいチェックと専用の診断機を使い、高度な整備を受けられる安心感は絶大ですし、お任せするなら自分は楽チンなのですから高いと感じた整備費用は正当な対価と言えます。

私の場合は一年の走行距離を1万キロ以下と仮定して、年間でかかる維持費は常に10万円以下です。

重大な故障が発生してディーラーの保証も受けられない…という最悪の事態は確かにありえます。それは故障個所は大体は定番化されているので、事前に中古パーツを入手してストックさせておくのも賢いやり方です。空冷R1200GSはとても売れたヒット車種なので、中古の部品流通量も多くこれからはもっと増えると予想されます。中古パーツが入手しやすいのは大事なことです!そういった意味でも維持しやすいBMWと言えそうです。

R1200GSの泣き所であるリアファイナル。ここはASSY交換で30万円コースなので事前に中古品を入手してストックしておく。

最後に重要なポイントなのですがR1200GS特有の構造を理解して日頃から丁寧に扱ってあげる、という事です。例えばクラッチは普通のオートバイと違ってミッションが別室構造になっている乾式単盤クラッチです。むやみに半クラッチを多用すると、あっというまに摩耗して交換時期が来てしまいます。ディーラーでのクラッチ交換はディスクだけなら15万円コース、クラッチカバー交換やオーバーホールになると30万円コースです。しかし構造を理解して日頃から丁寧にクラッチを繋いでいれば15万キロ以上は持続してしまうものです。私の2008’R1200GSも8万キロオーバーですが、まだまだ大丈夫ですよ。

これから中古車で空冷R1200GSの購入をご検討されている方に参考になればと書いてみました。究極のツーリング写真では整備に自身の無い人でも安心して整備に挑戦できるように詳細に整備方法を記事にしております。

また機会をみて空冷R1200GSの中古車を買う時のポイントなども記事にしてみたいと思います。

今回はこの辺で!!!

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教習所では教えてくれない☆バイク安全ノウハウ集9~16

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがバイクの保険ってどうされていますか?私はR1200GSの購入店で加入したBMW Motorrad自動車保険(三井住友海上)に加入しているのですが、そろそろ満期なので少しでも安くするためダイレクト系なども検討してみようかと思いました。

特にバイク保険として評判の良さそうなチューリッヒのバイク保険はロードサービスが100kmまで受けられることと、携行品特約としてカメラ等の破損を保証してくれるサービスが魅力的です。

しかし携行品特約は5万円または10万円までで私の所有するカメラ機材としては少ないです…もちろん出ないよりはマシですが。それよりロードサービスの範囲が100km以内と限定されているのに対し、BMW Motorrad自動車保険は距離の明記がなく「最寄りの整備工場まで」とあるので、恐らく無制限なのだと思います。近場なら100km以内でも安心ですが北海道とかだと100kmでBMWのバイクを修理できるバイク屋があるか微妙です。

私の等級は最高といわれるノンフリート20等級なのですが、これでBMW Motorrad自動車保険で16000円くらい、チューリッヒでそれより2000円くらい安い程度でした。うーん、どうしよう。悩ましいですね。




さて、以前に私のバイク歴30年という拙いキャリアからバイク安全、ツーリングノウハウのあらゆる事を「教習所では教えてくれない☆バイク安全ノウハウ」として記事にしましたが、今回はそれの第二弾でございます。

前回までの 1~8はこちら

最近になって新たな読者様が増えたこと、データ解析から20代の方も多いことを受けてこんな事を始めた次第です。では続きの9からどうぞ。

9.晴れた日でも鉄の蓋と白線はよけて走ろう

マンホールや橋などの継ぎ目など濡れた鉄板、白線などのペイントは非常に滑りやすく、バイクには危険であることは教習所でも教わりますよね。しかし雨の時だけ気を付けて走る…ではミスが発生したときに転倒や事故になりかねません。晴れている日でもマンホールや白線を踏まないよう走る習慣をつけましょう。いつも避けて走るようにしておけば、ついうっかりマンホールに乗ってしまった!という事も少なくなるなずです。

10.どす黒いシミはオイルだ!

路面の一部が濡れていたら…滑るかもしれないので可能であればよけて通りますよね。水は光沢があってすぐに分かりますが、アスファルトの一部がどす黒いシミになっていたら何でしょうか?

…それはオイルかもしれません。水とは比較にならないほど滑り大変危険です。今どきオイル漏れしている車なんてないように思えますが、意外と交通量の多い国道とかでは大型車などから漏れている事があります。

どす黒いシミを見たら絶対に乗らない。気を付けましょう!

EOS6D Mark2

11.落下物を想定した車間距離と走行ライン

道路を走るときに前走車と十分な車間距離を保つのは常識ですよね。もしバイクが前の車の後ろにピッタリと付けたらどのような危険があるでしょうか?

車の運転をされる方でしたら誰でも経験があると思いますが、路面にゴミ等の落下物があった場合に高さのない物だったら無理に回避するよりは、またいでしまおうと車体の下を通して回避したことはないでしょうか?

もちろん車はその回避方法で問題ありません。しかし、その車の後ろを走っているバイクからすれば、突然前の車の下から落下物が出現するので驚くものです。

前走車との車間をつめてしまうと、こういった突然の事態に対応が遅れてしまいます。バイクは前の車から見るとヘッドライトも常時点灯ですし圧力的に感じるものです。マナーやトラブル回避の観点からも車間距離は十分に保って突然の落下物に注意しましょう。

12.キャンプ道具は低重心がキホン

キャンプツーリング、楽しいですよね!私ももう長い事やっていますが飽きることなくキャンプツーリングをしております。しかしキャンプ道具を積載能力の限られたオートバイに積むのは、意外とノウハウが必要とされます。

メーカー時代にツーリングバッグの開発をしていた頃、さまざまなテストやデータをとっていましたがキャンプツーリングでの平均的な荷物の重量は10kg前後だと思います。もちろん個人差はかなり有ると思いますが、テントや寝袋などの装備から着替えや食材やビール…そしてバッグ類自体の重さなども含めれば、なかなかの重量です。

メインの積載はリアシート上になるのが一般的だと思いますが、なるべくサイドバッグやパニアケースなどで両サイドに振り分けて、ペグ、テーブル、チェアなどの重量のあるものを低い位置に積載させましょう。

積み上げて重心が高くなると取り回しでフラ付くだけでなく、走行中に不測の事態を回避するときに安定が悪く、最悪は積み方が悪いのが原因で事故になることもあります。




13.真冬の冷えたタイヤは想像以上に滑る

真冬の冷え込んだ日。走り始め、または休憩の直後など冷えたタイヤは想像以上にグリップしません。とくにハイパワーなスポーツ車やトラクションコントロール(TRC)がない車種は注意が必要です。低速であっても少しラフにアクセルを開けると、ハイパワー車ほど冷えたタイヤを派手に空転させて、そしてグリップが回復した瞬間に激しく路面に叩きつけられます。

高速道路の長時間走行でも前輪だけが走行風で冷えていく現象があります。私はタイヤ空気圧と温度をモニターする製品を愛用しているのですが、実際に冬の高速道路の走行でみるみるフロントタイヤだけが冷えていくのを確認しました。

これにより高速のインターなどのカーブでフロントから呆気なくスリップダウン…実はよくあるケースなんです。気を付けましょうね!

EOS6D Mark2

14.日陰の凍結とトラックが落とした雪に注意

冬ネタが続きますがやはりバイク乗りにとって冬の方が危険が多く潜んでいるのは事実です。山間部は標高が高いぶん気温も低いので路面凍結には細心の注意が必要ですが、平野部であっても決して油断はできません。

とくに夜間に雨の降った翌日の朝などは日陰の凍結に気を付けましょう。降雪地帯でなくても長距離トラックが雪国で屋根に積もらせた雪を、カーブで落としていくこともあります。油断は禁物です。

15.前走車の追い抜きは脇道や後方も確認

前走車をオーバーテイクしたい場合、対向車の有無以外にも注意すべきことはたくさんあります。まず前にいる今から抜く車のチェックです。遅いということは右折する場所を探して迷っている人かもしれません。運悪く、こちらが追い越しを開始した瞬間に右折したいポイントを発見して急に右折を開始するかもしれません。前の車がなにをしたいのか?どんな状態なのかをよく確認しましょう。

追い越しをかけるとき、反対側車線を走る訳ですが脇道から車が出てこないか?脇道があるような場所では追い抜きはやめましょう。車は脇道から左折するときに右は確認しますが左も確認する人は少ないです。まさかバイクが来ているとは思ってもいません。

もちろん後方もよく見ましょう。後ろから派手にゴボウ抜きを企む他車がきているかもしれません。




16.タイヤの点検と空気圧チェックは怠らず!

タイヤは命を乗せているので日常的に点検するのは誰でもご存じだと思います。しかし空気圧や残溝の管理以外にも表面のヒビ、キズ、製造年月などもよくチェックしてみましょう。スリップサインが出るまで十分な残溝があってもキズやヒビが発生していると高速道路で突然バースト現象を起こしたり、本来のグリップを発揮できず予測できないようなスリップを誘発します。

小さな傷からスローパンクなんてタチの悪いトラブルも存在します。また銘柄によって冷えている時にやたらグリップしないタイヤや、ウェット路面が苦手なタイヤなど色々あるので、ご愛用のタイヤの特性も把握しておきましょう。

タイヤの製造年月はサイドに4桁の数字で表記されています。例えば1824と記載があれば2018年の24週目(6月)に製造されたタイヤということです。製造から2年以上が経過したタイヤはコンパウンドなどの成分が徐々に硬化していき、本来の性能や品質を保てなくなります。

危険な事態が発生する前にタイヤに対する意識を高めていきましょうね。少し神経質が過ぎるくらいで丁度良いと思います。

教習所で教えてくれない☆バイク安全ノウハウ 9~16でした。

今回はこの辺で!!

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イタすぎる失敗例☆ミスから学ぶ写真術 星景ツーリング写真の場合

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でミラーレス一眼SONY α7Ⅲの広告でバイク写真がイメージカットに使われていました!という話題を書きました。いま改めてSONYのサイトを見てみましたがSONY α7Ⅲをはじめ最新のミラーレス フルサイズ一眼レフの性能は本当に素晴らしいですね。

写真を志す人であれば多くの人が高画質、高性能は喜ばしいことと思っていると思います。しかしこの部分を少し冷静に考えてみましょう。写真は画質の観点でハイクオリティになることで何が良くなるのでしょうか?写真家や写真愛好家が欲しいのはいつの世も「いい写真」という定義なき理想です。高画質といい写真は必ずしも関係しているのでしょうか?

従来の技術では無しえなかった表現が広がるから…これは間違いないですね。こんな風に撮れたらいいのにな、という憧れが技術の進歩によって実現されるのであれば、何より喜ばしいことです。そういった方は迷わず最新のカメラを購入するべきだと思います。

高画質であることは被写体の質感を高めたり、撮影時に作者が見えていなかったものまで写っていたり、まるで本物がそこに有るかのようなリアルな写真が手に入ります。ここで言うリアルとはリアリズム写真とは意味が違っていて、本物のような写真という意味です。リアリズム写真は1950年代に有名な写真家が提唱し、それに賛同した多くのアマチュアで盛んになった文化のようなものです。

まるで本物のように撮れる…という表現手段が必要か否かを考えてみましょう。写真は正解がなく自由なもので、表現の手法は無限大だと私は思います。いい写真を実現するには追い続けるテーマや被写体への知識なども関係しています。無限大にある表現手法の1つとして「本物のような」があるわけですね。多くの人にとって喜ばしいことですが、全ての人が必ず必要な事とは思えません。

もちろんカメラは高性能なほど良いですし、画質は良いに越したことはありません。しかし写真という芸術分野で考えると、技術の進歩はもう数年前に成熟期をむかえ、過度なまでの高性能を追求している時代に突入したのかな?と考えられなくもありません。

マスコミやメディアがソレで盛り上がっていると、ついソレじゃないと駄目だみたいに感じてしまいますが、写真に対する考えをしっかり持っていれば情報に振り回されることはないと思います。カメラメーカーはカスタマーのあらゆるニーズに応えシェアを伸ばす目的で新製品を開発します。しかしあなたが憧れる写真を実現できる機能が必ずしもその新製品に備わっているとは限りません。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として失敗談を元に人間がミスを犯すしくみ、失敗から何をどう学ぶべきかを考えてみたいと思います。

人間はミスをおかすもの。我々バイク乗りなら誰でも理解していることですよね。「俺は事故らない」とか「私はミスをしない」では想定外を想定できない、ただの浅はかな人です。

かく言う私も当ブログで偉くもないのに偉そうに写真のことを綴っている訳ですが、つい先日に何とも情けないミスをしました。

それは館山市で撮った海岸線での天の川の撮影です。

以前に当ブログでご紹介したカットは私の大好きなレンズ、超広角単焦点のEF14mmF2.8Lで撮ったのですが、この時は天の川だけを少し引き寄せて撮ってみよう!と思いEF50mmF1.8STMを試してみることにしました。

後ろにも十分に下がれるスペースがありましたし、星景をいつもいつも14mmで撮っていてはマンネリとも言えますので。しかし、かつて私は50mmという焦点距離で星空の写真など撮った経験はありませんでした。

何も考えずにいつもの露出設定である絞りは解放、シャッターは30秒、ISO感度は1000~2000くらいで試し撮りしてみました。今になって思うとミスはこの直後からです。

試し撮りした画像をモニターでプレビューしたのは覚えているのですが、チェックが甘く「これで良いな」と思ってしまったのです。本来、星景写真であれば特定の部分を拡大させてブレなどをチェックするべきでしたが、それを怠ったのです。

結果、帰宅して撮った画像をチェックしてみると天の川を大きく撮ることに成功はしているものの、全体が不明瞭でとても採用できるカットではありませんでした。

失敗の原因は極めて単純です。拡大してみるとこのように星が軌跡を描いてしまっているのです。普段、14mmという画角で撮っている分には30秒というシャッターは何とか軌跡を描かないギリギリでしたが、それよりずっと長い50mmで30秒も開けてしまうとこの通り。




これが前回に投稿しましたEF14mmF2.8Lで撮った天の川の写真です。

シャッター速度は30秒ですが拡大して見てもこの通り、星はほとんど軌跡を描かず止まっています。

長いレンズになればシャッターもあまり開けられなくなる事は理解はしていました。しかしミスをおかした上にチェックまで甘いという二重の要因で見事な失敗写真を生んだ訳です。50mmで天の川を撮るならせいぜい5~10秒が限界なのだと思います。

天の川の露出に限らず、写真をやっているとこういったミスはちょいちょい有るものです。うっかりISO感度を戻し忘れていたとか、三脚に固定しているのに手ブレ補正機能を切り忘れたとか、被写体に自分の顔が写り込んでいたとか…。

間違いを犯す原因は幾つも考えられます。思い込み、慣れ、疲労、認識不足、準備不足、どれも事前に回避できたはずの事ばかり。いつも「いい写真」に憧れをいだき傑作を手に入れたいという情熱を絶やさずにいれば抜かりなくやるべきなのに、それが出来なかったのですね。




しかし悔しい失敗は記憶にも深く刻まれます。私はこの失敗経験をもとに二度と50㎜レンズで天の川を30秒で撮ったりはしないでしょう…。

どこかの偉い人が人間は失敗からしか学べないと言っていましたが、想像力を豊かにし意識を高めていれば事前に防げることも多いと思います。これは写真に限らずバイクの運転も、長旅もキャンプも、もちろんその他の事にも言えると思います。

そのためには自分を客観的に分析し、いかにも自分がやっちゃいそうなミスがこれから始まるシチュエーションで起こりえないか予測を立てることです。私は方向音痴がひどいので林道で何度も分岐したときは「そろそろまずいな」と思って一度止まります。現在地をロストして目的地からどんどん離れてしまうという最悪の状況を回避するためです。

自分を分析して予測を立てる。これって地味に重要かもしれませんね。

今回はこの辺で!!

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単独行☆ソロツーリングと写真の関係

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年の9月は3連休が2回もありますが初秋ツーリングの計画はもう立てられましたか?私の仕事は暦が関係なく祝日や日曜日も仕事なのですが、今月は少し多めに連休をいただきました。

有給休暇を必ず5日以上は取得するとか、副業を認めるよう企業に働きかけるとか、日本の働き方改革で国民の多様性を…というお上の方針ですが、私のような人間もこのような恩恵にあやかり以前よりは休みが増えました。しかしせっかくの休日を何もしないで寝て過ごしては多様性は出ませんし、何より人生の折り返し地点を過ぎた年齢としては時間が勿体なく感じます。

たとえ天気が悪くても何もしないでじっとしてはいられません。何かためになること…自分でも自分以外の誰かでもよいので何かためになることに時間を使いたいですね。

写真に磨きをかけること、これも私にとって重要です。アマチュアで活動しているので、有給休暇を写真活動にあてたところで経済効果は無いかもしれませんが、それでも未知の可能性を信じて私は写真をやっていきたいと思います。




さて今回はツーリング写真の撮り方の解説はお休みしてソロツーリング、単独行、一人旅など、なにかと最近ブームの【おひとりさま】に関わる話題をいってみたいと思います。

夕刻の帰路

最近になってソロキャンプとかソロツーリングとか、何かと単独行が注目をあびるようになりましたね。特にソロキャンプはキャンプブームの勢いに加え、あの芸人ヒロシさんのYoutubeが人気を博し、ソロキャンパーは一気に市民権を得た感があります。私がキャンプを始めた15年くらい前は、うっかりファミリーやグループで賑わっているキャンプ場に行ってしまうと冷ややかな視線を浴びたものです。

いま多くの人が一人で行動することの良さに気が付き始めたのでしょうか。一人は寂しい…友達いないみたい…これはもう時代遅れですね。

もちろん友達や恋人や家族と一緒に行動する方が会話もはずみますし、楽しい時間を共有する喜びがあります。しかし人それぞれ持って生まれた個性がある訳で寂しいのは苦手だ!ワイワイ楽しいのが一番!という人もいれば「たまには一人にしてくれ」という人もいるのですね。

性格からして寂しいのが苦手…という人が無理をしてソロツーリングやソロキャンプに挑戦する必要はないと思います。ただ自由が好き、一人でも寂しくはない、という人はぜひソロツーリング、ソロキャンプに挑むべきだと思います。

一人で行動することで景色に感動したり、旅先での出会いに感謝したりもできます。旅先での出会い…そうこれって地元の人や他の旅人の視点で考えると、あのライダーは一人旅をしている人だから話かけた、親切にできた、というのがあると思います。グループでツーリングしているとなかなか出会いはないと思います。どうしても集団には近寄りがたいのが人間の心理ですから…。

一人で旅することで自分のペース、もちろんバイクを走らせるペースもありますが旅のペースや休憩のスパンも全て自分の自由です。行先や帰るタイミングも気まぐれで決定できます。予定の目的地に早めに着けば、もう100キロ走って岬を目指しても良いですし、気分が乗らなければ途中で家に帰ってもOKな訳です。

焼けるような夕陽が期待できそうだったら、美味しいお店や温泉はやめて食事はコンビニで済ませて風呂はキャンプ場のシャワー。そして海岸にでも向かって絶景を堪能!誰にも気を遣う必要がありません。

エクシリム EX-10

一人ぼっちで淡々と走らせていると孤独の中にもう1人の意外な自分を見つけることもあります。ラジオも音楽も聞かない、エンジン音と風切り音の中で流れゆく風景。その中で脳内で妄想の渦をめぐらし感覚が研ぎ澄まされて生まれた自分です。

長時間もそのような状態で走っていると「あれっ何だか俺、いつもと違うな。旅人風をふかせているというか…ただのツーリングじゃないな、これは」と、不思議な感覚に陥ります。これが友達や恋人など話し相手がいると、どんなに遠くに走ってもこの感じは沸いてきません。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

やがて奇妙なものに反応して足を止めるようになります。それは美しい景色や有名なスポットでも景勝地でもありません。もの言わぬ静かな空間です。そこでなぜ自分が足を止めたのか。キーをOFFにして停止したエンジン音は空間に静寂を放ちます。

寡黙に妄想の渦を巡らせてきた時間は単にソロツーリングなのではなく一人の旅人を生んだのかもしれません。それは孤独な時間によって感受性が研ぎ澄まされたひとりの旅人です。

寂しいし空模様が怪しくなったり道に迷えば不安も襲ってくるでしょう。しかし不安な反面、この先なにが起きるか分からない緊張も、ある意味で冒険心を刺激してくれるとも言えます。

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF

写真を撮るのもソロツーリングでは色々と都合が良いです。気に入った場所があれば、そこで気が済むまで撮影していれば良いし、これで良いだろうと撤収して、ものの数百メートル走ってさらに良い場所を発見したら、またそこで写真を撮り始めても良いのです。これが一人でないと「そこまで付き合わせては悪いな」と感じて遠慮してしまうものです。

妄想の渦を巡らせて研ぎ澄まされた感覚は、旅先の情景も心に入ってきやすい状態と言えます。感受性センサーの感度良好の時に写真を撮ることほど良いものはありませんから。

もちろん複数台でツーリングする素晴らしさもよく理解しています。写真についても走行している様子を誰かに撮ってもらえれば流し撮りでコーナリングするカッコいい作品が生まれます。こればかりは1人では出来ません。先ほど誰にも気を遣わないで気まぐれに行動できるのがソロツーリングの良さと書きましたが、複数台のツーリングでも同じ趣味嗜好の仲間、気の置けない素晴らしき仲間であれば、これもまた同様だと思います。




立ち寄りスポットや美味しいお店などツーリングの情報も3人集えば文殊の知恵ではありませんが、単独行では行けないような場所に行けるというメリットもあります。

転倒や故障などトラブルが発生したときも複数台であれば助け合うことができますが、単独ですと困ってしまう場合もあるでしょう。ソロツーリングでは複数台で走るとき以上にあらゆるトラブルを未然に防げるよう意識を高める必要があります。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

私の場合、もう何年もソロツーリング&ソロキャンプのスタイルで仲間と走るのは年に1度あるかないか程度です。たまには友達と走りたいな…と思う時はありますが、今はバイクに乗れる自由な時間すら限られているので、その時間は全てソロツーリングに使うのが現状といった感じでしょうか。

特にロングツーリングになると私のペースは人とかなり異なっていると思います。R1200GSアドベンチャーというバイク故に長距離では休憩回数が少なく、給油のタイミングも33Lのガソリンタンクのお陰で乗用車以上です。キャンプも早朝を走りたいので4時には出発する時もあれば、何もしないで1日中キャンプサイトで昼寝している日もある奔放さです。

まとまりなくダラダラと書いてしまいましたが、旅が好きで写真を撮りたい人にはソロツーリング、ソロキャンプはいいですよ、というお話でした。

今回はこの辺で!

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ズームレンズ完全マスター☆焦点距離の感覚とイメージ力

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに<中級>ツーリング写真解説としてズームレンズの使い方と焦点距離、焦点距離のイメージ力について書いてみたいと思います。

といっても焦点距離とは何ぞや、といった固いことは抜きにしてズームレンズが上手に使えるようになるよう、焦点距離の感覚を養えるシンプルな解説を目指してみたいと思います。

まず<中級>ツーリング写真解説とはいえ、最初に簡単に焦点距離やズームレンズについておさらいをしてみたいと思います。焦点距離とはレンズの中心から結像点までの距離が何mmであるかを数値で表したものです。数値が変化することで風景がワイドになったり遠くの物を大きく写したりと倍率が変わります。1つのレンズで焦点距離を調整できるレンズをズームレンズといい、調整できず固定されているのが単焦点レンズです。

※この先の焦点距離の解説では35mm換算(フルサイズ)を前提に書いていきます。センサーサイズAPS-Cのカメラではおよそ1.5倍で考えて頂ければ結構です。例:35mm→52.5mm

人の目はおよそ50mmなので一般的に50mm付近を標準レンズとよび、それより数値の小さい24mmとか35mmというのはワイドに写せる広角レンズ、逆に数値の大きい135mmとか200mmが望遠ということです。

☆ここでワンポイント☆人の目はおよそ50mmで固定なので、例えば目の前の風景を85mmで撮ったらどんな風に写るだろう、28mmで撮ったらどんな風に写るだろう、とすぐにイメージがわかないものです。もし人間の目にもズーム機能があったら…たとえ写真のビギナーでも焦点距離の感覚は完璧に備わっているのだと想像できます。

リコー GR APS-C (焦点距離 28mm)

もちろん焦点距離の感覚などなくても、実際に1枚撮ってみれば分かる話なのですが、事前にイメージを作れることで作品の意図を表現するのに最適な焦点距離の選択ができるのです。

経験豊かな写真家は「こんなシーンは広角レンズで広がり感を出して魅せよう」とか「望遠の圧縮効果を利用して主題を少し押し出してみよう」といった具合に「こんな時はこうしよう」という撮影の引き出しを幾つも持っているのもです。

それぞれの焦点距離での特徴をよく理解し「こんな風に魅せたい」といったcaseに合わせて最適に、または裏技的に選択できれば上級者の領域と言えるかもしれません。【こんな風に魅せたい】とイメージして選択することは焦点距離に限らず露出、深度、デザインやフレーミングなどにも同様に言えると思います。




…さて本題ですが焦点距離を調整できるズーム機能は、もはや現代のカメラでは一般的な機能であり、むしろ焦点距離が固定されている単焦点は何か特別な理由があって拘って撮る人のマニアックなアイテムのようなイメージですよね。

よく聞くのは次のようなことです。・ズームレンズは便利だよ ・やはり単焦点は描写がよい この2つ、よく耳にしますね。もちろん間違いではないです。私もこれについてはある意味で同感です。

しかしツーリングでズームレンズを持っていくか、単焦点レンズを持っていくかはご自身のツーリングスタイル、ご自身が撮りたいと憧れる写真により選択することで、他人からの情報に左右されてはいけません。

EOS6D Mark2 + 望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8LIS

ただ1つ、はっきりと言えるのは我々バイク乗りは持っていける荷物のボリュームが極めて限られており、何本ものレンズを持って行くよりはズームレンズなら1本(または2本といった少ない本数)で出かけられるので、やはりズームレンズは便利であるということです。

ズームレンズよりも単焦点レンズの方が描写がいいとか、ボケ具合が美しいとか言われるけど、そこは装備を軽量にすることを優先して妥協しちゃうのか???という疑問も聞こえてきそうです。これについては【どんな写真が撮りたいか】を事前にはっきりと決めておくことが大切です。その撮りたいイメージが単焦点レンズでないと実現できない、という事であればぜひ単焦点レンズを選択するべきです。

次にズームレンズが便利であることの意味を多くの方が勘違いしているので、それについて触れてみたいと思います。

ファインダーを見ながらズームリングを回して大きさを調整しただけの作例

ズームレンズが便利であること…それはファインダー(またはモニター)を見ながら被写体の方にレンズをむけズームリングをぐるぐると回し、大きさや範囲を調整してパチリ!これがズームレンズが便利と言われる理由…ではありません!!!大変な誤解です。

ファインダーをみながらズームリングぐるぐるは足が全く動かないまま、アングルの模索や被写体に寄るという基本までもが奪われてしまいます。上の失敗例はその典型的な写真です。

では正しい…というか当ブログが推奨しているズームレンズの使い方を解説してみたいと思います。上の写真はキャノンのズームレンズEF24-105㎜F3.5-5.6IS STMというEOS6D Mark2のズームキットに付属していたレンズです。このレンズは高級レンズであるEF24-105㎜F4Lの廉価版のようなズームレンズですが、EF24-105㎜F4Lよりも軽量であることを考えるとツーリング写真向きと言えるフルサイズ一眼レフ用ズームレンズですね。

さてこのレンズの場合、24㎜から105㎜を守備範囲としている訳ですが、この範囲内でいくつかのポイントを作り、そのポイントに縛って使ってみましょう。参考になる焦点距離のポイントは一般的に単焦点レンズとして売られている焦点距離の数値を参考にしてみます。つまり24、35、50、70、85、105とレンズにも書いてありますが、この6ポイントに縛って撮るのです。

この6ポイントを撮る直前のイメージの時点で選択するのです。6本の単焦点レンズを持っていると考えても良いと思います。

EOS6D Mark2 + 望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8L 焦点距離200mm

海岸に続く砂の小径と波が打ち寄せる海の様子、これを愛車R1200GSと関連付ける構図を作りたい。海岸のツーリングシーンを1枚に。しかし実際のところR1200GSの位置から海までは距離がある…よし!ここは200mmで海を引っ張って砂の小径を短く圧縮しよう。 →このレンズのテレ端である焦点距離200mmを選択。

 

EOS1Dx + EF24-70mmF2.8L 焦点距離24mm

手前に咲くハマヒルガオなどの野生花に寄り、爽やかな空の解放感、キャンプサイトを日の丸に構図して写真を見る人を誘うような表現にしたい。→手前の花からの遠近感、空や野営地の解放感を表現したい →このレンズのワイド端である24㎜を選択。

この2つの例のように被写体や情景からの感動を受けて、その魅力を見出したうえで魅せたいイメージを構築し、そのイメージがどのような焦点距離なのかの決めるイメージ力です。よし!ここは〇〇だから被写体に寄って35mmでいこう、この被写体の存在感を絶対的にしたいから85mmで引っ張ろう、といった具合に表現したいことに対して焦点距離を選択するのです。




まずはイメージを作ってズームレンズのポイント縛りの中から選択をすること。つまりファインダーをのぞく前に、焦点距離は先に決めるのです。ズームレンズの縛ったポイントの中からです。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART 見る人がその場にいるような臨場感の50mm

撮る前に焦点距離を選択できるようになるには2つの要素があります。目の前に広がる空間がその焦点距離でどのような写真になるのかイメージできる感覚が1つ、2つ目はそろれぞれの焦点距離の特徴を理解することです。広角は写真の世界に誘い込むような雰囲気、標準は実際にその場にいるような臨場感、望遠は圧縮された勢いが写真から突き出てくるような迫力があります。

それと撮影者による好み、得意の焦点距離というのがあるのも知っておきましょう。私の場合は14㎜、28㎜、35㎜と言った広角が好きで、望遠は極端な望遠は好きですが中望遠や標準は勉強中であります。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L  私の大好きな超広角 14mm

撮る前のイメージで焦点距離を完璧に選択するのは、焦点距離の感覚を養った上級者の写真家脳です。そういった完成された脳を養う方法はゴルフやピアノと同じでとにかく練習して経験を積んでいくしかありません。しかし1つだけオススメの手法があります。それは自分が過去に撮ったお気に入りの写真が何ミリであったのかを覚えておくことです。

ある程度の経験を積んだ方であれば、誰しも過去に撮ったお気に入りの作品があると思います。そういったお気に入りの1枚は、その写真を撮ったとき実際の情景がどんなだったかも鮮明に記憶しているものです。であれば、そのお気に入りの1枚が例えば28mmであれば「このシーンはあの時の写真に似ている…あの時の感じで撮るなら28mmなんだな」と決められるのです。

少し脱線しましたがズームレンズの使い方に軌道修正します。お使いのズームレンズの数字が書いてあるポイントに縛る撮り方、ポイント縛り。ファインダーをのぞく前に焦点距離を決めよう、という話はご理解いただけたと思います。




次にズームレンズのもう1つの便利な使い方<画角の微調整>です。ズームレンズはせっかくの調整機能です。焦点距離の感覚が身に付いてイメージに対する選択ができるようになったら、いつまでもポイント縛りを守る必要はありません。困った時はズームリングを回して微調整をしてみましょう。

困ったとき…それはスペースを奪われて動けなくなった時です。後ろは壁でこれ以上は下がれない、写真のようにこれ以上近づいたら海に落ちる、尖った岩のてっぺんによじ登って撮っているので全く動けない。そんなときに画角が完璧ではないと感じたら、画面の四隅を慎重にチェックしながらズームリングを回して微調整しましょう。このシチュエーションに出くわすと、ズームレンズって本当に便利だなと実感するものです。

  ~ズームレンズ完璧マスター まとめ~

・ファインダーをのぞきながらズームリングぐるぐるは止めよう

・ズームレンズの調整範囲内でポイントをいくつか作って縛ってみよう

・焦点距離の選択は撮る前のイメージで決めよう

・スペースを奪われたら微調整してみよう

いかがでしたか?やれ単焦点は描写がいいとか、やれズームレンズは便利だとか情報はネット上などで溢れていますが、焦点距離や画角というのは感覚と好みの世界なので、他者の情報は役に立たたないものです。とにかく失敗から成功まで色んな写真をたくさん撮って、経験を積み、好みを知り、そういった楽しみの中から感覚を身に着けてくださいね。

今回はこの辺で!!

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脱ビギナー!「ナニ写真か?」しっかり分けて撮ってみよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏バテしていませんでしょうか?そろそろ、この夏の暑さが体に堪えてくる時期ですね。

先日、改めてネット上でツーリング写真に関わるトレンドを調査してみましたが、2年ほど前にくらべると、だいぶ記念写真、レポート写真の割合が減って素敵なツーリング写真が増えてきたな、と感じました。

当ブログの活動の成果なのか分かりませんが、少しづつツーリング写真が認知されてきたようで嬉しい限りです。

いまざっと検索したところツーリング写真を専門で運営しているブログやWEBサイトは現在でも当ブログだけでした。もちろん雑誌関係やメーカー系でバイク写真の撮り方を公開しているページはありますが…サイト自体がツーリング写真の専門はたぶん世界中で究極のツーリング写真だけではないでしょうか。

勝手にオンリーワンと思って喜んでおりますが正直すこし孤独でもあります。ビジネス用語で言うとブルーオーシャン戦略ですかね。まあ…まだまだツーリング写真はこれからなので、当たり前なんですけど。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説としてツーリング写真ビギナーの方々に、いま撮ろうとしている写真は「ナニ写真なのか?」を意識してみましょう!という解説をいってみます。

ナニ写真ってナニよ???意味が分からないと思いますが、写真には出来上がった時点で様々な役割があって、事実を人に伝えるもの、なにかの記念として大切に保存する写真、時代性を記録する、様子を備忘録として記録しておく、製品の形や色を伝えるカタログ的な写真、コマーシャル的写真、ジャーナリズム、犯罪などの証拠、エロス…などなど本当に様々です。

そんな多岐にわたる写真の種類と役割の中で、どの種の中にも「いい写真」は存在し得るもので、そしていい写真を決めるのはいつも写真を見る側だと思います。しかし誰しも憧れるのは先に挙げましたどれでもない「芸術的写真」または「ドキュメンタリー写真」「リアリズム写真」ではないでしょうか?

このように写真の種類「ナニ写真」を意識することで、明日からのツーリング写真が少し変わるかもしれません。まずはバイク写真に関わるナニ写真をいくつかご紹介してみます。

1.ツーリング記念写真

記念写真はその名の通り、ツーリングに行ったらカメラ目線ばっちりで撮る写真な訳です。ダサい写真のようですが決してそんな事はありません。

こういった写真はご自身が数十年後、または人生を振り返る終末期にたいへん重要な意味が出てきます。写真の中は時間が止まっていて「あの時の自分」が記憶と共に蘇ってくるのです。

または婚活や何かのコミュニティでプロフィールとして使う用途にも適しています。カメラ目線で撮ったことで人物像がよく伝わる写真になるのです。

2.ツーリングレポート写真

景色の中に愛車を置いて普通にパチリと撮れば「こんな場所に行ってきたよ」という事実を伝える写真の完成です。それを見た誰かが「いい景色、私もここに行ってみたいな」となるのがツーリングレポート写真です。

この写真は今年のGWに北海道に行ったとき、美瑛の丘エリアに着いたときにスマホで撮った写真です。私はこの写真を撮ってすぐにFacebookで「いま美瑛の丘エリアを満喫しております」といった内容の投稿をしました。

このように場所がどこであるのか、見た人が分かりやすいよう標識が入るとレポート写真らしくなります。この写真は北海道のオロロンライン、サロベツ原野付近にある夕来展望所です。やはりスマホで撮った写真です。私はこういったレポート的写真を撮る場合、わざわざEOS6D Mark2やRICOH GRを使いません。いつもポケットに入っているiphoneの方が簡単で手間いらずだからです。

こういったレポート写真は多くのライダーがSNSやブログ用として撮っている写真で本当に良く見かけますね。

3.バイク写真

R1200GSアドベンチャー

バイク写真とは愛車自慢、愛車をかっこよく写すことに全てを注いだカットです。バイク乗りなら誰しも自分の愛車のことをカッコイイ、愛おしいと感じているものです。それであれば写真が撮りたくなるのは当然の心理です。

こういった愛車の写真はあとで自分で眺めたり、SNSなどでその車種やジャンル(アドベンチャーバイクとか)のコミュニティーで発表するのに適しています。

こちらもレポート写真と同様にSNSやブログでたいへん多く見かける写真ですね。

4.ツーリング風景写真

構図内でバイクの大きさは小さく、またはバイク無しでも良いので風景を主体に撮った写真です。バイク乗りはせっかく魅力ある地へ旅するのですから、出会った素晴らしい風景を写真にするのは当然のことですね。

1から3では記録写真としての役割の写真をご紹介してきましたが、ここで一気に写真芸術としての趣味性が出てきました。

人に見せる写真ですね。

5.グルメ写真

ツーリングレポートとして良く見かけるのがグルメ写真ですね。ツーリング先で見つけたお店、美味しいものを写真を撮ることで伝える役割があります。

食べ物の写真もただ撮るのではなく美味しそうに伝えるのがポイントですね。コツは窓際席に座って窓からの採光を逆光ぎみにして撮ると食材の質感が伝わります。

その時の状況、お店の雰囲気など情報を伝える役割がある写真です。それを意識して撮ると見る側にも役立つ写真となりえます。

さてここまでは記念、記録、情報を伝えるものといった事実をそのまま写真にしたバイク写真です。これを撮るのはそれほど難しいことではありません。カメラの操作方法や基本的な知識さえ身につけてしまえば、スマホでもコンデジでも綺麗に撮ることができます。回数をこなしていけば構図やアングルも上手になっていき「写真、お上手ですね」と言われる上手い写真が撮れるようになるでしょう。

これらは事実を記録しておく写真としてそれぞれに役割があり、決して否定されるものではありません。これからもカメラやスマホはこういった写真を撮り続けていくでしょう。それに時代が変われば「むかしのツーリング風景」として違った印象の写真になるはずです。

しかし写真を愛する一個人、写真をライフワークに生きる、これから写真をやっていきたい…という人が撮る写真ではありません。これらはみんなが普通に撮っている日常的な写真なのです。




ここから先は当ブログ 究極のツーリング写真が提唱している新たな時代のムーブメント(になってほしい)である人の心にひびく作品、誰かに影響を与えるような芸術的作品としてのバイク写真をご紹介していきます。

☆ツーリング写真☆

網走で名もない風景

当ブログが定義している【ツーリング写真】とはバイクツーリングのワンシーンを表現した写真です。バイクで旅をすることの素晴らしさ、その魅力を1枚の写真で伝えるものです。見た人がバイク乗りでなくても「オートバイでツーリング、いいかも」と思えるような写真です。

EOS30D + EF28-70mmF2.8L 28mm

ツーリング写真も事実の記録であることは間違いありません。しかし撮影者がバイク旅で感じたものを作品にこめているのがツーリング写真です。単なる情報ではないのですね。

上の作品のように道の写真は見る人を旅に誘う最高の被写体です。そう写真を見る人を意識すること、感じたことや心に入ってきた景色を伝えることがツーリング写真の魅力です。

夕刻の野営地

主にライダーの姿をからめたツーリングシーン、道、キャンプなどがツーリング写真のシチュエーションです。そこには多かれ少なかれ演出の類は入りますが、演出は伝えたいことを表現するための一つの手段なのです。

☆ツーリングスナップ☆

ツーリングスナップ…私が勝手にそう呼んでいるこのジャンルはバイクツーリングでライダーが目撃した被写体、情景のことです。必ずしもバイクやライダーを写す必要はありません。ただ通常の旅行やツアーではまず見ない景色を、作者の旅風景として伝えるものです。

とはいえツーリングスナップについては、まだ私も考えついて間もないので、これから時間をかけてツーリングスナップについて考えていきたいと思います。

☆ツーリングリアリズム写真☆

ツーリングリアリズム写真…これも先ほどのツーリングスナップ同様に私が勝手に言っているだけのバイク写真ジャンルの1つです。ライダーの視線を再現してツーリングのリアルを伝える写真です。

単に走行風景を撮るということではなく、ライダーの目線としての心象風景を目指しています。やはりこのツーリングリアリズム写真についても、まだまだ研究の余地があり時間をかけて熟成させたいと思っています。




今回の投稿でバイク写真ビギナーの方々へ何が言いたかったのか?といいますと以上に挙げたような写真のどれにも該当しない、空っぽの写真をまずやめましょう!ということです。

・・・ナニ写真とも言えない空っぽの写真

こんな風にバイクを停めて休憩したついでに撮った写真バイクの方へカメラを向けて何も考えず、何も感じないまま撮った1枚とは惰性的な画像です。写真は撮りたいけど面倒くさいから…。よく分からないから…。これでは撮った側も見る側も面白みや感動もありません。役立つ情報も楽しさもない空っぽな写真です。

こういった写真を撮らないようにまずは意識してみましょう。

ここまで挙げた1~5までの写真は既にみんなが撮っている写真です。ツーリング写真、ツーリングスナップ、ツーリングリアリズム写真はこれから話題になるであろう、バイクツーリングを社会的に認知させる新たなムーブメントとして可能性を秘めています。

私が学生の頃、アニメ好きとえば冷ややかな目でみられオタクとか気持ち悪いと女子からも敬遠されたものです。しかし数十年の歳月を得てアニメは日本が誇るカルチャーとして世界から注目されるまでになりました。

鉄道写真も同じです。かつて鉄道写真は車両にフォーカスされた比較的閉鎖的な写真ジャンルでしたが、中野精也さんの「ゆる鉄」で一気にブレイクし、鉄道写真を撮る女子「鉄子」が流行するほど認知されました。

これと同じようなことを当ブログ 究極のツーリング写真は目指しています。まずは惰性的に撮っていた写真をやめて、ナニ写真かを意識してみましょう。カメラの操作方法や写真の知識がついてきたら、少しづつで良いので写真を見た人に喜んでもらえるツーリング写真を撮ってみませんか?

今回はこの辺で!!

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レベルアップ確実☆ギャラリストになって写真の目利きになろう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みのツーリングはいかがでしたか?無事に事故やトラブルなく帰宅されたでしょうか?事故やトラブル…そう、気を付けていても避けられないことや、ついうっかりミスを…人間だからありますよね。

バイクで安全運転、ツーリングでトラブルを起こさない、その為には失敗から学ぶのではなく事前に失敗を予測する能力が求められますよね。

だいぶ以前に何かの書籍で読んだのですが人間はミスをするもの、ミスには認識のエラーと肉体のエラーがあるという事が書かれていました。認識のエラーは「あの対向車のバイクはゆっくりだろう」と思って交差点で右折したら実際はバイクは速く右直事故になった、ただの水たまりだと思ったらオイルでスリップダウンして転倒した、などがそうです。

肉体のエラーとはゴルフやバッティングで空振りになってしまったり、サーキット走行などで些細な操作ミスから転倒やオーバーランになってしまった…といったことで、こちらはバイクツーリングではあまり考えにくいケースです。




「〇〇〇だと思ったら実は違った」と「手元が狂った、空振りしてしまった」はミスの種類が違うのですね。私は先日、ブログ投稿前のチェックで「究極のツーリング社員」というカッコ悪いタイプミスを見つけてしまいました。これは肉体のエラーですが…まあこの程度のミスでしたら笑い話で済みますけどね。

さて前置きが長かったですが、今回は写真道を志す皆さまにとってご自身の撮る写真のレベルアップももちろん重要なのですが、それとは別に写真を観る側として写真芸術への見識を深めていきましょう、というお話でございます。

RICOH GR APS-C

といっても固い話ではなく簡単に言ってしまえばご自身の写真の好みを明確にして知っておきましょう、というシンプルなものです。

写真の好み…それは「こうゆうの好き」「これカッコいい、こんな感じの撮ってみたい」とSNSで誰かが撮った写真、雑誌や広告のカットで使われた1枚、もちろん有名な写真家の作品も、他者による写真をみて自分の好きな作風や被写体、あるいはテーマがどのような感じなのか知っておきましょう。

上の写真はGWで撮った北海道ツーリングでの1枚ですが、私は最近になって特にこういった地味な写真が好きになりました。これをSNSで発表したところで全く反応は薄いですし「映え」もしません。しかしこんな「もの寂しい」雰囲気がどうやら私は好みのようです。




先日、通勤中に都バスの中の広告で見かけた広告写真に「おおっ」と思った1枚がありました。それはこの写真です。

ゲオルギィ ピンカソフ

都営交通のポスターでPROJECT TOEI すべての「今日」のために。…のポスターです。コピーもかっこいいですね。実際は日中に撮ったのかもしれませんが早朝を連想させる露出、仄かな光を大切に撮った1枚でとても雰囲気がいいです。

この作品はモスクワ生まれの写真家 ゲオルギィ ピンカソフによる作品で、都営交通のサイトでこの他の作品も見ることができます。

都営交通 PROJECT TOEI  すべての「今日」のために。

それとだいぶ以前にもご紹介しましたが…

市橋織江さんの作品

これも電車の中吊りで見かけたのですが大塚製薬のカロリーメイトの広告です。写真家は市橋織江さん。赤いウェアーを着た男性が登山する様子をシンプルに構成した作品ですが、これも全体の雰囲気が大好きな1枚です。




うまく言葉で言えませんが写真が見る側を誘っているような雰囲気と言いましょうか…美しさやインパクトは極めて控え目ですが、うったえているコトが素直に心に入ってくるような写真です。

ご自身が上達するプロセスで撮り方などのノウハウや知識を身に付けることは勿論大切なことです。しかしその一方で写真という芸術表現を純粋に考えてみましょう。それは単純な記録や記念ではなく、事実を元にした瞬間的な表現であること。さらに被写体が紛れもない事実がゆえに他の芸術よりもリアリズムを表現できますし、メッセージのようなものを発信できると、私はそんな風に思います。

例えば私が活動テーマにしている「ツーリングのワンシーンを切り取る」のツーリング写真がツーリング絵画だったら…?その絵画を見て私もバイクの免許をとってバイクツーリングしてみようかな?なんて思わないはずです。

皆さまも街中の広告などで見かける写真やSNSで誰かが撮った写真をみて、ひとりの写真好き、写真ギャラリストとして向き合ってみてください。「こうゆうの好き」とあなたの心が反応することで、ご自身の写真に対する考えや意識を育むことができるはずです。

写真をみる力が成長することで、たとえばレタッチの仕上げ方や写真セレクト作業などで迷うことが少なくなると思いますよ。

今回はこの辺で!!!

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バイク写真と天の川撮影<Lightroom>天の川のレタッチと仕上げ方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は前回のギャラリー投稿にアップした南房総からの天の川のツーリング写真を使って、画像レタッチLightroomでの仕上げ方の解説をいってみたいと思います。

使用カメラはキヤノン EOS6D Mark2 使用レンズはEF14㎜F2.8L 三脚はNEEWER66インチカーボン三脚です。RAWで撮った画像を元にAdobe Lightroom CLASSIC を使って仕上げる手順をご紹介いたします。

まずは元画像のRAWをLightroomに取り込んだ状態。ご覧のように天の川はこの時点ではっきりと写っていますが、30秒以上はシャッターを開けたくない、これ以上は高感度に設定したくない、という露出の都合で少しアンダー目に撮っています。

こういった星景写真の場合、撮影時に後でLightroomでどのように仕上げるのかを予めイメージして撮ります。

まず画面内に余計な物が写っていないか拡大してチェックしてみましょう。この作品の撮影場所は東京湾の入り口です。飛行機がとても多く飛んでいるので、途切れるタイミングを狙ったつもりでも、画角が14㎜もあるのでどうしても入ってしまう場合があります。この作品も画面の右隅に飛行機のライトが軌跡で入ってしまいました。

スポット修正ツールを起動します。

奇跡を描いてしまった部分をドラグして選択。キレイに消すことができました。




続いて全体の基本的な調整からいってみましょう。調整には基本的に順序があって色温度(WB)、露出、コントラスト…の順で調整を行います。夜空の色をブルー系にするか漆黒の夜空にするのかで色温度を調整してください。

今回は漆黒の夜空で天の川の存在を際立たせたいと思います。よって色温度は4300kへ。そしてコントラストを+20に、ハイライトを+40で全体の暗さを上げます。

天の川の写真を仕上げるのに重要なのはテクスチャ、明瞭度、かすみの除去の3つです。テクスチャは通常ですと被写体の質感アップに有効ですが、星空の場合は星1つの存在感の調整に役立ちます。かすみの除去は撮影時に肉眼では確認できなかったような小さな星まで見えるようになり、+100までスライダーを上げると驚くほど多くの星を明らかにできます。この部分は本当に凄い機能だな…といつも感心してしまいます。

これら3つのスライダーを左右に動かしてイメージに近づけてみましょう。ここでポイント!この場合のイメージとは当たり前ですが撮影者独自のイメージです。どこにも正解などはなく「あの時こうだった」という心象風景の再現、または記憶風景の中で美化された妄想的な表現でも悪くはないと思います。

カメラが間違いなく写しているものに対しての調整がレタッチです。天の川がそもそも無くて書き加えたのならインチキかもしれませんが、そうではないのですからね。

これは明瞭度を+35まで上げて星々と天の川をクッキリと魅せる仕上げ方です。

こちらは逆に明瞭度、テクスチャー共に-21まで下げて柔らかく表現しています。この場合はかすみの除去を+100まであげてみました。

これらはあくまで一例で撮影地であなたか感動した景色(心象風景)に最も近いのは、どういった表現方法なのか?を考えて調整してみて下さいね。




全体の大まかな調整が済んだら補正ブラシを起動します。

天の川を選択します。

星空全体に対して天の川の部分の存在感の調整です。ここでも同様にテクスチャ、明瞭度、かすみの除去で天の川をあなたなりのイメージで調整します。この時、天の川は「天の川銀河」と言われる通り、色が少しだけついていますので彩度を少しだけ上げるのがポイントです。

次に段階フィルターを起動しましょう。

地上側を選択します。この撮影地ではカメラのずっと後ろに国道からの街灯があり、その光によってバイク+ライダーにも光が当たってくれました。本来、何もない場所であれば夜空や天の川に露出を狙えば地上物は真っ黒です。有難い環境だったと言えそうですが、色かぶりが酷いのでこれを調整しましょう。

光が当たっていたと言っても暗いのは確かなので露出を1 1/3上げ明瞭度を+35に、ホワイトバランスを調整してオレンジっぽさを弱めました。彩度も-23にしているのはホワイトバランスの調整だけでは不自然さを取り切れないからです。

この辺でいちど元画像と見比べてみましょう。明らかな不自然さ、イラストや絵画のようになっていないか?写真らしさを失っていないかのチェックです。こうやって改めて見るとLightroomってほんとスゴいですよね。特に星景写真で威力を発揮すると思います。




こんどは補正ブラシで空の下の方を選択します。この辺は地上付近のかすみや光害から影響を受けているので、これを補正します。

赤っぽかった部分を夜空全体と同じように仕上げます。かすみの影響で明瞭さがないので明瞭度を+55に、色温度を大幅に下げて青方向に戻してやります。

はい、今回は最終的にこんな風に仕上げてみました。

今回はLightroomのレタッチ解説でしたので、撮影データは詳細を書きませんでしたが、ここで書き加えますと ボディ:EOS6D Mark2 レンズ:キャノンEF14mmF2.8L ISO1600 S:30SEC F2.8 NEEWER66インチカーボン三脚 微風 月齢3(中潮)千葉県館山市 です。

それではまた!!

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ツーリング写真、バイク写真に最適な☆バイク用の三脚の選び方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿で三脚はなぜ必要なのか?どのような時に三脚を使い、どのような時に手持ちでいくのかを<初級>ツーリング写真として解説いたしました。

今回は三脚に関わる解説の続きとして、我々バイク乗りはどんな三脚を選べば良いのか書いてみたいと思います。

・バイクツーリングに最適な三脚選び

まずはじめに前回の投稿でも少し触れましたが、三脚の用途として自撮りや記念写真などで人手が足りない時に使う三脚…という事であれば、三脚選びは悩むことはありません。特段、良い物に拘る必要はなく量販店でワゴンセールされているものでも十分に機能します。価格も数千円で買えるものばかりです。

ここから先は良い写真作品を実現するために、一眼レフカメラをしっかりとホールドしてくれる安定の良い三脚の選び方、そしてバイクツーリングに適した使い勝手と予算などに応じた三脚の選び方を書いていきます。

三脚選びの最初はカメラ(+レンズ)の重量から決めていきます。三脚メーカーの仕様欄に耐荷重と書かれている部分に3kgとか5kgとか記載されているので、ご愛用されているカメラ(+レンズ)の重量を確認してみましょう。特に望遠ズームレンズも使う方は耐荷重に十分な余裕のある三脚が必要となってきます。




次に三脚の脚を伸ばした最大の高さ、そして収納時のサイズ。重量。パイプの太さ。そして素材を見ていきます。三脚はカメラを安定させる事が命であると前回の投稿で書きましたが、重い三脚ほど安定が良好であり反面、持ち運びが大変という相反する要素があります。

高さは通常の三脚であればエレベーターを伸ばして目線くらいの高さまで上げることが出来ればOKだと思います。それ以上のハイアングルも使いたい場合はかなり大型の三脚が必要になってしまい、バイク積載には現実的ではありません。そう、我々バイク乗りは高さのある三脚を持っていくのが難しいのです。

ある程度のサイズのある三脚でしたら通常ですとバイクではちょっと重いのでカーボン三脚が望ましいですが、言うまでもなくカーボン三脚は高価です(一部のチャイナブランドを除いて)。

ブランドは有名どころではSLIK、Velbon、Manfrotto、高級なものでGITZOなどがあります。

この写真は上はGITZOの3段カーボン三脚、下はNEEWERの4段カーボントラベラー三脚です。段とは脚を伸ばす段数で3ピースで構成されるのが3段、4ピースで構成されるのが4段です。4段の方が収納サイズが短く済みますが先端側のピースは径が細く安定は3段に劣ります。伸ばして縮めての操作も4段の方が手間ですが、バイクに積載のことを考えると4段がお勧めです。

トラベラー三脚とはセンターポールを一杯まで伸ばした状態で、センターポールの方に足を収納する構造、つまり雲台を3本の脚の内側に収めるので収納時の全長がとても短くできる三脚のことです。こちらも4段の話と同様にコンパクトな訳ですからバイク向きと言えそうです。

三脚は脚の部分となる本体と、カメラを固定し角度調整機構を備えた上部と、主に2つのセクションに分けられています。カメラを固定する上部のことを<雲台>といいます。ハイアマチュアやプロは脚と雲台は別々でセレクトするのが一般的ですが、今回はスペースの関係で割愛いたします。最初は脚と雲台がセットで売られているものでも十分です。

雲台は主に3Way雲台とボール自由雲台があります。3Way雲台は角度調整のレバーがあり精密に水平を出したいときに便利ですが、収納時はレバーがかさばります。自由雲台は収納時が大変コンパクトな反面、微調整にコツが要ります。写真はどちらもボール型の自由雲台ですが左のGITZOは少し特殊でボール部が横向きに付いているオフセット型ボール雲台といいます。主にローアングル時に活躍する機構です。

こちらもバイクに積載する三脚という意味では3Wayよりボール自由雲台の方がコンパクトなのでお勧めです。しかしボール雲台の微調整がどうしても苦手だという方もおられるので販売店でボール雲台の使い勝手を実際に試して決めてみると良いと思います。私も最初は慣れるまで時間を要しました。




バイク写真を撮る場合、頻繁にローアングルを使うと思います。バイクは低い位置から見た方がカッコイイですからね。ツーリング写真の場合でも空一面にウロコ雲が広がっていたり、燃えるような夕空に出会うと広角レンズをセットしてローアングルで撮るものです。そういった場合に三脚の最低高が高いと大してローアングルにできません。

そんな時に役立つのが写真中央のミニ三脚です。これはManfrotto のPIXIシリーズですが使い勝手もよく価格もリーズナブル、おまけにデザインも良くてお勧めです。

写真の右はHAKUBA産業の「カメラざぶとん」なる製品で、ミニ三脚でも足りないほど更にローアングルを狙いたいときに使います。

ローアングルにし地面と海の境界線、水平線をバイクに貫通させないよう調整。空の割合を大きく構図。
~バイクツーリングに適した三脚の選び方を整理すると~

1.カメラの重量で耐荷重を決めよう 

2.収納サイズはコンパクトな方が良いから4段でトラベラータイプ 

3.バイクに積載を考えると軽量が良いので予算があればカーボン三脚 

といった具合になります。

しかしあまり高いのは破損や盗難も心配だし…かといって安物は信頼性が低いんじゃない…という方に、私も愛用しているお勧めの三脚はNEEWERのカーボン三脚です。以前にNEEWERカーボン三脚についてレポートしましたので、こちらをご参照下さい。とにかくコスパが半端ではありません…。

それとカメラを雲台に固定するには通常のネジのタイプと写真のようなクイックリリースがあり、現在ではクイックリリースが一般的になってきたようです。三脚への着脱が容易で快適なのは言うまでもありませんが、通常のネジタイプはバイクに積載していると振動でネジが脱落して紛失するので、私は大いにクイックリリースプレートをお勧めします。

よほどの長時間露光でガッチリ固定したい場合を除いて、安定も問題ありません。プレートはアルカスイス規格といって統一規格がありますので、社外のプレートでも使用できます。ボディ用、望遠レンズ用と複数枚用意しておくといいですよ。




長くなってしまったのでバイクに最適な三脚のお話は、今回はこの辺にしておきます!!次回は私がいつも実際のツーリングシーンでどのように三脚を使っているのか?秘密の三脚の使い方<グリーンマーカー戦法>について解説いたします。

それではまた!

~関連投稿~

キャンプツーリング装備とカメラ機材、三脚の積載方法

NEEWER 66インチ カーボントラベラー三脚

 

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三脚の必要性☆カメラ初心者のための三脚の使い方を解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが宇宙人がある日やってきて「写真ってなんですか?」と質問されたらどう答えましょうか?プリントやモニターのような2次元に目の前の光景を記録しておくもの。といった感じですか?

その説明だとロマンチストな宇宙人だったらガッカリするかもしれません…。私だったら…そうですねぇ~ 自分が見たものを瞬間絶景として記録するタイムカプセル!とでも言いましょうか。

そう、写真ってシャッターを切ったその瞬間から時間がストップしているんですよね。撮って1年が経過すれば写真の中身は1年前。10年が経過すれば10年前。当たり前なんですけど改めて意識してみると面白いかもしれませんね。

写真はタイムカプセルであるからこそ、時代性の無い不変的表現が良い場合もあれば逆に時代を反映した作品が年月を経て魅力的に変化したりもします。オートバイが登場するツーリング写真であれば尚更のことですね。遠い未来にその写真を見て「わー内燃機で走るタイヤ付きオートバイだ!昔の人はこれに乗って旅をしていたんだなぁ!海面が低いし自然豊かな景色だな!」といった具合に。




さて今回は今までしたようでしていなかった三脚の初歩的なお話を<初級>ツーリング写真解説としてサラっと解説してみたいと思います。我々バイク乗りにとって三脚なんてなるべく持ち歩きたくないですよね。三脚っているの?スマホで撮っている人なんて三脚使ってないし!でもある日、写真のベテランさんが「三脚は重要だ!」とおっしゃっていた…実際はどうなのでしょう??

そもそも三脚はなぜ必要なのでしょうか?よく観光地の山なんかに行くとご高齢のカメラマン達が皆して立派な三脚に一眼レフを乗せて撮影されていますよね。手で持って撮ったらダメなのでしょうか???

三脚の役割は大雑把に分けて2つあると思います。1つはカメラをしっかり固定することでブレなどの無い写真が撮れる、写真のクオリティに関わる役割です。もう1つは自分の写真を撮りたいけど自分しかいない、旅行先で家族全員の記念写真を撮りたいけどシャッターを切ってくれる他者が周囲にいない、といった人手不足を補うものです。

後者は分かりますよね。しかし写真のクオリティに関わることで三脚は必ず必要なのでしょうか?俺はウマいから手ブレしないぜ~という方は三脚は不要ではないでしょうか???

重量級一眼レフに重いレンズを装着した場合、重くて持っていられない…というのもあるかもしれません。

結論から言ってしまうと三脚は必ず必要ではありません。まず写真のクオリティに関わることですが手ブレなどのカメラブレについてはシャッター速度の下限値と焦点距離で大まかに目安をつけることもできます。一般的には焦点距離と同じ数値のシャッター速度が手持ち撮影の下限と言われます。200mmのレンズなら1/200より遅いシャッター速度なら三脚を使いましょう…という意味です。

しかし実際のところは手ブレを起こさないカメラホールド力には個人差がかなりあり、カメラ+レンズの重さとも関わってきますので、焦点距離の数字がシャッター速度の下限値という話は目安に過ぎません。ある程度の重さのあるカメラ(+レンズ)ほど手ブレしにくく、小さくて軽いカメラほど手ブレしやすい、そして望遠になるほど三脚を使った方が良い、ということだけ覚えておきましょう。

そもそもカメラ側をいくら完璧にホールドしても被写体が動いていたら景色を完璧に止めることはできないのです。薄暮れ時に海岸で撮れば波はブレますし、山の景色でさえ僅かな風で木々がゆらいでいる訳です。

これらを踏まえて速いシャッター速度、広角よりの画角、明るい場所であれば手持ちで撮ってもOKな訳です。三脚は必ず必要…と縛られる必要はありません。




EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG

しかしカメラブレを防止する以外にも三脚にはまだ重要な役割があります。

完璧に組み立てた構図、完璧に狙った深度とピント位置、巧みなフレーミング…これらを精密に組み立てて状態をキープさせるという意味で三脚は有効です。完璧な状態を三脚で固定しキープできれば、そのままシャッターチャンスを待っていれば良いのですね。上の作品の場合はLNGタンカーが「ここだ!」という場所に到達する瞬間のことです。

しかしその反面<完璧な構図やアングル>にたどりつく前に三脚を使ってしまうと自由度を奪われてしまいベストアングル、納得のいく構図に辿り着けない…というのも三脚の特徴です。ベストアングル、納得のいく構図を探り当てるのはまずは足で動いて試行錯誤するのが大切…という事は究極のツーリング写真の読者の皆さまでしたらご存じかと思います。

よ~し、ここで撮ろう!と思っていきなりカメラを三脚にセットすると、ベストなアングル、納得の構図に辿り着けないままシャッターを切ることになりかねません。もちろん開けた場所で遠景だけ狙うような写真であればその限りではありませんが。

もちろん星景写真や夜景では三脚は必須と言えます。

次に三脚の使用方法を念のため簡単に書いてみたいと思います。ごく当たり前のことを書きますが三脚は兎にも角にも安定させることが命です。脚を伸ばすときは太い方から順に伸ばします。脚は細い側の段(先端の方)へ伸ばすほど剛性が低下して揺れやすくなります。全ての脚を伸ばしても高さが足りない場合、中央のエレベーターを伸ばす訳ですがエレベーターを伸ばすと更に安定が低下します。原則、エレベーターはなるべく使わず脚側で高さが足りなくなったときの最後の手段がエレベーターです。

理由があってハイアングルが欲しい場合は仕方がありませんが、高くするほど風などで揺れないか、安定に最大限の配慮が必要になってくるのを覚えておきましょう。

安定が不十分だとわずかな風でもユラユラと微細に揺れてしまい、シャッター速度が遅いとブレてしまいます。最悪は三脚が倒れてカメラやレンズが破損…なんてこともあり得ます。

これは望遠レンズ、三脚の脚を3段とも伸ばした、エレベーターも上げるという悪条件で揺れがどのように出るかを動画で撮ったものです。




脚を大きく開かずスペースに配慮した使用方法 半面、不安定になるので風のある場合は要注意

三脚は暗い撮影シーン、絞り込んでシャッター速度が遅い場合、構図を精密に組立てて状態をキープしシャッターチャンスを待つ場合に必要なもの。その一方でベストアングルを探り当てるために試行錯誤するのは手持ちでいきましょう、明るい場所、動きながら撮ることで良作を狙うシーンは是非手持ちでいきましょう!という事はお分かりいただけたでしょうか。

書き忘れましたが三脚を使用してカメラをしっかり固定できた場合、手ブレ補正機能は忘れずにOFFにしましょう。原則、手ブレ補正機能とは手持ち撮影の時に使うものなのです。

次回以降も三脚のお話の続きとして三脚の選び方、私の三脚の使い方(秘密の戦法)を書いてみたいと思います。

今回はこの辺で!!

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