ツーリング写真と三脚 バイクに三脚を積むのは…

今日は久しぶりに三脚のお話を書いてみたいと思います。

今までも何度かバイク写真と三脚のことについて書いてきましたが、今回は少々アプローチを変えて皆さまのツーリングスタイルに合う三脚を選ぶにはどうするか?の参考になるような内容を書いてみたいと思います。

まずおさらいで三脚の役割を簡単に書いておきます。三脚はカメラをしっかりと固定するもの…というのは当たり前なのですが、その詳細な目的は次の通りです。

1.遅いシャッター速度でもブレが発生しないように固定する

2.作った構図を何らかの理由で固定したい

3.シャッターを押してくれる人手が足りないとき

1は風景写真などで絞り込んだり、夜景などでスローシャッターを使う時に必須となります。2は緻密に作り上げた比率や水平などを固定し主役(鉄道や動物など)が登場するシャッターチャンスを待機したいとき。3はいわゆる自撮り用です。

その他、200mmを超える望遠レンズの場合はブレやすい、構図の微調整が手持ちでは厳しい、重くて持っていられないなどの理由で三脚が必要となる場合もあります。




EOS6D Mark2  超望遠で構図を作り、シャッターチャンスを待機

ではバイクツーリングで使う三脚はどのようなものを選べば良いのか?そもそも三脚は必要か?という疑問についですが、これはどのような写真を撮りたいか?どのようなカメラを使用しているか?またバイクの楽しみ方(スポーツバイクかオフロードバイクかなど)によっていくつもの答えがあります。

まず三脚選びとはカメラ+レンズの重量をもとに最初に候補をつくるものです。コンデジか一眼レフか?一眼レフなら軽量なレンズか?望遠レンズか?などで選ぶ三脚は変わってきます。それからスマホで撮る人は自撮り用のアイテムがあればカメラ用品としての三脚は持たないというのも選択肢の一つです。

次に三脚のタイプに幾つかの選択肢を作っていきます。段数といって脚の収縮する部分の数ですが一般的には三段か四段。段数が多いほど収納サイズが短くなりますが、先のパイプ径が細くなって安定が失われます。安定の良さと重量&大きさはトレードオフの関係と考えて検討しましょう。

パイプの素材はカーボンかアルミが一般的です。カーボンは軽量で見た目もカッコイイですが価格が高いです。アルミはカーボンより重量がありますが安定という意味ではメリットと言えます。アルミの場合、特に中古品の価格が安いのが魅力です。




次に雲台といってカメラ本体を載せる部分を選びます。上下方向と左右方向の二軸で動く2Way雲台は操作性が良好ですが、収納時にレバーが突き出ているので邪魔になります。一方で自由雲台と呼ばれるボールヘッドのものは収納時にコンパクトになりますが望遠レンズなどを使用する際の微調整が難しいです。

上の写真はVelbonのPHD-66Qという2Way雲台で横構図と縦構図の切り替えでカメラの中心がズレないというユニークな雲台です。

本格的な三脚の多くは脚と雲台は別で選べるようになっていますが、最初の一本としては両者がセットになっているものでも大丈夫です。

一眼レフの重量にも対応するしっかりした三脚を選ぶ上で、我々バイク乗りの味方と言えるのがトラベラー三脚と呼ばれるタイプです。写真の上はGITZOの自由雲台の三脚、下はNEEWERのトラベラー三脚です。パイプサイズが違うので単純に比較はできませんが、雲台を3本の脚の内側に収納するトラベラー三脚がコンパクトであることがお分かり頂けると思います。

それと写真上のGITZOと言えば高級な三脚の代名詞ですが実際に使ってみたところどうなのか?と言われると確かにしっかり造り込んであるので品は良いです。しかし操作性が特別良い訳ではなく、NEEWERに替えてから不満が出る訳でもないので、どうしてもGITZOが良かった…とは私は感じませんでした。

むしろ盗難や破損などのリスクを考えるとバイクツーリング用として高い三脚というのはオススメできないとも言えます。




さてここまでの説明で三脚選びとは使用するカメラの重さ、どのような写真が撮りたいのか?バイクの楽しみ方、構造や価格などで検討しましょうと書いてみました。一眼レフでしっかりと風景を撮りたい場合はトラベラー三脚、コンデジで記念写真であればミニ三脚、自撮りはしないし暗い場所でも撮らない…という人は三脚ナシも良いと思います。

ただしミニ三脚はバッグの中に収納できるので便利ですが、高さが絶望的に足りないので台のような場所が見つからない場合は、ローアングルの写真しか撮ることができません。

一眼レフにも対応したしっかりとした三脚を持ち運ぶ場合、バイクへの積載方法はどうするのか?これも悩ましい問題です。その気になればがっちり固定するのは難しくはありませんが、いざ撮影地に着いたときに直ぐに取り出せない固定方法では不便です。

私の場合はリアシート上に電気工事屋さんが御用達の屋内配線用の電線、通称エフケーブルを使用して写真のように固定しています。エフケーブルは対候性のある外皮に純度の高い銅線が入っているので非常に信頼性があり簡単に切れてしまうことはありません。お勧めはVVF1.6-2Cで大型のホームセンターなどでも購入できます。

それと三脚をバイクに積載する時は裸ではなくカバーに必ず収納しましょう。走行による埃や雨でボールヘッドや可動部に不具合が出ないためにも、盗難防止の意味でも重要です。

バイク写真に適した三脚選び

・三脚選びは撮りたい写真、使用するカメラの重さを最初に決める

・カーボン製トラベラー三脚が軽量コンパクトで良い

・コンデジの人はミニ三脚でも良いが高さが足りない

・高い三脚を買う必要はない

メーカーはいくつかありますがVelbon、マンフロット、SLIK、Leofoto、バンガードあたりが一般的なものでしょうか。Amazonで格安で売っているNEEWERは品質は少々落ちますがコスパは抜群です。

よく家は三度建てないと分からないと言いますが、三脚選びもこれに少し似ていて三本は使ってみないと自分に合った三脚には巡り合えないと思います。それくらい「人それぞれ」ということですね。

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バイク写真に使うカメラは何でも良いのか?

今日はカメラのお話を少し書いてみたいと思います。

誰もが憧れる【良い写真】を自身の手で撮るには、使うカメラは果たしてどれくらい重要なのでしょうか。なんとなく広告や雑誌を見ていると新しいカメラに買い替えれば自分にも良い写真が撮れるのでは…という気がしてきますよね。

しかし最新のカメラや高級なレンズを買えば良い写真が撮れる…というのは完全に幻想です。良い写真をかなえるのはいつでも撮影者側に在るものです。高いお金を出して最新のカメラを買っても、その日からいきなり良い写真が撮れるようになった…という話は聞いたこともありません。

ではカメラなら何でも良いのか、と聞かれれば「何でも良い」ということはありません。大切なポイントはどのような写真を撮りたいのか?という自身の要求をなるべく具体的にすることです。それが分かれば最低限これくらいの性能や機能を有したカメラが必要である、とカメラ選びにも具体性が出てきます。

関心の対象はカメラではなくあくまで【写真】にフォーカスしましょう。

RICOH GR3

自分はどんな写真が撮りたいのか?その気持ちはどれくらい強いのか?もちろん予算やバイクで持ち運ぶ上での携帯性など現実的な要素もよく洗い出して考えてみましょう。

例えばスマホ。昨今のスマホはカメラ機能が目覚ましく進化していて、いたるところでカメラはもう要らない…といった趣旨の話を聞きます。記録用としての写真はもちろん一般的に綺麗と言われる写真を誰でも簡単に撮れるスマホのカメラ機能は確かに素晴らしいです。普通に写真を撮るなら十分と言えそうです。

しかし…例えば暗がりに差し込む一筋の光を背景の割合をたっぷりとった引き構図で撮りたい、となった場合にスマホで光の筋にイメージ通りの露出に出来るでしょうか?どこにもピントを合わせない抽象的なART表現のような写真を撮りたいとなったとき、スマホでそれが撮れるでしょうか。




つまりこういうことなのです。暗がりに差し込む一筋の光を撮りたい、ピントを合わせず抽象的なART表現にしたい、このように人が表現をしたいという意思があれば、それを実現するための作業をカメラ(スマホ)にお任せというのはそもそも有り得ないことです。「スマホで十分」とは撮る人の表現ではなく、カメラ、スマホという文明の利器にお任せして一定の画質を有したお上手な写真をカメラに撮ってもらうという事なのですね。

端的に言ってしまうとカメラに撮ってもらう人はスマホで十分…ということです。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

では一眼レフに立派なレンズを持っていくのが正解なのですか?と聞かれれば撮りたい写真の要求や使用条件は人それぞれなので一概に言えません。一眼レフ+レンズはバイクで持ち運ぶには荷物になりますし、モチベーションが少しでも低下すると持って行くのが面倒になるものです。そういった意味ではスマホは持って行くのが面倒などと言うことはなく、いつでも持ち歩いているので最強とも言えます。

上の作品は望遠レンズを使用したツーリング写真ですが、このように画角で魅せたい場合、あるいは少々の逆光でも一定の画質を有した写真が撮りたいとなった場合は一眼レフが良いかと思います。

RICOH GR APS-C

しかし一眼レフに立派なレンズを装着では予算も上がりますしバイクで持ち運ぶにはやはり抵抗ありますね。

そこで候補になるのは一眼レフとスマホの中間的な位置にあるコンデジです。何とかポケットに入る程度の大きさで、性能や操作性も一眼レフに近いもの。持ち運ぶのに苦ではなく、あっと思った瞬間にパッと撮れる軽快さはシャッターチャンスを逃しません。バイク乗りにとってコンデジはある意味で理想的なカメラではないでしょうか。

上の作品は北海道の上富良野町で撮ったツーリング写真ですが使用したカメラは一眼レフではなくRICOH GRというコンデジです。28mm広角レンズで自然な風景を切り取りました。「自然な」と書いたのは先ほどご紹介した作品は構図やアングル、露出に至るまで様々な作り込みをしているのに対して、こちらは目で見た通りの様子を再現したようなナチュラルな雰囲気という意味です。

もちろんこういった雰囲気の写真は一眼レフでも撮れるのですが、コンデジの利点はあっと思った瞬間にパッと撮れることなので、写真の基本である「瞬間を切り取る写真」というのは俊敏に撮影体制が作れるコンデジが有利なのです。




Hasselblad Stellar

いい写真を撮るのにカメラはさして重要ではないのは理解できるけど、カメラが欲しくなっちゃった…という方も多いと思います。写真の権威はこういったカメラ中心の話題に閉口するものですが、私は欲しいカメラを所有することで写真へのモチベーションが維持できる、という事であれば大いに良いのでは?と感じます。

上のカメラは少し古いですがハッセルブラッドのステラというカメラです。ハッセルブラッドと聞くだけで物欲が刺激される殿方も多いと思いますが、このウッドのグリップといいそそられますよね。しかし中身はSONY RX100無印からのOEMです。中古相場はRX100の3倍くらいはしますが、それでもこのカメラが欲しい、という方には価値のあるものだと思います。

素敵なカメラを所有することで「それを持って出かけたい」となる訳ですから、欲しくて買っちゃったカメラ…は決してばかに出来ないと私は思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

どんな写真を撮りたいのか?写真への想いがどれだけ強いか?これを考慮した上でバイクで持ち運ぶのに苦にならない大きさ、予算、そして使っていて「お気に入りのカメラ」と呼べる道具であるかを考えてみましょう。




私がお勧めするのは手に持ったときに「あっこれいいかも」と思える自分の手にあったカメラ、それでいてマニュアル露出ができて操作系が直感的に操作できるレイアウトであること。風景主体のツーリング写真であれば広角側の画角があるズームレンズ、夜景や星空も撮りたいのであれば高感度でも低ノイズなカメラが良いと思います。

私の場合は現在でもキャノンの光学ファインダーを有したオーソドックスなデジイチ EOS6D Mark2 がメイン機ですが、これはフルサイズ一眼レフとしては軽量であり、なおかつバリアングルモニターが搭載され無線でのライブビュー撮影に対応しているのがこのカメラを選んでいる理由です。

いま一眼レフは光学ファインダーからEVF搭載のミラーレス機が主流となりましたが、ミラーレス機はコンデジと同様にバッテリーの持続が短いので、すぐに充電環境が作れないバイク乗りには向かなかったりします。特化してる性能としてAIAFの精度もありますが、それはスポーツシーンには有効ですがバイク写真ではあまり有難みのない機能です。世の風潮が「いまのカメラはこれだ」と言っても自身の使用方法に照らし合わせて、自分にとってそれが必要なのかをよく考えてみましょう。

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一人でバイクに乗っているとき




EOS6D Mark2

禅の世界では妄想は悪しきとされているそうです。

人間の妄想は他者との比較、悪いことの想像であり、それらが不幸を招く根源であると。

確かに一人で何か考え事をしていると、明るいことではなくどちらかと言うとネガなことを妄想しているようにも思えます。心配事や悩みの多くは自身が勝手に妄想して作り上げたもので、実際には起こりもしない「取り越し苦労」であることも多いそうです。

・・・ただバイクに乗っている時は少し違う気がします。

ソロツーリングで誰とも会話せず音楽を聴くわけでもなく、淡々とバイクを走らせているとき。もちろん安全運転に十分な注意をしていますが、それでも単調な道などでは何かの想いにふけっているものです。

そんなとき、めくるめく思考の波はネガな妄想ではなく自分で自分を考える時間だと感じます。それはとても心地よいもの。バイクに乗っている時間こそが自分らしくいられる…と思えるものです。

電車に乗っているとき、銀行や税務署での待ち時間、そんな時に遠い過去の記憶やこれから起こるであろう未来のことを妄想すると、時に心が不安定になるものです。不安に襲われると負のスパイラルが生じ無意識に悪い事ばかりを考え始めます。

しかし同じ思考、妄想でもバイクに乗りながらだと悪い事は考えないし不安にもならない。

私だけかもしれませんが…なんだか不思議ですね。




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ヘルメットの匂い対策はミョウバンを使え!

さて今回は久しぶりにお役立ち情報を書いてみたいと思います。

当ブログ、究極のツーリング写真はバイク写真に関わる専門サイトではありますが、ブログである以上はお役立ち情報も書いておかないと、PV数がいまひとつ伸びない…という事情もございます。

で、今回は夏に使ったヘルメットの汗臭い内装をどのように処理すべきか?という事を書いてみます。

ずばりコレです!焼ミョウバン、正式には硫酸アルミニウムカリウムといいます。一般的には食品添加物としてウニの型崩れ防止や栗などのアク抜きに使われています。入手方法は普通にネット通販や薬局で入手可能です。写真のものは500g入りで約500円でした。




まず最初にミョウバン水原液を作ります。500mlの空ペットボトルを用意し、ジョウゴを使って焼ミョウバンを大さじ一杯(15~20g)ボトル内に入れます。

水道水を入れて溶かします。




最初は白濁していますが1~2日程度、冷蔵庫に入れて放置すると無色になります。これでミョウバン水の原液の出来あがり。原液を作ったら用途に合わせて希釈して使います。例えばデオドラントスプレーとして体に使う場合は原液を10倍に希釈します。

こんな風に100均のスプレーボトルに原液を入れて水で10倍に薄めます。体や足裏などに吹き付けると消臭効果が高いです。市販のデオドラントスプレーと比較して香料がないだけで効果は変わりません。無臭が良いという人にはこちらの方がお勧めですね。

ヘルメットの内装に使う場合は最初に洗剤と手もみ洗いで十分に汚れを落とします。




次にたらいに入れてミョウバン水の原液を投入し水で5倍に希釈します。この状態で一晩ほど漬けておきます。

ミョウバン水を十分にすすいでネットに入れて洗濯機で洗い、陰干しで十分に乾燥させて終了。

この方法は洗濯しても落ちない下着や靴下などの匂いにも効果的です。洗ってもニオイだけが落ちない・・・と諦めていた方、ミョウバンがお勧めです!!

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写真を愛する人にとって最悪の事態

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

写真を愛する人にとって最悪の事態…それは写真を失うことだと思います。この場合の写真とはオリジナルとして保存しておくべき元データまたはネガです。

具体的に言うと次のようなもの。

1.撮った画像をパソコンのCドライブに入れっぱなしにしていたら、ある日ハードディスクが故障して中身にアクセスできなくなった。

2.メモリーカードが不具合を起こして撮った画像が破損した、またはアクセスできない。

3.保存しておいたはずのディスクを紛失した

他にもありますが代表的なものは上の3つでしょうか。大切な写真がもう戻らない・・・本当に最悪ですね。撮った本人にとって仮に「まあいいか」と思えるものでも、実際に失った写真は本人が思っている以上に価値の高いものである場合もあります。とにかく写真を失うのは最悪の事態です。




EOS30D + EF28-70mmF2.8L

この作品は私が2005年ころに北海道の黄金道路で撮ったものです。まだ駆け出しだった私は何となくここで写真を撮ったのだと思いますが、その時は「平凡な記念写真だな」と特に思い入れもなくストレージの中に仕舞ったままでした。ただ…誰かに撮った写真の元データはどんな写真であっても必ず大切に保管しろ、と教わっていて律儀にDVDに焼いて保管はしていたのです。

それから15年ほどの月日が経って過去のストレージを何の気なしに回遊していたところ、忘れかけていたこの1枚を発見しました。今の感覚ではこの写真がまとう旅感やリアルが偶然とはいえ実に見事であると感じ、現在の技術で再び仕上げなおしたのです。

もし、あの時「平凡な記念写真みたいだから削除しちゃおう」とか、管理がずさんで紛失していたら…と考えるとぞっとします。本当に「どんな写真でも必ずオリジナルは保管する」は大切なことなのだな、と実感しました。




写真を失ってしまうという最悪の事態を避ける手段は難しくはありません。ただ一つ、確かなことは自分が撮った写真は全て大切なものである、と改めて意識することです。そうすればバックアップをとるという作業に煩わしさなど感じないはずです。

まずバックアップですが外付けハードディスク、DVDなどの光学ディスク、ストレージサービスなどがあります。バックアップはこういったもののどれか一つではなく、最低でも複製を作って二つ以上は保管しないとバックアップとはいいません。

お勧めは外付けハードディスクとDVDです。RAWで撮影している人はRAWデータと仕上げ終わったJPEGデータ、Lightroomユーザーであれば仕上げのプロセスを記録しているLigtroomカタログを保存しましょう。

正規パッケージ品

メモリーカードは怪しいブランドや安物に手を出さないこと。メモリーカードと言えば知れたブランドとしてレキサー、サンディスク、トランセンド、東芝などがあります。またそういったブランドを謳っている品物でも入手ルートによっては十分な性能や品質を満たしていないバルク品やB品などがあり、最悪はコピー商品も存在します。皆さまがよく使っている有名な大手ネット通販でもコピー品は普通に「正規品」と書かれ、サクラレビューによって高評価で売られているのですから恐ろしいものです。

見分け方は簡単で日本語の正規パッケージがあり、同スペックの他の商品と比較して安すぎないことです。もし不安なようでしたらカメラ屋さんに行って店員さんに信頼できる正規品のメモリーカードを買いたいと伝えれば大丈夫です。怪しい品が流通しているのは主にネット通販です。




メモリーカードの注意点は購入時にはじまり使い方にも色々あります。まずは使うカメラで最初に初期化をすること。初期化をしたら他のカメラでは使わないこと。写真以外のデータを入れちゃうなんて論外です。それから撮った画像をその場で選別して、個々に削除するのも良くないそうです。これは削除、これはOKとカメラ上で操作するとカード内に歯抜け部分と断片化されたデータの不均衡が出てしまい不具合の原因になるそうです。

その他にも容量に対してフルになるまで使用しないこと、7~8割くらいまで使用したら別のカードに交換。複数のカードを使用することでリスクの分散にもなります。それから使用開始日を明記して数年使用したら新しいものに替える、といったことも重要です。

正規パッケージを買う事はお金がかかりますし、撮った都度にバックアップを作成するのは煩わしいと感じるかもしれません。しかし大切な写真を失った時のことを想像してみてください。あの日、あの時、写真を撮ったという記憶までもが消滅してしまうのです。

写真とは記憶の片隅に眠っていた風景を、ふたたび呼び起こす役割もあるのですから・・・

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房総のツーリングスポット☆寺社仏閣を訪ねる旅

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、気が付くともう7月、令和三年も半分が過ぎてしまいましたね。東京オリンピック直前で再びコロナは感染拡大の兆候がみえますが…本当に日本は大丈夫なのでしょうか。オリンピックを無事に終えて、できれば年内には人々の暮らしが平穏に戻ってほしいと願いたいです。

さて今回は私の地元である千葉県は房総半島のツーリング情報を書いてみたいと思います。千葉県といえば三方を海で囲まれた平べったい地形が特徴なのですが、今回は寺社仏閣を訪れる旅と題してパワースポット的なところをご紹介したいと思います。

1.清澄寺

房総のツーリングルートとして人気の養老清澄ライン。養老渓谷から清澄山をぬけて小湊に出るワインディングルートですが、その中間である鴨川市に日蓮宗清澄寺があります。千葉県は日蓮の縁の地として知られています。日蓮上人は小湊でお生まれになってここ清澄の山から日蓮宗を開宗されたとされます。

知恵の神様【虚空蔵菩薩】がありますので勉学、記憶力、事業などで頭を使う人にはご利益のある場所だと思います。

参拝はまずは本堂から。日蓮宗ですのでお題目「南無妙法蓮華経」をとなえて参拝しましょう。

本堂のお参りが済んだら日蓮上人が最初に南無妙法蓮華経をとなえた場所である旭が森、それから仏舎利塔も行ってみると良いと思います。仏舎利塔とは本来はお釈迦様のお骨や遺品が収められている塔なのですが、ここには恐らく収められていないと思います。しかしインド風の独特の塔は一見の価値ありです。

その他、境内にはご神木の千年杉やモリアオガエルのいる蓮池などパワースポット盛りだくさんです。




この蓮は清澄寺ではなく家の近所の池に咲いている古代蓮【大賀蓮】ですが何日か前に撮影したものです。蓮は濁った泥水の中でさえ清浄な花をつける。これをサンスクリッドで【サダルマ・プンダリーカ・スートラ】といいます。

このサダルマプンダリーカスートラを訳したのが日蓮宗のお題目「南無妙法蓮華経」です。南無は信仰心の表明、妙は不思議な力、素敵な力といった意味、法はそのまま、蓮のお花のお経という事だそうです。私はお釈迦様の教えてくださった法華経を信仰します、という意味でしょうか。

私も世の中が例え泥水のようであっても清浄な花を咲かせる蓮のような存在でありたいです。

2.安房神社

安房神社は館山市にあり人気ツーリングルート房総フラワーラインの南側に位置するのでツーリングの立ち寄りに最適です。南房総屈指のパワースポットで、敏感な人なら神社の近くに行くだけで安らかな気配を感じるはずです。

神社には一の宮、二の宮…と格付けがあるのですが、安房神社は最も格式の高い一の宮です。産業の神様、金運向上としても有名なのでビジネスマンや事業を成就させたい人にも信仰されています。主祭神は天太玉命(あめのふとだまのみこと)であり阿波忌部の移住からの創建となるので阿波、つまり現在の徳島県から渡ってきたとされます。千葉県の南部に安房(あわ)とよばれる地域の由来は徳島県の阿波が由来であるのですね。

神聖なる場所ですので二礼二拍手一礼など正しい作法で参拝しましょう。




3.洲崎神社

3つ目はまたまた館山市ですが洲崎神社(すのさきじんじゃ)です。ここも神社として最も格式高い一の宮です。館山市というのは一の宮の神社が二つもあるのですから凄いですね。ちなみに千葉県にはあと二つ一の宮の神社があって、サーフィンで有名な一宮町にある玉前神社と香取市の香取神宮ですね。

ここ洲崎神社は洲崎灯台のすぐ近くで、こちらも南房総のツーリングルートで立ち寄りやすい立地でございます。洲崎灯台といえば以前にご紹介したキャンプ場 お台場海浜庭園もありますので、キャンプで朝食を食べたあとの散歩に立ち寄るのも良いかもしれません。

洲崎神社の本殿は高台にあるので155段もある石積階段を登っていきます。真夏に行くとキツいですが真冬にいけば海から見える富士山が絶景ですよ。祀られているのは天比理刀咩命(アメノヒリノメノミコト)で忌部一族の祖神である天太玉命の后神…つまり奥様でしょうかね。参拝が終わったら階段を降りて国道を渡った先にある海岸もお勧めでございます。




ところで神社とお寺の違いについて子供でも分かるように説明して、と言われると口ごもってしまいそうですが、ここでちょっと勉強し直してみましょう。

神社は神道(しんとう)といって日本古来からある神様の信仰、お寺はインドから入ってきたお釈迦様の教えを説いた仏教ですね。両者は別のものですが日本では神道と仏教の両方の習慣を大切にしているのですね。

神道は八百万(やおよろず)の神とよく言われ山、海などの場所が神様として崇められる場合もあれば木、岩といった物が対象になったり、天照大神(あまてらすおおみかみ)など人が神様となる場合もあります。で、そういった神様を祀る祭祀(さいし)を行う場所が神社です。神道にはいくつかの分類があり、神社神道、天皇神道、靖国神社を象徴とする国家神道(第二次大戦後GHQによって廃止)などがあります。

神社とお寺の見分け方は簡単で鳥居があり仏像が無いのが神社、お坊さんがそこに住んでいて本堂に如来像や菩薩像があるのがお寺です。

お寺の場合は宗派があり敷地内にはお墓があることが多いです。お釈迦様の教えを説いた過去の高僧によって様々な宗派が存在します。それぞれに解釈が異なるのでお経やお題目も違ってくるようです。本来、仏教は修行を積んで悟りを開くことを目的としますが、それは大変険しい道なので現代の日本においては人々の衆生救済を願うものとしているようです。

私は月に4~5回くらいは神社かお寺に参拝をしていますよ。人間とは弱いもので欲望の先には何も無いと分かっていながら、欲望に支配され煩悩に飲まれるものです。もっとお金があればいいのに、人に立派だと思われたい、こういった自我の煩悩に嫌気がさしたら寺社仏閣に足を運んでみましょう。

今回はこの辺で!!

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コロナ渦のツーリングライフ☆バイクはコロナ自粛すべきか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、2021年6月現在、世界がコロナ渦にのまれて約1年半が経ちましたね。当初に比べて感染対策の確立やワクチンなどが普及し、明るい兆しが見えてきたように感じます。しかし以前のような日常にはまだまだほど遠いですよね。

そもそもコロナ渦を経て以前と全く同じ生活が戻るのか?という疑問もあります。ある専門家はコロナは時代の変わり目であり、今後は新たな生活様式を確立させるべきと考える方が良いそうです。もしそうなら以前と同じ生活に執着すると生きにくい世になってしまうのです。

時代の変化に柔軟に対応し新しい時代を素敵に過ごしたいですね。しかしコロナ後の私たちの生活はどうなるのでしょうね?飲み会、パーティー、接待で食事…これらは当分は無さそうですね。今後の流れとしてはソロキャンプが注目されていることからも分かるように「お一人様文化」が台頭するようにも感じます。一人呑み、一人カラオケ、一人焼肉…これらに感染リスクはありませんからね。




では私たちバイク乗りはどうバイクライフを楽しめば良いのでしょう?東京都の緊急事態宣言は6月20日で解除されました。しかし政府や自治体は引き続き油断することなく感染対策を…と呼びかけています。感染対策は引き続きやるけどバイクは乗っていいの?という疑問が残りますね。

太陽の下でお弁当タイム。どこにも感染リスクなしです。

緊急事態宣言を明けた後のバイクライフとは?・・・例えばこんな感じでしょうか。ソロツーリングで食事は感染対策のされたお店を利用、またはお弁当を買って外で食べる。ガソリンスタンドはセルフを利用する。グループでのツーリングや人の集まるイベントなどは控える。

運転中はヘルメットを被って黙っていますし誰かと一緒な訳ではありませんからマスクは不要ですね。あとは休憩中に排気量を質問してくる高齢紳士とディスタンスを確保できるのか心配です。「このバイクは何CCじゃね?」と聞かれそうになったら「すいませんディスタンスを」と言ってスマートに立ち去りましょう。

・・・その他にリスクと言えそうな要素は思い浮かびませんね。

ふたたび感染状況が拡大して緊急事態宣言などが出た場合は別として、今私たちはバイクに乗ることを自粛した方が良いのでしょうか??これ悩ましいですよね。どう考えてもソロツーリングする分には感染のリスクなどは見当たりません。しかし不要不急の外出であることに違いありません。




テレビなどを見ているとワクチン接種、感染状況、病床ひっ迫などの話題が中心ですがウイルスに負けない健康な体作りも大事ではないでしょうか?免疫力を高めよう!というヤツです。

自粛自粛と言って巣ごもりしていると太陽光に当たらず運動不足、間食が増えたり睡眠時間が乱れたりと決して健康的ではありません。バイクに乗る楽しさを知っている我々ライダーはバイクに乗る事を禁じられれば強いストレスを感じて自律神経がイカれてきます。

そんな状況では万一感染した場合に発症、重症化してしまい、かえって医療機関に負担をかけてしまいます。コロナ対策で自粛していたのに本末転倒です。

そんなことになるくらいならライダーは胸をはってソロツーリングに出かけるべきではないでしょうか?バイクに乗れば太陽光に当たり、体も動かして健康的。美味しい物を食べて栄養をつけ免疫力アップです。




コロナ時代のツーリングスタイル

・ソロツーリングで行く

・お昼は外でお弁当

・運転は普段以上に安全運転

・自然風景を目指して海岸線などの田舎へ行こう

こんな感じでポイントを抑えておけばOKではないでしょうか?万一、事故を起こしたら医療機関に負担をかける…というご意見もあると思うので、普段以上に安全運転は強調しておきたいポイントです。誰でも事故を起こすことを前提にバイクに乗る人はいないと思いますが、この点においてどうしても自信の無い人は自粛で良いと思います。

上記の他にも事故に遭う確率を少しでも下げるよう交通量の多い幹線道路などは避ける(どうしても通る場合は時間帯をずらす)、スピードは控え目、山道を攻めない(当たり前ですけど念のため)、林道にアタックなども自粛、ロードサービスのお世話にならないよう愛車は入念に点検を…こんな感じでいくつかのポイントを作ってトラブル要因を回避したツーリングをすればコロナ時代のツーリングスタイルと言えるのではないでしょうか?

私が避けたいなと思うのは意味の無い自粛です。大勢でお酒を飲みながらカラオケパーティーとかは自粛する意味が高いと思います。一人でバイクに乗って田舎道を走り外でお弁当を食べて帰ってくるツーリングを自粛して意味があるでしょうか?

医療従事者や感染拡大地域の人々が苦労しているのに自分だけ遊ぶわけにはいかない?…それも素晴らしい考えだと思いますが感染拡大防止としては無意味です。皆と同じにすべきだ!という同調圧力は良い面もあればそうでない面もあります。こういった日本特有の風潮はコロナ後は変わってほしいものだと個人的に感じます。

それより繰り返しになりますがウイルスに負けない健康な体作りの方が大切ではと感じます。

EOS6D Mark2

ネットで仕入れた情報で大変恐縮ですが免疫力を上げるには就寝時間などに乱れなく規則正しい生活をする、太陽光によく当たり適度に運動をする、精神的ストレスをため込まない…などが大切だそうです。

食事では魚、肉、卵、大豆、乳製品など良質なたんぱく質をとる。ビタミンA、Cなど抗酸化作用のあるレバー、うなぎ、緑黄色野菜、果物、イモ類、ナッツなどを食べる。腸内環境を整えるヨーグルト、味噌、納豆、チーズなどの発酵食品を食べる…などだそうです。

えっ?これってつまりお天気の良い日にツーリングに行って美味しものをいっぱい食べて帰ってこようぜってことでは?

実際にどうすべきは個々の判断ではありますが、あくまで私の考えですのでご参考までに…

今回はこの辺で!!

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BMWの金字塔 R1200GS 空冷モデルを再考する

アドベンチャーバイクと聞いてその意味の通じないライダーはいない…そう言い切っても良さそうな昨今。バイクメーカー各社からアドベンチャーバイクがリリースされていますよね。アドベンチャーバイクの近似カテゴリとしてフロントに21インチを履かせた650㏄クラスのオフローダーや林道ツーリングに特化した250㏄トレッキングバイク、小型クラスもCT125、ADV150などオフロードテイストをまとったバイクが人気を博しています。

さらに4輪業界に目を向ければ各社の主力はSUVですし、スズキジムニーについては説明不要の人気ぶりです。キャンプブームなども考えると今【アウトドア】【オフロード】がムーブメントなのです。

そういった兆候を約20年前にいち早く先取ったBMWのGSシリーズはアドベンチャーバイクの祖です。もはやアドベンチャーバイクはブームではなく新たなバイクカテゴリーとして確固たる地位を築いたと言えます。

2001年 R1150GS-ADVENTURE このボリビアのプロモーション写真に強い衝撃を受けました

その証拠としてBMW R1150GS-ADVENTUREが最初に登場してから既に20年余。その人気は衰えるどころか次々と派生モデルが登場し、ドカッティやあのハーレーまでもがアドベンチャーバイクをつくる時代です。国内4メーカーについては全てのメーカーでアドベンチャーモデル(またはアドベンチャーテイスト)が存在しますし、250㏄クラスのダウンサイズアドベンチャーについては売れ行きも堅調のようです。

2004年ころ、R1200GSが登場した当初はその白熱した人気ぶりの影に「オフロードに行かない人も買っている」「日本の狭い林道では持て余す」とか、その高い走行性能に「下手でもコーナーが速い」とかネガな反応も散見されたものです。

これは当時はまだツーリングをスポーツ感覚で楽しむ「スポーツツーリング性能」というものがバイクを評価する尺度として認知されていなかったのが原因と思われます。R1200GSは「何やら見たことのない様子のバイクだ」と奇妙な目で見られながらも、バイクファンからはビッグオフローダーだと思われたのですね。




いいバイクとはカッコいいこと、高性能であること、快適であること、安全であること、贅沢な装備、利便性、信頼性、車体の持つ雰囲気などで評価されていました。もちろんこれらは現在でも大きくは変わりませんが、スポーツツーリング性能は注目されていなかったと感じます。

そのためR1200GSの評価はオフロード走行性能で判断されていたのです。今でも記憶に残っているのは砂に沈んでいくフロント…限界付近でインフォメーションが希薄…といった低評価です。今になって振り返ればラリーやレースに出るバイクではないのですからソコを指摘してもお門違いではと感じます。

今、何かと話題のハーレーのアドベンチャーバイク パンアメリカ

昔からツーリング性能に特化したツアラーというバイクは存在していました。GSシリーズがブレイクするずっと以前からBMWが得意としていたカテゴリです。BMW K100RSとかR1100RT。ヤマハならFJR1200とかですね。これらのツアラーは主な用途としてハイウェイを超高速で移動して立派なホテルに宿泊しラグジュアリーな旅をするヨーロッパで言うグランツーリズモでありました。

これら従来のツアラーは路面の綺麗な高速ワインディングでしたら楽しめました。しかし日本の山間部によくあるような道幅が狭く路面が荒れているような場面においてはたちまちナーバスになるものでした。ましてや舗装が切れて砂利ダートにでもなろうものなら背中に冷や汗が流れる感触を覚えるものです。これについてはツアラーに限ったことではなく多くのオンロードバイクが苦手とするシーンでした。そう…通常、オフロードバイク以外のバイクは舗装路を前提として作られているのです。

先代アフリカツインや同じく先代スーパーテネレなど【ビッグオフローダー】と呼ばれる大排気量のオフロード車は以前より存在していました。これらは現代のアドベンチャーバイクと意味合いが混同されがちですが、あくまでラリー競技で培ったノウハウを投入したパフォーマンス志向のカテゴリーです。もちろん市販車はツーリングで使用しても素晴らしいのですが、キャラクターとしてはあくまでパリダカールラリー等の競技で活躍したマシーンの市販バージョンです。

R1200GSアドベンチャー

R1200GSのような現代のアドベンチャーバイクとはこれらツアラーとビッグオフローダーの言ってみれば混血であり、偶発的に生まれたツーリングの優等生なのだと思います。「偶発的に」と書いたのは近年のBMWニューモデルを見ていると20年前、R1200GSを生み出したBMW開発陣は、果たしてスポーツツーリング性能を純粋に追求してこのように作ったのだろうか?と疑念が拭えないからです。たまたまこうなったのではないか??と。

ニューモデルを悪く言うようなことは避けたいのですが、BMWは近年になって競合他社からアドベンチャーカテゴリーのシェアを奪われまいと必死にもがいているようにも見えます。もちろんビジネスの観点では他社の追従を許さず常に戦うのはごく当たり前のことです。しかしその手段がパフォーマンスやハイテク装備の一辺倒で本当に良いのでしょうか?BMWが現在でも独自のポリシーのあるマニュファクチュアであるならば、かつてR100RSを登場させた時や2004年にR1200GSを生み出した時のようなセンセーショナブルを期待せずにはいられません。

まあ…最新モデルを受け入れるのに抵抗を感じるのは、私のような悪い意味で目の肥えたベテランに限った問題かもしれません。かつてOHV世代のGSユーザーがR259系のGSへと進化した様子をみて、彼らはそろって「こんなのはGSではない」と口を曲げたものです。そういった意味ではこれからバイクデビューするニュージェネレーションにとって、最新のR1250GS/ADVENTUREのハイパフォーマンス、充実のハイテク装備は歓迎できることだと思います。バイクの進化とは常にその時代に合ったカスタマーとのフィットであると考えるのが正しいのでしょうか。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

80~90年代、世界中の二輪市場を圧倒的に支配していた日本の4メーカー。その勢いに一時は二輪から完全撤退も考えたというBMW。続投を決めてからはこれら日本メーカーとの差別化を計る糸口として【安全性能】に特化しようとしていたのです。サーボ付きのABS、路面を追従する独創的なサスペンション機構。信頼性の高いカルダンシャフト。これらはツーリングを愛するマニアからは絶大な支持を受けていましたが、時代はレースからインスパイアされたスポーツバイクが中心でした。そのため日本ではあまりBMWを見かけることはありませんでした。

しかし時代が変化すれば市場も変化するもの。カスタマーの心理とは実に気まぐれで「今はこれ」と新たな風がふけば、手のひらを返したように全く異なるジャンルのバイクへ乗り換える人は多いものです。2000年代はまさにそんな変化の時代でレーサーレプリカブーム、第三京浜のモンスターマシーン、カスタムしたビッグスクーター、洒落た原宿のストリートバイクとった流行は過去のものとなり、ツーリングに注目されるようになったのです。

90年代にあった免許制度の変更も手助けとなり大排気量車でロングツーリングに行く、という新たなバイクの楽しみ方がやってきたのです。BMWはそれまで堅調なセールスだったR259血統のR1150GSを大胆にもFMCさせ驚異的なスポーツツアラーであるR1200GSを登場させました。それは従来のGSシリーズとは異なる軽量な万能ツアラーであり軽快なハンドリング、ハイウェイ巡行能力、長距離走行での快適性、オフロード走破性能、そしてスポーツツーリング性能。どれかが特化している訳ではないけれど、どれも平均点を大きく上回る驚異のバイクだったのです。

そしてBMWからR1200GSの派生モデルであるR1200GS-ADVENTUREが登場し、オフロードの専門KTMからは990ADVENTURE、テネレで名をはしたヤマハからはXT1200Zスーパーテネレが登場し、以降いつの日かこのようなバイク達が【アドベンチャーバイク】と呼ばれるようになりました。

その後、ホンダ、スズキ、ドカッティ、カワサキと次々アドベンチャーバイクを出しBMWのベストセラーR1200GSに追いつけ追い越せと盛り上がったものです。一時、ブームが沈着か?と思われた時、スクランブラーブーム、カフェレーサーブームなどがありましたが、それ以降もアドベンチャーカテゴリは一定の人気を保ってやがて650㏄クラス、250㏄クラスにまでその波を及ぼしました。

EOS6D Mark2

R1200GSをはじめとするアドベンチャーバイクがこれほどまでに成功した要因の一つとしてライディングポジションがあります。乗車姿勢での上半身はオフロードバイクのそれと全く同じで垂直に立ったアップライトな姿勢。これはハンドリングの自由度が大きいだけでなく、景色を気持ちよく見渡せるのでツーリングを愛するライダーから支持されるものでした。

通常、前傾姿勢のオートバイだと背骨の曲がりがC字カーブを描き椎間板への圧迫があり腰痛の原因でした。一方、オフロードバイクのようなアップライトな姿勢は背骨がS字カーブを描く自然な姿勢であり非常に腰に優しいのです。

その昔、借り物のCBR1000RRで一日ツーリングをしたことがありましたが、帰った頃には首、肩、腰、手首、股間、尻、膝が痛く酷い疲労感に襲われたものです。

R1200GSの車高が高く厚みのあるシートは何かと足付き性の悪さばかりが取り沙汰されていますが、ひとたび走り始めてしまえば膝の曲がりは緩やかで下肢の窮屈さはなく快適そのもの。長時間のライディングでも尻や腰など体の特定の場所に痛みが発生することはありません。日帰りで1000㎞以上走ってしまう弾丸ツーリングでも帰宅してから元気が残っているのです。

あらゆる道で素晴らしい走りをみせる車体にオフロードバイクのポジション。ライダーを無駄に疲労させずに安全に楽しくツーリングできる究極のスポーツツアラー。それがR1200GSをはじめとする現代のアドベンチャーバイクの条件ではないでしょうか。




EOS1Dx + EF14mmF2.8L F16 1/30 ISO250

R1200GS・・・大きくて軽い、走り始めれば小さくなって人車一体となるスポーツツアラー。

R1200GSは2012年のフルモデルチェンジでシリンダーヘッドが水冷化された通称R1200GS-LC(最近ではそう呼ぶことも減ってきました)へと進化しました。パワーやトルクなどのパフォーマンスアップ、クルコンや各種走行モード選択などのハイテク装備、スマホのようなTFTメーター・・・この辺の進化の具合を見ていると時代に合わせた正常進化とも受け取れるし、他社の追従を振り切るためのパフォーマンスアップとも受け取れます。

前述もしましたが近年のBMWニューモデルを見ていると、ツーリング性能に特化したメーカーという印象が薄れてきたようにも感じます。歴史の長いGSシリーズはR80G/Sを起源とする進化の過程で、R259(R1100GS)の時にツアラーとの混血を選び、アドベンチャーバイクの地位を確立、そして隔世遺伝で生まれた天才児のように誕生した2004年R1200GS。何をルーツにこうなったのか良く分からないようなツーリングの優等生はバイク界に新たな風を吹き込んだのですね。

そういった意味で私の愛車である成熟のフェイスリフトを経た中期型2008’R1200GSは本当に特別なバイクなのではないか?愛車贔屓を差し引いて考えてもそんな風に思えます。単純に自分と言う人間に見事にフィットしているだけ…という事かもしれませんけどね。

最近になって空冷モデルのR1200GSはさらに中古相場がお安くなったように見受けます。少々の過走行であっても耐久性の高いバイクなのでトラブルの心配は少ないですし、走行距離の分さらに安いのであればお買い得です。万一、何か問題があっても空冷R1200GSはBMWで記録的な売り上げを誇ったベストセラー車種。中古部品の流通量が豊富であり、ネット上での情報も多いです。そういった意味でも「はじめて輸入車を買う」という人にもお勧めのバイクと言えそうです。

バイクで旅にでる「バイクツーリング」という素敵な生き方を選択した人にとって、自身の旅のスタイルにぴったりな相棒を選択したいものですね。私はオートバイの旅においてスポーツ性能は軽視できない要素の一つであります。オートバイとはその走りでライダーに何らかの感動を与えてくれるもの…それがどのようなものが良いのか?は個人の好みによりますけどね。

今回はこの辺で!!

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コロナ渦時代のツーリングスタイル☆今できるライダーの感染対策

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、2021年6月8日現在、依然として日本は東京、大阪をはじめとする各都市に緊急事態宣言、そして神奈川、埼玉、千葉などにまん延防止等重点措置の発令が出されております。

不要不急の外出の自粛、県境を越える移動をひかえるよう言われておりますが我々ライダーはどのようにバイクライフを過ごせば良いのでしょうか?このような事態を受けてバイクどころではない!バイクは乗らない!というのも立派な考えの一つだと思います。

しかし感染の原因がある程度解明された現在で、バイクツーリングのどのような場面において感染リスクがあるのか改めて考えてみましょう。本当にバイクに乗っては駄目なのでしょうか???

まず走っている時は1人ですしヘルメットを被っているので感染リスクはありません。休憩時はマスツーリングの場合はおしゃべりで盛り上がるので感染リスクはありそうです。食事は感染対策をしたお店で黙食すれば問題なさそうです。しかしお友達とおしゃべりで楽しく食事では駄目ですよね。ガソリンスタンドはセルフなら問題ないですね。あとはバイクを降りている時はマスク着用に小まめに手指消毒していれば大丈夫でしょうか。

つまりソロツーリングであれば感染リスクはほとんど無いと言えそうです。

田舎の方へ行って感染対策を万全とした食べ物屋さんがあるか心配…という場合、お勧めはお弁当です。お弁当を持参するか途中で購入し海岸や山の東屋などで食べるのです。

最近、少し日差しが強くなってきたので、できれば東屋を探したいですが無ければちょっとした緑地などにバイクを停めてお弁当タイムです。キャンプに使う折り畳み式のチェアーがあるだけでキャンプ気分でランチできますよ。

どこにバイクを停めてお弁当を食べるのか場所探しだけでも何だか楽しくなります。

いつもキャンプでは本家のヘリノックスチェアーを愛用していますが、今回は某大手ネット通販で売られている安い物を選びました。iClimb???7075高強度アルミフレームで耐荷重145㎏、生地も900Dオックスフォードと仕様はかなり立派です。

なぜコレを選んだかと言うとR1200GSのこの部分に常に積載しておきたいからです。万一、盗難とかあった場合を考えて諦めのつきやすい安物をチョイスでございます。色も目立たない黒がちょうどありましたので…これで2500円くらいでした。

ただ安物とはいえ座り心地はヘリノックスと大きな差はありません。あとは耐久性ですかね。壊れないと良いのですが。




ちょっと休憩するか、という時にさっと出して座れる幸せ。なかなか贅沢な気分でございます。

私の場合、お弁当を食べるときはカメラを収納しているヘプコ&ベッカーのトップケースを外してテーブルにします。写真は千葉県民のソウルフード、としまや弁当のチャーシュー弁当(通称チャー弁)でございます。

チャー弁は何度もテレビで紹介されたので最近はすっかり有名ですけど、やっぱり美味しいです。としまやの人気メニューはチャーシュー弁当、バーベキュー弁当、イカフライ弁当です。この3つが全て入っているとしまやミックス弁当というのもあります。




もう一品なにか欲しいという食いしん坊さんはアジフライ+タルタルソースがお勧め。150円でございます。としまや弁当、主に千葉県の南部にいくつかの店舗で展開するチェーン店なので南房総ツーリングの際は食べてみてください。私はよく牛久店、勝山店、久留里店に行きますが、実は自宅の近所にも一店舗あります。




海岸などでお弁当を食べるときはトビに注意…

話が感染対策から【としまや弁当】に脱線しましたが、とにかくイス一個持ってお弁当ツーリング(もちろんソロツーリングで)が我々ライダーがいま出来る感染対策をしたツーリングスタイルではないでしょうか。

お弁当屋さんに行くのが感染リスクでは?と言われれば元も子もありませんが、それはツーリングに出かけなくても普段の生活でも同じだと思います。

それと万一、交通事故を起こした場合、ひっ迫している医療機関に迷惑をかける…という立派なお考えもあるかと思います。誰も交通事故を起こすことを前提に出かける人はいないと思いますが、いつも以上に安全運転を心がけて慎重に行動すれば、それが感染対策でもあると考えます。例えば入ったことのない林道にチャレンジとかは避ける、前日に雨が降ったから山道はさけて海沿いを走るとか、普段よりちょっと慎重に行動するだけでも十分ではないかと思います。

もちろんライダーにも色々な人がいますので例えば半年に一度はかならず事故や転倒をする…という方は乗ること自体をお控えいただければよろしいのだと思います。

 コロナ時代の感染予防ツーリングスタイル まとめ

・当分はソロツーリングで楽しもう

・お昼は感染対策の万全なお店、またはお弁当にしよう

・お弁当はキャンプ用チェアーを1つ用意してお気に入りの場所で食べよう

・いつも以上に安全運転を心がけよう

ところで感染を広めないことも大切ですが同様にご自身が発症しないように注意することも大切ですよね。ウイルスに負けない強い体をつくるには免疫力です。免疫力は日光に当たること、ビタミンDなどの栄養素、抗酸化作用のある食品、腸内環境を整える発酵食品を食べると良いと聞きます。最近、テレビのニュースを見ているとワクチン接種に関わることばかりですよね。コレ、ちょっと違和感に感じるのですが…ワクチンも大切ですが免疫力を上げることも大切だと思います。ツーリングでお日様に当たって美味しいものを食べて免疫力を上げましょう!!

これは私の持論で根拠はなにもないのですが…バイク乗り、特に冬でもツーリングしちゃうようなタフなライダーは風邪もひかないですし強い体を持っていると感じます。以前に仕事が忙しくてバイクに何か月も乗れなかったとき、やたら風邪をひいたのを思い出しました。誤解を恐れず大胆なことを言ってしまえばコロナ渦だからこそバイクに乗るべきです。

それと…だいぶ暑くなってきましたがバイクに乗っている時に無理にマスクをすると熱中症や体調不良の原因になりかねません。ヘルメットを被って一人で運転しているのですからマスクを外しても何も問題ないですからね。

あっ!お弁当のゴミは必ず持ち帰りましょうね!

今回はこの辺で!!

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カメラ初心者向け☆これ読めばもう手ブレ写真は撮らない

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦と梅雨でストレスをかかえていませんか?私は最近、休日はバイクの整備と撮影機材の点検をして気分を紛らわせています。休日に何もしないでいると余計にストレスになりますからね。点検をしていて驚いたのですが三脚の雲台やロック部分に砂埃などが混入し動作が悪くなっていました。いざという時に困らないために日々の点検は重要ですね。

ところであのハーレーからついにパンアメリカが発売されたようですね。ハーレー初のアドベンチャーバイクとして話題ですが、アドベンチャーバイクの先駆者R1200GSをこよなく愛する私も気になる一台であります。近所のハーレーディーラーに展示車両があるかもしれないので近々に実物を見てみたいと思います。しかしあのハーレーもアドベンチャーカテゴリーに参入とは…かなりメーカーの挑戦意欲が感じられますね。停止時に車高が下がる電子制御サス(パンアメリカ1250スペシャル)や新設計の1250CCエンジンなど魅力はたくさんありますが何よりデザインがいいですね。

やはりバイクの選定基準は第一にカッコいいこと!ですよね。

さて前置きが長かったですが今回はツーリング写真におけるビギナー向けの内容を書いてみたいと思います。写真ビギナーがつい撮ってしまう失敗写真の一つとして手ブレがありますよね。今回は手ブレについて詳しく解説してみます。




新潟県佐渡市

・手ブレ写真が撮れてしまう仕組み

手ブレは誰でも知っている失敗写真の代表選手。なぜ手ブレ写真は起きてしまうのでしょうか?写真はシャッターを切った瞬間、目の前の様子から光を取り込んで2次元の静止画とするものです。シャッターは通常であれば「パシャッ」と一瞬だけ開くのですが、その瞬間に何かしらの動きがあればそれはブレになります。

被写体が素早く動いていれば被写体がブレるし、流し撮りのように背景が動いていれば背景がブレる。当然、手に持っているカメラが動いてしまえばカメラブレとして写真全体がブレてしまうのです。

ブレ写真は明瞭さがなく全体がぼやけたような印象になります。ブレ写真の主な原因を順に挙げてみましょう。

1.カメラホールドが悪い

両手でしっかりカメラを持ち、脇をしめて呼吸を整える。シャッターボタンはグッと押すのではなく指の腹で優しく押し込む。こういった技術的な面に原因がある場合が大半です。そして見落としがちなのは体全体の姿勢です。体の軸を意識して腰を少し低めにし地面に対してドシっと安定して立つことを意識します。

もう一つはカメラが小さすぎたり軽すぎたりして持ちにくい、というのも知られていない原因の一つです。小型軽量が何かと正義であると言われる昨今ですが、カメラは小さいほど持ちにくくてホールド性が落ちます。ある程度の大きさと重量のある一眼レフはホールド性が良好で、且つしっかり掴めるグリップもあるので手ブレしにくいものです。

2.シャッター速度が遅い

写真の露出、つまり外の光をどれだけ真っ暗なカメラ内部に取り込むか?という光の量を決めることは1.シャッターが開いていた時間2.レンズ絞り羽の穴の大きさで決まります。写真ビギナーの方の多くは露出はカメラに決めてもらう評価測光(AE)を使っていると思います。例えば撮影モードをA(絞り優先)にした場合、風景写真の基本がF11だからと言ってF11まで絞って日陰や薄暗い場所で撮れば、必要な明るさはシャッターが遅くなることで補う訳です。シャッターが遅くなれば手ブレになる可能性が高まります。




3.そもそも被写体が動いている

相手が人物や風に揺れる草花など、動いているのであれば手ブレとは別の要因である被写体ブレが発生します。日中の明るい場所であればさして意識する必要はありませんが太陽が沈んだ後の薄昏時や日陰で絞り込んで撮りたい時などは注意しましょう。被写体ブレはカメラを三脚に固定しても問題は解決されません。

目の前の景色から動きのあるもの、そうでないものを良く見極めて出来上がる写真のイメージを脳内に作りましょう。そよ風になびく草の様子を表現したいなら三脚に固定してスローシャッター、全体的に明瞭な風景写真としたいなら風のおさまった瞬間にシャッターを切る、このように知識と結び付けてどうするのか【選択】をするのは写真の基本です。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L 木々の葉、一枚一枚に当たる光のハイライトを意識して明瞭に撮った例

・手ブレ写真と焦点距離の関係

焦点距離、画角とも言いますが広角やら望遠といったお話ですね。原則、望遠になるほど手ブレしやすいと覚えましょう。一般的に手持ち撮影に耐えられるシャッター速度の下限値は焦点距離の数値と言われます。例えば200mmの望遠レンズなら1/200が限度という意味です。逆に28mmといった広角レンズであれば1/30程度のスローシャッターでも手持ちでいけてしまうということです。

もちろんこれはカメラホールド力と関係しているのであくまで目安です。出来上がる写真に求めるクオリティにも関係しています。例えばW4切りサイズでプリントしたいとなれば微細な手ブレも許容できませんが、SNS等でサムネイルに使うだけであれば少々の手ブレは気にならないものです。

私の場合、望遠レンズを手持ちで撮影する時でも1/100くらいは大丈夫だと思っています。もちろん普段以上にカメラホールドは強く意識はしますが。いま装着しているレンズに対してシャッター速度の下限値を意識できれば失敗写真を生んでしまうリスクは低減されます。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L 動く被写体があるときは止めるのかブラすのか最初に決める

・手ブレ写真を防ぐには?

まず一つ目に三脚の使用です。三脚以外にも地面や台のような場所にカメラを置いてみたり、カメラを固定することで手ブレの問題は解決されます。

しかし多くの場合でカメラを手持ちで撮らなくてはいけない場面はあるものです。三脚を使えない場所、そもそも三脚を持ってきていない、どこに被写体が登場するか予測できないようなシーンなどにおいては別の手段で手ブレを防ぎます。

三脚が使えないと前提して対策の2つ目は絞りを開くことです。露出はシャッター速度と絞り値の両者によって、限られた光の量をシェアし合う仲です。手ブレに困るほどシャッター速度が低下してしまう時、絞りを開いてもらうことでシャッター速度を回復させることが可能です。

3つ目はISO感度を上げること。絞りとシャッター速度は限られた光の量をシェアし合う仲と書きましたが、両者の折り合いがつなかい場合もあるものです。それは被写体に動きがあって一定のシャッター速度を確保したい、しかし被写界深度も欲しいから絞りを開くことも出来ない…といったとき。そんな時は妥協案の一つとしてISO感度を上げることで不足していた光量を補うことができます。

ISO感度はデジタルカメラの心臓部と言えるセンサーへの電源を上げること、即ちその名の通り光に対しての感度を敏感にすることです。しかし上げ過ぎると画像にノイズがのってしまうので原則はISO100で上げる場合はなるべく低い数値で撮影するよう心がけましょう。またご自身がお使いのカメラで許容しがたいほどのノイズが出るのがISO幾つなのかを事前に把握しておくと良いと思います。

多くのカメラではシャッターボタンを半押ししたときに露出値(絞り値とシャッター速度)が表示されます。その時にシャッター速度の値を読み上げて、例えば1/250ならとりあえず手ブレの心配はあまりない、1/80となったら手ブレに気を付けてしっかりホールドしないと、といった具合に都度、露出の数値で意識してみましょう。




・手ブレ写真の確認方法

撮った写真を表示させて問題がないかチェックするとき、誰が見てもブレッブレッの写真は論外として、微細なブレも見逃さない厳密な確認方法の一つが拡大表示です。

これはカメラではなくソフトウェアーで表示させた画像ですがR1200GSの前部を拡大表示させました。これを見て「何か問題なの?」と不思議に思った方、本当にこれで問題ないと思いますか??

はい、手ブレのない写真はこちら。先ほどの写真は拡大してはじめて良く分かる微細な手ブレ写真です。被写体が明瞭でこちらの方がクオリティが高いのがお分かり頂けると思います。

多くのカメラには撮った画像を表示する際に虫メガネのようなマークのボタンを押すことで画像を拡大できます。ブレやピントの甘さなどが確認しやすい部分を選択して拡大表示で厳密にチェックしてみましょう。私の場合はR1200GSのタンクにあるBMWのエンブレムをよく使います。

またせっかく三脚を使用しても手でシャッターボタンを押していたら意味がありません。微細なブレも許容しない高品質な写真を目指すのですから三脚にカメラをセットしたら必ずタイマーを使用しましょう。

・手ブレ補正機能

テクノロジーの進化とは素晴らしいもので現代では多くのカメラまたはレンズで手ブレを補正してくれる機能がついています。キヤノンの場合はレンズ側にその機能があってIS(image stabilizer)と呼びます。メーカーによってはカメラ側に手ブレ補正機能があるものもあります。露出で言うと4段分もの守備範囲があるので手持ち撮影の強い味方です。

ただし三脚を使用する際や流し撮りをする時は忘れずに機能をOFFにすること。

SIGMAの150-600mm望遠ズームレンズ こちらもレンズ内に手ブレ補正機能を有する

・ブレ写真で魅せる表現

ブレちゃった写真は言うまでもなく失敗写真ですがブレは必ずしも悪ではなく、時として演出で役立つ場合もあります。それはブレちゃったではなくブラした写真で前者とは似て非なるもの。代表的なのは流し撮りでスピード感を表現するのに役立ちます。その他にも緊張感を表現したり抽象的な表現のアート作品に仕上げたりと使い方は撮影者のアイデア次第です。

意図的に大きくブラして抽象的な表現とする→風が写ったような写真の完成
・山でよく見かけるベテランのカメラマンはなぜ大きな三脚を持っているのか???

これは少々話が脱線しますが紅葉の季節などに志賀高原や日光などに行くと、ご高齢のベテランカメラマンと思わしい紳士を見かけますね。彼らは決まって大きな三脚を立てて風景の写真を撮っていますね。何十人とグループになって皆で三脚を立てているので、その様子がやたらと目立つものです。薄暗い時間帯なら分からないでもないですが、明るい日中なのになぜ彼らは三脚を使っているのでしょうか?

実は私もご本人達に聞いた訳ではないの詳しくは分からないのですが、おそらく相当に絞り込んでパンフォーカス(全てにピントが合っている)写真を狙っている、その結果としてシャッター速度が遅い…という事だと推察します。またはカメラ+レンズが重く手持ちが体力的にキツい。一度決めたアングルを何かの理由で固定して待機したい(例えば鳥類とかの動物の登場)…という事だと思います。あの様子を見ると自分も風景を撮るのだから重量級の三脚を用意しないといけないのか…と不安になりますが畑違いの人々なので気にしなくて大丈夫です。

あっ!手ブレの話だけで4700字も書いてしまった…

今回はこの辺で!!

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