読む価値なし。アホな青春バイクコラム

平成2年の春 VFR400Rで走る10代の私。カメラは父のニコンF2 カラーネガ

平成2年 夏

高校の同級生Sと上野バイク街にあるCORINでタイヤ交換をした帰り道。木場あたりの大きな交差点だった。私のVFRはSのRG250ガンマの後ろを、まき散らす白煙を避けながら追従していた。

「いつもあぶねぇな!」この頃から慎重派だった私は街中では安全運転の部類だったが、Sはプラグがかぶるから、といつも全開走行である。

カツン!と嫌な音がRG250ガンマの車体から聞こえた。その直後に白煙を上げながら後輪をロックさせ20m以上はフラフラと滑走し、歩道に乗り上げて止まった。歩道にいたご老人が目が点になっていた。

エンジンが焼きついたと思ったが、原因はチェーンが外れてスイングアームの間に挟まったことだった。しかもよく見るとスプロケットがグラグラしている。前日にSがスプロケット交換をしたようだが固定ナットを締め忘れたのだろう。

派手にフラットスポットになった新品タイヤ(アローマックスGT301)を見て、ここだけ皮むきが終わったな、とSは呟いた。

 

平成6年冬

久しぶりにSと再開した。Sはバイクを89’NSR250R-SPに乗り換えていた。しかし個人売買で入手した中古車は一目みてボロイ。今でこそ希少価値の高い2STレプリカだが、この頃はオメガの耐久カウルだのエビ反りテールだのと下品な改造が施され、その後に納屋に放置されていたようなボロがたくさんあった。

しかもSのNSRを良く見ると、リアのブレーキマスターシリンダーにブレーキホースが無い!理由は忘れたがフロントブレーキだけで走っているのだと。

ファミレスでも行こう、という話になり2台で田舎特有の広い直線道路をとばしていた。先導は私のバイク。そして交差点で赤信号になったので停止したところ、Sは私の真横にジャックナイフさせて威勢良く停止し、その後に右側にパタリと倒れ込んだ。

ほんとに昭和コントのようなモーションで倒れた。後で判明したのだが、カッコよくジャックナイフさせたまでは良かったが、停止時に地面へと出した右足が何かにひっかかった。ホースの無いリアマスターのニップルにGパンの裾がひっかかったのだ。

そんな事情も知らず、また面白いパフォーマンスが始まったな!と思い私は自分のバイクに乗ったまま静観していた。やがてジタバタとした動きは辞めて道路に大の字になって寝そべると大声で私に「早く助けろバカ!」と叫んだ。足が車体に挟まっていたらしい。

バイクを引き起こして目が点になっている、後ろのクレスタのオジサンに手を挙げて、再び青信号で走り始めた。問題はここから先だ!




私は自分のバイクを2速3速4速と確実にレッドゾーン直前でシフトアップさせ加速させた。ミラーに目をやるとSのNSRもピタリと付いてきている。さすがNSRは速いな!と思ったが、よく見ると何やら様子が変だ。

Sは私の横に並ぶと有り得ない程のデカい声で「ブレーキがきかねぇんだ!!!!」と叫んだ。

それは知ってるよ。リアブレーキだろ。何いってんだ?

後で判明したことだが先ほどの転倒でフロントブレーキのレバーが根本から折れてしまったのだ。すなわちフロントもリアもブレーキが無い状態で、既に法外なスピードが出ている危機的な状況。

Sはジャックナイフで倒れた交差点で、既にレバーが折れたことに気が付いていたそうだが、カタツムリ程度の知能しか持っていないため、前後のブレーキ機能を失ったNSRでフル加速で私を追いかけてきたのである。

先の交差点に目をやると、ちょうど黄色から赤に変わったところだった。「あぁ、今日でヤツも終わりだ」楽しかった高校生活の想い出が走馬灯のように脳裏に流れた。

しかし危険なヤツというのは神様も心配して、いつも見ているようで交差する道路からは1台も車は来ず、奴は交差点のずっと先で鬼エンブレに両足を地面ズルズルして止まった。

 

平成9年夏

Sは旧式の日産シルビア(S12)型に乗っていた。夜の峠族だった自分達はこの日、Sの助手席で峠へ繰り出し、タイヤのショルダーを溶かしまくって遊んでいた。しばらく楽しむと、Sのシルビアがブレーキを踏むだびに「ゴトっ、ゴトっ」と鈍い音を立てるようになった。

「大丈夫か?また適当な整備したんだろ」

「いや、昼間にGABのショックに変えてバネをH150に、パットをエンドレスにしたんだ」

「絶対に何か変だって」と私が言った直後に「ゴガン」と嫌な音がした。

その直後、Sの口から信じられない台詞が飛び出した。

「やべぇ、キャリパーが落ちたな」

はっ??何が落ちたって?

サイドブレーキを使ってシルビアを停止させ、ジャッキアップしてホイールを外したところ、本当にブレーキキャリパーが正しい位置から5cmくらい下の位置にあって、ホースがパツンパツンに引っ張られていた。

そしてSは「ボルト探してくら」と言って真っ暗な峠へと消えたかと思うと、ものの1分で戻ってきて子供のように無邪気な笑顔で「あったぞぉ~ボルト!」と叫んだ。

後で知ったことだが、Sはちょくちょく走りながらキャリパーを落としていたらしい。

 




平成20年 春

もうSとは何年も疎遠になってしまったある日。私は社用車で国道357、通称湾岸道路を走っていた。いつもとは違う場所がやたら渋滞していた。事故だろうか。

20分以上は渋滞にはまっていた。すると片側車線がつぶれて1台の故障車と思わしき車が見えてきた。何やらジャッキアップして作業している。パンクだろうか。

故障車はこの当時で既に古い車、トヨタのZ20型のソアラだった。そしてどんな奴がトラブルの原因なのか?と覗きこんだ瞬間、戦慄が走った。Sだ!ヤツがソアラをジャッキアップして、しかもレンチでブレーキキャリパーを締めあげていたのだ!

 

あなたも気を付けてください。どこかの道端にブレーキキャリパーが落ちていたら、ヤツが近くにいるかもしれません。

 




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

本日は定休日

今日はちょっとお休みです。

たまには動画アップしてみます。

iphone7で撮影。

焚火のゆらめく炎。薪の音。

写真では伝えられない魅力ですよね。

やっぱ焚火っていいなぁ。

自分もいつかは滅び、この焚火のように灰になる。

それまで、自分らしく完全燃焼したい。この焚火のように。

 

touring-photographer 立澤重良





にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村

バイク旅ランキング

100%ウケる恐怖と笑いの相殺<私の旅>ツーリング写真

長いこと旅をしていると、出会う風景は必ずしも美しいものばかりと限りません。

時に廃墟や鬱蒼とした暗い森など、恐怖や不安を感じるシーンに遭遇します。慣れてしまうと好きになってしまうのですが、不気味なものに対しての感じ方はかなり個人差がでるように思います。

撮影シーンとしても風景の崇高さを表現するのに適しています。絵画の世界をみれば分かりますが多くの作品は必ずしも美しい絶景ではないですよね。イギリスの画家コンスタブルやターナーも崇高論の作品が有名です。

今回はそんな恐怖や不安さを感じる風景を笑いで相殺すると、100%万人受けの作品が出来上がりますよ、というお話です。

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L IS F4.5 1/250 ISO100

山中に廃墟となったガソリンスタンドを発見しました。建物の屋根には草が生い茂り、トタンの壁や絶対開かないであろう扉が想像をかきたて恐怖心をさそいます。




計量機の様子からすると20~30年くらい前に閉店したのでしょうか。もちろん動くはずもない計量機ですが、私が気に入ったのは「スーパー」の表示、つまりハイオクガソリンが不気味な光景とのミスマッチ感を生んでいること。

これはユニークだな、と思い「そうだ、ここで茶番っぽく給油するフリをしたら面白いぞ」とひらめいたのです。

不気味さが最も色濃い部分をフレーミングし露出は若干のアンダーに。ポージングは「なぜ動かない?」とばかりに計量機の脇に立ってみました。

大爆笑はとれませんが思わずプッとしてしまう、不変的な笑いの要素を取り入れたことにより、この場所の気味の悪さを中和、相殺し万人に見てもらえる写真に仕上げてみました。

こういった写真が良いですよ、という意味ではなく相殺の不思議についてのお話でした。もしどこかで気味の悪い廃墟を見つけたら試してくださいね。楽しいですよ。

ところで地方に行くとガソリンスタンドって減りましたね。消防法の地下タンク40年経過による改修の義務化と時を同じくして、燃費の良いハイブリッド車などが急速に普及したのが原因でしょうか。

我々オートバイで旅をする人間にとって、地方のガソリンスタンドが減ってしまったのは深刻な問題です。今は便利なアプリがあるので近くの営業中のガソリンスタンドを簡単に検索できますが、それでも不便なのは間違いないですよね。

私のR1200GS-ADVENTUREなら33Lタンクなので、あまり気を使いませんがタンクの小さいオートバイでは最悪はガス欠も考えられます。もし誰も居ない山中でガス欠になったらどうしますか?私だったらガス欠になって困っているシーンを写真にしますね!

ではまた!





にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

↓↓↓撮影地↓↓↓

現状がどのようになっているか不明ですが、もし立ち入り禁止等の表示があった場合は、私有地と思われるので入るのはやめましょう。

写真家として、人間としての道徳心

ああっ!!

あそこにレンズが落ちている。

誰かが落としてしまったのだろうか。

緑のラインが見えるのでEF70-300mmDOレンズか。

でも何故にこんな所に落ちているんだろう?

拾ってもらっちゃおうか…

どうしよう…道徳心が問われるシーンだ。

いやまて、落とした人は今ごろ困っているだろうに。

そうだ!もし名前が書いてあったら交番に届けよう。

もし名前が書いていなかったら・・・

・・・モラッチャオウ

 

 

 

 

ゴミだったか…

※ちゃんと拾って帰りましたよ。風が強かったので飛ばされたのでしょう。





にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村

↓↓↓撮影地↓↓↓

南房総ツーリング 館山の海岸線ルートで立ち寄りやすい静かな休憩ポイント トイレ、自販機あり