写真における「考える力」とは…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、新型コロナウイルス流行第3波の最中ですね…。観光業、飲食業…そして医療関係の方は本当に大変だとお察しします。一方、依然としてバイクやキャンプが感染リスクが少ない趣味として人気のようです。

先月、富士山の朝霧高原にある人気キャンプ場【ふもとっぱら】に行ってきたのですが、平日にも関わらず凄い人の多さでした。ざっと見た感じで200~300組くらいのキャンパーが来ていたと思います。ふもとっぱらキャンプ場はとても広いキャンプ場で最大で1000組以上は内包できるキャパシティですから200~300組であれば「密」ではないのですが…それでも冬にこれほどキャンパーが集結するとは凄い事ですね。

その昔、冬にキャンプするなんて変人扱いされたものですが現在では「冬こそキャンプ」という風潮がすっかり浸透したようです。




EOS6D mark2

ふもとっぱらは目の前に富士山がドーンと見える、開けた風景の雄大なキャンプサイトです。星空も朝日も美しいですし反対側の毛無山の風景も素晴らしいです。私のようにキャンプ場に求める重要な要素は風景である、という人間にとっては最高のキャンプ場と言えます。

目の前に富士山が見える絶景…これこそがふもとっぱらキャンプ場が人気である最大の理由であるのは疑う余地がありません。一方で仲間同士でバーベQ大会のように騒いでいる人達や一日中薪割りをしておられる人達にとって、このふもとっぱらの風景は重要なのだろうか?と些か疑問でもありますが…

きっと「人気のキャンプ場」と検索して上位に出てきた情報がたまたま「ふもとっぱら」だったのかもしれませんね。ちなみに去年に行った浩庵キャンプ場と同様に、ここふもとっぱらも人気アニメ「ゆる△キャン」の聖地です。




上の写真は夜明け前のサイトで明るんだ空にうかぶ富士山の様子を撮ってみました。この時、地上側であるバイクやテントの様子をどのように写すか腐心しました。いかんせん太陽がまだ登っていないので光が絶対的に乏しいのです。かといって地上側に合わせて露出を設定すれば空の雰囲気は飛んでしまうし、そもそもイメージがローキーなものだったので、これ以上明るい露出は検討の余地すらありません。

さて…困った、ライトでも当てるか?さんざん考えた挙句、あるアイデアを閃きました。焚火に湿った落ち葉を集めて投げ入れスモークを焚いてみたのです。風向きも手伝って狙った通りR1200GS-ADVの背後に白い煙が重なってくれました。これで誰が見てもそこにバイクがあるのが分かる写真になったと思います。

今回の撮影ではこの後、空の様子がもっと魅力的になったので、このカットは採用カットに至りませんでしたが、改めて悩み考え工夫を凝らすことの大切さを学んだ気がします。こういった事っていくらネットで調べたって解決策は出てきませんからね。最後は「自分で考える力」です。

例えば人気のラーメン店に行けるチャンスがあったとします。そこで人気メニューは塩ラーメンなのに知らずに醤油ラーメンを注文してしまえば後で後悔するかもしれません。初めて行く土地に乗ったことのない路線で出かける時、最短で運賃の安い経路で行きたいものですね。これらは事前にインターネットで調べて情報を入手しておくのが賢い現代流ですね。

しかし素敵な写真を撮りたいときや、素晴らしいキャンプ場はどこにあるのか?といったことをインターネットで調べてしまうと、必ずしも最良の情報を入手できるとは限りません。何でもネットで調べる悪い癖をつけてしまうと「自分で考える力」が退化して自分という人間が情報社会のシステムの一部になってしまうようです。

以前、Facebookのあるグループを見ていた時のことです。BMWバイクのグループで「次はBMWのバイクを買おうと思いますがお勧めの車種は何ですか?」という質問をポストしている人がいました。多くの人が懇切丁寧にレスを書いていましたが、私が最も親切だなと感じたのは「あんたの好きなバイクでいいんやで」と書いたレスでした。それとは別の日にキャンプ関係のグループでこんな投稿を見かけました。「キャンプ場で夜ご飯は何を食べれば良いでしょうか?」という質問です。これも同様に様々なレスが書かれていましたが、私が一番親切だなと感じたのは「あんたの好きなもん食えや」というものでした。同一人物だったかは未確認ですが…面白いですね。

私自身、頻繁にネットで色々と調べることが多いので改めて「自分で考える力」について意識していきたいと思いました。自分の好き、自分で考える、自分の場合ならこうだろう…こういった自由意志こそが人間らしさであり、決して失ってはいけない大切なものだと思います。

今回はこの辺で!




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写真ビギナーでもすぐ撮れる☆かんたんツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよ今日から12月ですね。コロナ、東京オリンピック延期、日本とアメリカはリーダー交代…いろいろあり過ぎた2020年でした。新たな年で切り替えていきたい!と願う人は私だけではないと思います。

一方でコロナ特需としてのバイクやキャンプが注目されていますね。感染リスクの少ない趣味としてバイクツーリングやキャンプ、そしてソロ活動も密かなブームのようです。…いやバイク業界については「密かな」どころかちょっとしたバブルのようになっているそうですね。

先日、近所の中古バイク店の前を通ったのですが在庫バイクが通常の半分程度で店内はガランとしていました。中古車が売れに売れて在庫不足なのだとか。そう考えると休日に見かけるバイクは初心者ライダーが多いことです。いつも以上に安全意識を高めて走りましょうね。

さて今回は3年前に究極のツーリング写真で記事にしていた「かんたんにツーリング写真を」という趣旨の投稿を改めて書いてみたいと思います。いい写真は撮りたいけど構図とか露出とか難しいことは苦手…。いつも同じような平凡写真を撮ってしまう…。そんなお悩みをお持ちの方に、ご自身の写真が変わる!手法をご伝授いたします。ベテランの方はスルーで!




1.前景を入れて撮ってみよう

写真ビギナーの人がつい撮ってしまう平凡な写真とは構図が平面的な「お子様構図」が多いものです。お子様構図とは人、家、花などの要素を幼い子が書いた絵のように並べただけの構図です。しかし被写体の配置関係やバランスは写真ビギナーの方にとって「構図を作る足」がないため難しいものです。

そこで!写真を撮りたいその場所で足元に何かないか探してみましょう。お花、草、岩、木の根…なんでも良いです。それを前景…つまりバイクとカメラの間に入れて撮るのです。そうすると前景、バイク、背景の3レイヤーが完成し、写真に奥行きが出てメイン被写体を際立たせてくれます。

上の作品では前景にスイセンの花を入れて撮ってみました。カメラに近い前景を作るとピントが大きくボケる傾向なので、カメラを絞り優先モードにしてボケ具合を調整するのがポイントです。

2.ヘルメットや小物を主役にしてみよう

ちょっとした発想の転換です。ツーリング写真なのだから当然バイクを撮りたいのですが、ヘルメットやグローブを主役にしてバイクを脇役にした写真を撮ってみましょう。ヘルメットやグローブといった身に付ける小物は、ライダーの存在を予感させるもので「ツーリングのワンシーン」を演出するのに打ってつけなのです。

コツはどちらが主役かハッキリさせることです。小物とバイクの存在感が中途半端に等分されないように。ヘルメットならヘルメットにぐっと寄って撮りましょう。シールドに写り込んだライダー(貴方ご自身)の姿を意識してみるのもユニークだと思います。

こういったカットはSNSやブログにアップする際に、通常のツーリング写真と織り交ぜて使う事でシャレた感じになります。




3.夕陽の逆光を使って愛車を撮ってみよう

強烈な逆光はカメラ任せの露出だと真っ黒な失敗写真に陥るものです。そのため一般カメラユーザーの間では逆光は避けるべき…などという残念すぎる話をよく聞きます。実はベテランやプロほど逆光を好んで使っています。逆光はバイクやヘルメットのエッジにハイライトを入れ、高コントラストで印象深い写真が撮れる最高のシチュエーションと覚えてください。

「でも逆光で撮るのは難しいんでしょ?」という方へ。大丈夫…やるべきことは1つだけ。露出補正です。最初は難しいのでまず1枚を試し撮りします。真っ黒になったら露出補正をプラスの方へ調整し再び試し撮り。繰り返してイメージに近い露出を得たら写真全体の明るさを考えるのではなくバイクだけがカッコよく見える露出を探ってください。

コツは上の写真のように地面に入るバイクの影も意識して構図してあげることです。きっとカッコいい1枚が撮れるので試してくださいね。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

写真ビギナーでもかんたんに撮れるツーリング写真のご紹介でした!今回はこの辺で!

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とびきりドラマチックな夕陽ツーリング写真の撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、季節の変わり目ですがご体調を崩されていませんでしょうか?この投稿を書いている2020年11月末現在、東京都や北海道などで連日で新型コロナウイルスの感染者数が過去最多と報道されております…。私の住んでいる千葉県も過去最多の100人超えとなったようです。

緊急事態宣言のないまま行楽シーズンの連休となりましたが心配ですね。かといって観光業や飲食店の経済を止めるわけにもいきませんし…皆がどこへ向かってよいのか分からない状況が一番困りますね。このコロナ騒動を受けて感染の影響の少ないバイクが人気のようですが、それと同時にバイク事故も急増しています。従来よりも慎重になってツーリングに行きましょう。




さて今回のツーリング写真解説は夕陽の撮影シーンにおいて印象深い、ドラマチックな雰囲気の写真の撮り方を作例を元に解説してみたいと思います。

EOS6D mark2

こちらの作品をご覧ください。金曜ロードショーみたいだな!と思った方は40代以上。実はこのように海面のギラギラに重ねて撮る手法は相当な昔ですけど流行ったのです。あまり古いものは一巡して新しくなるの法則で、そろそろ使っても面白いかな?と思える時代になりました。

きっと20代くらいの方でしたら新鮮な写真に感じるのではないでしょうか?こういった見た人の心に振動を与えるようなエネルギーのある表現をドラマチックなどと言いますが、実際にドラマや映画のエンディングなどに似合う雰囲気がありますよね。

実際には何がドラマチックなのか?と言えばとにかく高コントラストであることです。明るい部分と暗い部分の差が大きくバイクやライダーはシルエットになっています。夕方の傾いた太陽に向かって大胆にレンズを向ければ自ずとこのような写真になります。




ポイントは肉眼では直視できないほどハイライトは眩しいので、まずはカメラで絞り込んでマイナス2段程度の暗い画像を一枚撮ってみます。その様子をプレビューして海面や空の表情を把握しましょう。目では分からなかった雲の様子や海面の潮目なども見えてくると思います。

あとは海面のハイライトに被写体が重なるよう立ち位置とカメラポジションを調整するだけです。スペースの広い場所で有れば簡単だと思います。

この作品のポイントは中望遠の画角を使って広域をフレーミングしている所にあります。通常、中望遠といえばバイクやライダーなど、特定の被写体を大きく構図するときに使いますが、ここでは広角レンズで撮る写真のように空も大きく入れて景色全体を撮っています。この意図は海面と被写体の距離感にあって、作品の主題は【輝く海に辿り着いたライダー】なのですから、その部分を魅力的に演出することにあります。

つまり作品としては広角で撮ったような景色全体で構成したいけど、海を引き寄せたかったので中望遠を選んだ、という事ですね。




それと太陽はあまり低い位置になると光量が不足して海面のギラギラはここまでになりません。かといって高い位置だと焼け具合が不足しますよね。ここはイメージに合わせてホワイトバランスをアンバーに調整して対応しましょう。

ドラマチックな夕景ツーリング写真の撮り方でした。

今回はこの辺で!!

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曇りの風景写真の撮り方☆曇りのツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログはこの11月で開設から3年となりました。いつも見ていただいている読者の皆さま、たまたま検索で見つけた方、見ていただき感謝です。

バイク写真というジャンルにおいてツーリングの魅力をARTとして発信できる真の「ツーリング写真」。それを多くの人が撮れるよう立ち上げた特化型ブログが究極のツーリング写真です。

このブログの写真解説を【初級ツーリング写真 カテゴリー】から見ていただければ、写真ビギナーの方でも魅せるツーリング写真が撮れるようになります。ツーリングに行って写真を撮るという行為は誰でもやることですが、見かける多くの写真は事実を記録しただけの記念写真の範疇です。

【上手に撮れた綺麗な画像】で満足していたら勿体ないですよ。ライダーが旅で見ている風景・・・心の針が動いた瞬間をとらえ、あなたのバイク旅に対する想いを一枚の写真に投影してみましょう。それが究極のツーリング写真です。




さて前置きが長かったですが今回は曇天下でのツーリング写真の撮り方について解説してみようと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

写真において撮影場所の光がどうであるか?風景写真であれば天候や時間帯による太陽光の様子など、とにかく光が重要なのは読者の皆さまでしたらご存じですよね。順光なら鮮やかな色彩、斜光なら立体感、逆光ならドラマチックなコントラストを得ることができます。

しかし光の量がそもそも乏しい曇天はどうしましょうか?光が大事なのだから太陽が出ていない曇りでは撮れない??いいえそんなことはありません。

ツーリング写真は旅で出会った風景を写真にすることです。美しい夕陽や満天の星空だけを狙って出かける訳ではありませんので、出会う風景は必ずしも期待通りとは限りません。そんなとき現実の様子を受け入れる寛容さと今ある条件でベストな写真が撮れる力が問われるものです。

さて曇天での風景写真ですが、よくお花の写真は曇りがいいと言われますよね?お花の写真はカリッとしたコントラストの男性的な表現よりも、その花の持つ色や可憐さを柔らかく表現したいものです。つまり曇天は光の当たる部分とその影がない低コントラストの写真が撮れる条件なのでお花に向いているのですね。

上の作品を見て頂ければ分かると思いますが、撮影時のイメージ(シャッターを切る前に脳内で描く空想の写真)から既に低コントラストをイメージしてふんわりとした女性的な写真を表現してみました。露出で背景をトバしたことでフォギーなイメージにもなっています。




この時の撮影現場の様子をスマホで撮っておきました。もう究極のツーリング写真も3年目なので撮影現場の写真を撮っておくのも定着しました。撮り忘れることはありません。

この写真を見て「えっ?これが上の作品と同じ時なの?」と驚いた方も多いかもしれません。まず第一にメイン被写体のイチョウが青いように見えますね。それと全体の雰囲気が作品の方とは対極的に幻滅するほど現実的です。

ここでビギナーの方は大切なことなので、ぜひ改めて考えていただきたことがあります。いい写真を撮るにあたり、風景や被写体の現実の様子とは多くの場合でさして美しくもないものです。それが現実なのです。しかし作者は豊かな感受性をもってその中に何かを感じとり、心の針が動いた瞬間を独自の表現で写真にするべきなのです。

一方、現実の通りに撮るべきだ!演出は邪道だ!という考え方も確かにあります。都会のスナップや社会問題などを記録する戦場写真などはそうです。これらはドキュメンタリータッチな表現と呼び原則として写真に演出はなるべく加えないのが一般的のようです。

今回の私が撮った小湊鉄道の駅舎にあった大銀杏の作品はドキュメンタリー云々ではなくアーティーな表現です。アーティーな表現は「作者の感じたことを独自の手法で表現」なので現実の様子をそのまま写真にする必要はなく、独自の裁量で演出を加えるのです。よって自分の場合はこうだ、という演出についての考え方も確固として持っておく必要があります。

あなただったらドキュメンタリータッチかアーティーな表現かどちらがお好きですか?もし後者であれば「現実の様子を見たままに写そう」という考えは今日から捨てて下さい。「感じたままに表現しよう」に改めることを推奨します。




…で何をしてイチョウを黄色にしたのか?と聞かれればマニュアル露出でオーバー気味にしてハイキーに仕上げたのです。それだけで別に色は何もいじっておりません。スマホ写真の方で現実的に見えた要素は背景の民家ですが、これは小湊鉄道のキハ200が登場することで隠れました。あとは最大の悪人である「どんよりした暗い空」ですが、これはハイキーな仕上げにすることでトバしてしまいました。

美しくもない要素は隠してしまえ!という考え方の演出方法でベテランの常套手段ですね。

以前に何度も同じ話を解説してきましたが露出は最も重要な1つが最も魅力的に見えるよう、イメージを作ってから選択するものです。イチョウの黄色い葉が魅力的に見えるように露出を選んで、その露出で構図を作っていきます。露出と構図はセットと考えましょう。

それと曇天下の撮影のお話と関係ありませんが、被写体の各々の存在感の調整という意味で小湊鉄道のキハ200はスローシャッターでブラし、ライダーの存在は小さく構図を作っています。こうすることで主役であるイチョウの木に絶対的な存在感を持たせています。それと木を撮る時のコツは幹をよく見て安定構図を作ることです。

あっまた書きすぎてしまいそうなので、今回はこの辺で!!!

↓↓↓撮影地↓↓↓

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ツーリング写真に自撮りはマストなのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この記事を書いている2020年9月末現在、新型コロナウイルスの影響による行動規制はずいぶんと緩和されて少しづつ平常を取り戻しつつありますね。

私は千葉から東京まで毎日電車通勤なのですが、いつも日本人はすごいよな…と感じるのは電車内を見る限りマスクをしていない人なんて誰もいないことです。この状況下でマスクをすることは大切ですが世界的にみてもこんな風に皆が同じに出来るなんて日本だけではないでしょうか。

この「みんなと同じ」精神が良いのか悪いのか私には分かりませんが、少なくとも新型コロナウイルスの対応には良いのだと感じます。

ともあれ一日でも早く世界が平常を取り戻す時がくるよう県内ツーリングでは清澄寺に必ず立ち寄って願掛けをしております。




さて今回はツーリング写真を撮るにあたってライダーの登場は必ず必要か?というお話をしてみたいと思います。

今さらですがツーリング写真とはバイク旅の魅力を伝える写真のことです。

風景の中のバイク、ツーリングのワンシーンを切り取ったもの、愛車が主役ではない、ただの記録や記念写真ではない写真のことですが、そのツーリング写真を撮るにあたって必ずライダーの存在は必要なのでしょうか。

ツーリング写真の中にライダーが登場することで動きが加わる、感情表現ができる、作品の意図へ誘導できるなどの利点があります。作品の意図へ誘導できるとは例えば上の作品の場合、ライダーが夜空を見上げるポージングをとることで主題は満天の星空であることを観賞者へ誘導できます。そして何より「旅人」が登場することで一気に作品に旅感が加わります。

小物を利用してライダーの気配を写す

一方でライダーの姿が写っていない写真でもヘルメットなどを分かりやすい場所に置くことで近くにライダーがいる気配を表現することができます。

地面に置かれたヘルメット、荷物を積載したバイク、この視覚情報だけで写真を見た人は「シャッターを切っているのはライダーなのだな」と無意識に認識するはずです。




ライダーの視線を再現してみる

ライダーの視線を再現するような構図を作れば撮影者がこのバイクの持ち主であると分かりやすく表現できます。

このように何らかの手段でライダーの存在を予感させることに成功すれば、必ずしも画面内にライダーを登場させる必要はないと言えます。

バイクのオブジェ化に注意

一方、よくSNSなどで見かけるツーリング写真はこんな感じのものが多いと思います。風景の中のバイクという意味ではツーリング写真として成功していますがライダーの存在を感じません。風景の中でバイクがお留守番しているような雰囲気です。これではツーリングの魅力が伝わりません。風景の中に飾られたバイクがオブジェのようになってしまいます。

何かをしている瞬間を演出

EOS1Dx + EF24-70mmF2.8L

この写真のように何かをしている様子を撮ってもツーリングのワンシーンとしてユニークな写真になると思います。この場合はキャンプの朝、シェラフを干そうとしているところです。もちろん私一人しかいないので撮影裏の話をしてしまえば手の込んだ演出という訳ですが。




美しいポージングを身に着けよう

この写真は長時間シャッターならではの手法でライダーの姿を半透明人間にしています。例えば30秒シャッターを開いたとすると15秒くらいの間だけ立っているのです。簡単ですね。

ライダーを登場させる場合、気を付けたいポイントは棒立ちしてダサいポーズにならないことです。普通に立っている姿勢というのは多くの場合で猫背だったりとモデルさんでもない限りお世辞にも美しい姿勢ではないものです。上の写真の場合はコントラポストというポージングで片方の足に体重をのせて体のラインがS字を描くように立っています。

胸をはってシャキッと立つ。少々大げさなくらいで丁度よいので姿見などで練習してみてくださいね。

セルフタイマーでダッシュはやめよう

インターバルタイマーが内蔵されたリモートコントローラー

それとセルフタイマーでダッシュ!はやめましょう。どうしても急がされている雰囲気は例え背中でも伝わるものです。おすすめの方法はインターバルタイマーです。例えば5秒に一回の撮影で計30枚撮影とか任意で間隔や回数を設定できる便利な機能です。

現在売られているカメラには多くの機種で内蔵されている機能ですが、もし無い場合は写真のようなリモコンでもインターバル撮影機能を有している製品があります。これさえ用意しておけば望遠レンズで自撮りしたい時でも安心です。

ライダーの登場、自撮りは写真に加える演出という意味ではこれ以上ないくらいの演出ですよね。それでも作品にライダーを登場させることはツーリング写真にとって意味のあるものだと思います。もちろんお友達やパートナーと一緒にツーリングされる方は無理に自撮りする必要などなく互いに自然な表情のショットを撮って楽しまれてください。

ツーリング写真における自撮り、ライダーの登場について書いてみました。

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真の魅せ方シリーズ☆第4回<構図で見せる>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、酷暑の夏でしたが体調を崩されていませんでしょうか?私の場合、体質的に暑さに弱いということもあり、すっかり弱り切っております…。

さて前回までで写真ビギナーの方、またはベテランの方でもおさらいの意味も含めて初歩的な内容をシリーズで解説してきました。題してツーリング写真の魅せ方シリーズという事で始めたのですが、今回はその第4回目<構図で魅せる>を書いてみたいと思います。

構図ってそもそも何?

写真の世界では基本的なこととしてよく耳にする構図。しかし、そもそも構図って何でしょうかね?はい、ここですぐネットで検索するのはやめましょう。まずは自分で考えてみて自分なりに構図とは何か?を定義してみましょう。私個人としては写真における構図とは目の前の被写体や風景が二次元の画となったとき、その様子は線形となって主題へ導く案内図として機能するもの、としています。一般的にどう言われているかは分かりませんが。

 




 

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

実は構図で魅せる…なんて言っても写真ビギナーの方にとって相当にハードルが高いと思います。だから「まずは構図を上手に…」というのはいちど忘れてしまう方が良いかもしれません。

構図を組み立てるには視覚した情報を元に状況を認識し、それぞれの要素をアングル、画角、比率などを駆使して被写体や背景の大きさ、位置関係を調整します。そして各々の被写体は主題、副題、引き立て役、アクセント、アイキャッチ、視線誘導線…といった具合にキャストに役割を与えるように的確に裁量するものです。聞くだけで何だかややこしいですよね。

これは私の個人的な考えですが構図には幾つかのタイプがあって、1つめは上の作品のように複数の手法を組み合わせた複雑タイプ、2つ目は例えば三分割構図とか日の丸構図などの1つの構図を使用したシンプルタイプ、3つめは構図など意識しないドキュメンタリータイプの3つがあると思います。

ドキュメンタリータイプとは例えば都会のスナップ写真とか戦場写真とかリアルを切り取るもの、社会に対して問題提起するもの、といった現代アートとしての作品であれば、比率だの視線誘導線だの構図のセオリーのようなものはあまり関係ないということです。

どれが良いとか悪いではなく被写体や景色に見合ったものを選ぶ、またはその人(写真家という表現者)のスタイルや追っているテーマで決まるものです。写真をこれから始めるぞ!と決意したビギナーの方にとって、1の複雑タイプは難し過ぎますし3のドキュメンタリー云々は絶対無いと思います。

ばかにできない三分割構図

写真ビギナーの方が最初に構図を意識するのに最も優しいのは2つ目の1つの手法でシンプルに魅せるタイプです。代表的なものは上のような三分割構図です。三分割構図は神秘的な比率に基づく実に古典的かつ良くできた手法です。縦横に3等分されたグリッド線に合わせて被写体を置く手法ですね。

三分割構図はあまりにも有名な構図なのでバカにしている人もおられるかもしれません。しかし本当に三分割構図を上手に使えたな、と思える写真を撮った人は少数ではないでしょうか。使い方は境界線などを線に合わせる、被写体の位置などを交点に合わせる、グリッドの面を使う、そしてこれらを複数組み合わせる、日の丸構図などとハイブリッドさせる…などなど色々あります。上の例では水平線を下の横線に合わせ、ライダーの位置を右下の交点に、表情のある雲は左上の2マスに合わせています。

いかがですか?三分割構図は知っていたけど1ポイントしか意識していなかった…という方には目からウロコかもしれませんね。

 




自分で考えた構図

三分割構図や日の丸構図などの有名な構図は先人が作ってくれた実績のある堅実な表現手法です。それとは別に自分で考えて新たな構図をあみ出してもOKです。上の例は木の幹が効果的に配置されるよう作った構図ですが、鍵盤楽器のようなリズムを感じるユニークなものとしました。

このように他者の情報をたよらず自分のアイデアだけで生み出した構図は出来あがった瞬間は実に愉快です。写真を長く続ける上で楽しさは重要です。真面目に正解探しのようにやっていると楽しさを見失ってしまうので、好奇心や遊び心で挑戦してみてください。

最初はシンプルな背景を探そう

写真ビギナーの方にお勧めなのはシンプルな背景となる場所を探し、バイクと背景だけとなるシーンを作る事です。上の作例のように景色の開けた海岸、あとは倉庫のような場所でよく見かけるシチュエーションです。

例えばバイク、ライダー、電車、船、花、岩、木、海、何かのオブジェ…被写体の数が増えるほど、作品の主題へ導くための作業量は膨大となり、何もせずに惰性的にシャッターを切れば秩序なき画像の出来あがりとなってしまいます。

構図を組み立てるにはその風景が二次元の画となったときに、その様子がどのように線形となるか?が事前にイメージできる感覚が先決です。背景の中にバイクだけであればバイクをどの位置にどのくらいの大きさとして置くか?だけに集中すれば簡単ですよね。

知られざる日の丸構図の強さ

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

構図は目の前の被写体や情景が写真という二次元の画になったとき、その様子が線形となって作品の主題へ導くために機能するもの。と最初に書きました。この作品では湖越しに富士山を望むキャンプサイト、それが夕刻の光に照らされる様子を主題としたものです。富士山、湖、テント+寝袋(キャンプであることの説明)、R1200GS、チェアに座るライダーと複数の被写体がある訳ですが、それぞれが主題へ導くための案内図のように機能させるよう意識しています。

複数の被写体が存在するシーンの場合、作品の主題(うったえたい一つのこと)がボヤけてしまいがちです。しかしそんな他者の要素に負けることなく「主題はこれです!ドーン!!」という絶対的な力があるのが日の丸構図です。富士山を日の丸構図に配置したことで見る人の全てに富士山の魅力をうったえる一枚に仕上げました。

ちなみにこの写真はテントのフライシートを利用して窓枠構図も取り入れ、テントインナーは富士山の裾をトレースさせています。加えて湖面のハイライトはR1200GSと重なるようにバイクの置き場所を調整…。自分では「芸が細かい構図」と呼んでいます。

 




 

いかがでしたか?構図ってまるで最初に覚えるべき写真の基本みたいに言われていますが、けっこう難しいそうだな…と感じられた方も多いと思います。実際、良くできた構図なんて本当に難しいと思います。だから急に構図が上手くなるということはなく、経験を積んで習得していくことなので構図がうまくいかなくても悩む必要はありません。

たくさんの写真(失敗も含む)を撮っていく過程で感覚として身に付いていく部分が多いです。ピアノやゴルフが上達するにはどうしたらよいか?たくさん練習するのが一番ですよね。まずは失敗でもいいので構図を意識してたくさんの写真を撮ってみましょう。そして楽しむために遊び心をお忘れなく。

次回以降は構図以外の手法でもビギナーの方が「おおっよく撮れたぞ」と思える写真が撮れるよう簡単な魅せ方をご紹介していきたいと思います。

 

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バイク旅に抱く想い

EOS6D mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

バイク旅は本当にいい。

そこで写真を撮るのも素晴らしい。

キャンプは自然を感じながら原始的に夜を明かす。そんな瞬間が好きだ。

私の旅に明確な目的地や目的は決めない。

自由気ままと言ったら洒落た聞こえだけど、ほんとそんな感じ。

天気にも左右されるし、細かく予定を立てると予定外のことに翻弄されてストレスになる。

だから適当でいいんだ。




今回の佐渡のようにはじめて旅する所も発見と感動の連続で素晴らしい。

北海道や地元の房総半島みたいに何度も行った場所であっても発見や感動はある。

絶景はいつも旅人の心の内面に存在する。

旅で感じたことは全て写真にしたいという願望がある。

風景とセッションしている時が最も自分らしくいられる時間だ。

最近、つくづく考える。いい写真って何だろうって。

まずは自分がいいと思った写真であること。これは絶対条件だと言える。

それを踏まえて客観的にみていい写真かどうか?ARTと呼べる立派なものかどうか?

これは難しい。自分では分からない。正に永遠のテーマ。

でも自分はプロカメラマンではないから、自分が「いい」と思える写真を撮り続けていれば十分だと思える。それにソレって結構幸せなのかもしれない。

そういう意味ではバイク旅と写真という世界を味わい尽くして生きている自分は

果報者なのかもしれない。




 

ART写真…

写真とは紛れもなく現実を写し撮ったものだ。

しかしART写真の世界は現実の様子は極力写さず

作者の内面を何らかの手法で表現するのが一般的だ。

写真は現実を撮るものだけどARTなら現実は写さない。

このどうにも厄介な矛盾を個人的にどう消化して

作品として仕立てるか?だ。

とりあえず今、理解していることはドキュメンタリータッチな写真と

ARTな写真の二者が存在していて、それはしっかり使い分けていくべき。

ということ。

私の場合はどちらか一方ではなく両者を使ってツーリングの魅力とバイクのRealを伝えたい。




 

現代人が忘れかけた旅精神。

それを現代流に取り戻す最良の旅の移動手段はバイクではないだろうか?

「バイクに乗って旅に出よう!」

そんなメッセージを1枚の写真で発信したい。

 

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どんな時にマニュアルフォーカスを使うのか

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、写真をライフワークにされている方、写真の方は上達されていますでしょうか?どんなに写真のことが好きでも上達、進化が実感できないとモチベーションが下がってしまうのでベテランであっても常に上達、進化したいところですね。

しかし何事もキャリアを積めば積むほど上達は容易ではなくなり、少しでも停滞すれば上達はおろか退化する場合もあるから恐ろしいものです。

もし壁に当たったときやマンネリを感じた時は、いつもと違ったものを対象に撮ってみましょう。風景写真専門だった人は家族にモデルになってもらいポートレートに挑戦するとか、バイク写真専門だった人は海岸で拾ってきた貝殻を自宅に置いて窓からの自然光を当てて撮ってみるとか。きっと何か得るものがあると思いますよ。




さて、今回は<中級>ツーリング写真解説としてカメラのマニュアルフォーカスとはどんな時に使うのか?という解説を書いてみたいと思います。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

こちらの作例をご覧ください。焦点距離は35mm。R1200GS-ADVENTUREまでのカメラディスタンスは約15m、手前の漁船までは1mくらいです。

EOS6D Mark2+EF35mmF2ISを絞りをF14まで絞り込んで撮った(ほぼ)パンフォーカスの表現です。

マニュアルフォーカスはこの作例のように主要な被写体が2つ以上存在するとき、その両者が奥行方向に異なる位置関係となったときに使用します。たっぷり深度を確保したときに、そのピークをどのポイントにもってくるかは撮影者にしか分からないことなのです。この場合、前景となる廃船とR1200GS-ADVENTUREの中間にピントピークがくるようにピント位置を調整しました。

オートフォーカスは被写体A、被写体Bとなったとき、どちらか一方にピントピークを合わせることしか出来ないのですね。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

先ほどの作例が絞り込んだ写真だったのに対して、こちらはレンズの解放を使った作例です。これは200mmの焦点距離で撮ったものですが絞りは解放F2.8です。R1200GS-ADVENTUREまでのカメラディスタンスは約50m。この場合の被写界深度はおよそ10mとなります。この作品ではR1200GS-ADVENTUREのすぐ後ろからボカす、という地味な表現を使っています。これによって解放らしい遠景のボケ具合を出しているのですが、これもマニュアルフォーカスです。

もしこのシーンでオートフォーカスを使ってR1200GS-ADVENTUREに合焦させると、10mある被写界深度のピーク位置がR1200GS-ADVENTUREとなるので、その前後5mにピントが合うことになります。車体のすぐ後ろからボカすのは難しいですね。

バイクの手前に咲いている花は全てピントを合わせて、バイクのすぐ後ろからはボカしたい、そういった要求をマニュアルフォーカスを使用して実現させました。




ところで今日もまた職場の人にカメラのことについて相談を受けました。またしても「カメラを買わなくてもスマホで十分ですか?」という内容のものでした。カメラを買うかスマホでも十分か?はその人がどんな写真を撮りたいかによってYesにもNoにもなります。

今回の解説のように絞り込んで被写界深度で魅せたり、ピントピークを意図に合わせて精密にコントロールしたり、といった表現をしたい人は「スマホでもいいですか?」の問いには当然「No」となります。

今日も地味な話だったなぁ。今回はこの辺で!

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超ワイドレンズで魅せる☆白樺の道のツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、先日まで行っていた信州~佐渡の旅の写真が仕上がったので、今回はその写真で久しぶりにツーリング写真解説を書いてみたいと思います。

皆さまがお使いのカメラはズーム域はどのくらいでしょうか?多くのカメラは24㎜あたりの広角から200㎜くらいの望遠がズームの範囲になっていると思います。デジタル一眼レフカメラの場合は装着するレンズが様々あり、解放F値も気になるところなので標準ズームであれば24-70㎜あたりでしょうか。

今回は私が撮るツーリング写真に度々出てくる超広角レンズについて、その扱い方や表現手段としてどのように使うのか?に触れてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

関東圏では定番のツーリングルートであるビーナスライン。その山頂にある美ヶ原高原の県道464号で撮った作品です。白樺の木々が爽やかな雰囲気を演出してくれるシーンですね。究極のツーリング写真では今まで何度も同じような解説を書いてきましたが、まず「ここで撮ろう」と決めたらその場所の何がどう良いのか言語化しイメージの写真を最初に想像してみましょう。

この場合は白樺の木々に囲まれた道ですが、それを魅力的に表現するにはどうしたら良いか想像します。毎度偉そうな書き方になってしまいますが写真の基本はその被写体、情景が最も魅力的になるにはどうしたら良いかを考えることです。




まずは状況把握として視覚&認識のプロセスを時間をかけてじっくり行います。この場合、シャッターチャンスという意味での時間的猶予はたっぷりありますので焦る必要などありません。最初は「白樺に囲まれた綺麗な道だ」という事でバイクを停めた場所ですが、それ以外に何があるのか視覚&認識をしてみましょう。

まず光の向き、太陽の位置の確認です。これを確認して順光でいくか逆光でいくか?あるいは斜光でいくかを決めます。空に雲が流れていたら太陽が雲に隠れた時を使うか?薄雲に透過した光が使えないか?などの確認も行います。

それから白樺の緑の葉の様子、幹の表情などを確認します。色や形だけでなくボリューム感や広がる様子も観察しましょう。それと地面に目をやると標高の高い山によくある熊笹があるのが分かりました。これは使えそうです!

これらの視覚、認識のプロセスを経て被写体、情景の特徴やどのような光がどのように当たっているのか?などが分かりました。それを受けて脳内にある「こんな時はこう撮ろう」リストからsearchをかけてchoiceを行います。私がこの時に頭の中で描いた空想のイメージ写真は木々が広がる様子の中に緑のシャワーが降り注いている空間を描きました。

そこで「シャワーのように降り注いでいる」を表現する手段として超ワイドレンズを選択することにしました。幸い、この撮影地では電線やガードレールなど画面内に入れたくない余計なものが殆ど無い場所でした。「降り注いでいる」を表現するには逆光です。逆光は彩度が少々失われますがコントラストで印象を狙えるメリットが大きいです。この場合は葉を透過する光となるので空間自体が緑になるよう、その色の印象を大切にホワイトバランス、カラーバランスを丁寧に決めます。

超ワイドレンズを使う場合の注意点は?そうレンズの歪みですね。特にバイクや建物といった人工物は歪みによる影響が気になるので注意しましょう。この場合はバイクの大きさを小さく構成すること、歪みの影響が少ない画面の中心付近に配置すること、この2点でR1200GS-ADVENTUREに不快な歪みが発生しないよう対処しました。




バイクを小さく構図するとせっかくのツーリング写真なのにバイク(+ライダー)の存在感が弱まってしまいます。その場合はバイクの存在感を補ってあげる何らかの手段を加えてみましょう。例えばハイライトに重ねるとか道などの導線と接続させるなど方法は色々あります。この場合は木々の影や光の差し込む線、レンズの特性による周辺流れなどが放射状となったため、その中心にR1200GSを置くことで存在感を補っています。

Lightroomによるレタッチは少々フォギーな印象にするために明瞭度を落とした程度に留めました。緑の光がシャワーのように降り注いでいる空間、という当初のイメージをちゃんと帰宅後も覚えておいてレタッチの作業でもブレずに踏襲しましょうね。

いかがでしたか?超ワイドレンズというと目の前の景色の何もかもを小さくトバしてしまい、歪みの影響を受けたり余計な物が写り込んだりと難しい印象ですが、空間の様子を表現するにはツーリング写真でも使える画角だと私は思います。




超ワイドレンズはメーカー純正だと高いのでSIGMAの型落ち中古やサムヤンなどで始めてみると良いかもしれませんね。星景写真でも重宝しますよ。

今回はこの辺で!!

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フォトツーリング☆夏休みギャラリー

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この夏休みはどのようにお過ごしされますか?

この投稿を書いている令和2年8月初旬では東京都のコロナ感染者数が連日で過去最高を記録する報道がされています。政府は緊急事態宣言の予定は現時点ではない、帰省でお年寄りと会う時は注意を…しかし旅行はして良いとのこと。私の住む千葉県については外出自粛要請はない。日本全体として観光業が瀕死の状態である…これらの事を受け、私は思い切って北海道に旅立ちたいと思います。

また出発直前の状況によって変わってくる可能性もありますが、感染拡大を防ぐあらゆる手段も確立されてきましたし、旅行者側もそれを受け入れる側もきちんとした対策があれば過剰に自粛、萎縮する必要はないかと思います。毎日の検温、マスク、消毒、ディスタンスなど、ここ数か月で学んだ感染予防策を最大限に施し、用心をして旅をしたいと思います。

最近ではキャンプ場で感染…なんていう報道もありますが、私の場合はソロですしキャンプ以外でも人混みを避ける行動パターンなので普段とはあまり変わらないで済むとは思いますが。コンビニ、スーパー、道の駅、スタンドなどでは用心したいと思います。




さて、究極のツーリング写真は私が北海道へ旅立つこともあり更新を夏休みにしたいと思います。10日後くらいに再開する予定ですので留守の間のために今回は過去の作品ギャラリーをアップ致します。

 

すべて北海道ツーリングの作品です。

上富良野 赤い屋根の家
美瑛の丘 ケンとメリーの木
オロロンライン どこまでも続く直線路




オロロンライン 起伏ある道を望遠レンズで
宗谷丘陵 白い貝殻の道
利尻富士と漁港
蜃気楼かすむエサヌカ線




夕日に染まる美瑛岳

では皆さま、良い夏休みをお過ごしください。

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