写真は事実を忠実に伝えるか?演出を加えて撮るのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、街はもうクリスマスムード一色ですね。クリスマスで飾られた夜の街の風景、なんだか子供の頃から好きなんですよね。子供の頃、家に飾ってあったクリスマスツリー、今みたいに光ファイバーではなく電球が点滅するだけでしたが、部屋を暗くしてずっと見ていた記憶があります。クリスマスは外国からの文化ですが日本に定着して何十年も経っていると思うと日本文化と言っても良さそうですよね。冬の日本を演出するクリスマス…良いではありませんか。

さて今回はツーリング写真、バイク写真の撮り方などの具体的な解説ではなく写真の演出について触れてみたいと思います。

演出と聞くとドラマや映画などの映像作品、または舞台などを連想する人が多いと思いますが、写真における演出とは一体何でしょうか?

構図を巧妙に組み立てる事、望遠や広角レンズを使うこと、モデルを笑顔にすること、バイクの角度を変えること、前景に花を置いたこと、ストロボを発光させること、シャッター速度を遅らせて流し撮りすること、絞りを開いて背景をボカすこと…まだまだ沢山ありますが、写真を魅力的にするために何らかの手法を用いれば、それが演出だと思います。

演出の反対はナチュラルです。肉眼と同じと言われる画角50mmで撮り、事実をストレートに表現するため、ありのままの被写体、情景を切り取った写真…とでも言いましょうか。

しかしどこまでがナチュラルでどこから演出となるのか定義することは難しいです。

蜃気楼かすむ 北海道ツーリング エサヌカ線

この写真は北海道ツーリングで撮った作品ですが、気が遠くなるような直線路であるエサヌカ線で600㎜の望遠レンズに×2エクステンダーを装着し1200mm相当の超望遠で撮った写真です。なぜこのような撮り方をしたか?というとユラユラと蜃気楼にかすむツーリングライダーを抽象的な表現で作品化したかったからです。




このような現実の様子とはかけ離れた表現方法は明らかな演出を加えた作品と言えます。演出を加えた撮り方はキャリアを重ねていくと「こうゆうのは邪道なのかな?」と悩む時がきます。または発表したときにナチュラルではない表現手法に苦言する人が現れるかもしれません。「こんなスゴい望遠で撮ってインチキじゃないの?」とストレートに言う人はいませんが遠回しにそういった内容をコメントする人はいます。

では演出は果たしていけないことなのでしょうか?

リコー GR APS-C

この写真はS字曲線を持つ被写体を利用して、画面の角から導線を進入させ最終的に被写体(R1200GS-ADVENTURE)に接続するという手法を取り入れました。バイクの位置、境界線、右上の倉庫の面などを3分割構図に準じて構図しました。これも複数の手法を使って写真に演出を加えたものです。当ブログで何度も解説してきた「主題へ導く写真デザイン」「被写体を魅力的にする魅せ方」といった類のものです。

一見、こういった撮り方、魅せ方による演出は「えっ?なにが悪いの?」と思いますが、写真とは事実を忠実に伝えるものこそが正義である!というナチュラル派の考え方も存在するものです。ナチュラル派から見れば望遠レンズを使ったり、導線効果を利用したりといった手法は邪道であり、真の写真ではない!という事らしいです。

もちろん、こういった考え方を否定するつもりは毛頭ありません。多くの先人写真家が拘りぬくナチュラル写真は素晴らしい写真ばかりです。私もいつかナチュラルな写真を撮ってみたいと憧れを抱きます。ただ1つだけ確かなことは写真ビギナーがいきなりナチュラル写真を目指すとおかしな事になる…という事です。

ナチュラル派とは特にスナップ写真の世界では事実を元に瞬間として切り取った作品は素晴らしいと思います。有名な話なのですがフランスの写真家ロベール・ドアノーの作品に「パリ市庁舎前のキス」という作品があります。当初、偶然の瞬間を切り取ったスナップ写真として、これこそが真のナチュラル写真である!とナチュラル写真派から高く評価されたそうです。ところがドアノーはパリ市庁舎前のキスを発表した何十年も後にこの作品のモデルと裁判沙汰になり「写真を撮りたいのでもう一度キスをしてください」と注文をつけた事が世に知れてしまったのです。つまりパリ市庁舎前のキスはナチュラル写真ではなく演出だったのですね。

多くの評論家はこれを受けて動揺したそうです。ナチュラル写真を支持している偉大な人たちが演出とナチュラルの見分けがつきませんでした、という事が明るみに出た訳ですからね。

この事から完全なナチュラル写真を追求するのは、そもそも無理があると言えると思います。




RICOH GR APS-C

その昔、ヘタウマ写真というのが流行したときがありました。意図的に構図やバランスを崩したり、ブレや甘いピントで撮る写真です。リアル感だけでなく見る側に「これなら私にも撮れそうだから」と思わせて親近感を誘う写真とも言えます。むかしはキレイに撮ること自体がハードルが高く、キレイに撮れればプロ級という時代がありました。故にキレイに撮られた写真作品は雲の上のような存在と思われていました。そこでヘタウマの登場は新鮮だったのですね。

しかしヘタウマ写真は「ヘタっぽく撮る」という撮り方の1つとしてあっと言う間に定着したため、短期間で廃れてしまった写真ジャンルです。

写真というのはカメラという機器で事実を元に生み出すのですから事実をどう魅せるか?を自身の中でしっかり考え方を持っておく必要があると思います。事実の中に存在するコト、モノを感情に響くよう表現する手段として撮り方やレンズの選択などが存在します。「自分の場合はこうだ!」「これが私流です!」という確固たるスタイルを確立させておきましょう。




そうすればナチュラル派のコメントを受けても動揺することはありません。またそのスタイルはキャリアとともに変化していくものです。ある時期はナチュラルを追求しても良いですし、またある時期は望遠レンズに凝ってみるのも良いと思います。

スタイルは写真を愛して写真に対する見識を深めていけば自然と身に付いていくものだと思います。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

画面の4辺を意識して細部のクオリティを高めたツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素敵なツーリングライフと写真を楽しまれていますか?写真って一般的にはプロ、アマチュア、趣味といった具合に分類されるかと思いますが、私個人としては趣味より少し先にある【ライフスタイル】という事でいきたいと思います。

お金をもらって仕事で写真を撮っている訳ではありませんのでプロではないですし、趣味というと少し何かが足りない感じです。写真をライフスタイルにしている写真家です。私はこれでいってみようと思います。




ところで日本文化のあらゆるものには「道」がつきますよね。柔道、剣道、書道、華道、茶道、弓道・・・相撲や将棋はなぜ日本文化なのに道がつかないのでしょうね。もし写真も日本の芸術文化として認められ【写真道】という言葉が生まれたら、きっと今の日本の写真文化のようにはならなかったと想像します。信じがたい話ですが国際的にみると日本はカメラ先進国、写真文化後進国と言われるそうですよ。

写真道って言葉、あるといいですね。襟を正してその道に入門する覚悟、決意、…心構えが違うというか。きっと写真道を志す者は己の至らぬ部分をカメラやレンズの性能に頼ったりはしないでしょう。

さて、前置きが長かったですが今回は<中級>ツーリング写真解説として画面の4辺を意識で作品のクオリティを高めるお話をサラっといってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

こちらの作品をご覧ください。先日の東北ツーリングで焼き走りから雫石方面へ向かう高原道路で撮った1枚です。白樺並木(ダケカンバかな…)が美しく朝の光が差し込んで爽やかな道路でした。

この美しい道の雰囲気が気に入ってすぐにここで写真を撮ろうとR1200GSアドベンチャーを停めました。しかしリアルサイドの状況を分析すると本当なら道の両サイドにあってほしい白樺ですが片側しかありません。さて…どう撮りましょうか。

片側にしかない白樺並木を魔法を使って両サイドにすることは出来ません。ここでは今一度、写真家の目を使ってリアルサイドを読み解いてみましょう。まず並木に朝の太陽光が斜めから差し込むことで、道に木の影が縞模様にあります。これに注目してみましょう。




道を主題に構成して白樺並木や紅葉した木々の様子は潔く脇役に徹してもらう作戦でいきましょう。そうと決まればどう魅せるか?自分の撮り方のスキル在庫の中から良さそうな撮り方を検索をかけてみます。

木々の影が縞模様になって道路に写っている、その様子を分かりやすく、つまり強調するには??そうです間隔を圧縮してみましょう。空間を圧縮した場合は望遠レンズを選択します。

道を大胆に切り取る構図を大まかに完成させたら画面の四隅または四辺のチェックでクオリティを高める作業をしてみましょう。

この場合、画面の下の辺に注目です。路面に連続していた光と影の縞模様を影の部分でフィニッシュさせました。それも少し多めに影の面積をとっています。




これは前回も似たような解説をしましたが、写真の観賞者は写真をパッと見た瞬間に画面内で視線を走らせます。その視線を泳がせないために導線や図形などの写真デザインが役立つ訳ですが、この作品の例では底辺を黒で締めることで視線の囲い込みと安定を狙っています。額縁効果にも少し似た効果ですね。

すごく地味なことですけど良作へのカギはこういった細部に宿るものです。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

最強の導線【S字曲線】でツーリング写真に視線誘導を作ってみよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ冷え込んできましたがツーリングに行かれていますか?寒いと朝がしんどいですが、寒い日ならではの美しい景色が待っているので、頑張って早起きしてツーリングに出かけてみましょう。

それと寒いと空冷エンジンの調子もいいですしね。しかし北国では積雪の便りも聞こえてきますので、シーズンアウトの準備も忙しいかと思います。鉄タンクのバイクの人はタンク内が錆びないようガソリンを満タンにして、バッテリーのマイナスケーブルを外して…来年の春まで準備万端に。

以前、10年ほどのキャリアですがスノーボードをしていたので雪国は憧れますが住むのは本当に大変だなと思います。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として写真デザインの1つである【線】について、作例を元に詳細な解説をしてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この作品は先日、岩手の安比高原まで走った時に林道で撮った1枚です。砂利ダートの先にバイク+ライダー、そして遠景には紅葉した山といった構成です。使用したレンズはキャノンの大三元の1つEF70-200mmF2.8L ISで焦点距離はテレ端の200mm、望遠レンズの圧縮効果を利用し印象を狙った構図です。

絞りは画面の下側1/3のエリアのボケ具合を調整してF4を選択。この辺は中級者以上の方でしたら説明不要ですよね。バイクの存在感を落とし過ぎないようハザードランプと補助ライトを点灯させてみました。ライダーのポージングは後方を振り返るポーズでミラーに写った美しい紅葉の様子を、バイクを停めて振り返って見るというSTORY性を演出してみました。SHOEIホーネットADVやAraiのツアークロスなどバイザーの付いたオフ系ヘルメットだと、ライダーの視線の方向を強調してくれる効果があります。

写真におけるデザイン要素とは線、色、図形、質感、立体感、規則的なパターン、ディティール、シェイプ、リズミカルな連続、光と影などありますが、中でも印象として効果が大きいのは線と色です。線には直線、曲線、ジグザグ線などがあり写真を見た観賞者が最初に画面内で走らせる視線を誘導する効果があります。中でもS字曲線は最も視線を楽しませる最強の導線効果をもっています。




この作品の場合はこのように画面の角から導線を進入させ、S字曲線の中間に被写体(バイク+ライダー)を通過して遠景にのびていきます。このように線を使った導線効果は画面の四隅角から入れると最も効果が大きくなります。

写真の観賞者は写真をパッと見た瞬間に無意識下に写真内で視線を上下左右と動かし、まずは目で写真を楽しみます。視線誘導は必ず必要という訳ではありませんが、視線を安定させる何かしらの要素が写真中に無いと観賞者の視線は不安定に泳いでしまい「この作品には自分の関心の対象は写っていない」と判断されてしまいます。

では実際の撮影シーンで導線効果を写真に盛り込むにはどうしたら良いでしょうか?最も簡単な見つけ方は道、遠景や空との境界、木や建物といった垂直線です。まずはこういった使えそうな素材を見つけ、意識してアングルを探ってみましょう。肉眼で見た感じではS字を見つけられなくても望遠や広角レンズを使用することでS字が成立する場合もあります。




こういった線や導線といった写真のデザイン要素は重要ではありますが、あくまで写真の骨格というか基礎工事のようなものです。本当に大切なものは撮影者が感動したこと、目撃した事実などを撮影者なりに表現することですが、しっかりした基礎の中にソレが入っていればさらに良作になりえるのではないでしょうか…というのが写真デザインです。

写真デザインにおける線の効果、S字曲線の解説でした。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【後編】

前回よりバイク写真、ツーリング写真の撮り方における7つのお悩みスッキリ解決と題してQ&A形式で解説をしております。今回はその続きで【後編】となります。

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【前編】はこちら

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【中編】はこちら

6.逆光で撮ると写真が暗くなっちゃう

「あーその向きだと逆光になっちゃう」「逆光で撮ったらダメでしょ」というお話は本当によく聞きます。旅行先での記念写真で人物を逆光で撮ると顔が真っ暗…これはカメラの評価測光に任せて撮った結果であり、逆光がいけない訳ではありません。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

逆光のシーンで諦めなくてはいけないのは爽やかな青空、地上物なら鮮やかな色彩などです。それ以外はツーリング写真においては良いことばかりです。逆光でとらえることで被写体に輝きを与え、豊かなコントラストでドラマチックな印象作品が狙えるのです。

ただ1つ、やらなければいけないことは露出補正です。露出は写真の明るさを決める重要なことですが、現代の多くのカメラは自動で適正(であろう)露出を決める機能があります。しかしこの自動露出(AE)は画面全体の平均などでコンピューターが計算するもので、撮影者が期待する芸術的な表現などは当然のように反映させません(アップルやIBMがカメラを作るようになったら分かりませんが)。逆光の時はAEが決めた露出に対して積極的に露出補正してイメージに近づけましょう。




東京湾の夕景

逆光で撮るとレンズフレア、ゴーストといった一般的には歓迎されない画質低下の現象が発生します。個人的にはフレアやゴーストはダメと決めるのではなく写真らしい演出の1つとして使えないか熟考の余地はあると思います。簡単に言ってしまえば好みであればゴーストが出ても歓迎すべきだと思います。

それと太陽にレンズを向けてはいけない…というのも思い込みですので、上の作例のように太陽が画面内に入るようなシーンにも果敢に挑戦してくださいね。失敗作を恐れてはいけません。

ここまで説明すれば逆光はダメではなく、むしろドラマチックなツーリングシーンを演出する最高のシチュエーションであることはお分かり頂けたと思います。しかし自分が撮りたいと感じた情景の方向に対して太陽の向きをすぐに変えることはできません。このシーンをどうしても逆光で撮りたいとなったら、時間帯や季節を変えて出直すしかありません。

7.画像のレタッチっていけないの?

デジタルカメラで撮った写真をパソコンに取り込んでイメージに近づけるための再編集、それがレタッチです。今ではもう知れ渡っているのでレタッチを驚く人はいませんが、以前と変わらず「レタッチはインチキである」的な意見が聞こえてきます。

インチキかそうでないかは誰にもジャッジできる権利はありませんが、私の場合は多くの作品でLightroomというソフトを使用して何らかのレタッチを施しています。特に天の川や星景写真ではLightroomの【かすみの除去】という機能で天の川を明瞭に仕上げているので必須とも言えます。

レタッチについては人それぞれの考え方がありますが、私は当初の撮影シーンで「こう撮りたい」と作ったイメージにより近づける仕上げ作業と認識しています。「より近づける」とはカメラでは無しえなかった部分を帰宅後にLightroomで仕上げるという意味です。

全てのデジタルカメラはCCDやCMOSといったイメージセンサーが受けたデータを最初はRAW(生)として受けます。そのRAWのデータをデジカメ内のCPU(現像エンジンなど呼ばれる)で現状処理を施してJPEGに圧縮した画像データが完成します。この過程では現像エンジンはレタッチと同じようなことを自動でやってくれます。

入門機カメラによく付いているシーンモードは、この現像エンジンが風景なら青や緑を鮮やかに、人物なら肌を少し赤みをつけて…といった具合にRAWからJPEGに現像する際のレシピを調整しているのです。つまりJPEGモードで記録している限り、カメラにレタッチをお任せしている、という事なのですね。

ネット上やSNSなどで思わず目を背けたくなるような過度なレタッチ写真は確かにあります(近年は減少傾向ですが)。例えば地面や人の顔までピンクになった桜の風景写真や絵みたいに見えるほどシャドウリフトさせた写真などがそうです。

こういった過度なレタッチ写真はベテランほど抵抗感を感じ、写真の見識が浅い人にとってはキレイな写真と見える傾向があるようです。過度なレタッチ写真が一時期にネット上で蔓延したことで「レタッチは邪道である」的な意見も目立つようになりました。




カメラにはダイナミックレンジといって写せる光の範囲が限られている、という事を以前も記事にしましたが、デジカメの当初の画像(再生ボタンを押してディスプレイに表示する画像)はダイナミックレンジの範囲の全てを写真にできていません。その最たる例が天の川です。殆ど画像に出ていなかった天の川が【かすみの除去機能】で明らかにされるのは、紛れもなくカメラが写していた天の川なのです。それをレタッチで明らかにする調整は果たしてインチキでしょうか?

上の夕陽の作品は明暗差の大きいシーンを明るい部分、暗い部分で個別に露出を調整した作業例です。本来、撮影時のままですと夕陽に露出を合わせればバイクは真っ暗、バイクが分かるように露出設定すれば夕陽は明るすぎて雰囲気が出ません。それを個別で調整してイメージに近づけました。これはインチキでしょうか?

リコー GR APS-C

ここまで書けばもう多くの方がご理解できたと思います。レタッチはインチキではありません。写真に対する理解を深めている人であれば、脚色などではなく節度ある使用ができるはずですね。

多くの写真コンテストなどで「過度なレタッチや加工は禁止」というのを見かけます。ある物を消したり無い物を加えたりといった切った貼ったも禁止しているのを見かけます。「さすがに切った貼ったはマズいだろ」と思う方もおられると思いますが、それとてモンタージュ写真、コラージュ写真という列記とした写真ジャンルが存在しているのです。ただ今の時代には流行っていないだけなんですね。(モンタージュを聞いて太陽に吠えろを思い出した人は40~50代!)

当初に「こう撮りたい」と作ったイメージに近づける仕上げ作業なのか、単なる自身の写真を目立たせようと脚色した作業なのかでレタッチの存在価値は大きく変わってきます。

雨の宗谷国道

レタッチの大切なポイントは一通りの作業を終えたあとに作業前と作業後の画像を表示し、レタッチに過不足がないか慎重にチェックすることです。やり過ぎはもちろんいけませんが、遠慮し過ぎも勿体ないことです。また発表する場に合わせて仕上げを変えたり、プリントサイズや紙質によって調整したりもします。

夜に書いたラブレターが恥ずかしい内容なのと同じように、翌日に改めてチェックするのも悪くありません。撮影日から数か月や数年といった一定の冷却期間をおいて改めてレタッチするのも素晴らしい発見があります。




・さいごに

いかがでしたか?私が周囲の人たちによく質問を受ける、写真についての様々なことをQ&A形式で7つにまとめてみました。いい写真を撮りたい!というのは多くの人の共通の願いですが【いい写真】を定義するのは簡単ではありません。私個人は「いい写真とは常に見る側が主観的に決めるもので撮る側としては永遠のテーマ」と考えています。いい写真を実現するには何より写真が好きであること、写真の素晴らしさを知り被写体と理解を深めることだと思います。結局は「いい写真が撮りたい!」という熱意がいちばん大切なのかもしれませんね。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解消Q&A【前編】

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、私事ですがつい先月に誕生日をむかえて40代も後半戦に突入しました。つい数年前までバイクで野宿旅なんかしていると地元の人に「大学生かい?」なんて言われて内心喜んでいましたが、いい加減ごまかしの利かない年齢になりました。

バイクに乗り始めた10代の頃、40~50のおじさんと言えばマークⅡ(グランデ)にレースのシートカバーをして、セカンドバッグにヘアスタイルはアイパーか七三・・・そんなイメージでした。自分もいつか40代になったらああなるのか?なんて想像をしていたのを今でも覚えています。

しかしいざ40代も後半になってみると、レースのシートカバーは付けないしセカンドバッグも持たない…。それどころか20代の頃と大して変わらず時計はGショックだし靴はAirMAX95だったりします。考えていることもバイクに乗ることばかり。公道でヒザ擦りとかウイリーといった無茶苦茶をやらなくなっただけで大して変わっていないのが不思議です。

この調子で60~70代となったら、どんな爺さんになるのでしょうね?私の年代は団塊ジュニア世代でとにかく数が多いです。シニアコミュニティで爺さん達がガンプラ作っていたり、ゲートボール場を壊してラジコンコースを作ってホットショットとか走らせる老人たち…有りえる話だから怖いです。

さて今回はバイク写真、ツーリング写真の総合的な解説として「お悩み解決」と題してQ&A形式で解説してみたいと思います。私の友人や職場の人からよくいただく質問をまとめてみました。




1.構図がうまくつくれない

「私の場合、構図がどうもダメみたいで」「写真って構図が大事じゃないですか」といった具合に、よくいただくご質問のナンバーワンは構図に関わることです。構図は写真で表現したい重要な一つのコト、モノを観賞者に分かりやすく伝える道案内のようなものです。

それは各々の存在感の調整であったり、デザインの観点で安定やバランスで印象をコントロールしたりと【構図】と聞きなれた言葉の割には高度なことが要求されるものです。そう構図は少し練習すれば習得できる訳ではなく、実は難しいのですね。このギャップに苦しんでいる人が多いように感じます。

三分割構図や日の丸構図くらいしか知識を持っていないようでは、全くお話になりません。それに三分割構図でさえ交点を使ったり面を使ったりと奥が深く、そういった使い方を身に着けていないと「三分割構図が基本なんだー」という役に立たない知識になってしまいます。

納得のいく構図を実現するには有名な〇〇構図だけでなくデザイン、フレーミング、被写界深度、大きさ、位置関係などなど、様々な手法を知識、感覚、体で習得するのが最初のステップです。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

まず手順としては先に挙げましたように大切な一つのコトorモノを決める事です。それはその場所で写真を撮ろうと思った答えでもあります。撮影地とは多くの場合、被写体a、被写体b、アクセント被写体、背景、光と影など様々な要素が存在しています。その中から揺るぎない主役一つを選び、その他の全ては主役が魅力的になるための良き引き立て役として機能するよう試行錯誤をしましょう。

ハンソロを演じるハリソンフォードがいくら名俳優だからと言ってスターウォーズの主役はあくまでルークスカイウォーカーです。もし、どうしてもハンソロをカッコよく撮りたかったらハンソロを主役にした別の作品を撮るしかありません(実際に作られましたが)。誰が主役なのかよく分からない中途半端を作品にしないよう意識してみましょう。

絶対的な主題を決めたら他のものは深度(ボケ具合)、フレーミング、大きさなど知りえる手法を駆使して存在感を調整しましょう。でしゃばり過ぎのキャストが居ないように!

大きさや位置関係はズームに頼らず足で動くことが大切です。知識と感覚と体はセットでレベルアップさせていきましょうね。




2.どのレンズを使えばいいか決められない

これもよく頂くご質問の一つです。一眼レフカメラのレンズ、またはコンデジのズーム機能のような画角の調整機能。ワイドに写すのが広角、遠くの物を引き寄せるのが望遠、肉眼に近いのが標準と、ここまでは理解できているけど、自分がいざ写真を撮るときに応用できない…。

私も写真ビギナーだったころに悩んだことなので、お気持ちはよ~く分かります!ここでは絶対ではないけれど大まかな目安として、それぞれの画角の特徴に合わせたツーリング写真での応用例をご紹介してみます。

・広角レンズ
EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6EX DG

1の構図の時にも書きましたがレンズ(画角)を選ぶときも「大切な一つ」をちゃんと決めてから行います。何をどう撮るかを決めてからでないとレンズを決めることができません。広角レンズは多くの場合で広がり感、雄大さを表現するのに適しています。空に表情があるとき、一面に咲くお花、Rを描くコーナー、砂紋など他にもたくさんあります。広角レンズで撮った写真は見る人が写真の世界に吸い込まれていくような印象を与えます。

この作例では朝焼けに染まる空と、その光を吸収するカーブを描く路面に注目し超広角レンズで構成しました。広角レンズは目の前の被写体や情景を何もかも小さくトバしてしまうので難しい印象がありますが、使うシーンを覚えてしまえば難しくはありません。

注意点は歪みが強く出るのでバイクを大きく撮らないこと。なので愛車自慢の写真には広角レンズは向いていません。主に風景主体のツーリング写真用と仮に覚えておきましょう。

・標準レンズ
EOS30D EF28-70mmF2.8L

標準レンズは人間の肉眼の画角がおよそ50mmと言われている(35mmフルサイズ換算で)ので自然な画角で表現することが可能です。引いて撮れば情景全体を、寄って撮れば被写体を明確に撮れる万能なレンズです。

その反面、望遠や広角レンズにあるような非現実的な表現に頼ることはできないので、しっかりと足を使って組み立てるスキルが要求されます。惰性的にシャッターを切ってしまうと陳腐な写真に陥ります。

この作例は風景を主体に引いて撮ったパターンですが、写真のどの部分にも不自然さが存在していないため、観賞者があたかもその場所にいるような臨場感を感じる写真だと思います。自然な感じが好きだという方に標準レンズは向いています。

自然な背景に合わせてバイクやライダーを主題に撮るときも向いています。

・望遠レンズ
EOS6D Mark2 + EF70-200F2.8L IS

望遠レンズは遠くのものを引き寄せる、同時に風景を狭い範囲で写すレンズと覚えておきましょう。標準レンズでは被写体に足で寄るが基本でしたが望遠レンズは寄せるです。

肉眼で見た様子とくらべて空間がギュッと圧縮されて迫力のある写真が撮れます。しかしスポーツシーンや動物写真などで望遠を使うのは理解できますが、バイク写真やツーリングシーンの写真で望遠レンズはどのように使えばいいでしょうか?

上の作例では菜の花の咲く小湊鉄道の風景ですが、望遠レンズの圧縮効果を利用して菜の花の密度を上げ沢山咲いているように表現しました。同時に電車との距離を詰めることにも成功しています。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8LIS

望遠レンズの圧縮効果は直線道路を撮るときにもお勧めです。直線道路は二次元にすると細長い線です。画面内に収めてしまうと道以外の割合が多くなり、主題を明確化できません。望遠レンズを使えば直線道路を大きく撮ることができ、圧縮効果で存在感を絶対的にできます。上の作例では遠景の山を引き寄せることにも成功しました。

望遠レンズは写真を見る人に「ドーン!これを見ろ~」と突き出てくるような圧迫感を与えます。インパクトが欲しい時には有効ですが、望遠レンズばかりを使ってツーリング写真を撮るのはお勧めできません。

85~135mmあたりの中望遠であればバイク写真、ライダーを主題に撮ったポートレイトにも向いています。




24~105mmのズームレンズ

ズームレンズ、またはコンデジに当たり前のように付いているズーム機能は大変便利です。しかしファインダーを覗きながらズームリングをぐるぐる回し、被写体の大きさや背景の範囲を調整して撮るのは上達の道が遠ざかる原因です。

主題を決めたらイメージを脳内に描いて、その上で焦点距離を決めましょう。ズームリングぐるぐるはあくまでスペースを奪われたときの微調整です。

焦点距離は目の前の情景を例えば85mmで撮ったらこんな風になるな、と頭の中で写真が描ける感覚を養うことが重要です。感覚はいくら勉強してもつくものではなく、たくさんの写真を撮って少しづつ身に着けていくものです。たくさん練習して焦点距離の間隔をマスターしましょうね。

ちょっと長くなりそうなので3.以降は次回に続きます!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

ハートサイドとリアルサイドで傑作写真を狙え

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、朝夕がだいぶ冷え込んできましたが体調を崩されていませんでしょうか?いつもバイクでツーリングしている人、冬でもキャンプツーリングしている人は鍛えられているので簡単には風邪とかひかないですよね。

でも年末が近づくにつれて仕事も忙しくなって、バイクに乗る時間もなくて…そんな中で電車や子供さんから風邪をもらってしまうものです。気を付けましょうね…。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として少し変わったアプローチでツーリング写真の撮り方を解説してみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F11 1/125

この作品は今年の5月に行った北海道美瑛で撮った写真です。場所は有名な観光地でもある美瑛の丘エリアの「ケンとメリーの木」です。もう半年も経ってしまいました…時間が経つのは早いものです。




以前に当ブログでは写真はまずは感動することが大切ですよ、という解説をしました。出会った情景や被写体から心動かされたこと、ツーリングで感じた心が写真になっていないと、ただ上手で高画質なだけの画像になってしまいます。

感動したことが何なのか?これを明確に表現することで、写真を見た人も同じような感動をしてくれる「共感」が生まれるのです。しかし感動したことを写真にするのは言うほど簡単ではありません。以前にも解説しましたが、分かりやすい手法としては自分が感動したことを言語化することです。

こういった感動したこと、撮影者の心をしっかり写真にするハートサイドが大事なのはお分かりいただけたと思いますが、一方で現実の様子がどうであるかもしっかり見る必要があります。ここではそれをリアルサイドと呼ぶことにしましょう。

上のケンとメリーの木の作品で考えてみましょう。ハートサイドでは朝焼けの丘で見たケンとメリーの木の崇高さに感動したこと。リアルサイドでは木の様子を観察し葉をつけていないポプラは枝が細かく分岐してブラシのようであること。このように感動したこと【ハートサイド】と実際の様子【リアルサイド】の両者をしっかり意識して撮影を開始します。

リアルサイドではとにかく被写体をよく観察して特徴をとらえるのがポイントです。この写真の場合、ただ有名な木だからといって【木】だけ意識して撮れば、全体を枠の中に収めて記録しただけの写真に陥ります。木の枝の様子に特徴を感じたらそれが伝わるように撮るのです。見えなければ撮れないので観察することは大切なのです




感動すること、それを自身の撮り方の在庫リストから検索をかけてチョイスする。これがハートサイド。被写体をよく観察して特徴をとらえること、距離や大きさ光や空気の様子などを鍛え上げた写真家眼で見出す。これがリアルサイドです。

両者を意識してぜひ次回の撮影から実践してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

紅葉の林道とバイク写真☆難しいシーンでの露出設定

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋の紅葉風景を楽しまれていますでしょうか?ところによっては初冠雪など冬の便りが聞こえてきますが、関東圏ではまだまだツーリングシーズンですよね。

私の地元である房総半島では台風15号の被害、10月25日の大雨の影響で養老渓谷や亀山湖の周辺は、現在でも通行止めの道があります。事前に調べてツーリングにお出かけください。ちなみに養老渓谷の紅葉は例年ですと12月初旬ととても遅いです。テレビでは被災地と呼ばれていますがお店や観光スポットは通常通り営業していますので、ぜひ千葉にいらしてくださいね。




さて今回は紅葉の林道で撮った1枚で、明暗差のあるシーンでの露出設定のコツをさらっといってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L 安比高原

この写真は先日、岩手までツーリングした時に安比高原の林道で撮った1枚です。紅葉はピークとは言えませんが美しい雰囲気の森に癒されました。

しかし写真にしたい場合、明暗差がある林道では露出設定が難しいですよね。日向に露出を合わせると他の部分は真っ黒、暗い部分に合わせると日向は白く飛んでしまう・・・こんな経験ありませんか?

カメラにはダイナミックレンジといって写せる光の範囲に限りがある、ということは以前も書きましたが、今回はこの林道の作例を元に解説してみたいと思います。




まず最初にイキナリ重要なポイントを言ってしまうと光を読み解いてそれを主題に構図を作るのがコツです。この森に存在する光を主題にしてみよう、と頭に入れて撮り始めれば難しいことはありません。

最初にどの辺りが最も明るいかを確認したら、次に光のあるエリアを二次元でいちど捉えてみましょう。難しければ評価測光に対してマイナス1EV程度で一度試し撮りしてプレビューしてみましょう。

光の様子を確認できたら明るいところ、暗いところが画面という長方形の四角の中にバランスよく配置できるよう、もう一度撮ってみます。この時、木々やバイクの位置などは一度忘れて大丈夫です。

このようなシーンの多くの場合、光がある側に露出を狙うので犠牲になるのはシャドウ側です。暗い部分が暗すぎて何も写らない「黒ツブレ」にならないよう、光がある場所に対してあまりにも暗い場所は、そもそも画面外に除外してしまうのもアリです。この作品の場合は画面左より外側はさらに暗く、ダイナミックレンジに収めるのは苦しいと判断して入れませんでした。

結果、全体が暗いイメージの写真になってしまいますが、逆に言うとシャドウ部に囲まれて光の存在が強調されているような構図が完成しました。




最後に帰宅後のレタッチの時点でハイライトを少し下げたり暗い部分が見る人のモニターによってはツブれてしまわないか?と心配な場合はシャドウを少しだけ上げましょう。

木々や道などに気をとらわれず光を意識して構図を作る、ダイナミックレンジを意識して明るい場所、暗い場所を画面内に構成する、この2つがポイントですね。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

おかげ様で【究極のツーリング写真】ブログ開設から2周年

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログは読者の皆さまのお陰で開設から2周年を迎えました!

開設から1年ほどは毎日更新としていましたが、最近では少しペースダウンさせていただいております。毎回読んで頂いている読者様も負担では…という心配もありますので。




ブログとは検索で上位に表示されることが重要らしく、その為には記事数、文字数、そしてユーザーにとって有益な情報であるか?をロボットと人で判断してSEO順位が決まるそうです。インターネットでの検索は基本は【調べもの】があるときに使われるので、当ブログのように提案型というのは何かのきっかけで明るみに出ないと埋もれたまま…という可能性もあるのです。

と言いますのは「バイクの写真をかっこよく」ならまだしも「ツーリング写真を芸術的に」といったクエリ(問い合わせ)はそもそも存在していないのです。写真に関わるクエリの大半は最新のカメラや高級なレンズのこと、ツーリングであればお勧めのスポットやグルメ情報、キャンプツーリングならテントなどの道具やお勧めのキャンプ場、R1200GSなら維持費や故障の情報といった具合に、検索されている事の大半は心配事、不足している情報、トレンドなどがメインなのです。

現在、ほとんど少数派であるバイクのある風景、ツーリング写真といったジャンルは当ブログから提案型として一方的に発信したいコトなので、検索に弱いブログでは完全に埋もれてしまいます。今まで毎日のように更新していたのは、見つけてもらえる「検索に強いブログ」にするためだったのです。




当ブログ、究極のツーリング写真が検索に強いブログになった分かりやすい例が最近ありました。つい先日、ハンターカブを彷彿させるホンダCT125の話題を書きましたが、現在のGoogle検索で「CT125写真」で検索するとなかなかの上位に表示されます。ハンターカブや純粋なモトブログではないにも関わらず、です。

EOS6D Mark2 八幡平アスピーテライン

ところで私の写真ですが「自分の写真は少し変わっているな…」という事は自分でも分かっているつもりなんです。少し雰囲気が暗いなとか、ツーリング写真なのにやたら縦構図が多いなとか。きっと嫌いな人も一定数は存在すると思います。

しかしだからといって万人に喜んでもらえる方向に寄せていくのは絶対にしないように意志を強くもっていきたいです。せっかくアマチュアで活動して自由を与えられているのですからね。個性を何より大事にして嫌いだと言う人がいてもいいから、「いいね」が少なくてもいいから、普通には絶対にしない。これ、皆さまにもお勧めしたいことです。




これからも究極のツーリング写真ではこういったお話を書いていきたいなと思います。もちろんカメラやレンズの話題、LightroomレタッチやR1200GSの話なども書いていこうとは思いますが、当初のコンセプトがブレないように「ツーリング写真を世に広める」ということ、写真を好きなること、写真とバイク旅の相性の良さ、それから上達の秘訣など他にはない内容を書いていきたいと思います。

バイク写真の撮り方を専門サイトとして運営している究極のツーリング写真 touring-photography.com は唯一無二のブログです。これからもよろしくお願い致します。

shigeyoshi tatezawa

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

 

構図は重ねて隠して目立たせて。細部に宿る作品のクオリティ☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ気温が下がってきましたがバイクや車のタイヤ空気圧は大丈夫ですか?暑かった9月、10月から一度も空気圧のチェックをしていない…という方はすぐに確認してくださいね。

気温が急に下がるとタイヤの空気圧も低下してしまい、タイヤ本来のパフォーマンスが発揮できないだけでなく、燃費も悪くなりますし、あまり下がり過ぎると危険です。

さて今回はツーリング写真の構図を作る上でのチョットしたコツについてサラっと解説してみたいと思います。

先日、八幡平アスピーテラインから田沢湖までツーリングしてきたのですが、その時に見かけた素朴な田舎風景を写真にしてみました。

この場所では言うまでもありませんが茅葺の家がとても気に入ったのでここで撮影することにしました。特に茅葺の頂点の部分(専門的な名称が分かりませんが…)が青いのが気に入りました。しかし撮影現場の状況はご覧の通りシンプルな背景の中に茅葺の家がある訳ではなく、どうやら色々と整理すべき要素があると判断しました。

特に手ごわいなと感じたのは茅葺の家のすぐ左側にある電柱です。他のものは比較的簡単に整理できそうなのですが、この電柱だけはズバ抜けて邪魔な感じです。

そこで少し離れた場所に行くと足元に花が咲いているのを見つけました。この花を前景にして中望遠である70mmで切り取り、電柱を重ねて隠す作戦としました。




すごく地味な話なのですが、こういった僅かなアングルの調整で邪魔な物を隠したり、存在感を落としたりするわけです。これで電柱を完全に隠すことは出来ませんでしたが、不快とは感じない程度に存在感を落とすことには成功しました。

しかし、このアングルではせっかく前景として作った花が背景の中に沈んでいるのがお分かりいただけるでしょうか?




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L F18 1/60 ISO100

先ほどのカットよりも少しだけカメラの高さを調整することで、白い雲に沈んでしまった花の様子が明らかになりました。本当に僅かな違いかもしれませんが写真の完成度としては雲泥の差だと思います。

今回の投稿は<中級>ツーリング写真解説として作っているので、初歩的なことは割愛しますが念のため補足しておきますと前景の花は何となく花の種類が判別できる程度までのボケ具合として表現するため、絞りはF18まで絞り込んでみました。花の存在が重要であればさらに絞り込んでピントピークを茅葺の家と花の中間に調整し、全体をパンフォーカスでもいいかもしれません。

しかし、この場合はお花は茅葺のあるツーリングシーンを演出する美しき脇役であってほしいので、ボケ具合はこの程度に調整をしてみました。

実際に何をしたのか?と聞かれれば右や左に動いたり、少しだけカメラの高さを変えたりしただけです。大切なことは当初に良いなと思ったモノ、コトから目を離さず、他の全てがそれらを引き立てるよう機能させるにはどうしたら良いか?と試行錯誤することです。




この作品では前景の花の葉の様子は大きく、R1200GSアドベンチャーの近くの草は小さく、緑のエリア内にコントラストを作ることにも成功しましたが、これは無意識下による構図コントロールで直感で構成した部分と言えそうです。帰ってから後で「葉の様子もこう写しました」とちゃっかり理由を後付けするパターンのやつですね。

細かいな~と思う方も多いかと思います。スナップやドキュメンタリータッチの写真を除いて、きちんと組み立てていく写真の場合は、こういった細部にまで神経を使ってクオリティを上げていくのは重要だと思います。

次回のツーリングでぜひ意識してみてくださいね!

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

 

 

バイク走行写真、コクピット風景を熟考してみる…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが芸術はお好きですか?芸術とは絵画、彫刻などの美術だけでなく音楽や演劇なども含めればかなり広い範囲を示すものですね。芸術の秋と言いますのでたまにはツーリング先で美術館とか行ってみると良いかもしれませんね。

お勧めは伊豆箱根エリアでしたらポーラ美術館、東北でしたら五色沼の近くにある諸橋近代美術館が内容的にも立地的にもお勧めです。




美術館とかに行って芸術の世界に触れてみると、自分のやっている写真なんて極めて平凡なものだな…とつくづく感じます。写真展とか写真に関わるものに接する分にはあまり感じないのですが…どうにも「ツーリング写真」と定義したい写真表現が何か違う、何かが足りないなと感じます。

単に変わったことをするべき、という意味ではなく何か大切なものを未だ見つけられていない、そんな風に感じます。

EOS6D Mark2

しかしそう思う中でも自分の撮っている写真の中で唯一ユニークだなと思えるのはこの撮り方です。バイクで走っている時のライダーの視界を再現したコクピット風景です。はじめてこのように撮ってから、かれこれ10年くらいやっていますので一応はノウハウのようなものが蓄積されています。




初期の頃に撮ったコクピット風景と比べると、さすがに年季が入ってきたと言いますか…私なりに熟成させてきた部分もあります。

この写真の難しいのは第三者がみた時に「片手運転ではないか?」「スピード違反ではないか?」と良からぬ心配をかけないよう配慮することです。それさえ取り除いてしまえば「バイクで走るの気持ちよさそうだな」と感じていただける最高の撮り方なのではないかな?と思います。

ちなみに私がよくやっているこのコクピット走行風景は以前に当ブログで撮り方を公開しました。まだ見ていない方はコチラ

何かこういった自分ならではのユニークな写真をキッカケにして、もう少し「ツーリング写真」を世の明るい場所へ持っていけないかな?そんな風に考えますが、まだ妙案は浮かびません。タイミング的に今ではないのであれば、内面を磨く時期と受け止め、ひたすら良い写真を目指して写真を撮るしかないのですが。

頑張ります。




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング