北海道ツーリング☆ツーリング写真ギャラリー<道東編>

~夏の北海道ツーリング~

ツーリング写真ギャラリー

前回の道北編に続いて今回は道東編でございます。

フレシマ湿原

根室市の別当賀にあるフレシマ湿原。落石岬から西へ10kmほどの位置に海岸沿いに人知れず存在する牧草地帯と湿原。僅かな情報を頼りにダート道をひたすら突き進んだところ、いきなりこの絶景でした。この年の北海道ツーリングはとても雨の多い旅程でしたが、この時だけは神様が青空を与えてくださいました。

風の音と遠くから波の音。いつかまたここを訪れたい大好きな場所です。




黄金道路

国道336号 通称「黄金道路」。海岸ぎりぎりに建設されたこの道は、打ち寄せる波に何度も破壊され年中工事している印象でしたが、近年では道路を少し内陸側にして、だいぶ改善されたようです。その昔、旅先で「襟裳岬を避ける奴は腰抜けだ」と言っているライダーがいました。その意味がよく分かるほど強風と濃霧、打ち寄せる波との戦いでタフなルートだったのです。

荒々しい風景と苦労して走りきったこと。それが私の記憶に深く刻まれています。

北太平洋シーサイドライン 東恵茶人

北太平洋シーサイドライン、それは釧路から根室をむすぶ絶景のツーリングルート。とくに浜中町から霧多布までは風光明媚で道東らしい風景が広がる区間です。今から15年前。はじめて北海道をツーリングした私は、その最果て感に圧倒されて不覚にも心細さを感じたのを今でも覚えています。

この一帯の景色は単純に「景色がいい」では説明がつかず、美しさと寂しさが複雑に織り交ざる所だと感じます。先日「時間を写真で紡ぐ」という難しい言葉を耳にしましたが、それの意味がこういった景色の中に隠されているのかもしれません。




天に続く道

知床半島の近く、斜里町の天に続く道です。現在では有名な観光スポットになってしまいましたが、かつては交通量も少なく北海道ツーリングの穴場スポットでした。知床峠はいつ行っても羅臼側と斜里側で天気が真逆であるのは有名です。この時も羅臼側から知床エリアへアプローチしたのですが、それまでは冷たいシトシト雨に心もすっかり冷たく曇っていました。しかし斜里側に降りると強い夏の日差しがジリジリと照り付けて、天気が好転しただけで気分が嬉しくなるのは不思議なもんだな…と思って撮影したのを覚えています。

釧路市阿寒町で出会った風景です。雪の重みで屋根が傷まないよう、鋭角な斜度をつけた雪国特有の建物です。現在は空き家のようですがカラフルさと雰囲気が気にって足をとめてみました。旅では人気の立ち寄りスポットや絶景を求めて走るのも良いですが、こういった自分がハッと気が付いて目に入った「好きなもの」を大切にしたいと、いつもそんな風に思っています。これは2019年のGW北海道ツーリングでの写真ですが、不思議とつい昨日のことのようです。




北太平洋シーサイドライン

この写真も北太平洋シーサイドラインです。浜中町から霧多布を目指して走っているところを走行中のコクピット風景として撮った1枚です(片手運転ではありませんよ)。この写真を撮ったときも往路は東北自動車道を自走で走りぬき、道東に着くころには3000キロくらい走っていました。いい加減(良い加減)距離を走ると脳内のガスが抜けて雑念なくクリアになる感じが大好きです。雑念とは走らせながら仕事や日常の不満を考えることなどです。本当にたくさん走り切るとガスが抜けて脳内の妄想回路が浪漫思考にシフトしていくのです。

夏の北海道ツーリング ツーリング写真ギャラリー<道東編>でした。

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北海道ツーリング 穴場の撮影スポット<道東編>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、先日「北海道ツーリング 穴場撮影スポット<道北編>」という記事を書きましたが如何でしたでしょうか?このお盆休みに北海道ツーリングを計画されている方、その中でもツーリング写真が好きで旅の記憶に刻まれるツーリング風景を作品にしたい!と願っておられる方にお役に立てれば嬉しいです。

さて今回は北海道ツーリング 穴場の撮影スポット<道東編>と題して、北海道の魅力が凝縮されているような道東の穴場写真スポットをご紹介いたします。一応、またお断りしておきますが、あくまで究極のツーリング写真的な写真スポットでございますので…。




1.阿寒町の名もない広域農道

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

道東自動車道の阿寒ICから国道240号線を北へ7kmほど走ると道の駅【あかんランド丹頂の里】があります。そこから左に入り突き当たった道です。この広域農道は本当に純粋な農道という印象で一般の車はほとんと走っていません。この写真を撮ったときも1時間以上はこの道の周辺にいましたが1台も車とすれ違うことはありませんでした。

一見すると北海道のどこにでもありそうな景色かもしれません。しかし電線や看板なども少なく、道東らしい雰囲気が確かに存在する渋いツーリングルートです。




2.北太平洋シーサイドライン ポンポロト集落

EOS5D MARK2

道東を代表する人気ツーリングルート【北太平洋シーサイドライン】です。釧路市から根室をつなぐ道道142号線ですが特に風光明媚なのは浜中町から厚岸の辺りで最も道東の海岸線らしさを感じる道といっていいと思います。その北太平洋シーサイドラインで穴場、というか私が個人的にお勧めしたいスポットは奔幌戸(ポンポロト)という集落のエリアです。

絶景地でも有名なスポットでもありませんが、ふと足を止めたくなる素朴な風景です。内陸側の原野を入れて渋い1枚を撮ってみてください。




3.来止臥野営場の満天の星空

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

ここは以前に北海道の絶景キャンプ場としてご紹介した来止臥野営場です。最低限の設備で自然の地形を生かしたワイルドな無料キャンプ場。しかしキャンプ場としての魅力だけでなく晴れた日は満天の星空を堪能できます。

近所のサイトの焚火が消えたころ、カメラを三脚にセットして夜空の様子を撮ってみましょう。それは星空と呼ぶよりは銀河という感じです。

いかがでしたか?北海道ツーリング 穴場写真スポット<道東編>また機会をみて<道南編>も書いてみたいと思います。

お楽しみに!!

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夏の北海道ツーリング<道北>ツーリング写真ギャラリー

~夏の北海道ツーリング~

道北エリア 北海道ツーリング写真ギャラリー

逃げ水のエサヌカ線

600㎜の望遠レンズに×2エクステンダーを装着してエサヌカ線のはるか遠く、逃げ水の中から現れたライダー達をとらえた1枚です。大胆に斜めに構図して異空間を表現してみました。暑い中、2時間くらいこの場所に立って粘った写真で想い出深い1枚です。




オロロンライン

道道106号オロロンライン ただ直線なだけでなく荒涼とした原野に日本海の風景。はじめてここを訪れた2004年、大雨に打たれながら天塩川沿いを走りぬき、日本海が見えてオロロンラインに入った瞬間に急に晴れた…オロロンラインに来るとあの感動を今でも思い出します。

枝幸の国道

なんでもない国道です。有名な立ち寄りスポットでも景勝地でもありません。しかし矢羽が連なるこの国道に北海道の人々の生活風景が垣間見える気もします。こんな場所で写真を撮ろうなんて普通は思いませんが、こうして1枚の写真として見ると、これもまた私の記憶の旅風景であると感じます。




2017年8月 北海道紋別市

宗谷国道と呼ばれるR238を北上していたときでした。オオハンゴンソウと思わしき雑草の花が一面に咲き乱れている空き地を見つけました。入っても問題なさそうなのでこの場所で写真を撮ってみようと思い足を止めた…その時の自分。何年も前の出来事ですがこの1枚を見るとまるで昨日の事のように感じます。

2017年8月 北海道抜海町

オロロンラインはなぜ多くのライダーを魅了するツーリングの聖地なのだろうか?そんなことを考えても仕方がないけど、もし誰かが私にオロロンラインを1枚の写真で表せ、と言ったらきっとこんな写真を撮って「はいどうぞ」と渡すでしょう。




写真とはあの日、あの場所でシャッターを切ったからこそ旅の心象風景が心に深く焼き付くと、私はそう信じています。だからこそオートバイでの1人旅には写真は欠かせないと…そんな風に思うようになりました。写真を撮ることがツーリングの目的になっちゃっているとか、そんな事ではないのです。

ただ単純にバイクでツーリングに行くことが大好きで、その時に見た風景をいつまでも心に残したい、心に残したいからこそ写真にしておきたいのです。

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2019北海道ツーリング 穴場撮影スポット<道北編>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、お盆休みのツーリングの準備は万端でしょうか?お盆に北海道ツーリングに行くよ!という方も多いと思われます。そろそろ週間天気予報が気になるところですよね。

私は2019年の北海道ツーリングはGWに行ってきましたので、お盆は北海道ではなく信州か東北を考えております。フェリーの予約がない旅なので直前の天気予報で決めてみたいと思います。

さて今回はツーリング写真解説ではなく北海道ツーリングの穴場撮影スポットと題して究極のツーリング写真流 おすすめの撮影スポットをご紹介してみたいと思います。まず今回は道北編でございます。




1.オトンルイ風力発電所 浜里駐車公園

はい、北海道ツーリングの道北エリアと言えばまずはオロロンラインですよね。そのオロロンラインの天塩側のエントリーポイントとして有名なオトンルイ風力発電所があります。みなさんこのオトンルイで写真を撮られていますが、ここって写真撮るの難しくないですか?

真下のダートまで入って広角レンズで撮ると風力発電のプロペラがたくさん並んでいる様子が伝わりませんし、かといってオトンルイ風力発電所の目の前にあるサロベツ原野パーキングは海側にあるのでイマイチですよね。

そんな時はサロベツ原野パーキングから6kmほど天塩側にある浜里駐車公園から撮ってみましょう。長い間隔でたくさん並んでいる細長い物…それを画面内で決定的に表現するにはどうしたら良いでしょうか?そう望遠レンズですよね。

望遠で風力発電所を引っ張ってギュッと圧縮してみましょう。この駐車場はとても広いので自分のバイクを大きめに構図しても、思いっきり後ろに下がって撮ることができます。

あれっ…いまGoogleマップを確認したらオロロンラインの名称が「萌える天北オロロンルート」に変わっていますね。なんじゃこりゃ…いつからこのような名前になったのでしょうか。




2.坂の下海水浴場 駐車場

同じくオロロンライン…いや萌える天北オロロンラインでございますが、こんどは大幅に北上してノシャップ岬に近いです。萌える天北オロロンラインを北上するとノシャップ岬方面と稚内市内へ分岐するY時の信号<坂の下交差点>があります。そのすぐ手前に地味なスポットですが日本最北の海水浴場があるのをご存じでしょうか?

その名も坂の下海水浴場。ちなみに8月に行っても誰ひとり海水浴していませんし、もちろん海の家とかもありません。しかしこの坂の下海水浴場のだだっ広い駐車場は私に言わせて頂ければ最高のツーリング写真スポットです!

空に表情があるときは広角レンズで、遠方に見える利尻富士が美しいときは望遠で!どう撮るかは貴方の感性次第でございます。

あれ…こんどは信号からノシャップ岬方面へ分岐した道道254の名称が「宗谷サンセットロード」になっているなぁ…。ここは以前から無事カエルロードと呼ばれる道でカエルさんの置物が並んでいる道なのですが…。萌える天北オロロンラインといい、なんか変だな~ 鹿の飛び出しがとても多い道なので気を付けてくださいね。




3.レンガの廃墟 秋田木材発電所

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

国道238号を稚内市内から宗谷岬に向かう途中、稚内空港の少し手前あたりで不気味に見えてくるレンガ造りの古い廃墟があります。大正2年建造の秋田木材発電所跡です。むかし木材を燃やして発電していたなんて信じられませんね。

国道238号を稚内市内から行くとレッドバロン稚内の1つ手前を右に入ります。駐車場のような広めの敷地があり、特に立ち入りを制限するような表示などはありません。夏に行くと草が高く生い茂って鬱蒼としていますので、気を付けて行かれて下さい。

ちなみに声問は稚内から少し突き出た岬になっていて、その名も声問岬なる地味な岬が存在しています。どなたか開拓してみてはいかがでしょうか?

いかがでしたか?夏の北海道ツーリングで写真を撮るスポットと言えば宗谷岬、オロロンラインのNのモニュメントか夕来展望所、宗谷丘陵のシェルロード、北防波堤ドームなどが有名ですよね?

今回は究極のツーリング写真流にどこにも紹介されていないような、穴場スポットを3つご紹介させていただきました。秘密の穴場スポットですのでこのブログを見た方以外には内緒でお願いしますね!

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真、バイク写真の専門サイト「究極のツーリング写真」とは

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はここ最近になって新たな読者様が増えたことを受けて、改めて当ブログの趣旨について書いてみたいと思います。

当ブログ 究極のツーリング写真 touring-photography.com はブログ形式のバイク写真専門サイトでございます。バイク写真といってもバイクをカッコよく撮ることがメインではなく、ツーリングでライダーが見ている旅の世界を写真作品にすることが主なテーマです。

私、アマチュア写真家の立澤重良が30年のバイクキャリア、15年の写真キャリアを経て知っているあらゆるノウハウを拙い文章で綴っております。




なぜこのようなバイク写真の専門サイトを立ち上げたか?といいますと現在、SNSなどで見かけるバイクに関わる写真の多くはツーリングのレポートの様子、愛車をカッコよく撮ったショット、この両者が大半を占めており、風景主体のツーリング写真は割合として少数なのです。

多くのライダーは通常の旅行者では見ることの出来ない素晴らしい景色、素晴らしい光景を見ています。それは人類が元来もっている旅精神に通ずるものであり、多くの現代人が忘れかけた世界です。

それをそれぞれのライダーが一人の作家として写真作品にし、世に発表して知らない人々にメッセージとして伝えられたら素敵だな…そんな思いから始めました。




もちろん私自身も一人の個人的な写真家(プロではないという意味)として「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマに活動し、これからもそのテーマを追い続けて生きていきますが、1人では出来ないこともあるので賛同者や少しでも関心を持っていただいた方々に「ではどうやってツーリング写真を撮るのか」のノウハウを公開しているのです。

宗谷丘陵 白い貝殻の道

ツーリングで出会った素晴らしい景色、心に焼き付く光景、果てしない旅への憧れ、こういった世界観を「ツーリング写真」と仮に定義して、バイクや旅(旅行やレジャーではない)と縁の無かった人々へ伝えること。

写真を見て「あっバイクでツーリング、いいかも…」と1人でも多くの人にそう思っていただければ、何にも代えがたい幸福を覚えます。

もちろん既にライダーである人にも、むかしライダーだった人にも関心をもって頂けたら嬉しいです。




「高速のSAで日曜に多くのツーリングライダーを見かけるけど、その時は関心をもてなかった。しかしあなたの写真を見て私も免許をとってバイクでツーリングしてみようと思いました」とある方に言って頂けたのが最高に嬉しかったです。

オロロンライン

むかし鉄道写真は鉄道車両にフォーカスされた割と閉鎖的な写真ジャンルでしたが、中野精也先生の「ゆる鉄」で鉄道のある風景というジャンルが確立されました。これにより鉄道とは無縁だった人々に鉄道風景の魅力が伝わり、たちまち鉄道写真はブームになり広まりました。

それに似たことをやってみたいのです。バイクの魅力、ツーリングの魅力を我々ライダーが誰かに伝えなくては…という使命感に似たものを感じております。もちろん全ての人にバイクに乗ることをお勧めする訳ではありませんが、1000人に1人の割合でもいいから生きることに疲れ切っている人を救えたらいいな…そんな風に考えております。

賛同して頂ける方は当ブログでツーリング写真の撮り方をあらゆるアプローチで解説しておりますので、私と一緒に「ツーリング写真」を盛り上げていきませんか?もちろん見るだけでもOKですよ。

参加方法は簡単です。入会手続き不要、会費0円。参加表明も不要です。このブログ touring-photography.com をブックマークするだけです。

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一滴の光、影があるから光が引き立つ<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、そろそろ本格的な夏のツーリングシーズンの到来ですね。夏のツーリングは水分と塩分補給、それに小まめな休憩で熱中症に注意しましょうね。

走行風を浴びている時はさほど暑さを感じない場合もありますが、強い日差しと発汗により気が付いたら熱中症の症状に…なんてコトもよく聞きます。のどが乾かない、倦怠感、昼になってもお腹がすかない…は黄色信号で手遅れになると眩暈、頭痛、手足のしびれなどで動けなくなり、最悪は運転中に失神なんて危険な状態になりかねません。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として写真における光のお話について、改めて書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2

言うまでもなく私たち人間が目でみているものは元は光です。太陽なり電気なり何らかの光源によって明らかにされた景色、物体を眼球から脳へ電気信号として伝えられ、そして認識している訳ですよね。

カメラも基本的は同じで真っ暗な箱になっている部分にレンズを通して外の光を取り入れ、その様子を瞬間としてフィルムや半導体に記録する訳です。

光が無ければ形も色も分からないのです。

このごく当たり前のことを改めて熟考すると、いかに写真にとって光が重要であるかが見えてきます。光の特徴をよく見極めて上手にカメラ内に取り込むことに成功すれば良作へつながる鍵となります。景色や被写体にこだわるのも大事かもしれませんが、それにどのような光が当たりどのような影が存在するのかも同じくらい大事です。

私たち写真を愛する人間にとって喉から手が出るほど欲しい光というのがあります。強さで言うと何dBか分かりませんが、限られたダイナミックレンジの中で「ここだ!」という非常にピンポイントで繊細な光です。そしてそれは大抵は影が多く薄暗い場所でよく見かけるものです。




RICOH GR APS-C

建物の谷間となる裏路地や木々が鬱蒼と茂った林道などで差し込んでくる光の周囲によく出現します。そこに影があるから光が際立つ、あるいは光があるから影が豊かになる。常に両者の意識できる撮影シーンに出会いたいものです。

例えばお天気の良い日中に開けた海岸のような場所でバイクの写真を撮るとします。そのような場所はただ強烈な太陽光がそこに注がれているだけで、前述のような「ひとしずく」と形容したい光は確認できません。

またこういった光は見つけるのも難しいです。人間の目はカメラの評価測光と同じで視界の全体を平均で測光して調整するので、最も明るい部分が眩しいと感じないよう調整されると、その場所の影の様子はよく分からないものです。光と影を見つけて画面内に構成するとは、経験を積んでそういった写真を意識して撮り続けた人がなせる業です。

「なんだかややこしくて良く意味が分からんな」という方は次のツーリングからこのように撮ってみて下さい。風景、被写体をいつも通りに構図を練って1枚撮ります。そして撮った画像をモニターで確認します。その後に光と影になっている部分を見てもう1度構図を練り直してみて下さい。




最も美しい光、もっとも豊かな影、どちらを主役に露出を決めるかはそのシーンに似合う方で良いと思います。場合によっては白トビや黒潰れといった具合にダイナミックレンジの範囲を超えてしまうかもしれません。しかしそうなってしまっても変な写真にならないように光と影の様子をよく感じ取って構成すれば大丈夫です。

光があるから影がある、影があるから光を感じ取れる、絵画と違って(レンブラントやフェルメールは別ですが)写真の場合は光が命。光があるからこそ写真らしいとも言えます。

基本的なようで忘れがちな光のお話でした。

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真 構図のスーパーテクニック☆重ねて際立たせよ!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は「構図のスーパーテクニック」なんて大それたタイトルを付けてしまいましたが<上級>ツーリング写真の解説として構図のちょっとした使える裏技をご紹介してみたいと思います。




私が最初にこの撮り方を思いついたのは、いつもの逆転発想がきっかけでした。当初は残念だった要素を逆転発想で味方にしてやろうという考え方です。まずは作品をご覧ください。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

千葉県館山市の沖ノ島という小さな島があるのですが、そこへ行く途中にある造船のドッグで撮りました。ちょうど道から見て船首部分の様子がキレイに見えましたので、望遠レンズを使ってコレを大胆に引き寄せて、ツーリング中に出会った風景としての印象写真を狙ってみました。

以前にも解説しましたが望遠レンズで空間を圧縮させると、写真を見る側の印象としては圧縮された勢いがそのまま観賞者の方へドーンと来る感じでインパクトを与えます。被写体を印象付けるのに効果的ですが、いつもいつもこのような望遠レンズを使った手法の写真ばかりだと見る方も疲れてしまうので望遠はほどほどにしましょう。

さて今回、解説したい「スーパーテクニック」とやらはバイクあるいはライダーといった被写体がシーンの中で沈まないよう、もう1つの画面を構図内に作るテクニックのことです。この写真の場合、船体の手前にある白いガスタンクを利用しました。




実際の撮影地の様子をスマホで撮った写真がこちらです。バイクから船の位置までは150mくらいは離れていそうです。そしてその中間に存在する白いガスタンクのような物は当初は邪魔になるな…と感じていました。

そこでタンクが白いことに注目してこれをバイクの背景と重ねてキャンバスのようにしてしまうアイデアを思いつきました。

撮影ポイントが広ければ望遠を使ってこのように重なるアングルを探し当てるのはそれ程難しいことではありません。右に左に足で動いてベストアングルを探り当てる上級者ならばきっと容易だと思います。




もちろんこれは、いつもできるワザではなく偶然にもそこにキャンバスとして使えそうな四角いものが存在すればの話です。こういった撮影の引き出しをアタマの中に在庫させて、ここだ!と使えそうなときにそのカードを使う感じですね。

撮影地であれやこれやアングルを練っている時に、白いハイエースがやってきて今まさに撮ろうとしていた景色の方向に駐車しました。「あ~そこに停めたら邪魔なんすけど…」いえいえ、そうとは限りませんよ。よく考えてみましょう~

黒っぽいオートバイの場合は特に背景に沈みやすいので、有効なやり方かもしれませんね。ぜひ覚えておいて応用してみて下さいね。

今回はこの辺で!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

この写真も逆転発想で思い浮かんだ構図です。花を主役にするのではなく構図の上では葉を主役に切り取った写真です。なぜこのようにしたのか?雨上がりでしっとり濡れた様子を表現したかったのですが、花についた雫よりも葉についた雫のほうが分かりやすく、かつ美しかったからです。賛否あるかもしれませんが個性的であると自負しています。

新しい撮り方を生み出す<脳の使い方>インスピレーション

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ツーリングライフ、写真ライフを楽しまれていますか?いかなる趣味も長いキャリアを積んでいくと楽しさを維持していくのが難しいものです。

バイクもはじめて運転したときの楽しさ、はじめてツーリングしたときの楽しさは長いキャリアとともに少しずつ薄れてしまいます。もちろんキャリアを積むことで知らなかった世界を知ったり、新たな楽しみを見つけることも多いですが、それも長くやっていると出尽くしてしまい、やがてマンネリになってしまうものです。

それを予防して長く楽しみを持続させるには、意識して楽しむ工夫を見つけなければいけません。日帰りツーリングだけだった人が泊りでツーリングしてみるとか、宿しか使ったことがない人がキャンプツーリングに挑戦してみるとか。




写真もビギナーの頃は経験を積むほど上達していくことにやり甲斐を感じ、人に見せてその反応を楽しんだり、新たな撮り方や被写体に刺激を感じたりするものです。しかし長いキャリアの中でネタが出尽くしてしまった、写真に関わるあらゆることを知り尽くしてしまった(という錯覚)がマンネリを呼びます。

人間はワガママなもので同じことを繰り返すようになり進歩を実感できないと退屈に感じるものです。

「いつも同じような写真になってしまう」「これ、この間も同じの撮ったな」とマンネリの気配を感じたら黄色信号。今回は新たな撮り方やアイデアを生み出すための脳の使い方を解説いたします。

 

まずこちらの作例をご覧ください。地元、南房総のとある海岸で古い別荘風の家にアロエがたくさんありました。私はこの時、この場所の雰囲気とアロエが何とも印象的だなと感じて、ここで撮影することにしました。

当初、ここで気に入ったのは家のデザインと白いコンクリの壁、そして地面などから受ける無機質な雰囲気でした。そこに緑の要素であるアロエがワイルドに存在しています。海が見えないアングルで撮っても、ここは海岸であると想像させる写真が撮れると思いました。

しかし、この場所が気に入ったのは良いとしてバイク+ライダー=ツーリングシーンをどのように融合させましょうか?この場所をシンプルに背景として使うのか、アロエを被写体にして寄るのか、または別の撮り方を模索するのか?

とりあえず、この空間を背景としてツーリングの小休止としてのシーンを演出してみました。ここでヘルメットを手にバイクに歩み寄るポーズとか、もう以前に何度かやったので同じことはしたくありませんでした。考えた末、ブーツのシューレースを締めなおしている様子で撮ってみました。

しかし、この構図ではライダーの存在が小さすぎて、せっかく思いついたアイデアが明確ではありません。もう一度、どう撮るのか練り直してみましょう。




ブーツのシューレースを締め直しているシーンを明確にするのであれば、そこが分かりやすく伝わるように寄るのが一番です。そのためにはバイクやライダーがフレームから切れていても大丈夫。

いわゆるフレーミングによる存在感の調整です。単にブーツと腕などの様子が大きく写せただけでなく、バイクとライダーの顔などが枠外になったことで、作品の主題が「ライダーが休憩中にブーツを締めなおしている」という1つのことに明確化されました。

しかし…どうでしょうか。私はこういったフレーミングなどを使った手法で過去に何枚もの写真を撮ってきました。究極のツーリング写真の熱心な読者の皆さまでしたら、お分かりかと思いますが見たことのある撮り方ですよね?別に悪い訳ではありませんが面白くないです。

自分がやってきたことの繰り返しに進歩を感じない時ほど退屈なものはないです。

どうしましょうか?この状況の解決策はどこかにあるでしょうか…。脳内の知識を検索してあらゆる撮り方やアイデアを呼び起こしてみます。しかし妙案は全くヒットしません。

そのうち集中が切れてしまいました。人間の集中力は持って30分といいます。ちょうど計ったかのように、ここで写真を撮り始めて30分くらいした頃でした。

「あ~なんだか疲れた」

梅雨の中休みのよく晴れた日、穏やかな海からザーザーと波の音、トップケースからペットボトルのジャスミンティーを出してゴクゴクと飲みほし、アスファルトの上に寝転んでみました。

う~ん、ここ気持ちいいな。誰も来ないし、知らなかったなここ。また来よう。写真はその時にまた撮ればいい。

うっかり、そのまま寝てしまいそうになったのでムクっと起き上がったその時でした。

「そうだ!!これだ!」

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

インスピレーションとは考え抜いて生み出すのではなく、究極のリラックス状態から突如として授かるものです。

この撮り方をひらめいた時、EOS6D Mark2にはEF35mmF2ISが装着されていましたが、急いでリモワのトップケースから我が青春のEF14mmF2.8Lを取り出してレンズを交換しました。

撮り方はつい先日、究極のツーリング写真でご紹介したコクピット風景、走行写真の撮り方と全く同じです。




写真を見る人にツーリングしているライダーの視界を感じてもらいたい。そんな思いから始めたこの撮り方ですが、それは走行中の視界に限ったことではなく、このように休憩中だって良い訳です。

自分でも愉快すぎて誰もいない海岸で一人で笑っている怪しい人と化しました。

そう、こういった新しいアイデア、ひらめき、インスピレーションは思考回路をフル回転させたり知識の中から検索をかけたところで何も得るものはないのです。いちど脳内をリセットするように「気持ちいい」「楽しい」と心に余裕をもたせてリラックス状態になったときにポコッと出てくるのですね。

当初、ここで気に入ったアロエの存在は一気に脇役になってしまいましたが、インスピレーションよりも優先すべきことなど何もないのです。ひらめいたユニークさがいつでも最優先。

だから楽しいのです。

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大好きな旅の景色は記憶の彼方へ…

「ツーリング写真ギャラリー ミラーに消えゆく旅の記憶」




走りぬいた道も

出会った景色も

潮の香りも

あの時感じた風の感触も

みんなミラーの中に吸い込まれて消えゆく。

大好きな旅路は記憶の奥深くへ。




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バイク走行中写真のカメラブレしない撮り方 走行写真の撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は私のツーリング写真の撮り方の引き出しの1つ、コクピット風景写真の裏側をご紹介いたします。

コクピット風景写真、それはバイクを走らせている時のライダーが見ている景色をそのまま再現した写真。ツーリングの魅力、オートバイの魅力の原点である景色の中を駆け抜けている様子を表現した写真です。

以前より究極のツーリング写真ではこのような撮り方の作品を何点かご紹介してきましたが、この撮影裏について詳細に解説したことがありませんでした。走っている時に「この景色を写真にできたらな…」とツーリングを愛するライダーならば誰でも一度は思ったはずです。しかし挑戦してみると意外と難しいですし、片手運転など無理をすると大変危険です。

まず最初に重要なアイテムのご紹介をいたします。

diagnl(ダイアグナル)のNinjaストラップです。このカメラストラップの特徴は指をかけるアジャスターを引くだけで自在にストラップの長さを変えられること、そしてバックルを着脱することで容易にストラップを解放できることです。

diagnlのホームページはこちら




通常使用している時のカメラストラップの長さ。この穴のあいたアジャスターを引っ張ると…

シュルシュルっと瞬時に短くできます。この写真の状態で最も短くした状態です。で…これをどうするかと言いますと首にかけて走ります。こんなに短いと頭が通らないのでバックルを解放して首の後ろでバックルを再びはめ込みます。

カメラの固定方法はこれで完了です。多くの場合、Goproのようなアクションカムのようにハンドルにクランプさせる固定方法ですが、車体に固定してしまうとスローシャッターに設定したときにバイクの振動を拾ってしまいブレてしまうのです(後述しますがブレているのもアリですが)。

私なりに出した答えがスローシャッターに対応させるには体が一番であるということ。首から下げて走る分にはエンジンや路面からの微細な振動はカメラには伝わりません。またある程度の自重のあるカメラでしたら走行風などで揺れることもないと思います。ただR1200GSのような上半身がアップライトなポジションでしたらOKですが前傾姿勢となるスポーツバイクですと、また別の工夫が必要かもしれませんね。

 




続いてカメラの設定です。重要なことはシャッターボタンやリモコンなどを押さなくても自動で撮り続けてくれることです。これはカメラの機能またはリモートタイマーのインターバルタイマーを使用します。私の愛用しているEOS6D Mark2の場合はカメラにインターバルタイマー機能が備わっています。私はいつも1秒毎の枚数無制限に設定します。これによりバイクを発進させる直前にシャッターボタンを1度だけ押しておけば、あとは1秒毎にカシャカシャと撮り続けてくれます。

SDカードは不要なカットがたくさん撮れてしまうので容量の大きいものを用意しておきましょう。私の場合は編集が楽になるように、普通にツーリング写真を撮るカードとは別で走行風景写真専用のSDカードを用意しています。

インターバルタイマーが内蔵されたリモートコントローラー TC-80N3

次に画角ですがお持ちのレンズで最もワイドなレンズを使用して下さい。メーター回り、タンク、両手を画面内に入れるとなるとフルサイズ一眼レフで14mmくらいの超広角が必要になります。

走行中に使用するのでレンズの前玉が汚れることを考えると、高価なメーカー純正超広角レンズでは勿体ないのでサムヤンかNEEWERの超広角レンズも、走行写真用に用意しても良いかもしれませんね。

露出はシャッター速度優先モードで1/40か1/30あたりで速度に応じて設定します。ピントはマニュアルフォーカスにして無限遠にしておきます。

スピード感をより強調したい場合は上の桜の写真のようにトンネル状になった場所で撮ってみましょう。何もない開けた景色だと地面しか流れずスピード感がイマイチ出ません。

この手法で撮影することでカメラブレの心配はほぼありません。メーター、ハンドル、スクリーンなどは明瞭なまま景色だけが流れている写真が撮れます。その一方でカメラブレしてしまった写真も決して悪くはありません。




この作品は何がどうしてこうなったのか自分でも覚えていないのですが路面の段差でも踏んでカメラブレしたのでしょうか。全体がブレブレで撮れたことにより抽象的な表現の作品になりました。見ようによっては「風が写っている写真」と美化しても悪くないと思います。

いかがでしたか?走行中のコクピット風景写真、走行写真はまず第一に安全であることです。くどいようですが片手運転や運転中にカメラを操作するような危険なことはしないようにしましょう。

それでは今回はこの辺で!!

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