ピント位置と露出で魅せる複合上級テクニック

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、せっかくの良い季節ですが容易に外出できない有事となってしまいましたね…。ここ数日、究極のツーリング写真ではPV数がすごく伸びておりまして、きっと多くの方が外出できずにご自宅でインターネットをされているのだと推測されます。

こういう時は街中でスナップ写真や人の多い場所で桜の撮影とか難しいので、知識をつけるために究極のツーリング写真の過去記事をご覧ください・・・ちょっと無理があるかな?




さて今回はピント位置と露出で魅せる複合テクニックと題して上級ツーリング写真の解説をいってみたいと思います。

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG C

まずは完成作品からご覧ください。南房総の海岸線で撮った一枚ですがこの時、良いお天気と反して海は荒れていました。岩場に砕ける波の様子にすぐに私のセンサーが反応しました。

この砕ける波のダイナミックな表情を望遠レンズで引っ張って撮ろう。すぐにそう思いついてEOS6D mark2にSIGMA150-600㎜F5-6.3DGを装着して撮影に挑みました。

まずリアルサイド分析ですが撮影現場は太陽光が眩しいくらいに注いで十分に明るいこと、岩に砕ける波の様子が様々な表情があること、波の飛沫はかなり白いこと、遠景に船が行き交っていること、後方からの順光によりR1200GSアドベンチャーの各部にハイライトが入り輝くこと…などが確認できます。

充分に明るいということは早いシャッター速度をかせげる状況です。そして望遠レンズを使うには十分なスペースも確保されています。ここは岩に砕ける波を主題に撮るのですから大胆に絞りを解放に設定しピント位置を波にしてみました。

いちおう書いておきますがこのようなシーンでは迷わず高速連写モードを使用します。この撮影シーンだけで軽く200カットはシャッターを切りました。たくさんのバリエーションの中から自分の気に入った波の様子の1枚を後でselectする作戦です。




最終的に仕上げまで行ったカットは25枚でした。その中で上の写真のように葛飾北斎の神奈川沖浪裏を彷彿するような波のものもありました。これを採用カットにするかかなり悩みましたが、採用カットに選んだ写真の方が飛沫が鶴の化身のようで印象的だな、と思い最終的にselectを終えました。

上級者であれば魅せ方は1つと限らず2つ3つと複数の手法を複合的に駆使して表現してみましょう。今回の作品では先ほどご紹介した絞り開放により深度で魅せる方法、たくさんの連写から1枚を選ぶこと、そしてもう1つくらい何かないでしょうか??そう露出です。

リアルサイド分析で波の飛沫は真っ白である…と確認しましたが、この白さが白トビしてディティールが失われないようこの部分に露出を優先します。結果、他の部分が少し暗くなってしまいますが、そうなっても変な写真にならないように構図を組み立てます。飛沫に露出を合わせたことで高速シャッターが捉えた飛沫の一粒一粒まで精密に表現することができました。




いかがでしたか?私もまだまだ勉強中ですが一枚の作品の中にいくつもの表現手法を組み合わせた写真。そうすることで写真の構造を暗号化して見る側に巧妙さを容易には感じさせないという効果もあります。

ちょっとマニアック過ぎたかな…

今回はこの辺で!!

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記憶色のツーリング風景

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

ツーリング写真とはバイク旅の記憶風景であるべきだと思う。

バイクツーリングという「旅」をテーマにした写真であるからには

記憶に残る風景、記憶色に染まった風景を写真にしたい。

いや、あえて荒唐無稽な言い方をするとツーリング写真は時間を逆に流すこと。

現実には旅で見た風景は記憶に刻まれ、後にその記憶の中の風景を回想する。

「あの時、海に沈んだ夕陽が格別に美しかったな…」




時が経つにつれて記憶風景は曖昧になり、そして美化される。

その時にイメージに描く記憶色の絶景こそが真のツーリング写真。

つまり時間を逆に流すとは何年も後に回想するであろう旅の記憶風景を

いま作り上げること。

記憶になるであろう風景を記録するのだ。

むずかしいのは現実の風景とのギャップだ。

写真機は現実を写す機械だから原則として偽りが許されない。

しかし見たままのRealが必ずしも記憶風景になる訳ではないのだ。

20年も30年も前に見たツーリングの風景は写真にしていないけど

記憶の中で儚く輝いている。




そんな記憶風景を事前にイメージして持てる力を発揮して撮るんだけど

これが言うほど簡単ではない。

でもそうやって撮りたい。

記憶になるであろう風景を記録するのだ。

宗谷丘陵 




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【重要】ツーリング写真のバックボーン☆写真デザインの知識

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、暗いニュースばかりの日々が続いていますが気分がネガティブにならないよう気を付けましょう。少し外に出歩いて近所の公園でも行けば地域によっては桜が見事に咲いていると思います。美しい桜を見るだけで日本人なら心がぱっと明るくなるはずです。

人生も折り返し地点をとうに過ぎて感じることですが桜って本当にいいですね。見た通りの美しさ、立派さだけでなく「すぐ散ってしまう」「年に一度だけ咲いてくれる」この尊さがあるからこそ心に染み入ると思います。長く寒い季節から蕾をつけて咲き始め、見事なピークが人々を魅了し。そして風で散りゆく美しさ。その儚い流れがまるで人間の生命と重なるようにも感じます。





さて今回はツーリング写真の基礎的なお話の一つとして写真デザインの話題を書いてみたいと思います。写真デザインとは構図や比率といった撮り方の一つです。知識として覚え応用できるまでになると、写真のバックボーンがしっかりしてクオリティの高い一枚が実現できます。

EOS6D mark2

写真デザインの要素は大まかに言うと・線 ・色 ・図形 ・質感 ・立体感 ・規則的なパターン ・連続するリズム ・シェイプ などがあります。

写真デザインの効果は写真の観賞者がパッと見た瞬間の視線の動かし方や安定感、印象などに関わっています。とりわけ最初の3つ、線、色、図形は効果が大きく多くの傑作写真、絵画、イラスト、ポスターなどにも使われています。

上の作例は海岸の駐車場から一段下がった砂浜へ降りてブロック壁超しにR1200GSを撮った1枚です。ここで使われているデザイン要素は幾何学模様のブロックが織りなす規則的なパターン、同じくブロックの風化した質感、トップ光なので立体感も出ています。空とR1200GSのブルーとブロックのグレーは爽やかさ、寒さ、冷たさを感じさせます。

色は本来ですと色相環での補色(反対色)関係にある両者で作る物ですが、ブロックのようなグレーは無彩色(黒と白の中間色)なので補色相手が存在しません。補色関係とは例えば紺色のTシャツに黄色いロゴマークとか、ブラウンの生地に水色のラインといった具合に簡単に言ってしまえば相性のいい組み合わせのことです。ツーリング写真であれば桜の景色の中にNinjaのライムグリーンなどがそれに当たります。





この写真は1枚目の写真の180度違う方向の景色です。被写体は漂流物として流れ着いた漁の浮きです。浮きは球体ですが写真にすると図形要素の円で観賞者の視線をその場に留めます。鮮やかな黄色は進出色で背景の多くは後退色の青系、これによって浮きは強烈に飛び出してくるような存在感を放ちます。

こういった写真デザインに関わる知識は実際の撮影シーンでどのように使えばよいでしょうか?ポイントは見つけたものに対して知識と関連付けて構成していくことです。いくら知識を持っていても黄色を赤にしたり直線を曲線に変えることはできません。できるのはアングルや画角で位置関係や各々の大きさ、フレーミングで画面外に切り落としたり全て除外したり…といった具合に限られます。




最初のうちは意識しても難しいのでまずはデザイン要素として使える素材を見つけることから始めましょう。そして偶然でも良いので既に出来上がっている写真からデザイン要素を分析し「あの時、ここが良かった」「こう撮れば良かった」とデザインの観点で再検証してみましょう。

少しづつですが理解を深めて応用力につながっていきます。

今回はこの辺で!

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ツーリング写真の目指す道

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

バイクツーリングの世界を写真で表現する【ツーリング写真】

ライダーが見ている旅の景色、出会ったモノや体験したコト。

バイクでないと味わえないバイクツーリングの世界を写真で表現し

芸術写真として世に広めたい。

既にライダーである人々には共感、バイクとは無縁だった人々にその魅力を伝え…

そして旅を忘れかけた現代人に「今、もう一度本当の旅に出よう」というメッセージを発信する。

そんなことが実現できるよう究極のツーリング写真を運営しています。




現状でもツーリングで写真を撮っている人はかなり多いと認識しています。

しかし多くの方は愛車とのカッコいい写真や綺麗な景色の中での記念写真だと思います。

ツーリング写真を芸術として発信していく文化はまだまだ少数です。

「みんなツーリングで綺麗な記念写真を撮りたいだけ」

「誰もツーリング写真を芸術だなんて思わない」

という冷ややかな反応は聞こえてはきませんが潜在しているのは承知です。

なにしろ今はツーリング写真なんて言う芸術文化は認知されていませんので。

オロロンライン




一番最初にエアーギターとかボイスパーカッションをした人も当初は周囲から笑われたでしょう。

ギターは上手に演奏すること、歌声以外の音源は楽器を使うこと…こういった常識を覆すのは並外れたの才能と努力がなくては成しえなかったと想像できます。

我々現代を生きる人間は常識を飛躍することがどうも苦手のように感じます。

ある日、権威ある人物や組織に「これは素晴らしい」と太鼓判を押されれば、それはニュースとなって当初は馬鹿にしいていた大衆もワーとなってはやし立て、社会的にも認知されるものです。

それと似ているかもしれません。バイク写真、ツーリング写真を芸術写真文化として成熟させること。

別に私自身が有名になったりお金を稼いだりしたい訳ではありません。ただツーリング写真が世に認知されればバイク文化も一つ成長できるのではないかな?とそんな風に感じます。

会社の同僚やお友達に「あの人もバイクに乗ればいいのに」っていう人いませんか?そんな人に芸術的なツーリング写真を一枚「ほら、この写真みたいな感じだよ。バイクでツーリングって」と見せれば、たちまち頭の中がバイクでいっぱいになり、翌週には教習所に通っている…

そんな力をツーリング写真に持たせたいですね。




ツーリング写真のさらなる発展を目指して究極のツーリング写真 touring-photography.com はこれからも精進してまいります。

究極のツーリング写真 運営者:立澤重良

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写真は完璧であってはならない理由<上級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、芸術はお好きでしょうか?当ブログでは以前よりツーリング写真、バイク写真を芸術作品…つまりARTへ進化させバイク写真文化を成熟させていきましょう!と発信してきました。

しかしどうすればバイク写真という小さな写真文化をARTへ昇華させることができるでしょうか?そもそもARTって何でしょう。私も勉強不足なのでこの辺の深い話ができないのですが、観賞者サイドも作者サイドへ寄り添って共に思考して楽しむものがARTではないでしょうか?

美術館に行くと難解な作品を目にすることがあります。特に印象派の作品や現代アートなんかでよく感じます。「これは一体なんだろう???」「作者は何をうったえているのかな?」と作品の意図がパッと見た瞬間ではすぐには分からない作品です。このように観賞者が思考することが【観る側の楽しみ】です。ただ見るのではなく感じて思考すること。この意識がないと芸術を単純に視覚的な美しさやバランスだけで見てしまい面白くないものになります。

そして観賞者を楽しませてくれる芸術作品ほど曖昧さや不完全さがあるものだな…と私は感じます。あの岡本太郎さんも「芸術は美しくあってはならない」「芸術は心地よくあってはならない」と何かに書かれていました。不完全さや曖昧さからくる思考の渦を感じ取るもの…よく分かりませんがそんな感じがARTなのではないでしょうか。




さて今回はそんな観賞者を思考や想像で楽しませるツーリング写真をご紹介してみたいと思います。

これは撮影現場の様子をiphoneで撮った1枚です。漁船のキャビンだけが空き地に捨てられている様子ですが、私はこういった光景がいちいち心に刺さってしまうので、撮らずにはいられませんでした。

しかしこの朽ち果てた漁船のキャビンとバイクを合わせてどのようなツーリング写真を撮りましょうか?被写体の特徴をよく観察し、自身が動いた心の様子を自ら感じ取りながら思考します。

まず特徴的だと感じたのは連なる3つの窓です。ガラスは割れていますが枠を固定しているネジなどが面白いと感じました。ここを使って窓の向こう側へR1200GS-ADVENTUREを置いてこんな風に撮ってみました。この写真の説明範囲は漁船のキャビンのような物が横たわっているのだな…という事がかろうじて伝わる程度です。

「説明範囲」とは写真であるからには元は事実な訳ですが、それが何であるか見る側へ説明する作者の責任ようなものです。バイクを撮ったのに小さすぎたりボケすぎたりして、見た人に「ここに写っているのは自転車ですか?」となればバイク写真としての説明範囲が十分でなかったという事です。




ここではバイクはもちろんの事、メイン被写体である漁船もかろうじて漁船であることが多くの人に伝わるのではないかな、というつもりでこのように撮ってみました。

しかしこれだと見る側の思考の楽しみが少々もの足りないようにも感じます。説明範囲が広すぎて退屈なのです。せっかく変わったものを見つけたのですから、もっと観賞者の想像力をかき立てる工夫はできないでしょうか?

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

そこで最終的にこんな風に撮ってみました。キャビンにぐっと寄って窓枠を主題にした写真にしたのです。寄ったことで枠の様子が明らかになりメイン被写体の質感が表現でき、わずかに残されたガラス片も写すことが出来ました。

しかし、これだとこの白いモノが何なのか?撮影現場を見ていない観賞者には得体の知れない物になってしまいます。説明範囲が狭く事実が伝わらない写真ですね。これが何であるかは観賞者が思考する取り分として意図的に残します。

「わけが分からない」と見向きもされないかもしれません。ここは「想像力が乏しい観賞者は残念ながらターゲット外にしよう」と大胆に割り切りましょう。たまには良いではありませんか。




このように写真とはいえ実際の様子の全てを明らかにせず、あえて観賞者の持ち分として想像範囲を残す手法のご紹介でした。写真は事実を元に生み出す芸術ですが実際の様子の何もかもを写す必要はなく【説明範囲】と【想像範囲】の割合を作者である貴方が裁量するのが面白いのではないでしょうか?というお話でした。

…完璧に説明した写真なんて退屈ではありませんか。

今回はこの辺で!!

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憧れの絶景撮影スポットはどこにあるのか?

「憧れの絶景スポットはどこにあるのか」

EOS6D Mark2 + SIGMA35mmF1.4ART F5 1/125 ISO100

絶景がどこにあるかなんて下調べする必要はありません。

絶景とはいつもバイクを停めてカメラを手にしたあなたの目前にあります。

自分がそこで撮りたいと感じた時点でそこは特別な場所なのです。

例え何もない場所でも他人は素通りするような場所でも。




旅を愛するライダーのセンサーが反応したことを

きちんと目と心で解明する。

それをどう表現するかは貴方という一人の人間。

身に付けた技法や知識、優しさやユニークさといった性格、美に対する独自の考えも盛り込み。

被写体、情景を前に悩み苦しみ、演出に葛藤し…時に額に汗して生み出してください。




奇跡の瞬間を逃さず切り取るのも良いでしょう。

奇跡はいつも何でもない場所で突如として起こるものです。

そして改めて写真とは「瞬間」なのだと認識しましょう。

納得できるまで撮り切ったら、あらためて目の前の光景を見つめてみましょう。

そこが明らかに絶景であったことを確信するはずです。




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構図を作る前に露出を先に決める!その訳は?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素敵なバイクライフと素敵なツーリング写真で日々を充実させていますでしょうか?自分らしい自由なツーリング、自分の好きなものを好きなように写真にすること、これだけで日々が充実するものですよね。




さて今回は少し前のツーリング写真解説で「構図を作る前に最初に露出を決めよう」という解説をしたのですが、難しくて意味が良くわからなかった…というご意見をいただきましたので、通勤中に撮ったスマホ画像で改めて解説してみたいと思います。

解説用に簡単に撮った写真ですが例えばこんな場合です。カメラは画面全体に対して平均で測光し露出を決めるのものです(平均以外にも測光方法はありますが)。日向と日陰が混在する景色ではどちらか一方を優先したのではなく平準的に決められるのでこのような感じとなります。しかし、これでは普通すぎますよね?それはなぜでしょう?その理由は特段光が美しいとは思えない写真だからです。

まずそこにある光が最も美しく見える露出を目指しましょう。この場合では日向の部分に露出を合わせてみましょう。露出を最初の写真よりもアンダーにふることで日陰はだいぶ暗くなってしまいましたが日向の部分に存在する光が魅力的に変貌しました。しかしコレだと今度は構図のバランスが崩れてしまいました。

日向に露出を合わせて光を表現すると決めたなら、その部分がバランスよく画面という長方形の四角の中に配置されるよう構図し直します。日向の部分が中心になるよう少しカメラを左上に向けてみました。これで日向の部分が中心に安定し、日陰部分はその良き引き立て役として額縁状に配置されました。

構図をつくる前に露出を先に決める理由がこれでお分かり頂けたでしょうか?




では実際のツーリング写真で解説いたします。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

鬱蒼とした森の中のキャンプ場です。日中の高い太陽光が木々のわずかな隙間から入っています。私はこのときリアルサイド分析から捻じれた表情を持つ木、それに絡まる葉の存在に強く惹かれました。木の茶色、絡まる葉の緑色は色相環で補色関係に近いです。デザインの分野で度々耳にする色相環図で補色(または反対色)関係となるものは抜群に組み合わせの良い両者という事です。

1、特徴的な木は茶色 2、絡まる葉は緑色 この2者からおりなす雰囲気が最も魅力的に見えるよう、わずかな光を使ってこの2者に露出を切り詰めてみました。

画面の多くの割合が暗くなってしまい、全体が暗い雰囲気の写真になりましたが木と葉の2者が画面と言う長方形の中にどっしりと鎮座し、魅力的な色を出すよう構成した結果です。もしこのシーンで評価測光で露出を決めれば全く違う印象の写真になると思います。

これは撮影現場を説明的にスマホで撮った1枚です。これも大幅に露出補正しましたが、ここで言いたいのは撮影地は実際にはさほど美しいロケーションでもなく、きわめて日常的なキャンプ場の風景という事です。白い軽バンは後からやってきた車ですが、それが無かったとしても「素敵な雰囲気のキャンプシーン!」とは思えないですよね?




写さなくていいものをカメラアングルやフレーミングで画面外へ除外するのは勿論のこと、露出でも同様に特別魅力的ではない要素はシャドウに包んでしまう、という考え方ですね。もちろん最も魅力的なものが最も魅力的に見える露出を選択した結果ではありますが。

暗い部分から明るいところまで、カメラが写せる範囲のことをダイナミックレンジなんて呼びますが、このように範囲が限られていることを上手に利用して、構図との関係をとっていきましょう。

あれっ・・・やっぱり分かりにくい説明だったかな。

今回はこの辺で!!!

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Dogmaに囚われない☆常識を疑い目を覚ませば…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いきなり訳の分からないタイトルで失礼いたしました。Dogmaとは直訳すると教義、教理など少々宗教っぽいニュアンスの意味なのですが、ここでは写真文化における既成観念という意味で書いてみました。

私たちは先人たちが生み出してくれた撮影技法や写真に関わるあらゆることに準じて写真を撮っていますよね。しかし、ここで冷静になって次のように再考してみましょう…既成観念に囚われすぎではないだろうか?…と。

写真のことを最初に学んだとき、それを何も疑うことなく受け入れてきましたが、最初に教わることというのはビギナー向けの内容です。これをいつまでも引きずっていると写真の可能性を限定してしまう要因にならないでしょうか?例えば適正露出で撮りましょう、手ブレに気を付けましょう、ピントは必ず被写体に合わせましょう…もちろんこれらは正しいコトなのでしょうけど…これに経験を積んだいいベテランが縛られるのもどうかと思います。

他にもあります。バイク写真を撮るときのレンズは標準50mmから中望遠85mmくらいが歪みがなくてお勧めですよ…それも本当??14mmや600mmで撮っちゃダメなの?

風景写真でいい写真を撮るには早朝か夕方で、日の高い日中はいい写真が撮れない…それも本当でしょうか?

最初に教わった何かに縛られていないでしょうか?胸に手を当てて考えてみましょう。

EOS6D Mark2

この写真を撮った時に私はある事に気が付いてハッとしました。これは私がよくやる走行中のコクピット風景を再現した写真なのですが、いつもならシャッター速度優先モードに設定しシャッター速度を1/60あたりに設定して撮るのですが、この時はなぜか絞り優先モードのままF11まで絞って走り始めました。どうしてそうしたのかは今でも覚えていません…。




帰宅してこのシーンで撮った100カット前後の走行シーンを選別している時です。あれっ???なんだ今回のは?絞りを固定して撮ったせいで様々なスローシャッターのバリエーションが混在していたのです。木陰を通過したときの測光であれば1/8、日向で測光したタイミングであれば1/30、ヘアピンコーナーを立ち上がって太陽の向きが変われば1/125といった具合です。さらに測光ポイントとシャッターを切ったポイントの明るさが変わってしまった場合など、とんでもないオーバーやアンダーで撮れてしまい、一見するとフィルムストリップ内は失敗カットだらけなのですが、その中に「おやっこれは…」とハッとする写真があったのです。それがこの上の写真です。

動きのある被写体を追って背景を流したい時や、作品に動感を与えたい時はシャッター速度優先モード、あるいはマニュアル露出モードにして任意のシャッター速度に設定しますよね?カメラのイロハを学ぶときに最初に教わりますよね。私もそうだった記憶があります。しかし、それって本当でしょうか???

脳内で描いたイメージの写真が「これくらい流したい」とイメージすれば、ベテランであれば時速40km/hくらいなら1/60程度であろう、と瞬時に露出値が出てきます。しかしベテラン故に1/60と決めた数値を疑うことなく、他のエキサイティングな選択肢を試すことはしないと思います。

RICOH GR APS-C

この出来事に味を占めた私は以降は同様の撮影シーンでは意図的に絞り優先モードに設定し、悪戯にスローシャッターの世界を冒険しました。この写真はシャッター速度1/6です。今まででは発想すら浮かんでこなかったエキサイティングな設定と言えます。もちろん従来よりも失敗を大量に生み出すことになりますが、そんなことはどうでも良いです。それよりも「走行シーンでは路面の段差などで縦ブレしないように」なんて決めつけていましたが、1/6でシャッターを切ったこの写真は縦ブレによって被写体に躍動感が出ました。まさに目からウロコです。




「あぁ!今までなんて馬鹿なことをしてきたんだ」と心底後悔するほど、シャッター速度を固定して撮っていたことが愚かな事であったと感じました。流し撮りや動感を表現したいときはシャッター速度優先モードに…カメラの説明書にも書いてある写真の基本的なことですが、そんなビギナー向けの教科書に自分が無意識下に囚われていたなんて。

むかし4輪で草レースをしていた頃にこんな事がありました。走りなれたサーキットで10週のレースをしていた終盤、私と同じFC3S型のRX-7に乗る外国人のドライバーに追いつきました。ゴールまでに彼をオーバーテイクできれば表彰台が待っています。しかし3速で旋回するコーナーを立ち上がった直後、彼のFC3Sに一瞬追突しそうなほど接近してしまい、その後はストレートエンドでトップスピードの伸びで離されてしまいました。結局、私はポジションを上げることができず鳴かず飛ばずのポジションでフィニッシュとなりました。

レース終了後、もしや…と彼に「ストレート手前のコーナーは4速だった?」と聞いたところ「そうだよ!よく分かったね」と返されました。常識的に考えて3速以外のギアを選択するのは有りえませんが、彼は柔軟な発想でやってのけました。コーナリングを終わって立ち上がりの加速で前の車を抜くなんて、よほどのパワー差がないと無理ですし、少々モタついてもギアチェンジしないで次のコーナーまで全開なのですからターボのブーストも安定します。対して後方にいた私は追突回避で一瞬アクセルを緩めたので、加圧中だったターボの圧は一瞬でブローオフバルブから排出されてしまい、再び最初からブーストし直し、さらに3から4速へのシフトチェンジと2回もターボラグを発生させたのですから、ストレートエンドで差が出たのは当然です。

セオリーに縛られた走りしか出来なかった自分と、柔軟な発想で見事に敵を欺いた外国人のドライバー。同じ車、同じタービンを搭載した両者でしたが相手の方が一枚上手でした。




そんな風に既成観念、常識、セオリー、みんなが真面目に守っている手法、などに囚われて、ワクにはまっていないか今一度見直してみましょう。写真はアマチュアでやっている限り「こうしなければいけない」は原則としてありませんからね!

今回はこの辺で!!!

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バイク写真とライダー自撮りはポージングと視線が命

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつもツーリング先で写真を撮るけど写真を撮るのに適した場所を探すのがどうも苦手だ…という方はおられませんか?

ツーリング写真がお好きな方であれば、いつかこんな写真を撮ってみたい、あの時にみたあの凄い写真と同じような感じで撮ってみたい、といった具合に心の中での憧れの写真というのを誰でもお持ちだと思います。

しかし、その憧れの1枚を実現するのにピッタリと言えるような撮影地など、そうそう簡単に巡り合うものではありません。憧れの1枚を今日撮るぞ!という願いは実は現実的ではないのです。憧れは憧れとして「幻想のツーリング風景」として心の奥に密かに抱いておくくらいで丁度良いのかもしれません。

では、どうやったらツーリング写真に適した撮影地を探し当てることができるのでしょうか?ごく当たり前のことですが「ツーリング写真」なのですからツーリングの内容が重要なのはお分かりいただけますよね?まず写真のことだけを第一に考えてしまい、ツーリングの内容を疎かにしていないでしょうか?




もしドキッとされた方はいちど写真の事を忘れて心に響く一期一会のツーリング風景を想像してみてください。それは商業化された観光スポットでもなくSNSで映えスポットとして話題の場所でもありません。ひそかに貴方の事を待っている貴方だけのツーリング風景です。国道から外れて名もない生活道路や広域農道を走りつなぎ、鄙びた街並みや集落などを抜けていけば、やがて静かな自然風景や素朴な人々の暮らしの風景を目撃します。そんな時は先を急がずバイクを停めて少し歩いてみましょう。

きっと出会えるはずですよ。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L2 IS

さて今回は<中級>ツーリング写真解説として久しぶりにツーリング写真、バイク写真におけるライダーの自撮りのお話をいってみたいと思います。

「自撮り」というと今風のワードですが、ここではソロツーリングで写真を撮る場合、作品にライダーを登場させたいのであれば自分しかいないので自ずと自撮りになります、という意味の自撮りです。別にソロでなければお友達やパートナーを撮ればライダーの登場するツーリング写真は撮れますし、見知らぬライダーでも許可をもらえればOKですよね。なので一般に言われる今風の「自撮り」とは少しニュアンスが違いますが・・・他に適切な呼び方がないので自撮りと書いてしまいます。




風景の中にバイクだけという写真でも立派なツーリング写真になりますが、ライダーの存在を見る側に予感させるようにヘルメットやグローブなどの小物を使ったりと、それなりの工夫が必要なものです。もし何の配慮もなく風景の中のバイクだけを撮ればバイクのオブジェ化は避けられないでしょう。バイクのオブジェ化はバイク写真(愛車を主役にした記念写真など)の延長のようになってしまい、風景主体の愛車写真という何とも矛盾を作ってしまうものです。見る人によっては主に捨てられたバイクが風景の中に置き去りにされているように見えるかもしれません。ツーリングはライダーの旅なのですから、やはりライダーの存在とは重要だと覚えましょう。

バイクのオブジェ化を回避する確実な方法はライダーの姿を入れてしまう自撮りなのです。三脚が必要となるので少し荷物が増えてしまいますが、自撮り専用という事であれば特別立派な三脚が必要な訳ではありません。ノーブランドの安価な三脚でも自撮りの為だけであれば機能します。「シャッターはどうするの?」というのが最も多く受ける質問なのですが、シャッターは望遠域であればインターバルタイマー機能、広角や標準などカメラが遠くならない場合はカメラとスマホをBluetoothやWifiで接続してリモート撮影します。セルフタイマーでダッシュは不自然になるのでやめましょう。もちろんダッシュしている様子を主題としたユニーク作品という事であればその限りではありませんが。

ライダーが登場するツーリング写真、つまり自撮りをする場合にいくつかのポイントがあります。まず1つめは美しい姿勢を意識すること。猫背になっていたり寒いからと着ぶくれした装備のまま撮ったり、美しい姿勢を意識せず棒立ちだったり…。自撮りは演出ですので割り切って少々大げさなくらいに背筋を伸ばして美しさを意識しましょう。そして撮り始める前に自身が映画監督や演出家になるようなイメージで、主演俳優にどのような演出をさせるのか決めておくことです。あなたの大切な作品に大根役者はいらないですよね??




上の作品の場合は樹里木高原の爽快な道を走りぬき、バイクを停車させて後方の雄大な富士山を振り返って見ているシーン、といった具合です。原則としてその作品の主題となるものにライダーは視線を送っているべきと覚えましょう。

私が愛用しているSHOEI ホーネットADVや、他にもAraiのツアークロスなどバイザーの付いたオフロード系のヘルメットであれば小さく写しても視線がどの方向に向いているのか分かりやすくて良いですね。そうでない場合は主題風景に向かって手をかざしてみるなど工夫を凝らしてみてください。

   まとめ

・ツーリング写真とはライダーの旅なのでライダーの存在が大切

・ライダー無しで撮る場合はバイクのオブジェ化にならないよう小物で工夫

・大根役者にならないよう事前に演出のイメージを固めておく

・美しい姿勢を意識する

・ライダーの視線は作品の主題へ向けること
・セルフタイマーでダッシュはやらない

今回はこの辺で!!

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企業秘密☆どこにも書いていない三分割構図の応用例

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに秘密シリーズとして、このブログを見た読者の方以外には他言無用の写真ノウハウをいってみたいと思います。といっても大した内容ではありません。誰でも知っているアレです…「三分割構図」でございます。

三分割構図は写真に限らず絵画や彫刻など多くの芸術分野で使われている比率の基本ですよね。比率は芸術に限らず建築やデザインやロゴなどにも多く使われ黄金比や白銀比(別名大和比)などが存在します。そういった比率の中でオーソドックスに1:1:1を元に画面を縦横に三等分にグリッド線をひいたものが三分割構図なのは皆さま既にご存知ですよね?

少々話が脱線しますが奇数とは不思議な魅力を秘めているもので、3分割構図、3等分、3つ(あるいは5つ)の主役といった具合であれば歓迎されるのですが、これが2等分構図とか主役が2つある写真となると、たちまち美的バランスが崩壊し、特別な意図なくこのような構造の写真を生み出すと駄作に陥るものです。

「いやぁ~三分割構図?今さら勘弁してよ、初心者じゃないし」…という貴方。本当に大丈夫でしょうか???

こんな構図だけが三分割構図の全てだと思っていませんか??




SNSやブログで他の方が撮った多くのツーリング写真、バイク写真を拝見しますが「これは三分割構図を巧みに使った構図だな」とうなるような作品は意外と見かけないものです。これは何故でしょう?

三分割構図は誰でも知っている基礎的なこと故に「もう教わったからできている」という出来てるつもりになってしまうのが落とし穴です。今回は三分割構図の応用的な使い方とその効果などについて、いつも通りツーリング写真の作例で解説してみたいと思いますので、これを機会にもう一度三分割構図の良さを見直してみましょう。

1.線で使う

まずはオーソドックスに三分割線に水平線や建物の境界など線の要素を合わせたやり方です。きっと多くの方が想像する三分割構図の撮り方とはコレではないでしょうか?

三分割構図を意識する際に線などにぴったり精度よく合わせるのが正しいと思い込んでいる人も多いようですが、必ずしもぴったりにする必要はありません。上の作品でも地平線部分が少し線からズレているのがお分かり頂けると思います。

後述する交点でも同様ですが合わせる部分は被写体そのものではなく被写体の魅力的な部分、あるいはボリューム感のある部分などに合わせます。上の作品の場合は左側へ存在する山の線と右側に存在する日向となる部分の境界線を吟味し、これらのボリューム感を総合的にみて感覚的にこの位置で撮っています。

以前も似たような話を書きましたが撮影時に考え込んで精度よくやる必要はありません。自分の感覚を信じて「しっくりくる」三分割でいいのです。写真とは計測するのではなくいつでも自分の感覚を信じることです。

2.交点で使う

これも多くの方が思い描く三分割構図の使い方ではないでしょうか。グリッド線の交わる交点にバイクやライダーといった被写体を置くやり方ですね。

多くのカメラにはファインダー(またはモニター)に三分割グリッド線を表示する機能が付いているものです。ビギナーの方はまずはこの機能を使って三分割構図を交点を使って練習してみましょう。慣れてくるとグリッド線を表示しなくても脳内に描いた「こう撮りたい」という写真イメージの時点で三分割構図が作れるようになります。

上の写真のようにツーリング写真としてはしっかりとバイクの存在を見せる撮り方の場合、交点の位置は安定のでるポイント、重心であろう位置に決めてみましょう。この場合はF650GSダカールのクランクケースに合わせています。これが人物であれば瞳(できれば左目)、山の風景であれば頂だったりします。

3.面で使う

意外と知られていないのがマス単位で使うやり方です。この作例ではフレームカットしたR1200GSを右下の面に合わせてみました。私のストレージを探しても見当たらなかったのですが、このマス面を中央に配置した日の丸三分割構図もお勧めです。後述でこれに似たことをご紹介しますが、ここではあくまで面単位で使う場合の話です。三分割線の中央の面を使えば主題を強調し、作品の意図を明確化できる安定三分割構図が作れると思います。




4.複合させて使う

1から3でご紹介したような使い方を複数あわせて使う方法です。巧妙にこれを完成させるには知恵の輪やルービックキューブを攻略するように、目の前の被写体や情景のあらゆる要素を組み上げては崩してを繰り返して完成させます。

上の作例では船の船体、船のマスト、R1200GSを止めているコンクリの堤防の3辺で線の部分に合わせています。加えてR1200GSの場所は左上の交点にぴったり合わせているのがお分かり頂けると思います。

複合的に魅せる三分割構図の効果は写真を見る側に「おっ三分割構図だな」と気が付かせない、写真の構造を隠した巧妙な構図が完成することです。例えば1.の写真のようにシンプルに地平線と空の境界だと、恐らく見た人の多くが三分割構図であると認識すると思います。

いい写真とは見た人が専門家でない限り、極力は構造を感じさせないのがベターだと思うのです。どのような手法で撮ったか?を連想させるのは重要な作品の意図、主題をボヤけさせてしまうでしょう。複合的に見せるこの方法はあからさま三分割構図を回避できるのです。

5.貫通ポイントで使う

よく写真の「この撮り方はダメですよ」と言われるタブー構図に串刺し構図というのがありますね。バイク関係のSNSなどで見かけるのは道路標識などの前にバイクを停めてパチリと撮った1枚。標識の縦のパイプがバイクのド真ん中を貫いているような写真です。それはさすがにダメですが、一概に貫通や串刺しを敬遠するのもどうかと思います。

上の作例は小舟の船首に舫を固定する杭がありますが、杭はクギ型であるのも手伝ってデザイン上では船に突き刺さっているように見えます。こういった「突き刺さっている感」は印象として強烈です。この刺さっているポイントを利用しない手はない…というのが私の個人的な考えですが。

とにかく突き刺さっていると感じたデザインを発見したら、そのポイントを三分割線の交点に配置してみましょう。

6.日の丸とのハイブリッド

これも複合的な見せ方ですが三分割構図の中に日の丸構図を入れて安定を狙った構図です。左右の木立と横たわるカヤックで三分割線で囲い、主題となるバイク、テント、タープといったキャンプシーンのアイテムを小さく一か所、つまり中央のマス目内に集めました。さらに黄色で囲んだ木を日の丸構図として配置することで、画面の中央へ視線を吸い込む効果を期待したものです。

ちなみにこの構図、いま偉そうに解説に使っていますが実のところ撮影の時点では三分割と日の丸構図のハイブリッドいこう!なんて考えもしないで撮っていました。つまり意識して撮っていません。無意識にこうしたのか、ただの偶然なのかは撮った私でも分かりませんが、私は最近になってこのような無意識と偶然を彷徨う曖昧さに何か惹かれるものを感じます。

おっと…また話がマニアックな方向に飛躍するのでやめておきましょう。マニアックな話はまた別の機会に書きます。




いかがでしたか?誰でも知っている構図の基本、三分割構図ですが私が説明できる応用例だけでもコレだけあるものです。もちろんこの他にも三分割構図の応用はまだまだあると思います。

写真に限ったことではありませんがキャリアを積むうえで、どこかのポイントで基礎を見直すって大事なことですよね。

今回はこの辺で!!!

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