ツーリング写真 写真ビギナー向け構図のヒント

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦の日常を如何お過ごしでしょうか?仕方ないことですが今年のモーターサイクルショーも開催中止となってしまいましたね。せっかく盛況なバイク業界ですが「見て触れて」がコンセプトの同展示会なので安易に物に触れることのできないコロナ渦では止む得ませんね。

ところでカワサキがメグロブランドを復活させてメグロK3なるニューモデルを出しましたね。私のような年代のライダーにはかなり響くバイクです。

見たところ従来からあった人気モデルW800と同じバイクに見えます。簡単に調べてみましたがメグロK3とW800の相違点はタンクのペイントやメッキが特別仕様であること、往年の七宝焼きエンブレムをアルミ型押しで再現したところ、そしてアップハンドルなことでしょうか。あとはシートの表皮やメーター文字盤など主に意匠に関わる部分ですね。

このアップハンドルはかつて仕事で何度か乗ったことのあるW800のアップハンドル仕様(W800ストリート?)とよく似ています。バイクとは不思議なものでハンドルの高さひとつで乗っているときの景色が激変するものです。スポーティーなセパレートハンドルは道を中心に見る視点、アップハンドルは景色を見る視点、ローライダーにエイプハンガーなら空を見上げるような視点。ハーレーがプルバックやドラッグバーなど様々なハンドルを用意しているのはカッコ良さの他にライダーに見てほしい景色を意識しているのかもしれませんね。

ともあれメグロK3、バイク旅が似合う素敵なニューモデルですね。もしこれに乗ったら排気量を聞いてくる高齢紳士との会話もはずむことでしょう。「昔はメグロや陸王がのう~」「えっ、おじさん何をおっしゃいますか!メグロと言ったら最新バイクですよ!」と。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

さて今回はツーリング写真の構図のヒントとして、ビギナー向けに簡単な内容を書いてみたいと思います。

上の写真は毎度、私のホームである南房総の漁港です。漁港には海、漁船だけでなく杭、ロープ、浮き、錆びたドラム缶など様々な物が存在します。構図を整理するのが難しい反面、トレーニングには最適ともいえます。

ここでは最初に空の表情が爽やかだったので少々引いたフレーミングで場所の雰囲気を優先してみました。よく「被写体にぐっと寄るのが基本」などと言われますが逆に少し引くことで「そこに存在していた」「その場所の雰囲気」が表現されるので覚えておきましょう。

しかし、この撮り方だと何か釈然としません。どうやら最初のイメージで空に注目したのが良くなかったようです。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

そこで2mほど前進して赤い舫綱に寄ってみました。いつも同じようなことを書いてしまいますが、イメージを作る際に風景や被写体をよくみて特長をとらえ、それが心の反応とどう関係するのかを考えてみましょう。

この撮影場所の場合、舫綱が赤色であることがユニークな特徴の1つです。赤とは特別な色で人に強い注意意識を持たせる力のある色です。これに寄って前景とすることで作品の舞台に屋台骨として支える構造を作りました。




よし、これだな!と納得できた瞬間、不思議なことに雲に隠れたいた太陽も出てきて、風景に適度なコントラストが入ってくれました。

15年以上もツーリング写真をやっていますが、いまでも撮影場所に着いた直後はどう撮っていいのか分からないものです。よく見てよく感じ取り、好きなものユニークだと感じたもの、あるいは「もの」ではなく「こと」に意識してみたり、光や影、空気などを見極めたりすると少しずつヒントが見えてきます。まずは写真家眼とハートサイドで景色から感動を受け取ります。そして表現の引き出しからsearchしてchoice。ベストなアングルは足で試行錯誤です。

今回は構図を作るためのプロセスとしてのほんの一例にすぎませんが、ビギナーの皆さんも良く見て試行錯誤をしてみてくださいね。きっといつかその写真に理由が持てるようになります。




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究極のツーリング写真運営者 写真家 立澤重良の令和三年の抱負

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、もう初走りはされましたか?緊急事態宣言が出されているさなか、ツーリングどころではない!というご意見もあるかもしれませんね。緊急事態宣言の直後は「夜8時以降の不要不急の外出は自粛」とのことでしたが2、3日前から日中も外出は控えてとかランチも感染リスクが高い…とお上から通達があり、当初と違うことを言い始めたので多くの人が困惑していると思います。

私個人の考えとしてはバイクソロツーリングであれば感染リスクは少ないですし、田舎道を走るだけの日帰りツーリングであれば問題ないと考えます。昨年春の緊急事態宣言時と違って色々なことが分かり、感染対策は個々でも十分にできるはずです。

「もし事故にあって病院のお世話になったら迷惑だ!」という意見もあるようですが、そこまで言ってしまうと本当に何も出来ないと思います。もちろん普段以上に安全運転を心がけることは大切ですが、コロナ渦だからといって全くバイクに乗らないのは少し違うと思います。

それでも心配だ…という方ははじめて走る場所に行くのではなく、走りなれた近場のツーリングルートを選び、昼食はお弁当持参、スタンドはセルフ、夕方には帰宅するという計画にするだけで十分な対策をしたと言えると思いますよ。




ということで、寒い日々が続いていますが、この冬、千葉の方はぜひ南房総までツーリングにいらしてください。ご注意いただくポイントは朝は日陰が凍結しているので山間部は避け海沿いルートを走ってください。最南に近づいたら海からの強風と道の堆積砂にご注意を。

EOS6D Mark2

さて、ここで改めまして当ブログ究極のツーリング写真 touring-photography.com とは何なのか?はじめてご来訪された方の為にご紹介させていただきます。

このブログ【究極のツーリング写真】はライダーがバイク旅の世界で見ている旅風景をART写真として表現するためのバイク写真総合サイトです。アップされる作品を見るだけでもOK、私もこんな風に撮ってみたい、という方はツーリング写真に関するノウハウを解説していますので是非読んでみてください。

例えば宗谷岬まで飛行機と観光バスで乗り継いで行くツアーと、雨に打たれ寒い思いをして孤独に走り続けて辿り着いたツーリングライダー。まったく同じ宗谷岬であっても感じ方が異なるため、心に残される【記憶風景】もまったく別のモノになります。

オートバイという乗り物で、露出した肉体が空間を駆け抜けて、快適でも楽でもない移動をひたすら続け、時に惨めな思いや痛い思いをし、ようやく辿り着いた彼の地。それは旅行でもレジャーでもない正真正銘の旅であり非日常です。




だからライダーは本物の旅風景を見ているのです。それを写真にしてライダーがオートバイで旅をしていた時代のワンシーンをARTにして切り取ってみませんか?ライダーがオートバイで旅をしていた時代…と書いたのは…あと10年すればガソリンで動くバイクは売られていないそうです。街からはガソリンスタンドが減ってしまい、ガソリンのオートバイを所有していても気軽に旅には出られないのです。電動オートバイでもツーリングは可能でしょうが、少なくともガソリンのオートバイで旅をする文化は10年ちょっとで消滅です。

下手をすると電動オートバイはコミューターとして実用的なものは成功しますが、趣味としての製品化に失敗し、今みんなが知っているオートバイ文化は消滅する危機さえあるのです。

だからこそ!いまオートバイで旅をするライダーの姿、ライダーが見ている本物の旅風景を写真に残しましょう。ART写真でなくても自分の写真であれば自分で保存しておくことはできます。しかしART写真で表現することによって、自分がこの世を去った後でも永劫にその作品が大切に扱われると考えます。自分がツーリングでみた感動の景色が一枚の作品となり、何百年も先まで大切に扱われるかもしれない・・・そんな風に考えると何だか素敵だと思いませんか?

~オートバイで旅をしている文化をART写真で残したい~

そんな想いをこめて写真の撮り方やツーリング写真のノウハウを私なりに解説しているのが【究極のツーリング写真】です。単にツーリングに行った時にスマホなどで気軽に撮る記念写真とは違います。愛車の写真をかっこよく撮る愛車写真も違います。なぜ俺たちはバイクに乗り続けるのか?なぜアタシはバイクに乗って旅立つのか?バイク旅に対するそれぞれの想いを一枚の写真に投影してみませんか?

そんな少し変わったモトブログ…いや、モトブログではないか。写真ブログが究極のツーリング写真なのです。




私、個人の今年の目標は少し大きなことに挑戦してみようと思っています。

今年はツーリング写真の表現を次なるフェーズへシフトして、より心象風景の再現を追求し、見る人の心に響く印象的な作品を目指したいと思います。今回、記事の冒頭にアップした港の写真は、数日前に南房総の漁港で撮ったツーリング写真です。ここ1年くらいで露出で魅せる方法について少し学んでみました。こんなことをもっと進化させたいですね。

写真のレベルアップはもちろんのこと、それとは別に何かの形で写真関係の講師にも挑戦してみたいと思います。私は最初に就職したメーカー系の会社で専門的なことについて講師をしていた経験があり、以前から写真講師には興味があったのですが礎となるものが固まっていなかったので躊躇していました。しかし究極のツーリング写真で3年以上にわたりツーリング写真のことについてノウハウを書いてきましたので、その経験を生かしてそろそろ講師の方も挑戦してみようと思います。

コロナ渦だからといってこれ以上何もしないでいる訳にはいきません。今年は大きく飛躍したい!という意欲に沸いております。

皆さまもコロナ渦に負けず、この一年は大きな目標を立てて挑戦されては如何でしょうか?

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真ギャラリー 月とバイク旅




EOS6D Mark2

2020年12月31日 早朝

館山市のキャンプ場から満月をながめる。

沈みゆく月の先には富士山。

ここは家から遠い場所ではないけれど

それでもこんな風景を見ると旅をしていると感じる。

そしてこの瞬間を一枚の写真として残したい。

いい作品になるか分からない。誰かに見せて感動してもらえるような

立派な写真になるか分からないけど。

自分のこの手でシャッターを切ることに何か意味があるのだと感じる。




EOS6D Mark2

背後の太陽はのぼり辺りは明るくなってきた。

すると富士山の峰は息をのむほど美しく紅に染まった。

手の感覚が無くなるほど冷たい風が吹き荒れ

海は激しく白波を立てていたけれど。

テントに戻って暖をとる気はまったくなかった。

この様子をずっと見ていたい。




EOS6D Mark2

ショータイムは僅かな時間で終わったけれど一生心に残る風景を記憶に刻むことに成功した。

一生心に残る・・・とは写真を撮ったからこその「私だけの記憶風景」のことだ。

いつもバイク旅で思うこと。なぜバイクに乗って旅をし風景を写真にするのか?

それは…

あの日、あの時、写真を撮ったからこそ記憶に刻まれる心象風景

いつか人生の終末を迎えたとき、一枚の写真が人生の旅路を回想させてくれること。

あの時こうだった、と。

忘れてしまっては寂しいから 記憶風景をいつまでも美しく保ちたいから

美しい写真が欲しいのだ。

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写真は自由主義 新たなツーリング写真文化の一年へ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、あけましておめでとうございます。本年も究極のツーリング写真をよろしくお願い致します。

去年から続いている新型コロナウイルスの問題がまだまだ解決の兆しが見えてこない昨今ですが、ウイルスとの共存を学び新たな生活をはじめて2021年は明るい一年にしていきましょう。

こんな大変な世の中ですが自分の内面を見直すチャンスとも言えます。私は仕事もプライベートも地味なもので、コロナ渦を受けても大きな変化はありませんでしたが、それでも家にいる期間に自分にとっての写真とは何だろう?と見直してみました。その時に見つけた答えを頼りに2021年は新たな挑戦をしてみようと思います。

EOS6D Mark2

さて新年の一回目となるこの投稿ではこんな写真を選んでみました。




千葉県は南房総、鋸南町から見た冬の富士山です。手前の小さな漁船に露出を合わせた少々ローキーな雰囲気をまとった作品です。

見たままの風景の再現ではなく感じた風景の再現です。実際の様子と大きく異なる露出(明るさ)ですが、あえてこの露出に設定して撮ってみました。富士山にかかった雪と雲の様子、際立つ小さな漁船。これにより雄大な自然の中での人の営みを感じ取ってもらえたら良いな…そんな想いを一枚にこめました。

これを見て「なんだ実際の様子よりもうんと暗くして撮っただけでインチキではないか。写真は見た通りに撮るべきだ!事実をストレートに撮ることこそ正しいのだ!」とおっしゃる偉大な諸先輩もおられるかもしれません。しかし「見た通り云々」とは人間の目のことですよね?目が脳に送る景色の明るさは必ず正しいのでしょうか?

人間の目は生活する上で不自由がないよう景色の詳細を明らかに伝える露出設定だと思います。薄暗い場所で段差でつまずかないように、路面の黒いシミ(オイル)を見落として転倒しないように、害虫や毒をもった生き物がいてもすぐに気が付くように…と。

だとすると自由が許されているARTな写真を個人的に発表する場において、人間の目が決める明るさに写真も合わせる必要性がどこにあるのでしょうか。私は目でみた明るさは必ずしも写真で再現する必要はなく、時として訴えたい一つだけに切り詰めても良いと思います。その結果、背景などの他の部分が暗すぎたり明るすぎたりしても、大切なことの表現に理想的だと思える露出であれば、それが何より作者の意志によって生まれた真の「適正露出」だと思います。




私たち日本人はどうやら自分たちが考えている以上に真面目な民族のようです。誰かが「こうしよう」と言えばそのような空気がつくられて見事なほどに皆がそれにならいます。本当に自由を与えられた民主主義国家なのだろうか?と疑うほど同調する精神は他のどの国より凄いと感じます。

これは写真文化も同じです。キレイに撮ろう、写真がお上手、手ブレはダメ、構図が命、みんなが撮っている人気スポットはどこだ?、やっぱり最新のカメラでないとだめだ、写真をソフトで加工するのは邪道だ、SNSで映え写真をアップして「いいね」をもらおう・・・こんなの全部ウソで得体の知れない誰かが作り上げたプロパガンダではないでしょうか。

このような見えない空気、同調を強いるようなルールじみた風潮、流行に後れたら恥ずかしいぞ!という圧力…こんな下らない世の風に振り回されるのはやめにしましょう。コロナ後の2021年から…そう今こそやめるべきです。

私たち日本人は真面目な民族です。だからこそ「自由」を与えられることに何か後ろめたさを感じてしまうのかもしれません。写真もSNSでバズッた写真があれば、その場所に出向いて同じような写真を撮り、撮り方もお手本に習っただけのような「画一化されたいい写真」をみんなで撮って満足…。

「みんなと同じにする」「出る杭は打たれる」そういった国民性が日本の経済を成長させてきたのかもしれませんが、皆さんが好きでやっている写真にまでそういった風潮を引き継いでやるのは私は反対です。




「あなたの好きなことを好きなように写真にすればいい」一言でいってしまえばこうなるのですが、それでは写真ビギナーの方も戸惑ってしまうのでヒントのようなことを究極のツーリング写真で綴っていきます。何者からも解放されて自分の好きと自由に向き合うようにシャッターを切れば必ず個性的なART写真が撮れるようになると思いますよ。

だから2021年からは「自由」をテーマに改めて写真と向き合ってみませんか?

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ツーリング写真ギャラリー 2020年 BESTショット集☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよあと3日で2020年も終わりですね。今年は新型コロナウイルスにはじまり経済の悪化、東京オリンピックの延期、国のリーダーの交代…いろいろな出来事に世界中が翻弄されましたね。まさに未曾有の混乱とでも言いましょうか。

そんな2020年のトピックで記憶に新しいのがカーボンニュートラルの実現に向けて2030年にガソリン車の新車販売を禁止するという政府の発表の件です。これは環境のことだけにフォーカスすれば良い事なのですが、日本の自動車産業の発展やバイク文化にとっては一抹の不安を覚えます。もしカーボンニュートラルが実現されてガソリンが容易に入手できない世の中になった場合、古いオートバイを所有している人は今のように気軽にツーリングには出かけることができません。

ガソリンで動くアツい内燃機、輝くマフラーに刺激的な排気音、体に伝わるエンジンの鼓動…そういった私たちが知っている今のオートバイを普通に楽しむには向こう10年くらいが限度でしょうか。まさに「いま」オートバイを楽しむべきラスト10イヤーなのだと思います。




さて今回の究極のツーリング写真では今年最後の投稿として私、立澤重良の2020年に撮ったツーリング写真のBEST版をギャラリーにして締めくくりたいと思います。こういったツーリング写真も例えば50年後とかに見れば「内燃機のオートバイで旅をしている記録写真」として価値の高い一枚になるのかもしれませんね。そうなるために私がこの世を去った後も誰かが残してくれるような写真を一枚でも良いので撮っておきたいです。

今年は大好きな北海道ツーリングは悪天候で断念しましたが、行った事のない新潟県の佐渡島に行けたのが良い思い出です。やっぱり「島」はいいです!

それではツーリング写真ギャラリー、お楽しみくださいませ。

1月 内房からのぞむ冬の富士山

EOS6D Mark2

お正月から縁起のいい一枚が撮れたな、と思った写真がこれです。言うまでもなく遠景の富士山が主題で副題としてコンテナ船という構成ですが、偶然に鳶が入ったことでユニークな一枚になりました。一富士二鷹(鳶だけど)…なんて素敵ですよね。

3月 小湊鉄道沿線の桜の景色

EOS6 mark2

多くの人が撮影に来る立派な桜よりも、里山にひっそり咲いているような山桜に心惹かれるお年頃(要はおじさん)になりました。このワイルドな表情が私を惹きつけてくれます。やっぱり春の房総と言えば菜の花と桜のコラボですね。

5月 南房総からの天の川

EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

この頃から緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出を控えるよう要請があったり、仕事はリモートワークになったり、自粛警察なんて輩が出てきたり…いったい世はどうなってしまうのか?という状況に。一方で巨大な工場や排ガスを出す物流の稼働が下がった影響で大気は非常に澄んでいました。星空が美しかったのが不安な気持ちを救ってくれたのを覚えています。

6月 三島神社 参道にて

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

疫病退散を願い、今年ほど寺社仏閣に足を運んだ年はありませんでした。私の家は千葉県に縁ある日蓮宗なのですが、その日蓮上人がはじめて「南無妙法蓮華経」のお題目をとなえたのが鴨川市にある清澄寺です。清澄では現在、ご住職や檀家さんで疫病退散を願い日々のお題目を唱えられているそうです。私も疫病退散と、それから知恵の神様「虚空蔵菩薩」様からお知恵を授かるために参拝に何度も足を運びました。写真は君津市にある三島神社です。




8月 佐渡の二つ亀にて

EOS6D Mark2

悪天候で断念した北海道、礼文島の旅。そして急きょ予定変更で向かったのが信州をスタートとした佐渡への旅です。素晴らしい島の景色と食文化に感動でしたが、とにかく暑くてキャンプで寝れず…Gotoの恩恵も受けて宿に宿泊しました。

10月 お台場海浜庭園キャンプ場からの夕陽

EOS6D Mark2

このキャンプ場は私の家から下道で2時間も走れば着いてしまうのですが、6年ぶりくらいに訪れてみました。強風の名所なのですがこの時は穏やかで素晴らしい夕陽をのぞむことが出来ました。やっぱり私は海が好きです。

11月 小湊鉄道 上総久保駅の大銀杏

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

千葉を代表するローカル鉄道の小湊鉄道。その人気撮影スポットの1つである上総久保駅の大銀杏です。ちょうどこの写真を撮った数日後にYahoo!ニュースのトップでこの場所が紹介されていました。素朴な田舎風景に旅心が癒されますね。

11月 朝霧高原 ふもとっぱらキャンプ場

アニメ ゆる△キャンの聖地の一つ、朝霧高原のふもとっぱらキャンプ場です。ここも8年ぶりくらいに訪れましたが相変わらず素晴らしい富士山の絶景でした。ここは色んな意味で本当に「日本一のキャンプ場」だと改めて感じましたね。富士山から昇る朝日が絶景でした!

12月 紅葉の房総半島

これはいつものツーリングコースなのですが、時間帯と気温が良かったようで「いい光」が差し込んだ空間を見つけました。今年、写真のスキルは少しは上がったかな…という手ごたえがあるのですが、特に露出や光について多くを学んだ気がします。

12月 東京湾に沈む夕日

EOS6D Mark2

これは数日ほど前に撮ったばかりの写真です。場所は海水浴場の駐車場なのですがシンプルな背景に海面のキラメキを主題にして撮った1枚です。こういった写真を見て「セルフタイマーで自撮りですか?」といった疑問を投げかけてくる人が未だにおられますが、私はそういった事を言われても全く気にしません。なぜならこのような事を15年もやっているからです。…年季が入っています。




ところで先日、本屋さんでゲッターズ飯田さんの占いの本が平積みされていたので立ち読みしてみました。私は【銀の鳳凰座】らしいのですが2021年は「7年の闇が終わり解放の年」なのだとか。あまり占いとかは信じるタイプではないのですが、ここ7年は地味過ぎる仕事についてある意味「闇」だったと言えます。本当はもっと誰かの役に立ちたい、自分のもっている能力を生かして仕事にしたい、という願望はあるのですが7年ほどパッとしなく、内面を磨くことに徹する闇の期間であったと自覚しています。だから「7年の闇…」があまりに当たっていてドキっとしました。もし占いが本当に当たるのであれば、2021年は素敵な年になるのでしょうか?楽しみです。

その願いが叶うならツーリング写真を世に認知させ、それに大きく貢献できる年になれば良いなと思います。来年は写真の講師として何か活動してみようかと思案中です。その時は読者の皆さまにも何かご協力をお願いするかもしれません。まだまだ夢の段階ですが少しずつ具現化したいと思います。

それでは皆さま、2020年も究極のツーリング写真をご愛読いただきまして有難うございました。2021年も引き続き究極のツーリング写真をよろしくお願い致します。そして皆さまにとって2021年が明るく健やかな素敵な年でありますようお祈り申し上げます。

良いお年を!!

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ツーリング写真ギャラリー 月入りのキャンプサイト

深夜にトイレに行きたくなって目が覚める。

テントの外に出ると南南西方向へ沈みゆく美しい月が見えた。

月は次第に低くなって、たなびく雲を赤く焼いた。

千葉県館山市 お台場海浜庭園キャンプ場




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これは使える☆バイク写真7つの構図

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦のクリスマスをどう過ごされますか?私は仕事でございます…。

さて究極のツーリング写真では今までバイク写真、ツーリング写真に関わる様々なことを綴ってきました。もう3年もやっているので最初の頃に書いていたような初歩的なことは、記事の奥に埋もれてしまったので再びブラッシュアップして書いてみようかと思います。

いい写真が撮れるようになる、写真が上達する、経験を積むことで進化していく皆様の写真。これって具多的にどういうことでしょうね。ブレずにシャッターが切れる、ピントが被写体に合っている、構図やバランスが整っている、逆光でも露出補正して撮れる…一般にはこういった事でしょうか?

カメラの操作を覚えてくると表現の幅を広げたくなるものです。表現の幅とは「こんなときはこうしよう」という撮り方であったり、夕陽が沈んだ後も空が美しく焼けるので待機する、といった被写体への知識だったりもします。

表現の幅を広げるにはカメラ側で出来ることは数がしれています。露出(絞りとシャッター速度)、画角、ホワイトバランス…それくらいでしょうか。一方で撮る人のハートサイドには無限ともいえる表現が秘められています。それは被写体へどうアプローチするかの着目点であったり、感情の表現であったり、抽象的なARTであったり…そんな色々な表現がある中で、最も知られている方法として今回は【構図】について作例を元に幾つかのバリエーションをご紹介したいと思います。

1.3分割の交点にバイクを置く

最も知られている構図の基本、三分割構図ですね。ここではメインとなるバイクを右下の交点に合わせた配置としました。バイクの写真を撮るときに後ろにスペースを作ると「そこへ辿り着いた」という表現になり、逆に前にスペースを作ると「ここから出発」という旅のスタートの表現となります。ちなみに中央に配置すると「そこに存在している」という動きのない表現になります。ガレージ内で撮る時などに適しています。




2.対角配置構図

画面内において被写体Aと被写体Bの両者があったとき、その配置関係を意識してみましょう。横構図でも縦構図でも写真の画面は長方形であることを意識してAとBは対角状に配置すると美しいバランスが生まれます。この作品の場合は利尻富士が画面の右上、赤い船が左下、対角に配置することで画面内に安定を与えました。

3.埋め尽くす構図

構図と聞くと被写体の大きさや位置関係だと決めてしまいがちですが、こんな一風変わった構図も時としてアリです。桜の花で画面の大半を埋めてしまうような構図で桜の印象を強めています。この写真の場合は「埋め尽くす」と言うより「覆い尽くす」ような雰囲気ですが、いずれにしても画面を占領するような表現となります。

4.点景バイク構図

バイクやライダーといった被写体を意図的に画面内で米粒のように小さくした構図を【点景バイク構図】と呼んでいます。小さくてもそれがバイクであるとハッキリ分かるよう配慮して撮ればこの通りです。逆に言うとスペースをたっぷり作ったとも言えるので、その場所の雰囲気や雄大さを伝えるのに適した構図です。インスタなどのSNSには向かず4切Wサイズあたりのプリント作品にお勧めです。




5.窓枠効果構図

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

窓枠構図も割と知られた構図手法ですね。画面の中にもう一つ画面があるような枠(フレーム)を意識して作る構図です。これによって枠内の風景や被写体の存在感が強調され、奥行きも生まれます。この作品ではテントのフライシート(緑色の部分)を風景の枠とし、テント本体の幕を富士山の裾をトレースするようにアングルを模索しました。

6.斜め構図

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

ツーリング写真のベースは風景写真です。風景写真は水平をしっかり出すのが基本ですが意図的に水平を崩して大胆な斜めを作るのも、たまにやる分には大いにアリだと思います。景色を斜めにして撮るとバランスを崩して転びそうな人の視線と同じになり、不安定や異空間を連想するものです。そういった意味を知識として持って、ここは斜め構図が似合うな…と感じたところで使いましょう。上の作品のようにS字カーブがある景色とも相性が良いです。

7.何もしない構図

RICOH GR

おいおい…何もしないってどうゆうコトだよ!という突っ込みが聞こえてきそうですが真面目です。構図やらフレーミングやら撮り方の基礎的なことと言うのは見る側にもある程度は知識があるものです。使い方が「あからさま」過ぎたり写真の構造がバレバレといった雰囲気だと、肝心な作品の主題に注目してもらえません。それなら敢えて何もせずストレートに撮った方がリアリティとなり、結果それが時を切り取ったART写真と昇華するのです。大事なポイントは意図的にそう撮ることで、ビギナーの人が何も出来なかった写真とは似て非なるものです。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

いかがでしたか?ツーリング写真で使える7つの構図のご紹介でした。構図って誰でも知っている写真の基礎的なことですが、では構図とはなんぞや??と聞かれると説明は難しいですよね。私が考えるに写真の構図とは作者の意図を伝えるための案内図のようなものだと思います。構図が大事!なんてよく聞きますが最も大事なことは構図ではなく写真で表現したかったこと、これに尽きますね。

今回はこの辺で!!

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写真を15年やって思ったこと

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近のニュースではコロナやGotoトラベルの話題が多いですが、ガソリン車が2030年で新車販売が禁止される話題もだいぶ増えてきましたね。

2030年をむかえる頃にはバイクはいったいどうなっているのでしょうね。各メーカーからは様々な種類のEVバイクが発売されていると思いますが、果たしてカッコいいバイクが登場しているでしょうか。そもそもバイクの魅力とはイコール内燃機の魅力と言ってよく、ガソリンタンク、マフラー、エンジンの冷却フィンなど、これらの造形がバイクとしての美しさを成立させています。ここが車とは決定的に違うところですね。

そう考えるとバイクをEV化するのは楽器に例えるならサキソフォンを電子ピアノのように改造するようなものです。ベテランのプレイヤー達が「仕方ない、これからはこれで演奏するしかないのだから…」といった感じで現代のライダーは10年後にEVバイクを乗り続けるのでしょうかね。それとも高い税金を払い入手の難しいガソリンを何とか調達して旧式のガソリンのバイクを走らせ続けるのでしょうか…それには限度があると思いますが…。

以前も書きましたが私たちが大好きなエンジンがブルンブルンとかかって、高回転までブチ回せばウォンウォンうなって、煙はいて振動して、やれ寒い朝はエンジンがかからないだの、冬はやわらかいオイルにするだの、プラグの焼け具合をみてニンマリしたり…そんなハートを熱くさせてくれるエンジンのバイクは間もなく絶滅です。

貴重なモデルはオブジェのように保管され、そうでないモデルはスクラップです。だから本当に今から10年くらいが皆が知っている現代のオートバイを現実的に楽しむ最後の10年なのですね。




さて、また前置きが長かったですが…今回は私、立澤重良の写真ヒトリ言コーナーをいってみたいと思います。

EOS6D mark2 + EF135mmF2L

もう写真をやるようになって15年以上のキャリアですが、最近になってようやく理解できてきた事がいくつかあります。今回はそれを書いてみたいと思います。

誤解を恐れずに大胆なことを言ってしまえば、この世に美しいものなど存在しないと思います。また、その逆である醜いものも同様です。

そもそも美しさとは常に人の内面に存在する心の反応で、事実そのものに美醜を判定する絶対的な基準がありません。はるか銀河の星から見つけてきた謎の石をかざして緑に輝けば美しい、灰色に濁れば醜い…といったものが存在すれば別ですが。

風景や被写体の特徴を受けて美しいと感じるかは人次第です。その人が見てきた記憶が基準であったり、感受性の違いであったり、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の個人差であったり、これらの違いで同じものを受けてもある人は美しいと感じ、ある人はそうとは感じない。

そう考えると【美しいもの】を探すようにバイクを走らせるのは愚かな行為ではないでしょうか?正しくは【自分が美しいと感じる事実と出会いたい】ととらえ、【美しいと感じた】を表現することこそが写真ではないだろうか???と、そんな風に思うようになりました。

上の写真は養老渓谷に近い千葉県市原市の月崎林道の紅葉の様子です。この写真は当たり前ですが絵ではなく写真なので嘘偽りなどない事実を撮ったものです。しかし実際のこの場所の様子とは全く違う印象の写真と言えます。もちろん135mmという中望遠レンズを使っているというのもありますが、それに限らず露出の設定、ホワイトバランスの設定など実際に目で見た風景とは異なるものです。

私がこの場所で美しいと感じた風景の再現…と言うのが良いでしょうか。写真用語に「イメージの写真」というのを頻繁に耳にしますね。イメージの写真とは「こんなふうに撮りたい」「こんなふうに写るであろう」と撮影者が事前に脳内に描く空想の写真です。ベテラン写真家はみな当たり前のようにイメージを想像してから写真を撮るものです。




少々脱線しますが人間の記憶とは嫌なことを忘れて美化していく傾向にあるようです。少し前に駅で最初に就職した会社の同僚達に偶然の再会をしました。みな嬉しそうに「久しぶり」「元気してた?懐かしいなぁ」と声をかけてくれましたが、少し会話をするうちに「あの頃はよかった」「いい時代だったな」と20年近く前を輝かしい過去と言わんばかりに話します。しかし記憶を深く辿ると当時は確かに楽しい思い出もたくさんありますが、それと同じくらいに辛かったこと、思い出したくないような出来事も多いと感じます。果たして本当に「あの頃はよかった」のでしょうか?

昔に別れた恋人は記憶の中で尊く美しいです。偶然どこかで再会すると、年をとってしまった事実とは別に何かガッカリするものがあります。はじめて遠くへツーリングしたときに出会った感動の絶景。その記憶風景は美しく特別なものですが、何十年と経ってから久しぶりに訪れると近くに自販機や電柱などもあって、さして絶景ではなく記憶と現実のギャップに落胆することもあります。しかし当時から自販機も電柱も確かに存在しているのです。

どうやら人の記憶風景や想像風景は醜いものは排除し美しくなるよう作られているようです。だからこそ想像してから写真を撮ること、撮って出来上がった作品が自分の記憶風景として合致し尊い一枚になること、これを大切にしたいなと感じます。

それが叶えばきっと本当の意味で「美しい」と呼べるツーリング写真が実現するのではないでしょうか。




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写真ビギナーはまず時間帯と太陽光を意識しよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、師走の冷え込みも厳しくなってきましたが、ツーリングに出かけられる方は日陰など路面凍結にお気をつけください。

前の投稿でイギリスが2030年までにガソリン車の新車販売を禁止すると発表したことを受け、バイクの将来像について色々と書いてみました。そこから数日して日本もそれに合わせるように政府から2030年までにガソリン車の新車販売を禁止するとありましたね。いよいよ車のEV化が本格的になってきたようです。

2030年になっても世の中からすぐにガソリン車が消滅する訳ではなく街中はガソリン車が走っているでしょうし中古車だって流通すると思います。しかしガソリン車に対する増税などのペナルティは何かしらの形であると想像できます。

それより我々バイク乗りにとって心配なのはガソリンスタンドが極端に減ってしまうことです。ただでさえ消防法に関わる地下タンクの設備更新ができず廃業するスタンドが多いのに、需要の急激な先細りが見えた昨今では廃業するスタンドは加速度的に増えると予想されます。

いつまでも今の愛車に乗ってツーリングをしたい!と願っても10年後にはガソリンスタンドが少なすぎて現在のように気軽にはツーリングに行けない時代になるのです。またガソリンの単価が石油税の増税や需要低迷の影響で高コストとなり、例えばリッターで1000円とかも有り得なくはないと思います。

もちろんその時代に我々ライダーが「このバイクが欲しい!」と熱くなれるEVバイクが存在していれば心配はさほどありません。EVバイクはこれから免許を取得するニュージェネレーションには受け入れられやすいかもしれません。しかし私のようなベテラン世代には新しい時代のEVバイクを受け入れられるか?はある意味で試練ですね。

前回も書きましたが本当に今から向こう10年が内燃機バイクを楽しむ最後の一時代と言えそうです。




さて前置きが長かったですが今回のツーリング写真解説は写真ビギナーの方が風景写真をどう撮るのか分からない、いつもツーリング先で風景写真を撮るけど何か平凡だ…とお悩みの方へ、まずは写真を撮る時間帯と太陽光の様子について意識してみましょう、というお話を書いてみたいと思います。

以前に究極のツーリング写真では何度か太陽光の向きと写真の関係について解説してきました。太陽を背にした順光の場合は風景が鮮やかに、逆光の場合はコントラストがある印象的な写真に、斜光の場合は被写体の立体感が表現できる…といった内容でしたが、この辺の知識はもう大丈夫でしょうか?

ツーリング写真は基本は風景写真です。その場所で「ここで写真を撮ろう」と思ったからには何か景色や被写体に特徴があり、それを受けて撮影者が気に入った場所な訳ですよね。しかしソレに向かってカメラを向けたとき、太陽の向きはどうでしょうか?当たり前のことですがスタジオ照明のように太陽の向きをその場で変えることはできません。




写真ビギナーの方が撮ってしまう平凡写真の多くは、太陽の向きと被写体の関係を意識できていません。また露出が難しいからと逆光を避けているケースも多いようです。実はそれ、全く逆です。太陽が高い位置にある日中ほど平凡な写真に陥りやすく、朝夕の傾いている日差しに向かって逆光で撮る方が空気や水分も写真になるような印象的な写真になります。

上の写真は何の変哲もない千葉の舗装林道で撮りました。山間いから差し込む朝の光が水分を蒸発する森の空気に当たって一筋の光線になっています。実際にこの風景は日の当たらない林道を走り抜けてくると「うわっ眩しいなここ」と感じるだけで通過してしまいそうでしたが、良い写真を撮るための良い光とは多くの場合で肉眼では確認できないものです。

朝夕の低い位置からの太陽光は素敵な写真が撮れる光が存在しています。その確認方法でお勧めなのはカメラをマニュアル露出モードにして太陽光下であればF18 1/100 ISO100でとりあえず1枚撮ってみます。すると目では見えなかった光と影の様子が確認できるので、それを踏まえて構図やアングルを模索し撮ってみましょう。

何かのモノを撮るという意識は一度捨てて、とりあえず光と影を撮ると切り替えてみるのも良いと思います。どんなに素晴らしい被写体もどんなに感動的な風景も光あってのものですからね。




「そこにいい光がある」そう気付くことが出来るまで長い道のりかもしれません。上達のプロセスで成長させるのは知識や撮影技法だけではなく、目、足、イメージ力、発想力、デザインセンス、そして被写体への理解…様々なものがあります。ある日、いきなり上手くなることはありませんが、ある一枚の写真が「そうか!なんとなく分かったぞ」と教えてくれるものです。

あせらず一歩一歩で上達してくださいね。

今回はこの辺で!

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写真ビギナーも納得☆誰も教えてくれなかった露出の話

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近アクセス解析を見ているとアメリカから当ブログを見て頂くPV数がとても増えました。日本語で作っているサイトなので恐らく在アメリカの日本人の方が見て頂いていると思うのですが…毎日のように100PVくらいアメリカなので何かのサイトで紹介されたのでしょうか?不思議です…

さて今回は初級ツーリング写真のカテゴリーとして、写真ビギナーの多くの方を悩ます露出のお話を究極のツーリング写真流に解説してみたいと思います。ベテランの方はスルーするか「おさらい」で読んでくださいね。

EOS6D mark2  F14 1/1600 ISO100

・露出とは何ぞや?

露出とは写真用語でよく耳にする単語ですね。やれ露出が決まんないだの露出アンダーだのと。露出とはその単語の通り真っ暗な箱になっているカメラの中に、外の光をどれくらい入れてセンサー(またはフィルム)に光を露出させましょうか?というコトです。

簡単に言ってしまえば写真の明るさを決めるもの。あるいはそこにある光をどれだけカメラの中身に集めるか?という話です。

写真をどのような明るさにするか、カメラ内にどのくらい光を露出させるかは本来は撮影者が決めることです。しかしいつの時代からか、その部分はカメラのコンピューターにお任せ出来るようになりました。そして多くの一般カメラユーザーは当たり前のように露出をカメラにお任せするようになったのです。

ここでワンポイント!

露出を得るには大まかに2つの考え方があります。1つは現実の明るさの通りの露出で撮ること。もう1つは「こんな風に撮りたい」と撮影者がイメージする空想写真の再現です。前者は目で見た現実に近い明るさの写真で証明写真や見本写真など説明的な役割を持った写真に使われる露出です。

後者は多くの人が憧れる「いい写真」、つまりARTな写真としての露出です。これは必ずしも実際の明るさを再現した露出である必要はありません。

この2つははっきりさせておきたい重要なポイントで、特に後者の「イメージの再現」の露出はその後の工程である構図とも関係してきます。ここ、多くの写真解説で抜けている大事なポイントだと思います。




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

現実の様子を再現した説明的な露出は面白くもないですし、カメラの自動露出機能(AE)で得ることも可能です。正しくはグレースケールなるもので「適正露出」を得るのですが…この辺の話は割愛いたします。本解説ではARTな写真、いい写真を撮るための露出のお話としてすすめていきます。

露出を決める方法は主に絞りとシャッター速度の二者です。絞りとは大きさを自在に調整できるレンズ内の穴ポコです。大きい穴なら多くの光を、穴を絞りこんで小さくすれば光は僅か。シャッター速度とはガレージのシャッターと同じ「幕」が開いていた時間のこと。長く開いていれば多くの光を、短ければその逆です。

絞りとシャッター速度には光の取り入れ量の他に、それぞれ写真表現に役立つ別の役割があります。絞りは被写界深度といってピントが合う範囲の調整、逆に言うとボケ具合の調整です。これは作品の主題を浮き立たせるように演出したり、手前から遠景までシャープにして印象を狙ったりできます。

・被写界深度で魅せる写真

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

例えばこの写真。絞りを開いて被写界深度を浅く、つまりピントの合う範囲を小さくして前景の桜を大きくボカした表現です。大きくボカすことで手前の桜はカラーフィルターのように風景が透過し、合焦ポイントに置かれた主題を演出しています。

これとは逆にどこもボケていない全体がシャープにピントがきている表現方法もあります。もちろんその他にも沢山あります。この場合はこうだ!という決まりは無く、その被写体、情景の特徴を受けて撮影者の心が動いた一つを表現するにあたり、どの手法が今ぴったりなやり方か?撮影者自身が自由意志で選択するのです。

次にシャッター速度で魅せる写真の作例を見てみましょう。

・シャッター速度で魅せる写真

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

こちらの作品はシャッター速度を遅くすることで動くもの、この場合は小湊鉄道の列車をブラし作品に動きを与えました。静かなる風景写真の中に動きを加えることで印象を狙う演出方法です。シャッター速度のコントロールは遅くすればスピード感、早くすれば瞬間の表現になります。

また別の見方をすると列車をブラしたことにより列車自体の存在感を落として、主題であるイチョウの木を際立たせて魅せる手法とも言えます。この作品のように列車、バイク、ライダー、そしてイチョウの木、といった具合に複数の被写体が作品に登場した場合、それぞれに正しい役割を与えて1つの主題へ導く秩序を組み立てないと「俺が主役!いや私が主役よ!」という秩序なき作品に陥ります。

各々の存在感の調整という意味でも被写界深度やシャッター速度の調整は役に立ちます。ちなみにこの作品はAEの露出値よりもうんとオーバー(明るい)な写真に仕立てております。こういった写真を「ハイキーな写真」とも言いますね。

はい、カメラのAEに露出をお任せすればこのようになります。

これは目で見た通りの風景なので考えようによっては嘘偽りない正直な写真と言えます。しかしこれは現実を切り取ったドキュメンタリー写真などではなく、作者の感動や美、心の針が触れた瞬間といった抽象的な心象風景が表現されていない記録写真に過ぎません。

こういった写真を撮って自分は演出などしない潔白なナチュラル派であると主張する人を見かけますが本当に可哀そうな方だなと感じます。

いい写真を、ARTな写真を目指すのであれば中途半端にナチュラルを意識するのはやめましょう。多くの場合で現実の様子はさして美しい訳ではなく、本当に美しいのはそれを受けて感動した貴方の心の中に存在しています。それを写真にするには露出をコントロールするのです。




・露出で魅せるART写真

EOS6 mark2

この作品は上のイチョウの作品とは逆にローキー(意図的に暗め)な露出の1枚です。山桜の淡い色と雰囲気を出すのに選択した露出で、同時に見せたくない要素はシャドウ部分に沈めました。あたかも黒バック紙に浮かび上がる被写体という感じですね。こういった魅せ方はベテランの写真家にとって常套手段と言えます。

こんな感じの写真は写真ビギナーの方がすぐに目指すべきものではありませんが…ご参考までに。

・ISO感度は?

絞りとシャッター速度はそこにある限られた光をシェアし合う仲です。しかし互いの要求で折り合いがつかない場面もあるものです。それは絞り込んで被写界深度を深くしたい、しかし風で揺れている草花はブラしたくはない、だが曇り空で光が乏しい…といった具合です。その場合は夜景シーンと同様にISO感度を上げて対応します。

ISO感度とはカメラの心臓部であるイメージセンサーをGAINアップさせて敏感にさせる調整機能です。ISO感度を500…1000…2000…と上げれば光の量が乏しくても写真に明るさを与えることが出来ます。多くの場合は暗い室内でカメラを手持ちで撮影する場合や夜景の撮影で使いますが、絞り込んで且つ風景を止めたいという要求にも補足的に使用できるのです。

しかし感度を上げ過ぎるとノイズが発生し写真のクオリティに関わる問題が発生するものです。ISO感度は原則としてISO100が理想であり、仕方ない事情があるときに上げるものと覚えましょう。

・明るすぎる場合

上のISO感度の話とは真逆に明るすぎて困ってしまうシチュエーションもあります。強烈な太陽光下でF1.8といった具合に絞りを開いて深度を小さくしたい時です。高性能なカメラでも1/8000くらいが高速シャッターの限界ですがそれでは不足してしまう時…。解決策は適切な明るさとなるまで絞り込むかNDフィルターというサングラスのようなフィルターをレンズの先端に装着するかです。

・数値を感覚として養う

絞りはF値、シャッター速度は例えば1/125といった具合に絶対値で表現されます。10m先に置いたバイクに15m先にある桜の木、その両方にピントを合わせたい場合、レンズの焦点距離が85mmだとして、絞り値Fはいくつになるでしょうか??または60km/hで走りゆくバイクを焦点距離200mmのレンズで追う場合、イメージの流れ具合を得るにはシャッター速度はいくつに設定すれば良いでしょう??

ここですぐに数値が出てくれば苦労無いですね。しかし残念なことにコレばかりは気の遠くなるような反復練習によって感覚として養っていくしかなく、ネットで調べても写真教室に通ってもダメなものはダメです。ピアノやゴルフが上達するにはたくさん練習するしかないのと同じです。

ただ1つ、有効な練習方法があります。シャッターボタンを半押しした時、自動測光機能(AE)が算出した露出値がファインダー内に表示されますよね。あれを読み上げる習慣をつけるのです。F6.3で1/250とかF18で1/125とか、声に出してみましょう。すると少しづつですが望遠だと1/100以下じゃ手ブレしやすいな…とか、これくらい天気よければ絞ってもシャッター速度が落ちないな…といった具合に体験することで理解していきます。騙されたと思って実践してみてください。

数値の感覚が少しづつ掴めてきたら被写界深度で魅せたいときは絞り優先モード、写真に時間を与えたいときはシャッター速度優先モードを使ってみましょう。この撮影モードは多くのカメラに当たり前のように搭載されていると思います。

そしてこの両者による「写真の明るさ」を決める露出は自動測光(AE)です。カメラのAEは例え最新のカメラであっても多くの場合で撮影者が望む露出を得ることができません。常にAEを疑って積極的に露出補正をしてください。

目の前の風景に確かに存在している美しい光と影。しかしその様子は目ではよく確認できませんし、AEも目でみた明るさを求めるので同様にダメです。上の写真は光を捉えるために露出をコントロールした写真です。実際の様子より少しアンダー(暗い)な写真ですが、このように露出を選択することではじめて光と影の様子が見えてきます。




・写せる明るさの範囲には限りがある…それが写真

人間の目のAEは良くできていて現実の様子を脳に送るために適宜調整されています。しかし写真は人間の目よりも光をとらえる範囲がうんと限られていて、その範囲をうまく使うのがARTな写真です。ビギナーの方にとって少々難しい話ですが写真は写せる明るさの範囲(ダイナミックレンジ)に限りがあるからこそ、露出で魅せることに意味があるのだ…と覚えてくださいね。いつかこの意味が理解できる時が必ずきます。

 ~写真ビギナーの為の露出 まとめ~

・露出は見たままの明るさを必ず再現する必要はない

・絞りは被写体を演出する表現手法

・シャッター速度は写真に時間を与える表現手法

・絞りとシャッター速度は限られた光量をシェアし合う仲

・自動露出(AE)は絶対に信用しない

・数値は練習して感覚として覚えるほかにない

カメラ、写真に関わるあらゆるHowtoは世に溢れていて、露出についての解説も星の数ほど存在していますが、写真ビギナーの方にとって苦しい壁はここだろうな…と想像を馳せてユニークな視点で書いてみました。今回の解説で何か1つでもお役に立てたことがあれば嬉しいです。

究極のツーリング写真ではこのような解説をこれからも書いていきたいと思います。

今回はこの辺で!!

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