旅のハイライトはいつも夕暮れ




EOS6D Mark2

さしてツーリングを楽しめなかった一日でも

夕暮れに美しく焼ける空が見れれば

それだけで満足だったりする

刻一刻と表情を変える空は

紛れもなく一日が終わることを告げる

まるで映画のエンドロールのようだ




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ツーリング写真にこめる想い




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3C

肌をなでるそよ風

さざ波の音

潮のかおり

本来、写真では表現できないことを

しっかり写真の中に写し込みたい

きっとこうだろう…

と見た人が感じてくれるような一枚に




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瞬間で魅せるか空間で魅せるか




写真をやっていてつくづく不思議だなと思うことがあります。

それは試し撮りで撮った写真や不注意でシャッターを押してしまった時に写る偶発的な写真です。

撮影者の意図とは関係なく写ってしまう景色。それは言ってみれば撮影者でもカメラでもない「写真が写真を撮った」瞬間とでもいいましょうか。意味不明と言われそうですが「これぞ写真だ」と思うような写真…という意味です。

緻密に計算された構図や比率、巧みな露出コントロールやそのほかの表現など撮影者の感性と経験、あるいはセンスや作家性などによって生まれた完璧に作られた写真は紛れもなく「人」の生み出したもの。

まるで本物がそこにあるような高精細な画質、ノイズの無い美しい星空の写真、圧倒的な画角による印象作品などはカメラ、レンズの性能や特徴が生み出したもの。つまりカメラが生み出した写真。

一方で上の作品のようなドキュメンタリータッチなものは一見すると構図や露出などは一切の配慮はなく、撮った意図でさえ荒唐無稽にも見える写真は瞬間を切り取るアートであることを強く感じさせます。

瞬間… この瞬間というワードほど写真にとって重要なものはないのではないでしょうか。かつてアンリカルティエ・ブレッソンが「決定的瞬間」という言葉をはじめて使ったとき、きっと写真とは瞬間であると強く感じたのだと思います。

私たちのいる世界は常に一定の時間が流れている三次元の空間。これを二次元の瞬間にするのが写真であり、その中に何を写し込むのかが「いい写真」が生まれるためのヒントなのではないでしょうか。

つい溢れる情報に惑わされて優れた撮影技法、高性能なカメラ、話題の撮影スポットに関心が行きがちですが、いちど冷静になって再考してみましょう。写真とは「瞬間」で魅せるか「空間」で魅せるか?ということに。

明日から貴方の写真が変わるかもしれません。




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ツーリング写真と愛車記念写真の違い




バイクに関わる写真ジャンルは実に混沌としています。

ツーリングに行った記念、愛車をカッコよく撮る愛車写真、珍しいものに遭遇したときの写真・・・ そしてツーリング写真。

誰だって写真を撮るからには良い写真が撮りたいし、それを人に見せて褒められれば嬉しいものです。それが記念写真であろうとアートと呼べる秀作であろうと、それぞれに撮影者が想う「いい写真」が存在します。

私の好きなツーリング写真とはツーリングのワンシーンを詩的情緒にとらえたもの。その一枚の中に旅の雰囲気、バイクで走る魅力、自然の美しさ、郷愁感などが写っていれば素敵かなと感じております。

決して派手ではなく立派な写真でもない…だけど記憶の風景を再現したような一枚になれば少なくとも自分にとっては尊い写真になりますし、誰かに見せて共感をえられれば更に嬉しいものです。

あの日、あの時、写真を撮ったからこそ記憶に焼かれたツーリングシーン

写真を撮ったことで記憶に残る風景ってありますよね。懐かしい一枚の写真と記憶の中の風景がリンクするとき。その瞬間に写真って素晴らしいものだよな、とあらためて感じたりもします。




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たとえ美しくなくとも自分の世界をつくる




EOS6D mark2 + EF135mmF2L

バイクに乗って一人旅をしていると、何となくここ入ってみよう…とふと気になった小径に入ることがあります。

その先に何かがある気がする。ただの直感ですが多くの場合で何かしらの出会いが待っています。しかし・・・それは必ずしも美しいものではないかもしれません。

「自分を呼んだような気がする」

そこに確かに惹きつけられる被写体や情景があって、そんな出会いがあると嬉しくて写欲に従順になるものです。そういったケースでは構図だの露出だの魅せ方はさほど重要ではなく、どちらかと言うと対等して無心にシャッターを切るのみ、という感じです。

写真を通して承認欲求を満たそうとすると立派な写真、美しい被写体を必死に追ってしまうものです。一方で自身の内面に向き合って自分にとっての写真とは何かを追求すれば、競い合うように写真を撮らなくて済むものです。

本当は多くの人は自分らしい写真を望んでいるはずなのですが…流行とは恐ろしいもので【みなもこういった美しい写真を撮れ】という雰囲気の写真が乱立しているものです。もちろん美しい写真や立派な写真を撮ることは決して悪いことではありませんが・・・

自身の選択は慎重にしたいものです。




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不安定な天気と夕焼け空




EOS6D Mark2

経験上、不安定な天気ほど空の表情はドラマチックになると考えます。

我々バイク乗りは誰だって雨は嫌なものです。北海道ツーリングなどの長丁場であれば仕方ありませんが、予報で雨と言っている日に近場をツーリングする人は少数でしょう。

しかしドラマチックな光景とは降水確率0%で安定の日には期待できないのも確かです。スコールの後には虹が見れたり、大荒れの天気の前日に燃えるような夕空が見れるものですよね。

雲ひとつない快晴の日も走っていて気持ちいいですが、空の表情という意味では変化がなくて少々退屈です。やはり空には雲が流れていて、その様子が何かのカタチになったりウロコ雲のように模様になったりするから空は魅力的なのだと思います。




上の作品はつい先日、台風が去った直後の空を撮ってみました。まだ不安定ですぐ近所では雨が降っていましたが、強い風で流れていく雲に沈んだ太陽の光が当たって茜に染めていました。

風景写真はスタジオで撮る写真と違って光や背景の調整はできません。相手は自然現象なので全て受け入れるしかないのです。自然現象に対する知識も大切ですが「どんな風景が出現しても大丈夫」という受け皿のような心が大切なのかもしれません。

つい写真をやっていると今日は立派な写真を撮るぞ、と意気込んでしまいがちですが不思議なことに頑張るほど風景は逃げてしまい、旅を楽しみながらニュートラルな気持ちで走っている時ほど、突如として奇跡的な絶景に出会うものです。

不思議ですけど長いことやっていて本当にそう思うこの頃です。




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予定調和写真と奇跡の受け皿

RICOH GR

突然深い話ですが人生とは何が起こるか分からないもの・・・よくそのように聞きます。さらに実際にそう思える出来ごとがあると実感するものですよね。10年後にはこうといった人生設計のようなものを立てても、必ずしもそうはいかないものです。

逆に思いもしないタイミングで運命的な人に出会ったり、岐路に立ったりと幸運や不運は天気のように訪れるものです。そしてそれは多くの場合で事前に予測することが難しいです。




時の流れには潮目のようなものがあって良い時期とそうでない時期があるものです。ある有名な占い師はその波は12年周期といいますし、一般的なものでは厄年というのがあります。厄年など気にしなければどうと言うことはない、という意見も散見しますが実際のところ私が41歳頃の時の厄年は最悪でした。

逆に絶好調な時期というのも振り返って考えると確かにある気がします。私の場合は2009年頃で買って間もないR1200GSでロングツーリングを楽しんでいた時期でした。仕事もプライベートも充実していたように感じます。

大切なのは良い時期とそうでない時期の潮目の変わる瞬間を見極めて、そのときにあった身の置き方、ふるまいや行動をすることだと感じます。

こういった話は写真にも通じるものがあります。今回のツーリングではこんな写真を撮るぞ、と走り出す前から今日撮りたい写真のイメージを描いても、実際にはそのような写真が必ず撮れるとは限りません。むしろ今日はこんな写真が撮れるとは思わなかった・・・という意外なシチュエーションに出会うのは多いものです。

鉄道と愛車の写真を撮ろうと中望遠レンズを持って出かけたが、秋でもないのに空一面にウロコ雲が出現して広角レンズを持って来れば良かった、と後悔した・・・そんな経験はをした方は私以外にもおられるはずです。(そういった意味ではズームレンズは良いアイテムと感じます)




夕日、星空、鉄道、季節の花など予定調和で撮る写真を決して否定する意味ではありませんが、偶然の出会いの中にこそ感動の心象風景があると信じたいです。

そのために重要なひとつは奇跡をいつでも許容する受け皿のようなものを心に持っておくことです。「今日はこれを撮るぞ!」と張り切り過ぎるのではなく少しの余裕をもって旅をするように写真を撮ってみましょう。

すると被写体との出会いや心の感度に周期的な波が存在していることに気が付きます。その潮目の変わる瞬間を感じ取ってみましょう。よく分からないかもしれませんが単純に「なんだか調子がいいぞ」という時に積極的に撮影をして、そうではない時は食事処や温泉でも行ってバイクで走ること自体を楽しんでみましょう。メリハリのようなものですね。

もちろんふとした瞬間に奇跡的な風景が出現する場合もあるので心の準備だけはお忘れなく。




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写真を撮ることの原点に戻ろう

私たち現代人にとって写真を撮るという行為はあまりに当たり前すぎて、その不思議さを再考する機会すら無いように感じます。

ましてや若い世代の人にとってはデジタルカメラしか見たことがない、となるとなおの事です。デジタルカメラに限らず多くのデジタル製品がそうですが、見ただけではその仕組みが理解できず、どうしてそうなるのか?ハイテク過ぎて考えることさえ放棄したくなります。その点、フィルムカメラは誰にでも仕組みが理解しやすいので、一枚の写真が撮れることをそのプロセスと共に楽しむことができます。




いまここで改めて写真が撮れる不思議、素晴らしさを深堀りしてみませんか?私たち人間はこの地球上(もしくは地球から近い宇宙)に存在している訳ですが、共通しているのは三次元の空間があること、一定の時間が流れていることの二つ。つまり全ての人類は時空をみな等しく生き抜いている訳ですね。ここで森羅万象について書くつもりはありませんが、写真とはこの時空を二次元の静止画にすることです。

写真は撮ったその瞬間から過去であり、それがそこに存在していた証、旅写真であれば撮った人がそこにやってきた証であります。古いほど撮った本人、あるいは撮られた人やものにとって尊いものになると感じます。よく写真をやっていると「ただの記念写真みたいに撮るな」みたいな話を聞きますが、結局のところ写真はアーティーであれドキュメンタリーであれ全て記念写真なのかもしれません。

ところでオートバイで走るのはなぜにあんなに気持ちの良いものなのでしょうか。オートバイに限らず例えば自転車で緩やかな坂を下ったり、スキーで朝一のバーンを滑降すると気持ちの良いものです。幼い子供ですらブランコやそり遊びに夢中になるものですよね。これが車や新幹線では感じることができません。

肉体が空間に露出していて空気を受けて駆け抜けることに爽快感を感じるのはなぜでしょう。そこに紛れもなく三次元空間が存在していることを感じ取れるからでしょうか?




ツーリング写真とは私の個人的な考えですが三つの要素が折り重なったものと感じます。一つは写真とすることで時間を切り取ること、二つ目はオートバイに乗って空間を駆け抜けてきたこと、三つ目は人類に本能的に存在しているはずの旅精神です。【時間】【空間】【旅】これらがどう関係を持っているのかは今後の研究課題ですが、少なくとも言えるのはこれだけのものが詰まっているからツーリング写真はユニークであるということ。今はただツーリングに行って綺麗な景色を見たから愛車と一緒に記念写真を撮りたい…そんな人が大半だと思いますが、これからは少しづつ変わっていくのでは?と思います。

幼い子供の頃、カメラを手にしてはじめて写真を撮ったときの喜び、はじめてバイクに乗った時のワクワク感、はじめてツーリングに出たときの感動、そういった原点を掘り起こすことで何か新しいものが見えてくる気がします。私たちは気が付くと大衆的な写真文化の波にのまれてしまい、立派な写真を撮ってやろう、コンテストに入賞してやろう…と他者との比較に走ってしまいがちですが、いちどリセットするように自分の世界だけで写真を楽しんでみましょう。

写真を撮ることって純粋に楽しくてエキサイティングなのだと思います。ましてやバイクツーリングと一緒にやるのですから・・・




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写真上達の大まかなステップ

EOS6D Mark2 + EF135mmF2

これから写真をはじめようという写真ビギナーの方にとって、この日本では実に紛らわしい雑音的な情報が溢れていると感じます。

まず雑音の一つ目はカメラやレンズのテクノロジーです。何しろ日本は世界に誇るカメラメーカー大国ですから、人々の関心の対象は最新型のカメラや高級なレンズにいきがちです。カメラの性能は写真と全く無関係とは言い切れませんが、貴方の「いい写真を撮りたい」という願望を叶えるファクターは99%が【人】であり1%がカメラ、レンズであると、これくらいに考えるのが丁度良いと思います。




二つ目は一般的な写真文化です。いま流行している写真の特徴とでもいいましょうか。現代であれば主にSNSで発表されている写真…いや画像です。ある著名な写真家は写真とはプリントされてフィニュッシュであると仰るので、デジタル上で公開されている写真はまだ未完成の状態で【画像】なのだそうです。で、SNSなどで流行している写真なのですが決して否定すべきものではありませんが、特徴としては目立つもの、驚かせるもの、立派に見えるものが多いように感じます。これらは写真というARTに見識のない老若男女にも理解しやすい表現なので流行になっていると感じます。

最新のカメラが発売されたら必ず買い替える人、SNSで流行している写真と同じ写真を撮ろうとする人、もちろん自由なのですがこれを繰り返していると飽きがきて、やがて写真を撮ることをやめてしまうでしょう。写真の本当の素晴らしさは個人の表現なので、それと対極的な流行の表現をしては【やり甲斐】すら感じませんから。

EOS6D Mark2

とはいっても写真ビギナーの方にとっていきなり個人の表現をしろと言われても無理な話ですよね。ものごとには順序があるものです。免許を取ってはじめてバイクに乗る人がBMW HP4やMVアグスタ F4あるいはハーレーのロードキングに乗るんだ・・・となったらオカしなことになりますよね。

はじめてカメラを手にした日から個人的な表現ができる写真家(プロ、アマ問わず写真をライフスタイルに生きる人)になるまで、大まかに2ステップと考えてみましょう。




最初のステップは一般によく聞くカメラ操作の基礎、撮影技法の基本を身に付けることです。それから一般的なスナップ、風景、ポートレイトといった写真知識も覚えましょう。カメラの構え方、光と露出、画角、三分割構図などの基本、それから忘れてはいけないのが風景なら自然や気象現象に対する知識、ポートレートなら自然な表情をえるためのノウハウなど、被写体への知識も忘れずに勉強します。この段階では「他の人はどう撮っているのだろう」と他人の作品を参考にするのは大いに良い事だと思います。

2つ目のステップは一通りの技術や知識をつけ、経験も積んで被写体へ一定の理解を深めたら「自分の場合はこうです」という個性を出せるよう何か工夫をしてみましょう。写真に正解はないと言われる領域はここから始まり、他の人はどう撮っているか?はもう関係ありません。あなたの自由なのです。自由とは模範やルールが何もなく白紙の状態からブランニューを生み出すことです。お手本なしに自分で考える、自分で生み出す苦しみと快楽を味わってみましょう。

EOS6D Mark2

…苦しみと快楽。そう「自分で考える」とは言うほど簡単ではなく多くの人は私も含めて自由を与えられると迷ってしまい、つい情報に頼ってしまいそうになります。そこをこらえて普段は出番の少ない脳のクリエイティブ回路を起動するのです。検索エンジンは使わないのです。考えるのは楽しくもあり苦しいこと。「あっこれだ」とピンときた表現が見つかれば、それは何にも代えがたい喜びに変わります。それはきっと新しいカメラを買った時の嬉しさをはるかに上回るはずです。

その写真が大きくプリントするほどの作品として成立すれば尚の事うれしいものです。額装して眺めれば満足感は高まり「また撮ろう」という次へのモチベーションにもつながります。写真が飽きてやめてしまった…なんていう事態にはなりません。




3ステップ目以降もきっとあるのでしょうけど、それは私も未体験ゾーンなのでこの場では何も書けません。これからどうなるのか楽しみではありますが、3ステップ目を経験したらいつか書いてみたいと思います。

繰り返しになりますが写真の素晴らしさは個人の自由な発表であることです。「私の場合はこうです」と先ほど書きましたが、流行写真を追っている一般写真文化の人々に向けるのであれば「みなさん方の場合は【映え】のようですが私は少々地味でもこうなんです」といった感じです。

ぜひ意識してみてくださいね。

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ツーリング写真で私がいつもしていること

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、そろそろ梅雨明けなのか…という時期ですが話題の中心はコロナ渦とオリンピック開催ですね。ここ数年、日本は災害が多いですがせめてオリンピック期間中に災害が起きない事を願いたいですね。

ところで災害に備えて皆さまはご自身のバイクはどのような対策をされていますか?大地震がきたときにバイクはサイドスタンドの方が倒れにくいそうですよ。私のお世話になっているBMWディーラーさんも3.11の時はセンタースタンドで立てていたバイクだけが倒れてサイドスタンドにしておいたバイクは大丈夫だったそうです。R1200GSのような大型バイクほどサイドスタンドの方が安心で出来ればギアを入れておいた方が良いそうです。

さて今回はいつものツーリング写真解説とは少々趣向を変えて私が実際のツーリングシーンでどのようなルーティンで写真を撮っているのかを書いてみたいと思います。具体的な撮影技法のような話ばかりでは飽きてしまいますからね。

いきなり精神論的な話ですが凄い写真を撮るぞ!と意気込むのはおススメできません。「撮ってやるぞ」というハンティング精神は期待を膨らませて作るイメージが凝り固まってしまい、他の素敵な景色があっても見逃してしまうものです。例えば今日は富士山を撮ってやるぞ!と意気込んで走っていると、途中に咲いていた花々や立派な巨木などの存在に気が付けない場合があるのです。

まずは写真のことは一度忘れてシンプルにツーリング自体を楽しむことから始めてみましょう。楽しい、というリラックスした気持ちを持って走ることが何より重要だと感じます。余裕がないと駄目ですよ、ということですね。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

まずは場所探しです。探すと言うより出会うという感じでしょうか。この先に何かあるかも?よく通る場所だけどこんな脇道があるなんて、とふと気になった場所には好奇心を頼りに行ってみましょう。発見はそんな「予感」からはじまるものです。

以前に何度か行った場所を再び訪れてみるのも良いものです。時期が違うことで以前とは違った印象の景色であったり、自分自身の成長で見えなかったものが見えてくる場合もあります。

撮影場所とは有名なスポットが全てではなく、探検するように走って出会った景色の方が撮影として適しているものです。自分だけのとっておきの場所を見つけた時の嬉しさは何度経験しても良いものですよ。

おっここは良いではないか!この場所で写真を撮ろう!とバイクを停めたら最初にすることは何か?まずシャッターチャンス的な意味合いで時間に余裕はあるのか?の確認です。夕陽のシーンなのに既に太陽が沈む直前だ…、ローカル鉄道の撮影シーンですぐ列車が来ちゃう…といった時間的猶予の確認です。

時間的猶予の確認で急ぐ必要がないことが確認できたら、最初に精神的に落ち着きましょう。バイクで走ってくるとノルアドレナリンやドーパミンといった脳内伝達物質が放出されてある種の興奮状態なのです。これが一定時間をおくことでセロトニンを活性化させ穏やかなリラックス状態となり、やがてオキシトシンが放出されて気持ちよさ、幸福感がこみ上げてくるのです。写真を撮るにはまずこの精神状態をつくることです。

その間、ただ突っ立ていても仕方ないので私の場合はボトルに用意したコーヒーを飲み、周囲の状況を軽く散歩しながら観察します。このとき確認事項は大まかに言って2つあります。

1つ目は撮影場所の状況の確認。主に撮影スペースの広さや高さ、そこに何があるのか?太陽の位置や光と影の様子はどうか?の確認です。望遠レンズを使いたいなら後ろに下がれるスペースはあるのか?一面に咲く花畑を撮るのに登れそうな高い場所はないか?高いコントラストが欲しければどの向きで撮るのが理想か?といった具合です。

2つ目は被写体と景色の観察です。観察なんて言うとせっかく出会った被写体に失礼なのですが、とにかく被写体、景色はよく見て特長をとらえることです。この2つの観察は地味に大事なポイントです。後になって気が付けなかった…では遅いですからね。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

被写体、風景をよく見て撮影場所の条件も把握したら、いまいちど「そこで写真を撮りたい」と思った理由を考えてみましょう。何となく「いい感じだ」で始まったそのセッションは曖昧さを残すとそのまま写真になってしまうもの。何がどういい感じなのか?をまず言語化して撮影への具体性を出していきます。

その時に美しい、かっこいい、懐かしい、かわいい、郷愁感、崇高さ、荘厳さ、もの寂しさ、といった具合に人間の感情の動きとなるものを強く意識します。とりわけ美しさについては特別な感情の動きであると強く意識しましょう。美しさに感動していない作者の写真はただの平凡写真へと陥るのであります。

例えば夕陽が綺麗な海であれば【夕陽に照らされる水面がキラキラさんざめく海岸】といった具合に詩的情緒に言語化します。そうしたらキラキラ感が表現できる手法を自身のノウハウの引き出しから選択し、それが分かりやすく画面の中央などにくるよう構図を練るのです。言語化することで次の作業に具体性が出てくるのですね。

EOS6D mark2

感動の言語化が出来たらイメージの写真の想像、クリエイティブタイムです。イメージの写真は撮る前に撮影者の頭の中で想像する空想の写真。こう撮りたいという希望、こう撮れるはずだという完成予想図です。これがなぜ大事か?というとイメージ写真を持っておかないと画角が決められないのです。

イメージの写真が脳内に描けたら「よし、ここは海面のきらめきを大胆に引っ張りたいから135mmの中望遠レンズだ」とはじめてバッグからレンズを取り出すのです。

イメージの写真へ近づけるためのトライエラーは試し撮りという形で行っても問題ありません。ただズーム機能を悪用して画角を試すのはやめましょう。




良く動き、よく試し、よく考える。よく見て、よく感じ、よく自問する。被写体に感謝して感受性を高めたり、意識して感情が動くよう心に働きかけるのも効果的です。少し場所を変えてみたり今まで見ていた方向の180度逆の景色を眺めてみたり。ねばることで奇跡の被写体が登場することさえあります。

一通り撮り終えたと感じたら画像をプレビューしてミスがないか厳密に検査をしましょう。微妙なブレやピント位置の甘さ、空に入り込んだ小さなカラス、地面のゴミ。細部にわたるまで厳格にチェックをします。「めんどくさい、またいつかここに来ればいい」そんな気持ちでは憧れの一枚は永遠に幻想です。その撮影地において一切の妥協なく少なくともその時は納得のできるところまでやり切ることです。

人間の集中力が発揮できる時間には規則的なリズムがあるそうです。最も内容が濃く効率の良い集中力が発揮できるのは僅か15分。その次は45分、ちょうど学校の一時限の長さですね。次いで90分だそうでこれはサッカーの試合などがそうですね。

集中が切れたときにいくら粘ってもよい仕事はできません。1クールやって納得できない場合はリラックス状態の作り直しをします。この時にオススメのやり方は散歩です。撮影地の近くをウロウロ歩くことで脳内が活性化されて思わぬインスピレーションを授かる場合もあります。ナイスアイデアとは会議室ではなく散歩中に生まれるものだ、とどこかの偉人も言っていました。

適度な休憩で精神状態が整ったら2クール目として再び景色をよく見てよく感じ取ってみましょう。

ひゃ~なんだか良く分からんけどスゴい手間なのね。とてもマネする気持ちになれない…という貴方。写真は一瞬のシャッターで済んでしまうので、ついスピーディーにやるものと思いがちですが実は逆なんですよ。写真のような一瞬で済んでしまうものこそ急がず焦らずが大事なのです。この事に気が付いている人は実は少ないと思います。

今回はこの辺で!!

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