コレ秘密!<直感とひらめき>異なる脳の部位を使い分けて撮ろう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は<上級>ツーリング写真の解説として写真家脳の作り方を解説してみようかと思います。

以前に良い写真作品を生み出せるようになるには1.写真家の目 2.写真家の足 3.写真家の脳 を手に入れよう~…というお話をしました。今回は3の写真家の脳として少し面白い話をしてみたいと思います。

こんな経験はおありではありませんか?

ツーリングで撮ってきた写真を帰って見直しているとき。「雨でぬれた電線に夕陽が当たって綺麗な導線ができたな」「空一面に広がるウロコ雲の中に渦をまくような図形が存在している」「シャッターを切った瞬間、偶然に通りかかった軽トラックが入ったが良い演出になった」などなど。

これらは撮影時にはまったく気が付いていない、意識していないコトでしたが帰宅して写真を見返すことにより気が付きました。そして「きっと自分はコレが気に入ったからこう撮ったのかも」と作品の意図や理由をチャッカリ後付けすること。ありますよね??

私なんかしょっちゅうです。これって何故なんでしょう?なぜ撮影するときに気が付くことができなかったのに、それをあたかも狙ったように上手に切り抜いたのでしょうか?偶然でしょうか?

…いいえ違います。それはあなたの直感が優れているからです。

直感で撮った写真は無意識なので「あの時にそのように撮った」という記憶は当然ありません。直感の反意語で直観(発音が同じで紛らわしい)というのがありますが、これは構図だの露出だの被写体や景色の様子を観ながら熟考の末に出す決断なので当然ですが意識下にあります。

直観(思考とひらめき)は脳の大脳皮質の活動であり思考、推理、運動の指令など意識下にあるものです。対して直感の方は大脳基底核の活動で突然の危険を回避する動きなどを司り、無意識に行うものです。スポーツ選手がファインプレーをする瞬間やバイクを運転していて間一髪で危険を回避した時などがコレに当たります。

この写真はもう究極のツーリング写真では何度もアップしている作例ですが、このような写真は構図、フレーミング、デザイン要素、比率などの撮り方を撮影者の知識の知りえる限りに発揮し、撮影現場で練りに練って組み立てた写真です。私はこの時、何枚かの試し撮りした写真をみて「何かもの足りないな」と悩み考えました。その考えた結果、東京湾を往来しているLNGタンカーのユニークな形状が目に入り「そうだコレだ!」とひらめいたのです。つまり直感ではなく直観(思考とひらめき)で撮った写真です。




対してこの写真は直感で撮った写真と言えます。緻密に組み立てた構図や計算された比率、巧みな誘導線なども存在しない自然な撮り方と言えるかもしれません。実際、この写真を撮ったとき私は何も考えず情景にレンズを向けて普通にシャッターを切りました。唯一、何かをしたかと言えば防波堤ブロックの上に乗ってハイアングルで撮ったくらいです。それ以外はなにもしていません。

しかしとても不思議なことに、だいぶ以前に撮った写真であるにも関わらず今でもこの1枚は私のお気に入りです。構図やらデザインやらを全く意識せず直感で撮ったこの写真の何がそんなに良いのでしょうか?

皆さまはブーバ・キキ効果をご存じでしょか?以下の2つの図形をみて、一方はブーバでもう一方はキキです。どちらの図形がブーバ、キキであるか言い当てることはできますか?

左側の鋭角な図形がキキで右側のアメーバーのような図形がブーバだ、とお答えになった方が多いと思います。これを最初に研究した心理学者のヴォルフガング・ケーラーによると98%の人が同じように答えるそうです。これは年齢、性別、母国語に関係なく同じなのだそうです。

鋭角な方がキキでアメーバーみたいな方がブーバであることを、論理的に説明することはできないですよね。これは人間が直感に従って出した答えであり思考した結果ではないと言えます。




直感と直観の話は将棋の世界ではよく出てくるそうでして、かの羽生名人は直感の9割は正しいと言っています。またイスラエルの大学の研究チームによると人は直感で判断を下すとき論理的な思考プロセスを無視する傾向にある、そして直感によって下した判断はやはり9割は正しいという研究成果を出しているそうです。

人を好きになるのに1秒かからないという一目惚れもこの直感による決断と言えそうです。

つまり人は本能的に勘が鋭いわけですね。

 

この写真は三分割構図であり道路の線が奥行を作る導線効果もあります。青い空と牧草地の茶色は色相環で補色関係にありデザイン要素としても悪くありません。しかし私はこの写真のシャッターを切ったとき、こういった事は一切に考えませんでした。情景に感動し大脳皮質の活動が鈍っていたので直感に従順に無心にシャッターを切っただけです。

ではなぜ初心者の方が陥りやすい二分断構図や主題が不明瞭な写真にならなかったのでしょうか?

それは経験と知識が直感を司る大脳基底核に大量にインプットされているからです。自慢することではありませんが、私は十数年の写真キャリアの中で恐らく100万ショット近くの失敗写真を撮りました。その中で自分なりに成功したと言える写真や印象に残った写真や写真に関わる様々なことが大脳基底核に入っているのです。

よく聞く言葉ですが写真とは瞬間です。シャッターを切ったとき目の前の情景や被写体が瞬間として二次元の像になるのが写真です。そしてカメラを操作する行為も構図やら露出やらは瞬間的に選択しているものです。ありとあらゆることが瞬間ずくめである写真は、やはり直観ではなく直感に従うべきだと、私は個人的にそう思います。

究極のツーリング写真やHowto本などで学んだこと、それらはどんどんフィールドで実践して脳内の大脳皮質に記憶するのではなく、大脳基底核にマッスルメモリーしてやりましょう。そうすれば考えなくても瞬間的にあらゆる撮り方を無意識下で実現し、意識は被写体や情景に向き合うことに集中できるのです。




誤解のないよう最後に付け加えておきますが、撮影地で考える必要はないという意味ではありません。あくまで経験豊富な上級者の方に限定して下手に考えるよりは直感的に撮って意識は被写体や情景に感動することに集中してみましょう。というお話でございます。

はじめたばかりの初心者の方が直感だけで撮っても大脳基底核には写真に関わる事が記憶されていないので陳腐な写真を生んでしまうだけです。天才は別ですけどね。

ストリートスナップはそもそも考えている時間的な余裕がないので直感で撮るしかない

なかなか人は直感に従って物事を決断することができないものです。Aさんは高学歴で一流企業に勤めるエリート、年収も世間の平均よりずっと多い、一方でBさんは名もない小説家であるが気持ちの中ではBさんに強く惹かれる。さあ、どちらの人と結婚しよう?あるいはA社は成長企業の大手で給料や福利も良い会社、一方でB社は横ばいの中小企業で経営は安定しないが仕事内容は学生の頃から憧れだったクリエイティブ系、どちらの会社に就職しようか?

こういった選択は多くの人の人生で何度もあると思いますが、つい人間は安定を好んでしまい無難に見える方(既に他人が実績を残した方)を選択してしまい勝ちです。気持ちの中では選ぶべき道は分かっているんだけど…それを選んで正しいのか確証が持てない。直感に従順になる勇気がもてない…

直感が9割正しい答えに導くと分かっていれば死ぬ間際になって「あの時にBさんと結婚するべきだった」「あの時にB社になぜ就職しなかったのだろう」と後悔することは無いはずです。しかしその時は直感に従う勇気を持てなかったので仕方がありません。

しかし!写真を撮るときくらいは、せめて写真を撮るときくらいは無難や安定を選ばず直感に従順にやってみましょう。大丈夫です、上級者のあなたなら豊富な経験と知識で築かれた優れた直感を持っているのです。かならず傑作に導いてくれるはずです。

初級者、中級者の方はとにかく沢山の写真を撮って経験を積み、それらの技術、知識を脳内の大脳基底核に筋トレするような感覚でブチ込んでください。

思考や意識は被写体に感動すること、新しいユニークを想像する時に使いましょう。あとは無心にシャッターを切るだけですよ!

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誰も教えてくれないスーパーテク☆風を写そうぜ!<上級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、2019年も早くも12日も過ぎましたが走り初め、撮り初めは済まされましたか?また初詣はどこにいかれました?まだ初詣に行かれていない方は南房総ツーリングも兼ねて館山市の安房神社がおすすめですよ。

南房総の人気ツーリングルート 房総フラワーラインや野島崎灯台などの近くです。三大金運神社と呼ばれている由緒ある神社でパワースポット好きの方にもお勧めですよ。




さて今回の<上級>ツーリング写真解説では本来は写真では表現できない風、におい、音、振動などといった感覚を、いかにして写真で表現するかという手法の解説でございます。その中でバイクが走る爽快感と関係している「風」の表現方法をいってみたいと思います。

写真とは言うまでもありませんが二次元の静止画です。奥行やスピード感などを表現したいときは構図を駆使して絞りを調整したり、シャッター速度のコントロールで瞬間や時間を表現したりするのは上級者の方々でしたら常套手段ですよね。

では匂い、肌触り、音などを表現したい場合はどうしましょう?例えば映画やアニメなどの映像の世界では間接的に表現できる手法が駆使されています。例えば振動を映像で表現する手法としてよく見かけるのがカップに注がれたコーヒーの表面が波立つ様子です。

振動に共調して注がれたコーヒーの表面が細かく波立つ様子を見れば、振動がどのよう響いているのか見る側に伝わります。タイタニックが氷山に衝突するシーン、栄光のルマンのリメイク作品 ミシェルヴァイヨンではLMPカーがブリッピングしているシーン、最近ではスターウォーズEP8でも大きな馬のような生き物が逃げ回るシーンで使われていました。

このような手法によって映像では伝えることのできない振動の様子を間接的に表現しているのですね。写真の場合は音や動きが表現できる映像よりも、さらに情報量が限られるのでこういった間接的な表現手法は大きな効果を生み出します。




バイクの魅力を表現したいとき「風」を写真にできたら素敵な写真になると思いませんか???

 

EOS5D mark2 + EF24-70mmF2.8L

カメラを胸に固定して走行しながら撮った1枚ですが、スローシャッターの設定により大きく風景が流れています。「これのどこが風なの?」と言われてしまえばソレまでですが、私はこの写真をみた瞬間に風が写っているように感じました。

画面の三分割交点の右上あたりに渦巻くように流れる様子が風を連想させるのだと思います。同じシャッターの設定でも単純にカメラを固定したのでは風景が流れるスピード感のみです。メーター回りがあまりブレていないのを見ると、この辺を中心にするよう回転方向にカメラが動いたのだと推測されます。

バイクを運転しているとき走行風とは違った別の心地よい風を感じたことはありませんか?抽象的な話ですがそういった心に記憶として残っていた風の感触が写真にできているのか?そんな風に思える写真なんです。

実はこの写真「風を写そう」なんて思って狙って撮った写真ではありません。偶然の産物です。何を隠そう撮影時期は2012年の夏で特に何かに期待するでもなく、この頃によくやっていたコクピット風景を撮っていたのです。場所はおそらく夏の北海道ツーリングなのでナイタイ高原牧場だったと思いますが、高原の爽やかな風景をバイクに乗りながら撮りたかっただけなのです。そしてこの写真はその連写の中の1枚で、恐らくコーナリングをはじめる姿勢にカメラがズレてしまった写真。つまり当時の自分としては採用カットにはできない失敗だったのです。




つい先日、古いストレージを整理していたときに2012年の北海道ツーリングのRAWを発見しました。私の記憶では2012年の北海道ツーリングはただの1枚も良い写真が撮れなかったと記憶していました。しかし中身を見てみると、あるわあるわ「いいじゃんコレ」と思える不思議なカットが!その中の1枚がこれなんです。見つけたとき思わず7年前の自分に「えっこれをボツにするの~?センスねぇな!」と言ってやりたい気分でした。

写真とは本当に不思議なもので撮った瞬間に情景は時間が止まって永久保存されます。その時の撮影者の思惑なんて数年や数十年すれば消えてしまい、たとえ同じ撮影者が見返したとしても別の思惑によって歓迎される。こんな素敵なことが起こるから、つくづく撮った写真はその時はイマイチだと思っても大切に保管するべきです!と皆さまにも強くお勧めしたいです。

誰かが今の私にバイクで走る風の気持ちよさを写真にしなさい、と注文したとして「いやぁ困った、こりゃぁ無理難題。風を写真にするなんて…」と悩むところですが何と7年前の私が既に撮っちゃっているんですからね。面白いと思いませんか?

今回はこの辺で!

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~本日の毎日100ショットスナップ~ 

EOS6D Mark2 + EF50mmF1.8STM

つい先日に沖縄に旅行に行った際、古宇利島の港で撮った1枚です。いいちこの広告写真に憧れをいだいて…素朴な写真を目指してみました。

真の露出コントロールをクリスマス限定で解説☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素敵なクリスマスをお過ごしでしょうか?

だいぶ以前に当ブログでアイデア、ひらめきは散歩している時やお風呂に入っている時が良いらしいですよと書きました。あのIPS細胞の山中伸弥教授もご自宅でシャワーを浴びている時にIPS細胞誕生に関わる鍵を突然として思いついたそうですよ。

そんなことを受けて、最近は健康のためも含めてなるべく歩くようにしています。通勤時は地下鉄を降りてから本来はバスを使うのですが、なるべく歩いて職場に向かうようにしています。歩いていると写真に関わることやブログで書きたいネタなども不思議と次々に思いつくものです。

途中で発見する小さな絶景や出会いをRICOH GRで撮るスナップも充実します。

スマホにPOPOPOという万歩計のアプリを入れているのですが、この万歩計の表示で1日で10000歩以上は歩けるように心がけています。1日の自分の歩いた歩数が世界ランキングになって表示するなど、なかなか面白いですよ。




さて今回は<上級>ツーリング写真解説として露出コントロールのお話でございます。写真とは出会った被写体や情景に対して撮影者であるあなたが、なにをどう感じたか?をあなた独自の表現方法で作品にすることです。って言われなくてもご存知ですよね?

見つけたもの、感じたものに対してどのような手段で表現するのかが「撮り方」です。最初の感動がないのに撮り方に執着してしまうのは初級者の方ですので、上級者の皆さまはこの辺は大丈夫かと思います。

今回は表現手段である撮り方の1つ露出で魅せる方法です。

EOS6D Mark2 + EF50mmF1.8STM

こちらの作品をご覧ください。とある千葉の舗装林道で見つけた光のある空間です。薄暗い林道でわずかな光が差し込んでいる部分に、偶然にも紅葉したイチョウが美しく輝きを放っていました。

実はこの時、養老渓谷のもみじ谷という人気の紅葉スポットに行ったのですが、ひどい混雑でとても撮影に集中できそうにもなかったので、引き返して別の林道を走っていたのでした。私の経験上、不思議なことにこういった出来事の後にラッキーはやってくるものです。




この空間を見つけた時、私はすぐにどんな写真を撮ろうかというイメージが頭に中に浮かびました。露出で見せるやり方とは、多くは暗いシーンです。このように木々が鬱蒼とした林道などは露出で見せる写真の好例です。

意図的に暗く撮ったローキー写真というのがありますが、それとは少し違い最も重要なもの(この場合はイチョウ)が魅力的に表現されるため、他の部分は暗くなっています。

イチョウが最も魅力的と感じる露出に設定して他の部分はシャドウに包まれても良しとする画面構成です。コツはシャドウ部分の割合にあります。通常の風景写真にある被写体と背景の割合と違って少しシャドウの割合を多めにとるのがコツです。

言うまでもありませんが評価測光はほとんど役に立ちません。試しにこのシーンで評価測光(絞り優先モード)で撮ってみましたが、狙いたい露出にするにはマイナス2・2/3かマイナス3でした。これなら初めからマニュアル撮影モードですよね。

こういったシーンの時のために上級者であればパッと露出値が頭に浮かぶようにしておきましょう。この場合、風景なのですから最初に絞り値を決めましょう。三脚使用で風がないのであればISOは100でも大丈夫です。例えばF4でISO100ならここで狙いたい露出はシャッター1/20くらいかな…?といった具合です。

【闇があるからこそ光が美しい】これが露出で見せる写真の真骨頂ではないでしょうか。今回はこの辺で!!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

リコー GR APS-C

職場の近くで撮った1枚。雨上がりで落ち葉がしっとりしていました。

私がシャッターを切る前にしていること

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎日寒いですが体調を崩されていませんでしょうか?調子の悪いときはご無理をなさらず暖かいお部屋で究極のツーリング写真をみましょう~。

つい先日、まだ幼い子供と散歩をしていたとき。何かの雑草が小さな花をつけているのを見つけました。特別目立つ訳でもなく名前は知りませんがたまに見かけるような珍しくもない花でした。

「わぁ~みて~小さなお花が可愛く咲いているよ」屈託ない笑顔と輝く瞳でそう言うと何やら花に話かけはじまめした。幼い子供は純粋であり非常な豊かな感受性を持っていると改めて実感した出来事でした。




さて今回の究極のツーリング写真ではそんな感受性に関わるお話です。ツーリングシーンの撮影地において、私がシャッターを切る前にやっていることをご紹介したいと思います。

EOS6D Mark2 + EF135㎜F2L

ツーリング写真、バイクのある風景写真を撮る場合、シャッターを切る前にまず最初にやることは撮影地探しです。当たり前ですね…。バイクを走らせながら「この辺は何かある予感が!」と感じたら私の中の【ロケーションセンサー】の感度を上げてゆっくりとR1200GSを走らせます。

ロケーションセンサーが反応をしめしたら安全に停止できるかよく確認して、R1200GSを停めてバイクを降り、その場所ですこし歩き回ります。

上の作品は千葉県市原市の梅が瀬渓谷の周辺にある林道ですが薄暗い林道に光が差し込む空間を見つけここで撮ることにしました。この林道には他のポイントでも紅葉がピークを迎えているような場所が何か所かありましたが、そこは完全に日陰だったのでスルーです。

「ここで撮ろう」と決めるには見つける力、勘、経験などありますが何より大事なのは冒頭の子供の例のように感受性が重要です。情景の魅力に気が付いて素直に感動できる心を持っているか?ですね。

次に情景をよく感じ取って何が良いと感じたか?そしてそれを最も魅力的にするにはどうしたら良いかを考えます。想像力の領域です。

具体的な作業としてはその空間がどうなっているのか感覚として判断します。どういう事かと言うと光の差し込んでいる部分、薄暗い木々、道などの位置関係や大きさを把握することです。




次に情景や被写体をどう見せるかを考えます。構図で見せるか、デザインで見せるか、フレーミングで見せるか、あるいは見せ方は何も駆使せずストレートな手法を用いるのか?この場合は露出で見せることにしました。

そうと決まれば露出によって魅力が浮きだたされた部分、この写真では光が透過している紅葉の木々と路面に当たる光です。この最も重要な要素が画面と言う長方形の中に理想的に配置されるよう画面構成します。そのイメージが脳内に出来上がったらココでレンズ選びです。

最初に認識した情景の空間を、その焦点距離のレンズを使ったらどのように写真になるのか?は完全に感覚で養うものです。3m先にあるごみ箱に丸めた紙屑を投げて入れる場合、どのような強さで投げればよいか言葉で説明できないのと同じです。その空間が例えば35㎜レンズを使用したらどのような写真になるかは、たくさんの写真を撮って感覚として身に着けて覚えましょう。

 空間の様子を把握する→イメージをつくる→レンズを選ぶ

この写真の場合はたまたま持っていたEF135㎜F2Lという中望遠の単焦点レンズを使用しました。光が透過している葉と差し込んだ光で輝く地面の様子を理想的に画面に配置するのに適度な空間圧縮だったと言えそうですね。

被写体や情景に心打たれる豊かな感受性、どのように表現するか思考できる想像力、そして空間と焦点距離の感覚。ここまで出来てしまえば、その後のファインダーを覗いて位置関係や大きさなどを調整するのは実はそれほど難しい訳ではありません。アングルさえ決まってしまえばイメージ通りの露出を探してシャッターを切るのみです。

感受性と想像力、そして空間と焦点距離の感覚のお話でした。

それではまた!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

極小の主役とリビール効果<上級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが美しいものはお好きですか?「美しいものが嫌いな人なんているのかしら?」とは、かのララア・スンがアムロに言ったセリフですが(すいません40代男子限定ネタ)人はみな美しいものを例外なく受け入れるものです。これって当然ですよね。

写真も同じく美しい景色、美しい人、美しい撮り方をすれば、写真を観る側の人も写真に入りやすくなるものです。美しい写真とは作品への間口を広げると言っても良いと思います。

しかし写真の印象とは美しいに限らず驚き、寂しさ、安心感、恐怖、崇高さ、郷愁を感じる、あるいはミステリー小説のような緊張など、さまざまな感情にうったえる作品が存在します。

まれに写真は美しくあるべき、と決めている方もおられるようですが時には画質も含めて「美しくはないが良い写真」を目指してみるのも良いかもしれませんね。

さて今回は久しぶりに<上級>ツーリング写真の解説でございます。いつも上級を書くときは「よし!上級を書くぞ」と気合を入れて書くようにしております。毎度のお願いですが釈迦に説法の失礼はお許しくださいませ。




北海道ツーリング オトンルイ風力発電所 EOS6D Mark2

こちらの作品をご覧ください。夏の北海道ツーリングで撮った作品ですが決して美しい作品ではございません。

この写真をみて作品の主役を見つけることはできましたか?また気が付くまでにどれくらい時間を要したでしょうか?

米粒ほどの大きさですが画面の左隅にヘッドライトを点灯させて走りゆくバイクがあります。ここにピントを合わせて撮っています。つまりこの作品の主役はこの小さく写ったバイクです。

写真を見た瞬間から極小の主役に気が付くまでのタイムラグがあること、写真の観賞者に探す楽しみ、気が付いた楽しみを与えるリビール効果という手法です。【リビール効果】をググっても写真に関わる情報は何も出てこないのですが、私がときたま参考文献にしているナショナルジオグラフィック社の完全マスターシリーズで写真家のブライアンピーターソンが解説しているので引用してみました。

オトンルイ風力発電の連立する風車にも、R1200GSアドベンチャーにもピントを合わせず、曇天下の雰囲気を出すためホワイトバランスを調整。小さく写っているバイクの進行方向と私のR1200GSアドベンチャーの向きは全く逆方向です。これによりオロロンラインを走りゆく見知らぬライダーの旅と、自分の旅のシーンを重ね合わせた作品にしてみました。あなたの旅と私の旅…みたいな。

 




 

極小の主役が存在する写真は見せるときの画面の大きさとも関わっているので、SNSで発表する場合には小さなスマホ画面で見られることを考慮すると厳しい面もあるかもしれません。パソコンのワイド画面や4切Wサイズプリントなら丁度良いとか、それ以上大きければすぐに見つけられてしまうとか難しい面があります。気が付くまでちょうど良さそうなタイムラグは数秒といった感じでしょうか。

 

こちらも美しい写真ではありませんが…。スマホ画面で見ることを前提に考えると、この写真くらいの大きさがリビール効果としては妥当かもしれません。

もちろんこういった手法で撮りましょう、という意味ではありません。あくまで撮り方の引き出しとして時として使ってみてはどうでしょうか?という意味です。時として…それはこんな風な撮り方が似合うと感じたシーンのことです。

極小の主役とリビール効果でした!




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レベルアップを目指せ!洗練されたデザインの写真<上級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photogtaphy.com 読者の皆さま、素晴らしいバイク旅、素晴らしい写真ライフを楽しまれていますか?

先日、久しぶりに大好きな岡本太郎さんの本を読んでみました。皆さんもご存知かと思いますが「芸術は爆発だ」のあの有名なセリフ。実は岡本太郎さんの人柄や作品が飛び抜けているから、というのは間違った解釈であり、爆発とは自分らしさをその瞬間、その場所で芸術として生み出している行為を「爆発」と表現しているのが正しい意味のようです。

岡本太郎さんは写真家ではありませんが、おなじ芸術という観点で考えると写真も芸術ですから、シャッターを切るその瞬間こそ「芸術は爆発である」と考えてやるのも良いかもしれませんね。気分だけでも岡本太郎さんになった感じで!

そういう意味では以前に使っていたカメラ EOS1Dxの鋭いシャッター音は、その場で自分の芸術が爆発しているようで痛快でした。今使っているEOS6D mark2は静音シャッターなので、あまり感じられませんが、なるべく自分と言う人間をその場で爆発させるイメージで撮っていきたいな、そんな風に感じました。

やはり岡本太郎さんは偉大です。

 




 

さて今回の<上級>ツーリング写真解説では、だいぶ以前にもご紹介した写真におけるデザインのお話、図形要素、色要素について内容をブラッシュアップして改めて解説いたします。

ちなみに岡本太郎さんは「芸術はうまくあってはならない、きれいであってはならない、ここちよくあってはならない。むしろいやったらしさ、不快感を含め見るものを激しく引き付け圧倒することこそ真の芸術である。」と説いています。これから解説するデザインの話はこの逆のようではありますが、この岡本太郎さんの領域に達するにはまずは「美しい」「整っている」を学び、それを理解したのちで壊していくのが芸術を志す上での正しい順番だと思います。

2017年2月 千葉県館山市 EOS1DX + SIGMA150-600mmF5-5.6DG

ではこちらの作品をご覧ください。当ブログのギャラリーでもご紹介している作品ですが千葉県館山市から望む東京湾ごしの冬の富士山です。この作品を元に今回は写真におけるデザイン要素の図形と色を解説いたします。

写真におけるデザイン要素とは主に・線(直線、曲線、S字線…)・図形(円、三角、四角、〇〇型…)・色(暖色、寒色、進出色、後退色、中間色、中性色…)・立体感・質感・規則的なパターン・シェイプなどです。

その他、デザインと類似していますが分断線が発生した場合のエリアの比率、複数の被写体の大きさ(または存在感)の比率など・黄金比・白銀比・3:2・三分割構図・ファイグリッド・フィボナッチスパイラル・青銅比などの比率も非常に重要です。

これらのデザインや比率は目の前の風景や被写体から、その要素となるものを見出し画面という長方形の四角にどのように取り入れるかです。そして重要なポイントはデザインや比率はあくまで写真の表現の手法の1つであり、写真の全てではないということ。

見る人に視覚的に与えるバランス、直感的に良いと思える関係であり写真の重要なことはあくまで被写体の魅力をどう表現したか?という作者の意図です。

・図形要素

まずは図形要素の三角です。風景や被写体の中から複数の図形要素を見つけることに成功したら、次に優先順位をつけてみましょう。この作品では富士山の三角、バイクとライダーとタンカーの3ポイントをつなぐ三角が最も重要であると判断しました。それが判明したら長方形の四角内に、その図形が最も理想的な位置に配置できるようカメラアングルを調整します。最重要な図形要素とは枠の中のどこに配置するか?です、したがって枠も黄色線で囲ってみましたよ。

それと知識として…三角は構図内に抜群の安定感を与えてくれます(底辺を水平に配置できる三角に限る)。

 

次に図形要素の円に注目です。この作品ではバイクのフロントタイヤ、モデルのポージングによってできた腕の輪、LNGタンカーのタンクです。円は写真の観賞者の視線をその場に留める効果があります。この作品の場合、円の要素については特に配置に気を配って撮りませんでしたが、参考までに…タイヤを円の要素として効果的に使いたいとき、画面に対して正円になるようハンドル角度を調整しましょう。

 




・色要素

続いてデザイン要素の中でも重要な割合を占める色要素です。この作品では下半分については枯れた草地のブラウン、グレーの岩場で進出色です。そして画面の上半分は海面の青、空の水色で後退色ですこの相反する特性の両者を組み合わせることによってコントラストと呼んでも良いですが、望遠レンズによって圧縮され失ってしまった遠近感を色の効果によって補うことに成功したのも見逃せないポイントです。青はかすみなどによって遠くに感じさせる効果があるので空気遠近法とも言われています。

写真におけるデザイン要素を学ぶには長方形の四角の中にいかに理想的に配置するかにかかっています。くどいようですが最も重要な部分はここです。

撮影現場で目で見た光景の中にデザインに使える線や図形や色を見つけ出せるのは上級者の域です。言語化で探し当てていくのも有効な手段と言えます。それぞれデザイン要素を洗い出したら画面という長方形の四角にどう配置するのか考えましょう。ただし時間をかけてやる作業ではありません。

視覚的に理想的なデザインが完成したら、その上で光をよみとき被写体の魅力を引き立てましょう。最重要はあくまで「私の場合はこう撮りました」という表現、意図ですので、あまりデザインや比率に神経を取られないよう気を付けてくださいね。

いつかこういったセオリーを全て破壊できる岡本太郎さんのような芸術を目指すため、まずはセオリーを理解しましょう。理解しなければ壊し方も分からないものです。

それではまた!




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実は上級者ほど縛られている?知識や経験からの呪縛<上級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき本当にありがとうございます。

いつも楽しみにしている方、本当に感謝です。別に楽しみじゃなけど役立つ情報がたまにあるから見に来るよ!という方も、あまり好きじゃないけどつい見にきちゃうんだ、という方もありがとうございます!!

そして初めて究極のツーリング写真を見に来ていただいた方、当ブログはツーリング写真を極めてバイク旅の魅力をひろめていきましょう、という趣旨のブログでございます。かっこいい愛車自慢の写真、ツーリングの記録としての記念写真。それらも素晴らしいですが発表する範囲が限られてしまいます。

究極のツーリング写真では愛車自慢やツーリングの記念写真とは違う、バイク旅の魅力を伝える作品作りを目指しております。オートバイの素晴らしさを知らない人々、またはかつて乗っていたけど忘れかけた人々に「バイクの旅は素晴らしいですよ」というメッセージを発信できるような、そんな写真の撮り方を解説しております。

 




 

さて今回は久しぶりに<上級>ツーリング写真解説として、知識や経験が邪魔をして表現の可能性が制限されていないか今いちど見直してみましょう、という内容でございます。

解説に使用する作品は2018年の8月に行った北海道ツーリング 宗谷丘陵の白い貝殻の道の写真です。

白い貝殻の道とは北海道の宗谷丘陵(大半は牧草地帯)にホタテの貝殻を細かく砕いて砂利の代わりに敷き詰めた道のことで、真っ青な空と緑の丘陵地帯に映える純白の道が、まるで絵葉書の世界のようで近年になって北海道を旅するライダーの間で人気なのです。

 

EOS6D mark2 + EF70-200mmF2.8L F25 1/13 ISO100

今年の8月の北海道も天気は不安定で行程の半分以上は曇天か雨でした。それでも災害のような天候に合わなかっただけラッキーだと感じますが、やはり晴れて欲しいなぁと望むのはライダー共通の願いですね。

この写真を撮った日、おっ今日はいよいよ夕日が見れそうだな、と思いキャンプ場には戻らず思い入れの深い宗谷丘陵へとR1200GSアドベンチャーを走らせました。

夏の北海道ツーリングで夕日の時間といえば18時半から19時です。通常ならキャンプ場に戻って夕食の支度か温泉へ、宿なら部屋でゆっくりして食事の時間ですよね。しかし人と違った風景写真を手に入れるには人と同じ時間に行動してはいけません。

夕食や温泉をどうするかは後で考えるとして、優先すべきは最高の時間帯をどこで過ごすかです。

と、言いながらも実はこの時は少し失敗していて宗谷丘陵の風車地帯でスポットを探していたら時間を浪費してしまい、やはり白い貝殻の道で撮ろう!と思い向かった頃には時刻は18時をとっくにまわっていました。

この場所に着いたとき、さすがに少し焦りました。直感的にこの美しさは既にピークだと分かったので、どう撮るかをあれこれ考える時間はないな!と思ったのです。ただしこのシーンの最大の魅力は単純明快で美しい夕日に照らされた貝殻の1つ1つが輝きを放っていたこと、もうソレ以外はないな!と感じました。

という事で不幸中の幸いで悩むことなく数秒で頭の中でイメージを作ってキャノン望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8LⅡを取り出しました。この光景が本当に美しすぎて不覚にも込み上げてくるモノがありましたが、感情に潰されると思考が鈍るのを知っているので冷静さを保ちました。

白い貝殻の道は夕日に向かって美しいS字曲線を描いていて、最も美しく輝く理想的なアングルはややハイアングルでした。太陽光の入射角度に対して反射する白い貝殻の道の臨界角を考え強く輝く角度を探るのですが、そんな理屈などは実はどうでも良く、「あぁ綺麗だなぁ、本当に綺麗だ」と言葉に出したり、作品タイトルを考えながら撮る方が重要だったりします。

 




 

実は太陽よりも上のポイントには青い空も美しく残っていて、赤く焼けている部分とのコントラストも素晴らしかったです。しかし輝く道の存在を絶対的にするため太陽から上の空は潔く削ぎ落してみました。

ここまでは特段なにもしていない普通の構図です。ここで納得してシャッターを切っては面白くありません。「あと何をすれば良いかな?最高のシチュエーションを逃したくない、まだ何かやりたい!」そう考え、目一杯に絞り込んでピントピークをうんと手前にして貝殻の様子を強調してみました。

キャノンEF70-200㎜F2.8LⅡレンズの最小絞り値であるF25まで絞り込みました。絞り込んでピントピークを被写体の手前にするパンフォーカスとはまた違った表現手法です。

ここで写真について詳しい上級者の皆さまなら既にお気づきだと思います。そう、絞り込んで撮ると回折現象(別名 小絞りボケ)という画質低下を招くのです。具体的には少しボヤっとしたシャープさに欠ける画像になります。この写真にも起きています。絞りんだ割には遠景がやたらボヤけていると思いませんか?

回折現象とは絞り羽の裏側に光が回り込んだことにより発生する光学的な現象であり、一般的にセンサーサイズが小さいカメラで顕著に画像に出やすいと言われます。そして特に逆光で発生しやすいとも言われます。

このシーンではド逆光ですが、センサーサイズは35㎜フルサイズを搭載しているEOS6D Mark2です。しかしフルサイズセンサーのカメラが回折現象を気にしなくてよい限度はF16くらいだと思います。F25で画面内に太陽があるド逆光なら回折現象は避けられません。

こういった時、知識としてソレがあると「これ以上絞ったらダメだ」と決めつけてしまいがちです。不思議なことに人間は真面目なのか教わったことを無意識に絶対厳守してしまう癖があるのです。

回折現象なんて出ていいから手前の貝殻の様子を強調したいんだ!という選択肢が持てるよう自らの知識や経験に縛られず思い切った撮り方ができれば素晴らしいですね。(もちろんこのシーンの場合、絞りを開いて輝く貝の道をボカすのもアリですが、この時は絞り込んでその様子を明らかに表現してみました)

つい縛られてしまう…。一般的な写真に関わる話は回折現象に限らずたくさんあります。例えば逆光ではゴーストやフレアが出てしまう、風景に海があったら水平にすること、感度を上げるとノイズが多くなり画質が悪くなる、三脚を使わないと手ブレを起こしてしまい失敗写真を生んでしまう…などなど、他にもたくさんあります。

もちろんこれらは大抵の場合は正しい知識で守るのが原則と言えます。しかし全ての撮影シーンで絶対的に守らねばいけない!というのは少し勿体ない話です。レンズゴーストやフレアが出たって作者が気に入って演出として使えばOKですし、感度を上げ過ぎてノイズが多くなってもソレより大切な事が写っていれば良いではありませんか。

極端な例えですがどこにもピントの合っていない写真や手ブレしたから良い雰囲気になった写真とかも決して珍しくはないのです。

大切なことは知識や経験に基づく写真に関わる様々なことは、大切ですが縛られてはいけないということ。時として全く無視して大胆にカメラを使ってみましょう!というお話でした。

う~ん、難しくて訳が分からんなぁ~と感じた方、ネットやHowto本とかには、なかなか出ていない珍しいネタを見たな…程度に感じて頂ければよろしいかと思います。

それではまた!

 





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↓↓↓撮影地↓↓↓

究極のツーリング写真では何度も登場しているお馴染みの撮影地ですが、北海道宗谷丘陵の白い貝殻の道です。私の個人的な予想なのですが、もう何年かすると悪い意味でもっと観光地化されるか、色々と問題が起きて立ち入り禁止になるかなど予想されます。行ったことの無い方はお早めにどうぞ!

ツーリング写真がカッコよく見える 写真のデザイン知識

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みの旅で撮った写真は全て仕上がって整理できましたか?写真は綺麗に仕上げて整理してプリントして発表するまで楽しめますからね。

撮るだけ撮って、メモリーカード内に画像があるまま何もしないなんて寂しすぎますよ!仮に良い写真が撮れなかったから…と思っても撮影した写真をよく見返して分析するのはとても大事です。

さて今回の究極のツーリング写真では、いままで何度も解説してきた写真におけるデザインのお話をまとめてみたいと思います。

漁港の浮きを撮った1枚  図形デザイン要素の「円」と「連続したリズム」

もう何度も同じことを書いてきましたが写真におけるデザインとは主に 線(直線、曲線、S字、Z字…)、図形(円、四角、三角、台形、〇〇型)、色(暖色、進出色、寒色、後退色、中間色、中性色、補色、反対色)、立体感、質感、規則的なパターン、連続したリズム感、ディティール、シェイプなどです。

デザインは写真をパッと見た瞬間に視覚的に美しさや心地よさを受けるかどうかです。何を写したか、何を伝えるのかといった写真の核となる部分とは基本的に個別に考えたほうが良いです。

デザインを意識するにあたり重要なことは画面という長方形の四角に、前述のようなデザイン要素をどのように取り入れるかです。

構図はメイン被写体、副題、アクセント被写体、背景などの大きさや位置関係を調整し作品の意図を表現するための標として組み立てていくものです。構図とデザインは似ていて一部は重なりますが、こちらも考え方としては個別に考えたほうが良いです。

 




 

デザイン要素の中でも重要な「色」の要素を取り込んだ作品

デザイン要素の解説において、よく誤解を受けてしまうことは「たまたまそうだったのでは?」という疑問です。海が青いのは撮影者が青くした訳ではありませんし、富士山が二等辺三角形なのも撮影者がそうした訳ではありません。

これは画面内にデザインが偶然入ったということであり”画面内にデザイン要素を必然として取り込んだ”とは似て非なる事なのです。つまり色や線や図形が目の前の風景に存在していることに気が付き、それを長方形の画面内に意識して取り込むことそれが写真におけるデザインだと私は考えます。

くどいようですが重要なポイントは長方形の画面の中にデザインをどう取り入れるかにかかっています。

デザイン要素の線 奥行を出したり、観賞者の視線誘導にも効果的

 

写真をぱっと見たときの人間の脳がしめす反応の話ですね。目から脳へ送られた信号を元に、どのような反応を起こすか。感情を刺激する要素ではなく、あくまで「見た目」の心地よさ、安定感、視線を動かす楽しみといった世界です。

なのでデザインはとても重要ではありますが、それが写真の全てではありません。写真に重要なのは作品の意図、何をどう撮るか、どう表現したか?でありデザインや構図やカメラの操作などは意図を表現するための1つの手法に過ぎません。

 

葛飾北斎 富嶽三十六景 尾州不二見原 図形要素の円を用いたデザイン

 




 

デザイン要素 最も視線誘導を楽しませるS字曲線 そして黄金比や白銀比などの比率

最重要ではないが無視はできないデザイン。絵画でも彫刻でも書道でも、すべての芸術に通ずるデザイン要素。しかし写真をやる人でこの部分に真面目に取り組んでいる人は少ないように思えます。私は特にツーリング写真ではデザイン要素を意識しなくてはいけないシーンが多いように感じます。

例えばバイクのタイヤは円、車体は赤や黄色など扱いに知識が必要な物が多いですよね。道は線の要素。海や空は青で自然は緑、道路はグレーでアスファルトの粒子に寄れば質感、桜や紅葉の景色も色要素ですよね。すぐに思いつくだけで多くのデザイン要素があります。

いかがでしょう?そんな難しい理屈など考えずに感じたままに撮ろうよ!それが芸術なんじゃない?という意見も聞こえてきそうですが、多くの著名な芸術作品は一般に種明かしされていないだけで、こういったデザイン要素は極めて計算高く取り入れられているんです。有名な例だとダヴィンチのモナ・リザなんかそうですよね。

これを無意識に「感じたままに」デザインできれば本物の天才であると言えそうですが、そうでない人は試しにデザインを学んで写真活動されてみてはいかがでしょうか!





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InstagramやFacebookのギャラリーから学ぶ、あなたの写真スタイル

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、InstagramやFacebookといったSNSはご活用されていますか?

SNSは我らアマチュアにとって大変貴重な作品の発表の場だと感じます。SNSが無かった以前はブログ、それも無かった時代は何かのコンテストくらいで極めて限られていましたね。

これらSNSの機能には自分の投稿写真を並べて見ることのできるアルバム機能やギャラリーがありますよね。今回はこのギャラリーから学ぶ自分の写真スタイルの確認方法と自分の撮った写真が好きだと思えることの大切さについて書いてみたいと思います。

まずはInstagramのギャラリーを見てみましょう。私のインスタのギャラリーから特定の部分をスクリーンショットしてみました。

私の場合は活動のメインはオートバイの写真という大分類に属した「ツーリング写真」ですが、毎日100ショットスナップを3年以上も続けているので日常に撮った写真も気に入ったものはPOSTしています。

こうやってみると全体にシャドウの割合が多く、露出自体もややアンダー目で暗い印象がある私の写真。しかし意外なことにも色という観点では色彩豊かではないかな?とも感じます。そして撮影対象はそれほど「美」にこだわってはいないこと。

夕日や夜空といった具合に気象条件や時間に依存した風景写真も多いようですが、これはオートバイで出かけているのですから当然なのかもしれません。旅のストイックさを表現したいのか、爽やかさや楽しさに欠け、いかにも男が撮った写真という印象でしょうか。




 

見る人の存在を常に意識している、伝えたいものが何かを考えている、そしてわざと何も考えなかった、被写体に違いはあれこの3者のどれかで好きなように撮っているのが感じ取れます。自分で言うのも変ですが何だかんだ自分の写真が好きです。

SNSのギャラリーの良いところは、これら並べた写真がいつでも見れることです。並べたことによってはじめて見えてくる、自分の写真のスタイル。プリントを壁に何枚も貼ってほんとのギャラリーを作る機会なんて、アマチュアにはあまり無いですからね。

SNSのギャラリーは自らの写真活動全体を見渡せる広域マップのようなものかもしれません。

Facebookの写真アルバム

このように自分の撮った写真を並べたギャラリーを眺めていると、自分の写真に対するスタイルがその特徴から見えてくるものです。

ここで自分の写真がどのようなスタイルか分析したら、それが好きかどうか?自問してみてください。多くの方は自分の撮った写真が好きなはずです。嫌いだ…という方はチョット問題あり…何か無理をしてまで難しい対象を撮ろうとしたり、プロが撮った写真を完コピしようとしていませんか?




 

ギャラリーはあなた自身であり、スタイルを意識することで良いこともたくさんあります。自分が好きな撮り方、得意なこと、相性の良い撮影対象などを確認することにより、次回の撮影からはより自分スタイルを意識して撮影に挑めます。

そして人が撮った写真が気にならなくなる。これも大きなメリットです。どうしても人間は何かと比べたくなるものです。容姿とか学歴とか、あるいはオートバイとか、他人と比較しても意味はないと分かっていても、現在の自分がどのレベルであるか知る基準として他者を置いてしまうのです。写真においても有名なプロが撮った写真であれば気になりませんが、SNSのタイムラインに出てくる自分と似たアマチュアの写真やコンテストで見かける写真は、つい凄い写真をみかけると自分と比較して気にしてしまうのです。

自分の写真スタイルを確固たるものとして確立すれば、これら他者の作品に惑わされることなく「我が道を行く」で写真を楽しむことができます。

「我が道を行く」ってあまり良いイメージの言葉ではないかもしれません。例えば会社で「あの人は我が道をいってるよな」と言われていれば、大抵は喜ばしい評価ではないと思います。しかし、写真は自由であるはずなのですから社会人、サラリーマン、お母さん、お父さんである時の自分とは切り替えて、我が道をつき進みましょう。

「皆にならえ」の同調精神は捨ててくださいね… 写真のスタイルはあなたの個性です。誰に合わせる必要もありませんよ。





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ツーリング写真における超広角レンズの使い方<上級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素晴らしいバイク旅、素晴らしい写真ライフを楽しまれていますか?

以前も同じ話をしましたが旅と写真は何らかの関係があり、そしてバイクツーリングと写真もまた然りと考えます。私はむかし糸の切れた凧のように日本中をバイクで走り回っていましたが、それを旅だと勘違いしていました。旅とはもっと心の内面に存在する何かであると気が付き、旅先での風景、出会い、発見を自分の内面と向き合わせるようになりました。

そんな時に役立ったのが写真でした。旅の世界を見るにあたり心を整理し、研ぎ澄ませた感覚で感じ取れる、そんな能力が写真を通して自然と身に付いたと感じます。




さて今回の<上級>ツーリング写真解説では、そんな心象風景とも呼べる旅の世界を表現するにあたり、出番の多い広角レンズの使い方の解説です。特に14㎜といった魚眼に近いような超広角域については何かとクセも多く、使い方に悩まされるものです。

ツーリング写真、バイク写真については車体が超広角レンズ特有の歪みを受けてしまい、何も配慮せずに撮れば不快な歪みが車体に発生して、いとも簡単に失敗写真を生んでしまいます。

今回はそんな歪みを上手に回避する方法と使い方のコツを作例を元にご紹介いたします。なお今回の投稿でご紹介する写真は全てキャノンの超広角単焦点レンズEF14mmF2.8Lを使用しました。

まずは超広角レンズの歪みの強く出る四隅周辺に普通にバイクを配置してしまった場合の悪例をご紹介します。このようにR1200GS-ADVENTUREがねじれたように歪んでいるのがお分かり頂けると思います。何も気にしないで撮ると、このようになってしまうのです。

超広角レンズはその光学特性上はどうしても四隅周辺に歪みが発生するものです。これは空や草地など、自然のものならさほど気になりませんがオートバイや建物など人工物は明らかに歪みが気になってしまいます。

ネイキッドやアメリカンなどシンプルなデザインのオートバイであればホイールだけ気を付けて撮ればOKの場合もありますが、造形が繊細な凝ったデザインのバイクほど悲しい結果が待っているのです。

Lightroomで歪みを樽型方向にふったもの
Lightroomで歪みを糸巻き型方向にふったもの

レンズの歪みは製品によって異なりますが主に樽型方向に歪みが出るものと、糸巻き型方向に歪みがでるものの2者が一般的です。

多くの場合、構図の上ではバイクは画面の中央ではなく基本は三分割線の交点に準じた位置に配置しますよね。しかしこの位置はまさに歪みが強く出るポイントであり、ここにバイクを配置してしまうとホイールが楕円状に押しつぶされたように見えたり、車体全体がねじれたような歪みが発生するのです。

だからと言って超広角レンズを使用したツーリング写真では毎度のように日の丸構図で撮るしかないのか…?と言ったらそうではありません。以下に超広角レンズの歪みを回避する手法をご紹介いたします。

1.バイクは小さく撮る

とても簡単なことです。バイクの大きさを小さく撮ってしまえば歪みの影響は最小限です。さらにこの写真のように車体を側面ではなく正面を写すことでホイールが見えないので歪みが気になりません。

2.バイクを横にながす

歪んでもカッコ悪く見えなければOKという考え方です。縦方向にのびたり、ねじれたように歪むよりは横に流れた方がバイクのフォルムが綺麗です。この写真のように角に向かって斜め45度に入れると横に流れてくれます(樽型歪みのレンズの場合)。

3.顔をコミカルに写す

広角レンズ、あるいは魚眼レンズはペットや赤ちゃんを撮るときに、コミカルに可愛く撮れるというのがあります。歪みを逆手にとって丸っこい物に愛を感じる人間の本能を刺激しているのです。同じような被写体でも引き締まったシェパードや面長の美人では通用しない手法です。このコミカルにしてしまう手法は実はバイクでも通用する場合があります。

それは顔であるヘッドライト周辺を重点的に撮るのです。この写真をよく見てください。不思議なことにR1200GS-ADVENTUREが何だか生きているように見えなくはないと感じませんか??

4.フォトレタッチソフトによる補正

個人的には好きではないので、あまりお勧めはしませんが画像調整ソフトでも歪みの補正は可能です。これはLightroomのレンズ補正メニューにあるプロファイル補正です。画像データに使用レンズ情報があれば、それを元に自動で歪みを補正してくれます。同じような機能はLightroomでなくてもキャノンDPPもありますが、DPPの場合はキャノン純正EFレンズしか対応していません。

こういったソフトによる補正は、これで歪みの問題が100%解決できるのか?と言われればそうではなく、特にバイクの歪みについては補正後も納得のいく状態にはならないと思います。おそらく建築写真の分野で重宝されるべき機能で、私の場合は補正による他の部分の影響が気になるのでほとんど使ったことがありません。




いかがでしたでしょうか。最もお勧めなのは撮影の時点で解決させる1や2のやり方です。画面内のどの位置、またはバイクに対してどのようなアングルで歪みがどのように発生するのかを理解できれば、歪みの影響は最小限に、または歪みを逆手にとって良作にできるのです。

超広角はクセがあって使うのが難しいですが、私の場合はかれこれ10年近くは14mmレンズと付き合っているので、感覚がすっかりしみついてきました。もう広角は他のレンズを試す気にもなりません…。

話は少し脱線しますが超広角レンズはまだ持っていないよ…という方。使い方は難しいですが実はツーリング写真と相性の良い焦点距離です(バイクが主役になる写真はダメですよ)。高価ですが新品のような中古品がヤフオクやメルカリでよく見かけますので、中古品でお買い得なレンズを買われてみてはいかがでしょうか?

強烈な広がり感、満点の星空、さんざめく湖面など表現の幅が一気に広がりますよ!

それではまた!

~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D Mark2

フィボナッチ数列による黄金スパイラル構図を目指して近所の池の蓮を撮ってみました。ちなみに黄金螺旋はカメラではグリッド表示のようにできませんがLightroomでしたら表示することができるのです。

やり方は簡単です。切り抜きツールを起動したあとツール → ガイドオーバーレイを切り抜き → 黄金螺旋を選択です。向きの変更はSift+Oです。

フィボナッチ 黄金螺旋構図を表示したところ





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