これは使える☆視線ショットという撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ寒さがゆるんできましたがいかがお過ごしでしょうか?最近、地震が多くて巨大地震の前兆ではないか?と憶測が飛び交っていますね。コロナ渦でのオリンピックを控え忙しい日本に巨大地震が襲ったら最悪ですね…。せめて今年だけはご勘弁願いたいものです。といっても天災ばかりはどうにもならないので備えを今からしておく必要がありますね。

さて今回はバイク写真、ツーリング写真において決して難しくはない、でも技アリ的な写真の撮り方を解説してみたいと思います。構図とか露出とか知識では分かっていてもどうもうまく撮れないんだよねぇ…という方も安心。ちょっと意識するだけで「おっ」と思える写真が撮れる簡単な方法です。




視線ショットという撮り方

EOS6D Mark2

それは視線ショットという撮り方です。撮影者、ライダーが目で見ている光景そのものを再現した写真、それが「視線ショット」です。普段、私がよく撮っているようなバイクの傍らにライダーの姿があるような撮り方は言ってみれば傍観者ショットです。

多くの作品は景色の様子を切り取ったARTとして傍観者ショットと言える目線での写真ですが、例えばストリートスナップの多くは撮影者の視線ショットだったりします。視線ショットは「目撃したリアル」「写真を見る人もそれを見ているような臨場感」「ふと視線を送った瞬間」という雰囲気を持った作品になり、絵画などの他の芸術には真似のできない写真らしい表現となります。

画面内にライダーの姿が写っていなくても、その気配を十分に感じ取ることの出来る撮り方でもあります。だから自撮りすることが難しい状況でもライダーの存在感がある作品が撮れるのですね。

やり方は簡単でカメラポジションを自然な位置とすることを意識するのみです。上の作品であれば、その立ち位置はバイクのすぐ横なのですから、これだけで撮っているのはこのバイクのライダーであると容易に伝わりますよね。




これは走行中にライダーが見ている風景を表現した視線ショットです。全体を大きくブラすことで動感と緊張感を表現しいています。かなり抽象的な表現ですが撮った私としては風が写ったような気がして気に入っている1枚です。

きっとバイクに乗ったことが無い人でも、この写真をみればバイクに乗ればどんなに気持ちいいのか?と想像を馳せることが出来るかと思います。

RICOH GR

旅先で見つけた何気ない被写体に視線を送った刹那。それを瞬間として切り取ってみましょう。これは自身の影を意図的に入れることで、視線ショットの自撮りとも言えるユニークな撮り方ですね。

ちょっと子供のイタズラのような雰囲気を持った写真となり、くすっとした小さな笑いを誘える写真だと思います。




EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

ユニークと言えば視線ショットはアイデア次第でこんな変わった写真も撮れます。ブーツの紐を結びなおしている様子を視線ショットで表現しました。超ワイドレンズがないと厳しいものがありますが、ここまで広角でなくても手や足を画面内に入れることで視線ショットを成立させることができます。

他にも手にタバコを持っているとか、グローブを装着するところとか、考えれば面白いアイデアは無限大だと思いますよ。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F20 1/20 ISO100

え~っと・・・これは野良猫の視線ショット… 変わりダネはたまにやる程度に留めましょうね。

出来あがった写真が「自分が見たもの」の表現であると意識すれば簡単にできる撮り方です。面白いので次のツーリングでぜひやってみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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絞りをマスターして被写界深度を極めよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、承認欲求という言葉をご存じでしょうか?承認欲求とは他者から認めてもらいたい、立派な人、価値ある人であると思われたい…という欲求だそうです。承認欲求は誰にでも潜在している割と根深い人間の欲望なのだそうです。

お金持ちは社会に貢献している立派な人の象徴的なイメージなので、お金持ちに見せかけることで立派な人を装うことができます。だからお金持ちではないのに無理をして高級なものを身に付けたり見栄を張ったりする人は多いものです。最近は見かけなくなりましたがSNSを見ていると高級なレストランや海外旅行の様子をアップしてセレブレーションを気取っている人…いましたよね。あれも承認欲求に支配されてしまった人だと思います。

写真にも承認欲求はあります。上手な写真、すごい写真を撮ることで他者に立派な人だと思われたい。SNSで目立って「いいね」をたくさんもらい、有名グループでシェアされることで注目されたい。こういった欲望を写真で達成しようとする人がいます。承認欲求に支配された人の撮る写真は特徴があります。それはどう撮ったらウケるか?すごい写真で皆を驚かせよう、見栄えの良い「映え被写体」を追求するなど、写真は万人ウケが全てである!となるものです。こうなると誰が撮ったか分からない、みんな似通ったSNS時代の盛り盛りの流行写真、といったら聞こえはいいですが、お世辞にもART的な写真とは言えないものになります。

もちろん承認欲求が悪であると言いたい訳ではありません。私にも承認欲求はしっかりあります。人間は誰かに認めてもらいたいと誰しも思っています。ただ承認欲求をコントロールできず承認欲求に飲まれてしまった人は、永久に万人ウケ写真を追求する羽目になり、やがて疲弊して写真をやめてしまうでしょう

立派な写真を撮って認めてもらいたい、この気持ちは写真ビギナーの最初のモチベーション維持において良く機能しますが、どこかのタイミングで承認欲求と決別すべき日がやってきます。それは早い方が良いですよ…と私は言いたいです。




房総フラワーライン

さて前置きが長かったですが今回は写真ビギナー、または何年もやっているけど上達できない方を対象に絞りのお話をさらっと書いてみたいと思います。

究極のツーリング写真では今まで絞りに関するあらゆる事を解説してきましたが、おさらいの意味で基礎的なことと、絞りの知識を応用するにはどうしたら良いのか?という具体的なことを今までとはアプローチを変えて解説してみます。

絞りとはレンズの中にある穴ポコのことです。穴ポコは大きくしたり小さくしたり調整できるもので大きいとレンズの外の光がたくさんカメラ内に取り込まれ、小さくすると僅かになります。カメラ内に取り込む光の量、つまり露出を調整するのが主たる役割です。一方で露出を調整する仕事はシャッター速度でも可能です。目の前の景色の光をどれだけカメラ内に取り込むのか?は絞りとシャッター速度の両者で話し合って折り合いをつけるものなのですね。

ここまでは大丈夫でしょうか?

写真の明るさ、つまり露出を決めるのはカメラの測光機能(AE)が自動でもやってくれます。だから絞りがいくつでシャッター速度がいくつと撮影者が必ずしも決める必要はありません。テクノロジーの進化は実に有難いです。ただ全てお任せで貴方の個人的なART作品が生まれるでしょうか?答えはNOです。

多くのカメラでAまたはAVとある撮影モードにすることで絞りだけは撮影者が決める「絞り優先モード」を使いこなしてみましょう。F値で表される絞りを撮影者の意図でコントロールすることで表現の幅が一気に広がります。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

よし、じゃあ絞り優先モードに挑戦してみよう!となったらまず1つだけ重要な知識をつけておきましょう。それは被写界深度といって少々専門的な単語ですが簡単に言ってしまえばピントの合う範囲という意味です。

絞りを調整することで被写界深度を変えることができます。F値は数値が小さいほどに穴ポコは大きくなり被写界深度は浅くなります。逆にF値の数値が大きくなるほど穴ポコは小さくなって被写界深度は深くなります。

被写界深度が浅ければ手前の物や背景はボヤけ、シャッター速度は早くなります。逆に絞り込んで被写界深度が深くなれば全体にピントが合うような写真となり、光の量が減った分、シャッター速度が遅くなることで補ってくれます。

…と、この辺までは多くの方が既にご存知の知識だと思います。では応用について解説してみましょう。




EOS6D Mark2

じゃ、ツーリング写真でどんな時にどんな絞りにするのだね??ここからが本題です。まず被写界深度を繊細にコントロールしたい場合。前景、バイク、その他の被写体、背景、遠景など奥行方向に複数のレイヤーが存在したとき、どんな風に魅せたいか?と意図を決めた後に絞りを調整します。上の写真では前景がいきなりバイクで背景がコンテナ船、遠景が富士山、その他の被写体が鳶という構成です。こういった構図ができたときに絞りを調整!です。

この作品の場合、魅せたい主役は東京湾にうかぶ冬の富士山(が当初の意図でしたが思わぬ珍客で主役は鳶がもっていきました)、でありバイクは脇役。そこへバイクでやってきたライダーが見ている風景なのだな、という事実が誰の目にも十分に伝わる程度にそれら脇役をボカして、主題をより魅力的に演出しているのです。

一方がボケることで重要な方が浮き立つ。これが絞りを開いたり、ボケ具合や深度の微調整で魅せる基本的な考え方です。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

この作品はテント越しにみた富士山の見えるキャンプサイトです。テント、バイク、ライダー、本栖湖、富士山と大まかに5レイヤーある構図ですが、この場合は近景であるテントや寝袋の様子を十分に伝えたいという意図があるので、絞り込んで近景からピントを合わせました。

絞りを開こうか?それとも絞り込んで調整しようか?

まずは構図として複数レイヤー存在していること、それからそれら近景や遠景をどう魅せたいか?を最初に決めるのですね。どう魅せたいか?そうイメージです。撮る前につくる空想の写真「イメージ写真」がここでも重要なわけですね。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

もう1つ、重要な知識として被写界深度は望遠の画角ほど狭くなる傾向があります。正しくは望遠で近くの被写体を撮る場合ですね。逆に広角ほど被写界深度は深くなる傾向なので上の作品のような超ワイドレンズを使う場合はボケ具合で表現するのではなく、全体にピントが合った写真(パンフォーカスとも呼びます)で魅せます。

少々高度な話になってしまいますが深い被写界深度が発生するとき、そのピント位置のピークはどの部分にもってくるのか?という問題もあります。ここでは深く触れませんがそういった時にマニュアルフォーカスが活躍するものです。

広角レンズを使用するときや景色に複数レイヤー存在していないシーン、それは絞り値をいくつに設定しても出来あがる写真に大きな違いは出ません。ではそういった時は絞りはいくつに設定するの?という疑問があると思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

こんな時ですね。カメラの近くには被写体が何もなくて景色全体を撮る時です。こういったシーンで絞り値をF2.8にしようとF18にしようとシャッター速度が変わっていくだけで出来上がる写真に大きな変化はありません。

こんな時は古くから写真界で言われているセオリー通りで「風景写真はF11」の法則です。詳しくはF8からF11の間が良いと言われます。これはもうレンズという光学製品の特性によるものですが、レンズの前玉などは球面レンズになっていて外周付近はどうしても精度が落ちてしまい、中心付近が良好な特性なのです。F8からF11の間はその一番精度の良い中心をつらぬく絞り値となるので、解像度や収差などが最小限で美しく撮れる絞りである、と言えるのですね。

えっ?もっと絞るのはいけないのか?さらに絞り込むのは例えばレンズの数センチ前にある被写体から遠景までシャープにしたいとか、あるいはシャッター速度の観点でブレを表現したいときなどに、さらに絞るのですが極端な小絞りは回折現象(別名:小絞りボケ)という画質低下を招くので、特に逆光のときは注意が必要となります。




EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

もちろん風景写真はF8からF11が良いと言ってもそれは十分に明るい場所の話です。この作品のように星景写真や夜景写真など、絶対的に暗い場所では少しでも光を多く取り入れたいので迷わず絞りは解放を選びましょう。ただ最近のカメラはISO感度を高感度に設定してもノイズが低いので、これからはF8あたりで撮って露出は高感度で補うのが一般的になるかもしれませんね。星景写真は点光源の集合なので、きっと解放よりもF8あたりで撮った方が光学的な意味では綺麗に撮れるのだと思います。

 ~絞りをマスターして被写界深度を極めよう まとめ~

・絞りを変えることは前景や背景のなどのボケ具合の調整

・ボカすことは作品の意図や主題を浮き立たせて魅せる表現である

・ボケ具合、被写界深度の調整とは構図に複数レイヤーを作ったとき

・望遠レンズほどよくボケて広角レンズはあまりボケない

・風景写真をひいて撮るときはパンフォーカス

・近景や複数レイヤーないシーンではF8からF11の間が美しく撮れる絞り

と…今までと違った感じで解説してみましたが如何でしたか?知識とは持っているだけではほぼ無意味で、実際にそれを実践し失敗と成功を幾度か繰り返さないと「習得」とはならないものです。習得に結び付けることのできなかった知識は恐ろしいことにあっというまに忘れてしまうもの。ぜひ次の撮影で意識して実践してみてくださいね。

今回はこの辺で!!!

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シャッターチャンスをつかめ☆ツーリング写真のシャッターチャンス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦の状況がまだ続いておりますが如何なバイクライフをお過ごしでしょうか?いま、バイクを楽しむというとマスツーリング、バイクイベント、県をまたぐようなロングツーリング…これらが制限されますね。緊急事態発令下なので仕方がありません。みんなでワイワイ楽しむのはコロナ渦が収束してからのお楽しみです。

一方でソロツーリング、ソロキャンプ、近場で弁当持参ツーリングであれば不要不急の外出となるかもしれませんが感染のリスクは極めて少ないです。個々で感染対策をし安全運転を心がければ良いのではないでしょうか?もちろん知らない林道に入ってみるとか、凍結しているかもしれない山道を走るとか、そういったことは避けて普段以上にリスク管理をするのは大切ですが。

万一、事故を起こして怪我をしたら医療関係に迷惑が…という意見も見かけますが、不測の事故というのはバイクに限らず車でも自転車でも起こるものです。私はこの意見には賛同できません。もちろん初心者マークのライダーさんやツーリングに行くと3回に1回は転倒する(私の知人にいました)という方は別ですが。




さて今回はツーリング写真における【シャッターチャンス】のお話をさらりと書いてみたいと思います。写真用語におけるシャッターチャンスは誰でも知っている用語ですよね。写真用語には有名なものからマニアックなものまで色々ありますが、近年になって有名になったのは【フォトジェニック】ですね。以前は普通の人はフォトジェニックなんて通じなかったのですが。写真文化の変化を感じる瞬間です。

さてシャッターチャンスと聞くと普通はスポーツシーンとか子供やペットの写真などに使われるイメージかもしれません。しかし静かなる風景写真にも【シャッターチャンス】は存在します。上の作品をご覧ください。人気ツーリングルート「ビーナスライン」の白樺平ですが、構図としては道を主題にしたツーリング写真です。白樺の木々の間隔を詰めることと、道の存在感を絶対的にする目的で中望遠の135mmレンズで撮っています。

これでフィニッシュでも悪くはありませんが何か面白いことが起きないか?と期待を胸に待機してみましょう。EOS6D Mark2には撮影回数無制限でインターバルタイマーを設定しています。SDカードは128GBなのでたっぷり撮っても気になりません。




EOS6D Mark2

暫くすると一台のバイクが通り過ぎていきました。この他にもハーレー軍団、赤い色のスポーツカーなど幾つかのキャストが登場しましたが、私のオーディションに通過したのはこのライダー。何が良かったのか?と聞かれるとハッキリ言えませんが強いて言えば背中が気に入りました。普通なようで良く見ると何かを感じる妙。

撮影スポットでバイクを停めて構図やアングルを模索し納得の1枚を撮ると、すぐに撤収する人が多いようです。心にゆとりをもって撮影の余韻も楽しんでみましょう。すると先ほど終えたはずの撮影の第二ラウンドがはじまり、当初の写真よりも良い写真が撮れた!なんて事は珍しくありません。風景写真のシャッターチャンスは「狙う」のではなく「授かる」感じで、いつもその奇跡をキャッチするための「受け皿」を用意しておくことが大切です。




話は冒頭の続きになりますがコロナ渦の状況で日帰りソロツーリングに出る場合、やはりこれまで以上に安全運転には気を遣いたいものですね。ここ最近になってバイク事故急増のニュースが多いです。コロナ渦を受けて感染リスクの少ない趣味であるバイクが注目され、新たに(または返り咲き)バイクデビューする人が多い、つまり道路にはビギナーライダーが多い状況なのです。そこで事故が増える要因として最も多いのが車との右直事故です。

交差点内で直進車をやり過ごす右折待ちの車。ドライバーにとって対向からやってくるバイクはスピード感と距離感がつかみにくく、原付バイクとの速度の違いも理解していない。加えて普段の運転から優先側の車に減速してもらうことを前提に割り込むような運転をしている人。割り込み常習犯が目測を誤るのですから、対向側のバイクとしては絶望的なタイミングで目の前を塞がれる訳ですね。

バイクと車が交差点内で接触する右直事故の原因は、ドライバーの技術と安全意識の低下、ライダー側は「あの車はまさか曲がってこないだろう」という想像の欠如。この2つが重なり、神様の悪戯で両者のタイミングが合えば・・・気が付くと冷たいアスファルトの上で横たわっているのです。

北海道をツーリングしていると野生の鹿をよく見かけます。鹿は予想しない唐突な動きで飛び出してくるので度々事故になります。道路脇や道路上で鹿の姿を見かけたら減速して慎重にやり過ごすのがホッカイダーの常識です。

交差点で右折待ちをする車、脇道から出てこようとする車、これら他人の車は例えるなら「鹿」です。決して信用せず、どんな動きをするか予想できない相手と考えましょう。他人がみな安全運転をしている、他人はミスをしない、という確証バイアスで走るのがどれだけ危険なことか・・・これを知るのに取り返しのつかない事故を経験してからでは遅いのですね。

確証バイアスや正常性バイアスといった認知バイアスは言ってみれば人間の欠陥です。大地震や巨大台風がいつか来ると分かっていても何も備えをしない人は「まさか自分の身にふりかかってくるとは」とよく言います。しかしバイクの事故は本当に起きてから思い知っても手遅れなので、想像力をよく働かせて事故防止につとめましょう。

それと視力の良い人は車の運転手の顔をチェックしてみましょう。本当に鹿が運転しているかもしれませんよ!

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真の美しいセルフポートレート…つまり自撮り

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは過去に撮った写真の中で傑作だなと思える作品はお持ちですか?ツーリング写真も何年かのキャリアを積むと「この写真が過去最高のベストショット!」と思える作品が撮れるものです。自分で撮った写真を自分で褒めるなんて…と謙虚な方は言うかもしれませんが「自分で撮った写真はいい」と思えることはすごく素敵なことだと思います。

ところで当ブログでは写真のことを「写真」と呼んだり「作品」と呼んだり使い分けているのですがお気づきの方はおられましたでしょうか。記録や記念などの説明的なものは写真、ARTを意識して素晴らしいツーリング写真を目指したものを作品と呼んでいます。

私はむかし、バイク用品メーカーにいたときに製品開発をやっていました。新製品の開発は大きく2つあって市場が求めているものに合わせるニーズ優先型、もう一方は今、市場には無い新たなものをリリースする提案型です。前者は確実に売り上げが見込めるので低リスクであり、1ロット製造して廃番というリスクもないので工場と決める原価も計算しやすいです。後者は話題性があって販売店や雑誌社には喜ばれますが、予想外に売れなかったりすぐに飽きられてしまうなど1ロットも消化できず売れ残りを出して廃番というリスクを持っています。もちろんヒット商品になる可能性も秘めていますが。製品は1、2年の間に最低でも3ロットくらい回せるほど売れないと会社の利益に貢献したとは言えないものです。

だからといって無難な【ニーズ優先型】だけで開発をすると、退屈なメーカーだと思われ、やがてブランドのイメージ維持が難しくなって先鋭的な新興勢力に市場を奪われていきます。だからニーズ優先型と提案型の両者はバランスが難しいのですね。私は後者の提案型をやっていたのですが残念なことにヒット商品を生むことは出来ませんでした。自分が良いと思って作ったものが、必ずしも人々にとって良い物だとは限らない。そんなことを学びましたね。ずいぶん昔の話ですけど。

製品であるからには何かしらの妥協があり、市場が求めているものへ寄せて作る必要があります。それが製品です。一方で作り手が理想を追い求め、一切の妥協無しに生み出した究極の逸品というのも世の中に存在します。それはもはや製品ではなく【作品】なのだと思います。

個人で写真活動をやるにあたり「製品」のようなものは絶対に作りたくないですね。一切の妥協なく世に媚びることのない究極の作品を目指します。




さて、やたら前置きが長かったですが私の作品を見て多くの人が疑問を持たれるセルフポートレート、つまり自撮りの方法について書いてみたいと思います。

ツーリング写真とは風景の中のバイクを切り取ることで、ツーリングのワンシーンを表現することです。バイクだけをアップに写したバイク写真と違い、ライダーの姿もしくはライダーの気配を感じさせる何かが無い限り、風景の中でお留守番をしているバイクの写真になってしまいます。そう、車と違ってバイクの場合はライダーの姿あって初めてバイクが生きるものです。

であればツーリング写真でライダーの姿は是が非でも欲しいところ。いつもお友達やパートナーと一緒に走っている方は、ツーリング風景のポートレートとしてお互いを撮り合ったりしてると思います。しかし私のようにいつもソロツーリングという人の場合はどうしましょうか?どうしても自撮りでいくしかありません。

シャッターは誰が押す?

そこでまず思い浮かぶのがセルフタイマーです。カメラを三脚にセットし構図や露出を決めたらセルフタイマーでバイクの方へ走る…。残念ながらこのやり方は完全にダメです。まず急がされた気持ちが表情に出てしまい、ぎこちない様子になることこの上ないです。部外者が近くにいれば目が気になって恥ずかしいです。それに望遠レンズを使いたい時はダッシュしても間に合いません。

以前も何度か書きましたがインターバルプログラムを使用して撮ります。予め任意に設定した撮影間隔と枚数で自動で撮り続けてくれる機能です。今のカメラは多くの機種に装備されていますが、無い場合はインターバル機能を搭載したリモコンレリーズで対応できます。

インターバルタイマーが内蔵されたリモートコントローラー

リモコンと言えばワイヤレスリモコンでシャッターを操作する方法もありますが、これもダメです。リモコンを押す瞬間に不自然なポーズになります。それならばWifiやBluetooth機能のあるカメラであればスマホで操作する方法がお勧めです。画面内で自分のポージングや立ち位置をチェックしながら撮れるのでこれはおススメです。しかしWifiの場合も望遠レンズを使いたい場合は電波が届きません。

やはりシャッター操作はインターバルプログラムを使用し、容量の大きいカードをセットしてたくさんのカットを撮ってみましょう。心に余裕があるので変な恰好になる心配もありません。

ツーリング写真におけるセルフポートレートで最も難しいのは撮影者である自分が作品の登場人物として役者に徹することです。写真と言うのは人物が写っていると観賞者はそこへ強く意識が惹かれるものです。カッコいいバイクや綺麗なお花が咲き乱れていても人の姿があればまずは人に注目するのです。それが可愛らしい女性であろうがオジサンであろうと変わりません。写真の中の人物は絶対的な存在感を持っているものです。




だからこそ、ツーリング写真におけるセルフポートレートでは人物の様子に一切の妥協がないよう徹底しましょう。どんなに完璧な構図を作ってもどんなに高性能なカメラを使っても、写っているライダーが大根役者では作品は台無しになってしまうのです。ただ難しいのは役者を演じるのは写真を撮る事とは全く別のスキルが要求されることです。

美しいポージング

EOS6 mark2

まずポージングからご説明しましょう。上の作品は片方の足に体重を乗せ、骨盤を傾けて背骨、肩、頭部と全体がS字曲線を描くコントラポストというポージングです。意識して胸を張って背筋を伸ばしシャキッと立つこと。あらゆるシーンでかっこよく決まる万能なポージングです。

ポージングはモデルさんの経験でもない限り、普通の人は縁のないことなので難しいですよね。家にある姿見などで練習するのも効果的です。コツは少し大げさなくらいにやってみること。私もそうですが多くの人の場合、普通にしている姿勢とは少しダラっとした猫背になっていたりして写真にすると美しさに欠けるものです。

演出としてのポージング

EOS6D Mark2

次に自然なツーリングシーンの演出として【何かをしているところ】を意識したやり方です。この作品の場合はヘルメットを脱いで一息ついた瞬間といった感じです。この他にもグローブを装着しているところ、タバコを吸っているところ(吸う人は)、何かに腰かけて休んでいる様子なども良いと思います。それと作品の主題となる例えば夕陽とか満月などがあったら、その方へ視線を向けるのも構図として効果的なポージングになります。

体型のコンプレックスをカバーするには?

セルフポートレート、自撮りで皆さん気にされるのが体型のコンプレックスです。まず太めが気になる人は体の真後ろ、真正面からは撮らない。斜めから撮るようにしてみましょう。広角レンズを使う場合、歪みが発生する四隅周辺は太って見える位置です。しかし縦構図にすると逆に細く長身長に見えるので是非試してみてください。やせ型が気になる方はこの逆となります。

それと今のような冬の季節、防寒対策でジャケットの下に色々と着込むのが通常ですが、着ぶくれで太って見える場合があるので手間でなければ撮影の時は中を脱いでスリムな体のラインが出るよう配慮しましょう。ネックウォーマーも首から顎のラインが出ないので無い方が良いと思います。えっ?芸が細かいって?そうですとも。




いかがでしたか?SNSで自身の姿を写したツーリング写真を発表すると必ずと言っていいほど「セルフタイマーでダッシュですか?」といった趣旨のコメントをする人がいます。それをどうやって撮ったのか?という撮影裏は原則として発表するものではありません。もし、どうしても知りたい場合は特別に教えてくださいとお願いする必要があります。そこをわきまえずに挨拶も無しに聞いてくる人は実に失礼ですよね。そういった方はたいがい一般カメラユーザーであって、写真を愛する人ではないと思います。気分が悪いと感じたら無理にレスしないで無視するかコメント削除でOKだと思いますよ。

今回はこの辺で!!

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壁にあたった時は?写真の楽しさを追求するべし

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、関東圏は少しだけ寒さが和らぎましたが如何お過ごしでしょうか?この冬は降雨量が少なかったのですが今週は雨マークのある予報ですね。水不足が深刻な南房総市には恵みの雨となるといいですね。

ところでコロナが収束してバイクシーズンがきたらロングツーリングに行きたいと思っているのですが、今年は北海道にするか別の場所にするか悩んでおります。特に長崎に行ってみたくて色々と模索中です。北海道はライダーにとって特別な場所ですが行ったことのない地域を旅するのも格別です。長崎、佐賀…できれば鹿児島、熊本まで走って九州地方を楽しみたいですね。その為にはコロナ渦が収束していないといけないのですが…

自分にできることは全てして祈るしかありませんね。




さて今回はツーリング写真の具体的な撮影技法やノウハウではなく、壁にあたったときはどうしようか?というお話をさらっと書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

私は写真歴15年以上を数えますが途中で何度もマンネリを感じたり面白くないからやめようと思ったことがありました。今になって振り返れば小さなことで躓いていたな…と思えます。しかし遠回りは決して無駄ではないのが人生である、と同じように写真道も近道なんてないものです。誰だってうまくいかなくてやめたくなる時があるものです。

いい写真が撮れないからおもしろくない…いや、おもしろくないと感じているからいい写真が撮れないのかもしれません。

上手になりたい、立派な写真が撮りたい、人によく思われる綺麗な写真を、お手本はどこだ?・・・こんな感じで写真をやるのはビギナーの頃は良いですが、何年も経験を積んだベテランがこの調子では面白くなくて当然だと思います。これらは全て【画一化されたいい写真】を追いかける行為にすぎず、個性を表現できないので表現のよろこびを味わうことができないのです。

本当はシャッターを切って目の前の様子が一枚の写真になること自体がすごくエキサイティングで楽しいことなのですが、カメラで写真を撮るという文化は現代ではあまりに当たり前すぎて、ここに新鮮さを感じる人はかなり少数だと思います。




もしこの世界から何もかもが消滅したら何が残るでしょうか?地球上にあるもの全て、宇宙にある星々や粒子や原子なども、みんな消滅したらそこに残るのは【時空】・・・つまり時間と空間ですよね。時空にものが存在しているのがこの世界だとすると、それに向かってシャッターを切れば時空からは時間の流れが取り除かれ、空間は範囲の限られた二次元に切り取られます。その中にものが写っている。これが写真です。

とすると写真に欲しいものはこの世界に自分が存在していた証ではないでしょうか?この時と空間に自分が存在し、自分が見た光景があり、それに意味を持たせて一枚の写真にすればきっと素敵な作品になると思います。

上の写真は小湊鉄道の駅舎で撮った一枚ですが立派な写真を撮ろうなんて気持ちは一切なくて、子供のイタズラのような感覚でカメラで遊んだ写真です。遊んでいる私自身の様子がばっちり写っていて奇妙であり愉快な一枚です。別にこの写真を発表して人にどう思われようと関係ないです。

たまには良いではないですか。写真で遊んだって。何が起こるか分からないし何が写るか分からない…そんな非予定調和の作品も時としてあるものです。




もし写真がつまらない、いい写真が撮れないからやめよう…そんな風に思っている方がおられましたら、騙されたと思ってイタズラ感覚で写真で遊んでみてください。実はそれが貴方らしい個性作になるかもしれませんし、また次もカメラを持って出かけようと思えるはずです。

今回はこの辺で!!

AGFA トイカメラにて

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好きなことを好きなように表現するツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いかがなお正月をお過ごしでしょうか?もう初詣は行かれましたか?今年は新型コロナウイルスの影響もあって分散して参拝するよう呼びかけられていますね。

私はまだ初詣に出ていませんが、近くに蘇我比咩(そがひめ)神社という小さな社があり、まずはそこに初詣しようと思います。この神社には日本武尊(ヤマトタケルノミコト)に関わる言い伝えがあります。昔、日本武尊が東国統一の勅命を受け、弟橘姫(オトタチバナヒメ)を連れて軍船に乗って千葉沖にきました。その時に激しい嵐に遭遇し「龍神の怒りに触れた」と察した弟橘姫5人は海に身を投じて荒れ狂う嵐を鎮めたとか。そして5人のうちの一人である蘇我大臣の娘が現在の蘇我の海岸に流れ着いたそうです。

海に身を投じた5人の姫。そのおかげで日本武尊は東国に無事に上陸できたのですね。失った弟橘姫を悲しみその地を離れる(去る)ことのできない尊(君)、から「君、去らず」で「木更津」という地名になりました。ちなみに袖ケ浦は姫たちの衣(袖)が流れ着いた海岸であることからその地名がついたそうです。ヤンキーのイメージが少しは中和されたでしょうか…。




さて今回のツーリング写真解説では具体的な撮影ノウハウではなく、前回の投稿で「好きなものを好きなように撮る」と書いたので、そのことについて作例をもとに説明したいと思います。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

「好きなものを好きなように撮る」誰が??自分が好きなものです。

よくいい写真を撮るにはどうすべきか?という議論で構図とか露出とか、フレーミングとか比率とか言われますが、そういったものの多くは写真の構造に関わることだと思います。

写真の構造とは見る人がパッと見た瞬間の印象や安定、あるいは表現したい一つのための手法であったり、案内図のように機能させることです。写真という表現において構造はあくまで構造にすぎず核心ではないのですね。

では核心は何か?というとそれを言葉で説明するのは極めて曖昧で、この場で私がこうであろうと言っても多くの方はピンとこないと思います。しかしそれをできる限り言葉にするのであれば、撮影者の好きなモノ、コト、風景であり、その特徴を受けて心が何らかの反応を示した瞬間を一枚にすることです。…よく分からないですよね。

上の作品は私が房総半島をツーリングするときに好んで立ち寄る漁港の風景です。海、漁村、岩場、廃船、港、ハマダイコンの花、漁港の野良猫…これらが好きなんです。この作品の被写体となっている廃船は、昨年の台風15号で倒れてしまいこのような状態になっていました。船主もこの世を去り役目を終えた船体が静かにこの地に眠っている…といった具合に一つの物語に想像を馳せます。

日本じゃないみたい!といった絶景、映えするフォトジェスポット、珍しいものや美しいものを強欲に追いかけるのではありません。それとは対極に誰も見向きもしないようなもの寂しげなものや特段美しくもないが心の琴線に触れるような自然風景。素朴な郷愁感とでも言いますか、とにかく私が個人的にバイク旅に抱いている感情を象徴するような風景や被写体たち。それらに出会うと「撮りたい」という写欲が湧きたちpassionとなり撮影が開始されます。




35mmというレンズは本当にツーリングで出会った被写体を撮るのにぴったりな画角だと思います。メイン被写体となる船体にぐっと寄っても背景の範囲は適度に広角なので、そこが田舎の漁港である雰囲気がよく伝わると思います。この時は太陽の向きに注視し斜光を生かした構図を作ってみました。日向と日陰部分で1/3に区切られているのがお分かり頂けるでしょうか。ここで大切なのは船体の質感で、これが決して爽やかな白にならないよう、露出を慎重に決めています。おそらく評価測光よりも1/3か2/3程度はマイナスになると思います。

このローポジションからのアングルは「横たわっている感」がポイントです。その様子を見守るライダーと、小さく構成したR1200GSはディスクローターにハイライトを入れて存在感を確保。電線&電柱が悪さをしない位置にカメラ位置を微調整しています。ラッキーなアクセントは電柱から飛び立つ瞬間の鳶の存在です。

どうしてそんなゴミのようなものを真剣になって写真を撮るの?…道行く人は不思議そうに私を見ていきますが、これが私の好きなことなのです。本当に美しいのは現実の風景よりも心の風景であると知っているので・・・

 

iphone7

~自分の好きなものを好きなように撮る~

これはいい、そう思った被写体や風景に出会い「〇〇のようだからこう撮ろう」と頭の中で想像する一枚。混沌とした感情の中で「心動かされた一つ」を探し、それをアウトプットしたい願望。

もの言わぬ被写体が旅人に何かを語りかけてくるような刹那を切り取る。そういった心象風景を自分なりに表現することの素晴らしさ。まずは一般に美しいとされているものを追うのをやめて、自身が美しいと感じるものの追求をはじめてみましょう。

その写真を発表したとき称賛もあれば冷ややかな反応もあると思います。これは個人的な表現なので賛否あって当然なのです。反応が薄かった時の寂しさを考えると、どうしても写真を良く見せようと盛ってしまう方向になりますが、勇気を出して「自分の場合はこうです!」という個性を貫いてみませんか?

きっと唯一無二の秀作が撮れると思いますよ。

今回はこの辺で!!




iphone7  上の漁船の場所にて「本当にオマエの写真は個性的なのかニャ?」と問いかけてきた。

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とびきりドラマチックな夕陽ツーリング写真の撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、季節の変わり目ですがご体調を崩されていませんでしょうか?この投稿を書いている2020年11月末現在、東京都や北海道などで連日で新型コロナウイルスの感染者数が過去最多と報道されております…。私の住んでいる千葉県も過去最多の100人超えとなったようです。

緊急事態宣言のないまま行楽シーズンの連休となりましたが心配ですね。かといって観光業や飲食店の経済を止めるわけにもいきませんし…皆がどこへ向かってよいのか分からない状況が一番困りますね。このコロナ騒動を受けて感染の影響の少ないバイクが人気のようですが、それと同時にバイク事故も急増しています。従来よりも慎重になってツーリングに行きましょう。




さて今回のツーリング写真解説は夕陽の撮影シーンにおいて印象深い、ドラマチックな雰囲気の写真の撮り方を作例を元に解説してみたいと思います。

EOS6D mark2

こちらの作品をご覧ください。金曜ロードショーみたいだな!と思った方は40代以上。実はこのように海面のギラギラに重ねて撮る手法は相当な昔ですけど流行ったのです。あまり古いものは一巡して新しくなるの法則で、そろそろ使っても面白いかな?と思える時代になりました。

きっと20代くらいの方でしたら新鮮な写真に感じるのではないでしょうか?こういった見た人の心に振動を与えるようなエネルギーのある表現をドラマチックなどと言いますが、実際にドラマや映画のエンディングなどに似合う雰囲気がありますよね。

実際には何がドラマチックなのか?と言えばとにかく高コントラストであることです。明るい部分と暗い部分の差が大きくバイクやライダーはシルエットになっています。夕方の傾いた太陽に向かって大胆にレンズを向ければ自ずとこのような写真になります。




ポイントは肉眼では直視できないほどハイライトは眩しいので、まずはカメラで絞り込んでマイナス2段程度の暗い画像を一枚撮ってみます。その様子をプレビューして海面や空の表情を把握しましょう。目では分からなかった雲の様子や海面の潮目なども見えてくると思います。

あとは海面のハイライトに被写体が重なるよう立ち位置とカメラポジションを調整するだけです。スペースの広い場所で有れば簡単だと思います。

この作品のポイントは中望遠の画角を使って広域をフレーミングしている所にあります。通常、中望遠といえばバイクやライダーなど、特定の被写体を大きく構図するときに使いますが、ここでは広角レンズで撮る写真のように空も大きく入れて景色全体を撮っています。この意図は海面と被写体の距離感にあって、作品の主題は【輝く海に辿り着いたライダー】なのですから、その部分を魅力的に演出することにあります。

つまり作品としては広角で撮ったような景色全体で構成したいけど、海を引き寄せたかったので中望遠を選んだ、という事ですね。




それと太陽はあまり低い位置になると光量が不足して海面のギラギラはここまでになりません。かといって高い位置だと焼け具合が不足しますよね。ここはイメージに合わせてホワイトバランスをアンバーに調整して対応しましょう。

ドラマチックな夕景ツーリング写真の撮り方でした。

今回はこの辺で!!

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曇りの風景写真の撮り方☆曇りのツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログはこの11月で開設から3年となりました。いつも見ていただいている読者の皆さま、たまたま検索で見つけた方、見ていただき感謝です。

バイク写真というジャンルにおいてツーリングの魅力をARTとして発信できる真の「ツーリング写真」。それを多くの人が撮れるよう立ち上げた特化型ブログが究極のツーリング写真です。

このブログの写真解説を【初級ツーリング写真 カテゴリー】から見ていただければ、写真ビギナーの方でも魅せるツーリング写真が撮れるようになります。ツーリングに行って写真を撮るという行為は誰でもやることですが、見かける多くの写真は事実を記録しただけの記念写真の範疇です。

【上手に撮れた綺麗な画像】で満足していたら勿体ないですよ。ライダーが旅で見ている風景・・・心の針が動いた瞬間をとらえ、あなたのバイク旅に対する想いを一枚の写真に投影してみましょう。それが究極のツーリング写真です。




さて前置きが長かったですが今回は曇天下でのツーリング写真の撮り方について解説してみようと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

写真において撮影場所の光がどうであるか?風景写真であれば天候や時間帯による太陽光の様子など、とにかく光が重要なのは読者の皆さまでしたらご存じですよね。順光なら鮮やかな色彩、斜光なら立体感、逆光ならドラマチックなコントラストを得ることができます。

しかし光の量がそもそも乏しい曇天はどうしましょうか?光が大事なのだから太陽が出ていない曇りでは撮れない??いいえそんなことはありません。

ツーリング写真は旅で出会った風景を写真にすることです。美しい夕陽や満天の星空だけを狙って出かける訳ではありませんので、出会う風景は必ずしも期待通りとは限りません。そんなとき現実の様子を受け入れる寛容さと今ある条件でベストな写真が撮れる力が問われるものです。

さて曇天での風景写真ですが、よくお花の写真は曇りがいいと言われますよね?お花の写真はカリッとしたコントラストの男性的な表現よりも、その花の持つ色や可憐さを柔らかく表現したいものです。つまり曇天は光の当たる部分とその影がない低コントラストの写真が撮れる条件なのでお花に向いているのですね。

上の作品を見て頂ければ分かると思いますが、撮影時のイメージ(シャッターを切る前に脳内で描く空想の写真)から既に低コントラストをイメージしてふんわりとした女性的な写真を表現してみました。露出で背景をトバしたことでフォギーなイメージにもなっています。




この時の撮影現場の様子をスマホで撮っておきました。もう究極のツーリング写真も3年目なので撮影現場の写真を撮っておくのも定着しました。撮り忘れることはありません。

この写真を見て「えっ?これが上の作品と同じ時なの?」と驚いた方も多いかもしれません。まず第一にメイン被写体のイチョウが青いように見えますね。それと全体の雰囲気が作品の方とは対極的に幻滅するほど現実的です。

ここでビギナーの方は大切なことなので、ぜひ改めて考えていただきたことがあります。いい写真を撮るにあたり、風景や被写体の現実の様子とは多くの場合でさして美しくもないものです。それが現実なのです。しかし作者は豊かな感受性をもってその中に何かを感じとり、心の針が動いた瞬間を独自の表現で写真にするべきなのです。

一方、現実の通りに撮るべきだ!演出は邪道だ!という考え方も確かにあります。都会のスナップや社会問題などを記録する戦場写真などはそうです。これらはドキュメンタリータッチな表現と呼び原則として写真に演出はなるべく加えないのが一般的のようです。

今回の私が撮った小湊鉄道の駅舎にあった大銀杏の作品はドキュメンタリー云々ではなくアーティーな表現です。アーティーな表現は「作者の感じたことを独自の手法で表現」なので現実の様子をそのまま写真にする必要はなく、独自の裁量で演出を加えるのです。よって自分の場合はこうだ、という演出についての考え方も確固として持っておく必要があります。

あなただったらドキュメンタリータッチかアーティーな表現かどちらがお好きですか?もし後者であれば「現実の様子を見たままに写そう」という考えは今日から捨てて下さい。「感じたままに表現しよう」に改めることを推奨します。




…で何をしてイチョウを黄色にしたのか?と聞かれればマニュアル露出でオーバー気味にしてハイキーに仕上げたのです。それだけで別に色は何もいじっておりません。スマホ写真の方で現実的に見えた要素は背景の民家ですが、これは小湊鉄道のキハ200が登場することで隠れました。あとは最大の悪人である「どんよりした暗い空」ですが、これはハイキーな仕上げにすることでトバしてしまいました。

美しくもない要素は隠してしまえ!という考え方の演出方法でベテランの常套手段ですね。

以前に何度も同じ話を解説してきましたが露出は最も重要な1つが最も魅力的に見えるよう、イメージを作ってから選択するものです。イチョウの黄色い葉が魅力的に見えるように露出を選んで、その露出で構図を作っていきます。露出と構図はセットと考えましょう。

それと曇天下の撮影のお話と関係ありませんが、被写体の各々の存在感の調整という意味で小湊鉄道のキハ200はスローシャッターでブラし、ライダーの存在は小さく構図を作っています。こうすることで主役であるイチョウの木に絶対的な存在感を持たせています。それと木を撮る時のコツは幹をよく見て安定構図を作ることです。

あっまた書きすぎてしまいそうなので、今回はこの辺で!!!

↓↓↓撮影地↓↓↓

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ツーリング写真の基本テクニック☆バイクの存在感を落とすコツ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回までの投稿でツーリング写真はバイクが主役ではないツーリングの魅力をARTで伝える写真である…ということを作例を元に解説してきました。

そこである方から次のようなご質問をいただきました。

「どうしてもバイクの存在感が強くなってしまいツーリング写真なのか愛車写真なのか曖昧になってしまう」

…よく分かります。実際、SNSなどでは風景の割合に対してバイクの存在感が強すぎる写真はよく見かけます。「ああ、きっと風景を意識して撮ったんだろうけどな…」と少し残念な想いでいつも見ています。ツーリング写真は必ずしもバイクが主役ではいけない…という訳ではありませんがバイクの存在感をきちんと裁量できないと作品の主題がボケやすいことを覚えておきましょう。

今回はそんなツーリング写真で難しいバイクの存在感の調整方法を具体的にご紹介してみたいと思います。

点景バイク手法

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

まずは一番単純なやり方をご紹介します。バイク(+ライダー)を画面の中で米粒のように小さく構図するのです。究極のツーリング写真では今までこの構図を「バイク米粒構図」などと呼んできましたが、重要なことなので今回からこの手法を「点景バイク構図」と呼ぶことにしました。

森鴎外の青年の作中で「風景画の中の点景人物…」とあったのを参考にしました。広角レンズを使って風景の雄大さを表現したり、スペースを作って印象を狙ったりするときに有効です。北海道のような開けた風景や空を主題にするときに適しています。

ポイントは広角レンズ(またはお持ちのズームレンズのワイ端)で極端にバイクを小さくすること。中途半端はかえって失敗を招くので思い切って小さくします。

注意点はバイクを小さくしてしまうので見た人がそれが何か分からなくならないよう工夫することです。バイクの写真は多くの場合で7:3の割合の斜めからバイクを撮るのが基本ですが、この場合はそれがバイクであることが伝わりやすいよう真横から撮ります。その他、バイクをハイライトと重ねてディティールを強調したり三分割交点にぴったり合わせたりと手法は色々あります。




絞りを開いてボカす

EOS6D Mark2

これもオーソドックスな手法の1つです。一眼レフの人は絞り優先モードで解放(または画質と相談して解放付近)を使ってバイクをボカしてしまうのです。これによって主題がはっきりしてバイクは引き立て役(バイクでそこに来たことを伝えるにとどめる)に徹することができます。

コンデジの人はボケにくいので望遠側の画角を使うとボケ味が得られます。またボケ具合がイメージに届かない…という方は高価なレンズに買い替える必要はありません。マニュアルフォーカスに切り替えてピントピーク少しだけ遠景側にリングを回してみましょう。きっとイメージに近いボケが出ると思います。

上の作品ではR1200GSの各パーツに入ったハイライトが美しい玉ボケ(レモンボケなどとも呼びます)となって作品に演出を加えることができました。

フレーミングで切り落とす

フレーミングとは一般的には景色のどの範囲までを写真とするか?をフレーミングと呼びます。しかしフレーミングの役割はそれだけではありません。構図をからめて考えると枠で被写体を切り落としたり枠ギリギリに確信犯で被写体を配置したりして表現の手段として機能するものです。

上の作品は北海道のオトンルイ風力発電所ですが望遠で風力発電の連立するプロペラを圧縮しました。R1200GS-ADVENTUREはフロント部の1/3を枠内とし、加えてボカすことで存在感を落としています。ポイントは左フレームすれすれに存在するバイクです。小さな主役としてアクセント被写体となり、これで作品に「オトンルイ風力発電所を訪れるライダー達」というStory性が加わりました。この走りゆく見知らぬライダーも点景バイクですがピントが合焦していること、ヘッドライトが点灯していることで小さいながらも存在感を感じます。

フレーミングでバイクを切り落とす際の注意点は1つだけ。真っ二つに等分しないことです。必ず1/3単位で切り落としましょう。これはヘルメットやタイヤなど図形要素で円となるものでも重要です。




端っこに配置する

EOSD mark + EF35mmF2 IS

これもフレーミングによる存在感の裁量ですが、この場合は切り落としたのではなく「どいてもらった」表現方法です。切通トンネルへ抜ける道、それを邪魔しないようR1200GSには画面の端っこにどいてもらいました。

この手法のポイントはフロントタイヤの向きとサイドスタンドによる車体の傾きにあります。ハンドルを右ロックまで切ることで【避けてる感】を持たせています。バイク写真専門の写真家を自負するのであれば車体の姿勢でも写真の表現ができることを覚えておきましょう。




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

いかがでしたか?ツーリング写真におけるバイクの存在感の落とし方を作例を元にご紹介させていただきました。そもそもバイクは誰が見てもカッコいいものです。カッコいいものはつい目が行ってしまうのが見る人の心理です。写真の中でやたらバイクの存在感が出過ぎてしまうのはこの辺に原因があるのだと思います。

先ほども書きましたが中途半端が陳腐な写真になってしまう原因です。作品の主題【感動した1つのこと】をしっかり明確に持っていれば、バイクは潔く存在感を落とせるはず。だから逆に言ってしまうと作品の主題に対してさほど感動していないのがバイクの存在感を落とせない原因とも言えると思います。

注意点は1つだけ、誰が見てもそれがオートバイと分かるようにとどめることです。例えば点景バイク構図で何らかの理由でバイクを真横に出来ず、真正面になってしまった場合。ヘッドライトやハザードランプなどを点灯させれば、それだけでバイクだと分かりやすく伝わると思います。ちょっとの工夫でだいぶ変わってくるのが写真というものです。

ツーリング写真におけるバイクの存在感の落とし方でした。

今回はこの辺で!!

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どんな時にマニュアルフォーカスを使うのか

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、写真をライフワークにされている方、写真の方は上達されていますでしょうか?どんなに写真のことが好きでも上達、進化が実感できないとモチベーションが下がってしまうのでベテランであっても常に上達、進化したいところですね。

しかし何事もキャリアを積めば積むほど上達は容易ではなくなり、少しでも停滞すれば上達はおろか退化する場合もあるから恐ろしいものです。

もし壁に当たったときやマンネリを感じた時は、いつもと違ったものを対象に撮ってみましょう。風景写真専門だった人は家族にモデルになってもらいポートレートに挑戦するとか、バイク写真専門だった人は海岸で拾ってきた貝殻を自宅に置いて窓からの自然光を当てて撮ってみるとか。きっと何か得るものがあると思いますよ。




さて、今回は<中級>ツーリング写真解説としてカメラのマニュアルフォーカスとはどんな時に使うのか?という解説を書いてみたいと思います。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

こちらの作例をご覧ください。焦点距離は35mm。R1200GS-ADVENTUREまでのカメラディスタンスは約15m、手前の漁船までは1mくらいです。

EOS6D Mark2+EF35mmF2ISを絞りをF14まで絞り込んで撮った(ほぼ)パンフォーカスの表現です。

マニュアルフォーカスはこの作例のように主要な被写体が2つ以上存在するとき、その両者が奥行方向に異なる位置関係となったときに使用します。たっぷり深度を確保したときに、そのピークをどのポイントにもってくるかは撮影者にしか分からないことなのです。この場合、前景となる廃船とR1200GS-ADVENTUREの中間にピントピークがくるようにピント位置を調整しました。

オートフォーカスは被写体A、被写体Bとなったとき、どちらか一方にピントピークを合わせることしか出来ないのですね。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

先ほどの作例が絞り込んだ写真だったのに対して、こちらはレンズの解放を使った作例です。これは200mmの焦点距離で撮ったものですが絞りは解放F2.8です。R1200GS-ADVENTUREまでのカメラディスタンスは約50m。この場合の被写界深度はおよそ10mとなります。この作品ではR1200GS-ADVENTUREのすぐ後ろからボカす、という地味な表現を使っています。これによって解放らしい遠景のボケ具合を出しているのですが、これもマニュアルフォーカスです。

もしこのシーンでオートフォーカスを使ってR1200GS-ADVENTUREに合焦させると、10mある被写界深度のピーク位置がR1200GS-ADVENTUREとなるので、その前後5mにピントが合うことになります。車体のすぐ後ろからボカすのは難しいですね。

バイクの手前に咲いている花は全てピントを合わせて、バイクのすぐ後ろからはボカしたい、そういった要求をマニュアルフォーカスを使用して実現させました。




ところで今日もまた職場の人にカメラのことについて相談を受けました。またしても「カメラを買わなくてもスマホで十分ですか?」という内容のものでした。カメラを買うかスマホでも十分か?はその人がどんな写真を撮りたいかによってYesにもNoにもなります。

今回の解説のように絞り込んで被写界深度で魅せたり、ピントピークを意図に合わせて精密にコントロールしたり、といった表現をしたい人は「スマホでもいいですか?」の問いには当然「No」となります。

今日も地味な話だったなぁ。今回はこの辺で!

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