ツーリング写真<中級>構図編 悩ましくも…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも見ていただき有り難うございます。アクセス解析をすると徐々にSEO順位が改善されているせいか、ブログ村やSNSからの接続よりも検索エンジンで見に来られる方が凄く増えました。

はじめて当ブログに来られた方々は、ギャラリーとabout meのページを見て頂けると嬉しいです!

さて、まだまだ寒い季節ですが1週間ほど前に小湊鉄道沿線にて小さな旅をしてきましたので、その時の写真をアップします。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/320 ISO100

この撮影日の2日ほど前に関東は大雪に見舞われました。翌日はお天気だったので溶けたのですが、山の日の当らない場所には雪が残っていました。

こういった日にバイクで山に入るのは勇気がいります。コーナーの先に僅かでも固まった雪や氷があったら危険ですからね。慎重に慎重を重ねて市原市を南下していくと、養老渓谷のあたりで線路に白い雪が残っているスポットを発見しました。

ちょうどガードレールの切れ目にバイクを停められたので、ひとまずその場所に停めてダイヤをチェックしました。小湊鉄道のようなローカル線は本数がとても少ないので、まず最初にやることはダイヤチェックです。しかし驚いたことにスマホでダイヤをチェックすると、ものの5~6分で電車が来るではありませんか!しかも、その後は1時間以上はなし…。

どう撮るか!撮影地をよく見て構想を練るクリエイティブタイムとしては、あまりに時間がありませんでした。しかし離れた場所に6~7mほど高くなっている土手を見つけたので、そこからハイアングルで望遠で撮ることにしました。




線路に積もった雪に、昼の太陽光が逆光で輝くシチュエーション。露出を決めるには経験値が求められます。カメラの測光機能は白色は明るい、黒色は暗いと認識してしまうため、こういったシーンで測光すると、狙ったイメージよりだいぶ暗く写ってしまいます。

情景の輝きを大切に表現したかったので、評価測光に対して露出補正 +2/3としました。そして大まかな構図を決めて列車の登場を待ち、何枚か連射して撮ったのですが難しいのは列車がどの位置にあるのが理想的なのか?

実はこんな風に列車を大きく写したカットもあるのですが、帰宅してからどれを採用カットにするか悩みました。列車の位置は手前側に有った方がカーブのおかげで側面も程良く写っています。しかし何か釈然としません。

採用カットにした1枚目の写真は列車は小さいですが、しっくり見えます。それはなぜか???答えは雪で覆われた線路を表現できているからです。バイクは米粒構図ですしピントも合わせていませんので、2つある被写体の主従関係は列車が主役であるのは間違いありませんが、このシーンの良さとは雪が残った線路なのです。冷静に考えればハイアングルで撮ったのですから、おのずと地面の割合が大きくなるので当然といえば当然ですよね。

撮影時は「すぐ電車がきちゃう!」という事で頭がいっぱいになり、気が付いていなかったのですね。帰宅してから複数のカットを見て「そうか!そういうことか」とパソコンの画面を見ながら気が付く。これお恥ずかしい話ですが、よくあるんです。




採用カットはわずかにLightroomでレタッチを加えました。列車が小さめだったので、存在感の調整という意味で列車を補正ブラシで選択し露出をプラスへ。これは大抵は不自然になるのですが、この場合に限っては地面の雪がレフ板効果のように反射しているように見えるのでOKです。太陽が高い位置からの逆光なので、緑の部分はかなり見えていません。この時、つい「シャドウ上げ」をやってしまいがちですが、撮影の時点で黒くなる部分を想定して構図をしておけば、レタッチでシャドウ上げなどしなくても大丈夫なはずです。写真は写真らしく!そういった写真芸術の観点でLightroomでのシャドウ上げはこの写真ではしませんでした。

どうでしたでしょうか?究極のツーリング写真の解説は、回を重ねるごとにネタがマニアックになっている気がしますが、新たな読者さまは大丈夫でしょうか?アーカイブに埋もれた過去の投稿を見ていただくようお願いしたいのですが、それは難しいのは知っていますので。

暫くしたら過去の投稿もブラッシュアップして投稿しますね。





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↓↓↓撮影地↓↓↓

小湊鉄道 養老渓谷駅の北 県道32号 人気の撮影スポット石神花畑のすぐ近くです。ちなみに石神花畑は菜の花の季節になると、鉄道写真家さんが大勢やってきますので、場所取りがかなり熾烈です。いいところですけどね!

ツーリング写真<中級>魅惑の漁港シューティング

究極のツーリング写真 読者の皆さま、いつも見ていただき有り難うございます。

私は幼少期は横浜に住んでいましたが、それ以外はずっと千葉に住んでいます。子供のころも今も、ずっと海に囲まれて生きてきました。

山も大好きなんですけど、相性という意味では海がいいみたいでして、写真も山より海、キャンプ場も山より海がアタリだったり。就職先もかつてTDLのある舞浜に通っていたときは良い時期でしたし、今は東京港で働いていますがとても充実した仕事をしております。

という訳で海とは縁の深い自分なのですが、中でも得意分野は漁港の写真。人が多い場所が苦手なので観光客のいる海岸よりも、釣り人くらいしか居ない漁港が好きになっていきました。

漁師さんの仕事風景、漁船、堤防、灯台に錆びた漁具。地面についたペンキ。漁港に行けば必ず何らかの被写体に出会い、そして感動します。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F9 1/200 ISO100

使われなくなった廃船は陸地ならばたまに見かけますが、これは海に浮いたまま放置されていました。爽やかな青空の風景と裏腹に不気味ですね。

でもとっても惹かれたので被写体に選んでみました。船首の手すり(?)部分の曲がり具合や朽ち果てた先端。この部分の魅力を明らかにさせるために、35mmレンズを装着して寄ったのですが、少しだけ堤防から身を乗り出して撮ったので怖かったですね。

三脚をたてて自分の姿も入れたかったのですが、三脚が立てられる位置ではこんなに寄った写真にはなりませんでした。

この写真でもう1つ、気に入ったポイントは空です。細長い雲が横に3本。爽やかな青空に浮かんでいます。




この写真は撮影地の様子をスマホで撮った1枚です。料理前の状態ですね。この状態で最初に主題を決めたらフレーミング、構図、スペースの調整、露出と作業をすすめていきます。

魅力を引き出すのは観察することですが、こういった撮影シーンの場合は時間的な余裕もあるのでじっくり行います。観察した結果、船首の手すりのような部分を使って画面を囲い込み、前景として先端の朽ち果てた部分を大胆に取り入れてみたのです。

最初は景色全体が気に入ったので、ここで撮ろう!で良いのですが大切なのは良く観察して特定の部分に絞り込むことなのです。

ここまで決めてはじめてレンズ選び(焦点距離の選定)となります。




今回はおさらいのような内容でしたが、被写体を観察すること、その上でフレーミングや構図といった組み立てて行く作業をすすめる。これはとても大切ですので、アプローチを変えて解説してみました。

またチャンスがあったらこの被写体を夜か薄明時に撮影して、より幽霊船っぽく撮ってみたいですね!それでは今回はこの辺で!

 

↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県鴨川市貝渚 岩瀬渡船場  この場所には厳嶋神社(弁天島)や鴨川灯台もあり。基本的に観光客の姿はなく釣り人か漁業関係者がいるのみ。静かなところです。漁港好きの私の中では5本の指に入る撮影スポットです!

 





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ツーリング写真<中級>広角レンズ使いこなしテク

究極のツーリング写真 読者の皆さま、バイクのバッテリー弱っていませんか?もう2月ですがバイクシーズンまであと少し。草花が目覚め温かい光の季節が待ち遠しいですね。

さて今回は広角レンズの使い方や構図を作るときのコツなどについて解説いたします。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 10SEC ISO400

広角レンズというと一般的に焦点距離35mm以下でしょうか。この作例に使った14mmくらいになると超広角と言って良さそうですね。

写真の画面構成にあたり基本とも言われる・被写体に寄る ・主題を明確に ・主従関係を明らかに など色々ありますが、広角レンズとは目の前の光景の何もかもを小さくしてしまうので、これらの基本ができず「広角は苦手だ」という方も多いのではないでしょうか?

広角レンズで主題に寄って撮るということは、かなり被写体に接近することを意味します。人物を撮る街中スナップではリコーGRのような28mmとかは凄く度胸がいるんです。見ず知らずの人に接近して撮るんですからね。逆に85mmとかで人物の街中スナップをする場合は離れた場所から撮れちゃうのでチキンレンズなんて呼んでいる人もいるくらいです。

それではツーリング写真における広角レンズの使い方の一例として、今回の作例で解説します。(あくまで一例ということで、広角はこう撮りましょうという意味ではありません)




広角レンズは言うまでもなく広範囲に撮影でき、なおかつ遠近感(写真用語でパースペクティブとも呼びます)を出すことが出来るのはご存じだと思います。これらの特徴を生かすには、広範囲にわたって魅力的な要素があり、それを表現したいと感じたときです。

この作例の場合はキャンプ場内にあるたくさんの落葉樹の様子を主題としているため、広角レンズの利点を生かしています。

この他にもウロコ雲の広がる空、一面に花の咲く丘など広大な要素、広がり感を表現するときに広角レンズが活躍します。写真の主題は?という疑問があると思いますが、そういったシーンでは主題が空、丘、この作例なら木々となるよう画面内にデザインをすれば良いのです。

バイクやライダーなど特定の被写体は複数ある場合、それぞの存在感を同じくらいになるよう小さく構成し、この作例のように一ヶ所に集めてしまうのもオススメです。




 

その他、広角レンズには歪みや周辺流れなど特徴がありますので、利点として使うか避けるべきかは撮影シーンに応じて使い分けましょう。

周辺流れの例

周辺流れは中央に吸い込まれるような視線誘導に使えますが、そのような特別な意図が無い場合は発生しないよう絞り込んで撮りましょう。

 

広角レンズの歪み

レンズの歪みはバイクや建物など人工物に大きな影響を与えます。意図的にコミカルにしたいなど、理由がある場合を除き四隅を避けて被写体を配置しましょう。

私個人としては風景主体のツーリング写真が多いため、広角レンズが得意…というか好きです。ツーリングをしながらいつも広がり感を表現できるような景色を探しています。

余計なものを画面がから排除したり、大きさの割合を足で調整するのが少し難しいという面もあるかもしれません。かなり動いても被写体の位置関係などが大きくは変わらないのが広角ですので。逆にスペースを作りやすいとか遠景に気になる物が有る場合は小さくして存在感を弱めるなんて事もできます。この辺の細かいノウハウは何枚も撮って経験を蓄積していくのが一番です。

お使いのレンズがズームレンズでしたら、ぜひワイド端を使って広角で撮った作品に挑戦してみてくださいね。

しかし最近発売されたSIGMAの14mmF1.8DG  ART は良さそうですね。ぜひ欲しいのですが、買い替えはすぐにとはいきませんね…悩ましいです。

 





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世界初 100%理解できる被写界深度<中級>ツーリング写真

前回の投稿 ○○だから△△したの法則 がとても重要だったので、よく読んで頂くため更新日を1日あけてみました。・・・というのは冗談でお休みを頂きました!

さて今回もボリューミーな内容で「○○だから△△した」の法則の△△の部分をご説明します。

私たちアマチュアは個人の作品として完璧を追求することが許されています。さまざまな制約の中でベストを尽くすプロの方々とは与えられた条件が異なります。失敗をしても時間や労力をたくさんかけても誰にも怒られません。なので1ミリも妥協せず完璧を追求し写真で冒険をしましょう。オーバークオリティは存在しませんよ。

今回はツーリング写真の解説としては世界初(たぶん)の絞り値の設定における被写界深度の説明でございます。といっても究極のツーリング写真流の解説ですので、よく見かける何本もの鉛筆を奥行き方向に並べた例とは一線を画しますよ!

絞り値とはレンズ内にある穴ポコを大きくしたり小さくしたりすることにより、奥行き方向にピントの合う範囲(被写界深度)が調整できること、言いかえればボケ具合の調整であることは、既に多くの皆さまがご存じかと思います。しかしツーリングシーンの実践でそれをどう使うか?ましてやF5.0とF5.6といった微調はどう使うのか?いまいち理解できない・・・という方にスッキリしていただく為の内容でございます。




それでは先日のキャンプツーリングでも使った千葉県富津市の花はなの里 キャンプ場での写真を例にして解説していきます。

使用レンズはSIGMA35mmF1.4ART このレンズは最大絞り値(開放値)がF1.4 最小絞り値はF16です。カメラを三脚に固定してピントはバイクの位置です。

 

F1.4 F1.6 F1.8

F1.4~F1.8の写真を見てみましょう。手前にあるのは何となく花なのでしょうが、大きくボケすぎて何か良く分かりません。抽象的な作品という意味ではOKかもしれませんが、この写真のシーンに相応しい表現と思えません。周辺の4隅が暗くなっているのも、開放付近を使用した場合に出る周辺光量落ちと呼ばれる現象です。周辺光量落ちは演出として役立つ場合もありますが、基本的には歓迎されない現象です。

F2  F2.2  F2.5

F2~F2.5の写真も少しだけ近景の様子が明らかになってきましたが、基本的には大きくは変わりませんね。

F2.8  F3.2  F3.5

F2.8~F3.5の写真は周辺光量落ちがだいぶ無くなりました。しかし、これもこの写真の場合に限っては大きな違いは出ません。微調整に悩むような要素もありません。

F4  F4.5  F5

F4~F5はようやく花の種類はスイセンなんだな。と誰でも分かるくらいになりました。

F5.6  F6.3  F7.1

F5.6~F7.1 いかにも一眼レフで撮ったな、という心地よいボケ具合とも言えます。特にF7.1あたりは悪くありませんね。

F8  F9  F10

F8~F10の写真。だいぶスイセンがはっきりと映ってきました。このシーンの場合、夕方ですのでシャッターが徐々に遅くなってくるので、その点も気をつけなくてはいけませんね。

F11  F13  F14

F11~F14の写真。この辺からようやく微調整に悩むところです。F14で1/20までシャッターが遅くなりましたので、風で花が揺れている時は気をつけましょう。もちろん意図的にブラすのも有りですが。

F16

そしてF16です。大きく掲載してみました。絞り込むと必ず出てくる話が回折現象。小絞りボケとも呼ばれますが、絞り羽の内側に光が反射して起こるボケたような画質低下です。この写真でも出ていますが私はこの撮影シーンにおいてはこのF16を採用したいです。

なぜなら超近景あるスイセンが光を透過して輝いている様子が美しいと感じたからです。それを分かりやすく伝えるのがF16でした。回折現象については気にしません。

皆さんはこのF16の写真をみて回折現象が許容しがたい画質低下だと感じますか??それを考えていただくために、この写真だけ大きく掲載してみました。(ちなみに回折現象はイメージセンサーの小さいカメラで強い逆光時に顕著に出ます。この写真は逆光ではありますが、カメラがフルサイズ機なので顕著に出ているとは言えませんがカメラによっては誰が見ても分かる画質低下が発生するかもしれません)




どうでしょう!?こんなツーリングシーンを使った絞りの説明、世界初ではないでしょうか!?ボケ具合の変化が良くわかるかと思います。あなたの好きなのはどれですか?この22枚をみて「どれも良いんじゃない?」と思った方はいらっしゃいますか?そういった方はまだまだ写真を見る目が肥えていませんので、ご自身の練習と並行して色んな写真を見て目を磨いてくださいね。センスが無いなんて事は絶対にありませんから!

全ては被写体の魅力を引き出すための「○○だから△△した」の法則です。

この写真ではレンズからわずか数十センチの位置に右下に大きく写っているスイセンが有り、この風景を奥行き方向にレイヤーとして考えると ・一番手前のスイセン ・その先にあるスイセン ・バイクとテントの場所 ・遠くの家 と大まかに4レイヤーある構図と言えます。

このように前景、被写体、遠景と最低でも3レイヤーは存在する構図でないと、絞りをどう調整したところで殆ど関係ありません。例えば海岸にバイクを置いて前景は無く海を背景に撮った写真だとします。この場合F5.6だろうとF10だろうとシャッター速度が変化するだけで写真自体は殆ど違いがないです。

高度な作品になるとボケ具合の変化を段階的ではなく、階調として考える場合もあります。例えば一面に咲くシロツメクサの野原を広角レンズで撮った場合。手前の花から遠くの花まで、どのように繊細な階調でピントが合焦へと変化するか?またはあるポイントから急激に立ち上るようにシャープにさせたいとか、すごく奥が深いんです。この領域ではじめて高級なレンズの出番なんですよ。

絞り値はまず構図ありきです。画面内の被写体に対して前景と遠景があり、特に前景をどれくらいボカすか(または全くボカさない)を調整したいとき、はじめて絞りを調整します。あまり使っている人はいないかもしれませんが、絞り込みボタン(キャノンなら被写界深度プレビューボタン)を押して慎重に理想の絞り値を選択してください。

微調整はどんなときに?その疑問はもうお分かりですよね?今回の作例のようにレンズのすぐそばにある超近景を作った時に微調整の出番です。

以前に絞りやシャッター速度などの勉強は、これから写真を始める初心者の方が、必ずしも最初に学ぶべきことではないですよ…というお話をしました。これは初心者の方がいきなり撮影地で前景を構図に入れることなど出来ないのに、被写界深度の理屈を頭に入れても意味がないと思ったからなんです。

ところで今回の作例写真で私は結構大きな失敗をしてしまったのですが気が付いていただけたでしょうか?ピントのピークをバイクに合わせてMF固定で連続撮影したため、F16まで絞っても超近景のスイセンに完全に合焦しなかったのです…。それなのに説明で「私はこのF16が良いと思います」って何だか苦しい説明だなぁ~と後悔しております。本来でしたら超近景のスイセンまでパンフォーカスにしたければ、ピントのピークはもっと手前にしなくてはいけませんよね。

マニュアル作りってのは本当に自分自身がいちばん勉強になるのかもしれません。私もまだまだ未熟者です。





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世界初。ツーリング写真での色温度解説<中級>ツーリング写真

やっちゃいました。ついにタイトルに「世界初」という単語を使っちゃいました。

もうブログを作る前から使いたくて使いたくて仕方なかった単語なんです。「世界初」。ツーリング写真を用いた写真解説ブログなんて、今現在はこの世に当ブログしか存在しません(たぶん)。だから何を説明するにせよ、ツーリング写真における○○を解説するなら「世界初」なんです。きっと。

さてタイトルはスペースの関係で色温度と書きましたが、一般的にはホワイトバランスと言われる光源に依存するカラー写真の色についての解説です。

<初級>ツーリング写真の内容かな…と悩みましたが、上手な方の作品でもホワイトバランスを巧みに調整したな、と思える写真はあまり見かけないので<中級>としてみました。

いつも通り、難しい話は退屈なので割愛します。勉強されたい方は検索すると分かりやすい情報がたくさん出てきますので、そちらをご参照くださいませ。

人間の眼球はかなり優秀なオートホワイトバランスの機能が備わっているようです。私たちが目でみて感じている景色より、ずっと曇天や日陰は青いですし、蛍光灯や月明かりは緑っぽいです。

当ブログではあくまで記憶のツーリングシーンを再現、といった抽象的な芸術分野(でありたい)ですので、現実に忠実な色温度を再現という話はいたしません。

カメラ(または画像ソフト)においてホワイトバランスを撮影者の意図でコントロールすることにより、作品に与える印象のお話です。

ホワイトバランスはK(ケルビン)という単位を用いています。日中の太陽光は5500Kくらい。数値が小さいほど炎などの赤みある光、大きいほど曇天下などの青みのある光となります。

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L IS F5 1/50 ISO800

まずはホワイトバランスを青にふった作例からご説明します。この作品は福島県の桧原湖にあるキャンプ場で撮影したワンシーンです。早朝4時、曇り空のもと肉眼ではほぼ夜のような時間帯。わずかな光源は厚い雲の上です。人間の目ではこんな風には見えませんが本来の光源の色としてホワイトバランスを調整しました。

なぜこうしたか?静かさや寒さを表現するのに青みは効果的だからです。このロケーションにぴったりのホワイトバランスはこんな感じだな、と私は判断したのです。

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/500 ISO100

続いて赤にふった暖色系の作例です。立ち寄った漁港で並んだ浮きが気に入ったので撮影しました。実はこの撮影シーンは日は傾きはじめていましたが、まだ夕方とは言えない時間帯でした。ホワイトバランスを僅かに赤にふることで、1日の終わりを感じさせる夕刻のシーンに仕上げたのです。

ここで既に鋭い方はお気づきかと思いますが、肉眼よりも実際の色温度に戻してあげるパターンと、実際の色温度よりも欲しいイメージに近づけるパターン(演出です)との両者があります。これ、難しく考える必要は全くなくて、要するに自分が「いい感じだな!」と思ったところが勘所です。そのシーンにどんなホワイトバランスが一番相応しいのか?それは本当に撮影現場にいるあなたなら簡単に答えが出るはずです。




ホワイトバランスの調整は撮影時にカメラの設定で行う場合と、帰宅してから画像ソフトで調整する場合の2つがあります。これはカメラが画像をカードに記録するときの、記録形式の話とからんできます。画像はJPEGという既に圧縮されたデータのものと、CCDやCMOSといった撮像素子の1つ1つのデータ(RGB)を生のまま記録するRAWの2つがあります。

JPEG記録方式で撮影される方は撮影時にしっかりホワイトバランスを調整して撮影を行いましょう。RAW記録方式で撮影される方は撮影時はオートのまま、気にしないで大丈夫です。カメラ付属の現像ソフトまたはLightroomのような編集ソフトで仕上る際に調整を行います。

JPEGを編集ソフトを使ってホワイトバランス調整はできないの?それは、一昔前はできませんと言い切っていましたが、どういう仕組か分かりませんが最近のソフトでは可能なようです。ただしRAWで調整した時と違い、少なからず画像の品質にダメージがあるかと思いますのでお勧めはできません。

ツーリング写真におけるホワイトバランスとは、あなたが体験したツーリングシーンに最もイメージの近い色の選択です。それは必ずしも現実風景に忠実である必要はありません。仮にホワイトバランスの調整は演出ではないか!と物言いが入ったとしても、そもそも人間の眼球が実際の色に対して補正しちゃってるのですから、これを議論しても無駄な労力に終わります。

それに人間の眼球が補正してくれる能力も、実はかなり個人差があるそうですね。

それとカタログなどの商品を撮影するカメラマンの世界では、正確にホワイトバランスをとるため、専用の白紙や18%グレースケールを用いてマニュアルの白取りを行いますが、そういった商用写真の世界で行われているホワイトバランスと混同しないよう注意してください。




初心者の方は色温度の設定が難しく感じるかもしれません。手っ取り早いのはカメラ内にシーン別にプリセットされたホワイトバランスを操作することです。夕陽を実際よりも赤く表現したければ曇りモード、もっと赤くしたければ日陰モードを選ぶと良いでしょう。寒さや寂しさを表現するのに青みおびた写真にしたければ蛍光灯モード、さらに青くしたい場合は電球モードです。

どうでしたか?今回は写真の色味を決めるホワイトバランスのお話でした。また長くなってしまいましたが理解していただけたでしょうか?

露出のときも同じ話をしましたが、適正な値はあくまであなたの心の中です。

それでは寒いですが良い一週間を!





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確信犯で心理誘導せよ<中級>ツーリング写真

また挑戦的なタイトルをつけてしまいました…でもコレを期待されている方もちょっとは居るのではないかと…いないか。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F7.1 1/500 ISO100

写真とは鑑賞者への何らかの訴えです。意図を明確にするのも、ストーリーをこめるのも、珍しい風景を記録するのも、デザインすることも、稀な気象現象を芸術的に料理するのも、全て作品を見ていただける鑑賞者の存在ありきです。

以前に1枚の写真をミステリー小説になんて投稿をしました。あれはかなり変化球ですが、今回の作例もそれに少し似ています。

この写真、左にバイクのフロントが1/3ほど、右はヘルメット&グローブです。そして中央は・・・そこはライダーが腰かけてなきゃならんスペースでしょう!と誰もが連想すると思います。

「なぜいない?」

ここが鑑賞者への心理的な揺さぶり部分なんです。・・・なんて言うと聞こえが悪いですが、鑑賞者は写真を見た時に画面内で視線を上下左右に走らせて、様々な脳の働きをします。そして脳が「この写真では何もやることないや」と判断した瞬間、もうつまらなくてその写真を見もしないのです。

この作例は確信犯的な心理誘導以外は、特に光が良いとか巧みにデザインを取り入れたとか有りませんので、ただ想像を掻き立てる写真ってだけですが。絶景や稀な気象現象などの撮影現場で、こういった引き出しを複合的に取り入れると面白いかもしれませんね。

そういった写真が無いか探してみたのですが、残念ながら私のストレージ内には在庫がありませんでしたが。こうやって今書いたことによって、いつかチャンスがきたら思い出してやってみますよ!

面白いので皆さんもぜひ撮ってみてくださいね。





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一富士二鷹三バイク<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆様、いかがなお正月をお過ごしでしょうか。

当ブログは元日のアクセスデータが異常に多くて困惑しております。みなさん年末ぎりぎりまで、お忙しかったのでしょうか?

私は29、30日とお休みをいただいてキャンプツーリングに行ってきました。といっても、あまり遠くへ足を延ばせないので千葉県内でしたが、これがまた千葉で良いキャンプ場となると、なかなか難しく…バイクソロキャンプで良さそうな場所は限られます。

お正月休みは何となく「野宿」という気分ではなかったので、富津市の郡ダムにある「花はなの里」に行ってきたのですが、これが素晴しく雰囲気の良いキャンプ場でしたね。使わなくなった棚田をキャンプ場にしたサイトで、上の段の小さなサイトは御一人様にぴったりなスペース!プライベート感がハンパではなかったです。

そんな素敵なキャンプ場を後にして翌朝に走った南房総の風景で<中級>ツーリング写真の解説でございます。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F11 1/320 ISO100

お正月の初夢宜しく縁起をかついて富士でございます。初夢とは一富士二鷹三茄子とはよく言ったものですね。この写真は一富士ニ鳶(トビ)三R1200GSでしょうか…。しかも、よく見ると右下はウミウか海鷺が2羽も居ますね。




さていつもの解説です。写真の構図とは大まかに遠景、被写体、前景と3レイヤーが存在していれば、奥行きのある構図が出来上がる、というのは中級の方ならご存じだと思います。この写真のパターンはその派生で遠景(富士山)、中景(岩場)、被写体(バイク)の順番で配置されています。

富士山と岩場はピントを合わせ、バイクは車種が判別できる程度にボカして存在感を調整しました。当ブログで「存在感を調整」という言葉がたびたび出てきますが、これすごく重要なんです。一枚の写真を映画に例えると、あなたは監督で被写体はキャスト。監督はそれぞれのキャストに役割を与え、主役と脇役達に細かく指示を出して存在感を調整したり関連付けたりするのです。

それは画面内の配置だったり各々の大きさだったり、この写真のようにピントのボケ具合であったりと、撮影者の手腕の見せ所であります。うまくいけば美しい背景、存在感ある主役、素晴しき脇役達が完璧に合致して良き作品になるのでしょう。

私はこの撮影現場で最初にF16 1/80という絞り込んだ写真を何枚か撮っていました。バイクのボケ具合を保ちつつ、それより遠くは完璧にパンフォーカスしたかったのです。何枚か撮り終えて撤収準備が終わるころ、釣り人が不要なコマセか小魚を撒き始めたので、鳶やウミウなどの沢山の鳥がそこに集まってきました。




「うわっ めんどくさいな!」と呟きながら、鳥たちがいる写真の方が素晴しい写真になるのが分かり切っていたので、しぶしぶ仕舞ったカメラを再び準備して撮影第二ラウンド開始です。

しかし当初のF16 1/80では鳥の動きが速すぎて、ぶれてしまいます。絞りとシャッター速度をのんきに微調整していれば、鳥たちはゴハンを食べ尽くして、さっさとこの場から消えるでしょう。そう今がシャッターチャンスなのです。瞬時に妥協点 F11 1/320を選択してEOSのドライブモードをハイスピード連射へ。

こういったシーンで注意していただきたいのは、構図は既に決めたのですから、そこに鳥達が登場してくれるのを岩のように構えて撮るしかないのです。間違ってもカメラで鳥を追わないように。構図が崩れます。三脚にセットできれば最高ですが、シャッターチャンス!というときに三脚は準備できないものです。

それとこの写真は望遠ズームレンズを使用しています。これ以上は下がれない、という所まで後ろに下がって望遠ズームで焦点距離を微調整しました。これで403mmです。

望遠を使って遠景を引き寄せると、独特の霞が入ります。同じ富士山でも静岡や山梨からハッキリと見れるのとはだいぶ違い青みをおびています。

今回は望遠レンズの作例を使って3レイヤー存在する構図の派生バージョンをご紹介するとともに、撮影現場で状況が一変した(動きの少ない風景に、動きのある被写体が登場した)場合の対処方法をご紹介しました。

ところで、当ブログのように何かの解説やHowtoを見て「へぇ~、なるほどね」と思って終わり、という方は多くいらっしゃいませんか?残念ながらこれでは絶対に身につきません!本当にその技術や引き出しをモノにしたければ、実際にやって失敗してを繰り返し、何となく成功した、間違いなく成功した!というのを何度か経てようやくモノにできるのです。

いつも記事の最後に「ぜひ実践してくださいね」と書きますが、ここが凄く重要なんですよ!では良いお正月を~!





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↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県安房郡鋸南町 勝山海水浴場の南、大黒山展望台の突端にある釣り場です。釣り人がいつも居る場所ですので、撮影の際は邪魔にならないよう配慮しましょう。公衆トイレあり。勝山港のショッピングセンター街にある住吉飯店の「もやしラーメン」はお勧めです。

永遠に色褪せない青春ショットの撮り方<中級>ツーリング写真

全く季節ハズレな写真ですが、せっかくのお正月なのでなるべく良い写真をチョイスです。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5.6 1/800 ISO100

2017年の8月に行った北海道斜里町の通称「天に続く道」です。

テレビCMなどに使われて有名になり、今ではちょっとした観光スポットになってしまいましたね…。こういった場所での撮影は観光客が増える前にキャンプ場を早めに出発して朝に撮影が良いですね。




それにしても北海道では以前から人気だった「ジェットコースターの道」に勝るとも劣らない一直線の道。道という被写体は旅を表現するのにコレ以上ない最高の被写体と言えます。

長い直線道路を撮る場合は主題は「道」であることを明確に、躊躇せずにお持ちのレンズで最も望遠である焦点距離を選びましょう。現場には捨てがたい緑や空があるかもしれませんが、それは潔く切り取ること。

道によって強力な奥行きと、線の導線効果で鑑賞者への視線誘導を作ることができます。あとは旅路であることを表現するアイデアを練るのみ。

私はこの時、カメラを置いた撮影ポイントにちらほらと人がやってくるため、タイマーを設置して走行写真を撮るのは難しいと考えました(もしそれをやるなら、日の出時間くらいの早朝が望ましい)。

そこでバイクを邪魔にならないよう路肩に駐車して、カメラの方まで歩くライダーの姿を撮る作戦に出たのですが、何度か試してもイマイチ。そして思いついたアイデアは道のド真ん中、センターラインを歩くことでした。

これで映画スタンドバイミーを連想するような青春写真の出来上がりです!何となく青春っぽい雰囲気でしょ?(青春を語るには恥ずかしい年齢ですが)

以前にも少し話題にしました、一通りの撮影が終わってからの「最後のひと粘り」「最後のひとひねり」です。少しでも何か足りないな?と思ったら考えに考えぬいて、ユニークなひらめきを生み出してください。

その撮影シーンは二度とは取り返せない大切な一瞬です。帰宅してモニターを眺めながら「こうすれば良かった」と後悔しても遅いのですから。ちなみに私は幾度となく、そういった後悔をしてきました…。

撮影地で時間的な余裕があるなら、先を急いですぐにバイクに乗るのではなく、ゆっくりじっくり撮影してみましょう。時間をかけると見えてくるものも有りますよ。

バイクは旅のツールとして考えると、ちょっとスピード感ありすぎる乗り物です。それにブレーキをかけるよう、ゆっくりじっくり撮影した旅。それが良い旅だったと後で感じるはずです。

 





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↓↓↓撮影地↓↓↓

北海道の知床半島の近く、斜里町側にある直線道路。国道からはずれてすぐのポイントです。8月のピーク時に行かれる場合は早朝に撮影がお勧めですが、方角を調べるとそれ位の季節はちょうど夕陽に向かって撮影できるポイントでもありますね。夏の夕刻の時間帯なら観光客も少ないでしょうし、もしかしたらココで夕陽に向かって凄い写真が撮れるかもしれませんね!

駐車する場所、撮影の場所取りなど他の人のご迷惑にならないよう、安全とマナーに最大限の配慮をお願いします。

騙されたと思ってアンチ!インスタ映え<中級>ツーリング写真

今年も残すところあと1日になりましたね。

お正月休みとは言え、さすがにもうツーリングに行かれる方は少ないですかね。しかしこんな日に出かけると、いつも混雑している場所がやたら空いていて快適!なんてよくあることです。

以前に行って人が多くて写真も撮れなかった!というスポットがあれば、あえて今行くとモノにできるかもしれませんよ!

 EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/80 ISO100

今年の流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれましたね。Instagramは私もやっていますが、独特の構成で写真がオシャレに見えるのが特徴ですよね。しかし殆どの参加者がスマートフォンやタブレット端末になるので、小さな液晶画面で見られる写真として仕上げねばなりません。

小さな画面で見てもらうとなると、画面内にバイクやライダーを米粒のように小さく置いてしまうと、被写体が何なのか良く分からない写真になります。それともう一点、見逃してはいけないポイントは派手な発色やフィルター効果を強めにかけると、良く見えるという特性です。

つまりInstagram向きの写真とは鮮やかで派手な発色、強めにフィルターやエフェクトをかけた写真ということです。



今回は流行のワードに惑わされないよう、我々ツーリング写真家は時として敢えての地味写真を撮りましょうよ!というお話です。

単に天の邪鬼でやっているのではなく、大きなプリントやPCのモニターで見た場合の、ある種の正統派な風景写真を狙ってみましょう。

上の作例は日の出前の九十九里です。水平線付近の赤みをおびた色から、高い位置までの青へのグラデーションを大切に仕上げた写真です。

この写真で私が最も大切に表現したかったのは、空の色ではなくグラデーション(階調表現)なのです。

ソフトで加工を施すと、この階調表現というのはトーンジャンプといって縞模様のようになったり、発色を派手にすると階調自体が死んでしまったりするのです。一見すると派手に仕上げた写真の方が良い写真に見えるかもしれません、しかしこの繊細な階調がもつ写真の雰囲気が鑑賞者に伝われば、きっと写真に込めた想いも伝わるのでは?と思います。

それでは、写真の詳細について解説です。まず全体的に動感に欠けるシーンだったので、水平をくずして斜めに傾けています。カメラを斜めに傾けると動きを与えることができるのです。そしてライダーのポージングはバイクに語りかけるような姿勢を作ってみました。

こういった雲ひとつ無い空というのは、写真には適さないよう感じますが、14mmという超広角レンズを使用することにより、広範囲で見るとはじめて確認できる僅かなグラデーションを表現できるのです。もちろん現場についた時は、雲の無い空をみて一瞬はがっかりしましたが、限られた条件で最善を尽くす為の「引き出し」を活用してみたのです。

「分かる人にしか分からない」という魅力かもしれませんが、ここまで地味に仕上げるとネガフィルムを思い出すような安心感もあると思いませんか?仮に良いな、と思っていただける人が少数であったとしても、敢えてのアンチインスタ映え地味ショット!

時代に流されない普遍的な風景をぜひ切り取ってください。





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初日の出が見えるスポットとしても人気ですよ!

その1枚で冒険心を刺激せよ<中級>ツーリング写真

みなさん、素敵な写真を撮って心ときめいていますか?バイクツーリングは芸術です。寒さも吹き飛ばして行動し写真を楽しみましょう。冬の景色は空気が澄んでいるので美しいですよ!

さて今回は「冒険心」をキーワードに<中級>ツーリング写真の解説です。

冒険<ADVENTURE>や探検<EXPLORER>といったワードはバイク界ではBMW R1200GS ADVENTUREを皮切りに人気のカテゴリー「アドベンチャーバイク」が登場して久しいですね。

一時はブームが沈静化するかと思いきや、250CCクラスのアドベンチャーカテゴリー、ホンダ CRF250Rally、スズキ V-STROM250、カワサキ VERSYS250が登場して、ますます盛り上がっていますね。それにヤマハSEROWは不滅の人気で、こちらはもはや説明不要ですよね。

リッタークラスも今年、最もこのカテゴリーで人気を博したホンダ CRF1000L アフリカツインが記憶に新しいですね。そしてアフリカツインは2018年モデルとしてビッグタンクを搭載したCRF1000Lアフリカツイン アドベンチャースポーツがデビューするそうですね。

4輪にしても日本市場で苦戦を強いられているアメ車が、唯一成功しているのはクロカン4WD車の専門メーカーであるJEEPですし、全てのメーカーで人気商品であるSUV車のルーツもクロカン4WD。

多くの人々は日常を離れた自然や冒険に魅了されるわけです。

ここで注目したいのが、全ての人がクロカン4WDやアドベンチャーバイクを手に入れたからと言って、必ずしも冒険に出かけるわけではないことです。

多くの人は「いつでも冒険に出れる頼もしさ」「冒険の世界へ想像を馳せる」ことを楽しんでいるのでしょうか。もちろん、本当にオフロードを走る方も多くいらっしゃいますが、私の勤務先である東京都中央区ではフェラーリやアストンマーチンなどの高級車にまじって、多くのSUVやクロカン4WDが晴海通りを疾走しています。

TV番組でも世界の僻地やアマゾン、アフリカなどの奥地を取材した番組は人気ですよね。冒険心を刺激する内容は未知の世界への想像を誘い、同時に鑑賞者の居るお茶の間側は絶対的に安全であることに安心を得るのかもしれません。

では当ブログのコンセプトであるオートバイ ツーリング写真を芸術的に表現しよう、という世界に冒険心を刺激する要素を加えてみるのはどうでしょうか?

 EOS5D mark2 + EF24-70mmF2.8L F5.6 1/50 ISO640

こちらの作品をご覧ください。大変珍しい素掘りの隧道が中間で崩落してしまった、屋根なし隧道です。フォトジェニックでしょう?



素掘り隧道はつい数年前までは廃墟マニアと肩を並べる、閉鎖的なマニアックカテゴリーでした。私の住んでいる千葉県は恐らく日本国内屈指の素掘り隧道銀座でして、4~5年前からすっかりその魅力にとりつかれてしまいました。

つい最近になってInstagramで有名になった千葉県の農溝(のうみぞ)の滝が話題になり、この場所では同じ写真を撮ってみようと、多くのカメラマンが週末にやってきます。農溝の滝は川廻しなので素掘り隧道ではないですけどね。これを機に素掘り隧道マニアがライダーの間でもちょっとしたブームの兆しなんです。

隧道での撮影シーンで難しいのは露出です。トンネル内の暗さと外の明るさは差があり過ぎて大抵の場合は露出が合いません。隧道内部で地層がむき出しになった壁面を主題にするか?坑口、ポータル(要するに外の出入口です)を主題にするのか?今でもかなり悩みながら撮影します。

この作品の場合は異例ですが屋根のない部分のみ明るいので、トンネルの中央部分でうまく撮影できています。ポイントは穴のあいた部分を使い画面上部を丸く囲い、不思議な空間を作ったこと。額縁のようにも見える中に深い森の木々が見える事。

そして賭けでしたがヘッドライトの光軸に近い位置に、カメラの高さを合わせてみました。構図的にこの高さが良かったというのも理由のひとつですが、ライトの光が入ることによりハレーションがかっこよく入るのでは、という期待でした。結果はまあまあイメージ通りでした。

元画像はライトの光が入ったことにより、シャドウ部分の画質が失われてしまいましたが、そこはLightroomにて何とか補正してみました。

見る人によっては少し不気味に感じるかもしれませんが、舗装林道を走りつないだだけで簡単に冒険っぽいロケーションが手に入る素掘り隧道。

お近くで素掘り隧道がないかネットで調べて出かけてみてはいかがでしょうか?

 




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↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県市原市柿木台 小湊鉄道の月崎駅の近く クオードの森(旧 市民の森)近くの舗装林道です。オンロードバイクでも行けますが一部は落葉などで荒れていますので、くれぐれもご注意ください。また夏場は山ヒルや蛇にも注意です。