写真のデザイン要素「色マスター」強烈な赤を極めよ!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、春のツーリングシーズン楽しまれていますか?

つい先日、とある求人広告を見て週4勤務または週3勤務の求人が人気なのを知りました。週3勤務でしかも正社員とかの求人があるんですよね。週3ですと副業があるか家事育児と兼業するかだと思いますが、中にはライフスタイルとの両立という方もおられるでしょうね。

人生の中心に会社を置くような生き方から、多様性ある働き方に変貌していく過渡期と感じました。こういった事を機にプロカメラマンでもなくアマチュアでもなく、永井孝尚さんの提唱する「プロフェッショナルサンデーフォトグラファー」が増えるといいですね。週3勤務でやれれば「サンデー」とは別の呼称が必要かもしれませんが。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説では写真デザインのおける重要な要素である色の最も強烈な力をもつ赤色の取り扱いについて書いてみたいと思います。

EOS30D + EF14mmF2.8L 2006年夏 北海道中富良野

写真におけるデザインとは主に線、色、図形、立体感、質感、規則的なパターン、ディティール、シェイプ、光と影などがあります。写真のデザインとはよい写真に必ず必要な最重要項目ではありませんが、写真をみる人が「パッと見た瞬間の印象」と深く関わっているので、デザイン要素を駆使するか使わないかは別として、知識として持っておくと悪いことはないと思います。




そのデザイン要素の中でとりわけ効果の大きいのが色要素ですが、さらに色要素の中でも強烈な効果を発揮するのが赤色です。

上の作品はずいぶん昔の夏の北海道ツーリングでの一コマですが、中富良野町あたりで撮影しました。写真だけ見ると農地に立ち入っているようですが手前側は砂利ダートの道道です。畑に入っている訳ではありませんので。

この写真をみて誰の目にも印象深くみえるのは赤い屋根の廃屋だと思います。廃屋自体の雰囲気よりもとにかく赤い屋根が強烈な存在感を放っているのがお分かり頂けると思います。

赤は他のどの色よりも刺激が強く、見る人を高揚させエネルギー感が満ちています。自然界の風景に多く存在する青、緑、茶色の中にポイントとして入っているだけで存在感が強く目立つのです。また暖色、膨張色、進出色でもあります。




ツーリングシーンで赤い物を見つけたら積極的に使うか、そうでない場合は意図せず赤が入ってしまい悪さした写真にならないよう注意が必要です。

といっても難しいことはありません。赤い被写体をみつけたら特徴を理解した上でしっかり主役として構図してあげる、赤であることを意識して撮れば変な写真にはならないはずです。

今回はこの辺で!!

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 ~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

通勤途中でGRで撮った1枚です。シャッターを切ろうと思った瞬間は桜に少しだけ光が当たっているのが良いと感じたからでした。しかし撮れた写真を検証してみると画面の多くをシャドウで占めているユニークな構成に、歩行者用信号の赤が強烈に何かを発している不思議なスナップが出来上がりました。瞬間をとらえるスナップは時としてこんな写真になるので本当に愉快だなぁと感じます。

 

絞り開放の裏技☆ツーリング写真での解放の使い方<中級>ツーリング解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが「ボーっと生きてんじゃねえよ」は見ていますか?あのNHKのチコちゃんに叱られるって番組、面白いですよね。5歳の女の子の設定であの突っ込み。そして素朴な疑問に対して的確な答えを持ち合わせていないゲストとのやり取り。

しかしボーッと生きていても悪い事ばかりではありません。以前も同じことを書きましたが人がひらめく瞬間とはボーっとしている時が多いのは様々な研究で証明されているそうです。

それは散歩している時、お風呂に入っているときなど脳がリラックス状態である時。会社の自席や会議ではいくら考えても全く良いアイデアが浮かばなかったのに、お風呂に入ってリラックスしていたら突如として思いつく、こんな経験ありませんか?

私は写真に関わる新たな撮り方や考え方、このブログに書くネタなど歩いている時によく思いつきます。それからツーリング中に高速道路などを淡々と走っているときも「あっそういう事か」「コレいいアイデアだ!」といったひらめきがあります。

脳のリラックス状態を意図的に作るという意味で、あえてボーッとする時間を作ってみると何か良いことがあるかもしれませんよ。いつも同じような写真ばかり撮ってしまう、という方は撮るときに考えるのではなく、普段の何気ない生活の中に1日10分で良いから「ボーっとしている時間」を作って、そこで写真に関わる新たなアイデアを考えてみては如何でしょう?




さて、今回は<中級>ツーリング写真解説として「絞り開放の裏技」と少々大げさなタイトルを付けてしまいましたが、絞り開放の隠れた使い方をご紹介してみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

<中級>ツーリング写真解説ですので絞りと被写界深度の初歩的なお話は割愛いたします。中級者の方でしたら被写界深度はカメラから被写体が近い程に浅く、離れるほど深くなるのはご存じだと思います。

通常、多くのシーンで絞りを解放するというのはポートレートやバイクの特定の部分をアップしたい場合などに、背景となる部分を大きくボカしたい時に使いますね。今回はそれとは対照的な考え方でピントを合焦させたい範囲という意味での解放の使い方のご紹介です。




上の作例はレンズEF70-200㎜F2.8Lで200㎜で撮りました。R1200GSアドベンチャーが停めてある場所までのカメラディスタンスはおよそ30~40mです。この場合、このレンズの解放F2.8で撮ったら被写界深度はどれくらいでしょうか?…おそらく4~5mあると思います。

この写真の主題は菜の花です。菜の花がたくさん咲いている場所に線路がS字で入っているのが気に入ってここで撮影しました。またそのことが最も魅力的になるよう構図しています。ここで重要なポイントは主題である菜の花(+線路)以外の被写体である小湊鉄道の電車、R1200GSアドベンチャー+ライダーなどの脇役は、素晴らしき脇役として良い仕事をしてもらうため、撮影者が存在感をコントロールしなくてはいけません。

せっかく菜の花、S字の線路に注目して構図したのに電車をドーンと大きく撮ったり、R1200GSアドベンチャーにバッチリピントを合わせてしまえば、どれが主題なのか明らかではなくなり散漫とした欲張り構図の出来上がりになってしまいます。

ここでは離れたカメラディスタンスでF2.8を選択し菜の花のある部分だけに合焦させて撮ってみました。これにより菜の花の咲いているポイントにぴったりと合焦範囲がかかり、かつ電車とR1200GSアドベンチャーはボケて存在感が調整されました。これで写真を観た人の多くは「やっぱり房総は菜の花がいいね」といった具合に関心の対象が菜の花で安定するはずです。




もちろん小湊鉄道の電車もR1200GS+ライダーも重要なんです。わざわざここにバイクを停めて、電車が来るまで長い時間待って…それなのに小さく撮ってボカしちゃうなんて勿体ない!という気持ちはよ~く分かりますが一番大切なコトは何だったか?最初にここで撮ろうと思ったコトをブレずに持っていれば、その他の要素を素晴らしき脇役として構成できるはずです。

撮りたいと思った対象をアレもコレも画面に入れてゴリゴリで撮るのは初心者の時に卒業しましょうね。時に絞り開放を駆使してボケ具合をコントロールして被写体の存在感を調整してあげるのです。それぞれの被写体が映画のキャストだとすると、撮影者は監督です。「俺が主役、いや俺が主役だ!」とみんなが騒いでいるような映画にしないよう裁量してくださいね。

今回はそのための手法の1つとして長いカメラディスタンスでの解放の使い方の一例をご紹介しました。

・主題が最も魅力的に見えるよう被写界深度をコントロールしよう

・被写体まで距離がある場合、絞り開放でも被写界深度は数メートルにおよぶ

今回はこの辺で!!

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ワンシーンワンカットは勿体ない☆180度違う景色もチェックせよ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはセルフイメージという言葉を聞いたことはありますか?セルフイメージとは自分という人間について「自分とはきっとこんな人間である」という自身で抱く自らのイメージのことです。

多くの人は内面にセルフイメージを持っていて、そのセルフイメージの通りの行動や言動をするらしいです。例えば自分は引っ込み思案な人間だというセルフイメージを持っていれば積極的なことはしませんし、社交的な性格だというセルフイメージを持っていればパーティーなどに参加して初対面の人と話するのを楽しんだりするそうです。

これは性格的に本当に得意か苦手なのかは別として、セルフイメージに合わせた行動をとるというのは心理学的な研究で分かっているそうです。行動や言動に限らず自分に似合う服、自分らしい腕時計、自分にぴったりなオートバイなど何かを選ぶときも「自分に○○な…」と考えるときにセルフイメージに合うか合わないかで決めているそうですよ。




カメラを買ったばかり、写真を趣味やライフスタイルとして始めたばかりの方はご自身が写真家であるというセルフイメージが当然ですがまだ無いと思います。「写真家だなんて大げさな」とお思いになるかもしれませんがキャリアを重ねて上達していくと、どこかのポイントでセルフイメージが写真家になる日がやってきます。

私も最初はツーリングのついでに記念写真用でカメラを買いましたが、経験を重ねる上でいつの日か自分は写真家であるというセルフイメージが生まれました。

EOS6D Mark2 EF35mmF2IS

さて、また前置きが長かったですが今回は初級ツーリング写真解説としてシンプルなお話をいってみたいと思います。「おっここはいい感じだ」とバイクを停めて撮影を開始。一通りアングルや構図を試して撮影を終えたあと、すぐにその場所から立ち去っていませんか?もう一度冷静に周囲の状況をよくみて反対側の景色などもチェックしてみましょう。

この写真は南房総の千倉で撮った1枚ですが、この季節に海岸線でよく見かけるハマダイコンの花がキレイに咲いていました。背景となっている部分は漁港でよく見かける古びた倉庫です。ここでハマダイコンの花を前景に入れて1枚、シンプルなツーリングシーンを撮ってみました。

そして周囲にも何か良さそうなものがないか、少し歩いて散策してみました。倉庫の裏側や海の方など、バイクで走っていては気が付くことのできない何かがないか。普段、街中でスナップを撮っている時のような感覚で。




この時は何も見つけることができませんでしたが、ふと自分がさっきまで撮っていた方向、つまりバイクの向こう側から逆の景色に目をやるとハマダイコンの花に倉庫の隙間から光が差し込んでいました。

EOS6D Mark2 EF35mmF2IS

光が差し込んでいる部分と影になっている部分。光と影の織り成す小さな空間です。これを主題に撮ってみました。

ファインダーをのぞきながら思わず「こっちの方がさっきよりイイな」と呟いてしまいました。そう思えるほど光と影のある空間というのは魅力的なものです。ある有名な写真家の方が「我らの獲物はひとしずくの光」とおっしゃっていましたが、こういったシーンに遭遇すると納得できます。

自分がさっきまで一生懸命に撮っていた場所。たった1つの方向にレンズを向けて撮影を終えるのはチャンスを逃しているかもしれません。最初に「ここがイイ」と思った場所は得てしてすぐ近くにも素敵な空間が存在しているものです。これを逃すのは勿体ないですよね。




最初に見つけた景色、被写体を最初のイメージ通りに撮影し終えたら、あせってバイクに乗って走り出すのではなく心に少しのゆとりをもって周囲を散策してみましょう。今回の作例のように思わぬ発見があり当初よりも良い写真になる場合もありますし、なにより急がされるようにバイクで次々と移動を繰り返すよりも、すこしゆったりした気持ちでその場に留まれることは旅を楽しむ意味でもオススメです。

今回はこの辺で!!!

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↓↓↓撮影地↓↓↓

~本日の毎日100ショットスナップ~

上の2枚の作例と同じ場所で撮った写真です。EOS6D Mark2を超ローアングルにし、光へ見上げるように撮ってみました。ちなみにハマダイコンは食べられるらしいですが、おろしなどにすると相当辛いらしいですね。

まずは一滴の光を探してみよう<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、春のツーリングシーズンを楽しまれていますか?つい先日、ある書籍を見ていた時に思ったのですが著名な写真家の方は特定の焦点距離しか使っていない場合が多いようですね。多くは50㎜の標準レンズですが他にも35㎜や85㎜であったりと概ね標準に近い焦点距離のようです。

多くの経験を積み1つのテーマを追求して個人の作品を高めていくと、行きつくところは1つの焦点距離だけで十分なのかもしれません。「50mm一本あればそれでよい」というのはよく耳にしますね。

私は自分の写真に14mmや600mmといった極端なレンズを飛び道具のように使うことに躊躇いはありませんが、ふと思ったのですが私がよく使う14mm、35mm、135mmや超望遠などは、それぞれに別人格の自分が存在していて、14mmを使うときの自分と35mmを使う時の自分は撮る対象や表現が全く異なると感じます。言ってみれば多重人格のような感じですね。なんだか少し不気味ですが…

さて今回の<中級>ツーリング写真解説はツーリング写真、バイク写真においてなかなか上達を実感できず、ついいつもと同じような写真を撮ってしまう、自分の撮る写真に進化が感じられない…と悩まれている方を対象に解説してみたいと思います。




つい同じような写真を撮ってしまう…。自分の撮る写真に進化が感じられない…。その原因は風景や被写体だけを求めてしまい、光や影に対して無関心であるからかもしれません。

この写真は何の変哲のない田舎の道路で撮りましたが遠景となる山の上から強烈な夕陽が燦燦と注ぎ込んでいる様子に心打たれ撮った1枚です。ススキや草地が逆光によって輝きを放っているのも重要なポイントかもしれませんが、それより光そのものを主題としてレンズを向けてみました。光の様子を表現する手段の1つとしてキャノンEF50mmF1.8STMから発生するレンズフレアも積極的に演出に利用した例です。

RICOH GR APS-C

こちらの作例は仕事中に都内で見かけたバイクのある風景を写真にしてみました。ここで写真を撮ろうと思った理由は画面の右手側から午後の暖かい光がビルの谷間から差し込んでいる光の様子が美しかったからです。この光が無ければ全く同じようなシーンであっても撮らなかったと思います。




 

こちらの作例は南伊豆の舗装林道で出会った光景です。鬱蒼とした林道の風景自体は特にレンズを向ける対象とは思えませんが、早朝の光が森全体を輝かせ空間に存在する水分や粒子までも輝く様子は美しいの一言でした。まるで光の精霊たちが森の中で朝のミーティングをしているような空間です。

 

この作例は紅葉した舗装林道で日中の高い太陽光が木々の合間から差し込んでいる様子を撮ってみました。注目していただきたいのは地面で周囲の薄暗い様子に対してスポットライトのように当たっていることです。紅葉した木々の葉は強い光が透過して独特の葉自体が輝いているようにも見えます。




風景や被写体を見つけてソレをどう撮ろうかと悩むのも決して悪いことではありません。しかしそれだけではなく光と影は写真に重要な要素であり、ないがしろにしてしまうと何かが乏しい写真になってしまいます。何か?…それはドラマチックさ、インパクトなど人の感情に訴える要素です。人は本質的に光に感情が反応するようになっているそうです。

しかしイキナリ光、影を撮るといってもまずは対象となる「いい光」を見つけるのが先決です。これは日常的に光の存在を意識して、どのような光がいい写真を撮るのに適しているのか覚えていく必要があります。最初のうちは難しいので、ここでチョット面白い方法をご紹介します。

「暖かい光が溜まり込んでいる空間」「午後の光がするどく差し込んでいる」「水分を持った光が集まっているようだ」といった具合に抽象的な(要はよく分からない)言語化をしてそれを頭の中に在庫させておくのです。これがうまくいくと実際の撮影シーンできっと見つけることが出来ると思います。

光と影のお話でした!ぜひ実践してくださいね。

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使える構図☆桜のツーリング写真☆のぞき穴構図と桜の写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよ各地で桜の開花の知らせが聞こえてきそうですね。今回は一足先に頼朝桜(南房総での河津桜の呼び方)の写真で桜のツーリング写真の構図例をご紹介したいと思います。




ところで桜が見事に咲くスポットというのはツーリングライダーに限らず多くのカメラマンや観光客が訪れるものです。マナー問題や場所取りのようなトラブルは目撃するだけで一日が嫌に気分になってしまいますね。そうならないよう、できれば人の少ない早朝に現着する感じで撮影に挑みたいですね。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F2 1/800 ISO100

千葉県鋸南町保田川の頼朝桜です。木々の合間にわずかに存在する穴を探し、そこからのぞき込むようにバイクを狙うのぞき穴構図です。私はこのとき、まず最初に背景を決めました。菜の花畑を背景にしてバイクを配置すれば、小さく写したバイクもきっと存在感を放つだろうと考えたのです。

実はこの写真、なかなか手間のかかった写真でして遠く離れた橋を渡って対岸まで歩き、のぞき穴として狙えるポイントがないか試行錯誤の繰り返しでした。結果、花が密集している木にピンポイントで狙える空間を発見し、なおかつバイクの背景となる菜の花を絶妙に狙えるアングルを発見しました。




こういったシチュエーションではオートフォーカスは機能しないのでマニュアルフォーカスに切り替えます。そして難しいのはバイクをどこに配置するか?ですが、この時はできればフィボナッチスパイラル構図を狙いたかったのですが、無理にそれをやると桜が密集するポイントから外れてしまうので、バイクの配置は優先順位を下げて構成しました。

光は薄雲に隠れた太陽光を逆光でとらえていますが、露出補正を大きくオーバーにふって撮っています。多くの場合、桜の花を見上げるようなアングルで撮ると露出アンダーになりますので、ここは注意してしっかり露出補正をしてくださいね。

河津桜のようにピンクの色が濃い花はそれほど迷うことがありませんが、これが淡い発色のソメイヨシノなどになるとホワイトバランスの設定もシビアになってきます。桜をピンクにみせようと変な風にいじると品の無い発色になりますので気を付けましょう。




ところで桜のバイク写真を撮る場合、カワサキのライムグリーンに乗っている方は是非この季節に頑張って撮ってみてください。桜のピンクとカワサキのライムグリーンは色相環で補色関係に近く抜群に映えるのですよ!

それではまた!

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ツーリング写真における写真デザイン<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ以前に写真のデザインについて解説しましたが、古い読者の皆さまは覚えていらっしゃるでしょうか?今回はそんな写真におけるデザインのお話を作例を元に改めて解説してみたいと思います。

写真におけるデザイン要素とは観賞者が写真をパッと見た瞬間の印象に関わることで主に線、図形、色、規則的なパターン、質感、立体感などがあります。とりわけ効果が大きいのが線と色で、これらの要素は観賞者の目を心地よく楽しませる重要な役割が備わっています。




最初に書いておきますが良い写真に必ず優れたデザインが必要という訳ではなく、あくまで表現の手法の1つ、演出でいう舞台装置や小道具のようなものです。かの岡本太郎さんは芸術は美しくあってはならない、心地よくあってはならないと何かに書かれていましたが、こういった手法を使うか使わないかの裁量は全て作者の個性の範疇です。

ただし使う使わないは別として知識として持っていても損はないはずです。

EOS40D + EF28-70mmF2.8L

こちらの作例をご覧ください。北海道のエサヌカ線と並行して走る海岸沿いのダートで撮った1枚です。木の柵に漁に使う浮きが竿と共に立て掛けられている風景に、郷愁感に似たものを感じました。

この個性的な被写体を主題にツーリングのワンシーンをイメージして撮った1枚です。木の柵はセオリー通りに3分割構図で配置しましたが、画面全体の安定感という意味で悪くはなかったと思います。これが線の要素です。




次に主題となる浮きですがデザイン要素の図形要素となる円(実物は球体ですが)であり複数が組み合わさることで印象的になっています。そして浮きの色ですが赤、オレンジ、黄色と進出色や暖色と呼ばれる色要素です。これは非常にインパクトのある色でやはり観賞者に印象を与えるのに有効です。

そして背景となっている空と海の深い青色。青は後退色、寒色などと言われこの作例のように背景に使い前景や被写体が対照的な赤やオレンジだとコントラストを得ることが可能です。

太陽光は日中のトップライトですが、下方に影ができるので立体感も得ることができました。

こういった被写体や情景に存在しているデザイン要素とは、当たり前ですが撮影者がそのようにデザインした訳ではありません。あくまで元々そこにあったに過ぎないのですが、重要なことはデザイン要素に気が付いて意識してレンズを向けたか?です。

写真は長方形の画面です。この長方形の中にいかにしてデザイン要素である線や図形や色を配置させるかが撮影者のウデの見せどころとなる訳です。




ところでこの写真をはじめ、私が最近になって掘り起こしている過去画像には多くの場合でミラーにヘルメットがかけてあります。コレ…最近では皆さんやめましょう、という動きが広まっているそうです。Araiがヘルメットの内装に良くないと公式にコメントしたことでバイク雑誌やメディア関係がミラーにヘルメットをかけた写真を使わないようにしているそうですね。

皆さんも多くの人に見てもらうツーリング写真を!という事であればミラーにヘルメットをかけるのは、もうやめた方がいいかもしれません。私も最近では気を付けております。

では今回はこの辺で!!

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巧みな構図☆漁港の撮影シーンと比率<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、きのうの投稿で訳の分からない独り言を書いてみましたが、何が言いたかったかと言うと今年も北海道ツーリングに行けることが決定~というラッキーな出来事とからめて書いてみました。

現在の私の生活環境ですと長期間の休暇を要する北海道ツーリングは本来は叶わぬ夢なのですが2017年8月、2018年8月と奇跡的に良いことが重なって北海道ツーリング行くことができました。そして2019年はなんと超大型連休となる4月末から5月のゴールデンウィークに行けることになったのです。




二度あることは三度ある…三度目となると奇跡と呼べないかもしれませんが、とにかく周囲の人の暖かいご理解で出発が許可されました。どうして自分が望むことは、こうしてラッキーにやってくるのだろう?チャンスはフルに生かしたいので、私の生涯追及するテーマである「ツーリングのワンシーンを切り取る」を具現化した作品が撮れるよう充実した旅をしてきたいと思います。できればキャリアベストと呼べる1枚が欲しいですね!

それにしても雪化粧の山々を望む5月の北海道ツーリング、今から楽しみです。

さて今回の<中級>ツーリング写真解説ですが、上級者が当たり前のようにやっている構図テクニック、あらゆる要素を複合的に、かつ巧妙に組み立てていく画面構成について解説してみたいと思います。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F16 1/40 ISO100

こちらの作品をご覧ください。以前も同じ場所で撮影した写真をアップしましたが、漁港で役目を終えた漁船が保管されている場所です。台風で台座が破壊されてしまい倒れてしまった様子です。

その船体をスクリュー部分からのカメラアングルで漁港の様子を切り取った画面構成です。

これは撮影現場の様子をiphoneで撮った1枚です。こういった漁港のように様々な物が目の前の光景に存在している場合、被写体のキャスティング作業、背景の整理、スペースの確保など、構図を作る上で割と高度なスキルが要求されるシーンです。

何となく雰囲気が良い場所だからと、被写体をよく見ず言語化もしないで撮れば、ゴチャゴチャと乱雑な写真に陥ります。

ではこういったシーンで意図を明確化し整った構図を作るにはどうしたら良いか?それを解説いたします。




まず主題は船体のスクリューです。これに注目して35㎜単焦点レンズで足で寄ってみました。寄ることによってスクリューに固定されたロープと船体のやれたFRP部(赤で囲った部分)の質感が表現されました。被写体の質感を表現するにはまず寄る事です。

ロープは線の要素として画面の角にピッタリと合わせて斜めに走らせました。線は画面の角に合わせることにより効果がより際立ちます。

そして重要なのは黄色で囲った部分。何もないスペースです。これを意図的に作ることでゴチャゴチャ感を回避して被写体の存在を際立たせるのです。上のiphoneで撮った写真に写っていますが、この場所にはハシゴやら水槽やらロープやらが散乱していますが、仮にそれが良い感じでも決して入れないこと!

次に分断線と比率です。この写真のようにメイン被写体のエリアとそれ以外のエリア、または例えば海と空とか、分断線が発生したことによる2つのエリアの比率です。簡単な構図であれば有名な三分割構図を適用すれば良いですが、この写真のような場合は2つのエリアの面をよく注視して2等分にならないよう精密に配分してください。




比率は偉い順に並べると1:1.168(黄金比)、1:1.414(白銀比)、1:1.5、1:2.303(青銅比)といった具合です。しかし撮影時にファインダーを覗きながら、これらの比率に正確に合わせるのは困難です。知識として覚えておく程度でも十分だと思います。しかし多くの人が感覚で「心地よい」と感じる比率がこれらの比率に近いことも頭に入れておきましょう。とにかく1:1は絶対に避ける、およそ1:1.5くらいを狙うと覚えておきましょうね。

その他、この作品ではモデルがちょうど顔の部分で見切れています。歩む方向は船体の陰へアウト方向です。これは観賞者の想像をさそう心理的手法です。この人物はどのような顔をしているのか?歩く先に何があるのか?これはミステリーやホラー映画なんかでも頻繁に使われる心理的手法ですが、静止画である写真にもこのように応用できるのです。

いかがでしたか?そんな計算高くやるのかぁ…と半ば呆れてる方もおられるかもしれません。しかし、こういった手法は上級者ともなると半分無意識にやる感じで、作業時間も数秒で決めています。きわめて瞬間的なデザインと言えるのです。

こういった理論に面倒だと背中を向ければ、いつまでも変わり映えない写真のままですよ。

次回の撮影でぜひ挑戦してみてくださいね!

↓↓↓撮影地↓↓↓

 

教えるは教わる。秘密主義は悪である。

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、間もなく二輪業界の一大イベント 東京モーターサイクルショーの開催ですね。関東圏の方は見に行かれる方も多いのではないでしょうか?

私は今勤めている職場から近いので、見に行くのは簡単なのですがどうも人込みが苦手でして…。たぶん行かないです…。かつてバイク業界に身を置いていた頃はブースの説明員として毎年ビッグサイトに駆り出されたものです。新製品の説明やらツーリング用品の質問を受けたりと、お客様と直に接してコミュニケーションするのは大変楽しかったのですが夕方には声が枯れて果てていました。




さて今回は当ブログで以前に何度か触れましたが、難しい物事は誰かに上手に説明できるくらいにしておくと、より理解を深めることができる「教えるは教わる」の話題でございます。

もしあなたの身近な人にこれから写真を始めたいという人がいたとします。その人に写真に関わる事をあなたが教えてあげる事になりました。例えば焦点距離の違い、ズームレンズの使い方やレンズを交換することの意味を説明するとします。

広角レンズを使って被写体に寄った写真と、望遠レンズを使って離れた場所から被写体を引き寄せて撮った写真、被写体のサイズは同じくらいとして両者の違いが何なのか、写真の知識が何もない人が聞いても充分に納得のできる説明はできますか??

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

この作例は超広角レンズ14mmで撮りました。ちょっと極端すぎるほど広角ですがR1200GSアドベンチャーに接近して撮った1枚です。




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG C

こちらの作例は望遠ズームレンズにて焦点距離は283mmで撮りました。撮影場所は広い漁港でしたので、かなり後方に下がって撮っています。先ほどの写真とR1200GSアドベンチャーの大きさはほぼ同じくらいです。

さあ、広角で寄って撮るのと望遠で引いて撮る、被写体のサイズが同じとした場合に両者の違いをどう説明しましょうか???

まず論理的に簡単に説明するのであれば背景の範囲が違いますよね。望遠は背景の範囲が狭く広角は広いです。それともう1つは遠近感です。望遠は空間がぎゅっと圧縮されたので遠近感が無く詰まった感じに対し、広角は広がった感じで遠近感が出ています。ここまでは簡単、きっと多くの方が説明できるのではないでしょうか?

ではこの異なる特徴の両者を実践的に考えてどのように使い分けたら良いか説明できますか?




もし私だったらこのように説明します。

望遠で撮った画面とは空間がぎゅっと圧縮された勢いが、そのまま写真を見る側へ飛び出すように伝えます。人物やオートバイなど特定の被写体に重要な意味をもたせ、絶対的にこれが主題であると撮る側が主張したような写真を撮るときに使うのが望遠レンズ。

一方、広角レンズの方は見る側から被写体へ歩み寄るように、写真の世界に吸い込まれるような印象を持たせるのが広角レンズの世界。言ってみれば撮影者が誘うのが望遠、観賞者が誘われるのが広角。意味的には同じですが主題に導くための主権がどちらにあるかが違います。

面白い説明でしょう?

これが望遠と広角の違いを正しく説明しているとは言えないかもしれませんが、知識のない人が聞いて「なるほど」と思えるかどうかが重要だと思います。

ノウハウとは秘密にしていると自分で理解しているようで矛盾に気が付いていなかったり、そもそも実は理解できていなかったりします。知っているつもり…なのですね。しかし誰かに分かりやすく説明できるよう脳内を整理すると、これらのアラが出てきて「あっ実は自分が分かってなかったな」と気が付くことができます。

「教えるは教わる」今回はこの辺で!!

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望遠レンズ→圧縮画面でつくる遠近感<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、花粉症の方は大丈夫ですか?私は例年、3月がもっとも症状が重く今年も辛い日々を送ることになりそうです…。

先日、ある書籍を読んでいたところ「プロフェッショナルサンデーフォトグラファー」なる聞きなれない単語を見かけました。著者の先生によるとプロカメラマン、著名な写真家のように職業としての写真家ではなく、収入を得る職業は別にあり(主に写真とは関係ない)副業あるいは本業として個人的な写真家として活動している人を指す造語だそうです。

これは単にアマチュアの写真家という意味ではなく、明確な活動テーマや目的があって本格的な写真活動をしている人、なおかつその写真活動に収入となる顧客が存在しないこと、という定義で「プロフェッショナルサンデーフォトグラファー」と名付けたそうです。

なるほど、これは正に私、立澤重良が活動している事と合致しているのではないか!!と思わず唸ってしまいました。誰しも写真家に憧れを抱いたところで「では明日から写真家になるので会社を辞めよう」という訳にはいきませんよね。しかし写真を通して世に発信したい何かを持っている、それに使命感を感じているという事であれば収入とは切り離して考えて、個人的な作家として写真家を名乗っても良い訳です。




厚生労働省が推進している【働き方改革】は日本に古くから根付いた労働文化(主に長時間労働、雇用形態の違いによる待遇差など)を是正しテレワークの導入や労働賃金を時間ではなく成果に変えるなどの取り組みが目的と聞いています。そして労働人口を増やす目的で副業、兼業を容認する方向で政府として企業に働きかけているそうです。

となると、プロフェッショナルサンデーフォトグラファーも主な収入源となる会社員としての仕事とは別に、副業的に写真家活動をしていくのも時代性に合致していると言えます。昔の日本だったら例えば写真活動によってメディアの取材を受けたりすれば「おいおい君、趣味もほどほどにね、写真か会社かどっちが本業なのかケジメつけてよね」と上司に圧力をかけられた訳ですが、そんな時代はもう終わりなのです。

今まで通り会社に勤めながら胸をはって写真家を名乗ることが可能な時代の到来です。そのことにいち早く気が付いて、今の仕事を続けながらでも良いから、上手に時間を作ってプロフェッショナルサンデーフォトグラファーとしてデビューしてみませんか???

さて、前置きだけで1000文字書いてしまいましたが、今回は<中級>ツーリング写真解説として望遠レンズで作った構図に奥行を入れる手法のご紹介です。

 

EOS5D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

定番とも言える夏の北海道ツーリングでのまっすぐな直線路での写真です。こういったシーンでは作品の主題を明確にするため1.道が主役である 2.どこまでも続くを表現 の2者が重要になります。これを意識しないで普通に撮ってしまうとSNSでよく見かける平凡な写真に陥ります。




直線路を切り抜く場合、以前も解説しましたがお勧めの焦点距離は150~300mmくらいの望遠域です。長く続く直線を圧縮することで、画面内の割合の多くを道にすることができます。これが標準や広角レンズを選んでしまうと道以外の地上物や空などが画面の多くを占めてしまうのです。もちろん絶対に望遠という意味ではなく、何か作者の思惑があって広角で撮るのも素晴らしいのですが、あくまで解説用の簡単な例として望遠がお勧めである、という事で書いておきます。

そして望遠レンズで圧縮効果を効かすと、その結果として遠近感が一気に失われてしまいます。何か意図があって平面的に表現したい写真であれば遠近感が失われたことは気にする必要はありません。

しかし「どこまでも続く」を表現したいのに遠近感が無い写真って如何なものでしょうか?そこで遠近感を補足させる2つの手法をご紹介します。

1.近景をしっかり作ってバイクまでの距離感を出す

この写真の場合、R1200GSとのカメラディスタンスは30mくらいだと思いますが、その間の路面をしっかりと画面に入れて前景による奥行を構図で作ります。望遠レンズを使う場合の常套手段ですよね。これを意識せずバイクから遠景で構図を作ると本当に遠近が出ません。

2.空気遠近法で遠景を仕上げる

空気遠近法、それは青っぽい空間や霞んでいる部分は遠くを連想させる人間の心理をついた手法です。レタッチの話になりますがこの写真はLightroomで空の部分のホワイトバランスを青方向に、かすみの除去機能でかすみを加えています。ただしこのレタッチはやり過ぎに注意です。やったかやっていないか分からない程度で十分に効果が出ますので!




しかしこの写真、7年前の北海道ツーリングで撮った写真なのですが、どこの直線路なのか思い出せません。ジェットコースターの道でもないし天に続く道でもないし、北19号とは雰囲気が全然違うし… 使用したカメラはEOS5D Mark2ですが、現在愛用しているEOS6D Mark2だったらGPSのログ記録が残っているのですけどねぇ。

それではまた!!

2019/4/3追記: この写真の場所は「かみふらの八景」にも選ばれているパノラマロード江花でした!!今年のGW北海道ツーリングで再訪したいと思います。

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玄人テクニック☆臨場感と「撮り方」を感じさせない写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは写真のことについて書籍や写真教室などで勉強をされていますか?

私は写真教室や学校のようなところへ通った経験はありませんが、参考になる写真家さんの書籍ならいくつか読んでおります。こういった学ぶことって大切だと思います。写真や撮影機材に関わる知識を得ることは絶対に自身の写真活動に役立ちますし私は素晴らしいことだと思います。




理屈、うんちくと揶揄する人も多いかと思います。特に当ブログのように写真解説などを見ると一定数の人は不快を覚えると思います。有名な先生が書いていれば受け入れますが無名の人が書いていれば尚のこと不快に感じると思います。

理屈、うんちくなど無く「感じたままに撮る」これこそ写真だ!という考え方も大いにアリだと思います。しかしなぜ「感じたまま」が良いのかを自分の中で理解しておく必要はあると思います。

何の考えも持たず感じたままにシャッターを切って良作を生み出す人は天才だと思います。しかし「なぜそうなんだろう」という理由を追及する探求心はあっても悪くはないと思います。センスだけで撮れる人が理論派になった時が最強なのではないでしょうか。

さて今回は<中級>ツーリング写真解説として見る側に巧みな撮り方を駆使したな、と感じさせない自然な表現について書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

やり方は簡単なようで難しいです。構図、フレーミング、デザイン、あるいは露出で魅せる、画角で魅せるといった手法、撮り方はそれをしないと陳腐な写真に陥るから使っている訳で、使わないで良い写真にするとは並大抵ではないのです。




上の作例はまったく【撮り方】を使わなかった写真ではありませんが、私がよくやる超広角レンズや望遠レンズは使わず、標準の画角で撮った写真という意味で作例に使ってみました。

そもそも構図やデザインや露出といった【撮り方】とは何のためにあるのでしょうか?デザインは写真をパッと見た瞬間の心地よさ、写真への入り口を綺麗に整えておくもの。構図や比率や導線などは作品の主題へ観賞者を導くもの。露出やアングルは主題が最も魅力的になるよう作者の意図で裁量されるもの。これらは全て重要なモノ、コトを「どう魅せるか」に関わっている訳です。いわゆる演出ですね。

しかし【撮り方】を駆使せずとも観賞者を作品の意図へ導くのも不可能ではないのです。むしろ巧みに撮り方を使わない方が「自分もこんな感じで撮れるかも」という親近感や見る人がその場所に本当にいるような臨場感があり、受け入れやすいとも言えます。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

こちらの作品も標準域である50㎜レンズを使用しました。主題となっている廃屋も中心に置いただけで特に変哲もありません。露出は実際の明るさより若干アンダーですが、それも特別な魅せ方とは言えないです。




しかし敢えて普通に撮ったという事が逆に主題や意図を強調してくれる場合もあるのです。比率や導線効果や色のデザインなどは見た瞬間に心地よさを感じるかもしれませんが、それらは時として作品の重要部分を曇らせてしまうのかもしれません。

岡本太郎さんは芸術とは心地よくあってはならない。と何かの書籍に書かれていましたが、その作品の核心をダイレクトにしたいのであればバランスや構図は無い方がむしろ良いのだ、という意味だと私は解釈しています。

もちろんこれらは難しい話でして、私も今後はこういった写真にも挑戦していきたいな…と思っていたところです。決して構図やデザインや露出で魅せる【撮り方】はもうやめましょう、という意味ではございません。

ただ「感じたままに撮るんだ」という完全ナチュラル派はそろそろ気が付く時がきています。【何もしない】も実は演出であることに。

今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

そもそもスナップ写真はあれこれ考えずに瞬間的に撮る訳ですから、あまり撮り方を駆使することはできません。しかし何もしていないのに何かが写った!これがスナップの面白さでもあります。みなさんもスマホでもできますのでやってみてくださいね。