どんな時にマニュアルフォーカスを使うのか

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、写真をライフワークにされている方、写真の方は上達されていますでしょうか?どんなに写真のことが好きでも上達、進化が実感できないとモチベーションが下がってしまうのでベテランであっても常に上達、進化したいところですね。

しかし何事もキャリアを積めば積むほど上達は容易ではなくなり、少しでも停滞すれば上達はおろか退化する場合もあるから恐ろしいものです。

もし壁に当たったときやマンネリを感じた時は、いつもと違ったものを対象に撮ってみましょう。風景写真専門だった人は家族にモデルになってもらいポートレートに挑戦するとか、バイク写真専門だった人は海岸で拾ってきた貝殻を自宅に置いて窓からの自然光を当てて撮ってみるとか。きっと何か得るものがあると思いますよ。




さて、今回は<中級>ツーリング写真解説としてカメラのマニュアルフォーカスとはどんな時に使うのか?という解説を書いてみたいと思います。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

こちらの作例をご覧ください。焦点距離は35mm。R1200GS-ADVENTUREまでのカメラディスタンスは約15m、手前の漁船までは1mくらいです。

EOS6D Mark2+EF35mmF2ISを絞りをF14まで絞り込んで撮った(ほぼ)パンフォーカスの表現です。

マニュアルフォーカスはこの作例のように主要な被写体が2つ以上存在するとき、その両者が奥行方向に異なる位置関係となったときに使用します。たっぷり深度を確保したときに、そのピークをどのポイントにもってくるかは撮影者にしか分からないことなのです。この場合、前景となる廃船とR1200GS-ADVENTUREの中間にピントピークがくるようにピント位置を調整しました。

オートフォーカスは被写体A、被写体Bとなったとき、どちらか一方にピントピークを合わせることしか出来ないのですね。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

先ほどの作例が絞り込んだ写真だったのに対して、こちらはレンズの解放を使った作例です。これは200mmの焦点距離で撮ったものですが絞りは解放F2.8です。R1200GS-ADVENTUREまでのカメラディスタンスは約50m。この場合の被写界深度はおよそ10mとなります。この作品ではR1200GS-ADVENTUREのすぐ後ろからボカす、という地味な表現を使っています。これによって解放らしい遠景のボケ具合を出しているのですが、これもマニュアルフォーカスです。

もしこのシーンでオートフォーカスを使ってR1200GS-ADVENTUREに合焦させると、10mある被写界深度のピーク位置がR1200GS-ADVENTUREとなるので、その前後5mにピントが合うことになります。車体のすぐ後ろからボカすのは難しいですね。

バイクの手前に咲いている花は全てピントを合わせて、バイクのすぐ後ろからはボカしたい、そういった要求をマニュアルフォーカスを使用して実現させました。




ところで今日もまた職場の人にカメラのことについて相談を受けました。またしても「カメラを買わなくてもスマホで十分ですか?」という内容のものでした。カメラを買うかスマホでも十分か?はその人がどんな写真を撮りたいかによってYesにもNoにもなります。

今回の解説のように絞り込んで被写界深度で魅せたり、ピントピークを意図に合わせて精密にコントロールしたり、といった表現をしたい人は「スマホでもいいですか?」の問いには当然「No」となります。

今日も地味な話だったなぁ。今回はこの辺で!

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超ワイドレンズで魅せる☆ツーリング写真(その2)

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿で超広角レンズを使ったツーリング写真について解説してみましたが如何でしたでしょうか。

超広角レンズと言うと目の前の景色の何もかもを小さくトバしてしまい、強烈なレンズ歪みが発生したり、少しでもカメラアングルを下げると自分の影が写ってしまったりと何かと難しい印象ですが、ツボを押さえてしまえば使えるレンズであることはご理解いただけたと思います。

今回は前回の超広角レンズの解説の補足として強烈なレンズ歪みの対処について書いてみたいと思います。

こちらの作例をご覧ください。SIGMA12-24㎜F4.5-5.6DGで撮影したサンプルです。超広角レンズとは特に画面の四隅に樽型(レンズによっては糸巻き型)の歪みが発生するものです。この歪みが強く出てしまう部分にバイクなどの人工物を入れてしまうと、バイクの造形が歪んでしまい場合によっては許容しがたい写真になってしまいます。




前回のビーナスライン白樺林の作例ではバイクを画面内で小さく構図することで歪みの問題を解決させました。今回の写真はそれほどバイクを小さく写したくないケースですので、その場合の対処方法を書いてみたいと思います。

まず上の写真ですがR1200GS-ADVENTUREが上下に間延びしたように歪んでいるのがお分かり頂けると思います。本来、タイヤは正円のはずですが上下に長い楕円になっていますね。このように広角レンズの歪みがバイクに影響してしまうと、特に縦方向に延びた場合にバイクがカッコ悪くなってしまいます。

この場合は縦構図なので上下方向に歪みましたが横構図でこの位置にバイクを置くと左右方向に間延びしたようになります。ちなみにライダーを置く場合は縦構図でこの位置に立つと足が長くスリムに見え横構図でこの位置に立てば足が短く太って見えます。

はい、こんな感じで対処してみました。地面の砂利にぐっと寄って遠近感を出しバイクは画面の中央に寄せてみました。R1200GS-ADVENTUREの歪み具合がぜんぜん違うのがお分かり頂けると思います。




ちょっとしたアングル、ポジションの違いが写真になると激変するのは広角でも望遠でも一緒です。大切なことは「少しでも大きく変わる」ことを意識して試行錯誤することです。この場合、アングルが変わったことで当初、画面の左下にあったレンズゴーストも消すことができました。

バイクだけを見るとちょっと露出がアンダーかな…という気もしますが空のハイライトが飛ばないように意識した結果です。ちなみに撮影場所は志賀草津道路の長野側にあるスキー場で撮りました。標高の高い高原に行くと空が美しいですよね。

今回はこの辺で!!




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超ワイドレンズで魅せる☆白樺の道のツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、先日まで行っていた信州~佐渡の旅の写真が仕上がったので、今回はその写真で久しぶりにツーリング写真解説を書いてみたいと思います。

皆さまがお使いのカメラはズーム域はどのくらいでしょうか?多くのカメラは24㎜あたりの広角から200㎜くらいの望遠がズームの範囲になっていると思います。デジタル一眼レフカメラの場合は装着するレンズが様々あり、解放F値も気になるところなので標準ズームであれば24-70㎜あたりでしょうか。

今回は私が撮るツーリング写真に度々出てくる超広角レンズについて、その扱い方や表現手段としてどのように使うのか?に触れてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

関東圏では定番のツーリングルートであるビーナスライン。その山頂にある美ヶ原高原の県道464号で撮った作品です。白樺の木々が爽やかな雰囲気を演出してくれるシーンですね。究極のツーリング写真では今まで何度も同じような解説を書いてきましたが、まず「ここで撮ろう」と決めたらその場所の何がどう良いのか言語化しイメージの写真を最初に想像してみましょう。

この場合は白樺の木々に囲まれた道ですが、それを魅力的に表現するにはどうしたら良いか想像します。毎度偉そうな書き方になってしまいますが写真の基本はその被写体、情景が最も魅力的になるにはどうしたら良いかを考えることです。




まずは状況把握として視覚&認識のプロセスを時間をかけてじっくり行います。この場合、シャッターチャンスという意味での時間的猶予はたっぷりありますので焦る必要などありません。最初は「白樺に囲まれた綺麗な道だ」という事でバイクを停めた場所ですが、それ以外に何があるのか視覚&認識をしてみましょう。

まず光の向き、太陽の位置の確認です。これを確認して順光でいくか逆光でいくか?あるいは斜光でいくかを決めます。空に雲が流れていたら太陽が雲に隠れた時を使うか?薄雲に透過した光が使えないか?などの確認も行います。

それから白樺の緑の葉の様子、幹の表情などを確認します。色や形だけでなくボリューム感や広がる様子も観察しましょう。それと地面に目をやると標高の高い山によくある熊笹があるのが分かりました。これは使えそうです!

これらの視覚、認識のプロセスを経て被写体、情景の特徴やどのような光がどのように当たっているのか?などが分かりました。それを受けて脳内にある「こんな時はこう撮ろう」リストからsearchをかけてchoiceを行います。私がこの時に頭の中で描いた空想のイメージ写真は木々が広がる様子の中に緑のシャワーが降り注いている空間を描きました。

そこで「シャワーのように降り注いでいる」を表現する手段として超ワイドレンズを選択することにしました。幸い、この撮影地では電線やガードレールなど画面内に入れたくない余計なものが殆ど無い場所でした。「降り注いでいる」を表現するには逆光です。逆光は彩度が少々失われますがコントラストで印象を狙えるメリットが大きいです。この場合は葉を透過する光となるので空間自体が緑になるよう、その色の印象を大切にホワイトバランス、カラーバランスを丁寧に決めます。

超ワイドレンズを使う場合の注意点は?そうレンズの歪みですね。特にバイクや建物といった人工物は歪みによる影響が気になるので注意しましょう。この場合はバイクの大きさを小さく構成すること、歪みの影響が少ない画面の中心付近に配置すること、この2点でR1200GS-ADVENTUREに不快な歪みが発生しないよう対処しました。




バイクを小さく構図するとせっかくのツーリング写真なのにバイク(+ライダー)の存在感が弱まってしまいます。その場合はバイクの存在感を補ってあげる何らかの手段を加えてみましょう。例えばハイライトに重ねるとか道などの導線と接続させるなど方法は色々あります。この場合は木々の影や光の差し込む線、レンズの特性による周辺流れなどが放射状となったため、その中心にR1200GSを置くことで存在感を補っています。

Lightroomによるレタッチは少々フォギーな印象にするために明瞭度を落とした程度に留めました。緑の光がシャワーのように降り注いでいる空間、という当初のイメージをちゃんと帰宅後も覚えておいてレタッチの作業でもブレずに踏襲しましょうね。

いかがでしたか?超ワイドレンズというと目の前の景色の何もかもを小さくトバしてしまい、歪みの影響を受けたり余計な物が写り込んだりと難しい印象ですが、空間の様子を表現するにはツーリング写真でも使える画角だと私は思います。




超ワイドレンズはメーカー純正だと高いのでSIGMAの型落ち中古やサムヤンなどで始めてみると良いかもしれませんね。星景写真でも重宝しますよ。

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真☆視覚と認識のタイムラグ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真を撮ってライフワークを充実させていますでしょうか?

ライフワークとは生涯の仕事として人生をささげる「その人のテーマ…」と辞書にあります。これは職業に限ったことではなく趣味とも少し違った意味合いです。「趣味は写真です」とか「仕事はカメラマンです」ではなく「写真をライフワークに生きています」と言えるよう私はツーリング写真の活動をしております。

さて今回は久しぶりにマニアックな写真解説をしてみたいと思います。バイクでツーリングしていて「おおっここは良いかも」と思ってバイクを停めた場所。これがツーリング写真の最初のフェイズですが、この時に「おおっ」と感じた中で多くの情報を直感が反応を示して「ここは撮影スポットだぞアラート」が発令された状態と言えます。




しかし「ここは撮影スポットだぞアラート」が出ただけの状態では、その場所の何がどう良いのかは詳細が明らかにされていません。

先日、とある漁港でこんな写真を撮ってみました。漁船の下から覗き込むようなアングルでR1200GSアドベンチャーの置いてある場所を切り取ったツーリング写真です。船体の造形や影を利用して構図を作り、文字などによる印象効果も取り入れています。

その場所の特徴と最も良いと感じた「ひとつの物、コト」を決め、それを打ち出す構図を作りましょう…という解説を過去に何度もしてきましたが、この場合は漁船です。

しかし上の写真はセッションをはじめた前半のカットなのですが、まだこの場所の魅力を十分に表現し切れていません。状況を視覚し認識するプロセスが未完成です。自分でも撮っていて「何かまだ釈然としないな」と感じていました。

そういった時はイメージ(事前に脳内に描く空想の写真)の解像度を上げると共に、目の前の景色を再度、詳細にスキャンしてみましょう。




やはり甘かったのは状況のスキャンでした。再度、詳細にスキャンした結果、遠景に神社の屋根がありそこに光が当たっていること、右手にあった鉄パイプの格子、電柱などは不要であったとこ…の2つか解明されました。

神社のお堂の屋根が良いキャストであることは再スキャンによって明らかにされましたが、実は当初に「おっここはいい感じだ」と思った時も無意識に視界に入っていたはずです。こういった無意識下に見えていたものを正確に洗い出すためには少々の時間が必要だと覚えておきましょう。

情景を正確に視覚&認識するのはタイムラグがあるものです。

ごく当たり前のことですが数枚撮ったからといって満足して撤収しないこと。その場所で常に「これで本当に良いか?」と自問し納得のいくまで(少なくとも撮影現場では)撮り切る事が大切です。

時間はかかるものです。最初の一枚が納得のいくもの…というのも稀にありますが、多くの場合で被写体とセッションしている後半で謎は解明され、納得の1枚は成立するものです。




ところで今回の作品、漁船の下にペットボトルのゴミがあるのをお気づきになったでしょうか?これ、撮影現場ですごく悩みました。少し前の私でしたら拾っていたと思います。ゴミを拾えばその場所は美しくなりますが一方で手を加えた情景になります。

写真はありのままの事実を芸術に…という考えでは演出は悪ですが、全くの演出をなしに完全なナチュラル写真というのも難しいのが事実です。この場合、さんざん悩んだ挙句、漁港でこういったゴミはよくみかける光景だし、漁船と何か関係ある被写体と言えなくもないと思いました。そこで敢えて手を加えず「ありのまま」で撮ってみましたが見る側の皆さまにはどう感じたでしょうか?

情景を理解する「視覚と認識」にはタイムラグがあるものです、というお話でした。

今回はこの辺で!!

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バイク写真☆ドラマチックな夕陽の撮り方と作例集

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年の梅雨はよく雨が降りましたね。地域によっては記録的な大雨により甚大な被害が出てしまいましたが被災された方々におかれましては1日も早い復興を願っております。

それにしてもコロナ渦、経済悪化、大雨に加え地震や火山の噴火などもささやかれる昨今、いったい世界はどうなってしまうのでしょうね。バイクに乗って旅に出たいですが今はじっと平常な時が戻ってくるのを待つしかありません。

さて今回は過去の写真を使ってツーリング写真解説を書いてみたいと思います。題して「ドラマチックな夕陽のツーリング写真の撮り方」でございます。

 

EOS40D 2008年 北海道

ツーリング先で夕陽の風景を撮る!となれば、それはもうツーリング写真の王道であり最も印象的な良作を狙える最高のシーンであるのは疑う余地がありません。多くのライダーは旅のハイライトで美しい夕陽を拝むことに憧れを抱いているはずです。

しかし美しい夕陽のシーンを目の前に、それをバイクと合わせて写真にしたい!となったとき写真ビギナーの方にとっていくつかの壁があります。スマホやデジカメに撮影の設定をお任せしてしまえばイメージとはかけ離れた露出になるし、頑張って露出補正をしても地上にあるバイクが真っ黒に潰れたりと上手くいきません。

ポイントは夕空がメインかバイクの在る地上サイドがメインかをハッキリさせることです。それによって空とバイクのどちらに露出を合わせれば良いかを決められます。上の写真のような構図にしてしまうと地上サイドと夕空サイドで露出の折り合いがつかず、バイクが写るように撮ると空は真っ白、空に合わせればバイクが真っ黒になります。この写真では後からLightroomというソフトで明るすぎる空の露出を下げたのですが、これはあまり関心できる手法ではありません。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

2つ目のポイントはホワイトバランスです。ホワイトバランスは白い物を正しく白として写すための調整…というのが教本に載っている事です。しかしツーリング先で貴方が感動した風景を作品にしたい!という要望があるとき、必ずしもホワイトバランスは白を正しく白に調整すべきとは限らないのです。

夕陽のシーンでホワイトバランスを意識することは大切です。自分が思い描いたイメージの通りに調整をしてみましょう。K(ケルビン)単位で調整するのが難しいと感じるビギナーの方は簡単なプリセット・曇りモード ・日陰モードの2つを試すことをお勧めします。この両者は日陰や曇りの場合は青味をおびた写真になってしまうのでそれを戻すモード…つまり暖色(アンバー)に調整できるホワイトバランスです。

しかし注意したいポイントは実際の夕陽が本当に真っ赤に焼けているとき、さらにアンバーにホワイトバランスをふるのは絶対にやめましょう。真っ赤に焼けているときはオートや太陽光モードを試してドギツい写真にならないよう慎重にホワイトバランスを選びましょう。




ここから先は夕陽のシーンにおける逆光の特性を生かした作例や夕陽写真のバリエーションについてご紹介してみます。

・逆光を利用して地上を輝かせる手法

宗谷丘陵 白い貝殻の道

夕陽の風景を写真にする…すなわち太陽に向かって写真を撮るのですから逆光で撮ることになります。写真ビギナーの方は逆光で撮ってはいけない…と誤解されている方が多いようですが、それは間違いですので正してください。逆光はドラマチックな演出や郷愁感、旅情などを表現するのに最高のシチュエーションです。

逆光の特徴として1つ目はカメラの評価測光が正しく機能しないこと・・・というより撮影者のイメージ通りの露出にはならない!と言った方が適切ですが、とにかく撮影者に露出コントロールする技術が要求されるものです。多くの場合、評価測光ではイメージに対して露出オーバーとなるので、露出補正機能を使ってマイナスに調整してみましょう。

逆光の2つ目の特徴は被写体のエッジや地面を輝かせることです。上の作品は北海道の宗谷岬の近くある「白い貝殻のみち」ですが、貝殻のみちにある1つ1つの貝殻をキラキラと夕陽に輝くように撮ってみました。この撮影地では「まるで宝石を散りばめたように道が輝いている」といちど言語化し動いた感情を具体化させてセッションをはじめました。

・悪天候前後の爆焼けシーン

EOS30D + SIGMA14mmF2.5EXDG

数週間というロングツーリングをしていると出会うことのある爆焼けの夕空です。この写真は2005年に撮影した四万十川キャンプ場ですが翌日は大雨の天気になりました。北海道や沖縄でよく見かける現象ですが関東でも年に数度くらいは見れるように思えます。

美しさというよりは崇高さ、不気味さが勝っているように感じますが印象的であるのは間違いありませんね。この写真もバイクとテントの在る地上サイドはLightroomで露出を調整しています。

・海面のハイライトを利用したツーリング写真

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

冒頭で夕陽のツーリング写真では空に露出を合わせると地上のバイクが黒くつぶれる・・・と書きましたが、海岸のシーンではこの問題を解決する良い方法があるのでご紹介します。上の作品のように海面に入った夕陽のハイライトとバイクを重ねてローアングルで撮ってしまうのです。こうすることで地上サイドが真っ黒につぶれても、それがオートバイであることが分かりやすくシルエットで表現できます。

ポイントは地面と海の境界線となる部分がバイクを貫いてしまわないよう超ローアングルで挑むこと(もしくは一段高くなっている場所でギリギリの場所にバイクを停める)。そしてハイライトと重ねるにはどうしたら良いか??・・・そうです自分が左右に動けば良いのですね。




・露出で海面の表情をとらえる

この写真を撮った時、海を直視するのが眩しいと思うほど、まだ太陽の位置は高く強烈な明るさでした。しかしそんな実際の様子とはかけ離れた露出を選択することで、肉眼では見えなかった風景が見えてきます。

反射がまぶしくて海面の様子が良く見えない…、それをローキーに表現することで海面を銅板のように表現してみました。海面以外の部分は完全に黒つぶれを起こすので、そうなっても変にならないよう三分割構図で上下の二辺をブラックで締めました。

・日没直後のマジックアワー

マジックアワーとは日没直後に起こる現象です。雲があるときしか発生しませんが沈んだ太陽が低い位置の雲をマゼンタに染める現象です。私はこれを「夕陽の焼け残り」と呼んでいます。

マジックアワーは本当に手品のようで一瞬でそのショータイムは終わります。この写真を撮った時も、空がこのようになった時間は3~4分程度でピークだけで言えば30秒くらいの短い時間でした。

海の青、焼け残りの部分、高い位置にある夕焼け、この3パートを三分割構図で構成するカメラポジションをセッティングし、さらに焼け残りは局所的だったので望遠レンズで下がれるだけ下がって切り取りました。これだけの作業を瞬間的に判断して動かなければいけないので実際はスポーツに近い忙しさです。

・逆光を使った【ふんわり暖色系】で魅せる

東京湾の夕景

画面内にもろ太陽を入れてしまう大胆な撮り方です。当然ですがAE(露出をカメラ任せ)ではイメージ通りにいきませんのでマニュアルで撮るか露出補正を行います。望遠レンズを使って夕陽を画面内にとらえると、盛大にハレーション、フレア、ゴーストが発生します。本来であればそれらは画質低下の要素として歓迎されるものではありませんが、ここでは逆手にとって演出に使ってしまおうという事です。

この写真の場合、露出はR1200GS-ADVENTUREに合わせてみました。ADVENTUREの大型スクリーンが夕陽の光をうまいことキャッチして車体にハイライトが入りました。私の勝手な持論なのですが逆光を望遠レンズでとらえると前述のハレーション等の他にも空気中の水分や粒子なども輝いて、このような幻想を思わせる雰囲気になるのだと思います。

 ~夕陽のツーリング写真 まとめ~

・夕空と地上サイド どちらに露出を合わせるのか先に決めて構図を作ろう

・AEはイメージ通りに機能しないので露出補正を積極的に使おう

・曇りモードなどのホワイトバランス使ってアンバーに調整してみよう

・太陽が沈んだ後の表情も見逃さないで




いかがでしたか?バイク写真、ツーリング写真における、最高のシチュエーションである夕陽の撮影を解説してみました。夕陽の写真を撮るぞ!となると、当然ですがそれを撮影してから帰るのでは帰路は夜になってしまいます。通常では日帰りツーリングでは暗くなる前に帰るものですが、絶景とはみんながいない時間帯に出会えるものです。早朝の朝焼け、スコールの後の虹、満天の星の天の川…これらはみんながツーリングしていない時間に見れるものばかりです。

これからの季節、夕立が過ぎた後の夕陽など綺麗に焼ける時がありますので、不安定な天気の日こそ果敢に挑戦してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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走りながら偶然をキャッチする奇跡のツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ蒸し暑くなってきましたね。バイクウェアー、キャンプ道具などクローゼットや押し入れに仕舞ったままにするとカビが生えやすい季節です。定期的に出して天気の良い日に太陽に当ててカビを防ぎましょうね。





さて今回の究極のツーリング写真ではバイク走行写真(コクピット風景)の写真を作例に偶然をキャッチするセンスについて書いてみたいと思います。偶然をキャッチするセンスといっても偶然は偶然なのですからセンスも何もないですよね…。ここでは複数カットの内の本来は捨ててしまうような予定外のものが写った写真から「いや、まてよ…コレはコレで有りかも!」と採用カットにしてしまうセンスについて触れてみたいと思います。

バイク走行写真というと走っているバイクを他の誰かが撮る写真と、自分が運転している時に見ているコクピット風景の2つがあります。コクピット風景は私も大好きでよくやります。

以前も書いたことがありますがコクピット風景は安全運転であることを強くアピールしたいですね。片手運転やスピードの出し過ぎがないことが写真からよく分かるように心がけております。

今回はコクピット風景の撮り方については詳しくは触れませんが、簡単に書き留めておきますとカメラはストラップを最短に調整し首から下げる、シャッターはインターバルタイマーを使用する、シャッター速度は1/40程度と遅くして風景を流す、といった感じです。

今回ご紹介する作例のようにタンク周辺からライダーの両手までしっかり画面内に入れるとなると、フルサイズ一眼レフで14mm程度のワイドレンズが必要になります。今回はSIGMAの12-24㎜F4.5-5.6DGという超ワイドズームレンズを使用しました。




さて、今回のツーリング写真解説の本題である「偶然をキャッチするセンス・・」のお話です。コクピット風景の場合は特に予定外の被写体が登場して撮影者を楽しませてくれるものです。

つい写真をやっていると「余計なモノを入れない」「邪魔なものは排除する」とイメージ通りのオールクリアーに固執してしまうものです。しかし本当に余計なモノかどうかは再考する余地があると思います。今回の作例は南房総の人気ツーリングルートである房総フラワーラインですが、キャンピングカーやコンテナが並んでいる所を通過した瞬間にこのような写真になりました。コンテナに書かれている「Lucky’S」の文字が綺麗に左上のスペースに収まりました。

写真に写った文字とは不思議な効果があるものです。日本語であれば自然と読んでしまいますし外国語が書かれていればオシャレな雰囲気になります。これを見た時にサーフトリップ系の雑誌カットを連想したのでプリセットもその雰囲気に近いものを選んでみました。

しかし今回の撮影シーンで私が最も気に入った1枚はこれです。対向車線から来る白い軽バンとすれ違う瞬間を捉えた写真です。これもまた先ほどと同様に今度は右上のスペースに綺麗に収まってくれました。まさに奇跡ですね。

本来、こういったシーンでは他車が1つも存在していないオールクリアーを狙いたい所です。その方が風景の最果て感や道の存在感が際立ちますからね。しかし実際には道路は自分だけの舞台セットではありませんから対向車も来ます。帰宅して写真セレクト作業をしている時に、イメージには存在していなかった他車が写っているからといって有無を言わさずボツにするのは少し勿体ないです。

この対向車線からやってきた白い軽バンは地元の素朴な雰囲気を象徴しているみたいで個人的にとても気に入りました。これがもし赤いフェラーリや厳ついミニバンだったらこのような素朴な雰囲気にはならなかったと思います。この軽バンだからこそ出せる雰囲気なのですよね。




今回は走行写真(コクピット風景)としての偶然をモノにするセンスについて書きましたが、これは普通の風景写真でも同様です。当初のイメージにはなかった予期せぬキャストは必ずしも邪魔扱いすべきとは限りません。あっこれもアリかも!と思えばラッキーな1枚を実現できるかもしれませんよ。

今回はこの辺で!!

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バイク写真☆工場夜景とホワイトバランス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、なかなか世界の夜明けが見えてきませんが希望を失わず強くいきましょう。明けない夜はありません。

さて今回は究極のツーリング写真で初登場?となる工場夜景をご紹介してみたいと思います。この写真は私の自宅から深夜であれば30分程度で着いてしまう場所です。

実際の様子は真っ暗闇の中に工場だけが光っているような場所ですが、露出の設定で空も明るくなるよう表現しました。巨大なクレーンを後部に配した船を構図内に大胆に配置し、工場夜景は遠景としました。海面にリフレクションとして入った工場のハイライトとR1200GSが重なるようにカメラポジション(カメラの高さ)を調整しています。

この写真のポイントは空の雰囲気にあります。無機質な工業地帯から出ている蒸気や煙が不気味さと冷たさを感じさせる風景の中にも空がある訳ですね。この空をどう表現するか?という事で今回は工場夜景におけるホワイトバランスについて触れてみたいと思います。




まずはアンバーに調整した例です。究極のツーリング写真の読者の皆さまでしたら説明するまでもありませんが、念のため書いておきますとこの場合でホワイトバランスはこう設定しましょう…という正解などはありません。

撮影者がどう感じたかの根拠さえあれば何ケルビンに設定しようと自由です。このような写真に実際がどうであったかは大して重要ではないと考えます。どのように感じたかを頭の中で整理してピッタリの設定を探してみましょう。

上の設定の場合はこの場所に漂っていたタールやコークス(?)のような甘ったるい異臭が漂っていたので、それと関連付けてアンバーに調整してみました。




この場合、私が最終的に選んだ設定はこちらです。インダストリアルな光景に不気味さや崇高さを感じた理由は、もし自分とR1200GSが何らかのアクシデントで巨大なプラントに吸い込まれたとしたら…粉々に砕かれるかドロドロに溶かされて集合煙突から出る煙にされてしまうでしょう。そんな恐ろしい妄想の結果、最も気味の悪い色合いであるマゼンタを風景にブレンドしてみたのです。

もちろんこれらの考え方は個人の好きずきです。あくまで私の場合はこうだ!という主張に何か理由のようなものが見えていればOKだと思います。ただし自由だからといって滅茶苦茶をやっていい訳ではありません。滅茶苦茶という言葉を辞書で調べると酷く混乱した様子、筋道の立たないこととあります。工場の無機質さから感じる恐怖を表現するのに最も最適と感じたのがマゼンタだ…といった筋道が大事なのですね。




しかしこういった雰囲気の写真、なんとなく今の世界を象徴しているとも感じました。早く爽やかな光をあびる自然の中をバイクで駆け抜ける日が来ないかと願うばかりです。湖のほとりや満天の星空の元でキャンプもしたいですね。

今回はこの辺で。

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SNSやプリントなど発表媒体に合わせてselectすべき写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、外出できない日々が続いておりますが自宅でいかがお過ごしでしょうか?いま自宅でできること…キャンプ道具やカメラ、レンズの手入れ、読書なんかもいいですね。それとオススメなのは過去の写真を見返してみることです。昔撮った写真の中に何か発見があるかもしれませんよ。




さて今回はSNSやプリントなど発表媒体に合わせた作品selectと題して簡単な内容を解説してみたいと思います。

EOS6D mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG 画角12mm

こちらの作品をご覧ください。超広角ズームレンズSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGで撮った星景写真です。主題は踏切ですが超ローアングルで狙い宮沢賢治の銀河鉄道の夜のような世界をイメージしてみました。

この場所で私が特にユニークだなと感じて気に入ったのは踏切にある「とまれみよ」の文字です。これがきちんと写るように撮ったつもりですがこの写真をスマホの画面で見ると「とまれみよ」は確認しにくいと思います。




EOS6D mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG 画角24mm

こちらは先ほどの12mmに対してこのレンズのテレ端である24mmで撮った写真です。踏切やR1200GSの存在感は一気に強まりました。ついでに言うと12mmの時は画面の右側にあった大多喜市街地の光害もフレーム外に除外することに成功しました。この大きさであればインスタなどをスマホで見ても「とまれみよ」を確認しやすいと思います。

例えば星空にあるグラデーションや降るような流れ星を狙いたい、といった場合は12mmの方が良いかもしれませんが、上の作品の場合は踏切が主題で星空は背景という構成なので無理に超ワイドに拘る理由もありませんね。

1枚目は6Wサイズ以上のプリント向け、2枚目はSNS向けといった具合に発表の場に応じて使い分けるのも良いと思います。

このように撮影現場で「これSNSで見せて分かるだろうか」「大きくプリントするならこうだな」といった具合に写真の最終的なカタチをイメージで撮ってみましょう。




以前、こういった星景写真を撮るときはキャノンの純正レンズEF14mmF2.8Lを愛用していました。それを1年ほど前にSIGMAの超広角ズームレンズ12-24mmF4.5-5.6DGにしてみました。買い替えの理由は超ワイドに加えて24mmの画角が欲しかったからですが、トレードオフとして解放値F2.8の明るさが奪われてしまいました。星景写真の場合、僅かな光を少しでも効率よく取り入れたいので解放が基本ですがF2.8がF5.6となるとISO800で済んでいたのがISO1600となります。そうなると心配なのは高感度によるノイズですがEOS6D mark2であればISO2000くらいまで何とか許容できるので良しとしています。

今回はこの辺で!!

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↓↓↓撮影地↓↓↓

いすみ鉄道 第二五の町踏切 季節と時間帯を選べば天の川も撮影できますよ。

 

これ重要☆写真はリアルサイドとハートサイドで感じ取れ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近改めて感じることなのですがツーリングと写真とは極めて親和性の高い両者ではないかと思います。その理由としてまずオートバイという乗り物自体が他の交通手段と比較して機動性が高く、あらゆる撮影地に機敏に移動できることがあります。そしてオートバイに乗って心が旅人モードになることで、感受性が豊かになり情景や被写体に感動しやすい精神状態を作れることも見逃せないポイントです。

たまに旅先で写真を撮っていると他のベテランらしきカメラマンさんに話かけられることがあります。そういった時によく言われるのですが「オートバイはいいね、どこにでも行けるし」といった具合に写真を愛する人からもバイクで移動して写真を撮ることは好評なのです。

ツーリングと写真、極めて親和性の高い両者。しかしその事に気が付いているのは私や究極のツーリング写真の読者の皆さまだけではないでしょうか?これからツーリング写真、流行るのかもしれませんよ。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として究極のツーリング写真流のアプローチでツーリング写真の撮り方を解説してみたいと思います

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F11 1/125

この作品は去年の5月に行った北海道美瑛で撮った写真です。場所は有名な観光地でもある美瑛の丘エリアの「ケンとメリーの木」です。もう1年も経ってしまいました…時間が経つのは早いものです。

以前に当ブログでは写真はまずは感動することが大切ですよ、という解説をしました。出会った情景や被写体から心動かされたこと、ツーリングで感じた心が写真になっていないと、ただ上手なだけのお手本写真になってしまいます。

感動したことが何なのか?これを明確に表現することで、写真を見た人も同じような感動をしてくれる「共感」が生まれるのです。しかし感動したことを写真にするのは言うほど簡単ではありません。以前にも解説しましたが、分かりやすい手法としては自分が感動したことを言語化することです。

こういった感動したこと、撮影者の心をしっかり写真にするハートサイドが大事なのはお分かりいただけたと思いますが、一方で現実の様子がどうであるかもしっかり見る必要があります。ここではそれをリアルサイドと呼ぶことにしましょう。

上のケンとメリーの木の作品で考えてみましょう。ハートサイドでは朝焼けの丘で見たケンとメリーの木の崇高さに感動したこと。リアルサイドでは木の様子を観察し葉をつけていないポプラは枝が細かく分岐してブラシのようであること。このように感動したこと【ハートサイド】と実際の様子【リアルサイド】の両者をしっかり意識して撮影を開始します。




リアルサイドではとにかく被写体をよく観察して特徴をとらえるのがポイントです。この写真の場合、ただ有名な木だからといって【木】だけ意識して撮れば、全体を枠の中に収めて記録しただけの写真に陥ります。木の枝の様子に特徴を感じたらそれが伝わるように撮るのです。見えなければ撮れないので観察することは大切なのです。

ちなみにケンとメリーの木の現実的な様子を分かりやすく知ることの出来る写真がこれです。季節が違うのでポプラは葉をつけてだいぶ雰囲気が違います。それと日中は観光客に人気のスポットでもあるのでご覧のような状況です。我々バイク乗りは自由なのですから、こういった中で写真を撮らないで済むよう早朝から行動しましょうね。

言うまでもありませんが風景写真の基本として陽の高い日中よりは朝夕の傾いた太陽光の方がいい写真が撮れるという事もお忘れなく。




被写体の特徴をよく見て分析すること、特徴にはあなたがそこで写真を撮ろうと思った理由が隠されています。これがリアルサイド分析。そこから分かったことを受け、どのように感動したか、どのように表現できるか考えてみましょう。これがハートサイド分析です。両者がきちんと決定されたら脳内に在庫している撮り方リストからどれを使って撮るかchoiceしてみましょうね。

リアルサイド分析、ハートサイド分析の両者を意識してぜひ次回の撮影から実践してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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↓↓↓撮影地↓↓↓

広角レンズで撮る夕陽のシーン☆繊細なホワイトバランス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夕陽のツーリング写真はお好きでしょうか?ツーリング先で夕陽の写真を撮るとなると、日帰りツーリングであれば帰路は日没後となりますよね。

泊りであれば宿ならチェックインして食事の時間、キャンプであればお風呂や買い出しなど忙しい時間です。すなわち夕陽のシーンで撮るぞ!となるとこれらを犠牲にして写真を優先して行動する訳ですよね。

自宅のすぐ近くに夕陽スポットがあれば最高ですけど、それだと味気ないですよね。やっぱり旅感を表現するのであれば旅先で撮る「本物の旅のワンシーン」として仕上げたいですね。そう、本物の夕景のツーリング写真を撮るのであれば並々ならぬ熱意が必要なのです…。




今から15年くらい前、私が写真をはじめたばかりの頃に最初に覚えた撮り方が夕陽の撮り方でした。その時、FUJIのファインピクスS602という初期のデジタルカメラを使っていたのですが、夕陽は-1/3か-2/3ほど露出補正してホワイトバランスは曇りか日陰を使う…という撮り方を本か何かで覚えて、その通りに撮っていたと記憶します。

S602は風景写真の仕上げはなかな美しさの勘所を押さえていて、今になって当時の写真を見返してみると「悪くないなぁ~」とうなってしまいます。何というかこうフィルム時代から見慣れた正統派な夕陽が撮れるんですよね。

EOS6 mark2 + SIGMA12-24F4.5-5.6DG

そんなS602で昔、自分が撮っていたような夕陽の写真をまた撮れないだろうか。そんな風に思って何日か前に撮ってみた写真がこれです。今の時代で見れば夕陽の風景写真として地味かもしれませんが、きっと多くの方に安心、郷愁感、哀愁、懐かしさなどを感じさせる写真ではないでしょうか。




写真の流行を否定する訳ではありませんが、デジタルカメラの進化とともに写真は美しさとインパクトを求めて変貌してきました。SNSやネット上に存在する写真グループでは日々多くの写真が投稿されていますが、どれも「見たこともない!」という美しさ、「日本じゃないみたい!」というインパクトに溢れているものです。

上の写真はそんな写真の流行と全く逆行するような地味な表現です。まるでフィルム写真末期(1990年代)といった感じですが、現代の華やかなデジタル風景写真に見飽きてしまった人にはむしろ新鮮に見えるかもしれませんね。

何をしたか?というとホワイトバランスです。現代のデジタル写真は何K(ケルビン)でも自由にホワイトバランスが調整できるものですが、フィルムの時代はこれができませんでした。しかし調整できないからと言ってイメージ通りの写真が撮れないのか?というとそんな訳ではなく、フィルムで撮る夕景の色温度も美しいものでした。そんな不便なようで美しいフィルム時代の夕景写真の再現なのですね。




私は性格がそもそも天邪鬼で流行は追わず、誰かの真似もあまりしません。だから「自分の場合はこう!」という自由が与えられた写真は本当に自分の性格に合った趣味だなと思います。

いまこの写真をSNSで発表しても驚く人はいませんし「いいね」もつかないです。しかし私はこれが好きなんです。たまにはいいじゃないですか。それに「私も好きですよ!」という変わった人が現れると素直に嬉しいですし、この写真撮って良かったなと思えます。

今回はこの辺で!!

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