ほんのひと工夫で構図が激変 構図に奥行を作る方法




今回はツーリング写真の構図について簡単な内容をひとつ書いてみたいと思います。

突然ですが上の写真のような構図をどう思いますか?朝霧高原のふもとっぱらキャンプ場で撮った一枚です。キャンプ場に着いたよ!ということをSNSで上げるために撮りました。普通にスマホで撮った説明写真なので大きな問題はありませんが、この構図はあまりに平凡だと思いませんか?

富士山を日の丸構図で配置したのは基本に忠実なので安定感があって良しですが、いくつかある被写体の位置関係に注目してみましょう。この場合、R1200GS-ADVENTUREとテントという2つの被写体がありますが、この2つの位置関係は横一列に並んでいます。

この写真が平凡に見えてしまう原因はこの奥行き感の出ない被写体同士の位置関係にあるのです。

シーンが変わって本栖湖の浩庵キャンプ場ですが、このように手前にテント、その奥にR1200GS-ADVENTURE、そして遠景に富士山とくれば、被写体同士の位置関係で3レイヤーの構図を構成できて、これだけで奥行きのある構図が作れるのです。

そこで写真を撮りたいと思ったからには景色の良い場所なのですから遠景は問題なく存在していると思います。そしてそこでバイクや人物など被写体を置いて撮る時、被写体と背景で2レイヤー、ここまでは多くの人が普通にやることです。

大事なポイントはこの先で被写体とカメラの間に前景として一方の被写体を配置してあげるのです。3レイヤー以上の構図が作れれば2次元である写真に奥行きが生まれて平凡さが一気に消えるのですね。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2

何か特別な意図があって被写体同士を横に並べたのであれば良いですが、奥行を意識できずに被写体の位置関係に意識が向かなかった…という事であれば、ぜひ次回の撮影から被写体の位置関係で奥行を作ることに挑戦してみてください。

それはバイクやテントの置き場所、撮影するポジションなどに一手間かけてあげれば簡単に出来ることです。上の作品のように幾つものレイヤーを構成できれば、たとえ望遠レンズで圧縮されてしまった写真でも奥行き感を出すことができます。

知識は撮影現場で意識して実践し、成功でも失敗でも良いので経験として積み重ね、それを繰り返して検証し【習得】へとつなげていきましょう。知っているだけでは意味がありませんからね。




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何を撮っていいのか分からない人へ




Iphone7

写真を趣味やライフワークとして始めてみたものの、何を対象に撮って良いのか分からない。といったご相談を受ける場合があります。確かにせっかく写真を撮るのだから美しいものを撮りたいのですが、いざカメラを手にして出かけても美しいものはその辺にある訳ではないようです。

これには訳があって、まず私たちの目は日常生活において生きていくのに必要な情報を視覚から認識しています。その現実的な様子の中には例え美しいものがあっても、脳へ送られる信号そのものは美しいものとは限らないのです。薄暗い中で段差につまずいたり危険な動物や害虫などをいち早く認識したりと生きて行くために不自由がないよう見える様子を調整しているに過ぎないのです。




たとえば光。そこに美しい一滴の光が存在していても意識していないと見逃してしまうものです。経験が豊富な写真家はそういった光を見逃さない眼をもっていて、その光がもっとも魅力的になるように写真にできる術を持っています。

光だけでなく画角や色なども同様です。目で見た通りの現実の様子の中で「自分の撮りたい美しいものはないかな?」と探しているだけではなかなか難しいものがあります。

現実の様子だけを見るのではなく、限られた光や被写体のもつ本質的な魅力について意識してみましょう。例えば上のスプレー菊の写真は自宅の近所にてiphoneで撮ったものですが、花はピークではなく一部が傷んでいます。お花の写真は美しさのピークを撮ってあげたいところですが、あえて傷んでいる花を撮ることで「終わり」を予感させる写真としました。夕陽の柔らかい光を使用しているのもポイントです。

こういったものは考え事でもしながら歩いていれば気付きもしない被写体ですが、少し意識を変えるだけで気が付くことができます。撮る対象を見える現実から探すのではなく好奇心と感受性を使って見つけてみましょう。




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見つけて意識するだけ、ツーリング写真のデザイン要素




EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

港のような雰囲気はバイク写真と相性の良い撮影シーンです。バイク雑誌やクルマ雑誌のイメージカットでもコンテナ埠頭や港が度々使われていることからも分かりますね。漁港は港の雰囲気にカラフルな色を加えたものと私は考えています。こちらもツーリング写真には最適なロケーションと言えそうです。

しかし漁港は色々な物が雑然と存在していて構図を作る上では手間がかかるものです。何となくで惰性的にシャッターを切ればゴチャゴチャとして散漫な構図に陥ります。

こういったシーンこそ何を画面内に入れて何を画面外に除外するかの選別が重要になるものです。そしてぜひ意識したいのはスペースの作り方。この写真の場合はコンクリートの地面ですが意図的にスペースを配置させることでゴチャゴチャした部分と区分を作っています。




さて、本題ですが写真をここで撮ろう、と思った時、撮影者は目の前の風景から様々なことを認識しています。撮りたい対象の大きさ、風景の範囲、特徴など。そのとき構図を組み立てるにあたって役立ちそうな分断線、図形、色などを見つけるのがポイントです。現実が写真という幾何学に落とし込まれたときに機能するこれらのデザイン要素。この写真の場合では特に【色】を意識して撮ってみました。浮きの黄色、船体の水色、こういった自然風景ではない人工物としてのカラフルさは写真の印象に関わるデザイン要素です。

色とは不思議なもので例えば赤は情熱的、青は冷調さ、緑や茶は安心や安定といったそれぞれが持つ心理的な印象があるものです。また異なる色の組み合わせで相性の良い色とそうでない色があります。デザインやイラストの経験のある方であれば常識的なことですが色相環での補色関係の色です。

例えば濃紺に黄色とか茶色に水色といった組み合わせです。洋服やイラストはもちろん、バイクや車にも補色の組み合わせはよく使われています。桜が満開の道で通りゆくバイクを撮ろう・・・となったとき赤色や黒色のバイクを狙うよりカワサキのライムグリーンが登場をするのを待ちましょう。成功すれば膝を打つほどしっくりくるカラー写真になるはずです。

目の前の風景から使えそうな色を見つけたら、その色が印象的になるように被写体に寄ってみるとか、組み合わせの良さそうな他の色を画面内に入れるといった小さな一手間が写真を大きく変えてくれます。

認識してキャスティングして工夫するのです。そこに一般的な正解はなく貴方が「いいな」と思ったやり方が正解です。




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写真観賞者の想像の取り分




EOS6D Mark2

2021年7月現在、私たちは長引くマスク生活を強いられていますが生活様式の変化の中で面白い発見があるのは確かです。例えば人前で話をするのがどうも苦手だ、という人がマスクをしていると緊張せずに人前で話せるとか、マスクをするようになって異性にモテるようになった気がするとか…そんな人、近くにいませんか?

マスク美人なんて言葉があるくらいですよね。マスクの下の様子が隠されていることで不足している情報を無意識に補完しようとする人間の心理だそうです。興味深いのは多くの場合で人は美しいもの、都合の良いものを想像するのだそうです。ある日、その人がマスクを外した顔を見たらガッカリしてしまった・・・という話を耳にしますが勝手に美しいものを想像したのがそもそもの原因なのですね。

見えない部分の情報を無意識に補完しようとする心理。アモーダル心理というそうですが写真にも同じような魅せ方が存在します。上の作品はそんな人間の心理を意識した想像誘導型のツーリング写真です。写真観賞者は写真をパッと見た瞬間に視線を走らせ認識しようとします。その結果を受けてその写真に自分の関心の対象があるのか、退屈なものかを判断します。




この作品の場合、少々やり過ぎ感があるのですがトリックアート的な要素も持ち合わせています。といっても本当にトリックアートな訳ではないのですが、扉がメイン被写体である時点で何やら不思議な世界に誘われているような雰囲気の写真、という意味です。まずライダーですが顔がフレームで見切れることで、この人物はどのような顔なのだろう?とアモーダル補完を誘います。歩む先に何があるのか?扉の中には何があるのか?写真を見ながら想像を楽しめる、言ってみれば観賞者に楽しみを与えた作品になっています。

さらに付け加えるとライダーの右手の後方に小さな人影があります。これは幽霊ではなく偶然に写った通行人です。本来であれば予定外に写ってしまったものは選別時にボツにしますが、この場合はユニークだな!と思い採用カットとしました。観賞者の想像の中に奇妙な緊張感を加える要素になると思ったのです。

一方でこういった観賞者の想像を誘う表現は難しい側面も持っています。とにかく異質なのでこのような写真ばかりを何枚もそろえて人にみせると嫌気がさしてしまう場合も。そのようにならないよう控え目に作れれば良いのですが加減は難しいものです。たまにやるから良いのかもしれませんね。




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ツーリング写真と逆光について

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、じめじめした季節ですがバイクウェアーやキャンプ道具などにカビがはえていませんか?クローゼットや衣装ケースなど閉ざされた場所に道具を詰め込むと、今の季節はカビが発生しやすいです。たまに出して空気を入れ替えてあげるか、詰め込まないようスペースに余裕をもって収納しましょうね。

さて今回はツーリング写真と逆光について書いてみたいと思います。今まで究極のツーリング写真では何度も逆光に関わる解説を書いてきましたが、今回は少しアプローチを変えて書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

写真において逆光と聞くとビギナーの方には近寄りがたいものと思われがちですね。何しろ逆光で写真を撮ると肝心の被写体が真っ黒になったり、爽やかな青空や緑の彩度が全くでなかったりと、その扱いには難儀するものです。




きっと綺麗に撮れるはずだ…と思ってシャッターを切っても、思った通りではなかった…となるのが逆光です。なぜ逆光で撮るとうまく撮れないのでしょうか?順に説明したいと思います。

まず一つ目はカメラの自動測光機能(AE)が正しく機能しないことです。正しく…と言うと誤解を招きますが(何しろ当ブログでは写真に正解はないと繰り返しうったえてきましたので)多くの場合でAE任せでは撮影者の欲しい写真の明るさにならないものです。

カメラのAEはしょせんは測光結果を元に平均的な明るさを求める無機質な計算機です。ドラマチックな光を受けて心が揺さぶられた撮影者の感情など配慮してくれるはずもありません。そこで大事なポイント!露出補正機能を使って貴方が本来欲しかった明るさを求めてみましょう。多くの場合でAEが出した露出に対してプラス補正すると良くなるはずです。

えっ?それはどうやるのか?お使いのカメラの取扱説明書に書いてありますよ。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

二つ目は青空が出ない場合です。いいお天気で爽やかな青空が見えていても、太陽に向かってレンズを向ければ空は真っ白にとんでしまいます。これは空以外の地上物などを含めた全てをAEが測定した結果、地上物に露出を合わせたところ空が明るすぎたため白っぽくなった、という結果なのです。

これは地上にある緑やお花などでも極端な逆光で撮れば彩度が出ません。簡単に言ってしまうと光が強烈すぎて色がでないのですね。このような場合、太陽の向きを変える訳にはいきませんし、180度違う向きに全く同じ景色があるはずもないのでその条件で撮るにはどうするのがベストか?考えてみましょう。

上の作品は美ヶ原高原の白樺平ですが逆光なので青空がでません。そこで木々に透過する光に露出を合わせて空の部分は白バックでいくイメージを作りました。この時点でレタッチのイメージも同時に脳内につくります。レタッチでは明瞭度を下げてフォギーなイメージにしています。




EOS6D Mark2

三つ目はダイナミックレンジ、明るさの範囲ですね。画面の中で最も明るい部分と暗い部分の差がいかほどであるか?差が小さいシーンであれば欲しい露出を得るのにそれほど難しいことはありません。しかし逆光の撮影シーンとは明暗差が大きく、その範囲はカメラで写真にできる範囲、ダイナミックレンジを超えてしまうのです。

夕日に輝く海岸であれば、空に露出を合わせれば地上サイドは真っ黒、逆に地上サイドにあるバイクに露出を合わせれば空は明るくなりすぎて夕空の雰囲気が出なくなります。そういった場合、どちらも欲しいのだと欲張るのはやめて空に露出を合わせて地上サイドのバイクやライダーはシルエットとするか、バイクをアップにしてしまいバイク側に露出を合わせるといった具合に目的をはっきりさせましょう。




これら三つのシーンにおいて共通して言えるのは「どの部分に露出を合わせるか?」を最初に決めてしまえば問題は簡単に解決するということです。その作品で表現したかった一つの主題、それさえしっかり決めておけば迷うことはありません。空なら空、バイクならバイクに露出を合わせてあげて、その他の部分が真っ黒や真っ白になったとしても、変な写真にならないよう構図を作れば大丈夫です。

えっ?それを決めるのも苦手だ?そんなワガママな貴方に妙案があります。空に露出を合わせてバイクをシルエットにした写真、バイクに露出を合わせて空の色はとばした写真、この2枚を撮りましょう。どちらを採用カットにするかは家に帰ってハイボールでも飲みながらじっくり考えればOKです。

カメラとは優秀なようで駄目な部分もあるのです。今回の逆光のお話はダイナミックレンジ、つまり写真にできる明るさの範囲には限りがあって、カメラはその範囲が思ったほど広くはなく、逆光の場合は明るい側か暗い側のどちらかに寄せて構図を練らないとイメージ通りに写真にはなりませんよ…というお話でした。

  逆光におけるツーリング写真 まとめ

・カメラのAEは機能しないので積極的に露出補正しよう

・青空や緑の彩度はでないので光自体をメインとした写真にしよう

・夕空などは明るい側(空)か暗い側(地上、バイク)のどちからか一方に露出をあわせる

逆光とはコントラストがあり印象的な写真になるものです。バイクのエッジにはハイライトが入り、隠したいところはシャドウに包んだり、ハイライトに飛ばしたりと何かと印象的な表現をしたいときに逆光は良いものです。逆光の写真しか撮らないという写真家もいるくらいですからね。

写真は光が命です。逆光は光に向かってレンズを向けるのですから写真としては積極的な撮り方と言えます。逆に太陽を背にした順光写真は彩度もあり露出も簡単に決まりますが平凡であり、写真家として光に背中を向けた積極性に欠いた写真と言えなくもないです。ややこしい話ですけど本当にそう思います。

ゴーストやハレーションといった光学的な現象も発生しますが、そんな細かい事は気にしないで積極的に逆光写真に挑戦してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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フレーミングを意識して平凡写真を卒業しよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、2021年6月現在、日本はいまコロナ渦におけるオリンピック開催の話題でいっぱいですね。私の職場はオリンピック関連施設なのですが中の様子を見ていると、もう中止はなさそうだな…という雰囲気になってきました。あまり中のことを口外するとクビになるので書けませんが…ここ一週間くらいで一気に慌ただしい空気に変わりましたね。

ところで話は変わりますがダメージジーンズってありますよね。買った時から擦り切れていたり穴があいていたりするカッコいいジーンズです。先日、ダメージではない普通のジーンズに不注意で穴をあけてしまいました。バッテリー液がはねてしまったのが原因なのですが、裾の辺りが穴だらけになってしまいました。そのジーンズはカッコよくなるのか?と思いきや、みすぼらしい感じになってしまい破棄することに…

新品からわざとダメージを与えたジーンズと使用していて本当のダメージを食らったジーンズ。どちらも同じ穴のあいたジーンズなのに前者はカッコよくなり後者はみすぼらしくなるのは何故でしょうね??不思議です。




さて今回はツーリング写真のフレーミングについて簡単に書いてみたいと思います。写真におけるフレーミングとは目の前の景色に対してどこまでを写真とするのか?という範囲のことですが、もう少し深堀りすると画面という長方形の【辺】を意識して写真を撮ることです。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F11 1/125

こちらの作品をご覧ください。北海道の有名な景勝地である「ケンとメリーの木」でございます。北海道ツーリングに詳しい人であれば行ったことあるよ!という方も多いと思います。ケンとメリー・・・とは1972年の日産スカイラインのCMに登場したカップルです。このポプラの木の前でCM撮影がされたのですね。このモデルのスカイラインはカーマニアの間では「ケンメリ」と呼ばれ4ドアモデルは「ヨンメリ」と呼ばれています。4ドアになると「ケン」は不在なのですね…。

北海道の富良野や美瑛では〇〇の木といった具合に丘に立つ樹木が幾つか存在し、話題のスポットとなっています。こういった有名なスポットでは平凡な記念写真になりやすいので気を付けましょう。それとくれぐれも農地内に立ち入らないように!

さてフレーミングのお話ですが、このケンとメリーの木のように立派な木があったとします。この木の全体の様子が画面内にバッチリ入るように後ろに下がって撮れば、この木の魅力はきっと伝わらないと思います。

そこで上の作品のようにあえて一部をフレームで切り落とすのです。そうすると実際の大きさよりも大きさや立派な様子が強調されるのですね。被写体の存在感の強調です。




被写体は必ず枠の中に収めるべき…と決めるのはやめましょう。収める、一部を切り落とす、枠外へ除外、といくつかの選択肢をもって「この場合はどうするのが最適か?」と考えることが出来るようになりましょうね。その際のポイントは被写体をよく見てその特徴をとらえることです。特徴をみつけて感情がどう動くか感じ取り、最も魅力的にするにはどうすべきか?を考えるのです。

上のケンとメリーの木は立派なポプラですが、たとえば幹のか細い木であれば地面の割合を少し多めにフレーム内に入れると木の安定感が出ます。強風に耐え抜く松は多くの場合で幹が風の力で曲がっていますが、その場合は風が吹いてくる方向に大きくスペースを作れば「風」の存在を写真にすることができます。

こういった手法は言ってみれば【撮り方】というより【魅せ方】ですね。魅せ方とは無限大にあるもので有名なものから奇をてらったもの、あなた独自のオリジナルまで色々です。魅せ方をどうすべきか?に正解はなくいつでも撮影者である貴方の自由なのです。自由とはつまり人に聞くのではなく自分で考えること。自分の好きなようにすることです。

ぜひ次回のツーリングから意識してみてくださいね。

今回はこの辺で!!




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デザインと構図で遊ぶバイク写真

究極のツーリング写真 touring-photogtaphy.com 読者の皆さま、突然ですが「いい写真」の条件って何だと思いますか?整った構図、的確な露出やピント位置、あるいは決定的と呼べるシャッターチャンスをものにした一枚。まるで本物がそこにあるような高画質、巧みなフォトレタッチで魅せたデジタル作品、奇をてらった表現、ユニークな被写体を撮ったもの…まだまだありますね。

実はいい写真を定義する明確なものは何もなくて一般的な写真文化においては撮った人が「うん、これはいい写真だぞ」と思えばいい写真は成立するものです。




構図だの露出だのといった前出のものは全て【魅せ方の手段】にすぎず、いい写真の核心ではないと考えます。では魅せ方の手段よりも大切なものは何か?というと作者なりの美や感動の表現、あるいは情熱といったエネルギーを感じるもの、作者の個性がよく出ている独自の表現・・・こういったものが人の心に響く「良い写真」ではないでしょうか。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

さて今回はややこしい写真論はひとまず置いておいて、魅せ方の代表である【構図】と【写真デザイン】について簡単に書いてみたいと思います。

上の作品は南房総市の海岸から撮ったものです。イスに腰かけて休憩していたときに、ふとR1200GSへ目をやるとシートからタンクへかかるライン上に海に浮かぶ富士山が見えました。すぐにピンときてイメージの写真がわいたので休憩を中断して撮影タイムです。




写真は目の前に見える現実の様子から魅せ方に使えそうな要素(この場合は車体に存在していたライン)を見つけ出し、それを元にイメージを練る事からはじめます。通常の手順ではまずはその景色や被写体が気になったので「ここで撮ろう」と始まる訳ですが、この場合は魅せ方に使えそうな要素を最初に発見して撮る動機となったものです。

構図とは撮影者が意図した作品の主題へ見る人を導く案内図です。被写体の大きさや配置関係などが主な構図の要素です。一方でデザインとは写真をぱっと見た瞬間に受ける印象に関わることです。心地よい安定感やバランス、色による印象などが関係します。上の作品の場合は海に浮かぶ富士山と赤いコンテナ船を主題とし、それへ導くためにR1200GSの車体を使いました。画面全体を隠すようにGSで覆い、意図的に作られたすき間に主題を置くことで視線をそこに集中させる方法です。




使ったデザイン要素は比率と色です。でR1200GSと海+富士山のエリアを3:1とし、船は当初はグレーのタンカーでしたが赤い船が登場するのを待機しました。写真内に赤色が欲しかったのです。

この作品がいい写真か?は置いておいて、撮る動機となったものが感動ではなくデザイン要素を見つけたときのinspirationで始まることもあるものです。この写真を撮った時は正にそうでしたね。

えっ?やっぱりややこしい話でしたか??すいません・・・

今回はこの辺で!!

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意図的に作ったスペースで魅せる☆ツーリング写真点景構図

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真を撮って写真ライフを楽しまれていますか。コロナ自粛や雨で出かける機会が減ってしまうとツーリング先で撮る写真も減ってしまい、何となく写真へのモチベーションが下がってしまう…そんなことありますよね。

何事もそうですが楽しさや遣り甲斐を見失ってしまうとモチベーションが下がってしまい、気が付くとやめてしまった…とならないよう、出かけられない時でも身近な被写体でいい写真が撮れないかスナップを楽しんでみましょう。意外な発見があるかもしれませんよ。




さて今回はちょっと変わった構図での魅せ方について書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mm f4.5-5.6 EX DG

バイクやライダーの姿をドーンと大きく写したバイク写真と違い、風景の中のバイクやツーリングの様子を切り取ったのがツーリング写真。そこで悩むのが構図におけるバイクの大きさですよね。バイクを大きく撮って存在感が強いと魅せたかった風景を邪魔してしまい、結局バイクが主役なのが風景が主役なのか曖昧になってしまった…そんな写真をよく見かけます。




確かにツーリング写真におけるバイクの大きさは難しい面があります。存在感の調整方法は単純に大きさだけでなく一眼レフの人はボケ具合で調整したり、一部を切り落としてフレーミングで調整したりとやり方はいくつかあります。

上の作品は【バイク点景構図】と当ブログで呼んでいる意図的にバイクを極小した構図でございます。あえて極小に構図することで空間が強調され印象を狙う意図があります。また上の作品のように海岸の監視台、サーファーといった他の被写体とも組み合わせしやすくしています。

ポイントはシンプルな背景を作ることです。ゴチャゴチャと色々なものがある場所で点景構図を作るとバイクを容易に見つけることが出来ずウォーリーを探せ!みたいになってしまいます。ローアングルで背景の大半を空にしてしまうか、海岸のような場所で挑戦してみましょう。

また超広角レンズを使う場合にバイクの歪みが気になる…という問題もバイク点景構図であればバイクの歪みはほぼ気にしなくて大丈夫です。上の作品は画角12mmですがR1200GSの歪みはほとんで発生していません。

え~バイク写真ならやっぱり自分の愛車を大きく撮りたいよ…という方は愛車メインの写真は別カットで撮っておきましょうね。

今回はこの辺で!!




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ツーリング写真 写真の魅せ方とセンス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でツーリング写真7つの魅せ方と題して作例で解説しましたが如何でしたでしょうか。記録写真ではなく作品としての写真は撮る人の表現(ART)です。

なにをどう表現するかは撮る人の自由でありますが、いざ自由を与えられると戸惑ってしまう人も多いと思います。写真の表現手法である「魅せ方」もどう魅せるかは自由なのですが、まず何をしてよいのか分からない…とお困りの方にお役に立てれば嬉しいです。

前回の投稿でおすすめの7つをご紹介しましたが、当然その他にも魅せ方はたくさんあります。王道といえる表現手法から珍しいユニークなもの、ダヴィンチの絵画のように神秘の数学が隠されているもの、または新たな表現手法を自分で考えても良いのです。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2

写真の魅せ方を【引き出し】と考えてみましょう。自分のノウハウの中に数多くの引き出しを持っていれば、その中から「今はコレ」とチョイスするのはセンスです。この場面でこの撮り方はあまりにありきたり過ぎるだろう、ならばこんなの面白いかな?と天邪鬼的に個性を発揮するのも面白いものです。

引き出しの数はたくさんあるほどエキサイティングなチョイスができる訳で、逆に言うと誰もが知っているような三分割構図や背景をボカして撮るといった手法しか持ち合わせていないとセンスが発揮できないものです。




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

いまこの場面においてぴったりの魅せ方はこれだな、いろいろやり方はありそうだけど自分の場合はこうです、といった作者独自の引き出しのチョイス。センスの良いDJのような感じですかね。

または時間的猶予があれば複数の手法を複雑に組み合わせて構造の暗号化も悪くないです。海の写真を撮るときに水平線を三分割構図の線に合わせただけの写真は構造が丸見えの写真です。そこで線だけでなく交点や面も複数使い、割合に黄金比を取り入れたり日の丸構図や三角構図と組み合わせたりと複雑な手法に成功すれば簡単に見る側に写真の構造を見抜かれることはありません。

逆に「いやシンプルイズベストだ!」というのも大いにアリです。どこに正解がある訳でもありません。【今】【ここで】【あなたが】が最も良いと思った魅せ方をあなたが選択する以外にないのです。

センスは磨くもので多くの魅せ方を習得したら、それをチョイスする能力にどんどん磨きをかけていきましょう。上の写真のように複数の要素があって幾つもの引き出しが使えそうな場面でよく考え試行錯誤をしてみます。すると自分のアイデアで自身の引き出しの中からユニークな使い方ができることを発見するものです。

上の作品をぱっと見た瞬間に「これは3分割構図だ」とすぐにピンときた方はスジが良いと思います。この作品は3分割構図の線や交点を複数個所に組み合わせ、マストやロープを導線や図形として取り入れた構図です。細かいことを言うと船体に書かれた「時丸」の文字もデザイン上で効果があります。文字は観賞者が無意識下に読むもので読めない外国語であれば異国を感じるし、文字そのものがシャレている場合もあります。このように複数の要素を複雑に組み合わせるほど手間はかかりますが、高度な構造をもった作品を作ることができるのです。

「あっそうだ!」「なるほど」という気づきを繰り返し、それが蓄積していくと独自のノウハウとなっていきます。

本当におもしろいのはこの部分で魅せ方は習得するだけでなく「意外な使い方」ができるようセンスを磨いたり、魅せ方の度合いを加減できることを覚えてみましょう。こういったことを経験すると自身の写真活動に「スタイル」が少しづつ構築されていきます。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

誰もが最初はビギナーです。写真に限らず最初の頃は右も左も分からないので、とにかく「やり方」を覚えるのですが、ある程度のキャリアを積むとたくさんある「やり方」から選択するセンスが磨かれていくものですよね。

バレーボールで例えるならセッターのセンスです。その場面でツーアタックか!という意表をついたセンスが功を成すものです。




私が写真をはじめたばかりの頃… いざここで写真を撮ろうと思ってカメラを手にしても、まずは何をして良いのか途方にくれたものでした。今になって振り返れば教科書で見かけた三分割構図やら適正露出やらの知識だけ持っていれば正解写真が撮れると思っていたのです。撮り方は確かに大事ですがそれは数個の引き出しでは全く役に立たず、経験を重ねて行く上で100個200個と増やして、そして自由意志でそれらから選択すること。そこに一人の表現者としての価値があるのだ…と最近になって気が付くようになりました。

究極のツーリング写真読者の皆さまも撮り方は覚えるだけでなく、無限大に増やしていき自由意志で選択する「センス」に磨きをかけてみてください。

毎度偉そうにすいません。

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真とバイク写真☆構図とデザインのお話

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、そろそろハナミズキや八重桜も終わりに近づき春のツーリング風景とお別れの時期ですね。蒸し暑い梅雨になる前にラストスパートでツーリングを楽しみましょう。もちろんお弁当持参のソロツーリングで。

ところで私や皆さまが楽しまれているようなバイクを題材とした写真はツーリング写真、バイク写真、バイクのある風景・・・といった具合にいくつかの呼び方がありますね。最近ではフォトツーリングなんて呼び方もあるようです。ここで勝手にツーリング写真とバイク写真の違いを区別するため次のように定義してみたいと思います。

バイク写真とは・・・

バイク(車体)の魅力を伝える写真。愛車との記念写真など主に自分用、またはバイクに興味がある人が見る写真。ツーリングの記念写真。その愛車に乗っていたという記念写真。

ツーリング写真とは・・・

バイク旅のワンシーンを詩的情緒にとらえた風景写真。山や海などの自然、空の表情、道、港などでバイク、ライダーが登場しバイクで旅に出る魅力が伝わる写真。近いカテゴリとして風景写真、旅写真。

まあ…私の勝手な解釈ですので異論のある方はどうぞ寛容にお願い致します。




さて今回のツーリング写真解説では中級者向けの内容としてツーリング写真の構図をつくるにあたり、写真デザインの考え方をどのように応用するのか、作例で解説してみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

今まで究極のツーリング写真では構図やデザインのことについて何度か解説をしてきました。簡単におさらいすると構図とは作品の主題へ導くための案内図のようなもので、被写体の大きさや配置を裁量します。デザインは目の前にある風景からデザイン要素となるものを洗い出し写真へ取り入れる方法。主に色、線、図形、質感、立体感、規則的なパターン、シェイプ、連続するリズムなどがあります。構図とデザインの他にも水平線など分断線がある場合に発生する比率というのもあります。

これら構図、デザイン、比率などは写真の構造であり写真の核心を魅せるための土台です。写真の観賞者は写真をパッと見た瞬間に無意識下で視線を写真内で動かしてその様子を認識します。視線の動きを心地よく動かす導線があったり、色による印象などで観賞者はその写真が興味の対象であるかを探るのです。

上の作品は千葉県君津市の亀山湖で撮ったものです。塗装工事を終えて間もない赤い橋が美しく、かつトンネルがあったので面白い写真が撮れないか?と思い撮影に挑みました。




写真デザインの考え方で効果が大きいとされるのが色と線です。とりわけ赤色については強い印象を与える効果があります。自然の中に存在する赤い橋はその存在だけで印象的なものですよね。この撮影場所で写真デザインに使えそうな要素を洗い出してみましょう。

1.橋の赤色 2.トンネルの円 3.連続する橋の垂直線 4.トンネル内のタイル模様(規則的なパターン)5.手前から奥へ延びる道の導線 といったところでしょうか。

まずは目でよく見て状況を把握します。デザインや構図に使えそうな要素と排除したいものを見極めるのです。排除したいものは電線や看板などリアルな邪魔者だけでなく、例えばトンネルは杭口の円を全て枠内に入れる…といった先入観も排除しましょう。ここでは壁に流れる水をアクセントに縦構図とし、杭口の円は右側を切り落としました。

ごく当たり前のことですが画面という長方形の四角形をよく意識して、その中で色、線、図形などを写真の構造として組み立てていきます。それぞれに理由を与え持ち合わせている撮影技法と紐付けて探るような感じです。例えば橋の赤色が重要なのであれば望遠の画角を使って橋の垂直線の間隔を圧縮することで画面内の多くの割合を橋の赤色で占めることができます。壁に流れる水が良い仕事をしてくれると感じたら、それが分かりやすく伝わるよう配置すればOKです。

こういったことは多くの場合で撮影開始の直後はよく分からないものです。ここで写真を撮りたいと感じてバイクを停めたのですから、その場所には何か魅力があるはずです。しかし現実の様子を目でみただけでは心が感じた刹那とリンクしないもの。それを再現するために良く見て良く思考し、目の前の情景をデザインしてみましょう。

現実の様子をそのまま記録しないように。




難しく感じるかもしれません、手間もかかります。しかしここで構図やデザインについて悩むことは成長という意味でも価値があります。何年も写真をやっているのにちっとも上達しない人はこういった悩むことや手間をかけることを避けている人だと思います。

騙されたと思って次回のツーリングで実践してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

↓↓↓撮影地↓↓↓

亀山湖の西側、笹川渓谷にかかる小月橋です。農溝の滝が近くにある県道24号から亀山ダムの方へ曲がるとすぐにあります。Googleアースではまだ赤い色に塗装されていませんね。この周辺は千葉県では屈指の紅葉エリアなので12月初旬に行くと素晴らしい景色が堪能できますよ。

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