目からウロコ☆デザイン要素の色を巧みに<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、良い写真を撮ってそして誰かにその写真を見せていますか?

つい先日、あるSNSでこんな光景を見ました。素晴らしいツーリング写真をSNSの写真コミュニティーで発表したところ、そのコメント欄には「ポスターですね!」というコメントが入っていました。

これってある程度の写真キャリアをお持ちの方でしたら、少し悲しい反応なんですよね。ポスターが悪い訳ではありませんが、せっかくの力作なのに商用写真と同じにされては悲しくなるものです。

写真をはじめたばかりの初級者の方でしたらポスターを撮ったプロ級カメラマンと同じくらい上手だと褒められた!と素直に喜べるものですが。ある程度以上のキャリアのある写真家は個人の作品をポスター、広告、カレンダー、プロみたいといった感想を受けると微妙な気持ちになるものです。本当なら作品の心動かされた被写体や情景、それを表現したことについて感想が欲しかったのですけどね…。

もちろんコメントを入れた方は何の悪気もなく、ほんとうに良い写真だと思って褒めているつもりで「ポスターみたい」と書いたのでしょう。写真のことについてよく分かっていないだけなのです。

これは日本の写真文化(見る側)の熟成度にも関係しているのかもしれません。日本にはまだまだ写真はカメラで撮った事実であり、芸術としてとらえる観賞文化が成熟していないと感じます。そして皮肉にもそれと相反して世界に誇る優秀なカメラメーカーがいくつも存在しているのが日本なのです。

もし究極のツーリング写真の読者の皆さまが、SNS等でツーリング写真の力作を発表したときに、このようなコメントを受けても決して気にしないでください。あくまで見る側の写真文化が低いのが原因なのである、そう言い聞かせてくださいね。この問題ばかりは我々撮る側の文化ではすぐにどうこう解決できるものではありません。




 

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

さて前置きが長かったですが今回は<中級>ツーリング写真解説として写真におけるデザインのお話でございます。

写真におけるデザイン要素とは写真の観賞者がぱっと見た瞬間に受ける印象と関わっています。代表的なデザイン要素は色、線、図形、立体感、質感、ディティール、シェイプなどがありますが、今回は色の解説をしてみたいと思います。

上の作品は千葉県君津市の山奥にある舗装林道で撮った1枚です。前日の雨で多くの落ち葉が一面にありました。勾配がきつく粘土質が露出して滑るので、いちどバイクを停めて歩いて路面状況をチェックしていたときでした。

濡れた路面は黒っぽく、その上にヒトツバカエデ、オガラバナ、テツカエデなど秋の木々の葉が色とりどりのパレットのようになって美しいと感じました。

黄色、緑、赤などがおりなす「カラフル」であること、これがこのシーンでのデザイン要素です。ここに注目して路面に落ちた葉の様子が最も魅力的になるように撮ってみましょう。




使用したレンズはキャノンEF35㎜F2 ISです。「路面一面に広がる」という重要なことを広角レンズをつかってセオリー通りに画角を決めました。写真のキホンとも言える被写体に寄ることですが、カメラを手持ちでぐっと路面へ寄ってシャッターを切っています。

注意点は手前から奥までパンフォーカスで狙いたいシーンなので、かなり絞り込みますが昼間とはいえ薄暗い林道です。十分ではない光量のためシャッター速度が低下するので手ブレ、風による被写体ブレに注意し苦しいようならISO感度を上げるか絞りを開いてピントピークをマニュアルフォーカスで手前側にしてみましょう。

こういったシーンでキャノンEF35㎜F2 ISは4段分の手ブレ補正を内蔵しているので大変重宝します。以前に愛用していたSIGMA35㎜F1.4DG ARTも良いレンズでしたがF1.4解放で撮るツーリングシーンは少なく、やはり買い替えは正解だったなと感じた撮影シーンでした。

被写体や情景からデザイン要素を見つけるには知識をつけるだけでなく、実際の撮影シーンで意識することが大切です。これにより知識と関係のある要素に気が付いてデザイン作業に入れるのですね。

今回はこの辺で!




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キャンプツーリングシーンでの星空の写真の撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ冷え込んできましたがご体調を崩されていませんでしょうか?最近になって風邪をひきやすくなった…という方はおられませんか?寒い冬でもバイクに乗って、しかも冬キャンプを楽しめば風邪をひきにくい丈夫な体になりますよ!

さて今回の<中級>ツーリング写真解説はキャンプシーンにおける星空の写真の撮り方の解説です。いつもみたいに難解にならないよう単純に「撮り方」にフォーカスして解説したいと思います。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

タイトルにキャンプシーンで…と書きましたが、この写真は野宿でございます。ちなみにCampという英単語を辞書で調べると軍隊、ボーイスカウト等の野営地、キャンプと出てきます。野宿を英訳させるとhomelessやcampと出ますが「野宿すること」を例文で翻訳すると「the action of sleeping out in the open air」になりどこにもcampとは出ません。

日本の旅文化ではキャンプとはキャンプ場を使用することで、野宿とはそうではない場所で夜を明かす行為と解釈されているようです。

野宿については多くの誤解や様々な解釈があるようですが、その土地に明確な区分などのない自然奥深い場所で野宿することは決して悪いことではありません。もちろん他人への迷惑行為、自然破壊行為などがあればそれは許されませんが、少なくとも日本では廃れ始めた旅文化を支える重要な宿泊手段が失われないよう良識をもって野宿を愛したいと私は思います。




話が脱線しましたがキャンプ、野宿において焚火を囲みながら美味しい酒を飲み満天の星空をながめる、旅を愛するライダーなら正に至福のひと時ですね。

あまり酔いがまわる前に美しい星空のキャンプシーンを写真にしましょう。

上の写真の場合、なるべく空一面に広がる星の様子を表現したかったので超広角レンズであるEF14㎜F2.8Lを使用しました。基本は広角レンズがおすすめですが、特定の星座などを狙う場合は50㎜あたりを使う場合もあります。

撮影データはF2.8 30秒 ISO400です。この露出については夜空の明るさによってだいぶ違ってきます。都会に近い場所の夜空と標高の高い山奥の夜空ではまったく明るさは違いますし、肉眼では目が慣れてしまってこの違いは分からないものです。

ポイントは星が軌跡を描き始めるのが40秒くらいなのでシャッターを開ける時間は30秒くらいに留めましょう。カメラの撮影モードはマニュアル露出かバルブモードに設定してください。




ISO感度は夜空の明るさに合わせて400から2000の間くらいを選択する感じです。絞りはお使いのレンズの解放値を基本としてください。ピントはAFは使用せずMFに設定し無限遠に合わせるかLEDライトなどでテントやバイクを一旦照らしてライブビューでピントを合わせてください。

試し撮りでモニターを確認する場合、真っ暗な撮影地でモニターを見ると真っ暗な写真でも液晶のバックライトが眩しくて十分な明るさの写真だと勘違いしてしまいます。この辺が不安な方はInfoボタンを押してヒストグラムを確認しましょうね。

あとはインターバルタイマー機能を使って撮影するだけです。テント内にはLEDライトを忍ばせて明るくし、バイクやライダーは焚火に薪をくべて炎で照らすとカッコよくなりますよ!

いかがでしたか?今回は「いい写真とは感受性と想像力で」とか難解な精神論などは省いて単純に撮り方の説明だけしてみました。

それではまた!




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たまには動画を!焚火の炎と音もお楽しみください。

かっこいいバイク写真はハイセンスな空間探しから<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photogrphy.com 読者の皆さま、この年末商戦に物欲を爆発させて新しいカメラ、レンズあるいはPCを買っちゃったよ!なんて方はおられませんか?

物欲として「カメラが欲しい!」で新しいカメラを買っても、撮る写真に代わり映えはないと思いますが、単純に物欲としてカメラが欲しい!という気持ちは私もよく分かります。

12月上旬はそんな物欲が思わず爆発しちゃう危険ウィークですので、こういった時期は情報をシャットダウンさせて、用事もないのにヨドバシとか行かないよう心がけましょう。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説ではいつも写真を撮るのに良い被写体や風景がないか探し回っている、でもいつも見つけられないし何かを撮ってもいつも通りの写真になってしまう…

そんな方を対象に、毎日100ショットスナップから学べる空間探しのお話でございます。さらっとライトな内容で解説してみたいと思います。

RICOH GR APS-C

こちらの作品をご覧ください。当ブログで今まで何度もご紹介してきました【毎日100ショット】スナップのすすめでございます。毎日100ショットスナップとは仕事の日もバイクに乗れない休日も、いつもポケットにコンデジを忍ばせて1日で100ショット切るつもりで日常のあらゆるものを撮ってみよう!という練習の意味も含めた写真の楽しみ方のことです。

練習といったら大げさなんですけど、どちらかと言えば写真をライフワークにすると言った方が適切かもしれません。1日で100枚上げようという意味ではありませんよ。100回のシャッターを切るつもりで例えば通勤路にある雑草、職場の仲間、ビルの裏路地、錆びたフェンス、野良猫などなど、美しいものに限らず何でも撮ってみましょうね、という楽しい楽しい写真ライフの勧めなんです。

これによって従来は気が付かなかった小さなモノ、光や影の様子、魅力的なものが良く見つけられる、またその様子を解明できる写真家の目を養うことができるのです。




上の作品は私が仕事で移動している最中に東京都江東区の臨海副都心の一画で撮った写真です。スナップを撮るつもりで片手にはRICOH GRを持ったまま歩いていました。ここにバイクが停まっていたのは早い段階で気が付いていましたが、最初は特に気にも留めませんでした。

しかしよく状況を観察すると午後の斜光が差し込んで私の好きな光の差し込む空間であることが分かりました。ガラス張りのビルの背景も都会的な美しさを覚えます。苔の生えた地面もユニークだし木で影があるのも気に入りました。これは完璧な条件の中にライムグリーンのKawasakiが佇んでいるな…と感じて撮ることにしました。

このようにバイクがあるから撮ってみよう、ではなくまずは空間探しを最初にやるとうまくいくことがあります。人物などを撮るときは特に重要で、よくポートレートは背景を最初に決めると言われます。これと同じことをポートレート以外でも実践してみるのです。

まずは気に入った空間であるか。そこに存在する自分の好きなスタジオボックスのような空間を探してみてください。

何を撮るか?と被写体探しをするのをいったんやめて、空間探しを最初にやってみましょう。きっと明日からあなたの写真が変わるはずです。

※このバイクのオーナーさん、勝手に撮ってしまいすいません。もし見ておられましたら画像のオリジナルサイズを差し上げますのでabout meの欄にあるコメントにメッセージをくださいませ。




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

これは説明するまでもなく銀座の歌舞伎座ですが、実はこの写真は上のKawaskiが写っている写真と同じ日に撮った写真です。仕事は忙しかったのですが疲れやストレスの反動でスナップをたくさん撮ってしまう…なんていう一日もあるのです。

 

SNSのコメントで訓練できる不思議な写真術<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはFacebookやInstagramなどのSNSコミュニティーは活用されていますか?

SNSやブログなどのインターネットを使ったコミュニティーは我々アマチュア写真家にとって貴重な写真の発表の場です。その昔、アマチュア写真家は発表の場といえばコンテストくらいしかなく、写真道を志す上で重要な「誰かに見てもらう」を意識できる機会が現在よりも少なかったと言えます。

現代で写真道を志すのであれば、このSNSという不特定多数に発信できるコミュニティは活用しなくては勿体ないです。もし盗用やセキュリティー面で不安があれば、用途が限定されるようサイズダウンしたりウォーターマーク(署名)を入れたり、ナンバーや顔は写らないよう撮る、といった少しの工夫で対策ができます。

多くの人に見ていただける幸福を味わう→写真を撮っている自分を実感する。そのためには自分で見る用の写真ではなくSNSなどで繋がっている多くの人々に見ていただく写真を撮るぞ!と意識してみましょう。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説ではカメラの操作や基本的な撮り方はマスターされている中級レベルの方を対象に、写真に関わる言語化の重要性と、その言語化力のトレーニングの手法をご紹介したいと思います。

撮影時に作品の意図を決定付ける言語化は必ず必要と言う訳ではありませんが、表現力をつけていく過程での中間的なステップとして、大変効果的なのは以前にもご紹介した通りです。

ここイイ感じ、あら~素敵な場所だわ、でカメラのシャッターをパチリと切っても事故的なラッキーパンチでも起こらない限りは良い写真などは生まれません。何がどうイイ感じなのか?どの部分に素敵だと感じたのか?どんな風に素敵なのか?自分がそこで写真を撮ろうと足をとめた理由を追及し、言葉にすることによってカメラの操作や構図を作ったり、レンズを選んだりといった作業に入れるのです。

ただ最初のうちはなかなか気の利いた単語が出てこないものです。こればかりはセンスとかの問題ではなく経験量に関わってきますのでイキナリ言語化などと言われても撮影現場で言葉が浮かばない!と苦しむのも仕方ないのです。しかし仕事の休憩時間や通勤中でも言語化をトレーニングできる手法があります。

それはSNSでお友達が発表している写真にコメントすることです。コメント欄にあなたが感じた、その写真の感想をあなたなりの素敵な言葉で作品に似合った的確な表現で褒めてみましょう。意外とこれ、難しいですよ!

さて、さっそく例題でチャレンジしてみて下さい。

この写真は私の撮った写真ですが、とりあえず今はSNSで見かけた誰かの写真と仮定して見てください。ポイントは他の人とは違って自分は写真に関わることを知っていて写真家っぽいコメントを入れる、ということです!さてどんなコメントを入れてみましょうか。

「どこですかココは?」「雨のツーリングご苦労様です」「あのバイクはR1200GSですか?」といった写っている事実に関わることにコメントを入れるのは決して悪いことではありませんが、それはフツーの人が入れるコメントです。

写真を趣味にしているあなた、写真が大好きで写真のことを色々と知っているあなたらしいコメントを考えて下さい。

「すてき~いい写真ですね」「いつかこんな風にカッコいい写真を撮ってみたいな」

といった月並みなコメントではなく、もう少し単語を意識して考えてみましょう。なぜ撮影者はこの写真を撮ったのか? 難しいですよ!




「濡れた路面に青い光が入り美しい旅のシーンです」「孤独であり過酷でもあった旅の工程を垣間見たようです」「冷たく寂しい最果てへのツーリングルートを感じました」といった具合に。私もイマイチなんですが…

コツは写真に写っている要素の特徴をよく見ることです。雨上がりで空が少し明るんでいるので濡れた路面が光っている、道路左にある防雪柵が規則的に続きこれも輝いてる、連続する矢羽根が雪国であることを感じさせる、斜めに入る道路が導線になっている、これらの写真から分かる特徴について、そこから撮った人がなぜここで写真を撮ろうと思ったのかを考えて、そして想像を膨らましてみましょう。

実はこれ、いい写真ほどコメントは簡単だっだりします。すべてそうと言う訳ではありませんが、表現しているものが単純明快でそれに対する観賞者の反応が1つしかないであろうというパターン。例えば楽しそうとか爽やかな、といった印象の写真です。

その反面、複雑な表情をした人物であったり、何も写っていないようで目には見えぬ何かを訴えているような写真などは、それを受けた人々の感想は多様かもしれません。これは感想を書くのが難しいですね。

言語化は撮影者もしくは観賞者が情景や被写体の特徴をきっかけに、感情がどのように動いたか?を言葉にするのが良いと思います。ですので全く感情に訴えるものが無かった、そもそも特徴がなにも無い、という写真だとコメントのしようもないものです。

気の利いた単語を脳内にたくさん在庫させておくのも悪くはありませんが、言語化のトレーニングの本質は感受性を刺激することです。言葉をいつも考えることで見えなかったものが見えるようになり、感受性が豊かになって写真家の心が徐々に養われていきます。

照れずに気の利いた言葉「美しい」「雄大な」「はるかな」「憧れの」「夢のような」「崇高な」「~を覚える」といった具合に積極的に詩人のような言葉を使ってみましょう。

SNSで見かけた良い写真に気の利いた単語を使ったコメントを入れてみましょう。これを繰り返して言語力、感受性が養われればあなたの写真もきっと進化するはずです。




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ツーリング写真<中級>デザインを極めよ 配置編

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ご自身の撮られた写真ってお好きですか?自分で撮った写真を見て「これはいい写真だなぁ」と思える気持ちって凄く大事ですよ。もちろん人に言う必要は必ずしもありませんが、心の中で「この写真は好き」と自分の写真を褒めてあげましょうね。

自分という人間が好きだって人、みんな素敵じゃないですか。それと同じだと思うんです。あなたの撮った作品はあなた自身です。

自信持って「自分はいい写真を撮るフォトグラファーだ」という気持ちでいきましょう。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG F5.6 1/400 ISO100

さて今回は<中級>ツーリング写真解説として写真のデザイン要素の配置編でございます。




こちらの作例をご覧ください。北海道の北太平洋シーサイドライン 霧多布岬の近くで撮った1枚です。霧多布はその名の通り年中霧が出ていて、ひどい日はホワイトアウトで運転が困難なほど視界が悪化します。

でもこの霧につつまれた雰囲気が旅欲を刺激して、私は大好きなんです。

さて写真の解説ですが、この写真の主題は霧です。全体が霞んでいて景色の詳細が明らかになっていない雰囲気。これこそがこの写真の意図なのですがデザインのアクセントとして有効なのが、道路の端部分を指し示す矢印のポール(通称 矢羽根)です。

長方形の画面の中に、いくつも連続して存在する矢羽根の配置に細心の注意を払って構図を作りました。このスペースにこの位置!という精密な調整が要求されるデザイン作業です。重い望遠レンズを手持ちで振り回す現場では、なかなかスタミナを消耗する撮影でした。

特に画面右上に先端のみ写っている矢羽根は、この画面内ではとても重要な仕事をしています。矢羽根は右左交互にリズムをもって存在していて、その左右のリズム感を最終的に決定付ける存在が右上の先端のみの矢羽根です。この右上の矢羽根がもし無かったら、林立しているリズム感は崩れ、右上に無駄なスペースが存在して不快なバランスが発生するでしょう。




全体が霧で霞んでいるため、非常に弱いですが色の要素も僅かに存在しています。鹿飛び出し注意の看板は黄色、矢羽根の先端は赤、そして左右に緑が存在します。

Lightroomの仕上では寂しさ、寒さを表現するため若干ですがホワイトバランスを青にふり、低コントラスト、明瞭度を若干のマイナスで仕上げました。見た風景、その場で感じた印象を「よりらしく」表現するための控え目なレタッチです。

配置は今回の作例のように、人工物が存在する場合は特に精密に調整しましょう。特に垂直線が存在している場合はビシっと垂直を出さないと、不快なアンバランスを発生してしまいます。もちろん、何か理由があってわざとアンバランスを狙うなら話は別ですが。

難しいようでしたら、現場で何カットもバリエーションで撮って、後で最も理想的な配置となっている写真を選別しましょうね。

写真におけるデザイン要素 配置編でした。今回も地味な内容だなぁ~割と大事なんですけどね。




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↓↓↓撮影地↓↓↓

北海道厚岸郡浜中町 北太平洋シーサイドライン 北海道ツーリング屈指の人気ツーリングルートです。道東の魅力が凝縮されたようなロケーション。北方領土を見に行きましょう。

 

誰も教えてくれない!ベストアングルの見つけ方<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素晴らしいツーリング、素晴らしい写真への情熱を絶やさずに過ごされていますか?

良い写真とは素晴らしき作品を生み出したい、それを誰かに見せて喜んでもらいたい、という気持ちと情熱が大切です。これが高ければ眠くても早起きして旅立つことができますし、重い機材でも持って行こうという気持ちになれます(重い機材もがんばって持って行こうという意味ではありませんよ)。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説は撮影現場においてベストなアングルの見つけ方です。アングルとは角度というイメージですが、構図やフレーミングと密接な関係のあることです。とても重要なことですよ!

まずはこの写真をご覧ください。千葉県市原市のとある舗装林道での一コマです。法面が崩れて木が横たわっている様子が気に入ったので、ここで撮影することにしました。この写真はブログ解説用として現場の様子をスマホで普通に撮った1枚です。

さて、どう撮りましょうか?

撮影現場とは自分がそこで撮ろう!と思ったからには必ずベストアングルが存在します。大抵の場合はベストアングルは1つしか存在しません。目の前の光景をよく見て被写体と向き合います。そしてそれぞれを言語化して自分がここで撮ろうと思ったことを具体化し、それを表現する手段を考えましょう。

まずは最初に気に入った横たわった木に注目し、寄ってみましょう。木は導線として使えそうなので画面内でどのように線を走らせるか考えてみます。このとき足を意識してください。足で良く動いて角度や高さを変えると画面がどう変化するのか?動きまくってください。

はい、こんな感じ。倒れた木に寄ることで構図内で存在感を調整します。木の導線と道の導線がクロスするような構図になりました。しかしどこか釈然としませんし、画面内につじつまの合う秩序が感じられません。ソレっぽいだけで何が言いたいのか分からないのです。

ここで一度、この写真の何がイマイチなのか考えてみましょう。何か余計な物が写っているのでは?大切なものが足りないのでは?

まず最初に注目した横になった木ですが、この撮り方ではいまいち魅力的に写っていません。これは光が足りないのが原因です。例外的な場合を除いてメイン被写体には何かしらの光を当てるのが原則です。

それから道路の先が写っていることによって、この導線の視線誘導が道路の先になってしまい主題がボヤけてしまいました。導線とは被写体に接続されていないと機能しないということを証明しているような写真です。以前に解説した導線と視線誘導の投稿はこちら

この2点を修正するために足で動いて再びベストアングルを探してみましょう。




 

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F7.1 1/20 ISO100

 

はい、修正して最終的に決めたアングルがこちらです。少し14㎜レンズの歪みがフロントホイールに影響してしまいましたが、横になった木は背景に光を入れて魅力的にしました。副産物として他の緑も葉に透過光が入って美しいです。そして見えていた道の先はバイクで隠れるようにしました。

横構図から縦構図に変わったのは当初の両サイドには特に良いとも悪いとも言えない中途半端な要素が散漫と存在していたため、それを削ぎ落して高さ方向に存在する光を取り入れたいと思ったからです。

納得のできるアングルを発見することに成功したら、ここではじめて自撮り作業に入りましょう。ここでは光が気持ちよかったので上を見上げるようなポージングでいってみました。

言ってしまえば単純に縦構図のローアングルにして少し左に動いただけです。足で動くといっても、それほどタフな作業ではありません。上級者になるほど動く量は最小限に、そしてすぐにベストアングルを発見できるでしょう。

鍵は目と足の2つ、そして言語化です。被写体の魅力を解明する写真家の目。それを画面に理想的に配置できる写真家の足。なぜそうするのか説明できる言語化力。これらを意識してトレーニングすると劇的に写真が良くなることをお約束します。トレーニングって??もちろん毎日100ショットスナップのことですよ。

ピアノでもゴルフでもスキーでも毎日練習するのが一番でしょ?写真も同じです。

撮影現場におけるベストアングルの探し方でした!それではまた!!

 

↓↓↓撮影地↓↓↓

市原クオードの森(旧市民の森)にある林道です。全線舗装されていますが交通量がなく落葉や水溜まりなど多いです。この写真のすぐ先が有名な中間崩落隧道となります。




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~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG C F6.3 1/80 ISO100

スナップではありませんが柿木台中間崩落隧道のすぐ近く、小湊鉄道の月崎駅からEOS6D Mark2にSIGMA150-600㎜F5.6-6.3DGで手持ちで撮った1枚です。夕方の光が差し込んでいるポイントに車両が来た瞬間をとらえました。車両の上がすこしもやになっているのはディーゼルエンジンの排気ガスによるものです。

使える!ツーリング写真の視線誘導と導線効果

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは神社やお寺への参拝ってどれくらい行かれますか?私は月に一回はどこかしら神社やお寺に参拝に行っています。

先日、三大金運神社と言われる千葉県館山市の安房神社を参拝してきました。安房神社は物作りの神様、掴んだ運は離さないなど、現在の自分にさらに磨きをかけて金運も上昇させてくれる神社なのだそうです。そしてイヤシロチと呼ばれるパワースポットでもあり、敷地に入った瞬間に言葉で説明できない心地よさを感じ、少し体調が優れなかったのですが清々しくなる不思議な感覚を覚えました。

素晴しい神社なので、房総ツーリングの際はぜひ行かれてくださいね。人気のツーリングルート 房総フラワーラインの入口の近くです。

さて今回のツーリング写真<中級>解説では、そんな安房神社のすぐ近くにある布良漁港で撮影した写真を使って解説します。何度も出てきているデザインの話ですが、今回は「線」の要素として導線効果を解説します。

一応、おさらいをしておきますが写真におけるデザイン要素とは・線 ・色 ・図形 ・規則的なパターン ・立体感 ・質感 などです。一部の解説書ではこれに光と影も入れていますが、個人的には光と影はデザインとは別に考えた方が良いと思っております。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F20 1/20 ISO100

 




こちらの作例をご覧ください。布良漁港の小さな番屋で撮った1枚です。潮風ですぐに浸食してしまう建物は、頻繁にペンキで補修されるためカラフルですね。この様子が気に入ったので色の要素をうまくデザインして、ここで撮影に挑んだのですが、あいにくの曇天下で「色」の要素を魅力的にできる写真は叶いませんでした。

そこで作戦を「線」にシフトし道路と番屋、番屋と空の境界に存在する線を使って奥行きのある導線の写真に挑戦しました。

画面内に4本の直線が存在し、R1200GSに向かっているのがお分かりいただけるでしょうか。写真の鑑賞者は無意識のうちに写真内で視線を上下左右に走らせて目の情報を脳に伝達します。このとき目の動きをいかに心地よく、楽しく誘導するかが写真デザインにおける導線の役割なのです。

退屈な写真とは写真内で視線が定まらず、すぐに写真への関心がなくなります。視線誘導のための導線を作るなんて言うと、なんだか写真を見る人を巧妙に騙しているような印象かもしれませんが、世に存在する多くの秀作はこういったデザインが巧みに組み込まれているものです。からくりを情報公開していないだけで、実は多くの芸術に当たり前のように使われているんですよ。

導線効果を作るのに重要なポイントがいくつかあります。線の始まりと終わりの部分に細心の注意を払うことです。この写真の場合ですと線の始まりは画面の四隅から斜めに入っていること。導線は角から入るのが最も効果的です。次に線の終わり、視線誘導させる導線が「何に繋がっているか」はとても重要です。この写真はツーリング写真ですので、重要なオートバイへと接続させました。




導線効果は写真に時間軸をもたらしてくれるのも見逃せないポイントです。ライダーの足の部分だけを見切れで入れたこの写真は、導線を渡ってライダーがR1200GSの位置に到達するまでの時間を感じさせます。

一応、導線効果以外の解説も加えておきますが、足の動きに動感を与えるためシャッターを1/20に設定しました。ライダーの姿が無ければ日の丸構図でも導線効果を強調できましたが、この写真はライダーを入れるスペースを考慮しバイクの位置を忠実に3分割構図に当てはめました。

表現したい意図に合わせてシャッターや絞りを調整したり、3分割構図を守ったり、あえて破ったりといった初級段階でのレベルをまだ卒業できていない方は、無理に導線効果を常套手段にしないで下さいね。逆に変な写真になる危険性がありますので。

今回はこの辺で!




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↓↓↓撮影スポット↓↓↓

館山市 布良漁港 日中はひっそりとした静かな所で撮影もはかどります。漁師さんや地元の方への配慮を忘れずに。

インパクトを狙え!粋なスペースの潰し方<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき有難うございます。

実は私はつい先日に誕生日をむかえ1つ年をとりました。以前は誕生日なんて大して嬉しくもありませんでしたが、これからは誕生日を節目に新たな自分をつくっていくぞ!ということで喜ばしく誕生日を過ごすと決意しました。

新たな自分…そうですね、これからは誰かに「何をしているのですか?」と聞かれたら「写真家です」と答えるようにしようかと思います。普段、どんな仕事しているかは関係ありません。実際には普通に会社員ですけども、何も自分が何者かを名乗るのに職業を言う必要はありませんからね。

ということで心新たにアラフォー真っただ中をエンジョイしたいのですが、実際に誕生日の日は虫歯が痛すぎて一日中おとなしくしていたという情けない現実でした。歯が痛かった原因は治療中の歯の1つ隣の歯が神経過敏になっていたのが原因でした。歯医者さんでレントゲン写真を見ながら、こんな風に自分の写真を仕上げたら面白そうだな。こんどLightroomでレントゲン風レタッチやってみようかな…などどアホなことばかり妄想しておりましたよ。




さて今回は<中級>ツーリング写真の解説として、フレーミングによる画面構成の1つをご紹介いたします。

こちらの作品をご覧ください。夏の北海道ツーリングで出会った光景、稚咲内(わかさかない)漁港に放置されていた廃船です。

通常、構図は背景の中に被写体があって、被写体の大きさは背景、つまりスペースとの割合を裁量するものです。スペースが全くないと窮屈な印象を与えたり、ゴチャゴチャして不快な写真になるものです。

しかし背景、スペースは必ず作るなんて決まりはありません。これもまた然り「写真に絶対ルールはない」のです。




作者が表現したいことの1つの手段として、あえてスペースを作らず画面いっぱいに被写体を写すという見せ方です。漁船は左右ともに枠にかかり上下も枠に近いです。

こんなに大きく漁船の様子を切り取った意図は、船首の曲線、役割を終え疲れ切ったような質感、漢字で書かれた船名(もし外国の人が見ればとても印象的な漢字だと思います)これらをインパクトを大きく表現したいと思ったからです。

こういった特定の被写体を主題に構成するときは、基本として被写体に一歩寄るわけですが、ここまで行くと寄りすぎかもしれません。しかし大胆にフレーミングすることで迫力、インパクト、強い印象を写真の観賞者に与えることができるのです。

もちろん、いつもこうやって撮りましょうという意味ではありません。あくまで見せ方の1つとして、この方法が似合う被写体に出会ったら試してみては如何でしょうか?という表現手法のご紹介でした。

それではまた!




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↓↓↓撮影スポット↓↓↓

イメージとのズレを補正する冷却期間とは<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、良い写真ライフ、良いバイク旅を楽しまれていますか?

以前になにかの写真解説の時に少し触れましたが、写真を撮るときに構図や焦点距離を考える前に、まず最初に風景に感動し、そして出来れば言語化してみましょう。そしてカメラの電源を入れる前にそのシーンでの理想的な写真を頭の中にイメージしてみましょうね!というお話をしました。

私もつい最近になってようやく整理のついてきた撮影のプロセスなのですが、まずは撮影地や被写体との出会い、発見があります。おっここで撮ろうぜや!すてき~ここで撮っちゃおうかしら!と感じたからには、その風景や被写体には何かあなたの心に響いた魅力、特長があるはずです。

まずは目でみえる空間を良く見て特長をとらえてみましょう。この時「目で見えるものは限りがあるが…」という言葉をよく心に命じておきます。その上で被写体との距離、撮影が許されるスペース、太陽の向きや光の具合、被写体の形状や色、動きがあるか、被写体は単体か複数か、副題や背景はどのように使えそうか?などなど目で分かるものは徹底的によく見ましょう。

そして心をいちど平穏にさせてその場所の空気を肌で感じ、音や風なども感じてみましょう。するとその場所の気に入ったきっかけである特長に素直に感動できるはずです。

特長を形容する気の利いた言葉が浮かべば声に出して言ってみましょう。それはその後の作業に役に立ちます。

ここまで出来ればあとはカメラの操作です。当ブログ 究極のツーリング写真で度々でてきた〇〇だから△△したの法則に準じて最も表現したいこと1つを構図、フレーミング、デザイン、焦点距離(レンズ選び)、露出設定などによって表現していきます。

表現とは「私はこう撮りました」という個人の発表のことです。

 




 

そして試し撮りをしたら目では見えなかった風景、被写体の魅力はなにか再考してみましょう。そしてそれをより魅力的に写すにはどうするか考えましょう。魅力的な風景や被写体に対して自分はどう感じたか?自分はこう感じました!という事を写真を見る人に伝えるために再度シャッターをきってみましょう!

というのが以前に解説した内容です。

 

EOS6D Mark2

こちらの作例をご覧ください。群馬県嬬恋村でのワンシーンですが、私の住む千葉県ではまず見ることの出来ない、低い位置に存在する雲をとらえた写真です。

私はこの時、いつものように冒頭で説明したような手順で撮影を開始しました。まず迷うことなく雲が気に入った!と感じたのでSIGMAの望遠レンズをEOS6D Mark2に装着し遠景を引っ張って雲の迫力を出そうと思いつきました。

この時、頭の中に描いたイメージは低い雲が主役で一面に広がる畑の様子が写真になったものでした。しかし不覚にも雲の迫力を出すのに望遠レンズを選択しておきながら、畑が広がる様子が欲しいという相反することをイメージしていたのです。畑の広がりを表現したければ広角レンズですよね。両者を1枚の写真として実現するのは難しい要求だったのです。

 




 

そして最も悪いことは望遠レンズを振り回しながらアングルを探り当てていましたが、なかなか畑の存在を捨てることができずモヤモヤしたまま集中が切れたことです。

集中が切れたきっかけは近くに車が通ったときでした。狭い農道にもし農家の人の車が来たらどうしよう?ここは私道ではなく道路なのは間違いないけど、明らかに邪魔だよな…。そう思うと、もうこの場所で粘るとか妥協しないとか、そういったいつものモチベーションは低下してしまいました。

とりあえず試し撮り程度で切るには切った1枚を仕上げたのですが、これを時間が経ってからSNSで発表したところ、意外や意外なことに好評な写真でした。

撮影時の出来事から自分の中では不完全燃焼だった写真。しかし撮影から時間が経つたことによって見えてきた風景の魅力。そしてSNSで発表して気が付かせてくれた、写真をみた方々からの感想。こういったことを経て「あっそうだったのか」と撮影時のイメージのズレに気が付くことがあります。

なんだかワケが分からんな、という声が聞こえてきそうなので整理しますと・撮影時のイメージとその風景、被写体に似合う撮り方にズレが生じる場合がある ・冷却期間をおいたり写真を見た方からのコメントで気が付くことがある といった話題でした。

マニアックだなぁ~このブログは。

ではまた!!

 




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かっこいいバイク写真!露出で見せる紅葉編<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photorgraphy.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただいて有難うございます。

先日ネットでEOS6D Mark2について検索をしていたらこんな記事を見かけました。それは旧型のEOS6Dより後継機種のEOS6D Mark2の方がダイナミックレンジが狭いという内容です。

そもそもダイナミックレンジとは一回の露光で写せる明るさの範囲のことです。日常光の範囲が23.5EV程度に対して一般的なデジカメのダイナミックレンジは11.6EV程度と言われます。つまりカメラは日常の光景に存在する光の範囲を全て守備範囲にはできないのですね。

ダイナミックレンジは狭いよりは広い方が良いですが、普通に撮ってモニターで観賞したり、プリントする場合には狭くても特に問題はありません。

ではどんな時にダイナミックレンジが要求されるかと言うと、明暗差の大きなシーンを撮影したときに、白トビまたは黒潰れした部分をLightroomやDPPなどのソフトで救済するときに、その部分にデータとして像が残っているか否かがダイナミックレンジを必要とする時です。

そしてカメラのダイナミックレンジとはイメージセンサーの画素数と反比例する関係にあり、高画素ほどダイナミックレンジは狭くなってしまいます。つまり先代のEOS6Dは2020万画素で後継機のEOS6D Mark2は2620万画素、イメージセンサーや画像処理エンジンなどで特に対策等をしていなければダイナミックレンジは狭くなって当然なのですね。

 




 

さて今回の<中級>ツーリング写真解説ではそんなダイナミックレンジのお話と少し関係しております。ダイナミックレンジ…それは一回の露光で写せる明るさの範囲であること。つまり明るさの観点で写る部分、写らない部分がある、それがそもそものカメラの特性であり写真なのですね。

では限られた範囲であるダイナミックレンジを上手に使って表現の手法にしてみましょう。今回はバイク写真(オートバイという車体が主役)で解説してみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35㎜F2 IS

 

こちらの作品をご覧ください。奥志賀林道で撮った紅葉のシーンです。皆様、ぱっと見てどのような印象をお持ちになられたでしょうか?暗い写真?そうです暗いと言えば暗いですが正確には赤く紅葉した木に露出を合わせて、その結果として背景や地面などが暗くなった、というのが正解というか撮影者の意図です。

 




 

これによって表現したかった「紅葉した木々の赤」を絶対的にしディティールも精密に再現できました。そして魅力的ではない他の緑の葉やアスファルトの地面などは暗部に隠したのです。

ポイントはただ露出をアンダーにするだけではなく、黒く潰れてしまう部分を構図することです。画面内で真っ黒になる部分をどのように配置するかに鍵があるのです。

このような手法を私は露出で見せるやり方と呼んでいます。絵画でも光をテーマにしているフェルメールやレンブラントにはダイナミックレンジがあるのかもしれません。しかし基本的には光の範囲を使って表現する手法とは写真ならではの芸術表現なのかな?と私は感じます。

このようにダイナミックレンジをうまく使って範囲外に隠してしまう、あるいはメイン被写体の魅力を際立たせるといった手法がお好きであれば、カメラのダイナミックレンジはむしろ狭い方が良いとも言えなくはないですね。

今回はこの辺で!

 




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~本日の毎日100ショットスナップ~

強い逆光を受ける漁港と船を撮った写真です。これも露出の難しいシーンですが見せ方の1つとして意図的に飛ぶ部分、潰れる部分を構図すれば失敗写真と呼ぶほど変な写真にはならないものです。