光の使い方 徹底マスター【順光編】初級ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は初心に戻ってツーリング写真における光の使い方を解説してみたいと思います。といっても高度な内容ではなく<初級ツーリング写真解説>のカテゴリーで簡単な内容でいってみたいと思います。

以前も同じような内容を書きましたが、もう1年前の投稿でしたので現在の私の考えで書き直してみたいと思います。




まず写真における光と言うとすぐに思いつくのが逆光とか順光ですよね?今回は順光、斜光、逆光、曇天光、トップ光とかんたんに5つに分けて初級者の方にも分かりやすく理解できるよう書いてみたいと思います。まずは第一弾として順光でございます。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F7.1 1/500 ISO100

順光だの逆光だの光の向きと言っても実際はほんの僅かな光の角度の違いで写真は激変するので、そんなに簡単には分けて考えることはできません。例えば順光と言っても完全に太陽を背にしているのか少し斜め後ろからなのかで影の様子が変わってくるものです。

ここでは本当に大まかに順光、斜光、逆光で解説しますが最初の目安的に考えていただければ良いと思います。光については経験を積むうえでご自身で少しづつ理解を深めていくものだと感じます。

上の写真は太陽をほぼ真後ろにして撮った「ド順光」でございます。自分の撮った過去の写真から、このようなド順光を探すのに苦労しました。私の場合は順光で撮っている写真がとても少ないようです。




いちおう解説しておきますが順光とは被写体や情景に対してカメラ側から光が当たっている状態です。

順光の特徴は被写体にまんべんなく光が当たり、色彩が鮮やかに、陰影が少なく写ります。シャッターを半押しした時にカメラが測光してくれる【AE】も決まりやすく露出補正するようなシーンは少ないと思います。

半面、順光のデメリットとしては陰影が少ないため立体感が出せず平面的になること。光を使って印象的な写真を作るには最も不向きで「光」という観点では平凡になりやすいです。

上の作例では空や海面の青さ、山あいの緑など鮮やかさという意味では爽やかな印象です。EF14㎜F2.8Lという超広角レンズを使ったので遠近感はありますが、影がほどんど無い写真は立体感に欠けます。総じて何もかも見えちゃっている悪い意味での「きれいに撮れた写真」です。

順光で鮮やかに綺麗に撮ることが悪いの???いいえ悪い訳ではありません。しかし写真作品として作者の感じたことを感情的に表現したい!となると見える部分と見えない部分が有ってほしいのです。この光を使った見える部分、見えない部分を作者が意識して作画することで【光を使った写真らしい作品】への道がひらけます。

目もくらむような輝き、柔らかい光の溜まり場、空気中の水分、これらは順光では見ることができませんし、主題を印象的に導くための影を使うこともできません。強いて言えば車体のメッキ部品など反射できる被写体であれば背後からの太陽光が使えるかもしれません。しかし順光は極めて説明写真向けであると感じます。

なので順光は私のような光を好む者にとって最も魅力を感じない光源とも言えるのです。カメラを最初に手にした人が最初に操作を覚える上での試し撮り用の光源と覚えてください。昔からよく「順光が一番キレイに撮れる!」と言われてきましたが、それは色彩が鮮やかにという意味では正解かもしれませんが良い写真を撮るという意味では歓迎できない光源だと私は感じます。

次回はツーリング写真 光の使い方徹底マスター【斜光編】でございます。

お楽しみに~




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

~本日の毎日100ショットスナップ~

魔法の法則でイキナリいい写真!?<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ブックマークしていつも見ていただける皆さま、いつも有難うございます。たまたま検索でこのブログを見に来られた方、ありがとうございます!

当ブログ 【究極のツーリング写真】はオートバイ、ライダー、ツーリングシーンを写した写真の撮り方の解説をするバイク写真の専門サイトです。

その他私、立澤重良の作品ギャラリー、カメラレンズの話題、たまにR1200GSやキャンプツーリング、房総や北海道のツーリング情報を話題にしております。

特にツーリング写真の撮り方の解説については、通常とは違ったアプローチで書いておりますのでお好きな方は是非ご覧になってください。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説として、久しぶりに初心にもどって極めて優しい内容でいってみたいと思います。

ツーリング先で「おっ!ここイイ感じかも!」「あらっ!ステキな雰囲気!」と思ってバイクを停めて、その場所で写真を撮ろうと思ったとき、カメラの電源を入れて最初になにをどうして良いか、そもそも最初から分からない!という方の為のお話でございます。

 

EOS6D Mark2 + EF35㎜F2 IS

こちらの作例をご覧ください。私はこのツーリングで漁港に停泊していた美しいヨットを発見しました。この爽やかな情景の中で純白の船体が輝いているようにも感じ、これをツーリング中に発見した風景として1つのツーリングシーンを撮ることにしました。

これが一番最初のことです。〇〇が良いと思ったから写真を撮ろうと思った。発見すること、感動すること。最初に求められるのは感受性です。子供は道端に咲いているタンポポを見つけて「わぁ黄色い綺麗なタンポポ!」と屈託ない笑顔で発見したことを喜びます。それと同じです。

次に自分が発見した1つのモノあるいはコトを、どのように写真にしようか考えます。写真は長方形の四角で二次元の静止画である、という当たり前のことを改めて意識してみましょう。

この写真の場合は【爽やかな情景の中に気品を感じる白いヨット】をまず第一に表現できるよう考えましょう。白いヨットが最もあなたが感じたように表現するにはどうしたら良いか?を考えます。画面の中でどのような大きさで、どのような位置で配置するか?背景の範囲はどのようにするか?で使用するレンズ(焦点距離)を決定しましょう。

この時、構図のコツは最も伝えたい重要なことは1つに絞ること、欲張って他の要素を画面に入れない、重要な1つが印象的に伝わるよう大胆に寄ることです。

そして大まかなイメージが固まったら【ツーリング中に出会った】を決定させるバイクの位置や大きさを決めます。

ここまでの部分がイメージ作りです。作者の想像力が要求される行程です。

感受性と想像力を爆発させて「よし!こう撮ろう!」というイメージが脳内に描かれたらはじめてカメラの電源を入れて撮影を開始しましょう。




 

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600㎜F5-6.3DG

次にこちらの作例をご覧ください。先ほどのヨットの写真と全く同じ場所(カメラポイントは50~60mくらい下がりました)、同じ時に撮影しました。

たくさんの船が並んで舫で係留されている様子を主題としてみました。並んだヨットの船首、錆びた杭、防舷材のタイヤなどが規則的に並んでいる様子を望遠レンズで圧縮しました。それぞれの船が係留されている間隔はそこそこ広いはずですが、係留されている様子を明確に表現するため望遠レンズで並んでいる間隔を圧縮したのです。

このように同じ撮影場所でも感じたこと、創造したイメージが異なれば全く違う写真が撮れるのです。大切なことは何を感じてどう撮りたいと想像したか?であり、つい最初の頃はその風景を「目で見たままに写真に撮れば良い」と思い込んでいるので、普通の説明写真を撮ってしまうものです。

感受性による被写体や情景の発見も、どのように撮るかのイメージを作る想像力も全ては1枚のプリントを大切な人へ見せてあげることを思い描いてみてください。これだけで「すごい所へツーリングしてきたぞ」的な自己完結の写真ではなくなるはずです。

今回の解説で言いたかったことは写真道の最初の第一歩は例え雑草や何でもない風景であっても、その中の何かに気づき感動できる豊かな感受性を身に着けること、であり決して露出やピントの合わせ方や最新のカメラの情報を知識に詰めることではありませんよ!という事でした。

写真が上達する魔法の法則 【感受性と想像力の法則】です。

それではまた!




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

おしゃれ☆ヘルメットや小物を主役に撮って…<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、紅葉のツーリングを楽しまれていますでしょうか?

紅葉など季節の被写体は理想はピークを狙いたいですが、もし時期が微妙に早かったり遅かったりした場合、あまりがっかりせず限られた条件の中でベストを発揮できるか、ウデの見せどころだ!と思って良い写真を撮ってみてくださいね。




ところで先日、ある方からカメラの操作方法でご相談を受けました。普通の景色をちゃんと撮っているつもりでも、やたら明るくなったり暗くなったりしてしまう。何が原因なのでしょう?と。

あまりカメラや写真に詳しい方ではなかったので、撮影モードはプログラムオートを使われているそうです。そもそも写真の明るさを決める露出とは、その場の光を真っ暗なカメラ内部にどれだけ取り込むか?が露出の考え方です。

上級者や星景写真などの特定の用途を除いて、通常はカメラの評価測光に委ねて、それに対して撮影者が必要であれば露出補正をするものです。

評価測光とはカメラの露出計とコンピューターが自動で「これくらいがちょうど良いであろう」という設定をしてくれるのですが、それは多くのカメラではシャッターボタンを半押しにした時に行われています。

シャッターボタンの半押しはオートフォーカスのピントを合わせること、そして露出を決めることの2つが行われるのですね。

私にご相談いただいた方は後ピン(被写体ではなく背景にピントが合ってしまった典型的な失敗写真)を恐れて近くにある物にシャッター半押しでピントを合わし、そのままカメラの向きを変えて風景を撮ったそうですが、最初にカメラを向けた場所が暗かったのが原因と判明しました。半押しはピントだけしか合わせていないと思っていたようですね。

こうした場合はピントだけを最初に合わせる方法としてはAFロック(多くの一眼レフは親指で簡単に押せる位置にボタンがあるので親指AFとも呼ばれる)機能を使うか、予め測光した露出を固定させるAEロック機能を使いましょう。詳しくはお使いのカメラの取り扱い説明書に載っていると思います。




 

RICHO GR F2.8 1/800 ISO100

さて本題ですが今回は<初級>ツーリング写真解説として、たまにはバイク、ライダーが主役ではなくヘルメットなどの小物を主役に撮ってみましょう~、という簡単なお話です。

この写真は何年か前に撮ったものですが、とある集落の古い民家を改築した倉庫です。懐かしい縁側があったのでそこにヘルメットとグローブを置いて1枚撮ってみました。

カメラがリコーGRとあまりボケてくれないカメラだったのでF2.8と絞りを解放にしてR1200GSアドベンチャーを極力ボカして存在感を調整しました。このように明確に主題はヘルメットであると構図するのがポイントです。

ヘルメットやグローブ、あるいは地図などツーリングと関連する小物を主題にして写真にするのもバイク旅を感じさせる良い写真になると思います。あまり愛車ばかり撮っているとマンネリにもなりますので、たまには如何でしょう?

今日はこれだけ!

また次回~




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイク乗りこそズームレンズを正しく使うべし!<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋のツーリングシーズンですがたくさんの写真を撮って楽しまれていますか?

写真はたくさん撮ってたくさん楽しむのが何よりです。楽しむためには子供の遊びのように好奇心と純粋さでストレートに撮るのが良いらしいですよ。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では上達の秘訣として究極のツーリング写真流、賢いズームレンズの使い方です。以前も似た内容の投稿をしましたが、より詳しくブラッシュアップして解説いたします。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F9 1/200 ISO100

焦点距離が任意で調整できるズームレンズ(あるいはズーム機能のあるコンデジ)とは言うまでもなくレンズ交換することなく、ワイドにしたり遠くのものを引き寄せたり出来ます。もはや一般的なカメラとしてはズームができるのが普通と言って良さそうですね。

しかし、このズーム機能はとても便利な反面、写真をはじめたばかりの初心者の方には上達をさまたげる落とし穴があります。

今回はその落とし穴にハマらないため、上達できるズームレンズの使い方をご紹介します。この方法を信じて実践して頂ければ、単焦点レンズを交換して練習する方法よりも圧倒的に効率よく、かつ確実に上達できることをお約束します。

方法は簡単です。ズームリングの数値が書いてあるところのみ使うのです。上の写真のズームレンズの場合、24㎜、35㎜、50㎜、70㎜、85㎜そして105㎜の6か所しか使ってはいけません。微調整はしない!という焦点距離の縛りです。

そもそもズームレンズを使っていると上達しない、と言われている理由とは被写体に寄るための足が止まってしまうからです。ファインダーを覗きながらズームリングをグルグルと回し、撮りたいと思った被写体の大きさを調整して撮っていると、その間は足はピタリと止まったままなのです。

足が止まったままですと、「被写体に寄る」と「望遠で被写体を寄せる」の違いが、いつまでも理解できず、永久に被写体の大きさの調整だと思い込んでしまうのです。

     ~ZOOM縛り地獄表~ 


・超広角域:14㎜ 18mm →風景を広げる (空一面のウロコ雲、砂紋など)
 
・広角域:24mm 28㎜ 35㎜ (特定のモノに寄る)

・標準域:50㎜ (自然な距離感覚 観賞者に臨場感を与える)
 
・中望遠域:70㎜ 85㎜ 105㎜ 135㎜ (ライダー、バイクを主題にする、風景を圧縮する) 

・望遠域 150㎜ 200㎜ 300㎜ (道を圧縮して主題にする、太陽や月を寄せる)

もちろん全てがこれに当てはまる訳ではありません。カメラのズーム機能や焦点距離の違うレンズを使い分ける、という事の意味が分からないという方向けの目安です。

例えば28㎜と書いてあるポイントを守らず29mmや30mmといった数字が書いていない場所は使わないでください。「もう少し」と感じたら必ず動くこと!特に35㎜や50mmはこれが構図の主題だと決めたものを、フレームの枠にかかるまで足で寄ってください(1枚目の写真を参照)。

撮り始める前にどんな絵にするか、大まかに頭の中で描いたら何mmでいくか考えてみましょう。ベテランは焦点距離の感覚が身についているので「よしここは28㎜だ」と決めたら、それは最初のイメージ通りです。しかし初心者の方は「こんな感じで撮りたい」という頭の中のイメージが何mmなのか良く分かりませんよね。

そこで上のZOOM縛り地獄表を参考に3つくらいの選択肢を持って試してみましょう。1枚目の写真のように不気味な廃船を発見して、それを主題に撮ろうと思ったのであれば特定のモノに寄る訳ですから24mm?35mm?それとも50mmがいいの?と試してください。

選ぶ時のポイントは背景の範囲、前景がある場合の距離感、あるいはナチュラルな画角を狙いたいという場合は50mmを選ぶ、といった具合です。

くどいようですが足を動かしてしっかり被写体に寄ってくださいね。ちなみに1枚目の写真はライダーの姿がありません。自撮りできなかった理由は廃船に寄るために身を海に乗り出して撮っているのですが、これでは三脚が使えないからです。そこまで寄らなくても三脚が立てられる場所で、50㎜くらいで撮れば良かったんじゃないの?という声が聞こえてきそうです…。

いいえ違います。

被写体の魅力を伝えるのは極限まで寄るのが基本なのです。試しに引いて撮ってみましたが廃船の雰囲気が伝わる写真にはなりませんでした。




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600㎜F5-6.3DG

こちらの作品は望遠を使って景色を引き寄せた、あるいは空間を圧縮した写真です。道は奥行方向にとても長く、標準や広角レンズを使うと道以外の景色もたくさん画面内を占拠してしまい道の存在を絶対的にできません。

望遠であれば長い道を圧縮して画面内に多くの面として道を配置できます。目の前の光景を目でみて、何mmを使った場合に画面内にどう配置されるか?2次元化力が問われるシーンですが、これも先ほどと同様にベテランはすぐに「よし300mmでいこう」と思い浮かびますが、初心者の方は2次元化力や空間が圧縮されるイメージが無いため難しいです。

寄る広角、寄る標準の時と同様に上の”ZOOM縛り地獄表”を思い出して実践してください。例外はもちろんありますが道を撮りたいと思ったときに望遠レンズは役に立つでしょう。オロロンライン、エサヌカ線、SNSでよく見かける多くの人が撮っている、撮りつくされたあの写真…。同じのを撮っても面白くないですよね?

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L IS F4.5 1/250 ISO100 焦点距離100㎜

ズームレンズの数字が書いてあるところに縛って撮る方法は、上達の秘訣としてご紹介しましたが、実は本当のことを言うと私自身が現在でもやっているズームレンズの使い方なのです。ズームの微調整については撮影場所にスペース的な制約があるときに初めて活用します。望遠レンズを構えてみたがそれ以上は後ろに下がれないとか、馬瀬のような岩によじ登って、その上から撮るときとか。動けなくなったとき、ファインダーを覗いて画面の四隅と相談しながら慎重にズームを微調整しましょう。

ところでコンデジをお使いの方はズーム機能に焦点距離の表示がないですよね。コンデジの場合はワイド端とテレ端の2ポイントで縛って地獄を楽しんでください。ちなみに私は毎日100ショットスナップで愛用しているCASIO エクシリムEX-10ではワイド端28mmで撮ることが殆どで、稀にテレ端の112mmを使っております。

バイクでツーリングとなると、どうしても撮影機材のボリュームが悩ましい問題として存在しますよね。本当なら単焦点レンズ、大口径、望遠ズームやら色々持って行きたいです。しかしズームレンズを正しく使いこなせれば、少しの妥協で機材ボリュームを大幅に軽量化できます。

私の場合は14㎜単焦点、35㎜単焦点、70₋200㎜望遠ズーム、この3本が基本構成でサラッと帰ってくる日帰りであればEOS6D mark2にEF35mmF2 ISだけ装着して持っていったり、あるいはリコーGR APS-Cだけ持って行ったり。キャンプツーリングでやる気満々で撮影もする場合は上記に150-600mmを追加したりもします。

望遠ズームを持って行くとレンズの重量もかなりありますので、三脚は軽量タイプでは役に立ちません。GITZOの2型三脚を積載していくのですが、これが結構な荷物であり如何ともし難いですね。

今回はこの辺で!!




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

上達したい人だけ見て。何も写っていない平凡写真とサヨナラしよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、良い写真ってなんでしょう?コレ、もはや永遠のテーマかもしれませんね。

カメラを持っている人なら誰しも良い写真を撮りたいですよね。でも良い写真とは何か?を言葉にして説明するのは難しいものです。きちんとピントが合っていて露出も適正な写真?いいえ、それだけでは良い写真とは言えません…。では構図やフレーミング、またはデザイン要素や比率などが巧みな写真でしょうか?いいえ、それも大切ですが最重要なことではありません。

良い写真とは作者が見たもの、感じたものを表現している写真である、と多くの解説書などに書かれています。これについては私も同感です。

例えば珍しいお花が咲いていたとします。それを見つけたあなたは「珍しい花だな、写真を撮ってみるか」とカメラを手にマクロモードに設定してピントもばっちり、構図も練った写真を撮ったとします。しかし出来上がった写真を人に見せたところ「このお花はなんてお花でしょう?」「綺麗に撮れていますね」といった感想がかえってきます。

もちろん悪いことではありません。しかしこの写真は珍しいお花を撮ったぞ!という事実のみで「人の心にうったえる何か」はぽっかりと欠落した写真です。綺麗なお花に感動したという作者の気持ちを写真に込めるのを忘れているのですね。

こういった写真を図鑑写真とか説明写真などと呼びます。例外的に事実を撮っただけの記録写真でもドキュメンタリー的写真やスナップ写真の世界では高く評価されますが、それは話がややこしくなりますので別の機会にお話ししたいと思います。

図鑑写真、説明写真、記録写真、記念写真…

これと同じことを多くのライダーはツーリング先でやっていると私は感じます。こんな風に書くと怒られるかもしれませんが、本当にSNSで見かける多くのツーリング写真は「すごい景色のとこにツーリングしてきたよ~」という説明写真に過ぎないのです。

 

この写真は私が2012年に北海道ツーリングで撮った写真で、日本海オロロンラインです。一見すると良い写真に見えるかもしれません。どこまでも続く直線、何もない最果て感、爽やかな青空に遠景に利尻富士。しかし、これでは絶景をただ撮っただけで人の心にうったえる作品、作者の感じたことを表現した作品とはとても言い難いのです。

「えぇ~いい写真じゃない?」とおっしゃる方もおられるかもしれません。しかしこの写真に心打たれた…という方は恐らくオロロンラインをこの写真で初めて知った方か昔行ったけど懐かしい!といった方ではないでしょうか。写真が良いのではなくオロロンラインの景色が良いから良い写真に見えてしまう、ということではないでしょうか。

こういった写真は誰でも撮れる簡単な写真です。絶景をただ撮れば良いのですから。私が6年前の北海道ツーリングで撮ったこの写真は「オロロンラインは何もないまっすぐな直線で利尻富士も見えるしスゴい所ですよ」「そこに私はR1200GSで行ってきましたよ」という説明写真なのです。

 




 

目に見える情景のあらゆる要素を欲張って画面内に入れ、バランスをとって構図したつもりが実は何も写っていない写真になってしまった…これ、本当に良く見かけるパターンだと思います。

利尻富士とオロロンラインの両者を画面内に入れる場合は、どちらがメインなのか主従関係を明らかにするか、もしくは両方は撮らないのがおススメです。両方撮りたいのならオロロンラインの写真と利尻富士の写真の2つの写真を撮れば良いです。帰ってからどちらの写真を発表するかじっくり吟味する、あるいはSNSでの発表であれば組み写真のように1投稿で複数枚のアップロードであれば両方を選んでも素敵な写真投稿になります。

特にこの作例のケースでは遠景の利尻富士、これを撮るなら望遠がよいですよね。しかし「どこまでも続く直線路」これを撮るなら遠近感が強調できる広角レンズが好ましいです。このように相反する要素を1画面に収めるのは難しく上級者のスキルが要求されるものです。

もっとも両者の位置関係にもよります。仮に道の先に利尻富士があるなら迷わず望遠で空間を圧縮しましょう。他の要素の広がり感は失われますが道と利尻富士を関連付けて1つとすることが可能です。

 ~伝えたい1つを明確に表現する~

写真は作者の意図を表現すること、なんてよく耳にしますがそんな風に言われても初級者の人にとってよく分からないものですよね。

では、このオロロンラインの写真をきちんと撮った写真で解説いたします。

 

 

どうでしょう?横構図が縦構図になったという事は置いておいて、まず印象(インパクト)が違うのがお分かり頂けるでしょうか。

この写真は2018年の夏の北海道ツーリングです。撮影時期こそ6年も違いますが撮っているポイントはほぼ同じです。画面内に入っていませんが左手には利尻富士が堂々と見えていました。

私はこの時「やっぱりオロロンラインのこの道はすごい、果てしない旅を予感させる究極のツーリングルートだな」と感じました。これが写真の意図になります。自分の感じたことがこのように具体化できれば、あとは撮影作業に取り掛かるのみです。

とにかく「道」の魅力を最大限に引き出すこと。「この道は素晴らしい、私の目にはこんな風に見えました」という写真を作ることです。ここが表現です。事実をリアルに写真にすることではありません。どのような手法で表現するか?それは構図や焦点距離や露出設定など様々な選択作業を行うこと。これを写真用語で作画といいます。

頭の中でイメージが出来上がったら、それに適した焦点距離のレンズを装着してカメラを構えます。(この時は車が来るかもしれませんので三脚は使いませんでした)そしてまず寄る!主題に寄るのです。これだけでも普通に撮っただけとは大違いです。すると不思議なことに空の表情や緑の牧草地などは道を魅力的にする引き立て役に変わってくれるのです。

細かいですが2枚の違うポイントは他にもあります。1枚目の写真はバカ正直に3分割構図でバカ正直に水平をとっています。こういったセオリーに当時の私は縛られていたのですね。2枚目は空と地上の割合としては3分割ですが、最も存在感のあるセンターラインは見事に2分断(一般的に避けるべき比率)ですし、水平は異空間を連想させる目的で意図的に無視して傾けています。

三分割構図や水平を精密にとることは大切ですが絶対ルールではありません。こういった知識に縛られると傑作への道はたちまち閉ざされてしまいます。

Lightroomのレタッチは道が主役の写真なのですから道を重点的にレタッチします。といってもこの場合は単純でアスファルトの質感を明瞭度を上げて高めたのみです。そして重要なポイントはその他の部分はさわらない!これを守ることで写真にレタッチによる不自然さを与えないのです。これ…私の独自の考えなのですけどね。

 




 

いかがでしたか?念のため書き加えておきますがこの時、利尻富士が主題の写真も別で撮ってありますよ。決してオロロンラインでは利尻富士を撮るな、という意味ではありませんからね…。

もし「作者の意図を表現する」が難しく感じるようでしたら、ひとまず次のやり方を実践してみてください。

 【特徴を強調して撮る】

決して特徴を強調すれば良い写真になると言いたい訳ではありません。しかし「作者の意図を表現する」が出来るようになるまでの中間的なステップとしてお勧めの上達法です。次の撮影からこの特徴を強調して撮るという言葉を思い出して撮ってみてくださいね。

路面が起伏してることを望遠レンズで強調して撮った

 

今回、この投稿では「多くのライダーはツーリング先で説明写真を撮っている」と書いてしまいましたが、当ブログ【究極のツーリング写真】へ何らかの縁でたどり着いた方々であれば、それでは不満だと感じておられるはずです。そう信じて誰かに不快な思いをさせてしまうかな?という不安を覚悟で思い切って書いてみました。こう書いた方が明快で分かりやすいと思ったからです。

もし不愉快な思いをしてしまった方、決してレポート的なツーリング写真を否定している訳ではございません。ただ人の心にうったえる良き写真が撮りたいのに、説明写真の枠から脱することができず悩んでいる方々への解説なのです。写真はあくまで現実を撮るものですからレポート的な記録写真も決して否定されるべきではないと思います。しかしこのような表現で不快な思いをされた方がおられましたらゴメンナサイ。

ではまた!

 




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

↓↓↓撮影スポット↓↓↓

日の丸構図はダメではない!使えるツーリング写真構図を徹底解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年は本当に台風や災害の多い年ですね。

これではせっかくのツーリングシーズンも休日は悪天候だったりしてジレンマです。NEXCOでやっているETCの割引サービス ドラ割りのツーリングプランは11月30日までだそうですよ。休日のお天気を願って有効活用したいですね。

ところで先日、志賀高原へ日帰りツーリングしたときに開通したばかりの外環の高谷ジャンクションから三郷南までの区間を初めて通ってみました。開通する以前は千葉から関越自動車に乗る場合、首都高速湾岸線からレインボーを渡り5号池袋、美女木で外環。もしくは京葉道路から都心環状線で5号池袋でした。

私の場合は知る人ぞ知るルートで京葉道路の市川で下道に降りて矢切や松戸を抜けて外環の終点だった三郷南まで走るパターンが多かったです。

しかし、そんな苦労や首都高環状線を走るストレスから解放され、高谷~三郷南区間の開通で極めて快適に関越、東北、常磐へとアクセスが可能になりました。工事に関わった全ての人に感謝ですね。

 




 

さて今回は超!初心に帰りまして<初級>ツーリング写真解説として構図のお話です。究極のツーリング写真の解説は難しい、分からない、マニアック過ぎる…というご意見がたぶんあるであろうと予想していますので、今回は簡単な内容でいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

どんな初級者の方でもこんな話を聞いたことがあると思います。「構図をつくるときは被写体を真ん中に置かないこと」。被写体を真ん中に置いて撮る構図を日の丸構図と呼びます。

これは被写体は画面内において中心よりも少しずらすのが美しい、という写真に限らず芸術分野の全般に知られる基礎的なことです。ど真ん中や二等分は避けましょうねという話です。

少し前に知識として覚えた基礎やルールのような話は絶対厳守しないこと。知識に縛られないこと。という投稿をしました。

確かに日の丸構図は多くのシーンで避けた方が良いと言えそうです。しかし表現したいことを明確にする一つの手段として有効であることも忘れてはいけません。

私は個人的に「日の丸構図は避けましょう」がこれほど有名にされてしまうほど、日の丸構図が悪とは思いません。

上の作例をご覧ください。志賀高原の北側にあるトリッキーで風景明媚な舗装林道 奥志賀林道でのひとこまです。

たくさんの木々にかこまれ、その合間から太陽光の差し込むシチュエーションです。私はこのたくさんの木々に囲まれ…を表現したいと思い、ここで撮影を開始しました。

しかしどうでしょう。セオリー通りにバイクを置く位置を中心を避けて三分割の位置に配置させてみました。でも何だか釈然としません。

 




 

EOS6D Mark2 + EF14㎜F2.8L

そこでバイクの位置を試しに中心に置いて撮ってみました。どうでしょう?たくさんの木々の様子がEF14mmF2.8Lという超広角レンズの特性により、中心から放射状に広がる感じが表現できました。

不思議なことに「わざと真ん中に置いたんだな」という事が見る方へ伝われば、変な写真にはならないものです。日の丸構図に限らず写真に関わるあらゆる事は、一般に避けるべきと言われることでも理由があって敢えてやっているならOKである事が多いです。

日の丸構図のメリットはメイン被写体や表現したいものを明確にさせる手段としてとても有効だと言うことです。上の写真の場合はたくさんの木々の様子をバイクを中心に置いたことで観賞者の視線の始点(やっぱややこしい説明だ)がバイクになり、結果放射状になって印象的な写真になりました。

もし現場で難しいと感じるようでしたら簡単なやり方があります。まずセオリー通りに3分割構図で撮ります。次に日の丸構図を撮ってみましょう。その次にどちらとも言えない比率も数枚撮っておきます。そして帰宅後にどのカットが最良かじっくり選別してみましょうね。このやり方、実はすごく勉強になるのでオススメなんです。

今回はこの辺で!!

 




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

 

~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

奥志賀林道で撮った紅葉した木です。太陽の位置をフレーム際でカットして光量を調整するテクニックを使いました。この詳細はまた別の機会に解説しますね。

難しかった露出の話がスッキリ 露出の解説まとめ

という事で4回の投稿にわたって写真の基礎と言われる露出の話を解説してみました。

1.露出を理解すると写真が良くなる<露出のしくみ>

2.明日から役立つ露出コントロール<露出補正をマスター>

3.挫折した人、必見!やさしいシャッター速度の調整<TVモード>

4.絞り調整完全マスター、構図と被写界深度<AVモード>

今回はこれら露出の解説を簡単にまとめてみたいと思います。

 




 

逆光のシーン 露出補正で大きくプラス(明るく)補正しました

 

・カメラの中は真っ暗な箱でありシャッターを切った瞬間、外の光をレンズを通して取り入れる。これが露出である。露出量とは単純に言えば写真の明るさである。

・世界は光によって明らかにされている。露出は撮影者の意図を表現するひとつの手段である。世界の光をどれだけの量、どのような方法(シャッター速度、絞り)で取り入れるかを撮影者が裁量する。

・カメラはレンズを向けた先の光量を測定し、自動でちょうど良いであろう明るさを決定してくれる。これをカメラの評価測光と言う。評価測光は機械的であり、最新のカメラであっても理想的な露出量が必ず決まる訳ではない。ましてや機械なので写真の明るさによって表現などできるはずもない。

・写真の明るさを決める露出量は、必ずしも見た目の通りの明るさに縛られるべきではない。もの寂しい情景であれば露出アンダーで暗く撮るのも良い。表現の手法として露出補正を積極的に使おう。

 




 

・シャッター速度は早ければ光はわずか、おそければ多くの光を取り入れる。そして早ければ瞬間を表現できるし遅ければスピードを表現できる。静止画である写真に時間を与えることができる。

・絞りは絞り込んでレンズ内の穴ポコを小さくすれば光はわずか、開いて穴ポコを大きくすれば多くの光を取り入れる。絞り込めばカメラから奥行方向に見てピントの合う範囲が広くなり、絞りを開けば逆に狭くなり背景や前景がボケる。前景になるものを構図して平面である写真に奥行きを与えたり、ボケ具合で被写体や背景の印象をコントロールできる。

・シャッター速度も絞りも、光を取り入れる量が調整できる訳だけど、それぞれに光の量とは別の役割がある。カメラを向けた先にある光の量が一定という前提で考えると、この限られた光量をシャッターと絞りの両者でシェアすることになる。ボケ具合やピント範囲を調整したいシーンでは、撮影者が絞りの数値を決めればいい。その代わり明るさを決める露出はシャッター速度で調整してもらおう。

・シャッター速度も絞りも撮影者が決めるマニュアルモードもあるが、それは星空撮影やいつか上級者になったときに使うことにしよう。もちろん今、試してみてもOKです。

いかがでしたか?シャッター速度と絞りにはそれぞれに役割があり、撮影意図に合わせて調整すること、カメラの評価測光は撮影者の表現したいことや感情などは分かるはずもない。こういった事を一応は知識として覚えて、それがどうゆう事なのかを体験するためたくさんの写真を撮ってみてくださいね。

それではまた!

 




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

~本日の毎日100ショットスナップ~

エクシリム EX-10

<ツーリングスナップ> アクセルを握る手とミラー。夏の北海道ツーリングでのひとこまです。ツーリング写真ならぬツーリングスナップにハマったきっかけの1枚でございます。

絞り調整を徹底マスター!ツーリング写真の露出解説 絞り編

前回の投稿の続きです

 

<初級ツーリング写真>解説として露出のすべてを解説するため・1回目 露出とは何か ・2回目 露出補正をマスターしよう ・3回目 シャッター速度をコントロールしよう、とシリーズで続き、今回は4回目の絞り編でございます。

前回までの投稿で目に見える世界は全て光によって明らかにされ、カメラもその光を内部に取り込んで写真にしていること、それを露出といいシャッターが開いていた時間とレンズ内にある絞りの穴の大きさによって、取り込む光の量を調整することが露出をコントロールすることと解説しました。

また露出はカメラのコンピューターが決めた値に対して、撮影者が表現したいイメージに基づき補正してあげましょう、と言う話とシャッター速度を調整できるようになると写真に時間を与えることが出来ますよ、という解説をしました。

今回は写真のピントの合う範囲、またはボケ具合を調整する絞りのお話でございます。

 

絞りを開いて前景を大きくボカした写真

 




 

絞りとはレンズの中にある絞り羽という薄い板を何枚かに折り重ねたモノで中央に穴が開いています。絞りを調整するとはこの穴の大きさを大きくしたり小さくしたりすることです。

当然、穴が大きければレンズを通してたくさんの光をカメラ内に露出させることができます。小さくすると光の量は減ります。

絞りはFで表記され例えばF2.0、F2.8、F4、F5.6、F8、F11といった具合に段階的になり数値が小さいほど穴が大きく露出は多い、逆に数値が大きいほど穴は小さく露出量は少なくなります。なんだか円高ドル安みたいな関係ですね。

レンズに記載されているF値はそのレンズで最も明るいF値のことです。これを解放値といいます。例えばEF50㎜F1.4と書かれていたら解放値はF1.4です。一般的に数値が小さいほど明るいレンズと言えるので良いレンズとされます。

絞りを撮影者の意図で調整して撮影するモードはA(キャノンならAV)絞り優先モードを選びます。ツーリング写真、バイク写真の場合の多くは絞り優先モードを使います。絞りの話はシャッター速度に比べると最初は理解しにくく感じますが、数字的なものを深く考えなければ大丈夫です。

絞りの説明をするときに必ず出てくる「被写界深度」という言葉があります。何だか聞きなれない難しい用語に聞こえますが一言で言うとピントが合う範囲です。

絞りの調整はカメラから見て奥行方向にピントが合う範囲を広げたり狭めたりすること。逆に言うとピントを合わせなかった部分のボケ具合を調整することです。

例えばF2やF1.4といった小さな数値で設定すると被写界深度は薄くなり、ピントが合う範囲が狭くなります。そして背景や前景などが大きくボケます。これを絞りを開くと言います。

F16やF22など大きい数値で設定するとピントの合う範囲は広くなり背景などはあまりボケません。これを絞り込むなどと言います。

また写真の明るさを決める観点での露出は、撮影者が絞り値を決定させたのでシャッター速度によって決まります。絞り込めばレンズ内の穴ポコが小さく光が少ししか入ってこないので、代わりにシャッターが遅くなって光を取り入れるのです。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F13 1/25 ISO250 絞り込んで撮った作品

と…ここまでの説明は一般によく見かける解説書にも書かれております。難しいのは絞りを調整することを理解しても実際の撮影シーンでそれを具体的にどう使うのか?です。

 




 

絞りを調整するのは簡単に言ってしまえばボケ具合の調整なので、構図に前景と遠景がきちんと作れた場合に大きく効果を発揮するものです。特に前景は撮影者が意図的に配置しない限りは通常は存在しないので、前景の無い構図でいくら絞り値を調整しても大きな変化はないものです。

絞りについてせっかく勉強したのに撮影シーンで使い方が分からなかった原因は前景を構図できなかったからです。

上の写真のようにカメラの近くにあるものを前景に置き、作品の意図や主題へ導く表現方法の1つとして使うのです。シャッター速度の解説の時に写真は二次元の静止画で奥行と時間が失われている、それを何らかの手段で補えば良作の鍵となる、と書きましたが絞りの場合は前景などを構図しボケ具合を調整することにより、平面である写真に奥行きを与えることが可能なのです。

1枚目の写真は花の種類が特定できないほど花を大きくボカしました。撮る前に作ったイメージが花を抽象的な演出として使って、米粒構図にしたバイクの存在を引き立てようと思い描いたのです。その結果が絞り解放となりました。

2枚目の写真は手前の花がスイセンであると判別できるほど絞り込まれています。このシーンでは最初に描いたイメージが「スイセンが咲き乱れるキャンプ地」と思いついたので被写体の存在ウェイトをバイクやライダーよりスイセン側に置いたのです。

シャッター速度の解説でも同じことを書きましたが、まずは撮る前に頭の中でこのシーンでの理想的な写真のイメージを描くことです。見たものに感動し、それをヒントに想像して理想の写真をイメージします。

このイメージが描けたら初めて絞りやシャッター速度、レンズ(焦点距離)の選択などをするのです。イメージがないのに撮ろうとすれば、いくら被写界深度などの知識があっても役に立たないのです。

構図に前景や遠景がしっかり作れないと絞りを調整してもあまり意味がない、撮る前にイメージをきちんと作らないと絞りや露出などをどう使うか分からない。こういった重要な説明がなく、写真のキホンはまず露出を覚えることから!と多くの解説書などに書かれています。本当に残念なことです…

絞りもまた同様に、どの位置関係にある被写体がどれくらい絞ればどれくらいボケるか?なんて事は説明することができません。シャッター速度の時と同様に、とにかくたくさんの写真を撮って感覚として覚えて下さいね。

次回は露出解説のまとめ です。

 





にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

挫折した人、必見!やさしいカメラの露出解説 シャッター速度編

さて 前回の続きでございます。

究極のツーリング写真流に写真の露出について、その仕組みや実際の撮影シーンにおける使い方を解説しております。

露出は多くの解説本や写真教室で最初に教わる写真の基礎ですが、いざカメラを持ってツーリングに出かけて、教わった知識を実践でどう使っていいのか悩んだことはありませんか?

撮影地ではまず頭の中にそのシーンの理想的な写真のイメージを作って、それを実現させる手法として露出や構図を考えるものですが、この最初のイメージを作っていないと知識だけあっても何もできないものです。

 




 

前回は写真の明るさの観点での露出の話と露出補正の話をしました。今回はシャッター速度について解説してみたいと思います。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F16 1/30 ISO250

人間が目でみている世界は3次元の動画のようなものです。しかし写真はシャッターを切った瞬間に2次元の静止画となりますので、失われたのは奥行と時間です。

写真とはこの奥行や時間(を予感させるもの)を何らかの手段で取り戻すことができれば良作への鍵となる訳です。これは必ず必要な訳ではありませんが作品を表現する手段の一つとして使えるように習得しておきましょう。

上の写真はライダーの走行中の視線を再現した走行写真です。秋の紅葉した舗装林道でオートバイが空間を駆け抜ける爽快感を表現した写真です。舗装林道なので速度はせいぜい20~30キロですので、「駆け抜けているスピード感」を表現するにはどうしたら良いでしょうか?

これがシャッター速度をコントロールする考え方です。伝えたいことに「スピード感」「瞬間」といった時間的な要素が存在するとき、あるいは静止画である写真に時間を与えたい時に使うのがシャッター速度の調整です。

シャッター、それは真っ暗なカメラの中に外の光を取り入れる幕のことで開いたり閉まったりします。開いていた時間が長いほど多くの光を取り入れ、動いているものはブレます。

逆に早いシャッター速度で一瞬しか開かなければ光の量は少なく、素早く動いている被写体も肉眼では見えないような瞬間として捉えることができます。

一眼レフやコンデジの上位機種にはこのように撮影モードがダイアルで切り替えられるようになっています。Aはaperture(絞り)のことで絞り優先モード、Sはシャッター速度優先モード、Mはマニュアルモードでシャッター速度も絞りも撮影者が決定する(カメラに評価測光させない)、Pはプログラムオートで画質の観点で最適なシャッターと絞りをカメラが決めてくれるモード。

 




 

撮影者の意図でシャッター速度を調整したいならS(キャノンならTV)シャッター速度優先モードを選びます。もちろんマニュアルでもシャッター速度を任意に設定できますが、この投稿では初級者の方が対象なのでマニュアルモードの説明は割愛いたします。

シャッター速度を撮影者の意思で決めるシャッター速度優先モード。写真の明るさを決める露出はシャッター速度と絞りの2者で決まるので、シャッター速度を撮影者によって決められてしまった場合、明るさを決めるのはカメラの評価測光による絞り値になります。

上の紅葉の走行写真であれば私はシャッター速度優先モードで1/30に設定しました。すると写真の明るさを決める露出は絞りに委ねられます。カメラの評価測光は1/30と指示されたシャッター速度に対して、適切と思われる絞り値はF16と算出した訳です。

ここまで書いたことは実は既に知っている…という方も多いと思います。多くの解説書や写真教室で教わると思いますし、そもそもカメラの取扱い説明書にも載っていると思います。しかし大切なのはこの先の話…

リコー GR APS-C

 

どのくらいの速さで動くものが、どのくらいのシャッター速度の設定でどのような感じでブレるのか。あるいは瞬間を作れるのか?コレがすごく重要なポイントなのですが…ゴメンナサイ!こればかりは言葉で説明できないのです。

例えば60㎞/hで走っているバイクを1/80で流し撮りすると、背景はどんな感じでブレるのか?とか、風でなびく草をイメージ通りにブラすにはシャッター速度はいくつ?とか、何度も撮って感覚として身に付けていくものなのです。

10m先にある的にボールを当てるには、どれくらいの力加減で投げれば良いのかを言葉で説明できないのと同じです。

シャッター速度に限らず絞りも感度もレンズの焦点距離も全て感覚として覚えてください。そのためにはたくさん撮って経験を重ねる以外はないです。

シャッター速度の感覚は絞りや焦点距離に比べれば簡単な方だと思います。ぜひたくさん撮って「おっ、間もなく電車が来るな!1/20くらいで切ってスピード感を出して撮るか!」とすぐに数値が頭に浮かぶよう感覚を身につけてくださいね。

次回は究極のツーリング写真流 露出解説の絞り編です!

 





にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

 

 

明日から役立つ!露出コントロールの使い方<初級>ツーリング写真

前回の続きです

一般に写真の基礎と言われる露出(シャッター速度、絞り)について究極のツーリング写真流に解説しております。その続きです。

前回までで露出とは世界の光をカメラ内に取り込むこと。どれくらいの量を取り込むのか?それはシャッターが開いていた時間、レンズ内にある絞りという穴ぽこの大きさで決めましょう。それによって出来上がる写真の明るさやスピード感、ピントの合う範囲などが変わってきます、というお話でした。

今回からは露出をカメラ任せではなく撮影者の意図で調整すること、シャッター速度や絞りはどんなときに、どう調整すれば良い写真になるのか?という解説をいたします。

 




 

 露出を調整してみよう

福島県 磐梯吾妻スカイライン 浄土平

まずシャッター速度と絞りの話は置いておいて、単純に光の量のお話をしてみたいと思います。露出は世界の光をカメラ内に取り込むこと、と既に説明しましたが今写真を撮ろうとしている目の前の情景に一定量の光が存在しています。その光の量を元に最終的にどのような明るさの写真を撮るのか?この事を多くの方が誤解していて、ここは暗いからシャッターを遅くしなきゃ、絞りを開かなきゃ、と考えがちです。もちろんコレは正解ですが、自分が情景や被写体に対してどんな明るさの写真にしたいのか?の方も大事ですので、コレをお忘れないように!!!

上の作品は秋の磐梯吾妻スカイラインの一切経山の付近、浄土平で撮った1枚です。日没後、まだ薄明るい空に山の稜線が浮き立っているのが美しいと感じて撮った1枚です。光に浮き立つ稜線の存在感を大切にするため、手前のコーナーはシャドウにつつみ、それがコーナーであることを伝える役割は白線の存在に委ねました。実際に薄暗かったですが、このように表現するため実際よりもうんと暗く撮った1枚です。

 

2017年8月 北海道富良野市

こちらの作品は先ほどとは逆に目で見た印象よりも明るい写真になるよう撮った1枚です。望遠レンズを使っていますが近景に黄色い花を置いたことで、全体が黄色いフィルターをかけたように仕上がっています。カメラの評価測光に対して+0.3補正(明るく)補正しました。

私の経験上、お花が登場するシーンは特に露出を調整することが重要だと感じます。先日にご紹介したコスモスの撮り方では+2.0の露出補正でしたし、プラスに限らず大幅にマイナスして雰囲気を作ることも多いです。

露出に限ったことではありませんが最初にイメージを作ることがとても大切です。簡単に言ってしまうと「よしこんな風に撮るか」と頭の中でそのシーンにおける理想的な写真を想像することです。この【イメージを作る行程】がすっぽり抜けてしまうと「目で見た通りの明るさに撮らねば」と忠実な明るさを再現することに囚われてしまい、たちまち作者の個性は消えて図鑑写真になってしまうのです。

 ~露出補正を積極活用せよ~

次に露出補正のお話です。カメラはどのように露出を決めているのでしょうか?多くのカメラはシャッターボタンが二段階になっていて、半押しと全押しができるようになっています。半押しした時に測光といってカメラを向けた先に対して適切と思われる明るさをコンピューターが算出してくれます。

編集ソフト lightroom のヒストグラム

どのような判断基準で明るさを決めているかと言うと上のようなヒストグラムがカメラにあり、これを基準に判断します。左端が真っ黒で(0)となり右に行くほど明るくなって右端は白(255)となります。このヒストグラムの山がなるべく中央にきれいな山となるよう露出を算出するそうです。

測るポイントは画面全体を平均で見たり、特定の部分をスポット的に測ったりと選択ができるようになっています。

 




 

つまりカメラはあくまで機械的に現実の明るさを再現させるための露出を決めているのです。ここは少し暗めの写真にした方が雰囲気が伝わるな、とか明るく撮った方が柔らかく優しい印象になるな…などといったことはカメラは知ったことではないのです。

カメラの評価測光はあくまで見た目の明るさを忠実に写真にするならこの辺だろう、という参考値だと考えましょう。順光で通常の風景なら評価測光のままでOKの場合もあります。しかしあなたが感じた表現はあなたにしかできません。

そこで「オイオイ、カメラよ。そうじゃなくてもっと明るく(暗く)しようぜや」とあなたが補正を入れて下さい。一眼レフの場合は多くの機種でこの写真のように大き目のダイアルが背面に付いています。大きいダイアルであるという事は、かなり頻繁に使う重要な機能だという事ですね。

露出補正はカメラが決めた露出設定に対して撮影者が補正するという意味なので、いちどカメラに測光させなくてはいけません。1枚撮るかシャッターを半押しするか、AEロックボタンを押すかして一度測光させてから使ってくださいね。

露出補正ダイアルを回すと液晶やファインダー表示内に、横に伸びる目盛内で矢印が右に左に動きます。右が明るい方、左が暗い方で1/3単位で調整できます。まず最初はサジ加減が難しいと思いますので、撮りながら確認していくのが最も分かりやすい練習方法だと思います。

こう覚えましょう。カメラの測光機能はロマンの無いアホです。ブラックの車体のバイクをアップで撮れば黒色を暗いと誤認して間違った露出設定を簡単に算出します。白い被写体も同じで明るいと誤認して暗く写します。

ここは青空を白くトバしてでも花びらや葉が明るく輝いている写真にしたら素敵だろうな、とか寂れた街並みに木枯らしがふいて寒い、だから少し暗めにしたらムードがあるだろう…なんてカメラ内のコンピューターには出来ないことなんです。SiriやWatsonのようなAIが搭載されたカメラが登場すれば分かりませんが。

上級者なら評価測光ではないマニュアル露出を使いこなす場合もありますが、初級者の場合はマニュアル露出は難しいので、どうしても評価測光が基準です。しかしカメラの出した露出値を決して過信せず、かならず撮影者のイメージを狙って露出を決めてくださいね。

次回は2.シャッター速度を調整しよう です

 





にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング