基本的な光の使い方 斜光編<初級>ツーリング写真

みなさん、素敵な写真を撮られていますか?日常の生活の中で、あっと思った瞬間を見つけた時、カメラを持っていなくてもスマホで撮ってみましょう。

スマホカメラでもカメラアプリによっては露出補正ができます。露出補正ができるだけで一味違った写真が撮れますよ。ちなみに私のiphoneにはStageCam HDというのが入っています。

さて今日は<初級>ツーリング写真の基本的な光の使い方の続きです。前回は太陽を背にして撮影する順光を解説しました。今回は斜光です。

EOS1Dx + EF135mmF2L F8 1/400 ISO100




写真における光の解説と言っても、光には様々あり例えば水分を含んだ空気を望遠で圧縮した場合の光だとか、鬱蒼とした木々の間から差し込むように入る光だとか、水面を反射して下方から被写体に当たる光だとか、ここでは書ききれない程いろいろです。

とてもディープな話ですので、ここでは単純に光の向きのお話だけを、<初級>にふさわしい内容で解説します。向きも単純に逆光とか斜光とか言っても、角度の違いで全く違う写真になったりします。

この作例をご覧ください。海岸のテトラポットのすぐ近くまでバイクで入れる場所を発見しました。写真のデザインの要素でいう・規則的なパターン ・立体感を表現するのに最適な場所を見つけることができました。

当ブログで度々出てくるデザインの話。写真におけるデザインの要素とは・線 ・図形 ・色 ・立体感 ・質感 ・規則的なパターン ・ディティールなどですが、詳しくは別の機会に解説します。

この作例では全体が青、グレーと寒色系で統一された色の要素もありますが、何より印象的なのはテトラポットの規則的なパターンとその立体感でしょうか。

この写真の撮影時間は午前11時45分。割と高い位置からの太陽光ですが冬の場合は昼でも完全に真上にはなりません。これが夏だと11時から14時くらいは太陽が真上になってしまいます。画面の右手から太陽光が当たり、被写体の左側に陰が入るのがお分かりいただけますでしょうか。

斜光は被写体の立体感を強調するのに最適な光の向きです。また地面に延びる陰を使った作画や被写体の存在を強調するのにも適しています。人物に使うと厳格さや緊張感を加えることができるでしょう。バイクを主役に大きく撮る場合も、外装やパーツのディティールが強調されてカッコよくなると思いますよ。

ツーリングシーンの撮影では光源は主に太陽光です。予め狙った撮影スポットに計画的に出向くのであれば、太陽の向きをよく考え時間帯を選んでいきましょう。

日の出日の入り時刻方角マップ  便利なサイトです!

次回はいちばんドラマチックな逆光を解説しますので、お楽しみに!

↓↓↓撮影地↓↓↓




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3つの写真を撮って苦手を解消<初級>ツーリング写真

<初級>がすでに難しい!という声が聞こえてきましたので、すこし軌道修正して<初級>をやさしい内容にしてみます。難しいというか私の解説が分かりにくいのかもしれませんが…もともと文章は得意ではないので、乱筆はお許しくださいませ。

では、今回はあなたが「ここで写真を撮ろう!」と思い、バイクを停めた素敵な場所を想定して解説します。

多くの方が撮影現場で「何をしていいのか分からない」と感じておられると思います。素敵なところなら風景を撮りたいし、何かの被写体を発見したなら、それとバイクをからめて撮りたいですね。それに何より大好きな自分の愛車も撮りたいです。

「何をしていいのか分からない」その正体はこれらの想いが混沌と入り混じり整理がついていないのが原因です。

自分なりに練ったあげく、景色、被写体、バイクのそれぞれの存在を枠の中におさめ、バランスをとったつもりの構図。しかし実際はイマイチな写真になってしまった。というパターンが多いと思われます。

こういった初心者の方にありがちなケースを打開する策はいくつかありますが、ここでは「3つの写真を撮る」練習法をご紹介します。




~究極のツーリング写真流 3つの写真を撮る訓練~

お気に入りの撮影ポイントを見つけたら、カメラの電源を入れる前に深呼吸でもして、空気を感じリラックスしましょう。そして景色を眺めて呟いてください「あぁ~なんて綺麗なとこなんだろう」と。 ・・・まあセリフは場所に合わせて何でもいいです!言語化の重要性については別の機会に解説します。

そして次の3つの写真を撮ってみましょう。

1.バイクを撮る

何も難しく考えることはありません。ご自身のバイクの写真を撮ってみてください。この作例は何の変哲もありませんが、地面を這うほど低いアングルから撮ったり、最もカッコよく見える斜めの角度を探し当てたり。バイクが主役になるよう画面に大きくバイクを撮るのです。この時、背景はなるべくシンプルに、電線やガードレールなど余計なものが画面に入らない場所を選んでください。

2.風景を撮る

 その撮影場所があなたの気に入った場所であるなら、バイク以外の景色、光景をよく見て1枚撮ってみてください。なぜ、ここで写真を撮りたいと思ったのか?答えはこの中にあります。

3.風景の中のバイクを撮る

風景の中に溶け込んだバイクの姿を撮ってみましょう。あなたはこの場所にバイクでやってきた「1人の旅人」であることを強くイメージしてください。気を付けるポイントはあまりバイクを大きく撮らないこと。この作例くらいが限界でしょうか。

あなたがここで写真を撮ろうと感じた理由、それは港にたたずむ漁船の雰囲気。それが旅情ある情景に感じたからではないでしょうか?

それが解明されれば、その場所にバイクでやってきた1人の旅人を登場させ、1つのシーンを完成させるのです。

当ブログのコンセプトである「ツーリング写真」という新たな写真分野のスタート地点は「3」の写真がベースなんです。これをベースにストーリー、光、気象現象、デザイン等を加えて作品を作っていくのです(中級以降の将来的なステップとしてイメージしてください)。




1、2、3と3枚の写真を撮って帰宅してよく眺めてみてください。それぞれの写真をどうするか、考えてみましょう。1は記念にとっておくか、同じ車種のコミュニティーで発表すると良いかもしれませんね。2はバイクとはあまり縁のない職場の仲間などに見せてあげると反応が楽しみです。3はツーリング写真のベースです。ツーリング仲間や写真、旅が好きな仲間のいるコミュニティーに発表してみましょう。

この3つの写真を撮る訓練の目的。それは撮影者の意図を明確にすることなんです。

作品にはかならず撮影者が「何を撮りたかったのか」明確に意図を伝える必要があります。

漁港の景色は綺麗だし漁船もいい感じだし、何より俺のカッコいいバイクを撮らなきゃ!この欲望を1枚の写真にしてしまうと、たちまち意図は見えなくなり平凡な写真に陥ります。

1枚の写真に込められた撮影者の意図、それは誰の目にも明快であり、そしてシンプルであること。初心者の方がすぐに実践できる撮影現場でのステップとして「3つの写真を撮る訓練」をご紹介いたしました。

ところで解説の途中に「なんて綺麗なとこなんだろう」と呟いて、とありましたが実はコレすごく重要なんです。将来的に感動のツーリング作品を目指すにあたり、ぜひ覚えておいてください。

撮影現場ではまず撮影者が感動しないといけません。それが例え他人から見れば普通の景色であったとしても、撮影者がその景色、光景、被写体に心打たれていなければ、どんなに撮影テクニックを駆使しても傑作にはならないのです。

おっと、<初級>ツーリング写真のお話から脱線してきたので、今日はこの辺で!




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どんなとき縦構図にするか<初級>ツーリング写真

突然ですがあなたは縦構図の写真をどれだけ撮っていますか?

当ブログをご覧になっている皆さんは、既にお気づきの方が多いと思いますが、私の作品は縦構図のものが多いです。

一般的に写真はポートレイト(人物の写真)は縦構図が多く、風景は横構図が多いとされています。ただ絶対ということではなく、これはあくまで一般的な話です。

カメラの画像はほとんどのものが長方形のフォーマットです。縦横の比率にこそ色々ありますが、正方形フォーマットのデジカメなんて今ではかなり特殊です。むかしインスタントカメラで正方形フォーマットは流行りましたが、あれは写真に枠が付く事により独特の味があるのが良かったのでしょうね。

そしてカメラの長方形フォーマットはデフォルトは横構図です。カメラを普通に構えた状態なら横。縦にしたければカメラを90度傾けなければなりません。

これは人間の目の視界が横広がりだからなのでしょうか。

SNSでツーリングやオートバイを撮った写真を見ていると、少し異常とも感じるほど横構図の写真ばかりです。オートバイが横長だから、とか風景写真が基本だから、というのは良く分かるのですが、それにしても縦構図があまりにレアだなと感じております。

~横構図~ 横長の被写体や横方向に魅力的な要素のある風景はもちろん、人の視界に似ているので安心感、安定感がある。被写体をなるべく枠内に収めたいときにも有効。

 

~縦構図~ 人は何かを見て感動したとき、その部分の視野は縦長になっているとか?やや窮屈な印象かもしれませんが、奥行きを表現にするのに最適で余計な物が写りこまないようトリミング的な使い方もできます。この作例のようにフレーミングしやすい(被写体を切り取りやすい)とも言えます。



ところでスマホの画面は多くは縦構図ですよね。つまりスマホのカメラ機能で撮る人にとってはデフォルトは縦構図なわけです。だからもう少し縦構図の写真って多くてもいい気がしますが。

初心者の方で多いのは横構図で撮るのが正しくて縦構図で撮るなど、考えた事もない!という思い込みパターンです。撮影シーンで縦で撮ったらどうかな?と試したこともない、というのが多いと思います。

とても勿体ないことです!

感動の撮影シーンが必ずしも横構図が正しいなんて有り得ないことです。縦方向に広がる魅力的な何かがないか?横方向に存在する余分なものが写りすぎていないか?いまいちど現場で自問し分からなければ、とりあえずカメラを縦にして撮ってみてください。

SNSでアップしたとき、PCでもスマホ表示でも縦構図の方が大きく表示される、というメリットもありますよ。

私は自分の愛機であるEOS1の縦グリップがボディと一体になっているところもお気に入りの1つなんです(その分、ボディが馬鹿デカいですが)。人間は感動や衝撃的なものを目撃したとき、その周囲は縦長なのだそうです。私はそれを信じてあらゆる撮影シーンで縦構図を試します。そして人の心に響く感動作をいつも目指しています。

誤解のないように付けくわえておきますが、横構図がダメですという意味ではないですよ。横構図も縦構図もそれぞれ使い分けて表現の幅を広げていきましょう、ということです。

ただ一点だけ知っておいて損はないのは、コンテストに参加する場合。写真界のコンテストであれば問題はないのですが企業やお店、何かの団体が主催する写真コンテストでは、稀に縦構図が除外されて横構図だけが入選、入賞する。というのがあるんです。

これは審査員のフォトグラファーの意向と関係なく、主催者サイドで決められてしまうようです。縦構図がダメな理由は掲載や展示するときのスペースの都合。他の写真と並べにくい、既に掲載が決まっているバナーが横構図だ、といった極めて事務的な理由なのです。応募要領にはどこにも横構図のみ、なんて書かれていませんが・・・。心配な方はそのコンテストの前年の入賞作品を見てみれば分かりますよ。

縦構図というのはツーリングシーンにおいて「道」を主題にするときに凄く良いのです。縦構図のお話はまだまだありますので、またの機会に解説しますね。




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全世界にタダで発表できるSNS時代<初級>ツーリング写真

みなさん、良い写真は撮れましたか?

ネットで当ブログを見ていただいている皆さんは、FacebookやInstagramなど何らかのSNSをご利用かと思います。

今回はこのSNSについてのお話です。我々アマチュア写真家は作品の発表の場が限られています。プロでしたら作品展、写真集、雑誌など様々な表舞台がありますが、アマチュアの発表の場は現在では主にSNSなどのインターネットが多くなりましたね。むかしアマチュアで作品を発表となると、コンテストしかなかったと思います。

デジタルカメラが普及されるのと、ほぼ時を同じくしてインターネットでSNSが普及しました。私の記憶では2006年くらいからSNSの元祖とも言えるブログが流行し、やがてmixiやFacebook、インスタグラム、twitterなどが登場したと思います。

SNSは個人が世界へメッセージを発信し、同じ趣味や境遇の人たちとコミュニケーションできるネット時代の新たな文化といえます。そしてデジタルカメラの普及に伴い、レベルの高いアマチュア写真家が急速に増えました。デジタルの画像はそのままデータとしてインターネットに投稿でき、SNSと抜群に相性が良かったと思います。

つまりデジタルカメラがレベルの高いアマチュアを育て、SNSが写真文化を急速に成熟させたのでは?と個人的に感じます。



どんな芸術作品も誰にも見せないのでは意味がないと思います。やはり芸術は鑑賞者への訴えであり、鑑賞者の反応を感じて作品を高めていくのが本来なのだと思います。

いま、アマチュア写真家は上手でも初心者でも、誰でもSNSで写真を発表できる素晴しい時代です。もし当ブログを見ていただいてる皆さんで、まだSNSは何もやっていない、という方がおられましたら、写真の発表の場としてぜひ活用してみてください。誰かに写真を見ていただくというのは素敵なことなんです。

↓Facebook

Facebookは近況を書いたり何かの情報発信が一般的な使われ方でしょうか。写真をアップした場合、画質は普通の投稿方法だとあまり良いとは言えません。一般的な使い方としては近しい友人やFBFの間でのみ「私は最近、写真頑張っているよ」みたいな報告的な発表になると思います。

その他、アルバム機能をうまく使って写真家としてのギャラリーにすることもできます。お勧めはFacebookのグループに参加すること。写真やオートバイ、カメラやツーリングのコミュニティーとなっているグループです。公開のものや非公開(参加者のみ閲覧できる)など色々ありますので、あなたに合うグループをぜひ探して参加してみてください。

 

↓Instagram

今年の流行語大賞が「インスタ映え」に決まりましたね!インスタはどちらかと言うと写真がメインになります。キャプションや文字は少なめ。強めにエフェクト(フィルター)をかけてオシャレなギャラリーを作るのが楽しいです。

ハッシュタグにより見てほしい相手、または見たい写真を世界中から探せるのが特徴。例えば#R1200GSをタップすればR1200GSのいろんな写真を世界中から見ることができますし、自分の投稿に入れれば世界中のR1200GSの写真を探している人に見てもらえます。いま、当ブログとしてお勧めは#バイクのある風景 でしょうか。



SNSで作品を発表すると「いいね」やコメントをもらうことができます。「いい写真ですね」「お上手なんですね」「カメラは何を使っていますか?」「この写真はどこで撮ったのですか?」など色んな反応があると思います。

自分の撮ったお気に入りの写真にコメントがあるのは嬉しいものです。

こういった反応により次の作品作りの活力になります。

もちろん発表する相手によっては、かならずしも期待通りの反応があるとは限りませんが、そこは皆がすべて、写真を見て「素敵だなぁ」と思える感受性があるとは限りませんので。仕方がないことです。

例えばツーリング写真美術館という仮想のものがあったとします。入場料は1000円。ここにあなたの作品が展示されています。見に来る人はみなツーリングの芸術的な作品を期待して見にきてくれます。この方々からの感想は写真芸術の観点から専門的な感想、あるいはバイク旅の魅力を理解した方から共感のコメントをもらえることでしょう。

しかしSNSで発表すると、見ていただけるお友達は、同じバイクの車種で繋がった人や、他の趣味などで繋がった人。中には写真なんかには全く興味のない人もいるわけで、そういった方の視点は「セルフタイマーをセットしてダッシュしたの?」とか「場所はどこ?」といったコメントになりがちです。そういった反応も受け入れる心の準備をしておきましょうね。

また誰かが撮った写真を見て、積極的に感想をコメントしてみましょう。感想を述べるにあたり適切な単語が出てこない・・・。これだ、と思ったコメントは既に先に誰かがコメントしていた。なんてよくあることです。表現できる言葉のバリエーションを増やすのも、良い写真を撮る為の訓練になります。

もし自分だったら、ここでどんな風に撮るかな?と想像するのもトレーニングになりますよ。

今回は写真は鑑賞者の存在を意識して撮りましょう。その為にはSNSに参加してお気に入り写真を発表しましょうね。というお話でした。

 



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5分で分かる広角、望遠、焦点距離の不思議<初級>ツーリング写真

もう街中はクリスマスと年末モードに変わってしまいましたね。地域によってはバイクはシーズンオフでしょうか。積雪や路面凍結ではよほどの気力と装備がないとツーリングは難しいですよね。

最近、北海道の宗谷岬で初日の出を目指すライダーが増えたようですが、ほんと尊敬の一言につきます。真冬のオロロンラインを晴れた日に走れたら最高でしょうね。

さて今回は<初級>ツーリング写真の解説らしく、焦点距離のお話をしたいと思います。望遠だのズームだのと、簡単なようで実践に結び付けるのが難しいのが焦点距離。原理について解説しているものは、世の中にあふれていますので当ブログでは「究極のツーリング写真」流に解説いたします。

以下に3つの作例をアップしますが、通常、焦点距離の説明では同じ風景を写して被写体の大きさや背景の範囲の違いを見せるのですが、ここではそれぞれの焦点距離をどんなときに使うのか?を分かっていただくために、3枚とも違う写真で説明いたします。

その前に焦点距離について簡単に説明しておきます。

・広角:風景をワイドに、つまり広範囲に写します。被写体は小さく、そして遠近感(写真の世界ではパースペクティブといいます)がでます。一般的に35mm以下を広角といいます。数値が小さいほど広角となります。

・標準:目で見た風景と同じように写す焦点距離です。一般的には50mm前後です。

・望遠:遠くて小さなものを大きく写します。範囲は狭くなり遠近感がなく距離方向が圧縮されたような画像になります。70mmくらいから大きな数値が望遠と呼ばれます。200mmくらいまでが中望遠、400mmまでが望遠、それ以上が超望遠といった感じです。

※35mmフィルムカメラまたは35mmフルサイズセンサーのデジタルカメラの場合です。APS-Cセンサーの場合は1.5倍になります。APS-C、フォーサーズなどの計算は35mm換算と検索すると分かりやすいサイトがたくさん出てきますので、そちらをご参照ください。

・ズーム:焦点距離を広角にしたり望遠にしたり調整できることをズームといいます。望遠をズームと呼んでいる人がいますが間違いなので正しましょう。一般的なカメラの多くはズームレンズです。

・単焦点:焦点距離が固定されているレンズ(またはカメラ)です。

 

では、まずは広角レンズの作例↓↓↓

EOS1Dx EF14mmF2.8LF7.1 1/500 <焦点距離14mm>

北海道の雄大な景色です。広範囲にわたって魅力的な風景に広角レンズは有効です。この作例は14mmで超広角なので、かなり極端な例になっていますが。注目すべきポイントは空に広がるように雲があること、そして遠くまで続く草原地帯です。この「広がり感」を作品のメインにしたいと感じたら迷わず広角で撮影です。

「どこまでも続く・・・」を表現したい場合も広角が有効で遠近感が強調され、よりイメージに近づけることができるでしょう。

広角レンズで気を付けたいポイントは歪みです。この作例は歪みが分かりやすく出た絶好の作例です。R1200GS ADVENTUREが斜めに潰されたように見えませんか?

画面の4隅付近は強い樽型(レンズによっては糸巻き型)の歪みが発生し、バイクや建物などの人工物が入ると不自然な絵になります。逆に空や海など自然界のものでしたら、さほど気にすることではありません。

バイクをからめて撮影する場合は歪みが不快にならないよう、バイクの位置や大きさに細心の注意をしましょう。

その他、順光で撮る場合は自分の陰などが写りやすい、絞りを開放してもボケが出にくいなどの特徴があります。



続いて標準レンズでの作例↓↓↓

EOS1Dx + HELIOS44-2-58mmF2 <焦点距離58mm>

ヘリオス44という焦点距離58mmのロシア製オールドレンズで撮った1枚です。ご覧のように被写体や背景の距離感が肉眼のイメージに近いのが標準レンズです。1つの被写体を撮るのに最適な焦点距離で写真の世界では「基本」といわれています。50mmにはじまり、50mmに終わるみたいな。

しかし、私のスタイルでは標準の焦点距離の登場はとても少ないです。この作例もストレージから探すのに一苦労しました。

というのも1つの被写体を魅力的に、というシーンがツーリングの美しさを・・・というテーマであまり出番がないのです。もちろん、私の苦手な焦点距離であるとも言えるのですが。例えばバイクがメインまたは、ライダーがメインという作品でしたら標準で撮るのが良いでしょう。

私の場合、1つの被写体を対象に撮る場合のレンズは35mmが多いです。

それと50mm単焦点のレンズ(またはカメラ)で練習をすると、焦点距離、画角の感覚、被写体に寄るという基本が身につきやすく、練習という意味ではとてもお勧めです。写真家の中には50mmしか使わない、という方も多いんですよ。

 

そして望遠レンズの作例↓↓↓

EOS40D + EF300mmF4L F4 1/250 <焦点距離300mm>

まだEOS40Dを使っていた頃の古い作品です。撮影地は北海道の野付半島。トドワラのさみしげな光景とカラスが群れている様子が、何かの終わりを感じさせるような崇高な景色でした。

しかしトドワラの群生は浸食と風化で減っており、決して広範囲には存在していませんでした。何よりバイクを停めている場所から、かなり距離が離れていて、普通に撮ったのでは空や水面の割合が多く、トドワラを印象付けることができません。

そこで後ろに下がれる十分なスペースがあることに注目し、長い直線道路(野付に行ったことのある方はご存じだと思います)を利用し、バイクとトドワラを対角に、下がれるだけ下って300mmで撮ったのです。

こうすることによって、バイクとトドワラの距離感はぐっと圧縮され、イメージ通りの画面作りができました。

望遠のメリットは他にもあって、野生動物に警戒されないので作例のような写真が撮りやすいのです。まあ、カラスはあまり人を警戒しませんけどね。本当ならオオワシやタンチョウ、エトピリカ(これはレア!)あたりを狙いたいですが、トドワラとカラスの組み合わせが以外と演出を加えてくれたかな・・・とも感じています。

それと画角が狭いので余計なものを排除しやすい、というのも大きなメリットです。撮影現場は電柱や電線などの邪魔なものが有りましたが、300mmという望遠域なら容易に排除できました。



どうでしたか?通常、焦点距離の説明をするときは同じ景色でそれぞれを撮影して作例を見せるものですが、あえて全く違う写真で解説してみました。私個人の考えですが広角は風景主体の作品、標準は被写体を明確に主役にする、望遠は圧縮効果を利用した画面構成、といったそれぞれの使い方があると感じます。

もちろん、これらに限らず広角、標準、望遠とそれぞれに様々な使い方があって、それは作者の手腕の見せ所でもあります。

あぁっ、タイトルに「5分で分かる」と書いておきながら、結構なボリュームになってしまいました。他にも説明したいことは、いっぱいあるのですが<中級>ツーリング写真でまたの機会に解説します!

 



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小物を使った素敵ツーリング写真<初級>ツーリング写真

みなさん、写真を撮ること楽しまれていますか?

初心者の方は撮影の引き出しが少ないので、つい同じような写真ばかりを撮ってしまいがちです。せっかくツーリングに出かけてお気に入りのカメラも持ってきたのに「こんな感じのは以前も撮ったよな」「いつも同じような感じの写真だ」と感じては、面白くなくなってきます。

撮影の引き出しはレベルアップと共に少しずつ増えていくものです。当ブログの<中級>ツーリング写真でユニークな撮り方を試して…なんて話が以前にありましたが、なにをどうユニークにするのかも分からない。それが初心者の方だと思います。

決して才能とかセンスがないとかではありません。最初はみんなそうですし、私もそうでした。

そんなとき、おすすめの手法を今回ご紹介します。

RICHO GR F2.8 1/800 ISO100

~小物を主役にして撮ってみましょう~

この作品をご覧ください。とある集落で発見した茅葺の古い家で現在では集会所として使われているようです。私はこのとき、茅葺屋根の家の前にバイクを停めて、古めかしい家とバイクの組み合わせで撮ってみました。しかし、何かこう平凡すぎるというか面白くなかったのです。

そこで縁側があることに注目しました。

発想を転換させて家を撮るのではなく、縁側に座ったライダー目線を表現する画面作りに挑戦しました。

縁側に座って休憩をしているところ、そんなストーリーであれば、休憩しているライダーの姿を撮っても良いと思います。しかしこの写真のように、ヘルメットやグローブといった小物を主題にして撮ってみるのも良い写真になるのでおススメです!



ヘルメットやグローブといった身につける小物は、それだけでライダーの存在を鑑賞者へ予感させるものです。この写真からも、ここにヘルメットがあればカメラ側にはライダーが居るということを容易に想像できるでしょう。

私の撮るツーリング写真の多くは、ライダーの姿があるもの、またはライダーの存在を感じるもの、このニ者がほとんどです。

少し話が脱線しますが、写真の詳細を解説します。デザインの要素で「直線」が存在しています。直線を使った奥行きを作る導線ですが、画面の四隅から斜めに入れると効果が高いです。この写真では縁側の淵部分を左下の角ぴったりから入れ、ほぼ対角線状に走らせました。

縁側の木も7~8本の直線を作り、奥行きを強調した画面作りに貢献しました。

構図については主題はヘルメット+グローブであることを明確にさせるため、バイクにはピントを合わせない(ボケ具合も絞りで調整し、このときは開放値F2.8を選択)、そして約1/3をフレームから切り落としました。このように主題と副題を明確にさせるには互いの存在感を調整する工夫が必要なんです。

そして光の使い方。薄曇りの柔らかい太陽光を、逆光で使ったことにより被写体に適度な輝きをもたせています。

本当は緑茶にお団子でも入れてみたかったのですが、これは無かったので仕方ないですね。

どうでしたか?ツーリングに出かけたらヘルメットなどの小物を主役に撮ってみる。楽しそうでしょう?人とちょっと違った写真になること間違いありません。

今日のツーリングはこんな写真が撮れましたよ、とSNSで複数のカットを公開するとき、こんな写真を一枚入れると「ああ素敵なツーリングでしたね。写真もいい感じ」というコメントがつくでしょう。

さあ、これであなたも「撮影の引き出し」が1つ増えましたね。ぜひ実践してください。

 

 



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理由なき△△こそが駄作の証し<初級>ツーリング写真

みなさん、写真を撮って心ときめいていますか?「心ときめく」ってなんだか小っ恥ずかしいですけど、結局写真をやっているってそうゆうことなんです。近しい人に写真に対する思いを語ったり何だか照れませんか?奥さんに「あなたいつから芸術家気取りなの?」なんて笑われたりして。

照れ隠しで自分の写真についてコメントするとき、ついおチャラけて撮影裏話をしたり、笑いをとろうとするのは良くないです。なるべく早い段階でおチャラけは卒業しましょうね。

むかしメーカーで働いていたときの仲間に偶然会って、ブログにアップしていた写真を見たよ!と言われ、何を言われたか記憶にないのですが兎に角バカにされて嫌な思いをしたことがありました。またその当時は大した写真も撮っていなかったので、バカにされても反論もできないと悔しかった記憶だけが残っています。

当ブログでは単に写真が上手になりたい!ではなく、芸術写真を目指していきます。芸術を目指すなんて言うと、ほんと誰かに言うのも恥ずかしいです。しかし隠していても、いつかは自分のやっていることにヤジを入れてくる人は出現します。そんな時のためにも自分の中で写真芸術に対する志を確固たるものにしておきましょう。もちろん現時点での写真の上手い下手は関係ないですよ。

写真を発表するようになると、必ず自分の望まない反応を受けることがあります。想定外なほど嫌な思いをしたら「あ~この方は芸術とは無縁の人生で、ほんと気の毒なんだなぁ」と哀れみの意で許してあげましょう。

そもそも、その人がそんな事を言ったのは、あなたの作品がダイヤモンドの原石だからなのです。磨かれて輝きを放ったら羨ましすぎるな、という嫉妬心なのでしょう。そこらへんの石なら何も言ってこないはずです。

さて、今回の<初級>ツーリング写真の解説を。当ブログで度々でてきた「○○だから△△した」の法則を思い出してください。今回はなるべく話が難しくならないよう「△△になっちゃった」はダメですよ、というお話。

写真にはよく聞く基本ルールみたいのが存在します。日の丸構図はダメ、三分割で撮ろう、逆光はきれいに撮れません、みなさんも聞いたことがあると思います。これ、全て嘘です。

ただし、これらの基本ルールみたいのは理由あればいくらでも壊して良いです、という事で理由なく△△になっちゃったは駄作以外の何物でもありません。

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/500 ISO100

こちらの作例をご覧ください。北海道の最果て感あふれる野付半島でのひとこまです。

三分割を明らかに無視しています。バイクはやたら画面の端っこ、観光バスはずいぶん上のほうです。このとき私は寂れた景色に続く道の表情を慎重に観察し、画面内に構成しました。道の存在が主役であることを強調させるため、被写体のバイクはわざとどいてもらったのです。まさに道をあけるとはこのこと。

このように理由があって「敢えて」壊した基本ルールはOKなのです。そういった理由なしに基本を無視している写真はイマイチ。似ているようですが全く別物なんですよ。



もう1つ作例を。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F8 1/100 ISO100

漁港に捨ててあったタイヤと漁具である網でしょうか?午前の光をあびて西洋人形を連想するような美しさを感じたので撮影に挑みました。見てお分かりの通り日の丸構図です。日の丸構図は一般によくダメですよ、と言われていますが、実は日の丸構図というのは主題を明確にする有効な構図でもあるんですよ。富士山などのシンメトリーな被写体なんかにも良く採用されていて、安定感もでます。もちろん基本ルール通り、ダメな場合もありますけどね。

今回は撮影者が被写体の魅力だと感じた部分を、有効に表現するための手段として、三分割を無視したり日の丸構図を採用するのは良いことなんですよ。というお話でした。逆にそういった理由もなく△△になっちゃった写真というのは、残念ながら人の心を打つ傑作写真には成り得ません。

基本ルールとその壊し方については、他にもいろいろな例がありますので、分かりやすい写真が撮れたらまたご紹介しますね。

それとみなさん、失敗写真を避けるのではく失敗はたくさん撮って大丈夫です。むしろ失敗はあって当たり前ですので、なるべくたくさん撮りましょう。昔からの優秀な写真家の方はデジタル世代は無駄切りが多いと苦言される場合もありますが、練習なのですからね。フィルム代がかかる訳でもないですし、ましてや環境破壊にもなりません。

帰ってパソコンのモニターを見て、イマイチな失敗を眺めながら何が足りなかった考えるのも良い練習なんですよ!

 



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なぜできない!?「被写体に寄れ」の基本<初級>ツーリング写真

みなさん素敵な写真は撮れましたでしょうか?

当ブログの<初級>解説では度々同じような話が出てくるかもしれませんが、大切なことはアプローチを変えて何度も言う事により理解につながると考えます。

以前に写真の主題を明確に、その他の要素は素晴しき脇役に。という解説がありましたが、実践するとまず感じるのが主題を1つに絞ること自体はそれほど難しくないのですが、脇役を美しく組み立てていくこと、これが難しいと感じていただけたでしょうか?

今回は昔から写真の世界でよく言われている「被写体に寄る」のお話です。その言葉の通り、主題と決めた被写体に寄るだけの事ですが、これが言葉が簡単であるが故に、なかなか理解して実践できない難しさがあります。かく言う私もいまだに出来ていないな、と感じるシーンは多々あります。

少し季節外れですいませんが、下の作例をご覧ください。

春の田植えが終わった水田に背景が竹林の小さな山。バイクは控えめに米粒に配置。全体が緑の印象の写真でこれだけでも特段悪くはありませんが、決して印象的な作品とは言えません。春の水田が主題と決めたなら水田の魅力が伝わるように、カメラを持った自分がもっと水田に寄るべきなのです。

わずか数十センチです。水田に寄ったことにより苗の初々しさ、そよ風になびく様子が表現されたのがお分かりいただけますでしょうか?

主題と決めた被写体には目で見たときには分からない魅力がひそんでいます。それを解明する鍵が寄ることなのです。

ここで少し難しい話なのですが、間違えやすいので付けくわえておきますと、ズーム機能を望遠側にして被写体を大きくすれば良いのでしょ?という意見があるかと思います。それとは違います。望遠で被写体を大きくするのは「寄せた」といい画面内での被写体のしめる割合の調整です。難しかったら、ここでは分からないままでOKです!初級解説ですので。



とにかくカメラを持って自ら被写体に近づくのが「被写体に寄る」であり、望遠を使うのは「被写体を寄せる」。前者は被写体の魅力を表現できるもの、後者は画面内での被写体の割合を調整するもの、と覚えておくといいかもしれません。

ここでおススメしたいのが「寄った写真」と「寄せた写真」の両方をぜひ撮ってみてください。ご自身でそういった写真を撮ってみないと、なかなか理解には繋がらないものです。

では以下は寄った写真のダイジェストを!

↑バイクに寄った写真!外装やパーツなど各部のディティールが強調されます

↑漁港にて。固まったペンキが砕けた破片。これがユニークだったので寄ってみました。

↑舗装林道でのワンシーン これは普通に撮った試し撮りのものです。

↑こちらが寄った写真。一歩前に出て撮っただけです。バイクの存在感だけでなく陰が魅力的に変貌しました。

 

どうでしたか?今回は写真をやっていく上で凄く大切なお話でした。<中級>ツーリング写真の解説にしようか迷いましたが、なるべく早い段階で覚えていただいた方が良い内容だったので<初級>でいってみました!

次回はもう少し楽しい内容に切り替えていきますのでお楽しみに!

 



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基本的な光の使い方 順光偏<初級>ツーリング写真

みなさん素敵なツーリング写真、撮っていますか?私はいま予定ではバイク野宿旅の最中で、この投稿は失礼ながら予約投稿機能という便利なものを使って投稿しています。

今回の<初級>ツーリング写真では非常に重要な光の使い方について解説します。光は今回の投稿だけではとてもスペースが足りないので、まずは順光といって太陽を背にした最も無難な光の使い方についていってみたいと思います。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L  F7.1  1/500  ISO100

こちらの作例をご覧ください。毎々、海ばかりで申し訳ありませんが…




今回の順光を解説するにあたり、最適な写真を探してみたのですが、こんな超広角レンズで撮った写真しかありませんでした。どうやら私は順光ではあまり写真を撮っていないみたいですね…このような機会でないと気がつかないことです。

順光とは光源を背にして被写体に光が当たっていること。多くの人が知っている逆光の反対です。被写体に満遍なく光が当たるので色が鮮やかに、陰影が少なく、カメラのAE(主にシャッターボタンを半押しした時にカメラが決める露出値のこと)も決まりやすい、といった特徴があります。

反面、陰影がないということは被写体に立体感がなく、ただ綺麗に撮れているだけで平凡なイメージの写真になりやすいです。

「綺麗に撮れる」といえば、最近でも写真は綺麗に撮らねば!と画質に執着している方が多く見受けられますが、綺麗に撮れれば良しという時代は10年以上前に終わっていると思います。むかし(APSフィルムが出る前くらい)は旅行に行った記念写真ですら素人には、なかなか綺麗な写真が撮れなかった時代がありましたが、現代のカメラでは普通に撮るだけで誰でも綺麗な写真が撮れます。

多くのユーザーが現在でも必要以上に画質に執着しているため、最新のカメラは写りすぎちゃって気味が悪いくらいの領域まで来たとも感じます。画質は重要ではないとは決して言いませんが、こだわり過ぎないよう気をつけましょう。




この作例のように十分な明るさの順光であれば10年前のガラケーのカメラでも綺麗に撮れるはずです。

順光が適した撮影シーンは空や海を鮮やかな色で表現したいとき、カラフルな被写体を表現したいとき、などでしょうか。作例のようにタンクやシートにハイライトが入るといった特徴もあります。それ以外あまり思い浮かびませんが・・・

順光と一言で言っても太陽の傾き具合や、うす雲に隠れて弱まった光だったりと色々です。逆光などと違ってドラマチックな表現は難しいですが、爽やかなシーンを表現したいときに使うと良いと思います。

光については今後もいろいろと取り上げていきますので、お楽しみに!

 




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まずは極めよ「ひとつを明確に」<初級>ツーリング写真

みなさん素敵な写真、撮られていますか?

今回は当ブログの解説シリーズで度々出てきた「○○だから△△した」の法則に基づいて、写真の基本とも言われる何をどう撮るかを解説したいと思います。もちろんツーリング写真としての解説ですよ。

「○○だから△△した」

人の心に訴える良き作品とは意図が明確であり大胆に主役を切り取ったものだと考えます。写真芸術の歴史に残る名作とは、いたってシンプルな作品が多いのも、作品の訴える主題が明確に表現されていることと、シンプルであることは密接な関係があるからだと思います。

今回は○○だから・・・の○○の部分に注目し、写真の永遠のテーマである何をどう撮るか?の秘密を紐解いていきたいと思います。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5.6 1/320 ISO100

こちらの作例をご覧ください。私の大好きな漁港でのワンシーンです。この場所では海が綺麗でしたし、古びた漁船、レンガ造りの倉庫など魅力的な被写体の宝庫でした。素敵な場所を見つけたのでここで撮影に挑んだのですが、まずはよく言われる「写真は引き算」の考えを持ちましょう。

この場所で私が最も気に入ったのは黄色い浮きです。黄色はデザインの要素「色」の中でも強烈な進出色として印象を与えます。連続して丸い球体が置かれていることにより、画面に導線を作って奥行きを作ることもできます。これ1つを主役にして構成し、ツーリングシーンとして撮った1枚なのです。海や漁船といった他の要素は潔く削ぎ落としました。おそらく、この写真を見たほとんどの方が「この黄色い丸いのが良いねぇ」と言っていただけるのではないでしょうか。

初心者の方が陥りやすい構図は良いと感じた複数の被写体をあれもこれも画面に入れた写真を撮ってしまうことです。

この作例をご覧ください。私が4年前に撮った写真です。やはり漁港でのワンシーンですが空、漁船、バイク、ライダー、遠景の山・・・様々な要素を画面の中に入れて何が言いたいのかイマイチ入ってこないです。かと言って広角レンズの利点を生かした、景色の雄大さを1つの主題とした作品とも言いがたいです。失敗作品は保存していないので、探すのが大変でしたが保存されていたこの写真は、このとき私はこれが良いと思ったのでしょうね…。

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L IS F2.8 1/1600 ISO100

次にこちらの作例をご覧ください。草地に休息するかのように佇む小さな漁船。背景はいたってシンプルでフレーム外へ向かって歩き去る漁師さんの姿はピンボケで脇役に徹しています。このように漁船と漁師といった関連性のある複数の要素があっても、主従関係を明らかに船が主役、漁師さんが脇役(もちろん逆でもOK)と明確化するのが大切です。

必ずしも当てはまる訳ではありませんが、原則は主題が1つでその他の要素は全て素晴らしき脇役と美しい背景であるべきなのです。このことが10人の人に見せて10人とも「この写真は○○がいいですね」と○○の主題が同じものをさすコメントがくれば合格ではないでしょうか。

お気に入りの撮影現場では「どれか1つなんて選べない」という声が聞こえてきそうです。安心してください。簡単な方法がありますよ。良いと思ったものは全ていちど言語化してください。そのとき以下のように必ず形容詞をつけてください。

・遠方の山間いが霞んで美しい ・海の深い青が印象的だ ・厳しい気候によって風化した建物が崇高である といった具合に。そしてそれぞれが主役の写真を撮って、帰宅したらどれをお気に入りの1枚にするか、じっくり考えましょう。

遠方の山間いと青い海と風化した建物を1枚の写真にしないことです。

長くなりましたので今回はこの辺で!<初級>ツーリング写真はしばらくこのテーマで展開していきますので、お楽しみに。

 

 



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