レンズを使いこなして脱☆ビギナー!望遠レンズ、超広角レンズの使い方

前回からバイク写真、ツーリング写真における広角レンズや望遠レンズといった焦点距離の異なるレンズの使い分け、実践的な応用方法を解説しております。今回はその続きでございます。

前回までの解説はこちら

・望遠レンズ 150~300mm

望遠レンズは言うまでもありませんが遠くのものを大きく引き寄せるレンズです。写せる範囲は狭く奥行方向もギュッと圧縮されるので遠近感が薄れて平面的な写真が出来上がります。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮る場合、空間が圧縮された勢いがそのまま写真から「これをみろ~」という感じが出て圧力感があります。50mmレンズがナチュラルな印象になるのとは対照的です。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

まずは遠景に存在感を持たせたい時の使用例です。

この作品では夕陽に染まりゆく富良野岳を200mmで引き寄せて撮りました。撮影場所はかみふらの八景であるパノラマロード江花なので通常は道をメインに撮りますが、富良野岳が夕陽に染まりゆく様子が美しかったので、こちらをメインにする目的で望遠を選択しました。こういったシーンを標準や広角で撮ってしまうと画面内の割合の多くは山でも道でもなく両サイドの樹木や空も多く入ってしまい、主題を明確化しにくいものです。

望遠レンズを使用してバイクと景色を撮るにはバイクと距離がとれるスペースが必要になってきます。この時のカメラディスタンス(カメラからバイクまでの距離)は100m前後だっと思います。望遠レンズとは下がれるスペースが必要になることを覚えておきましょう。




EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L IS

続いてこちらの作品はもう1つの望遠レンズの使い方です。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮った1枚です。黄色いお花オオハンゴウソウは写真の印象ほどたくさんは咲いていませんでした。200mmレンズという狭い画角を使用することで花が特に咲いている部分を限定的に切り取りました。また望遠レンズの圧縮効果を利用して花の密度を上げることにも成功しています。

それとバイクから後ろのボケ具合に注目です。望遠レンズのボケやすい特性を生かして主題が魅力的になるよう、深度で印象をコントロールできるのも望遠レンズの魅力です。やや高度な話ですがこの写真では意図的にピントピークをバイクより少し手前にしています。

☆ポイント☆狭い画角を利用して限定的なフレーミングを作る、密度を上げる、ボケやすい特性を生かしてボケ味、深度で表現できる、この3つを覚えて上手に望遠レンズを使ってみましょう。

・番外編☆超望遠レンズ 600mm

ここから先は良い子はマネしないで!!の世界である番外編です。私が個人的にやってる極端な画角のお話をご紹介したいと思います。誰もこんな極端なレンズはツーリングには持って行きませんからね…。オススメではありませんよ。あくまでネタ…ご参考程度に。

まずは超望遠レンズの600mmです。通常はこの焦点距離は野鳥などの動物写真に使うものです。メーカーからもキャノン純正では100万円以上するものしかラインナップに存在せず、いかに特殊用途か分かるかと思います。

しかしSIGMAとTAMRONが150-600mmズームを10万円代で製品化しており、それが好評なのを受けてキャノンも150-600mmズームを開発中なのでは?という噂話は聞こえてきます…(2019年9月の時点で)私が愛用しているのはSIGMA150-600mmF5-6.3DG OS HSM/Cで600mm超望遠であることを考えると軽量でバイクツーリングでも何とか持っていけてしまう優秀なレンズです。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

で…その600mmクラスの超望遠レンズを使ってツーリングでどんな写真を撮るのか?ですがこんな写真です。主に北海道にあるような長い直線路で使います。前述の望遠レンズの解説で空間が圧縮されるので花などの密度を上げるのに効果的…と書きましたが、600mmといった長い望遠だと途方もない空間を圧縮してしまうのです。空間には微細なチリや水分などの粒子があり、それを数百メートルと集める訳なので写真は一気に異空間です。

上の作品では×2エクステンダーを装着して実質1200mmの焦点距離です。北海道の有名な直線路 エサヌカ線の中で逃げ水を泳ぐR1200GSアドベンチャーを切り取ってみました。空と地面の境界がなく現実とは思えない光景を斜め構図でさらに演出しました。カメラディスタンスは1000mくらいはあって、おそらくライダーからは三脚を立てて撮影している私が見えていないと思います。




・番外編☆超広角レンズ 14mm

次の番外編のレンズは超広角レンズです。究極のツーリング写真の熱心な読者の方でしたらもうお馴染みかもしれませんが、私が長きにわたって愛用しているキャノンの超広角単焦点EF14mmF2.8Lを使用しています。

超広角というと特殊用途の1つとして魚眼レンズがありますが、ここでは魚眼レンズではない超広角レンズです。

超広角レンズは前回に解説した広角レンズの特徴をさらに過大した特性です。歪みが強烈になるのでバイクを大きく撮れません。そして目の前の被写体の何もかもを小さくトバしてしまい、途方もない遠近感が生まれます。

順光でとればすぐに自分の影が画面に入ってしまいますし、被写体に寄ることも難しく何かと手ごわいレンズです。

主に星景写真やウロコ雲の広がる空などを撮るときに使います。雄大さ、解放感などを表現できるツーリング写真としては飛び道具的なレンズです。

左:キャノン EF70-200mmF2.8L IS 右:SIGMA150-600mmF5-6.3DG

 

いかがでしたでしょうか?2回の投稿にわたって広角、標準、望遠レンズと各焦点距離におけるツーリング写真、バイク写真としての使い方を解説してみました。これらはあくまで参考というか目安です。広角レンズでも臨場感のある写真は撮れますし、望遠レンズでも景色の雄大さは表現できると思います。今回はあくまでレンズの使い方がまったく分からないよ…とお悩みのビギナーの方を対象に書いてみました。

その撮影シーンでどういったレンズを選ぶのか?「どれが正解なのだろう?」と考えるのではなく「自分はどうしたいのか?」と考えてみると、少しずつ分かってくると思います。

各作例でも書きましたが「夕陽に染まる富良野岳が美しかったので望遠レンズを…」といった具合に情景や被写体に対して、作者が良いと思ったこと、感動したことを表現するための手段の選択なのです。正解探しではなく自分がどうしたいのかを考えてみましょうね。




だいぶ以前に構図が難しければまず望遠レンズを使ってみましょう、望遠レンズは余計なものを画面外に除外し、主題を明確化しやすいですよ…という解説をしました。しかしいつまでも望遠レンズばかりを使う訳にはいきません。前述した通り、望遠レンズで撮った写真は突き出るような迫力がありますが、そういった写真ばかりでは見る方も違和感を覚えます。

たくさんの経験を積んで焦点距離の感覚を養い、被写体の魅力を感じる心を磨いてみましょう。そうすればファインダーを見る前に「ここではこんな風に撮りたい」というイメージが頭の中に描けるはずです。

ネットで検索するとレンズの特徴やボケを楽しもう、といった情報は多く出てきます。しかしそれをどう使うかは最終的に自分で決めるしかないのですね。どこにも正解はないのです。

今回はこの辺で!!!

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レンズを使いこなして脱☆ビギナー レンズ別のバイク写真の作例!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この秋のツーリングの計画は立てられていますか?秋は山の紅葉や爽やかな空模様の写真が撮りたいですよね。標高の高い山岳道路であれば早ければ今月末から色づくのではないでしょうか。

さて今回は<初級>ツーリング写真解説として超やさしい内容で焦点距離別、言い換えればレンズ別におけるバイク写真、ツーリング写真の作例をご紹介いたします。つい先日、バイク写真やツーリング写真のことについてネットで検索したのですが、当ブログ以外のサイトではバイク写真の撮り方について優しく書いているな…と感じたので、私も見習ってたまには優しく書いてみたいと思います。

その第一弾として多くのビギナーの方が悩まれている望遠レンズや広角レンズの使い分け、またはズームレンズの使い方について作例をもとに書いてみたいと思います。広角や望遠って意味は分かるけど、実際にどんな時に使うのか…応用の仕方が難しいですよね。




・広角レンズ 24~35mm

広角レンズとは目でみた範囲よりもワイドに、そして被写体を遠くへ飛ばしてしまうかのような遠近感が得られます。主に景色が主体となるシーンで空や海など広がり感を出す時に出番となるレンズです。

使用レンズ:キャノンEF35mmF2 IS

ワイドに写せる訳ですからこの作例のように近くにある大きい物をなるべくフレーム内に収めたい時にも有効です。

バイクやライダー、または旅先で発見した花といった具合に特定の被写体を決めて、それにぐっと寄って撮ります。そして背景は広範囲になり画面全体に広さや遠近感がある写真が撮れるわけですね。

広角レンズで撮った写真は見る人がその写真の世界に吸い込まれるような印象になります。

使用レンズ:EF24-70mmF2.8L  焦点距離:24mm

画角や機種にもよりますが広角レンズを使用する際の注意点は歪みで、画面の四隅付近に樽型または糸巻き型の歪みが発生します。この部分にバイクや車、建物といった人工物を置くと不自然な写真になります。歪みはソフトウェアーである程度は修正できますが、それでも基本的な考え方として広角レンズでバイクをアップで撮るのは避けると覚えましょう…。(私はやりますけど)

ポイント☆広角レンズは風景の広がり感を表現する風景主体のレンズ。ツーリング写真向きでバイクを大きく撮るような愛車写真には向きません☆




・標準レンズ 50mm

よく50mm標準レンズは写真の基本と言われます。50mmではじまって50mmに終わる…みたいな。ではバイク写真、ツーリング写真として応用的な使い方はどうでしょうか。

使用レンズ:EF28-70mmF2.8L 28mmで撮影 APS-Cのカメラなので換算で42mm。

50mmレンズが「標準」と呼ばれている理由は人間の目の感覚に最も近い画角だからです。この辺りからバイク写真においてはレンズの歪みは殆ど気にしなくて大丈夫です。

自然な画角なので写真を見る人に違和感を与えずナチュラルな感覚で見ることができます。よって標準レンズの最大の魅力は見る人に臨場感を与えることです。

この作品は北海道ツーリングでは有名なスポット、襟裳岬へ向かう海岸線「黄金道路」ですが、写真を見る人も黄金道路でバイクをとめて風景を眺めている気分になれるのではないでしょうか。

その反面、構図などの全体の完成度が低いとたちまち陳腐な写真に陥ります。望遠や広角はその特性から何となく誤魔化しがきいてしまいますが、50mmはそうはいきません。そりゃ手ごわいな…と思ったビギナーの方はまずは50mmの場合、なるべくシンプルな背景の中で撮ってみましょう。

できれば50mm標準レンズはズームレンズの調整幅の中で使うのではなく、50mm単焦点レンズを1本用意すると足で構図をつくる良い練習になります。キャノンユーザーであれば通称撒き餌レンズと呼ばれているEF50mmF1.8STMがコスパ抜群でお勧めですよ。

別途、50mm単焦点レンズをわざわざ買うのはチョット…という方はズームレンズを50mmの位置でテープで留めてしまいましょう。ほんとに良い練習になります!

☆ポイント☆シンプルな構図が作れそうな場所を見つけたら、足で動いて構図を組み立ててみよう。自然な画角は見る人に臨場感を与えナチュラルなツーリング写真が撮れる!それが50mm標準レンズです。




・中望遠レンズ 70~135mm

中望遠レンズは一般的にポートレート(人物)の撮影によく使われます。特定の被写体を歪みなく美しく写せるのが中望遠レンズです。絞りを解放にすれば背景もボケやすく主題の印象を強めることも出来ます。

また適度な圧縮具合を得られるので画面全体に弱めのインパクトを与えるのにも適しています。ではバイク写真、ツーリング写真において中望遠レンズはどのように使えばよいでしょうか…

焦点距離 70mm

まずバイクが主役となる愛車写真に適しています。歪みもなく美しいディティールを丁寧に撮りたい時に適しています(写真のBMW F650GSダカールはディティールの美しいバイクという印象ではありませんが)。

バイクやライダーを主役に撮るとき、背景は雰囲気だけが伝わるようシンプルな背景が望ましいのですが、実際の撮影シーンでは電線や看板など邪魔な物が点在しているものです。そういった余分な物を画面外に除外しやすいのも望遠の特徴です。

では風景主体のツーリング写真では中望遠レンズはどのように使えば良いでしょうか。

使用レンズ:EF135mmF2L

望遠レンズは遠くのものを大きく写せる、という事は誰でもご存じだと思います。言い換えると写せる範囲を狭くする、奥行方向にも圧縮して遠近感を弱めるとも言えます。

中望遠はこの圧縮具合が絶妙で写真を見る人に違和感を与えません。200mm以上の望遠レンズだと「いかにも望遠レンズ」というインパクトが画面から突き出てきますが、中望遠であれば標準に近い自然な感じの圧縮具合を得られます。

☆ポイント☆バイクやライダーが主役になる写真は中望遠レンズの出番。開放で背景をボカして主題を引き立たせよう。風景では適度な圧縮効果と余分なものを画面外に除外しやすいのでビギナーにも使いやすい画角。

長くなったので望遠レンズ、超望遠レンズ、超広角レンズの解説を次回にいたします。お楽しみに!!!

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標準レンズ、広角レンズの基本「被写体に寄る」とは何か??!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日にFacebookのタイムラインを見ていたらこんな広告が入って驚いてしまいました。

一瞬、ヤマハかバイクショップの広告かな?と思いましたがSONYの35mmフルサイズミラーレスα7Ⅲの広告でした。ええぇ~カメラの広告にバイク写真!?目を疑いましたが間違いありません。

SONYが用意したいくつかのサンプル画像の1枚なので、リスティング広告機能として私のタイムラインに関連付けて表示したとは推測できますが、それにしても従来はカメラのカタログに使われるサンプルやイメージカットでバイクが登場するなんて見たことがありません。




通常はポートレート、風景、花、スナップ、スポーツシーン、夜景などが定番でしたが鉄道を差し置いてまさかのバイクの登場。いったいSONYの広報担当としてはバイクを選んだ理由にどのような意図があるのでしょうか?非常に興味深いですね。

大企業ですので何かのマーケティング調査でバイク写真という分野がたまたま目に着いたのでしょうか?私のような何かと企業に狙われている昭和40年男をターゲットにするためバイクに注目したのでしょうか…?

もしかして、どこかで究極のツーリング写真を見て「へ~バイクツーリングで写真、こんな分野もあるんだ」と興味をひいたのかも…いや、それはないか。

とにもかくにも、写真界において認知度の低いバイク写真が日の当たる場所にやってきた瞬間!という感じで嬉しい限りですね。今後、このような事が増えていきツーリング写真が写真界に認知していくよう、私も精進していきたいと改めて思いました。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説として、よく聞く「写真の基本は被写体に寄ること」について簡単に解説してみたいと思います。

EOS6D Mark2

被写体に寄る、とはその字の通りカメラを構えて「これが主題だ」と決めた被写体にぐっと寄って撮る訳ですが、どうしてもビギナーの方は動くことが出来ないので寄れなかった写真を撮ってしまうものです。

寄るとは足で動くこと、体を動かすことでありズームレンズを使って「寄せる」とは同じようで全く違います。以前も解説しましたがズームレンズはファインダーをのぞきながら被写体の大きさや風景の範囲を調整するものではありません。それと同様に「被写体に寄る」を実行するときに使うものでもないのですね。

しかし動けないビギナーの方でも被写体に寄る方法は極めて簡単です。上の作例をご覧ください。この写真の主題である漁船の船首の部分に注目です。少し切れているのがお分かりいただけると思いますが、主題に寄るときの目安とはこのようにフレームに被写体がかかるくらいという事です。

どうしてもビギナーの方は被写体を枠の中にきちんと収めなくては、という意識があるようですが被写体を枠内に収めるのが正しい、という考えは無くしていただいて大丈夫です。




広角レンズで撮った写真とは、写真を見た人が写真の世界に引き込まれていくような雰囲気をもっています。その雰囲気に合わせて構成するという意味で被写体に寄るは有効です。逆に望遠レンズで撮った写真は写真から「これをみろー」とばかりに突き出てくるような雰囲気を持っています。この場合は寄せて撮る世界なので、無理をして被写体に寄る必要性はありません。

被写体に寄るは標準以下の広角での話で主に28~50mmくらいと覚えて頂いて良いと思います。もちろん例外的なシーンはありますので絶対ではありませんが。とにかく広角で特定の被写体を狙うシーンでは足で一歩、前に寄って被写体の一部を枠にかけてみましょう。

きっと当初、魅力的だと感じた被写体がそのイメージの通りに撮れるはずです。

被写体に寄る、確かにキホンかもしれませんね。

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月明りのツーリング写真と夜空の露出

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日100均のダイソーに行ったらこのような品を見つけました。

メッシュ生地の巾着で生地に厚みがあってクッション効果があります。これ、レンズポーチに使えます。

写真はキャノンEF50mmF1.8 STMですがEF35mmF2 ISもぴったり入りました。一眼レフのボディ+レンズと交換用にもう1つレンズをバッグに入れて出かけたい時に良いですね。3色あってお値段はもちろん100円です。




さて今回は以前に天の川の写真を撮った千葉県館山市の海岸で、こんどはほぼ満月の日に撮ってみましたので、その話題をいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

月に対して逆光という言葉を使っていいのか分かりませんが、とにかく画面内に月をバーンと入れて、それを35mm広角レンズで切り取った風景です。ポイントはS字をえがく道を斜め構図にしていることです。通常、斜め構図は特別な意図が無い限りは避けるものですが、斜めにしても安定感を失わないのはS字線の導線効果が大きいからです。




こういった夜の撮影シーンで難しいのは暗闇で構図を作ることと撮影時の露出、そしてレタッチを前提にどう撮るかでしょうか。

使用レンズはキャノンEF35mmF2 ISですが三脚にカメラを固定して撮る場合は手ブレ補正機能であるISは忘れずにOFFにします。

露出は人間の目ではあまり感じませんが、けっこう満月は明るいものです。この写真でF2 4SEC ISO100で加えて実際に目でみた様子よりも明るめに撮ったつもりです。前回、新月で天の川を撮ったときはF2.8 30SEC ISO1600と何と絞りで1段、シャッター速度で3段、感度で4段、合計8段分もの露出差がありました。撮影時間はほぼ同じで23時台です。いかに満月の月明りが明るいかが分かります。

ここまで明るいと地上物と発生する露出差の問題も、天の川の時に比べてかなり悩まずに済みます。と、なれば満月の夜空のシーンはどう撮りましょうか?普通に「月明りが綺麗な場所でした」という写真では面白くないですよね?

ここでは月の存在に縛られず全体を昼間のように明るく仕上げて異空間を演出してみました。全体がフォギーフィルターをかけたようにぼんやりしているのは、レンズに潮が付いてしまったのが原因と思われます。もうこんな風になってしまうとノイズとかトーンジャンプとか画質的なことは気にしても仕方ありません。構わずチャレンジ精神でいつもと違うコトをやる感じです。




もちろんこれが良いとか悪いという話ではなく、時に大胆にやってみましょう~というシンプルなお話でした。

今回はこの辺で!!!

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脱ビギナー!「ナニ写真か?」しっかり分けて撮ってみよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏バテしていませんでしょうか?そろそろ、この夏の暑さが体に堪えてくる時期ですね。

先日、改めてネット上でツーリング写真に関わるトレンドを調査してみましたが、2年ほど前にくらべると、だいぶ記念写真、レポート写真の割合が減って素敵なツーリング写真が増えてきたな、と感じました。

当ブログの活動の成果なのか分かりませんが、少しづつツーリング写真が認知されてきたようで嬉しい限りです。

いまざっと検索したところツーリング写真を専門で運営しているブログやWEBサイトは現在でも当ブログだけでした。もちろん雑誌関係やメーカー系でバイク写真の撮り方を公開しているページはありますが…サイト自体がツーリング写真の専門はたぶん世界中で究極のツーリング写真だけではないでしょうか。

勝手にオンリーワンと思って喜んでおりますが正直すこし孤独でもあります。ビジネス用語で言うとブルーオーシャン戦略ですかね。まあ…まだまだツーリング写真はこれからなので、当たり前なんですけど。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説としてツーリング写真ビギナーの方々に、いま撮ろうとしている写真は「ナニ写真なのか?」を意識してみましょう!という解説をいってみます。

ナニ写真ってナニよ???意味が分からないと思いますが、写真には出来上がった時点で様々な役割があって、事実を人に伝えるもの、なにかの記念として大切に保存する写真、時代性を記録する、様子を備忘録として記録しておく、製品の形や色を伝えるカタログ的な写真、コマーシャル的写真、ジャーナリズム、犯罪などの証拠、エロス…などなど本当に様々です。

そんな多岐にわたる写真の種類と役割の中で、どの種の中にも「いい写真」は存在し得るもので、そしていい写真を決めるのはいつも写真を見る側だと思います。しかし誰しも憧れるのは先に挙げましたどれでもない「芸術的写真」または「ドキュメンタリー写真」「リアリズム写真」ではないでしょうか?

このように写真の種類「ナニ写真」を意識することで、明日からのツーリング写真が少し変わるかもしれません。まずはバイク写真に関わるナニ写真をいくつかご紹介してみます。

1.ツーリング記念写真

記念写真はその名の通り、ツーリングに行ったらカメラ目線ばっちりで撮る写真な訳です。ダサい写真のようですが決してそんな事はありません。

こういった写真はご自身が数十年後、または人生を振り返る終末期にたいへん重要な意味が出てきます。写真の中は時間が止まっていて「あの時の自分」が記憶と共に蘇ってくるのです。

または婚活や何かのコミュニティでプロフィールとして使う用途にも適しています。カメラ目線で撮ったことで人物像がよく伝わる写真になるのです。

2.ツーリングレポート写真

景色の中に愛車を置いて普通にパチリと撮れば「こんな場所に行ってきたよ」という事実を伝える写真の完成です。それを見た誰かが「いい景色、私もここに行ってみたいな」となるのがツーリングレポート写真です。

この写真は今年のGWに北海道に行ったとき、美瑛の丘エリアに着いたときにスマホで撮った写真です。私はこの写真を撮ってすぐにFacebookで「いま美瑛の丘エリアを満喫しております」といった内容の投稿をしました。

このように場所がどこであるのか、見た人が分かりやすいよう標識が入るとレポート写真らしくなります。この写真は北海道のオロロンライン、サロベツ原野付近にある夕来展望所です。やはりスマホで撮った写真です。私はこういったレポート的写真を撮る場合、わざわざEOS6D Mark2やRICOH GRを使いません。いつもポケットに入っているiphoneの方が簡単で手間いらずだからです。

こういったレポート写真は多くのライダーがSNSやブログ用として撮っている写真で本当に良く見かけますね。

3.バイク写真

R1200GSアドベンチャー

バイク写真とは愛車自慢、愛車をかっこよく写すことに全てを注いだカットです。バイク乗りなら誰しも自分の愛車のことをカッコイイ、愛おしいと感じているものです。それであれば写真が撮りたくなるのは当然の心理です。

こういった愛車の写真はあとで自分で眺めたり、SNSなどでその車種やジャンル(アドベンチャーバイクとか)のコミュニティーで発表するのに適しています。

こちらもレポート写真と同様にSNSやブログでたいへん多く見かける写真ですね。

4.ツーリング風景写真

構図内でバイクの大きさは小さく、またはバイク無しでも良いので風景を主体に撮った写真です。バイク乗りはせっかく魅力ある地へ旅するのですから、出会った素晴らしい風景を写真にするのは当然のことですね。

1から3では記録写真としての役割の写真をご紹介してきましたが、ここで一気に写真芸術としての趣味性が出てきました。

人に見せる写真ですね。

5.グルメ写真

ツーリングレポートとして良く見かけるのがグルメ写真ですね。ツーリング先で見つけたお店、美味しいものを写真を撮ることで伝える役割があります。

食べ物の写真もただ撮るのではなく美味しそうに伝えるのがポイントですね。コツは窓際席に座って窓からの採光を逆光ぎみにして撮ると食材の質感が伝わります。

その時の状況、お店の雰囲気など情報を伝える役割がある写真です。それを意識して撮ると見る側にも役立つ写真となりえます。

さてここまでは記念、記録、情報を伝えるものといった事実をそのまま写真にしたバイク写真です。これを撮るのはそれほど難しいことではありません。カメラの操作方法や基本的な知識さえ身につけてしまえば、スマホでもコンデジでも綺麗に撮ることができます。回数をこなしていけば構図やアングルも上手になっていき「写真、お上手ですね」と言われる上手い写真が撮れるようになるでしょう。

これらは事実を記録しておく写真としてそれぞれに役割があり、決して否定されるものではありません。これからもカメラやスマホはこういった写真を撮り続けていくでしょう。それに時代が変われば「むかしのツーリング風景」として違った印象の写真になるはずです。

しかし写真を愛する一個人、写真をライフワークに生きる、これから写真をやっていきたい…という人が撮る写真ではありません。これらはみんなが普通に撮っている日常的な写真なのです。




ここから先は当ブログ 究極のツーリング写真が提唱している新たな時代のムーブメント(になってほしい)である人の心にひびく作品、誰かに影響を与えるような芸術的作品としてのバイク写真をご紹介していきます。

☆ツーリング写真☆

網走で名もない風景

当ブログが定義している【ツーリング写真】とはバイクツーリングのワンシーンを表現した写真です。バイクで旅をすることの素晴らしさ、その魅力を1枚の写真で伝えるものです。見た人がバイク乗りでなくても「オートバイでツーリング、いいかも」と思えるような写真です。

EOS30D + EF28-70mmF2.8L 28mm

ツーリング写真も事実の記録であることは間違いありません。しかし撮影者がバイク旅で感じたものを作品にこめているのがツーリング写真です。単なる情報ではないのですね。

上の作品のように道の写真は見る人を旅に誘う最高の被写体です。そう写真を見る人を意識すること、感じたことや心に入ってきた景色を伝えることがツーリング写真の魅力です。

夕刻の野営地

主にライダーの姿をからめたツーリングシーン、道、キャンプなどがツーリング写真のシチュエーションです。そこには多かれ少なかれ演出の類は入りますが、演出は伝えたいことを表現するための一つの手段なのです。

☆ツーリングスナップ☆

ツーリングスナップ…私が勝手にそう呼んでいるこのジャンルはバイクツーリングでライダーが目撃した被写体、情景のことです。必ずしもバイクやライダーを写す必要はありません。ただ通常の旅行やツアーではまず見ない景色を、作者の旅風景として伝えるものです。

とはいえツーリングスナップについては、まだ私も考えついて間もないので、これから時間をかけてツーリングスナップについて考えていきたいと思います。

☆ツーリングリアリズム写真☆

ツーリングリアリズム写真…これも先ほどのツーリングスナップ同様に私が勝手に言っているだけのバイク写真ジャンルの1つです。ライダーの視線を再現してツーリングのリアルを伝える写真です。

単に走行風景を撮るということではなく、ライダーの目線としての心象風景を目指しています。やはりこのツーリングリアリズム写真についても、まだまだ研究の余地があり時間をかけて熟成させたいと思っています。




今回の投稿でバイク写真ビギナーの方々へ何が言いたかったのか?といいますと以上に挙げたような写真のどれにも該当しない、空っぽの写真をまずやめましょう!ということです。

・・・ナニ写真とも言えない空っぽの写真

こんな風にバイクを停めて休憩したついでに撮った写真バイクの方へカメラを向けて何も考えず、何も感じないまま撮った1枚とは惰性的な画像です。写真は撮りたいけど面倒くさいから…。よく分からないから…。これでは撮った側も見る側も面白みや感動もありません。役立つ情報も楽しさもない空っぽな写真です。

こういった写真を撮らないようにまずは意識してみましょう。

ここまで挙げた1~5までの写真は既にみんなが撮っている写真です。ツーリング写真、ツーリングスナップ、ツーリングリアリズム写真はこれから話題になるであろう、バイクツーリングを社会的に認知させる新たなムーブメントとして可能性を秘めています。

私が学生の頃、アニメ好きとえば冷ややかな目でみられオタクとか気持ち悪いと女子からも敬遠されたものです。しかし数十年の歳月を得てアニメは日本が誇るカルチャーとして世界から注目されるまでになりました。

鉄道写真も同じです。かつて鉄道写真は車両にフォーカスされた比較的閉鎖的な写真ジャンルでしたが、中野精也さんの「ゆる鉄」で一気にブレイクし、鉄道写真を撮る女子「鉄子」が流行するほど認知されました。

これと同じようなことを当ブログ 究極のツーリング写真は目指しています。まずは惰性的に撮っていた写真をやめて、ナニ写真かを意識してみましょう。カメラの操作方法や写真の知識がついてきたら、少しづつで良いので写真を見た人に喜んでもらえるツーリング写真を撮ってみませんか?

今回はこの辺で!!

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究極のツーリング写真流 バイク写真の三脚の使い方 グリーンマーカー戦法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回まででバイク写真、ツーリング写真における三脚の選び方、なぜバイク写真でも三脚が必要なのか?を解説してきましたが如何でしたでしょうか?

三脚も凝り始めるとモノですのでカッコいい高級な奴が欲しくなるものです。しかしバイクで三脚を積載してツーリングとなると破損や盗難のリスクもあります…。あまり高級なものでなく普通のグレードが良いと思います。もし、自分に合ったものが高い三脚だった場合は…旧型や中古品をお安く入手するのがお勧めです。

さて今回はそんな三脚について、実際のツーリングシーンでの実践的な使い方について書いてみたいと思います。名付けて<究極のツーリング写真流グリーンマーカー戦法>でございます。




<究極のツーリング写真流グリーンマーカー戦法>

素掘り隧道

グリーンマーカー戦法。それは私が勝手にあみ出した手法です。

三脚はカメラがブレないようしっかり固定する役割、ち密に組み立てた構図をキープする役割があることは前回の投稿で解説しました。

ち密に組み立てた構図をキープとは実は地味に大事なことです。複数ある被写体の存在感を大きさやボケ具合などで調整し、構図内に直線や曲線などで導線やアイキャッチを作り、目の前の光景からデザイン要素を取り入れたり、フレーミングで印象をコントロールしたり…そんな複雑巧妙なベストアングルを完成させるには、当然ですが当初はカメラを手持ちで試行錯誤する訳ですよね。

そして納得のいくベストアングル、ベストな構成が完成したら次にカメラを三脚にセットして状態をキープしたい訳です。しかしバイクに戻って三脚をとってきて、再び先ほどの場所に戻ったは良いけど、せっかく探り当てたベストなポイントをロストしてしまった…これよくあるんです!

特に望遠レンズを使うシーンではベストなポイントからバイクは離れていますし、海岸のような開けた場所では目印になる物もありません。「あれ~!さっきベストだと決めたポイントはどこだ~???」と!

そんな経験から、私はいつもゴルフのグリーンマーカーのようにベストアングルを見つけたポイントで足元に目印になるものを置くようにします。私の場合スペアのレンズキャップを使用していますが、ハンカチでもキーホルダーでも何でも良いと思います。




そしてズームレンズの場合は忘れずに焦点距離をチェック。深度を深くしてピントピークも調整した場合は、そのポイントもキープさせます。忘れてはいけないのはカメラの高さで胸と首の間くらい…といった具合に高さも事前に覚えておきます。

そして三脚をセットしてカメラを取り付けたら先ほどの手持ちで撮った試し撮りの画像を再生ボタンでプレビューし、全く同じアングルを三脚に固定した状態で再現するのです。

春の小湊鉄道

これがグリーンマーカー戦法です。

ち密に組み立てた画面構成を三脚固定状態で再現できたら、あとはシャッターチャンスまで待機する、またはインターバルタイマー機能を起動して自撮りをする、といった段取りです。

この作業の精度が低いと後でその日に撮った写真を見返したとき、手持ちで試し撮りしたカットの方がアングルがいい…本命カットは何かイマイチだ…なんて事態になります。




3度の投稿にわたってバイク写真、ツーリング写真における三脚のお話を書いてみました。まとめると…

1.三脚の必要性とは・手ブレしそうなほど絞り込んだ(シャッターが遅い)場合 ・夜景や星空 ・組み立てた構図をキープする ・自撮りする場合

2.バイクツーリングに最適な三脚選び ・4段のトラベラータイプ ・自由雲台でクイックリリース ・耐荷重はカメラ(+レンズ)の重量に対応したもの ・予算に余裕があれば軽量なカーボン脚 ・ローアングル用にミニ三脚も持っておこう

3.ツーリング写真、バイク写真における三脚の使い方  ・まずは手持ちでベストなアングルを探そう ・ここだ、というアングルが決まったらそこにグリーンマーキング ・三脚をセットしたら手持ちで撮った試し撮りの画像を見ながらアングルを再現

それではまた!!!

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三脚の必要性☆カメラ初心者のための三脚の使い方を解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが宇宙人がある日やってきて「写真ってなんですか?」と質問されたらどう答えましょうか?プリントやモニターのような2次元に目の前の光景を記録しておくもの。といった感じですか?

その説明だとロマンチストな宇宙人だったらガッカリするかもしれません…。私だったら…そうですねぇ~ 自分が見たものを瞬間絶景として記録するタイムカプセル!とでも言いましょうか。

そう、写真ってシャッターを切ったその瞬間から時間がストップしているんですよね。撮って1年が経過すれば写真の中身は1年前。10年が経過すれば10年前。当たり前なんですけど改めて意識してみると面白いかもしれませんね。

写真はタイムカプセルであるからこそ、時代性の無い不変的表現が良い場合もあれば逆に時代を反映した作品が年月を経て魅力的に変化したりもします。オートバイが登場するツーリング写真であれば尚更のことですね。遠い未来にその写真を見て「わー内燃機で走るタイヤ付きオートバイだ!昔の人はこれに乗って旅をしていたんだなぁ!海面が低いし自然豊かな景色だな!」といった具合に。




さて今回は今までしたようでしていなかった三脚の初歩的なお話を<初級>ツーリング写真解説としてサラっと解説してみたいと思います。我々バイク乗りにとって三脚なんてなるべく持ち歩きたくないですよね。三脚っているの?スマホで撮っている人なんて三脚使ってないし!でもある日、写真のベテランさんが「三脚は重要だ!」とおっしゃっていた…実際はどうなのでしょう??

そもそも三脚はなぜ必要なのでしょうか?よく観光地の山なんかに行くとご高齢のカメラマン達が皆して立派な三脚に一眼レフを乗せて撮影されていますよね。手で持って撮ったらダメなのでしょうか???

三脚の役割は大雑把に分けて2つあると思います。1つはカメラをしっかり固定することでブレなどの無い写真が撮れる、写真のクオリティに関わる役割です。もう1つは自分の写真を撮りたいけど自分しかいない、旅行先で家族全員の記念写真を撮りたいけどシャッターを切ってくれる他者が周囲にいない、といった人手不足を補うものです。

後者は分かりますよね。しかし写真のクオリティに関わることで三脚は必ず必要なのでしょうか?俺はウマいから手ブレしないぜ~という方は三脚は不要ではないでしょうか???

重量級一眼レフに重いレンズを装着した場合、重くて持っていられない…というのもあるかもしれません。

結論から言ってしまうと三脚は必ず必要ではありません。まず写真のクオリティに関わることですが手ブレなどのカメラブレについてはシャッター速度の下限値と焦点距離で大まかに目安をつけることもできます。一般的には焦点距離と同じ数値のシャッター速度が手持ち撮影の下限と言われます。200mmのレンズなら1/200より遅いシャッター速度なら三脚を使いましょう…という意味です。

しかし実際のところは手ブレを起こさないカメラホールド力には個人差がかなりあり、カメラ+レンズの重さとも関わってきますので、焦点距離の数字がシャッター速度の下限値という話は目安に過ぎません。ある程度の重さのあるカメラ(+レンズ)ほど手ブレしにくく、小さくて軽いカメラほど手ブレしやすい、そして望遠になるほど三脚を使った方が良い、ということだけ覚えておきましょう。

そもそもカメラ側をいくら完璧にホールドしても被写体が動いていたら景色を完璧に止めることはできないのです。薄暮れ時に海岸で撮れば波はブレますし、山の景色でさえ僅かな風で木々がゆらいでいる訳です。

これらを踏まえて速いシャッター速度、広角よりの画角、明るい場所であれば手持ちで撮ってもOKな訳です。三脚は必ず必要…と縛られる必要はありません。




EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG

しかしカメラブレを防止する以外にも三脚にはまだ重要な役割があります。

完璧に組み立てた構図、完璧に狙った深度とピント位置、巧みなフレーミング…これらを精密に組み立てて状態をキープさせるという意味で三脚は有効です。完璧な状態を三脚で固定しキープできれば、そのままシャッターチャンスを待っていれば良いのですね。上の作品の場合はLNGタンカーが「ここだ!」という場所に到達する瞬間のことです。

しかしその反面<完璧な構図やアングル>にたどりつく前に三脚を使ってしまうと自由度を奪われてしまいベストアングル、納得のいく構図に辿り着けない…というのも三脚の特徴です。ベストアングル、納得のいく構図を探り当てるのはまずは足で動いて試行錯誤するのが大切…という事は究極のツーリング写真の読者の皆さまでしたらご存じかと思います。

よ~し、ここで撮ろう!と思っていきなりカメラを三脚にセットすると、ベストなアングル、納得の構図に辿り着けないままシャッターを切ることになりかねません。もちろん開けた場所で遠景だけ狙うような写真であればその限りではありませんが。

もちろん星景写真や夜景では三脚は必須と言えます。

次に三脚の使用方法を念のため簡単に書いてみたいと思います。ごく当たり前のことを書きますが三脚は兎にも角にも安定させることが命です。脚を伸ばすときは太い方から順に伸ばします。脚は細い側の段(先端の方)へ伸ばすほど剛性が低下して揺れやすくなります。全ての脚を伸ばしても高さが足りない場合、中央のエレベーターを伸ばす訳ですがエレベーターを伸ばすと更に安定が低下します。原則、エレベーターはなるべく使わず脚側で高さが足りなくなったときの最後の手段がエレベーターです。

理由があってハイアングルが欲しい場合は仕方がありませんが、高くするほど風などで揺れないか、安定に最大限の配慮が必要になってくるのを覚えておきましょう。

安定が不十分だとわずかな風でもユラユラと微細に揺れてしまい、シャッター速度が遅いとブレてしまいます。最悪は三脚が倒れてカメラやレンズが破損…なんてこともあり得ます。

これは望遠レンズ、三脚の脚を3段とも伸ばした、エレベーターも上げるという悪条件で揺れがどのように出るかを動画で撮ったものです。




脚を大きく開かずスペースに配慮した使用方法 半面、不安定になるので風のある場合は要注意

三脚は暗い撮影シーン、絞り込んでシャッター速度が遅い場合、構図を精密に組立てて状態をキープしシャッターチャンスを待つ場合に必要なもの。その一方でベストアングルを探り当てるために試行錯誤するのは手持ちでいきましょう、明るい場所、動きながら撮ることで良作を狙うシーンは是非手持ちでいきましょう!という事はお分かりいただけたでしょうか。

書き忘れましたが三脚を使用してカメラをしっかり固定できた場合、手ブレ補正機能は忘れずにOFFにしましょう。原則、手ブレ補正機能とは手持ち撮影の時に使うものなのです。

次回以降も三脚のお話の続きとして三脚の選び方、私の三脚の使い方(秘密の戦法)を書いてみたいと思います。

今回はこの辺で!!

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小学生でも分かるシャッター速度と絞りの話☆露出ってなんだっけ?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログではバイク写真、ツーリング写真に関わるあらゆることを、ビギナーの方やこれからバイク写真をやってみよう!と思い始めた方々を対象に解説しております。

しかし「マニアックすぎてよく分からん」というお声もチラホラあるようですので、今回は初心に帰って「小学生でも分かる露出」と題して優しい内容でいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

露出と聞くと何やらカメラの専門用語っぽくて難しく感じるかもしれません。しかし意味としては真夜中にコート1枚を着ている怪しいオジサンと同じで、閉ざされいたモノを明るみに露出させることです。

カメラの内部は真っ暗な箱になっていてシャッターを切った瞬間だけレンズを通してカメラを向けた先の様子を光として取り入れます。

その外の光をあびたイメージセンサー(またはフィルム)は瞬間の画像としてメディアに記録します。これが写真です。当たり前のことですけどね。

カメラ内に外の光をどれくらい露出させるか?つまり光をどれだけ取り入れるか?が露出の基本的な考え方です。

方法は主に2つあって1つはシャッターが開いていた時間。2つめは絞りといってレンズ内にある穴ポコの大きさです。シャッターは長く開いていれば光はたくさん。短ければ少しだけ。絞りの穴ポコは大きければ光がたくさん…小さければ少しだけ。

いま目の前のシャッターを切ろうとしているその風景。そこにある光が仮に100だとします。目で見た通りの明るさの写真が欲しければ露出は100欲しい…。そんなとき例えばシャッター速度君が40の光を取り入れるから、絞りチャンは60取り入れましょう。お互いに持ちつ持たれつという事なのです。




ここでポイントを1つ。シャッター速度と絞りはそれぞれに違った役割があります。シャッター速度は写真に時間を与える役割、絞りはピント範囲(逆に言うとボケ具合)で印象を調整する役割があります。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:お~い、シャッター速度君。ちょっと頼みがあるんだが!ここは手前の桜から遠くまで全部にピントを合わせたいから絞り込みたいんだよね。したがって20くらいしか光が仕入れられん。何とかなるかい?

シャッター速度君:おぉ~絞りチャン、いつもお世話になっているから今回は何とか俺が頑張るよ。では80の光をオイラが仕入れよう。少し遅くなっちゃって電車がブレるけど、電車の存在感を控え目にできるし、動きも加わってアリでしょ。

 

RICOH GR APS-C

シャッター速度君:おーい、絞りチャン。今回はめっちゃスピード感を出したいのよね。でもスピード違反をする訳にもいかないし、長~~~く開けたい訳よ。でもそうすると光が90くらい入っちゃう、分かるでしょ?

絞りチャン:水臭いな~シャッター君。2人は生まれた時からずっと1つのカメラにいる大の仲良しではないか。よしここは持てる筋力をフルに絞って超絶ちっちゃい穴ポコにするぜ。そうすれば光は10にできるぜ~

・・・とこのように写真を撮るイメージに合わせて〇〇だから絞りをF11にした、とか〇〇のように表現したいからシャッター速度を1/10にした、といった具合に絞りかシャッター速度のどちらか一方を撮影者の意図で選択するとします。するともう一方はそれに合わせて適切な明るさにするため光の量をフォローしてくれるのですね。

しかし次のような場合はどうでしょう…?

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:おーい、シャッター速度君。今回も手前のR1200GSから遠景の電車までバッチリとピントを合わせたいんだよ。また絞り込みたいんだ。40くらいになっちゃうけどあと60頼める?

シャッター速度君ちょ…ちょっと待って。今回は俺だって主張させてくれ。ここで俺が光をいっぱい取り入れると電車がブレちゃうんだ。今回の構図では桜の時と違って電車はピタっと止めたいんだよね。ここは譲れないよ。せいぜい40くらいしか光は入らない。

絞りチャン:えぇ~マジっすか?40+40で80。あと20足りない…どうしようか?

シャッター速度君:「こんな時はあのお方に頼むか…ISO感度先輩へ」

絞りチャン:「えぇ~マジ。あの怖いISO感度先輩!いつも昼間寝てるじゃん、いま頼んで怒られんじゃね?」

シャッター速度君:「確かに怖い。何年か前にオーナーが三脚忘れた時。ISO5000とかで撮った写真見た??もう荒れ荒れ!!」

絞り君:この間なんか「あ~天の川撮りてぇ~」とか言って指をポキポキやっていたよ。

こえ~~~

しかしここでは明るいシーンとはいえシャッター速度、絞りの両者に撮影者の意図が存在しています。そんなときは届かない分の露出をISO感度で補う引き出しを備えておきましょう。ISO感度を上げるのは夜や暗い屋内と決めつけないように~。




ISO感度は絞りとシャッター速度の両者では不足している光量分を「感度」という名の通りセンサー(またはフィルム)を敏感にして補うものです。しかし無暗に感度を上げてしまうとノイズが発生してしまい荒れた画像になってしまうため、原則としてISO100を常用します。

絞り込んだらシャッター速度が低下した、しかしカメラを手持ちで撮るので手ブレが心配である…とか夜景や星景のようにそもそも元の光が僅かかな場合にISO感度は「仕方ない、あの先輩に頼むか!」といって出番となる訳です。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L ISO1000

この写真はISO感度先輩が1000まで頑張った写真で肉眼では見えないような小さな星々や流れ星まで写真にできました。最近のカメラではISO1000やISO2000くらいでは高感度に設定したとは思えないほど、ノイズの少ないカメラが増えました。

一方で露出にはこんな考え方もあります。目の前の100の光に対して必ずしも100で撮る必要はありません。あなたが情景や被写体から感じたことを表現する手段として60とか130で撮ってもいい訳です。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2L IS

この作品は日の光が僅かしか入らない山道でとりました。そこに咲いていた紫陽花に僅かな光が当たっていたのを私は見逃しませんでした。紫陽花を撮ったというより僅かな光のある空間に惹かれて撮ったと言った方がいいかもしれません。




実際の100の明るさの通りに撮ったのではなく「僅かな光」を明確に表現する手段として70くらいの露出を選んで撮ってみました。もちろんこの逆もアリで実際の明るさよりもうんと明るく撮ってみるのも面白いです。

ここが露出で魅せるやり方の最も面白いところだと私は思います。

小学生でも分かる絞り、シャッター速度のお話でした!!!

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今さら聞けない☆三分割構図と日の丸構図

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日から8月ですね。お盆休みにロングツーリングに行かれる方は準備は万端でしょうか?熱中症対策やキャンプツーリングの方は虫刺され対策をお忘れなく。

さて今回の<初級>ツーリング写真解説では写真の世界では誰でも知っている構図の基本「三分割構図」と、よく聞く「日の丸構図」のお話を軽めにサラっといってみたいと思います。

写真といえば構図…そう構図って大事ですよね。でも構図はなんで大事なのでしょうか?そもそも構図って何?

解釈はいろいろあると思いますが例えば主題、副題、被写体A、被写体B、アクセント被写体、背景、光と影、前景や近景、これらカメラを向けた先の様々なことを画面という長方形の四角の中に如何に整理して配置や大きさで存在感を調整し、写真の意図へ導くよう機能させるもの…それが構図でしょうか。

そう、写真を見た人がその作品の意図にたどりつけるよう導く役割。だから写真は構図が命!ではないのですね。あくまでも補助的に機能しているガイドのようなものです。もっとも大切なことがしっかり表現されていれば、構図自体は大して重要ではない場合もあります。

1.三分割構図

三分割構図は写真の基本的な構図として最も知られていると思います。縦横に3等分された9つのマス、3分割グリッドですね。多くのカメラでファインダーやディスプレイに表示できる機能を有しています。

3分割構図は古来から美術に用いられる基本的な考え方「すこしずらすのが美しい」がベースになっていると思います。あまりに基本的なこととして知られているので、少しばかにしている人もおられるかもしれません。しかし意外なことにSNSなどでバイク関連の写真を見ていると「上手に三分割構図を使ったな」と思える写真はほとんど見かけません。あれほど最初に教わることなのに不思議ですね。

では使い方を作例を元に解説いたします。

まず交点と線の両方を使った例です。三分割グリッドは画面内に縦2本、横2本の線が入ります。この線に例えば水平線などをぴったり合わせてやる方法がまず1つですよね。上の写真の例だと手前側の漁船の中心、そして遠景側にバイクを停めている堤防の横線で2本の線に合わせました。えっ?それはどうやるのかって?この場合は画面の横線な訳ですからカメラの高さで合わせます。

船のマスト(?)は右側の縦線に合わせています。

そして交点です。3分割グリッドは画面内に4ポイントの交点が存在します。このポイントに重要な意味をもつ被写体を配置するのです。上の写真の場合は左上のポイントにR1200GSを合わせてみました。足でよく動いてピンポイントなアングルを探ってくださいね。

このように線や交点などを使って最低2つ以上は三分割グリッドに合わせてやることで、はじめて三分割構図は生きてくると私は考えます。




これは三分割グリッドをマス単位で使ったフレーミングによる構図です。右下のマスを埋めるようにR1200GSを配置してみました。もちろんこのやり方は1マスに限らず2マスや3マスでも使えます。

どうでしたか?三分割構図を少しばかにしていた方は、ここで改めて三分割構図の良さを見直して、次のツーリング撮ってみてはいかがでしょうか。

2.日の丸構図

日の丸構図はその名の通り、画面の中央に重要な被写体等をドーンと置いた構図です。富士山などのシンメトリーな被写体やデザイン上で安定感を優先したい場合に多く使われる構図です。

稀に日の丸構図で撮ってはいけない…と思い込んでおられる方をお見受けしますがそれは間違いです。日の丸構図は作品の主題はこれです!と明確に表現できる使える構図です。ただその日の丸構図がよく似合うシーンはそう多くないのは事実かもしれません。

この写真はシンメトリーな被写体を日の丸構図で撮った例です。左右に美しくのびていく裾の様子。これを左右対称に置いた方が安定感、美しさが際立ちます。よって日の丸構図を選択した訳ですね。ちなみにこの写真は富士山ではなく蝦夷富士と呼ばれる北海道の羊蹄山です。




EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100

これは変化球的な使い方です。雲ひとつないマジックアワーの空には繊細なグラデーションが存在していたので、それを表現するためにこのような構図にしています。しかしスペースを主役に構図する場合の注意点は観賞者の視線がそのままだと泳いでしまうため、何らかの手段でアイキャッチを作る必要があります。この場合、伸びをしているライダーの両腕で輪を作り、その輪を画面の日の丸の位置に置きました。

これでスペースが主役の画面構成でも写真の観賞者の視線はぴたりと安定します。よく見ていただけるとお分かりかと思いますが、この写真は水平も出さずかなり右下がりです。なだらかに稜線を描くような砂浜の地面も相まって、夢想世界のような不安定感があるのですが、それをも安定させるのが日の丸構図の凄いところです。

 

こちらは私の十八番である走行中のライダーの視界を再現した走行写真です。スローシャッターで周囲の風景をブラしてスピード感を出しています。こういった横流しではなく前後流しの場合は台風の目のような中心点が発生し、吸い込まれるような写真が出来上がります。その場合の台風の目も日の丸構図で配置することをお勧め致します。




三分割構図も日の丸構図もその他の構図も、そのシーンであなたが表現したいことに最も適した手段はどれであるのか?を適宜選択することが何よりも大切です。場合によってはそういった構図だのフレーミングだのを全く無視した構図が似合うシーンもあると思います。導くまでもない大作であれば構図など大して重要ではないのですね。

今さら聞けない三分割構図と日の丸構図でした!!

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トキメク写真が貴方も撮れる☆唯一の手段<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回までで写真の初歩的な内容 フレーミング、奥行きのある構図、作者の意図による絞りの調整を解説してきました。今回はこの辺でちょっとした精神論的なアプローチで<初級>ツーリング写真を解説してみたいと思います。

よく写真とは作者の意図を明確に打ち出し表現されている…云々、と聞きますよね。ではそれはどうやって撮るのよ?この部分の説明をあまり見かけたことがありません。たくさん旅をして多くの被写体や情景に出会い、たくさんの写真を撮って経験を積んでいくしかないのでしょうが、それすらどこにも書かれていないので理屈だけを頭に詰め込んで出かけることもできない人が多く存在すると聞きます。




今回は作者の意図を明確に打ち出して表現する…云々をビギナーの方でも簡単に実践できるある手法をご紹介いたします。私が勝手にあみ出した戦法なので笑わないで聞いてくださいね。信じて実践していただければ確実にレベルアップできることをお約束いたします。

その私が勝手に考えだした手法とは…

「〇〇だから△△した…言語化の不思議」の法則です。

EOS5D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

こちらの作品をご覧ください。北海道の名寄町にある知恵文ひまわり畑で2009年の夏に撮影したカットです。傾いた夕方の太陽光に向かって撮る逆光のシチュエーションです。この時、一面に咲き乱れる見事なひまわり畑に、夕方の光が当たって輝いている様子に私は感動しました。

ここでいちど感動したこと、目の前の情景の特徴を言語化してみます。ひまわりは一面に咲いている。逆光で輝いている。実際に言葉に出してもいいと思います。次に実際の様子ならより具体的に、感動した事柄ならより美しい単語で形容してみます。

ひまわりは数がすごく多い、全てが輝いていて幾何学模様にも見える。その一輪一輪が美しく輝きを放っている、まるで黄金の絨毯のようだった。

「おいおい、詩人じゃあるまいし冗談だろ~無理っす!!!」

そう言わずに騙されたと思ってこの先までお付き合いください。写真って案外とこんなものなんです。恥ずかしがっていてはいつまでも普通の写真しか撮れませんよ。

・数がすごく多い→さらに密度を上げて表現するため望遠ズームレンズを選択。

・幾何学模様の黄金の絨毯のようだった→カメラアングルを可能な限りハイアングルにセットして画面内の割合の多くをヒマワリ畑に構成した。

・一輪一輪が輝いているように…→もっとも逆光で輝くアングルを探り当てた。

はい、これが言語化です。言語化できれば次に何をすべきかが具体的になってくるのです。「すごくたくさん咲いているな~!」と言葉に出せば、より「たくさん咲いている」を表現できる望遠レンズを選択できるのです。

すごいでしょう?〇〇だから△△したの法則。

はい、次です。この場合は「おっあそこ綺麗な光があるな!」と思い私はR1200GSアドベンチャーを停車させて撮影をはじめました。

夕陽が山間いから差し込んで田舎道を照らしていました。これを事実を掘り下げた言語化と動いた感情を美しい単語で形容する言語化をしてみましょう。

・夕陽が田舎道を照らしていた→里山の稜線ぎりぎりから強い夕陽の光が入っている、カメラから見て強烈な逆光である

・差し込んだ光はススキに当たり、まるで宝石を散りばめたように美しく輝いていた。

・ここに差し込む強い光はこの日の旅のハイライトを演出しているようだった

言語化できればそのように撮ればいいだけなのです。ススキが宝石のように見えればそのように見えるよう露出でもアングルでも選択すればよいし、差し込む強い光が旅のハイライトだ!と感じたらフレームで光を切り落としてフレアを画面内に散りばめてやればOKです。




げっ…マジかよ。と思っている方も多いと思います。写真をはじめたばかりのビギナーの方にとって、写真は撮り方やカメラの操作をマスターすれば素晴らしい写真が撮れると思っている人が多いと思います。しかし、それも大切ですがそれだけだと「どうだうまいだろう」「俺のカメラ性能いいだろう」「この場所すごいでしょ」という傲慢な「上手な画像」を撮ってしまうのです。

それでは寂しいですよね。

写真は出会った被写体や景色に対して撮影者がまず感動すること。その感動に対してどのようなアクションで表現したか…にかかっています。〇〇だから△△した 言語化の不思議の法則は感動不感症の人と表現力不足の人に大変効果的な手法です。

撮影地で最初に何をしていいか分からない…という方は最初に感動すべきこと、それを言葉に出して自身のハートに問いかけ、何か普段は使わないような単語で形容してみてください。最初のうちは気の利いた言葉が思い浮かばないかもしれませんが、思いつく範囲で考えてみましょう。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

撮影者がまずは感動すること。これってもしかしたら写真にとって最も大切なことかもしれませんね。ネットで話題になっている撮影スポットに出向くのも否定はしませんが、わんさかと人が押し寄せている場所で「俺もここで撮ってやるぜー」では感動する行程が抜けているので果たして良い写真が撮れるのか?私にはいささか疑問です。

自分に感動をもたらしてくれる素敵なことは美しい景色や珍しい被写体に限りません。可愛い、かっこいい、オシャレ、ホッとする、こうゆうの好き!というシンプルな心の動きだと思います。何かを見つけて反応する自分に耳を傾けてみましょう。

それにはバイクツーリングが最高なのは言うまでもありませんが、例えば通勤途中とか家の近所の公園とかでも体験できます。




私は今日、駅のホームで20代くらいの女性がベンチでオニギリを食べている姿を見かけました。その女性はオニギリを美味しそうに口にすると両足を子供のように交互にブラブラと揺らしてご機嫌な様子でした。思わず「可愛らしい人だな…」と不覚にもトキメいた瞬間でした。

そういった自身の小さな心の反応に少し意識してみるだけで、濁っていた感受性は輝きを取り戻し、言語化と写真は良くなると思います。

恥ずかしがらずに是非実践してくださいね。

〇〇だから△△した 言語化の不思議の法則でした!!

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