ツーリング写真☆7つの魅せ方 Ver2021

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、2021年のGWはどのように過ごされましたか?

私は本来であれば長崎あたりまでロングツーリングに出る予定でしたが、さすがにこの状況下(4/22~5/11 4都市緊急事態宣言)を受けて出発は断念しました。

本当は感染拡大防止の観点ではソロでキャンプツーリングという行為自体は影響ないのですけどね… しかし東京都から仕事を請け負っている職業の関係上…そうもいかない実情です。

さて今回はツーリング写真解説の総合的な内容として【ツーリング写真7つの魅せ方】と題して作例をもとに解説したいと思います。以前も何度か同じような内容を書きましたが2021年バージョンとしてブラッシュアップいたしました。

1.露出で魅せる

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

今、目の前にある風景から光をどれくらいカメラ内に取り込むか?という写真の明るさを決めるものが露出…コレ当たり前ですけど念のため書いておきますね。大切なことはここで写真を撮るぞ!と決めた時点で完成させたい写真の明るさを事前にイメージすることです。

目で見た通りの明るさやカメラの評価測光によって決まった明るさが必ずしも自分が目指したい露出とは限らないものです。では…露出は何に合わせるのか?というと

【作品の主題となるひとつの被写体に露出を合わせる】

主題が最も魅力的に見えるように露出を決めたら、その露出で撮って全体が変にならないように構図も作ります。「目でみた通り」「カメラが測光した通り」に撮ることに縛られず貴方だけの理想の露出を目指してみましょう。それが露出で魅せるやり方です。

上の作品の場合は林道にひっそりと咲いていた山桜の淡い美しさを表現するために評価測光(アベレージ測光)よりも軽く2段はアンダーの露出で撮っています。もちろんこの逆でイメージに合わせて明るく撮ってもOKです。その露出を選んだ結果として暗く潰れた部分や白く飛んだ部分が発生しても「魅せたいひとつの理想の露出」を優先してみましょう。

2.フレーミングで魅せる

EOS6D Mark2

フレーミングの一般的な解釈は目の前の景色や被写体の、どの部分までを写真とするのか?という範囲を示しますが、ここではもう少し深堀りして画面という長方形の四角の【辺】を意識して撮ることと考えてみましょう。

多くの平凡な写真は写す範囲は意識できていても、被写体を辺で切り落とすという表現をする人をまず見かけません。被写体は必ずしも枠内に収めるのではなく、あえて一部を切り落とすことで存在感を強めたり弱めたりできるものです。

上の写真の場合はR1200GSの後部もライダーの背中側もフレームで見切れていますが、このように一部を切り落とすことで画面内で被写体を大きく構成できるので存在感を強めることができます。もちろん割合の調整で弱めることもできますし枠の外の様子に想像を誘う手法などもあります。

フレームで被写体を切り落とす魅せ方は平凡な写真から脱したい人に最もオススメできる簡単な手法でございます。




3.画角で魅せる

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

画角とはレンズの焦点距離に依る「写せる範囲」のことですね。望遠レンズは画角が狭く、広角レンズは画角が広い。これらは一般的には遠くの小さなものを大きく写したり、近くの大きなものを画面内に収めたりすることが目的で使われます。画角で魅せるやり方はこの光学的な特徴を利用して表現に使うものです。

上の作品は快晴の夕空に繊細な階調(グラデーション)があることに注目し意図的にスペースをたくさん作った構図です。逆に言うと被写体であるバイク+ライダーを米粒大にしてしまった「バイク点景構図」ですが、小さくしたことで存在感が消えないようハイライトと重ねてみました。

この逆で望遠レンズで背景を引き寄せて特定の被写体に存在感を持たせたり、空間を圧縮して無数に咲く花などの密度を上げたり、望遠レンズの光学的な特徴である浅い被写界深度(ピントの合う範囲)を利用してボケ味で表現したりと出来ることは色々とあります。

人間の目は50mm前後と言われますが、画角で魅せる表現は24mmや200mmといった焦点距離を選択することで、目で見た感覚とは異なる雰囲気の写真とすることが可能なのです。広角レンズは写真の世界に吸い込まれるような雰囲気、望遠レンズで撮った写真は被写体が見る人の方へ突き出てくるような迫力があります。

4.シャッターチャンスで魅せる

EOS6D Mark2

シャッターチャンスという言葉は写真の世界では古くからあるもので誰でも知っている言葉ですよね。昔も今も変わらずシャッターチャンスとは大事な要素です。

私の個人的な解釈としてはシャッターチャンスには大きく分けて2つあります。1つめは予定調和型シャッターチャンス。もう1つは奇跡獲得型シャッターチャンス。前者は例えば水平線から出てくる太陽を撮るときや、鉄道写真などで予めダイヤを調べて撮影に挑むもの。こうなるであろうと予測を立てて準備をしておく撮り方ですね。

経験上、シャッターチャンスで魅せる写真というのは多くの場合で予定調和型よりも奇跡獲得型の方が傑作となる可能性を秘めていると思います。少々大げさですが奇跡を信じる者は傑作をなしえるのだと信じたいです。

上の作品は遠景の富士山とタンカーを望遠レンズで引き寄せた構図ですが、たまたま鳶が良い位置に入ったことで作品に個性が加わりました。これは嬉しい誤算でまさに奇跡獲得型のシャッターチャンスだったと言えます。こういった奇跡獲得型のシャッターチャンスを手に入れるにはどうすべきか?それは…いつでもどんなハプニングが起きてもそれを許容する受け皿を心に持っておくことです。




5.構図で魅せる

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

構図は大事…とよく聞きますが構図はあくまで写真の構造だと思います。この作品の主題はこちらですよ、と見る人へ分かりやすく案内するための【図】と考えます。大事だけど核心ではない、でも覚えておいた方が良い…それが構図ですね。

被写体の大きさや位置関係、背景などのスペースとの割合、何かと重ねたり離したり、配置で奥行を作ったりと手法は数えたらキリがありません。被写界深度や露出だって考え方によっては構図といえます。シンプルに1つの手法を用いたものから複数の構造を組み合わせたもの、高度な比率やデザインと巧みに組み合わせたやり方もあります。

上の作品は湖畔のキャンプサイトが美しい緑の光につつまれた様子を主題としたものです。構造としては木の配置で額縁と奥行を作り、日の丸構図としたバイク+テントへ観賞者の視線を誘導します。手前に横たわるボート、反射する湖面、上のハイライトなどは横方向に入る図形要素として意識して配置しています。

これがベスト!と納得できるアングルを割り出すまで手持ちで何度も試し撮りして、ピンポイントな理想のアングルを見つけたら三脚に固定して撮るやり方ですね。複雑な構図ほどカメラポジション、位置はシビアな微調整が要求され腐心するものです。

目の前の情景から構図に関わる知識と結び付け、被写体や背景などの各々の要素をどのように采配するかの能力が問われます。構図はキホン…みたいによく言われますが、構図で魅せる手法とは実はビギナーには敷居が高く難しいものだと思います。

6.黄金比で魅せる

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L F2.8 1/80 ISO250

これはやや高度なお話なので今回書こうか悩みましたが1:1.618の黄金比に基づくフォボナッチスパイラル構造の構図です。

美術の授業で見たかも…という人が多いと思いますが、この曲線は自然界に存在する神秘の曲線なのです。DNA構造、オウムガイの断面、花びらなど、あらゆる自然界のものがこの黄金比曲線の構造を持っています。

三分割構図も日の丸構図も使えそうにない…といったときに試してみると案外としっくりくるのがこの構図。実践するのは難しいかもしれませんが挑戦する価値は高いと思います。

7.何もしないで魅せる

何もしないとはなんだ!やる気あるのか?と怒られそうですが、何もしないで自然に魅せる手法も立派な魅せ方のひとつです。例えば有名な三分割構図などは使い方によっては「あからさま」過ぎて写真の構造がバレバレになったり、複雑な魅せ方をこれみよがしに使ったことで「すごいだろう」という嫌味が生まれたりするものです。写真の魅せ方は時としてこの辺のセンスが問われるものなのです。

そこで…あえて標準に近い画角、シンプルな日の丸構図、露出も評価測光と違わず、前述したような「魅せ方」の引き出しは何一つ使わずにフツーに撮った写真を目指すのです。これにより写真を見た人があたかも写真の中の世界にいるような【臨場感】を感じさせる作品ができるのですね。

スナップ写真の場合はこういったあれやこれや考えずにパッと撮った雰囲気がよく似合うと感じます。ただ気を付けるべきは「あえて何もしなかった」と「何もできなかった」は似て非なるものです。自分はナチュラル派だと宣言して乱雑な写真を量産するのはちょっと違うので気を付けましょう。その点だけ押さえておけばふとした瞬間を切り取る「ツーリングスナップ」というのは撮っていても楽しいものです。




EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

いかがでしたか?ツーリング写真7つの魅せ方。次回は写真の表現にあたり、これらの魅せ方をどう使うか?センスのお話を書いてみたいと思います。

今回はこの辺で!!

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写真ビギナーはまずはグッと被写体に寄って…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、本ブログは開設から4年目になりましたが今回の投稿で投稿数が900記事となりました。我ながらツーリング写真、バイク写真の話題を中心によくも900記事も書いたものだな…と感心しております。

本来、写真に関わるノウハウは秘密にするのが通常かもしれません。私もその昔はあまり人に教えたくないタチでした。真似をされたりノウハウを取られるのは誰だって良い気分はしないですものね。

その昔、最初に就職した会社で顧客向けの講習会の先生を依頼されたことがありました。その講習会は光ファイバーの扱いなど専門的なものであり、従来は研究部門の管理職が先生役をしていたのですが「話がアカデミック過ぎて理解できない」と不評でした。そこで学歴などない私のような人間が先生をした方がむしろ顧客も理解しやすいのでは?ということで白羽の矢が立ったのです。

当時は私が先生なんて…と戸惑いましたが、自分で教科書やスライドを一から作り直して講習生の理解力に合わせて講習会を実施したところ、効果測定も良好となり不合格者の数も減って好評を博しました。その時の経験が何となく今でも生きている気がします。教えることで自身も学ぶ。究極のツーリング写真とはオートバイで旅をする魅力を広めること、写真界にバイクツーリング写真という新たなムーブメントを起こすこと、という目的がありますが、一方で書いている私自身の「自分用教科書」でもあります。

物事は人に上手に説明できるようでなければ本当の意味で理解していない。そんな風にも感じます。今でも究極のツーリング写真を書いていて自分が学んでいるような感覚は以前と変わりません。なのでこれからも書いていきたいと思います。




さて、前置きが長かったので今回は写真ビギナーを対象にツーリング写真の基本的な撮り方について簡単に書いてみたいと思います。

古くから写真は「一歩前に寄って撮る」というのがあります。目の前の景色、被写体にレンズを向けて、いざシャッターを切るぞというとき、人の視界は景色全体を見渡すような画角となっており、特定の一つを良く観察するような視点ではないものです。風景写真がベースであるツーリング写真であっても、その風景の中に魅力的な一つが存在するからこそ、そこで写真を撮ろうと思った訳ですから、その一つに一歩「グッ」と寄って撮りましょうね、ということですね。

上の写真の左側は赤いヨットが画面内に収まるように構図して、その場所の様子が分かるように撮った写真。こちらは目で見ている風景の様子に近いです。一方で右側は一歩、ぐっと寄って撮ってみました。赤いヨットは右側が見切れてしまいましたが、こちらの方が主題が明確になったのがお分かり頂けると思います。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

先ほどの作例では太陽が薄雲に隠れていたのでコントラスに欠けていましたが、空の様子を見ながらタイミングを見て本カットとしたのがこちらです。太陽が出てきたので風景写真として十分なコントラストを得ることができました。このツーリングシーンはヨットが置いてある港で休憩する様子ですが主役は赤いヨットであることが明確だと思います。

写真デザインの色要素でとりわけ効果が大きいのが赤色…というお話は以前にも何度かしましたが、赤い色の主役を見つけたらより印象的になるように一歩寄って撮ってみましょう。フレームから切れちゃうから…という考えは捨てて下さい。

フレームで被写体を切り落とす時の注意点は1/3単位で切ることです。特別な理由なく1/2で等分にしないよう気を付けましょう。

ところで足で一歩寄るのと自分は動かずズームレンズで寄せるのでは何が違うの?という疑問があると思います。単焦点レンズであれば寄るしかありませんがズームならリングを回してやれば同じような事ができますよね。ズームで寄せるとは実は被写体だけを寄せているのではなく目の前の空間を全て圧縮しているのです。つまりズームで寄せると何もかもを大きくしちゃいますが足で寄る場合は被写体だけを大きくできるのですね。

少々ややこしい話でしたが今回はこの辺で!!




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ツーリング写真の構図☆基本的なバランスについて

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、春のツーリングシーズンを楽しまれていますか?ここ最近、当ブログで頻繁に書いてきましたがバイクの事故が本当に多いので気を付けてくださいね。

「バイクは危ない」これって常識のように言われますが我々ライダーはバイクで走る事の何がどう危ないのか深く理解しておく必要があります。例えばガードレール、電柱、標識など道路上にあるあらゆる構造物はバイクへの安全など全く考えて作られていません。

道路はバイクのライン上にマンホールがあることは珍しくありませんし、橋などの継ぎ目の金属が道路を斜めに横切っているものもあります。ガードレールの支柱は転倒して滑走してきたライダーが激突して大怪我になることもありますし、電柱の支線(黄色いカバーがある斜めの支線)などは最悪は体が真っ二つです。

記憶に新しいのは東京のレインボーブリッジです。芝浦側にある約600mのループ状のカーブで連続してバイクの死亡事故が起きました。原因は本来は安全のために設置していた視線誘導灯です。この高さがちょうどライダーの胸の位置になるためカーブを何らかの理由で曲がり切れなかったバイクが視線誘導灯に衝突し重大なダメージを負うのです。この件については既に管轄の東京都港湾局の方で対策を施したようですが、この他にも例えば首都高だと外壁が低くて下に落下しそうな場所、フェンスの金具がむき出しになっている…など探せばキリがありません。

道路や道路上の構造物に限らずこんなのも怖いです。積載方法に道交法では何も問題ないと思いますが…万一、この後ろにバイクで突っ込んだら目も当てられません。このようなトラックの近くはなるべく走行しないよう、ポジションに意識して走りたいですね。




とにもかくにも道路には危険がいっぱい、もちろん自身のヒューマンエラーによる危険もあります。常に別の自分が自分や周囲をとりまく状況を管理するように、客観的にリスクを監視したいですね。

さて、とっても前置きが長ったので今回のツーリング写真解説はさらっと書いてみたいと思います。

たまにSNSなどで見かけるのですが、美的バランスというのを全く無視した構図の写真です。以前に究極のツーリング写真で何度か書いてきましたが、写真構図を練る時は画面という長方形の四角形をよく意識し、その中で秩序やバランスがあるよう被写体の位置関係や大きさ、背景との比率などを考えましょう。上の写真は縦構図の画面に対してR1200GSの位置が左下、小湊鉄道の列車が左上、被写体がどちらも左側で非常にバランスが悪いです。

もし何かの意図があってバランスを崩したというのであれば別ですが、よく見かける陳腐な写真の多くはそうではなくバランスを無視した駄作に過ぎません。




はい、バランスのことを考えればこうなるハズですよね?R1200GSは画面の左下、小湊鉄道の列車は右上。これで構図にバランスが生まれました。

バランスとか比率というのは整えれば良し、という訳ではありませんが、意図して作ったアンバランスとバランスなど意識せず崩れてしまったものは似て非なる両者です。まずは基本であるバランスや安定のある構図を作ってみましょう。少し崩すのが美しい…という領域はまずは基本を学んでからということですね。

今回はこの辺で!!

↓↓↓撮影地↓↓↓




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標準画角で撮るツーリング写真の雰囲気とは

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真を撮って素敵な春のツーリングライフを楽しまれていますか?写真を撮ることとバイクでツーリングすることは非常に親和性の高い両者だと感じます。私は全てのライダーにツーリング先で写真を撮ろうよ!と言いたいですし同時に全ての写真を愛する人にバイクツーリングに行くともっと素敵な写真が撮れますよ!と言いたいですね。

さて前回、前々回とツーリング写真における画角の違いによる写真の雰囲気について解説してきました。

前回の投稿は こちら 

広角レンズは景色の雄大さや空の広がり感などを表現するのに適した画角で、写真のもつ雰囲気は作品の世界に吸い込まれるような雰囲気。逆に望遠レンズはバイクやライダーなど特定の被写体に絶対的な存在感をもたせてドーンと突き出てくるような雰囲気であると解説しました。




今回は標準の画角について解説してみたいと思います。

EOS30D + EF28-70mmF2.8L

標準の画角とは当たり前ですけど広角でも望遠でもない普通の画角です。焦点距離は35mm換算で50mm前後となります。APS-Cサイズの一眼レフの場合はおよそ30mmくらいのレンズが標準となります。

カメラやレンズの構造とはたびたび人の眼球に例えられるものです。眼球にはレンズの奥に絞り羽に似た虹彩があったり、視神経は言ってみればイメージセンサーです。しかし眼球とレンズには決定的な違いが1つあります。それは眼球は標準画角で固定されていて望遠や広角には出来ないことですね。

ということは標準の画角で撮った写真の雰囲気とは自然さ、作者の視点、臨場感ということになります。変に空間が変形していないことで目で見た通りの自然な風景が再現されているのが標準画角です。

上の作品は北海道の襟裳岬へ向かう黄金道路で2004年に撮影したものです。APS-C機であるEOS30Dに使用した画角はこのレンズのワイ端28mmです。35mm換算すると約45mmなので標準画角ですね。この時、私は防波堤ブロックの上に立ってハイアングルでシャッターを切りました。防波堤ブロックはF650GSとカメラ位置を接続する導線にもなっていて、説明するまでもなく撮影者はあのオートバイの持ち主と分かるはずです。

つまりこの作品は標準画角で撮ることで写真を見た人もこの場所でツーリングしている気持ちになれる臨場感ある写真に仕上がっています。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

自然な画角によって人の視線の再現ができること。上の作品はレンガ造りの廃墟(明治時代の木材発電所跡)に出会ったツーリングシーンですが、前景の花、バイク+ライダー、レンガの廃墟の3レイヤーの位置関係に不自然な圧縮や広がりのない自然さがあります。これが標準レンズの特徴と言えます。

こうすると不思議なことに第三者的な視点でシーンを傍観しているような雰囲気にもなります。これも臨場感ですね。

標準レンズとは空間をいじらずにナチュラルに表現する手法です。画角に限らず写真には様々な「魅せ方」が存在します。例えば構図、露出、シャッターチャンス、デザイン、比率…まだまだありますが、その中で画角があります。こういった写真の魅せ方をどのように使うかは撮影者それぞれです。レオナルドダビンチのように複雑怪奇に使っても良いしシンプルに1つでも良いし、あえて何も魅せ方を使わないのも大いにアリな訳です。

そういった意味で標準の画角とは画角で魅せる手法をあえて使わないですよ!という意味でもあります。




自分だけの標準画角をもつ

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

もうひとつ、蛇足かもしれませんが「自分だけの標準画角」というのを持っておくと便利です。標準画角のレンズは「これ一本あれば何でも撮れる」と言われるレンズなのですが、私の個人的な意見として何でも撮れる一本という意味での標準画角はけっこうな個人差があると思うのです。つまり皆が50mmではないのでは?という事ですね。

私の場合は35mmを自分の中の標準画角にしています。上の作品は精進湖で撮った富士山のあるツーリング写真ですが風景写真をスナップ的に…つまりアッと思った瞬間にパッと撮る手法で魅せるやり方に「自分的標準画角」がハマるのです。カメラバッグの中でデフォルトとしてボディに装着しておくレンズですね。

自分的標準画角の決め方は簡単です。自分が得意、好きな画角です。あるいは過去の作品を見てよく撮れたなと思えるお気に入りの一枚が、いつもこのレンズの時だなと思えるそんな画角があなたの標準画角です。

いかがでしたか?前回、前々回と3回に分けて広角レンズ、望遠レンズ、標準レンズのそれぞれをツーリング写真で使った場合の写真の雰囲気について解説してみました。次回は番外編として「極端な画角」について書いてみたいと思います。

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真 理由の後付けと写真セレクト

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、気が付くと3月も中旬となり桜の開花が気になる季節になりましたね。

つい先日、知人から「立澤さんは写真が撮れるのだから写真を売って稼げば良いじゃないですか」と冗談半分で言われました。今は便利な時代ですので風景や花など撮った写真を商材写真として個人で販売できる時代です。

販売できるサイトやアプリはいくつもあって、プロのカメラマンでなくとも凄い人は相当に稼いでいると聞きます。特に珍しい気象現象や海外の風景などは人気のようですね。多くの企業がWEBサイトやカタログなどの紙媒体で使う商材写真を求めているのです。需要と供給が合致して素晴らしいですが従来のカメラマンのお仕事が減ってしまうのは気の毒ですね。

デジタル写真が一般に普及しておよそ20年。個人のカメラマンでもひと昔前のプロに匹敵する写真が撮れる時代です。企業には自前カメラマンがいて外部のスタジオに依頼することは減り、雑誌関係は出版不況が長引き、ウエディングフォトや学校行事の写真は少ないパイを奪い合うレッドオーシャン。プロのカメラマンは生き残るのに厳しい時代です。

…で私は写真販売サイトで写真を売らないのか?という話ですが私は絶対に写真を売りません。せっかく残りの人生を「写真をライフワークとして生きる」と決めたのに、写真の販売をしたら大衆写真の仲間入りに逆戻りですからね。




さて、また前置きが長かったですが今回は写真のセレクトと理由の後付けについて書いてみたいと思います。

よく写真は2度シャッターを切る!と言われます。1度目は撮影現場で被写体や情景を前にカメラで撮るとき。2度目は本当のシャッターではなく帰宅してから複数あるカットから採用カットとする1枚を選ぶときです。

このとき要求されるのが一枚を選ぶ力、セレクト力です。これ、地味に重要です。せっかく良い写真が撮れているのに選ぶ能力がイマイチだと、傑作は陽の目を見ずに埋もれてしまうのですからね。

上の写真は明らかな失敗写真以外は全てLightroomで仕上げてフォルダーに保存したところです。同じようなカットがいくつもありますが、この中からベスト一枚はこれだ!と納得できる写真を探すのです。写真とは不思議なもので撮影現場では見えなかったことが写真として出来上がったときに見える場合が多々あるものです。

そういった撮影時には意識できなかった(あるいは見えていたが無意下であった)ものやこと、を一枚の写真から洗い出し「この写真は〇〇がよい」「こちらは△△が残念だ」といった具合に、後から理由付けをして自分の撮った写真の中で優越をつけます。

場合によっては1枚をセレクトではなく用途に合わせて複数を選んでも良いと思います。例えばInstagram用と4つ切Wサイズプリント用といった具合に。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

今回はこの1枚を選んだ理由として、空に流れる雲が手前からバイクの方へ向かっていく様子を表現するにあたり、もっとも理想的な割合で日陰が入ったのがこのカットだからです。静かなる風景の写真に「雲が流れゆく」という時間を与えた一枚になったことが作品の主題を演出しています。

ところで最近は少数かもしれませんが撮影地で写真を1枚しか撮らない人がおられます。フィルム時代はフィルムの残数、フィルム代や現像代などのお金の問題もあったので、むやみやたらにシャッターを切るのは勿体ないというのがありました。しかしデジタル写真が主流の現代では1枚しか撮らないのは時代遅れです。

写真界の権威はデジタル時代の写真家は無駄にシャッターを切る、一枚に入魂せずけしからん!と嘆いておられるかもしれませんが、私はこの考えには賛同できません。シャッターを切りながら被写体との距離を詰めていく感覚や、切りながら理想を模索するような撮り方は、時として奇跡の一瞬をとらえるものです。

今回ご紹介したような写真セレクトの観点でも、選択肢は多いほど良いと思います。ですからカメラのメモリーカードはできるだけ容量の大きいものを用意し、無駄切りを気にせず撮り【理由の後付け】【ベスト一枚の写真セレクト】をやってみてくださいね。

せっかくのデジタルなのですから。

今回はこの辺で!!




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完璧な手ブレなし写真でツーリング写真のクオリティアップ☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でアップした心霊ツーリング小説はいかがでしたでしょうか?あのお話は半分フィクションですが、そこが宇曽利山湖と知らずに野宿してしまったのは本当です。今になって考えると私のツーリングキャリアの中で最も猛省すべき行為でした。良い子は絶対にマネしないように…

ところでキャンプ場ではない場所で野宿するのはいけないことでしょうか?これ難しい議論を呼ぶところですが少なくとも野宿という行為が法律にふれることはないようです。自然環境であるのか、明確に区分された他人様の土地ではないか、周囲の状況をよく見て十分に配慮すれば、奥深い自然の中で野宿するのは素晴らしい文化だと思います。ただひとつだけ確かなことはキャンプブームであれだけの問題が洗い出されたのを受けると、間違っても「野宿ブーム」は起きてはならないと思います。




さて、今回の<初級>ツーリング写真解説では写真ビギナーの方がついやってしまうミスの代表選手である「手ブレ」のお話をさらっと書いてみたいと思います。

先日、こんな写真を撮ってみました。千葉県鋸南町保田にある佐久間ダム親水公園の頼朝桜です。頼朝桜とはこの地方での河津桜の呼び方ですね。早咲きの桜なので2月中旬から3月初旬くらいが見ごろとなり、2月中でしたらご覧のように水仙とのコラボも見れます。

さてこの写真ですが、この大きさで見る限りは特に問題がないように見えるかもしれません。実はこのカットはベストアングルを出すまでの試し撮りカットでカメラを手持ちで撮影しています。以前にも書きましたがツーリング写真のような風景写真を撮るときに、いきなりカメラを三脚に固定してしまうとアングルを探るのに自由度が奪われてしまいます。まずは手持ちで試し撮りして納得のいくアングルを見つけたら、本番カットとして三脚にセットし、先ほど見つけたベストアングルの再現をします。

この試し撮りのカットですが拡大表示するとこんな感じです。そうです、拡大してようやく明らかになりましたが微妙に手ブレですね。135mmという中望遠の画角で撮ると考えるとシャッター速度1/60秒はちょっと手持ちでは厳しかったようです。もちろん試し撮りカットなので気が緩んでいたからカメラホールドも甘かった、というのもありますが。

風景写真の場合はカメラの前に被写体を置かないとすると、原則としてF8~F11程度まで絞り込んで撮るのですが、そこまで絞るとよほど明るい場所でない限りはシャッター速度も1/100秒以下に落ちてしまう訳です。

ビギナーの方はシャッターボタンを半押しした時に露出値を読み上げる習慣をつけて、手ブレを誘発するようなシャッター速度の低下がないかよく意識しましょう。この写真はSNSにアップする程度でしたら耐えられるクオリティかもしれませんが、もしこの作品を4つ切Wサイズにプリントしたいとなった場合、このブレは完全にアウトです。

はい、これは三脚にカメラを固定して撮った本番カットの拡大です。先ほどの写真とは全然違い、ブレがなくクッキリと明瞭であるのがお分かり頂けると思います。手ブレは誰がみてもソレと分かるブレッブレッのものから、拡大表示してはじめて確認できる微細なブレまで程度は様々です。微細なブレも起こさないよう写真クオリティ面の意識を高めていきましょうね。

その為には撮る時の露出値をよく確認すること、撮った画像をプレビューしたら細部を拡大表示してブレをチェックすること、この2つがポイントです。




それから手ブレ補正機能のあるカメラ(またはレンズ)をお使いの方は、三脚にセットしたときは忘れずに機能をOFFにしておきましょう。これを忘れてしまうと三脚に固定して撮ったのにブレ写真が生まれてしまいます。それとせっかく三脚にカメラを固定したのですからシャッターは手押しではなくタイマーかリモコン操作でいきましょうね。

ところでこの写真、1:1.618の黄金比にもとづいた神秘のフィボナッチ数列【黄金スパイラル構図】です。久しぶりに挑戦してみましたが、やっぱりしっくりきますね。カメラにはフォボナッチスパイラルを表示する機能がないので、だいたいこうかな?と感覚で合わせるのですが、私もまだまだ甘いようで少々トリミングして調整しました。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

完成はこんな感じです。左からの斜光によって空間に光が差している場所でした。その場所にどんな光がどう存在しているか?それを意識してどこから撮るか?どのような露出にするのか?を考えます。この写真を見て何となくお分かり頂けるでしょうか?

私もこの辺の光と影、被写体の反応、露出と構図といった関係性は最近になって少しづつ理解してきた感じで、まだまだ勉強中の段階であります。

今回はこの辺で!!

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いい写真、納得のツーリング写真のためのヒント

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、花粉の季節になりましたが大丈夫でしょうか?私は3月が症状がひどいので最近はかなりムズムズしております。新型コロナウイルスの感染予防の観点で容易には目や鼻を触れてはいけないので、目がかゆくなったらすぐに点眼薬をするようにしています。

つい先日、知人が写真を撮りにいくからチョット教えてくれ、と言ってきたので撮影の様子を見ながらアドバイスすることがありました。その方はまだ写真ビギナーなのですが、結構な立派なカメラと高級なレンズをお持ちです。風景の写真を撮りに行ったのですが、まず気になったのはイキナリ撮り始める忙しそうな様子です。

「えっ?もう撮るの?」と焦りましたが、何か決定的なシャッターチャンスだったのか?とも思いましたがそんな感じでもなさそうです。どうやらいつも写真を撮りたい場所についたらすぐに撮り始めているみたいです。そのことについて本人に聞いてみると「とりあえず撮ってみるんだよ」とのことでした。これ、写真ビギナーの方に多いのですけど試しに撮ってみてどんな風に写るのか確認する、はやめましょう。今日、生まれてはじめてカメラを使う訳ではないのですからね。

よく分からないからとりあえず撮ってみて、その画像を再生して失敗でなければOKとする。この方法はカメラの方から「こんな風に撮れるよ」という提案を受け、それをあなたが「まあよかろう」と妥協している画像です。そうではなく「こんな風に撮りたいんだけど」と撮影者からカメラの方に要求するように撮ってみましょう。そのためには「こんな風に撮りたい」というイメージを最初に作ることが大切です。「どんな風に撮れるか試しに…」ではなく「こんな風に撮りたい」という要望をもって撮影開始です。順番が逆なんですね。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

さて今回はツーリング写真のヒントとして風景写真の基礎的なことをサラリと書いてみようと思います。上の写真は千葉県佐原市の小江戸とも呼ばれている佐原の町並みです。とても風情ありますね。

風景写真はものすごく大雑把にいってしまうと被写体を撮る場合と情景を撮る場合の二者があります。被写体を撮る場合は背景の中のバイクやライダーなど、比較的カメラに近い位置に置かれた特定のモノを対象に撮ります。上の作品の場合は佐原の町並みの風景写真ではありますが、被写体は手前にある柳の木です。

このように作品の主要キャストとも呼べる被写体はカメラの前に存在し、その後ろに背景があるのが基本構成です。もちろん全てがそうだと言う訳ではありませんが大雑把に言ってしまうと多くはこの構造です。

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

もうひとつの情景として撮る場合とはこのような感じです。景色全体の中に溶け込むようにバイクやライダーなどの被写体が存在している様子です。カメラから近い位置に主役として登場しているのではなく景色サイドにその居場所を置いているのです。

少々ややこしいですが主題であれ副題であれ、カメラの前に立った役者であるのか風景の中に溶け込んだ役者であるのか?の違いですね。

被写体を撮るのか?情景として撮るのか?これを撮る前のイメージからしっかり意識することで、画角の選択や絞り値などが決めやすくなります。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

↑特定の被写体を撮るツーリング写真…

↑情景の中のバイクを撮るツーリング写真…




何となくお分かりいただけたでしょうか?この両者の違いは必ずしもハッキリさせる必要はありませんが、すくなくとも撮る前のイメージの時点では意識しておいた方が良いと思います。

今回はこの辺で!!

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絞りをマスターして被写界深度を極めよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、承認欲求という言葉をご存じでしょうか?承認欲求とは他者から認めてもらいたい、立派な人、価値ある人であると思われたい…という欲求だそうです。承認欲求は誰にでも潜在している割と根深い人間の欲望なのだそうです。

お金持ちは社会に貢献している立派な人の象徴的なイメージなので、お金持ちに見せかけることで立派な人を装うことができます。だからお金持ちではないのに無理をして高級なものを身に付けたり見栄を張ったりする人は多いものです。最近は見かけなくなりましたがSNSを見ていると高級なレストランや海外旅行の様子をアップしてセレブレーションを気取っている人…いましたよね。あれも承認欲求に支配されてしまった人だと思います。

写真にも承認欲求はあります。上手な写真、すごい写真を撮ることで他者に立派な人だと思われたい。SNSで目立って「いいね」をたくさんもらい、有名グループでシェアされることで注目されたい。こういった欲望を写真で達成しようとする人がいます。承認欲求に支配された人の撮る写真は特徴があります。それはどう撮ったらウケるか?すごい写真で皆を驚かせよう、見栄えの良い「映え被写体」を追求するなど、写真は万人ウケが全てである!となるものです。こうなると誰が撮ったか分からない、みんな似通ったSNS時代の盛り盛りの流行写真、といったら聞こえはいいですが、お世辞にもART的な写真とは言えないものになります。

もちろん承認欲求が悪であると言いたい訳ではありません。私にも承認欲求はしっかりあります。人間は誰かに認めてもらいたいと誰しも思っています。ただ承認欲求をコントロールできず承認欲求に飲まれてしまった人は、永久に万人ウケ写真を追求する羽目になり、やがて疲弊して写真をやめてしまうでしょう

立派な写真を撮って認めてもらいたい、この気持ちは写真ビギナーの最初のモチベーション維持において良く機能しますが、どこかのタイミングで承認欲求と決別すべき日がやってきます。それは早い方が良いですよ…と私は言いたいです。




房総フラワーライン

さて前置きが長かったですが今回は写真ビギナー、または何年もやっているけど上達できない方を対象に絞りのお話をさらっと書いてみたいと思います。

究極のツーリング写真では今まで絞りに関するあらゆる事を解説してきましたが、おさらいの意味で基礎的なことと、絞りの知識を応用するにはどうしたら良いのか?という具体的なことを今までとはアプローチを変えて解説してみます。

絞りとはレンズの中にある穴ポコのことです。穴ポコは大きくしたり小さくしたり調整できるもので大きいとレンズの外の光がたくさんカメラ内に取り込まれ、小さくすると僅かになります。カメラ内に取り込む光の量、つまり露出を調整するのが主たる役割です。一方で露出を調整する仕事はシャッター速度でも可能です。目の前の景色の光をどれだけカメラ内に取り込むのか?は絞りとシャッター速度の両者で話し合って折り合いをつけるものなのですね。

ここまでは大丈夫でしょうか?

写真の明るさ、つまり露出を決めるのはカメラの測光機能(AE)が自動でもやってくれます。だから絞りがいくつでシャッター速度がいくつと撮影者が必ずしも決める必要はありません。テクノロジーの進化は実に有難いです。ただ全てお任せで貴方の個人的なART作品が生まれるでしょうか?答えはNOです。

多くのカメラでAまたはAVとある撮影モードにすることで絞りだけは撮影者が決める「絞り優先モード」を使いこなしてみましょう。F値で表される絞りを撮影者の意図でコントロールすることで表現の幅が一気に広がります。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

よし、じゃあ絞り優先モードに挑戦してみよう!となったらまず1つだけ重要な知識をつけておきましょう。それは被写界深度といって少々専門的な単語ですが簡単に言ってしまえばピントの合う範囲という意味です。

絞りを調整することで被写界深度を変えることができます。F値は数値が小さいほどに穴ポコは大きくなり被写界深度は浅くなります。逆にF値の数値が大きくなるほど穴ポコは小さくなって被写界深度は深くなります。

被写界深度が浅ければ手前の物や背景はボヤけ、シャッター速度は早くなります。逆に絞り込んで被写界深度が深くなれば全体にピントが合うような写真となり、光の量が減った分、シャッター速度が遅くなることで補ってくれます。

…と、この辺までは多くの方が既にご存知の知識だと思います。では応用について解説してみましょう。




EOS6D Mark2

じゃ、ツーリング写真でどんな時にどんな絞りにするのだね??ここからが本題です。まず被写界深度を繊細にコントロールしたい場合。前景、バイク、その他の被写体、背景、遠景など奥行方向に複数のレイヤーが存在したとき、どんな風に魅せたいか?と意図を決めた後に絞りを調整します。上の写真では前景がいきなりバイクで背景がコンテナ船、遠景が富士山、その他の被写体が鳶という構成です。こういった構図ができたときに絞りを調整!です。

この作品の場合、魅せたい主役は東京湾にうかぶ冬の富士山(が当初の意図でしたが思わぬ珍客で主役は鳶がもっていきました)、でありバイクは脇役。そこへバイクでやってきたライダーが見ている風景なのだな、という事実が誰の目にも十分に伝わる程度にそれら脇役をボカして、主題をより魅力的に演出しているのです。

一方がボケることで重要な方が浮き立つ。これが絞りを開いたり、ボケ具合や深度の微調整で魅せる基本的な考え方です。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

この作品はテント越しにみた富士山の見えるキャンプサイトです。テント、バイク、ライダー、本栖湖、富士山と大まかに5レイヤーある構図ですが、この場合は近景であるテントや寝袋の様子を十分に伝えたいという意図があるので、絞り込んで近景からピントを合わせました。

絞りを開こうか?それとも絞り込んで調整しようか?

まずは構図として複数レイヤー存在していること、それからそれら近景や遠景をどう魅せたいか?を最初に決めるのですね。どう魅せたいか?そうイメージです。撮る前につくる空想の写真「イメージ写真」がここでも重要なわけですね。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

もう1つ、重要な知識として被写界深度は望遠の画角ほど狭くなる傾向があります。正しくは望遠で近くの被写体を撮る場合ですね。逆に広角ほど被写界深度は深くなる傾向なので上の作品のような超ワイドレンズを使う場合はボケ具合で表現するのではなく、全体にピントが合った写真(パンフォーカスとも呼びます)で魅せます。

少々高度な話になってしまいますが深い被写界深度が発生するとき、そのピント位置のピークはどの部分にもってくるのか?という問題もあります。ここでは深く触れませんがそういった時にマニュアルフォーカスが活躍するものです。

広角レンズを使用するときや景色に複数レイヤー存在していないシーン、それは絞り値をいくつに設定しても出来あがる写真に大きな違いは出ません。ではそういった時は絞りはいくつに設定するの?という疑問があると思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

こんな時ですね。カメラの近くには被写体が何もなくて景色全体を撮る時です。こういったシーンで絞り値をF2.8にしようとF18にしようとシャッター速度が変わっていくだけで出来上がる写真に大きな変化はありません。

こんな時は古くから写真界で言われているセオリー通りで「風景写真はF11」の法則です。詳しくはF8からF11の間が良いと言われます。これはもうレンズという光学製品の特性によるものですが、レンズの前玉などは球面レンズになっていて外周付近はどうしても精度が落ちてしまい、中心付近が良好な特性なのです。F8からF11の間はその一番精度の良い中心をつらぬく絞り値となるので、解像度や収差などが最小限で美しく撮れる絞りである、と言えるのですね。

えっ?もっと絞るのはいけないのか?さらに絞り込むのは例えばレンズの数センチ前にある被写体から遠景までシャープにしたいとか、あるいはシャッター速度の観点でブレを表現したいときなどに、さらに絞るのですが極端な小絞りは回折現象(別名:小絞りボケ)という画質低下を招くので、特に逆光のときは注意が必要となります。




EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

もちろん風景写真はF8からF11が良いと言ってもそれは十分に明るい場所の話です。この作品のように星景写真や夜景写真など、絶対的に暗い場所では少しでも光を多く取り入れたいので迷わず絞りは解放を選びましょう。ただ最近のカメラはISO感度を高感度に設定してもノイズが低いので、これからはF8あたりで撮って露出は高感度で補うのが一般的になるかもしれませんね。星景写真は点光源の集合なので、きっと解放よりもF8あたりで撮った方が光学的な意味では綺麗に撮れるのだと思います。

 ~絞りをマスターして被写界深度を極めよう まとめ~

・絞りを変えることは前景や背景のなどのボケ具合の調整

・ボカすことは作品の意図や主題を浮き立たせて魅せる表現である

・ボケ具合、被写界深度の調整とは構図に複数レイヤーを作ったとき

・望遠レンズほどよくボケて広角レンズはあまりボケない

・風景写真をひいて撮るときはパンフォーカス

・近景や複数レイヤーないシーンではF8からF11の間が美しく撮れる絞り

と…今までと違った感じで解説してみましたが如何でしたか?知識とは持っているだけではほぼ無意味で、実際にそれを実践し失敗と成功を幾度か繰り返さないと「習得」とはならないものです。習得に結び付けることのできなかった知識は恐ろしいことにあっというまに忘れてしまうもの。ぜひ次の撮影で意識して実践してみてくださいね。

今回はこの辺で!!!

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写真ビギナーとベテランの違い☆平凡写真やマンネリの脱し方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、関東圏以南ではそろそろ春の景色が期待できるようになりましたね。ツーリング先ではもちろん、近所の公園や日常風景でも小さな春を見つけることが出来ると思います。

小さな春…そう、うっかりすると見過ごしてしまうような小さな発見に心が反応できるようにしたいものですね。趣味で写真をやるとなると話題の絶景スポットや満開の桜を撮るものと思われがちですが、日常風景にある小さな存在に心が反応をしめしたとき、それを表現できれば個性ある素敵な写真ができると思います。

よく気が付く目と豊かな感受性を大切に写真活動をしてみましょう。




さて、今回は少し初心に戻って写真ビギナーとベテランの違いと題して、写真を撮るにあたり撮影地でまず何をするのか?ということをハートサイドからアプローチして解説してみます。

よく見かける平凡なツーリング写真

ツーリングに行って写真を撮って帰るけど、いつもこんなフツーの写真ばかりを撮ってしまう。景色がきれいな場所を背景にして愛車をパチリ。その時は「うまくいった」と思えるけど帰って見返すと何か平凡でものたりない。気が付くと自分が撮る写真はいつもこんな感じ…そんなお悩みはありませんか?

写真ビギナー、または何年もやっているのに上達しない人と写真のベテランが撮る写真は一体何が違うのでしょうか?一言で言ってしまえば何もかも違うのですが、それでは薄情なのでヒントのようなものを書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F11 1/125

この写真は1枚目にご紹介した陳腐な作例のすぐ近くで同じ日に撮影しました。北海道の美瑛の丘です。違いは山ほどあるのですが時間帯を選んで逆光を利用している、1つの被写体(この場合はポプラ)を明確に主題にした、比率や配置などを考慮して構図を組み立てた、ライダーを登場させてツーリングシーンを演出した、ホワイトバランスや露出をイメージに合わせて慎重に選択した・・・まだまだありますが、とにかく撮影者の意図のもと、画面内のすべてに配慮が行きわたっています。

写真ビギナーの方や一般カメラユーザーは景色を前にして、まず目に見える様子をそのまま撮ろうとするものです。




「綺麗な景色なんだからいい写真になるに決まっているではないか」…それ、本当でしょうか???まずこれを考え直してみましょう。

綺麗な景色にカメラを向ければいい写真になるはず、だからカメラに要求するのは「見た通りに撮りたい」とビギナーの方は思うものです。目の前の現実をカメラで記録することで良い写真が生まれる…これ間違いではありませんが、これでは表現ではなく記録です。多くの場合で現実の様子というのはさして美しくはないものなのです。

目に見えるものだけを信じるのをやめて想像の世界で本当に撮りたい写真をイメージしてみましょう。よく写真イメージと言いますがベテランや写真家というのはシャッターを切る前に脳内で作品の完成予想図といえる想像の写真「イメージ写真」をつくるものです。人間が想像する世界は本当に美しいものです。

撮影者がそこで写真を撮ろうと思った理由をひもとき、数ある表現の引き出しから「いまはこれ」とchoiceをし、きっとこんな風に撮れるだろう、こんな風に撮るぞ、という空想の写真です。写真ビギナーの方の多くはこのイメージを作らずに惰性的にシャッターを切っているのが最大の敗因です。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この作品は空き地に咲いていた花を主題にしたツーリング写真です。場所は北海道ですが話題の撮影スポットでもなければ有名な景勝地でもありません。誰も気にも留めないような雑草の花が咲いている空き地です。

実際にはこのように沢山の花が一面に咲いていた訳ではなく局所的でした。そこで「花がたくさん咲いている場所」というイメージを作ります。実際に咲いているのは局所的なのですから咲いていない場所は画面内に入れたくありません。なおかつ「たくさんの」を表現したいので花同士の密度を上げたいです。となれば画角は望遠を使おう!となりEOS6D Mark2のボディにセットしたレンズはEF70-200mmF2.8という望遠レンズとなりました。

そしてライダー+R1200GSを浮き立たせるように魅せる演出をイメージし、絞りをコントロールして深度をR1200GSの位置とその少し手前にMFでかけてみました。

花の密度を上げたいから望遠レンズを選んだ、主題を浮き立たせるように演出したいから被写界深度をコントロールした、といった具合に「〇〇だから△△した」というイメージからの根拠によって選択する表現手法。そこで景色や被写体の特徴から受けた感情の動きが全ての始まりです。感動せず、イメージを作らず、現実の様子に向けてシャッターを惰性的に切ってしまわないことです。

順をおっていくと1.おっここは良い、ここで撮ろう 2.景色や被写体、その周囲をよく見よう 3.その特徴から貴方はどう感動した?自分の心に聞いてみよう 4.感動したら何がどう感動したのか考えよう 5.それがよく伝わる写真をイメージしよう 6.そのイメージを再現するにはどうしたら良いか考えよう 7.何をしたら良いか分かったら撮影を開始しよう といった具合ですね。写真ビギナーの方が平凡な写真を撮ってしまう時とは1の次にイキナリ7…しかも何をして良いのか分からないのにとりあえず撮ってみる、といった具合だと思います。




EOS6D Mark2

最近は見かけなくなりましたが「見た通りに撮るのが正義である!」と主張されるカメラマンさんもおられます。そういった方にイメージをもとに表現した写真を否定される場合があるかもしれません。これは完全に無視で大丈夫です。写真は見た通りに…を妄信されている方に付ける薬はありませんので、お気の毒ですが寛容に見守ってあげる以外にありません。上の写真は実際の様子よりも、うんと露出をアンダー(暗く)に撮る事で光のある部分を表現しています。撮るときにこういったイメージを脳内に描いて撮るのですね。

不思議なもので人間の想像の世界って美しいのだと思います。むかし好きだった人は記憶の中でも尊く美しい存在ですが、ある時どこかでばったり再会すると、その記憶の中のあの人とあまりにかけ離れた現実にがっかりした経験はありませんか?それは経過した年月で年老いたから…という事実よりももっと大きな原因があって記憶というイメージの中で勝手に自分がその人を美化していたからなのですね。マスクをしていると美人だと思ってしまうのもマスクの下の様子はどうであるか?勝手に美しいものを想像するからだと思います。想像の世界は美しい、だからこそ写真を撮る前のイメージは大切なのですね。

少々ややこしいお話でしたが次回の撮影から少し意識してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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賢い中古カメラの買い方☆バイク写真とカメラ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦で収入が減ってしまい趣味を楽しむ余裕がなくなった…なんていう方はおられませんか?世の中がこの状況ですから経済が衰退してしまうのは仕方ありませんが、とにかく先行きが不安ですよね。

加えてガソリン車が10年後には販売禁止…となると内燃機の技術が高い日本の自動車産業に影を落としますが、同時に我らバイク乗りにとっても暗いニュースですね。一方でガソリン車を完全に廃止など実現できるのか?という意見も最近になって見かけるようになりました。本当に10年後にガソリン車の新車販売が禁止されているのか分からなくなってきましたね。個人的にはせめて20年後くらいにしてほしいのですが…。

さて今回の究極のツーリング写真では趣味になかなかお金が使えない…という方は必見の賢い中古カメラの買い方について書いてみたいと思います。今はヤフオク、フリマアプリ、eBayなどがあり、星の数ほどある商品を世界中の人と個人売買できるのですから便利な時代です。昔は中古を買いたい、または売りたいとなったとき、中古カメラ専門店やリサイクル店しかなかったものです。買取価格はお店の利益が軽く50%は入るのでそれはそれは安いものです。ネット上の個人売買であれば売る側と買う側が直接取引できるので、手数料を取れらるとはいえ双方がお得な取引ができるのですね。

むかしリサイクル品のECサイトでカメラマンの仕事をしていた時があったのですが、買取店舗の金額を見るたびに「ひでぇ~叩き値だな」と思うほど買取金額は安いものでした。カメラや時計といった品ですと市場相場の1/3~1/2くらいです。コレクションの切手や骨とう品など遺品でまとめて持ち込まれた場合は相場の1/20とかザラです。いくら面倒に感じても今の時代に買取店に持って行くのは本当に勿体ないことだと思います。




さて、つい先日に新しいカメラを購入してみました。ボディはキヤノンEOS Kiss X7でレンズはEF-S24㎜F2.8STM(通称パンケーキレンズ)です。EOS KissX7はヤフオクで1.5万円くらい、24㎜のパンケーキレンズが1万円くらいでした。合わせて2.5万円!安いですよね。

キャノンEOS Kissといえば一眼レフカメラ入門機として知られているカメラですが、定価は決して安いカメラではありません。ズームレンズとセット販売される場合が多いですがボディ単体だと実売で7万円前後、安売りされて5~6万円だと思います。EF-S24㎜F2.8STMレンズは税別定価2.3です。

もちろん最新機種ではありませんので安くて当然といえば当然ですが。現行機種のEOS KissX9に比べて気になるマイナスポイントは少なく、最新機種にこだわる理由が特に見当たりません。念のためEOS KissX7とEOS KissX9の大きな相違点を書いておくと画素数がX7が1800万画素、X9が2420万画素、ISO感度上限がISO12800がISO25600へ、連写性能が毎秒4コマが5コマへ、そしてX9ではWifiやBluetoothの無線機能が搭載されています。

興味深いのは大きさと重量でX7が発売された当初、世界最小最軽量の一眼レフカメラと謳っていただけに最新のX9よりも約50g軽く、大きさも15%程度はX7の方がコンパクトです。

写真のクオリティに関わる部分は旧型のX7でも全く問題ないことが分かり、なおかつ小型軽量さでは最新モデルよりも優秀なのです。この小型軽量ボディに薄型のパンケーキレンズを装着するのですから、少々大きめの高級コンデジと大差ないボリューム感となる訳です。

今回、なぜメインで使っているEOS6D Mark2と普段使いのRICOH GRの他にカメラを追加したのか?というと普段使いのスナップ写真も一眼レフでいけないだろうか?と思い始めたからです。普段使いのカメラというと常にバッグの中に入っているので重いカメラはだめです。GRのようなコンデジが理想なのですがコンデジはどうも頻繁に故障してしまい、自分の使い方に向いていない気がしてきました。

特にツーリングスナップで使うカメラとして、もう少し堅牢な方が良いと思うようになったのです。かつてツーリングスナップで酷使したことでコンデジを3台は壊しましたからね・・・。ちなみに15年以上のキャリアの中で一眼レフを壊したという経験は一度もありません。光学ファインダーを搭載した一眼レフは壊れにくく信頼性が高いです。




そこで軽量コンパクトで十分な性能を有した一眼レフを考えたところ、発売当初に世界最小最軽量を謳ったEOS KissX7に薄型のパンケーキレンズであるEF24mmF2.8STMの組み合わせを思いついたのです。

EOS KissX7はEOS6Dシリーズと違いイメージセンサーのサイズがAPS-Cとなるので、焦点距離は35mm換算しておよそ1.6倍(キャノンAPS-Cは約1.6倍)となります。つまり24mmのレンズは39mm相当ということになり、若干広角の標準レンズということになります。

スナップといえば28mmまたは35mmですが、新しい表現の模索という意味でもこの画角が非常に興味深いです。まだあまり撮っていませんが、都会のスナップもツーリングスナップもツボを掴んでしまえば良い写真が撮れそうです。

EOS KissX7 + EF-S24mmF2.8STM

東京のスナップを撮ってみましたが強烈な逆光でも想像以上に・・・いや驚くほど画質が良好です。操作性は言わずもがな使い慣れたキャノン製光学ファインダーの一眼レフカメラなので直感だけで操作できてしまいます。

さすがにコンデジのようにポケットに入れて…とまではいきませんが十分に軽量コンパクトでこの性能。これで2.5万円で入手できたのですから良い買い物でした。しかもEOS Kissのようなカメラによくあるパターンなのですが、中古とは思えない程に程度がよく、グリップの擦れや底面のキズなども有りません。おそらくこのカメラの以前のオーナーは買っただけで殆ど使用していなかったと思われます。




安く買えたのでアクセサリーもAmazonでポチってみました。Amazonはアプリで使うと欲しいものリストのセールが通知で来るので便利…いや恐ろしいですよね。スナップでの使用を想定してパラコードのストラップを買ってみました。

こんな素晴らしいカメラが型遅れの中古とはいえ2.5万円で入手できたのはうれしいです。EOS Kissなんて今どき時代遅れですがスペックだけで見れば1800万画素APS-CサイズセンサーにF2.8のレンズです。なぜこんなに安かったのか?と言うと単純なことでEOS Kissと言えば一般需要にたくさん売れる普及機であり、発売当初はたくさん売れたので市場に数が多いこと、加えて今は別のカメラが人気なのでEOS Kissが欲しいという人が少ない、つまり需要と供給数のバランスによるものですね。

ヤフオク

最新のカメラが欲しい!流行っているカメラは何か?とカメラのことばかり気になる人にとっては「え~今どきEOS Kissはナシでしょ!」という感じですが、流行のカメラで撮った写真とEOS Kissで撮った写真で貴方はどんな違いを写真に出せますか?と聞かれ少しでも悩むようなら違いは出せないのだと思います。

せっかく大金をはたいて買った最新のカメラでもいい写真が撮れなければ物欲を満たすだけのコレクションです。もちろん最新のカメラを否定する訳ではありませんが、カメラの買い替えとは撮りたい写真に新たな要求が出たときに、それを叶える具体的な機能を新型が有していた場合にはじめて検討してみましょう。

デジタルカメラは一般に普及するようになって20年以上は経過しますが、もう5年以上前に熟成しきっているので少しくらい旧型でも写真クオリティに大きな違いはありません。画素数も1000万画素もあれば十二分です。

  ~中古カメラの賢い買い方 まとめ~

・一世代前の普及機など市場にたくさんあるカメラを狙う

・光学ファインダーの一眼レフなど、いま流行らないタイプは特に安い

・普及機種の中古は使われていない極上品がたくさん!

・5年くらい前のモデルでも出来あがる写真のクオリティには全く問題なし

・フリマアプリは急いで売りたい人が安く出すのでマメにチェックしよう

限られた予算で中古カメラを買う賢い方法でした!!

今回はこの辺で!!

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