失敗写真を生まないためのシンプルな3つのこと




今回も写真ビギナー向けに優しい内容を少し書いてみたいと思います。題して「失敗写真を生まないためのシンプルな3つのこと」でございます。

1.設定間違いを防ぐ自分用デフォルト

よし今から撮るぞ!とカメラの電源を入れた時、最初の設定はどのようになっているか、きちんと意識できているでしょうか?よくあるミスは次のようなものです

・ISO感度の戻し忘れ 昨夜のパーティーで撮った時の設定、ISO感度を上げたまま…

・マニュアルフォーカスのままオートフォーカスだと思って撮っている

・RAWで記録しているつもりがJPEG記録になっている…

こういった間違いを防ぐ確実な方法は一つです。いかなる場合であっても撮影が終了した時は、カメラをデフォルト状態に戻すことです。ここで言うデフォルト状態とは自分なりに決めた次の撮影体制を想定したオーソドックスな設定のことです。

私の場合はISO100 絞り優先モードでF11 高速連写モード RAW記録 AF が私のデフォルトです。撮影終了後に必ずこの設定に戻す癖をつけておけば、天の川の写真を撮った翌日に、昼間の風景でISO2000で撮ってしまうようなミスは防げるのです。




2.画像を拡大して細部までチェックしよう

写真ビギナーの方は写真のクオリティに対する意識が低いのでカメラのディスプレイでパット見て確認し、何となくキレイに撮れていればOKと軽く考えている人が多いのです。後になって「これは自分なりに傑作だな」と思った作品を、4切Wサイズでプリントしたいとなったとき、微細なブレなどがあったらもう駄目です。覆水盆に返らずなのです。

多くのデジタルカメラには虫メガネのマークの付いたボタンがあります。これは撮った画像を再生確認する際に局所的に拡大表示できる機能です。これを使ってピントを合わせた被写体の特定部分を拡大し微細なブレやボケがないか詳細にチェックしましょう。

メーカーで働いたことのある人なら分かると思いますが製品が完成し出荷される直前の【完成品検査工程】のようなものだと思って下さい。




3.撮った画像の四隅をよくチェックしよう

これも撮った画像のチェックという意味では2と似ていますが、画像の四隅に余計なものが写り込んでいないかの確認です。写真ビギナーとは「これは撮る対象」「これは撮らない対象」という意識が低く、関係のない異物が画角内に入っても無頓着なものです。

写真を何年もやっているベテランとはとにかく余計なものは写さない、という意識をしっかりもっているので、いつの間にか写ってしまった遠くに飛んでいるカラス、意識せずに入ってしまった電線、地面の吸い殻など見落としがないかよくチェックするものです。

例えば貴方が映画監督だったとしましょう。名作になると分かっている素晴らしい映画を今、撮影しているところ!と想定します。そこへクランキングした直後に野次馬が画角内に入ってきたらどんな気分でしょうか?私だったら発狂します。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

写真ビギナーが失敗写真を生まないための3つのこと、いかがでしたか?一言でいってしまえば写真品質に対する意識です。別にプロじゃあるまいし…といって雑になってしまえばいつまでも写真品質は向上しません。自分の作品の中には余計なものは塵ひとつ入れないぞ、という厳格な品質意識を持つことで貴方の写真が進化すると思います。

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子供でも分かる【絞り優先モード】の使い方




一眼レフカメラや上級機種のコンデジには撮影モードなるものが存在します。絞り優先、シャッター速度優先、マニュアル、Pオート・・・などがそうです。その他にも入門機にはシーン別撮影モードというのがあって風景モードとかスポーツモードなどがあるようです。

写真を撮る人はすごく大まかに言って二種あります。一つ目はカメラを使って写真を撮る人。二つ目はカメラに写真を撮ってもらう人。どちらが良いかは言わずもながですが前述のシーン別撮影モードというのは永久に【カメラに撮ってもらう人】を卒業できない悪夢の撮影モードです。

その昔、写真はキレイに撮ること自体が難しく、キレイに撮れればプロ級であると言われた時代がありました。昔はフィルムだったので撮った写真をその場で確認できませんし、フィルム代と現像代があるのですから無暗に何枚も撮っておく訳にもいきませんでした。そして何より昔のカメラは露出やピントをマニュアルで操作する以外なかったのです。

そして時代が変わり技術が進歩したことで露出が自動になり、フォーカスが自動になり、キレイに撮る事は誰でも出来るようになりました。現代ではむしろクオリティ面で問題のある写真を撮ってしまうこと自体が稀になったと言えます。

そしてフィルムからデジタルとなり…携帯電話とデジタルカメラが一緒になり、見る場面もプリントからモニターへと変わっていきました。

個人的な感想ですがフィルムからデジタルへ変貌したことは多くの人が理解しているようですが、見る側の文化がプリントからモニターに変わってしまったことに多くの人が意識が向いていないように思います。もちろん現代でもプリント作品という文化はありますが、大衆的写真文化としてはプリントの需要はかなり減少しました。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

さて今回は撮影モードの中でも多くの人が使っている【絞り優先モード】について、写真ビギナーの人でも分かりやすいように書いてみたいと思います。

絞り優先モードとはカメラを構えている撮影者の方から奥行方向にみて、ピントが合う範囲を絞り値を指定して調整できるモードです。言い換えるとピントが合っていない部分のボケ具合の調整でもあり、何れの考え方でも写真に付加したい表現、演出の手段の一つとなります。




写真に付加したい表現、演出の手段… 例えば、手前から奥までしっかりピントが合っている、背景が美しくボケて被写体を浮き立たせている、といった調整を撮影者の意図の元でコントロールするのです。

ですから目の前の風景に対して奥行方向に存在する被写体や背景などの位置関係をよく把握し、それを踏まえて幾つかのレイヤーを組み立てる意識で構図を作るのが先決となります。背景は空しかないローアングルで前景も作らず、一つの被写体だけを撮る写真であれば、絞り値をいくつに設定しようが写真に大した変化はないのです。

では具体的に絞り優先モードの使い方を書いていきたいと思います。前述した通り、絞り値をどうするか?はまずは奥行方向に被写体を置いた構図作りが先決となります。少々脱線しますが構図は被写体を物語のキャストと見立てて配置や大きさを調整すると考えてみましょう。被写体Aは手前、被写体Bはその奥、さらに背景と作れば奥行方向に3レイヤー作ったことになります。

被写体と背景だけの2レイヤーだけでも悪くはありませんが、絞り値をコントロールする楽しさを味わうのであれば、なるべくカメラ側に置いた前景を作ってみることです。わずかな絞り調整でも変化するのが良く分かるので絞りを理解するという意味でも前景作りはオススメです。

上の作品では草地に立つR1200GS+ライダー、岩場、海、LNGタンカー、富士山と大まかに5レイヤーを作った構図です。試し撮りの段階でこういった構図を作ったら次に作品の主題とピント位置を決めます。この時「作品の主題ってよく言うけど、それが難しいんだよね」という方は主題という言葉はいちど忘れて、そのシーンでの主役級のキャストは何かを考えてみましょう。そうすれば上の写真の場合であれば「富士山」と簡単に答えが出ますよね。




主題を決めてピントを合わせる対象が定まったら、マニュアルフォーカスにしてピント位置を主題に固定します。次にその他のキャストの存在感をピントのボケ具合で調整します。この先は少々高度な話になりますがピントの合う範囲(正式には被写界深度と呼びます)とは望遠の画角ほど浅くなり、広角ほど深くなる傾向があります。この辺は知識として覚えるよりも、被写界深度を意識した写真をあらゆる画角で何枚も撮って感覚で覚えてしまうのがお勧めです。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F13 1/25 ISO250

主役級をいかに演出して魅せてあげるか?を脇役キャストの存在感で調整するのはご理解いただけたでしょうか?

絞り値をFいくつに設定すればどうなるのか?という感覚はビギナーの方にはないので、まずはF11や明るい場所ならF18あたりで試し撮りしてみましょう。その時に選んでいる画角によって、またはカメラと被写体の位置関係によってボケ具合は変化をするので一概にFいくつならこれくらいボケると言えないのですが、数値が小さい程にボケやすく、大きくすることで奥行方向の広い範囲に焦点を合わせることができます。

そしてボケ具合、あるいは合焦している範囲をどう裁量して主題を魅せるのか?は少々薄情な言い方ですが「お好みでどうぞ」という正解のない話になります。

どう魅せるか?に正解はなく、いつでも撮影者が自分で決めること!というのをお忘れなく。

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変わる!ツーリング写真【7つの撮り方】その3

前回、前々回と3回に分けてツーリング写真の基礎的な撮り方を【7つの撮り方】と題して解説しております。

前回の投稿は こちら 

前回まででシンプルな背景探しが最初、時間帯を選んで撮ろう、動いてベストアングルを探ろう…といった内容を解説してきました。今回は最終回でございます。それでは続きを・・・




6.ライダーの姿を一緒に写そう

EOS6D Mark2 + EF135mmF2

ことバイク写真、ツーリング写真という写真ジャンルにおいて本当によく見かける平凡写真の代表が「バイクお留守番写真」です。バイクとは不思議な乗り物で例えば車とか飛行機であれば、それだけ写真を撮ってもかっこいいものはかっこいいです。

ところがバイクは撮り方によってはバイクだけ撮るのでは何か寂しい雰囲気になるのです。それはまるで馬が主人の存在を寂しく待っているような様子とでも言いましょうか。もちろんバイクだけで撮っては駄目という意味ではありません。風景主体のツーリング写真でライダー無しで撮ると何か寂しいという意味です。

やはりバイクはライダーの存在があって美しく見えるもの。その場所に辿り着いたプロセスもライダーの姿が一緒であれば旅感の表現も色濃くなるものです。ソロツーリングで楽しむ人は簡易的な三脚でも大丈夫なのでセルフポートレート的に撮ってみましょう。




7.小物を主役に撮ってみよう

これも平凡なツーリング写真を脱却するおすすめの撮り方です。なぜならSNSなどに投稿されている多くの大衆的写真にヘルメットなどの小物を主題にして撮った作品など滅多に見かけないからです。実際、この投稿を読まれている読者様の多くもバイクの写真や風景の写真は撮ってもヘルメットを主役にツーリング写真を撮ったことなどない、という方が大半のはずです。

ヘルメット、グローブ、ウェアー、地図、コーヒーボトルなど、これらの小物類はライダーの身に付けるものなので、前述したようなライダーの姿も撮りましょう、というお話に通ずるものがあります。つまり「人」の気配を感じさせるので、それだけで作品にStory性が加わるのです。

小物を主役にした撮影はバイク主役の撮影と違って位置の変更などに自由度があるので楽な面もあります。面白いのでぜひ挑戦してみてください。




いかがででしたか?ツーリング写真 平凡さを脱却する7つの撮り方。なるべく撮影技法ではなく実践しやすいようシチュエーション側で作ってみました。写真のビギナーの方は最初にカメラの操作方法や写真の知識について学ぶと思います。

その学びの過程のどこかで【お手本】のような写真を撮ることを目指してしまうものです。上手に撮ること、上手い人はどう撮っているのだろう…こういったことを意識してしまうことが実は平凡な写真、変わり映えしない写真を生んでしまう原因なのかもしれません。

奇をてらったものが良いという意味ではありませんが、いちど楽しさや自分らしさを追求してシンプルに撮ってみるのも良いものです。出来上がった写真を見て後で検証することや、この写真好きだなと自分で思えるような写真を撮ることも大切です。

記録、説明、記念ではなく「私の場合はこうです」という表現の世界を意識すると、写真の楽しさが格段に上がりますよ。

以上、ツーリング写真【7つの撮り方】でした。

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変わる!ツーリング写真【7つの撮り方】その2

ツーリング写真7つの撮り方シリーズ 続きでございます。

前回までの1から3は こちら 




4.前景を置いて奥行をだそう

バイク(+ライダー)とカメラの間にお花や木など何かの被写体を入れ前景をつくって魅せる手法です。これによって背景、被写体、前景と大まかに3レイヤー作れるので写真に奥行、遠近感が出てきます。

ちょっと聞きなれない方法だと感じるかもしれませんが、これは写真から平凡さを抜く方法として大変効果的です。写真ビギナーの方は被写体を横一列に並べるように撮ってしまう傾向があるため、前景を作りそれに寄って大胆に遠近感を作ることで印象的な写真になります。

こういった構図を作ることに成功したら、ピントを合わせる位置をマニュアルフォーカスで調整し、絞り値を変化させて前景のボケ具合を調整してみましょう。もちろん絞り込んで前景から背景まで全てにピントを合わせても悪くないと思います。

絞りを調整するとはこういった構図を作った後に行うことなのです。




5.時間帯を選んでみよう

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

平凡なツーリング写真の多くはお昼に撮った写真ばかり…は少々言い過ぎですが、風景写真は基本的に日中の太陽の高い時は向かないものです。昼間が綺麗に撮れるのでは?というのは間違いではありませんが考えを改めてみましょう。

風景写真の光源は言うまでもなく太陽であり、太陽は傾くことで被写体や風景が輝きなどの反応を示します。さらに空気中のチリや水分に反射、散乱、透過などの反応をすることで空気感や質感の表現ができるため、ドラマチックな写真を撮るには太陽が傾いた時間帯を狙うのがお勧めなのです。

逆光になると露出(写真の明るさ)が合いにくいという面がありますが、それは露出補正機能を使って納得のいく露出を得るまで試してみましょう。光と影のコントラストを意識するのがポイントです。

そうと分かればオイシイ写真タイムは朝早くか夕方であると分かりましたね。お昼は食事処、温泉、ワインディングを走るなどツーリング自体を楽しむ時間帯として割り切りましょう。

6、7は次回に続きます。




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変わる!ツーリング写真【7つの撮り方】その1

究極のツーリング写真では以前に何度かツーリング写真の7つの撮り方という投稿を書いてきましたが、ここ最近になって新たな読者様が増えたことを受けて、ここでいちど内容をブラッシュアップして再投稿してみたいと思います。

ツーリング先で美しい風景や素敵な被写体と出会ったとき、カメラを向けて構図を練り露出を決めてパチリと一枚。しかし何だか平凡でいつも同じような写真ばかり撮ってしまう。どうしたら見る人に感動を与えるような写真が撮れるのかな…そんなお悩みをお持ちの写真ビギナーの方にお勧めの内容でございます。




1.シンプルな背景を最初に探す

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3C

写真ビギナーがつい撮ってしまう平凡なツーリング写真とは、とにかく背景に無頓着なものが多いようです。電線やガードレール、看板やゴミなど画面の四隅などに余計なものが写り込んでいる写真です。またゴチャゴチャと色々な要素がある場所も被写体が沈んでしまう原因なので背景として向きません。

バイクを主役する写真を撮るにしても、まずは背景選びを最初にすることがポイントです。どこで撮ろうか?場所探しが最初なのです。すっきりとした背景を作ることで被写体の存在が際立ち写真から陳腐さが消えるはずです。

2.どちらが主役かはっきり撮る

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

例えばお花畑でバイクを撮るとか上の作品のように鉄道とバイクのある風景を撮るといった具合に、何かの被写体とコラボさせる場合に写真ビギナーは両者の存在感をつい等分してしまうものです。

誰の目からみてもハッキリ分かるように、どちらか一方が主役でありもう一方は引き立て役であることが分かるように撮ってみましょう。上の作品の場合は小湊鉄道の車両(キハ200)が主題ですが、R1200GS+ライダーの側はピントをボカし、枠で切り落とすことで存在感を弱めています。




3.最も美しいアングルを動いて探す

昔からよく写真は被写体が最も魅力的に見えるアングルを探るべしと言われます。これはバイク写真でも同じです。愛車が最もカッコよく、そのバイクらしく見える角度を見つけてみましょう。車種のデザインによって最も魅力的に見える部分は色々ですが、一般的に斜め前(または斜め後ろ)から見た角度で比率で言うと7:3くらいと言われます。

高く低く、右に左に動いて試し撮りを繰り返してみましょう。光の加減によってはタンクやマフラーの上に光の反射が入る場合もあります。キラリと光るハイライトが入るとグッとかっこよくなりますよ。

4以降は次回に続きます~




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ズームレンズの賢い使いこなし術




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

数日前の投稿で構図を作るにはまず足で動くこと…という内容を書きました。その投稿は こちら 

今回はそれと少し似ている内容になりますがズームレンズの使いこなし方について書いてみたいと思います。

カメラ関係の情報を見ているとズームレンズが良いか、単焦点レンズが良いか、という議論を度々見かけるものです。念のため書いておきますがズームレンズは画角をワイドにしたり望遠にしたり調整機能を持ったレンズのこと。対して単焦点レンズとは一つの画角に固定されているレンズのことです。

どちらも一長一短であり使い方、使う人によって様々な選択肢が用意されているに過ぎないのです。あなたにとってどれがベストな選択であるかはあなた自身にしか決められないものです・・・。とはいえ我々バイク乗りは持っていける撮影機材の質量に限りがありますので、圧倒的にズームレンズにメリットがあるのは疑う余地がありません。

例えば風景主体のツーリングシーン、愛車主役のバイク写真、遠景にある夕陽や山などを引き寄せたい…こういった要求があるときに広角、標準、望遠と複数の画角が欲しいものです。これが単焦点でいくとなると3本のレンズを持っていくことになりますが、ズームレンズであれば24-105mmあたりを1本用意してあげればOKです。ツーリングに行くのに一眼レフボディに3本のレンズなんて無理がありますからね…。

標準単焦点レンズ 左:SIGMA50mmF1.4DG ART 右:キャノンEF50mmF1.8STM

一般的によく見かける情報として単焦点レンズの方が描写が良いと言われています。そしてズームレンズに比べると内部の構造がシンプルなので軽量であること、ズーム可動部がないので気密性に優れていることなどがメリットとされています。

しかし高級なレンズになるほど軽量さについてはそうでもなく、上の写真(左)にあるような描写力命のモデルになると単焦点レンズでもそこそこの質量になってしまいます。

一方で最近のズームレンズは進化したので単焦点にこだわる理由はない…という意見も見かけます。出来上がった写真だけみて単焦点で撮ったかズームレンズで撮ったかを見分けるのは困難なほどズームレンズでも美しい描写のレンズは存在します。

私の個人的な見解としてはそれでも単焦点でしか撮れないような写真というのは確かにあると感じます。なので私の場合は好きな画角だけ単焦点レンズでそろえて、他の画角は荷物を減らすためにズームレンズで揃えています。




単焦点レンズ EF135mmF2L

さて、今回は単焦点レンズ、ズームレンズのお話ではありません。多くのカメラ、レンズはズームレンズが当たり前のように標準となっています。ここでは写真ビギナーの方にとってズームレンズをどう使うかの考え方について簡単に書いてみます。

ズームレンズの賢い使いこなし術。それはずばり複数の画角が使える事!この一言に尽きるのですが詳しく言うと特定のポイントを置いて幾つかの選択肢を持って使うことです

例えば上のズームレンズはキャノンのEF24-105mmですが、24、35、50、70、85、105mm…つまり数字が書いてある6ポイントに固定して使いましょう!という意味です。6本の単焦点レンズを持っていると思ってください。

写真ビギナーは撮る前のイメージ(空想の写真)を頭に描くのが苦手なものです。むしろイメージを描こうともせず「とりあえずどう写るのか撮ってみるか」という人が大半だと思います。そのようにイメージ無くして試し撮り感覚で撮ると、被写体の大きさや背景の範囲だけを意識してファインダーを覗きながらズームリングをぐるぐる回すものです。

これ良くないのでやめましょう。ズームぐるぐるは今日で卒業です。

こう撮りたい!というイメージを頑張って脳内で描き、それに最も近い画角は35mmなのか50mmなのかを考えてみましょう。違っていれば70や85を試せば良いのです。とにかく「ぐるぐる」やらない。画角縛りです!

冒頭で「足で構図を作る」に話が似ていると書きましたが、画角を固定した単焦点レンズや今回ご紹介する画角しばりは足で動いて構図を作れるようになる不思議な効果があるのです。被写体にしっかり寄るには一歩前に出るという基本を体で習得できます。

たまに単焦点レンズを使うようになったら構図が上達した、という話を聞きますがそれは寄るという動きを習得した証拠です。




尖った岩のてっぺんに登って撮った

ではズームレンズの微調整はどのような時に使うのか?例えば背後に壁があってそれ以上下がれない、それ以上寄ったら海に落ちる、尖った岩のてっぺんに登って撮る、といった具合に動くスペースを奪われてしまった時です。そういったスペースを奪われてしまった時に画面の四隅に注視しながらズームリングを微調整するのです。

ズームレンズの賢い使いこなし術。それは特定のポイントで画角を縛ること。上達にもつながるのでぜひ実践してみてくださいね。

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コスモスの写真の撮り方と作例

今回はツーリング写真、バイク写真の話題ではなくコスモスを例にお花の撮り方について簡単に書いてみたいと思います。

コスモスに限らずお花の写真というのは図鑑写真に陥りやすい面があります。図鑑写真とは対象物の特徴が分かりやすいように説明的に記録した写真のことです。真面目な人ほど図鑑写真のように撮ってしまうものだと私は感じます。

せっかく個人的に写真を楽しむのですから、もっと自由に自分らしく撮ることを意識してみましょう。もちろん正解はありません。「らしく撮る」というのがポイントです。




1.男性的に撮ってみる

遠景の山が日陰になっていたので、それを中望遠レンズで引っ張って黒バックを作ってみました。花のディティールや蕾のシャープさをカリッとさせました。コスモスの一般的な写真とは一線を画す表現を目指したものです。黒バックにしたことでコントラストがあります。これにより花が生きてる生命感が男性的強さとして写真に印象を与えました。

2.女性的に撮る

先ほどの写真と撮影場所も撮影日も同じですが、全く異なる露出で撮った写真です。アングルを変えて背景は地面サイドとし、ハイキーな露出に低コントラストな仕上げとしました。先ほどとは対照的でふんわりフォギーな女性的な雰囲気です。




3.一輪を主役にする

濃いピンクのお花が一輪だけ咲いていたことに注目し、それを主役にするよう構図を作りました。このように実際の様子の中から気付いた特徴をヒントにするとユニークな一枚になると思います。




4.シャッターチャンスを狙う

蝶がコスモスにとまった瞬間をとらえました。被写体に虫や動物などとコラボさせることでストーリー性や動きを与えるのも面白いものです。根気よく待機することでシャッターチャンスをものにしましょう。この場合は花や蝶の羽に光が透過するよう、常に逆光のポジションで待機していました。これがもし順光の向きで撮ってしまうと一気に図鑑写真っぽくなってしまいます。

コスモスは比較的、写真ビギナーにも撮りやすいお花なのでぜひ参考にしてみてください。繰り返しになりますが正解はありません。ポイントは「らしく」撮るということです。

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写真ビギナー必見!バイク写真の構図はまず動くこと!

今回は写真ビギナーの方を対象に構図の作り方について基本的なことを書いてみたいと思います。

その前に構図とは何ぞや?ということについて簡単におさらいをしておきますと…写真における構図とは被写体の大きさや位置関係、背景や地面などの割合、境界線などで発生した線、二次元化されたことで発生した図形要素などを使って作品の主題へ導くための案内図のようなもの、と私は考えております。

一般的には写真を見た瞬間の安定感や美的バランスのことを言いますが、多くの作品で意図的に崩されたバランスの写真というのも見かけるものです。美しさや完璧なバランスが必ずしも正義なのではなく、あくまで作者がうったえたかった主題への案内図が構図なのだと思います。




さて、バイク写真において構図が大事になるのは上のようなシーンです。シンプルな背景の中でバイクだけであれば構図に悩むことはありません。上のようにバイク以外にも海、堤防、灯台、空、ヘルメット・・・と複数ある場合に、これらの位置関係や大きさ、境界で発生している分断線などを画面内でどうレイアウトすべきかを考えていきましょう。

といっても「この構図が正解です」いった定義は何もなくて、作品の主題はこれ!と決めたものへ構図で表現する方法は無限大にあるものです。今回は写真ビギナーの方が構図に悩んでしまう最大の原因「あんた、全く動いてないですぜ!」について書いてみます。

まずはカメラを持っている自分が動くことで被写体の位置関係が変化していくことを感覚で覚えていきましょう。この写真は1枚目に比べて少し右に動いたことでR1200GSと灯台の位置が近づきました。




はい、もういちど左に動いてみます。灯台とR1200GSは離れました。

こんどは持っているカメラ(スマホ)を高くして撮ってみました。海面の割合が大きくなりました。




こんどはしゃがんで低くしてみました。海面の割合が減ったこと、海と地面の境界線がR1200GSを貫通してしまったことにも注目してください。

R1200GS、灯台、海面、地面、空・・・これら全体の位置関係をよく意識して右に左に、高く低くを繰り返してベストだと思うアングルを模索します。もしこの時に良く分からない、納得のいくアングルが見つからない…という場合でも心配はいりません。いくつかのバリエーションを撮っておいて、帰宅してからじっくり検証してみましょう。後で見ると分かるものなのです。

最終的に整えた構図はこのような感じです。先ほどと大きくは違いませんがR1200GSの存在感を強調するため少々寄って、灯台との位置関係が三分割線の交点で対角となるように配置させました。手前の水平線と奥の堤防の線も三分割線に合わせています。

この構図が正解という訳ではありませんが動くことによって被写体の位置関係や大きさ、地面や空の割合が変化することがお分かり頂けたと思います。こういった事は理屈ではなく感覚で覚えるものなので、次回の撮影からは積極的に動いて構図のバリエーションを撮ってみてください。

きっと何か得るものがあると思います。

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ビギナーに優しい 写真の引き算




写真は引き算である、といったことを聞いたことはないでしょうか。撮りたいと思った景色や被写体に対して主題を明確にするため、余計な要素は引いていく写真の基本的な考え方です。

では引き算の具体的な方法とはどのようなものでしょうか。例えば上のようなシーンの場合。おっここは良い感じだな、とカメラを向けてパシャリと撮ると、特に広角レンズを使用した場合などは余計なものが色々と写り込むものです。代表的なものでは電線、電柱、標識、ガードレールやゴミ、景色の雰囲気と関係のない人工物など。

写真の最初の一歩は余計なものを写さないことから始まると言われます。これは写す、これは写さないとしっかり選別をするのです。特に上の写真のような港などでは、いろいろな要素がゴチャゴチャとしているので選別はしっかりと行う必要があります。

余計なものを画面外に排除する方法は難しくはありません。カメラポジションを少し動くか少し下がって望遠側の画角を選ぶなどで何とかフレームの外に追いやることは出来るものです。まずは「あれは写さないぞ」と意識して撮ることです。




EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

逆に言ってしまうとこの写真のように開けた風景の中でバイク+ライダーだけであれば、余計なものは少ないので引き算の作業量はうんと楽になるものです。海岸で夕景などを撮る場合、カメラポジションを低くして画面の大半を空にしてしまえば、写真ビギナーでもシンプルな構図の写真が簡単に撮れるものです。

カメラを向けたとき画面の四隅などをよくチェックして、電線や看板など余計なものが入っていないか、あるいは主役級の被写体が3つも4つも入ってしまいゴチャゴチャとしていないか、よく意識して撮ってみましょう。

まずは複雑なことに挑戦しようとせず、あれもこれも撮ろうと欲張らず、シンプルな構図で撮ってみましょう。それが写真の引き算です。




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写真コンテストに参加することの意味




この作品は私がかつてアウトライダー誌のツーリング写真コンテストで年間グランプリを受賞した作品です。

皆さまは写真コンテストに参加されたことはあるでしょうか?私はかつてさまざまな写真コンテストに参加していましたが今はもう参加していません。

企業やお店、SNSや団体、雑誌などさまざまな写真コンテストが数多く存在しますが、写真コンテストに参加するとはそもそもどういった事なのでしょうか。

多くのコンテストは優秀賞や特選とった具合に作品に優越をつけてリザルトを発行します。つまり他者と比較して審査員の基準により優れている作品、そうではない作品と選別をしているのですね。

ここで気を付けたいポイントは審査員の基準、あるいは主催側の意向といった優越を判断する一定の物差しが存在していることです。それは例えば美しいか、印象的か、構図や露出、表現方法はどうであるか、画質や撮影技法によりクオリティは満たしているか…といった写真の出来不出来に関わること。それから主催側の期待するコンテストの趣旨に合致しているかなどが挙げられます。

例えば写真コンテストの趣旨が「千葉県の魅力発見 写真コンテスト」であれば、作品を見た人が千葉って良いところだな、と感じてもらえる写真が優秀な写真として選ばれるわけです。写真自体が良い写真であるか否かは二の次なのです。




つまり写真コンテストとは撮った本人が良い写真だなと思える一枚が必ずしも良い結果となる訳ではなく、少なからずコンテスト主催側の意向に寄せないといけないということです。

そしてもう一つは他者と比較して優越をつけることに何の抵抗もないのか?という当たり前のことを再考すること。これをよく考えないと「何で私の作品は入選されなかったのだろう」と落選したときに想像以上に嫌な思いをするものです。名曲、世界に一つだけの花の歌詞を思い出してみましょう。人間は不思議なことに他者と比較して優越をつけるのが大好きな訳ですが、写真でもそれをやろうというのが写真コンテストなのです。

写真をはじめたばかりの人が腕試しをしたい場合や、写真によって何らかの活動をしたい場合、自身のプロフィールに輝かしい経歴を書きたい、といった場合はコンテスにに参加して優秀な賞を狙うのは良いと思います。しかし何年もやっているベテランがいつまでもコンテストを追い続けるのは個人的には関心できません。

積み重ねていくキャリアのどこかのポイントで、ある種の覚悟のようなものを決めてコンテストはやめて独自の世界を追い続けて行くのも悪くはないのではないでしょうか。

「いい写真」を決める物差しはあくまで作者であるあなたの独自の基準であるのが理想的だと思いませんか?




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