絞りの使い方が分からない人、必見<初級>ツーリング写真 絞りマスター

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、間もなく各地で桜の開花ニュースが聞こえてきそうですね。関東圏の開花は4月初旬でしょうか。今回は桜の写真の例で初級ツーリング写真の解説をいってみたいと思います。題して初級ツーリング写真「絞りマスター」。これを読めば悩んでいた絞りの使い方をマスターできるはずです。




露出に関わる絞りやシャッター速度などの解説は、あたかも写真の基礎のように最初に教わることとして有名ですが、果たして本当に最初に学ぶべきことでしょうか?私は個人的に最初に覚えた方がよいと感じるのは良く動いて構図を作れる足を養うことだと思います。

…今回は絞りのことは一度勉強したんだけど、実際の撮影シーンで絞りを実践できない、身に着けた知識を応用できないという方向けに説明してみたいと思います。

まず絞りとはレンズの中の穴ポコが大きくなったり小さくなったり調整できることにより、カメラ内に取り込む光の量が変わってきます。露出の観点では絞りを開けば明るい写真、絞れば暗い写真になるわけです。数値はFで示されて小さいほど穴ポコが大きく明るい、数値が大きいほど穴ポコは小さく暗くなります。

一方、それとは別の役割もあります。被写界深度といってカメラから見て奥行方向にピントが合う範囲を調整できるのも絞りの役割です。絞りを開けば被写界深度は浅く背景や前景はボケます。逆に絞り込めば被写界深度は深くなって背景や前景はシャープになっていきます。このように撮りたい写真の意図に合わせて被写界深度を調整する場合、明るさの観点での露出はシャッター速度またはISO感度に委ねることになります。これがカメラの絞り優先モードです。

…と、ここまでは一般によく聞く絞りの解説ですよね。これを知識として頭に入れておいて、いざ撮影現場ですぐに応用できるでしょうか?「いやぁ~ソコがよく分からんのだよね」という方、次の作例で解説いたします。

絞り値 F18

まずは絞り込んだ作例です。この写真のF値は18。なかなか絞り込んでみました。注目していただきたいのは画面の右下にある花です。これはレンズのすぐ前に存在する前景となります。レンズのすぐ近くにあるものほどボケやすい傾向になるので、例えばF5.6あたりでも大きくボケるものです。覚えておきましょうね。

私はこの時、足を使ってベストアングルを探り、立派な花をつけた枝が横に伸びているのを発見しました。この花を前景に大胆に構図してみようとひらめいたのです。近くにある花は大きく、遠くの花は小さく、バリエーション豊かにたくさんの桜を演出させて印象を狙ってみようとイメージしました。

そうなるとせっかくの前景の立派な桜、ボケボケにするのと明らかに写すの果たしてどちらが適切でしょうか??そう言うまでもありませんね。足で動いてベストアングルを探る、特徴を元にどのような写真にしたいか脳内にイメージする、その結果として絞りをいくつに設定するかを決めるのです。




絞り値 F2

続いてこちらの作例をご覧ください。この時に使用した135㎜レンズの解放値であるF2で撮影しました。解放、つまりそのレンズの最も絞りを開いた状態です。

このシーンではバイクより下側にある土手の様子が平凡な草地で魅力がなく、前景に使った桜も部分的に傷んでいました。そこで絞り開放で大きくボカすことにより草地の様子は前景の桜のピンクのボケで隠され、全体がピンクのベールで包まれたような抽象的な写真に仕上がりました。

構図についてはバイクの背景になっている黄色い菜の花畑と右上に存在する桜が魅力的になるよう、これもまたピンポイントなベストアングルを足で探りました。

いわゆる窓から覗く構図な訳ですが主題を明確に導くためのボケた窓を桜で作った訳です。この時は解放を選択しましたがF2.8やF3.2などの微調整を試しても面白かったかもしれません。




さて、ここでいちど確認です。前述の2つの作例はどちらも構図に前景が存在しています。つまり前景、被写体、背景と3レイヤーある構図ということです。絞りをコントロールすべきシチュエーションはこのように前景から最低でも3レイヤー作れた場合に有効です。前景もなく被写体と遠くの空だけでは絞り値をいくつに設定してもシャッター速度が変化していくだけで写真自体に大きな変化はありません。

そうです。絞りをコントロールするとはまずは前景や背景などの構図を作ることが最初なのです。この説明ががすっぽり抜けて被写界深度の説明だけしている解説が非常に多いのです。だから多くの方が絞りを調整することを撮影地で応用できないと感じます。

関心の対象がカメラや撮り方に偏ってしまい、写真という芸術に無関心だとボカした方が良いのかシャープにしたいのかを決める力も身に付かないものです。何度も同じ話をしてしまいますが、まずは関心の対象を写真にすること。写真が好きな人になることで表現の手法の意味も見えてきます。

最初のうちはボカすかボカさないかの二択でも良いと思います。上達につれて構図がうまく作れるようになると、作品の意図を表現する手段として例えばF5.0とF5.6のどちらにしようか微調整に悩めるほど上達するはずです。

     まとめ

・被写体の特徴をもとにどのように撮りたいかをイメージする

・前景のある構図をつくるため、足で動いてベストアングルを探ろう

・被写体の特徴や撮りたい写真のイメージに合わせてボケ具合を調整しよう

・ボカし具合を決めるには、まずは写真を好きな人になること

今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

最近、通勤途中で自分の背後から追い抜いていく自転車や、すれ違う自転車を撮るのにハマっております。

楽しい☆過去のストレージから見る記憶のツーリング風景

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、春のツーリングシーズン突入ですがツーリング行かれていますか?私は休みのたびに雨だったり風邪をひいていたりで久しくバイクに乗れておりません。

そんなこんなで古いストレージの整理と過去画像の再レタッチなどをしているのですが、2008年の写真の中にこんな写真を見つけました。




EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L

遠くに見える富士山のような山は蝦夷富士とも呼ばれている羊蹄山です。ニセコパノラマラインを走ったあとに京極の方へ走っていたヒトコマでしょうか。11年前の自分は下手なりにも「おっここはいい」と思ったところでバイクを停めて写真を撮っていたようですが、このド逆光をよくEF14㎜F2.8Lなんて超広角レンズを向けたものだな…と色んな意味で関心してしまいます。

無知ゆえの大胆さとでもいいましょうか。元データは空の部分が真っ白で見事な失敗写真でしたがEOS5D Mark2のダイナミックレンジにはしっかり空の様子がデータとして残っていました。この部分をLightroomの段階フィルターで調整を施しました。

今見て面白いなと感じたのは右下に写ったレンズフレアです。画面全体の中でちょうど弱いスペースにこれが入ったのは偶然とはいえ絶妙と言えます。もちろん撮影時はまったく意識はしていませんが。フレアは好みの分かれるところですが、こういった感じで入るのであれば「写真らしい表現」として私は演出に使うことに躊躇いはありません。




一方、同じく過去の夏の北海道ツーリングでこんな写真も発見しました。

EOS40D + EF24-70mmF2.8L

シャッター速度を1/13まで下げているのでバイクをブラしてスピード感を表現したかったようです。下手なりにも知識は少しだけあったようです。しかし当時の私は帰宅してからこの写真を採用カットとして仕上げませんでした。なぜでしょう?

きっとバイクの位置をもう何ⅿか手前のタイミングでシャッターを切りたかったのだと思います。これだと枠のギリギリ過ぎて気に入らなかったのでしょうね。

しかし、今みると枠のギリギリだから良いのではないか!と当時の自分に言ってやりたい気分です。フレーミングは使い方によっては枠外の様子を観賞者へ想像させたり、この写真のように枠内から消えゆく様子で風景に時間を与えてくれたりします。

偶然の産物ですが過去のストレージとはこんな面白いデータが残っているものです。今撮る写真も今は失敗と思っても大切にRAWで保存しておくのは本当に大切なことだと感じます。




これが今回、発掘作業をしたポータブルストレージEPSONのP-4000。懐かしいですね。今はもう記録メディアが大容量化した時代なので、こういった持ち運び用のストレージはなくなってしまいましたね。10年以上前、キャンプ場に着くとテントの中でEOS30DのCFカードから、このP-4000にその日のRAWデータをコピーしていました。しかしコピー時間があまりに長く、コピー中そのまま寝てしまったりして…。

皆さんも失敗写真のRAWデータ、しっかり保管しましょうね。今回はこの辺で!

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自分に厳しい評価を下す!セレクト眼を鍛えよう<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ようやく寒さが和らぐ季節となりましたが如何お過ごしでしょうか。以前に当ブログで解説しました「写真家の目」を鍛えておられる方でしたら梅の花、フキノトウ、つくしなどを見つける機会が増えたのではないでしょうか?

以前なら気が付くことさえ無かった小さな出会い、発見が写真家の目を養うことで気が付けるようになった。これってすごく幸福なことだと思います。つくづく写真っていいなぁと感じます。

さて今回は<初級>ツーリング写真解説として、撮った写真のセレクト作業について解説してみたいと思います。

Lightroomのカタログ ライブラリー画面

 

Windows10のエクスプローラー

 

ツーリングから帰ったら、その日に撮った写真をパソコンやスマホにまずは取り込みますよね。場合によってはLightroom、キャプチャーOne、キャノンDPPなどのソフトでレタッチやRAWを現像を行う、それはやらないという方はSNS用にサイズダウンさせたファイルを作成でしょうか。

この時、1つのシーンで撮った複数枚の写真の中から、どれをSNSなどで発表するのか採用カットを選ぶのが写真のセレクト作業です。実はこのセレクト作業はすごく重要で時間をさくべき行程なのです。




「そんなに一か所で何枚も撮らんよ」という方。偉大なる写真家やフィルム時代からのベテランは無駄に切らずワンショットに入魂!という考えもありますが、今のデジタルカメラ時代に初心者の方が写真を学ぶという意味で、ワンシーンで1枚しか撮らないのは非常に勿体ないです。

写真をはじめたばかりの頃は撮影地で何をしていいか良く分からず、悩んでしまうものです。だからこそ失敗でも良いから色んなアングル、位置、露出、焦点距離を試してバリエーションで撮っておき、帰宅してからじっくり検証するのがお勧めのやり方です。

帰って冷静に検証すれば、なぜそこで写真を撮りたいと思ったのかが見えてきますし、反省点はもちろん逆に良かったところが「何がどう良かったか」説明できるはずです。

RICOH GR

まずこちらの作例をご覧ください。この場所に何があったのか不明ですが荒涼とした地に塀と門の残骸だけが廃墟として残っている場所を発見しました。敷地の中は立ち入り禁止の三角コーンが置かれていますが、そもそも何もありません。この門の前でR1200GS-ADVENTUREを停めて1枚撮ってみました。左側からの斜光のため右手側に影が出るパターンです。ハイアングルで地面にR1200GS-ADVENTUREの影の様子を取り入れてみました。しかし何か釈然としません。

RICOH GR

次にこちらの作例をご覧ください。地面にある影の存在はいちど忘れ、ローアングルにして空の様子を取り入れてみました。廃墟の不気味さと爽やかな空との組み合わせが案外と悪くないな、とこの時はそう思って撮影を終了させました。

そして帰宅してから写真のセレクト作業をしている時に、2枚目のカットの方が門の中の様子を隠していて見る側に想像を誘って面白い、と思いこの2枚目を採用カットにしました。

このように撮った後に自宅でバリエーションを眺めながら熟考の末に理由を付けても大いによいのです。




そしてもう1つ。セレクト作業の中で良いな、と思える1枚を選べなかった場合。その場合はどれもイマイチな場合です。そういった時に無理に1枚を選んでSNS等で発表するのはやめましょう。普通にツーレポ写真として撮っているなら別ですが、究極のツーリング写真の読者様でしたら写真道を志す方々と存じます。自分で失敗写真と分かっているものを人に見せない!SNSで繋がっているあなたのファンはあなたの撮る写真に期待をしています。変に裏切ってしまいあなたの価値を下げることになりかねません。

撮った写真を厳しくジャッジしてくれる機関がないのがアマチュアの悲しいところなのです。失敗写真を発表しても「いいね」や誉め言葉のコメントは入るものです。しかし、そこに甘んじてはいけません。

プロであれば失敗があればクライアントから相応の評価があり、場合によっては撮り直し(プロとして最悪の事態)となります。そもそも失敗などしないのがプロなのですが…。

だからこそ我々アマチュアは自分の撮った写真に対して最も厳しく評価を下す存在は何より自分自身であるべきなのです。




誰に何と言われようと撮影地ではあらゆる可能性を模索しながら多くのバリエーションを撮ることを皆様に強くオススメいたします。これは帰宅後の自分のセレクト能力に託すこと、10年後の自分が不採用カットを蘇生させる可能性があること、あるいは写真の神がもたらしてくれた奇跡が写っていないか?などに賭けるのです。

セレクト能力は撮ることと同じで数をこなして身につけていくしかありません。ツーリングから帰ったら写真を端末に取り込んで、どれがそのシーンでのベスト1枚であるかを選ぶ作業。ぜひたくさんこなしてセレクト能力を鍛えてくださいね。

そうすると不思議なことに5年、10年と先に昔の写真を見直したとき、当時は失敗と思ってセレクトしなかったカットでさえ、鍛え上げられたセレクト眼でみれば傑作へと昇華することもあるのです。素敵でしょう?

今回はこの辺で!!

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初心者のための☆初めての夕陽の撮り方<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿で夕陽ツーリング写真について語っておきながら、夕陽の撮り方について一切触れなかったので、ここで初心に帰って夕陽のツーリング写真の撮り方を<初級>ツーリング写真解説として簡単に説明してみたいと思います。




1.露出補正を使おう

夕陽、早朝の日の出と太陽が低い位置ではそもそも少し暗い訳です。カメラのAE(自動測光機能)は画面全体の明るさをコンピューターが判断し決められたヒストグラムを目標に露出(つまり明るさ)を決めます。暗い場所も明るくしようと頑張っちゃう訳です。

それではせっかく薄暗い雰囲気の夕景が台無しの写真になってしまいます。「おいおい、カメラのAE君よ。今は夕景だよ、もう少し暗めに頼むぜ」と露出補正機能を使ってマイナス1/3またはマイナス2/3あたりに補正してみて下さい。

このように露出を撮影者の意志でコントロールすることは夕景写真の最初の一歩です。

2.ホワイトバランスを調整してみよう

ホワイトバランス、色温度のことは初心者の方には難しく感じるかもしれません。ここではなるべく難解に感じないようシンプルにやり方だけを書いてみます。

まずお使いのカメラのホワイトバランスをどのように変更させるのか説明書を読んで事前に覚えておきましょう。

夕景の場合は多くのシーンでホワイトバランスを曇りモードにすると、赤く焼けた感じがイメージに近く写真にできると言われます。人間の目では分かりませんが曇天下の光は青っぽく、カメラの曇りモードはそれを戻す機能、つまり赤方向へ色温度を調整することなのです。




一言に夕陽、夕景といっても相手は自然現象なので色々です。全体が真っ赤に焼ける場合もあれば高い部分は青でグラデーションをおびて赤くなるもの、台風直後などは紫や強烈なオレンジを帯びたりもします。

なので絶対に曇りモードがお勧めです、という事ではありません。私はここで初級者の方に勧めしたいのはホワイトバランスを曇り、太陽光、AWBの3通りで撮っておき、帰宅してからどれが一番良いか選別するやり方です。

ベテランには「邪道な」と言われるのは分かっているのですが、学ぶ上では非常に有効かつ賢い手段だと考えます。

3.空の表情に合わせてズームを活用しよう

上でご紹介した2枚の作品はどちらも望遠で撮りました。望遠は空全体が赤く焼けていない時でも、太陽の周囲を望遠で抜くことで全体が赤い夕景写真として成立します。逆に空全体が赤く染まっているときや、空全体に雲などで表情があるときは広角側を使って表現しましょう。雲ひとつ無くても繊細なグラデーションがある場合も同様です。

EOS30D 広角レンズ

これは超広角レンズである14mmで撮りました。空に存在する雲に既に沈んだ太陽光が当たり、屈折や分散を起こしてピンク色っぽく染まっている様子です。

4.沈んだ後も美しい

太陽が地平線や水平線から姿を消したからといってカメラを仕舞ってはいけません。一見すると終わってしまったショータイムですが、場合によっては今まで見ていた夕陽は序曲だったのかもしれません。多くの場合、沈んだ直後のわずか数分ですが雲を茜に染めるシャッターチャンスが存在しています。感度の設定や三脚の準備なども含めて戦闘態勢を崩してはいけませんよ。




いかがでしたか?夕陽、夕景写真はカメラのオートモードに任せて撮ると撮りたかったイメージとはかけ離れた写真になりガッカリするものです。ポイントは今回ご紹介した1~3ですので是非覚えて実践してくださいね!

それではまた!

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ツーリング写真っていつもこんな感じで撮っていますが…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、間もなく春のシーズンインですが準備は万全でしょうか?!

つい先日、ある方から究極のツーリング写真で写真の撮り方や様々なノウハウを無償公開しちゃっているけど本当に良いの?と聞かれました。確かに多くの場合は良く知られたHOWTOを除いて、自分独自のノウハウなどは秘密にするのが通常かもしれません。

究極のツーリング写真を立ち上げた当初、みんなでツーリング写真を盛り上げていこう~!という目的で「ツーリング先でどう写真を撮っていいか分からない」といった方々を対象に初歩的な内容を書いていました。しかしうっかり<上級>ツーリング写真というカテゴリーを作ってしまったが為に、いつの日からか個人的なノウハウといえるものを惜しみなく公開するようになりました…。




以前にある偉い方から勉強させていただいたのですが幸福とは人と分かち合うもので独占してはいけない。自分だけの幸せを守るのではなく誰かに分かち与えることが重要である。と少々宗教じみていますが、言ってみればそんな格言に影響されて「写真を撮れるようになるのは幸福なこと、その方法を秘密にはせず誰かに分けてあげたい」そんな風に考えるようになりました。

最近ではSNSで究極のツーリング写真の読者様の作品(といっても素晴らしい作品ばかりで私より上手い人ばっかり!)を見ると幸せな気持ちになり「やはり自分のしている事は良い事だなぁ」と感じるものです。

さて、また前置きが長かったですが今回は作例をもとにツーリング写真を撮る現場において、撮影全体の流れを簡単に説明してみたいと思います。いつものツーリング写真解説とは少し違ったアプローチでいってみたいと思います。

たとえば海に行ったとき、海岸でバイクを停めて気分は最高。そこでポケットのコンデジを持ち出して愛車をパチリと1枚撮ったとします。そう、こんな感じで。これはバイクの写真と風景全体の割合を考えた末の比率でSNSなどで一番よく見かけるパターンです。バイクが主役なのか風景が主役なのかハッキリせず、平凡に陥りやすい撮り方と言えます。

 

ではぐっとバイクに寄ってバイクを主役になるよう撮ってみました。構図上ではバイクが主役、海岸の風景はあくまで背景です。防波堤に書かれた絵の感じやコンクリーの質感も悪くはありませんね。




次に先ほどとは対照的に引いて風景主体で撮ってみました。これによって広がり感のある写真になりましたが、この撮り方は空や海などに魅力的な特徴があるときにやる方法です。この場合は果たしてこれで良いと言えるでしょうか…

さあ、困りました。そもそもこういった場合は最初に風景に感動して写真を撮ろうと思ったのではなく、休憩がてら気分転換に写真でも撮るか、とカメラを構えたために魅力的な何かを未だ見つけてもいないのです。

以前に写真撮影の言語化という解説をしたことがあります。例えば夕方の湖で写真を撮る場合に、その情景や被写体の何が良いと思って写真を撮るのか言語化してみましょう、というお話です。「夕方の湖がキレイ」では撮影を開始するにあたり具体性が出ないので「風にさんざめく湖面に夕陽が輝いて美しい」といった具合に素敵な言葉で特徴を言語化できるようになりましょう、というお話でした。これが出来れば美しくさんざめく湖面を撮るよう画面構成すれば良いのですね。

上の海岸の写真はこういった写真を撮りたいと思った「きっかけ」が空っぽなので撮るものが無い(またはまだ見つけていない)場所でシャッターを切ってしまい、なんか違うなぁ~と悩んでいるのです。




しかし不思議なことにこんな事も起こりえます。駐車場にいたサーファーが準備を終えて砂浜を歩いて海に向かっていきました。突然の出来事でしたがすぐにカメラを向けてシャッターを切りました。

いわゆるアイキャッチ効果による「小さな主人公」を作った構図ですが、これだけで海岸のワンシーンに小さなストーリーを付加することに成功しました。

こんな事は珍しいことではなくしょっちゅうあります。目を三角にして絶景やフォトジェニックな被写体探しをするよりも、目の前にある光景に自然と起きる出来事などを組み合わせて、当初は想定もしていなかった1枚を手に入れるのです。

もちろん運なんですけど、心持ち、気分などでラッキーなことは普通にやってくるものです。いつも誰かに自分の幸福を分けてあげたいな…そんな風に考えている人には写真の神様もラッキーや奇跡をもってきてくれるのかもしれませんね。

今回はこの辺で!!

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焦点距離感覚☆上達ドリル バイク写真での焦点距離選び

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3月22日からモーターサイクルショーの開催ですね。私はバイク業界から離れて久しいので、すっかりトレンドが分からなくなっていますが、今年はどんなニューモデルやコンセプトマシンが話題をさらうのでしょうか。

個人的にはライダーへ新たなバイクライフを提案できるものを期待したいですね。かつてBMWがR1200GSを世に出したとき、アドベンチャーというカテゴリーの確立とともに比類ないツーリング性能で多くのライダーの行動範囲を広げました。そしてその走行性能からツーリングをスポーツ感覚で楽しめるコトを新たなムーブメントとしたと記憶しています。2004年頃だったでしょうか。

懐かしいバイクのリバイバルも良いですが、そればかりだと少し寂しいですね。それに次の世代に関心をもってもらうには発想の転換も必要かもしれません。今の若者は意欲がないとか色々と言われていますが、そんな事は絶対にないと思います。やはり若者はドキドキワクワク、刺激を求めていると思うのですが。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では焦点距離のお話をいってみたいと思います。おさらいですが焦点距離とは簡単に言ってしまえばレンズを回して望遠にしたりワイドにしたりするアレのことです。

正しくは焦点距離を調整できるレンズのことをズームレンズ。本来カメラは焦点距離は固定されていて、変えたいときはレンズを別の物に替えるしかありませんでした。肉眼に近い距離感覚を標準域、ワイドにそして奥行を出すのが広角レンズ、遠くの物を大きくよせる、範囲を狭めるのが望遠レンズな訳です。

「知ってる知ってる!初心者だからって何も知らない訳じゃないよ」

はい、そこのあなた。次の写真が焦点距離が何ミリで撮られたものか当てることはできますか??使用カメラはEOS6D Mark2なので35㎜換算で答えよ(笑)

EOS6D mark2

はい、どうでしょう?案外と難しいですよね?R1200GSアドベンチャーとのカメラディスタンスは15~20mくらいでしょうか。カメラディスタンスとは簡単に言ってしまえば被写体からカメラまでの距離のことです。前景に咲くハマダイコン、遠景の海などをよく見て下さい。

もし分からない、という場合はこれが広角なのか標準なのか望遠なのか?この3つのどれかはお分かりでしょうか?

それも分からない、という場合はいくら考えても分からないです。なぜならこれは感覚として身に着けるものなのです。知識ではないのですね。




目の前の風景が例えば85㎜の焦点距離で撮るとどのように写真になるのか?これが頭の中にすぐに浮かばないと各焦点距離を使い分けて表現することができません。ファインダーを覗きながらズームリングをグルグルと回し、被写体の大きさを調整するだけの人になってしまうのです。

上の写真の正解は35㎜です。35㎜といえば広角レンズの中でも最も標準よりなので、標準なのか広角なのか凄く悩んだよ…という方はイイ線いってます!

感覚を身に着けるには練習量が必要です。ただしこのように既に撮られた写真を見て、その焦点距離が何ミリかを言い当てるのも良い練習になります。

では究極のツーリング写真流 焦点距離上達ドリルをやってみましょう。全て35㎜換算として答えてください。

問い1

問い2

問い3




問い4

問い5

どうでしょう??難しいですよね。局所的に見るのではなく空間の圧縮具合、広がり感を見るのがコツです。この5問の場合、最初の例題のようにカメラディスタンスが何mであったかというヒントがありません。ぱっと見て詰まった感じなら望遠、広がっていれば広角、自然な感じなら標準ということで判断するしかありません。

問題の正解は~本日の毎日100ショットスナップ~の最後に記載しますね。合っていたか答え合わせしましょう。

先ほども書きましたが焦点距離の感覚は反復練習で記憶されていきます。とにかくたくさん撮って覚えるしかありません。焦点距離の感覚を意識しないでズームレンズをグルグル…をやってしまえば、どの焦点距離でシャッターを切ったのか自覚がなく、永遠に感覚が身につきません。

ズームレンズぐるぐる癖は足も動きませんし良いことなしです。ズームでの微調整とは立っている場所に余裕がなくなり、それ以上下がれない、寄れない場所、あるいは尖った岩の頂点に立っている時などに、苦肉の策で最終的に使うものです。

ぜひたくさん練習して広角、標準、望遠レンズの使い分けができるようにして下さいね。今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

ところでRICOH GRは間もなくGR3が発売ですね。APS-CモデルのGRの泣き所であったポケットに入れるには少し大きいボディが小さくなっていますね。これは有難い進化ですが良く見ると親指AFできるAFボタンなどが省略され、液晶のタッチAFに変わってしまったようです。RICOHさん…これでは片手で操作できないっす。

問題の解答

問い1:165㎜ 問い2:28㎜ 問い3:14㎜ 問い4:200㎜ 問い5:50㎜

ところで露出で言う「段」ってなんじゃい??<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はたまには真面目な写真解説をしてみたいと思います。いつも究極のツーリング写真の写真解説は「3才児の感受性と中二の想像力で撮ろう~」とか「バイクのフロントに装着した見えないロケーションセンサーの感度上げよう~」などなど、訳の分からない解説ばかりですので…。

ところで中二モンスターの想像力って本当に凄いと思いませんか?何も知らないんだけど知りたいという欲望は巨大な中二。むかし最初に就職した会社でブラジルからのお客さんで仲良くなった人がいたのですが、その人が「なんで日本のAVは大事なところがモザイク処理なのですか!??」と訪ねてきました。確かに、なぜ日本はこのようにしているのでしょうね?もしかして日本という国はAVにモザイク処理を入れることで中二モンスターの想像力を鍛え上げ、その力を大人になってから発揮し日本の成長に貢献したまえ、という事なのかもしれません。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では写真を趣味として始める上で最初に教わるカメラの操作方法。その中でよく耳にする「露出が〇段…」といった露出と段のお話をいってみたいと思います。

最初に書いておきますが露出が〇段…とか知らなくても良い写真は撮れます。ただ知識として知っておいても損はありません。しかし誰しもスマホで綺麗な画像を撮れてしまう 昨今、こういった知識をもっているだけで「おっこの人は写真にくわしいな」と一目置かれるかもしれませんよ。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 20SEC ISO800

カメラの中は真っ暗な箱です。そこにレンズを通して外部の光を一瞬だけ取り入れイメージセンサー(またはフィルム)に感光させるのがカメラの仕組みですよね。

露出とはそんな真っ暗な内部にあるセンサーに外の光をどれだけの量を当てたか?という意味です。最終的に写真の明るさと関わってくるわけです。

露出は絞り、シャッター速度、ISO感度の3つで決まります。絞りはレンズ内にある穴ぽこの事で穴を大きくしたり小さく絞ったりして光の量を調節できるもの、シャッター速度は開いていた時間によって光の量を調整できるもの、ISO感度はそもそも暗い場所で撮影するときに、少ない光量でも写るようにとセンサーを敏感にすることです。

絞りはボケ具合、またはピントの合う範囲を調整できるもので奥行のある構図を作ったときや背景のボケ具合の調整などに役立ちます。シャッター速度は写真にスピード感を与えたり、逆に瞬間として止めたりと写真内での時間、動きの表現に役立ちます。ISO感度は暗いシーンでない限りは極力上げないこと。被写体ブレの防止や三脚が無いときの手ブレを回避する苦肉の手段です。

絞り、シャッター速度、ISO感度の3者は持ちつ持たれつで、あなたが写真を撮ろうとしている目の前の状況の光を3者でシェアするのです。例えばF2.8 1/125 ISO200 と F8 1/60 ISO800 では同じ明るさの露出設定ですが、撮りたい写真の意図に合わせて撮影者が使い分けるのです。「ここは背景をボカしたいからF2.8にしよう」「ここは最低でもF8にして被写界深度をかせぎたい、でも三脚が無い…1/60くらいが手ブレしない限界だからISOは800に上げるか」といった具合です。

露出の話で出てくる「段」とは絶対的な値として写真界で使われてる単位のようなものです。オートバイでいうギアのようなものです。「前の軽トラに追いついたし、ここから上り坂だから1段下げるか」といった具合にエンジンの回転数とスピード、状況に合わせてライダーがギアを選択するのと同じです。




多くのカメラでは露出の設定は絞り、シャッター速度、ISO感度ともに1/3段単位で調整できるようになっています。

1/3段単位で表記すると下記のようになります。

・絞り (F)

1.0 1.1 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.5 2.8 3.2 3.5 4.0 4.5 5 5.6 6.3 7.1 8 9 10 11 13 14 16 18 20 22 25 29 32…

・シャッター速度 (秒)

1/8000 1/6400 1/5000 1/4000 1/3200 1/2500 1/2000 1/1600 1/1250 1/1000 1/800 1/640 1/500 1/400 1/320 1/250 1/200 1/160 1/125 1/100 1/80 1/60 1/50 1/40 1/30 1/25 1/20 1/15 1/13 1/10 1/8 1/6 1/5 1/4 0.3 0.4 0.5 0.6 0.8 1 1.3 1.6 2 2.5 3.2 4 5 6 8 10 13 15 20 25 30…

・ISO感度

100 125 160 200 250 320 400 500 640 800 1000 1250 1600 2000 2500 3200 4000 5000 6400…

1段単位ですと次のようになります

・絞り (F)

1.0 1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 22 32…

・シャッター速度 (秒)

1/8000 1/4000 1/2000 1/1000 1/500 1/250 1/125 1/60 1/30 1/15 1/8 1/4 0.5 1 2 4 8 15 30…

・ISO感度

100 200 400 800 1600 3200 6400 12800 25600…

例えば絞り優先モードで1枚試し撮りしたとしましょう。あなたが「ここはF5.6で撮りたい」と設定すれば絞りはF5.6で固定されます。しかし試し撮りの結果「少しだけ明るすぎたな」と思い-1/3段露出補正すればシャッター速度が最初が1/320だったとすると1/400になります。

シャッター速度優先モードで1枚試し撮りしたとしましょう。あなたが「背景をブラしてスピード感を表現したい、だから1/20でいくぞ!」と設定すればシャッター速度は1/20で固定されます。しかし試し撮りの結果、いい感じに流れましたが暗すぎたとします。そこで+1段露出補正すれば最初の絞りがF16だったとするとF11になります。




RICOH GR APS-C F2.8 1/6 ISO800

露出が〇段で…という事を知らなくても大丈夫です。しかし写真界では今後も露出の概念で「段」を使い続けていくでしょうし知っておいて損はないです。それにバイクに乗って気持ちよく加速しているとき「おりゃ~!次4速ギア!!」と心の中で叫んでギアを入れるとスカっとするではありませんか。エンジンの回転数と速度が合っていれば何速でもいいじゃん~とダラダラ走らせるのとでは気分が違いますよね。

それに似ています。もし撮影シーンで露出で魅せよう!と決意したとき「よし!もう1段アンダーで撮ろう」という言葉が出てくれば「気に入った明るさならいいんじゃない~」という感じで撮るのと気分が違うし、出来上がった写真も違うかもしれませんよ!!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C  F16 1/8  ISO100

1/8なんて遅いシャッターでは流し撮りもリスキーです。失敗に終わっても悔しくない気軽に撮るスナップだからこそ、1/8で流してみようなんて思えるのかもしれませんね。

 

 

上達の秘訣 期間限定公開 バイク写真17のプロセス.1

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真、バイク写真の具体的な撮り方の解説ではなく、どのようなプロセスで写真やカメラの知識を深め、写真のことを好きになっていくか?という上達の秘訣を書いてみたいと思います。

もちろん私もまだまだ未熟ですので、これからも写真に対する想いを深め上達に日々精進していく所存です。ここでは主に初心者の方々を対象に私のこれまでの経験を元に「最初に何をしていいか右も左も分からない…」という時の為の指針のようなものを書いてみようと思います。




①カメラの操作と同時進行で写真のことを好きになろう

カメラの操作方法や基礎的な知識などはカメラの取扱説明書に書いてありますし、世にもHowto書籍としてたくさん出ています。カメラの構え方とかシャッターボタンの半押しとか、基礎的なことは最初の数か月で身に着けてしまおう。

それよりカメラの操作方法に気を取られ過ぎず、まずは興味の対象を写真にすることをお忘れなく。写真に関心を抱きいつかは自分も人の心を動かす素敵な写真を撮ってみたいな、と憧れを抱くことが大事だと思います。

SNSの写真関係のコミュニティーを見れば「どうやったらこんな写真が撮れるんだろう?」という疑問符しか出てこないような素晴らしい写真を目にします。しかし続けていればいつか貴方も撮れるようになります。もっとすごい作品を。

②目の前の情景が一瞬で二次元の静止画になることを感覚で覚えよう

当たり前のことを書いているようですが、写真とは目の前の景色や被写体が一瞬で二次元の静止画になること!という事を感覚として覚えましょう。情景や被写体はあくまで三次元の動態ですこのことを学ばずして先に進んでしまうと遠回りする羽目になります。

③まずは撮ってみよう、そして写真になる楽しさを味わおう

特にフィルム時代からのリターン世代の人は慎重すぎてシャッターをなかなか切らない人、写真を撮ることを身構えすぎる人、難しく考えて過ぎてしまう人が多いように感じます。

デジタルは仮に無駄にシャッターを切ってしまってもフィルム代もかからないし、誰かに迷惑もかけないし、環境破壊もありません。まずは難しく考えず子供の遊びのように何でも撮ってみましょう。

きっと楽しいと感じるはずです。




④構図を作れるよう動く足を手に入れよう

例えばバイクと灯台の位置関係を広げたい場合、右に動きますか?それとも左でしょうか?

この辺から平凡なカメラマンか素敵な作品を生む写真家になるかの分かれ道です。カメラを持って右に左に、しゃがんで登って、位置を変えることで構図が変化することを体で覚えましょう。

平凡な人はこの写真家の足を持っていないのです。これがベストだと納得できるアングルや構図は動きまくって試行錯誤なのです。

⑤ズームレンズを活用して焦点距離の感覚を身につけよう

例えばお持ちのレンズが24-105㎜というズームレンズでしたら24、35、50、70、85、105㎜という数字の書いてある6ポイントに縛って撮ってみてください。40とか60とかの中間はあえて使わないこと。

そしてこの6種類の焦点距離のそれぞれで、目の前の空間がどのように圧縮され範囲が変化するのかを感覚として覚えてみましょう。ゴルフやピアノの練習のように数多くの反復練習によって正確な感覚を身につけるのです。

徐々に感覚が養われていくと例えば20m先にある立派な大木と10m先にあるオートバイをからめて撮るとき「ここは85㎜で木を堂々と切り抜こう」とか、空一面に広がるウロコ雲を見て「この空をローアングルで24㎜で広げよう」といった具合に、まずは焦点距離を決めるということが出来るようになります。

この方法を実践していただければ確実に上達できることをお約束いたします。(もちろん焦点距離が固定されている単焦点レンズでも同様の効果があります)




⑥まぐれでOK、いい感じのが撮れたら発表しよう

とにかく誰かに見せたい、見てもらったときの反応が嬉しい、これが写真の楽しみの原点だと思います。どんな傑作でも誰にも見せないのでは意味がありません。

まぐれで撮れた良さげな写真を、あたかも狙って撮りました!とちゃっかりコメント付きで発表するのもOK、自分ではイマイチだなぁと感じていた写真を発表してみたら高評価だった!なんて事も珍しくありません。

SNSで作品を発表し、ギャラリーを作り、写真関係のコミュニティーに参加してみましょう。そして自分はアマチュアだけれど写真家になったのです!と公表しちゃいましょうね。

2017年2月 千葉県富津市

長くなったので次回に続きます…

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誰も教えてくれない横構図と縦構図の使い分け方<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いかがなオフシーズンを過ごされていますでしょうか。オフシーズンは写真に関わる知識を身につけ春への準備をしておきましょうね。

さて今回は<初級>ツーリング写真解説として、久しぶりに基本的なお話、横構図と縦構図の使い分け方について解説してみたいと思います。カメラは通常のポジションで撮れば横構図なので縦構図では撮ったことがないな~という方もおられるかもしれません。しかしこれはとても勿体ないことなのです。




そもそもカメラはなぜ横構図がデフォルトになっているのでしょうか?普通に構えた状態が縦構図のカメラがあっても良さそうですが、私の知る範囲ではそのようなカメラは無いと思います。現在の長方形フォーマットの画面が誕生した当時、おそらくコダックやライカといったメーカーが、何らかの生産上の都合でこの長方形フォーマットのフィルムをカメラ内に横にして入れたのだと言われます。しかし、この辺は諸説あるので正しい理由は分かりません。

しかし近年になってIphoneなどのスマートフォンでのカメラ機能が急速に写真界に普及し、横構図が基本であるという概念は崩れました。スマホも長方形ですが基本は電話なので使用時は縦ですよね。そのままカメラアプリを起動すれば自ずと縦構図なのです。

ここでチョット考えてみましょう。カメラでもスマホでもデフォルトがどっちであろうと撮影者が90度向きを変えれば横構図にも縦構図にもなるわけです。撮影者が「よしここは90度向きを変えた構図にしよう」と 思うか思わないかの違いであり、思わない人の多くは無意識下にデフォルトの構図に縛られているのです。

・横構図

EOS6D Mark2  撮影している場所の様子を伝える、臨場感を感じさせる横構図

バイクを横から、あるいは定番の比率と言える7:3で撮る場合、そのフォルムは横長です。なのでバイクを主役に撮る場合は多くのケースで横構図が採用されています。人を撮るポートレイト写真の場合、全身でもバストアップでも縦長なので縦構図が多いですね。

横構図は人間の視野範囲が横方向にあるため自然な印象で臨場感を伝えてくれます。これは焦点距離50㎜(35㎜換算)レンズが肉眼に近い画角のため臨場感を与えるのと同じ理由です。

また背景となるその場所の様子や状況の説明を客観的に表現しやすいのも横構図です。

・縦構図

EOS6D Mark2  ハイアングルで奥行を表現 左右にある余計なものを枠外へ排除した

縦構図は上の写真のようにハイアングルで構えると一気に奥行を表現できます。

感情を動かす何かを表現したいときに有効な主観的な構図です。実は前述の横構図の項で人間の視野範囲は横長で…と説明しましたが、視野範囲の中で最もよく見えている部分というのは縦構図に近いのだそうです。

感動的な景色、美人な女性などを見る時など感情を動かす要素をよく見ている状態は縦長の視野なのだそうですよ。不思議ですね、人間の目って。

その他にも高さ方向に魅力的な要素があったり、高さそのものが主題だった場合も縦構図ですね。私の作品はバイク写真として考えれば、かなり多い割合で縦構図がありますが、このように横構図と縦構図を分析してみると今まで以上に縦構図を推しでやっていきたいな!と改めて感じます。




・まとめ

すべての場合に当てはまる訳ではありませんが大まかに言ってしまうと横構図はその場所の状況説明、縦構図は感情表現などと関係する主観的表現と言えそうです。

単純にいってしまえば横長の物を撮るときは横構図、縦長のものを撮るときは縦構図で良いのですが、これらの特徴を知識として習得し実際の撮影シーンで意識できれば横構図、縦構図を上手に使い分けて表現の幅が広がるかもしれません。

ただ難しく考えすぎてしまうと余計に悩むだけなので、ここでオススメの方法があります。

試しに縦も撮っておくか!

はい、これがお勧めです。難しく考えても仕方ありませんので、いつも通り横構図で撮ったら最後に縦構図も試しに撮っておきましょう。帰宅して撮った写真を見直したとき「あっこのシーンは縦構図が正解なんだな」と思えれば、それだけで大収穫だと思います。

最後に付け加えておきますがコンテストに参加されている方は縦構図を嫌う主催者が少数ではありますが存在することを書いておきます。主に企業やお店の主催する写真コンテストですが、これは入選作品の発表時に既にスペースが決まっていて横構図の写真しか並べることのできない展示方法、紙面レイアウトなどがあるからです。ただ応募時に「横構図のみ」とは書かれていないので注意しましょう。

今回はこの辺で!!




横構図ギャラリー

縦構図ギャラリー 

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そう、バイク写真とツーリング写真は違うんです<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはバイクに関わる写真についてどのような写真がお好きですか?

今回は一言にバイク写真と言ってもその内容は様々なジャンルがあり、それぞれの違いを簡単に整理してみたいと思います。なぜこのような解説をするかと言うとジャンルを意識して写真を撮ることで作品の意図が明快になるからです。




・バイク写真

EOS6D Mark2 + SIGMA35mmF1.4ART

バイク写真は愛車を主役として撮った写真です。そのオートバイが最もカッコよく見えるアングルを探り、パーツの質感やカウルの繊細な曲線などを意識して撮ってみましょう。この時、無意識下にメーカーのカタログのような写真を真似ないのがコツです。どちらかと言うとメーカーの広告に使われているようなイメージカットの方が参考になるかもしれません。

お勧めの撮り方は上の写真のようにライダーの姿を見切れで入れることです。これにより愛車が主役でありつつも、オーナーとの関係性も表現できます。人間の姿が少しでもあれば動きや時間を加えることが出来るのでバイクのオブジェ化を避けるのにも有効です。

言うまでもありませんが画面内にバイクを大きく構図し、ピントもしっかりと車体に合わせます。背景がゴチャゴチャしている場合は絞りを開いてボカすのも有効ですが、それより上の写真のようにシンプルな背景の場所を選ぶのがお勧めです。

場合によってはフラッシュを発光させてバイクの下から十分に光を当ててみましょう。

・ツーリング写真

EOS30D + EF28-70mmF2.8L

ツーリングのワンシーンを切り取ったような写真です。バイクが主役なのではなく風景の中のバイク、ライダーがある写真のことです。【ツーリング=旅】と定義すると旅と関連の深い被写体は道、海や山などの自然景観、その地域の文化、地元の人や他の旅人との出会い、港、田園風景、その他にも郷愁を感じる里山、崇高な廃墟や火山風景なども旅ならではの情景です。

その中でも私が特に魅力を感じる被写体は道です。道はこれから始まる旅路、あるいはそれまでの旅路を観賞者に連想させます。ツアーや観光バスでは旅を実感できない理由は道を意識できないからだと思います。そして以前も書きましたが道は写真にすると人に何かをうったえているような表情になります。

旅心を忘れかけた人々へのメッセージとして道のあるツーリング写真。これを撮ることに今、私は夢中です。当面は「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマに個人的な写真家として活動していきたいと思います。

・バイクのある風景

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG

バイクのある風景はツーリング写真との区別が難しいですが、ツーリング写真ほど旅を意識したような写真ではなく、純粋に美しい風景の中に溶け込むようなバイク写真という認識で良いと思います。

美しい景色のところまでツーリングしたんだからツーリング写真とも言えるんじゃない?と言われればそれまでですが、ツーリング写真は移動を重ねる旅路でのワンシーン、バイクのある風景は事前に撮りたい作品のイメージを作ってシューティングに出かける…と言えばお分かり頂けるでしょうか。

代表的なシーンとしては満天の星空に流星群や天の川、満開の桜並木、紅葉のピークなどなど。最高のタイミング、最高の撮影ポイントで狙って撮ったものがバイクのある風景です。




・ライダーポートレート

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

私が今まで撮ってきた写真の中で、最も少ないと言えるライダーポートレート。ツーリング風景の中のライダーが主役となる写真です。

上の写真くらいではポートレートと呼べるか微妙ですが、本来であれば顔の表情によって作品に感情が入るような写真が素敵なライダーポートレートだと思います。それはツーリングの楽しさ、発見した驚き、素晴らしい景色を見た感動など様々あると思います。

私も含めて多くの写真好きライダーはこのジャンルはほとんど未開拓だと思います。InstagramやFacebookなどのSNSを見ていると可愛い女性ライダーがツーリングの様子を顔出し写真で登場していますが、それを除いてはほぼほぼ見かけないジャンルです。

見知らぬ人を勝手に撮るのは色々と問題のある昨今。お友達やグループでツーリングされる機会の多い方はぜひ挑戦してみてください。

・ツーリングスナップ

CASIO エクシリム EX-10

スナップ写真とはあっと思った瞬間にパッと撮ること。当ブログでは毎日100ショット以上のスナップ写真を撮って写真を身近に生きよう、という毎日100ショットスナップを以前に推奨しましたが、ツーリングの時でもスナップ的に撮りたい瞬間は決して珍しくはありません。

上の写真は稚内の港で休憩中に突然やってきた光景です。あれこれ構図を練ったりどのレンズを使おうか悩んでいたらシャッターチャンスを逃してしまいます。

アッと思った瞬間にパッと撮る。いつでも気軽にパシャパシャ撮る楽しさ。これをツーリング中にやるのがツーリングスナップです。コレ、追及するとなかなか面白くてハマりますよ。

・ツーリングレポート

iphone7

説明するまでもありませんがブログやFacebookなどのSNSで発表する、または後で自分で見る用の記念写真、記録写真といった意味合いの写真です。

これといって難しく考えず、ピントや露出が大きく外れていなければOKという簡単さが魅力でしょうか。ポイントは事実を記録する説明写真として何を撮ったのか?を分かりやすく撮ることです。せっかくのツーリングレポートでも「この写真は一体何を撮ったのだろう?」と見る側に疑問を抱かせるようでは役割を果たせません。上の写真は北海道のオロロンラインにある夕来展望所です。サロベツ原野の標識と遠景の利尻富士をきちんと枠内に収めて「私はここに来ましたよ」という事実を記録した写真です。

SNS用という事ではなく完全に自分で見る用の記録写真の場合は本当に自分以外には見せないようにしましょう。万一、発表してしまうと見る人によっては迷惑だと感じるようですので気を付けましょう。

 

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L  ツーリングのワンシーンを切り取った作品

これらジャンルのどれが良いとか悪いとかではありません。ここではどのジャンルとも言えないような曖昧な写真にならないようジャンルを意識して撮ってみましょう~というお話でした。

またこれらのジャンルから自分が好きな写真はどのような写真なのかを知っておくのも悪くありません。免許をとってライダーとしてデビューしたばかりの人、または憧れのバイクをようやく手に入れて、嬉しくていつまでも愛車を眺めていたいという人はついバイク写真ばかりになってしまいます。もちろんバイク写真も素晴らしいですが、どこかのポイントで物足りなく感じるはずです。

もしバイク写真を追及するのであれば、例えば背景にこだわってみるとかライティングを本格的な物にしてみるなど良いと思います。そしてその写真をどんな人に見せたいのか?を意識してみましょうね。

私は当ブログを通して個人的に写真活動をしていますが、活動テーマは「ツーリングのワンシーンを切り取る」であり、ツーリング写真をこれからも極めていきたいと考えています。

旅を忘れてしまった見知らぬ誰かに私の作品で「あっ、オートバイで旅に出るのもいいかも…」と思っていただければ何にも代えがたい幸福だと思います。

今回はこの辺で!




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