はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか【番外編】

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日は祝日ですがもしかして昨日を有給休暇にして4連休なんて方もいらっしゃるのでしょうか?私もはやくキャンプツーリングに行きたいです。

つい先日知ったことなのですが私の住む房総半島の内房側。浦賀水道よりも南は東京湾ではなく太平洋なのだそうですね。知りませんでした…。館山から富士山の写真を撮ったりして「東京湾から望む冬の富士山」などと書いてきましたが…間違いだと知ってとっても恥ずかしいです。

でもブログやSNSで「太平洋から撮った冬の富士山」と書いてしまったら多くの人が困惑するのではないでしょうか?そう考えると館山から撮っても「東京湾から…」と書いてしまった方が良い気もします。




さて前回まででツーリング写真の作例として幾つかのバリエーションでご紹介してきました。ツーリング先で愛車の写真をパチリと撮る愛車写真、どこかに行った記念を撮るツーレポ的な写真…それら説明的写真とは違う、ARTを意識した【ツーリング写真】が何なのか、お分かりいただけたのではと思います。

今回はこのシリーズの最終回としてツーリング写真のバリエーション、番外編バージョンをご紹介してみたいと思います。

撮り方に困ったときは…

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

あぁ、ここは素晴らしい景色だ。ここでツーリング写真を撮りたい…そう思っても撮影スペースに制限があったり他にもカメラマンがたくさんいて自由にできないなど、撮りたいけど問題をどう解決すべきか分からないとき…ありますよね。

そんな時は頭を柔らかくして普段は絶対に撮らないようなエキサイティングなやり方を思案しましょう。こういったシーンではネットも何も役に立ちません。頼りになるのは自分の発想力だけです。

上の写真は北海道の富良野にある通称「赤い屋根の家」ですが、道からはかなりの距離がありますし、望遠で寄せるにも後ろに下がれるスペースはありません。何しろ畑の中の細い道に路駐して撮るしかないのですから。こういった時、望遠レンズを使ったツーリング写真は成立しないものです。

そこで赤い屋根の家は小さいままで良いから何かユニークな手法で表現できないか?と考えたところ、上の写真のような撮り方になりました。R1200GSのアナログメーターのコクピットに35mmレンズで寄って絞り込んで撮ってみました。メーターがアナログのお陰で誰が見てもこれがオートバイであると伝わると思います。




それでも自分のバイクを撮りたい!

EOS6D Mark2

最後に番外編らしく… そう、やっぱり自分のバイクをカッコよく撮りたいですよね。分かります、私もバイク乗りですから自分のR1200GSをかっこいいと思っております。ツーリング写真では愛車をカッコよく撮っただけの愛車写真は人に見せる写真ではない…といった事を書いてきましたが、ツーリング中に撮る愛車メインの写真でもツーリングの魅力を伝える1枚に仕立て上げることは可能です。

それはずばり、オーナーとの関係性が伝わってくる写真にすることです。背景に富士山や海、これだけの所にバイクを置いてパチリと撮るとバイクがオブジェのようになってしまい、アングルを工夫してカッコよく撮ろうとするほどバイク雑誌に載っているような写真になってしまいます。

そこでオーナーである貴方が脇役として控え目に登場することで、このバイクはこのオーナーに愛されて共に旅をしているのだな、というStory性が出るものです。ここまで成功すれば「自分で見る用」の記念写真ではなく胸を張って人に見せられる写真が出来上がると思います。

リコー GR APS-C

いかがでしたでしょうか?バイク写真という大分類の中のツーリング写真。それはバイク旅の魅力をARTで伝える役割のある作品。その1枚でバイクとは縁遠かった人が「私もオートバイに乗って旅に出たいかも」と思えるような、そんなARTが生み出せたら素敵ですね。




むかし鉄道写真は鉄道車両自体にフォーカスされた比較的閉鎖的な写真ジャンルでした。それが「鉄道のある風景」として車両ではなく景色の中の鉄道の写真ということで鉄道写真は生まれ変わり世に認知されました。

それと同じようなことをバイク写真でもやってみたいのです。現状、多くのライダーは愛車の写真やツーリングの記念写真を記録やSNSのレポート用として撮っているだけです。それでも多くの人は「いい写真を撮りたい」と願い新しいカメラや高級なレンズを購入したりしています。しかし「いい写真」とは極めて主観的であり本当の意味でいい写真を追求するならARTを意識せずには進めないと思います。

上手い写真、綺麗な画像、有名な撮影ポイントに行く、珍しい被写体で見る人を驚かす…これらは決して悪いことではありませんが、画一化された表現の世界であり個人の発表ではありません。ARTは個人の発表なので反応は賛否あって当然です。流行の映え写真や「いいね」を狙う写真とは言葉は悪いですが「万人ウケ狙い」なのでART写真とは全く真逆の世界です。

私は皆と同じではなく自分独自の世界をツーリング写真で表現していきたいです。その方が自分の作品が世に残されていく可能性を秘めていますし、何より写真活動そのものが精神的に充実します。

まだまだ道半ばですけどね。

皆さまもぜひ私と一緒にARTなツーリング写真をはじめてみませんか?必要なことはこのブログ「究極のツーリング写真」で発信していきますので。

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか5

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日から11月ですね。11月というともう年が終わってしまうようで一抹の寂しさを感じます。しかしバイク乗りとしては最後のベストシーズンですので張り切ってツーリングに行きましょう。もちろんカメラを持って!

さて前回までで初めてツーリング写真に挑戦される方向けにツーリング写真の撮り方と作例をご紹介しています。今回で5回目となります。




では続きを!

廃墟を撮ってみよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

廃墟というとそれを専門にしているマニアがいるのは現在となっては知られていますよね。昔からロングツーリングをしていると山中や海岸で廃墟はよく見かけるものでした。廃業した旅館であったり誰も住まなくなって寂れてしまった集落であったり。

廃墟も前回の素掘り隧道と似た雰囲気の写真になりますが不気味さ、崇高さから非日常を感じさせるアドベンチャーツーリングフォトが成立します。

撮る時のポイントはその被写体の特徴をよくとらえ、その部分を分かりやすく構図すること。被写体の雰囲気に似合った露出やホワイトバランスを選ぶことです。上の作品の場合はレンガ造りの崩れ具合や質感を表現するのに望遠の画角を、不気味さや寂しさを強調させるようにアンダー気味の露出を選んでいます。




走行シーンを撮ってみる

RICOH GR APS-C

走行シーンの撮影は主に2つ。1つ目はお友達と協力し合って撮影者が走りゆくバイクを撮るパターン、これが一般的です。よく流し撮りでカッコよく決めていますよね。でもコレって普通すぎて究極のツーリング写真流ではありません。2つ目は上の写真のように撮影者側も走りながら撮ってしまうのです。

もちろん片手運転などは危険なのでいけませんが、カメラのインターバルタイマー機能などを使えばカメラをストラップで首から下げた状態で連写できます。そのほとんどが失敗写真ですがベストと呼べる1枚をサルベージすればご覧のような迫力の一枚が生まれるものです。

こういったシーンで知識のある人ほど「動きのあるシーンはシャッター速度優先モードで」と考えがちですが、そういった知識や経験はエキサイティングな設定を試すチャンスを逃すものです。この写真を撮ったときは絞り優先モードで絞り込んで走ってみました。すると日陰に入った場所で極端な低速シャッターとなり流れ具合とバイクの縦ブレで迫力の1枚が生まれました。




何気ない休憩で自然に撮ってみよう

自然に撮るとは写真を見る側があたかもその場にいるような臨場感を与える写真です。画角は標準の50mm前後を使用して構図やらデザインやら「撮り方」はほどほどに裁量する。簡単なようで難しい写真です。

写真ビギナーの方が撮ってしまう平凡な記録写真と紙一重な面があり、派手さや驚きこそないものの、1枚の写真が観賞者を旅の世界に誘うような不思議な1枚になるのです。なかなか一朝一夕に成就する領域ではありませんが私もそんな写真に憧れて写真活動をしています。

いかがでしたか?次回はいよいよツーリング写真の作例集の最終回でございます。

お楽しみに!

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか4

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、食欲の秋を楽しまれていますか?松茸やサンマを美味しくいただきたい所ですが、サンマは今年は不漁だとニュースになっていましたね。仕方ないので実家に帰って栗でももらってこようかと思います。

ところで千葉県のグルメと言うと何を思い浮かべますか?名産品は落花生、イワシ、梨、ビワなどですがグルメ?というと一般的に何が有名でしょうかね。ラーメンですと勝浦タンタンメン、アリランラーメン、竹岡ラーメンがあります。どれも南の方なのでツーリングルートに入れると楽しいかもしれません。その他の有名なラーメン店は松戸や市川といった街中なのでツーリングで行くような場所ではないですね。

千葉県民としておすすめのグルメは鯵のなめろう、サンガ焼き、鯨ベーコン、太巻き寿司…ですかね。あっ、あと菜の花のお浸しも美味しいです。




さて前回まででツーリング写真を本格的にやってみようかな、と考えている方向けにツーリング写真の基本的なことを作例を元にご紹介しています。前回までで海岸での撮影シーン、ワインディングロードの撮り方、ローカル鉄道とバイク、道の魅力の魅せ方、キャンプツーリングシーンの撮り方などをご紹介してきました。

今回はその続きでございます。

奇跡の風景を捉える

EOS30D + SIGMA14mmF2.5EXDG

なんだこの空は!?と思わず言葉にしてしまう燃えるような夕空、年に一度くらいは目撃しますよね。この写真はもう15年くらい前に四国の四万十川キャンプ場で撮ったものです。愛車は懐かしいBMW F650GSダカール。夕陽そのものは普通の焼け方でしたが沈んだ直後に空一面が炎のような色になり、太陽が沈んだのに辺り一帯が明るくなったような妖艶な空へ変貌しました。

しかしこのように焼けたのはほんの1~2分程度で極めて短い神様からのショータイムでした。こういったことは願っても見れないものですが、いつでも奇跡の風景をキャッチできるよう心に受け皿を持っておくのがポイントです。

ちなみにこの翌日、ひどい荒天となり一日中レインウェアーを着る羽目になりました。夕焼け空は雨の前兆とは本当のようですね。

ユニークな物を見つけたら

EOS40D + EF28-70mmF2.8L

あっなんだアレは?と目に留まったもの。それは被写体になりえるツーリング中に出現するメタルスライムです。

普通の人なら気にも留めない何でもないものでも、自分のアンテナが反応を示したのであれば、それは個性的な写真が撮れるチャンスかもしれないのです。そんな時は成功するかはひとまず忘れて撮影に挑みましょう。

上の写真は北海道の海岸で見かけた漁具の置き場なのですが、カラフルな浮きが青い海を背景に浮いているようでとてもユニークだと感じました。前回の解説で少し触れた写真のデザイン要素である「色」「図形」も織り込まれ目で楽しむ写真に仕上がりました。




素掘りのトンネル

RICOH GR

隧道、つまりトンネル。林道を走っているとコンクリートで固めていない土を削っただけの素掘りの隧道が突如として現れます。多くは江戸時代くらいから存在するような古いものばかりで房総半島は特に多いようです。

素掘りの隧道は地層や粘土層などの特徴がそのままトンネル壁の表情となるので、よく観察すると場所によってバリエーションがあって面白いものです。人によっては不気味、怖いと感じるかもしれませんが非日常を感じるアドベンチャーツーリングのワンシーンとしては最高だと思います。

トンネル内は原則として駐停車禁止ですので杭口にバイクを停めて撮りましょう。それとトンネル内は濡れている場所が特に滑るのでご注意を!

写真を撮る際のポイントは内部と杭口で明暗差が激しいので内部の様子を主題とするか外の杭口の表情を主題とするか、どちらかをハッキリ決めてから撮影に挑みましょう。




いかがでしたでしょうか。真っ赤に焼ける夕陽や虹など奇跡的な瞬間をとらえること、誰も気にも留めない小さな被写体に反応すること、これらは写真家としての感受性、観察眼などもさることながら、写真を心から愛していて四六時中写真のことで頭の中がいっぱいの人が叶える写真なのだと思います。

ツーリング写真を通してより写真芸術を好きになってくださいね。

ツーリング写真の撮り方と作例集、まだ続きますよー!

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか3

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、芸術の秋を楽しまれていますか?普段、芸術とは縁遠い…なんていう方もたまには美術館に足を運んでみると良いですよ。知識がなく観賞の仕方など分からなくても実際の目で芸術作品を見て、館内の空気を感じるだけでも良いと思います。

それとツーリングの途中で美術館に立ち寄るのもお勧めです。例えば裏磐梯にツーリングに行くなら磐梯吾妻スカイラインに入る前に諸橋近代美術館、箱根なら伊豆スカに入る前にポーラ美術館に行ってみましょう。

さて前回までで初めてツーリング写真を本格的にやってみよう、と思っているツーリング写真ビギナー向けにツーリング写真とは何なのか?具体的な作例でご紹介してきました。ローカル鉄道とバイク、季節の風景でのツーリングシーン、港での撮り方、富士山と組み合わせる場合…などなど。まだまだたくさんの作例がありますので、今回は続きを書いてみたいと思います。




山の風景とツーリング写真

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

山で撮る場合、木々から差し込む光をとらえてみましょう。上の白樺林の作品のようにたくさんの木々がある場合は広角レンズを使って絞り込んで地面からパンフォーカス。露出はその場所の雰囲気が最も魅力的になるように実際の明るさの再現ではなくイメージの露出を実現するのがポイントです。

また僅かなカメラアングルの違いで光の様子も一変するのでバリエーションでいくつか撮って帰ってからじっくり選別するのも良いと思います。天気や時間帯によっては森から発する水分で靄がかかったり、ブルーアワーが幽玄的になったりと表情が変わります。

いきなり撮るのではなく森のフィトンチッドを吸収してリラックスし、耳を澄ますように景色を感じ取ってください。

ワインディングロード

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6EX DG

ワインディングロードは写真を見た人が「この道を走ってみたい」という衝動に駆られるよう、道の魅力を1枚の写真にしっかり凝縮して仕上げてみましょう。

不思議なことに写真の観賞者とは写っている内容はどうであれ、まずパッと見た瞬間にその写真の構造によって視線を動かしてそれを楽しんでいます。写真の観賞者を目で楽しませる要素は線、色、図形といったデザインの要素。

画面という長方形の四角の中に、これら線、色、図形を巧みに構図することで写真の構造が出来上がり見栄えがよくなるものです。上の作品は宮城側からアプローチした早朝の蔵王エコーラインですがコーナーの曲線を画面の右下から入れ視線誘導に、なおかつセンターラインがオレンジなのが色の要素として印象を誘います。

いつも写真とは奥深いものだな…と実感するのですが「構造が出来上がり見栄えがよくなる…」と書きましたが見栄えが良ければいい写真とは限りません。本当に訴えたいのは作者の感動した1つの美です。この作品では朝焼けに染まりゆくワインディングロードを主題にして撮っています。




海岸とツーリング写真

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/200 ISO100

海岸で撮るツーリング写真はズバリ言ってしまうと写真ビギナーの方に超お勧めでございます。理由はいたって単純です。背景がシンプルで構図を作るのが簡単だからです。景色の開けた海岸に行けば海、空、砂浜しかないのです。同じような海のシーンでも前回にご紹介した港とは大きく違います。

上の作品は海岸の駐車場に台風で海岸の砂が堆積してしまい、どこまでが駐車場なのか良く分からないような場所でした。海岸に車両の乗り入れを許可しているのは限られた場所ですので、むやみに砂浜にバイクを入れるのはやめましょう。

海岸でツーリング写真を撮る場合のポイントは時間帯です。日中の日の高い時間帯に行っては夏休みの思い出のような子供じみた写真になります。空の表情、海の波の様子などに注視し日の傾いた時間帯を逆光で狙ってドラマチックな作品を撮ってみましょう。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100




いかがでしたか?ツーリングと言えば山か海ですよね。ツーリング写真でバイク旅の魅力を伝えるなら山の魅力、海の魅力を貴方なりの感じ方で表現してみましょう。ビギナーの方でしたら好きな写真家の撮った写真やSNSで見かけたカッコいい写真を真似してみるのも悪くありません。しかしどこかのポイントで真似はやめて自分なりに感じたことを個性的に表現してみましょうね。

ツーリング写真のバリエーションと作例集、大変好評ですのでまだまだ続きます。

お楽しみに!!

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮るか2

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ気温が下がってきましたが愛車の点検は万全でしょうか?特にタイヤの空気圧は夏にチェックしたまま見ていない…という事では危険なほど空気圧が低下しているので必ず点検されることをお勧めします。それと空冷エンジンのオーナーさんはそろそろ粘度の低いエンジンオイルに交換した方が良いかもしれませんね。

さて前回よりこれからARTなツーリング写真に挑戦してみよう、というツーリング写真ビギナーの方向けにツーリング写真の撮り方と作例をご紹介してきました。ローカル鉄道と組み合わせたツーリング写真、桜や紅葉など季節の風景と合わせたツーリング写真など、私の撮った作例でご紹介しましたが如何でしたでしょうか。今回はその続きでまだまだあるツーリング写真の作例をご紹介していきたいと思います。




富士山と撮る

EOS6D Mark2

富士山と言えばもう日本人の心ですよね。日本人も外国人もみんな富士山が大好きで富士山を愛しています。私は千葉県人なので房総半島から冬に見れる富士山の景色が大好きです。実は自宅のベランダからも富士山は見れるのですが手前に丹沢があるため富士山の裾までは見えません。しかし南房総まで下ると裾までしっかり見えるので千葉からとは思えなほど大きく立派に見えるのです。

「うちから富士山は遠いよ…」という地域の方でも日本の各地には〇〇富士というご当地富士があるものです。羊蹄山は蝦夷富士、岩木山は津軽富士、妙高山は越後富士、開聞岳は薩摩富士…まだまだあります。

富士山はシンメトリーに長い裾が美しいのですが構図については撮り尽くされてしまい、そういった意味で難しい被写体です。しかしバイクと組み合わせることでその難しさは解決されます。やり方は簡単で富士山が主役でバイクが脇役、バイクが主役で富士山が脇役の何れかの写真を撮れば多くの場合で失敗にはなりません。

上の写真は富士山を主役、タンカーが脇役で撮ったツーリング写真でしたが、突然の来訪者「鳶」に見事に主役の座を持って行かれた瞬間です。




天の川とバイクを撮る

EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

星景写真をやられている方は夏は天の川の写真も撮られる方が多いと思います。天の川の写真を撮るには最低限の天体の知識と夜でも走る行動力が要求されます。しっかりした三脚も必要になってくるのでバイクでツーリングして天の川を撮る…というのは言うほど簡単ではないかもしれませんね。北海道や長野に行くとキャンプ場から天の川が見れるときがありますが、ARTな写真を目指したい場合はキャンプ場の照明や他のキャンパーの明かりをどう処理するか悩ましいです。

ちなみに三脚をオートバイに積載する方法については こちら でご紹介しております。

天の川とバイクを撮る時のポイントはバイクを照らすのに小さなLEDライトを用意しておくことです。100均で売っている簡易的なもので大丈夫です。14mmといった超ワイドレンズでも美しい星景写真が撮れますが、上のように35mmを使うと天の川自体に絶対的な存在感を持たせることが出来ます。

上の写真は5月に南房総市から撮影した天の川です。ラッキーなことに良い位置に流れ星も入ってくれました。奇跡を写真にするにはいつでもその受け皿を用意しておくことが重要です。

天の川の撮影方法の詳細な解説は コチラ でしております。




港で撮る

港はローカル鉄道と同様にバイクと相性の良いシーンだと思います。何となくのイメージですけど港で黄昏るライダーの背中って画になりますものね。

港と言っても大規模な港湾施設、コンテナふ頭、フェリーターミナル、漁港など色々あります。堤防や岸壁にバイクを停めれば海を背景に港の雰囲気を持つ写真、船や灯台を入れればさらに港の雰囲気が上がります。

難しいのは被写体となる要素が多くて雑然とした写真になりやすいことです。特に田舎の漁村にあるような場所は漁具や舫綱だけでなく放置されたゴミなんかも目立ちます。余計なものを構図に入れないよう引き算形式で整理するように撮りましょう。

上の写真も近くに魅力的な浮きやロープなどがありましたが小さな漁船をきちんと主役にするようそれらは画面内に入れませんでした。バイク+ライダーはかなり小さめに構図しましたが、それでも存在感が十分にあるのは三分割構図を利用しているからです。

この写真を使って三分割構図を解説した記事は こちら

EOS6D Mark2 + EF70-200F2.8L IS

いかがでしたか?私は千葉県民なのでどうしても海の写真が多いのですが、次回は山の写真も作例に解説してみたいと思います。まだまだ続きますのでお楽しみに!!

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はじめてのツーリング写真☆バイクと風景をどう撮る??

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、また検索ではじめてご訪問された方、当ブログを見ていただき有難うございます。前回の投稿からツーリングに行ったら愛車の写真や記念写真だけでなく、ツーリングの魅力を伝えるための「ツーリング写真」を撮ってみましょう…というお話を書いております。

実は当ブログはこの「ツーリング写真」の話題だけで3年近く、800を超える記事を書いているのですが、ここでもう一度基本を見直してみたいと思います。前回の投稿でツーリング写真とは記念写真のような説明的な写真ではなく、風景の中のバイクとしてツーリングの魅力を伝えるARTなんですよ・・・という事を書いてみました。

今回はその続きでツーリング写真の魅力的なバリエーションをご紹介したいと思います。

ローカル列車と撮る

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

バイク好き、ツーリング好きの方には男女年代問わずローカル鉄道がお好きな方が多いのではないでしょうか。素朴な風景の中を走りゆく気動車。とっても画になりますよね。鉄道はバイクと相性の良い被写体なので組み合わせて撮るのに最適と言えます。

例えばコスモスやポピーのような可愛らしいお花が咲き乱れている場所でバイクを置いて撮ると、どうもチグハグになってしまいます。バイクと花という関連性のない両者を取り持つために可愛らしい女性ライダーでも登場させれば素敵な一枚になりますが、オジサンやいかついバイクだけでは撮るのは難しいのです。

そういった意味で武骨なディーゼル機関のローカル列車や貨物列車はバイクと相性の良い被写体なのでぜひチャレンジしてみてください。




季節の被写体と撮る

EOS6 mark2

ツーリング写真の基本構造は風景写真です。風景写真とは季節感が大事などとよく言われるものです。上の写真はワイルドな表情を持つ山桜に手前は菜の花が鮮やかに咲いている場所でした。春の温かみある光を表現して時間帯と露出をよく考えて撮った1枚です。

桜の風景の中でバイクを撮る…なんていう事は多くのライダーが春になれば当たり前にやっていることですよね。しかしみんなが撮っている写真だからこそ個性を出してARTに仕立てるのが楽しいのです。上の写真の場合は時間帯、露出、前景の菜の花をボカす、そのボケとライダーを重ねる…といった複数の「魅せ方(撮り方)」を駆使して表現してみました。

日本には四季があり、それぞれに魅力的な風景があるものです。春は桜や菜の花で始まりや出会いを感じさせる、夏は青空に入道雲、北海道のような雄大な風景、秋は紅葉にウロコ雲の夕焼け、冬は空気が澄んで遠景まで美しく見渡せる風景…それぞれの季節でそれぞれの魅力を感じ取れるツーリング写真を目指してみましょう。




キャンプシーンで撮る

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

前回の一枚目の作品もキャンプシーンでしたが、キャンプツーリングをされる方はテントを張って一息ついたら素敵な写真が撮れないか挑戦してみましょう。キャンプシーンはバイク旅の魅力が詰まった最高のシチュエーションです。上の写真は本栖湖からの富士山を眺める浩庵キャンプ場で撮影しました。

浩庵キャンプ場といえばアニメ「ゆる△キャン」の第一話に登場したアニメ聖地であり、いまはすごい人気で混雑しています。人が多いと写真どころではない…という気がしますが撮り方を工夫すれば素敵な写真が撮れます。この写真を撮った時も両サイドのすぐ近くに他のキャンパーのテントがありましたが、自分のテントを前景とする窓枠構図でそれらが写らないよう構図を作ってみました。とても混雑していたのですが「完ソロを満喫してきました!」と言っても分からないと思います。

ちなみにゆる△キャンのシーズン2は2021年の1月から放送開始だそうですよ。




道道106号 日本海オロロンライン

いかがでしたか?ツーリング先で愛車写真や記念写真ではないアートなツーリング写真の撮り方や作例をご紹介してみました。

もし何百年、あるいはもっと未来にオートバイという乗り物がこの世から無くなっていたとします。そんな時代に内燃機で動く二輪車に乗って古の人々は旅をしていたのだ…という事が分かる21世紀のART写真が存在していたら素敵だと思いませんか?

それの作者が貴方だったとしたら、この世に生きてバイクで旅をしたことに大きな意味が生まれてくると思います。ただの妄想ですが現実として大いにあり得ると思います。

はじめてのツーリング写真。ツーリング写真のバリエーションシリーズ、まだ続きます!!!

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写真ビギナー向け☆ツーリング写真の基本撮影テクニック

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ネットで見かけた情報なのですが2021年の東京モーターサイクルショーも残念ながらコロナの影響で中止が決まったそうです。

公式の発表はこちら

モーターサイクルショーのコンセプトが見て触れて…なので展示車両が感染対策等で触れることが出来ない、人気ブースでの密集を避ける手段がない…ということなのでしょうか。せっかくバイクブームの兆しが見えているのに残念で仕方ありませんね。

さて今回はツーリング写真という文化を広めてバイク旅の魅力を世に発信しよう!そしてライダーは芸術的と呼べる素晴らしきツーリング写真を撮りましょう!という当ブログのコンセプトの基本に帰って、写真ビギナー向けにツーリング写真の基本的な撮影テクニックを簡単に書いてみたいと思います。

ツーリングのワンシーンを切り取る

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

「ツーリング写真」って何?と聞かれれば一言でいってしまえばツーリングのワンシーンを切り取った写真。ツーリングで出会った美しい風景を作者なりに表現したART写真です。ツーリングに行った時に「やっぱ俺のR1200GSはかっこいい」と愛車の写真をパチリと撮った写真は愛車写真。宗谷岬の碑に愛車をおいて「ようやく着いたぞ!」と撮った写真は記念写真。これら説明的な記録写真とは根本的に違い、人に見て感動してもらえるような写真がツーリング写真です。

愛車写真と記念写真はもしかしたら数十年、あるいは100年以上の未来からみれば時代を切り取ったARTに変貌するかもしれません。しかし少なくとも現代に見る限りでは平凡な記録写真です。撮った本人が個人的に楽しむ範疇であり、表現ではないのでARTとは言えません。

ツーリング写真はライダーが旅先でみた感動の景色や被写体、あるいは旅の世界そのものを表現したART写真を目指すものです。ついバイクを主役に撮ってしまうのがライダーの心理ですが、愛車との記念写真は自分で見る用に別で撮っておきましょう。




道の魅力で想像を誘う

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

ツーリング先で愛車の写真を撮るのではなくツーリングのワンシーンを撮る???これだけではビギナーの方にとってどう撮っていいのか?よく分からないですよね。そこでお勧めの撮り方は道の写真を撮るよう意識してみることです。

この道は最高!と感じる道はライダーならみんな知っていますよね。道は旅写真として最高の被写体です。道の先にあるであろう…未だ見ぬ景色を求めて走り抜けるぞ、というStory性を表現できるので、被写体に道を選ぶだけで素敵な写真になります。

ポイントは道に寄るか望遠レンズで寄せるかで道の存在感をしっかり出すこと。道の先をバイクやライダーの姿で隠さない。白線や路肩との境界を導線として構図する…など惰性的にシャッターを切るのではなく道を強く意識してみましょう。撮影者がその道の何がいいと思ったのか?をよく考え、特徴をとらえて表現するのです。




出会った被写体は夕景で切り取りたい

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F11 1/125

ツーリング写真はツーリングのワンシーンを切り取ったもの。だから風景の中のバイク+ライダーを撮りたいのですが先ほどご紹介した道の写真の他に、旅先で出会ったものと写すのも素晴らしいです。

しかし多くの風景写真の場合において日中の日の高い時間帯は説明的な写真に陥りやすいものです。朝焼け、夕焼けの時間帯であればそれだけで情緒的な雰囲気をもった写真になります。ポイントはただ一つ、簡単なことです。他の皆が宿で食事をしている時間、キャンプ場で夕餉の支度をしている時間、まだ寝ている早朝など多くの人がツーリングしていない時間帯にそのドラマチックな風景は姿を魅せます。

つまり皆が走っていない時に走るのであります。




宗谷丘陵 白い貝殻の道

いかがでしたか?この他にもまだまだあるので次回に続きを書いてみたいと思います。ツーリング写真とはツーリングのワンシーンを切り取ったART写真であること。皆さんも私と一緒に広めていきましょう。

今回はこの辺で!!!

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写真ビギナーとベテランは何が違うのか?写真の出来栄えを左右する違い

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、紅葉の便りが各地から届き始めていますね。私も早く紅葉の山々をR1200GSで駆け抜けたいです。地元房総半島の紅葉は12月初旬なので、まだだいぶ先ですけどね。

ところで今朝、通勤の最寄り駅でこんな光景を見かけました。前を歩く女性がお札を落として気が付かず歩き去ってしまったのです。少し離れた後ろからサラリーマン風の男性がそれを拾ってダッシュで追いかけて女性に渡していました。素晴らしいですね。

たぶん私が男性と同じ位置にいたら同様に走って届けたと思います。普通の人はそうしますよね。私はこの駅で何度も財布を拾ったことがありますが、必ず交番に届けるようにしています。きっと落とした方は困っているでしょうしね。しかし、ふと思ったのですが持ち主の顔が想像もできない場合、つまりお金だけが元々そこに落ちていたらどうだろう?ましてや周囲に誰も居なかったら?果たしてお金だけを拾って交番に届けることは出来るかな?自分にそこまでの道徳心があるのか少々自信がありません。

お札を落とした女性の姿、財布の中身から想像できる落とし主の存在、見知らぬ他人とはいえ困った人の姿を想像することで芽生える親切心。しかしその手掛かりになるものがなかったら…より高い道徳心が要求されるシーンとなりますね。




EOS6D mark2

さて今回は<初級>ツーリング写真解説として写真ビギナーとベテランは一体何が違うのか?というお話に触れてみたいと思います。

私は写真をはじめて15年くらいになり、稚拙ながらも作品と呼べるものを目指して写真活動をしております。思えばビギナーだった頃は撮影地で何をして良いか?分からないことだらけ。途方に暮れていたのを今でも記憶しています。

つい先日、趣味で写真をやられている職場の先輩からこんなことを聞かれました。

「写真の初心者とすごいベテランの人って一体何が違うのでしょう?やっぱりセンスの問題?」

これ、よく聞かれます。それくらい写真ビギナーの方のお悩みは共通しているのでしょう。いったいベテランと何が違うの?と。

一言でいってしまえば何もかも違うのですがそれでは不親切なので一つ一つ説明してみたいと思います。まずカメラの構え方とかシャッターの押し方なんてものは難しくはないので初心者の人でも少し練習すれば問題なく操作できると思います。よってこの部分に大きな違いはありません。

次に感覚ですね。この風景や被写体が写真になったらどうなるだろう?と想像できる感覚。200mmの望遠レンズであの背景を引っ張ったら、手前のバイクの位置関係はこうなるだろうという感覚、太陽が薄雲に隠れた瞬間にF16の1/250で切るぞ!と露出が出てくる感覚。感覚は豊かな経験を元に肉体的な要素で養うもので、いくら本を読んで勉強しても仕方のないことです。紙屑を5m先のゴミ箱に投げ入れるにはどうしたら良いか?説明できないのと同様です。

次に目、写真家眼です。視力のことではありません。被写体や風景をよく見てその特徴を見出す目。そして撮影場所の空間や状況を把握する目。細かな特徴に魅力を感じたらよりらしく撮るには?といった具合に「写真家の目」には次のフェーズに結び付ける大切な役割があります。上の作例では穴のたくさん開いたディスクローター、太陽光が当たって輝くスクリーン、こういった細かな特徴を目でみつけて魅力的な写真にするための材料にできないか検討するのです。




次にフットワーク。多くの撮影シーンでベストアングルとよべるものは1つしか存在しません。そして最初にカメラを構えた位置がたまたまベストアングルだった…なんて事は頭上に隕石が落ちるほど確立として低いです。ましてやバイク、ライダー、ヘルメット、花、岩、海、遠景には富士山といった具合にいくつもの要素が存在すれば、ベストアングルを探り当てるまで膨大な労力が必要です。AとBを近づけたいなら右に動くか左に動くか…?ハイアングルが狙える登れる場所はないか?考えなくても無意識に足が動くのがベテランです。上の写真ではディスクローターの穴に海面のハイライトを重ね、スクリーンの輝きが三角の頂点となるようアングルを探り当てました。

次に引き出しの数。こんなときはこうしよう!様々な表現手法や演出に関わるノウハウを脳内にある「撮り方の在庫ヤード」から検索をかけてchoiceする能力です。写真ビギナーは在庫ヤードの中にせいぜい三分割構図と露出補正くらいしか無いので在庫不足です。撮り方の引き出しは数個では全く商売にならず、ベテランなら数百から数千、または今在庫にないものはinspirationで生み出そう!というクリエイティブ精神まで持ち合わせています。

次に感受性、ハートサイドです。写真ビギナーとベテランで決定的に違う部分はおそらく此処です。風景でも被写体でも、まずはその特徴を受けて特別な感情がこみあげてこなければ作品と呼べるものは成立しません。センスよりもどんな心の持ち主になるかが大切なことです。どうしても最初の頃は上手に撮ってやろう、という欲望に支配されてしまいますが、本当にARTと呼べる作品には欲望はなく純粋に作者の心が写っているものです。




これらを統括して「写真の表現力」と言っていいと思います。その他にも写真をただの記録ではなく芸術としてどれほど見識を深めているか、といったこともビギナーとベテランの大きな違いであると思います。きっと写真ビギナーの方はロバートキャパや荒木経惟は知っていてもアンセルアダムスやブレッソン、ユージンスミスなどは知らない…という人が多いのではないでしょうか。

「あっ写真はARTなんだ」まずはこの認識から始めてみましょう。ベテランの人は写真はARTであることを自分なりに理解しているものです。ただ、この道ウン十年というベテランであっても、いつまでもARTに開眼せずに承認欲求に支配されたままの写真を撮り続けている人もいます。そういった人は「カメラユーザーのベテラン」であり、そのような写真は目指すべきではありませんので読者の皆さまはお間違いないように。

承認欲求に由来する上手な写真、綺麗な画像は写真ビギナーの方にとって最初のステップとして設定するのは悪い事ではないと思います。カメラを手にした人がいきなりARTを意識するのも無理がありますしね。ただしあくまで最初の一段目であり通過点なのを忘れずにいれば良いと思います。上手な写真、綺麗な画像、すごい写真というのを最終目標にしないようにしましょうね。

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真の魅せ方シリーズ第14回<フォトレタッチで魅せる>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真を撮って写真をライフワークとして楽しまれていますか?当ブログでは写真のことを度々「芸術、アート」として発信してきました。カメラやスマホで写真を撮るという行為は誰でもやることなので「芸術」なんて大げさに聞こえるかもしれません。

しかし写真を撮る楽しさを知り、人に見せて喜んでもらう幸福を味わったからには「もっといい写真を撮りたい」という願望がわいてくるのは自然なことだと思います。そこで憧れる「いい写真」とは作者の個人的な発表なのですから、それは立派な芸術作品だと思いませんか?

プロではないんだし趣味として写真が上手になりたいだけだよ・・・分かります。始まりは皆さんそんな感じだと思います。私もそうでした。しかし本当に良い写真を撮るには「趣味として上手に…」程度ではその他大勢の中に紛れるだけです。デジタル写真主流の現在は昔で言う「上手い写真」なんてゴマンと溢れているのが現状です。それらと同じ写真を撮っても生きがいを見出すことは難しいでしょう。

そこでお勧めなのは「写真家宣言」です。写真家とは国家資格でもなければ免許制度でもありません。権威ある第三者のお墨付きもいらないです。自分が写真が好きで写真を撮っている人であれば誰でも写真家を名乗って問題ないです。もし恥ずかしければ口にはせず心の中で「自分は写真家」という誇りをもって明日から写真を撮ってみましょう。それだけで貴方の写真が変わっていくとお約束します。





さて前置きが長かったですが今回はツーリング写真の魅せ方シリーズの最終回<フォトレタッチで魅せる>を解説してみたいと思います。

Adobe Lightroom classic

フォトレタッチ。それは撮影後に画像をパソコンに取り込んで、レタッチアプリケーションで写真をデジタル処理で手直しする行為です。明るさであったり彩度であったり、コントラストであったり或いは余計なモノを消去したり、懐かしい写真のようなトーンにしたりと様々あります。

デジタル写真が主流となって久しい昨今。フォトレタッチという文化も一般に浸透して月日が経ったと感じます。つい10年くらい前は完成度の高いレタッチ作品に驚かされたり、盛ることしか考えない人が画像の破壊行為をしていたり…そんな事が多かったように感じます。

今はフォトレタッチにも作者それぞれの考えの元で行われている成熟期に入ったのかもしれません。写真ビギナーの方にとってフォトレタッチはインチキのように感じるかもしれません。実はフォトレタッチ自体は古くからあるもので、フィルム時代は職人さんが手作業で行っていたのですが現在ではデジタル技術の進化で一般に浸透したという事です。

使い方を間違えなければいけないことではないのです。

RICOH GR

フォトレタッチは広告や雑誌など商用写真の世界では当たり前のように使われていますが、個人が使う場合はどのような考えのもとで行うのか?この辺を解説してみたいと思います。

フォトレタッチは撮影時に描いた写真イメージ(こう撮りたいという想像の写真)に対してカメラの操作などではかなわなかった部分を後で補うもの、そんな感じでしょうか。有名なアプリケーションはPDFでお馴染みのAcrobat ReaderをつくっているAdobe社のPhotoshopまたはLightroom、その他はSilkyPIX、Capture One、キャノンのカメラを購入したときに付属するDPP(Digital Photo Professional)などがあります。これらのアプリケーションはフォトレタッチの他、記録形式をRAWで行う場合のRAW→JPEGへの現像にも使用されます。





今回、ツーリング写真の魅せ方シリーズの最終回としてご紹介するのもフォトレタッチも写真の演出の1つであると感じたからです。写真の演出…構図、比率、デザイン、露出、画角、被写界深度やシャッター速度…どれも写真を魅せるための表現=演出でありフォトレタッチもまた然りなのです。

こう撮りたいと脳内で描いた写真のイメージ…それが撮影時にカメラ操作等だけではかなわなかった部分。それを補うのがフォトレタッチ。例えばこんなシーンです。もう10年以上前に北海道をツーリングしたときの1枚です。燃えるように染まる夕刻のキムアネップ岬(サロマ湖)でR1200GSと撮った写真です。このようなシーンの場合、夕空と湖面が明るく、地上側は暗い。そしてその差は大きくカメラのダイナミックレンジ(写せる明るさの範囲)を超えてしまいます。

空と湖をイメージ通りの露出にするとバイクは真っ黒でバイクであることすら判別できない。逆にバイクが写るように露出を設定すると空と湖は明るすぎて雰囲気が出ない。

この時はバイク側に露出を合わせて撮ってみましたが、持ち帰って見直してもガッカリするだけで、以降はストレージ内で眠らせていました。その写真を去年に掘り起こしてLightroomの段階補正機能で直してみました。空と湖の部分だけを選択して露出を下げたのです。このようなレタッチを良しとするか否かは置いておいて、ストレージ内でゴミ同然だった画像が想い出に昇華したことは価値のあることだと思います。

EOS5D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

このような問題はハーフNDフィルターなる半分がサングラスのようになっている減光フィルターでも解決できます。レタッチ否定派の人はこういった光学的な手法にこだわっておられるようですが、出来上がった写真だけを比較してどちらがハーフNDフィルターか?どちらがフォトレタッチによるものか?を判別するのは困難だと思います。

特に我々ライダーは持っていける機材量に限りがあるのですから、フィルターだのレフ板だの、やたら荷物を増やすことは歓迎できませんよね。そういった意味でフォトレタッチはツーリングライダーにとっても価値のあることと言えます。

Lightroomの補正前、補正後表示

フォトレタッチの恩恵を最も大きく受ける写真は上のような天の川や星景写真だと思います。少なくともこのブログを書いている2020年秋現在ではカメラには星を綺麗に写す気の利いた現像プリセットはありません(Pixel4、Xperia、iphoneなどスマホの方が進んでいます)。空のかすみによって明瞭に見えない星空もそのまま画像にしてしまいます(上の画面で左側が撮影時)。

全てのデジタルカメラは撮った瞬間はRAWです。RAWとは撮像素子(イメージセンサー)から得たデーターの集合体です。素子の1つはR(赤)G(緑)B(青)の三原色からそれぞれが何%であるかをカメラのCPUに伝えます。例えば2000万画素のカメラであれば2000万個のRGB情報を持つ素子の集合体です。しかしそれではデータ容量が重すぎて使い勝手が悪いのでデータを端折って圧縮し、風景モードやポートレートモードなどの決まったレシピでレタッチして画像データ化したのがJPEGです。

つまり全てのデジタルカメラはカメラ内のコンピューターが自動でフォトレタッチしているのですね。

上の天の川の作品では撮影時は画像に写っていない部分、しかしカメラはちゃんと撮っている領域をLightroomを使って呼び起こしているのです。言ってみれば「おいおい、カメラ君よ天の川はもっとちゃんと見えるだろうによ!」とお直しをしてあげる行為です。




天の川の写真を発表すると「実際はここまで見えないでしょ?」と聞かれます。確かに実際はここまで鮮明に見えていませんでした。しかしカメラはその様子を捉えていたのですから、それが明瞭になるよう調整することは悪いこととは思えません。どこかの天体画像から切り取って貼り付けた訳ではないのです。紛れもなくそこで私が見ていた天の川の様子をレタッチで表現しています。

もしLightroom等のフォトレタッチなんて邪道だ!という事であれば、それはコンピューターがカメラ内で仕上げてくれた写真が正統である、という意味になります。カメラのコンピューターが自動で仕上げたものが正当であるなんて、おかしな話だと思いませんか?

SNSを見ていると撮影情報を記載する場に「撮って出し」と誇らしげに書く人を見かけます。ご本人は「邪道なるフォトレタッチなどせず撮ったときのままです」と潔白を表明して好印象を狙っているのだと思いますが、実際のところは「フォトレタッチはカメラ任せでした」または「たまたまカメラ任せの仕上げがイメージ通りの最高のものでした」という意味になります。

究極のツーリング写真の読者の皆さまは間違っても「撮って出し」を自慢しないでくださいね。

EOS6D Mark2

フォトレタッチに限らず写真の演出に関わるあらゆる手法を否定する「ナチュラル派」という考えは今も昔も存在します。「ありのままの現実を撮るのが写真の正しい撮り方である」と他人へ押し付けるナチュラル派も少数ですが存在します。

写真の演出に関わる考え方は人それぞれなのでナチュラル派(またはナチュラル派もどき)から否定的なコメントを受けても、しっかりした考え方を持っていれば全く動揺することはありません。

一方、フォトレタッチを否定する風潮を生んだ理由も理解はできます。それは思わず顔を背けたくなるような過度のレタッチ写真というのも残念ながら見かけるからです。それらは写真を良く見せよう、SNSなどで目立たせようと彩度やコントラストを極端に上げた写真…いや画像のことです。デジタル写真はもともと緑の彩度が高いので、さらに彩度を上げると緑が蛍光グリーンのように不気味になります。そういった過度なレタッチをする人は春になると空や人の顔までピンクかかった桜の風景写真を作るから恐ろしいです。

その他にも過度にレタッチするとトーンジャンプ、色飽和などご本人の知識にはない画像破壊が起きて、せっかくの高性能カメラで撮った写真も台無しになります。

そのような写真は撮影者が「いい写真」に憧れてイメージを再現したレタッチではなく、単純に目立たせたい目的で盛ったもので今回シリーズで解説している写真の魅せ方とはまったく趣旨の異なるものです。

目立たせる目的のみで写真芸術への見識の浅い人が過度のレタッチをしてしまう行為。それは人間の承認欲求という根深い欲望に支配されてしまった哀れなる風景写真です。元画像の方がずっと素敵な写真のはずですが残念なことに哀れなる風景写真もSNSでは「いいね」がたくさん付いてしまうので、ご本人は間違いに気が付く機会すらないものです。

EOS6D Mark2 EF35mmF2 IS

今回は写真ビギナーの方向けに解説しておりますので、フォトレタッチについてあまり深くは書きませんが・フォトレタッチはいけない事ではない ・フォトレタッチは撮影時にかなわなかったことを後で調整すること とだけ覚えて頂ければ十分だと思います。

もしフォトレタッチに興味を持たれたのであれば、いきなり有料のアプリケーションを使うのではなく、まずはカメラに付属していたソフトか無料で使えるアプリケーションで始めてみましょう。まずはレンズに付いていたゴミが写り込んでしまったものを消去するとか、露出を少しだけ補正するとか簡単な作業でいいと思います(レンズの汚れは本来であれば日頃から清掃しておきたいところです)。

ツーリング写真の魅せ方シリーズ 最終回の<フォトレタッチで魅せる>でした!!

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ツーリング写真の魅せ方シリーズ第13回<なにもしないで魅せる>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いま気になるバイクはありますか?私はまだ当分は現在の愛車であるR1200GSとR1200GS-ADVENTUREの2台でいくつもりですが、ちょっとだけ気になるバイクはYAMAHAのTenere700ですね。この夏に発売されたばかりでホットな1台です。

フロントに21インチを装着した本格的なオフロードモデル。スクリーンの内部に収められたロボットのような4灯ヘッドライト。かっこいいですね!特にこの写真にあるブルーイッシュホワイトパールが私好みです。ちなみにTenereとは「何もないところ」という意味だそうです。




さて、ツーリング写真の魅せ方シリーズの第13回。今回はちょっと変わった内容かもしれませんが<なにもしないで魅せる>を書いてみたいと思います。

EOS30D + EF28-70mmF2.8L

いままでツーリング写真の魅せ方シリーズとして露出、構図、被写界深度、シャッター速度、フレーミング、デザイン、光と影、比率・・・いろいろな魅せ方をご紹介してきました。魅せ方は言い換えれば写真に加える演出です。演出と聞くとなんだか事実を歪曲したインチキのようにも聞こえてしまいますが、そうではなく作者の心の景色を表現するための手法なのですね。

魅せ方、撮り方、演出…どうするかは作者の自由です。しかし自由を与えられると何をしていいか分からないのが現代における日本人の悲しい性。すると心理的に皆はどうしているのか?が気になり「正しい撮り方」「うまい人の作例」を調べてしまうものです。もちろん写真ビギナーはそれでも良いと思います。私もそうでした。しかしある程度のキャリアを積んだらどこかのポイントでそれは卒業しなくてはいけません。

写真における演出・・・。魅せ方をどうするか?複雑かつ巧妙に使うか?定番の手法をシンプルに使うか?自分独自の魅せ方を考えるか?

その使い方も匙加減も全て自由ですが究極の魅せ方が<なにもしないで魅せる>です。凝った構図や比率も作らない、望遠レンズや広角レンズも使わない。露出も評価測光と大きく違わない。そんな「普通」の表現で作品の中に意味を持たせて表現する手法です。

上の作品は北海道の襟裳岬へ向かう通称「黄金道路」ですが、画角もほぼ50mmですしこれといって何をした訳でもありません。言ってみれば自然な写真です。しかし普通がゆえに見た通りの景色とも言えるので臨場感や記憶の世界を再現しているとも言えます。そしてそんな「自然な魅せ方」の中には多くの場合で写真からうったえる何かを感じるものです。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

写真の撮り方・・・。

撮り方を上手に駆使できないと良い写真は撮れない…そんな風に思われるかもしれません。実際にはそんなことはなく作者が被写体と向き合って理解し、うったえたい一つが表現できるのであれば「撮り方」自体はそれほど重要ではないとも言えます。

重要だけど最重要ではない。核心ではなくあくまで構造なのです。

写真ビギナーの方が撮り方など学ぶ必要はありません・・・と言いたいのではありませんが。撮り方のイロハは知識として理解している、やったこともある、習得している…しかし今は使わない。自分の表現の考えがあるから…言ってみればこんな境地でしょうか。

写真家としてのスタイルや追っているテーマなどによっても「なにもしない」撮り方はあると思います。例えば都会のスナップとかはそうですね。

RICOH GR APS-C

スナップは「あっ」と思った瞬間にぱっと撮る「瞬間」が大切です。あれこれ構図とか考えている時間的猶予がそもそもありませんしね。被写体自体に意味がある場合などは特に敢えて何もしない方が分かりやすい写真とも言えます。そんな写真は多くの場合で観賞者に想像や感動を誘うものではなく、それ自体が詩のような存在を放っているものです。




スナップと言えば最近、私がハマっているのがこんな写真です。ライダーの視線を再現した言ってみればツーリングスナップですね。これも構図や露出など撮り方を特に意識することなく瞬間でパッと撮っているという意味では「なにもしないで魅せる」の仲間に入ると思います。

なにもしない方がいい場合・・・。何もしなくて良いなら簡単!と感じるかもしれませんが「何もできない」と「何もしなかった」は似て非なる世界です。写真ビギナーの方には少々難解だったかもしれませんが、いつかこんな考えを持つ時がくるのかも…といった程度に知っておいて頂ければ十分だと思います。

次回はツーリング写真の魅せ方シリーズ 写真レタッチについて書いてみたいと思います。

お楽しみに!

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