いきなりオシャレ☆フレーミングを意識して想像を誘うツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ここ最近1年以上前に書いていたツーリング写真の基本的なことを、現在の考えで改めて書き直して解説をしております。

今回はそんな初歩的なツーリング写真解説としてフレーミングについてビギナーの方を対象に書いてみたいと思います。

皆さまは「お子様構図」という言葉をご存じでしょうか?幼い子供が書いた絵のように人や家や木などを画面内に並べているだけの単純な構図のことです。これが悪い訳ではありませんが、多くの写真のビギナーは被写体にカメラを向けて枠内にバッチリ収めてお子様構図で撮ってしまうものです。

風景の中にバイクを置いて、お子様構図で撮った平凡写真

ご自身の撮った写真に「何か平凡すぎるな…」とお悩みでしたら、その解決方法はたくさんあります。中でも手っ取り早い手法はお子様構図はやめてフレーミングによって被写体を切り落としてしまう撮り方です。

フレーミングとは画面という長方形の四角を意識して、その四辺を巧みに使い被写体の存在感を調整したり、フレーム外の様子を見る人に想像させたり、余計なものを排除したり、額縁のようなデザインを作ったりする手法です。

もちろん背景の範囲を選ぶというのもありますが、単純にそれだけではないのですね。




EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F8 1/100 ISO100

この写真は北海道ツーリングでのワンシーンですが、コムケ湖にあった趣ある番屋にR1200GSアドベンチャーを停め、ライダーはその場を離れゆくシーンを演出しています。ライダーは左のフレームで切り落としていますが、これによりフレームの外には何があるのだろう?何に向かって行くのだろう?と写真の観賞者に想像を誘うことができます。

また写真の観賞者とは文字があれば読もうとするし人物がいれば顔を見ようとするのが心理です。この写真のように顔を見切れにすると「どんな人物なのか?」という想像も誘います。

被写体が複数ある構図

もう1つは被写体の存在感の調整です。この作例のように被写体が複数ある構図を作る場合、作品の主題を明確にするために存在感を調整する何らかの手法が求められるものです。簡単に言ってしまえば主役を1つにすることです。

この作品の場合は千葉の人気ローカル鉄道である小湊鉄道のキハ(車両)とR1200GSアドベンチャーの二者が存在する訳ですが、どちらか片方が明確に主役であるよう構図を作ります。この場合は小湊鉄道が主役でR1200GSアドベンチャーは副題に徹してもらいました。ピントを小湊鉄道におきR1200GSアドベンチャーはボケています。

そしてフレームで切り落とすことで決定的に存在感を弱めました。

やや高度な話ですが、この作品の場合は画面の下部にある辺の暗い影の部分もフレーミングとして効いています。フレーム近辺を黒っぽく覆うことで画面の土台として安定感を与えています。ここが影だったのは偶然ですが重要なことはその要素に気が付いてフレーミングとして意識して撮ったという事です。




フロントホイールを2/3切り落とした。

その他にも作例はご用意できませんでしたが被写体の高さや大きさを強調するため画面の上辺で少し切り落としたり、逆に小ささ低さを強調するため被写体の上にたっぷりとスペースを設けて構図するのもフレーミングと言えます。

例えばホンダモンキーを撮るときは、その小ささを表現するためたっぷりスペースを作ったフレーミングをします。ドアップにしたらモンキーの小ささが伝わりませんからね。このように被写体の特徴や魅力を伝える手段としても使えるのです。

フレーミングで被写体を切り落とす時の注意点は1つです。それは真っ二つに切らないこと。フレームが被写体の中心を貫かないことです。

切り落とす時は黄金比や白銀比などを目指すのですが、難しいのでここでは単純に1/3単位で切っていきましょう!と覚えて下さい。1/3単位といえば露出補正と同じですね。バイクの車体に対して1/3単位であったり、ライダーの体全体に対して1/3単位であったり、ホイールの円といった図形要素に対して1/3単位であったりします。




こういったフレーミングを駆使して存在感の調整や枠外の様子へ想像を誘う表現手法が必ずしも良いという訳ではありません。あくまで撮り方の引き出しとして1つ持っておきましょう、という程度です。それにお子様構図でも傑作は成しえます。しかし多くの写真ビギナーはフレーミングを意識できず、被写体を枠の中に収めればそれで良いと思い込んでいるのも事実です。

まずはこの思い込みを取り除きましょう。今回ご紹介した3枚の作品で被写体は必ず枠の中に収める…は間違いであるとお分かり頂けると思います。

フレーミングで魅せる撮り方はビギナーの方でも最初に挑戦しやすい方法です。ぜひ次のツーリングでやってみて下さいね。

今回はこの辺で!

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600㎜のレンズに2×エクステンダーを装着して1200㎜相当で撮ったストロベリームーン。フレームで少し切り落とすことで迫力を出している。

実は大損☆逆光はダメと決めること…☆<初級>ツーリング写真解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがバイクツーリングと写真って本当に相性の良い趣味だと思いませんか?ツーリングに行けば素晴らしい景色、驚きの被写体、カッコいい自分のバイク、そして素敵なライダー(自分)の姿、これらを写真にすることは単純に撮る楽しみだけではなく、それを見せて誰かに喜んでもらうことにもあります。

そして見せた誰かに「私もここにツーリングに行ってみたい」「俺もバイクの免許とろうかな」といった具合に人の役に立てれば、これ以上に嬉しいことはないですよね。

我々ライダーは普通の旅行客と違い特別な風景を見て感じているのですから、その世界をイメージ通りに写真にできた時は最高ですよね。イメージ通り?そう本当は「こう撮りたい」というイメージが誰でもシャッターを切る直前に脳に描くと思いますが、今回はイメージ通りに撮れなかった…という典型的な例「逆光」について初級ツーリング写真として解説いたします。

多くのビギナーの方が写真は逆光で撮ってはいけない…という思い込みをしています。間違いです!!!

このような誤解を生んだ経緯はカメラの歴史でさかのぼると露出を自動で測定できるようになった時代、オートボーイの誕生や「オートモード」という言葉が定着した頃に遡ります。

多くの逆光のシーンでカメラのAE(自動測光)は正確に露出を決められず暗く写ってしまうものです。旅行や記念写真で「私はいつもオートモード」なカメラユーザーがAEに任せて撮れば、逆光のシーンでは顔は真っ黒で誰が見ても失敗写真と呼べるものを生んでしまうのです。




「私はいつもオートモード」な人はフィルム時代末期からデジタル時代にかけて爆発的に人口増加しました。そして現代も根強く存在していて、頑なに露出は全てカメラにお任せするため、いつまでも逆光ではイメージ通りの露出を得ることができず、失敗写真を量産するものです。その結果「写真は逆光で撮ってはダメだ」という誤解を生んだ…と私は推察します。

EOS30D F16 1/100 ISO100

逆光とは被写体や情景に輝きを与え、コントラストが豊かでドラマチックな印象写真の狙える最高のシチュエーションです。

やるべき事は単純でAEが出した露出値は全くアテにならない(稀に当たりますが)ので積極的に露出補正をしてイメージ通りの露出にすること。空の色は諦めて地上物を優先すること。この2つだけです。

それと「画面内に太陽を入れてはいけない」という方もおられますが、こちらも同様に間違いです。上の作品のように画面内に太陽を入れても全く問題ありません。

レンズフレア、ゴーストなどの画質劣化(と呼ばれる)要因が発生しますが、写真らしい演出として使ってあげれば、あとは好みの問題です。上の写真ではF650GSダカールの後部に六角形のゴーストが入りましたが、私はこれが気に入ったので良しとしました。レンズフレア、ゴーストはいけない…という先入観は捨てましょう。

しかし、スマホで楽しまれている方はこの限りではなく、太陽が画面内に入るような強い逆光シーンでは上のような写真は諦めざるえません。スマホの苦手なことは主に3つで1つは強い逆光シーン、2つ目は夜景などの暗い場所、3つ目は望遠の画角がほしいときです。

露出補正はほとんどのカメラに付いている機能です。一眼レフなら全てのカメラに付いていると言い切って良いと思います。露出補正を使いこなすのは決してビギナーの方にとって難しいことではなく、AEが決めた露出に対して「おいおい、もうちょっと明るくしようぜ」といった具合に貴方のイメージに合わせて補正するだけのコトです。

もし今お使いのカメラがシャッター、画像再生、電源ボタンくらいしかない簡易的なコンデジであれば、本気で写真をやりたい方の場合は買い替えた方が良いかもしれません。それくらい露出補正は大切な機能です。

露出補正は機能メニューから複数の階層を経て操作するようなカメラはダメで、本体の操作しやすいダイアルやボタンでいつでも直感的に操作できるカメラを選びましょう(ちゃんとしたカメラはみんなそうなっていますが)。




海岸の野営地

くどいようですが逆光のシーンでは空の色は諦めて地上側や被写体に輝きを与えることです。なので最初にそういったイメージを脳内に描きます。そのためにはまず地上物や被写体の何が輝いているかに注目します。上の作品では冬の枯れた草地に傾いた夕陽が強烈に反射していました。これを絞りを開いてボカせばご覧の通り、玉状のボケで写真に演出を加えてくれます。

この写真、海面のハイライトは一部は白トビしていますが、強烈な太陽光であるという表現なので気にしません。露出を学ぶときに白トビ、黒潰れは避けましょうと学びますが「原則として…」と教わったと思います。絶対に避けましょう…ではないのでこれも誤解されていた方はこの機会に正してくださいね。

写真表現には正解はないので多くの場合で「絶対にやめましょう」はないものです。もちろんマナー問題とか安全面とかは別ですよ。

夕景が2枚続いたので日中の逆光写真の作例です。広角レンズを使ってローアングルで見上げるような写真であれば空の割合が画面の多くを占めるので逆光になります。この場合でもAEはイメージ通りに機能してくれない場合があるので、積極的に露出補正をするか中級者以上の方でしたら思い切ってマニュアル露出で撮影しても良いと思います。




以前に写真は光が命…みたいな記事を書きましたが、光が大切な訳ですから「光に向かって撮りにいく!」という意識が大切です。逆光は強烈でAEが機能しませんが、それに臆せず光に果敢にレンズを向けて下さいね。

最後にもう一度書きますが逆光とは被写体や情景に輝きを与え、コントラストがありドラマチックな写真が撮れる最高のシチュエーションです!

今回はこの辺で!!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

嬬恋村で見たキャベツ畑での朝日

 

3つの写真を撮る習慣ですぐに完成したツーリング写真が!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿で改めて当ブログ 究極のツーリング写真のコンセプトをお伝えいたしました。

今回はそれを受けて新たな読者様が「なるほど、バイクが主役ではなくツーリングの世界を表現した写真か~おもしろいかもね」と感じていただけた(と願いたいです)と思いますが、では最初に何をしたら良いかを解説してみたいと思います。

以前もいちど投稿した内容ではありますが、現在の考えで改めて書いてみたいと思います。多くの方がツーリング先で良い景色、または記念になるシンボルやオブジェなどで写真を撮られていると思います。

そういった写真はレポート的な物、記念写真、愛車をカッコよく撮ったもの、ロケーションを伝える説明的写真などが多いと思います。これらの写真にはそれぞれに役割があって、どれも否定されるものではありません。

ブログやFacebookなどで活躍するレポート写真は個人のツーリングの様子を知るのに見る側も楽しいです。記念写真は何年も何十年も先に自身で見返したとき「あの時よかったなぁ」と振り返る時の大切な写真です。愛車をカッコよく撮った写真はご自身で眺めて満足なのは勿論、同じ車種のコミュニティーで発表すれば盛り上がりますし、これからそのバイクを買おうか迷っている人にも「やっぱカッコいいなぁ~このバイク」と役立つ訳です。

ここで避けたいのはどれとも言えないような中途半端な写真です。よく見かけるのは風景の割合とバイクの存在感が等分されてしまい、写真の意図がはっきりしない写真です。

悪い例:主題が明確ではない平凡なツーリング写真 レポート写真としてはOKですが…

このような中途半端な写真から脱して人に見せて喜んでもらえる写真、または自分が感動したこと、好きな被写体をちゃんと写せた写真の撮り方はどうですれば身に着くでしょうか?今回はそれが分かりやすいようツーリング先で3つの写真を撮ってみよう~!という方法をご紹介します。




1.自分のバイクをカッコよく撮ろう

EOS6D Mark2

まずは自分の大好きな愛車の写真です。自分のバイクをとにかく超カッコよく撮ってみましょう。基本はしゃがんだ位のローアングルに7:3と呼ばれるバイクの側面が7で正面(または後ろ)が3くらいの割合になる比率で撮ります。

しかし最もカッコよく見えるアングルとは車種によって色々です。例えば私のR1200GSアドベンチャーは33Lのビッグタンクが角度によってはデブっちょに見えるので上の写真のように少し側面側の割合を多くしています。ご自身の愛車が最もカッコよく見えるアングルを事前に探り当てておきましょう。

ツーリング先で愛車写真を撮るときのコツは最初に背景を探すことです。バイクが主役になるような写真の背景に相応しい場所探しが第一です。バイクよりも存在感の強い物がある場所では、どちらが主役になるか明確化する表現手法が要求されてしまいます。それは写真の中級者以上のなせる業なので、まずは上の写真のようなシンプルな空間を探してみましょうね。

そしてライダーの様子を見切れで入れてあげると、愛車とオーナーの関係を表現できるので、人と違った「おっ素敵だね」と思われるバイク写真が撮れます。これ、簡単なのでやってみて下さいね!コツはライダーの顔まで入れないことです。

2.風景の写真を撮ってみよう

EOS6D Mark2

「ここは絶景なり~~」という場所にツーリングで辿り着いたら、もちろん写真を撮りたいですよね。私もいつも撮ります。しかしまずはバイクなしで風景の写真を撮ってみて下さい。

上の写真では東京湾越しに見える冬の富士山、そして前景に岩礁の小島、アクセント被写体としてLNGタンカー。こういった風景の中のある要素を頭の中で整理するのにもバイク無しで1枚撮ることをお勧めします。




3.風景の中のバイク(+ライダー)を撮ってみよう

EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG

そして3つ目は風景の中のバイクの写真です。風景が主役でもなくバイクが主役でもない。まるで映画を作るようにツーリングのワンシーンを演出して撮るのです。

上の写真はライダーの姿を登場させて、そのポージングでツーリングの魅力を伝えられるよう演出を加えてみました。ライダーが登場するだけで作品にstory感、動き、感情が加わるので一気に平凡さが抜けて良作へと昇華します。

もちろんバイクだけでもダメではありませんが、風景の中にバイクだけを写す場合はオブジェのように置かないよう何らかの工夫が要求されます。ツーリングであることを見る側へ連想させるために、ヘルメットやグローブなどの小物も活用してみましょう。

この3つ目の風景の中のバイクを撮る、が当ブログ究極のツーリング写真が提唱する「みる人の心にひびくツーリング写真」です。記念写真、愛車写真は自分で見て楽しむもの、ツーリング写真は自分ではない誰かに見せても喜んでもらえる写真です。




網走で名もない風景

今回、なぜこの3つの写真を撮る…をご紹介したかと言いますと、この3つを1枚の写真にしないようにするためです。どうしても最初の頃は写真に対する想いを詰め込み過ぎてしまい、愛車もカッコよく景色もキレイに…と欲張ってしまうものです。しかし景色とバイクの割合を丁度よくバランスをとったつもりの構図が実は一番中途半端でよく見かける平凡なバイク写真なのです。

ツーリング先で「ここはいい!」と思った場所で写真を撮るとき、愛車をカッコよく撮った写真、景色の写真、景色の中のバイク(+ライダー)の写真と3つ撮って帰りましょう。

そして帰ってその日に撮った写真をじっくり検証してみて下さい。どれもお気に入りの写真だと思いますが自分だけが満足なもの、誰かに見せれば喜んでもらえるかもしれない写真…この違いが見えてくるはずです。

当ブログではツーリング写真の撮り方について、撮影テクニックや撮影スポットだけでなく写真の楽しみ方、見せる喜びなども書いていきたいと思います。

新たなユーザー様、たまたま検索でこのページを見られた方、当ブログと一緒にツーリング写真を盛り上げていきませんか?

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人と違ったユニーク構図に挑戦しよう☆個性的な構図のツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は<初級>ツーリング写真の解説として構図のマンネリを脱するのに簡単なある手法をご紹介いたします。

いつもいつも同じような構図ばかりで撮ってしまい、マンネリを感じていませんか?人とは違うちょっと変わった構図でユニークな印象作品を狙ってみましょう。

しかしユニークな…といっても簡単にアイデアが浮かべば苦労はしません。そこで今回は撮影地で足元に何かないか探してみて、それを前景に構図した「のぞき窓構図」をご紹介します。




まずこちらの作例をご覧ください。毎度、私の大好きな漁港での撮影シーンですがひとまず普通に構図を作って撮った1枚です。漁港はフォトジェな被写体が数多く存在している故に、乱雑になりやすく整理する作業が膨大なのが難点です。この写真もゴチャゴチャしないよう地面のスペースを意図的に作り、手前の船を固定しているロープを画面の角から導線に入れて構成しました。

手前から2隻目と3隻目の船首の間にあるスペースにR1200GSを入れた構図です。一見して無難な構図のようで、実は手間のかかっている構図とも言えそうです。しかしこれでは以前も似たような写真を撮ったことがありますし、そもそも印象的とは呼べません。

そこでのぞき窓構図が作れないか、足元にある色々な漁網や漁具などに注目してみます。何か使えそうなものは無いでしょうか…

この時、私は一番手前の船の船首に巻き取ってあった舫綱に注目してみました。輪になっているのでデザイン要素の円や曲線が使えそうです。ここからのぞき込むようにR1200GSをとらえることはできないでしょうか。試してみましょう…




はい、こんな感じです。巻き取られた舫の輪、曲線を利用して額縁状を構成し、その輪の中からのぞき込むような「のぞき窓構図」の出来上がりです。のぞき窓構図はサスペンス映画やホラーなどの映像の世界ではよく使われ緊張感を誘いますが、写真で使うと緊張感と言うよりはメイン被写体を強調してくれるような印象になります。

近景を作った構図の場合、それが何なのか明確にするか、抽象的に大きくボカしてしまうか撮る時点でしっかり決めて絞り値を選択しましょう。この場合は舫の様子をきちんと伝えるためにEOS6D Mark2にEF35㎜F2ISを装着してF20まで絞り込みました。絞り込めば被写界深度が深くなる、つまりピントの合う範囲が広がる、ご存じですよね?もしボカしたい場合はF5.6とかF2.8といった具合に絞りの数値を小さくしましょう。

それと被写界深度を深くしたい場合、絞り込むとシャッターも遅くなりますのでブレにご注意を。三脚などを使ってカメラをしっかり固定するかISO感度を上げて対応しましょうね。

レタッチですがこういった手法で大事なポイントは被写体の質感をしっかり出すことです。この場合は舫の質感を出すためにLightroomで明瞭度とテクスチャを強めに入れています。




もちろんこういった構図がいい、という意味ではなくマンネリの回避方法の1つとして「たまにはどうでしょう」程度の1つの引き出しと覚えて頂ければ幸いです。前景に使えそうなモノさえ見つけてしまえば、ビギナーの方でも簡単に構図が作れると思います。

次回のツーリングで足元に何か面白い物を見つけたら挑戦してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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華麗なフットワークで構図を作れ☆三分割縛り地獄

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがパソコンはどのようなものを使われていますか?恐らく多くの読者の皆さまは撮った写真をPCでレタッチあるいは管理されていると思います。

私のようにデジタルカメラの記録モードをRAWで撮影し、その後LightroomやDPPのようなソフトで調整を施して現像されている方も多いと思います。そんな時にパソコンのスペックはある程度は高性能でないと快適に作業ができないものです。

Lightroom classic の場合はまずOSがWin10の64Bitでないといけません(32Bit版ではインストールもできません)。その上でメモリーは8GB以上、CPUは出来ればCore i3以上のスペック、ストレージはSSDだと最高ですね。それと忘れてはいけないのがモニターの性能です。FHDとうたっていても色領域が低いと高度な現像処理には役不足です。

私はいまThinkPadのE570を愛用しているのですが、Core i 5(7th)のSSD256、メモリー16GBで動作は快適なのですが、16.5インチFHDモニターの色領域が低く、何度か「あれっ」っと思ったことがあったので買い替えを検討中です。




候補はマウスコンピューターのDAIVシリーズにあるクリエイター向けPC DAIV NG5500シリーズ(10万円ちょい)なのですが、このマウスのDAIVノートPCはデスクトップ用のCPUを搭載しモニターはAdobeRGB98%カバーという色領域を持っているのです。通常、このようなモニターはモニターだけ単体で買っても数十万円もするので、マウスのDAIVシリーズは写真好きでRAW現像する人にとって理想的なPCと言えそうです。

さて前置きが長かったですが今回は<初級>ツーリング写真解説としてビギナーの方のための初歩的な内容をいってみたいと思います。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F16 1/40 ISO100

とっても簡単な内容でいってみます…。まず「構図」とは写真の世界では良く聞く単語ですよね。被写体や背景のなどの位置関係や大きさ関係でしょうか。どう配置してどう大きさや割合を調整するか。しかし、その調整の具体的な方法は一体なんでしょう??

いきなり答えを言ってしまえばズバリ、足です。撮影者は構図を調整するときに右に左に、近寄っては離れ、高い所に上ってみては地面に寝そべってみたり、とにかく足で動き回って被写体の位置関係や大きさ、あるいはスペースの比率の調整、背景の範囲などを調整します。それと同時に動くことによって被写体が最も魅力的にみえるアングルも探し当てるものです。このようによく動く足は写真家足とでも呼びましょうか。

左右に動けば被写体の位置関係が広くなったり狭くなったり、あるいは重ね合わせてみたり、高い位置から撮れば地面の割合が広くなりますし、逆にローアングルで撮れば空の割合が増えるのです。

しかし、どう動けば構図がどのように変化していくのか感覚で覚えないと構図は作れないのです。えっ?それは簡単ではないかって?




ではこちらの写真をご覧ください。三分割線上に水平線、三分割交点にバイクと灯台を合わせた写真です。この場合、バイクと灯台をもう少し離した構図を作る場合は右に動きますか?それとも左ですか?

一瞬でも「ええっと…」となった人はまだ構図の感覚が怪しいと思います。目の前の三次元の光景が二次元の写真となった場合、そのときの位置関係や大きさをどのようにして変化させるかは案外と練習しないと身に付かないものです。

しかし具体的にどのような手法で訓練すれば、この足で構図を作る感覚が身に着くのでしょうか? …簡単かつ確実な特訓方法があります。上の写真のようにピッタリ三分割構図を守る「三分割構図縛り」です。2つの被写体を見つけてその位置関係を寸分狂わぬ三分割交点に合わせるのです。簡単なようですが最初は意外と難しく感じます。

足を鍛える訓練だと思って身近なものを使ってやってみて下さい。近所の公園とかでも出来ると思います。ある程度やればすぐにコツがつかめるので、そうしたらツーリング先で応用してみましょう。

※念のため付け加えておきますが三分割構図を守りましょうという意味ではないですよ。あくまで構図をつくれる足を鍛えるための練習方法です。




悪い例  動けないと構図も陳腐に陥る

バイク、船、海、港の雰囲気。これだけの要素に対して動くことができなければ構図もこのように陳腐に陥るものです。

構図は写真を見る人へ作者の感じたコト、表現したコトへ導くためのガイドのような役割があります。これは構図に限らずフレーミングやデザインも同じで、当ブログでは度々、このような構図、フレーミング、デザインのことを写真の基礎工事と解説してきました。

正解はありませんし構図が全てな訳ではありません。しかしビギナーの方の通過点として避けて通れないのは写真家の足を手に入れることなのです。

今回はこの辺で。

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上達したい人☆意識することが何より大事<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに<初級>ツーリング解説として、ツーリング写真における具体的な撮影技法などではなく精神論的なアプローチでユル目な解説をいってみたいと思います。

私自身、写真をはじめて15年くらいですが最初の頃は上達できずに悩んだものでした。悩むほど負のスパイラルを呼ぶように納得のいく写真が撮れない日々がありましたが、今になって考えると写真のことで頭がいっぱいになりツーリングを楽しんでいなかったのが原因だったのだと思います。




「今日はいい写真を撮ってやろう」ではなく「素敵なことが起きればいいな」くらいで、あとは受け入れる準備だけしておけばOKなんだと思います。撮ってやろう、見せてやろう、では例えソレっぽい1枚が撮れたとしても、その写真はどこか傲慢で人の心に響く良作には成りえないと感じます。

宗谷丘陵 白い貝殻の道

私がまだ写真をはじめたばかりのビギナーの頃(今でも同じようなものですが)、よく感じていたのは「撮影地で何をしていいか分からない」という状態でした。何となくそこが良いと思ってバイクを停めてみたけど、まず何をしていいのか皆目分かりませんでした。どのレンズを選ぶべきなのか絞りとかはどう設定するのが正しいのか…と。

いま、私が昔の自分にアドバイスするなら次のような事を教えたいです。1.行動する、旅立つ、出会う、発見する 2.感じる、想像する、創造する 3.特徴をとらえる、光と影の様子を見る 4.再び想像する、創造する 5.それを写真にするイメージを頭に描いて 6.選択する (レンズ、露出、構図、フレーミングなど)7.シャッターボタンを押す。というプロセスですぞ!と。

困っている原因は1.被写体や情景と出会う旅のセンスが未熟だから 2.感動できる心の持ち主ではない、感受性が乏しいから 3.目の前の光景から特徴や光の様子を見分ける「目」が養われていないから 4.目には見えないことを想像する能力が乏しいから 5.目の前の空間がその焦点距離で二次元の静止画になるイメージが作れないから 6.やりたい事が決まっても表現手法を身につけていない 7.1~6ができずにシャッターボタンだけ押しているから …ですぞ!と。

春の小湊鉄道




そして特に重要なのは3つ。

その1

幼い子供のように純粋で豊かな感受性

その2

それが写真になったらどうなのか脳内でイメージを描ける力

その3

最初に感動したひとつを表現手法から選択し明確に個性的に表現すること

しかしこれらは頭で分かっても、では明日からうまく出来るかというとそうはいかないものです。豊かな感受性は意識して磨きをかけ子供の頃のような輝きを取り戻すもの、脳内でイメージする力は年単位でやって少しづつ身に着けていく力、表現手法は1つずつ習得していく撮影テクニック、どれも一朝一夕には成就しません。

では今できる練習方法はなんだろう?闇雲に撮っていては埒が明かないですよね…

房総の素掘り隧道

今できることはとにかく意識することです。大して素晴らしい景色ではないかもしれない…しかし「わぁ~素晴らしい景色だ」と自分の心にもっと感動しろと意識すること、被写体の特徴や光の様子など気が付けなくても見えなくても良いから「何とか見えないかな」と意識することです。

美しい、楽しい、懐かしい、寂しげ…といった感情を意識すること。




あとは良く動いて、いろんなレンズを試して、いろんな露出を試して、フレーミングを意識して撮ってみたり、ベストアングルを探るように意識してみたり、バイクではなくヘルメットなどの小物を主役したりと発想の転換を意識してみたり。

とにもかくにも意識すること、試行錯誤することがビギナーである今に出来る唯一のことです。

そして自分はツーリングが好きなこと、写真が好きなことを意識すること。楽しんで受け入れる気持ちがあれば変な写真にはならないはずです。

今回はこの辺で!!!

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ホームフィールドで写真に磨きをかけよう☆東京の撮影スポット

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎日蒸し暑いですがご体調を崩されていませんでしょうか。今朝、出勤時にいつも通り都内を歩いていたら数メートル先でピシャっと音を立てて何かが空から落ちてきました。

近づいみると何と魚!ボラでした。近くの運河で魚をゲットしたカワウか何かの水鳥が空でうっかり落としてしまったようです。都会のビルやマンションが密集している場所でまさかボラが降ってくるとは思いもしませんでした。

こういったハプニング、奇跡は起こる物なのですよね。バイク旅や写真も全く同じだと思います。素晴らしい情景との出会い、感動の夕空、突然に出現した虹や希少動物などなど…奇跡を味方につけるよう普段から行いを正しく、清く生きていきたいものですね。まあ…ボラはいいですけど。




さて今回はいつものツーリング写真解説はお休みして写真はホームフィールドを作って技術を磨き、被写体への理解を深めていきましょう~というお話でございます。よくホームコースは聞きますが、写真でもよく行く場所や撮りなれた近所の公園などをホームフィールドと呼んでみましょう。

私の場合、職場から近い東京都中央区晴海にある晴海客船ターミナルがホームフィールドです。ここ数年、都内での人気撮影スポットとして有名になってきました、こんな素敵な場所がホームであるとは何とも幸せな環境であると実感します。

この写真は晴海客船ターミナル内にある最も奥の臨港広場に設置してあるオブジェです。人工池の中にやぐら状に組まれたサイコロ状のオブジェは正式名は「風媒銀乱」で風で回転する仕組みになっています。

ホームフィールドとは毎日のようにその場所で写真が撮れる環境な訳ですから、こういった美しく空が焼けた日などチャンスを逃すことがありません。これも臨港広場で撮りました。




3階の送迎コンコースから晴海運河を見た景色。対岸は竹芝の方で東京タワーや東芝ビルが見えます。ちょうど夕陽に向かって撮れる角度です。

停泊しているバースでよく見かける船は水産庁の船です。しんかい〇〇といった調査船?のような船がよく停泊しています。

水産庁のバースは隣接している晴海ふ頭公園にも続いていて、そちらにはよく帆船にっぽん丸、海王丸が停泊しています。なお晴海ふ頭公園は2019年7月現在はリニューアル工事中で立ち入り禁止です。

いつもいる訳ではありませんが大型の豪華客船も入港します。大型客船を見てみたい人は事前に公式ホームページで入港情報をチェックして行きましょう。この写真は池の水面ギリギリにカメラを構えてリフレクションを狙いました。




客船日本丸の出港シーン。3階送迎デッキからこういった様子を見ることができます。いま紙テープでの送迎は珍しいです。

3階のテラスと巨大な三角のオブジェ。建築家 竹山実先生の代表作のような建物なので、全体的にバブル期特有の贅沢な空間の使い方と凝ったデザインが楽しめます。コスプレイヤーの聖地、戦隊モノの撮影地でもあります。

夕景に限りませんが景色は2つとして同じ景色は存在しません。この場所は以前に撮ったことがあるから撮らない、あの場所は行ったことがあるからもう行かない…といったことは大変もったいないことです。

改めてまた撮ってみれば違った写真になるものです。それは時間帯、季節の違いなどもありますが感じ方の違う自身にも気が付くことができると思います。そんな事をホームフィールドは教えてくれます。

晴海客船ターミナルの最寄り駅は都営大江戸線の勝どき駅。そこから都営バスで10分程度です。施設の周辺はオリンピック選手村が建設中で昔の晴海を知っている人が久しく来たら、その景観の変貌に驚くはずです。

撮影は夕景から夜景がお勧めです。土日は人も多く、臨港広場のオブジェ前は場所取りになってしまいます。また風が常にあって池の水を水鏡で狙うのは、よほど運が良くないと厳しいです。

季節外れな写真ですが雪の風媒銀乱。こんな日は誰もいません…。毎日のようにここに居る人間の特権です。

~晴海客船ターミナル ギャラリー~

バイクツーリングでも〇〇は以前に行ったことがあるからもう行かない…という方がおられますが、それは本当に勿体ないことです。何度訪れても良い所は良いですし、写真道を志している方でしたら2つとして同じ景色が無い…の意味を実感できると思います。それに一度行ったところはもう行かない…ではすぐに近場は行き尽くしてしまい、行ったことの無い場所だけを求めていたら、どんどん遠くへ行くしかありません。これではキリがないです。

もちろん未だ見ぬ未開の景色と出会うために、知らない土地へ旅するのも素晴らしいことですけどね。

写真のホームフィールドのお話と東京の撮影スポット 晴海客船ターミナルのご紹介でした!!

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ワンショット入魂ではなく☆兎に角☆たくさんシャッターを切ろう!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに初心に帰って<初級>ツーリング写真解説のやさしい内容をいってみたいと思います。

当ブログは読者の皆さまに支えられて開設から1年半を経過しましたが、お陰様で幅広い年齢層、男女問わず数多くのユーザー(ブックマークして頂いてる方のこと)様がおられます。本当にありがとうございます。

そう…幅広い年齢層。読者の皆さまの中にはフィルムのカメラは触ったこともないという若い方から、マニュアル露出時代のフィルムカメラを経験されているベテランまで様々おられます。

バイク界では「リターンライダー」といって、かつて若いころにバイクを乗っていたけど、一定のブランクを経て再びライダーに返り咲いた人のことを言いますね。これと同じようにリターン写真家も多いと感じます。いや、厳密には昔、写真をやっていたことを隠している「隠れリターン写真家」が多いと推察いたします。

むかし写真に憧れて、いや上手なカメラマンになりたくて志したけど、フィルムを現像するとガッカリすることの連続で挫折してしまった…。こんな経験はおありではないでしょうか?フィルムの時代はその場で画像を確認することができませんので、露出が適切であったか、ピントが合っているか、手ブレはしていないかのチェックすら出来なかったものです。

その昔、写真ビギナーの正しい学び方としてはメモ帳を常に携行し、使っているフィルムの何枚目はどのような露出設定で撮ったか、また撮影時に何かをしたのであれば、そのことを適宜メモをしたそうです。その情報がないと出来上がった写真を見て何が良かったのか、何がいけなかったのか1枚1枚を検証ができなかったのですね。デジタル時代の今で言うExifデータのようなものです。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS  何枚も連写させてベストな位置をセレクトした




さて、今回の<初級>ツーリング写真解説の本題ですが、そんなフィルム時代を経験された方の中に多い、1枚しか撮らないワンショット入魂派の人これはやめましょうぜ!!!というシンプルな話でございます。

皆さまはどこかで「デジタル世代の人は無駄打ちが多い」なんて苦言されているベテランのお話を聞かれたことはないでしょうか?その昔、シャッターを一度切ればフィルム代も現像代もかかりますし、ポジフィルムなどはネガよりも高価なものでした。それゆえに写真を撮る人は熟考の末に慎重を喫してシャッターを切ったものです。

その時代のベテランはワンショット入魂の精神で写真道を歩んできたので、そういった方々から見るとパシャパシャと気軽にシャッターを切りまくっている現在のデジタルカメラユーザーに違和感を感じるのかもしれません。

しかし偉大な先人に「写真は1枚1枚を大切に、ワンショットに入魂せよ」と言われてもその通りにする必要はありません。1枚1枚を大切に丁寧に撮ることには賛成ですが、そのシーンでたった1ショットだけ撮って終わりにするのは、デジタル時代の現代としては実に勿体ないことです。

1つの撮影シーンで似たようなカットを何枚も撮っています

特に我々のように学んでいる立場としては常に撮影シーンでは試行錯誤し、いくつものカットからベストアングルを探り当てたり、理想的な露出を設定したり、被写体の隠された魅力を試し撮りの中から発見したりするものです。

バシッと1枚で決めてしまうのはカッコいいですが、それは巨匠レベルであり、我々凡人が真似をすべきではないと考えます。

デジタルカメラの大きなメリットは・その場で画像を確認できる・フィルム代、現像代がかからない・感度を自在に設定できる(フィルムは感度の違うフィルムに入れ替える必要があった)などです。

たとえその撮影シーンで100ショット切ろうが1000ショット切ろうが1円も無駄にしませんし、誰にも迷惑もかけませんし、環境破壊もありません。自分が納得するまでそこでシャッターを切れば良いと思います。




色々なアングル、色々な露出、色々な構図、デザインや比率を巧みに取り入れた撮り方、あえて何もしないでナチュラルに撮ったもの、望遠や広角レンズを試したもの、決定的なシャッターチャンスをモノにするため「数打ちゃ当たる打法」で撮ったもの。

とにかく撮って撮って、試して試して、そうして何カットもそこでシャッターを切ることで被写体に対する想いが高揚してきて思いもよらぬ傑作を生む場合もあります。切り続けることで「あっそうか!みえたぞ」「こんなに美しかったのか」といった気づきもあります。

ただ1つ大変なのは帰宅してからの写真のセレクト作業が膨大になることですが、これはやっていれば「こんなものか」と慣れてきます。似たようなカットが何十枚とある中からベスト1枚を選べる力もついてきます。

そして面白いのはセレクトから外れたボツカットが、何年後かに見直してみると「これは良いじゃないか」と思える作品に変化することです。これは経験を積み写真に対する考えが成熟してくるからであり、決して当時に見落としていたという事ではないのです。

この写真は7年前に撮ったものですが当時は「なんだこりゃブレすぎ」と完全な失敗写真としてボツカットにしていました。しかし膨大なゴミ画像をストレージに保存していた私は7年の歳月を経て再びこの写真を発掘して仕上げなおしたのです。今の私の目にはバイクに乗っている時の風が写っている…とそんな風に感じます。




撮影現場で探り当てるようにシャッターを切り続け、その時は不採用としたカットでも保存しておけば将来は宝になる可能性がある。

こんな素敵なこと1枚しか撮らないのでは実現できないですからね…ワンショット入魂は実に勿体ないでしょう?

用意すべきものはたった1つ。容量が大きいメモリーカード。それだけですよ。

今回はこの辺で!!

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デザインを極めればツーリング写真が変わる<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに写真に関わる基本的なこととして、写真におけるデザイン要素のお話を<初級>ツーリング写真解説として書いてみたいと思います。

以前に似たような解説を何度かしましたが、おさらいの意味も含めて違ったアプローチで解説いたします。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

まず「いい写真を撮るには?」というお話をサラっといってみます。いい写真…そう誰しもいい写真を撮りたいですよね。しかしいい写真を明確に定義するのは難しいです。美しい景色や珍しい被写体、可愛い子犬や美しい少女、カッコいいバイク、決定的な瞬間をとらえたスポーツシーンなどなど…まずは撮る対象である風景や被写体によって生まれたいい写真。

そして撮影者が構図や露出などを見事にコントロールして美しく整ったいい写真。あるいはシャッター速度を遅くして背景をぶらしスピード感を出したり、絶妙なホワイトバランスで夕空の色を表現するなど撮影手法で作品の意図を表現したもの。こういった撮影者の撮り方によるいい写真。

撮る対象は特別な絶景ではないし、日常にありふれた被写体である。構図や露出などの撮り方も特別な何かをした訳ではないけど、でも瞬間を捉えて作者が入魂したような熱い写真。




iphone7

何かのメッセージやストーリー性のある写真…。現実をドキュメンタリータッチで表現した写真…。抽象的な表現であるが芸術性の高い写真…。などなど、ほんと色々あります。

いい写真はコレといって明確な定義はなく撮る側とみる側の主観で決まるものですよね。

今回は写真をはじめたばかりのビギナーの皆さまが、3分割構図や比率などよく聞くけどどうも構図はうまく出来ない…というお悩みを解決させるために「まずは写真におけるデザイン要素を学んでみましょう」という事を解説致します。

最初に申し上げておきますが写真デザインを知ったことでいい写真が撮れるとは限りません。これは構図とか露出とかの撮り方も同じです。むしろこういった知識は学ぶほどに撮り方のルールと思い込んでしまい、個性的な写真を撮るための可能性が閉ざされてしまうリスクも潜んでいます。しかし撮り方に関わる基礎的な知識などは最重要ではないが重要なのは確かなのです。

例えば構図の基本と言われる三分割構図は絶対守るべきことではありません。しかし三分割構図が何なのかを理解していないと三分割構図を使わなくてよい時がどんな時なのか分からないものです。今回ご紹介するデザインもこれと同じです。

赤色はとりわけ色要素の中で存在感が強く上手に構成すれば印象作品を狙える

写真におけるデザイン要素とは主に・線(直線、曲線、S字線など)、・色(進出色、後退色、暖色、寒色、補色関係、反対色など)、・図形 ・立体感 ・質感 ・規則的なパターン ・シェイプフォルム などです。これらを知識として学び、いざ写真を撮るときに実践できるようになればレベルアップすること間違いなしです。

えぇ~なんだか難しそうだな。デザインとか美術とか苦手なんだよね…という方でもご安心下さい。決してアカデミックな話をするつもりはありません。例えばツーリング写真で道路にセンターラインがあれば、見る人はラインの先に視線が導かれるものです…とか桜の景色とカワサキのライムグリーンは補色関係といって抜群に相性がいいですよ、といった感じのお話です。




・線

デザイン要素における線は写真を見る人の視線を被写体などに誘導し楽しませる役割があります。ツーリング写真の場合、この作例のように道が登場する撮影シーンが多いので線や視線誘導の知識はとても役に立ちます。

写真を見た人の視線を泳がせない、確かな誘導線として作品の意図に導くよう画面という長方形の四角の中に線を理想的に配置します。

とりわけS字線は観賞者の視線を楽しませる効果が高く四隅から侵入させて確信犯的に構成してください。この写真ではセンターラインがオレンジであるのも色要素として効いています。

・色

現代のカラー写真の場合、色要素は無視できない重要なことです。それは鮮やかさ、カラフルであるのが良いという意味ではありません。色から受ける人の印象や組み合わせによる相性などの知識です。それを知って意識して撮るのと無知で写ってしまったでは大違いなのです。

赤、オレンジ、黄色などは暖色または進出色と呼ばれ、ぬくもりを感じさせたり画面内で見る側へ出てくる方向の視覚的な効果があります。一方で青、紺、水色などは寒色または後退色です。例えば望遠レンズで圧縮された画面は遠近感が失われますが、遠景の部分のホワイトバランスを僅かに青方向へ調整することで遠近感を補うことができます。

上の作例では日陰によって青っぽい空間の中に対照的な黄色、黄緑色の葉が規則的なパターンで落ちていることで印象を狙ったデザインとなっています。

・図形

図形要素は写真の観賞者に与える印象として視線を止める、安定させるなどの効果があります。線の要素と同様に観賞者の視線を泳がせない役割があります。例えば底辺が水平になる三角は抜群の安定感があります。上の作例のように円または球体は視線をそこに止めておく役割があります。

この写真の場合は漁に使う浮き(球体)がいくつも存在していることで視線を安定させて印象を与えるデザインになっています。赤色であるのも相まって相乗効果があると思います。




誘導線は画面の端から入れて最終的には被写体に接続させる

イラストを描くことや洋服をデザインするのと違って写真デザインとは既にそこにある物にデザイン的な要素を見つけて画面という長方形の中に構成することです。

そこにある風景や被写体からデザイン的な要素を見つけるのが最初です。色などは簡単に見つけることができますが、図形は意識して慣れていかないと気が付けないことがあります。

先ほども書きましたがツーリング写真として頻繁に登場する道は線の要素ですので直線や曲線を画面に理想的に配置できるよう意識してみましょう。色や図形は漁港などのシーンでユニークなものを発見しやすいです。

写真にとって構図や比率、今回ご紹介したデザインなどは言ってみれば写真の基礎工事のようなものです。重要ですが最重要ではない…。あくまで写真を見た人が最初に受ける印象ですので、構図やデザインを完璧にすることだけを追求しないよう気を付けて下さいね。大切なことはあなたが感動したことをあなたなりの方法で表現することです。

今回はこの辺で!!

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必殺-1EVプレビュー☆紫陽花の写真の撮り方☆一滴の光を手に入れよ! 

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、関東地方はこの週末で梅雨入りの可能性が高いとニュースで報じていましたね。梅雨入りしてしまうとせっかくの休日もバイクに乗れませんね。

しかし写真を楽しむことはシトシト雨の日でも大丈夫ですよ。雨は風景や被写体を濡らして輝きを与え、フラットな光は柔らかく魅力的です。

そんな梅雨の季節に第一に思い浮かぶ被写体は…そう紫陽花ですよね。バイクに乗れない日は家の近所や通勤路などに咲いている紫陽花を撮ってみましょう。

えぇ~俺は花とかは撮らんよ。というアナタ。そうおっしゃらず花も撮ってみましょう。何でも撮るというのは上達も早いですし、いつもと違ったものを撮ることで学べることも多いものです。




今回は紫陽花の写真の撮り方を例に魅力的な光のある空間を見つける秘密のテクニックと露出をコントロールする意味について解説いたします。名付けて「必殺̠マイナス1EVプレビュー作戦」でございます。

まずは撮影地の様子を1枚撮ってみました。ここは東京都江東区ですがまだ少し早いですね…。雨上がりで少し晴れてきた時の様子です。葉が濡れていて素敵です。普通にパチリと評価測光のままの露出で撮った1枚です。

さあ、どうしましょうか?咲いている花は少ないですし、ここで素敵な紫陽花の写真を撮るにはまずどうしましょう?

~まず光がないか?光を探してみましょう~

被写体の様子をよく観察して明るい部分に寄って1枚撮ってみて下さい。この時、空の様子をよく観察して太陽が雲に見え隠れしている時は太陽が出るまで、または薄雲を透過して明るくなるタイミングを待ってみましょう。

次に究極のツーリング写真流 必殺技「マイナス1EVプレビュー作戦」をやってみましょう。いい光を見つけるための必殺技です。といっても露出補正をマイナス1にして同じようにもう1枚撮ってみましょう…というだけのことですが。

先ほどの写真と同じアングルで評価測光に対してマイナス1で撮りました。どうですか?分かりますかね。光が。

これだけでコントラストが豊かになり花の色が鮮やかに、葉のしずくが輝いているように見えます。

とてもいい光です。この場所は上に桜の木があって、そこから木漏れ日で仄かな光が差し込んでいるのです。肉眼はカメラの評価測光と同じで見える景色の全体が丁度よい明るさになるよう機能するので、こういった繊細な光はパッと見では気が付かないものです。

そこで必殺 -1EVプレビュー作戦です。光の様子がよく分からないから、とりあえず露出補正をマイナス1にして撮って様子を観察しよう、というワザなのですね。私が勝手に考案した戦法ですが、写真の先人にはお叱りを受けるかもしれません。

素敵な光を見つけることに成功したら次に、その光が当たっているアジサイで魅力的な一輪(もちろん複数でも良いですが)選んでみましょう。この写真ではいい光が当たっているアジサイに対して再び評価測光のままの露出で撮ってみました。

この写真でも決して悪くはありません。しかしよく言われる図鑑写真、記録写真の枠からイマイチ出れそうにないですね…。もし皆さまが公園の管理者でこの公園に咲く植物の案内板を作ることになったとします。その中に使う紫陽花の写真という事であればコレでOKでしょう。

しかし説明写真ではなく個人的に写真が好きな人として、素敵な紫陽花の写真を撮りたいのです、となればこの露出では平凡すぎます。

これは-1と言わず-1 2/3も補正をしました。露出は最もよいと思った部分に合わせるのが原則です。その結果として背景が黒バックになってしまったり、葉が暗すぎても重要な紫陽花の花が魅力的に見える露出を選べればそれでOKです。

ただ1つ注意点があるのは写る部分、写らない部分の割合や比率をミスると誰が見ても失敗写真と分かる駄作に陥ってしまいます。それを回避するにはダイナミックレンジを意識して写らない部分を画面と言う長方形の中に理想的に構図することです。




分かりやすいよう葉の部分だけを評価測光の露出で撮ってみました。先ほども書きましたがカメラのAEは画面全体を平均的にみて数値的な明るさを算出しています(アベレージ評価測光)。その結果、十分に明るい写真を生むには上の写真のような設定になりました…という事なのです。

しかし、これでは残念すぎます。カメラには美しい光とか被写体の最も重要な部分が理想的な露出になるように…といった事は当然ですが分からないのです。カメラはあくまで数値を算出しているだけの機械(少なくとも現在は、未来はわかりません)なのです。いい光を探し当てるのは撮影者のハートです。

これがマイナス1EVプレビューで見えてくる光の様子です。キレイな光ですよね?こういった光を見つけるヒントは被写体に入るハイライトにあるのですが、それでも慣れていないとイイ光を見つけるのは肉眼では難しいのです。

撮影地でここまで出来たら、これで終わりにしてしまうと画一化された上手い写真でフィニッシュです。写真が好きな個人としての作品であればプラスオンの「個性」が欲しいですね。

プラスオンの思考は悩むのではなくリラックスです。この時は最初の写真に写っているアジサイが特別に存在感がありましたが、リラックスしてよく観察すると控え目に咲いていた白い紫陽花を見つけました。

これを先ほどの素敵な光とマイナス1EVプレビュー作戦で明らかにした光の様子を使い、花びらに慎重に露出を切り詰めて撮った1枚がコレです。まず白い紫陽花を選んだという時点で他の紫陽花の写真より個性があるのでは?と思います。




 ~必殺 -1EVプレビュー作戦~

・光のありそうな部分をハイライトを頼りに探そう

・とりあえず-1EVで撮ってプレビューしてみよう

・光の様子を確認できたら被写体を探して構図を練ろう

・アジサイの最も魅力的な部分が理想的な露出になるよう補正してみよう

・個性が出せないかリラックスしてインスピレーションを受けよう

いかがでしたか?写真のHOWTOは書籍やネットであふれるほど存在しますが「撮影者であるアナタがどうしたいか?」に触れている解説はほとんどありません。そのせいで多くの人が「正しい撮り方」を探すだけのカメラマンになっているように感じます。

上の紫陽花の作例では最終的に私は白い紫陽花を選んで控え目に咲いている可憐さを露出で魅せてみました。撮影者の独自の表現と言うと難しく聞こえますが「私の場合はこうです」という個人的な発表なのです。誰かの撮り方と全然違っていてもOKなのですよ。

えっ??「これは紫陽花の撮り方でしょ?ツーリング写真、バイク写真の場合には使えないでしょ?」って?いいえそんなコトはないですよ。

EOS6D Mark2 EF35mmF2IS

ちょっと季節外れな写真ですがこれも光を見つけて露出で魅せるやり方です。

今回はこの辺で!!

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