四隅をチェックし素人っぽさを卒業しよう<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ずいぶん以前に「アホな青春バイクコラム」という投稿をしましたが、覚えておられるでしょうか。あれは前後のブレーキ機能を失ったNSR250Rで国道16号を〇00キロオーバーで走る友人Sが主人公でしたが、また機会をみて少しフィクションを混ぜて書いてみようかと思っております。

その話の主役である友人Sはほんとうに面白いヤツでして、こんな話もあります。ある夜、仲間同士でたまり場になっていたガソリンスタンドにて。Sは愛車シルビアで登場し誰かにもらったカーオーディオを取り付けるのだと意気揚々にダッシュボード周りを分解しはじめました。

しばらくすると暗闇のシルビアの室内から何やら「ウッ」とか「ウオッ」とか変な声が聞こえてきます。様子を見に行くとテスターが無いからと車体からの配線類に直接触れて感電しながら接続する線を探っているのでした。

被覆を剥いた銅線に触れながらキーを回しビリっときたら「こりゃACCだ」とか、ライトを点灯させてビリっときたら「こりゃイルミネーション電源だ」とか言って何だかんだ最終的にカーオーディオを取り付けてしまいました。

まさに人間テスターです。




さてくだらない前置きでしたが今回の初級ツーリング写真解説では、かなり初歩的な内容をいってみたいと思います。いくら練習しても何かイマイチだな…と感じている方は写真の細部まで神経が及んでいないことが多いものです。

特にメインとなる被写体に気をとられすぎて背景、または画面の四隅のクオリティが甘い場合が見受けられます。余計な物が写っていたり、絞りの解放で光量が落ちていたり、レンズの歪みが目だったりといった物が代表例です。

こちらの作例をご覧ください。漁港での一コマを撮ったのですが、主題が明確でなく全体が散漫としています。よく捉えればありのままを撮った自然な1枚ですが、それで作品として通用するとは思えません。ピンクで囲った部分が余計な物が写ってしまった個所です。こういった細部の詰めが甘いと、ぱっと見でシロウトっぽい写真になってしまうのです。

この撮影シーンでは日の高い逆光を生かして、民家の瓦屋根が輝きを放つ様子などに注目し、それを伝えるよう構図を作ると良かったでしょう。もっと足を使って被写体の配置や大きさを工夫し、一番良いと感じたものを明確に、かつそれ以外の部分は綺麗に整理しなくてはいけません。

 




撮影時に上の写真の黄色で囲った部分に、何か問題がないかチェックする癖をつけてみましょう。余計なものが写っていないか?絞りを開きすぎて周辺光量落ちがないか?必ずここをチェックする癖をつければ、それだけで劇的に写真は良くなります。

本当は四隅のチェックと言うよりは被写体以外のエリアと言うのが適切なのですが、覚えやすいという意味で最初は四隅のチェックとして実践してみてください。

どうしても最初の頃は撮った写真をその場で確認しても、写真のチェックの方法すらよく分からないものです。今回の四隅のチェックは具体的で分かりやす方法です。上達すれば意識しなくとも、四隅や背景は綺麗に整理できるものなのです。

ぜひ次回のツーリングで実践してくださいね。





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~本日の毎日100ショットスナップ~

もう3年くらい前に撮った写真です。実は上の解説に使った1枚目の写真と場所が同じです。こうやってバイクは無しで撮る分には漁港風景もそれほど難しくはありません。使い込まれた様子の船を主題にしたければ、それを撮るのみです。しかし気に入った被写体あるいはシーンにおいてバイクを入れて写すとなると難しくなるんですよね。

Facebookの機能から学ぶ 上達の確認方法 <初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏のツーリングの準備していますか?北海道にツーリングに行かれる方は1週間とか10日間とかある程度の期間のツーリングになると思いますので準備も大切ですよね。

それとどんな所をどんな風に旅してくるか?これが一番の気になるところ、と言うか楽しみである訳ですが、難しいのは事前に行きたい道やスポットを下調べするのと、下調べなどせず旅先での偶然の出会い、発見を楽しむのか?この両者のころ合いですよね。

全ての行程を綿密に下調べしたら旅としての本質的な魅力が問われてしまいます。かと言って全く事前情報を入れずに行くだけでは、魅力的な道やスポットを知らずに近くを通過してしまうかもしれません。

私はあまり良くはないけど…と感じつつ、やはり撮影旅としてはある程度は事前情報が欲しいので、休憩時間を利用してグーグルアースと日の出マピオンを活用して大まかな目星は付けておくタイプです。

北海道ツーリングくらいロング(時間的にも距離的にも)ツーリングとなると、予定など立てたところで、天候などの原因で予定通りにはいかないものです。「行き当たりばったり」「風のふくところへ」といった気ままさも良いと思います。




さて今回の究極のツーリング写真 <初級>ツーリング写真解説ですが、以前にも同じような内容を投稿しましたがFacebookの機能を活用して上達を確認しましょうという話です。今回は私の写真で分かりやすい確認例が出てきましたので、それを使って詳細に解説してみようと思います。

Facebookのタイムラインにある日、突然出てくるあの機能。「〇年前の今日」というとても便利なやつですね。「あぁ~そういえば1年前はここ行ったな」とか。私達、写真道を志す人間、ましてや私のように勉強中の人であれば、この機能は上達具合を確認できる最高のツールと言えます。

先日、こんな写真が私のタイムライン「3年前の今日」に出てきました。

毎度の漁港での撮影シーンですが、望遠レンズを使って風景を圧縮した写真です。もともと複数の被写体が存在する漁港は難しい撮影シーンであり、練習にはもってこいの場所である…と当時から認識はしていました。

しかしどうでしょう。主題は船を舫綱で固定する杭(ボラード)なのかな、と言うのは何となく伝わってきますが、イマイチ明確ではありません。そのため作品の意図がボヤけて平凡な写真と言えます。漁船を切り落としたのは悪くありませんが、遠景の海や電線が写っている辺りがシロウトっぽさ丸出しです。バイクの位置もテキトーといった感じです。

同じ場所ではありませんが、似たようなシーンをこの写真のおよそ3年後である今年の3月に撮った写真がこれです。

同じく船を舫綱で固定する杭を主題にした写真ですが、杭が連続していることに注目しアングルや絞りによるボケ具合を調整しました。当ブログでたびたび登場する「〇〇だから△△した」の法則です。恐らく誰の目にもこちらの写真の方が印象的だと感じて頂けると思います。




写真の主題を明確にするため余計なものは画面から除外し、導線をぴったり対角線に入れる、赤茶と黄色の色要素を意識して画面に入れるなど、写真に関する基本を少しは身に着けたのだな、と確認できました。

バイクを切り落として存在感を調整しつつ、ヘルメットをアクセント被写体にしてライダーの存在を予感させ、ツーリングシーンを演出、こんなことは3年前の私には出来なかったのです。

どうしても長くやっていると、飽きがきたり撮った写真にマンネリを感じたりするとモチベーションが下がるものです。はじめた当初は撮る事自体が楽しく感じ、いつもカメラを持ってツーリングに行っていたのに、最近はなんだか面倒だ…。

そんな事にならないため、上達すること、上達を確認することはとても大切です。また単なるレベルアップだけでなく、写真に対する自分のスタイルの変化も確認してみましょう。

そのためにとても便利なFacebookの「〇年前の今日」の機能をぜひ活用してみてくださいね。

今回はこの辺で!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

CASIO エクシリム EX-10

帰宅中に撮った自宅近所の夕日です。線路内ではなく踏切ですからね…。

ナメてはいけない。足を鍛える三分割縛り地獄<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みのツーリングの計画は順調でしょうか?私は8月に予定している北海道ツーリングについては昨年と同様に道東と道北をメインに走ってこようと思います。

やはり北海道ツーリングといえば道東は外せません。釧路の自然、根室の最果て感、屈斜路湖のエリアや知床半島など私の中の心象風景と重なるのは主に道東です。そして去年は雨で断念した道北エリアの数々のスポットも再び訪れてみたいですね。

今回で通算11回目の北海道ツーリングですが、今年は1.私は写真家だから撮影旅こそ私の旅である 2.道をメインテーマにツーリングのワンシーンを切り取る 3.神様にお願いをして美しい自然現象も見てみたい この3つの具体的なテーマを打ち出して旅に挑みたいと思います。





さて今回の<初級>ツーリング写真解説はずいぶん以前に解説しました「三分割構図縛り地獄」を改めて解説してみたいと思います。

 

 

写真とは構図が大事である、という事は多くの方がご存知だと思います。では「構図」とはいったい何でしょうか???私の勝手な解釈ですが構図とは被写体の大きさ、位置、複数の要素がある場合はレイアウト、ボケ具合(これも構図の仲間)などによって作品の主題へと導く写真の基礎工事のようなものと考えます。

構図が良ければ作品の意図を観賞者へうまく導くことができるわけです。

上の写真をご覧ください。とある港で撮った何の変哲のない写真ではありますが、基本とも言われる3分割構図で撮っています。

最初に書いておきますが、このお話は3分割構図は素晴らしいので必ず守りましょう!という意味ではありません。3分割構図は写真の基本として確かによくできた理論ですが、多くの芸術写真は3分割に当てはまらない物も多く存在します。

ここでは3分割構図を使って構図ワークを身に着けるための足を鍛えましょう!というお話です。

お使いのカメラのグリッド線表示機能をオンにして、目の前の光景から水平線や道などの線、被写体を3分割構図のグリッド線に合わせてください。「そんなの簡単だよ~」と聞こえてきそうですが、簡単では地獄の訓練ではありませんよ!




1.寸分狂わぬようピッタリと合わせてください

上の写真では白い灯台は左上の交点、R1200GSは右下の交点、海と空の境界線は上の横線にピッタリと合っているのがお分かり頂けるでしょうか。このようにピッタリを狙ってみてください。意外と難しいですよ!

2.最低でも3ポイント以上は合わせる

1つ2つではダメです。最低3つ以上は3分割の交点や線にぴったりと合わせてくださいね。

3.ズーム機能は使わないこと

一眼レフであれば28mm、35mm、50mm、70mmあたりで固定で撮ってください。コンデジの場合はカメラの電源を入れた時の最初の焦点距離のまま(多くのコンデジはワイド端だと思います)とにかくズームは触らないこと。

これ、実際にやってみると苦しいです。「ええ~簡単じゃね?」と思う方、例えば上の写真の場合、海の割合を狭めて空を大きくしたい場合、どうします??そうです、しゃがむなりして低い位置にすればOKですね。では灯台とバイクの位置関係を広くしたいと言ったらどうしますか?右に動きますか?左ですか?? ここで一瞬でも「ええと…」と思った方は足で動いて構図を作る感覚ができていません。

この3分割構図縛り地獄を騙されたと思って一定期間、訓練をしてみてください。マスターする鍵はただ1つ、とにかく右に左に高く低く、足で動きまくってください。ゴルフやピアノの練習のように繰り返しやって体で学習するのです。

以前に当ブログ 究極のツーリング写真では、まずは良い写真を1枚撮ってみましょう、という投稿で1つの被写体が美しい背景の中にあるだけのシンプルな写真を撮ってみましょう。というお話をしました。これは最初のうちは複数の被写体があるような複雑なシーンでは足が動かないと構図できないからです。

この3分割構図縛り地獄により構図ワークとしての足をマスターすれば、2つ以上の被写体のあるシーンでも意図したとおりに構図を組み立てることができるのです。

例えばバイク、ライダー、置いてあるヘルメットなど容易に位置を動かせるものであれば「もう少し手前かな」といった具合に本当に動かして良いと思います。しかし被写体の多くは動かせないものが殆どであり、その場合はカメラを持っている撮影者が動くしかないのです。

<初級>ツーリング写真として難しく感じる内容だったかもしれません。しかし写真をはじめたばかりの人の多くは足が動いていないのです。いちど騙されたと思って三分割構図縛り地獄を実際にやってみてくださいね。間違いなく上達することをお約束いたします。





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~本日の毎日100ショットスナップ~

リコーGR APS-C

だいぶ前にリコーGRで撮った1枚ですがカモメ(ウミネコ??)が飛び立つ瞬間を切り取りました。瞬間をとらえる、これこそが写真の魅力なのだな、と学んだ1枚です。

上達できる賢いズームレンズの使い方<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この夏はどのような旅の計画がおありですか?夏のツーリングは熱射病やバイクのオーバーヒートなど、気を付ける点も多いですが、やはり「夏」と聞くだけで特別な想いが込み上げてきますよね。

私は8月に予定していた北海道ツーリングが実現できる可能性が高く、フェリーの予約は押さえておきました。昨年と同じく大洗~苫小牧の深夜便で行こうかと思います。先ほど月齢カレンダーをチェックしたところ、私が行くお盆休みは何と新月と重なっていました。去年の8月は満月と重なっていたので星空は諦めていたのですが、新月であれば満点の星空はもとより、天の川の撮影も期待できちゃいます。

今からとっても楽しみです。

 





さて今回の<初級>ツーリング写真解説では上達の秘訣として究極のツーリング写真流、賢いズームレンズの使い方です。以前も似た内容の投稿をしましたが、より詳しくブラッシュアップして解説いたします。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F9 1/200 ISO100 <被写体に寄る35㎜>

焦点距離が任意で調整できるズームレンズ(あるいはズーム機能のあるコンデジ)とは言うまでもなくレンズ交換することなく、ワイドにしたり遠くのものを引き寄せたり出来ます。もはや一般的なカメラとしてはズームができるのが普通と言って良さそうですね。

しかし、このズーム機能はとても便利な反面、写真をはじめたばかりの初心者の方には上達をさまたげる落とし穴があります。

今回はその落とし穴にハマらないため、上達できるズームレンズの使い方をご紹介します。この方法を信じて実践して頂ければ、単焦点レンズを交換して練習する方法よりも圧倒的に効率よく、かつ確実に上達できることをお約束します。

方法は簡単です。ズームリングの数値が書いてあるところのみ使うのです。上の写真のズームレンズの場合、24㎜、35㎜、50㎜、70㎜、85㎜そして105㎜の6か所しか使ってはいけません。微調整はしない!という焦点距離の縛りです。

そもそもズームレンズを使っていると上達しない、と言われている理由とは被写体に寄るための足が止まってしまうからです。ファインダーを覗きながらズームリングをグルグルと回し、撮りたいと思った被写体の大きさを調整して撮っていると、その間は足はピタリと止まったままなのです。

足が止まったままですと、「被写体に寄る」と「望遠で被写体を寄せる」の違いが、いつまでも理解できず、永久に被写体の大きさの調整だと思い込んでしまうのです。

         ~ZOOM縛り地獄表~

・超広角域:14㎜ 18mm →風景を広げる (空一面のウロコ雲、砂紋など)

・広角~標準域:24mm 28㎜ 35㎜ 50㎜ (特定のモノに寄る)

・中望遠域:70㎜ 85㎜ 105㎜ 135㎜ (ライダー、バイクを主題にする、風景を圧縮する)

・望遠域 150㎜ 200㎜ 300㎜ (道を圧縮して主題にする、太陽や月を寄せる)

もちろん全てがこれに当てはまる訳ではありません。カメラのズーム機能や焦点距離の違うレンズを使い分ける、という事の意味が分からないという方向けの目安です。

例えば28㎜と書いてあるポイントを守らず29mmや30mmといった数字が書いていない場所は使わないでください。「もう少し」と感じたら必ず動くこと!特に35㎜や50mmはこれが構図の主題だと決めたものを、フレームの枠にかかるまで足で寄ってください(1枚目の写真を参照)。

撮り始める前にどんな絵にするか、大まかに頭の中で描いたら何mmでいくか考えてみましょう。ベテランは焦点距離の感覚が身についているので「よしここは28㎜だ」と決めたら、それは最初のイメージ通りです。しかし初心者の方は「こんな感じで撮りたい」という頭の中のイメージが何mmなのか良く分かりませんよね。

そこで上のZOOM縛り地獄表を参考に3つくらいの選択肢を持って試してみましょう。1枚目の写真のように不気味な廃船を発見して、それを主題に撮ろうと思ったのであれば特定のモノに寄る訳ですから24mm?35mm?それとも50mmがいいの?と試してください。

選ぶ時のポイントは背景の範囲、前景がある場合の距離感、あるいはナチュラルな画角を狙いたいという場合は50mmを選ぶ、といった具合です。

くどいようですが足を動かしてしっかり被写体に寄ってくださいね。ちなみに1枚目の写真はライダーの姿がありません。自撮りできなかった理由は廃船に寄るために身を海に乗り出して撮っているのですが、これでは三脚が使えないからです。そこまで寄らなくても三脚が立てられる場所で、50㎜くらいで撮れば良かったんじゃないの?という声が聞こえてきそうです…。

いいえ違います。

被写体の魅力を伝えるのは極限まで寄るのが基本なのです。試しに引いて撮ってみましたが廃船の雰囲気が伝わる写真にはなりませんでした。

 




EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/500 ISO100 <道を圧縮した望遠>

こちらの作品は望遠を使って景色を引き寄せた、あるいは空間を圧縮した写真です。道は奥行方向にとても長く、標準や広角レンズを使うと道以外の景色もたくさん画面内を占拠してしまい道の存在を絶対的にできません。

望遠であれば長い道を圧縮して画面内に多くの面として道を配置できます。目の前の光景を目でみて、何mmを使った場合に画面内にどう配置されるか?2次元化力が問われるシーンですが、これも先ほどと同様にベテランはすぐに「よし300mmでいこう」と思い浮かびますが、初心者の方は2次元化力や空間が圧縮されるイメージが無いため難しいです。

寄る広角、寄る標準の時と同様に上の”ZOOM縛り地獄表”を思い出して実践してください。例外はもちろんありますが道を撮りたいと思ったときに望遠レンズは役に立つでしょう。オロロンライン、エサヌカ線、SNSでよく見かける多くの人が撮っている、撮りつくされたあの写真…。同じのを撮っても面白くないですよね?

<バイク、ライダーを主役に撮る中望遠>

 

ズームレンズの数字が書いてあるところに縛って撮る方法は、上達の秘訣としてご紹介しましたが、実は本当のことを言うと私自身が現在でもやっているズームレンズの使い方なのです。ズームの微調整については撮影場所にスペース的な制約があるときに初めて活用します。望遠レンズを構えてみたがそれ以上は後ろに下がれないとか、馬瀬のような岩によじ登って、その上から撮るときとか。動けなくなったとき、ファインダーを覗いて画面の四隅と相談しながら慎重にズームを微調整しましょう。

ところでコンデジをお使いの方はズーム機能に焦点距離の表示がないですよね。コンデジの場合はワイド端とテレ端の2ポイントで縛って地獄を楽しんでください。ちなみに私は毎日100ショットスナップで愛用しているCASIO エクシリムEX-10ではワイド端28mmで撮ることが殆どで、稀にテレ端の112mmを使っております。

バイクでツーリングとなると、どうしても撮影機材のボリュームが悩ましい問題として存在しますよね。本当なら単焦点レンズ、大口径、望遠ズームやら色々持って行きたいです。しかしズームレンズを正しく使いこなせれば、少しの妥協で機材ボリュームを大幅に軽量化できます。

私の場合は14㎜単焦点、35㎜単焦点、70₋200㎜望遠ズーム、この3本が基本構成でサラッと帰ってくる日帰りであればEOS6D mark2にEF35mmF2 ISだけ装着して持っていったり、あるいはエクシリムEX-10だけ持って行ったり。キャンプツーリングでやる気満々で撮影もする場合は上記に150-600mmを追加したりもします。

望遠ズームを持って行くとレンズの重量もかなりありますので、三脚は軽量タイプでは役に立ちません。GITZOの2型三脚を積載していくのですが、これが結構な荷物であり如何ともし難いですね。

今回はこの辺で!!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

CASIO エクシリム EX-10

これもまた出勤途中で撮った東京の紫陽花です。都会の紫陽花はビルの合間から差し込む光を受けて美しいです。露出の観点で写る部分と写らない部分を強く意識して構図をつくってみました。この写真を撮ったとき、私なりにレベルアップのアラートを聞いた1枚です。

上達できず挫折した人へ<初級>ツーリング写真 3つの復活コード

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、少し前に外環が三郷南から高谷まで開通しましたね。千葉県民である私はこれで首都高を通らず東北道、常磐道、関越道にアクセスしやすくなりました。逆に考えると県外の方は房総半島へのツーリングが身近になったと言えますね。

高谷から湾岸線を南下していくと、途中で京葉道路に入りやがて館山道になります。館山道は終点の富浦インターまで走らなくても、内房を満喫するのであれば富津中央インターで降りるのがオススメです。というのも富津中央よりも手前は下道に降りたところで工業地帯や交通量の多い市街地であり、あまりツーリングとして楽しめるルートではありません。もちろん木更津は夕日が美しいですし、市原市を抜けて養老渓谷方面に行くなど目的があれば別ですが。

富津中央インターを境に道は片側一車線になりトラックも減って長閑な海岸線に変わります。竹岡や鋸南の海岸風景は素晴らしいですよ。冬はお天気が良ければ富士山も綺麗に見れます。

 




さて、今回の<初級>ツーリング写真の解説ですがレベルアップを目指して撮ってきたけど、どうも上達できない!良いのが撮れないと面白くないし嫌になってきちゃった…。という方を対象に通常の視点ではなく変わったアプローチで上達を狙ってみましょう~という内容でございます。

題してツーリング写真<3つの復活コード>です。

では早速、1つ目から!

<復活コード1>消去法で構図をつくろう

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F9 1/200 ISO100

究極のツーリング写真では今まで何度も構図は1つの主題を明確にしましょう、被写体が2つある場合は主従関係を明らかにしましょう、余計なものは画面外へ除外しましょう、といった説明をしてきました。しかしそう言ってすぐに出来る訳ではありませんよね。

写真というのはいつだって後になって考えれば分かるのに現場ではよく分からない、見えない…というものです。

ここでは逆転の発想で消去法で構図を組み立てていく考え方のご紹介です。上の作例の主題は海です。青緑色の海が気に入ったので撮った写真です。慣れていればすぐに被写体や景色の特長をとらえて、自分が良いと思った風に表現することができます。それは目が養われていること、そしてすぐ作業におとせる術を知っているからです。

消去法ではソレができなくても主題を明確にしたシンプルな作品を作ることができます。この作例では「青空が爽やかで綺麗だ…でも要らないのかな」「漁船がいいかんじ…でも要らないのかな」「灯台があるじゃん!でもデザインはイマイチ雰囲気ないかな」といった具合に1つずつ写らないよう、カメラを上下左右に、自分も動いて時には望遠レンズを使って削ぎ落してください。この時、最低3つは削ぎ落すこと!

これができれば残ったものは海面。そうか、俺はこの海の色が気に入ったからココで撮ろうと思ったのか。と気が付けると思います。

構図のコツはなるべくシンプルにすることです。色々と被写体がある光景を良い写真にするのは上級者向けなので、欲張ってそれを目指すとまず失敗に終わります。

<復活コード2>1ジャンル増やそう

ツーリング写真、バイク写真に特化して写真をしていると、なかなか上達できないというのがあります。もう1ジャンル、自分の専門を追加してみましょう。上の写真のような都会での刹那を捉えたスナップなんて、日常でも撮れる写真なのですごく練習になります。

対象は何でも良いと思います。家族、花、夕日、夜景、上の写真のようにグルメ写真にこだわってみるのも良いです。というのもいかなる被写体であっても1つの魅力を解明して撮影者の感じたことを表現する、というのは共通しているからです。

私がよくやる漁港にある杭や使われなくなった漁具などはツーリングとセットにしやすくオススメです。漁港には錆びた物、ペンキの跡など撮影の対象に適した被写体の宝庫なんですよ。

(このチャーハンのお店情報はこの投稿に最下部に記載しました)

 




<復活コード3>自信をもってうぬぼれよう

最後は精神論です…。稀に写真のことでご相談をいただく時、異常なほど自信のない方がいらっしゃいます。「自分のような下手では」「ドシロウトなので」とご自身を過小評価しているのです。最初は謙遜しているだけ?と思いましたが、どうやら本気で自信がないようです。

自信の無さが写真に出ちゃっているだけ、というのも考えられます。すごい写真を撮る人達は言わないだけで内心は「自分は才能あるなぁ」ってみんな思っていると思います。

むしろそう思い込むのが最初の一歩なのかもしれません。自分こそ天才だ!と心の中で暗示をかけてみてください。苦手意識は意外と簡単にポロリと外れるかもしれません。

まとめ

どうでしたか?今回、3つの復活コードの中で特にオススメなのは2の「1ジャンル追加する」です。特に誰も撮っていないようなレアな撮影対象をモノにすると、一気に特別感が芽生えてきて楽しく感じるはずです。

「都会の落とし物」CASIO エクシリムEX-10

こんなのとかね。

ではまた!!!





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↓↓↓チャーハンの写真のお店↓↓↓

千葉県市原市米沢 国道409号沿い 国道297号(勝浦街道)との交差点 米沢から少し東に走ったところです。看板メニューはアリランラーメン(千葉三大ラーメン 竹岡ラーメン、アリランラーメン、勝浦タンタンメン)ですが、私はここのチャーハンが好きです。大盛はボリューム満点で600円とリーズナブル。人気で週末は並びますが混雑のピークは11時と13時であります。意外と12時は空いているのは内緒です。

粋でアートなツーリング写真<初級>ツーリング写真解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは見知らぬ誰かに「何をしている方ですか?」と聞かれたらどうお答えになりますか?

多くの方が職業を回答すると思います。「普通のサラリーマンですよ」とか「公務員です」とか「もう年金生活ですわ~」とか。

でも人間の生き方って職業が全てではないですよね。「旅人です」とか「芸術家です」と胸を張って答える人がもっと増えればいいのに。そんな風に最近思います。これはサラリーマンを否定する意味ではなく、あくまで何のために生きているのかを答えられる人という意味です。普段はサラリーマンだけど旅人です、とか鳶職人だけど登山家ですとかね。

私は生業はサラリーマンですが写真家ですと答えたいです。そしていつか、誰に聞かれても胸を張ってそう答えられるように写真道を究めていきたいと思います。





さて今回の<初級>ツーリング写真解説では少しテイストの違ったアートな作例でのご紹介です。

RICHO GR F5 1/45 ISO100

 

こちらの作例は、いつものツーリングルートにある自販機コーナーで撮った1枚です。どれにしようか選んでいるときに、反射する愛車の姿を発見しました。デザインの「色」の要素である黄色、ピンク、紺があり、「B」の文字もデザインに効いていると感じました。

この時は一眼レフは持っていなかったので、リコーGRで撮ってみました。本当は缶ジュースの文字は読めないくらいボカしたかったのですが、それはGRでは難しかったので敢えての読める構図にしてみました。

我々、日本人からすると自販機は見慣れた風景ですが、例えば海外の方が見ると自販機のある風景は異国を感じるそうです。なので、この写真をもし海外の方に見てもらったら、どんな反応が返ってくるか楽しみでもあります。





写真の観賞者は文字があれば読もうとします。しかし外国の読めない文字だった場合は、その文字から出す雰囲気を読み取り想像を馳せます。外国の新聞紙に包まれた雑貨がオシャレに見えるのはこのためです。

ちょっとした発想の転換と、いつも被写体を探している目、これらは写真の楽しさを知っている人が当たり前のようにやっている事です。発想の転換は完全に遊び感覚でOKです。被写体を探す目は日常的にいつも持ち合わせておくと、自然と訓練されて審美眼が養われます。

素晴しい景色のところへ行こう、テクニックを駆使してスゴい写真を撮ろう、それも大切ですが、まずは遊び感覚で何でも撮ってみましょう。自分の中に眠っている好奇心を覚醒させるのです。

撮っているときも、出来あがった写真もとても楽しくてワクワクしますよ。

それではまた!





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ツーリング写真の自撮りポーズ ポージングの基本 インスタ映えバイク写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、自撮りはお好きですか?自撮りと聞くとインスタなどのSNSで自分の顔を撮っている人なわけですが、人によっては恥ずかしくて真似できない、ナルシストみたいで嫌な感じだ、とか色々な印象があると思います。

私は自撮りは写真文化として考えると新たなムーブメントなのかな?とも思います。自分に自信をもって発表するのですから決して悪いこととは思いませんけどね。それにSNSで見かけるソレとは違いますが絵画で言う自画像というのも、写真にしたら自撮りな訳です。

当ブログ 究極のツーリング写真では自撮りとは主にライダーの姿(自分)をツーリング写真に入れた作品のことを意味しています。ツーリング写真は風景の中にバイクだけある写真よりも、ライダーの姿があった方がよりストーリー性や感情表現が可能になります。

そして私に限らず多くの方はソロでやられているので手法は自ずと自撮りになる訳ですが。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 15SEC ISO1000

こちらの作例をご覧ください。私は深夜に房総半島の海岸線を走るのが大好きです。山と違って真っ暗闇ではなく、意外と道は明るくて気分よく走れるものです。以前もご紹介しましたが夜の海岸風景をスローシャッター、高感度で撮影すると、肉眼では確認できないファンタスティックな光景をとらえることができるんですよ。




この写真は東京湾越しの対岸、おそらく川崎市の工業地帯でしょうか。工場の熱か光によって空が妖しげに光っていたので、それを背景に撮影に挑みました。肉眼ではもっと暗いですが、長時間露光と高感度によってこんな光景が現れるのです。

ポージングは赤く光る対岸の空に向かって、ライダーが想いを馳せる表現をしてみました。これも演出であることに間違いありませんが、私は心の中で感じた風景を表現するために、こういった演出を加える派であります。SNS用のプロフィール画像などによく言われる「盛ってる」とは違うのですが、どう違うかのお話はまた別の機会に。演出の話はとりとめなく膨らみますので。

今回は自撮りする場合のポージングのお話です。この作例の場合、左足に多くの体重をかけてポージングの基本とも呼ばれるコントラポストというポージングを使ってみました。

普段の楽な姿勢より意識的に背筋をぴんと伸ばし、胸を張って顎をひく。そしてどちらか片方の足に体重をかけるのです。そうすると肩と腰のラインが体の中心軸からずれて、全体がS字を描くような動的な印象に変わります。簡単なようで難しいので家の鏡を見て練習してみるといいですよ。




コントラポストはファッション関係やメディア関係などでも良く見かける定番のポージングとも言えます。れゆえ見る方も違和感なく綺麗な姿勢で好感が持てるというのもあります。少々やり過ぎの演出とも感じるかもしれませんが、自撮りの場合のポージングに関しては「少々やり過ぎ」の演出が実は丁度良かったりします。

ポージングを意識せず、普通に背中を撮ったような写真は何となく間抜けに見えてしまうものです。また中途半端に姿勢を意識したものも素人っぽい演出が見る人に伝わってしまい、これもダメです。難しいですね。ヨガや剣道をやっていたり職業がモデルさんだったら普段の姿勢が美しいので大丈夫ですが。

恥ずかしがらず躊躇せず思いっきり演じ切っている姿こそがカッコいいのです。まずはコントラポストをマスターして美しいポージングの自撮りで差をつけてみませんか?ポージングのバリエーションについては今後も色々ご紹介していきますのでお楽しみに!





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↓↓↓撮影地↓↓↓

5分で分かる広角、望遠、焦点距離のハナシ<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが自分が死んだ後、この世に残したいものは何ですか?

土地やお金などの財産とかは別として、自分がこの世からいなくなって何年も何十年も経ったとき、ずっと残るものがあったら素敵ですよね。

例えば建設業に携わった人なら建物だったり道路や橋だったり、製造業で開発などに関わった方なら何かの製品だったり。しかしそれは仕事として会社として築いたものであり個人が生んだものではありませんよね。

もし写真芸術を極めて歴史に残るような名作を生み出すことに成功したら、自分がこの世からいなくなった、何十年も何百年も後のその作品は大切に後世に伝えられていきます。写真道を歩む限り、その可能性はあなたにも私にも十分あり得ますよ!

さて今回の<初級>ツーリング写真解説では皆さま理解しているようで実はよく分かっていない焦点距離のお話でございます。

望遠だのズームだのと、簡単なようで実践に結び付けるのが難しいのが焦点距離。原理について解説しているものは、世の中にあふれていますので当ブログでは究極のツーリング写真流に解説いたします。

以下に3つの作例をアップしますが、通常、焦点距離の説明では同じ風景を写して被写体の大きさや背景の範囲の違いを見せるのですが、ここではそれぞれの焦点距離をどんなときに使うのか?を分かっていただくために、3枚とも違う写真で説明いたします。

その前に焦点距離について簡単に説明しておきます。




・広角:風景をワイドに、つまり広範囲に写します。被写体は小さく、そして遠近感(写真の世界ではパースペクティブといいます)がでます。一般的に35mm以下を広角といいます。数値が小さいほど広角となります。

・標準:目で見た風景と同じように写す焦点距離です。一般的には50mm前後です

・望遠:遠くて小さなものを大きく写します。範囲は狭くなり遠近感がなく距離方向が圧縮されたような画像になります。70mmくらいから大きな数値が望遠と呼ばれます。200mmくらいまでが中望遠、400mmまでが望遠、それ以上が超望遠といった感じです。

※35mmフィルムカメラまたは35mmフルサイズセンサーのデジタルカメラの場合です。APS-Cセンサーの場合は1.5倍になります。APS-C、フォーサーズなどの計算は35mm換算と検索すると分かりやすいサイトがたくさん出てきますので、そちらをご参照ください。

・ズーム:焦点距離を広角にしたり望遠にしたり調整できることをズームといいます。望遠をズームと呼んでいる人がいますが間違いなので正しましょう。一般的なカメラの多くはズームレンズです。

・単焦点:焦点距離が固定されているレンズ(またはカメラ)です。

 

では、まずは広角レンズの作例↓↓↓

EOS1Dx EF14mmF2.8LF7.1 1/500 焦点距離14mm

北海道の雄大な景色です。広範囲にわたって魅力的な風景に広角レンズは有効です。この作例は14mmで超広角なので、かなり極端な例になっていますが。注目すべきポイントは空に広がるように雲があること、そして遠くまで続く草原地帯です。この「広がり感」を作品のメインにしたいと感じたら迷わず広角で撮影です。

「どこまでも続く・・・」を表現したい場合も広角が有効で遠近感が強調され、よりイメージに近づけることができるでしょう。

広角レンズで気を付けたいポイントは歪みです。この作例は歪みが分かりやすく出た絶好の作例です。R1200GS ADVENTUREが斜めに潰されたように見えませんか?

画面の4隅付近は強い樽型(レンズによっては糸巻き型)の歪みが発生し、バイクや建物などの人工物が入ると不自然な絵になります。逆に空や海など自然界のものでしたら、さほど気にすることではありません。

バイクをからめて撮影する場合は歪みが不快にならないよう、バイクの位置や大きさに細心の注意をしましょう。

その他、順光で撮る場合は自分の陰などが写りやすい、絞りを開放してもボケが出にくいなどの特徴があります。




続いて標準レンズでの作例↓↓↓

EOS1Dx + HELIOS44-2-58mmF2 焦点距離58mm

ヘリオス44という焦点距離58mmのロシア製オールドレンズで撮った1枚です。ご覧のように被写体や背景の距離感が肉眼のイメージに近いのが標準レンズです。1つの被写体を撮るのに最適な焦点距離で写真の世界では「基本」といわれています。50mmにはじまり、50mmに終わるみたいな。

しかし、私のスタイルでは標準の焦点距離の登場はとても少ないです。この作例もストレージから探すのに一苦労しました。

というのも1つの被写体を魅力的に、というシーンがツーリングの美しさを・・・というテーマであまり出番がないのです。もちろん、私の苦手な焦点距離であるとも言えるのですが。例えばバイクがメインまたは、ライダーがメインという作品でしたら標準で撮るのが良いでしょう。

私の場合、1つの被写体を対象に撮る場合のレンズは35mmが多いです。

それと50mm単焦点のレンズ(またはカメラ)で練習をすると、焦点距離、画角の感覚、被写体に寄るという基本が身につきやすく、練習という意味ではとてもお勧めです。写真家の中には50mmしか使わない、という方も多いんですよ。

 

そして望遠レンズの作例↓↓↓

EOS40D + EF300mmF4L F4 1/250 焦点距離300mm

まだEOS40Dを使っていた頃の古い作品です。撮影地は北海道の野付半島。トドワラのさみしげな光景とカラスが群れている様子が、何かの終わりを感じさせるような崇高な景色でした。

しかしトドワラの群生は浸食と風化で減っており、決して広範囲には存在していませんでした。何よりバイクを停めている場所から、かなり距離が離れていて、普通に撮ったのでは空や水面の割合が多く、トドワラを印象付けることができません。

そこで後ろに下がれる十分なスペースがあることに注目し、長い直線道路(野付に行ったことのある方はご存じだと思います)を利用し、バイクとトドワラを対角に、下がれるだけ下って300mmで撮ったのです。

こうすることによって、バイクとトドワラの距離感はぐっと圧縮され、イメージ通りの画面作りができました。

望遠のメリットは他にもあって、野生動物に警戒されないので作例のような写真が撮りやすいのです。まあ、カラスはあまり人を警戒しませんけどね。本当ならオオワシやタンチョウ、エトピリカ(これはレア!)あたりを狙いたいですが、トドワラとカラスの組み合わせが以外と演出を加えてくれたかな・・・とも感じています。

それと画角が狭いので余計なものを排除しやすい、というのも大きなメリットです。撮影現場は電柱や電線などの邪魔なものが有りましたが、300mmという望遠域なら容易に排除できました。




どうでしたか?通常、焦点距離の説明をするときは同じ景色でそれぞれを撮影して作例を見せるものですが、あえて全く違う写真で解説してみました。私個人の考えですが広角は風景主体の作品、標準は被写体を明確に主役にする、望遠は圧縮効果を利用した画面構成、といったそれぞれの使い方があると感じます。

もちろん、これらに限らず広角、標準、望遠とそれぞれに様々な使い方があって、それは作者の手腕の見せ所でもあります。

あぁっ、タイトルに「5分で分かる」と書いておきながら、結構なボリュームになってしまいました。今回のように初歩的な解説は過去のアーカイブに埋もれてしまったので半年経過を目安にブラッシュアップして再度投稿していきます。

ではまた!

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上達したい人、必見!平凡写真を卒業できる3つの撮影方法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき有難うございます。皆さまに支えられて当ブログはアクセス数、SEO順位ともに順調に成長をしております。ブログの数字だけでなくツーリング写真文化の成熟と社会的認知にも、少しでも近づけるよう頑張っていきたいです。

ところで先日、バイク用品メーカー時代の仲間と久しぶりに同窓会をしたのですが、いまは物作りは厳しい時代になっているのですねぇ。あの人気商品、キャンピングシートバッグ2をいいかげんモデルチェンジさせては?改良点はたくさんあるし、せめてメイン気室だけでも防水にするとか、固定方法を強化するとか…と同期でもある開発部門の責任者に言ったのですが、分かってはいるけどオトナの事情で難しいそうです。メーカー、製造業の方々はほんと大変ですね…。

さて今回の<初級>ツーリング写真解説では「いつも同じような写真になってしまう」「良いと思って撮ったのに出来上がった写真は何か平凡だ」とお悩みの方を対象に平凡とマンネリを簡単な手法で脱却する3つの法則をご紹介します。

どれも決して難しくはありません。以前に当ブログでご紹介した内容ですがこの3つを集中して実践するだけで、平凡とマンネリの脱却をお約束いたします。




1.フレーミングを意識しよう

フレーミングとは聞いたことのある単語だけど正しい意味は?一般的には目の前の風景のどの部分を写真にするか、ですよね。これくらいなら、どなたでも分かりますが、もう少し掘り下げて解説いたします。

写真は長方形の四角です。この四角を枠と捉えて意識してみましょう。風景のどの部分を写真にするかは難しくありません。大事なことはメインになる被写体や脇役になっている物、背景の範囲などを枠を使って切り落としたり、余計な部分を枠外においやったりする行為がフレーミングです。

お子様構図をご存知でしょうか?その名の通り幼い子供が描いた絵のように、被写体がすべて画面内に並んでいるだけのものです。多くの平凡な印象の写真はこれと同じです。

上の作例はバイクの車体をフロント部のみ、モデルの頭部を切り落としました。こうすることによって、被写体の存在感を調整しモデルについては顔が見えないことにより、観賞者の想像をかきたてます。

切り落とす際のコツは真っ二つに切らないこと。以前から当ブログで度々出てくる比率の話ですが、この場合も同じです。二等分は特別な理由がない限り避けて、1/3単位で切り落としてください。

フレーミングは必ず被写体を切り落とした方が良い、という意味ではありませんが平凡な写真の脱却という意味では大変効果的なのでおススメです。

 

2.前景を作って奥行をだそう

写真とは言うまでもなく二次元の平面です。すなわち奥行、立体感などは巧妙な手法を用いない限り、完全に失われてしまいます。奥行、立体感など何も意識せずに撮れば平面的な写真になります。

ではその具体的な手法のひとつとして、構図内に前景を作るやり方をご紹介します。当ブログでは以前に何度か解説しましたが、メインになる被写体を決めたら自分の近く(特に足元など)に何か被写体として適した物がないか探してみましょう。

上の作例のように花は前景として使える代表選手のような被写体です。何も見当たらなければカメラを三脚にセットして、自分の足を前景に入れるのもかっこいいです。前景と被写体の位置関係は左右、上下によく動いて理想的な位置関係になるように調整してください。

前景を構図内に作ることに成功したら、カメラを絞り優先モードにして絞り値を調整してみましょう。前景のボケ具合が変わります。作品の意図に合わせ精密に調整してみてください。

ここまで出来れば恐らく遠景は既に存在しているはずです。前景、被写体、遠景の3レイヤーの完成で、よく見かける平面的な写真とは一線を画す写真の出来上がりです。

念のため付け加えておきますが、必ず前景を作りましょうという意味ではありません。平面的な写真でも素晴らしい作品はたくさんあります。ただ平凡な写真やマンネリに悩んでいる方の多くは平面的な写真が多いものです。




3.露出補正を正しく使おう

露出、簡単に言ってしまえば写真の明るさですね。これも少しの発想転換で劇的に写真が変わります。多くの方が適正露出という単語を間違って解釈し、平凡写真やマンネリに陥っています。

間違った解釈とは適正露出が正しい!現実の明るさをちゃんと再現して撮ろう!といった思い込みです。

現実の明るさを忠実に再現する露出、適正露出とはカタログに掲載する製品写真や証明写真の場合のみです。ぜひ覚えてください、真の適正露出はいつでもあなたの頭(心)の中にあります。

上の作品は日没後の磐梯吾妻スカイラインですが、実際の光景よりもずっと暗く撮りました。センターラインの見える手前のカーブを構図の土台とし、露出の観点では山の稜線を際立たせている美しい青の階調を最優先にした結果です。

現実の明るさを忠実に写真にするのは大切なことかもしれません。しかし、時として自分の意図したことを優先するため、それを破壊してください。多くの平凡写真はこれが出来ていないように感じます。

方法は簡単です。作品の意図とか上手に言語化できなくても試しに露出補正機能を使って、あなたが試したこともないような極端な補正をしてみてください。きっと殻が破れると思いますよ。

意図的に露出をオーバー(明るく)にして撮った写真

 

マンネリ、平凡を脱却するのは無意識に作られた固定観念を破壊することです。被写体は枠の中に収める、現実の明るさの通り露出設定する、被写体にピントを合わせる…こういった多くの思い込みは決して間違いではありませんが縛られてはいけないのです。

この3つをぜひ実践して平凡写真、マンネリを脱却してみてくださいね!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

つい先日、房総の漁港で撮影したときに現れた珍客。黒猫っていいですよね。すごく臆病なヤツで接近できませんでしたが、200㎜の望遠で何とか撮ってみました。すぐにでも逃げて消えそうだったので構図を練るのも2~3秒で済ませました。

過去の失敗写真から学ぶ構図ワーク<Lightroom解説>トリミングで学ぼう編

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、過去に撮った写真はどうされていますか?外付けハードディスクやDVDなどに保存したり、ネット上のストレージサービスなんかも良いですよね。

そして過去の写真を見返すことはありますか?上達している人は数年前の自分の写真を見ると「こんなに下手だったんだぁ」と感じると思います。今回はそんな過去の恥ずかしい失敗写真を使って構図のお勉強をしてみましょう!というお話です。

写真は3分割構図、主題の明確化、余計なものが写らないようフレーミングしたりと色々ある訳ですが、これらが成しえなかった過去の失敗作にトリミング加工をすることによって、その時どう撮るのがよかったのか?を学ぶことができるのです。

一応、誤解のないよう付け加えておきますがトリミングは良いことではありません。切った部分は捨てているので例えば2000万画素の写真を20%トリミングしたら、その写真は1600万画素になってしまいます。撮影の時点で後でトリミングなんて絶対しないで済むよう、しっかり画面の四隅まで完璧な写真を撮ってください。

 

こちらの作例をご覧ください。私の恥ずかしい過去の失敗写真でございます。場所は富士山スカイラインの5合目に近いヘアピンカーブで撮りました。目下に広がる素晴らしい雲海に圧倒されて写真を撮るための思考回路が完全に停止状態でした。

人は想定外の光景を目撃すると、写真を撮るときに必要な脳の機能が低下します。そのことを心に命じておかないと目の前の光景に圧倒されて、ただ撮っただけの写真を生み出してしまい、待っているのは帰宅後の後悔となるでしょう。

さてこの失敗写真をトリミングしてどう撮るのが正解だったのか?を解明していきましょう。

今回はLightroom Classic CCで解説しますがトリミングはあらゆる画像ソフトでも可能です。普段お使い頂いているWindowsに元々入っているPicture Managerやペイントなどでも大丈夫です。

まず元画像をよく分析してみましょう。この写真の主題は雲海です。そして手前にカーブしている路面、遠景にかすむ空、バイクとなります。路面には白線と中央線で曲線要素が存在します。デザインの観点から色の要素は雲海が白、遠景と空が青、路面がグレーで全体的に寒色系です。

しかし、これらの要素が画面内にデザインとして配置された形跡は無く、言ってしまえば良く見かける下手な写真です。





Lightroomの場合、トリミングツールを起動すると3分割のグリッドラインが出ます。カメラの縦横比を保持したい場合は鍵マークをロック状態にしてください。

今回は無難に空、雲海、路面の3つのパートをセオリー通りに3分割線に合わせてトリミングしてみましょう。空と路面の割合がそぎ落とされたことにより、雲海の割合が増えて主題が明確化されます。

次にトリミングの話題から脱線しますが、ついでなので説明しますとバイクの存在感を補正ブラシを使って上げてやります。明瞭度とシャープをプラスへ。この時、車体の全部を選択するのではなく車体の主要部のみ選択するのがコツです。

再びトリミングの話題から脱線を続けますが、段階フィルターを使って路面を選択し、アスファルトの質感を高めるため明瞭度をプラス補正します。

続いて路面のカーブをより効果的に使うためカーブのイン側にあるスペースを選択し、ここの露光量を明るくして路面と差つけてやります。

最後に段階フィルターを再び起動して空の部分を選択します。ここは空気遠近法を適用させるためホワイトバランスを青方向にふります。




 

作業前
作業後

どうでしょう?3分割に準じたスペースの配分、手前に存在するカーブを強調した曲線の効果、空気遠近法による奥行きなどが修正されました。これでも私としては「何かイマイチな写真だなぁ」という感想ではありますが、今回は過去の失敗画像を使ってトリミングすると、撮影時にどうするべきだったのか?が分かりやすく解明されますよ!という練習方法のお話でした。

繰り返して言いますがトリミングはダメですからね。撮影するときは後でトリミングしないで済むようしっかり被写体に寄る、余計なものは枠の外、配分と比率は精密に!

しかし例外としてこんな写真をつくるのであればトリミングもアリだと思います↓

写真は芸術であると考えるほど、縦横比にはそれほど縛られるべきではない…と私は思います。カメラのアスペクト比を絶対に守るのは、あらゆる可能性を狭めていると感じるのです。魅力的な被写体が横長(あるいは縦長)であれば、それが最も魅力的に見える縦横比でトリミングしても、決して悪くはないと思いますよ!

今回はこの辺で!





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↓↓↓撮影地↓↓↓

静岡県富士宮市 県道152号 富士山スカイライン