バイク写真☆優しい構図の作り方☆構図の作例とコツ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日から12月ですね。今年もあと1か月で終わりと思うと早いものです。子供の頃に「早く大人になりたいな」と願っていれば月日が経つのは長く感じましたが、折り返し地点をすぎた大人になると「年を取りたくない」という想いが月日を早く感じさせるのでしょうか。

となると、未来に希望をもてば月日が経つのが早く感じることはないのかもしれません。私はツーリング写真、バイク写真がはやく世に知れ渡って素敵なムーブメントが起きればいいな…と希望を持って生きていきたいと思います。

さて今回はツーリング写真、バイク写真における構図のお話を優しい内容で解説してみたいと思います。

良い写真とは作者の意図が表現されたもの、なんて話を聞いたことがありませんか?これってどうゆう意味でしょうね。意図を表現するには具体的に何をどうすれば良いのでしょうか?HOWTO本やネット上の情報では同じような話を散見しますが、応用的な説明があまりなくて理解できませんよね。作者の意図を表現って何じゃい?と。




ではツーリング写真の作例で解説いたします。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

こちらの作例をご覧ください。冬の房総から見た東京湾越しの富士山の写真です。この写真の意図はズバリこうです。

冬の房総からは富士山がこんなに綺麗に見れますよ。

…という意図のツーリング写真です。それ以上の何でもないです。構図は作品の意図を写真の観賞者へ導く案内図のようなものです。例えばシンプルな背景に被写体が1つだけ、といったケースのようにうったえている事が明快であれば構図はそれほど凝った作りにする必要はありません。ただ主題となるものがモノではなくコトであったり、光であったり空気であったりした場合は、そこへ導くための何らかの組み立てが必要になります。もちろんこの写真のように富士山、海、バイク、タンカー、白波といったように被写体が複数ある場合も同様です。

その為には各々の存在感を調整する具体的な作業に落とし込む必要があります。

上の作例ではR1200GSにはピントを合わせず、加えてフロントタイヤの先端をフレームで切り落とし存在感を弱めています。そしてバイクの後ろ側にスペースをたくさんとれば「到着、到達」のイメージです。「真っ青な東京湾から富士山を望む千葉の海岸に到達した!」の出来上がりです。

たったこれだけの作業で「R1200GSかっこいいだろう~」「海に行ってきたよ~」という記念写真的な平凡域から脱することが出来ます。

お分かり頂けるでしょうか?この写真は冬の房総は東京湾越しの富士山が美しい、という役割を持った写真なのです。作品の意図を構図で表現するとは、このように被写体や背景などの存在感を撮影者の意図で裁量することです。欲張ってバイクも景色もと写すとかえって平凡な写真になるのですね。




一方で同じ撮影場所でも構図ひとつで次のような写真になります。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

言うまでもありませんが主題をR1200GSにした構図です。例えばバイクコニュニティーなどで愛車紹介に使う写真や、自身で見る用の記念写真ですね。ヘルメットなどの小物と一緒に撮ることでライダーの存在を感じさせ、単なるバイク写真ではなく愛車写真として成立しています。

【バイク写真】はどのようなバイクであるか?の説明写真。【愛車写真】はバイクとオーナの関係を伺わせる写真。と私は勝手に定義付けています。

こういったバイク主体で撮る場合は中途半端に風景を意識せず、風景はあくまで背景と割り切ってバイクの存在感やパーツの質感などを大切に撮りましょう。もちろんバイクが最もカッコよく見えるアングルの模索、太陽の角度をよく見てハイライトを入れるなどの工夫も必要です。

遠くに見える富士山はそれが富士山であると分かる程度にボカして存在感を下げているのがポイントです。




構図に限らず多くの場合で共通して言えることですが、まずはどんな写真にするかイメージをしっかり固めてから撮ることです。それを最初にきめずに「何となくイイ感じの場所だから」と惰性的に撮ってしまうと、平凡な記念、記録写真が出来上がってしまいます。

今回の構図解説は簡単な作例で解説しましたが、あくまで一例です。この他にやり方はたくさんありますが、まずはこの辺を意識して構図を作ってみて下さい。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

~本日の1枚~

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

館山市の北条海岸から撮った1枚です。館山湾には頻繁に帆船日本丸が停泊しているので、こんな写真を撮るチャンスは決して珍しい訳ではありません。この冬、ぜひ南房総へツーリングにいらして下さいね。

↓↓↓撮影ポイント↓↓↓

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【後編】

前回よりバイク写真、ツーリング写真の撮り方における7つのお悩みスッキリ解決と題してQ&A形式で解説をしております。今回はその続きで【後編】となります。

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【前編】はこちら

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【中編】はこちら

6.逆光で撮ると写真が暗くなっちゃう

「あーその向きだと逆光になっちゃう」「逆光で撮ったらダメでしょ」というお話は本当によく聞きます。旅行先での記念写真で人物を逆光で撮ると顔が真っ暗…これはカメラの評価測光に任せて撮った結果であり、逆光がいけない訳ではありません。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

逆光のシーンで諦めなくてはいけないのは爽やかな青空、地上物なら鮮やかな色彩などです。それ以外はツーリング写真においては良いことばかりです。逆光でとらえることで被写体に輝きを与え、豊かなコントラストでドラマチックな印象作品が狙えるのです。

ただ1つ、やらなければいけないことは露出補正です。露出は写真の明るさを決める重要なことですが、現代の多くのカメラは自動で適正(であろう)露出を決める機能があります。しかしこの自動露出(AE)は画面全体の平均などでコンピューターが計算するもので、撮影者が期待する芸術的な表現などは当然のように反映させません(アップルやIBMがカメラを作るようになったら分かりませんが)。逆光の時はAEが決めた露出に対して積極的に露出補正してイメージに近づけましょう。




東京湾の夕景

逆光で撮るとレンズフレア、ゴーストといった一般的には歓迎されない画質低下の現象が発生します。個人的にはフレアやゴーストはダメと決めるのではなく写真らしい演出の1つとして使えないか熟考の余地はあると思います。簡単に言ってしまえば好みであればゴーストが出ても歓迎すべきだと思います。

それと太陽にレンズを向けてはいけない…というのも思い込みですので、上の作例のように太陽が画面内に入るようなシーンにも果敢に挑戦してくださいね。失敗作を恐れてはいけません。

ここまで説明すれば逆光はダメではなく、むしろドラマチックなツーリングシーンを演出する最高のシチュエーションであることはお分かり頂けたと思います。しかし自分が撮りたいと感じた情景の方向に対して太陽の向きをすぐに変えることはできません。このシーンをどうしても逆光で撮りたいとなったら、時間帯や季節を変えて出直すしかありません。

7.画像のレタッチっていけないの?

デジタルカメラで撮った写真をパソコンに取り込んでイメージに近づけるための再編集、それがレタッチです。今ではもう知れ渡っているのでレタッチを驚く人はいませんが、以前と変わらず「レタッチはインチキである」的な意見が聞こえてきます。

インチキかそうでないかは誰にもジャッジできる権利はありませんが、私の場合は多くの作品でLightroomというソフトを使用して何らかのレタッチを施しています。特に天の川や星景写真ではLightroomの【かすみの除去】という機能で天の川を明瞭に仕上げているので必須とも言えます。

レタッチについては人それぞれの考え方がありますが、私は当初の撮影シーンで「こう撮りたい」と作ったイメージにより近づける仕上げ作業と認識しています。「より近づける」とはカメラでは無しえなかった部分を帰宅後にLightroomで仕上げるという意味です。

全てのデジタルカメラはCCDやCMOSといったイメージセンサーが受けたデータを最初はRAW(生)として受けます。そのRAWのデータをデジカメ内のCPU(現像エンジンなど呼ばれる)で現状処理を施してJPEGに圧縮した画像データが完成します。この過程では現像エンジンはレタッチと同じようなことを自動でやってくれます。

入門機カメラによく付いているシーンモードは、この現像エンジンが風景なら青や緑を鮮やかに、人物なら肌を少し赤みをつけて…といった具合にRAWからJPEGに現像する際のレシピを調整しているのです。つまりJPEGモードで記録している限り、カメラにレタッチをお任せしている、という事なのですね。

ネット上やSNSなどで思わず目を背けたくなるような過度なレタッチ写真は確かにあります(近年は減少傾向ですが)。例えば地面や人の顔までピンクになった桜の風景写真や絵みたいに見えるほどシャドウリフトさせた写真などがそうです。

こういった過度なレタッチ写真はベテランほど抵抗感を感じ、写真の見識が浅い人にとってはキレイな写真と見える傾向があるようです。過度なレタッチ写真が一時期にネット上で蔓延したことで「レタッチは邪道である」的な意見も目立つようになりました。




カメラにはダイナミックレンジといって写せる光の範囲が限られている、という事を以前も記事にしましたが、デジカメの当初の画像(再生ボタンを押してディスプレイに表示する画像)はダイナミックレンジの範囲の全てを写真にできていません。その最たる例が天の川です。殆ど画像に出ていなかった天の川が【かすみの除去機能】で明らかにされるのは、紛れもなくカメラが写していた天の川なのです。それをレタッチで明らかにする調整は果たしてインチキでしょうか?

上の夕陽の作品は明暗差の大きいシーンを明るい部分、暗い部分で個別に露出を調整した作業例です。本来、撮影時のままですと夕陽に露出を合わせればバイクは真っ暗、バイクが分かるように露出設定すれば夕陽は明るすぎて雰囲気が出ません。それを個別で調整してイメージに近づけました。これはインチキでしょうか?

リコー GR APS-C

ここまで書けばもう多くの方がご理解できたと思います。レタッチはインチキではありません。写真に対する理解を深めている人であれば、脚色などではなく節度ある使用ができるはずですね。

多くの写真コンテストなどで「過度なレタッチや加工は禁止」というのを見かけます。ある物を消したり無い物を加えたりといった切った貼ったも禁止しているのを見かけます。「さすがに切った貼ったはマズいだろ」と思う方もおられると思いますが、それとてモンタージュ写真、コラージュ写真という列記とした写真ジャンルが存在しているのです。ただ今の時代には流行っていないだけなんですね。(モンタージュを聞いて太陽に吠えろを思い出した人は40~50代!)

当初に「こう撮りたい」と作ったイメージに近づける仕上げ作業なのか、単なる自身の写真を目立たせようと脚色した作業なのかでレタッチの存在価値は大きく変わってきます。

雨の宗谷国道

レタッチの大切なポイントは一通りの作業を終えたあとに作業前と作業後の画像を表示し、レタッチに過不足がないか慎重にチェックすることです。やり過ぎはもちろんいけませんが、遠慮し過ぎも勿体ないことです。また発表する場に合わせて仕上げを変えたり、プリントサイズや紙質によって調整したりもします。

夜に書いたラブレターが恥ずかしい内容なのと同じように、翌日に改めてチェックするのも悪くありません。撮影日から数か月や数年といった一定の冷却期間をおいて改めてレタッチするのも素晴らしい発見があります。




・さいごに

いかがでしたか?私が周囲の人たちによく質問を受ける、写真についての様々なことをQ&A形式で7つにまとめてみました。いい写真を撮りたい!というのは多くの人の共通の願いですが【いい写真】を定義するのは簡単ではありません。私個人は「いい写真とは常に見る側が主観的に決めるもので撮る側としては永遠のテーマ」と考えています。いい写真を実現するには何より写真が好きであること、写真の素晴らしさを知り被写体と理解を深めることだと思います。結局は「いい写真が撮りたい!」という熱意がいちばん大切なのかもしれませんね。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【中編】

バイク写真、ツーリング写真の7つのお悩みQ&A形式で解決方法をご紹介しています。前回までは1.構図がうまくつくれない 2.レンズの選び方が分からない をご紹介しました。

前回の投稿はこちら

今回はその続きでございます。

3.どうしてもブレてしまう

ブレやピンボケといった写真のクオリティに関わるお悩みは、ビギナーの方でしたら最初は誰でも通過する壁ですね。写真の経験が少ないと、まずその写真がブレなのかどうかも分からないものです。ここでは鮮明さのない不明瞭写真と仮定して解説してみましょう。

RICOH GR APS-C

まず最初にこちらの写真をご覧ください。私の個人的な考えなのですがブレ、ボケといった一般に失敗写真と言われているクオリティに関わる画質低下ですが絶対にダメとは言い切れないと思います。ブレ、ボケの中に何かが写っているときもあり、ブレ写真ボケ写真を追求している写真家もいるくらいです。

こういった鮮明さの無い不明瞭写真は人間の記憶風景に似ているから、心にうったえる何かを感じるのかもしれませんね。しかし写真ビギナーの方がイキナリこれを目指すのもちょっとおかしな話です。まずは技術的な観点で手ブレやピンボケをしないようスキルを身に着けてみましょう。




技術的な観点で手ブレをしない為の手法はネット等で情報が溢れていますので、ここでは簡単に説明しておきます。ブレにはシャッターを押した時にカメラが揺れてしまった手ブレと、そもそも被写体が風などで動いている被写体ブレの2者があります。前者は三脚に固定する、ISO感度を上げる、上手にシャッターを押すなど対策は可能ですが、後者の場合は三脚に固定しただけではダメでISO感度など露出設定で解決させます。

RICOH GR APS-C

手ブレはシャッターボタンを押す瞬間、離す瞬間に発生しやすいものです。よく聞く上手なシャッターの押し方とは両脇を締めてしっかりカメラをホールドし、呼吸を整えて指の腹でシャッターボタンを押しこむ…といったやり方です。私が個人的にお勧めしたいシャッターの押し方は体幹を意識して体全体を安定させる姿勢作りです。

体を三脚のようにするイメージで姿勢を低めにし、腕ではなく全身を安定させるとカメラホールドが良くなります。また裏技ですがシャッターを高速連写モードにすると連写で数枚撮った内の中間の1枚がブレがなく撮れることもあります。内緒のテクニックですよ!

シャッターを半押しした時に多くの一眼レフカメラは露出値を表示しますが、その時に表示されたシャッター速度に注目しましょう。シャッター速度は遅いほど手ブレしやすく、レンズの焦点距離にも比例し望遠ほどシビアです。一般的にそのレンズの焦点距離をシャッター速度にしたものが手持ち撮影の限界と言われます。例:200mmなら1/200

ピンボケまたはピントが微妙に甘い写真は技術的な面とは別に、チェックが甘いのが原因でもあります。デジタルカメラはその場で撮った写真を確認できるのですから、拡大表示してピントが甘くないかよくチェックしましょう。スポーツシーンのように決定的シャッターチャンスなら撮り直しがききませんが、バイク写真、ツーリング写真の多くはその場で撮り直しができるはずです。

4.新しいカメラに買い替えた方がいい?

いいえ、おそらく今すぐに買い替える必要はありません。いまお持ちのカメラで次の3つの事を試してください。1.どこにもピントが合っていないオールボケ写真、2.明るすぎてほぼ真っ白な写真 3.暗すぎてほぼ真っ黒な写真 この3つの写真を簡単なカメラ操作で出来るか?もしできないようであれば、この先写真を趣味またはライフスタイルとしてやっていきたい!と願う方でしたら買い替えた方が良いかもしれません。ピントの位置、露出(写真の明るさ)はカメラに任せず撮影者の任意で決めたいシーンが多くなるのが写真を趣味またはライフスタイルとしていく上で頻繁にあるのです。

EOS6D Mark2

といってもこれら3つの事は殆どのカメラで当たり前のように出来ることです。もちろん型遅れのカメラでも出来ます。ダメなのは10年以上前に売れに売れた簡単なタイプの普及型コンデジです。昔の普及型コンデジはシャッターボタンとズーム程度しかボタン操作がなく、露出やピントはカメラ任せありきの設計でした。そういったカメラだと「こんな時はこうしたい!」という撮影者の要求に瞬時に対応できないものです。といっても簡単な普及型コンデジはマーケットを丸ごとスマホカメラ機能に奪われたので、今はあまり売られていませんが。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

私がEOS1DxからEOS6D Mark2に買い替えた理由はフルサイズ一眼レフでバリアングルモニターを搭載していること。Bluetooth、Wifiでライブビュー画面をスマホに転送し遠隔撮影できるからです。バリアングルはバイク写真で頻繁に使う超ローアングルでも画面を確認しやすいですし、ワイヤレスの遠隔撮影はこの作品のように画面内に自分がどの位置に立てば良いのか、ポージングは美しいか?といった確認に大変重宝します。




このように自分が撮りたい写真に対する具体的な要求が出てきて、はじめてカメラの買い替えを検討しましょう。夜景や星空の写真が撮りたいから高感度でもノイズの少ないカメラが欲しい、バイク、ライダーの魅力をテーマにポートレート写真を撮りたいから85mmの単焦点レンズが欲しい…といった具合です。

物欲として欲しいから、ネットや雑誌で話題になっているから…という理由でカメラを買い替えても撮る写真に変わり映えはないと思います。

5.いい撮影場所を見つけられない

ツーリング写真、バイク写真をはじめたばかりの方に多いお悩みはイイ撮影場所を見つけられない…といったものです。そもそもバイクに乗ることに夢中になっていて、停まるのが嫌だ。という人もおられると思います。バイクはスピードだ!俺は走りが命だぜ~という方も一定数おられるでしょう。しかしバイクに乗ることにあまり夢中になっていると景色が心に入ってきません。そういった意味でバイクの楽しみを知ってまだ日が浅い方にとってツーリング写真は酷な趣味かもしれません。

ロケーションは場所ももちろん大切ですが、それだけでなく時間帯、天気、季節、光そして自身の感受性なども関わっています。ツーリング中に何気なく視線を送った先に被写体になりえるヒントが隠れています。それに心が反応するかは感受性が敏感か、あるいは豊かな感性を持っているか?にかかっています。

それは持って生まれたセンスではなく経験で磨いていくものなので、意識して情景や被写体に感動できるようにしてみましょう。経験を積むと目の前の情景が写真になったらこうなる!というイメージを頭の中に描けるようになります。そうすると1日のツーリングの中で「ここは写真にイイ!」と思えるシチュエーションを3つ4つと見つけられるはずです。




撮影地は場所だけでなく季節、時間帯、天気なども重要な要素。

一番面白くないのはネットなどで話題になった撮影スポットを事前に下調べして出向き、他の人が撮った写真と似たような写真を撮って満足してしまうことです。

私もたまに有名な撮影スポットに出向くことはありますが、自分なりにユニークな撮り方はないかな?と模索するものです。しかし何より大切にしたいのはツーリング写真の本質的な魅力です。ツーリング写真の本質的な魅力とは自分しか見なかった旅風景、一期一会の出会いを作品化すること。それは決して誰かの撮った写真のコピーではないはずです。

もちろんビギナーの間は誰かの撮った写真を練習の意味で真似ても良いと思います。その場合、大切なことは好きな写真家の真似をすることです。この人の撮る写真好き!と思える写真家Aと写真家Bの真似をして、いつか貴方だけのABを完成させれば素晴らしいと思います。

撮影地探しの楽しみはツーリングの楽しみです。それは一期一会で予期せぬときに突如として現れたり、直感を信じて道を選びその先で発見した被写体だったりします。

6~7は【後編】に続きます~

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解消Q&A【前編】

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、私事ですがつい先月に誕生日をむかえて40代も後半戦に突入しました。つい数年前までバイクで野宿旅なんかしていると地元の人に「大学生かい?」なんて言われて内心喜んでいましたが、いい加減ごまかしの利かない年齢になりました。

バイクに乗り始めた10代の頃、40~50のおじさんと言えばマークⅡ(グランデ)にレースのシートカバーをして、セカンドバッグにヘアスタイルはアイパーか七三・・・そんなイメージでした。自分もいつか40代になったらああなるのか?なんて想像をしていたのを今でも覚えています。

しかしいざ40代も後半になってみると、レースのシートカバーは付けないしセカンドバッグも持たない…。それどころか20代の頃と大して変わらず時計はGショックだし靴はAirMAX95だったりします。考えていることもバイクに乗ることばかり。公道でヒザ擦りとかウイリーといった無茶苦茶をやらなくなっただけで大して変わっていないのが不思議です。

この調子で60~70代となったら、どんな爺さんになるのでしょうね?私の年代は団塊ジュニア世代でとにかく数が多いです。シニアコミュニティで爺さん達がガンプラ作っていたり、ゲートボール場を壊してラジコンコースを作ってホットショットとか走らせる老人たち…有りえる話だから怖いです。

さて今回はバイク写真、ツーリング写真の総合的な解説として「お悩み解決」と題してQ&A形式で解説してみたいと思います。私の友人や職場の人からよくいただく質問をまとめてみました。




1.構図がうまくつくれない

「私の場合、構図がどうもダメみたいで」「写真って構図が大事じゃないですか」といった具合に、よくいただくご質問のナンバーワンは構図に関わることです。構図は写真で表現したい重要な一つのコト、モノを観賞者に分かりやすく伝える道案内のようなものです。

それは各々の存在感の調整であったり、デザインの観点で安定やバランスで印象をコントロールしたりと【構図】と聞きなれた言葉の割には高度なことが要求されるものです。そう構図は少し練習すれば習得できる訳ではなく、実は難しいのですね。このギャップに苦しんでいる人が多いように感じます。

三分割構図や日の丸構図くらいしか知識を持っていないようでは、全くお話になりません。それに三分割構図でさえ交点を使ったり面を使ったりと奥が深く、そういった使い方を身に着けていないと「三分割構図が基本なんだー」という役に立たない知識になってしまいます。

納得のいく構図を実現するには有名な〇〇構図だけでなくデザイン、フレーミング、被写界深度、大きさ、位置関係などなど、様々な手法を知識、感覚、体で習得するのが最初のステップです。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

まず手順としては先に挙げましたように大切な一つのコトorモノを決める事です。それはその場所で写真を撮ろうと思った答えでもあります。撮影地とは多くの場合、被写体a、被写体b、アクセント被写体、背景、光と影など様々な要素が存在しています。その中から揺るぎない主役一つを選び、その他の全ては主役が魅力的になるための良き引き立て役として機能するよう試行錯誤をしましょう。

ハンソロを演じるハリソンフォードがいくら名俳優だからと言ってスターウォーズの主役はあくまでルークスカイウォーカーです。もし、どうしてもハンソロをカッコよく撮りたかったらハンソロを主役にした別の作品を撮るしかありません(実際に作られましたが)。誰が主役なのかよく分からない中途半端を作品にしないよう意識してみましょう。

絶対的な主題を決めたら他のものは深度(ボケ具合)、フレーミング、大きさなど知りえる手法を駆使して存在感を調整しましょう。でしゃばり過ぎのキャストが居ないように!

大きさや位置関係はズームに頼らず足で動くことが大切です。知識と感覚と体はセットでレベルアップさせていきましょうね。




2.どのレンズを使えばいいか決められない

これもよく頂くご質問の一つです。一眼レフカメラのレンズ、またはコンデジのズーム機能のような画角の調整機能。ワイドに写すのが広角、遠くの物を引き寄せるのが望遠、肉眼に近いのが標準と、ここまでは理解できているけど、自分がいざ写真を撮るときに応用できない…。

私も写真ビギナーだったころに悩んだことなので、お気持ちはよ~く分かります!ここでは絶対ではないけれど大まかな目安として、それぞれの画角の特徴に合わせたツーリング写真での応用例をご紹介してみます。

・広角レンズ
EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6EX DG

1の構図の時にも書きましたがレンズ(画角)を選ぶときも「大切な一つ」をちゃんと決めてから行います。何をどう撮るかを決めてからでないとレンズを決めることができません。広角レンズは多くの場合で広がり感、雄大さを表現するのに適しています。空に表情があるとき、一面に咲くお花、Rを描くコーナー、砂紋など他にもたくさんあります。広角レンズで撮った写真は見る人が写真の世界に吸い込まれていくような印象を与えます。

この作例では朝焼けに染まる空と、その光を吸収するカーブを描く路面に注目し超広角レンズで構成しました。広角レンズは目の前の被写体や情景を何もかも小さくトバしてしまうので難しい印象がありますが、使うシーンを覚えてしまえば難しくはありません。

注意点は歪みが強く出るのでバイクを大きく撮らないこと。なので愛車自慢の写真には広角レンズは向いていません。主に風景主体のツーリング写真用と仮に覚えておきましょう。

・標準レンズ
EOS30D EF28-70mmF2.8L

標準レンズは人間の肉眼の画角がおよそ50mmと言われている(35mmフルサイズ換算で)ので自然な画角で表現することが可能です。引いて撮れば情景全体を、寄って撮れば被写体を明確に撮れる万能なレンズです。

その反面、望遠や広角レンズにあるような非現実的な表現に頼ることはできないので、しっかりと足を使って組み立てるスキルが要求されます。惰性的にシャッターを切ってしまうと陳腐な写真に陥ります。

この作例は風景を主体に引いて撮ったパターンですが、写真のどの部分にも不自然さが存在していないため、観賞者があたかもその場所にいるような臨場感を感じる写真だと思います。自然な感じが好きだという方に標準レンズは向いています。

自然な背景に合わせてバイクやライダーを主題に撮るときも向いています。

・望遠レンズ
EOS6D Mark2 + EF70-200F2.8L IS

望遠レンズは遠くのものを引き寄せる、同時に風景を狭い範囲で写すレンズと覚えておきましょう。標準レンズでは被写体に足で寄るが基本でしたが望遠レンズは寄せるです。

肉眼で見た様子とくらべて空間がギュッと圧縮されて迫力のある写真が撮れます。しかしスポーツシーンや動物写真などで望遠を使うのは理解できますが、バイク写真やツーリングシーンの写真で望遠レンズはどのように使えばいいでしょうか?

上の作例では菜の花の咲く小湊鉄道の風景ですが、望遠レンズの圧縮効果を利用して菜の花の密度を上げ沢山咲いているように表現しました。同時に電車との距離を詰めることにも成功しています。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8LIS

望遠レンズの圧縮効果は直線道路を撮るときにもお勧めです。直線道路は二次元にすると細長い線です。画面内に収めてしまうと道以外の割合が多くなり、主題を明確化できません。望遠レンズを使えば直線道路を大きく撮ることができ、圧縮効果で存在感を絶対的にできます。上の作例では遠景の山を引き寄せることにも成功しました。

望遠レンズは写真を見る人に「ドーン!これを見ろ~」と突き出てくるような圧迫感を与えます。インパクトが欲しい時には有効ですが、望遠レンズばかりを使ってツーリング写真を撮るのはお勧めできません。

85~135mmあたりの中望遠であればバイク写真、ライダーを主題に撮ったポートレイトにも向いています。




24~105mmのズームレンズ

ズームレンズ、またはコンデジに当たり前のように付いているズーム機能は大変便利です。しかしファインダーを覗きながらズームリングをぐるぐる回し、被写体の大きさや背景の範囲を調整して撮るのは上達の道が遠ざかる原因です。

主題を決めたらイメージを脳内に描いて、その上で焦点距離を決めましょう。ズームリングぐるぐるはあくまでスペースを奪われたときの微調整です。

焦点距離は目の前の情景を例えば85mmで撮ったらこんな風になるな、と頭の中で写真が描ける感覚を養うことが重要です。感覚はいくら勉強してもつくものではなく、たくさんの写真を撮って少しづつ身に着けていくものです。たくさん練習して焦点距離の間隔をマスターしましょうね。

ちょっと長くなりそうなので3.以降は次回に続きます!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

写真が確実に上達する唯一の手段 毎日撮って写真好きになろう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この3連休はツーリングに行かれましたか?

つい先日、当ブログを読んでいただいている方に撮り方のノウハウを公開しちゃっていいの?と聞かれました。確かにノウハウは本来は秘密にするべきかもしれません。しかしバイク写真において、ツーリングの魅力やバイクに乗ることの良さを広める【ツーリング写真】を世に認知させたい…という想いで個人的なノウハウ(大したものではありませんが)を公開しております。

また、その一方で解説を作成することで私自身も勉強になっている、というのもあります。その昔、最初に就職した会社で専門的な分野において顧客相手に講習会をやってほしいと言われました。やがて、その仕事が増えて使いやすいように教科書やマニュアルを自分で作ったものです。教科書やマニュアルを自分で作ると抜けていた知識や間違った知識を見つけられて自分自身が勉強になったものでした。その時の経験で「教えるは教わる」「人に分かりやすく説明できなければ理解していないのと同じ」ということを学びました。

今は読者の皆さまがこのブログの写真解説を読んで、写真がレベルアップしてくれたら良いな…という想いと、私自身へのセルフピグマリオン効果を期待して書いております。




さて今回のツーリング写真解説では、上達するにはどうするのが良いのだろう?というざっくりとしたお話をいってみたいと思います。

上達とは大きく2つに分けて考えると1つは上手に撮れるようになること、2つ目はいい写真を目指す人になること…でしょか。前者の上手になる…はキレイに撮る事、整った構図や美しいバランスで撮る事ですが、これはビギナーから見ると憧れかもしれませんが実際には数年やれば誰でも達成できることです。ここを目標にするとキレイな写真が撮れるようになった途端「上手に撮れるようにはなったけど、何か違うな…」と感じてしまうものです。

2つ目の【いい写真を目指す人】を常に心のどこかに置いて写真を楽しみましょう。いい写真とは常に写真を見る側が主観的に決めるもので、撮る側にとっては永遠のテーマです。キレイに撮る事、上手に撮る事とは別次元であり極端に言ってしまえば下手だけどいい写真、酷い画質だけどいい写真も有りえる訳です。

EOS30D F16 1/100 ISO100

写真といえばカメラで撮るのですから、つい関心の対象がカメラやレンズにいってしまいますね。しかしカメラの知識はご自身のカメラを使いこなすことや基本的な構造や理論などを勉強したら、それ以外のことはさほど重要ではありません。

関心の対象はカメラやレンズではなく常に写真にしましょう。写真が好きな人になる。写真を撮ることの楽しさ、写真作品を生み出すアーティストのような自分の発見、写真とともに旅することで変わるツーリングスタイル、写真を見ることが好きな人…

写真に対する想いは人それぞれで自由です。記録としての写真、芸術としての写真、楽しさの追及、どれにも共通して言えるのは見る人がいてくれて自分が表現者になれることでしょうか。

しかし見る人の存在を強く意識しすぎると承認欲求が強く出てしまい良く見せよう…という見栄のような写真を生んでしまうので注意が必要です。

写真はレポートのような記録写真や旅行の記念写真を除き、人にみせて喜んでもらえるような写真を撮る場合、個人の発表となりますので少なからず恥を覚悟でやらなくてはいけません…。

自分がツーリング先で出会った風景、見つけた被写体、それらに対して個人的に感じたことを写真にしたい…これをやるために構図やら露出やらといった撮り方が存在します。しかしやり方によっては撮り方はこだわらず敢えてナチュラルに撮ったという表現方法もあります。




自分が出会ったものに感動して、それをこんな風に写真にしてみました・・ってこれって考えようによっては発表するのは恥ずかしいものです。誰かが撮った写真がインスタなどのSNSで話題になると、こぞって同じ撮影スポットに行って全く同じ構図で撮るのは恥ずかしい事ではありませんけどね。

個人の作品の発表とはそれくらい、ある程度の恥をかくことを覚悟の上でやらなくてはいけないと思います。シャイな性格の人でも写真は大胆に発表しましょうね。

CASIO エクシリム EX-10

上達の過程とは撮って失敗しての繰り返しの中で「あっそうゆうコトだったのか」という気づきを幾つも得ることです。それは被写体に対する理解であったり画角の感覚であったり、露出の概念であったりと実に様々あります。

人間は失敗からしか学ぶことが出来ないと、どこかの偉い人が言っていましたが写真については成功から学ぶことも多いです。後になって見てみたら我ながら良く撮れたな、と思える写真をたまに手に入れるものです。それは嬉しくウキウキしてしまい何度もその写真を眺めては友達や家族見せたりするはずです。

そのよく撮れたお気に入りの一枚は、上達の重要なカギとなります。その写真を撮ったときの実際の様子やその日のツーリングのことも深く記憶に刻まれるからです。




EOS6D mark2

いつも私が大切にしていることはイメージです。カメラの電源を入れる前に頭の中で描く空想の写真です。こんな風に撮りたいな、きっとこんな風に写るはずだ。というイメージです。目の前の光景は眼球という体のパーツが情景や被写体を脳に信号として送っている訳ですが、写真はこれとは異なって二次元の静止画です。

この様子をシャッターを切って写真にすると、どんな風になるか?このイメージがとても大切です。

イメージを脳内に描く想像力、構図を作る足、被写体の特徴や魅力を解明する目、いい写真を手に入れたいという情熱と行動力…そして写真が好きな人であること。これらを育むには兎にも角にも写真をたくさん撮るしかないと思います

いつも写真を撮って写真を身近に生きることで、理解を深め感覚を養うのでは…最近、そんな風に思います。

以前も書きましたがツーリングに行く時だけ、休日だけに写真を撮っているのではなく、いつでもコンデジをポケットに忍ばせて、通勤路や仕事の休憩時間なども利用し毎日、何かしらの写真を撮るようにすると、みるみる上達していきます。

皆さまもぜひ毎日スナップを撮り、写真を身近に日々を送ってみてくださいね。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

レンズを使いこなして脱☆ビギナー!望遠レンズ、超広角レンズの使い方

前回からバイク写真、ツーリング写真における広角レンズや望遠レンズといった焦点距離の異なるレンズの使い分け、実践的な応用方法を解説しております。今回はその続きでございます。

前回までの解説はこちら

・望遠レンズ 150~300mm

望遠レンズは言うまでもありませんが遠くのものを大きく引き寄せるレンズです。写せる範囲は狭く奥行方向もギュッと圧縮されるので遠近感が薄れて平面的な写真が出来上がります。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮る場合、空間が圧縮された勢いがそのまま写真から「これをみろ~」という感じが出て圧力感があります。50mmレンズがナチュラルな印象になるのとは対照的です。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

まずは遠景に存在感を持たせたい時の使用例です。

この作品では夕陽に染まりゆく富良野岳を200mmで引き寄せて撮りました。撮影場所はかみふらの八景であるパノラマロード江花なので通常は道をメインに撮りますが、富良野岳が夕陽に染まりゆく様子が美しかったので、こちらをメインにする目的で望遠を選択しました。こういったシーンを標準や広角で撮ってしまうと画面内の割合の多くは山でも道でもなく両サイドの樹木や空も多く入ってしまい、主題を明確化しにくいものです。

望遠レンズを使用してバイクと景色を撮るにはバイクと距離がとれるスペースが必要になってきます。この時のカメラディスタンス(カメラからバイクまでの距離)は100m前後だっと思います。望遠レンズとは下がれるスペースが必要になることを覚えておきましょう。




EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L IS

続いてこちらの作品はもう1つの望遠レンズの使い方です。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮った1枚です。黄色いお花オオハンゴウソウは写真の印象ほどたくさんは咲いていませんでした。200mmレンズという狭い画角を使用することで花が特に咲いている部分を限定的に切り取りました。また望遠レンズの圧縮効果を利用して花の密度を上げることにも成功しています。

それとバイクから後ろのボケ具合に注目です。望遠レンズのボケやすい特性を生かして主題が魅力的になるよう、深度で印象をコントロールできるのも望遠レンズの魅力です。やや高度な話ですがこの写真では意図的にピントピークをバイクより少し手前にしています。

☆ポイント☆狭い画角を利用して限定的なフレーミングを作る、密度を上げる、ボケやすい特性を生かしてボケ味、深度で表現できる、この3つを覚えて上手に望遠レンズを使ってみましょう。

・番外編☆超望遠レンズ 600mm

ここから先は良い子はマネしないで!!の世界である番外編です。私が個人的にやってる極端な画角のお話をご紹介したいと思います。誰もこんな極端なレンズはツーリングには持って行きませんからね…。オススメではありませんよ。あくまでネタ…ご参考程度に。

まずは超望遠レンズの600mmです。通常はこの焦点距離は野鳥などの動物写真に使うものです。メーカーからもキャノン純正では100万円以上するものしかラインナップに存在せず、いかに特殊用途か分かるかと思います。

しかしSIGMAとTAMRONが150-600mmズームを10万円代で製品化しており、それが好評なのを受けてキャノンも150-600mmズームを開発中なのでは?という噂話は聞こえてきます…(2019年9月の時点で)私が愛用しているのはSIGMA150-600mmF5-6.3DG OS HSM/Cで600mm超望遠であることを考えると軽量でバイクツーリングでも何とか持っていけてしまう優秀なレンズです。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

で…その600mmクラスの超望遠レンズを使ってツーリングでどんな写真を撮るのか?ですがこんな写真です。主に北海道にあるような長い直線路で使います。前述の望遠レンズの解説で空間が圧縮されるので花などの密度を上げるのに効果的…と書きましたが、600mmといった長い望遠だと途方もない空間を圧縮してしまうのです。空間には微細なチリや水分などの粒子があり、それを数百メートルと集める訳なので写真は一気に異空間です。

上の作品では×2エクステンダーを装着して実質1200mmの焦点距離です。北海道の有名な直線路 エサヌカ線の中で逃げ水を泳ぐR1200GSアドベンチャーを切り取ってみました。空と地面の境界がなく現実とは思えない光景を斜め構図でさらに演出しました。カメラディスタンスは1000mくらいはあって、おそらくライダーからは三脚を立てて撮影している私が見えていないと思います。




・番外編☆超広角レンズ 14mm

次の番外編のレンズは超広角レンズです。究極のツーリング写真の熱心な読者の方でしたらもうお馴染みかもしれませんが、私が長きにわたって愛用しているキャノンの超広角単焦点EF14mmF2.8Lを使用しています。

超広角というと特殊用途の1つとして魚眼レンズがありますが、ここでは魚眼レンズではない超広角レンズです。

超広角レンズは前回に解説した広角レンズの特徴をさらに過大した特性です。歪みが強烈になるのでバイクを大きく撮れません。そして目の前の被写体の何もかもを小さくトバしてしまい、途方もない遠近感が生まれます。

順光でとればすぐに自分の影が画面に入ってしまいますし、被写体に寄ることも難しく何かと手ごわいレンズです。

主に星景写真やウロコ雲の広がる空などを撮るときに使います。雄大さ、解放感などを表現できるツーリング写真としては飛び道具的なレンズです。

左:キャノン EF70-200mmF2.8L IS 右:SIGMA150-600mmF5-6.3DG

 

いかがでしたでしょうか?2回の投稿にわたって広角、標準、望遠レンズと各焦点距離におけるツーリング写真、バイク写真としての使い方を解説してみました。これらはあくまで参考というか目安です。広角レンズでも臨場感のある写真は撮れますし、望遠レンズでも景色の雄大さは表現できると思います。今回はあくまでレンズの使い方がまったく分からないよ…とお悩みのビギナーの方を対象に書いてみました。

その撮影シーンでどういったレンズを選ぶのか?「どれが正解なのだろう?」と考えるのではなく「自分はどうしたいのか?」と考えてみると、少しずつ分かってくると思います。

各作例でも書きましたが「夕陽に染まる富良野岳が美しかったので望遠レンズを…」といった具合に情景や被写体に対して、作者が良いと思ったこと、感動したことを表現するための手段の選択なのです。正解探しではなく自分がどうしたいのかを考えてみましょうね。




だいぶ以前に構図が難しければまず望遠レンズを使ってみましょう、望遠レンズは余計なものを画面外に除外し、主題を明確化しやすいですよ…という解説をしました。しかしいつまでも望遠レンズばかりを使う訳にはいきません。前述した通り、望遠レンズで撮った写真は突き出るような迫力がありますが、そういった写真ばかりでは見る方も違和感を覚えます。

たくさんの経験を積んで焦点距離の感覚を養い、被写体の魅力を感じる心を磨いてみましょう。そうすればファインダーを見る前に「ここではこんな風に撮りたい」というイメージが頭の中に描けるはずです。

ネットで検索するとレンズの特徴やボケを楽しもう、といった情報は多く出てきます。しかしそれをどう使うかは最終的に自分で決めるしかないのですね。どこにも正解はないのです。

今回はこの辺で!!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

レンズを使いこなして脱☆ビギナー レンズ別のバイク写真の作例!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この秋のツーリングの計画は立てられていますか?秋は山の紅葉や爽やかな空模様の写真が撮りたいですよね。標高の高い山岳道路であれば早ければ今月末から色づくのではないでしょうか。

さて今回は<初級>ツーリング写真解説として超やさしい内容で焦点距離別、言い換えればレンズ別におけるバイク写真、ツーリング写真の作例をご紹介いたします。つい先日、バイク写真やツーリング写真のことについてネットで検索したのですが、当ブログ以外のサイトではバイク写真の撮り方について優しく書いているな…と感じたので、私も見習ってたまには優しく書いてみたいと思います。

その第一弾として多くのビギナーの方が悩まれている望遠レンズや広角レンズの使い分け、またはズームレンズの使い方について作例をもとに書いてみたいと思います。広角や望遠って意味は分かるけど、実際にどんな時に使うのか…応用の仕方が難しいですよね。




・広角レンズ 24~35mm

広角レンズとは目でみた範囲よりもワイドに、そして被写体を遠くへ飛ばしてしまうかのような遠近感が得られます。主に景色が主体となるシーンで空や海など広がり感を出す時に出番となるレンズです。

使用レンズ:キャノンEF35mmF2 IS

ワイドに写せる訳ですからこの作例のように近くにある大きい物をなるべくフレーム内に収めたい時にも有効です。

バイクやライダー、または旅先で発見した花といった具合に特定の被写体を決めて、それにぐっと寄って撮ります。そして背景は広範囲になり画面全体に広さや遠近感がある写真が撮れるわけですね。

広角レンズで撮った写真は見る人がその写真の世界に吸い込まれるような印象になります。

使用レンズ:EF24-70mmF2.8L  焦点距離:24mm

画角や機種にもよりますが広角レンズを使用する際の注意点は歪みで、画面の四隅付近に樽型または糸巻き型の歪みが発生します。この部分にバイクや車、建物といった人工物を置くと不自然な写真になります。歪みはソフトウェアーである程度は修正できますが、それでも基本的な考え方として広角レンズでバイクをアップで撮るのは避けると覚えましょう…。(私はやりますけど)

ポイント☆広角レンズは風景の広がり感を表現する風景主体のレンズ。ツーリング写真向きでバイクを大きく撮るような愛車写真には向きません☆




・標準レンズ 50mm

よく50mm標準レンズは写真の基本と言われます。50mmではじまって50mmに終わる…みたいな。ではバイク写真、ツーリング写真として応用的な使い方はどうでしょうか。

使用レンズ:EF28-70mmF2.8L 28mmで撮影 APS-Cのカメラなので換算で42mm。

50mmレンズが「標準」と呼ばれている理由は人間の目の感覚に最も近い画角だからです。この辺りからバイク写真においてはレンズの歪みは殆ど気にしなくて大丈夫です。

自然な画角なので写真を見る人に違和感を与えずナチュラルな感覚で見ることができます。よって標準レンズの最大の魅力は見る人に臨場感を与えることです。

この作品は北海道ツーリングでは有名なスポット、襟裳岬へ向かう海岸線「黄金道路」ですが、写真を見る人も黄金道路でバイクをとめて風景を眺めている気分になれるのではないでしょうか。

その反面、構図などの全体の完成度が低いとたちまち陳腐な写真に陥ります。望遠や広角はその特性から何となく誤魔化しがきいてしまいますが、50mmはそうはいきません。そりゃ手ごわいな…と思ったビギナーの方はまずは50mmの場合、なるべくシンプルな背景の中で撮ってみましょう。

できれば50mm標準レンズはズームレンズの調整幅の中で使うのではなく、50mm単焦点レンズを1本用意すると足で構図をつくる良い練習になります。キャノンユーザーであれば通称撒き餌レンズと呼ばれているEF50mmF1.8STMがコスパ抜群でお勧めですよ。

別途、50mm単焦点レンズをわざわざ買うのはチョット…という方はズームレンズを50mmの位置でテープで留めてしまいましょう。ほんとに良い練習になります!

☆ポイント☆シンプルな構図が作れそうな場所を見つけたら、足で動いて構図を組み立ててみよう。自然な画角は見る人に臨場感を与えナチュラルなツーリング写真が撮れる!それが50mm標準レンズです。




・中望遠レンズ 70~135mm

中望遠レンズは一般的にポートレート(人物)の撮影によく使われます。特定の被写体を歪みなく美しく写せるのが中望遠レンズです。絞りを解放にすれば背景もボケやすく主題の印象を強めることも出来ます。

また適度な圧縮具合を得られるので画面全体に弱めのインパクトを与えるのにも適しています。ではバイク写真、ツーリング写真において中望遠レンズはどのように使えばよいでしょうか…

焦点距離 70mm

まずバイクが主役となる愛車写真に適しています。歪みもなく美しいディティールを丁寧に撮りたい時に適しています(写真のBMW F650GSダカールはディティールの美しいバイクという印象ではありませんが)。

バイクやライダーを主役に撮るとき、背景は雰囲気だけが伝わるようシンプルな背景が望ましいのですが、実際の撮影シーンでは電線や看板など邪魔な物が点在しているものです。そういった余分な物を画面外に除外しやすいのも望遠の特徴です。

では風景主体のツーリング写真では中望遠レンズはどのように使えば良いでしょうか。

使用レンズ:EF135mmF2L

望遠レンズは遠くのものを大きく写せる、という事は誰でもご存じだと思います。言い換えると写せる範囲を狭くする、奥行方向にも圧縮して遠近感を弱めるとも言えます。

中望遠はこの圧縮具合が絶妙で写真を見る人に違和感を与えません。200mm以上の望遠レンズだと「いかにも望遠レンズ」というインパクトが画面から突き出てきますが、中望遠であれば標準に近い自然な感じの圧縮具合を得られます。

☆ポイント☆バイクやライダーが主役になる写真は中望遠レンズの出番。開放で背景をボカして主題を引き立たせよう。風景では適度な圧縮効果と余分なものを画面外に除外しやすいのでビギナーにも使いやすい画角。

長くなったので望遠レンズ、超望遠レンズ、超広角レンズの解説を次回にいたします。お楽しみに!!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

 

ズームレンズ完全マスター☆焦点距離の感覚とイメージ力

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに<中級>ツーリング写真解説としてズームレンズの使い方と焦点距離、焦点距離のイメージ力について書いてみたいと思います。

といっても焦点距離とは何ぞや、といった固いことは抜きにしてズームレンズが上手に使えるようになるよう、焦点距離の感覚を養えるシンプルな解説を目指してみたいと思います。

まず<中級>ツーリング写真解説とはいえ、最初に簡単に焦点距離やズームレンズについておさらいをしてみたいと思います。焦点距離とはレンズの中心から結像点までの距離が何mmであるかを数値で表したものです。数値が変化することで風景がワイドになったり遠くの物を大きく写したりと倍率が変わります。1つのレンズで焦点距離を調整できるレンズをズームレンズといい、調整できず固定されているのが単焦点レンズです。

※この先の焦点距離の解説では35mm換算(フルサイズ)を前提に書いていきます。センサーサイズAPS-Cのカメラではおよそ1.5倍で考えて頂ければ結構です。例:35mm→52.5mm

人の目はおよそ50mmなので一般的に50mm付近を標準レンズとよび、それより数値の小さい24mmとか35mmというのはワイドに写せる広角レンズ、逆に数値の大きい135mmとか200mmが望遠ということです。

☆ここでワンポイント☆人の目はおよそ50mmで固定なので、例えば目の前の風景を85mmで撮ったらどんな風に写るだろう、28mmで撮ったらどんな風に写るだろう、とすぐにイメージがわかないものです。もし人間の目にもズーム機能があったら…たとえ写真のビギナーでも焦点距離の感覚は完璧に備わっているのだと想像できます。

リコー GR APS-C (焦点距離 28mm)

もちろん焦点距離の感覚などなくても、実際に1枚撮ってみれば分かる話なのですが、事前にイメージを作れることで作品の意図を表現するのに最適な焦点距離の選択ができるのです。

経験豊かな写真家は「こんなシーンは広角レンズで広がり感を出して魅せよう」とか「望遠の圧縮効果を利用して主題を少し押し出してみよう」といった具合に「こんな時はこうしよう」という撮影の引き出しを幾つも持っているのもです。

それぞれの焦点距離での特徴をよく理解し「こんな風に魅せたい」といったcaseに合わせて最適に、または裏技的に選択できれば上級者の領域と言えるかもしれません。【こんな風に魅せたい】とイメージして選択することは焦点距離に限らず露出、深度、デザインやフレーミングなどにも同様に言えると思います。




…さて本題ですが焦点距離を調整できるズーム機能は、もはや現代のカメラでは一般的な機能であり、むしろ焦点距離が固定されている単焦点は何か特別な理由があって拘って撮る人のマニアックなアイテムのようなイメージですよね。

よく聞くのは次のようなことです。・ズームレンズは便利だよ ・やはり単焦点は描写がよい この2つ、よく耳にしますね。もちろん間違いではないです。私もこれについてはある意味で同感です。

しかしツーリングでズームレンズを持っていくか、単焦点レンズを持っていくかはご自身のツーリングスタイル、ご自身が撮りたいと憧れる写真により選択することで、他人からの情報に左右されてはいけません。

EOS6D Mark2 + 望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8LIS

ただ1つ、はっきりと言えるのは我々バイク乗りは持っていける荷物のボリュームが極めて限られており、何本ものレンズを持って行くよりはズームレンズなら1本(または2本といった少ない本数)で出かけられるので、やはりズームレンズは便利であるということです。

ズームレンズよりも単焦点レンズの方が描写がいいとか、ボケ具合が美しいとか言われるけど、そこは装備を軽量にすることを優先して妥協しちゃうのか???という疑問も聞こえてきそうです。これについては【どんな写真が撮りたいか】を事前にはっきりと決めておくことが大切です。その撮りたいイメージが単焦点レンズでないと実現できない、という事であればぜひ単焦点レンズを選択するべきです。

次にズームレンズが便利であることの意味を多くの方が勘違いしているので、それについて触れてみたいと思います。

ファインダーを見ながらズームリングを回して大きさを調整しただけの作例

ズームレンズが便利であること…それはファインダー(またはモニター)を見ながら被写体の方にレンズをむけズームリングをぐるぐると回し、大きさや範囲を調整してパチリ!これがズームレンズが便利と言われる理由…ではありません!!!大変な誤解です。

ファインダーをみながらズームリングぐるぐるは足が全く動かないまま、アングルの模索や被写体に寄るという基本までもが奪われてしまいます。上の失敗例はその典型的な写真です。

では正しい…というか当ブログが推奨しているズームレンズの使い方を解説してみたいと思います。上の写真はキャノンのズームレンズEF24-105㎜F3.5-5.6IS STMというEOS6D Mark2のズームキットに付属していたレンズです。このレンズは高級レンズであるEF24-105㎜F4Lの廉価版のようなズームレンズですが、EF24-105㎜F4Lよりも軽量であることを考えるとツーリング写真向きと言えるフルサイズ一眼レフ用ズームレンズですね。

さてこのレンズの場合、24㎜から105㎜を守備範囲としている訳ですが、この範囲内でいくつかのポイントを作り、そのポイントに縛って使ってみましょう。参考になる焦点距離のポイントは一般的に単焦点レンズとして売られている焦点距離の数値を参考にしてみます。つまり24、35、50、70、85、105とレンズにも書いてありますが、この6ポイントに縛って撮るのです。

この6ポイントを撮る直前のイメージの時点で選択するのです。6本の単焦点レンズを持っていると考えても良いと思います。

EOS6D Mark2 + 望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8L 焦点距離200mm

海岸に続く砂の小径と波が打ち寄せる海の様子、これを愛車R1200GSと関連付ける構図を作りたい。海岸のツーリングシーンを1枚に。しかし実際のところR1200GSの位置から海までは距離がある…よし!ここは200mmで海を引っ張って砂の小径を短く圧縮しよう。 →このレンズのテレ端である焦点距離200mmを選択。

 

EOS1Dx + EF24-70mmF2.8L 焦点距離24mm

手前に咲くハマヒルガオなどの野生花に寄り、爽やかな空の解放感、キャンプサイトを日の丸に構図して写真を見る人を誘うような表現にしたい。→手前の花からの遠近感、空や野営地の解放感を表現したい →このレンズのワイド端である24㎜を選択。

この2つの例のように被写体や情景からの感動を受けて、その魅力を見出したうえで魅せたいイメージを構築し、そのイメージがどのような焦点距離なのかの決めるイメージ力です。よし!ここは〇〇だから被写体に寄って35mmでいこう、この被写体の存在感を絶対的にしたいから85mmで引っ張ろう、といった具合に表現したいことに対して焦点距離を選択するのです。




まずはイメージを作ってズームレンズのポイント縛りの中から選択をすること。つまりファインダーをのぞく前に、焦点距離は先に決めるのです。ズームレンズの縛ったポイントの中からです。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART 見る人がその場にいるような臨場感の50mm

撮る前に焦点距離を選択できるようになるには2つの要素があります。目の前に広がる空間がその焦点距離でどのような写真になるのかイメージできる感覚が1つ、2つ目はそろれぞれの焦点距離の特徴を理解することです。広角は写真の世界に誘い込むような雰囲気、標準は実際にその場にいるような臨場感、望遠は圧縮された勢いが写真から突き出てくるような迫力があります。

それと撮影者による好み、得意の焦点距離というのがあるのも知っておきましょう。私の場合は14㎜、28㎜、35㎜と言った広角が好きで、望遠は極端な望遠は好きですが中望遠や標準は勉強中であります。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L  私の大好きな超広角 14mm

撮る前のイメージで焦点距離を完璧に選択するのは、焦点距離の感覚を養った上級者の写真家脳です。そういった完成された脳を養う方法はゴルフやピアノと同じでとにかく練習して経験を積んでいくしかありません。しかし1つだけオススメの手法があります。それは自分が過去に撮ったお気に入りの写真が何ミリであったのかを覚えておくことです。

ある程度の経験を積んだ方であれば、誰しも過去に撮ったお気に入りの作品があると思います。そういったお気に入りの1枚は、その写真を撮ったとき実際の情景がどんなだったかも鮮明に記憶しているものです。であれば、そのお気に入りの1枚が例えば28mmであれば「このシーンはあの時の写真に似ている…あの時の感じで撮るなら28mmなんだな」と決められるのです。

少し脱線しましたがズームレンズの使い方に軌道修正します。お使いのズームレンズの数字が書いてあるポイントに縛る撮り方、ポイント縛り。ファインダーをのぞく前に焦点距離を決めよう、という話はご理解いただけたと思います。




次にズームレンズのもう1つの便利な使い方<画角の微調整>です。ズームレンズはせっかくの調整機能です。焦点距離の感覚が身に付いてイメージに対する選択ができるようになったら、いつまでもポイント縛りを守る必要はありません。困った時はズームリングを回して微調整をしてみましょう。

困ったとき…それはスペースを奪われて動けなくなった時です。後ろは壁でこれ以上は下がれない、写真のようにこれ以上近づいたら海に落ちる、尖った岩のてっぺんによじ登って撮っているので全く動けない。そんなときに画角が完璧ではないと感じたら、画面の四隅を慎重にチェックしながらズームリングを回して微調整しましょう。このシチュエーションに出くわすと、ズームレンズって本当に便利だなと実感するものです。

  ~ズームレンズ完璧マスター まとめ~

・ファインダーをのぞきながらズームリングぐるぐるは止めよう

・ズームレンズの調整範囲内でポイントをいくつか作って縛ってみよう

・焦点距離の選択は撮る前のイメージで決めよう

・スペースを奪われたら微調整してみよう

いかがでしたか?やれ単焦点は描写がいいとか、やれズームレンズは便利だとか情報はネット上などで溢れていますが、焦点距離や画角というのは感覚と好みの世界なので、他者の情報は役に立たたないものです。とにかく失敗から成功まで色んな写真をたくさん撮って、経験を積み、好みを知り、そういった楽しみの中から感覚を身に着けてくださいね。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

楽しくお小遣いを稼ごう☆腕時計のかっこいい写真の撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真の解説はお休みして少々下品なお話ではございますが、写真撮影の技術でちょっとしたお小遣い稼ぎをしちゃおう~という内容をいってみたいと思います。

といってもブライダルフォトや赤ちゃんフォトのアルバイトではありませんよ。品物を魅力的に撮るブツ撮りのお話です。以前にブツ撮りは被写体を最も魅力的に撮る良い練習になるとお話をしました。それは被写体の角度や照明の光を容易に調整できるからです。

今回はヤフオクやメルカリでお買い得な値段で売っている品を購入し、キレイに写真を撮って再び出品すると、果たしていくらの利益がでるのか?を腕時計の写真を例に書いてみたいと思います。

この写真は先日まで私が愛用していたcitizenですが、どうも正確すぎるGPSやJJY電波などのクォーツ時計は私には合わないようで、購入後にいくらも使わずにヤフオクで売ってしまいました。やっぱり腕時計は機械式が好きです。

出品時の写真はこのようにSUSケース、ブレスレットのシャープな質感とフェイスデザインの特徴がよく伝わるよう撮ってみました。ちなみに購入時は30000万円でしたが1~2か月使用して出品したところ37200円で売却できました。やはりヤフオクもメルカリも出品時は写真が命です。




いま、ヤフオクの場合は画像は10枚まで掲載できますが、検索結果に表示される1枚はアップロードした最初の1枚目の画像となります。いわゆるサムネール画像(親指の爪程度の大きさで表示される…に由来)ですが、時計の場合はフェイス部分をアップで写すか、このように外箱を背景にシチサンで撮るかの二択だと思います。

今回はこのサムネールに使用する画像やメイン画像の撮り方を解説いたします。…とその前にまず元になる中古時計の入手方法について触れてみたいと思います。

こんな時計を見つけて落札してみました。SEIKO ワイアードですが面白いのはデザインです。むかしSEIKOスピードタイマーという名機があったのですが、それとデザインをよく似せたモデルなのです。

しかし!この出品者の方は写真の撮り方がどうも今一つです。専用の撮影ボックスのような物を使用しているようですが、ホワイトバランスが適切でないのと露出が明らかにアンダーなのと相まって、マゼンタがかった暗い画像です。

これではいくら品が良くても購入意欲がわきませんね。…すなわち落札にあたってライバルがいない訳です。定価と相場や希少性などを加味して14000円はかなり安いと判断し落札してみました。

この出品者の方、個人ではなくストアーなのですが他の商品画像もみんな同じような写真でした。ある程度の数がまとまっていれば撮影のアルバイトを申し出ても良かったかもしれませんね。




ブツ撮りと言うと本来はプロの照明機材を用意して専用のスタジオで行うものですが、個人がそれっぽく撮るのでしたらハードルは決して高くはないです。市販の子供だましのような撮影ボックスで十分に機能します。このようなソフトボックスに蛍光灯やLEDの簡易的な照明が2灯以上あればOKです。このキットで1万円以下で売っています。

背景は白か、白い物を撮るならグレーの背景を用意しておきます。あとはソフトボックスを組み上げて被写体に影が出ないよう左右に照明を設置するのみ。レンズは時計を撮るならマクロレンズがあると便利です。

マニュアル露出に設定して絞りはF13あたりまで絞ります。もちろん三脚は必須でカメラブレしないよう2秒タイマーなどで撮りましょう。

被写体の角度はその品が最も魅力的に見えるアングルを探り当てます。かなりピンポイントなので品を置いている台ごと少しづつ動かして調整してみて下さい。この時、時計の風防ガラスが反射しないよう気を付けます。

そして難しいのはメッキ部分の映り込みです。シャッター押すときにカメラに手をかければ手の肌色が写り込みます。先ほどカメラブレするから2秒タイマーを…と書きましたが、タイマーの使用は手の写り込みを防ぐにも有効です。

その他、赤や黄色などの派手な色の服を着ているだけで写り込んでしまうので、できれば黒か白の長袖服を着て撮影に挑みましょう。お部屋のカーテンや家具なども同様に写り込むので、なるべくカメラの側が白い壁などになっているシンプルな場所で撮りましょう。

盲点は部屋の照明…近くに廊下や洗面所などでよく使われる電球色の照明とミックス光にならないように気をつけてください。

以前、バイク用品メーカーに勤めていたとき、メッキのミラーのカタログ写真を撮るときにとても苦労したのを覚えています。丸いオワン型のミラーハウジングは撮影している部屋の様子を全て写す鏡になってしまい、部屋の中を白い布で覆うとこんどは品物がメッキ製ではなく白色の品に見えてしまうものでした。

では光輝くメッキをかっこよく撮るにはどうしたら良いでしょうか?答えは上の写真のように黒い布や紙などを用意して、それを被写体のすぐ近くに置いて写し込ませるのです。

次に照明の調整です。基本は左右に2灯を置いていわゆる影消しを作ります。その上で被写体をカッコよく見せるため、もう1灯の裸のライティングを用意して被写体の特定の部分を輝かせます。

ライティングは色温度が同じものなら何でも大丈夫です。簡易的な撮影ボックスの場合は昼白色の蛍光灯かLEDが付属すると思うので、同じく昼白色の何かのライトを用意します。

色々な角度でライトを当てて試して下さい。




ソフトボックスを設置してカメラはマクロモードでF13。かっこいいアングルを探り当てたら黒い布を写り込ませてハイライトを入れます。針は10時10分の位置で。手間こそ少々かかりますが、これだけでプロっぽい写真が撮れてしまうものです。

落札したワイアード スピードタイマーLOOKもご覧の通りです。ではいくらで売れるかヤフオクに出品してみましょう~。

25900円で売れました!なかなかの利益だと思います。写真のクオリティや説明が不十分なものを安く入手し、キレイに撮って丁寧な説明文で出品。これだけでちょっとお小遣い稼ぎになっちゃいます。

今回は購入してすぐに売却してしまいましたが、1枚目のcitizenなんかは少しの期間は自分で使用していました。もし気に入れば飽きるまで愛用しますし「やっぱイマイチだな」と感じたらすぐに売却です。これではモノへの愛着がなくて寂しいではないか…という気もしますが、実は本当に大切にしている時計は別に有ったりします。

最初にも書きましたが品物を丁寧に撮るブツ撮りは写真の基本的なことを学ぶのに最高に良いと思います。被写体が最も魅力的になるよう写す、これをブツ撮りから体験してみてください。それにせっかくの写真スキルなのですから、たまには現金化してみても悪くないと思います。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

小学生でも分かるシャッター速度と絞りの話☆露出ってなんだっけ?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログではバイク写真、ツーリング写真に関わるあらゆることを、ビギナーの方やこれからバイク写真をやってみよう!と思い始めた方々を対象に解説しております。

しかし「マニアックすぎてよく分からん」というお声もチラホラあるようですので、今回は初心に帰って「小学生でも分かる露出」と題して優しい内容でいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

露出と聞くと何やらカメラの専門用語っぽくて難しく感じるかもしれません。しかし意味としては真夜中にコート1枚を着ている怪しいオジサンと同じで、閉ざされいたモノを明るみに露出させることです。

カメラの内部は真っ暗な箱になっていてシャッターを切った瞬間だけレンズを通してカメラを向けた先の様子を光として取り入れます。

その外の光をあびたイメージセンサー(またはフィルム)は瞬間の画像としてメディアに記録します。これが写真です。当たり前のことですけどね。

カメラ内に外の光をどれくらい露出させるか?つまり光をどれだけ取り入れるか?が露出の基本的な考え方です。

方法は主に2つあって1つはシャッターが開いていた時間。2つめは絞りといってレンズ内にある穴ポコの大きさです。シャッターは長く開いていれば光はたくさん。短ければ少しだけ。絞りの穴ポコは大きければ光がたくさん…小さければ少しだけ。

いま目の前のシャッターを切ろうとしているその風景。そこにある光が仮に100だとします。目で見た通りの明るさの写真が欲しければ露出は100欲しい…。そんなとき例えばシャッター速度君が40の光を取り入れるから、絞りチャンは60取り入れましょう。お互いに持ちつ持たれつという事なのです。




ここでポイントを1つ。シャッター速度と絞りはそれぞれに違った役割があります。シャッター速度は写真に時間を与える役割、絞りはピント範囲(逆に言うとボケ具合)で印象を調整する役割があります。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:お~い、シャッター速度君。ちょっと頼みがあるんだが!ここは手前の桜から遠くまで全部にピントを合わせたいから絞り込みたいんだよね。したがって20くらいしか光が仕入れられん。何とかなるかい?

シャッター速度君:おぉ~絞りチャン、いつもお世話になっているから今回は何とか俺が頑張るよ。では80の光をオイラが仕入れよう。少し遅くなっちゃって電車がブレるけど、電車の存在感を控え目にできるし、動きも加わってアリでしょ。

 

RICOH GR APS-C

シャッター速度君:おーい、絞りチャン。今回はめっちゃスピード感を出したいのよね。でもスピード違反をする訳にもいかないし、長~~~く開けたい訳よ。でもそうすると光が90くらい入っちゃう、分かるでしょ?

絞りチャン:水臭いな~シャッター君。2人は生まれた時からずっと1つのカメラにいる大の仲良しではないか。よしここは持てる筋力をフルに絞って超絶ちっちゃい穴ポコにするぜ。そうすれば光は10にできるぜ~

・・・とこのように写真を撮るイメージに合わせて〇〇だから絞りをF11にした、とか〇〇のように表現したいからシャッター速度を1/10にした、といった具合に絞りかシャッター速度のどちらか一方を撮影者の意図で選択するとします。するともう一方はそれに合わせて適切な明るさにするため光の量をフォローしてくれるのですね。

しかし次のような場合はどうでしょう…?

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:おーい、シャッター速度君。今回も手前のR1200GSから遠景の電車までバッチリとピントを合わせたいんだよ。また絞り込みたいんだ。40くらいになっちゃうけどあと60頼める?

シャッター速度君ちょ…ちょっと待って。今回は俺だって主張させてくれ。ここで俺が光をいっぱい取り入れると電車がブレちゃうんだ。今回の構図では桜の時と違って電車はピタっと止めたいんだよね。ここは譲れないよ。せいぜい40くらいしか光は入らない。

絞りチャン:えぇ~マジっすか?40+40で80。あと20足りない…どうしようか?

シャッター速度君:「こんな時はあのお方に頼むか…ISO感度先輩へ」

絞りチャン:「えぇ~マジ。あの怖いISO感度先輩!いつも昼間寝てるじゃん、いま頼んで怒られんじゃね?」

シャッター速度君:「確かに怖い。何年か前にオーナーが三脚忘れた時。ISO5000とかで撮った写真見た??もう荒れ荒れ!!」

絞り君:この間なんか「あ~天の川撮りてぇ~」とか言って指をポキポキやっていたよ。

こえ~~~

しかしここでは明るいシーンとはいえシャッター速度、絞りの両者に撮影者の意図が存在しています。そんなときは届かない分の露出をISO感度で補う引き出しを備えておきましょう。ISO感度を上げるのは夜や暗い屋内と決めつけないように~。




ISO感度は絞りとシャッター速度の両者では不足している光量分を「感度」という名の通りセンサー(またはフィルム)を敏感にして補うものです。しかし無暗に感度を上げてしまうとノイズが発生してしまい荒れた画像になってしまうため、原則としてISO100を常用します。

絞り込んだらシャッター速度が低下した、しかしカメラを手持ちで撮るので手ブレが心配である…とか夜景や星景のようにそもそも元の光が僅かかな場合にISO感度は「仕方ない、あの先輩に頼むか!」といって出番となる訳です。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L ISO1000

この写真はISO感度先輩が1000まで頑張った写真で肉眼では見えないような小さな星々や流れ星まで写真にできました。最近のカメラではISO1000やISO2000くらいでは高感度に設定したとは思えないほど、ノイズの少ないカメラが増えました。

一方で露出にはこんな考え方もあります。目の前の100の光に対して必ずしも100で撮る必要はありません。あなたが情景や被写体から感じたことを表現する手段として60とか130で撮ってもいい訳です。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2L IS

この作品は日の光が僅かしか入らない山道でとりました。そこに咲いていた紫陽花に僅かな光が当たっていたのを私は見逃しませんでした。紫陽花を撮ったというより僅かな光のある空間に惹かれて撮ったと言った方がいいかもしれません。




実際の100の明るさの通りに撮ったのではなく「僅かな光」を明確に表現する手段として70くらいの露出を選んで撮ってみました。もちろんこの逆もアリで実際の明るさよりもうんと明るく撮ってみるのも面白いです。

ここが露出で魅せるやり方の最も面白いところだと私は思います。

小学生でも分かる絞り、シャッター速度のお話でした!!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング