写真が確実に上達する唯一の手段 毎日撮って写真好きになろう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この3連休はツーリングに行かれましたか?

つい先日、当ブログを読んでいただいている方に撮り方のノウハウを公開しちゃっていいの?と聞かれました。確かにノウハウは本来は秘密にするべきかもしれません。しかしバイク写真において、ツーリングの魅力やバイクに乗ることの良さを広める【ツーリング写真】を世に認知させたい…という想いで個人的なノウハウ(大したものではありませんが)を公開しております。

また、その一方で解説を作成することで私自身も勉強になっている、というのもあります。その昔、最初に就職した会社で専門的な分野において顧客相手に講習会をやってほしいと言われました。やがて、その仕事が増えて使いやすいように教科書やマニュアルを自分で作ったものです。教科書やマニュアルを自分で作ると抜けていた知識や間違った知識を見つけられて自分自身が勉強になったものでした。その時の経験で「教えるは教わる」「人に分かりやすく説明できなければ理解していないのと同じ」ということを学びました。

今は読者の皆さまがこのブログの写真解説を読んで、写真がレベルアップしてくれたら良いな…という想いと、私自身へのセルフピグマリオン効果を期待して書いております。




さて今回のツーリング写真解説では、上達するにはどうするのが良いのだろう?というざっくりとしたお話をいってみたいと思います。

上達とは大きく2つに分けて考えると1つは上手に撮れるようになること、2つ目はいい写真を目指す人になること…でしょか。前者の上手になる…はキレイに撮る事、整った構図や美しいバランスで撮る事ですが、これはビギナーから見ると憧れかもしれませんが実際には数年やれば誰でも達成できることです。ここを目標にするとキレイな写真が撮れるようになった途端「上手に撮れるようにはなったけど、何か違うな…」と感じてしまうものです。

2つ目の【いい写真を目指す人】を常に心のどこかに置いて写真を楽しみましょう。いい写真とは常に写真を見る側が主観的に決めるもので、撮る側にとっては永遠のテーマです。キレイに撮る事、上手に撮る事とは別次元であり極端に言ってしまえば下手だけどいい写真、酷い画質だけどいい写真も有りえる訳です。

EOS30D F16 1/100 ISO100

写真といえばカメラで撮るのですから、つい関心の対象がカメラやレンズにいってしまいますね。しかしカメラの知識はご自身のカメラを使いこなすことや基本的な構造や理論などを勉強したら、それ以外のことはさほど重要ではありません。

関心の対象はカメラやレンズではなく常に写真にしましょう。写真が好きな人になる。写真を撮ることの楽しさ、写真作品を生み出すアーティストのような自分の発見、写真とともに旅することで変わるツーリングスタイル、写真を見ることが好きな人…

写真に対する想いは人それぞれで自由です。記録としての写真、芸術としての写真、楽しさの追及、どれにも共通して言えるのは見る人がいてくれて自分が表現者になれることでしょうか。

しかし見る人の存在を強く意識しすぎると承認欲求が強く出てしまい良く見せよう…という見栄のような写真を生んでしまうので注意が必要です。

写真はレポートのような記録写真や旅行の記念写真を除き、人にみせて喜んでもらえるような写真を撮る場合、個人の発表となりますので少なからず恥を覚悟でやらなくてはいけません…。

自分がツーリング先で出会った風景、見つけた被写体、それらに対して個人的に感じたことを写真にしたい…これをやるために構図やら露出やらといった撮り方が存在します。しかしやり方によっては撮り方はこだわらず敢えてナチュラルに撮ったという表現方法もあります。




自分が出会ったものに感動して、それをこんな風に写真にしてみました・・ってこれって考えようによっては発表するのは恥ずかしいものです。誰かが撮った写真がインスタなどのSNSで話題になると、こぞって同じ撮影スポットに行って全く同じ構図で撮るのは恥ずかしい事ではありませんけどね。

個人の作品の発表とはそれくらい、ある程度の恥をかくことを覚悟の上でやらなくてはいけないと思います。シャイな性格の人でも写真は大胆に発表しましょうね。

CASIO エクシリム EX-10

上達の過程とは撮って失敗しての繰り返しの中で「あっそうゆうコトだったのか」という気づきを幾つも得ることです。それは被写体に対する理解であったり画角の感覚であったり、露出の概念であったりと実に様々あります。

人間は失敗からしか学ぶことが出来ないと、どこかの偉い人が言っていましたが写真については成功から学ぶことも多いです。後になって見てみたら我ながら良く撮れたな、と思える写真をたまに手に入れるものです。それは嬉しくウキウキしてしまい何度もその写真を眺めては友達や家族見せたりするはずです。

そのよく撮れたお気に入りの一枚は、上達の重要なカギとなります。その写真を撮ったときの実際の様子やその日のツーリングのことも深く記憶に刻まれるからです。




EOS6D mark2

いつも私が大切にしていることはイメージです。カメラの電源を入れる前に頭の中で描く空想の写真です。こんな風に撮りたいな、きっとこんな風に写るはずだ。というイメージです。目の前の光景は眼球という体のパーツが情景や被写体を脳に信号として送っている訳ですが、写真はこれとは異なって二次元の静止画です。

この様子をシャッターを切って写真にすると、どんな風になるか?このイメージがとても大切です。

イメージを脳内に描く想像力、構図を作る足、被写体の特徴や魅力を解明する目、いい写真を手に入れたいという情熱と行動力…そして写真が好きな人であること。これらを育むには兎にも角にも写真をたくさん撮るしかないと思います

いつも写真を撮って写真を身近に生きることで、理解を深め感覚を養うのでは…最近、そんな風に思います。

以前も書きましたがツーリングに行く時だけ、休日だけに写真を撮っているのではなく、いつでもコンデジをポケットに忍ばせて、通勤路や仕事の休憩時間なども利用し毎日、何かしらの写真を撮るようにすると、みるみる上達していきます。

皆さまもぜひ毎日スナップを撮り、写真を身近に日々を送ってみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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レンズを使いこなして脱☆ビギナー!望遠レンズ、超広角レンズの使い方

前回からバイク写真、ツーリング写真における広角レンズや望遠レンズといった焦点距離の異なるレンズの使い分け、実践的な応用方法を解説しております。今回はその続きでございます。

前回までの解説はこちら

・望遠レンズ 150~300mm

望遠レンズは言うまでもありませんが遠くのものを大きく引き寄せるレンズです。写せる範囲は狭く奥行方向もギュッと圧縮されるので遠近感が薄れて平面的な写真が出来上がります。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮る場合、空間が圧縮された勢いがそのまま写真から「これをみろ~」という感じが出て圧力感があります。50mmレンズがナチュラルな印象になるのとは対照的です。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

まずは遠景に存在感を持たせたい時の使用例です。

この作品では夕陽に染まりゆく富良野岳を200mmで引き寄せて撮りました。撮影場所はかみふらの八景であるパノラマロード江花なので通常は道をメインに撮りますが、富良野岳が夕陽に染まりゆく様子が美しかったので、こちらをメインにする目的で望遠を選択しました。こういったシーンを標準や広角で撮ってしまうと画面内の割合の多くは山でも道でもなく両サイドの樹木や空も多く入ってしまい、主題を明確化しにくいものです。

望遠レンズを使用してバイクと景色を撮るにはバイクと距離がとれるスペースが必要になってきます。この時のカメラディスタンス(カメラからバイクまでの距離)は100m前後だっと思います。望遠レンズとは下がれるスペースが必要になることを覚えておきましょう。




EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L IS

続いてこちらの作品はもう1つの望遠レンズの使い方です。

バイクやライダーといった特定の被写体を主題に撮った1枚です。黄色いお花オオハンゴウソウは写真の印象ほどたくさんは咲いていませんでした。200mmレンズという狭い画角を使用することで花が特に咲いている部分を限定的に切り取りました。また望遠レンズの圧縮効果を利用して花の密度を上げることにも成功しています。

それとバイクから後ろのボケ具合に注目です。望遠レンズのボケやすい特性を生かして主題が魅力的になるよう、深度で印象をコントロールできるのも望遠レンズの魅力です。やや高度な話ですがこの写真では意図的にピントピークをバイクより少し手前にしています。

☆ポイント☆狭い画角を利用して限定的なフレーミングを作る、密度を上げる、ボケやすい特性を生かしてボケ味、深度で表現できる、この3つを覚えて上手に望遠レンズを使ってみましょう。

・番外編☆超望遠レンズ 600mm

ここから先は良い子はマネしないで!!の世界である番外編です。私が個人的にやってる極端な画角のお話をご紹介したいと思います。誰もこんな極端なレンズはツーリングには持って行きませんからね…。オススメではありませんよ。あくまでネタ…ご参考程度に。

まずは超望遠レンズの600mmです。通常はこの焦点距離は野鳥などの動物写真に使うものです。メーカーからもキャノン純正では100万円以上するものしかラインナップに存在せず、いかに特殊用途か分かるかと思います。

しかしSIGMAとTAMRONが150-600mmズームを10万円代で製品化しており、それが好評なのを受けてキャノンも150-600mmズームを開発中なのでは?という噂話は聞こえてきます…(2019年9月の時点で)私が愛用しているのはSIGMA150-600mmF5-6.3DG OS HSM/Cで600mm超望遠であることを考えると軽量でバイクツーリングでも何とか持っていけてしまう優秀なレンズです。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

で…その600mmクラスの超望遠レンズを使ってツーリングでどんな写真を撮るのか?ですがこんな写真です。主に北海道にあるような長い直線路で使います。前述の望遠レンズの解説で空間が圧縮されるので花などの密度を上げるのに効果的…と書きましたが、600mmといった長い望遠だと途方もない空間を圧縮してしまうのです。空間には微細なチリや水分などの粒子があり、それを数百メートルと集める訳なので写真は一気に異空間です。

上の作品では×2エクステンダーを装着して実質1200mmの焦点距離です。北海道の有名な直線路 エサヌカ線の中で逃げ水を泳ぐR1200GSアドベンチャーを切り取ってみました。空と地面の境界がなく現実とは思えない光景を斜め構図でさらに演出しました。カメラディスタンスは1000mくらいはあって、おそらくライダーからは三脚を立てて撮影している私が見えていないと思います。




・番外編☆超広角レンズ 14mm

次の番外編のレンズは超広角レンズです。究極のツーリング写真の熱心な読者の方でしたらもうお馴染みかもしれませんが、私が長きにわたって愛用しているキャノンの超広角単焦点EF14mmF2.8Lを使用しています。

超広角というと特殊用途の1つとして魚眼レンズがありますが、ここでは魚眼レンズではない超広角レンズです。

超広角レンズは前回に解説した広角レンズの特徴をさらに過大した特性です。歪みが強烈になるのでバイクを大きく撮れません。そして目の前の被写体の何もかもを小さくトバしてしまい、途方もない遠近感が生まれます。

順光でとればすぐに自分の影が画面に入ってしまいますし、被写体に寄ることも難しく何かと手ごわいレンズです。

主に星景写真やウロコ雲の広がる空などを撮るときに使います。雄大さ、解放感などを表現できるツーリング写真としては飛び道具的なレンズです。

左:キャノン EF70-200mmF2.8L IS 右:SIGMA150-600mmF5-6.3DG

 

いかがでしたでしょうか?2回の投稿にわたって広角、標準、望遠レンズと各焦点距離におけるツーリング写真、バイク写真としての使い方を解説してみました。これらはあくまで参考というか目安です。広角レンズでも臨場感のある写真は撮れますし、望遠レンズでも景色の雄大さは表現できると思います。今回はあくまでレンズの使い方がまったく分からないよ…とお悩みのビギナーの方を対象に書いてみました。

その撮影シーンでどういったレンズを選ぶのか?「どれが正解なのだろう?」と考えるのではなく「自分はどうしたいのか?」と考えてみると、少しずつ分かってくると思います。

各作例でも書きましたが「夕陽に染まる富良野岳が美しかったので望遠レンズを…」といった具合に情景や被写体に対して、作者が良いと思ったこと、感動したことを表現するための手段の選択なのです。正解探しではなく自分がどうしたいのかを考えてみましょうね。




だいぶ以前に構図が難しければまず望遠レンズを使ってみましょう、望遠レンズは余計なものを画面外に除外し、主題を明確化しやすいですよ…という解説をしました。しかしいつまでも望遠レンズばかりを使う訳にはいきません。前述した通り、望遠レンズで撮った写真は突き出るような迫力がありますが、そういった写真ばかりでは見る方も違和感を覚えます。

たくさんの経験を積んで焦点距離の感覚を養い、被写体の魅力を感じる心を磨いてみましょう。そうすればファインダーを見る前に「ここではこんな風に撮りたい」というイメージが頭の中に描けるはずです。

ネットで検索するとレンズの特徴やボケを楽しもう、といった情報は多く出てきます。しかしそれをどう使うかは最終的に自分で決めるしかないのですね。どこにも正解はないのです。

今回はこの辺で!!!

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レンズを使いこなして脱☆ビギナー レンズ別のバイク写真の作例!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この秋のツーリングの計画は立てられていますか?秋は山の紅葉や爽やかな空模様の写真が撮りたいですよね。標高の高い山岳道路であれば早ければ今月末から色づくのではないでしょうか。

さて今回は<初級>ツーリング写真解説として超やさしい内容で焦点距離別、言い換えればレンズ別におけるバイク写真、ツーリング写真の作例をご紹介いたします。つい先日、バイク写真やツーリング写真のことについてネットで検索したのですが、当ブログ以外のサイトではバイク写真の撮り方について優しく書いているな…と感じたので、私も見習ってたまには優しく書いてみたいと思います。

その第一弾として多くのビギナーの方が悩まれている望遠レンズや広角レンズの使い分け、またはズームレンズの使い方について作例をもとに書いてみたいと思います。広角や望遠って意味は分かるけど、実際にどんな時に使うのか…応用の仕方が難しいですよね。




・広角レンズ 24~35mm

広角レンズとは目でみた範囲よりもワイドに、そして被写体を遠くへ飛ばしてしまうかのような遠近感が得られます。主に景色が主体となるシーンで空や海など広がり感を出す時に出番となるレンズです。

使用レンズ:キャノンEF35mmF2 IS

ワイドに写せる訳ですからこの作例のように近くにある大きい物をなるべくフレーム内に収めたい時にも有効です。

バイクやライダー、または旅先で発見した花といった具合に特定の被写体を決めて、それにぐっと寄って撮ります。そして背景は広範囲になり画面全体に広さや遠近感がある写真が撮れるわけですね。

広角レンズで撮った写真は見る人がその写真の世界に吸い込まれるような印象になります。

使用レンズ:EF24-70mmF2.8L  焦点距離:24mm

画角や機種にもよりますが広角レンズを使用する際の注意点は歪みで、画面の四隅付近に樽型または糸巻き型の歪みが発生します。この部分にバイクや車、建物といった人工物を置くと不自然な写真になります。歪みはソフトウェアーである程度は修正できますが、それでも基本的な考え方として広角レンズでバイクをアップで撮るのは避けると覚えましょう…。(私はやりますけど)

ポイント☆広角レンズは風景の広がり感を表現する風景主体のレンズ。ツーリング写真向きでバイクを大きく撮るような愛車写真には向きません☆




・標準レンズ 50mm

よく50mm標準レンズは写真の基本と言われます。50mmではじまって50mmに終わる…みたいな。ではバイク写真、ツーリング写真として応用的な使い方はどうでしょうか。

使用レンズ:EF28-70mmF2.8L 28mmで撮影 APS-Cのカメラなので換算で42mm。

50mmレンズが「標準」と呼ばれている理由は人間の目の感覚に最も近い画角だからです。この辺りからバイク写真においてはレンズの歪みは殆ど気にしなくて大丈夫です。

自然な画角なので写真を見る人に違和感を与えずナチュラルな感覚で見ることができます。よって標準レンズの最大の魅力は見る人に臨場感を与えることです。

この作品は北海道ツーリングでは有名なスポット、襟裳岬へ向かう海岸線「黄金道路」ですが、写真を見る人も黄金道路でバイクをとめて風景を眺めている気分になれるのではないでしょうか。

その反面、構図などの全体の完成度が低いとたちまち陳腐な写真に陥ります。望遠や広角はその特性から何となく誤魔化しがきいてしまいますが、50mmはそうはいきません。そりゃ手ごわいな…と思ったビギナーの方はまずは50mmの場合、なるべくシンプルな背景の中で撮ってみましょう。

できれば50mm標準レンズはズームレンズの調整幅の中で使うのではなく、50mm単焦点レンズを1本用意すると足で構図をつくる良い練習になります。キャノンユーザーであれば通称撒き餌レンズと呼ばれているEF50mmF1.8STMがコスパ抜群でお勧めですよ。

別途、50mm単焦点レンズをわざわざ買うのはチョット…という方はズームレンズを50mmの位置でテープで留めてしまいましょう。ほんとに良い練習になります!

☆ポイント☆シンプルな構図が作れそうな場所を見つけたら、足で動いて構図を組み立ててみよう。自然な画角は見る人に臨場感を与えナチュラルなツーリング写真が撮れる!それが50mm標準レンズです。




・中望遠レンズ 70~135mm

中望遠レンズは一般的にポートレート(人物)の撮影によく使われます。特定の被写体を歪みなく美しく写せるのが中望遠レンズです。絞りを解放にすれば背景もボケやすく主題の印象を強めることも出来ます。

また適度な圧縮具合を得られるので画面全体に弱めのインパクトを与えるのにも適しています。ではバイク写真、ツーリング写真において中望遠レンズはどのように使えばよいでしょうか…

焦点距離 70mm

まずバイクが主役となる愛車写真に適しています。歪みもなく美しいディティールを丁寧に撮りたい時に適しています(写真のBMW F650GSダカールはディティールの美しいバイクという印象ではありませんが)。

バイクやライダーを主役に撮るとき、背景は雰囲気だけが伝わるようシンプルな背景が望ましいのですが、実際の撮影シーンでは電線や看板など邪魔な物が点在しているものです。そういった余分な物を画面外に除外しやすいのも望遠の特徴です。

では風景主体のツーリング写真では中望遠レンズはどのように使えば良いでしょうか。

使用レンズ:EF135mmF2L

望遠レンズは遠くのものを大きく写せる、という事は誰でもご存じだと思います。言い換えると写せる範囲を狭くする、奥行方向にも圧縮して遠近感を弱めるとも言えます。

中望遠はこの圧縮具合が絶妙で写真を見る人に違和感を与えません。200mm以上の望遠レンズだと「いかにも望遠レンズ」というインパクトが画面から突き出てきますが、中望遠であれば標準に近い自然な感じの圧縮具合を得られます。

☆ポイント☆バイクやライダーが主役になる写真は中望遠レンズの出番。開放で背景をボカして主題を引き立たせよう。風景では適度な圧縮効果と余分なものを画面外に除外しやすいのでビギナーにも使いやすい画角。

長くなったので望遠レンズ、超望遠レンズ、超広角レンズの解説を次回にいたします。お楽しみに!!!

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ズームレンズ完全マスター☆焦点距離の感覚とイメージ力

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに<中級>ツーリング写真解説としてズームレンズの使い方と焦点距離、焦点距離のイメージ力について書いてみたいと思います。

といっても焦点距離とは何ぞや、といった固いことは抜きにしてズームレンズが上手に使えるようになるよう、焦点距離の感覚を養えるシンプルな解説を目指してみたいと思います。

まず<中級>ツーリング写真解説とはいえ、最初に簡単に焦点距離やズームレンズについておさらいをしてみたいと思います。焦点距離とはレンズの中心から結像点までの距離が何mmであるかを数値で表したものです。数値が変化することで風景がワイドになったり遠くの物を大きく写したりと倍率が変わります。1つのレンズで焦点距離を調整できるレンズをズームレンズといい、調整できず固定されているのが単焦点レンズです。

※この先の焦点距離の解説では35mm換算(フルサイズ)を前提に書いていきます。センサーサイズAPS-Cのカメラではおよそ1.5倍で考えて頂ければ結構です。例:35mm→52.5mm

人の目はおよそ50mmなので一般的に50mm付近を標準レンズとよび、それより数値の小さい24mmとか35mmというのはワイドに写せる広角レンズ、逆に数値の大きい135mmとか200mmが望遠ということです。

☆ここでワンポイント☆人の目はおよそ50mmで固定なので、例えば目の前の風景を85mmで撮ったらどんな風に写るだろう、28mmで撮ったらどんな風に写るだろう、とすぐにイメージがわかないものです。もし人間の目にもズーム機能があったら…たとえ写真のビギナーでも焦点距離の感覚は完璧に備わっているのだと想像できます。

リコー GR APS-C (焦点距離 28mm)

もちろん焦点距離の感覚などなくても、実際に1枚撮ってみれば分かる話なのですが、事前にイメージを作れることで作品の意図を表現するのに最適な焦点距離の選択ができるのです。

経験豊かな写真家は「こんなシーンは広角レンズで広がり感を出して魅せよう」とか「望遠の圧縮効果を利用して主題を少し押し出してみよう」といった具合に「こんな時はこうしよう」という撮影の引き出しを幾つも持っているのもです。

それぞれの焦点距離での特徴をよく理解し「こんな風に魅せたい」といったcaseに合わせて最適に、または裏技的に選択できれば上級者の領域と言えるかもしれません。【こんな風に魅せたい】とイメージして選択することは焦点距離に限らず露出、深度、デザインやフレーミングなどにも同様に言えると思います。




…さて本題ですが焦点距離を調整できるズーム機能は、もはや現代のカメラでは一般的な機能であり、むしろ焦点距離が固定されている単焦点は何か特別な理由があって拘って撮る人のマニアックなアイテムのようなイメージですよね。

よく聞くのは次のようなことです。・ズームレンズは便利だよ ・やはり単焦点は描写がよい この2つ、よく耳にしますね。もちろん間違いではないです。私もこれについてはある意味で同感です。

しかしツーリングでズームレンズを持っていくか、単焦点レンズを持っていくかはご自身のツーリングスタイル、ご自身が撮りたいと憧れる写真により選択することで、他人からの情報に左右されてはいけません。

EOS6D Mark2 + 望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8LIS

ただ1つ、はっきりと言えるのは我々バイク乗りは持っていける荷物のボリュームが極めて限られており、何本ものレンズを持って行くよりはズームレンズなら1本(または2本といった少ない本数)で出かけられるので、やはりズームレンズは便利であるということです。

ズームレンズよりも単焦点レンズの方が描写がいいとか、ボケ具合が美しいとか言われるけど、そこは装備を軽量にすることを優先して妥協しちゃうのか???という疑問も聞こえてきそうです。これについては【どんな写真が撮りたいか】を事前にはっきりと決めておくことが大切です。その撮りたいイメージが単焦点レンズでないと実現できない、という事であればぜひ単焦点レンズを選択するべきです。

次にズームレンズが便利であることの意味を多くの方が勘違いしているので、それについて触れてみたいと思います。

ファインダーを見ながらズームリングを回して大きさを調整しただけの作例

ズームレンズが便利であること…それはファインダー(またはモニター)を見ながら被写体の方にレンズをむけズームリングをぐるぐると回し、大きさや範囲を調整してパチリ!これがズームレンズが便利と言われる理由…ではありません!!!大変な誤解です。

ファインダーをみながらズームリングぐるぐるは足が全く動かないまま、アングルの模索や被写体に寄るという基本までもが奪われてしまいます。上の失敗例はその典型的な写真です。

では正しい…というか当ブログが推奨しているズームレンズの使い方を解説してみたいと思います。上の写真はキャノンのズームレンズEF24-105㎜F3.5-5.6IS STMというEOS6D Mark2のズームキットに付属していたレンズです。このレンズは高級レンズであるEF24-105㎜F4Lの廉価版のようなズームレンズですが、EF24-105㎜F4Lよりも軽量であることを考えるとツーリング写真向きと言えるフルサイズ一眼レフ用ズームレンズですね。

さてこのレンズの場合、24㎜から105㎜を守備範囲としている訳ですが、この範囲内でいくつかのポイントを作り、そのポイントに縛って使ってみましょう。参考になる焦点距離のポイントは一般的に単焦点レンズとして売られている焦点距離の数値を参考にしてみます。つまり24、35、50、70、85、105とレンズにも書いてありますが、この6ポイントに縛って撮るのです。

この6ポイントを撮る直前のイメージの時点で選択するのです。6本の単焦点レンズを持っていると考えても良いと思います。

EOS6D Mark2 + 望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8L 焦点距離200mm

海岸に続く砂の小径と波が打ち寄せる海の様子、これを愛車R1200GSと関連付ける構図を作りたい。海岸のツーリングシーンを1枚に。しかし実際のところR1200GSの位置から海までは距離がある…よし!ここは200mmで海を引っ張って砂の小径を短く圧縮しよう。 →このレンズのテレ端である焦点距離200mmを選択。

 

EOS1Dx + EF24-70mmF2.8L 焦点距離24mm

手前に咲くハマヒルガオなどの野生花に寄り、爽やかな空の解放感、キャンプサイトを日の丸に構図して写真を見る人を誘うような表現にしたい。→手前の花からの遠近感、空や野営地の解放感を表現したい →このレンズのワイド端である24㎜を選択。

この2つの例のように被写体や情景からの感動を受けて、その魅力を見出したうえで魅せたいイメージを構築し、そのイメージがどのような焦点距離なのかの決めるイメージ力です。よし!ここは〇〇だから被写体に寄って35mmでいこう、この被写体の存在感を絶対的にしたいから85mmで引っ張ろう、といった具合に表現したいことに対して焦点距離を選択するのです。




まずはイメージを作ってズームレンズのポイント縛りの中から選択をすること。つまりファインダーをのぞく前に、焦点距離は先に決めるのです。ズームレンズの縛ったポイントの中からです。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART 見る人がその場にいるような臨場感の50mm

撮る前に焦点距離を選択できるようになるには2つの要素があります。目の前に広がる空間がその焦点距離でどのような写真になるのかイメージできる感覚が1つ、2つ目はそろれぞれの焦点距離の特徴を理解することです。広角は写真の世界に誘い込むような雰囲気、標準は実際にその場にいるような臨場感、望遠は圧縮された勢いが写真から突き出てくるような迫力があります。

それと撮影者による好み、得意の焦点距離というのがあるのも知っておきましょう。私の場合は14㎜、28㎜、35㎜と言った広角が好きで、望遠は極端な望遠は好きですが中望遠や標準は勉強中であります。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L  私の大好きな超広角 14mm

撮る前のイメージで焦点距離を完璧に選択するのは、焦点距離の感覚を養った上級者の写真家脳です。そういった完成された脳を養う方法はゴルフやピアノと同じでとにかく練習して経験を積んでいくしかありません。しかし1つだけオススメの手法があります。それは自分が過去に撮ったお気に入りの写真が何ミリであったのかを覚えておくことです。

ある程度の経験を積んだ方であれば、誰しも過去に撮ったお気に入りの作品があると思います。そういったお気に入りの1枚は、その写真を撮ったとき実際の情景がどんなだったかも鮮明に記憶しているものです。であれば、そのお気に入りの1枚が例えば28mmであれば「このシーンはあの時の写真に似ている…あの時の感じで撮るなら28mmなんだな」と決められるのです。

少し脱線しましたがズームレンズの使い方に軌道修正します。お使いのズームレンズの数字が書いてあるポイントに縛る撮り方、ポイント縛り。ファインダーをのぞく前に焦点距離を決めよう、という話はご理解いただけたと思います。




次にズームレンズのもう1つの便利な使い方<画角の微調整>です。ズームレンズはせっかくの調整機能です。焦点距離の感覚が身に付いてイメージに対する選択ができるようになったら、いつまでもポイント縛りを守る必要はありません。困った時はズームリングを回して微調整をしてみましょう。

困ったとき…それはスペースを奪われて動けなくなった時です。後ろは壁でこれ以上は下がれない、写真のようにこれ以上近づいたら海に落ちる、尖った岩のてっぺんによじ登って撮っているので全く動けない。そんなときに画角が完璧ではないと感じたら、画面の四隅を慎重にチェックしながらズームリングを回して微調整しましょう。このシチュエーションに出くわすと、ズームレンズって本当に便利だなと実感するものです。

  ~ズームレンズ完璧マスター まとめ~

・ファインダーをのぞきながらズームリングぐるぐるは止めよう

・ズームレンズの調整範囲内でポイントをいくつか作って縛ってみよう

・焦点距離の選択は撮る前のイメージで決めよう

・スペースを奪われたら微調整してみよう

いかがでしたか?やれ単焦点は描写がいいとか、やれズームレンズは便利だとか情報はネット上などで溢れていますが、焦点距離や画角というのは感覚と好みの世界なので、他者の情報は役に立たたないものです。とにかく失敗から成功まで色んな写真をたくさん撮って、経験を積み、好みを知り、そういった楽しみの中から感覚を身に着けてくださいね。

今回はこの辺で!!

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楽しくお小遣いを稼ごう☆腕時計のかっこいい写真の撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真の解説はお休みして少々下品なお話ではございますが、写真撮影の技術でちょっとしたお小遣い稼ぎをしちゃおう~という内容をいってみたいと思います。

といってもブライダルフォトや赤ちゃんフォトのアルバイトではありませんよ。品物を魅力的に撮るブツ撮りのお話です。以前にブツ撮りは被写体を最も魅力的に撮る良い練習になるとお話をしました。それは被写体の角度や照明の光を容易に調整できるからです。

今回はヤフオクやメルカリでお買い得な値段で売っている品を購入し、キレイに写真を撮って再び出品すると、果たしていくらの利益がでるのか?を腕時計の写真を例に書いてみたいと思います。

この写真は先日まで私が愛用していたcitizenですが、どうも正確すぎるGPSやJJY電波などのクォーツ時計は私には合わないようで、購入後にいくらも使わずにヤフオクで売ってしまいました。やっぱり腕時計は機械式が好きです。

出品時の写真はこのようにSUSケース、ブレスレットのシャープな質感とフェイスデザインの特徴がよく伝わるよう撮ってみました。ちなみに購入時は30000万円でしたが1~2か月使用して出品したところ37200円で売却できました。やはりヤフオクもメルカリも出品時は写真が命です。




いま、ヤフオクの場合は画像は10枚まで掲載できますが、検索結果に表示される1枚はアップロードした最初の1枚目の画像となります。いわゆるサムネール画像(親指の爪程度の大きさで表示される…に由来)ですが、時計の場合はフェイス部分をアップで写すか、このように外箱を背景にシチサンで撮るかの二択だと思います。

今回はこのサムネールに使用する画像やメイン画像の撮り方を解説いたします。…とその前にまず元になる中古時計の入手方法について触れてみたいと思います。

こんな時計を見つけて落札してみました。SEIKO ワイアードですが面白いのはデザインです。むかしSEIKOスピードタイマーという名機があったのですが、それとデザインをよく似せたモデルなのです。

しかし!この出品者の方は写真の撮り方がどうも今一つです。専用の撮影ボックスのような物を使用しているようですが、ホワイトバランスが適切でないのと露出が明らかにアンダーなのと相まって、マゼンタがかった暗い画像です。

これではいくら品が良くても購入意欲がわきませんね。…すなわち落札にあたってライバルがいない訳です。定価と相場や希少性などを加味して14000円はかなり安いと判断し落札してみました。

この出品者の方、個人ではなくストアーなのですが他の商品画像もみんな同じような写真でした。ある程度の数がまとまっていれば撮影のアルバイトを申し出ても良かったかもしれませんね。




ブツ撮りと言うと本来はプロの照明機材を用意して専用のスタジオで行うものですが、個人がそれっぽく撮るのでしたらハードルは決して高くはないです。市販の子供だましのような撮影ボックスで十分に機能します。このようなソフトボックスに蛍光灯やLEDの簡易的な照明が2灯以上あればOKです。このキットで1万円以下で売っています。

背景は白か、白い物を撮るならグレーの背景を用意しておきます。あとはソフトボックスを組み上げて被写体に影が出ないよう左右に照明を設置するのみ。レンズは時計を撮るならマクロレンズがあると便利です。

マニュアル露出に設定して絞りはF13あたりまで絞ります。もちろん三脚は必須でカメラブレしないよう2秒タイマーなどで撮りましょう。

被写体の角度はその品が最も魅力的に見えるアングルを探り当てます。かなりピンポイントなので品を置いている台ごと少しづつ動かして調整してみて下さい。この時、時計の風防ガラスが反射しないよう気を付けます。

そして難しいのはメッキ部分の映り込みです。シャッター押すときにカメラに手をかければ手の肌色が写り込みます。先ほどカメラブレするから2秒タイマーを…と書きましたが、タイマーの使用は手の写り込みを防ぐにも有効です。

その他、赤や黄色などの派手な色の服を着ているだけで写り込んでしまうので、できれば黒か白の長袖服を着て撮影に挑みましょう。お部屋のカーテンや家具なども同様に写り込むので、なるべくカメラの側が白い壁などになっているシンプルな場所で撮りましょう。

盲点は部屋の照明…近くに廊下や洗面所などでよく使われる電球色の照明とミックス光にならないように気をつけてください。

以前、バイク用品メーカーに勤めていたとき、メッキのミラーのカタログ写真を撮るときにとても苦労したのを覚えています。丸いオワン型のミラーハウジングは撮影している部屋の様子を全て写す鏡になってしまい、部屋の中を白い布で覆うとこんどは品物がメッキ製ではなく白色の品に見えてしまうものでした。

では光輝くメッキをかっこよく撮るにはどうしたら良いでしょうか?答えは上の写真のように黒い布や紙などを用意して、それを被写体のすぐ近くに置いて写し込ませるのです。

次に照明の調整です。基本は左右に2灯を置いていわゆる影消しを作ります。その上で被写体をカッコよく見せるため、もう1灯の裸のライティングを用意して被写体の特定の部分を輝かせます。

ライティングは色温度が同じものなら何でも大丈夫です。簡易的な撮影ボックスの場合は昼白色の蛍光灯かLEDが付属すると思うので、同じく昼白色の何かのライトを用意します。

色々な角度でライトを当てて試して下さい。




ソフトボックスを設置してカメラはマクロモードでF13。かっこいいアングルを探り当てたら黒い布を写り込ませてハイライトを入れます。針は10時10分の位置で。手間こそ少々かかりますが、これだけでプロっぽい写真が撮れてしまうものです。

落札したワイアード スピードタイマーLOOKもご覧の通りです。ではいくらで売れるかヤフオクに出品してみましょう~。

25900円で売れました!なかなかの利益だと思います。写真のクオリティや説明が不十分なものを安く入手し、キレイに撮って丁寧な説明文で出品。これだけでちょっとお小遣い稼ぎになっちゃいます。

今回は購入してすぐに売却してしまいましたが、1枚目のcitizenなんかは少しの期間は自分で使用していました。もし気に入れば飽きるまで愛用しますし「やっぱイマイチだな」と感じたらすぐに売却です。これではモノへの愛着がなくて寂しいではないか…という気もしますが、実は本当に大切にしている時計は別に有ったりします。

最初にも書きましたが品物を丁寧に撮るブツ撮りは写真の基本的なことを学ぶのに最高に良いと思います。被写体が最も魅力的になるよう写す、これをブツ撮りから体験してみてください。それにせっかくの写真スキルなのですから、たまには現金化してみても悪くないと思います。

今回はこの辺で!!

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小学生でも分かるシャッター速度と絞りの話☆露出ってなんだっけ?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログではバイク写真、ツーリング写真に関わるあらゆることを、ビギナーの方やこれからバイク写真をやってみよう!と思い始めた方々を対象に解説しております。

しかし「マニアックすぎてよく分からん」というお声もチラホラあるようですので、今回は初心に帰って「小学生でも分かる露出」と題して優しい内容でいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

露出と聞くと何やらカメラの専門用語っぽくて難しく感じるかもしれません。しかし意味としては真夜中にコート1枚を着ている怪しいオジサンと同じで、閉ざされいたモノを明るみに露出させることです。

カメラの内部は真っ暗な箱になっていてシャッターを切った瞬間だけレンズを通してカメラを向けた先の様子を光として取り入れます。

その外の光をあびたイメージセンサー(またはフィルム)は瞬間の画像としてメディアに記録します。これが写真です。当たり前のことですけどね。

カメラ内に外の光をどれくらい露出させるか?つまり光をどれだけ取り入れるか?が露出の基本的な考え方です。

方法は主に2つあって1つはシャッターが開いていた時間。2つめは絞りといってレンズ内にある穴ポコの大きさです。シャッターは長く開いていれば光はたくさん。短ければ少しだけ。絞りの穴ポコは大きければ光がたくさん…小さければ少しだけ。

いま目の前のシャッターを切ろうとしているその風景。そこにある光が仮に100だとします。目で見た通りの明るさの写真が欲しければ露出は100欲しい…。そんなとき例えばシャッター速度君が40の光を取り入れるから、絞りチャンは60取り入れましょう。お互いに持ちつ持たれつという事なのです。




ここでポイントを1つ。シャッター速度と絞りはそれぞれに違った役割があります。シャッター速度は写真に時間を与える役割、絞りはピント範囲(逆に言うとボケ具合)で印象を調整する役割があります。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:お~い、シャッター速度君。ちょっと頼みがあるんだが!ここは手前の桜から遠くまで全部にピントを合わせたいから絞り込みたいんだよね。したがって20くらいしか光が仕入れられん。何とかなるかい?

シャッター速度君:おぉ~絞りチャン、いつもお世話になっているから今回は何とか俺が頑張るよ。では80の光をオイラが仕入れよう。少し遅くなっちゃって電車がブレるけど、電車の存在感を控え目にできるし、動きも加わってアリでしょ。

 

RICOH GR APS-C

シャッター速度君:おーい、絞りチャン。今回はめっちゃスピード感を出したいのよね。でもスピード違反をする訳にもいかないし、長~~~く開けたい訳よ。でもそうすると光が90くらい入っちゃう、分かるでしょ?

絞りチャン:水臭いな~シャッター君。2人は生まれた時からずっと1つのカメラにいる大の仲良しではないか。よしここは持てる筋力をフルに絞って超絶ちっちゃい穴ポコにするぜ。そうすれば光は10にできるぜ~

・・・とこのように写真を撮るイメージに合わせて〇〇だから絞りをF11にした、とか〇〇のように表現したいからシャッター速度を1/10にした、といった具合に絞りかシャッター速度のどちらか一方を撮影者の意図で選択するとします。するともう一方はそれに合わせて適切な明るさにするため光の量をフォローしてくれるのですね。

しかし次のような場合はどうでしょう…?

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:おーい、シャッター速度君。今回も手前のR1200GSから遠景の電車までバッチリとピントを合わせたいんだよ。また絞り込みたいんだ。40くらいになっちゃうけどあと60頼める?

シャッター速度君ちょ…ちょっと待って。今回は俺だって主張させてくれ。ここで俺が光をいっぱい取り入れると電車がブレちゃうんだ。今回の構図では桜の時と違って電車はピタっと止めたいんだよね。ここは譲れないよ。せいぜい40くらいしか光は入らない。

絞りチャン:えぇ~マジっすか?40+40で80。あと20足りない…どうしようか?

シャッター速度君:「こんな時はあのお方に頼むか…ISO感度先輩へ」

絞りチャン:「えぇ~マジ。あの怖いISO感度先輩!いつも昼間寝てるじゃん、いま頼んで怒られんじゃね?」

シャッター速度君:「確かに怖い。何年か前にオーナーが三脚忘れた時。ISO5000とかで撮った写真見た??もう荒れ荒れ!!」

絞り君:この間なんか「あ~天の川撮りてぇ~」とか言って指をポキポキやっていたよ。

こえ~~~

しかしここでは明るいシーンとはいえシャッター速度、絞りの両者に撮影者の意図が存在しています。そんなときは届かない分の露出をISO感度で補う引き出しを備えておきましょう。ISO感度を上げるのは夜や暗い屋内と決めつけないように~。




ISO感度は絞りとシャッター速度の両者では不足している光量分を「感度」という名の通りセンサー(またはフィルム)を敏感にして補うものです。しかし無暗に感度を上げてしまうとノイズが発生してしまい荒れた画像になってしまうため、原則としてISO100を常用します。

絞り込んだらシャッター速度が低下した、しかしカメラを手持ちで撮るので手ブレが心配である…とか夜景や星景のようにそもそも元の光が僅かかな場合にISO感度は「仕方ない、あの先輩に頼むか!」といって出番となる訳です。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L ISO1000

この写真はISO感度先輩が1000まで頑張った写真で肉眼では見えないような小さな星々や流れ星まで写真にできました。最近のカメラではISO1000やISO2000くらいでは高感度に設定したとは思えないほど、ノイズの少ないカメラが増えました。

一方で露出にはこんな考え方もあります。目の前の100の光に対して必ずしも100で撮る必要はありません。あなたが情景や被写体から感じたことを表現する手段として60とか130で撮ってもいい訳です。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2L IS

この作品は日の光が僅かしか入らない山道でとりました。そこに咲いていた紫陽花に僅かな光が当たっていたのを私は見逃しませんでした。紫陽花を撮ったというより僅かな光のある空間に惹かれて撮ったと言った方がいいかもしれません。




実際の100の明るさの通りに撮ったのではなく「僅かな光」を明確に表現する手段として70くらいの露出を選んで撮ってみました。もちろんこの逆もアリで実際の明るさよりもうんと明るく撮ってみるのも面白いです。

ここが露出で魅せるやり方の最も面白いところだと私は思います。

小学生でも分かる絞り、シャッター速度のお話でした!!!

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今さら聞けない☆三分割構図と日の丸構図

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日から8月ですね。お盆休みにロングツーリングに行かれる方は準備は万端でしょうか?熱中症対策やキャンプツーリングの方は虫刺され対策をお忘れなく。

さて今回の<初級>ツーリング写真解説では写真の世界では誰でも知っている構図の基本「三分割構図」と、よく聞く「日の丸構図」のお話を軽めにサラっといってみたいと思います。

写真といえば構図…そう構図って大事ですよね。でも構図はなんで大事なのでしょうか?そもそも構図って何?

解釈はいろいろあると思いますが例えば主題、副題、被写体A、被写体B、アクセント被写体、背景、光と影、前景や近景、これらカメラを向けた先の様々なことを画面という長方形の四角の中に如何に整理して配置や大きさで存在感を調整し、写真の意図へ導くよう機能させるもの…それが構図でしょうか。

そう、写真を見た人がその作品の意図にたどりつけるよう導く役割。だから写真は構図が命!ではないのですね。あくまでも補助的に機能しているガイドのようなものです。もっとも大切なことがしっかり表現されていれば、構図自体は大して重要ではない場合もあります。

1.三分割構図

三分割構図は写真の基本的な構図として最も知られていると思います。縦横に3等分された9つのマス、3分割グリッドですね。多くのカメラでファインダーやディスプレイに表示できる機能を有しています。

3分割構図は古来から美術に用いられる基本的な考え方「すこしずらすのが美しい」がベースになっていると思います。あまりに基本的なこととして知られているので、少しばかにしている人もおられるかもしれません。しかし意外なことにSNSなどでバイク関連の写真を見ていると「上手に三分割構図を使ったな」と思える写真はほとんど見かけません。あれほど最初に教わることなのに不思議ですね。

では使い方を作例を元に解説いたします。

まず交点と線の両方を使った例です。三分割グリッドは画面内に縦2本、横2本の線が入ります。この線に例えば水平線などをぴったり合わせてやる方法がまず1つですよね。上の写真の例だと手前側の漁船の中心、そして遠景側にバイクを停めている堤防の横線で2本の線に合わせました。えっ?それはどうやるのかって?この場合は画面の横線な訳ですからカメラの高さで合わせます。

船のマスト(?)は右側の縦線に合わせています。

そして交点です。3分割グリッドは画面内に4ポイントの交点が存在します。このポイントに重要な意味をもつ被写体を配置するのです。上の写真の場合は左上のポイントにR1200GSを合わせてみました。足でよく動いてピンポイントなアングルを探ってくださいね。

このように線や交点などを使って最低2つ以上は三分割グリッドに合わせてやることで、はじめて三分割構図は生きてくると私は考えます。




これは三分割グリッドをマス単位で使ったフレーミングによる構図です。右下のマスを埋めるようにR1200GSを配置してみました。もちろんこのやり方は1マスに限らず2マスや3マスでも使えます。

どうでしたか?三分割構図を少しばかにしていた方は、ここで改めて三分割構図の良さを見直して、次のツーリング撮ってみてはいかがでしょうか。

2.日の丸構図

日の丸構図はその名の通り、画面の中央に重要な被写体等をドーンと置いた構図です。富士山などのシンメトリーな被写体やデザイン上で安定感を優先したい場合に多く使われる構図です。

稀に日の丸構図で撮ってはいけない…と思い込んでおられる方をお見受けしますがそれは間違いです。日の丸構図は作品の主題はこれです!と明確に表現できる使える構図です。ただその日の丸構図がよく似合うシーンはそう多くないのは事実かもしれません。

この写真はシンメトリーな被写体を日の丸構図で撮った例です。左右に美しくのびていく裾の様子。これを左右対称に置いた方が安定感、美しさが際立ちます。よって日の丸構図を選択した訳ですね。ちなみにこの写真は富士山ではなく蝦夷富士と呼ばれる北海道の羊蹄山です。




EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100

これは変化球的な使い方です。雲ひとつないマジックアワーの空には繊細なグラデーションが存在していたので、それを表現するためにこのような構図にしています。しかしスペースを主役に構図する場合の注意点は観賞者の視線がそのままだと泳いでしまうため、何らかの手段でアイキャッチを作る必要があります。この場合、伸びをしているライダーの両腕で輪を作り、その輪を画面の日の丸の位置に置きました。

これでスペースが主役の画面構成でも写真の観賞者の視線はぴたりと安定します。よく見ていただけるとお分かりかと思いますが、この写真は水平も出さずかなり右下がりです。なだらかに稜線を描くような砂浜の地面も相まって、夢想世界のような不安定感があるのですが、それをも安定させるのが日の丸構図の凄いところです。

 

こちらは私の十八番である走行中のライダーの視界を再現した走行写真です。スローシャッターで周囲の風景をブラしてスピード感を出しています。こういった横流しではなく前後流しの場合は台風の目のような中心点が発生し、吸い込まれるような写真が出来上がります。その場合の台風の目も日の丸構図で配置することをお勧め致します。




三分割構図も日の丸構図もその他の構図も、そのシーンであなたが表現したいことに最も適した手段はどれであるのか?を適宜選択することが何よりも大切です。場合によってはそういった構図だのフレーミングだのを全く無視した構図が似合うシーンもあると思います。導くまでもない大作であれば構図など大して重要ではないのですね。

今さら聞けない三分割構図と日の丸構図でした!!

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前景をつくってレベルアップ☆イケてる構図の作り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏のツーリングシーズンとツーリング写真を楽しまれていますか?

写真とはビギナーの方にとって撮り方が全てだと誤解されがちです。しかし撮り方の多くを学んでいないビギナーの方でも素敵な写真を撮ることは可能です。それはハートだけでストレートに撮ることです。子供のように純粋に感動し、それを素直に写真にする。そんなシンプルなことで十分に良い写真は成立します。

むしろ撮り方を気にし過ぎてしまい上手に撮ろう、良く見せようと思うほど変な写真になってしまいます。もし撮り方でお悩みでしたら騙されたと思って一度撮り方のことは忘れて、ご自身の大好きなもの、心が時めいたものに純粋に向き合いシンプルな構成でパチリと撮ってみて下さい。

それは人に見せるような写真ではないかもしれませんが、きっとあなたのお気に入りの1枚になると思います。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では平凡な構図でお悩みの方に簡単な手法で「おっ!」と感じるイケてる写真の撮り方をご紹介します。前回の解説ではお子様構図を脱却するため被写体を枠で切り落としてしまうフレーミングを解説しました。今回は前景を構成して奥行のある構図の作り方です。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

前回のお子様構図のお話で少し触れましたが、ビギナーの方がつい撮ってしまう平凡な構図とは被写体を画面内で並べただけの単調なものです。それは被写体や背景などの奥行方向の構成を全く意識できないため、平面的で奥行き感がない写真になってしまうのです。もちろんコレが悪いという訳ではありませんが奥行きを意識できなかった、と意図して平面的に撮ったでは似ていますが雲泥の差なのです。

ここでは「奥行きを意識できなかった」を卒業するため、撮り方の1つとして前景のある構図の作り方を解説致します。

EOS6D Mark2 EF35mmF2IS




写真は紛れもなく二次元なのですが、この二次元の中に奥行または立体感を感じるような構成を作ると、それだけでシロウトっぽさが抜けて雑誌のカットなどで使われているような写真になります。

では奥行のある構図を作るにはどうしたら良いでしょうか?まずはカメラから被写体の方を見てレイヤー数を意識してみましょう。あなたがそこでバイクを停めて写真を撮ろうと思ったのであれば、すくなくとも背景は既に存在していると思います。

遠い順に背景、バイク、はいこれで奥行方向に既に2レイヤーあることになります。あともう1レイヤー、カメラとバイクの間に何かを入れて合計3レイヤーにしてみましょう。

カメラとバイクの間にもう1レイヤー、つまり前景を作るのです。前景探しのポイントは足元にあります。足元や近くに前景として使えそうな何かがないでしょうか?探してみましょう。

1枚目、2枚目の写真のように花や草などはとても使いやすいです。そして上の写真のように港などでの撮影シーンではさらに被写体の宝庫なので、前景として使えそうな被写体探しは簡単です。この場合は手前にあった小さな漁船を前景にして構図を作ってみましょう。




EOS6D Mark2 + EF35㎜F2 IS

はい、こんな感じです。この写真の場合はR1200GSのすぐ後ろにもう一隻の漁船があるので遠景と合わせると4レイヤーくらい作れた構図になります。

このようにメイン被写体(バイクやライダー)とカメラの間に、もう1つ何かの被写体を入れるだけで簡単に3レイヤーの構図を作ることができます。ポイントは足元や近くに使えそうな何かがないか見てみることです。

もし何も見当たらなければ、カメラを超ローアングルにすることで地面が使えます。

そして前景を作ることに成功したら次に気を付けたいことは…?そう絞りです。カメラの絞り値をコントロールすることで前景や背景のボケ具合を調整するのですが、遠景よりも近景の方がボケやすい特性があることから、前景を作った時は特に絞りの設定が重要になってくるのです。

フレーミングの解説でも書きましたが構図とは複数ある被写体や背景などの存在感を撮影者の意図で調整することです。ビギナーの方にとって難しく感じるかもしれませんが、フレーミングや構図とは被写体の存在感を調整し作品の意図を観賞者へ導く手法なのです。よってこの3レイヤー作れた奥行ある構図の場合、特に前景となる被写体のボケ具合は撮影者のあなたが調整してみましょう。

えっ難しそう?大丈夫ですよ。

前景のある構図での絞りの調整については次回に解説しますのでお楽しみに!

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~本日の毎日100ショットスナップ~ 

RICHO GR APS-C

 

3つの写真を撮る習慣ですぐに完成したツーリング写真が!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿で改めて当ブログ 究極のツーリング写真のコンセプトをお伝えいたしました。

今回はそれを受けて新たな読者様が「なるほど、バイクが主役ではなくツーリングの世界を表現した写真か~おもしろいかもね」と感じていただけた(と願いたいです)と思いますが、では最初に何をしたら良いかを解説してみたいと思います。

以前もいちど投稿した内容ではありますが、現在の考えで改めて書いてみたいと思います。多くの方がツーリング先で良い景色、または記念になるシンボルやオブジェなどで写真を撮られていると思います。

そういった写真はレポート的な物、記念写真、愛車をカッコよく撮ったもの、ロケーションを伝える説明的写真などが多いと思います。これらの写真にはそれぞれに役割があって、どれも否定されるものではありません。

ブログやFacebookなどで活躍するレポート写真は個人のツーリングの様子を知るのに見る側も楽しいです。記念写真は何年も何十年も先に自身で見返したとき「あの時よかったなぁ」と振り返る時の大切な写真です。愛車をカッコよく撮った写真はご自身で眺めて満足なのは勿論、同じ車種のコミュニティーで発表すれば盛り上がりますし、これからそのバイクを買おうか迷っている人にも「やっぱカッコいいなぁ~このバイク」と役立つ訳です。

ここで避けたいのはどれとも言えないような中途半端な写真です。よく見かけるのは風景の割合とバイクの存在感が等分されてしまい、写真の意図がはっきりしない写真です。

悪い例:主題が明確ではない平凡なツーリング写真 レポート写真としてはOKですが…

このような中途半端な写真から脱して人に見せて喜んでもらえる写真、または自分が感動したこと、好きな被写体をちゃんと写せた写真の撮り方はどうですれば身に着くでしょうか?今回はそれが分かりやすいようツーリング先で3つの写真を撮ってみよう~!という方法をご紹介します。




1.自分のバイクをカッコよく撮ろう

EOS6D Mark2

まずは自分の大好きな愛車の写真です。自分のバイクをとにかく超カッコよく撮ってみましょう。基本はしゃがんだ位のローアングルに7:3と呼ばれるバイクの側面が7で正面(または後ろ)が3くらいの割合になる比率で撮ります。

しかし最もカッコよく見えるアングルとは車種によって色々です。例えば私のR1200GSアドベンチャーは33Lのビッグタンクが角度によってはデブっちょに見えるので上の写真のように少し側面側の割合を多くしています。ご自身の愛車が最もカッコよく見えるアングルを事前に探り当てておきましょう。

ツーリング先で愛車写真を撮るときのコツは最初に背景を探すことです。バイクが主役になるような写真の背景に相応しい場所探しが第一です。バイクよりも存在感の強い物がある場所では、どちらが主役になるか明確化する表現手法が要求されてしまいます。それは写真の中級者以上のなせる業なので、まずは上の写真のようなシンプルな空間を探してみましょうね。

そしてライダーの様子を見切れで入れてあげると、愛車とオーナーの関係を表現できるので、人と違った「おっ素敵だね」と思われるバイク写真が撮れます。これ、簡単なのでやってみて下さいね!コツはライダーの顔まで入れないことです。

2.風景の写真を撮ってみよう

EOS6D Mark2

「ここは絶景なり~~」という場所にツーリングで辿り着いたら、もちろん写真を撮りたいですよね。私もいつも撮ります。しかしまずはバイクなしで風景の写真を撮ってみて下さい。

上の写真では東京湾越しに見える冬の富士山、そして前景に岩礁の小島、アクセント被写体としてLNGタンカー。こういった風景の中のある要素を頭の中で整理するのにもバイク無しで1枚撮ることをお勧めします。




3.風景の中のバイク(+ライダー)を撮ってみよう

EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG

そして3つ目は風景の中のバイクの写真です。風景が主役でもなくバイクが主役でもない。まるで映画を作るようにツーリングのワンシーンを演出して撮るのです。

上の写真はライダーの姿を登場させて、そのポージングでツーリングの魅力を伝えられるよう演出を加えてみました。ライダーが登場するだけで作品にstory感、動き、感情が加わるので一気に平凡さが抜けて良作へと昇華します。

もちろんバイクだけでもダメではありませんが、風景の中にバイクだけを写す場合はオブジェのように置かないよう何らかの工夫が要求されます。ツーリングであることを見る側へ連想させるために、ヘルメットやグローブなどの小物も活用してみましょう。

この3つ目の風景の中のバイクを撮る、が当ブログ究極のツーリング写真が提唱する「みる人の心にひびくツーリング写真」です。記念写真、愛車写真は自分で見て楽しむもの、ツーリング写真は自分ではない誰かに見せても喜んでもらえる写真です。




網走で名もない風景

今回、なぜこの3つの写真を撮る…をご紹介したかと言いますと、この3つを1枚の写真にしないようにするためです。どうしても最初の頃は写真に対する想いを詰め込み過ぎてしまい、愛車もカッコよく景色もキレイに…と欲張ってしまうものです。しかし景色とバイクの割合を丁度よくバランスをとったつもりの構図が実は一番中途半端でよく見かける平凡なバイク写真なのです。

ツーリング先で「ここはいい!」と思った場所で写真を撮るとき、愛車をカッコよく撮った写真、景色の写真、景色の中のバイク(+ライダー)の写真と3つ撮って帰りましょう。

そして帰ってその日に撮った写真をじっくり検証してみて下さい。どれもお気に入りの写真だと思いますが自分だけが満足なもの、誰かに見せれば喜んでもらえるかもしれない写真…この違いが見えてくるはずです。

当ブログではツーリング写真の撮り方について、撮影テクニックや撮影スポットだけでなく写真の楽しみ方、見せる喜びなども書いていきたいと思います。

新たなユーザー様、たまたま検索でこのページを見られた方、当ブログと一緒にツーリング写真を盛り上げていきませんか?

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華麗なフットワークで構図を作れ☆三分割縛り地獄

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがパソコンはどのようなものを使われていますか?恐らく多くの読者の皆さまは撮った写真をPCでレタッチあるいは管理されていると思います。

私のようにデジタルカメラの記録モードをRAWで撮影し、その後LightroomやDPPのようなソフトで調整を施して現像されている方も多いと思います。そんな時にパソコンのスペックはある程度は高性能でないと快適に作業ができないものです。

Lightroom classic の場合はまずOSがWin10の64Bitでないといけません(32Bit版ではインストールもできません)。その上でメモリーは8GB以上、CPUは出来ればCore i3以上のスペック、ストレージはSSDだと最高ですね。それと忘れてはいけないのがモニターの性能です。FHDとうたっていても色領域が低いと高度な現像処理には役不足です。

私はいまThinkPadのE570を愛用しているのですが、Core i 5(7th)のSSD256、メモリー16GBで動作は快適なのですが、16.5インチFHDモニターの色領域が低く、何度か「あれっ」っと思ったことがあったので買い替えを検討中です。




候補はマウスコンピューターのDAIVシリーズにあるクリエイター向けPC DAIV NG5500シリーズ(10万円ちょい)なのですが、このマウスのDAIVノートPCはデスクトップ用のCPUを搭載しモニターはAdobeRGB98%カバーという色領域を持っているのです。通常、このようなモニターはモニターだけ単体で買っても数十万円もするので、マウスのDAIVシリーズは写真好きでRAW現像する人にとって理想的なPCと言えそうです。

さて前置きが長かったですが今回は<初級>ツーリング写真解説としてビギナーの方のための初歩的な内容をいってみたいと思います。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F16 1/40 ISO100

とっても簡単な内容でいってみます…。まず「構図」とは写真の世界では良く聞く単語ですよね。被写体や背景のなどの位置関係や大きさ関係でしょうか。どう配置してどう大きさや割合を調整するか。しかし、その調整の具体的な方法は一体なんでしょう??

いきなり答えを言ってしまえばズバリ、足です。撮影者は構図を調整するときに右に左に、近寄っては離れ、高い所に上ってみては地面に寝そべってみたり、とにかく足で動き回って被写体の位置関係や大きさ、あるいはスペースの比率の調整、背景の範囲などを調整します。それと同時に動くことによって被写体が最も魅力的にみえるアングルも探し当てるものです。このようによく動く足は写真家足とでも呼びましょうか。

左右に動けば被写体の位置関係が広くなったり狭くなったり、あるいは重ね合わせてみたり、高い位置から撮れば地面の割合が広くなりますし、逆にローアングルで撮れば空の割合が増えるのです。

しかし、どう動けば構図がどのように変化していくのか感覚で覚えないと構図は作れないのです。えっ?それは簡単ではないかって?




ではこちらの写真をご覧ください。三分割線上に水平線、三分割交点にバイクと灯台を合わせた写真です。この場合、バイクと灯台をもう少し離した構図を作る場合は右に動きますか?それとも左ですか?

一瞬でも「ええっと…」となった人はまだ構図の感覚が怪しいと思います。目の前の三次元の光景が二次元の写真となった場合、そのときの位置関係や大きさをどのようにして変化させるかは案外と練習しないと身に付かないものです。

しかし具体的にどのような手法で訓練すれば、この足で構図を作る感覚が身に着くのでしょうか? …簡単かつ確実な特訓方法があります。上の写真のようにピッタリ三分割構図を守る「三分割構図縛り」です。2つの被写体を見つけてその位置関係を寸分狂わぬ三分割交点に合わせるのです。簡単なようですが最初は意外と難しく感じます。

足を鍛える訓練だと思って身近なものを使ってやってみて下さい。近所の公園とかでも出来ると思います。ある程度やればすぐにコツがつかめるので、そうしたらツーリング先で応用してみましょう。

※念のため付け加えておきますが三分割構図を守りましょうという意味ではないですよ。あくまで構図をつくれる足を鍛えるための練習方法です。




悪い例  動けないと構図も陳腐に陥る

バイク、船、海、港の雰囲気。これだけの要素に対して動くことができなければ構図もこのように陳腐に陥るものです。

構図は写真を見る人へ作者の感じたコト、表現したコトへ導くためのガイドのような役割があります。これは構図に限らずフレーミングやデザインも同じで、当ブログでは度々、このような構図、フレーミング、デザインのことを写真の基礎工事と解説してきました。

正解はありませんし構図が全てな訳ではありません。しかしビギナーの方の通過点として避けて通れないのは写真家の足を手に入れることなのです。

今回はこの辺で。

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