絞り調整を徹底マスター!ツーリング写真の露出解説 絞り編

前回の投稿の続きです

 

<初級ツーリング写真>解説として露出のすべてを解説するため・1回目 露出とは何か ・2回目 露出補正をマスターしよう ・3回目 シャッター速度をコントロールしよう、とシリーズで続き、今回は4回目の絞り編でございます。

前回までの投稿で目に見える世界は全て光によって明らかにされ、カメラもその光を内部に取り込んで写真にしていること、それを露出といいシャッターが開いていた時間とレンズ内にある絞りの穴の大きさによって、取り込む光の量を調整することが露出をコントロールすることと解説しました。

また露出はカメラのコンピューターが決めた値に対して、撮影者が表現したいイメージに基づき補正してあげましょう、と言う話とシャッター速度を調整できるようになると写真に時間を与えることが出来ますよ、という解説をしました。

今回は写真のピントの合う範囲、またはボケ具合を調整する絞りのお話でございます。

 

絞りを開いて前景を大きくボカした写真

 




 

絞りとはレンズの中にある絞り羽という薄い板を何枚かに折り重ねたモノで中央に穴が開いています。絞りを調整するとはこの穴の大きさを大きくしたり小さくしたりすることです。

当然、穴が大きければレンズを通してたくさんの光をカメラ内に露出させることができます。小さくすると光の量は減ります。

絞りはFで表記され例えばF2.0、F2.8、F4、F5.6、F8、F11といった具合に段階的になり数値が小さいほど穴が大きく露出は多い、逆に数値が大きいほど穴は小さく露出量は少なくなります。なんだか円高ドル安みたいな関係ですね。

レンズに記載されているF値はそのレンズで最も明るいF値のことです。これを解放値といいます。例えばEF50㎜F1.4と書かれていたら解放値はF1.4です。一般的に数値が小さいほど明るいレンズと言えるので良いレンズとされます。

絞りを撮影者の意図で調整して撮影するモードはA(キャノンならAV)絞り優先モードを選びます。ツーリング写真、バイク写真の場合の多くは絞り優先モードを使います。絞りの話はシャッター速度に比べると最初は理解しにくく感じますが、数字的なものを深く考えなければ大丈夫です。

絞りの説明をするときに必ず出てくる「被写界深度」という言葉があります。何だか聞きなれない難しい用語に聞こえますが一言で言うとピントが合う範囲です。

絞りの調整はカメラから見て奥行方向にピントが合う範囲を広げたり狭めたりすること。逆に言うとピントを合わせなかった部分のボケ具合を調整することです。

例えばF2やF1.4といった小さな数値で設定すると被写界深度は薄くなり、ピントが合う範囲が狭くなります。そして背景や前景などが大きくボケます。これを絞りを開くと言います。

F16やF22など大きい数値で設定するとピントの合う範囲は広くなり背景などはあまりボケません。これを絞り込むなどと言います。

また写真の明るさを決める観点での露出は、撮影者が絞り値を決定させたのでシャッター速度によって決まります。絞り込めばレンズ内の穴ポコが小さく光が少ししか入ってこないので、代わりにシャッターが遅くなって光を取り入れるのです。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F13 1/25 ISO250 絞り込んで撮った作品

と…ここまでの説明は一般によく見かける解説書にも書かれております。難しいのは絞りを調整することを理解しても実際の撮影シーンでそれを具体的にどう使うのか?です。

 




 

絞りを調整するのは簡単に言ってしまえばボケ具合の調整なので、構図に前景と遠景がきちんと作れた場合に大きく効果を発揮するものです。特に前景は撮影者が意図的に配置しない限りは通常は存在しないので、前景の無い構図でいくら絞り値を調整しても大きな変化はないものです。

絞りについてせっかく勉強したのに撮影シーンで使い方が分からなかった原因は前景を構図できなかったからです。

上の写真のようにカメラの近くにあるものを前景に置き、作品の意図や主題へ導く表現方法の1つとして使うのです。シャッター速度の解説の時に写真は二次元の静止画で奥行と時間が失われている、それを何らかの手段で補えば良作の鍵となる、と書きましたが絞りの場合は前景などを構図しボケ具合を調整することにより、平面である写真に奥行きを与えることが可能なのです。

1枚目の写真は花の種類が特定できないほど花を大きくボカしました。撮る前に作ったイメージが花を抽象的な演出として使って、米粒構図にしたバイクの存在を引き立てようと思い描いたのです。その結果が絞り解放となりました。

2枚目の写真は手前の花がスイセンであると判別できるほど絞り込まれています。このシーンでは最初に描いたイメージが「スイセンが咲き乱れるキャンプ地」と思いついたので被写体の存在ウェイトをバイクやライダーよりスイセン側に置いたのです。

シャッター速度の解説でも同じことを書きましたが、まずは撮る前に頭の中でこのシーンでの理想的な写真のイメージを描くことです。見たものに感動し、それをヒントに想像して理想の写真をイメージします。

このイメージが描けたら初めて絞りやシャッター速度、レンズ(焦点距離)の選択などをするのです。イメージがないのに撮ろうとすれば、いくら被写界深度などの知識があっても役に立たないのです。

構図に前景や遠景がしっかり作れないと絞りを調整してもあまり意味がない、撮る前にイメージをきちんと作らないと絞りや露出などをどう使うか分からない。こういった重要な説明がなく、写真のキホンはまず露出を覚えることから!と多くの解説書などに書かれています。本当に残念なことです…

絞りもまた同様に、どの位置関係にある被写体がどれくらい絞ればどれくらいボケるか?なんて事は説明することができません。シャッター速度の時と同様に、とにかくたくさんの写真を撮って感覚として覚えて下さいね。

次回は露出解説のまとめ です。

 





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挫折した人、必見!やさしいカメラの露出解説 シャッター速度編

さて 前回の続きでございます。

究極のツーリング写真流に写真の露出について、その仕組みや実際の撮影シーンにおける使い方を解説しております。

露出は多くの解説本や写真教室で最初に教わる写真の基礎ですが、いざカメラを持ってツーリングに出かけて、教わった知識を実践でどう使っていいのか悩んだことはありませんか?

撮影地ではまず頭の中にそのシーンの理想的な写真のイメージを作って、それを実現させる手法として露出や構図を考えるものですが、この最初のイメージを作っていないと知識だけあっても何もできないものです。

 




 

前回は写真の明るさの観点での露出の話と露出補正の話をしました。今回はシャッター速度について解説してみたいと思います。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F16 1/30 ISO250

人間が目でみている世界は3次元の動画のようなものです。しかし写真はシャッターを切った瞬間に2次元の静止画となりますので、失われたのは奥行と時間です。

写真とはこの奥行や時間(を予感させるもの)を何らかの手段で取り戻すことができれば良作への鍵となる訳です。これは必ず必要な訳ではありませんが作品を表現する手段の一つとして使えるように習得しておきましょう。

上の写真はライダーの走行中の視線を再現した走行写真です。秋の紅葉した舗装林道でオートバイが空間を駆け抜ける爽快感を表現した写真です。舗装林道なので速度はせいぜい20~30キロですので、「駆け抜けているスピード感」を表現するにはどうしたら良いでしょうか?

これがシャッター速度をコントロールする考え方です。伝えたいことに「スピード感」「瞬間」といった時間的な要素が存在するとき、あるいは静止画である写真に時間を与えたい時に使うのがシャッター速度の調整です。

シャッター、それは真っ暗なカメラの中に外の光を取り入れる幕のことで開いたり閉まったりします。開いていた時間が長いほど多くの光を取り入れ、動いているものはブレます。

逆に早いシャッター速度で一瞬しか開かなければ光の量は少なく、素早く動いている被写体も肉眼では見えないような瞬間として捉えることができます。

一眼レフやコンデジの上位機種にはこのように撮影モードがダイアルで切り替えられるようになっています。Aはaperture(絞り)のことで絞り優先モード、Sはシャッター速度優先モード、Mはマニュアルモードでシャッター速度も絞りも撮影者が決定する(カメラに評価測光させない)、Pはプログラムオートで画質の観点で最適なシャッターと絞りをカメラが決めてくれるモード。

 




 

撮影者の意図でシャッター速度を調整したいならS(キャノンならTV)シャッター速度優先モードを選びます。もちろんマニュアルでもシャッター速度を任意に設定できますが、この投稿では初級者の方が対象なのでマニュアルモードの説明は割愛いたします。

シャッター速度を撮影者の意思で決めるシャッター速度優先モード。写真の明るさを決める露出はシャッター速度と絞りの2者で決まるので、シャッター速度を撮影者によって決められてしまった場合、明るさを決めるのはカメラの評価測光による絞り値になります。

上の紅葉の走行写真であれば私はシャッター速度優先モードで1/30に設定しました。すると写真の明るさを決める露出は絞りに委ねられます。カメラの評価測光は1/30と指示されたシャッター速度に対して、適切と思われる絞り値はF16と算出した訳です。

ここまで書いたことは実は既に知っている…という方も多いと思います。多くの解説書や写真教室で教わると思いますし、そもそもカメラの取扱い説明書にも載っていると思います。しかし大切なのはこの先の話…

リコー GR APS-C

 

どのくらいの速さで動くものが、どのくらいのシャッター速度の設定でどのような感じでブレるのか。あるいは瞬間を作れるのか?コレがすごく重要なポイントなのですが…ゴメンナサイ!こればかりは言葉で説明できないのです。

例えば60㎞/hで走っているバイクを1/80で流し撮りすると、背景はどんな感じでブレるのか?とか、風でなびく草をイメージ通りにブラすにはシャッター速度はいくつ?とか、何度も撮って感覚として身に付けていくものなのです。

10m先にある的にボールを当てるには、どれくらいの力加減で投げれば良いのかを言葉で説明できないのと同じです。

シャッター速度に限らず絞りも感度もレンズの焦点距離も全て感覚として覚えてください。そのためにはたくさん撮って経験を重ねる以外はないです。

シャッター速度の感覚は絞りや焦点距離に比べれば簡単な方だと思います。ぜひたくさん撮って「おっ、間もなく電車が来るな!1/20くらいで切ってスピード感を出して撮るか!」とすぐに数値が頭に浮かぶよう感覚を身につけてくださいね。

次回は究極のツーリング写真流 露出解説の絞り編です!

 





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明日から役立つ!露出コントロールの使い方<初級>ツーリング写真

前回の続きです

一般に写真の基礎と言われる露出(シャッター速度、絞り)について究極のツーリング写真流に解説しております。その続きです。

前回までで露出とは世界の光をカメラ内に取り込むこと。どれくらいの量を取り込むのか?それはシャッターが開いていた時間、レンズ内にある絞りという穴ぽこの大きさで決めましょう。それによって出来上がる写真の明るさやスピード感、ピントの合う範囲などが変わってきます、というお話でした。

今回からは露出をカメラ任せではなく撮影者の意図で調整すること、シャッター速度や絞りはどんなときに、どう調整すれば良い写真になるのか?という解説をいたします。

 




 

 露出を調整してみよう

福島県 磐梯吾妻スカイライン 浄土平

まずシャッター速度と絞りの話は置いておいて、単純に光の量のお話をしてみたいと思います。露出は世界の光をカメラ内に取り込むこと、と既に説明しましたが今写真を撮ろうとしている目の前の情景に一定量の光が存在しています。その光の量を元に最終的にどのような明るさの写真を撮るのか?この事を多くの方が誤解していて、ここは暗いからシャッターを遅くしなきゃ、絞りを開かなきゃ、と考えがちです。もちろんコレは正解ですが、自分が情景や被写体に対してどんな明るさの写真にしたいのか?の方も大事ですので、コレをお忘れないように!!!

上の作品は秋の磐梯吾妻スカイラインの一切経山の付近、浄土平で撮った1枚です。日没後、まだ薄明るい空に山の稜線が浮き立っているのが美しいと感じて撮った1枚です。光に浮き立つ稜線の存在感を大切にするため、手前のコーナーはシャドウにつつみ、それがコーナーであることを伝える役割は白線の存在に委ねました。実際に薄暗かったですが、このように表現するため実際よりもうんと暗く撮った1枚です。

 

2017年8月 北海道富良野市

こちらの作品は先ほどとは逆に目で見た印象よりも明るい写真になるよう撮った1枚です。望遠レンズを使っていますが近景に黄色い花を置いたことで、全体が黄色いフィルターをかけたように仕上がっています。カメラの評価測光に対して+0.3補正(明るく)補正しました。

私の経験上、お花が登場するシーンは特に露出を調整することが重要だと感じます。先日にご紹介したコスモスの撮り方では+2.0の露出補正でしたし、プラスに限らず大幅にマイナスして雰囲気を作ることも多いです。

露出に限ったことではありませんが最初にイメージを作ることがとても大切です。簡単に言ってしまうと「よしこんな風に撮るか」と頭の中でそのシーンにおける理想的な写真を想像することです。この【イメージを作る行程】がすっぽり抜けてしまうと「目で見た通りの明るさに撮らねば」と忠実な明るさを再現することに囚われてしまい、たちまち作者の個性は消えて図鑑写真になってしまうのです。

 ~露出補正を積極活用せよ~

次に露出補正のお話です。カメラはどのように露出を決めているのでしょうか?多くのカメラはシャッターボタンが二段階になっていて、半押しと全押しができるようになっています。半押しした時に測光といってカメラを向けた先に対して適切と思われる明るさをコンピューターが算出してくれます。

編集ソフト lightroom のヒストグラム

どのような判断基準で明るさを決めているかと言うと上のようなヒストグラムがカメラにあり、これを基準に判断します。左端が真っ黒で(0)となり右に行くほど明るくなって右端は白(255)となります。このヒストグラムの山がなるべく中央にきれいな山となるよう露出を算出するそうです。

測るポイントは画面全体を平均で見たり、特定の部分をスポット的に測ったりと選択ができるようになっています。

 




 

つまりカメラはあくまで機械的に現実の明るさを再現させるための露出を決めているのです。ここは少し暗めの写真にした方が雰囲気が伝わるな、とか明るく撮った方が柔らかく優しい印象になるな…などといったことはカメラは知ったことではないのです。

カメラの評価測光はあくまで見た目の明るさを忠実に写真にするならこの辺だろう、という参考値だと考えましょう。順光で通常の風景なら評価測光のままでOKの場合もあります。しかしあなたが感じた表現はあなたにしかできません。

そこで「オイオイ、カメラよ。そうじゃなくてもっと明るく(暗く)しようぜや」とあなたが補正を入れて下さい。一眼レフの場合は多くの機種でこの写真のように大き目のダイアルが背面に付いています。大きいダイアルであるという事は、かなり頻繁に使う重要な機能だという事ですね。

露出補正はカメラが決めた露出設定に対して撮影者が補正するという意味なので、いちどカメラに測光させなくてはいけません。1枚撮るかシャッターを半押しするか、AEロックボタンを押すかして一度測光させてから使ってくださいね。

露出補正ダイアルを回すと液晶やファインダー表示内に、横に伸びる目盛内で矢印が右に左に動きます。右が明るい方、左が暗い方で1/3単位で調整できます。まず最初はサジ加減が難しいと思いますので、撮りながら確認していくのが最も分かりやすい練習方法だと思います。

こう覚えましょう。カメラの測光機能はロマンの無いアホです。ブラックの車体のバイクをアップで撮れば黒色を暗いと誤認して間違った露出設定を簡単に算出します。白い被写体も同じで明るいと誤認して暗く写します。

ここは青空を白くトバしてでも花びらや葉が明るく輝いている写真にしたら素敵だろうな、とか寂れた街並みに木枯らしがふいて寒い、だから少し暗めにしたらムードがあるだろう…なんてカメラ内のコンピューターには出来ないことなんです。SiriやWatsonのようなAIが搭載されたカメラが登場すれば分かりませんが。

上級者なら評価測光ではないマニュアル露出を使いこなす場合もありますが、初級者の場合はマニュアル露出は難しいので、どうしても評価測光が基準です。しかしカメラの出した露出値を決して過信せず、かならず撮影者のイメージを狙って露出を決めてくださいね。

次回は2.シャッター速度を調整しよう です

 





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なるほど、露出を理解すると写真が良くなる理由 カンタン露出解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがカメラの露出のことについて完璧に理解されていますでしょうか?

今回の投稿は私自身が写真をはじめた当時を思い出して、難しく感じた1つ「露出」について<初級>ツーリング写真のカテゴリーで解説してみたいと思います。

露出だのピントだの感度だの、カメラに関わる用語はよく耳にしますが、あらゆる解説書や写真教室で最初に教わることですよね。なぜ最初にこれを教わるのか私はよく分からないのですが、いちど理解すれば簡単なことですが最初は難しく感じるものです。

今回はそんな一般に最初に教わるであろう写真の基礎の1つ。露出について究極のツーリング写真流に解説いたします。分かり易さ優先で子供に説明する感じでいってみたいと思います~

 




 

EOS6D mark2 + SIGMA35mmF1.4ART F20 1/15 ISO100

 

写真は光を撮っています。人間の目も同じですが世界にあるものは光によって明らかにされているのです。カメラの中は真っ暗な箱になっていてデジタルならイメージセンサー、昔のカメラならフィルムがそこにあります。

シャッターとは車庫やお店のシャッターと同じで幕になっていて開いたり閉まったりします。普段は閉まっています。みんながシャッターボタンと呼んでいるカメラのあのボタンは、押した瞬間に幕が開いて閉じるのです。そして真っ暗だったカメラの中に一瞬、外の光が入ってきます。

レンズはカメラの前についたガラス玉で何枚も複雑に構成されいます。これは世界の光を集めてカメラの中に取り込む役割があります。絞りとはレンズの中にある何枚かの薄い羽根を折り重ねたもので中心に穴が開いています。穴は大きくしたり小さくしたりできます。

露出という言葉は真っ暗なカメラの内部に、外の光にどれだけ露出したか?という意味です。たくさんの光を取り入れれば明るい写真、少しなら暗い写真。あるいは暗い場所で写真を撮る場合はそもそもたくさんの光が必要ですし、逆にギラギラお日様の下ではチョビットで十分です。

あなたがそこで写真を撮りたいと思ったところには、一定量の光が存在していて真っ暗なカメラの中にどれだけ露出させるかが写真における露出の考え方です。

撮りたい場所に存在する一定量の光は絞りの穴の大きさとシャッターが開いていた時間で決めます。この両者は持ちつ持たれつです。最終的に写真になるための必要な光をカメラ内に取り込む訳ですが、カメラの外に存在する一定量の光を両者でシェアしているのです。

例えば、あなたが「ここは絞り込んで撮りたい」と絞りを小さくすれば、レンズ内の穴ぽこは小さいので光が少ししか入ってきません。一定量の光がほしければ、その分をシャッタースピードが遅くなることで補うのです。

 




 

シャッター速度とはシャッターが開いていた時間のことです。例えば1/1000秒といったシャッター速度は一瞬で光はわずかしかカメラ内に得られません。1/15秒といったら遅いシャッターでたくさんの光がカメラ内に得られます。星空の撮影では30秒などとても長くシャッターが開きます。動くものを瞬間で捉えたり、逆にブラしてスピード感を出したりと、静止画である写真に時間を与えることが可能です。

絞りを調整することはカメラ位置から風景をみて奥行方向にピントが合う範囲を調整することです。逆に言うとピントが合っていない部分のボケ具合を調整することです。単位はFで表され数値が小さいほど穴は大きく光はたくさん、数値が大きいと穴は小さく光は僅かです。構図の中に被写体に対して近くの物、遠くのものが存在している場合に効果を発揮します。絞りを調整することは写真の印象を変えたり主題へ導く手法として活用できます。

 




 

ここまでで露出とは写真の明るさを決めるなど、カメラ内に取り込む光の量であること。露出を決めるのは主にシャッター速度と絞りの2者であること。この両者は写真の表現の手法として撮影者が調整すること、がお分かりいただけたと思います。

では・光の量を調整すること・シャッター速度を調整すること・絞りを調整すること、とは実際のツーリングシーンやバイク写真を撮る現場で具体的にどのように使うのか?を次の投稿で解説いたします。

 続く

 

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ツーリング写真がカッコよく見える 写真のデザイン知識

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みの旅で撮った写真は全て仕上がって整理できましたか?写真は綺麗に仕上げて整理してプリントして発表するまで楽しめますからね。

撮るだけ撮って、メモリーカード内に画像があるまま何もしないなんて寂しすぎますよ!仮に良い写真が撮れなかったから…と思っても撮影した写真をよく見返して分析するのはとても大事です。

さて今回の究極のツーリング写真では、いままで何度も解説してきた写真におけるデザインのお話をまとめてみたいと思います。

漁港の浮きを撮った1枚  図形デザイン要素の「円」と「連続したリズム」

もう何度も同じことを書いてきましたが写真におけるデザインとは主に 線(直線、曲線、S字、Z字…)、図形(円、四角、三角、台形、〇〇型)、色(暖色、進出色、寒色、後退色、中間色、中性色、補色、反対色)、立体感、質感、規則的なパターン、連続したリズム感、ディティール、シェイプなどです。

デザインは写真をパッと見た瞬間に視覚的に美しさや心地よさを受けるかどうかです。何を写したか、何を伝えるのかといった写真の核となる部分とは基本的に個別に考えたほうが良いです。

デザインを意識するにあたり重要なことは画面という長方形の四角に、前述のようなデザイン要素をどのように取り入れるかです。

構図はメイン被写体、副題、アクセント被写体、背景などの大きさや位置関係を調整し作品の意図を表現するための標として組み立てていくものです。構図とデザインは似ていて一部は重なりますが、こちらも考え方としては個別に考えたほうが良いです。

 




 

デザイン要素の中でも重要な「色」の要素を取り込んだ作品

デザイン要素の解説において、よく誤解を受けてしまうことは「たまたまそうだったのでは?」という疑問です。海が青いのは撮影者が青くした訳ではありませんし、富士山が二等辺三角形なのも撮影者がそうした訳ではありません。

これは画面内にデザインが偶然入ったということであり”画面内にデザイン要素を必然として取り込んだ”とは似て非なる事なのです。つまり色や線や図形が目の前の風景に存在していることに気が付き、それを長方形の画面内に意識して取り込むことそれが写真におけるデザインだと私は考えます。

くどいようですが重要なポイントは長方形の画面の中にデザインをどう取り入れるかにかかっています。

デザイン要素の線 奥行を出したり、観賞者の視線誘導にも効果的

 

写真をぱっと見たときの人間の脳がしめす反応の話ですね。目から脳へ送られた信号を元に、どのような反応を起こすか。感情を刺激する要素ではなく、あくまで「見た目」の心地よさ、安定感、視線を動かす楽しみといった世界です。

なのでデザインはとても重要ではありますが、それが写真の全てではありません。写真に重要なのは作品の意図、何をどう撮るか、どう表現したか?でありデザインや構図やカメラの操作などは意図を表現するための1つの手法に過ぎません。

 

葛飾北斎 富嶽三十六景 尾州不二見原 図形要素の円を用いたデザイン

 




 

デザイン要素 最も視線誘導を楽しませるS字曲線 そして黄金比や白銀比などの比率

最重要ではないが無視はできないデザイン。絵画でも彫刻でも書道でも、すべての芸術に通ずるデザイン要素。しかし写真をやる人でこの部分に真面目に取り組んでいる人は少ないように思えます。私は特にツーリング写真ではデザイン要素を意識しなくてはいけないシーンが多いように感じます。

例えばバイクのタイヤは円、車体は赤や黄色など扱いに知識が必要な物が多いですよね。道は線の要素。海や空は青で自然は緑、道路はグレーでアスファルトの粒子に寄れば質感、桜や紅葉の景色も色要素ですよね。すぐに思いつくだけで多くのデザイン要素があります。

いかがでしょう?そんな難しい理屈など考えずに感じたままに撮ろうよ!それが芸術なんじゃない?という意見も聞こえてきそうですが、多くの著名な芸術作品は一般に種明かしされていないだけで、こういったデザイン要素は極めて計算高く取り入れられているんです。有名な例だとダヴィンチのモナ・リザなんかそうですよね。

これを無意識に「感じたままに」デザインできれば本物の天才であると言えそうですが、そうでない人は試しにデザインを学んで写真活動されてみてはいかがでしょうか!





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「なにを」「どう」「撮るか」をバイク写真に当てはめると…??

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日は写真でよく言われる「写真とは何をどう撮るかである」について私なりの解釈で書き出してみました。私自身に言い聞かせるための独り言ですが、お暇な方は読んでみてください。

 ~なにをどう撮るか~




「なに」

被写体を見つける、撮影地を見つける発見力、気付き力のこと。被写体、情景の特長をきっかけに、そこで撮影に挑もうと決める力。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG F5.6 1/500 ISO400

「どう」

言語化力は審美眼に付帯されるプラグインとして機能させる。「湖が綺麗だ」ではなく「風にさんざめく湖面が美しい」といった具合に、審美眼が反応したことに対して、言語がその価値を高めてくれる便利なプラグインだ。

具体的な効果として説明すると言語化前に撮った写真は湖の写真。言語化後に撮った写真はさんざめく湖面が美しい写真という事になる。

女性に「かわいいね」と言えば大抵は喜ばれるはずですが、どうかわいいのか言葉で表現できればさらに喜ばれるはずです。あなたが感じたことを素敵な言葉にできれば相手に喜ばれるのと同じように、写真も「どう」が明確に観賞者に伝われば喜ばれるものです。

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L F6.3 1/400 ISO100

「撮る」

言語化によって具体性を打ち出した作品の意図を作業に落とし込むこと。構図は足を使って被写体や背景などの位置関係を、フレーミングは被写体の一部を切り存在感の調整や枠外へ想像を誘う、絞りはボケ具合で印象をコントロール、シャッター速度の調整は写真に時間を与える、露出は明るさの観点で心理的な印象を調整する、デザインはぱっと見た瞬間の観賞者の目を楽しませる。これらは全て観賞者に作品の意図を導くためにしっかり機能させること。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/640 ISO100




これら3つの・なにを ・どう ・撮る はバランスをもって身につけていきたい。例えば「どう」を蔑ろに「撮る」だけをトレーニングしたところで綺麗な写真しか撮れないのです。

大切なことは「なにを」も「どう撮る」も自分ならではの個性であるか?私が感じたたことはこうです。これが私の表現です。とシンプルにうったえているか?です。

これらに偶然や奇跡あるいは稀な気象現象、想像をこえる美、笑い、驚きがトッピングされれば傑作ですね。

自分自身にこれができる写真家になってほしい、という期待をかける自身へのピグマリオン効果を狙ってみました。

なにをどう撮るか?のツーリング写真的解釈でした。





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四隅をチェックし素人っぽさを卒業しよう<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ずいぶん以前に「アホな青春バイクコラム」という投稿をしましたが、覚えておられるでしょうか。あれは前後のブレーキ機能を失ったNSR250Rで国道16号を〇00キロオーバーで走る友人Sが主人公でしたが、また機会をみて少しフィクションを混ぜて書いてみようかと思っております。

その話の主役である友人Sはほんとうに面白いヤツでして、こんな話もあります。ある夜、仲間同士でたまり場になっていたガソリンスタンドにて。Sは愛車シルビアで登場し誰かにもらったカーオーディオを取り付けるのだと意気揚々にダッシュボード周りを分解しはじめました。

しばらくすると暗闇のシルビアの室内から何やら「ウッ」とか「ウオッ」とか変な声が聞こえてきます。様子を見に行くとテスターが無いからと車体からの配線類に直接触れて感電しながら接続する線を探っているのでした。

被覆を剥いた銅線に触れながらキーを回しビリっときたら「こりゃACCだ」とか、ライトを点灯させてビリっときたら「こりゃイルミネーション電源だ」とか言って何だかんだ最終的にカーオーディオを取り付けてしまいました。

まさに人間テスターです。




さてくだらない前置きでしたが今回の初級ツーリング写真解説では、かなり初歩的な内容をいってみたいと思います。いくら練習しても何かイマイチだな…と感じている方は写真の細部まで神経が及んでいないことが多いものです。

特にメインとなる被写体に気をとられすぎて背景、または画面の四隅のクオリティが甘い場合が見受けられます。余計な物が写っていたり、絞りの解放で光量が落ちていたり、レンズの歪みが目だったりといった物が代表例です。

こちらの作例をご覧ください。漁港での一コマを撮ったのですが、主題が明確でなく全体が散漫としています。よく捉えればありのままを撮った自然な1枚ですが、それで作品として通用するとは思えません。ピンクで囲った部分が余計な物が写ってしまった個所です。こういった細部の詰めが甘いと、ぱっと見でシロウトっぽい写真になってしまうのです。

この撮影シーンでは日の高い逆光を生かして、民家の瓦屋根が輝きを放つ様子などに注目し、それを伝えるよう構図を作ると良かったでしょう。もっと足を使って被写体の配置や大きさを工夫し、一番良いと感じたものを明確に、かつそれ以外の部分は綺麗に整理しなくてはいけません。

 




撮影時に上の写真の黄色で囲った部分に、何か問題がないかチェックする癖をつけてみましょう。余計なものが写っていないか?絞りを開きすぎて周辺光量落ちがないか?必ずここをチェックする癖をつければ、それだけで劇的に写真は良くなります。

スポット修正やスタンプツールのような画像ソフトで邪魔な物を消去することは、撮影時には配慮が届かなった不測のミスを仕方なく修復するための手段です。例えば吸い殻が落ちていたら拾いましょう、電線が写っていたら画面外に排除できないかアングルを変えましょう。

ソフトに最初から頼るのは決して関心できることではありません。

センサーやレンズの汚れは日常的に完璧に清掃しているつもりでも、ツーリングでカメラを持ち出していると出先で汚れが付着してしまうものです。その場合は仕方なくソフトで消去しましょう。

本当は四隅のチェックと言うよりは被写体以外のエリアと言うのが適切なのですが、覚えやすいという意味で最初は四隅のチェックとして実践してみてください。

どうしても最初の頃は撮った写真をその場で確認しても、写真のチェックの方法すらよく分からないものです。今回の四隅のチェックは具体的で分かりやす方法です。上達すれば意識しなくとも、四隅や背景は綺麗に整理できるものなのです。

ぜひ次回のツーリングで実践してくださいね。





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~本日の毎日100ショットスナップ~

もう3年くらい前に撮った写真です。実は上の解説に使った1枚目の写真と場所が同じです。こうやってバイクは無しで撮る分には漁港風景もそれほど難しくはありません。使い込まれた様子の船を主題にしたければ、それを撮るのみです。しかし気に入った被写体あるいはシーンにおいてバイクを入れて写すとなると難しくなるんですよね。

ツーリング写真におけるカンタン絞りマスター<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏のツーリング楽しまれていますか?

夏は苦手だ…という方でも夏には夏の良さがあって、たとえば日が長いので早起きをして日の出前から走り始めるなんて良いと思いますよ。美しい朝日を望んで午前中に帰れば熱中症になるような暑さは回避できます。

また深夜のうちに高速道路で移動して標高の高い涼しいエリアに行くのも良いですね。高原が爽やかな空気に包まれるのは今の時期ならではです。

さて今回の<中級>ツーリング写真の解説ですがツーリング写真におけるバイクのボケ具合の調整、つまり絞りのお話でございます。




今まで当ブログ 究極のツーリング写真ではオートバイ写真という大分類の中で・バイク写真(車体をカッコよく撮る写真)、・ツーリング写真、・バイクのある風景、・バイクのある時間、といった具合に分類し、それを明確に撮りましょうというお話をしました。

ツーリング先の風景の中でバイクをカッコよく撮ることに気を取られると、バイク写真ともツーリング写真とも言えない中途半端になり、結果よく見かける平凡な写真になってしまいます。

ツーリング写真、バイクのある風景においてバイクの存在感をボケ具合によって調整する場合は簡単です。手前に置いた花など風景の前景、近景のときのボケ具合の調整と違い、それほど微調整を要求したり、悩んだりすることは無いと思います。

 車体が少しボケている作例

今回はオートバイのボケ具合について簡単に5つの段階に分けて解説したいと思います。以下は程度がボケいる順に書いてみます。

1.かなりボケているがオートバイであることは誰にでも伝わる

2.オフロード、アメリカンなどバイクのタイプが分かる程度にボケている

3.バイクの知識がある人が見て、車種が判別できる程度にボケている

4.少しだけボケている

5.完全に合焦している

何だか眼科の問診票みたいになっちゃいましたが、オートバイのボケ具合の調整は、この大まかな5段階だけ覚えておけばほぼOKだと思います。




 車種が判別できる程度にボケている作例

ここで注意点は1つだけ。それがオートバイなのか何なのか?分からないくらいボカさないこと。これでは構図内にオートバイを置いた意味が全くありません。「そんなコトくらい分かっているよ!」とおっしゃるかもしれませんが、案外と写したものが何なのか?写真の観賞者には伝わらないものなのです。

そういった意味で、画面内にある全ての物が多くの観賞者に分かりやすく伝わるよう撮るのは最低限のことと覚えておきましょう。

かく言う私も以前に「ここに写っているのはバイクですか?」と聞かれたことが何度かありました。ガッカリしちゃう瞬間なので気を付けましょうね。

それと一眼レフの人は絞り込みボタン(キャノンの場合は被写界深度プレビュー)を活用しましょう。カメラを絞り優先モードにし、メイン被写体または風景全体にピントを合わせたらバイクを1~5のどの程度にボカすのか、絞り値を選択したあと絞り込みボタンを押して確認をしてみましょう。

念のため補足しておきますが、絞りとは現代の一眼レフカメラの場合F8とかF11とかにダイアル操作して設定しても、その時にファインダーを覗いてもそれは解放です。設定した絞りはシャッターを切る瞬間だけ絞り羽が作動する構造です。

今回はこの辺で!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

リコー GR APS-C

秋葉原の高架下で撮った1枚です。スローシャッターでわざとブラし日常を抽象的に表現した1枚です。たまにはスナップ写真らしいのを…。

 

バイク写真のかっこいい撮り方 インスタ映えバイク写真 その2

前回の続きです。

その1をまだ読んでいない方はこちら

5.アイキャッチで視線をバイクへ導こう

アイキャッチとは聞きなれないワードかもしれませんが、簡単に言うと写真を見る人の視線を引き付ける要素のことです。

この写真ではヘルメットを持ったライダー(私)がフレームに見切れでインしています(フレームイン)。これがアイキャッチ要素です。ヘルメットの形状は図形要素の円で観賞者の視線をそこにキャッチして安定させる役割があります。その後、ライダーが歩み寄る方向がR1200GSアドベンチャーへの導線となり主題へ視線を導くのです。

そして見逃してはいけないポイントは歩み寄る様子が静かな写真に時間を加えているところ。これがあるだけで、ただバイクが置いてある写真とは印象として雲泥の差です。

当ブログ 究極のツーリング写真ではカッコいいバイク写真とは次のように定義したいです。バイクのオブジェ化を回避しオーナーである貴方との関係を写真として表現するべき」どうでしょう?「アイキャッチ→導線」このテクニックでよく見かける平凡な愛車自慢の写真と明確に差別化してみませんか?




6.シーンの演出でオシャレなバイク写真を

シーンの演出、つまり通常のバイク写真ではなく、あなたと愛車の関係を映画のワンシーンのようにしてみましょう。上の写真ではR1200GS-ADVENTUREのリモワ製トップケースから望遠レンズを取り出している様子を撮ってみました。演出に抵抗のある方は現場でいきなり撮るのではなく、事前にイメージを膨らませておくのがオススメです。これが出来れば人と違ったオシャレなバイク写真を手に入れることが出来ます。

コツは「〇〇しているところ」というシーンを予めイメージ作りしておくことですよ!場合によってはドリンクのボトル、タバコ、地図などの小物が必要なときもあります。

7.車種に応じた魅力を引き出そう

真正面のアングルから撮影  水平対向エンジンにハイライトを重ねている

例えばフルカウルのスーパースポーツであれば面による造形美を引き立てるようアングルを考えます。クラシカルなバイクであればエンジンやマフラーなどの金属の質感を大切に光を当てたり逆光を利用したりして表現してみましょう。

エンジンやサスペンション、メーターやタンクなどに寄ったクローズアップも、そのバイクの特長的な部分を表現するのに良いです。




BMWのアイコンとも言えるR1200GSの異径ヘッドライトに寄った写真。大型のスクリーンとクリアーヘッドライトガードに付いた雨粒が気に入ったので撮ってみました。

8.焦点距離と絞りの設定

さほど重要なことではありませんが念のため最後に書き加えておきます。焦点距離については撮影場所によりますが35~85mmくらいの画角が良いでしょう。気に入った背景が広範囲に存在するのであれば35mm、逆に電線や標識など背景から除外したい要素がある現場なら85mmくらいが良いと思います。

肉眼に近い50mmも自然な背景を作るという意味でオススメです。

24mm以下の広角レンズになってしまうと、車体を画面いっぱいに写すバイク写真の場合、どうしても四隅のゆがみが気になってきます。広角レンズの四隅のゆがみは空や緑など自然界のものなら気になりませんが、バイクや建物といった人工物の場合はとても目立ちます。

絶対とはいいませんが基本は避けた方が良さそうです。

絞りについても同様にどのような背景を選んだか?によって変わってきます。基本は最低でも車体のすべての部分にピントがくるよう撮ることです。稀にF1.4とか大口径のレンズを持っている人がヘッドライト付近にピントを合わせて、解放で車体後方はボケている、なんて写真を撮っていますが特別な意味がある場合(特定のパーツを強調したいなど)を除いて、これはオススメできません。バイク写真でやたら解放を選ぶと車体がミニチュアに見えてしまいます。

絞りはバイク写真に限らず全ての写真において被写体や背景などの存在感の調整に使うものと覚えましょう。バイクが主役のバイク写真であればしっかり車体にピントを合わせて、背景をボカしたり、もともとシンプルな背景であれば絞り込んでパンフォーカスにしたり、といった具合にシーンに合わせて適宜選択しましょうね。

ちなみに今回の解説に使用した錆びたトタン壁の写真は全て画角35mmで絞りはF6.3でございます。

いかがでしたか?

今回の解説で私が個人的におすすめしたいのは5.のアイキャッチで視線誘導です。やはり究極のツーリング写真の読者の皆さまでしたら、普通のバイク写真ではなくバイクとオーナーの関係を表現できた、見る人を楽しませる写真にしていただきたい、そんな風に思います。

次回はかっこいいバイク写真 Lightroomレタッチテクニックをご紹介しますのでお楽しみに!

  ~関連記事~

ツーリング写真、バイクのある風景10の撮影方法その1

・ツーリング写真、バイクのある風景10の撮影方法その2





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~本日の毎日100ショットスナップ~

リコー GR APS-C

使い古された南京錠が捨てられていたので撮ってみました。何年か前に撮った写真ですがリコーGRはやはり良いカメラだったなぁと今でも思います。GRが次のモデルチェンジでバリアングルモニターを搭載したら、ぜひ買い替えたいですけど。趣味性の強いGRにバリアングル搭載はないかな~・・・

上達できず挫折した人へ<初級>ツーリング写真 3つの復活コード

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、少し前に外環が三郷南から高谷まで開通しましたね。千葉県民である私はこれで首都高を通らず東北道、常磐道、関越道にアクセスしやすくなりました。逆に考えると県外の方は房総半島へのツーリングが身近になったと言えますね。

高谷から湾岸線を南下していくと、途中で京葉道路に入りやがて館山道になります。館山道は終点の富浦インターまで走らなくても、内房を満喫するのであれば富津中央インターで降りるのがオススメです。というのも富津中央よりも手前は下道に降りたところで工業地帯や交通量の多い市街地であり、あまりツーリングとして楽しめるルートではありません。もちろん木更津は夕日が美しいですし、市原市を抜けて養老渓谷方面に行くなど目的があれば別ですが。

富津中央インターを境に道は片側一車線になりトラックも減って長閑な海岸線に変わります。竹岡や鋸南の海岸風景は素晴らしいですよ。冬はお天気が良ければ富士山も綺麗に見れます。

 




さて、今回の<初級>ツーリング写真の解説ですがレベルアップを目指して撮ってきたけど、どうも上達できない!良いのが撮れないと面白くないし嫌になってきちゃった…。という方を対象に通常の視点ではなく変わったアプローチで上達を狙ってみましょう~という内容でございます。

題してツーリング写真<3つの復活コード>です。

では早速、1つ目から!

<復活コード1>消去法で構図をつくろう

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F9 1/200 ISO100

究極のツーリング写真では今まで何度も構図は1つの主題を明確にしましょう、被写体が2つある場合は主従関係を明らかにしましょう、余計なものは画面外へ除外しましょう、といった説明をしてきました。しかしそう言ってすぐに出来る訳ではありませんよね。

写真というのはいつだって後になって考えれば分かるのに現場ではよく分からない、見えない…というものです。

ここでは逆転の発想で消去法で構図を組み立てていく考え方のご紹介です。上の作例の主題は海です。青緑色の海が気に入ったので撮った写真です。慣れていればすぐに被写体や景色の特長をとらえて、自分が良いと思った風に表現することができます。それは目が養われていること、そしてすぐ作業におとせる術を知っているからです。

消去法ではソレができなくても主題を明確にしたシンプルな作品を作ることができます。この作例では「青空が爽やかで綺麗だ…でも要らないのかな」「漁船がいいかんじ…でも要らないのかな」「灯台があるじゃん!でもデザインはイマイチ雰囲気ないかな」といった具合に1つずつ写らないよう、カメラを上下左右に、自分も動いて時には望遠レンズを使って削ぎ落してください。この時、最低3つは削ぎ落すこと!

これができれば残ったものは海面。そうか、俺はこの海の色が気に入ったからココで撮ろうと思ったのか。と気が付けると思います。

構図のコツはなるべくシンプルにすることです。色々と被写体がある光景を良い写真にするのは上級者向けなので、欲張ってそれを目指すとまず失敗に終わります。

<復活コード2>1ジャンル増やそう

ツーリング写真、バイク写真に特化して写真をしていると、なかなか上達できないというのがあります。もう1ジャンル、自分の専門を追加してみましょう。上の写真のような都会での刹那を捉えたスナップなんて、日常でも撮れる写真なのですごく練習になります。

対象は何でも良いと思います。家族、花、夕日、夜景、上の写真のようにグルメ写真にこだわってみるのも良いです。というのもいかなる被写体であっても1つの魅力を解明して撮影者の感じたことを表現する、というのは共通しているからです。

私がよくやる漁港にある杭や使われなくなった漁具などはツーリングとセットにしやすくオススメです。漁港には錆びた物、ペンキの跡など撮影の対象に適した被写体の宝庫なんですよ。

(このチャーハンのお店情報はこの投稿に最下部に記載しました)

 




<復活コード3>自信をもってうぬぼれよう

最後は精神論です…。稀に写真のことでご相談をいただく時、異常なほど自信のない方がいらっしゃいます。「自分のような下手では」「ドシロウトなので」とご自身を過小評価しているのです。最初は謙遜しているだけ?と思いましたが、どうやら本気で自信がないようです。

自信の無さが写真に出ちゃっているだけ、というのも考えられます。すごい写真を撮る人達は言わないだけで内心は「自分は才能あるなぁ」ってみんな思っていると思います。

むしろそう思い込むのが最初の一歩なのかもしれません。自分こそ天才だ!と心の中で暗示をかけてみてください。苦手意識は意外と簡単にポロリと外れるかもしれません。

まとめ

どうでしたか?今回、3つの復活コードの中で特にオススメなのは2の「1ジャンル追加する」です。特に誰も撮っていないようなレアな撮影対象をモノにすると、一気に特別感が芽生えてきて楽しく感じるはずです。

「都会の落とし物」CASIO エクシリムEX-10

こんなのとかね。

ではまた!!!





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↓↓↓チャーハンの写真のお店↓↓↓

千葉県市原市米沢 国道409号沿い 国道297号(勝浦街道)との交差点 米沢から少し東に走ったところです。看板メニューはアリランラーメン(千葉三大ラーメン 竹岡ラーメン、アリランラーメン、勝浦タンタンメン)ですが、私はここのチャーハンが好きです。大盛はボリューム満点で600円とリーズナブル。人気で週末は並びますが混雑のピークは11時と13時であります。意外と12時は空いているのは内緒です。