被写体をよく見てシンプルに撮る

EOS6D Mark2




立派な写真を撮ろうと思うほど何をして良いか分からなくなり途方に暮れてしまうものです。

まずそこで足をとめたなら被写体、情景をよく見てそこで撮ろうと思った理由を探し、特長を見極めてみましょう。

目についた中で「あっ、なんかこれ面白いかも」と、心の針が少しでもふれたなら、立派な写真を撮る事をいちど忘れて、子供のように素直な気持ちでシャッターを切ってみるのです。

上の作品は当初は漁船が佇む場所でのツーリング写真を目指していましたが、よく見ると大漁旗の代わりに鯉のぼりが漁船の上を泳いでいました。こどもの日でもないのに何故に鯉のぼり…???これは面白いな、と思ったので素直にそれが主役になるような写真を撮ってみたのです。

ちょっとの気づきとソレが「いいな」と思える心を持っていれば特別な撮影技法などはさして重要ではないのかもしれません。

被写体をよくみてシンプルに考えて撮ってみましょう。




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デジタル写真時代に与えられた自由表現

EOS6D Mark2

デジタル写真とはフィルム写真と比較して趣こそ失われたかもしれませんが、やはり便利なことが圧倒的に多いものです。その場で画像をチェックできること、フィルム代や現像代がなく経済的であること、ホワイトバランスやISO感度をいつでも自在に変更できること…など数えたらキリがありません。

その中の一つとしてフォトレタッチがあります。フォトレタッチは実はフィルム時代から存在はしていましたが広告写真や一部のARTなど主にプロユースの仕事でした。それがデジタル写真時代を迎えフォトレタッチソフトが登場したことで一般に普及したのです。




フォトレタッチの難しい面は作者の表現の手段、あるいはイメージの再現として用いいるのが本来ですが、必ずしもそういった使われ方ではないことです。というのはかつて写真に見識の浅い人までもが無料レタッチソフトを乱用して画像破壊をしていた時代があったからです。そのイメージがあまりに悪かったので「レタッチは悪である」という間違った解釈が広まってしまいました。

先ほども書いた通り、レタッチは表現の手段、イメージの再現として使っていればこれほど有難いものはありません。何しろAI技術がすすんだ現代でさえも撮影者の意図の通りにカメラはJPEG画像を生成してくれないのですから。

そもそも全てのデジタルカメラは撮像素子から送られてきたRGB情報の集合体(RAW)に対して内部のCPUでレタッチ処理をしてからJPEG画像へと処理しているのです。ですからレタッチとはカメラに任せるか自分でやるかの違いなのですね。

注意点は一つだけ。写真を良く見せようと盛ってしまえば醜いものに崩れ行くのがデジタル画像というものです。ここだけ気を付けておけば加工や合成でさえも、表現の幅と言う意味で大いに結構なのではと感じます。




上の作品はこの時期らしいアガパンサスのある風景ですがフォトレタッチのHSL機能を使用して緑の彩度を抜きました。この意図はR1200GSのライトブルーメタリックとアガパンサスの淡い紫が相性が良いことに気が付きそれを表現したかったことです。ヘルメットを分かりやすい位置に置くことでカメラの側はこのバイクのライダーであると予感させる想像誘導型のツーリング写真です。

こんな邪道なことをして…というご意見は真摯に受けたいと思います。しかし、実はデジタル写真というのは元々、緑色だけがやたら彩度が豊かであり、レタッチなどしなくても撮ったままの画像の緑がやたら鮮やかなものです。そこでフィルムっぽい写真がお好みの方にお勧めなのは緑の彩度を少々抜いてしまうことです。まあ…今回の極端ですけどね。

レタッチは自分の場合はこうなんです、と信念のもとで堂々と行えば仮に他人に何か言われようと全く気にならないものです。もし写真を良く見せようと後から盛った写真であれば、欲望に負けた自分の存在を指摘されたことになります。そのような嫌な思いをしないためにも確固たる信念をもってイメージの再現、表現の手段としてフォトレタッチを使いましょう。せっかくのデジタルなのですからね。




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ツーリング写真で私がいつもしていること

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、そろそろ梅雨明けなのか…という時期ですが話題の中心はコロナ渦とオリンピック開催ですね。ここ数年、日本は災害が多いですがせめてオリンピック期間中に災害が起きない事を願いたいですね。

ところで災害に備えて皆さまはご自身のバイクはどのような対策をされていますか?大地震がきたときにバイクはサイドスタンドの方が倒れにくいそうですよ。私のお世話になっているBMWディーラーさんも3.11の時はセンタースタンドで立てていたバイクだけが倒れてサイドスタンドにしておいたバイクは大丈夫だったそうです。R1200GSのような大型バイクほどサイドスタンドの方が安心で出来ればギアを入れておいた方が良いそうです。

さて今回はいつものツーリング写真解説とは少々趣向を変えて私が実際のツーリングシーンでどのようなルーティンで写真を撮っているのかを書いてみたいと思います。具体的な撮影技法のような話ばかりでは飽きてしまいますからね。

いきなり精神論的な話ですが凄い写真を撮るぞ!と意気込むのはおススメできません。「撮ってやるぞ」というハンティング精神は期待を膨らませて作るイメージが凝り固まってしまい、他の素敵な景色があっても見逃してしまうものです。例えば今日は富士山を撮ってやるぞ!と意気込んで走っていると、途中に咲いていた花々や立派な巨木などの存在に気が付けない場合があるのです。

まずは写真のことは一度忘れてシンプルにツーリング自体を楽しむことから始めてみましょう。楽しい、というリラックスした気持ちを持って走ることが何より重要だと感じます。余裕がないと駄目ですよ、ということですね。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

まずは場所探しです。探すと言うより出会うという感じでしょうか。この先に何かあるかも?よく通る場所だけどこんな脇道があるなんて、とふと気になった場所には好奇心を頼りに行ってみましょう。発見はそんな「予感」からはじまるものです。

以前に何度か行った場所を再び訪れてみるのも良いものです。時期が違うことで以前とは違った印象の景色であったり、自分自身の成長で見えなかったものが見えてくる場合もあります。

撮影場所とは有名なスポットが全てではなく、探検するように走って出会った景色の方が撮影として適しているものです。自分だけのとっておきの場所を見つけた時の嬉しさは何度経験しても良いものですよ。

おっここは良いではないか!この場所で写真を撮ろう!とバイクを停めたら最初にすることは何か?まずシャッターチャンス的な意味合いで時間に余裕はあるのか?の確認です。夕陽のシーンなのに既に太陽が沈む直前だ…、ローカル鉄道の撮影シーンですぐ列車が来ちゃう…といった時間的猶予の確認です。

時間的猶予の確認で急ぐ必要がないことが確認できたら、最初に精神的に落ち着きましょう。バイクで走ってくるとノルアドレナリンやドーパミンといった脳内伝達物質が放出されてある種の興奮状態なのです。これが一定時間をおくことでセロトニンを活性化させ穏やかなリラックス状態となり、やがてオキシトシンが放出されて気持ちよさ、幸福感がこみ上げてくるのです。写真を撮るにはまずこの精神状態をつくることです。

その間、ただ突っ立ていても仕方ないので私の場合はボトルに用意したコーヒーを飲み、周囲の状況を軽く散歩しながら観察します。このとき確認事項は大まかに言って2つあります。

1つ目は撮影場所の状況の確認。主に撮影スペースの広さや高さ、そこに何があるのか?太陽の位置や光と影の様子はどうか?の確認です。望遠レンズを使いたいなら後ろに下がれるスペースはあるのか?一面に咲く花畑を撮るのに登れそうな高い場所はないか?高いコントラストが欲しければどの向きで撮るのが理想か?といった具合です。

2つ目は被写体と景色の観察です。観察なんて言うとせっかく出会った被写体に失礼なのですが、とにかく被写体、景色はよく見て特長をとらえることです。この2つの観察は地味に大事なポイントです。後になって気が付けなかった…では遅いですからね。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

被写体、風景をよく見て撮影場所の条件も把握したら、いまいちど「そこで写真を撮りたい」と思った理由を考えてみましょう。何となく「いい感じだ」で始まったそのセッションは曖昧さを残すとそのまま写真になってしまうもの。何がどういい感じなのか?をまず言語化して撮影への具体性を出していきます。

その時に美しい、かっこいい、懐かしい、かわいい、郷愁感、崇高さ、荘厳さ、もの寂しさ、といった具合に人間の感情の動きとなるものを強く意識します。とりわけ美しさについては特別な感情の動きであると強く意識しましょう。美しさに感動していない作者の写真はただの平凡写真へと陥るのであります。

例えば夕陽が綺麗な海であれば【夕陽に照らされる水面がキラキラさんざめく海岸】といった具合に詩的情緒に言語化します。そうしたらキラキラ感が表現できる手法を自身のノウハウの引き出しから選択し、それが分かりやすく画面の中央などにくるよう構図を練るのです。言語化することで次の作業に具体性が出てくるのですね。

EOS6D mark2

感動の言語化が出来たらイメージの写真の想像、クリエイティブタイムです。イメージの写真は撮る前に撮影者の頭の中で想像する空想の写真。こう撮りたいという希望、こう撮れるはずだという完成予想図です。これがなぜ大事か?というとイメージ写真を持っておかないと画角が決められないのです。

イメージの写真が脳内に描けたら「よし、ここは海面のきらめきを大胆に引っ張りたいから135mmの中望遠レンズだ」とはじめてバッグからレンズを取り出すのです。

イメージの写真へ近づけるためのトライエラーは試し撮りという形で行っても問題ありません。ただズーム機能を悪用して画角を試すのはやめましょう。




良く動き、よく試し、よく考える。よく見て、よく感じ、よく自問する。被写体に感謝して感受性を高めたり、意識して感情が動くよう心に働きかけるのも効果的です。少し場所を変えてみたり今まで見ていた方向の180度逆の景色を眺めてみたり。ねばることで奇跡の被写体が登場することさえあります。

一通り撮り終えたと感じたら画像をプレビューしてミスがないか厳密に検査をしましょう。微妙なブレやピント位置の甘さ、空に入り込んだ小さなカラス、地面のゴミ。細部にわたるまで厳格にチェックをします。「めんどくさい、またいつかここに来ればいい」そんな気持ちでは憧れの一枚は永遠に幻想です。その撮影地において一切の妥協なく少なくともその時は納得のできるところまでやり切ることです。

人間の集中力が発揮できる時間には規則的なリズムがあるそうです。最も内容が濃く効率の良い集中力が発揮できるのは僅か15分。その次は45分、ちょうど学校の一時限の長さですね。次いで90分だそうでこれはサッカーの試合などがそうですね。

集中が切れたときにいくら粘ってもよい仕事はできません。1クールやって納得できない場合はリラックス状態の作り直しをします。この時にオススメのやり方は散歩です。撮影地の近くをウロウロ歩くことで脳内が活性化されて思わぬインスピレーションを授かる場合もあります。ナイスアイデアとは会議室ではなく散歩中に生まれるものだ、とどこかの偉人も言っていました。

適度な休憩で精神状態が整ったら2クール目として再び景色をよく見てよく感じ取ってみましょう。

ひゃ~なんだか良く分からんけどスゴい手間なのね。とてもマネする気持ちになれない…という貴方。写真は一瞬のシャッターで済んでしまうので、ついスピーディーにやるものと思いがちですが実は逆なんですよ。写真のような一瞬で済んでしまうものこそ急がず焦らずが大事なのです。この事に気が付いている人は実は少ないと思います。

今回はこの辺で!!

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一眼レフカメラ☆これをやめれば上達確実☆7つの悪癖

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近になってまたバイクの事故のニュースが増えましたね。やはり以前と同じで交差点における乗用車との右直事故が多いように感じます。

対向してくるバイクの距離と速度を見誤って、危険なタイミングで右折するドライバー。判断能力の低下、注意力不足、そもそも運転が強引…いろいろ原因はあると思いますが、こういったドライバーはもう一定数存在するものと諦めて、我々ライダーは防御策を講じるしかありません。といっても効果的な妙案は思い浮かびませんが例えば日中の走行であれば前走車がいない時に限ってハイビーム点灯とかどうでしょう?対向車に迷惑かもしれませんが夜間ほど眩しくはありませんし、迷惑でも事故になるよりうんとマシなはずです。

もう一つは市街地走行ではキープレフトをやめる。右直事故の原因を作ったドライバーの中には「原付バイクと勘違いした」という人もいるようです。確かに原付バイクなら30㎞以下で走っているはずなので、接近速度を誤った原因として合点がいきます。ならば道の端に寄って走る原付に見えないようキープセンター、またはキープライトで走れば原付と間違える確率は下がるのではないでしょうか?トラックやワンボックスの直後を走っている場合は、対向車からはバイクの存在が見えにくいので強引なドライバーは勘違いしてネジ込んでくる場合もあります。そのような場面においてもキープライトであれば対向車から存在が見えやすいと思います。




さて、今回は一眼レフカメラユーザーにおける7つの悪癖と題して、つい平凡な写真ばかりを撮ってしまう人の代表的な悪い癖をご紹介してみたいと思います。これを意識してやめるようにすれば写真が進化するかもしれませんよ。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2

1.ズームグルグル

多くの一眼レフユーザーはズームレンズを使用していると思います。ズームレンズは一本のレンズで複数の画角を選択できるので、持っていける荷物に制限のある我々ライダーにも有難いものです。もし画角が固定されている単焦点レンズでいくならばワイド、標準、望遠と3本のレンズを持ち歩く必要がありますが、ズームレンズであれば一本で済むのです。複数のレンズを買い揃えることを考えれば経済的とも言えます。

ところが、カメラビギナーにとって便利なはずのズームレンズには思わぬ落とし穴があります。それはファインダーをのぞきながらズームをグルグルやること。 被写体の大きさの調整にグルグル… 風景の範囲の調整にグルグル… グルグル… グルグル…これ、いつまでも上達しない原因でございます。

ベテランの写真家は「こう撮りたい」というイメージの写真を最初に脳内に描いて、それを完成予想図として撮影を開始します。その時点で画角は既に決まっているのです。一方でビギナーの場合は何mmのレンズを選んだ場合にどう写るのか?事前にイメージできないので「試しにどのように写るのか?」とまず撮り始めてしまうもの。

そうすると被写体が画面に対して丁度良い大きさ、あるいは景色の写る丁度良い範囲を調整し始めてしまうのです。これがベテランが持つ画角の感覚と、画角の感覚を持たないビギナーの違いです。

で…どうすれば良いの?と聞かれれば、まずはズームレンズ内で幾つかの画角のポイントを作り、そこに縛って撮るルールを作ってみるのです。例えば24mm、35mm、50mm、85mm、135mmの5ポイント以外は使わないぞ!と。すると自ずとカメラを構える前に出来あがりの写真を想像する癖がつくはずです。

2.全く動いていない

これは1のズームレンズグルグルに関わることですが、ズームグルグルをやると立ち位置を動くことをしません。1の画角縛り(または単焦点レンズを使う)をしたら次はフットワークの訓練です。

被写体が最も魅力的に見えるアングル、複数の被写体の位置関係、背景と被写体の関係、地面や空の割合、分断線の位置…などなど、これら構図やデザインに関わることは足で動いて探るものです。

特に前景を作った構図や望遠の画角を選択した場合は、ほんの僅かな立ち位置の違いで構図は激変します。まずはどう動けば写真がどう変化するのかを感覚で覚えるために、試行錯誤で動いて撮ってみましょう。一歩前に出る、左右に動く、しゃがむ、段差に乗って高い位置から撮る、色々な場所から撮って違いを確認してみましょう。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS




3.とにかく枠に収めようとする

被写体の姿を全て枠内にばっちり収めようと決めるのはビギナーの典型的特徴です。もちろん悪い事ではありませんが【枠に入れない】【枠で切る】という選択肢を持たないため、いつも同じような写真になってしまうのです。

【お子様構図】をご存じでしょうか?幼い子供に絵を描かせると多くの場合で人、家、お花、車などが並べられたようにカンバスに収まっているものです。それはそれで子供らしい絵として素敵ですが、いい大人が子供の絵のような写真を撮れば陳腐になって当然です。

写真は現実の様子からの選別作業でもあります。これは画面に入れない、これは1/3枠で切る、こういった手法を自分の中で習得しておけば表現の幅は広がります。

お子様構図の例 被写体を枠内に収め、それぞれ横一線に置いたので奥行きがない

4.奥行きがない

これも前述の枠に収めると似ていますが、幼い子供の絵のような稚拙な雰囲気になる典型です。例えばキャンプツーリングのシーンを撮るとします。テント、バイク、ライダーの3つを横一線に配置して撮れば、被写体と背景の2レイヤーのみの写真となります。

奥行きのある写真を実現するには3レイヤー以上は必要です。複数ある被写体の位置を奥行を意識して配置してみましょう。難しいと感じるようならバイクとカメラの間に近くに咲いているお花でも入れて前景を作ることを意識してみましょう。前景が作れれば前景、被写体、背景で既に3レイヤーです。

カメラを絞り優先モードにして前景のボケ具合の調整もお忘れなく。

5.不感症

これは撮影技法や写真知識のお話ではなく、あくまで撮影者のハートサイドでございます。綺麗な景色、印象的な被写体などに出会ったとき貴方は心から感動していますか?多くの大人は寂しいことに幼い子供ほどの感受性を持ち合わせていません。道端に咲くタンポポに癒される人や普通の夕日を見て涙が止まらない人はOKです。

私たち大人は人生の階段を歩む過程で本来もっていたはずの感受性を鈍らせているのです。いちいち感動していたら疲れてしまうと。その失った輝きを取り戻すように写真を撮ってみましょう。

良い写真を撮るためには最初に何をすべきか?一枚の写真に撮影者の心の動きが反映されなければ、それはただ現実の様子にカメラを向けた記録写真です。まずは景色の特徴をきっかけに、どのような感情の動きが存在するのかを意識してみましょう。分かりやすいやり方としては感動の言語化です。美しい、もの寂しい、懐かしい、荘厳な、崇高な、かっこいい、可愛い…といった簡単な単語でもOKです。

まずは貴方が感動することです。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

6.ユニークさや個性を意識していない

真面目な日本人ほどユーモアが欠如しているものです。ちょっと変わったこと、遊び心、ひとひねり、洒落ている…とにかく退屈なセオリーを回避するようなユニークを追求してみましょう。人がどう撮っているかは関係ありません。貴方独自の貴方らしいユニークを大切してみてください。

出来あがった写真には賛否分かれる評価がつくかもしれません。しかし間違いなく個性的な写真であるはずです。冷静に考えてみれば自分では面白いな、と思って撮った写真が無反応だったとしても、それがどうしたというのでしょう。人気のお笑い芸人だってすべる時があるのですから。

しらけた場合を恐れる必要などありません。堂々といきましょう。




7.忙しそうに撮る

これもとっても多いあるあるです。私のような人間がツーリング先で写真を撮っていると、たまたま近くを通りがかった車が「おっあそこは撮影スポットなのか?」と足を止めて自分も撮ろうぞ!と立派なカメラを手に登場するのです。

そういった方は決まって忙しそうにカメラを操作し僅か数分でパシャパシャ撮って去っていきます。もちろん景色には感動していません。どちらかと言うと「撮ってやるぞ」というハンティング精神をお持ちの様子です。

写真は確かに一瞬のシャッターで決まるものです。しかしだからといって即席アートなのではありません。シャッターを切るまでの間に感情の動き、観察力、イメージ写真の想像、アングルや露出の模索、表現の選択、一周めぐってまた観察…といったプロセスでシャッターボタンに至るもの。

忙しそうに撮っていては残念ながら良い写真は実現されません。感動するのがどうしても難しそう…という人はまずはリラックスして撮影場所でのんびりしてみましょう。それだけで何か発見があるかもしれません。

EOS6D Mark2 + EF35mm F2IS

いかがでしたか?写真ビギナーがついやってしまう7つの悪癖。「あ~それ俺やっちゃってた」「あ~私、忙しそうに撮っているかも」という方も多かったのでは?こういった事は1.知識として覚える 2.撮影現場で意識する 3.撮ったあとに応用できたか見直す 4.繰り返して習得する というプロセスを踏んでいきましょう。

「ほ~なるほどね」と知るだけでは習得にはなりません。

今回はこの辺で!!

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カメラ初心者向け☆これ読めばもう手ブレ写真は撮らない

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦と梅雨でストレスをかかえていませんか?私は最近、休日はバイクの整備と撮影機材の点検をして気分を紛らわせています。休日に何もしないでいると余計にストレスになりますからね。点検をしていて驚いたのですが三脚の雲台やロック部分に砂埃などが混入し動作が悪くなっていました。いざという時に困らないために日々の点検は重要ですね。

ところであのハーレーからついにパンアメリカが発売されたようですね。ハーレー初のアドベンチャーバイクとして話題ですが、アドベンチャーバイクの先駆者R1200GSをこよなく愛する私も気になる一台であります。近所のハーレーディーラーに展示車両があるかもしれないので近々に実物を見てみたいと思います。しかしあのハーレーもアドベンチャーカテゴリーに参入とは…かなりメーカーの挑戦意欲が感じられますね。停止時に車高が下がる電子制御サス(パンアメリカ1250スペシャル)や新設計の1250CCエンジンなど魅力はたくさんありますが何よりデザインがいいですね。

やはりバイクの選定基準は第一にカッコいいこと!ですよね。

さて前置きが長かったですが今回はツーリング写真におけるビギナー向けの内容を書いてみたいと思います。写真ビギナーがつい撮ってしまう失敗写真の一つとして手ブレがありますよね。今回は手ブレについて詳しく解説してみます。




新潟県佐渡市

・手ブレ写真が撮れてしまう仕組み

手ブレは誰でも知っている失敗写真の代表選手。なぜ手ブレ写真は起きてしまうのでしょうか?写真はシャッターを切った瞬間、目の前の様子から光を取り込んで2次元の静止画とするものです。シャッターは通常であれば「パシャッ」と一瞬だけ開くのですが、その瞬間に何かしらの動きがあればそれはブレになります。

被写体が素早く動いていれば被写体がブレるし、流し撮りのように背景が動いていれば背景がブレる。当然、手に持っているカメラが動いてしまえばカメラブレとして写真全体がブレてしまうのです。

ブレ写真は明瞭さがなく全体がぼやけたような印象になります。ブレ写真の主な原因を順に挙げてみましょう。

1.カメラホールドが悪い

両手でしっかりカメラを持ち、脇をしめて呼吸を整える。シャッターボタンはグッと押すのではなく指の腹で優しく押し込む。こういった技術的な面に原因がある場合が大半です。そして見落としがちなのは体全体の姿勢です。体の軸を意識して腰を少し低めにし地面に対してドシっと安定して立つことを意識します。

もう一つはカメラが小さすぎたり軽すぎたりして持ちにくい、というのも知られていない原因の一つです。小型軽量が何かと正義であると言われる昨今ですが、カメラは小さいほど持ちにくくてホールド性が落ちます。ある程度の大きさと重量のある一眼レフはホールド性が良好で、且つしっかり掴めるグリップもあるので手ブレしにくいものです。

2.シャッター速度が遅い

写真の露出、つまり外の光をどれだけ真っ暗なカメラ内部に取り込むか?という光の量を決めることは1.シャッターが開いていた時間2.レンズ絞り羽の穴の大きさで決まります。写真ビギナーの方の多くは露出はカメラに決めてもらう評価測光(AE)を使っていると思います。例えば撮影モードをA(絞り優先)にした場合、風景写真の基本がF11だからと言ってF11まで絞って日陰や薄暗い場所で撮れば、必要な明るさはシャッターが遅くなることで補う訳です。シャッターが遅くなれば手ブレになる可能性が高まります。




3.そもそも被写体が動いている

相手が人物や風に揺れる草花など、動いているのであれば手ブレとは別の要因である被写体ブレが発生します。日中の明るい場所であればさして意識する必要はありませんが太陽が沈んだ後の薄昏時や日陰で絞り込んで撮りたい時などは注意しましょう。被写体ブレはカメラを三脚に固定しても問題は解決されません。

目の前の景色から動きのあるもの、そうでないものを良く見極めて出来上がる写真のイメージを脳内に作りましょう。そよ風になびく草の様子を表現したいなら三脚に固定してスローシャッター、全体的に明瞭な風景写真としたいなら風のおさまった瞬間にシャッターを切る、このように知識と結び付けてどうするのか【選択】をするのは写真の基本です。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L 木々の葉、一枚一枚に当たる光のハイライトを意識して明瞭に撮った例

・手ブレ写真と焦点距離の関係

焦点距離、画角とも言いますが広角やら望遠といったお話ですね。原則、望遠になるほど手ブレしやすいと覚えましょう。一般的に手持ち撮影に耐えられるシャッター速度の下限値は焦点距離の数値と言われます。例えば200mmの望遠レンズなら1/200が限度という意味です。逆に28mmといった広角レンズであれば1/30程度のスローシャッターでも手持ちでいけてしまうということです。

もちろんこれはカメラホールド力と関係しているのであくまで目安です。出来上がる写真に求めるクオリティにも関係しています。例えばW4切りサイズでプリントしたいとなれば微細な手ブレも許容できませんが、SNS等でサムネイルに使うだけであれば少々の手ブレは気にならないものです。

私の場合、望遠レンズを手持ちで撮影する時でも1/100くらいは大丈夫だと思っています。もちろん普段以上にカメラホールドは強く意識はしますが。いま装着しているレンズに対してシャッター速度の下限値を意識できれば失敗写真を生んでしまうリスクは低減されます。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L 動く被写体があるときは止めるのかブラすのか最初に決める

・手ブレ写真を防ぐには?

まず一つ目に三脚の使用です。三脚以外にも地面や台のような場所にカメラを置いてみたり、カメラを固定することで手ブレの問題は解決されます。

しかし多くの場合でカメラを手持ちで撮らなくてはいけない場面はあるものです。三脚を使えない場所、そもそも三脚を持ってきていない、どこに被写体が登場するか予測できないようなシーンなどにおいては別の手段で手ブレを防ぎます。

三脚が使えないと前提して対策の2つ目は絞りを開くことです。露出はシャッター速度と絞り値の両者によって、限られた光の量をシェアし合う仲です。手ブレに困るほどシャッター速度が低下してしまう時、絞りを開いてもらうことでシャッター速度を回復させることが可能です。

3つ目はISO感度を上げること。絞りとシャッター速度は限られた光の量をシェアし合う仲と書きましたが、両者の折り合いがつなかい場合もあるものです。それは被写体に動きがあって一定のシャッター速度を確保したい、しかし被写界深度も欲しいから絞りを開くことも出来ない…といったとき。そんな時は妥協案の一つとしてISO感度を上げることで不足していた光量を補うことができます。

ISO感度はデジタルカメラの心臓部と言えるセンサーへの電源を上げること、即ちその名の通り光に対しての感度を敏感にすることです。しかし上げ過ぎると画像にノイズがのってしまうので原則はISO100で上げる場合はなるべく低い数値で撮影するよう心がけましょう。またご自身がお使いのカメラで許容しがたいほどのノイズが出るのがISO幾つなのかを事前に把握しておくと良いと思います。

多くのカメラではシャッターボタンを半押ししたときに露出値(絞り値とシャッター速度)が表示されます。その時にシャッター速度の値を読み上げて、例えば1/250ならとりあえず手ブレの心配はあまりない、1/80となったら手ブレに気を付けてしっかりホールドしないと、といった具合に都度、露出の数値で意識してみましょう。




・手ブレ写真の確認方法

撮った写真を表示させて問題がないかチェックするとき、誰が見てもブレッブレッの写真は論外として、微細なブレも見逃さない厳密な確認方法の一つが拡大表示です。

これはカメラではなくソフトウェアーで表示させた画像ですがR1200GSの前部を拡大表示させました。これを見て「何か問題なの?」と不思議に思った方、本当にこれで問題ないと思いますか??

はい、手ブレのない写真はこちら。先ほどの写真は拡大してはじめて良く分かる微細な手ブレ写真です。被写体が明瞭でこちらの方がクオリティが高いのがお分かり頂けると思います。

多くのカメラには撮った画像を表示する際に虫メガネのようなマークのボタンを押すことで画像を拡大できます。ブレやピントの甘さなどが確認しやすい部分を選択して拡大表示で厳密にチェックしてみましょう。私の場合はR1200GSのタンクにあるBMWのエンブレムをよく使います。

またせっかく三脚を使用しても手でシャッターボタンを押していたら意味がありません。微細なブレも許容しない高品質な写真を目指すのですから三脚にカメラをセットしたら必ずタイマーを使用しましょう。

・手ブレ補正機能

テクノロジーの進化とは素晴らしいもので現代では多くのカメラまたはレンズで手ブレを補正してくれる機能がついています。キヤノンの場合はレンズ側にその機能があってIS(image stabilizer)と呼びます。メーカーによってはカメラ側に手ブレ補正機能があるものもあります。露出で言うと4段分もの守備範囲があるので手持ち撮影の強い味方です。

ただし三脚を使用する際や流し撮りをする時は忘れずに機能をOFFにすること。

SIGMAの150-600mm望遠ズームレンズ こちらもレンズ内に手ブレ補正機能を有する

・ブレ写真で魅せる表現

ブレちゃった写真は言うまでもなく失敗写真ですがブレは必ずしも悪ではなく、時として演出で役立つ場合もあります。それはブレちゃったではなくブラした写真で前者とは似て非なるもの。代表的なのは流し撮りでスピード感を表現するのに役立ちます。その他にも緊張感を表現したり抽象的な表現のアート作品に仕上げたりと使い方は撮影者のアイデア次第です。

意図的に大きくブラして抽象的な表現とする→風が写ったような写真の完成
・山でよく見かけるベテランのカメラマンはなぜ大きな三脚を持っているのか???

これは少々話が脱線しますが紅葉の季節などに志賀高原や日光などに行くと、ご高齢のベテランカメラマンと思わしい紳士を見かけますね。彼らは決まって大きな三脚を立てて風景の写真を撮っていますね。何十人とグループになって皆で三脚を立てているので、その様子がやたらと目立つものです。薄暗い時間帯なら分からないでもないですが、明るい日中なのになぜ彼らは三脚を使っているのでしょうか?

実は私もご本人達に聞いた訳ではないの詳しくは分からないのですが、おそらく相当に絞り込んでパンフォーカス(全てにピントが合っている)写真を狙っている、その結果としてシャッター速度が遅い…という事だと推察します。またはカメラ+レンズが重く手持ちが体力的にキツい。一度決めたアングルを何かの理由で固定して待機したい(例えば鳥類とかの動物の登場)…という事だと思います。あの様子を見ると自分も風景を撮るのだから重量級の三脚を用意しないといけないのか…と不安になりますが畑違いの人々なので気にしなくて大丈夫です。

あっ!手ブレの話だけで4700字も書いてしまった…

今回はこの辺で!!

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写真のクオリティを高める最も効果的な意識改革法

究極のツーリング写真 touring-photographu.com 読者の皆さま、梅雨入り前のシーズンを楽しまれていますか?2021年5月現在、日本はオリンピック開催をひかえてコロナ対策に翻弄されています。そんな中、私たちの楽しみであるバイクツーリングは、いま自粛をするべきなのでしょうか???

ツーリングといっても様々なスタイルがありますがソロツーリングで県境を越えず、山や海岸線などを走り、食事はお弁当というスタイルでしたら感染防止策としては問題ないと考えます。あとは高齢者ドライバーとの接触事故に気を付けて普段以上に安全運転を心がけていきましょう。

さて、今回は写真クオリティに関わることを解説してみたいと思います。写真クオリティ、それは文字通り写真の品質。何らかの失敗要因で質が落ちてしまった写真を未然に防ぐにはどうしたら良いでしょうか。

例えば撮影者が意図していない手ブレ、ピンボケ、ISO感度戻し忘れによるノイズ、露出の失敗などが代表例です。その他にも被写体の中央に柱のような物が貫通した串刺し構図、意図せず電線や地面のゴミ等が写ってしまったもの、過度なレタッチで色が飽和したり階調が失わた【レタッチ画像破壊】もそうですね。




写真クオリティは最重要なことではありませんが重要なことです。クオリティが低いけどいい写真というのは有り得ますが、だからといってクオリティ面に無頓着でも良いということはありません。例えば2000万画素のカメラをお使いでしたら、ただの1画素さえも不良要素を見逃さない2000万すべてをチェックする厳格な検査機関となりましょう。

大衆的な写真とARTな写真の線引きは日本の写真文化においては曖昧な部分があり難しいのが実情です。ただ目安として分かりやすい例が1つあります。それはレンズやセンサーの汚れを気が付かず放置している写真。写真をライフスタイルとしている表現者、プロとしての職業カメラマンであればゴミの付いた写真を人に見せることは決してしません。

多くの一般カメラユーザーは写真クオリティに無頓着なものです。ゴミが写っているのに気が付かなかった、という事であれば百歩譲って分からなくもないですが気が付いているのに見ないふり…は明日からやめましょう。

もちろんレンズやセンサーの汚れは事前にメンテナンスを万全にしておくのが本来ですが、バイク旅におけるツーリング写真では途中でセンサーに汚れが付いてしまうのは仕方のないことです。外でセンサーの清掃をする訳にいきませんしね。その場合は仕方ないので帰宅後にソフトウェアーでコピースタンプツールなどを起動して、付着してしまったゴミを1つ1つ丁寧に消していきましょう。

 

今回の解説ではAdobeのLightroomを使用していますが、多くの無料ソフトウェアーでもこのような機能はついているものです。特に空や白背景となる場面では目立つので拡大表示させてシラミ潰しに消去していきましょう。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

今回の解説で言いたかったのはセンサーやレンズのゴミが写ってしまった場合、それを放置せずきちんと消去しましょう…という話がしたかった訳ではありません。写真に写ってしまったゴミを1つ1つ消去する行為は写真クオリティに対する意識向上にとても効果的ですよ!というお話が今回のメインです。

細かなところまで目を光らせて画像を拡大表示して精密に検査をするのです。レンズのゴミに限らず、許容しがたいノイズ、彩度の上げ過ぎで失われた解像度、小さな虫、拡大してはじめて分かる微細な手ブレやピント位置の甘さ、これら写真クオリティに関わることを「よく確認する」という意識の向上を目指しましょう。

それにおいてまずはセンサー、レンズのゴミのチェックです。これを最初にやることで写真クオリティの意識が一気に高まります。

逆にいってしまうと大衆的な写真において、いかにも素人っぽい写真とはこの辺のケアが全くできていない写真です。もちろん写真ビギナーの方がそういった写真を撮ってしまうのは仕方のないことですが、「まあこれくらいいいや」と放置してしまう意識の低さ…これを良くしていきましょう!というお話ですね。

小さな失敗に気が付いていれば手間を惜しまず撮りなおしましょう。急ぐように写真を撮っている人、ついメンドクサイと思ってしまう人、悪い言い方ですがそれでは永久にいい写真は撮れません。

クオリティ面に限らずアングルや構図なども手間をかけるほどいい写真になります。




ところで今回の写真、1ポイントしか合いませんでしたが1:1.618黄金比にもとづくフィボナッチスパイラル構図を採用してみました。この位置に被写体を置くと不思議としっくりくるものですね。

今回はこの辺で!!!

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ツーリング写真 写真の魅せ方とセンス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でツーリング写真7つの魅せ方と題して作例で解説しましたが如何でしたでしょうか。記録写真ではなく作品としての写真は撮る人の表現(ART)です。

なにをどう表現するかは撮る人の自由でありますが、いざ自由を与えられると戸惑ってしまう人も多いと思います。写真の表現手法である「魅せ方」もどう魅せるかは自由なのですが、まず何をしてよいのか分からない…とお困りの方にお役に立てれば嬉しいです。

前回の投稿でおすすめの7つをご紹介しましたが、当然その他にも魅せ方はたくさんあります。王道といえる表現手法から珍しいユニークなもの、ダヴィンチの絵画のように神秘の数学が隠されているもの、または新たな表現手法を自分で考えても良いのです。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2

写真の魅せ方を【引き出し】と考えてみましょう。自分のノウハウの中に数多くの引き出しを持っていれば、その中から「今はコレ」とチョイスするのはセンスです。この場面でこの撮り方はあまりにありきたり過ぎるだろう、ならばこんなの面白いかな?と天邪鬼的に個性を発揮するのも面白いものです。

引き出しの数はたくさんあるほどエキサイティングなチョイスができる訳で、逆に言うと誰もが知っているような三分割構図や背景をボカして撮るといった手法しか持ち合わせていないとセンスが発揮できないものです。




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

いまこの場面においてぴったりの魅せ方はこれだな、いろいろやり方はありそうだけど自分の場合はこうです、といった作者独自の引き出しのチョイス。センスの良いDJのような感じですかね。

または時間的猶予があれば複数の手法を複雑に組み合わせて構造の暗号化も悪くないです。海の写真を撮るときに水平線を三分割構図の線に合わせただけの写真は構造が丸見えの写真です。そこで線だけでなく交点や面も複数使い、割合に黄金比を取り入れたり日の丸構図や三角構図と組み合わせたりと複雑な手法に成功すれば簡単に見る側に写真の構造を見抜かれることはありません。

逆に「いやシンプルイズベストだ!」というのも大いにアリです。どこに正解がある訳でもありません。【今】【ここで】【あなたが】が最も良いと思った魅せ方をあなたが選択する以外にないのです。

センスは磨くもので多くの魅せ方を習得したら、それをチョイスする能力にどんどん磨きをかけていきましょう。上の写真のように複数の要素があって幾つもの引き出しが使えそうな場面でよく考え試行錯誤をしてみます。すると自分のアイデアで自身の引き出しの中からユニークな使い方ができることを発見するものです。

上の作品をぱっと見た瞬間に「これは3分割構図だ」とすぐにピンときた方はスジが良いと思います。この作品は3分割構図の線や交点を複数個所に組み合わせ、マストやロープを導線や図形として取り入れた構図です。細かいことを言うと船体に書かれた「時丸」の文字もデザイン上で効果があります。文字は観賞者が無意識下に読むもので読めない外国語であれば異国を感じるし、文字そのものがシャレている場合もあります。このように複数の要素を複雑に組み合わせるほど手間はかかりますが、高度な構造をもった作品を作ることができるのです。

「あっそうだ!」「なるほど」という気づきを繰り返し、それが蓄積していくと独自のノウハウとなっていきます。

本当におもしろいのはこの部分で魅せ方は習得するだけでなく「意外な使い方」ができるようセンスを磨いたり、魅せ方の度合いを加減できることを覚えてみましょう。こういったことを経験すると自身の写真活動に「スタイル」が少しづつ構築されていきます。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

誰もが最初はビギナーです。写真に限らず最初の頃は右も左も分からないので、とにかく「やり方」を覚えるのですが、ある程度のキャリアを積むとたくさんある「やり方」から選択するセンスが磨かれていくものですよね。

バレーボールで例えるならセッターのセンスです。その場面でツーアタックか!という意表をついたセンスが功を成すものです。




私が写真をはじめたばかりの頃… いざここで写真を撮ろうと思ってカメラを手にしても、まずは何をして良いのか途方にくれたものでした。今になって振り返れば教科書で見かけた三分割構図やら適正露出やらの知識だけ持っていれば正解写真が撮れると思っていたのです。撮り方は確かに大事ですがそれは数個の引き出しでは全く役に立たず、経験を重ねて行く上で100個200個と増やして、そして自由意志でそれらから選択すること。そこに一人の表現者としての価値があるのだ…と最近になって気が付くようになりました。

究極のツーリング写真読者の皆さまも撮り方は覚えるだけでなく、無限大に増やしていき自由意志で選択する「センス」に磨きをかけてみてください。

毎度偉そうにすいません。

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真☆7つの魅せ方 Ver2021

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、2021年のGWはどのように過ごされましたか?

私は本来であれば長崎あたりまでロングツーリングに出る予定でしたが、さすがにこの状況下(4/22~5/11 4都市緊急事態宣言)を受けて出発は断念しました。

本当は感染拡大防止の観点ではソロでキャンプツーリングという行為自体は影響ないのですけどね… しかし東京都から仕事を請け負っている職業の関係上…そうもいかない実情です。

さて今回はツーリング写真解説の総合的な内容として【ツーリング写真7つの魅せ方】と題して作例をもとに解説したいと思います。以前も何度か同じような内容を書きましたが2021年バージョンとしてブラッシュアップいたしました。

1.露出で魅せる

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

今、目の前にある風景から光をどれくらいカメラ内に取り込むか?という写真の明るさを決めるものが露出…コレ当たり前ですけど念のため書いておきますね。大切なことはここで写真を撮るぞ!と決めた時点で完成させたい写真の明るさを事前にイメージすることです。

目で見た通りの明るさやカメラの評価測光によって決まった明るさが必ずしも自分が目指したい露出とは限らないものです。では…露出は何に合わせるのか?というと

【作品の主題となるひとつの被写体に露出を合わせる】

主題が最も魅力的に見えるように露出を決めたら、その露出で撮って全体が変にならないように構図も作ります。「目でみた通り」「カメラが測光した通り」に撮ることに縛られず貴方だけの理想の露出を目指してみましょう。それが露出で魅せるやり方です。

上の作品の場合は林道にひっそりと咲いていた山桜の淡い美しさを表現するために評価測光(アベレージ測光)よりも軽く2段はアンダーの露出で撮っています。もちろんこの逆でイメージに合わせて明るく撮ってもOKです。その露出を選んだ結果として暗く潰れた部分や白く飛んだ部分が発生しても「魅せたいひとつの理想の露出」を優先してみましょう。

2.フレーミングで魅せる

EOS6D Mark2

フレーミングの一般的な解釈は目の前の景色や被写体の、どの部分までを写真とするのか?という範囲を示しますが、ここではもう少し深堀りして画面という長方形の四角の【辺】を意識して撮ることと考えてみましょう。

多くの平凡な写真は写す範囲は意識できていても、被写体を辺で切り落とすという表現をする人をまず見かけません。被写体は必ずしも枠内に収めるのではなく、あえて一部を切り落とすことで存在感を強めたり弱めたりできるものです。

上の写真の場合はR1200GSの後部もライダーの背中側もフレームで見切れていますが、このように一部を切り落とすことで画面内で被写体を大きく構成できるので存在感を強めることができます。もちろん割合の調整で弱めることもできますし枠の外の様子に想像を誘う手法などもあります。

フレームで被写体を切り落とす魅せ方は平凡な写真から脱したい人に最もオススメできる簡単な手法でございます。




3.画角で魅せる

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

画角とはレンズの焦点距離に依る「写せる範囲」のことですね。望遠レンズは画角が狭く、広角レンズは画角が広い。これらは一般的には遠くの小さなものを大きく写したり、近くの大きなものを画面内に収めたりすることが目的で使われます。画角で魅せるやり方はこの光学的な特徴を利用して表現に使うものです。

上の作品は快晴の夕空に繊細な階調(グラデーション)があることに注目し意図的にスペースをたくさん作った構図です。逆に言うと被写体であるバイク+ライダーを米粒大にしてしまった「バイク点景構図」ですが、小さくしたことで存在感が消えないようハイライトと重ねてみました。

この逆で望遠レンズで背景を引き寄せて特定の被写体に存在感を持たせたり、空間を圧縮して無数に咲く花などの密度を上げたり、望遠レンズの光学的な特徴である浅い被写界深度(ピントの合う範囲)を利用してボケ味で表現したりと出来ることは色々とあります。

人間の目は50mm前後と言われますが、画角で魅せる表現は24mmや200mmといった焦点距離を選択することで、目で見た感覚とは異なる雰囲気の写真とすることが可能なのです。広角レンズは写真の世界に吸い込まれるような雰囲気、望遠レンズで撮った写真は被写体が見る人の方へ突き出てくるような迫力があります。

4.シャッターチャンスで魅せる

EOS6D Mark2

シャッターチャンスという言葉は写真の世界では古くからあるもので誰でも知っている言葉ですよね。昔も今も変わらずシャッターチャンスとは大事な要素です。

私の個人的な解釈としてはシャッターチャンスには大きく分けて2つあります。1つめは予定調和型シャッターチャンス。もう1つは奇跡獲得型シャッターチャンス。前者は例えば水平線から出てくる太陽を撮るときや、鉄道写真などで予めダイヤを調べて撮影に挑むもの。こうなるであろうと予測を立てて準備をしておく撮り方ですね。

経験上、シャッターチャンスで魅せる写真というのは多くの場合で予定調和型よりも奇跡獲得型の方が傑作となる可能性を秘めていると思います。少々大げさですが奇跡を信じる者は傑作をなしえるのだと信じたいです。

上の作品は遠景の富士山とタンカーを望遠レンズで引き寄せた構図ですが、たまたま鳶が良い位置に入ったことで作品に個性が加わりました。これは嬉しい誤算でまさに奇跡獲得型のシャッターチャンスだったと言えます。こういった奇跡獲得型のシャッターチャンスを手に入れるにはどうすべきか?それは…いつでもどんなハプニングが起きてもそれを許容する受け皿を心に持っておくことです。




5.構図で魅せる

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

構図は大事…とよく聞きますが構図はあくまで写真の構造だと思います。この作品の主題はこちらですよ、と見る人へ分かりやすく案内するための【図】と考えます。大事だけど核心ではない、でも覚えておいた方が良い…それが構図ですね。

被写体の大きさや位置関係、背景などのスペースとの割合、何かと重ねたり離したり、配置で奥行を作ったりと手法は数えたらキリがありません。被写界深度や露出だって考え方によっては構図といえます。シンプルに1つの手法を用いたものから複数の構造を組み合わせたもの、高度な比率やデザインと巧みに組み合わせたやり方もあります。

上の作品は湖畔のキャンプサイトが美しい緑の光につつまれた様子を主題としたものです。構造としては木の配置で額縁と奥行を作り、日の丸構図としたバイク+テントへ観賞者の視線を誘導します。手前に横たわるボート、反射する湖面、上のハイライトなどは横方向に入る図形要素として意識して配置しています。

これがベスト!と納得できるアングルを割り出すまで手持ちで何度も試し撮りして、ピンポイントな理想のアングルを見つけたら三脚に固定して撮るやり方ですね。複雑な構図ほどカメラポジション、位置はシビアな微調整が要求され腐心するものです。

目の前の情景から構図に関わる知識と結び付け、被写体や背景などの各々の要素をどのように采配するかの能力が問われます。構図はキホン…みたいによく言われますが、構図で魅せる手法とは実はビギナーには敷居が高く難しいものだと思います。

6.黄金比で魅せる

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L F2.8 1/80 ISO250

これはやや高度なお話なので今回書こうか悩みましたが1:1.618の黄金比に基づくフォボナッチスパイラル構造の構図です。

美術の授業で見たかも…という人が多いと思いますが、この曲線は自然界に存在する神秘の曲線なのです。DNA構造、オウムガイの断面、花びらなど、あらゆる自然界のものがこの黄金比曲線の構造を持っています。

三分割構図も日の丸構図も使えそうにない…といったときに試してみると案外としっくりくるのがこの構図。実践するのは難しいかもしれませんが挑戦する価値は高いと思います。

7.何もしないで魅せる

何もしないとはなんだ!やる気あるのか?と怒られそうですが、何もしないで自然に魅せる手法も立派な魅せ方のひとつです。例えば有名な三分割構図などは使い方によっては「あからさま」過ぎて写真の構造がバレバレになったり、複雑な魅せ方をこれみよがしに使ったことで「すごいだろう」という嫌味が生まれたりするものです。写真の魅せ方は時としてこの辺のセンスが問われるものなのです。

そこで…あえて標準に近い画角、シンプルな日の丸構図、露出も評価測光と違わず、前述したような「魅せ方」の引き出しは何一つ使わずにフツーに撮った写真を目指すのです。これにより写真を見た人があたかも写真の中の世界にいるような【臨場感】を感じさせる作品ができるのですね。

スナップ写真の場合はこういったあれやこれや考えずにパッと撮った雰囲気がよく似合うと感じます。ただ気を付けるべきは「あえて何もしなかった」と「何もできなかった」は似て非なるものです。自分はナチュラル派だと宣言して乱雑な写真を量産するのはちょっと違うので気を付けましょう。その点だけ押さえておけばふとした瞬間を切り取る「ツーリングスナップ」というのは撮っていても楽しいものです。




EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

いかがでしたか?ツーリング写真7つの魅せ方。次回は写真の表現にあたり、これらの魅せ方をどう使うか?センスのお話を書いてみたいと思います。

今回はこの辺で!!

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写真ビギナーはまずはグッと被写体に寄って…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、本ブログは開設から4年目になりましたが今回の投稿で投稿数が900記事となりました。我ながらツーリング写真、バイク写真の話題を中心によくも900記事も書いたものだな…と感心しております。

本来、写真に関わるノウハウは秘密にするのが通常かもしれません。私もその昔はあまり人に教えたくないタチでした。真似をされたりノウハウを取られるのは誰だって良い気分はしないですものね。

その昔、最初に就職した会社で顧客向けの講習会の先生を依頼されたことがありました。その講習会は光ファイバーの扱いなど専門的なものであり、従来は研究部門の管理職が先生役をしていたのですが「話がアカデミック過ぎて理解できない」と不評でした。そこで学歴などない私のような人間が先生をした方がむしろ顧客も理解しやすいのでは?ということで白羽の矢が立ったのです。

当時は私が先生なんて…と戸惑いましたが、自分で教科書やスライドを一から作り直して講習生の理解力に合わせて講習会を実施したところ、効果測定も良好となり不合格者の数も減って好評を博しました。その時の経験が何となく今でも生きている気がします。教えることで自身も学ぶ。究極のツーリング写真とはオートバイで旅をする魅力を広めること、写真界にバイクツーリング写真という新たなムーブメントを起こすこと、という目的がありますが、一方で書いている私自身の「自分用教科書」でもあります。

物事は人に上手に説明できるようでなければ本当の意味で理解していない。そんな風にも感じます。今でも究極のツーリング写真を書いていて自分が学んでいるような感覚は以前と変わりません。なのでこれからも書いていきたいと思います。




さて、前置きが長かったので今回は写真ビギナーを対象にツーリング写真の基本的な撮り方について簡単に書いてみたいと思います。

古くから写真は「一歩前に寄って撮る」というのがあります。目の前の景色、被写体にレンズを向けて、いざシャッターを切るぞというとき、人の視界は景色全体を見渡すような画角となっており、特定の一つを良く観察するような視点ではないものです。風景写真がベースであるツーリング写真であっても、その風景の中に魅力的な一つが存在するからこそ、そこで写真を撮ろうと思った訳ですから、その一つに一歩「グッ」と寄って撮りましょうね、ということですね。

上の写真の左側は赤いヨットが画面内に収まるように構図して、その場所の様子が分かるように撮った写真。こちらは目で見ている風景の様子に近いです。一方で右側は一歩、ぐっと寄って撮ってみました。赤いヨットは右側が見切れてしまいましたが、こちらの方が主題が明確になったのがお分かり頂けると思います。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

先ほどの作例では太陽が薄雲に隠れていたのでコントラスに欠けていましたが、空の様子を見ながらタイミングを見て本カットとしたのがこちらです。太陽が出てきたので風景写真として十分なコントラストを得ることができました。このツーリングシーンはヨットが置いてある港で休憩する様子ですが主役は赤いヨットであることが明確だと思います。

写真デザインの色要素でとりわけ効果が大きいのが赤色…というお話は以前にも何度かしましたが、赤い色の主役を見つけたらより印象的になるように一歩寄って撮ってみましょう。フレームから切れちゃうから…という考えは捨てて下さい。

フレームで被写体を切り落とす時の注意点は1/3単位で切ることです。特別な理由なく1/2で等分にしないよう気を付けましょう。

ところで足で一歩寄るのと自分は動かずズームレンズで寄せるのでは何が違うの?という疑問があると思います。単焦点レンズであれば寄るしかありませんがズームならリングを回してやれば同じような事ができますよね。ズームで寄せるとは実は被写体だけを寄せているのではなく目の前の空間を全て圧縮しているのです。つまりズームで寄せると何もかもを大きくしちゃいますが足で寄る場合は被写体だけを大きくできるのですね。

少々ややこしい話でしたが今回はこの辺で!!




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写真の知識を応用できない人へ☆ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日のニュースで見かけたのですがNikonが一眼レフカメラの国内生産を終了するそうですね。カメラの市場はスマホの普及により縮小の一途であり、加えてSONYなどの新参競合が勢力を上げ苦戦を強いられていましたからね。

それにしてもNikonのような世界に誇る優秀なカメラメーカーが…寂しいニュースであります。ここで一発奮起してツーリング写真用カメラの製品化とかどうでしょう?Nikonさん?だめか…

さて今回のツーリング写真解説では写真の知識を実際の撮影シーンで応用できない人のために、何が足りないのかについて書いてみたいと思います。

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

写真のことについて教本やワークショップなどで学び様々な知識をつけたけど、いざ撮影現場で何をしてよいか分からず途方に暮れてしまう人。私もその昔そうでした。この原因はいたって簡単です。撮り方などを学んで知識をつければ良い写真が撮れると思っているのが間違いの根源です。

そして多くの場合で「この場合、どう撮るのが正解なのだろう?」と正解探しをしている人も多いと思います。正解を探す・・・正解がどうなのか分からないのは自分の知識が足りないからだ…いいえ、ソレ違います。




確かに撮り方などの知識は重要かもしれませんが、その他に大切なことはたくさんあります。目の前の空間を認識する感覚、被写体や景色の特徴をとらえる、構図を作れる、画角の感覚、写真の完成予想図となるイメージ写真を脳内に描ける想像力…そしてとても大切なのは【心】です。

ピントが合っている、露出が適切である、しっかり水平が出ている…こういった基礎的な撮影技法が問題なくても、そこで写真を撮ろうと思った理由、撮影者の表現したかったこと、撮影者なりの美・・・これら【心】といえる部分が無いと何か足りない平凡写真となります。

そこで写真を撮ろうと思った理由、撮影者の表現したかったこと…これらは人間の感情の動きに他ならず、それを表現して共感や感動があったときはじめて「良い写真が撮れたな」と実感できるものです。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

あぁ、ここは素晴らしい、美しいな、ここで写真を撮りたい。その気持ちとよく向き合って何がどう素晴らしいのか少し考えてみると良いです。それは自分の心がどう動いたのか?を自分自身で感じ取ること。例えば上の作品の場合は当初は「おっ、ここはイイ感じだ!」と思って撮ろうと思ったのが当初ですが、それだけでは具体性がなくカメラを手にした後に何をすべきか分かりませんでした。そこで「湖畔のサイトに美しい緑の光があふれ静かな時間が流れていた」と自分なりに感動したことを言語化してみます。

すると「緑の光」が伝わるようハイライトの位置を意識して構図し、光が魅力的になるような露出を探れば良いですし、「静かな時間が」を表現するために湖面や木の葉の一枚一枚に静けさをまとったような表現になるようシャッター速度を探れば良いのです。ねっ?作業に具体性が出るのがお分かり頂けるでしょう?

「いい感じ」で現実の様子をパチリとやっただけではよほどの絶景でない限り、陳腐な写真となってガッカリするものです。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

いま、目の前にある風景や被写体。そこで写真を撮りたいと思った自分。その場所がいいと思った、好きだと思ったのだからその気持ちが何より大切です。その心をどうやって写真にして表現しようか?よく考えて心と向き合ってみましょう。

しかしそこでできることは限られているかもしれません。状況をよく把握してイメージが浮かんだら最初に画角(レンズ)決めましょう。景色や被写体の特徴をよくとらえ、そこにどのような光が存在し、どのように当たっているのか?影も見逃さずよくみてください。

上の作品は撮影場所が道幅の狭い農道でした。主題は牧歌的な風景にぽつねんと存在する赤い屋根の家です。撮影スペースの限られた場所でバイクと合わせて作品を生むのに無理がありましたが、バイクでここへ来たこと、伝えたかった風景を表現するにあたり考えた末、この構図となりました。

この作品を見て「よくこの発想が出てきますよね」と言われることがありますが、当初に写真を撮りたいと思った気持ちを納得の一枚にするまで撮影をやめないことです。気持ちと向き合い思考すること。多くの場合で時間と手間をかけて考え抜けば何かしらのカタチで納得の撮り方が見つけられます。




よく見てよく感じ、よく考えよく想像し、よく動いてよく試す。結果、出来上がったイメージを実際の写真へと実現させるにあたり、はじめて「撮り方」などの知識の出番になるのですね。

それともう一つは写真の勉強ばかりで写真を撮っていない人は上達は見込めません。たまに旅行に行くときにカメラを持っていくだけ…これでは画角の感覚さえ養えないですね。本当に最初にやるべきことは【写真を好きになること】なのかもしれません。写真を撮ることが好きな人であれば日常的にたくさんの写真を撮るものです。

写真が好きでたくさんの写真を撮っていれば、難しいことは抜きにノウハウが身に付いて上達すると思います。

何となくお分かりいただけたでしょうか?撮り方だけを覚えても良い写真が撮れない理由…。結局、最後は自分で考えるしかないのですね。ぜひ次の撮影から意識してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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