平凡写真を生んでしまう7つのNGその3<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回まで平凡な写真を生んでしまう7つのNGと題して、SNSなどでよく見かけるような普通のツーリング写真の何がダメなのか?いやいや…失礼しました。ダメな訳ではなく何が平凡になってしまう原因なのかを分かりやすく解説しております。

~究極のツーリング写真流 平凡写真を生んでしまう7つのNG~

1.被写体を必ず枠の中におさめて撮っている 

2.複数の被写体を画面内に並べている「お子様構図」 

3.カメラの撮影モードはオートモード 

4.ズームをぐるぐる回して大きさの調整をする 

5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している 

6.画面の隅に電線や余計なものが写っている 

7.事実を記録しただけの写真で満足している

前回の投稿 1~2はこちら

      3~5はこちら




6.画面の隅に電線や余計なものが写っている

フツーの人がフツーに撮った写真というのは上手い下手とかの以前に、そもそも手抜きと言ったら怒られそうですが、とにかく手間をかけていないものです。

こんな事をしょっちゅう経験します。私が写真を撮っている場所に、別の人がやってきて同じように写真を撮ろうとします。きっと私が一眼レフに三脚など立てて撮っている様子を見て、絶好の撮影スポットだと感じたのでしょう。しかしその方はカメラを取り出して私が撮っていた方向にレンズを向けパッと1枚撮ってすぐに立ち去りました。ものの1分の出来事でした。

写真を撮りたい!と思って足を止めたけど、手間ひまはかけない。これはフツーに写真を撮っているフツーの人々の典型的な撮影の仕方です。

雑に撮ると写ってしまう余計な要素

ではフツーはもうやめて見る人を喜ばせる素敵な写真が撮れるようになるには?構図とか露出とか、撮り方を学ぶ前にまずは丁寧に撮ることを心がけましょう。

丁寧に撮るとは急がされるように撮ったり、雑だったり面倒がったりしないことです。上級者なら不要かもしれませんが、最初の頃は撮った写真を再生してよくチェックしてみましょう。

特に画面の四隅に電線やカラス、地面に落ちているゴミ、そういった写真の趣旨と関係のない要素や醜いものが無いかチェックしましょう。レンズやセンサーに付着した汚れなど論外です。

少し動く、ゴミは拾う、少しの手間と時間で写真の細部はぐっと良くなりフツーの写真とは一線を画す「作品」へと昇華するものです。




7.事実を記録しただけの写真で満足している

誤解のないように最初に書いておきますが事実を記録しただけの写真が悪い訳ではありません。ツーリングレポート用の写真や自分のツーリングの記録として残すのであれば問題ありません。

写真である以上はカメラは事実を記録する機械です。しかしフツーに撮るのはやめて人に見せて喜んでもらえるような素敵な写真を撮るには、事実を記録しただけの写真では力不足なのです。

ただ最初の頃はどうしても事実を写しただけの写真になってしまうものです。感じたものを表現せよ!などと言われても初級者の方には具体的に何をどうしてよいか分からないですし、そういった写真の核心的な部分は目指したところで一朝一夕に成就するものではありません。

ここで重要なのは事実を記録して満足しないこと!です。そう、ただ撮っただけなのに「よしよし、撮ったぞ!」と満足をしないこと。

では事実を記録しただけの写真と、そうではない写真を同じ場所で撮った作例でご紹介いたします。

夏の北海道ツーリングの定番ルート 道北エリアにある最果ての道「日本海オロロンライン」道道106号線です。まっすぐに伸びる道、何もない荒涼とした景色、爽やかな青い空、遠景に利尻富士。フツーの人がフツーに撮るツーリング先での写真とはズバリこうです。きっと多くの皆さんが、こういった感じのオロロンラインの写真を見たことがある、またはご自身も撮られたことがあるのではないでしょうか?

これはこの場所にある、あらゆる魅力的な要素を画面内に集めてそれを撮った!という達成感や満足感でフィニッシュしてしまった完全自己完結型の写真です。

こういった写真を撮って満足するのではなく、その時は叶わなくても結構ですので「何か足りないな」「こうではなく感動や情緒みたいの出せないだろうか」といった具合に悩んで悩みぬいて下さい。

とにかく記録や記念として撮って満足しないこと…。

 

次にこちらの作品をご覧ください。撮影時期は違いますが場所はほぼ同じポイントでオロロンラインのジュンサイ沼付近です。最初の写真との決定的な違いは完全に道を主役に撮ったことです。道の様子について「果てしなく続く最果ての道、旅欲を駆り立てる究極のルート」といった作者の感じたことを作品に込めています。

事実を記録しただけの写真とそうではない写真。まず印象(インパクト)が違いますし、いつまでも眺めていたい、ここへいつか行ってみたい、と思えるのはどちらでしょうか。

これで事実を記録しただけのフツーの写真がいかに退屈かお分かり頂けたと思います。フツーの写真とは撮る側も見る側も退屈なものです。フツーに撮るのは記録用として人に見せるのものではないのですね。

最初は難しいかもしれませんが、いつか記録ではない貴方の感じたコトが表現される個性作が、継続していれば叶うはずです。くどいですが記録写真になってしまっても満足はしないでください。

7つのNGのまとめ

いかがでしたか?ツーリング写真、バイク写真に限らずこれから写真をやってみようかな?と思っていらっしゃる方々へも役立つと思います、フツーに撮っていた写真と趣味として始める写真の違いをNG例でご紹介しました。

カメラとは事実を記録する機械でもあるので、その使い道は多岐にわたるものです。カメラを手にしている皆がみな人に見てもらい感動してもらいたい!と思っている訳ではありません。人によっては「いかに本物のようにリアルに撮る!」に恐ろしいほど執着している人も見かけます。

カメラという機械が好きで最新モデルを買ったり、高価なレンズを購入したり、あるいはビンテージのフィルムカメラを集めている人もいます(それも素敵なご趣味だと思います)。

なので世には【正しいカメラの使い方】みたいな情報はカメラ全般という意味で溢れているようにも見えます。その中で自分が欲しいHowto情報は一体どれなのか?を見極める必要があるのです。本当に紛らわしい情報が大量に溢れているのです。

当ブログ、究極のツーリング写真ではプロが仕事として撮っておられるような写真や、事実をリアルに写すためのカメラの操作方法などは解説しておりません。個人が写真を通して【バイクツーリングに関わるコト】を発表できるような、そんな素敵なツーリング写真を目指しており、そのためのノウハウを公開しております。

今回、はじめて当ブログにいらして、この投稿をご覧になった方、真のツーリング写真にご興味を抱かれた方はぜひブックマークしてくださいね。




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↓↓↓北海道ツーリング オロロンラインの撮影ポイント↓↓↓

 

平凡写真を生んでしまう7つのNGその2<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿より「これから写真を趣味にしてみようかな?ツーリングで風景写真とか素敵かも?と何となく気になって、これから始めてみようかな、という方を対象によく勘違いされている写真の撮り方を正すため、7つのNGとしてご紹介しております。

~究極のツーリング写真流 平凡写真を生んでしまう7つのNG~

1.被写体を必ず枠の中におさめて撮っている

2.複数の被写体を画面内に並べている「お子様構図」

3.カメラの撮影モードはオートモード

4.ズームをぐるぐる回して大きさの調整をする

5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している

6.画面の隅に電線や余計なものが写っている

7.事実を記録しただけの写真で満足している

前回の投稿 1~2はこちら

3.カメラの撮影モードはいつもオートモード

カメラは持っている、旅行に行ったときや記念日などに写真を撮るよ。というところから趣味として写真をはじめてみよう!と思ったタイミングを境に「オートモード」はもう使ってはいけません。

【オートモードは大失敗はないが良い写真が撮れないモード】と覚えてください。どのように撮るのか?という写真の最大の楽しみをカメラのコンピュータに任せようと思う時点で趣味の写真とは言い難いです。

ここで言うオートモードとは多くのコンデジや一眼レフ入門機などによくあるシーンモードを含めた撮影モードです。風景、スポーツ、人物、夜景といった具合にダイアルで回して選ぶアレです。




「え~キレイに撮るにはオートモードが良いんじゃないの?」

いいえ、そもそもキレイに撮ること自体は現代のカメラでは難しいことではなく、キレイに撮ることを目標にしては面白くありません。その昔、写真が難しかった時代はキレイに撮れればプロ級という時代がありましたが、現代のカメラでは簡単に綺麗に撮れるのでそれだけでは全く通用しないのです。

かといって最初にいきなりマニュアルは難しすぎます。そこでお勧めの撮影モードは絞り優先モードです。多くのカメラにA、キャノンであればAVとあるモードです。

これは絞り値だけは撮影者であるアナタが決めてくださいね!というモードです。ツーリング写真、バイク写真に密接に関係する「ピントの合う範囲」「背景のボケ具合」の調整を学びましょう。

4.ズームをグルグル回して大きさの調整をする

多くのカメラに当たり前のようについているレンズのズーム機能。遠くのものを大きくしたり、肉眼よりもワイドに広げたりできる便利な機能です。しかしこれは使い方を誤ると上達を妨げる原因になります。

記念写真、記録写真を撮っていただけの普通の使い方であれば、画面内の被写体の大きさを調整するのにファインダー(あるいはモニター)を見ながらグルグルとズームリングを回して「よしバッチリ」と思ったところでシャッターを切る、で別に良いと思います。

しかし趣味として見せた人に喜んでもらえるような素敵な写真を撮ってみたい!ということであればコレもダメです。

ワイドにしたり望遠にしたり、という画角とは調整することではありません。目の前の空間を2次元の写真とするとき、どれくらいの幅(望遠なら圧縮感、広角ならパース感)で表現するのかを選択することです。

そして何より悪いのはズームリングをグルグルを癖にしてしまうと、いつまでも足が動かず構図を作るための写真家の足を養うことができない、被写体に寄るという写真の基本が身につかないのです。

35mmを選択し主題である漁船に足で寄った写真

そういった意味では最初に訓練という意味も兼ねて35㎜か50㎜あたりの単焦点レンズを選ぶのも良い選択です。単焦点レンズとはズーム機能がなくて画角が固定されているレンズ(またはカメラ)のことです。軽量で描写も美しくオススメです。




5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している

多くの平凡な写真には背景への配慮が足りなかったり、そもそも重要であるはずの被写体にガードレールや派手な看板などが重なっている写真です。細かな部分への配慮がない写真は雑な印象で「作品」と呼び難い「画像」に過ぎません。

最も最悪の構図と言えるのがコレです。細長いものがメイン被写体のド真ん中を貫通している「串刺し構図」です。これはまだオートバイなのでマシですが人物だった場合は頭部や心臓を射抜いているようで何だか縁起でもない写真になります。

こういった串刺し構図や不快な物が重なっている場合は、カメラ位置を少し移動するかバイクなどの被写体の位置を修正すれば簡単に直ります。

よく見ないで撮るのでこういった事に気が付かない、気が付いても手間をかけて直すことができない、これらは誰でも簡単にできるはずなのに面倒なのでやれない、というモチベーションの問題とも関わっています。

カメラ位置を少し変えるだけで串刺し構図を回避できる

またまた長くなったので6と7は次回に続きます…




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光の使い方 徹底マスター【順光編】初級ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は初心に戻ってツーリング写真における光の使い方を解説してみたいと思います。といっても高度な内容ではなく<初級ツーリング写真解説>のカテゴリーで簡単な内容でいってみたいと思います。

以前も同じような内容を書きましたが、もう1年前の投稿でしたので現在の私の考えで書き直してみたいと思います。




まず写真における光と言うとすぐに思いつくのが逆光とか順光ですよね?今回は順光、斜光、逆光、曇天光、トップ光とかんたんに5つに分けて初級者の方にも分かりやすく理解できるよう書いてみたいと思います。まずは第一弾として順光でございます。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F7.1 1/500 ISO100

順光だの逆光だの光の向きと言っても実際はほんの僅かな光の角度の違いで写真は激変するので、そんなに簡単には分けて考えることはできません。例えば順光と言っても完全に太陽を背にしているのか少し斜め後ろからなのかで影の様子が変わってくるものです。

ここでは本当に大まかに順光、斜光、逆光で解説しますが最初の目安的に考えていただければ良いと思います。光については経験を積むうえでご自身で少しづつ理解を深めていくものだと感じます。

上の写真は太陽をほぼ真後ろにして撮った「ド順光」でございます。自分の撮った過去の写真から、このようなド順光を探すのに苦労しました。私の場合は順光で撮っている写真がとても少ないようです。




いちおう解説しておきますが順光とは被写体や情景に対してカメラ側から光が当たっている状態です。

順光の特徴は被写体にまんべんなく光が当たり、色彩が鮮やかに、陰影が少なく写ります。シャッターを半押しした時にカメラが測光してくれる【AE】も決まりやすく露出補正するようなシーンは少ないと思います。

半面、順光のデメリットとしては陰影が少ないため立体感が出せず平面的になること。光を使って印象的な写真を作るには最も不向きで「光」という観点では平凡になりやすいです。

上の作例では空や海面の青さ、山あいの緑など鮮やかさという意味では爽やかな印象です。EF14㎜F2.8Lという超広角レンズを使ったので遠近感はありますが、影がほどんど無い写真は立体感に欠けます。総じて何もかも見えちゃっている悪い意味での「きれいに撮れた写真」です。

順光で鮮やかに綺麗に撮ることが悪いの???いいえ悪い訳ではありません。しかし写真作品として作者の感じたことを感情的に表現したい!となると見える部分と見えない部分が有ってほしいのです。この光を使った見える部分、見えない部分を作者が意識して作画することで【光を使った写真らしい作品】への道がひらけます。

目もくらむような輝き、柔らかい光の溜まり場、空気中の水分、これらは順光では見ることができませんし、主題を印象的に導くための影を使うこともできません。強いて言えば車体のメッキ部品など反射できる被写体であれば背後からの太陽光が使えるかもしれません。しかし順光は極めて説明写真向けであると感じます。

なので順光は私のような光を好む者にとって最も魅力を感じない光源とも言えるのです。カメラを最初に手にした人が最初に操作を覚える上での試し撮り用の光源と覚えてください。昔からよく「順光が一番キレイに撮れる!」と言われてきましたが、それは色彩が鮮やかにという意味では正解かもしれませんが良い写真を撮るという意味では歓迎できない光源だと私は感じます。

次回はツーリング写真 光の使い方徹底マスター【斜光編】でございます。

お楽しみに~




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~本日の毎日100ショットスナップ~

魔法の法則でイキナリいい写真!?<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ブックマークしていつも見ていただける皆さま、いつも有難うございます。たまたま検索でこのブログを見に来られた方、ありがとうございます!

当ブログ 【究極のツーリング写真】はオートバイ、ライダー、ツーリングシーンを写した写真の撮り方の解説をするバイク写真の専門サイトです。

その他私、立澤重良の作品ギャラリー、カメラレンズの話題、たまにR1200GSやキャンプツーリング、房総や北海道のツーリング情報を話題にしております。

特にツーリング写真の撮り方の解説については、通常とは違ったアプローチで書いておりますのでお好きな方は是非ご覧になってください。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説として、久しぶりに初心にもどって極めて優しい内容でいってみたいと思います。

ツーリング先で「おっ!ここイイ感じかも!」「あらっ!ステキな雰囲気!」と思ってバイクを停めて、その場所で写真を撮ろうと思ったとき、カメラの電源を入れて最初になにをどうして良いか、そもそも最初から分からない!という方の為のお話でございます。

 

EOS6D Mark2 + EF35㎜F2 IS

こちらの作例をご覧ください。私はこのツーリングで漁港に停泊していた美しいヨットを発見しました。この爽やかな情景の中で純白の船体が輝いているようにも感じ、これをツーリング中に発見した風景として1つのツーリングシーンを撮ることにしました。

これが一番最初のことです。〇〇が良いと思ったから写真を撮ろうと思った。発見すること、感動すること。最初に求められるのは感受性です。子供は道端に咲いているタンポポを見つけて「わぁ黄色い綺麗なタンポポ!」と屈託ない笑顔で発見したことを喜びます。それと同じです。

次に自分が発見した1つのモノあるいはコトを、どのように写真にしようか考えます。写真は長方形の四角で二次元の静止画である、という当たり前のことを改めて意識してみましょう。

この写真の場合は【爽やかな情景の中に気品を感じる白いヨット】をまず第一に表現できるよう考えましょう。白いヨットが最もあなたが感じたように表現するにはどうしたら良いか?を考えます。画面の中でどのような大きさで、どのような位置で配置するか?背景の範囲はどのようにするか?で使用するレンズ(焦点距離)を決定しましょう。

この時、構図のコツは最も伝えたい重要なことは1つに絞ること、欲張って他の要素を画面に入れない、重要な1つが印象的に伝わるよう大胆に寄ることです。

そして大まかなイメージが固まったら【ツーリング中に出会った】を決定させるバイクの位置や大きさを決めます。

ここまでの部分がイメージ作りです。作者の想像力が要求される行程です。

感受性と想像力を爆発させて「よし!こう撮ろう!」というイメージが脳内に描かれたらはじめてカメラの電源を入れて撮影を開始しましょう。




 

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600㎜F5-6.3DG

次にこちらの作例をご覧ください。先ほどのヨットの写真と全く同じ場所(カメラポイントは50~60mくらい下がりました)、同じ時に撮影しました。

たくさんの船が並んで舫で係留されている様子を主題としてみました。並んだヨットの船首、錆びた杭、防舷材のタイヤなどが規則的に並んでいる様子を望遠レンズで圧縮しました。それぞれの船が係留されている間隔はそこそこ広いはずですが、係留されている様子を明確に表現するため望遠レンズで並んでいる間隔を圧縮したのです。

このように同じ撮影場所でも感じたこと、創造したイメージが異なれば全く違う写真が撮れるのです。大切なことは何を感じてどう撮りたいと想像したか?であり、つい最初の頃はその風景を「目で見たままに写真に撮れば良い」と思い込んでいるので、普通の説明写真を撮ってしまうものです。

感受性による被写体や情景の発見も、どのように撮るかのイメージを作る想像力も全ては1枚のプリントを大切な人へ見せてあげることを思い描いてみてください。これだけで「すごい所へツーリングしてきたぞ」的な自己完結の写真ではなくなるはずです。

今回の解説で言いたかったことは写真道の最初の第一歩は例え雑草や何でもない風景であっても、その中の何かに気づき感動できる豊かな感受性を身に着けること、であり決して露出やピントの合わせ方や最新のカメラの情報を知識に詰めることではありませんよ!という事でした。

写真が上達する魔法の法則 【感受性と想像力の法則】です。

それではまた!




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挫折した人必見!ツーリング写真 悩み事相談室

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いきなり変なタイトルで失礼いたしました。ツーリング写真悩み事相談室といってもコメント欄の無い当ブログでは相談もなにもないのですが…

上達したいけど思うようにいかない、はじめてカメラを買ったけど最初にどうすれば良いか分からない…写真道を志す上で誰もが悩みをお持ちだと思います。

写真をちゃんとやろう!そう決意するほど難しく感じます。真面目な人や遊び感覚とかイタズラみたいに、といった発想が苦手な方ほど写真は難しく感じてしまうかもしれません。




今回は「きっと皆さん、ここを誤解しているのだろう」というポイントに注目してお悩み相談室風に解説してみたいと思います。

EOS6D Mark2

いい写真を撮るには「見たままのように撮る」が正しいと誤解していませんか?

たまに聞くのですが「どうしても目で見た感じが写真にできないんだよ」とおっしゃる方がおられます。「それは露出のことですか?」と私はいつもこう切り返してしまいます。

上の写真のように強い日向と影が混在している場面を撮る場合、写真にするとどうしても明るい方か暗い方のどちらかがイメージ通りに写すことができません。これは実際の風景に存在する明るさの範囲を、写真はすべて守備範囲にできないためです。

そのことを言っているなら何となく分かるのですが「目で見た通りに撮りたい」の真意がリアルに撮りたいという意味であれば、それは何かの誤解ではないでしょうか。大昔、リアルに写真にしたくても当時のカメラでは難しく、技術の進歩でリアルに綺麗に撮れるようになった時代がセンセーショナルだったから、その事が印象に焼き付いて現実をリアルに撮らねばいけない、と誤解していませんでしょうか?

または現実をリアルに写真にせねばインチキになってしまう、とお思いではありませんか?リアルな写真を表現手法の1つにしている、という事であれば素晴らしいのかもしれません。しかし個人が「良い写真を撮りたい」という要求に対して絶対にリアルであるべき、は恐らく大損してしまう思い込みだと思います。




上の写真は日が強く当たっているハイライト部分は白くとんでいます。また光の当たっていないシャドウ部分は黒くつぶれています。このように明るさの範囲が限られているのが写真です。リアルにしたいからとこれをソフトなどで無暗に起こすと絵画のような不自然さが発生します。

撮る時点で写る部分と写らない部分を予測して、画面という長方形の中に構図するのがコツです。内緒ですけど。

そうすると目で見たように撮れないという悩みから解放され、とんでしまったハイライトは「写真で表現できないほどまばゆい光です」という表現に変貌してくれます。この辺が写真のもっとも面白いなぁと感じる部分ですね。

えっ?これのどこが悩み相談室か?って、たぶんこの部分に悩んでいる方が多いかなぁと思いましたので…マニアックすぎましたか?

…今回はこの辺で!

 




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~本日の毎日100ショットスナップ~

Ricoh GR APS-C

ビルのガラス面に反射している秋空と太陽を撮ってみました。

絞り調整を徹底マスター!ツーリング写真の露出解説 絞り編

前回の投稿の続きです

 

<初級ツーリング写真>解説として露出のすべてを解説するため・1回目 露出とは何か ・2回目 露出補正をマスターしよう ・3回目 シャッター速度をコントロールしよう、とシリーズで続き、今回は4回目の絞り編でございます。

前回までの投稿で目に見える世界は全て光によって明らかにされ、カメラもその光を内部に取り込んで写真にしていること、それを露出といいシャッターが開いていた時間とレンズ内にある絞りの穴の大きさによって、取り込む光の量を調整することが露出をコントロールすることと解説しました。

また露出はカメラのコンピューターが決めた値に対して、撮影者が表現したいイメージに基づき補正してあげましょう、と言う話とシャッター速度を調整できるようになると写真に時間を与えることが出来ますよ、という解説をしました。

今回は写真のピントの合う範囲、またはボケ具合を調整する絞りのお話でございます。

 

絞りを開いて前景を大きくボカした写真

 




 

絞りとはレンズの中にある絞り羽という薄い板を何枚かに折り重ねたモノで中央に穴が開いています。絞りを調整するとはこの穴の大きさを大きくしたり小さくしたりすることです。

当然、穴が大きければレンズを通してたくさんの光をカメラ内に露出させることができます。小さくすると光の量は減ります。

絞りはFで表記され例えばF2.0、F2.8、F4、F5.6、F8、F11といった具合に段階的になり数値が小さいほど穴が大きく露出は多い、逆に数値が大きいほど穴は小さく露出量は少なくなります。なんだか円高ドル安みたいな関係ですね。

レンズに記載されているF値はそのレンズで最も明るいF値のことです。これを解放値といいます。例えばEF50㎜F1.4と書かれていたら解放値はF1.4です。一般的に数値が小さいほど明るいレンズと言えるので良いレンズとされます。

絞りを撮影者の意図で調整して撮影するモードはA(キャノンならAV)絞り優先モードを選びます。ツーリング写真、バイク写真の場合の多くは絞り優先モードを使います。絞りの話はシャッター速度に比べると最初は理解しにくく感じますが、数字的なものを深く考えなければ大丈夫です。

絞りの説明をするときに必ず出てくる「被写界深度」という言葉があります。何だか聞きなれない難しい用語に聞こえますが一言で言うとピントが合う範囲です。

絞りの調整はカメラから見て奥行方向にピントが合う範囲を広げたり狭めたりすること。逆に言うとピントを合わせなかった部分のボケ具合を調整することです。

例えばF2やF1.4といった小さな数値で設定すると被写界深度は薄くなり、ピントが合う範囲が狭くなります。そして背景や前景などが大きくボケます。これを絞りを開くと言います。

F16やF22など大きい数値で設定するとピントの合う範囲は広くなり背景などはあまりボケません。これを絞り込むなどと言います。

また写真の明るさを決める観点での露出は、撮影者が絞り値を決定させたのでシャッター速度によって決まります。絞り込めばレンズ内の穴ポコが小さく光が少ししか入ってこないので、代わりにシャッターが遅くなって光を取り入れるのです。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F13 1/25 ISO250 絞り込んで撮った作品

と…ここまでの説明は一般によく見かける解説書にも書かれております。難しいのは絞りを調整することを理解しても実際の撮影シーンでそれを具体的にどう使うのか?です。

 




 

絞りを調整するのは簡単に言ってしまえばボケ具合の調整なので、構図に前景と遠景がきちんと作れた場合に大きく効果を発揮するものです。特に前景は撮影者が意図的に配置しない限りは通常は存在しないので、前景の無い構図でいくら絞り値を調整しても大きな変化はないものです。

絞りについてせっかく勉強したのに撮影シーンで使い方が分からなかった原因は前景を構図できなかったからです。

上の写真のようにカメラの近くにあるものを前景に置き、作品の意図や主題へ導く表現方法の1つとして使うのです。シャッター速度の解説の時に写真は二次元の静止画で奥行と時間が失われている、それを何らかの手段で補えば良作の鍵となる、と書きましたが絞りの場合は前景などを構図しボケ具合を調整することにより、平面である写真に奥行きを与えることが可能なのです。

1枚目の写真は花の種類が特定できないほど花を大きくボカしました。撮る前に作ったイメージが花を抽象的な演出として使って、米粒構図にしたバイクの存在を引き立てようと思い描いたのです。その結果が絞り解放となりました。

2枚目の写真は手前の花がスイセンであると判別できるほど絞り込まれています。このシーンでは最初に描いたイメージが「スイセンが咲き乱れるキャンプ地」と思いついたので被写体の存在ウェイトをバイクやライダーよりスイセン側に置いたのです。

シャッター速度の解説でも同じことを書きましたが、まずは撮る前に頭の中でこのシーンでの理想的な写真のイメージを描くことです。見たものに感動し、それをヒントに想像して理想の写真をイメージします。

このイメージが描けたら初めて絞りやシャッター速度、レンズ(焦点距離)の選択などをするのです。イメージがないのに撮ろうとすれば、いくら被写界深度などの知識があっても役に立たないのです。

構図に前景や遠景がしっかり作れないと絞りを調整してもあまり意味がない、撮る前にイメージをきちんと作らないと絞りや露出などをどう使うか分からない。こういった重要な説明がなく、写真のキホンはまず露出を覚えることから!と多くの解説書などに書かれています。本当に残念なことです…

絞りもまた同様に、どの位置関係にある被写体がどれくらい絞ればどれくらいボケるか?なんて事は説明することができません。シャッター速度の時と同様に、とにかくたくさんの写真を撮って感覚として覚えて下さいね。

次回は露出解説のまとめ です。

 





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挫折した人、必見!やさしいカメラの露出解説 シャッター速度編

さて 前回の続きでございます。

究極のツーリング写真流に写真の露出について、その仕組みや実際の撮影シーンにおける使い方を解説しております。

露出は多くの解説本や写真教室で最初に教わる写真の基礎ですが、いざカメラを持ってツーリングに出かけて、教わった知識を実践でどう使っていいのか悩んだことはありませんか?

撮影地ではまず頭の中にそのシーンの理想的な写真のイメージを作って、それを実現させる手法として露出や構図を考えるものですが、この最初のイメージを作っていないと知識だけあっても何もできないものです。

 




 

前回は写真の明るさの観点での露出の話と露出補正の話をしました。今回はシャッター速度について解説してみたいと思います。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F16 1/30 ISO250

人間が目でみている世界は3次元の動画のようなものです。しかし写真はシャッターを切った瞬間に2次元の静止画となりますので、失われたのは奥行と時間です。

写真とはこの奥行や時間(を予感させるもの)を何らかの手段で取り戻すことができれば良作への鍵となる訳です。これは必ず必要な訳ではありませんが作品を表現する手段の一つとして使えるように習得しておきましょう。

上の写真はライダーの走行中の視線を再現した走行写真です。秋の紅葉した舗装林道でオートバイが空間を駆け抜ける爽快感を表現した写真です。舗装林道なので速度はせいぜい20~30キロですので、「駆け抜けているスピード感」を表現するにはどうしたら良いでしょうか?

これがシャッター速度をコントロールする考え方です。伝えたいことに「スピード感」「瞬間」といった時間的な要素が存在するとき、あるいは静止画である写真に時間を与えたい時に使うのがシャッター速度の調整です。

シャッター、それは真っ暗なカメラの中に外の光を取り入れる幕のことで開いたり閉まったりします。開いていた時間が長いほど多くの光を取り入れ、動いているものはブレます。

逆に早いシャッター速度で一瞬しか開かなければ光の量は少なく、素早く動いている被写体も肉眼では見えないような瞬間として捉えることができます。

一眼レフやコンデジの上位機種にはこのように撮影モードがダイアルで切り替えられるようになっています。Aはaperture(絞り)のことで絞り優先モード、Sはシャッター速度優先モード、Mはマニュアルモードでシャッター速度も絞りも撮影者が決定する(カメラに評価測光させない)、Pはプログラムオートで画質の観点で最適なシャッターと絞りをカメラが決めてくれるモード。

 




 

撮影者の意図でシャッター速度を調整したいならS(キャノンならTV)シャッター速度優先モードを選びます。もちろんマニュアルでもシャッター速度を任意に設定できますが、この投稿では初級者の方が対象なのでマニュアルモードの説明は割愛いたします。

シャッター速度を撮影者の意思で決めるシャッター速度優先モード。写真の明るさを決める露出はシャッター速度と絞りの2者で決まるので、シャッター速度を撮影者によって決められてしまった場合、明るさを決めるのはカメラの評価測光による絞り値になります。

上の紅葉の走行写真であれば私はシャッター速度優先モードで1/30に設定しました。すると写真の明るさを決める露出は絞りに委ねられます。カメラの評価測光は1/30と指示されたシャッター速度に対して、適切と思われる絞り値はF16と算出した訳です。

ここまで書いたことは実は既に知っている…という方も多いと思います。多くの解説書や写真教室で教わると思いますし、そもそもカメラの取扱い説明書にも載っていると思います。しかし大切なのはこの先の話…

リコー GR APS-C

 

どのくらいの速さで動くものが、どのくらいのシャッター速度の設定でどのような感じでブレるのか。あるいは瞬間を作れるのか?コレがすごく重要なポイントなのですが…ゴメンナサイ!こればかりは言葉で説明できないのです。

例えば60㎞/hで走っているバイクを1/80で流し撮りすると、背景はどんな感じでブレるのか?とか、風でなびく草をイメージ通りにブラすにはシャッター速度はいくつ?とか、何度も撮って感覚として身に付けていくものなのです。

10m先にある的にボールを当てるには、どれくらいの力加減で投げれば良いのかを言葉で説明できないのと同じです。

シャッター速度に限らず絞りも感度もレンズの焦点距離も全て感覚として覚えてください。そのためにはたくさん撮って経験を重ねる以外はないです。

シャッター速度の感覚は絞りや焦点距離に比べれば簡単な方だと思います。ぜひたくさん撮って「おっ、間もなく電車が来るな!1/20くらいで切ってスピード感を出して撮るか!」とすぐに数値が頭に浮かぶよう感覚を身につけてくださいね。

次回は究極のツーリング写真流 露出解説の絞り編です!

 





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明日から役立つ!露出コントロールの使い方<初級>ツーリング写真

前回の続きです

一般に写真の基礎と言われる露出(シャッター速度、絞り)について究極のツーリング写真流に解説しております。その続きです。

前回までで露出とは世界の光をカメラ内に取り込むこと。どれくらいの量を取り込むのか?それはシャッターが開いていた時間、レンズ内にある絞りという穴ぽこの大きさで決めましょう。それによって出来上がる写真の明るさやスピード感、ピントの合う範囲などが変わってきます、というお話でした。

今回からは露出をカメラ任せではなく撮影者の意図で調整すること、シャッター速度や絞りはどんなときに、どう調整すれば良い写真になるのか?という解説をいたします。

 




 

 露出を調整してみよう

福島県 磐梯吾妻スカイライン 浄土平

まずシャッター速度と絞りの話は置いておいて、単純に光の量のお話をしてみたいと思います。露出は世界の光をカメラ内に取り込むこと、と既に説明しましたが今写真を撮ろうとしている目の前の情景に一定量の光が存在しています。その光の量を元に最終的にどのような明るさの写真を撮るのか?この事を多くの方が誤解していて、ここは暗いからシャッターを遅くしなきゃ、絞りを開かなきゃ、と考えがちです。もちろんコレは正解ですが、自分が情景や被写体に対してどんな明るさの写真にしたいのか?の方も大事ですので、コレをお忘れないように!!!

上の作品は秋の磐梯吾妻スカイラインの一切経山の付近、浄土平で撮った1枚です。日没後、まだ薄明るい空に山の稜線が浮き立っているのが美しいと感じて撮った1枚です。光に浮き立つ稜線の存在感を大切にするため、手前のコーナーはシャドウにつつみ、それがコーナーであることを伝える役割は白線の存在に委ねました。実際に薄暗かったですが、このように表現するため実際よりもうんと暗く撮った1枚です。

 

2017年8月 北海道富良野市

こちらの作品は先ほどとは逆に目で見た印象よりも明るい写真になるよう撮った1枚です。望遠レンズを使っていますが近景に黄色い花を置いたことで、全体が黄色いフィルターをかけたように仕上がっています。カメラの評価測光に対して+0.3補正(明るく)補正しました。

私の経験上、お花が登場するシーンは特に露出を調整することが重要だと感じます。先日にご紹介したコスモスの撮り方では+2.0の露出補正でしたし、プラスに限らず大幅にマイナスして雰囲気を作ることも多いです。

露出に限ったことではありませんが最初にイメージを作ることがとても大切です。簡単に言ってしまうと「よしこんな風に撮るか」と頭の中でそのシーンにおける理想的な写真を想像することです。この【イメージを作る行程】がすっぽり抜けてしまうと「目で見た通りの明るさに撮らねば」と忠実な明るさを再現することに囚われてしまい、たちまち作者の個性は消えて図鑑写真になってしまうのです。

 ~露出補正を積極活用せよ~

次に露出補正のお話です。カメラはどのように露出を決めているのでしょうか?多くのカメラはシャッターボタンが二段階になっていて、半押しと全押しができるようになっています。半押しした時に測光といってカメラを向けた先に対して適切と思われる明るさをコンピューターが算出してくれます。

編集ソフト lightroom のヒストグラム

どのような判断基準で明るさを決めているかと言うと上のようなヒストグラムがカメラにあり、これを基準に判断します。左端が真っ黒で(0)となり右に行くほど明るくなって右端は白(255)となります。このヒストグラムの山がなるべく中央にきれいな山となるよう露出を算出するそうです。

測るポイントは画面全体を平均で見たり、特定の部分をスポット的に測ったりと選択ができるようになっています。

 




 

つまりカメラはあくまで機械的に現実の明るさを再現させるための露出を決めているのです。ここは少し暗めの写真にした方が雰囲気が伝わるな、とか明るく撮った方が柔らかく優しい印象になるな…などといったことはカメラは知ったことではないのです。

カメラの評価測光はあくまで見た目の明るさを忠実に写真にするならこの辺だろう、という参考値だと考えましょう。順光で通常の風景なら評価測光のままでOKの場合もあります。しかしあなたが感じた表現はあなたにしかできません。

そこで「オイオイ、カメラよ。そうじゃなくてもっと明るく(暗く)しようぜや」とあなたが補正を入れて下さい。一眼レフの場合は多くの機種でこの写真のように大き目のダイアルが背面に付いています。大きいダイアルであるという事は、かなり頻繁に使う重要な機能だという事ですね。

露出補正はカメラが決めた露出設定に対して撮影者が補正するという意味なので、いちどカメラに測光させなくてはいけません。1枚撮るかシャッターを半押しするか、AEロックボタンを押すかして一度測光させてから使ってくださいね。

露出補正ダイアルを回すと液晶やファインダー表示内に、横に伸びる目盛内で矢印が右に左に動きます。右が明るい方、左が暗い方で1/3単位で調整できます。まず最初はサジ加減が難しいと思いますので、撮りながら確認していくのが最も分かりやすい練習方法だと思います。

こう覚えましょう。カメラの測光機能はロマンの無いアホです。ブラックの車体のバイクをアップで撮れば黒色を暗いと誤認して間違った露出設定を簡単に算出します。白い被写体も同じで明るいと誤認して暗く写します。

ここは青空を白くトバしてでも花びらや葉が明るく輝いている写真にしたら素敵だろうな、とか寂れた街並みに木枯らしがふいて寒い、だから少し暗めにしたらムードがあるだろう…なんてカメラ内のコンピューターには出来ないことなんです。SiriやWatsonのようなAIが搭載されたカメラが登場すれば分かりませんが。

上級者なら評価測光ではないマニュアル露出を使いこなす場合もありますが、初級者の場合はマニュアル露出は難しいので、どうしても評価測光が基準です。しかしカメラの出した露出値を決して過信せず、かならず撮影者のイメージを狙って露出を決めてくださいね。

次回は2.シャッター速度を調整しよう です

 





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なるほど、露出を理解すると写真が良くなる理由 カンタン露出解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがカメラの露出のことについて完璧に理解されていますでしょうか?

今回の投稿は私自身が写真をはじめた当時を思い出して、難しく感じた1つ「露出」について<初級>ツーリング写真のカテゴリーで解説してみたいと思います。

露出だのピントだの感度だの、カメラに関わる用語はよく耳にしますが、あらゆる解説書や写真教室で最初に教わることですよね。なぜ最初にこれを教わるのか私はよく分からないのですが、いちど理解すれば簡単なことですが最初は難しく感じるものです。

今回はそんな一般に最初に教わるであろう写真の基礎の1つ。露出について究極のツーリング写真流に解説いたします。分かり易さ優先で子供に説明する感じでいってみたいと思います~

 




 

EOS6D mark2 + SIGMA35mmF1.4ART F20 1/15 ISO100

 

写真は光を撮っています。人間の目も同じですが世界にあるものは光によって明らかにされているのです。カメラの中は真っ暗な箱になっていてデジタルならイメージセンサー、昔のカメラならフィルムがそこにあります。

シャッターとは車庫やお店のシャッターと同じで幕になっていて開いたり閉まったりします。普段は閉まっています。みんながシャッターボタンと呼んでいるカメラのあのボタンは、押した瞬間に幕が開いて閉じるのです。そして真っ暗だったカメラの中に一瞬、外の光が入ってきます。

レンズはカメラの前についたガラス玉で何枚も複雑に構成されいます。これは世界の光を集めてカメラの中に取り込む役割があります。絞りとはレンズの中にある何枚かの薄い羽根を折り重ねたもので中心に穴が開いています。穴は大きくしたり小さくしたりできます。

露出という言葉は真っ暗なカメラの内部に、外の光にどれだけ露出したか?という意味です。たくさんの光を取り入れれば明るい写真、少しなら暗い写真。あるいは暗い場所で写真を撮る場合はそもそもたくさんの光が必要ですし、逆にギラギラお日様の下ではチョビットで十分です。

あなたがそこで写真を撮りたいと思ったところには、一定量の光が存在していて真っ暗なカメラの中にどれだけ露出させるかが写真における露出の考え方です。

撮りたい場所に存在する一定量の光は絞りの穴の大きさとシャッターが開いていた時間で決めます。この両者は持ちつ持たれつです。最終的に写真になるための必要な光をカメラ内に取り込む訳ですが、カメラの外に存在する一定量の光を両者でシェアしているのです。

例えば、あなたが「ここは絞り込んで撮りたい」と絞りを小さくすれば、レンズ内の穴ぽこは小さいので光が少ししか入ってきません。一定量の光がほしければ、その分をシャッタースピードが遅くなることで補うのです。

 




 

シャッター速度とはシャッターが開いていた時間のことです。例えば1/1000秒といったシャッター速度は一瞬で光はわずかしかカメラ内に得られません。1/15秒といったら遅いシャッターでたくさんの光がカメラ内に得られます。星空の撮影では30秒などとても長くシャッターが開きます。動くものを瞬間で捉えたり、逆にブラしてスピード感を出したりと、静止画である写真に時間を与えることが可能です。

絞りを調整することはカメラ位置から風景をみて奥行方向にピントが合う範囲を調整することです。逆に言うとピントが合っていない部分のボケ具合を調整することです。単位はFで表され数値が小さいほど穴は大きく光はたくさん、数値が大きいと穴は小さく光は僅かです。構図の中に被写体に対して近くの物、遠くのものが存在している場合に効果を発揮します。絞りを調整することは写真の印象を変えたり主題へ導く手法として活用できます。

 




 

ここまでで露出とは写真の明るさを決めるなど、カメラ内に取り込む光の量であること。露出を決めるのは主にシャッター速度と絞りの2者であること。この両者は写真の表現の手法として撮影者が調整すること、がお分かりいただけたと思います。

では・光の量を調整すること・シャッター速度を調整すること・絞りを調整すること、とは実際のツーリングシーンやバイク写真を撮る現場で具体的にどのように使うのか?を次の投稿で解説いたします。

 続く

 

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ツーリング写真がカッコよく見える 写真のデザイン知識

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みの旅で撮った写真は全て仕上がって整理できましたか?写真は綺麗に仕上げて整理してプリントして発表するまで楽しめますからね。

撮るだけ撮って、メモリーカード内に画像があるまま何もしないなんて寂しすぎますよ!仮に良い写真が撮れなかったから…と思っても撮影した写真をよく見返して分析するのはとても大事です。

さて今回の究極のツーリング写真では、いままで何度も解説してきた写真におけるデザインのお話をまとめてみたいと思います。

漁港の浮きを撮った1枚  図形デザイン要素の「円」と「連続したリズム」

もう何度も同じことを書いてきましたが写真におけるデザインとは主に 線(直線、曲線、S字、Z字…)、図形(円、四角、三角、台形、〇〇型)、色(暖色、進出色、寒色、後退色、中間色、中性色、補色、反対色)、立体感、質感、規則的なパターン、連続したリズム感、ディティール、シェイプなどです。

デザインは写真をパッと見た瞬間に視覚的に美しさや心地よさを受けるかどうかです。何を写したか、何を伝えるのかといった写真の核となる部分とは基本的に個別に考えたほうが良いです。

デザインを意識するにあたり重要なことは画面という長方形の四角に、前述のようなデザイン要素をどのように取り入れるかです。

構図はメイン被写体、副題、アクセント被写体、背景などの大きさや位置関係を調整し作品の意図を表現するための標として組み立てていくものです。構図とデザインは似ていて一部は重なりますが、こちらも考え方としては個別に考えたほうが良いです。

 




 

デザイン要素の中でも重要な「色」の要素を取り込んだ作品

デザイン要素の解説において、よく誤解を受けてしまうことは「たまたまそうだったのでは?」という疑問です。海が青いのは撮影者が青くした訳ではありませんし、富士山が二等辺三角形なのも撮影者がそうした訳ではありません。

これは画面内にデザインが偶然入ったということであり”画面内にデザイン要素を必然として取り込んだ”とは似て非なる事なのです。つまり色や線や図形が目の前の風景に存在していることに気が付き、それを長方形の画面内に意識して取り込むことそれが写真におけるデザインだと私は考えます。

くどいようですが重要なポイントは長方形の画面の中にデザインをどう取り入れるかにかかっています。

デザイン要素の線 奥行を出したり、観賞者の視線誘導にも効果的

 

写真をぱっと見たときの人間の脳がしめす反応の話ですね。目から脳へ送られた信号を元に、どのような反応を起こすか。感情を刺激する要素ではなく、あくまで「見た目」の心地よさ、安定感、視線を動かす楽しみといった世界です。

なのでデザインはとても重要ではありますが、それが写真の全てではありません。写真に重要なのは作品の意図、何をどう撮るか、どう表現したか?でありデザインや構図やカメラの操作などは意図を表現するための1つの手法に過ぎません。

 

葛飾北斎 富嶽三十六景 尾州不二見原 図形要素の円を用いたデザイン

 




 

デザイン要素 最も視線誘導を楽しませるS字曲線 そして黄金比や白銀比などの比率

最重要ではないが無視はできないデザイン。絵画でも彫刻でも書道でも、すべての芸術に通ずるデザイン要素。しかし写真をやる人でこの部分に真面目に取り組んでいる人は少ないように思えます。私は特にツーリング写真ではデザイン要素を意識しなくてはいけないシーンが多いように感じます。

例えばバイクのタイヤは円、車体は赤や黄色など扱いに知識が必要な物が多いですよね。道は線の要素。海や空は青で自然は緑、道路はグレーでアスファルトの粒子に寄れば質感、桜や紅葉の景色も色要素ですよね。すぐに思いつくだけで多くのデザイン要素があります。

いかがでしょう?そんな難しい理屈など考えずに感じたままに撮ろうよ!それが芸術なんじゃない?という意見も聞こえてきそうですが、多くの著名な芸術作品は一般に種明かしされていないだけで、こういったデザイン要素は極めて計算高く取り入れられているんです。有名な例だとダヴィンチのモナ・リザなんかそうですよね。

これを無意識に「感じたままに」デザインできれば本物の天才であると言えそうですが、そうでない人は試しにデザインを学んで写真活動されてみてはいかがでしょうか!





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