あなたをインチキ呼ばわりする者をスマートに無視する方法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日から8月ですね。もう暑いのは仕方ないとして台風とか豪雨とか地震とか噴火とか勘弁してほしいですね。これは神様にお願いしてもダメでしょうか…?

さて今回の究極のツーリング写真 <中級>ツーリング写真解説では上達を重ねていく上でいつか受けてしまう、あなたの望まない反応「それってインチキではありませんか?」とまでハッキリ言われることは稀ですが、つまりそういった意味の反応を受けた時の対処方法でございます。

例えば望遠レンズを使って風景を圧縮した、見た目の明るさよりも明るく撮って柔らかさを表現した、シャッター速度を遅く設定しブラしてスピード感を出した、モデルに笑ってもらうよう頼んだ、レタッチでコントラストを調整した…まだまだありますが、これら写真に関わる演出の裁量のお話です。

ブラしてスピード感を出すって演出なの?とお思いかもしれませんが、聞いた話によると何十年も前に誰かが最初に流し撮りをやったとき、偉大な写真家の先輩方は声を揃えて「邪道な演出だ!」と叩いたそうです。今では信じられませんが…。

EOS6D mark2 F11 1/800 ISO100

この写真は漁港での夕日のシーンですが、輝く海面の様子を主題にした作品です。海面の存在を絶対的にするため、遠景の漁船や近景はシャドウにつつみ、車体はフロント1/5を削ぎ落しました。

今回の話題である演出の裁量ですが、この作品の場合は露出にあります。と言いますのも実際のこの場所の景色は海面は少し眩しいと感じる程、太陽が強く反射をしていたのですが、かなりアンダー方向にふって撮ってみました。これにより海面の複雑に織り成すゆらめきと銅板色のような濃いゴールドを表現したのです。このシーンを現実の明るさに忠実に撮ると海面のハイライトはとんでしまい、色も薄くなります(それはそれで良い場合もありますが)。

さあ、ここで考えてみましょう。露出をこのように設定したことにより、実際の景色とは違った写真にしてしまいました。これを自由な表現ととらえるか?いやこれはダメでしょう!と捉えるかが演出の裁量ということです。

「えぇ~それくらい良いんじゃないの?!」と多くの方が感じると思います。しかし世には意外なほど完全ナチュラル推進派が存在していて、ある日そういった方々からあなたの望まないようなコメントを受けてしまうものです。そういった時はどうしましょうか?まずはどんな人なのか?SNSであればプロフィールやタイムラインを見てみましょう。

もしその人が「おっすごい、素敵な写真を撮る方だな」という方だったら、演出の考え方について、あなたよりもナチュラル寄りだったという事です。そういう考え方もあるんだな、と参考程度にしましょう。




もし写真を趣味なり仕事なりで何らかのライフワークにしていない、つまり写真をやっていない人が、あなたの演出にもの申しているのであればコレは完全無視で大丈夫です。素人ほどインチキであると疑いたくなり、それを撮影者に言いたくなるものです。素晴らしい作品を目のあたりにすると、それが人が撮ったものだと心のどこかで信じたくないのでしょう。

 

EOS6D mark2 F2.8 5SEC ISO500 真っ暗闇の海岸 色あいを緑に調整したもの

よく「写真とはインチキである」とおっしゃる方がいます。これは現実の風景や被写体を忠実に表現したものではなく、望遠レンズを使ったり目で見た明るさと違った明るさで撮ったりという演出のことを「インチキ」と呼んでいるのです。そしてそういったインチキは避けては撮れない!だから写真とはインチキなのだと。

実に分かりやす例え方ですが私個人としてはあまり好きになれない表現です。それではまるで写真を撮った人がインチキ人間みたいで嫌です。

あくまで自由な表現の手段である、そう考えたいですね。




完全ナチュラル推進派も演出テンコ盛り派も、どちらも否定されるべきではないです。両者が存在しているからこそ自由を許された芸術なのだと思います。

重要なことは自分の中で写真の演出についての考え方をしっかり持つことです。私の場合は旅をするライダーを見立てて自分の姿を撮ることも、14㎜や600㎜といった現実的な画角からかけ離れた画角で撮ることも、自分の中で表現したい写真を生む1つの手法として考えています。誰かに「アホではないか」と言われても変えるつもりはありません(誰もそんなこと言いませんが)。

そしてもう1つは他人が自分とは違う考えで撮っていても、それが気になってもスルーです。決して他者を否定しない。これすごく大事です。確かに悪趣味だと感じる写真はあるかもしれませんが、その言葉は心に仕舞って表現は自由なのだと寛容に考えましょうね。

1950年 アメリカのLIFE誌で有名になったロベール・ドアノーの「パリ市庁舎前のキス」という名作があるのですが、発表当初は一般のカップルがキスをする瞬間を自然にとらえた1枚として評価され、これこそ演出なきナチュラルな芸術写真であると話題になりました。しかし何年か経ったある日に、一般のカップルを自然にとらえた1枚なのではなく予めキャスティングした役者さんに写真のためにキスをしてもらった写真でした!とドアノーはカミングアウトしたのでした。これにはナチュラル写真支持派もきっと面をくらったでしょうね。





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~本日の毎日100ショットスナップ~

自宅のベランダから撮った夕景です。太陽が沈んだ焼け残りに露出を合わせて撮りました。実際の景色はもう少し明るいです。これは許される写真でしょうか?それとも許されない演出でしょうか??

【重要!】素人写真の細部のクオリティが甘い理由<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎日暑いですね!夏のツーリングは熱中症、日焼け、バイクのオーバーヒート(空冷エンジン)に十分気を付けてくださいね。以前、バイク用品メーカーに勤務していた頃にメーカー広報車両を頻繁に借りていたのですが、真夏になるとハイパワーなスポーツモデルは乗りたくないものでした。

ハヤブサやCBR1000RRといったモデルは市街地走行では電動ファンが絶えず作動し、体に熱風があたり苦行以外の何でもありませんでした。自分の乗っている空冷ボクサーエンジンのR1200GSは決して涼しい訳ではありませんが、これらの水冷スポーツモデルに比べたら快適なのだなぁと感じたものです。

ハヤブサやCBR1000RRのようなハイパフォーマンス車も大好きなんですけどね。

さて今回の<中級>ツーリング写真の解説では重要な被写体には、その直近となる周辺背景に細心の注意を払いましょう!というお話です。すごく地味な内容だな…と感じるかもしれませんが、コレ実はすごく重要なんですよ。




さて、こちらの作品をご覧ください。夕刻の港で海面が黄金に輝く様子を大切に撮った1枚です。海面のゆらめきが夕日の反射に模様を与えています。そして注目していただきたいポイントは遠景に存在している漁船です。モデルの頭部が漁船に重なって沈んでいるのがお分かり頂けるでしょうか。

このままではせっかくのシーンが勿体ないです。非常に細かい部分のようですが、こういった細部にはケアが必要です。重要な被写体の周囲には重なったことによって存在が沈んだりしないよう配置等を見直してみましょう。




こういったケースで出来ることは大まかに2つあります。1つ目はカメラ位置や焦点距離の変更などによる調整、2つ目は被写体自体を移動することです。

この場合はカメラ位置を高くすることで解決しそうですが、そうすると空に存在している重要なハイライト(つまり太陽)が消えてしまいそうです。もう少し沈むのを待つか?というのも悪くないアイデアですが、海面の輝きが弱まってしまわないか心配です。

カメラ位置による解決が難航したら迷わずB案を選択しましょう。問題が発生している個所は容易に移動できるもの、と言うか人間ですのでここは相手に動いてもらう作戦で行きましょう。

と言っても輝く海面であるスペースは広くすることができません。狭いスペース内に収まるために屈むのも変な姿勢です。そこで思いついたのがヘルメットです。漁船と重なってしまった黒い部分にヘルメットの光沢に映り込んだ光を利用してみました。これで沈んでしまった頭部の存在が明らかにされました。マット塗装のヘルメットじゃなくて良かった~・・・

本当に細かい部分ですよね。しかし、この細かい部分が大事なのです。良作とは細部のクオリティが違うのです。ツーリング情報誌 Outriderの由緒あるツーリング写真コンテストでも、応募作品に書かれている審査員先生の寸評を見てみましょう。今回ご紹介したような細部の詰めの甘さが逐一指摘を受けているのがお分かり頂けると思います。

よくそんな所まで配慮が届くな…と自分の中の別の自分を関心させてください。あなた個人の大切な1枚の作品なのですから1ミリも妥協してはいけません。一期一会の風景に「またこんど撮り直しを…」なんてないのですから。

それでは!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

今回ご紹介した漁港の写真と同じ日に撮影した1枚です。漁港に放置されていた防舷用の古タイヤですが、硬化したゴムの光沢感とWINTERの懐かしい字体が気に入って撮った1枚です。

もったいないです!一画素たりとも貴方の作品<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この夏、どんなツーリング写真を撮りましょうか?想像するだけで楽しいですね。

どんな旅、どんなバイクライフ、そしてツーリング写真。「次はどんな写真を撮ろうか」「どんな旅が待っているかな」この日常での想像って実はすごく大事だと思います。以前も似た話をしましたがお風呂に入っている時、散歩している時に思い浮かぶアイデアってすごい可能性があるんです。

旅先でここで撮ろう!と思った場所でどう撮るか考えるのも大切ですが、予め頭の中に引き出しとして在庫しているアイデアは必ず役に立ちます。写真が本当に好きな人は通勤中やお風呂に入っている時や、散歩している時に写真のことを考えるので、おのずと撮影アイデアの引き出しが増えていきます。

だから良い写真が撮れるかどうかっていうのは、どれだけ写真が好きなのかという事かもしれませんね。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説では画面の隅っこに余計なスペースがないか今一度チェックしてみましょう、というシンプルなお話です。以前に画面の四隅に余計なものが写っていないかチェックしましょう、という解説をしましたが似て非なる話でございます。

むかしバイク用品メーカーに勤務していたころ、新製品の販促に使う展示会用のパネルやら雑誌の広告に使う写真やらで、やたら私がツーリング先で撮ってきた写真が重宝されていた時がありました。そのような商用目的で写真が使われる場合とは、主に写真内に製品名やブランド名が入り、目立つ位置に「この夏、〇〇を買って北海道ツーリングに行こう」的なキャッチが入るものです。

当時はあまり気にもしないで、使ってくれるなら別にいいや程度でした。しかし何となくモヤモヤしたものは感じてはおりました。今になって考えてみると、モヤモヤの原因とは写真内にそういった文字やらロゴやらを配置できるスペースの有る写真であったことに違和感を感じていたのだと思います。

撮ったときは1枚の作品のつもりで撮ったいたのですが、完成した写真には無駄なスペースが多く、そこに文字やロゴを入れるのに好都合だった訳ですね。

シンプルな背景に1つだけの被写体で撮った写真であれば、どのように撮っても文字やロゴが入れやすい写真になってしまいます。しかし被写体が複数あるような作品など多くは画面の四隅に配慮できていれば、本来は文字やらロゴなど入れるスペースは存在しないはずです。

バイク雑誌などで活躍されているプロのカメラマンは、仕事で撮る写真として予め文字などが入るスペースを想定して撮っているものです。だからバイク雑誌に載っているツーリング写真とは誌面としての編集ありきであり「一枚の作品」ではないのです。そこを間違えて雑誌に載っている写真を丸ごと真似てしまうと、無駄なスペースを作ってしまうので注意が必要です。




そもそも雑誌の場合はページ内で複数の写真を組み合わせて、全体のデザインで統一感を出したり、カメラマンの仕事だけでは完結しない、誌面デザイナー、ライター、編集者などの仕事の集合体といえます。メーカーなどのスポンサーから提供された品物(新型のバイクやウェアー、ツーリングバッグなど)が魅力的に写るよう工夫したりと、純粋に写真作品とは言いにくい面も持ち合わせています。

もちろん雑誌で活躍されているプロのカメラマンは優秀な写真家の方々ばかりで、出版不況やカメラマンの仕事自体が少ない昨今に、写真を生業にやっていけるのですから凄い人ばかり。ご興味がある方は雑誌で活躍されているプロカメラマンの個展や写真集を見てみると良いと思います。

これはTABING CAMという昭文社のカメラアプリを使って、自分の写真をツーリングマップルの表紙にしたものです。遊びですよ。

この写真は私としては「1枚の作品」として撮ったつもりですが、このようにバッチリ文字が入ってしまう辺りはまだまだ甘いのかもしれませんね。

このように画面の四隅、というか四辺とでも言いましょうか。とにかく画面の隅っこであろうと何処であろうと、たった1画素たりとも無駄にはせず貴方の作品として撮ってください。

念のため少しひいて撮って後でトリミングしよう…。これも基本はダメです。撮影する時点で写真を仕事で使う予定のある場合や、カメラのセンサーフォーマットに合わないプリントサイズ(※)でプリントする予定がある場合、など事情があるなら仕方ありませんが。基本はトリミングはせず撮影の時点でしっかり画面の端っこまで写すことです。

※例えばAPS-C、フルサイズセンサーではアスペクト比3:2なのでケラれが少なくプリントできるのはKG版、はがき版、ワイド6つ、ワイド4つ切、A版などが良い。逆にケラれてしまうのは6つ切りや4つ切り。何か理由があって合わないサイズでプリント予定の時は、ケラれを想定して少しひいて撮りましょう。

こう考えてみましょう。カメラを買うときにセンサーの画素数が何画素であるか?一応は調べてから買いますよね。デジタルカメラの画素数は一般には重要と言われています。では撮った写真に電線やら遠くに飛んでいるカラスやら、後で業者が文字やロゴを入れるスペースやらが有ったら…それは大切な画素が電線に1000画素、カラスに200画素、文字を書かれてしまうスペースに80万画素、もっていかれた事になります。これは勿体ないと感じますよねぇ。

例え1画素でも無駄にしないよう1枚の作品として細部まで入魂してくださいね!

ではまた!





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誰もがやってしまうミス!ローアングルの注意点<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはどんなカメラをお使いでしょうか?また新しいカメラは欲しいですか?

技術は日進月歩で最新型のカメラは雑誌やネットなどで何かと話題になりますよね。最新のカメラや高級機種は良い写真が撮れるのでしょうか??これって昔からよく議論される部分なのですが、一般的には最新型カメラは綺麗には撮れるが良作が撮れるかは別だと言われます。

最新型や高級なカメラを検討する場合、高画質であることと芸術写真の関係を加味して検討してみると良いかもしれませんね。物欲として欲しい!という理由だけでは、またいつか新型が発売されたら、そちらが欲しくなってしまいキリがありません。

もちろん「こんな写真を撮ってみたい!」という願望を叶える手段が最新の高性能カメラであれば、それを買うことは十分良い選択肢と言えます。

さて、今回の<中級>ツーリング写真解説ですがローアングルのお話です。




バイクをカッコ良く写す代表的なアングルと言えばローアングルですよね。ローアングルにはバイクをカッコよく写す以外にも地面側に魅力的な要素がない場合や、空一面にウロコ雲やプカプカ雲が広がっている場合など。地面側の割合を減らし空側の割合を増やすのもローアングルですね。

今回の解説ではローアングル時に気を付けたいポイントについてです。

中途半端な高さのローアングルはホイールに水平線を貫通させてしまい、不快な串刺し構図が発生します。究極のツーリング写真の熱心な読者の方でしたら、以前に重要な被写体に線が貫通する串刺し構図はやめましょうね!という解説をしたのを覚えてらっしゃると思います。

かつて私の撮った写真に例がないかストレージを探してみたところ、ありました!!低さが甘く線がホイールを貫通している串刺し構図が。

このように黒く潰れた部分との境界線になっている場合は特にタチが悪く、そもそもバイクの下半分くらいが写っていないことになります。

実はこれ、SNSなどに投稿されている多くのツーリング写真でかなり良くみかけるパターンなのです。上手な人でもこの部分に配慮が届かないようで「あぁ~もったいないなぁ!」と思わず口にしてしまいます。

なぜもったいないか?それはもう少し低く撮る、たったソレだけのことで解決してしまう問題だからです。

三脚で限界まで下げてもまだ高い、そんなケースはよくあります。そんな時はカメラを直接地面に置いて角度を調整できるよう小物類を予め用意しておきましょう。

これはホームセンターなどで売っている硬質のスポンジをカットしたものです。アシメトリーな台形にカットしておくと、セットする向きによってカメラの角度を変えることができます。カメラの下に敷いているのはHAKUBA製のカメラざぶとんです。

台形にカットした硬質スポンジ

 




ローアングルのバイク写真に限らず、写真は基本的に重要な被写体に貫通線を通さないというのは基本中のキホンであり、ここに配慮が届かないといつまでも素人っぽい写真になってしまうものです。こういった細かな部分に神経を使うことで全体のクオリティはぐっと上がります。

以前も同様の解説をしましたが、止む得ない理由で被写体に貫通線が入ってしまう場合は、極力不快に入らないようド真ん中は避けて1/3の位置に通したり近似色同士の分断線を選ぶなど、やれるだけのことはやりましょう。1枚目の写真のように真っ黒な地面と海面のましてやハイライト付近などで発生した境界なんかは最悪です。

今回はよく見かける水平線がバイクを貫通している串刺し構図の回避の仕方でした。うわ~俺やっちゃってたよ…という方は次回の撮影からぜひ実践してくださいね。

それではまた!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

さて今回の毎日100ショットスナップはスナップではなくヤフオクやメルカリで品物を売りたいときの写真の撮り方です。かっこいい!素敵!と見た人が商品を欲しくなってしまう撮り方でございます。

商品の撮影をするのは以前はプロ用のライティングが必要でした。しかしデジタルカメラが普及した昨今は光源が蛍光灯でも良くなったので1万円もしない簡易的な照明キットでも個人で使うには十分すぎるほど良く撮れるようになりました。この写真もそんな安い照明キットを使っています。

ポイントは不快な影ができないよう左右、または3方向から光を当てること。時計のような小さな品物ならマクロにしてF11くらいまで絞り込みましょう。当ブログで以前に解説したデザイン要素やスペースの話を思い出して本体や化粧箱を配置してください。時計であればフェイスが円の要素であることが分かります。画面内に円が理想的な位置にくるよう調整してくださいね。

カッコ良く、素敵に撮れればオークションなら高値がつくかもしれませんよ!

 

ナメてはいけない。足を鍛える三分割縛り地獄<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みのツーリングの計画は順調でしょうか?私は8月に予定している北海道ツーリングについては昨年と同様に道東と道北をメインに走ってこようと思います。

やはり北海道ツーリングといえば道東は外せません。釧路の自然、根室の最果て感、屈斜路湖のエリアや知床半島など私の中の心象風景と重なるのは主に道東です。そして去年は雨で断念した道北エリアの数々のスポットも再び訪れてみたいですね。

今回で通算11回目の北海道ツーリングですが、今年は1.私は写真家だから撮影旅こそ私の旅である 2.道をメインテーマにツーリングのワンシーンを切り取る 3.神様にお願いをして美しい自然現象も見てみたい この3つの具体的なテーマを打ち出して旅に挑みたいと思います。





さて今回の<初級>ツーリング写真解説はずいぶん以前に解説しました「三分割構図縛り地獄」を改めて解説してみたいと思います。

 

 

写真とは構図が大事である、という事は多くの方がご存知だと思います。では「構図」とはいったい何でしょうか???私の勝手な解釈ですが構図とは被写体の大きさ、位置、複数の要素がある場合はレイアウト、ボケ具合(これも構図の仲間)などによって作品の主題へと導く写真の基礎工事のようなものと考えます。

構図が良ければ作品の意図を観賞者へうまく導くことができるわけです。

上の写真をご覧ください。とある港で撮った何の変哲のない写真ではありますが、基本とも言われる3分割構図で撮っています。

最初に書いておきますが、このお話は3分割構図は素晴らしいので必ず守りましょう!という意味ではありません。3分割構図は写真の基本として確かによくできた理論ですが、多くの芸術写真は3分割に当てはまらない物も多く存在します。

ここでは3分割構図を使って構図ワークを身に着けるための足を鍛えましょう!というお話です。

お使いのカメラのグリッド線表示機能をオンにして、目の前の光景から水平線や道などの線、被写体を3分割構図のグリッド線に合わせてください。「そんなの簡単だよ~」と聞こえてきそうですが、簡単では地獄の訓練ではありませんよ!




1.寸分狂わぬようピッタリと合わせてください

上の写真では白い灯台は左上の交点、R1200GSは右下の交点、海と空の境界線は上の横線にピッタリと合っているのがお分かり頂けるでしょうか。このようにピッタリを狙ってみてください。意外と難しいですよ!

2.最低でも3ポイント以上は合わせる

1つ2つではダメです。最低3つ以上は3分割の交点や線にぴったりと合わせてくださいね。

3.ズーム機能は使わないこと

一眼レフであれば28mm、35mm、50mm、70mmあたりで固定で撮ってください。コンデジの場合はカメラの電源を入れた時の最初の焦点距離のまま(多くのコンデジはワイド端だと思います)とにかくズームは触らないこと。

これ、実際にやってみると苦しいです。「ええ~簡単じゃね?」と思う方、例えば上の写真の場合、海の割合を狭めて空を大きくしたい場合、どうします??そうです、しゃがむなりして低い位置にすればOKですね。では灯台とバイクの位置関係を広くしたいと言ったらどうしますか?右に動きますか?左ですか?? ここで一瞬でも「ええと…」と思った方は足で動いて構図を作る感覚ができていません。

この3分割構図縛り地獄を騙されたと思って一定期間、訓練をしてみてください。マスターする鍵はただ1つ、とにかく右に左に高く低く、足で動きまくってください。ゴルフやピアノの練習のように繰り返しやって体で学習するのです。

以前に当ブログ 究極のツーリング写真では、まずは良い写真を1枚撮ってみましょう、という投稿で1つの被写体が美しい背景の中にあるだけのシンプルな写真を撮ってみましょう。というお話をしました。これは最初のうちは複数の被写体があるような複雑なシーンでは足が動かないと構図できないからです。

この3分割構図縛り地獄により構図ワークとしての足をマスターすれば、2つ以上の被写体のあるシーンでも意図したとおりに構図を組み立てることができるのです。

例えばバイク、ライダー、置いてあるヘルメットなど容易に位置を動かせるものであれば「もう少し手前かな」といった具合に本当に動かして良いと思います。しかし被写体の多くは動かせないものが殆どであり、その場合はカメラを持っている撮影者が動くしかないのです。

<初級>ツーリング写真として難しく感じる内容だったかもしれません。しかし写真をはじめたばかりの人の多くは足が動いていないのです。いちど騙されたと思って三分割構図縛り地獄を実際にやってみてくださいね。間違いなく上達することをお約束いたします。





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~本日の毎日100ショットスナップ~

リコーGR APS-C

だいぶ前にリコーGRで撮った1枚ですがカモメ(ウミネコ??)が飛び立つ瞬間を切り取りました。瞬間をとらえる、これこそが写真の魅力なのだな、と学んだ1枚です。

広角レンズ使いこなしテクニック<中級>寄る広角と広げる超広角

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつもツーリング写真のこと考えていますか??いつも写真のことを考える、これって案外と上達と関係しているかもしれません。

例えば次はどんな写真を撮ろうか?という撮影のアイデア。普通は撮影地で考えるものですが本当に写真の好きな人は普段から考えているものです。いつもいつも写真のことばかり考えていると、ある日突然、とんでもないナイスアイデアが浮かんだり、まだ見ぬ絶景の旅の風景に幻想を抱いたりするのです。

撮影地でどんな写真を撮るか考えるのは、すでに目の前に見えているものから様々な情報を元に考えるものです。しかし日常生活や何気なくボーっとしているときに考えることは無の状態からの妄想です。たまにとんでもない事を思いついちゃうのです。

お勧めはお風呂に入っている時と、散歩している時です。特に散歩は以前にNHKの「人体 神秘の巨大ネットワーク」でもひらめきは散歩中に生まれることが多いと紹介されていました。散歩は健康にも良いですし、アイデアのひらめきも出来る!ぜひやってみてくださいね!




さて今回の<中級>ツーリング写真解説では広角レンズ、またはズームレンズの広角側のお話です。以前に寄る広角、寄せる望遠のお話をしましたが広角についてより詳しく解説いたします。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F14 1/160 ISO100

まず寄る広角のお話です。古くから言われている「被写体に寄る」という写真の基本は広角に限らず標準でも同じですが、広角の場合は肉眼の大きさよりも被写体を小さくしてしまうのですから、更に意識して被写体を大きく写してあげる必要があります。

この場合の被写体とはもちろん作品の主題となるメイン被写体のことです。被写体に寄る、一歩前に出る、あと50cm寄ろう!いろいろな言い方があり、簡単なようで出来ない不思議。しかし具体的なある手法で確実に被写体に寄れるようになる方法を伝授いたします。

それは簡単です。上の作品をご覧ください。誰の目にもメイン被写体は漁船であるとお分かりいただけると思います。そしてフレーミングに注目してください。漁船の上がフレームにかかっていますよね?これです!!確実に被写体に寄れる究極の奥義。メイン被写体が枠にかかるまで寄る!です。

このやり方、もう間違いなく寄れますので是非やってみてくださいね。




EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 10SEC ISO400

次に広げる広角です。広げる広角とは写真の主題を特定の物ではなく、景色の広範囲に渡って存在する魅力を対象にすることです。上の作品のように広範囲に渡って美しくそびえる落葉樹、その他にもウロコ雲とか砂浜にある砂紋などがそうです。こういったシーンでは画角は広いほど有利で私の愛用しているEF14mmF2.8Lなど大得意な撮影シーンでもあります。

何を主題に撮るか?主題を明確に構図せねば、と縛られれば広角レンズ(特に超広角)は苦しいものです。いくら足で寄っても小さい物は小さいです。そんなとき頭を柔らかくして作品の主題を物に縛られず広範囲に広げましょう。それが広げる広角の考え方です。

レンズの焦点距離によって使い分けても良いかもしれません。標準域から24mmくらいまでが寄る、それ以下の14mmといったワイドレンズであれば広げる広角と覚えてみましょう(1枚目の寄る広角の説明に使った写真は14mmですが)。

広角レンズには色々な使い方があって楽しいものですが、どうも難しくて苦手だ!という方は最初のステップとして「寄る広角」「広げる広角」の2つを覚えてみてはどうでしょうか?

是非実践して苦手を克服してくださいね。広角レンズを使いこなせばあなたのツーリング写真は間違いなく良くなりますよ!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG + キャノン2×エクステンダー

スナップではありませんが自宅のベランダから見た夕日の写真です。千葉市から小さく見えるスカイツリーをとらえました。600mmに×2エクステンダーを装着して1200mm相当で撮りました。さらに画像トリミングです。お出かけできない休日は自宅のベランダが撮影ステージです。

 

答えはコレだ!感動する心と言語化力<上達の秘訣>ツーリング写真、上達したい人へ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真の解説や撮影スポットなどのお話ではなく私個人が経験した写真を上達するまでのプロセスや失敗などを元に、どのようにして写真道を継続し上達していけば良いのか?というお話を独り言風にいってみたいと思います。

EOS1DX + EF100-400mmF4-5.6L IS

いきなり結論ですが上達するには撮るしかないと思います。撮って撮って撮りまくって、失敗から惜しいヤツ、何とも言えない微妙な写真など、たくさん撮ってみるのです。たまにラッキーパンチのような写真が撮れて、それを誰かに見せて、驚かれてそれが嬉しくて。それを何度も繰り返していきます。

やがて理屈では身につかない目の前の風景から写真に必要な様々なものを見つける目、構図を作るための良く動く足など、気が付いたら体で覚えているでしょう。

そして写真の魅力にとりつかれたかどうか?作品を生み出す喜び、伝える素晴らしさ、誰かの幸せに少しでも貢献できた喜びは、報酬など無くても最高の幸福を実感できることでしょう。

人は本能的に誰かの役に立ちたいと思っているものです。

水滴石穿(すいてきせきせん)ある日、突然に上達することはありません。毎日すこしづつ、たくさん撮ることによって年単位で上達していきます。特に「目」は例え手元にコンデジもiphoneも無い時でも「あっこのシーンは写真を撮ってみたい」と気が付く、そんな目が少しづつ養われていくものです。

つい先日、身動きとれないほど混雑した電車内で、朝の光が窓から差し込み女性の後ろ髪に当たって輝いていました。もちろん写真は撮りませんでしたが、そういったことに気が付く目、これが重要です。

 

CASIO エクシリム EX-10 通勤途中で撮った1枚 捨てられている空き缶




上達のプロセスでブレーキをかけてしまう雑音も存在します。私もこの轍にはまった経験があります。それはカメラ、レンズの性能に気がいってしまう。上手に撮ろう。綺麗に撮ろう。家の近くや日帰りツーリングでは良い写真など撮れない。他人が撮った写真の撮影データが気になる。…など、他にもありますが、私自身が10年くらい前に陥っていた轍です。

このような事は全くとは言い切りませんが、ほぼ芸術的な写真と関係ないです。写真を上達することとは全くの無関係です。

写真を上達するには?まずは照れを捨ててみよう!ある日、突然にあなたが芸術家になったら何となく恥ずかしいですよね。でもそういうことなんです。恥ずかしがっては、照れていては画像のキレイな写真は撮れても人の心をゆさぶる芸術写真は撮れないのです。

良い写真を撮る一番最初のステップは感動することです。風景でも人物でもスナップでも同じです。夕日を見て美しさに心を打たれて涙を流す人はきっと素晴らしい写真が撮れる人だと思います。

感動できる心は訓練すれば高めていくことができます。それには写真道を志す芸術家を気取らないといけないのです。「いやぁ~マジかよ!?俺が??」そんなあなた、心配することはありません。「今日から写真道を志す芸術家になるぞ」と公言する必要はなく、あなたの心の内に秘めておけば十分だと思いますよ(もちろん奥さんや友人、あるいはSNSで公言しても良いと思いますが)。

エクシリム EX-10

 

ただし精神論だけではダメです。言語化を使った訓練方法をご伝授しましょう。今回は特別ですよ!例えば上の写真のような光景を見かけたとします。おっ、と思って足を止めた時点であなたは既に天才です。言葉にしなくても良いので心の中で言ってみてください。「ああ、キレイだな散ってしまうのは儚いけど、ほんとうにキレイだ」「花はこんな風に散っていくんだ、今まで気が付かなった」周囲に誰もいなければ小さな声でこんな風に言ってみましょうね。

どうですか?オカルト教っぽいでしょ!?いやぁ~ほんと勘弁、マジっすか?!と思った貴方、残念ながらそういうことなんです。写真を上達するとは。

このように被写体や風景を最初に見たときに、純粋に撮影者の心が感動していないと卑しい写真になってしまうか、魂のない記録写真の出来上がりです。それの方が嫌でしょう?しかしそんな写真は世に溢れているのです。




本当に納得できる芸術写真が撮れる日はいつやってくるのか?私も聞きたいです…。

決して簡単ではありません。頑張ってやっているつもりでも、ちっとも上達した手応えがなく面白くないと思うときもくるでしょう。しかし芸術なんて一朝一夕で成就するものでは断じてありません。

EOS1DX + EF100-400mmF4-5.6L

 

究極のツーリング写真では今までツーリング写真の撮り方に関わることを沢山解説してきました。その中で何度も出てきた作品の意図とは「あなたが何に感動したか」です。そしてどんな気持ちだったか写真にしてみましょう。

そしてその中で伝えたいものがあるなら、芸術にして伝えてみましょう。私はオートバイの旅は美しいということを伝えたいです。

私はこれに生涯をかけて挑んでいくつもりです。みなさんもご一緒にいかがですか?

 





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レベルアップ確実。洗練されたデザイン写真<上級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photogtaphy.com 読者の皆さま、素晴らしいバイク旅、素晴らしい写真ライフを楽しまれていますか?

先日、久しぶりに大好きな岡本太郎さんの本を読んでみました。皆さんもご存知かと思いますが「芸術は爆発だ」のあの有名なセリフ。実は岡本太郎さんの人柄や作品が飛び抜けているから、というのは間違った解釈であり、爆発とは自分らしさをその瞬間、その場所で芸術として生み出している行為を「爆発」と表現しているのが正しい意味のようです。

岡本太郎さんは写真家ではありませんが、おなじ芸術という観点で考えると写真も芸術ですから、シャッターを切るその瞬間こそ「芸術は爆発である」と考えてやるのも良いかもしれませんね。気分だけでも岡本太郎さんになった感じで!

そういう意味では以前に使っていたカメラ EOS1Dxの鋭いシャッター音は、その場で自分の芸術が爆発しているようで痛快でした。今使っているEOS6D mark2は静音シャッターなので、あまり感じられませんが、なるべく自分と言う人間をその場で爆発させるイメージで撮っていきたいな、そんな風に感じました。

やはり岡本太郎さんは偉大です。




 

さて今回の<上級>ツーリング写真解説では、だいぶ以前にもご紹介した写真におけるデザインのお話、図形要素、色要素について内容をブラッシュアップして改めて解説いたします。

ちなみに岡本太郎さんは「芸術はうまくあってはならない、きれいであってはならない、ここちよくあってはならない。むしろいやったらしさ、不快感を含め見るものを激しく引き付け圧倒することこそ真の芸術である。」と説いています。これから解説するデザインの話はこの逆のようではありますが、この岡本太郎さんの領域に達するにはまずは「美しい」「整っている」を学び、それを理解したのちで破壊していくのが芸術を志す上での正しい順番だと思います。

 

2017年2月 千葉県館山市 EOS1DX + SIGMA150-600mmF5-5.6DG

ではこちらの作品をご覧ください。当ブログのギャラリーでもご紹介している作品ですが千葉県館山市から望む東京湾ごしの冬の富士山です。この作品を元に今回は写真におけるデザイン要素の図形と色を解説いたします。

写真におけるデザイン要素とは主に・線(直線、曲線、S字線…)・図形(円、三角、四角、〇〇型…)・色(暖色、寒色、進出色、後退色、中間色、中性色…)・立体感・質感・規則的なパターン・シェイプなどです。

その他、デザインと類似していますが分断線が発生した場合のエリアの比率、複数の被写体の大きさ(または存在感)の比率など・黄金比・白銀比・3:2・三分割構図・ファイグリッド・フィボナッチスパイラル・青銅比などの比率も非常に重要です。

これらのデザインや比率は目の前の風景や被写体から、その要素となるものを見出し画面という長方形の四角にどのように取り入れるかです。そして重要なポイントはデザインや比率はあくまで写真の骨格や基礎工事のようなもので、写真の全てではないということ。

見る人に視覚的に与えるバランス、直感的に良いと思える関係であり写真の重要なことはあくまで被写体の魅力をどう表現したか?という作品の意図です。

・図形要素

まずは図形要素の三角です。風景や被写体の中から複数の図形要素を見つけることに成功したら、次に優先順位をつけてみましょう。この作品では富士山の三角、バイクとライダーとタンカーの3ポイントをつなぐ三角が最も重要であると判断しました。それが判明したら長方形の四角内に、その図形が最も理想的な位置に配置できるようカメラアングルを調整します。最重要な図形要素とは枠の中のどこに配置するか?です、したがって枠も黄色線で囲ってみましたよ。

それと知識として…三角は構図内に抜群の安定感を与えてくれます(底辺を水平に配置できる三角に限る)。

次に図形要素の円に注目です。この作品ではバイクのフロントタイヤ、モデルのポージングによってできた腕の輪、LNGタンカーのタンクです。円は写真の観賞者の視線をその場に留める効果があります。この作品の場合、円の要素については特に配置に気を配って撮りませんでしたが、参考までに…タイヤを円の要素として効果的に使いたいとき、画面に対して正円になるようハンドル角度を調整しましょう。




・色要素

続いてデザイン要素の中でも重要な割合を占める色要素です。この作品では下半分については枯れた草地のブラウン、グレーの岩場で進出色です。そして画面の上半分は海面の青、空の水色で後退色ですこの相反する特性の両者を組み合わせることによってコントラストと呼んでも良いですが、望遠レンズによって圧縮され失ってしまった遠近感を色の効果によって補うことに成功したのも見逃せないポイントです。青はかすみなどによって遠くに感じさせる効果があるので空気遠近法とも言われています。

写真におけるデザイン要素を学ぶには長方形の四角の中にいかに理想的に配置するかにかかっています。くどいようですが最も重要な部分はここです。

撮影現場で目で見た光景の中にデザインに使える線や図形や色を見つけ出せるのは上級者の域です。言語化で探し当てていくのも有効な手段と言えます。それぞれデザイン要素を洗い出したら画面という長方形の四角にどう配置するのか考えましょう。ただし時間をかけてやる作業ではありません。

視覚的に理想的なデザインが完成したら、その上で光をよみとき被写体の魅力を引き立てましょう。最重要はあくまで「私の場合はこう撮りました」という表現、意図ですので、あまりデザインや比率に神経を取られないよう気を付けてくださいね。

いつかこういったセオリーを全て破壊できる岡本太郎さんのような芸術を目指すため、まずはセオリーを理解しましょう。理解しなければ壊し方も分からないものです。

それではまた!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

iphone7
iphone7

こちらの2枚の写真はどちらも出勤前にスマホで撮りました。1枚目は普通に撮ったもの、つまりカメラ機能の評価測光に任せた露出設定です。2枚目は露出補正を使って暗くし、花に露出を合わせました。1枚目は全体の明るさという意味では適正で葉の様子も明らかですが、肝心な花がちっとも魅力的に見えません。2枚目は全体の平均としては暗く、実際に目で見た光景よりも暗いかもしれません。しかしアジサイの花の魅力を私なりに感じて伝えるにはこの露出だったのです。表現とか意図とはこんな感じなんです。決して難しくないでしょう?

上達したい人、必見!平凡写真を卒業できる3つの撮影方法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき有難うございます。皆さまに支えられて当ブログはアクセス数、SEO順位ともに順調に成長をしております。ブログの数字だけでなくツーリング写真文化の成熟と社会的認知にも、少しでも近づけるよう頑張っていきたいです。

ところで先日、バイク用品メーカー時代の仲間と久しぶりに同窓会をしたのですが、いまは物作りは厳しい時代になっているのですねぇ。あの人気商品、キャンピングシートバッグ2をいいかげんモデルチェンジさせては?改良点はたくさんあるし、せめてメイン気室だけでも防水にするとか、固定方法を強化するとか…と同期でもある開発部門の責任者に言ったのですが、分かってはいるけどオトナの事情で難しいそうです。メーカー、製造業の方々はほんと大変ですね…。

さて今回の<初級>ツーリング写真解説では「いつも同じような写真になってしまう」「良いと思って撮ったのに出来上がった写真は何か平凡だ」とお悩みの方を対象に平凡とマンネリを簡単な手法で脱却する3つの法則をご紹介します。

どれも決して難しくはありません。以前に当ブログでご紹介した内容ですがこの3つを集中して実践するだけで、平凡とマンネリの脱却をお約束いたします。




1.フレーミングを意識しよう

フレーミングとは聞いたことのある単語だけど正しい意味は?一般的には目の前の風景のどの部分を写真にするか、ですよね。これくらいなら、どなたでも分かりますが、もう少し掘り下げて解説いたします。

写真は長方形の四角です。この四角を枠と捉えて意識してみましょう。風景のどの部分を写真にするかは難しくありません。大事なことはメインになる被写体や脇役になっている物、背景の範囲などを枠を使って切り落としたり、余計な部分を枠外においやったりする行為がフレーミングです。

お子様構図をご存知でしょうか?その名の通り幼い子供が描いた絵のように、被写体がすべて画面内に並んでいるだけのものです。多くの平凡な印象の写真はこれと同じです。

上の作例はバイクの車体をフロント部のみ、モデルの頭部を切り落としました。こうすることによって、被写体の存在感を調整しモデルについては顔が見えないことにより、観賞者の想像をかきたてます。

切り落とす際のコツは真っ二つに切らないこと。以前から当ブログで度々出てくる比率の話ですが、この場合も同じです。二等分は特別な理由がない限り避けて、1/3単位で切り落としてください。

フレーミングは必ず被写体を切り落とした方が良い、という意味ではありませんが平凡な写真の脱却という意味では大変効果的なのでおススメです。

 

2.前景を作って奥行をだそう

写真とは言うまでもなく二次元の平面です。すなわち奥行、立体感などは巧妙な手法を用いない限り、完全に失われてしまいます。奥行、立体感など何も意識せずに撮れば平面的な写真になります。

ではその具体的な手法のひとつとして、構図内に前景を作るやり方をご紹介します。当ブログでは以前に何度か解説しましたが、メインになる被写体を決めたら自分の近く(特に足元など)に何か被写体として適した物がないか探してみましょう。

上の作例のように花は前景として使える代表選手のような被写体です。何も見当たらなければカメラを三脚にセットして、自分の足を前景に入れるのもかっこいいです。前景と被写体の位置関係は左右、上下によく動いて理想的な位置関係になるように調整してください。

前景を構図内に作ることに成功したら、カメラを絞り優先モードにして絞り値を調整してみましょう。前景のボケ具合が変わります。作品の意図に合わせ精密に調整してみてください。

ここまで出来れば恐らく遠景は既に存在しているはずです。前景、被写体、遠景の3レイヤーの完成で、よく見かける平面的な写真とは一線を画す写真の出来上がりです。

念のため付け加えておきますが、必ず前景を作りましょうという意味ではありません。平面的な写真でも素晴らしい作品はたくさんあります。ただ平凡な写真やマンネリに悩んでいる方の多くは平面的な写真が多いものです。




3.露出補正を正しく使おう

露出、簡単に言ってしまえば写真の明るさですね。これも少しの発想転換で劇的に写真が変わります。多くの方が適正露出という単語を間違って解釈し、平凡写真やマンネリに陥っています。

間違った解釈とは適正露出が正しい!現実の明るさをちゃんと再現して撮ろう!といった思い込みです。

現実の明るさを忠実に再現する露出、適正露出とはカタログに掲載する製品写真や証明写真の場合のみです。ぜひ覚えてください、真の適正露出はいつでもあなたの頭(心)の中にあります。

上の作品は日没後の磐梯吾妻スカイラインですが、実際の光景よりもずっと暗く撮りました。センターラインの見える手前のカーブを構図の土台とし、露出の観点では山の稜線を際立たせている美しい青の階調を最優先にした結果です。

現実の明るさを忠実に写真にするのは大切なことかもしれません。しかし、時として自分の意図したことを優先するため、それを破壊してください。多くの平凡写真はこれが出来ていないように感じます。

方法は簡単です。作品の意図とか上手に言語化できなくても試しに露出補正機能を使って、あなたが試したこともないような極端な補正をしてみてください。きっと殻が破れると思いますよ。

意図的に露出をオーバー(明るく)にして撮った写真

 

マンネリ、平凡を脱却するのは無意識に作られた固定観念を破壊することです。被写体は枠の中に収める、現実の明るさの通り露出設定する、被写体にピントを合わせる…こういった多くの思い込みは決して間違いではありませんが縛られてはいけないのです。

この3つをぜひ実践して平凡写真、マンネリを脱却してみてくださいね!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

つい先日、房総の漁港で撮影したときに現れた珍客。黒猫っていいですよね。すごく臆病なヤツで接近できませんでしたが、200㎜の望遠で何とか撮ってみました。すぐにでも逃げて消えそうだったので構図を練るのも2~3秒で済ませました。

アカデミック講座 見つけてみよう!光の特性<眠くなるから見ないで>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは光と聞くとどのような知識をお持ちですか?

私は前職でオートバイ用ミラーやら、前々職で光ファイバーやらを扱ってきたので光については少しだけ知識があるのですが、あまりその知識を写真の方で応用できている自覚がないので、こんなトレーニングをやってみました。

日常生活で目に映るあらゆる全てに、どのような光がありどのように当たっているのか?これを探すのです。

光源だけで言えば太陽光、月明かり、それらが気象条件や時間帯により変化する強さと色。人工の照明、炎、雷、などなど。

また光が物に当たる場合の反応として反射、透過、吸収、屈折、分散などがあります。

iphone7

この写真は出勤時にバス停で撮った1枚です。ビルの合間から朝の太陽光が差し込んでいますが、中央分離帯の木に光が当たっています。木には葉の角度などによって反射しているもの、透過しいているものなど様々。

道路の路面は光の角度の関係で強く反射しています。そして注目すべきポイントは影の出方です。言ってみれば天然のライティングを木に当てている状態です。毎日見ているはずの日常の光景ですが注意して観察すると、これだけ光の様々な特性を発見できます。





ところで昨日、ニュースにもなっていましたが関東圏で太陽のハロ現象が観測されたと話題でしたね。私も職場の近くから見ることができました。

CASIO エクシリム EX-10

川崎市ほど完全な円は見れませんでしたが、左の方に虹のような小さな輪の一部が確認できると思います。おそらく上空の氷の粒などに太陽光が当たって分散、散乱光を出してこうなるのだと思います。大変珍しいですし美しいですね。

リコー GR APS-C




この写真も職場で撮りました。やはり差し込むような太陽光に注目して影との割合を調整して撮った1枚です。太陽という天然のライティングを使って影を操るような感覚ですね。難しいですが上手くいくと気持ちいいです。

今回はちょっとマニアックすぎるお話でしたが、ちょうど昨日の夕方にハロ現象が見れてニュースにもなっていたので、こんな話題で投稿してみました。

私たちが目にしている全ては元を辿ると光です。写真も「どのような光が」「どのように当たっているか」を知ることにより、はじめて影を意識できるようになります。

光と影に限らずフレーミング、構図といった画面構成、露出やホワイトバランスなどカメラの設定なども同じですが、現場で手間をかけたほど良い作品になります。

この「手間をかけたほど良いものになる」は私のメーカー勤務時代の経験でも同じでした。期日が迫って半ばやっつけのような仕事では良い製品になりませんでしたが、手間をおしまず丁寧に作りこんだ製品は良いものになりました。写真はカメラのシャッターを押すだけで撮れるので、つい時間や手間をかけて撮ることに億劫さを感じてしまいがちですが、これは大敵と覚えておきましょうね。

それではまた!





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