写真が確実に上達する唯一の手段 毎日撮って写真好きになろう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この3連休はツーリングに行かれましたか?

つい先日、当ブログを読んでいただいている方に撮り方のノウハウを公開しちゃっていいの?と聞かれました。確かにノウハウは本来は秘密にするべきかもしれません。しかしバイク写真において、ツーリングの魅力やバイクに乗ることの良さを広める【ツーリング写真】を世に認知させたい…という想いで個人的なノウハウ(大したものではありませんが)を公開しております。

また、その一方で解説を作成することで私自身も勉強になっている、というのもあります。その昔、最初に就職した会社で専門的な分野において顧客相手に講習会をやってほしいと言われました。やがて、その仕事が増えて使いやすいように教科書やマニュアルを自分で作ったものです。教科書やマニュアルを自分で作ると抜けていた知識や間違った知識を見つけられて自分自身が勉強になったものでした。その時の経験で「教えるは教わる」「人に分かりやすく説明できなければ理解していないのと同じ」ということを学びました。

今は読者の皆さまがこのブログの写真解説を読んで、写真がレベルアップしてくれたら良いな…という想いと、私自身へのセルフピグマリオン効果を期待して書いております。




さて今回のツーリング写真解説では、上達するにはどうするのが良いのだろう?というざっくりとしたお話をいってみたいと思います。

上達とは大きく2つに分けて考えると1つは上手に撮れるようになること、2つ目はいい写真を目指す人になること…でしょか。前者の上手になる…はキレイに撮る事、整った構図や美しいバランスで撮る事ですが、これはビギナーから見ると憧れかもしれませんが実際には数年やれば誰でも達成できることです。ここを目標にするとキレイな写真が撮れるようになった途端「上手に撮れるようにはなったけど、何か違うな…」と感じてしまうものです。

2つ目の【いい写真を目指す人】を常に心のどこかに置いて写真を楽しみましょう。いい写真とは常に写真を見る側が主観的に決めるもので、撮る側にとっては永遠のテーマです。キレイに撮る事、上手に撮る事とは別次元であり極端に言ってしまえば下手だけどいい写真、酷い画質だけどいい写真も有りえる訳です。

EOS30D F16 1/100 ISO100

写真といえばカメラで撮るのですから、つい関心の対象がカメラやレンズにいってしまいますね。しかしカメラの知識はご自身のカメラを使いこなすことや基本的な構造や理論などを勉強したら、それ以外のことはさほど重要ではありません。

関心の対象はカメラやレンズではなく常に写真にしましょう。写真が好きな人になる。写真を撮ることの楽しさ、写真作品を生み出すアーティストのような自分の発見、写真とともに旅することで変わるツーリングスタイル、写真を見ることが好きな人…

写真に対する想いは人それぞれで自由です。記録としての写真、芸術としての写真、楽しさの追及、どれにも共通して言えるのは見る人がいてくれて自分が表現者になれることでしょうか。

しかし見る人の存在を強く意識しすぎると承認欲求が強く出てしまい良く見せよう…という見栄のような写真を生んでしまうので注意が必要です。

写真はレポートのような記録写真や旅行の記念写真を除き、人にみせて喜んでもらえるような写真を撮る場合、個人の発表となりますので少なからず恥を覚悟でやらなくてはいけません…。

自分がツーリング先で出会った風景、見つけた被写体、それらに対して個人的に感じたことを写真にしたい…これをやるために構図やら露出やらといった撮り方が存在します。しかしやり方によっては撮り方はこだわらず敢えてナチュラルに撮ったという表現方法もあります。




自分が出会ったものに感動して、それをこんな風に写真にしてみました・・ってこれって考えようによっては発表するのは恥ずかしいものです。誰かが撮った写真がインスタなどのSNSで話題になると、こぞって同じ撮影スポットに行って全く同じ構図で撮るのは恥ずかしい事ではありませんけどね。

個人の作品の発表とはそれくらい、ある程度の恥をかくことを覚悟の上でやらなくてはいけないと思います。シャイな性格の人でも写真は大胆に発表しましょうね。

CASIO エクシリム EX-10

上達の過程とは撮って失敗しての繰り返しの中で「あっそうゆうコトだったのか」という気づきを幾つも得ることです。それは被写体に対する理解であったり画角の感覚であったり、露出の概念であったりと実に様々あります。

人間は失敗からしか学ぶことが出来ないと、どこかの偉い人が言っていましたが写真については成功から学ぶことも多いです。後になって見てみたら我ながら良く撮れたな、と思える写真をたまに手に入れるものです。それは嬉しくウキウキしてしまい何度もその写真を眺めては友達や家族見せたりするはずです。

そのよく撮れたお気に入りの一枚は、上達の重要なカギとなります。その写真を撮ったときの実際の様子やその日のツーリングのことも深く記憶に刻まれるからです。




EOS6D mark2

いつも私が大切にしていることはイメージです。カメラの電源を入れる前に頭の中で描く空想の写真です。こんな風に撮りたいな、きっとこんな風に写るはずだ。というイメージです。目の前の光景は眼球という体のパーツが情景や被写体を脳に信号として送っている訳ですが、写真はこれとは異なって二次元の静止画です。

この様子をシャッターを切って写真にすると、どんな風になるか?このイメージがとても大切です。

イメージを脳内に描く想像力、構図を作る足、被写体の特徴や魅力を解明する目、いい写真を手に入れたいという情熱と行動力…そして写真が好きな人であること。これらを育むには兎にも角にも写真をたくさん撮るしかないと思います

いつも写真を撮って写真を身近に生きることで、理解を深め感覚を養うのでは…最近、そんな風に思います。

以前も書きましたがツーリングに行く時だけ、休日だけに写真を撮っているのではなく、いつでもコンデジをポケットに忍ばせて、通勤路や仕事の休憩時間なども利用し毎日、何かしらの写真を撮るようにすると、みるみる上達していきます。

皆さまもぜひ毎日スナップを撮り、写真を身近に日々を送ってみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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イタすぎる失敗例☆ミスから学ぶ写真術 星景ツーリング写真の場合

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でミラーレス一眼SONY α7Ⅲの広告でバイク写真がイメージカットに使われていました!という話題を書きました。いま改めてSONYのサイトを見てみましたがSONY α7Ⅲをはじめ最新のミラーレス フルサイズ一眼レフの性能は本当に素晴らしいですね。

写真を志す人であれば多くの人が高画質、高性能は喜ばしいことと思っていると思います。しかしこの部分を少し冷静に考えてみましょう。写真は画質の観点でハイクオリティになることで何が良くなるのでしょうか?写真家や写真愛好家が欲しいのはいつの世も「いい写真」という定義なき理想です。高画質といい写真は必ずしも関係しているのでしょうか?

従来の技術では無しえなかった表現が広がるから…これは間違いないですね。こんな風に撮れたらいいのにな、という憧れが技術の進歩によって実現されるのであれば、何より喜ばしいことです。そういった方は迷わず最新のカメラを購入するべきだと思います。

高画質であることは被写体の質感を高めたり、撮影時に作者が見えていなかったものまで写っていたり、まるで本物がそこに有るかのようなリアルな写真が手に入ります。ここで言うリアルとはリアリズム写真とは意味が違っていて、本物のような写真という意味です。リアリズム写真は1950年代に有名な写真家が提唱し、それに賛同した多くのアマチュアで盛んになった文化のようなものです。

まるで本物のように撮れる…という表現手段が必要か否かを考えてみましょう。写真は正解がなく自由なもので、表現の手法は無限大だと私は思います。いい写真を実現するには追い続けるテーマや被写体への知識なども関係しています。無限大にある表現手法の1つとして「本物のような」があるわけですね。多くの人にとって喜ばしいことですが、全ての人が必ず必要な事とは思えません。

もちろんカメラは高性能なほど良いですし、画質は良いに越したことはありません。しかし写真という芸術分野で考えると、技術の進歩はもう数年前に成熟期をむかえ、過度なまでの高性能を追求している時代に突入したのかな?と考えられなくもありません。

マスコミやメディアがソレで盛り上がっていると、ついソレじゃないと駄目だみたいに感じてしまいますが、写真に対する考えをしっかり持っていれば情報に振り回されることはないと思います。カメラメーカーはカスタマーのあらゆるニーズに応えシェアを伸ばす目的で新製品を開発します。しかしあなたが憧れる写真を実現できる機能が必ずしもその新製品に備わっているとは限りません。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として失敗談を元に人間がミスを犯すしくみ、失敗から何をどう学ぶべきかを考えてみたいと思います。

人間はミスをおかすもの。我々バイク乗りなら誰でも理解していることですよね。「俺は事故らない」とか「私はミスをしない」では想定外を想定できない、ただの浅はかな人です。

かく言う私も当ブログで偉くもないのに偉そうに写真のことを綴っている訳ですが、つい先日に何とも情けないミスをしました。

それは館山市で撮った海岸線での天の川の撮影です。

以前に当ブログでご紹介したカットは私の大好きなレンズ、超広角単焦点のEF14mmF2.8Lで撮ったのですが、この時は天の川だけを少し引き寄せて撮ってみよう!と思いEF50mmF1.8STMを試してみることにしました。

後ろにも十分に下がれるスペースがありましたし、星景をいつもいつも14mmで撮っていてはマンネリとも言えますので。しかし、かつて私は50mmという焦点距離で星空の写真など撮った経験はありませんでした。

何も考えずにいつもの露出設定である絞りは解放、シャッターは30秒、ISO感度は1000~2000くらいで試し撮りしてみました。今になって思うとミスはこの直後からです。

試し撮りした画像をモニターでプレビューしたのは覚えているのですが、チェックが甘く「これで良いな」と思ってしまったのです。本来、星景写真であれば特定の部分を拡大させてブレなどをチェックするべきでしたが、それを怠ったのです。

結果、帰宅して撮った画像をチェックしてみると天の川を大きく撮ることに成功はしているものの、全体が不明瞭でとても採用できるカットではありませんでした。

失敗の原因は極めて単純です。拡大してみるとこのように星が軌跡を描いてしまっているのです。普段、14mmという画角で撮っている分には30秒というシャッターは何とか軌跡を描かないギリギリでしたが、それよりずっと長い50mmで30秒も開けてしまうとこの通り。




これが前回に投稿しましたEF14mmF2.8Lで撮った天の川の写真です。

シャッター速度は30秒ですが拡大して見てもこの通り、星はほとんど軌跡を描かず止まっています。

長いレンズになればシャッターもあまり開けられなくなる事は理解はしていました。しかしミスをおかした上にチェックまで甘いという二重の要因で見事な失敗写真を生んだ訳です。50mmで天の川を撮るならせいぜい5~10秒が限界なのだと思います。

天の川の露出に限らず、写真をやっているとこういったミスはちょいちょい有るものです。うっかりISO感度を戻し忘れていたとか、三脚に固定しているのに手ブレ補正機能を切り忘れたとか、被写体に自分の顔が写り込んでいたとか…。

間違いを犯す原因は幾つも考えられます。思い込み、慣れ、疲労、認識不足、準備不足、どれも事前に回避できたはずの事ばかり。いつも「いい写真」に憧れをいだき傑作を手に入れたいという情熱を絶やさずにいれば抜かりなくやるべきなのに、それが出来なかったのですね。




しかし悔しい失敗は記憶にも深く刻まれます。私はこの失敗経験をもとに二度と50㎜レンズで天の川を30秒で撮ったりはしないでしょう…。

どこかの偉い人が人間は失敗からしか学べないと言っていましたが、想像力を豊かにし意識を高めていれば事前に防げることも多いと思います。これは写真に限らずバイクの運転も、長旅もキャンプも、もちろんその他の事にも言えると思います。

そのためには自分を客観的に分析し、いかにも自分がやっちゃいそうなミスがこれから始まるシチュエーションで起こりえないか予測を立てることです。私は方向音痴がひどいので林道で何度も分岐したときは「そろそろまずいな」と思って一度止まります。現在地をロストして目的地からどんどん離れてしまうという最悪の状況を回避するためです。

自分を分析して予測を立てる。これって地味に重要かもしれませんね。

今回はこの辺で!!

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ズームレンズ完全マスター☆焦点距離の感覚とイメージ力

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに<中級>ツーリング写真解説としてズームレンズの使い方と焦点距離、焦点距離のイメージ力について書いてみたいと思います。

といっても焦点距離とは何ぞや、といった固いことは抜きにしてズームレンズが上手に使えるようになるよう、焦点距離の感覚を養えるシンプルな解説を目指してみたいと思います。

まず<中級>ツーリング写真解説とはいえ、最初に簡単に焦点距離やズームレンズについておさらいをしてみたいと思います。焦点距離とはレンズの中心から結像点までの距離が何mmであるかを数値で表したものです。数値が変化することで風景がワイドになったり遠くの物を大きく写したりと倍率が変わります。1つのレンズで焦点距離を調整できるレンズをズームレンズといい、調整できず固定されているのが単焦点レンズです。

※この先の焦点距離の解説では35mm換算(フルサイズ)を前提に書いていきます。センサーサイズAPS-Cのカメラではおよそ1.5倍で考えて頂ければ結構です。例:35mm→52.5mm

人の目はおよそ50mmなので一般的に50mm付近を標準レンズとよび、それより数値の小さい24mmとか35mmというのはワイドに写せる広角レンズ、逆に数値の大きい135mmとか200mmが望遠ということです。

☆ここでワンポイント☆人の目はおよそ50mmで固定なので、例えば目の前の風景を85mmで撮ったらどんな風に写るだろう、28mmで撮ったらどんな風に写るだろう、とすぐにイメージがわかないものです。もし人間の目にもズーム機能があったら…たとえ写真のビギナーでも焦点距離の感覚は完璧に備わっているのだと想像できます。

リコー GR APS-C (焦点距離 28mm)

もちろん焦点距離の感覚などなくても、実際に1枚撮ってみれば分かる話なのですが、事前にイメージを作れることで作品の意図を表現するのに最適な焦点距離の選択ができるのです。

経験豊かな写真家は「こんなシーンは広角レンズで広がり感を出して魅せよう」とか「望遠の圧縮効果を利用して主題を少し押し出してみよう」といった具合に「こんな時はこうしよう」という撮影の引き出しを幾つも持っているのもです。

それぞれの焦点距離での特徴をよく理解し「こんな風に魅せたい」といったcaseに合わせて最適に、または裏技的に選択できれば上級者の領域と言えるかもしれません。【こんな風に魅せたい】とイメージして選択することは焦点距離に限らず露出、深度、デザインやフレーミングなどにも同様に言えると思います。




…さて本題ですが焦点距離を調整できるズーム機能は、もはや現代のカメラでは一般的な機能であり、むしろ焦点距離が固定されている単焦点は何か特別な理由があって拘って撮る人のマニアックなアイテムのようなイメージですよね。

よく聞くのは次のようなことです。・ズームレンズは便利だよ ・やはり単焦点は描写がよい この2つ、よく耳にしますね。もちろん間違いではないです。私もこれについてはある意味で同感です。

しかしツーリングでズームレンズを持っていくか、単焦点レンズを持っていくかはご自身のツーリングスタイル、ご自身が撮りたいと憧れる写真により選択することで、他人からの情報に左右されてはいけません。

EOS6D Mark2 + 望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8LIS

ただ1つ、はっきりと言えるのは我々バイク乗りは持っていける荷物のボリュームが極めて限られており、何本ものレンズを持って行くよりはズームレンズなら1本(または2本といった少ない本数)で出かけられるので、やはりズームレンズは便利であるということです。

ズームレンズよりも単焦点レンズの方が描写がいいとか、ボケ具合が美しいとか言われるけど、そこは装備を軽量にすることを優先して妥協しちゃうのか???という疑問も聞こえてきそうです。これについては【どんな写真が撮りたいか】を事前にはっきりと決めておくことが大切です。その撮りたいイメージが単焦点レンズでないと実現できない、という事であればぜひ単焦点レンズを選択するべきです。

次にズームレンズが便利であることの意味を多くの方が勘違いしているので、それについて触れてみたいと思います。

ファインダーを見ながらズームリングを回して大きさを調整しただけの作例

ズームレンズが便利であること…それはファインダー(またはモニター)を見ながら被写体の方にレンズをむけズームリングをぐるぐると回し、大きさや範囲を調整してパチリ!これがズームレンズが便利と言われる理由…ではありません!!!大変な誤解です。

ファインダーをみながらズームリングぐるぐるは足が全く動かないまま、アングルの模索や被写体に寄るという基本までもが奪われてしまいます。上の失敗例はその典型的な写真です。

では正しい…というか当ブログが推奨しているズームレンズの使い方を解説してみたいと思います。上の写真はキャノンのズームレンズEF24-105㎜F3.5-5.6IS STMというEOS6D Mark2のズームキットに付属していたレンズです。このレンズは高級レンズであるEF24-105㎜F4Lの廉価版のようなズームレンズですが、EF24-105㎜F4Lよりも軽量であることを考えるとツーリング写真向きと言えるフルサイズ一眼レフ用ズームレンズですね。

さてこのレンズの場合、24㎜から105㎜を守備範囲としている訳ですが、この範囲内でいくつかのポイントを作り、そのポイントに縛って使ってみましょう。参考になる焦点距離のポイントは一般的に単焦点レンズとして売られている焦点距離の数値を参考にしてみます。つまり24、35、50、70、85、105とレンズにも書いてありますが、この6ポイントに縛って撮るのです。

この6ポイントを撮る直前のイメージの時点で選択するのです。6本の単焦点レンズを持っていると考えても良いと思います。

EOS6D Mark2 + 望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8L 焦点距離200mm

海岸に続く砂の小径と波が打ち寄せる海の様子、これを愛車R1200GSと関連付ける構図を作りたい。海岸のツーリングシーンを1枚に。しかし実際のところR1200GSの位置から海までは距離がある…よし!ここは200mmで海を引っ張って砂の小径を短く圧縮しよう。 →このレンズのテレ端である焦点距離200mmを選択。

 

EOS1Dx + EF24-70mmF2.8L 焦点距離24mm

手前に咲くハマヒルガオなどの野生花に寄り、爽やかな空の解放感、キャンプサイトを日の丸に構図して写真を見る人を誘うような表現にしたい。→手前の花からの遠近感、空や野営地の解放感を表現したい →このレンズのワイド端である24㎜を選択。

この2つの例のように被写体や情景からの感動を受けて、その魅力を見出したうえで魅せたいイメージを構築し、そのイメージがどのような焦点距離なのかの決めるイメージ力です。よし!ここは〇〇だから被写体に寄って35mmでいこう、この被写体の存在感を絶対的にしたいから85mmで引っ張ろう、といった具合に表現したいことに対して焦点距離を選択するのです。




まずはイメージを作ってズームレンズのポイント縛りの中から選択をすること。つまりファインダーをのぞく前に、焦点距離は先に決めるのです。ズームレンズの縛ったポイントの中からです。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART 見る人がその場にいるような臨場感の50mm

撮る前に焦点距離を選択できるようになるには2つの要素があります。目の前に広がる空間がその焦点距離でどのような写真になるのかイメージできる感覚が1つ、2つ目はそろれぞれの焦点距離の特徴を理解することです。広角は写真の世界に誘い込むような雰囲気、標準は実際にその場にいるような臨場感、望遠は圧縮された勢いが写真から突き出てくるような迫力があります。

それと撮影者による好み、得意の焦点距離というのがあるのも知っておきましょう。私の場合は14㎜、28㎜、35㎜と言った広角が好きで、望遠は極端な望遠は好きですが中望遠や標準は勉強中であります。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L  私の大好きな超広角 14mm

撮る前のイメージで焦点距離を完璧に選択するのは、焦点距離の感覚を養った上級者の写真家脳です。そういった完成された脳を養う方法はゴルフやピアノと同じでとにかく練習して経験を積んでいくしかありません。しかし1つだけオススメの手法があります。それは自分が過去に撮ったお気に入りの写真が何ミリであったのかを覚えておくことです。

ある程度の経験を積んだ方であれば、誰しも過去に撮ったお気に入りの作品があると思います。そういったお気に入りの1枚は、その写真を撮ったとき実際の情景がどんなだったかも鮮明に記憶しているものです。であれば、そのお気に入りの1枚が例えば28mmであれば「このシーンはあの時の写真に似ている…あの時の感じで撮るなら28mmなんだな」と決められるのです。

少し脱線しましたがズームレンズの使い方に軌道修正します。お使いのズームレンズの数字が書いてあるポイントに縛る撮り方、ポイント縛り。ファインダーをのぞく前に焦点距離を決めよう、という話はご理解いただけたと思います。




次にズームレンズのもう1つの便利な使い方<画角の微調整>です。ズームレンズはせっかくの調整機能です。焦点距離の感覚が身に付いてイメージに対する選択ができるようになったら、いつまでもポイント縛りを守る必要はありません。困った時はズームリングを回して微調整をしてみましょう。

困ったとき…それはスペースを奪われて動けなくなった時です。後ろは壁でこれ以上は下がれない、写真のようにこれ以上近づいたら海に落ちる、尖った岩のてっぺんによじ登って撮っているので全く動けない。そんなときに画角が完璧ではないと感じたら、画面の四隅を慎重にチェックしながらズームリングを回して微調整しましょう。このシチュエーションに出くわすと、ズームレンズって本当に便利だなと実感するものです。

  ~ズームレンズ完璧マスター まとめ~

・ファインダーをのぞきながらズームリングぐるぐるは止めよう

・ズームレンズの調整範囲内でポイントをいくつか作って縛ってみよう

・焦点距離の選択は撮る前のイメージで決めよう

・スペースを奪われたら微調整してみよう

いかがでしたか?やれ単焦点は描写がいいとか、やれズームレンズは便利だとか情報はネット上などで溢れていますが、焦点距離や画角というのは感覚と好みの世界なので、他者の情報は役に立たたないものです。とにかく失敗から成功まで色んな写真をたくさん撮って、経験を積み、好みを知り、そういった楽しみの中から感覚を身に着けてくださいね。

今回はこの辺で!!

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小学生でも分かるシャッター速度と絞りの話☆露出ってなんだっけ?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログではバイク写真、ツーリング写真に関わるあらゆることを、ビギナーの方やこれからバイク写真をやってみよう!と思い始めた方々を対象に解説しております。

しかし「マニアックすぎてよく分からん」というお声もチラホラあるようですので、今回は初心に帰って「小学生でも分かる露出」と題して優しい内容でいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

露出と聞くと何やらカメラの専門用語っぽくて難しく感じるかもしれません。しかし意味としては真夜中にコート1枚を着ている怪しいオジサンと同じで、閉ざされいたモノを明るみに露出させることです。

カメラの内部は真っ暗な箱になっていてシャッターを切った瞬間だけレンズを通してカメラを向けた先の様子を光として取り入れます。

その外の光をあびたイメージセンサー(またはフィルム)は瞬間の画像としてメディアに記録します。これが写真です。当たり前のことですけどね。

カメラ内に外の光をどれくらい露出させるか?つまり光をどれだけ取り入れるか?が露出の基本的な考え方です。

方法は主に2つあって1つはシャッターが開いていた時間。2つめは絞りといってレンズ内にある穴ポコの大きさです。シャッターは長く開いていれば光はたくさん。短ければ少しだけ。絞りの穴ポコは大きければ光がたくさん…小さければ少しだけ。

いま目の前のシャッターを切ろうとしているその風景。そこにある光が仮に100だとします。目で見た通りの明るさの写真が欲しければ露出は100欲しい…。そんなとき例えばシャッター速度君が40の光を取り入れるから、絞りチャンは60取り入れましょう。お互いに持ちつ持たれつという事なのです。




ここでポイントを1つ。シャッター速度と絞りはそれぞれに違った役割があります。シャッター速度は写真に時間を与える役割、絞りはピント範囲(逆に言うとボケ具合)で印象を調整する役割があります。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:お~い、シャッター速度君。ちょっと頼みがあるんだが!ここは手前の桜から遠くまで全部にピントを合わせたいから絞り込みたいんだよね。したがって20くらいしか光が仕入れられん。何とかなるかい?

シャッター速度君:おぉ~絞りチャン、いつもお世話になっているから今回は何とか俺が頑張るよ。では80の光をオイラが仕入れよう。少し遅くなっちゃって電車がブレるけど、電車の存在感を控え目にできるし、動きも加わってアリでしょ。

 

RICOH GR APS-C

シャッター速度君:おーい、絞りチャン。今回はめっちゃスピード感を出したいのよね。でもスピード違反をする訳にもいかないし、長~~~く開けたい訳よ。でもそうすると光が90くらい入っちゃう、分かるでしょ?

絞りチャン:水臭いな~シャッター君。2人は生まれた時からずっと1つのカメラにいる大の仲良しではないか。よしここは持てる筋力をフルに絞って超絶ちっちゃい穴ポコにするぜ。そうすれば光は10にできるぜ~

・・・とこのように写真を撮るイメージに合わせて〇〇だから絞りをF11にした、とか〇〇のように表現したいからシャッター速度を1/10にした、といった具合に絞りかシャッター速度のどちらか一方を撮影者の意図で選択するとします。するともう一方はそれに合わせて適切な明るさにするため光の量をフォローしてくれるのですね。

しかし次のような場合はどうでしょう…?

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:おーい、シャッター速度君。今回も手前のR1200GSから遠景の電車までバッチリとピントを合わせたいんだよ。また絞り込みたいんだ。40くらいになっちゃうけどあと60頼める?

シャッター速度君ちょ…ちょっと待って。今回は俺だって主張させてくれ。ここで俺が光をいっぱい取り入れると電車がブレちゃうんだ。今回の構図では桜の時と違って電車はピタっと止めたいんだよね。ここは譲れないよ。せいぜい40くらいしか光は入らない。

絞りチャン:えぇ~マジっすか?40+40で80。あと20足りない…どうしようか?

シャッター速度君:「こんな時はあのお方に頼むか…ISO感度先輩へ」

絞りチャン:「えぇ~マジ。あの怖いISO感度先輩!いつも昼間寝てるじゃん、いま頼んで怒られんじゃね?」

シャッター速度君:「確かに怖い。何年か前にオーナーが三脚忘れた時。ISO5000とかで撮った写真見た??もう荒れ荒れ!!」

絞り君:この間なんか「あ~天の川撮りてぇ~」とか言って指をポキポキやっていたよ。

こえ~~~

しかしここでは明るいシーンとはいえシャッター速度、絞りの両者に撮影者の意図が存在しています。そんなときは届かない分の露出をISO感度で補う引き出しを備えておきましょう。ISO感度を上げるのは夜や暗い屋内と決めつけないように~。




ISO感度は絞りとシャッター速度の両者では不足している光量分を「感度」という名の通りセンサー(またはフィルム)を敏感にして補うものです。しかし無暗に感度を上げてしまうとノイズが発生してしまい荒れた画像になってしまうため、原則としてISO100を常用します。

絞り込んだらシャッター速度が低下した、しかしカメラを手持ちで撮るので手ブレが心配である…とか夜景や星景のようにそもそも元の光が僅かかな場合にISO感度は「仕方ない、あの先輩に頼むか!」といって出番となる訳です。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L ISO1000

この写真はISO感度先輩が1000まで頑張った写真で肉眼では見えないような小さな星々や流れ星まで写真にできました。最近のカメラではISO1000やISO2000くらいでは高感度に設定したとは思えないほど、ノイズの少ないカメラが増えました。

一方で露出にはこんな考え方もあります。目の前の100の光に対して必ずしも100で撮る必要はありません。あなたが情景や被写体から感じたことを表現する手段として60とか130で撮ってもいい訳です。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2L IS

この作品は日の光が僅かしか入らない山道でとりました。そこに咲いていた紫陽花に僅かな光が当たっていたのを私は見逃しませんでした。紫陽花を撮ったというより僅かな光のある空間に惹かれて撮ったと言った方がいいかもしれません。




実際の100の明るさの通りに撮ったのではなく「僅かな光」を明確に表現する手段として70くらいの露出を選んで撮ってみました。もちろんこの逆もアリで実際の明るさよりもうんと明るく撮ってみるのも面白いです。

ここが露出で魅せるやり方の最も面白いところだと私は思います。

小学生でも分かる絞り、シャッター速度のお話でした!!!

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トキメク写真が貴方も撮れる☆唯一の手段<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回までで写真の初歩的な内容 フレーミング、奥行きのある構図、作者の意図による絞りの調整を解説してきました。今回はこの辺でちょっとした精神論的なアプローチで<初級>ツーリング写真を解説してみたいと思います。

よく写真とは作者の意図を明確に打ち出し表現されている…云々、と聞きますよね。ではそれはどうやって撮るのよ?この部分の説明をあまり見かけたことがありません。たくさん旅をして多くの被写体や情景に出会い、たくさんの写真を撮って経験を積んでいくしかないのでしょうが、それすらどこにも書かれていないので理屈だけを頭に詰め込んで出かけることもできない人が多く存在すると聞きます。




今回は作者の意図を明確に打ち出して表現する…云々をビギナーの方でも簡単に実践できるある手法をご紹介いたします。私が勝手にあみ出した戦法なので笑わないで聞いてくださいね。信じて実践していただければ確実にレベルアップできることをお約束いたします。

その私が勝手に考えだした手法とは…

「〇〇だから△△した…言語化の不思議」の法則です。

EOS5D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

こちらの作品をご覧ください。北海道の名寄町にある知恵文ひまわり畑で2009年の夏に撮影したカットです。傾いた夕方の太陽光に向かって撮る逆光のシチュエーションです。この時、一面に咲き乱れる見事なひまわり畑に、夕方の光が当たって輝いている様子に私は感動しました。

ここでいちど感動したこと、目の前の情景の特徴を言語化してみます。ひまわりは一面に咲いている。逆光で輝いている。実際に言葉に出してもいいと思います。次に実際の様子ならより具体的に、感動した事柄ならより美しい単語で形容してみます。

ひまわりは数がすごく多い、全てが輝いていて幾何学模様にも見える。その一輪一輪が美しく輝きを放っている、まるで黄金の絨毯のようだった。

「おいおい、詩人じゃあるまいし冗談だろ~無理っす!!!」

そう言わずに騙されたと思ってこの先までお付き合いください。写真って案外とこんなものなんです。恥ずかしがっていてはいつまでも普通の写真しか撮れませんよ。

・数がすごく多い→さらに密度を上げて表現するため望遠ズームレンズを選択。

・幾何学模様の黄金の絨毯のようだった→カメラアングルを可能な限りハイアングルにセットして画面内の割合の多くをヒマワリ畑に構成した。

・一輪一輪が輝いているように…→もっとも逆光で輝くアングルを探り当てた。

はい、これが言語化です。言語化できれば次に何をすべきかが具体的になってくるのです。「すごくたくさん咲いているな~!」と言葉に出せば、より「たくさん咲いている」を表現できる望遠レンズを選択できるのです。

すごいでしょう?〇〇だから△△したの法則。

はい、次です。この場合は「おっあそこ綺麗な光があるな!」と思い私はR1200GSアドベンチャーを停車させて撮影をはじめました。

夕陽が山間いから差し込んで田舎道を照らしていました。これを事実を掘り下げた言語化と動いた感情を美しい単語で形容する言語化をしてみましょう。

・夕陽が田舎道を照らしていた→里山の稜線ぎりぎりから強い夕陽の光が入っている、カメラから見て強烈な逆光である

・差し込んだ光はススキに当たり、まるで宝石を散りばめたように美しく輝いていた。

・ここに差し込む強い光はこの日の旅のハイライトを演出しているようだった

言語化できればそのように撮ればいいだけなのです。ススキが宝石のように見えればそのように見えるよう露出でもアングルでも選択すればよいし、差し込む強い光が旅のハイライトだ!と感じたらフレームで光を切り落としてフレアを画面内に散りばめてやればOKです。




げっ…マジかよ。と思っている方も多いと思います。写真をはじめたばかりのビギナーの方にとって、写真は撮り方やカメラの操作をマスターすれば素晴らしい写真が撮れると思っている人が多いと思います。しかし、それも大切ですがそれだけだと「どうだうまいだろう」「俺のカメラ性能いいだろう」「この場所すごいでしょ」という傲慢な「上手な画像」を撮ってしまうのです。

それでは寂しいですよね。

写真は出会った被写体や景色に対して撮影者がまず感動すること。その感動に対してどのようなアクションで表現したか…にかかっています。〇〇だから△△した 言語化の不思議の法則は感動不感症の人と表現力不足の人に大変効果的な手法です。

撮影地で最初に何をしていいか分からない…という方は最初に感動すべきこと、それを言葉に出して自身のハートに問いかけ、何か普段は使わないような単語で形容してみてください。最初のうちは気の利いた言葉が思い浮かばないかもしれませんが、思いつく範囲で考えてみましょう。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

撮影者がまずは感動すること。これってもしかしたら写真にとって最も大切なことかもしれませんね。ネットで話題になっている撮影スポットに出向くのも否定はしませんが、わんさかと人が押し寄せている場所で「俺もここで撮ってやるぜー」では感動する行程が抜けているので果たして良い写真が撮れるのか?私にはいささか疑問です。

自分に感動をもたらしてくれる素敵なことは美しい景色や珍しい被写体に限りません。可愛い、かっこいい、オシャレ、ホッとする、こうゆうの好き!というシンプルな心の動きだと思います。何かを見つけて反応する自分に耳を傾けてみましょう。

それにはバイクツーリングが最高なのは言うまでもありませんが、例えば通勤途中とか家の近所の公園とかでも体験できます。




私は今日、駅のホームで20代くらいの女性がベンチでオニギリを食べている姿を見かけました。その女性はオニギリを美味しそうに口にすると両足を子供のように交互にブラブラと揺らしてご機嫌な様子でした。思わず「可愛らしい人だな…」と不覚にもトキメいた瞬間でした。

そういった自身の小さな心の反応に少し意識してみるだけで、濁っていた感受性は輝きを取り戻し、言語化と写真は良くなると思います。

恥ずかしがらずに是非実践してくださいね。

〇〇だから△△した 言語化の不思議の法則でした!!

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前景のボケ具合をコントロールし最高のバイク写真構図を!!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ここ最近になって過去に書いていた写真に関わる基本的なことを、現在の考えの元で書き直しております。特に多くの方が悩まれている構図について、フレーミングによる見せ方、前景を作って奥行を出す方法、などを解説してきましたが如何だったでしょうか?

構図、アングル、フレーミング、デザイン、露出、望遠や広角などの焦点距離、深度のコントロール、長時間露光、流し撮り、などなど。他にもありますがこれら撮り方はあくまで写真の表現手段です。

撮り方を身に着けるのは大切なことですが、いい写真を実現させるための最重要なことではありません。同じくらい大切なのは好きなもの、好きなこと、それらを見つける喜び、ときめくこと、感動すること、優しさなど、ハート面も忘れずに磨きをかけて下さいね。

さて今回の<初級>ツーリング写真解説では前回の3レイヤーつくって奥行きのある構図を作ろう~の続きでございます。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F4 1/1250 ISO100

前景、被写体、遠景(または背景)の3レイヤー、またはそれ以上の層の構図を作ることに成功したら、まずは合焦ポイントをハッキリと決めましょう。ピントを合わせる場所です。

次に前景や背景をどこまでボカすか?ですがこれらは全て正解などはなく、撮影者のあなたが独自で決めるものです。どう決めるかのカギはそこで写真を撮ろうと思った理由の中に隠されています。

絞りはレンズの中にある穴ポコの大きさを調整することで、ピントの合う範囲またはボケ具合を調整できることです。絞り込むとピントの合う範囲が広がり開くと薄くなります。…がこういった絞りに関わる解説は世に溢れていますし、そもそもカメラの説明書にも記載されているので、ここでは割愛いたします。

例えば上の写真であれば海岸での休憩シーンを撮った1枚であり、休憩しているライダーの存在を意識させる構成で作りました。姿こそ写っていませんがこの写真の主題はライダーです。前景にあるR1200GSのリア部分、遠景には海に向かって走りゆく女性の姿。これらは副題にすぎずメインではありません。

では主題は姿がないのにどうするの???木のベンチに置かれたヘルメット、脱いだジャケットとブーツ、これで解放感を満喫してこの場所にいるライダーを連想させ、それを主題にした写真なのです。

主題がヘルメット達と決めたら合焦ポイントはヘルメットです。R1200GSの後部はバイクに詳しくない人が見ても、それがバイクであると分かる程度にボカす。遠景のボケ具合は主題を引き立てる程度にボカす、その結果としてF4という絞りをこの場合は選択しました…という事です。

これが観賞者を作品の意図に導くための構図作りとなります。あくまで一例ではありますが。




F1.4 F1.6 F1.8

これは冬のキャンプシーンで前景にスイセンを置いた構図です。F1.4からF1.8までの開いた絞りの例、つまり被写界深度が浅く前景や背景が大きくボケる設定です。しかしここまでボケていると抽象的でキレイと言えるかもしれませんが、このシーンに似合う表現とは思えません。

F2.8  F3.2  F3.5

少しづつ絞り込んでいくことで前景の様子が明らかになってきます。これくらいで花の種類はスイセンなのかな?と多くの人が認識できると思います。スイセンが咲いている→冬であることが伝わる。このシーンに限っては花の種類で季節を感じさせたいですね。

F8  F9  F10

さらに絞り込んでF8、F9、F10の作例です。誰の目にも前景の花はスイセンであることが明らかで、逆光によって花に光が透過しているのが美しく見えます。この場合はスイセンはあくまで前景ですが、ここまで立派に咲き誇っているのであれば、その質感や光も表現したいですね。逆に傷んだ花が多かったり雑草も混じったりして立派とは言えない場合は絞りを開いて抽象的な美しさを狙うのもありだと思います。

F16

こちらはF16まで絞り込んでみました。ここまで被写界深度が深いとピントピークをどこにもってくるかも重要です。上の写真は失敗しているのですが本来であればR1200GSとスイセンの間のどこかのポイントにピントピークをマニュアルで合わせてパンフォーカス(全てにピントが合っている)を狙うべきシーンです。

スイセンの花に光が透過し、それによって伝わる質感でキャンプシーンを演出した写真です。F1.4などのボケボケではその意図は全く伝えられず、F8くらいでは普通すぎて印象に残りません。このシーンでは目一杯絞り込んでパンフォーカスを選ぶべきですね。




EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L F2.8 1/1000 ISO100

こちらの作品は白樺林(ダケカンバかな…)の林道で小休止しているツーリングシーンを撮ったものです。白樺林はとても美しかったですが、合焦付近では線が多くゴチャゴチャした背景の中でR1200GSアドベンチャーが沈んでしまいます。

そこで絞りをこのレンズ(キャノンEF70-200㎜F2.8L)の解放値であるF2.8を選択し大きくボカしてみました。この構図の場合、白樺林の中で休憩するライダー+バイクなのでこの構成ですが、逆にライダーが目撃した美しい白樺林、という意図の作品を作るのであれば構図を変えてバイクをボカして白樺林にピントを合わせても悪くありませんね。

〇〇が△△だと感じたからF2.8に設定して背景をボカした、〇〇が△△だと気が付いたのでF22まで絞り込んで前景からパンフォーカスにした。このように作者が感じたことの表現手法が絞りの調整、すなわちボケ具合の調整なのですね。

例えばこんな風に前景も背景もなく、遠景の中に1つの被写体だけがある構図だと絞りをいくつに設定したところで写真に大きな変化はありません。F5.6にしようがF22にしようがシャッター速度が変化していくだけです。もちろんこの構図がダメという意味ではありません。絞りを調整するようなシーンではないという意味です。




写真とは作者の意図を表現する云々…である!が難しく感じるビギナーの方へ、当ブログ「究極のツーリング写真」が推奨している効果的な手法は「言語化の不思議」です。先ほども少し書きましたが〇〇だから△△した。これこそが写真にこめる作者の意図を具現化するやり方なのです。

えっ?初級ツーリング解説にしては難しいですか?そんなコトはないですって…

次回、確実に写真がレベルアップする「言語化の不思議」を解説いたします。

お楽しみに!!

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上達したい人☆意識することが何より大事<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに<初級>ツーリング解説として、ツーリング写真における具体的な撮影技法などではなく精神論的なアプローチでユル目な解説をいってみたいと思います。

私自身、写真をはじめて15年くらいですが最初の頃は上達できずに悩んだものでした。悩むほど負のスパイラルを呼ぶように納得のいく写真が撮れない日々がありましたが、今になって考えると写真のことで頭がいっぱいになりツーリングを楽しんでいなかったのが原因だったのだと思います。




「今日はいい写真を撮ってやろう」ではなく「素敵なことが起きればいいな」くらいで、あとは受け入れる準備だけしておけばOKなんだと思います。撮ってやろう、見せてやろう、では例えソレっぽい1枚が撮れたとしても、その写真はどこか傲慢で人の心に響く良作には成りえないと感じます。

宗谷丘陵 白い貝殻の道

私がまだ写真をはじめたばかりのビギナーの頃(今でも同じようなものですが)、よく感じていたのは「撮影地で何をしていいか分からない」という状態でした。何となくそこが良いと思ってバイクを停めてみたけど、まず何をしていいのか皆目分かりませんでした。どのレンズを選ぶべきなのか絞りとかはどう設定するのが正しいのか…と。

いま、私が昔の自分にアドバイスするなら次のような事を教えたいです。1.行動する、旅立つ、出会う、発見する 2.感じる、想像する、創造する 3.特徴をとらえる、光と影の様子を見る 4.再び想像する、創造する 5.それを写真にするイメージを頭に描いて 6.選択する (レンズ、露出、構図、フレーミングなど)7.シャッターボタンを押す。というプロセスですぞ!と。

困っている原因は1.被写体や情景と出会う旅のセンスが未熟だから 2.感動できる心の持ち主ではない、感受性が乏しいから 3.目の前の光景から特徴や光の様子を見分ける「目」が養われていないから 4.目には見えないことを想像する能力が乏しいから 5.目の前の空間がその焦点距離で二次元の静止画になるイメージが作れないから 6.やりたい事が決まっても表現手法を身につけていない 7.1~6ができずにシャッターボタンだけ押しているから …ですぞ!と。

春の小湊鉄道




そして特に重要なのは3つ。

その1

幼い子供のように純粋で豊かな感受性

その2

それが写真になったらどうなのか脳内でイメージを描ける力

その3

最初に感動したひとつを表現手法から選択し明確に個性的に表現すること

しかしこれらは頭で分かっても、では明日からうまく出来るかというとそうはいかないものです。豊かな感受性は意識して磨きをかけ子供の頃のような輝きを取り戻すもの、脳内でイメージする力は年単位でやって少しづつ身に着けていく力、表現手法は1つずつ習得していく撮影テクニック、どれも一朝一夕には成就しません。

では今できる練習方法はなんだろう?闇雲に撮っていては埒が明かないですよね…

房総の素掘り隧道

今できることはとにかく意識することです。大して素晴らしい景色ではないかもしれない…しかし「わぁ~素晴らしい景色だ」と自分の心にもっと感動しろと意識すること、被写体の特徴や光の様子など気が付けなくても見えなくても良いから「何とか見えないかな」と意識することです。

美しい、楽しい、懐かしい、寂しげ…といった感情を意識すること。




あとは良く動いて、いろんなレンズを試して、いろんな露出を試して、フレーミングを意識して撮ってみたり、ベストアングルを探るように意識してみたり、バイクではなくヘルメットなどの小物を主役したりと発想の転換を意識してみたり。

とにもかくにも意識すること、試行錯誤することがビギナーである今に出来る唯一のことです。

そして自分はツーリングが好きなこと、写真が好きなことを意識すること。楽しんで受け入れる気持ちがあれば変な写真にはならないはずです。

今回はこの辺で!!!

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悪夢を回避するための画像データバックアップ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、超大型連休である今年のGWはいかがお過ごしでしたか?ツーリングに行かれた方は良いバイク旅ができたでしょうか?

私は通算12回目の北海道ツーリング、そしてGWの時期に行くのは今回が初でしたが概ね天気もよく素晴らしい旅を体験することができました。出発の4月27日は東北道の松尾八幡平あたりで積雪があったりと波乱のスタートでしたが、函館から大沼、洞爺湖を経由してアルトリ岬でキャンプ、道北エリアに移動して富良野、美瑛を楽しんだあと高速で阿寒まで移動して屈斜路湖からの多和平キャンプ場。そして北太平洋シーサイドラインを走り釧路湿原のダートを走って帰ってきました。トータル約4000キロ、キャンプ7泊の旅となりました。

写真は仕上がり次第、アップいたしますのでお楽しみに。




さて今回は大切な写真の画像データバックアップについて書いてみたいと思います。バックアップ…それは万一、PCのハードディスクのトラブルなどで大切な画像データを失わないため複製を作っておくことです。

デジタルカメラで撮った写真をパソコンに取り込んでそのままローカルディスクに保存しておくのは危険です。パソコンは写真の管理以外にも様々な用途でハードディスクを使っています。酷使すればかならず故障する時がきます。動作音がカタカタ鳴りだしたりするとお星さまになる前兆ですが、運が悪いと前兆がなく突然死します。

そんな時に画像データのバックアップをとっていないと大切な写真を失うことになります。SDカードのようなフラッシュメモリーであれば修復する手段はありますが、ハードディスクだと多くの場合は諦めることになります。高度な技術のある専門店に依頼すればハードディスク内の破損ファイルを修復してくれるようですが、数十万円の費用が発生すると聞きました。




このようなトラブルで画像データを失うことは、私たち写真を愛する人間にとって悪夢の事態ですね。

そうなる前に日頃から撮影データはバックアップをとっておきましょう。

私の場合は月に一度、外付けハードディスクに複製したデータを保存、それとは別にDVD-Rにも同様にデータを複製しておきます。このように2か所以上に保存しないとバックアップの意味がありません。

外付けハードディスクは1つ1TBのものを用意して、およそ1年分くらいのデータを保存します。一眼レフで撮影したRAWデータは全てを保存すると容量を無駄に使ってしまうので、採用カットと将来性のありそうな画像を選別して保存しておきます。ここで言う「将来性のありそうな画像」とは今は失敗写真だと思う、あるいは好みではないと感じたボツカットや、将来の画像レタッチ技術に委ねれば素晴らしい写真になるのかも?という可能性を秘めた(と感じる)画像のことです。

この投稿を書いている2019年5月現在で1TBの外付けハードディスクはトランセンドやシリコンパワー製でおよそ6000~8000円くらいです。DVD-Rはデータを焼いたら時系列に並べて専用の収納箱に仕舞っておきます。

私は使っていませんがネット上でのクラウドサービスを活用するのも賢い方法です。お友達や家族と写真を共有したい場合も便利ですよね。しかし一定の容量以上は有料であったり、セキュリティーの低いサービスだと盗用される可能性もあります。




バックアップの方法はここでご紹介した以外にもありますが、ご自身で便利だなと感じる方法でやられるのが良いと思います。大切なことは2か所以上に複製をつくること、月に一度はバックアップを作る事です。

パソコンに入れたままの方!今すぐにでもバックアップをすることをお勧めしますよ!

今回はこの辺で!!

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いい写真が現場で生み出される☆魅惑のプロセス・見る・感じる・想像・選択

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は写真における基本的な考え方で大変重要なお話に触れてみたいと思います。私たち写真を愛する人にとって、良き作品を生み出すには撮影現場で如何様なプロセスを踏むのが正しいのでしょうか?

今回は写真家が作品を生むまでの撮影現場でのプロセス「見る」「感じる」「想像する」「選択する」の4要素について解説してみたいと思います。3要素?4要素?…バイク乗りならまず思い浮かぶのが「走る」「曲がる」「止まる」でしょうか。バイクの運動性能の基本三大柱ですよね。その他にも教習所で習った「認知」「判断」「操作」、これも懐かしいですね。運転中の基本プロセスですがブレーキ操作して制動が発生するまでの空走距離は時速○○kmなら○○mとか習いましたよね。

企業や事業所ではSTPD(See Think Plan Do)といったマネジメントサイクルもあるようです。見る、考える、計画する、実行する。この4要素はSONYの元役員の方が最初に考案されたそうです。




では写真の場合はどうでしょうか?

EOS6D Mark2

へっ?写真にもそんなモノがあるの?ただ撮るじゃだめ?「電源入れる」「構える」「シャッターボタン押す」???いいえ違います!

「見る」「感じる」「想像する」「選択する」です。

今回はこの4つの写真プロセスをそれぞれ詳細に解説してみたいと思います。何も考えずにただ「撮る」だけだった方は、これを実践するだけで飛躍的に上達できるとお約束できます。

・見る

ここで必要なのは写真家の目です。写真家の目は「今日から私は写真家だぞ」と決意してもすぐに手に入るものではなく、たくさんの写真を撮って経験を積むことで養われていく身体的要素です。

それは撮りたい!と感じる被写体や風景を見つける目でもあり、被写体の特徴をよくとらえる目でもあり、光や影の様子を見極める目でもあります。またポートレートではモデルの繊細な表情から心の状態を察してあげる心の目も必要になってきます。

上の作例では富士山がよく見える、奇岩の小島が印象的、海の紺碧色が美しい。といった事実をきっかけに要素と特徴を把握します。




・感じる

ここで必要なのは豊かな感受性です。まずは作者が感動しないことには伝えたいコトも決まらないのです。作者が感動したもの、心震えた何かを伝えるために、この先で組み立てていくのですが、この感じたことが空っぽでシャッターを切っても事実の記録写真で終わってしまうものです。

豊かな感受性といっても「それ…俺、自信ない」という方もおられると思います。私が思うには照れを捨てるのが最初の一歩かもしれません。本当にいい写真が撮りたいなら、ここは避けて通れない部分なので是非、今日から幼い子供のように何にでも「わ~きれい、素敵~、優しい~!」と感動できるハートの持ち主に生まれ変わりましょう。

上の作例ではとにかく海の青さに心ゆさぶられる何かを感じたので、この海の青さを写真で伝えたいコトと決めました。

・想像する

ここでは現実の情景を見てどんな風に写真にしようかと頭の中で描く絵を想像する力が必要となります。ファインダー(またはモニター)をのぞく前に、海が青いのを印象的にするには画面内の多くの割合を海面にしよう…とか。重要な脇役である富士山をひっぱる意味でも望遠レンズを使うだろうから、このシーンを望遠でどんな風にしようか?といった感じです。

「見る」「感じる」のプロセスを経て決めたことを素敵な写真にするにはどうしようか?またはこのシーンの写真をあの人に見せて、喜んでもらえたらいいな。という想像力の世界です。

・選択する

ここで必要なのは技術や手法といった表現の引き出しです。望遠レンズか、標準か、広角レンズかの選択。構図を練ってカメラポジション、アングルを選択。海の青さが最も魅力的に伝わる露出の選択。フレーミングはどの位の位置でバイクとライダーを切るかの選択。絞りを調整してR1200GSをどこまで明らかに写すのかの選択。

これら写真に関わる経験、知識、センスであらゆる試行錯誤の結果、理想的と言える選択をしていきます。すべての選択が確定したら最後にシャッターボタンです。

またリアリズムやナチュラル派の「感じたままに撮る」という考えの人もここでは「何もしない」を選択したことになります。




いかがでしたか?どのプロセスもたくさんの写真を撮って失敗、成功を繰り返し感覚として身につけていくものばかりとお分かり頂けるかと思います。Howto本や高いお金を払って写真教室に通っても、それを実践しなければ感覚も身に付かないものです。「撮り方」は最後のプロセスである「選択する」で少しだけ出てきますが、撮り方が全てではない…を分かりやすいよう私なりに書いてみました。

まずは目、そして感受性、中間的なステップとして想像力を養っていく。こんな感じでステップアップを目指しては如何でしょうか?今回はこの辺で!!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

スナップの場合は「あっと感じたらパッと撮る」の世界なので4要素はやっていても数秒の出来事です。これが割とスポーツ感覚みたいで楽しいんです。

確実に上達できる唯一の手段 ツーリング写真と写真上達

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、以前に「毎日100ショットスナップ」と題して毎日たくさんの写真を撮ることで、写真を楽しみ好きになり、そして確実に上達できます、というお話をしました。

その投稿からもう1年以上も経過したので、改めて現在の考えで毎日100ショットスナップについて書いてみたいと思います。

RICOH GR APS-C

長いことやっているけどなかなか上達しない…、Howto本やネットで写真について勉強してきたけど知識だけ身について上達できない…、写真教室やワークショップに通っているけど効果が実感できない…。こんな方はおられませんか?




マジメな日本人ほどあり勝ちな勉強しているとか学んでいるとか、固く考えてばかりの人々…。もしかして上達しない原因は写真を撮っていないからではありませんか?学んでばかりで写真を撮りに行く機会が少なければ当然ですが上達はしません。

せっかく写真に関心をもって良い写真が撮りたくてはじめたのに、知識だけ頭に詰め込んでも面白くありませんし上達はできません。実際に撮って撮って撮りまくる。レンズを向ける対象は日常生活の中にあるありふれた被写体で大丈夫です。とにかく撮ってみましょう。

RICOH GR APS-C

誰も見向きもしないような何でもない光景でも、写真にすれば瞬間として面白い画になるものです。そして1つでも良いから面白いなコレ、キレイかも、風情あるなといった要素があればそれを撮りましょう。この写真で私が面白いなと感じたのはビルから反射する青い光源が独特だったことです。

仕事の日も雨の日も、オートバイに乗れない休日でさえも、いつでもカメラを持って臨戦態勢を整えておくのです。

カメラはスマホでもいいですが、できればポケットに入れて苦にならない程度のコンパクトなデジカメがお勧めです。いつも持ち歩ける、あっと思ったらパッと撮る。これができるカメラです。

RICOH GR APS-C

いつも当ブログで解説しているような写真を作り込むような考え方は不要です。被写体をよく見て特長をとらえる、作品の意図を明確にし表現方法を考える、など難しい思考はスナップでは必要ないのです。スピード勝負ですので直感だけで撮ります。直感で瞬間を捉える。楽しいですよ。




とにかく毎日撮ります。いつでもカメラを持ち歩いて、すぐにパッと撮れる準備をしておくのです。通勤時間で駅まで歩いている時、仕事中の移動、市役所の帰り道、自転車置き場、会社の休憩時間にオフィスの様子でも大丈夫です。

RICOH GR APS-C

最初の頃は「いったい俺は何を撮りたかったんだ…」「あら私って変な人かしら」「ちっとも良い写真が撮れないし怪しい人みたいだ」となりますが、継続してみてください。ある日「おやっ?これは…」と感じる面白い写真が撮れるようになります。

目安は1日に100ショット。100枚の作品を生み出そうという意味ではありませんよ。あくまで精神論ですが100回のシャッターを切るつもりで1日を過ごしてみましょう。これが究極のツーリング写真が推奨する毎日100ショットスナップです。

え~~毎日100…マジで!しかし冷静に考えてみてください。フィルムカメラじゃないんですよ。デジタルカメラ主流の現代で撮り惜しみほどバカらしい事はありません。写真をはじめたばかりの初級者の方にとって、これほど効果的なトレーニング法は他にありませんし、何よりいつも写真を撮ることで写真を単なる趣味ではなくライフワークにできることで充実した日常をおくることができます。

「そんな事をいっても平日は忙しいし撮るものなんて無いよ…」いえいえ、そんな事は絶対にありません。上の写真は雨の日に仕事帰りのバスの車窓から撮った写真です。このように実際が何なのかよく分からない抽象的な作品だって、素材さえ見つける目があれば十分に平日でも写真を楽しむコトができるのです。

写真をはじめたばかりの初心者の方は目の前の光景が瞬間で二次元の画像になること、足で動くことで被写体や情景を構成できること、光や影や被写体の魅力、デザイン要素などを見つける目などが身体的に身についていないものです。

「身体的に身につける???」つまり感覚です。焦点距離80㎜で5m先にあるバイクと手前にある花、バイクの後ろにあるオブジェ、そして背景の範囲がどこまで写るか?ファインダーを覗く前に頭でイメージできますか?あるいは被写体Aと被写体Bの位置関係を広げたい場合は右に動きますか?左に動きますか?地面の割合を広くしたい場合はカメラを下げますか?高くしますか?こうった事が考えなくてもすぐ体が反応するか?が身体的に覚える部分です。




5m先にあるごみ箱に丸めた紙屑を投げ入れる場合、どれくらいの力加減で投げたら良いのか説明できませんね。それと同じような話です。

Howto本で得る知識はあくまで理論です。実は写真は身体の感覚として養う部分が意外と多く、これを無視して勉強ばかりでは足も動かないうんちくカメラマンになってしまうのです。

RICOH GR APS-C

足や感覚だけではありません。もう1つ重要なのは「目」です。写真家の目を手に入れることです。この写真はパチンコ屋さんを外の路地から撮りました。こういった面白いものを被写体の対象として見つける目です。これもたくさん経験を積んで養っていくものです。いい写真、面白いなと思えるもの、美しい光、瞬間を見逃さないアンテナ…これらは一朝一夕には成就しません。

繰り返し繰り返し撮って、たくさんの失敗写真から学び少しづつ養っていきます。

「毎日100ショットかぁ~なんだか特訓みたいでシンドイ感じ。長続きしないだろうなぁ~、俺なにをやっても三日坊主だし」いえいえ、楽しいですから長続きしないことはありません。楽しくて楽しくて仕方ないものを飽きる訳がありませんよね。

RICOH GR APS-C

ピアノでもゴルフでも、とにかく練習量が大事ですよね。そして楽しみを見いだせれば三日坊主ではなく継続できるはずです。知識も重要かもしれませんが、それと同じくらい身体的な感覚を身に着けること、いつも写真を楽しむことも大切です。

これを継続して具現化するのが究極のツーリング写真が提唱する「毎日100ショットスナップ」です。スナップ写真の一般的な定義はパッと撮って瞬間を逃さない写真。難しく考えずとにかく撮ることですよ。毎日100ショットスナップを実践していただければ半年もしないで劇的に写真が上達することをお約束いたします。

あなたも如何ですか??

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