一眼レフカメラをバイクに積んで振動で壊れないのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、花粉がだいぶ飛散していますが花粉症の方は対策の方は万全でしょうか?私も花粉症ですがバイクに乗ると特に乗り始めの30分くらいが症状が酷いです。せっかくのツーリングシーズン、症状が酷いと気分的にも楽しめませんね…。私は今年は舌下免疫療法というのを試してみようかと思っています。

さてここ数日、究極のツーリング写真では「バイクに一眼レフ 故障」「バイクの振動でカメラ壊れない?」といったクエリが増えております。カメラをバイクに積んでエンジンの振動や車体から伝わる衝撃でカメラが壊れてしまわないか、多くの方が心配しておられるようです。

私は前職でバイク用品メーカーで製品の開発に関わっていましたが、その時のノウハウを元に今回はバイクの振動とカメラの積載について書いてみたいと思います。

私は一眼レフをトップケースに収納しています

バイクのエンジンの振動は車種によって色々な特徴があります。単気筒エンジンや不等間隔爆発のツインエンジンの場合、低回転ほど振幅(揺れ幅)が大きく低周波、逆に4気筒エンジンで高回転域ほど振幅が少なく高周波になります。そして震源から遠くなるほど振幅は大きくなる、つまり激しい振動になる傾向です。震源は主にクランクシャフトのバランサーやそれを相殺する目的で着いているバランサーシャフトの周辺です。




かつてミラーの開発をしていたとき、走行中に鏡面が振動して視認性が落ちないように腐心したものです。バイクの中でミラーが装着されている位置とは震源から最も遠く、条件が悪い場所なのです。単気筒のバイクやハーレーであれば振幅が大きく低周波、常用回転域も低めなので、その辺の車種のユーザー狙いであれば揺られないようデザインする。4気筒の高回転エンジンのスーパースポーツモデルをターゲットにした製品であれば高周波振動に強いようにデザインするといった具合です。

バイクから伝わる振動や衝撃は何らかの対策をしないと大切なカメラや機材にダメージを与えます。バイクからの振動とは1つは前述したエンジンからの振動、2つ目は路面のギャップなどからくるショック系の振動です。

カメラ、レンズに多く使われている小さなネジは高周波振動で緩みやすい

エンジンの振動は回転数によって変化しますが基本は振動周波数が正弦波であり、こいつはネジ類を緩めたり固い物同士が触れるとヤスリのように削るという特徴があります。路面の凸凹やギャップからくる衝撃系の振動はランダム波といいリアシートに固縛していた荷物がズレる、壊れやすい荷物が破損するなどの特徴があります。

少々脱線しますがバイクを含む自動車業界ではJISで定められた振動試験基準があり、現在ではSOR(sign on random)試験が導入されています。これはエンジンの振動を想定した正弦波(sign)に路面からのショック系振動であるrandom波を乗せてダブルで振動試験をかけるというものです。SOR試験対応の振動試験機という機械があるのです。

軟らかいスポンジの仕切りは衝撃は吸収するが高周波の正弦波振動には効果が無い

カメラをバイクに積載する際に注意すべきことは正弦波振動は三脚のロックやカメラの小さなネジ類を緩めてしまうこと、衝撃などのrandom波は積んでいた三脚やカメラバッグがズレることです。上の写真はトップケース内にカメラバッグ用のスポンジの仕切りを使って収納している様子ですが、スポンジは軟らかいものを選んでも高周波の振動はほとんど吸収してくれません。

背負っていて疲れるが振動や衝撃に対して理想的なのはボディバッグ

振動や衝撃に対して最も理想的なのはライダーの体がワンクッション入るボディバッグ系です。しかしボディーバッグは肩こりなどの疲労、防水効果が低く雨に弱い…といったデメリットの方が多く、立ちごけや転倒の多い人はそもそも向いていません。

大型のタンクバッグ

大きいサイズのタンクバッグに一眼レフを入れるのも悪くはありません。タンクバッグの底にスポンジシートを1枚ひいておけば、タンクから伝わる振動はだいぶ吸収されると思います。運転中に見える部分にあるので安心感もあります。しかし大きなタンクバッグとは言え一眼レフに交換レンズを複数本となると少々厳しいですね。




総合的に考えてカメラも三脚もリアシート上積載が一番良いと思います。振動対策は三脚の脚やロックレバー、ネジ類は積載の前にしっかり締め込んでおく、レンズキャップ、ボディキャップもしっかりと締めこんでおく(キャップの締めが緩いとヤスリをかけたように粉を吹いてキャップが削られ二度と締まらないキャップになる)、固い物同士(例えばレンズとミニ三脚など)が触れ合わないように収納するなどの対策を施しましょう。

脚のロック、雲台のハンドルなどをしっかり締めこんでバイクに積みましょう

上の写真は以前にご紹介した驚異のコスパ三脚 NEEWER66インチカーボン三脚ですが、この三脚は脚のナットロックを強めに締めておくと、こんどは使いたい時に緩まなくなってしまう…というトラブルがありました。GITZOやVelbonではそのような事はありません。やはりバイクにカメラや三脚を積載するとなると、通常のカメラマンでは知りえない別のノウハウが発生すると改めて感じた出来事でした。

特に注意したいのが雲台のネジです。写真のタイプはカメラを固定していないとき、ネジがフリーになっているのでバイクの振動でネジが落ちてしまうのです。できればこのタイプの雲台ではなくクイックリリースシューを使いましょう。私は以前、北海道をツーリング中にこのネジを落としてしまい、以降は三脚無しの撮影を強いられた経験があります。

それと振動で壊れにくいカメラは何か?とバイクに積むからといって振動に強いカメラを探す方がおられますが、一般的に振動に強いカメラとはかつてCASIOであったGショックのような雰囲気のカメラ、現在ではRICOH WG-60、ペンタックスWG-2などですが、これはツーリング写真用としておススメしません。振動や防水性能が特化したカメラは記録的に写す描写で「いい写真」を目指したい我々にとって最良の選択肢とは言えないと思います。

私の個人的な経験談になってしまい恐縮なのですが、光学ファインダーを有した普通のデジタル一眼レフがおススメです。15年以上はキャノンEOSを使用してきましたが故障はただの1度もありませんでした。対してコンデジは何度故障したか分かりません。単に相性の問題かもしれませんが振動や衝撃の問題に関わらず、使いやすさや総合的な信頼性も含めて普通の一眼レフカメラが私のおススメです。




 ~バイクに一眼レフカメラを積載して振動で壊れないか?まとめ~

・リアシート上に積載でスポンジ仕切りを活用し上手に収納しよう

・三脚のロックや雲台のネジなど緩まないようしっかり締めて積載する

・固い物同士が触れ合わないよう積載する

・光学ファインダーの一眼レフならバイクの振動くらいでは簡単に壊れない

以上、バイクに一眼レフを積んでカメラが壊れないのか?について書いてみました。

今回はこの辺で!!

~関連記事~

・バイクツーリングに最適な三脚の選び方

・バイクに三脚を積載するには?バイクへの三脚積載方法

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

この雲台は素晴らしい☆Velbon PHD-66Qリボルビング雲台

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、物事を斜めから見ると事実が違ったように見える…こんな経験はおありでないでしょうか?写真も同じで撮影地で被写体とセッションするとき、よく動いてあらゆる角度で観察することで当初とは違ったものが見えてきます。

よく動く足「写真家足」はツーリング写真でも重要ですが、構図を作る時だけ使うのでは写真家足が少し勿体ないです。写真家足はイメージを作る以前の被写体の魅力を解明する時にも役立ちます。また動きまわることで脳が活性化し、リラックス系のホルモンの分泌で思考パフォーマンスがアップするという効果もあるので、とにかく撮影地では積極的によく動いてみましょうね。

さて今回はお役立ち情報としてカメラ、レンズのカテゴリー、三脚の雲台の話題をいってみたいと思います。

少し前にバイクツーリングで使う三脚の話題についてVelbonシェルパ645Ⅱというアルミ製三脚のことを書いてみました。その時の投稿は こちら。

今回はそのVelbonシェルパ645Ⅱに新たに面白い雲台を装着してみましたので、その雲台についてレポートしてみたいと思います。

今回、購入したのはVelbon PHD-66Qリボルビング雲台というヤツです。前回の投稿では望遠レンズで構図を微調整したいときにボール機構の自由雲台では厳しく、2軸でレバーが付いている昔ながらの3Way雲台がいいですよ…というお話をしました。

しかし3Way雲台は角度の微調整がやりやすいのは嬉しいのですが、バイクに積載する際にどうしてもハンドルが邪魔になってしまいます。シェルパ645Ⅱの場合はパン側のハンドルを外して一方のハンドルの後ろに差し込んでいくことで、コンパクトに収納できるのですが、これが結構とクルクル…クルクル回していかねばならず、ハッキリ言って面倒でした。中途半端な位置にしておくとエンジンの振動で外れてしまうので、しっかり締め込んでおかねばいけませんし。

ここに差し込んで収納するのがめんどくさい

そこで雲台の買い替えを検討していたところ、Velbon PHD-66Qなる凄い雲台を発見しちゃいました。




このPHD-66Q雲台、ナニがすごいかって…

こ~んなアクロバティックなモーションで縦構図に切り替わるのです!!

この動きにより横構図でセットしたカメラ位置に比較して、レンズの中心がほぼズレることなく縦構図にできるのです。考えた人すごい!

普通の3Way雲台で縦構図にするとこうなる

普通の雲台ならこんな風にレンズ中心が大きくズレてしまいます。それに三脚の中心軸から大きくオフセットされるので安定感も悪くなりますよね。三脚座のある望遠レンズならこの問題は関係ないですけど、従来はこの問題についてはL字ブラケットを装着する必要がありました。

この機構でガタつきは大丈夫だろうか…という心配もありましたが、その辺はさすがにVelbonです。全く心配はありませんでした。

マグネシウム合金製で質感も良いです。クイックリリースシューはシェルパ645Ⅱに元々装着されていた雲台と同様にQRAシステムというシューが使われています。水準器も2Wayで搭載。

水平方向の微調整はこのロックを緩めて…

右側へ限界まで傾けたところ

左に限界まで傾けたところ。こんな感じで水平の微調整ができます。




操作性は慣れてしまえば極めて良好です。一見、複雑そうに見える可動部分もしっとりとそれでいてスムースに動くので安心感があります。設計者の苦労が垣間見れる部分ですね。

そしてハンドルが一本になったので収納時のクルクル…問題も解決です。が…しかし

残念ながらVelbon純正の三脚ケースには入りませんでした…。これは仕方ないので使わなくなったキャンプ用チェアーの収納袋で代用としました。まあ収納ケースに「Velbon」なんて書いてあると、駐車中の盗難対策としては逆効果ですからね。

Velbonのリボルビング機構雲台 PHD-66Q 特に縦構図を頻繁に使う方にお勧めできる雲台です。発売時期は5年近く前なので中古も流通しています。定価は26200円ですが私は中古を1万円くらいで入手できました。




ところで余談ですが最近のカメラやレンズは多くの製品に手ブレ補正機能が付いていますよね。キャノンの一眼レフの場合はレンズに内蔵されていますが、手ブレ補正機能のあるレンズは品番にIS(Image Stabilization)と書かれています。しかし三脚にカメラを固定して撮る場合は忘れずに手ブレ補正機能はOFFにしましょうね。忘れてONのままで撮るとかえってブレてしまい明瞭さに欠ける写真になってしまいます。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイク写真に適したレンズの選び方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でツーリング写真、バイク写真におけるはじめてのカメラ選びについて書いてみました。

今回は「よし、では一眼レフでいくぞ!」と決めた方向けに使用するレンズはどのようなものを選べば良いのか?を書いてみたいと思います。

前回もこの投稿も写真のビギナーの方を対象に書いていますので、カメラとレンズの話によく出てくる焦点距離(画角)、あるいはズーム機能のことについて最初に触れておきたいと思います。

望遠レンズで撮った作例

カメラの構造は人間の目によく例えられます。人間の目にもカメラと同様の光学的なレンズがあり、明るさを調整するための絞りもあります。しかしカメラとの決定的な相違点の1つとして目は望遠にしたり視野をワイドにする機能がありません。

そのため写真のビギナーは望遠やワイドで撮った場合、目の前の景色がどのように写真になるのかを感覚的にイメージできないものです。多くの人は望遠は遠くの物を大きくする、ワイドとは撮れる範囲が広がるもの、と知ってはいますがそれをツーリング写真で応用する術を知りません。

望遠や広角をツーリング写真でどう使うのか?これを理解しないとレンズ選びも自分がどの範囲までの画角を必要としているのか決めることができないのです。

1枚目と同じ場所で広角レンズで撮った作例

そこで大まかにツーリング写真でのそれぞれの画角の使い方を解説してみたいと思います。広角、標準、望遠レンズ、それぞれの特徴を生かしたツーリング写真の作例をご紹介しますので、それを見て好みの焦点距離を探ってみてください。

※ここから先の解説では焦点距離を数値で表記していきますがフルサイズ機での表記となります。一般的なAPS-Cセンサーの一眼レフは35mm換算(約1.5倍)として計算してください。

例:EOS KISS、EOS80Dなどに50mmレンズを装着すると81mmになる。

EOS5D、EOS6Dなどに50mmレンズを付ける場合はそのまま50mm。




・広角レンズ

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

24から35mmくらいまでが一般的に広角と呼ばれる画角でそれより小さいと超広角または魚眼レンズとなります。ツーリング写真では風景が主体となるツーリングシーンの作画に活躍するレンズです。

空一面にひろがるウロコ雲、巨大な被写体を画面内に収めたいシーン、砂紋、広がり感、雄大さなどの表現に使います。画面内でバイクを小さく写して景色の雄大さ、偉大さを表現しましょう。

画面の四隅周辺に歪みが出るのでバイクや建物などの人工物を大きく撮ると不自然な写真になります。人物も大きく撮ると太って見えたり美人が台無しになったりします。バイクを美しく、大きく撮りたい人は35mmくらいを広角の限度としてみましょう。

出来あがった作品の印象としては観賞者が写真の世界に吸い込まれるような雰囲気になります。

・標準レンズ

EOS6D Mark2 + EF50mmF1.8STM

標準レンズは50mm前後の焦点距離で人間の肉眼の様子に近い画角です。広角や望遠レンズのように空間に変化を与えないので自然に見えるのが利点です。よって写真を見る人がその場所にいるような臨場感ある写真が撮れます。

上の写真では観賞者がライダーの数メートル後ろで本当にその場所に居るように感じる写真が出来上がります。標準レンズの「自然な感じ」とはこの事です。

またバイクを大きめに撮るツーリング写真でも、歪みはほとんど気にしなくていいので、愛車カットもたくさん撮りたい人にお勧めできます。

一般的に写真の世界では50mmにはじまり50mmに終わると言われるほど、標準レンズは基本のレンズと言われています。何を撮るにも万能でもし何かの理由で1つのレンズしか持って行けない…となった場合は迷わず50mmとなります。

・望遠レンズ

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

85から135mmくらいが中望遠、200mm前後が一般的な望遠レンズ。それ以上は超望遠レンズです。望遠レンズと言えば遠くの小さなものを大きく写せるという事はビギナーの方でも知っていると思います。さらに詳しく付け加えると写せる範囲を狭くする、空間を圧縮する(密度を上げる)、背景や前景をボケやすくする、といった特徴もあります。

取り扱いの上では手ブレしやすく手持ち撮影に限度がある、僅かに向きを動かしただけでも画面が大きく変わるのでアングルの調整がシビア、大きくて重いなどが挙げられます。しかしコンデジやスマホでは無しえない作画が可能なので一眼レフならではの写真を撮ることができます。

ツーリング写真では特定の被写体に存在感をもたせたり、ライダー+バイクを主題とする作品に活躍します。上の作例ではオオハンゴンソウの密度を上げて背景をボカしています。こういった表現は望遠レンズならではと言えます。

その他、空間をぎゅっと圧縮して被写体にドーンという存在感を持たせるインパクトある写真が撮れます。

望遠レンズを使って被写体を寄せたい!という要求が発生したとき、まず最初に発生する課題は撮影スペースです。後ろに大きく下がれる広い場所でないと無理なのです。これ大事なポイントなので覚えておきましょう。

そして望遠レンズで解放値も明るいレンズとなると大きく重く、そして高価なものが多いです。バイクで持ち歩くには積載方法を工夫しないと少々厳しいです。




・ズームレンズについて

ズームとは画角を自由に調整できる機能のことです。逆に調整できず画角が固定されているレンズを単焦点レンズといいます。現代の多くのカメラ、レンズはズームレンズが主流であり、単焦点レンズの方が何らかの理由に拘る玄人向けであると一般には解釈されています。

ズームレンズと一言でいっても例えば14-35mmなら広角ズームレンズ、24-70mmなら標準ズーム、70-200mmなら望遠ズーム、14-300mmといったら高倍率ズームといった具合に種類があります。

昔は単焦点よりもズームレンズは描写力に劣る、なんて言われていましたが現代ではその差はかなり少なくなりました。出来上がった写真だけを見て単焦点レンズで撮ったかズームレンズで撮ったかを言い当てるのは実際に難しいです。

ツーリング写真では極力、持っていく撮影機材のボリュームを抑えたいのでズームレンズの選択が賢明であることは疑う余地がありません。ビギナーの方の最初の投資という意味でも、何本もレンズを買うよりはズームレンズで済ませた方が経済的です。

私の個人的なお勧めはある程度のキャリアを積むと自分の得意な(好きな)画角というのが決まってきます。私の場合は35mmです。そういった得意な画角ができたら、その画角だけは単焦点を使用するといいでしょう。単焦点は解放が明るく軽量コンパクトで独特の描写があるのは確かです。

最初は24-70mm標準ズーム、または少し広角よりのズームレンズで大丈夫です。例えばキャノンのAPS-C一眼レフでしたらEF-S18-55㎜F4-5.6IS STM なんか軽量ですし最初のツーリング写真用レンズとして良いのではないでしょうか。

・軽量なレンズを選ぼう

50mm標準単焦点レンズ 左:SIGMA50mmF1.4DG ART 右:キャノンEF50mmF1.8STM

解放F値が明るく高級なレンズほど大きくて重量のあるものです。写真は左がSIGMAの50mmレンズで解放1.4のARTシリーズ、右はキャノンの通称撒き餌さレンズで同じく50mmで解放はF1.8です。しかしご覧のように大きさも重量もSIGMAの素晴らしき芸術レンズと比べて撒き餌君は半分以下です。

撮影機材のボリュームは実際にバイクで持って行けるか否かではなく、写真に対するモチベーションの問題です。どんなに重く大きい撮影機材でもその気になればバイクに積めない事はないです。バズーカ砲のような巨大なレンズだって、どうしてもそれでないと撮れない写真がイメージにあって、それを実現させようという火のような情熱があれば持って行くことが出来るでしょう。

しかし人間の心とは不安定なもので「写真をやるぞ!」と決意したときと、ある程度の期間が経ったときでは情熱の温度に変化があって当然です。たまには身軽にバイクに乗りたいと思う時があるものです。そんな時に重いカメラ、レンズを見てうんざりしてしまうなら最初から軽量な装備で整えておくのがおススメなのです。

ちなみに私がいま愛用している50mmはキャノンの撒き餌君でございます。

・で、結局おすすめは?

はい、お勧めはズバリこうです。

・パターン1<ズームレンズ1本で軽量装備> 24-105mmF4あたりの高倍率ズームを1本で勝負。実はF4だとそこそこ高価で軽量とも呼び難いのですが、1本で済ませるという意味で軽量であり経済的でもあります。この場合24mmで風景主体のツーリング写真、50mmや85mmあたりで愛車カット、105mmでライダーポートレート、道を主題にしたツーリング写真が撮れます。

・パターン2<ズームレンズ2本でバリエーション> 24-70mmと70-200mmの2本のズームレンズで勝負。もし予算があればF2.8通しのレンズを選んでみましょう。高価ですが一眼レフらしい写真が撮れます。200mmの望遠域は迫力の愛車カットや美しいボケ具合で表現するツーリングシーンにぴったり。純正にこだわらずTAMRON、SIGMAでもよければ現実的な予算になってきます。バイクへの積載方法はカメラバッグをリアに積載、トップケースなどを検討しましょう。

タムロンで型遅れなら価格も現実的




・パターン3<望遠ズーム1本、広角or標準単焦点1本> 70-200mmの望遠レンズを1本、28、35、50mmあたりの広角~標準の単焦点レンズを1本チョイスします。望遠は「それ以上は下がれない…」というスペースの問題が多々発生するので、最終的な微調整でズームがあると便利です。一方で広角や標準はバイクなどの被写体に足で寄ればOKなので単焦点を選択してみましょう。単焦点は明るい解放値、美しい描写、軽量コンパクトさを生かしたツーリング写真に活躍します。

・パターン4 <単焦点1本で楽しむツーリングスナップ> 35mmまたは50mmの単焦点1本だけで出かけてみましょう。これは身軽さ気軽さが最大のメリットです。出かける時に気負わず「何かを発見したら楽しいだろうな」という旅での出会い、発見をテーマにスナップ的に撮るツーリング写真です。私もこのパターンでよく出かけますが純粋に「写真は楽しいな」と思える1日になります。ほんとに不思議なんですけど持って行く機材が身軽なだけで何か楽しいんです。そんな日に撮れる写真に限って素晴らしい1枚があったりします。

いかがでしたか?今回ご紹介したことはあくまで目安として参考にして頂ければと思います。広角レンズでバイクを大きく撮っても何か理由があってやるのであればOKですし、望遠レンズで雄大を表現することも不可能ではありません。写真をやっていくとキャリアと共にご自身のスタイルというものが決まってきますので、その時にレンズバリエーションをいちど見直してみると良いと思います。私なんかはかなり極端ですけどね。

それとレンズは高価ですので万一の故障や紛失などを考えると、あまり高いものはおススメできません。高級なレンズは多くの場合で重量もありバイクツーリング向きのレンズとは言えません。低予算で揃える秘訣はSIGMAやタムロンの型落ち、中古を狙うことです。そこである程度やってみて、もし必要になったらその時に高級なレンズを検討してみましょう。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

迷っている人必見<ツーリング写真>最初のカメラの選び方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、少しづつ暖かい陽気になってきましたが、春のツーリングシーズンの到来が待ち遠しいですね。

このブログを最近になって見つけて「ツーリングで写真…自分も本格的にやってみようかな?」「自分のバイクをツーリング先でカッコよく撮れるようになったらいいな」と感じておられる方、そんな方を対象にツーリング写真のための最初のカメラ選びについて書いてみたいと思います。

以前も同じような内容を何度か書きましたが、今回はカメラ選びとは人それぞれであり、他者の情報は少しの参考程度にしかならないこと、どんな写真が撮りたいのか?という憧れの写真に具体性がないとカメラ選びに悩んでしまうこと、といった事に触れてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

よくベテランの写真家は「カメラなんて何だっていいんだ、写真は人が撮るのだ」的な内容をおっしゃいますが、それは芸術的観点での写真作品とカメラの性能は必ずしも関係していない、という事を伝えるのに分かりやすい言葉だと思います。しかし「何でもいい」はちょっと言いすぎだなと私は感じます。

例えば15年くらい前に売れに売れた普及型のデジカメは記念写真を撮る分には操作もシンプルで良いですが、憧れの作品を実現するには理想的なカメラとは言えません。例えるなら走りなれたワインディングロードを性能の悪いオートマチック車で走るようなストレスがあります。「ここはこういきたいのに!」という要求に対して直感的に操作できないのです。

操作の簡単な普及型デジカメは読者の皆さまにはオススメいたしません

写真をやろう!と決意するきっかけは「いいカメラが欲しくなったから」でも悪くはないと思います。実は私も最初はそんな感じでした。本当ならどこかで素晴らしい写真作品に衝撃を受けて、芸術写真に興味がわいたから…という入り方がいいですけどね。




だから私はカメラに関心がいってしまうことを完全否定はしません。新しいカメラ、性能のいいカメラが欲しいと思うのは、ごく自然なことだと思います。

Hasselblad Stellar

例えばこんなカメラ。ハッセルブラッドのステラというカメラですが実に素敵な雰囲気ですよね。パッと見た瞬間に「わぁ~コレいいね!欲しい!」となりません?しかし、このカメラを手に入れたからといって必ず良い写真が撮れる訳ではありません。自分の撮りたい憧れの写真とカメラの性能は多くの場合で無関係です。

しかし、このような素敵なカメラ、お気に入りのカメラを使用することで、写真に対するモチベーションが保てる!という効果があれば十分に有意義だと感じます。

ただし新しいカメラでないといい写真が撮れない、高いカメラ、高いレンズを手に入れれば自分も傑作写真が撮れる…というのは完全に幻想であるという事は認識しておきましょう。カメラ購入にあてる予算に余裕のある人はいいですが、そうでなければ散財するだけですからね。「うわ~、これ欲しい!」と思わせるカメラとは多くの場合で高いカメラです…。

(ちなみにハッセルブラッドのステラはSONY RX100無印のOEMです)

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

大切なことは関心の対象をカメラやレンズではなく写真にすることです。写真を愛する人間になるのが最初の一歩です。写真に無関心だとカメラが欲しいだけの人になってしまい、量販店にたくさん並んでいるカメラの中から自分にぴったりの1台を選択するのは困難を極めます。

当ブログでご紹介しているようなバイク写真、ツーリング写真の場合は主に風景写真がベースとなり、その中で・風景の中のバイク・バイクで旅をするライダー・ライダーが見ている世界…といったものを作品化する訳です。スタジオ照明やスピードライトなど人工的な光は原則として使わず、光源は主に太陽光などの自然界の光です。そして季節や時間帯、気象現象なども関わってくるのが風景写真です。そうなれば風景写真に最適なカメラ…という漠然とした目安は立てられます。

風景写真に向いたカメラで且つ【バイク乗りがツーリングで使うカメラ】まずはこの条件でいくつかの課題に具体性が出てきます。1つめはカメラ機材の質量的な問題です。重く大きな一眼レフに交換用のレンズを複数も持ってバイクに乗るのは通常は難しいです。そして2つめは振動や衝撃、突然の雨など過酷な環境で使用や運搬されることです。

私の愛用しているデジタル一眼レフ EOS6D Mark2

バイクツーリングのお供として、振動、衝撃、湿度などに強いと私が個人的に感じているのは光学ファインダーを有した普通のデジタル一眼レフカメラです。私は初代EOSキスデジにはじまり15年以上はキャノンのデジタル一眼レフを使用してきましたが、カメラが壊れたことはただの1度もありませんでした。

運搬による振動や衝撃で壊れてしまわないか心配だ…という人には普通のデジタル一眼レフはお勧めです。

光学ファインダーを有したオーソドックスなデジタル一眼レフは写真を最初に学ぶ上で実に最適だと感じます。露出補正やマニュアルフォーカスなど頻繁に使う操作が直感的に理解できます。ここ10年くらいで各メーカーから様々な機種がたくさん売れましたので中古相場も流通量が豊富です。しかもミラーレスに流行がシフトした昨今では割安な価格で入手できるのも嬉しいです。

しかしデジタル一眼レフに交換用レンズも持って行く…となると機材質量は多くなり、それをどのように持ち歩くかは悩ましい問題です。写真のようなリュックやスリングといったボディバッグ系は、体がワンクッション入ることで振動の問題が解決されますが、ずっしりと重みがライダーの体にかかり疲労になります。ロングツーリングで雨の中を走り続ける、となったときもレインカバーくらいでは役に立たないので別の防水対策が必須になります。

どうしても持っていける質量に限りがある場合、一眼レフを選択する人はズームレンズで欲しい画角をカバーして交換レンズ無しでいく作戦もバイク乗りとしてアリだと思います。




RICOH GR マニュアル露出できるコンパクトデジタルカメラ

では持ち運びという意味で圧倒的に有利となるコンパクトなデジカメはどうでしょう?最初にご紹介した普及型のコンデジと違って、マニュアル露出できる機種であれば十分にツーリング写真に使えます。この大きさであればタンクバッグやウエストバッグなどに忍ばせても負担にはなりません。スリムな機種であればジャケットのポケットに入ってしまいます。

マニュアル露出可能なコンデジも各社から色々なカメラが売られています。画素数はマニュアル露出機能がついているようなカメラであれば何万画素であろうと特に気にするポイントではありません。目安として1200万画素以上あれば十分です。センサーサイズについては1型センサーより大きいものを選択肢に入れてみましょう。

マニュアル露出できるコンデジ  チルトモニターはバイク写真で重宝します!

コンデジの弱いところは望遠域の描写や背景などのボケ具合の表現です。一眼レフに比べてグリップも小さいのでカメラホールド力も落ちます(手ブレしやすい)。もちろん高倍率ズームを搭載し解放の明るいレンズのモデルも売っているので望遠やボケ味の出る作品作りは出来なくはありません。しかし一眼レフと比較してしまうと妥協点を作らざるえません。無理な高倍率を搭載したコンデジはおススメしません。

苦手なことを無理に要求するのではなく取り回しの良さ(地面スレスレのローアングルやスクリーンやメーターの隙間に忍ばせて撮るなど)や気軽に撮れる楽しさといった長所を生かした写真を撮りましょう。よってズーム域は広角から中望遠くらいまでに留め、バリアングルモニターやチルトモニターを有したコンデジがおススメとなります。

コンデジはアッと思った瞬間を逃さずパッと撮れるのでシャッターチャンスを逃さないという意味でも楽しいカメラです。あまり気乗りしない日でも億劫がらず、いつも気軽に持ち歩けるのが強みですので手のひらに収まるくらいの軽量コンパクトなモデルを選びましょう。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

コンデジに無理強いしてはいけないような写真とは…先日ご紹介したようなこんな写真です。圧倒的な望遠域とボケ味を利用した表現です。加えて先日も解説しましたが発生した被写界深度のピーク位置をマニュアルフォーカスでコントロールして撮った写真ですが、そういったこともコンデジでは厳しいです。

「私もこんな感じで撮りたい!」ということでしたらコンデジではなく一眼レフを検討しましょう。

しかしトレードオフとして重い望遠レンズをバイクに積載して出かけるという犠牲が発生します。

リコー GR APS-C

一方で広角でツーリングのワンシーンを…という事であればコンデジも大活躍です。この写真はRICOH GRという少々マニアックなコンデジです。このGRというカメラは一般的にスナップシューターと呼ばれていますが、逆光にやたら強いという隠れた特技を持ったカメラです。逆光を利用してドラマチックに演出するのが大好きな私はGRをよくツーリングに持ち出します。

しかしGRは素晴らしいカメラですが絞りを解放F2.8まで開いてもボケ具合はさほど期待はできないのです。それに単焦点、つまりズーム機能のない28mm固定レンズは撮影者のよく動く足を要求するものです。足が動かないビギナーにGRを持たせると陳腐な写真を量産してしまうので、このカメラはベテラン向け(または足を鍛える覚悟のあるビギナー向け)カメラですね。




いま話題のミラーレスのフルサイズ機はどうなの?カメラ業界ではこれからはミラーレスだ!という風潮ですよね。バイク写真、ツーリング写真という事であれば今のタイミングで無理にミラーレスのフルサイズ機を買う必要はありません。EOS Rのようなミラーレス フルサイズ機は素早く動く被写体にピントを正確に追従させるスポーツシーンなどでアドバンテージがありますが、風景写真では重要な機能ではありません。

キャンプツーリングで長期間持ち出す人にとってはバッテリーの持続がイマイチなのもマイナスポイントとして挙げられます。キャンプツーリングで連泊だと充電ができませんのでバッテリーの持ちが悪いミラーレス機では何個も予備バッテリーが必要となります。ご参考までにキャノンだと通常の一眼レフカメラであるEOS6D Mark2でフル充電で約1200枚(ライブビュー撮影で約380枚)対してEOS Rは約370枚となります。両者とも使用バッテリーは同じ1865mAhのLP-E6Nです。ミラーレス機とは常にライブビュー撮影なので燃費が悪いのですね。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

「こんな写真が撮りたいな」という憧れの1枚が漠然とイメージができたら商品が豊富に展示してある大型量販店を見に行ってみましょう。さまざまな展示してあるカメラから大きさ、重さ、持ちやすさ、ズーム域、センサーサイズ、バリアングルモニターなどの機能、バッテリーの持続時間などを考慮しいくつかの候補を作ります。れとカメラをパッと見た瞬間に受ける印象も大切にしてみましょう。言葉では説明できないけど、何となくこのカメラがいい!というのはビギナーにも分かるはずです。

最初の大きな選択は一眼レフにするかコンデジにするかだと思います。そして一眼レフにするならレンズは何を選ぶべきかも悩ましいですよね。

SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

…で、お勧めのカメラは結局なに?

はい、結局ツーリング写真にお勧めのカメラはこれです、という具体的な機種は書きません…というか書けないです。カメラ選びは本当に人それぞれ違うものです。「撮りたい憧れの写真」が人それぞれ違い、そのカメラを大きいと感じるか小さいと感じるか、使いやすいと感じるか使いにくいと感じるか、みなさん違います。誰かにこのカメラがおススメ!と言われても、あまり参考にならないと思います。

 ~バイクツーリングに最適なカメラの選び方 まとめ

・どんな写真を撮りたいのか?まずは関心の対象をカメラではなく写真に

・撮りたい写真の要求に対して必要な機能とはなんだろう?

・大きさ重さ、持ち運び(積載)方法をよく考えてからカメラを選ぼう

・最新のカメラや高級なレンズを買えばいい写真が撮れるとは限らない

・持ちやすく操作しやすく、しっくりくるカメラ、お気に入りになるカメラを探そう

一眼レフのレンズ選びのお話はまた次回にしてみたいと思います。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイクに三脚を積載する理想的な方法☆三脚の積み方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、すこし前に知人から「三脚なんて何でも同じなんじゃないの?」という質問を受けました。その人は特に写真を趣味にしている訳ではないので、いろんな種類や価格帯の三脚があるのを見て不思議に思ったようです。

この疑問が出てくるのは非常によく分かります。カメラをきちんと固定さえできれば三脚なんでどれも同じなのでは?って誰でも思いますよね。ましてや流行の「自撮り」のための三脚という事であれば尚のことです。自撮り用や旅行の記念写真用の三脚なんて使えれば何でも良いと思います。しかし写真をライフワークに生きる写真家やプロカメラマンではそうもいきません。

カメラをしっかり固定することで微細なブレをなくし作品のクオリティを高めることは妥協を許さない写真家、プロとしては当然のことです。他にも夜景や星空などで長時間シャッターを開けるとき、望遠レンズを使うとき、組み立てた画面を固定してシャッターチャンスを待機するとき…まだまだ他にもありますが、三脚とは実に写真家にとって大切なアイテムであるのは疑う余地がありません。

そしてそれぞれの用途別に豊富なサイズや機能を備えた三脚がある訳ですね。私たちバイク乗りにとって理想的といえる三脚はどんなものでしょうか?もし私がまだメーカーに勤務していたのなら、ツーリング写真向けの三脚(もしくは三脚積載のためのアイテム)を開発したいですね。そう思ってしまうほどバイクに積載するのにちょうど良い三脚なんて見当たらないと常々感じております。




さて前回の投稿で望遠レンズ用としてVelbonのシェルパ645Ⅱという三脚を導入しました…という事を書きました。

前回の投稿は こちら

前回の投稿で望遠レンズを持ってツーリングに出かける時に、トラベラー三脚のような軽量でかつ小さなボールの自由雲台ではカメラ向きの微調整が苦しい、だからVelbonのアルミ製3Way三脚を導入しました…ということを書きました。

今回はそういった軽量、小型タイプではないしっかりした三脚をどうやってバイクに積載すればよいのか、バイクへの三脚の積載方法について書いてみたいと思います。

この写真は何年か前のものでGITZOの2型三脚を使用した頃です。R1200GS-ADVENTUREにキャンプ装備で北海道へ行った時ですが、このように三脚にカバーをしてベルトでしっかり固定していました。しかしこのような固定方法では使いたい時にすぐに取り出せず撤収時も手間でした。




いま私がやっている三脚の積載方法はこれです。電気工事で使われている通称「エフケーブル」です。主に建物や住戸の屋内配線に使われている電線ですが、内部に太い銅の芯が入っており被服のビニールも頑丈で耐久性があります。

このようにグラブバーなどに数回ほど巻くだけです。エフケーブルは適度な硬さでフレキシブルに使える2芯のVVF1.6-2Cがおススメです。この方法は電気工事屋さんがよくハイエースなどのキャリアに脚立や梯子を固定している様子を見かけます。それくらい信頼できる方法と言っていいです。

ただエフケーブルはそこら辺のお店では売っていなく大型のホームセンターの資材コーナーで入手するしかありません。1巻き買う訳にもいきませんので切り売りしているお店を探してみてくださいね。高いモノではないので1~2mくらい買っておきましょう。

ぎゅーっと締め上げて3回ほどネジネジと巻き上げるだけ。三脚を降ろすときも積むときも、さほど手間にはなりません。ケーブルの終端には写真のようにキャップを接着剤で付けておくと見た目も良くなりますよ。




三脚をバイクに積載するときは必ず三脚にカバーをかぶせましょう。走行時の汚れや雨水などで三脚の可動部(特に自由雲台の場合はボール部分)が不具合を起こす可能性があるからです。それに万一、バイクの振動でネジが外れた場合もカバーをしておけば外れたネジを紛失させずに済みます。盗難対策にもなるのでカバーは必ず装着しましょう。

それから脚の先端にある石突き、ロックレバー、パンハンドル、雲台にある固定ネジ類は積載前にしっかり締めこんでおきましょう。締めが甘いとエンジンから伝わる正弦波振動で徐々に緩んで外れてしまうのです。この辺はバイク専門の写真家のノウハウですね。

写真を愛するライダーの共通の悩みである三脚の積載方法、その一例をご紹介してみました。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

写真を愛するライダーの最大の悩み☆三脚について

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年は記録的な暖冬ですがライダーには少し有難いですね。これを書いているのはまだ1月ですが投稿が公開される2月はちゃんと寒くなっているのでしょうか…。毎年のように異常気象と言っていますが地球はどうなってしまうのでしょうね。ここで心配しても仕方のないことですが去年の台風のような災害がないよう祈るばかりです。

さて今回は我々写真を愛するツーリングライダーにとって最大の悩みといっていい三脚について書いてみようと思います。

よく「家は三度建てないと満足できる家にならない」と聞きますが、三脚もそれに似ていて自分で最低でも三つは三脚を試してみないと、自分の使い方に合った理想的な三脚に巡り合えないのでは?と私は思います。

以前も似た内容を書きましたが三脚について少しおさらいをしておきましょう。三脚は撮ろうと決めた方向へカメラを固定すること、カメラがブレないようしっかり安定させること、撮影者1人しかいない場合の人手不足を補うもの、といった役割があります。そして三脚は使用するカメラ(+レンズ)の重量を最初に考えて選ぶこと、次に安定性と携帯性の相反する要素を考慮し自分なりの落としどころを決めて選ぶことです。

安定の良い三脚とは足が太く重量があり大きいので、例えば山登りや移動の多い撮影シーンでは少々の安定性を犠牲にしてでも小型軽量で携帯性のよい物を選ぶものです。我々バイク乗りも同様で大きく重量のある三脚をどうバイクに積載するか?は車種によっては厳しい難題となります。




この写真の左は私が古くから愛用していたGITZOのオフセットセンターポールの2型カーボン三脚。脚は3段で雲台とセットで価格は10万円オーバー。右は少しまえに究極のツーリング写真でご紹介したNEEWERのカーボン4段のトラベラー三脚で価格は実売で8000円くらい。

※NEEWER66インチ ポータブルカーボン三脚のコスパがすごい話は こちら

スペック的に比較すべき両者ではありませんが、ご覧のように収納サイズは圧倒的にトラベラータイプのNEEWERに軍配があがり、価格についても1/10以下では少々の粗が出てもNEERWERが許されてしまいます。しかし、ここ1年ほどNEEWERを使った感想としては携帯性は素晴らしく良くなりましたが望遠レンズ使用時の使い勝手や安定にいくつかの問題が発生しました。

この両者はボールジョイント機構の自由雲台です。GITZOの方はボール本体と操作ダイアルが大きく、望遠レンズ使用時でも微調整がしやすかったです。一方、NEEWERは収納時に雲台が足の内側に入る関係でボール本体もダイアルも小さいです。これですと望遠レンズを使う時に微調整が難しいのです。200mmくらいまでなら何とか頑張れますが、それ以上の画角となるともうダメです。望遠レンズでの作画とは僅か1mmでも動かすだけで画面は大きく変化するため、長い望遠ほどシビアな三脚操作が要求されるのです。

もちろん望遠レンズを多用するのは私に限った使い方なので、多くの方にとってNEEWERのカーボン三脚で不便を感じることはないと思います。しかし風のある海岸で400mmで撮りたい、なんてシーンでは脚の剛性不足からくるカメラの揺れも露呈してしまいました。

私のお気に入りの飛び道具レンズであるSIGMA150-600mmF5-6.3DGをEOS6D Mark2に装着し南房総の海岸で撮影しているとき、ライブビューで遠景の富士山の峰を拡大して確認すると、風でユラユラとずっと揺れ続けてしまうのです。

そこで望遠レンズを持って出かける時用にこんな三脚を買ってみました。VelbonのSherpa645Ⅱ 4段のアルミ脚で3Way雲台を持った割と普及しているモデルです。もちろん中古品で型遅れのモデルでもあります。定価は30672円ですがヤフオクで8000円程度で入手できました。アルミは重いですが安定がよくカーボンのように高価ではありません。

物欲を刺激するようなカッコいい三脚ではありませんが、むしろ実用一辺倒で考えれば万一の破損や盗難でも諦めがつくアイテム(と言ったらVelbonに失礼ですが)とも言えます。




特に望遠レンズを使う時に良いのがこれです。この昔ながらの2本のレバーハンドル。水平とパン方向がそれぞれ独立した3Way雲台の操作性の良さです。600mmの望遠レンズでも精度よく微調整できます。

3Way雲台PHD-65Qです。長方形で大きめのクイックリリースシューです。

斜めから滑り込ませるように装着するクイックリリースで非常に操作性がよく快適です。この辺の精度や信頼性はさすがVelbonのような有名三脚メーカーであると納得できますね。

クイックリリースプレートは望遠レンズの場合はレンズに装着、通常はカメラボディに装着します。この写真は両方に装着している状態です。クイックリリースプレートは複数枚持っていると便利です。




1つだけ難点を挙げるとすると操作ハンドルの一方を外して、このようにパン側に連結させないと収納バッグに収まらないことです。けっこうクルクル回さないといけませんし、中途半端なところで緩くしておくとエンジンの振動で落ちてしまうので、しっかり締めておかないといけません。ちょっと面倒ですね。

R1200GS-ADVENTUREのリアシートに積載したイメージ。望遠レンズを持って出かけるので仕方のないことですが、けっこう大きいですね。固定方法もこれでは不安定なので別の手段を考えねばいけません。三脚はバイクには積みにくいものですが、その気になればどんな三脚だって積めない事はないはずです。しかし重要なことは積むことではなく撮影地に着いた時にパッと降ろせて撤収時も素早く積めること。

この辺については次回の投稿でバイクに三脚を積載する場合のおススメの方法をご紹介いたします。

今回はこの辺で。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

ゼロから始めるツーリング写真☆はじめてのバイク写真ライフ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログはバイク写真、ツーリング写真に関わるあらゆることを綴るバイク写真の専門サイトです。写真文化にバイク写真という新たなジャンルを一石投じるように、このブログからバイク写真文化を地味に発信しております。

そして賛同していただける方を対象にツーリング写真の撮り方やノウハウを惜しまずに公開しております。たまに空冷R1200GSの話題やお勧めのキャンプ場、キャンプツーリングに関わることなども書いております。

つい先日、私の知り合いに「今まで写真なんて全く興味なかったけど写真をはじめてみたいと思います」という方がおられました。しかし、その方は「自分はセンスないんで向いてないと思いますが…」とおっしゃいました。

そもそも写真をやるにあたり向き不向きやセンスって、どれほど関係あるのでしょうか?今回はその辺のお話をしてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS




今まで究極のツーリング写真の解説ではセンスがあるない、という話題にはほとんど触れませんでした。センスというと生まれ持った才能で後からではどうにもならない…という印象なので好きではないのです。

もちろん生まれ持った個性として写真や絵画といった芸術分野に向いている人というのは確かにあると思います。しかし自分はそういった才能を持っているとは思えない…という人が先入観で写真や芸術に触れずに生きていくのは勿体ない事だと思います。

いままで眠っていた自分の側面を目覚めさせ、それに磨きをかけていくように写真をはじめてみましょう。新たな自分の発見に日々が充実することをお約束しますよ。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

生まれもったセンスがあるとか無いとかよりも、私が思うのは性格、人柄といったものの方が写真に向いている、不向きであるというのは有ると思います。

ざっと思いつく限り挙げてみますと

 ~こんな人は写真に向いている~

・道端のタンポポとかに癒される
・小さな草花などによく気が付く
・星空を見に行くために寒い夜でも出かける
・観葉植物や花を部屋に置くのが好き
・インテリアや雑貨はデザイン重視
・自分大好き人間
・頑固で譲らない、好きなことは妥協しない
・ユニークで遊び心がある
・早起きが得意で行動派

逆にこうゆう人はちょっと…というのは自分に自信がない、朝が苦手で出不精、流行が気になってしまう、人と同じことをしないと不安、何を選ぶにもデザインは二の次、優柔不断、マニュアルなどの規律に正しい人、仕事などで妥協点を作るのが上手い人・・・などなど。

しかし!ここで「あ~、俺ダメなタイプだわ」と感じた方でも大丈夫です。お仕事や私生活でそうであっても、写真をやるときは違う!と強く意識してみましょう。

きっとそれだけで自分の知らなかった側面を発見できるはずです。何をかくそう私自身、写真をはじめる以前は芸術とはほど遠い人間でした。バイクで峠小僧だった時代に始まり、車で埠頭をドリフト、サーキットでサンデーレース三昧。もちろんそんな頃は道端のタンポポに癒されたり、星空を見に出かけたりしませんでした。そんな人間がツーリングをきっかけに写真に目覚めたのですからね。人は変わるものです!

だから向き不向きとかセンスとか、それほど大きく関係していないと思います。いや、むしろ他人から「向かないよあなたには」と言われちゃうような人の方が凄い可能性を秘めているのかもしれませんよ!

EOS1Dx




よし!じゃあ写真をやってみようか!と決意したその日を記念日にしましょう。人に尋ねられた時「写真が好きです」「写真をライフワークにしています」「個人的な写真家です」と今日から名乗るようにしちゃいましょう。

ところで最初に用意すべき物はどうしましょうか?これ、案外と悩ましい問題であると、この記事を書いている今…私は気が付きました。理由はこれから写真を始めたい!という方にぴったりのカメラが見当たらなかったのです。

自分に合ったぴったりのカメラ。それは他人には分からないことで自分で探し求めて出会うしかありません。自分で決めるのが正しいのです。しかし、今から写真をはじめる人にとって右も左も分からないのに決めようがないですよね。

それに私がいま調べた限り、ゼロから写真家を育てるようなカメラなどは存在しません。カメラメーカーもこの辺の需要に注目して画期的な入門カメラを作ればいいのに、なぜ無いのでしょうね?

ここでメーカーに期待しても仕方がないので幾つかのポイントを作って選択肢を割り出してみました。

まず良く言われる画素数とセンサーサイズですが最初に買うカメラとして、ここは考えなくて大丈夫です。現在、売られているデジタルカメラで画素数やセンサーサイズで写真のクオリティーに大きな悪影響を及ぼすようなカメラはありません。

ズーム域は広角28㎜から望遠側85㎜までくらいに留め(高倍率はお勧めしません)、軽量とコンパクトさからいつも持ち歩くのに苦にならないコンパクトデジタルカメラがよいですね。何といっても持っていける荷物のボリュームが限られているバイクツーリングなのですから。

そして価格帯も無理はしない方がいいです。高いから良い写真が撮れる、高いから上達できるということは断じてあり得ません。上達すると「こんどはこんな写真が撮ってみたい」という具体的な要求が出てくるので、数年後には買い替えが待っているかもしれません。そういった意味でも最初に高いカメラを買うのは必ずしも正しいとは思えません。

そして重要なポイントはマニュアル露出、露出補正、マニュアルフォーカス、ホワイトバランスの変更、ISO感度の設定などが直感的に操作できるカメラであること。シャッターボタンと再生しかないような普及型コンデジは避けましょう。キャノンで言うとIXYシリーズではなくPowerShotシリーズです。

SONY RX100(無印) マニュアル露出できるコンデジ

キャノンG7x mark2、SONY RX100シリーズ、ニコンCOOLPIX A1000 辺りが写真を学ぶ最初の1台として良いかな…と思えるのですが、釈然としないのは価格帯がけっこうお高いことです。入門用でマニュアル露出できるなんてカメラがどのメーカーもイマイチ無いんです。そんな中で決して安くはありませんがコンデジの選択肢が豊富だなと感じたのは上にありますがパナソニックのLUMIXシリーズです。

特に左上のLUMIX DC-LX100M2なんてファインダーもあるしかなり良さそうですね。ちょっと入門用という価格帯ではありませんが、あのライカのOEMでD-LUX7というカメラがあるのですが、ほぼ同じカメラなんです。ライカD-LUX7が実売で約18万円くらい、パナソニックなら約半分のお値段です。そう聞くとたちまち安く感じるから不思議なものです。




予算をなるべく抑えてカメラを購入するのであれば、ヤフオクやメルカリなどで中古の型遅れを購入するのが賢いやり方です。市場に出回る多くのカメラはあまり使われず買い替えになるため、程度の良い個体がたくさん流通するのです。少々型遅れでも今から写真を始める人にとって性能や機能にまったく不足はありません。目安として5年くらい前のモデルまでなら全く心配ないと思います。先に挙げましたLUMIX DC-LX100M2もM2ではない旧型のLX100なら3万円台から売っています。

今回、コンデジの話題がメインでしたがもちろんEOS Kissデジタルのような入門用の一眼レフであれば、最初に写真を学ぶのに最高だと思います。しかしバイクで持ち運ぶのに専用にバッグ等を用意する必要があります。交換用のレンズも用意すれば気軽に撮りに行くという感じの装備でななくなります。もちろんそれらの問題はOKだ、という方には光学ファインダーを有した一眼レフカメラはお勧めできます。

以上、ゼロから始めるツーリング写真!でした!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

おしゃれツーリングスナップはこう撮れ☆GRで撮るバイクスナップ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、クリスマスイブですね。クリスマスプレゼントを誰かにあげる方、もらう方、羨ましい…大人になってもプレゼント交換って素敵ですよね。

つい先日、プレゼントを買いに行った訳ではないのですがヨドバシのカメラ売り場を覗いてきました。偉そうなブログを書いているので、たまにはカメラの最新事情をチェックしておかないといけませんからね。

そこで最新のRICOH GRであるGR3を見つけました。私が愛用しているRICOH GRはセンサーがAPS-Cに変わったファーストモデルで、もう6年くらい前に発売されたものです。以降、GR2とモデルチェンジし今年になってGR3が登場しました。

手に持った感想は「小さくなったな」です。リコーGRはAPS-Cセンサーを搭載する以前のモデル GR DIGITALから筐体が一回り大型化されてしまいましたが、今回のGR3で元のGR DIGITALと同じくらいのボリュームになったようです。これは嬉しいですね。

しかし背面を見ると大きな液晶はそのままなのはOKですが、使いやすかった親指AFボタンが省略されてモニターのタッチAFに変わってしまったようです。通常で考えればカメラとして正常進化したようですが、親指AFボタンに慣れた一眼レフユーザーからは歓迎されないでしょうね…。GRは一眼レフユーザーのサブカメラとしても人気でしょうから。

でもGR3・・・欲しいです。




さて今回はそんなRICOH GRで撮ったツーリングスナップの作例をご紹介したいと思います。

RICOH GR APS-C

千葉のとある海岸で撮ったスナップショットです。海側の景色を一通り撮って、さて行きますか…と振り返った景色に私のアンテナが反応しました。今になって見返すと、もう少し寄って四隅を切り詰めたかったかな…とも感じますが、逆に言うとこういった完成度として甘い部分を残した方がリアルさが出てスナップらしいとも言えそうです。

そもそも「スナップ写真とは何ぞや?」という話に遡りますと、私なりの解釈としては撮影者のアンテナが何かに反応を示した時、その刹那を切り取ったドキュメンタリータッチ写真。となるでしょうか。間違っているかもしれません…。私なりの間違っているかもしれない解釈です(正すつもりはありません)。




表現としての写真にはアーティーに組み立てた手法とナチュラルに表現したドキュメンタリーの2者があると思います。前者は構図や比率などを巧妙に組み立てて、芸術的な観点で美しさやバランスなどに配慮したもの。一方で後者は構図や比率などを細かく組み立てることはせず、とにかく「あっと思ったらぱっと撮る」といった具合に心が反応を示してからシャッターを切るまでの時間が瞬間である写真です。

RICOH GRがスナップシューターと呼ばれている所以は諸説あります。そもそも28mmの単焦点なので足でよく動いて被写体に寄るのが基本となります。開放はF2.8もあり明るさは十分ですがボケ味はほとんど期待できません。ローパスフィルターレスなのでカリッとシャープな描写が個性的です。これらの特徴からかなりドキュメンタリー側の立ち位置で楽しさ、身近さ、気軽さを誰でも体験できることが多くのファンのハートを掴んでいる理由だと思います。

この作例からも伺えるように撮影者がシャッターを切った前後の時間に撮影裏が存在しない、ナチュラルなツーリング写真のことをツーリングスナップと呼んでいいかもしれませんね。どうしても構図やらアングルやらを練り上げるほど、巧妙さも写真になってしまい「どうやって撮ったんだろう?」と観賞者が撮影裏を想像してしまうものです。上の写真を見て撮影裏を詮索する人はおそらくいないと思います。だって誰が見たってシャッター押しただけですからね!

あっと感じたらパッと撮る。その刹那をドキュメンタリーに表現すること。それはあなたが感じたFirst impressionであり、巧妙に脚色などせず事実をストレートに撮って見ましょう。それは華やかさのない地味な写真かもしれませんが、きっと写真を見た多くの人が「やっぱりバイクはいい」「久しぶりにツーリングいってみるか」と共感を呼ぶはずです。




SNSやネットで「美しい」「すごい」といったインパクト系の写真がもてはやされていますが、私のような偏屈者の感想は「嫌気がさすほどの労力がよく伝わってきますね、ほんとお疲れ様です」といった感じです(もちろんインパクト系の写真も素晴らしいと思います)。そんなインパクト系の写真が流行している昨今だからこそ、GRで撮るツーリングスナップのように事実をストレートに表現した作品があっても悪くはないのではないでしょうか。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

写真を現像、レタッチ、管理する最適なモニター 広色域ディスプレー

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋のツーリングシーズンを楽しまれていますか?ツーリングのベストシーズンとは・・・夏は暑すぎるし冬は積雪や路面凍結…、春は良いですが山間部の道路は開通していなかったり、花粉症だったり、5月病にかかっていたりと何かと忙しいです。そう考えるとツーリングのベストシーズンはやはり秋でしょうか??

空気が乾いて青空は爽やか。山は紅葉に色付いて温泉やグルメも満喫できますよね。キャンプツーリングする場合も日中でもサイトで快適に過ごせますし、焚火を楽しむのも秋からですね。

さて、今回は撮った写真をパソコンに取り入れて写真のレタッチ、RAW現像、管理などをされている方に、モニターのお話「高色域ディスプレー」の話題をいってみたいと思います。




私の場合いままでノートPC レノボThinkPadのE570を使ってLightroomのレタッチと現像、写真の管理を行ってきました。このE570には購入時よりIPS液晶のFHDモニターが搭載されていますが、どうもこのモニターではシャドウ部分が潰れてしまう傾向がありました。

せっかく仕上げた写真も後でiphoneで見たら見え方がだいぶ違うのです…。この問題を解決するのにノートPCをRAW現像などが得意なmouseコンピューターのNG5500に買い替えようか…と検討しましたが、E570も2年も使っていませんし買い替えは勿体ないので却下。そしてモニターを外部出力させて写真の作業をする時だけ広色域ディスプレーで作業してはどうだろうか…と思いついたのです。

といっても広色域ディスプレーは基本的にプロが使う物です。どれも非常に高価でキャリブレーションなどの高度なカラーマネージメントが前提となります。

私のかかえていた問題はノートPCのモニターではシャドウが潰れてしまうから…という事なので広色域を求める訳ではないのですが、面白い製品を発見したので試して買ってみました。

それはI.O DATEのLCD-HC241XDBというモデルです。AdobeRGBカバー率90%の広色域モニターですが、キャリブレーションには対応していない「お試し」的なモデルです。通常なら何十万円もする広色域ディスプレーですが、2016年の発売時で5万円台。ネットのアウトレット品で1万2千円で購入できてしまいました。個人がお試しで使うには最高に丁度良いですね。

ここで作業用色空間のお話に少し触れてみたいと思います。写真の世界では作業用色空間は主にsRGBかAdobeRGBの2つが存在します。難しい話なので手短に説明しますとAdobeRGBの方が主に緑などの色領域が広くてクリエイターや印刷業界などのプロの世界では常識的に使われている作業用色空間です。

しかし、ここで注意しなくてはいけないのがAdobeRGBが美しいのであれば自分もそれでいこう…と安直に考えると失敗を招きます。多くの人が使っているPCのモニター、スマホやタブレット、そしてWEBサイトはほとんどsRGBなのです。

AdobeRGBで仕上げたデータをsRGBでは正しく見ることができませんし、その逆も駄目です。

AdobeRGBは主に高品質なプリントを前提とした色空間で、通常の使用はsRGBと覚えておきましょう。ここでは高度なカラーマネージメントについては触れませんが、間違えてAdobeRGBを使ってしまわないよう…正しい知識を身に着けましょうね。




さて…I.O DATEのLCD-HC241XDBですが接続してみた感想としてはE570のディスプレイとは明らかに鮮やかに美しく見ることができました。

ここで試しに色域をワイド(つまりAdobeRGB90%カバーの状態)にしてみました。モニターで表示される画像の違いをiphone7で撮って比較してみましょう。

sRGB

 

そして…

ワイド(AdobeRGB)

・・・どうでしょう?あまり変わらないですよね??そうなんです、これを撮ったiphone7も、いまコレを見ている皆さんのスマホやPCモニター(もといWEBも)もsRGBなので、この両者を比較しても違いはよく確認できないのですね!

実際にはワイド表示させたモニターは「うわぁ~なんだこの気色の悪い色は!」という感じです。sRGBで撮影から仕上げまで行った画像をワイドで表示させると、変なふうになりますし、その逆はもっと酷いと思います。




話が作業用色空間に脱線してしまいましたが、I.O DATEのLCD-HC241XDBをカラーマネージメントまでやらずに、sRGBで仕上げる使用用途で十分に機能してくれる良いモニターでした!というお話でした。

それにUSB電源が出ていること、縦横にディスプレイが動くなど便利な機能もあります。本格的なクリエイターさんから見たらカラーマネージメントのできない広色域ディスプレーなんてオモチャのようかもしれませんが、いまネット上での実売価格がとても安いのが魅力だと思います。

ノートPCなどで画質に疑問を感じている方にお勧めですよ。今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

超広角ズームレンズSIGMA12-24mmF4.5-5.6DG バイク写真作例集

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でヤフオクで中古のSIGMA超広角ズームレンズ12-24mmF4.5-5.6DGを買いました!というお話をしました。今回はその12-24mmF4.5-5.6で撮った作例をご紹介してみたいと思います。

12mm

まずは前回の投稿で「ここで24mmが欲しかった」と書いた場所へ再び行って試し撮りしてみました。これはワイ端の12mmです。やはり中央の小さな島よりも手前のテトラポッドの存在が強い構図になります。

日の高い日中に逆光ぎみで撮りましたが、中央よりやや右上あたりにゴーストが入りました。

24mm

そしてこれが欲しかった24mmです。中央の島が程よい大きさになって手前のテトラポットの存在感は一気に控え目になりました。そして全体の広がり感も広角レンズらしさがあります。

この島の背景にある堤防にR1200GSを停めて撮ってみたくて、この場所にこだわっていたのですが、よく見ると無断で入って良いか微妙な場所だったので諦めることにしました…。




次に強い逆光で撮ってみましたが想像していた以上に逆光耐性が良好で不自然なフレア、ゴーストは見当たりません。これならキャノンEF14mmF2.8Lと大差ないように感じます。しかしよく見ると周辺光量落ちがだいぶ目立ちますね。これはこれでOKの場合もありますが…

LightroomのレンズプロファイルにちゃんとSIGMA12-24F4.5-5.6DGが入っていました。周辺光量落ちはプロファイル補正ワンクリックでOKです。

この通り、周辺光量落ちはキレイに補正され歪みも有る程度は補正されました。




次に期待していたコクピット風景での走行シーンを試してみました。狙い通り14mmでは両ミラーが画面に入りませんでしたが、12mmではばっちり画面内に入ってくれましたよ。

しかし良く見ると、この時は太陽を背に走っていたのでミラーが反射していました。至近距離の逆光にはさすがにゴーストが発生しています。ただこれはキャノンEF14mmF2.8Lのときも良く出ていたことで、比較すると少し派手に出ていますが私は嫌いではないです。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

こんな感じのは以前は無理でしたからね…ずっと撮りたいと思っていたコクピット風景のイメージが実現できた感じです。これで紅葉の林道とか桜のトンネルとかで撮ってみたいです。




と、いう事で買って良かったSIGMA12-24mmF4.5-5.6DG!ツーリング写真の作例集でした。超広角レンズにご興味をもっておられる方にお役に立てれば嬉しいです。

今回、感じたのはメーカー純正や高級なレンズと比較しても、収差や逆光時のゴーストなどは大きな差はないな…少なくとも価格差以上の差は体感はできないな、と感じました。もちろんSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGも2003年の発売当初は約10万円したレンズなので高級なレンズなのかもしれませんが、それでもキャノンEF14mmF2.8Lが30万円であることを考えると…超広角レンズという意味では安いレンズと言えます。

カメラ選び、レンズ選びは「こんな写真が撮りたい」というイメージに対して具体的に条件を作って検討するものです。今回の私のように24mmが欲しいときがある、コクピット風景で両ミラーを画面に収めたい、といった具合に要求に具体性が出てはじめて検討すべきと感じます。

メディアで話題になっているカメラやレンズとはみな新製品です。新製品は当然ですが中古の入手が難しいですし、ユーザーが欲しくなるように策略的に宣伝を打っています。つい欲しくなるのは分かりますが「欲しい」だけでカメラやレンズを購入しても、撮る写真に変化がなければガッカリするものです。

撮りたい写真のイメージ、これが大事ですね。

今回はこの辺で!!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング