庶民の経済力でBMW 空冷R1200GSを維持する方法 R1200GSの維持費

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3連休の中日ですがツーリングに行かれてますでしょうか?南房総の方は災害の影響でまだまだツーリングという雰囲気ではありませんが…一日も早く通常の生活に戻ってほしいと願っております。さて今回はツーリング写真、バイク写真の解説はお休みして、私の愛車BMW 空冷R1200GSの話題をいってみたいと思います。

当ブログにバイク写真や北海道ツーリングがお好きで見に来られる方が多いと思いますが、作品に登場するBMW R1200GSがちょっと気になるな…でもBMWの維持費って高そう、故障とかも大丈夫なのかな?といったBMWバイクに関わる維持費などの疑問について書いてみたいと思います。

維持費と言えば自動車税、自動車保険、車検費用などが最低かかってくる固定費ですが、これは自動車税が年間6000円。自動車保険は20等級でしたら16000円くらいです。車検については以下に詳しく触れますがユーザー車検で約2万円、ディーラー依頼で10~20万円(内容によりけり)です。

あとはガソリン代ですが燃費はカタログ値で23.2km/L(90km/h定速走行)で実測は18~21km/Lくらいを安定してマークします。もちろん乗り方にもよるとは思いますが、ツーリングメインでしたらこれくらいです。2019年現在、比較対象としてホンダのサイトを確認したところCRF1000Lアフリカツインで32.0km/L、NC750Xが42.0km/L、CB1300SBが26.8Km/Lです。これらホンダ3車種は60Km/h定速走行での値ですのでCB1300SBと同じくらいと考えて良いと思います。

私の車、ルノーカングーもそうなのですがヨーロッパ車の多くは燃料が95オクタンで設定されていて日本で使用する場合はハイオクを推奨されるものです。R1200GSの場合はBMS-Kという燃料制御により、中期型(2008年モデル)以降についてはレギュラー、ハイオクのどちらも可能です。しかし燃料の品質の観点でハイオクガソリンを使用した方が好ましいです(最近は聞きませんがごく稀に粗悪な燃料もあるため)。

次に点検や消耗品に関わる維持費ですがディーラーにお願いした場合と、自分でやった場合の比較を書いていきたいと思います。

・オイル交換

まずエンジンオイル交換の場合、BMW純正オイルとBMW純正オイルフィルターを交換してもらい、工賃を含めた金額はBMWディーラーの場合およそ15000円くらいです。一方、自分でオイル交換をする場合、コスパで有名なシェブロンシュプリーム20W-50を使用、オイルフィルターはMANNなどの市販品を使い合計で3500円程度です。(シェブロンシュプリーム20W-50 ネット通販でおよそ600円/1クォート)

ミッションオイルの場合はBMWディーラーだと大体工賃込みで5000円自分で作業する場合はカストロールUNIVERSAL80W-90の1L缶が1150円。800㏄しか使わないのでこれだけ。

リアファイナルドライブのオイル交換はディーラーだとオイル代1411円+工賃5000円で6411円。自分でやるとミッションを交換したときの余り200㏄で足りてしまいます。一応計算するとUNIVERSAL80W-90の1L缶1150円÷5で230円くらいです。




・タイヤ交換

タイヤ交換については銘柄によってずいぶん差があります。コンチネンタル、メッツラー、ミシュラン、ピレリーなどはモノによって高いです。コスパの良いタイヤはシンコーです。高いタイヤでもBMWディーラーのタイヤ交換キャンペーンのタイミングでやると5万円以内で収まる場合もあります。通常は前後交換してタイヤ代+工賃で6~7万円程度です。

自分でネット通販で購入し工賃の安い持ち込みOKなお店に持っていくとお得です。シンコーのE705であればネット通販で前後購入して15000円くらい。持ち込み交換工賃でやってもらってトータル3~4万円です。

タイヤはオフロード対応のブロックパターンは4000~8000㎞程度しか持続しない物が多く、オンロード向けのタイヤであればその倍以上は持続します。R1200GSに限った話ではありませんがアドベンチャーバイクを買ってオフロード指向で楽しむぞ!という方は維持費の上でタイヤ代を忘れずに考えておきましょう。

持ち込みタイヤを交換してくれるショップは最近になって増えました

・法令点検

法令12か月点検または法令24か月点検はその名の通り、法で義務付けられている点検です。国土交通省が定めた道路運送車両法第四十八条に準じて定められた項目の点検ですが皆さんご存じですよね?ただ法令点検を行わなかったからといって罰則規定がある訳ではないので、やっていない人も多いというのが実態です。

この点検をディーラーでお願いした場合と自分でやる場合の費用を比較してみましょう。

まずディーラーに点検に出すメリットですが、ブラックボックス化されたCPU系、電装部品系統、制御系統やセンサー類など、一括でチェックできる専用の診断機がディーラーにあります。以前はGT-1というものでしたが現在はMOSS-PCといいます。

このMOSS-PCをR1200GSに接続して診断をかけると、故障コードの検出や履歴、BMSフォルトメモリー、ABSコントロールユニットの故障コードと履歴、アイドリングの自動調整、ダイナミックメンテナンススケジュールの管理などが可能です。大変信頼できる素晴らしいシステムであるのは間違いありませんが、何も問題がなければ特にメリットもありません。問題が無かったことの確認という意味で価値があるのかもしれませんが…。

ディーラーでの1年または10000km定期点検は点検基本料金(MOSS-PCの診断、ケミカル費用、産廃処理費用など含む)25000円くらいです。

アイドリングは調整しなくても狂う事は稀ですし、そろそろディーラーに点検に出してください、というメッセージがメーターに表示されるダイナミックメンテナンススケジュールは表示を気にしないなら別にリセットする必要もありません。

ダイナミックメンテナンススケジュール そろそろディーラーに点検に出してください…という表示

ディーラーに点検を依頼するもう1つのメリットはヘッドのバルブクリアランスの測定と調整があります。R1200GSは空冷ヘッドな訳ですから、クリアランスにはシビアなものです。しかし私はR1200GSを2008年に購入した当初から7年くらいはディーラーさんで見てもらっていましたが、バルブクリアランスが大きく狂っていた事は無く、いまはもうバルブクリアランスはみなくて良い!と結論付けました。

あとはスロットルの同調とか燃料ホースの交換とか、オルタネーターVベルトの交換などありますが、必要になったときにその部分だけディーラーさんにお願いするのが費用を節約するコツです。バルブクリアランス調整は約9000円程度、オルタネーターVベルト交換は7000円くらいです。燃料ホース交換なども高くはないです。

あとは法令に準じた項目についてはパッドの残量確認やプラグやバッテリーの消耗具合、サスペンションやマフラー等に異常がないかなど、ユーザーで出来てしまうものばかりです。もちろん異常があれば別ですが異常がないかの点検だけならユーザーでも簡単なのです。

ディーラーに法令点検に出すと整備内容や交換部品によって違いますが5~10万円の費用が発生します。

2008年 R1200GS 中期型 カラーはオリジナルペイント

点検記録簿がつくのもディーラー点検のメリットですが、これは自分で整備した場合はつきません…。私の場合は作業内容や交換部品、走行距離などを詳細にFacebookに記事にして保存しています。ただの記録として公開範囲を「自分のみ」にしておけば人に見られませんし、後で過去の整備履歴もFacebookで簡単に検索できます。

・バッテリー交換

バッテリーも消耗品の代表選手ですね。目安としては2年で交換ですが使用状況によってだいぶ変わってきます。CPUや電子制御に依存したR1200GSですので弱ったバッテリーを騙しだまし使うのは絶対にやめましょう。

ディーラーでバッテリー交換をお願いするとおよそ2万円。自分でやればネット通販で6000円程度で入手できます。交換方法はとても簡単です。

参考記事 R1200GS バッテリー交換方法




・その他の部品交換

部品交換についてはBMW純正部品にこだわってBMWディーラーで交換してもらうか、アフターパーツメーカー製をネット通販で購入して自分で作業するかの比較をしてみたいと思います。

まずブレーキパッドの例です。例えばリアですと純正ブレーキパッドは9000円。フェロードやベスラなどのアフターメーカー製で4000から6000円程度。私が先日買ったチョット怪しいCyletoでしたら1200円程度です。

ブレーキディスクローターはBMW純正品で前後揃えて交換すると工賃と合わせて約15万円もかかります。例えばリアディスクローターのBMW純正は約3万円ですが、Arashiという同じく少し怪しいブランド製でしたら約5000円で購入できます。CyletoのパッドもArashiのディスクローターも愛用していますが性能、信頼性ともに問題ありません。

ブレーキパッドの消耗は国産車とはだいぶ違い、リア4万キロ、フロントで5万キロも持続しました(私の場合ですよ)。ディスクローターはリアで7万キロ、フロントは8万キロで限度値になりました。国産車はパッドを削ってディスクは削らずという感じなのでパッドは1万キロくらいで交換となりますが、BMWの場合はディスクも削るようです。どちらが経済的なのかは走行距離をたくさん走るか、あまり距離を走らないかで変わってきます(5万km以内で乗り換えてしまう人はとっても経済的)。

スパークプラグはR1200GSの場合はツインスパークで2気筒ですので4本必要です。DOHCヘッドの後期型でNGK MAR8B-JDS 4本で8000円程度、中期のSOHCの場合はNGK DCPR8EKCで4本で2800円程度です。

自分でやれば工賃は0円。部品はネットで最安を購入できる。

後期DOHCヘッド用のMAR8B-JDSは高いですが電極が2極構造なのでメーカー指定の交換目安は40000km毎となっています。実際に私のR1200GSアドベンチャーは40000km使用しましたが問題ありませんでした。一概に高いとは言えませんね。

・車検継続検査

車検の継続検査はディーラに依頼した場合、車検代行費用+車検整備基本費用で55000円です。お店によって少し違いがあるかもしれませんが、私が過去に依頼したときはこの値段でした(10年くらい前は40000円くらいでしたが…)。

そして車検のタイミングで消耗品や問題があった場所の整備などをすれば、その部品代や調整費がかかってきます。

標準的な内容で合計は10~15万円くらいでしょうか。車検と同時に前後のタイヤ交換でもすれば軽く20万円オーバーです。

一方、ユーザー車検として自分で陸運局で通す場合は最低費用として自賠責保険料、重量税、検査費で2万円あれば足りてしまいます。

R1200GSのユーザー車検の通し方はこちら

もちろんユーザー車検の場合でも事前に整備をしなくてはいけませんので、その整備に必要だった消耗品や油脂類の費用は必要となります。しかし車検の場合は灯火類やブレーキ機能、オイル漏れなどを重点的に見られるため、車検のための整備という意味ではテスター屋さんに払うヘッドライトの光軸調整(2000~3000円程度)くらいと言えます。

ミッションオイルを注入しているところ。サクションガンはAmazonで1500円でした。




・まとめ

ディーラーに整備をお任せする場合、一度の点検で5~10万円、車検であれば10~15万円。オイル交換なら1.5万円、バッテリー交換なら2万円…。

これを極力自分でやることで、整備の基本作業費、車検代行費などは0円に。純正部品やメーカー指定オイルなどにこだわらなければ部品費用や油脂類の費用は1/3から1/5程度まで抑えることが可能です。

少しの手間と時間、トルクスレンチやフィルターレンチなどを購入する初期投資が必要になってきますが、BMWの大型バイクを維持!という最初のイメージよりははるかに現実的な維持費だと思います。

もちろんディーラーにお任せするのも悪いことではありません。BMW認定マイスターの手による厳しいチェックと専用の診断機を使い、高度な整備を受けられる安心感は絶大ですし、お任せするなら自分は楽チンなのですから高いと感じた整備費用は正当な対価と言えます。

私の場合は一年の走行距離を1万キロ以下と仮定して、年間でかかる維持費は常に10万円以下です。

重大な故障が発生してディーラーの保証も受けられない…という最悪の事態は確かにありえます。それは故障個所は大体は定番化されているので、事前に中古パーツを入手してストックさせておくのも賢いやり方です。空冷R1200GSはとても売れたヒット車種なので、中古の部品流通量も多くこれからはもっと増えると予想されます。中古パーツが入手しやすいのは大事なことです!そういった意味でも維持しやすいBMWと言えそうです。

R1200GSの泣き所であるリアファイナル。ここはASSY交換で30万円コースなので事前に中古品を入手してストックしておく。

最後に重要なポイントなのですがR1200GS特有の構造を理解して日頃から丁寧に扱ってあげる、という事です。例えばクラッチは普通のオートバイと違ってミッションが別室構造になっている乾式単盤クラッチです。むやみに半クラッチを多用すると、あっというまに摩耗して交換時期が来てしまいます。ディーラーでのクラッチ交換はディスクだけなら15万円コース、クラッチカバー交換やオーバーホールになると30万円コースです。しかし構造を理解して日頃から丁寧にクラッチを繋いでいれば15万キロ以上は持続してしまうものです。私の2008’R1200GSも8万キロオーバーですが、まだまだ大丈夫ですよ。

これから中古車で空冷R1200GSの購入をご検討されている方に参考になればと書いてみました。究極のツーリング写真では整備に自身の無い人でも安心して整備に挑戦できるように詳細に整備方法を記事にしております。

また機会をみて空冷R1200GSの中古車を買う時のポイントなども記事にしてみたいと思います。

今回はこの辺で!!!

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R1200GS リアブレーキパッド交換方法 空冷GSのブレーキパッド交換

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに空冷R1200GSのメンテナンス情報をいってみたいと思います。

今までエンジンオイル交換ミッションオイル交換バッテリー交換などメンテに自身の無い方でも分かるよう詳細に解説してきましたが、今回も同様に詳細な内容でリアブレーキパッド交換を解説いたします。

空冷R1200GSのリアブレーキパッドの残量の確認方法はディスクローターとキャリパーの隙間から何とか見えなくもないですが、限度まで使用したかどうかの確認方法ならば簡単です。

空冷R1200GSのリアブレーキキャリパーは片押しの2ピストンですので、ピストンの無い車体左側から覗くとブレーキパッドの裏面が見えます。このブレーキパットの裏面には穴が2か所空いていて、ブレーキパッドが限度まで摩耗すると穴が貫通してディスクローターが見えるのです。ここまで摩耗したら交換が必要となります。




今回、解説するR1200GSのブレーキパッド交換方法はDOHCヘッドの後期モデルです。R1200GSはご存じの通り2004~の前期、2008~2009の中期、2010~DOHCヘッドの後期と大きく3種類ある訳ですが、中期と後期はユーザーレベルでも難易度としては優しい作業です。ネットでR1200GSのブレーキパッド交換について検索すると、ABSのシステムの関係でエラーが出るとか色んな情報が出てきますが、そのようなややこしい問題が出るのは前期型のサーボブレーキ世代(インテグラルABS1やEVOブレーキと呼ばれていた)の話です。中期と後期は(前期の2007年末期も?)サーボブレーキではなく、普通のオートバイと同じ構造なのでエラーは気にしなくて大丈夫です。

とはいえブレーキに関わる整備ですので間違いがあると事故に繋がります。あくまで自己責任でお願い致します。

まずは交換するブレーキパッドを購入しましょう。R1200GSのキャリパーはブレンボ製で他のBMW車やドカティなどにも使われているタイプです。この純正ブレンボに適合したパッドは割といろんなメーカーから発売されています。

BMW純正リアブレーキパッドは9000円(部品番号:3421 7660 281)。フェロード、ベスラ、Brakingなどで4000~6000円くらいです。写真のCyletoはAmazonで激安で売られていた謎のブランドです。

1270円… 大丈夫なんでしょうか?ネットで検索しても何も情報が無かったので人柱になってみます。この記事を書いている2019年8月以降、もしこのパッドに問題があれば記事の最下部に情報を追記しますね。なにも追記がなければその後、このCyletoブレーキパッドは問題なく使えているんだな…と思ってください。

用意するものはオイル交換方法の時も解説しましたがBMWの整備には必須のトルクスのソケット。それとラジオペンチ、モリブデングリス、ブレーキクリーナー、ウエス、軍手などです。

モリブデングリスとはブレーキの摩擦熱にも対応したグリスですが、バイク、自動車整備用でなくても大型のホームセンターで割と安価に入手できます。ブレーキパッドの裏面とキャリパーのピストン周辺に塗りつけます。




作業は車体をセンタースタンドを立てて行います。

まずはトルクスT30でリアフェンダーを外します。固定ボルトは3か所。ボルトの回転が重く感じたらフェンダーを手で少し持ち上げてボルトへの負担を減らして下さい。

リアフェンダーを外すとブレーキキャリパーを固定しているボルトの後方側も見えるようになりました。

キャリパーを外す前にブレーキパッドを固定しているパッドピンを抜いてしまいましょう。キャリパーが車体側に固定されいた方が作業しやすいのです。まずはパッドピンを横から留めている小さな割ピンをラジオペンチで抜きます。

割ピンは無くさないように気を付けて下さい。この時、シャフト側にこれが刺さっていた穴の様子を見てよく覚えておいて下さい。取付時にその記憶が役立ちます。

次にブレーキパッドを貫通させているパッドピンを抜きます。ネジではなく刺さっているだけです。車体右側から細い物を押し当ててプラスチックハンマーなどで叩いて打ち出してあげます。

反対側からパッドピンを抜きます。小さな穴は割ピンが通っていた穴です。もしこのピンが錆ていたら800番くらいのペーパーヤスリで錆を落としておきましょう。

次にようやくブレーキキャリパーを固定しているボルトを緩めます。レンチのサイズはT45です。

レンチで2本のボルトを外します。

後ろ側のボルトを外すとこのようにリアフェンダーを支えていた金具ごと外れます。この金具は作業後にリアフェンダーを取り付けるときに、穴の位置がずれているとリアフェンダーのボルトが締められないので気を付けましょう。

2本のボルトを外すとこのようにキャリパーは固定ブラケットごと外れます。ブレーキホースが繋がっているので無理に引っ張ったりしないよう気を付けて下さい。もしがっちりと動かない様子でしたらキャリパーを持って前後に揺さぶってみてください。ピストンが戻って簡単にキャリパーが抜けると思います。

!ここでワンポイント!

キャリパーを外したらタイヤを手で回転させてみましょう。空冷R1200GSの泣き所であるリアファイナルドライブ(通称リアデフ)の状態を点検するのです。ゴリゴリとした感触やキュ~キュ~といったゴムが擦れるような異音がしないか、スムーズに軽く回転するかの確認です。ブレーキパッドがディスクローターに接触している普段よりも点検しやすいのです!

既にパッドピンを抜いていますのでキャリパーを持ち上げるとパッドはぽろりと簡単に取り出せます。右が新品のCyletoで左が新車時から使っているBMW純正パッドです。穴が貫通したとは言え、まだ2mmくらいは残がありますので私の場合は4万キロは純正ブレーキパッドが持続するという事になります。もちろんバイクの使い方によってライフは個人差が出ますのでご了承を。




次にリアブレーキマスターシリンダーのフルードタンクのキャップを開けます。密閉を保っているラバー製の中蓋も外して、タンクの上に仮置きしておきます。このフルードタンクのキャップは前期や中期は緩み防止のロック機構がありますが後期型はロック機構がないようです。ロック機構があるタイプの場合は強引に回すのではなく、ロックの爪をマイナスドライバーで押して開けましょう。

ブレーキフルードタンクには2本の横線があって下の線がフルード残量の下限値、上の線は上限値です。ブレーキパッドが走行距離を重ねるにつれ摩耗すると、フルードの油面も下がってきます。ブレーキパッドが摩耗するまでフルードを補充した経緯がないのであればフルードの油面が下限値の線に近いと思います。

現時点でのフルードの油面の高さをよくチェックしてください。

ここでブレーキクリーナーでキャリパーをキレイに清掃します。写真はキャリパーの外を吹いていますが、ピストンのある中もキレイにしてください。

古いブレーキパッドを外したキャリパーの内側は、このように2つのピストンがパッドが摩耗した分だけ飛び出しています。この飛び出たピストンを指で押し戻すのですが1つを押しやればもう一方が飛び出てくる仕組みなので、両手の親指で2つを同時に押し戻して下さい。

こんな感じで戻してやります。万一、ピストンが固着して動かないようですとキャリパーのオーバーホールが必要となります。作業を中断してバイク屋さんに相談しましょう。

ピストンを押し戻すとこのようにブレーキフルードの油面は上がります。ブレーキパッド交換以前にフルードを補充した経緯がある場合、このときに上限の線をこえてフルードが溢れてしまう場合がありますので、その場合は事前にスポイトで抜いておきましょう。

この写真のようにフルードが少し褐色になっていると、もう交換した方が良いです。ブレーキフルードの交換方法はまた改めて記事にしたいと思います。

ちなみにブレーキフルードが車体に付着すると塗装をいためる原因になります。万一、フルードで汚してしまった場合は作業後に入念に洗車しておきましょう。

そしてキャリパーの内側、ピストン周辺にモリブデングリスを均一に塗布します。

新しいブレーキパッドの裏面にも同様にモリブデングリスを塗布します。間違っても表面に塗らないように…。パッドピンにもモリブデングリスを塗布しましょう。

外した時の逆手順でブレーキパッドをキャリパーに取り付けます。ブレーキパッドの表裏を間違えないように、2枚のブレーキパッドの間に確実にディスクローターが入るように!このときパッドピンは奥まで完全に入れず仮組でOKです。奥まで入れるには再びプラハンマーで叩くので、それはキャリパーを固定した後にしましょう。

2枚のブレーキパッドが確実にディスクローターを挟むように差し込みます。

キャリパーを固定する2本のボルトを固定します。今回、取り外す前にボルトにマーキングしたので、それを基準にトルクをかけました。もちろんデジラチェなどでトルク測定して締結しても良いと思います。指定締め付けトルクは24N・mです。

パッドピンを左側から打ち込んで固定し割ピンを入れます。もしパッドピンが十分な位置まで押し込まれていない場合は、割ピンを入れる穴が見えません。抜く前の様子を思い出して正しい位置まで確実にパッドピンを入れてください。

ブレーキペダルを押し下げてみましょう。普段ではあり得ない所まで下がりますが、これはピストンを押し戻したためです。何度か繰り返して押し下げることでピストンが出てブレーキパッドを締め付けてくれます。このときフルードの油面も少し下がると思います。

ブレーキフルードの油面がタンク内のMAXのレベルになっているか確認しキャップをしっかり締めます。少ないようなら補充しましょう。私のお世話になっているBMWディーラーではR1200GSのブレーキフルードはワコーズのSP-4です。

最後にリアフェンダーを3本の固定ボルトで固定します。一番上のボルトが入らない場合はキャリパー固定ボルトと共締めされている黒い金具の位置がずれています。いちどキャリパーボルトを緩めて穴の位置を合わせてください。

これで作業終了ですが正しくブレーキが効くか安全な場所で作動テストし、ブレーキパッドとディスクローターの当たり面が出るまでは適度なペースで慣らし運転をしてくださいね。

長文になってしまったので今回はこの辺で!空冷R1200GSのリアブレーキパッド交換方法でした!!!

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R1200GSリアファイナルドライブ、リアデフの不具合対策

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は空冷R1200GSに関わる話題でございます。

以前にR1200GSのインプレッションなどでも書いてきましたが、04~11年モデルまでの空冷R1200GSの泣き所であるリアファイナルドライブ。オイルシールの劣化によるオイル漏れ程度でしたらシール交換で直りますが浸水による発錆やベアリングの不具合など、重大な不具合が発生してしまうと場合によってはアッセンブリー交換となってしまい、部品代だけで30万円オーバーという高額な修理費用が発生してしまうものです。




予防策としては高圧洗車などでファイナルギア周辺部に水圧をかけないこと、ブーツの劣化が確認されたら穴があく前に交換すること、センタースタンドをかけて後輪を手で回しスムーズに回転するかの点検、こまめにファイナルオイル交換をして浸水の有無を管理することなどです。

ちなみに私のR1200GSアドベンチャーは前回のファイナルオイル交換時に抜いたオイルが乳化現象、つまりオイルと雨水が混ざった状態でした。メーカーで決められたスパンで交換するよりも、マメに交換することで浸水を早期に発見できるものです。マディなオフロードコースや川渡りなんてした人は、さらに気を使ったほうが良いですね。

しかしR1200GSのファイナルギアがデリケートであると知っていても、いつ不調がやってくるかもしれません。その時になって30万円コースの修理費用に青ざめてしまう前に、事前にスペアパーツを探して入手しておくのも賢いやり方です。

この写真は先日、ヤフオクで入手したR1200GSアドベンチャーのリアファイナルドライブのアッセンブリーにスイングアームとリアブレーキディスクローターまで付いた中古品です。

色がグレーなので割と高年式のR1200GSに存在したトリプルブラックだと思います。ブレーキディスクローターの厚みを測定したところ5mmありましたので、推測ですが走行距離1万キロ未満の事故車から外したものと思われます。

空冷R1200GSも2004年の登場から15年経過して台数も売れたことから、こういった程度の良い中古部品がちらほらと出回るようになりました。




これはドライブシャフトと接続する部分です。ゴムブーツの劣化を放置したり、高水圧によって内部に浸水した経緯のある車両はここが錆びています。重度の錆だとドライブシャフトが抜けなくなっているものもあるそうです。

今回入手したこのファイナルドライブはほぼ錆がなく、もしかしたら雨天走行の経緯すらない車両だったかもしれません。

ブレンボ製の純正ディスクローターは新品時とほぼ変わらず厚み5mmでした。メーカー推奨で4.5mmまで摩耗したら交換が必要とのことですが、このブレンボ製のBMW純正ディスクローターは約3万円もするものです。

ハブはリコール以前のアルミ製ですのでディーラー管理下にあった車両とは考えにくいですね。恐らく年単位で中古車(BMWディーラーではない)流通にて在庫していた車両を、最近になって売れて不運にも事故で廃車になってしまった…という経緯でしょうか。

ところでR1200GSのリアファイナルギアは当初は密閉構造となっていましたが、温度差による内圧でオイルシールが傷んでしまうので、後期型のあるロットからブローバイラインを設けて解放式に変わったそうです。そのタイミングでデフオイルの定量が200ccと指定されていたのが180㏄へと変更されました。今回入手したこのリアファイナルは宅急便で届いた時点で段ボール箱の中でオイルが垂れていましたので解放構造のものと思われます。




スイングアーム部分とリアファイナルドライブケースの連結部分。このようにゴムブーツは内側にハマっているだけの構造です。ディーラーで交換してもらえば接着してくれるので少しは耐水性がありますが、それにしてもコレは構造的に疑問が残る部分ですね。意匠の関係でこうしたと思いますが、少なくともオフロードを走れるGSなのですからゴムブーツはケースの外側に被せて金属のリングクランプで固定するのが通常だと思いますが。

ちなみにこのゴムブーツだけでも約5000円します。もしこれから空冷R1200GSの中古車購入を検討されている方はファイナルギアの状態のチェックをお忘れなく。ブーツの破れ、後輪を手で空転させてベアリングがゴリゴリと回る感じがないか、オイル漏れの有無などチェックしましょうね。

今回はこの辺で!!

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BMW R1200GS 小学生でも出来るバッテリー交換方法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真の撮り方の解説はお休みしてR1200GSのメンテナンス情報をいってみたいと思います。

多くのBMWユーザーはメンテナンスに関してはディーラーにお任せしている…という方が多いと思います。しかし空冷モデルのR1200GSに関しては他のBMWモデルと比較してメンテナンス性は良好ですので、手間をおしまず簡単なメンテナンスはぜひご自身でやってみましょう。

費用を節約できるだけでなく、自分の手でメンテナンスしてやれば愛車への愛情もひとしおですし、不測の事態でトラブった時もすぐに自分で対処できるようになるかもしれません。

ちなみにディーラーでバッテリー交換を依頼すると約2万円です。つい先日、ホームセンターでGSユアサ製の同じ型のバッテリーが売っていましたが、20800円の値札がついていました。ディーラーも正規バッテリーの価格の通りという訳でボッタくりではありません。しかしネット通販で台湾ユアサやACデルコ製のバッテリーを買えば5000~6000円程度で入手可能なのです。




以前にエンジンオイル交換方法ミッションオイル交換方法などを解説しましたが、今回はこのバッテリー交換方法を解説いたします。空冷R1200GSの場合、シートを外せばすぐバッテリーがある極めて良好な作業性なのでご安心ください。例えば同系列のエンジンを搭載したBMW RnineTはガソリンタンクを外さないとバッテリー交換できないそうです。空冷R1200GSはとてもバッテリー交換が簡単です。

最初に書いておきますが、メンテナンスに自身の無い方でも安心できるよう「そこまで細かく書くか!」というくらい詳細に説明していきますので、少々ボリュームがございます。

まずは交換用のバッテリーを準備しましょう。

左:台湾ユアサYTX-14BS 右:ACデルコDTX-14BS

BMWのバッテリーといっても空冷R1200GSの場合は特殊なものではありません。多くの国産車でも使われているタイプで入手もしやすいです。

左は台湾ユアサ、右はACデルコ製でどちらもネット通販でおよそ5~6000円程度で入手できます。この写真のように電解液が注入されていない「液別」のものを買うことをお勧めいたします。理由は液を入れない状態であれば長期保存が可能で便利だからです。購入してすぐに交換作業する場合はお店で液を入れて充電済みとして売られているものでもOKです。

BMW 空冷R1200GSのバッテリー品番はユアサであればYTX-14BS、古河はFTX14-BS、ACデルコはDTX-14BSその他にもGTX-14BSやノーブランド品のCTX14-BSなんていう互換品番もあります。

ノーブランドのCTX-14BSは当たり外れがあるようなのでR1200GSには怖くて使ったことがありません。以前にスクーターで使ったことがありますが、それは当たりでした!1800円程度で激安です。

ちなみに新車時に付いているEXIDE製はETX-14BSです。DOHCモデルの末期のロットでは背の低いユアサ製BMW純正バッテリーYTZ14Sというのが付いています。これはHP2やS1000RRなど軽量さが求められるスポーツモデルと同じバッテリーですが、R1200GS/アドベンチャーで使う分には再びYTZ14Sを購入して装着する必要はないと思います。新車時にこれが付いていた人は底にある樹脂製のスペーサーを取り除いて本来の大きさの新しいバッテリーを装着しましょう。

液別のバッテリーを購入するとこのようにボルト、ナットが入っています。ボルトとナットはバッテリー端子に車体側のケーブルを固定するもので都度新品に交換しましょう。

電解液は劇物指定されている希硫酸です。大変危険ですが正しい手順で注入すれば心配はありません。ポイントはベランダなどの屋外で作業すること。希硫酸のガスが発生するので室内では危険です。

まずは容器の先端にキャップされていた黒いカバーを外します。このカバーは後にバッテリー本体のキャップとなりますので捨てないこと。銀色のアルミ蓋は絶対に剥がさないこと。

次にバッテリーの注入口に貼ってあったシールをはがします。

電解液の容器をこのように差し込んで液の注入をはじめます。ポイントは容器を垂直に躊躇せずグサっといってください。変に慎重になりすぎると逆に失敗を招きます。

グサッといった後はコポコポと液がバッテリー本体内へ落ちていきます。落ちが悪いところは容器を軽いたたいて下さい。完全にカラになったら約1時間ほど放置してから慎重に容器を引き抜いて下さい。この時に少量ですが電解液が外部に飛び散るかもしれません。ふき取るウエスを用意しておきましょう。そのウエスはそのままにしておくと翌日には溶けて穴だらけになります。

電解液に付いていた黒いカバーをバッテリー本体の注入口にキャップしてやります。

けっこう固いのである程度まで手で入れたらドライバーの柄などで押し込んでやります。そしてバッテリー内で液の気泡が電極に付いていると予想されるので、気泡落としとしてバッテリー本体を軽くパンパンと叩いておきます。(昔のバッテリーみたいにケースが透明だとよく見えたのですが)

ちなみにMF(メンテナンスフリー)型バッテリーと呼ばれる密閉式のバッテリーは、むかしの車のバッテリーのように開放型ではありません。開放型は定期的に蒸留水で液を補充したり比重を確認したりするメンテが必要でしたが、MFはその名の通りメンテは不要なのです。よってこの蓋は二度と開けてはいけません。

ここまで出来たら内部の反応が落ち着くまで1日くらい放置しましょう。




バイクに装着する前に充電します。充電器は冬季のバッテリー上がり防止などにも使えるので持っていない方は是非揃えておきましょう。写真の充電器は某ネット通販の密林さんで2500円程度で売っています。

電圧を測定するテスターは無くても大丈夫ですがバッテリーの状態を把握するのに有ると便利です。新品のバッテリーであれば12.5~13Vくらい出るはずです。

ではR1200GSに装着しましょう。まずシートを外してバッテリーの位置を確認してみましょう。写真のドライバーで差している位置です。プラス側とマイナス側で2本のケーブルが接続されています。バッテリー本体は金具で固定されています。

ここでバッテリー交換作業に関わる重要な注意事項を書いておきます。

・プラスとマイナスを逆に接続しない

・外すときはマイナスを先に外す

・付けるときはプラスを先につける

これはK&H製のシートのレールです。これがあるとバッテリー交換できないので8mmのナットを外して取り外します。向きがあるので注意しましょう。K&H製シートではなく純正シートの人はこの作業はありません。

トルクスのT25でバッテリー固定金具のネジを外します。ちなみにこのネジの1つ上の穴に純正の書類ホルダーが有ったはずですが、私のバイクは最初に外してしまいました。もし書類ホルダーも邪魔だと感じた人はこれも外してしまいましょう。

金具の先端はバッテリーのお皿の底に引っ掛けてあるので、少し下に下げてから引き抜きます。

ドライバーでマイナス端子を外します。細い線はUSBなどのアクセサリー電源としてとっているものです。

次にプラス端子を外します。多くの場合、バッテリーのプラス端子には赤色のカバーがされています。

このようにバッテリーに荷造り用のPPバンドを通しておくと取り外しが楽です。バンドの両端を上に引けば簡単に取り出すことができます。

バッテリーケース内はR1200GSの場合、後輪が巻き上げる泥が直撃する位置なので砂が溜まっています。新しいバッテリーを装着する前に綺麗に清掃しておきましょう。またバッテリーが泥だらけになるのが気になるようでしたらマッドスリングを装着すると改善されます。




新しいバッテリーを入れます。すいません…この写真、バッテリーの向きが逆でしたね。これを見て間違えないようにして下さい。

ケーブルをバッテリーの端子に固定するときはプラスを先に固定します。

次にマイナス側を固定しますがケーブルの先端が端子に触れると「バチっ」として軽く火花がとびます。問題ありませんので躊躇せず取り付けてください。

固定金具を取り付けます。

金具の先端をお皿の底に引っ掛けるのがポイントです。

バッテリーにはこのように交換時期を書いておくと管理が楽です。購入時の値段も書いてあるのは安いバッテリーの信頼性を検証するためです。これ以前は9000円くらいのバッテリーを使用していましたが5000円台のバッテリーでも信頼性は問題なさそうでした。

古いバッテリーは自治体の決まりに従って処理してください。普通にゴミ捨て場に置いておくと怒られます。バイク屋さん、カー用品店、ガソリンスタンドなどで処分してくれますが、好んで廃棄バッテリーを回収しているリサイクル屋さんが一番良さそうです。

最後にオンボードCPUの時計の時刻合わせをして試運転したら完了です。バッテリーはメーカー推奨で2年で交換となっていますが、多くのBMWユーザーに有り勝ちな普段はあまり乗らず休日にドカンと使う環境だと、あまりバッテリーは長持ちしてくれません。通勤で毎日乗っている人は4年くらい持続しますが、眠らせている期間が多い人は2年と持たないこともあります。また極端にバッテリーがあがりやすい人は、いちどディーラーで電装系の暗電流を測定してもらうことをお勧めいたします。

BMW 空冷R1200GSの超絶詳しいバッテリー交換方法でした!あっ小学生にはさすがにできないか…。

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空冷R1200GSの乗り方☆BMW R1200GSコーナリング

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真解説はお休みして空冷R1200GSの話題でございます。

最近、ブログのアクセス解析で空冷R1200GSに関わるクエリが増えております。特にこれから空冷R1200GSを中古車で買おうとされている方や、すでに買ってみたけど分からないことが多く検索している方が当ブログへ来られるようです。

いままで究極のツーリング写真では空冷R1200GSに関わるインプレッションやメンテナンスに関わる情報を投稿してきましたが、今回は走らせ方のコツとしてコーナリングのお話をしてみたいと思います。R1200GSに限らずBMWの場合はテレレバー&パラレバーサスペンションやシャフトドライブなど独特の構造を持っているので、走らせ方もちょっとしたコツがあります。

EOS6D Mark2

といっても空冷R1200GSの運動性能はツーリングにおけるスポーツ性と乗りやすさを追求されているので、誰がのっても乗りやすい良いバイクです。特に曲がる、止まるについては初めてBMWを運転する人は多くの方が驚かれます。よく聞く感想は「嘘みたいに曲がる」「ヒラヒラと軽快な動きだ」「ブレーキの安心感がすごい」といったものです。




私もはじめてR1200GSを運転したときは「教習車に採用していいほど乗りやすいな!」という感想でした。とにかく行きたい方向に自在に曲がって、大きな見た目からは想像できないほど軽快でスポーティーな走りに感銘したものです。

しかしよく曲がるこの優秀な特性もライディングテクニックに覚えのある方ほど違和感を感じてしまうのも事実です。ブレーキングで前のめりの姿勢にならないテレレバーはサーキットで腕を鍛えた方にとって、ピッチングモーションからの荷重移動が分かりにくいですし、旋回中はイン側に巻き込んでいくような挙動を見せます。

私は今年で空冷R1200GSに乗って11年目、2008年式R1200GSと2013年式の空冷最終型R1200GS-ADVENTUREの2台を所有し両方で11万キロ以上を走行させた経験でR1200GSの走らせ方のコツを書いてみたいと思います。

このバイクはどこからでも自在にバンクを始めて良く曲がるバイクです。通常、多くのオートバイはスタビリティ優先でアンダーステア傾向なため、コーナリングを開始する前はしっかりブレーキングで荷重をフロントに移し、体重移動のモーションでキッカケを作って旋回を開始させますが、R1200GSにはそれが不要です。

曲がりたい方向を見ていれば何もせずともバンクして旋回を開始してくれます。よく曲がるので「曲げよう、寝かそう」という意識があると、どんどん内側に切れてこんでしまうのです。上の写真にあるミシュランアナキー2の写真は私が何年か前まで、こんな風にエッジまで使い切るようなバンク角で走らせていたときのものです。




こういったバイクを寝かそうと深いバンク角で走っても悪くはありませんが、自然とバンクしていくバイクをライダーが寝かそうとするほど、ぎこちないアンバランスが発生するのです。

そうではなく、自然と寝てくれるのですから旋回が開始したらライダーは逆にバンクを起こす意識でフォームはややリーンインで走らせてみて下さい。この写真のようなタイヤの使い方になります。サイドは残して浅いバンクで走るのですね。

これにより旋回中は車体の特性とバランスを保って綺麗にラインをトレースしていきます。ライディングポジションがオフロードバイクと同様にアップライトなポジションなので、上半身は意識して少し伏せて体を前後タイヤの中心に被せるイメージです。

このポジションはオフロード走行の基本姿勢に通ずるものがあるので、ハンドルは腕で上から優しく添える感じで旋回中は体の外で車体を回していきます。下肢はカービングスキーのターンをイメージすれば分かりやすいです。

バンクが浅ければ路面に異変があったり、センターラインをオーバーしてきた車を回避するときに、さらにインに逃げることが出来るので安全です。そもそもR1200GSに限らず、ツーリングにおけるスポーツライディング(ワインディングなどで安全にコーナーを楽しむという意味)ではバンク角は浅い程にリスクが少なく良いです。

電子サスペンションESAを搭載したプレミアムラインであれば、フラットな路面で中高速コーナーが続く峠であればSPORTモード、勾配がきつくヘアピンの連続であればCOMFORTモードに設定するのがおススメです。




いかがでしたか?中古で空冷R1200GS、買ってみたけど噂ほど乗りやすいと思わない、なんか違和感がある動きだ…という方は次回のツーリングでこの乗り方を実践してみてくださいね。

あとR1200GSの恐ろしいのは攻め込んでしまうと破綻も唐突なので、基本はツーリングバイクであることを忘れずに限界付近まで攻め込まないようにしましょうね。バイクの性能を過信するのが一番危険ですから。

それではまた!

空冷R1200GSファイナルギアブーツ&テレレバー、ミッション間ブーツ交換

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真解説はお休みして久しぶりにBMW 空冷R1200GSに関わるネタを書いてみたいと思います。

BMWと言えばボクサーツインエンジン、テレレバーサスペンション、そしてシャフトドライブですよね。空冷R1200GSもそんなBMWバイクのアイコニックが備わったオールロードツアラーな訳ですが、一見してタフそうに見えるシャフトドライブ。実はこのシャフトドライブの後部あるファイナルギアユニットはこのバイクの最もデリケートな部分でありハッキリ言って弱点とも呼べるところです。

このファイナルドライブユニットに万一、重大なトラブルが発生した場合はアッセンブリー交換となり約30万円の修理費用が発生します。そうならない為に日頃から点検し取り扱いに注意を心がけましょう。




日常的な点検としてはセンタースタンド(メインスタンド)をかけて後輪を手で回し、スムーズに回転するか、ベアリングがゴロゴロ、ジャリジャリと違和感がないか?定期的にオイルを交換しているか、シールからオイル漏れや滲みがないか?などですが、最も重要なのは内部に浸水させないことです。洗車時につなぎ目となっているゴムブーツ周辺などホースで水圧をかけてしまったり、ドロだらけになったからと高圧洗車すると内部に浸水し、放置すると発錆により重大なトラブルに発展します。

激しいオフロード走行、川渡り、長時間の雨天走行などがあった場合は、念のためディーラーで点検することをお勧めします。浸水があっても早めに対処できれば大事には至りません。

今回、私のR1200GS-ADVENTUREは購入から5年、走行距離34000㎞をむかえてパラレバー(スイングアーム)のミッション側とファイナルギアドライブ側を接続している部分のラバーブーツに亀裂が生じました。

ただでさえデリケートなファイナルギアドライブなのに、ラバーブーツに穴があったら最悪です。亀裂が確認された時点で早めに対処しましょう。少しくらいの亀裂でしたらディーラーで補修剤を塗布してくれますが、それは応急対応程度に考えた方が良いです。




交換はドライブシャフトの分解、パラレバーアームを抜いての作業となりますので、私はディーラーに依頼しました。自分ではできそうにない、というのもありますがファイナルドライブの内部の状況をプロの目で点検してほしい、というのももう1つの理由です。

実はこのラバーブーツ、大変不思議なことに劣化で亀裂や破れが発生してしまうのは空冷R1200GSだけらしいです。それより古い世代のR1150GSやR1100GSまたは新型の水冷ヘッドR1200GSや最新のR1250GSなどでは、同じようなラバーブーツはありますが劣化で亀裂や破れなどは滅多に発生しないそうです。

使用状況にもよりますが3~5年程度で交換するケースが多いようです。気になる交換費用ですがファイナル側ブーツ 7420円、ミッション側ブーツ 6800円、ドライブシャフトの分解、パラレバーアームの着脱などを含めた工賃が15000円となります。その他にOリングやナットなど細かな部品、ついでにファイナルギアオイルも交換してもらって合計で34000円くらいです。

そして今回の作業で細かく点検してもらったのですが、ファイナルギアユニット内部に大きな問題は確認できませんでしたが、ファイナルギアオイルに水分が混入し乳化していた!とのことです。

そもそもR1200GSは当初はファイナルギア内部は密閉構造になっていました。しかし中期型が誕生した頃からファイナルギアオイルの漏れやクラウンベアリングのガタつき、シャフトのスプライン部が錆ついて抜けなくなるなど、トラブルが散見されるようになり、BMW側で様々な対処をしてきました。その1つが中期か後期のあるロットから採用されたブリーザーパイプの設置です。当初は密閉だったファイナルギア内部ですが、温度変化などで内圧が変化しシール類に悪影響と判断し呼吸ラインを外へ設けたのです。

…という事はブリーザーラインから雨水が入ってしまう…という事も十分に考えられるのです。




その他にもファイナルギアオイルの定量を200㏄から180㏄に変更するなど、いろんな対処を余儀なくされるほど、このファイナルギアには色々と悩ましい問題を抱えているのです。ネットでR1200GSファイナルギアオイル交換で検索すると定量は200㏄と書かれている情報が散見されますが、現在では定量は180㏄だそうです。たった20㏄の違いで何かが変わるのなら、よっぽどシビアな何かがあるのでしょうね。

ファイナルギアオイル交換はディーラー推奨で2万キロもしくは2年に一度という事になっていますが、今回の私のアドベンチャーの例のように別の問題の早期発見という意味でもう少し短いスパンで交換をした方が良さそうです。

空冷R1200GSの唯一で最大の泣き所と言えるファイナルギアドライブ。ここをユーザーが管理できるかが長くR1200GSを維持していく上での重要なポイントとなります。しかし過酷なオフロード走行を前提としたGSがなんとも情けない…私は個人的にはBMWにこの部分だけはRTやRと共通構造にせず専用設計にして欲しかったと言いたいです。意匠の問題もあるかもしれませんがゴムブーツは外から被せてリングで締めるという構造が確実だっと思うのですけどね。

R1200GS乗りの間では知られたことですが、新たなR1200GSユーザーさんはファイナルギアの管理、しっかりやってくださいね!

ではまた。

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バイクのユーザー車検の通し方<検査ライン編>オートバイユーザー車検

前回の続きです。

前々回はバイクユーザー車検 準備編

前回はバイクユーザー車検 当日編

でした。

今回はいよいよ検査ラインに入ってみたいと思います。

書類一式を準備したらバイクに乗って検査場へ向かいます。千葉運輸支局の場合はピンク色の部分が二輪の待機場です。ここの最後尾に並びましょう。

緊張しますが一緒に並んでいる他の人はほとんどバイク屋さんです。つまりいつも運輸局に来ている慣れている人たちなので、何か不安なことがあったら気軽に話しかけて聞いてみましょう。特に真後ろの人は自分の前でモタつかれると困るので親切に教えてくれるはずです。

たくさん並んでいて待ち時間が長そうな場合は、検査ライン内を見学してみましょう。これはいけない事ではなく運輸局の方で推奨していますので胸を張って見学するべきです(邪魔にならないように)。

ハイビームにしてもローが消灯しない2灯式の車種はローをこのように隠します

順番が近くなると検査官がやってきますので書類一式を渡します。検査ライン内では各検査項目で検査標を出しますのでトップケースは便利です。他の人はバインダーに書類を挟んでお尻とシートの間に挟んで検査を受けていました。

検査官は最初に登録番号、車体番号、走行距離の確認をします。続いてウインカー、ブレーキランプ、などの灯火類の検査。ホーンを鳴らしたり補助ライトがあれば点灯確認もします。厳しい検査官は打音でブレーキや駆動系のボルト緩みの有無、チェーンの張り具合まで見ます。

その他、タイヤの残量、ブレーキフルード、オイル漏れなどないかラインに入る前にチェックされます。当然ですが不正改造がないかも見られます。案外、落とされてしまうのは社外ミラーで鏡面の面積や衝撃吸収機構(衝撃で緩むか回転すること)が備わっていないとバイクの年式よってはアウトです。R1200GSの場合はナポレオンGSミラーやナポレオンクロス2ミラーならOKです。やたら小さい社外ミラーの人は事前にノーマルに戻しましょう。




それとスピードメーターの計測は前後どちらかのタイヤをローラー台に乗せて計測となります。ご自分の愛車がどちらのタイヤでスピードメーターを計測させているか事前に把握しておきましょう。ちなみにR1200GSの場合は後輪です。

検査ラインに入るときは検査官に「はじめてなので良く分かりません」と伝えれば一緒に付き添ってくれるはずです。稀に繁忙期だと検査官が見当たらずセルフサービス状態の時がありますので、その時は検査官を呼んでくるか居なければ後ろのバイク屋っぽい人に手伝ってもらいましょう。

検査ライン内は撮影禁止なのでコレは絵です。うまいでしょ。

まずは前輪をローラー台に乗せてフロントブレーキのテストです。ローラーが回転しはじめ、前方のモニターで指示があったら前輪ブレーキをかけます。次にバイクを前進させて後輪をローラー台に入れます。同様の手順で後輪側のブレーキのテストをしたらそのままスピードメーターの検査に入ります。スピードメーターは床にあるペダルのようなものを踏み、ローラーが回転し始めてメーターが40km/hを指し示した瞬間にペダルを離します。

難しそうに聞こえますが簡単です。検査官の指示かモニターの指示に従ってすすめるのみです。

二輪に詳しい検査官の場合はR1200GSのように最近のバイクは前後連動と知っているので「前後両方かけてください」と言う場合もあります。R1200GSの場合、検査機にかけているときにエラーランプが点灯しますが故障ではありませんので気にしないで下さい。

これは絵です…

各項目でOKが出る都度、検査標をこの機械の中に入れて合格の印字をさせます。検査標には機械に入れるときの矢印が書いてありますので、逆向きに入れないように。これも検査官がやってくれるはずですが…いちおう書いておきます。

続いて難関であるヘッドライトの光軸ですが、テスター屋さんで調整済みの人は焦ることはありません。ヘッドライトをハイビームに切り替えるのみです。唯一気を付けるのはテスター屋さんで調整したときと同じように乗車すること。サスペンションの沈み具合が変わっては光軸に影響する可能性があるからです。

計測はフロントタイヤを機械で左右から挟み込んで固定されます。その後は機械任せですがこれもまた検査官が付き添ってくれれば難しいことはありません。

これは絵です…

晴れて光軸が合格したら、その先は4輪用の測定器が続きますので少しスルーして前進していきます。

これも絵です…うまいなぁ~

続いて排ガスの濃度測定です。この青い機械から出ているコードの先にヒョロ長いセンサーがありますので、これをエンジンをかけたままマフラーの穴に突っ込みます。セルフ状態のときは4サイクルエンジン二輪車をボタン操作で選択してください。

数十秒ほど待つと青い機械の表示部に合格のランプが点灯しますので、それを確認したらセンサーを抜いて検査標を機械に入れて印字しましょう。

ちなみに私のR1200GS-ADVENTUREはレーザーのHOTCAM2スリップオンサイレンサーが装着されています。JMCA認定の車検対応品ではありませんがスリップオンの場合は触媒以降の交換なので排ガス濃度は問題ありません。

音量は割と大きい方ですが大丈夫でした(R1200GSのDOHC後期型はノーマルでも排気音は大きいですが)。そもそも、この時に千葉運輸支局で通したときは音量の測定はありませんでした。




ここまでくると左の01の欄にI 、B、H、Sと4つの印字が入ります。これで全て合格となります。

最後に検査ラインの出口に写真のような小さな部屋がありますので、この係員に検査標と関係書類を提出し捺印をもらいます。

検査ラインを出ていちどバイクを駐車しましょう。そして検査標と書類一式をもって運輸支局庁舎の⑤窓口(最初に書類を提出した窓口のとなり)に提出します。

⑤窓口で新しい車検証とナンバープレートに貼るシールを受領して終了です。




貼り方はシールの剥離紙に書いてあります。これで全て終わりです!

今回、ユーザー車検にかかった費用は自賠責保険24か月 11520円、印紙代(重量税など)5500円、テスター屋さんで光軸調整費用 3090円で合計20110円でした。

バイク屋さんに依頼すると車検代行費用+車検基本整備費だけで4万円くらい、これに自賠責保険費用と5500円がのった金額が最低金額なのでユーザー車検はとても経済的と言えます。半日の有給休暇で誰でもできると思いますので、ぜひ挑戦してくださいね!

あっ!くれぐれも整備はお忘れなく!!!

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バイクのユーザー車検の通し方 千葉運輸局の場合 <書類申請編>

さて今回はツーリング写真解説をお休みして前回の続きでございます。

バイクのユーザー車検の簡単な通し方を初めての人でも分かるよう詳しく解説いたします。千葉運輸支局での検査ラインでご説明いたします。

前回はユーザー車検の前の準備編、今回は千葉運輸局での当日編でございます。

出かける前に忘れ物がないかチェックしましょう。①は自賠責保険証 ②車検証 ③納税証明書(有効期限内のもの) ④事前に整備した人は整備記録簿 ⑤ネットで予約した予約番号をプリントしたもの あとはお金を2.5~3万円くらい。ヘルメットをリアシートに固定しておくネット 認印 ロービームを隠す厚紙(HIビームでLOが消えないバイクの場合) テープ 等

④の整備記録簿ですが本来は整備をして車検継続検査となりますが、検査の後で整備でも良いことになっています。事前に整備だけバイク屋さんにお願いした人はこの整備記録簿を持っていきましょう。後でやる人はとりあえず無くて大丈夫。




 

まず運輸支局に行く前に、事前に調べておいた運輸支局の近所にある予備検査屋さんに行って光軸調整をしてもらいましょう。ここはお店なので初めての人でも親切にスタッフが対応してくれます。この写真はコルザサンで調整中の様子ですが私はうっかりハイビームのバルブをアブソリュート製のコーティングバルブのまま来てしまいました。

コーティングバルブのまま測定したところ、本来25000㏅くらいの光量が必要なのですが8000㏅しか出ていなく、話にならないほど暗かったのです。慌てて家に帰ってクリアーバルブに戻してきました。皆さまもご注意ください。

HIDっぽく見えるコーティングバルブ。ちなみにHIDでも光量不足になる場合があります。

バルブはクリアーを装着すること、忘れずに!!

光軸調整のネジは事前にユーザーマニュアルを見て把握しておきましょう。テスター屋さんはプロですが殆ど四輪とトラックです。必ずバイクに詳しい人とは限りませんので。調整ネジがどこか戸惑っている様子でしたら教えてあげましょう。R1200GSの場合はこの矢印の二か所のネジで調整します。

混雑もなく順調にいけば10分もかからないです。料金は一般的には2000~3000円くらいでしょうか。




この中はお上の聖域。不正改造車は進入禁止!

では運輸支局にいってみましょう。

まず普通に駐車場に停めましょう。そしてヘルメットはこんな感じでネットでリアシートに固定しておきます。検査ライン内は検査官の声がよく聞こえるように私はノーヘルでいきます。他の人もみんなそうでした。

そしてこの時点で走行距離をメモっておきます。

千葉運輸支局の見取り図

必要書類を一通り持ってまず最初は自賠責保険の更新です。

この⑦⑧⑨ 自動車登録番号標交付所と書かれた建物を目指します。(上の見取り図で水色の建物)

この建物内に「代書」と書かれた小部屋があり、ここが自賠責保険の代理店さんです。今の自賠責保険証を出して「オートバイのユーザー車検に来ましたので24か月の更新を」と言えばOKです。私は今回、11520円でしたよ。

新しい自賠責保険証を受け取ったら次に⑧⑨の窓口にいって検査標と印紙の購入です。印紙は重量税3800円、検査証紙1300円、検査登録印紙400円で合計5500円です。窓口の方に「オートバイのユーザー車検です」と言えば必要な印紙をここで検査標に貼り付けてくれます(千葉運輸支局の場合は…)

次に必要な書類一式(車検証、納税証明証、自賠責保険証の古い方と新しい方の両方、印紙を貼り付けた検査標)を持って隣の建物、庁舎(見取り図で黄色い建物)へ移動して窓口⑥へ行きます。

この建物の1階にある窓口⑥です。千葉運輸支局庁舎と書かれているのでこれが本館?




まず⑥窓口に人が並んでいても、いきなり並ぶのではなく⑥窓口の脇にあるトレー、または記入机の隣にある用紙ラック(名変や廃車などの申請書類一式が揃えて置いてある)においてある継続検査申請書(OCRシート 様式3)を1枚もらってきます。そして記入できる机が何か所かにありますので、そこでボールペンで書類にひたすら住所、氏名、登録番号、原動機形式などなどを記入していきます。

 継続検査申請書 OCRシート様式3

継続検査申請書の車体番号は下7桁を書き、その他は登録番号(ナンバー)、使用者と所有者の住所と氏名、現在の走行距離です。車検証を見ながら書いていきましょう。ハンコは忘れたので押さなかったのですが無くても大丈夫っぽいです。

検査標にも登録番号、原動形式、車体番号を書き、下の受験者の欄に名前と電話番号を書きます。ピンクの用紙は自動車税納付書で最初の窓口⑧⑨で買った印紙を貼り付けてもらった書類です。これも住所、名前、登録番号、そして有効期限は2年にチェック、軽2輪車のチェック、自家用にチェックを入れます。

自動車重量税納付書

すべての書類に記入が終わったらここではじめて⑥窓口に並んで下さい。順番がきたら担当者に全ての書類を渡して「オートバイのユーザー車検です」と伝えましょう。この時に整備記録簿がないと必ず聞かれるのですが「検査はどうしましたか?」と言われたら「アトケン」ですと答えて下さい。まあ継続検査が終わったら後で自分でやりますから…という業界用語みたいなものです。事前にバイク屋さんで整備をお願いした人は整備記録簿をここで提出してください。

ここで受付を済ませたら書類一式をもってバイクの所にいきましょう。

長くなってしまったので次に続きます

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バイクのユーザー車検 かんたん解説<準備編>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はお役立ち情報としてバイクのユーザー車検の通し方をかんたんに解説してみたいと思います。

いつもバイク屋さんに任せていたけど安く済ませたいなぁ…。でもユーザー車検を自分でできるか不安…。という方へ、初めての方でも分かりやすいよう千葉運輸支局でR1200GSの継続車検を受けるまでの流れを解説いたします。

まず今回は第一弾として準備編でございます。

まずバイクの車検証を確認して有効車検の満了日を確認しましょう。車検はこの満了日から1か月前から受けることができます。

有効期間が切れてからでは陸運支局まで自走もできませんので。




ユーザー車検の場合、継続検査に合格するための最低限の整備は自分で行うのが一般的だと思います。これは灯火類やホーンの点検、タイヤの残量、ブレーキの利き具合、スピードメーターの動作確認など簡単な内容です。

またきちんとした整備をバイク屋さんにお願いして、車検継続検査のみユーザーで行う人もいるようですね。

~ネットで予約しよう~

継続検査を受ける日を大まかに決めたら国土交通省のホームページでインターネット予約してみましょう。

はじめての方は新規アカウント登録をします。この時、登録したメールアドレス宛にIDが送られてきます。このIDでログインし予約画面へ進みます。

お近くの陸運支局を選択し継続検査、二輪車にチェックを入れます。今回、私は最寄りの管轄である千葉運輸支局で予約しましたが、継続検査は管轄の運輸支局でなくても大丈夫です(新規登録や構造変更の場合は管轄の運輸支局)。

予約は午前に2回、午後に2回と1日に4ラウンドある中から選びます。もし検査で不合格となった場合、当日中にリカバリーできる問題であれば再チャレンジできますが4ラウンド目だとラインが混雑していると難しいですのでご注意を。

その他、住所、氏名、登録番号、車体番号、原動機型式などを入力しますので手元に車検証を用意して入力してください。

予約が完了したらアカウント登録したメールアドレスに予約番号が送られてくるので控えておくかプリントしておきましょう。




 

~車検継続のかんたんなバイク整備~

次にバイクの整備です。この場合で言う整備とは車検継続検査に合格するための内容です。ウインカーが正しく点滅するか、ブレーキランプ、テールランプ、ナンバー灯、ヘッドライトのLO/HIの点灯確認、灯火類のレンズにヒビ割れ等ないか、ホーンが鳴るかの確認を必ずしてください。

ウインカーは前後左右、必ず確認
ブレーキランプは前後ブレーキでそれぞれ正常に点灯。スモールランプ、ナンバー灯も確認。

ハンドルロックが正しくかかるか、スピードメーターが誤差なく作動しているか、タイヤの溝の残量、チェーン車の場合は摩耗や張り具合、そしてオイル漏れなどが無いかよく確認をします。そしてブレーキは前と後ろでそれぞれ制動力を測定されますのでご注意を。

タイヤのスリップサイン。摩耗してサインが接地するほど溝が浅いと車検に通りません。

 

このようなオイル漏れが無いか事前によく点検しておきましょう

マフラーやミラーなどを社外品へカスタムしている人は、保安基準に適合しているか確認しましょう。JMCA認定マフラーを装着している場合は認証プレートの位置の確認をしておきましょう。またマフラーはJMCA認定でなければ車検に通らないということはありません。騒音とガス濃度が規定値内であれば通ります。R1200GSの場合は触媒以降のサイレンサー部だけの交換であればガス濃度は問題ないと思います。しかし心配な場合は少々手間でも検査の時だけノーマルに戻すと安心です。

ナポレオンGSミラーは保安基準適合品です

バイクのユーザー車検の場合、関門となるのはヘッドライトの光軸です。転倒などの経緯がなくても少しづつ狂ってしまう光軸。これは運輸支局の近所に存在している自動車整備工場(予備検査屋、テスター屋さん)で専門の測定器で調整をしてくれます。千葉運輸支局の場合はコルザ・サンでバイクの光軸調整をしてくれますよ。(大体3090円くらい)

これは千葉の場合ですが最寄りの運輸支局にオートバイの光軸調整も対応してくれるテスター屋さんが近くにないかを事前にチェックしておきましょうね。




ちなみに検査ラインで光軸を測定するのはハイビームです。LOは点灯しているかの確認のみです。そしてR1200GSのようにHIを点灯させたときにLOが消えない車種は正しく光軸を計測させる目的でLOを隠す物を事前に準備しておきましょう。

それとバルブを青白い色のコーティングバルブに交換していたり、少し前に流行ったHIDにしている人は光量不足で落とされる可能性があります。できれば新車時に付いていたようなクリアーのハロゲンに戻しましょう。(ハイビーム側の話ですが)

光軸測定はHIで測定するのでLOは段ボールで隠す。運輸支局に着いてから貼りましょうね。

H4バルブを使っている車種のようにHiにしたときLOが消えるのであれば、このような対処は不要です。それと私のR1200GSのように補助ライト、フォグランプを装着しているバイクは極端に光軸が狂っていないか点灯確認をする場合があります。

~必要な書類を確認しよう~

・車検証

・納税証明書

・自賠責保険証

・お金(光軸調整代なども含めて3万円あればお釣りがくるはず…)

自賠責保険は事前に行きつけのバイク屋さんなどで加入してもOKですが運輸支局内に代理店があります。そこで「バイクのユーザー車検です」と言って24か月の更新してもらえば簡単です。費用は自賠責保険更新費、用紙、印紙代、重量税などを合わせても2万円前後です。これに光軸調整をお店にお願いする費用を足せば大丈夫です。

自動車税は多くの場合に5月に納付していると思いますが、5月に車検を迎える場合に未だ納付書が来ていない!という場合は前年に払った納税証明書で大丈夫です。納税証明書に書いてある有効期限内なら大丈夫ということです。

オートバイディーラーに車検をお願いすると例えば車検代行費2.5万、車検整備費1.5万、上記したような自賠責保険などの諸費用、そして消耗部品の交換などがあれば合計で10万、15万とあっというまに費用がかさむものです。ユーザー車検のメリットは何と言っても経済的なことですね。

しかし忘れてはいけないのが整備の内容です。日頃、ご自身で点検や整備をしていない方はやはり定期的にプロの目で点検をされるのをお勧めいたします。命を預けているのですからね。

千葉運輸支局 検査ライン

次回は検査当日から検査ライン、継続車検完了までの流れを解説いたします!

次回 バイクユーザー車検 当日編

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空冷R1200GS ミッションオイル交換方法 R1200GSギアオイル交換方法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はR1200GSメンテナンスに関わるお役立ち情報をいってみたいと思います。だいぶ以前にR1200GSのエンジンオイル、オイルフィルター交換方法をアップしましたが、実はこの投稿が究極のツーリング写真ではアクセスの良い人気投稿の1つなんです。ブログっていかにお役立ち情報が大切かよく分かりますね。

さて今回はミッションオイル(ギアオイル)の交換方法でございます。えっ?ミッションオイル?BMWやR1200GSをよくご存じでない方が聞くと疑問符が出てくるのですが、空冷モデルまでのR1200GSはエンジンとミッションが別室構造で車のMT車と同じような構造なんです。なのでミッションはミッションでオイル交換が必要なんですね。




R1200GSのミッションオイル交換はメーカー指定によると2万キロ毎、または2年のどちらか早い方だそうです。今回、私のR1200GS-ADVENTUREでは前回の交換より2万キロのタイミングで作業しましたが、想像以上に鉄粉が出たので次からは1万キロ毎くらいでも良いかなと思っております。

まずは準備するものから。交換用のオイルはカストロールのMTF Universal80W-90を使用しました。ネットで他のユーザーさんの様子を見ると皆さんも同じカストロールを使われているようです。1缶(1L)で足ります。ネット通販で1200円くらいです。

それから注入用のオイルサクションガン。ネット通販で2000円~3000円程度で入手できます。

廃油箱 ホームセンターやカー用品店でも容易に入手できます。

フィラープラグ(注入口)とドレンプラグ(廃出口)のワッシャー型パッキンは交換作業の都度、新品に交換しましょう。フィラープラグ側が内径18㎜外径22㎜、ドレンプラグ側が内径14㎜外径18㎜です。なかなか売っていないのでディーラーで購入しましょう。1つ100円程度だったと思います。

19㎜のレンチ。ドレンプラグを外すときに使います。

8mmのヘックスはフィラープラグに使用します。これはエンジンオイル交換の時も使いましたね。

トルクレンチ、またはデジラチェ。ミッションオイルの場合でもフィラープラグとドレンプラグはきちんとトルク管理しましょうね。

まずは車体の右下からのぞきこんで、ドレンの位置を確認してみましょう。通常、オイル交換作業はセンタースタンド(メインスタンド)を立てて作業しますが、ミッションオイル交換については抜いたオイルが立てたセンタースタンドを直撃するのでまずはサイドスタンドで作業開始です。




ドレンは手ごわそうな位置にあるように感じますが真横からスパナが入ります。あっ緩める前にフィラー側がちゃんと緩まるか事前に確認しておくと良いです。稀に緩まない場合があるようで、オイルを抜いた後に気が付いては後の祭りです。

このように段ボール等でマフラーにミッションオイルがかからないよう工夫しておきましょう。後で汚れた部分を拭けば良いといっても高温になると煙が出て臭くなるものです。

ミッションオイルは粘度があるので冬場ですとなかなか抜けません。途中で車体を垂直に起こしたり少し揺らしたりしてじっくり抜きましょう。

次に新しいミッションオイルを注入するフィラープラグを外します。8mmのヘックスを使用。

オイルを抜いている間にフィラーのマグネットに付着した鉄粉、フィラー&ドレンボルトのネジ山の清掃をして新品のアルミワッシャーを用意しましょう。

完全に抜けたらドレンプラグに新品のアルミワッシャーを装着して30Nmで締め付けます。




これもまた冬場にやると固いのですが、サクションガンで新品のミッションオイルを一気に吸い込みましょう。しかしなぜカストロールの缶は缶切りでないと開けられないのでしょう…ちょっと不便ですね。

注入もまた冬場にやると固いのですが頑張ってオリャーと入れて下さい。規定値では0.8L入るそうなので1L缶のカストロールUniversal 80W-90が20%くらい残すイメージで。あっこの作業は車体をセンタースタンドで垂直にして行って下さいね。

注入口からこのようにミッションオイルが溢れてきたら注入をやめてフィラープラグに新品のアルミワッシャーを装着して30Nmで締めます。

これで作業は終わりです。エンジンオイルに比べても簡単ですのでぜひやってみて下さいね。特にミッションの入りが悪かったり、ニュートラルが出にくい場合は早めに交換することをお勧めいたします。

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