2018 北海道ツーリング はじめての北海道の走り方 その2

・・・前回の続きです。

北海道ツーリング はじめての北海道の走り方をご紹介~

・移動の計画は地形をよく考えよう

これは何も北海道ツーリングに限ったことではなく、信州だろうと九州ツーリングだろうと同じですが、北海道ツーリングに初めて行くよ!という方々の中で、きっとロングツーリング自体が初めての方も多いと思います。

地図を見て平面的なイメージで計画を立てると、近いだろうと思ったところに、なかなか到達できない!なんてことが起こりうるのです。

これは私が北海道ツーリングの際に持ち歩いている北海道の立体地図です。

このように北海道をほぼ縦に貫いている日高山脈、夕張山地、北見山地。そして大雪山や十勝岳といった高い山。知床なら羅臼岳、ニセコなら羊蹄山やアンヌプリ。こうして見ると北海道はなかなかの標高差があると分かります。

例えば茨城県の大洗港から苫小牧港行きのフェリーを使う人の場合、苫小牧から道東を目指すとなると日高山脈超えが待っています。日高山脈を越える手段は主に日勝峠、狩勝峠、道東自動車道(高速道路)の3つです。日勝峠と狩勝峠は良い道ですが交通量が多く、日中であればペースはイマイチです。私は試したことがありませんが確実に行くなら高速代を払って道東自動車道も良いかもしれません。

もしくは全て海岸沿いを走り襟裳岬から黄金道路を走るのも良いですが、襟裳岬の周辺は強風と濃霧の名所でイキナリ行くにはタフ過ぎるルートなのです。

このように地形で考えると苫小牧についたら、国道237号(花人街道)を北上して、まずは富良野などが待っている道央エリアを目指すのが優しいルートと言えそうです。もちろん天候などにもよりますけどね。

それと札幌近郊や旭川近郊など都市部を通過するようなルートも時間をロスるので、何か目的がない限りは避けた方が良いと思います。




・激しすぎる気温差、当たらない天気予報

夏の北海道は場所によって暑いところ、寒いところの差が大変大きく感じます。10年以上前は8月といえど、耐え難いほど暑い場所なんて無かった記憶がありますが、今は自然環境の変化か関東圏と変わらないほど暑くなる場所があります。真夏の関東圏のツーリングと同様に小まめな休憩と水分、塩分補給をしないと熱中症で動けなくなります。かと思えば根室や稚内にいくと少し天気が悪くなっただけで、震える程寒くなる場所があります。これは局所的だと感じますが例えばサロマ湖近くのキャンプ場や猿払キャンプ場などは、8月のお盆だというのに夜中のトイレは石油ストーブが炊かれていたほど寒かったですよ!

8月のキャンプツーリングだからと寝袋すら持っていかない人がいるようですが、北海道でそれをやったら凍死(は大げさですが)!低温に対応したダウンシェラフを持って行きましょうね。

それと当たらない天気予報にも注意です。朝イチの天気予報チェックはライダーなら誰でもやると思いますが、それを過信してはいけません。空模様をよく見て怪しいと思ったらスマホで雨雲レーダーをチェックしてみましょう。山脈地帯のゲリラ豪雨をレインウェアー着るタイミングを逃しズブ濡れになったら最悪です。夏のゲリラ豪雨は上空の冷たい氷から凄まじいスピードで地上に降るので、下着まで濡らしたら心臓がドキドキしてしまうほど冷たいのです。

このような事態に対応が遅れると、旅に必要なスタミナが消耗し最悪は体調不良を招きます。

2017年8月 北海道富良野市




ごく稀に半そでTシャツやランニングで走っているワイルドな人も見かけますが、火傷に近い日焼け、スズメ蜂や大きな昆虫の激突で酷い目に遭います。暑い場所でもちゃんとライディングウェアーを着ましょうね。私はむかし、ちゃんとウェアーを来ていたのですが首にスズメ蜂が激突したことがありました…。

・基本はキャンプツーリングでいこう

私の個人的な感覚でいくと北海道ツーリングといえばキャンプツーリングでしょう!という感じなのですが、私の職場の人は北海道ツーリングで全ての宿泊がホテルだ、という方もいます…。キャンプツーリングは自然の中に身を置いて旅心を育むだけでなく、時間や場所に縛られない身軽さも大きなメリットです。特に最高のツーリング写真を撮るんだ!という場合は早朝の朝焼け、美しい夕日のシューティングを考えれば自由に出入りできるキャンプ場泊は理想的な宿泊手段と言えます。

北海道の場合はキャンプ場の価格が安く300円とか、無料キャンプ場なんて場所もいまだに多いので経済的であるのは言うまでもありません。ちなみに私が2017年の8月に7泊の行程で行った北海道ツーリングでは宿泊に使ったお金は0円でした。

伊達市 噴火湾を望むアルトリ岬キャンプ場 無料

もちろん悪天候だった場合は無理をせずに宿を使うことをお勧めします。その場合もライダーハウス、ユースホステルなど相部屋の料金の安いところを利用すると、旅の仲間とのコミュニケーションを楽しむことができます。

そんな宿やキャンプ場で出会った旅仲間は、旅の有益な情報を教えてくれたり、旅が終わったあとも連絡を取り合えるような友人ができたりと、なかなか日常ではない出会いがあり素晴らしいです。

これが快適や贅沢を求めてゴージャスなホテルに泊まってしまうと、たちまち旅の雰囲気はなく素晴らしい出会いも減ってしまうのです。なのでオススメはキャンプツーリング、天気が悪ければライダーハウスなのです。ホテルは万一、体調が悪かったときの緊急用と考えましょう。

・綿密に計画を立てたところで予定通りにはいかない

例えば有給休暇を7日とったとします。関東圏や関西圏から北海道へ行くなら主にフェリーですが、往復の移動で丸2日は使ってしまうので、中身で考えれば5日間くらいとなりますね。苫小牧港にせよ小樽港にせよ、人気の道東&道北エリアまでは距離があります。

中身が5日間くらいの予定でしたら最初は欲張らず道東か道北のどちらかを選んでみましょう。そしてフェリー港までの中間にあるエリアを楽しみながら旅をするのがオススメです。苫小牧港でしたら富良野、美瑛エリアを経由して稚内を目指すとか。小樽港でしたらオロロンラインを最初に目指してまずは稚内、後半に道央エリアとかも良いと思います。

もちろん道東にターゲットを絞って一気に移動するのも良いと思います。道東も道北も両方を、となると中身5日間だと走りっぱなしになり初めての方にはオススメできません。道東と道北を両方満喫するのであれば中身7日間は欲しいですね。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/400 ISO100

 

どこに行こうか?どの道を走ろうか?といった計画は、大まかに目途を付けておく程度で良いと思います。綿密にスケジュールを作ったところで予定通りに旅はすすみません。というのも悪天候で雨の酷いエリアを避けて移動するなど、想定外のルート変更を余儀なくされるのは決して珍しくないからです。

几帳面な人は事前に行く場所や走るルートを決めてしまいますが、予定通りにいかずストレスを感じたり、何としても予定を強行しようと無理に走ったりすると面白くないです。それにスケジュール厳守行動ではせっかくの旅が日常っぽくなり勿体ないですよ。風の風来坊のように夏の北海道をさすらってください。

・旅人を気取ろう!然すれば風景が純粋に心に入ってくる

今まで書きませんでしたがソロツーリングであることを前提に書いてきました。まずはちょっぴりストイックな旅人を気取ってみましょう。北海道に旅行に行くのではなく、北海道にバイクで行くのでもなく「北海道をバイクで旅する旅人」になってください。然(さ)すれば美しい夕日を目撃するだけでジーンとくるはず。人生に大切な財産となる「思い出」が1つ付加されますよ。

・万一の備えは万全に

ロードサービスの連絡先(最近は任意保険に付加されたサービスもありますね)。札幌や旭川にあるメーカー系のバイク屋さんの連絡先。バンク修理キット。工具や針金やテープや結束バンドなど、バイクのトラブル時に使えるもの。ガス欠時に役立つ予備の燃料ボトル。空冷エンジンのバイクなら補充用のエンジンオイル。スペアのヘッドライトバルブ。想定外に冷えた時の防寒具。それから古いレインウェアーを持っている人は劣化して浸水しないか点検しておきましょう。タイヤやブレーキパッドなども残5分くらいでは少し怪しいです。ブヨ刺されに効果のあるステロイド系の虫刺され薬(もちろん体質に合わない方はやめてください)。フェリー内や混雑したキャンプ場で熟睡するための耳栓。新聞紙。雑巾。シールドクリーナーとウエスは多めに。まだまだ有るけど書ききれませんね…

北海道ツーリング10回、今夏で11回目を数える私の経験で色々と書いてみました。今思い起こすと、はじめて行った北海道ツーリングはやはり印象的で生涯忘れることのできない大切な財産になったと言えます。北海道ツーリングを機に人生が変わってしまった、と言っても過言ではないかもしれません。

それくらい北海道には特別な何かがあります。それが何かは皆さまご自身で感じてきてくださいね!

関連記事 北海道ツーリングの予算はいくら???

 





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~本日の毎日100ショットスナップ~

リコー GR APS-C

この写真は去年の夏の北海道ツーリングで撮りました。2日間にわたる酷い雨で稚内で停滞を余儀なくされた私は徒歩で稚内港を散策していました。この時、お気に入りだったコンデジRICHO GR APS-Cを持って、見つけた被写体がこれです。この写真を撮った日くらいから、GRは絶不調で結局、壊れて使えなくなってしまいました。コンデジは一眼レフと違ってタフなバイク旅ではよく故障してしまいます…。

初めての北海道ツーリングの走り方<究極のツーリング写真流>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この夏になって当ブログはますますアクセス数が増えました。これもいつも見て頂いている読者の皆さまのお陰でございます。いつも本当にありがとうございます。

多くの方が見に来ていただける…いろんな人が見ている…と考えると、例えば初めてバイクデビューする方、はじめてキャンプツーリングする方、はじめて房総半島にツーリングする方、などなどツーリング写真の撮り方やR1200GSの情報に限らず、色んなことが当ブログに書かれていても良いのかな??

そんな風に感じたので、今回は時期的にも非常に良い「この夏、北海道ツーリングに初めて行くよ!」という方を対象に、あまりメディアでは書かれていないような情報を発信してみたいと思います。

これから、はじめて北海道に行かれる方はぜひご参考にしてみてください。




~究極のツーリング写真流 はじめての北海道ツーリングの走り方~

北海道は主に道南、道央、道東、道北の4つのエリアに分けて、どう旅するのかを考えるのが一般的です。

<道南>函館やその周辺は人の多い観光地です。大沼周辺の自然や駒ヶ岳など良いところは沢山ありますが北海道らしいイメージとは少し離れた印象です。本州寄りの亀田半島、松前半島の風景は印象的ですが海岸線の風景などは本州のどこかにも在りそうかなと感じます。青森から青函フェリーで来る方は最初の上陸ポイントが函館なので、まずは大沼でキャンプし、その後は時間短縮という意味で高速道路(道央自動車道)を活用して道央エリアを目指すのも良いかもしれません。

<道央>新潟からのフェリーで来る人は小樽港、大洗からフェリーの場合は苫小牧港が上陸ポイントですので、多くの方がここがスタート地点になります。自然を楽しむのであれば洞爺湖、支笏湖のあるニセコエリアがお勧めです。ニセコの五色温泉や伊達市まで行けば登別温泉と温泉も楽しめます。襟裳岬の景色は素晴らしいですが強風の名所であり夏場は濃霧もでるので初めての方にはオススメはできません。襟裳岬から釧路方面へ向かう黄金道路は昔はタフなルートでしたが道路改良工事が進んで最近では天候が良ければ普通に通れます。個人的に最も好きな道は襟裳岬の北東にある百人浜です。

<道東>最果て感の色濃い道東はいかにも遠くまで旅に来たと実感できます。釧路湿原、屈斜路湖を望む美幌峠、知床半島など有名どころも外せませんが浜中町から厚岸を結ぶ海岸線「北太平洋シーサイドライン」が最もオススメの道です。オフロードライダーやR1200GSのような大型デュアルパーパスに乗っている人は阿寒湖の南にある「ひょうたん沼」を通過する道道1093号のダートか、有名どころでは道北スーパー林道と呼ばれる函岳レーダー道路のダートがお勧めです。海岸線のルートも素晴らしいですが内陸側に入ると牧歌的な風景と雄大さがあり、いかにも北海道ツーリングという魅力があります。北海道ツーリングを何度も経験している玄人が好むのが道東エリアだと思います。根室のエリアは最果て感が特に強く、普段はソロで行動しないという都会派ライダーさんは、寂しすぎる景色に衝撃を受けてしまうかもしれません。

<道北>こちらも道東と同じく最果て感は抜群ですが最北端に到達!という大きな意味合いのある土地という意味で少し明るい印象です。道は日本海側の道道106号オロロンライン、サロベツ原野があまりに有名でライダーならマストで行くべき道です。その他はオホーツク海側の宗谷国道も素晴らしいですが、観光地化がすすんでいる宗谷丘陵は今のうちに行っておいた方が良さそうです。富良野や美瑛など「北の国から」を連想する雄大で牧歌的な風景の旭川周辺のエリア。どこにレンズを向けても絵になる、北海道らしい風景ですが観光客も多く人気のスポットは混雑します。オススメは旭川空港の南側に点在する丘エリア、美瑛、富良野の風景ですが早朝や夕方に行ってみましょう。〇〇の木といった有名観光地は日中は混雑しています。写真にするなら「木」だけに注目してしまうと期待外れ。木の存在を内包する景色全体を感じ取りましょう。時間に余裕があれば稚内港からフェリーに乗って礼文島、利尻島に行くのも素晴らしい旅になると思います。




何をもって「あなたの北海道ツーリング」にするかは他人には分からないものです。最果てのポイントに到達した達成感、景色を見る、道を楽しむ、食文化を楽しむ、温泉を楽しむ、街や文化に触れる、キャンプを楽しむ、旅人達との出会いと連帯感を感じる。

年齢的にもバイクキャリアでもフレッシュな方でしたら、もう行くだけで感動の連続であると言えるでしょう。

世に溢れている事前情報を仕入れ過ぎず、地図だけを頼りに好きなように感じたままに旅してくるのが一番良いかもしれません。

食べ物や温泉の情報は、今の時期に書店に行くと情報誌がかなり売っていますしネットでも有益な情報収集ができると思います。私の場合は写真活動が優先なのでグルメ&温泉は近くにあったら「ついでに」楽しむ程度に留めております。

以下に私が個人的に感じた北海道ツーリングでのあらゆる事、注意点を箇条書きしてみます。

・1日の走行距離に気を付けよう

北海道を島のように考える人がいますが「北海道はでっかい道」という懐かしいワードの通り、本当に広いので距離感覚を間違えないよう注意です。初日は苫小牧から襟裳岬に行って、2日目は知床、屈斜路湖、層雲峡から海岸線に出て宗谷岬、3日目はオロロンから天塩を経由して富良野、十勝まで行ったら後半はニセコにってオイオイ!そんなに走れませんよ!!!例えば札幌から宗谷岬を直線で結ぶと300キロもあります。

宗谷岬で札幌ナンバーのライダーをつかまえて「地元の方ですね」なんて言ったら苦笑されます…。それくらい北海道は広いと覚えて、欲張らずに慎重にスケジュールを考えましょう。

信号の無い直線路ばかりなので、走ろうと思えば走れちゃうというのもありますが、無理は禁物です。1日の走行距離は走っても250~400キロ程度に留めましょう。それ以上走ってしまうとバイクに乗っているだけの1日で終わってしまいます。

例えばこんな感じだと1000キロくらいなので1日では到底走り切れません。余裕をもって旅しましょうね。

・あらゆる危険がひそんでいる

動物の飛び出しはライダーにとって非常に危険な問題です。特に鹿などの大型動物との激突はこちら側も生命に関わる大事故となりかねないです。車との事故も多いです。

地元の普通車は関東圏に住む私から見ると恐ろしいほどトバしています。軽自動車に乗った普通のオバちゃんが平気で100キロ以上で国道を走ってるのを見かけます。きっと北海道はトバした分だけ移動時間が短縮できるし、景色がひらけて感覚が麻痺しているのかもしれません。

後ろに追いつかれたら抜かせましょう。絶対に一緒になってトバさないこと。道内は警察の取り締まりが非常に厳しいですが、悲惨な交通事故を未然に防いて頂いていると思って感謝しなくてはいけません。

早朝、夕方の動物の飛び出し、人の注意力が疲労で低下する夕方の時間、開けた景色と長い直線で麻痺してしまうスピード感、景色が良いからとついヨソ見運転…気を付けましょうね。

とにかくトバさないこと。この一言に尽きます。自称トバし屋さんも、北海道では制限速度でいきましょう。

・吸血昆虫の対策を万全に

本州では蚊くらいしか思いつきませんが北海道では蚋(ブヨ)やヌカカやダニなど怖い害虫がたくさんいます。特に川や湖などの近くやキャンプ場では万全の対策が必要です。防御対策と刺された場合の薬の両方が必要です。例えばブヨに指を刺されたら翌日はバイクの運転が出来なくなるかもしれません。

キツネに触らないこと、熊の痕跡を見つけたら逃げる…などは一般によく見かける注意事項なのでここでは割愛しますが、1つだけ書いておくと林道やオフロードに入る場合、オートバイのエンジンの音を響かせて走る限り、熊は逃げていると思いますので遭遇率は低いと思います。危険なのは山の中でエンジンを止めてバイクから離れて行動するときです。熊害については北海道の全域で注意しなければいけないことです。事前に情報を入手して知識をつけ、熊鈴の携行など対策をしましょう。

perfectpotionのアウトドアボディスプレー。蚊だけでなくブヨにも一定の効果がある虫よけスプレーです。少し高いですがオーガニックな素材で香りも良いです。左はハッカで右は通常版。

長くなったので次回に続く…

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CASIO エクシリム EX-10

何日か前に撮った晴海ふ頭からの夕景です。まさにマジックアワーと呼べる焼け具合は見ようによっては趣味の悪いレタッチとも思えますが、実際にこのような光景だったのでレタッチではありません。たまにですが悩むんですよね。変なレタッチだと思われないかなって。