スペースと被写体エリアの比率<上級>ツーリング写真

突然ですが皆さんは黄金比と聞いて何を思い浮かべますか?

今回は写真におけるスペース(または背景)と被写体エリア(背景ではない部分)の比率のお話です。

う~ん、何だか難しそうだ。めんどくさい。と思ったあなた!私も同感です。でもコレを避けていては、ある程度から上のレベルは目指せません。比率の話は写真に限らずあらゆる芸術に通ずるものがあり、有名な芸術作品を紐解いていくと必ず黄金比などの計算された数字が存在するのです。

目指したい比率の偉い順。

  1. 黄金比  1:1.618
  2. 白銀比  1:1.414
  3.  1:1.5

難しかったら大体1:1.5なんだ、と覚えても良いと思います。背景と被写体エリアの割合、または構図内を分断する線の位置など、概ねこの比率を目指して画面構成しましょう。

そして初心者の方は覚えていただきたい二等分はダメ!ということ。黄金比や白銀比などの対局が二等分であると言いきって良いです。ただし水鏡に反射するリフレクションの構図や双子の子供など、一部に二等分が当てはまる写真はありますが、このように正当な理由ある二等分は例外です。

 

こちらの作例をご覧ください。きらめく海面のスペースとバイクのある堤防のエリアの比率を1:1.618を目指して撮りました。これ、正確に測るすべは無いのですが1:1.618黄金比の場合はパッと見て心地よさを感じればそれが黄金比である場合が多いです。この「パッと見た心地よさ」とは写真をやっている人でもそうでない人でも関係なく感じ取ることができるようです。

これは人間の遺伝子構造(DNA)そのものが、この比率のフィボナッチ黄金螺旋構造だからかもしれません。詳しくはスペースの関係で割愛しますがフィボナッチスパイラルで検索すると、詳しい情報を入手できますので是非見てください。





次にこちらの写真をご覧ください。先程はスペースの比率でしたがこちらは線の位置です。陸と空の境界となっている線の位置に注目です。多くの人がちゃんと出来ている3分割構図を守っている訳ですが、さらに詳しく解説をすると空と陸の部分を1:1.5としているのです。

3分割構図はその派生構図としてファイグリッドというのがあります。ファイグリッドは黄金比を計算して作られた3分割線であり、多くの風景写真に適用できます。こちらもご興味のある方はファイグリッドで検索してみてくださいね。(勝手にリンクを貼れないので)

次の写真はSNSなどで多く見かける、悪い写真の例です。

恥を承知で自分が過去に撮った写真を失敗例に使います。これは黄金比とは真逆の悪い例。二等分です。陸と空の境界となる地平線をド真ん中にもってきて撮っています。空と陸の割合がほぼ等しいのです。

エサヌカ線のロケーションがインパクトあるので、悪い写真に見えないかもしれませんが、コレはダメです。5年くらい前の夏ですが私はこんな下手でした。今ならもっと道を主役に寄って空や緑のエリアは削ぎ落して撮ったでしょう。奥行きとなる直線、シンメトリーな被写体、青緑グレーの3色のカラー要素、これらの要素を画面内で理想的に配置する力は、今もイマイチですがこの頃よりは圧倒的に持っていますので。

ここでは比率について線の位置や大きさの割合で説明しましたが、頭を柔らかくして考えると黄金比を目指したいものは色々です。例えば光と影、750ccと1200ccのバイク、鮮やかな花と地味な草、自然と都会、部長さんと係長さんとかも黄金比?!

比率、黄金比に係わる話はまだまだ私自身が勉強中です。すごく高度なことに感じるかもしれませんが、たくさん撮っていれば偶然で黄金比ピッタリの写真が撮れるときがあります。そういった「まぐれ」から吸収して写真家とてのスキルを進化させるのも大いにアリだと思います。

黄金比についてまた研究成果(写真)があがったらまた投稿しますので、お楽しみに!

 





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時に無邪気な子供のように<上達の秘訣>ツーリング写真

マンネリになった人、壁にあたっている人。

全てのスランプの人へ。

誰も見たこともないヘンテコな写真を撮ってみてください。

それを生み出すヒントはあなたの中に眠っているユニークさです。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L   F7.1 1/320 ISO100

 

幼い頃、大人たちを驚かせた遊び心はいつの間にか心の奥底で眠りについています。

それをいま呼び覚ましましょう。

失敗に終わっても構いません。

イタズラ感覚で試してください。

きっと楽しいですよ!





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グランド10周できなかった奴、罰として100周してこい

また訳の分からないタイトルが入りました。申し訳ございません。

小学生のとき何か悪い事したやつは、よくグランド10周やらされていました。ある日、悪い奴がズルをして9周して「終わりました」と戻ってきたんです。・・・でバレたんですね。

罰としてそいつは100周する羽目になりました。まさかの10倍です!結果、本当に100周したのかは昔すぎて記憶にありませんが。

さて当ブログでは以前に仕事の日でも毎日写真を撮ろう。できれば目標として1日に100ショット撮りましょう、という毎日スナップ100ショットのお話をしました。

写真とは被写体を見つける目、被写体の魅力を見極める目、画面を構成する思考、アイデアを生み出す思考、構図を作る足、カメラの構え方、といた具合に肉体的に学習する要素が多く存在します。

出勤前によく寄るカフェの窓際席から撮りました

 

当ブログのような解説や、市販の「素敵な写真の撮り方100選」なんて本を読みあさって、「へぇ~なるほどね」で終わらせ、実際に写真を撮らなければ何ひとつ身につきません。

中学生の頃、卓球部だったのですが得意だったカットがある日、まったくコントロールできなくなってしまい、部活の顧問から鏡の前で1000回、カットの素振りをしてろ。と言われて1000回やったら不調が直ったことがありました。今で言うマッスルメモリーですかね。




いちど騙されたと思って、通勤途中、休憩時間、犬の散歩、家族、税務署の帰り、歯医者の駐車場、近所の踏切、庭の雑草、なんでも良いので少しでも「あっ」と思った被写体にカメラを向けて撮ってみてください。

撮った写真がイマイチだなぁ、と思ったら誰にも見せる必要はありません。ただし何がイマイチなのかご自身なりに分析してみてください。毎日続けていると少しずつ少しずつ上達します。一朝一夕には成就はしないのです。

出勤途中にバスの中から撮りました

毎日100ショットのスナップはグランドを100周したり素振りを1000回するほど、辛い事ではありません。逆に楽しくて楽しくて仕方ないことなんですよ。

出勤途中の電車の窓から撮りました。

今回ご紹介した3枚の写真は2、3日の間に撮ったものです。発表することは少ないですがたくさん撮っていれば奇跡の1枚をモノにする確率も上ります。

こうやって日々、楽しみながら少しずつですがスキルを身につけるのです。いつもポケットにコンデジを忍ばせて。

 





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世界初。ツーリング写真での色温度解説<中級>ツーリング写真

やっちゃいました。ついにタイトルに「世界初」という単語を使っちゃいました。

もうブログを作る前から使いたくて使いたくて仕方なかった単語なんです。「世界初」。ツーリング写真を用いた写真解説ブログなんて、今現在はこの世に当ブログしか存在しません(たぶん)。だから何を説明するにせよ、ツーリング写真における○○を解説するなら「世界初」なんです。きっと。

さてタイトルはスペースの関係で色温度と書きましたが、一般的にはホワイトバランスと言われる光源に依存するカラー写真の色についての解説です。

<初級>ツーリング写真の内容かな…と悩みましたが、上手な方の作品でもホワイトバランスを巧みに調整したな、と思える写真はあまり見かけないので<中級>としてみました。

いつも通り、難しい話は退屈なので割愛します。勉強されたい方は検索すると分かりやすい情報がたくさん出てきますので、そちらをご参照くださいませ。

人間の眼球はかなり優秀なオートホワイトバランスの機能が備わっているようです。私たちが目でみて感じている景色より、ずっと曇天や日陰は青いですし、蛍光灯や月明かりは緑っぽいです。

当ブログではあくまで記憶のツーリングシーンを再現、といった抽象的な芸術分野(でありたい)ですので、現実に忠実な色温度を再現という話はいたしません。

カメラ(または画像ソフト)においてホワイトバランスを撮影者の意図でコントロールすることにより、作品に与える印象のお話です。

ホワイトバランスはK(ケルビン)という単位を用いています。日中の太陽光は5500Kくらい。数値が小さいほど炎などの赤みある光、大きいほど曇天下などの青みのある光となります。

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L IS F5 1/50 ISO800

まずはホワイトバランスを青にふった作例からご説明します。この作品は福島県の桧原湖にあるキャンプ場で撮影したワンシーンです。早朝4時、曇り空のもと肉眼ではほぼ夜のような時間帯。わずかな光源は厚い雲の上です。人間の目ではこんな風には見えませんが本来の光源の色としてホワイトバランスを調整しました。

なぜこうしたか?静かさや寒さを表現するのに青みは効果的だからです。このロケーションにぴったりのホワイトバランスはこんな感じだな、と私は判断したのです。

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/500 ISO100

続いて赤にふった暖色系の作例です。立ち寄った漁港で並んだ浮きが気に入ったので撮影しました。実はこの撮影シーンは日は傾きはじめていましたが、まだ夕方とは言えない時間帯でした。ホワイトバランスを僅かに赤にふることで、1日の終わりを感じさせる夕刻のシーンに仕上げたのです。

ここで既に鋭い方はお気づきかと思いますが、肉眼よりも実際の色温度に戻してあげるパターンと、実際の色温度よりも欲しいイメージに近づけるパターン(演出です)との両者があります。これ、難しく考える必要は全くなくて、要するに自分が「いい感じだな!」と思ったところが勘所です。そのシーンにどんなホワイトバランスが一番相応しいのか?それは本当に撮影現場にいるあなたなら簡単に答えが出るはずです。




ホワイトバランスの調整は撮影時にカメラの設定で行う場合と、帰宅してから画像ソフトで調整する場合の2つがあります。これはカメラが画像をカードに記録するときの、記録形式の話とからんできます。画像はJPEGという既に圧縮されたデータのものと、CCDやCMOSといった撮像素子の1つ1つのデータ(RGB)を生のまま記録するRAWの2つがあります。

JPEG記録方式で撮影される方は撮影時にしっかりホワイトバランスを調整して撮影を行いましょう。RAW記録方式で撮影される方は撮影時はオートのまま、気にしないで大丈夫です。カメラ付属の現像ソフトまたはLightroomのような編集ソフトで仕上る際に調整を行います。

JPEGを編集ソフトを使ってホワイトバランス調整はできないの?それは、一昔前はできませんと言い切っていましたが、どういう仕組か分かりませんが最近のソフトでは可能なようです。ただしRAWで調整した時と違い、少なからず画像の品質にダメージがあるかと思いますのでお勧めはできません。

ツーリング写真におけるホワイトバランスとは、あなたが体験したツーリングシーンに最もイメージの近い色の選択です。それは必ずしも現実風景に忠実である必要はありません。仮にホワイトバランスの調整は演出ではないか!と物言いが入ったとしても、そもそも人間の眼球が実際の色に対して補正しちゃってるのですから、これを議論しても無駄な労力に終わります。

それに人間の眼球が補正してくれる能力も、実はかなり個人差があるそうですね。

それとカタログなどの商品を撮影するカメラマンの世界では、正確にホワイトバランスをとるため、専用の白紙や18%グレースケールを用いてマニュアルの白取りを行いますが、そういった商用写真の世界で行われているホワイトバランスと混同しないよう注意してください。




初心者の方は色温度の設定が難しく感じるかもしれません。手っ取り早いのはカメラ内にシーン別にプリセットされたホワイトバランスを操作することです。夕陽を実際よりも赤く表現したければ曇りモード、もっと赤くしたければ日陰モードを選ぶと良いでしょう。寒さや寂しさを表現するのに青みおびた写真にしたければ蛍光灯モード、さらに青くしたい場合は電球モードです。

どうでしたか?今回は写真の色味を決めるホワイトバランスのお話でした。また長くなってしまいましたが理解していただけたでしょうか?

露出のときも同じ話をしましたが、適正な値はあくまであなたの心の中です。

それでは寒いですが良い一週間を!





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絶えず変わりゆく刹那を一枚に<上級>ツーリング写真

意味がよく分からないタイトルをつけてしまいました…。ただのイメージと思ってください。

今回は<上級>ツーリング写真の解説として刻々と変化を見せる夕空を使って、色、コントラスト、雲の形、階調、濃淡などを画面内にデザインしましょう!というお話です。これは私自身が今取り組んでいる課題そのもので、本当に難しいのですが上手くいくと秀作になりえます。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F7.1 1/160 ISO100

夕空の撮影というのは奥が深いです。今日はダメかなぁと思った雲ばかりの空でも、日没が近くなると激変して真っ赤に焼けたり、かと思えば台風直後の晴天で夕焼けを期待して出かけてもイマイチだったりと、経験を積んだ今でも読めないことが多々あります。




夕空の撮影に限らず、多くの撮影シーンに言えることですが、いまある条件の中でベストを尽くせるよう、多くの引き出しや技術を持ち合わせなくてはいけません。

朝日、夕陽といった空の表情や太陽光など、気象条件に依存したツーリング写真の撮影シーンでは尚更のこと、与えられた条件下でベストを尽くせる技量が要求されますね。

さてこの作品ですが、キャンプツーリングの帰りに東京湾を望む保田海岸で撮影しました。キャンプツーリングのハイライトっていうのは不思議と夕焼けに出会えると思うのですが、そう感じるのは私だけでしょうか?

撮影地に着いたときは果たして夕焼けになるのかな?という微妙な空模様でしたが、刻々と変化を見せて最高のツーリング写真の舞台を作ってくれました。

デザインのポイントはハイライト付近の赤く焼けた部分は控え目に、繊細な濃淡のあるグレーの雲は中間色としてハイライトを際立たせるよう構成。嬉しかったのは左上付近の雲が白っぽくなってくれたこと。これにより鈍い表情の雲の部分にコントラストが発生しました。

太陽付近のオレンジは暖色系の進出色、雲や海はブルー、グレー系の寒色系の後退色。それぞれに繊細な階調があります。




重要なのは撮影時にこれらの事に注目して、画面内にデザインしたかどうか?ということです。当たり前ですが私がこうゆう空にした訳ではないですからね。これらの要素を整理して右に左に動いて、レンズの焦点距離を選び、露出を慎重に決めました。言葉にすると簡単なんですけど現場では脳をフル回転させる行為です。

構図はシンプルです。バイクのフロント部分1/3を入れる形でフレーミング。このように切ると大半のバイクは三角の図形要素を入れることが可能です。ハーレーのようにキャスターの寝た車種でしたら、かなり鋭角な三角になるので横構図が良いです。海の部分に無駄なスペースが発生したため、その穴埋め的な意味でヘルメットを置きました。やっぱりヘルメットを目立つ位置に置くと、ライダーの存在を予感させるのに効果的ですね。

どうでしたでしょうか?今回は刻々と変化する夕空の表情を、よ~くよ~く観察し、その中に潜んでいる要素をデザインして画面構成しましょう。というお話でした。

素敵な夕空に出会ったらぜひ実践してくださいね。





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↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県安房郡鋸南町 保田中央海岸 広い駐車場で柵などが無く、海の方角への撮影に最適です。冬の季節は天気が良ければ美しい富士山を望むことができます。トイレ有り。

確信犯で心理誘導せよ<中級>ツーリング写真

また挑戦的なタイトルをつけてしまいました…でもコレを期待されている方もちょっとは居るのではないかと…いないか。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F7.1 1/500 ISO100

写真とは鑑賞者への何らかの訴えです。意図を明確にするのも、ストーリーをこめるのも、珍しい風景を記録するのも、デザインすることも、稀な気象現象を芸術的に料理するのも、全て作品を見ていただける鑑賞者の存在ありきです。

以前に1枚の写真をミステリー小説になんて投稿をしました。あれはかなり変化球ですが、今回の作例もそれに少し似ています。

この写真、左にバイクのフロントが1/3ほど、右はヘルメット&グローブです。そして中央は・・・そこはライダーが腰かけてなきゃならんスペースでしょう!と誰もが連想すると思います。

「なぜいない?」

ここが鑑賞者への心理的な揺さぶり部分なんです。・・・なんて言うと聞こえが悪いですが、鑑賞者は写真を見た時に画面内で視線を上下左右に走らせて、様々な脳の働きをします。そして脳が「この写真では何もやることないや」と判断した瞬間、もうつまらなくてその写真を見もしないのです。

この作例は確信犯的な心理誘導以外は、特に光が良いとか巧みにデザインを取り入れたとか有りませんので、ただ想像を掻き立てる写真ってだけですが。絶景や稀な気象現象などの撮影現場で、こういった引き出しを複合的に取り入れると面白いかもしれませんね。

そういった写真が無いか探してみたのですが、残念ながら私のストレージ内には在庫がありませんでしたが。こうやって今書いたことによって、いつかチャンスがきたら思い出してやってみますよ!

面白いので皆さんもぜひ撮ってみてくださいね。





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大胆に切り取る、とは?<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真をいつも楽しみに見て頂ける方も、別に楽しみにはしてないけど、つい見にきちゃう方も、いつも見ていただいて有り難うございます。

皆さんはもう走り初めはされましたか?私は…元日から連勤でまだでございます。

さて今回の<初級>ツーリング写真はさらっとライトに読んで頂けるよう、いつものような深い投稿ではございません。深いのを覚悟されていた方はご安心ください。また深いのを期待されていた方はごめんなさい。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F11 1/250 ISO100

よく写真の世界では「被写体に寄る」とか「大胆に切り取る」なんて言葉をよく聞きますよね。被写体に寄るは以前にも記事にしましたが、今回は大胆に切り取るお話です。

今回の作例は被写体にバイクを選んでみました。というのも世に溢れているバイク写真の多くは、バイクを主役に撮っていて、それもほとんどは枠内にばっちり収まっているものばかり。当たり前なようで実は滑稽でございます。なので敢えて今回はバイクを作例に。

※誤解のないよう追記しておきますが、バイクを主役に撮った写真や枠内に収めた写真がダメな訳ではありません。それでも素晴しい作品はたくさん存在しております。たまには切り取ろうよ!というお話です。




この作例では車体全体の90%くらいは枠内だと思いますが、このギリギリ感が存在感を強調し、背景の波立った海と共演させるに相応しいカットにしてみました。実際には撮影地は近くに乗用車や観光客がたくさんいて、他に撮りようもなかったというのが現実ですが。トイレ休憩に立ち寄ったスペースで撮りたくなったので撮っちゃいました、の1枚なんです。

R1200GS ADVENTUREの何となくイルカっぽい側面のフォルム、フロントホイールの円を画面内の理想的な場所に配置した構図です。どの部分をどう切るかは撮影時にはそれほど意識はしていません。

光源は左上からの強い太陽光が各部のディーティールを立体的に表現しています。

大胆に切り取る、とはたぶんこうゆう事だと思うんです。もちろん、後で編集ソフトでトリミングしても良いですが、それは練習のレベルの話であって撮影時にトリミング前提で引いて撮るのは商業カメラマンの仕事で決して関心はできません。

それにトリミングは大切な画素を捨てているのと同じです。例えば2000万画素の写真を20%トリミングすると、1600万画素の写真になってしまいます。決して嬉しいことではないですよね。

撮影の時点で大胆に切り取るのと、後でトリミングする行為との違いは、画素を捨ててしまう話以外にも大切なことがあるのですが、今回はライトな内容と宣言したので割愛いたします!

あっ、今回の作例を見て「へぇ~三脚ってこうやって積むんだ」って思われた方。撮影機材の積載方法はまたの機会にご紹介しますのでお楽しみに!





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教えれば学べる<上達の秘訣>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com読者の皆様、いつも当ブログを見て頂いて本当にありがとうございます。

当ブログは本格的に運用を開始して2カ月が経過しました。以前、私がやっていた某ブログはありきたりの日記的な内容や、写真だけを発表して何も詳しく説明を入れない極めて自己満足なものでした。もちろん個人的な日記を見るのも面白い、という需要はあるのでしょうが出来れば誰かの役に立ちたい、何かに貢献したいという想いが少しでも叶えられる、そんな内容のブログに作り変えたいと思い、このブログを作りました。

何度か同じ事を書いていますが、オートバイのツーリング写真というのは未だ認知されていないカテゴリーだと思います。バイクで旅をしている人々は「旅心」をもっていて、素晴しい世界を体験し見ているのに、すごく勿体ないと思うのです。

せっかくのバイク、せっかくのカメラですから自己完結の写真ではなく、上手い下手は置いておいて芸術的な写真作品にしていきましょう。その為のお手伝いが当ブログ「究極のツーリング写真 touring-photography.com」なのです。

2011年5月 山形県鶴岡市

もう10年以上も前のことですが、以前に勤めていた会社でひょんな事から学校のような組織の講師をやってほしいと依頼がありました。私は学もないですし人に先生面してモノを教えるなんて、とても無理だと断ったのですが。結局、断れずに引き受けてしまいました。

教える内容は、その時の自分のキャリアでは何でも知っていることだったので、その点は不安はなかったのですが予備知識もほとんどない受講生さんに、どうやって教えるのか悩んだ記憶があります。

ただ、実際に始まってしまえば不思議と何とかなるもので、回を重ねるごとに面白いとさえ感じるほど講師の仕事が好きになってしまいました。これは意外な自分の発見でしたね。

面白いのは教えることによって、自分もいろいろと学んでゆける、ということです。教えるための準備をしていると自分が知らなかった知識も発見できるし、間違えて覚えていたことを正すこともできるのです。それに教えてあげることによって、自分の記憶に深く刻まれるのも良いです。

そして最高の喜びは「分かりやすかったです」「楽しい授業でした」と感謝の言葉をいただく瞬間でした。




当ブログを見てこのように感じている方は多いと思います「本当は秘密にするものじゃない??」「どうして何でも教えちゃうの??」と。

確かに撮影ノウハウ、引き出し、機材のことや撮影スポットは核心的な部分は誰でも秘密にしたいですよね。私も最近までそうでした。真似されたり追い付かれたら嫌ですもの。

しかし昔の講師だった頃の経験を思い出すと、知っている事は全て吐き出してしまえば、新たなことを学ぶスペースが確保できるし、感謝されたときの喜びを考えれば「秘密」にする行為は極めて馬鹿けている、とも思えるようになったのです。

それにツーリング写真という文化を鉄道写真のように美しい写真芸術に昇華させ、社会的に発信していきたい!なんて夢は自分1人では無理かもしれない。誰か賛同してくださる仲間を作らねば。というのも大きな理由の1つでもありました。

みなさんもご友人やご家族に「これから写真をやりたい」という方がいたら、率先して教えてあげることを強くお勧めします。本当に「教えれば自らも学べる」です。

撮影技術とは別に引き出しとも呼んでいるアイデアも同じです。バイク用品メーカーで開発をしていたとき、アイデアなんて自分の頭の中で温めていても仕方ない!さっさと吐き出して新たなアイデアを考えねば、という事を学びました。

撮影におけるアイデアも、自分が思いついた「これはナイスだ!」というアイデアに自分で惚れ込んでしまえば、それを磨くことに一生懸命になってしまい、もう他のアイデアを考える回路は鈍ってしまうのです。アイデアは秘密にするものではなく、発表してまた次を考えるものだと思うのです。

もし当ブログをご覧になってこれは面白い撮り方だから真似してみようかな?と思われたら、全然コピーしていただいてOKです。むしろ私にとって喜ばしいことなんです。

ただ、いつまでも真似ではなく、いつかはご自身でアイデアを練って斬新な写真に挑戦されてくださいね。新たな写真に挑戦するのは多くは失敗に終わりますが、デジタルカメラで失敗写真をいくら撮ったってノーダメージですよ。

「教えれば学べる」でした。





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山形県鶴岡市 湯殿山本宮

たった1つの前景が全てを変える<初級>ツーリング写真

久しぶりの<初級>ツーリング写真の解説になってしまいました。ところで当ブログの読者の皆様で本当に「上達したよ!」という方はおられますか?

ブログ開設から2ヶ月、いろいろなお話をしてきましたが実践して失敗してを繰り返してマスターしてくださいね。知識だけでは殆ど役に立ちませんので。

さて今回も年末にキャンプツーリングしてきた、千葉県富津市の花はなの里キャンプ場で撮った写真を使って解説していきます。花はなの里キャンプ場は里山にひっそりと存在する素朴なキャンプ場。棚田を利用して作られたサイト、たくさんの犬、猫たち。そして草花や鳥などバイクで走っていると気が付かない、房総の小さな自然を感じることができます。

それにキャンプ場の受付も兼ねているカフェ「ダム」もピザやパスタが好評でお勧めです。私は知らなかったのですが、少し前にテレビでも紹介されたようですね。何かこう、オーナーさんの愛を感じるキャンプ場なのです。

さて今回は難しいカメラの設定の話などは無しにして、構図のお話です。「なかなかソレっぽいのが撮れないよ~」という方のために、簡単なただ1つの方法です。




写真は「何をどう撮るか?」が大切ですが、初心者の方は「こんな時はこうしてやろう」という経験や引き出しがないので「何をどう撮るの??」と現場で迷うと思います。

そんな時にお勧めする、極めて具体的な手法のご紹介です。灯台もと暗し作戦。あなたがそこで写真を撮ろうと思い、足を止めたなら既に背景はあるのですよね???それでは、あと1つだけ、これからご紹介することを実践してみましょう。

花はなの里キャンプ場の上から2段目のサイトにテントを張った私は、キャンプの準備を終えて焚火の火も安定させ、一息ついていました。正直、オートキャンプ場なので良い写真は撮れないだろう、最初はそう思っていました。

しかしキャンプサイトは良い感じで西向きで15時すぎには私の大好物の光が差し込んできました。それに足元をよく見ると、たくさんではありませんが12月だというのに、もうスイセンの花が咲いているではありませんか。

誰もいない一段上のサイトにカメラを設置して、楽しい楽しいクリエイティブタイム。このスイセンを前景にしてキャンプシーンの作品に挑戦です。

 

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F13 1/25 ISO250

夕方の美しい逆光を使って、前景となるスイセンの花を輝かせてみました。以前の<初級>ツーリング写真 基本的な光の使い方 逆光編でも解説しましたが、逆光は最高にドラマチックな作品が作れる光源です。そして湿った薪をあえて焚火に投入して、煙の演出も加えてみましたよ!

今回、この写真で初心者の方々に伝えたいのは高度なことではなく、ただ1つだけ「前景を探して撮ってみよう」ということです。灯台もと暗し作戦です。

撮影地の足元や近くに注目してください。草花、木、建物、ライダー、バイク、何もなければ地面でもOKです。ライダー、バイクは自在に位置を調整できますし、地面とはカメラを地面に置くほどのローアングルにすると生まれる前景です。

良さそうな前景を発見したら被写体に重ね合わせるようカメラポジションを大まかに設置してみてください。まず最初に被写体の画面内での大きさ、背景の範囲を良く見て焦点距離を選びます(一眼レフなら場合によってレンズを交換)。

次にカメラアングル、位置などを微調整して画面内での前景、被写体の位置関係を調整しましょう。上下左右に色々と試しまくってください!

最後にピント、ボケ具合の調整です。前景はカメラに近いのでとてもボケます。あなたが前景として選んだ被写体が最も魅力的あるいは効果的になるよう、ボケ具合を絞りで調整してください。この時、一眼レフを買ったばかりの方は、つい絞りを開放する悪い癖が出てしまいがちですが、何でも開放でボカすのは悪い癖です。本当に被写体が魅力的に見える絞り値が開放で良いのか?ちゃんと自問してくださいね。




どうですか?前景を探して見つけたら被写体と合わせて撮る。それだけ!前景の何もない平面的な写真よりも、奥行きが生まれてずっと良い写真になると思いますよ。

ここでは手っ取り早く「ソレっぽい写真」を初心者の方に撮っていただく具体的な手法のご紹介でした。誤解のないよう付け加えておきますが、必ず前景が必要だということではありません。平面的な写真が悪いみたいに聞こえますが、撮りたいと思った作品のイメージに合わせて色々やって良いんですよ!という意味です。

まずはソレっぽい写真を撮って、それをSNS等で発表して写真の喜びを味わってください。それが次への原動力になります。

なお今回のこの写真では超近景とも呼べる位置にスイセンがあり、こういった場合での絞り値の微調整については中級か上級で改めて解説させていただきます。それでは今回はこの辺で~!





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花はなの里オートキャンプ場

棚田の最上段から3つくらいまで、小さなサイトでバイクソロに最適。新たにバイクソロ料金も設定されて行きやすくなりました。カフェダムでの石窯焼きピザもお勧め。南房総ツーリングの内房ルートの拠点にも最適です。アクアラインからもアクセスしやすいです。焚火は直火OK スーパーはバイクで10分くらいの場所にベリーズフーズ大貫店 があり、このスーパーも良質な食材が豊富でお勧めです!

一富士二鷹三バイク<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆様、いかがなお正月をお過ごしでしょうか。

当ブログは元日のアクセスデータが異常に多くて困惑しております。みなさん年末ぎりぎりまで、お忙しかったのでしょうか?

私は29、30日とお休みをいただいてキャンプツーリングに行ってきました。といっても、あまり遠くへ足を延ばせないので千葉県内でしたが、これがまた千葉で良いキャンプ場となると、なかなか難しく…バイクソロキャンプで良さそうな場所は限られます。

お正月休みは何となく「野宿」という気分ではなかったので、富津市の郡ダムにある「花はなの里」に行ってきたのですが、これが素晴しく雰囲気の良いキャンプ場でしたね。使わなくなった棚田をキャンプ場にしたサイトで、上の段の小さなサイトは御一人様にぴったりなスペース!プライベート感がハンパではなかったです。

そんな素敵なキャンプ場を後にして翌朝に走った南房総の風景で<中級>ツーリング写真の解説でございます。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F11 1/320 ISO100

お正月の初夢宜しく縁起をかついて富士でございます。初夢とは一富士二鷹三茄子とはよく言ったものですね。この写真は一富士ニ鳶(トビ)三R1200GSでしょうか…。しかも、よく見ると右下はウミウか海鷺が2羽も居ますね。




さていつもの解説です。写真の構図とは大まかに遠景、被写体、前景と3レイヤーが存在していれば、奥行きのある構図が出来上がる、というのは中級の方ならご存じだと思います。この写真のパターンはその派生で遠景(富士山)、中景(岩場)、被写体(バイク)の順番で配置されています。

富士山と岩場はピントを合わせ、バイクは車種が判別できる程度にボカして存在感を調整しました。当ブログで「存在感を調整」という言葉がたびたび出てきますが、これすごく重要なんです。一枚の写真を映画に例えると、あなたは監督で被写体はキャスト。監督はそれぞれのキャストに役割を与え、主役と脇役達に細かく指示を出して存在感を調整したり関連付けたりするのです。

それは画面内の配置だったり各々の大きさだったり、この写真のようにピントのボケ具合であったりと、撮影者の手腕の見せ所であります。うまくいけば美しい背景、存在感ある主役、素晴しき脇役達が完璧に合致して良き作品になるのでしょう。

私はこの撮影現場で最初にF16 1/80という絞り込んだ写真を何枚か撮っていました。バイクのボケ具合を保ちつつ、それより遠くは完璧にパンフォーカスしたかったのです。何枚か撮り終えて撤収準備が終わるころ、釣り人が不要なコマセか小魚を撒き始めたので、鳶やウミウなどの沢山の鳥がそこに集まってきました。




「うわっ めんどくさいな!」と呟きながら、鳥たちがいる写真の方が素晴しい写真になるのが分かり切っていたので、しぶしぶ仕舞ったカメラを再び準備して撮影第二ラウンド開始です。

しかし当初のF16 1/80では鳥の動きが速すぎて、ぶれてしまいます。絞りとシャッター速度をのんきに微調整していれば、鳥たちはゴハンを食べ尽くして、さっさとこの場から消えるでしょう。そう今がシャッターチャンスなのです。瞬時に妥協点 F11 1/320を選択してEOSのドライブモードをハイスピード連射へ。

こういったシーンで注意していただきたいのは、構図は既に決めたのですから、そこに鳥達が登場してくれるのを岩のように構えて撮るしかないのです。間違ってもカメラで鳥を追わないように。構図が崩れます。三脚にセットできれば最高ですが、シャッターチャンス!というときに三脚は準備できないものです。

それとこの写真は望遠ズームレンズを使用しています。これ以上は下がれない、という所まで後ろに下がって望遠ズームで焦点距離を微調整しました。これで403mmです。

望遠を使って遠景を引き寄せると、独特の霞が入ります。同じ富士山でも静岡や山梨からハッキリと見れるのとはだいぶ違い青みをおびています。

今回は望遠レンズの作例を使って3レイヤー存在する構図の派生バージョンをご紹介するとともに、撮影現場で状況が一変した(動きの少ない風景に、動きのある被写体が登場した)場合の対処方法をご紹介しました。

ところで、当ブログのように何かの解説やHowtoを見て「へぇ~、なるほどね」と思って終わり、という方は多くいらっしゃいませんか?残念ながらこれでは絶対に身につきません!本当にその技術や引き出しをモノにしたければ、実際にやって失敗してを繰り返し、何となく成功した、間違いなく成功した!というのを何度か経てようやくモノにできるのです。

いつも記事の最後に「ぜひ実践してくださいね」と書きますが、ここが凄く重要なんですよ!では良いお正月を~!





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↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県安房郡鋸南町 勝山海水浴場の南、大黒山展望台の突端にある釣り場です。釣り人がいつも居る場所ですので、撮影の際は邪魔にならないよう配慮しましょう。公衆トイレあり。勝山港のショッピングセンター街にある住吉飯店の「もやしラーメン」はお勧めです。