番外編~かっこいいレポ写真の撮り方

今回は息抜きと言いますか、少しツーリング写真のお話は休憩です。

カメラの基本的な使い方として、ツーリング写真の解説では出番の少ないストロボの話です。




SNSを利用していると「このパーツ着けてみたよ!」とか「タイヤ交換したぜ~」とかレポート的に写真を撮る事って多いですよね。そんな記録写真でもカッコよく撮るための簡単なテクニックです。

交換した物を主役として画面内に配置し、フレーミングとアングルを慎重に調整しましょう。この写真はタイヤ交換したときの写真ですが、タイヤの存在感が伝わるよう被写体に寄って、最もカッコよく見える角度をさぐり当てました。

こんな時にも長方形の画面内に理想的に配置できるデザインを適用しましょう。

そしてもう1つ。撮影場所が明るい所であってもカメラのストロボを強制発光しましょう。影になっている部分のディティールは明るい場所ほど写らないものです。この写真で言うとタイヤの下半分やスイングアーム(このバイクはパラレバーといいますが)の下半分などです。

本来、影になってしまう部分にストロボの強い光を当てることによって、物の状態を正確にかつ印象的に伝えることができます。

この辺のテクニックはバイク雑誌などの写真に使われている、プロカメラマンの仕事もかなり参考になりますので、雑誌をみる時にどんな光を車体に当ててるのか?写真を良く見て勉強すると面白いですよ。

今日はこれだけ!おしまい。





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Lightroomレタッチ講座 海岸での夜景編

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆様、素敵なツーリング写真を撮られていますか?地域によっては積雪などで、まだまだバイクに乗れないかもしれませんね。乗れない日は当ブログでお暇をつぶして下さいね。

今回は久々になってしまいましたがLightroomレタッチ講座の第2弾です。ライトルームは使っていないよぉ~という方もスマホ用アプリでしたら無料なので、もしレタッチにご興味があったら試してみてくださいね。

レタッチは悪いことではなく写真表現の手段の1つです。フィルム時代の昔からプロの間で行われていたことで、それが現代のデジタル時代になって一般に普及しただけのことです。

ただ一般に普及したことによって、一瞬首を傾げてしまうような過度なレタッチ写真が一時期は増えましたが、今ではあまり見かけなくなりましたね。

今回は夜の海岸で撮った夜景を使って解説いたします。いつも通り、究極のツーリング写真流「〇〇だから△△したの法則」を使い記憶の中のツーリングシーンを仕上げていきますよ。

なお、このライトルーム解説というカテゴリーで紹介する写真は、分かりやすいようかなり手を入れた写真を使います。Lihgtroomのようなレタッチは悪い事ではありませんと言いましたが、全ての写真をレタッチしている訳ではなく、中には全くレタッチしないでそのままJPEGとして出す写真もありますよ。

大切なことは表現したかった作品の意図を明確に持ち、それが撮影の段階では及ばなかった場合に限り補助的に使う作業と理解することです。撮影の段階で完璧に表現できたならレタッチの必要はありません。

それでは、まずは元データをLightroomに取り込んだ画面からです。

何をしくじったのか…画面中央付近の右下あたりにレンズゴミがありますね…不覚です。不快なレンズフレア、ゴーストもあるのでまずはこれを消去します。

拡大させてスポット修正ツールで選択、消去です。

違和感なく綺麗に消えました。もし修正した部分がうまくいかず違和感が残るようでしたら修正はやめてそのままにしましょう。




次に補正ブラシを使用して地面を選択。この撮影現場では近くに水銀灯があり、地面やバイクは緑の光に照らされていました。

この緑な感じが逆にユニークだな、と感じたので色被り補正を使ってさらに緑にふります。そして明瞭度とコントラストを上げてさらに印象的な地面にしました。「〇〇だから△△した」の法則です。

次に車体の存在感を調整する目的で明瞭度やシャープネスを調整します。このとき、車体全部を調整するのではなく主要と思われる部分を局所的に調整するのがコツです。この場合、タンクとフロント部周辺に留めました。

続いて段階フィルターを使って空の青い部分全体を選択します。ここが重要なポイントですが夜空をどのような色温度で仕上るか?青系か漆黒の夜空にしたいのか?そしてサジ加減は?自分の中のイメージと向きあって記憶のシーンを再現できるか?誰かに良く見せようという邪念が品の無い写真を作ってしまうか?の分かれ道です。

この場合は赤く染まった部分とのコントラストを考えて青い夜空に仕上げてみました。スライダーを何度も動かし慎重に決めました。

そして星空の美しさを際立たせるため、コントラストと明瞭を上げ、シャドウを下げます。こちらもサジ加減は慎重に。

続いて赤く染まっている部分を選択します。この撮影地から見る東京湾は対岸の神奈川のコンビナートが雲を赤く染めてくれるのが特徴です。

夕陽とは違った現実離れしたような赤い空に崇高さを表現させるためコントラストを上げます。

最後に周辺光量調整で四隅を少し下げます。空しかない背景は鑑賞者の視線が画面外に逃げやすいですが、こうすることによって画面内に囲い込むことが可能なのです。




<作業前>
<作業後>

 

この写真は肉眼では殆ど暗闇だけの風景をスローシャッター(30秒)と高感度(ISO2000)でとらえました。肉眼ではこのように見えないのでレタッチ以前に撮影の時点で既に演出といえる写真です。

このシーンで私が気に入ったのは星空と赤く染まった空、そして水銀灯に照らされた地面。これらが色の組み合わせとして面白かったことです。それをより明確に表現するには撮影時だけでは完璧とは言えず、Lightroomを使うことによってそれぞれを個別に色温度調整して完成させたのです。

このように「○○だから△△した」の法則に基づいてLightroomレタッチもすすめて行く事を強くお勧めします。人間ですからどうしても欲が出てしまいますが、派手に調整して目立たせたり、無いものを付けくわえたりした写真はSNS等で発表しても何か後ろめたさを感じたり、しこりのような物を残してしまいます。

レタッチには冷却期間という言葉があります。撮影後のどのタイミングで作業するか?撮影した日の夜、数日~一週間後くらい、数ヵ月後など。冷却期間を置く事によって写真に対する感じ方、考え方が変わってきます。特に長く時間をあけた場合は、他の誰かが撮った写真を見るように客観視できるのが利点です。撮影直後は現場で感じたこを生々しく覚えているという意味では良いですが、どうしても撮影の感動を高揚感として引きずっているので、やり過ぎレタッチになりやすいです。

以上、海岸での夜景シーンを使ったLightroom解説でした。ところでこの写真、1月16日の新月を狙って深夜に出かけたのですが、残念ながら雲の多い空でした。寒い冬に深夜に走るのは決して楽しいものではありませんが、もしかしたら凄い景色に出会えるかも!という情熱で行動してみました。

この情熱を絶やさず行動することが、実はレタッチなんかより、ずっと大切なことだったりします。では今回はこの辺で~!





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旅と名月<私の旅>ツーリング写真

「旅と名月」

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F8 1/30 ISO1000

2017年秋 紅葉の磐梯吾妻スカイラインを撮ろうと旅立った。

この年の夏。満を期して出発した北海道ツーリング。しかし悪天候に阻まれ、旅の内容は素晴しかったが納得のいく写真は撮れずに終わった。

本物の旅のワンシーンと撮りに行った写真との違いを見出してやろう、などと考えたのも敗因のひとつ。そもそも写真に最低限の演出を加えるスタイルの自分にとって、本物の…なんていうテーマそのものに自ら矛盾点を作ってしまったのだ。




目指す写真の方向性が定まらず迷走した。

それから2カ月、もう何度行ったか分からない大好きな絶景ロード、福島県の磐梯吾妻スカイライン。しかし狙っていた撮影ポイントではまだ紅葉が早く、若干勇み足だったか…と肩を落とし、観光客の少なくなった一切経山を撮影していると素晴しい月が現れた。

場所が場所だけに神々しくも感じる月だった。まるでツーリング写真の神が現れ「今日はこれね」と言って見せてくれた光景だった。

望遠で捉えると月はみるみる上昇してゆき、地球の自転速度を感じた。三脚を使いながら地上物と構図を練る時間もないため、感度をあげて手持ちで撮影した。この望遠域で1/30なら間違いなくブレが発生して使えない写真になる。しかしこれ以上は感度は上げたくないし、愛車R1200GSの存在感を考えればF8も譲れない。

すぐにEOSを高速連射モードに切り替えて、ここだというアングルで20枚程度を連射した。思惑通り、帰宅して確認したところ中4~5枚はブレもなく使える写真があった。

いつからこんな小賢しいテクニックを身に付けたのか記憶にはない。だけど、こんな引き出しはいくつも頭の中に在庫してある。




仮に撮りに行った写真を否定するなら「撮りに行くのが私の旅」と定義付けてはどうだろうか?それならば本物の旅のワンシーン = 私の撮影旅でもよかろう。

そもそも旅のスタイルなんて十人十色である。いったい何を恐れて撮りに行った写真を否定していたのか、いま振り返ってみれば謎だ。誰かが言っていたのだろうか?いや、誰かが「撮りに行った写真は邪道だ」みたいな事を言ったとしても、それに耳を貸せるほど自分は柔軟ではない。私の性格は手に負えない偏屈頑固なのだ。

とにかく、この月との出会いのように、もう少し単純に考えて旅をしてみよう。15年前にはじめて旅をしたときのように。初心を目指すのである。

 





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かつて結構なお値段だった有料道路でしたが、震災以降に無料化されて久しい絶景ロードです。標高をあげ森林限界点を超えると荒々しい火山地帯が見えてきます。日中は観光客で混雑していますが日没を境に嘘のように人がいなくなります。撮影するならこういった時間帯がお勧めですね。

覗くのはお好き?<カメラと機材>光学ファインダーとミラーレス

みなさん、2018年になってから素晴しい写真は撮れましたか?当ブログの記事を見て「なるほど~」と思っても、いざ撮影してみると平凡になってしまう…ということはありませんか?もっともっとたくさん撮ってみましょう。たくさん撮ると「これは何となく惜しいなぁ」と思える写真があります。それを帰ってからよく見て研究してみましょう。きっと何かを得るはずですよ!

さて今日はカメラのお話でございます。つい最近、職場の人からミラーレス一眼ってどうなの?と聞かれたので、今日は光学ファインダーのあるカメラとミラーレス一眼などの光学ファインダーの無いカメラの違いについてです。

そもそも一眼レフカメラとはレンズからの像をミラーを介してペンタプリズムに投影しファインダーに映しだす構造。それに対してスマホ、コンデジ、ミラーレスのカメラはCCDやCMOSといったイメージセンサーが撮像したものを液晶モニターに映している…ということはネット等で検索すれば溢れてくる情報ですので、これ以上は書きません。

ツーリングに行き、旅先で出会った素晴しい景色を撮りたい!その写欲を叶えるにあたり、理想的なカメラは何か?光学ファインダーは必要なのか?これからカメラを買おう(または買い換えよう)という方が失敗することなく、良きツーリングカメラに出会うには?の観点でお話をします。

私は誰かにカメラについて質問されたとき、間違ってもコレがあなたにお勧めです、みたいな無責任なことは言いません。カメラ選びとは難しいもので、「どのような写真が撮りたいか?」と「良い写真を撮りたい熱意」によって選択肢はいろいろと変わってくるものです。

この2つは人それぞれあり、熱意については相当な個人差があると感じます。ポケットにさっと入れておけるコンデジが良い人もいれば、一眼レフに交換レンズ、三脚やスピードライトをバイクに積載して出かけるのが良い人もいるわけです。そういった「良い写真を撮りたい熱意」は、経験とともに変化することもあり、他人からは見えにくいものです。




さて、光学ファインダーのお話です…。 突然ですが万華鏡を最後に見たのはいつですか?懐かしいですよね。万華鏡。私も幼いころ、誰かにもらった万華鏡を見てその美しさに喜んだものです。もし万華鏡のあの綺麗な様子が液晶モニターに動画で表示されたらどうでしょう?

壁に覗き穴があります。穴の先は見てはいけない!しかしあなたは今、見てしまおう!と決意したところです。穴を覗いてみましょう。ドキドキしますね!一方、壁の向こうの様子を穴ではなくマジックミラーが有ったとします。覗きこむのではなく面としてみることができます。

この万華鏡と覗き穴の話はカメラに置き換えて考えることができます。万華鏡を覗きこんだり、覗き穴を覗きこんだりするのが光学ファインダーです。光学ファインダーは画像を確認するとき「覗きこむ」という行為があるのです。覗きこむまで画像は明らかにされません。一方で液晶モニターなどの画面を見るときは、覗きこむなんて行為をする以前に既に画像が見えています。

そして覗きこむのは片目で画面を見るのは両目。ここも大きな違いです。あなたはファインダーを覗く時にどちらの目を使って覗きますか?ちなみに私は左目です。私の場合は利き目が左目なんですね。左目は右脳と密接に関係しており、直感や感覚などの判断に優れています。右目はその逆で左脳と関係しており、計算などの数学的なものに優れているそうです。

もちろん一般的に言われているミラーレスの方が小型軽量である、コストが安い、液晶表示によりタッチ操作でピント合わせが出来る、連射が早い、ファインダーが覗けないほどのローアングルも対応できる…などなど、数々のメリットがあります。

光学ファインダーはフィルム時代からあるものですので、フィルムから移行のカメラマンには慣れたものですが、デジタル世代やましてや今から始める方にとっては重要ではないかもしれません。




ただ、私の場合、あくまで私の場合は覗きこむまで明らかにされない様子、左目だけで見て右脳で感じる、これだけの理由で光学ファインダーを支持したいです。もちろん普段使いのコンデジ(かつてリコーGR、今はSONY RX100)では液晶で判断して撮影をしていますし、一眼レフを使用するときでも、シーンによっては液晶ライブビューを使用します。なので絶対ではないのですが、それでも左目で覗きこんで被写体の魅力を明らかにするのが好きなんです。

ツーリングシーンの撮影とは感動のシーンの撮影です。あなたが感動して写真を撮りたいと思った時、被写体の魅力を明らかにする手段は光学ファインダーの中にヒントがあります。カメラの上部に装着された小さな映画館、または万華鏡のような窓は、肉眼で景色をパッと見ただけでは分からなかった魅力を発見しやすくします。

撮影地で感動を味わい、言語化をしても被写体の魅力に具体性やデザイン要素が見い出せなかったとき、「ではファインダーを覗いてみよう!」そして「そういうことだったのか!」となるのです。

あくまで今の私の場合という偏った考えですけどね。また何年かして撮影スタイルが変わってくれば、その頃に私はミラーレスを使っていたり、コンデジ一本だったり、あるいは645カメラを使っていたりするかもしれません。

カメラはその時、その人の写真芸術に対するスタイルを象徴しています。他人やカメラ屋さんの店員が深く介入すべきではないと思うのです。右も左も分からない方には「使いやすいお気に入りであること」これでだけアドバイスできれば、それ以上はないと思います。

光学ファインダーとミラーレス… あなたは覗くのはお好きですか???





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世界初 100%理解できる被写界深度<中級>ツーリング写真

前回の投稿 ○○だから△△したの法則 がとても重要だったので、よく読んで頂くため更新日を1日あけてみました。・・・というのは冗談でお休みを頂きました!

さて今回もボリューミーな内容で「○○だから△△した」の法則の△△の部分をご説明します。

私たちアマチュアは個人の作品として完璧を追求することが許されています。さまざまな制約の中でベストを尽くすプロの方々とは与えられた条件が異なります。失敗をしても時間や労力をたくさんかけても誰にも怒られません。なので1ミリも妥協せず完璧を追求し写真で冒険をしましょう。オーバークオリティは存在しませんよ。

今回はツーリング写真の解説としては世界初(たぶん)の絞り値の設定における被写界深度の説明でございます。といっても究極のツーリング写真流の解説ですので、よく見かける何本もの鉛筆を奥行き方向に並べた例とは一線を画しますよ!

絞り値とはレンズ内にある穴ポコを大きくしたり小さくしたりすることにより、奥行き方向にピントの合う範囲(被写界深度)が調整できること、言いかえればボケ具合の調整であることは、既に多くの皆さまがご存じかと思います。しかしツーリングシーンの実践でそれをどう使うか?ましてやF5.0とF5.6といった微調はどう使うのか?いまいち理解できない・・・という方にスッキリしていただく為の内容でございます。




それでは先日のキャンプツーリングでも使った千葉県富津市の花はなの里 キャンプ場での写真を例にして解説していきます。

使用レンズはSIGMA35mmF1.4ART このレンズは最大絞り値(開放値)がF1.4 最小絞り値はF16です。カメラを三脚に固定してピントはバイクの位置です。

 

F1.4 F1.6 F1.8

F1.4~F1.8の写真を見てみましょう。手前にあるのは何となく花なのでしょうが、大きくボケすぎて何か良く分かりません。抽象的な作品という意味ではOKかもしれませんが、この写真のシーンに相応しい表現と思えません。周辺の4隅が暗くなっているのも、開放付近を使用した場合に出る周辺光量落ちと呼ばれる現象です。周辺光量落ちは演出として役立つ場合もありますが、基本的には歓迎されない現象です。

F2  F2.2  F2.5

F2~F2.5の写真も少しだけ近景の様子が明らかになってきましたが、基本的には大きくは変わりませんね。

F2.8  F3.2  F3.5

F2.8~F3.5の写真は周辺光量落ちがだいぶ無くなりました。しかし、これもこの写真の場合に限っては大きな違いは出ません。微調整に悩むような要素もありません。

F4  F4.5  F5

F4~F5はようやく花の種類はスイセンなんだな。と誰でも分かるくらいになりました。

F5.6  F6.3  F7.1

F5.6~F7.1 いかにも一眼レフで撮ったな、という心地よいボケ具合とも言えます。特にF7.1あたりは悪くありませんね。

F8  F9  F10

F8~F10の写真。だいぶスイセンがはっきりと映ってきました。このシーンの場合、夕方ですのでシャッターが徐々に遅くなってくるので、その点も気をつけなくてはいけませんね。

F11  F13  F14

F11~F14の写真。この辺からようやく微調整に悩むところです。F14で1/20までシャッターが遅くなりましたので、風で花が揺れている時は気をつけましょう。もちろん意図的にブラすのも有りですが。

F16

そしてF16です。大きく掲載してみました。絞り込むと必ず出てくる話が回折現象。小絞りボケとも呼ばれますが、絞り羽の内側に光が反射して起こるボケたような画質低下です。この写真でも出ていますが私はこの撮影シーンにおいてはこのF16を採用したいです。

なぜなら超近景あるスイセンが光を透過して輝いている様子が美しいと感じたからです。それを分かりやすく伝えるのがF16でした。回折現象については気にしません。

皆さんはこのF16の写真をみて回折現象が許容しがたい画質低下だと感じますか??それを考えていただくために、この写真だけ大きく掲載してみました。(ちなみに回折現象はイメージセンサーの小さいカメラで強い逆光時に顕著に出ます。この写真は逆光ではありますが、カメラがフルサイズ機なので顕著に出ているとは言えませんがカメラによっては誰が見ても分かる画質低下が発生するかもしれません)




どうでしょう!?こんなツーリングシーンを使った絞りの説明、世界初ではないでしょうか!?ボケ具合の変化が良くわかるかと思います。あなたの好きなのはどれですか?この22枚をみて「どれも良いんじゃない?」と思った方はいらっしゃいますか?そういった方はまだまだ写真を見る目が肥えていませんので、ご自身の練習と並行して色んな写真を見て目を磨いてくださいね。センスが無いなんて事は絶対にありませんから!

全ては被写体の魅力を引き出すための「○○だから△△した」の法則です。

この写真ではレンズからわずか数十センチの位置に右下に大きく写っているスイセンが有り、この風景を奥行き方向にレイヤーとして考えると ・一番手前のスイセン ・その先にあるスイセン ・バイクとテントの場所 ・遠くの家 と大まかに4レイヤーある構図と言えます。

このように前景、被写体、遠景と最低でも3レイヤーは存在する構図でないと、絞りをどう調整したところで殆ど関係ありません。例えば海岸にバイクを置いて前景は無く海を背景に撮った写真だとします。この場合F5.6だろうとF10だろうとシャッター速度が変化するだけで写真自体は殆ど違いがないです。

高度な作品になるとボケ具合の変化を段階的ではなく、階調として考える場合もあります。例えば一面に咲くシロツメクサの野原を広角レンズで撮った場合。手前の花から遠くの花まで、どのように繊細な階調でピントが合焦へと変化するか?またはあるポイントから急激に立ち上るようにシャープにさせたいとか、すごく奥が深いんです。この領域ではじめて高級なレンズの出番なんですよ。

絞り値はまず構図ありきです。画面内の被写体に対して前景と遠景があり、特に前景をどれくらいボカすか(または全くボカさない)を調整したいとき、はじめて絞りを調整します。あまり使っている人はいないかもしれませんが、絞り込みボタン(キャノンなら被写界深度プレビューボタン)を押して慎重に理想の絞り値を選択してください。

微調整はどんなときに?その疑問はもうお分かりですよね?今回の作例のようにレンズのすぐそばにある超近景を作った時に微調整の出番です。

以前に絞りやシャッター速度などの勉強は、これから写真を始める初心者の方が、必ずしも最初に学ぶべきことではないですよ…というお話をしました。これは初心者の方がいきなり撮影地で前景を構図に入れることなど出来ないのに、被写界深度の理屈を頭に入れても意味がないと思ったからなんです。

ところで今回の作例写真で私は結構大きな失敗をしてしまったのですが気が付いていただけたでしょうか?ピントのピークをバイクに合わせてMF固定で連続撮影したため、F16まで絞っても超近景のスイセンに完全に合焦しなかったのです…。それなのに説明で「私はこのF16が良いと思います」って何だか苦しい説明だなぁ~と後悔しております。本来でしたら超近景のスイセンまでパンフォーカスにしたければ、ピントのピークはもっと手前にしなくてはいけませんよね。

マニュアル作りってのは本当に自分自身がいちばん勉強になるのかもしれません。私もまだまだ未熟者です。





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魔法の法則”○○だから△△した”と言語化の不思議<初級>ツーリング写真

魔法はちょっと大げさでしたが、基本のキとでも言いましょうか。しかし核心的なお話でございます。

当ブログで度々でてきた「○○だから△△した」の法則について、今回は詳しく解説したいと思います。良き写真とは必ず作者の意図が明確であり、鑑賞者に作品の真意をストレートに訴えます。そういった写真を撮る為には撮影現場で被写体と向きあい、感動したポイントの詳細を理解しなくてはいけません。

しかし!これが、ぱっと見では分からない場合が多いのです。多くの人を悩ませる要因の1つとも言えます。「おっ、ここ何かイイ感じじゃん」「あっ、ここで撮ろうかしら」とバイクを停めて撮影の準備を済ませるまでは初心者も上級者も大きな差は無いのだと思います。

なぜ「イイ感じ」と思ってそこで写真を撮りたいと思ったのか?それが明らかでないまま撮り始めれば残念な結果が待っています。では、どうすれば良いのか?まず「○○だから△△した」の○○を最初にやりましょう。

1.目に見える景色のそれぞれの要素を次のように言葉にしてみましょう。

・海が綺麗だ ・緑が鮮やか ・立派な大木がある ・季節を感じる空 ・色とりどりのお花 ・ローカル線の駅舎 ・波がけっこうある ・大きな水溜り ・渓谷にかかる赤い鉄橋 ・遠景の山間い ・茅葺の多い集落 ・水をはった田んぼ ・噴煙を上げている火山 ・ボロい軽トラ ・カラスがいやがる ・ゴミが落ちてる ・地元の人が散歩してる ・電線が邪魔だ ・ガードレールに苔が生えている などなど。

これを言葉に出して言ってください。恥ずかしい場合は小声でブツブツとでもOKです。

2.その中で自分がいちばん好きなものを1つだけ選んでください。(何だか心理テストみたいになってきましたが)。そして選んだ1つを詳細に形容してください。その時、なるべく会話言葉ではなく詩を書く時のようなキレイな単語を使用してください。

例えば ・海が綺麗だ → 沖に行くほど深みある紺碧色の海が美しい  ・水をはった田んぼ → 春の水田が懐かしい里山の風景を映しこんでいる  ・ボロい軽トラ → 農家の仕事をささえる小さな働き者、錆びているが勇ましくも見える  といった具合。

詩人じゃあるまいし、恥ずかしくてできっか!という方も1回2回3回と我慢して挑戦すれば4回目からは普通にできます。

3.自分の中の感情を煽ります。「なんて深みのある美しい紺碧の海だ。こんな深みのある美しい海を見るのは生まれて初めてかもしれない。本当に綺麗だなぁ。いつまでも見ていたい。」これを言葉に発すれば、最初はそれほど感動などしていなかった風景でも不思議と気分は高揚してきて感動のシーンに感じてくるのです。

え~冗談でしょ?恥ずかしすぎる!俺は孤高のバイク乗りだぜ。そんなロマンチストちゃん気取れるかよ。と思ったあなたは要注意です。

いささか失礼な話ですが写真の初心者の多くは、小さな事に感動できない感動不感症なんです。本当に良き写真を生み出すには、まず撮影地で自分が感動しないといけないのです!というお話なんです。

こういった感受性や被写体を見る目は「よし今日から俺は写真家だ!」と決意してもすぐに身につくものではなく、毎日100ショットスナップのようにたくさん鍛錬を積んで少しずつ培っていくものなのです。




ここまでで「○○だから△△した」の法則の○○の部分は完結します。この先は3で解明させた、あなたの一番気に入った「1つの要素」とその魅力。それを行動や操作である△△に反映させるのですが、実はこの部分はさほど難しくはありません。場合によってはカメラの取り扱い説明書に書いてあることや、あなたが既に知っている操作だったります。もちろんデザインとして画面に組み込んだり、手の込んだテクニックを使ったりと高度なこともありますが。

では文章ばかりで飽きてしまうので「△△した」は作例でご紹介いたします。

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

朝日が昇る九十九里の海岸。波のゆらめく海面が朝日に照らされて輝いていました。この場合は「ゆらめく波が美しかったので、波の動きを瞬間として切り取った」となります。

 

EOS5D Mark2 + EF24-70mmF2.8L

霧に包まれた森のキャンプサイト。おとぎ話に出てくるようなロケーションですね。この場合「森の雰囲気をイメージ通りにするためホワイトバランスを青にふった」となります。

 

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L

内房から望む冬の東京湾。防風林の松と鷹(鳶だけど)が浮世絵を連想する日本風景だと感じました。この場合は松が重要なので「前景の松が誰の目にも松であると伝わるよう、ボケすぎないように絞った(F11)。」という事です。




 

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

千葉県の夷隅鉄道。ツーリング写真に鉄道を登場させる場合は主従関係を明らかにする事が重要です。この写真の場合はバイクの方が主役ですので、ほぼ日陰しかない撮影地ですが僅かに光が差し込む場所にバイクを停めました。この場合は「列車の存在感を下げるため、スローシャッター(1/30)にしてブラした」となります。

 

どうでしたでしょうか?ツーリング写真に限らず良い写真を撮るには全てのジャンルで共通して使える「○○だから△△した」の法則です。画面内の全ては撮影者であるあなたの意図のもと画面構成、カメラの設定などをしなくてはいけません。被写体や景色の魅力を理解することなく撮影を開始すれば、意図なく惰性的に記録した写真となりラッキーパンチ的な例外を除いて駄作へと堕ちるのは避けられません。

ところで「撮影地ではまず自分が感動して…」や「美しい言葉で言語化して」のところで恥ずかしいとか照れくさいと感じた方はおられませんか?そういった方はカメラが欲しくて始めた方に多く、脅す訳ではありませんが永久に上達しない人予備軍ですので注意してくだいね。人に感動を与える芸術的な写真作品を生み出すには、美しい夕日を見て涙できるほど豊かな感受性を持ち合わせていないといけません。経験を積む過程で撮影技術、審美眼、想像力、デザイン力をつけ同時進行で人間も「純粋で豊かな心の持ち主」に進化しなくていけません。これが無くて技術だけ磨いてしまうと傲慢な写真に陥ります。そこはオイラ自信ないなぁ~と思ったあなた、騙されたと思って言語化を実践してみてください。言葉の力があなたの心を牽引してくれますよ。

 

2015年11月 千葉県南房総市

 

今回、私自身がこのことをどうやって分かりやすく説明したら良いか?すごく悩みました。この説明が分かりやすいかどうか?は読者の皆様の判断に委ねますが、とにかく上手に説明できなければ自分だって理解していないのだ、と私は考えます。悩んだということは、私が今の段階まで良く分かったいなかったこと!と言えます。これを書いて私自身がとても勉強になった気分です。

これからも究極のツーリング写真で書いていく投稿の多くは、「○○だから△△した」の法則をベースに作っていきます。ですので今回の投稿も永久保存版!ということにしちゃいますね。

それと△△の部分はフレーミングや構図を行う部分でもありますが、それは今回はスペースの関係で割愛いたしました。また別の機会に「〇〇だから△△した」のフレーミング&構図テクニックとしてご紹介いたしますのでお楽しみに。

それでは!

 




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読む価値なし。アホな青春バイクコラム

平成2年の春 VFR400Rで走る10代の私。カメラは父のニコンF2 カラーネガ

平成2年 夏

高校の同級生Sと上野バイク街にあるCORINでタイヤ交換をした帰り道。木場あたりの大きな交差点だった。私のVFRはSのRG250ガンマの後ろを、まき散らす白煙を避けながら追従していた。

「いつもあぶねぇな!」この頃から慎重派だった私は街中では安全運転の部類だったが、Sはプラグがかぶるから、といつも全開走行である。

カツン!と嫌な音がRG250ガンマの車体から聞こえた。その直後に白煙を上げながら後輪をロックさせ20m以上はフラフラと滑走し、歩道に乗り上げて止まった。歩道にいたご老人が目が点になっていた。

エンジンが焼きついたと思ったが、原因はチェーンが外れてスイングアームの間に挟まったことだった。しかもよく見るとスプロケットがグラグラしている。前日にSがスプロケット交換をしたようだが固定ナットを締め忘れたのだろう。

派手にフラットスポットになった新品タイヤ(アローマックスGT301)を見て、ここだけ皮むきが終わったな、とSは呟いた。

 

平成6年冬

久しぶりにSと再開した。Sはバイクを89’NSR250R-SPに乗り換えていた。しかし個人売買で入手した中古車は一目みてボロイ。今でこそ希少価値の高い2STレプリカだが、この頃はオメガの耐久カウルだのエビ反りテールだのと下品な改造が施され、その後に納屋に放置されていたようなボロがたくさんあった。

しかもSのNSRを良く見ると、リアのブレーキマスターシリンダーにブレーキホースが無い!理由は忘れたがフロントブレーキだけで走っているのだと。

ファミレスでも行こう、という話になり2台で田舎特有の広い直線道路をとばしていた。先導は私のバイク。そして交差点で赤信号になったので停止したところ、Sは私の真横にジャックナイフさせて威勢良く停止し、その後に右側にパタリと倒れ込んだ。

ほんとに昭和コントのようなモーションで倒れた。後で判明したのだが、カッコよくジャックナイフさせたまでは良かったが、停止時に地面へと出した右足が何かにひっかかった。ホースの無いリアマスターのニップルにGパンの裾がひっかかったのだ。

そんな事情も知らず、また面白いパフォーマンスが始まったな!と思い私は自分のバイクに乗ったまま静観していた。やがてジタバタとした動きは辞めて道路に大の字になって寝そべると大声で私に「早く助けろバカ!」と叫んだ。足が車体に挟まっていたらしい。

バイクを引き起こして目が点になっている、後ろのクレスタのオジサンに手を挙げて、再び青信号で走り始めた。問題はここから先だ!




私は自分のバイクを2速3速4速と確実にレッドゾーン直前でシフトアップさせ加速させた。ミラーに目をやるとSのNSRもピタリと付いてきている。さすがNSRは速いな!と思ったが、よく見ると何やら様子が変だ。

Sは私の横に並ぶと有り得ない程のデカい声で「ブレーキがきかねぇんだ!!!!」と叫んだ。

それは知ってるよ。リアブレーキだろ。何いってんだ?

後で判明したことだが先ほどの転倒でフロントブレーキのレバーが根本から折れてしまったのだ。すなわちフロントもリアもブレーキが無い状態で、既に法外なスピードが出ている危機的な状況。

Sはジャックナイフで倒れた交差点で、既にレバーが折れたことに気が付いていたそうだが、カタツムリ程度の知能しか持っていないため、前後のブレーキ機能を失ったNSRでフル加速で私を追いかけてきたのである。

先の交差点に目をやると、ちょうど黄色から赤に変わったところだった。「あぁ、今日でヤツも終わりだ」楽しかった高校生活の想い出が走馬灯のように脳裏に流れた。

しかし危険なヤツというのは神様も心配して、いつも見ているようで交差する道路からは1台も車は来ず、奴は交差点のずっと先で鬼エンブレに両足を地面ズルズルして止まった。

 

平成9年夏

Sは旧式の日産シルビア(S12)型に乗っていた。夜の峠族だった自分達はこの日、Sの助手席で峠へ繰り出し、タイヤのショルダーを溶かしまくって遊んでいた。しばらく楽しむと、Sのシルビアがブレーキを踏むだびに「ゴトっ、ゴトっ」と鈍い音を立てるようになった。

「大丈夫か?また適当な整備したんだろ」

「いや、昼間にGABのショックに変えてバネをH150に、パットをエンドレスにしたんだ」

「絶対に何か変だって」と私が言った直後に「ゴガン」と嫌な音がした。

その直後、Sの口から信じられない台詞が飛び出した。

「やべぇ、キャリパーが落ちたな」

はっ??何が落ちたって?

サイドブレーキを使ってシルビアを停止させ、ジャッキアップしてホイールを外したところ、本当にブレーキキャリパーが正しい位置から5cmくらい下の位置にあって、ホースがパツンパツンに引っ張られていた。

そしてSは「ボルト探してくら」と言って真っ暗な峠へと消えたかと思うと、ものの1分で戻ってきて子供のように無邪気な笑顔で「あったぞぉ~ボルト!」と叫んだ。

後で知ったことだが、Sはちょくちょく走りながらキャリパーを落としていたらしい。

 




平成20年 春

もうSとは何年も疎遠になってしまったある日。私は社用車で国道357、通称湾岸道路を走っていた。いつもとは違う場所がやたら渋滞していた。事故だろうか。

20分以上は渋滞にはまっていた。すると片側車線がつぶれて1台の故障車と思わしき車が見えてきた。何やらジャッキアップして作業している。パンクだろうか。

故障車はこの当時で既に古い車、トヨタのZ20型のソアラだった。そしてどんな奴がトラブルの原因なのか?と覗きこんだ瞬間、戦慄が走った。Sだ!ヤツがソアラをジャッキアップして、しかもレンチでブレーキキャリパーを締めあげていたのだ!

 

あなたも気を付けてください。どこかの道端にブレーキキャリパーが落ちていたら、ヤツが近くにいるかもしれません。

 




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ツーリング写真家にとって最高の天気:雨のち晴れ

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F5.6 1/25 ISO100

突然ですがツーリング写真家にとって最高のツーリング日和とは雨のち晴れです。

多くのライダーは出かける時点で雨が降っていたら、その日のツーリングは中止にしますよね。例え天気予報で途中で晴れると分かっていても。

逆に晴れのち雨だった場合、もしかしたら降らないかも…という浅い期待に出かけることはありますよね?同じ雨に濡れるにも前半に濡れるか後半に濡れるかで、ずいぶん違うものです。

雨がやんで景色のすべてが艶やかに濡れている時、強いお日様の光に一斉に輝きはじめる光景は感動的です。その瞬間をお気に入りの撮影スポットや旅先で発見した絶景地で切り撮れたら…。心を揺さぶる傑作が生まれるでしょう。

晴れてから家を出かけたら?いやいや、それもダメではありませんが、止んだ直後のスイートな時間は短いものなんです。すぐ近所に撮影スポットがあればOKですけどね。




RICHO GR F7.1 1/30 ISO100 フラッシュ強制発光

1枚目の写真は千葉県浦安市の国道357の路肩から撮影しました。日光からの帰りに中央環状線から凄い虹が見えて、下に降りたらディズニーランドの渋滞と分かっていましたが、湾岸浦安ICで下に降りて撮った1枚。日光では1枚も良い写真が撮れませんでしたが、この日のベストはまさかの浦安市でした。

2枚目の写真は小湊鉄道 養老渓谷駅で1時間ほど雨宿りした後。雨雲レーダーをチェックしながら、向かう先はもう止んでいると分かったので出発した直後。まだ降っていますが空が明るく濡れた路面が輝いています。遠景の山間いは雨で霞んでいて絵画を連想する光景です。写真で見るよりも、かなり降っているのでアレコレと構図を考える余裕はありませんでしたが。

 

EOS5D Mark2 + EF24-70mmF2.8L F5.6 1/60 ISO100

この写真は6年前に撮りました。北海道に詳しい方ならドコなのか、すぐにお分かりかと思いますが稚内市の北防波堤ドームです。1日中、雨の予報の道北エリアで私は浜頓別から稚内へと移動しました。これ以上、雨の中を走行するのは嫌だな、と思いドームで暫く雨宿りし、そのままテントを張ってここで野営することにしました。




今では北防波堤ドームは野営禁止になってしまいましたが、昔からここはライダーの間では荒天時の避難場所として有名でした。

雨の中、快適な雨宿りの空間をみつけ、すっかりくつろいでいた私は突然の光景に呆気にとられました。みるみる雨雲が東の方へ流れ太陽が姿を現し、辺り一帯は燃えるような夕陽に染まったのです。

この場所ならすぐにバイクに乗って走れば日本海側のオロロンラインに出れるのです。ただでさえ絶景ロードの代名詞であるオロロンラインで、こんな燃えるような夕陽、そして濡れて輝きを放つ大地、これ以上ない最高のシーンが撮れるチャンスの到来です!しかし、既にSAPPORO CLASSICの500mlを開けて良い気分だった私には叶わぬ夢に終わりました。

この写真を見ると「なにやってんだよ!!!」と6年前の自分に説教してやりたい気分になります。

雨のち晴れの予報の日、出かけずに家にいると、知らないだけでこういった超絶景をみすみす逃しているのです。雨がザーザー降っている中、準備してツーリングに出かけるのは相当に億劫なのはよく分かります。でもその気持ちを突き破る原動力があれば、とんでもない絶景を撮れるチャンスがあるのです。

原動力って何?それは傑作が撮れた時の自身の満足感、それを誰かに見せた時の喜び、その作品が誰かに影響を与えるほど役立ったとき!です。

今は寒い冬なのであまり晴れのち雨は無いですが、今年は夏になったら雨のち晴れを狙って出かけてみませんか?

 





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欲張り構図から夢叶った構図へ<上達の秘訣!>映画監督+デザイナーの法則

今回は久しぶりに真面目な解説をいたします。あまりネットで検索しても出てこないお話です。

「写真は引き算」を否定するかのような、欲張り構図の整え方です。そしてその手法は究極のツーリング写真流  ”映画監督+デザイナーの法則” です!

けっこう高度なお話ですよ~。

ところで皆さんの去年1年間のベストショットはどんな写真ですか??私はこの富士山の写真です。旅の作品という意味では北海道で撮った写真の方が思い入れがありますが、この富士山の写真は、いま私が学ぶべきデザイン、ストーリー、ユニークさを1枚にできた写真なのです。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG  F8 1/640 ISO100

デザインを学ぼう!なんて言うと何となく面倒だと感じる方も多いと思います。私も誰かにそう言われたらメンドクサイと思うでしょう。しかし、写真を今よりもっと上手に、もっと感動的な作品をと望むなら、デザインのお話はとても重要です。

そんな理屈ではなく感じたままに撮ろうよ!という意見も聞こえてきそうですが、直感的に良いと感じる作品の多くはデザインが巧みであったり、計算され尽くした比率などが存在しているのです。なので勉強っぽいのはウンザリだと言う方も、騙されたと思って少し学んでみましょう。どのみち避けては通れないのです。

過去にこんな経験はありませんか?素晴しい景色を発見し、そこで写真を撮ろうとバイクを停めカメラの準備をして撮影を開始した。遠景に美しい山々、鮮やかな緑、青空にはプカプカと浮かぶ雲、そしてかっこいい愛車。これらを枠の中に配置して、それぞれがバランスよくなるようズームレンズをグルグルと回し、ばっちり収まった!と感じた所でシャッターを切った。しかし出来あがった写真は何か足りない平凡な写真だった…




この原因は被写体となる複数の要素を、画面内に集めるだけ集めて何もしなかったのが原因です。出かける度にこういった写真ばかり撮ってしまい、レベルアップできずに悩んでいる方は、写真に対してけっこう高い理想を描いているのだと思います。

複数の被写体を1つの画面に入れるのは一般的な解説書では「欲張り構図」と呼ばれたり「写真は引き算」の法則を無視した写真として悪例に取り上げられます。

では被写体が複数ある写真は必ずしもイマイチな写真なのでしょうか???違います!被写体が複数あるシーンではそれぞれの被写体に役割を与え、存在感を調整するため大きさや配置やボケ具合などを調整し、互いを関連付けたりすると共に、風景を良く見て導線や色の要素、比率などのデザインを完成させれば、それは「欲張り構図」ではなく「夢叶った構図」になるのです。

映画に例えてみましょう。あなたはこのシーンを撮影する映画監督です。構図内の被写体は映画のキャストです。良き映画をつくるには主役、脇役、ロケーションとそれぞれに重要な役割があり、それを監督が詳細に指示をするわけです。この監督の指示による秩序がなければ、映画はたちまち誰が主役なのか?どんなストーリーなのか?散漫とした画面で映画ではなくなってしまいます。

では、指示とは具体的に何なのでしょう?

デザイナーに相談しよう。

デザイナーはあなたの頭に存在する知識とセンスです。写真におけるデザイン要素は主に線(直線、曲線、S字…)図形(円、三角、四角…)色(進出色、暖色、後退色、寒色、中性色、中間色…)、質感、立体感規則的なパターンディティールシェイプなど。そして重要なのは黄金比や分割線などの比率です。

それぞれの詳細についてはまた別の機会に解説しますが、こういった知識を元に日常で鍛えた写真家としての審美眼をフル活用し、デザインの為の材料となるものを目の前の光景から見つけ出し、自分の中のデザイナーと相談して画面を組み立てていきましょう。

この作例の場合ですと主役は富士山。オートバイの旅のワンシーンであるという「ストーリー」はバイク+ライダーの表現で決めています。遠景のLNGタンカーは脇役的なキャスト、茶色い岩場、青い海は背景です。

まず図形です。主題である富士山が1つ目の大きな三角です。タンカー、バイク、ライダーを結ぶ3点が2つ目の三角。三角は画面内に抜群の安定感を与えます。バイクのフロントホイールが円。円は鑑賞者の視線を画面内に安定させる効果があります。

そして色。空から海にかけての青は後退色(または寒色)、冬で枯れた茶の草地と岩場は茶色系で弱めですが進出色(または暖色)。この両者の組み合わせによって、望遠レンズで圧縮されてしまった風景に、色の特徴を使って遠近感を補っています。 これを空気遠近法といいます。

分割線はこの写真の場合はイマイチですが、何となく8分割構図にも見えなくはないです。

最後に質感。岩場のゴツゴツした質感を程良く伝えるために、岩場のだいぶ奥あたりから遠景がパンフォーカスになるよう、ピント合わせをしてF8を選択しています。




監督である私は例えばタンカーが存在を主張し過ぎたり、背景であって欲しい岩場がやたらインパクトあったりしないよう、焦点距離や絞りなどを微調整したのです。

「え~偶然そう撮れたんじゃないの?」と半信半疑かもしれません。実は一部は偶然そうだったのも事実として認めます。しかし撮影現場でこれらのデザイン要素に気がついて「気にかけて撮ったか?」だけでもだいぶ違うんですよ。富士山が三角なのは私の意志と関係ありませんが、画面内に安定感を与える位置に堂々と配置したのは私です。

良い写真が撮りたくて風景の中のアレもコレも取り入れてしまうのは、何もしないで撮れば欲張り構図。映画監督がデザイナーに相談し、巧みに画面構成できれば夢叶った構図なのです。

悪い例:港、海、船、バイク。被写体を集めるだけ集めて何もしなかった写真

多くの方が夢叶えたい構図を目指して撮っているはずですが、欲張り構図で終わってしまう。敗因は映画監督として何も仕事をせず、あなたの中のデザイナーに相談しなかったことです。

ここでワンポイント。最初は無理をしてフルキャストの超大作映画を作るのではなく、大まかに次のようなステップで考えてみましょう。

・STEP1 被写体と背景だけの写真に挑戦する。例えば海岸などの開けた景色で夕陽などを背景にバイクを撮るなど。

・STEP2 2つの被写体を構図に入れ主従関係を明らかにした画面を作る。ライダーとバイク。バイクと桜の木。バイクと鉄道など。

・STEP3 3つ以上の被写体要素を画面に入れ、それぞれに役割を与えて全体をデザインする(この投稿の作例です)。

今回の映画監督+デザイナーの法則は自画自賛で恐縮ですが「永久保存版」と言っていい内容でした。今迄は他言せずに秘密にしていたのですが、新たな法則を生み出すために大胆にも公開してみました。

なかなかこういった事はネットで検索しても出てこないノウハウなんですよ。毎度のことですが「へぇ~なるほどね」で終わらせずに是非、実践してみてくださいね。そんなの簡単に真似できないよ!ではなく、あなたの中に眠っている映画監督とデザイナーを呼び覚まし、育んでいくのです。

<夢叶った構図> 最初は3回4回…と失敗に終わり、10回目くらいから夢がかないはじめます。

 





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ジャーナリズム的ツーリング写真<私の旅>

いつもブログの記事を書いていて「よくこれだけ書く事があるなぁ」と自分でも関心しております。それだけ自分の中にツーリング写真に係わる事を詰め込んでいたのですね。当ブログでつつみ隠さず全てはき出し、また新たな何かを脳にインストールしていく所存でございます。

今回も変わったネタです。ツーリング先でちょっとした事件や出来事を目撃した経験はありませんか?自然現象による環境の変化、災害のつめ跡。

写真を撮りSNSで発表をしているあなたなら、こういった現実、現状を社会へ発信できる能力を備えているのです。そして写真のクオリティが高ければ高いほど、現状をより正確に、印象的に伝えることができるでしょう。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F8 1/160 ISO100

この場所はたまに行くお気に入りの漁港なのですが、久しぶりに行ったら使われずに保管されていた漁船が倒れていました。架台は無残に破壊され辺りに破片が散乱していました。




恐らく9月の台風18号による被害と思われます。去年の9月に日本列島に上陸した大型の台風18号は、運悪く潮位の高いときに通過し館山や千倉でもかなりの被害があったそうです。

では写真の解説です。撮影時間は日は傾いていましたが、まだ夕方と呼べる時間ではなく、Lightroomで仕上る際にホワイトバランスを暖色方向に調整しました。

長くのびる影は地面のスペース内に理想的に配置されるよう、モデルの立ち位置を幾度もトライして微調整しました。ポージングは船の様子を見ている感じです。

海がある写真なのに水平を無視していますが、これは画面内における線の要素が、水平線よりも船体の方が重要だからです。船体は線というより楕円形の図形要素ですが、これが画面内に一番しっくりくる位置に配置したのです。初心者の方はこういったシーンで、つい船体全てを枠に入れてしまいますが、デザインの観点でよく考え抜いて理想的にフレーミングしましょうね。

しかしこの写真を改めて眺め、感じるのですがキャンプ道具を積載している愛車の姿は本当に勇ましい旅の相棒に見えます。気のせいかもしれませんがキャンプツーリングのハイライトは夕陽が美しく焼けることが多いですよね。そう感じるのは私だけでしょうか?

みなさんもツーリング先で、こういったシーンを目撃したらジャーナリズム的な観点で美しき記録写真を撮ってみてください。もしかしたら、何年何十年後かに価値のある1枚になるかもしれませんよ!





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