風の時代の写真文化

写真をやっている人へ

写真が大好きだ、という気持ちが何より大切です。
被写体や風景に感動し「撮りたい」という衝動に従順であること。

憧れ、自尊心、旅、行動、信仰、感受性、感情、思考、ひらめき、ユニークさ、奇跡、表現力・・・これらの「個」の魅力が一枚の写真からよく伝われば素晴らしいと思います。

時には大衆的写真文化の波を全く無視し、独自の世界観を構築してみても悪くありません。
大衆的写真文化を象徴するものとは目立つ写真、盛った写真、誰かの撮った写真(または場所)の真似などです。




人の撮った写真と比較したり立派な写真を撮って認められたいという欲を捨てると…
自身の撮る写真がひとつ上のステージにあがります。

具体的なことをあげると・写真コンテスに参加するのをやめる ・話題の撮影スポットに行くのをやめる ・SNSでのウケ狙いをやめる など。

自分の才能だけを信じてやるのは少しの勇気があれば大丈夫です。作品をSNSで発表して反応が薄くても気にすることはありません。

写真を「撮ってやろう」というハンター精神では奇跡には出会えません。登山家が「山を制覇する」という気持ちで登ると遭難するのに似ています。決して傲慢にならず奇跡を授からるための【受け皿】を手にして、ただ旅に出れば良いのです。

成長する人は 素直に学ぶ すぐやる 自分のアタマで考える コツコツ継続する といった事が見事にそろっている人ではないでしょうか。

時代は風の時代です。
ぜひ意識してみてください。




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なぜ【いい写真】が撮れないのか




EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

「いい写真」を撮ってみたい。

それはカメラを手にする全ての人が憧れる共通の願い。

しかし多くの人はその願いに届かず

ネットで情報を集めたり

最新のカメラや高級なレンズを買ってみたりする。

だが、溢れる情報に翻弄されるばかりで

年単位でみても成長のない自身の写真に

やがて飽きがきてしまう。

「この場所で撮った桜の写真、去年撮ったのと同じだな…」

かつて私はそんな日々を送っていました。




CASIO エクシリム EX-10

私たち日本人が子供の頃に受けた教育とは基本的に暗記教育であり

「ここからここまでテストに出るから覚えておくように」

「100点がとれれば優秀、点数が低ければ落ちこぼれだ」

と言われ、その通りにしたものでした。

 

今になって記憶を掘り起こすと【自分のアタマで何かを考える】という機会が

少なすぎたのではないか?と感じます。

強いて自分のアタマで考えたクリエイティブなことといえば

夏休みの自由研究だったような気さえします。

RICHO GR APS-C

やがて社会人になり先輩方から「自分のアタマで考えろ」と言われ

その通りにすると「勝手なことをするな!」と怒られる。

出る杭は打たれるので皆に合わせるのが無難となり

入社2年目を迎えるころには日本人的ノーマルサラリーマンの完成。

 

そしてそれがフツー、フツーは正しい、正しいは幸せへの道筋だ…

という作られた社会的通念を妄信し、それに裏切られた瞬間に途方に暮れる。

気が付くと何もできない自分。

隣人もそのまた隣人も同じ。

 

ただのフツーの人では価値がなく、正しさを求めて生きた結果は

ちっとも幸せではなかった。その事実に気が付いた頃には

いい年齢。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

「皆と同じにしなければダメだ」という風潮に

私たち日本人は何の違和感も感じずに【地の時代】を通過したと感じます。

2020年の12月に地の時代が終わり風の時代に突入・・・

風の時代・・・

それは魂の夜明け

精神の幸福(地の時代は物質的な幸福)

個人の活躍に価値が生まれる

そんな時代になったのだから

地の時代の社会通念に今でも縛られていては生き辛いだけです。

 

もちろん「皆と同じに」「出る杭は打たれる」「正しさを求める」も素晴らしいことですが…時代が変わったことで、そういった考えは主体的ではなく副次的になったのだと考えます。

好きではじめた写真。あるいはバイクツーリングも。

同様に皆と同じに、正しさを求めるでは風の時代にふさわしいと言えません。

 

本当に自分が望む「いい写真」を実現する唯一のことは自分の写真を撮ることです。

他の誰かが撮った写真をお手本にすることではないのです。

EOS6D mark2

自分の写真とは何か…

自分は何に出会ったか、自分はどう感じたのか、自分はどう表現するのか、自分の考えやテーマはどうなのか?といった人柄の出ている個性作品ではないかと思います。

そこに他者の介入や目立つ写真を撮って認めてもらいたい…などという邪な欲はなく、ただ純粋に撮りたいという衝動に駆られ、被写体と向き合ってセッションした結果が写真となっていれば、それだけで素敵な一枚となるはずです。

写真は「今」目の前にある三次元の空間を、「一瞬」で二次元の画にする瞬間アートです。そこには光の粒子達が波のように存在し、シャッターを切った瞬間に粒になり過去になるのです。

写真は現実にレンズを向けて光学的な技術で静止画にするもの。絵画などの他のARTと違いあくまで現実が元です。

だからどのような写真もある意味で「記念写真」です。

記念写真ということは「いつか見るため」のものであり、時間軸としては過去を振り返るもの。少々ややこしいですが未来に懐かしいとなるであろう尊い記憶を「今」作るのです。

【自分のアタマで考えて】

それさえ出来れば誰だって風の時代の写真家です。

shigeyoshi tatezawa

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小学生でも分かる露出のお話

今日はちょっと変わったアプローチで露出のお話を書いてみたいと思います。

写真用語で言う「露出」とはやたら専門的に聞こえてしまい、露出について苦手意識のあるビギナーの方も少なくないと思います。

そこで今回は私なりに露出とは何ぞや?ということを解説いたします。

露出って何?という問いに一言で答えるなら写真の明るさを決めるものです。カメラの中は普段は真っ暗な箱になっていて、シャッターボタンを押した瞬間だけレンズを通して外の光が取り入れられる仕組みになっています。

フィルムあるいはデジカメならセンサーが感光するのです。どれだけ感光させるか?が露出の基本的な概念なのです。

露出を決める主な要素は二つあって一つはシャッター速度、もう一つは絞りです。この両者はそれぞれ違った役割があり、シャッター速度は【瞬間】や【スピード感】といった静止画である写真に時間的要素を与えるもの

絞りは被写体を浮き立たせて見せるために背景や前景をボカしたり、逆に全域をシャープに見せたりと構図として機能させるものです。

つまりどちらも写真に与える表現の手段です。




EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG C

この作品はシャッター速度を早くして【瞬間】を表現したもの。

この作品は前景をボカして主題を浮き立たせて表現したもの。




いま写真を撮ろうとしている目の前の様子には、一定の光が存在していてシャッター速度と絞りはその光をシェアしあう関係にあります。

もし薄暗い夕景シーンで海岸の波など動く要素があった場合。

シャッター速度と絞りの両者は光の量を分け合うにあたり折り合いがつかない場面があったとします。そのとき苦肉の策として解決させるのがISO感度です。感度とはその名の通りセンサーを敏感にさせることで足りない露出を補うのです。

苦肉の策で…と書いたのはISO感度は通常時であればなるべく上げないISO100が理想であり、感度を400、800、1000と上げるにつれてノイズが乗るなどクオリティ面で問題が発生するのです。

EOS6D Mark2 SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG

露出はシャッター速度と絞りの両者によって決められるセンサーの感光量であることは理解できたでしょうか?次に出来上がる写真の明るさのお話です。

よく適正露出という言葉を聞きます。これは証明写真や何かの記録写真であれば、ぜひ守りたい写真露出の正しい基準です。しかし私たちは証明写真や何かの記録を撮っているのではなく【いい写真】が撮りたいのですよね?

上の作品は見たままの景色よりは少々アンダー(つまり暗め)の露出を選んで撮影しました。いい写真を撮るための真の適正露出はいつでも撮影者のイメージの中で決まっているものです。

これがイメージなくしてカメラに任せてしまうと、コンピューターが画面全体の平均、あるいはスポットで機械的に算出するので説明的な写真に陥るのです。




くどいようですが適正露出はいつでも撮影者本人の意思で決めるもの。そのための手段は2つあること、というのが私の推奨する露出の基本的な概念です。

見た通りの明るさを求めることに拘りすぎないこと。静止画である写真に時間を与えること、主題を浮き立たせるにあたりボケ具合やシャープさを調整できること、これが露出です。

明るさをどうするか?表現の手段としてシャッター速度や絞り値を数値で指名するのか?これを感覚として身に着けてしまえば露出はそれほど難しいものではありません。

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バイク写真、ツーリング写真における自撮りについて




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3C

バイク写真、ツーリング写真、バイクのある風景写真・・・呼び方は色々ですが私たちが大好きなバイクの写真を撮るにおいて、ライダーの姿は入れたほうが良いのでしょうか?というシンプルな疑問がありますね。

先に結論を言ってしまうと絶対にライダーを入れた方が良いと思います。

バイクという乗り物はタイヤが二つしかなくその姿は不安定なものです。普段はあまり意識しないことですが【人がいないと成立しない様子】を纏っているのです。馬であれば馬だけの写真を自然風景の中で撮れば野生馬に見えます。しかし鞍をつけた馬が騎手なしに写真を撮れば何か物足りない写真になるでしょう。

カタログのラインナップに使われるような写真なら別ですが、風景の中にライダーなしでバイクだけで撮れば、同様に何か物足りない写真になるのです。これは車の写真を撮るのとは大きな違いだと感じます。

ではどのようにライダーの姿を入れれば良いツーリング写真が撮れるのか?いくつか例をご紹介して詳細を解説したいと思います。

1.自身が演者となり映画のワンシーンのように魅せる

EOS6D Mark2

まず上の写真はライダーが演者として登場することで一枚の作品の中にStory性を加える魅せ方です。映画のワンシーンのようにツーリングでの感動をポージングや表情などで表現します。

これには撮影ノウハウの他に自身が演技をする!というセンスが要求されます。これは多くの人が持ち合わせていない要素ですし「まさかいいツーリング写真を撮るのに俳優のような演技が要求されるなんて!」とお思いになると思います。しかしそれが出来れば上の作品の通りです。

このときに嬉しいのか、黄昏ているのか、何かに感動しているのか、到着したぞという達成感に満ちているのか…強く感情的要素をイメージして躊躇わずに演じ切るのがポイントです。

演劇などをみれば分かりますが演出、演技というのは少々大げさなくらいが実は丁度よかったりするものです。

2.バイクを主役にライダーは補助的に

これは自分の愛車、バイクを主役にして撮った作例です。

このようにバイクが主役となる写真であってもライダーの存在があればバイクが生き生きとして見えるから、バイクって不思議な乗り物だなとつくづく感じます。

ポイントはバイクとライダーの存在感の比重を意識することです。この場合はバイクは主役なので中望遠レンズなどで絶対的な存在感を持たせ、ライダーは枠で切り落としました。人物は顔を切ることで写真を見る人に想像の領域を与えます。

この他にもライダーを遠くに置いてピントをボカすなどで存在感を弱める方法は色々ありますが、とにかくバイクが主役でライダーは補助的に采配するのがポイントです。

なるべくシンプルで雰囲気の良い背景を探すとカッコいい写真が撮れます。




3.その他の被写体や風景を主役にする

これは風景、被写体を主役にしバイクもライダーも脇役にしたシーンの演出です。

なかなかSNSなどでは見かけない手法です。そもそも多くの人が撮っているバイク写真はバイクを主軸としたものが多く、この作例のように意図的にバイクをボカした写真はあまり見かけません。

それ故にこのような撮り方をするだけで他と違った個性的な写真が撮れると言えます。

バイク写真に限らず写真の世界では一つの主題を明確に表現する、というのがあります。ボケ具合やフレーミングなどでハッキリと一つの主題を表現できれば、それだけで見る側に伝わりやすい写真になるのです。上の作品は10人の人に見せて10人とも富士山が主題の写真と答えてくれるはずです。

ライダーはみな自分のバイクを愛しているものです。私も自分のR1200GS、アドベンチャーが大好きで本当にカッコいいなと思っております。だから写真を撮るときにバイクにピントを合わせない・・・なんてことは本当はしたくないのですが冷静に考えてみてください・・・それは別で撮れば良いだけの話なのです。

4.小物を利用してライダーの気配を加える

RICHO GR F2.8 1/800 ISO100

もし三脚が無いなど何らかの理由で自撮りができない場合は無理に姿を入れる必要はありません。この作例のようにヘルメット、グローブ、ジャケットなどを主役に構図を作れば、ライダーの気配を感じる一枚となります。

こちらもプロのカメラマンはよくやりますが一般的な写真では見かけません。新しいヘルメットを買って嬉しい時などに撮ってみても良いと思います。




本当はお友達と一緒に走っていれば撮ってもらうのが一番ですね。しかし私のように多くの場合でソロツーリングで走っている場合、ライダーの姿を入れたツーリング写真は自身で撮影するしかありません。

一般的に使われている自撮り、あるいはセルフポートレートという言葉とは少し意味合いの違う趣旨かもしれませんが、とにかく人手が足りないのでセルフで撮っているという意味で、とりあえずここでは自撮りという呼び方をしています。

セルフタイマーでダッシュしているのか?という質問も聞こえてきそうですが、セルフタイマーでダッシュではありません。

撮影方法の詳細は私のYoutubeチャンネル【風の時代のバイクライフ】で動画で解説していますので、撮影方法にご興味のある方はぜひ見てみてください。

Youtubeチャンネル 【風の時代のバイクライフ】

チャンネルは こちら 

 

高評価、チャンネル登録もよろしくお願いします!

 

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Youtubeチャンネル【風の時代のバイクライフ】バイク写真の撮り方を公開

写真家 立澤重良のYoutubeチャンネル 【風の時代のバイクライフ】

チャンネルは こちら 




すでに4本のツーリングイメージ動画を公開しましたが

先日、写真の撮り方を解説する動画を作成しました。

写真解説の一回目は需要を考えて愛車をカッコよく撮る方法!

美しすぎるバイク写真 7つの撮り方 と題しました。

動画は こちら 

360度カメラ Insta360 OneX2の使い方や動画編集ソフト ダビンチリゾルブもだいぶ慣れてきましたが、チャンネルの運営はまだまだ手探り状態です。最近になって知ったのですがYoutubeチャンネルの運営にはサムネイル画像がすごく重要らしいですね。

上の画像は色々と調べて分かりやすく、かつ興味を引くシンプルなサムネイルというヤツを目指して作ってみました。星の数ほどあるモトブログでビジネス用語で言うレッドオーシャンではありますが、なんとか価値を見出して頑張って発信していこうと思います。

今回の動画は究極のツーリング写真の読者の皆様でしたら、すでに見たことのある内容かもしれませんが、動画で見るとまた違った感想になるかもしれません。

16分程度の動画ですのでお暇な時にぜひご覧になってください。

チャンネル登録、まだの方はよろしくお願いします!!




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R1200GSファイナルギアドライブAssy交換

さて久しぶりにR1200GSのことについてブログらしい記事を書いてみたいと思います。R1200GSのオーナーさん以外の方はスルーでOKです。

私が2008年に購入した空冷ヘッドモデル(空油冷モデルとも呼ばれる)中期型のR1200GS。もう購入して14年。走行距離は9.5万キロ。以前より不調であったリアファイナルドライブを重い腰を上げてメンテすることにしました。

どのように不調だったか?というと購入当初に高圧洗浄を頻繁に行っていた関係で、ファイナルに水が浸入し、錆が多い状態だったのです。その影響かオイル漏れが慢性的にあり、最近はそれが悪化してついにはディスクローターまでオイルが付着してブレーキの効きが悪化する事態に。

空冷R1200GSのオーナーの間では知られた話ですが、リアファイナルは不具合が出ると多くの場合でAssy交換となり、その場合は費用はディーラーで30万円オーバー。そのような事態になる前に、予備パーツとして事故車などから外された中古のリアファイナルを入手しておくのが賢いやり方なのです。

これは私が3年ほど前にヤフオクで事前に入手しておいたR1200GSのリアファイナルAssy。この色から推測すると後期型の限定車であるトリプルブラック。使用された距離はディスクローターの摩耗具合からして一万キロ以内。純正だと7万円近いディスクローターまで付いて2.5万円で入手できたので良い買い物でした。




そしてついにこのストック部品の出番です。

まずはR1200GSをセンタースタンドで立ててリアマッドガード、リアホイール、マフラーのサイレンサーを外します。

現状のリアファイナルはディスクローター側のオイルシールが劣化しているのかオイルまみれ。

ブレーキキャリパーを吊って、トルクロッドのボルトを外しリアファイナルユニットをカルダンシャフトから降ろします。スピードメーターのセンサーも外します。

そして関節になっているこの24mmのボルトを外すのですが、強固なネジロック剤のせいか元々の締結トルクのせいか簡単には緩みません。

汗をかきながら何とか緩め・・・




無事にリアファイナルユニットを外すことができました。

カルダンシャフトのユニバーサルジョイント部。発錆していて良い状態とは言えません。ここはゴムブーツの劣化や高圧洗浄などによる高水圧で浸水し、錆で状態が悪くなるパターンが多いようです。

左が装着されていた中期型R1200GS用リアファイナル。右が後期型R1200GS用のリアファイナル。一見して同じものに見えますが…

後期型用はこの部分に通気バルブが設けられています。中期型以前はこれが無くて密閉されていました。密閉されていると温度差で内圧が上がってしまい、オイルシールに良くないという理由から後期型にこれが付いたそうです。これと同じような物がミッションにも装着されています。

このように中期型にはありません。

今回、心配だったのは中期型と後期型で微妙に形状が違うので矢印にあるスピードメーターのセンサーがちゃんと移植できるのか?ということでしたが、配線を固定している金具が異なり、配線のレイアウトを少し変更することで難なく応用できました。




分解と逆手順で組み上げていきます。関節のボルトはネジロック剤を塗布して80N.mで締結。カルダンシャフトとリアファイナルの接合部となるスプラインには少々多めにグリスを塗りました。

せっかくホイールを外したのでついでにタイヤ交換です。今回はSHINKOのE705をネット通販で購入。前後買っても1.5万円程度ととってもリーズナブルです。

友人のガソリンスタンドに持ち込んでタイヤチェンジャーで楽々交換です。

新品のタイヤは気持ちいいですね。

色が変わってしまいましたが…まあ愛嬌です。

見ようによってはカッコいいのかもしれません。バイク屋さん任せではなく自分で作業したことで愛着もまたひとしおです。

500㎞ほど試走しましたが問題なし。もちろんオイル漏れもありません。これで空冷R1200GSの泣き所であるリアファイナルギアについては当分は心配なさそうです。

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憧れの【いい写真】への唯一の道




知人などと写真の話になるとよく次のような言葉を聞きます。

「いやぁ~私はセンスがないもので」

謙遜してこのような発言になると思うのですが

写真をやる上で「センス」とは一体何でしょうか?

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

みなさんが憧れるいつか自分の手で撮ってみたい【いい写真】とはどのような写真ですか?

私の考えとしては記念写真などの事務的な記録は別として、いい写真とは大きく二つに分けられると思います。

一つ目は作者なりの表現として作品に何らかの演出を加えたもの。二つ目は演出は極力加えずに事実と瞬間に主軸を置いたものです。




前者は表現を用いるので例えば露出で魅せたり、構図やバランスで魅せたりします。後者の場合はドキュメンタリー要素が重要となるのでシャッターチャンスや撮る対象そのものの事実に作品としての価値があります。

どちらの場合も「いい写真」があるわけで、それを決めるのは原則第三者ではなく撮影者の主観で良いと思うのです。

つまり自分で撮った写真を自分で「いい写真だな」と思えることが大切なのですね。そのためにアーティーに表現するか、瞬間をドキュメンタリーに魅せるのかは自由なのです。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3C

では冒頭の話に出てきた「センス」とは何でしょうか。例えばアーティーに表現をする場合、露出、絞り、シャッター速度、画角、構図、比率、デザイン、ホワイトバランス・・・まだまだありますが撮影手法を駆使して表現するのは言ってみれば魔法です。

悪い言い方をすれば目の前の事実を歪曲して良く見せる演出なのです。もちろん私はそんな風には思っていません。表現は心象風景といって作者の心の中で見えた「美」の風景を再現するための手段です。

「事実を歪曲」とは適切な言い方ではありませんが、あえて分かりやすいようにそう書いてみました。例えば上の海岸の作品は超望遠レンズを使って海面を引っ張っているので、実際の様子とはかけ離れています。

表現という魔法は誰もが憧れるもので、多くの人は「その撮影テクニックが知りたい」と願うものです。個人的にはテクニックという言葉にあまり良い印象を持てません。テクニック勝負!みたいに他者との比較の世界に陥りやすいイメージです。




個人的な考えですがセンスとは表現という魔法をどう使うか?がセンスだと考えます。あらゆる情報を収集し魔法を覚えるだけ覚え、一枚の写真の中にホイミ、ギラ、ラリホー、レミーラ、ルーラ、トヘロス・・・と詰め込めるだけ詰め込んだら「オイっ!いい加減にしなさいハリーポッター君!」とダンブルドア先生に怒られるでしょう。

例えるならラジオ局のDJやセレクトショップのバイヤーです。たくさん魔法を知っているけど、今はコレを使う!という選択のセンスこそが「いい写真」の表現として効いてくるのです。そうすると作品を見た側も美しさの構造を容易に見透かすことはできず、純粋に感性に響いて「なんか素敵な写真だな」となる訳です。

競うように立派な写真を発表しあったり、コンテストなどで入賞だけを狙うような写真文化は徐々に淘汰されていくのでは?と個人的には感じております。そろそろ魔法自慢大会には見る側もうんざりしてくると思うのです。

魔法を使ったことが相手に伝わらない程度にとどめる…それがセンス

これからの時代、写真に限ったことではありませんが個性的な作品に価値が生まれる時代だと思います。

人の心の中はみな違うように、写真にしたいと感じたイメージの風景はみな違うと思います。イメージに描いた「こう撮りたい」という美しい心象風景を解像度を上げ感覚を研ぎ澄まし、独自の表現にて一枚の作品にするのです。

個性的なものであれば評価は賛否分かれて当然なのですが、否定されることを恐れずに「私の場合はこうです」という堂々とした作品を生み出したいものです。

それには自分軸で生きることが大切で人がどうしているか、人がどのような反応をするかに振り回されない信念が求められると思うのです。

風の時代に相応しい一個人になるために。

You Tube チャンネル 写真家 立澤重良の【風の時代のバイクライフ】好評でございます。まだ見られていない方、チャンネル登録よろしくお願いします!

 風の時代のバイクライフ 

 

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Youtubeチャンネル【風の時代のバイクライフ】二本目の動画完成

先日、ご紹介しました私、立澤重良のYoutubeチャンネルですが、一本目の動画の公開から3日程度で40人以上の方がチャンネル登録をして下さいました。

皆さま、本当にありがとうございます。

目標の1000人までまだまだほど遠いですが、発信力に磨きをかけ多くの人に喜んでいただけるコンテンツを目指して精進したいと思います。




最初は慣れない動画撮影から360度カメラの扱い、ダビンチリゾルブを使った編集など手探りで進めてきましたが、何とか最初の一本目が形になりました。最初の動画はチャンネルのコンセプトを伝えるためのツーリングムービーとしましたが、今後はツーリング写真のノウハウやキャンプツーリングのことなども制作していきたいと思います。

やっぱりブログでは伝えられないこともYoutubeのような動画なら伝わると思いますので。

さて・・・

二本目の動画も完成したので先日アップしてみました。

だいぶ要領を得てきたので一本目ほど時間はかかりませんでした。前回の反省点をふまえて字幕を少し読みやすくしてみました。

二本目の動画は こちら 

今回もツーリングのイメージムービーですが360度カメラであるinsta360 OneX2を使用した走行動画は必見です。




Insta360 OneX2 表面と裏面の両方に魚眼レンズが付いている

このInsta360 OneX2 本当にすごいカメラで常に球体として全方位を撮影し、あとで専用アプリで好きな画角を選ぶのですが、まるでドローン撮影のように第三者目線で撮影できるのです。

取り付けはRAMマウントのような物に収縮する自撮り棒を写真のように取り付けます。パイプ状の部分があれば簡単に取り付けできるのでR1200GS₋ADVENTUREのようにバンパーが多いバイクはいろんな場所に取り付け可能です。




タンクのバンパーに装着して棒を伸ばしたところ。動画を見ていただけると分かるのですが斜め前方からドローンに撮ってもらったような映像が撮れます。自撮り棒は全く映りません。

・・・こんなマウント方法でエンジンの振動や路面のギャップなどで相当にブレるのでは???と思いますよね。それがほとんどブレないのです。

こんなアクロバティックな位置に着けちゃうことも可能です。個人的にはこのアングルで撮った映像がお気に入りです。知らない人が出来上がった映像だけ見たら不思議に思うこと間違いありません。ドローンだってこんな低空飛行はできませんからね。

このようなマウント方法でカメラの向きは気にしなくて良いのですから撮影は簡単です。常に360度の全方位を撮影するのですからね。

究極のツーリング写真で何度も出てきた市原市の素掘り隧道のシーンもInsta360 OneX2で撮影したので是非見てみてください。

消える自撮り棒、全く気にならない振動、画質の良さなど初めて見たときは衝撃を受けました・・・ こういったものを何故、日本のメーカーが作れないのだろう?革命的といえるカメラです。

動画編集ソフトダビンチリゾルブは字幕に使えるアニメーションやフォントも豊富で、無料で使える範囲でもプロが制作した動画のように仕上げることもできます。

使いこなしてくると楽しくなって時間を忘れるほどです。ずっと写真一筋でしたが今まで出来なかったことが出来るようになる、特技がひとつ増えるというのは素晴らしいことです。

もちろん一つを極めるために他は手を出さない、という頑固一徹な考えもありでしょう。しかし私の短所でもあった頑固すぎる性格・・・というのを見直す機会に恵まれ、発信者としてYoutubeチャンネルをはじめてみる!と決意し新たなことに挑戦してみました。

魔王魂 森田交一さんの音楽にだいぶ助けられている面はありますが、友人や家族からはなかなか好評です。

まずは楽しみながら学んでいき、徐々に進化させて風の時代にふさわしいバイクライフについて素敵な内容を発信していきたいとおもいます。

立澤重良 【風の時代のバイクライフ】Youtubeチャンネルは こちら です。

皆さま、チャンネル登録と高評価の方、よろしくお願い致します!

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アドベンチャーヘルメットZACK DEFENDER ZD-8使用インプレ




先日、アドベンチャーヘルメットのお勧め(?)としてご紹介させていただいたTNK工業のZACK DEFENDER ZD-8 ですが、実際に走行してみたのでインプレッションを書いてみたいと思います。

前回の投稿 ZACK DEFENDER ZD-8 については こちら 

ZACK DEFENDER ZD-8 ・・・実売価格で1.2万円程度で入手できてしまうリーズナブルさ。それでいてデザインはかっこいいし、インナーサンバイザーなど機能面も充実している謎のヘルメット。実際に手にとってみてもクオリティ面では大きな問題点は確認できません。では実際に使用してみて何か問題がないのか…とても気になるところですよね。

DEFENDER ZD-8

まず走行風による風切り音ですが70キロを過ぎたあたりからブワァーーーという独特の風切り音が盛大に発生します。しかしこれは普通のフルフェイスヘルメットを比較対象とすると大き目と言えますが、ツアークロス3、ホーネットADVなどのアドベンチャーヘルメットを比較対象とすると平均的と言えます。

この風切り音はバイザーによるものと推測されますが、例えばHJCのDS-X1の場合は同じアドベンチャーヘルメットであってもバイザーが短めなので割と静かでした。しかしDS-X1はバイザーの短さから肝心の日よけ効果は少ないと言えます。トレードオフの関係ですね。

走りながらの被り心地の感想は快適の一言に尽きます。特に頬パッドに使用されている生地が起毛なのでSHOEIのホーネットADVにかなり近い感じです。フィット感は私の頭のカタチでは申し分なく、むしろツアークロス3よりもジャストフィットしている感じでした。この辺は頭の形は人それぞれ違うのでご参考までに。




SHOEIのステッカーは・・・シャレです

オプション設定のミラーシールドを装着してみました。ちなみにこのミラーシールド、購入店の方で+1000円で付属してくるという…これも驚愕のコスパです。

純正のクリアーシールドも同様ですが精度、品質に問題点はなく、走行中も歪みが気になったり隙間があったり、開閉がスムーズでないといった不満点は全くありませんでした。視界も広くいたって快適です。ただし開閉時に指をかける部分はシールドの中央にあるので慣れは必要です。

重さは計測していませんが、特に重さが気になったり、それが原因で疲れるということはありませんでした。アドベンチャーヘルメットとして平均的な重量であると言えます。

インナーサンバイザーの上下レバーは左側の下方にありますが、ツマミ部分が小さく少々やりにくいです。これは慣れが必要だと感じました。

インナーサンバイザー自体もシールド同様に歪みなど気にならず、スモークの濃さも最適です。晴天時は下げてトンネルで上げる。ロングツーリングでは夜間走行や悪天候もあるので重宝する装備ですよね。

軽く感動してしまったポイントとしてシールドは全開でもインナーサンバイザーを降ろしていれば、80kmくらいまでの走行風に耐えてしまうこと。それくらいインナーサンバイザーは大き目で良く作られているのです。

この日、雨に降られたのですが内部に水がしみてくるなどの問題は発生しませんでした。本当に安物なのかな・・・と疑いたくなる、ますます謎の深まるヘルメットです。

と、日帰りツーリングではありますが実際に使用した感想としてはインナーサンバイザーの開閉がやりにくい点以外は何も不満が出ませんでした。何より被り心地が快適でサイズ感もジャストフィットで(私の場合ですが)すっかりZACK DEFENDER ZD-8がお気に入りとなってしまいました。




ホワイトの方はミラーシールド仕様とし、グレーの方はクリアシールドに曇り止めのピンロックシート仕様としました。

ピンロックシートは専用のものはありませんので、Amazonなどで購入できる汎用ピンロックシート【happilax】を使用しました。粘着で固定するので厳密にはピンロック…とは言いませんけどね。

以前のヘルメットでも何度か使用してきましたが、ZD-8にもhappilaxは綺麗に貼ることができました。価格も1000円程度で曇り止め効果は抜群ですのでお勧めです。

この通り、どこもカットせずに干渉することなく貼り付けできました。雨の日や寒い日の必須ツーリングアイテムだと私は思っております。

と言うことでZACK DEFENDER ZD-8の走行インプレッションを簡単に書いてみました。もちろんAraiやSHOEIと比較してしまえば価格がおよそ1/5な訳ですから粗はどこかに存在はしています。

帽体もFRPではなく樹脂製です。安全面は実験する術がないのでコメントができません。それを理解した上で驚異のコスパに価値を感じて「試してみようかな」と思った人のお役に立てれば嬉しいです。

TNK工業 ZACK DEFENDER ZD-8の走行インプレッションでした。

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【お知らせ】究極のツーリング写真 Youtubeチャンネル 開始しました




究極のツーリング写真 読者のみなさま。

いつも当ブログを見ていただき本当にありがとうございます。

さて突然ですが皆様にお知らせです。

私、立澤重良はついにYoutubeチャンネルを開設いたしました。チャンネル名は「風の時代のバイクライフ」

ツーリング写真はもちろん、バイク旅やキャンプツーリングのことなど【風の時代】に合った発信をしていきたいと思います。

記念すべき最初の動画は こちら 

なにぶん初めての動画撮影、動画編集なのでお見苦しい部分もあるかと思いますが、これから内容もクオリティーもブラッシュアップさせていきたいと思っております。

今後、どのような動画をアップするかというと…まずはツーリング写真のギャラリーをスライドショーで、その後はツーリング写真の撮り方などのノウハウ、カメラやレンズの選び方などお役立ち情報なども少しやってみたいとおもいます。

しかしメインはチャンネル名の通り、風の時代に合った新しいバイク文化に貢献できるよう、なにか精神世界の幸福論を発信するような・・・少々ユニークな内容を主軸に発信しようと思っております。

例えばバイクで神社巡りとか、神道や神話の話なども交えて発信してみようかと思っております。




 

風の時代のバイクライフ チャンネルは こちら 

時代は変わる・・・ 

バイク文化もライダー層の世代交代やカーボンフリーを受け過渡期を迎える今。私たちライダー一人一人も今まで通りという訳にはいかないと思うのです。

といってもよく耳にするような暗い話ばかりではなく、個人が活躍できる素晴らしい時代へと変わっていくと思うのです。大切なのは時代の流れにのること、自分も変わることだと思いませんか?

従来のものに執着せず軽やかにね。

ぜひ皆さま、動画の高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!

立澤 重良

 

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