バイク写真☆ビギナーを脱するカンタン7つの撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログは【バイク写真】という生まれたばかりの写真ジャンルを成熟させて世に広め、そしてバイクツーリングの魅力を芸術写真で発信していくサイトでございます。

そのためにはまずは記念写真や記録写真を卒業し写真芸術の理解を深め、表現手法を身に着け、写真のすばらしさを体験していくことを始めましょう。そのために何をすれば良いのか?ノウハウやヒントのような物を惜しまず発信していきます(記念写真や記録写真も芸術と昇華する場合もあり得ますが)。

今回ははじめて究極のツーリング写真を見つけた、という方向けに平凡な写真を卒業する簡単な7つの撮り方をご紹介したいと思います。いい写真が撮りたくていつもカメラを持ってツーリングに出かけるけど平凡な写真ばかり撮ってしまう…、一年前に撮った写真と変わり映えしない…といったお悩みをお持ちの方にお役に立てれば幸いです。

1.前景を作って奥行をつくろう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

ビギナーの方が平凡な写真を量産してしまう原因は幾つかありますが、その一つとして奥行き感のない平面的な写真があります。平面的な写真がダメなわけではありませんが「平面的に撮った」と「奥行きが出せなかった」とは違うものです。どちらも撮れるようになりましょう。

方法は簡単で撮影地で前景として使えそうな被写体を探し、バイクとカメラの間に入れてやるのです。上の作品の場合は木やボートです。EF70-200㎜という望遠ズームレンズを使用したのですが望遠の場合は空間が圧縮されてしまうので遠近感が失われ、さらに平面的になりやすい傾向があります。前景を作って構図することで奥行きを補いメイン(R1200GSアドベンチャーとキャンプサイト)を引き立たせているのです。




2.バイクか風景かどちらが主体かハッキリさせよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この写真は1の作品と同じ場所、同じ日に撮影したものです。愛車R1200GSアドベンチャーを撮った写真です。SNSなどでよく見かけるバイク写真は風景とバイクの割合を中途半端に等分してしまい主題がぼやけたものが多いです。風景の中にバイクがあるツーリングシーン、バイクが主役で風景はただの背景にする、この2者をはっきりさせましょうね。

愛車写真かツーリング写真か??この違いが10人に見せて10人とも同じ解答が返ってくるよう意識して撮りましょう。

3.ライダーの登場でツーリングシーンを演出しよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

SNSなどでバイク写真のトレンドをチェックすると良くみかける写真があります。それは上手に撮れているのに風景の中でバイクがお留守番している写真、ライダーの存在を感じない風景の中のオブジェ化されたバイク・・・そんな写真です。

バイクをメインに大きく撮った愛車写真であればライダーが居なくても違和感はないかもしれません。しかし風景主体で撮ったのにライダーが居ないと寂しい写真と感じるのは私だけでしょうか?

バイクは車と違ってライダーがいて美しさが成立すると言う方もいます。サラブレットだけを撮った写真とサラブレットに騎手が乗った写真、どちらが魅力的な写真でしょうか。ツーリングの魅力を伝えるならぜひライダーと一緒に旅のワンシーンを演出しましょう。

4.フレーミングで被写体を切り落とす

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

フレーミングとは目の前の景色に対してどの範囲までを写真にするか?という事はご存知だと思います。もう少し掘り下げて説明すると画面と言う長方形の四辺を意識して撮ろうという事です。

ビギナーの方がよく撮ってしまう平凡な写真とはバイクなどの被写体を枠の中に収めて並べただけの構図です。枠の中に収めて撮るのが悪い訳ではありませんが、そう撮ることしか出来ないのは卒業しましょう。

上の作品ではR1200GSの後部の約1/3をフレームで切り落として存在感を調整しました。被写体の各々の存在感の調整はベテランであればあらゆる手法を駆使して行いますがビギナーにはそれができません。しかしフレームで切り落として調整するのは最も簡単なやり方です。四辺のフレームが鋭い刃物とイメージして時に被写体をカットしてみましょう。




5.シンプルな背景を探してみよう

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

「私はどうも構図が苦手だ」という方は多いと思います。バイク、ライダー、ヘルメット、花、岩、空、飛行機や船…いろんな物を欲張って画面内に入れれば、整理しなくてはいけない作業は増し、どんどん難しくなります。あれもこれもと欲張り構図が許されるのは各々の存在感をあらゆる手法で巧みにコントロールするベテランの世界です。

逆に言うとシンプルな背景の中に一つの被写体だけであれば、上の作品のように構図にはそれほど悩まず美しい写真が撮れます。実際に私もビギナーの頃はこんな写真からはじめました。海岸や標高の高い山など景色の開けた場所でシンプルな背景を探してみましょう。

6.露出補正を使ってみよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

露出とは簡単に言ってしまえば写真の明るさを決めるものです。現代の全てのカメラはAEといって目の前の明るさを測って「こんなもんでしょ」と露出値を自動で決めてくれます。しかしそのカメラが決めた露出に「そうじゃないよ」と撮影者である貴方が補正を入れるのが露出補正です。

ベテランであれば目の前の情景を前に脳内で「こんな風に撮るぞ」とイメージを描き「露出はF5.6の1/200でいくぞ」といった具合に数値が出てきます。そんなベテランはカメラのマニュアル露出モードを使用するものです。しかしその領域は数年くらいのキャリアでは身に付くものではありません。

まずは絞り優先モードを使ってカメラが決めてくれた露出値に対して「自分だったらこうだ」という意思で露出に補正を入れてみましょう。上の作品の場合は実際の景色よりもずっと明るく撮っています。コスモスの魅力を表現するにはふんわり明るく撮りたいと思ったからです。

7.道をテーマに撮ってみよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

ツーリングであるからには当然、ライダーは道を走ってきたわけです。道は旅を感じさせる最も魅力的な被写体と言えるかもしれません。SNSのバイク写真を見ているとそんな道に魅力を感じて撮っている人も多く見受けます。

しかしそんな道の写真も何も考えずに普通に撮ってしまえば平凡なツーリング記念写真に陥ります。道は景色全体に対して細長く続く被写体です。絶対的に存在感を与えるのであれば上の作品のように望遠レンズを使ってみましょう。ポイントは道の先を大切に意識することです。せっかく素晴らしい道なのに道の先を物で隠してしまっているエサヌカ線やオロロンラインの写真をよく見かけます。

ちなみにこの写真、風景主体のツーリング写真なのにライダーが写っていません。望遠レンズで道の真ん中から撮るのに、まさかそこに三脚を立てる訳にはいきませんからね…。このように何らかの事情でライダーを登場させるのが難しい場合、ヘルメットを分かりやすい位置に置くなどしてライダーの存在を予感させるよう工夫します。




いかがでしたか?ネットで写真の撮り方を検索すれば溢れるほど情報が存在する昨今。自分にとってどれが必要な情報なのかを選別するのも大変ですよね。検索上位に出たものが必ず自分の欲しかった情報とは限りません。

バイク写真の解説も本当にたくさん存在していますが、どれを信用していいのかを決めるお勧めの方法があります。それは解説を書いている人がどんな写真を撮っているか見てみることです。わぁ~こんな写真好きだ、と感じるようであればその方の解説を参考にすると良いと思います。今回、7つの項目でご紹介した7枚の作品はすべて私、立澤重良がツーリングで撮ったものですが、こういった感じがお好きでしたら解説もご参考にして頂ければと思います。

ツーリング写真「ビギナーを脱するカンタン7つの撮り方」でした!!

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SNSやプリントなど発表媒体に合わせてselectすべき写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、外出できない日々が続いておりますが自宅でいかがお過ごしでしょうか?いま自宅でできること…キャンプ道具やカメラ、レンズの手入れ、読書なんかもいいですね。それとオススメなのは過去の写真を見返してみることです。昔撮った写真の中に何か発見があるかもしれませんよ。




さて今回はSNSやプリントなど発表媒体に合わせた作品selectと題して簡単な内容を解説してみたいと思います。

EOS6D mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG 画角12mm

こちらの作品をご覧ください。超広角ズームレンズSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGで撮った星景写真です。主題は踏切ですが超ローアングルで狙い宮沢賢治の銀河鉄道の夜のような世界をイメージしてみました。

この場所で私が特にユニークだなと感じて気に入ったのは踏切にある「とまれみよ」の文字です。これがきちんと写るように撮ったつもりですがこの写真をスマホの画面で見ると「とまれみよ」は確認しにくいと思います。




EOS6D mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG 画角24mm

こちらは先ほどの12mmに対してこのレンズのテレ端である24mmで撮った写真です。踏切やR1200GSの存在感は一気に強まりました。ついでに言うと12mmの時は画面の右側にあった大多喜市街地の光害もフレーム外に除外することに成功しました。この大きさであればインスタなどをスマホで見ても「とまれみよ」を確認しやすいと思います。

例えば星空にあるグラデーションや降るような流れ星を狙いたい、といった場合は12mmの方が良いかもしれませんが、上の作品の場合は踏切が主題で星空は背景という構成なので無理に超ワイドに拘る理由もありませんね。

1枚目は6Wサイズ以上のプリント向け、2枚目はSNS向けといった具合に発表の場に応じて使い分けるのも良いと思います。

このように撮影現場で「これSNSで見せて分かるだろうか」「大きくプリントするならこうだな」といった具合に写真の最終的なカタチをイメージで撮ってみましょう。




以前、こういった星景写真を撮るときはキャノンの純正レンズEF14mmF2.8Lを愛用していました。それを1年ほど前にSIGMAの超広角ズームレンズ12-24mmF4.5-5.6DGにしてみました。買い替えの理由は超ワイドに加えて24mmの画角が欲しかったからですが、トレードオフとして解放値F2.8の明るさが奪われてしまいました。星景写真の場合、僅かな光を少しでも効率よく取り入れたいので解放が基本ですがF2.8がF5.6となるとISO800で済んでいたのがISO1600となります。そうなると心配なのは高感度によるノイズですがEOS6D mark2であればISO2000くらいまで何とか許容できるので良しとしています。

今回はこの辺で!!

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↓↓↓撮影地↓↓↓

いすみ鉄道 第二五の町踏切 季節と時間帯を選べば天の川も撮影できますよ。

 

人気ジェットヘルメット☆OGK EXCEEDとSHOEI J-Cruiseを比べてみた

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はお役立ち情報として人気ジェットヘルメットのインプレをしてみたいと思います。私は拙い30年のバイクキャリアで愛用してきた数々のヘルメットをなぜか詳細に記憶しています。

最初はAraiのアストロRG、そしてラパイドμ、初代RX7R、SZ-RAM、PROFILE、GP-5X、初代ツアークロスが2個、ツアークロス3が2個、BMW純正のエンデューロが3個、シューベルトJ1、BellのSC-X、momoのファイター、OGKのFF-MRというカーボンヘルメット、SHOEI ホーネットADV、J-Cruiseが2個、HJCのDS-X1などなど。2年くらいのスパンで買い替えるので、なかなかの数です。

SHOEIホーネットADVとHJC DS-X1を比較した投稿はこちら

今回、OGK kabutoの人気ジェットヘルメット、EXCEEDを購入してみましたのでインプレッションとSHOEI J-Cruiseとの比較を書いてみたいと思います。両者はラインナップ内でツーリング向けジェットヘルメットの旗艦であり、インナーサンシェードを有したモデルと言う意味でもライバル関係であります。

左:SHOEI J-Cruise 右:OGK EXCEED

古くから日本、いや世界において信頼できるヘルメットと言えばAraiかSHOEIが通説でした。もう20年以上も前の話ですが最初に就職した会社でイギリスからお客さんが来た時のことです。たった3日の滞在だったのですが少しの空いた時間で上野バイク街を案内してほしいと切望されました。私は英語が話せないので先輩と一緒に買いに行ったのですがAraiのRX-7RRを買って帰られました。「イギリスで買うと20万円くらいなんだよ」と言っていたのが印象的でした。

私も過去にBellやシューベルトなど海外ブランドのヘルメットを使ったことがありますが「やっぱりヘルメットはAraiかSHOEIに限るな」という考えを長らく持っていました。このイギリスのお客さんが日本出張の合間に是が非でも手に入れたかったAraiヘルメットへの想いも納得できます。

しかし忘れてはいけない存在は我らが誇る日本ブランドのもう一つの雄、OGK kabutoです。昔、バイク用品メーカーに転職してすぐの頃、展示会場でOGK kabutoの方と話す機会があったのですが「どうしてOGKさんのヘルメットは品質も機能も良いのにAraiやSHOEIよりも価格がお安いのですか?」と疑問を投げかけてみました。あまりにストレート過ぎる私の質問に苦笑しながら答えてくださった方によると・ヘルメット後部に設けられたエアロブレードフィンなどの特許料で儲けているから・自転車のカゴやチャイルドシートなどの利益が大きくバイク用ヘルメットだけでビジネスをしている訳ではないから・・・との回答でした。

このお話の信憑性は定かではありませんが、もしそうだとしたら我々ユーザーにとっては「お買い得」なヘルメットであることは疑う余地がありませんね。

しかしよく調べてみるとArai&SHOEIに比べてOGK kabutoの大きな違いが一つありました。そればシェルつまり帽体の材質です。Arai&SHOEIのヘルメットはガラス繊維で強化されたFRP等を複数の層で形成した構造です。一方OGKの場合はTPS(サーモプラスチック)という熱可塑性プラスチックを採用しています。以前にご紹介したHJCのDS-X1も帽体の材質がポリカーボネイトという樹脂製だったのと同様に、OGKのシェルはFRPではなく樹脂製なのです。(RT-33やIBUKIなどハイスペックモデルはFRP製)

FRP製シェルと樹脂製シェルで安全性能にどのような違いがあるか分かりませんが、重量や見た目では大きな違いはないのは確かです。おそらく製造コストでは樹脂製の方が安いと推測されるので、その辺が価格差になっているかもしれませんね。

SHOEI J-Cruiseの定価は44000円でOGK kabuto EXCEEDの定価は26500円。どちらも単色での定価ですがずいぶん違いますよね。果たしてこの価格差を納得できるほどの違いがあるのでしょうか?ステイタスのような気持ちの問題は抜きにして細部を検証してみたいと思います。

帽体のフォルムは真上から見るとどちらも若干のオーバルです。サイズは両者ともにXLサイズで比較していますが、軽量コンパクトを売りにしているEXCEEDですが大きさはほぼ同じです。写真ではJ-Cruiseの方はアンスラサイトというグレー、つまり縮小色なので小さく見えますが実際は写真の印象ではなく同じ位の大きさと感じました。




EXCEEDのベンチレーション、つまり換気システム。大型シャッターのベンチレーションは左右に設けられたオーソドックスなタイプです。

J-Cruiseはセンターにヘキサゴン型のベンチレーションが鎮座しています。J-Cruiseのアイコニックな存在として機能していますね。個人的にはこちらの方がユニークで好きです。

高速道路で使用した印象ではどちらもベンチレーション機能に大きな差は感じられませんでした。

EXCEEDのインナーサンシェードを下した状態。

J-Cruiseのインナーサンシェード(SHOEIの呼称はインナーサンバイザー)を下したところ。どちらも減光効果や形状に大きな差はないと感じました。

EXCEEDのインナーサンシェードの操作部分。ストロークが長いですね。この部分がカーボン調なのがカッコイイです。

J-Cruiseのインナーサンバイザーの操作部分。EXCEEDよりもストロークが短く一瞬でシャッと出る感じです。




EXCEEDには帽体の両サイドから後方にかけてウェイクスタビライザーという溝があります。かなり整流効果があるようで負担を軽減するとか。一方、J-Cruiseも全体に流線型のフォルムを持っていて、インナーサンシェードを格納している部分がシェルの形状でも分かるのが面白いです。

内装はSHOEI J-Cruiseはなかなかの高級感で起毛のような生地がとても肌触りが良いです。被った感じのフィット感も申し分ありません。OGK EXCEEDはCOOLMAXなので高級感というよりは夏場の快適性を重視している感じです。そして内装が全体に柔らかめで被る時、脱ぐ時がスムーズです。

サイズ感は私の場合はAraiもSHOEIもどちらもXLサイズでOKな頭なのですが、OGKの場合でもXLで問題ありませんでした。

J-Cruiseの内装。さすがの高級感ですね。アゴ紐はラチェット式でヘルメットロックをかけるリングも装備。

EXCEEDの内装。全体がブラックで統一されてCOOLMAXが採用されています。こちらもアゴ紐はラチェット式でアゴ紐が少々長めです。

どちらのヘルメットもインカムに対応したスピーカーホールを有しています。

ツーリングで使ってみた感想ですがOGK kabuto EXCEEDは全くArai、SHOEIと遜色ない機能、快適性を持っていると言えそうです。まずEXCEEDを被った感じですが第一印象は軽い!の一言につきます。実際の重量はXLサイズで約1530g程度。一方でSHOEI J-Cruiseは1540g程度。実際には殆ど同じ重さですが被った印象では軽く感じます。




被り心地やフィット感はJ-Cruiseの方が好印象ですが夏場になるとCOOLMAXのEXCEEDの方が快適に感じると思います。

高速道路を走行してみましたが両者ともジェットヘルメットとしては風切り音の少ないモデルだと思います。比較するとJ-CruiseよりもEXCEEDの方が若干走行風が大きく感じました。しかしバタつき感はEXCEEDの方が安定していて不思議なことに速度が乗るほどEXCEEDはヘルメットが軽く感じました。

この差が長時間使用したときの疲労感に現れるようで、走り終わって首や肩こりのような疲労が少ないと感じました。

参考までにOGKのオーソドックスなジェットヘルメットと言えるAVANDと比較してみました。現行のAVAND2ではなく古い製品ですがたまたま家にあった物です。両者の価格差は3500円程度ですが内容を考えるとAVANDは普通のジェットヘルメット、EXCEEDは高級感もあるインナーサンバイザー付きヘルメットです。コストパフォーマンスを考えると同社のラインナップ内であっても抜群に良いと言えそうです。

ちなみに先日ご紹介したHappiax曇り止めシートを早速装着してみました。純正のピンロックシートでも良かったのですが、やはり1400円は安いですからね。

実際に高速道路や峠道などツーリングで使用してArai&SHOEIと比較してしまうと「ここが違うな」と感じる部分は出てくると思います。しかし約2万円の価格差を考えると小さな違いと言えると思います。

OGK kabuto EXCEEDのインプレでした!

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ツーリング写真、バイク写真について思うコト

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回までで4回に分けて私がツーリング写真を撮る時、撮って帰った後にやっていることを書いてみました。いかがでしたでしょうか?

本来はこういったノウハウは人それぞれ持っているものですし、公開するような事ではないのは分かっています。秘密にする人もいるでしょう…。私があえてノウハウを公開している一番の理由はバイク写真という文化がいつか成熟し世に認知されれば良いな…という願望があるからです。そしてもう1つは知っている事をアウトプットすることで脳内の空領域の確保ができるからです。




それに私が知っている写真ノウハウなんてその道の権威の方々から見れば大したことではありませんからね。それでもビギナーの方や写真に対するお悩みを抱えた方々に何か一つでもお役に立てたというのであれば幸せですが。

EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

もう写真もかれこれ20年ちかく、バイクに乗るようになって30年も経過してしまいました。10代の頃、ただバイクに乗るだけでドキドキ、ワクワクとしたものでした。スピードを出したり峠を攻めたりした時期もありました…。女の子を後ろに乗せて時めいたり…といった輝きは、寂しいことに今はありませんが。しかし不思議なことにツーリングで素晴らしい景色を見ることは当時と変わらず心躍るものがあります。

いや、むしろ若い頃よりも40代も後半戦に突入した現在の方が、旅先での景色や出会いに純粋に時めいているような気さえします。内房の工業地帯を抜けて道の先に青い海が見えてくればワクワクするし、嶺岡の尾根を走る林道を新緑の季節に駆け抜ければ爽快感に心躍ります。




そもそも何故、私はこんなにツーリングを愛し写真を撮っているのでしょう。ツーリングと写真はなぜ親和性の高い両者だと気が付いたのでしょうか?

子供のころを回想すると自転車で独りぼっちで遠くまで走ってみたり、学校で禁止されている学区外や山の中を冒険気分で走ったりしたものでした。横浜市に住んでいた頃は港に停泊している台船や信号塔の絵を書いていた記憶があります。つまり今と変わらないんですね。

オートバイという乗り物は独特のバランス感覚を使い身体が露出した状態で空間を駆け抜けます。オートバイでツーリングすることでエンドルフィンやドーパミンといった物質が脳に快反応を与え感受性や想像力がパフォーマンスアップすると考えます。観光バスツアーで行った宗谷岬とバイクでソロツーリングした宗谷岬とでは印象が全く違うのはこのせいだと思います。単に日常と非日常という事ではないと思います。

ツーリングするライダーであれば豊かな感受性、優れた想像力を持ち合わせているのですから、あとはそれをどうすれば良いか?経験を積んでいけばライダーしか撮れない傑作写真というのが実現できると信じています。




私もまだまだ道半ばですが読者の皆さまと一緒に「ツーリング写真」という文化を盛り上げていきたいと思います。高速道路のSAや道の駅で見知らぬ紳士に「このバイクは何CCじゃね?」と排気量を聞かれるのではなく「ツーリング写真の人かね?」と聞かれるくらい、バイクと言えばツーリング写真!という時代が来るのを目指したいですね。

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真☆私が帰ったらやっていること

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回まで3回に分けた投稿で【ツーリング写真 私が撮影現場でやっていること】と題して、私がいつも写真を撮るときにやっていることをご紹介してきました。

私が撮影現場でやっていること その1

私が撮影現場でやっていること その2

私が撮影現場でやっていること その3

写真は撮影現場でシャッターを切れば全てが完結する訳ではなく、その先もまだまだ道は続きます。今回は【ツーリング写真 私が帰ったらやっていること】と題して撮った後に何をしているかを書いてみたいと思います。カメラを防湿庫に仕舞うとか三脚を拭いておくとかじゃありませんよ。

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

夕陽の撮影を終えて帰りの高速道路なんかを淡々と走らせている時です。写真を撮る前に写真イメージを空想するように、撮った後も「さっきの風景はこんなだった」「きっとこんな写真が撮れているはずだ」という完成作品のイメージを想像してみます。事前に描く写真イメージが空想ならこちらは回想です。

これが仕上がり写真をイメージする行為なのですが、大切にしたいのは風景の感動を受けて自分の感情は実際にどう動いたか?とどのように記憶風景として焼き付いたか?の2者です。沈みゆく美しい夕陽をみて哀愁を感じたとか自然の力を感じたとか、またはバイクツーリングのハイライトはやっぱり夕陽が似合うなとか、そんなざっくりした感じです。




そんな「きっとこんな風に撮れているはずだ」というイメージを脳内に回想&想像しておきます。写真イメージという単語がやたらクドいですが、本当にこれは大事で撮る直前に作る写真イメージ、帰り道に回想&想像する写真イメージの両者。これはこの後に続く写真選別と仕上げに必ず役立ちます。

帰宅してカメラからSDカードを取り出し、PCに差してLightroomを立ち上げます。まずはライブラリーモジュールでSDカードから撮影したデータの読み込みですね。ライブラリーモジュールでは明らかな不要カットを見定めて、HDDに読み込む画像データだけを選別します。

さらに読み込むデータの選別ができたらレーティングを付ける作業です。あくまで今、自分の写真スキルや感性で良いなと思った判断基準でいいので星の数を1つから5つ星までで採点してあげましょう。「あくまで今」と書いたのは数年後、あるいは10年後などに保存したこのデータから星1個のものや星さえつけなかった画像から傑作を発掘する可能性もあるからです。

よく聞く話ですが「写真は2度シャッターを切る」というのがあります。1度目は実際の撮影現場で、2度目は帰宅してからの写真選別のことです。その撮影シーンで自分が納得できるベスト1枚のselectはとても重要な作業です。撮影現場と違って時間的制約もないのでじっくりやります。

上の写真の場合、インターバルタイマー1秒間隔で撮影した作例ですが、いすみ鉄道の気動車がどの位置で撮れた写真がベストであるのか?を写真イメージと照らし合わせて熟考します。この場合は右上でしょうか。去りゆく列車を見送るstory性は右下の方が好感ですが右上は列車の「顔」に光が当たっているのが決め手ですね。

ビギナーの方はその撮影シーンでのベスト1枚を選ぶのも苦手だという方が多いと思います。よくSNSのグループなどで微妙にアングルが違うだけの同じような写真を何枚も一緒に発表している人を見かけます。最初は分からなくても良いので人に見せる場合は必ず1枚を選びましょうね。




例えばこの場合は左上は地面の割合が少し多すぎ、右上はカメラポジションを下げ過ぎて海の割合が減ってしまいました。そしてよく見ると分かるのですが空に流れる雲の影響で地面が日陰になったり日向になったりを繰り返すシチュエーションです。空の表情なども含めてトータルでベストだと思える1枚を選ぶのです。

写真とは見る媒体によって印象が変わる物です。米粒のようにバイクを小さく写してしまった写真でも4つWサイズで額装して飾ればバイクの存在は誰でも明確に分かります。しかし同じ写真をインスタにアップしてスマホで見られたらバイクがある事すら気が付いてもらえないかもしれません。この投稿の1枚目にある海岸の作品は良く見るとR1200GSと富士山の間に鳶が飛んでいます。きっとスマホ画面では気が付いてもゴミだと思うでしょう。しかし大きく引き伸ばせば鳶がポイントとなる作品だと多くの方が分かるはずです。

このためプリント用、インスタ用、ブログ用といった具合に写真selectや仕上げを行うのもよくやります。言うまでもありませんがメインはプリント用です。

失敗カットの排除、それ以外の読み込み、レーティング、ベスト1枚のセレクトが済んだら現像作業です。ここではLightroomレタッチについて詳しくは触れませんが、当初に想像した写真イメージに近づけるための最後の作業です。




いまだにレタッチはインチキ…と誤解している人も多いようですが、全てのデジタルカメラはカメラ内で一度、コンピューターが勝手にレタッチをしています。それが撮影者のイメージと必ず合致していれば苦労ないですが、99.9%合致していません。そこを少しでもイメージに近づける作業がレタッチです。

レタッチはインチキでカメラが出した画像(別名、撮って出し)こそが正義だ。と主張する方は撮る前に写真イメージを描いていないのだと思います。

写真のセレクト、レタッチは撮影後に一定の冷却期間を置いて行う事で、理由の再発見、撮影当初とは違った被写体の解釈ができるので、とても奥深いものです。私の場合は撮影直後、一か月後、数年後といったスパンでストレージに保存したRAWから再仕上げを行うようにしています。

EOS6 mark2

理由の後付け、当初とは異なる被写体の解釈と書きましたが、これが実に面白いです。既にカメラでは撮り終わった1枚の写真を何度も眺め「あっそういう事だったのか」「被写体そのものより光や空間が主題なのだな」といった具合に、撮影時には気が付かなかったこと、意識できなかったことを発見するのです。

あたかも偶然撮れた良作に理由を後付けするような感覚に襲われるものです。しかし私が思うに理由の後付けと言うよりも撮影時に無意識下にやっていたことを後になって本人が認識しただけだと思うのです…。

いつも直感とか偶然を大切にしましょう…と書いていますが裏を返すと直感や偶然は後でヒマな時に分析しておけばOKという事でもあります。後になって自分が直感でどう撮ったのか?をレタッチやselectで反映できればいいと思います。まるで自分の中のもう1人の自分に問いながら作業する感じですね。よく分かりませんが…

せっかく撮って完成させた作品はぜひプリントして額装してみましょう。上の写真はダイソーの200円の額ですがA3サイズまで対応した大きなフレームです。この額に4つWサイズプリント入れてお部屋に飾れば、ご自宅がツーリング写真のミニギャラリーになります。素敵でしょう?

自分が過去に撮った作品はかけがえのない宝だと思います。何度も見返すことで旅の記憶風景がよみがえるのはもちろんのこと、芸術を創作する生き方に幸福をも感じます。大袈裟に聞こえるかもしれませんがいい写真を撮るって本当にそうだと思います。よく自己満足な写真ではだめ、みたいなことを書いてきましたが究極を言ってしまえば人に美しいものを伝えたい、誰かの役に立てれば嬉しい、という願望を満たすという意味では自己満足なのですね。

ツーリング写真、私が帰ってからやっていること…でした!

今回はこの辺で!!

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撮影現場で私がいつもしていること☆その3

前回の投稿までで私がツーリング先の撮影地でしていることを書いてきました。

その1の投稿では憧れの写真を胸にバイクで旅立ち、走りで浄化された精神状態で感動的な風景に出会う。そこで被写体や情景の特徴を元に感動し脳内に描く空想の写真が出来上がったら…

その2の投稿ではレンズの焦点距離を選択しアングルを模索、構図やデザインを駆使して(あるいは駆使しないで)脳内に空想した写真イメージを再現させる…

といった内容を書いてきました。今回は写真イメージを実際に再現できるアングル、構図を完成させた次のフェイズに入ります。

前回までのベストアングルの模索、構図の組み立てなどは何枚か試し撮りを繰り返しながらカメラを手持ちでシャッターを切り、確認しての繰り返しの作業でした。納得のいくベストアングルを見つけたら本番は三脚に固定するので、いちどバイクに戻って三脚の準備をするのですが、せっかく見つけたベストポイントを見失わないように気を付けましょう。




手持ちで「ここだ!」というポイントを見つけたらそれを1枚撮っておきます。次に1.立っていてる位置に目印を置く(私の場合はクイックリリースプレート) 2.カメラポジション(カメラの高さ)を覚えておく 3.ズームレンズの場合は選択している焦点距離を確認しておく、の3点です。

これを元に三脚をセットして試し撮りの1枚を確認しながら当初に見つけたベストアングルの再現を行います。三脚でセットした本番用の構図は画面の四隅に細心の注意をして余計なものが写っていないか?安定のある水平は精度よく出ているか?重要な被写体に重なっている物がないか?など雲台のハンドルを機械のように精密に操作してクオリティの高い構図を完成させます。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

カメラの電源を入れて本番カットの準備をします。まずこういったシーンでは狙いたいポイントは静止していますので、ピント合わせはマニュアルフォーカスを使用します。ライブビュー機能を活用して狙いたい部分を拡大し、しっかりピントピークの位置を調整します。上の写真のように絞り込んで深い深度を発生させる場合はピント範囲も絞り込みボタンを使用して確認します。

そして手ブレ補正機能のあるレンズの場合は三脚固定では機能を忘れずにOFFにします。




ここで一度、当初に脳内に空想した写真イメージをもう1度思い出してみます。露出を決めるためです。露出は主題が最も魅力的に見えるよう設定するもので考え方はアングルを探すことと同じです。その被写体が最も魅力的に見える理想的な露出を決めます。

インターバルタイマーが内蔵されたリモートコントローラー

ライダーの姿を登場させる写真の場合、カメラのセルフタイマーでは全く役に立たないのでインターバルプログラムを使用します。写真はインターバルプログラム機能のあるリモコン Canon TC-80N3ですが現在私が愛用しているEOS6 mark2やRICOH GR(APS-C)には元々内蔵されているので今は使っていません。

インターバルタイマー機能を使って複数カットを撮影したら画像を再生させてチェックします。露出は狙ったイメージ通りであるか、ピント位置や深度は表現の一手段として的確に機能しているか、写真イメージを納得できるまで再現できた写真と言えるか?まだ現場に居る時点で徹底的に検証します。

たとえ家から近い撮影場所でも「また撮りにくればいいや」という気持ちで妥協して帰るようではダメです。心の底から納得いくまで撮り切ること。これに全てをかける!まさに完全燃焼ですね。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

次に静かなる風景にも時間が流れている事を感じ取ってみましょう。シャッターチャンスの待機です。何が起こるか分からいものですが予測できることもあります。それは野生動物の登場や上の写真のように自然現象による変化かもしれません。上の写真は北海道ツーリングのワンシーンですが一通り撮り終えた後「何かもうひとひねりないものか?」と待機していたところ、流れる雲が地面に影を走らせてゆく様子を写真にすることに成功しました。もしこの手前の影が無かったら平凡な写真になっていたと思います。




シャッターチャンスの待機は帰る時間が遅くなる訳ですが、粘れば粘るだけいい写真が撮れる確率が高まります。粘ったもん勝ちです!美しい夕陽の撮影を済ませて帰る支度をしていたら太陽が沈んだ後にさらに美しく空が変貌したという経験はありませんか?

私はいつも「まだ何か起こりそうな予感がする」という直感に従い、簡単には撤収はしません。いちど撮影を終えてから周囲を散歩してコーヒーでも飲んで、再度リラックス状態を構築して再び撮影を再開することもあります。こんな調子なのでいつも私はソロツーリングなのですけどね。連れがいたら「いい加減にしてくれ」と怒られます。

RICOH GR

いかがでしたか?3回にわけて私、立澤重良がツーリング先で写真を撮るときにしていることを書いてみました。実はこれで写真は終わりではありません。ツーリング先でしていることはこれでほぼ全てですが、あとは帰宅してから写真の選別と仕上げがあります。

次回は「私がツーリングから帰ったらしていること」と題して写真の選別と仕上げについて書いてみたいと思います。

今回はこの辺で!!

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撮影現場で私がいつもしていること☆その2

前回の続きです

情景や被写体の特徴の分析、大きさや位置関係など空間の測量を済ませたら次に写真イメージの想像です。写真イメージは脳内に描く空想の写真で「こんな風に撮りたいな」という完成予想図です。

ビギナーの方が撮ってしまう平凡な写真は写真イメージを想像せずに惰性的にシャッターを切ったので例えるならば設計図なしに作られた建物です。設計図なしに作られたものは機能もデザインもなく砂浜で作ったお城のように容易に崩れ消えます。

写真イメージの想像の仕方は十人十色で良いと思いますが私の場合は次の通りです。最初に被写体や情景の特徴から感動を受けて、それを元に1つの主題を決めます。主題は写真にこめるただ1つのメッセージです。主題以外は引き立て役として機能するようキャスティングします。地面の石ころや草など小さなものは舞台セットを構築するように考えます。これらに合致しない物はすべて写さないよう排除する方向で調整です。

1つの主題とは物でもコトでも光でも感情でもOKです。上の北海道のフレシマ湿原で撮った作品はライダーの感情が主題になっています。これら主題を画面という長方形の四角にどのような大きさ、位置、あるいはフレーミングでとらえるか想像します。




ここでツーリング写真として重要なこと【自分はその空間において何者であるか】を決めます。1枚の写真として完成したとき、それは映画のワンシーンのように物語を客観的に見るものなのか?あるいは写真の世界に鑑賞者も参加する視線型の写真にするのかを決めるのです。前者の場合は上の写真のように自らが登場人物(ツーリング写真におけるライダー)として演出します。

後者の場合は想像力を働かせればかなり色んな写真がイメージできます。写真自体がライダーの視線ということですから、はっきり言って何でもアリですね。上の写真は走行中にチラっと横に見えた一瞬の風景ですがこれを見た人はきっとバイクに乗って旅をしている気分を味わうと思います。このように見る人にもバイクツーリングの世界に参加してもらう「臨場感」を大切にイメージします。

写真イメージの想像に深く関わるのが【美】に対する考え方です。人間、誰でも美しいものを求め受け入れるものです。人類にとって美意識は特別なものです。だからこそ美しさに対する個人の考え方を表現できないか?壮大なことですがチャレンジしてみましょう。目には見えにくい美しさを表現するか、美しいものを醜く撮るのが真の美とするか、鮮やかでバランスの良いものを美とするか、あるいはそれらを何らかの意図で崩したものを美とするか…などなど。

被写体の特徴や情景の様子を分析し、感動をして写真イメージが完成したら次にやることはレンズ(焦点距離)の選択です。

レンズの使い方に「こう」という決まりはありませんが、原則として標準レンズは自然な画角なので臨場感、広角は雄大さなどを表現する広がり感、望遠は1つの被写体に絶対的な存在感を与える圧縮感であると考えます。




ベテランであれば焦点距離を感覚として持っているので脳内に描いた空想の写真イメージに対して、すぐに「よし200mmでいこう」といった具合に焦点距離を決定させます。ズームレンズの微調整は撮影スペースを奪われたときに止む得ず行いますが、原則としてベテランの脳内は14、28、35、50、70、85、100、135、150、200mmといった複数の単焦点から選択しているものです。

カメラに選択したレンズを装着したら次に足腰を使って動きアングルを模索します。被写体Aと被写体Bの間隔は左右に動けば変化しますし、ハイアングル(ハイポジション)にすれば地面の割合が多く、逆にローアングル(ローポジション)にすれば空の割合が多くなります。一面に咲く菜の花に逆光が当たって輝いていればハイアングルで撮れば良いし、千切れ雲を夕日が紫に染めていたらローアングルでそれを撮ればOKです。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6EX DG

焦点距離を選択し大まかにアングルを決めたらデザインや構図を練ってみましょう。ここでも被写体や情景からの特徴にヒントをもらいます。例えば上の写真であればオレンジのセンターラインです。画面の右下の角にぴったり合わせて視線誘導ラインとして機能させました。バイクは広角レンズで小さくしてしまったので存在感を補う意味で日の丸構図に、しかしラインとの兼ね合いで大和比を意識して少し左に寄せています。

こういった知識を撮影シーンで応用するにはどうしたら良いのか?はすべて経験値に関わってきます。知識を応用できなくて失敗写真を生んでしまった…という悔しい写真を何万枚と撮ってきたキャリアの賜物です。




構図については良く聞く三分割構図、日の丸構図、8分割やファイグリッドなど色々ありますが、私の場合はシンプルにいくのか巧妙に組み立てるかのかの二択です。上の作例では三分割構図を複数個所の交点やグリッド線で合わせてみました。こうった撮り方を暗号化したような複雑な構図も精度よく動けるカメラワークにかかってきます。正に微調整の嵐ですね。

またまた長くなったので続きは次回に…

次は三脚のセット、自撮り、露出や被写界深度などを解説します。

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撮影現場で私がしていること☆その1

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この記事を書いている2020年4月中旬現在、世界は新型コロナウイルスの騒動で大変なことになっています。医療従事者、官公庁などの関係機関で働く方々、本当に大変だとお察しします。また個人事業主や会社関係も経済的な影響が大きく、こちらも大変だと思います。

事態の収束に向けて我々一個人ができる事は確実にしていきましょう。確か3月の初旬くらいの投稿で「ソロツーリングならウイルスの影響がない…」といった事を書いてしまいましたが、今となってはそれもダメだと思います。不要不急の外出はしない、という政府からのお願いなのですからね。

私自身は仕事に大きな影響はありませんが、テレワークができない仕事なので怖いですが電車通勤を強いられております。なるべく時間をずらして人と間隔をあけ、何にも触れず細心の注意をしております。職場の周りはオリンピック関連施設ばかりなのですが工事関係者や運営関係の人は見当たらず、寂しい風景に様変わりしてしまいました…。

しかしこのような有事を受け、なんとなく人としての生き方を問われているような気もします。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

さて今回は在宅で少しでもツーリング写真のスキルアップにお役に立てれば…と今までと少し違ったアプローチでツーリング写真の解説をしてみたいと思います。題して「ツーリング写真で私がいつもしていること」という事で、私立澤重良がツーリング先でどのように写真を撮っているのかを書いてみたいと思います。

あくまで私の場合ですのでご参考になるか分かりませんが…。まず一番最初に大切なのは写真に対する思いです。写真が好きであること、いい写真に対する憧れ、自分がこの世でバイク旅をした記録、誰かに喜んでもらえたらいいな…という気持ち。これらが写真を撮る原動力です。この原動力はバイクで言うガソリンのように、しっかりと内面に蓄えておかないとカメラや三脚を持って出かけることすら面倒になってしまいます。

原動力には前述のような良質なガソリンを使いましょう。良質ではない原動力の代表選手は凄い写真を撮ってやろう、珍しい風景や被写体で驚かせてやろう、カメラが高性能であるのを自慢しよう。といった具合に「やろう」がつくハンティング精神的なものです。私が過去に通過した過ちなので皆さまはこの沼に足をとられないように。承認欲求は人間の根深い欲望ですがこれに囚われると「憧れのいい写真」は永久に実現不可能です。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

いい写真を撮るための良質なガソリンをたっぷり内面に蓄えたら、それをエネルギーに自分の個性を爆発させる空間を求めて旅立ちましょう。ヘルメットをかぶりエンジンをかけて自宅が遠のくほどに精神状態は日常から解放されていきます。

まずは写真に適した場所探しですがここでの精神状態が大事なのでとにかく焦らないことです。先ほどと同様に「やろう精神」に注意しましょう。素敵な撮影場所を見つけてやろう、誰も知らない凄いところで撮ってやろう…では出来上がった写真はインパクトや美しさだけで空っぽの画像となります。

撮ってやろうではなく受け皿を持ってキャッチする感覚です。バイクに乗って空間を駆け抜けて旅をすれば精神状態はリラックスです。リラックスして楽しい、穏やかという状態は感受性という重要なセンサーの感度が理想的な状態になります。その精神状態を作るのを私はいつも大切にしています。




センサーを理想的な感度に設定したら撮影地は自然と発見できます。見つけ方は何となく、そんな予感がした、意外とこんな所かも、といった具合に極めて曖昧な感覚で見つけるものです。そんな直感で決めた場所にはなぜそう感じたか?なぜそこで足をとめたか?の答えが必ず隠されています。それを解明する作業は次のフェイズとなります。

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L F5.0 1/200 ISO100

まずはいきなりカメラを構えるのではなくリラックスして景色をよく見てよく感じ取りましょう。ここから先はビギナーとベテランで身体的なスキルやイメージ力に差が出てくるものです。まずは目、写真家眼の出番ですが1.被写体や情景の特徴を細かな部分までとらえる 2.どのような光がどのような光量でどのように被写体に当たっているか?を把握する 3.どのような影を作っているか?影の様子を把握する 4.被写体の大きさ、位置関係、背景を含めた全体をジオラマボックスのように3Dにとらえて空間を脳内で測量する。

観察や測量を済ませたら次に大切なこと…そう感動することですね。もともと涙もろい人は有利ですがそうではない人は自分の心をトントンと叩いて眠っていた感受性を起こしてやりましょう。意識してやればきっと誰でも感動できます。




感動しないと写真に気持ちが入らないですからね。焦点距離にしろ露出にしろホワイトバランスにしろ、すべて感動を受けて決定させることです。目の前の事実はあまり関係なくてあくまで作者のハート内に各々のフェイズのマイルストーンがあるのです。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

次のフェイズは脳内に描く空想の写真、写真イメージの想像ですがこれが超絶重要です。しかし写真イメージの描き方をどう説明したら良いでしょうね・・・長くなりそうなので次回に続きます…

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MSRストアウェイポットにトランギア0.6Lケトルがシンデレラフィット

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつか普通にキャンプツーリングに旅立てる日を夢見て…今回はキャンプギアのネタをいってみたいと思います。

キャンプ道具・・・それは儚い男の(女性も!)浪漫。そして深く妖しい沼。一度でも沼にハマると出るのは容易ではなく、出れたと思って油断するとまた深みに沈む…。

真新しいテント、高級なダウンシュラフ、レア物のランタン、座り心地の良いイス、ただのバケツに5万円、使わないのに何本も買ってしまうナイフ・・・長年使いこんでヤレた道具が一番だ、などとぬかした直後にナチュラムで新しいギアをポチる。

沼に侵された者につける薬はなく症状を進行させない唯一の手段は無理に我慢せず安い物をポツポツ買っていくこと。これに失敗して悪化させれば散財は避けられない。なにしろ人間の欲望は我慢を強いられて解放された直後の噴出力が凄まじいのだから…。




…という事で、ご安心ください。決して高い物ではございませんので。

MSR アルパイン ストアウェイポット 775ml

ステンレス製のクッカーで蓋を金具でしっかり固定できるポットとしても使用できます。MSRの正規代理店であるモチヅキの定価は2900円(税別)ととってもリーズナブルです。

寸法は直径14.0cmの高さが6.2cm。重量は365g。

まだ新品なのでピカピカです。私の顔が写り込んでいないか探さないように…

いいですね、とても安い品とは思えないほど細部の造りがしっかりしています。




今回、愛用していたチタンクッカーの使用をやめてMSRストアウェイポット775mlを購入した一番の理由はこの袋麺を快適に作りたいからです。むかしはキャンプで白米を飯盒炊爨していたのですが、最近はお酒の量が増えてしまい肉や魚を食べながらビールやラムを…締めに袋麺のラーメンというパターンが多くなったのです。

写真の藤原製麺の「北海道ホタテバター風味ラーメン」は大好物でして、これ本当に皆さんにもお勧めです。Amazonでも買えるようですがショッピングモールによくある「北海道うまいもの館」で売っています。スーパーでチャーシューや薬味を買ってからキャンプ場にチェックインしましょう。

しかし写真のようなチタンコッヘルだと薄くて温度が上がってしまい、茹でる最中に茹汁が細かく泡立ってしまいます。チタンは軽量なので登山や徒歩旅の人にはマストですが食材が焦げやすく調理できるものはかなり限られてしまうのが難点ですね。

その点、MSRストアウェイポット775mlのようにステンレス製であれば、熱伝導もチタンほどダイレクトではないので調理には好都合です。スキレットやダッチオーブンのように分厚い鋳鉄であれば尚のこと美味しく作れますが、バイクツーリングのギアとして考えると重いですからね。

やはりツーリングに使うアイテムとして考えるとステンレス製は丁度良い落としどころだと感じます。

MSRストアウェイポット775mlを購入したもう1つの理由は愛用しているトランギア ケトル0.6Lがぴったり中に納まって収納できることです。正にシンデレラフィットです!

トランギアケトル0.6Lは朝のコーヒーやお茶を淹れる時に活躍するソロキャンパーの定番アイテムですよね。程よい容量に絶妙な注ぎ口の形状。ほんと素晴らしいです。

袋ラーメンを作るのに理想的な大きさで蓋が固定できるストアウェイポッド775ml。固定金具を伸ばした部分が持ち手となるのですが、これが長めなのも焚火台で使うのに良さそうです。




ちなみに収納袋も良いモノを見つけました。100円ショップ ダイソーのデニム巾着。もちろん100円です。

これまたMSRストアウェイポット775にシンデレラフィットですね。

MSRストアウェイポット775mlにトランギアケトル0.6Lがピッタリですよ!というお話でした!

今回はこの辺で!!

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これ重要☆写真はリアルサイドとハートサイドで感じ取れ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近改めて感じることなのですがツーリングと写真とは極めて親和性の高い両者ではないかと思います。その理由としてまずオートバイという乗り物自体が他の交通手段と比較して機動性が高く、あらゆる撮影地に機敏に移動できることがあります。そしてオートバイに乗って心が旅人モードになることで、感受性が豊かになり情景や被写体に感動しやすい精神状態を作れることも見逃せないポイントです。

たまに旅先で写真を撮っていると他のベテランらしきカメラマンさんに話かけられることがあります。そういった時によく言われるのですが「オートバイはいいね、どこにでも行けるし」といった具合に写真を愛する人からもバイクで移動して写真を撮ることは好評なのです。

ツーリングと写真、極めて親和性の高い両者。しかしその事に気が付いているのは私や究極のツーリング写真の読者の皆さまだけではないでしょうか?これからツーリング写真、流行るのかもしれませんよ。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として究極のツーリング写真流のアプローチでツーリング写真の撮り方を解説してみたいと思います

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F11 1/125

この作品は去年の5月に行った北海道美瑛で撮った写真です。場所は有名な観光地でもある美瑛の丘エリアの「ケンとメリーの木」です。もう1年も経ってしまいました…時間が経つのは早いものです。

以前に当ブログでは写真はまずは感動することが大切ですよ、という解説をしました。出会った情景や被写体から心動かされたこと、ツーリングで感じた心が写真になっていないと、ただ上手なだけのお手本写真になってしまいます。

感動したことが何なのか?これを明確に表現することで、写真を見た人も同じような感動をしてくれる「共感」が生まれるのです。しかし感動したことを写真にするのは言うほど簡単ではありません。以前にも解説しましたが、分かりやすい手法としては自分が感動したことを言語化することです。

こういった感動したこと、撮影者の心をしっかり写真にするハートサイドが大事なのはお分かりいただけたと思いますが、一方で現実の様子がどうであるかもしっかり見る必要があります。ここではそれをリアルサイドと呼ぶことにしましょう。

上のケンとメリーの木の作品で考えてみましょう。ハートサイドでは朝焼けの丘で見たケンとメリーの木の崇高さに感動したこと。リアルサイドでは木の様子を観察し葉をつけていないポプラは枝が細かく分岐してブラシのようであること。このように感動したこと【ハートサイド】と実際の様子【リアルサイド】の両者をしっかり意識して撮影を開始します。




リアルサイドではとにかく被写体をよく観察して特徴をとらえるのがポイントです。この写真の場合、ただ有名な木だからといって【木】だけ意識して撮れば、全体を枠の中に収めて記録しただけの写真に陥ります。木の枝の様子に特徴を感じたらそれが伝わるように撮るのです。見えなければ撮れないので観察することは大切なのです。

ちなみにケンとメリーの木の現実的な様子を分かりやすく知ることの出来る写真がこれです。季節が違うのでポプラは葉をつけてだいぶ雰囲気が違います。それと日中は観光客に人気のスポットでもあるのでご覧のような状況です。我々バイク乗りは自由なのですから、こういった中で写真を撮らないで済むよう早朝から行動しましょうね。

言うまでもありませんが風景写真の基本として陽の高い日中よりは朝夕の傾いた太陽光の方がいい写真が撮れるという事もお忘れなく。




被写体の特徴をよく見て分析すること、特徴にはあなたがそこで写真を撮ろうと思った理由が隠されています。これがリアルサイド分析。そこから分かったことを受け、どのように感動したか、どのように表現できるか考えてみましょう。これがハートサイド分析です。両者がきちんと決定されたら脳内に在庫している撮り方リストからどれを使って撮るかchoiceしてみましょうね。

リアルサイド分析、ハートサイド分析の両者を意識してぜひ次回の撮影から実践してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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