ツーリング小説 幽玄なる雨の森

2003年 10月

出羽三山を見に行こう…そんな単純な動機で購入したばかりのBMW F650GSダカールにキャンプ道具を積載して千葉市を出発した。今になって振り返ると私にとって旅らしい旅と呼べる記念すべきファーストアドベンチャーだ。

当時はバイク用ETCなど無くライダーはハイウェイカードを購入し料金所で通行券と一緒におじさんに渡して払っていたものだ。山形自動車道の山形蔵王IC料金所。

「今日は寒いし夜は天気が崩れるから気を付けてね」

暖かい言葉をもらう。

ぱっとしない天気だけど仕事が忙しい合間にせっかく捻出した連休。買ったばかりのBMWに真新しいキャンプ道具。どうしても出かけたかったのだ。それに何よりストレスが溜まってもう限界だ。毎週のように大阪や名古屋に出張。得意先で説明会、支店で会議、帰りの新幹線で同僚と愚痴話。翌日は会社で報告書つくってまた会議。会議、会議…出張、そしてクレーム。もう1人にしてくれ。誰とも口を利かず誰の顔も見ずに2、3日過ごしたい。そんな気分だった。

当時は今ほど天気予報を正確に把握できなかった。出かける直前にチェックした「曇りのち雨」という大雑把な情報だけでバイク旅に出るとは現代の感覚ではいささか抵抗があるものだ。

月山湖の景色を楽しみ湯殿山神社を参拝。当時は旅慣れていなかったので退屈な3ケタ国道を走りつなぐだけのツーリングだった。それでも自分の住む千葉にはない山深い景色に心を躍らせていた。

「そろそろ食材とビールの買い出しをしないと…」国道とはいえ山の中をひたすら走る道。どこに集落があるのか、どこが観光地なのかも知らないで走っているのでスーパーやコンビニを見つけることが出来ない。今でこそコンビニはどんな僻地にも存在するけど当時はスキー場が近くにない限り、山間部には滅多にコンビニはない。

ようやく見つけた商店に入るとビールは売っていたもののキャンプで食べれそうな物は魚肉ソーセージ、貝の缶詰、カップラーメンは2種類しか置いていないときた。しかしこの先に店があるとは限らないので、それらを買ってF650GSダカールのリアに積載した。

朝日スーパー林道。その名前の響きに惹かれてこの旅のハイライトに選んでいた全長52㎞の大規模林道。三面川から猿田川に沿って走るブナの原生林。F650GSダカールを購入する以前はジェベル250、セロー225、スーパーシェルパなどで関東圏の林道をよく走っていたので、オフロード走行は今よりずっと長けていたと思う。この日に選んだ朝日スーパー林道も景色よりもオフロードをたっぷり走りたいという欲望の方が強かった。F650GSダカールも朝日スーパー林道のためにタイヤをミシュランT63に交換しておいたくらいだ。

朝日スーパーライン県境展望台で小休止したころで小雨がパラついてきた。予報よりも少し早く雨が降り始めるのか…と思ったが山の天気は変わりやすいものだ。臆せず新潟県村上市方面を目指した。

「この林道を制覇すれば麓にあるキャンプ場にチェックインできる。そこでゆっくりビールを飲もう」

路面状況は前半は安定の砂利ダートであったが後半は水たまりも多く、加えて雨脚も本降りとなった。県境の展望台から5㎞ほど走った地点で工事中の箇所が出てきた。重機が何台も入って大規模に工事している様子だ。ガードマンに通行止めだと告げられて一瞬焦ったが、もう1人のガードマンに「バイクなら何とか通れるので良いですよ」と言われヌタヌタの泥の中を慎重に通過させてもらった。なぜこのような水を含んだ泥が多いのか…きっと近くでブナを伐採しているのが原因だろう。

「あと1時間もするとバイクも通れないほど削りますが戻っては来ないですよね?」そう言われて戻る予定などなかったので快諾して通った。後にこのことが後悔を招くとは全く予知しなかった。




その後、雨の降りしきる林道を淡々と走りつないだ。暫くすると予想よりもダートが荒れてくるのに違和感を覚える。道はやがて狭くなり生い茂る草木も深みを増す一方だ。

「これはミスルートか?」

四方が山で目印になるものが何もない。完全に現在地をロストしている。コンパスに目をやると南西に移動するはずが北東に進んいるようだ。どこかの分岐を間違えたか?分岐などあった記憶がないけど水たまりだらけの路面に目線を集中させていたので見落としたかも・・・。どう考えてもスーパー林道とは呼び難いフキが一面に生い茂った獣道のような雰囲気になってしまった。

今ではGPSがあるのでダムや川の位置表示で容易に現在位置を確認できるけど、当時は紙の地図とコンパスしか持ち歩いていなかった。進むか?戻るか?決断を迫られたが北上しているこの道は明らかにナシだろう…。そう思って引き返した。雨脚はさらに強まり周辺が黒っぽい景色に変貌した。

30~40分ほどダートを走ると何と先ほどの工事現場に戻ってしまった。街中と違って景色が変わらないので先ほど自分が走ってきた道なのかどうか、180度向きが変わってしまうことで分からなくなるのだ。

「しまった…」

絶望的だったのは工事の人は全て撤収していて道はバリゲートで完全封鎖されて通れない状況だった。再び先ほどの道を戻ってミスルートしないように走るしかない。1時間半くらい頑張って走ればキャンプ場に着くはずだ。しかし時間をだいぶロスってしまった。もう日没が近いが本当に大丈夫だろうか…

ブナの原生林の中を暫く走ると、雨は小降りになってきたがヘッドライトが照らす部分が認識できるほど周囲は暗くなってしまった。ほどなく峠を下ったと思われる場所で何かの管理棟らしき建物があった。林野庁か土木関連の施設だろうか。その駐車場で野宿してしまおうか迷ったが白いバンが一台停まっていて何だかマズそうだったのでもう少し下ってみることにした。

峠を下っていくにつれて砂利ダートはどんどんフラットになっていき走りやすくなったが時計に目をやると19時近くになってしまった。

「もう時間切れだな」

ちょうど工事車両か何かの転回スペースだろうか?広くなっている場所を見つけたので止む得ずここでテントを張って明日の朝までやり過ごすことにした。設営の頃はちょうど雨も止んで気分は悪くなかった。

消耗した体は水分を欲していたようで缶ビールは一気に開けてしまった。僅かな食料はまだ20代だった自分の胃袋を満たすには少なかったが「すぐ寝ちゃおう」と思っていたので良しとした。




20時過ぎには寝落ちしたと思う…そして深夜にゴォォォォーーーーという強烈な音で目が覚めた。テントをたたく大粒の雨の音だった。時計は23時を差している。

雨はやがてバケツをひっくり返したように激しくなり、そして小降りになりを何度も繰り返した。テントの四隅から水が浸入してきたので、雑巾で拭き取って前室で絞ってを繰り返した。しかしその作業も追いつかなくなり寝袋や着替えなど濡らして困る物はマットの上に避難させ、自分は横にもなれなくなったので座ってじっと雨の轟音を聞くだけの時間になった。

起きていると足りなかった夕食のせいで激しい空腹感に襲われる。ビールももう無い。あの時、工事現場で引き返して月山の近くのキャンプ場へ行けばよかった…と深く後悔した。深夜、山奥で独りぼっちで大雨をテントで凌ぐ虚しさ。普段、単独行動派を誇りに思う自分も、この時ばかりは誰か話し相手が欲しいと寂しく感じた。

「あのー、大丈夫ですか?」

外から突然に声がしたので激しく焦った。野宿していて怖いのは動物や幽霊よりも人だ。しかし冷静さを取り戻すとどうやら恐れる者ではないらしい。テントのファスナーを開けて外の様子を見ると作業服を着た高年の男性が心配そうにこちらを見ていた。

その背後には夕方に見た管理棟のような場所に停めてあった白いバンがあった。雨の音が激しすぎて車が来た音は聞こえなかったようだ。どうもこの場所で野宿している自分に何か緊急性を感じたのか、心配して声をかけてくださったようだ。人の優しさがやたらしみる。

「ありがとうございます。大丈夫ですから…夜が明けたらすぐ出ますので」

そういって林野庁か土木関係の人らしき方々にお礼を告げた。白いバンの中には5人くらい乗っていたが皆心配そうにこちらを見ていた。時間は深夜0時半だった。

ちょうどその頃、雨はぱったり止んでF650GSダカールとテントのある場所はシーンと無音の空間に変わった。人と話したことでホッとしたのか、その後は朝まで熟睡してしまった。

翌朝、昨夜の大雨が嘘のように晴れた。もし今なら日向にテントを干して乾燥させてから撤収だが、当時はキャンプのノウハウも浅かったのでグショ濡れのテントを無理やり収納してズッシリ重いバッグをF650GSダカールに積載して出発した。

濡れた森が朝日に輝いて息をのむほど美しい。その空間をバイクで駆け抜ける爽快感は昨夜の憂鬱を忘れさせてくれた。スタンディングポジションでF650GSダカールのステップに立ち、全身にフィトンチッドを浴びてアクセルを開けた。茶色い水たまりも粘土のような泥も、不思議と気持ちよく通過できた。

間もなく麓の集落か、という地点でアンテナ設備のような所が見えてきた。そこで昨夜の白いバンと作業員のような人が2人見えた。バイクの音でこちらに気が付いたようで笑いながら手を振ってくれた。




あとがき

今回はノンフィクションで書いてみました。独りぼっちになりたくて旅に出たが、結局最後は人の優しさに救われたという旅のエピソードです。しかしこの経験が朝日スーパー林道だったか他の林道だったのか?の記憶が曖昧で場所だけが微妙です。とりあえずたぶん朝日スーパー林道という事で…。この時、食料が足りなくて深夜に虚しい思いをした経験から、以降の私の旅では食料を多めに買いすぎてしまう傾向になりました。それは現在でも変わらず、結局食べきれなくて家に持ち帰ることになります。

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レンズフィルターは必要なのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みのツーリングの計画は立てられましたか?今の状況ですとツーリングに出かけるときもお店や宿に入ったとき用にマスクを持って行った方がいいですね。コロナ時代の新しいバイク旅のスタイル…?といってもバイクに乗ること自体は密ではないので、立ち寄りスポットや宿泊をどうするかが変わってくる所でしょうか。

私の場合は以前よりソロツーリング派。宿泊はキャンプ、人の多い観光スポットは避けていたので、ほとんど変わりないと思いますが…。

さて今回はカメラ、レンズの話題に触れてみたいと思います。つい先日、知人から「フィルターは色々と揃えるものですか?」という質問をいただきました。レンズに装着するフィルターは様々な種類が存在しますが私の場合は2種類しか使っておりません。




かつて数多くの種類があったフィルター。デジタル写真が主流である現在、その多くは無用の長物となってしまい、今生き残っているフィルターはC-PL、ND、プロテクトの3種類くらいでしょうか。夕景をマゼンタにするトワイライトフィルターや色を調整するエンハンサーなどはカメラの設定やカメラを買った時に付属しいてるソフトで調整できてしまうので今はもう使っている人は少ないと思います。

夜景の光を線状にして交差させるクロスフィルターなんて物もありましたが最近はめっきり見かけなくなりました。かつての流行だったのでしょうね。

NDフィルターとはサングラスのように減光させるフィルターですが明るい場所でスローシャッターが欲しい時、絞り込みだけでは不十分な時に役立つものです。ツーリング写真ではあまり出番がないと思います。

私の使っているフィルターの1つはC-PLフィルター。偏光フィルターとも呼びますがガラス面を写す時に反射を押さえたり晴天時のギラつきを軽減したりします。釣りをする人が使う偏光サングラスと同じです。C-PLのCとは回転することを意味していて回転させると偏光の度合いが調整できるのです。空や海をより鮮やかな青にできるので風景写真家がよく使うフィルターでもあります。

C-PLフィルターは私の場合はほとんど出番がないのですが虹が鮮やかに写るという意味でいつも持ち歩いてはいます。しかし実際に虹のシーンで試した経験はないです。露出も2段程度は暗くなってしまうため風景の場合であっても通常は使用しておりません。

もう1つはプロテクトフィルターといってレンズの前玉を万一の衝撃から保護するものです。出来上がる写真とは直接関係なくバイクに例えるとスライダーやクラッシュバーのような役割を持ったものです。

プロテクトフィルター、付けていて本当に良かったです

実はかつてプロテクトフィルターが見事に役に立ったことがありました。氷点下の撮影現場で長時間にわたり撮っていたときです。レンズを交換しようとバッグからEF-24-70mmF2.8L(高い!)を取り出したとき、かじかんだ手が言う事をきかず手からレンズが滑り落ちてガチャン!となりました。非常に嫌な音がしましたが音の正体はプロテクトフィルターのガラス面が割れた音であり、肝心なレンズはほぼノーダメージだったのです。




衝撃は壊れることで吸収されるのものですがフィルターが割れることでエネルギーは吸収されて大切な物は守られるのですね。

よく似た話ですがレンズフードでも同じようなことがありました。これは割と最近の出来事なのですが望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8L(これも高い!)を装着して三脚に固定していた時です。風の強い状況だったのであまりカメラポジションを高くしたくなかったのですが、地面に咲く花を逆光でとらえたいシーンだったので強風を加味しつつ可能な範囲でハイポジションにセットしました。

しかし予想しない突風が吹いてしまいあえなく「ガチャン」と、やはり嫌な音を立てて倒れてしまいました。しかしダメージはレンズフードが割れただけで、先ほどの話と同様にレンズ本体はほぼノーダメージで済みました。

フードならいくらもしませんし純正ではない物であれば通販で激安で売っています。レンズが割れたときの修理代を考えたら安いものです。

レンズフードは着脱が面倒ですが原則として必ず装着しています。フレアやゴーストの軽減だけでなく、このような不測の事態に大切なレンズを守ってくれる役割があるからです。




 まとめ

・デジタル写真が主流の現在ではフィルターの役割は減った

・プロテクトフィルターは万一に備えて装着しましょう

・C-PLフィルターは露出で2段程度暗くなるが空や海を鮮やかに撮りたい場合に有効

・NDフィルターは明るい場所でスローシャッターが欲しい時に使う

・色を変えるためのフィルターはデジタル写真には不必要と言える

今回はこの辺で!!

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ちょっと技アリな?スマホで撮るツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近のスマホってカメラ機能がすごく優秀ですよね。最新のiphoneでは一眼レフで撮った写真のように背景をボカしたり、暗部がつぶれないよう自動で調整してくれたりで本当に良くできています。

スマホのカメラ機能って光学的な部分がどうこうではなくアプリケーションのAIが気が利いているのだと思います。きっと撮影者はこう撮りたいのだろうな、という予測がすごく的確なのですね。これって普通のカメラにはなぜか搭載されていませんよね。カメラメーカーの考え方って露出でもフォーカスでも平均的な値を出すことに縛られているように感じます…。

しかしいくら最近のスマホのカメラ機能が優秀だからと言ってどんな写真も実現できる訳ではありません。強烈な逆光、超望遠、深度やピント位置を微妙にコントロールしたい…他にもありますがカメラではないと出来ない事はまだまだ沢山あります。

今回は一眼レフカメラとスマホがコラボしたような、少々の遊び心で作ったユニークな写真をご紹介したいと思います。

iphone???

先日、自分の体調不良と、とある所用が重なり休日であるにも関わらず家から一歩も外に出れない日がありました。




都の将軍様は言いました「一休よ、今日はこの家から一歩も出ずに最高のツーリング写真を撮ってこい」。

さあ、困りました。一休さんはオートバイに乗るどころか家から一歩も出ずにツーリング写真を撮るよう将軍様から命ぜられてしまいました。ここで一休さんは得意の「とんち」をきかせます。

 ポクポクポクポクポクポク…

 チ~ン ひらめいた!

まずはスマートフォンのカメラアプリを起動させ、画像は何でも良いのでスクリーンショットで保存します。ここではカメラアプリの枠だけが欲しいのです。そして保存したファイルを一度パソコンに転送します。




次に過去に撮った画像の中から良さそうな写真を1枚選びます。今回は海岸での朝日のシーンで撮ったR1200GSアドベンチャーの写真をセレクト。そして先ほど保存したカメラアプリの画像とペイントツール(ウインドウズに元々入っているソフト)で合成します。

別の画像と切った貼ったという合成はPhotoshopの仕事ですが、ここでは誰でもできるようペイントツールを使ってみました。

こんな画像ファイルを作ります。あたかもiphoneで撮ったみたいですね。そして、これを再びスマートフォンに送ってカメラロール等に保存しましょう。

あとはスマートフォンでこの画像を表示させた状態で、家の窓を開けて夕陽に向かってかざし、一眼レフで撮るのです。両手でスマートフォンを持つので一眼レフは三脚に固定してセルフタイマーを使いましょうね。

指の形は写真デザインの観点から、最も画面内で美しいと感じられるポーズを検討します。背景となる部分とスマートフォンの画面内の風景に、なるべく矛盾が発生しないよう絞りは開放を選択します。

これで晴れて家から一歩も外にでないで撮った、ツーリング写真の完成です!どうですか?将軍様!えっ?ずるいではないかって??それを言ったら一休さんだって結構ずるいですよ!




合成した写真はコンテストには応募しないでくださいね。それとSNSで発表する場合も、合成であることを事前に開示した方が良いかもしれませんね。あくまで遊びですので!

しかし、こういった写真は例えばあと10~20年後に見ると、また違った印象になるものです。だってiphone7なんて思いっきり時代性を写しちゃってるではありませんか。10年後に見たら「うわ~懐かしいiphone7だ!」、20年後に見たら「うわ~懐かしい、スマートフォンだ!」みたいなね。

今回はこの辺で!

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いい写真にセンスは重要か?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよ夏のツーリングシーズンですね。今年は春に巣ごもりしていた関係で体が暑さに対応できていない場合があるそうですね。例年に増して熱中症に注意してツーリングしましょうね。こまめな休憩とのどが渇く前に水分補給が大事だそうですよ。

さて今回は写真をやる上でセンスは重要なのでしょうか?という話に触れてみたいと思います。センスというと生まれ持った才能のようで後からではどうにもならない…という印象ですが、センスは磨けば光るものです。




「私はセンスがないから…」と諦めモードの人をよく見かけますが、私が考えるにセンスは今だけ輝きを失っているだけです。確かに個人差はありますがセンスは人それぞれ種類が違うだけで優劣ではないと思います。大切なのは今のセンスではなく美や芸術に対して無関心な事の方が問題だと思います。

EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

先日、知人の方と「私はセンスがないのでどうにも…」とやはり諦めモードの方と話す機会がありました。その方は私と同じEOS6D Mark2を愛用されているのですが、そろそろEOS Rに買い替えようかと思っている…という話題の最中でした。

「EOS Rに買い替えてもセンスがないから上手い写真は撮れないだろうけどね」

もちろん今のままでは買い替えてもきっと写真は変わり映えないと思います。カメラを買いかえれば写真がよくなる…というのは幻想です。カメラの買い替えを検討するのは自分が撮りたい写真を実現するのに必要な機能が発生したときです。

その方との会話で今の季節は千葉からでも天の川が綺麗に見れますよ、という話題になりました。天の川という単語に「おぉ~」と反応してくれたので、上の写真をお見せしたところ「なんですかこれは?雲ですか?」と首をかしげていました。

天の川を知らないのは問題ではありません。普通なら「わー、きれい」となるはずですが表情が全く変わらなかったのが気になりました。美しいものを見ても美しいと思えない…動かない心。美や芸術に対してあまりに無関心なこと。これがこの方の写真が進歩しない原因なのだなと思いました。(私の撮ったこの写真が美しくないのが原因かもしれませんが)




写真を上手になりたい、すごい写真を撮りたい、見た通りに綺麗に撮りたい、こういった写真の要求はもっているけど美や芸術には関心がない。被写体や情景に対して感動もしていない。これだと撮影技法や知識を身に付けてもお手本写真のような写真しか撮れないのですね。

センスよりも人柄で撮ってみましょう。まずは反応すること、感受性を磨くのが効果的です。長年の運動不足でなまっているハートをまずはストレッチして子供の頃のように戻してみましょう。雨があがって青空が見えただけで「わ~晴れた」と喜ぶような人がいい写真を撮れる人なんだと思います。

センスは数ある「撮り方の引き出し」の中から今はコレを使おう、という選択のときに定石通りではないエキサイティングな選択ができるコトだと思います。ビギナーの方にとっては【数ある撮り方の引き出し】を得るまで時間を要するので少々先のお話ですね。

自分はセンスがない…なんて諦めモードはやめましょう。アマチュアなのですから「自分はセンスがある」「天才かも」と思うくらいでちょうど良いのかもしれません。

今回はこの辺で!




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バイク写真☆撮影現場での10のプロセス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日は七夕なので天の川の景色を見に行きたいところですが、残念ながらお月様は月齢15.8でほぼ満月ですね。月の入りが6:07なのでもしかしたら深夜3~4時くらいに少し見れるかもしれませんが…お天気が微妙です。

ちなみに今月の新月は21日なので18~24日あたりであれば天の川の景色を見に行くには良いかもしれませんね。この時期の天の川は本当に美しく輝くものです。

さて今回の究極のツーリング写真では今までとは少しアプローチを変えてツーリング写真において撮影地で私がしている10のプロセスを書いてみたいと思います。いつも私が無意識にやっていることですが、撮影地で何をしていいか分からないというビギナーの方の参考になれば幸いです。

1. 気付き

まずはバイクで走っていて「おや、ここは何かあるぞ」と気付いてバイクを停めたところが始まりです。衝撃的な絶景から小さな発見まで、撮影者のセンサーが反応を示してバイクを停めることから撮影は始まります。

気付きはある種の才能だと思います。気が付かない人は素通りなのでチャンスを逃してしまうものです。変な言葉ですが「気づき力」を磨くことで傑作ツーリング写真を実現できるチャンスが与えられると思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

2. 感動

その情景、被写体を受けて自分の心がどう動いたか?ここが地味に重要なポイントです。感動のプロセスが抜けてしまうと良い写真は遠のいてしまいます。感動できない…という景色なのであれば、そこで写真を撮る意味はありません。

しかし人の感情とは曖昧なもので自分でも果たしてどう感動しているのか良く分からない場合もあります。そんな時は感動の言語化が有効です。語彙力に自信のない人でも自分の知りえる限りの言葉の中から最良のワードで気持ちを言葉にしてみましょう。




3. 視覚

目に飛び込んでくる現実の様子を視覚するプロセスは人間の肉体的な機能に依存します。その場所に着いて最初は多くの情報を目立つものから順に視覚していくものです。絶対的な存在感のある例えば巨大な風車とか、ユニークなオブジェなど「おおっ」と思う被写体がある場合、足元に咲く可憐な花を視覚するのはだいぶ後回しになるでしょう。

見落とすことなく全ての情報を洗い出すため、時間をかけて視覚していきましょう。それが完璧にできれば家に帰って写真を見返したとき「よく見たらこんなところに花が咲いていた」なんてことは無いはずです。

「よく見たらこんなところに…」が許されるのは心霊写真だけ、と覚えておきましょう。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F11 1/125

4. 認識

視覚した情報を元にそれが何であるかを判断するのが認識です。まずは大切なポイントとして空間の認識があります。いま自分がここを写真にしたいと感じている現実の様子について、被写体や周囲の空間や位置関係、風景なら空の表情までも含めた全体の様子を測量するように認識します。ここを正確に把握しておくとレンズの焦点距離を簡単に決めることができるのです。

そしてこれは美しい、これは写真に入れない方が良い、またはこのシーンに似つかわしくない、といった具合に各々の被写体や要素を分析します。自分が映画監督と例えるとキャストを集めてオーディションをしているような工程になります。

5. 想像

視覚や認識の結果、当初に感動したことをどう表現するかを想像するクリエイティブタイムです。いい写真を実現させるために極めて重要なプロセスで「こんな風に撮りたい」「こんな風に撮れるはずだ」という空想の写真を脳内に描きます。

言ってみれば完成予想図であり、この先のプロセスで使用する図面のようなものです。イメージを作らず何が写るか分からないけど、とりあえずシャッターを切ってみた…というのは都会のスナップなどドキュメンタリータッチな写真ならOKですがツーリング写真ではそうもいきません。

情景の特徴を受けて感動したことを表現すること。どう感じたかをどう表現するか?例えば「いい感じ」とか「海がきれい」ではなく「夕景のさんざめく凪の海に郷愁感を覚えた」といった感じに具体的にして、そう見える写真を脳内に描くのです。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

6. 選択

脳内にイメージの写真が固まったらこの先は作業です。最初の選択はレンズ(焦点距離)です。雄大な景色を受けて広がり感を表現したいなら広角レンズ、特定の被写体に絶対的な存在感を持たせて背景のボケ具合でみせたいとなったら望遠。焦点距離は例えば35mmならこう写るだろう、という感覚を身に着けておかないとイメージに対して何ミリと決めることができません。

そして撮り方の引き出しから今使いたい最良の手法を選択します。例えば三分割構図を複雑に構成して写真の構造を暗号化してみようとか、露出をハイライト部分だけに切り詰めて黒バックでみせようとか、深度とピントピーク位置をコントロールして絞りでみせようとか・・・ イケてるDJが選曲する時のように今はこれだ!というチョイスをする訳ですが定石通りでは退屈です。キラリと光るセンスで選択しましょう。




7. セッション

いよいよカメラに電源を入れて撮影開始です。被写体や情景と向き合ってシャッターを切りながらイメージに近づけていくセッションです。僅かなアングルの調整や微妙な露出コントロールなど撮りながら詰めていきます。そして最終的に自分が納得できるベストを得るまで集中力を高めて撮り切ります。

セッションは集中が切れるおよそ30分くらいがリミットで、それより長引くようだと一度中断してイメージから再考した方がいいでしょう。

この工程は最も楽しく自分らしくいられる時間です。バイクに乗って旅をしている時間に似ています。後にこの時のことが深く記憶に刻まれて、やがて自身の記憶風景に変わっていくものです。記憶風景と作品が重なった時、その1枚の写真がとてつもなく尊いものに感じます。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L

8. 余韻

納得のいく1枚が撮れたからといってすぐにカメラを仕舞ってバイクのエンジンをかけるのはやめましょう。撮り切った直後の余韻を感じることで自分がこの情景を前にどう感動したのか?本当のことが見えてきます。

この時、脳内にはエンドルフィンやドーパミンといった報酬系の物質がでることで究極のリラックス状態が生まれます。リラックスはインスピレーションを授かる絶好のチャンスでもあるのです。

9. 再考

私たちはプロのカメラマンではありません。アマチュア…言い換えれば個人的な写真家です。撮影に費やした労力を報酬と天秤にかける必要もありませんし妥協しようが失敗しようが何の損害もありません。

だからこそ1ミリも妥協せず強い意志で納得のいく1枚が撮れるまでしっかり撮り切りましょう。「またいつかここへ来て撮ればいいいや」では良作の道は遠のくばかりです。

まだ何かできることはないか?これで本当にイメージ通りに表現できただろうか?これでは普通すぎないか?もうひとひねり何かないだろうか?という粘りは重要です。時間をかけることで予期せぬゲストが登場し奇跡を授かることもあるでしょう。

一通り撮り終わったら必ず自問してみましょうね。




10. 解釈

バイクに跨ってエンジンをかけ、ギアを一速に入れる時「こうゆうコトだったのだ」と出会った情景や被写体に対して解釈が生まれます。それはこの場所に辿り着いた当初は混沌とした感情の渦に隠されていた被写体の本当の魅力です。

撮ったことによって解明された自分の感情。出会った被写体や景色に感謝の気持ちが芽生えてくる瞬間です。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

いかがでしたか?ツーリング写真における撮影地の10のプロセス。「おおっここは写真を撮るのにいいかも!」と思ってバイクを停めた直後は、バイクに乗ってそこへやって来たことに興奮状態です。目に見える情景から視覚し認識し感動を受けて選択をすること。そうすると混沌としていた感情から具体性が出てきて何をするべきかが見えてくるのですね。

いい場所は見つけたけど何をしていいか分からず途方にくれていた…というビギナーの方の参考になれば幸いです。

今回はこの辺で!!

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いい写真を撮るために進化すること

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、気が付けばもう7月で2020年も半分が終わってしまいましたね。なんだか今年はコロナ騒動のせいで3月あたりから時が奪われてしまったような錯覚があり、本当に一瞬で夏になってしまった感じがします。

さて今回は写真を趣味にしている人、写真をライフワークとして生きている人にとって上達、進化を確認するための具体的な手法について書いてみたいと思います。

「いい写真を撮りたい」というのは写真をやっている人、またはそうでないカメラユーザーにとっても共通の願いですよね。いい写真とは常にみる側が主観的に決めるもので撮る側としては永遠のテーマと私は考えますが、それでは「いい写真」の指標として見えてこない…というご意見もありそうですのでひとまず「自分がいい!と思った写真がいい写真」と決めてしまうのも悪くないかもしれません。

写真はARTとしての表現なのでみる側を意識することは大切ですが、あまり過剰に意識し過ぎると個性が失われて万人ウケに寄ってしまいます。まずは撮る側である自分が「これはいい写真だ」と納得できる1枚を実現し、それを「私がいいと思った作品ですが、恐れ多いのですが皆さまは如何でしょうか?」と発表する感じが良い気もします。この辺は性格の出るところで私の場合はこんな感じなのですけどね…




さて今回は1年に一度、かならず撮っている季節の被写体で自身の進化を確認してみましょう。というお話です。

EOS6D Mark2

これは古代蓮の仲間で大賀蓮という千葉県の県花です。私の自宅の近所の池に咲いているのですが、毎年6~7月は決まって望遠レンズをかついで撮りに出かけます。

別にお花の写真を専門でやっている訳ではないのですが、こんな美しいお花が近所に咲いているのですから撮らないのは勿体ないです。それに蓮はお釈迦様とも縁深い花ですから縁起も良いですよね。千葉県は日蓮縁の地ですが日蓮宗のお題目「南無妙法蓮華経」は「私は法華経の教えに帰依します」という意味です。そしてこのお題目のサンスクリット語の語源では「白い蓮のお花の経」とあるので本当だと白蓮なのでしょうけどね。

皆さまも桜とか紫陽花とか季節のお花を毎年撮っている、という方は多いと思います。上達している人は去年もよりも今年、そして来年はもっと上手な写真が撮れているとお察しします。

しかし中には去年と変わらない…全く同じような写真を撮ってしまった。と、お悩みの方も多いと思います。・・・大丈夫です。

ビギナーの方はピントを合わせる、ブレない、整った構図、的確な露出…といった具合に撮影技法をまずは習得しないといけません。しかしこの撮影技法とは写真を楽しみながら練習した人には割と簡単に身に付くものです。3年もやっているけど未だにピンボケが多い…なんていう方は少数だと思います(たぶん)。




整理された構図、的確な比率、被写体に合わせた絶妙な露出など「撮影技法」を一通り習得した方が最初に当たる壁はARTとしての写真を自身で理解できない事だと思います。ARTであるからにはお手本通りではダメです。自分独自の美意識をもって被写体の魅力を追求し、習得した撮影技法の中から表現手段として相応しいものをチョイスする能力です。

定石通りにやってもARTは成立しません。私はこの池の大賀蓮の写真を毎年撮る事で、1年間いかにARTに対する見識を深めたか?を確認しています。

EOS6D Mark2

ARTって言うけど所詮は写真でしょ?綺麗に上手に撮ればスゴい写真なんじゃないの?という意見はかなり多いと思います。その通りです。しかしスゴい写真はもう世に溢れていますし私はスゴい写真で人を驚かせようという事に今は関心が無くなりました。スゴい写真はもう撮りたくないのです。

写真も20年近いキャリアを数えますが、写真はやればやるほど、つくづくARTなんだと痛感しました。ただの記録でさえも長い年月でARTに昇華する事もありますし、作者の内面に秘める美への意識も月日で変化することも写真で確認できます。

ARTって必ずしも見る人を驚かせている訳ではありませんよね?現代ARTのように幾通りもの解釈がある難解なARTもあれば、やれアカデミック美術が苦手とか印象派が好きだとか人によって賛否分かれるのがARTです。

しかしどのARTにも共通したワードがあります。それは「美」です。「美」というものをARTとして、そして自分にとって何が「美」なのか?いつも自分に問い質しています。もちろん明確な答えはいつも出ませんし、考え方も変化していきます。美醜問わずARTはARTという考え方もアリです。

ララア・スンは「美しいものが嫌いな人なんているのかしら?」とアムロ・レイに問いかけましたが(すいませんガンダムです)美は全ての人間にとって特別なものであり不思議な力をもっていると思います。




美は撮影者が混沌とした苦しみの中から生み出すもので、作品を見た側はそれを想像力と感性でさぐり作者の感じた心の動きをトレースします。すなわち芸術鑑賞とは誰でも出来るものではなく、ある程度は芸術に対する見識がないと修学旅行のついでに寄った美術館のようになってしまうと思います。

世に溢れているスゴい写真は修学旅行で美術館に来た高校生さえも足を止めさせる力があるかもしれません。しかしそこに表現としての美が必ずあるか?というと疑問です。

ややこしいのは流行っているスゴい写真も、ART写真もカメラを使って撮影した写真であることです。どちらもカメラを使うので多くの人はこの違いを理解していません。毎年同じような写真を撮ってしまう…とお悩みの方はこの辺に関所のようなものがあって停滞しているのかもしれませんよ。まずは撮影技法はある程度習得したから次はARTの門をたたいてみましょう。

自分独自の美を孤独に追及する日々は「映え写真」をやってきた人にとって恐ろしく地味かもしれません。しかしその先にみえる世界は・・・

今回はこの辺で!!

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憧れのツーリング風景

EOS6D mark2 + EF70-200mmF2.8L




旅は予定調和であってはならない・・・それは写真も同じ。

分かってはいるのですが出かける前にある程度は下調べして行きたい場所に目星をつけてしまうものです。

本当でしたら風のむくまま、気の向くままに旅をして出会いと発見を楽しむべきなのでしょうけど。

そもそも私の場合「旅」なんて呼んでいるけど普通のツーリングと何ら変わりはありません。日帰りで100km走ってくるだけでも「旅」と勝手に呼んでいます。

近い場所でも行ったことのある場所でも旅だと思って出かければ旅です。




地元のよく知った道でも「こんな所に路地が…」と思って行ってみれば発見があるし、逆にどんなに遠いところへ行っても旅を意識せず出かければ何の発見もありません。

「旅」とは精神状態のことで実際の内容がどうこうではないと思います。

だからこそ予定調和であってはならず、予定調和にしたくてもならない。何があるか分からないから旅先での奇跡をいつでもキャッチできる受け皿を持っておくことが大切だと思います。

きっと素晴らしい出会いが待っている、きっと奇跡のような風景が見れるであろう…このように期待を持って旅にいどむのは旅人として当然だと思います。本当にその通りに行くかは別として、期待を膨らませることは私もやります。ただ過度に期待を膨らませると悪天候や想定外なことに翻弄されますが。




憧れの1枚という理想の写真も同様です。心の中には「いつかこんな写真を撮ってみたい」という憧れの写真がいくつかあるけど、恐らくそれらと完全に合致するシーンには出会うことはないでしょう。

それでも憧れの写真を胸に抱くことは大切だと思います。憧れの写真を胸に抱いているからこそ受け皿をいつも持っている訳で、その受け皿は別の奇跡をキャッチするときに必ず役に立つからです。

旅も写真も予定調和であってはならないけど・・・

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誰も教えてくれない絞りの使い方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ツーリングに行かれていますか?私は今年に入ってからまだ1度も県外へツーリングに行けておりません。来月は志賀高原か裏磐梯あたりの涼しい所へキャンプツーリングに行きたいと思っております。

さて今回はカメラの絞りを調整することについてビギナー向けの解説を書いてみたいと思います。絞りと言えばレンズ内部にある穴ポコの大きさを変え、カメラ内に取り込む光量を調整できることですよね。表現手段としての効果はボケ具合、逆に言うとピントの合う範囲が調整できることです。これらはカメラの説明書にも書いてあるのでビギナーの皆さまもご存じですよね。

絞り込むとF値という数値は大きくなり穴ポコは小さくなる。するとピントの合う範囲は奥行方向に深くなりトレードオフとして取り入れる光量が減るのでシャッター速度が遅くなります。絞りを開くとその逆で背景や前景がボケやすくなるのですね。

しかし実際の撮影シーンで絞りをどのように使って良いか分からない人、何となく分かっているけど完全に理解しないまま写真を撮り続けている人は多いと思います。今回はツーリング写真において絞りを実践で応用できるよう作例を元に解説してみます。

 

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG C

毎度同じような事を書いてしまいますが「作品の主題はこれです」という事を最初に決めましょう。その上で「こんな風にみせたい」という空想の写真を脳内に描きます。これがないと絞りに限らずピント位置も構図もフレーミングも…何も決められないのです。

この作例は北海道のとある国道で撮ったものです。連続する矢羽(積雪時に路肩部分を指し示す雪国特有のもの)がどこまでも続く道ですが超望遠レンズで圧縮して間隔を詰めています。絞りはこのレンズの解放であるF6.3で撮っているのですがピント位置はR1200GSではなく道の先に合わせました。

ピント位置、ボケ具合、被写界深度(ピントの合う範囲)は主題へのアプローチとして機能させましょう。それと同時に主題を浮き立たせるよう演出に使うのが被写界深度のコントロールなのだ、とひとまず覚えてしまいましょう。

この作例の場合は道の先へ意味を持たせました。この撮影シーンでは車の途切れたオールクリアーの写真も撮りましたが、それではありきたりなので敢えて一般車が複数台入るカットを採用しています。その事で道の先には町や集落など人の営みがある地が待っているのだな…という事を見る側へ想像を誘います。「この道の先にはきっと…」が重要なのでピント位置は道の先、それを浮き立たせるため絞り開放で手前の方はボカしたのです。




EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG C

うったえたい一つのモノ、コトを明快かつ魅力的に伝えるにはどうしたら良いか?見る側へそれを誘導してあげる何らかの手段が要求されるのですが、それが構図であったり今回ご紹介する絞りのコントロール(被写界深度のコントロール)といった手法なのですね。

この作例の場合は岩に砕ける波の様子が主題ですが、画角と撮影スペース(これ以上後ろに下がれない)の関係でR1200GSがけっこう大きく構図されてしまいました。この構図で絞ってしまうとバイクの存在感が強まって波の印象が際立ちません。

この撮影シーンも何枚もシャッターを切ったのですが、このカットだけは飛沫の様子が翼を広げたドラゴンのようでユニークだなと感じたので採用カットにしました。この作品の主題は岩に砕ける波の様子です。それが最も分かりやすく魅力的に見えるように絞りを選択しています。

遠景に船、岩に砕ける波、R1200GSで大まかに3レイヤーで構成された構図ですが意味を持たせたいのは「岩に砕ける波」なので合焦点は1ポイントでOKです。1ポイントの場合は簡単ですがもし別の意図を作ったとして波の様子とR1200GSの2ポイントにピントを合わせたい場合、両者の距離と選択しているレンズの焦点距離から絞りを決定させます。例えば波とR1200GSの間が15mくらいとしてレンズは200mmを選んでいたとします。その場合最低ほしい被写界深度を計算すると絞りはF11になります。そして重要なのはマニュアルフォーカスに設定してピーク位置を波とR1200GSの中間に置くことです。もっとも更に絞ればピーク位置は気にしなくても2ポイントにピントが合いますが、それでは砕ける飛沫を瞬間として止めるシャッター速度が得られませんし、遠景の船にまで合焦してしまいイメージ通りの写真になりません。




これは主題を浮き立たせるように見せているだけでなく、ボケそのものを演出に使っている例です。前景になっている枯草に夕陽の逆光が当たりキラキラとハイライトが入りました。絞りを開いてこのキラキラをボカすと一般に言われる玉ボケ、レモンボケという効果が得られます。

一眼レフをはじめて買った時、みんなやるヤツなので「これは知っている」という方も多いのではないでしょうか?ここでも先ほどと同様に玉ボケ自体がどうこうではなく、作品の主題(この場合は夕陽に輝くキャンプ地)を魅力的にするための演出手段であることを忘れずに使いましょう。「黄金のキラキラに包まれたキャンプ地」といった具合に表現を言語化しても良いと思います。

玉ボケは人物の背景に使うと効果的ですがツーリング写真の場合はバイクの各パーツに入ったハイライトをボカすと面白い演出になります。




はじめて一眼レフを買って最初に写真を撮るときに、ビギナーの方が途方に暮れてしまう絞り。奥行方向に並べた鉛筆などを作例に絞りを変えると深度が変化する様子はネットやハウツー本によく載っているので知識としては理解できた。しかし実際の撮影で応用できない。結局、Pモードのままいつも撮っている、あるいは適当に絞りを設定している…なんて方も多かったのではないでしょうか?

知識は自分の撮る写真に応用するときに思考しないといけません。思考ばかりは他者を頼ることなく自分でしか出来ない事です。今回ご紹介した3つの例はほんの一部にすぎず、その他にも絞り、深度をコントロールすることで様々な見せ方があると思います。大切なのは最初に「撮りたい写真のイメージ」を想像することです。そのイメージは言ってみれば完成予想図であり、それを実現させる手段として相応しいのは絞りなのか露出なのか構図なのか?を探ってみましょう。

想像と思考をなくして良い写真は実現しません。

今回はこの辺で!!

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バカ売れしている噂のカメラ SIGMA fpを見てきた感想

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログはバイク写真&ツーリング写真をARTとして表現するためのあらゆることを綴ったバイク写真ブログですが、今回はカメラの話題を書いてみたいと思います。

日本は世界的に見て優秀なカメラメーカーがいくつも存在するカメラ先進国であることは皆さまもご存じですよね。もうだいぶ昔からそのような地位を確立している日本。しかし近年ではカメラの売れ行きはひと昔前ほど活況ではなく、いくつかのメーカーは統合を強いられて業態を変えてきました。

日本最古の光学機メーカーであるコニカと2番目に古いミノルタは統合されてコニカミノルタへ。そして2006年にはカメラ事業から撤退してαマウントなどのノウハウをSONYへ譲渡。そして2011年にはRICOHがPENTAXを買収。デジタルカメラが生まれて活況した90年代はSANYOやCASIOなど光学機器メーカーではないメーカーもカメラを作っていましたがSANYOは2009年にパナソニックの子会社となりブランドは事実上消滅、CASIOは2018年にデジタルカメラ事業から撤退。そして先日の衝撃的なニュースはOlympusがカメラ、映像事業を投資会社に譲渡してしまうとの事でした。

そんな過渡期を揺らぐことなく乗り越えたのが業界の二強であるNikonとCanonですが、昨年の某大手量販店の売り上げランキング10の中にNikonとCanonの製品が1つもランクインしないという珍事が発生しました。そして1位に君臨していたのはサードパティーレンズメーカーの印象が強いSIGMAのfpというカメラだったのです。

SIGMA fp  このオプションのグリップは斬新。

新しいカメラに関心のない私ですが大好きなSIGMAが1位になったとあれば何となく気になります。なぜそんなにSIGMA fp はバカ売れしているのでしょうか?




このカメラはフルサイズセンサーを搭載したレンズ交換式のミラーレスカメラです。潔くファインダーやストロボを排してシンプルな四角い筐体はとにかく小さい。こんなに小さいと150-600㎜といった望遠レンズを装着したらカメラがオマケみたいに見えます。

SIGMAのカメラと聞くと真っ先にイメージに浮かぶのはFoveonセンサーという超高性能なイメージセンサーですがSIGMA fpは通常のベイヤー配列のセンサーが採用されています。これについてはSIGMAの方では2020年中に発売の予定ではあったが諸々の事情で製品化が遅れてしまうとのことです。いつか登場するのは間違いないようですね。

そしてレンズマウントはLマウントといってライカ社と互換するマウントを搭載しています。Lマウントは現在のところライカ、パナソニック、SIGMAで共有しミラーレスカメラ市場を戦っていく方針のようです。SIGMA fp にライカのオールドレンズとか付けたら面白そうですね。

WEBカメラ、ジンバル、ドローンなど多彩な用途を想定

このSIGMA fpというカメラを一言で言うと拡張性の高いカメラとなるようです。例えば今が旬なリモートワーク、WEB会議、オンライン飲み会といったWEBカメラとして使用できること。WEBカメラにシネマクラスの動画クオリティーが果たしているのか?という疑問が出てくるのは想像力が足りません。そういう使い方がこれからの時代は出てくるのだ…という事ですね。

それからジンバルに装着して動画撮影、ドローンを使って空撮、他にもたくさんありますが高い拡張性を生かして撮影の幅を広げていくことができるカメラなのだそうです。

ボディだけで見るとコンデジ級に小さく、それでいて高画質なフルサイズセンサー。カメラの心臓部分だけをレンズにくっつけて、後は必要なものは使う人が色々工夫してくださいね。そんな感じでしょうか。そして何も要らない人には恐ろしく小さいフルサイズカメラとなるのですね。

お店で実機を見る機会があったのじっくり見てきました。やっぱりかなり小さいですね。この標準レンズを付けた状態では似たようなカメラも他にあるよな…などと感じますが、これでフルサイズ機、ライカLマウントと聞けば「むむ!」と思ってしまいます。




シャッターボタン等の操作系はかなり使いやすいです。以前にSONY RX100というコンデジを愛用していましたが、私の場合は手が大きいのでRX100の小さすぎる操作ダイアルがストレスでした。しかしSIGMA fp にはそのようなストレスは感じません。

モニターの裏に溝のようなものが見えますが放熱のためのヒートシンクだそうです。一瞬、バリアングルモニターなのかな?と思いましたがモニターは固定式です。

手に持っているだけで新しい表現の世界を予感する…そんなカメラです。

カメラとはカタログの最初に書いてある概要欄でその主たるコンセプトが分かります。SIGMA fp の場合は拡張性だけでなく「ポケッタブル・フルフレーム」とありますので、やはりフルサイズ機がこの小ささに収まっていることはSIGMA fp の幹となるコンセプトの1つなのでしょう。

多彩なアクセサリーをつければあらゆる用途に対応し、それらを外せば驚異的にコンパクトになる。コンパクトであることはいつでも気軽に持ち歩ける訳で、これが撮る側にとってどれだけ奥深く大切なことか…ベテランほどよく理解していると思います。




数年に一度くらいですが自分が持っている撮影機材のボリュームに嫌気がさすときがあります。重い望遠ズームレンズ、一眼レフボディ、その重さに対応した三脚。決して写真が嫌になった訳ではなく以前と変わらず「いい写真が撮りたい」と願っているにも関わらず…です。

この理由は何となく分かります。私の場合は写真と旅はセットになっていて【旅は身軽】が基本ですから重い撮影機材は良い旅の足かせになるのですね。まあ、以前から分かってはいるのですが例えば道を超望遠で圧縮したり、コクピット風景を両腕が画面内に入るよう超広角で撮ったりと、撮りたい写真の範囲が広いので仕方がないのですが。

これはRICOH GRで撮りました。

芸術作品を生み出す作家になるときも、ちょっとした記録や記念を撮る時も、仕事やプライベートでWEBカメラとして使っても、動画と静止画という垣根も下げて多彩にビジュアルアートを作っていく楽しみ。それが1つのカメラで出来るなんていいですね。

我々バイク乗りにとってツーリングで持っていける撮影機材の質量は限られている…という事は究極のツーリング写真で何度も触れてきましたが、SIGMA fp はこの軽量コンパクトさでフルサイズと高い描写性能が実現される訳です。当然、カメラが軽量コンパクトであれば、それを乗せる三脚だって軽量なトラベラータイプでも問題なく使える訳です。

SIGMA fp …これからバイク写真、ツーリング写真において本格的に写真をはじめてみたいなとお考えの方にお勧めできるカメラと言えそうです。私ですか?確かにこのSIGMA fp は魅力ですがもうしばらくしてFoveonセンサー搭載のモデルが登場し、その後に中古市場が落ちついたら検討したいと思います。まだまだ先の話ですけどね。

それに今でも光学ファインダーを搭載したカメラが好きですので。

今回はこの辺で!!

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バイク写真の構図☆基本中の基本☆徹底マスター

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近ニュースを見ているとオートバイの事故が多いようですね。多くは車との接触事故やバイク側のスピードの出し過ぎが原因のように見受けます。特に車との交差点での接触事故、いわゆる右直事故が目立ちますね。

ドライバーから見てバイクは小さく見えるので距離感や接近スピードを見誤ることが多くタイミングを間違えて右折してくるケースはよくあります。本来ならドライバー側にバイクに対する意識をもっと高くもってほしいのですが、他者に期待しても仕方がありません。我々ライダー側が「あの車は曲がってくるかも」と常に疑うようにしましょう。

それとバイクのウインカーの消し忘れも危険ですので気を付けましょうね。ウインカーが付けっぱなしだと本人は直進のつもりでも対向車から見れば「あのバイクは曲がるのか」と誤認させますので大変危険です。R1200GSの場合は約100mで自動で消えますが。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説ではバイク写真の基本の基本、三分割構図をもう一度おさらいしてみたいと思います。

地平線をグリッド線に、ライダー+バイクを交点に置いた三分割構図

三分割構図と言えば写真の世界では超有名な基本ですので多くの方がご存じだと思います。このように三分割されたグリッド線に準じて被写体や景色を構図していく手法ですね。以前から何度も書いていますが構図とは被写体や情景が写真と言う二次元の画になったとき、現実の様子が線形となって印象や視線誘導として機能するものです。そして観賞者を作品の主題へ導くよう案内図のように機能すべきものですが、ビギナーの方には難しいところですよね。

構図に限らずデザインやフレーミングも同様ですが作品の核心ではなくあくまで基礎工事のようなものです。確かに重要だけど最重要ではない…しかし知識も応用力も持っておいた方が良い、それが構図です。

さて有名な三分割構図ですが皆さまは使えていますでしょうか?三分割構図の使い方は1.交点に被写体を置く 2.水平線や建物等の境界をグリッド線に合わせる 3.グリッドのマス目を面として使う 4.これらを複合的に組み合わせて使う 5.日の丸構図や三角構図など他の構図と組み合わせる といった使い方があります。もちろん「この写真では三分割構図は使わない」という選択肢を選ぶときも三分割構図の知識を持っていないと出来ないものです。

では三分割構図の知識とは何ぞや?といいますと単純に言ってしまえば奇数の魔力です。2等分はダメだけど3等分は美しい。5や7も美しい。この奇数がもたらす美的バランスの神秘です。

なぜそうなのか?は私も分かりません。人間のDNAやオウムガイの断面に1:1.618の黄金比であるフィボナッチ数列スパイラルが存在しているのと同様に比率は生命の神秘に通ずるものがあるのです。この写真のように2等分すべき正当な理由なく2等分してしまうと、誰の目にも美しいとは感じられない陳腐な写真に陥るのです。




「正当な理由なく」と書きましたが1:1が絶対にダメな訳ではなく例えば双子の赤ちゃんとか富士山のようなシンメトリーな被写体、とにかく等しいということを表現したいときは1:1が有効です。しかしバイク写真、ツーリング写真ではあまりこういった場面はありません。

面でも交点でも背景と被写体の割合でも、とにかく1:1は避けるべし!とひとまず覚えておきましょう。少しずらすのが美しい…何をするにも1/3単位で…これが多くの芸術での基本になっているのです。

これは右下の交点にR1200GSを配置した三分割構図です。「ちょっと左にずれてない?」とお気づきの人も多いと思います。ここではR1200GSのド真ん中に交点を持ってくるのではありません。ド真ん中に交点を置いたらR1200GSに対して交点の位置が1:1になってしまうのです。ここでも3分割を意識して交点の位置を決めます。(小さな被写体でしたらド真ん中でも大丈夫ですが)

三分割構図に準じるとは逆に言うとあらゆる部分で1:1という等分を避けるという考え方です。背景とバイクの割合を等分にしない、船とバイクの存在感を等分にしない。比率の世界では1に黄金比 1:1.618(5/8)、2に白銀比 1:1.4142(√2)、次いで青銅比や第二黄金比などがありますが、ここでは簡単に考えておよそ1:1.5、つまり三分割は正義なのだな!と覚えてしまいましょう。

この作例では前景の船体を下の分割線、マストを右の垂直分割線、R1200GS+ライダーの位置を左上の交点に合わせた三分割構図です。このように複数のポイントで使用することであからさま三分割構図を回避して写真の構造を暗号化することができます。

もちろんこの位置に合わせるのはピンポイントなアングルを探る必要があるので精度よく動くことや画角の感覚をしっかり身に付ける必要があります。ビギナーの方はいつか挑戦してみてくださいね。




最初にご紹介した悪い例の1:1の写真はSNSなどを見ていると結構よく見かけます。一方で「これは三分割構図を上手に使った写真だな」と思える写真は驚くほど少ないと思います。三分割構図がこれほどまでに有名なのに一体なぜ…その根底には情報化が進んだ現代社会にもあると思います。

「写真の上手な構図」と検索をかければ三分割構図や日の丸構図などの使い方が星の数ほどヒットします。現代の多くの人は必要な情報、困ったことをネットで検索し情報を得ようとします。しかし「なるほど三分割構図ね」と知識をつけたつもりでも自分で考えて応用しなければ実りません。知識だけで終わらせず考えて苦しんで感覚で覚えて、そして理解できればようやく習得になると思います。

自力で理解して習得すると選択肢が増えます。今回の三分割構図であれば線や交点の使い方だけでなく「三分割構図を今は使わない」という選択にも理由を持てるようになります。もちろん三分割構図に限らずデザインやフレーミング、露出やホワイトバランスも全てそうです。ネットで調べた知識をきっかけにするのは悪い事ではありませんが、それを元に自分で考え試行錯誤し理解につながったときに初めて習得です。

毎度偉そうに書いてしまいますが本当の意味での習得を目指してぜひ知識だけでなく「自分で考える」を意識してみてくださいね。

基本中の基本 三分割構図の解説でした!!

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