今さら聞けない☆RAW撮影のメリットとダイナミックレンジ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはカメラの記録モードはJPEGでしょうか?それともRAWで記録されていますか?

シャッターを切ったとき、デジカメの中ではイメージセンサーからのデータをCPUで処理してSDカード等に画像として記録します。その際に記録形式として静止画を写すカメラの場合は主にJPEGかRAWで記録します。

RAWは直訳すると「生」なのでイメージセンサーからの生データという意味です。JPEGはRAWを元にして不要なデータを削除して容量を軽くしたもの、つまり圧縮された画像データです。

多くのデジカメやスマホで撮影したデジタル写真はJPEGです。高級なコンデジや一眼レフにはJPEGの他にRAWのままカードに記録するモードが付いています。RAWは1つの画素が受けたR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の三原色を元に、その何千万という集合体で画像となっています。RGBがどのような組み合わせ、かつどのような光の強さで受けたデータなのかの集合体がRAWな訳ですね。

パチリと撮ってカメラのモニターで再生した時に見れる画像。その画像の中に光の強さの関係で見えていないような部分はJPEGはバッサリと捨てています。RAWはこれを残していますので「あなたが望むなら、後で呼び起こすことも出来ますよ」という可能性を秘めているのがRAWです。

この作例はEOS6D Mark2をRAW記録モードで撮影した写真です。そのRAWデータをLightroomに取り込んで解説いたします。まずこの写真が普通に撮っただけの最初の画像です。カメラの再生ボタンを押したときの画像と同じです。逆光で撮っているので、このようにバイクやライダーに露出を合わせると、空の部分は明るすぎて飛んでしまった感じです。




私はこの写真を仕上げたとき、空はこのままの方が雰囲気があって良いと思ったので調整はしませんでした。しかし今回はRAWとダイナミックレンジの解説として、この空の部分に隠されたデータを起こしてみたいと思います。

まず段階フィルターを起動して空の部分を選択します。

そして分かりやすいように選択した部分を大幅にマイナス1.25と下げてみました。(こうやって仕上げましょうという意味ではありませんよ)

どうでしょう?当初は白っぽくなってしまった空の部分。RAWデータは実はこれだけの色や太陽の様子などを隠し持っていたわけです。この例では明るすぎて写っていない部分を下げましたが、その逆の暗すぎて写っていない部分を上げることも可能です。

Lightroomの場合はこのように局所的に調整することが出来るので、特にRAWで撮影したメリットが大きいように感じます。




ダイナミックレンジとは一回のシャッター(一回の露光)で写せる光の範囲のことです。真っ暗な部分から明るすぎて何も写らなくなる部分の範囲です。

説明が長くなると眠いので難しい話は割愛しますが、主に太陽光によって見える日常光のダイナミックレンジは140dB程度と言われます。その中でデジカメが写せるダイナミックレンジはおよそ70dB。さらにその範囲内でJPEGに圧縮されてしまった場合は40dBとなっています。

多くの方が明暗差の大きな撮影シーンで露出に悩んだ経験がおありかと思います。これは日常光のダイナミックレンジとデジカメのダイナミックレンジには大きく差があることが原因なのです。

RAWはデータ容量が重いですしパソコンに取り入れて現像作業をしないと、SNSにアップしたりプリントしたり出来ないので面倒なのですが、このようなメリットを考えると念のためRAWで撮っておく、というのは非常に賢い選択なのです。

今回はダイナミックレンジで解説しましたが、例えばホワイトバランスなども元データへのダメージを最小限で変更できます。長期保存してレタッチ技術が進化した将来の為にRAWで保存というのも悪くありません。

しかしJPEGにはJPEGのメリットもあり、これはカメラの機種(映像エンジンと呼ばれるCPUの性能)によって色々ですが、実はRAWよりも綺麗に撮れてしまう場合もあります。特に階調部分についてはJPEGの方が豊かな場合もあり、私はいつもRAW+JPEGモードで記録し、JPEGをお手本のように見ながらRAW現像を仕上げております。しかし、どう頑張ってRAWを調整しても元のJPEGのような豊かな階調に調整することが出来ないことがありました。

まとめると以下のようになります。

・ダイナミックレンジとは1回の露光で写せる明るさの範囲である

・RAWは当初、写っていなかった部分にもデータが残っているので後で起こせる

・JPEGはすぐに使えて便利であるがデータには限りがある

最後に誤解のないよう書いておきますね…。この解説ではRAWで記録して写せなかった部分はLightroomのようなソフトで起こしましょう…という意味ではございません。写真とは写せる部分と写せない部分があり、その限られた範囲の中で表現するから写真らしい作品が成立すると考えます(すいません偉そうで…)。

それらを踏まえた上で特殊な撮影シーン(暗い室内に差し込む逆光、星空や天の川など)においてRAWデータが持っている「最初に写らなかった部分を再現することも可能ですよ」という事でございます。

ご興味を抱かれた方はぜひRAWで撮影して現像処理に挑戦してみてくださいね。今回はこの辺で!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICHO GR APS-C

キャリアを重ねていくと光への関心が高まり、光をとらえてみたいと強く思うようになりました。そして光について色々と分かってくると写真らしい写真表現って何だろうとか、今まで気にしなかったことに気が付き始めます。そうすると不思議なことにダイナミックレンジとは広ければ良いとは限らないな。。。なんて考えたりします。この写真は暗部と明部の構成を意識して撮った1枚で、逆に言うと限られたダイナミックレンジの範囲内で光を撮った写真とも言えます。まだまだ未熟ですがこの辺を磨いていきたい2019年です。

EOS6D Mark2リモートライブビューの便利な使い方 Wifi、Bluetooth

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまのお使いのカメラはWifiやBluetoothといったワイヤレス機能は付いていますでしょうか?最近のカメラはコンデジ、ミラーレス、一眼レフなどみな付いているのが当たり前のようになってきましたね。

今回はそんな最新カメラの便利な無線機能を活用して、かっこいいツーリング写真や自撮り写真を撮ってみよう~というお話でございます。




以前に何度かツーリングシーンに登場させるライダーの姿として、自分を撮りましょう(とりあえず自撮りと呼んでいます)というお話をしてきました。風景の中にバイクだけでも悪くはありませんが、ツーリングの魅力が伝わる写真にするには人物の姿があった方が有利です。

その際にセルフタイマーでダッシュでも良いですが、どうしても不自然になってしまうためインターバルタイマーを使いましょう、と解説したのを覚えていらっしゃるでしょうか?

インターバルタイマー機能は事前に設定した撮影間隔と枚数で、一定間隔で撮り続けてくれる便利な機能です。例えば5秒毎に撮って20枚になったら終了、といった具合に任意で決められる機能です。しかしインターバルタイマーを使用する方法の欠点は無駄に何枚も撮ってしまうため、容量の大きなカードが必要ですし後で撮った写真の選別もわずらわしいです。それにそもそもインターバルタイマー機能のないカメラもあります。

そこで、もしお使いのカメラが無線LAN、Wifi、Bluetoothなどのワイヤレスリモート機能がある機種でしたら、ツーリング写真の自撮りでぜひ活用してみましょう。

これはキャノンのCameraConnectというスマホ用アプリでEOS6D Mark2をリモートライブビュー撮影をしている所をスクショしました。よく見ると画面内の私の手にはIphoneがあって、この画面を見ているところなんです。




従来のセルフタイマーやインターバルタイマーでの撮影ではライダーの立ち位置、角度、ポージングなどは経験と勘に頼るしかありませんでした。しかしEOS6D Mark2とiphone7をBluetoothで接続し、リモートワイヤレスで確認することにより精度よくフレームカットしたり、美しいポージングなどを探り当てながらシャッターを切ることが可能になるのです。

EOS6D Mark2 + EF35㎜F2 IS

はい、ここではこんな感じに撮ってみました。フレームアウトするライダーのカラダ1/3を切り落とし写真を観る人の想像を枠外に誘います。顔も見えないことによってライダーの人物像がいかなる男なのか?を想像させるはずです。

もちろん枠外の右手にはIphone7を持っていて、この画面を確認しているのですが…。それは種明かしされると見る側は幻滅なので皆さんがもしやるとしたら、SNSなどでこのように撮影法を明かすのはやめましょう。

いかがでしたか?なかなかセルフタイマーでは立ち位置がイメージと全然違ったり、猫背で変な姿勢で写ってしまったりと失敗した経験がある方も多いかと思います。最新のカメラが良い写真を撮るための最良の選択とは言えませんが、こういった便利な機能は有難く使わせていただきましょう。

今回はこの辺で!




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ツーリング写真と星空の撮り方<Lightroomレタッチ解説>星の写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、寒い冬ですが天気のいい日は星空が綺麗に見れる季節でもありますよね。

山間部は路面凍結や積雪もあるので難しいですが、海岸線でしたら少しの気合で夜走りで星空ツーリングを堪能できますよ。万全な防寒対策で星空ツーリングされてはいかがでしょうか?

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

さて今回の究極のツーリング写真では久しぶりになってしまいましたLightroomレタッチ解説をいってみたいと思います。撮った画像を自分の好みやイメージを再現させるレタッチですが、最近はSNSを見ているとレタッチ技術もすごくレベルが上がってきていますね。

私の場合は全く手を加えないものから、イメージに近づけるため調整を行うもの、現実の光景とは全く異なるほどに手を加えるものなど様々です。これらのレタッチ作業は写真について自身で考えがしっかりしていれば脚色などではないと考えます。

心象風景と呼ばれる記憶世界の再現なのですね。星空に関して言えば肉眼では天の川は確認できなかったけど、写真にしたら写っていた!なんてこともあります。これは心象風景の再現というよりはLightroomレタッチによって事実を再現しているとも言えます。ややこしい話ですけどね。

それでは早速、Ligtroomの画面で解説してみたいと思います。

まずはEOS6D Mark2で撮影したRAWデータをLightroomに取り込み現像モジュールを立ち上げた画面です。このままでも十分に綺麗な写真かもしれませんが、今回の解説では主にインスタやFacebookなどのSNS向けに仕上げた写真として作業してみたいと思います。SNSは多くの場合はスマホなどの小さな画面で見られますので、すこし派手に、そして強めのコントラストが印象的になる傾向です。

細かな解説はヒストリー画面で省略して説明します。左に表示されるヒストリーは下から古い順番です。基本は最初に色温度の調整からスタートです。漆黒の闇にするか青い夜空にするかはここで決定してください。そして光害と思われる色のかぶりを微調整しノイズを抑えるためにアンダー目に撮った露出をプラス0.32補正。コントラストは星を絶対的にするため+47と強め。ハイライトも主に星を意味するので+36と上げました。

ここまでの調整でこんな感じです。これでも十分OKな気がしますね。しかしつくづくAdobeのLightroomはスゴいな…と実感するのはこの先の機能です。ここまででしたらLightroom以外のDPPなどのソフトでも可能だと思います。

右カラムの基本補正にある【明瞭度】と【かすみの除去】の2つですが、これが星空の写真に絶大なる威力を発揮するのです。今回は明瞭度を+57、かすみの除去を+60とインスタ用という事もあり大胆に調整してみました。

どうでしょう?はじめて見た方はきっと驚かれたのではないでしょうか?Lightroomには他のレタッチソフトにはない調整機能が色々とありますが、中でもすごいなと感じるのは星空風景写真で使えるこの明瞭度とかすみの除去なんです。

これだけで一気に銀河!という感じがしませんか?冒頭でも書きましたが、私は以前、撮影現場では両目2.0の視力をもってしても空に天の川があることに気が付きませんでしたが、帰宅してLightroomでレタッチするときに「かすみの除去」で天の川が出現したのには驚きました。

このように肉眼や撮っただけの画像では見えないものまで見えてきてしまうのです。まあ…出てくるということはカメラのイメージセンサーは確かに捉えているのでしょうが、それにしても最初は俄かに信じがたい現象でした。

次に普段はあまり触れない彩度ですが、これも星空の風景写真ではお好みに合わせて多めに入れてみるといいです。この写真の場合は撮影地は海岸なのですが、海面付近の水分に屈折か分散をしている光があります(推測ですが)。これに色が入り星雲のような表現ができます。

こんな感じですね。インスタは鮮やかな方が見栄えも良いのでお好みで彩度を調整してみて下さい。注意点は【自然な彩度】と【彩度】の二種類がありますが、彩度の方を調整するときは色が出た部分の飽和など画質劣化が発生しますので、なるべく自然な彩度の方で完結するよう調整することです。

補正前と補正後の比較画面です。今回はインスタやFacebookなどのSNS用で仕上げましたが、ブログ用やプリント用はまた違った感じ(元画像に近い)で仕上げてみたいと思います。

ちなみに「かすみの除去」と「明瞭度」をさらに上げた画像をモノクロに仕上げるとこんな感じです↓↓↓

では、今回はこの辺で!!!




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~関連記事~

・キャンプシーンでの星空の撮り方

・ツーリング写真における天の川の撮影方法と撮影スポット

~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 30SEC ISO2500

スナップではありませんが以前に撮った野島崎灯台での白いベンチの写真です。こちらはプリントを意識して仕上げたLightroomレタッチです。

撮影地

 

 

 

いつか役に立つ撮り方 広角レンズ編<中級ツーリング写真>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま。楽しいお正月を過ごされていますか?初日の出ツーリングは行かれましたか?

私は年末は家族サービスで沖縄に行っていましたが、正月の三が日は全て仕事です…。どうしても留守にはできない職場なので、誰もいない事務所で1人で留守番なのです。まあ…やる事は何もないし快適なので良しとしていますが。

しかし当たり前なんですけど沖縄は暖かいですね。冬の間だけでも沖縄に住みたいと思ってしまいました。例えば6~9月は北海道の旭川市あたりに住んで12~2月までは沖縄の宮古島とかに住んで、それ以外は千葉に…なんて理想的な生き方です。

ところで北海道と沖縄といえば「北の鳥沼公園、南の米原」をご存知でしょうか?その昔、北海道などで連泊したスタイルの旅人達を長期キャンパーと呼んでいました。長期キャンパーは「クマゴロー」だの「鼻毛男爵」だの「ウマイボー」だの本名は名乗らずキャンパーネームでコミュニケーションし、テントの前には郵便受けが設置してあるのが特徴でした。

長期キャンパーは基本は無職かフリーターのような人たちで、帰る日や旅の日程など立てずにキャンプ場にテントを張ったまま自由気ままに旅する人達です。そんなキャンパーの聖地とされていたのが富良野の鳥沼公園キャンプ場と石垣島の米原キャンプ場なんですね(鳥沼公園キャンプ場は2003年に閉鎖)。10月になると「じゃ、米原で会おう」といって再び米原で再会するみたいな。1年中、風来坊のように生活している人たち。もう最近は見かけなくなりましたね。私の記憶では長期キャンパーが関係した2000年の波照間島の事件以降、長期キャンパーを見かけなくなった気がします。

これだけのキャンプブームだと言うのに、あの文化は消えてしまったのでしょうか…




さて今回の<中級>ツーリング写真解説では一般的に使い方が難しいとされている、広角~超広角レンズの使い方の1つをご紹介してみたいと思います。Wordpressのアクセス解析を見ると「広角レンズ使い方」とか「広角レンズ難しい」という検索ワードで当ブログを見つける人が多いんですよ…。

RICOH GR APS-C (28mm)

広角レンズといえば風景をワイドに、遠近感を強調できるのが特徴ですが四隅に歪みが発生するので、その位置にバイクや建物などの人工物を入れると不自然な写真になってしまう事はご存知ですよね?

14㎜といった超広角レンズともなると目に見える風景の何もかもを小さくしてしまうため、作品の主題を明確にするのが難しく感じることもあります。今回はそのワイドさと遠近感を生かしたある手法のご紹介です。

~地面にある被写体を見つけてぐっと寄ってみよう~

といっても難しいことではなく至ってシンプルな撮り方です。上の作品は漁港で見かけたある光景です。ペール缶のペンキの残りが固まり、地面に砕け散っていました。鮮やかな青色が印象的でしたし、旅で発見したものとしてユニークだったので寄ってみました。

このように地面にある特定の要素に広角レンズで寄ってバイクは遠くに飛ばして存在感を弱めるような構図です。




EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

ポイントは手前にあるメイン被写体に大胆に寄ることです。近くのモノにピントを合わせるのですから、遠くになってしまったバイクや背景は大きくボケてしまいます。それを補うためにしっかりと絞り込むのがコツです。

以前に足元にある花や自分の足などを使って前景を作ると写真に奥行がでますよ、という解説をしましたが、基本的な考え方はそれと同じです。ただ広角の場合は近くのモノであっても目一杯寄ることができるので、被写体にインパクトを与えることができるのです。同じような前景のある構図でも望遠で作ったソレとは違い、望遠の場合はボカして雰囲気の演出に使うことの方が多いのです。

いかがでしたか?やり方としては簡単です。地面になにか面白いものがないか探して、もし見つけたら広角を使ってぐっと寄るだけですからね。

ぜひ実践してくださいね!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICHO GR APS-C

この作品も今回の解説と同様の手法で撮りました。GRは28mmの広角単焦点なので基本はイイなと感じたモノにぐっと寄ることです。撮影場所は晴海ふ頭公園ですが現在はオリンピック選手村の一角であるため工事中で立ち入ることはできません。2020までには晴海ふ頭公園もリニューアルされるので楽しみですね。

リコーGR 作例集 新年1発目はツーリングもスナップもリコーGRで!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、新年あけましておめでとうございます。2019年も究極のツーリング写真 touring-photography.com をよろしくお願い致します。

皆さま、初夢は見られましたでしょうか?私は変な初夢を見ましたよ。

いつもの駅で電車に乗ると座席は満席、しかし立っている人は誰もいない。仕方なく私は吊革につかまって立つのですが、電車が発車すると不思議なことに私は座っている他の乗客に次々と「無人島に1つだけ物を持っていくなら何を持っていきますか?」と質問をしていくのです。見知らぬ人物からの突然の変な質問であるにも関わらず皆さん「本」とか「食料」とか答えてくれるのです。車内の全員に質問が終わるとそこに居る全員が和やかな雰囲気になって、みんな友達みたいな感じでワイワイと雑談がはじまるのです。そこで終わりなんですけどね。




今年、当ブログ【究極のツーリング写真】では1.バイク旅の文化を一般に広める、2.写真界にバイク写真の文化を認知させる、というこの2つの目標をより高めていきたいと思います。そのためには、まずは私自身がより良い写真作品を生み出せるよう爆発的に写真活動をしていきたいと思います。

皆さまもぜひこのブログをお暇な時にでも読んで静観してくださいませ。

さて新年の一発目の投稿は最近になってリコーGRに関わる検索ワードで当ブログへアクセスされる方が増えたのを受けて、リコーGR APS-Cモデルの作例集をアップしてみたいと思います。

作例集といってもリコーGRで撮ると画質はこんな感じです、という画像やカメラの性能に関わることではございません。リコーGRはこんな写真を撮るのが楽しいですよ!という至ってシンプルなことをアップしてみたいと思います。

リコーGRといえばスナップカメラの代名詞と言っても過言ではないですよね。スナップ写真の巨匠 森山大道が使っているのも有名です。スナップ写真の定義を一言で言うのは難しいですが、一般的には日常などで出会った被写体や光景をパッと撮って瞬間を捉えたもの、とか気軽に撮った、といった解釈でしょうか???

写真家によっては全ての写真作品はスナップである、とおっしゃる先生もおられます。最初、この意味が分かりませんでしたが今は何となく分かる気がします。

とにかくスナップ写真とは身構えず意気込まず、いつでもどこでもパッと撮るのが大事なのですから、コンパクトでいつも持ち歩けること、電源ボタンを押してからの起動時間が早いこと、などがスナップに適したカメラの条件でしょか。

リコーGR APS-CはGRデジタルの時代よりも少し大きくなってしまったので、ポケットに忍ばせるには若干大きいかな?と感じますが起動時間の速さや28㎜単焦点の画角、ローパスフィルターレスの描写、プルプレススナップ機能などスナップに適した名機であるのは疑う余地がありません。

あっと感じてパッと撮る!

この瞬間を切り取る感覚が最高に写欲を満たしてくれるのです。むかしSONYがCyber₋Shotを出したばかりの頃、製品のコピーに「ビジュアルブックマークしよう」とありましたが、コンデジの使い方を提案するなかなか気の利いたコピーだったと感じます。その後、ビジュアルブックマークという単語の意味はスマホのカメラ機能にバトンタッチした感がありますが、現在でもストリートスナップなどの魅力はビジュアルブックマークという表現がぴったりだと感じます。




自分が日常の中で出会った刹那をリコーGRは確実に切り取って写真にしてくれます。この楽しさは普段、風景写真とか〇〇写真といった具合に本格的に写真活動している人ほど、そのガス抜きにもぴったりだと感じます。シャッターを切れば自分という人間がそこで発散されて瞬間として閉じ込められる、良く分からない表現かもしれませんがそんなイメージです。

リコーGRの他にもSONY RX100やCasio エクシリムEX-10、キャノンPowerShot S110など使っていましたが、やはりこの「あっと思ってパッと撮る」を最高に楽しむにはRICOH GRは理想的なカメラだなと実感します。毎日毎日、このカメラを持って何かを撮るのが楽しくて、気が付くとGRをどこに向ければ28㎜の画角としてどんな風に写るか?とか感覚でしみついてしまいました。

リコー GR APS-C

逆光に強い光学性能もツーリング写真で活躍してくれます。上の写真のようにライダーを入れてセルフで撮る場合も、私がよく使うインターバルタイマー機能が重宝しています。

稀に中古市場の説明文で「私にはGRは使いこなせませんでした」というコメントを見かけますが、おそらく28㎜という画角では撮れないようなイメージを最初に頭に描くのではないでしょうか?または撮る前にあれこれ深く考える慎重派の人には難しく感じるかもしれません。

撮り方を難しく考えるカメラではなく、自然にパっと撮るだけで十分に良い写真が撮れるし楽しいカメラなんですよ。ぜひシンプルに考えてGRを使ってみてくださいね。

あっ、私がもし無人島に1人で置き去りにされたら、1つだけ持っていって良い物は「RICOH GR」ですね。というコトで締めておきます!




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究極のツーリング写真 2018年 四季のベストギャラリー

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は2018年の最後の投稿でございます。1年間、究極のツーリング写真をみていただき、本当にありがとうございました。来年も引き続きツーリング写真という文化を広めるために鋭意、運営していきますのでよろしくお願いいたします。

さて今回は2018年の最後の投稿として今年1年のベストショットを四季のギャラリーにしてみたいと思います。




2018’春のBEST SHOT

春は久しぶりに走った南伊豆の風景が印象的でした。石廊崎に近い小さな入り江で野宿して、早朝や夕方も海岸線の風景を楽しみました。桜の景色はホームコースと言える地元の小湊鉄道の沿線です。

2018’夏のBEST SHOT

夏は私にとって通算11回目の北海道ツーリングが大きな旅でした。この旅は道北エリアに連泊して、天塩、稚内、豊富、宗谷岬などを味わい尽くしました。移動を繰り返す旅のスタイルも良いですが、一か所に滞在しながらのんびり過ごすのも新たな旅の楽しみ方だなと感じました。特に夕日に照らされて輝きを放っていた白い貝殻の道は素晴らしい景色でした。




2018’秋のBEST SHOT

秋は嬬恋から志賀高原を日帰りで楽しみました。やはり志賀草津道路と北志賀林道は最高のツーリングルートであると改めて感じました。紅葉は12月にピークをむかえる養老渓谷と梅が瀬渓谷を楽しみ、房総の山奥で野宿をして星空を堪能しました。

2018’冬のBEST SHOT

冬のツーリングといえば私の住む千葉県の南房総や、伊豆半島が関東圏の冬ツーリングのメッカですよね。南房総の内房からは天気のよい日は東京湾越しに美しい富士山を望むこともできますし、スイセンや菜の花も咲いていて風光明媚な海岸線を楽しむことができます。この冬、ぜひ房総にツーリングにいらして下さい。どこかで私とお会いするかもしれませんよ。

ということで2018年の四季のベストショットギャラリーでした。

それでは皆さま2019年も素晴らしい一年になりますようお祈り申し上げます。




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~本日の毎日100ショットスナップ~

スナップではありませんが7月に近所の池で撮影した蓮です。蓮といえば日蓮宗のお題目「南無妙法蓮華経」を思い出しますね。暗く濁った水の中でさえ白く清浄な花を咲かせる蓮のように…という意味らしいです。この写真は古代蓮の大賀蓮なので白ではありませんが、サンスクリッドのお題目では「白い」とあるようです。漢語にされた時点で「白い」は省略されたらしいですね。

誰も教えてくれない3分割構図の壊し方<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、平成もいよいよ残すところあと3日ですね。私は人生の半分以上が平成ですが振り返って考えると色んなコトがあったなぁと感じます。

学生の頃は自分がどんな人間なのかも考える機会すらなく、ひたすらVFR400Rに乗って房総をツーリングしたりローリング族など呼ばれて反社会的な行為をしていた時代もありました。あの頃を思い起こすと今生きていることが奇跡、というか何かに生かされていると感じます。もしタイムスリップできたら16歳の自分に夏休みは北海道にツーリングに行ってこい!と言いたいです。

平成の中盤は割と大手の企業に長く勤めていたので恵まれた環境の中で平凡な人間として生きていたと感じます。しかし多くの諸先輩方から社会の仕組みを勉強させていただきました。その後、無職期間に旅人風をふかせ、日本全国をキャンプして流離ったのは自分の人生のターニングポイントだったと感じます。そしてバイク用品メーカーに就職して製品開発をしていましたが、こういった社会経験を経て自分という人間がいかに頑固で偏屈であり、組織に調和する能力が欠如していることが分かりました。

基本的に人付き合いやコミュニケーションは嫌いではないのですが、とにかく何をやるにも1人でやりたい性格で1人ぼっちが大好きなようです。キャンプに関わるYoutube動画で人気になった元お笑い芸人のヒロシさんに何か自分と共通するものを感じます。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説では多くの写真Howtoで出てくる有名な「三分割構図」ですが、それの使い方と壊し方を解説してみたいと思います。

 

3分割構図はあまりに有名な写真構図の基礎として知られています。多くのカメラにはグリッド線表示機能として3分割線を表示できるようになっているほどです。

3分割線は多くの芸術に通ずる「少しずらすのが美しい」とされる考えが元になっています。それとは対照的に左右上下が対象関係にある日の丸構図があります。日の丸構図はダメと誤解している人も多いようですが、そうではなく3分割構図や日の丸構図、そのほかファイグリッドや8分割やフィボナッチスパイラル構図などがあり、被写体や情景、表現したい意図に合わせてそれぞれを使い分けていくのが良いのではないでしょうか。

・3分割構図

この写真は主題にした樹木の位置を三分割の交点にし、横方向に根をはる位置を三分割線に合わせています。R1200GSアドベンチャーの位置も右上の三分割交点に合わせた典型的な三分割構図です。

ぱっと見た瞬間の安定感や主題が中心ではない美的感覚を得られるのが三分割の特徴です。多くの作品は3分割構図を採用しているので、写真を見る側もこの配置関係に見慣れています。構図的な要素を駆使するのではなく別の重要な要素を強調したい場合に使えるシンプルな構図です。

そして三分割構図で撮らねばいけない、と思い込んでいる方がおられましたら、それは大きな誤解です。必ず三分割構図で撮るなんて事は忘れて下さい。

・日の丸構図

そして次に「日の丸構図はいけません」とお思いの方も、これも誤解ですので正しましょう。日の丸構図は決してダメではありません。重要な被写体を画面の真ん中に置くことにより主題の存在感を分かりやすくするのが日の丸構図です。

主に富士山のようなシンメトリーな被写体に採用される場合が多いです。

上の写真のように中心から放射状に広がる要素を見つけたときも、その中心を日の丸構図にすると放射される様子がより印象的になります。その他、バイクやライダーなどの主役が画面内で極小になる米粒構図の時も、日の丸構図にすることで存在感を補うことが可能です。便利なんですよ!日の丸構図は。

・奇数の法則

この写真は3分割でも日の丸でもない構図です。あまり聞きなれないかもしれませんが奇数の法則という構図です。主に被写体となる要素を3つや5つで構成した構図のことでライダー、バイク、漁船の3つで構成しています。このように奇数の法則でいく場合は3分割や日の丸など被写体を置く位置を特に気にする必要はないようです。

・黄金比を目指す

こちらの作品は地上の割合と空の割合をおよそ1:1.5とし3分割の考え方をグリッド線ではなく両者の比率で作った構図です。何か意図があって斜めに傾けた構図を作るときに有効な考え方です。多くの撮影シーンで例えば被写体と背景、海と空、バイクとライダーといった具合に2つの要素があるとき、その両者の比率を1:1.5や1:1.618(黄金比)、1:1414(白銀比)となるよう意識してみましょう。そして特別な理由がない限りは1:1となる二等分は避けるのが原則です。




・スペースで魅せる

被写体をどこに置こうとか、背景の割合をどうしようといった概念を吹き飛ばすかのような大胆な手法です。意図的に何もない空間を大きくとったことにより、小さく写った被写体を逆に強調させているような写真になります。

これはその逆でスペースを作らず、画面いっぱいをメイン被写体で埋め尽くすような構図です。窮屈な印象かもしれませんが主題の迫力や存在感を表現するのに有効なやり方です。1枚目の青空の写真もこの漁船の写真もスペースで魅せるやり方は観賞者にインパクトを与えてくれます。

・要素が複合的な構図

この作品は様々な要素を複合的に使った構図です。船体の部分とそれ以外の部分の比率が1:1.5、左下から入るロープの導線、額の中の額効果など個人的にはチョット色々やりすぎて「あからさま」だったかなと反省する1枚ですが、ここでは3分割構図の壊し方という意味合いでご参考までに載せておきます。

 

いかがでしたか?3分割構図はあまりに有名な構図の基礎のように言われているので、誤って必ず3分割構図で撮るのが正しいと思い込んでいる方もおられたと思います。構図は3分割構図に限らず今回ご紹介した手法やそれ以外にもたくさん存在します。

主に比率に基づいた考えが多いです。こういったスペースや分断線、被写体の位置などを決める比率などを意識して撮るか、あるいは一切意識せずに自然に撮るかはあなたの自由です。しかし意識せず自然に撮った写真が結果、黄金比だった!なんて事は決して珍しくはありません。人間は遺伝子構造がすでにフィボナッチ黄金スパイラル構造なのですからね。本当の天才は無意識下で黄金比をつくるのかもしれません。

もし写真を撮るときに「空が本当に綺麗だからもう少し空の割合を増やそうかな?」と感じたら3分割線など無視して迷わずそうして下さい。あなたが感じたことを表現するのに根拠があって比率を調整した、という事であればそれがベストの比率と言えるでしょう。あまり数字的なものやルールのように言われている手法に縛られるのは本当に勿体ないことだと感じます。

三分割構図とその壊し方!でした。

今回はこの辺で!!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

これは黄金三角構図というやつです。考え方は普通の三分割構図に似ていて違いは線を対角線で使い、そこに発生した三角に準じて被写体を配置することです。興味のある方は黄金三角で検索してみてくださいね。

あなたの写真を進化させる7つの撮り方☆秘密のテクニック

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよ2018年も残すところあとわずかですね。今年1年、皆さまは良い旅、良いバイクライフ、良い写真活動はできましたか?「写真活動なんて呼べることはしていないよ、ただツーリングに行ったら好きなように写真を撮っているだけ」というそこの貴方!

今回はツーリング先で普通に写真を撮っているだけですよ!という方々を対象に簡単な内容で「あなたの写真を進化させる7つの撮り方」と題してご紹介してみたいと思います。そんなマジでやってる訳じゃないから!という方でも良い写真が撮れれば嬉しいではないですか?

なるべく実践しやすい内容で解説してみたいと思います!

1.大胆に露出補正を使ってみよう

EOS6D mark2  + SIGMA35mmF1.4ART F10 1/60 ISO100

シャッターボタンを半押しにすると先にピントが合うのをご存じですよね?その時カメラは同時に露出も測定しています。

カメラのAE(自動露出測定機能)は全体の平均や特定の場所などから、明るさのヒストグラムとして最適と思われる値を決めてくれます。しかし多くのツーリングシーンでは必ずしもAEが決めた露出値があなたの欲しい明るさとは限りません。

「知ってる、だから露出補正するんでしょ?それならよくやってるよ」という貴方!それは目で見た風景の明るさを再現するため微調整としての1/3や2/3程度の補正ではありませんか?

ここで言っているのはそうではありません。たとえ脚色と誰かに物言いがついても、心の中で感じた通りに表現する手段として時に大胆にプラス2やマイナス2といった具合に大きく補正をしてみましょう。

上のハマダイコンの咲く海岸の写真はAEの決めた露出に対してプラス1_1/3補正させました。ハマダイコンの可憐なお花が咲くこの情景。明るく仕上げることで柔らかく女性的な写真にしてみました。




2.フレーミングで被写体を切り落とそう

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F8 1/100 ISO100

フレーミングとは情景のどの部分を画面内とするか?という意味ですがこの場合は被写体を枠で切り落とす手法のことです。

多くの「私はフツーでいいですから」とおっしゃる方々はまず被写体を切り落とすなんて撮り方はしません。それゆえにSNSで見かける多くのツーリングレポート写真は気持ちいいくらいバイクや記念のオブジェなどが枠内に並べたように収まっています。

バイク、ライダーをこのようにフレーム際で切り落とすと、枠の外の様子を写真の観賞者へ想像させることが出来ますし、画面内での存在感の調整もできます。

この写真の場合、去りゆくライダーの行く先には何があるのか想像を誘いますし、仮にライダーが枠内に収まって顔までピントが合っていたら、木造の番屋の存在感はたちまち薄まるでしょう。

「そんな難しいことを考えて撮らないよ」という貴方。撮るときは別に考えなくてもいいです。偶然的な要素でもアタリは出ますので騙されたと思ってバイク、ライダーをフレーム際で切って撮ってみて下さい。

3.重要な被写体にぐっと寄ってみよう

EOS6D Mark2 + SIGMA35mmF1.4DG ART

よく写真のキホンは被写体に寄ること!なんて古くから言われていますが、必ず寄りましょうという事ではありません。しかしそのような撮り方をしたことが無い方々が撮る写真はカメラのズーム機能を使って被写体を寄せた写真であり、被写体の魅力を解明する行程がすっぽりと抜けています。

寄ると不思議。被写体が魅力的に見えるものです。この写真では漁船を主題に35mm単焦点レンズで寄って撮りました。これにより船首のシェイプされた形状が写真のデザインに印象を与えてくれました。

方法は簡単です。ズーム機能をすぐに使う悪い癖を直して足を動かしましょう。まずはお使いのカメラのワイド端(いちばん広角より)を使って一番いいな、と思ったものに一歩寄る。コツは上の写真のようにフレームにかかるまで寄ることです。簡単でしょう?

4.時間帯を選んでみよう

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L F5.6 1/160 ISO200

夕焼けを狙おうという意味ではありません。写真は光を写すものです。どのような被写体もどのような風景も光によって明らかにされています。

そこで重要なのはどのような光がどのように当たっているかです。ツーリング写真、バイク写真は風景写真のようなものですから基本は太陽が光源になっています。言うまでもありませんが太陽は時間帯によって位置が変わり、夕方と朝方には地表付近の塵や水分などの粒子によって色や強さが変化します。

多くの場合、太陽が真上にある昼間よりも朝夕の日が傾いた時間の方が良い写真が撮れると言われています。上の写真では夕刻の桧原湖畔でのキャンプシーンですが、沈みゆく夕陽の光が画面の右側から当たり、R1200GSアドベンチャーの車体を黄金色に照らしています。

全く同じ構図で撮っても真昼間ならこのような雰囲気にはなりません。朝夕の時間帯は良い写真を撮るゴールデンタイムです。




5.シンプルな背景を先に探そう

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100

写真とはシンプルなほど良いです。写っている中に情報量が多すぎると見る側も無意識下に嫌気がさすものです。被写体が複数あるようなシーンではそれぞれに存在感を調整して作品の意図に結び付ける必要があります。これを【画面構成力】といい写真の上級者のなせる業です。

「自分はフツーに撮るだけですよ」という方々はフツーにカメラを向けた先に、バイクやライダー以外に関係のない物がたくさん写ってしまいます。インスタ映えするからと話題の撮影スポットに出向いても、フォトジェニックなモノとバイクを如何に組み合わせて構図するか?に悩んだ経験はありませんか?

2つ以上の要素を組み合わせて構図するのは割と高度な撮り方なのです。

上の写真のように背景をシンプルにして1つの被写体とするだけで無条件に良い写真になります。海岸風景でこのような場所が多いので、ぜひローアングルで撮ってみてくださいね。

6.ライダーを登場させて旅のシーンを演出しよう

EOS1Dx  + EF100-400mmF5-6.3L IS

SNSでよく見かける平凡なツーリングレポートは殆どが愛車と風景の記念写真です。もちろんそれも素晴らしいですが、いつもいつも愛車との記念写真では飽き足らないのではありませんか?

ツーリングで出会った風景と、それに心打たれた貴方の登場により、1つのツーリングシーンが物語のように1枚の写真になります。

その写真をみた人は「自分もこんな素敵な旅をしてみたい」と想像し写真の世界へ想いを馳せるでしょう。良い写真とは人の心をゆさぶる何かがあるものです。それは愛車自慢や風景の中にオブジェのように置かれたバイクの写真では実現できません。

インスタとかで流行っている自撮りとは意味合いが違いますが、この際面倒なのでツーリング写真にライダー(貴方ご自身)を登場させて撮ることを自撮りと呼びましょう。

自撮りはセルフタイマーにダッシュでも良いですが、余裕の無さは背中にも出るものです。できれば一定間隔でシャッターを自動で切ってくれるインターバルタイマーを使用しましょう。自撮りのコツは猫背にならないよう背筋を伸ばす、太って見えないよう斜めから撮る、そして照れずに完璧に演じ切ることです。

7.逆光を使ってバイクを輝かせよう

EOS1Dx + SIGMA150-600㎜F5-6.3DG

当ブログでは何度も同じことを書いてきましたがドラマチックな写真を実現するには逆光に臆せず太陽に向かってレンズを向けることです。スマホでは許容しがたいフレアなどが発生しますが、コンデジ以上のカメラでしたらフレア、ゴーストは演出として役立つかもしれません。

コツは露出補正を積極的に使って輝くシーンを納得できるまで表現してみましょう。地面の草花やバイクのパーツなど、地上物のあらゆるものが輝きを放ちます。

「逆光はきれいに撮れないからダメ」という思い込みはクリープを入れないコーヒーなんて…ですよ(古い)。




いかがでしたか?ここで書いたような知識は読んで「ふ~ん、なるほどね」だけではダメで実際の撮影シーンで知識を思い出し、撮るときに意識することが大切です。せっかく知っていても撮影シーンでそれを思い出さなくては意味がありません。

ぜひこの7つの撮り方を実践してみてくださいね!

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低画質☆駄目カメラ☆から学ぶ写真の楽しさ AGFA トイデジ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、10年くらい前にすごく流行ったトイカメラをご存じでしょうか?ヴィレッジバンガードなどの雑貨屋さんにも売り場があったくらい、HORGAを筆頭にトイカメラが一大ブームでした。

トイカメラはお世辞にも画質が良いとは言えず、むしろひどい画質なのですが光学系の弱点からくるボヤけた画像やゴーストなどが味として受け入れられていたのです。しかし多くのトイカメラはブローニーフィルムを使用していたせいか、ブームはあっと言う間に終止符を打ってしまったと感じます。

あと5年くらい遅ければ、現代の若者に流行しているアナログブームに乗れたのに…少し残念ですね。いま若者の間では写ルンですなどのフィルムカメラが人気らしいですね。素晴らしいことです。

さてそんな10年前のトイカメラブームの中、ひっそりとトイデジも存在していました。トイデジはトイカメラのデジタル版です。あまり話題になりませんでしたけどね。

つい先日、自分が憧れを抱くような写真作品と「高画質であること」がどういった関係があるのか?この疑問を知るために画質の悪い低性能なカメラは無いのかな?と考えて見つけたカメラがこれです。

10年前のAGFA Sensor-505Dというカメラです。メルカリで2500円で購入できました。AGFAは日本で言えばフジフィルムのような有名なフィルムメーカーなのですが、フジフィルムと同様にカメラも製品化しています。

そんな有名企業のAGFAが作ったカメラなので、立派なカメラなのか?と思いきや完全にオモチャと割り切ったデジカメなのです。むかし35mmフィルムカメラでAGFA OPTIMAという名機があったのですが、そのような血筋を引き継いでいる点は赤いシャッターボタンくらいでしょうか。

はっきり言ってヒドいです… 一応は日本語表示はしますが行書体のフォントは如何わしいチャイナブランド品を連想してしまいます。しかもこの「Sモロ杯ワ白」とは一体なにを書きたかったのでしょうね。




使った感じは筐体のチープさやボタン類のクリック感からしても明らかに安っぽいです。このカメラを選んだ理由は単四乾電池とSDカードであることの2点ですが、乾電池も新品状態でないと調子よく動いてくれません。電池残量が半分くらいになるとフリーズしたり液晶のバックライトが消えてしまったりします。

こんなクオリティで10年前の当時は2万円の定価だったのが信じられませんね。10年前でも絶対に許されないと思うのですが…

 

撮ってみるとハッキリ言って楽しいです。センサーのコマ数が少ないのか動く被写体は歪んで写ります。トラックのコンテナがアニメの描写のように歪んでいるのがお分かり頂けるでしょうか?

よくこういった適当に撮って事故的に写った写真をオシャレっぽく発表しているの見かけますよね。私の個人的な感想としては、こういった写真はただの「現実逃避」なのかもしれません。いいカメラを使ってもいい写真は撮れない、そんな悲しい現実からの【現実逃避写真】。もちろん写真は現実を写すためだけのモノではありません。考えようによってはこれも表現だと思います。しかし写真家としての能力という現実からは逃れることはできません。

意図的にカメラを動かしてグンニャリさせてみました。変な写真。面白いですけど。




 

光のある場所を狙って撮ってみました。悪くはありませんね。しかしうまく説明のつかない写真です。特に右半分くらいに存在している画質の悪い部分に注目です。このようにダメになってしまう部分にある種の演出を感じるのでしょうか?

 

カメラを動かさないようにちゃんと撮るとこんな感じです。露出補正機能も備わってはいるのですが使い方が非常に面倒で微調整もできないので使いませんでした。露出オーバーですが少し柔らかい印象の写真になりましたね。

 

結論を言ってしまえば「おもちゃで遊ぶ楽しさ」「プレッシャーからの解放」この2つでしょうか。プレッシャーとは良いカメラを持っているんだから良い写真を撮らねばというプレッシャーです。このダメカメラならプレッシャーは感じないはずです。

写真とは現実の光景に対して写せる領域と写せない領域というのがあって、その限られた範囲をうまく使って表現するのが写真の良さなのかもしれません。そういった意味でこの範囲が特に狭いAGFA Sensor-505Dのようなカメラを使って写真の本当の良さを見出すことができれば、何か新しいことに気付けるアラートが聞ける気がします。

ともあれこのオモチャ AGFA Sensor-505Dでしばらく遊んでみたいと思います。楽しいので皆さまもお一つ如何ですか?




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~本日の毎日100ショットスナップ~

 AGFA Sensor-505D  東京都江東区 THE SOHO

真の露出コントロールをクリスマス限定で解説☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素敵なクリスマスをお過ごしでしょうか?

だいぶ以前に当ブログでアイデア、ひらめきは散歩している時やお風呂に入っている時が良いらしいですよと書きました。あのIPS細胞の山中伸弥教授もご自宅でシャワーを浴びている時にIPS細胞誕生に関わる鍵を突然として思いついたそうですよ。

そんなことを受けて、最近は健康のためも含めてなるべく歩くようにしています。通勤時は地下鉄を降りてから本来はバスを使うのですが、なるべく歩いて職場に向かうようにしています。歩いていると写真に関わることやブログで書きたいネタなども不思議と次々に思いつくものです。

途中で発見する小さな絶景や出会いをRICOH GRで撮るスナップも充実します。

スマホにPOPOPOという万歩計のアプリを入れているのですが、この万歩計の表示で1日で10000歩以上は歩けるように心がけています。1日の自分の歩いた歩数が世界ランキングになって表示するなど、なかなか面白いですよ。




さて今回は<上級>ツーリング写真解説として露出コントロールのお話でございます。写真とは出会った被写体や情景に対して撮影者であるあなたが、なにをどう感じたか?をあなた独自の表現方法で作品にすることです。って言われなくてもご存知ですよね?

見つけたもの、感じたものに対してどのような手段で表現するのかが「撮り方」です。最初の感動がないのに撮り方に執着してしまうのは初級者の方ですので、上級者の皆さまはこの辺は大丈夫かと思います。

今回は表現手段である撮り方の1つ露出で魅せる方法です。

EOS6D Mark2 + EF50mmF1.8STM

こちらの作品をご覧ください。とある千葉の舗装林道で見つけた光のある空間です。薄暗い林道でわずかな光が差し込んでいる部分に、偶然にも紅葉したイチョウが美しく輝きを放っていました。

実はこの時、養老渓谷のもみじ谷という人気の紅葉スポットに行ったのですが、ひどい混雑でとても撮影に集中できそうにもなかったので、引き返して別の林道を走っていたのでした。私の経験上、不思議なことにこういった出来事の後にラッキーはやってくるものです。




この空間を見つけた時、私はすぐにどんな写真を撮ろうかというイメージが頭に中に浮かびました。露出で見せるやり方とは、多くは暗いシーンです。このように木々が鬱蒼とした林道などは露出で見せる写真の好例です。

意図的に暗く撮ったローキー写真というのがありますが、それとは少し違い最も重要なもの(この場合はイチョウ)が魅力的に表現されるため、他の部分は暗くなっています。

イチョウが最も魅力的と感じる露出に設定して他の部分はシャドウに包まれても良しとする画面構成です。コツはシャドウ部分の割合にあります。通常の風景写真にある被写体と背景の割合と違って少しシャドウの割合を多めにとるのがコツです。

言うまでもありませんが評価測光はほとんど役に立ちません。試しにこのシーンで評価測光(絞り優先モード)で撮ってみましたが、狙いたい露出にするにはマイナス2・2/3かマイナス3でした。これなら初めからマニュアル撮影モードですよね。

こういったシーンの時のために上級者であればパッと露出値が頭に浮かぶようにしておきましょう。この場合、風景なのですから最初に絞り値を決めましょう。三脚使用で風がないのであればISOは100でも大丈夫です。例えばF4でISO100ならここで狙いたい露出はシャッター1/20くらいかな…?といった具合です。

【闇があるからこそ光が美しい】これが露出で見せる写真の真骨頂ではないでしょうか。今回はこの辺で!!




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リコー GR APS-C

職場の近くで撮った1枚。雨上がりで落ち葉がしっとりしていました。