静けさをまとう写真

何気ない日常の中ではっとする瞬間がある。

もちろん旅の中にもそれはある。

ただ一つのもの(こと)が自分を呼んだ気がする。

それは誰も気にもとめない雑草の花だったり錆びた杭だったりする。

そこにそれが在るだけでその場所の雰囲気が何か違う気がする。

自分の大好きなもの(こと)を自分の好きなように撮るから写真は楽しい。

良い写真かは分からないけど自分が納得のできる一枚が撮れたら心躍る。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

「静けさをまとう写真」こんな言葉をどこかで聞いたことがある。

例えばこんな写真がそうだろうか?

北海道を旅していると海岸線や牧草地などで見かける廃屋だ。

一枚の写真になったことでかつてここに人が住んでいた証が出来たと同時に

ここで私が写真を撮ったという「私がここに居た」証も出来た。

そういう意味ではこれは記念写真だ。

いつもいい写真を目指すなら記念写真のように事実を写すだけではダメ・・・

なんて言ってきたけど、結局すべての写真は記念写真なのかもしれない。

今夏は仕事が多忙になることが事前に分かっていたので

令和二年のこの年は私の大好きな北海道ツーリングはナシの予定だった。

ここ三年は連続で北海道ツーリングに行けていたので不満はなかった。




しかし、どういう訳か忙しくなる予定は嘘のように消滅し

これまた嘘のように8連休という自由な時間を手に入れた。

「導かれている」

こんな事を言うと笑われるのは承知の上だけど

そうとしか思えない。

今年も北海道に旅立とう。

ただ一枚の写真を撮るために。

北海道が私を呼んでいる。




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記憶色のツーリング風景

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

ツーリング写真とはバイク旅の記憶風景であるべきだと思う。

バイクツーリングという「旅」をテーマにした写真であるからには

記憶に残る風景、記憶色に染まった風景を写真にしたい。

いや、あえて荒唐無稽な言い方をするとツーリング写真は時間を逆に流すこと。

現実には旅で見た風景は記憶に刻まれ、後にその記憶の中の風景を回想する。

「あの時、海に沈んだ夕陽が格別に美しかったな…」




時が経つにつれて記憶風景は曖昧になり、そして美化される。

その時にイメージに描く記憶色の絶景こそが真のツーリング写真。

つまり時間を逆に流すとは何年も後に回想するであろう旅の記憶風景を

いま作り上げること。

記憶になるであろう風景を記録するのだ。

むずかしいのは現実の風景とのギャップだ。

写真機は現実を写す機械だから原則として偽りが許されない。

しかし見たままのRealが必ずしも記憶風景になる訳ではないのだ。

20年も30年も前に見たツーリングの風景は写真にしていないけど

記憶の中で儚く輝いている。




そんな記憶風景を事前にイメージして持てる力を発揮して撮るんだけど

これが言うほど簡単ではない。

でもそうやって撮りたい。

記憶になるであろう風景を記録するのだ。

宗谷丘陵 




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ツーリング短編小説 旅の記憶 小さな海岸

小さな海岸

 

もう約30年も走っている房州の海岸線。

その日は東京湾に沈みゆく夕陽を拝んで帰ろうと決めていた。

きのうまで大雨だったので空気も清浄されてさぞ美しい夕景が見れるだろう。

そんな期待を膨らませてR1200GSを走らせる。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

この小径の先に何かあるな…

幹線道路から一つはずれ細い生活道路に入ってみる。

さらに軽自動車でギリギリくらいの細い路地を海の方へ向かって入ってみる。

海岸線の国道は数え切れないほど走ってきたけど、走ったことも無い細い道には知らない景色が潜んでいるものだ。

そんな小さな「旅情」感じる風景を求めて探検気分を味わうのが大好きだ。

何となく…ただ何となく、直感だけで迷路のような小径を走り紡ぐ。




地元の人に迷惑にならないよう極力、エンジンの回転数を下げて静かにゆっくりR1200GSを走らせる。

やがて小さな漁村に出た。そこは袋小路になった箱庭のような空間だった。

素朴な漁村風景は私の中の桃源郷と言える絶景だった。

EOS6D Mark2+ EF35mmF2IS

小型船を係留できる小さな防波堤は風景を遮るものもなく海に浮かぶステージのようだった。そこにR1200GSを停めて愛車の姿を少し離れた場所から眺めてみた。

太陽はみるみる低い位置に移動している。

いつもと同じように旅のワンシーンをイメージに描いてブツブツと呟きながらEOS6D Mark2にお気に入りの35mm単焦点レンズを装着した。楽しいクリエイティブタイムの始まりだ。

ここがベストアングルだ、と納得のいく撮影ポジションは道路沿いの大きな堤防の影のような場所だった。打ち寄せる波の表情は豊かで、ぶつかり合った波の境界が弧を描いたり、壊れたテトラポットに砕けたりを繰り返す。水はクリスタルのように透明で泡立つ潮の様子はまるでクリームだった。

「被写体とセッションしている時間が一番自分らしくいられる」

無我夢中でシャッターを切りまくって、やがて集中が切れた…。

もう太陽は水平線にさしかかってきたので撮るのをやめた。

夕陽の写真を撮るときは沈む瞬間だけは撮影をやめて、この目で見届けるようにしている。特別な理由はないけれど以前からそうしている…自分でも謎の儀式だ。




ふと、背後に人の気配がした。

EOS6D mark2

振り向くと女の人がいた。いつの間に後ろにいたのだろう。綺麗な人だ。

こちらが気が付いたタイミングで向こうも私の存在に気が付いた。まさかこんな場所に人がいるとは思わなかったようで少し驚いた様子だった。

30代くらいだろうか…着の身着のままという感じで、おそらく近所の人だろう。

ここに何か用があって来たのではなく、夕陽が海に沈みゆくのを見にやってきたと分かる。

誰もいない海岸に私と彼女の二人だけ…

映画のワンシーンではよくあるシチュエーションだが、実際にそれが起こると事故のような感じだ。

戸惑ってしまったがとりあえずご挨拶くらいは…と思い顔を見た瞬間はっとした。

泣いている…

参ったな…軽く会釈だけして私は気付かなかったフリをして視線を夕陽の方へ戻した。この夕陽を見て感動して泣いているのかな?いや、今来たばかりだしソレはない。きっと何か悲しいことが別にあって、それを夕陽に重ね合わせているのだろう。




水平線にさしかかった太陽は海面付近の温度でユラユラと蜃気楼になり一本の筋を貫通させた。今まさに一日が終わろうとしている。地球はコペルニクスの言う通り間違いなく自転している。

そして時間は儚くも尊い。

「彼女は泣いている顔を私に見られたと気にしていないだろうか?」

そうだ、こうしよう「私もこんな美しい夕陽を見て思わず泣いてしまいそうです」そう言えば彼女もこの場をやり過ごすのに都合がよいだろう。

数分ほど経って太陽の峰が水平線にフーっと消えた直後に彼女の方へ振り返ると…そこにはもう誰も居なかった。

「あれ…もういないや」

思わず声に出してしまった。こりゃ、私も嫌われたもんだな。

R1200GSのボクサーツインを始動しヘルメットをかぶってギアを入れた。いま来た細い小径をゆっくりと走る。不思議と来るときとは少し違った景色に感じる。

風情ある古民家が並ぶ中に一軒だけ庭の広い家があり、そこに先ほどの彼女の姿が見えた。こちらに気が付いた様子で振り向いた。そして微笑みながら大きく手を振ってくれた。

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~関連投稿~

ツーリング短編小説 旅人たちの子守歌

憧れの絶景撮影スポットはどこにあるのか?

「憧れの絶景スポットはどこにあるのか」

EOS6D Mark2 + SIGMA35mmF1.4ART F5 1/125 ISO100

絶景がどこにあるかなんて下調べする必要はありません。

絶景とはいつもバイクを停めてカメラを手にしたあなたの目前にあります。

自分がそこで撮りたいと感じた時点でそこは特別な場所なのです。

例え何もない場所でも他人は素通りするような場所でも。




旅を愛するライダーのセンサーが反応したことを

きちんと目と心で解明する。

それをどう表現するかは貴方という一人の人間。

身に付けた技法や知識、優しさやユニークさといった性格、美に対する独自の考えも盛り込み。

被写体、情景を前に悩み苦しみ、演出に葛藤し…時に額に汗して生み出してください。




奇跡の瞬間を逃さず切り取るのも良いでしょう。

奇跡はいつも何でもない場所で突如として起こるものです。

そして改めて写真とは「瞬間」なのだと認識しましょう。

納得できるまで撮り切ったら、あらためて目の前の光景を見つめてみましょう。

そこが明らかに絶景であったことを確信するはずです。




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大好きな一瞬を捉える☆たくさんシャッターを切って楽しもう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いかがなお正月をお過ごしでしょうか?私は年末は連休をいただきましたがお正月は元旦から仕事でございます。まあ…ただのお留守番なので気楽なものですが。

さて2020年のツーリング写真解説の第一弾はゆる~く立澤重良のツーリング写真独り言コーナーでいってみたいと思います。

先日、通いなれた南房総の海岸で夕陽の写真を撮った時のことです。あまりに美しい光景に無心にシャッターを切っていました。撮影に没頭しているとあっというまに時間が過ぎてしまい、夢中で撮っていた時間そのものが途端に愛おしい時間であったなと感じました。やっぱり何だかんだ言って撮っている時が一番楽しいし、自分は写真を撮るのが本当に好きなんだなと改めて感じた次第です。

あの時、あの場所で写真を撮ったから儚いバイク旅の思い出が心象風景として心に刻まれるのだと思います。バイクでツーリングすることと写真を撮ることが融合すると、こんな素敵なことになりますよ!というメッセージを2020年は発信していきたいですね。




EOS6D Mark2+ EF35mmF2IS

さて、その時に撮った写真はこれなのですが強烈な逆光を利用したギラギラ系の海岸ショットです。海に突き出た小型船用の堤防は柵もなくバイクを置いて写真を撮るのに最高の条件です(もちろん立ち入り禁止ではない事を確認しました)。

強烈な太陽の光は風景に強いコントラストを与え印象的な作品を狙えます。ツーリングシーンでは旅のハイライトとしてぴったりではないでしょうか。

この写真では打ち寄せる波の表情に注目して堤防から海岸まで降りて、波に寄って撮ってみました。こういったシーンではただ風景を撮るのではなくユニークな何かに注目してそれを意識して撮ってみましょう。

太陽光は強烈に明るいので絞り込んで深度をたっぷりとってもシャッター速度が落ちる心配がありません。以前に近景からパンフォーカスを狙う場合は近景の質感を大切に撮りましょう、という解説をしましたが覚えておられるでしょうか?

この場合での近景の質感とは泡立つ波の様子、クリーミーな感じです。ここを意識して撮っています。しかし波に寄ったローアングルのせいでR1200GSの背景に海面のハイライトが合わず山の黒に沈んでしまいました。




EOS6D Mark2+ EF35mmF2IS

そこでテトラポットに乗ってややハイアングルで撮ってみました。するとR1200GSの向こう側の海面が画面内に入り、うまいことハイライトとR1200GSが重なってくれました。画面内でバイクの大きさを小さく撮るツーリング写真のことを「バイク米粒構図」と呼んできましたが、バイク米粒構図の基本はこのように何らかの手段でバイクの存在感を補ってあげることです。

そして当初に注目していた波の表情ですが、打ち寄せた瞬間を狙って連写することでバリエーションを得ることができます。上の写真の場合は1枚目とは違って引き波をとらえたカットです。これにより引き波の部分に存在感ある分断線が生まれて画面全体は1:1.5の比率を作ることに成功しました。




EOS6D Mark2+ EF35mmF2IS

とはいえやはり作品の主題は当初に良いと思った波の泡立つ様子としたいと感じたので、たくさん連写したカットの中からこの1枚を採用カットとしました。何十枚と撮った中から泡の様子、波の表情などを慎重に吟味してセレクトです。海岸での撮影はこのように豊かなバリエーションが撮れるのが最高に楽しいですね。

それとこういったシーンで慎重に行いたいのはホワイトバランスの設定です。もともと真っ赤に染まっている風景なのに、ホワイトバランスでさらに暖色にふってしまうとドギつい画像になってしまい、はっきり言って破壊行為です。この場合は海面の青さを失わない程度に暖色を調整しました。

よく偉大な先生のお言葉に「無暗にシャッターを切らない、ワンショットに入魂が正義である」といった類の話を耳にしますが、私の個人的な考えとしてはデジタルが主流となった現代で考えると少し古い考えかな…と思います。今回の例のようにたくさんのシャッターを切ることでバリエーションを得ることももちろんメリットですが、シャッターを切り続けることで被写体や風景との距離感をつめていくこともできます。

もちろんたくさんシャッターを切ると1ショットを軽く感じてしまい雑さが出るというのもあります。これは雑にはならないよう意識していく必要があります。その他はフィルムの時代と違ってフィルム代や現像代もかかりませんし、メディアだけ余裕のある容量のものを用意しておけば納得いくまで何カットでもシャッターを切って撮影を楽しむのがおススメのやり方です。

今回はこの辺で!!

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2020年も究極のツーリング写真をよろしくお願いいたします。

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、新年あけましておめでとうございます。令和二年も引き続きよろしくお願い致します。

EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG

いよいよ新たな年号である令和も二年に、そして2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催が待っていますね。どのような年になるのか今からワクワクします。




私の勤務先がオリンピック開催施設と近いという事もあって、このオリンピックをきっかけに自分にも何か素敵な転機が訪れるのでは?と夢を膨らませております。一方で年齢的には40代も後半戦なので心身ともに健康には気を付けていきたいと思います。ストレスで心の病とか怖いですからね。あまり細かな事は考え込まず、かといって無理やりポジティブにもしない。ニュートラルな感覚を心がけたいです。

精神面での健康は写真を通して幸福を感じて生きることです。それとブログでアウトプットして思考にリセットをかけること、これ私のライフワークなんです。

「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマに活動している写真活動は、今年はアマチュアであることの特権を生かしてもっと柔軟な発想で、もっと自由な写真に挑戦してみたいと思います。いま構想しているのはRoadTrip photoのバイク写真バージョンを確立することです。RoadTrip photoとは明確な定義はないですが、現状では欧米などで定着している写真ジャンルのようで日本ではあまり馴染みがない言葉だと思います。いまGoogleでRoad Trip photos と検索すると次のような物がヒットします。

ちょっと派手な写真が多いですがだいたいイメージがつくでしょうか?オシャレ系なイメージと言いますか、サーフ系やファッション系の写真集や広告のカットに出てきそうな感じですよね。このように海外の写真しかヒットしないということは日本には今はない写真ジャンルなんだと思います。

単純にこれのバイク版という意味ではありませんが、見たことも無いような雰囲気の新しいバイク写真のジャンルを生み出してみたいのです。




RICOH GR

ちょっと意識して撮ってみた写真がコレです。構図やら露出やら撮り方を駆使した魅せ方ではなく、かといって美しさやインパクトといった華やかさもありません。ひたすらに事実をスナップ的に撮る写真ですが、これにより見る人に臨場感、リアルさを感じさせる写真を目指してみます。

それと今までも心がけてきましたが【我が道を行く精神】をより大切にしていきたいと思います。具体的には写真コンテストにはもう参加はしません。コンテストは腕試しや刺激をもらう意味で素晴らしいですが、いつまでも他者との比較に拘っても意味がありません。コンテストに参加していた事はあくまで通過点としたいのです。

今は単純にいい写真が撮りたい、という気持ちだけに留まらず自分が撮った写真に役割を持たせて何かに貢献できたらいいな、そんな風に思っております。このブログではツーリング写真の解説をしていますが、こんな稚拙な写真解説でも少数ながら喜んで頂ける方がおられると聞いて本当に嬉しく思います。




今年からはブログからのツーリング写真文化の発信だけに留まらず、作品を通して広く貢献できたらいいな…そんな風に思っています。

そう遠くない将来、鉄道といえば鉄道写真!みたいにバイクツーリングといえば「ツーリング写真」と多くの人がそう認知している世になっていたら素敵だと思いませんか?

皆さまにとっても令和二年が健やかで幸多き年でありますようお祈り申し上げます。

令和二年 元日   立澤重良

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おかげ様で【究極のツーリング写真】ブログ開設から2周年

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログは読者の皆さまのお陰で開設から2周年を迎えました!

開設から1年ほどは毎日更新としていましたが、最近では少しペースダウンさせていただいております。毎回読んで頂いている読者様も負担では…という心配もありますので。




ブログとは検索で上位に表示されることが重要らしく、その為には記事数、文字数、そしてユーザーにとって有益な情報であるか?をロボットと人で判断してSEO順位が決まるそうです。インターネットでの検索は基本は【調べもの】があるときに使われるので、当ブログのように提案型というのは何かのきっかけで明るみに出ないと埋もれたまま…という可能性もあるのです。

と言いますのは「バイクの写真をかっこよく」ならまだしも「ツーリング写真を芸術的に」といったクエリ(問い合わせ)はそもそも存在していないのです。写真に関わるクエリの大半は最新のカメラや高級なレンズのこと、ツーリングであればお勧めのスポットやグルメ情報、キャンプツーリングならテントなどの道具やお勧めのキャンプ場、R1200GSなら維持費や故障の情報といった具合に、検索されている事の大半は心配事、不足している情報、トレンドなどがメインなのです。

現在、ほとんど少数派であるバイクのある風景、ツーリング写真といったジャンルは当ブログから提案型として一方的に発信したいコトなので、検索に弱いブログでは完全に埋もれてしまいます。今まで毎日のように更新していたのは、見つけてもらえる「検索に強いブログ」にするためだったのです。




当ブログ、究極のツーリング写真が検索に強いブログになった分かりやすい例が最近ありました。つい先日、ハンターカブを彷彿させるホンダCT125の話題を書きましたが、現在のGoogle検索で「CT125写真」で検索するとなかなかの上位に表示されます。ハンターカブや純粋なモトブログではないにも関わらず、です。

EOS6D Mark2 八幡平アスピーテライン

ところで私の写真ですが「自分の写真は少し変わっているな…」という事は自分でも分かっているつもりなんです。少し雰囲気が暗いなとか、ツーリング写真なのにやたら縦構図が多いなとか。きっと嫌いな人も一定数は存在すると思います。

しかしだからといって万人に喜んでもらえる方向に寄せていくのは絶対にしないように意志を強くもっていきたいです。せっかくアマチュアで活動して自由を与えられているのですからね。個性を何より大事にして嫌いだと言う人がいてもいいから、「いいね」が少なくてもいいから、普通には絶対にしない。これ、皆さまにもお勧めしたいことです。




これからも究極のツーリング写真ではこういったお話を書いていきたいなと思います。もちろんカメラやレンズの話題、LightroomレタッチやR1200GSの話なども書いていこうとは思いますが、当初のコンセプトがブレないように「ツーリング写真を世に広める」ということ、写真を好きなること、写真とバイク旅の相性の良さ、それから上達の秘訣など他にはない内容を書いていきたいと思います。

バイク写真の撮り方を専門サイトとして運営している究極のツーリング写真 touring-photography.com は唯一無二のブログです。これからもよろしくお願い致します。

shigeyoshi tatezawa

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バイク走行写真、コクピット風景を熟考してみる…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが芸術はお好きですか?芸術とは絵画、彫刻などの美術だけでなく音楽や演劇なども含めればかなり広い範囲を示すものですね。芸術の秋と言いますのでたまにはツーリング先で美術館とか行ってみると良いかもしれませんね。

お勧めは伊豆箱根エリアでしたらポーラ美術館、東北でしたら五色沼の近くにある諸橋近代美術館が内容的にも立地的にもお勧めです。




美術館とかに行って芸術の世界に触れてみると、自分のやっている写真なんて極めて平凡なものだな…とつくづく感じます。写真展とか写真に関わるものに接する分にはあまり感じないのですが…どうにも「ツーリング写真」と定義したい写真表現が何か違う、何かが足りないなと感じます。

単に変わったことをするべき、という意味ではなく何か大切なものを未だ見つけられていない、そんな風に感じます。

EOS6D Mark2

しかしそう思う中でも自分の撮っている写真の中で唯一ユニークだなと思えるのはこの撮り方です。バイクで走っている時のライダーの視界を再現したコクピット風景です。はじめてこのように撮ってから、かれこれ10年くらいやっていますので一応はノウハウのようなものが蓄積されています。




初期の頃に撮ったコクピット風景と比べると、さすがに年季が入ってきたと言いますか…私なりに熟成させてきた部分もあります。

この写真の難しいのは第三者がみた時に「片手運転ではないか?」「スピード違反ではないか?」と良からぬ心配をかけないよう配慮することです。それさえ取り除いてしまえば「バイクで走るの気持ちよさそうだな」と感じていただける最高の撮り方なのではないかな?と思います。

ちなみに私がよくやっているこのコクピット走行風景は以前に当ブログで撮り方を公開しました。まだ見ていない方はコチラ

何かこういった自分ならではのユニークな写真をキッカケにして、もう少し「ツーリング写真」を世の明るい場所へ持っていけないかな?そんな風に考えますが、まだ妙案は浮かびません。タイミング的に今ではないのであれば、内面を磨く時期と受け止め、ひたすら良い写真を目指して写真を撮るしかないのですが。

頑張ります。




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写真についておもうコト…自分が納得できるツーリング写真について

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、紅葉の景色とツーリング写真を楽しまれていますか?紅葉風景はピークと休日とお天気の兼ね合いが悩ましいですよね。

先日、15年ぶりくらいに蔵王エコーラインを走ってきました。15年前の当時、私はF650GSダカールにキャンプ道具を積載しエコーラインを越えて山形蔵王へ降り、坊平高原でキャンプしようとしました。

しかし空は真っ黒な雲で怪しく、風がつよく吹いて木々がざわざわとしていた様子に、すっかりメンタルが委縮してしまい近くにあったペンションに駆け込んだのを今でも覚えています。

そのキャンプ場もペンションも今でも健在で、今回の旅ではお天気も良かったのでちゃんとキャンプできました。そのキャンプ場は蔵王坊平国設野営場なのですが低料金で雰囲気も良くお勧めのキャンプ場です。




さて今回はツーリング写真のことについて、今回の旅で撮った写真から私なりに思ったことを独り言風にいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

この写真は蔵王坊平国設野営場ではなく翌日、檜原湖のエリアでキャンプしたときのものです。湖畔の林間サイトで素晴らしいロケーションにただ感動するだけでした。こんな景色のいいキャンプ場があったなんて…と。

ここでEOS6D Mark2を手に無心、夢中で撮影に没頭していました。何カットもシャッターを切っていくうちに、情景に対する気持ちも高揚してくるような不思議な感覚がありました。当初は木々の間隔が構図を作る上で難しいピッチで林立していて、それに苦しめられていましたが、汗ばむほど動き回っているうちにベストと呼べそうなアングルを探り当てることができました。

自分の持てる力をフル動員させて挑みたい、そんな素晴らしいロケーションを前に「もしかしたらこの旅でのベスト1枚が撮れるかも」という予感がしてきました。

この写真がいい写真かどうかは見る人が決めることですが、撮った私本人としてはいい写真であるかは別として納得のいく1枚になったかなと感じます。




いつも悩ましいな、と感じるのは美しい凄いといったインパクト系の写真と、自然な切り口で見る人にうったえるナチュラル系の写真と、この場合はどっちで表現するか?ということです。前者は写真に力がありますし後者は普遍的な写真芸術性を持っています。

今回のこの作品ではどちらとも言えないような気がしますが、望遠レンズを使ったことを考えるとナチュラルとは言えないかもしれませんね。

ただ帰宅してこのシーンのベスト1枚をセレクトし、そしてディスプレイとにらめっこしながらLightroomレタッチ作業をしていると「あぁ、これは良かったな」と思える納得の1枚だったと感じます。いい写真かは分かりませんが自分が好きなコト、感動した情景を自分なりに納得できるよう写真になったことに幸福感を覚えます。

写真って見てくれる人の存在を意識するのは凄く大切ですが、それと同じくらいに自分の好きなコトを自分が納得できるように撮ることも大切だと思います。この写真をSNSで発表しても「いいね」は少ないかもしれませんが、分かる人の心に入ってくれればそれで充分嬉しいと思います。

自己満足の写真じゃ駄目…みたいな話はよく聞くけど一週巡って行きつく先はやはり自己満足なのかもしれませんね。自己満足っていうと言葉の印象は悪いですが「私が納得するまで撮った写真、あなた様はどう感じていただけましたか?」というのが写真芸術なのでしょうか?

今回はこの辺で!!




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単独行☆ソロツーリングと写真の関係

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年の9月は3連休が2回もありますが初秋ツーリングの計画はもう立てられましたか?私の仕事は暦が関係なく祝日や日曜日も仕事なのですが、今月は少し多めに連休をいただきました。

有給休暇を必ず5日以上は取得するとか、副業を認めるよう企業に働きかけるとか、日本の働き方改革で国民の多様性を…というお上の方針ですが、私のような人間もこのような恩恵にあやかり以前よりは休みが増えました。しかしせっかくの休日を何もしないで寝て過ごしては多様性は出ませんし、何より人生の折り返し地点を過ぎた年齢としては時間が勿体なく感じます。

たとえ天気が悪くても何もしないでじっとしてはいられません。何かためになること…自分でも自分以外の誰かでもよいので何かためになることに時間を使いたいですね。

写真に磨きをかけること、これも私にとって重要です。アマチュアで活動しているので、有給休暇を写真活動にあてたところで経済効果は無いかもしれませんが、それでも未知の可能性を信じて私は写真をやっていきたいと思います。




さて今回はツーリング写真の撮り方の解説はお休みしてソロツーリング、単独行、一人旅など、なにかと最近ブームの【おひとりさま】に関わる話題をいってみたいと思います。

夕刻の帰路

最近になってソロキャンプとかソロツーリングとか、何かと単独行が注目をあびるようになりましたね。特にソロキャンプはキャンプブームの勢いに加え、あの芸人ヒロシさんのYoutubeが人気を博し、ソロキャンパーは一気に市民権を得た感があります。私がキャンプを始めた15年くらい前は、うっかりファミリーやグループで賑わっているキャンプ場に行ってしまうと冷ややかな視線を浴びたものです。

いま多くの人が一人で行動することの良さに気が付き始めたのでしょうか。一人は寂しい…友達いないみたい…これはもう時代遅れですね。

もちろん友達や恋人や家族と一緒に行動する方が会話もはずみますし、楽しい時間を共有する喜びがあります。しかし人それぞれ持って生まれた個性がある訳で寂しいのは苦手だ!ワイワイ楽しいのが一番!という人もいれば「たまには一人にしてくれ」という人もいるのですね。

性格からして寂しいのが苦手…という人が無理をしてソロツーリングやソロキャンプに挑戦する必要はないと思います。ただ自由が好き、一人でも寂しくはない、という人はぜひソロツーリング、ソロキャンプに挑むべきだと思います。

一人で行動することで景色に感動したり、旅先での出会いに感謝したりもできます。旅先での出会い…そうこれって地元の人や他の旅人の視点で考えると、あのライダーは一人旅をしている人だから話かけた、親切にできた、というのがあると思います。グループでツーリングしているとなかなか出会いはないと思います。どうしても集団には近寄りがたいのが人間の心理ですから…。

一人で旅することで自分のペース、もちろんバイクを走らせるペースもありますが旅のペースや休憩のスパンも全て自分の自由です。行先や帰るタイミングも気まぐれで決定できます。予定の目的地に早めに着けば、もう100キロ走って岬を目指しても良いですし、気分が乗らなければ途中で家に帰ってもOKな訳です。

焼けるような夕陽が期待できそうだったら、美味しいお店や温泉はやめて食事はコンビニで済ませて風呂はキャンプ場のシャワー。そして海岸にでも向かって絶景を堪能!誰にも気を遣う必要がありません。

エクシリム EX-10

一人ぼっちで淡々と走らせていると孤独の中にもう1人の意外な自分を見つけることもあります。ラジオも音楽も聞かない、エンジン音と風切り音の中で流れゆく風景。その中で脳内で妄想の渦をめぐらし感覚が研ぎ澄まされて生まれた自分です。

長時間もそのような状態で走っていると「あれっ何だか俺、いつもと違うな。旅人風をふかせているというか…ただのツーリングじゃないな、これは」と、不思議な感覚に陥ります。これが友達や恋人など話し相手がいると、どんなに遠くに走ってもこの感じは沸いてきません。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

やがて奇妙なものに反応して足を止めるようになります。それは美しい景色や有名なスポットでも景勝地でもありません。もの言わぬ静かな空間です。そこでなぜ自分が足を止めたのか。キーをOFFにして停止したエンジン音は空間に静寂を放ちます。

寡黙に妄想の渦を巡らせてきた時間は単にソロツーリングなのではなく一人の旅人を生んだのかもしれません。それは孤独な時間によって感受性が研ぎ澄まされたひとりの旅人です。

寂しいし空模様が怪しくなったり道に迷えば不安も襲ってくるでしょう。しかし不安な反面、この先なにが起きるか分からない緊張も、ある意味で冒険心を刺激してくれるとも言えます。

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF

写真を撮るのもソロツーリングでは色々と都合が良いです。気に入った場所があれば、そこで気が済むまで撮影していれば良いし、これで良いだろうと撤収して、ものの数百メートル走ってさらに良い場所を発見したら、またそこで写真を撮り始めても良いのです。これが一人でないと「そこまで付き合わせては悪いな」と感じて遠慮してしまうものです。

妄想の渦を巡らせて研ぎ澄まされた感覚は、旅先の情景も心に入ってきやすい状態と言えます。感受性センサーの感度良好の時に写真を撮ることほど良いものはありませんから。

もちろん複数台でツーリングする素晴らしさもよく理解しています。写真についても走行している様子を誰かに撮ってもらえれば流し撮りでコーナリングするカッコいい作品が生まれます。こればかりは1人では出来ません。先ほど誰にも気を遣わないで気まぐれに行動できるのがソロツーリングの良さと書きましたが、複数台のツーリングでも同じ趣味嗜好の仲間、気の置けない素晴らしき仲間であれば、これもまた同様だと思います。




立ち寄りスポットや美味しいお店などツーリングの情報も3人集えば文殊の知恵ではありませんが、単独行では行けないような場所に行けるというメリットもあります。

転倒や故障などトラブルが発生したときも複数台であれば助け合うことができますが、単独ですと困ってしまう場合もあるでしょう。ソロツーリングでは複数台で走るとき以上にあらゆるトラブルを未然に防げるよう意識を高める必要があります。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

私の場合、もう何年もソロツーリング&ソロキャンプのスタイルで仲間と走るのは年に1度あるかないか程度です。たまには友達と走りたいな…と思う時はありますが、今はバイクに乗れる自由な時間すら限られているので、その時間は全てソロツーリングに使うのが現状といった感じでしょうか。

特にロングツーリングになると私のペースは人とかなり異なっていると思います。R1200GSアドベンチャーというバイク故に長距離では休憩回数が少なく、給油のタイミングも33Lのガソリンタンクのお陰で乗用車以上です。キャンプも早朝を走りたいので4時には出発する時もあれば、何もしないで1日中キャンプサイトで昼寝している日もある奔放さです。

まとまりなくダラダラと書いてしまいましたが、旅が好きで写真を撮りたい人にはソロツーリング、ソロキャンプはいいですよ、というお話でした。

今回はこの辺で!

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