大好きな一瞬を捉える☆たくさんシャッターを切って楽しもう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いかがなお正月をお過ごしでしょうか?私は年末は連休をいただきましたがお正月は元旦から仕事でございます。まあ…ただのお留守番なので気楽なものですが。

さて2020年のツーリング写真解説の第一弾はゆる~く立澤重良のツーリング写真独り言コーナーでいってみたいと思います。

先日、通いなれた南房総の海岸で夕陽の写真を撮った時のことです。あまりに美しい光景に無心にシャッターを切っていました。撮影に没頭しているとあっというまに時間が過ぎてしまい、夢中で撮っていた時間そのものが途端に愛おしい時間であったなと感じました。やっぱり何だかんだ言って撮っている時が一番楽しいし、自分は写真を撮るのが本当に好きなんだなと改めて感じた次第です。

あの時、あの場所で写真を撮ったから儚いバイク旅の思い出が心象風景として心に刻まれるのだと思います。バイクでツーリングすることと写真を撮ることが融合すると、こんな素敵なことになりますよ!というメッセージを2020年は発信していきたいですね。




EOS6D Mark2+ EF35mmF2IS

さて、その時に撮った写真はこれなのですが強烈な逆光を利用したギラギラ系の海岸ショットです。海に突き出た小型船用の堤防は柵もなくバイクを置いて写真を撮るのに最高の条件です(もちろん立ち入り禁止ではない事を確認しました)。

強烈な太陽の光は風景に強いコントラストを与え印象的な作品を狙えます。ツーリングシーンでは旅のハイライトとしてぴったりではないでしょうか。

この写真では打ち寄せる波の表情に注目して堤防から海岸まで降りて、波に寄って撮ってみました。こういったシーンではただ風景を撮るのではなくユニークな何かに注目してそれを意識して撮ってみましょう。

太陽光は強烈に明るいので絞り込んで深度をたっぷりとってもシャッター速度が落ちる心配がありません。以前に近景からパンフォーカスを狙う場合は近景の質感を大切に撮りましょう、という解説をしましたが覚えておられるでしょうか?

この場合での近景の質感とは泡立つ波の様子、クリーミーな感じです。ここを意識して撮っています。しかし波に寄ったローアングルのせいでR1200GSの背景に海面のハイライトが合わず山の黒に沈んでしまいました。




EOS6D Mark2+ EF35mmF2IS

そこでテトラポットに乗ってややハイアングルで撮ってみました。するとR1200GSの向こう側の海面が画面内に入り、うまいことハイライトとR1200GSが重なってくれました。画面内でバイクの大きさを小さく撮るツーリング写真のことを「バイク米粒構図」と呼んできましたが、バイク米粒構図の基本はこのように何らかの手段でバイクの存在感を補ってあげることです。

そして当初に注目していた波の表情ですが、打ち寄せた瞬間を狙って連写することでバリエーションを得ることができます。上の写真の場合は1枚目とは違って引き波をとらえたカットです。これにより引き波の部分に存在感ある分断線が生まれて画面全体は1:1.5の比率を作ることに成功しました。




EOS6D Mark2+ EF35mmF2IS

とはいえやはり作品の主題は当初に良いと思った波の泡立つ様子としたいと感じたので、たくさん連写したカットの中からこの1枚を採用カットとしました。何十枚と撮った中から泡の様子、波の表情などを慎重に吟味してセレクトです。海岸での撮影はこのように豊かなバリエーションが撮れるのが最高に楽しいですね。

それとこういったシーンで慎重に行いたいのはホワイトバランスの設定です。もともと真っ赤に染まっている風景なのに、ホワイトバランスでさらに暖色にふってしまうとドギつい画像になってしまい、はっきり言って破壊行為です。この場合は海面の青さを失わない程度に暖色を調整しました。

よく偉大な先生のお言葉に「無暗にシャッターを切らない、ワンショットに入魂が正義である」といった類の話を耳にしますが、私の個人的な考えとしてはデジタルが主流となった現代で考えると少し古い考えかな…と思います。今回の例のようにたくさんのシャッターを切ることでバリエーションを得ることももちろんメリットですが、シャッターを切り続けることで被写体や風景との距離感をつめていくこともできます。

もちろんたくさんシャッターを切ると1ショットを軽く感じてしまい雑さが出るというのもあります。これは雑にはならないよう意識していく必要があります。その他はフィルムの時代と違ってフィルム代や現像代もかかりませんし、メディアだけ余裕のある容量のものを用意しておけば納得いくまで何カットでもシャッターを切って撮影を楽しむのがおススメのやり方です。

今回はこの辺で!!

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2020年も究極のツーリング写真をよろしくお願いいたします。

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、新年あけましておめでとうございます。令和二年も引き続きよろしくお願い致します。

EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG

いよいよ新たな年号である令和も二年に、そして2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催が待っていますね。どのような年になるのか今からワクワクします。




私の勤務先がオリンピック開催施設と近いという事もあって、このオリンピックをきっかけに自分にも何か素敵な転機が訪れるのでは?と夢を膨らませております。一方で年齢的には40代も後半戦なので心身ともに健康には気を付けていきたいと思います。ストレスで心の病とか怖いですからね。あまり細かな事は考え込まず、かといって無理やりポジティブにもしない。ニュートラルな感覚を心がけたいです。

精神面での健康は写真を通して幸福を感じて生きることです。それとブログでアウトプットして思考にリセットをかけること、これ私のライフワークなんです。

「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマに活動している写真活動は、今年はアマチュアであることの特権を生かしてもっと柔軟な発想で、もっと自由な写真に挑戦してみたいと思います。いま構想しているのはRoadTrip photoのバイク写真バージョンを確立することです。RoadTrip photoとは明確な定義はないですが、現状では欧米などで定着している写真ジャンルのようで日本ではあまり馴染みがない言葉だと思います。いまGoogleでRoad Trip photos と検索すると次のような物がヒットします。

ちょっと派手な写真が多いですがだいたいイメージがつくでしょうか?オシャレ系なイメージと言いますか、サーフ系やファッション系の写真集や広告のカットに出てきそうな感じですよね。このように海外の写真しかヒットしないということは日本には今はない写真ジャンルなんだと思います。

単純にこれのバイク版という意味ではありませんが、見たことも無いような雰囲気の新しいバイク写真のジャンルを生み出してみたいのです。




RICOH GR

ちょっと意識して撮ってみた写真がコレです。構図やら露出やら撮り方を駆使した魅せ方ではなく、かといって美しさやインパクトといった華やかさもありません。ひたすらに事実をスナップ的に撮る写真ですが、これにより見る人に臨場感、リアルさを感じさせる写真を目指してみます。

それと今までも心がけてきましたが【我が道を行く精神】をより大切にしていきたいと思います。具体的には写真コンテストにはもう参加はしません。コンテストは腕試しや刺激をもらう意味で素晴らしいですが、いつまでも他者との比較に拘っても意味がありません。コンテストに参加していた事はあくまで通過点としたいのです。

今は単純にいい写真が撮りたい、という気持ちだけに留まらず自分が撮った写真に役割を持たせて何かに貢献できたらいいな、そんな風に思っております。このブログではツーリング写真の解説をしていますが、こんな稚拙な写真解説でも少数ながら喜んで頂ける方がおられると聞いて本当に嬉しく思います。




今年からはブログからのツーリング写真文化の発信だけに留まらず、作品を通して広く貢献できたらいいな…そんな風に思っています。

そう遠くない将来、鉄道といえば鉄道写真!みたいにバイクツーリングといえば「ツーリング写真」と多くの人がそう認知している世になっていたら素敵だと思いませんか?

皆さまにとっても令和二年が健やかで幸多き年でありますようお祈り申し上げます。

令和二年 元日   立澤重良

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おかげ様で【究極のツーリング写真】ブログ開設から2周年

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログは読者の皆さまのお陰で開設から2周年を迎えました!

開設から1年ほどは毎日更新としていましたが、最近では少しペースダウンさせていただいております。毎回読んで頂いている読者様も負担では…という心配もありますので。




ブログとは検索で上位に表示されることが重要らしく、その為には記事数、文字数、そしてユーザーにとって有益な情報であるか?をロボットと人で判断してSEO順位が決まるそうです。インターネットでの検索は基本は【調べもの】があるときに使われるので、当ブログのように提案型というのは何かのきっかけで明るみに出ないと埋もれたまま…という可能性もあるのです。

と言いますのは「バイクの写真をかっこよく」ならまだしも「ツーリング写真を芸術的に」といったクエリ(問い合わせ)はそもそも存在していないのです。写真に関わるクエリの大半は最新のカメラや高級なレンズのこと、ツーリングであればお勧めのスポットやグルメ情報、キャンプツーリングならテントなどの道具やお勧めのキャンプ場、R1200GSなら維持費や故障の情報といった具合に、検索されている事の大半は心配事、不足している情報、トレンドなどがメインなのです。

現在、ほとんど少数派であるバイクのある風景、ツーリング写真といったジャンルは当ブログから提案型として一方的に発信したいコトなので、検索に弱いブログでは完全に埋もれてしまいます。今まで毎日のように更新していたのは、見つけてもらえる「検索に強いブログ」にするためだったのです。




当ブログ、究極のツーリング写真が検索に強いブログになった分かりやすい例が最近ありました。つい先日、ハンターカブを彷彿させるホンダCT125の話題を書きましたが、現在のGoogle検索で「CT125写真」で検索するとなかなかの上位に表示されます。ハンターカブや純粋なモトブログではないにも関わらず、です。

EOS6D Mark2 八幡平アスピーテライン

ところで私の写真ですが「自分の写真は少し変わっているな…」という事は自分でも分かっているつもりなんです。少し雰囲気が暗いなとか、ツーリング写真なのにやたら縦構図が多いなとか。きっと嫌いな人も一定数は存在すると思います。

しかしだからといって万人に喜んでもらえる方向に寄せていくのは絶対にしないように意志を強くもっていきたいです。せっかくアマチュアで活動して自由を与えられているのですからね。個性を何より大事にして嫌いだと言う人がいてもいいから、「いいね」が少なくてもいいから、普通には絶対にしない。これ、皆さまにもお勧めしたいことです。




これからも究極のツーリング写真ではこういったお話を書いていきたいなと思います。もちろんカメラやレンズの話題、LightroomレタッチやR1200GSの話なども書いていこうとは思いますが、当初のコンセプトがブレないように「ツーリング写真を世に広める」ということ、写真を好きなること、写真とバイク旅の相性の良さ、それから上達の秘訣など他にはない内容を書いていきたいと思います。

バイク写真の撮り方を専門サイトとして運営している究極のツーリング写真 touring-photography.com は唯一無二のブログです。これからもよろしくお願い致します。

shigeyoshi tatezawa

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バイク走行写真、コクピット風景を熟考してみる…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが芸術はお好きですか?芸術とは絵画、彫刻などの美術だけでなく音楽や演劇なども含めればかなり広い範囲を示すものですね。芸術の秋と言いますのでたまにはツーリング先で美術館とか行ってみると良いかもしれませんね。

お勧めは伊豆箱根エリアでしたらポーラ美術館、東北でしたら五色沼の近くにある諸橋近代美術館が内容的にも立地的にもお勧めです。




美術館とかに行って芸術の世界に触れてみると、自分のやっている写真なんて極めて平凡なものだな…とつくづく感じます。写真展とか写真に関わるものに接する分にはあまり感じないのですが…どうにも「ツーリング写真」と定義したい写真表現が何か違う、何かが足りないなと感じます。

単に変わったことをするべき、という意味ではなく何か大切なものを未だ見つけられていない、そんな風に感じます。

EOS6D Mark2

しかしそう思う中でも自分の撮っている写真の中で唯一ユニークだなと思えるのはこの撮り方です。バイクで走っている時のライダーの視界を再現したコクピット風景です。はじめてこのように撮ってから、かれこれ10年くらいやっていますので一応はノウハウのようなものが蓄積されています。




初期の頃に撮ったコクピット風景と比べると、さすがに年季が入ってきたと言いますか…私なりに熟成させてきた部分もあります。

この写真の難しいのは第三者がみた時に「片手運転ではないか?」「スピード違反ではないか?」と良からぬ心配をかけないよう配慮することです。それさえ取り除いてしまえば「バイクで走るの気持ちよさそうだな」と感じていただける最高の撮り方なのではないかな?と思います。

ちなみに私がよくやっているこのコクピット走行風景は以前に当ブログで撮り方を公開しました。まだ見ていない方はコチラ

何かこういった自分ならではのユニークな写真をキッカケにして、もう少し「ツーリング写真」を世の明るい場所へ持っていけないかな?そんな風に考えますが、まだ妙案は浮かびません。タイミング的に今ではないのであれば、内面を磨く時期と受け止め、ひたすら良い写真を目指して写真を撮るしかないのですが。

頑張ります。




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写真についておもうコト…自分が納得できるツーリング写真について

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、紅葉の景色とツーリング写真を楽しまれていますか?紅葉風景はピークと休日とお天気の兼ね合いが悩ましいですよね。

先日、15年ぶりくらいに蔵王エコーラインを走ってきました。15年前の当時、私はF650GSダカールにキャンプ道具を積載しエコーラインを越えて山形蔵王へ降り、坊平高原でキャンプしようとしました。

しかし空は真っ黒な雲で怪しく、風がつよく吹いて木々がざわざわとしていた様子に、すっかりメンタルが委縮してしまい近くにあったペンションに駆け込んだのを今でも覚えています。

そのキャンプ場もペンションも今でも健在で、今回の旅ではお天気も良かったのでちゃんとキャンプできました。そのキャンプ場は蔵王坊平国設野営場なのですが低料金で雰囲気も良くお勧めのキャンプ場です。




さて今回はツーリング写真のことについて、今回の旅で撮った写真から私なりに思ったことを独り言風にいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

この写真は蔵王坊平国設野営場ではなく翌日、檜原湖のエリアでキャンプしたときのものです。湖畔の林間サイトで素晴らしいロケーションにただ感動するだけでした。こんな景色のいいキャンプ場があったなんて…と。

ここでEOS6D Mark2を手に無心、夢中で撮影に没頭していました。何カットもシャッターを切っていくうちに、情景に対する気持ちも高揚してくるような不思議な感覚がありました。当初は木々の間隔が構図を作る上で難しいピッチで林立していて、それに苦しめられていましたが、汗ばむほど動き回っているうちにベストと呼べそうなアングルを探り当てることができました。

自分の持てる力をフル動員させて挑みたい、そんな素晴らしいロケーションを前に「もしかしたらこの旅でのベスト1枚が撮れるかも」という予感がしてきました。

この写真がいい写真かどうかは見る人が決めることですが、撮った私本人としてはいい写真であるかは別として納得のいく1枚になったかなと感じます。




いつも悩ましいな、と感じるのは美しい凄いといったインパクト系の写真と、自然な切り口で見る人にうったえるナチュラル系の写真と、この場合はどっちで表現するか?ということです。前者は写真に力がありますし後者は普遍的な写真芸術性を持っています。

今回のこの作品ではどちらとも言えないような気がしますが、望遠レンズを使ったことを考えるとナチュラルとは言えないかもしれませんね。

ただ帰宅してこのシーンのベスト1枚をセレクトし、そしてディスプレイとにらめっこしながらLightroomレタッチ作業をしていると「あぁ、これは良かったな」と思える納得の1枚だったと感じます。いい写真かは分かりませんが自分が好きなコト、感動した情景を自分なりに納得できるよう写真になったことに幸福感を覚えます。

写真って見てくれる人の存在を意識するのは凄く大切ですが、それと同じくらいに自分の好きなコトを自分が納得できるように撮ることも大切だと思います。この写真をSNSで発表しても「いいね」は少ないかもしれませんが、分かる人の心に入ってくれればそれで充分嬉しいと思います。

自己満足の写真じゃ駄目…みたいな話はよく聞くけど一週巡って行きつく先はやはり自己満足なのかもしれませんね。自己満足っていうと言葉の印象は悪いですが「私が納得するまで撮った写真、あなた様はどう感じていただけましたか?」というのが写真芸術なのでしょうか?

今回はこの辺で!!




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単独行☆ソロツーリングと写真の関係

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年の9月は3連休が2回もありますが初秋ツーリングの計画はもう立てられましたか?私の仕事は暦が関係なく祝日や日曜日も仕事なのですが、今月は少し多めに連休をいただきました。

有給休暇を必ず5日以上は取得するとか、副業を認めるよう企業に働きかけるとか、日本の働き方改革で国民の多様性を…というお上の方針ですが、私のような人間もこのような恩恵にあやかり以前よりは休みが増えました。しかしせっかくの休日を何もしないで寝て過ごしては多様性は出ませんし、何より人生の折り返し地点を過ぎた年齢としては時間が勿体なく感じます。

たとえ天気が悪くても何もしないでじっとしてはいられません。何かためになること…自分でも自分以外の誰かでもよいので何かためになることに時間を使いたいですね。

写真に磨きをかけること、これも私にとって重要です。アマチュアで活動しているので、有給休暇を写真活動にあてたところで経済効果は無いかもしれませんが、それでも未知の可能性を信じて私は写真をやっていきたいと思います。




さて今回はツーリング写真の撮り方の解説はお休みしてソロツーリング、単独行、一人旅など、なにかと最近ブームの【おひとりさま】に関わる話題をいってみたいと思います。

夕刻の帰路

最近になってソロキャンプとかソロツーリングとか、何かと単独行が注目をあびるようになりましたね。特にソロキャンプはキャンプブームの勢いに加え、あの芸人ヒロシさんのYoutubeが人気を博し、ソロキャンパーは一気に市民権を得た感があります。私がキャンプを始めた15年くらい前は、うっかりファミリーやグループで賑わっているキャンプ場に行ってしまうと冷ややかな視線を浴びたものです。

いま多くの人が一人で行動することの良さに気が付き始めたのでしょうか。一人は寂しい…友達いないみたい…これはもう時代遅れですね。

もちろん友達や恋人や家族と一緒に行動する方が会話もはずみますし、楽しい時間を共有する喜びがあります。しかし人それぞれ持って生まれた個性がある訳で寂しいのは苦手だ!ワイワイ楽しいのが一番!という人もいれば「たまには一人にしてくれ」という人もいるのですね。

性格からして寂しいのが苦手…という人が無理をしてソロツーリングやソロキャンプに挑戦する必要はないと思います。ただ自由が好き、一人でも寂しくはない、という人はぜひソロツーリング、ソロキャンプに挑むべきだと思います。

一人で行動することで景色に感動したり、旅先での出会いに感謝したりもできます。旅先での出会い…そうこれって地元の人や他の旅人の視点で考えると、あのライダーは一人旅をしている人だから話かけた、親切にできた、というのがあると思います。グループでツーリングしているとなかなか出会いはないと思います。どうしても集団には近寄りがたいのが人間の心理ですから…。

一人で旅することで自分のペース、もちろんバイクを走らせるペースもありますが旅のペースや休憩のスパンも全て自分の自由です。行先や帰るタイミングも気まぐれで決定できます。予定の目的地に早めに着けば、もう100キロ走って岬を目指しても良いですし、気分が乗らなければ途中で家に帰ってもOKな訳です。

焼けるような夕陽が期待できそうだったら、美味しいお店や温泉はやめて食事はコンビニで済ませて風呂はキャンプ場のシャワー。そして海岸にでも向かって絶景を堪能!誰にも気を遣う必要がありません。

エクシリム EX-10

一人ぼっちで淡々と走らせていると孤独の中にもう1人の意外な自分を見つけることもあります。ラジオも音楽も聞かない、エンジン音と風切り音の中で流れゆく風景。その中で脳内で妄想の渦をめぐらし感覚が研ぎ澄まされて生まれた自分です。

長時間もそのような状態で走っていると「あれっ何だか俺、いつもと違うな。旅人風をふかせているというか…ただのツーリングじゃないな、これは」と、不思議な感覚に陥ります。これが友達や恋人など話し相手がいると、どんなに遠くに走ってもこの感じは沸いてきません。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

やがて奇妙なものに反応して足を止めるようになります。それは美しい景色や有名なスポットでも景勝地でもありません。もの言わぬ静かな空間です。そこでなぜ自分が足を止めたのか。キーをOFFにして停止したエンジン音は空間に静寂を放ちます。

寡黙に妄想の渦を巡らせてきた時間は単にソロツーリングなのではなく一人の旅人を生んだのかもしれません。それは孤独な時間によって感受性が研ぎ澄まされたひとりの旅人です。

寂しいし空模様が怪しくなったり道に迷えば不安も襲ってくるでしょう。しかし不安な反面、この先なにが起きるか分からない緊張も、ある意味で冒険心を刺激してくれるとも言えます。

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF

写真を撮るのもソロツーリングでは色々と都合が良いです。気に入った場所があれば、そこで気が済むまで撮影していれば良いし、これで良いだろうと撤収して、ものの数百メートル走ってさらに良い場所を発見したら、またそこで写真を撮り始めても良いのです。これが一人でないと「そこまで付き合わせては悪いな」と感じて遠慮してしまうものです。

妄想の渦を巡らせて研ぎ澄まされた感覚は、旅先の情景も心に入ってきやすい状態と言えます。感受性センサーの感度良好の時に写真を撮ることほど良いものはありませんから。

もちろん複数台でツーリングする素晴らしさもよく理解しています。写真についても走行している様子を誰かに撮ってもらえれば流し撮りでコーナリングするカッコいい作品が生まれます。こればかりは1人では出来ません。先ほど誰にも気を遣わないで気まぐれに行動できるのがソロツーリングの良さと書きましたが、複数台のツーリングでも同じ趣味嗜好の仲間、気の置けない素晴らしき仲間であれば、これもまた同様だと思います。




立ち寄りスポットや美味しいお店などツーリングの情報も3人集えば文殊の知恵ではありませんが、単独行では行けないような場所に行けるというメリットもあります。

転倒や故障などトラブルが発生したときも複数台であれば助け合うことができますが、単独ですと困ってしまう場合もあるでしょう。ソロツーリングでは複数台で走るとき以上にあらゆるトラブルを未然に防げるよう意識を高める必要があります。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

私の場合、もう何年もソロツーリング&ソロキャンプのスタイルで仲間と走るのは年に1度あるかないか程度です。たまには友達と走りたいな…と思う時はありますが、今はバイクに乗れる自由な時間すら限られているので、その時間は全てソロツーリングに使うのが現状といった感じでしょうか。

特にロングツーリングになると私のペースは人とかなり異なっていると思います。R1200GSアドベンチャーというバイク故に長距離では休憩回数が少なく、給油のタイミングも33Lのガソリンタンクのお陰で乗用車以上です。キャンプも早朝を走りたいので4時には出発する時もあれば、何もしないで1日中キャンプサイトで昼寝している日もある奔放さです。

まとまりなくダラダラと書いてしまいましたが、旅が好きで写真を撮りたい人にはソロツーリング、ソロキャンプはいいですよ、というお話でした。

今回はこの辺で!

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私の北海道ツーリングとセイコーマート

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ここのところ真面目な(?)ツーリング写真の解説が続きましたので、今回は旅の話を書いてみたいと思います。

私の場合、北海道ツーリングはもちろんそうですが多くのツーリングはソロツーリングです。一緒に走る仲間がいない訳ではありませんが、友人たちは私が単独行動派であることをよく知っているので、向こうから「一緒にツーリングに行こう」と誘ってくることはありません。

年に1度くらいは気の合う人と一緒に走ることがありますが、最近はそれすらも減ってきたように感じます。




ソロツーリングには自由な反面、楽しさはないかもしれないけど、それでも走っていて自分と向き合える「オートバイでの一人旅」を愛しています。

北海道や九州といった数日から数週間のスケジュールで旅をするロングツーリングの場合、さすがに旅慣れた私でも話し相手のいない時間の長さに寂しさを感じるものです。1日に人と交わした会話は「ハイオク満タンで」とか「温めなくていいです」といった店員さんとの事務的なやりとりだけ。

そんな時はちょっとした休憩ポイントで同じような旅人を捕まえて旅の話で盛り上がったり、地元の人がいたら天気の話やオススメの立ち寄りスポットやお店などを教えてもらったりします。

5分か10分も話をするだけで寂しかった気持ちはどこかへ吹き飛び「よ~し、また走るぞ」という気持ちになれるものです。

中でも私が大好きなのは北海道ツーリングしている時のセイコーマートでの朝食の時です。




セイコーマートは関東圏でもちらほら見かけますが、北海道を代表するコンビニエンスストアーです。以前にセイコーマートの美味しいものという記事を書いたほど、セイコーマートのオニギリやお弁当など、すごく美味しいので大好きなんです。

写真を撮りたい関係もあってキャンプ場はいつも早朝に出発する私は朝食は必ずと言っていいほどセイコーマートを利用します。ここで美味しいオニギリやパンを買ってタンクランチならぬtank breakfastです。

すると早朝の時間帯、お仕事前に立ち寄る地元の人がよく私に声をかけてくださいます。お互い早朝からたいへんですね、という労いもあるのか話かけやすい空気がセイコーマートの駐車場には確かにあるのでしょうね。

「おぉ、千葉からバイクで来たのかい?俺も昔は船橋で出稼ぎしてたよ。三番瀬でよく釣りとかして懐かしいねぇ。鹿が飛び出すから気を付けるんだよ」

「この先の林道を分岐していくと地図にのっていない湿原地帯があるから見てきなよ。虫が多いから気を付けてね」

「これ三脚つんでんの?いいねぇ、バイクで一人旅。それで風景写真とか最高だね。漁協のずっと先に地元民しか使わない食堂があるから寄ってみるといいよ!」

こんな数分の会話がいつも交わされます。単に情報収集という事ではなく人の温かみを感じる瞬間で、寂しい一人旅の心に優しさがしみるのです。




自分に話をしてくれる人、自分の話を聞いてくれる人。少々大げさですが久しぶりに家族や親友と再会したような人間愛を覚えます。こんな素晴らしいこと、日常では完全に忘れて日々を生活しているな。そんな風に思えるほどセイコーマートで交わす地元の人々との会話が大好きです。

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ツーリング写真、バイク写真の専門サイト「究極のツーリング写真」とは

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はここ最近になって新たな読者様が増えたことを受けて、改めて当ブログの趣旨について書いてみたいと思います。

当ブログ 究極のツーリング写真 touring-photography.com はブログ形式のバイク写真専門サイトでございます。バイク写真といってもバイクをカッコよく撮ることがメインではなく、ツーリングでライダーが見ている旅の世界を写真作品にすることが主なテーマです。

私、アマチュア写真家の立澤重良が30年のバイクキャリア、15年の写真キャリアを経て知っているあらゆるノウハウを拙い文章で綴っております。




なぜこのようなバイク写真の専門サイトを立ち上げたか?といいますと現在、SNSなどで見かけるバイクに関わる写真の多くはツーリングのレポートの様子、愛車をカッコよく撮ったショット、この両者が大半を占めており、風景主体のツーリング写真は割合として少数なのです。

多くのライダーは通常の旅行者では見ることの出来ない素晴らしい景色、素晴らしい光景を見ています。それは人類が元来もっている旅精神に通ずるものであり、多くの現代人が忘れかけた世界です。

それをそれぞれのライダーが一人の作家として写真作品にし、世に発表して知らない人々にメッセージとして伝えられたら素敵だな…そんな思いから始めました。




もちろん私自身も一人の個人的な写真家(プロではないという意味)として「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマに活動し、これからもそのテーマを追い続けて生きていきますが、1人では出来ないこともあるので賛同者や少しでも関心を持っていただいた方々に「ではどうやってツーリング写真を撮るのか」のノウハウを公開しているのです。

宗谷丘陵 白い貝殻の道

ツーリングで出会った素晴らしい景色、心に焼き付く光景、果てしない旅への憧れ、こういった世界観を「ツーリング写真」と仮に定義して、バイクや旅(旅行やレジャーではない)と縁の無かった人々へ伝えること。

写真を見て「あっバイクでツーリング、いいかも…」と1人でも多くの人にそう思っていただければ、何にも代えがたい幸福を覚えます。

もちろん既にライダーである人にも、むかしライダーだった人にも関心をもって頂けたら嬉しいです。




「高速のSAで日曜に多くのツーリングライダーを見かけるけど、その時は関心をもてなかった。しかしあなたの写真を見て私も免許をとってバイクでツーリングしてみようと思いました」とある方に言って頂けたのが最高に嬉しかったです。

オロロンライン

むかし鉄道写真は鉄道車両にフォーカスされた割と閉鎖的な写真ジャンルでしたが、中野精也先生の「ゆる鉄」で鉄道のある風景というジャンルが確立されました。これにより鉄道とは無縁だった人々に鉄道風景の魅力が伝わり、たちまち鉄道写真はブームになり広まりました。

それに似たことをやってみたいのです。バイクの魅力、ツーリングの魅力を我々ライダーが誰かに伝えなくては…という使命感に似たものを感じております。もちろん全ての人にバイクに乗ることをお勧めする訳ではありませんが、1000人に1人の割合でもいいから生きることに疲れ切っている人を救えたらいいな…そんな風に考えております。

賛同して頂ける方は当ブログでツーリング写真の撮り方をあらゆるアプローチで解説しておりますので、私と一緒に「ツーリング写真」を盛り上げていきませんか?もちろん見るだけでもOKですよ。

参加方法は簡単です。入会手続き不要、会費0円。参加表明も不要です。このブログ touring-photography.com をブックマークするだけです。

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ググるのか?それとも自分で考えるべきなのか?

 ~本日の独り言~

時代の変化とともにあらゆるものが便利になり良い世の中になっていくように感じます。分からないことはネットで検索すればすぐに調べられるし本当に便利です。しかし時代の変化の中で人知れず失っていることも実は多いのかもしれません…。

例えばオートバイや車の進化などは分かりやすいです。モデルチェンジを繰り返すたびに性能、品質、快適性、環境性能、安全性能はもちろんのことデザインも時代に合わせて洗練されていきます。その一方でアナログ的な魅力は薄れていきます。

キャブレターのように構造が直感的に分かりやすかったり、手をかけてやらないと調子を崩したりすることなどに、ある種のロマンを感じる人も多いはずです。エンジンの鼓動感やステアリングに伝わるダイレクト感などは昔の乗り物ならではですね。




このように機械に対してロマンを求める人は全体に対して少数派かもしれませんが、新型車には見向きもせず旧車を愛するものです。プレミア値のヴィンテージ車を買う人もいれば、昔のバイクのリメイク版のような新型が人気を博したりする事からも感じ取れますね。

写真の場合はどうでしょう?カメラについては約20年前に一般に普及しはじめたデジタルカメラの登場で劇的に変わりました。それはカメラや写真メディア、カメラと写真を愛する人、写真に関わる文化も変わりましたね。

そしてデジタルカメラの登場と時期をほぼ同じくして、インターネットの普及とともにブログをはじめとするSNSが登場しました。プロでも有名人でもない普通の個人が不特定多数に情報や作品を発表できる時代です。

このブログも正に、私が有名な写真家でもなければコラムニストでもないのに、それっぽいことを書いて無責任にも不特定多数に発信している訳です。

デジタル時代の到来はカメラ、写真に関わる多くの人に大変革をもたらしたと思います。まず撮影の観点では・その場で画像が確認できる・メモリーの容量が許す限り多くの写真が撮れる・フィルム代、現像代がかからない・ISO感度を自由に変更できる…などがあります。

文化の観点では・画像をデータとしてインターネット、メールで遠くの相手に簡単に送ったりシェアできる(または盗まれる) ・ブログ、SNSで個人的な写真家(写真を愛する人)として発表の場が作れる ・撮影技法、カメラレンズ等の知識、撮影ポイント、写真の流行(〇〇映えなど)がインターネットで容易に情報入手できる などでしょうか。

このようなデジタルカメラの登場、インターネット、SNSの普及によりプロではない一般カメラユーザー、個人的写真家による写真文化の形成は今まさに過渡期をむかえているように感じます。

一言に写真家、写真が好きな人、カメラマンと言ってもフィルム時代のベテランから商用写真やブライダル関係のカメラマン、デジタル時代になって始めた人など様々です。そのため写真に対する個人個人の考え方も混沌としているように感じます。




写真文化の流行としてはInstagramや東京カメラ部などの人気投稿を見る限り、美しさ、驚き、フォトジェニックな被写体や風景、絶景地などが評価される傾向でしょうか。これって当たり前のように聞こえますが、昔は街角スナップが流行したり風景ならパンフォーカス、セピアカラー、わざと下手っぽく撮った下手ウマ写真なんてものも流行しました。

こういった流行を追うか追わないかは個人の自由ですが、本当は流行とは全く違った方向を目指したいのに、つい流行に流されてしまった…というのは避けたいところですね。そのためには何がいま流行なのかは知っておいても悪くはないと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2.0IS

一見すると文化が成熟して良い事ずくめのようですが、キャブレターの旧車が現在でもマニアに支持されている例のように、写真も時代の成熟とともに何かが失われていないでしょうか?例えば分からないことをネットで検索するのも、便利であるのは間違いありませんがその前に自分で考えることを忘れていないでしょうか?

人気の撮影スポット、インスタ映えするモノ、フォトジェな被写体、こういったものを事前にネットで検索し情報を仕入れるのは決して悪いことではありませんが、当たり前のように使ったり頼り過ぎてしまうのもどうでしょうか。それにネットで調べた撮り方、撮影スポットだけを追い続けていたら同じことをしている他者と同じような写真を撮るだけです。

被写体や情景との発見や出会い、探り当てる勘、この小道の先に何かあるな?という好奇心や探求心を頼りに自分だけの絶景や被写体に出会う事。それがどんなに素晴らしい写真を生むか忘れてしまわないよう心に命じたいです。




今回、なぜこのような独り言を書いたかといいますと、最近はどこに出かけるにも事前にGoogleアースでロケーションやら日ノ出の方向やらを検索している自分に「なんか違うな…」という違和感を覚えたからです。誰に言うでもなく私自身に言い聞かせておきたい独り言なのです。

考える力や勘が鈍らないようネットで調べるべきことと、自分で考えるべきこと、直感で決めるべきことは上手く分けていきたいですね。

今回はこの辺で!!

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スマホではダメですか?の私の答え iphone xsの深度コントロールから考える

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ここ最近北海道ツーリングに関わる投稿やギャラリーが続きましたので、今回は久しぶりに写真に関わることを少しだけ書いてみたいと思います。

私は今回の9日間にわたるGW北海道ツーリングの間に平成が終わり令和の時代が始まったわけですが、考えてもみると私は今年でバイクキャリア30年、写真キャリ15年を迎えます。平成という時代に今の私が形成され令和はそれを世界に発信すべく活躍できる時代にしたいな…とそんな風に思っております。

さて、つい先日ですがある方から写真に関わる事でこんな質問をいただきました。「iphone xsは一眼レフみたいなボケ味も出てすごく綺麗に撮れるけど、それでもちゃんとしたカメラは必要なの?」

以前に何度も同じような質問はいただいたことがあるのですが、iphone XSのカメラ機能が高性能であると話題なので改めてこのような疑問を多くの方が抱くようになったと感じます。

そもそも従来からあったiphone xは光学2倍ズームに広角側F1.8、さらに光学手ブレ補正までついてもはやスマホカメラの常識を覆す驚異的とも言えるカメラ機能へ進化しました。それに加えiphone xsは被写界深度をコントロールできるポートレートモードがあるのですから、少なくとも素人目には一眼レフで撮影したような「背景が美しくボケた素敵な写真がスマホで撮れるようになった」と感じる訳です。




そうなってくるとスマホではないコンデジ、一眼レフ、ミラーレス一眼などのリアルなカメラの存在価値が問われてきます。現実問題として商業的な観点ではスマホカメラ機能の進化の影響でカメラメーカーの経営状況は暗雲立ち込める状況であるとメディアが伝えています。

ではスマホがここまで進化した昨今でカメラはもう不要なのでしょうか???

応えはNOです。少なくとも私の考えでは写真が本当に好きな人にとってまだまだカメラは必要ですし、スマホだけで全ての写真家を満足させることは不可能だと思います。

いまiphone xsのような進化したスマホのカメラ機能とは、あくまで一般的な「写真を撮る」ニーズに対応したもので個人的な写真家が求める機能は満たしていません。ただ市場は一般が圧倒的な数を占めていて個人的な写真家は極めて少数ですので、一見すると時代はもうスマホだ、に見えてしまうものです。

ここで言う個人的な写真家とは本当に写真を愛している人、写真をライフワークに生きている人、追い続けているテーマを持っている人…などを意味します。これらの個人的な写真家はカメラ市場のパイに対して数的に圧倒的に少数だと予想します。

具体的な例でお話してみましょう。例えば手にお花を持った少女の写真を撮るとします。一般カメラユーザーはその事実を題材に「いい写真が撮りたい」という欲望を満たすため、または記念として撮ります。一方、個人的な写真家の場合は事実をより掘り下げて個人的な表現手法を模索し作品化します。例えば少女と花を関連付けてストーリー性を出したり、デザインや露出などを駆使して印象を狙ったりします。

意図や表現は元になるイメージがあって具体性が出てきますが、例えば少女の瞳と花の蕊の両方にピントを合わせてみよう、その為にはこの場合は最低でもF11だな…ならば瞳と蕊の中心にピントピークをもってこよう、といった具合に具体的な手法を自らの技術の中から選択します。

これが一般カメラユーザーだと元になるイメージすら作れないため仮に一眼レフを手にしていても絞りを解放にして背景をボカすといったワンパターンな写真を撮って満足して終わりです。こういった方の場合は一眼レフではなく一眼レフのようなボケ味が表現できるiphone XSの深度コントロール機能で事足りてしまうという事です。

このように写真家の「こんな時なこう表現しよう」といったバリエーション豊かな表現手法にダイレクトに応えてくれるのはやはり一眼レフです。ここで解説している事の意味が「マニアック過ぎてよく分からんなぁ、キレイに撮れればそれで良いと思うんだが…」という方はiphone XSを買えば撮りたい写真の大半は事足りると思います。(少々嫌味な表現ですがお許しください)




「キレイに撮れればいい」というのもカメラ業界が作り出したプロパガンダのようなものです。これに縛られている人は未だに多いと感じます。もちろんキレイに撮ることはとても大切なことですが、それがいい写真を実現するための最重要なことではありません。あくまで「キレイに撮る」はビギナーの方にとっての通過点に過ぎないのです。

しかし数十年前の写真の世界ではまずキレイに撮ること自体がハードルが高く、キレイに撮ることが出来ればプロ級といった時代があったものです。そのため多くの方が「キレイに撮ること」を目標にしてしまい、写真にとってもっと大切なことに盲目になってしまったと感じます。

そんな時代を知らない若い世代の人であればキレイに撮れるカメラ、スマホしか知らないので純粋の写真表現の魅力と向き合えるのかもしれません。

企業とは市場が求めているものに計算高く商売をするものです。iphone に限った話ではありませんが市場が求めているもの、従来は困っていたことに応えて製品の価値を高めていきます。写真はキレイに撮ることが正義だ、目でみた通りに写せる、といった思い込みのニーズにも理不尽など無視して利益優先で業を企てていきます。

しかし必ずしもスマホではダメとか絶対に一眼レフが必要だとか言い切ることはできません。スマホにはスマホの良さがあり、一眼レフでは撮れないであろうスマホ写真というのは確かにあります。

例えばいつでも持ち歩いているのでシャッターチャンスを逃さないこと、人に向けても表情が硬くならないこと、狭いスペースに入れて特異なアングルを狙えるなど、アイデアを凝らせばスマホの良さはもっとたくさんあります。

大切なことは自分が今「どんな写真が撮りたいか」です。とにかく凄いとか上手な写真という事ではなく具体性のある写真への個人的な欲求です。

そのためにはまずカメラやスマホに関心を持つのではなく写真を好きになることです。こんな写真を撮ってみたいな、という憧れや写真で誰かに喜んでもらえたら素敵だな、といった具合に関心の対象を写真にすることです。




「写真を愛する一人の人間」という純粋さを養えば分からなかったこと、見えなかった光や影、出来なかった技術、あらゆることに自然と理解を深めていくことができます。これがカメラやレンズ、または最新のスマホなどばかりに興味がいってしまうと自分が一般カメラユーザーのままで良いのか、個人的に写真を愛する人になりたいのかさえ見えなくなってきます。

写真が好きになることの第一歩は被写体への関心です。私の場合はオートバイで旅をすること、バイクツーリングの世界です。このテーマを追い続ける以上は何よりツーリングを愛し、そしてツーリング経験豊かな詳しい人間であることが重要だと思います。

これが令和元年5月現在、バイクキャリア30年、写真キャリア15年の私の行きついた考えです。また何年かするとより理解を深めて変化しているかもしれません。

もし皆さまが誰かに「写真はもうスマホで十分なの?」と聞かれたら「あなたが一般カメラユーザーの枠内であれば十分ですよ」と答えてください。「一眼レフカメラがいいの?」と聞かれたら「写真がお好きでしたら一眼レフカメラがいいですよ」と答えてください。

最後に誤解のないよう加筆しておきますがスマホでも素晴らしい写真作品は撮れますし私自身もスマホで撮ることが好きです。またスマホで撮る写真活動に拘っておられる方々も素晴らしいと思います。ここではスマホはダメという事を書いた訳ではございません。

では今回はこの辺で!

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