上達の秘訣 期間限定公開 バイク写真17のプロセス.3

前回の続きです

初級者の方を対象に、今後どのように上達していくのか17のプロセスとして紹介しています。今回は最終回の13~17でございます。

1~6はこちら

7~12はこちら




⑬光と影を学ぼう

写真は光が命…なんて事はあらゆる解説書に書かれていますよね。私なりにもう少し分かりやすく説明すると「光に向かってレンズを向けてみましょう」となります。これは単純に逆光で撮ろうという意味ではありません(逆光もドラマチックで素晴らしいですが)。

光を見つける目を養うことです。いい光があそこに溜まり込んでいる、被写体に夕陽が写り込んでいる、木々の葉に太陽光が透過している、強烈な光源に重なって被写体のエッジが輝ている…まだまだありますが、光についてのあらゆることを経験を重ねて脳内に蓄積していきましょう。

リコー GR APS-C

もうひとつは影です。影の様子を見極める目が無いと画面と言う長方形の四角に光の部分と影の部分の割合を構成できないのです。光と影についてはこのスペースでは書ききれませんが中級者以上のキャリアを覚えた時点で、光と影について学んでみましょう。

⑭こんな時はこう撮ろう、という撮影の引き出しを増やしていこう

構図、デザイン、フレーミングといった撮り方とは別に、突拍子もないアイデアや当初は残念だった要素を逆転発想で味方にする考えなど、これらの手法を「撮影の引き出し」と呼んでいます。

保田の頼朝桜 画面全体をボカした桜で覆い、隙間にバイクを置いた「のぞき穴構図」

いつも同じような写真ばかりを撮ってしまう…そんな時は撮影の引き出しが不足しています。新たなやり方は自分で考えて生み出しても良いですし、誰かがやっている方法を自分なりにアレンジして挑戦するのも面白いです。




⑮写真を通して自分は何をしたいか考えてみよう

初心者の方にとって、これがいったい何を言っているか意味不明かもしれません。

よい写真とは撮った本人が満足するだけに留まらず何かの役に立つものです。もしも今日、死のうと思っていた人がどこかで貴方の作品を見て「勇気をもらい生きる力が湧いてきた、死ぬのをやめました」となれば人の命をも救える写真作品という事です。

このような写真活動を通して何かに貢献したいという気持ち、これが質の高い目的意識としてより素晴らしい作品を生み出すエネルギー源となります。

⑯撮り方に頼らずストレートに撮ってみよう

構図、デザイン、フレーミングまたは露出で魅せる、被写界深度で魅せる、望遠や広角レンズで魅せる、といった撮り方を一通りマスターしたら、こんどはあえて何もしない標準画角のストレートな写真に挑戦してみよう。撮り方に頼らない被写体や情景の本質を写真にするのです。

標準の画角で自然に撮った1枚 三分割構図も無ければ露出補正すらしていない

それで良い写真として成立するなら、そもそも構図だのデザインだの学んでも意味がないのでは?という疑問があるかもしれません。ここでは撮り方をどの程度まで使うかの加減を知りましょうという話です。被写体や情景、感じたこと、伝えたいことに合わせて最も似合う表現方法として撮り方をどの程度まで使うのか…という作者の裁量です。




⑰作品が撮れるようになったら自尊心を高めスタイルを確立せよ

写真をはじめよう!と決意した日から、この17まで到達するのに5年かかるか10年かかるか人それぞれだと思います。

自分が過去に生み出してきた作品を整理し、テーマやジャンルごとに綺麗にギャラリーにして発表してみましょう。そしてその数々の写真を何度も何度も自分で眺めて下さい。写真を通して高めてきた人間性、それがよく表れている作品群ということであればきっと心から「自分の作品が好きだ」と思えるはずです。

そして「自分とはきっとこうゆうコトなんだな」という自己分析をしてみましょう。それをうまく言葉にできれば、それが貴方のスタイルだと思います。

このレベルまでいけば多くの人が自分の写真活動に誇りを持てるはずです。もちろんゴールはありませんので、この先もまだまま色々素敵なことが待っていると思われますが。

長野県諏訪市

上の写真は「道は写真にすると人に何かをうったえかけているような…」そんな事に気が付いた頃に撮った1枚。私の写真は全体的にシャドウが強くローキーなものも多いようです。また美しいものにはこだわりません。それがきっと今の私のスタイルなのだと思います。

さいごに

写真とは個人で楽しむ分には極めて自由が与えられているものです。誰かがすでにやっている写真を同じようにトレースしていては退屈なものだと感じます。せっかく自由なのですから自分独自の新たなテーマ、新たな撮り方、新たな被写体でも良いと思うのです。

最初の頃は誰かの真似でも大いに良いと思います。誰だって最初からオリジナリティーなんて出せませんからね。私もかつては敬愛する写真家さん(須藤英一さんや五條伴好さんやその他にも旅をテーマに撮られている数多くの写真家さん)から影響を受け真似てみたものです。

自由で可能性を秘めた写真。簡単なマナーさえ守れば特に難しい規制などないのです。誰も考えたこともないような写真を自分が生み出せるかもしれない、そんな可能性が少しでもあるから私は写真に夢中なんです。

写真を始めたばかりの頃、どうしたら上達するのだろう?とカメラの使い方は分かるけど、まず何から始めたら良いのかが分かりませんでした。調べれば色々とマニュアル的なものが出てきます。しかしそれらは大半が撮り方を説明したものばかりでした。

今回はあまり一般には見かけない撮り方ではなく、総合的な意味で初心者の方を対象に「写真をやるとはこうゆうコトですよ」というガイドブック的な物を書いてみました。これを信じて実践していただければ最新のカメラや高級なレンズに惑わされることなく写真を楽しめると思います。

ではまた!

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上達の秘訣 期間限定公開 バイク写真17のプロセス.2

前回の投稿の続きです

初級者の方を対象に、今後どのように上達していくのか17のプロセスとして紹介しています。

前回の1~6はこちら

今回は7から12でございます。




⑦いろんな人の作品を見て自分の好みの写真を知ろう

写真展やSNSの写真コミュニティー、広告写真、写真集などで誰かが撮った写真をみることは素晴らしいことです。「こんな写真好き!」「いつかこんな風に撮ってみたい」と憧れを抱けばいつか必ず撮れるようになります。

素敵な写真をみる中で自分が撮りたい写真のヒントを得たり、刺激をもらうことは私もしょっちゅうあります。

たくさんの写真をみることでギャラリストとして写真の目利きになりましょう。これにより写真に対する自分の好みを知り、そして知識を身に着けることができます。

私の大好きな「いいちこ」の広告写真

⑧的確な露出、ピント合わせ、ここでもう一度カメラの操作を見直そう

ここではメイン被写体にピントを正確に合わせるとか、確実に適正露出で撮りましょう、という意味ではございません。

初心者の頃に学んだ基礎的なカメラの操作に縛られていないかを見直してみましょう。

AEの決めた露出値よりマイナス3段ほどアンダーで撮ったローキー写真

必ずピントを合わせる、目で見た光景の通りに露出を決める、果たしてそれが必ず正しいことと言い切れるでしょうか?時には目で見た光景とはかけ離れた露出設定で表現してみたり、どこにもピントが合っていない写真を撮ることで抽象表現として作者の記憶色や内面を作品化できることもあります。

初級者の頃に覚えた基礎的な撮り方に縛られていると「上手な撮り方」から脱することができないのです。




⑨写真を趣味、ライフスタイル、特技とした自分を好きになろう

写真とは人間性が出るものです。素晴らしい写真作品とは撮影者の魅力的な人間性が表面化しているもの。伝えたい事、表現したい事で「誰かに喜んでもらいたい」という思いがあれば自ずといい写真が撮れると思います。

上達の過程で新たな自分の発見、進化している自分、これが確認できれば嬉しくなり写真がどんどん好きになるでしょう。

いい写真を撮るにはどうしたらいいだろう?誰かを感動させたり勇気付けたりするような写真を撮るには?こう考えるようになれば、人間性にも磨きがかかります。当初は趣味だった写真がライフスタイルとなり自身の幸福とも関係してくるはずです。

⑩構図、デザイン、比率、フレーミングなどの撮り方を学んでみよう

構図、デザイン、比率といった一般によく知られている基礎的なことは一度は習得しておきましょう。そう「一度は習得しておく」ここが大事で、撮り方をマスターした上で自身の作品にこれらを使うか、使わないかの裁量をすること。この考え方は将来に必ず役立ちます。

「感じたままに撮るんです」とかっこいい事を言って、撮り方に背を向ける人がいます。しかし技術的に初心者のままでは空っぽの駄作を永久に量産する人になってしまいます。撮り方を知った上で綺麗に壊して表現する。アーティーに組み立てるか、ドキュメンタリーにストレートに撮るか?たとえ後者の場合でも撮り方は習得しておくべきです。

構図、デザイン、フレーミング、心理的な誘導などを盛り込んだ写真

⑪何にでも感動できる豊かで優しい感受性を磨こう

カメラのISO感度は高感度に設定するとノイズが発生し画質低下を招いてしまいますが、ハートの感度はどんなに上げてもなんら弊害ありません。幼い子供が道端のタンポポを見て「わ~きれいなお花!」と無邪気に喜ぶように、純粋な感性の持ち主に生まれ変わりましょう。

あなたの欲しい被写体や景色はハートの感度さえ上げればそこかしこに存在しています。

誰も見向きしない荒れた空き地。ここに咲いていたハンゴウソウ(外来種の雑草)を被写体に。

やや宗教じみた話になりますが小さな発見や出会いに「ありがとう」の感謝を込められるほど優しい人になれれば、写真の神様はあなたの前に奇跡をもってきてくれるものです。嘘のように聞こえますが私はそう信じたいですね。




⑫レンズの特性や焦点距離の違いによる使い分けを知ろ

どんなに感受性と想像力を磨いても避けて通れない理屈の世界が確かに存在しています。レンズの特性はその最たるです。もし50㎜一本でやっていく!という事であれば別ですが超広角や超望遠、ズームレンズなども使って表現の幅を広げるのであれば、こんなレンズを使う場合はこう、といった最低限の知識は学んでおきましょう。

次回、13から17に続く…

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~本日の毎日100ショットスナップ~ 

RICOH GR APS-C

オリンピック選手村の建設が急ピッチで進む東京都の晴海地区。雨上がりの道路を車の中からパチリと。

上達の秘訣 期間限定公開 バイク写真17のプロセス.1

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真、バイク写真の具体的な撮り方の解説ではなく、どのようなプロセスで写真やカメラの知識を深め、写真のことを好きになっていくか?という上達の秘訣を書いてみたいと思います。

もちろん私もまだまだ未熟ですので、これからも写真に対する想いを深め上達に日々精進していく所存です。ここでは主に初心者の方々を対象に私のこれまでの経験を元に「最初に何をしていいか右も左も分からない…」という時の為の指針のようなものを書いてみようと思います。




①カメラの操作と同時進行で写真のことを好きになろう

カメラの操作方法や基礎的な知識などはカメラの取扱説明書に書いてありますし、世にもHowto書籍としてたくさん出ています。カメラの構え方とかシャッターボタンの半押しとか、基礎的なことは最初の数か月で身に着けてしまおう。

それよりカメラの操作方法に気を取られ過ぎず、まずは興味の対象を写真にすることをお忘れなく。写真に関心を抱きいつかは自分も人の心を動かす素敵な写真を撮ってみたいな、と憧れを抱くことが大事だと思います。

SNSの写真関係のコミュニティーを見れば「どうやったらこんな写真が撮れるんだろう?」という疑問符しか出てこないような素晴らしい写真を目にします。しかし続けていればいつか貴方も撮れるようになります。もっとすごい作品を。

②目の前の情景が一瞬で二次元の静止画になることを感覚で覚えよう

当たり前のことを書いているようですが、写真とは目の前の景色や被写体が一瞬で二次元の静止画になること!という事を感覚として覚えましょう。情景や被写体はあくまで三次元の動態ですこのことを学ばずして先に進んでしまうと遠回りする羽目になります。

③まずは撮ってみよう、そして写真になる楽しさを味わおう

特にフィルム時代からのリターン世代の人は慎重すぎてシャッターをなかなか切らない人、写真を撮ることを身構えすぎる人、難しく考えて過ぎてしまう人が多いように感じます。

デジタルは仮に無駄にシャッターを切ってしまってもフィルム代もかからないし、誰かに迷惑もかけないし、環境破壊もありません。まずは難しく考えず子供の遊びのように何でも撮ってみましょう。

きっと楽しいと感じるはずです。




④構図を作れるよう動く足を手に入れよう

例えばバイクと灯台の位置関係を広げたい場合、右に動きますか?それとも左でしょうか?

この辺から平凡なカメラマンか素敵な作品を生む写真家になるかの分かれ道です。カメラを持って右に左に、しゃがんで登って、位置を変えることで構図が変化することを体で覚えましょう。

平凡な人はこの写真家の足を持っていないのです。これがベストだと納得できるアングルや構図は動きまくって試行錯誤なのです。

⑤ズームレンズを活用して焦点距離の感覚を身につけよう

例えばお持ちのレンズが24-105㎜というズームレンズでしたら24、35、50、70、85、105㎜という数字の書いてある6ポイントに縛って撮ってみてください。40とか60とかの中間はあえて使わないこと。

そしてこの6種類の焦点距離のそれぞれで、目の前の空間がどのように圧縮され範囲が変化するのかを感覚として覚えてみましょう。ゴルフやピアノの練習のように数多くの反復練習によって正確な感覚を身につけるのです。

徐々に感覚が養われていくと例えば20m先にある立派な大木と10m先にあるオートバイをからめて撮るとき「ここは85㎜で木を堂々と切り抜こう」とか、空一面に広がるウロコ雲を見て「この空をローアングルで24㎜で広げよう」といった具合に、まずは焦点距離を決めるということが出来るようになります。

この方法を実践していただければ確実に上達できることをお約束いたします。(もちろん焦点距離が固定されている単焦点レンズでも同様の効果があります)




⑥まぐれでOK、いい感じのが撮れたら発表しよう

とにかく誰かに見せたい、見てもらったときの反応が嬉しい、これが写真の楽しみの原点だと思います。どんな傑作でも誰にも見せないのでは意味がありません。

まぐれで撮れた良さげな写真を、あたかも狙って撮りました!とちゃっかりコメント付きで発表するのもOK、自分ではイマイチだなぁと感じていた写真を発表してみたら高評価だった!なんて事も珍しくありません。

SNSで作品を発表し、ギャラリーを作り、写真関係のコミュニティーに参加してみましょう。そして自分はアマチュアだけれど写真家になったのです!と公表しちゃいましょうね。

2017年2月 千葉県富津市

長くなったので次回に続きます…

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挫折した人必見!ツーリング写真 悩み事相談室

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いきなり変なタイトルで失礼いたしました。ツーリング写真悩み事相談室といってもコメント欄の無い当ブログでは相談もなにもないのですが…

上達したいけど思うようにいかない、はじめてカメラを買ったけど最初にどうすれば良いか分からない…写真道を志す上で誰もが悩みをお持ちだと思います。

写真をちゃんとやろう!そう決意するほど難しく感じます。真面目な人や遊び感覚とかイタズラみたいに、といった発想が苦手な方ほど写真は難しく感じてしまうかもしれません。




今回は「きっと皆さん、ここを誤解しているのだろう」というポイントに注目してお悩み相談室風に解説してみたいと思います。

EOS6D Mark2

いい写真を撮るには「見たままのように撮る」が正しいと誤解していませんか?

たまに聞くのですが「どうしても目で見た感じが写真にできないんだよ」とおっしゃる方がおられます。「それは露出のことですか?」と私はいつもこう切り返してしまいます。

上の写真のように強い日向と影が混在している場面を撮る場合、写真にするとどうしても明るい方か暗い方のどちらかがイメージ通りに写すことができません。これは実際の風景に存在する明るさの範囲を、写真はすべて守備範囲にできないためです。

そのことを言っているなら何となく分かるのですが「目で見た通りに撮りたい」の真意がリアルに撮りたいという意味であれば、それは何かの誤解ではないでしょうか。大昔、リアルに写真にしたくても当時のカメラでは難しく、技術の進歩でリアルに綺麗に撮れるようになった時代がセンセーショナルだったから、その事が印象に焼き付いて現実をリアルに撮らねばいけない、と誤解していませんでしょうか?

または現実をリアルに写真にせねばインチキになってしまう、とお思いではありませんか?リアルな写真を表現手法の1つにしている、という事であれば素晴らしいのかもしれません。しかし個人が「良い写真を撮りたい」という要求に対して絶対にリアルであるべき、は恐らく大損してしまう思い込みだと思います。




上の写真は日が強く当たっているハイライト部分は白くとんでいます。また光の当たっていないシャドウ部分は黒くつぶれています。このように明るさの範囲が限られているのが写真です。リアルにしたいからとこれをソフトなどで無暗に起こすと絵画のような不自然さが発生します。

撮る時点で写る部分と写らない部分を予測して、画面という長方形の中に構図するのがコツです。内緒ですけど。

そうすると目で見たように撮れないという悩みから解放され、とんでしまったハイライトは「写真で表現できないほどまばゆい光です」という表現に変貌してくれます。この辺が写真のもっとも面白いなぁと感じる部分ですね。

えっ?これのどこが悩み相談室か?って、たぶんこの部分に悩んでいる方が多いかなぁと思いましたので…マニアックすぎましたか?

…今回はこの辺で!

 




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~本日の毎日100ショットスナップ~

Ricoh GR APS-C

ビルのガラス面に反射している秋空と太陽を撮ってみました。

バイク乗りこそズームレンズを正しく使うべし!<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋のツーリングシーズンですがたくさんの写真を撮って楽しまれていますか?

写真はたくさん撮ってたくさん楽しむのが何よりです。楽しむためには子供の遊びのように好奇心と純粋さでストレートに撮るのが良いらしいですよ。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では上達の秘訣として究極のツーリング写真流、賢いズームレンズの使い方です。以前も似た内容の投稿をしましたが、より詳しくブラッシュアップして解説いたします。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F9 1/200 ISO100

焦点距離が任意で調整できるズームレンズ(あるいはズーム機能のあるコンデジ)とは言うまでもなくレンズ交換することなく、ワイドにしたり遠くのものを引き寄せたり出来ます。もはや一般的なカメラとしてはズームができるのが普通と言って良さそうですね。

しかし、このズーム機能はとても便利な反面、写真をはじめたばかりの初心者の方には上達をさまたげる落とし穴があります。

今回はその落とし穴にハマらないため、上達できるズームレンズの使い方をご紹介します。この方法を信じて実践して頂ければ、単焦点レンズを交換して練習する方法よりも圧倒的に効率よく、かつ確実に上達できることをお約束します。

方法は簡単です。ズームリングの数値が書いてあるところのみ使うのです。上の写真のズームレンズの場合、24㎜、35㎜、50㎜、70㎜、85㎜そして105㎜の6か所しか使ってはいけません。微調整はしない!という焦点距離の縛りです。

そもそもズームレンズを使っていると上達しない、と言われている理由とは被写体に寄るための足が止まってしまうからです。ファインダーを覗きながらズームリングをグルグルと回し、撮りたいと思った被写体の大きさを調整して撮っていると、その間は足はピタリと止まったままなのです。

足が止まったままですと、「被写体に寄る」と「望遠で被写体を寄せる」の違いが、いつまでも理解できず、永久に被写体の大きさの調整だと思い込んでしまうのです。

     ~ZOOM縛り地獄表~ 


・超広角域:14㎜ 18mm →風景を広げる (空一面のウロコ雲、砂紋など)
 
・広角域:24mm 28㎜ 35㎜ (特定のモノに寄る)

・標準域:50㎜ (自然な距離感覚 観賞者に臨場感を与える)
 
・中望遠域:70㎜ 85㎜ 105㎜ 135㎜ (ライダー、バイクを主題にする、風景を圧縮する) 

・望遠域 150㎜ 200㎜ 300㎜ (道を圧縮して主題にする、太陽や月を寄せる)

もちろん全てがこれに当てはまる訳ではありません。カメラのズーム機能や焦点距離の違うレンズを使い分ける、という事の意味が分からないという方向けの目安です。

例えば28㎜と書いてあるポイントを守らず29mmや30mmといった数字が書いていない場所は使わないでください。「もう少し」と感じたら必ず動くこと!特に35㎜や50mmはこれが構図の主題だと決めたものを、フレームの枠にかかるまで足で寄ってください(1枚目の写真を参照)。

撮り始める前にどんな絵にするか、大まかに頭の中で描いたら何mmでいくか考えてみましょう。ベテランは焦点距離の感覚が身についているので「よしここは28㎜だ」と決めたら、それは最初のイメージ通りです。しかし初心者の方は「こんな感じで撮りたい」という頭の中のイメージが何mmなのか良く分かりませんよね。

そこで上のZOOM縛り地獄表を参考に3つくらいの選択肢を持って試してみましょう。1枚目の写真のように不気味な廃船を発見して、それを主題に撮ろうと思ったのであれば特定のモノに寄る訳ですから24mm?35mm?それとも50mmがいいの?と試してください。

選ぶ時のポイントは背景の範囲、前景がある場合の距離感、あるいはナチュラルな画角を狙いたいという場合は50mmを選ぶ、といった具合です。

くどいようですが足を動かしてしっかり被写体に寄ってくださいね。ちなみに1枚目の写真はライダーの姿がありません。自撮りできなかった理由は廃船に寄るために身を海に乗り出して撮っているのですが、これでは三脚が使えないからです。そこまで寄らなくても三脚が立てられる場所で、50㎜くらいで撮れば良かったんじゃないの?という声が聞こえてきそうです…。

いいえ違います。

被写体の魅力を伝えるのは極限まで寄るのが基本なのです。試しに引いて撮ってみましたが廃船の雰囲気が伝わる写真にはなりませんでした。




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600㎜F5-6.3DG

こちらの作品は望遠を使って景色を引き寄せた、あるいは空間を圧縮した写真です。道は奥行方向にとても長く、標準や広角レンズを使うと道以外の景色もたくさん画面内を占拠してしまい道の存在を絶対的にできません。

望遠であれば長い道を圧縮して画面内に多くの面として道を配置できます。目の前の光景を目でみて、何mmを使った場合に画面内にどう配置されるか?2次元化力が問われるシーンですが、これも先ほどと同様にベテランはすぐに「よし300mmでいこう」と思い浮かびますが、初心者の方は2次元化力や空間が圧縮されるイメージが無いため難しいです。

寄る広角、寄る標準の時と同様に上の”ZOOM縛り地獄表”を思い出して実践してください。例外はもちろんありますが道を撮りたいと思ったときに望遠レンズは役に立つでしょう。オロロンライン、エサヌカ線、SNSでよく見かける多くの人が撮っている、撮りつくされたあの写真…。同じのを撮っても面白くないですよね?

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L IS F4.5 1/250 ISO100 焦点距離100㎜

ズームレンズの数字が書いてあるところに縛って撮る方法は、上達の秘訣としてご紹介しましたが、実は本当のことを言うと私自身が現在でもやっているズームレンズの使い方なのです。ズームの微調整については撮影場所にスペース的な制約があるときに初めて活用します。望遠レンズを構えてみたがそれ以上は後ろに下がれないとか、馬瀬のような岩によじ登って、その上から撮るときとか。動けなくなったとき、ファインダーを覗いて画面の四隅と相談しながら慎重にズームを微調整しましょう。

ところでコンデジをお使いの方はズーム機能に焦点距離の表示がないですよね。コンデジの場合はワイド端とテレ端の2ポイントで縛って地獄を楽しんでください。ちなみに私は毎日100ショットスナップで愛用しているCASIO エクシリムEX-10ではワイド端28mmで撮ることが殆どで、稀にテレ端の112mmを使っております。

バイクでツーリングとなると、どうしても撮影機材のボリュームが悩ましい問題として存在しますよね。本当なら単焦点レンズ、大口径、望遠ズームやら色々持って行きたいです。しかしズームレンズを正しく使いこなせれば、少しの妥協で機材ボリュームを大幅に軽量化できます。

私の場合は14㎜単焦点、35㎜単焦点、70₋200㎜望遠ズーム、この3本が基本構成でサラッと帰ってくる日帰りであればEOS6D mark2にEF35mmF2 ISだけ装着して持っていったり、あるいはリコーGR APS-Cだけ持って行ったり。キャンプツーリングでやる気満々で撮影もする場合は上記に150-600mmを追加したりもします。

望遠ズームを持って行くとレンズの重量もかなりありますので、三脚は軽量タイプでは役に立ちません。GITZOの2型三脚を積載していくのですが、これが結構な荷物であり如何ともし難いですね。

今回はこの辺で!!




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難しかった露出の話がスッキリ 露出の解説まとめ

という事で4回の投稿にわたって写真の基礎と言われる露出の話を解説してみました。

1.露出を理解すると写真が良くなる<露出のしくみ>

2.明日から役立つ露出コントロール<露出補正をマスター>

3.挫折した人、必見!やさしいシャッター速度の調整<TVモード>

4.絞り調整完全マスター、構図と被写界深度<AVモード>

今回はこれら露出の解説を簡単にまとめてみたいと思います。

 




 

逆光のシーン 露出補正で大きくプラス(明るく)補正しました

 

・カメラの中は真っ暗な箱でありシャッターを切った瞬間、外の光をレンズを通して取り入れる。これが露出である。露出量とは単純に言えば写真の明るさである。

・世界は光によって明らかにされている。露出は撮影者の意図を表現するひとつの手段である。世界の光をどれだけの量、どのような方法(シャッター速度、絞り)で取り入れるかを撮影者が裁量する。

・カメラはレンズを向けた先の光量を測定し、自動でちょうど良いであろう明るさを決定してくれる。これをカメラの評価測光と言う。評価測光は機械的であり、最新のカメラであっても理想的な露出量が必ず決まる訳ではない。ましてや機械なので写真の明るさによって表現などできるはずもない。

・写真の明るさを決める露出量は、必ずしも見た目の通りの明るさに縛られるべきではない。もの寂しい情景であれば露出アンダーで暗く撮るのも良い。表現の手法として露出補正を積極的に使おう。

 




 

・シャッター速度は早ければ光はわずか、おそければ多くの光を取り入れる。そして早ければ瞬間を表現できるし遅ければスピードを表現できる。静止画である写真に時間を与えることができる。

・絞りは絞り込んでレンズ内の穴ポコを小さくすれば光はわずか、開いて穴ポコを大きくすれば多くの光を取り入れる。絞り込めばカメラから奥行方向に見てピントの合う範囲が広くなり、絞りを開けば逆に狭くなり背景や前景がボケる。前景になるものを構図して平面である写真に奥行きを与えたり、ボケ具合で被写体や背景の印象をコントロールできる。

・シャッター速度も絞りも、光を取り入れる量が調整できる訳だけど、それぞれに光の量とは別の役割がある。カメラを向けた先にある光の量が一定という前提で考えると、この限られた光量をシャッターと絞りの両者でシェアすることになる。ボケ具合やピント範囲を調整したいシーンでは、撮影者が絞りの数値を決めればいい。その代わり明るさを決める露出はシャッター速度で調整してもらおう。

・シャッター速度も絞りも撮影者が決めるマニュアルモードもあるが、それは星空撮影やいつか上級者になったときに使うことにしよう。もちろん今、試してみてもOKです。

いかがでしたか?シャッター速度と絞りにはそれぞれに役割があり、撮影意図に合わせて調整すること、カメラの評価測光は撮影者の表現したいことや感情などは分かるはずもない。こういった事を一応は知識として覚えて、それがどうゆう事なのかを体験するためたくさんの写真を撮ってみてくださいね。

それではまた!

 




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~本日の毎日100ショットスナップ~

エクシリム EX-10

<ツーリングスナップ> アクセルを握る手とミラー。夏の北海道ツーリングでのひとこまです。ツーリング写真ならぬツーリングスナップにハマったきっかけの1枚でございます。

イイ写真が撮れるよう上達するには?<上達の秘訣>ツーリング写真解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋はツーリングのベストシーズンと言われますが良い旅、良い写真を楽しまれていますでしょうか?

今回の究極のツーリング写真ではツーリング写真、バイク写真の具体的な撮り方の解説ではなく、久しぶりに<上達の秘訣>のカテゴリーでイイ写真が撮れるにはどうしたら良いのか?という話題でいってみたいと思います。

もちろんイイ写真を撮るにはどうしたら良いか?なんて私も教えてもらいたいですし、どうするべきなのか学んでいる最中でもあります。ただ私の拙いキャリアの範囲で経験したことを書いてみたいと思いますので、釈迦に説法は大目にみてやってくださいませ。

 

EOS1Dx + EF100-400mmF4-5.6L

 

イイ写真が撮れるようになるには?どうしたら良いのでしょうか。そもそもイイ写真って何でしょう?

画質が綺麗な写真?いいえ、綺麗に撮ることは決して悪い事ではありませんが、それが全てではないです。画質が綺麗でなくてもイイ写真は写真芸術史にたくさん残されています。

ではうまい写真ですか?いいえ、上手に撮ることも重要ですが、構図やデザイン、露出や光の使い方などの撮影技法、それらを完璧に習得し手間をかけて作り込んでも必ずしもイイ写真になるとは限りません。

そもそも綺麗に撮る事や撮影技法が上手になることは、実はそれほど難しいことではありません。

 




 

目指したいのは人に見せて喜ばれる作品、心揺さぶる印象作品、誰もみたことのない個性作、記録でありながら強く惹きつけられる写真…などでしょうか。もちろん人によってはそれ以外もあるでしょうし、作者が追求しているテーマやスタイルにもよると思います。

私が最近になって感じたのは案外と単純な話ですが継続していくことが大切ではないでしょうか。

誰しも上達したい、イイ写真を撮ってみたいという願望を胸にカメラを持って写真を撮りに出かけます。

しかし何度も撮っても変わり映えない写真ばかり…。上達の実感がないと面白くないものですよね。人に喜んでもらえるような素敵な写真が撮れても、同じような写真ばかり量産してワンパターンになると、これもマンネリで面白くなくなります。

そうすると次第にカメラを持って出かけるのが億劫になり、やがて「趣味は写真です」と胸をはって言えなくなる日がやってきます。

この敗因は上達できなかったことではありません。楽しめなかったこと、写真を撮る喜びを知らないで終わったことです。カメラやレンズに関心がいってしまい写真が好きになれなかった、という人も多いはずです。

 




 

イイ写真が撮れる人というのは、ずっと続けてきた人だと思います。

生まれ持ったセンスとか少しは関係しているかもしれません。しかし仮に「自分はセンスが無いや」と言っても、それは一般に「センスが良い」と言われる既存が基準ですよね。それに当てはまらない、既存を脱して新たなものを生む可能性とも言えなくはないと思います。

私の身近な人に力加減の苦手な人がいます。その人に仕事でデジカメを持たせるとシャッターボタンをエイやっ!と力強く押すため、シャッターボタンがめり込んで戻らなくなります。その人が撮った多くの写真はブレや露出オーバーなど酷い失敗ばかりですが、中にはアートを予感させる写真もあるから不思議です。

だから「自分はセンスがない」なんて決して思わないでください。むしろ凡人ではないとポジティブに捉えるのが正解だとおもいます。自分は類まれな才能の持ち主だ!と思い込みでも良いのでそう思って下さい。誰にも迷惑はかけませんし楽しいですよ。

とにかくやめないこと。

継続は力なり、なんてあり来たりの言葉ですが本当にその通りです。飽きっぽい性格の人でも継続のコツはとにかく遊び感覚で楽しむことです。楽しんでずっと写真を好きでいることです。

これは意識しないとできないもので、何か具体的な手段を考える必要があります。例えば私が最近になって目覚めたツーリングスナップもそうです。

構図やデザインなど撮影技法を駆使して手間をかけた作品とは別に、子供にカメラを持たせて遊ばせているように、適当にツーリング中に見つけたものや風景をパシャパシャ撮っていく、その中に事故的に写った傑作や生々しい臨場感ある写真が写っていると「なんだコレは!」と驚き、それが楽しいのです。

このようにある程度のキャリア期間の節目に具体的に何かをはじめて新たな楽しみを見つけるのです。何でも良いと思いますよ!

人間誰しも楽しくて夢中になっているコトを止めようなんて思わないはずです。継続して5年、10年、20年と経験を積めば間違いなくイイ写真が撮れる写真家になれるはずです。

究極のツーリング写真流、上達の秘訣でした!

今回はこの辺で!!!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

スナップではありませんが一昨日の晴れの日に志賀高原までツーリングしたとき、途中の嬬恋村で見たキャベツ畑での朝日です。ここからの朝日を見るため千葉を出発したのは深夜1時でした。

ツーリング写真がカッコよく見える 写真のデザイン知識

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みの旅で撮った写真は全て仕上がって整理できましたか?写真は綺麗に仕上げて整理してプリントして発表するまで楽しめますからね。

撮るだけ撮って、メモリーカード内に画像があるまま何もしないなんて寂しすぎますよ!仮に良い写真が撮れなかったから…と思っても撮影した写真をよく見返して分析するのはとても大事です。

さて今回の究極のツーリング写真では、いままで何度も解説してきた写真におけるデザインのお話をまとめてみたいと思います。

漁港の浮きを撮った1枚  図形デザイン要素の「円」と「連続したリズム」

もう何度も同じことを書いてきましたが写真におけるデザインとは主に 線(直線、曲線、S字、Z字…)、図形(円、四角、三角、台形、〇〇型)、色(暖色、進出色、寒色、後退色、中間色、中性色、補色、反対色)、立体感、質感、規則的なパターン、連続したリズム感、ディティール、シェイプなどです。

デザインは写真をパッと見た瞬間に視覚的に美しさや心地よさを受けるかどうかです。何を写したか、何を伝えるのかといった写真の核となる部分とは基本的に個別に考えたほうが良いです。

デザインを意識するにあたり重要なことは画面という長方形の四角に、前述のようなデザイン要素をどのように取り入れるかです。

構図はメイン被写体、副題、アクセント被写体、背景などの大きさや位置関係を調整し作品の意図を表現するための標として組み立てていくものです。構図とデザインは似ていて一部は重なりますが、こちらも考え方としては個別に考えたほうが良いです。

 




 

デザイン要素の中でも重要な「色」の要素を取り込んだ作品

デザイン要素の解説において、よく誤解を受けてしまうことは「たまたまそうだったのでは?」という疑問です。海が青いのは撮影者が青くした訳ではありませんし、富士山が二等辺三角形なのも撮影者がそうした訳ではありません。

これは画面内にデザインが偶然入ったということであり”画面内にデザイン要素を必然として取り込んだ”とは似て非なる事なのです。つまり色や線や図形が目の前の風景に存在していることに気が付き、それを長方形の画面内に意識して取り込むことそれが写真におけるデザインだと私は考えます。

くどいようですが重要なポイントは長方形の画面の中にデザインをどう取り入れるかにかかっています。

デザイン要素の線 奥行を出したり、観賞者の視線誘導にも効果的

 

写真をぱっと見たときの人間の脳がしめす反応の話ですね。目から脳へ送られた信号を元に、どのような反応を起こすか。感情を刺激する要素ではなく、あくまで「見た目」の心地よさ、安定感、視線を動かす楽しみといった世界です。

なのでデザインはとても重要ではありますが、それが写真の全てではありません。写真に重要なのは作品の意図、何をどう撮るか、どう表現したか?でありデザインや構図やカメラの操作などは意図を表現するための1つの手法に過ぎません。

 

葛飾北斎 富嶽三十六景 尾州不二見原 図形要素の円を用いたデザイン

 




 

デザイン要素 最も視線誘導を楽しませるS字曲線 そして黄金比や白銀比などの比率

最重要ではないが無視はできないデザイン。絵画でも彫刻でも書道でも、すべての芸術に通ずるデザイン要素。しかし写真をやる人でこの部分に真面目に取り組んでいる人は少ないように思えます。私は特にツーリング写真ではデザイン要素を意識しなくてはいけないシーンが多いように感じます。

例えばバイクのタイヤは円、車体は赤や黄色など扱いに知識が必要な物が多いですよね。道は線の要素。海や空は青で自然は緑、道路はグレーでアスファルトの粒子に寄れば質感、桜や紅葉の景色も色要素ですよね。すぐに思いつくだけで多くのデザイン要素があります。

いかがでしょう?そんな難しい理屈など考えずに感じたままに撮ろうよ!それが芸術なんじゃない?という意見も聞こえてきそうですが、多くの著名な芸術作品は一般に種明かしされていないだけで、こういったデザイン要素は極めて計算高く取り入れられているんです。有名な例だとダヴィンチのモナ・リザなんかそうですよね。

これを無意識に「感じたままに」デザインできれば本物の天才であると言えそうですが、そうでない人は試しにデザインを学んで写真活動されてみてはいかがでしょうか!





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平凡なバイク写真を卒業して印象的なツーリング写真を撮る方法<初級>ツーリング写真

<初級>がすでに難しい!という声が聞こえてきましたので、すこし軌道修正して<初級>をやさしい内容にしてみます。難しいというか私の解説が分かりにくいのかもしれませんが…もともと文章は得意ではないので、乱筆はお許しくださいませ。

では、今回はあなたが「ここで写真を撮ろう!」と思い、バイクを停めた素敵な場所を想定して解説します。

多くの方が撮影現場で「最初に何をしていいのか分からない」と感じておられると思います。素敵なところなら風景を撮りたいし、何かの被写体を発見したなら、それとバイクをからめて撮りたいですね。それに何より大好きな自分の愛車も撮りたいです。

「最初に何をしていいのか分からない」その正体はこれらの想いが混沌と入り混じり整理がついていないのが原因です。

自分なりに練ったあげく、景色、被写体、バイクのそれぞれの存在を枠の中におさめ、バランスをとったつもりの構図。しかし実際はイマイチな写真になってしまった。というパターンが多いと思われます。

こういった初心者の方にありがちなケースを打開する策はいくつかありますが、ここでは「3つの写真を撮る」練習法をご紹介します。

~究極のツーリング写真流 3つの写真を撮る訓練~

お気に入りの撮影ポイントを見つけたら、カメラの電源を入れる前に深呼吸でもして、空気を感じリラックスしましょう。そして景色を眺めて呟いてください「あぁ~なんて綺麗なとこなんだろう」と。 ・・・まあセリフは場所に合わせて何でもいいです!言語化の重要性については別の機会に解説します。

  そして次の3つの写真を撮ってみましょう。

1.バイクを撮る

何も難しく考えることはありません。ご自身のバイクの写真を撮ってみてください。地面を這うほど低いアングルから撮ったり、最もカッコよく見える斜めの角度を探し当てたり。バイクが主役になるよう画面に大きくバイクを撮るのです。この時、背景がすごく重要です。背景はなるべくシンプルに、電線やガードレールなど余計なものが画面に入らない場所を選んでください。バイクと背景の割合については、そこがどんな場所なのか、雰囲気が何となく伝わる程度で十分です。

 




 

2.風景(または出会った被写体)を撮る

その撮影場所があなたの気に入った場所であるなら景色、光景をよく見てバイクなしの写真を1枚撮ってみてください。なぜ、ここで写真を撮りたいと思ったのか?答えはこの中にあります。

3.風景の中のバイクを撮る

風景の中に溶け込んだバイクの姿を撮ってみましょう。あなたはこの場所にバイクでやってきた「1人の旅人」であることを強くイメージしてください。気を付けるポイントはあまりバイクを大きく撮らないこと。

この作例の場合、ここで写真を撮ろうと感じた理由、それは役割を終えた漁船が陸にあげられ寂しさと崇高さを感じた風景に出会ったから。

それが解明されれば、その場所にバイクでやってきた1人の旅人を登場させ、1つのシーンを完成させるのです。

当ブログのコンセプトである「ツーリング写真」という新たな写真分野のスタート地点は「3」の写真がベースなんです。これをベースにストーリー、光、気象現象、デザイン等を加えて作品を作っていくのです(中級以降の将来的なステップとしてイメージしてください)。

 




 

1、2、3と3枚の写真を撮って帰宅してよく眺めてみてください。それぞれの写真をどうするか、考えてみましょう。1は記念にとっておくか、同じ車種のコミュニティーで発表すると良いかもしれませんね。2はバイクとはあまり縁のない職場の仲間などに見せてあげると反応が楽しみです。3はツーリング写真のベースです。ツーリング仲間や写真、旅が好きな仲間のいるコミュニティーに発表してみましょう。

この3つの写真を撮る訓練の目的。それは撮影者の意図を明確にすることなんです。

作品にはかならず撮影者が「何を撮りたかったのか」明確に意図を伝える必要があります。

漁港の景色は綺麗だし漁船もいい感じだし、何より俺のカッコいいバイクを撮らなきゃ!この欲望を1枚の写真にしてしまうと、たちまち意図は見えなくなり平凡な写真に陥ります。

1枚の写真に込められた撮影者の意図、それは誰の目にも明快であり、そしてシンプルであること。初心者の方がすぐに実践できる撮影現場でのステップとして「3つの写真を撮る訓練」をご紹介いたしました。

ところで解説の途中に「なんて綺麗なとこなんだろう」と呟いて、とありましたが実はコレすごく重要なんです。将来的に感動のツーリング作品を目指すにあたり、ぜひ覚えておいてください。

撮影現場ではまず撮影者が感動しないといけません。それが例え他人から見れば普通の景色であったとしても、撮影者がその景色、光景、被写体に心打たれていなければ、どんなに撮影テクニックを駆使しても傑作にはならないのです。

おっと、<初級>ツーリング写真のお話から脱線してきたので、今日はこの辺で!

 





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写真が上達する唯一の手段。あっと思ったらパッと撮る。毎日100ショットスナップ

究極のツーリング写真touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは写真がどれだけお好きですか?

当ブログを見に来ていただける皆さまでしたらオートバイ、ツーリング、キャンプ、旅などと同じように写真がきっとお好きかと思います。

写真がお好きであれば「いい写真を撮りたい!」という願望があるのは当然ですよね。私ももちろんそうです。

しかし「いい写真」とは一体なんでしょうか??いい写真を撮るにはどうしたら良いのでしょうか?

当ブログも含めて世に溢れているHOWTOや解説の大半は「上手い写真」「綺麗な写真」の撮り方です。撮影技法、表現手法、カメラやレンズに関わる事、こういったものが解説書の大半を占めていて肝心な「いい写真」の撮り方は写真家によって考え方も多様であり定義付けることも難しいです。

よって「いい写真を実現するには」という核心的な部分を解説している物は見かけないのですね。

 




 

ただ1つの手がかりは「何をどう撮るか」という古くから言われている写真のキホンですが、この「何をどう」の部分がいい写真を撮る鍵であり、また誰も教えてくれず、教えようがない部分でもあります。今回はこれに注目してみましょう。

この部分は自分自身の感性と向き合って経験を積みながら磨きをかけていくしかありません。それは具体的にどうすれば身に付くのでしょうか??

CASIO エクシリムEX-10

実は私も分かりません。しかし唯一知っている手段は当ブログで何度もご紹介している毎日100ショットスナップにあります。

とにかく撮って撮って撮りまくる。毎日100ショットスナップでは構図やら露出やら深く考える必要はありません。日常の中で「あっと思ったらパッと撮る」という単純さを大切にしてやってみましょう。

ポイントはお気に入りのコンデジをいつもポケットに忍ばせておくこと、いつでも写真家の目を光らせておくこと。俺は写真家じゃねーよ、って方も良い写真を撮りたいと願うなら騙されたと思って毎日写真家を気取ってください。

毎日、たくさん撮っていると記録とも芸術とも呼べないゴミのような写真をたくさん撮ってしまいます。しかし中には「おやっこれは…」と思う不思議な写真を見つけることがあります。

その正体はその時「あっ」と思った被写体を偶然的に切り取った生々しさだったり、自分の知らない表現手法が事故的に撮れてしまっていたりと色々なのですが、とにかく不思議な写真を発見したら自身でよく分析し、その写真の何が良いのか理由を後付けしてみましょう。

 




なんの話だかさっぱり分からんな。という声が聞こえてきそうです。

多くの人が撮影技法や表現手法を習得し、カメラやレンズの使いこなし方を熟知すれば「良い写真」を実現できると誤解しているのです。もちろん、これらは大切なことで私自信も研究しこのブログで紹介してきました。しかしこれらは「何をどう撮るか」の「撮る」の部分にすぎないのです。

毎日100ショットスナップは本当に不思議な力を持った練習方法です。何も考えずテキトーにシャッターを切っただけの写真なのに、作者が言葉を発しているような写真が撮れたり、撮影時には気が付かなかったコトが写っていたり、様々な気付きと驚きをあなたに与えてくれます。

もちろん釣りで言うボウズみたいに何も収穫のない日もあります。しかし毎日楽しみながら継続していくと「写真ってこうゆうことなのかな」と誰も教えてくれないような写真の核心が少しづつ少しづつ自分なりに理解できていくのです。

高級なカメラをそれ用に準備する必要はありません。中古の型遅れでも良いので2万円前後のマニュアル露出ができるコンデジを買ってみましょう。何画素でも如何なるセンサーサイズでも構いません。強いて機能的な部分を要求するなら電源を入れたときの起動時間が早く、瞬時に撮影態勢に入れるカメラです。スナップとは「あっ!と思ったらぱっと撮る」が大切です。レンズキャップがネジ式だったり、厚みと重量がありポケットに入れておくと不快だったりするカメラはスナップ向きではありません。

準備するものはそれだけです。あとはとにかく毎日撮って撮って撮るのみです。通勤途中の道端の雑草でも、ふと見かけた錆びた扉でも、家族や同僚などの身近な人物でも、野良猫、駐輪場など、被写体は何でも大丈夫です。100ショットという数はあくまで目安的な精神論にすぎません。100回シャッターを切るつもりで1日を過ごしてみましょう、という意味です。

スマホのカメラ機能じゃだめ??もちろんスマホのカメラ機能でも大丈夫ですが、多くのスマホは露出、ピント、感度などが瞬時に操作できないのでカメラ、写真を学ぶという意味では不向きです。ただしどうしてもコンデジをいつも持ち歩くのは難しい、という方はスマホでいきましょう。

皆さんも毎日100ショットスナップ、やってみては如何でしょうか。

楽しいですよ。





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CASIO エクシリムEX-10

これはツーリング中に撮ったスナップです。あっと思ったらぱっと撮る!シャッターチャンスを逃がさないように!