たった1つの前景が全てを変える<初級>ツーリング写真

久しぶりの<初級>ツーリング写真の解説になってしまいました。ところで当ブログの読者の皆様で本当に「上達したよ!」という方はおられますか?

ブログ開設から2ヶ月、いろいろなお話をしてきましたが実践して失敗してを繰り返してマスターしてくださいね。知識だけでは殆ど役に立ちませんので。

さて今回も年末にキャンプツーリングしてきた、千葉県富津市の花はなの里キャンプ場で撮った写真を使って解説していきます。花はなの里キャンプ場は里山にひっそりと存在する素朴なキャンプ場。棚田を利用して作られたサイト、たくさんの犬、猫たち。そして草花や鳥などバイクで走っていると気が付かない、房総の小さな自然を感じることができます。

それにキャンプ場の受付も兼ねているカフェ「ダム」もピザやパスタが好評でお勧めです。私は知らなかったのですが、少し前にテレビでも紹介されたようですね。何かこう、オーナーさんの愛を感じるキャンプ場なのです。

さて今回は難しいカメラの設定の話などは無しにして、構図のお話です。「なかなかソレっぽいのが撮れないよ~」という方のために、簡単なただ1つの方法です。




写真は「何をどう撮るか?」が大切ですが、初心者の方は「こんな時はこうしてやろう」という経験や引き出しがないので「何をどう撮るの??」と現場で迷うと思います。

そんな時にお勧めする、極めて具体的な手法のご紹介です。灯台もと暗し作戦。あなたがそこで写真を撮ろうと思い、足を止めたなら既に背景はあるのですよね???それでは、あと1つだけ、これからご紹介することを実践してみましょう。

花はなの里キャンプ場の上から2段目のサイトにテントを張った私は、キャンプの準備を終えて焚火の火も安定させ、一息ついていました。正直、オートキャンプ場なので良い写真は撮れないだろう、最初はそう思っていました。

しかしキャンプサイトは良い感じで西向きで15時すぎには私の大好物の光が差し込んできました。それに足元をよく見ると、たくさんではありませんが12月だというのに、もうスイセンの花が咲いているではありませんか。

誰もいない一段上のサイトにカメラを設置して、楽しい楽しいクリエイティブタイム。このスイセンを前景にしてキャンプシーンの作品に挑戦です。

 

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F13 1/25 ISO250

夕方の美しい逆光を使って、前景となるスイセンの花を輝かせてみました。以前の<初級>ツーリング写真 基本的な光の使い方 逆光編でも解説しましたが、逆光は最高にドラマチックな作品が作れる光源です。そして湿った薪をあえて焚火に投入して、煙の演出も加えてみましたよ!

今回、この写真で初心者の方々に伝えたいのは高度なことではなく、ただ1つだけ「前景を探して撮ってみよう」ということです。灯台もと暗し作戦です。

撮影地の足元や近くに注目してください。草花、木、建物、ライダー、バイク、何もなければ地面でもOKです。ライダー、バイクは自在に位置を調整できますし、地面とはカメラを地面に置くほどのローアングルにすると生まれる前景です。

良さそうな前景を発見したら被写体に重ね合わせるようカメラポジションを大まかに設置してみてください。まず最初に被写体の画面内での大きさ、背景の範囲を良く見て焦点距離を選びます(一眼レフなら場合によってレンズを交換)。

次にカメラアングル、位置などを微調整して画面内での前景、被写体の位置関係を調整しましょう。上下左右に色々と試しまくってください!

最後にピント、ボケ具合の調整です。前景はカメラに近いのでとてもボケます。あなたが前景として選んだ被写体が最も魅力的あるいは効果的になるよう、ボケ具合を絞りで調整してください。この時、一眼レフを買ったばかりの方は、つい絞りを開放する悪い癖が出てしまいがちですが、何でも開放でボカすのは悪い癖です。本当に被写体が魅力的に見える絞り値が開放で良いのか?ちゃんと自問してくださいね。




どうですか?前景を探して見つけたら被写体と合わせて撮る。それだけ!前景の何もない平面的な写真よりも、奥行きが生まれてずっと良い写真になると思いますよ。

ここでは手っ取り早く「ソレっぽい写真」を初心者の方に撮っていただく具体的な手法のご紹介でした。誤解のないよう付け加えておきますが、必ず前景が必要だということではありません。平面的な写真が悪いみたいに聞こえますが、撮りたいと思った作品のイメージに合わせて色々やって良いんですよ!という意味です。

まずはソレっぽい写真を撮って、それをSNS等で発表して写真の喜びを味わってください。それが次への原動力になります。

なお今回のこの写真では超近景とも呼べる位置にスイセンがあり、こういった場合での絞り値の微調整については中級か上級で改めて解説させていただきます。それでは今回はこの辺で~!





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↓↓↓撮影地↓↓↓

花はなの里オートキャンプ場

棚田の最上段から3つくらいまで、小さなサイトでバイクソロに最適。新たにバイクソロ料金も設定されて行きやすくなりました。カフェダムでの石窯焼きピザもお勧め。南房総ツーリングの内房ルートの拠点にも最適です。アクアラインからもアクセスしやすいです。焚火は直火OK スーパーはバイクで10分くらいの場所にベリーズフーズ大貫店 があり、このスーパーも良質な食材が豊富でお勧めです!

超絶景!究極の野営地

EOS1Dx + EF24-70mmF2.8L F4.5 1/400 ISO100

 

旅、キャンプ、なまじ経験を重ねると、ロケーションにやたら高い要求をしてしまう。その結果がこれだ。

野宿なんて人に大きな声で言えないのかもしれない。ましてやネットで場所を公開することなどもできない。

でもその秘密感がたまらない。

旅先で本能的に野営地を探すのも最高に楽しい。

安全面、モラル、自然への意識など、あらゆる面で配慮が必要だし難しい。

それでも原始的な夜の明かし方が大好きだ。

誰にもお勧めはできないけど、でも多くの人に理解してほしい。

野宿の素晴しさ。

 





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ゆらめく炎~キャンプツーリングの夜更け

福島県 檜原湖の北岸  早稲沢浜
2016年5月

お気に入りのダンロップテント、旅の相棒R1200GS-ADVENTURE、スノーピークの焚火台、キャプテンモルガンのラム酒。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F4 5SEC ISO1600

焚火の炎を眺めていると心が落ち着く。むかしは糸の切れた凧のように、ひたすらバイクで走り回っていた。

どっかの最南端とか最北端とか、やたら陸の端っこに行ってみたり、地の果てという言葉に拘って阿保みたいに遠くまで走り回っていた。一回の北海道ツーリングで5000kmを超えたときもあった。

ある時期は走り回っているだけでは旅の本質は見えてこない…と気が付き、やたらのんびり旅したこともあった。本物の旅を追求するなら徒歩か自転車かカブだろうと思った。

今はまた考えが違う。旅の本質はどこかへ行ったことよりも心の中にあるのかも。だから距離とか手段はさほど重要ではないのでは?と。

写真は10年くらいのキャリアだけど、本腰を入れてやったのはここ2年くらい。アウトライダーのツーリング写真コンテストは初心者の頃から、定期的に応募していて誌面の常連だったけど、なかなかグランプリが獲得できずにいた。

あるとき他の方の素晴らしい作品が、その年のアウトライダーツーリング写真コンテストの年間グランプリになった。その作品を見て愕然とした。こんな凄い写真、自分には到底撮れないと。

諦めの感情の後に、この焚火の炎のようにメラメラと何かに火がついて、ひたすら我流で写真修行を重ねてみた。絶対に来年は自分がグランプリを獲得するぞと。

結果、翌年のアウトライダーツーリング写真コンテストの年間グランプリ発表号で、念願の年間グランプリを獲得できた。

すると、燃え尽き症候群ではないが、こんどは目標を見失ってしまったかのような迷路に迷い込んだ。自分はツーリング写真の美学をコンテストの為だけに追求していたのか?

そんなある日、ある大企業の社員が自殺したというニュースが世間を騒がせていた。みなさんは同調圧力という言葉をご存じだろうか?ここで詳しくは書きませんが自分独自の考え、あるいは個性は認められず会社や団体、なんらかの組織内で少数意見を多数意見に丸め込む圧力です。このニュースは会社組織により自殺に追い込まれた社員の悲しい出来事でした。

もし、その方が思い悩んでいたときに、写真作品で旅の魅力を伝えて苦しみから解放することは出来なかっただろうか?死んでしまうくらいなら、何もかもを投げうって、こんなに美しい旅の世界を体験してみたら?そう問いかけてみたら、どうなっていたか。

もちろん今の私の写真では、そんなことは無理だろうけど、いつか旅の美しさを表現できたら、自分という人間「一個人」での何らかの社会貢献として生きている手ごたえが見いだせるかも知れない。

単純にバイクでツーリングして、美しい景色や光景をカメラに収めてくるだけの行為だけど、それに可能性を感じて今も上達したいと願っている。

焚火の炎をながめていると、そんなことばかり考えてしまうから不思議だ。檜原湖の湖畔で。

 

 



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どんなシーンで絞りを微調整するのか<中級>ツーリング写真

この投稿は旅写真<中級>の一回目です。

<中級>では絞りやシャッター速度といった露出に関わる基本や、三分割構図など撮り方に関する技術が身についている方を対象に解説していきます。

もちろん初心者の方に読んでいただいても、今後のステップをイメージする上で参考になると思います。

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L F5.0 1/200 ISO100

この作例をご覧ください。望遠レンズを使用し距離感を圧縮させた写真ですが、前景とメイン被写体と背景の3つの要素があることに注目してください。

前景は左端にある木、メイン被写体は中央の大木とそこにあるキャンプサイトです。この場合、遠景は単なる黒っぽい背景として被写体の木に当たる光を強調させています。

念のためおさらいしておきますが、絞りとは被写界深度のコントロールであり、ピントを合わせていない部分のボケ具合の調整です。(明るさの話はここでは触れません)

この構図で作った前景となる木をどれくらいボカすのか?

私はこのとき前景の木の葉に注目しました。メインの大木よりも少し褐色の葉は美しく逆光を透過していました。被写体を際立たせるため、これを効果的に使おうと思い被写体エリアを前景のこの木で囲い込むようなフレーミングをしました。

そして葉のディティールを狙った通りのイメージにするため、絞り値を慎重に選んで撮影したのです。

F4.5では葉がボケすぎでディティールが伝わらず、F5.6ではシャープすぎてメイン被写体の木と境界が曖昧になってしまいます。結果F5.0を選択しました。

方法は簡単です。一眼レフカメラでしたらファインダーを覗きながら絞り込みボタン(CANONなら被写界深度プレビューボタン)を押してボケ具合を確認してください。最もあなたが最良と感じたボケ具合になるよう電子ダイアルを回してF値を調整するのです。絞込みボタンの無いカメラでしたら試し撮りしてモニターで確認してみましょう。

このように絞りを微調整するとは、まずは被写体の魅力をあなたの目で理解し、それに基づいて行うのです。

いかがだったでしょうか?絞りを操作すると被写界深度が調整できることは知っていても、実際のツーリング写真の現場では具体的にそれをどう使うか、結びついていない方もおられたのではないでしょうか。

写真は「○○だから△△にした」を基本に考えると良作の礎になりますよ。

 

つづく



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なぜ叶わぬ願いが叶う?

「虹色の流れ星」

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F3.5 30SEC ISO1000

真冬の森。焚き火の炎を見つめながら酒をのんでいた。

本当は流れ星のふりそそぐ大自然の中で野営したかったけど、真冬となるとバイクで遠くまで移動するのは、なかなか困難である。特に山間部は積雪や路面凍結があるからだ。

この写真は自宅から1時間で着いてしまう千葉県君津市ですが、雰囲気の良い森のせいでつい酒がすすんでしまいます。

「きれいな流れ星がみたいなぁ~」 そう思って撮影していたら虹色に光る流れ星をEOSがとらえてくれた。

羽田に着陸する飛行機が上空で旋回する君津市。星の撮影にはじゃまだなぁと思っていたのに、あまりに美しい演出ではないか。



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