R1200GSファイナルギアドライブAssy交換

さて久しぶりにR1200GSのことについてブログらしい記事を書いてみたいと思います。R1200GSのオーナーさん以外の方はスルーでOKです。

私が2008年に購入した空冷ヘッドモデル(空油冷モデルとも呼ばれる)中期型のR1200GS。もう購入して14年。走行距離は9.5万キロ。以前より不調であったリアファイナルドライブを重い腰を上げてメンテすることにしました。

どのように不調だったか?というと購入当初に高圧洗浄を頻繁に行っていた関係で、ファイナルに水が浸入し、錆が多い状態だったのです。その影響かオイル漏れが慢性的にあり、最近はそれが悪化してついにはディスクローターまでオイルが付着してブレーキの効きが悪化する事態に。

空冷R1200GSのオーナーの間では知られた話ですが、リアファイナルは不具合が出ると多くの場合でAssy交換となり、その場合は費用はディーラーで30万円オーバー。そのような事態になる前に、予備パーツとして事故車などから外された中古のリアファイナルを入手しておくのが賢いやり方なのです。

これは私が3年ほど前にヤフオクで事前に入手しておいたR1200GSのリアファイナルAssy。この色から推測すると後期型の限定車であるトリプルブラック。使用された距離はディスクローターの摩耗具合からして一万キロ以内。純正だと7万円近いディスクローターまで付いて2.5万円で入手できたので良い買い物でした。




そしてついにこのストック部品の出番です。

まずはR1200GSをセンタースタンドで立ててリアマッドガード、リアホイール、マフラーのサイレンサーを外します。

現状のリアファイナルはディスクローター側のオイルシールが劣化しているのかオイルまみれ。

ブレーキキャリパーを吊って、トルクロッドのボルトを外しリアファイナルユニットをカルダンシャフトから降ろします。スピードメーターのセンサーも外します。

そして関節になっているこの24mmのボルトを外すのですが、強固なネジロック剤のせいか元々の締結トルクのせいか簡単には緩みません。

汗をかきながら何とか緩め・・・




無事にリアファイナルユニットを外すことができました。

カルダンシャフトのユニバーサルジョイント部。発錆していて良い状態とは言えません。ここはゴムブーツの劣化や高圧洗浄などによる高水圧で浸水し、錆で状態が悪くなるパターンが多いようです。

左が装着されていた中期型R1200GS用リアファイナル。右が後期型R1200GS用のリアファイナル。一見して同じものに見えますが…

後期型用はこの部分に通気バルブが設けられています。中期型以前はこれが無くて密閉されていました。密閉されていると温度差で内圧が上がってしまい、オイルシールに良くないという理由から後期型にこれが付いたそうです。これと同じような物がミッションにも装着されています。

このように中期型にはありません。

今回、心配だったのは中期型と後期型で微妙に形状が違うので矢印にあるスピードメーターのセンサーがちゃんと移植できるのか?ということでしたが、配線を固定している金具が異なり、配線のレイアウトを少し変更することで難なく応用できました。




分解と逆手順で組み上げていきます。関節のボルトはネジロック剤を塗布して80N.mで締結。カルダンシャフトとリアファイナルの接合部となるスプラインには少々多めにグリスを塗りました。

せっかくホイールを外したのでついでにタイヤ交換です。今回はSHINKOのE705をネット通販で購入。前後買っても1.5万円程度ととってもリーズナブルです。

友人のガソリンスタンドに持ち込んでタイヤチェンジャーで楽々交換です。

新品のタイヤは気持ちいいですね。

色が変わってしまいましたが…まあ愛嬌です。

見ようによってはカッコいいのかもしれません。バイク屋さん任せではなく自分で作業したことで愛着もまたひとしおです。

500㎞ほど試走しましたが問題なし。もちろんオイル漏れもありません。これで空冷R1200GSの泣き所であるリアファイナルギアについては当分は心配なさそうです。

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アドベンチャーヘルメットZACK DEFENDER ZD-8使用インプレ




先日、アドベンチャーヘルメットのお勧め(?)としてご紹介させていただいたTNK工業のZACK DEFENDER ZD-8 ですが、実際に走行してみたのでインプレッションを書いてみたいと思います。

前回の投稿 ZACK DEFENDER ZD-8 については こちら 

ZACK DEFENDER ZD-8 ・・・実売価格で1.2万円程度で入手できてしまうリーズナブルさ。それでいてデザインはかっこいいし、インナーサンバイザーなど機能面も充実している謎のヘルメット。実際に手にとってみてもクオリティ面では大きな問題点は確認できません。では実際に使用してみて何か問題がないのか…とても気になるところですよね。

DEFENDER ZD-8

まず走行風による風切り音ですが70キロを過ぎたあたりからブワァーーーという独特の風切り音が盛大に発生します。しかしこれは普通のフルフェイスヘルメットを比較対象とすると大き目と言えますが、ツアークロス3、ホーネットADVなどのアドベンチャーヘルメットを比較対象とすると平均的と言えます。

この風切り音はバイザーによるものと推測されますが、例えばHJCのDS-X1の場合は同じアドベンチャーヘルメットであってもバイザーが短めなので割と静かでした。しかしDS-X1はバイザーの短さから肝心の日よけ効果は少ないと言えます。トレードオフの関係ですね。

走りながらの被り心地の感想は快適の一言に尽きます。特に頬パッドに使用されている生地が起毛なのでSHOEIのホーネットADVにかなり近い感じです。フィット感は私の頭のカタチでは申し分なく、むしろツアークロス3よりもジャストフィットしている感じでした。この辺は頭の形は人それぞれ違うのでご参考までに。




SHOEIのステッカーは・・・シャレです

オプション設定のミラーシールドを装着してみました。ちなみにこのミラーシールド、購入店の方で+1000円で付属してくるという…これも驚愕のコスパです。

純正のクリアーシールドも同様ですが精度、品実に問題点はなく、走行中も歪みが気になったり隙間があったり、開閉がスムーズでないといった不満点は全くありませんでした。視界も広くいたって快適です。ただし開閉時に指をかける部分はシールドの中央にあるので慣れは必要です。

重さは計測していませんが、特に重さが気になったり、それが原因で疲れるということはありませんでした。アドベンチャーヘルメットとして平均的な重量であると言えます。

インナーサンバイザーの上下レバーは左側の下方にありますが、ツマミ部分が小さく少々やりにくいです。これは慣れが必要だと感じました。

インナーサンバイザー自体もシールド同様に歪みなど気にならず、スモークの濃さも最適です。晴天時は下げてトンネルで上げる。ロングツーリングでは夜間走行や悪天候もあるので重宝する装備ですよね。

この日、雨に降られたのですが内部に水がしみてくるなどの問題は発生しませんでした。本当に安物なのかな・・・と疑いたくなる、ますます謎の深まるヘルメットです。

と、日帰りツーリングではありますが実際に使用した感想としてはインナーサンバイザーの開閉がやりにくい点以外は何も不満が出ませんでした。何より被り心地が快適でサイズ感もジャストフィットで(私の場合ですが)すっかりZACK DEFENDER ZD-8がお気に入りとなってしまいました。




ホワイトの方はミラーシールド仕様とし、グレーの方はクリアシールドに曇り止めのピンロックシート仕様としました。ピンロックシートは専用のものはありませんので、Amazonなどで購入できる汎用ピンロックシート【happilax】を使用しました。

以前のヘルメットでも何度か使用してきましたが、ZD-8にもhappilaxは綺麗に貼ることができました。価格も1000円程度で曇り止め効果は抜群ですのでお勧めです。

この通り、どこもカットせずに干渉することなく貼り付けできました。雨の日や寒い日の必須ツーリングアイテムだと私は思っております。

と言うことでZACK DEFENDER ZD-8の走行インプレッションを簡単に書いてみました。もちろんAraiやSHOEIと比較してしまえば価格がおよそ1/5な訳ですから粗はどこかに存在はしています。帽体もFRPではなく樹脂製です。安全面は実験する術がないのでコメントができません。それを理解した上で驚異のコスパに価値を感じて「試してみようかな」と思った人のお役に立てれば嬉しいです。

TNK工業 ZACK DEFENDER ZD-8の走行インプレッションでした。

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ツアークロス4、ホーネットADV2が出ない今…アドベンチャーヘルメットはコレだ!

さて久しぶりにお役立ち情報を書いてみようと思います。

今回はみんな大好きヘルメットの情報。しかもアドベンチャーバイクに適したアドベンチャーヘルメット、つまりバイザーのあるオフロードスタイルヘルメットでありながらゴーグルではなくシールドのヘルメットの情報でございます。

バイク歴32年、バイク業界で働いていた頃の仕事用ヘルメットも数えれば50個近くのヘルメットを使ってきました。その経験を元に今回の記事を書いてみたいと思います。一応、メーカー時代はヘルメット用品も開発に携わっていたので「元プロ」と言っても間違いではないと思います・・・

さてアドベンチャーヘルメットの代表格と言えばArai ツアークロスかSHOEIのホーネットですよね。その外にもBMW純正のエンデューロなど似たようなヘルメットは存在しますがR1200GSやアフリカツインなど人気のアドベンチャーバイクのオーナーさんを見ていると、多くはツアークロスかホーネットだと思います。

しかし両者の現行モデル Arai ツアークロス3もSHOEI ホーネットADVも発売されたのはおよそ10年前であり、いったいいつになったらツアークロス4やホーネットADV2は発売されるのだろう?と疑問に思っている方は多いと思います。




アドベンチャーバイクやセローのようなバイクが以前と変わらず人気であるにも関わらず、アドベンチャー向けヘルメットの新製品が発売されない理由は分かりませんが、きっとメーカーサイドでは開発に関わる何らかの事情があると推察します。

加えて原材料の高騰や世界情勢の不安定による流通の問題、そして品薄にも関わらずバイクブームで需要は増え、この悪循環でネット価格で3万円台で買えたはずのツアークロス3やホーネットADVは驚くほど高くなってしまいました。

私たちのような庶民ライダーにとってこれは困ったものですね。日々、ニュースでは食料や生活品の値上げが報道されていますが、例えばバッテリーなんかも相当に値上がりをしています。

そんな中、限られた予算で良いものを入手するには情報と知恵を使いたいものです。今回、私の方で何か良いアドベンチャーヘルメットはないものか?と探していたところ、見つけましたよ!いいヘルメットを。

ZACK DEFENDER ZD-8 というヘルメットです。メーカーは大阪のTNK工業株式会社でMade in Taiwan です。

あまり聞きなれないメーカーですがリード工業のようにホームセンターや量販店の車、バイクコーナーに卸しているような会社だと思います。

そんな安物で・・・品質もイマイチでしょう?少なくともR1200GSのような本格的な大型バイクで使うなんて…冗談でしょ??という感じではありますが、最初に画像で見たときに作りは良さそうだし何よりフォルムがカッコいい!と感じたので試しに購入してみました。

ZACK DEFENDER ZD-8 カッコいいですよね。ちなみに私が購入したサイトで11800円でした!しかも送料込み!安いですよね!安すぎます。

このテのアドベンチャーヘルメットは某大手通販でよく見かける海外ブランドでも数多くあるものです。しかしそれら海外ブランドのアドベンチャーヘルメットは特定の角度で見るとやたら尖っていたり、カマキリのような顔だったりとフォルムがいまいちです。しかしZACK Defender ZD-8はそんなことはなく、どの角度で見てもカッコいいアドベンチャーヘルメットなんです。

細部の作りに粗のようなモノは見当たらず外から見る分にはAraiやSHOEIとクオリティ面で大差ないと思います。シールドもピタッと閉まるし視界にゆがみもありません。

このグレーが特に気に入って購入の決め手になりました。SGマークのシールもちゃんと貼ってあります。

バイザーの形状。凝ったデザインでカッコいいですね。

シールドのクオリティも問題ありません。ピタッと閉まり開閉操作もしやすいです。

アドベンチャー系ヘルメットになかなかない、インナーサンバイザーが出てきます。操作レバーはここ。操作には少し慣れが必要かな。

インナーバイザーにはちゃんとエッジ部分に「かえし」がついています。丁寧に作りこんでいますね。

シェル上部の開閉式のベンチレーション。AraiやSHOEIと変わらず良くできています。

チンガード部分のベンチレーション。こちらも同じく良くできています。

その他、開閉機能はありませんが通気口あり。

インナーバイザーを下げてシールドを閉めたところ。トンネルの多い場所や夜間走行も想定したロングツーリングはこれでないとね。スモークシールドじゃダメなんですよね!

う~ん、実物を手に取って見れば見るほど…どこにも粗はなく良くできたヘルメットであることが分かりました。何より声を大にして言いたいのはサイズ感が良いことです。このヘルメット、実はサイズ展開がM/L(57‐59)またはL/XL(59‐61)という2サイズしか選択肢がないのですが、私の場合はL/XLが理想的なフィットでした。

Araiツアークロス、SHOEI ホーネットADVともにXLサイズを選択していましたが、ツアークロスは若干ですがタイト、ホーネットADVは若干ルーズな感じでしたがこのZD-8のL/XLは理想的なジャストフィットです。




内装はこんな感じです。ツアークロス3に近いものがありますが、頬パッドなどの生地はSHOEIホーネットADVのように起毛になっていて、非常に肌触りが良いです。あれ…安物を買ったはずなのに、やたら高級感を感じるかぶり心地なのはなぜ???

あご紐は長さを調整できるタイプで固定方法は今時流でラチェット式のバックルになっています。丁度よい長さに調節できました。

内装を外して某体内をチェック。何とか安物の正体を暴かねば・・・

しかしこちらも特にガッカリするようなマイナスポイントを見つけることはできませんでした。

取り外した内装。もちろん洗濯できます。

すき間から帽体の裏面を見てみました。通常のヘルメットに採用されるFRP素材でないことは確認できました。樹脂製なのは確かなようですがHJCのようにポリカーボネイトなのでしょうか?

参りました。もうね…感動してしまったのでもう一個買っておきました。色違いで白を。だって11800円ですよ!!この先、このDEFENDER ZD-8も何かの理由で値上げされるかもしれませんしね。

二個目を買ったらさらにカッコいいヘルメットだと感じるようになりました。

付属品と説明書。スポンジは内装のフィット用でしょうか。

チンガード部分の風の巻き込み防止カバー。これはデフォルトで装着が好ましいですね。

HJCのDS-X1と比較してみました。DS-X1はXLサイズをチョイスしたのですが内装がかなりタイトでした。あご紐もギリギリで下を向くと少し苦しいくらい。何よりインナーサンバイザーがありません。カッコは良いですしワイズギア(ヤマハの用品ブランド)に供給しているだけに品質も悪くはありませんが。

真上から見るとずいぶんと前後長が違うように見えますが…

このようにHJC DS-X1はバイザーが上の方に向かって短く、対してDEFENDER ZD-8は前方に向かって長いデザインなのですね。

光の加減によってキラキラと輝くパールホワイトです!全く安物に見えません…これが11800円で買えるなんて!どうなっているのでしょうか。




強いて安っぽさを指摘するならステッカーでしょうか。切り文字のデカールではありません。

それから収納袋が不織布製でした。まあ…でもねぇ。普段は使いませんからね。

ステッカーはチープさを誤魔化すのに剥がしてしまい、代わりに洒落でSHOEIのステッカーチューンを。不思議なことにこれでやたら満足度が上がりました。

SHOEIさんに怒られそうですけど。・・・はい、これは賛否ありそうですね。

命に係わる安全装備であるヘルメット。ちゃんとしたものを、というのはもちろん良く分かります。それと同時にヘルメットは消耗品でもあり、一定の年数を使ったら新しいものへ交換しなければ、一流品を使用していても意味がないものです。

今回のTNK工業のDEFENDER ZD-8の安全性能については敢えて触れませんが、例えばこの価格帯のヘルメットを2年サイクルで新しいものに交換しながら使っていくのも安全面では悪くない選択なのだと思います。

何よりカッコいいですしインナーサンバイザーなど機能面も優れていますからね。皆様も検討されてみてはいかがでしょうか。

また機会をみて 実際に走行してみた感想をインプレッション したいと思います。

→実際に走行してみたZD-8のインプレッションは こちら 

コスパ抜群のアドベンチャーヘルメット TNK工業 ZACK DEFENDER ZD-8のご紹介でした。

では!

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ヘルメットの匂い対策はミョウバンを使え!

さて今回は久しぶりにお役立ち情報を書いてみたいと思います。

当ブログ、究極のツーリング写真はバイク写真に関わる専門サイトではありますが、ブログである以上はお役立ち情報も書いておかないと、PV数がいまひとつ伸びない…という事情もございます。

で、今回は夏に使ったヘルメットの汗臭い内装をどのように処理すべきか?という事を書いてみます。

ずばりコレです!焼ミョウバン、正式には硫酸アルミニウムカリウムといいます。一般的には食品添加物としてウニの型崩れ防止や栗などのアク抜きに使われています。入手方法は普通にネット通販や薬局で入手可能です。写真のものは500g入りで約500円でした。




まず最初にミョウバン水原液を作ります。500mlの空ペットボトルを用意し、ジョウゴを使って焼ミョウバンを大さじ一杯(15~20g)ボトル内に入れます。

水道水を入れて溶かします。




最初は白濁していますが1~2日程度、冷蔵庫に入れて放置すると無色になります。これでミョウバン水の原液の出来あがり。原液を作ったら用途に合わせて希釈して使います。例えばデオドラントスプレーとして体に使う場合は原液を10倍に希釈します。

こんな風に100均のスプレーボトルに原液を入れて水で10倍に薄めます。体や足裏などに吹き付けると消臭効果が高いです。市販のデオドラントスプレーと比較して香料がないだけで効果は変わりません。無臭が良いという人にはこちらの方がお勧めですね。

ヘルメットの内装に使う場合は最初に洗剤と手もみ洗いで十分に汚れを落とします。




次にたらいに入れてミョウバン水の原液を投入し水で5倍に希釈します。この状態で一晩ほど漬けておきます。

ミョウバン水を十分にすすいでネットに入れて洗濯機で洗い、陰干しで十分に乾燥させて終了。

この方法は洗濯しても落ちない下着や靴下などの匂いにも効果的です。洗ってもニオイだけが落ちない・・・と諦めていた方、ミョウバンがお勧めです!!

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BMWの金字塔 R1200GS 空冷モデルを再考する

アドベンチャーバイクと聞いてその意味の通じないライダーはいない…そう言い切っても良さそうな昨今。バイクメーカー各社からアドベンチャーバイクがリリースされていますよね。アドベンチャーバイクの近似カテゴリとしてフロントに21インチを履かせた650㏄クラスのオフローダーや林道ツーリングに特化した250㏄トレッキングバイク、小型クラスもCT125、ADV150などオフロードテイストをまとったバイクが人気を博しています。

さらに4輪業界に目を向ければ各社の主力はSUVですし、スズキジムニーについては説明不要の人気ぶりです。キャンプブームなども考えると今【アウトドア】【オフロード】がムーブメントなのです。

そういった兆候を約20年前にいち早く先取ったBMWのGSシリーズはアドベンチャーバイクの祖です。もはやアドベンチャーバイクはブームではなく新たなバイクカテゴリーとして確固たる地位を築いたと言えます。

2001年 R1150GS-ADVENTURE このボリビアのプロモーション写真に強い衝撃を受けました

その証拠としてBMW R1150GS-ADVENTUREが最初に登場してから既に20年余。その人気は衰えるどころか次々と派生モデルが登場し、ドカッティやあのハーレーまでもがアドベンチャーバイクをつくる時代です。国内4メーカーについては全てのメーカーでアドベンチャーモデル(またはアドベンチャーテイスト)が存在しますし、250㏄クラスのダウンサイズアドベンチャーについては売れ行きも堅調のようです。

2004年ころ、R1200GSが登場した当初はその白熱した人気ぶりの影に「オフロードに行かない人も買っている」「日本の狭い林道では持て余す」とか、その高い走行性能に「下手でもコーナーが速い」とかネガな反応も散見されたものです。

これは当時はまだツーリングをスポーツ感覚で楽しむ「スポーツツーリング性能」というものがバイクを評価する尺度として認知されていなかったのが原因と思われます。R1200GSは「何やら見たことのない様子のバイクだ」と奇妙な目で見られながらも、バイクファンからはビッグオフローダーだと思われたのですね。




いいバイクとはカッコいいこと、高性能であること、快適であること、安全であること、贅沢な装備、利便性、信頼性、車体の持つ雰囲気などで評価されていました。もちろんこれらは現在でも大きくは変わりませんが、スポーツツーリング性能は注目されていなかったと感じます。

そのためR1200GSの評価はオフロード走行性能で判断されていたのです。今でも記憶に残っているのは砂に沈んでいくフロント…限界付近でインフォメーションが希薄…といった低評価です。今になって振り返ればラリーやレースに出るバイクではないのですからソコを指摘してもお門違いではと感じます。

今、何かと話題のハーレーのアドベンチャーバイク パンアメリカ

昔からツーリング性能に特化したツアラーというバイクは存在していました。GSシリーズがブレイクするずっと以前からBMWが得意としていたカテゴリです。BMW K100RSとかR1100RT。ヤマハならFJR1200とかですね。これらのツアラーは主な用途としてハイウェイを超高速で移動して立派なホテルに宿泊しラグジュアリーな旅をするヨーロッパで言うグランツーリズモでありました。

これら従来のツアラーは路面の綺麗な高速ワインディングでしたら楽しめました。しかし日本の山間部によくあるような道幅が狭く路面が荒れているような場面においてはたちまちナーバスになるものでした。ましてや舗装が切れて砂利ダートにでもなろうものなら背中に冷や汗が流れる感触を覚えるものです。これについてはツアラーに限ったことではなく多くのオンロードバイクが苦手とするシーンでした。そう…通常、オフロードバイク以外のバイクは舗装路を前提として作られているのです。

先代アフリカツインや同じく先代スーパーテネレなど【ビッグオフローダー】と呼ばれる大排気量のオフロード車は以前より存在していました。これらは現代のアドベンチャーバイクと意味合いが混同されがちですが、あくまでラリー競技で培ったノウハウを投入したパフォーマンス志向のカテゴリーです。もちろん市販車はツーリングで使用しても素晴らしいのですが、キャラクターとしてはあくまでパリダカールラリー等の競技で活躍したマシーンの市販バージョンです。

R1200GSアドベンチャー

R1200GSのような現代のアドベンチャーバイクとはこれらツアラーとビッグオフローダーの言ってみれば混血であり、偶発的に生まれたツーリングの優等生なのだと思います。「偶発的に」と書いたのは近年のBMWニューモデルを見ていると20年前、R1200GSを生み出したBMW開発陣は、果たしてスポーツツーリング性能を純粋に追求してこのように作ったのだろうか?と疑念が拭えないからです。たまたまこうなったのではないか??と。

ニューモデルを悪く言うようなことは避けたいのですが、BMWは近年になって競合他社からアドベンチャーカテゴリーのシェアを奪われまいと必死にもがいているようにも見えます。もちろんビジネスの観点では他社の追従を許さず常に戦うのはごく当たり前のことです。しかしその手段がパフォーマンスやハイテク装備の一辺倒で本当に良いのでしょうか?BMWが現在でも独自のポリシーのあるマニュファクチュアであるならば、かつてR100RSを登場させた時や2004年にR1200GSを生み出した時のようなセンセーショナブルを期待せずにはいられません。

まあ…最新モデルを受け入れるのに抵抗を感じるのは、私のような悪い意味で目の肥えたベテランに限った問題かもしれません。かつてOHV世代のGSユーザーがR259系のGSへと進化した様子をみて、彼らはそろって「こんなのはGSではない」と口を曲げたものです。そういった意味ではこれからバイクデビューするニュージェネレーションにとって、最新のR1250GS/ADVENTUREのハイパフォーマンス、充実のハイテク装備は歓迎できることだと思います。バイクの進化とは常にその時代に合ったカスタマーとのフィットであると考えるのが正しいのでしょうか。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

80~90年代、世界中の二輪市場を圧倒的に支配していた日本の4メーカー。その勢いに一時は二輪から完全撤退も考えたというBMW。続投を決めてからはこれら日本メーカーとの差別化を計る糸口として【安全性能】に特化しようとしていたのです。サーボ付きのABS、路面を追従する独創的なサスペンション機構。信頼性の高いカルダンシャフト。これらはツーリングを愛するマニアからは絶大な支持を受けていましたが、時代はレースからインスパイアされたスポーツバイクが中心でした。そのため日本ではあまりBMWを見かけることはありませんでした。

しかし時代が変化すれば市場も変化するもの。カスタマーの心理とは実に気まぐれで「今はこれ」と新たな風がふけば、手のひらを返したように全く異なるジャンルのバイクへ乗り換える人は多いものです。2000年代はまさにそんな変化の時代でレーサーレプリカブーム、第三京浜のモンスターマシーン、カスタムしたビッグスクーター、洒落た原宿のストリートバイクとった流行は過去のものとなり、ツーリングに注目されるようになったのです。

90年代にあった免許制度の変更も手助けとなり大排気量車でロングツーリングに行く、という新たなバイクの楽しみ方がやってきたのです。BMWはそれまで堅調なセールスだったR259血統のR1150GSを大胆にもFMCさせ驚異的なスポーツツアラーであるR1200GSを登場させました。それは従来のGSシリーズとは異なる軽量な万能ツアラーであり軽快なハンドリング、ハイウェイ巡行能力、長距離走行での快適性、オフロード走破性能、そしてスポーツツーリング性能。どれかが特化している訳ではないけれど、どれも平均点を大きく上回る驚異のバイクだったのです。

そしてBMWからR1200GSの派生モデルであるR1200GS-ADVENTUREが登場し、オフロードの専門KTMからは990ADVENTURE、テネレで名をはしたヤマハからはXT1200Zスーパーテネレが登場し、以降いつの日かこのようなバイク達が【アドベンチャーバイク】と呼ばれるようになりました。

その後、ホンダ、スズキ、ドカッティ、カワサキと次々アドベンチャーバイクを出しBMWのベストセラーR1200GSに追いつけ追い越せと盛り上がったものです。一時、ブームが沈着か?と思われた時、スクランブラーブーム、カフェレーサーブームなどがありましたが、それ以降もアドベンチャーカテゴリは一定の人気を保ってやがて650㏄クラス、250㏄クラスにまでその波を及ぼしました。

EOS6D Mark2

R1200GSをはじめとするアドベンチャーバイクがこれほどまでに成功した要因の一つとしてライディングポジションがあります。乗車姿勢での上半身はオフロードバイクのそれと全く同じで垂直に立ったアップライトな姿勢。これはハンドリングの自由度が大きいだけでなく、景色を気持ちよく見渡せるのでツーリングを愛するライダーから支持されるものでした。

通常、前傾姿勢のオートバイだと背骨の曲がりがC字カーブを描き椎間板への圧迫があり腰痛の原因でした。一方、オフロードバイクのようなアップライトな姿勢は背骨がS字カーブを描く自然な姿勢であり非常に腰に優しいのです。

その昔、借り物のCBR1000RRで一日ツーリングをしたことがありましたが、帰った頃には首、肩、腰、手首、股間、尻、膝が痛く酷い疲労感に襲われたものです。

R1200GSの車高が高く厚みのあるシートは何かと足付き性の悪さばかりが取り沙汰されていますが、ひとたび走り始めてしまえば膝の曲がりは緩やかで下肢の窮屈さはなく快適そのもの。長時間のライディングでも尻や腰など体の特定の場所に痛みが発生することはありません。日帰りで1000㎞以上走ってしまう弾丸ツーリングでも帰宅してから元気が残っているのです。

あらゆる道で素晴らしい走りをみせる車体にオフロードバイクのポジション。ライダーを無駄に疲労させずに安全に楽しくツーリングできる究極のスポーツツアラー。それがR1200GSをはじめとする現代のアドベンチャーバイクの条件ではないでしょうか。




EOS1Dx + EF14mmF2.8L F16 1/30 ISO250

R1200GS・・・大きくて軽い、走り始めれば小さくなって人車一体となるスポーツツアラー。

R1200GSは2012年のフルモデルチェンジでシリンダーヘッドが水冷化された通称R1200GS-LC(最近ではそう呼ぶことも減ってきました)へと進化しました。パワーやトルクなどのパフォーマンスアップ、クルコンや各種走行モード選択などのハイテク装備、スマホのようなTFTメーター・・・この辺の進化の具合を見ていると時代に合わせた正常進化とも受け取れるし、他社の追従を振り切るためのパフォーマンスアップとも受け取れます。

前述もしましたが近年のBMWニューモデルを見ていると、ツーリング性能に特化したメーカーという印象が薄れてきたようにも感じます。歴史の長いGSシリーズはR80G/Sを起源とする進化の過程で、R259(R1100GS)の時にツアラーとの混血を選び、アドベンチャーバイクの地位を確立、そして隔世遺伝で生まれた天才児のように誕生した2004年R1200GS。何をルーツにこうなったのか良く分からないようなツーリングの優等生はバイク界に新たな風を吹き込んだのですね。

そういった意味で私の愛車である成熟のフェイスリフトを経た中期型2008’R1200GSは本当に特別なバイクなのではないか?愛車贔屓を差し引いて考えてもそんな風に思えます。単純に自分と言う人間に見事にフィットしているだけ…という事かもしれませんけどね。

最近になって空冷モデルのR1200GSはさらに中古相場がお安くなったように見受けます。少々の過走行であっても耐久性の高いバイクなのでトラブルの心配は少ないですし、走行距離の分さらに安いのであればお買い得です。万一、何か問題があっても空冷R1200GSはBMWで記録的な売り上げを誇ったベストセラー車種。中古部品の流通量が豊富であり、ネット上での情報も多いです。そういった意味でも「はじめて輸入車を買う」という人にもお勧めのバイクと言えそうです。

バイクで旅にでる「バイクツーリング」という素敵な生き方を選択した人にとって、自身の旅のスタイルにぴったりな相棒を選択したいものですね。私はオートバイの旅においてスポーツ性能は軽視できない要素の一つであります。オートバイとはその走りでライダーに何らかの感動を与えてくれるもの…それがどのようなものが良いのか?は個人の好みによりますけどね。

今回はこの辺で!!

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R1200GS ユーザー車検後記 千葉陸運支局バイクユーザー車検情報

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログは皆さまのお陰で順調に成長をしております。このブログはWordPressで作成した独自ドメインなのですが、Googleの解析ツールで人気の投稿やクエリ、SEO順位なども分かるようになっています。究極のツーリング写真で人気の投稿はR1200GSのメンテナンス情報や中古車の選び方から、空冷モデルの魅力、それからバイクへカメラや三脚を積載する方法などが人気投稿です。あっ最近ですと浩庵キャンプ場の混雑攻略方法なんかも人気ですね。

ツーリング写真に関わる投稿は…寂しいことにあまり人気がないのですが、ブログやインターネット上の情報は主にお役立ち情報が重宝されるものです。私が書いている写真に関わることは比較的、私の書きたい内容に偏っていて誰かの役に立つような情報ではないのかもしれませんね。最初から分かってはいたのでコレで良いのですが。

さて今回はそんなブログらしい「お役立ち情報」を少し更新してみたいと思います。つい先日、R1200GS-ADVENTUREの方が3回目の車検を迎えたので再びユーザー車検で通してきました。以前にバイクのユーザー車検の通し方は投稿したことがあるのですが、新たな情報をいくつか書き加えてみたいと思います。

千葉陸運支局

バイクのユーザー車検の通し方は書類申請から当日のラインの通し方まで、以前に記事にしたので詳細は コチラ をご参照ください。

今回は…整備記録簿を作ってみたよ、という事とスリップオンサイレンサーが車検対応ではなかったので不合格になりました!というお話でございます。




「アトケン作戦」だとこのように点検整備記録簿記載なしと書かれてしまう

以前のユーザー車検の通し方の解説では本来は用意するはずの「点検整備記録簿」は別に無くても大丈夫ですよ…別名「アトケン作戦」でOKですと書きました。点検整備記録簿は整備の内容を記録簿に記載し「車検の前にきちんと整備を行いましたよ」という証明となる書類ですね。

これはバイク屋さんに法令点検や車検をお願いした場合に作成してくれる記録簿なので個人でユーザー車検を通す場合は用意することができません・・・と思っていたのですが、ネット上でバイク用の点検整備記録簿のフォーマットはダウンロードできることを知りました。

これです。【点検整備記録簿 二輪自動車 定期点検基準の別表第七】 という書類です。ここには貼りませんが「二輪自動車 定期点検基準別表第七 ダウンロード」で検索すれば、PDFをダウンロード、プリントできるサイトが存在します。

この点検整備記録簿さえ入手してしまえば個人でも点検整備記録簿をユーザー車検の際に提出できるのですね。記録簿の各項目にそってチェックマークや交換マークなどを書いていけばOKです。ただ1つ、注意点はブレーキの分解清掃などは国家資格である整備士でしか触れることのできない項目なので、ここは斜線をひいておきましょう。

それと各項目はご自身のバイクに当てはまらないものはチェックせずに斜線にしておきます。R1200GSのようなシャフトドライブなのにチェーン及びスプロケットの項にチェックしたり、空冷エンジンなのに冷却水の項にチェックしたり、スクーターなのにクラッチの項にチェックしたりしないように・・・

個人でも良いので点検整備記録簿をちゃんと提出すれば、ご覧のように車検証の備考欄に「点検整備記録簿記載あり」と入ります。こちらの方がずっと気持ちいいですよね。




さて、今回のもう1つのトピックは午前の1ラウンドで意気揚々と検査ラインに入ったところ、ライン直前の検査官のチェックでマフラーが不適合とされてしまった件です。

ラインに入る前に列に並んでいる時点で検査官が書類の確認、車体番号確認、灯火類の確認、ホーンやミラーなどの保安部品の確認、不正改造やオイル漏れなどの不良がないか?といった確認を行います。私のR1200GS-ADVENTUREは前回も前々回もLASERのHOTCAM2スリップオンサイレンサーを装着して、問題なく合格したのですが、なぜか今回の検査官の方はしっかりマフラーにご執着されておられ「正しくは不適合となりますので今回は駄目ですね」ということでした。

一回目、不適合だったのですが総合判定所の人が間違えて適合に押印したみたい・・・

マフラーは純正マフラーでも社外マフラーであっても車検対応であることを証明する加速騒音規制適用車に必要なeマークの打刻等があるはずなのですが、それが確認できなければ不適合となる訳です。後日、LASERのHOTCAM2スリップオンが車検対応品であるのか否かを確認してみましたが、なんと公式ではeマークを取得した車検対応品ということでした。しかし肝心のモノにどこにもeマークがないのが事実でこれでは不適合でも仕方ないですね。

BMW純正OPのアクラポサイレンサー。このEマークがあれば車検対応。

一応、不適合を受けた時点でも検査ラインに通すことは可能らしいので、受けるだけ受けてみましたが光軸も含めて全て合格でした。

で、仕方ないので陸運局からいちど家に帰って物置の奥からノーマルサイレンサーを引っ張り出して元に戻しました。作業自体は簡単で10分で終了です。




このノーマルのサイレンサー、新車時の慣らしで1000キロほど使用しただけなので綺麗です。R1200GSは後期型の純正マフラーは中期型よりも音量が大きく、それが気に入らなくて「どうせうるさいなら…」と思い社外マフラーに交換したのですが、消音ウールが劣化してしまったLASERよりは、当然ですがこちらのほうがはるかに静かでした。

作業を終える頃には11時をまわってしまい、陸運局へ直行するとお昼休み時間になってしまうので、昼食を済ませてから3ラウンドの隙間にお邪魔してきました。朝のラウンドでマフラーだけ不適合で他はOKでしたと伝えると、ラインにも入らずマフラーの確認だけして終了。

ということで無事に車検も合格し、当分はこのノーマルサイレンサーでいきたいと思います。少し重くなってしまいましたが次回の車検もこれで安心ですしね。不合格と聞いた瞬間に軽くショックでしたが、簡単な作業でしたし良い勉強になりました。それにしてもユーザー車検ってほんとうに検査官によって違うのですね。このマフラーを不適合にした検査官、ハンドルも疑っていて「本当に純正のハンドルがこんなに幅広なのか?」と何度も幅を測っていました。もちろん、こちらは純正のままなので問題はありませんでしたが。

今回はこの辺で!!

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R1200GSとR1200GSアドベンチャー、買うならどっちだ?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、2月もあと一週間で終わりですが春のツーリングの準備は万端でしょうか?コロナ渦のツーリングとして通常とは違う楽しみ方になるかと思いますが、感染対策を万全にして春のツーリングを楽しみましょう。

私、今年は愛車であるルノーカングー、2台のバイク2008’R1200GSと2013’R1200GS-ADVENTUREの3台がみな車検を迎えます。ぜんぶ店にお任せしたら大変な出費になるので整備と継続検査は自分で行うユーザー車検で通します。幸い陸運支局が自宅から15分程度のところなので助かります。もうカングーの方は済ませたのですが自賠責保険や重量税など必要経費だけで4.5万円くらいで済みました。

よくバイクの中古車を検討するときに「車検が高いので250㏄にするよ」と言う方がおられますが、ユーザー車検に慣れてしまえば車検自体はそれほど高いものではありません。R1200GSで2万円あればおつりがきます。しかもその内訳は半分以上が自賠責保険です。250㏄でも自賠責保険は入らないといけませんしね。車検の継続更新という部分だけに注目すれば大型バイクであれば5500円程度ということになります。

さて今回は久しぶりにBMW R1200GS/R1200GS-ADVENTUREに関わることを書いてみたいと思います。私の愛車である空冷モデル(空油冷)のR1200GSは前期型の登場が2004年、水冷ヘッドの現行モデルが出たのが2013年だったので結構古いモデルとなりました。そのせいか最近はツーリングしていても見かけるのは現行R1200GS(R1250GS)か他社のアドベンチャーバイクが多いように感じます。

アドベンチャーカテゴリの中でもR1200GSは現在でも人気のモデルではありますが、空冷R1200GSは登場した当初は他社のライバルも少なくてたくさん売れたBMWのベストセラーモデルです。

よって市場にタマ数が豊富であり中古車の市場価格も非常に魅力的な相場となりました。加えて国産車にくらべて非常にタフな車体ですので少々の過走行車でも問題はないのですから、更にお買い得な車両が多いように見受けます。今回はそんな空冷モデルのR1200GSをこれから中古で買おうかな?と検討されている方向けに、スタンダードなR1200GSと派生モデルであるR1200GS-ADVENTUREの違いについて書いてみたいと思います。

なかなか私のようにR1200GSとR1200GS-ADVENTUREの両方を所有しているユーザーは少ないので、そういった意味で希少なインプレッションだと思いますよ(たぶん)。

2008’ 中期型SOHCヘッドのR1200GS ハイライン

そもそもR1200GSとは従来まであったビッグオフローダーと違い、純粋にオフロード走行のパフォーマンスを追求したバイクではなくスポーツツアラーの仲間です。海外に行くとサバンナとか荒野とか日本にはない広大なオフロードステージがありますが、そういった場所であればオフローダーとしてのパフォーマンスも発揮できると思います。しかし日本のオフロードは主に林道で狭いものです。

日本で使う場合において「道を選ばぬスポーツツアラー」としての魅力がぎっしり詰まったのがR1200GSのスタンダードモデルです。重心が低く水平対向運動による安定とシャフト回転のジャイロ効果で地面に張り付くような安定、テレレバー&パラレバーサスペンションによる、よく動く足周りと安定。これらはBMWのRシリーズに共通した項目ですが、R1200GSの場合はオフロード向けのポジションにオンロード走行にも優れた車体が組み合わさることで、走る楽しさ、操る楽しさが体感できます。

見た目からは想像できないほど軽く、ライダーを疲労させない快適性、そして熟練の技術を必要とせずよく曲がるコーナリング。少しペースを上げて走るだけで人車一体の軽快な走りをツーリング先で楽しめるのです。

長距離ツーリングをスポーツ感覚で楽しめる道を選ばぬスポーツツアラー、それがR1200GSですね。

ただしデメリットも無い訳ではなく、大柄な車体は日本人男性の平均的な体格であれば何とか問題はありませんが、それより小柄な方ですと制限が出てきます。熟練の技術を必要とせずよく曲がるコーナリング…と先ほど書きましたが、ライテクに精通したサーキット派には退屈なバイクに感じるかもしれません。乗りやすいのは間違いありませんが大型バイク初心者の方がイキナリ選ぶバイクではないと思います。




2013’(2014年登録)DOHCヘッドの後期型 R1200GS-ADVENTURE プレミアムライン

一方、R1200GS-ADVENTUREの方はどうでしょうか?R1200GS-ADVENTUREは先代のR1150GS-ADVENTUREが「ADVENTURE」と名の付くファーストモデルだったのですが、基本は派生モデルであることは1150も現行の1250も同様です。

エンジンやフレームをはじめ多くの部分で同じバイクではあるのですが、3世代にわたって存在し続けている【巨漢バイクADVENTURE】とは日本でツーリングで使う場合にどのような利点があるのでしょうか。

まず簡単にR1200GSとR1200GS-ADVENTUREの違いを挙げていくと、1.R1200GSが20Lの燃料タンクに対してADVENTUREは33L 2.サスペンショントラベル(ストロークとプリロード)が長くオフロード走行向き 3.2の理由により車高が高い 4.大型スクリーンと左右に張り出したタンクの影響で防風効果が高い 5.パイプ製のバンパー類やシリンダーヘッドカバー等にガードが装着されている 6.標準ホイールがスポークホイールでブラック塗装などです。パニアケース、トップケースといったシステムケースはR1200GSが容量可変式の樹脂製でADVENTUREの方はアルミ製の大型のものですが、実はこの両者はアタッチメントさえ用意すればどちらにも装着可能です。実際、中古車を見ているとGSにGS-Aのケースを装着している車両やその逆も見かけます。

R1200GS-ADVENTUREはなんといっても33Lのビッグタンクが最大の特徴です。このタンクがもたらす約600㎞無給油で走るロングディスタンスはツーリングの強い味方です。ガス欠の心配や給油タイミングの予定などが旅の工程から少なくなることがやたら有難く感じるものです。

オフロード向けの足回りは林道走行時にESA(オプションの電子サスペンション)と合わせて使用することで素晴らしい走りを見せてくれます。ただしある程度のスピードが出ないと良さが出ないので、狭い日本の林道で慎重に難セクションを通過するときなど、逆に巨体が足かせになってしまうことも。ADVENTUREをオフロードで振りますには相応しいオフロードステージとオフ走行の高いスキルが要求されます。

注目したいのはオフロード向けのサスペンションシステムの副産物ともいえる乗り心地です。長いプリロードの影響か舗装路のギャップ通過も良好で非常に快適なクルージングができます。R1200GSよりもR1200GS-ADVENTUREのほうがゆったりとして乗り心地が良いです。

GSとGS-Aを近くに並べるとこんな感じです。圧倒的にGS-Aの方が大きく感じますね。

問題はこの車格の違いですね。とても同じバイクとは思えない程にADVENTUREの方が圧倒的に大きいバイクに感じます。足つきはR1200GSは身長170cmあれば十分に扱えますが、ADVENTUREの方は180cmはないと厳しいものがあります。

R1200GSにはシートのマウントに2段階の高さ調整があるのですが、どうやら設計思想上では高い方がデフォルトのようです。ハンドルとステップ位置、そして車体ジオメトリーとのバランスを考えるとハイが良好でローの方はバランスが崩れてコーナリングもイマイチになります。純正シート(日本仕様はミディアムが標準でオプションでハイシートがある)、シートをハイの位置でマウント、ESAを標準とした場合で身長180cm、体重85㎏で乗車すると両足のつま先、指の第一関節くらいがかろうじて地面に設置する感じです。この巨体をバレリーナのような足つきで支えるのですから…なかなか手ごわいです。

社外品のローシートやローダウンサスペンションなどで足つきの問題を解決させている人が多いようですが、これをやってしまうと前述の車体側とのジオメトリーのバランスがさらに崩れてしまい、本来の走りが相当にスポイルされます。特にハンドルが遠いからと体の方へ近づけるハンドルライザーは、人車一体とは逆の方向へカスタマイズすることになります。そのような無理をしてまでADVENTUREを選ぶならR1200GSの方がずっと賢明な選択だと思います。




ただ、慣れとは恐ろしいもので自分のバイクとなって半年も乗り回せば、当初に威圧感を感じていた巨体は普通になって、むしろ包み込まれているような安心感すら覚えます。この巨体だからこそ醸し出す雰囲気に「過酷な旅でも乗り越えるぞ」という勇気さえもらえるのです。実にADVENTUREは頼もしいバイクなのです。

R1200GSとR1200GS-ADVENTURE、買うならどっちだ?と聞かれれば次のようになります。

・R1200GS : ワインディングやトリッキーな舗装林道、こういった道でコーナーや走りを楽しみたい人は軽快な運動性能をみせるR1200GS。キャストホイールの車両を選べば軽快な動きにさらにダイレクト感が楽しめる。オフロードもフラットダートであれば十分に楽しい。取り回しは軽く慣れてしまえば問題ない。デザインもどの角度から見てもスッキリしている。

・R1200GS-ADVENTURE : コーナーなど舗装路の走りは通常のツアラーに比べれば軽快だがR1200GSには一歩譲る。33Lタンクの長いディスタンスで北海道などのロングツーリングを楽しめる。乗り味は懐が深い。ダートでの走りを楽しみ自然深いところへツーリングしたいなら絶対にADVENTURE。取り回しについては一定の体格を要求されるもので、ガソリン満タン時は特に重くなる。




ここ最近になって空冷モデルのR1200GSはさらにこなれた価格帯になってきたようですね。タマ数が多いのは選ぶときに良いですし、購入後も中古パーツが豊富なのが有難いです。

BMWやハーレーは新車購入できるくらいの経済力の人は仕事も忙しい人が多いので、あまりバイクに乗る時間がなく、低走行距離で状態の良いものも多いと思います。車もバイクも同じですが中古車というのは価格相応なものです。高いものは程度が良いですし、安いものは何か理由があります。お店の人だけでなく出来れば専門の知識がある第三者に見てもらえると安心ですね。

R1200GSの場合、アンダーガードのキズや装着されているタイヤの銘柄などで舗装路オンリーであったか、オフロードもガンガンであったか?が判別できます。クラッチやブレーキディスクの摩耗など、購入後に交換となった場合に高額となってしまう部分もチェックしましょう。

空冷モデル R1200GSとR1200GS-ADVENTURE、中古車でいま買うならどちらにするべきか?でした!!

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BMW 空冷R1200GS/ADVENTUREの魅力を今、振り返り考察

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、お正月休みも終わってそろそろ仕事初めの方も多いのでしょうか?

今回は久しぶりにバイクの話題、空冷R1200GSについて久しぶりに書いてみたいと思います。昨年からのコロナ渦を受けて感染リスクの少ない趣味として注目されているバイク、ソロツーリング、ソロキャンプなど。特に250㏄クラスの売れ行きが好調のようでバイクデビューする人が増えたそうですね。

バイクブームの到来となると新車市場、中古市場が活気付くのですが今この時代にオススメできるバイクとは何だろう?と考えると、やはりツーリングが楽しめるバイクが良いと思います。スポーツモデル、ネイキッド(今風に言うとロードスター)、アメリカン、オフロード、スクーター、ツアラー、クルーザー・・・いろいろなジャンルがありますが、それぞれにツーリングに向いているモデルがあると思います。

これからバイクを買おうかな?と考えている方、何を選ぶか考えるだけでもワクワクしますよね。コロナ渦においてバイクを楽しむならワイワイとしたマスツーリングやイベントの参加などは許されません…。やっぱり何といってもソロツーリングがお勧め。一人で未だ見ぬ遥かな地に想いを馳せて相棒と旅立ってみましょう。そんなバイク旅にぴったりの一台を探してみてはどうでしょうか?




EOS6D Mark2

ツーリングに向いているバイクと言っても色々あります。見た目はサーキットを走れちゃいそうなスポーティーなバイクでも、実際に走らせてみると長時間でも快適でツーリングに使えるバイクも存在します。私の愛車であるBMW R1200GSは見た目は車高も高いのでオフロードモデルという印象ですが、道を選ばぬスポーツツアラーであると私は思います。

ただツーリングするのではなく旅先の道でしっかり走りを楽しめちゃうバイク。九十九折れのワインディング、トリッキーな舗装林道、自然の中を駆け抜けるフラットダート… 水を得た魚のごとしで素晴らしい走りを見せてくれます。

もちろん荒れた林道や急こう配のガレ場などは無理がありますが、技術さえあればかなり楽しむことができます。

旅をスポーツ感覚で楽しむ…これがR1200GSの面白いところです。とにかくサスペンションが良く動き車体が安定しているのでライダーへの負担は少ないですし、ウソのようにヒラリヒラリと向きを変えてくれるのは最初は衝撃を受けるほどのインパクトですよ。

R1200GSのようなバイクを現代では「アドベンチャーバイク」と呼びますが、BMW以外でもR1200GSのライバルとなるアドベンチャーバイクは存在します。ホンダはアフリカツイン、ヤマハはスーパーテネレ、スズキはV-Strom、KTMやドカティにもありますし、驚いたことに間もなくハーレーからもアドベンチャーバイクが発売されるそうです。

これが間もなく日本でも発売予定のハーレー Pan America です。カッコいいですね。全体のフォルムとしてはR1200GSに通ずるアドベンチャーバイクで間違いないですがVツインエンジンと個性的な顔つきでハーレーらしさも感じます。

バイクといえばまず第一に「おおっこれはカッコいい!」と思えるかどうかですよね。ここ、すごく大事なポイントです。




ハスクバーナ Norden901

カッコいいバイクといえばハスクバーナ、大好きなんですよね。このノーデン901、実物を見たことがありませんが凄く気になります。

発売されて間もないヤマハのテネレ700も良いですね。しかしノーデン901もテネレ700もアドベンチャーバイクと呼ぶよりは、昔から存在していたカテゴリー【ビッグオフローダー】という風格でパリダカのような過酷なラリーを連想するバイクです。BMWでライバルとなるのはR1200GSではなくF800GSとなりそうですね。

しかしこういった新しいモデルが登場するたびに「むむっ良いな!」と思うのですが、なかなかR1200GSから買い替えという発想には至りません。大きくて軽い、よく走りタフで速い、そんな完璧なR1200GS。今の相棒を手放す理由がないのです。なぜ私はここまで空冷R1200GSに惚れ込んでしまったのか…1台は2008年式のR1200GS、もう1台は2013年空冷最終のR1200GS-ADVENTUREとGSを2台も持っているのは普通ではありませんよね。この13年近くで2台を合わせると14万キロ以上もツーリングで使い倒しました。R1200GSは本当に私にぴったりのバイクだと思います。

EOS6D mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

メカが好きだ、というのもBMWのバイクが好きな要因の一つだと思います。四輪の愛車歴はロータリーエンジンを搭載したRX-7にはじまり、最後は空冷フラット6のポルシェ911まで乗ったメカ好きです。次に国産車に乗るならスバルが良いと思っています。




私のようなメカ好きにはR1200GSの空冷ボクサーエンジンやテレレバー、シャフトドライブ機構などの独創的な機構はたまらなく魅力です。信号待ちで足元を見ればいつでも左右に張り出たシリンダーヘッドを拝むことができるのです。

メカが魅力的、それでいてハイテクの介入もそこそこ、懐が深く信頼できる大きく軽いヤツ。キャンプ道具もたくさん積載できますし、R1200GSアドベンチャーでしたら33Lのビッグタンクで600㎞も走ってしまいます。北海道ツーリングでは最強の相棒と言えますね。

もちろんバイクデビューする人がいきなり買うバイクではありませんが、中型クラスでも国産メーカーでアドベンチャー系バイクはありますのでご検討されてはいかがでしょうか。中型バイクや国産大型バイクからステップアップの方は空冷R1200GSの中古車相場もだいぶ安くなってきたので、検討されると良い時期かもしれませんね。

お勧めは2008~2009年式の中期型で電子サスペンションESAを搭載しているプレミアムライン、ESAが不要だという方はハイライン、さらに安く購入できると思います。BMWの中古車は程度の良い個体が多いのも特徴です。高価な純正オプションが既に装着されている車両もお勧めですね。

コロナ後の世界はソロツーリング、ソロキャンプを楽しむ。そのための旅の相棒として空冷R1200GSを中古車で買う…良いのではないでしょうか。

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空冷R1200GSの魅力とオートバイの未来・・・

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、関東圏でもだいぶ朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。冬ツーリングの準備は完璧でしょうか?毎度同じことを書きますがバイク、車のタイヤ空気圧の点検をお忘れなく。

さて今回は私の愛車BMW R1200GSとオートバイの未来について独り言風に綴ってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L




この投稿を書いている2020年12月現在。菅総理が2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロとするカーボンニュートラル宣言をされたのは皆さまご存じですよね。つい先日のニュースではイギリス政府は2030年までにガソリン車の新車販売を禁止、ハイブリッド車については2035年までに禁止すると発表がありました。

菅総理のカーボンニュートラルはあと30年あるのですが、イギリス政府の新車販売の方はたったあと10年です。燃料をぶち込んで煙を吐いてブルンブルンいわす内燃機の終末はすぐそこですね。時代は石油を由来とする燃料車から電気自動車へと切り替わる時なのです。

もちろん2030年がきてもガソリン車がすぐに消滅する訳ではなく、それ以前の時代の車は街を走っているでしょうし、中古車だって流通するでしょう…。しかし推測ですがガソリン車に対する社会的な風当たりは強まるはずです。例えば自動車税の増税やガソリン税の増税、場合によってはマフラーに装着する高価なキャタライザーを購入させられる…なんて事も考えられます。

少々脱線しますがガソリンを購入するとき、その単価には1Lあたり53.8円のガソリン税、2.8円の石油税が課税されています。そして見逃せないのがこれら税金を合わせた合計に対して消費税が加算されていること。我々消費者は給油するときに二重に税金を払っているのですね。お上の言い分としてはガソリン税、石油税は石油会社が納税するもの、消費税は消費者が購入したときに納税するもので別だから…だそうです。

BMWの電動スクーター Cエボリューション

プリウスやインサイトのようなハイブリッド車が日本に登場してからもう20年以上が経過しました。車の燃費や環境性能が進化しガソリンの需要量は減少しています。その結果、私たちツーリングを愛するライダーは地方へ行った時にスタンドの少なさに悩まされるようになりました。

スタンドが減った理由には消防法にも原因があります。燃料を貯蔵する地下タンクが老朽化で流出事故を起こしてしまうのを防ぐため、一定期間を経過したものは大規模な修繕か更新が必要となってくるのです。そして修繕に必要なその費用を事業主では負担できず止む得ず廃業となるようです。




このまま自動車が電気自動車へと切り替わり、私たちの愛する趣味のオートバイ、趣味のクルマの未来はどうなるのでしょう?

趣味の…と書きましたが実用としてのオートバイや車は電気で動く様子が想像できるから良いです。郵便やピザなど配達用のバイクは電動でおかしくありません。しかし夏でも革ジャンを着た髭面のアウトローが電動バイクに乗っていたらどうでしょう?

ハーレーの電動バイク Livewire

バイクを作っている多くのメーカーはバイク専門で事業を成立させている訳ではありません。ホンダ、スズキ、BMWは4輪も手掛ける大企業ですしヤマハも自動車メーカーに主要なる部分を供給し、船舶や楽器なども手掛けています。カワサキはバイク専門のイメージかもしれませんが川崎重工はその社名の通り「重工業」がメインで大型船舶や巨大な重機を製造する製鉄業由来の大企業です。事業形態はIHIや三菱重工に近いものがあり、むしろバイクを作っているのが謎なくらいです。

そう考えるとカーボンニュートラルやガソリン車販売禁止といった時代の変化を受け、危機感を最大限に募らせているのは本当に【趣味のバイク専門】と言えるハーレーやドカティではないでしょうか。

彼らが最大に危惧しているのは趣味としてのオートバイ文化の衰退であり、もし世界中からバイクファンがいなくなったらハーレーやドカティは何を生業にやっていけば良いのか路頭に迷うのです。もちろんバイクファンが世界から消滅するのは有り得ないかもしれませんが「ガソリンを燃す内燃機でないなら俺はバイクを降りるぜ」というライダーはきっと多いはずです。

そのような事態にならないため、ハーレーはかねてからコンセプトとして発信していたハイパーマッスルな電動バイク「Livewire」をついに市販化しました。最初に写真を上げたBMW Cエボリューションはスクーターなので実用的なアーバンコミューターですが、ハーレーのこちらは完全に趣味としてのオートバイを踏襲する次世代のバイク像に感じます。ちなみにCエボリューションは既に日本で売っていますしハーレーLivewireは2021年の春に発売予定だそうです。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

現代を生きる我々ライダーにとって決断を迫られる「その時」はそう遠くはないようです。決断とは内燃機を積んだバイクをやめて電動バイクに乗ってライダーとして生き続けるか??はたまた内燃機のオートバイの終末と共にバイクを降りるか??です。どちらもごめんだ…という方、いま乗っているガソリンのバイクをずっと乗り続けるのは想像よりずっと厳しいと思います。

そう考えると今から向こう10年は内燃機オートバイを満喫する最後のスイート10ではないでしょうか?私も男の子ですのでブルブル震わせて煙吹いて動くメカに強烈なロマンを感じます。今はそれが当たり前ですが30年後のティーンにハーレーのVツインやBMWボクサーツインの始動を見せてあげれば狂乱するでしょう。それほどエンジンとは魅力に満ちていると思うのです。

そう…人間は本能的に母親の胎内で聞いていたような鼓動音、パルス感、振動が好きなのです。ガソリンは好きだけど電池は嫌、エンジンは好きだけどモーターはダメ。SLが走っている姿を見れば大興奮!熱を発してレシプロモーションで動いてほしい!と本能的に乗り物に求めているのです。この壁をメーカーがどう克服するかがバイク文化の将来を握っていると感じます。




今、まさにオートバイを楽しむ時代なのです。それはコロナ時代の数少ない許された楽しみでもあり、内燃機関の末期を楽しむことでもあります。

空冷R1200GS、現代のハーレー、国産のバイクも含めガソリンエンジンを現代の技術で制御している【今のバイク】達をツーリングやスポーツ走行で味わい尽くすべき時代です。特に私の愛車である空冷R1200GSのようなバイクは空冷ボクサーツインという古典的な内燃機を絶妙なハイテクで制御し、その素晴らしい走りと過酷な旅に耐える信頼感がいいですね。オートバイという乗り物の100年を数える歴史の中で最もバランスの良い時代のバイクとも感じます。

BMW R18

ところで先日、BMWから発売されたヘリテイジモデル 1800㏄のモンスター級クルーザー R18(アール エイティーン)が話題になっていますね。伝統的なボクサーツインエンジンを巨大化し1930年代のR5をオマージュした車体デザイン。その存在感あるシリンダーヘッドと美しいフォルムのマフラー。まさに内燃機関の魅力を最大限に引き出したオートバイと言えます。一方でそのあまりに「内燃機の魅力」を誇張したような雰囲気は、あたかもBMWから「もうエンジンの時代はこれで最後だからね」とでも言っているように感じなくもないです…。

何だか寂しいような気もしますが、とにもかくにも現代のオートバイとツーリングを今こそ楽しもうぜ!という事だけ言いたかったのです。

今回はこの辺で!

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空冷R1200GS ユーザーレベルメンテナンス 総合リンク集

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋の紅葉の景色はそろそろ終わりを迎えて本格的な冬となりますね。しかし私の住む房総半島では今からが紅葉の見ごろを迎えます。養老渓谷や亀山湖の紅葉は関東で一番遅い紅葉と言われているのです。関東圏の方はこの年末はぜひ房総半島へツーリングへいらしてくださいね。

さて究極のツーリング写真では今まで数々の空冷R1200GSのメンテナンス方法をご紹介してきました。その多くはユーザーでできるレベルのものであり、メンテナンスに自信のない方でも安心して作業できるよう超詳細に作業方法を書いてきました。その解説もそろそろ一通りをやりきった感じなのでまとめとしてリンク集を作ってみたいと思います。

現代のBMWと聞くとハイテクとCPUのブラックボックス化でユーザーでは何もメンテナンスできないイメージかもしれません。しかし空冷R1200GSについては多くの方が想像をするほどメンテナンス性は悪くなく、オイル交換やバッテリー交換などはいたってやさしいです。そんな簡単なR1200GSのメンテナンスについての解説集でございます。なお対象となるのは中期型と後期型になります。

本メンテナンスリンク集はR1200GS中期型、後期型が対象です

・R1200GSエンジンオイル交換(オイルフィルター交換)方法

エンジンオイルの交換はユーザーレベルのメンテナンスとしては代表的なものですね。空冷R1200GSの場合はミッションが別室構造なので4輪用のエンジンオイルが使えてしまうのが良いですね。構造的にはオーソドックスなウェットサンプで特殊な作業はありません。フィラーはボクサーエンジンのヘッドカバーに有りますので注入も簡単です。

作業時間目安 30分

難易度 ☆☆☆★★

投稿は こちら 

・R1200GSミッションオイル交換方法

ミッションはエンジンオイルと共用で使っている通常のオートバイと違い、R1200GSならではのメンテナンスがミッションオイル(ギアオイル)の交換です。ここでも特殊なギアオイルが必要という事ではなく、市販されている4輪用のギアオイルで大丈夫です。難易度もエンジンオイルよりさらに簡単です。

作業時間目安 20分

難易度 ☆☆★★★

投稿は こちら 

・R1200GSリアファイナルギアオイル交換方法

これまた普通のオートバイにはないメンテナンス作業項目ですね。シャフトドライブ機構ならではのリアファイナルギア部分のギアオイル交換です。リアファイナルドライブは一見して堅牢であり、メンテナンスに気を遣わなくて良さそうに感じますが浸水や発錆などトラブルの多い部分ですので、メーカー推奨の交換スパンを待たずして早めのサイクルで交換しましょう。

作業時間目安 30分

作業難易度 ☆☆★★★

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・R1200GSエアクリーナー交換方法

エアクリーナーは幹線道路などの空気の汚れた場所を多く走る人は早めに交換を行いましょう。こちらの作業方法も一部の外装部品を外すだけなので簡単です。激しく汚れてしまう前に交換が良いと思います。

作業目安時間 20分

作業難易度 ☆☆★★★

投稿は こちら 

・R1200GS-ADVENTUREエアクリーナー交換方法

こちらはR1200GSアドベンチャーのエアクリーナー交換方法です。R1200GSと外装部品の外し方が少し違うので別の記事で書いてみました。えっ?そうです私はR1200GSとR1200GSアドベンチャーの両方を持っているのです。

作業目安時間 20分

作業難易度 ☆☆★★★

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・R1200GSバッテリー交換方法

消耗品の代表選手であるバッテリー。これまた現代のBMWだからといって特殊なバッテリーということはなく、国産オートバイ(確かZZR1400とかと同じ)と共通のどこでも手に入るバッテリーです。設置位置もシートしたに鎮座していてこれまた普通のオートバイと変わりません。BMWはメンテ性が悪いなんて誰が言ったの???

作業時間目安 10分

作業難易度 ☆★★★★

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・R1200GSヘッドライトバルブ交換方法

メンテナンスと言うより切れてしまった時の交換方法ですね。ハロゲンのヘッドライトバルブも消耗品ですので数年で切れてしまいます。また切れなくても長く使ったものは光量が少しづつ低下するので車検の直前に交換することをお勧めします。これまた特殊なものではなくカー用品店に売っている普通のH7バルブとなります。

作業時間目安 10分

作業難易度 ☆★★★★

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車検前にテスター屋さんで光軸、光量を測定

・R1200GSスパークプラグ交換方法(中期型)

R1200GSのスパークプラグは2極タイプで割と高価、しかも2気筒のくせに2スパークヘッドなので交換には4本要します。しかし…BMWが推奨する交換サイクルは4万キロ!!実際に4万キロ以上使ってみたのですが問題ありませんでした。BMWは維持費が高いって誰が言ったの??

作業時間目安 40分

作業難易度 ☆☆☆☆★

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・R1200GSスパークプラグ交換方法(後期型)

ヘッドがDOHC化された空冷最終モデルはプラグの品番が変わります。レンチのサイズなども違うので別の記事で書いてみました。えっ!?そうです私はR1200GSの中期型と後期型の両方を所有しているのです。

投稿は こちら 

・R1200GSブレーキフルード交換方法

ブレーキの性能に定評のあるBMWのオートバイ。そのシステムはブレンボ製。しかし中期型と後期型に関してはフルードの交換方法は普通のオートバイと全く同じ、いたって簡単です。前期型のサーボブレーキの付いたI-ABS1の人は大変のようですが中期型、後期型はユーザーレベルのメンテナンスと言えます。(前期型でも2007年あたりの末期ロットはサーボブレーキが無いと聞きますので、その場合は本解説の手順で良いと思います)

作業目安時間 前後で40分

作業難易度 ☆☆☆★★

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・R1200GSリアブレーキパッド交換方法

ブレーキパッドの交換サイクルについては国産車と全く考えの異なる部分と感じます。パッドは私の使い方の場合、フロントは6万キロ、リアは4万キロも持続しました。しかし長持ちすると喜ぶのは早計でその分、ディスクローターもいい感じで摩耗してくれます。ここではリアブレーキパッドの交換方法を記しております。

作業時間 30分

作業難易度 ☆☆☆★★

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・R1200GSリアホイール着脱方法

通常のオートバイの場合、リアホイールを外したいとなるとチェーンを外す必要があります。シャフトドライブ機構で片持ちアームのR1200GSは通常のオートバイに比較したら劇的に容易にホイールの着脱ができます。しかもホイール無しでセンタースタンドで自立するのでジャッキも不要です。

作業時間 着脱のみなら15分

作業難易度 ☆☆★★★

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・R1200GS-ADVENTURE外装パーツ着脱方法

この投稿はR1200GSの外装パーツを缶スプレーで全塗装したときに書いたものです。外装パーツを外すと普段の洗車や点検では目の届かない部分を見れるのが良いです。例えば燃料ポンプの上に砂埃が溜まっていたとか、メーターステーが想像以上に錆ていた…なんて事が分かります。作業はトルクスT25だけで出来るので簡単です。

作業時間 慎重にやって40分

作業難易度 ☆☆★★★

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なお中古車などで新たに空冷R1200GSのユーザーになったという方々へ。最初に揃える工具は主にトルクスレンチのT型とE型です。これはL字レンチだけでなくソケットを揃えることをお勧めします。

オイルフィルター交換はフィルターレンチ、プラグ交換はキャップリムーバー、その他は各記事に詳細を書いていますが基本的な工具は国産車の整備と大きな違いはありません。

ユーザーでできる簡単な整備でもディーラーにお願いすると良いお値段を請求されるものです。自分で作業することで経済的であるだけでなく、ツーリング先でトラブルが発生したときに自分で対処できる可能性も高まります。なにより自らの手で整備してあげることで愛車への愛着もひとしおとなりますよ。




※ブレーキやホイールの着脱など、万一の不備が発生した場合に命に関わる事故の原因ともなりえます。「かんたん」と書いてきましたがその部分で自信のない方はディーラーでプロにお任せするのも良いと思います。当ブログは責任を負いかねますので予めご了承くださいませ。

空冷R1200GS(ADVENTURE)のユーザーレベルのメンテナンスリンク集でした!!オーナーの方はぜひこのページをブックマークしてくださいね。

今回はこの辺で!

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