バイク写真と天の川撮影<Lightroom>天の川のレタッチと仕上げ方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は前回のギャラリー投稿にアップした南房総からの天の川のツーリング写真を使って、画像レタッチLightroomでの仕上げ方の解説をいってみたいと思います。

使用カメラはキヤノン EOS6D Mark2 使用レンズはEF14㎜F2.8L 三脚はNEEWER66インチカーボン三脚です。RAWで撮った画像を元にAdobe Lightroom CLASSIC を使って仕上げる手順をご紹介いたします。

まずは元画像のRAWをLightroomに取り込んだ状態。ご覧のように天の川はこの時点ではっきりと写っていますが、30秒以上はシャッターを開けたくない、これ以上は高感度に設定したくない、という露出の都合で少しアンダー目に撮っています。

こういった星景写真の場合、撮影時に後でLightroomでどのように仕上げるのかを予めイメージして撮ります。

まず画面内に余計な物が写っていないか拡大してチェックしてみましょう。この作品の撮影場所は東京湾の入り口です。飛行機がとても多く飛んでいるので、途切れるタイミングを狙ったつもりでも、画角が14㎜もあるのでどうしても入ってしまう場合があります。この作品も画面の右隅に飛行機のライトが軌跡で入ってしまいました。

スポット修正ツールを起動します。

奇跡を描いてしまった部分をドラグして選択。キレイに消すことができました。




続いて全体の基本的な調整からいってみましょう。調整には基本的に順序があって色温度(WB)、露出、コントラスト…の順で調整を行います。夜空の色をブルー系にするか漆黒の夜空にするのかで色温度を調整してください。

今回は漆黒の夜空で天の川の存在を際立たせたいと思います。よって色温度は4300kへ。そしてコントラストを+20に、ハイライトを+40で全体の暗さを上げます。

天の川の写真を仕上げるのに重要なのはテクスチャ、明瞭度、かすみの除去の3つです。テクスチャは通常ですと被写体の質感アップに有効ですが、星空の場合は星1つの存在感の調整に役立ちます。かすみの除去は撮影時に肉眼では確認できなかったような小さな星まで見えるようになり、+100までスライダーを上げると驚くほど多くの星を明らかにできます。この部分は本当に凄い機能だな…といつも感心してしまいます。

これら3つのスライダーを左右に動かしてイメージに近づけてみましょう。ここでポイント!この場合のイメージとは当たり前ですが撮影者独自のイメージです。どこにも正解などはなく「あの時こうだった」という心象風景の再現、または記憶風景の中で美化された妄想的な表現でも悪くはないと思います。

カメラが間違いなく写しているものに対しての調整がレタッチです。天の川がそもそも無くて書き加えたのならインチキかもしれませんが、そうではないのですからね。

これは明瞭度を+35まで上げて星々と天の川をクッキリと魅せる仕上げ方です。

こちらは逆に明瞭度、テクスチャー共に-21まで下げて柔らかく表現しています。この場合はかすみの除去を+100まであげてみました。

これらはあくまで一例で撮影地であなたか感動した景色(心象風景)に最も近いのは、どういった表現方法なのか?を考えて調整してみて下さいね。




全体の大まかな調整が済んだら補正ブラシを起動します。

天の川を選択します。

星空全体に対して天の川の部分の存在感の調整です。ここでも同様にテクスチャ、明瞭度、かすみの除去で天の川をあなたなりのイメージで調整します。この時、天の川は「天の川銀河」と言われる通り、色が少しだけついていますので彩度を少しだけ上げるのがポイントです。

次に段階フィルターを起動しましょう。

地上側を選択します。この撮影地ではカメラのずっと後ろに国道からの街灯があり、その光によってバイク+ライダーにも光が当たってくれました。本来、何もない場所であれば夜空や天の川に露出を狙えば地上物は真っ黒です。有難い環境だったと言えそうですが、色かぶりが酷いのでこれを調整しましょう。

光が当たっていたと言っても暗いのは確かなので露出を1 1/3上げ明瞭度を+35に、ホワイトバランスを調整してオレンジっぽさを弱めました。彩度も-23にしているのはホワイトバランスの調整だけでは不自然さを取り切れないからです。

この辺でいちど元画像と見比べてみましょう。明らかな不自然さ、イラストや絵画のようになっていないか?写真らしさを失っていないかのチェックです。こうやって改めて見るとLightroomってほんとスゴいですよね。特に星景写真で威力を発揮すると思います。




こんどは補正ブラシで空の下の方を選択します。この辺は地上付近のかすみや光害から影響を受けているので、これを補正します。

赤っぽかった部分を夜空全体と同じように仕上げます。かすみの影響で明瞭さがないので明瞭度を+55に、色温度を大幅に下げて青方向に戻してやります。

はい、今回は最終的にこんな風に仕上げてみました。

今回はLightroomのレタッチ解説でしたので、撮影データは詳細を書きませんでしたが、ここで書き加えますと ボディ:EOS6D Mark2 レンズ:キャノンEF14mmF2.8L ISO1600 S:30SEC F2.8 NEEWER66インチカーボン三脚 微風 月齢3(中潮)千葉県館山市 です。

それではまた!!

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LightroomレタッチとRAW現像

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は撮った写真をソフトウェアーで調整するレタッチのことについて少し書いてみたいと思います。

いまだにソフトウェアーによるレタッチやRAW現像について誤解している人をお見受けします。レタッチやソフトで撮った写真を調整するのは邪道であると。

そのような誤解を生んだ経緯は写真を良く見せよう、目立たせようと節度なく派手にした写真が出回ったため、それに違和感を感じた人がレタッチはインチキであると騒ぎ始めたことだと思います。




確かに過度なまでにシャドウリフトしてイラストのようにしたり、人の顔や地面までピンク色の桜の風景写真を作ったりと、思わず目を背けたくなる写真は主にSNSやネット上で散見されます。

EOS30D + EF28-70mmF2.8L 記憶の中の礼文島を表現したレタッチ 実際は海はもっと青い

しかしそれを見てレタッチは邪道であると言うのは完全なる誤解です。そもそも全てのデジタルカメラはシャッターを切った当初はRAWであり、それをカメラ内のCPUが瞬時に現像処理(つまりレタッチ)してJPEGにしてカードに記録してくれます。

きっとレタッチ否定派の人は写真らしい違和感のない写真こそが正義である、と主張したいのだと思います。それであれば、その方の考える「より写真らしい」写真になるようレタッチすれば「これこそが正統派の写真である」という作品を作れるのではないでしょうか。さらに例え話をするなら最新のデジカメで撮った画像を30年前のカラーフィルムのように仕上げることも可能なのです。

カメラのコンピューターに任せるか、自分でやるかの違いなのですね。

RAWのメリットは次のようなことです。カメラが取り入れた光の量の観点で、通常であれば範囲外であったものも実は残してありますよ。だから必要であれば後で呼び起こしてくださいね。という記録形式なのです。

ただ、これでは情報量が多すぎてファイルが重いので「必要でないなら捨てちゃいますね」といって範囲外の隠されていたデータをばっさり捨てて圧縮したファイルがJPEGです。

そしてRAWからJPEGに圧縮される際に人物なら少し赤みを、風景なら青や緑を鮮やかに、といった具合にカメラ内のCPUが決められたレシピのようなもので仕上げてくれるのです。




いわゆる「撮って出し」…つまりレタッチしませんでした、という写真が一番美しいと感じるのであれば、そのカメラのCPUにあるRAW現像のレシピがあなたの好みにマッチしているという事です。

RAWで記録してLightroomやDPPまたはSilkyPIXなどで現像する際、明暗差の大きいシーンなどで黒つぶれ、白飛びしてしまった部分も実はデータとしてはしっかり写っているので起こすことが可能です。そしてもう1つはホワイトバランスもノーダメージで調整可能なのです。

Lightroomのプリセット機能を使ってワンクリックで記憶風景に仕上げた写真

以前も似たようなことを書きましたが、どんなにカメラが進化した現代でも、撮影者の意図や感情をくみ取れるカメラはありません。だから評価測光に対して「おいおい、そうじゃないぜ」と露出補正をしたり、マニュアルフォーカスに切り替えてピントピークを微調整したりする訳です。レタッチもこれと同様にRAWデータをJPEGにする際に「おいおい、そうじゃないよ、センスないねカメラ君は」と撮影者独自の表現、意図で調整してあげるものなのです。

これが分かればレタッチは「けしからん」とは誰も言わないはずです。けしからんのは中身の無い写真を目立たせようと派手に加工し、気色の悪い画像を発表しているごく一部なのだと思うのですが…どうでしょう。

そして何より難しいのはどの辺をラインに「ここまでやったらもう写真じゃない!」となるかの線引きです。これは誰にもできず、また時代とともに変化することです。ベテランは従来の手法を踏襲しますしニュージェネレーションは大胆にやる訳です。やがてベテランは引退していきニュージェネの割合が増え文化も変化していくのだと思います。

よく聞くのは有るものを消したり、無いものを付け加えたり、切り貼りや合成をするのがダメというのがありますが、それとてコラージュ写真、モンタージュ写真というれっきとしたジャンルが古くから存在しています。

先ほど「気色の悪い画像」と書きましたが、そういった現代で一線を越えた写真ですら数十年という単位で見ていけば芸術へと進化する種となっているのかもしれません。




いまRAW現像とかやらないよ…とお考えの方も、大切な写真を長期保存する意味でRAWでバックアップを作っておくことを強くオススメします。JPEGは劣化もしますし数十年後にはRAW現像を当たり前のようにやっているかもしれません。そうなったとき昔、自分が撮った大切な写真がRAWで存在するのかJPEGしか無いのかでは大きな違いです。

今回はこの辺で!

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Lightroomレタッチテクニック☆夕景と地上物の露出調整

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは多くの方がバイク好きなライダーかと思いますが車はお好きですか?きっとバイクが好きな方でしたら車も好きだという方も多いかと存じます。

かくいう私もバイクだけでなく車も大好きです。18の頃からの車歴はRX-7(FC3S型)を3台ほど乗り継ぎ、ユーノスロードスター(NA6C型)、メルセデス230GE(W460 型)、911カレラ2(Type964)を経て現在ではファミリーカーのルノーカングーに落ち着いております。

このように車歴の大半はスポーツカーでして過去にサーキットでレース形式の走行会にハマっていたほど、車ではスポーツ走行が大好きでした。もう久しくマニュアル車も運転していないので、やはりいつかはスポーツカーにまた乗りたいなぁと、暇なときに中古車情報サイトを見たりしています。いま欲しいのはケイターハムセブン160(ジムニーのエンジンを積んだ軽自動車規格のスーパーセブン)か、具体的な車種はないですが一度はスバルに乗っておきたいかな…なんて思っています。

そんな中古車サイトを見ていたら、かつての愛車と同じ230GEがあり得ない高値になっているのを発見しました。230GEという呼称のW460型初代ゲレンデヴァーゲンはメルセデスの商用車部門で生産されていた軍用ベースで、現在売られているラグジュアリーなゲレンデとはだいぶイメージの違う車です。

かつての愛車 230GE(W460型)ショートボディ

ボディの鋼板が厚く内装もトラックのように武骨です。確か私がこの車を購入した2003年あたりで130万円くらいでしたが、現在での相場は400~600万円といった感じです。空冷のポルシェ911もR32のGT-Rもそうですが、かつての名車がプレミア化していく時代…これって現在では魅力のあるモノがないからってことでしょうか。

環境問題、安全基準、生産コストなど時代の流れで仕方なくこうなってしまった…現代の車ですが、何かこうハートを刺激するような車種が減ったように感じます。最近は「おおぉコレは良いかも」と思える車(新型ジムニー、S660、BRZのStiスポーツ、ロードスターなど)が少しづつ増えてきましたが、車業界はもう少し盛り上がってほしいですよね。




さて前置きが長かったですが今回はツーリング写真におけるLightroomレタッチテクニックのご紹介です。テクニックというか今回は極めて初歩的な部分的な露出の補正をいってみたいと思います。

またまた過去画像、2012年の北海道ツーリングのRAWを保存していたHDDからサルベージしました。この写真は夕陽の名所であるサロマ湖のキムアネップ岬から撮った1枚です。こういった画面内に太陽がバーンと入る逆光時は地上側は真っ黒になって何も写らないものです。

かといって地上にあるバイクが写るように露出を合わせて撮ると、こんどは肝心な空がオーバーになります。この写真の元データはまさにそれです。

撮影に使用したカメラはキャノンのフルサイズ一眼レフ EOS5D Mark2です。RAWで撮影しているので当初は写っていなかった部分もダイナミックレンジの範囲内としてデータが残っているはずですので、それを起こすようにレタッチしてみましょう。

現像モジュールで段階フィルターを起動します。




本当はもう少し暗く撮りたかった空と湖面の部分を選択します。(選択したマスクをオーバーレイしているので赤くなっています、赤く調整したのではありませんよ)

露光量をマイナス一段、コントラストを+18、明瞭度とかすみの除去も+18としました。

調整前と調整後の比較写真。本当は撮る時点でこのように決めたいのですが強い逆光と地上のバイクは明暗差が大きく、このように撮るのは難しいのですね。この写真は7年前の私ですので「う~ん、うまく露出が合わない…どうしよう」で苦し紛れに撮った写真ですが、今であればダイナミックレンジを意識して別の露出で撮ったかもしれませんね。

それと注意点が1つ。この撮影シーンのように真っ赤に焼けた夕景についてはホワイトバランスを赤へふらないこと。つい、さらに印象的にしようと赤へふってしまいたくなりますが、それはただの破壊行為です。




EOS5D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

しかし…キムアネップ岬の夕陽は本当に美しいです。旅人の心をあたためてくれるような赤、それを写す深い色の湖面。写真をレタッチしていたら、またキムアネップ岬に行きたくなってしまいました。

今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D Mark2 + EF50mmF1.8STM

「自分の欲望が発する自然の投網を打って偶然という獲物を絡めること」 森山大道 スナップ写真の定義

今さら聞けない☆RAW撮影のメリットとダイナミックレンジ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはカメラの記録モードはJPEGでしょうか?それともRAWで記録されていますか?

シャッターを切ったとき、デジカメの中ではイメージセンサーからのデータをCPUで処理してSDカード等に画像として記録します。その際に記録形式として静止画を写すカメラの場合は主にJPEGかRAWで記録します。

RAWは直訳すると「生」なのでイメージセンサーからの生データという意味です。JPEGはRAWを元にして不要なデータを削除して容量を軽くしたもの、つまり圧縮された画像データです。

多くのデジカメやスマホで撮影したデジタル写真はJPEGです。高級なコンデジや一眼レフにはJPEGの他にRAWのままカードに記録するモードが付いています。RAWは1つの画素が受けたR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の三原色を元に、その何千万という集合体で画像となっています。RGBがどのような組み合わせ、かつどのような光の強さで受けたデータなのかの集合体がRAWな訳ですね。

パチリと撮ってカメラのモニターで再生した時に見れる画像。その画像の中に光の強さの関係で見えていないような部分はJPEGはバッサリと捨てています。RAWはこれを残していますので「あなたが望むなら、後で呼び起こすことも出来ますよ」という可能性を秘めているのがRAWです。

この作例はEOS6D Mark2をRAW記録モードで撮影した写真です。そのRAWデータをLightroomに取り込んで解説いたします。まずこの写真が普通に撮っただけの最初の画像です。カメラの再生ボタンを押したときの画像と同じです。逆光で撮っているので、このようにバイクやライダーに露出を合わせると、空の部分は明るすぎて飛んでしまった感じです。




私はこの写真を仕上げたとき、空はこのままの方が雰囲気があって良いと思ったので調整はしませんでした。しかし今回はRAWとダイナミックレンジの解説として、この空の部分に隠されたデータを起こしてみたいと思います。

まず段階フィルターを起動して空の部分を選択します。

そして分かりやすいように選択した部分を大幅にマイナス1.25と下げてみました。(こうやって仕上げましょうという意味ではありませんよ)

どうでしょう?当初は白っぽくなってしまった空の部分。RAWデータは実はこれだけの色や太陽の様子などを隠し持っていたわけです。この例では明るすぎて写っていない部分を下げましたが、その逆の暗すぎて写っていない部分を上げることも可能です。

Lightroomの場合はこのように局所的に調整することが出来るので、特にRAWで撮影したメリットが大きいように感じます。




ダイナミックレンジとは一回のシャッター(一回の露光)で写せる光の範囲のことです。真っ暗な部分から明るすぎて何も写らなくなる部分の範囲です。

説明が長くなると眠いので難しい話は割愛しますが、主に太陽光によって見える日常光のダイナミックレンジは140dB程度と言われます。その中でデジカメが写せるダイナミックレンジはおよそ70dB。さらにその範囲内でJPEGに圧縮されてしまった場合は40dBとなっています。

多くの方が明暗差の大きな撮影シーンで露出に悩んだ経験がおありかと思います。これは日常光のダイナミックレンジとデジカメのダイナミックレンジには大きく差があることが原因なのです。

RAWはデータ容量が重いですしパソコンに取り入れて現像作業をしないと、SNSにアップしたりプリントしたり出来ないので面倒なのですが、このようなメリットを考えると念のためRAWで撮っておく、というのは非常に賢い選択なのです。

今回はダイナミックレンジで解説しましたが、例えばホワイトバランスなども元データへのダメージを最小限で変更できます。長期保存してレタッチ技術が進化した将来の為にRAWで保存というのも悪くありません。

しかしJPEGにはJPEGのメリットもあり、これはカメラの機種(映像エンジンと呼ばれるCPUの性能)によって色々ですが、実はRAWよりも綺麗に撮れてしまう場合もあります。特に階調部分についてはJPEGの方が豊かな場合もあり、私はいつもRAW+JPEGモードで記録し、JPEGをお手本のように見ながらRAW現像を仕上げております。しかし、どう頑張ってRAWを調整しても元のJPEGのような豊かな階調に調整することが出来ないことがありました。

まとめると以下のようになります。

・ダイナミックレンジとは1回の露光で写せる明るさの範囲である

・RAWは当初、写っていなかった部分にもデータが残っているので後で起こせる

・JPEGはすぐに使えて便利であるがデータには限りがある

最後に誤解のないよう書いておきますね…。この解説ではRAWで記録して写せなかった部分はLightroomのようなソフトで起こしましょう…という意味ではございません。写真とは写せる部分と写せない部分があり、その限られた範囲の中で表現するから写真らしい作品が成立すると考えます(すいません偉そうで…)。

それらを踏まえた上で特殊な撮影シーン(暗い室内に差し込む逆光、星空や天の川など)においてRAWデータが持っている「最初に写らなかった部分を再現することも可能ですよ」という事でございます。

ご興味を抱かれた方はぜひRAWで撮影して現像処理に挑戦してみてくださいね。今回はこの辺で!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICHO GR APS-C

キャリアを重ねていくと光への関心が高まり、光をとらえてみたいと強く思うようになりました。そして光について色々と分かってくると写真らしい写真表現って何だろうとか、今まで気にしなかったことに気が付き始めます。そうすると不思議なことにダイナミックレンジとは広ければ良いとは限らないな。。。なんて考えたりします。この写真は暗部と明部の構成を意識して撮った1枚で、逆に言うと限られたダイナミックレンジの範囲内で光を撮った写真とも言えます。まだまだ未熟ですがこの辺を磨いていきたい2019年です。

ツーリング写真と星空の撮り方<Lightroomレタッチ解説>星の写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、寒い冬ですが天気のいい日は星空が綺麗に見れる季節でもありますよね。

山間部は路面凍結や積雪もあるので難しいですが、海岸線でしたら少しの気合で夜走りで星空ツーリングを堪能できますよ。万全な防寒対策で星空ツーリングされてはいかがでしょうか?

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

さて今回の究極のツーリング写真では久しぶりになってしまいましたLightroomレタッチ解説をいってみたいと思います。撮った画像を自分の好みやイメージを再現させるレタッチですが、最近はSNSを見ているとレタッチ技術もすごくレベルが上がってきていますね。

私の場合は全く手を加えないものから、イメージに近づけるため調整を行うもの、現実の光景とは全く異なるほどに手を加えるものなど様々です。これらのレタッチ作業は写真について自身で考えがしっかりしていれば脚色などではないと考えます。

心象風景と呼ばれる記憶世界の再現なのですね。星空に関して言えば肉眼では天の川は確認できなかったけど、写真にしたら写っていた!なんてこともあります。これは心象風景の再現というよりはLightroomレタッチによって事実を再現しているとも言えます。ややこしい話ですけどね。

それでは早速、Ligtroomの画面で解説してみたいと思います。

まずはEOS6D Mark2で撮影したRAWデータをLightroomに取り込み現像モジュールを立ち上げた画面です。このままでも十分に綺麗な写真かもしれませんが、今回の解説では主にインスタやFacebookなどのSNS向けに仕上げた写真として作業してみたいと思います。SNSは多くの場合はスマホなどの小さな画面で見られますので、すこし派手に、そして強めのコントラストが印象的になる傾向です。

細かな解説はヒストリー画面で省略して説明します。左に表示されるヒストリーは下から古い順番です。基本は最初に色温度の調整からスタートです。漆黒の闇にするか青い夜空にするかはここで決定してください。そして光害と思われる色のかぶりを微調整しノイズを抑えるためにアンダー目に撮った露出をプラス0.32補正。コントラストは星を絶対的にするため+47と強め。ハイライトも主に星を意味するので+36と上げました。

ここまでの調整でこんな感じです。これでも十分OKな気がしますね。しかしつくづくAdobeのLightroomはスゴいな…と実感するのはこの先の機能です。ここまででしたらLightroom以外のDPPなどのソフトでも可能だと思います。

右カラムの基本補正にある【明瞭度】と【かすみの除去】の2つですが、これが星空の写真に絶大なる威力を発揮するのです。今回は明瞭度を+57、かすみの除去を+60とインスタ用という事もあり大胆に調整してみました。

どうでしょう?はじめて見た方はきっと驚かれたのではないでしょうか?Lightroomには他のレタッチソフトにはない調整機能が色々とありますが、中でもすごいなと感じるのは星空風景写真で使えるこの明瞭度とかすみの除去なんです。

これだけで一気に銀河!という感じがしませんか?冒頭でも書きましたが、私は以前、撮影現場では両目2.0の視力をもってしても空に天の川があることに気が付きませんでしたが、帰宅してLightroomでレタッチするときに「かすみの除去」で天の川が出現したのには驚きました。

このように肉眼や撮っただけの画像では見えないものまで見えてきてしまうのです。まあ…出てくるということはカメラのイメージセンサーは確かに捉えているのでしょうが、それにしても最初は俄かに信じがたい現象でした。

次に普段はあまり触れない彩度ですが、これも星空の風景写真ではお好みに合わせて多めに入れてみるといいです。この写真の場合は撮影地は海岸なのですが、海面付近の水分に屈折か分散をしている光があります(推測ですが)。これに色が入り星雲のような表現ができます。

こんな感じですね。インスタは鮮やかな方が見栄えも良いのでお好みで彩度を調整してみて下さい。注意点は【自然な彩度】と【彩度】の二種類がありますが、彩度の方を調整するときは色が出た部分の飽和など画質劣化が発生しますので、なるべく自然な彩度の方で完結するよう調整することです。

補正前と補正後の比較画面です。今回はインスタやFacebookなどのSNS用で仕上げましたが、ブログ用やプリント用はまた違った感じ(元画像に近い)で仕上げてみたいと思います。

ちなみに「かすみの除去」と「明瞭度」をさらに上げた画像をモノクロに仕上げるとこんな感じです↓↓↓

では、今回はこの辺で!!!




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~関連記事~

・キャンプシーンでの星空の撮り方

・ツーリング写真における天の川の撮影方法と撮影スポット

~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 30SEC ISO2500

スナップではありませんが以前に撮った野島崎灯台での白いベンチの写真です。こちらはプリントを意識して仕上げたLightroomレタッチです。

撮影地

 

 

 

赤だけを残してモノクロにする方法<Lightroom>レタッチ解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋といえば芸術の秋ですよね。食欲の秋でもありますが…食べると直ぐ太る体質なので、その言葉は言わないようにしております。芸術の秋だからこそ写欲みなぎる写真旅を楽しみましょう。

 




 

さて芸術といえば数学や科学と違って絶対的な正解のない自由な表現です。今回はLightroomレタッチ解説として少し今までと違った異色の画像加工法をご紹介いたします。もちろん画像加工ですので賛否あるのは承知していますが、どう使うかは作者の自由ですので「芸術の秋」に免じてくださいませ。

といっても高度な内容ではありません。少し前に彼岸花の季節でしたが、たまにSNSなどで見かける彼岸花の写真で花以外がモノクロになっている写真を見たことがありませんか?今回はあの「赤以外を白黒にする」手法をLigtroom解説でいってみたいと思います。

少し前にご紹介した写真ですが千葉県市原市の熊野神社の彼岸花の写真です。この写真については普通にカラーの方が良いと思うのですが、やり方の説明ですので…

右メニュー内にあるHSL/カラーを開きます。そしてその中の彩度のタブを選択。

 

レッド以外を全て-100になるまで目一杯スライダーを左にしてください。レッドは花のディティールが色飽和などで劣化しないか、慎重に様子をみながら上げます。この場合は+80としました。

 




 

次に重要なのはモノクロ化した部分の調整です。コントラスト上げたり黒レベルを調整して暗部を引き締めます。

 

簡単ですね…。私はこういった作品を積極的に発表しようとは思いませんが、自由な表現手法という意味では悪くないと思います。

今回はこれだけ!!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

先日の志賀高原のツーリングで見かけた高山植物です。今回ご紹介したLightroomレタッチと同じ方法でレタッチしてみました。

彼岸花ツーリング写真<lightroomレタッチ解説> 彼岸花の風景編 スポット修正(P)

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ようやくツーリングに快適な季節になってきましたが、せっかくのシルバーウィークなのに雨マークが多いですね…。

さて今回は旬なネタとして時期の短いお花、彼岸花の風景の写真を使ってLightroomレタッチを解説をしてみたいと思います。

私は特別お花のある風景にこだわっている訳ではありませんが、彼岸花の鮮烈な赤が好きで、この季節になるとついカメラを向けてしまう被写体です。

彼岸花は聞いた話によりますと昔、土葬だった時代に墓地をモグラから守るために周囲に植えて、根の毒でモグラをよけたとか。棚田なんかに行くと畔によく咲いていますが、あれも畔をモグラに荒らされない目的で植えているそうですね。

さて今回のLightroomレタッチ解説はスポット修正ツールを使った邪魔なモノの消し方でございます。重要なことなので最初に書いておきますが、スポット修正ツールは撮影時にやむを得ず写ってしまったモノを苦肉の手段として消去し作品を救済するものです。

後でLightroomでスポット修正するからいいやぁ~といって排除できるはずのモノを労を費やさず撮って、なんでも修正するのは関心できません。CMOSなどのイメージセンサー、レンズの汚れなどは撮影に出かける前には完璧に清掃をしておく、地面に吸い殻などのゴミがあったら拾う、遠くにカラスが飛んでいたら画面から消えるまでやり過ごす、簡単なことだと思います。

 




 

といっても邪魔だなぁ画面内に入れたくない、と思ったものが人の場合は話は別です。人気の撮影場所だと他のカメラマンや観光客が多くいるものです。自分だけの景色ではないのですから「じゃまだからどいて下さい」と言うのは勝手な話です。誰もいなくなる瞬間がやってくるまで辛抱強く待ちましょうね。

この写真は千葉県市原市にある、とある里山内の小径なのですがネットで有名になったせいか平日の朝でも数人のカメラマンがいました。最初は駐車場にバイクを停めて、ここでどう撮ろうか?構想を練っていました。大まかにイメージが完成したので30~40分ほど待って誰も居なくなったスキに、小径にR1200GSアドベンチャーを停めて撮影開始!しかし…シャッターを切る前に新たに数人の人がやってきてしまい、仕方なくそのまま撮ることにしました。

さらに粘るのも選択肢でしたが時間が遅くなるほど人も増えると予想できたので、結局この場所でクリアで撮るのは無理だなぁ。と諦めました。

さて見知らぬ人が2人も写り込んでしまった悲しい写真。まずはLightroomに取り込んで修正したい個所をクリックして拡大、そして右メニュー内のスポット修正ツールを起動します。

スポット修正は例えばレンズのゴミや顔の小さなニキビであれば修正は簡単です。修正に必要な引用元になる背景がシンプルだからです。しかし今回は修正したい場所が複雑だった場合になるべく違和感の残らないよう修正する方法をご紹介します。

まずは円形のまま上半分くらいを選択してみましょう。範囲はなるべく最小限になるようマウスのホイラーを回転させて円の大きさを調整します。大きさと位置を正確に決めたら左クリックします。

するとLightroomの方で自動で引用元となる背景を選んでくれます。しかしこういった複雑なシーンでは大抵は自動では納得のいく修正ではありません。引用元になる背景を選択する円をマウスでドラグして近接する景色を選択しましょう。この時、なるべく段差が発生しないよう精度よく位置を調整してください。

次に下半分は円形ではなく選択位置をドラグさせて楕円で選んでみましょう。引用元となる背景の選択は先ほどと同様に近接する場所を選びます。

地面にも少し足が残っていたので円形で修正しました。

スポット修正をしただけの状態。こういった複雑な背景の場所で作業した場合はこのままでは違和感が残ります。

 




 

違和感のある部分をなるべく自然に処理するため、補正ブラシを使います。

違和感のある部分を補正ブラシで選択します。この部分は少し暗く、青っぽいのがおかしいので露出をプラスへ、ホワイトバランスを右へ少しだけ調整しました。

写り込んだ女性を消すことができました。凝視すれば分かりますがオリジナルサイズで見れば、粗探しが趣味の人でない限りは分からないでしょう。

もう1人の男性も同様の作業で消去して作業完了です。作業前と作業後の比較画面の表示方法は左下にあるYYをクリックしてくださいね。

  ↓↓完成写真↓↓

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8LⅡ

 

くどいようですが撮影時に仕方なく成しえなかった事の苦肉の救済処置です。せっかくこのシーンに出会って写真を撮ったのに、失敗だと思って1枚も生み出せないのでは勿体ないですからね。

それと人の集まる人気の撮影スポットというのは、どうしても周囲への配慮に気を遣うものです。マナーを守る、人に迷惑をかけないよう最大限の配慮をする。当然のことですがつい良い写真が撮りたいという思いで間違いをしてしまうのが人間です。

私はこの部分に神経をつかうのが苦手で、1人ぼっちじゃないと撮影に集中もできないので、カメラマンの集まる場所は避けるようにしているのですが、この時はこの場所が有名だと知らず誤算でした。すごく素敵な雰囲気なのですけどね。

そもそもオートバイという写真家にとって最高に機動力の良い乗り物に乗っているのですから、わざわざ有名になってしまった彼岸花のスポットに執着する必要などないはずです…。バイクで冒険すれば誰も知らないスポットを見つけることができるのですからね。

今回はLightroomレタッチ解説がメインですので、構図や撮り方の解説はスペースの関係で割愛しますが、1つだけポイントを書いておくと主役にすべき彼岸花の存在を脇役的に配置した構図を作ったことにより、森の雰囲気が引き立てられた写真になりました。

あ~もう2500文字も書いちゃったから、この辺でやめておきましょう。ツーリング写真 彼岸花のある風景におけるLightroomレタッチ解説 スポット修正編でした!

それではまた!

 





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↓↓↓撮影地↓↓↓

薄暗い山の中、急斜面と車1台ギリギリの細い道を入って行きます。集落や畑の人にご迷惑にならないよう最大限の配慮をお願いします。熊野神社の大イチョウも必見です。

天の川の撮影方法 Lightroomレタッチ編 バイク写真と天の川の撮り方

…前回の続きです

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿より夏の天の川をツーリング写真として撮る場合の撮影方法を解説しております。

前回までで場所、方角、カメラ機材、時間帯やお勧めの天の川撮影スポットなどをご紹介しました。前回の投稿はこちら。

そして今回はフォトレタッチソフト Adobe Lightroomを使用した天の川のツーリング写真の仕上げ方を解説いたします。

実のところ千葉県で撮れる天の川の写真というのは、どうしてもLightroomの性能に依存した部分があります。と言いますのも実際の肉眼での光景は天の川は確かに確認できますが、言われなければ雲かな?程度の明瞭さなのです。




Lightroomの凄いな…と思うのは局所的な作業ができる部分もそうなのですが、今回の調整のように[かすみの除去]と[明瞭度の調整]の2者があまりにも優秀なことです。私はAdobē社の回し者ではありませんがLightroomをよくご存知でない方は、この投稿で知ってください…SNSで良く見かける鮮明な天の川写真の多くはコレだと思いますので。

なお解説に使用するLightroomはLightroom Classic CC です。

では、いつも通りまずは撮影画像のRAWデータをLightroomの現像モジュールに取り込んだところから。そう、元画像はこんなものなんです。天の川が撮れてしまうだけでも最新のカメラ EOS6D mark2も凄いとは思うのですが、天の川の写真に限ってはこの先に解説するLightroomの仕事が凄すぎます。

まずは段階フィルターを起動します。

空の部分を選択します。

ここでイキナリ重要!核心的な調整です。選択した空の部分はコントラスト40、明瞭度を100、かすみの除去を35、彩度が40。はいコレだけで星空と天の川の様子は一気に鮮明に美しくなります。

色温度(ホワイトバランス)ですが天の川の写真のように夜空の場合は選択肢が2つあります。青にするか漆黒の夜空にするのか?です。青にふった方が美しいかもしれませんが、個人的には青いと少し安っぽく見えるかなと感じます。青か黒かはお好みですが天の川銀河の色まで出ている場合は黒が良いでしょう。

次に段階フィルターを再び起動して、こんどは地上を選択します。天の川のある夜空に露出を合わせて撮影したので地上は暗いです。ここを露光量を2.00明るく。路面のアスファルトの質感を表現させるために明瞭度を100へ。そして近くにあったナトリウム灯のオレンジっぽい色をとるため色温度を青方向へ調整します。




次に局所的に作業できる補正ブラシを起動します。

天の川銀河を選択します。

オバQのキスマークみたいだな…

局所的に選択する補正ブラシの場合はやり過ぎると周囲との違和感が明らかになりますので注意しましょう。ここでは天の川銀河の色を表現するため彩度のみを53調整しました。

調整前と調整後の比較画面です。どうでしょう?Adobeってすごいですね。特に天の川の写真を撮る場合に絶大に機能してくれる明瞭度とかすみの除去。どういった仕組みなのか分かりませんが他のソフトと違って不自然さが最小限ではないでしょうか。

ちなみに今回の調整はInstagram向けに仕上げてみました。スマホやタブレット端末の小さな液晶で表示した場合に映える、少し派手目に仕上げたインスタ映えバイク写真でございます。この写真をプリントするとなると、また別のレタッチ方法になると思います。

通常のツーリング写真ですとLightroomの調整範囲は、今回のように100とか有り得ませんが、はるかに霞む天の川を写真にしたいとなった時は大幅に補正を入れることで空想に描くような写真の世界が実現できます。

もしかしたら今回のようなレタッチには賛否あるかもしれませんが、多くの人の心を明るくするファンタスティックさはあるのでは?とも思います。

それではまた!





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バイク写真のかっこいい撮り方<Lightroom>レタッチ編

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回までにバイク写真のかっこいい撮り方を解説しましたが、今回はLightroomレタッチ編でございます。

・バイク写真のカッコいい撮り方 その1

・バイク写真のカッコいい撮り方 その2

前回までの解説に使用した画像で解説いたします。なおLightroomはadobe Lightroom CLASSIC CC を使用しております。

では、まずはRAW画像をLightroomに取り込んで現像モジュールを表示させたところから。

前回までの解説でバイク写真をカッコよく撮るためのポイントは、まずは背景選びとしてシンプルな空間を見つけましょう、というお話をしました。この写真の場合はひどく錆びたトタンの壁が気に入ったのでバイク写真を撮るのにピッタリだと思いここを選びました。

錆びたトタン壁だけが背景になるよう、これは撮影の時点でしっかりとフレーミングします。電気の配管やメーターなどが被写体(この場合はバイク)に重ならないよう注意するなど、これも撮影の時点でしっかり押さえておきましょうね。

問題はまず1つ目が地面です。白っぽくて綺麗な地面のコンクリートはどうもこの場所の雰囲気に似合いません。2つ目は光。割と強めの太陽光が日中のトップ光として真上から照らされています。これにより車体の上部はとんでしまいました。

せっかくのAdobe LightroomCCです。他のレタッチソフトにはない最も魅力的な機能、局所的な補正をふんだんに使っていきます。まずは補正ブラシツールを起動します。

強いトップ光によって飛んでしまった部分を選択します。選択した部分を赤く表示させるには画像左下にある”選択したマスクをオーバーレイ”にチェックを入れるか、キーボードのOを押します。

補正ブラシで選択した範囲を露光量マイナス0.73(-2/3段)にします。そしてここからがバイク写真ならではのレタッチ方法です。明瞭度を46とかなり強めにプラスしシャープネスも42まで上げました。車体のディティールをカリッとした印象に仕上げるためです。

次に先ほどとは逆に影になってしまい、暗く写っている部分を補正ブラシで選択します。

影になっている部分は露光量を明るい方向にプラスします。ここはやり過ぎると写真らしさが失われていきイラストっぽくなりますので注意しましょう。

車体のレタッチはこれで終わりです。ツーリング写真ではレタッチはやり過ぎると不自然になるので「やり過ぎ注意!」が鉄則ですが、バイク写真に限っては少々やり過ぎるくらいが丁度よい場合があります。





次に段階フィルターを起動します。

気に入らなかった白っぽい地面を選択します。

白っぽいのがイマイチなので露光量をマイナス0.90まで下げてコントラストを66と強めに入れてみました。ここでワンポイント。アスファルトやコンクリートのような地面については明瞭度を極端に上げるとザラついた質感が強調されてカッコよくなります。今回は思い切って全開の100まで上げました。(バイク写真のときだけ使ってくださいね、ツーリング写真や風景ではやらないこと…)

この辺でいちど作業中の画像をよく見て確認してみましょう。やり過ぎて不自然な部分はないか?見落としはないかどうか?

この写真の場合、錆びたトタン壁の存在がやや強すぎるかな?と感じたので再び補正ブラシツールを立ち上げてトタン壁の背景部分を選択します。

ここはさほど極端な調整はしないのでR1200GSのスポークホイールの向こうに見えている部分など、細かく選択する必要はありません。

トタン壁の存在感を弱める目的で明瞭度をマイナス55としました。これでメイン被写体であるR1200GSアドベンチャーの存在がより際立ちます。

次に効果の中の周辺光量補正を使います。今回はマイナス15とし画面四隅を暗くして視線の囲い込みを狙います。




   ~完成比較~

<作業前>
<作業後>

どうでしょうか。車体色がアルピンホワイトという色であるため、少しでも強い光が当たると飛んでしまいます。その部分を局所的に調整。影になっている部分を少し明るく起こし車体全体は明瞭度とシャープを上げました。白っぽいのっぺりした地面は暗くして明瞭度を全開にしザラつかせ、背景のトタン壁は少しボカしました。

車体の外装パーツのディティールや色が明らかになり、エンジンやマフラーの質感が高まったのがお分かり頂けると思います。

こういったバイクや車など無機質なもの、機械的なものは明瞭度とシャープをあげてカリっと仕上げると質感などが高まりカッコよく見えます。私の写真活動のメインであるツーリング写真ではほとんどやりませんけどね。

ご参考までに…かっこいいバイク写真の撮り方、Lightroomレタッチ講座でした!





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~本日の毎日100ショットスナップ~

リコー GR APS-C

これも少し前に撮った写真です。場所は東京都中央区晴海。現在、オリンピック選手村の建設が急ピッチで行われていますが、環境の変化か鳥が急に大発生したり蛇が出たりで動物たちも忙しいようですね。

スポット修正で邪魔者を排除せよ<Lightroom>ライトルームフォトレタッチ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただきまして有難うございます。ツーリングは好きだけど写真はこだわって撮ったことないなぁ~なんて方も、当ブログを見て少しでも写真に興味を持って頂けると幸いです。

ところで先日、職場の上の方から私に新聞社の取材要請が来ていると連絡がありました。聞いたところによると東京港をテーマに写真を撮っている人を取材したいとのことで経緯は不明ですが新聞社の方から私をご指名であったと…。

大変ありがたい話でしたが毎日、東京港の関連施設で働いている私ではなく、一般の人の方が取材に適していると思ったので丁重にお断りしておきました。それに東京港の風景は大好きですが、毎日100ショットスナップの一環で撮っている写真であり、都会の風景を専門にやっている訳ではありませんからね。すごく勝手ですが…

いつかオートバイのツーリングをテーマにしている写真家として取材を受けてみたいものです。これからもずっと「ツーリングのワンシーンを切り取る」という一つのテーマを追求していきたいですね。




 

さて今回のツーリング写真解説はフォトレタッチソフトAdobe Lightroomの解説です。簡単な内容ですが写真に写ってしまった邪魔な存在を消すスポット修正のお話です。

近年、ホットスポットと言うより、もはや観光名所になってしまった燈籠坂大師(とうろうざかだいし)の切通しトンネルで撮った1枚です。

大変フォトジェニックな隧道で高くまで削り取られた杭口と斜めに走る地層が印象的です。近年、多くのライダーがここに来て記念撮影をしているようです。この隧道での撮影のコツは別の機会に詳細に解説する予定ですのでお楽しみに。

さてこの写真ですが黄色い矢印で示した部分に「頭上注意」の看板があります。トンネルの高さがすごいので崩れた石などが危険なのでしょうか。行かれる方は頭上に注意しましょうね。そしてこの看板、邪魔ですね!写真にするには。

これをLightroomのスポット修正機能で消してやろうという訳です。

まずは画像をクリックして修正したい個所を拡大表示しスポット修正ツールを起動します。




 

スポット修正ツールは簡単に言うと切り貼りです。消したい個所に別の場所から持ってきた似た像を張り付けるのです。多くの場合は消したい個所のすぐ近くに貼り付けに使う元の像は存在するはずです。

線の細い丸で囲った部分が元の像、線の太い丸が頭上注意の看板があった場所です。コツは写真のように地層線などが存在する場合、上下方向に精度よく調整して線を一致させることです。

選択範囲はクリックすれば丸型、ドラグすれば楕円方向に範囲を広げることができます。円の大きさはマウスのホイラーか円の淵をドラグします。

ほぼ違和感なく消去できました。もし修正箇所に違和感が出るようでしたらスポット修正はやめましょう。無理をしてまで使う機能ではありません。重要なことは撮影時にしっかりと余計な要素は排除すること。今回の写真のようにどうしても排除できない場合は、後でスポット修正で作業しやすいよう元の像となるエリアを確認して撮りましょう。

この方法がうまく使えるのはレンズやセンサーのゴミ、遠くに飛んでいるカラス、地面に落ちていた小さなゴミなど。大きなものや背景が複雑だったりすると自然な修正として仕上がりません。

そもそも撮影の時点で後でこのような作業をしないで済むよう、レンズやセンサーは日常的にメンテナンスして綺麗にする、遠くに鳥が飛んでいたら見逃さずタイミングをやりすごす(もしくは飛んでいる鳥も味方にする写真にする)、ゴミが落ちていたら拾う、事前にできることは全てやって仕方なく発生してしまった余計な物はスポット修正をすると覚えておきましょうね。

この機能はLightroomに限らず例えばキャノンのDPP(Digtal Photo Professional)ならばコピースタンプツール、その他の多くの画像レタッチソフトにも搭載されている機能ですので、他のソフトをお使いの方は試してみてください。

Lightroom解説 スポット修正ツールの解説でした。





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↓↓↓撮影地↓↓↓

燈籠坂大師の切通しトンネル 近年、人気のインスタ映えスポット ここでの撮影テクニックはまたの機会に詳細に解説いたします。