Lightroomレタッチ講座 海岸での夜景編

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆様、素敵なツーリング写真を撮られていますか?地域によっては積雪などで、まだまだバイクに乗れないかもしれませんね。乗れない日は当ブログでお暇をつぶして下さいね。

今回は久々になってしまいましたがLightroomレタッチ講座の第2弾です。ライトルームは使っていないよぉ~という方もスマホ用アプリでしたら無料なので、もしレタッチにご興味があったら試してみてくださいね。

レタッチは悪いことではなく写真表現の手段の1つです。フィルム時代の昔からプロの間で行われていたことで、それが現代のデジタル時代になって一般に普及しただけのことです。

ただ一般に普及したことによって、一瞬首を傾げてしまうような過度なレタッチ写真が一時期は増えましたが、今ではあまり見かけなくなりましたね。

今回は夜の海岸で撮った夜景を使って解説いたします。いつも通り、究極のツーリング写真流「〇〇だから△△したの法則」を使い記憶の中のツーリングシーンを仕上げていきますよ。

なお、このライトルーム解説というカテゴリーで紹介する写真は、分かりやすいようかなり手を入れた写真を使います。Lihgtroomのようなレタッチは悪い事ではありませんと言いましたが、全ての写真をレタッチしている訳ではなく、中には全くレタッチしないでそのままJPEGとして出す写真もありますよ。

大切なことは表現したかった作品の意図を明確に持ち、それが撮影の段階では及ばなかった場合に限り補助的に使う作業と理解することです。撮影の段階で完璧に表現できたならレタッチの必要はありません。

それでは、まずは元データをLightroomに取り込んだ画面からです。

何をしくじったのか…画面中央付近の右下あたりにレンズゴミがありますね…不覚です。不快なレンズフレア、ゴーストもあるのでまずはこれを消去します。

拡大させてスポット修正ツールで選択、消去です。

違和感なく綺麗に消えました。もし修正した部分がうまくいかず違和感が残るようでしたら修正はやめてそのままにしましょう。




次に補正ブラシを使用して地面を選択。この撮影現場では近くに水銀灯があり、地面やバイクは緑の光に照らされていました。

この緑な感じが逆にユニークだな、と感じたので色被り補正を使ってさらに緑にふります。そして明瞭度とコントラストを上げてさらに印象的な地面にしました。「〇〇だから△△した」の法則です。

次に車体の存在感を調整する目的で明瞭度やシャープネスを調整します。このとき、車体全部を調整するのではなく主要と思われる部分を局所的に調整するのがコツです。この場合、タンクとフロント部周辺に留めました。

続いて段階フィルターを使って空の青い部分全体を選択します。ここが重要なポイントですが夜空をどのような色温度で仕上るか?青系か漆黒の夜空にしたいのか?そしてサジ加減は?自分の中のイメージと向きあって記憶のシーンを再現できるか?誰かに良く見せようという邪念が品の無い写真を作ってしまうか?の分かれ道です。

この場合は赤く染まった部分とのコントラストを考えて青い夜空に仕上げてみました。スライダーを何度も動かし慎重に決めました。

そして星空の美しさを際立たせるため、コントラストと明瞭を上げ、シャドウを下げます。こちらもサジ加減は慎重に。

続いて赤く染まっている部分を選択します。この撮影地から見る東京湾は対岸の神奈川のコンビナートが雲を赤く染めてくれるのが特徴です。

夕陽とは違った現実離れしたような赤い空に崇高さを表現させるためコントラストを上げます。

最後に周辺光量調整で四隅を少し下げます。空しかない背景は鑑賞者の視線が画面外に逃げやすいですが、こうすることによって画面内に囲い込むことが可能なのです。




<作業前>
<作業後>

 

この写真は肉眼では殆ど暗闇だけの風景をスローシャッター(30秒)と高感度(ISO2000)でとらえました。肉眼ではこのように見えないのでレタッチ以前に撮影の時点で既に演出といえる写真です。

このシーンで私が気に入ったのは星空と赤く染まった空、そして水銀灯に照らされた地面。これらが色の組み合わせとして面白かったことです。それをより明確に表現するには撮影時だけでは完璧とは言えず、Lightroomを使うことによってそれぞれを個別に色温度調整して完成させたのです。

このように「○○だから△△した」の法則に基づいてLightroomレタッチもすすめて行く事を強くお勧めします。人間ですからどうしても欲が出てしまいますが、派手に調整して目立たせたり、無いものを付けくわえたりした写真はSNS等で発表しても何か後ろめたさを感じたり、しこりのような物を残してしまいます。

レタッチには冷却期間という言葉があります。撮影後のどのタイミングで作業するか?撮影した日の夜、数日~一週間後くらい、数ヵ月後など。冷却期間を置く事によって写真に対する感じ方、考え方が変わってきます。特に長く時間をあけた場合は、他の誰かが撮った写真を見るように客観視できるのが利点です。撮影直後は現場で感じたこを生々しく覚えているという意味では良いですが、どうしても撮影の感動を高揚感として引きずっているので、やり過ぎレタッチになりやすいです。

以上、海岸での夜景シーンを使ったLightroom解説でした。ところでこの写真、1月16日の新月を狙って深夜に出かけたのですが、残念ながら雲の多い空でした。寒い冬に深夜に走るのは決して楽しいものではありませんが、もしかしたら凄い景色に出会えるかも!という情熱で行動してみました。

この情熱を絶やさず行動することが、実はレタッチなんかより、ずっと大切なことだったりします。では今回はこの辺で~!





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ツーリング写真におけるLightroomフォトレタッチ講座 Vol1

みなさん素敵な写真を撮られていますか?

つい先日、自宅からほど近いゴルフ場の脇の道でイチョウが綺麗に輝いていたので写真を撮ってみました。午後の光に照らされて黄金に輝くイチョウがイメージできたのですが、どう露出をコンロトールしても、いくら粘って太陽光の変化を待っても、狙った通りに撮れませんでした。

そこで、この時に撮った写真を使ってLightroomのレタッチを解説していきます。

おさらいになりますがフォトレタッチはあくまで撮影で成しえなかった部分の補助的な作業であり、撮影時に心に描いたイメージをより表現できるよう焼き直す行為です。

では、既にLightroomを使っている方が対象になってしまいますが、作例を使って解説していきます。

こちらが元画像です。まずはLightroomに取り込んだところをスクリーンショットしました。全体的に露出アンダーなのは、明るいイチョウの部分をイメージ通りの露出で撮ると、路面が全体的に白っぽくなり陰影が消えてしまうからです。なので苦肉の策としてアンダーで撮っています。こうすることによって全ての色データが0や255にならず(0~255とは黒つぶれ~白とび)フォトレタッチに必要な色データを残すことができるのです。

ここで誤解のないように加えておきますが、黒つぶれと白とびは一般的に避けるべきと言われていますが、この固定概念に縛られず、つぶした方が良い場合、トバした方がイメージに合っている!というシーンは多々あります。ここではレタッチをするなら0や255は避けましょうね、という意味です。

 

↑まずは補正ブラシを使用して部分的に明るさや色温度などをイメージに近づけるよう調整をしましょう。

↑イチョウと芝の部分を選択。

↑本来、撮りたかったイメージに近づけるため露光量、コントラストを上げ色温度をやや暖色にふります。コントラストは好みよって、そのままかマイナスでも良いと思います。

 

↑次に薄いグレーでのっぺりと眠い印象だった路面をブラシで選択。この部分には左から差し込む光によって陰影があるのですが、このままでは僅かしか無いので補正を入れます。

 

↑露光量を暗いほうに下げ、コントラストを強め、明瞭度を強めに入れます。アスファルトの道路に限ってはかなり明瞭度を上げても違和感はないです。アスファルトらしいザラつきが表現されて個人的には好きです(あくまでアスファルトをブラシで選択した場合の話です)。

 

↑次に遠景を選択します。

↑色温度を寒色方向に補正、露光を若干暗くします。遠景とはかすみなどによって青っぽく見えるもので、遠景をわずかに寒色にふることで遠近感を表現できるのです。ただし少しだけで大丈夫です!やったかやってないか分からない位が丁度よいです。

 

最後にイチョウにハイライトが欲しいので、最も明るい部分を選択して、この部分の露光量を明るくします。サジ加減は何度もプレビューして違和感のない位の少し手前が勘所ですよ。

 

作業前の元画像

 

作業後の画像

どうでしょう。レタッチのプロセスを見てしまうと調整した部分に目が行き、不自然にも見えてしまいませんか?これは人間の心理だと思います。最初から仕上がった写真を見れば何も感じないはずですが。皆さんはこのようにレタッチのプロセスを公開するなんてことはしない方が良いと思いますよ。

今回、この写真をフォトレタッチした理由は撮影時に、イチョウを輝かせるように露出を選択すると、路面が白っぽくなってしうからです。路面は構図からそぎ落としてイチョウのみを大胆に切り取るか・・・とも考えましたが画面の左外には駐車場があり、また撮影位置もこれ以上は後ろに下がれず、頻繁に車が通るのでバイクに寄るのも難しい状況でした。

今回、こういった形でフォトレタッチについて解説しましたが、見る人によってはインチキではないか?という印象を持たれます。私の経験上、写真の技術や知識の浅い人、または芸術と向き合っていない人ほどフォトレタッチに否定的です。

いまフォトレタッチをはじめとするデジタル技術は写真界で過渡期を迎えています。わずか数年で写真に関わる多くの人々の考えは変化し、やがてフォトレタッチは現在よりも多くの人が受け入れるでしょう。

もしこれを見てフォトレタッチはインチキだ!と申し立てた方は、数年後には流されて全く違った意見を言っているでしょう。

ただし、その次元とは別に、写真芸術界に著名な写真家の中ではフォトレタッチはしない、という方は多数おられます。しかし、そのような才能豊かな方々は他人のフォトレタッチについて、いちいち苦言などしないはずです。

あくまで「演出」という大分類の中の1つとしてフォトレタッチなのだと思います。確かに無いものを付け加えたり、赤く焼けた夕日なのに紫にしたり、道路や人までピンクっぽい桜の風景だったり、思わず首をかしげてしまう過度なレタッチ画像は世にあふれています。

重要なのは自分の芸術性について、しっかりと考えを持ち表現の有効な手段としてLightroomのようなフォトレタッチを施すのが良いのではないかな?と私は思います。この辺の考え方は、いま人それぞれですので、あまり誰かのフォトレタッチについて「おや」と思ってもスルーが良いです。

ちなみに私は最近、Lightroomを使って昔ながらの写真芸術を踏襲するような仕上げにハマっています(今回の作例は違いますよ)。写りすぎちゃったところを見えなくしたり、画質が良すぎる部分をアンシャープしたり。

使い方次第で可能性は無限大。しかも自宅でゆっくりできるのですからね!過去に撮った画像も現在の感性と好みで焼き直すことも楽しいですよ。これを見てフォトレタッチ未経験の方はぜひRAWで撮影してレタッチから現像まで挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG F5.6 1/250 Lightroom5.7.1

 

 



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演出という大分類の中のフォトレタッチ

今回は写真編集ソフト Lightroomというカテゴリーの一回目の投稿です。

Lightroomはいま普及している写真編集ソフトとして最も知られているのではないでしょうか。当ブログではLightroomの細かな使用方法などについてイロハで解説はいたしません。というのもLightroomの使用法を最初から解説すると、それだけで1つのブログが成立するほどのボリュームになってしまいそうだからです。

当ブログでは究極のツーリング写真のコンセプトに基づいて、あくまで作品の補助的な要素として簡単な内容を解説していきます。(主に中級者以上が対象となります)

その前にタイトルに書きました「演出という大分類の中のフォトレタッチ」について少しだけお話を。写真界には写真家、写真を鑑賞する人、その他写真に関わる何らかの人。これらの方々は写真に加える演出に対して様々な考えを持っています。

演出とは目の前の光景をありのままに撮るのではなく、作者の意図によって何らかの方法で手を加える行為とでも言いましょうか。聞こえは悪いですが例えばレンズにフィルターを装着する、目障りなゴミや雑草を取り除いた、モデルに笑ってもらうよう頼んだ・・・などが演出です。前回の投稿で書いたような自撮りも演出になります。

フォトレタッチも色合いや明るさ、明瞭度やシャープさなどを調整、またはそれらを特定の部分のみ選択して調整など、考え方によっては写真に演出を加えていると言えます。

RICHO GR APS-C F7.1  1/50 ISO100 adobe Lightroom5.7.1

 

この作例をご覧ください。よく晴れた日の舗装林道でのシーンです。これはカメラが最も苦手とするシチュエーション。明るい場所と暗い場所が混在しているシーンとなります。明るい場所に露出を合わせれば暗い部分は真っ黒に潰れ、暗い部分に露出を合わせれば明るい部分は真っ白に色が飛んでしまうのです。

この写真は明るいところに露出を合わせて撮影し、後でLightroomで暗い部分のみを明るくなるよう調整しました。シャドウ上げなどと呼ばれている手法です。私はこのとき、これくらいが一般に違和感を与えない限界かな・・・と思いこのように仕上げましたが、1年ほど経過した今に見てみると少々やり過ぎにも見えます。

さじ加減は感覚次第でどうにでも調整できます。控えめからやり過ぎまで・・・とてもシビアな調整が要求されます。この写真のようなシャドウ側を明るくする調整の場合、これ以上やると発表した際に「まるで絵みたいですね」というコメントがつくと思います。ただし不思議なことにinstagramなどの特定のSNSに投稿するという意味では少々「やり過ぎ」くらいが丁度良い場合もあります。

フォトレタッチはその内容の全てが演出ということではありません。しかし演出(レタッチ)は一切許されず完全ナチュラルであるべき!という完全ナチュラル派の人から否定的なコメントを受ける場合もあるので、その時のために自分の中でレタッチに対する考え方を確固たるものに持っておきましょう。

意外なことに写真を趣味にしていない方でも、画像加工やレタッチについて知識のある人は多く、現実の光景と結びつきにくい写真(例えば実際に見たこともないような夕焼けだが、間違いなく実際にそうだった景色の写真)などが、過度なレタッチや加工と誤解を招き、否定的な反応を受ける場合があります。

誰かにフォトレタッチのことで何か言われたとき、レタッチはいけない事だと誤解してしまう方もおられるかと思い、今回はこんな話題にしてみました。レタッチはほんとに使い方次第です。作品に「最後の仕上げをする工程」であり決して悪いことではありません。

 

つづく

 



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