美しいポージングで差をつけろ<中級>ツーリング写真

みなさん素敵な写真、撮られていますか?

今回は多くの方が関心をもっていただける「自撮り」の解説です。前も書きましたが私の場合は自撮りしたい訳ではなく、いつも単独行動なのでやむ得ず自撮りなのです。

それにもしモデルさんが居ても、私の性格ではポージングやら立ち位置やらを細かく指示するのが心苦しく感じて出来ないかもしれません。

自分だったら納得がいくまで何度でもやり直しできますからね。




 

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 15SEC ISO1000

こちらの作例をご覧ください。私は深夜に房総半島の海岸線を走るのが大好きです。山と違って真っ暗闇ではなく、意外と道は明るくて気分よく走れるものです。夜の海岸風景をスローシャッター、高感度で撮影すると、肉眼では確認できないファンタスティックな光景をとらえることができるんですよ。

この写真は東京湾越しの対岸、おそらく川崎市の工業地帯でしょうか。工場の熱か光によって空が妖しげに光っていたので、それを背景に撮影に挑みました。肉眼ではもっと暗いですが、長時間露光と高感度によってこんな光景が現れるのです。

ポージングは赤く光る対岸の空に向かって、ライダーが想いを馳せる表現をしてみました。これも演出であることに間違いありませんが、私は心の中で感じた風景を表現するために、こういった演出を加える派であります。SNS用のプロフィール画像などによく言われる「盛ってる」とは違うのですが、どう違うかのお話はまた別の機会に。演出の話はとりとめなく膨らみますので。

今回は自撮りする場合のポージングのお話です。この作例の場合、左足に多くの体重をかけて体全体がS字の曲線を描くようなコントラポストというポージングを使ってみました。




普段の楽な姿勢より意識的に背筋をぴんと伸ばし、胸を張って顎をひく。そしてどちらか片方の足に体重をかけるのです。簡単なようで難しいので家の鏡を見て練習してみるといいですよ。

ポージングを意識せず、普通に背中を撮ったような写真は何となく間抜けに見えてしまうものです。ヨガや剣道をやっていたり職業がモデルさんだったら普段の姿勢が美しいので大丈夫ですが。

まずはコントラポストをマスターして美しいポージングの自撮りで差をつけてみませんか?ポージングのバリエーションについては今後も色々ご紹介していきますのでお楽しみに!

 



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心理的に想像を誘う作品<中級>ツーリング写真

みなさん素敵なツーリング写真、撮られていますか?

ツーリング写真に限らず、お仕事の日でも通勤中などに撮る「毎日スナップ」も上達しますのでぜひ実践してみてくださいね。

今回は中級として「鑑賞者への心理的誘導」のお話をしたいと思います。

  EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F25 1/50 ISO100

 

こちらの作品をご覧ください。海岸での撮影シーンで岩場まで迫る波しぶきが印象的だったので、ここで撮影に挑みました。焦点距離は484mmでかなりの望遠を使用して圧縮効果を使っています。ポイントは近景となるバイクのディティールが誰が見てもバイクと分かるようにF25まで絞り込んだこと。同時にシャッターが遅くなったことによって波に動きを加えた点です。

心理的誘導なんて言うと悪いことみたいですが、画面には写っていない世界への想像を誘うといった方が適切でしょうか。モデルの頭が画面から切れて、なおかつ画面外へ向かって歩いていくシーンを作りました。

写真の鑑賞者とは人物がいれば顔を見ようとするし、文字が書いてあれば読もうとします。また画面外へ向かっていたり、逆に入ってきたような動きが確認できれば画面外の世界はどうなっているのか?自然と想像が働きます。

このように鑑賞者には見えない部分を意図的に作って、画面内にそれと関連させる要素を入れてあげると、作品内にストーリーを埋め込むことが可能です。

この作品の場合、ここに到達してバイクから降り海岸の絶景地を見に行くところ。そこはどのような絶景が待っているのか?ということを予感させます。

モデルがヘルメットを持っているのは、カットされたバイクの様子だけでバイクと分かりにくかった場合を想定して、ヘルメットを登場させています。

心理的誘導はデザインの要素も大きく関係していて、今後も何度かにわたって解説していきますのでお楽しみに!

 
 

 



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心の中の露出計<中級>ツーリング写真

適正露出という言葉はよく耳にしますが、私個人としてはカタログや記録を撮影する商用写真分野の言葉ではないかな?と感じています。

個人的に作品として発表するなら、特に適正露出という言葉を意識する必要はないかと思います。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/4 ISO640

この写真は10月に福島の磐梯吾妻スカイラインで撮影しました。撮影地点のすぐ上は浄土平ビジターセンターです。

日没直後の時間帯。観光客で賑やかだったこの辺は嘘のように誰も居なくなります。こうなると絶景を独り占めできるような気分になり、一気に撮影集中モードに切り替わります。

ほのかに残った太陽の明かりが一切経山の稜線を美しく浮き立たせていました。このハイライト部分が画面内で主役になるよう構成し、補助的な導線として暗いですがカーブのセンターラインを配置。これで鑑賞者の視線誘導効果と画面内に安定感を与えています。

バイクは超米粒なので、スマホなどの小さい画面で見ると厳しいものがありますが、大きなモニターや6つ切り程度のプリントなら丁度よいかもしれません。

誰の目にも暗い写真ですが、私が暗い写真を撮りたかったので個人的にはこれで良しとしています。ただ実際の現場の明るさよりは少し明るいかもしれません。

このようなシーンで「適正露出」という言葉に縛られると表現の幅が制限されてしまいます。適正露出は実際の明るさを正確に写真にするのではなく、あくまで撮影者の心の中です。

もっとも暗い写真というのは難しい面もあって、見ていただく方のモニターの設定によっては完全に真っ暗に見えたり、プリントの場合は紙質などにも合わせてシビアな調整が必要となってきます。

この写真はパソコンのモニターで見る前提で仕上げてみました。

実際の光景よりもイメージを優先して暗く撮った写真を「ローキー」。逆に明るく撮った写真が「ハイキー」です。ハイキーな写真はまた別の機会にご紹介します。

みなさんも心の中の露出計で表現の適正露出をたたき出してください。

 

つづく



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なぜ黄金比が重要なのか<中級>ツーリング写真

ニュースでは各地の紅葉の知らせが紹介されていて、写欲が刺激される季節の到来ですね。秋は何をするにも適した季節ですが、写真もバイクツーリングも最高の季節と言えます。

さて今回の<中級>では黄金比のお話です。

黄金比という言葉は大体の方が聞いたことがあると思いますが、写真についての黄金比というのは一般的に、あまり意識しないかもしれませんね。実はものすごく重要ですので、ぜひ覚えてください。

黄金比とは1:1.618のことで、およそ5/8です。ファイとも呼ばれます。退屈なのであまりこういった話は詳しく書きませんが。ポイントは人間の感覚に無条件に心地よさを訴える、神秘の数字的要素といったところです。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART  F1.4 1/1250 ISO100

 

有名な三分割構図も元々は黄金比をもとに作られたファイグリッドが基準になっています。ファイグリッドの使い方はまた別の機会に解説しますが、今回はまずこの作例を元に解説していきます。

モミジやカエデが地面に落ちて、そこに仄かな光が溜まりこんでいたので、バイクを停めて撮影してみました。

黄金比である1:1.618という数値について深く考える必要はありません。この作例ではモミジが落ちている地面と、バイクの画面内での割合が、およそ黄金比であること。もう1つは切り取ったバイクの割合(画面内のバイクと切られた部分)がおよそ黄金比であるのが2つ目。

これだけでパッと見た印象が、黄金比を意識しなかった写真と比較すれば見違えるほどしっくり感じるはずです。

ちなみにカメラの撮像素子(イメージセンサー、CCD、CMOS)もフルサイズ機やAPS-Cであれば縦横比(専門的な用語ではアスペクト比)は2:3なので1:1.5となり、およそ黄金比(1:1.618)と白銀比(1:1.414)の中間くらいになります。

どうでしょう?なんとなく無視できない重要なことだな・・・と感じていただけたでしょうか。黄金比や白銀比には他にも様々な種類がありレオナルドダビンチも使っていたことで有名なフィボナッチ数列に基づいたスパイラル曲線構図などがあります。

とても深いテーマなので今後も何回かに分けて解説していきますね。あっ、ちなみにこの写真は前回の投稿で書いた「演出」についても好例で、もみじの葉は周辺から美しいものを集めて私が並べたのです。みなさんが作品を発表するときは、こんな風にネタ明かしはしないでくださいね。

作品は神秘的であり、作者はカリスマである必要があると思います。もちろんあなたのことですよ!

 

つづく

 



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自撮りは照れていては話にならん<中級>ツーリング写真

ここ最近の投稿は少し堅苦しい内容が続きましたので、楽しい内容の投稿をしたいと思います。写真の世界では度々議論されている「演出」のお話です。

今回は多くの方が興味を抱いていただけるセルフポートレート、または自撮りのお話をしたいと思います。

いちおう最初にお断りしておきますが、別に自撮りがしたい訳ではなく写真旅はいつも単独行動なのでモデルは自分以外いないのです。仕方なく自撮りなんですよ。

単独行動や一人旅のお話は脱線するのでまた別の機会にしましょう。

 

EOS1Dx + EF100-400mF4.5-5.6L F5.6 1/800 ISO100

 

この作例をご覧ください。鹿島の港で撮影しました。使われなくなった海上保安庁の船が印象的だったので、これを背景に撮影に挑みました。

何度も同じことを書いていますが、私はツーリングのワンシーンを切り取る…が活動テーマですので、画面内にはどうしてもライダーの姿が欲しいのです。必ず必要とは言い切りませんが、作品にストーリー性や感情を込めるなら人の姿があったほうが圧倒的に効果が期待できます。

さて、恥を承知で解説をしていきます。当ブログでは「秘密を作らない」と公言してしまいましたので、見に来て頂ける方々を裏切るわけにはいきません。

写真はすべてにおいて「迷い」を写してはいけないと思います。バイクか景色か?どちらを主役に選ぶか少しでも迷いがあるままシャッターを切れば、たちまち中途半端な写真に陥ります。自撮りもこれが顕著で恥ずかしいと思ってやっていれば、例え後ろ姿でもカッコ良くなりません。いや、むしろ後ろ姿の方が「背中はすべて語る」ではありませんが、モロに出てしまう場合があります。

「あそこのカップルがこっち見てんな」とか「こんな姿を嫁さんに見られたら恥ずかしいな」なんて考えていたら、それも全て写真になります。

ここはもう腹を決めて役者になる以外に選択肢はないのです。最初は勇気が要るかもしれませんが、2回3回とやって4回目からは全く恥ずかしくもなく普通にやってしまうから人間ってのは不思議です。

とはいえ「その役者になる」が難しいんじゃないか!?と聞こえてきそうなのでアイテムのご紹介です。

ただのワイヤーレリーズではなく、タイマーコントローラーといってインターバルプログラムが作れるのです。STARTボタンを押してから3秒に一回とか5秒に一回といった任意で設定した周期で自動で撮り続けてくれます。(写真はキャノンのTC-80N3)カメラの機種によってはカメラ自体にこの機能があるそうです。

カメラを三脚にセットし、フレーミングや構図、露出などの設定を一通り済ませたらまずはライダー無しのカットを1枚撮って、その画像をモニターでよく見てください。どこにどのようにライダーが居ればカッコよく決まるか、練りに練ってください。

どの辺の位置に立ったり(または歩いたり座ったり)すれば良いか見当がついたらコントローラーをSTARTさせて撮影開始。あなたは撮影していることを、なるべく意識せず最初にイメージした通りのことをやるのみです。前半は固くなるかもしれませんが、後半は自然な感じがでてくると思いますよ。(無駄に何枚もシャッターを切ることになるので、メモリーカードの容量には余裕をもってください)

どれがベストかは帰ってからじっくり選びましょう。

ワイヤレスリモコンではダメ?という質問もありそうですが私も以前は使っていましたが、どうしても自分でリモコンを押す瞬間に変な姿勢になるようで、今は使っていません。それに望遠レンズを使い始めると電波が届かずイマイチです。

セルフタイマーでダッシュ!は論外です。

・・・本当はこれだけではなく、ポージングや小物を使ったテクニックなど色々あるのですが、今回はこの辺にしてまたの機会に解説します。

ぜひ、あなたも一流の役者になってカッコイイ自撮り作品を撮ってくださいね。

 

つづく

 

 


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実は簡単 近景を作った素敵構図<中級>ツーリング写真

旅写真<中級>の前回では自分の意図にあったイメージをつくり、それに基づいて絞りをコントロールしましょう、という話をしました。今回もそれに少し似た内容ですが、奥行きのある構図のお話を解説したいと思います。

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/640 ISO100

この作品をご覧ください。今年の8月に北海道の旭川空港の南にある東神楽地区で撮影した1枚です。連日お天気が悪く北海道らしい写真がなかなか撮れない旅でした。お天気の悪いときは無理に風景全体を狙うのではなく、曇り空特有の柔らかい光源をいかして地上物に注目してみましょう。

さて、構図のお話です。写真とはモニターであれプリントであれ平面の静止画です。この平面な写真に立体感や奥行きを加えるだけで一気に魅力的になります。現場で意識すべきことはとてもシンプルです。 ・近景 ・被写体 ・遠景 の3つの要素を意識して構図を組み立ててみましょう。

あなたがその場所で写真を撮りたい!と思ってそこに立っている以上は、大抵は遠景が既に存在していると思います。なので被写体と遠景だけではかなり平凡です。そこで素敵な構図をつくる重要なポイントが近景。灯台下暗しではありませんが、風景写真といえ意識的に自分の足元や近くに近景として効果的な何かがないか探してみましょう。

近景になる良さそうな被写体を見つけたら、画面内に効果的と思われる配置になるよう試行錯誤してください。ここでも「足」をよく動かしてくださいね。

この作品の場合、手前に置いた白いお花がイメージの主役になるよう、大胆に大きな割合で取り入れてみました。この他にも近景はほんの僅かに取り入れて他の被写体を際立たせたり、4辺を囲んで額縁のような効果を出したりと、作品の作りたいイメージに合わせて、取り入れる割合を適宜調整してください。

それと前景はボケていた方が美しい写真に見えますが、必ずしもそうではないので試しに絞り込んだり、微調整したりを試してみましょうね。この写真のような構図でも例えばF22とか目一杯絞り込んで撮ったほうが逆に印象的になる、という場合もあるんです。

また映画などでよく使われる映像構図では、何かの隙間から覗いているように見せ鑑賞者に心理的な誘導を誘う手法がありますが、あれは写真に使っても面白いやり方です。鑑賞者の心理に訴える手法はまた別の機会に解説しますのでお楽しみに。



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なぜ背景をボカすのか?<中級>ツーリング写真

前回の旅写真<中級>では「○○だから△△した」の考えに基づいて、ツーリングシーンにおける絞りの微調整のお話をしました。

今回は背景をボカす場合の絞りの調整について解説します。

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L F2.8 1/1000 ISO100

まずは上の作例をご覧ください。

私はこのとき白樺林の美しい空間を見つけたので、これを背景に撮影に挑みました。焦点距離は200mmの望遠です。割と細い幹の白樺が高い密度で林立しているこの空間は、背景として考えると少しゴチャゴチャした印象です。

このまま背景としてバイクを置くと被写体の存在が沈んでしまいそうです。そこで被写体を引き立たせるため、背景を目一杯ボカす作戦にでました。絞り値はこのレンズの開放であるF2.8を選択。これはやりたいと思ったことが明確だったので、前回の作例のように微調整で迷うことはありません。

白樺林のゴチャゴチャ感をボカして、被写体を引き立たせた。これも「○○だから△△した」の考えです。

一眼レフカメラのユーザーにありがちな、なんでもF値を開放にしてしまい、とにかくボケ写真が大好き!という方がおられますが開放は画質的な観点でも注意を払わなくていけない部分があり(ここでは解説しませんが)、そう易々と開放を選ぶべきではありません。

そもそも背景に例えば山間いや雲の浮かぶ空など遠景がある場合、被写体にピントを合わせて開放値で背景をボカすと、ミニチュア写真のような不自然さが出てしまいます。

ボカすことに執着してしまうと、この不自然ささえ気がつかないという事態に陥いります。絞りとは撮影シーンや明るさによって、開放、微調整、絞り込む、を適宜選択する必要があるのです。

今回は特定のシーンにおける開放値の使い方をご紹介しました。

あっ、この作例のように人物を入れたシーンの撮影、ライダーの姿(今風に言うと自撮り)については、また別の機会に詳細に解説をしていきますのでお楽しみに!



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どんなシーンで絞りを微調整するのか<中級>ツーリング写真

この投稿は旅写真<中級>の一回目です。

<中級>では絞りやシャッター速度といった露出に関わる基本や、三分割構図など撮り方に関する技術が身についている方を対象に解説していきます。

もちろん初心者の方に読んでいただいても、今後のステップをイメージする上で参考になると思います。

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L F5.0 1/200 ISO100

この作例をご覧ください。望遠レンズを使用し距離感を圧縮させた写真ですが、前景とメイン被写体と背景の3つの要素があることに注目してください。

前景は左端にある木、メイン被写体は中央の大木とそこにあるキャンプサイトです。この場合、遠景は単なる黒っぽい背景として被写体の木に当たる光を強調させています。

念のためおさらいしておきますが、絞りとは被写界深度のコントロールであり、ピントを合わせていない部分のボケ具合の調整です。(明るさの話はここでは触れません)

この構図で作った前景となる木をどれくらいボカすのか?

私はこのとき前景の木の葉に注目しました。メインの大木よりも少し褐色の葉は美しく逆光を透過していました。被写体を際立たせるため、これを効果的に使おうと思い被写体エリアを前景のこの木で囲い込むようなフレーミングをしました。

そして葉のディティールを狙った通りのイメージにするため、絞り値を慎重に選んで撮影したのです。

F4.5では葉がボケすぎでディティールが伝わらず、F5.6ではシャープすぎてメイン被写体の木と境界が曖昧になってしまいます。結果F5.0を選択しました。

方法は簡単です。一眼レフカメラでしたらファインダーを覗きながら絞り込みボタン(CANONなら被写界深度プレビューボタン)を押してボケ具合を確認してください。最もあなたが最良と感じたボケ具合になるよう電子ダイアルを回してF値を調整するのです。絞込みボタンの無いカメラでしたら試し撮りしてモニターで確認してみましょう。

このように絞りを微調整するとは、まずは被写体の魅力をあなたの目で理解し、それに基づいて行うのです。

いかがだったでしょうか?絞りを操作すると被写界深度が調整できることは知っていても、実際のツーリング写真の現場では具体的にそれをどう使うか、結びついていない方もおられたのではないでしょうか。

写真は「○○だから△△にした」を基本に考えると良作の礎になりますよ。

 

つづく



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