画面の4辺を意識して細部のクオリティを高めたツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素敵なツーリングライフと写真を楽しまれていますか?写真って一般的にはプロ、アマチュア、趣味といった具合に分類されるかと思いますが、私個人としては趣味より少し先にある【ライフスタイル】という事でいきたいと思います。

お金をもらって仕事で写真を撮っている訳ではありませんのでプロではないですし、趣味というと少し何かが足りない感じです。写真をライフスタイルにしている写真家です。私はこれでいってみようと思います。




ところで日本文化のあらゆるものには「道」がつきますよね。柔道、剣道、書道、華道、茶道、弓道・・・相撲や将棋はなぜ日本文化なのに道がつかないのでしょうね。もし写真も日本の芸術文化として認められ【写真道】という言葉が生まれたら、きっと今の日本の写真文化のようにはならなかったと想像します。信じがたい話ですが国際的にみると日本はカメラ先進国、写真文化後進国と言われるそうですよ。

写真道って言葉、あるといいですね。襟を正してその道に入門する覚悟、決意、…心構えが違うというか。きっと写真道を志す者は己の至らぬ部分をカメラやレンズの性能に頼ったりはしないでしょう。

さて、前置きが長かったですが今回は<中級>ツーリング写真解説として画面の4辺を意識で作品のクオリティを高めるお話をサラっといってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

こちらの作品をご覧ください。先日の東北ツーリングで焼き走りから雫石方面へ向かう高原道路で撮った1枚です。白樺並木(ダケカンバかな…)が美しく朝の光が差し込んで爽やかな道路でした。

この美しい道の雰囲気が気に入ってすぐにここで写真を撮ろうとR1200GSアドベンチャーを停めました。しかしリアルサイドの状況を分析すると本当なら道の両サイドにあってほしい白樺ですが片側しかありません。さて…どう撮りましょうか。

片側にしかない白樺並木を魔法を使って両サイドにすることは出来ません。ここでは今一度、写真家の目を使ってリアルサイドを読み解いてみましょう。まず並木に朝の太陽光が斜めから差し込むことで、道に木の影が縞模様にあります。これに注目してみましょう。




道を主題に構成して白樺並木や紅葉した木々の様子は潔く脇役に徹してもらう作戦でいきましょう。そうと決まればどう魅せるか?自分の撮り方のスキル在庫の中から良さそうな撮り方を検索をかけてみます。

木々の影が縞模様になって道路に写っている、その様子を分かりやすく、つまり強調するには??そうです間隔を圧縮してみましょう。空間を圧縮した場合は望遠レンズを選択します。

道を大胆に切り取る構図を大まかに完成させたら画面の四隅または四辺のチェックでクオリティを高める作業をしてみましょう。

この場合、画面の下の辺に注目です。路面に連続していた光と影の縞模様を影の部分でフィニッシュさせました。それも少し多めに影の面積をとっています。




これは前回も似たような解説をしましたが、写真の観賞者は写真をパッと見た瞬間に画面内で視線を走らせます。その視線を泳がせないために導線や図形などの写真デザインが役立つ訳ですが、この作品の例では底辺を黒で締めることで視線の囲い込みと安定を狙っています。額縁効果にも少し似た効果ですね。

すごく地味なことですけど良作へのカギはこういった細部に宿るものです。

今回はこの辺で!!

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最強の導線【S字曲線】でツーリング写真に視線誘導を作ってみよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ冷え込んできましたがツーリングに行かれていますか?寒いと朝がしんどいですが、寒い日ならではの美しい景色が待っているので、頑張って早起きしてツーリングに出かけてみましょう。

それと寒いと空冷エンジンの調子もいいですしね。しかし北国では積雪の便りも聞こえてきますので、シーズンアウトの準備も忙しいかと思います。鉄タンクのバイクの人はタンク内が錆びないようガソリンを満タンにして、バッテリーのマイナスケーブルを外して…来年の春まで準備万端に。

以前、10年ほどのキャリアですがスノーボードをしていたので雪国は憧れますが住むのは本当に大変だなと思います。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として写真デザインの1つである【線】について、作例を元に詳細な解説をしてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この作品は先日、岩手の安比高原まで走った時に林道で撮った1枚です。砂利ダートの先にバイク+ライダー、そして遠景には紅葉した山といった構成です。使用したレンズはキャノンの大三元の1つEF70-200mmF2.8L ISで焦点距離はテレ端の200mm、望遠レンズの圧縮効果を利用し印象を狙った構図です。

絞りは画面の下側1/3のエリアのボケ具合を調整してF4を選択。この辺は中級者以上の方でしたら説明不要ですよね。バイクの存在感を落とし過ぎないようハザードランプと補助ライトを点灯させてみました。ライダーのポージングは後方を振り返るポーズでミラーに写った美しい紅葉の様子を、バイクを停めて振り返って見るというSTORY性を演出してみました。SHOEIホーネットADVやAraiのツアークロスなどバイザーの付いたオフ系ヘルメットだと、ライダーの視線の方向を強調してくれる効果があります。

写真におけるデザイン要素とは線、色、図形、質感、立体感、規則的なパターン、ディティール、シェイプ、リズミカルな連続、光と影などありますが、中でも印象として効果が大きいのは線と色です。線には直線、曲線、ジグザグ線などがあり写真を見た観賞者が最初に画面内で走らせる視線を誘導する効果があります。中でもS字曲線は最も視線を楽しませる最強の導線効果をもっています。




この作品の場合はこのように画面の角から導線を進入させ、S字曲線の中間に被写体(バイク+ライダー)を通過して遠景にのびていきます。このように線を使った導線効果は画面の四隅角から入れると最も効果が大きくなります。

写真の観賞者は写真をパッと見た瞬間に無意識下に写真内で視線を上下左右と動かし、まずは目で写真を楽しみます。視線誘導は必ず必要という訳ではありませんが、視線を安定させる何かしらの要素が写真中に無いと観賞者の視線は不安定に泳いでしまい「この作品には自分の関心の対象は写っていない」と判断されてしまいます。

では実際の撮影シーンで導線効果を写真に盛り込むにはどうしたら良いでしょうか?最も簡単な見つけ方は道、遠景や空との境界、木や建物といった垂直線です。まずはこういった使えそうな素材を見つけ、意識してアングルを探ってみましょう。肉眼で見た感じではS字を見つけられなくても望遠や広角レンズを使用することでS字が成立する場合もあります。




こういった線や導線といった写真のデザイン要素は重要ではありますが、あくまで写真の骨格というか基礎工事のようなものです。本当に大切なものは撮影者が感動したこと、目撃した事実などを撮影者なりに表現することですが、しっかりした基礎の中にソレが入っていればさらに良作になりえるのではないでしょうか…というのが写真デザインです。

写真デザインにおける線の効果、S字曲線の解説でした。

今回はこの辺で!!

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バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【後編】

前回よりバイク写真、ツーリング写真の撮り方における7つのお悩みスッキリ解決と題してQ&A形式で解説をしております。今回はその続きで【後編】となります。

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【前編】はこちら

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【中編】はこちら

6.逆光で撮ると写真が暗くなっちゃう

「あーその向きだと逆光になっちゃう」「逆光で撮ったらダメでしょ」というお話は本当によく聞きます。旅行先での記念写真で人物を逆光で撮ると顔が真っ暗…これはカメラの評価測光に任せて撮った結果であり、逆光がいけない訳ではありません。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

逆光のシーンで諦めなくてはいけないのは爽やかな青空、地上物なら鮮やかな色彩などです。それ以外はツーリング写真においては良いことばかりです。逆光でとらえることで被写体に輝きを与え、豊かなコントラストでドラマチックな印象作品が狙えるのです。

ただ1つ、やらなければいけないことは露出補正です。露出は写真の明るさを決める重要なことですが、現代の多くのカメラは自動で適正(であろう)露出を決める機能があります。しかしこの自動露出(AE)は画面全体の平均などでコンピューターが計算するもので、撮影者が期待する芸術的な表現などは当然のように反映させません(アップルやIBMがカメラを作るようになったら分かりませんが)。逆光の時はAEが決めた露出に対して積極的に露出補正してイメージに近づけましょう。




東京湾の夕景

逆光で撮るとレンズフレア、ゴーストといった一般的には歓迎されない画質低下の現象が発生します。個人的にはフレアやゴーストはダメと決めるのではなく写真らしい演出の1つとして使えないか熟考の余地はあると思います。簡単に言ってしまえば好みであればゴーストが出ても歓迎すべきだと思います。

それと太陽にレンズを向けてはいけない…というのも思い込みですので、上の作例のように太陽が画面内に入るようなシーンにも果敢に挑戦してくださいね。失敗作を恐れてはいけません。

ここまで説明すれば逆光はダメではなく、むしろドラマチックなツーリングシーンを演出する最高のシチュエーションであることはお分かり頂けたと思います。しかし自分が撮りたいと感じた情景の方向に対して太陽の向きをすぐに変えることはできません。このシーンをどうしても逆光で撮りたいとなったら、時間帯や季節を変えて出直すしかありません。

7.画像のレタッチっていけないの?

デジタルカメラで撮った写真をパソコンに取り込んでイメージに近づけるための再編集、それがレタッチです。今ではもう知れ渡っているのでレタッチを驚く人はいませんが、以前と変わらず「レタッチはインチキである」的な意見が聞こえてきます。

インチキかそうでないかは誰にもジャッジできる権利はありませんが、私の場合は多くの作品でLightroomというソフトを使用して何らかのレタッチを施しています。特に天の川や星景写真ではLightroomの【かすみの除去】という機能で天の川を明瞭に仕上げているので必須とも言えます。

レタッチについては人それぞれの考え方がありますが、私は当初の撮影シーンで「こう撮りたい」と作ったイメージにより近づける仕上げ作業と認識しています。「より近づける」とはカメラでは無しえなかった部分を帰宅後にLightroomで仕上げるという意味です。

全てのデジタルカメラはCCDやCMOSといったイメージセンサーが受けたデータを最初はRAW(生)として受けます。そのRAWのデータをデジカメ内のCPU(現像エンジンなど呼ばれる)で現状処理を施してJPEGに圧縮した画像データが完成します。この過程では現像エンジンはレタッチと同じようなことを自動でやってくれます。

入門機カメラによく付いているシーンモードは、この現像エンジンが風景なら青や緑を鮮やかに、人物なら肌を少し赤みをつけて…といった具合にRAWからJPEGに現像する際のレシピを調整しているのです。つまりJPEGモードで記録している限り、カメラにレタッチをお任せしている、という事なのですね。

ネット上やSNSなどで思わず目を背けたくなるような過度なレタッチ写真は確かにあります(近年は減少傾向ですが)。例えば地面や人の顔までピンクになった桜の風景写真や絵みたいに見えるほどシャドウリフトさせた写真などがそうです。

こういった過度なレタッチ写真はベテランほど抵抗感を感じ、写真の見識が浅い人にとってはキレイな写真と見える傾向があるようです。過度なレタッチ写真が一時期にネット上で蔓延したことで「レタッチは邪道である」的な意見も目立つようになりました。




カメラにはダイナミックレンジといって写せる光の範囲が限られている、という事を以前も記事にしましたが、デジカメの当初の画像(再生ボタンを押してディスプレイに表示する画像)はダイナミックレンジの範囲の全てを写真にできていません。その最たる例が天の川です。殆ど画像に出ていなかった天の川が【かすみの除去機能】で明らかにされるのは、紛れもなくカメラが写していた天の川なのです。それをレタッチで明らかにする調整は果たしてインチキでしょうか?

上の夕陽の作品は明暗差の大きいシーンを明るい部分、暗い部分で個別に露出を調整した作業例です。本来、撮影時のままですと夕陽に露出を合わせればバイクは真っ暗、バイクが分かるように露出設定すれば夕陽は明るすぎて雰囲気が出ません。それを個別で調整してイメージに近づけました。これはインチキでしょうか?

リコー GR APS-C

ここまで書けばもう多くの方がご理解できたと思います。レタッチはインチキではありません。写真に対する理解を深めている人であれば、脚色などではなく節度ある使用ができるはずですね。

多くの写真コンテストなどで「過度なレタッチや加工は禁止」というのを見かけます。ある物を消したり無い物を加えたりといった切った貼ったも禁止しているのを見かけます。「さすがに切った貼ったはマズいだろ」と思う方もおられると思いますが、それとてモンタージュ写真、コラージュ写真という列記とした写真ジャンルが存在しているのです。ただ今の時代には流行っていないだけなんですね。(モンタージュを聞いて太陽に吠えろを思い出した人は40~50代!)

当初に「こう撮りたい」と作ったイメージに近づける仕上げ作業なのか、単なる自身の写真を目立たせようと脚色した作業なのかでレタッチの存在価値は大きく変わってきます。

雨の宗谷国道

レタッチの大切なポイントは一通りの作業を終えたあとに作業前と作業後の画像を表示し、レタッチに過不足がないか慎重にチェックすることです。やり過ぎはもちろんいけませんが、遠慮し過ぎも勿体ないことです。また発表する場に合わせて仕上げを変えたり、プリントサイズや紙質によって調整したりもします。

夜に書いたラブレターが恥ずかしい内容なのと同じように、翌日に改めてチェックするのも悪くありません。撮影日から数か月や数年といった一定の冷却期間をおいて改めてレタッチするのも素晴らしい発見があります。




・さいごに

いかがでしたか?私が周囲の人たちによく質問を受ける、写真についての様々なことをQ&A形式で7つにまとめてみました。いい写真を撮りたい!というのは多くの人の共通の願いですが【いい写真】を定義するのは簡単ではありません。私個人は「いい写真とは常に見る側が主観的に決めるもので撮る側としては永遠のテーマ」と考えています。いい写真を実現するには何より写真が好きであること、写真の素晴らしさを知り被写体と理解を深めることだと思います。結局は「いい写真が撮りたい!」という熱意がいちばん大切なのかもしれませんね。

今回はこの辺で!!

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バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【中編】

バイク写真、ツーリング写真の7つのお悩みQ&A形式で解決方法をご紹介しています。前回までは1.構図がうまくつくれない 2.レンズの選び方が分からない をご紹介しました。

前回の投稿はこちら

今回はその続きでございます。

3.どうしてもブレてしまう

ブレやピンボケといった写真のクオリティに関わるお悩みは、ビギナーの方でしたら最初は誰でも通過する壁ですね。写真の経験が少ないと、まずその写真がブレなのかどうかも分からないものです。ここでは鮮明さのない不明瞭写真と仮定して解説してみましょう。

RICOH GR APS-C

まず最初にこちらの写真をご覧ください。私の個人的な考えなのですがブレ、ボケといった一般に失敗写真と言われているクオリティに関わる画質低下ですが絶対にダメとは言い切れないと思います。ブレ、ボケの中に何かが写っているときもあり、ブレ写真ボケ写真を追求している写真家もいるくらいです。

こういった鮮明さの無い不明瞭写真は人間の記憶風景に似ているから、心にうったえる何かを感じるのかもしれませんね。しかし写真ビギナーの方がイキナリこれを目指すのもちょっとおかしな話です。まずは技術的な観点で手ブレやピンボケをしないようスキルを身に着けてみましょう。




技術的な観点で手ブレをしない為の手法はネット等で情報が溢れていますので、ここでは簡単に説明しておきます。ブレにはシャッターを押した時にカメラが揺れてしまった手ブレと、そもそも被写体が風などで動いている被写体ブレの2者があります。前者は三脚に固定する、ISO感度を上げる、上手にシャッターを押すなど対策は可能ですが、後者の場合は三脚に固定しただけではダメでISO感度など露出設定で解決させます。

RICOH GR APS-C

手ブレはシャッターボタンを押す瞬間、離す瞬間に発生しやすいものです。よく聞く上手なシャッターの押し方とは両脇を締めてしっかりカメラをホールドし、呼吸を整えて指の腹でシャッターボタンを押しこむ…といったやり方です。私が個人的にお勧めしたいシャッターの押し方は体幹を意識して体全体を安定させる姿勢作りです。

体を三脚のようにするイメージで姿勢を低めにし、腕ではなく全身を安定させるとカメラホールドが良くなります。また裏技ですがシャッターを高速連写モードにすると連写で数枚撮った内の中間の1枚がブレがなく撮れることもあります。内緒のテクニックですよ!

シャッターを半押しした時に多くの一眼レフカメラは露出値を表示しますが、その時に表示されたシャッター速度に注目しましょう。シャッター速度は遅いほど手ブレしやすく、レンズの焦点距離にも比例し望遠ほどシビアです。一般的にそのレンズの焦点距離をシャッター速度にしたものが手持ち撮影の限界と言われます。例:200mmなら1/200

ピンボケまたはピントが微妙に甘い写真は技術的な面とは別に、チェックが甘いのが原因でもあります。デジタルカメラはその場で撮った写真を確認できるのですから、拡大表示してピントが甘くないかよくチェックしましょう。スポーツシーンのように決定的シャッターチャンスなら撮り直しがききませんが、バイク写真、ツーリング写真の多くはその場で撮り直しができるはずです。

4.新しいカメラに買い替えた方がいい?

いいえ、おそらく今すぐに買い替える必要はありません。いまお持ちのカメラで次の3つの事を試してください。1.どこにもピントが合っていないオールボケ写真、2.明るすぎてほぼ真っ白な写真 3.暗すぎてほぼ真っ黒な写真 この3つの写真を簡単なカメラ操作で出来るか?もしできないようであれば、この先写真を趣味またはライフスタイルとしてやっていきたい!と願う方でしたら買い替えた方が良いかもしれません。ピントの位置、露出(写真の明るさ)はカメラに任せず撮影者の任意で決めたいシーンが多くなるのが写真を趣味またはライフスタイルとしていく上で頻繁にあるのです。

EOS6D Mark2

といってもこれら3つの事は殆どのカメラで当たり前のように出来ることです。もちろん型遅れのカメラでも出来ます。ダメなのは10年以上前に売れに売れた簡単なタイプの普及型コンデジです。昔の普及型コンデジはシャッターボタンとズーム程度しかボタン操作がなく、露出やピントはカメラ任せありきの設計でした。そういったカメラだと「こんな時はこうしたい!」という撮影者の要求に瞬時に対応できないものです。といっても簡単な普及型コンデジはマーケットを丸ごとスマホカメラ機能に奪われたので、今はあまり売られていませんが。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

私がEOS1DxからEOS6D Mark2に買い替えた理由はフルサイズ一眼レフでバリアングルモニターを搭載していること。Bluetooth、Wifiでライブビュー画面をスマホに転送し遠隔撮影できるからです。バリアングルはバイク写真で頻繁に使う超ローアングルでも画面を確認しやすいですし、ワイヤレスの遠隔撮影はこの作品のように画面内に自分がどの位置に立てば良いのか、ポージングは美しいか?といった確認に大変重宝します。




このように自分が撮りたい写真に対する具体的な要求が出てきて、はじめてカメラの買い替えを検討しましょう。夜景や星空の写真が撮りたいから高感度でもノイズの少ないカメラが欲しい、バイク、ライダーの魅力をテーマにポートレート写真を撮りたいから85mmの単焦点レンズが欲しい…といった具合です。

物欲として欲しいから、ネットや雑誌で話題になっているから…という理由でカメラを買い替えても撮る写真に変わり映えはないと思います。

5.いい撮影場所を見つけられない

ツーリング写真、バイク写真をはじめたばかりの方に多いお悩みはイイ撮影場所を見つけられない…といったものです。そもそもバイクに乗ることに夢中になっていて、停まるのが嫌だ。という人もおられると思います。バイクはスピードだ!俺は走りが命だぜ~という方も一定数おられるでしょう。しかしバイクに乗ることにあまり夢中になっていると景色が心に入ってきません。そういった意味でバイクの楽しみを知ってまだ日が浅い方にとってツーリング写真は酷な趣味かもしれません。

ロケーションは場所ももちろん大切ですが、それだけでなく時間帯、天気、季節、光そして自身の感受性なども関わっています。ツーリング中に何気なく視線を送った先に被写体になりえるヒントが隠れています。それに心が反応するかは感受性が敏感か、あるいは豊かな感性を持っているか?にかかっています。

それは持って生まれたセンスではなく経験で磨いていくものなので、意識して情景や被写体に感動できるようにしてみましょう。経験を積むと目の前の情景が写真になったらこうなる!というイメージを頭の中に描けるようになります。そうすると1日のツーリングの中で「ここは写真にイイ!」と思えるシチュエーションを3つ4つと見つけられるはずです。




撮影地は場所だけでなく季節、時間帯、天気なども重要な要素。

一番面白くないのはネットなどで話題になった撮影スポットを事前に下調べして出向き、他の人が撮った写真と似たような写真を撮って満足してしまうことです。

私もたまに有名な撮影スポットに出向くことはありますが、自分なりにユニークな撮り方はないかな?と模索するものです。しかし何より大切にしたいのはツーリング写真の本質的な魅力です。ツーリング写真の本質的な魅力とは自分しか見なかった旅風景、一期一会の出会いを作品化すること。それは決して誰かの撮った写真のコピーではないはずです。

もちろんビギナーの間は誰かの撮った写真を練習の意味で真似ても良いと思います。その場合、大切なことは好きな写真家の真似をすることです。この人の撮る写真好き!と思える写真家Aと写真家Bの真似をして、いつか貴方だけのABを完成させれば素晴らしいと思います。

撮影地探しの楽しみはツーリングの楽しみです。それは一期一会で予期せぬときに突如として現れたり、直感を信じて道を選びその先で発見した被写体だったりします。

6~7は【後編】に続きます~

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バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解消Q&A【前編】

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、私事ですがつい先月に誕生日をむかえて40代も後半戦に突入しました。つい数年前までバイクで野宿旅なんかしていると地元の人に「大学生かい?」なんて言われて内心喜んでいましたが、いい加減ごまかしの利かない年齢になりました。

バイクに乗り始めた10代の頃、40~50のおじさんと言えばマークⅡ(グランデ)にレースのシートカバーをして、セカンドバッグにヘアスタイルはアイパーか七三・・・そんなイメージでした。自分もいつか40代になったらああなるのか?なんて想像をしていたのを今でも覚えています。

しかしいざ40代も後半になってみると、レースのシートカバーは付けないしセカンドバッグも持たない…。それどころか20代の頃と大して変わらず時計はGショックだし靴はAirMAX95だったりします。考えていることもバイクに乗ることばかり。公道でヒザ擦りとかウイリーといった無茶苦茶をやらなくなっただけで大して変わっていないのが不思議です。

この調子で60~70代となったら、どんな爺さんになるのでしょうね?私の年代は団塊ジュニア世代でとにかく数が多いです。シニアコミュニティで爺さん達がガンプラ作っていたり、ゲートボール場を壊してラジコンコースを作ってホットショットとか走らせる老人たち…有りえる話だから怖いです。

さて今回はバイク写真、ツーリング写真の総合的な解説として「お悩み解決」と題してQ&A形式で解説してみたいと思います。私の友人や職場の人からよくいただく質問をまとめてみました。




1.構図がうまくつくれない

「私の場合、構図がどうもダメみたいで」「写真って構図が大事じゃないですか」といった具合に、よくいただくご質問のナンバーワンは構図に関わることです。構図は写真で表現したい重要な一つのコト、モノを観賞者に分かりやすく伝える道案内のようなものです。

それは各々の存在感の調整であったり、デザインの観点で安定やバランスで印象をコントロールしたりと【構図】と聞きなれた言葉の割には高度なことが要求されるものです。そう構図は少し練習すれば習得できる訳ではなく、実は難しいのですね。このギャップに苦しんでいる人が多いように感じます。

三分割構図や日の丸構図くらいしか知識を持っていないようでは、全くお話になりません。それに三分割構図でさえ交点を使ったり面を使ったりと奥が深く、そういった使い方を身に着けていないと「三分割構図が基本なんだー」という役に立たない知識になってしまいます。

納得のいく構図を実現するには有名な〇〇構図だけでなくデザイン、フレーミング、被写界深度、大きさ、位置関係などなど、様々な手法を知識、感覚、体で習得するのが最初のステップです。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

まず手順としては先に挙げましたように大切な一つのコトorモノを決める事です。それはその場所で写真を撮ろうと思った答えでもあります。撮影地とは多くの場合、被写体a、被写体b、アクセント被写体、背景、光と影など様々な要素が存在しています。その中から揺るぎない主役一つを選び、その他の全ては主役が魅力的になるための良き引き立て役として機能するよう試行錯誤をしましょう。

ハンソロを演じるハリソンフォードがいくら名俳優だからと言ってスターウォーズの主役はあくまでルークスカイウォーカーです。もし、どうしてもハンソロをカッコよく撮りたかったらハンソロを主役にした別の作品を撮るしかありません(実際に作られましたが)。誰が主役なのかよく分からない中途半端を作品にしないよう意識してみましょう。

絶対的な主題を決めたら他のものは深度(ボケ具合)、フレーミング、大きさなど知りえる手法を駆使して存在感を調整しましょう。でしゃばり過ぎのキャストが居ないように!

大きさや位置関係はズームに頼らず足で動くことが大切です。知識と感覚と体はセットでレベルアップさせていきましょうね。




2.どのレンズを使えばいいか決められない

これもよく頂くご質問の一つです。一眼レフカメラのレンズ、またはコンデジのズーム機能のような画角の調整機能。ワイドに写すのが広角、遠くの物を引き寄せるのが望遠、肉眼に近いのが標準と、ここまでは理解できているけど、自分がいざ写真を撮るときに応用できない…。

私も写真ビギナーだったころに悩んだことなので、お気持ちはよ~く分かります!ここでは絶対ではないけれど大まかな目安として、それぞれの画角の特徴に合わせたツーリング写真での応用例をご紹介してみます。

・広角レンズ
EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6EX DG

1の構図の時にも書きましたがレンズ(画角)を選ぶときも「大切な一つ」をちゃんと決めてから行います。何をどう撮るかを決めてからでないとレンズを決めることができません。広角レンズは多くの場合で広がり感、雄大さを表現するのに適しています。空に表情があるとき、一面に咲くお花、Rを描くコーナー、砂紋など他にもたくさんあります。広角レンズで撮った写真は見る人が写真の世界に吸い込まれていくような印象を与えます。

この作例では朝焼けに染まる空と、その光を吸収するカーブを描く路面に注目し超広角レンズで構成しました。広角レンズは目の前の被写体や情景を何もかも小さくトバしてしまうので難しい印象がありますが、使うシーンを覚えてしまえば難しくはありません。

注意点は歪みが強く出るのでバイクを大きく撮らないこと。なので愛車自慢の写真には広角レンズは向いていません。主に風景主体のツーリング写真用と仮に覚えておきましょう。

・標準レンズ
EOS30D EF28-70mmF2.8L

標準レンズは人間の肉眼の画角がおよそ50mmと言われている(35mmフルサイズ換算で)ので自然な画角で表現することが可能です。引いて撮れば情景全体を、寄って撮れば被写体を明確に撮れる万能なレンズです。

その反面、望遠や広角レンズにあるような非現実的な表現に頼ることはできないので、しっかりと足を使って組み立てるスキルが要求されます。惰性的にシャッターを切ってしまうと陳腐な写真に陥ります。

この作例は風景を主体に引いて撮ったパターンですが、写真のどの部分にも不自然さが存在していないため、観賞者があたかもその場所にいるような臨場感を感じる写真だと思います。自然な感じが好きだという方に標準レンズは向いています。

自然な背景に合わせてバイクやライダーを主題に撮るときも向いています。

・望遠レンズ
EOS6D Mark2 + EF70-200F2.8L IS

望遠レンズは遠くのものを引き寄せる、同時に風景を狭い範囲で写すレンズと覚えておきましょう。標準レンズでは被写体に足で寄るが基本でしたが望遠レンズは寄せるです。

肉眼で見た様子とくらべて空間がギュッと圧縮されて迫力のある写真が撮れます。しかしスポーツシーンや動物写真などで望遠を使うのは理解できますが、バイク写真やツーリングシーンの写真で望遠レンズはどのように使えばいいでしょうか?

上の作例では菜の花の咲く小湊鉄道の風景ですが、望遠レンズの圧縮効果を利用して菜の花の密度を上げ沢山咲いているように表現しました。同時に電車との距離を詰めることにも成功しています。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8LIS

望遠レンズの圧縮効果は直線道路を撮るときにもお勧めです。直線道路は二次元にすると細長い線です。画面内に収めてしまうと道以外の割合が多くなり、主題を明確化できません。望遠レンズを使えば直線道路を大きく撮ることができ、圧縮効果で存在感を絶対的にできます。上の作例では遠景の山を引き寄せることにも成功しました。

望遠レンズは写真を見る人に「ドーン!これを見ろ~」と突き出てくるような圧迫感を与えます。インパクトが欲しい時には有効ですが、望遠レンズばかりを使ってツーリング写真を撮るのはお勧めできません。

85~135mmあたりの中望遠であればバイク写真、ライダーを主題に撮ったポートレイトにも向いています。




24~105mmのズームレンズ

ズームレンズ、またはコンデジに当たり前のように付いているズーム機能は大変便利です。しかしファインダーを覗きながらズームリングをぐるぐる回し、被写体の大きさや背景の範囲を調整して撮るのは上達の道が遠ざかる原因です。

主題を決めたらイメージを脳内に描いて、その上で焦点距離を決めましょう。ズームリングぐるぐるはあくまでスペースを奪われたときの微調整です。

焦点距離は目の前の情景を例えば85mmで撮ったらこんな風になるな、と頭の中で写真が描ける感覚を養うことが重要です。感覚はいくら勉強してもつくものではなく、たくさんの写真を撮って少しづつ身に着けていくものです。たくさん練習して焦点距離の間隔をマスターしましょうね。

ちょっと長くなりそうなので3.以降は次回に続きます!!

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紅葉の林道とバイク写真☆難しいシーンでの露出設定

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋の紅葉風景を楽しまれていますでしょうか?ところによっては初冠雪など冬の便りが聞こえてきますが、関東圏ではまだまだツーリングシーズンですよね。

私の地元である房総半島では台風15号の被害、10月25日の大雨の影響で養老渓谷や亀山湖の周辺は、現在でも通行止めの道があります。事前に調べてツーリングにお出かけください。ちなみに養老渓谷の紅葉は例年ですと12月初旬ととても遅いです。テレビでは被災地と呼ばれていますがお店や観光スポットは通常通り営業していますので、ぜひ千葉にいらしてくださいね。




さて今回は紅葉の林道で撮った1枚で、明暗差のあるシーンでの露出設定のコツをさらっといってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L 安比高原

この写真は先日、岩手までツーリングした時に安比高原の林道で撮った1枚です。紅葉はピークとは言えませんが美しい雰囲気の森に癒されました。

しかし写真にしたい場合、明暗差がある林道では露出設定が難しいですよね。日向に露出を合わせると他の部分は真っ黒、暗い部分に合わせると日向は白く飛んでしまう・・・こんな経験ありませんか?

カメラにはダイナミックレンジといって写せる光の範囲に限りがある、ということは以前も書きましたが、今回はこの林道の作例を元に解説してみたいと思います。




まず最初にイキナリ重要なポイントを言ってしまうと光を読み解いてそれを主題に構図を作るのがコツです。この森に存在する光を主題にしてみよう、と頭に入れて撮り始めれば難しいことはありません。

最初にどの辺りが最も明るいかを確認したら、次に光のあるエリアを二次元でいちど捉えてみましょう。難しければ評価測光に対してマイナス1EV程度で一度試し撮りしてプレビューしてみましょう。

光の様子を確認できたら明るいところ、暗いところが画面という長方形の四角の中にバランスよく配置できるよう、もう一度撮ってみます。この時、木々やバイクの位置などは一度忘れて大丈夫です。

このようなシーンの多くの場合、光がある側に露出を狙うので犠牲になるのはシャドウ側です。暗い部分が暗すぎて何も写らない「黒ツブレ」にならないよう、光がある場所に対してあまりにも暗い場所は、そもそも画面外に除外してしまうのもアリです。この作品の場合は画面左より外側はさらに暗く、ダイナミックレンジに収めるのは苦しいと判断して入れませんでした。

結果、全体が暗いイメージの写真になってしまいますが、逆に言うとシャドウ部に囲まれて光の存在が強調されているような構図が完成しました。




最後に帰宅後のレタッチの時点でハイライトを少し下げたり暗い部分が見る人のモニターによってはツブれてしまわないか?と心配な場合はシャドウを少しだけ上げましょう。

木々や道などに気をとらわれず光を意識して構図を作る、ダイナミックレンジを意識して明るい場所、暗い場所を画面内に構成する、この2つがポイントですね。

今回はこの辺で!!

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構図は重ねて隠して目立たせて。細部に宿る作品のクオリティ☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ気温が下がってきましたがバイクや車のタイヤ空気圧は大丈夫ですか?暑かった9月、10月から一度も空気圧のチェックをしていない…という方はすぐに確認してくださいね。

気温が急に下がるとタイヤの空気圧も低下してしまい、タイヤ本来のパフォーマンスが発揮できないだけでなく、燃費も悪くなりますし、あまり下がり過ぎると危険です。

さて今回はツーリング写真の構図を作る上でのチョットしたコツについてサラっと解説してみたいと思います。

先日、八幡平アスピーテラインから田沢湖までツーリングしてきたのですが、その時に見かけた素朴な田舎風景を写真にしてみました。

この場所では言うまでもありませんが茅葺の家がとても気に入ったのでここで撮影することにしました。特に茅葺の頂点の部分(専門的な名称が分かりませんが…)が青いのが気に入りました。しかし撮影現場の状況はご覧の通りシンプルな背景の中に茅葺の家がある訳ではなく、どうやら色々と整理すべき要素があると判断しました。

特に手ごわいなと感じたのは茅葺の家のすぐ左側にある電柱です。他のものは比較的簡単に整理できそうなのですが、この電柱だけはズバ抜けて邪魔な感じです。

そこで少し離れた場所に行くと足元に花が咲いているのを見つけました。この花を前景にして中望遠である70mmで切り取り、電柱を重ねて隠す作戦としました。




すごく地味な話なのですが、こういった僅かなアングルの調整で邪魔な物を隠したり、存在感を落としたりするわけです。これで電柱を完全に隠すことは出来ませんでしたが、不快とは感じない程度に存在感を落とすことには成功しました。

しかし、このアングルではせっかく前景として作った花が背景の中に沈んでいるのがお分かりいただけるでしょうか?




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L F18 1/60 ISO100

先ほどのカットよりも少しだけカメラの高さを調整することで、白い雲に沈んでしまった花の様子が明らかになりました。本当に僅かな違いかもしれませんが写真の完成度としては雲泥の差だと思います。

今回の投稿は<中級>ツーリング写真解説として作っているので、初歩的なことは割愛しますが念のため補足しておきますと前景の花は何となく花の種類が判別できる程度までのボケ具合として表現するため、絞りはF18まで絞り込んでみました。花の存在が重要であればさらに絞り込んでピントピークを茅葺の家と花の中間に調整し、全体をパンフォーカスでもいいかもしれません。

しかし、この場合はお花は茅葺のあるツーリングシーンを演出する美しき脇役であってほしいので、ボケ具合はこの程度に調整をしてみました。

実際に何をしたのか?と聞かれれば右や左に動いたり、少しだけカメラの高さを変えたりしただけです。大切なことは当初に良いなと思ったモノ、コトから目を離さず、他の全てがそれらを引き立てるよう機能させるにはどうしたら良いか?と試行錯誤することです。




この作品では前景の花の葉の様子は大きく、R1200GSアドベンチャーの近くの草は小さく、緑のエリア内にコントラストを作ることにも成功しましたが、これは無意識下による構図コントロールで直感で構成した部分と言えそうです。帰ってから後で「葉の様子もこう写しました」とちゃっかり理由を後付けするパターンのやつですね。

細かいな~と思う方も多いかと思います。スナップやドキュメンタリータッチの写真を除いて、きちんと組み立てていく写真の場合は、こういった細部にまで神経を使ってクオリティを上げていくのは重要だと思います。

次回のツーリングでぜひ意識してみてくださいね!

今回はこの辺で!!

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ツーリングシーンに見合ったホワイトバランスの設定方法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、2019年9月8~9日に台風15号が上陸し地域によっては甚大な被害のあった千葉県ですが、南房総市や館山市ではすでに主要な道路や多くのお店は平常通りとなっております。いすみ市や九十九里の方はそもそも停電があったくらいでニュースにあるような大きな被害は出ておりません。

自粛ムードや風評で観光客が来なくて地域の方々が大変お困りとのことですので、ぜひ房総へツーリングにいらして下さいね。

風光明媚な海岸線、美味しい海の幸、びわや梨などの農産物、そしてツーリング写真に最高なスポットもたくさん待っていますよ!

さて今回の<中級>ツーリング写真解説ではバイク写真、ツーリング写真において、そのシーンに最適なホワイトバランス(色温度)の設定について解説してみたいと思います。

ホワイトバランス、色温度とはカメラの操作方法で最初に教わることですよね。単位はK(ケルビン)で数値が大きいほど赤みをおびた暖色で小さいほど青みをおびた冷調な写真となります。日陰や曇り空では青っぽく写ってしまうので、これを修正するときにカメラのホワイトバランス調整機能で修正しますよね。でもホワイトバランスの調整で出来ることは修正することだけではありません。




ホワイトバランス 4000K

他の様々なツーリング写真解説にも書いてきましたが、写真とは目で見た通りに写すべきだ!という考え方は非常に勿体ないものです。カタログ写真や事実を忠実に伝える目的のある記録写真を除いて、表現の世界では感じたことや被写体の魅力が伝わるよう、実際の様子とは異なる様子で写真にしても良いと思います。

ホワイトバランスの設定も例外ではなく、目でみた通りを写真にする目的でホワイトバランスを設定するのは必ず正しいとは言い難いです。

そのシーンにぴったりだと思うホワイトバランスの設定、自分が感じたことを表現するのに最適なホワイトバランスの設定をしてみましょう。

上の作例では前景として小川に自生していたシダ植物を入れてみました。シダが入ることで作品の雰囲気は一気に苔むした日陰のイメージだと感じたので、だいぶ冷調なホワイトバランスとなる4000Kを選択しました。

これにより見る側に空気感としてしっとりと湿度を感じさせる写真に仕上がったのでは?と感じます。

ホワイトバランス 5150K

一方、全く同じシーンをホワイトバランスを暖色方向に設定するとこんな感じです。一見してこれはこれで悪くないように見えますが、情景の中で感じたことと関連性のないホワイトバランスの設定と言えます。個人的な好みの問題かもしれませんがシダ植物など苔むした雰囲気を表現するのにこれはないと思います。




ホワイトバランス 5000K

もし5000Kくらいで撮るのであれば、同じ撮影場所でも撮り方はガラリと変わってこんな感じだと思います。

その時の情景や被写体によって「こう感じたからこう撮りたい」というイメージがあり、それに見合ったホワイトバランスを選択することを強くオススメ致します。決して目で見た通りの様子を忠実に写真にするように…にとらわれない。ここがポイントですね。

もちろん記録形式をRAWで撮られている方は後でホワイトバランスをLightroomやDPP、キャプチャーワンで調整するから撮影時はホワイトバランスは気にしていない…という方も多いかと思います。しかし今回の解説のように「シダ植物の苔むした雰囲気に似合うホワイトバランスを」と撮る時点でイメージできれば、構図や露出などもそれに合わせて撮影時に決めることができるのです。




今回はレタッチやプリントも含めて写真が最終的にどうフィニュッシュするのか?というイメージ力も大事ですよ…という事を含めて解説してみました。

ぜひ次回から実践してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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知識、習得、応用の3ステップで撮り方の引き出しを増やせ!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎度大げさなタイトルですが…今回は久しぶりに真面目に<中級>ツーリング写真解説を書いてみたいと思います。

何度か同じことを書いてきましたが多くの人が目指している「いい写真」とは簡単に定義できるものではありませんね。私が誰かに聞かれたときに言っているのは【いい写真とはいつも見る側が主観的に決めるもので撮る側にとっては永遠のテーマ】といっています。

いい写真を実現するには撮り方を駆使して魅せる手法と、撮り方はあえて駆使せずナチュラルに撮るものが存在します。演出を使ってアーティーに仕上げるか、事実を直視しドキュメンタリーに撮るかの2者がある訳です。個人的な意見としては後者はビギナーが最初に目指すべき領域ではないかな?と思います。

ここでは前者の撮り方を駆使する表現について、撮り方をマスターするにはどうすれば良いのか?をビギナーから中級者を対象に書いてみたいと思います。

撮り方と一言でいっても星の数ほどたくさんあって、撮り方の全てをマスターしたぞ!というゴールのようなものは永遠にありません。様々な撮り方をマスターして、それを撮影の引き出しとして自身のスキルに多数在庫させることで、そのシーンに見合った表現を選択できるようになる訳です。

撮り方は1つや2つでは全く話になりません。ビギナーでも10以上は持っていないと写真は撮れないと思います。100でも1000でも多ければ多いほど良いのかな?と思います。ナチュラル派の巨匠でも撮り方はゴマンと持っていて、あえて1つも使わないで表現する、だから素晴らしい作品が成立するのかな…と思います。




例えば写真の基本としてよく耳にする三分割構図で例えてみましょう。まず書籍でもネットでも良いですが三分割構図が縦横に3分割されたグリッド線であり、それに合わせて構図を作ることですよ…という【知識】を脳内に記憶します。次に実際にカメラを手にして試し撮りで良いので風景の境界を三分割線に合わせてみたり、被写体の位置を線の交点に合わせてみたりして撮影をします。何度か重ねて練習することで実際に出来るようになり【習得】となります。そして三分割構図で撮る、という撮り方の引き出しをスキルとして1つ身に付けたので、実際に本番と言えるツーリング先で三分割構図が使えそうな場面であるか判断し、実際に使ってみる。これが【応用】となります。

次に作例を元に解説してみます。

EOS6D Mark2

この作品は先日、東北をツーリングしたときの一コマです。早朝の蔵王エコーラインで撮ったのですが、撮影ポイントは宮城蔵王側で東から登る太陽をコーナーの立ち上がりにあった駐車場から撮影しました。

私は15年以上にわたるツーリング写真の経験から、脳内には稚拙ながらも撮り方の引き出しは数え切れないほど在庫させております。このシーンでその中から最も良いであろう撮り方を在庫リストから検索をかけてみます。




こういったとき「どう撮ろうか」と考えるよりも心をリラックスさせて純粋に風景に感動することが大切です。そうすることで本当に魅力的だと感じたものが何なのかが見えてきます。この作例の場合は露出設定とホワイトバランス、そしてデザイン要素の1つである線と色がキーとなりました。

日の出で明るく焼けた空と、それを逆光で望むことで美しく反射する路面に気が付きました。このように【気づき】がないと撮り方の選択ができません。空と地面でどちらに露出を合わせるのが正解なのか?と考え込んでしまうのです。気付きをきっかけに「焼けた空の光を反射する路面が美しい」と言語化できれば、おのずと路面に写り込んだ光に露出を合わせることが出来るはずです。

ここでは1.路面に写り込んだ光が最も魅力的になる露出を設定した 2.オレンジのセンターラインが描くカーブを導線効果として画面の角から入れた 3.導線の先にハイライト(およそ太陽の位置)がくるようアングルを探った 4.空の高い部分に残る青が消えないようホワイトバランスを設定した の主に4つを脳内の撮り方の引き出しから選択しました。

こういったたくさんの撮り方から検索をかけてチョイスする能力も「いい写真」を目指す上で重要なのかもしれませんね。




いくら本などで勉強しても、いざ撮影現場で目の前の状況と知識を関連付けることが出来なくては意味がありません。もちろん流し撮りのように技術も習得できていないと実践はできません。知識だけつけても撮る写真に反映できない原因は【習得】と【応用】を意識できていないからです。

知識をつけることは確かに大切ですが今回ご紹介した【知識】【習得】【応用】をセットとしてとらえてみましょう。習得は身近にあるもので試し撮りでもOK、応用は本番で忘れずに意識することがポイントです。

今回はこの辺で!!!

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↓↓↓撮影ポイント↓↓↓

蔵王エコーライン 縞の沢の駐車場あたりです

コスモスとバイク写真☆露出と望遠で魅せるカメラ女子的コスモス写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、せっかくの3連休なのに東日本はまた台風直撃ですね…。9月8日に千葉県を中心に上陸した台風15号は館山市、富津市、鋸南町などを南房総を中心に大きな被害をもたらしましたが、復旧の最中にまたこの巨大な台風…とても心配です。

今回の台風19号も海水温の高い海上を通過してくるそうなので、猛烈な勢力とのことです。当該の地域の方は事前に防災準備を整えて万全を期してくださいね…。食料や水の確保、停電時のためのバッテリーや発電機の準備。そして大切なバイクも忘れに事前準備を。小排気量のバイクは強風で倒れないよう固縛を、海水を含んだ雨をあびないようカバーをしてロープで固定するなどしましょう。

特に千葉県はもともと災害の少ない地域だったのでどうしても対応が遅れがちですから。




さて今回は季節のツーリング写真について解説してみたいと思います。秋のツーリング風景では定番である紅葉も楽しめますがコスモスも綺麗ですよね。

そんなコスモスのちょっとお洒落で女子っぽい、ふんわりユル系の写真の撮り方について解説してみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この写真は千葉県木更津市の武田川コスモスロードで撮りました。台風15号の影響か、例年よりもコスモスのお花が少なかったように感じます。定例のコスモス祭りも中止になったようで残念ですね。

さてコスモスの風景とバイク写真の撮り方です。女子的なんて小っ恥ずかしいタイトルではありますが、コスモスのような可憐なお花を題材に男らしいとか孤独な旅なんて雰囲気は無理がありますからね…。被写体に似合った表現を躊躇わず選択しましょう。

実際に私はこの場所に辿り着いて最初に受けた印象は「コスモスってやっぱり女の子っぽい印象だよな」ということでした。女性的なイメージって写真デザインとして落とし込むと何でしょうね?明るい、軟らかい、優しい、華やかな…といった感じでしょうか。

これは撮影現場の様子をスマホで撮った説明的写真です。これを見れば状況がよく分かると思います。まず天気です。どんより曇天で太陽の姿はありません。次にコスモスの咲いている状況ですが、ご覧のように道に沿って咲いていて限定的です。あたり一面に咲いている訳ではないのですね。それと先ほども書きましたが例年ほど沢山は咲いていません。

遠景には民家があります。茅葺や寺社などであれば引き立て役としてキャスティングしても悪くないですが、近代的な立派なお家です。なるべく画面内に入れない方がいいでしょう。川は低い位置にあり特段魅力的な要素は感じません。川沿いであることは表現する必要はないでしょう。

道が砂利ダートであることは出来れば魅せたかったですが…試行錯誤の末、うまく構成できなかったので断念し、コスモスの様子を最優先としました。




私の場合、まずユニークに魅せるポイントを練ります。普通すぎる写真にならないよう最初にいつも考えることです。この場合はバイクにあえてピントを合わせず、コスモスの魅力を被写界深度で魅せるようにしてみました。絞り込みボタンを使って上の写真の赤枠のように合焦範囲がくるようマニュアルフォーカスにしてF3.2を選択しました。

光源はどんより曇天です。曇天の光源はコントラストに乏しくフラットな写真が出来あがるのは皆さまもご存じですよね?本当なら光は欲しいですが無い物を願っても仕方がありません。フラットでふんわり写真をイメージして露出を決定します。この場合、評価測光に対して露出補正+1 1/3EVとなりました。評価測光のままだと上のスマホで撮った写真のような明るさです。

次にコスモスを魅せるための画角の選択です。コスモスは数が少なくまばらです。もっと沢山咲いているように見せたいですよね?密度を上げたい場合はどうしますか?究極のツーリング写真の熱心な読者様でしたらお分かりですよね?うです、望遠レンズで空間を圧縮しましょう。

望遠レンズを選択することでコスモスの密度を上げることに成功しただけでなく、背景の民家や関係のない物を画面外に除外することにも成功しました。ここで広角レンズを選んでしまうとコスモスの密度はさらにまばらになり、表情のない曇天の空も入ってコスモスの魅力はたちまち薄れてしまいます。

それに被写界深度で魅せるやり方は広角レンズよりも望遠レンズですよね。

 




最後にLightroomレタッチの段階で、明瞭度を下げてフォギーなイメージに、かすみを加えてハイキーさに雰囲気を与えて完成です。

かなり「撮り方」を駆使した演出派の作品になりましたが、被写体がワイルドフラワーではなく人工的なお花畑ですので、そもそもナチュラル写真として撮るシーンではないですよね。

コスモスとバイク写真の撮り方の解説でした!

今回はこの辺で!!!

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