ホームフィールドで写真に磨きをかけよう☆東京の撮影スポット

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎日蒸し暑いですがご体調を崩されていませんでしょうか。今朝、出勤時にいつも通り都内を歩いていたら数メートル先でピシャっと音を立てて何かが空から落ちてきました。

近づいみると何と魚!ボラでした。近くの運河で魚をゲットしたカワウか何かの水鳥が空でうっかり落としてしまったようです。都会のビルやマンションが密集している場所でまさかボラが降ってくるとは思いもしませんでした。

こういったハプニング、奇跡は起こる物なのですよね。バイク旅や写真も全く同じだと思います。素晴らしい情景との出会い、感動の夕空、突然に出現した虹や希少動物などなど…奇跡を味方につけるよう普段から行いを正しく、清く生きていきたいものですね。まあ…ボラはいいですけど。




さて今回はいつものツーリング写真解説はお休みして写真はホームフィールドを作って技術を磨き、被写体への理解を深めていきましょう~というお話でございます。よくホームコースは聞きますが、写真でもよく行く場所や撮りなれた近所の公園などをホームフィールドと呼んでみましょう。

私の場合、職場から近い東京都中央区晴海にある晴海客船ターミナルがホームフィールドです。ここ数年、都内での人気撮影スポットとして有名になってきました、こんな素敵な場所がホームであるとは何とも幸せな環境であると実感します。

この写真は晴海客船ターミナル内にある最も奥の臨港広場に設置してあるオブジェです。人工池の中にやぐら状に組まれたサイコロ状のオブジェは正式名は「風媒銀乱」で風で回転する仕組みになっています。

ホームフィールドとは毎日のようにその場所で写真が撮れる環境な訳ですから、こういった美しく空が焼けた日などチャンスを逃すことがありません。これも臨港広場で撮りました。




3階の送迎コンコースから晴海運河を見た景色。対岸は竹芝の方で東京タワーや東芝ビルが見えます。ちょうど夕陽に向かって撮れる角度です。

停泊しているバースでよく見かける船は水産庁の船です。しんかい〇〇といった調査船?のような船がよく停泊しています。

水産庁のバースは隣接している晴海ふ頭公園にも続いていて、そちらにはよく帆船にっぽん丸、海王丸が停泊しています。なお晴海ふ頭公園は2019年7月現在はリニューアル工事中で立ち入り禁止です。

いつもいる訳ではありませんが大型の豪華客船も入港します。大型客船を見てみたい人は事前に公式ホームページで入港情報をチェックして行きましょう。この写真は池の水面ギリギリにカメラを構えてリフレクションを狙いました。




客船日本丸の出港シーン。3階送迎デッキからこういった様子を見ることができます。いま紙テープでの送迎は珍しいです。

3階のテラスと巨大な三角のオブジェ。建築家 竹山実先生の代表作のような建物なので、全体的にバブル期特有の贅沢な空間の使い方と凝ったデザインが楽しめます。コスプレイヤーの聖地、戦隊モノの撮影地でもあります。

夕景に限りませんが景色は2つとして同じ景色は存在しません。この場所は以前に撮ったことがあるから撮らない、あの場所は行ったことがあるからもう行かない…といったことは大変もったいないことです。

改めてまた撮ってみれば違った写真になるものです。それは時間帯、季節の違いなどもありますが感じ方の違う自身にも気が付くことができると思います。そんな事をホームフィールドは教えてくれます。

晴海客船ターミナルの最寄り駅は都営大江戸線の勝どき駅。そこから都営バスで10分程度です。施設の周辺はオリンピック選手村が建設中で昔の晴海を知っている人が久しく来たら、その景観の変貌に驚くはずです。

撮影は夕景から夜景がお勧めです。土日は人も多く、臨港広場のオブジェ前は場所取りになってしまいます。また風が常にあって池の水を水鏡で狙うのは、よほど運が良くないと厳しいです。

季節外れな写真ですが雪の風媒銀乱。こんな日は誰もいません…。毎日のようにここに居る人間の特権です。

~晴海客船ターミナル ギャラリー~

バイクツーリングでも〇〇は以前に行ったことがあるからもう行かない…という方がおられますが、それは本当に勿体ないことです。何度訪れても良い所は良いですし、写真道を志している方でしたら2つとして同じ景色が無い…の意味を実感できると思います。それに一度行ったところはもう行かない…ではすぐに近場は行き尽くしてしまい、行ったことの無い場所だけを求めていたら、どんどん遠くへ行くしかありません。これではキリがないです。

もちろん未だ見ぬ未開の景色と出会うために、知らない土地へ旅するのも素晴らしいことですけどね。

写真のホームフィールドのお話と東京の撮影スポット 晴海客船ターミナルのご紹介でした!!

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ワンショット入魂ではなく☆兎に角☆たくさんシャッターを切ろう!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに初心に帰って<初級>ツーリング写真解説のやさしい内容をいってみたいと思います。

当ブログは読者の皆さまに支えられて開設から1年半を経過しましたが、お陰様で幅広い年齢層、男女問わず数多くのユーザー(ブックマークして頂いてる方のこと)様がおられます。本当にありがとうございます。

そう…幅広い年齢層。読者の皆さまの中にはフィルムのカメラは触ったこともないという若い方から、マニュアル露出時代のフィルムカメラを経験されているベテランまで様々おられます。

バイク界では「リターンライダー」といって、かつて若いころにバイクを乗っていたけど、一定のブランクを経て再びライダーに返り咲いた人のことを言いますね。これと同じようにリターン写真家も多いと感じます。いや、厳密には昔、写真をやっていたことを隠している「隠れリターン写真家」が多いと推察いたします。

むかし写真に憧れて、いや上手なカメラマンになりたくて志したけど、フィルムを現像するとガッカリすることの連続で挫折してしまった…。こんな経験はおありではないでしょうか?フィルムの時代はその場で画像を確認することができませんので、露出が適切であったか、ピントが合っているか、手ブレはしていないかのチェックすら出来なかったものです。

その昔、写真ビギナーの正しい学び方としてはメモ帳を常に携行し、使っているフィルムの何枚目はどのような露出設定で撮ったか、また撮影時に何かをしたのであれば、そのことを適宜メモをしたそうです。その情報がないと出来上がった写真を見て何が良かったのか、何がいけなかったのか1枚1枚を検証ができなかったのですね。デジタル時代の今で言うExifデータのようなものです。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS  何枚も連写させてベストな位置をセレクトした




さて、今回の<初級>ツーリング写真解説の本題ですが、そんなフィルム時代を経験された方の中に多い、1枚しか撮らないワンショット入魂派の人これはやめましょうぜ!!!というシンプルな話でございます。

皆さまはどこかで「デジタル世代の人は無駄打ちが多い」なんて苦言されているベテランのお話を聞かれたことはないでしょうか?その昔、シャッターを一度切ればフィルム代も現像代もかかりますし、ポジフィルムなどはネガよりも高価なものでした。それゆえに写真を撮る人は熟考の末に慎重を喫してシャッターを切ったものです。

その時代のベテランはワンショット入魂の精神で写真道を歩んできたので、そういった方々から見るとパシャパシャと気軽にシャッターを切りまくっている現在のデジタルカメラユーザーに違和感を感じるのかもしれません。

しかし偉大な先人に「写真は1枚1枚を大切に、ワンショットに入魂せよ」と言われてもその通りにする必要はありません。1枚1枚を大切に丁寧に撮ることには賛成ですが、そのシーンでたった1ショットだけ撮って終わりにするのは、デジタル時代の現代としては実に勿体ないことです。

1つの撮影シーンで似たようなカットを何枚も撮っています

特に我々のように学んでいる立場としては常に撮影シーンでは試行錯誤し、いくつものカットからベストアングルを探り当てたり、理想的な露出を設定したり、被写体の隠された魅力を試し撮りの中から発見したりするものです。

バシッと1枚で決めてしまうのはカッコいいですが、それは巨匠レベルであり、我々凡人が真似をすべきではないと考えます。

デジタルカメラの大きなメリットは・その場で画像を確認できる・フィルム代、現像代がかからない・感度を自在に設定できる(フィルムは感度の違うフィルムに入れ替える必要があった)などです。

たとえその撮影シーンで100ショット切ろうが1000ショット切ろうが1円も無駄にしませんし、誰にも迷惑もかけませんし、環境破壊もありません。自分が納得するまでそこでシャッターを切れば良いと思います。




色々なアングル、色々な露出、色々な構図、デザインや比率を巧みに取り入れた撮り方、あえて何もしないでナチュラルに撮ったもの、望遠や広角レンズを試したもの、決定的なシャッターチャンスをモノにするため「数打ちゃ当たる打法」で撮ったもの。

とにかく撮って撮って、試して試して、そうして何カットもそこでシャッターを切ることで被写体に対する想いが高揚してきて思いもよらぬ傑作を生む場合もあります。切り続けることで「あっそうか!みえたぞ」「こんなに美しかったのか」といった気づきもあります。

ただ1つ大変なのは帰宅してからの写真のセレクト作業が膨大になることですが、これはやっていれば「こんなものか」と慣れてきます。似たようなカットが何十枚とある中からベスト1枚を選べる力もついてきます。

そして面白いのはセレクトから外れたボツカットが、何年後かに見直してみると「これは良いじゃないか」と思える作品に変化することです。これは経験を積み写真に対する考えが成熟してくるからであり、決して当時に見落としていたという事ではないのです。

この写真は7年前に撮ったものですが当時は「なんだこりゃブレすぎ」と完全な失敗写真としてボツカットにしていました。しかし膨大なゴミ画像をストレージに保存していた私は7年の歳月を経て再びこの写真を発掘して仕上げなおしたのです。今の私の目にはバイクに乗っている時の風が写っている…とそんな風に感じます。




撮影現場で探り当てるようにシャッターを切り続け、その時は不採用としたカットでも保存しておけば将来は宝になる可能性がある。

こんな素敵なこと1枚しか撮らないのでは実現できないですからね…ワンショット入魂は実に勿体ないでしょう?

用意すべきものはたった1つ。容量が大きいメモリーカード。それだけですよ。

今回はこの辺で!!

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デザインを極めればツーリング写真が変わる<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに写真に関わる基本的なこととして、写真におけるデザイン要素のお話を<初級>ツーリング写真解説として書いてみたいと思います。

以前に似たような解説を何度かしましたが、おさらいの意味も含めて違ったアプローチで解説いたします。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

まず「いい写真を撮るには?」というお話をサラっといってみます。いい写真…そう誰しもいい写真を撮りたいですよね。しかしいい写真を明確に定義するのは難しいです。美しい景色や珍しい被写体、可愛い子犬や美しい少女、カッコいいバイク、決定的な瞬間をとらえたスポーツシーンなどなど…まずは撮る対象である風景や被写体によって生まれたいい写真。

そして撮影者が構図や露出などを見事にコントロールして美しく整ったいい写真。あるいはシャッター速度を遅くして背景をぶらしスピード感を出したり、絶妙なホワイトバランスで夕空の色を表現するなど撮影手法で作品の意図を表現したもの。こういった撮影者の撮り方によるいい写真。

撮る対象は特別な絶景ではないし、日常にありふれた被写体である。構図や露出などの撮り方も特別な何かをした訳ではないけど、でも瞬間を捉えて作者が入魂したような熱い写真。




iphone7

何かのメッセージやストーリー性のある写真…。現実をドキュメンタリータッチで表現した写真…。抽象的な表現であるが芸術性の高い写真…。などなど、ほんと色々あります。

いい写真はコレといって明確な定義はなく撮る側とみる側の主観で決まるものですよね。

今回は写真をはじめたばかりのビギナーの皆さまが、3分割構図や比率などよく聞くけどどうも構図はうまく出来ない…というお悩みを解決させるために「まずは写真におけるデザイン要素を学んでみましょう」という事を解説致します。

最初に申し上げておきますが写真デザインを知ったことでいい写真が撮れるとは限りません。これは構図とか露出とかの撮り方も同じです。むしろこういった知識は学ぶほどに撮り方のルールと思い込んでしまい、個性的な写真を撮るための可能性が閉ざされてしまうリスクも潜んでいます。しかし撮り方に関わる基礎的な知識などは最重要ではないが重要なのは確かなのです。

例えば構図の基本と言われる三分割構図は絶対守るべきことではありません。しかし三分割構図が何なのかを理解していないと三分割構図を使わなくてよい時がどんな時なのか分からないものです。今回ご紹介するデザインもこれと同じです。

赤色はとりわけ色要素の中で存在感が強く上手に構成すれば印象作品を狙える

写真におけるデザイン要素とは主に・線(直線、曲線、S字線など)、・色(進出色、後退色、暖色、寒色、補色関係、反対色など)、・図形 ・立体感 ・質感 ・規則的なパターン ・シェイプフォルム などです。これらを知識として学び、いざ写真を撮るときに実践できるようになればレベルアップすること間違いなしです。

えぇ~なんだか難しそうだな。デザインとか美術とか苦手なんだよね…という方でもご安心下さい。決してアカデミックな話をするつもりはありません。例えばツーリング写真で道路にセンターラインがあれば、見る人はラインの先に視線が導かれるものです…とか桜の景色とカワサキのライムグリーンは補色関係といって抜群に相性がいいですよ、といった感じのお話です。




・線

デザイン要素における線は写真を見る人の視線を被写体などに誘導し楽しませる役割があります。ツーリング写真の場合、この作例のように道が登場する撮影シーンが多いので線や視線誘導の知識はとても役に立ちます。

写真を見た人の視線を泳がせない、確かな誘導線として作品の意図に導くよう画面という長方形の四角の中に線を理想的に配置します。

とりわけS字線は観賞者の視線を楽しませる効果が高く四隅から侵入させて確信犯的に構成してください。この写真ではセンターラインがオレンジであるのも色要素として効いています。

・色

現代のカラー写真の場合、色要素は無視できない重要なことです。それは鮮やかさ、カラフルであるのが良いという意味ではありません。色から受ける人の印象や組み合わせによる相性などの知識です。それを知って意識して撮るのと無知で写ってしまったでは大違いなのです。

赤、オレンジ、黄色などは暖色または進出色と呼ばれ、ぬくもりを感じさせたり画面内で見る側へ出てくる方向の視覚的な効果があります。一方で青、紺、水色などは寒色または後退色です。例えば望遠レンズで圧縮された画面は遠近感が失われますが、遠景の部分のホワイトバランスを僅かに青方向へ調整することで遠近感を補うことができます。

上の作例では日陰によって青っぽい空間の中に対照的な黄色、黄緑色の葉が規則的なパターンで落ちていることで印象を狙ったデザインとなっています。

・図形

図形要素は写真の観賞者に与える印象として視線を止める、安定させるなどの効果があります。線の要素と同様に観賞者の視線を泳がせない役割があります。例えば底辺が水平になる三角は抜群の安定感があります。上の作例のように円または球体は視線をそこに止めておく役割があります。

この写真の場合は漁に使う浮き(球体)がいくつも存在していることで視線を安定させて印象を与えるデザインになっています。赤色であるのも相まって相乗効果があると思います。




誘導線は画面の端から入れて最終的には被写体に接続させる

イラストを描くことや洋服をデザインするのと違って写真デザインとは既にそこにある物にデザイン的な要素を見つけて画面という長方形の中に構成することです。

そこにある風景や被写体からデザイン的な要素を見つけるのが最初です。色などは簡単に見つけることができますが、図形は意識して慣れていかないと気が付けないことがあります。

先ほども書きましたがツーリング写真として頻繁に登場する道は線の要素ですので直線や曲線を画面に理想的に配置できるよう意識してみましょう。色や図形は漁港などのシーンでユニークなものを発見しやすいです。

写真にとって構図や比率、今回ご紹介したデザインなどは言ってみれば写真の基礎工事のようなものです。重要ですが最重要ではない…。あくまで写真を見た人が最初に受ける印象ですので、構図やデザインを完璧にすることだけを追求しないよう気を付けて下さいね。大切なことはあなたが感動したことをあなたなりの方法で表現することです。

今回はこの辺で!!

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必殺-1EVプレビュー☆紫陽花の写真の撮り方☆一滴の光を手に入れよ! 

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、関東地方はこの週末で梅雨入りの可能性が高いとニュースで報じていましたね。梅雨入りしてしまうとせっかくの休日もバイクに乗れませんね。

しかし写真を楽しむことはシトシト雨の日でも大丈夫ですよ。雨は風景や被写体を濡らして輝きを与え、フラットな光は柔らかく魅力的です。

そんな梅雨の季節に第一に思い浮かぶ被写体は…そう紫陽花ですよね。バイクに乗れない日は家の近所や通勤路などに咲いている紫陽花を撮ってみましょう。

えぇ~俺は花とかは撮らんよ。というアナタ。そうおっしゃらず花も撮ってみましょう。何でも撮るというのは上達も早いですし、いつもと違ったものを撮ることで学べることも多いものです。




今回は紫陽花の写真の撮り方を例に魅力的な光のある空間を見つける秘密のテクニックと露出をコントロールする意味について解説いたします。名付けて「必殺̠マイナス1EVプレビュー作戦」でございます。

まずは撮影地の様子を1枚撮ってみました。ここは東京都江東区ですがまだ少し早いですね…。雨上がりで少し晴れてきた時の様子です。葉が濡れていて素敵です。普通にパチリと評価測光のままの露出で撮った1枚です。

さあ、どうしましょうか?咲いている花は少ないですし、ここで素敵な紫陽花の写真を撮るにはまずどうしましょう?

~まず光がないか?光を探してみましょう~

被写体の様子をよく観察して明るい部分に寄って1枚撮ってみて下さい。この時、空の様子をよく観察して太陽が雲に見え隠れしている時は太陽が出るまで、または薄雲を透過して明るくなるタイミングを待ってみましょう。

次に究極のツーリング写真流 必殺技「マイナス1EVプレビュー作戦」をやってみましょう。いい光を見つけるための必殺技です。といっても露出補正をマイナス1にして同じようにもう1枚撮ってみましょう…というだけのことですが。

先ほどの写真と同じアングルで評価測光に対してマイナス1で撮りました。どうですか?分かりますかね。光が。

これだけでコントラストが豊かになり花の色が鮮やかに、葉のしずくが輝いているように見えます。

とてもいい光です。この場所は上に桜の木があって、そこから木漏れ日で仄かな光が差し込んでいるのです。肉眼はカメラの評価測光と同じで見える景色の全体が丁度よい明るさになるよう機能するので、こういった繊細な光はパッと見では気が付かないものです。

そこで必殺 -1EVプレビュー作戦です。光の様子がよく分からないから、とりあえず露出補正をマイナス1にして撮って様子を観察しよう、というワザなのですね。私が勝手に考案した戦法ですが、写真の先人にはお叱りを受けるかもしれません。

素敵な光を見つけることに成功したら次に、その光が当たっているアジサイで魅力的な一輪(もちろん複数でも良いですが)選んでみましょう。この写真ではいい光が当たっているアジサイに対して再び評価測光のままの露出で撮ってみました。

この写真でも決して悪くはありません。しかしよく言われる図鑑写真、記録写真の枠からイマイチ出れそうにないですね…。もし皆さまが公園の管理者でこの公園に咲く植物の案内板を作ることになったとします。その中に使う紫陽花の写真という事であればコレでOKでしょう。

しかし説明写真ではなく個人的に写真が好きな人として、素敵な紫陽花の写真を撮りたいのです、となればこの露出では平凡すぎます。

これは-1と言わず-1 2/3も補正をしました。露出は最もよいと思った部分に合わせるのが原則です。その結果として背景が黒バックになってしまったり、葉が暗すぎても重要な紫陽花の花が魅力的に見える露出を選べればそれでOKです。

ただ1つ注意点があるのは写る部分、写らない部分の割合や比率をミスると誰が見ても失敗写真と分かる駄作に陥ってしまいます。それを回避するにはダイナミックレンジを意識して写らない部分を画面と言う長方形の中に理想的に構図することです。




分かりやすいよう葉の部分だけを評価測光の露出で撮ってみました。先ほども書きましたがカメラのAEは画面全体を平均的にみて数値的な明るさを算出しています(アベレージ評価測光)。その結果、十分に明るい写真を生むには上の写真のような設定になりました…という事なのです。

しかし、これでは残念すぎます。カメラには美しい光とか被写体の最も重要な部分が理想的な露出になるように…といった事は当然ですが分からないのです。カメラはあくまで数値を算出しているだけの機械(少なくとも現在は、未来はわかりません)なのです。いい光を探し当てるのは撮影者のハートです。

これがマイナス1EVプレビューで見えてくる光の様子です。キレイな光ですよね?こういった光を見つけるヒントは被写体に入るハイライトにあるのですが、それでも慣れていないとイイ光を見つけるのは肉眼では難しいのです。

撮影地でここまで出来たら、これで終わりにしてしまうと画一化された上手い写真でフィニッシュです。写真が好きな個人としての作品であればプラスオンの「個性」が欲しいですね。

プラスオンの思考は悩むのではなくリラックスです。この時は最初の写真に写っているアジサイが特別に存在感がありましたが、リラックスしてよく観察すると控え目に咲いていた白い紫陽花を見つけました。

これを先ほどの素敵な光とマイナス1EVプレビュー作戦で明らかにした光の様子を使い、花びらに慎重に露出を切り詰めて撮った1枚がコレです。まず白い紫陽花を選んだという時点で他の紫陽花の写真より個性があるのでは?と思います。




 ~必殺 -1EVプレビュー作戦~

・光のありそうな部分をハイライトを頼りに探そう

・とりあえず-1EVで撮ってプレビューしてみよう

・光の様子を確認できたら被写体を探して構図を練ろう

・アジサイの最も魅力的な部分が理想的な露出になるよう補正してみよう

・個性が出せないかリラックスしてインスピレーションを受けよう

いかがでしたか?写真のHOWTOは書籍やネットであふれるほど存在しますが「撮影者であるアナタがどうしたいか?」に触れている解説はほとんどありません。そのせいで多くの人が「正しい撮り方」を探すだけのカメラマンになっているように感じます。

上の紫陽花の作例では最終的に私は白い紫陽花を選んで控え目に咲いている可憐さを露出で魅せてみました。撮影者の独自の表現と言うと難しく聞こえますが「私の場合はこうです」という個人的な発表なのです。誰かの撮り方と全然違っていてもOKなのですよ。

えっ??「これは紫陽花の撮り方でしょ?ツーリング写真、バイク写真の場合には使えないでしょ?」って?いいえそんなコトはないですよ。

EOS6D Mark2 EF35mmF2IS

ちょっと季節外れな写真ですがこれも光を見つけて露出で魅せるやり方です。

今回はこの辺で!!

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これで解決☆縦構図と横構図の使い分け<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、北海道ツーリングに関わる投稿が続きましたので、今回は真面目にツーリング写真解説をしてみたいと思います。久しぶりの<初級>ツーリング解説でございます。

皆さまは普段写真を撮られるときに横構図とカメラを90度傾けて撮る縦構図のどちらが多いですか?縦構図…たまに撮るよ、いや横構図でしか撮ったことないや。という方はおられませんか?

多くのカメラの画面は長方形のフォーマットであり普通に構えた向きでのデフォルトは横構図になりますよね。あれって何故でしょうね?諸説ありますが昔、大正時代あたりにライカかAGFA???が映画に使われていた35㎜ネガをカットしてスプールに巻き写真機用のフィルムにしたと言われます。映画は横長ですからそれを切って使っただけなら当然ですが横構図になりますよね。

それにカメラがもし縦構図がデフォルトだったらフィルムのパトローネが約1.5倍高さがあって、カメラはファインダーを設けるスペースがかなり苦しくなります。デジタルが主流の現在でしたら縦構図がデフォルトのカメラを作ろうと思えば作れると思いますが。




スマホの場合は電話機能としては縦がデフォルトなのでカメラほど横構図に縛られませんが、それでもカメラのデフォルトが横構図なので多くの人は横を基準に考えてしまい勝ちなのは確かだと感じます。

今回は横構図に縛られていると損ですよ、というお話とどのような場合に横構図、縦構図と使い分けるかについて、ツーリング写真の場合で解説いたします。

と言っても簡単に言ってしまえば横長な被写体は横構図、縦長な被写体であれば縦構図で良いのですがツーリング写真の場合は風景が主体となりますので、目に見える情景の中から要素を見出して、縦がいいのか横がいいのかを考えてみましょう。

上の写真の例では横構図にすることで左右に広がる雄大な農地、遠景にある十勝岳連峰の様子を表現することができました。しかしこの構成だと綺麗な景色の場所である事実は伝わりますが、道、畑、山脈のそれぞれの存在感に明確な差がなく主題がボヤけた写真といえます。

このようなシーンの場合は思い切って道を主役に仕立て上げて、農地や遠景の山脈は良き脇役に徹してもらう程度に存在感を調整してあげましょう。道を主役にすると決めたら、この場合は長く続く直線路が登りになっている訳ですから重要な被写体は縦長になる訳です。望遠レンズで長い道を圧縮させて縦長の画面内に理想的に配置してみましょう。




これは富士山のように美しい裾をもつ羊蹄山ですが、このように重要な被写体の特徴が横長に存在しているのであれば横構図。この時に重要なのはシンメトリーで美しい裾を横長の画面内に理想的に配置させることです。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8LⅡ

全く同じシーンでもこちらは空を主役に構成した写真です。羊蹄山は重要ではありますが名脇役として構成しましたので、先ほどのシンメトリーな裾…を画面内で理想的に構成する必要はありません。それより澄んだ青空の中に輝く太陽、それを見上げるライダーの様子でストーリー性を作ったので「空を見上げる = 高さ」なので縦構図という事です。




一般的には人物を撮る場合は縦構図で風景を撮るときは横構図などといった解説を散見しますが、こういった情報を見かけた時は要注意です。それを書いた人は「一般的には」とか「多くの場合で」といった注釈を付けているはずですが、見た側の印象としては「人物は縦構図で風景は横構図で撮るべきだ」と決めて記憶してしまい、それに縛られて風景では縦構図では撮れない人になってしまいます。

そしてあまり知られていませんが人間の視野範囲として有効な画角はおよそ50度の横構図であり、その中でよく見えている部分は中央の特定の部分でそれは縦長なのだそうです。素晴らしい絶景だ、なんと美しい人、カワイイ犬だな、キレイなお花…といった具合に目から脳へ電気的な信号として送られ感受性が反応を示したとき、それは縦構図なのです。

適切な例えではないかもしれませんがファインダー視野率に例えると横構図よりも縦構図の方が人間の心にうったえる視野率が100%に近いと言えるかもしれません。

コンテストに参加したい人は縦構図が嫌われるコンテストもごく一部にあることを覚えておきましょう。それは写真に関わる企業や団体が主催しているのであれば問題ありませんが、お店や写真と関係ない企業(バイク用品店とか)が主催している場合です。これらは入選作品を展示するスペースを予め決めてあり、それを横構図の写真だけを並べる計画で主催しているコンテストがあるのです。応募要項に「横構図で応募」なんて書いていない割には気持ち悪い程に入選作品が横構図だけになるのです。

バイクも横から見れば横長ですし、多くの風景は横構図がしっくりくるのは確かです。しかし全く縦構図を試さないというのはあまりに勿体ないと感じます。今回の解説を読んでもどういった時に縦構図を使うのか自信がないなぁという方へ、お勧めの手法があります。

それは横構図で一通り撮り終わった後に試しに縦も撮って帰る。コレです!帰宅してその日に撮った写真を見返してみると現場では分からなかったことが見えてきます。「あっなるほど、この場合は縦構図の方が確かにいいな」と見えてくるはずですよ。

ぜひ次回のツーリングで試して下さいね。

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理由と選択の言語化と露出<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日ですがブログのアクセス解析でこんな検索ワードを発見しました。

「露出補正どれくらい必要?」という検索キーワードで当ブログを見つけたことを意味します。言うまでもありませんが露出補正がどれくらい必要かググっても納得できる答えを見つけることは出来ません。

おそらくこの場合、写真の明るさとしての露出を意味していると思われます。正直、びっくりしてしまいました。何でもネットで調べれば情報が出てくる便利な世の中ですが、少しくらいは自分で考えてみようよ…と感じたのは私だけではないはずです。

露出のお話をする前に、そもそも写真とはその役割は多様にある訳でして当ブログの読者の皆さまのように写真をライフスタイルとして楽しまれている方、お仕事として記録を撮っていく方、アート作品として芸術活動されている方、新聞や雑誌などのメディア写真などなど、本当にたくさんあります。




まず1つは事実を忠実に写した記録写真としての露出。そして2つ目はスナップや風景、もちろんツーリング写真もそうですが作者の表現としての露出。これらは考え方が全く異なります。前者は実際の様子がどうなのか的確に見る人に伝える役割があるので、露出も適正露出を正確に狙いたいです。場合によってはヒストグラムでよく確認し自然光であれば時間帯や天気、スタジオであればライティングも気を使わなくてはいけません。

一方、後者の場合は必ずしも目で見た通りの明るさで撮る必要はありません。ここのムードであれば少し暗めが良いな、とかこのお花はふんわりとハイキーにして白背景にしてしまおう、といった具合に撮影者が被写体、そのシーンに最もよく似合う露出を独断で決める訳です。

EOS40D 2008年 北海道

夕陽の写真なんかはその最たる例で、AE(カメラの自動測光機能)に任せた露出のままでは明るすぎてイメージとはかけ離れた写真になってしまいます。




ここで「露出補正どれくらい必要?」をググった方のために、すご~く大まかですが具体的なシーン別に露出補正量を箇条書きしてみたいと思います。

・夕陽(日没前) -1/3~-2/3

・夕陽(日没後) -2/3~-1

・逆光で人物などを撮る +2/3~+1

・木々が鬱蒼とした林道など -1~-2

・ローアングルで花を撮る(背景が空) +1~+2

・真っ黒なバイクをアップで撮る -1~-1 2/3

・真っ白なバイクをアップで撮る +1~+1 2/3

もう…本当に大まかですので、あくまで目安にしてください。こんなシーンはAEが狙い通りに出にくいのだな、程度の知識として持っていただければOKだと思います。どれくらい露出補正すれば良いかは一度シャッターをきって再生し、あなたの好みで決めて下さい。

カタログや証明写真のように事実を記録する写真の場合を除いて、適正露出というのはいつでも撮影者の心の中で決まるものです。カメラのAE機能を信用せず、その撮影シーンでの理想的な露出というのを決められるよう沢山の写真を撮って露出の理解を深めていきましょう。

私も最初の頃は実際の明るさを再現するのが正しいのかと思い込んでいました。そのためAEの決めた露出に対して1/3や2/3ステップ程度の露出補正しかしていませんでしたが、被写体の最も魅力的な部分に露出を合わせる「露出で魅せる撮り方」を学んでからはだいぶ変わってきました。




しかしこういった事は、いくらこの場で私が説明をしても本当の意味で理解するのは難しく、やはり自身で撮って失敗と成功を繰り返して身に着けていくしかありません。これは年単位でようやく成果が確認できる程度の少しづつ、本当に少しづつ上達するものですから、焦らずやっていきましょう。

CASIO エクシリム EX-10  紫陽花が最も魅力的にみるよう露出を調整した写真

今回はこの辺で!!

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雑な撮り方をやめてクオリティを上げる方法<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、超大型連休明けのお仕事でバテていませんでしょうか?私は微妙に肉体的な疲れがスッキリ抜けず(心はスッキリとリフレッシュされましたが)写真の仕上げもあまりはかどっておりません…。

さて今回は雑な撮り方をやめて写真のクオリティを上げてみよう~と題して、とても地味な話であり、しかし重要な写真の細部の詰めついて書いてみたいと思います。

最初に書いておきますが上手い下手とは別のお話です。上手い人でも雑な写真を撮る人はきっといますし、初級者の方が撮った写真でもいい写真はたくさんありますよね?写真の細部まで神経がまわらず、小さな手間を面倒に感じてやらない…それをナチュラルであると勝手に美化するのは果たして良いのでしょうか??




この作例は桜の木の下に自販機がある風景に何かを感じたので、ここにR1200GSを停めて撮ってみることにしました(ジュースを買うためではありませんよ)。

通常、こういった物はいくら桜だからと言って撮る対象にはしないものですよね。しかし天邪鬼的な考えですが、むしろそういった物に注目した方が個性的な写真にするには簡単な手段とも言えます。海外の人がみたら桜と自販機で日本を感じる要素が2つも有ることになります。

自販機が写っちゃった、または自販機が邪魔だからここでは撮らない。そうではく自販機を撮ってみよう!と決意すれば何とかなるものです。これは自販機に限らず電線やガードレール、看板やカラスなども同じです。「写っちゃった」と「写した」では同じようでも写真のクオリティは全然違ってきます。

しかしこの写真、よく見ると「写っちゃった」があるの、お分かりいただけるでしょうか?




写真をはじめたばかりの初級者の方に多く見受けられるのは被写体ばかりを見ていて背景や四隅のチェックが甘いことです。このように画面のすみっこに電線などの余計なものが「写っちゃった」写真は本当によく見かけます。

桜の花が魅力的に感じるアングル、地面に写った影の様子、これらが最も良く感じるベストアングルがこれだと決めたら、この場合は僅かにカメラを傾けてみましょう。この場合においては海などの水平線、建物などの垂直線がほぼ存在しないので、精度よく水平を守る必要はありません。少しくらい傾けても分からないのです。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

僅かにカメラを傾けて気になっていた電線を画面の外に除外しました。細い電線がまだ少し写っていますが、この部分は他に小枝が複雑に存在している部分に近いので、これで気にならないレベルとして良いと思います。

「すげ~細かいな…」と感じた方もおられるかもしれません。しかしこういった細かな部分へ配慮できるか否かが写真のクオリティを左右するものです。

ベストアングルを見つけたら四隅と背景のチェック。そして余計な物が画面内にあったら丁寧に処理してやりましょう。決して労を惜しまず急がず(時間的余裕のあるシーンの場合)焦らず丁寧に。

今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

今回の解説で「電線は入れてはいけない」と誤解されてしまいそうなので、こんな写真をアップしてみます。望遠レンズで引っ張った夕陽ですが、運悪く高圧線と重なってしまいました。こういったとき「よし、アレも撮ってやるぞ!」という気持ちで構成すると、それほど変な写真にはならないものです。

ブツ撮りから学ぶ写真の基礎<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ネット通販って使われますよね?今やあらゆるお買い物は実店舗よりもネット通販を利用する人が増えましたが、お店で買い物する楽しさや店員さんとのやり取りなど、物を買う楽しみにあった大切な何かが失われつつあるようにも感じます。

もちろん便利なので私も頻繁にネット通販は利用しているのですけどね。そして何より良いのはヤフオクやメルカリなどの個人売買でのネット通販ですね。いろんな物が出品されていますし新品を買うよりもお買い得な値段が最大の魅力です。消費税がないのも増税を控えた今になって考えると本当にメリットが大きいなと感じるのが個人売買です。




そんな個人売買ですが買うだけでなく不要となった物を売却するにも、買取店に下取りに出したり、お友達に友情価格で売るよりもはるかに高い値段で売れるものです。カメラや腕時計など人気ジャンルであれば尚のこと競って値段が上がることもありますね。私はカメラ、レンズ、バイク部品、キャンプ用品など不要な物は手間を惜しまずヤフオクで売るようにしています。

しかしヤフオクやメルカリで売りたい時に重要なのは…そう写真ですね。

商品がどのような形、大きさ、色をしているのか?中古品であればキズや汚れの程度はどうであるか?そういった事実を的確に伝えるのはもちろんの事、少しでも高く売りたいのなら商品が魅力的に見えるように素敵な写真を撮ることです。

この写真は安物の簡易照明ボックスで撮った腕時計です。この時計をヤフオクで売却する時に撮影しました。この場合はほぼ新品なので伝えたいことは商品のカッコよさです。「欲しい!」と思ってもらえるために特徴を分かりやすく、魅力を引き立てる撮り方を駆使します。




今回、なぜこのような解説をしているか?と言いますと写真の基本的な考え方とも言える「被写体が最も魅力的にみえるよう撮る」という考えは、実はこういったブツ撮りから学ぶのが最適だからなのです。ツーリング写真ではそう簡単に背景をチェンジしたり光の向きを変えたり出来ないですからね。

被写体の特徴をよくとらえ、それが魅力的に見えるように撮る。これがブツ撮りもツーリング写真もバイク写真もポートレートもみんな同じなのです。

上の腕時計の写真ではまず特徴として針とバーインデックスがとてもシャープに精度よく研磨された鋭い様子、ケースとベゼルなどのヘアラインやポリッシュの切り替えしのセンスの良さ、厚みのあるクロコダイルストラップが良く似合う…などを意識して撮影しています。特に針やバーインデックスが鋭い様子を強調させるため、補助ライトを一灯、別に用意してあらゆる角度から光を当てて輝かせています。

実際がどういった形や色をしているのか的確に伝えるだけのカタログ写真であれば、メーカーサイトの公式画像がそうなので、それで比較してみましょう。

ストラップの色が違うのですが本体はコレと同じです。全然、印象が違うのがお分かり頂けると思います。こういったメーカーが公式にカタログとして使う写真は完全に説明写真に徹しているため、全方位から専用のライティングを当て影がほとんど無く、イラストに近い仕上がりです。これはこれで魅力的に…ではなく別の役割がちゃんとあるのですね。




次にこの2つの時計の写真をご覧ください。

 

時計に詳しい人が見たらすぐ分かってしまいますが、どちらが高級な時計に見えますか?おそらく多くの人が下の写真が高い時計とお答えになると思います。ではいくらくらい価格差があると思いますか?

この2つの写真は全方位からスタジオライティングしたカタログ写真なので、質感や魅力が写真として伝わってはいません。その結果、ぱっと見て両者は大きな違いがないようにも感じます。

正解は上の写真はシチズンのキューアンドキューでネット通販で1290円の時計です。下の写真はブレゲのクラシックで200万円以上する高級時計です。如何でしたか?時計の知識がある方は別として、そうでない方はこの写真から判断する限り、まさかそこまで差があるとは予想できなかったのでは?と思います。

靴でも服でも楽器でも、売却するときの写真撮影は「被写体が最も魅力的に見えるように撮る」を心がけてみましょう。それにはその品物の特徴をよくとらえ、自分が買った時に感じたその品の魅力も思い出してみましょうね。

そしてツーリング写真やスナップや風景など、あなたが普段ライフスタイルとして撮っている写真をカタログ的な説明写真にしないこと。写真といっても事実を記録できるカメラという機械で撮るのですから、その用途は本当に多岐にわたるものです。あらゆる用途に合わせた撮り方の情報が世に溢れているので混乱しないようにしましょうね。

被写体が最も魅力的に見える撮り方、それをブツ撮りから学んでみましょう。というお話でした!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

カメラ操作の最初の一歩☆露出補正をマスターしよう<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが「承認欲求」という言葉をご存じでしょうか?先日、あのメンタリストとして有名なDAIGOさんの本を読んでいて知ったのですが、承認欲求とは社会に認められたい欲求だそうです。

例えば身に着けるものをブランド品で固めてみたり、超高額な腕時計をつけたり、派手な外車に乗ってみたり、高収入で財産がある人=優秀で価値のある人間であると社会に認められたくて承認欲求を発散している人達…という事が書かれていました。

簡単に言ってしまえば社会に良く見てもらいたくて見栄を張ってしまう欲求ですが、人は誰しも心のどこかでこの世で立派に生きていきたいという欲求があるそうです。そして自分は成功していると誇示したくなる心理的な行動が承認欲求だそうです。しかし本当に優秀な人や才能の豊かな人ほど見た目のゴージャスさには無関心なものです。

いくら高級なものを身に付けても中身は空っぽの人間であると自分で分かっていれば、1000万円の車に乗っても信号待ちで隣に2000万円の車に並ばれたら虚無感に襲われるのです。

この世に生をもって誕生したからには世のため人のために生きていけたら良い、その意欲があるまでは良いのですが、認められることに心を奪われてしまうとただの見栄になってしまうのですね。それを実現するには見た目ではなく中身や行動なのですが、そこを直視できない人が多いのだそうです。

CASIO エクシリムEX-10

この承認欲求を写真に当てはめて考えてみるとどうでしょう?自分は写真を撮るのが上手だ!私のカメラは高画質で綺麗に撮れる!俺ってセンスあるだろう~!という個人の承認欲求に支配された写真はどこかエゴで見る側に響くものがありません。

でも写真って作者が感じたものを表現するってよく言うじゃない?「俺って写真うまいでしょ~」って写真と何が違うの???という疑問がわいてくると思います。確かにエゴな写真といい写真は区別が難しいかもしれません。作者が天才であればエゴが素晴らしい写真にも成りえるからです。




ここからは私の個人的な考えなのですが、いい写真はやはり見て頂ける人の気持ちをどこかで意識して撮った写真ではないでしょうか。ツーリング写真でもスナップでも、撮るときに「この写真をみて喜んでもらえたら良いな」そんな事を少しでもいいので意識して撮ればエゴな写真とは一線を画す良作になるのではないでしょうか。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/200 ISO100 露出補正-0.7

さて前置きだけで1000文字も書いてしまいましたが、今回は<初級>ツーリング写真解説として極めて初歩的なお話をいってみたいと思います。

写真をはじめたばかりの人、自分のカメラをはじめて買ったよ!という人にとって、まず撮るにはカメラのオートモードに頼って撮るのが一般的だと思います。オートモードとは大昔に写真を撮るための露出設定は撮影者の手腕に委ねられていた時代、キャノンが露出を自動で算出できるカメラ「キャノンオートボーイ」を誕生させた頃に生まれた言葉です。よく「ワシはオートモードで十分じゃ」という人がいますよね。

露出とは真っ暗な箱になっているカメラの内部に外の光をどれくらい取り込んだか?という考え方ですが、簡単に言ってしまえば写真の明るさを決めるものです。

カメラが外の様子を測定して「このくらいの露出設定でいいんでない?」とコンピューターが自動で露出を決めてくれる機能をAEといいます。現在、売られているカメラは全てと言っていいほどAE機能が搭載されています。ここで是非、皆さまにAEについて覚えておいていただきたい事が2つあります。

まず1つ目は AEはアホです。

AEがアホである理由は普通の記録写真として撮りたい場合ですら、適正と呼び難い滅茶苦茶な露出をだすときがあるのです。ヤフオクやメルカリで黒色の洋服が紺色っぽく写った写真や、純白の靴がグレーっぽく写った写真を見たことありませんか?

これは黒色を暗い、白色を明るいとAEが誤認するのが原因です。こういった誤認はオートボーイの時代から最新のカメラに至るまで解決されていないAEの弱点なのです。

そして2つ目は AEはセンスないヤツです。

例えば上の作例のように夕刻で薄昏時なのですから「少し暗いのが雰囲気があって良い」という事は誰でも分かりますよね。しかしAEにはそんなセンスは持ち合わせていません。あくまで機械的に測光した結果に基づいて平準な明るさを出しているに過ぎないのです。




リコーGR F5 1/60 ISO100 露出補正+2.0

ここまで大胆に書いてしまえば、AEを信用してはいけない事がお分かり頂けたと思います。もちろんAEの何もかもが悪い訳ではなく、例えばスポーツシーンなどで露出を撮影者が練る時間的猶予が無い場合などはAEの測光方式(スポット測光やアベレージ測光など)を変えて精度を上げAEを活用する撮り方もあります。この辺の考え方はピントを自動で合わせるAFも同じです。

写真をはじめたばかりの人に最初からマニュアル露出はできませんので、カメラの撮影モードは絞り優先モード(AまたはAVモード)にしてAEを使う訳ですが、シャッターボタンを半押しした時にコンピュータが決めたその露出を【これが正しい露出でそれに対して露出補正で微調整する】という考えはぜひ捨てて下さい。

どうしても評価測光の結果を基準にして露出補正してしまうので、最初の値に縛られてしまうのが落とし穴なのです。本当はAEによる最初の露出よりかけ離れた露出がそのシーンでの理想的な明るさなのかもしれないのに…。上のコスモスの写真は評価測光に対してプラス2段と大幅に補正しました。これ以外にも3段とか大幅に補正することも珍しくありませんが、そのようなシーンでは上級者の場合はAEは使わずにマニュアル露出を使っているものです。

初級者の方でも「露出補正なら使っているよ」という方も多いと思います。しかしそれは現実を見た通りの明るさを再現するためにAEが算出した露出に微調整を加えているだけの場合が多いです。そうではなく例えばお花の写真であれば花の最も魅力的な部分が理想的な露出になるように撮影者自身が露出を選ぶのが本来なのです。

CASIO エクシリム EX-10

例えばこの写真は紫陽花の花の部分が最も魅力的に見えるよう露出を選択しました。これをAEに任せた露出にすると軽くもう2段か3段は明るくなると思います。それは目で見た通りの明るさを的確に再現した写真になるかもしれませんが、果たしてそれで良いのでしょうか?またそのAEが出した露出に対して、たかだか1/3や2/3段の微調整を加えたところで何かが変わるでしょうか??




今回は評価測光AEが決めてしまった露出を信用しない、それを基準に露出補正など考えるのはやめましょうね、というお話でした。

またチョット偉そうに書いてしまいましたが釈迦に説法はお許しくださいませ。ではまた!!!

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騙されたと思ってやってみて☆言語化で写真が良くなる不思議・フシギ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに精神論的なアプローチで解説する<初級>ツーリング写真解説でございます。

写真というとどうしても構図などの撮り方やカメラの設定などで全てが決まるように思われ勝ちですが、実はそういった事と同じくらい「まずは感動しましょう」という撮影者の心が大切なものです。

もし撮影者が被写体や情景に全く感動などせず、撮り方やカメラの操作だけで写真を撮れば、それは作品ではなく整った高画質の画像です。偉そうなことを言える立場ではありませんが、良き作品とは撮影者が心打たれたことを独自に表現したものなので、撮り方やカメラの操作だけでは成立しないと私は考えます。

そんな事を言われてもソレって個人の感受性とかの問題でしょ?俺にそんな一面はないよなぁ~困った。というアナタ。今回は感受性とか感動するとか今まであまり意識していなかった…という方向けに効果のある手法を解説いたします。

これをやるだけで魔法のように写真が良くなることをお約束いたします。




1.特徴と感動を言語化する

 

そこで写真を撮ろうと思ってバイクを停めカメラを準備した。それならばその場所に最初にあなたが気に入った何かがあるはずです。

気持ちいい場所、いい眺め、とりあえず海だから、SNSで見かけた「映え」な被写体、なんでもいいですけど撮ろうと思ったきっかけは誰でも分かりますよね。

夕陽だったら「夕陽はキレイだから撮る」といったシンプルな理由です。しかしコレだけで撮影を開始しても素晴らしき作品にはなりにくいです。もっと被写体や情景をよくみて当初は気が付かなった特徴や魅力を言語化してみましょう。

上の作例では強烈な夕陽が海面に反射している海岸の撮影シーンです。私はここで直視するのも耐え難い強烈な光は空よりも海面からきていると感じました。ドラマチックなシチュエーションであることに間違いは無さそうでしたが、実際の様子がよく分からなかったので露出を肉眼の明るさとはかけ離れたアンダーで1枚撮ってみました。

すると海面の様子はまるで銅板のような美しさであり、海面が神秘的にさんざめいていました。「美しい」「神秘的」「さんざめく」そして「まるで銅板のような」。このように日常会話では使わないような単語や比喩表現を使って被写体や情景を言語化してみてください。

「イイ感じだ」ではなく何がどうイイのか?美しい言葉で特徴や魅力を言語化して声に出してみて下さい。すると不思議なことにファインダーの中で何がどうイイかを画面という長方形の中に自然と構成できるはずです。

上の作例では「まるで銅板のように輝く海面がさんざめいていた」という作者の意図が言語化された後にシャッターを切ったことで、それが明瞭に伝わるよう画面内に構成されています。これをハッキリやらないと漁船やらカモメやら関係のないものをつい画面内に入れてしまうので意図が明確に伝わらない写真になりインパクトも弱まります。




2.理由と選択の言語化

こちらの作例は北海道のコムケ湖で撮りました。寂しい雰囲気の風景のなか、雪国特有の形状をした倉庫がありました。当初、湖の方へ向かって写真を撮っていましたが一通りの撮影を終えて反対側の景色に目をやると、この青い倉庫が何かを私にうったえているように感じました。

何枚か試し撮りしてはEOS6D Mark2の液晶モニターでプレビューし、ここであの倉庫が一体何なのか?自問し思考しました。何なのか?とは何を格納する倉庫なのか?という意味ではありませんよ。それを撮りたくなった理由です。

そしてユニークな形状と印象的な青の色味といった特徴が気に入ったから、そして草地と曇天による鉛色の景色によく似合う雰囲気だからと分かりました。理由が判明したので次に手法を選択します。ここでは望遠レンズを使って画面内に大胆に配置し、倉庫の存在が印象的になるよう構図しました。「倉庫の形状と青が印象的だったので望遠レンズで大きく構図した」と言った具合に「○○だから△△した」と理由に対して手法を選択したことも言語化してみましょう。




実は言語化自体が大切なのではなく、言語化のために思考することでよく見てよく感じる行為が出来るのです。イイ感じだからここで撮ろう~では被写体や情景の特徴を捉えることもできません。どう感動したのかを言葉にしようと考えれば撮影者が自分がどう感動しているのか内面に問いかけることもできます。

そして理由と選択の言語化は作品の意図を明確に表現するためのプロセスです。これも言語化自体が重要な訳ではありませんが、初級者の方は言葉にして発することで「イイ感じ」「なんとなく」という曖昧を脱し意図が明確な写真を構成できるようになるのです。

私の場合は今はほとんど言語化せずに撮っています。被写体をよく見る目や感じたコトに向き合う心、表現するための操作の選択などは、長い事やっているので言語化しなくてもやっているからです。うまく説明できませんが言語化のプロセスを省略して直感とカメラをつなぐダイレクトモードにしている、といった感じでしょうか。

ここでは<初級>ツーリング解説として上達のプロセスとしての言語化をご紹介しました。

今回はこの辺で!!

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