小学生でも分かる順光と逆光の使い分け方<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日からいよいよ4月ですね。桜や菜の花など春の風景のツーリング写真にモチベーションが上がる季節ですね。私はいよいよ月末にせまったGW北海道ツーリングがあるのでソワソワしてきました。北海道など遠くに行く旅とは出発のずっと前から気持ちの中で旅がはじまっているように感じます。




ところでヤマハが海外のショーでテネレ700を量産車に近い姿で発表したようですね。ラリースタイルの顔つき、21インチフロントホイールと長いサスペンション。こういった純粋なビッグラリーモデルって好きなんですよね。

かっこいい…このロボット的な顔つきが好きです。アニメ機動戦士ガンダムに登場するモビルスーツを連想しますね。ガンダムでに出てくるモビルスーツと言えば個人的にはZガンダムシリーズに出てくるティターンズのものが個人的には好みです。もちろん1年戦争に出てきたものも好きですが…すいません40代ネタで。

これは私が2003年から2008年までに所有していた愛車 BMW F650GSダカールです。このクラスのオフ車がもともと好きなんですよね。もう千葉にはダートの残る林道が減ってしまったので、オフロード走行を身近で楽しむことは出来ないのですが。これで北海道の美深歌登大規模林道や風烈布林道などを走ったのが懐かしいです。

ちなみにBMWは単気筒650㏄のオフ車としてダカールの後にG650Xチャレンジというモデルを出し、これが売れなかったのかすぐに生産終了。そして2012年にG650GSセルタオという2003年F650GSダカールをそのまま外装だけ変更したバイクを発売しましたが、これも現在では生産終了です。このシリーズでかつてパリダカを2連勝したのですが、どうも生産車としては成功しない運命のようですね。




さて前置きが長かったですが、今回は<初級>ツーリング写真解説として逆光と順光のお話をスマホ写真の作例を元に簡単に解説してみたいと思います。

逆光と聞くと記念撮影などで逆光で撮ると顔が真っ暗になってしまい、なんだかいけないように聞こえますがそれは間違いですので、ぜひこの機会に正しい逆光の使い方を覚えてくださいね。

スイセンをIphone 7で撮った作例です。これは太陽を背にした順光で撮った例です。ホワイトバランスが合っていませんが、そこは気にしないで見て下さい。順光で撮ると花がどのような色や形をしているのか明らかに写り、花以外の緑や空なども色彩が鮮やかに写るものです。

こちらは全く同じ花を撮影位置を変えて逆光で撮ってみました。なぜかこれはホワイトバランスが適切に出ました。逆光にしてしまうと、まず露出がなかなか合いません。記念写真で顔が暗くなってしまうのも光に向かってレンズを向けると露出アンダーになりやすいからです。この写真ではiphone7に入れたカメラアプリ、Stagecamにある露出補正機能を使用しました。

逆光で撮ると背景となっている緑や青空の鮮やかさは失われてしまいます。しかし主題である花はどうでしょう?スイセンの花びらに光が透過し、エッジにも輝きが入ってぐっと魅力的になりました。




・順光は被写体の様子を伝えるのに適しているがコントラストに欠け印象的な写真にはなりにくい。半面、緑や青空の鮮やかさを出すには良い。

・逆光は多くの場合で露出補正をする必要があるが、被写体や情景に輝きが入り、コントラストに富んだ印象作品が狙える。

上の作例のように花が主題となる写真であれば、背景や空の様子などは潔く切り捨てて主題である花が最も魅力的に見えるよう撮りましょう。そのためには今回の2枚の作例では逆光の方が印象的な作品といえるでしょう。

では順光はどんなシーンで使うのか?例えば同じスイセンの写真なら一面にたくさんのスイセンが咲き乱れ、花以外の緑や青空に浮かぶ雲なども魅力的な風景があったとします。そういった景色で色彩が鮮やかで美しいと感じたら、順光を利用して色彩鮮やかに撮るのが良いかもしれません。エフェクトやピクチャースタイルも風景モードやポジフィルム調などを選んで鮮やかに仕上げると、さらに印象的になるでしょう。

このように順光、逆光はどちらが良い悪いではなく、それぞれに特徴があって被写体や風景に合わせ、作者が感じたことを表現するための手段として選択するものです。もちろん作者の意図で太陽の向きを変えることは出来ませんので、多くの場合はそのシーンでの最良の表現を探る訳ですが。

光の向きについては斜光やトップ光など色々ありますが、今回は簡単にスマホ写真を例に逆光の解説をしてみました。スマホで身近な被写体で実験できるので試してみて下さいね。知識だけではなく実際に撮ってみることが大事ですよ。

今回はこの辺で!!

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やっぱり向き不向きってあるだろうか<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photorgaphy.com 読者の皆さま、最近以前よりも輪をかけてミラーレスカメラの話題がカメラ業界を賑わせていますね。シェアを大きくリードしたSONYを大御所であるキャノン、ニコンが追従する形になったので、誰の目にもこれからはミラーレスだ、と見えるのは当然ですよね。

技術の進歩によって従来は不可能だったものが実現されるのはカメラに限らず素晴らしいことです。しかし使う側の我々は進化したものと引き換えに何かを失ってはいないだろうか?と今一度考える余裕が欲しいですね。

決してミラーレスカメラを否定する訳ではありませんが、いまある光学ファインダー搭載の一眼レフは例えば数十年後には消滅していて「むかしはペンタプリズムのファインダーで綺麗に見れたよなぁ」なんて言っているかもしれませんね。個人的には光学ファインダー搭載のデジタル一眼レフはデジタルとアナログのハイブリッドのようで、撮影者の感覚と調和するのに絶妙なバランスなのではないかな…?なんて思ったりもします。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説として超初歩的なお話をさらっといってみたいと思います。つい先日、ある知人から「私もいい写真が撮りたいけど、いつも平凡な写真を撮ってしまい進歩がない」というご相談を受けました。

その方は例えば絞りを変えると被写界深度が調整できるとか、そういった知識は一通りもっておられるようでした。ではその方の悩みの正体は何なのでしょうか。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600㎜F5-6.3DG

いろいろとお話を聞いているとある事に気が付きました。例えばバイクが最もカッコよく見える角度というのがあるから、しゃがんだり左右に動いたりしてその角度を探すといいですよ。とアドバイスすると「え~なんか大変、めんどくさいですね」と返ってきて、背景がゴチャゴチャしていたり画面の四隅に電線やガードレールなどが入ると良い写真にならないので、まずは写真に適した背景探しを先にやるといいですよ、とアドバイスするとやはり「ええ~めんどくさいですね」と返ってくるのです。

そう…めんどくさい…。その方はいい写真を撮りたいんだけど色々と労を費やすのはめんどくさいのです。

バイクの中心に電柱が貫通していたらバイクの位置を動かして調整しましょう、と言えば「たかが写真にそんなマメなことできませんよ」挙句には「自分ヘタレなんで気合ないんっす」とまで…

私の個人的な感覚では本当に残念で仕方がありませんが、冷静に考えれば写真を撮るなんて行為は極めて万人に普及している訳で、ツーリング先で油絵を描くとかツーリング先でギター弾き語りをするとかに比較すれば誰でもやるフツーの事です。だから「人によってはこんなものか…」と捉えるのがむしろ正しいとさえ言えます。




しかし、それではその方の「いい写真が撮りたい」という要求の源は何なのでしょうか?SNSで「映え」する写真が撮りたい?綺麗に撮って友達を驚かせてみたい?…この辺はかなり個人差があるように感じます。「どうだ!俺、うまいだろうっ」と自慢したいというのも確かに人によっては願望としてあるかもしれません。このように写真という趣味に限っては一言に「いい写真」と言ってもあまりに多様だと感じます。

そう考えると個人的な写真家を名乗る私、立澤重良が誰かに「いい写真とはこうですぞ!」なんて話をしたところで、大半の人には迷惑なことなのかもしれません。その人が景色や被写体を本物ののように撮ることや高画質で撮ることが「いい写真」と思い込んでいれば尚更のことです。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

いい写真を撮りたいんだけど難しいことやメンドクサイのは苦手。それって働きたくないどけお金は欲しいって言っているのと同じで、労を費やさず成果が欲しいという我儘な要求ではないでしょうか?そして、それは最新のカメラや高級なレンズを手に入れれば実現する…なんて思っていたら勘違い甚だしいですよね。

しかし、せっかく良いカメラを持ってツーリングでそれを使って「いい写真が撮りたい」と言っているのですから、私としては無視する訳にはいきません。結局、その方にできた唯一のアドバイスは「人を感動させられる写真が撮れれば見せる喜びを味わうよ、それを知ってしまえば写真を撮るときに如何なる労力もメンドクサイなんて感じないはずだよ」という事だけでした。




人に感動を与えられる、写真を通して多数の人にメッセージを伝えることができる。そしてそんなコトができてしまう新しい自分の発見。こういったことに幸福を感じるのが写真をはじめた初期の醍醐味だと思うのですが。

しかし、その方はどんな景色の素晴らしい道でも前の車をバンバン抜いていくハイペースだし、どんなに美味しいモノでも早食いだし、素晴らしい温泉に行っても烏の行水です。そしてこれらのシーンでいつも感じるのは「最高の景色!」とか「超おいしい~」とか「いい湯だなぁ」とか感想のコメントが一切口から出てこないんですね。

感受性が乏しいと言うのでしょうか?感受性のない人なんていないはずですが、人生のどこかのタイミングで輝きを失ってしまい、今は濁って鈍感なままなのでしょう。それをふたたび磨きをかけて人生を豊かにするのが「写真」という趣味、ライフスタイルだと私は考えます。

しかし…高いカメラを買ってツーリングに持ち出したまでは良いけど…やっぱり厳しいかなぁ…。人には向き不向きってありますからね…。

皆さんの近くにもこういった方いませんか?今回はこの辺で!

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やってはいけない☆菜の花の景色とツーリング写真 色飽和に注意

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、東京モーターサイクルショー、開催されていますね。もう行かれましたか?本日3月24日が最終日なのでお時間のある方はぜひ行かれて下さい。こういった業界の一大イベントは最新の動向がわかる機会ですし何よりブースを見るのは楽しいものです。

私はすっかりご無沙汰でたまには行きたいのですが…どうも人込みが苦手でして。ビッグサイトのすぐ近所で仕事をしているのですが、今回も行けそうにありません。バイク用品メーカー時代のお世話になった方々に「たまには来いよ」と言われるのですけどね…。




さて今回は<初級>ツーリング写真の解説として今の季節、とても多い鮮やかなお花の景色の作品。その時の注意事項として彩度上げると色飽和を起こして画質低下を招きますよ!というお話です。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F1.4 1/2500 ISO100

こちらの作例をご覧ください。春の小湊鉄道 月崎駅で撮った一枚です。遠景と前景に菜の花をおいた画面構成です。特にバイクよりも手前側、前景にたくさんの菜の花を入れてみました。

こういった花や緑がある鮮やかな景色というのは、当然ですが鮮やかに撮って仕上げたいと思いますよね。しかし、この作例のように特に黄色がある場合は色飽和に注意です。色飽和とは色が鮮やかになり過ぎた時に被写体のディティールが死んでしまう現象です。

これはLightroomを使ってかなり大袈裟に彩度を上げて拡大した様子です。一見すると黄色も緑も鮮やかになって、明るい印象(実際に明るいわけではありません)で良くなったように見ええるかもしれません。しかし大切な菜の花はディティールが死んでしまい、気色の悪い画像になってしまいました。




しかしこういった気味の悪いほどの鮮やかな彩度は、インスタなどでサムネイル表示された場合(つまりスマホの小さな画面内で小さな画像として表示させる)に限ってはそれほど気にならず、良い写真に見えてしまう場合があるようです。

本当にインスタだけを狙ってやるならOKかもしれませんが、少なくともプリントする写真とスマホ表示では同じ写真でも人が受ける印象は違ってくると覚えておきましょう。

通常、オーソドックスなカメラの設定(キャノンで言えばピクチャースタイルのスタンダード)であれば、あまり心配することではありません。しかしカメラのフィルター機能で・風景・ビビット・ポジフィルム調 といった具合に鮮やかにするフィルターをかけた場合、またソフトウェア―に取り込んで仕上る場合に彩度のスライダーを調整する際に、極端に上げてしまうとこのような色飽和が発生します。特に黄色が要注意なのです。

景色を見た時の印象とは、実際の風景よりも鮮やかに心に残るものです。決して実際の風景を忠実に撮りましょう、という意味なのではなくフィルター効果やレタッチ時の彩度の上げ過ぎに気を付けないと、黄色などは色飽和で酷い画質低下を招きますので気をつけましょう、というお話でした。




SNSはあくまでコミュニティーなので、色飽和の酷い写真をみて「この写真は色飽和がひどいですね」なんて言ってくれる人はいないですからね。本当はその方が親切なのでしょうが、私はやりません…。

ではまた!

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ほんの小さな工夫で写真が激変☆ベストアングルの探り方<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ここ最近当ブログはRICOH GRや北海道ツーリングといった検索キーワードでのSEO順位が向上したらしく、嬉しいことにアクセス数が伸びております。

より多くの方にこのブログを見ていただき、オートバイでツーリングに行ったら素敵な写真を撮ってみよう、バイクツーリングの写真っていいものだな、と感じていただきたいと思います。




さて今回は久しぶりに<初級>ツーリング写真の解説としてベストアングルの探り方をご紹介いたします。ほんの少しの工夫で写真が激変するという事を夕陽の野営地の作例で解説したいと思います。

まずこちらの作例をご覧ください。失敗作例でございます。雲ひとつない空に傾く太陽。海岸の野営地での一コマを超広角レンズEF14mmF2.8Lで切り取った1枚です。実際には間昼間のように明るいのですが太陽をド真ん中に配置した大胆な撮り方の場合、あえて夜っぽい露出で撮るのも良いものです。

さて露出は良いとして、この失敗作例の何が失敗かと言いますと究極のツーリング写真の熱心な読者様でしたら既にお気づきかと思います。そうバイクやテントが良く写っていません。強烈な逆光で露出を空や海面に定めたため、地上物は真っ黒です。それにバイクの大きさを小さく構図した「バイク米粒構図」であることを考慮すると、バイクの存在感を補填する何らかの工夫がほしいところです。




はい、先ほどの写真に加えて2つのことをしました。まず1つめは陸地と海面の境界になっていた線がバイクを貫通していましたが、これをカメラをローアングルにすることで回避しました。そして2つ目がこの写真のポイントなのですが海面に入ったハイライトの部分とバイクの位置が合うように右に左に動いてポイントを探ってみました。

たったこれだけでバイクとテントの存在が劇的に明らかになったのがお分かり頂けると思います。この作例のようにバイクの大きさを小さく撮った写真とはそれがバイクであることが誰の目にも明らかであるように撮る必要があります。あとで発表して「ここに写っているのはバイクですか?」と聞かれないように、バイク米粒構図の時はその存在感を明らかにするよう工夫しましょうね。

アングルをさぐるとは足を使って動き、カメラを高くしたり低くしたり場合によってはレンズを交換するなどの試行錯誤の繰り返しです。逆に言うと動くことのできない人はベストアングルにたどり着くには難しいと言えます。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L F20 1/250 ISO100

はい、自撮りとポージングで決めて仕上げでございます。太陽や空が主題の場合はモデルの視線はその方向へ。

この写真、当初は空に雲ひとつなく表情に乏しいなと感じて少しがっかりしたものです。しかし何もない空は階調が繊細なスペースです。コレをうまく構成すれば決して悪くはありません。スペースを構成するとはこの場合、強烈な存在感をはなつ太陽を文字通りの日の丸で配置することです。これによりスペースに存在する階調が魅力的に変貌してくれます。

これは日の丸構図の便利な使い方なので覚えておきましょう。




それと太陽から放射状に延びる光線を作りたいときは簡単です。絞りをいっぱいまで絞り込む。これだけです。光線の本数はそのレンズの絞り羽の数で決まります。注意点は絞り込むとイメージセンサーやレンズの汚れが目立ちはじめますので、うっかり機材のメンテを怠っていた人はゴミだらけの画像に悔しい思いをするでしょう…。センサーやレンズの清掃は日常的にしておきましょう。そして後の祭り…だった人は帰宅してからスタンプツールで綺麗に汚れを消去しましょうね。決してゴミだらけの写真をSNSで発表しないように。

この写真で私が失敗したなと思ったことが1つ。海面のハイライトは良く見るとS字状に潮目を描いていて、これはこれで大変魅力的だということに帰宅してから気が付いたのです。このことに現地で気が付いていれば望遠レンズを使って別の作品が撮れたかもしれませんね。

実際には眩しすぎて潮目がいい感じだったのに気が付くのは難しかったのですが。

今回はこの辺で。

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絞りの使い方が分からない人、必見<初級>ツーリング写真 絞りマスター

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、間もなく各地で桜の開花ニュースが聞こえてきそうですね。関東圏の開花は4月初旬でしょうか。今回は桜の写真の例で初級ツーリング写真の解説をいってみたいと思います。題して初級ツーリング写真「絞りマスター」。これを読めば悩んでいた絞りの使い方をマスターできるはずです。




露出に関わる絞りやシャッター速度などの解説は、あたかも写真の基礎のように最初に教わることとして有名ですが、果たして本当に最初に学ぶべきことでしょうか?私は個人的に最初に覚えた方がよいと感じるのは良く動いて構図を作れる足を養うことだと思います。

…今回は絞りのことは一度勉強したんだけど、実際の撮影シーンで絞りを実践できない、身に着けた知識を応用できないという方向けに説明してみたいと思います。

まず絞りとはレンズの中の穴ポコが大きくなったり小さくなったり調整できることにより、カメラ内に取り込む光の量が変わってきます。露出の観点では絞りを開けば明るい写真、絞れば暗い写真になるわけです。数値はFで示されて小さいほど穴ポコが大きく明るい、数値が大きいほど穴ポコは小さく暗くなります。

一方、それとは別の役割もあります。被写界深度といってカメラから見て奥行方向にピントが合う範囲を調整できるのも絞りの役割です。絞りを開けば被写界深度は浅く背景や前景はボケます。逆に絞り込めば被写界深度は深くなって背景や前景はシャープになっていきます。このように撮りたい写真の意図に合わせて被写界深度を調整する場合、明るさの観点での露出はシャッター速度またはISO感度に委ねることになります。これがカメラの絞り優先モードです。

…と、ここまでは一般によく聞く絞りの解説ですよね。これを知識として頭に入れておいて、いざ撮影現場ですぐに応用できるでしょうか?「いやぁ~ソコがよく分からんのだよね」という方、次の作例で解説いたします。

絞り値 F18

まずは絞り込んだ作例です。この写真のF値は18。なかなか絞り込んでみました。注目していただきたいのは画面の右下にある花です。これはレンズのすぐ前に存在する前景となります。レンズのすぐ近くにあるものほどボケやすい傾向になるので、例えばF5.6あたりでも大きくボケるものです。覚えておきましょうね。

私はこの時、足を使ってベストアングルを探り、立派な花をつけた枝が横に伸びているのを発見しました。この花を前景に大胆に構図してみようとひらめいたのです。近くにある花は大きく、遠くの花は小さく、バリエーション豊かにたくさんの桜を演出させて印象を狙ってみようとイメージしました。

そうなるとせっかくの前景の立派な桜、ボケボケにするのと明らかに写すの果たしてどちらが適切でしょうか??そう言うまでもありませんね。足で動いてベストアングルを探る、特徴を元にどのような写真にしたいか脳内にイメージする、その結果として絞りをいくつに設定するかを決めるのです。




絞り値 F2

続いてこちらの作例をご覧ください。この時に使用した135㎜レンズの解放値であるF2で撮影しました。解放、つまりそのレンズの最も絞りを開いた状態です。

このシーンではバイクより下側にある土手の様子が平凡な草地で魅力がなく、前景に使った桜も部分的に傷んでいました。そこで絞り開放で大きくボカすことにより草地の様子は前景の桜のピンクのボケで隠され、全体がピンクのベールで包まれたような抽象的な写真に仕上がりました。

構図についてはバイクの背景になっている黄色い菜の花畑と右上に存在する桜が魅力的になるよう、これもまたピンポイントなベストアングルを足で探りました。

いわゆる窓から覗く構図な訳ですが主題を明確に導くためのボケた窓を桜で作った訳です。この時は解放を選択しましたがF2.8やF3.2などの微調整を試しても面白かったかもしれません。




さて、ここでいちど確認です。前述の2つの作例はどちらも構図に前景が存在しています。つまり前景、被写体、背景と3レイヤーある構図ということです。絞りをコントロールすべきシチュエーションはこのように前景から最低でも3レイヤー作れた場合に有効です。前景もなく被写体と遠くの空だけでは絞り値をいくつに設定してもシャッター速度が変化していくだけで写真自体に大きな変化はありません。

そうです。絞りをコントロールするとはまずは前景や背景などの構図を作ることが最初なのです。この説明ががすっぽり抜けて被写界深度の説明だけしている解説が非常に多いのです。だから多くの方が絞りを調整することを撮影地で応用できないと感じます。

関心の対象がカメラや撮り方に偏ってしまい、写真という芸術に無関心だとボカした方が良いのかシャープにしたいのかを決める力も身に付かないものです。何度も同じ話をしてしまいますが、まずは関心の対象を写真にすること。写真が好きな人になることで表現の手法の意味も見えてきます。

最初のうちはボカすかボカさないかの二択でも良いと思います。上達につれて構図がうまく作れるようになると、作品の意図を表現する手段として例えばF5.0とF5.6のどちらにしようか微調整に悩めるほど上達するはずです。

     まとめ

・被写体の特徴をもとにどのように撮りたいかをイメージする

・前景のある構図をつくるため、足で動いてベストアングルを探ろう

・被写体の特徴や撮りたい写真のイメージに合わせてボケ具合を調整しよう

・ボカし具合を決めるには、まずは写真を好きな人になること

今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

最近、通勤途中で自分の背後から追い抜いていく自転車や、すれ違う自転車を撮るのにハマっております。

自分に厳しい評価を下す!セレクト眼を鍛えよう<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ようやく寒さが和らぐ季節となりましたが如何お過ごしでしょうか。以前に当ブログで解説しました「写真家の目」を鍛えておられる方でしたら梅の花、フキノトウ、つくしなどを見つける機会が増えたのではないでしょうか?

以前なら気が付くことさえ無かった小さな出会い、発見が写真家の目を養うことで気が付けるようになった。これってすごく幸福なことだと思います。つくづく写真っていいなぁと感じます。

さて今回は<初級>ツーリング写真解説として、撮った写真のセレクト作業について解説してみたいと思います。

Lightroomのカタログ ライブラリー画面

 

Windows10のエクスプローラー

 

ツーリングから帰ったら、その日に撮った写真をパソコンやスマホにまずは取り込みますよね。場合によってはLightroom、キャプチャーOne、キャノンDPPなどのソフトでレタッチやRAWを現像を行う、それはやらないという方はSNS用にサイズダウンさせたファイルを作成でしょうか。

この時、1つのシーンで撮った複数枚の写真の中から、どれをSNSなどで発表するのか採用カットを選ぶのが写真のセレクト作業です。実はこのセレクト作業はすごく重要で時間をさくべき行程なのです。




「そんなに一か所で何枚も撮らんよ」という方。偉大なる写真家やフィルム時代からのベテランは無駄に切らずワンショットに入魂!という考えもありますが、今のデジタルカメラ時代に初心者の方が写真を学ぶという意味で、ワンシーンで1枚しか撮らないのは非常に勿体ないです。

写真をはじめたばかりの頃は撮影地で何をしていいか良く分からず、悩んでしまうものです。だからこそ失敗でも良いから色んなアングル、位置、露出、焦点距離を試してバリエーションで撮っておき、帰宅してからじっくり検証するのがお勧めのやり方です。

帰って冷静に検証すれば、なぜそこで写真を撮りたいと思ったのかが見えてきますし、反省点はもちろん逆に良かったところが「何がどう良かったか」説明できるはずです。

RICOH GR

まずこちらの作例をご覧ください。この場所に何があったのか不明ですが荒涼とした地に塀と門の残骸だけが廃墟として残っている場所を発見しました。敷地の中は立ち入り禁止の三角コーンが置かれていますが、そもそも何もありません。この門の前でR1200GS-ADVENTUREを停めて1枚撮ってみました。左側からの斜光のため右手側に影が出るパターンです。ハイアングルで地面にR1200GS-ADVENTUREの影の様子を取り入れてみました。しかし何か釈然としません。

RICOH GR

次にこちらの作例をご覧ください。地面にある影の存在はいちど忘れ、ローアングルにして空の様子を取り入れてみました。廃墟の不気味さと爽やかな空との組み合わせが案外と悪くないな、とこの時はそう思って撮影を終了させました。

そして帰宅してから写真のセレクト作業をしている時に、2枚目のカットの方が門の中の様子を隠していて見る側に想像を誘って面白い、と思いこの2枚目を採用カットにしました。

このように撮った後に自宅でバリエーションを眺めながら熟考の末に理由を付けても大いによいのです。




そしてもう1つ。セレクト作業の中で良いな、と思える1枚を選べなかった場合。その場合はどれもイマイチな場合です。そういった時に無理に1枚を選んでSNS等で発表するのはやめましょう。普通にツーレポ写真として撮っているなら別ですが、究極のツーリング写真の読者様でしたら写真道を志す方々と存じます。自分で失敗写真と分かっているものを人に見せない!SNSで繋がっているあなたのファンはあなたの撮る写真に期待をしています。変に裏切ってしまいあなたの価値を下げることになりかねません。

撮った写真を厳しくジャッジしてくれる機関がないのがアマチュアの悲しいところなのです。失敗写真を発表しても「いいね」や誉め言葉のコメントは入るものです。しかし、そこに甘んじてはいけません。

プロであれば失敗があればクライアントから相応の評価があり、場合によっては撮り直し(プロとして最悪の事態)となります。そもそも失敗などしないのがプロなのですが…。

だからこそ我々アマチュアは自分の撮った写真に対して最も厳しく評価を下す存在は何より自分自身であるべきなのです。




誰に何と言われようと撮影地ではあらゆる可能性を模索しながら多くのバリエーションを撮ることを皆様に強くオススメいたします。これは帰宅後の自分のセレクト能力に託すこと、10年後の自分が不採用カットを蘇生させる可能性があること、あるいは写真の神がもたらしてくれた奇跡が写っていないか?などに賭けるのです。

セレクト能力は撮ることと同じで数をこなして身につけていくしかありません。ツーリングから帰ったら写真を端末に取り込んで、どれがそのシーンでのベスト1枚であるかを選ぶ作業。ぜひたくさんこなしてセレクト能力を鍛えてくださいね。

そうすると不思議なことに5年、10年と先に昔の写真を見直したとき、当時は失敗と思ってセレクトしなかったカットでさえ、鍛え上げられたセレクト眼でみれば傑作へと昇華することもあるのです。素敵でしょう?

今回はこの辺で!!

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初心者のための☆初めての夕陽の撮り方<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿で夕陽ツーリング写真について語っておきながら、夕陽の撮り方について一切触れなかったので、ここで初心に帰って夕陽のツーリング写真の撮り方を<初級>ツーリング写真解説として簡単に説明してみたいと思います。




1.露出補正を使おう

夕陽、早朝の日の出と太陽が低い位置ではそもそも少し暗い訳です。カメラのAE(自動測光機能)は画面全体の明るさをコンピューターが判断し決められたヒストグラムを目標に露出(つまり明るさ)を決めます。暗い場所も明るくしようと頑張っちゃう訳です。

それではせっかく薄暗い雰囲気の夕景が台無しの写真になってしまいます。「おいおい、カメラのAE君よ。今は夕景だよ、もう少し暗めに頼むぜ」と露出補正機能を使ってマイナス1/3またはマイナス2/3あたりに補正してみて下さい。

このように露出を撮影者の意志でコントロールすることは夕景写真の最初の一歩です。

2.ホワイトバランスを調整してみよう

ホワイトバランス、色温度のことは初心者の方には難しく感じるかもしれません。ここではなるべく難解に感じないようシンプルにやり方だけを書いてみます。

まずお使いのカメラのホワイトバランスをどのように変更させるのか説明書を読んで事前に覚えておきましょう。

夕景の場合は多くのシーンでホワイトバランスを曇りモードにすると、赤く焼けた感じがイメージに近く写真にできると言われます。人間の目では分かりませんが曇天下の光は青っぽく、カメラの曇りモードはそれを戻す機能、つまり赤方向へ色温度を調整することなのです。




一言に夕陽、夕景といっても相手は自然現象なので色々です。全体が真っ赤に焼ける場合もあれば高い部分は青でグラデーションをおびて赤くなるもの、台風直後などは紫や強烈なオレンジを帯びたりもします。

なので絶対に曇りモードがお勧めです、という事ではありません。私はここで初級者の方に勧めしたいのはホワイトバランスを曇り、太陽光、AWBの3通りで撮っておき、帰宅してからどれが一番良いか選別するやり方です。

ベテランには「邪道な」と言われるのは分かっているのですが、学ぶ上では非常に有効かつ賢い手段だと考えます。

3.空の表情に合わせてズームを活用しよう

上でご紹介した2枚の作品はどちらも望遠で撮りました。望遠は空全体が赤く焼けていない時でも、太陽の周囲を望遠で抜くことで全体が赤い夕景写真として成立します。逆に空全体が赤く染まっているときや、空全体に雲などで表情があるときは広角側を使って表現しましょう。雲ひとつ無くても繊細なグラデーションがある場合も同様です。

EOS30D 広角レンズ

これは超広角レンズである14mmで撮りました。空に存在する雲に既に沈んだ太陽光が当たり、屈折や分散を起こしてピンク色っぽく染まっている様子です。

4.沈んだ後も美しい

太陽が地平線や水平線から姿を消したからといってカメラを仕舞ってはいけません。一見すると終わってしまったショータイムですが、場合によっては今まで見ていた夕陽は序曲だったのかもしれません。多くの場合、沈んだ直後のわずか数分ですが雲を茜に染めるシャッターチャンスが存在しています。感度の設定や三脚の準備なども含めて戦闘態勢を崩してはいけませんよ。




いかがでしたか?夕陽、夕景写真はカメラのオートモードに任せて撮ると撮りたかったイメージとはかけ離れた写真になりガッカリするものです。ポイントは今回ご紹介した1~3ですので是非覚えて実践してくださいね!

それではまた!

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モアレとローパスフィルター

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがお料理はお好きでしょうか?

よく写真は料理に例えられることがあります。被写体や情景は写真の素材のようなものです。誰しもが狙いたい真っ赤な夕陽、一面に咲き乱れる花々に大きな虹、あるいはモデル級の美女やカワイイ子犬など…。

これらをフツーに写真にすれば素材が良いので良い写真に見えます。しかしそれは料理に例えると高級な大トロをお刺身にして皿に盛っただけとも言えます。

そうではなく台所に転がっていた余りの食材などを普通の調味料、普通の調理器具をつかって料理人の手腕だけで絶品料理を作るように、写真も一見すると平凡な被写体、景色にレンズを向けて傑作が撮れる人は素晴らしい写真家であると言えます。

ぜひ腕のいい料理人のような写真家を目指したいところですね。




さて今回の究極のツーリング写真<初級>ツーリング写真解説ではモアレとローパスフィルターのお話に触れてみたいと思います。といってもベイヤー配列やらRGBのお話やらアカデミック的な解説は眠いので作例を元にさらっと書いてみます。理論的に完全に理解したい方はモアレ、ローパスフィルターでググってみてくださいね(無責任…)。

 

リコー GR APS-C F9 1/250 ISO100

こちらの作品をご覧ください。毎度、私の大好きな漁港での撮影シーンですが、このとき私は前景として面白い物を発見しました。浮きやシートなどを保管して上に網をかけ、さらに風で飛ばされないようロープで重しを置いてある物を見つけました。

この重しに使っているロープがユニークな導線を作れそうだったので、RICOH GRを構えてこんな写真を撮ってみました。

ロープの導線は良いとして網に注目してください。皆さまが今、見られている端末がスマホ、タブレット、PCなど画面の大きさによって違って見えるはずですが網に不自然な縞模様があるのが分かるでしょうか?これがモアレです。

最近はあまり見かけませんがテレビでネクタイをした人が映ったとき、実際には存在しないような変な縞模様が出ることがありました。これはネクタイの繊維や模様の配列と、カメラの素子の配列がうまく合わずに発生する現象です。




上の写真では網目の配列とリコーGRの撮像素子の配列(画素ピッチなど)が合わずに発生していると思われます。モアレには光学的なもの、物理的なもの、撮像素子の輝度モアレ、色モアレなど種類がありますが簡単に覚えるのであれば「周期ズレ、偽色」でも良いと思います。

こうした実際にありもしない縞模様や偽色が発生してしまうのを回避するためローパスフィルターというスリガラスのようなフィルターが撮像素子の前に装着されているのが一般的なカメラです。これさえあれば多くの場合でモアレを回避できます。

ではなぜ上の漁港の写真では網が派手にモアレを起こしたのか?それは私の愛用しているRICOH GRがローパスフィルターレスのカメラ、つまりローパスフィルターの無いカメラだからです。

ローパスフィルターは前述した通り、スリガラスのようなフィルターで少し像をボヤけさせています。なのでモアレなど心配しなくて良い撮影シーンでは無い方が高解像度で良いという考え方です。GRをはじめ特定のカメラでローパスフィルターレスは採用されています。

確かにGRのカリッとした印象の画像はローパスフィルターレスの恩恵なのかもしれません。そう考えると普段はメリットを受けているので今回のようなシーンでは目をつぶっておくのが良いのでしょうか…。

ちなみにSONYの高級カメラ RX1 Mark2ではローパスフィルターの切り替え機能があるそうです。

もしローパスフィルターレスのカメラで上のようなシーンに遭遇したらどう対処しましょうか? 1.モアレは気にしない 2.背景や前景であれば絞りを開いてみる 3.カメラを傾けたり角度を変えてみる

この辺はどう対処するかかなり個人差が出ると思います。モアレのような現象が気になって仕方ない人、言われるまでモアレが出ていることに気が付くこともない人、演出に使えないか?と考える人(いないか…)。




ここではモアレやローパスフィルターについて、すぐに自分なりの結論を出す必要なないと思います。ただ写真をやっていく上で知識としては持っておいた方が損はないと思います。

ちょっと眠い話でしたが今回はこの辺で!

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ツーリング写真っていつもこんな感じで撮っていますが…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、間もなく春のシーズンインですが準備は万全でしょうか?!

つい先日、ある方から究極のツーリング写真で写真の撮り方や様々なノウハウを無償公開しちゃっているけど本当に良いの?と聞かれました。確かに多くの場合は良く知られたHOWTOを除いて、自分独自のノウハウなどは秘密にするのが通常かもしれません。

究極のツーリング写真を立ち上げた当初、みんなでツーリング写真を盛り上げていこう~!という目的で「ツーリング先でどう写真を撮っていいか分からない」といった方々を対象に初歩的な内容を書いていました。しかしうっかり<上級>ツーリング写真というカテゴリーを作ってしまったが為に、いつの日からか個人的なノウハウといえるものを惜しみなく公開するようになりました…。




以前にある偉い方から勉強させていただいたのですが幸福とは人と分かち合うもので独占してはいけない。自分だけの幸せを守るのではなく誰かに分かち与えることが重要である。と少々宗教じみていますが、言ってみればそんな格言に影響されて「写真を撮れるようになるのは幸福なこと、その方法を秘密にはせず誰かに分けてあげたい」そんな風に考えるようになりました。

最近ではSNSで究極のツーリング写真の読者様の作品(といっても素晴らしい作品ばかりで私より上手い人ばっかり!)を見ると幸せな気持ちになり「やはり自分のしている事は良い事だなぁ」と感じるものです。

さて、また前置きが長かったですが今回は作例をもとにツーリング写真を撮る現場において、撮影全体の流れを簡単に説明してみたいと思います。いつものツーリング写真解説とは少し違ったアプローチでいってみたいと思います。

たとえば海に行ったとき、海岸でバイクを停めて気分は最高。そこでポケットのコンデジを持ち出して愛車をパチリと1枚撮ったとします。そう、こんな感じで。これはバイクの写真と風景全体の割合を考えた末の比率でSNSなどで一番よく見かけるパターンです。バイクが主役なのか風景が主役なのかハッキリせず、平凡に陥りやすい撮り方と言えます。

 

ではぐっとバイクに寄ってバイクを主役になるよう撮ってみました。構図上ではバイクが主役、海岸の風景はあくまで背景です。防波堤に書かれた絵の感じやコンクリーの質感も悪くはありませんね。




次に先ほどとは対照的に引いて風景主体で撮ってみました。これによって広がり感のある写真になりましたが、この撮り方は空や海などに魅力的な特徴があるときにやる方法です。この場合は果たしてこれで良いと言えるでしょうか…

さあ、困りました。そもそもこういった場合は最初に風景に感動して写真を撮ろうと思ったのではなく、休憩がてら気分転換に写真でも撮るか、とカメラを構えたために魅力的な何かを未だ見つけてもいないのです。

以前に写真撮影の言語化という解説をしたことがあります。例えば夕方の湖で写真を撮る場合に、その情景や被写体の何が良いと思って写真を撮るのか言語化してみましょう、というお話です。「夕方の湖がキレイ」では撮影を開始するにあたり具体性が出ないので「風にさんざめく湖面に夕陽が輝いて美しい」といった具合に素敵な言葉で特徴を言語化できるようになりましょう、というお話でした。これが出来れば美しくさんざめく湖面を撮るよう画面構成すれば良いのですね。

上の海岸の写真はこういった写真を撮りたいと思った「きっかけ」が空っぽなので撮るものが無い(またはまだ見つけていない)場所でシャッターを切ってしまい、なんか違うなぁ~と悩んでいるのです。




しかし不思議なことにこんな事も起こりえます。駐車場にいたサーファーが準備を終えて砂浜を歩いて海に向かっていきました。突然の出来事でしたがすぐにカメラを向けてシャッターを切りました。

いわゆるアイキャッチ効果による「小さな主人公」を作った構図ですが、これだけで海岸のワンシーンに小さなストーリーを付加することに成功しました。

こんな事は珍しいことではなくしょっちゅうあります。目を三角にして絶景やフォトジェニックな被写体探しをするよりも、目の前にある光景に自然と起きる出来事などを組み合わせて、当初は想定もしていなかった1枚を手に入れるのです。

もちろん運なんですけど、心持ち、気分などでラッキーなことは普通にやってくるものです。いつも誰かに自分の幸福を分けてあげたいな…そんな風に考えている人には写真の神様もラッキーや奇跡をもってきてくれるのかもしれませんね。

今回はこの辺で!!

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焦点距離感覚☆上達ドリル バイク写真での焦点距離選び

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3月22日からモーターサイクルショーの開催ですね。私はバイク業界から離れて久しいので、すっかりトレンドが分からなくなっていますが、今年はどんなニューモデルやコンセプトマシンが話題をさらうのでしょうか。

個人的にはライダーへ新たなバイクライフを提案できるものを期待したいですね。かつてBMWがR1200GSを世に出したとき、アドベンチャーというカテゴリーの確立とともに比類ないツーリング性能で多くのライダーの行動範囲を広げました。そしてその走行性能からツーリングをスポーツ感覚で楽しめるコトを新たなムーブメントとしたと記憶しています。2004年頃だったでしょうか。

懐かしいバイクのリバイバルも良いですが、そればかりだと少し寂しいですね。それに次の世代に関心をもってもらうには発想の転換も必要かもしれません。今の若者は意欲がないとか色々と言われていますが、そんな事は絶対にないと思います。やはり若者はドキドキワクワク、刺激を求めていると思うのですが。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では焦点距離のお話をいってみたいと思います。おさらいですが焦点距離とは簡単に言ってしまえばレンズを回して望遠にしたりワイドにしたりするアレのことです。

正しくは焦点距離を調整できるレンズのことをズームレンズ。本来カメラは焦点距離は固定されていて、変えたいときはレンズを別の物に替えるしかありませんでした。肉眼に近い距離感覚を標準域、ワイドにそして奥行を出すのが広角レンズ、遠くの物を大きくよせる、範囲を狭めるのが望遠レンズな訳です。

「知ってる知ってる!初心者だからって何も知らない訳じゃないよ」

はい、そこのあなた。次の写真が焦点距離が何ミリで撮られたものか当てることはできますか??使用カメラはEOS6D Mark2なので35㎜換算で答えよ(笑)

EOS6D mark2

はい、どうでしょう?案外と難しいですよね?R1200GSアドベンチャーとのカメラディスタンスは15~20mくらいでしょうか。カメラディスタンスとは簡単に言ってしまえば被写体からカメラまでの距離のことです。前景に咲くハマダイコン、遠景の海などをよく見て下さい。

もし分からない、という場合はこれが広角なのか標準なのか望遠なのか?この3つのどれかはお分かりでしょうか?

それも分からない、という場合はいくら考えても分からないです。なぜならこれは感覚として身に着けるものなのです。知識ではないのですね。




目の前の風景が例えば85㎜の焦点距離で撮るとどのように写真になるのか?これが頭の中にすぐに浮かばないと各焦点距離を使い分けて表現することができません。ファインダーを覗きながらズームリングをグルグルと回し、被写体の大きさを調整するだけの人になってしまうのです。

上の写真の正解は35㎜です。35㎜といえば広角レンズの中でも最も標準よりなので、標準なのか広角なのか凄く悩んだよ…という方はイイ線いってます!

感覚を身に着けるには練習量が必要です。ただしこのように既に撮られた写真を見て、その焦点距離が何ミリかを言い当てるのも良い練習になります。

では究極のツーリング写真流 焦点距離上達ドリルをやってみましょう。全て35㎜換算として答えてください。

問い1

問い2

問い3




問い4

問い5

どうでしょう??難しいですよね。局所的に見るのではなく空間の圧縮具合、広がり感を見るのがコツです。この5問の場合、最初の例題のようにカメラディスタンスが何mであったかというヒントがありません。ぱっと見て詰まった感じなら望遠、広がっていれば広角、自然な感じなら標準ということで判断するしかありません。

問題の正解は~本日の毎日100ショットスナップ~の最後に記載しますね。合っていたか答え合わせしましょう。

先ほども書きましたが焦点距離の感覚は反復練習で記憶されていきます。とにかくたくさん撮って覚えるしかありません。焦点距離の感覚を意識しないでズームレンズをグルグル…をやってしまえば、どの焦点距離でシャッターを切ったのか自覚がなく、永遠に感覚が身につきません。

ズームレンズぐるぐる癖は足も動きませんし良いことなしです。ズームでの微調整とは立っている場所に余裕がなくなり、それ以上下がれない、寄れない場所、あるいは尖った岩の頂点に立っている時などに、苦肉の策で最終的に使うものです。

ぜひたくさん練習して広角、標準、望遠レンズの使い分けができるようにして下さいね。今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

ところでRICOH GRは間もなくGR3が発売ですね。APS-CモデルのGRの泣き所であったポケットに入れるには少し大きいボディが小さくなっていますね。これは有難い進化ですが良く見ると親指AFできるAFボタンなどが省略され、液晶のタッチAFに変わってしまったようです。RICOHさん…これでは片手で操作できないっす。

問題の解答

問い1:165㎜ 問い2:28㎜ 問い3:14㎜ 問い4:200㎜ 問い5:50㎜