理由なき△△こそが駄作の証し<初級>ツーリング写真

みなさん、写真を撮って心ときめいていますか?「心ときめく」ってなんだか小っ恥ずかしいですけど、結局写真をやっているってそうゆうことなんです。近しい人に写真に対する思いを語ったり何だか照れませんか?奥さんに「あなたいつから芸術家気取りなの?」なんて笑われたりして。

照れ隠しで自分の写真についてコメントするとき、ついおチャラけて撮影裏話をしたり、笑いをとろうとするのは良くないです。なるべく早い段階でおチャラけは卒業しましょうね。

むかしメーカーで働いていたときの仲間に偶然会って、ブログにアップしていた写真を見たよ!と言われ、何を言われたか記憶にないのですが兎に角バカにされて嫌な思いをしたことがありました。またその当時は大した写真も撮っていなかったので、バカにされても反論もできないと悔しかった記憶だけが残っています。

当ブログでは単に写真が上手になりたい!ではなく、芸術写真を目指していきます。芸術を目指すなんて言うと、ほんと誰かに言うのも恥ずかしいです。しかし隠していても、いつかは自分のやっていることにヤジを入れてくる人は出現します。そんな時のためにも自分の中で写真芸術に対する志を確固たるものにしておきましょう。もちろん現時点での写真の上手い下手は関係ないですよ。

写真を発表するようになると、必ず自分の望まない反応を受けることがあります。想定外なほど嫌な思いをしたら「あ~この方は芸術とは無縁の人生で、ほんと気の毒なんだなぁ」と哀れみの意で許してあげましょう。

そもそも、その人がそんな事を言ったのは、あなたの作品がダイヤモンドの原石だからなのです。磨かれて輝きを放ったら羨ましすぎるな、という嫉妬心なのでしょう。そこらへんの石なら何も言ってこないはずです。

さて、今回の<初級>ツーリング写真の解説を。当ブログで度々でてきた「○○だから△△した」の法則を思い出してください。今回はなるべく話が難しくならないよう「△△になっちゃった」はダメですよ、というお話。

写真にはよく聞く基本ルールみたいのが存在します。日の丸構図はダメ、三分割で撮ろう、逆光はきれいに撮れません、みなさんも聞いたことがあると思います。これ、全て嘘です。

ただし、これらの基本ルールみたいのは理由あればいくらでも壊して良いです、という事で理由なく△△になっちゃったは駄作以外の何物でもありません。

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/500 ISO100

こちらの作例をご覧ください。北海道の最果て感あふれる野付半島でのひとこまです。

三分割を明らかに無視しています。バイクはやたら画面の端っこ、観光バスはずいぶん上のほうです。このとき私は寂れた景色に続く道の表情を慎重に観察し、画面内に構成しました。道の存在が主役であることを強調させるため、被写体のバイクはわざとどいてもらったのです。まさに道をあけるとはこのこと。

このように理由があって「敢えて」壊した基本ルールはOKなのです。そういった理由なしに基本を無視している写真はイマイチ。似ているようですが全く別物なんですよ。



もう1つ作例を。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F8 1/100 ISO100

漁港に捨ててあったタイヤと漁具である網でしょうか?午前の光をあびて西洋人形を連想するような美しさを感じたので撮影に挑みました。見てお分かりの通り日の丸構図です。日の丸構図は一般によくダメですよ、と言われていますが、実は日の丸構図というのは主題を明確にする有効な構図でもあるんですよ。富士山などのシンメトリーな被写体なんかにも良く採用されていて、安定感もでます。もちろん基本ルール通り、ダメな場合もありますけどね。

今回は撮影者が被写体の魅力だと感じた部分を、有効に表現するための手段として、三分割を無視したり日の丸構図を採用するのは良いことなんですよ。というお話でした。逆にそういった理由もなく△△になっちゃった写真というのは、残念ながら人の心を打つ傑作写真には成り得ません。

基本ルールとその壊し方については、他にもいろいろな例がありますので、分かりやすい写真が撮れたらまたご紹介しますね。

それとみなさん、失敗写真を避けるのではく失敗はたくさん撮って大丈夫です。むしろ失敗はあって当たり前ですので、なるべくたくさん撮りましょう。昔からの優秀な写真家の方はデジタル世代は無駄切りが多いと苦言される場合もありますが、練習なのですからね。フィルム代がかかる訳でもないですし、ましてや環境破壊にもなりません。

帰ってパソコンのモニターを見て、イマイチな失敗を眺めながら何が足りなかった考えるのも良い練習なんですよ!

 



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なぜできない!?「被写体に寄れ」の基本<初級>ツーリング写真

みなさん素敵な写真は撮れましたでしょうか?

当ブログの<初級>解説では度々同じような話が出てくるかもしれませんが、大切なことはアプローチを変えて何度も言う事により理解につながると考えます。

以前に写真の主題を明確に、その他の要素は素晴しき脇役に。という解説がありましたが、実践するとまず感じるのが主題を1つに絞ること自体はそれほど難しくないのですが、脇役を美しく組み立てていくこと、これが難しいと感じていただけたでしょうか?

今回は昔から写真の世界でよく言われている「被写体に寄る」のお話です。その言葉の通り、主題と決めた被写体に寄るだけの事ですが、これが言葉が簡単であるが故に、なかなか理解して実践できない難しさがあります。かく言う私もいまだに出来ていないな、と感じるシーンは多々あります。

少し季節外れですいませんが、下の作例をご覧ください。

春の田植えが終わった水田に背景が竹林の小さな山。バイクは控えめに米粒に配置。全体が緑の印象の写真でこれだけでも特段悪くはありませんが、決して印象的な作品とは言えません。春の水田が主題と決めたなら水田の魅力が伝わるように、カメラを持った自分がもっと水田に寄るべきなのです。

わずか数十センチです。水田に寄ったことにより苗の初々しさ、そよ風になびく様子が表現されたのがお分かりいただけますでしょうか?

主題と決めた被写体には目で見たときには分からない魅力がひそんでいます。それを解明する鍵が寄ることなのです。

ここで少し難しい話なのですが、間違えやすいので付けくわえておきますと、ズーム機能を望遠側にして被写体を大きくすれば良いのでしょ?という意見があるかと思います。それとは違います。望遠で被写体を大きくするのは「寄せた」といい画面内での被写体のしめる割合の調整です。難しかったら、ここでは分からないままでOKです!初級解説ですので。



とにかくカメラを持って自ら被写体に近づくのが「被写体に寄る」であり、望遠を使うのは「被写体を寄せる」。前者は被写体の魅力を表現できるもの、後者は画面内での被写体の割合を調整するもの、と覚えておくといいかもしれません。

ここでおススメしたいのが「寄った写真」と「寄せた写真」の両方をぜひ撮ってみてください。ご自身でそういった写真を撮ってみないと、なかなか理解には繋がらないものです。

では以下は寄った写真のダイジェストを!

↑バイクに寄った写真!外装やパーツなど各部のディティールが強調されます

↑漁港にて。固まったペンキが砕けた破片。これがユニークだったので寄ってみました。

↑舗装林道でのワンシーン これは普通に撮った試し撮りのものです。

↑こちらが寄った写真。一歩前に出て撮っただけです。バイクの存在感だけでなく陰が魅力的に変貌しました。

 

どうでしたか?今回は写真をやっていく上で凄く大切なお話でした。<中級>ツーリング写真の解説にしようか迷いましたが、なるべく早い段階で覚えていただいた方が良い内容だったので<初級>でいってみました!

次回はもう少し楽しい内容に切り替えていきますのでお楽しみに!

 



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基本的な光の使い方 順光偏<初級>ツーリング写真

みなさん素敵なツーリング写真、撮っていますか?私はいま予定ではバイク野宿旅の最中で、この投稿は失礼ながら予約投稿機能という便利なものを使って投稿しています。

今回の<初級>ツーリング写真では非常に重要な光の使い方について解説します。光は今回の投稿だけではとてもスペースが足りないので、まずは順光といって太陽を背にした最も無難な光の使い方についていってみたいと思います。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L  F7.1  1/500  ISO100

こちらの作例をご覧ください。毎々、海ばかりで申し訳ありませんが…




今回の順光を解説するにあたり、最適な写真を探してみたのですが、こんな超広角レンズで撮った写真しかありませんでした。どうやら私は順光ではあまり写真を撮っていないみたいですね…このような機会でないと気がつかないことです。

順光とは光源を背にして被写体に光が当たっていること。多くの人が知っている逆光の反対です。被写体に満遍なく光が当たるので色が鮮やかに、陰影が少なく、カメラのAE(主にシャッターボタンを半押しした時にカメラが決める露出値のこと)も決まりやすい、といった特徴があります。

反面、陰影がないということは被写体に立体感がなく、ただ綺麗に撮れているだけで平凡なイメージの写真になりやすいです。

「綺麗に撮れる」といえば、最近でも写真は綺麗に撮らねば!と画質に執着している方が多く見受けられますが、綺麗に撮れれば良しという時代は10年以上前に終わっていると思います。むかし(APSフィルムが出る前くらい)は旅行に行った記念写真ですら素人には、なかなか綺麗な写真が撮れなかった時代がありましたが、現代のカメラでは普通に撮るだけで誰でも綺麗な写真が撮れます。

多くのユーザーが現在でも必要以上に画質に執着しているため、最新のカメラは写りすぎちゃって気味が悪いくらいの領域まで来たとも感じます。画質は重要ではないとは決して言いませんが、こだわり過ぎないよう気をつけましょう。




この作例のように十分な明るさの順光であれば10年前のガラケーのカメラでも綺麗に撮れるはずです。

順光が適した撮影シーンは空や海を鮮やかな色で表現したいとき、カラフルな被写体を表現したいとき、などでしょうか。作例のようにタンクやシートにハイライトが入るといった特徴もあります。それ以外あまり思い浮かびませんが・・・

順光と一言で言っても太陽の傾き具合や、うす雲に隠れて弱まった光だったりと色々です。逆光などと違ってドラマチックな表現は難しいですが、爽やかなシーンを表現したいときに使うと良いと思います。

光については今後もいろいろと取り上げていきますので、お楽しみに!

 




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まずは極めよ「ひとつを明確に」<初級>ツーリング写真

みなさん素敵な写真、撮られていますか?

今回は当ブログの解説シリーズで度々出てきた「○○だから△△した」の法則に基づいて、写真の基本とも言われる何をどう撮るかを解説したいと思います。もちろんツーリング写真としての解説ですよ。

「○○だから△△した」

人の心に訴える良き作品とは意図が明確であり大胆に主役を切り取ったものだと考えます。写真芸術の歴史に残る名作とは、いたってシンプルな作品が多いのも、作品の訴える主題が明確に表現されていることと、シンプルであることは密接な関係があるからだと思います。

今回は○○だから・・・の○○の部分に注目し、写真の永遠のテーマである何をどう撮るか?の秘密を紐解いていきたいと思います。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5.6 1/320 ISO100

こちらの作例をご覧ください。私の大好きな漁港でのワンシーンです。この場所では海が綺麗でしたし、古びた漁船、レンガ造りの倉庫など魅力的な被写体の宝庫でした。素敵な場所を見つけたのでここで撮影に挑んだのですが、まずはよく言われる「写真は引き算」の考えを持ちましょう。

この場所で私が最も気に入ったのは黄色い浮きです。黄色はデザインの要素「色」の中でも強烈な進出色として印象を与えます。連続して丸い球体が置かれていることにより、画面に導線を作って奥行きを作ることもできます。これ1つを主役にして構成し、ツーリングシーンとして撮った1枚なのです。海や漁船といった他の要素は潔く削ぎ落としました。おそらく、この写真を見たほとんどの方が「この黄色い丸いのが良いねぇ」と言っていただけるのではないでしょうか。

初心者の方が陥りやすい構図は良いと感じた複数の被写体をあれもこれも画面に入れた写真を撮ってしまうことです。

この作例をご覧ください。私が4年前に撮った写真です。やはり漁港でのワンシーンですが空、漁船、バイク、ライダー、遠景の山・・・様々な要素を画面の中に入れて何が言いたいのかイマイチ入ってこないです。かと言って広角レンズの利点を生かした、景色の雄大さを1つの主題とした作品とも言いがたいです。失敗作品は保存していないので、探すのが大変でしたが保存されていたこの写真は、このとき私はこれが良いと思ったのでしょうね…。

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L IS F2.8 1/1600 ISO100

次にこちらの作例をご覧ください。草地に休息するかのように佇む小さな漁船。背景はいたってシンプルでフレーム外へ向かって歩き去る漁師さんの姿はピンボケで脇役に徹しています。このように漁船と漁師といった関連性のある複数の要素があっても、主従関係を明らかに船が主役、漁師さんが脇役(もちろん逆でもOK)と明確化するのが大切です。

必ずしも当てはまる訳ではありませんが、原則は主題が1つでその他の要素は全て素晴らしき脇役と美しい背景であるべきなのです。このことが10人の人に見せて10人とも「この写真は○○がいいですね」と○○の主題が同じものをさすコメントがくれば合格ではないでしょうか。

お気に入りの撮影現場では「どれか1つなんて選べない」という声が聞こえてきそうです。安心してください。簡単な方法がありますよ。良いと思ったものは全ていちど言語化してください。そのとき以下のように必ず形容詞をつけてください。

・遠方の山間いが霞んで美しい ・海の深い青が印象的だ ・厳しい気候によって風化した建物が崇高である といった具合に。そしてそれぞれが主役の写真を撮って、帰宅したらどれをお気に入りの1枚にするか、じっくり考えましょう。

遠方の山間いと青い海と風化した建物を1枚の写真にしないことです。

長くなりましたので今回はこの辺で!<初級>ツーリング写真はしばらくこのテーマで展開していきますので、お楽しみに。

 

 



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なぜオートモードはダメか<初級>ツーリング写真

今日もきれいな秋晴れで写真ツーリングに最高の1日ですね。私は仕事ですが…

今回はカメラの設定について解説をしていきますが、<初級>の最初の回で書いたことを是非わすれずに思い出してください。皆様は芸術的な写真を撮ることを目標に、当ブログを見ていただいてる・・・という前提で解説していきますので!

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F7.1 1/400 ISO100

前回の<初級>記事で書いた三分割縛りは実践されましたか?目の前の光景を三分割線にあわせて構成していくのは言うほど簡単ではない・・・と感じていただけたでしょうか。それに足を動かして試行錯誤するのは労力も要りますし、スポーツに近い感覚だと私は思います。ファインダーを覗きながら動きまわっていると、転んだり車にひかれたりと危険が伴いますので、くれぐれも周囲には十分気をつけてください。ちなみに私は転んだことがあります。

さて今回は初級らしくカメラの基本的な使い方の話題です。といっても一般的な「カメラの使い方」ではなく、究極のツーリング写真流に解説していきます。・・・が、その前に私から皆様へお願いがあります。

もう一度、カメラの説明書をよく読んでください!

初心者の方が難しいと感じているカメラの操作方法は、大半は説明書に載っています。説明書は分厚くて、読む気になれないのは良く分かりますが、肝心な部分は全体のページの3~4割程度です。あとはストラップの装着方法とかバッテリーの充電方法とかでページをたくさん使っているものです。

カメラの中は箱になっていて普段はシャッターで閉ざされて真っ暗闇です。あなたがボタンを押したときだけレンズを通して外の光が入ってくる仕組みです。この箱の中が外の世界にどれだけ露出していたか?で出来上がる写真の明るさなどが決まるのです。

箱の中にどれだけの光を取り入れるか??それはシャッターが開いていた時間であるのと、レンズの中にある穴ポコの大きさで決まります。そしてそれぞれに表現の役割があります。

シャッターの時間とレンズの穴ポコの大きさはカメラのコンピューターに任せることもできますし、あなた自身の意思で決めることもできます。ここでは初級者の方を対象に、この両者のどちらか片方だけを自分の意思で決めて撮影する手法について解説します。

これから写真をはじめる方、初心者の方には露出を理解するのは難しく感じるかもしれません。しかし安心してください。いま理解できなくても将来は簡単なことだった!と分かる日がきますし何より「さほど重要ではなかった」とも感じるでしょう。

 

1.シャッター速度優先モードとはシャッターを開ける時間だけは、あなたが決めてね。あとはカメラのコンピューターが決めますから、というモード。シャッターを押したとき「カシャッ」という音がしますね。あれは「カ」が開くときで「シャ」が閉まるときの音なんです。シャッター速度が遅いと「カ・・・シャ」となり手でカメラを持っていれば手ぶれしやすく、動いている被写体もブレます。ブレでスピード感を出したり、逆に一切ブラさず瞬間を表現するときに使います。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L F5.6 1/20 ISO100

この作例をご覧ください。流れるトンネルの風景をスピード感を出したかったので1/20という遅いシャッターを選択しブラしました。シャッター速度を撮影者の意図でコントロールするというのは作品内に時間軸を与えることなのです。

 

2.絞り優先モードとはレンズの中にある穴ポコの大きさは、あなたが決めてね。あとはカメラのコンピューターが決めますから、というモード。F値とも呼ばれ数値は小さいほど穴ポコは大きく、大きいほど穴ポコは小さいという、何だか円高ドル安みたいな関係です。F値が小さいとピントが合う奥行き方向の範囲は狭くなり、ピントを合わせた被写体以外の場所はボケます。F値を大きく(絞り込むと呼びます)すると逆に広範囲にピントが合います。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-5.6DG F6.3 1/640 ISO100

この作例をご覧ください。私の大好きな漁港でのワンシーンです。私は千葉県民なのでどうしても海の写真が多いです・・・。手前に十分なスペースを作った縦構図で地面の舫綱と連続して設置された杭を使い、奥行きを出しています。手前の舫綱をボカして被写体の存在を際立たせようと思ったので絞りをF6.3にしました。このようにボケ具合を撮影者の意思で調整するのが絞りを操作することなのです。

 

3.ISO感度は絞りとシャッター速度のそれぞれの役割では補えないほど、暗いシーンで撮影する場合に使用します。暗いのでやむ得ず使うものです。

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L F2.8 25SEC ISO800

この作例をご覧ください。画面の動く要素は一見すると人物くらいですが、海面の波を遅いシャッターでブラしたかったので、モデルは少しの間はじっとしているとして、F2.8(このレンズで最も明るいF値)、シャッター25秒としISO感度は800となりました。感度は上げるほどノイズが発生し、ザラついたような写真になるため、なるべく低くするのが原則です。

 

4.そしてそれぞれに露出補正といって、カメラが決めた露出値に対して「そうではないよ、もっと明るく」とか「もっと暗く」とあなたの意思で修正してあげる機能があります。絞り優先モードのときはシャッター速度を、シャッター優先モードのときは絞り値を、カメラのコンピューターが良かれと決めた値(どんなに高性能なカメラでもイマイチ)に対してバンバン修正してくださいね。

 

とここまで来れば、カメラの撮影モードは迷うことはありません。

メーカーによって異なりますが絞り優先モードならA(キャノンならAV)、シャッター速度優先モードならS(キャノンならTV)、どちらも自分で決めるよ!というマニュアルならMです。私が使うのは大体はAV(しょっちゅう露出補正)もしくはMです。

その他のシーンモードなる子供だましのようなモードは使わないでください。こういったカメラ任せの機能を使っていたら上達しませんので!なぜシーンモードがあるのか?は芸術的な写真を目指さない人達が使うためにあるのですよ。

どうですか?難しかったでしょうか?

今回書いた内容は一般的なHOWTOでは重要とし最初に教わることですが、私は必ずしも初心者の方にとって最初に学ぶべき重要なこと、とは思いません。というのは当ブログで何度か出てきました「○○だから△△した」の法則にある○○の部分が初心者の方には分からないため最初に△△を学んでも意味がないと思うからです。

2.の絞りの作例にある写真なら「手前の舫綱をボカしてバイクの存在を際立たせよう」なんて初心者の方には思いもしないですよね。

まずは「何をどう撮るか」を追求しましょう。当ブログの<初級>では今後はここにフォーカスして解説をすすめていきますので、お楽しみに!

 

つづく



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地獄の「三分割構図縛り」特訓<初級>ツーリング写真

旅写真<初級>カテゴリーでは芸術写真を目指しましょう、写真を撮ることの喜び、まずは望遠を使って主題を明確に、朝夕の時間は素敵な写真が撮れる、といった内容を書いてきましたが、今回からいよいよ具体的な手法を解説していきます。

タイトルに「地獄の」と恐ろしいことを書きましたが、今回ご紹介する手法は面白くはないのでそう書きました。

誰でも知っている、あまりに有名な「三分割構図」を使って解説します。最初に誤解のないよう書いておきますが、三分割構図が良いので覚えましょう!という意味ではございません。

私が考える良い写真とは主に次の3要素でほぼ成り立っていると思います。

1.被写体を見つける、被写体の魅力を理解する、光や影を見極める、鍛えられた目と心。

2.目の前の光景を画面にイメージ通りにするため「自然と動く足」「レンズワーク」など。

3.傑作を生みだしたいという情熱

ここでは2の「自然と動く足」のトレーニングです。良い写真が撮れないと悩んでいる方のほとんどは足が動いていません。

作例  カメラ:リコーGR

上の作例をご覧ください。

三分割構図とは写真の基本とも言われている、この写真に書いたようなグリッド線で、これに合わせて水平線や被写体などの位置を調整することです。三分割構図についての詳しいことは、一般に情報が溢れていますのでここでは割愛します。

この写真のシーンで海の割合を狭くしたい。といったらどうしますか??そうです、これは割と簡単ですよね。しゃがむか座るかで低い位置から撮れば良いのです。

では灯台とバイクの間隔を広くしたい。といったらどうしますか?右に動きますか?それとも左ですか?この質問で一瞬でも「え~と…」となった方は今回の特訓をぜひ実践してください。

もしお使いのカメラにグリッド線の表示機能があったら、三分割を表示させてください。水平線や建物や道などの線をグリッド線に合わせ、被写体などの要素は線の交点に確実に合うよう体を右に左に動かし、低くから撮ったり高くから撮ったり、足を使って試行錯誤してください。

このとき重要なポイントが1つ。寸分狂わず精密に「ピッタリ」を目指してやることです。意外と難しいですよ!

これを何度かやれば構図ワークを体で覚えることができます。ゴルフのスイングで素振り練習が大事なのに似ています。

名付けて三分割構図縛り特訓。

面白くはない、あくまで練習方法なので、ご自身でだいぶ動くようになったな、と感じたら、ずっとはやらなくて大丈夫ですよ!

 


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初心者だからこそ時間帯を選ぶべし<初級>ツーリング写真

旅写真<初級>の前回は望遠レンズ(ズームの望遠側)を積極的に使い、主題を明確に撮りましょう、というお話をしました。

初心者の方が簡単な手法で素敵な写真が撮れるテクニックをもう1つご紹介します。基礎的なお話は次回くらいから始めたいと思いますので、もう少々お待ちを。まずは「楽しい!」と感じていただくのが最優先ということで。

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L F5.6 1/160 ISO200 5月撮影 18:00頃

テクニックと言うより単純に写真を撮る時間帯のお話です。

写真は光が命です。どのような写真も光を収めているのですから。傑作写真やドラマチックな作品は最高の光を最良の手段で取り入れているものです。光についての難しい話しは上級で解説しますので、詳細はここでは割愛します。

屋外での風景撮影では光源は主に太陽光です。太陽光は時間帯によって向きだけでなく色温度(むずかしく考えなくて大丈夫です)も変化します。朝、夕は赤くなるのがそれです。

太陽が真上の高い位置にある(トップ光と呼びます)状態ではギラついて下方に影が出来、一般的には使いにくい光源と言われています。

かくゆう私も、つい最近まで日中の11時から14時くらいは良い写真が撮れないと決め付け、良い被写体があったとしても撮影せずにバイクで走り回ったり昼飯や温泉巡りに精を出しておりました・・・。

本当は上級者になればトップ光でもそれに似合う被写体を見つけたり、作画アイデア次第では傑作がつくれるのですが、それに気がついたのは最近なんです。

逆に言ってしまうと初心者の方は日中の撮影は無理せず、朝夕のおいしい光だけを使って撮ってみましょう。簡単に言うと朝焼け、夕日の専門で出かけてみるのです。

朝焼け、夕日、夕焼け、またはそれらの光に照らされる被写体は無条件に美しいのです。撮影技術が未熟であっても幾つかの簡単な操作で素敵な写真になりますよ。

1、露出補正を-1/3か-2/3にして暗めにする。

2、ホワイトバランスを曇りモード、より赤くしたければ日陰モードに設定する。

やり方はみなさんのお使いのカメラの説明書を読んでくださいね。操作についてはカメラによってみな違うので、こればかりは説明書を読んでいただく以外ありません。

 

つづく

 


すぐに実践できる印象作品<初級>ツーリング写真

旅写真<初級>の前回では、写真家としての原動力は傑作が撮れたときの喜びや、誰かに感動や共感を与えたときの喜びですよ、というお話をしました。

それでは、初心者である方々がまずはこの喜びを知るため手っ取り早い手法で「あっ」と思わせる素敵な写真テクニックをご紹介します。ちなみに一般的なHOWTOとは教える順番がかなり前後することになりますが、そこは気にしないで下さい。

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L F6.3 1/100 ISO100焦点距離:235mm

まずはこの作例をご覧ください。斜光といって画面の右側から太陽の光が入っているシチュエーションです。たくさんの木々が規則的に路面に影をつくり細かな縞模様のようですね。この写真を撮ったとき、私はこの光景に感動し、それを明確に表現したかったのです。

良い写真を撮るには最初にカメラの電源を入れる前に大切なことが1つあります。それはあなた自身が被写体やその光景に感動することです。

これがないと、何が魅力で何を伝えたいのか明確にならず、たちまち平凡に陥ります。

オートバイの存在や背景になっている木々は、あくまで主題をささえる脇役に徹しています。細かな解説をすると道路がS字を描いていて視線誘導が効果的とか、道と背景の割合が黄金比に近いとか色々ありますが、それは中級上級の話なので将来的にまた改めて解説します。

ここでは「ただ1つの主題を明確に」ということを覚えてください。撮影現場であっと気がついた何か、あなたが気に入った何かを明確な主役にするのです。たとえ他に捨てがたい要素があっても、潔く1つにしぼってください。

でもどうやって・・・という疑問があるかと思います。構図はとても奥が深く単純に「1つの主題を明確に」といっても具体的には分からないと思います。

そこで、オススメの手法は望遠を積極的に使うということです。初心者に教えるには邪道な手段だと聞こえてきそうですが、それっぽく撮れる最も簡単なやり方なのです。

一眼レフの方は望遠レンズを装着、それ以外のカメラの方はズームを望遠よりに。そしてあなたが気に入った被写体を撮ってみてください。写真の第一歩は「余計なものは入れない」とよく言いますが、望遠レンズを使用することにより、否が応でも余計なものは画面の外になります。あなたが余計なものとは思っていないものも含め。

この作例も望遠を使っています。本当は美しい木々から漏れる光線や爽やかな午前の青空などもありましたが、それらを欲張って構図に入れればこのような印象的な写真にはならなかったでしょう。

望遠を使って「1つだけの」あなたの被写体を撮ってみてください。楽しいですよ。

つづく



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撮らずにはいられない<初級>ツーリング写真

旅写真<初級>の一回目の記事であった前回では、記念写真や自慢写真とは一線を画す「芸術写真」を目指しましょう。というお話をしました。

二回目の記事である今回は、芸術家であることを心に誓ったあなたに写真家として(写真家を目指ざす人として)活動していくにあたり、必要となる心のエネルギーのお話しをしたいと思います。

せっかく決意しても途中でエネルギー切れになってはダメですからね。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

よい写真を撮るには朝早く起きたり、遠くまで出かけたり、重い撮影機材をかついだりと何かとエネルギーが必要となります。

その為の原動力とは素晴らしい作品が撮れたときの喜び、それを誰かに見せて感動や共感をもらったときの喜びです。

はじめたばかりの初心者の方は、そういった原動力となる喜びをまだ知らないため、活動に必要なエネルギーが不足しがちです。やがて一枚も納得のいく写真が撮れないまま、情熱は冷めカメラを持って出かけることも減っていくのでしょう。

多くの初心者の方が途中で写真をやめてしまうのは、こんな背景ではないかと思います。

そんなことにならないため、当ブログではまず簡単な手法で見る人を「あっ」と言わせる写真を撮るコツをご紹介していきます。それは本来のHOWTOとはだいぶ順番が前後しますが、一般的なHOWTOが最初に覚えてください、と言っている露出だの構図だのと言った話は退屈に感じるものです。

撮らずにはいられない熱い情熱!そして何が写真家(あなた)を駆り立てるか?!その理由をあなた自身がなるべく早く手に入れるために。

 

つづく



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なぜ、あなたは写真を撮るのか?<初級>

この投稿は旅写真<初級>の記念すべき一回目の記事です。

これから写真をはじめたい方、すでにカメラを買ってはじめているが初心者のレベルから脱却できない方へ、少しでもお役に立てればと、一般的なHOWTO本などには書かれていないことを重点的に解説していきます。

まず最初に写真、あるいはカメラについて一般的に誤解されている部分を解くため、あなた自身に問いかけていただきたい1つの質問があります。

「なぜ、あなたは写真を撮るのですか?」

写真、カメラにおける役割は多岐にわたり、カタログや報道など事実を伝えるもの、旅行や行事などの記念写真、自分の顔や美味しい食べ物、街中で発見した面白いものなどを撮ってSNSで発表したり、これらは全てカメラやスマホを使用して写真を撮ります。

私のギャラリーを見ていただき、少しでも共感していただける方でしたら、これらとは明確に違う「芸術としての写真」を目指していただきたいのです。

それは自己完結の写真ではなく、誰かに見ていただくという鑑賞者の存在を前提とした写真です。誰かに感動や共感をしていただく、この喜びを知るために「芸術としての写真」を目指してみませんか?

「私は自分の旅の世界を芸術として写真作品にしたい」

「俺は大好きな光景を切り取る芸術作品を生み出したい」

といった具合に、問いに対する答えを決めてみてください。

芸術としての写真活動をはじめるぞ!という決心ができれば、次のステップは明確です。「芸術」なんていうと少し照れくさいかもしれませんが、今日から芸術家を気取ったところで誰にも迷惑なんてかけません。うちに秘めたハートだけでも今日から芸術家になりましょう。

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG contemporary F7.1 1/320 ISO100 205mm Lightroom

この写真は2017年の8月に北海道を旅したときのものです。道東を象徴するようなロケーションの北太平洋シーサイドライン 奔幌戸(ポンポロト)の集落付近にて。心に焼きつく旅のワンシーンです。

このような写真が誰でも撮れるよう、当ブログで詳細に解説をしていきます。ただしこれだけは覚えてください。急にうまくなる、ということは絶対にありません。良い作品を撮りたいという情熱を絶やさず、向上心を持ち研究をかさね、目を養い体で覚え、たくさんの失敗写真を撮りながら少しづつ少しづつ上達していくのです。

はじめてカメラを手にする方から見れば、遠い道のりに見えるでしょう。私も初心者のころ上手い人の写真を見て「到底、このレベルまで到達はできない」とよく感じたものです。

近道は無いので教えられませんが、誰も教えてくれなかった上達の秘密をつつみ隠さず公開していきますので、今後もぜひお楽しみにしてくださいませ。

 

つづく



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