焦点距離感覚☆上達ドリル バイク写真での焦点距離選び

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3月22日からモーターサイクルショーの開催ですね。私はバイク業界から離れて久しいので、すっかりトレンドが分からなくなっていますが、今年はどんなニューモデルやコンセプトマシンが話題をさらうのでしょうか。

個人的にはライダーへ新たなバイクライフを提案できるものを期待したいですね。かつてBMWがR1200GSを世に出したとき、アドベンチャーというカテゴリーの確立とともに比類ないツーリング性能で多くのライダーの行動範囲を広げました。そしてその走行性能からツーリングをスポーツ感覚で楽しめるコトを新たなムーブメントとしたと記憶しています。2004年頃だったでしょうか。

懐かしいバイクのリバイバルも良いですが、そればかりだと少し寂しいですね。それに次の世代に関心をもってもらうには発想の転換も必要かもしれません。今の若者は意欲がないとか色々と言われていますが、そんな事は絶対にないと思います。やはり若者はドキドキワクワク、刺激を求めていると思うのですが。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では焦点距離のお話をいってみたいと思います。おさらいですが焦点距離とは簡単に言ってしまえばレンズを回して望遠にしたりワイドにしたりするアレのことです。

正しくは焦点距離を調整できるレンズのことをズームレンズ。本来カメラは焦点距離は固定されていて、変えたいときはレンズを別の物に替えるしかありませんでした。肉眼に近い距離感覚を標準域、ワイドにそして奥行を出すのが広角レンズ、遠くの物を大きくよせる、範囲を狭めるのが望遠レンズな訳です。

「知ってる知ってる!初心者だからって何も知らない訳じゃないよ」

はい、そこのあなた。次の写真が焦点距離が何ミリで撮られたものか当てることはできますか??使用カメラはEOS6D Mark2なので35㎜換算で答えよ(笑)

EOS6D mark2

はい、どうでしょう?案外と難しいですよね?R1200GSアドベンチャーとのカメラディスタンスは15~20mくらいでしょうか。カメラディスタンスとは簡単に言ってしまえば被写体からカメラまでの距離のことです。前景に咲くハマダイコン、遠景の海などをよく見て下さい。

もし分からない、という場合はこれが広角なのか標準なのか望遠なのか?この3つのどれかはお分かりでしょうか?

それも分からない、という場合はいくら考えても分からないです。なぜならこれは感覚として身に着けるものなのです。知識ではないのですね。




目の前の風景が例えば85㎜の焦点距離で撮るとどのように写真になるのか?これが頭の中にすぐに浮かばないと各焦点距離を使い分けて表現することができません。ファインダーを覗きながらズームリングをグルグルと回し、被写体の大きさを調整するだけの人になってしまうのです。

上の写真の正解は35㎜です。35㎜といえば広角レンズの中でも最も標準よりなので、標準なのか広角なのか凄く悩んだよ…という方はイイ線いってます!

感覚を身に着けるには練習量が必要です。ただしこのように既に撮られた写真を見て、その焦点距離が何ミリかを言い当てるのも良い練習になります。

では究極のツーリング写真流 焦点距離上達ドリルをやってみましょう。全て35㎜換算として答えてください。

問い1

問い2

問い3




問い4

問い5

どうでしょう??難しいですよね。局所的に見るのではなく空間の圧縮具合、広がり感を見るのがコツです。この5問の場合、最初の例題のようにカメラディスタンスが何mであったかというヒントがありません。ぱっと見て詰まった感じなら望遠、広がっていれば広角、自然な感じなら標準ということで判断するしかありません。

問題の正解は~本日の毎日100ショットスナップ~の最後に記載しますね。合っていたか答え合わせしましょう。

先ほども書きましたが焦点距離の感覚は反復練習で記憶されていきます。とにかくたくさん撮って覚えるしかありません。焦点距離の感覚を意識しないでズームレンズをグルグル…をやってしまえば、どの焦点距離でシャッターを切ったのか自覚がなく、永遠に感覚が身につきません。

ズームレンズぐるぐる癖は足も動きませんし良いことなしです。ズームでの微調整とは立っている場所に余裕がなくなり、それ以上下がれない、寄れない場所、あるいは尖った岩の頂点に立っている時などに、苦肉の策で最終的に使うものです。

ぜひたくさん練習して広角、標準、望遠レンズの使い分けができるようにして下さいね。今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

ところでRICOH GRは間もなくGR3が発売ですね。APS-CモデルのGRの泣き所であったポケットに入れるには少し大きいボディが小さくなっていますね。これは有難い進化ですが良く見ると親指AFできるAFボタンなどが省略され、液晶のタッチAFに変わってしまったようです。RICOHさん…これでは片手で操作できないっす。

問題の解答

問い1:165㎜ 問い2:28㎜ 問い3:14㎜ 問い4:200㎜ 問い5:50㎜

ところで露出で言う「段」ってなんじゃい??<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はたまには真面目な写真解説をしてみたいと思います。いつも究極のツーリング写真の写真解説は「3才児の感受性と中二の想像力で撮ろう~」とか「バイクのフロントに装着した見えないロケーションセンサーの感度上げよう~」などなど、訳の分からない解説ばかりですので…。

ところで中二モンスターの想像力って本当に凄いと思いませんか?何も知らないんだけど知りたいという欲望は巨大な中二。むかし最初に就職した会社でブラジルからのお客さんで仲良くなった人がいたのですが、その人が「なんで日本のAVは大事なところがモザイク処理なのですか!??」と訪ねてきました。確かに、なぜ日本はこのようにしているのでしょうね?もしかして日本という国はAVにモザイク処理を入れることで中二モンスターの想像力を鍛え上げ、その力を大人になってから発揮し日本の成長に貢献したまえ、という事なのかもしれません。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では写真を趣味として始める上で最初に教わるカメラの操作方法。その中でよく耳にする「露出が〇段…」といった露出と段のお話をいってみたいと思います。

最初に書いておきますが露出が〇段…とか知らなくても良い写真は撮れます。ただ知識として知っておいても損はありません。しかし誰しもスマホで綺麗な画像を撮れてしまう 昨今、こういった知識をもっているだけで「おっこの人は写真にくわしいな」と一目置かれるかもしれませんよ。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 20SEC ISO800

カメラの中は真っ暗な箱です。そこにレンズを通して外部の光を一瞬だけ取り入れイメージセンサー(またはフィルム)に感光させるのがカメラの仕組みですよね。

露出とはそんな真っ暗な内部にあるセンサーに外の光をどれだけの量を当てたか?という意味です。最終的に写真の明るさと関わってくるわけです。

露出は絞り、シャッター速度、ISO感度の3つで決まります。絞りはレンズ内にある穴ぽこの事で穴を大きくしたり小さく絞ったりして光の量を調節できるもの、シャッター速度は開いていた時間によって光の量を調整できるもの、ISO感度はそもそも暗い場所で撮影するときに、少ない光量でも写るようにとセンサーを敏感にすることです。

絞りはボケ具合、またはピントの合う範囲を調整できるもので奥行のある構図を作ったときや背景のボケ具合の調整などに役立ちます。シャッター速度は写真にスピード感を与えたり、逆に瞬間として止めたりと写真内での時間、動きの表現に役立ちます。ISO感度は暗いシーンでない限りは極力上げないこと。被写体ブレの防止や三脚が無いときの手ブレを回避する苦肉の手段です。

絞り、シャッター速度、ISO感度の3者は持ちつ持たれつで、あなたが写真を撮ろうとしている目の前の状況の光を3者でシェアするのです。例えばF2.8 1/125 ISO200 と F8 1/60 ISO800 では同じ明るさの露出設定ですが、撮りたい写真の意図に合わせて撮影者が使い分けるのです。「ここは背景をボカしたいからF2.8にしよう」「ここは最低でもF8にして被写界深度をかせぎたい、でも三脚が無い…1/60くらいが手ブレしない限界だからISOは800に上げるか」といった具合です。

露出の話で出てくる「段」とは絶対的な値として写真界で使われてる単位のようなものです。オートバイでいうギアのようなものです。「前の軽トラに追いついたし、ここから上り坂だから1段下げるか」といった具合にエンジンの回転数とスピード、状況に合わせてライダーがギアを選択するのと同じです。




多くのカメラでは露出の設定は絞り、シャッター速度、ISO感度ともに1/3段単位で調整できるようになっています。

1/3段単位で表記すると下記のようになります。

・絞り (F)

1.0 1.1 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.5 2.8 3.2 3.5 4.0 4.5 5 5.6 6.3 7.1 8 9 10 11 13 14 16 18 20 22 25 29 32…

・シャッター速度 (秒)

1/8000 1/6400 1/5000 1/4000 1/3200 1/2500 1/2000 1/1600 1/1250 1/1000 1/800 1/640 1/500 1/400 1/320 1/250 1/200 1/160 1/125 1/100 1/80 1/60 1/50 1/40 1/30 1/25 1/20 1/15 1/13 1/10 1/8 1/6 1/5 1/4 0.3 0.4 0.5 0.6 0.8 1 1.3 1.6 2 2.5 3.2 4 5 6 8 10 13 15 20 25 30…

・ISO感度

100 125 160 200 250 320 400 500 640 800 1000 1250 1600 2000 2500 3200 4000 5000 6400…

1段単位ですと次のようになります

・絞り (F)

1.0 1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 22 32…

・シャッター速度 (秒)

1/8000 1/4000 1/2000 1/1000 1/500 1/250 1/125 1/60 1/30 1/15 1/8 1/4 0.5 1 2 4 8 15 30…

・ISO感度

100 200 400 800 1600 3200 6400 12800 25600…

例えば絞り優先モードで1枚試し撮りしたとしましょう。あなたが「ここはF5.6で撮りたい」と設定すれば絞りはF5.6で固定されます。しかし試し撮りの結果「少しだけ明るすぎたな」と思い-1/3段露出補正すればシャッター速度が最初が1/320だったとすると1/400になります。

シャッター速度優先モードで1枚試し撮りしたとしましょう。あなたが「背景をブラしてスピード感を表現したい、だから1/20でいくぞ!」と設定すればシャッター速度は1/20で固定されます。しかし試し撮りの結果、いい感じに流れましたが暗すぎたとします。そこで+1段露出補正すれば最初の絞りがF16だったとするとF11になります。




RICOH GR APS-C F2.8 1/6 ISO800

露出が〇段で…という事を知らなくても大丈夫です。しかし写真界では今後も露出の概念で「段」を使い続けていくでしょうし知っておいて損はないです。それにバイクに乗って気持ちよく加速しているとき「おりゃ~!次4速ギア!!」と心の中で叫んでギアを入れるとスカっとするではありませんか。エンジンの回転数と速度が合っていれば何速でもいいじゃん~とダラダラ走らせるのとでは気分が違いますよね。

それに似ています。もし撮影シーンで露出で魅せよう!と決意したとき「よし!もう1段アンダーで撮ろう」という言葉が出てくれば「気に入った明るさならいいんじゃない~」という感じで撮るのと気分が違うし、出来上がった写真も違うかもしれませんよ!!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C  F16 1/8  ISO100

1/8なんて遅いシャッターでは流し撮りもリスキーです。失敗に終わっても悔しくない気軽に撮るスナップだからこそ、1/8で流してみようなんて思えるのかもしれませんね。

 

 

上達の秘訣 期間限定公開 バイク写真17のプロセス.2

前回の投稿の続きです

初級者の方を対象に、今後どのように上達していくのか17のプロセスとして紹介しています。

前回の1~6はこちら

今回は7から12でございます。




⑦いろんな人の作品を見て自分の好みの写真を知ろう

写真展やSNSの写真コミュニティー、広告写真、写真集などで誰かが撮った写真をみることは素晴らしいことです。「こんな写真好き!」「いつかこんな風に撮ってみたい」と憧れを抱けばいつか必ず撮れるようになります。

素敵な写真をみる中で自分が撮りたい写真のヒントを得たり、刺激をもらうことは私もしょっちゅうあります。

たくさんの写真をみることでギャラリストとして写真の目利きになりましょう。これにより写真に対する自分の好みを知り、そして知識を身に着けることができます。

私の大好きな「いいちこ」の広告写真

⑧的確な露出、ピント合わせ、ここでもう一度カメラの操作を見直そう

ここではメイン被写体にピントを正確に合わせるとか、確実に適正露出で撮りましょう、という意味ではございません。

初心者の頃に学んだ基礎的なカメラの操作に縛られていないかを見直してみましょう。

AEの決めた露出値よりマイナス3段ほどアンダーで撮ったローキー写真

必ずピントを合わせる、目で見た光景の通りに露出を決める、果たしてそれが必ず正しいことと言い切れるでしょうか?時には目で見た光景とはかけ離れた露出設定で表現してみたり、どこにもピントが合っていない写真を撮ることで抽象表現として作者の記憶色や内面を作品化できることもあります。

初級者の頃に覚えた基礎的な撮り方に縛られていると「上手な撮り方」から脱することができないのです。




⑨写真を趣味、ライフスタイル、特技とした自分を好きになろう

写真とは人間性が出るものです。素晴らしい写真作品とは撮影者の魅力的な人間性が表面化しているもの。伝えたい事、表現したい事で「誰かに喜んでもらいたい」という思いがあれば自ずといい写真が撮れると思います。

上達の過程で新たな自分の発見、進化している自分、これが確認できれば嬉しくなり写真がどんどん好きになるでしょう。

いい写真を撮るにはどうしたらいいだろう?誰かを感動させたり勇気付けたりするような写真を撮るには?こう考えるようになれば、人間性にも磨きがかかります。当初は趣味だった写真がライフスタイルとなり自身の幸福とも関係してくるはずです。

⑩構図、デザイン、比率、フレーミングなどの撮り方を学んでみよう

構図、デザイン、比率といった一般によく知られている基礎的なことは一度は習得しておきましょう。そう「一度は習得しておく」ここが大事で、撮り方をマスターした上で自身の作品にこれらを使うか、使わないかの裁量をすること。この考え方は将来に必ず役立ちます。

「感じたままに撮るんです」とかっこいい事を言って、撮り方に背を向ける人がいます。しかし技術的に初心者のままでは空っぽの駄作を永久に量産する人になってしまいます。撮り方を知った上で綺麗に壊して表現する。アーティーに組み立てるか、ドキュメンタリーにストレートに撮るか?たとえ後者の場合でも撮り方は習得しておくべきです。

構図、デザイン、フレーミング、心理的な誘導などを盛り込んだ写真

⑪何にでも感動できる豊かで優しい感受性を磨こう

カメラのISO感度は高感度に設定するとノイズが発生し画質低下を招いてしまいますが、ハートの感度はどんなに上げてもなんら弊害ありません。幼い子供が道端のタンポポを見て「わ~きれいなお花!」と無邪気に喜ぶように、純粋な感性の持ち主に生まれ変わりましょう。

あなたの欲しい被写体や景色はハートの感度さえ上げればそこかしこに存在しています。

誰も見向きしない荒れた空き地。ここに咲いていたハンゴウソウ(外来種の雑草)を被写体に。

やや宗教じみた話になりますが小さな発見や出会いに「ありがとう」の感謝を込められるほど優しい人になれれば、写真の神様はあなたの前に奇跡をもってきてくれるものです。嘘のように聞こえますが私はそう信じたいですね。




⑫レンズの特性や焦点距離の違いによる使い分けを知ろ

どんなに感受性と想像力を磨いても避けて通れない理屈の世界が確かに存在しています。レンズの特性はその最たるです。もし50㎜一本でやっていく!という事であれば別ですが超広角や超望遠、ズームレンズなども使って表現の幅を広げるのであれば、こんなレンズを使う場合はこう、といった最低限の知識は学んでおきましょう。

次回、13から17に続く…

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~本日の毎日100ショットスナップ~ 

RICOH GR APS-C

オリンピック選手村の建設が急ピッチで進む東京都の晴海地区。雨上がりの道路を車の中からパチリと。

上達の秘訣 期間限定公開 バイク写真17のプロセス.1

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真、バイク写真の具体的な撮り方の解説ではなく、どのようなプロセスで写真やカメラの知識を深め、写真のことを好きになっていくか?という上達の秘訣を書いてみたいと思います。

もちろん私もまだまだ未熟ですので、これからも写真に対する想いを深め上達に日々精進していく所存です。ここでは主に初心者の方々を対象に私のこれまでの経験を元に「最初に何をしていいか右も左も分からない…」という時の為の指針のようなものを書いてみようと思います。




①カメラの操作と同時進行で写真のことを好きになろう

カメラの操作方法や基礎的な知識などはカメラの取扱説明書に書いてありますし、世にもHowto書籍としてたくさん出ています。カメラの構え方とかシャッターボタンの半押しとか、基礎的なことは最初の数か月で身に着けてしまおう。

それよりカメラの操作方法に気を取られ過ぎず、まずは興味の対象を写真にすることをお忘れなく。写真に関心を抱きいつかは自分も人の心を動かす素敵な写真を撮ってみたいな、と憧れを抱くことが大事だと思います。

SNSの写真関係のコミュニティーを見れば「どうやったらこんな写真が撮れるんだろう?」という疑問符しか出てこないような素晴らしい写真を目にします。しかし続けていればいつか貴方も撮れるようになります。もっとすごい作品を。

②目の前の情景が一瞬で二次元の静止画になることを感覚で覚えよう

当たり前のことを書いているようですが、写真とは目の前の景色や被写体が一瞬で二次元の静止画になること!という事を感覚として覚えましょう。情景や被写体はあくまで三次元の動態ですこのことを学ばずして先に進んでしまうと遠回りする羽目になります。

③まずは撮ってみよう、そして写真になる楽しさを味わおう

特にフィルム時代からのリターン世代の人は慎重すぎてシャッターをなかなか切らない人、写真を撮ることを身構えすぎる人、難しく考えて過ぎてしまう人が多いように感じます。

デジタルは仮に無駄にシャッターを切ってしまってもフィルム代もかからないし、誰かに迷惑もかけないし、環境破壊もありません。まずは難しく考えず子供の遊びのように何でも撮ってみましょう。

きっと楽しいと感じるはずです。




④構図を作れるよう動く足を手に入れよう

例えばバイクと灯台の位置関係を広げたい場合、右に動きますか?それとも左でしょうか?

この辺から平凡なカメラマンか素敵な作品を生む写真家になるかの分かれ道です。カメラを持って右に左に、しゃがんで登って、位置を変えることで構図が変化することを体で覚えましょう。

平凡な人はこの写真家の足を持っていないのです。これがベストだと納得できるアングルや構図は動きまくって試行錯誤なのです。

⑤ズームレンズを活用して焦点距離の感覚を身につけよう

例えばお持ちのレンズが24-105㎜というズームレンズでしたら24、35、50、70、85、105㎜という数字の書いてある6ポイントに縛って撮ってみてください。40とか60とかの中間はあえて使わないこと。

そしてこの6種類の焦点距離のそれぞれで、目の前の空間がどのように圧縮され範囲が変化するのかを感覚として覚えてみましょう。ゴルフやピアノの練習のように数多くの反復練習によって正確な感覚を身につけるのです。

徐々に感覚が養われていくと例えば20m先にある立派な大木と10m先にあるオートバイをからめて撮るとき「ここは85㎜で木を堂々と切り抜こう」とか、空一面に広がるウロコ雲を見て「この空をローアングルで24㎜で広げよう」といった具合に、まずは焦点距離を決めるということが出来るようになります。

この方法を実践していただければ確実に上達できることをお約束いたします。(もちろん焦点距離が固定されている単焦点レンズでも同様の効果があります)




⑥まぐれでOK、いい感じのが撮れたら発表しよう

とにかく誰かに見せたい、見てもらったときの反応が嬉しい、これが写真の楽しみの原点だと思います。どんな傑作でも誰にも見せないのでは意味がありません。

まぐれで撮れた良さげな写真を、あたかも狙って撮りました!とちゃっかりコメント付きで発表するのもOK、自分ではイマイチだなぁと感じていた写真を発表してみたら高評価だった!なんて事も珍しくありません。

SNSで作品を発表し、ギャラリーを作り、写真関係のコミュニティーに参加してみましょう。そして自分はアマチュアだけれど写真家になったのです!と公表しちゃいましょうね。

2017年2月 千葉県富津市

長くなったので次回に続きます…

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誰も教えてくれない横構図と縦構図の使い分け方<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いかがなオフシーズンを過ごされていますでしょうか。オフシーズンは写真に関わる知識を身につけ春への準備をしておきましょうね。

さて今回は<初級>ツーリング写真解説として、久しぶりに基本的なお話、横構図と縦構図の使い分け方について解説してみたいと思います。カメラは通常のポジションで撮れば横構図なので縦構図では撮ったことがないな~という方もおられるかもしれません。しかしこれはとても勿体ないことなのです。




そもそもカメラはなぜ横構図がデフォルトになっているのでしょうか?普通に構えた状態が縦構図のカメラがあっても良さそうですが、私の知る範囲ではそのようなカメラは無いと思います。現在の長方形フォーマットの画面が誕生した当時、おそらくコダックやライカといったメーカーが、何らかの生産上の都合でこの長方形フォーマットのフィルムをカメラ内に横にして入れたのだと言われます。しかし、この辺は諸説あるので正しい理由は分かりません。

しかし近年になってIphoneなどのスマートフォンでのカメラ機能が急速に写真界に普及し、横構図が基本であるという概念は崩れました。スマホも長方形ですが基本は電話なので使用時は縦ですよね。そのままカメラアプリを起動すれば自ずと縦構図なのです。

ここでチョット考えてみましょう。カメラでもスマホでもデフォルトがどっちであろうと撮影者が90度向きを変えれば横構図にも縦構図にもなるわけです。撮影者が「よしここは90度向きを変えた構図にしよう」と 思うか思わないかの違いであり、思わない人の多くは無意識下にデフォルトの構図に縛られているのです。

・横構図

EOS6D Mark2  撮影している場所の様子を伝える、臨場感を感じさせる横構図

バイクを横から、あるいは定番の比率と言える7:3で撮る場合、そのフォルムは横長です。なのでバイクを主役に撮る場合は多くのケースで横構図が採用されています。人を撮るポートレイト写真の場合、全身でもバストアップでも縦長なので縦構図が多いですね。

横構図は人間の視野範囲が横方向にあるため自然な印象で臨場感を伝えてくれます。これは焦点距離50㎜(35㎜換算)レンズが肉眼に近い画角のため臨場感を与えるのと同じ理由です。

また背景となるその場所の様子や状況の説明を客観的に表現しやすいのも横構図です。

・縦構図

EOS6D Mark2  ハイアングルで奥行を表現 左右にある余計なものを枠外へ排除した

縦構図は上の写真のようにハイアングルで構えると一気に奥行を表現できます。

感情を動かす何かを表現したいときに有効な主観的な構図です。実は前述の横構図の項で人間の視野範囲は横長で…と説明しましたが、視野範囲の中で最もよく見えている部分というのは縦構図に近いのだそうです。

感動的な景色、美人な女性などを見る時など感情を動かす要素をよく見ている状態は縦長の視野なのだそうですよ。不思議ですね、人間の目って。

その他にも高さ方向に魅力的な要素があったり、高さそのものが主題だった場合も縦構図ですね。私の作品はバイク写真として考えれば、かなり多い割合で縦構図がありますが、このように横構図と縦構図を分析してみると今まで以上に縦構図を推しでやっていきたいな!と改めて感じます。




・まとめ

すべての場合に当てはまる訳ではありませんが大まかに言ってしまうと横構図はその場所の状況説明、縦構図は感情表現などと関係する主観的表現と言えそうです。

単純にいってしまえば横長の物を撮るときは横構図、縦長のものを撮るときは縦構図で良いのですが、これらの特徴を知識として習得し実際の撮影シーンで意識できれば横構図、縦構図を上手に使い分けて表現の幅が広がるかもしれません。

ただ難しく考えすぎてしまうと余計に悩むだけなので、ここでオススメの方法があります。

試しに縦も撮っておくか!

はい、これがお勧めです。難しく考えても仕方ありませんので、いつも通り横構図で撮ったら最後に縦構図も試しに撮っておきましょう。帰宅して撮った写真を見直したとき「あっこのシーンは縦構図が正解なんだな」と思えれば、それだけで大収穫だと思います。

最後に付け加えておきますがコンテストに参加されている方は縦構図を嫌う主催者が少数ではありますが存在することを書いておきます。主に企業やお店の主催する写真コンテストですが、これは入選作品の発表時に既にスペースが決まっていて横構図の写真しか並べることのできない展示方法、紙面レイアウトなどがあるからです。ただ応募時に「横構図のみ」とは書かれていないので注意しましょう。

今回はこの辺で!!




横構図ギャラリー

縦構図ギャラリー 

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そう、バイク写真とツーリング写真は違うんです<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはバイクに関わる写真についてどのような写真がお好きですか?

今回は一言にバイク写真と言ってもその内容は様々なジャンルがあり、それぞれの違いを簡単に整理してみたいと思います。なぜこのような解説をするかと言うとジャンルを意識して写真を撮ることで作品の意図が明快になるからです。




・バイク写真

EOS6D Mark2 + SIGMA35mmF1.4ART

バイク写真は愛車を主役として撮った写真です。そのオートバイが最もカッコよく見えるアングルを探り、パーツの質感やカウルの繊細な曲線などを意識して撮ってみましょう。この時、無意識下にメーカーのカタログのような写真を真似ないのがコツです。どちらかと言うとメーカーの広告に使われているようなイメージカットの方が参考になるかもしれません。

お勧めの撮り方は上の写真のようにライダーの姿を見切れで入れることです。これにより愛車が主役でありつつも、オーナーとの関係性も表現できます。人間の姿が少しでもあれば動きや時間を加えることが出来るのでバイクのオブジェ化を避けるのにも有効です。

言うまでもありませんが画面内にバイクを大きく構図し、ピントもしっかりと車体に合わせます。背景がゴチャゴチャしている場合は絞りを開いてボカすのも有効ですが、それより上の写真のようにシンプルな背景の場所を選ぶのがお勧めです。

場合によってはフラッシュを発光させてバイクの下から十分に光を当ててみましょう。

・ツーリング写真

EOS30D + EF28-70mmF2.8L

ツーリングのワンシーンを切り取ったような写真です。バイクが主役なのではなく風景の中のバイク、ライダーがある写真のことです。【ツーリング=旅】と定義すると旅と関連の深い被写体は道、海や山などの自然景観、その地域の文化、地元の人や他の旅人との出会い、港、田園風景、その他にも郷愁を感じる里山、崇高な廃墟や火山風景なども旅ならではの情景です。

その中でも私が特に魅力を感じる被写体は道です。道はこれから始まる旅路、あるいはそれまでの旅路を観賞者に連想させます。ツアーや観光バスでは旅を実感できない理由は道を意識できないからだと思います。そして以前も書きましたが道は写真にすると人に何かをうったえているような表情になります。

旅心を忘れかけた人々へのメッセージとして道のあるツーリング写真。これを撮ることに今、私は夢中です。当面は「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマに個人的な写真家として活動していきたいと思います。

・バイクのある風景

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG

バイクのある風景はツーリング写真との区別が難しいですが、ツーリング写真ほど旅を意識したような写真ではなく、純粋に美しい風景の中に溶け込むようなバイク写真という認識で良いと思います。

美しい景色のところまでツーリングしたんだからツーリング写真とも言えるんじゃない?と言われればそれまでですが、ツーリング写真は移動を重ねる旅路でのワンシーン、バイクのある風景は事前に撮りたい作品のイメージを作ってシューティングに出かける…と言えばお分かり頂けるでしょうか。

代表的なシーンとしては満天の星空に流星群や天の川、満開の桜並木、紅葉のピークなどなど。最高のタイミング、最高の撮影ポイントで狙って撮ったものがバイクのある風景です。




・ライダーポートレート

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

私が今まで撮ってきた写真の中で、最も少ないと言えるライダーポートレート。ツーリング風景の中のライダーが主役となる写真です。

上の写真くらいではポートレートと呼べるか微妙ですが、本来であれば顔の表情によって作品に感情が入るような写真が素敵なライダーポートレートだと思います。それはツーリングの楽しさ、発見した驚き、素晴らしい景色を見た感動など様々あると思います。

私も含めて多くの写真好きライダーはこのジャンルはほとんど未開拓だと思います。InstagramやFacebookなどのSNSを見ていると可愛い女性ライダーがツーリングの様子を顔出し写真で登場していますが、それを除いてはほぼほぼ見かけないジャンルです。

見知らぬ人を勝手に撮るのは色々と問題のある昨今。お友達やグループでツーリングされる機会の多い方はぜひ挑戦してみてください。

・ツーリングスナップ

CASIO エクシリム EX-10

スナップ写真とはあっと思った瞬間にパッと撮ること。当ブログでは毎日100ショット以上のスナップ写真を撮って写真を身近に生きよう、という毎日100ショットスナップを以前に推奨しましたが、ツーリングの時でもスナップ的に撮りたい瞬間は決して珍しくはありません。

上の写真は稚内の港で休憩中に突然やってきた光景です。あれこれ構図を練ったりどのレンズを使おうか悩んでいたらシャッターチャンスを逃してしまいます。

アッと思った瞬間にパッと撮る。いつでも気軽にパシャパシャ撮る楽しさ。これをツーリング中にやるのがツーリングスナップです。コレ、追及するとなかなか面白くてハマりますよ。

・ツーリングレポート

iphone7

説明するまでもありませんがブログやFacebookなどのSNSで発表する、または後で自分で見る用の記念写真、記録写真といった意味合いの写真です。

これといって難しく考えず、ピントや露出が大きく外れていなければOKという簡単さが魅力でしょうか。ポイントは事実を記録する説明写真として何を撮ったのか?を分かりやすく撮ることです。せっかくのツーリングレポートでも「この写真は一体何を撮ったのだろう?」と見る側に疑問を抱かせるようでは役割を果たせません。上の写真は北海道のオロロンラインにある夕来展望所です。サロベツ原野の標識と遠景の利尻富士をきちんと枠内に収めて「私はここに来ましたよ」という事実を記録した写真です。

SNS用という事ではなく完全に自分で見る用の記録写真の場合は本当に自分以外には見せないようにしましょう。万一、発表してしまうと見る人によっては迷惑だと感じるようですので気を付けましょう。

 

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L  ツーリングのワンシーンを切り取った作品

これらジャンルのどれが良いとか悪いとかではありません。ここではどのジャンルとも言えないような曖昧な写真にならないようジャンルを意識して撮ってみましょう~というお話でした。

またこれらのジャンルから自分が好きな写真はどのような写真なのかを知っておくのも悪くありません。免許をとってライダーとしてデビューしたばかりの人、または憧れのバイクをようやく手に入れて、嬉しくていつまでも愛車を眺めていたいという人はついバイク写真ばかりになってしまいます。もちろんバイク写真も素晴らしいですが、どこかのポイントで物足りなく感じるはずです。

もしバイク写真を追及するのであれば、例えば背景にこだわってみるとかライティングを本格的な物にしてみるなど良いと思います。そしてその写真をどんな人に見せたいのか?を意識してみましょうね。

私は当ブログを通して個人的に写真活動をしていますが、活動テーマは「ツーリングのワンシーンを切り取る」であり、ツーリング写真をこれからも極めていきたいと考えています。

旅を忘れてしまった見知らぬ誰かに私の作品で「あっ、オートバイで旅に出るのもいいかも…」と思っていただければ何にも代えがたい幸福だと思います。

今回はこの辺で!




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あなたの写真を進化させる7つの撮り方☆秘密のテクニック

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよ2018年も残すところあとわずかですね。今年1年、皆さまは良い旅、良いバイクライフ、良い写真活動はできましたか?「写真活動なんて呼べることはしていないよ、ただツーリングに行ったら好きなように写真を撮っているだけ」というそこの貴方!

今回はツーリング先で普通に写真を撮っているだけですよ!という方々を対象に簡単な内容で「あなたの写真を進化させる7つの撮り方」と題してご紹介してみたいと思います。そんなマジでやってる訳じゃないから!という方でも良い写真が撮れれば嬉しいではないですか?

なるべく実践しやすい内容で解説してみたいと思います!

1.大胆に露出補正を使ってみよう

EOS6D mark2  + SIGMA35mmF1.4ART F10 1/60 ISO100

シャッターボタンを半押しにすると先にピントが合うのをご存じですよね?その時カメラは同時に露出も測定しています。

カメラのAE(自動露出測定機能)は全体の平均や特定の場所などから、明るさのヒストグラムとして最適と思われる値を決めてくれます。しかし多くのツーリングシーンでは必ずしもAEが決めた露出値があなたの欲しい明るさとは限りません。

「知ってる、だから露出補正するんでしょ?それならよくやってるよ」という貴方!それは目で見た風景の明るさを再現するため微調整としての1/3や2/3程度の補正ではありませんか?

ここで言っているのはそうではありません。たとえ脚色と誰かに物言いがついても、心の中で感じた通りに表現する手段として時に大胆にプラス2やマイナス2といった具合に大きく補正をしてみましょう。

上のハマダイコンの咲く海岸の写真はAEの決めた露出に対してプラス1_1/3補正させました。ハマダイコンの可憐なお花が咲くこの情景。明るく仕上げることで柔らかく女性的な写真にしてみました。




2.フレーミングで被写体を切り落とそう

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F8 1/100 ISO100

フレーミングとは情景のどの部分を画面内とするか?という意味ですがこの場合は被写体を枠で切り落とす手法のことです。

多くの「私はフツーでいいですから」とおっしゃる方々はまず被写体を切り落とすなんて撮り方はしません。それゆえにSNSで見かける多くのツーリングレポート写真は気持ちいいくらいバイクや記念のオブジェなどが枠内に並べたように収まっています。

バイク、ライダーをこのようにフレーム際で切り落とすと、枠の外の様子を写真の観賞者へ想像させることが出来ますし、画面内での存在感の調整もできます。

この写真の場合、去りゆくライダーの行く先には何があるのか想像を誘いますし、仮にライダーが枠内に収まって顔までピントが合っていたら、木造の番屋の存在感はたちまち薄まるでしょう。

「そんな難しいことを考えて撮らないよ」という貴方。撮るときは別に考えなくてもいいです。偶然的な要素でもアタリは出ますので騙されたと思ってバイク、ライダーをフレーム際で切って撮ってみて下さい。

3.重要な被写体にぐっと寄ってみよう

EOS6D Mark2 + SIGMA35mmF1.4DG ART

よく写真のキホンは被写体に寄ること!なんて古くから言われていますが、必ず寄りましょうという事ではありません。しかしそのような撮り方をしたことが無い方々が撮る写真はカメラのズーム機能を使って被写体を寄せた写真であり、被写体の魅力を解明する行程がすっぽりと抜けています。

寄ると不思議。被写体が魅力的に見えるものです。この写真では漁船を主題に35mm単焦点レンズで寄って撮りました。これにより船首のシェイプされた形状が写真のデザインに印象を与えてくれました。

方法は簡単です。ズーム機能をすぐに使う悪い癖を直して足を動かしましょう。まずはお使いのカメラのワイド端(いちばん広角より)を使って一番いいな、と思ったものに一歩寄る。コツは上の写真のようにフレームにかかるまで寄ることです。簡単でしょう?

4.時間帯を選んでみよう

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L F5.6 1/160 ISO200

夕焼けを狙おうという意味ではありません。写真は光を写すものです。どのような被写体もどのような風景も光によって明らかにされています。

そこで重要なのはどのような光がどのように当たっているかです。ツーリング写真、バイク写真は風景写真のようなものですから基本は太陽が光源になっています。言うまでもありませんが太陽は時間帯によって位置が変わり、夕方と朝方には地表付近の塵や水分などの粒子によって色や強さが変化します。

多くの場合、太陽が真上にある昼間よりも朝夕の日が傾いた時間の方が良い写真が撮れると言われています。上の写真では夕刻の桧原湖畔でのキャンプシーンですが、沈みゆく夕陽の光が画面の右側から当たり、R1200GSアドベンチャーの車体を黄金色に照らしています。

全く同じ構図で撮っても真昼間ならこのような雰囲気にはなりません。朝夕の時間帯は良い写真を撮るゴールデンタイムです。




5.シンプルな背景を先に探そう

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100

写真とはシンプルなほど良いです。写っている中に情報量が多すぎると見る側も無意識下に嫌気がさすものです。被写体が複数あるようなシーンではそれぞれに存在感を調整して作品の意図に結び付ける必要があります。これを【画面構成力】といい写真の上級者のなせる業です。

「自分はフツーに撮るだけですよ」という方々はフツーにカメラを向けた先に、バイクやライダー以外に関係のない物がたくさん写ってしまいます。インスタ映えするからと話題の撮影スポットに出向いても、フォトジェニックなモノとバイクを如何に組み合わせて構図するか?に悩んだ経験はありませんか?

2つ以上の要素を組み合わせて構図するのは割と高度な撮り方なのです。

上の写真のように背景をシンプルにして1つの被写体とするだけで無条件に良い写真になります。海岸風景でこのような場所が多いので、ぜひローアングルで撮ってみてくださいね。

6.ライダーを登場させて旅のシーンを演出しよう

EOS1Dx  + EF100-400mmF5-6.3L IS

SNSでよく見かける平凡なツーリングレポートは殆どが愛車と風景の記念写真です。もちろんそれも素晴らしいですが、いつもいつも愛車との記念写真では飽き足らないのではありませんか?

ツーリングで出会った風景と、それに心打たれた貴方の登場により、1つのツーリングシーンが物語のように1枚の写真になります。

その写真をみた人は「自分もこんな素敵な旅をしてみたい」と想像し写真の世界へ想いを馳せるでしょう。良い写真とは人の心をゆさぶる何かがあるものです。それは愛車自慢や風景の中にオブジェのように置かれたバイクの写真では実現できません。

インスタとかで流行っている自撮りとは意味合いが違いますが、この際面倒なのでツーリング写真にライダー(貴方ご自身)を登場させて撮ることを自撮りと呼びましょう。

自撮りはセルフタイマーにダッシュでも良いですが、余裕の無さは背中にも出るものです。できれば一定間隔でシャッターを自動で切ってくれるインターバルタイマーを使用しましょう。自撮りのコツは猫背にならないよう背筋を伸ばす、太って見えないよう斜めから撮る、そして照れずに完璧に演じ切ることです。

7.逆光を使ってバイクを輝かせよう

EOS1Dx + SIGMA150-600㎜F5-6.3DG

当ブログでは何度も同じことを書いてきましたがドラマチックな写真を実現するには逆光に臆せず太陽に向かってレンズを向けることです。スマホでは許容しがたいフレアなどが発生しますが、コンデジ以上のカメラでしたらフレア、ゴーストは演出として役立つかもしれません。

コツは露出補正を積極的に使って輝くシーンを納得できるまで表現してみましょう。地面の草花やバイクのパーツなど、地上物のあらゆるものが輝きを放ちます。

「逆光はきれいに撮れないからダメ」という思い込みはクリープを入れないコーヒーなんて…ですよ(古い)。




いかがでしたか?ここで書いたような知識は読んで「ふ~ん、なるほどね」だけではダメで実際の撮影シーンで知識を思い出し、撮るときに意識することが大切です。せっかく知っていても撮影シーンでそれを思い出さなくては意味がありません。

ぜひこの7つの撮り方を実践してみてくださいね!

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ツーリング写真 撮影マナーと安全への配慮

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は今まで書いたようで書いていなかった撮影マナーのお話でございます。

きっと当ブログの読者様でしたら、以下にご紹介するような事は言われるまでもなく大丈夫かと存じます。

最近になって多くの読者様が増えたことを受けて念のため。。。念のため書いておきますね。




1.道路の真ん中にバイクを置いて撮らない

このような事がマナー違反だという認識は今となっては常識と言えそうですが、いまだに北海道のエサヌカ線や有名な直線路でこのように撮った写真をSNSで見かけます。仮に絶対に他の車は来ないという道であったとしても、写真を見る側に余計な心配をかけるのは間違いありません。

停車場所は他の交通の妨げになったり、道交法に違反するような行為がないかなど、最大限に配慮しましょう。

2.立ち入り場所に気を付けよう

北海道ツーリングの例ですと牧草地帯や昆布の干場などに入らないこと。牧草地は一見すると気持ち良い丘ですが、牧草は家畜の餌になるものでバイクで走ったり立ち入るのはやめましょう。昆布の干場は砂利の駐車場に見えるかもしれませんが食べ物を干すところです。

畑や農場などの敷地も観光用としての駐車場でない限りは立ち入らない。農作物や家畜の病気の原因を外から持ち込まないため、酪農家の方々はたいへんな苦労をされています。

漁港や港は立ち入り禁止の表示がないかよく確認しましょう。特に朝は漁師さん達の仕事の邪魔をしないよう配慮しましょう。工場夜景などを撮りたいときも勝手に工場の敷地に立ち入ったりしないよう気を付けましょう。

3.急に止まると危険!

どこか写真を撮るのに良い場所はないか?私もそうですが撮影に適した場所がないか探すように走り回るものです。突然に絶景が出現しても急に止まらないこと。後続車が驚いて思わぬ事故の原因になります。後方に車や他のバイクがきていないか?よく確認して安全に停車しましょう。

4.人気の撮影スポットでのマナー

SNSなどで有名になった人気の撮影スポット、インスタ映えするオブジェやロケーション。有名なスポットほど人が多く撮影がはかどらないものです。鉄道写真などでは度々トラブルになったり、独自のマナーが存在していたりしますがバイク写真でも同様に先に居た人への邪魔になったり、スペースを大きく陣取ったりしないよう周囲への配慮をしましょうね。

私の場合、人の多い場所での撮影が苦手なので有名な場所での撮影はなるべく避けるか、早朝など人の少ない時間帯を狙って撮ります。それでも現着して既に熾烈な場所取りがあったりすると、無理にそこでは撮影せず人知れず存在する絶景を求めてR1200GSを別の場所へ走らせることにします。

SNSでのマナー

ツーリングで撮った写真、かっこいいバイク写真をSNSのコミュニティーで発表するのは素晴らしいことです。以前も何度か書きましたが我々アマチュアにとってSNSは貴重な発表の場です。しかしコミュニティーであるからには他の参加者に不快を与えるようなコメント等をしないよう気を付けましょう。

発表している人が「何かアドバイスを頂けませんか?」と望んでいる場合を除いて、ネガなコメントは極力避けるべきです。たとえその写真がショッキングピンクまで加工された桜の景色であっても、あなたの正直な感想はぐっと心に秘めておきましょうね。




道道106号 日本海オロロンライン

マナーとは時代の流れと共に変わっていくものです。例えば喫煙マナーにしても歩行中に喫煙したり、喫煙直後にエレベーターに乗ったりすることがマナー違反と言われるのは現代ならではですよね。その昔、北海道のエサヌカ線といえば、みんなバイクを道路の真ん中に真横に停めてライダーは地面に寝そべったりして記念写真を撮るのが定番でした。しかし…それは現代ではマナー違反なのです。(むかしも本当はダメなのですが)

という事で安全やマナーに配慮が及ばないと楽しいはずのツーリングが嫌な思い出にもなりかねません。私の最近の経験では鉄道風景で予め構図を決めて三脚を立て、いざ列車が来るのを待っていたら画面のど真ん中に女性がやってきて列車をスマホで撮影しはじめました。しかし「ジャマなんでどいて下さい」とか言える性格でもないし、そもそも景色は誰の物でもないので、先に居たからといって文句を言う権利はありません。

この時は仕方なく女性のいる状態のままシャッターを切って、あとでLightroomで加工して消去しましが、やはりソレだと作品は傷物のような印象になってしまいます。周囲にいた他の鉄道カメラマン達は私に「あのオバちゃん、邪魔だったらどけって言えば良かったのに~」と言ってはくれたのですが、トラブルになって不快になるのもまた嫌なものです。

その撮影シーンはリベンジすべく次の休日の始発電車を狙って出かけたのですが、やはり皆考えることは同じで人は多かったです。しかし多くの鉄道写真家はそういったマナーに大変長けていてお互いの迷惑にならないよう配慮しあって写真を楽しんでいるようです。そういった面からも鉄道写真というジャンルは本当に成熟された写真文化になったのだなぁと実感します。

今回はこの辺で!




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ピークを逃しても諦めない不屈精神、アイデアマン<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、師走の日々をいかがお過ごしでしょうか?お仕事が忙しい…?ですよね。私の仕事は年末は暇なのですが、職場の周辺は東京オリンピックに関わる会場や選手村の建設が急ピッチで進んでいて建築現場で働く皆さまは本当にご苦労様ですと感じます。

ところでBMWからニューモデルとしてR1250GSとツアラーのR1250RTが発売されましたね。先日、行きつけのディーラーさんで見てきました。デザインは大きくは変わっていないようですが1250㏄となったエンジンは大幅に改良されて可変バルブタイミング&可変バルブリフトだそうですよ。

こういった可変バルタイなるものは我々日本人にとっては新しい技術とは感じませんが、おそらく最新の制御技術を駆使しているので昔のソレとはぜんぜん違うのでしょうね。出力は136psでトルクは143Nmだそうですよ!ひえ~・・・

いつも思うのですがオートバイってその人が惚れた時の年代モデルが一番だと思いませんか?例えばカワサキのZⅡと呼ばれる750RSならその世代に憧れた人々にとって最高のオートバイはZⅡですし、私くらいの年代だとオートバイに興味を持った年ごろに登場したゼファーに憧れたでしょう、現代になってカワサキのオートバイを知った人々にとって最高だと感じるバイクはZ900RSなのではないでしょうか。

私にとってBMWの空冷ボクサーツインはF650GSダカール時代にあこがれを抱いたR1150GSアドベンチャー、R1200GSなのです。だから新型が発売されても欲しいという気持ちよりは、あの時に憧れたバイクを今乗っているコトを大切にしたいなと、そんな風に思います。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では簡単な内容でサラっといってみたいと思います。紅葉や桜など季節の被写体を狙いたいとき、せっかく撮影に相応しいと思われる場所に向かったのに散っていた…なんてご経験はありませんか?

そんな時はどうしましょうか。写真を撮るのをやめてラーメンでも食べに行きますか?いいや、ちょっと足元を見てみてください。例えば秋の紅葉でしたら葉が落ちていればソレを手で拾うだけでも作品は成立しますよ。

RICOH GR APS-C

こちらの作品をご覧ください。この場所は木からは殆どの葉が散っていましたが、よく足元を見ると赤、黄色、緑と色とりどりのモミジが落ちていたのでカタチの良いものを選んでR1200GSのクチバシの上に並べてみました。最初はこれだけを撮ってみたのですが、何かモノ足りないのでこれらの色の要素を全てもっている葉を見つけて手で持ってみました。

ポイントは葉をR1200GSのメインヘッドライトに重ねている点と、クチバシの上に並べた葉を不自然なくらいに丸く並べたことです。この不自然な、とは自然にバイクの上に落ちたのではなく、人が並べたことが明らかに伝わるという意味です。この写真に写っている手の人物が写真を撮る前に落ち葉で遊んでいたことを伝えてみました。

どうですか?良い写真かどうかは別として面白いでしょう。最近忘れがちだった【写真で遊ぶ】を久しぶりに思い出してみました。こんな遊び心が写真を楽しむちょっとしたコツでもあります。




 

しかし新型のBMW R1250GSのブルーは私のこの2008’R1200GS(スズキ軽自動車のブルーにペイントしました)にそっくりのブルーですね。もしかしてBMWのカラーデザイナーが究極のツーリング写真を見て、私のGSの色をパクったか??…いや、そんな訳はないですよね。

BMW R1250GSのコスミック ブルーメタリック

う~ん、似ている。えっ? か…買わないですよ。

BMW F850GS アドベンチャー

どちらかと言うとF850GSアドベンチャーの方が気になったりします…。買いませんが…

今回はこの辺で!




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中吊り広告から学べる写真教室<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ寒さが厳しくなってきてバイクシーズンオフという感じですが、冬の間は何をして過ごされますか?

ところで今日、通勤電車の中でこんな光景を見かけました。7人掛けの座席に中学生らしき男の子が座っていました。その前に年の頃60くらいの男性が吊革につかまって立つと、少年が「席どうぞ」と立ち上がりました。男性は恥ずかしそうに笑いながら「いいよ私は!」と言ったあと、少年の気持ちが嬉しかったようで部活は何をしているのか?電車に乗って通うとは私立中学か?などと会話がはずみ、朝からホッと心がやわらぐ光景でした。

毎日通勤電車に乗っていると、たまに見たくない光景も目撃しますが世の中捨てたものではないですね。

さて今回はそんな通勤電車や駅の構内など、日常で目にする光景からでも写真に関わる重要なことが学べることがありますよ!というライトな内容でいってみたいと思います。




当ブログ、究極のツーリング写真では今まで何度も「いい写真を撮るには?」に関わる様々なことを解説してきました。これについては私も偉そうに解説などできる立場ではないのですが、私の知っている範囲のことであれば、ご存じではない、勘違いしていた方々に知っていただきたく「いい写真を撮るには写真を好きになることです」とうったえてきました。

もちろんカメラやレンズの機能を使いこなしたり、それらの知識を深めたり、構図や露出など撮り方を学ぶことも大切かもしれません。しかし「これから写真をはじめよう」という初級者の方にとって、まず最初にしていただきたい事は写真を好きになることなんです。

その中で自分の好みやスタイルを少しづつ構築して、他の誰にも似ていない自分らしい写真をやがて撮れるようになるのかな…と感じます。もちろん最初のうちはイキナリ良い写真は撮れませんので、SNSなどで知り合った上手な人の写真の真似をして撮るのも良いと思います。しかしここで大事なのは好きな人の真似をしようということ。ただ上手なだけの人の撮り方をコピるのはやめましょうね。

さて今回は電車の中吊りや駅構内にある企業などのポスターから、自分の好きな写真やデザインを探してよく見てみましょう、という話題。その中から「あっ自分はこうゆうのが好きなんだな」と自覚していくことにより、ご自身で撮る写真の好み、スタイルの方向性が決まってくるものです。

上は「いいちこ」の広告ですが私の場合はコレが大好きです。きっと究極のツーリング写真の熱心な読者の方々でしたら「あぁ~いかにもアンタが好きそう」と思っていただけると思います。

これも「いいちこ」ですが大好きな感じです。中心にボトルが置いてあることに気が付くのに数秒の時間を要するリビール効果の使い方や、自然の中にボトルだけ地面に置いてある不思議さが想像を誘います。キャッチに使われている「話のつづきを聞かせてください」にもコチラ側の心をぐっと掴まれたような感じで素敵ですよね。

こちらは大塚製薬のカロリーメイトです。この投稿を書いている今日も電車内で見かけました最新の広告ですね。行き交う人々と真逆を向いて強い眼差しでうったえるものに力強さを感じます。全体を濃紺でまとめている中で商品(カロリーメイト)が黄色であることに注目です。濃紺と黄色はデザインの色相環では補色関係であり、非常に組み合わせのよい関係です。

こちらも大塚製薬のカロリーメイトの広告で、やはり電車内で見つけました。とにかくこの作品に私はインスピレーションを受けて素直に「これカッコいい」「こうゆう感じ大好きだ」と感じました。

あまりにも素敵な作品だったので調べてみたところ、どちらの作品もフォトグラファー市橋織江さんの作品でした。

 

こちらは写真ではありませんがイラストによる東京メトロの広告です。写真でなくともデザインの要素を発見したり、そこから受ける人の感情の動きや自分の好みを知ることができます。この作品ではドラえもん自体に注目するよりもレインボーカラーのラインの入れ方やMOVING!METRO!のフォントの使い方などを見てみましょう。

全体に斜めに入る動きは躍動感、飛躍していく企業と連想しやすく、地下鉄を日々利用している人々へ、未来への期待感や「人々の暮らしに役立つ企業として変貌していきますよ」という意図が感じ取れるデザインです。

 

こちらも東京メトロの広告ポスターですが、威厳ある黒人SPが危険な線路から少女を守るようなセキュリティー、安心、守られていると連想できるポスターですね。全体のデザインから受ける印象もさることながら、オシャレさを感じる辺りが私の好みです。




いかがでしたか?

こういった広告に使われている写真やイラストなどのデザインから自身の好みを知ることにより、これからどんな写真を撮っていきたいのか?の道しるべが見えてくるように思えます。逆に最新のカメラや高級なレンズのことばかりを知識として詰め込めば、写真への関心が薄れてしまい高画質な説明写真を撮るだけの人になってしまいます。

写真を好きになることは感覚の世界への門をたたくことです。感覚の世界は写真に限らずイラストやポスターや彫刻や建築物、自動車やバイクのデザイン、ファッション、もちろん音楽や芸もそうですが人間の幸福と深く関わる素晴らしいものだと私は考えます。

日々の暮らしの中で日常的に目にする広告。その中から自分の「好き」を見つけてインスピレーションを受ける。寒い冬でカメラを持ってツーリングに行けなくても、写真の練習にもなりますので是非、明日から意識して広告を見てみてくださいね。

今回はこの辺で!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

出勤前に職場近くの横断歩道で撮った1枚。「東京の足」