ツーリング写真☆7つの魅せ方 Ver2021

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、2021年のGWはどのように過ごされましたか?

私は本来であれば長崎あたりまでロングツーリングに出る予定でしたが、さすがにこの状況下(4/22~5/11 4都市緊急事態宣言)を受けて出発は断念しました。

本当は感染拡大防止の観点ではソロでキャンプツーリングという行為自体は影響ないのですけどね… しかし東京都から仕事を請け負っている職業の関係上…そうもいかない実情です。

さて今回はツーリング写真解説の総合的な内容として【ツーリング写真7つの魅せ方】と題して作例をもとに解説したいと思います。以前も何度か同じような内容を書きましたが2021年バージョンとしてブラッシュアップいたしました。

1.露出で魅せる

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

今、目の前にある風景から光をどれくらいカメラ内に取り込むか?という写真の明るさを決めるものが露出…コレ当たり前ですけど念のため書いておきますね。大切なことはここで写真を撮るぞ!と決めた時点で完成させたい写真の明るさを事前にイメージすることです。

目で見た通りの明るさやカメラの評価測光によって決まった明るさが必ずしも自分が目指したい露出とは限らないものです。では…露出は何に合わせるのか?というと

【作品の主題となるひとつの被写体に露出を合わせる】

主題が最も魅力的に見えるように露出を決めたら、その露出で撮って全体が変にならないように構図も作ります。「目でみた通り」「カメラが測光した通り」に撮ることに縛られず貴方だけの理想の露出を目指してみましょう。それが露出で魅せるやり方です。

上の作品の場合は林道にひっそりと咲いていた山桜の淡い美しさを表現するために評価測光(アベレージ測光)よりも軽く2段はアンダーの露出で撮っています。もちろんこの逆でイメージに合わせて明るく撮ってもOKです。その露出を選んだ結果として暗く潰れた部分や白く飛んだ部分が発生しても「魅せたいひとつの理想の露出」を優先してみましょう。

2.フレーミングで魅せる

EOS6D Mark2

フレーミングの一般的な解釈は目の前の景色や被写体の、どの部分までを写真とするのか?という範囲を示しますが、ここではもう少し深堀りして画面という長方形の四角の【辺】を意識して撮ることと考えてみましょう。

多くの平凡な写真は写す範囲は意識できていても、被写体を辺で切り落とすという表現をする人をまず見かけません。被写体は必ずしも枠内に収めるのではなく、あえて一部を切り落とすことで存在感を強めたり弱めたりできるものです。

上の写真の場合はR1200GSの後部もライダーの背中側もフレームで見切れていますが、このように一部を切り落とすことで画面内で被写体を大きく構成できるので存在感を強めることができます。もちろん割合の調整で弱めることもできますし枠の外の様子に想像を誘う手法などもあります。

フレームで被写体を切り落とす魅せ方は平凡な写真から脱したい人に最もオススメできる簡単な手法でございます。




3.画角で魅せる

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

画角とはレンズの焦点距離に依る「写せる範囲」のことですね。望遠レンズは画角が狭く、広角レンズは画角が広い。これらは一般的には遠くの小さなものを大きく写したり、近くの大きなものを画面内に収めたりすることが目的で使われます。画角で魅せるやり方はこの光学的な特徴を利用して表現に使うものです。

上の作品は快晴の夕空に繊細な階調(グラデーション)があることに注目し意図的にスペースをたくさん作った構図です。逆に言うと被写体であるバイク+ライダーを米粒大にしてしまった「バイク点景構図」ですが、小さくしたことで存在感が消えないようハイライトと重ねてみました。

この逆で望遠レンズで背景を引き寄せて特定の被写体に存在感を持たせたり、空間を圧縮して無数に咲く花などの密度を上げたり、望遠レンズの光学的な特徴である浅い被写界深度(ピントの合う範囲)を利用してボケ味で表現したりと出来ることは色々とあります。

人間の目は50mm前後と言われますが、画角で魅せる表現は24mmや200mmといった焦点距離を選択することで、目で見た感覚とは異なる雰囲気の写真とすることが可能なのです。広角レンズは写真の世界に吸い込まれるような雰囲気、望遠レンズで撮った写真は被写体が見る人の方へ突き出てくるような迫力があります。

4.シャッターチャンスで魅せる

EOS6D Mark2

シャッターチャンスという言葉は写真の世界では古くからあるもので誰でも知っている言葉ですよね。昔も今も変わらずシャッターチャンスとは大事な要素です。

私の個人的な解釈としてはシャッターチャンスには大きく分けて2つあります。1つめは予定調和型シャッターチャンス。もう1つは奇跡獲得型シャッターチャンス。前者は例えば水平線から出てくる太陽を撮るときや、鉄道写真などで予めダイヤを調べて撮影に挑むもの。こうなるであろうと予測を立てて準備をしておく撮り方ですね。

経験上、シャッターチャンスで魅せる写真というのは多くの場合で予定調和型よりも奇跡獲得型の方が傑作となる可能性を秘めていると思います。少々大げさですが奇跡を信じる者は傑作をなしえるのだと信じたいです。

上の作品は遠景の富士山とタンカーを望遠レンズで引き寄せた構図ですが、たまたま鳶が良い位置に入ったことで作品に個性が加わりました。これは嬉しい誤算でまさに奇跡獲得型のシャッターチャンスだったと言えます。こういった奇跡獲得型のシャッターチャンスを手に入れるにはどうすべきか?それは…いつでもどんなハプニングが起きてもそれを許容する受け皿を心に持っておくことです。




5.構図で魅せる

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

構図は大事…とよく聞きますが構図はあくまで写真の構造だと思います。この作品の主題はこちらですよ、と見る人へ分かりやすく案内するための【図】と考えます。大事だけど核心ではない、でも覚えておいた方が良い…それが構図ですね。

被写体の大きさや位置関係、背景などのスペースとの割合、何かと重ねたり離したり、配置で奥行を作ったりと手法は数えたらキリがありません。被写界深度や露出だって考え方によっては構図といえます。シンプルに1つの手法を用いたものから複数の構造を組み合わせたもの、高度な比率やデザインと巧みに組み合わせたやり方もあります。

上の作品は湖畔のキャンプサイトが美しい緑の光につつまれた様子を主題としたものです。構造としては木の配置で額縁と奥行を作り、日の丸構図としたバイク+テントへ観賞者の視線を誘導します。手前に横たわるボート、反射する湖面、上のハイライトなどは横方向に入る図形要素として意識して配置しています。

これがベスト!と納得できるアングルを割り出すまで手持ちで何度も試し撮りして、ピンポイントな理想のアングルを見つけたら三脚に固定して撮るやり方ですね。複雑な構図ほどカメラポジション、位置はシビアな微調整が要求され腐心するものです。

目の前の情景から構図に関わる知識と結び付け、被写体や背景などの各々の要素をどのように采配するかの能力が問われます。構図はキホン…みたいによく言われますが、構図で魅せる手法とは実はビギナーには敷居が高く難しいものだと思います。

6.黄金比で魅せる

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L F2.8 1/80 ISO250

これはやや高度なお話なので今回書こうか悩みましたが1:1.618の黄金比に基づくフォボナッチスパイラル構造の構図です。

美術の授業で見たかも…という人が多いと思いますが、この曲線は自然界に存在する神秘の曲線なのです。DNA構造、オウムガイの断面、花びらなど、あらゆる自然界のものがこの黄金比曲線の構造を持っています。

三分割構図も日の丸構図も使えそうにない…といったときに試してみると案外としっくりくるのがこの構図。実践するのは難しいかもしれませんが挑戦する価値は高いと思います。

7.何もしないで魅せる

何もしないとはなんだ!やる気あるのか?と怒られそうですが、何もしないで自然に魅せる手法も立派な魅せ方のひとつです。例えば有名な三分割構図などは使い方によっては「あからさま」過ぎて写真の構造がバレバレになったり、複雑な魅せ方をこれみよがしに使ったことで「すごいだろう」という嫌味が生まれたりするものです。写真の魅せ方は時としてこの辺のセンスが問われるものなのです。

そこで…あえて標準に近い画角、シンプルな日の丸構図、露出も評価測光と違わず、前述したような「魅せ方」の引き出しは何一つ使わずにフツーに撮った写真を目指すのです。これにより写真を見た人があたかも写真の中の世界にいるような【臨場感】を感じさせる作品ができるのですね。

スナップ写真の場合はこういったあれやこれや考えずにパッと撮った雰囲気がよく似合うと感じます。ただ気を付けるべきは「あえて何もしなかった」と「何もできなかった」は似て非なるものです。自分はナチュラル派だと宣言して乱雑な写真を量産するのはちょっと違うので気を付けましょう。その点だけ押さえておけばふとした瞬間を切り取る「ツーリングスナップ」というのは撮っていても楽しいものです。




EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

いかがでしたか?ツーリング写真7つの魅せ方。次回は写真の表現にあたり、これらの魅せ方をどう使うか?センスのお話を書いてみたいと思います。

今回はこの辺で!!

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写真ビギナーはまずはグッと被写体に寄って…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、本ブログは開設から4年目になりましたが今回の投稿で投稿数が900記事となりました。我ながらツーリング写真、バイク写真の話題を中心によくも900記事も書いたものだな…と感心しております。

本来、写真に関わるノウハウは秘密にするのが通常かもしれません。私もその昔はあまり人に教えたくないタチでした。真似をされたりノウハウを取られるのは誰だって良い気分はしないですものね。

その昔、最初に就職した会社で顧客向けの講習会の先生を依頼されたことがありました。その講習会は光ファイバーの扱いなど専門的なものであり、従来は研究部門の管理職が先生役をしていたのですが「話がアカデミック過ぎて理解できない」と不評でした。そこで学歴などない私のような人間が先生をした方がむしろ顧客も理解しやすいのでは?ということで白羽の矢が立ったのです。

当時は私が先生なんて…と戸惑いましたが、自分で教科書やスライドを一から作り直して講習生の理解力に合わせて講習会を実施したところ、効果測定も良好となり不合格者の数も減って好評を博しました。その時の経験が何となく今でも生きている気がします。教えることで自身も学ぶ。究極のツーリング写真とはオートバイで旅をする魅力を広めること、写真界にバイクツーリング写真という新たなムーブメントを起こすこと、という目的がありますが、一方で書いている私自身の「自分用教科書」でもあります。

物事は人に上手に説明できるようでなければ本当の意味で理解していない。そんな風にも感じます。今でも究極のツーリング写真を書いていて自分が学んでいるような感覚は以前と変わりません。なのでこれからも書いていきたいと思います。




さて、前置きが長かったので今回は写真ビギナーを対象にツーリング写真の基本的な撮り方について簡単に書いてみたいと思います。

古くから写真は「一歩前に寄って撮る」というのがあります。目の前の景色、被写体にレンズを向けて、いざシャッターを切るぞというとき、人の視界は景色全体を見渡すような画角となっており、特定の一つを良く観察するような視点ではないものです。風景写真がベースであるツーリング写真であっても、その風景の中に魅力的な一つが存在するからこそ、そこで写真を撮ろうと思った訳ですから、その一つに一歩「グッ」と寄って撮りましょうね、ということですね。

上の写真の左側は赤いヨットが画面内に収まるように構図して、その場所の様子が分かるように撮った写真。こちらは目で見ている風景の様子に近いです。一方で右側は一歩、ぐっと寄って撮ってみました。赤いヨットは右側が見切れてしまいましたが、こちらの方が主題が明確になったのがお分かり頂けると思います。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

先ほどの作例では太陽が薄雲に隠れていたのでコントラスに欠けていましたが、空の様子を見ながらタイミングを見て本カットとしたのがこちらです。太陽が出てきたので風景写真として十分なコントラストを得ることができました。このツーリングシーンはヨットが置いてある港で休憩する様子ですが主役は赤いヨットであることが明確だと思います。

写真デザインの色要素でとりわけ効果が大きいのが赤色…というお話は以前にも何度かしましたが、赤い色の主役を見つけたらより印象的になるように一歩寄って撮ってみましょう。フレームから切れちゃうから…という考えは捨てて下さい。

フレームで被写体を切り落とす時の注意点は1/3単位で切ることです。特別な理由なく1/2で等分にしないよう気を付けましょう。

ところで足で一歩寄るのと自分は動かずズームレンズで寄せるのでは何が違うの?という疑問があると思います。単焦点レンズであれば寄るしかありませんがズームならリングを回してやれば同じような事ができますよね。ズームで寄せるとは実は被写体だけを寄せているのではなく目の前の空間を全て圧縮しているのです。つまりズームで寄せると何もかもを大きくしちゃいますが足で寄る場合は被写体だけを大きくできるのですね。

少々ややこしい話でしたが今回はこの辺で!!




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バイク写真の基本的な撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、GWが近づいてきましたがコロナ渦での自粛連休、どのように過ごされますか?当ブログでは何度も書いてきましたがソロツーリングで田舎道を走り、食事はお弁当という事でしたら、感染リスクは極めて低いですし過剰に自粛をする必要はないと思います。買い出しやガソリンスタンドは普段の生活でも避けられないですしね。あとは県をまたぐ移動についてどう考えるかは…人それぞれだと思いますが、例えば出かける直前にPCR検査を受けて健康であることを確認してから出かけるのはいかがでしょうか。

泊りでツーリングにいく場合は混雑のないキャンプ場、または自然の中で野宿も良いですね。もう久しく野宿をしていませんがナチュラルなツーリング、久しぶりにやってみたいです。

さて、最近はずっとツーリング写真の解説でしたので、愛車をかっこよく撮るためのバイク写真について少し書いてみたいと思います。前回の投稿でも書きましたがツーリング写真→ツーリングのワンシーンを詩的情緒に切り取った写真 バイク写真→愛車をカッコよく撮った写真 と区別しております。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS




まず写真ビギナーの方やSNSで見かける多くの平凡な写真にはひとつの共通点があります。それは背景にあまりに無頓着なことです。バイクをカッコよく撮るぞ!ときたらバイクがカッコよく見えるアングルを探るのは間違いではありません。しかしその前に重要なことを1つとばしています。

まずは背景選びです。バイク写真の似合うかっこいい背景をつくらないと、いくらアングルだの露出だのを試しても陳腐な写真に陥るものです。そしてバイク写真のよく似合う背景とは案外と見つけにくいものです。

バイク写真に最適な背景とは?バイクが最高にカッコよく見えるスタジオボックスのような雰囲気のある空間です。なるべくシンプルでゴチャゴチャとせず、出過ぎた被写体のない空間。例えば上の写真のように錆びたトタン壁のある古い工場とか、無機質な雰囲気の場所がバイク写真の背景に似合うと思います。

そしてバイクの立たせ方。何も考えずに停めるのではなく、背景とカメラを置くポジションをよく考えサイドスタンドをかけてハンドル角度なども慎重に調整して立たせてやります。センタースタンドは何か理由があって車体を垂直にしたいのであればOKですが、多くの車種でサスペンションが伸びてしまい、不自然な姿になるので原則としてサイドスタンドで撮ると覚えておきましょう。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG C

こんな風にツーリングの途中で荷物を積載した状態で撮ってみるのもお勧めです。ヘルメットなどの小物を置くことでライダーの存在も感じさせる、そんなバイク写真を撮ってみましょう。

アングルは車種によってベストな位置は異なりますが、基本は7:3あたりの比率で斜め前(または斜め後ろ)から撮るのが良しとされます。R1200GSの場合はしゃがんでカメラを構えたくらいの高さで撮り、日中のトップ光を逆光として利用しパーツやスクリーンなどの局所にハイライトを入れてみましょう。




ベストアングルは車種によって異なると書きましたが、例えばR1200GS-ADVENTUREの場合は33Lのビッグタンクが見る角度によっておデブちゃんに見えるので、あまり正面からは撮らないとか、逆にタンクの迫力を強調するようなアングルで撮るなど、その車種の特徴に合わせたアングルを模索すると良いです。撮影現場でよく分からない場合は異なるアングルで何枚も撮って、後でベストと思える一枚をじっくり選別すればOKです。

2003年式 BMW F650GS dakar(ダカール)

こちらは都会的な雰囲気の場所を選んで撮ってみた一枚です。サイドスタンドで立てて側面から撮る場合は光の当たりやすい車体右側から撮るのがベターですが、このように車体左側から撮る場合はハンドルを少しだけ左右どちらかに切っておくとカッコいいです。

ところでこのF650GSダカール、私がR1200GSを買う以前の愛車なのですがこんな風に写真に残しておいて本当に良かったなと思えます。当時はヤフオクで売るために撮影した写真なのですけどね。都会的な背景は「このバイクはオフロード走行などで酷使しませんでしたよ」という清潔感をまとった写真になるので売却したいときに有利となります。

それと一眼レフユーザーに多いのですが何でも絞り開放で撮る人がいます。こんな風にバイクを風景の中で解放で撮ってしまうとミニチュアバイクをジオラマに置いたマクロ写真みたいに見えます。とっても不自然なのでやめましょう。絞りは画角とカメラディスタンス、バイクと背景の距離によって変わるのですが目安としてF8~F11あたりが妥当だと思います。

もし開放で撮るのであれば特定のパーツなど局所的に撮りたいときやライダーを主役として撮りたい時などが良いと思います。

古くから写真は被写体が最も魅力的に見えるように撮るのが基本とされてきました。バイクの写真を撮る場合はそのバイクのデザインをよく見て特長を捉え、それが美しく見えるよう工夫するのが成功のカギです。流れるようなカウリングのライン、空冷エンジンのフィンから醸すメカの質感、マフラーやライトベゼルなどのメッキの輝き・・・ご自身の愛車なら分かりますよね?

例えば私の愛車BMW R1200GSであれば道を選ばぬスポーツツアラーでありながら、どこか都会的で知性を感じるデザインを持ち合わせ、そのギャップが個性になっていると感じます。それを「らしく」見えるよう写真を撮るにはどうしたら良いか?どんな背景で撮るのがよいか?を考えてみるのです。

もし愛車と同じミニチュアやプラモデルをお持ちでしたら自宅でスマホを使ってベストアングルを研究することも効果的なのでお勧めです。愛車が最もカッコよく見えるアングルというのを覚えておきましょう。




これはヤフオクで時計を売却するときに撮った写真です。こういった小さなものを室内で撮影するのは【被写体の特徴をよくとらえて魅力的に撮る】という練習には最高に良いです。あっこの角度だ!と納得できるアングルは案外とピンポイントであり、それはバイク写真を撮るときも同じです。

この時計の場合は文字盤のギョーシエと非常にシャープなバーインデックスに光を当て、ケースのヘアラインや革バンドの厚みなどが伝わるように撮っています。鏡面仕上げになっている部分はシャッターを押す際の手が写り込んでしまうので、黒い手袋を装着して撮っています。けっこう手間がかかるのですね。しかし改めてこの写真を見るとこのオリエントロイヤル、売るんじゃなかったな…と思えます。

少々脱線しましたが究極のツーリング写真流 かっこいいバイク写真の撮り方でした!!

今回はこの辺で!

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ツーリング写真の構図☆基本的なバランスについて

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、春のツーリングシーズンを楽しまれていますか?ここ最近、当ブログで頻繁に書いてきましたがバイクの事故が本当に多いので気を付けてくださいね。

「バイクは危ない」これって常識のように言われますが我々ライダーはバイクで走る事の何がどう危ないのか深く理解しておく必要があります。例えばガードレール、電柱、標識など道路上にあるあらゆる構造物はバイクへの安全など全く考えて作られていません。

道路はバイクのライン上にマンホールがあることは珍しくありませんし、橋などの継ぎ目の金属が道路を斜めに横切っているものもあります。ガードレールの支柱は転倒して滑走してきたライダーが激突して大怪我になることもありますし、電柱の支線(黄色いカバーがある斜めの支線)などは最悪は体が真っ二つです。

記憶に新しいのは東京のレインボーブリッジです。芝浦側にある約600mのループ状のカーブで連続してバイクの死亡事故が起きました。原因は本来は安全のために設置していた視線誘導灯です。この高さがちょうどライダーの胸の位置になるためカーブを何らかの理由で曲がり切れなかったバイクが視線誘導灯に衝突し重大なダメージを負うのです。この件については既に管轄の東京都港湾局の方で対策を施したようですが、この他にも例えば首都高だと外壁が低くて下に落下しそうな場所、フェンスの金具がむき出しになっている…など探せばキリがありません。

道路や道路上の構造物に限らずこんなのも怖いです。積載方法に道交法では何も問題ないと思いますが…万一、この後ろにバイクで突っ込んだら目も当てられません。このようなトラックの近くはなるべく走行しないよう、ポジションに意識して走りたいですね。




とにもかくにも道路には危険がいっぱい、もちろん自身のヒューマンエラーによる危険もあります。常に別の自分が自分や周囲をとりまく状況を管理するように、客観的にリスクを監視したいですね。

さて、とっても前置きが長ったので今回のツーリング写真解説はさらっと書いてみたいと思います。

たまにSNSなどで見かけるのですが、美的バランスというのを全く無視した構図の写真です。以前に究極のツーリング写真で何度か書いてきましたが、写真構図を練る時は画面という長方形の四角形をよく意識し、その中で秩序やバランスがあるよう被写体の位置関係や大きさ、背景との比率などを考えましょう。上の写真は縦構図の画面に対してR1200GSの位置が左下、小湊鉄道の列車が左上、被写体がどちらも左側で非常にバランスが悪いです。

もし何かの意図があってバランスを崩したというのであれば別ですが、よく見かける陳腐な写真の多くはそうではなくバランスを無視した駄作に過ぎません。




はい、バランスのことを考えればこうなるハズですよね?R1200GSは画面の左下、小湊鉄道の列車は右上。これで構図にバランスが生まれました。

バランスとか比率というのは整えれば良し、という訳ではありませんが、意図して作ったアンバランスとバランスなど意識せず崩れてしまったものは似て非なる両者です。まずは基本であるバランスや安定のある構図を作ってみましょう。少し崩すのが美しい…という領域はまずは基本を学んでからということですね。

今回はこの辺で!!

↓↓↓撮影地↓↓↓




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写真の知識を応用できない人へ☆ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日のニュースで見かけたのですがNikonが一眼レフカメラの国内生産を終了するそうですね。カメラの市場はスマホの普及により縮小の一途であり、加えてSONYなどの新参競合が勢力を上げ苦戦を強いられていましたからね。

それにしてもNikonのような世界に誇る優秀なカメラメーカーが…寂しいニュースであります。ここで一発奮起してツーリング写真用カメラの製品化とかどうでしょう?Nikonさん?だめか…

さて今回のツーリング写真解説では写真の知識を実際の撮影シーンで応用できない人のために、何が足りないのかについて書いてみたいと思います。

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

写真のことについて教本やワークショップなどで学び様々な知識をつけたけど、いざ撮影現場で何をしてよいか分からず途方に暮れてしまう人。私もその昔そうでした。この原因はいたって簡単です。撮り方などを学んで知識をつければ良い写真が撮れると思っているのが間違いの根源です。

そして多くの場合で「この場合、どう撮るのが正解なのだろう?」と正解探しをしている人も多いと思います。正解を探す・・・正解がどうなのか分からないのは自分の知識が足りないからだ…いいえ、ソレ違います。




確かに撮り方などの知識は重要かもしれませんが、その他に大切なことはたくさんあります。目の前の空間を認識する感覚、被写体や景色の特徴をとらえる、構図を作れる、画角の感覚、写真の完成予想図となるイメージ写真を脳内に描ける想像力…そしてとても大切なのは【心】です。

ピントが合っている、露出が適切である、しっかり水平が出ている…こういった基礎的な撮影技法が問題なくても、そこで写真を撮ろうと思った理由、撮影者の表現したかったこと、撮影者なりの美・・・これら【心】といえる部分が無いと何か足りない平凡写真となります。

そこで写真を撮ろうと思った理由、撮影者の表現したかったこと…これらは人間の感情の動きに他ならず、それを表現して共感や感動があったときはじめて「良い写真が撮れたな」と実感できるものです。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

あぁ、ここは素晴らしい、美しいな、ここで写真を撮りたい。その気持ちとよく向き合って何がどう素晴らしいのか少し考えてみると良いです。それは自分の心がどう動いたのか?を自分自身で感じ取ること。例えば上の作品の場合は当初は「おっ、ここはイイ感じだ!」と思って撮ろうと思ったのが当初ですが、それだけでは具体性がなくカメラを手にした後に何をすべきか分かりませんでした。そこで「湖畔のサイトに美しい緑の光があふれ静かな時間が流れていた」と自分なりに感動したことを言語化してみます。

すると「緑の光」が伝わるようハイライトの位置を意識して構図し、光が魅力的になるような露出を探れば良いですし、「静かな時間が」を表現するために湖面や木の葉の一枚一枚に静けさをまとったような表現になるようシャッター速度を探れば良いのです。ねっ?作業に具体性が出るのがお分かり頂けるでしょう?

「いい感じ」で現実の様子をパチリとやっただけではよほどの絶景でない限り、陳腐な写真となってガッカリするものです。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

いま、目の前にある風景や被写体。そこで写真を撮りたいと思った自分。その場所がいいと思った、好きだと思ったのだからその気持ちが何より大切です。その心をどうやって写真にして表現しようか?よく考えて心と向き合ってみましょう。

しかしそこでできることは限られているかもしれません。状況をよく把握してイメージが浮かんだら最初に画角(レンズ)決めましょう。景色や被写体の特徴をよくとらえ、そこにどのような光が存在し、どのように当たっているのか?影も見逃さずよくみてください。

上の作品は撮影場所が道幅の狭い農道でした。主題は牧歌的な風景にぽつねんと存在する赤い屋根の家です。撮影スペースの限られた場所でバイクと合わせて作品を生むのに無理がありましたが、バイクでここへ来たこと、伝えたかった風景を表現するにあたり考えた末、この構図となりました。

この作品を見て「よくこの発想が出てきますよね」と言われることがありますが、当初に写真を撮りたいと思った気持ちを納得の一枚にするまで撮影をやめないことです。気持ちと向き合い思考すること。多くの場合で時間と手間をかけて考え抜けば何かしらのカタチで納得の撮り方が見つけられます。




よく見てよく感じ、よく考えよく想像し、よく動いてよく試す。結果、出来上がったイメージを実際の写真へと実現させるにあたり、はじめて「撮り方」などの知識の出番になるのですね。

それともう一つは写真の勉強ばかりで写真を撮っていない人は上達は見込めません。たまに旅行に行くときにカメラを持っていくだけ…これでは画角の感覚さえ養えないですね。本当に最初にやるべきことは【写真を好きになること】なのかもしれません。写真を撮ることが好きな人であれば日常的にたくさんの写真を撮るものです。

写真が好きでたくさんの写真を撮っていれば、難しいことは抜きにノウハウが身に付いて上達すると思います。

何となくお分かりいただけたでしょうか?撮り方だけを覚えても良い写真が撮れない理由…。結局、最後は自分で考えるしかないのですね。ぜひ次の撮影から意識してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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標準画角で撮るツーリング写真の雰囲気とは

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真を撮って素敵な春のツーリングライフを楽しまれていますか?写真を撮ることとバイクでツーリングすることは非常に親和性の高い両者だと感じます。私は全てのライダーにツーリング先で写真を撮ろうよ!と言いたいですし同時に全ての写真を愛する人にバイクツーリングに行くともっと素敵な写真が撮れますよ!と言いたいですね。

さて前回、前々回とツーリング写真における画角の違いによる写真の雰囲気について解説してきました。

前回の投稿は こちら 

広角レンズは景色の雄大さや空の広がり感などを表現するのに適した画角で、写真のもつ雰囲気は作品の世界に吸い込まれるような雰囲気。逆に望遠レンズはバイクやライダーなど特定の被写体に絶対的な存在感をもたせてドーンと突き出てくるような雰囲気であると解説しました。




今回は標準の画角について解説してみたいと思います。

EOS30D + EF28-70mmF2.8L

標準の画角とは当たり前ですけど広角でも望遠でもない普通の画角です。焦点距離は35mm換算で50mm前後となります。APS-Cサイズの一眼レフの場合はおよそ30mmくらいのレンズが標準となります。

カメラやレンズの構造とはたびたび人の眼球に例えられるものです。眼球にはレンズの奥に絞り羽に似た虹彩があったり、視神経は言ってみればイメージセンサーです。しかし眼球とレンズには決定的な違いが1つあります。それは眼球は標準画角で固定されていて望遠や広角には出来ないことですね。

ということは標準の画角で撮った写真の雰囲気とは自然さ、作者の視点、臨場感ということになります。変に空間が変形していないことで目で見た通りの自然な風景が再現されているのが標準画角です。

上の作品は北海道の襟裳岬へ向かう黄金道路で2004年に撮影したものです。APS-C機であるEOS30Dに使用した画角はこのレンズのワイ端28mmです。35mm換算すると約45mmなので標準画角ですね。この時、私は防波堤ブロックの上に立ってハイアングルでシャッターを切りました。防波堤ブロックはF650GSとカメラ位置を接続する導線にもなっていて、説明するまでもなく撮影者はあのオートバイの持ち主と分かるはずです。

つまりこの作品は標準画角で撮ることで写真を見た人もこの場所でツーリングしている気持ちになれる臨場感ある写真に仕上がっています。




EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

自然な画角によって人の視線の再現ができること。上の作品はレンガ造りの廃墟(明治時代の木材発電所跡)に出会ったツーリングシーンですが、前景の花、バイク+ライダー、レンガの廃墟の3レイヤーの位置関係に不自然な圧縮や広がりのない自然さがあります。これが標準レンズの特徴と言えます。

こうすると不思議なことに第三者的な視点でシーンを傍観しているような雰囲気にもなります。これも臨場感ですね。

標準レンズとは空間をいじらずにナチュラルに表現する手法です。画角に限らず写真には様々な「魅せ方」が存在します。例えば構図、露出、シャッターチャンス、デザイン、比率…まだまだありますが、その中で画角があります。こういった写真の魅せ方をどのように使うかは撮影者それぞれです。レオナルドダビンチのように複雑怪奇に使っても良いしシンプルに1つでも良いし、あえて何も魅せ方を使わないのも大いにアリな訳です。

そういった意味で標準の画角とは画角で魅せる手法をあえて使わないですよ!という意味でもあります。




自分だけの標準画角をもつ

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

もうひとつ、蛇足かもしれませんが「自分だけの標準画角」というのを持っておくと便利です。標準画角のレンズは「これ一本あれば何でも撮れる」と言われるレンズなのですが、私の個人的な意見として何でも撮れる一本という意味での標準画角はけっこうな個人差があると思うのです。つまり皆が50mmではないのでは?という事ですね。

私の場合は35mmを自分の中の標準画角にしています。上の作品は精進湖で撮った富士山のあるツーリング写真ですが風景写真をスナップ的に…つまりアッと思った瞬間にパッと撮る手法で魅せるやり方に「自分的標準画角」がハマるのです。カメラバッグの中でデフォルトとしてボディに装着しておくレンズですね。

自分的標準画角の決め方は簡単です。自分が得意、好きな画角です。あるいは過去の作品を見てよく撮れたなと思えるお気に入りの一枚が、いつもこのレンズの時だなと思えるそんな画角があなたの標準画角です。

いかがでしたか?前回、前々回と3回に分けて広角レンズ、望遠レンズ、標準レンズのそれぞれをツーリング写真で使った場合の写真の雰囲気について解説してみました。次回は番外編として「極端な画角」について書いてみたいと思います。

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真 理由の後付けと写真セレクト

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、気が付くと3月も中旬となり桜の開花が気になる季節になりましたね。

つい先日、知人から「立澤さんは写真が撮れるのだから写真を売って稼げば良いじゃないですか」と冗談半分で言われました。今は便利な時代ですので風景や花など撮った写真を商材写真として個人で販売できる時代です。

販売できるサイトやアプリはいくつもあって、プロのカメラマンでなくとも凄い人は相当に稼いでいると聞きます。特に珍しい気象現象や海外の風景などは人気のようですね。多くの企業がWEBサイトやカタログなどの紙媒体で使う商材写真を求めているのです。需要と供給が合致して素晴らしいですが従来のカメラマンのお仕事が減ってしまうのは気の毒ですね。

デジタル写真が一般に普及しておよそ20年。個人のカメラマンでもひと昔前のプロに匹敵する写真が撮れる時代です。企業には自前カメラマンがいて外部のスタジオに依頼することは減り、雑誌関係は出版不況が長引き、ウエディングフォトや学校行事の写真は少ないパイを奪い合うレッドオーシャン。プロのカメラマンは生き残るのに厳しい時代です。

…で私は写真販売サイトで写真を売らないのか?という話ですが私は絶対に写真を売りません。せっかく残りの人生を「写真をライフワークとして生きる」と決めたのに、写真の販売をしたら大衆写真の仲間入りに逆戻りですからね。




さて、また前置きが長かったですが今回は写真のセレクトと理由の後付けについて書いてみたいと思います。

よく写真は2度シャッターを切る!と言われます。1度目は撮影現場で被写体や情景を前にカメラで撮るとき。2度目は本当のシャッターではなく帰宅してから複数あるカットから採用カットとする1枚を選ぶときです。

このとき要求されるのが一枚を選ぶ力、セレクト力です。これ、地味に重要です。せっかく良い写真が撮れているのに選ぶ能力がイマイチだと、傑作は陽の目を見ずに埋もれてしまうのですからね。

上の写真は明らかな失敗写真以外は全てLightroomで仕上げてフォルダーに保存したところです。同じようなカットがいくつもありますが、この中からベスト一枚はこれだ!と納得できる写真を探すのです。写真とは不思議なもので撮影現場では見えなかったことが写真として出来上がったときに見える場合が多々あるものです。

そういった撮影時には意識できなかった(あるいは見えていたが無意下であった)ものやこと、を一枚の写真から洗い出し「この写真は〇〇がよい」「こちらは△△が残念だ」といった具合に、後から理由付けをして自分の撮った写真の中で優越をつけます。

場合によっては1枚をセレクトではなく用途に合わせて複数を選んでも良いと思います。例えばInstagram用と4つ切Wサイズプリント用といった具合に。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

今回はこの1枚を選んだ理由として、空に流れる雲が手前からバイクの方へ向かっていく様子を表現するにあたり、もっとも理想的な割合で日陰が入ったのがこのカットだからです。静かなる風景の写真に「雲が流れゆく」という時間を与えた一枚になったことが作品の主題を演出しています。

ところで最近は少数かもしれませんが撮影地で写真を1枚しか撮らない人がおられます。フィルム時代はフィルムの残数、フィルム代や現像代などのお金の問題もあったので、むやみやたらにシャッターを切るのは勿体ないというのがありました。しかしデジタル写真が主流の現代では1枚しか撮らないのは時代遅れです。

写真界の権威はデジタル時代の写真家は無駄にシャッターを切る、一枚に入魂せずけしからん!と嘆いておられるかもしれませんが、私はこの考えには賛同できません。シャッターを切りながら被写体との距離を詰めていく感覚や、切りながら理想を模索するような撮り方は、時として奇跡の一瞬をとらえるものです。

今回ご紹介したような写真セレクトの観点でも、選択肢は多いほど良いと思います。ですからカメラのメモリーカードはできるだけ容量の大きいものを用意し、無駄切りを気にせず撮り【理由の後付け】【ベスト一枚の写真セレクト】をやってみてくださいね。

せっかくのデジタルなのですから。

今回はこの辺で!!




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マンネリを感じたら変化をつけよう☆ツーリング写真7つの魅せ方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、自治体によっては緊急事態宣言も解除されて少しづつ平常を戻しつつありますが、春のシーズンをいかがおすごしでしょうか?

この季節、バイク用品やキャンプ用品など新製品が発売されて色々と欲しくなりますよね。特にキャンプ用品は次から次へと新たなアイデアで斬新な商品が登場しています。よくここまで魅力的な製品、機能的なものを考えるものだな…と元メーカーである私はつい関心してしまいます。

そして興味深いのは大手ネット通販でよく見かけるノーブランドの格安商品。良く言えばジェネリック、はっきり言ってしまえばパクり、コピー商品ですね。しかし品自体は価格を考えると粗悪品とは言い切れず、個人的な財布事情を考えると「つい」買ってしまう場合があります。

こういったノーブランドのパクり商品はなぜ安いのか?無の状態から形を生み出すまでのデザイン費、試作費、金型費などがない。構造については設計費用がない。ヒット商品の陰には失敗作もある訳ですが、そういった失敗を経験することなく既に売れると分かっているものに被せている。そして見逃してはいけないのが環境問題。製造過程において排出される排水、排ガス、有害物質、産廃、Co2など国の定めた基準をみたして製造をしていれば、そこにも費用がかかるものです。

諸外国の地方にいくと、これが無法地帯で鉛であろうが六価クロムであろうがお構いなし。排水は川や海に直接流され町は年中スモッグ。最近は減っているかもしれませんが…私はその昔、ひどい状況をこの目で見てしまいました。なので安直に安いノーブランド商品を買う事は間接的に環境破壊につながっているかもしれない、と覚えておきましょう。





さて、前置きが長かったですが今回のツーリング写真解説は、つい同じようなバイク写真ばかりを撮ってしまう…とマンネリ状態でお困りの方へ、こんな撮り方もアリですよ、という作例を7つご紹介いたします。

1.望遠の画角を使ってみよう

EOS6 mark2 200mm 望遠レンズ

コンデジやスマホ撮影が多い人にとってあまり馴染みがないのが望遠でツーリング写真を撮る事です。

なぜならコンデジの普及機やスマホのカメラ機能はスナップ写真を基本としているので28mm前後の広角がデフォルトになっているのです。もちろん28mmでも良いツーリング写真は撮れますが、画角がそればかりになっていることに気が付いていない…なんてことはないでしょうか。

もし、いまお使いのカメラに望遠の画角があるのであれば、広いスペースを見つけてバイクから離れて撮ってみましょう。風景から余計なものが画面外へ排除され空間が圧縮された写真は主題を明確にしてくれます。

2.小物を主役にしてみよう

いつも愛車の写真ばかりで飽きてしまった…。そんな時はツーリング先でヘルメット、グローブ、ウェアーなどを使って小物を主役にしたツーリング写真を撮ってみましょう。ツーリング中のふとした休憩を切り取った素敵な写真を意識してみてください。

こういったカットは複数枚でツーリング写真を発表するときに、一枚まぜておくとセンスの光る投稿になりますよ。

3.構図に奥行をつくろう

EOS6D Mark2 + EF35㎜F2 IS

ビギナーの方がつい撮ってしまう平凡な写真とは複数の被写体を横に並べたような構図が多いと感じます。被写体が複数になるほど構図には注意点が増えるもの。欲張るほどに作業は膨大になり難しくなると覚えましょう。もしどうしても複数の被写体と撮りたい場合は、なるべく横一列に並べるのは避けて手前、真ん中、後ろと順に置き、構図に奥行を与えてみましょう。

これだけで陳腐な写真から目で楽しめる構図へと昇華します。難しくなければ絞り優先モードを使って手前や奥の被写体のボケ具合も調整してみましょう。




4.道を主役にしてみよう

オロロンライン

道はツーリング写真として最高の被写体だと感じます。旅先で出会った素敵な道はまるでライダーを誘うような雰囲気をもっています。その先に何が待っているのか?道の先を想像させてくれるものです。

また写真のデザインの観点で「線」の要素が観賞者の視線誘導にも機能するものです。大切なポイントは道の起点と道の先を強く意識することです。道のもつ特徴をよくとらえ、その道がその風景の中でどのように存在しているか表現してみましょう。

上の作品は北海道のオロロンラインですが起伏があることに注目し、超望遠レンズで圧縮してそれを表現しました。

5.ライダーで演出しよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

一枚の写真に感情を与えるにはライダーの存在をおいて他にありません。写真とは綺麗、自然を感じる、懐かしい、旅情を誘う、など色々ありますが、人間の感情と風景が複雑に入り混じったような表現をしたい場合、風景の中にバイクだけを置いてはそれを表現することはできません。

よく見かける平凡なツーリング写真は風景の中でバイクがお留守番をしているような写真が多いように感じます。ソロツーリングの場合、セルポで撮るしかありませんがリモコンやプログラムタイマーを使ってライダーのいるツーリング写真に挑戦してみてください。

6.時間帯を選んでみよう

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

いつもいつも同じような写真を撮ってしまう…。そんなお悩みのある方。そもそもいつも同じような時間にツーリングしていませんか?さらに加えると同じような天候や季節しか乗らない。早朝は眠いし寒い、夕方は家に到着する時間…こうなるとツーリング先で写真を撮るとなると、日中となるのですが実は太陽の高い日中は写真には不向きな場合が多いです。

すごく大雑把に言ってしまうと日の傾いた時間帯ほど光と影、コントラストが入り雰囲気のある写真が撮れます。よく分からない…という方はまずは撮る時間帯だけを意識してみましょう。それには少しの早起きや暗い帰路を走るといった犠牲が発生するかもしれませんが夕陽や朝日の風景は無条件に美しいのです。




7.バイクを小さく撮ってみよう

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L F20 1/250 ISO100

これ、多くのライダーが苦手な撮り方なのだと思います。どうしても愛車はカッコいい!と思うあまりにツーリング写真なのにバイクの存在がやたら強くなってしまうものです。バイク雑誌もツーリング風景なのにバイクの存在を強めに撮っていますが、あちらの商業写真はスポンサーであるバイクメーカーへの配慮です。バイク雑誌と同じように撮らないよう気を付けましょう。

ここでは愛車がカッコいいという気持ちをうまくコントロールしてみましょう。これは究極のツーリング写真では【点景バイク構図】と呼んでいますが、広く作った空間の中に意図的にバイクを小さく構図した撮り方です。わざと小さく撮るのです。背景とは被写体がそこに存在していることを意味するもので、たくさんスペースを作ることで場所との関係を強調します。

注意するポイントはバイクを小さく撮るがバイクの存在感は落とさないことです。誰の目にも「それがオートバイである」と明らかに分かるようにバイクを撮ることです。通常、バイクをカッコよく撮るアングルは7:3の斜め前が基本ですが、この場合に限っては完全に真横でも良いと思います。

いかがでしたか?ツーリング写真 マンネリになったときの7つの撮り方でした。次回のツーリングからぜひ試してくださいね。

今回はこの辺で!!

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完璧な手ブレなし写真でツーリング写真のクオリティアップ☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でアップした心霊ツーリング小説はいかがでしたでしょうか?あのお話は半分フィクションですが、そこが宇曽利山湖と知らずに野宿してしまったのは本当です。今になって考えると私のツーリングキャリアの中で最も猛省すべき行為でした。良い子は絶対にマネしないように…

ところでキャンプ場ではない場所で野宿するのはいけないことでしょうか?これ難しい議論を呼ぶところですが少なくとも野宿という行為が法律にふれることはないようです。自然環境であるのか、明確に区分された他人様の土地ではないか、周囲の状況をよく見て十分に配慮すれば、奥深い自然の中で野宿するのは素晴らしい文化だと思います。ただひとつだけ確かなことはキャンプブームであれだけの問題が洗い出されたのを受けると、間違っても「野宿ブーム」は起きてはならないと思います。




さて、今回の<初級>ツーリング写真解説では写真ビギナーの方がついやってしまうミスの代表選手である「手ブレ」のお話をさらっと書いてみたいと思います。

先日、こんな写真を撮ってみました。千葉県鋸南町保田にある佐久間ダム親水公園の頼朝桜です。頼朝桜とはこの地方での河津桜の呼び方ですね。早咲きの桜なので2月中旬から3月初旬くらいが見ごろとなり、2月中でしたらご覧のように水仙とのコラボも見れます。

さてこの写真ですが、この大きさで見る限りは特に問題がないように見えるかもしれません。実はこのカットはベストアングルを出すまでの試し撮りカットでカメラを手持ちで撮影しています。以前にも書きましたがツーリング写真のような風景写真を撮るときに、いきなりカメラを三脚に固定してしまうとアングルを探るのに自由度が奪われてしまいます。まずは手持ちで試し撮りして納得のいくアングルを見つけたら、本番カットとして三脚にセットし、先ほど見つけたベストアングルの再現をします。

この試し撮りのカットですが拡大表示するとこんな感じです。そうです、拡大してようやく明らかになりましたが微妙に手ブレですね。135mmという中望遠の画角で撮ると考えるとシャッター速度1/60秒はちょっと手持ちでは厳しかったようです。もちろん試し撮りカットなので気が緩んでいたからカメラホールドも甘かった、というのもありますが。

風景写真の場合はカメラの前に被写体を置かないとすると、原則としてF8~F11程度まで絞り込んで撮るのですが、そこまで絞るとよほど明るい場所でない限りはシャッター速度も1/100秒以下に落ちてしまう訳です。

ビギナーの方はシャッターボタンを半押しした時に露出値を読み上げる習慣をつけて、手ブレを誘発するようなシャッター速度の低下がないかよく意識しましょう。この写真はSNSにアップする程度でしたら耐えられるクオリティかもしれませんが、もしこの作品を4つ切Wサイズにプリントしたいとなった場合、このブレは完全にアウトです。

はい、これは三脚にカメラを固定して撮った本番カットの拡大です。先ほどの写真とは全然違い、ブレがなくクッキリと明瞭であるのがお分かり頂けると思います。手ブレは誰がみてもソレと分かるブレッブレッのものから、拡大表示してはじめて確認できる微細なブレまで程度は様々です。微細なブレも起こさないよう写真クオリティ面の意識を高めていきましょうね。

その為には撮る時の露出値をよく確認すること、撮った画像をプレビューしたら細部を拡大表示してブレをチェックすること、この2つがポイントです。




それから手ブレ補正機能のあるカメラ(またはレンズ)をお使いの方は、三脚にセットしたときは忘れずに機能をOFFにしておきましょう。これを忘れてしまうと三脚に固定して撮ったのにブレ写真が生まれてしまいます。それとせっかく三脚にカメラを固定したのですからシャッターは手押しではなくタイマーかリモコン操作でいきましょうね。

ところでこの写真、1:1.618の黄金比にもとづいた神秘のフィボナッチ数列【黄金スパイラル構図】です。久しぶりに挑戦してみましたが、やっぱりしっくりきますね。カメラにはフォボナッチスパイラルを表示する機能がないので、だいたいこうかな?と感覚で合わせるのですが、私もまだまだ甘いようで少々トリミングして調整しました。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

完成はこんな感じです。左からの斜光によって空間に光が差している場所でした。その場所にどんな光がどう存在しているか?それを意識してどこから撮るか?どのような露出にするのか?を考えます。この写真を見て何となくお分かり頂けるでしょうか?

私もこの辺の光と影、被写体の反応、露出と構図といった関係性は最近になって少しづつ理解してきた感じで、まだまだ勉強中の段階であります。

今回はこの辺で!!

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いい写真、納得のツーリング写真のためのヒント

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、花粉の季節になりましたが大丈夫でしょうか?私は3月が症状がひどいので最近はかなりムズムズしております。新型コロナウイルスの感染予防の観点で容易には目や鼻を触れてはいけないので、目がかゆくなったらすぐに点眼薬をするようにしています。

つい先日、知人が写真を撮りにいくからチョット教えてくれ、と言ってきたので撮影の様子を見ながらアドバイスすることがありました。その方はまだ写真ビギナーなのですが、結構な立派なカメラと高級なレンズをお持ちです。風景の写真を撮りに行ったのですが、まず気になったのはイキナリ撮り始める忙しそうな様子です。

「えっ?もう撮るの?」と焦りましたが、何か決定的なシャッターチャンスだったのか?とも思いましたがそんな感じでもなさそうです。どうやらいつも写真を撮りたい場所についたらすぐに撮り始めているみたいです。そのことについて本人に聞いてみると「とりあえず撮ってみるんだよ」とのことでした。これ、写真ビギナーの方に多いのですけど試しに撮ってみてどんな風に写るのか確認する、はやめましょう。今日、生まれてはじめてカメラを使う訳ではないのですからね。

よく分からないからとりあえず撮ってみて、その画像を再生して失敗でなければOKとする。この方法はカメラの方から「こんな風に撮れるよ」という提案を受け、それをあなたが「まあよかろう」と妥協している画像です。そうではなく「こんな風に撮りたいんだけど」と撮影者からカメラの方に要求するように撮ってみましょう。そのためには「こんな風に撮りたい」というイメージを最初に作ることが大切です。「どんな風に撮れるか試しに…」ではなく「こんな風に撮りたい」という要望をもって撮影開始です。順番が逆なんですね。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

さて今回はツーリング写真のヒントとして風景写真の基礎的なことをサラリと書いてみようと思います。上の写真は千葉県佐原市の小江戸とも呼ばれている佐原の町並みです。とても風情ありますね。

風景写真はものすごく大雑把にいってしまうと被写体を撮る場合と情景を撮る場合の二者があります。被写体を撮る場合は背景の中のバイクやライダーなど、比較的カメラに近い位置に置かれた特定のモノを対象に撮ります。上の作品の場合は佐原の町並みの風景写真ではありますが、被写体は手前にある柳の木です。

このように作品の主要キャストとも呼べる被写体はカメラの前に存在し、その後ろに背景があるのが基本構成です。もちろん全てがそうだと言う訳ではありませんが大雑把に言ってしまうと多くはこの構造です。

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

もうひとつの情景として撮る場合とはこのような感じです。景色全体の中に溶け込むようにバイクやライダーなどの被写体が存在している様子です。カメラから近い位置に主役として登場しているのではなく景色サイドにその居場所を置いているのです。

少々ややこしいですが主題であれ副題であれ、カメラの前に立った役者であるのか風景の中に溶け込んだ役者であるのか?の違いですね。

被写体を撮るのか?情景として撮るのか?これを撮る前のイメージからしっかり意識することで、画角の選択や絞り値などが決めやすくなります。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

↑特定の被写体を撮るツーリング写真…

↑情景の中のバイクを撮るツーリング写真…




何となくお分かりいただけたでしょうか?この両者の違いは必ずしもハッキリさせる必要はありませんが、すくなくとも撮る前のイメージの時点では意識しておいた方が良いと思います。

今回はこの辺で!!

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