バイク写真、ツーリング写真における自撮りについて




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3C

バイク写真、ツーリング写真、バイクのある風景写真・・・呼び方は色々ですが私たちが大好きなバイクの写真を撮るにおいて、ライダーの姿は入れたほうが良いのでしょうか?というシンプルな疑問がありますね。

先に結論を言ってしまうと絶対にライダーを入れた方が良いと思います。

バイクという乗り物はタイヤが二つしかなくその姿は不安定なものです。普段はあまり意識しないことですが【人がいないと成立しない様子】を纏っているのです。馬であれば馬だけの写真を自然風景の中で撮れば野生馬に見えます。しかし鞍をつけた馬が騎手なしに写真を撮れば何か物足りない写真になるでしょう。

カタログのラインナップに使われるような写真なら別ですが、風景の中にライダーなしでバイクだけで撮れば、同様に何か物足りない写真になるのです。これは車の写真を撮るのとは大きな違いだと感じます。

ではどのようにライダーの姿を入れれば良いツーリング写真が撮れるのか?いくつか例をご紹介して詳細を解説したいと思います。

1.自身が演者となり映画のワンシーンのように魅せる

EOS6D Mark2

まず上の写真はライダーが演者として登場することで一枚の作品の中にStory性を加える魅せ方です。映画のワンシーンのようにツーリングでの感動をポージングや表情などで表現します。

これには撮影ノウハウの他に自身が演技をする!というセンスが要求されます。これは多くの人が持ち合わせていない要素ですし「まさかいいツーリング写真を撮るのに俳優のような演技が要求されるなんて!」とお思いになると思います。しかしそれが出来れば上の作品の通りです。

このときに嬉しいのか、黄昏ているのか、何かに感動しているのか、到着したぞという達成感に満ちているのか…強く感情的要素をイメージして躊躇わずに演じ切るのがポイントです。

演劇などをみれば分かりますが演出、演技というのは少々大げさなくらいが実は丁度よかったりするものです。

2.バイクを主役にライダーは補助的に

これは自分の愛車、バイクを主役にして撮った作例です。

このようにバイクが主役となる写真であってもライダーの存在があればバイクが生き生きとして見えるから、バイクって不思議な乗り物だなとつくづく感じます。

ポイントはバイクとライダーの存在感の比重を意識することです。この場合はバイクは主役なので中望遠レンズなどで絶対的な存在感を持たせ、ライダーは枠で切り落としました。人物は顔を切ることで写真を見る人に想像の領域を与えます。

この他にもライダーを遠くに置いてピントをボカすなどで存在感を弱める方法は色々ありますが、とにかくバイクが主役でライダーは補助的に采配するのがポイントです。

なるべくシンプルで雰囲気の良い背景を探すとカッコいい写真が撮れます。




3.その他の被写体や風景を主役にする

これは風景、被写体を主役にしバイクもライダーも脇役にしたシーンの演出です。

なかなかSNSなどでは見かけない手法です。そもそも多くの人が撮っているバイク写真はバイクを主軸としたものが多く、この作例のように意図的にバイクをボカした写真はあまり見かけません。

それ故にこのような撮り方をするだけで他と違った個性的な写真が撮れると言えます。

バイク写真に限らず写真の世界では一つの主題を明確に表現する、というのがあります。ボケ具合やフレーミングなどでハッキリと一つの主題を表現できれば、それだけで見る側に伝わりやすい写真になるのです。上の作品は10人の人に見せて10人とも富士山が主題の写真と答えてくれるはずです。

ライダーはみな自分のバイクを愛しているものです。私も自分のR1200GS、アドベンチャーが大好きで本当にカッコいいなと思っております。だから写真を撮るときにバイクにピントを合わせない・・・なんてことは本当はしたくないのですが冷静に考えてみてください・・・それは別で撮れば良いだけの話なのです。

4.小物を利用してライダーの気配を加える

RICHO GR F2.8 1/800 ISO100

もし三脚が無いなど何らかの理由で自撮りができない場合は無理に姿を入れる必要はありません。この作例のようにヘルメット、グローブ、ジャケットなどを主役に構図を作れば、ライダーの気配を感じる一枚となります。

こちらもプロのカメラマンはよくやりますが一般的な写真では見かけません。新しいヘルメットを買って嬉しい時などに撮ってみても良いと思います。




本当はお友達と一緒に走っていれば撮ってもらうのが一番ですね。しかし私のように多くの場合でソロツーリングで走っている場合、ライダーの姿を入れたツーリング写真は自身で撮影するしかありません。

一般的に使われている自撮り、あるいはセルフポートレートという言葉とは少し意味合いの違う趣旨かもしれませんが、とにかく人手が足りないのでセルフで撮っているという意味で、とりあえずここでは自撮りという呼び方をしています。

セルフタイマーでダッシュしているのか?という質問も聞こえてきそうですが、セルフタイマーでダッシュではありません。

撮影方法の詳細は私のYoutubeチャンネル【風の時代のバイクライフ】で動画で解説していますので、撮影方法にご興味のある方はぜひ見てみてください。

Youtubeチャンネル 【風の時代のバイクライフ】

チャンネルは こちら 

 

高評価、チャンネル登録もよろしくお願いします!

 

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一般的カメラユーザーと写真家の違い




一般的なカメラユーザーと私たち写真家が撮る写真の違いとは何でしょうか?どちらも使用しているカメラやレンズに大きな違いはありません。

一般的なカメラユーザーは見た通りを記録することが正しいと思い込み「こう撮りたい」というイメージなく撮っているように思えます。

目の前の様子が写真になるとどうなるのか…これが分からないので、とりあえず撮ってみる。

撮った画像をプレビューしピントも合っているし被写体も枠に収まっているようだ…と納得してそれで終わりにしてしまう。これはビギナーでしたら仕方のないことですが、ここまでの行程はあくまで【試し撮り】です。

なかなか上達できない方、試し撮りで終わらせていませんか?




あ、なるほどこんな感じに写るのか。と試し撮りの画像を確認したら次のフェーズに切り替えます。

「じゃ、自分ならどう撮りたい?どう魅せる?」と。

私たち写真家は風景や被写体の特徴を受けて、感動し、そこから魅力を探り、魅せ方を模索し、頭の中でこう撮るぞというイメージの写真を想像します。それは言ってみれば作品の完成予想図です。

イメージの写真を想像することはスナップ写真や時間的猶予のない例外的なジャンルを除いて、いい写真を撮りたい場合の鉄則です。

イメージなくして撮った写真はカメラに撮ってもらった写真、イメージを作ってから撮った写真は撮影者の意図が存在するのですから撮影者が撮った写真、とも言えます。貴方でしたらどちらをご希望ですか???

私たち写真家はイメージを作るための試し撮りはほとんどしませんが、ビギナーの方は試し撮りが終わったらイメージの写真を想像してみましょう。

何をすべきかが見えてきます。




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君はニュージェネレーションか?




EOS6D Mark2 + TAMRON SP24-70mmF/2.8 Di VC USD G2 Lightroom
レタッチの可能性は無限大です。
 
脚色だと言ってネガな意見を持つ人も一定数いるようですが、こういったARTの世界では【伝統的な手法を踏襲するやり方】と【革新的な手法へ挑戦するやり方】の二者があります。
 
後者を選択したニュージェネレーションは誇りを持って「私の場合はこうです」と作品を生み出しましょう。
 
古いタイプの人に何を言われても堂々とするべきです。
大衆的な写真文化の範疇で「写真が趣味です」という人と、一人の作家としての誇りを胸に活動する人との違いです。
 
立澤重良




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ツーリング写真の構図 おさえるポイントとコツ




さて当ブログでは既にお馴染みなっていますが冬の房総半島から望む海ごしの富士山の景色です。私がよく撮影している南房総市、館山市などからは富士山まで直線距離でちょうど100キロくらいです。

空気の澄んだお天気の日は遠くても見事に裾まで美しい姿を見せてくれます。浮世絵の葛飾北斎や歌川広重がこの地から富士山を書いたことに実に納得できる絶景であります。

今回はこの房総半島から見る富士山の写真でツーリング写真、バイク写真の構図のポイントについて書いてみたいと思います。

上の作品は撮影地にスイセンが咲いていたことに注目し、それを前景にして撮ってみましたが、それに執着し過ぎて主題がボヤけてしまいました。何だか綺麗な風景のところにバイクで行ったのですね…という事実の記録に終わってしまったと感じます。この写真を検証して、この場合はどうすれば主題をハッキリできたのか?を考えてみましょう。

例えばバイクを主役に撮るならこうです。大きさやピント位置はもちろん、アングルなどもバイクが最優先です。せっかくの美しい富士山ですがあくまで背景に徹しています。沖合を通るタンカーもフレームアウトとしてみました。主役級以外のキャストはこのように何らかの手段で存在感を少し控えてもらうのがポイントです。「せっかく富士山が綺麗なのに…」という気持ちは分かりますが、これでも十分に富士山は綺麗なのです。




では富士山を主役に撮ってみましょう。撮影場所である駐車場から砂浜に下りて波を前景にしてみました。富士山を魅力的に見せるために波に良い仕事をしてもらいます。この場合、もし波と富士山の双方にピントが欲しい場合、その深度は100㎞にもおよびます。目一杯絞り込むと晴天下とはいえ波の飛沫を止めるほどの速いシャッター速度が苦しいですね。どうしても欲しい場合はISO感度を上げて対応しますが、この場合は何度かの試し撮りを経て熟考の挙句、波は少しボカす選択をとりました。

高速連写モードで波のバリエーションを撮り、理想的な形や飛沫を出したショットを帰宅後に選別します。少し神奈川沖波浦をインスパイアした作品にしてみました。




最終的にこの場所でのツーリング写真としてこのようにしてみました。

コンテナ船が主役です。「え~それは普通は脇役でしょ」というヤツを敢えて主役級にキャスティングすることでユニークな写真になるものです。ここで難しかったのはピント位置。実際に大型船がどの位置を通るのか見当もつかないので、似たような船が通ったときに置きピンしておきました。

超望遠なので画面に主役が登場してから消えるまで30秒くらいしかありませんからね。カメラとバイクの位置まで50mくらいあるので合わせてからダッシュしても間に合いません。

バイクやライダーはボカしたりフレームアウトさせて存在感を落としたとはいえ、ツーリング写真であることを強く印象付けるため、ハンドル角度を調整してフロントホイール、ディスクローター、フォークが反射するように調整しました。こういった「芸が細かい!」と言われそうなポイントは実は地味に効いてくるものです。

なかなか普通では主役として撮るものを脇役に徹してもらうよう裁量するのは気が引けるものです。しかし多くの大衆的な写真にはこのような手法で魅せている作品はまず見かけません。つまりこれだけで個性的な一枚となるのですね。

ご自身の作品に変化を付けたい方にお勧めでございます。

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バイクをカッコ良く撮るには?大胆に切り取れ!




さて少しだけ間があいてしまいましたが今回はバイクのカッコいい写真の撮り方について書いてみたいと思います。

綺麗な風景の中で愛車を停めてパチリ。ライダーはみな自分のバイクが愛しいものです。何気に視線を送った先に愛車があれば「やっぱカッコいいな」と思うもの。写真を撮りたいという気持ちが湧きたってくるのは自然なことですね。

しかしいつも同じような写真ばかりを撮って飽きてきませんか?もう少しカッコよく撮れないだろうか?なんかフツーだな…そんな方は今回の投稿を読んで実践してみてください。

こんな風にちょっとローアングルにして寄って撮ればカッコいい写真になるのかな…と思っていませんか?これは間違いではありませんがもっと印象的な写真を撮るための秘訣をご紹介いたします。




はい、どうでしょう?この作品をSNSで発表したところ「すごい迫力」といったコメントをいくつか頂きました。…そう迫力、つまりインパクトですね。

まず1つ目。インパクトを与えるのに最も簡単な手法は望遠の画角を使うことです。通常、望遠レンズといえば遠くの物を大きく撮るためと思われていますね。もちろんそうなのですが、ここではメインの被写体はこれですよドーン!というのが望遠レンズの効果ということです。加えて背景となる部分を引き寄せて背景の特徴(この場合は海の色と波の様子)も強調させています。

2つ目はフレーミングです。通常、フレーミングとは目の前の景色に対してどの範囲までを写真とするのか?を意味しますが、ここではフレーム際をどう使うか?つまりフレームで切り落とす手法について触れてみます。ライダーに注目してください。顔が上のフレームで切れていますね。もちろんわざとです。

顔を1/3で切り落とすことで、この写真の主役はライダーではなくバイクとしています。また写真を見た人は見切れている部分の先を無意識に想像するもの。この人はどんな顔なのだろう?と想像を誘う意味でも「見る楽しみ」を与える一枚となっています。これが顔もバッチリ写って視線でも送ろうものなら存在感は一気にライダー側になってしまうのです。

3つ目はその車種の特徴をとらえて強調することです。写真の基本は被写体の特徴をよくとらえること、と言われます。バイク写真の場合はその車種特有の特徴をとらえて、そのバイクが魅力的に見える角度を探ってみましょう。私のR1200GSの場合は左右に張り出したエンジン、ボクサーツインと左右非対称な異径ヘッドランプが特徴です。それを強調するには真正面に近いアングルを選んでみました。オーナーであれば自身の愛車の最もカッコイイ部分というのは理解しているはずです。

1.望遠レンズを使って被写体に存在感を持たせる

2.フレーミングを理解して被写体を切り落とす

3.バイクの特徴をとらえて強調して撮る

いかがでしたか?写真ビギナーやありきたりの記念写真で満足してしまう人は、このようなことはまずやりません。ご自身の写真を進化させたい!と思っている人はぜひ次回のツーリングで試してくださいね。




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ツーリング写真 順光と逆光のやさしいお話




今日はツーリング写真における順光と逆光のお話について簡単に書いてみたいと思います。順光とは太陽を背にした撮影位置で、逆光は太陽に向かって撮るような撮影位置となる・・・という事は皆さまも承知の通りだと思います。

一般的な写真文化として何かと悪い印象のある逆光ですが、今回はまず最初に「逆光で撮っては駄目だ」というのは完全に間違いですので最初にその意識から変えてみてください。

上の写真は紅葉したもみじの木ですが順光に近い位置で撮っています。順光で撮ることのメリットは色彩が鮮やかに出ること。被写体の実際の様子が詳細に伝わることなどです。逆にデメリットはコントラストに欠けること、立体感が出ないことなどです。上の写真は斜光に近いのでコントラスト、立体感は出ています。




EOS6D Mark2 SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG

次にこちらの作品をご覧ください。一枚目の写真と場所も時も全く同じです。撮影する場所を木の反対側に移動して逆光で撮った写真です。

どちらが良い写真かは誰にでも明白だと思います。

例えば私が公園の管理者だとして、この公園では秋になるとモミジが紅葉します、という趣旨の看板を作るとしましょう。そのための写真であれば一枚目のような説明的写真が適切です。しかし人に見せて感動してもらいたい…という表現の写真であれば逆光で撮った写真の方がはるかに印象的な写真になることが上の例でお分かり頂けると思います。

写真はカメラ内に光を取り入れて作るものです。逆光はその光にレンズを向けて積極的に撮る手法、順光は光に背を向けて消極的に撮る手法とも言えるのです。この世にある全てのものは光を元に何らかの反応を受けて目に見えるようになっています。それは吸収、反射、透過、散乱、分散などさまざまあります。二枚目の写真はモミジの葉の一枚一枚に光が透過し、背景の部分は空気中に存在する水分に光が散乱している様子です。ちなみに分散の身近な例は虹です。

さらにR1200GSやライダーのジャケットには光が反射してハイライトが入りました。透過、散乱、反射と一枚の写真の中に様々な光の反応が入っているのです。

このように被写体が光を受けて、どのような反応をしめすか?という事に対して積極的に挑めるのが逆光の良いところです。もちろん露出をカメラにお任せする評価測光ではイメージ通りの露出が得られない場合もあるので、そこは積極的に露出補正をするか最初からマニュアル露出を使うなどの必要はあります。

そこにどのような光があり被写体がそれを受けてどのような反応をしているのか?ぜひ次回の撮影から逆光を見つけて意識してみてください。




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ツーリング写真はハートと人柄で撮ろう【精神論編】




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

今回はツーリング写真の撮り方や表現方法の話ではなく、少々難解かもしれませんが写真の精神論的なことを書いてみようかと思います。

写真の精神論的なこと???と疑問に思われる方は多いかと思います。多くの方は写真は「何を撮るか?」という対象物と「どう撮るか」という撮影技法が重要であると考えていると思います。もちろんこれらは重要なことに間違いはありませんが撮影者の「ハート」も大事であるとお忘れではありませんか?

写真におけるハートサイドは1.よく気が付く心の目 2.小さなことでも感動できる感受性 3.それをどう表現するかというユニークさと表現力 といったことです。これが欠落しているといくら高度な撮影技法を駆使してクオリティの高い写真を撮ったところで画一化された「お上手な写真」となり個性がでないのです。

私の近くにこんな人がいます。美味しいものを食べても美味しいとも不味いとも言わない、花が咲いていても何とも思わない、美しく焼けた夕陽をみても翌日の天気の話だけ、いつも無表情で嬉しいとか感動したとか感情に関わる言葉は滅多に口にしない。だけどカメラは大好き!という人です。




もちろん人それぞれ性格がありますので、それが悪いという意味ではありません。しかしそういった雰囲気で写真を撮ると作者の感動や表現といった重要な部分が抜けてしまうもの。ふだんはどのような人柄でも良いのですが写真を撮る時は感受性、感性、表現力を豊かにやっていくよう意識してみましょう。

EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

アスファルトの小さなヒビから生えた小さなお花。林道に差し込んでいた一筋の光。そういったものに心の目が気が付いて「なんて幸運なのだろう」と足を止めて、写真を撮りたいという創作欲に従順に撮るのです。

その時に綺麗だな、可憐だな、崇高な雰囲気だ、自然の力を感じる、ドラマチックだ・・・といった具合に感動の種類をよく感じ取ってみましょう。これを強く意識することで最終的に出来上がる写真が持つ雰囲気のイメージがわいてきます。

ここまで出来れば、そのイメージに近づけるには何をすれば良いだろう?と考えるだけで大まかなイメージが出来上がります。自分の持っている表現の引き出しからそのイメージを作るための手段をチョイスすればOKです。

もし「よく分からない」という事であれば、とりあえず綺麗だな、素敵だなということを言葉にして出すだけでも効果的です。写真に気持ちを入れるということを意識しましょう。

今回は少々難解なお話だったかもしれませんが次回のツーリングでぜひ実践してみてください。




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バイク写真のかっこいい撮り方【基礎編】




今回は風景を主体としたツーリング写真ではなく、バイクを主体としたバイク写真の撮り方について基本的なことを書いてみたいと思います。バイク乗りであれば自分のバイクは「カッコいい」と思うのが当然ですよね。ツーリング先でふとした休憩時などについスマホやカメラを向けてパチリと撮ってしまうもの。

でも何も考えずに撮っているといまいちカッコいい写真になりません。本当はもっとカッコいいはずなのに・・・見た人に喜んでもらえるような素敵なバイク写真はどうやって撮るのだろう?と感じている人は多いはずです。

今回はバイク写真を撮るにあたり、こんな点に意識を向けると良いですといった内容を箇条書きで書いてみたいと思います。

~バイク写真のポイント~

・まずは背景選びから

風景写真ではなくバイクの写真を撮る時も「どこで撮るか」が非常に重要です。背景となる場所を最初に見つけるのが先決となります。スッキリとした背景となる場所や雰囲気が良い場所を探してみましょう。

EOS6D Mark2

・主役はバイク、その他は脇役とハッキリさせる

例えば上の作品の場合、バイクの他にも富士山、海、ライダーと被写体がいくつか存在していますが、誰の目で見てもR1200GSが主役級で撮られた写真であると分かるように構図を作ります。逆に言うと富士山に負けないくらいR1200GSをしっかり撮るということです。

・ライダーも控え目に入れてみよう

上の作品の場合、R12000GSより2mほど先の位置にライダーを配置して奥行のある位置関係を作ってみました。バイクだけで撮るよりもライダーの姿が控え目に写る事で普通とはちょっと違った愛車写真ができあがります。




EOS6D Mark2

・動いてベストアングルを探ろう

バイクや車の写真を撮る場合、基本的には横と正面(または後ろ)の比率が7:3となるような、斜め前からのアングルがカッコいいとされます。ただこれはあくまで基本で車種によっては横を多めに8:2が良かったりと色々です。高さはしゃがんだ程度のやや低めがお勧めですが、こちらも車体のデザインによって変わってきます。

ここでお勧めなのは現場でベストと納得できるアングルが見つからない場合は、バリエーションで色々な角度から撮っておいて、後で家でじっくりと選別するという方法です。現場では分からなくても出来あがっている画像だと見えてくる部分があります。




EOS6D Mark2

いかがでしたか?ツーリング先で何気なく撮る愛車の写真。普通に撮ってしまうと背景が乱雑になったり、アングルがいまいち納得できない写真になったりしますね。また富士山や桜の木など主役級ともいえる被写体と、バイクを合わせて撮るときなどは存在感が等分されてただの記念写真に陥ったりするものです。

写真の基本は主題を明確に写すことです。バイクならバイク、景色なら景色。そして大事な被写体の背景となる部分に余計なものは一切写さない事。次回のツーリングからぜひ意識してみてくださいね。

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失敗写真を生まないためのシンプルな3つのこと




今回も写真ビギナー向けに優しい内容を少し書いてみたいと思います。題して「失敗写真を生まないためのシンプルな3つのこと」でございます。

1.設定間違いを防ぐ自分用デフォルト

よし今から撮るぞ!とカメラの電源を入れた時、最初の設定はどのようになっているか、きちんと意識できているでしょうか?よくあるミスは次のようなものです

・ISO感度の戻し忘れ 昨夜のパーティーで撮った時の設定、ISO感度を上げたまま…

・マニュアルフォーカスのままオートフォーカスだと思って撮っている

・RAWで記録しているつもりがJPEG記録になっている…

こういった間違いを防ぐ確実な方法は一つです。いかなる場合であっても撮影が終了した時は、カメラをデフォルト状態に戻すことです。ここで言うデフォルト状態とは自分なりに決めた次の撮影体制を想定したオーソドックスな設定のことです。

私の場合はISO100 絞り優先モードでF11 高速連写モード RAW記録 AF が私のデフォルトです。撮影終了後に必ずこの設定に戻す癖をつけておけば、天の川の写真を撮った翌日に、昼間の風景でISO2000で撮ってしまうようなミスは防げるのです。




2.画像を拡大して細部までチェックしよう

写真ビギナーの方は写真のクオリティに対する意識が低いのでカメラのディスプレイでパット見て確認し、何となくキレイに撮れていればOKと軽く考えている人が多いのです。後になって「これは自分なりに傑作だな」と思った作品を、4切Wサイズでプリントしたいとなったとき、微細なブレなどがあったらもう駄目です。覆水盆に返らずなのです。

多くのデジタルカメラには虫メガネのマークの付いたボタンがあります。これは撮った画像を再生確認する際に局所的に拡大表示できる機能です。これを使ってピントを合わせた被写体の特定部分を拡大し微細なブレやボケがないか詳細にチェックしましょう。

メーカーで働いたことのある人なら分かると思いますが製品が完成し出荷される直前の【完成品検査工程】のようなものだと思って下さい。




3.撮った画像の四隅をよくチェックしよう

これも撮った画像のチェックという意味では2と似ていますが、画像の四隅に余計なものが写り込んでいないかの確認です。写真ビギナーとは「これは撮る対象」「これは撮らない対象」という意識が低く、関係のない異物が画角内に入っても無頓着なものです。

写真を何年もやっているベテランとはとにかく余計なものは写さない、という意識をしっかりもっているので、いつの間にか写ってしまった遠くに飛んでいるカラス、意識せずに入ってしまった電線、地面の吸い殻など見落としがないかよくチェックするものです。

例えば貴方が映画監督だったとしましょう。名作になると分かっている素晴らしい映画を今、撮影しているところ!と想定します。そこへクランキングした直後に野次馬が画角内に入ってきたらどんな気分でしょうか?私だったら発狂します。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

写真ビギナーが失敗写真を生まないための3つのこと、いかがでしたか?一言でいってしまえば写真品質に対する意識です。別にプロじゃあるまいし…といって雑になってしまえばいつまでも写真品質は向上しません。自分の作品の中には余計なものは塵ひとつ入れないぞ、という厳格な品質意識を持つことで貴方の写真が進化すると思います。

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子供でも分かる【絞り優先モード】の使い方




一眼レフカメラや上級機種のコンデジには撮影モードなるものが存在します。絞り優先、シャッター速度優先、マニュアル、Pオート・・・などがそうです。その他にも入門機にはシーン別撮影モードというのがあって風景モードとかスポーツモードなどがあるようです。

写真を撮る人はすごく大まかに言って二種あります。一つ目はカメラを使って写真を撮る人。二つ目はカメラに写真を撮ってもらう人。どちらが良いかは言わずもながですが前述のシーン別撮影モードというのは永久に【カメラに撮ってもらう人】を卒業できない悪夢の撮影モードです。

その昔、写真はキレイに撮ること自体が難しく、キレイに撮れればプロ級であると言われた時代がありました。昔はフィルムだったので撮った写真をその場で確認できませんし、フィルム代と現像代があるのですから無暗に何枚も撮っておく訳にもいきませんでした。そして何より昔のカメラは露出やピントをマニュアルで操作する以外なかったのです。

そして時代が変わり技術が進歩したことで露出が自動になり、フォーカスが自動になり、キレイに撮る事は誰でも出来るようになりました。現代ではむしろクオリティ面で問題のある写真を撮ってしまうこと自体が稀になったと言えます。

そしてフィルムからデジタルとなり…携帯電話とデジタルカメラが一緒になり、見る場面もプリントからモニターへと変わっていきました。

個人的な感想ですがフィルムからデジタルへ変貌したことは多くの人が理解しているようですが、見る側の文化がプリントからモニターに変わってしまったことに多くの人が意識が向いていないように思います。もちろん現代でもプリント作品という文化はありますが、大衆的写真文化としてはプリントの需要はかなり減少しました。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

さて今回は撮影モードの中でも多くの人が使っている【絞り優先モード】について、写真ビギナーの人でも分かりやすいように書いてみたいと思います。

絞り優先モードとはカメラを構えている撮影者の方から奥行方向にみて、ピントが合う範囲を絞り値を指定して調整できるモードです。言い換えるとピントが合っていない部分のボケ具合の調整でもあり、何れの考え方でも写真に付加したい表現、演出の手段の一つとなります。




写真に付加したい表現、演出の手段… 例えば、手前から奥までしっかりピントが合っている、背景が美しくボケて被写体を浮き立たせている、といった調整を撮影者の意図の元でコントロールするのです。

ですから目の前の風景に対して奥行方向に存在する被写体や背景などの位置関係をよく把握し、それを踏まえて幾つかのレイヤーを組み立てる意識で構図を作るのが先決となります。背景は空しかないローアングルで前景も作らず、一つの被写体だけを撮る写真であれば、絞り値をいくつに設定しようが写真に大した変化はないのです。

では具体的に絞り優先モードの使い方を書いていきたいと思います。前述した通り、絞り値をどうするか?はまずは奥行方向に被写体を置いた構図作りが先決となります。少々脱線しますが構図は被写体を物語のキャストと見立てて配置や大きさを調整すると考えてみましょう。被写体Aは手前、被写体Bはその奥、さらに背景と作れば奥行方向に3レイヤー作ったことになります。

被写体と背景だけの2レイヤーだけでも悪くはありませんが、絞り値をコントロールする楽しさを味わうのであれば、なるべくカメラ側に置いた前景を作ってみることです。わずかな絞り調整でも変化するのが良く分かるので絞りを理解するという意味でも前景作りはオススメです。

上の作品では草地に立つR1200GS+ライダー、岩場、海、LNGタンカー、富士山と大まかに5レイヤーを作った構図です。試し撮りの段階でこういった構図を作ったら次に作品の主題とピント位置を決めます。この時「作品の主題ってよく言うけど、それが難しいんだよね」という方は主題という言葉はいちど忘れて、そのシーンでの主役級のキャストは何かを考えてみましょう。そうすれば上の写真の場合であれば「富士山」と簡単に答えが出ますよね。




主題を決めてピントを合わせる対象が定まったら、マニュアルフォーカスにしてピント位置を主題に固定します。次にその他のキャストの存在感をピントのボケ具合で調整します。この先は少々高度な話になりますがピントの合う範囲(正式には被写界深度と呼びます)とは望遠の画角ほど浅くなり、広角ほど深くなる傾向があります。この辺は知識として覚えるよりも、被写界深度を意識した写真をあらゆる画角で何枚も撮って感覚で覚えてしまうのがお勧めです。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F13 1/25 ISO250

主役級をいかに演出して魅せてあげるか?を脇役キャストの存在感で調整するのはご理解いただけたでしょうか?

絞り値をFいくつに設定すればどうなるのか?という感覚はビギナーの方にはないので、まずはF11や明るい場所ならF18あたりで試し撮りしてみましょう。その時に選んでいる画角によって、またはカメラと被写体の位置関係によってボケ具合は変化をするので一概にFいくつならこれくらいボケると言えないのですが、数値が小さい程にボケやすく、大きくすることで奥行方向の広い範囲に焦点を合わせることができます。

そしてボケ具合、あるいは合焦している範囲をどう裁量して主題を魅せるのか?は少々薄情な言い方ですが「お好みでどうぞ」という正解のない話になります。

どう魅せるか?に正解はなく、いつでも撮影者が自分で決めること!というのをお忘れなく。

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