ピークを逃しても諦めない不屈精神、アイデアマン<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、師走の日々をいかがお過ごしでしょうか?お仕事が忙しい…?ですよね。私の仕事は年末は暇なのですが、職場の周辺は東京オリンピックに関わる会場や選手村の建設が急ピッチで進んでいて建築現場で働く皆さまは本当にご苦労様ですと感じます。

ところでBMWからニューモデルとしてR1250GSとツアラーのR1250RTが発売されましたね。先日、行きつけのディーラーさんで見てきました。デザインは大きくは変わっていないようですが1250㏄となったエンジンは大幅に改良されて可変バルブタイミング&可変バルブリフトだそうですよ。

こういった可変バルタイなるものは我々日本人にとっては新しい技術とは感じませんが、おそらく最新の制御技術を駆使しているので昔のソレとはぜんぜん違うのでしょうね。出力は136psでトルクは143Nmだそうですよ!ひえ~・・・

いつも思うのですがオートバイってその人が惚れた時の年代モデルが一番だと思いませんか?例えばカワサキのZⅡと呼ばれる750RSならその世代に憧れた人々にとって最高のオートバイはZⅡですし、私くらいの年代だとオートバイに興味を持った年ごろに登場したゼファーに憧れたでしょう、現代になってカワサキのオートバイを知った人々にとって最高だと感じるバイクはZ900RSなのではないでしょうか。

私にとってBMWの空冷ボクサーツインはF650GSダカール時代にあこがれを抱いたR1150GSアドベンチャー、R1200GSなのです。だから新型が発売されても欲しいという気持ちよりは、あの時に憧れたバイクを今乗っているコトを大切にしたいなと、そんな風に思います。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では簡単な内容でサラっといってみたいと思います。紅葉や桜など季節の被写体を狙いたいとき、せっかく撮影に相応しいと思われる場所に向かったのに散っていた…なんてご経験はありませんか?

そんな時はどうしましょうか。写真を撮るのをやめてラーメンでも食べに行きますか?いいや、ちょっと足元を見てみてください。例えば秋の紅葉でしたら葉が落ちていればソレを手で拾うだけでも作品は成立しますよ。

RICOH GR APS-C

こちらの作品をご覧ください。この場所は木からは殆どの葉が散っていましたが、よく足元を見ると赤、黄色、緑と色とりどりのモミジが落ちていたのでカタチの良いものを選んでR1200GSのクチバシの上に並べてみました。最初はこれだけを撮ってみたのですが、何かモノ足りないのでこれらの色の要素を全てもっている葉を見つけて手で持ってみました。

ポイントは葉をR1200GSのメインヘッドライトに重ねている点と、クチバシの上に並べた葉を不自然なくらいに丸く並べたことです。この不自然な、とは自然にバイクの上に落ちたのではなく、人が並べたことが明らかに伝わるという意味です。この写真に写っている手の人物が写真を撮る前に落ち葉で遊んでいたことを伝えてみました。

どうですか?良い写真かどうかは別として面白いでしょう。最近忘れがちだった【写真で遊ぶ】を久しぶりに思い出してみました。こんな遊び心が写真を楽しむちょっとしたコツでもあります。




 

しかし新型のBMW R1250GSのブルーは私のこの2008’R1200GS(スズキ軽自動車のブルーにペイントしました)にそっくりのブルーですね。もしかしてBMWのカラーデザイナーが究極のツーリング写真を見て、私のGSの色をパクったか??…いや、そんな訳はないですよね。

BMW R1250GSのコスミック ブルーメタリック

う~ん、似ている。えっ? か…買わないですよ。

BMW F850GS アドベンチャー

どちらかと言うとF850GSアドベンチャーの方が気になったりします…。買いませんが…

今回はこの辺で!




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中吊り広告から学べる写真教室<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ寒さが厳しくなってきてバイクシーズンオフという感じですが、冬の間は何をして過ごされますか?

ところで今日、通勤電車の中でこんな光景を見かけました。7人掛けの座席に中学生らしき男の子が座っていました。その前に年の頃60くらいの男性が吊革につかまって立つと、少年が「席どうぞ」と立ち上がりました。男性は恥ずかしそうに笑いながら「いいよ私は!」と言ったあと、少年の気持ちが嬉しかったようで部活は何をしているのか?電車に乗って通うとは私立中学か?などと会話がはずみ、朝からホッと心がやわらぐ光景でした。

毎日通勤電車に乗っていると、たまに見たくない光景も目撃しますが世の中捨てたものではないですね。

さて今回はそんな通勤電車や駅の構内など、日常で目にする光景からでも写真に関わる重要なことが学べることがありますよ!というライトな内容でいってみたいと思います。




当ブログ、究極のツーリング写真では今まで何度も「いい写真を撮るには?」に関わる様々なことを解説してきました。これについては私も偉そうに解説などできる立場ではないのですが、私の知っている範囲のことであれば、ご存じではない、勘違いしていた方々に知っていただきたく「いい写真を撮るには写真を好きになることです」とうったえてきました。

もちろんカメラやレンズの機能を使いこなしたり、それらの知識を深めたり、構図や露出など撮り方を学ぶことも大切かもしれません。しかし「これから写真をはじめよう」という初級者の方にとって、まず最初にしていただきたい事は写真を好きになることなんです。

その中で自分の好みやスタイルを少しづつ構築して、他の誰にも似ていない自分らしい写真をやがて撮れるようになるのかな…と感じます。もちろん最初のうちはイキナリ良い写真は撮れませんので、SNSなどで知り合った上手な人の写真の真似をして撮るのも良いと思います。しかしここで大事なのは好きな人の真似をしようということ。ただ上手なだけの人の撮り方をコピるのはやめましょうね。

さて今回は電車の中吊りや駅構内にある企業などのポスターから、自分の好きな写真やデザインを探してよく見てみましょう、という話題。その中から「あっ自分はこうゆうのが好きなんだな」と自覚していくことにより、ご自身で撮る写真の好み、スタイルの方向性が決まってくるものです。

上は「いいちこ」の広告ですが私の場合はコレが大好きです。きっと究極のツーリング写真の熱心な読者の方々でしたら「あぁ~いかにもアンタが好きそう」と思っていただけると思います。

これも「いいちこ」ですが大好きな感じです。中心にボトルが置いてあることに気が付くのに数秒の時間を要するリビール効果の使い方や、自然の中にボトルだけ地面に置いてある不思議さが想像を誘います。キャッチに使われている「話のつづきを聞かせてください」にもコチラ側の心をぐっと掴まれたような感じで素敵ですよね。

こちらは大塚製薬のカロリーメイトです。この投稿を書いている今日も電車内で見かけました最新の広告ですね。行き交う人々と真逆を向いて強い眼差しでうったえるものに力強さを感じます。全体を濃紺でまとめている中で商品(カロリーメイト)が黄色であることに注目です。濃紺と黄色はデザインの色相環では補色関係であり、非常に組み合わせのよい関係です。

こちらも大塚製薬のカロリーメイトの広告で、やはり電車内で見つけました。とにかくこの作品に私はインスピレーションを受けて素直に「これカッコいい」「こうゆう感じ大好きだ」と感じました。

あまりにも素敵な作品だったので調べてみたところ、どちらの作品もフォトグラファー市橋織江さんの作品でした。

 

こちらは写真ではありませんがイラストによる東京メトロの広告です。写真でなくともデザインの要素を発見したり、そこから受ける人の感情の動きや自分の好みを知ることができます。この作品ではドラえもん自体に注目するよりもレインボーカラーのラインの入れ方やMOVING!METRO!のフォントの使い方などを見てみましょう。

全体に斜めに入る動きは躍動感、飛躍していく企業と連想しやすく、地下鉄を日々利用している人々へ、未来への期待感や「人々の暮らしに役立つ企業として変貌していきますよ」という意図が感じ取れるデザインです。

 

こちらも東京メトロの広告ポスターですが、威厳ある黒人SPが危険な線路から少女を守るようなセキュリティー、安心、守られていると連想できるポスターですね。全体のデザインから受ける印象もさることながら、オシャレさを感じる辺りが私の好みです。




いかがでしたか?

こういった広告に使われている写真やイラストなどのデザインから自身の好みを知ることにより、これからどんな写真を撮っていきたいのか?の道しるべが見えてくるように思えます。逆に最新のカメラや高級なレンズのことばかりを知識として詰め込めば、写真への関心が薄れてしまい高画質な説明写真を撮るだけの人になってしまいます。

写真を好きになることは感覚の世界への門をたたくことです。感覚の世界は写真に限らずイラストやポスターや彫刻や建築物、自動車やバイクのデザイン、ファッション、もちろん音楽や芸もそうですが人間の幸福と深く関わる素晴らしいものだと私は考えます。

日々の暮らしの中で日常的に目にする広告。その中から自分の「好き」を見つけてインスピレーションを受ける。寒い冬でカメラを持ってツーリングに行けなくても、写真の練習にもなりますので是非、明日から意識して広告を見てみてくださいね。

今回はこの辺で!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

出勤前に職場近くの横断歩道で撮った1枚。「東京の足」

平凡写真を生んでしまう7つのNGその3<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回まで平凡な写真を生んでしまう7つのNGと題して、SNSなどでよく見かけるような普通のツーリング写真の何がダメなのか?いやいや…失礼しました。ダメな訳ではなく何が平凡になってしまう原因なのかを分かりやすく解説しております。

~究極のツーリング写真流 平凡写真を生んでしまう7つのNG~

1.被写体を必ず枠の中におさめて撮っている 

2.複数の被写体を画面内に並べている「お子様構図」 

3.カメラの撮影モードはオートモード 

4.ズームをぐるぐる回して大きさの調整をする 

5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している 

6.画面の隅に電線や余計なものが写っている 

7.事実を記録しただけの写真で満足している

前回の投稿 1~2はこちら

      3~5はこちら




6.画面の隅に電線や余計なものが写っている

フツーの人がフツーに撮った写真というのは上手い下手とかの以前に、そもそも手抜きと言ったら怒られそうですが、とにかく手間をかけていないものです。

こんな事をしょっちゅう経験します。私が写真を撮っている場所に、別の人がやってきて同じように写真を撮ろうとします。きっと私が一眼レフに三脚など立てて撮っている様子を見て、絶好の撮影スポットだと感じたのでしょう。しかしその方はカメラを取り出して私が撮っていた方向にレンズを向けパッと1枚撮ってすぐに立ち去りました。ものの1分の出来事でした。

写真を撮りたい!と思って足を止めたけど、手間ひまはかけない。これはフツーに写真を撮っているフツーの人々の典型的な撮影の仕方です。

雑に撮ると写ってしまう余計な要素

ではフツーはもうやめて見る人を喜ばせる素敵な写真が撮れるようになるには?構図とか露出とか、撮り方を学ぶ前にまずは丁寧に撮ることを心がけましょう。

丁寧に撮るとは急がされるように撮ったり、雑だったり面倒がったりしないことです。上級者なら不要かもしれませんが、最初の頃は撮った写真を再生してよくチェックしてみましょう。

特に画面の四隅に電線やカラス、地面に落ちているゴミ、そういった写真の趣旨と関係のない要素や醜いものが無いかチェックしましょう。レンズやセンサーに付着した汚れなど論外です。

少し動く、ゴミは拾う、少しの手間と時間で写真の細部はぐっと良くなりフツーの写真とは一線を画す「作品」へと昇華するものです。




7.事実を記録しただけの写真で満足している

誤解のないように最初に書いておきますが事実を記録しただけの写真が悪い訳ではありません。ツーリングレポート用の写真や自分のツーリングの記録として残すのであれば問題ありません。

写真である以上はカメラは事実を記録する機械です。しかしフツーに撮るのはやめて人に見せて喜んでもらえるような素敵な写真を撮るには、事実を記録しただけの写真では力不足なのです。

ただ最初の頃はどうしても事実を写しただけの写真になってしまうものです。感じたものを表現せよ!などと言われても初級者の方には具体的に何をどうしてよいか分からないですし、そういった写真の核心的な部分は目指したところで一朝一夕に成就するものではありません。

ここで重要なのは事実を記録して満足しないこと!です。そう、ただ撮っただけなのに「よしよし、撮ったぞ!」と満足をしないこと。

では事実を記録しただけの写真と、そうではない写真を同じ場所で撮った作例でご紹介いたします。

夏の北海道ツーリングの定番ルート 道北エリアにある最果ての道「日本海オロロンライン」道道106号線です。まっすぐに伸びる道、何もない荒涼とした景色、爽やかな青い空、遠景に利尻富士。フツーの人がフツーに撮るツーリング先での写真とはズバリこうです。きっと多くの皆さんが、こういった感じのオロロンラインの写真を見たことがある、またはご自身も撮られたことがあるのではないでしょうか?

これはこの場所にある、あらゆる魅力的な要素を画面内に集めてそれを撮った!という達成感や満足感でフィニッシュしてしまった完全自己完結型の写真です。

こういった写真を撮って満足するのではなく、その時は叶わなくても結構ですので「何か足りないな」「こうではなく感動や情緒みたいの出せないだろうか」といった具合に悩んで悩みぬいて下さい。

とにかく記録や記念として撮って満足しないこと…。

 

次にこちらの作品をご覧ください。撮影時期は違いますが場所はほぼ同じポイントでオロロンラインのジュンサイ沼付近です。最初の写真との決定的な違いは完全に道を主役に撮ったことです。道の様子について「果てしなく続く最果ての道、旅欲を駆り立てる究極のルート」といった作者の感じたことを作品に込めています。

事実を記録しただけの写真とそうではない写真。まず印象(インパクト)が違いますし、いつまでも眺めていたい、ここへいつか行ってみたい、と思えるのはどちらでしょうか。

これで事実を記録しただけのフツーの写真がいかに退屈かお分かり頂けたと思います。フツーの写真とは撮る側も見る側も退屈なものです。フツーに撮るのは記録用として人に見せるのものではないのですね。

最初は難しいかもしれませんが、いつか記録ではない貴方の感じたコトが表現される個性作が、継続していれば叶うはずです。くどいですが記録写真になってしまっても満足はしないでください。

7つのNGのまとめ

いかがでしたか?ツーリング写真、バイク写真に限らずこれから写真をやってみようかな?と思っていらっしゃる方々へも役立つと思います、フツーに撮っていた写真と趣味として始める写真の違いをNG例でご紹介しました。

カメラとは事実を記録する機械でもあるので、その使い道は多岐にわたるものです。カメラを手にしている皆がみな人に見てもらい感動してもらいたい!と思っている訳ではありません。人によっては「いかに本物のようにリアルに撮る!」に恐ろしいほど執着している人も見かけます。

カメラという機械が好きで最新モデルを買ったり、高価なレンズを購入したり、あるいはビンテージのフィルムカメラを集めている人もいます(それも素敵なご趣味だと思います)。

なので世には【正しいカメラの使い方】みたいな情報はカメラ全般という意味で溢れているようにも見えます。その中で自分が欲しいHowto情報は一体どれなのか?を見極める必要があるのです。本当に紛らわしい情報が大量に溢れているのです。

当ブログ、究極のツーリング写真ではプロが仕事として撮っておられるような写真や、事実をリアルに写すためのカメラの操作方法などは解説しておりません。個人が写真を通して【バイクツーリングに関わるコト】を発表できるような、そんな素敵なツーリング写真を目指しており、そのためのノウハウを公開しております。

今回、はじめて当ブログにいらして、この投稿をご覧になった方、真のツーリング写真にご興味を抱かれた方はぜひブックマークしてくださいね。




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↓↓↓北海道ツーリング オロロンラインの撮影ポイント↓↓↓

 

平凡写真を生んでしまう7つのNGその2<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿より「これから写真を趣味にしてみようかな?ツーリングで風景写真とか素敵かも?と何となく気になって、これから始めてみようかな、という方を対象によく勘違いされている写真の撮り方を正すため、7つのNGとしてご紹介しております。

~究極のツーリング写真流 平凡写真を生んでしまう7つのNG~

1.被写体を必ず枠の中におさめて撮っている

2.複数の被写体を画面内に並べている「お子様構図」

3.カメラの撮影モードはオートモード

4.ズームをぐるぐる回して大きさの調整をする

5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している

6.画面の隅に電線や余計なものが写っている

7.事実を記録しただけの写真で満足している

前回の投稿 1~2はこちら

3.カメラの撮影モードはいつもオートモード

カメラは持っている、旅行に行ったときや記念日などに写真を撮るよ。というところから趣味として写真をはじめてみよう!と思ったタイミングを境に「オートモード」はもう使ってはいけません。

【オートモードは大失敗はないが良い写真が撮れないモード】と覚えてください。どのように撮るのか?という写真の最大の楽しみをカメラのコンピュータに任せようと思う時点で趣味の写真とは言い難いです。

ここで言うオートモードとは多くのコンデジや一眼レフ入門機などによくあるシーンモードを含めた撮影モードです。風景、スポーツ、人物、夜景といった具合にダイアルで回して選ぶアレです。




「え~キレイに撮るにはオートモードが良いんじゃないの?」

いいえ、そもそもキレイに撮ること自体は現代のカメラでは難しいことではなく、キレイに撮ることを目標にしては面白くありません。その昔、写真が難しかった時代はキレイに撮れればプロ級という時代がありましたが、現代のカメラでは簡単に綺麗に撮れるのでそれだけでは全く通用しないのです。

かといって最初にいきなりマニュアルは難しすぎます。そこでお勧めの撮影モードは絞り優先モードです。多くのカメラにA、キャノンであればAVとあるモードです。

これは絞り値だけは撮影者であるアナタが決めてくださいね!というモードです。ツーリング写真、バイク写真に密接に関係する「ピントの合う範囲」「背景のボケ具合」の調整を学びましょう。

4.ズームをグルグル回して大きさの調整をする

多くのカメラに当たり前のようについているレンズのズーム機能。遠くのものを大きくしたり、肉眼よりもワイドに広げたりできる便利な機能です。しかしこれは使い方を誤ると上達を妨げる原因になります。

記念写真、記録写真を撮っていただけの普通の使い方であれば、画面内の被写体の大きさを調整するのにファインダー(あるいはモニター)を見ながらグルグルとズームリングを回して「よしバッチリ」と思ったところでシャッターを切る、で別に良いと思います。

しかし趣味として見せた人に喜んでもらえるような素敵な写真を撮ってみたい!ということであればコレもダメです。

ワイドにしたり望遠にしたり、という画角とは調整することではありません。目の前の空間を2次元の写真とするとき、どれくらいの幅(望遠なら圧縮感、広角ならパース感)で表現するのかを選択することです。

そして何より悪いのはズームリングをグルグルを癖にしてしまうと、いつまでも足が動かず構図を作るための写真家の足を養うことができない、被写体に寄るという写真の基本が身につかないのです。

35mmを選択し主題である漁船に足で寄った写真

そういった意味では最初に訓練という意味も兼ねて35㎜か50㎜あたりの単焦点レンズを選ぶのも良い選択です。単焦点レンズとはズーム機能がなくて画角が固定されているレンズ(またはカメラ)のことです。軽量で描写も美しくオススメです。




5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している

多くの平凡な写真には背景への配慮が足りなかったり、そもそも重要であるはずの被写体にガードレールや派手な看板などが重なっている写真です。細かな部分への配慮がない写真は雑な印象で「作品」と呼び難い「画像」に過ぎません。

最も最悪の構図と言えるのがコレです。細長いものがメイン被写体のド真ん中を貫通している「串刺し構図」です。これはまだオートバイなのでマシですが人物だった場合は頭部や心臓を射抜いているようで何だか縁起でもない写真になります。

こういった串刺し構図や不快な物が重なっている場合は、カメラ位置を少し移動するかバイクなどの被写体の位置を修正すれば簡単に直ります。

よく見ないで撮るのでこういった事に気が付かない、気が付いても手間をかけて直すことができない、これらは誰でも簡単にできるはずなのに面倒なのでやれない、というモチベーションの問題とも関わっています。

カメラ位置を少し変えるだけで串刺し構図を回避できる

またまた長くなったので6と7は次回に続きます…




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平凡写真を生んでしまう7つのNG<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回の投稿は特別、写真やカメラに関心があわる訳じゃないけど、最近になって何となく写真をやってみようかな?そんな方々を対象とした写真に関わる初歩的な内容でいってみたいと思います。

題して「平凡写真を生んでしまう7つのNG」でございます。

1.被写体を必ず枠の中におさめて撮っている

2.複数の被写体を画面内に並べている「お子様構図」

3.カメラの撮影モードはオートモード

4.ズームをぐるぐる回して大きさの調整をする

5.被写体に不快な要素が重なったり貫通している

6.画面の隅に電線や余計なものが写っている

7.事実を記録しただけの写真で満足している




究極のツーリング写真の読者の皆さまや、写真のキャリアがある程度の方でしたらきっとクリア済みだとは思いますが…これから写真をはじめてみようかな?とお思いの方から見ると特に1や3がなぜダメなのか分からないと思います。

写真を趣味としてやった経験はない。そんな方々でもカメラを使ったことくらい誰でもあるので、カメラの電源を入れてシャッターを押して撮るくらいは出来るはずです。これから写真を趣味としてやっていこうかな…そんな風に感じて写真を始めるとき、普通に写真を撮るのと趣味として素敵な写真を撮るようになることの違いが、この7つの中に隠されています。

今回はそんな初歩的なお話を7つのNGで解説してみたいと思います。

1.被写体を必ず枠の中におさめて撮っている

おっ、ここはイイ感じの場所だな。と思って愛車を停めて写真を撮ろうと思っても、この写真のように普通にバイクを枠の中におさめて撮ると印象の薄い平凡写真に陥りやすいです。なぜならSNSなどで見かける多くの写真がこのように撮られていて、見る側も無意識下にこのような構図に飽きているのです。

このような撮り方が絶対にダメという訳ではありませんが、最初の頃はこのように「バイクやライダーなど重要な被写体は画面におさめなくてはいけない」という思い込みをまずはやめてみましょう。

EOS6D mark2 +SIGMA35mmF1.4ART F6.3 1/160 ISO100

最初にここで「おっここはイイ感じ」と思った理由はブルーグリーンのペンキがヒビ割れている扉の様子と、錆びたトタンの組み合わせが印象的で、この古びた番屋から崇高さを覚えたからではないでしょうか。そうと分かれば愛しいバイクの存在感を苦渋の思いで枠で切って存在感を下げてみて下さい。手法は枠で切るだけでなくバイクのピントをボカすのも有効です。

コレだけで平凡な写真ではなくなります。シーンの主題が明確化されて印象的な写真になります。写真を見る人にも番屋の雰囲気からあなたが感じたことが何だったのか伝わるはずです。




2.複数の被写体を画面内に並べている【お子様構図】

港に船があった、それで自分のバイクと一緒に撮ったよ。お子様構図とは幼い子供が書いた絵のように画面内で等しい存在感で並べられたような写真のことです。このような写真ではR1200GSで海の方へツーリングに行ったら港に白い船があったよ。という事実のみの画像であり、見る側としても心に入ってくるものが有りません。

もちろんこういった写真でも発表すれば反応は良かった、という場合もあるかもしれません。しかしそれらは「R1200GS欲しいんだよねぇ」とか「あの船、知っているよ」とか「最近、雨ばかりだったのにイイ天気で良かったですね」といった写真に写っている事実に関わる感想に過ぎません。

船、鉄道、飛行機、何かのオブジェや有名な建物など、バイクとからめて複数の被写体が存在する場合は、どれが主役なのかを明確に写真にしましょう。もちろんバイクの方を主役にしても大丈夫です。重要なことは1つの主役を明らかにすることで、コツは少々大げさすぎるくらいに撮ることです。

この【重要な1つを明らかにする】はいつか上級者になったときに写真の意図や感じたことなどを表現をするときにも使うので、物理的に存在する被写体でまずは出来るようにしてみましょう。お子様構図の脱却は写真への第一歩です。

長くなってしまったので次回に続く…

最近、このパターン多いなぁ~




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ツーリング写真、バイク写真の光の使い方【まとめ】

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、5回にわたってツーリング写真における光の使い方を解説してきましたがいかがでしたか?

・ツーリング写真 光の使い方 順光編

・ツーリング写真 光の使い方 斜光編

・ツーリング写真 光の使い方 逆光編

・ツーリング写真 光の使い方 トップ光編

・ツーリング写真 光の使い方 曇天光編




ツーリング写真、バイク写真といえば基本は屋外の風景写真となるわけですが、その場合の光源は当然ですが太陽光です。太陽は時間帯、天候、季節などによって角度や強さや色温度などが変化するものです。晴天時に空に流れる雲があったら太陽は雲に隠れたり出たりを繰り返し、そのたびに光量や特性が変化します。

またこれらの太陽光によって明らかにされる情景の様子とは、必ずしも肉眼で見える様子がそのまま写真になる訳ではありません。人間の目はカメラよりもダイナミックレンジ(明るさの範囲)が広いですし、ホワイトバランスについては眼球はかなり優秀なAWB機能を備えています。

雨上がりのオロロンライン 曇天光と水分を多く含んだ空気 そして水たまり

ツーリング先で撮りたいと思ったその情景、カメラを向けたその先が斜光なら斜光を生かした撮り方、逆光なら逆光を生かした撮り方、曇天なら曇天の特徴を生かした撮り方をするしかありません。当たり前ですが太陽の向きはスタジオ照明のように自分の意志で動かすことはできないのです。




もしどうしても、そのシーンを逆光で撮りたいとか斜光で撮りたいと思ったら、これはもう出直すしか他に手段がないです。ここでいつもぶつかる問題なのですが移動を繰り返している旅の行程ではコレができないです。しかし自宅の近所でしたら時間帯や天候を狙って出かけることが可能です。天の川の写真なんかは典型的な例です。

この両者は撮りに行った写真か、本物の旅のワンシーンの写真か?の違いです。もし後者にこだわるのであれば出直しや撮り直しはきかない訳ですから、その時の与えられた条件でベストを尽くせる力を身につけなければいけません。成功すればこれぞ本物のバイク旅のシーンだ!と思える傑作が生まれるでしょう。前者でも吝かではないという方は、いかにも撮りに行った写真という感じにならないよう演出のセンスが要求されます。深い話ですけど…これは避けられない事実です。

あっ初級者向けに書いていたはずの投稿が最終的にマニアックになってしまいました…すいません。

今回の解説ではツーリング写真において主に太陽光が光源となる場合の、光の向きや種類の特徴を知り、それらを生かした作品つくりの手法や例を解説しました。写真にとって光は命です。シーンや被写体ばかりに気をとられずに今、どのような光がどのように当たっているのかを意識して撮るようにしてみてくださいね。




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

光の使い方 徹底マスター【曇天光編】初級ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回まで順光、斜光、逆光、トップ光といった光の向きについて、その特徴や写真の撮り方を解説しております。今回は第5弾の曇天光編でございます。

今回の曇天光は光の向きの話ではありませんが、ツーリングでもよくあるシーンで雰囲気の良い作品の演出にも役立つのでぜひ曇りの撮り方をマスターしてください。

また初級者の方は写真は晴れた日が理想で曇天や雨では良い写真など撮れない…とお思いかもしれませんが、その考えはこの投稿を読み終わった時点で捨ててくださいね。




雲り空による拡散透過した光は晴天時に比べて圧倒的に光量が少なく、そして人間の目ではあまり気が付きませんが色温度としてはかなり青いです。写真を撮るうえでの特徴としては被写体に影が出にくく写真全体が低コントラストになるのが特徴です。また晴天時に比べて光量が少ないということはシャッター速度の低下によるブレなどにも気を付けなくてはいけません。

これらの特徴を理解した上で作品の意図へ導く表現手法として曇天光をうまく活用しましょう。曇天光の特徴をうまく使えれば幻想的、寂しげ、寒い、やさしい、柔らかいといった印象の作品を撮ることができるのです。

 

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/640 ISO200

こちらの作品をご覧ください。北海道のコムケ湖で撮った1枚です。雨が降りそうな天気という訳ではなく、ごく普通の曇りの日に撮った写真です。このように曇天は晴天と違って影が少なく全体がコントラストに乏しいフラットな写真になります。

これによって受ける写真の印象は先ほども書きましたが幻想的、寂しげ、寒い、やさしい、柔らかいといったものになります。

そしてこの写真を見て多くの方が「ずいぶん青いな」と感じたかと思います。青は寒色、後退色でその色だけで寂しさ、寒さの演出になります。

人間の眼球は優秀な露出調整、AWB(オートホワイトバランス)機能を備えているので曇りや雨の日に風景が青く見えることはありませんが、実際には青いというコトをカメラが教えてくれます。こんなに青くしちゃって現実を脚色しているではないか!と物言いがついた場合は「いいえこれこそ現実の光景に近いのですよ」と反論できちゃう訳です。

そしてこういったシーンでホワイトバランスを曇りモードにするかどうかは平凡な写真か個性的な写真になるかの分かれ道です。

カメラのホワイトバランスに太陽光、曇天光、日陰、蛍光灯、電球、MWBなどありますが、曇りの撮影だからといって必ず曇りモードを選択するのが正しいと思い込んでいませんか?曇りモードは青っぽい現実の光景を普通に戻しましょうという意味です。上の写真のようにするなら曇りモードではありませんからね。

解説が脱線しますが上の写真のような仕上げに対して違和感を覚えた方もいらっしゃると思います。これは無難は選択せずかなり思い切ったホワイトバランスの選択なのです。このコムケ湖の旅で感じたことにピッタリな雰囲気にしたかったので寂しさを表現できる青みを出してみました。私としてはまだ模索している段階ですが、こういった一部の人には嫌われるくらいで初めて個性的な写真になるのかな?なんて考えたりもします。




曇天光の撮り方を学ぶことにより影の出方を意識するようになります。晴天と曇天の違いは光量やホワイトバランスだけでなく影に大きな違いがあり、写真における影の役割を学ぶことができるのです。

それと空を撮りたい場合。曇天の空はのっぺりとして雲の様子を写真にすることができません。露出の設定によっては肉眼では分からないような雲の様子を再現することも可能ですが、それにはLightroomのようなソフトで空の部分のみを選択して露出を下げる作業が必要です。絶対とは言いませんが多くの曇天シーンにおいて空の様子は諦めて地上物に注目した写真を撮るのがオススメです。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/250 ISO100

曇天光に限らず全ての光源に同じことが言えますが、ツーリング写真とは当然ですが屋外の風景写真なのですから、その時の天候や太陽の向きは変えることができません。撮影者であるコチラが合わせるしかないのです。逆光なのに爽やかな青空や緑の様子を撮りたいとか、曇天なのに伸びる影を撮りたいとか叶わぬことを望んでも無意味なのは明らかですよね。

いま与えられている光の条件で最もベストと言える作品をつくるには、こういった光源の種類と特徴を理解しておくと、きっと良いことがあると思いますよ。

光の解説、まだまだ続きます…




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~本日の毎日100ショットスナップ~

ステンレスのパネルが貼られた近代的なデザインのビルですが、築40年くらいの古いビルです。通勤中に撮った1枚です。

光の使い方 徹底マスター【トップライト編】初級ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ツーリング写真における光の使い方として順光や逆光といった光の向きの解説をしておりますが、スーパーカブC125を見て欲しくなってしまった…などと言う記事が間に入ってしまいました。

今回はツーリング写真 光の使い方徹底マスターの続きでございます。

・光の使い方 順光編

・光の使い方 斜光編

・光の使い方 逆光編




今回の解説では太陽が真上の位置にある日中の撮影【トップ光】の解説です。風景写真やポートレート写真の世界ではトップ光は最も写真に適さない光源などと呼ばれています。ツーリング写真もほとんど風景写真のようなものですから、同じようにトップ光は避けましょう!と言いたいのですが、トップ光にはトップ光の良さが存在するのも確かです。

それに多くのライダーが活動的に走り回っている時間こそトップ光の時間帯なのですから、これを上手に使えればきっと悪いことなど無いと思います。

しかし一般に避けた方が良いと言われる光源で良い写真を撮るなんて難しそうですね。でも大丈夫です、特徴を理解して【使い方の引き出し】にしてしまえば、トップ光ならではの写真が撮れます。

 

こちらの作品をご覧ください。夏の北海道ツーリングにて【天に続く道】で撮った1枚です。昼間のトップ光で撮影した写真ですが、そもそも何故トップ光は一般に避けられているのか?この写真の影に注目してください。

光が真上から照らされるという事は影は真下へ出るわけですね。人物の顔なら目のくぼみ、鼻の下などに強い影が出ます。上の作例であれば木々の様子に注目してください。木のてっぺんは強く輝き、下は影になっています。樹木のように背の高い被写体があると影の割合が多くなるのがお分かり頂けると思います。

てっぺんがギラついて下は影、これこそトップ光の特徴であり影の割合を作品の表現手法の1つとして巧みに使えれば、トップ光ならではの良作を狙えるのです。

上の作例の場合は北海道ツーリングといえど8月の真夏ですので、トップ光の時間帯は汗ばむほど暑いです。強い太陽光で照らされた大地に空中の湿気などに光が当たって真夏特有のカスミが発生しています。こういった要素もうまく構成して撮るのがトップ光を使うコツです。




EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/125 ISO250

ちょっと1枚目の作例での解説がマニアック過ぎましたので、次にこちらの写真をご覧ください。1枚目と似たような構図の写真になってしまいましたが、南房総の嶺岡中央林道で撮った1枚です。このように木々が鬱蒼と生い茂った森などは、トップ光をおいしく使えるシチュエーションです。

逆光の解説の時と同じように高コントラストを狙えるだけでなく、木々の隙間から差し込む光を狙えるのです。簡単に言ってしまえばスポットライトのようなものです。

コツはバイクを停める位置にあります。特別な意図がない限りバイク&ライダーの位置は光がしっかり当たっているポイントを選びましょう。予め地面の様子に注目して最も明るそうな場所にバイクを停めます。

ギラギラと強いトップ光の時間帯に無理に鮮やかな風景写真を目指すのではなく、舗装林道が近くにあったらこんな写真を狙って走ってみてはいかがでしょうか?

次回は曇天光の解説でございます!




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光の使い方 徹底マスター【逆光編】初級ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回と前々回でツーリング写真、バイク写真における光の使い方として初級者向けに解説をしております。順光、斜光の特徴はお分かりいただけたでしょうか?

・光の使い方 順光編

・光の使い方 斜光編

今回は私が最もオススメしたい逆光の解説でございます。写真を撮る上で逆光と聞くと良いイメージがないかもしれません。「えっ写真は逆光で撮っちゃダメなんじゃない?」とか「せっかくのシーンだったけど逆光になってしまった」とかよく聞きますね。

しかしこれらの「逆光で撮ってはダメ」は大変な誤解ですので究極のツーリング写真の読者の皆さまはこれを機会にぜひ逆光の良さを知ってください。その昔、キャノンからオートボーイというカメラが登場し、それまで一般人には難しかったカメラの操作が簡単になりました。このカメラはオートモードにすればシャッターを押すだけでキレイに撮れる…と。

オートボーイの登場と時を同じくして「私はオートモードで十分」と口々にする人が激増し、現在でも多くのカメラユーザーはその風潮を残しています。シャッターしか押さない…という事は当然ですが露出はカメラの評価測光(AE)にすべて任せて、露出補正すらしないという事です。




このような使用方法では旅行先などで家族との記念撮影を撮るときに逆光だとAE任せでは人物の顔が暗くなります。本来なら露出補正するかストロボを発光すれば良いのですが多くの人はシャッターを押すだけで何もしません。せっかくの記念写真で家族の顔が真っ暗なのです。

多くの人はこの現象を経験して逆光ではダメ、あるいは露出補正をして顔は明るく撮れたとしても、こんどは青空が白っぽくなってしまったのでダメ、という理由で【逆光はダメ】が一般に浸透したと推測します。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/60 ISO100

逆光は被写体や情景をドラマチックに輝かせる魅惑の光源です。特徴を理解して逆光での撮り方をマスターしてしまえば一気にレベルアップすること間違いなしです。

では逆光の特徴とその撮り方を解説してみたいと思います。

逆光は強い光線がレンズを通してカメラ内に入ることでまずAEが狙ったイメージ通りに機能しないことです。AE、つまりカメラのコンピューターが自動で測ってくれた露出値。これは画面全体の平均であったり特定の部分などを計測して割り出しています。しかし、逆光の場合は強烈な光線を受けることによりカメラが「明るすぎる」と判断して暗く測光します。この結果、撮影者が狙ったイメージよりもはるかに暗い写真が出来上がるのです。

そこで、まずは重要なことは逆光での撮影では露出補正を積極的に行うことです。露出補正は難しいことのように感じますが簡単です。まずは1枚撮ってみましょう。そして撮った写真を再生ボタンを押して確認し、暗いと思ったらプラス(明るい方に)補正してもう一度撮ってみましょう。簡単でしょう?操作方法はカメラの取り扱い説明書に書いてあるはずですので分からない方は読んでくださいね。

逆光のもう1つの特徴としては被写体を輝かせてくれることです。ライダーやバイクといった被写体のエッジであったり、上の写真のように地上物は特に反射してキラキラと輝いてくれます。




このように光、輝きがあるだけで写真はぐっとドラマチックに、印象的になるのがお分かり頂けたと思います。

写真は光が命です。強い光、柔らかい光、そして影があることでカメラが守備範囲としているダイナミックレンジを超えて【写る部分】【写らない部分】が発生します。それらを巧みに表現したいことの手段として使う、これが写真の面白さと感じます。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5 1/2500 ISO100

「コントラストがある」という言葉をどなたでも聞いたことがあると思います。簡単に言ってしまえば明るいところ、暗いところの両者があってメリハリがあるという意味です。

2枚目のキャンプツーリングの写真では海面の様子が明るすぎて写っていません。こういった部分が完全に真っ白だと白トビ(0)といいます。上の3枚目の写真ではライダーとバイクの様子が暗すぎて写っていません。これが完全に黒になると黒潰れ(255)と呼びます。デジタルの8bitデータは0から255の256段階で、その範囲をたくさん使った写真がコントラストがある、または階調が豊かな写真などと呼びます。

印象的なほど強い光、それらによって反射した輝き、コントラストなどは写真に必ず必要という訳ではありませんがツーリング写真において旅の雰囲気を演出する【印象的】【ドラマチック】な作品になるのは確かです。

逆光のシーンではフレア、ゴーストといった一般に画質低下とされ歓迎されない光学的現象も発生しますが、ここは誤解を恐れず思い切って書かせていただきますと「気にしないで撮ってください」と…これに尽きます。フレア、ゴーストは色々な出方があって全てが排除すべきとは思えません。

それよりフレア、ゴーストが出てはいけいなから…という過剰な意識で逆光での撮影チャンスを逃してしまう事の方が勿体ないのです。

次回はトップ光の解説です。




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICHO GR APS-C

たまに太陽にカメラを向けてはいけない…という方もいらっしゃいます。それって子供の頃に虫メガネで太陽を見てはいけない!と大人に言われた記憶と混同していませんでしょうか?カメラを太陽に向けても大丈夫です。

光の使い方 徹底マスター【斜光編】初級ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿より<初級>ツーリング写真の基本的なおさらいとして光の使い方を解説しております。前回が太陽を背にして撮る順光編、今回は太陽が斜めにある斜光編でございます。




斜光とは読んで字のごとく斜めから入る光源を意味しますが、順光、斜光、逆光と大まかに3つに分けて解説することを考慮すると、斜光はほぼ横からの光という意味で作例を選んでみました。

EOS1Dx + EF135mmF2L F8 1/400 ISO100

この作例をご覧ください。海岸のテトラポットのすぐ近くまでバイクで入れる場所を発見しました。写真のデザインの要素でいう・規則的なパターン ・立体感を表現するのに最適な場所を見つけることができました。

当ブログで度々出てくるデザインの話。写真におけるデザインの要素とは・線 ・図形 ・色 ・立体感 ・質感 ・規則的なパターン ・ディティールなどですが、詳しくはまた別の機会に解説します。

この作例では全体が青、グレーと寒色系で統一された色の要素もありますが、何より印象的なのはテトラポットの規則的なパターンとその立体感でしょうか。

この写真の撮影時間は午前11時45分。割と高い位置からの太陽光ですが撮影時期が冬でしたので昼でも完全に真上にはなりません。これが夏だと11時から14時くらいは太陽が真上になってしまいます。画面の右手から太陽光が当たり、被写体の左側に陰が入るのがお分かりいただけますでしょうか。

このように斜光は被写体の形状や立体感を強調するのに適した光源と言えます。




斜光により木々の影が規則的なゼブラ模様になっている様子

斜光は被写体の立体感を強調するのに最適な光の向きです。また地面に延びる陰を使った作画や被写体の存在を強調するのにも適しています。人物に使うと厳格さや緊張感を加えることができるでしょう。バイクを主役に大きく撮る場合も、外装やパーツのディティールが強調されてカッコよくなると思いますよ。

ツーリングシーンの撮影では光源は主に太陽光です。予め狙った撮影スポットに計画的に出向くのであれば、太陽の向きをよく考え時間帯を選んでいきましょう。

日の出日の入り時刻方角マップ  便利なサイトです!

次回はいちばんドラマチックな逆光を解説しますので、お楽しみに!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS1Dx + EF100-400mmF4.5-5.6L IS F5 1/400 ISO100

スナップではありませんが以前に木島平のカヤの平にキャンプツーリングに行った時の1枚です。この写真は逆光と斜光の中間くらいでしょうか。露出コントロールの難しいシーンでしたが何とかイメージ通りに撮れた1枚です。