小学生でも分かるシャッター速度と絞りの話☆露出ってなんだっけ?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログではバイク写真、ツーリング写真に関わるあらゆることを、ビギナーの方やこれからバイク写真をやってみよう!と思い始めた方々を対象に解説しております。

しかし「マニアックすぎてよく分からん」というお声もチラホラあるようですので、今回は初心に帰って「小学生でも分かる露出」と題して優しい内容でいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

露出と聞くと何やらカメラの専門用語っぽくて難しく感じるかもしれません。しかし意味としては真夜中にコート1枚を着ている怪しいオジサンと同じで、閉ざされいたモノを明るみに露出させることです。

カメラの内部は真っ暗な箱になっていてシャッターを切った瞬間だけレンズを通してカメラを向けた先の様子を光として取り入れます。

その外の光をあびたイメージセンサー(またはフィルム)は瞬間の画像としてメディアに記録します。これが写真です。当たり前のことですけどね。

カメラ内に外の光をどれくらい露出させるか?つまり光をどれだけ取り入れるか?が露出の基本的な考え方です。

方法は主に2つあって1つはシャッターが開いていた時間。2つめは絞りといってレンズ内にある穴ポコの大きさです。シャッターは長く開いていれば光はたくさん。短ければ少しだけ。絞りの穴ポコは大きければ光がたくさん…小さければ少しだけ。

いま目の前のシャッターを切ろうとしているその風景。そこにある光が仮に100だとします。目で見た通りの明るさの写真が欲しければ露出は100欲しい…。そんなとき例えばシャッター速度君が40の光を取り入れるから、絞りチャンは60取り入れましょう。お互いに持ちつ持たれつという事なのです。




ここでポイントを1つ。シャッター速度と絞りはそれぞれに違った役割があります。シャッター速度は写真に時間を与える役割、絞りはピント範囲(逆に言うとボケ具合)で印象を調整する役割があります。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:お~い、シャッター速度君。ちょっと頼みがあるんだが!ここは手前の桜から遠くまで全部にピントを合わせたいから絞り込みたいんだよね。したがって20くらいしか光が仕入れられん。何とかなるかい?

シャッター速度君:おぉ~絞りチャン、いつもお世話になっているから今回は何とか俺が頑張るよ。では80の光をオイラが仕入れよう。少し遅くなっちゃって電車がブレるけど、電車の存在感を控え目にできるし、動きも加わってアリでしょ。

 

RICOH GR APS-C

シャッター速度君:おーい、絞りチャン。今回はめっちゃスピード感を出したいのよね。でもスピード違反をする訳にもいかないし、長~~~く開けたい訳よ。でもそうすると光が90くらい入っちゃう、分かるでしょ?

絞りチャン:水臭いな~シャッター君。2人は生まれた時からずっと1つのカメラにいる大の仲良しではないか。よしここは持てる筋力をフルに絞って超絶ちっちゃい穴ポコにするぜ。そうすれば光は10にできるぜ~

・・・とこのように写真を撮るイメージに合わせて〇〇だから絞りをF11にした、とか〇〇のように表現したいからシャッター速度を1/10にした、といった具合に絞りかシャッター速度のどちらか一方を撮影者の意図で選択するとします。するともう一方はそれに合わせて適切な明るさにするため光の量をフォローしてくれるのですね。

しかし次のような場合はどうでしょう…?

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

絞りチャン:おーい、シャッター速度君。今回も手前のR1200GSから遠景の電車までバッチリとピントを合わせたいんだよ。また絞り込みたいんだ。40くらいになっちゃうけどあと60頼める?

シャッター速度君ちょ…ちょっと待って。今回は俺だって主張させてくれ。ここで俺が光をいっぱい取り入れると電車がブレちゃうんだ。今回の構図では桜の時と違って電車はピタっと止めたいんだよね。ここは譲れないよ。せいぜい40くらいしか光は入らない。

絞りチャン:えぇ~マジっすか?40+40で80。あと20足りない…どうしようか?

シャッター速度君:「こんな時はあのお方に頼むか…ISO感度先輩へ」

絞りチャン:「えぇ~マジ。あの怖いISO感度先輩!いつも昼間寝てるじゃん、いま頼んで怒られんじゃね?」

シャッター速度君:「確かに怖い。何年か前にオーナーが三脚忘れた時。ISO5000とかで撮った写真見た??もう荒れ荒れ!!」

絞り君:この間なんか「あ~天の川撮りてぇ~」とか言って指をポキポキやっていたよ。

こえ~~~

しかしここでは明るいシーンとはいえシャッター速度、絞りの両者に撮影者の意図が存在しています。そんなときは届かない分の露出をISO感度で補う引き出しを備えておきましょう。ISO感度を上げるのは夜や暗い屋内と決めつけないように~。




ISO感度は絞りとシャッター速度の両者では不足している光量分を「感度」という名の通りセンサー(またはフィルム)を敏感にして補うものです。しかし無暗に感度を上げてしまうとノイズが発生してしまい荒れた画像になってしまうため、原則としてISO100を常用します。

絞り込んだらシャッター速度が低下した、しかしカメラを手持ちで撮るので手ブレが心配である…とか夜景や星景のようにそもそも元の光が僅かかな場合にISO感度は「仕方ない、あの先輩に頼むか!」といって出番となる訳です。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L ISO1000

この写真はISO感度先輩が1000まで頑張った写真で肉眼では見えないような小さな星々や流れ星まで写真にできました。最近のカメラではISO1000やISO2000くらいでは高感度に設定したとは思えないほど、ノイズの少ないカメラが増えました。

一方で露出にはこんな考え方もあります。目の前の100の光に対して必ずしも100で撮る必要はありません。あなたが情景や被写体から感じたことを表現する手段として60とか130で撮ってもいい訳です。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2L IS

この作品は日の光が僅かしか入らない山道でとりました。そこに咲いていた紫陽花に僅かな光が当たっていたのを私は見逃しませんでした。紫陽花を撮ったというより僅かな光のある空間に惹かれて撮ったと言った方がいいかもしれません。




実際の100の明るさの通りに撮ったのではなく「僅かな光」を明確に表現する手段として70くらいの露出を選んで撮ってみました。もちろんこの逆もアリで実際の明るさよりもうんと明るく撮ってみるのも面白いです。

ここが露出で魅せるやり方の最も面白いところだと私は思います。

小学生でも分かる絞り、シャッター速度のお話でした!!!

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今さら聞けない☆三分割構図と日の丸構図

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日から8月ですね。お盆休みにロングツーリングに行かれる方は準備は万端でしょうか?熱中症対策やキャンプツーリングの方は虫刺され対策をお忘れなく。

さて今回の<初級>ツーリング写真解説では写真の世界では誰でも知っている構図の基本「三分割構図」と、よく聞く「日の丸構図」のお話を軽めにサラっといってみたいと思います。

写真といえば構図…そう構図って大事ですよね。でも構図はなんで大事なのでしょうか?そもそも構図って何?

解釈はいろいろあると思いますが例えば主題、副題、被写体A、被写体B、アクセント被写体、背景、光と影、前景や近景、これらカメラを向けた先の様々なことを画面という長方形の四角の中に如何に整理して配置や大きさで存在感を調整し、写真の意図へ導くよう機能させるもの…それが構図でしょうか。

そう、写真を見た人がその作品の意図にたどりつけるよう導く役割。だから写真は構図が命!ではないのですね。あくまでも補助的に機能しているガイドのようなものです。もっとも大切なことがしっかり表現されていれば、構図自体は大して重要ではない場合もあります。

1.三分割構図

三分割構図は写真の基本的な構図として最も知られていると思います。縦横に3等分された9つのマス、3分割グリッドですね。多くのカメラでファインダーやディスプレイに表示できる機能を有しています。

3分割構図は古来から美術に用いられる基本的な考え方「すこしずらすのが美しい」がベースになっていると思います。あまりに基本的なこととして知られているので、少しばかにしている人もおられるかもしれません。しかし意外なことにSNSなどでバイク関連の写真を見ていると「上手に三分割構図を使ったな」と思える写真はほとんど見かけません。あれほど最初に教わることなのに不思議ですね。

では使い方を作例を元に解説いたします。

まず交点と線の両方を使った例です。三分割グリッドは画面内に縦2本、横2本の線が入ります。この線に例えば水平線などをぴったり合わせてやる方法がまず1つですよね。上の写真の例だと手前側の漁船の中心、そして遠景側にバイクを停めている堤防の横線で2本の線に合わせました。えっ?それはどうやるのかって?この場合は画面の横線な訳ですからカメラの高さで合わせます。

船のマスト(?)は右側の縦線に合わせています。

そして交点です。3分割グリッドは画面内に4ポイントの交点が存在します。このポイントに重要な意味をもつ被写体を配置するのです。上の写真の場合は左上のポイントにR1200GSを合わせてみました。足でよく動いてピンポイントなアングルを探ってくださいね。

このように線や交点などを使って最低2つ以上は三分割グリッドに合わせてやることで、はじめて三分割構図は生きてくると私は考えます。




これは三分割グリッドをマス単位で使ったフレーミングによる構図です。右下のマスを埋めるようにR1200GSを配置してみました。もちろんこのやり方は1マスに限らず2マスや3マスでも使えます。

どうでしたか?三分割構図を少しばかにしていた方は、ここで改めて三分割構図の良さを見直して、次のツーリング撮ってみてはいかがでしょうか。

2.日の丸構図

日の丸構図はその名の通り、画面の中央に重要な被写体等をドーンと置いた構図です。富士山などのシンメトリーな被写体やデザイン上で安定感を優先したい場合に多く使われる構図です。

稀に日の丸構図で撮ってはいけない…と思い込んでおられる方をお見受けしますがそれは間違いです。日の丸構図は作品の主題はこれです!と明確に表現できる使える構図です。ただその日の丸構図がよく似合うシーンはそう多くないのは事実かもしれません。

この写真はシンメトリーな被写体を日の丸構図で撮った例です。左右に美しくのびていく裾の様子。これを左右対称に置いた方が安定感、美しさが際立ちます。よって日の丸構図を選択した訳ですね。ちなみにこの写真は富士山ではなく蝦夷富士と呼ばれる北海道の羊蹄山です。




EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100

これは変化球的な使い方です。雲ひとつないマジックアワーの空には繊細なグラデーションが存在していたので、それを表現するためにこのような構図にしています。しかしスペースを主役に構図する場合の注意点は観賞者の視線がそのままだと泳いでしまうため、何らかの手段でアイキャッチを作る必要があります。この場合、伸びをしているライダーの両腕で輪を作り、その輪を画面の日の丸の位置に置きました。

これでスペースが主役の画面構成でも写真の観賞者の視線はぴたりと安定します。よく見ていただけるとお分かりかと思いますが、この写真は水平も出さずかなり右下がりです。なだらかに稜線を描くような砂浜の地面も相まって、夢想世界のような不安定感があるのですが、それをも安定させるのが日の丸構図の凄いところです。

 

こちらは私の十八番である走行中のライダーの視界を再現した走行写真です。スローシャッターで周囲の風景をブラしてスピード感を出しています。こういった横流しではなく前後流しの場合は台風の目のような中心点が発生し、吸い込まれるような写真が出来上がります。その場合の台風の目も日の丸構図で配置することをお勧め致します。




三分割構図も日の丸構図もその他の構図も、そのシーンであなたが表現したいことに最も適した手段はどれであるのか?を適宜選択することが何よりも大切です。場合によってはそういった構図だのフレーミングだのを全く無視した構図が似合うシーンもあると思います。導くまでもない大作であれば構図など大して重要ではないのですね。

今さら聞けない三分割構図と日の丸構図でした!!

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トキメク写真が貴方も撮れる☆唯一の手段<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回までで写真の初歩的な内容 フレーミング、奥行きのある構図、作者の意図による絞りの調整を解説してきました。今回はこの辺でちょっとした精神論的なアプローチで<初級>ツーリング写真を解説してみたいと思います。

よく写真とは作者の意図を明確に打ち出し表現されている…云々、と聞きますよね。ではそれはどうやって撮るのよ?この部分の説明をあまり見かけたことがありません。たくさん旅をして多くの被写体や情景に出会い、たくさんの写真を撮って経験を積んでいくしかないのでしょうが、それすらどこにも書かれていないので理屈だけを頭に詰め込んで出かけることもできない人が多く存在すると聞きます。




今回は作者の意図を明確に打ち出して表現する…云々をビギナーの方でも簡単に実践できるある手法をご紹介いたします。私が勝手にあみ出した戦法なので笑わないで聞いてくださいね。信じて実践していただければ確実にレベルアップできることをお約束いたします。

その私が勝手に考えだした手法とは…

「〇〇だから△△した…言語化の不思議」の法則です。

EOS5D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

こちらの作品をご覧ください。北海道の名寄町にある知恵文ひまわり畑で2009年の夏に撮影したカットです。傾いた夕方の太陽光に向かって撮る逆光のシチュエーションです。この時、一面に咲き乱れる見事なひまわり畑に、夕方の光が当たって輝いている様子に私は感動しました。

ここでいちど感動したこと、目の前の情景の特徴を言語化してみます。ひまわりは一面に咲いている。逆光で輝いている。実際に言葉に出してもいいと思います。次に実際の様子ならより具体的に、感動した事柄ならより美しい単語で形容してみます。

ひまわりは数がすごく多い、全てが輝いていて幾何学模様にも見える。その一輪一輪が美しく輝きを放っている、まるで黄金の絨毯のようだった。

「おいおい、詩人じゃあるまいし冗談だろ~無理っす!!!」

そう言わずに騙されたと思ってこの先までお付き合いください。写真って案外とこんなものなんです。恥ずかしがっていてはいつまでも普通の写真しか撮れませんよ。

・数がすごく多い→さらに密度を上げて表現するため望遠ズームレンズを選択。

・幾何学模様の黄金の絨毯のようだった→カメラアングルを可能な限りハイアングルにセットして画面内の割合の多くをヒマワリ畑に構成した。

・一輪一輪が輝いているように…→もっとも逆光で輝くアングルを探り当てた。

はい、これが言語化です。言語化できれば次に何をすべきかが具体的になってくるのです。「すごくたくさん咲いているな~!」と言葉に出せば、より「たくさん咲いている」を表現できる望遠レンズを選択できるのです。

すごいでしょう?〇〇だから△△したの法則。

はい、次です。この場合は「おっあそこ綺麗な光があるな!」と思い私はR1200GSアドベンチャーを停車させて撮影をはじめました。

夕陽が山間いから差し込んで田舎道を照らしていました。これを事実を掘り下げた言語化と動いた感情を美しい単語で形容する言語化をしてみましょう。

・夕陽が田舎道を照らしていた→里山の稜線ぎりぎりから強い夕陽の光が入っている、カメラから見て強烈な逆光である

・差し込んだ光はススキに当たり、まるで宝石を散りばめたように美しく輝いていた。

・ここに差し込む強い光はこの日の旅のハイライトを演出しているようだった

言語化できればそのように撮ればいいだけなのです。ススキが宝石のように見えればそのように見えるよう露出でもアングルでも選択すればよいし、差し込む強い光が旅のハイライトだ!と感じたらフレームで光を切り落としてフレアを画面内に散りばめてやればOKです。




げっ…マジかよ。と思っている方も多いと思います。写真をはじめたばかりのビギナーの方にとって、写真は撮り方やカメラの操作をマスターすれば素晴らしい写真が撮れると思っている人が多いと思います。しかし、それも大切ですがそれだけだと「どうだうまいだろう」「俺のカメラ性能いいだろう」「この場所すごいでしょ」という傲慢な「上手な画像」を撮ってしまうのです。

それでは寂しいですよね。

写真は出会った被写体や景色に対して撮影者がまず感動すること。その感動に対してどのようなアクションで表現したか…にかかっています。〇〇だから△△した 言語化の不思議の法則は感動不感症の人と表現力不足の人に大変効果的な手法です。

撮影地で最初に何をしていいか分からない…という方は最初に感動すべきこと、それを言葉に出して自身のハートに問いかけ、何か普段は使わないような単語で形容してみてください。最初のうちは気の利いた言葉が思い浮かばないかもしれませんが、思いつく範囲で考えてみましょう。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

撮影者がまずは感動すること。これってもしかしたら写真にとって最も大切なことかもしれませんね。ネットで話題になっている撮影スポットに出向くのも否定はしませんが、わんさかと人が押し寄せている場所で「俺もここで撮ってやるぜー」では感動する行程が抜けているので果たして良い写真が撮れるのか?私にはいささか疑問です。

自分に感動をもたらしてくれる素敵なことは美しい景色や珍しい被写体に限りません。可愛い、かっこいい、オシャレ、ホッとする、こうゆうの好き!というシンプルな心の動きだと思います。何かを見つけて反応する自分に耳を傾けてみましょう。

それにはバイクツーリングが最高なのは言うまでもありませんが、例えば通勤途中とか家の近所の公園とかでも体験できます。




私は今日、駅のホームで20代くらいの女性がベンチでオニギリを食べている姿を見かけました。その女性はオニギリを美味しそうに口にすると両足を子供のように交互にブラブラと揺らしてご機嫌な様子でした。思わず「可愛らしい人だな…」と不覚にもトキメいた瞬間でした。

そういった自身の小さな心の反応に少し意識してみるだけで、濁っていた感受性は輝きを取り戻し、言語化と写真は良くなると思います。

恥ずかしがらずに是非実践してくださいね。

〇〇だから△△した 言語化の不思議の法則でした!!

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前景のボケ具合をコントロールし最高のバイク写真構図を!!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ここ最近になって過去に書いていた写真に関わる基本的なことを、現在の考えの元で書き直しております。特に多くの方が悩まれている構図について、フレーミングによる見せ方、前景を作って奥行を出す方法、などを解説してきましたが如何だったでしょうか?

構図、アングル、フレーミング、デザイン、露出、望遠や広角などの焦点距離、深度のコントロール、長時間露光、流し撮り、などなど。他にもありますがこれら撮り方はあくまで写真の表現手段です。

撮り方を身に着けるのは大切なことですが、いい写真を実現させるための最重要なことではありません。同じくらい大切なのは好きなもの、好きなこと、それらを見つける喜び、ときめくこと、感動すること、優しさなど、ハート面も忘れずに磨きをかけて下さいね。

さて今回の<初級>ツーリング写真解説では前回の3レイヤーつくって奥行きのある構図を作ろう~の続きでございます。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F4 1/1250 ISO100

前景、被写体、遠景(または背景)の3レイヤー、またはそれ以上の層の構図を作ることに成功したら、まずは合焦ポイントをハッキリと決めましょう。ピントを合わせる場所です。

次に前景や背景をどこまでボカすか?ですがこれらは全て正解などはなく、撮影者のあなたが独自で決めるものです。どう決めるかのカギはそこで写真を撮ろうと思った理由の中に隠されています。

絞りはレンズの中にある穴ポコの大きさを調整することで、ピントの合う範囲またはボケ具合を調整できることです。絞り込むとピントの合う範囲が広がり開くと薄くなります。…がこういった絞りに関わる解説は世に溢れていますし、そもそもカメラの説明書にも記載されているので、ここでは割愛いたします。

例えば上の写真であれば海岸での休憩シーンを撮った1枚であり、休憩しているライダーの存在を意識させる構成で作りました。姿こそ写っていませんがこの写真の主題はライダーです。前景にあるR1200GSのリア部分、遠景には海に向かって走りゆく女性の姿。これらは副題にすぎずメインではありません。

では主題は姿がないのにどうするの???木のベンチに置かれたヘルメット、脱いだジャケットとブーツ、これで解放感を満喫してこの場所にいるライダーを連想させ、それを主題にした写真なのです。

主題がヘルメット達と決めたら合焦ポイントはヘルメットです。R1200GSの後部はバイクに詳しくない人が見ても、それがバイクであると分かる程度にボカす。遠景のボケ具合は主題を引き立てる程度にボカす、その結果としてF4という絞りをこの場合は選択しました…という事です。

これが観賞者を作品の意図に導くための構図作りとなります。あくまで一例ではありますが。




F1.4 F1.6 F1.8

これは冬のキャンプシーンで前景にスイセンを置いた構図です。F1.4からF1.8までの開いた絞りの例、つまり被写界深度が浅く前景や背景が大きくボケる設定です。しかしここまでボケていると抽象的でキレイと言えるかもしれませんが、このシーンに似合う表現とは思えません。

F2.8  F3.2  F3.5

少しづつ絞り込んでいくことで前景の様子が明らかになってきます。これくらいで花の種類はスイセンなのかな?と多くの人が認識できると思います。スイセンが咲いている→冬であることが伝わる。このシーンに限っては花の種類で季節を感じさせたいですね。

F8  F9  F10

さらに絞り込んでF8、F9、F10の作例です。誰の目にも前景の花はスイセンであることが明らかで、逆光によって花に光が透過しているのが美しく見えます。この場合はスイセンはあくまで前景ですが、ここまで立派に咲き誇っているのであれば、その質感や光も表現したいですね。逆に傷んだ花が多かったり雑草も混じったりして立派とは言えない場合は絞りを開いて抽象的な美しさを狙うのもありだと思います。

F16

こちらはF16まで絞り込んでみました。ここまで被写界深度が深いとピントピークをどこにもってくるかも重要です。上の写真は失敗しているのですが本来であればR1200GSとスイセンの間のどこかのポイントにピントピークをマニュアルで合わせてパンフォーカス(全てにピントが合っている)を狙うべきシーンです。

スイセンの花に光が透過し、それによって伝わる質感でキャンプシーンを演出した写真です。F1.4などのボケボケではその意図は全く伝えられず、F8くらいでは普通すぎて印象に残りません。このシーンでは目一杯絞り込んでパンフォーカスを選ぶべきですね。




EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L F2.8 1/1000 ISO100

こちらの作品は白樺林(ダケカンバかな…)の林道で小休止しているツーリングシーンを撮ったものです。白樺林はとても美しかったですが、合焦付近では線が多くゴチャゴチャした背景の中でR1200GSアドベンチャーが沈んでしまいます。

そこで絞りをこのレンズ(キャノンEF70-200㎜F2.8L)の解放値であるF2.8を選択し大きくボカしてみました。この構図の場合、白樺林の中で休憩するライダー+バイクなのでこの構成ですが、逆にライダーが目撃した美しい白樺林、という意図の作品を作るのであれば構図を変えてバイクをボカして白樺林にピントを合わせても悪くありませんね。

〇〇が△△だと感じたからF2.8に設定して背景をボカした、〇〇が△△だと気が付いたのでF22まで絞り込んで前景からパンフォーカスにした。このように作者が感じたことの表現手法が絞りの調整、すなわちボケ具合の調整なのですね。

例えばこんな風に前景も背景もなく、遠景の中に1つの被写体だけがある構図だと絞りをいくつに設定したところで写真に大きな変化はありません。F5.6にしようがF22にしようがシャッター速度が変化していくだけです。もちろんこの構図がダメという意味ではありません。絞りを調整するようなシーンではないという意味です。




写真とは作者の意図を表現する云々…である!が難しく感じるビギナーの方へ、当ブログ「究極のツーリング写真」が推奨している効果的な手法は「言語化の不思議」です。先ほども少し書きましたが〇〇だから△△した。これこそが写真にこめる作者の意図を具現化するやり方なのです。

えっ?初級ツーリング解説にしては難しいですか?そんなコトはないですって…

次回、確実に写真がレベルアップする「言語化の不思議」を解説いたします。

お楽しみに!!

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前景をつくってレベルアップ☆イケてる構図の作り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏のツーリングシーズンとツーリング写真を楽しまれていますか?

写真とはビギナーの方にとって撮り方が全てだと誤解されがちです。しかし撮り方の多くを学んでいないビギナーの方でも素敵な写真を撮ることは可能です。それはハートだけでストレートに撮ることです。子供のように純粋に感動し、それを素直に写真にする。そんなシンプルなことで十分に良い写真は成立します。

むしろ撮り方を気にし過ぎてしまい上手に撮ろう、良く見せようと思うほど変な写真になってしまいます。もし撮り方でお悩みでしたら騙されたと思って一度撮り方のことは忘れて、ご自身の大好きなもの、心が時めいたものに純粋に向き合いシンプルな構成でパチリと撮ってみて下さい。

それは人に見せるような写真ではないかもしれませんが、きっとあなたのお気に入りの1枚になると思います。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では平凡な構図でお悩みの方に簡単な手法で「おっ!」と感じるイケてる写真の撮り方をご紹介します。前回の解説ではお子様構図を脱却するため被写体を枠で切り落としてしまうフレーミングを解説しました。今回は前景を構成して奥行のある構図の作り方です。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

前回のお子様構図のお話で少し触れましたが、ビギナーの方がつい撮ってしまう平凡な構図とは被写体を画面内で並べただけの単調なものです。それは被写体や背景などの奥行方向の構成を全く意識できないため、平面的で奥行き感がない写真になってしまうのです。もちろんコレが悪いという訳ではありませんが奥行きを意識できなかった、と意図して平面的に撮ったでは似ていますが雲泥の差なのです。

ここでは「奥行きを意識できなかった」を卒業するため、撮り方の1つとして前景のある構図の作り方を解説致します。

EOS6D Mark2 EF35mmF2IS




写真は紛れもなく二次元なのですが、この二次元の中に奥行または立体感を感じるような構成を作ると、それだけでシロウトっぽさが抜けて雑誌のカットなどで使われているような写真になります。

では奥行のある構図を作るにはどうしたら良いでしょうか?まずはカメラから被写体の方を見てレイヤー数を意識してみましょう。あなたがそこでバイクを停めて写真を撮ろうと思ったのであれば、すくなくとも背景は既に存在していると思います。

遠い順に背景、バイク、はいこれで奥行方向に既に2レイヤーあることになります。あともう1レイヤー、カメラとバイクの間に何かを入れて合計3レイヤーにしてみましょう。

カメラとバイクの間にもう1レイヤー、つまり前景を作るのです。前景探しのポイントは足元にあります。足元や近くに前景として使えそうな何かがないでしょうか?探してみましょう。

1枚目、2枚目の写真のように花や草などはとても使いやすいです。そして上の写真のように港などでの撮影シーンではさらに被写体の宝庫なので、前景として使えそうな被写体探しは簡単です。この場合は手前にあった小さな漁船を前景にして構図を作ってみましょう。




EOS6D Mark2 + EF35㎜F2 IS

はい、こんな感じです。この写真の場合はR1200GSのすぐ後ろにもう一隻の漁船があるので遠景と合わせると4レイヤーくらい作れた構図になります。

このようにメイン被写体(バイクやライダー)とカメラの間に、もう1つ何かの被写体を入れるだけで簡単に3レイヤーの構図を作ることができます。ポイントは足元や近くに使えそうな何かがないか見てみることです。

もし何も見当たらなければ、カメラを超ローアングルにすることで地面が使えます。

そして前景を作ることに成功したら次に気を付けたいことは…?そう絞りです。カメラの絞り値をコントロールすることで前景や背景のボケ具合を調整するのですが、遠景よりも近景の方がボケやすい特性があることから、前景を作った時は特に絞りの設定が重要になってくるのです。

フレーミングの解説でも書きましたが構図とは複数ある被写体や背景などの存在感を撮影者の意図で調整することです。ビギナーの方にとって難しく感じるかもしれませんが、フレーミングや構図とは被写体の存在感を調整し作品の意図を観賞者へ導く手法なのです。よってこの3レイヤー作れた奥行ある構図の場合、特に前景となる被写体のボケ具合は撮影者のあなたが調整してみましょう。

えっ難しそう?大丈夫ですよ。

前景のある構図での絞りの調整については次回に解説しますのでお楽しみに!

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~本日の毎日100ショットスナップ~ 

RICHO GR APS-C

 

実は大損☆逆光はダメと決めること…☆<初級>ツーリング写真解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがバイクツーリングと写真って本当に相性の良い趣味だと思いませんか?ツーリングに行けば素晴らしい景色、驚きの被写体、カッコいい自分のバイク、そして素敵なライダー(自分)の姿、これらを写真にすることは単純に撮る楽しみだけではなく、それを見せて誰かに喜んでもらうことにもあります。

そして見せた誰かに「私もここにツーリングに行ってみたい」「俺もバイクの免許とろうかな」といった具合に人の役に立てれば、これ以上に嬉しいことはないですよね。

我々ライダーは普通の旅行客と違い特別な風景を見て感じているのですから、その世界をイメージ通りに写真にできた時は最高ですよね。イメージ通り?そう本当は「こう撮りたい」というイメージが誰でもシャッターを切る直前に脳に描くと思いますが、今回はイメージ通りに撮れなかった…という典型的な例「逆光」について初級ツーリング写真として解説いたします。

多くのビギナーの方が写真は逆光で撮ってはいけない…という思い込みをしています。間違いです!!!

このような誤解を生んだ経緯はカメラの歴史でさかのぼると露出を自動で測定できるようになった時代、オートボーイの誕生や「オートモード」という言葉が定着した頃に遡ります。

多くの逆光のシーンでカメラのAE(自動測光)は正確に露出を決められず暗く写ってしまうものです。旅行や記念写真で「私はいつもオートモード」なカメラユーザーがAEに任せて撮れば、逆光のシーンでは顔は真っ黒で誰が見ても失敗写真と呼べるものを生んでしまうのです。




「私はいつもオートモード」な人はフィルム時代末期からデジタル時代にかけて爆発的に人口増加しました。そして現代も根強く存在していて、頑なに露出は全てカメラにお任せするため、いつまでも逆光ではイメージ通りの露出を得ることができず、失敗写真を量産するものです。その結果「写真は逆光で撮ってはダメだ」という誤解を生んだ…と私は推察します。

EOS30D F16 1/100 ISO100

逆光とは被写体や情景に輝きを与え、コントラストが豊かでドラマチックな印象写真の狙える最高のシチュエーションです。

やるべき事は単純でAEが出した露出値は全くアテにならない(稀に当たりますが)ので積極的に露出補正をしてイメージ通りの露出にすること。空の色は諦めて地上物を優先すること。この2つだけです。

それと「画面内に太陽を入れてはいけない」という方もおられますが、こちらも同様に間違いです。上の作品のように画面内に太陽を入れても全く問題ありません。

レンズフレア、ゴーストなどの画質劣化(と呼ばれる)要因が発生しますが、写真らしい演出として使ってあげれば、あとは好みの問題です。上の写真ではF650GSダカールの後部に六角形のゴーストが入りましたが、私はこれが気に入ったので良しとしました。レンズフレア、ゴーストはいけない…という先入観は捨てましょう。

しかし、スマホで楽しまれている方はこの限りではなく、太陽が画面内に入るような強い逆光シーンでは上のような写真は諦めざるえません。スマホの苦手なことは主に3つで1つは強い逆光シーン、2つ目は夜景などの暗い場所、3つ目は望遠の画角がほしいときです。

露出補正はほとんどのカメラに付いている機能です。一眼レフなら全てのカメラに付いていると言い切って良いと思います。露出補正を使いこなすのは決してビギナーの方にとって難しいことではなく、AEが決めた露出に対して「おいおい、もうちょっと明るくしようぜ」といった具合に貴方のイメージに合わせて補正するだけのコトです。

もし今お使いのカメラがシャッター、画像再生、電源ボタンくらいしかない簡易的なコンデジであれば、本気で写真をやりたい方の場合は買い替えた方が良いかもしれません。それくらい露出補正は大切な機能です。

露出補正は機能メニューから複数の階層を経て操作するようなカメラはダメで、本体の操作しやすいダイアルやボタンでいつでも直感的に操作できるカメラを選びましょう(ちゃんとしたカメラはみんなそうなっていますが)。




海岸の野営地

くどいようですが逆光のシーンでは空の色は諦めて地上側や被写体に輝きを与えることです。なので最初にそういったイメージを脳内に描きます。そのためにはまず地上物や被写体の何が輝いているかに注目します。上の作品では冬の枯れた草地に傾いた夕陽が強烈に反射していました。これを絞りを開いてボカせばご覧の通り、玉状のボケで写真に演出を加えてくれます。

この写真、海面のハイライトは一部は白トビしていますが、強烈な太陽光であるという表現なので気にしません。露出を学ぶときに白トビ、黒潰れは避けましょうと学びますが「原則として…」と教わったと思います。絶対に避けましょう…ではないのでこれも誤解されていた方はこの機会に正してくださいね。

写真表現には正解はないので多くの場合で「絶対にやめましょう」はないものです。もちろんマナー問題とか安全面とかは別ですよ。

夕景が2枚続いたので日中の逆光写真の作例です。広角レンズを使ってローアングルで見上げるような写真であれば空の割合が画面の多くを占めるので逆光になります。この場合でもAEはイメージ通りに機能してくれない場合があるので、積極的に露出補正をするか中級者以上の方でしたら思い切ってマニュアル露出で撮影しても良いと思います。




以前に写真は光が命…みたいな記事を書きましたが、光が大切な訳ですから「光に向かって撮りにいく!」という意識が大切です。逆光は強烈でAEが機能しませんが、それに臆せず光に果敢にレンズを向けて下さいね。

最後にもう一度書きますが逆光とは被写体や情景に輝きを与え、コントラストがありドラマチックな写真が撮れる最高のシチュエーションです!

今回はこの辺で!!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

嬬恋村で見たキャベツ畑での朝日

 

3つの写真を撮る習慣ですぐに完成したツーリング写真が!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿で改めて当ブログ 究極のツーリング写真のコンセプトをお伝えいたしました。

今回はそれを受けて新たな読者様が「なるほど、バイクが主役ではなくツーリングの世界を表現した写真か~おもしろいかもね」と感じていただけた(と願いたいです)と思いますが、では最初に何をしたら良いかを解説してみたいと思います。

以前もいちど投稿した内容ではありますが、現在の考えで改めて書いてみたいと思います。多くの方がツーリング先で良い景色、または記念になるシンボルやオブジェなどで写真を撮られていると思います。

そういった写真はレポート的な物、記念写真、愛車をカッコよく撮ったもの、ロケーションを伝える説明的写真などが多いと思います。これらの写真にはそれぞれに役割があって、どれも否定されるものではありません。

ブログやFacebookなどで活躍するレポート写真は個人のツーリングの様子を知るのに見る側も楽しいです。記念写真は何年も何十年も先に自身で見返したとき「あの時よかったなぁ」と振り返る時の大切な写真です。愛車をカッコよく撮った写真はご自身で眺めて満足なのは勿論、同じ車種のコミュニティーで発表すれば盛り上がりますし、これからそのバイクを買おうか迷っている人にも「やっぱカッコいいなぁ~このバイク」と役立つ訳です。

ここで避けたいのはどれとも言えないような中途半端な写真です。よく見かけるのは風景の割合とバイクの存在感が等分されてしまい、写真の意図がはっきりしない写真です。

悪い例:主題が明確ではない平凡なツーリング写真 レポート写真としてはOKですが…

このような中途半端な写真から脱して人に見せて喜んでもらえる写真、または自分が感動したこと、好きな被写体をちゃんと写せた写真の撮り方はどうですれば身に着くでしょうか?今回はそれが分かりやすいようツーリング先で3つの写真を撮ってみよう~!という方法をご紹介します。




1.自分のバイクをカッコよく撮ろう

EOS6D Mark2

まずは自分の大好きな愛車の写真です。自分のバイクをとにかく超カッコよく撮ってみましょう。基本はしゃがんだ位のローアングルに7:3と呼ばれるバイクの側面が7で正面(または後ろ)が3くらいの割合になる比率で撮ります。

しかし最もカッコよく見えるアングルとは車種によって色々です。例えば私のR1200GSアドベンチャーは33Lのビッグタンクが角度によってはデブっちょに見えるので上の写真のように少し側面側の割合を多くしています。ご自身の愛車が最もカッコよく見えるアングルを事前に探り当てておきましょう。

ツーリング先で愛車写真を撮るときのコツは最初に背景を探すことです。バイクが主役になるような写真の背景に相応しい場所探しが第一です。バイクよりも存在感の強い物がある場所では、どちらが主役になるか明確化する表現手法が要求されてしまいます。それは写真の中級者以上のなせる業なので、まずは上の写真のようなシンプルな空間を探してみましょうね。

そしてライダーの様子を見切れで入れてあげると、愛車とオーナーの関係を表現できるので、人と違った「おっ素敵だね」と思われるバイク写真が撮れます。これ、簡単なのでやってみて下さいね!コツはライダーの顔まで入れないことです。

2.風景の写真を撮ってみよう

EOS6D Mark2

「ここは絶景なり~~」という場所にツーリングで辿り着いたら、もちろん写真を撮りたいですよね。私もいつも撮ります。しかしまずはバイクなしで風景の写真を撮ってみて下さい。

上の写真では東京湾越しに見える冬の富士山、そして前景に岩礁の小島、アクセント被写体としてLNGタンカー。こういった風景の中のある要素を頭の中で整理するのにもバイク無しで1枚撮ることをお勧めします。




3.風景の中のバイク(+ライダー)を撮ってみよう

EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG

そして3つ目は風景の中のバイクの写真です。風景が主役でもなくバイクが主役でもない。まるで映画を作るようにツーリングのワンシーンを演出して撮るのです。

上の写真はライダーの姿を登場させて、そのポージングでツーリングの魅力を伝えられるよう演出を加えてみました。ライダーが登場するだけで作品にstory感、動き、感情が加わるので一気に平凡さが抜けて良作へと昇華します。

もちろんバイクだけでもダメではありませんが、風景の中にバイクだけを写す場合はオブジェのように置かないよう何らかの工夫が要求されます。ツーリングであることを見る側へ連想させるために、ヘルメットやグローブなどの小物も活用してみましょう。

この3つ目の風景の中のバイクを撮る、が当ブログ究極のツーリング写真が提唱する「みる人の心にひびくツーリング写真」です。記念写真、愛車写真は自分で見て楽しむもの、ツーリング写真は自分ではない誰かに見せても喜んでもらえる写真です。




網走で名もない風景

今回、なぜこの3つの写真を撮る…をご紹介したかと言いますと、この3つを1枚の写真にしないようにするためです。どうしても最初の頃は写真に対する想いを詰め込み過ぎてしまい、愛車もカッコよく景色もキレイに…と欲張ってしまうものです。しかし景色とバイクの割合を丁度よくバランスをとったつもりの構図が実は一番中途半端でよく見かける平凡なバイク写真なのです。

ツーリング先で「ここはいい!」と思った場所で写真を撮るとき、愛車をカッコよく撮った写真、景色の写真、景色の中のバイク(+ライダー)の写真と3つ撮って帰りましょう。

そして帰ってその日に撮った写真をじっくり検証してみて下さい。どれもお気に入りの写真だと思いますが自分だけが満足なもの、誰かに見せれば喜んでもらえるかもしれない写真…この違いが見えてくるはずです。

当ブログではツーリング写真の撮り方について、撮影テクニックや撮影スポットだけでなく写真の楽しみ方、見せる喜びなども書いていきたいと思います。

新たなユーザー様、たまたま検索でこのページを見られた方、当ブログと一緒にツーリング写真を盛り上げていきませんか?

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人と違ったユニーク構図に挑戦しよう☆個性的な構図のツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は<初級>ツーリング写真の解説として構図のマンネリを脱するのに簡単なある手法をご紹介いたします。

いつもいつも同じような構図ばかりで撮ってしまい、マンネリを感じていませんか?人とは違うちょっと変わった構図でユニークな印象作品を狙ってみましょう。

しかしユニークな…といっても簡単にアイデアが浮かべば苦労はしません。そこで今回は撮影地で足元に何かないか探してみて、それを前景に構図した「のぞき窓構図」をご紹介します。




まずこちらの作例をご覧ください。毎度、私の大好きな漁港での撮影シーンですがひとまず普通に構図を作って撮った1枚です。漁港はフォトジェな被写体が数多く存在している故に、乱雑になりやすく整理する作業が膨大なのが難点です。この写真もゴチャゴチャしないよう地面のスペースを意図的に作り、手前の船を固定しているロープを画面の角から導線に入れて構成しました。

手前から2隻目と3隻目の船首の間にあるスペースにR1200GSを入れた構図です。一見して無難な構図のようで、実は手間のかかっている構図とも言えそうです。しかしこれでは以前も似たような写真を撮ったことがありますし、そもそも印象的とは呼べません。

そこでのぞき窓構図が作れないか、足元にある色々な漁網や漁具などに注目してみます。何か使えそうなものは無いでしょうか…

この時、私は一番手前の船の船首に巻き取ってあった舫綱に注目してみました。輪になっているのでデザイン要素の円や曲線が使えそうです。ここからのぞき込むようにR1200GSをとらえることはできないでしょうか。試してみましょう…




はい、こんな感じです。巻き取られた舫の輪、曲線を利用して額縁状を構成し、その輪の中からのぞき込むような「のぞき窓構図」の出来上がりです。のぞき窓構図はサスペンス映画やホラーなどの映像の世界ではよく使われ緊張感を誘いますが、写真で使うと緊張感と言うよりはメイン被写体を強調してくれるような印象になります。

近景を作った構図の場合、それが何なのか明確にするか、抽象的に大きくボカしてしまうか撮る時点でしっかり決めて絞り値を選択しましょう。この場合は舫の様子をきちんと伝えるためにEOS6D Mark2にEF35㎜F2ISを装着してF20まで絞り込みました。絞り込めば被写界深度が深くなる、つまりピントの合う範囲が広がる、ご存じですよね?もしボカしたい場合はF5.6とかF2.8といった具合に絞りの数値を小さくしましょう。

それと被写界深度を深くしたい場合、絞り込むとシャッターも遅くなりますのでブレにご注意を。三脚などを使ってカメラをしっかり固定するかISO感度を上げて対応しましょうね。

レタッチですがこういった手法で大事なポイントは被写体の質感をしっかり出すことです。この場合は舫の質感を出すためにLightroomで明瞭度とテクスチャを強めに入れています。




もちろんこういった構図がいい、という意味ではなくマンネリの回避方法の1つとして「たまにはどうでしょう」程度の1つの引き出しと覚えて頂ければ幸いです。前景に使えそうなモノさえ見つけてしまえば、ビギナーの方でも簡単に構図が作れると思います。

次回のツーリングで足元に何か面白い物を見つけたら挑戦してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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華麗なフットワークで構図を作れ☆三分割縛り地獄

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがパソコンはどのようなものを使われていますか?恐らく多くの読者の皆さまは撮った写真をPCでレタッチあるいは管理されていると思います。

私のようにデジタルカメラの記録モードをRAWで撮影し、その後LightroomやDPPのようなソフトで調整を施して現像されている方も多いと思います。そんな時にパソコンのスペックはある程度は高性能でないと快適に作業ができないものです。

Lightroom classic の場合はまずOSがWin10の64Bitでないといけません(32Bit版ではインストールもできません)。その上でメモリーは8GB以上、CPUは出来ればCore i3以上のスペック、ストレージはSSDだと最高ですね。それと忘れてはいけないのがモニターの性能です。FHDとうたっていても色領域が低いと高度な現像処理には役不足です。

私はいまThinkPadのE570を愛用しているのですが、Core i 5(7th)のSSD256、メモリー16GBで動作は快適なのですが、16.5インチFHDモニターの色領域が低く、何度か「あれっ」っと思ったことがあったので買い替えを検討中です。




候補はマウスコンピューターのDAIVシリーズにあるクリエイター向けPC DAIV NG5500シリーズ(10万円ちょい)なのですが、このマウスのDAIVノートPCはデスクトップ用のCPUを搭載しモニターはAdobeRGB98%カバーという色領域を持っているのです。通常、このようなモニターはモニターだけ単体で買っても数十万円もするので、マウスのDAIVシリーズは写真好きでRAW現像する人にとって理想的なPCと言えそうです。

さて前置きが長かったですが今回は<初級>ツーリング写真解説としてビギナーの方のための初歩的な内容をいってみたいと思います。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F16 1/40 ISO100

とっても簡単な内容でいってみます…。まず「構図」とは写真の世界では良く聞く単語ですよね。被写体や背景のなどの位置関係や大きさ関係でしょうか。どう配置してどう大きさや割合を調整するか。しかし、その調整の具体的な方法は一体なんでしょう??

いきなり答えを言ってしまえばズバリ、足です。撮影者は構図を調整するときに右に左に、近寄っては離れ、高い所に上ってみては地面に寝そべってみたり、とにかく足で動き回って被写体の位置関係や大きさ、あるいはスペースの比率の調整、背景の範囲などを調整します。それと同時に動くことによって被写体が最も魅力的にみえるアングルも探し当てるものです。このようによく動く足は写真家足とでも呼びましょうか。

左右に動けば被写体の位置関係が広くなったり狭くなったり、あるいは重ね合わせてみたり、高い位置から撮れば地面の割合が広くなりますし、逆にローアングルで撮れば空の割合が増えるのです。

しかし、どう動けば構図がどのように変化していくのか感覚で覚えないと構図は作れないのです。えっ?それは簡単ではないかって?




ではこちらの写真をご覧ください。三分割線上に水平線、三分割交点にバイクと灯台を合わせた写真です。この場合、バイクと灯台をもう少し離した構図を作る場合は右に動きますか?それとも左ですか?

一瞬でも「ええっと…」となった人はまだ構図の感覚が怪しいと思います。目の前の三次元の光景が二次元の写真となった場合、そのときの位置関係や大きさをどのようにして変化させるかは案外と練習しないと身に付かないものです。

しかし具体的にどのような手法で訓練すれば、この足で構図を作る感覚が身に着くのでしょうか? …簡単かつ確実な特訓方法があります。上の写真のようにピッタリ三分割構図を守る「三分割構図縛り」です。2つの被写体を見つけてその位置関係を寸分狂わぬ三分割交点に合わせるのです。簡単なようですが最初は意外と難しく感じます。

足を鍛える訓練だと思って身近なものを使ってやってみて下さい。近所の公園とかでも出来ると思います。ある程度やればすぐにコツがつかめるので、そうしたらツーリング先で応用してみましょう。

※念のため付け加えておきますが三分割構図を守りましょうという意味ではないですよ。あくまで構図をつくれる足を鍛えるための練習方法です。




悪い例  動けないと構図も陳腐に陥る

バイク、船、海、港の雰囲気。これだけの要素に対して動くことができなければ構図もこのように陳腐に陥るものです。

構図は写真を見る人へ作者の感じたコト、表現したコトへ導くためのガイドのような役割があります。これは構図に限らずフレーミングやデザインも同じで、当ブログでは度々、このような構図、フレーミング、デザインのことを写真の基礎工事と解説してきました。

正解はありませんし構図が全てな訳ではありません。しかしビギナーの方の通過点として避けて通れないのは写真家の足を手に入れることなのです。

今回はこの辺で。

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上達したい人☆意識することが何より大事<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに<初級>ツーリング解説として、ツーリング写真における具体的な撮影技法などではなく精神論的なアプローチでユル目な解説をいってみたいと思います。

私自身、写真をはじめて15年くらいですが最初の頃は上達できずに悩んだものでした。悩むほど負のスパイラルを呼ぶように納得のいく写真が撮れない日々がありましたが、今になって考えると写真のことで頭がいっぱいになりツーリングを楽しんでいなかったのが原因だったのだと思います。




「今日はいい写真を撮ってやろう」ではなく「素敵なことが起きればいいな」くらいで、あとは受け入れる準備だけしておけばOKなんだと思います。撮ってやろう、見せてやろう、では例えソレっぽい1枚が撮れたとしても、その写真はどこか傲慢で人の心に響く良作には成りえないと感じます。

宗谷丘陵 白い貝殻の道

私がまだ写真をはじめたばかりのビギナーの頃(今でも同じようなものですが)、よく感じていたのは「撮影地で何をしていいか分からない」という状態でした。何となくそこが良いと思ってバイクを停めてみたけど、まず何をしていいのか皆目分かりませんでした。どのレンズを選ぶべきなのか絞りとかはどう設定するのが正しいのか…と。

いま、私が昔の自分にアドバイスするなら次のような事を教えたいです。1.行動する、旅立つ、出会う、発見する 2.感じる、想像する、創造する 3.特徴をとらえる、光と影の様子を見る 4.再び想像する、創造する 5.それを写真にするイメージを頭に描いて 6.選択する (レンズ、露出、構図、フレーミングなど)7.シャッターボタンを押す。というプロセスですぞ!と。

困っている原因は1.被写体や情景と出会う旅のセンスが未熟だから 2.感動できる心の持ち主ではない、感受性が乏しいから 3.目の前の光景から特徴や光の様子を見分ける「目」が養われていないから 4.目には見えないことを想像する能力が乏しいから 5.目の前の空間がその焦点距離で二次元の静止画になるイメージが作れないから 6.やりたい事が決まっても表現手法を身につけていない 7.1~6ができずにシャッターボタンだけ押しているから …ですぞ!と。

春の小湊鉄道




そして特に重要なのは3つ。

その1

幼い子供のように純粋で豊かな感受性

その2

それが写真になったらどうなのか脳内でイメージを描ける力

その3

最初に感動したひとつを表現手法から選択し明確に個性的に表現すること

しかしこれらは頭で分かっても、では明日からうまく出来るかというとそうはいかないものです。豊かな感受性は意識して磨きをかけ子供の頃のような輝きを取り戻すもの、脳内でイメージする力は年単位でやって少しづつ身に着けていく力、表現手法は1つずつ習得していく撮影テクニック、どれも一朝一夕には成就しません。

では今できる練習方法はなんだろう?闇雲に撮っていては埒が明かないですよね…

房総の素掘り隧道

今できることはとにかく意識することです。大して素晴らしい景色ではないかもしれない…しかし「わぁ~素晴らしい景色だ」と自分の心にもっと感動しろと意識すること、被写体の特徴や光の様子など気が付けなくても見えなくても良いから「何とか見えないかな」と意識することです。

美しい、楽しい、懐かしい、寂しげ…といった感情を意識すること。




あとは良く動いて、いろんなレンズを試して、いろんな露出を試して、フレーミングを意識して撮ってみたり、ベストアングルを探るように意識してみたり、バイクではなくヘルメットなどの小物を主役したりと発想の転換を意識してみたり。

とにもかくにも意識すること、試行錯誤することがビギナーである今に出来る唯一のことです。

そして自分はツーリングが好きなこと、写真が好きなことを意識すること。楽しんで受け入れる気持ちがあれば変な写真にはならないはずです。

今回はこの辺で!!!

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