ライダーの選ぶべきカメラ☆タイプ別 厳選7種

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりにバイク写真、ツーリング写真に適したカメラの選び方について書いてみたいと思います。

よく写真界の権威のような方が「カメラなんて何でもよい」といったことを書かれているのを見かけます。確かにいい写真を撮るのは「人」であり、最新のカメラや高級なレンズなどは必ずしも必要とは言えません。にも拘わらず多くの人の関心の対象は最新のカメラやレンズなのは今も昔もあまり変わりませんね。

「カメラなんて何でもよい」はカメラにこだわり過ぎている「カメラユーザー」に関心の対象を写真という芸術に導くのに分かりやす言葉だと思います。しかし私は「何でもよい」はちょっと言い過ぎではないかな…と感じます。

例えば15~20年前に売れに売れたデジカメ黎明期の普及モデルを今でも愛用している、という方はそろそろ買い替えた方が良いと思います。

今回はこの投稿を何年後に見ても良いようになるべく具体的な機種は書かずに大まかにカメラの特徴、機能でご紹介してみたいと思います。

1.ツーリングの記録、愛車写真がメインの人

ツーリングに行ったらここだ!と思った場所でスナップ的にパチリと撮る。あるいはお気に入りの愛車と記念写真。こんな感じでライトに使う人には気軽に使えるコンデジも良いですが、最近では何といってもスマホのカメラ機能が良くなっているのでスマホがお勧めです。

最近の機種は深度のコントロール(光学的ではないようですが)や夜景の撮影なんかも耐えられる性能で進化しています。新しいモデルであるほどカメラ機能は充実しているようですので冒頭の話と少々矛盾しますがスマホ一本でいく人はなるべく新しい機種が良いと思います。

スマホで写真をやる最大の強みは何といってもいつでも必ず持ち歩いていること。これに尽きます!何十年も前から写真界で有名なコダック社 【よい写真を撮るための10のヒント】というのがあるのですが、その1番目に「いつでもカメラを持ち歩く」とうのがあります。いつも持ち歩いているという意味でスマホは最強です。

逆にスマホでは出来ない事、苦手なことは太陽が画面内に入るような逆光、夜景や星空などの暗いシーン、望遠の画角、ピント位置や被写界深度を精度よくコントロールすること…などが挙げられます。

ツーリング先で気軽に愛車とパチリと撮りたい人は荷物にもならない、その場でSNSにアップできるスマホがいいですね。




2.ツーリング風景をSNSでカッコよくアップしたい人

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

ツーリング先で出会った風景、感動した被写体と愛車を合わせて撮りたい人。ツーリング写真を撮りたい人はマニュアル露出機能のあるコンデジ中級機がお勧めです。価格5万円前後のニコンならCOOL PIXシリーズ、キャノンPowerShot、SONY RX100シリーズなどです。

ミニ三脚と一緒にボディーバッグに入れてツーリングに行ってみましょう。バイクはローアングルで撮るとカッコいいので、ファインダーが覗けないほど低くするときに重宝するバリアングルモニター(またはチルトモニター)搭載モデルがお勧めです。

絞り優先モードで積極的に露出補正を使いこなしてカッコいい写真を撮りましょう。

3.バイク写真だけでなく他の様々な用途にも使いたい人

ツーリング先でブログ用の記念写真や美しいツーリング写真を撮るだけに限らず、お子さんやペットの写真、お花や鉄道など様々な写真を1台のカメラで撮りたい人はデジタル一眼レフカメラがお勧めです。

一眼レフはレンズを交換することで様々なシーンに対応します。コンデジに比べてAF追従性能や連写性能も優れているので運動会やスポーツシーンでもシャッターチャンスをものにできます。

揃えるべきレンズは広角側はズームレンズ、標準の50mmは解放の明るい単焦点レンズ、望遠レンズは予算に応じてズームレンズをチョイスすると良いと思います。

SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

4.画質優先、納得の「いい写真」をツーリングで撮りたい人

車種がSSの人や林道走行をする人は持っていける荷物に限りがあると思います。そんな方はコンデジの上位機種(APS-Cセンサー搭載など)がお勧めです。定価10万円前後くらいで大型センサーを搭載したコンデジが各社から売られていると思います。

ある程度の荷物が持っていける人はレンズが交換できる一眼レフまたはミラーレス一眼がお勧めです。標準ズームレンズに加えてもう1本、お気に入りの画角用に開放の明るいレンズを加えてみましょう。

三脚はアルミ製かカーボン製のトラベラー三脚がお勧めです。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG




5.荷物が増えてでも「作品」と呼べる1枚を撮りたい人

この辺から本格的に写真をやる人の領域です。例えば蛍が飛び交う夜の森でバイク写真を撮りたい、燃えるような夕陽を背景にツーリングのワンシーンを切り取る、夜空に輝く天の川銀河とバイク、といった具合に普通の人では技術面でも労力面でも届かないような写真を撮る人、またはそれを目指したい人は35mmフルサイズセンサーを搭載した一眼レフがお勧めです。

EOS6D mark + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG  F5 30SEC ISO3200

一眼レフは現在では従来の光学ファインダー搭載からミラーレスEVFファインダーへと切り替わりつつあります。これから揃える人はミラーレスを選ばれる人が多いかもしれませんが、バイク写真をやる上では両者に大きな違いはでません。むしろキャンプツーリングで旅をされる方にとって、バッテリーの持続が悪いミラーレスは不便と言えます(キャンプでの長旅では充電の問題は悩ましいですからね)。

三脚はカメラボディ+レンズの重量に対応したものを用意する必要があります。その大きな三脚をバイクにどう積載するかは悩ましい問題です。私の場合は こちら でご紹介しております。

6.ツーリング写真で写真をレベルアップしたい人

レベルアップしたい人に強くお勧めしたいのは画角が単焦点であることです。ズーム機能を使わないで写真をやっていると画角の感覚が養えますし、構図を作るための足もよく動くようになります。

一眼レフであれば24mm、35mm、50mm、85mm、135mm、200mmあたりからお好み(または得意な)画角から2、3本選んでみましょう。ちなみに私の場合は35mmが大好きです。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

単焦点レンズは描写が優れているだけでなく、構造が単純なので内部にチリが混入しにくく、レンズ構成もシンプルなので軽量なものが多いです

得意な画角はどんどん磨いて個性的な写真が撮れるよう進化しましょう。

7.荷物は最小限、でもスマホでは不満な人

一眼レフカメラに交換用レンズを何本も…または重い望遠ズームレンズとか…いい写真が撮れるのは分かるけど、そんな荷物はとても持って行けない。そんな人はミラーレス一眼レフにレンズ一本でいってみましょう。FUJIのXシリーズや予算のある人はSONY α7シリーズ、キャノンEOS5DやEOS6Dなどに好きな(得意な)画角をカバーしたレンズ一本です。選ぶ一本は当然ですが軽量コンパクトなものを選びます。お勧めは通称パンケーキレンズと呼ばれる薄型の単焦点レンズです。

またはAPS-Cやフルサイズセンサーを搭載した高級コンデジもお勧めです。やはり高価なモデルは光学系も優秀なので逆光時に不自然なフレアやゴーストも抑えられていますし、収差と呼ばれる現象も少ないです。

この場合もミニ三脚や軽量なトラベラー三脚で対応できるのが大きなメリットですね。

いかがでしたか?あまり具体的な機種名を書かずに解説してみましたが、カメラ選びはバイク選びと同じで、自分が欲しい!と直観的に感じたものを買うのが正解というのもあります。気に入って買ったカメラであれば少々荷物でも臆せず持っていける意欲が沸いてくると思います。




あまりネットの情報などに振り回されず、シンプルに自分が気に入ったカメラや持ってみて手にしっくりくるカメラが正解だったりします。

大型の量販店に行くと実機を手に取って見ることができます。重量やサイズ感を確認できるのでぜひ一度、実物に触れて検討してみてください。シャープなラインがカッコイイと思たけど触れてみたら肌触りが痛いとか、写真ではイマイチだったけど実物はカッコよかった!なんてこともあります。

それと走行シーンを撮りたい人は一眼レフに200mmくらいの望遠レンズが良いと思います。シャッター速度優先モードで流し撮りを決めましょう!

ちなみに私は20年ちかくキャノンの一眼レフユーザーでして、現在ではEOS6D Mark2とRICOH GRを愛用しています。EOS6D Mark2を選んでいる理由は光学ファインダーを搭載した一眼レフが好きなこと、ハイ&ローアングルが多いのでバリアングルモニターが欲しいこと、の2つが理由です。フルサイズセンサーの光学ファインダー一眼レフでバリアングルモニターっていうのはEOS6D Mark2くらいなんです。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

では、今回はこの辺で!!

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ちょっと技アリな?スマホで撮るツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近のスマホってカメラ機能がすごく優秀ですよね。最新のiphoneでは一眼レフで撮った写真のように背景をボカしたり、暗部がつぶれないよう自動で調整してくれたりで本当に良くできています。

スマホのカメラ機能って光学的な部分がどうこうではなくアプリケーションのAIが気が利いているのだと思います。きっと撮影者はこう撮りたいのだろうな、という予測がすごく的確なのですね。これって普通のカメラにはなぜか搭載されていませんよね。カメラメーカーの考え方って露出でもフォーカスでも平均的な値を出すことに縛られているように感じます…。

しかしいくら最近のスマホのカメラ機能が優秀だからと言ってどんな写真も実現できる訳ではありません。強烈な逆光、超望遠、深度やピント位置を微妙にコントロールしたい…他にもありますがカメラではないと出来ない事はまだまだ沢山あります。

今回は一眼レフカメラとスマホがコラボしたような、少々の遊び心で作ったユニークな写真をご紹介したいと思います。

iphone???

先日、自分の体調不良と、とある所用が重なり休日であるにも関わらず家から一歩も外に出れない日がありました。




都の将軍様は言いました「一休よ、今日はこの家から一歩も出ずに最高のツーリング写真を撮ってこい」。

さあ、困りました。一休さんはオートバイに乗るどころか家から一歩も出ずにツーリング写真を撮るよう将軍様から命ぜられてしまいました。ここで一休さんは得意の「とんち」をきかせます。

 ポクポクポクポクポクポク…

 チ~ン ひらめいた!

まずはスマートフォンのカメラアプリを起動させ、画像は何でも良いのでスクリーンショットで保存します。ここではカメラアプリの枠だけが欲しいのです。そして保存したファイルを一度パソコンに転送します。




次に過去に撮った画像の中から良さそうな写真を1枚選びます。今回は海岸での朝日のシーンで撮ったR1200GSアドベンチャーの写真をセレクト。そして先ほど保存したカメラアプリの画像とペイントツール(ウインドウズに元々入っているソフト)で合成します。

別の画像と切った貼ったという合成はPhotoshopの仕事ですが、ここでは誰でもできるようペイントツールを使ってみました。

こんな画像ファイルを作ります。あたかもiphoneで撮ったみたいですね。そして、これを再びスマートフォンに送ってカメラロール等に保存しましょう。

あとはスマートフォンでこの画像を表示させた状態で、家の窓を開けて夕陽に向かってかざし、一眼レフで撮るのです。両手でスマートフォンを持つので一眼レフは三脚に固定してセルフタイマーを使いましょうね。

指の形は写真デザインの観点から、最も画面内で美しいと感じられるポーズを検討します。背景となる部分とスマートフォンの画面内の風景に、なるべく矛盾が発生しないよう絞りは開放を選択します。

これで晴れて家から一歩も外にでないで撮った、ツーリング写真の完成です!どうですか?将軍様!えっ?ずるいではないかって??それを言ったら一休さんだって結構ずるいですよ!




合成した写真はコンテストには応募しないでくださいね。それとSNSで発表する場合も、合成であることを事前に開示した方が良いかもしれませんね。あくまで遊びですので!

しかし、こういった写真は例えばあと10~20年後に見ると、また違った印象になるものです。だってiphone7なんて思いっきり時代性を写しちゃってるではありませんか。10年後に見たら「うわ~懐かしいiphone7だ!」、20年後に見たら「うわ~懐かしい、スマートフォンだ!」みたいなね。

今回はこの辺で!

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いい写真にセンスは重要か?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよ夏のツーリングシーズンですね。今年は春に巣ごもりしていた関係で体が暑さに対応できていない場合があるそうですね。例年に増して熱中症に注意してツーリングしましょうね。こまめな休憩とのどが渇く前に水分補給が大事だそうですよ。

さて今回は写真をやる上でセンスは重要なのでしょうか?という話に触れてみたいと思います。センスというと生まれ持った才能のようで後からではどうにもならない…という印象ですが、センスは磨けば光るものです。




「私はセンスがないから…」と諦めモードの人をよく見かけますが、私が考えるにセンスは今だけ輝きを失っているだけです。確かに個人差はありますがセンスは人それぞれ種類が違うだけで優劣ではないと思います。大切なのは今のセンスではなく美や芸術に対して無関心な事の方が問題だと思います。

EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

先日、知人の方と「私はセンスがないのでどうにも…」とやはり諦めモードの方と話す機会がありました。その方は私と同じEOS6D Mark2を愛用されているのですが、そろそろEOS Rに買い替えようかと思っている…という話題の最中でした。

「EOS Rに買い替えてもセンスがないから上手い写真は撮れないだろうけどね」

もちろん今のままでは買い替えてもきっと写真は変わり映えないと思います。カメラを買いかえれば写真がよくなる…というのは幻想です。カメラの買い替えを検討するのは自分が撮りたい写真を実現するのに必要な機能が発生したときです。

その方との会話で今の季節は千葉からでも天の川が綺麗に見れますよ、という話題になりました。天の川という単語に「おぉ~」と反応してくれたので、上の写真をお見せしたところ「なんですかこれは?雲ですか?」と首をかしげていました。

天の川を知らないのは問題ではありません。普通なら「わー、きれい」となるはずですが表情が全く変わらなかったのが気になりました。美しいものを見ても美しいと思えない…動かない心。美や芸術に対してあまりに無関心なこと。これがこの方の写真が進歩しない原因なのだなと思いました。(私の撮ったこの写真が美しくないのが原因かもしれませんが)




写真を上手になりたい、すごい写真を撮りたい、見た通りに綺麗に撮りたい、こういった写真の要求はもっているけど美や芸術には関心がない。被写体や情景に対して感動もしていない。これだと撮影技法や知識を身に付けてもお手本写真のような写真しか撮れないのですね。

センスよりも人柄で撮ってみましょう。まずは反応すること、感受性を磨くのが効果的です。長年の運動不足でなまっているハートをまずはストレッチして子供の頃のように戻してみましょう。雨があがって青空が見えただけで「わ~晴れた」と喜ぶような人がいい写真を撮れる人なんだと思います。

センスは数ある「撮り方の引き出し」の中から今はコレを使おう、という選択のときに定石通りではないエキサイティングな選択ができるコトだと思います。ビギナーの方にとっては【数ある撮り方の引き出し】を得るまで時間を要するので少々先のお話ですね。

自分はセンスがない…なんて諦めモードはやめましょう。アマチュアなのですから「自分はセンスがある」「天才かも」と思うくらいでちょうど良いのかもしれません。

今回はこの辺で!




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バイク写真の構図☆基本中の基本☆徹底マスター

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近ニュースを見ているとオートバイの事故が多いようですね。多くは車との接触事故やバイク側のスピードの出し過ぎが原因のように見受けます。特に車との交差点での接触事故、いわゆる右直事故が目立ちますね。

ドライバーから見てバイクは小さく見えるので距離感や接近スピードを見誤ることが多くタイミングを間違えて右折してくるケースはよくあります。本来ならドライバー側にバイクに対する意識をもっと高くもってほしいのですが、他者に期待しても仕方がありません。我々ライダー側が「あの車は曲がってくるかも」と常に疑うようにしましょう。

それとバイクのウインカーの消し忘れも危険ですので気を付けましょうね。ウインカーが付けっぱなしだと本人は直進のつもりでも対向車から見れば「あのバイクは曲がるのか」と誤認させますので大変危険です。R1200GSの場合は約100mで自動で消えますが。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説ではバイク写真の基本の基本、三分割構図をもう一度おさらいしてみたいと思います。

地平線をグリッド線に、ライダー+バイクを交点に置いた三分割構図

三分割構図と言えば写真の世界では超有名な基本ですので多くの方がご存じだと思います。このように三分割されたグリッド線に準じて被写体や景色を構図していく手法ですね。以前から何度も書いていますが構図とは被写体や情景が写真と言う二次元の画になったとき、現実の様子が線形となって印象や視線誘導として機能するものです。そして観賞者を作品の主題へ導くよう案内図のように機能すべきものですが、ビギナーの方には難しいところですよね。

構図に限らずデザインやフレーミングも同様ですが作品の核心ではなくあくまで基礎工事のようなものです。確かに重要だけど最重要ではない…しかし知識も応用力も持っておいた方が良い、それが構図です。

さて有名な三分割構図ですが皆さまは使えていますでしょうか?三分割構図の使い方は1.交点に被写体を置く 2.水平線や建物等の境界をグリッド線に合わせる 3.グリッドのマス目を面として使う 4.これらを複合的に組み合わせて使う 5.日の丸構図や三角構図など他の構図と組み合わせる といった使い方があります。もちろん「この写真では三分割構図は使わない」という選択肢を選ぶときも三分割構図の知識を持っていないと出来ないものです。

では三分割構図の知識とは何ぞや?といいますと単純に言ってしまえば奇数の魔力です。2等分はダメだけど3等分は美しい。5や7も美しい。この奇数がもたらす美的バランスの神秘です。

なぜそうなのか?は私も分かりません。人間のDNAやオウムガイの断面に1:1.618の黄金比であるフィボナッチ数列スパイラルが存在しているのと同様に比率は生命の神秘に通ずるものがあるのです。この写真のように2等分すべき正当な理由なく2等分してしまうと、誰の目にも美しいとは感じられない陳腐な写真に陥るのです。




「正当な理由なく」と書きましたが1:1が絶対にダメな訳ではなく例えば双子の赤ちゃんとか富士山のようなシンメトリーな被写体、とにかく等しいということを表現したいときは1:1が有効です。しかしバイク写真、ツーリング写真ではあまりこういった場面はありません。

面でも交点でも背景と被写体の割合でも、とにかく1:1は避けるべし!とひとまず覚えておきましょう。少しずらすのが美しい…何をするにも1/3単位で…これが多くの芸術での基本になっているのです。

これは右下の交点にR1200GSを配置した三分割構図です。「ちょっと左にずれてない?」とお気づきの人も多いと思います。ここではR1200GSのド真ん中に交点を持ってくるのではありません。ド真ん中に交点を置いたらR1200GSに対して交点の位置が1:1になってしまうのです。ここでも3分割を意識して交点の位置を決めます。(小さな被写体でしたらド真ん中でも大丈夫ですが)

三分割構図に準じるとは逆に言うとあらゆる部分で1:1という等分を避けるという考え方です。背景とバイクの割合を等分にしない、船とバイクの存在感を等分にしない。比率の世界では1に黄金比 1:1.618(5/8)、2に白銀比 1:1.4142(√2)、次いで青銅比や第二黄金比などがありますが、ここでは簡単に考えておよそ1:1.5、つまり三分割は正義なのだな!と覚えてしまいましょう。

この作例では前景の船体を下の分割線、マストを右の垂直分割線、R1200GS+ライダーの位置を左上の交点に合わせた三分割構図です。このように複数のポイントで使用することであからさま三分割構図を回避して写真の構造を暗号化することができます。

もちろんこの位置に合わせるのはピンポイントなアングルを探る必要があるので精度よく動くことや画角の感覚をしっかり身に付ける必要があります。ビギナーの方はいつか挑戦してみてくださいね。




最初にご紹介した悪い例の1:1の写真はSNSなどを見ていると結構よく見かけます。一方で「これは三分割構図を上手に使った写真だな」と思える写真は驚くほど少ないと思います。三分割構図がこれほどまでに有名なのに一体なぜ…その根底には情報化が進んだ現代社会にもあると思います。

「写真の上手な構図」と検索をかければ三分割構図や日の丸構図などの使い方が星の数ほどヒットします。現代の多くの人は必要な情報、困ったことをネットで検索し情報を得ようとします。しかし「なるほど三分割構図ね」と知識をつけたつもりでも自分で考えて応用しなければ実りません。知識だけで終わらせず考えて苦しんで感覚で覚えて、そして理解できればようやく習得になると思います。

自力で理解して習得すると選択肢が増えます。今回の三分割構図であれば線や交点の使い方だけでなく「三分割構図を今は使わない」という選択にも理由を持てるようになります。もちろん三分割構図に限らずデザインやフレーミング、露出やホワイトバランスも全てそうです。ネットで調べた知識をきっかけにするのは悪い事ではありませんが、それを元に自分で考え試行錯誤し理解につながったときに初めて習得です。

毎度偉そうに書いてしまいますが本当の意味での習得を目指してぜひ知識だけでなく「自分で考える」を意識してみてくださいね。

基本中の基本 三分割構図の解説でした!!

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写真が上達する【ぶっちゃけ〇〇】講座

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、上達や進化を実感して写真をやられていますでしょうか?何年もやっているけど以前と変わり映えない…上達したいけど出来ない…こんなお悩みをお持ちではありませんか?

上達や進化を実感できないと、当然ですがおもしろくないものです。通勤途中に咲いているアジサイを「きれいだな!」と思って撮ってみても、ストレージ内には去年も一昨年も全く同じような写真が…これでは面白くないですよね。継続は力なりなんて言いますが継続の秘訣は日々進化を追求しそれを実感できた瞬間に感じる遣り甲斐だと思います。

今回はビギナーの方を対象に写真が上達するための具体的な要素を箇条書きで【ぶっちゃけ】で書いてみたいと思います。




・肉体的な上達

これは写真の場合はあまり多くはないと思うのですが技能的な面での上達のことです。カメラをしっかりホールドし軸足を意識してブレない姿勢を作る。シャッターボタンは指の腹でゆっくり押し込むように押す。ファインダー内で水平や垂直をグリッド線に頼らず精度よく出す。といったことが技能面での上達になります。

たとえばこういったシーン。日中でも光量が乏しく且つ絞り込んで深度を確保したいとき。無情にもシャッター速度は低下してビギナーでは容易くブレ写真を生んでしまいます。

拡大するとよく分かるブレ写真

ブレ写真に関わらず主に覚えていただきたい重要なことは3つです。1つ目はこういった時にシャッター速度が遅くなってブレ写真になりやすい、という知識を持つこと。2つめは三脚にカメラを固定する、無ければISO感度を上げるなど策を講じる手段を身に付けること。3つめは少々シャッターが遅くても手ブレなどしない技術を身に付けること。知識、手段、技術の3つです。どれかが欠けていたり1つだけが突出していたりしないようバランスよく学びましょう。

肉体的な技術の習得という意味ではこれもそうです。水平線を完璧に水平にする、あるいは建物の境界など垂直線を完璧に垂直にして撮る技術です。まず写真において水平線や垂直線が存在した場合の扱いを知識として習得すること。水平が何らかの理由で精度よく出せない場合の策を講じること。水準器などに頼らず感覚だけで完璧な水平を出せるよう技術を習得すること。

誤解のないように付け加えておきますが写真において必ず水平や垂直を完全に出しましょうという意味ではありません。画面と言う長方形の四角内において真の安定(または意図的に作った不安定)を再現するための「感覚的なデザインの水平」ですね。もちろん海岸や塔などがある風景でそれ自体の水平や垂直に意味を持たせる場合は、本当に水平垂直をビシっと出す必要もありますが。

これら肉体的な技能面の上達はとにかく数を練習する以外にありません。ピアノやゴルフが上達するにはどうしたら良いか?と聞かれれば「練習しましょう」となるのと同様です。

・気付きの繰り返し

失敗やうまくいった例を元に「あっそうゆうコトか」と自分で気が付くことを繰り返して上達していきます。いくらネットで情報を仕入れても所詮は体験したことには適わないものです。実際に自分でやって体験してはじめて経験値となり、やがて上達するのだと思います。

たとえば三分割構図だったら、三分割構図にしたかったけど出来なかった写真、三分割構図の交点で撮れた写真、三分割構図のグリッド面で撮れた写真…そして三分割構図など使わなければよかったと後悔する写真。これらを何度も実際に撮ってはじめて習得したと言えると思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

ツーリングを終えて帰宅して写真を仕上げているとき、あるいは写真を撮ってから何年も経ったときなど。写真を見返して後で気が付くことはよくあります。「あっそうゆうことか」と。自分が撮った写真を見返す時間は特別な時間です。もし自分が過去に撮った写真など見たくもない…という方がおられましたら、それは問題です。自分が好きなことを好きなように撮っていなかった、あるいは自分と言う人間が嫌い…という事ではないでしょうか。

私はかつてメーカーに勤務していたとき、カタログに掲載する製品の写真をよく撮っていましたが、そういった「仕方なく撮っていた…」という写真を今になって見返したいとは思いません。しかし15年前のツーリングで撮った下手な写真でも今になって見返すと特別な1枚に感じるものです。

写真って人に見せて感動を…なんて言う芸術なのかもしれませんが、ぶっちゃけ極論を言ってしまうと自分のために撮っているのですよね。だから自分の好きなように撮って下手でもいいので大好きな自分の写真をコレクションしていきましょう。それを見返す素敵な時間の中で「あっそうゆうことか」という気づきになり次の写真へ繋がるものです。




・失敗の検証

明らかな失敗写真を撮ってしまったとき、誰だってその写真をもう見たいとは思わないですよね。すぐ削除です…。

しかしビギナーの方はご自身が撮ってしまった失敗写真も大切な教科書です。何年かして見ると考えも変化する場合もありますし、念のため失敗写真もストレージに保存しておきましょう。そしてうまく撮れなかった苦い経験は次の撮影で必ず生きてきます。もうあの時のような失敗はしないぞ、と。

たとえばこんな平凡なツーリング記念写真を撮ってしまったとします。帰ってからでいいので何がどうイマイチなのか自分が先生になったつもりで分析してみましょう。何度も自問して苦しんでください。「海でバイクを停めてソコで撮った」それがどうした?何が足りない?と。露出がアンダーだとかポジションが目線の高さで平凡だとか、風景の特徴が表現しきれていないとか…できるだけたくさんのダメなポイントを挙げてみましょう。

その時、何も分からず惰性的にシャッターを切ったダメな自分を明らかにさせておくのです。きっと撮った時は「こんな風に撮りたい」「この風景を写真にしたらこうなるだろう」というイメージ写真を脳内で想像できなかったのではないでしょうか?この1枚の失敗写真はあの時の景色を何もしないで写真にするとこうです、というリザルトです。

何も感じなかった、何も想像しなかった、何も工夫しなかった。被写体を見る目も感受性も足も、何もかも未熟だったことに反省をしましょう。これをやっておかないと次回の撮影もまた同じことを繰り返してしまいます。

・写真に対する見識を豊かに

「なかなか上達できない」とお悩みのビギナーにお勧めする効果的なやり方をご紹介します。それはズバリ!写真が上手くなりたい、カメラに詳しくなりたい、という考えを一度捨てることです。関心の対象を写真という芸術により向けてみましょう。

ビギナーもベテランも目指すのは「いい写真」です。しかしいい写真を定義するものは何もなく、いい写真とはいつも見る側が主観的に決めるものです。経験の浅いビギナーの方はカメラのことに詳しくないのと同様に写真についても詳しくないものです。そこでビギナーの方はキレイに撮ること、整った構図で撮ること、上手な写真というのを「いい写真」であると誤解してしまうものです。

意図的に露出オーバーにした写真

下手だけどいい写真、露出オーバーだけどいい写真、ブレたけどいい写真。…それは撮影者が感動したことがきちんと写っている写真です。整った構図やお手本のような露出だけでは「いい写真」は成立しないという意味が多くの写真を見ることで理解できると思います。

もちろんバランスの良い構図や適正露出など上手に撮る事は大切なことですが、それが全てではないという事です。いつも感心の対象を写真にすることで1つのアートを学ぶ意識を持ちましょう。写真をやるぞ!と決意した人はアートの門を叩いたという事なのですね。




自分が撮った写真に限らず他の人が撮った写真や有名な写真家の作品を見ることも悪くありません。ノージャンルで様々な写真作品を観賞することで写真というアートの見識を深めるだけでなく、自分の好みを知ることもできます。

ぶっちゃけ…上達しない人というのはカメラや撮り方にばかり関心を持ってしまい、写真がアートであることにいつまでも気が付かない人だったりします。

長くなったので今回はこの辺で!!!

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実践で使える☆ツーリング写真の被写体とデザイン

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、梅雨のためバイクの季節とは言い難いですが写真は楽しまれていますか?バイクに乗れない休日でもカメラを持って近所に出かけてみましょう。あまり写真を撮らないでいると運動不足と同じように感覚や感性もなまってしまいますので。

さて今回はツーリング写真における構図やデザインのお話を漁港での撮影シーンで解説してみたいと思います。その前に構図とデザインとは何ぞや?という事を軽くおさらいしておきましょう。構図とは被写体の大きさや位置関係であると一般に解釈されているようです。もう少し掘り下げて私の個人的な解釈をここに書きますと「構図とは情景や被写体が二次元の画になったとき、一定の視覚的効果を生み出す線形を利用して作品の主題へ導く案内図である」となります。

またデザインとは構図に似ていますがあくまで写真をパッと見た瞬間の印象に関わるものです。それは色の組み合わせによる感情の動きであったり、図形やパターンなどによる安定感であったり、線による視線の動きであったりします。

今回は詳細に触れませんが他にもフレーミングというのがあって、これは情景に対してどの範囲までを写真とするか?という解釈が一般的です。しかしフレーミングも極めれば奥が深く、被写体を切り落とし存在感を調整する手法や枠外の様子について想像を誘う心理的手法などがあります。




構図もデザインもフレーミングも作品の基礎工事や図面のようなものであり、核心ではありません。極端な話、核心をシンプルかつ明快に打ち出せるのであれば構図もデザインも不要な場合さえあり得ると思います。

さて前置きが長かったですが本題に入ってみたいと思います。今回は房総や伊豆など半島のツーリングでよく見かける漁港のロケーションで解説してみます。漁港に限らず「港」というだけでバイクとは相性のいいロケーションと言えますよね。私が中学生の時に愛読していた「あいつとララバイ」も横浜港のコンテナふ頭のようなロケーションが度々出てきたのを覚えています。

海、港、船、カモメ…これらツーリング写真に適したロケーションですが漁港のような港はシンプルな背景を探すのも難しいものです。舫綱、杭、ドラム缶、漁網、浮きなど色々なものが乱雑に存在し、それを写真にするとゴチャゴチャとして主題を明確化できなくなります。

上の写真では漁船、舫綱、杭、浮きなどそれぞれ存在感の強い被写体が1枚の写真の中に収まっています。お世辞にも美しいとは言えませんし、何をうったえたい写真なのかよく分かりません。

こういった色んなものが散在している場所は難しいので思い切って1つの被写体に注目してみましょう。私はこの場所で最も気に入ったのはこの赤い舫です。とても太く頑丈そうな様子と深い赤がとにかく印象的だと思いました。

写真デザインの要素として挙げられる代表的なものは【色】【直線&曲線】【図形】【規則的なパターン】【質感】【立体感】【光と影】などです。とりわけ色は印象に大きく影響するもので赤は強烈に見る側へインパクトを与えます。




1つのものに注目したら寄って撮る事で、その被写体の質感も表現されます。質感とは実際に肌で触れた時の感触があたかも伝わってくるような様子です。ここでは舫綱の質感ですね。

雑然とした現場で撮り方に困ったら1つの被写体を決めて、その特徴をよく見て撮るだけで印象的な1枚になります。

EOS6D mark2

こちらは写真デザイン要素の1つ【規則的なパターン】に注目して撮った作例です。潮風で浸食されたブロック塀の様子を1つのパターンとして捉えました。

言語化してみるのも効果的なやり方です。目の前の情景から見えている物を順番に挙げていき、それぞれがどのような特徴を持っているのか言葉にしてみましょう。浮きの形が果物のようだ、鎖の周囲に錆水が流れた跡がある、ブロック塀に草が立派に生えている、といった具合です。




その場所で写真を撮ろうと思ってバイクを停めた時、脳は目やその他の感覚器官から様々な情報を一度に処理しきれずビジー状態です。そのような状態でシャッターを切れば秩序なき惰性写真になるのは明白です。少し落ち着いて順に見て言葉にしてみましょう。そして自分が気に入った1つ、もっとも特徴的だと分かった1つを35mmか50mmレンズあたりで寄ってみましょう。きっと写真だからこそ見えてくる世界があるはずです。

今回はデザインの観点で1つの物に注目し、それに寄って撮る方法をご紹介しました。また別の方法は機会をみて解説したいと思います。少々理屈っぽいですがこういった知識を礎に実践、応用して力をつけてくださいね。

今回はこの辺で!!

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やさしい☆はじめてのバイク写真☆基本講座

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真の解説ではなく愛車をカッコよく撮るバイク写真の撮り方について解説してみたいと思います。

当ブログ「究極のツーリング写真」ではバイク写真という大分類に属する・愛車写真・バイク生活の記念写真・ツーリング写真の中から「ツーリング写真」に特化しツーリング写真をよりARTに、そして世にバイクツーリングの魅力を発信できるよう活動しています。

しかし風景主体のツーリング写真とはいえバイクも登場するわけでバイクをカッコよく撮るノウハウも決して軽視はできません。バイクをカッコよく撮るにはどうしたら良いか?多くの方がツーリング先で撮っている愛車の写真ですが、ここで改めて「バイクのかっこいい撮り方」を深く掘り下げて優しく解説してみたいと思います。

以前にもバイクのかっこいい撮り方は何度か解説してきました。軽くおさらいをすると1.最初に雰囲気の良い背景探しをすること 2.横7前3といった7:3の角度を基準にベストアングルを探ること 3.バイクの造形に存在する特徴が美しく映えるよう工夫する(上の写真ならR1200GSのクチバシと呼ばれるハイフェンダー) 4.メッキパーツやタンクのエッジなどに光を当ててハイライトを作る 5.ライダーの存在を予感させるヘルメットなどの小物を上手に使う…といった事でした。

今回は背景とバイクの割合や配置について書いてみたいと思います。




・バイクを日の丸構図で大きく配置

まず最初にバイクを大きく配置して完全に日の丸構図で配置する撮り方です。最初の写真と比較してバイクの位置が完全に中央になっているのがお分かり頂けると思います。

バイク写真に限らず日の丸構図の特徴というのは写真の主題を明確化すること、そして抜群の安定感&バランスが得られるのが日の丸構図です。「この写真の主役はこれです!ジャーン!!」という感じです。このシーンの場合はどうでしょうか?この大きさでR1200GSを撮るのであれば、配置など関係なく誰でも主題はR1200GSだと分かりますね。そこで追い打ちするように日の丸で配置するとややクドい感じもあります。

日の丸構図はこういったシーンではなくバイクを中古で売りたい時の1枚目の写真に使うような構図だと思います。

・バイクを小さめに背景をたっぷり作る

なかなか愛車写真で背景を多めにとるという発想自体が出てこないと思いますが、その場所の雰囲気が良ければ良いほど、背景の割合を増やすのはアリだと思います。

バイクが主役の愛車写真なのですからバイクの存在感は少々強めに出したいですよね。しかしバイクの存在感とは何も大きさとは限りません。この写真のように暗い(黒っぽい)背景の中で車体の各パーツに輝きが入るようにバイクを輝かせれば、ご覧のようになります。このような構図では「R1200GSがそこに存在している空間」という写真になります。この背景にもぴったり似合う撮り方と言えそうですね。

しかしスペースを多めにとる方法は実は結構難しいです。ポイントはスペースを作るというプラスの意識です。バイクを小さめに撮ってみようと考えてしまうと「できちゃった無駄なスペース」になり、スペースを作った写真とは似て非なるものになります。いつでも写真とは撮影者の意図のもと必然的に成立するものと考えましょう。




バイク雑誌で活躍するカメラマンは意図的にスペースを作るのに慣れています。雑誌はカメラマンだけの仕事ではなく誌面デザイナー、ライター、編集者などの連携でページが完成するものです。後で誌面デザイナーが仕事しやすいようにスペースを作って撮るのですね。

後でこんな風に文字が入っちゃいそうなスペースを作らない

こんな風に後で文章や別カットが挿入されることを想定してスペースを作ったりするのですね。私たちは雑誌で活躍するプロカメラマンではないのですから1枚の写真で作品として成立するよう、後で文字が入れられちゃいそうな無駄なスペースを作らないよう気を付けましょう。

・後方にスペースを作って到達感を演出

これはおススメのやり方です。バイクの後方にスペースを作ることで「走ってきた」「到達した」という表現ができツーリングにおけるバイク写真として成立します。ただ上のシーンの場合だとツーリングを連想させる重要な被写体…そう「道」が写っていないのでこの背景に似合った構図とは言い難いですね。主に旅を連想させる道を写すときや宗谷岬の碑のようにライダー達が目指すシンボルなどが写るときに有効な構図です。

ちなみにバイクの前方にスペースを作ることで「出発」「スタート」といった雰囲気の演出になります。




・背景の雰囲気に似合った撮り方を選ぶ

ここで最後にまとめてみましょう。愛車写真に限ったことではありませんが「そこがどんな場所で被写体が何者として存在しているか」を再考して撮り方を決めてみましょう。

前述しましたが道であればスペースを後方に作って到達感を演出するといった具合です。今回の作例の場合、錆びたトタン壁の倉庫で撮影したのですが、これ自体にStory性というのは薄く、単純にクールな背景であるに過ぎません。そうと分かれば走り始めそうな姿勢という意味で少しだけ前にスペースを作って配置してみました。

アングルとしてはタンクのサイドからフロントホイールにボリュームを持たせるために、レンズ歪みも利用して少しだけ寄ってみました。たったこれだけのことで不思議なことに無機質なバイクに表情が加わるものです。このアングルをよく見ると何となくですが「よし行くぜ!」とR1200GSがライダーを誘うような表情をしていると思いませんか?

バイク写真に相応しい撮影地、すなわち背景を見つけたらまずどんな空間なのか感じ取ってみましょうね。これは風景主体のツーリング写真と同じです。その場所がどんな場所なのか?そこに何者として存在しているのか?それを理解した上でバイクの大きさ、配置、背景の範囲を決定させましょう。

どれも細かなことの積み重ねですがこういった小さな工夫が大きく作品の出来栄えに影響するものです。もし今回解説した内容が「う~ん、よく分からんな」と感じた方は単純に手間と時間をかけて撮影に挑んでみてください。その意識だけでもきっと以前とは違う写真が撮れると思います。

愛車メインのバイク写真の基本的な撮り方でした。

今回はこの辺で!

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ツーリング写真の構図☆重ねない配置テクニック

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真を撮ってライフワークを充実させていますか?暗いニュースばかりの世の中ですが仕事や私生活とは別に【写真というライフワークを持っている】という意識をしっかりもって人生を楽しみましょう。好きなこともできず仕事もうまくいかない・・・そんな時に1枚の写真にすくわれるかもしれませんよ。

さて今回はツーリング写真の構図についてビギナー向けの内容をさらっと書いてみたいと思います。写真において誰でも知っている用語「構図」。そもそも構図とは何でしょう?

被写体の大きさや配置…??きっと多くの方が漠然とこんな風に考えていると思います。そして「構図は大事である!」と。




私の勝手な構図の解釈は次の通りです。【目の前の風景や被写体は写真になった時に二次元の線形となり、それらが作品の意図へと導く案内図として機能するもの】といった具合になります。あくまで案内図、または建物で例えると基礎工事。ぱっと見た瞬間の視覚的な印象や安定、視線誘導などに役立つものだと考えます。

構図は表現の手段の一つであり核心ではないのですね。大事なのは確かかもしれませんが、それより大事なのは作品で伝えたい1つのことです。それは美や感情であったりメッセージであったり、幾通りも解釈のできる現代的アートであったり、作者の個性を発揮すべく写真の核心はここにあると思います。

つい先日、Facebookのタイムラインに入ってくる広告にこんなものを見かけました。カッコいいですね。しかし何か違和感があるのですがお分かりいただけるでしょうか?…そうです、悪夢の構図と言われる串刺し構図ですね。モデルの頭頂部のほぼ中央に背景にある建物の塔が突き刺さって一角獣のようになっています。

これを見た瞬間、思わず固まってしまいました。私の理解が及ばないだけで何か意味があってやっているのか?と自分を疑いましたが、どう考えてもおかしいです。プロのカメラマンであれば絶対にやらないミスですが、これは恐らくモデルと背景は別々の写真で、広告の製作部門が合成したのだと思います。これとは別カットで女性モデルの写真もあったのですが、そちらは重ねっていないのですから。

しかしこれが帽子の広告ときたのですから二度驚いてしまいました。写真の中で最も重要な主題の中央に背景の線、または図形などの線形要素を不用意に重ねないよう、読者の皆さまは是非気を付けてくださいね。




最悪の構図「串刺し構図」

ツーリング写真でよく見かけるのは風車や街灯や電柱といったものが、バイクやライダーの中心を射抜いている写真です。もちろん撮った人はわざとやったのではなく、特に背景など意識せずにパチリとやったのですから悪く言われる筋合いはありません。しかしこういったミスを生んでおいて高級なカメラや噂の撮影スポットのことで頭の中が一杯なのでは寂しい限りです。

もう1つ失敗例を。この場合はお弁当が主役なのですがご覧のようにヘルメットに重なってしまいました。セルフタイマーで撮っているので難しかったのですが、このような時にはEOS6D mark2のようにスマホと無線接続して遠隔ライブビューで確認すると失敗を防げます。

「こまかいな…」と思うかもしれませんが良作とは細部にまで作者の思いが宿るものです。こまかな部分まで徹底してケアすることは大切なのです。

串刺し構図や被写体が他と重なってしまう失敗写真。これは少しの配慮、少し左右に動くだけで簡単に処置できることです。これが出来ないようなら単純に雑だという事だと思います。面倒くさい、手間をかけられない、また撮りに来ればいいや…といった感じでは永久に憧れの1枚は実現しません。私はかなり大雑把な性格の持ち主ですが写真に関しては1ミリも妥協はしません。

大切なものに重ねない、重ならない、少しの配慮と動く足ですね。もちろん何か理由があって重ねるとか、スナップのようにリアルな刹那として仕上げるのであれば別ですが。

小さな違和感も見逃さない。細部に渡るまで徹底して詰めていきましょう。特に構図に関しては精度よく徹底して組み立てると最終的な仕上がりが見違えるものです。

ここで知識だけ付けるのではなく次回の撮影で実践し最終的に応用できるようにして下さい。




目の前の風景や被写体が二次元の写真になったとき、その線形が作品の主題に導くよう機能するもの。それが構図だとすると「二次元になったときの線形」とは刃物を扱うように注意しなければ串刺し構図のように悪さもするのですよ、というお話でした。

今回はこの辺で!!

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はじめての一眼レフ☆レンズの選び方(後編)

前回よりツーリング写真に使う「はじめての一眼レフ レンズ選び」と題して一眼レフ用のレンズの選び方を解説しております。

前回の投稿はこちら

低倍率ズームか高倍率ズームか

ズームレンズを選ぶ場合、その守備範囲としている焦点距離をどこまでとするかが悩みどころですね。例えば16-35㎜といったら広角ズームレンズ、24-70㎜といった標準ズームレンズ、70-200㎜といったら望遠ズームレンズです。そして範囲が24-35㎜といった具合に狭い場合は低倍率ズームレンズ、18-400㎜といった具合に範囲が広ければ高倍率ズームレンズといいます。

風景主体のツーリング写真は広角レンズ

我々バイク乗りは持っていける機材ボリュームに限りがあります。何本も交換レンズを持っていったり重い望遠ズームレンズを持って行くのはかなり厳しいですよね。

そこで真っ先に気になるのが高倍率ズームレンズです。ワイドから望遠まで広い範囲をカバーでき高倍率ズームがあれば何本もレンズを持って行く必要がありません。レンズを交換する手間もありませんし比較的コンパクトで価格も安いときました。まさに良いことずくめですがそんな都合の良い話があるのでしょうか?




高倍率ズームレンズは望遠側の描写に弱点があり解放F値も暗いためビギナーの方が使えば容易にシャッター速度が落ちて手ブレ写真を生んだり、安易に超望遠側を使ってクオリティ面で問題が発生することが予想されます。また一眼レフらしいボケ具合も期待したほど得られないというのもあります。

高倍率ズームを得意としているのがTAMRONです。上の18-400㎜F3.5-6.3Diは私が知っている限りで理想的と言えそうな高倍率ズームレンズです。前述したような高倍率ズームレンズの弱点は大幅に改善されているようです。一度は使ってみたいなと思っていますがビギナーの方にはお勧めできません。

最初のお勧めは低倍率でも良いので24-70㎜くらいの標準ズーム、または24-105㎜くらいの範囲が良いと思います。その上で得意な(好きな)焦点距離だけ単焦点レンズを1本追加するのがお勧めです。

しかし乗っているオートバイがSSなど積載性に乏しい車種であったり、キャンプ道具などで他の荷物が多くなってしまう場合、やっぱりレンズは1本しか持って行けない、という人にとって高倍率ズームはメリットが大きいと思います。前述したようなデメリットを踏まえた上で使いこなすぞ、という覚悟のある方は良い選択肢になると思います。

明るいか暗いか

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

レンズ選びで忘れてはいけない重要なポイントは解放F値です。F値とは絞りのことですがレンズ選びで言うFとはそのレンズの解放、つまり穴ポコを最も大きくした状態がいかほどですか?という事です。例えばF1.8など数値が小さいほど口径が大きく明るいレンズです。開放F値は明るいほど優秀で歓迎すべきことですが、明るいレンズは価格が高く大きく、重くなるものです。特に望遠レンズで解放が明るいとなるとバイクで持って行くのも苦しいですし経済的にも庶民がおいそれと購入できる価格帯ではなくなってきます。

主にレンズ選びの時に解放F値を気にする場合とは夜景や星空の写真を撮りたい場合に明るさをレンズ口径でかせぎたい場合、背景や前景のボケ具合で主題を浮き立たせるように表現したい場合などです。上の作品はオオハンゴンソウの咲くツーリングのワンシーンですがこのレンズの解放F2.8を使ってバイクとその手前1mくらいにピント範囲を合わせています。他の部分を美しくボカすことで主題が魅力的に見えるように演出しています。

逆に言ってしまうと夜景や星空など撮る予定はない、ボケ具合で主題を演出なんて難しそうでまだいい…というビギナーの方にとっては解放F値など気にする必要がないとも言えます。




重いか軽いか

左:SIGMA35mmF1.4ART 右CANON EF35mmF2IS

レンズの重さ、またはレンズの大きさについては我々バイク乗りにとっては重要ですよね。カメラ本体についてはあまり小さすぎると私のように手が大きい人にとっては使いにくくなるものです。しかしレンズについては軽くて小さいほど歓迎すべきことです。

上の写真はどちらのレンズも35㎜の単焦点レンズですが大きさも重さもだいぶ異なります。左はSIGMAの35㎜F1.4DG ART 右はキャノン純正のEF35㎜F2ISです。キャノンの方が圧倒的に軽量コンパクトです。もちろん描写性能についてはSIGMAのARTラインを代表する名玉ですのでSIGMAが上ですがバイクツーリングで持って行くならキャノンの方が良いと言えますね。

EOS6D Mark2 + EF70-200F2.8L IS
望遠レンズは大きく重いのでバイクで持って行くのは無理が生じる

高いか安いか

レンズは高いです。私が15年くらい前に最初にEOS Kissを買った時、レンズを何にしようか?と調べたときにその値段の高さに驚きました。冗談ではなく0が一個違う!と感じたものです。高い安いは人によって感覚が違うとは思いますが例えばカメラ本体を10万円、ズームレンズが1本10万円、単焦点レンズ1本5万円というセットで合計25万円、それをバイクに積んでツーリング…やはり最初は抵抗がありますよね。

それに最初に投資しても「飽きて使わなくならないだろうか…」という心配もあります。実際に自分の好きなレンズというのが決まってくると、そうではないレンズは出番が減ります。最初はレンズに使う予算は10万円以内くらいが丁度良いと思います。

ある程度の経験を積むと自分の好みや撮りたい写真に具体性が出てきますので、それに応えられるものを追加する感じがお勧めです。

それと予算をおさえて良いレンズバリエーションを揃えるのに賢いやり方はSIGMAやTAMRONなどのサードパティー製レンズを買うことです。NikonやCanon純正よりも安いですし、最近はメーカー純正を陵駕する名玉も続々と登場しています。私はCanonユーザーですが所有レンズ6本のうちCanon純正が3本、SIGMAが2本、タムロンが1本です。

高級なレンズはその利点をビギナーではなかなか出せないのですが「良い物を所有しているからモチベーションが上がる!」という人はそれだけでも価値があると思います。それにカメラ本体と違ってレンズは滅多にモデルチェンジしないので、買い替えずに10年以上使うと考えれば最初の1回だけの投資という意味で経済的です。




メーカーのズームキット

入門機などではレンズがセットになっているお得な「ズームキット」が売っていますよね。例えばEOS KissだとEF-S18-55㎜とEF-S55-250㎜の2本が付いてくるダブルズームキットなんて物がありますね。メーカーがビギナーのために親切に設定した商品のように見えますが、売るだけ売ってズームの使い方を教えてあげない所が凄く不親切だなと感じます。これなら35㎜と85㎜のダブル単焦点キットでも作ればその方が絶対に上達するのですが、メーカーにとってユーザーの上達よりも「これは便利だ」と思わせて買ってもらう方が優先のようです。

欲しい画角を欲張って、そのすべてをズームでカバーすることで完璧なレンズバリエーションを揃えた気分になってしまうのが落とし穴です。最初は構図を作れるよく動く足を養うこと。28㎜ならこんな感じ、135㎜ならこんな感じで写るであろう、とイメージできる画角の感覚を養うこと。この2つが重要です。ズームレンズを装着しファインダーを覗きながらグルグルグルグル…をやってしまうと、この重要な2つが習得できずビギナーから脱することができないものです。これは是非、気を付けていただきたいと思うズームレンズの落とし穴です。

全てのレンズをズームレンズで揃えた人は気を付けてくださいね。

EOS6D Mark2 望遠レンズでS字を描く道路と矢羽を圧縮して表現

ツーリング写真におけるレンズ選び ~まとめ~

・広角は風景主体のツーリング写真用

・標準や中望遠は愛車の写真用

・望遠側はズームレンズを用意しよう

・広角から標準は得意な(好きな)画角が分かったら単焦点を1本追加。

・目的もなく高いレンズを買わない

以上、ツーリング写真&バイク写真におけるはじめての一眼レフ、レンズの選び方でした!!

バイク写真☆ビギナーを脱するカンタン7つの撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログは【バイク写真】という生まれたばかりの写真ジャンルを成熟させて世に広め、そしてバイクツーリングの魅力を芸術写真で発信していくサイトでございます。

そのためにはまずは記念写真や記録写真を卒業し写真芸術の理解を深め、表現手法を身に着け、写真のすばらしさを体験していくことを始めましょう。そのために何をすれば良いのか?ノウハウやヒントのような物を惜しまず発信していきます(記念写真や記録写真も芸術と昇華する場合もあり得ますが)。

今回ははじめて究極のツーリング写真を見つけた、という方向けに平凡な写真を卒業する簡単な7つの撮り方をご紹介したいと思います。いい写真が撮りたくていつもカメラを持ってツーリングに出かけるけど平凡な写真ばかり撮ってしまう…、一年前に撮った写真と変わり映えしない…といったお悩みをお持ちの方にお役に立てれば幸いです。

1.前景を作って奥行をつくろう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

ビギナーの方が平凡な写真を量産してしまう原因は幾つかありますが、その一つとして奥行き感のない平面的な写真があります。平面的な写真がダメなわけではありませんが「平面的に撮った」と「奥行きが出せなかった」とは違うものです。どちらも撮れるようになりましょう。

方法は簡単で撮影地で前景として使えそうな被写体を探し、バイクとカメラの間に入れてやるのです。上の作品の場合は木やボートです。EF70-200㎜という望遠ズームレンズを使用したのですが望遠の場合は空間が圧縮されてしまうので遠近感が失われ、さらに平面的になりやすい傾向があります。前景を作って構図することで奥行きを補いメイン(R1200GSアドベンチャーとキャンプサイト)を引き立たせているのです。




2.バイクか風景かどちらが主体かハッキリさせよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この写真は1の作品と同じ場所、同じ日に撮影したものです。愛車R1200GSアドベンチャーを撮った写真です。SNSなどでよく見かけるバイク写真は風景とバイクの割合を中途半端に等分してしまい主題がぼやけたものが多いです。風景の中にバイクがあるツーリングシーン、バイクが主役で風景はただの背景にする、この2者をはっきりさせましょうね。

愛車写真かツーリング写真か??この違いが10人に見せて10人とも同じ解答が返ってくるよう意識して撮りましょう。

3.ライダーの登場でツーリングシーンを演出しよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

SNSなどでバイク写真のトレンドをチェックすると良くみかける写真があります。それは上手に撮れているのに風景の中でバイクがお留守番している写真、ライダーの存在を感じない風景の中のオブジェ化されたバイク・・・そんな写真です。

バイクをメインに大きく撮った愛車写真であればライダーが居なくても違和感はないかもしれません。しかし風景主体で撮ったのにライダーが居ないと寂しい写真と感じるのは私だけでしょうか?

バイクは車と違ってライダーがいて美しさが成立すると言う方もいます。サラブレットだけを撮った写真とサラブレットに騎手が乗った写真、どちらが魅力的な写真でしょうか。ツーリングの魅力を伝えるならぜひライダーと一緒に旅のワンシーンを演出しましょう。

4.フレーミングで被写体を切り落とす

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

フレーミングとは目の前の景色に対してどの範囲までを写真にするか?という事はご存知だと思います。もう少し掘り下げて説明すると画面と言う長方形の四辺を意識して撮ろうという事です。

ビギナーの方がよく撮ってしまう平凡な写真とはバイクなどの被写体を枠の中に収めて並べただけの構図です。枠の中に収めて撮るのが悪い訳ではありませんが、そう撮ることしか出来ないのは卒業しましょう。

上の作品ではR1200GSの後部の約1/3をフレームで切り落として存在感を調整しました。被写体の各々の存在感の調整はベテランであればあらゆる手法を駆使して行いますがビギナーにはそれができません。しかしフレームで切り落として調整するのは最も簡単なやり方です。四辺のフレームが鋭い刃物とイメージして時に被写体をカットしてみましょう。




5.シンプルな背景を探してみよう

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

「私はどうも構図が苦手だ」という方は多いと思います。バイク、ライダー、ヘルメット、花、岩、空、飛行機や船…いろんな物を欲張って画面内に入れれば、整理しなくてはいけない作業は増し、どんどん難しくなります。あれもこれもと欲張り構図が許されるのは各々の存在感をあらゆる手法で巧みにコントロールするベテランの世界です。

逆に言うとシンプルな背景の中に一つの被写体だけであれば、上の作品のように構図にはそれほど悩まず美しい写真が撮れます。実際に私もビギナーの頃はこんな写真からはじめました。海岸や標高の高い山など景色の開けた場所でシンプルな背景を探してみましょう。

6.露出補正を使ってみよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

露出とは簡単に言ってしまえば写真の明るさを決めるものです。現代の全てのカメラはAEといって目の前の明るさを測って「こんなもんでしょ」と露出値を自動で決めてくれます。しかしそのカメラが決めた露出に「そうじゃないよ」と撮影者である貴方が補正を入れるのが露出補正です。

ベテランであれば目の前の情景を前に脳内で「こんな風に撮るぞ」とイメージを描き「露出はF5.6の1/200でいくぞ」といった具合に数値が出てきます。そんなベテランはカメラのマニュアル露出モードを使用するものです。しかしその領域は数年くらいのキャリアでは身に付くものではありません。

まずは絞り優先モードを使ってカメラが決めてくれた露出値に対して「自分だったらこうだ」という意思で露出に補正を入れてみましょう。上の作品の場合は実際の景色よりもずっと明るく撮っています。コスモスの魅力を表現するにはふんわり明るく撮りたいと思ったからです。

7.道をテーマに撮ってみよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

ツーリングであるからには当然、ライダーは道を走ってきたわけです。道は旅を感じさせる最も魅力的な被写体と言えるかもしれません。SNSのバイク写真を見ているとそんな道に魅力を感じて撮っている人も多く見受けます。

しかしそんな道の写真も何も考えずに普通に撮ってしまえば平凡なツーリング記念写真に陥ります。道は景色全体に対して細長く続く被写体です。絶対的に存在感を与えるのであれば上の作品のように望遠レンズを使ってみましょう。ポイントは道の先を大切に意識することです。せっかく素晴らしい道なのに道の先を物で隠してしまっているエサヌカ線やオロロンラインの写真をよく見かけます。

ちなみにこの写真、風景主体のツーリング写真なのにライダーが写っていません。望遠レンズで道の真ん中から撮るのに、まさかそこに三脚を立てる訳にはいきませんからね…。このように何らかの事情でライダーを登場させるのが難しい場合、ヘルメットを分かりやすい位置に置くなどしてライダーの存在を予感させるよう工夫します。




いかがでしたか?ネットで写真の撮り方を検索すれば溢れるほど情報が存在する昨今。自分にとってどれが必要な情報なのかを選別するのも大変ですよね。検索上位に出たものが必ず自分の欲しかった情報とは限りません。

バイク写真の解説も本当にたくさん存在していますが、どれを信用していいのかを決めるお勧めの方法があります。それは解説を書いている人がどんな写真を撮っているか見てみることです。わぁ~こんな写真好きだ、と感じるようであればその方の解説を参考にすると良いと思います。今回、7つの項目でご紹介した7枚の作品はすべて私、立澤重良がツーリングで撮ったものですが、こういった感じがお好きでしたら解説もご参考にして頂ければと思います。

ツーリング写真「ビギナーを脱するカンタン7つの撮り方」でした!!

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