トップケースにカメラを積んで壊れないのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ここ最近になって少し日も伸びて、近所では梅の花なども見かけるようになりましたね。まだ寒い日はありますが少しずつ春の足音が聞こえてきました。

同時に春になると花粉症の人にはつらい季節ですね。私は重度ではありませんが毎年3月になると症状が出ます。今年は新型コロナウイルスの問題もあるので、花粉症の人はむやみに目や鼻に触れてはいけないと聞きましたが、痒いのに触れないという二重苦ですね。

さて今回は当サイトへクエリ(検索からの問い合わせ)の多いバイクへのカメラの積み方について書いてみたいと思います。カメラを持ってバイクで出かける…。精密機器である【カメラ】にとって過酷な移動手段であるバイク。何も気を遣わず持ち歩いたら壊してしまいそうですよね。

きっと多くの方が「どうやってカメラを持って行こうか」と悩まれていると思います。私の場合は主にトップケースに積載なのですが、よく「トップケースにカメラを入れて壊れない?」と聞かれます。結論を言ってしまえば壊れたことはありません。しかしいくつかの注意点があるので、今回はそれを書いてみたいと思います。




使用しているトップケースはヘプコ&ベッカーのALU EXCLUSIVE 30 で本体があのRIMOWAで出来たアルミ製ケースです。

内部にはカメラ用品として売られているスポンジ製のインナーボックスを組み合わせて置いています。これで仕切りを構成しカメラボディ、標準レンズ、望遠ズームレンズ、ミニ三脚や予備バッテリーなどの小物を収納しています。

トップケースを使用するメリットは中身の取り出しが容易、大雨でも安心の防水性、衝撃に強く強固であること、施錠できることです。

バックパックやスリングバッグなど、身に付けるカメラバッグはコンデジ一つ程度ならOKですが、一眼レフに交換レンズを複数となると重さで疲れてしまい、ライディングの妨げにもなります。雨天時の防水や万一の転倒時のダメージも心配です。

このヘプコ&ベッカー ALU EXCLUSIVE 30は何が良いか?というととにかくRIMOWAのアルミケースは軽量で頑丈、見た目もカッコイイ…と、とにかくRIMOWA製であることに尽きます。逆に言うとヘプコの仕事してマウントへのアタッチメントや金具類などについては、特に褒めるべきポイントは無いように思います。

ALU EXCLUSIVE の場合はケースの内装が黒い発泡スチロール製なので、これが衝撃吸収だけでなく結露も防いでくれます。

トップケースのデメリットとして装着しているとカッコ悪いので嫌だ…という方も多いと思います。R1200GSのようなアドベンチャー系バイクでしたら、装着していてもさほど違和感ありませんが、スポーツ系やクラシック系のバイクだと気になりますよね。ヘプコのケースの場合はキー1つで簡単に着脱できるので、私は写真を撮るときは外してしまう場合も多いです。

そして気になる振動や衝撃ですがトップケースは車体の振動源となるエンジン(主にクランクシャフト周辺)、路面からの凸凹(サスペンション部)といった場所から離れています。振動は振動源から離れると振幅が増幅されるので好条件とは言えません。

その昔、バイク用ミラーの設計をしていたころに振動試験をよくやったものです。ミラーは振動源から離れているので振幅が大きく、それが鏡面のブレとなって後方視界を悪くさせます。振動の周波数や振幅は車種によって大きく異なるため、汎用ミラーを作るというのは難しいものでした。




先日、千葉のとある道の駅でとっても美味しそうな苺、紅ほっぺが売っていました。ちょっと高かったのですが、あまりに美味しそうなので誘惑に負けて買ってしまいました。しかし…これトップケースに入れて帰っても大丈夫なのだろうか?と買ってから思ったのですが…もう後の祭りです。とりあえず少しくらい大丈夫だろう…と思いトップケースに収納して1時間半ほどの走行で帰路につきました。

どころが家に買ってトップケースを開けてみると高級イチゴは無残な姿に…。振動によって容器の中で暴れていたようで、イチゴジャムになりかけていました。悲しかったですが味には影響ありませんでした。美味しかったです。

このようにバイクのトップケースには高周波の振動とランダムな衝撃波が二重に伝わる事で過酷な振動環境だと分かります。加えてマフラーからの排気音が爆音の場合はトップケース内に音が反響しスピーカーで言うエンクロージャーと同じ状態で音による振動も発生するものです。

以前の仕事でよく関わったのですが自動車、オートバイにおけるJIS規格の振動試験にはSOR(sign on random)試験といってエンジンなどの正弦波の振動に路面ギャップ通過などのランダム波を加えたダブル振動をかけるというのがありました。

エンジンからの振動である正弦波は回転数や負荷状況によって周波数が変化するもので、特定の条件が揃う事で締結されていたネジやボルトを緩めたり、樹脂部品や薄いアルミプレス部品などに亀裂を発生させたりします。一方、路面ギャップを通過したときのような瞬間的なインパクトであるランダム波は積載している荷物がズレる、物を破損させるといった特性があります。

カメラ、レンズに多く使われている小さなネジは高周波振動で緩みやすい

トップケースにカメラ、レンズを収納する場合、まずは正弦波振動による対策をします。特に4気筒のオートバイや高速道路の長時間走行が多い場合など、高周波な振動が持続して発生する場合、レンズキャップ、ボディキャップ、レンズフードなどをしっかり締めておくこと。締めが甘いと振動で徐々に緩み、カタカタと共振しはじめ、ヤスリをかけたように粉をふきはじめます。

ランダム波の衝撃については前述のカメラ用品のスポンジ製のボックスである程度は吸収してくれます。なるべく厚みがあって柔らかい物を選びましょう。

それと収納時に固い物同士が触れ合うことがないように、しっかり区別して収納することも大切です。例えばミニ三脚の雲台がレンズに触れた状態で走行すると、高周波な振動により両者を削り合います。そうならないために100円ショップで売っているようなミニポーチに小物を入れるのも良い対策となります。




このようにアドベンチャーの方にキャンプ道具フル積載のときも、トップケースの中身は撮影機材専用となっています。

話は本題から少々脱線しますが大きなトップケースを装着し、そこに多くの荷物を詰め込むと重さでウォブル現象が発生する場合があります。ウォブル現象とは直進しているのにハンドルが左右にブルブル振れてしまう現象です。設計の古いバイクで過度なスピードを出したり、同じく古いバイクでタイヤが偏摩耗していたりすると発生します。R1200GSは大きな車格で積載キャパシティが大きいので大きなトップケースに荷物を詰め込んでもウォブルは発生しませんが、たとえば流行の250ccクラスのアドベンチャー系バイクに、大きなトップケースを装着して重い荷物を詰め込めばウォブル現象は出ると思います。

上の写真を見てこんな大きなバイクならもう少し大きいトップケースの方が良いのでは?と感じた方もおられるかもしれませんが、前述の理由で私の場合はトップケースは小さめのサイズをあえて選んでおります。積載は走りをスポイルしないよう最大限に配慮したいのです。

先ほどトップケースにカメラを積んでツーリングして壊れたことなどない…と書きましたが、私の場合は愛用してきたカメラが歴代キャノンEOSシリーズであります。光学ファインダー搭載の一眼レフカメラに限って振動に強いというのもあるかもしれません。これがもしコンデジやミラーレス機だったら話は別かもしれません。とにかく私の中では光学ファインダー搭載の普通のデジイチはバイクに積んでも壊れない、という印象です。なかなかミラーレス機に買い替える気になれないのはこの辺も理由のひとつであります。

蛇足ですが先ほどマフラーが爆音の場合はトップケース内がエンクロージャーになる…と書きましたがメーカー時代にこんな出来事がありました。タンデムライダーと会話できるヘルメットインカムを製品化していたのですが、タンデムライダーからの声が雑音が酷いというクレームがありました。エンジンを停止して試すと問題がないとのことだったので当初はバイクのジェネレーターかハイテンションコードの劣化による電気的ノイズか?と疑いましたが、原因を突き詰めていくとマフラーからの爆音がタンデムライダーのヘルメット内で反響しマイクに伝わっていると判明しました。そう説明してもお金を払ったお客さんの気持ちは収まらず「じゃあどうしたらいいんじゃい!」と怒るいっぽう。私は内心「ノーマルマフラーに戻せば?…彼女もうるさくて気の毒だし」とつぶやいていました。

バイクのトップケースにカメラを積んで壊れないのか?…でした。

今回はこの辺で!!

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賢い中古カメラの買い方☆バイク写真とカメラ

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦で収入が減ってしまい趣味を楽しむ余裕がなくなった…なんていう方はおられませんか?世の中がこの状況ですから経済が衰退してしまうのは仕方ありませんが、とにかく先行きが不安ですよね。

加えてガソリン車が10年後には販売禁止…となると内燃機の技術が高い日本の自動車産業に影を落としますが、同時に我らバイク乗りにとっても暗いニュースですね。一方でガソリン車を完全に廃止など実現できるのか?という意見も最近になって見かけるようになりました。本当に10年後にガソリン車の新車販売が禁止されているのか分からなくなってきましたね。個人的にはせめて20年後くらいにしてほしいのですが…。

さて今回の究極のツーリング写真では趣味になかなかお金が使えない…という方は必見の賢い中古カメラの買い方について書いてみたいと思います。今はヤフオク、フリマアプリ、eBayなどがあり、星の数ほどある商品を世界中の人と個人売買できるのですから便利な時代です。昔は中古を買いたい、または売りたいとなったとき、中古カメラ専門店やリサイクル店しかなかったものです。買取価格はお店の利益が軽く50%は入るのでそれはそれは安いものです。ネット上の個人売買であれば売る側と買う側が直接取引できるので、手数料を取れらるとはいえ双方がお得な取引ができるのですね。

むかしリサイクル品のECサイトでカメラマンの仕事をしていた時があったのですが、買取店舗の金額を見るたびに「ひでぇ~叩き値だな」と思うほど買取金額は安いものでした。カメラや時計といった品ですと市場相場の1/3~1/2くらいです。コレクションの切手や骨とう品など遺品でまとめて持ち込まれた場合は相場の1/20とかザラです。いくら面倒に感じても今の時代に買取店に持って行くのは本当に勿体ないことだと思います。




さて、つい先日に新しいカメラを購入してみました。ボディはキヤノンEOS Kiss X7でレンズはEF-S24㎜F2.8STM(通称パンケーキレンズ)です。EOS KissX7はヤフオクで1.5万円くらい、24㎜のパンケーキレンズが1万円くらいでした。合わせて2.5万円!安いですよね。

キャノンEOS Kissといえば一眼レフカメラ入門機として知られているカメラですが、定価は決して安いカメラではありません。ズームレンズとセット販売される場合が多いですがボディ単体だと実売で7万円前後、安売りされて5~6万円だと思います。EF-S24㎜F2.8STMレンズは税別定価2.3です。

もちろん最新機種ではありませんので安くて当然といえば当然ですが。現行機種のEOS KissX9に比べて気になるマイナスポイントは少なく、最新機種にこだわる理由が特に見当たりません。念のためEOS KissX7とEOS KissX9の大きな相違点を書いておくと画素数がX7が1800万画素、X9が2420万画素、ISO感度上限がISO12800がISO25600へ、連写性能が毎秒4コマが5コマへ、そしてX9ではWifiやBluetoothの無線機能が搭載されています。

興味深いのは大きさと重量でX7が発売された当初、世界最小最軽量の一眼レフカメラと謳っていただけに最新のX9よりも約50g軽く、大きさも15%程度はX7の方がコンパクトです。

写真のクオリティに関わる部分は旧型のX7でも全く問題ないことが分かり、なおかつ小型軽量さでは最新モデルよりも優秀なのです。この小型軽量ボディに薄型のパンケーキレンズを装着するのですから、少々大きめの高級コンデジと大差ないボリューム感となる訳です。

今回、なぜメインで使っているEOS6D Mark2と普段使いのRICOH GRの他にカメラを追加したのか?というと普段使いのスナップ写真も一眼レフでいけないだろうか?と思い始めたからです。普段使いのカメラというと常にバッグの中に入っているので重いカメラはだめです。GRのようなコンデジが理想なのですがコンデジはどうも頻繁に故障してしまい、自分の使い方に向いていない気がしてきました。

特にツーリングスナップで使うカメラとして、もう少し堅牢な方が良いと思うようになったのです。かつてツーリングスナップで酷使したことでコンデジを3台は壊しましたからね・・・。ちなみに15年以上のキャリアの中で一眼レフを壊したという経験は一度もありません。光学ファインダーを搭載した一眼レフは壊れにくく信頼性が高いです。




そこで軽量コンパクトで十分な性能を有した一眼レフを考えたところ、発売当初に世界最小最軽量を謳ったEOS KissX7に薄型のパンケーキレンズであるEF24mmF2.8STMの組み合わせを思いついたのです。

EOS KissX7はEOS6Dシリーズと違いイメージセンサーのサイズがAPS-Cとなるので、焦点距離は35mm換算しておよそ1.6倍(キャノンAPS-Cは約1.6倍)となります。つまり24mmのレンズは39mm相当ということになり、若干広角の標準レンズということになります。

スナップといえば28mmまたは35mmですが、新しい表現の模索という意味でもこの画角が非常に興味深いです。まだあまり撮っていませんが、都会のスナップもツーリングスナップもツボを掴んでしまえば良い写真が撮れそうです。

EOS KissX7 + EF-S24mmF2.8STM

東京のスナップを撮ってみましたが強烈な逆光でも想像以上に・・・いや驚くほど画質が良好です。操作性は言わずもがな使い慣れたキャノン製光学ファインダーの一眼レフカメラなので直感だけで操作できてしまいます。

さすがにコンデジのようにポケットに入れて…とまではいきませんが十分に軽量コンパクトでこの性能。これで2.5万円で入手できたのですから良い買い物でした。しかもEOS Kissのようなカメラによくあるパターンなのですが、中古とは思えない程に程度がよく、グリップの擦れや底面のキズなども有りません。おそらくこのカメラの以前のオーナーは買っただけで殆ど使用していなかったと思われます。




安く買えたのでアクセサリーもAmazonでポチってみました。Amazonはアプリで使うと欲しいものリストのセールが通知で来るので便利…いや恐ろしいですよね。スナップでの使用を想定してパラコードのストラップを買ってみました。

こんな素晴らしいカメラが型遅れの中古とはいえ2.5万円で入手できたのはうれしいです。EOS Kissなんて今どき時代遅れですがスペックだけで見れば1800万画素APS-CサイズセンサーにF2.8のレンズです。なぜこんなに安かったのか?と言うと単純なことでEOS Kissと言えば一般需要にたくさん売れる普及機であり、発売当初はたくさん売れたので市場に数が多いこと、加えて今は別のカメラが人気なのでEOS Kissが欲しいという人が少ない、つまり需要と供給数のバランスによるものですね。

ヤフオク

最新のカメラが欲しい!流行っているカメラは何か?とカメラのことばかり気になる人にとっては「え~今どきEOS Kissはナシでしょ!」という感じですが、流行のカメラで撮った写真とEOS Kissで撮った写真で貴方はどんな違いを写真に出せますか?と聞かれ少しでも悩むようなら違いは出せないのだと思います。

せっかく大金をはたいて買った最新のカメラでもいい写真が撮れなければ物欲を満たすだけのコレクションです。もちろん最新のカメラを否定する訳ではありませんが、カメラの買い替えとは撮りたい写真に新たな要求が出たときに、それを叶える具体的な機能を新型が有していた場合にはじめて検討してみましょう。

デジタルカメラは一般に普及するようになって20年以上は経過しますが、もう5年以上前に熟成しきっているので少しくらい旧型でも写真クオリティに大きな違いはありません。画素数も1000万画素もあれば十二分です。

  ~中古カメラの賢い買い方 まとめ~

・一世代前の普及機など市場にたくさんあるカメラを狙う

・光学ファインダーの一眼レフなど、いま流行らないタイプは特に安い

・普及機種の中古は使われていない極上品がたくさん!

・5年くらい前のモデルでも出来あがる写真のクオリティには全く問題なし

・フリマアプリは急いで売りたい人が安く出すのでマメにチェックしよう

限られた予算で中古カメラを買う賢い方法でした!!

今回はこの辺で!!

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<永久保存版>バイク写真とレンズ選び☆レンズの選び方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ご自身の好きなことに向き合いライフスタイルを充実させていますか?何かと忙しい現代人、コロナ渦で余裕もない…というのが現状かもしれませんが、好きなことを楽しむのに必ずしもお金や時間が必要とは限りません。私は独身時代に比べれば自由に使えるお金や時間がぐっと減ってしまいましたが、今の方がライフスタイルは充実していると感じます。

仕事に家庭にと忙しいから自分の好きなことは諦める…これってもう時代遅れのような気がします。いまの限られた時間やお金を有効に使うにはどうしたら良いか?を考えてみましょう。

さて今回は久しぶりにカメラ、レンズのお話を書いてみたいと思います。カメラ、レンズと聞くと高い、お金がかかる、と感じますよね。いい写真は撮りたいけど最新のカメラや高級なレンズは買えない…そんな人も多いはずです。こんなご時世なのでなるべく出費は避けたいものですね。

実はツーリング写真を充実させるのに最適なカメラやレンズは何か?と聞かれると、その人の好き好きなので一概にコレがお勧めなんて言えないものです。メーカーからもバイクツーリング用のカメラやレンズが製品化されている訳ではありません。各メーカーから発売されている数々のモデルから自分の使い方や好みに合ったカメラを選ぶしかないのです。ただそれではあまりに薄情なので今回はビギナーの方でも自分に合ったレンズ選びができるようヒントのようなものを書いてみたいと思います。

・広角か?望遠か?

広角レンズ(ワイドレンズ)

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L

広角レンズは目の前の風景をワイドに、そして遠近感を出すレンズですよね。主に風景写真で使われるレンズですが、ツーリング写真の基本構造は風景写真なので風景が主体となるツーリング写真に活躍するレンズです。私の場合は多くの作品で広角レンズを使っています。

大まかに言ってしまえば景色の雄大さ、広がり感を表現したいときに使う事が多く、画面内でバイクやライダーは小さく構成することが多いです。特に空一面に広がるウロコ雲や夏の入道雲、星空の写真など空が主役になる場合に広角レンズは重宝します。

上の作品のように特定の主題、この場合は「道」ですが主題にぐっと寄って撮る場合と、逆に引いてスペースを作る場合の2者があります。被写体にしっかり寄っても背景となる範囲がワイドになるので、場所に対して存在している意味を表現するのに適しています。ただこれはあくまで目安であって使い方は他にもたくさんあります。広角レンズをどう使うかは使う人次第です。

注意したいデメリットはバイクや建物といった人工物を大きく撮ってしまうと、レンズの歪みによって不自然な変形が発生すること、順光で撮る場合は自分の影が写ってしまうこと、電線や看板など写したくない余計なものが画面内に入りやすくなること、などです。上の作品に使ったような14mmなどの超広角レンズは扱いに難しい側面もあり、あまりビギナーにお勧めできるものではありません。最初は28mmくらいが良いでしょう。

望遠レンズ

望遠レンズは遠くのものを大きく写すレンズということは誰でもご存じだと思います。もう少し付け加えると写せる範囲を狭めること、カメラから遠景方向に向かって空間を圧縮すること、被写界深度が浅くなって近景や背景はボケやすい傾向になること、といった特徴があります。

こちらも何を撮るかは「あなた次第」でこれという正解はありません。例えば私の場合は上の作品のように遠くまで続く直線路に「隆起している」という特徴を見出して、それを表現する手段として望遠レンズの圧縮効果を使いました。一般的な使い方としてはバイク、ライダーを主題とし背景をボカすようなポートレート的な撮り方があると思います。その場合、85から135mmあたりがお勧めです。

気を付けたいデメリットはバイク写真、ツーリング写真で使う場合、バイクと背景の組み合わせでは後ろに下がれる撮影スペースが必要になってくること、望遠の画角ほど手ブレしやすいので三脚があった方が良いこと、重く大きいので気軽にはバイクツーリングでは使えないこと、などが挙げられます。

…レンズは重いし三脚も必要だしで持って行くこと自体がハードルが高いですね。そう考えると最初は135mm程度までの中望遠レンズが良さそうですね。




この広角レンズと望遠レンズで撮った2つの作品は、どちらも北海道の人気ツーリングスポット オロロンラインで撮ったものです。撮影ポイントこそ少し違いますが、どちらも直線路を主題に撮ったものです。同じ道の写真なのに魅せたい意図に合わせてレンズの画角をチョイスすることで、まったく違った表現になるのがお分かり頂けると思います。

自分はツーリングに行った時に「どんな写真を撮りたいのか?」を最初に決めておくと、広角よりか望遠よりのどちらかを決めやすいです。それもよく分からないという写真ビギナーの方には標準から中望遠くらいがお勧めです。

・ズームレンズか単焦点レンズか?

ズームレンズとは画角を広角よりにしたり望遠よりにしたり調整できる機能を持ったレンズのことですが、現代の多くのカメラは当たり前のようにこのズームレンズが搭載されています。ここで気を付けたいのは「調整できる」のはサブ的なメリットに過ぎず本当のメリットとは複数の画角を1本のレンズで済ますことが出来る身軽さにあります。

特に我々バイク乗りはツーリングの時に何本ものレンズを持って出かけるのは困難です。積める積めないの問題の他に、万一の衝撃による破損や盗難などに遭った場合の損害を考えるとレンズは持って行っても2本くらいが妥当でしょうか。

しかし単焦点レンズにこだわってしまうと旅先で出会った想定外の奇跡の風景に「今日、あのレンズを持って来ればよかった」と後悔の念にかられるものです。それを嫌って念のため幾つかのバリエーションのレンズを持って行けば荷物が増えます。それ以前に何本も購入するのですから経済的ではありませんね。

そんなときズームレンズであれば予想外の出会いというシャッターチャンスを逃すことがありません。少々高いレンズでも1本で済ませると考えれば経済的でもあります。例えば上の写真にあるキャノンEF24-105であれば、24、35、50、70、85、105mmと6本の単焦点レンズを1本で済ませることになります。

単焦点レンズ EF135mmF2L

では単焦点レンズはおススメではないの?と聞かれると違います。単焦点レンズはレンズの群構成(ガラスの枚数)が少ないので透過する光が美しく、ボケ味にも独特の個性があったりするので、そういった特性を作品の表現として使いたい人は単焦点レンズが良いです。何本も持っていかなくてはいけない…という犠牲を払っても、です。

単焦点レンズは画角が固定されているので写真ビギナーの方にとって「足」で構図を作る訓練にも良いですし軽量で機密性も良好なので私は良いと思います。ただ望遠側の画角に限っては「それ以上は後ろに下がれない」というシチュエーションが多々あるので、その時の苦肉の微調整でズーム機能が重宝されるので、望遠はズームがお勧めとなります。しかし望遠ズームレンズは高くて重いことをお忘れなく。




・レンズの大きさと重さ

標準単焦点レンズ 左:SIGMA50mmF1.4DG ART 右:キャノンEF50mmF1.8STM

これも先ほどの単焦点かズームレンズかの話とやや重複しますが、バイク乗りにとってカメラ、レンズの機材ボリュームは極力軽量コンパクトにしたいものですよね。ましてやキャンプ道具も積載する旅となると尚のことです。

そこでレンズ1本の重量とコンパクトさはバイク乗りにとって軽視できないポイントになります。上の写真の左はSIGMAの評判の良いARTラインの50mmF1.4。右は撒き餌さレンズと呼ばれるキャノンのEF50mmF1.8どちらも同じ50mm単焦点ですが重量と軽量さでは大差でキャノンに軍配があります。

もちろん収差やボケの立ち方など細かいことを言ってしまえばSIGMAのARTなのですが、そういった写真クオリティやレンズ固有の特徴が自分が撮りたい写真に果たして必要なことなのか?をよく考えてみましょう。

・高級なレンズは必要なのか?

高級なレンズを使えば自分が憧れる良い写真が撮れる、というのは完全に幻想です。かつてキャノンのLレンズ、SIGMAのARTレンズなど何本も高級なレンズを使ってきましたが断言できます。高級レンズ≠良い写真であると。

もちろん高級なレンズは素材、設計、製造にお金がかかっていますので写真クオリティに関わる部分は素晴らしいです。レンズ特性による写真クオリティとは主に収差、ゴースト、フレア、ハレーションなどの光学的な反応をどれほど抑えられるか?となります。

上の作品は画面内に太陽光が入ったことで盛大にハレーション、ゴーストが発生しましたが、これがキャノンのLレンズだったりするともっと抑えられてクオリティの高い写真が生まれます。しかしどうでしょう?この写真を見てゴーストが残念だな…と感じた方はどれくらいおられるでしょうかね。完全に好みの問題ですが私は気にしません…というよりゴーストが出てくれた方が好きです。人の目だって太陽を見たとき「まぶしい」と目を細めると、視界にはまつ毛に反射した光がゴーストのように虹色になります。つまり人が目で見た記憶風景にもゴーストがあるではないか、だから写真にあっても良いでしょ?と言いたいのです。

・解放F値はどう選ぶ?

絞りを解放したときのF値は明るいほど(数値が小さいほど)良いレンズとされています。解放F値が明るいレンズは暗い場所に強く、美しいボケ味で表現することもできます。一方で大口径となるので大きく重くなります。価格も高いです。

よって解放F値が明るいレンズは星空を撮りたい、ボケ味で表現したい、という要求が発生したときに、はじめて購入するか検討しましょう。

EOS6D MARK2 + EF35mmF2 IS 解放F2




・お気に入りの画角をみつける

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

一眼レフカメラを購入して何年かのキャリアを積んでいくとご自身で得意、あるいは好きだと思える画角を見つけるものです。私の場合は35mmがそうで被写体に寄っても適度に背景がワイドになるのが気に入っています。バイクを大きく構成しても歪みが殆ど気にならない広角という意味でも良いですね。

皆さまもぜひ、ご自身でこの画角が好き、得意だと思える画角を見つけてみてください。そしてその画角は自分にとっては特別な意味のあるもの、として単焦点レンズを用意してみましょう。きっといつかこの意味が理解できる日がきます。

・高倍率ズーム

24-200mmとか凄いものは18-400mmといった具合にカバーできる画角を広範囲にしたレンズを高倍率ズームレンズと言います。先ほど我々バイク乗りは持っていける質量が限られているのでズームレンズは良い、と書きましたが高倍率ズームレンズで行ってしまえば本当に1本でOKとなる訳です。しかしそんな都合の良い話は無い訳で当然ですがデメリットも多いです。具体的には望遠側で顕著に出てしまう画質の低下、解放F値が暗いので手ブレしやすくボケ味も期待できない、などです。画質の低下はSNSにアップする程度なら問題無さそうですが大きくプリントしたい人には許容できかねない場合も考えられます。

価格も安く便利なのは間違いありませんがビギナーにはお勧めできません。慎重に検討しましょう。

 ~レンズの選び方 まとめ~

・ズームレンズを賢く使えば荷物は身軽に&経済的

・高いレンズ≠いい写真

・お気に入りの画角を見つけたらそれだけは単焦点で!

・風景主体のツーリング写真は広角を使おう

・バイク、ライダー主体で撮るには中望遠から望遠を

・星空や夜景で撮りたい場合はF値の明るいレンズを

・ビギナーは高倍率ズームはやめた方が無難…

レンズ選びはカメラ選びと同じで人の好き好きです。こんな写真が撮りたい、という要求に合わせて選ぶものなので他者の情報はあまり参考にならないものです。また「こんな写真が撮りたい」という要求は時間とともに変化していくので何度か買い替えを繰り返すことがあると思います。いろんな写真を撮って写真に対する理解を深め、それと同時にカメラやレンズの知識も覚えて自分に合ったものを自分で探せる能力もつけていきましょうね。

では!!

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カメラ業界の闇とスマホ写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、世の中が未知のウイルスに侵され、私たちの平穏な暮らしが脅かされていますが心身ともに健康にすごされていますか?「心身ともに健康」とは本当に大切なことで食事や運動に気を遣っていても、過度のストレスや大きな悩みを抱えたままにすると心の病を患うものです。心の病は一度悪くすると簡単に治らないのだから厄介なものですね。

少しでも異変を感じたら無理をしないで休むこと…いや敢えて分かりやすく言うとサボるのが良いと思います。適度にサボる、少しだけ怠けてみる、そう…「少しだけ」という自分なりの裁量で立ち止まったり休憩することは本当に大切です。真面目な日本人は「少しサボろう」が苦手なのだと感じます。私は違いますけど。

それと毎日暗いニュースばかりを見ていると滅入ってしまうので、たまには情報を遮断してテレビやネットニュースを見ない日をつくるのも良いと思います。

さて今回は少々大げさなタイトルですが日本のカメラ業界と写真文化について、そしてスマホのカメラ機能によって変貌を遂げてきたスマホ写真について、独り言風に綴ってみたいと思います。

突然ですがヤフオクなどで中古カメラを買われている方は、こんな出品物を見たことはありませんか?大量のカメラやレンズのセット販売です。多くはフィルム機からデジカメ初期のもので、どれも普及モデルが多いと感じます。はじめて見た人は「なんだこりゃ!?」って感じですよね。

スマホのカメラ機能が進化しカメラが売れなくなってしまった現代。みんなが「もうカメラは要らない」と言って売りに出しているのでしょうか?いいえ…違います。

これ、遺品なんです。私は以前にリサイクル品のECサイトでカメラマンの仕事をしていた時があったのですが、こういったカメラ大量セットはかなり頻繁に買取店舗から入荷するものでした。

故人が生前に愛用していたカメラ達…四十九日を過ぎてご遺族がコレクションなどと一緒に買取店にまとめて持ち込むのです。5台10台はざらで30台くらい持っていた方もいました。こういった遺品を集めて置いておく在庫ヤードは、深夜まで残業していると何やら幽かな気配を感じたものでした。




ここで言いたいのは日本の嘆かわしき写真文化への苦言です。これだけ人にお金を使わせておいて、カメラメーカーさんはさぞ儲かったでしょうね。故人が生前にこれだけのカメラやレンズを購入して果たして納得のいく「良い写真」は撮れたのでしょうか?撮れたなら良いです。でも、買い替えても買い替えても…を繰り返していたということは、願いがなかなか成就せず、カメラを買い替え続けていたのではないでしょうか。カメラメーカーの「新型のカメラへ買い替えればいい写真は実現しますよ!」というプロパガンダに洗脳されて…です。

カメラメーカーは何十年も前から現在に至るまでやっていることは同じです。新型のカメラの宣伝方法は「圧倒的な描写力」とか「表現力の云々」とか「繊細な美しさ」といった写真クオリティに関わるワードで消費者を誘惑してきました。もちろんカメラが好きな人に向けたメッセージはこれで良いかもしれませんが、写真が好きな人には混乱を招く表現です。あたかもそのカメラを買えば「あなたも明日からいい写真が撮れます」と騙しているようです。

テクノロジーの進化と「いい写真」は必ずしも関係しているとは言えません。もしそうであればアンセルアダムス、ブレッソン、ソールライター、ロバートキャパなどの先人が生み出した名作写真は、現代で見れば駄作になるはずです。そんな訳はないですよね。

もちろんカメラメーカーも利益が必要な企業なわけですから、利益のためには一台でも多く製品を売る必要があります。私も長い間、メーカー系で働いていたのでそれは理解できるのですが、写真文化を育むことや写真の楽しさを広めることに失敗したのは明らかだと思います。もし写真文化の繁栄に成功していれば今頃は写真は「上手い下手」「美しい美しくない」ではなく芸術分野で絵画と肩を並べるARTとして認知され、カメラもちゃんと一定数は売れているのだと思います。

遺品カメラコレクションの在庫ヤードから深夜に感じる幽かな気配。それは「いい写真が撮りたかったのに撮れなかったではないか!」という亡き持ち主達の無念のように感じてなりません。

私の場合はメイン機をEOS6D Mark2 などと言う(流行らない光学ファインダーのデジイチかもしれませんが)立派なフルサイズカメラを使っていますので、最新のカメラや高級なレンズなどに精通している人間なのだろう…とよく誤解を受けますが、バイクを愛するようにカメラを愛するということは無いです。

カメラ、レンズはあくまで【頼もしい道具】です。絵描きさんなら筆や絵の具、音楽アーティストなら楽器や機材ですね。何でもいい訳ではないけど、作品を生み出すための大切な道具。自分にとって必要な機能と、信頼性があるもの。そして使いやすく手に馴染み「お気に入り」といえる旅の道具が私にとってのカメラです。

これはキャンプツーリングの時に撮ったスマホ写真です。到底「作品」などと呼べる写真ではなく記録として撮った普通の写真…いや画像ですね。太陽に近い場所が飛んでしまいましたがクオリティ上は大きな問題はありません。

このように記録、記念の写真を綺麗に撮るだけなら今や誰でも持っているスマホで十分な時代です。【綺麗に撮れる】が良い写真であると言い続けてきたカメラメーカーは、この【綺麗に撮りたい人々】のパイを丸ごとスマホに持って行かれてしまったのですね。カメラが売れない時代になってしまった背景はここにあります。

カメラメーカーも早い段階でこれが分かっていれば、日本の写真文化の発展に別のアプローチができたかもしれません。その場合、決して「綺麗に撮る」とは言わないでしょう…。

先ほどの写真、構図が平面的だったので立ち位置を変えて手前がテント、奥がR1200GSという構図に変えてみました。このように2つある被写体は横一線に並べないよう配慮するだけで奥行のある構図が作れます。アングルが変わったので空の飛んだ部分も画面外になりました。一方、R1200GSのスクリーンに入ったハイライトが線になってしまいました。ここ、スマホで逆光を撮る時の注意点なのですがレンズに汚れ(手の脂やハンドクリームなど)があったりすると出やすいので撮る前に拭いておきましょう。またレンズの周囲を片方の手で覆い簡易的なレンズフードを作ってあげることで軽減もできます。




iphone7

これもスマホで撮った写真です。まあまあ綺麗ですよね。こういったシーンでの記録写真だけで良ければ本当にカメラなんてもう要らないと言えそうです。スマホにはまだまだ弱点もありますが、苦手なことを強いないよう工夫すればART写真だって撮れてしまいます。

苦手なこととは例えば超望遠、強烈な逆光、暗いシーン、深度やピント位置を任意でコントロールしたい…といったものです。もちろん機械的なシャッターが無いのでシャッター速度で演出することも出来ません。しかしスマホ業界はカメラと違って膨大な開発費を投資できるので日進月歩で進化を遂げています。夜景や星空が一眼レフで撮影した写真と見分けがつかないほど良く撮れるスマホは既に存在しています。

シャッター速度や絞りで表現するようなこともソフトウェアで解決する方向で進化しています。既に現行機種のiphoneなどは一眼レフのような背景ボケの画像が作れます。

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG




じゃあリアルなカメラは本来はどう在るべきだったのかな?とふと考えてみました。写真に興味を抱いたユーザーに写真とはこうですよ、と優しくフォローするAIを搭載したカメラなんて良いかもしれませんね。

スマホと違いあくまで光学的なアプローチで作品を演出するカメラ。しかし写真の入り口に立ったばかりの人にそれを理解するのは難しいものです。そこでAIがユーザーの性格や好み、行動パターンなど予め入力した情報をもとに、的確にエスコートをしてくれるのです。そして一緒に旅をした軌跡をユーザーと共有し、旅と写真をセットに楽しむカメラなんてどうでしょう?

スマホに【アクティベイト(Activate)】ってありますよね。新しく買った時に最初にやるやつです。そのオーナーの物として有効に、活動的な状態にするという意味です。しかしカメラにはアクティベイトはありませんよね。強いていえばカメラユーザー名を入力すること。あとは頻繁に使うような機能をショートカットとしてFn1やFn2に割り当てるくらい。昔も今もカメラはあくまで無機質なメカに過ぎず、撮影者の気持ちなど知る由もないのです。

もしカメラにユーザーがアクティベイトしたAIが搭載されたら…。上達へのサポート、困ったことの解決案、手ブレやピントズレなどの指摘、GPS機能を使ったロケーション管理、被写体の位置関係や水平垂直、黄金比を目指した比率など…画像処理しAIが構図の具体案を出してくれるのです。右に動いて、チョットしゃがんでとか先ほどのキャンプシーンの例のように、AIがしゃべってくれる…そんなカメラはどうでしょう。

そしてAIプログラムの元は何人かの有名写真家が手掛けたもので、ユーザーは好みで〇〇先生のAIが選べる。またはネット上でユニークなAI先生をダウンロードできるとか。もしそんなカメラがあったら写真ビギナーの人も「写真って楽しい」ってすぐに感じるのでは?と思います。現代的な写真文化の発展ってこういうことではないでしょうか。

おっと、長くなったので今回はこの辺で!!

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最新のカメラや高価なレンズは必要なのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日、千葉のとある場所でこんな光景を見かけました。カメラを持った多くの人がレンタカーや観光バスで押し寄せて何やら風景の写真を撮っているのです。

そこは川回しのトンネルの手前が小さな滝となっているのですが、トンネルに太陽光が入る事で光線がハートマークになると話題になった場所です。最初にその事に気が付いて写真を撮った人は素晴らしい感性の持ち主ですよね。しかしSNSでバズってしまうと皆で同じような写真を撮ろうと大勢が押し寄せてしまう風潮には閉口です。

これでは柳の下の二匹目のドジョウで最初に写真を撮った人にも失礼ですね。その場所で最初の写真とは全く違う作品を生みたいのなら理解できますが、多くの人は構図もアングルも全く同じコピー写真を撮っているようです。規律正しい日本人はお手本が大好きでソレを見つけてしまえば飛びついてしまうと誰か偉い方が言っていたのを思い出します。

さて今回はたまにはカメラやレンズの話を書いてみたいと思います。私はカメラやレンズの最新のトレンドなどには疎いのですが、写真文化とカメラの関係でしたら少しは考えを持っております。

SIGMA fp

「そろそろ新しいカメラを買おうかな」「やっぱり今のカメラでは限界かしら」といったお話はよく聞きます。デジタルカメラの歴史は意外と古いのですが一般に普及してからは20年くらいでしょうか。私が最初に触れたデジタルカメラは1997年のSONYマビカという3.5インチフロッピーディスクを挿入するユニークなカメラでした。その場で画像が確認できること、フィルム代がかからない事に喜んだのを覚えています。

初期のデジタルカメラは画素数が100万画素にも満たず、貼り絵のような粗さでした。そしてデジタルカメラが普及モデルとして爆発的に売れた2000年代の前半に、光学ノウハウのない家電系メーカーまでもが、こぞってデジタルカメラを製品化したものです。当時の家電系メーカーのデジカメはとにかく発色が派手だった記憶があります。

こういったデジタルカメラ黎明期を通過したカメラ達は、いまとなってはハッキリ言ってゴミです。あと数十年もすればデジタルカメラもコレクター趣味の人々から支持されるのかもしれませんが、それは相当先の話で想像しがたいです。

もしこの時代のカメラ(95年~2005年くらい)のデジタルカメラを今でも使っている方がおられましたら買い替えを推奨します。現代のデジタルカメラ(2000年代後半くらいから)は大きくプリントしても美しく高精細で、フィルムよりも劣ると言われていた階調表現も問題ありません。

そんなに古いデジカメではなく5年、10年前のカメラをお使いの方は買い替える理由は何なのか?もう一度ご自身で考えてみましょう。いい写真が撮れないから?調子が悪い?バッテリーの持ちが悪い?

調子が悪い場合はメーカーに点検に出せばOKです。その見積もりを見て高いようでしたら買い替えを検討しましょう。バッテリーが劣化している場合、純正ではなくロワのようなジェネリック製のバッテリーでしたら割と安価ですので、新しいバッテリーを購入すれば解決です。

問題は「いい写真が撮れないから新しいカメラにしようかな…」という方。「いい写真」に対する具体性がないと、きっと新しいカメラを買ったとしても憧れのいい写真は撮れません。




2006年 北海道 多和平キャンプ場  EOS30D

いい写真に対する具体性とは例えば星空の写真を撮りたい、子供の運動会やスポーツシーンを撮りたい、バイクツーリングで感動の風景を撮りたい、といった具合です。星空の写真を撮りたい場合はバルブ機能があり高感度でも低ノイズなカメラ、スポーツシーンなら素早く動く被写体の瞳を追従するAIオートフォーカスのカメラ、バイクツーリングで感動の風景を撮るなら…特に必要な機能は思い浮かびませんね。強いて言えばバイクで出かけるのですから軽量で壊れにくいカメラでしょうか。

高級なレンズも同様です。例えば一般的な標準ズームレンズであれば3万円くらいの普及モデルから30万円クラスの高級レンズがあります。すごい価格差ですね。しかし全ての人がその価格差に見合うメリットを写真に出せるか?と言ったら微妙です。

私もかつては所有しているレンズの全てがキャノンのLレンズだった時がありました。LレンズはLuxuryのLだそうで明るい解放値(大口径)、蛍石ガラス材、コーティング、精度、ISなどの機能が充実している等々のレンズです。Luxuryという名前の付け方は「金持ちがターゲット」みたいで些かセンスに欠けると思うのは私だけでしょうか?For professionalとかpremiumで良いと思うのですが。

で、Lレンズを使っていた時代と普通のレンズを使っている今。比べてみてどうか?と聞かれれば「いい写真」とレンズの価格はさして関係していません、という結論です。全く関係ないと言えばウソになりますが「さして関係はない」です。

例えばいま愛用しているSIGMA12-24㎜F4.5-5.6(中古で2万円)という超ワイドレンズ、以前はキャノン純正EF14㎜F2.8L(定価30万円)を使用していました。SIGMAの方は型もⅡ型ではなくⅠ型なので古いというのもありますが、逆光や斜光でレンズに強い光が入った時に目も当てられないハレーションが発生します。キャノンEF14mmF2.8Lはそのようなことは少なかったので、確かにキャノンの光学技術とLレンズは素晴らしいのだなと改めて感じた瞬間です。

しかし派手に入ったSIGMAのハレーションも少しアングルを変えて出方を調整し、あとは露出でなんとかしてやると、気にならなくなります…いや、むしろハレーションやフレアといった一般には歓迎されない現象が演出の一つとして役立っていることもあるくらいです。

CASIO エクシリム EX-10

最新のカメラも高級なレンズも「こんな写真が撮りたい」という構想の中に、カメラやレンズに要求するしかない具体的なことを洗い出し、そこに投資しても良いかを慎重に検討しましょう。決して世間で話題になっているからという安直な理由や、これからの時代のカメラはこうだ!といった風潮に惑わされることのないように。

一方で新しいカメラや高級なレンズを手にしたことで写真へのモチベーションが上がる…というのも確かに否定できない部分です。良い物を手にすると心躍りますし、今すぐ出かけて写真を撮ってみたくなりますね。新しいものに限らずライカやハッセルブラッドといった舶来物カメラも同様です。人と違ったものを所有するステータスもあるかもしれません。

Hasselblad Stellar

ライカは使ったことがないので実際にどうなのか偉そうなことは何も書けませんが、聞いた話によるとMシリーズを除いてデジタルカメラはPanasonicのOEM商品が多いように感じます。上の写真はハッセルブラッドのStellaというカメラですがモノはSONYのRX100無印です。これもPanasonicとライカの関係と同様で提携した企業同士のOEM商品です。

しかしStellaとRX100の値段は中古相場で見ても倍以上は違います。それでもStellaを手にすれば不思議と写真への意欲が沸いてくるのだ!という人にとって、このカメラの価値は投資に値するものがあると言えます。実際、私もStellaは欲しいです。




リコーGR APS-C

それと自分と相性のいいカメラ、好きになっちゃったカメラというのもあります。私の場合はRICOH GRがそうです。最初は興味本位で買ってみたRICOH GRでしたが、実際に手にしてみて日常的にスナップ写真を撮り始めたら、その楽しさの虜になってしまいました。

まず写真とは瞬間を切り取るARTであり、その中に自分が感じた感情や美の断片が散りばめられているような写真が撮れる。そんな世界をカメラが教えてくれたような気がします。それまでツーリング写真という風景写真しか知らなかった自分にとって、写真に対する視野が激的に広がりました。単に28㎜単焦点とかシャープに写る特性とか、そういったスペック的なものではなく、カメラが持っている不思議な魅力と私の個性が一致したようにも感じます。それはまるで私と空冷R1200GSの関係にも似ています。

 

これから写真をはじめたい、ただ写真をやるのではなく「ライフワークとしてやっていきたい」本当に自分らしいいい写真を撮って充実した時間を過ごしたい…そんな方は上のようなタイプのカメラをお使いでしたら、そろそろ買い替えてみましょう。このタイプはひと昔前に売れに売れたデジカメの普及モデルです。

シャッター、再生、ストロボ発光、マクロくらいの最低限のボタン操作で完結する簡易的なデジタルカメラです。こういったカメラは旅行の記念写真や催事の記録などに使用する一般人用カメラであり、写真にとって肝心な露出やピント位置などを撮影者が直感的にマニュアル操作できないカメラです。例えるなら伊豆スカやビーナスラインを性能の悪いAT車で走るようなストレスがあります。

それにこういったカメラは現在では市場をまるごとスマホカメラ機能に持って行かれてしまい絶滅の一途です。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

この写真はキャノン純正レンズではありますが「L」ではないEF35mmF2 ISです。EF35mmF2 ISはスペックを考えると定価83000円と決して安いレンズではありません。しかし同じキャノンでもEF35mmF1.4LⅡUSMの定価は285000円とその差は20万円以上です。解放値はちがいますがどちらも同じ35mm単焦点レンズです。このパイに当てたサードパティであるSIGMA35mmF1.4ARTでさえ定価118000円。そう考えると私が今使っているEF35mmF2 ISはコスパの良いレンズと言えます。

実はこの写真を撮る少し前まではSIGMA35mmF1.4ARTを愛用していました。しかし35mm単焦点レンズと考えると大きく重いためにキャノンEF35mmF2ISに買い替えたのです。この写真を撮った時に「やっぱりSIGMA35mmF1.4ARTの方が良かったな…」と感じたか?と言われればNO!それより668gのレンズが335gとなり加えて4段分のIS(手ブレ補正機能)が付いたメリットの方が私にとっては大きかったです。




我々バイク乗りにとってカメラ、レンズは万一の破損や盗難なども悩みどころですよね。高価な撮影機材に万一のことがあったら…と考えると恐ろしいです。自動車保険の付加サービスで所有品の保障があるものも最近は聞きますが、高価な撮影機材を全額保障してくれる保険はないと思います。

最新のカメラや高級なレンズを高いと感じるかどうかは個人の経済事情と価値観によりますが、私の場合はそれほど費用をかけられない実情です。最新のカメラや高級なレンズに投資するお金があれば、その分は旅の資金へ当てたいですね。

今回はこの辺で!!

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ライダーの選ぶべきカメラ☆タイプ別 厳選7種

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりにバイク写真、ツーリング写真に適したカメラの選び方について書いてみたいと思います。

よく写真界の権威のような方が「カメラなんて何でもよい」といったことを書かれているのを見かけます。確かにいい写真を撮るのは「人」であり、最新のカメラや高級なレンズなどは必ずしも必要とは言えません。にも拘わらず多くの人の関心の対象は最新のカメラやレンズなのは今も昔もあまり変わりませんね。

「カメラなんて何でもよい」はカメラにこだわり過ぎている「カメラユーザー」に関心の対象を写真という芸術に導くのに分かりやす言葉だと思います。しかし私は「何でもよい」はちょっと言い過ぎではないかな…と感じます。

例えば15~20年前に売れに売れたデジカメ黎明期の普及モデルを今でも愛用している、という方はそろそろ買い替えた方が良いと思います。

今回はこの投稿を何年後に見ても良いようになるべく具体的な機種は書かずに大まかにカメラの特徴、機能でご紹介してみたいと思います。

1.ツーリングの記録、愛車写真がメインの人

ツーリングに行ったらここだ!と思った場所でスナップ的にパチリと撮る。あるいはお気に入りの愛車と記念写真。こんな感じでライトに使う人には気軽に使えるコンデジも良いですが、最近では何といってもスマホのカメラ機能が良くなっているのでスマホがお勧めです。

最近の機種は深度のコントロール(光学的ではないようですが)や夜景の撮影なんかも耐えられる性能で進化しています。新しいモデルであるほどカメラ機能は充実しているようですので冒頭の話と少々矛盾しますがスマホ一本でいく人はなるべく新しい機種が良いと思います。

スマホで写真をやる最大の強みは何といってもいつでも必ず持ち歩いていること。これに尽きます!何十年も前から写真界で有名なコダック社 【よい写真を撮るための10のヒント】というのがあるのですが、その1番目に「いつでもカメラを持ち歩く」とうのがあります。いつも持ち歩いているという意味でスマホは最強です。

逆にスマホでは出来ない事、苦手なことは太陽が画面内に入るような逆光、夜景や星空などの暗いシーン、望遠の画角、ピント位置や被写界深度を精度よくコントロールすること…などが挙げられます。

ツーリング先で気軽に愛車とパチリと撮りたい人は荷物にもならない、その場でSNSにアップできるスマホがいいですね。




2.ツーリング風景をSNSでカッコよくアップしたい人

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

ツーリング先で出会った風景、感動した被写体と愛車を合わせて撮りたい人。ツーリング写真を撮りたい人はマニュアル露出機能のあるコンデジ中級機がお勧めです。価格5万円前後のニコンならCOOL PIXシリーズ、キャノンPowerShot、SONY RX100シリーズなどです。

ミニ三脚と一緒にボディーバッグに入れてツーリングに行ってみましょう。バイクはローアングルで撮るとカッコいいので、ファインダーが覗けないほど低くするときに重宝するバリアングルモニター(またはチルトモニター)搭載モデルがお勧めです。

絞り優先モードで積極的に露出補正を使いこなしてカッコいい写真を撮りましょう。

3.バイク写真だけでなく他の様々な用途にも使いたい人

ツーリング先でブログ用の記念写真や美しいツーリング写真を撮るだけに限らず、お子さんやペットの写真、お花や鉄道など様々な写真を1台のカメラで撮りたい人はデジタル一眼レフカメラがお勧めです。

一眼レフはレンズを交換することで様々なシーンに対応します。コンデジに比べてAF追従性能や連写性能も優れているので運動会やスポーツシーンでもシャッターチャンスをものにできます。

揃えるべきレンズは広角側はズームレンズ、標準の50mmは解放の明るい単焦点レンズ、望遠レンズは予算に応じてズームレンズをチョイスすると良いと思います。

SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

4.画質優先、納得の「いい写真」をツーリングで撮りたい人

車種がSSの人や林道走行をする人は持っていける荷物に限りがあると思います。そんな方はコンデジの上位機種(APS-Cセンサー搭載など)がお勧めです。定価10万円前後くらいで大型センサーを搭載したコンデジが各社から売られていると思います。

ある程度の荷物が持っていける人はレンズが交換できる一眼レフまたはミラーレス一眼がお勧めです。標準ズームレンズに加えてもう1本、お気に入りの画角用に開放の明るいレンズを加えてみましょう。

三脚はアルミ製かカーボン製のトラベラー三脚がお勧めです。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG




5.荷物が増えてでも「作品」と呼べる1枚を撮りたい人

この辺から本格的に写真をやる人の領域です。例えば蛍が飛び交う夜の森でバイク写真を撮りたい、燃えるような夕陽を背景にツーリングのワンシーンを切り取る、夜空に輝く天の川銀河とバイク、といった具合に普通の人では技術面でも労力面でも届かないような写真を撮る人、またはそれを目指したい人は35mmフルサイズセンサーを搭載した一眼レフがお勧めです。

EOS6D mark + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG  F5 30SEC ISO3200

一眼レフは現在では従来の光学ファインダー搭載からミラーレスEVFファインダーへと切り替わりつつあります。これから揃える人はミラーレスを選ばれる人が多いかもしれませんが、バイク写真をやる上では両者に大きな違いはでません。むしろキャンプツーリングで旅をされる方にとって、バッテリーの持続が悪いミラーレスは不便と言えます(キャンプでの長旅では充電の問題は悩ましいですからね)。

三脚はカメラボディ+レンズの重量に対応したものを用意する必要があります。その大きな三脚をバイクにどう積載するかは悩ましい問題です。私の場合は こちら でご紹介しております。

6.ツーリング写真で写真をレベルアップしたい人

レベルアップしたい人に強くお勧めしたいのは画角が単焦点であることです。ズーム機能を使わないで写真をやっていると画角の感覚が養えますし、構図を作るための足もよく動くようになります。

一眼レフであれば24mm、35mm、50mm、85mm、135mm、200mmあたりからお好み(または得意な)画角から2、3本選んでみましょう。ちなみに私の場合は35mmが大好きです。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

単焦点レンズは描写が優れているだけでなく、構造が単純なので内部にチリが混入しにくく、レンズ構成もシンプルなので軽量なものが多いです

得意な画角はどんどん磨いて個性的な写真が撮れるよう進化しましょう。

7.荷物は最小限、でもスマホでは不満な人

一眼レフカメラに交換用レンズを何本も…または重い望遠ズームレンズとか…いい写真が撮れるのは分かるけど、そんな荷物はとても持って行けない。そんな人はミラーレス一眼レフにレンズ一本でいってみましょう。FUJIのXシリーズや予算のある人はSONY α7シリーズ、キャノンEOS5DやEOS6Dなどに好きな(得意な)画角をカバーしたレンズ一本です。選ぶ一本は当然ですが軽量コンパクトなものを選びます。お勧めは通称パンケーキレンズと呼ばれる薄型の単焦点レンズです。

またはAPS-Cやフルサイズセンサーを搭載した高級コンデジもお勧めです。やはり高価なモデルは光学系も優秀なので逆光時に不自然なフレアやゴーストも抑えられていますし、収差と呼ばれる現象も少ないです。

この場合もミニ三脚や軽量なトラベラー三脚で対応できるのが大きなメリットですね。

いかがでしたか?あまり具体的な機種名を書かずに解説してみましたが、カメラ選びはバイク選びと同じで、自分が欲しい!と直観的に感じたものを買うのが正解というのもあります。気に入って買ったカメラであれば少々荷物でも臆せず持っていける意欲が沸いてくると思います。




あまりネットの情報などに振り回されず、シンプルに自分が気に入ったカメラや持ってみて手にしっくりくるカメラが正解だったりします。

大型の量販店に行くと実機を手に取って見ることができます。重量やサイズ感を確認できるのでぜひ一度、実物に触れて検討してみてください。シャープなラインがカッコイイと思たけど触れてみたら肌触りが痛いとか、写真ではイマイチだったけど実物はカッコよかった!なんてこともあります。

それと走行シーンを撮りたい人は一眼レフに200mmくらいの望遠レンズが良いと思います。シャッター速度優先モードで流し撮りを決めましょう!

ちなみに私は20年ちかくキャノンの一眼レフユーザーでして、現在ではEOS6D Mark2とRICOH GRを愛用しています。EOS6D Mark2を選んでいる理由は光学ファインダーを搭載した一眼レフが好きなこと、ハイ&ローアングルが多いのでバリアングルモニターが欲しいこと、の2つが理由です。フルサイズセンサーの光学ファインダー一眼レフでバリアングルモニターっていうのはEOS6D Mark2くらいなんです。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

では、今回はこの辺で!!

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レンズフィルターは必要なのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みのツーリングの計画は立てられましたか?今の状況ですとツーリングに出かけるときもお店や宿に入ったとき用にマスクを持って行った方がいいですね。コロナ時代の新しいバイク旅のスタイル…?といってもバイクに乗ること自体は密ではないので、立ち寄りスポットや宿泊をどうするかが変わってくる所でしょうか。

私の場合は以前よりソロツーリング派。宿泊はキャンプ、人の多い観光スポットは避けていたので、ほとんど変わりないと思いますが…。

さて今回はカメラ、レンズの話題に触れてみたいと思います。つい先日、知人から「フィルターは色々と揃えるものですか?」という質問をいただきました。レンズに装着するフィルターは様々な種類が存在しますが私の場合は2種類しか使っておりません。




かつて数多くの種類があったフィルター。デジタル写真が主流である現在、その多くは無用の長物となってしまい、今生き残っているフィルターはC-PL、ND、プロテクトの3種類くらいでしょうか。夕景をマゼンタにするトワイライトフィルターや色を調整するエンハンサーなどはカメラの設定やカメラを買った時に付属しいてるソフトで調整できてしまうので今はもう使っている人は少ないと思います。

夜景の光を線状にして交差させるクロスフィルターなんて物もありましたが最近はめっきり見かけなくなりました。かつての流行だったのでしょうね。

NDフィルターとはサングラスのように減光させるフィルターですが明るい場所でスローシャッターが欲しい時、絞り込みだけでは不十分な時に役立つものです。ツーリング写真ではあまり出番がないと思います。

私の使っているフィルターの1つはC-PLフィルター。偏光フィルターとも呼びますがガラス面を写す時に反射を押さえたり晴天時のギラつきを軽減したりします。釣りをする人が使う偏光サングラスと同じです。C-PLのCとは回転することを意味していて回転させると偏光の度合いが調整できるのです。空や海をより鮮やかな青にできるので風景写真家がよく使うフィルターでもあります。

C-PLフィルターは私の場合はほとんど出番がないのですが虹が鮮やかに写るという意味でいつも持ち歩いてはいます。しかし実際に虹のシーンで試した経験はないです。露出も2段程度は暗くなってしまうため風景の場合であっても通常は使用しておりません。

もう1つはプロテクトフィルターといってレンズの前玉を万一の衝撃から保護するものです。出来上がる写真とは直接関係なくバイクに例えるとスライダーやクラッシュバーのような役割を持ったものです。

プロテクトフィルター、付けていて本当に良かったです

実はかつてプロテクトフィルターが見事に役に立ったことがありました。氷点下の撮影現場で長時間にわたり撮っていたときです。レンズを交換しようとバッグからEF-24-70mmF2.8L(高い!)を取り出したとき、かじかんだ手が言う事をきかず手からレンズが滑り落ちてガチャン!となりました。非常に嫌な音がしましたが音の正体はプロテクトフィルターのガラス面が割れた音であり、肝心なレンズはほぼノーダメージだったのです。




衝撃は壊れることで吸収されるのものですがフィルターが割れることでエネルギーは吸収されて大切な物は守られるのですね。

よく似た話ですがレンズフードでも同じようなことがありました。これは割と最近の出来事なのですが望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8L(これも高い!)を装着して三脚に固定していた時です。風の強い状況だったのであまりカメラポジションを高くしたくなかったのですが、地面に咲く花を逆光でとらえたいシーンだったので強風を加味しつつ可能な範囲でハイポジションにセットしました。

しかし予想しない突風が吹いてしまいあえなく「ガチャン」と、やはり嫌な音を立てて倒れてしまいました。しかしダメージはレンズフードが割れただけで、先ほどの話と同様にレンズ本体はほぼノーダメージで済みました。

フードならいくらもしませんし純正ではない物であれば通販で激安で売っています。レンズが割れたときの修理代を考えたら安いものです。

レンズフードは着脱が面倒ですが原則として必ず装着しています。フレアやゴーストの軽減だけでなく、このような不測の事態に大切なレンズを守ってくれる役割があるからです。




 まとめ

・デジタル写真が主流の現在ではフィルターの役割は減った

・プロテクトフィルターは万一に備えて装着しましょう

・C-PLフィルターは露出で2段程度暗くなるが空や海を鮮やかに撮りたい場合に有効

・NDフィルターは明るい場所でスローシャッターが欲しい時に使う

・色を変えるためのフィルターはデジタル写真には不必要と言える

今回はこの辺で!!

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バカ売れしている噂のカメラ SIGMA fpを見てきた感想

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログはバイク写真&ツーリング写真をARTとして表現するためのあらゆることを綴ったバイク写真ブログですが、今回はカメラの話題を書いてみたいと思います。

日本は世界的に見て優秀なカメラメーカーがいくつも存在するカメラ先進国であることは皆さまもご存じですよね。もうだいぶ昔からそのような地位を確立している日本。しかし近年ではカメラの売れ行きはひと昔前ほど活況ではなく、いくつかのメーカーは統合を強いられて業態を変えてきました。

日本最古の光学機メーカーであるコニカと2番目に古いミノルタは統合されてコニカミノルタへ。そして2006年にはカメラ事業から撤退してαマウントなどのノウハウをSONYへ譲渡。そして2011年にはRICOHがPENTAXを買収。デジタルカメラが生まれて活況した90年代はSANYOやCASIOなど光学機器メーカーではないメーカーもカメラを作っていましたがSANYOは2009年にパナソニックの子会社となりブランドは事実上消滅、CASIOは2018年にデジタルカメラ事業から撤退。そして先日の衝撃的なニュースはOlympusがカメラ、映像事業を投資会社に譲渡してしまうとの事でした。

そんな過渡期を揺らぐことなく乗り越えたのが業界の二強であるNikonとCanonですが、昨年の某大手量販店の売り上げランキング10の中にNikonとCanonの製品が1つもランクインしないという珍事が発生しました。そして1位に君臨していたのはサードパティーレンズメーカーの印象が強いSIGMAのfpというカメラだったのです。

SIGMA fp  このオプションのグリップは斬新。

新しいカメラに関心のない私ですが大好きなSIGMAが1位になったとあれば何となく気になります。なぜそんなにSIGMA fp はバカ売れしているのでしょうか?




このカメラはフルサイズセンサーを搭載したレンズ交換式のミラーレスカメラです。潔くファインダーやストロボを排してシンプルな四角い筐体はとにかく小さい。こんなに小さいと150-600㎜といった望遠レンズを装着したらカメラがオマケみたいに見えます。

SIGMAのカメラと聞くと真っ先にイメージに浮かぶのはFoveonセンサーという超高性能なイメージセンサーですがSIGMA fpは通常のベイヤー配列のセンサーが採用されています。これについてはSIGMAの方では2020年中に発売の予定ではあったが諸々の事情で製品化が遅れてしまうとのことです。いつか登場するのは間違いないようですね。

そしてレンズマウントはLマウントといってライカ社と互換するマウントを搭載しています。Lマウントは現在のところライカ、パナソニック、SIGMAで共有しミラーレスカメラ市場を戦っていく方針のようです。SIGMA fp にライカのオールドレンズとか付けたら面白そうですね。

WEBカメラ、ジンバル、ドローンなど多彩な用途を想定

このSIGMA fpというカメラを一言で言うと拡張性の高いカメラとなるようです。例えば今が旬なリモートワーク、WEB会議、オンライン飲み会といったWEBカメラとして使用できること。WEBカメラにシネマクラスの動画クオリティーが果たしているのか?という疑問が出てくるのは想像力が足りません。そういう使い方がこれからの時代は出てくるのだ…という事ですね。

それからジンバルに装着して動画撮影、ドローンを使って空撮、他にもたくさんありますが高い拡張性を生かして撮影の幅を広げていくことができるカメラなのだそうです。

ボディだけで見るとコンデジ級に小さく、それでいて高画質なフルサイズセンサー。カメラの心臓部分だけをレンズにくっつけて、後は必要なものは使う人が色々工夫してくださいね。そんな感じでしょうか。そして何も要らない人には恐ろしく小さいフルサイズカメラとなるのですね。

お店で実機を見る機会があったのじっくり見てきました。やっぱりかなり小さいですね。この標準レンズを付けた状態では似たようなカメラも他にあるよな…などと感じますが、これでフルサイズ機、ライカLマウントと聞けば「むむ!」と思ってしまいます。




シャッターボタン等の操作系はかなり使いやすいです。以前にSONY RX100というコンデジを愛用していましたが、私の場合は手が大きいのでRX100の小さすぎる操作ダイアルがストレスでした。しかしSIGMA fp にはそのようなストレスは感じません。

モニターの裏に溝のようなものが見えますが放熱のためのヒートシンクだそうです。一瞬、バリアングルモニターなのかな?と思いましたがモニターは固定式です。

手に持っているだけで新しい表現の世界を予感する…そんなカメラです。

カメラとはカタログの最初に書いてある概要欄でその主たるコンセプトが分かります。SIGMA fp の場合は拡張性だけでなく「ポケッタブル・フルフレーム」とありますので、やはりフルサイズ機がこの小ささに収まっていることはSIGMA fp の幹となるコンセプトの1つなのでしょう。

多彩なアクセサリーをつければあらゆる用途に対応し、それらを外せば驚異的にコンパクトになる。コンパクトであることはいつでも気軽に持ち歩ける訳で、これが撮る側にとってどれだけ奥深く大切なことか…ベテランほどよく理解していると思います。




数年に一度くらいですが自分が持っている撮影機材のボリュームに嫌気がさすときがあります。重い望遠ズームレンズ、一眼レフボディ、その重さに対応した三脚。決して写真が嫌になった訳ではなく以前と変わらず「いい写真が撮りたい」と願っているにも関わらず…です。

この理由は何となく分かります。私の場合は写真と旅はセットになっていて【旅は身軽】が基本ですから重い撮影機材は良い旅の足かせになるのですね。まあ、以前から分かってはいるのですが例えば道を超望遠で圧縮したり、コクピット風景を両腕が画面内に入るよう超広角で撮ったりと、撮りたい写真の範囲が広いので仕方がないのですが。

これはRICOH GRで撮りました。

芸術作品を生み出す作家になるときも、ちょっとした記録や記念を撮る時も、仕事やプライベートでWEBカメラとして使っても、動画と静止画という垣根も下げて多彩にビジュアルアートを作っていく楽しみ。それが1つのカメラで出来るなんていいですね。

我々バイク乗りにとってツーリングで持っていける撮影機材の質量は限られている…という事は究極のツーリング写真で何度も触れてきましたが、SIGMA fp はこの軽量コンパクトさでフルサイズと高い描写性能が実現される訳です。当然、カメラが軽量コンパクトであれば、それを乗せる三脚だって軽量なトラベラータイプでも問題なく使える訳です。

SIGMA fp …これからバイク写真、ツーリング写真において本格的に写真をはじめてみたいなとお考えの方にお勧めできるカメラと言えそうです。私ですか?確かにこのSIGMA fp は魅力ですがもうしばらくしてFoveonセンサー搭載のモデルが登場し、その後に中古市場が落ちついたら検討したいと思います。まだまだ先の話ですけどね。

それに今でも光学ファインダーを搭載したカメラが好きですので。

今回はこの辺で!!

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はじめての一眼レフ☆レンズの選び方(後編)

前回よりツーリング写真に使う「はじめての一眼レフ レンズ選び」と題して一眼レフ用のレンズの選び方を解説しております。

前回の投稿はこちら

低倍率ズームか高倍率ズームか

ズームレンズを選ぶ場合、その守備範囲としている焦点距離をどこまでとするかが悩みどころですね。例えば16-35㎜といったら広角ズームレンズ、24-70㎜といった標準ズームレンズ、70-200㎜といったら望遠ズームレンズです。そして範囲が24-35㎜といった具合に狭い場合は低倍率ズームレンズ、18-400㎜といった具合に範囲が広ければ高倍率ズームレンズといいます。

風景主体のツーリング写真は広角レンズ

我々バイク乗りは持っていける機材ボリュームに限りがあります。何本も交換レンズを持っていったり重い望遠ズームレンズを持って行くのはかなり厳しいですよね。

そこで真っ先に気になるのが高倍率ズームレンズです。ワイドから望遠まで広い範囲をカバーでき高倍率ズームがあれば何本もレンズを持って行く必要がありません。レンズを交換する手間もありませんし比較的コンパクトで価格も安いときました。まさに良いことずくめですがそんな都合の良い話があるのでしょうか?




高倍率ズームレンズは望遠側の描写に弱点があり解放F値も暗いためビギナーの方が使えば容易にシャッター速度が落ちて手ブレ写真を生んだり、安易に超望遠側を使ってクオリティ面で問題が発生することが予想されます。また一眼レフらしいボケ具合も期待したほど得られないというのもあります。

高倍率ズームを得意としているのがTAMRONです。上の18-400㎜F3.5-6.3Diは私が知っている限りで理想的と言えそうな高倍率ズームレンズです。前述したような高倍率ズームレンズの弱点は大幅に改善されているようです。一度は使ってみたいなと思っていますがビギナーの方にはお勧めできません。

最初のお勧めは低倍率でも良いので24-70㎜くらいの標準ズーム、または24-105㎜くらいの範囲が良いと思います。その上で得意な(好きな)焦点距離だけ単焦点レンズを1本追加するのがお勧めです。

しかし乗っているオートバイがSSなど積載性に乏しい車種であったり、キャンプ道具などで他の荷物が多くなってしまう場合、やっぱりレンズは1本しか持って行けない、という人にとって高倍率ズームはメリットが大きいと思います。前述したようなデメリットを踏まえた上で使いこなすぞ、という覚悟のある方は良い選択肢になると思います。

明るいか暗いか

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

レンズ選びで忘れてはいけない重要なポイントは解放F値です。F値とは絞りのことですがレンズ選びで言うFとはそのレンズの解放、つまり穴ポコを最も大きくした状態がいかほどですか?という事です。例えばF1.8など数値が小さいほど口径が大きく明るいレンズです。開放F値は明るいほど優秀で歓迎すべきことですが、明るいレンズは価格が高く大きく、重くなるものです。特に望遠レンズで解放が明るいとなるとバイクで持って行くのも苦しいですし経済的にも庶民がおいそれと購入できる価格帯ではなくなってきます。

主にレンズ選びの時に解放F値を気にする場合とは夜景や星空の写真を撮りたい場合に明るさをレンズ口径でかせぎたい場合、背景や前景のボケ具合で主題を浮き立たせるように表現したい場合などです。上の作品はオオハンゴンソウの咲くツーリングのワンシーンですがこのレンズの解放F2.8を使ってバイクとその手前1mくらいにピント範囲を合わせています。他の部分を美しくボカすことで主題が魅力的に見えるように演出しています。

逆に言ってしまうと夜景や星空など撮る予定はない、ボケ具合で主題を演出なんて難しそうでまだいい…というビギナーの方にとっては解放F値など気にする必要がないとも言えます。




重いか軽いか

左:SIGMA35mmF1.4ART 右CANON EF35mmF2IS

レンズの重さ、またはレンズの大きさについては我々バイク乗りにとっては重要ですよね。カメラ本体についてはあまり小さすぎると私のように手が大きい人にとっては使いにくくなるものです。しかしレンズについては軽くて小さいほど歓迎すべきことです。

上の写真はどちらのレンズも35㎜の単焦点レンズですが大きさも重さもだいぶ異なります。左はSIGMAの35㎜F1.4DG ART 右はキャノン純正のEF35㎜F2ISです。キャノンの方が圧倒的に軽量コンパクトです。もちろん描写性能についてはSIGMAのARTラインを代表する名玉ですのでSIGMAが上ですがバイクツーリングで持って行くならキャノンの方が良いと言えますね。

EOS6D Mark2 + EF70-200F2.8L IS
望遠レンズは大きく重いのでバイクで持って行くのは無理が生じる

高いか安いか

レンズは高いです。私が15年くらい前に最初にEOS Kissを買った時、レンズを何にしようか?と調べたときにその値段の高さに驚きました。冗談ではなく0が一個違う!と感じたものです。高い安いは人によって感覚が違うとは思いますが例えばカメラ本体を10万円、ズームレンズが1本10万円、単焦点レンズ1本5万円というセットで合計25万円、それをバイクに積んでツーリング…やはり最初は抵抗がありますよね。

それに最初に投資しても「飽きて使わなくならないだろうか…」という心配もあります。実際に自分の好きなレンズというのが決まってくると、そうではないレンズは出番が減ります。最初はレンズに使う予算は10万円以内くらいが丁度良いと思います。

ある程度の経験を積むと自分の好みや撮りたい写真に具体性が出てきますので、それに応えられるものを追加する感じがお勧めです。

それと予算をおさえて良いレンズバリエーションを揃えるのに賢いやり方はSIGMAやTAMRONなどのサードパティー製レンズを買うことです。NikonやCanon純正よりも安いですし、最近はメーカー純正を陵駕する名玉も続々と登場しています。私はCanonユーザーですが所有レンズ6本のうちCanon純正が3本、SIGMAが2本、タムロンが1本です。

高級なレンズはその利点をビギナーではなかなか出せないのですが「良い物を所有しているからモチベーションが上がる!」という人はそれだけでも価値があると思います。それにカメラ本体と違ってレンズは滅多にモデルチェンジしないので、買い替えずに10年以上使うと考えれば最初の1回だけの投資という意味で経済的です。




メーカーのズームキット

入門機などではレンズがセットになっているお得な「ズームキット」が売っていますよね。例えばEOS KissだとEF-S18-55㎜とEF-S55-250㎜の2本が付いてくるダブルズームキットなんて物がありますね。メーカーがビギナーのために親切に設定した商品のように見えますが、売るだけ売ってズームの使い方を教えてあげない所が凄く不親切だなと感じます。これなら35㎜と85㎜のダブル単焦点キットでも作ればその方が絶対に上達するのですが、メーカーにとってユーザーの上達よりも「これは便利だ」と思わせて買ってもらう方が優先のようです。

欲しい画角を欲張って、そのすべてをズームでカバーすることで完璧なレンズバリエーションを揃えた気分になってしまうのが落とし穴です。最初は構図を作れるよく動く足を養うこと。28㎜ならこんな感じ、135㎜ならこんな感じで写るであろう、とイメージできる画角の感覚を養うこと。この2つが重要です。ズームレンズを装着しファインダーを覗きながらグルグルグルグル…をやってしまうと、この重要な2つが習得できずビギナーから脱することができないものです。これは是非、気を付けていただきたいと思うズームレンズの落とし穴です。

全てのレンズをズームレンズで揃えた人は気を付けてくださいね。

EOS6D Mark2 望遠レンズでS字を描く道路と矢羽を圧縮して表現

ツーリング写真におけるレンズ選び ~まとめ~

・広角は風景主体のツーリング写真用

・標準や中望遠は愛車の写真用

・望遠側はズームレンズを用意しよう

・広角から標準は得意な(好きな)画角が分かったら単焦点を1本追加。

・目的もなく高いレンズを買わない

以上、ツーリング写真&バイク写真におけるはじめての一眼レフ、レンズの選び方でした!!

はじめての一眼レフ☆レンズの選び方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回までの投稿で私の住む千葉県の房総半島についてお役立ちツーリング情報を書いてみました。いま改めて読み返してみると、どうしてこう長文になるのか自分でもよく分かりません。おそらく性格なのだと思いますが、何もお土産のことまで書かなくても良いだろうに…と自分でもおかしく思います。

さて今回は何を書くにも長文になってしまう…そんな私のお勧めする「はじめての一眼レフ☆レンズの選び方」をいってみたいと思います。

コンデジやスマホを卒業して本格的に写真をやりたい!と決意した方がはじめて一眼レフ(またはレンズ交換できるミラーレスカメラ)を購入したとき、悩ましいのがレンズ選びですよね。

たくさんの種類があって価格帯も2万円くらいから30万円オーバーなんて物も。いったい自分がどれを選べば良いのか?バイクツーリングで持っていくレンズとしてどれが良いのか?ビギナーの方にはよく分かりませんよね。私も最初はそうでした。そんな写真ビギナーの方のために最初のレンズの選び方として幾つかの項目を作って説明したいと思います。




焦点距離や画角って何?

画角とは簡単に言ってしまえば範囲と距離感です。人間の目は1つの画角で固定されているのでまずここが最初に「よく分からない」と感じるポイントだと思います。遠くのものを大きく写すことを望遠、逆にワイドに写すことを広角と言います。画角は「焦点距離」というmmの単位で表記され、肉眼に近い画角を標準と呼び数値では50mm(APS-Cサイズのカメラの場合はおよそ35mm)となります。14mmや28mmといった具合に数値が小さい方がワイド、200mmとか400mmとか数値が大きいと望遠です。

望遠レンズの特性を生かした作例

ここで重要なポイントを1つ。お使いになっているカメラ本体がフルサイズセンサーかAPS-Cサイズセンサーかを確認して焦点距離を選びましょう。APS-C機の場合はレンズに表記される数値におよそ1.5倍(キャノンなら1.6倍)で換算します。例えば50mmというレンズをニコンD7500で使用する場合は77mm、EOS Kissに使用すると81mmくらいになります。

※今回の解説は以降はフルサイズ換算で表記していきます。

~ズームか単焦点か~

「ズーム」とは誰でも聞いたことがある単語ですよね。画角を望遠や広角に調整できる機能をズーム機能と呼びます。望遠にすることだけがズームではありませんので勘違いされていた方はここで正してください。ちなみに映像の世界では望遠方向へズームすることを「ズームイン」、逆に引いていくことを「ズームバック」と言います。写真では使わない言葉ですが。

一眼レフ用の交換レンズは主に単焦点とズームレンズに二分されます。単焦点には焦点距離を変更する機能がなく固定されています。ネットの情報やカメラ雑誌なんかでは「単焦点レンズは描写に優れる」といった内容を見かけますが、ビギナーの方にとって「優れた描写」を作品に反映するのが難しいので最初に無理して単焦点を買う必要はありません。ただし後で買い替えるのは無駄なので最初にしっかり投資したい!という方には最初から良いレンズを手に入れておくのはアリだと思います。

ズームレンズと単焦点レンズ、それぞれにメリット&デメリットがあります。ズームレンズは1本のレンズで複数の画角を選択できること、スペースを奪われたとき(壁があってそれ以上下がれない、尖った岩の頂点に登って撮るなど)に画角の微調整ができるといったメリットがあります。これらのメリットの一方で重量が重い、摺動部分の密閉が悪く内部にチリが混入しやすい、といったマイナス面もあります。

最近のズームレンズは技術の進歩で描写も美しいです。ここ10年以内に発売されたモデルであれば、まずビギナーの方にとって不足は感じないと思います。バイクでツーリングに出かける場合、何本も交換用レンズを持っていく訳にはいきませんのでバイク用という意味ではズームレンズはお勧めです。

しかし単焦点はビギナーの方にとって1つ、とても良いことがあります。それは写真をやる上で必要なよく動く足を手に入れる練習になることです。焦点距離を縛ると自分が動くしかないので自然と被写体に寄れるようになるのです。逆に言うとズームレンズに頼っていると足は動かず、ファインダーを覗いたままズームリングをグルグル回して大きさの調整をしてしまいます。これを癖にしてしまうと上達が遅れてしまうものです。




ここでお勧めのレンズを!最初は24-70mmまたは上の写真のような24-105mmくらいを守備範囲にしたズームレンズを1本でいってみましょう。これにもう1本を加えるのであれば、それは思い切って単焦点レンズの35mm、50mm、85mmあたりから1本を選んでみましょうね。選び方は次項で説明します。

~焦点距離はどう選ぶか~

写真を撮るときに焦点距離の選択を最初にします。今日持ってきているレンズの中で今、写真を撮りたいと思ったその場所でどのレンズを選択するのか?です。これはビギナーの方にとっては酷な要求なのですが、写真とはまず最初に「こう撮りたい」というイメージを描くもので、最初にそれを想像してから焦点距離を選ぶのが多くの場合でセオリーとされています。ビギナーの方は最初にイメージの写真を想像できないので「試しに一枚撮って確認してみよう」と思って先に撮ってしまうものです。しかしその試し撮りの焦点距離はどうしますか???

どの焦点距離のレンズを買えばいいのか?も自分がどんな写真を撮りたいのか?を最初に決めないと選びようがありません。しかし最初はカメラのことがよく分からないのと同じように写真のことがよく分からないものです。レンズ選びが難しく感じるのはレンズに対する知識が不足しているのではなく写真に対する見識がまだ浅いのが原因です。

広角レンズの特性を生かした作例

ここでビギナーの方へ「絶対ではないけど一般的にこうです」という焦点距離の主な選択法を目安として記しておきます。

広角レンズ:景色主体で撮るツーリングシーンに使う。大空に広がるウロコ雲や夕空。北海道のような場所で雄大さを表現したい。星空なども。ワイドになるほど歪みがあるのでバイクを大きく撮る場合は注意が必要。自分の影、電線など余計なものが画面に入りやすい。ワイドになるほどビギナーには難しいレンズと言われる。

標準レンズ:バイク、ライダーを主体に撮る場合に使う。写真を学ぶための基本と言われるレンズ。自然な画角は見る人に臨場感を与える。リアルを伝える、ドキュメンタリータッチ、視線を再現するような写真などに使う。自然な画角ゆえにビギナーが使うといとも簡単に陳腐な写真になる。

望遠レンズ:特定のものに絶対的な存在感を与える。遠くの山を引き寄せたり長く続く直線道路を大きく撮りたい時などにお勧め。三脚を使わない場合は望遠ほど手ブレしやすい。背景がボケやすい。少しカメラを動かすだけで画面内の様子が大きく変わるといった特徴がある。余計なものを画面の外に除外しやすいので構図という意味では優しいです。それと焦点距離の長い望遠レンズは重く大きいのでバイクで持っていくのは少々の無理が生じます。

経験を積んでいくと好みの焦点距離というのが分かってきます。私の場合は35mmですが皆さんも色んなツーリング写真を撮っていくうちに好きな画角が見つかると思います。そういった好きな画角は単焦点で少し高級なレンズを奢ってやるのも良いかもしれませんね。




EOS6D mark2 + SIGMA35mmF1.4ART F11 1/125 ISO100

これは私の好きな35㎜レンズで撮った作品です。この時はSIGMAの35㎜F1.4ARTという少し高級なレンズを使っていましたが、現在ではもう少し軽量さを求めてCANON EF35㎜F2ISという手ブレ補正機能を有したレンズに買い替えました。と言うのも35㎜で撮りたいシーンでは絞り込んで深度を保ちたい時、すなわちシャッターが遅くなるのでキャノンIS(露出4段分の手ブレ補正機能)が重宝するからです。このように自分の好みや使い方に合わせてレンズを買い替えることは珍しくありません。

長くなったの次回に続きます…

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