キャンプツーリング用の防水バッグを買い替えてみました

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はお役立ち情報としてキャンプツーリングに使用するツーリングギアのことを書いてみたいと思います。

以前にも書きましたが私の前職はツーリング用品を手掛けるメーカーでした。そこで製品の企画開発やテストをしておりました。ライダーのあらゆるニーズに応えるために新製品のアイデアを練ったり、信頼性の高いツーリングバッグや小物などの開発をしていたのですが、今になって振り返ると本当に良い経験でした。

そんな経験を元に自分がツーリングやキャンプで使うギアは素材や構造、耐久性なども含め、専門的な知識でみて選ぶようにしております。

さて、つい先日ですが愛用していたキャンプツーリング用の防水バッグを買い替えてみました。リアシート上に積載するPVC製などの防水シートバッグです。今回はその買い替えたバッグについてと、キャンプツーリングで最適なバッグの事について書いてみたいと思います。




これが従来愛用していたシート上に積載する防水バッグ、オルトリーブ製ですがTOURTECHとのコラボモデルでDAKARラックパックという製品です。オルトリーブはどちらかと言うと自転車用品のイメージが強いですが、オートバイツーリングでも最適な防水バッグをラインナップしています。

オルトリーブの製品名ではRACK-PACKという名前でS、M、L、XLの4サイズで展開しており、PD620という恐らくPVCを繊維で強化した防水素材で出来ています。生地の接合は縫製にテープシームではなくウェルダー溶着という超音波による高強度な接合で非常に強度が高く信頼できます。

このオルトリーブのラックパック、今までXLサイズで不自由なく愛用してきましたが、最近になってキャンプギアを軽装化したため大きすぎるな…と感じるようになりました。そこでTOURTECHのコラボではありませんが、通常ラインのオルトリーブ ラックパックのLサイズに買い替えてみました。

手前が今回新たに購入したオルトリーブ ラックパックのLサイズ。カラーはオリーブにしてみました。この写真、遠近法の関係で大きさに大差はないように見えますが別の角度で撮ってみますと…

左:ツアラテック×オルトリーブXL 右:オルトリーブラックパックL

はい、こんなに大きさが違います。XLが89LでLが49L。…ずいぶん差がありますね。ダカールラックパックの方は追加でベルトが通せるパッチと、ハンドルが通常のダッフルバッグと同様のタイプ。オルトリーブラックパックは余計な物は一切なくホースのような黒い大き目のハンドルが装着されています。

オルトリーブに唯一、注文を付けたいポイントはサイズ展開なのですが、60Lくらいが丁度良いというユーザーは多いと思うのですけど…その肝心なサイズが有りません…。

しかしR1200GSアドベンチャーでキャンプツーリングをする私にとって、キャンプ道具の主要たるギアは全て左右のアルミサイドケースに収容し、シート上の防水バッグはシェラフ、着替えなどの重さのない荷物を収容しています。ボリュームも大したことはないので49Lでも十分です。

リアシート上に積載するキャンプツーリング用の防水バッグはバイク用品メーカー勤務時代に手掛けてきましたが、過酷なバイクツーリング用として選ぶときの幾つかのポイントがあります。

まず当たり前のことですが最重要視したいポイントは絶対的な防水性能です。次に生地や接合部の耐久性、機能と価格のバランス…といった具合です。

防水バッグの難しいところは内部の荷物を出し入れする開口部の構造です。ややこしい構造だと防水性能が高くても荷物の出し入れがしにくかったりします。ここでズバリ、お勧めの方式はオルトリーブラックパックのようにロールクロージャーと呼ばれている口を3回ほどクルクル巻いてバックルで固定する構造のものです。

オルトリーブ ラックパックのロールクロージャー開口部

これは防水性能として間違いない構造と言えます。ロールクロージャー方式の他には一般的なバッグと同様にファスナー構造の物もありますが、ファスナーは使いやすい反面、必ずしも信頼できる防水性能ではないので気を付けましょう。

YKK社のコンシールといった一見すると防水ファスナーという製品は、スキーウェアーのファスナー等なら使用に耐えられますが、過酷な雨天走行を想定したバイク用防水バッグとしては役不足だと思います。




これは私がオルトリーブラックパックを使う以前に愛用していたBMW純正アクセサリーのBMWラゲッジロール2という製品で開口部はTIZIPという強固な防水ファスナーです。これは実際に使ってみて浸水するような事はありませんでしたが、ファスナー開閉が非常に重く定期的にシリコンを塗らなければいけない手間のかかるヤツでした。

ちなみに私がメーカー開発時代に、このTIZIPは素晴らしく良いな、と思ったので自社の製品に取り入れてみようと思ったのですが、部品単価が通常のファスナーの30倍くらいの値段で断念した記憶があります。

これはF650GSダカールに乗っていた頃でずいぶん古い写真です。この頃、私はまだバイク用品メーカーに就職する以前でキャンプツーリングも経験が浅かった時代です。リアシート上に積載しているバッグはTHE NORTH FACEのベースキャンプダッフル(以下BCダッフル)です。このバッグは現在でも売られている同ブランドの稼ぎ頭商品ですが、これからキャンプツーリング用に防水バッグを買おうかな?と思われている方は注意!です。

こういったカジュアルなイメージのブランドは必ずしもバイクツーリングのような過酷な条件下での使用に耐えられるとは限りません。THE NORTH FACEのBCダッフルは一見してリアシート上に積載するキャンプツーリング用バッグとして適しているように見えますし、メーカーの公式でも【防水バッグ】と堂々と言い切っています。

しかしBCダッフルは大きなメイン開口部のファスナーはチェーンピッチの広いごく普通のダブルファスナーで、その上にフラップが屋根のように覆っているだけの構造です。外に置いておくだけの環境で小雨程度であれば内部に浸水しないかもしれませんが、このバッグをバイクに載せて雨天走行すると悲惨な結末が待っています。

ファスナー部だけでなくバッグ自体の構造もミシン縫製であり、シームテープ等の防水処理もありません。ミシン穴は新品時は生地がしまっているので水は入りにくいですが、しばらく使用すると少しずつ穴が広がり浸水しやすくなります。

THE NORTH FACEに限らずグレゴリー、チャムス、パタゴニア、アウトドアなどなど…アウトドアファッションのイメージがあるブランドは、果たして本当にヘビーデューティー使用に耐えられる製品であるのか?慎重に選ぶ必要があります。中にはブランドの本国にはそのような製品は存在せず、輸入販売の権利のある国内の企業がプロダクトしChinaで製造した完全なアーバンアイテムも存在します。

もちろんこれらのブランドが悪いという意味ではありません。例えばTHE NORTH FACEでもロールクロージャーの防水バッグは製品化されています。一見アウトドアなストリートアイテムを安易に選ばないよう気を付けましょう、という意味です。




それともう1つはキャンプツーリングの定番アイテムと言えるTANAXのmotoFizz キャンピングシートバッグ2です。「2」とつくからには、かつて1が存在していましたが初代キャンピングシートバッグは車体への固定ベルトが現行よりもワンサイズ細く、メインフラップ下にある食材を収納する巾着などが無かっただけで、基本的な構造は現在と変わりません。実に20年近いロングセラー商品ですね。

バイク専用設計でシートフレームや荷掛けフックへ固定できるベルト構造など、とても良く出来ていて北海道なんか行くと3台に1台はこのバッグを使用しているイメージです。

しかしキャンピングシートバッグ2の最大の弱点は防水バッグではないことです。雨天時は付属のレインカバーを使用するのですが、このカバーは雨傘などに使われているシャンブレー生地のナイロンで、耐久性が低く高速道路走行での走行風でバタつくと容易に生地が解れてボロボロになってしまいます。もしこの付属レインカバーでいく場合は生地の裁断面をライター等で熱して溶かし、ほつれ防止処理をすることと、バッグ本体との擦れを低減する目的で裏返しで装着するのがお勧めです。しかし絶対に濡らしたくないシェラフ、着替えなどは別途ビニール袋に入れておいた方が安心です。

車体に固定するベルトもバックルが破損することを想定して予備を1本携行しましょう。品番はMP-123です。

・キャンプツーリングに理想的な防水バッグとは?

私が個人的にたどりついたキャンプツーリング用の理想的な防水バッグとは…?それは最初にご紹介したオルトリーブ ラックパックのようなシンプルなダッフルタイプです。素材はPVC、ターポリン、TPUのような強固なビニール生地をミシン縫製ではなくウェルダー溶着加工で製造されたものです。メイン開口部はファスナーではなくロールクロージャーでどんな強い雨を長時間走行しても内部に浸水しないバッグです。

そしてエア抜きバルブだのDリングだのといった余計な部品はなるべく少なく、シンプルなものが良いです。部品を付けるとその部分の溶着でいつかピンホールが発生して浸水したり、何かに部品をひっかけてバッグ自体を破いてしまう場合があるからです。エア抜きバルブは便利なように感じますがロールクロージャーを1回ほど巻いた位置で内部の空気を押し出してやれば空気は簡単に抜けるものです。

エアバルブなど一見して機能的に思えるが何かにひっかけて生地にダメージを与えてしまう。

ロールクロージャーのダッフルに荷物を入れてしまうと、ツーリング途中で内部の物を取り出したい時に、やや出しづらくて不便かもしれません。ここはツーリング中に使うであろう小物などは事前にタンクバッグかボディバッグに入れて、シート上に積載する防水バッグはキャンプ場に到着するまでは開梱しないという前提でパッキングしてみましょう。

何より避けたいのは次の事。雨の中を走りぬいてキャンプ場に辿りついた…荷物を開けたらバッグ内が水タンクのようになっていて、寝袋も着替えもグショ濡れだった…という事態です。何を隠そう15年以上前に私が北海道ツーリングでやってしまった実体験なのですけどね。それ以降はTHE NORTH FACEのBCダッフルにレインカバーをかけてキャンプツーリングに出かけるようにしましたが、そもそもカバーは面倒なので別の防水バッグに買い替えました。

最後に誤解のないよう付け加えておきますが私はTHE NORTH FACEやグレゴリーも大好きでファッションアイテムとして愛用しております。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

北海道ツーリング☆ツーリング写真ギャラリー<道東編>

~夏の北海道ツーリング~

ツーリング写真ギャラリー

前回の道北編に続いて今回は道東編でございます。

フレシマ湿原

根室市の別当賀にあるフレシマ湿原。落石岬から西へ10kmほどの位置に海岸沿いに人知れず存在する牧草地帯と湿原。僅かな情報を頼りにダート道をひたすら突き進んだところ、いきなりこの絶景でした。この年の北海道ツーリングはとても雨の多い旅程でしたが、この時だけは神様が青空を与えてくださいました。

風の音と遠くから波の音。いつかまたここを訪れたい大好きな場所です。




黄金道路

国道336号 通称「黄金道路」。海岸ぎりぎりに建設されたこの道は、打ち寄せる波に何度も破壊され年中工事している印象でしたが、近年では道路を少し内陸側にして、だいぶ改善されたようです。その昔、旅先で「襟裳岬を避ける奴は腰抜けだ」と言っているライダーがいました。その意味がよく分かるほど強風と濃霧、打ち寄せる波との戦いでタフなルートだったのです。

荒々しい風景と苦労して走りきったこと。それが私の記憶に深く刻まれています。

北太平洋シーサイドライン 東恵茶人

北太平洋シーサイドライン、それは釧路から根室をむすぶ絶景のツーリングルート。とくに浜中町から霧多布までは風光明媚で道東らしい風景が広がる区間です。今から15年前。はじめて北海道をツーリングした私は、その最果て感に圧倒されて不覚にも心細さを感じたのを今でも覚えています。

この一帯の景色は単純に「景色がいい」では説明がつかず、美しさと寂しさが複雑に織り交ざる所だと感じます。先日「時間を写真で紡ぐ」という難しい言葉を耳にしましたが、それの意味がこういった景色の中に隠されているのかもしれません。




天に続く道

知床半島の近く、斜里町の天に続く道です。現在では有名な観光スポットになってしまいましたが、かつては交通量も少なく北海道ツーリングの穴場スポットでした。知床峠はいつ行っても羅臼側と斜里側で天気が真逆であるのは有名です。この時も羅臼側から知床エリアへアプローチしたのですが、それまでは冷たいシトシト雨に心もすっかり冷たく曇っていました。しかし斜里側に降りると強い夏の日差しがジリジリと照り付けて、天気が好転しただけで気分が嬉しくなるのは不思議なもんだな…と思って撮影したのを覚えています。

釧路市阿寒町で出会った風景です。雪の重みで屋根が傷まないよう、鋭角な斜度をつけた雪国特有の建物です。現在は空き家のようですがカラフルさと雰囲気が気にって足をとめてみました。旅では人気の立ち寄りスポットや絶景を求めて走るのも良いですが、こういった自分がハッと気が付いて目に入った「好きなもの」を大切にしたいと、いつもそんな風に思っています。これは2019年のGW北海道ツーリングでの写真ですが、不思議とつい昨日のことのようです。




北太平洋シーサイドライン

この写真も北太平洋シーサイドラインです。浜中町から霧多布を目指して走っているところを走行中のコクピット風景として撮った1枚です(片手運転ではありませんよ)。この写真を撮ったときも往路は東北自動車道を自走で走りぬき、道東に着くころには3000キロくらい走っていました。いい加減(良い加減)距離を走ると脳内のガスが抜けて雑念なくクリアになる感じが大好きです。雑念とは走らせながら仕事や日常の不満を考えることなどです。本当にたくさん走り切るとガスが抜けて脳内の妄想回路が浪漫思考にシフトしていくのです。

夏の北海道ツーリング ツーリング写真ギャラリー<道東編>でした。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

2019夏の北海道ツーリング 穴場写真スポット<道南編>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いよいよお盆休みも近くなってきましたね。ロングツーリングに行かれる方はお忘れ物にご注意ください。ETCカード、保険証、予備のメモリーカードなどなど… 以前、友人がテントは持ってきたものの、テントポールを忘れて酷い目にあっている人がいました。

さて今回もツーリング写真解説はお休みして北海道ツーリングのお役立ち情報でございます。前回の北海道ツーリング穴場撮影スポット<道東編>に続いて、今回は北海道ツーリング穴場撮影スポット<道南編>でございます。

しつこいようですが究極のツーリング写真流の「おすすめ」ですのでマニアック過ぎでしたらお許しを~

・洞爺湖を一望する月浦の高台

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

ニセコエリアのアイコンである洞爺湖と羊蹄山。かつてサミットが行われたこの道南の景勝地は観光客だけでなくライダーにも人気ですよね。しかしカルデラ湖の洞爺湖の様子を美しく一望できるポイントは意外とすくないものです。有名な展望所では駐車場にバイクを停めて見るしかありません…それでは愛車とのショットは難しいですよね。

そこでお勧めの穴場はズバリここです。洞爺湖の西岸に位置する月浦という場所で道道578号からカフェ ゴーシュを目印に高台を登っていきます。電線など遮るものがなく美しい洞爺湖の様子と遠景には日高山脈を望むことができます。人も少なくて静かな場所ですよ。




・羊蹄山をジャマもの無しで堪能する喜茂別の農道

EOS6D Mark2 + EF35mmF2L IS

富士山のような美しい裾をもつ蝦夷富士こと羊蹄山はニセコエリアのもう1つのアイコンですね。いや…先ほどの洞爺湖よりもニセコといえば羊蹄山かもしれませんね。そんな美しい山、羊蹄山のおススメの撮影スポットは喜茂別町の字比羅岡に位置する道道97号とR276の間に並行して走る農道です。有名な立ち寄りスポットである京極町ふきだし公園の南へ5kmくらいの場所です。

道から羊蹄山を望むとちょうど真西になりますので日没時はシルエットとして逆光で狙うか、早朝の朝焼けであれば赤富士ならぬ赤蝦夷富士を写真にできるかもしれません。農道は2車線で十分に広い道路ですが通行の邪魔にならないよう配慮しましょうね。




・駒ヶ岳が最も美しくみえる大沼の穴場

EOS6D Mark2 + EF50mmF1.8STM

函館のちょい北である七飯町、これもまた北海道ツーリングでは人気のスポットである大沼でございます。大沼といえば北海道を旅するライダーでは聖地的なキャンプ場、東大沼キャンプ場がありますが、やはりここに来たら是非楽しみたいのは大沼から望む北海道駒ヶ岳の雄姿です。しかし駒ヶ岳がキレイに見えるポイントは大沼には少なく、あってもガードレールや柵などがあり写真には適さないものです。

しかし!理想的な場所を見つけました。しかも行き方も簡単でございます。大沼公園駅から北へ650mほど走ると砂利道の小道の入り口に「リバージュ」の看板があります。その小道を入ってすぐの公衆トイレの辺りです。

早朝に行けば運が良ければ湖面が水鏡になっているかもしれませんね。




いかがでしたか?道南エリアは函館港着のフェリーの人にとってスタート地点ですが観光地ということもあり混雑は避けたいですよね。早朝に行動して良い写真を撮ってくださいね。

函館着のフェリーといえば、私の北海道ツーリングは今年のGWも去年のお盆休みも片道は東北自動車道を自走で青函フェリーでした…。大洗~苫小牧の商船三井フェリーは去年は台風で欠航、今年はチケットがとれず…。しかし頑張って千葉から約800キロを走破して函館に入ると、独特の町の雰囲気がなんだかご褒美のように感じるものです。苫小牧も良いところですが、あそこは西港から降りると産業道路の印象が強いですからね。

それでは皆さま、安全で楽しい北海道ツーリングを!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

北海道ツーリング 穴場の撮影スポット<道東編>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、先日「北海道ツーリング 穴場撮影スポット<道北編>」という記事を書きましたが如何でしたでしょうか?このお盆休みに北海道ツーリングを計画されている方、その中でもツーリング写真が好きで旅の記憶に刻まれるツーリング風景を作品にしたい!と願っておられる方にお役に立てれば嬉しいです。

さて今回は北海道ツーリング 穴場の撮影スポット<道東編>と題して、北海道の魅力が凝縮されているような道東の穴場写真スポットをご紹介いたします。一応、またお断りしておきますが、あくまで究極のツーリング写真的な写真スポットでございますので…。




1.阿寒町の名もない広域農道

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

道東自動車道の阿寒ICから国道240号線を北へ7kmほど走ると道の駅【あかんランド丹頂の里】があります。そこから左に入り突き当たった道です。この広域農道は本当に純粋な農道という印象で一般の車はほとんと走っていません。この写真を撮ったときも1時間以上はこの道の周辺にいましたが1台も車とすれ違うことはありませんでした。

一見すると北海道のどこにでもありそうな景色かもしれません。しかし電線や看板なども少なく、道東らしい雰囲気が確かに存在する渋いツーリングルートです。




2.北太平洋シーサイドライン ポンポロト集落

EOS5D MARK2

道東を代表する人気ツーリングルート【北太平洋シーサイドライン】です。釧路市から根室をつなぐ道道142号線ですが特に風光明媚なのは浜中町から厚岸の辺りで最も道東の海岸線らしさを感じる道といっていいと思います。その北太平洋シーサイドラインで穴場、というか私が個人的にお勧めしたいスポットは奔幌戸(ポンポロト)という集落のエリアです。

絶景地でも有名なスポットでもありませんが、ふと足を止めたくなる素朴な風景です。内陸側の原野を入れて渋い1枚を撮ってみてください。




3.来止臥野営場の満天の星空

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

ここは以前に北海道の絶景キャンプ場としてご紹介した来止臥野営場です。最低限の設備で自然の地形を生かしたワイルドな無料キャンプ場。しかしキャンプ場としての魅力だけでなく晴れた日は満天の星空を堪能できます。

近所のサイトの焚火が消えたころ、カメラを三脚にセットして夜空の様子を撮ってみましょう。それは星空と呼ぶよりは銀河という感じです。

いかがでしたか?北海道ツーリング 穴場写真スポット<道東編>また機会をみて<道南編>も書いてみたいと思います。

お楽しみに!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

夏の北海道ツーリング<道北>ツーリング写真ギャラリー

~夏の北海道ツーリング~

道北エリア 北海道ツーリング写真ギャラリー

逃げ水のエサヌカ線

600㎜の望遠レンズに×2エクステンダーを装着してエサヌカ線のはるか遠く、逃げ水の中から現れたライダー達をとらえた1枚です。大胆に斜めに構図して異空間を表現してみました。暑い中、2時間くらいこの場所に立って粘った写真で想い出深い1枚です。




オロロンライン

道道106号オロロンライン ただ直線なだけでなく荒涼とした原野に日本海の風景。はじめてここを訪れた2004年、大雨に打たれながら天塩川沿いを走りぬき、日本海が見えてオロロンラインに入った瞬間に急に晴れた…オロロンラインに来るとあの感動を今でも思い出します。

枝幸の国道

なんでもない国道です。有名な立ち寄りスポットでも景勝地でもありません。しかし矢羽が連なるこの国道に北海道の人々の生活風景が垣間見える気もします。こんな場所で写真を撮ろうなんて普通は思いませんが、こうして1枚の写真として見ると、これもまた私の記憶の旅風景であると感じます。




2017年8月 北海道紋別市

宗谷国道と呼ばれるR238を北上していたときでした。オオハンゴンソウと思わしき雑草の花が一面に咲き乱れている空き地を見つけました。入っても問題なさそうなのでこの場所で写真を撮ってみようと思い足を止めた…その時の自分。何年も前の出来事ですがこの1枚を見るとまるで昨日の事のように感じます。

2017年8月 北海道抜海町

オロロンラインはなぜ多くのライダーを魅了するツーリングの聖地なのだろうか?そんなことを考えても仕方がないけど、もし誰かが私にオロロンラインを1枚の写真で表せ、と言ったらきっとこんな写真を撮って「はいどうぞ」と渡すでしょう。




写真とはあの日、あの場所でシャッターを切ったからこそ旅の心象風景が心に深く焼き付くと、私はそう信じています。だからこそオートバイでの1人旅には写真は欠かせないと…そんな風に思うようになりました。写真を撮ることがツーリングの目的になっちゃっているとか、そんな事ではないのです。

ただ単純にバイクでツーリングに行くことが大好きで、その時に見た風景をいつまでも心に残したい、心に残したいからこそ写真にしておきたいのです。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

2019北海道ツーリング 穴場撮影スポット<道北編>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、お盆休みのツーリングの準備は万端でしょうか?お盆に北海道ツーリングに行くよ!という方も多いと思われます。そろそろ週間天気予報が気になるところですよね。

私は2019年の北海道ツーリングはGWに行ってきましたので、お盆は北海道ではなく信州か東北を考えております。フェリーの予約がない旅なので直前の天気予報で決めてみたいと思います。

さて今回はツーリング写真解説ではなく北海道ツーリングの穴場撮影スポットと題して究極のツーリング写真流 おすすめの撮影スポットをご紹介してみたいと思います。まず今回は道北編でございます。




1.オトンルイ風力発電所 浜里駐車公園

はい、北海道ツーリングの道北エリアと言えばまずはオロロンラインですよね。そのオロロンラインの天塩側のエントリーポイントとして有名なオトンルイ風力発電所があります。みなさんこのオトンルイで写真を撮られていますが、ここって写真撮るの難しくないですか?

真下のダートまで入って広角レンズで撮ると風力発電のプロペラがたくさん並んでいる様子が伝わりませんし、かといってオトンルイ風力発電所の目の前にあるサロベツ原野パーキングは海側にあるのでイマイチですよね。

そんな時はサロベツ原野パーキングから6kmほど天塩側にある浜里駐車公園から撮ってみましょう。長い間隔でたくさん並んでいる細長い物…それを画面内で決定的に表現するにはどうしたら良いでしょうか?そう望遠レンズですよね。

望遠で風力発電所を引っ張ってギュッと圧縮してみましょう。この駐車場はとても広いので自分のバイクを大きめに構図しても、思いっきり後ろに下がって撮ることができます。

あれっ…いまGoogleマップを確認したらオロロンラインの名称が「萌える天北オロロンルート」に変わっていますね。なんじゃこりゃ…いつからこのような名前になったのでしょうか。




2.坂の下海水浴場 駐車場

同じくオロロンライン…いや萌える天北オロロンラインでございますが、こんどは大幅に北上してノシャップ岬に近いです。萌える天北オロロンラインを北上するとノシャップ岬方面と稚内市内へ分岐するY時の信号<坂の下交差点>があります。そのすぐ手前に地味なスポットですが日本最北の海水浴場があるのをご存じでしょうか?

その名も坂の下海水浴場。ちなみに8月に行っても誰ひとり海水浴していませんし、もちろん海の家とかもありません。しかしこの坂の下海水浴場のだだっ広い駐車場は私に言わせて頂ければ最高のツーリング写真スポットです!

空に表情があるときは広角レンズで、遠方に見える利尻富士が美しいときは望遠で!どう撮るかは貴方の感性次第でございます。

あれ…こんどは信号からノシャップ岬方面へ分岐した道道254の名称が「宗谷サンセットロード」になっているなぁ…。ここは以前から無事カエルロードと呼ばれる道でカエルさんの置物が並んでいる道なのですが…。萌える天北オロロンラインといい、なんか変だな~ 鹿の飛び出しがとても多い道なので気を付けてくださいね。




3.レンガの廃墟 秋田木材発電所

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

国道238号を稚内市内から宗谷岬に向かう途中、稚内空港の少し手前あたりで不気味に見えてくるレンガ造りの古い廃墟があります。大正2年建造の秋田木材発電所跡です。むかし木材を燃やして発電していたなんて信じられませんね。

国道238号を稚内市内から行くとレッドバロン稚内の1つ手前を右に入ります。駐車場のような広めの敷地があり、特に立ち入りを制限するような表示などはありません。夏に行くと草が高く生い茂って鬱蒼としていますので、気を付けて行かれて下さい。

ちなみに声問は稚内から少し突き出た岬になっていて、その名も声問岬なる地味な岬が存在しています。どなたか開拓してみてはいかがでしょうか?

いかがでしたか?夏の北海道ツーリングで写真を撮るスポットと言えば宗谷岬、オロロンラインのNのモニュメントか夕来展望所、宗谷丘陵のシェルロード、北防波堤ドームなどが有名ですよね?

今回は究極のツーリング写真流にどこにも紹介されていないような、穴場スポットを3つご紹介させていただきました。秘密の穴場スポットですのでこのブログを見た方以外には内緒でお願いしますね!

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

北海道ツーリング 旅小説「ブローニーフィルムの彼女」

 夏の北海道ツーリング ~ツーリング旅小説~

 「ブローニーフィルムの彼女」

…2009年8月

大学生らしい。

都内の有名大学に通う立派な女子大生だ。

「この先どうしましょうか?」

 

この日、早朝からキャンプ場を出発した私は金山湖を経由し、日勝峠を超えた後に十勝エリアを目指す予定だった。

しかし金山湖のはるか手前の花人街道で、行く先に見える黒い雲に嫌な予感がしていた。この当時はスマホやら雨雲レーダーやらと便利なものは無かったので、天候の情報元は朝一にチェックした「曇りのち雨」という大雑把なものだった。

やがて前方から冷蔵庫の扉を開けた時のような冷気を感じた。スペースを見つけてすぐにUターンした。冷たい風を感じたらその先は豪雨だと知っているのだ。

道の駅「樹海ロードひだか」に着くころにちょうど雨雲に追いつかれて間一髪だった。屋根のある場所でホットの缶コーヒーを飲みながら「さて、どうしたものか」とこまねいていると、一台のバイクが入ってきた。

「キャー、最悪。死ぬかと思った!」

ヘルメットをしながら独り言がやたらでかい声。私は直感的に「あっ、これはめんどくさいタイプだ」と感じて距離をおいた。

離れた場所の椅子に腰かけてくつろいでいると、先ほどの声のデカいのがわざわざ探したかのように私のところへやってきた。

「すごい雨ですねー、今日ってこんな予報でしたか?」

「北海道の予報はあてにならないよ、ましてはここは日高山脈の近くだしね」

上下ピンクのレインウェアーにバイクはFTR223。少し前に流行ったストリートバイクだ。年のころは10代だろうか。身長は大きいが細身の女の子だった。学級委員長タイプが間違ってバイクの免許をとっちゃったみたいな感じだ。

一目みてユースホステルやライダーハウスにいるような旅慣れた感じの女の子ではないのが分かる。ビギナーオーラをめらめらと醸し「私を助けて」とばかりに周囲のメンズを集める感じだと悟った。

しかし唯一気になったのはリアに積載されている大荷物の中にリモワ製のハードケースがくくり付けられていること。果たしてあのリモワには何が入っているのだろうか?

「この先どうしましょうか?」

「日勝峠を越えて十勝を目指す予定だったけど、今日はもうこの辺で泊まるよ。たぶん雨は夜中まで降り続くしね」

「私は頑張って美深アイランドに行きます」

「なんだって?この大雨の中を美深?旭川の市街地を抜けてさらに北だよ。もう2時半だし。それに美深アイランドって言ったけどキャンプするの?」

「ええ…だめですか?出かける前に調べてきたキャンプ場なので…」

どうやら典型的な北海道ツーリングのビギナーらしい。北海道を島のように考えて距離感が分かっていない。それにこの雨でキャンプなどベテランでも躊躇するのに。

「まさかはじめて?」

「はい、北海道に来るのも、キャンプツーリングも初めてです」

意外と言葉遣いはきちんとしていて、こちらを大きな瞳で見開いてハキハキと話す。とても感じがいいので思わず私も普段と違って気が付くと談話を楽しんでいた。

「宗谷丘陵の白い貝殻の道をみて、知床半島を走ったら最後に鹿追町に行きます」

鹿追町??なぜ鹿追町に?宗谷と知床は定番のツーリングスポットなので分かるが、鹿追町は特段そのようなスポットではない。疑問に思ったがその時は聞かなかった。




FTR223のリアシートは異常なほどの大荷物で後ろ半分のボリューム感が大きく、見た目にアンバランスだった。(センスない積み方だなぁ…)どうしてこんなに大荷物なのか尋ねると大量のお土産と枕を入れたせいだとか…。

「枕って普段、家で使っている枕??」

確か今日の昼の便で苫小牧港に着いたばかりなのに…。旅の初日にお土産を買いこむなんて大丈夫だろうか。枕は自分の枕でないと寝れないタイプなのだと言う。

「あのね、お土産は苫小牧のフェリーターミナルで売っているんだから帰る日でいいの。それくらい分からない?」

「あはは…ごもっとも」

結局、彼女は美深行きを断念し私と同じ、この近くで一泊することにした。

「この近くに鉄道の客車を使ったライダーハウスがあるよ、アテがないなら一緒に行くかい?」

アテなどあるはずもないので二つ返事でお供することになった。雨脚が弱まったタイミングをみて私のR1200GSと彼女のFTR223の2台は道の駅を出発した。

国道沿いのセイコーマートで買い出しをして平取町役場振内支所でライダーハウスの手続きと600円の料金を支払った。

平取町の振内鉄道記念館。その敷地内にある古びたSLと2両の客車。この客車内が座席を撤去してカーペットを敷いたドミトリー形式のライダーハウスになっている。かなり古びた客車だが雨風しのげて低価格、出入りも自由でシャワーまであるのが有難い。

役場の人が「男性用の車両は雨漏りが酷いので本日はみなさん女性用客車の方をご使用ください」とのこと。いまのところ他に宿泊希望者はいないらしい。

雨漏りがひどいのは以前からだけど、役場の人がそう言うくらいなら以前よりもさらに酷くなったのだろうか。

一通りの荷物を客車内に運び終わった頃、外は「ゴォー」という音をたてて再び激しい雨が降り始めた。

「よかったろー、あのまま美深を目指さなくて」

「ほんとです、美深までもっと近いのかと思って甘く見てました」

「さっきの道の駅から200キロくらいあるから4時間以上はかかるよ。それに暗い大雨の中をテント設営なんて無茶だよ」

確かに美深アイランドは森林の雰囲気も良いし隣接している温泉もキレイで良いところではある。しかし目的地を設定してそれに縛られるように行動するのは関心できない。天候不良などで不測の事態が発生したら柔軟に目的地を変更するのがベテランである。

しばらくすると1台また1台とバイクが鉄道記念館にやってきて5人のソロライダーが集まった。




あまりに暇なので装備品のチェックをしてあげることにした。この先、あと1週間も北海道にいるという。老婆心ながら本当に大丈夫だろうかという心配から、ちゃんとした装備を持っているのか気がかりだったからだ。

彼女の持っていたテントは量販店で大量に売られている安物だった。生地の縫製部分を軽く引っ張るとミシン穴から向こう側の光が見えた。

「これは晴れている日はいいけど雨だったら使わない方がいい。寝ている間にテントの中がプールになっちゃうよ」

ガスバーナーもノーブランドの安物で使い方も分かっていなかった。「出かける前に使えるのか確認しろよなー」結局、そのガスバーナーはイグナイターが不良品で後でコンビニで100円ライターを買ってそれで点火させることにした。

「私、カレーも作れないんですけど大丈夫でしょうかね…」

「無理して料理なんてしないでスーパーで売っているウインナー、おでん、ハンバーグとかボイルするだけのヤツでいいんだよ。あとは袋のラーメンかうどん、朝食は朝早くに出発するならキャンプ場じゃなくて途中のコンビニに立ち寄ってそこで済ませればいいよ」

雨がいったん止んだのでFTR223のパッキングもチェックしてみた。重い物は低い位置に、ショックコードは硬い部分に通すといった説明をして最初からパッキングし直した。最初の状態では高速道路の加速時にハンドルが左右にブレて怖かったのだとか。

一応はツーリング用品のメーカーで企画開発をしている自分はある意味で「この道のプロ」である。バッグの固定ベルトやショックコードの使い方が間違っていると、黙って見てはいられないのだ。

FTR223を出来る限り低重心に、マスの中央に重量物がくるようパッキングし直し、これでハンドルのブレも走行中に荷物を落下させるような危険なことも無いだろうと一安心。そして気になっていたリモワのケースに何が入っているのか聞こうとしたとき、凄まじい稲光と雷鳴が響き渡った。

「きゃああああああーーーーー」

急いで客車内に避難し外の様子を見たが、どうやらすぐ近くで雷が落ちたようだ。数分で消防団が急行していく様子が見えた。

他のライダー達が「もう危ないからここでビールでも飲んでようよ」と全員で小さな宴会を始めることにした。

深夜、雨は止んで外の様子が不気味に静かだったので目が覚めてしまった。彼女の方に目をやると大の字になって凄い寝相であった。問題の枕はあさっての場所に投げやられていた。「まったく意味ないな…」とつぶやいて再び眠った。




翌朝、嵐は過ぎ去って振内の空は気持ちよく晴れていた。しかし天気予報をチェックすると道北も道東も雨予報となっていた。私は予定を変更して安定した天気の襟裳岬を目指すことにした。

彼女も美深はあきらめて、とりあえず南下するらしい。朝の6時にはパッキングを終えて互いに目的地は異なるが途中までは一緒に走ることにした。

サラブレット銀座。地図にそう書いてあるエリアにさしかかると、昨晩の雨で湿った大地が朝日で温められて一面が靄になり幻想的なサラブレット牧場の景色が現れた。

私のR1200GSと彼女のFTR223は牧場の敷地の手前で停車し、この素晴らしい絶景を写真におさめることにした。私はキャノンの一眼レフカメラ、彼女はニコンのCoolpixの上位機種だった。

思わず「カメラは高級なのもってんだな」と言いそうになってしまった。

私は彼女に写真の撮り方までレクチャーするほどのお人よしではないので、自分の撮りたい場所へそそくさと動いて無心にシャッターを切った。

彼女はなぜかFTR223の方へ戻り、何やら荷物を出している。どうしたんだろうか?

「いい写真は撮れたかい?」

「今から本番ですよ」

???聞くとCoolpixは露出の確認と試し撮り専用なのだと言う。いったい何を言っているのだろう?そう疑問を抱いたとき彼女は例のリモワ製ハードケースの蓋を開いた。

「ゼンザブロニカのS2!!」

なんとリモワの中には1965年製の6×6版カメラであるゼンザブロニカS2が収まっていたのだ。

「びっくりしましたか?」

彼女は得意そうにニコニコしながらブローニーフィルムの先端をスプールの溝に差し込みキリキリ、キリキリと巻き取った。実に手慣れている様子だ。

フィルムマガジンを本体に装填し巻き上げノブをカカカカ、カカカカ…と回してスタートマークを確認すると「これでよし」と呟いた。

「えっ…ちょっと待って、こんなヴィンテージの中版フィルムで…ええ?…マジで…?」動揺を隠せない私。

「さっきのCoolpixで撮った写真でいいからチョット見せて」と言うとその小さなデジカメの液晶には驚きの作品が写っていた。つい数分前まで先輩写真家気どりだった自分が急に恥ずかしく思えてきた。

「まるで神田日勝の絵画に通ずる生命感だな…」

神田日勝とは北海道を代表する油絵の画家であり、この場所の山の反対である鹿追町には神田日勝記念館がある。何を隠そう前日に私が超えたかった峠道もその名にちなんで「日勝峠」であるのだ。

私の「神田日勝」という言葉を聞いてフォーカシングフードをのぞき込んでいた彼女の表情が一瞬だけ反応した。

「ほんとですか?うれしい」

・・・・・あれから10年以上が過ぎて、FTR223の彼女とは一度も会っていない。なぜなら連絡先も名前すらも聞かなかったのだ。せめてあの時のゼンザブロニカS2で撮った作品を見て見たかったものだ…と後悔の念が残る。

そんな旅の思い出。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

~過去のツーリング小説~ 

・旅人たちの子守歌

・想い出のお昼寝

~あとがき~

今回は今までのツーリング小説と違って6割がノンフィク、4割がフィクションで作ってみました。実際は大学生は女の子ではなく2人の男の子。そしてゼンザブロニカのカメラとサラブレット銀座のシーンもフィクションです。振内の鉄道記念館、日勝峠、サラブレット銀座、神田日勝の縁である鹿追町など、個人的に思い入れの深い北海道の地を舞台に書いた稚拙なツーリング小説でした。

初めての北海道ツーリング 持って行きたい7つのアイテム

究極ーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎度のように北海道ツーリングのネタばかりで、北海道に行けない方には大変申し訳ございません…が、またしても北海道ツーリングネタでございます。

スイマセン…しかし北海道ツーリングのHowtoは北海道以外のロングツーリングにも応用できますので、いつかロングツーリングに行くときの為にご参考にされて下さい。

前回の「初めての夏の北海道ツーリング知っておきたい10のこと」に続きまして今回は北海道ツーリング持って行きたい7つのアイテムでございます。




EOS6D Mark2

1.寒さ対策と暑さ対策

寒いエリアを走行する時のためフリースを1枚持っていくと良いです。特にキャンプの場合は夜中から朝方に冷え込みます。寝袋はダウンシュラフであれば特別な低温用でなくても大丈夫ですが万一のためにカイロを常備しておくと安心です。もちろん8月の場合の話ですよ。

暑いエリアでの対策はこまめに水分補給できるようナルゲンのようなボトルを用意するといいです。1Lくらいの容量があれば写真を撮りたいスポットや信号待ちなどでも手軽に水分補給できます。コンビニで売っている1Lの紙パックのお茶もちょうど入るので良いです。あとは暑さ対策でできることは小まめな休憩だけです。

1Lのボトル。保温カバーがあれば尚OK。

ウェアーは悩ましいのですが夏用のメッシュジャケットでは場所によっては寒くて耐えられません。着脱式インナーのあるオールシーズンウェアーが理想的ですが、無ければ中に着るもので調整しましょう。

インナーを着脱できるウェアー。写真はBMWのストリートガード。

2.サイドスタンドに敷く板

北海道のアスファルトは温度差でヒビ割れがしにくいよう柔らかいアスファルト舗装です。そのため夏場の熱いアスファルトはとても柔らかく、バイクのサイドスタンドがめり込んで、最悪は穴があいて倒れてしまいます。倒してしまうだけなら自分の損害ですが地面に穴をあけるのは迷惑行為です。

R1200GSのような接地面の大きいバイクなら倒れるまでいきませんが、スポーツタイプのバイクはスタンドの先端が小さいのであっけなく倒れます。

また駐車スペースが砂利のお店やキャンプ場などで使う事も想定するとスタンドの下に敷くベースを用意した方がいいです。写真はmotoFizzのサイドスタンドベースという製品で実は私はメーカー時代に考案して製品化したものですが、残念ながら今は生産終了です。

かまぼこ板などで自作して紐を装着すればOKです。紐がないと乗車姿勢で地面から回収できないので紐を付けるのがポイントです。タンクバッグに1つ忍ばせておきましょう。

3.万全な雨天走行対策

普段のツーリングと違い、どうしても雨天を走行する羽目になるのが北海道ツーリングです。特にここ10年くらいの北海道の気象状況は8月がとても降水量が多く、まるで梅雨です。

通常のツーリングと違い、ロングツーリングの場合は予約したフェリーや宿の関係で雨の中を1日中移動するなんてシーンもある訳です。最悪は土砂降りの中を朝から夕方まで走る…なんて事も。

そうなると普通にレインウェアーだけあればOKという訳にいきません。耐水性の高い信頼できるブランドのレインウェアー(古い物は出かける前に点検する)、作業用の耐水手袋で中の生地が起毛のものブーツカバー(安物はダメ)、ヘルメットシールドは曇り止めの塗布でもいいですが、二重になっているピンロックシールドが理想。

安物のレインウェアーや使い古したものは小さな穴やテープシームの劣化などで、少しづつ浸水してきます。透明の安い雨ガッパは間違いなく浸水しますし蒸れるので最悪です。




ガエルネのタフギアは防水と思われていますが数時間も雨天走行すれば靴下が濡れてきます。

作業用の長靴は長時間運転すると足が疲れますし、荷物としてかさばります。作業用長靴ならまだミッドカットデザインのレインブーツの方が良いと思います。

 

長靴よりはかさばらない 安価なレインブーツ
一般的にはブーツカバーで対応。

雨対策に失敗して下着や靴下を濡らしてしまうと、体温を奪われて一気に消耗します。体力だけでなく気力も奪われて何もする気がなく、ただズブ濡れで運転しているだけ…という苦行に…嫌ですね~。

motoFizzのキャンピングシートバッグ2を使う人は付属のレインカバーでは全く役不足です。アウトドアブランドの70Lクラスのバッグカバーで縦横比の合う物を探してそれを被せ、走行風でバタつかないようネットで上から覆います。それと絶対に濡らしたくない寝袋や着替えなどは事前にビニール袋に入れて口を結んでおきましょう。

タンクバッグにモンベルのレインカバーを装着

タンクバッグ内の財布、スマホ、デジカメなどはジップロックに入れればバッグ内が少々濡れても問題ありません。ジップロックは何かと万能で役に立ちます。

ちなみにヘルメット用曇り止めなる製品をバイク用品店で高いお金で買う必要はありません。中身は界面活性剤(つまりママレモンのような洗剤と同じ)です。小さな容器に入れてキャンプ用の洗剤と兼用しましょう。メーカーにいた私が言うので間違いないです…。

4.補充用オイル、パンク修理キット

2サイクルエンジンのバイクの人は少数だと思いますが、言うまでもなく2サイクルオイルは走る予定の分だけ持っていきましょう。そして私のR1200GSのように4サイクルでも空冷エンジンのバイクの人は長い距離を走ることによるオイル消費を想定して、補充用のオイルを持っていきましょう

私のR1200GSの場合、3~4000㎞程度走ることを考えると0.5Lもあれば十分です。容器は炭酸飲料用のペットボトルが丈夫なのでお勧めです。

チューブレスタイヤの人はパンク修理キット、チューブタイヤの人は予備のチューブと作業に必要な工具を持っていきましょう。ハーレーのように容易にパンク修理できない場合はロードサービスの連絡先をメモで持っておく。またはチューブタイヤの場合はパンク防止剤もアリかもしれませんね。

5.強力蚊取り線香「富士錦のパワー赤函」

キャンプをする人に限った話ではありますが通常の蚊取り線香よりも強力な屋外作業専用の赤い蚊取り線香があります。その名もパワー森林香。明らかに通常の蚊取り線香より効くのが分かりますよ。まるで赤い彗星…通常の3倍??(すいませんガンダムです)

この写真は積載用に何か良い入れ物がないか探したところ、お土産のお菓子の缶がシンデレラフィットしました。加山雄三さんの経営する加山キャプテンコーストというスキー場で買ったクッキーの缶か…?

虫よけアロマと虫刺されの薬は前回の投稿でご紹介したので、そちらをご参照下さい。




6.予備の燃料ボトル

私のR1200GSアドベンチャーのように33Lものビッグタンクがあれば不要ですが、通常のオートバイであれば念のため予備の燃料ボトルを携行した方が良いです。ツーリングマップル北海道にはガソリンスタンドの無い区間が分かりやすく記載されていますが、うっかり給油タイミングをミスるとガス欠で立ち往生する危険があります。

北海道では営業時間が短いスタンド、日曜日は休みのスタンドなども多いです。地図で見て目指したスタンドが休みだった…なんて事も。最寄りの営業中のスタンドを簡単に検索できるアプリもありますが、北海道の場合はないものはない…になってしまいます。

山中でガス欠、立ち往生したら熊に遭遇するかもしれませんよ…「大丈夫だろう」と高を括らずお守りとしても有ると安心なのでボトルを持って行きましょう。

もちろんガソリン専用の製品ですよ。

宗谷丘陵 白い貝殻の道

7.その他

ロードサービスやバイク屋さんの連絡先などをメモしたもの、予備のヘッドライトバルブ、耳栓、アイマスク、ジップロック、新聞紙、雑巾、洗濯ばさみ、針金やテープ類、ビニール袋、絆創膏。腰痛持ちの人は出かけるときに調子よくても湿布やベルトは念のために持っていきましょう。持病のある人もお薬を忘れずに。

それと意外と持っていかない人がいるのですが健康保険証は何かの時のために持っていきましょうね。それと免許証と一緒に家族などへの連絡先をメモしたものを入れておきましょう。

備えあれば憂いなし。バイク歴30年、北海道ツーリングを12回経験した私の感覚で書いてみました。初めての方はご参考までに!

良い旅を!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

はじめての北海道ツーリング 知っておくべき10のこと(後編)

…前回の続きでございます。

はじめての北海道ツーリング 知っておくべき10のコト 後編

前編はこちら

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

7.ガソリンスタンドとお店

直進110㎞・・・・

出かける前に事前に市街地のエリアを把握しておきましょう。すこし外れただけでお店も家もないような場所が延々と続きます。そんなエリアでスーパー、ホームセンター、コインランドリー、薬局など探しても全くダメです。またコンビニも24時間営業ではない店も多いです。

そして特に気を付けたいのはガス欠です。ガソリンスタンドが少ないエリアに残量が少ない状態で飛び込まないこと。ツーリングマップル北海道にスタンドの少ないエリアは大きい字で書かれているので事前にチェックしましょうね。




8.峠超えルートと海岸線ルート

地図だけを見て北海道を平面的に考えてしまうと、近いと思った場所に簡単に辿り着けない場合があります。北海道のおよそ中央を貫く日高山脈、十勝岳連峰、大雪山系。夕張山地に北見山地。ニセコなら羊蹄山やアンヌプリ、北海道は結構な高い山がそびえています。

中でも手ごわいのは日高山脈、十勝岳連峰です。富良野、美瑛、旭川などのエリアから釧路、根室、知床などの道東を目指したい場合はこの大きな峠を越えなくていけません。手段は主にR274日勝峠、R38狩勝峠、道東自動車道(高速道路)、旭川からであれば旭岳を通るR39石北峠です。8月であればさすがに積雪の心配はありませんが、景色は良いものの交通量も多く一概に快適とは言えません。道東自動車道は今年の5月に使ってみましたが日勝峠よりもはるかに楽で十勝エリアをリエゾン区間と割り切ってワープするのも賢い移動方法だと感じました。

黄金道路

海岸線で注意したいポイントは襟裳岬へ向かう国道336号、通称黄金道路と百人浜の道道34号です。海岸ギリギリに作った道は道路まで波が打ち寄せて、頻繁に堤防が破壊され年中工事中の道でした。近年では山を削って少し内陸側に通す工事が進んだので、かつてほどタフなルートではありませんが、それでも波の高い時は注意が必要です。

8月になると強風と濃霧の名所でもあり襟裳岬が近づくほどに風は強くなります。濃霧はひどくなると牛乳の中にいるような視界不良になり危険です。しかし、そんな危ういルートであっても百人浜の風景や荒々しい表情の海岸線は印象的なので、私は個人的に大好きなルートです。




9.人もバイクも消耗戦、点検を万全に

北海道という広い大地を数日から数週間のスケジュールで走る旅はライダーにもバイクにもタフです。

まずバイクは出発前に消耗品の点検をしましょう。タイヤの残は4部山以下では怪しいです…持つだろうと高を括ると荷物の重みや長い距離であっと言う間に消耗します。その他にもブレーキパッド、バッテリー、油脂類など完璧にメンテナンスを済ませておきましょう。

こんな微妙なタイヤで出発する後悔します…

バッグ類、ウェアー、キャンプ道具といったギア関係も年季の入ったものや劣化しているものは早めに新しい物に交換した方が無難です。特に防水機能の製品は劣化により防水機能が低下するので新しいほど安心できると言えます。

ライダーのスタミナですが、せっかくの北海道だからとスケジュールをタイトにすると、それが疲労につながります。少し余裕があるくらいでちょうど良いです。そして旅の中盤あたりでのんびり過ごす1日を作って体を労わるのがベテランのやり方です。

せっかくの北海道ツーリング、体調を崩したりバイクのトラブルが発生したりすると台無しになってしまいます。そうなる前に抜かりなく!入念に事前対応を!

10.長時間の雨天走行

フェリーや宿など予約してしまったものは雨であろうが向かうしかありません。そんな時、普段のツーリングではまずやらないのが長時間の雨天走行です。はじめて北海道をツーリングする人がはじめて体験する代表的な試練が長時間の雨天走行です。

スペースの関係で具体的な装備については次回に書きますが、とにかく鉄則としては下着や靴下に浸水させないことです。

普段のツーリングでは雨天走行でレインウェアーを着れば問題なかった…としても同じような装備で北海道で長時間の雨天走行をすると不具合が出る場合があります。防水と思っていたブーツが浸水した、レインウェアーから少しづつ水がしみてきた、シールドが曇って前が見えない…負のスパイラルが始まると事態は悪い方へしかいきません。

やがて冷えた体は体力を奪い気力も奪われて力尽きます…。そうなる前に絶対に下着や靴下を濡らさないよう万全を喫することです。

 

雨の宗谷国道




いかがでしたか?少し長くなりましたが「初めての北海道ツーリング、知っておくべき10のこと」。私のおススメとしてはエリアを絞って高速道路も活用することです。例えば前半で美瑛の丘と富良野の景色を楽しんだら、後半は道東自動車道を使って釧路、知床と屈斜路湖。といった具合にエリアごとにターゲットを定めて、その間にある移動区間は寄り道せずに高速でワープするのです。旅情は減りますが効率は上がります。

グルメ、温泉、立ち寄りスポット、岬、道、絶景を求めて… これらの情報収集と自分の好みを照らし合わせて大まかに予定をたてる。あれもこれもと欲張って多くの予定を詰め込み過ぎると結局はたどり着けず時間切れです。細かくは予定をたてない。予定変更ありきで楽しむのがポイントです。行きたかった場所に執着すると良いことがありません。

他の旅人、特にこれから自分が向かっている方向から来るライダーの情報には有益な情報が多いです。天気、通行止め、取り締まり、お店や温泉などなど、なるべくコミュニケーションして楽しく情報収集しましょうね。もちろん地元の人とも積極的にお話してみましょう。

では良い出会い良い旅を!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

EOS5D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS 名寄町 智恵文ひまわり畑

初めての夏の北海道ツーリング 知っておくべき10のコト(前編)

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、そろそろ夏休みのツーリングのご予定を立てられているかと思います。今回はこの夏、はじめて北海道をツーリングに行かれる方を対象に「初めての北海道ツーリング 知っておくべき10のコト」と題して、北海道ツーリングに関わる色々な注意点などを書いてみたいと思います。

道道106号 オロロンライン

多くの方は8月のお盆休みの時期を中心に北海道ツーリングに旅立たれると思いますが、フェリーの予約はもうされましたか?人気の航路である商船三井フェリーの大洗~苫小牧、新日本海フェリーの舞鶴~小樽または新潟~小樽などは人気なので熾烈を争う倍率です。これらのフェリー運航会社の多くは乗船日の2か月前の朝9時から予約受付です。受付開始から1分もしないで全て満席…なんてコトもあるので、まだの方は急いて予約して下さいね。

以前に「初めての北海道ツーリング…」という投稿は書いたことがありますが、今回は夏の季節に限定して10の項目を箇条書きでいってみたいと思います。




1.北海道はでっかいど~距離感に注意

北海道は関東をすっぽりと内包できる広さ

はじめて北海道をツーリングされる方で最も多いのは距離感覚を間違えている人です。事前に北海道のどこへ行こうかと北海道の地図だけを見て下調べしていると、北海道が1つの島のような感じに見えてきます。しかし島みたいに考えてしまうと行けるだけ行きたくなるのが心理です。そうなっては黄色信号…

上のイラストで分かるように北海道は関東をすっぽり内包できるほどの広さです。「明日は納沙布岬から知床を走って最北端の宗谷を目指そう~」なんて軽く考えると…これだけで600kmくらいあります。

昭文社ツーリングマップルは関東甲信越版や関西版などは1/14万ですが、ツーリングマップル北海道は1/20万で縮尺がぜんぜん違います。普段、関東や関西をツーリングするときのツーリングマップルの感覚ではありませんのでご注意を。

移動には十分な余裕を持って行動しましょうね。

2.激しい気温差と体調管理

夏の北海道は涼しくて快適?…いいえ広い北海道は場所によってかなりの差があります。2019年の5月26日に佐呂間で39.5℃になったニュースは皆さまも記憶に新しいと思います。その一方で同じ5月26日でも稚内や釧路の最高気温は20℃で、釧路に関しては最低気温は9℃でした。

寒い暑いではなく最も注意したいのは気温差です。特に暑いエリアと寒いエリアの間を移動するときは、急激な気温差の中をオートバイで走ることで体力が削られます。翌日から何だか体調悪いな…みたいな事はよく聞きます。寒いと感じる前に着るもので調節、暑いと感じる前に水分補給など早めの対応が求められます。これ、軽くみてると怖いので重要ですよ!

北海道の暑いエリアの代表格は十勝平野で暖かい上空の空気が日高山脈を越えてフェーン現象となるようです。その他、今年の春の例ですと網走、佐呂間、旭川、札幌も高温になりました。

逆に寒いエリアは根室、釧路、稚内などでお盆休みでもキャンプ場のトイレには夜に石油ストーブがたかれていました。

北海道では暑さ対策と寒さ対策の両方が必要で体調に影響を及ぼす前に対応する迅速さが重要です。

3.スピード注意

究極のツーリング写真の読者の皆さまに飛ばし屋さんは居ないと思いますが、北海道は速度違反の取り締まりが大変厳しく、多くのツーリングライダーもよく捕まっているのを見かけます。

開けた景色、信号の少ない直線路、長時間そのような状況で運転していると、トバすつもりでなくとも感覚が麻痺してきて速度違反している場合があります。特に周囲の一般車は本州よりもハイペースで軽のオバちゃんとかでも100キロくらいで走っていたりします。

速い車が後ろについたらすぐ譲る。一緒になってトバさないこと。自称トバし屋さんでも北海道ではトバさない。他の車との事故、動物との衝突、そして取り締まりでの検挙…。楽しいはずの北海道ツーリングが台無しになってしまいます。

町と町の境や幹線道路でのネズミ捕り(ステルス計測)、ちょっとした場所での一時停止の取り締まり、レーダーパトの進化版で対向車の速度も計測できるレーザー照射式パトなど、最新の取り締まり設備で強化している道警です。しかし悲惨な交通事故を未然に防いでくれているという意味で本当は感謝しなくてはいけません。




4.動物の飛び出しと事故

朝夕の時間帯に多いのは鹿の飛び出しによる衝突事故です。道路の左右にある茂みや平原のような場所はもちろん、海岸線でも街中でも普通に飛び出してくるのが鹿の怖いところです。鹿マークの道路標識や看板のある場所は特に用心深く走ってください。万一、鹿と衝突事故を起こせば怪我、バイクの破損、共に重大なダメージを受ける可能性が高いです。また1頭出てくれば続いて2頭、3頭と飛び出してくる場合もあります。

スピードを控え目にし周囲を注視し場合によってはキープレフトをせず左右のどちらのスペースにも回避できるようセンター寄りを走るなどしましょう。

それと鹿、キツネ、リスなどの野生動物には絶対に触れたり餌を与えたりしないこと。触れれば感染症、餌を与えれば生態系への悪影響となります。野生動物は見て写真を撮るだけ。

人間に近づいてくる野生のキツネ。エキノコックスに感染する危険があります。

5.吸血昆虫と虫汚れ

蚊、ブヨ、アブ、ヌカカ、マダニ。吸血昆虫ではありませんがキイロスズメ蜂、走行中に体に当たる大きな虫。マイマイ蛾の大群。虫を甘く見ると大変な目にあいます。

蚊とブヨは朝夕に活発になり何処でもいますが、特に湖や川に近い場所は大量に発生するので要注意です。ブヨは刺されると痒みだけでなく大きく腫れて熱をもつので、例えば指などを刺されてしまうと翌日はクラッチ、ブレーキレバーの操作ができない状況になり走れなくなります。

アブは牧草地などの農場に多く、熱源に集まる習性があるのでバイクを停めて写真など撮っているとに大量によってきます。

対策は虫よけと虫刺されの両方を用意する必要があります。パーフェクトポーションのアウトドアボディスプレーは少々高いですがオーガニックな成分で香りも良く、ブヨにも一定の効果がある虫よけスプレーです。刺された場合の薬はステロイド系が良いでしょう(もちろん体質に合わない方はおやめください)。

走行中はあらゆる種類の虫(トンボ、黒スズメバチ、アブが多い)がヘッドライト、スクリーン、ヘルメットシールドなどに当たり2時間も走行すれば激しく虫汚れが付着します。こまめに拭きとらないと、なかなか落ちない汚れになるので、休憩毎にクリーニングスプレーとウエスで清掃しましょう。

大型の昆虫は走行中に体に当たると痛いくらいです。当然ですが半袖などの肌が露出するような服装で走らないようにしましょう。

よく見かける黒スズメバチは実は私、去年に刺されました。三脚に止まっているのを気が付かず握ってしまい指を刺されてしまいました。神経毒で激痛でしたがキイロスズメバチのように重症化することはなく30分くらいで痛みは無くなりました。

6.マナーについて

安全運転、譲り合いはもちろんのこと、少し渋滞があるからと言って都会派の一部のライダーはすぐにスリ抜けをしますが、それはやめましょう。当たり前ですが北海道のドライバーは都心部のタクシードライバーではないのですから、まさかバイクがスリ抜けてくるなんて考えてもいません。非常に危険で迷惑です。

写真を撮るときのマナー違反がとても目立ちます。エサヌカ線のような直線道路の真ん中にバイクを真横に停めて記念撮影。やめましょう。例え車がほとんど来ない、来てもすぐにどかす、と弁明しても紛れもないマナー違反です。

牧草ロールには触れたり乗ったりしない

富良野や美瑛にいくと美しい丘エリアが待っていますが農地には絶対に立ち入らない。酪農家の方々は様々な感染病から家畜や作物を守るため大変な苦労をされています。そこに何も知らない観光客が足を踏み入れたり、バイクで農地(走っても良さそうに見えてしまうダートは私有地の農道)を走るなど迷惑行為なのです。草原に見える場所は牧草地で家畜の餌を育てる所です。入らないようにしましょうね。

フォトジェな牧草ロールも観光目的で設置されている物を除いて絶対に触れないこと。




海岸線を走っているとこんな場所をよく見かけます。これは砂利の駐車場ではありません。昆布の干場です。食べ物を干す場所です。バイクで入ったり踏み入れたり絶対にしないように~!

長くなったので後半は次回に続きます・・・

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング