不快な歪みを回避!超広角レンズの使い方<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋のツーリングシーズンを楽しまれていますか?

私が過去に運営していた某無料ブログは読者層の年齢、性別などのアクセス解析があったのですが今使っているWordPressだと時間帯やリピート、国籍などは出るのですが年齢層が分からないんですよね。きっと以前のブログと同じような感じで40~50代の男性が中心だと予想しておりますが如何でしょう?

ちなみに私は第二次ベビーブーム世代のド真ん中で子供の頃にガンダム(最初のTVシリーズ)やらピンクレディーやらB&Bやら見ていた世代です。まあガンダムは今でも見ていますが…。人生の折り返し地点にきて数年経過といった感じです。

40代というのは長距離ツーリング時の体力の低下や唯一の自慢だった視力さえも衰えて寂しいことばかりのようですが、ようやく自分という人間が何者なのかが見えてきた気もして楽しいです。

むかしは天命とか信じない方でしたが、過去の転職の失敗やら青天の霹靂としか思えない出来事などを経験し、現在の自分は何かに導かれている、天命を全うして生きていくべきだ、そういう星の下に生きているんだ…などと考えるようになりました。

結局、好きなことや子供の頃から得意だったことにヒントがあって、望む道を歩む以外にないのだなと感じます。収入だの世間体だの現実を考えて、望む道から目をそらして歩めばたちまち脱輪やスタックを起こすようにできているんだなぁ~と拙い人生経験で学びました。

 




 

さて今回のツーリング写真 撮り方解説は<中級>ツーリング写真のカテゴリーで超広角レンズの使い方の解説です。使い方というか単純に歪みが強いレンズをどうツーリング写真に使うかという簡単な内容でございます。

 

こちらの作例をご覧ください。早朝の嬬恋パノラマラインでの1枚ですが逆光を利用して景色をドラマチックに、そして路面に延びるバイクの影を撮った写真です。使用したレンズはキャノンの超広角単焦点レンズ EF14㎜F2.8Lでございます。

この写真はバイクなしの風景写真では作品として構成できたのですが、ご覧のようにバイクを登場させてツーリング写真を創作したところ、私個人としては納得のいく写真にならなかったのですが…まあソレは置いておいて、R1200GSアドベンチャーのフォルムに注目です。

超広角レンズ特有の樽型の歪みが画面の四隅に強く存在するEF14㎜F2.8Lです。この位置にばっちり車体がきているのでR1200GSアドベンチャーの後ろ半分くらいが、グニャリと歪んでしまいました。

レンズの歪みは空や海なら気にする必要はありませんが、こういったバイク、車、建物などの人工物は特に不快に出てしまうものです。しかし場合によっては不快ではない歪みというのも無くはないので必ずしも歓迎すべきでないと決めないようにしましょう。

この場合の歪みは見る人によって捉え方に差が出そうですが少なくとも写真に詳しい人が見たら少し気になると思います。

レンズの歪みがLightroomやDPPのような画像処理ソフトで修正することも可能です。このときプロファイル補正のメニュー内に使用したレンズの機種がちゃんと存在しているか確認しましょう。

ここで注意点!ソフトによる歪み修正は伸びた方向には修正できません。この写真のようにR1200GSを奥行方向に斜めに置いてしまうと、パース自体は歪み補正の対象とはならないため、間延びしたようなロングホイールベースを元には戻せないのです。

この写真をLightroomで歪み補正してみましたが、バイクのフォルムは大きく変化ありませんでしたので、その写真は載せません…。

 




 

では超広角レンズを使用したツーリング写真を撮るにはどうしたら良いでしょうか?一番のお勧めはバイク米粒構図、バイクミジンコ構図といったバイクを小さく写してしまう手法です。次に歪んでもおかしくないアングルを探ること。

このどちらも出来ないシーンではこうしてみましょう。

 

はいこんな感じです。少し引いてR1200GSの位置を中央に近づけてみました。日の丸構図まではいきませんが画面の中心付近であれば超広角レンズといえども歪みは最小限です。

それと影がかなり歪んでいますが個人的には影は歪ませた方が面白い写真だと思いますよ。

 超広角レンズをツーリング写真で使う場合のポイント

1.画面内でバイクを小さく撮ろう

2.歪んでもカッコ悪く見えないアングルを探ろう

3.バイクを斜めに置いた場合、ソフトの歪み補正は効果が期待できない

4.少しひいて日の丸構図を試してみよう

やはりツーリング写真といえば風景写真です。風景といえば広角レンズの出番が多いものです。高価なものでなく良いので超広角と呼べるレンズを1本持っておくと良い写真が撮れる機会が増えるかもしれませんよ?難しそう?いいえ、今回書いたことを忘れずに実践していただければ大丈夫ですよ。

それではまた!

 




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見る人に作者の人物像を想像させる写真

究極のツーリング写真 touring-photorgarpy.com 読者の皆さま、まいにち写真を撮られていますか?以前に仕事の日もバイクに乗れない休日も毎日たくさんの写真を撮りましょう、というお話をしました。

フォトジェニックではない被写体、話題の撮影スポットでなくても日常の光景を撮りまくるだけで多くの発見と出会いがあり、写真を身近にすることで見えてくる世界があります。できれば高級なものでなくて良いので、それ用にコンデジを買って常に持ち歩きジャンル問わず日常のあらゆるものを撮って撮って撮りまくる。毎日100ショットスナップなるものを、究極のツーリング写真で以前にご紹介しました。

私はもう毎日100ショットスナップを実践して3年以上は経ちますが、やはりこの練習方法はおすすめです。当初は構図やフレーミングなど撮るための技法を身に着けるトレーニングが目的でしたが、1年くらい前からそれとは違った発見がありました。それは日常の何でもない光景こそ写真を楽しむ対象が存在していて、それを自分なりに遊び感覚で撮っていると、その写真の中に自分という1人の人物像が見えかくれしているのです。

よく分からない説明ですが簡単に言うと毎日100ショットスナップで撮った写真を見返していると「俺って変な奴だなぁ~」と良くも悪くも関心するときがあるのです。そしてその写真をSNSなどで発表するときに「こんな写真見せられたら普通の人はきっと迷惑だろうなぁ」などど考えつつ、結局発表してしまう子供じみたイタズラがすごく楽しいんです。

 




 

ツーリング写真はバイク旅の魅力を表現したい、誰かに見せてバイク旅の世界を感じてもらいたい、そんなメッセージ性を込めているのでアレコレと作り込んで撮っています。しかしそういった写真では自分の内面に存在するブラックな部分は出てこないものです。毎日100ショットスナップでは何も考えず適当に撮ります。撮る対象も錆びたフェンスやドブ川や雑草だったりします。そんな物を辺りかまわず撮っていると撮影者の内面に潜んでいた悪魔的なキャラが一瞬だけ写真になるときがあるのですね。

つい数年前まで写真についてそんなコトを感じたことはありませんでした。写真は構図、フレーミング、デザイン、光、焦点距離の選択や露出、はたまたLightroomレタッチなど、あらゆる表現の手法を駆使して良い写真が撮れるのだと信じていました。

毎日100ショットスナップは写真を身近に生きることによって「自分にとって写真とはなにか」という考えも洗練されてくる感じがします。

 




 

上の写真は家族サービスで旅行中に道の駅で撮った1枚です。休憩を済ませて駐車場に戻ろうとすると空に濃い虹が現れました。私は車の運転席に座って「さあ、どうしよう」と呟きました。手元にあるのはリコーGRとiphone7です。周囲は大勢の観光客やコンビニや電線などがたくさんあって、せっかくの美しい虹を写真に収めるには苦しい条件でした。

GRはご存知のように28㎜広角単焦点です。画面に入れたくない要素がたくさんある現場では広範囲に入れてしまうので不利です。残すはiphoneです。もうアレコレ考えている暇はありません。虹はすぐに消えてしまいますから。

そこで思いついたのは虹を脇役にして抽象的な小説カットを撮ってみようとひらめきました。車からは下りずに運転席に座ったままフロントガラスの雨粒が規則的に見える部分でピントを合わし、道の駅の屋根にある風見鶏と虹を組み合わせてiphone7で撮ってみました。

撮ったときは自分でも笑ってしまいました。「いったい俺って何がしたいんだろう?」と。しかし帰宅してこの写真を見てみると不思議な感じがしました。写真作品として考えれば何がいいたいのか良く分からない、一般的な解釈としては決して良い写真なんてお世辞にも言えないのですが、とにかく何かが写っている写真だと感じました。

もしかしたら、この写真は観賞者に作者の人物像を想像させる写真なのかもしれません。私の大好きな岡本太郎さん的に表現すると、その空間で破廉恥にも爆発させた自分とでも言いましょうか。

こんな楽しい発見の連続なので皆さんも毎日100ショットスナップ、ぜひ実践してみてくださいね。

楽しいですよ。

 





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秋の紅葉ツーリング写真、ワンポイントで構図に安定を!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは写真についてどれだけの情熱をお持ちですか?また写真について今後の人生でどのように楽しまれていきたいですか?

写真はこの先もずっと上達しながら趣味として楽しんでいきたい、いつかプロになって仕事として写真をやっていきたい、世界に通用する写真作品を生み出して芸術の道を志したい…、またはいやぁ~そんな大げさなコトではなく、ツーリングのついでにチョット良い写真が撮れればいいな程度です、などなど色々だと思います。

私は先日、ある方から「プロにはならないの?」と聞かれました。その方はあまり写真について詳しい人ではなかったので、私が撮ったような写真をみてプロのようだ、と感じたそうです。

嬉しいことですがプロのカメラマンは私には無理です。知人や前職にカメラマンは何人かおられますが、本当に大変なお仕事で尊敬に値します。

デジタルが普及した昨今ではアマチュアのレベルが飛躍的に上がり、個人がアプリやサイトで撮った写真を販売できたり、企業やお店が宣伝に使う商用写真も大抵はその会社内に自前カメラマンのような人がいてプロに依頼するまでもなく用は足りてしまう。雑誌や広告関係も出版不況が長引いて仕事が少なかったりと、カメラマンをとりまく環境は決して良いとは言えません。

そんな中で私のような人間ではとてもやっていけそうにありません。技術的にも無理ですし頑固な性格を考えても無理です。私にとって写真とは遊びであり、冒険であり、そして誰かに無償で差し上げるプレゼントのようなものです。それでもソコに価値がある…という事であれば別ですが、今考える限りではそのような需要はないかなと思います。

しかし残りの人生を写真にかけてみて、将来に何か花咲くような素敵なことのキッカケになればいいな、そんな風に感じながら写真を楽しんでいくつもりです。

 




 

さて今回は秋の紅葉ツーリングシーズンに合わせて紅葉のツーリング写真を使った構図の解説でございます。

こちらの作例をご覧ください。千葉県市原市の養老渓谷に近い月崎林道で撮った写真です。この林道は以前はダートが残っていましたが、いまは全線が舗装となってしまいオフロードが好きなライダーには寂しい限りです。

光が差し込む日中の時間帯に紅葉の木々からの光をとらえた写真で、構図としてはS字を描く道路がデザインとして効いています。S字は写真の観賞者の視線を楽しませるという意味では理想的な要素です。しかし、これだけでは何かモノ足りません。画面の下半分くらいがどうにも弱いのです。

 




 

そこでカメラディスタンスを長くとり引いた写真にしてみました。すると画面内にススキが入って画面の下半分に明るさと緑、そして安定感が加わりました。

ススキはよく見ると1つの鉢植えのようにまとまっていて、置物のような安定があるのが面白いです。なかなか見つけることができませんが、こういった前景の入れ方もアリだな!と勉強になった1枚でした。

ちょっとした気付きと小さな工夫ですが、それが写真の完成度を高める重要な役割をするときがあります。この時は偶然にも手に入れたことですが、好奇心、感受性、想像力を高めていけば、きっと意識してできるようになると思います。

今回はこの辺で!

 




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↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県市原市 月崎林道 人気のローカル鉄道 小湊鉄道の月崎駅から近く。養老渓谷方面に抜ける舗装林道です。紅葉は局所的ですが混雑が少なくてオススメの撮影スポットですよ。例年の見ごろは12月初旬となります。房総半島の紅葉は遅いんです。

たった5分で消えた絶景。逃してはいけない!シャッターチャンス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがカメラは今後、どのように進化していくのでしょうね?

古くから存在するカメラメーカーは従来通り光学系や連写性能や画像エンジンの開発を今後も進めていくと思います。しかしそれらは既に成熟域であり、どこかのポイントで劇的に何かが進化するとは考えにくいですね。

私が想像するにはアップルのSiriやIBMのWatsonのような人工知能(AI)を搭載したカメラが登場し撮影者と会話しながら撮れるカメラが出てくるのではと思います。

AIカメラは撮影者の意図をくみとりフレーミングや構図をも画像処理ソフトで加工してしまう。運動会なら我が子の顔を事前にAIに認識させて、どんなシーンでも間違いなくAFを追従させる。「もっとカッコよくバイクを撮って」とか「もう少しドラマチックな感じで風景を」なんて具合に簡単にカメラに注文すれば、その通りにやってくれる。そんな夢のようなカメラが登場するような時代は、実はそう遠くないと思います。

夢のような…?本当に写真が好きな人にとっては悪夢のような時代とも言えるかもしれません。多くの人はボーナスで新型のAIカメラを買って、旅行やツーリングでそのカメラで写真を撮る。構図やらフレーミングやら面倒なことは全てカメラのAIに丸投げで撮影者はカメラに向かって注文を言うだけ…。これでは個性を打ち出したり、作品に感情をこめたり、見る人の心を揺さぶる作品なんて無理ですよね。

光学系やメカはカメラメーカー製、AIはアップルやIBM製、画像処理はAdobe製…そんな次世代型AIカメラが登場する日がきたら、我々オールドスタイルの写真家はAIカメラなどに負けないよう、人の心にうったえる作品を生み出せる能力が、現代よりもより要求されると予想されます。

同時に綺麗に撮ることや、計算されたような構図やデザインだけに執着して撮っていた人は、AIカメラの登場によってたちまち存在価値が問われてしまうでしょう…。いくら上手に撮っても「これは新型のAIカメラで撮ったのですか?」と聞かれたらそれまでですからね。

 




 

さて今回は風景写真におけるシャッターチャンスのお話です。

こちらの作例をご覧ください。嬬恋パノラマラインでの夕景のシーンです。斜めに差し込む夕刻の太陽光が印象的です。特に中遠景にある緑の木々に光が当たる様子が気に入ったのでライダーも登場させた写真を撮ろうと思いました。

 




 

ところが!カメラを三脚にセットしてアングルを調整しタイマーのセットをして撮影を開始したころには、ご覧のように中遠景にあった木々の光は無く、日陰になってしまったのです。Exifデータを確認するとこの2枚の写真の撮影時間の差はわずか5分です。たった5分で太陽はあっという間に傾き別の風景に変貌してしまったのですね。

シャッターチャンスという言葉を聞くとスポーツシーンやスナップを思い浮かべるかもしれません。しかし風景写真においても刹那の瞬間は存在していてイメージを作ったときの風景は必ずしもモノにできるとは限りません。特に夕日や虹などはあっというまに消えてしまうものなのです。

はい、今回はコレだけ!

次回は紅葉の撮影シーンを使った構図の解説をいたします。お楽しみに!

~本日の毎日100ショットスナップ~

北海道ツーリングで撮った「ツーリングスナップ」です。廃船置き場で出会った風景。船首部分によって朽ちた木の質感を表現してみました。

 





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使える!日の丸構図~引いて撮るコツ<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログは皆さまに支えられて開設から1年になりました。開設当初はSEO順位が全くカスリもせず、無料ブログと違って新着紹介とかもないので、まったくアクセスが有りませんでした。そんな中でも見て頂ける方々はSNSで私と繋がっていた方だけだったと思います。

やがて記事数が増えるにしたがって、特定の検索ワードで上位表示されるようになり、少しづつアクセスも増えユーザー(ブックマークして頂いている方)様もだいぶ増えたと思います。

いつも見て頂いている皆さま、このような偏った内容と読みにくい文章のブログにも関わらず、本当にありがとうございます。

これからもブレることなくツーリング写真という文化の成熟を目指して精進していきたいと思います。

ところで以前にも書きましたが「教えれば学べる」という私の考えついた言葉があるのですが、これは誰かに物事を教えると自分自身もあらためて何かを学んでいるという意味です。当ブログでは写真に関わること、ツーリング写真のことを解説することによって、同時に私自身が多くを学ばせていただいております。

人に上手に説明できないようでは本当に理解していない…そんな風に思います。これは仕事でもよく感じることで、新人さんが入ってきて1から教育をしていると初歩的なことにも関わらず上手く説明できない時があります。そんな時、もう一度勉強したり難しいことを簡単に説明するにはどうしたら良いか考えたりします。「教える、説明する、教科書をつくる」という事に人一倍、興味がある人間なのかもしれません。

 





さて、また前置きが長かったですが今回は<中級>ツーリング写真として写真のキホンと言われている「被写体に寄る」の反対、「引いて撮る」について解説いたします。

 

EOS6D Mark2 + EF35㎜F2 IS

9月に志賀高原にツーリングに行った際、志賀草津道路が開通時間になる前に立ち寄った群馬県嬬恋村の嬬恋パノラマラインの近くで撮った1枚です。

まぶしい朝日をあびるキャベツ畑を背景に、ライダーを主役にした写真を撮ってみました。ライダーを主役に写真を撮る場合はセオリーに従えば中望遠あたりで絞りは開いて背景をボカし…となります。しかし、ここでは嬬恋パノラマラインでの早朝の空間を表現したかったので風景の割合を多くとるため「引いて撮る」を実践しました。

写真の基本である「寄って撮る」は実はそれほど難しいことではありません。特定の被写体があれば枠にかかるまで寄れば大抵はOKです。引いて撮るは難しいです。と言うのも本来はフレーミングで除外したはずの余計な要素や無駄な空間が、再び画面内に入ってくるので、これらの処理を丁寧に行わないと「寄れなかった写真」になってしまうのです。

「引いて撮った」と「寄れなかった」は同じのようで大違いです。

例えば引いたことによって逆光に照らされたR1200GSアドベンチャーの影を構図内に収めることが叶ったのですが、後輪より後ろにある部分は草の影があったから良いですが、もしこの草が無かったら何も無いただの地面で無駄な空間が生まれてしまいます。

このように画面の四隅と慎重に相談しながら引いていかないと、歓迎できない要素が画面内に入ってしまうのが「引いて撮る」の難しさなのです。

 




それともう1つ。引いて撮ると当たり前ですが被写体は画面内の割合として小さくなります。そのままでは被写体の存在感は弱まり、作品の主題が何なのかボヤけて、たちまち印象の薄い写真に陥ります。そこで!妙案をご紹介いたします。

つい先日、日の丸構図の有効な使い方を投稿しました。実は日の丸構図は引いて撮った構図において小さくなった被写体の存在感を再び強めるのに大変効果的なのです。上の作品ではちょうどモデルの頭部が画面の中心になっています。恐らく、誰の目にも写真の主題はライダーであることが伝わると思います。

よく見かけるツーリング写真では風景の全体とライダー(バイク)の割合をうまくコントロールできず風景が撮りたかったのかバイクが撮りたかったのか良く分からない印象の薄い写真になるのが大半です。通常は風景主体のツーリング写真を撮るのか、ライダー(またはバイク)主体のツーリング写真を撮るのか?の二択ですが、この引いて日の丸構図作戦を使えば、風景もライダー(バイク)も!!の夢が叶う写真になりますよ。

いかがでしたか?中級以上の方は被写体に寄るだけでなく、慎重に「引いて撮る」テクニックを身に着けて、なおかつ存在が弱まった被写体を日の丸構図の採用で補って素晴らしいツーリング写真を撮ってみて下さいね。

ちょっとした裏ワザのご紹介でした。

ぜひ次のツーリングで実践してみてくださいね。それでは!

 





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R1200GS おすすめカスタマイズ タイヤ空気圧モニター

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋のツーリングシーズンを楽しまれていますか?地域によっては紅葉の便りが届いてきそうですが、志賀高原や磐梯吾妻スカイラインなど標高の高い山岳ルートもそろそろ紅葉が見ごろかもしれませんね。

紅葉の景色など季節を感じるツーリング写真も素晴らしいものです。この最高の季節に改めて「ツーリングのワンシーンを切り取る」というテーマを胸に写真活動をしていきたい所存です。

そういえば先日、予約投稿として保存していた記事を公開直前で誤字などないかチェックしていたところ「活動テーマは…」と書いたつもりの部分が「カツ丼テーマは…」になっていました…。おそろしい、公開前に気が付いて良かったです。 …まあカツ丼好きですけどね。

 




 

さて今回はR1200GSのお役立ち情報として、R1200GSおすすめのカスタマイズです。カスタマイズと言うかアクセサリーに近いかもしれませんが。

以前もいちどご紹介しましたがタイヤの空気圧をモニターするタイヤウォッチなるものです。今の季節、夏の気温が高い時期から空気圧をチェックしていないと、思いのほか空気圧が下がっている場合があります。いつも空気圧を気にかけている人なら、給油時にスタンドで空気圧調整すると思いますが、ついうっかりチェックし忘れると想定外に空気圧が低下して良いことがありません。

そんな時、常に空気圧をモニターできれば空気圧調整を忘れてしまうこともありませんよ。

私が愛用しているのはLDLテクノロジーのTIRE WATCHなのですが、最初にR1200GSに取り付けてから約10年使用していますが、現在でも活躍している非常に信頼性の高い製品です。

空気圧のセンサー&送信部はこのようにエアバルブ部分になります。R1200GSの場合はエアバルブがノーマルだとガソリンスタンドのエアチャックが接続できない場合があるので、このように真横を向いてくれるとその心配も無くなります。

このエアバルブ内にあるユニットにはバッテリーが内蔵されているのですが、約10年も持続しています…

タイヤ空気圧は走行時による内部温度変化などにも影響されるので走行中のチェックも重要です。例えば真冬の高速道路では駆動輪であるリアは摩擦エネルギーが発生しているので冷えることはありませんが、前輪はブレーキをかけない限りは転がっているだけなので、前方からの空気に冷やされてみるみる温度が低下していきます。

高速道路からインターで降りる際に、インターのカーブでフロントからスリップダウン…なんてよく聞きますが、スピード感覚の麻痺によるオーバースピードの他にも冬場であればタイヤが冷えてしまったから、なんて原因も考えられます。

 




 

以前にこんな事がありました。

ハイデナウK60 Scautを新品で入れた直後でした。高速道路を走っていたら何か変だなぁ…と感じタイヤウォッチに目をやるとパンク警告表示が!あわてて下道に降りてガソリンスタンドで空気を補充し、タイヤに釘でも刺さっていないか点検しました。

しかし、いくら探せどタイヤ表面に異常はなく再び走り始めると、ある兆候に気がついたのです。それは時速80㎞程度を境に数分に0.1barのペースで空気圧が落ちてゆき、100㎞以上出すとみるみる低下していくのです。

下道で60㎞以下で走っている分には全く空気は抜けません。結局、タイヤ交換を依頼したディーラーに持ち込んだところハイデナウK60のビードが固すぎて、リムの密着が悪かったそうです。スピードを出すと遠心力で隙間ができて漏れていたとか。これはビードシーラーをリムに塗ってもらい解決しましたが、現象を正確にメカニックに伝えることが出来たのはタイヤウォッチのお陰です。

これが無ければ停止状態でタイヤに石鹸水をぬって「どこも空気もれていませんね~様子みてください」で解決せずに帰されているところでした。

しかしこのLDLタイヤウォッチ、とても素晴らしい製品であるにも関わらず、現在はこのオートバイ用は販売していないようですね…。LDLはこの分野では4輪やレーシングカーで有名なのですが、オートバイ業界でなぜ成功せずにやめてしまったのでしょうか。

現在でもLDLでなければ似たような製品が販売されていますので、空気圧モニターはぜひ試してみてくださいね。R1200GSに限らず全てのオートバイにオススメのアクセサリーです。

 




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日の丸構図はダメではない!使えるツーリング写真構図を徹底解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年は本当に台風や災害の多い年ですね。

これではせっかくのツーリングシーズンも休日は悪天候だったりしてジレンマです。NEXCOでやっているETCの割引サービス ドラ割りのツーリングプランは11月30日までだそうですよ。休日のお天気を願って有効活用したいですね。

ところで先日、志賀高原へ日帰りツーリングしたときに開通したばかりの外環の高谷ジャンクションから三郷南までの区間を初めて通ってみました。開通する以前は千葉から関越自動車に乗る場合、首都高速湾岸線からレインボーを渡り5号池袋、美女木で外環。もしくは京葉道路から都心環状線で5号池袋でした。

私の場合は知る人ぞ知るルートで京葉道路の市川で下道に降りて矢切や松戸を抜けて外環の終点だった三郷南まで走るパターンが多かったです。

しかし、そんな苦労や首都高環状線を走るストレスから解放され、高谷~三郷南区間の開通で極めて快適に関越、東北、常磐へとアクセスが可能になりました。工事に関わった全ての人に感謝ですね。

 




 

さて今回は超!初心に帰りまして<初級>ツーリング写真解説として構図のお話です。究極のツーリング写真の解説は難しい、分からない、マニアック過ぎる…というご意見がたぶんあるであろうと予想していますので、今回は簡単な内容でいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

どんな初級者の方でもこんな話を聞いたことがあると思います。「構図をつくるときは被写体を真ん中に置かないこと」。被写体を真ん中に置いて撮る構図を日の丸構図と呼びます。

これは被写体は画面内において中心よりも少しずらすのが美しい、という写真に限らず芸術分野の全般に知られる基礎的なことです。ど真ん中や二等分は避けましょうねという話です。

少し前に知識として覚えた基礎やルールのような話は絶対厳守しないこと。知識に縛られないこと。という投稿をしました。

確かに日の丸構図は多くのシーンで避けた方が良いと言えそうです。しかし表現したいことを明確にする一つの手段として有効であることも忘れてはいけません。

私は個人的に「日の丸構図は避けましょう」がこれほど有名にされてしまうほど、日の丸構図が悪とは思いません。

上の作例をご覧ください。志賀高原の北側にあるトリッキーで風景明媚な舗装林道 奥志賀林道でのひとこまです。

たくさんの木々にかこまれ、その合間から太陽光の差し込むシチュエーションです。私はこのたくさんの木々に囲まれ…を表現したいと思い、ここで撮影を開始しました。

しかしどうでしょう。セオリー通りにバイクを置く位置を中心を避けて三分割の位置に配置させてみました。でも何だか釈然としません。

 




 

EOS6D Mark2 + EF14㎜F2.8L

そこでバイクの位置を試しに中心に置いて撮ってみました。どうでしょう?たくさんの木々の様子がEF14mmF2.8Lという超広角レンズの特性により、中心から放射状に広がる感じが表現できました。

不思議なことに「わざと真ん中に置いたんだな」という事が見る方へ伝われば、変な写真にはならないものです。日の丸構図に限らず写真に関わるあらゆる事は、一般に避けるべきと言われることでも理由があって敢えてやっているならOKである事が多いです。

日の丸構図のメリットはメイン被写体や表現したいものを明確にさせる手段としてとても有効だと言うことです。上の写真の場合はたくさんの木々の様子をバイクを中心に置いたことで観賞者の視線の始点(やっぱややこしい説明だ)がバイクになり、結果放射状になって印象的な写真になりました。

もし現場で難しいと感じるようでしたら簡単なやり方があります。まずセオリー通りに3分割構図で撮ります。次に日の丸構図を撮ってみましょう。その次にどちらとも言えない比率も数枚撮っておきます。そして帰宅後にどのカットが最良かじっくり選別してみましょうね。このやり方、実はすごく勉強になるのでオススメなんです。

今回はこの辺で!!

 




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~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

奥志賀林道で撮った紅葉した木です。太陽の位置をフレーム際でカットして光量を調整するテクニックを使いました。この詳細はまた別の機会に解説しますね。

ツーリング写真ギャラリー【旅にさそう道】

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

 

いつからだろう

美しい夕日を目撃したときに

空ではなく夕日に照らされる道に

心惹かれるようになったのは?

夕日はツーリング写真家にとって最高のショータイムだけど

空だけ見ていては少しもったいない

沈む直前の僅かな光をもった夕日、その光が道を照らせば

それだけで「帰り道」を予感する写真が撮れる

いつからだろう

こんなことに気がつくようになったのは

 




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↓↓↓撮影地↓↓↓

志賀草津道路から嬬恋パノラマラインを通って上田菅平ICを目指して走っていました。国道144号線の峠道、鳥居峠。特段景色のいい道とは感じないけど、たまたま通りかかった時に沈む直前の夕日がアスファルトを照らしていました。こういった作品は「撮りに行った写真」ではなく本当の旅のワンシーンと言えるかもしれませんね。

難しかった露出の話がスッキリ 露出の解説まとめ

という事で4回の投稿にわたって写真の基礎と言われる露出の話を解説してみました。

1.露出を理解すると写真が良くなる<露出のしくみ>

2.明日から役立つ露出コントロール<露出補正をマスター>

3.挫折した人、必見!やさしいシャッター速度の調整<TVモード>

4.絞り調整完全マスター、構図と被写界深度<AVモード>

今回はこれら露出の解説を簡単にまとめてみたいと思います。

 




 

逆光のシーン 露出補正で大きくプラス(明るく)補正しました

 

・カメラの中は真っ暗な箱でありシャッターを切った瞬間、外の光をレンズを通して取り入れる。これが露出である。露出量とは単純に言えば写真の明るさである。

・世界は光によって明らかにされている。露出は撮影者の意図を表現するひとつの手段である。世界の光をどれだけの量、どのような方法(シャッター速度、絞り)で取り入れるかを撮影者が裁量する。

・カメラはレンズを向けた先の光量を測定し、自動でちょうど良いであろう明るさを決定してくれる。これをカメラの評価測光と言う。評価測光は機械的であり、最新のカメラであっても理想的な露出量が必ず決まる訳ではない。ましてや機械なので写真の明るさによって表現などできるはずもない。

・写真の明るさを決める露出量は、必ずしも見た目の通りの明るさに縛られるべきではない。もの寂しい情景であれば露出アンダーで暗く撮るのも良い。表現の手法として露出補正を積極的に使おう。

 




 

・シャッター速度は早ければ光はわずか、おそければ多くの光を取り入れる。そして早ければ瞬間を表現できるし遅ければスピードを表現できる。静止画である写真に時間を与えることができる。

・絞りは絞り込んでレンズ内の穴ポコを小さくすれば光はわずか、開いて穴ポコを大きくすれば多くの光を取り入れる。絞り込めばカメラから奥行方向に見てピントの合う範囲が広くなり、絞りを開けば逆に狭くなり背景や前景がボケる。前景になるものを構図して平面である写真に奥行きを与えたり、ボケ具合で被写体や背景の印象をコントロールできる。

・シャッター速度も絞りも、光を取り入れる量が調整できる訳だけど、それぞれに光の量とは別の役割がある。カメラを向けた先にある光の量が一定という前提で考えると、この限られた光量をシャッターと絞りの両者でシェアすることになる。ボケ具合やピント範囲を調整したいシーンでは、撮影者が絞りの数値を決めればいい。その代わり明るさを決める露出はシャッター速度で調整してもらおう。

・シャッター速度も絞りも撮影者が決めるマニュアルモードもあるが、それは星空撮影やいつか上級者になったときに使うことにしよう。もちろん今、試してみてもOKです。

いかがでしたか?シャッター速度と絞りにはそれぞれに役割があり、撮影意図に合わせて調整すること、カメラの評価測光は撮影者の表現したいことや感情などは分かるはずもない。こういった事を一応は知識として覚えて、それがどうゆう事なのかを体験するためたくさんの写真を撮ってみてくださいね。

それではまた!

 




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~本日の毎日100ショットスナップ~

エクシリム EX-10

<ツーリングスナップ> アクセルを握る手とミラー。夏の北海道ツーリングでのひとこまです。ツーリング写真ならぬツーリングスナップにハマったきっかけの1枚でございます。

絞り調整を徹底マスター!ツーリング写真の露出解説 絞り編

前回の投稿の続きです

 

<初級ツーリング写真>解説として露出のすべてを解説するため・1回目 露出とは何か ・2回目 露出補正をマスターしよう ・3回目 シャッター速度をコントロールしよう、とシリーズで続き、今回は4回目の絞り編でございます。

前回までの投稿で目に見える世界は全て光によって明らかにされ、カメラもその光を内部に取り込んで写真にしていること、それを露出といいシャッターが開いていた時間とレンズ内にある絞りの穴の大きさによって、取り込む光の量を調整することが露出をコントロールすることと解説しました。

また露出はカメラのコンピューターが決めた値に対して、撮影者が表現したいイメージに基づき補正してあげましょう、と言う話とシャッター速度を調整できるようになると写真に時間を与えることが出来ますよ、という解説をしました。

今回は写真のピントの合う範囲、またはボケ具合を調整する絞りのお話でございます。

 

絞りを開いて前景を大きくボカした写真

 




 

絞りとはレンズの中にある絞り羽という薄い板を何枚かに折り重ねたモノで中央に穴が開いています。絞りを調整するとはこの穴の大きさを大きくしたり小さくしたりすることです。

当然、穴が大きければレンズを通してたくさんの光をカメラ内に露出させることができます。小さくすると光の量は減ります。

絞りはFで表記され例えばF2.0、F2.8、F4、F5.6、F8、F11といった具合に段階的になり数値が小さいほど穴が大きく露出は多い、逆に数値が大きいほど穴は小さく露出量は少なくなります。なんだか円高ドル安みたいな関係ですね。

レンズに記載されているF値はそのレンズで最も明るいF値のことです。これを解放値といいます。例えばEF50㎜F1.4と書かれていたら解放値はF1.4です。一般的に数値が小さいほど明るいレンズと言えるので良いレンズとされます。

絞りを撮影者の意図で調整して撮影するモードはA(キャノンならAV)絞り優先モードを選びます。ツーリング写真、バイク写真の場合の多くは絞り優先モードを使います。絞りの話はシャッター速度に比べると最初は理解しにくく感じますが、数字的なものを深く考えなければ大丈夫です。

絞りの説明をするときに必ず出てくる「被写界深度」という言葉があります。何だか聞きなれない難しい用語に聞こえますが一言で言うとピントが合う範囲です。

絞りの調整はカメラから見て奥行方向にピントが合う範囲を広げたり狭めたりすること。逆に言うとピントを合わせなかった部分のボケ具合を調整することです。

例えばF2やF1.4といった小さな数値で設定すると被写界深度は薄くなり、ピントが合う範囲が狭くなります。そして背景や前景などが大きくボケます。これを絞りを開くと言います。

F16やF22など大きい数値で設定するとピントの合う範囲は広くなり背景などはあまりボケません。これを絞り込むなどと言います。

また写真の明るさを決める観点での露出は、撮影者が絞り値を決定させたのでシャッター速度によって決まります。絞り込めばレンズ内の穴ポコが小さく光が少ししか入ってこないので、代わりにシャッターが遅くなって光を取り入れるのです。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F13 1/25 ISO250 絞り込んで撮った作品

と…ここまでの説明は一般によく見かける解説書にも書かれております。難しいのは絞りを調整することを理解しても実際の撮影シーンでそれを具体的にどう使うのか?です。

 




 

絞りを調整するのは簡単に言ってしまえばボケ具合の調整なので、構図に前景と遠景がきちんと作れた場合に大きく効果を発揮するものです。特に前景は撮影者が意図的に配置しない限りは通常は存在しないので、前景の無い構図でいくら絞り値を調整しても大きな変化はないものです。

絞りについてせっかく勉強したのに撮影シーンで使い方が分からなかった原因は前景を構図できなかったからです。

上の写真のようにカメラの近くにあるものを前景に置き、作品の意図や主題へ導く表現方法の1つとして使うのです。シャッター速度の解説の時に写真は二次元の静止画で奥行と時間が失われている、それを何らかの手段で補えば良作の鍵となる、と書きましたが絞りの場合は前景などを構図しボケ具合を調整することにより、平面である写真に奥行きを与えることが可能なのです。

1枚目の写真は花の種類が特定できないほど花を大きくボカしました。撮る前に作ったイメージが花を抽象的な演出として使って、米粒構図にしたバイクの存在を引き立てようと思い描いたのです。その結果が絞り解放となりました。

2枚目の写真は手前の花がスイセンであると判別できるほど絞り込まれています。このシーンでは最初に描いたイメージが「スイセンが咲き乱れるキャンプ地」と思いついたので被写体の存在ウェイトをバイクやライダーよりスイセン側に置いたのです。

シャッター速度の解説でも同じことを書きましたが、まずは撮る前に頭の中でこのシーンでの理想的な写真のイメージを描くことです。見たものに感動し、それをヒントに想像して理想の写真をイメージします。

このイメージが描けたら初めて絞りやシャッター速度、レンズ(焦点距離)の選択などをするのです。イメージがないのに撮ろうとすれば、いくら被写界深度などの知識があっても役に立たないのです。

構図に前景や遠景がしっかり作れないと絞りを調整してもあまり意味がない、撮る前にイメージをきちんと作らないと絞りや露出などをどう使うか分からない。こういった重要な説明がなく、写真のキホンはまず露出を覚えることから!と多くの解説書などに書かれています。本当に残念なことです…

絞りもまた同様に、どの位置関係にある被写体がどれくらい絞ればどれくらいボケるか?なんて事は説明することができません。シャッター速度の時と同様に、とにかくたくさんの写真を撮って感覚として覚えて下さいね。

次回は露出解説のまとめ です。

 





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