空冷R1200GS ミッションオイル交換方法 R1200GSギアオイル交換方法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はR1200GSメンテナンスに関わるお役立ち情報をいってみたいと思います。だいぶ以前にR1200GSのエンジンオイル、オイルフィルター交換方法をアップしましたが、実はこの投稿が究極のツーリング写真ではアクセスの良い人気投稿の1つなんです。ブログっていかにお役立ち情報が大切かよく分かりますね。

さて今回はミッションオイル(ギアオイル)の交換方法でございます。えっ?ミッションオイル?BMWやR1200GSをよくご存じでない方が聞くと疑問符が出てくるのですが、空冷モデルまでのR1200GSはエンジンとミッションが別室構造で車のMT車と同じような構造なんです。なのでミッションはミッションでオイル交換が必要なんですね。




R1200GSのミッションオイル交換はメーカー指定によると2万キロ毎、または2年のどちらか早い方だそうです。今回、私のR1200GS-ADVENTUREでは前回の交換より2万キロのタイミングで作業しましたが、想像以上に鉄粉が出たので次からは1万キロ毎くらいでも良いかなと思っております。

まずは準備するものから。交換用のオイルはカストロールのMTF Universal80W-90を使用しました。ネットで他のユーザーさんの様子を見ると皆さんも同じカストロールを使われているようです。1缶(1L)で足ります。ネット通販で1200円くらいです。

それから注入用のオイルサクションガン。ネット通販で2000円~3000円程度で入手できます。

フィラープラグ(注入口)とドレンプラグ(廃出口)のワッシャー型パッキンは交換作業の都度、新品に交換しましょう。フィラープラグ側が内径18㎜外径22㎜、ドレンプラグ側が内径14㎜外径18㎜です。

廃油箱 ホームセンターやカー用品店でも容易に入手できます。

19㎜のレンチ。ドレンプラグを外すときに使います。

8mmのヘックスはフィラープラグに使用します。これはエンジンオイル交換の時も使いましたね。

トルクレンチ、またはデジラチェ。ミッションオイルの場合でもフィラープラグとドレンプラグはきちんとトルク管理しましょうね。

まずは車体の右下からのぞきこんで、ドレンの位置を確認してみましょう。通常、オイル交換作業はセンタースタンド(メインスタンド)を立てて作業しますが、ミッションオイル交換については抜いたオイルが立てたセンタースタンドを直撃するのでまずはサイドスタンドで作業開始です。




ドレンは手ごわそうな位置にあるように感じますが真横からスパナが入ります。あっ緩める前にフィラー側がちゃんと緩まるか事前に確認しておくと良いです。稀に緩まない場合があるようで、オイルを抜いた後に気が付いては後の祭りです。

このように段ボール等でマフラーにミッションオイルがかからないよう工夫しておきましょう。後で汚れた部分を拭けば良いといっても高温になると煙が出て臭くなるものです。

ミッションオイルは粘度があるので冬場ですとなかなか抜けません。途中で車体を垂直に起こしたり少し揺らしたりしてじっくり抜きましょう。

完全に抜けたらドレンプラグに新品のアルミワッシャーを装着して30Nmで締め付けます。

次に新しいミッションオイルを注入するフィラープラグを外します。8mmのヘックスを使用。

写真を撮り忘れましたがフィラーにはマグネットが装着されていて、鉄粉が付着していたらウェスで綺麗に拭いておきます。




これもまた冬場にやると固いのですが、サクションガンで新品のミッションオイルを一気に吸い込みましょう。しかしなぜカストロールの缶は缶切りでないと開けられないのでしょう…ちょっと不便ですね。

注入もまた冬場にやると固いのですが頑張ってオリャーと入れて下さい。規定値では0.8L入るそうなので1L缶のカストロールUniversal 80W-90が20%くらい残すイメージで。あっこの作業は車体をセンタースタンドで垂直にして行って下さいね。

注入口からミッションオイルが溢れてきたら注入をやめてフィラープラグに新品のアルミワッシャーを装着して30Nmで締めます。

これで作業は終わりです。エンジンオイルに比べても簡単ですのでぜひやってみて下さいね。特にミッションの入りが悪かったり、ニュートラルが出にくい場合は早めに交換することをお勧めいたします。

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R1200GSエンジンオイル交換方法

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RICOH GR APS-C

 

コレ秘密!<直感とひらめき>異なる脳の部位を使い分けて撮ろう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は<上級>ツーリング写真の解説として写真家脳の作り方を解説してみようかと思います。

以前に良い写真作品を生み出せるようになるには1.写真家の目 2.写真家の足 3.写真家の脳 を手に入れよう~…というお話をしました。今回は3の写真家の脳として少し面白い話をしてみたいと思います。

こんな経験はおありではありませんか?

ツーリングで撮ってきた写真を帰って見直しているとき。「雨でぬれた電線に夕陽が当たって綺麗な導線ができたな」「空一面に広がるウロコ雲の中に渦をまくような図形が存在している」「シャッターを切った瞬間、偶然に通りかかった軽トラックが入ったが良い演出になった」などなど。

これらは撮影時にはまったく気が付いていない、意識していないコトでしたが帰宅して写真を見返すことにより気が付きました。そして「きっと自分はコレが気に入ったからこう撮ったのかも」と作品の意図や理由をチャッカリ後付けすること。ありますよね??

私なんかしょっちゅうです。これって何故なんでしょう?なぜ撮影するときに気が付くことができなかったのに、それをあたかも狙ったように上手に切り抜いたのでしょうか?偶然でしょうか?

…いいえ違います。それはあなたの直感が優れているからです。

直感で撮った写真は無意識なので「あの時にそのように撮った」という記憶は当然ありません。直感の反意語で直観(発音が同じで紛らわしい)というのがありますが、これは構図だの露出だの被写体や景色の様子を観ながら熟考の末に出す決断なので当然ですが意識下にあります。

直観(思考とひらめき)は脳の大脳皮質の活動であり思考、推理、運動の指令など意識下にあるものです。対して直感の方は大脳基底核の活動で突然の危険を回避する動きなどを司り、無意識に行うものです。スポーツ選手がファインプレーをする瞬間やバイクを運転していて間一髪で危険を回避した時などがコレに当たります。

この写真はもう究極のツーリング写真では何度もアップしている作例ですが、このような写真は構図、フレーミング、デザイン要素、比率などの撮り方を撮影者の知識の知りえる限りに発揮し、撮影現場で練りに練って組み立てた写真です。私はこの時、何枚かの試し撮りした写真をみて「何かもの足りないな」と悩み考えました。その考えた結果、東京湾を往来しているLNGタンカーのユニークな形状が目に入り「そうだコレだ!」とひらめいたのです。つまり直感ではなく直観(思考とひらめき)で撮った写真です。




対してこの写真は直感で撮った写真と言えます。緻密に組み立てた構図や計算された比率、巧みな誘導線なども存在しない自然な撮り方と言えるかもしれません。実際、この写真を撮ったとき私は何も考えず情景にレンズを向けて普通にシャッターを切りました。唯一、何かをしたかと言えば防波堤ブロックの上に乗ってハイアングルで撮ったくらいです。それ以外はなにもしていません。

しかしとても不思議なことに、だいぶ以前に撮った写真であるにも関わらず今でもこの1枚は私のお気に入りです。構図やらデザインやらを全く意識せず直感で撮ったこの写真の何がそんなに良いのでしょうか?

皆さまはブーバ・キキ効果をご存じでしょか?以下の2つの図形をみて、一方はブーバでもう一方はキキです。どちらの図形がブーバ、キキであるか言い当てることはできますか?

左側の鋭角な図形がキキで右側のアメーバーのような図形がブーバだ、とお答えになった方が多いと思います。これを最初に研究した心理学者のヴォルフガング・ケーラーによると98%の人が同じように答えるそうです。これは年齢、性別、母国語に関係なく同じなのだそうです。

鋭角な方がキキでアメーバーみたいな方がブーバであることを、論理的に説明することはできないですよね。これは人間が直感に従って出した答えであり思考した結果ではないと言えます。




直感と直観の話は将棋の世界ではよく出てくるそうでして、かの羽生名人は直感の9割は正しいと言っています。またイスラエルの大学の研究チームによると人は直感で判断を下すとき論理的な思考プロセスを無視する傾向にある、そして直感によって下した判断はやはり9割は正しいという研究成果を出しているそうです。

人を好きになるのに1秒かからないという一目惚れもこの直感による決断と言えそうです。

つまり人は本能的に勘が鋭いわけですね。

 

この写真は三分割構図であり道路の線が奥行を作る導線効果もあります。青い空と牧草地の茶色は色相環で補色関係にありデザイン要素としても悪くありません。しかし私はこの写真のシャッターを切ったとき、こういった事は一切に考えませんでした。情景に感動し大脳皮質の活動が鈍っていたので直感に従順に無心にシャッターを切っただけです。

ではなぜ初心者の方が陥りやすい二分断構図や主題が不明瞭な写真にならなかったのでしょうか?

それは経験と知識が直感を司る大脳基底核に大量にインプットされているからです。自慢することではありませんが、私は十数年の写真キャリアの中で恐らく100万ショット近くの失敗写真を撮りました。その中で自分なりに成功したと言える写真や印象に残った写真や写真に関わる様々なことが大脳基底核に入っているのです。

よく聞く言葉ですが写真とは瞬間です。シャッターを切ったとき目の前の情景や被写体が瞬間として二次元の像になるのが写真です。そしてカメラを操作する行為も構図やら露出やらは瞬間的に選択しているものです。ありとあらゆることが瞬間ずくめである写真は、やはり直観ではなく直感に従うべきだと、私は個人的にそう思います。

究極のツーリング写真やHowto本などで学んだこと、それらはどんどんフィールドで実践して脳内の大脳皮質に記憶するのではなく、大脳基底核にマッスルメモリーしてやりましょう。そうすれば考えなくても瞬間的にあらゆる撮り方を無意識下で実現し、意識は被写体や情景に向き合うことに集中できるのです。




誤解のないよう最後に付け加えておきますが、撮影地で考える必要はないという意味ではありません。あくまで経験豊富な上級者の方に限定して下手に考えるよりは直感的に撮って意識は被写体や情景に感動することに集中してみましょう。というお話でございます。

はじめたばかりの初心者の方が直感だけで撮っても大脳基底核には写真に関わる事が記憶されていないので陳腐な写真を生んでしまうだけです。天才は別ですけどね。

ストリートスナップはそもそも考えている時間的な余裕がないので直感で撮るしかない

なかなか人は直感に従って物事を決断することができないものです。Aさんは高学歴で一流企業に勤めるエリート、年収も世間の平均よりずっと多い、一方でBさんは名もない小説家であるが気持ちの中ではBさんに強く惹かれる。さあ、どちらの人と結婚しよう?あるいはA社は成長企業の大手で給料や福利も良い会社、一方でB社は横ばいの中小企業で経営は安定しないが仕事内容は学生の頃から憧れだったクリエイティブ系、どちらの会社に就職しようか?

こういった選択は多くの人の人生で何度もあると思いますが、つい人間は安定を好んでしまい無難に見える方(既に他人が実績を残した方)を選択してしまい勝ちです。気持ちの中では選ぶべき道は分かっているんだけど…それを選んで正しいのか確証が持てない。直感に従順になる勇気がもてない…

直感が9割正しい答えに導くと分かっていれば死ぬ間際になって「あの時にBさんと結婚するべきだった」「あの時にB社になぜ就職しなかったのだろう」と後悔することは無いはずです。しかしその時は直感に従う勇気を持てなかったので仕方がありません。

しかし!写真を撮るときくらいは、せめて写真を撮るときくらいは無難や安定を選ばず直感に従順にやってみましょう。大丈夫です、上級者のあなたなら豊富な経験と知識で築かれた優れた直感を持っているのです。かならず傑作に導いてくれるはずです。

初級者、中級者の方はとにかく沢山の写真を撮って経験を積み、それらの技術、知識を脳内の大脳基底核に筋トレするような感覚でブチ込んでください。

思考や意識は被写体に感動すること、新しいユニークを想像する時に使いましょう。あとは無心にシャッターを切るだけですよ!

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SIGMA150-600mmF5-6.3DG C 超望遠ズームレンズ作例集

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、寒くなったり季節外れに暖かくなったりでご体調を崩されていませんか?私は特に体調が悪い訳ではないのですが、最近なんとなく「そろそろ病気になって早死にするのでは…」なんてネガに考えてしまう時があります。

自分の死期を目前にして「もっと旅をすればよかった」「もっとバイクに乗りたかった」「もっと素晴らしい写真を撮りたかった」なんて後悔の念にかられるのは絶対に御免したいところです。毎日、生活に追われるのは仕方のないことですが、その中でも自分としての大切な一瞬を作って今を生きたいものです。

せっかくこの世に生を受けて誕生したのですからね。好きな事、得意なことを発揮して世のため人のために何かできないか、このブログもそうですが模索しているところでございます。もう人生カウントダウンですので迷っている暇はありません。私はバイク旅と写真で残りの人生を生き抜いていこうと思います。




さて今回はツーリング写真、バイク写真の具体的な撮り方でなく、お役立ち情報として私が愛用しているレンズの作例集でいってみたいと思います。いままで書いたようで書いていなかったレンズのインプレッションでございます。

記念すべき第一弾はSIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporary という超望遠ズームレンズでございます。

SIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporary 税別150000円

最初に誤解のないよう強く書いておきますが断じてツーリング写真、バイク写真用として皆様におススメするレンズではございません。この600㎜という望遠域まで使えるレンズは私の中の完全なる「飛び道具」であります。

いったい誰がバイクにこんなレンズを積載して走るのでしょう…。きっと私だけ。しかし1つだけ意見を許して頂けるのであれば、このレンズはバイク向きであると訴えたいです!!!理由は万一何らかの理由(例えばツーリング先で野鳥を撮りたいとか)によって超望遠レンズをバイクに載せて行きたい!となったとき、このSIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporaryは600㎜までの超望遠として考えれば1830gと軽量で小型なのでバイクツーリング向きと言えるのであります!

オロロンライン SIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporary

以前にカメラの選び方を解説した投稿で自身の撮りたい写真の要求に応えられるもの、それこそが撮影者にとって理想のカメラである…みたいな事を書きました。それは星景写真であれば高感度でも低ノイズなカメラ、逆光の写真が好きであればダイナミックレンジが豊かなカメラ、とにかくいつでも持ち歩きたいならコンパクトなカメラ…といった具合に。




これはレンズにも同じことが言えます。そのレンズで何を撮りたいか?この写真への要求が具体的であればレンズ選びも迷うことはありません(理想的だと思ったレンズが高価だった場合は悩みますが)。

私の場合、SIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporaryで撮りたい写真とはずばり道です。道の写真が撮りたくて誰も持っていかないであろう大砲(と呼ぶほど大口径ではありませんが)のようなレンズをバイクに積載して旅をしています。

蜃気楼かすむエサヌカ線 SIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporary+×2エクステンダー

以前も書きましたが「道は写真にすると人に何かをうったえているよう…」と感じ、少し前から道を意識した写真を撮るようになりました。そして道を魅力的に撮る手段の1つとして超望遠で抽象的に撮る手法をみつけたのです。

夕刻の帰路 SIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporary

特に直線路はどこまでも続く様子に旅心を刺激されるのが人間の心理です。しかしそれを標準域付近の画角で撮ってしまうと、画面内の大半の割合は道以外の風景が占めてしまい、道の存在感を絶対的にできません。

もちろん路面に寄るなどして印象を狙う手法もあります。道が主題の作品でも超広角レンズEF14㎜F2.8Lで撮ったものも何枚かありました。とても近景側に寄って撮った写真ですがそれはそれでアリだと感じます。

しかし抽象的に道を表現したいのであれば超望遠は絶対におススメ。「あの道はすごかったな…」と過去の旅を思い起こすとき、人の記憶風景に出てくる像はきっと超望遠でとらえたような道の様子なんだと思います。

とにかく従来は現実的ではなかった超望遠レンズ。これがSIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporaryの登場で小型軽量となったのでバイクでの持ち運びも不可能ではなくなった事。キャノンのLほどではありませんが簡易的な防塵防滴構造、マウント部分のラバーシールなど、この辺を考えてもツーリングには好条件と言えます。

加速度センサーを採用した手ブレ補正機能は2つのモードがあって1つは通常、2つめは縦、横、斜めでも追従し流し撮りに適したモード。

AFの追従や制度はSIGMA150-600㎜F5-6.3DG Sportやメーカー純正レンズには劣るのかもしれませんが、スポーツシーンに特化して撮るのではなくツーリング写真として考えれば十二分な性能と言えます。




雨のツーリングルート SIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporary

道をこのような感じで撮ることに、少々大げさですが何かの可能性を感じているのです。肉眼とはかけ離れた画角は悪く言えば不自然ですが、だからと言って全ての写真を50㎜で撮りたいとは今は思いません(今は…)。私が現在所有しているレンズにはこのようにそれぞれ撮りたい写真のイメージが存在しています。

もちろん絶対ではなく例えばSIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporaryで沈む直前の太陽や南房総から望む冬の富士山を引っ張ることもあります。レンズの使い方は縛られず思いついたらそのアイデアに従順に従います。

良い道具を持っていれば可能性も広がる、その一方で限られた道具で縛るとその世界を極めようとする。この相反する両者を今後はじっくり学んでみたいな、とそんな風に思う今日この頃です。

SIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporaryの作例とインプレッションでした!

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焦点距離感覚☆上達ドリル バイク写真での焦点距離選び

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3月22日からモーターサイクルショーの開催ですね。私はバイク業界から離れて久しいので、すっかりトレンドが分からなくなっていますが、今年はどんなニューモデルやコンセプトマシンが話題をさらうのでしょうか。

個人的にはライダーへ新たなバイクライフを提案できるものを期待したいですね。かつてBMWがR1200GSを世に出したとき、アドベンチャーというカテゴリーの確立とともに比類ないツーリング性能で多くのライダーの行動範囲を広げました。そしてその走行性能からツーリングをスポーツ感覚で楽しめるコトを新たなムーブメントとしたと記憶しています。2004年頃だったでしょうか。

懐かしいバイクのリバイバルも良いですが、そればかりだと少し寂しいですね。それに次の世代に関心をもってもらうには発想の転換も必要かもしれません。今の若者は意欲がないとか色々と言われていますが、そんな事は絶対にないと思います。やはり若者はドキドキワクワク、刺激を求めていると思うのですが。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では焦点距離のお話をいってみたいと思います。おさらいですが焦点距離とは簡単に言ってしまえばレンズを回して望遠にしたりワイドにしたりするアレのことです。

正しくは焦点距離を調整できるレンズのことをズームレンズ。本来カメラは焦点距離は固定されていて、変えたいときはレンズを別の物に替えるしかありませんでした。肉眼に近い距離感覚を標準域、ワイドにそして奥行を出すのが広角レンズ、遠くの物を大きくよせる、範囲を狭めるのが望遠レンズな訳です。

「知ってる知ってる!初心者だからって何も知らない訳じゃないよ」

はい、そこのあなた。次の写真が焦点距離が何ミリで撮られたものか当てることはできますか??使用カメラはEOS6D Mark2なので35㎜換算で答えよ(笑)

EOS6D mark2

はい、どうでしょう?案外と難しいですよね?R1200GSアドベンチャーとのカメラディスタンスは15~20mくらいでしょうか。カメラディスタンスとは簡単に言ってしまえば被写体からカメラまでの距離のことです。前景に咲くハマダイコン、遠景の海などをよく見て下さい。

もし分からない、という場合はこれが広角なのか標準なのか望遠なのか?この3つのどれかはお分かりでしょうか?

それも分からない、という場合はいくら考えても分からないです。なぜならこれは感覚として身に着けるものなのです。知識ではないのですね。




目の前の風景が例えば85㎜の焦点距離で撮るとどのように写真になるのか?これが頭の中にすぐに浮かばないと各焦点距離を使い分けて表現することができません。ファインダーを覗きながらズームリングをグルグルと回し、被写体の大きさを調整するだけの人になってしまうのです。

上の写真の正解は35㎜です。35㎜といえば広角レンズの中でも最も標準よりなので、標準なのか広角なのか凄く悩んだよ…という方はイイ線いってます!

感覚を身に着けるには練習量が必要です。ただしこのように既に撮られた写真を見て、その焦点距離が何ミリかを言い当てるのも良い練習になります。

では究極のツーリング写真流 焦点距離上達ドリルをやってみましょう。全て35㎜換算として答えてください。

問い1

問い2

問い3




問い4

問い5

どうでしょう??難しいですよね。局所的に見るのではなく空間の圧縮具合、広がり感を見るのがコツです。この5問の場合、最初の例題のようにカメラディスタンスが何mであったかというヒントがありません。ぱっと見て詰まった感じなら望遠、広がっていれば広角、自然な感じなら標準ということで判断するしかありません。

問題の正解は~本日の毎日100ショットスナップ~の最後に記載しますね。合っていたか答え合わせしましょう。

先ほども書きましたが焦点距離の感覚は反復練習で記憶されていきます。とにかくたくさん撮って覚えるしかありません。焦点距離の感覚を意識しないでズームレンズをグルグル…をやってしまえば、どの焦点距離でシャッターを切ったのか自覚がなく、永遠に感覚が身につきません。

ズームレンズぐるぐる癖は足も動きませんし良いことなしです。ズームでの微調整とは立っている場所に余裕がなくなり、それ以上下がれない、寄れない場所、あるいは尖った岩の頂点に立っている時などに、苦肉の策で最終的に使うものです。

ぜひたくさん練習して広角、標準、望遠レンズの使い分けができるようにして下さいね。今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

ところでRICOH GRは間もなくGR3が発売ですね。APS-CモデルのGRの泣き所であったポケットに入れるには少し大きいボディが小さくなっていますね。これは有難い進化ですが良く見ると親指AFできるAFボタンなどが省略され、液晶のタッチAFに変わってしまったようです。RICOHさん…これでは片手で操作できないっす。

問題の解答

問い1:165㎜ 問い2:28㎜ 問い3:14㎜ 問い4:200㎜ 問い5:50㎜

玄人テクニック☆臨場感と「撮り方」を感じさせない写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは写真のことについて書籍や写真教室などで勉強をされていますか?

私は写真教室や学校のようなところへ通った経験はありませんが、参考になる写真家さんの書籍ならいくつか読んでおります。こういった学ぶことって大切だと思います。写真や撮影機材に関わる知識を得ることは絶対に自身の写真活動に役立ちますし私は素晴らしいことだと思います。




理屈、うんちくと揶揄する人も多いかと思います。特に当ブログのように写真解説などを見ると一定数の人は不快を覚えると思います。有名な先生が書いていれば受け入れますが無名の人が書いていれば尚のこと不快に感じると思います。

理屈、うんちくなど無く「感じたままに撮る」これこそ写真だ!という考え方も大いにアリだと思います。しかしなぜ「感じたまま」が良いのかを自分の中で理解しておく必要はあると思います。

何の考えも持たず感じたままにシャッターを切って良作を生み出す人は天才だと思います。しかし「なぜそうなんだろう」という理由を追及する探求心はあっても悪くはないと思います。センスだけで撮れる人が理論派になった時が最強なのではないでしょうか。

さて今回は<中級>ツーリング写真解説として見る側に巧みな撮り方を駆使したな、と感じさせない自然な表現について書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

やり方は簡単なようで難しいです。構図、フレーミング、デザイン、あるいは露出で魅せる、画角で魅せるといった手法、撮り方はそれをしないと陳腐な写真に陥るから使っている訳で、使わないで良い写真にするとは並大抵ではないのです。




上の作例はまったく【撮り方】を使わなかった写真ではありませんが、私がよくやる超広角レンズや望遠レンズは使わず、標準の画角で撮った写真という意味で作例に使ってみました。

そもそも構図やデザインや露出といった【撮り方】とは何のためにあるのでしょうか?デザインは写真をパッと見た瞬間の心地よさ、写真への入り口を綺麗に整えておくもの。構図や比率や導線などは作品の主題へ観賞者を導くもの。露出やアングルは主題が最も魅力的になるよう作者の意図で裁量されるもの。これらは全て重要なモノ、コトを「どう魅せるか」に関わっている訳です。いわゆる演出ですね。

しかし【撮り方】を駆使せずとも観賞者を作品の意図へ導くのも不可能ではないのです。むしろ巧みに撮り方を使わない方が「自分もこんな感じで撮れるかも」という親近感や見る人がその場所に本当にいるような臨場感があり、受け入れやすいとも言えます。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

こちらの作品も標準域である50㎜レンズを使用しました。主題となっている廃屋も中心に置いただけで特に変哲もありません。露出は実際の明るさより若干アンダーですが、それも特別な魅せ方とは言えないです。




しかし敢えて普通に撮ったという事が逆に主題や意図を強調してくれる場合もあるのです。比率や導線効果や色のデザインなどは見た瞬間に心地よさを感じるかもしれませんが、それらは時として作品の重要部分を曇らせてしまうのかもしれません。

岡本太郎さんは芸術とは心地よくあってはならない。と何かの書籍に書かれていましたが、その作品の核心をダイレクトにしたいのであればバランスや構図は無い方がむしろ良いのだ、という意味だと私は解釈しています。

もちろんこれらは難しい話でして、私も今後はこういった写真にも挑戦していきたいな…と思っていたところです。決して構図やデザインや露出で魅せる【撮り方】はもうやめましょう、という意味ではございません。

ただ「感じたままに撮るんだ」という完全ナチュラル派はそろそろ気が付く時がきています。【何もしない】も実は演出であることに。

今回はこの辺で!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

そもそもスナップ写真はあれこれ考えずに瞬間的に撮る訳ですから、あまり撮り方を駆使することはできません。しかし何もしていないのに何かが写った!これがスナップの面白さでもあります。みなさんもスマホでもできますのでやってみてくださいね。

朝焼けのグラデーションで最高のツーリング写真を実現しよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき本当にありがとうございます。

ここ最近、新たな読者様から大変嬉しいコメントなどをいただきブログを運営するエネルギーを頂いております。こうして少しづつツーリング写真という文化を盛り上げていき、社会的に新たなムーブメントとして開花する日を夢見て努力したいと思います。

ところで最近思ったのですが良い写真を撮る人ってきっと優しい人なんだろうなと思いました。まず写真とは誰かに見てもらいたい、この気持ちが第一ですよね。もちろん良い写真が撮れれば自分自身も満足する訳ですが、それだけで完結しては本当のただの自己満足です。

誰かに見ていただくには喜んでもらいたい。美しいもの、感動、驚き、写真に込められたメッセージや物語、あるいはもの寂しさ、悲しさ、時には恐怖など感情をゆさぶる写真。何らかのカタチで写真にして喜んでもらいたいですね。そのためには自分が気に入った景色や物をただシャッターを切って撮っただけではダメです。どうしたら喜んでもらえるかな?という観賞者への優しい思いが良き作品を生み出すのだと思います。




被写体の魅力を解明し言語化できる術も、大切な人をいたわる優しさに関連すると思います。細かなことに気が付く目、気持ちを伝えたり誉めてあげるときの言葉。きっと素晴らしい写真を撮る人は、こんなことも上手にできる優しい人だと思います。

自分も写真道に磨きをかけて、そんな優しさのある人間を目指していきたいです。

さて、毎度のことながら前置きが長かったですが今回の<中級>ツーリング写真解説は繊細なグラデーションを狙って最高の傑作を狙おう~というお話です。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

こちらの作品をご覧ください。海岸で日の出を待つ早朝の撮影シーンです。水平線付近は間もなくいずる太陽の熱で赤く焼け、空の高き部分は青です。暖色と寒色という反する両者でコントラストと言えます。この赤から青へ変わりゆくグラデーションを大切に焦点距離150㎜で撮った1枚です。




バイクは小さく配置しシルエットとなるのでローアングルで撮っています。今更ですが何故ローアングルかと言うと、砂浜と海の境界になる線がバイクへ貫通線(つまり串刺し構図)とならないようローアングルなのです。

最重要な空へ露出を合わせるのですから砂浜は露出が合わず、ほぼ黒くツブれますので、これは割合を最小限に留めます。このようにすると画面の底辺側に黒の安定土台を入れる効果も得られます。

デザインの要素であるグラデーション。単色の濃淡ではなくこのように異なる色へのグラデーションはとてもインパクトがあります。

狙えるのは主に日の出の直前、もしくは夕刻の日没前後の空です。ファインダーをのぞいて、いつもなら焼けている部分のみ注目しますが、青とのグラデーションを意識して画面構成をしてみてください。きっと素晴らしい作品が生まれると思いますよ。

それではまた!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

仕事中に社用車で移動中に撮った1枚です。オリンピック関連施設の建築ラッシュがすすむ地域。私の仕事はオリンピックと直接関係していませんが、周囲はが数年で激変していく様子を毎日眺めております。

 

 

高い目的意識が写真活動をけん引する

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、以前に当ブログで使っているCMSサービスwordpressではユーザーの年齢層や性別などの解析ができない…と書いてしまいましたが解析に利用しているgoogle analyticsで解析できました!

むかし利用していたYahoo!ブログでは読者層の中心は40~50代で大半は男性でした。しかし究極のツーリング写真 touring-photography.com のユーザー層は何と25~34歳の層が最も多く次いで18~24歳と全く私の想像と違い若い方の読者が多いことが判明いたしました。しかもさらに驚いたのは男性が中心と思っていたのに男性54.15%女性45.85%といい感じに二分されているではありませんか!

想像以上に女性や若者の読者様に見て頂いているなんて本当に嬉しい限りです。前回書いてしまったような中二モンスターの話なんて書いている場合ではありませんね。気を引き締めて新たな心意気で記事を書いていきます!




さて今回は前回が露出の段の解説というあまりに堅苦しい内容でしたので、解説はお休みして個人的な写真論を独り言風にいってみたいと思います。

2006年9月 北海道襟裳町 黄金道路

改めて書いてみますが私、立澤重良の写真活動は「ツーリングのワンシーンを切り取る」をテーマにしております。

いつかオートバイの旅の世界を1枚の写真にしてみたいのです。上の写真はずいぶん前に撮ったものですが、その憧れの1枚にかなり近い何かが写っている気がするのです。

例えば美しく感動的、見たことも無いような絶景、これらは良い写真として重要なことかもしれません。しかしこれだけではなく作者が伝えたいメッセージのようなものが写っていれば、単なる良作を超えて人を救える写真になるのではないでしょうか。

私が写真にこめたいメッセージとは現代人に理想的な旅の手段はオートバイですよ。ということです。

私の作品をみた誰かが「あっこんな風にバイクで一人旅、いいかもね」「私もバイクの免許とってみようかしら」と思っていただければ何にも代えがたい幸せです。




現代人にとって理想的な旅の手段はオートバイ…もちろん全ての人にお勧めする訳ではありませんが…。例えば徒歩、自転車、ローカル電車、ヒッチハイクなどでも内容の濃い一人旅は体験できます。しかしそれらをイキナリ始めるには時間的にも体力的にも厳しいものがあります。

「歩いて北海道を旅してくるから3週間休みます」とは会社には言えないですよね?

バイクならGWやお盆休みに少しの有給休暇をプラスするだけで大冒険が可能です。大冒険??そう、はじめての一人旅、見知らぬ地を目指して発見や出会いを味わう旅、大冒険と呼んでも過言ではありません。オートバイなら実現できます。

飛行機や新幹線でもダメではありませんが、どうしても快適や贅沢が介入してしまうと旅の本質が見えず内面と向き合う気持ちが作れません。「え~私がバイク?危なくない?」そう、危ないというイメージはあるかもしれません。しかし危機を意識しながら旅をする緊張感も良い物です。なかなか日常で命の危険を察知する機会なんてありませんからね。

いろいろ書いてしまいましたが言葉では伝えることのできない部分も含め、旅を忘れかけた現代の忙しい人々に「オートバイで旅に出ようぜ」というメッセージを作品に込めて写真活動をしたいと思っています。

写真にはそういったチカラがあると信じています(まだ1枚も撮れていませんが)。共感していただける方は私と一緒にやってみませんか?写真のことは究極のツーリング写真で解説していきますので!

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG




 

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ところで露出で言う「段」ってなんじゃい??<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はたまには真面目な写真解説をしてみたいと思います。いつも究極のツーリング写真の写真解説は「3才児の感受性と中二の想像力で撮ろう~」とか「バイクのフロントに装着した見えないロケーションセンサーの感度上げよう~」などなど、訳の分からない解説ばかりですので…。

ところで中二モンスターの想像力って本当に凄いと思いませんか?何も知らないんだけど知りたいという欲望は巨大な中二。むかし最初に就職した会社でブラジルからのお客さんで仲良くなった人がいたのですが、その人が「なんで日本のAVは大事なところがモザイク処理なのですか!??」と訪ねてきました。確かに、なぜ日本はこのようにしているのでしょうね?もしかして日本という国はAVにモザイク処理を入れることで中二モンスターの想像力を鍛え上げ、その力を大人になってから発揮し日本の成長に貢献したまえ、という事なのかもしれません。




さて今回の<初級>ツーリング写真解説では写真を趣味として始める上で最初に教わるカメラの操作方法。その中でよく耳にする「露出が〇段…」といった露出と段のお話をいってみたいと思います。

最初に書いておきますが露出が〇段…とか知らなくても良い写真は撮れます。ただ知識として知っておいても損はありません。しかし誰しもスマホで綺麗な画像を撮れてしまう 昨今、こういった知識をもっているだけで「おっこの人は写真にくわしいな」と一目置かれるかもしれませんよ。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 20SEC ISO800

カメラの中は真っ暗な箱です。そこにレンズを通して外部の光を一瞬だけ取り入れイメージセンサー(またはフィルム)に感光させるのがカメラの仕組みですよね。

露出とはそんな真っ暗な内部にあるセンサーに外の光をどれだけの量を当てたか?という意味です。最終的に写真の明るさと関わってくるわけです。

露出は絞り、シャッター速度、ISO感度の3つで決まります。絞りはレンズ内にある穴ぽこの事で穴を大きくしたり小さく絞ったりして光の量を調節できるもの、シャッター速度は開いていた時間によって光の量を調整できるもの、ISO感度はそもそも暗い場所で撮影するときに、少ない光量でも写るようにとセンサーを敏感にすることです。

絞りはボケ具合、またはピントの合う範囲を調整できるもので奥行のある構図を作ったときや背景のボケ具合の調整などに役立ちます。シャッター速度は写真にスピード感を与えたり、逆に瞬間として止めたりと写真内での時間、動きの表現に役立ちます。ISO感度は暗いシーンでない限りは極力上げないこと。被写体ブレの防止や三脚が無いときの手ブレを回避する苦肉の手段です。

絞り、シャッター速度、ISO感度の3者は持ちつ持たれつで、あなたが写真を撮ろうとしている目の前の状況の光を3者でシェアするのです。例えばF2.8 1/125 ISO200 と F8 1/60 ISO800 では同じ明るさの露出設定ですが、撮りたい写真の意図に合わせて撮影者が使い分けるのです。「ここは背景をボカしたいからF2.8にしよう」「ここは最低でもF8にして被写界深度をかせぎたい、でも三脚が無い…1/60くらいが手ブレしない限界だからISOは800に上げるか」といった具合です。

露出の話で出てくる「段」とは絶対的な値として写真界で使われてる単位のようなものです。オートバイでいうギアのようなものです。「前の軽トラに追いついたし、ここから上り坂だから1段下げるか」といった具合にエンジンの回転数とスピード、状況に合わせてライダーがギアを選択するのと同じです。




多くのカメラでは露出の設定は絞り、シャッター速度、ISO感度ともに1/3段単位で調整できるようになっています。

1/3段単位で表記すると下記のようになります。

・絞り (F)

1.0 1.1 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.5 2.8 3.2 3.5 4.0 4.5 5 5.6 6.3 7.1 8 9 10 11 13 14 16 18 20 22 25 29 32…

・シャッター速度 (秒)

1/8000 1/6400 1/5000 1/4000 1/3200 1/2500 1/2000 1/1600 1/1250 1/1000 1/800 1/640 1/500 1/400 1/320 1/250 1/200 1/160 1/125 1/100 1/80 1/60 1/50 1/40 1/30 1/25 1/20 1/15 1/13 1/10 1/8 1/6 1/5 1/4 0.3 0.4 0.5 0.6 0.8 1 1.3 1.6 2 2.5 3.2 4 5 6 8 10 13 15 20 25 30…

・ISO感度

100 125 160 200 250 320 400 500 640 800 1000 1250 1600 2000 2500 3200 4000 5000 6400…

1段単位ですと次のようになります

・絞り (F)

1.0 1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 22 32…

・シャッター速度 (秒)

1/8000 1/4000 1/2000 1/1000 1/500 1/250 1/125 1/60 1/30 1/15 1/8 1/4 0.5 1 2 4 8 15 30…

・ISO感度

100 200 400 800 1600 3200 6400 12800 25600…

例えば絞り優先モードで1枚試し撮りしたとしましょう。あなたが「ここはF5.6で撮りたい」と設定すれば絞りはF5.6で固定されます。しかし試し撮りの結果「少しだけ明るすぎたな」と思い-1/3段露出補正すればシャッター速度が最初が1/320だったとすると1/400になります。

シャッター速度優先モードで1枚試し撮りしたとしましょう。あなたが「背景をブラしてスピード感を表現したい、だから1/20でいくぞ!」と設定すればシャッター速度は1/20で固定されます。しかし試し撮りの結果、いい感じに流れましたが暗すぎたとします。そこで+1段露出補正すれば最初の絞りがF16だったとするとF11になります。




RICOH GR APS-C F2.8 1/6 ISO800

露出が〇段で…という事を知らなくても大丈夫です。しかし写真界では今後も露出の概念で「段」を使い続けていくでしょうし知っておいて損はないです。それにバイクに乗って気持ちよく加速しているとき「おりゃ~!次4速ギア!!」と心の中で叫んでギアを入れるとスカっとするではありませんか。エンジンの回転数と速度が合っていれば何速でもいいじゃん~とダラダラ走らせるのとでは気分が違いますよね。

それに似ています。もし撮影シーンで露出で魅せよう!と決意したとき「よし!もう1段アンダーで撮ろう」という言葉が出てくれば「気に入った明るさならいいんじゃない~」という感じで撮るのと気分が違うし、出来上がった写真も違うかもしれませんよ!!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C  F16 1/8  ISO100

1/8なんて遅いシャッターでは流し撮りもリスキーです。失敗に終わっても悔しくない気軽に撮るスナップだからこそ、1/8で流してみようなんて思えるのかもしれませんね。

 

 

30年前、革ツナギを着たままフラフラ~と遠くへ…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、また新たな読者の皆さま、当ブログはバイク写真というジャンルの小分類として「ツーリング写真」を確立しバイク旅の魅力を写真作品として発信していくサイトでございます。

そして共感していただける方々へツーリング写真のノウハウ、撮り方の解説、撮影スポットなどをご紹介しております。

「ずいぶん本格的だなぁ…楽しければそれで良いと思うけど」というノリの方も、見るだけでもOKですのでお気軽にブックマークしてください。




EOS6D mark2  + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5.6 1/160 ISO100 南伊豆

ところで私は昔から「楽しければそれでイイ」というノリが苦手でして、何をやるにも本格的に追及してしまうタイプの人間です。楽しいだけだと、その時間が終わった瞬間に何も残らなくて虚しいといいますか…。

かつて4輪でレースの真似事をしていた時もスノーボードでパウダーランにハマっていたときも、技術の向上や装備の研究など我ながら熱心なものでした。それはその時だけ楽しめれば良いというレジャー的なものと違い、高みを目ざして失敗を繰り返し前進、成長していくことが最もやり甲斐を感じると思っていたのです。

遊びだからこそマジでやりたかったのです。

バイクの楽しみ方、ツーリングも同じです。最初は「せっかくバイク持っているし、たまには遠くへ行ってみるか」という単純なきっかけでした。私がバイクと出会った30年前はレーサーレプリカ全盛期で若者はみな峠、レース、改造に夢中でした。ツーリングという言葉自体が今ほど浸透していなかったかもしれません。

その頃、VFR400Rに南海の革ツナギでキメていた私は、房総の海岸線を流すのにも何故か革ツナギでした。夏の北海道、鈴鹿8耐に行く人たちも何故か革ツナギ。モーターショウ見に行くのも革ツナギという時代です。チームに所属している走り屋はチームトレーナーの袖を切り落としベストのように着るのが流行でした。そして憧れのGP500レーサーのスポンサーに見事に影響されて、マズい洋モクをふかしていたものです(私は若いころからタバコはやりませんが)。




峠で速さとカッコいいハングオンだけを追求し雑誌バリバリマシンで〇ゼッケンを頂くなど、ごく平凡な走り屋でしたが、それでもたまに糸が切れた凧のように、あてもなく遠くに走りに行くことがありました。その感覚が今の私のツーリングライフの原点かもしれません。

「たまにはどこか遠くへ行くか」

これって人間に元来ある本能的な欲望なのでしょうか?オートバイと縁のない人でも旅行すらしない人でも、どこか遠くへ行きたいなという欲望は誰にでもあると思います。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F7.1 1/320 ISO100  北海道 北太平洋シーサイドライン

せっかく遠くへ行ってみよう!と決意したのであればレジャー感覚ではなく、自分の内面にある旅心と向き合って、少し寂しいかもしれませんが一人旅がいいものです。そして旅の世界を追求してみたい、そんな風に思って今に至るのかもしれません。

行先や移動の手段などを人任せにしてしまうと楽ですが旅としての中身は空っぽのような気がします。お金をかけて贅沢や快適を盛り込んでしまうと、それも旅の本質が霞んでしまいます。家族サービスでの旅行なら別ですが。

楽しいだけでは何か満たされない、楽しいの先にある何かを求める人。または自分の内面と向き合う時間を大切にする人。これが旅人なのでしょうか。




写真もこんな感じでキャリアとともに追及するようになり、いつしか今のようなスタイルに行きつきました。最初は撮った写真を自分で見て「撮れたこと」に満足している完全自己完結でした。やがてアウトライダーのツーリング写真コンテストに参加するようになり、発表すること人に見てもらうことの喜びを知りました。

そうなると自己満足では何の意味もない写真だ…と思うようになり、自分の撮った写真が何かの役に立たないだろうか?と漠然と思うようになりました。その頃からSNSの原点とも言えるブログが流行し、ネット上で繋がったお友達に写真を見ていただき、その反応に写真の手ごたえを感じたものです。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/80 ISO100  千葉県大網白里町

中でも嬉しかったのは「あなたの写真をみて北海道にツーリングに行くことにしました」「私もこんどカメラを買ってツーリングで素敵な写真を撮ってみようと思います」といったもので、自分が撮った写真が誰かの幸せに役立ったのかな?と手ごたえを感じた時です。

こんなことを繰り返していたら今の私のようになった、とでもい言いましょうか。何で今回はこんなことを書いたかと言うと、はじめて究極のツーリング写真を見に来られた方が「なんかスゴいなこの人、なんでツーリングでこんな写真撮っているんだろう?」と驚いた人の疑問に答えてみようと思ったからです。

しかし!!そう思った貴方。ツーリング写真はもう密かにムーブメントして世に輝き始めているのですよ!よろしければ貴方も如何でしょう?やり方は当ブログで解説しておりますので。

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上達の秘訣 期間限定公開 バイク写真17のプロセス.3

前回の続きです

初級者の方を対象に、今後どのように上達していくのか17のプロセスとして紹介しています。今回は最終回の13~17でございます。

1~6はこちら

7~12はこちら




⑬光と影を学ぼう

写真は光が命…なんて事はあらゆる解説書に書かれていますよね。私なりにもう少し分かりやすく説明すると「光に向かってレンズを向けてみましょう」となります。これは単純に逆光で撮ろうという意味ではありません(逆光もドラマチックで素晴らしいですが)。

光を見つける目を養うことです。いい光があそこに溜まり込んでいる、被写体に夕陽が写り込んでいる、木々の葉に太陽光が透過している、強烈な光源に重なって被写体のエッジが輝ている…まだまだありますが、光についてのあらゆることを経験を重ねて脳内に蓄積していきましょう。

リコー GR APS-C

もうひとつは影です。影の様子を見極める目が無いと画面と言う長方形の四角に光の部分と影の部分の割合を構成できないのです。光と影についてはこのスペースでは書ききれませんが中級者以上のキャリアを覚えた時点で、光と影について学んでみましょう。

⑭こんな時はこう撮ろう、という撮影の引き出しを増やしていこう

構図、デザイン、フレーミングといった撮り方とは別に、突拍子もないアイデアや当初は残念だった要素を逆転発想で味方にする考えなど、これらの手法を「撮影の引き出し」と呼んでいます。

保田の頼朝桜 画面全体をボカした桜で覆い、隙間にバイクを置いた「のぞき穴構図」

いつも同じような写真ばかりを撮ってしまう…そんな時は撮影の引き出しが不足しています。新たなやり方は自分で考えて生み出しても良いですし、誰かがやっている方法を自分なりにアレンジして挑戦するのも面白いです。




⑮写真を通して自分は何をしたいか考えてみよう

初心者の方にとって、これがいったい何を言っているか意味不明かもしれません。

よい写真とは撮った本人が満足するだけに留まらず何かの役に立つものです。もしも今日、死のうと思っていた人がどこかで貴方の作品を見て「勇気をもらい生きる力が湧いてきた、死ぬのをやめました」となれば人の命をも救える写真作品という事です。

このような写真活動を通して何かに貢献したいという気持ち、これが質の高い目的意識としてより素晴らしい作品を生み出すエネルギー源となります。

⑯撮り方に頼らずストレートに撮ってみよう

構図、デザイン、フレーミングまたは露出で魅せる、被写界深度で魅せる、望遠や広角レンズで魅せる、といった撮り方を一通りマスターしたら、こんどはあえて何もしない標準画角のストレートな写真に挑戦してみよう。撮り方に頼らない被写体や情景の本質を写真にするのです。

標準の画角で自然に撮った1枚 三分割構図も無ければ露出補正すらしていない

それで良い写真として成立するなら、そもそも構図だのデザインだの学んでも意味がないのでは?という疑問があるかもしれません。ここでは撮り方をどの程度まで使うかの加減を知りましょうという話です。被写体や情景、感じたこと、伝えたいことに合わせて最も似合う表現方法として撮り方をどの程度まで使うのか…という作者の裁量です。




⑰作品が撮れるようになったら自尊心を高めスタイルを確立せよ

写真をはじめよう!と決意した日から、この17まで到達するのに5年かかるか10年かかるか人それぞれだと思います。

自分が過去に生み出してきた作品を整理し、テーマやジャンルごとに綺麗にギャラリーにして発表してみましょう。そしてその数々の写真を何度も何度も自分で眺めて下さい。写真を通して高めてきた人間性、それがよく表れている作品群ということであればきっと心から「自分の作品が好きだ」と思えるはずです。

そして「自分とはきっとこうゆうコトなんだな」という自己分析をしてみましょう。それをうまく言葉にできれば、それが貴方のスタイルだと思います。

このレベルまでいけば多くの人が自分の写真活動に誇りを持てるはずです。もちろんゴールはありませんので、この先もまだまま色々素敵なことが待っていると思われますが。

長野県諏訪市

上の写真は「道は写真にすると人に何かをうったえかけているような…」そんな事に気が付いた頃に撮った1枚。私の写真は全体的にシャドウが強くローキーなものも多いようです。また美しいものにはこだわりません。それがきっと今の私のスタイルなのだと思います。

さいごに

写真とは個人で楽しむ分には極めて自由が与えられているものです。誰かがすでにやっている写真を同じようにトレースしていては退屈なものだと感じます。せっかく自由なのですから自分独自の新たなテーマ、新たな撮り方、新たな被写体でも良いと思うのです。

最初の頃は誰かの真似でも大いに良いと思います。誰だって最初からオリジナリティーなんて出せませんからね。私もかつては敬愛する写真家さん(須藤英一さんや五條伴好さんやその他にも旅をテーマに撮られている数多くの写真家さん)から影響を受け真似てみたものです。

自由で可能性を秘めた写真。簡単なマナーさえ守れば特に難しい規制などないのです。誰も考えたこともないような写真を自分が生み出せるかもしれない、そんな可能性が少しでもあるから私は写真に夢中なんです。

写真を始めたばかりの頃、どうしたら上達するのだろう?とカメラの使い方は分かるけど、まず何から始めたら良いのかが分かりませんでした。調べれば色々とマニュアル的なものが出てきます。しかしそれらは大半が撮り方を説明したものばかりでした。

今回はあまり一般には見かけない撮り方ではなく、総合的な意味で初心者の方を対象に「写真をやるとはこうゆうコトですよ」というガイドブック的な物を書いてみました。これを信じて実践していただければ最新のカメラや高級なレンズに惑わされることなく写真を楽しめると思います。

ではまた!

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