私がR1200GSに12年も乗り続けている理由

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真が撮れたとき、その写真ってプリントしていますか?写真は最終的なフィニュッシュはプリントであるとよく聞きますが、発表の場がSNSやネットが主流の現代ではなかなかプリントの機会は減りましたよね。

しかし自分で納得のいく写真が撮れた時はぜひプリントしてみてください。できればL版ではなく6つWサイズか最低でも2L版くらい、傑作だと感じたら思い切って4つWサイズでプリントし額装してみましょう。きっとご自身のバイク旅のワンシーンが特別なものへ昇華しますよ。

しかし光と影に対して露出をコントロールした作品や夕景写真などの場合、お店に仕上げをお任せしてしまうと出来上がったプリントを見てガッカリしてしまうものです。これはカメラの評価測光と同じ理屈なのですが、お店の機械は写真全体の平均的な明るさを求めるため、撮影者が意図的に暗めに撮った写真でも、勝手に明るく補正を入れてしまうのが原因です。

プリント注文時に多くの機械で「補正なし」が選択できると思うので、そういった写真は忘れずに補正なしで注文しましょう。分からない場合は店員さん(できれば店長さんっぽい人)に相談してみましょうね。ベテランの方はLightroomでプリント用のデータを作成しましょう。




2008年式 中期型SOHCヘッドのR1200GS ハイライン

さて今回はツーリング写真の解説はお休みして空冷R1200GSの話題を独り言風にさらりと書いてみたいと思います。

当ブログは【ツーリング写真】【バイク写真】という写真カテゴリーを世に認知させ、新しいムーブメントとして皆さんと一緒に盛り上げていきましょう~!という趣旨ですが、アクセス解析では人気投稿の上位はほとんどR1200GSに関わる投稿ばかりなんです。まあ・・・ツーリング写真なんてまだまだこれからですからね。それに空冷のR1200GS、気になるから次の買い替えで候補にしようかな?と思っている方にお役に立てれば嬉しいです。

私は今年でR1200GSに乗るようになって12年目になります。もう1台の愛車R1200GS-ADVENTUREは6年目。走行距離は2台合わせると13万キロくらい。我ながら良く乗ったな~と感心しますが、もちろんこれからもR1200GSでツーリングを続けて行きたいと思っております。

私の愛車遍歴を振り返ると四輪もバイクもおよそ7年サイクルで買い替えているのですが、なぜR1200GSは買い替えようという気持ちになれず長いこと乗っているのでしょうか?その辺を書いてみたいと思います。ところで人間の節目周期は7年(男性が8年で女性7年???)と言われるそうです。芸能人が離婚したなんて話も結婚7年目であったり、なんとなく今の仕事に飽きて転職した…なんて言うのも7年周期だったりするそうですよ。

2013年式(2014年登録)R1200GS-ADVENTURE プレミアムライン

R1200GSというバイクの魅力やテレレバーやボクサーエンジンなどの特徴は以前にR1200GSインプレッションを作りましたので、同じことを書かないようにしようと思いますが、一言でいってしまうと「走りが最高に楽しいツーリングバイク」なのです。

大きくて軽いこと、もちろん平均的なバイクの重さに比べたら重いのですが、見た目の迫力からは想像もできないほど取り回しも、走り出しも軽くコーナーも軽快です。ヒラヒラと乗りやすく楽しい。景色が違ってみえる喜び。より遠くへ、未知のツーリング風景を求めて…ライダーを次の旅へ誘うようなバイクです。

最初にBMWのバイクを買ったのは2003年でF650GSダカールでした。それまでバイクでツーリングに行くとお尻や足が痛くなったり、肩こりや全身の疲労感が出るのは仕方のない事だと思っていました。しかしF650GSダカールを購入してツーリングするようになると、お尻も足も痛くならないし、肩こりも疲労感も感じませんでした。1日中走り回って夜に帰宅しても「まだまだ走れそう」というスタミナが残っていて、これには本当に驚いたものです。それが面白くて日帰り1000㎞オーバーの弾丸ツーリングなどもやってみましたが、これもまた大して疲れなかったものです。

2003年に最初に買ったBMW F650GSダカール

そして2008年に今の愛車であるR1200GSハイライン クロススポークホイール仕様を新車で購入しました。2008年はR1200GSにとって最初の大幅フェイスリフト(MC)だったので、中古車はなく新車一択でディーラーさんに無理を言ってスポークホイール仕様を探してもらった記憶があります。確かBMWジャパン本社に置いてあった車両を持ってきたとか…。

納車から2年くらいであっというまに3~4万キロを走ったと記憶します。確か民主党政権の頃でETC装着車両は距離に関係なく1000円で行けた時代です。民主党が最終的に目指していた高速道路の無料化は叶いませんでしたが、それでもこの試験導入は嬉しかったですよね。

この頃、とにかくR1200GSで糸の切れた凧のように日本中を走り回っていました。そしてその素晴らしいツーリング性能とタフさ、走ることの楽しさに感銘を受けたものです。車体が大きいことはライダーのスタミナを無駄に削らない事、軽いことは走りが楽しいこと。この両者からツーリングをスポーツ感覚で走れる素晴らしさを体験しました。

2台洗車している風景。後ろは愛車のルノーカングーです。

2014年には2013年モデルのR1200GS-ADVENTUREの未使用車をディーラーで購入してGSとGS-ADVの2台体制でGSライフを送ることになりました。R1200GS-ADVENTUREは通常のR1200GSよりもオフロード寄りのサスペンションで33Lのビッグタンクを備えた派生モデルです。しかし実際に乗ってみた感じではR1200GSとR1200GS-ADVENTUREでは全く別物のキャラクターです。アドベンチャーは長いサスストロークと高い車高(長いプリロード)の影響か、乗り心地もコンフォートで走行風もほとんど体に当たりません。これは北海道ツーリングのようなロングツーリングで強力に頼もしいです。一方でスポーティーに走らせたいシーンではダイレクト感やレスポンスではR1200GSに一歩譲ります。




他人から見ると「何で同じバイクを2台も??」という疑問を投げかけられますが、私はR1200GSにツーリングにおける楽しさ、頼もしさ、絶大な信頼をよせているので、どちらか一方を選ぶのも難しいのです。日帰りツーリングで走りを楽しむならR1200GS、北海道やキャンプツーリングに行くときはR1200GS-ADVENTUREです。

2004~2011年までのモデルは空冷(空油冷)エンジンなので、機械としての魅力も持ち合わせていると思います。大戦中、世界の空域を席巻したレシプロ戦闘機、ドイツ軍のメッサーシュミットやフォッケウルフに搭載されたエンジンはBMW製です。この戦闘機の星型エンジンを2気筒にすると水平対向ですので、多くの人がBMWの水平対向エンジンに航空機へのロマンを連想すると思います。そのローテクな印象の機械を現代のハイテクで制御している妙が私は好きなのですが、最新のBMWほどハイテクが出過ぎていない点も空冷R1200GSの良い所だと思います。

メーターはオーソドックスに針のアナログ。ABSやASC(トラクションコントロール)、電子制御サスペンションのESAなどは安全装備や走行性能に関わることとしてツーリングに必要なものです。快適装備はグリップヒーターや電源ソケットなど最低限として必要なものと言えます。この辺のハイテクや装備の勘所が実に”ちょうどいい”のですね。

蔵王坊平高原国設野営場にて

ただ、それ以外に12年もずっと買い替えず乗り続けている理由があって、それが前職のある経験が関係しています。前職はバイク用品のメーカーだったのですが、新製品のフィッティング確認や写真撮影、新型車両の調査などで車両メーカーから広報車両を借りてよく乗り回したものです。

スーパースポーツ、売れ筋のネイキッド、アメリカン、スクーター、国内4社はもちろんハーレーやドカティなども乗りました。色んなバイクを乗るたびに「こうゆうバイクもいいもんだな!」とバイクの楽しみ方とは自分の知っている世界だけでなく、実に多岐にわたると実感したものです。特に印象深かったのはハーレーのスポーツスターとビューエルライトニング、途方もないパワーのZZR1400や隼、マッチョなV-MAXやB-Kingなどがあります。

そんな風に色々なバイクや新型車両を乗り回せるという恵まれた環境でした。そして試乗し終わって週末に自分のR1200GSに乗ると「やはり自分にはこのR1200GSがいちばんピッタリだな」とつくづく実感するものでした。前述の人間の節目周期といえる7年くらいを経過して「そろそろ他のバイクに乗り換えようかな?」と一瞬思ったとしても、この経験から「では他にいいバイクある?」と考えるのです。自分の使い方、つまりツーリングを味わい尽くすという用途に適したバイクは他には無いと思ってしまうのです。




・R1200GSってツアラーですよね? → ツアラーではなくスポーツツアラーです

・R1200GSってオジサンの乗るBMでしょ? → ただのオジさんではなく若いオジさんが乗るバイク(もちろん本当に若い人もOK)

・アドベンチャーバイクって言っても実際に冒険なんて行かないでしょ? → 冒険は常にライダーの内部に宿るもの。本当にサバンナや荒野を走ることではない。

あっ…気が付いたら3000文字以上も書いてしまいました。これからR1200GSを買おうか迷っている方、ツーリングがお好きでしたら空冷モデルのR1200GS、自信をもってオススメいたします!中古車も程度の良い個体でも100万円をきったものが多くお買い得ですしね。

日本という国土を小さくしてしまうような恐るべきスポーツツアラー。その圧倒的なツーリング性能は常にオーナーへ「ツーリングとは何ぞや?」と問いかけているかのようです。

今回はこの辺で!!

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構図を作る前に露出を先に決める!その訳は?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素敵なバイクライフと素敵なツーリング写真で日々を充実させていますでしょうか?自分らしい自由なツーリング、自分の好きなものを好きなように写真にすること、これだけで日々が充実するものですよね。




さて今回は少し前のツーリング写真解説で「構図を作る前に最初に露出を決めよう」という解説をしたのですが、難しくて意味が良くわからなかった…というご意見をいただきましたので、通勤中に撮ったスマホ画像で改めて解説してみたいと思います。

解説用に簡単に撮った写真ですが例えばこんな場合です。カメラは画面全体に対して平均で測光し露出を決めるのものです(平均以外にも測光方法はありますが)。日向と日陰が混在する景色ではどちらか一方を優先したのではなく平準的に決められるのでこのような感じとなります。しかし、これでは普通すぎますよね?それはなぜでしょう?その理由は特段光が美しいとは思えない写真だからです。

まずそこにある光が最も美しく見える露出を目指しましょう。この場合では日向の部分に露出を合わせてみましょう。露出を最初の写真よりもアンダーにふることで日陰はだいぶ暗くなってしまいましたが日向の部分に存在する光が魅力的に変貌しました。しかしコレだと今度は構図のバランスが崩れてしまいました。

日向に露出を合わせて光を表現すると決めたなら、その部分がバランスよく画面という長方形の四角の中に配置されるよう構図し直します。日向の部分が中心になるよう少しカメラを左上に向けてみました。これで日向の部分が中心に安定し、日陰部分はその良き引き立て役として額縁状に配置されました。

構図をつくる前に露出を先に決める理由がこれでお分かり頂けたでしょうか?




では実際のツーリング写真で解説いたします。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

鬱蒼とした森の中のキャンプ場です。日中の高い太陽光が木々のわずかな隙間から入っています。私はこのときリアルサイド分析から捻じれた表情を持つ木、それに絡まる葉の存在に強く惹かれました。木の茶色、絡まる葉の緑色は色相環で補色関係に近いです。デザインの分野で度々耳にする色相環図で補色(または反対色)関係となるものは抜群に組み合わせの良い両者という事です。

1、特徴的な木は茶色 2、絡まる葉は緑色 この2者からおりなす雰囲気が最も魅力的に見えるよう、わずかな光を使ってこの2者に露出を切り詰めてみました。

画面の多くの割合が暗くなってしまい、全体が暗い雰囲気の写真になりましたが木と葉の2者が画面と言う長方形の中にどっしりと鎮座し、魅力的な色を出すよう構成した結果です。もしこのシーンで評価測光で露出を決めれば全く違う印象の写真になると思います。

これは撮影現場を説明的にスマホで撮った1枚です。これも大幅に露出補正しましたが、ここで言いたいのは撮影地は実際にはさほど美しいロケーションでもなく、きわめて日常的なキャンプ場の風景という事です。白い軽バンは後からやってきた車ですが、それが無かったとしても「素敵な雰囲気のキャンプシーン!」とは思えないですよね?




写さなくていいものをカメラアングルやフレーミングで画面外へ除外するのは勿論のこと、露出でも同様に特別魅力的ではない要素はシャドウに包んでしまう、という考え方ですね。もちろん最も魅力的なものが最も魅力的に見える露出を選択した結果ではありますが。

暗い部分から明るいところまで、カメラが写せる範囲のことをダイナミックレンジなんて呼びますが、このように範囲が限られていることを上手に利用して、構図との関係をとっていきましょう。

あれっ・・・やっぱり分かりにくい説明だったかな。

今回はこの辺で!!!

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Dogmaに囚われない☆常識を疑い目を覚ませば…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いきなり訳の分からないタイトルで失礼いたしました。Dogmaとは直訳すると教義、教理など少々宗教っぽいニュアンスの意味なのですが、ここでは写真文化における既成観念という意味で書いてみました。

私たちは先人たちが生み出してくれた撮影技法や写真に関わるあらゆることに準じて写真を撮っていますよね。しかし、ここで冷静になって次のように再考してみましょう…既成観念に囚われすぎではないだろうか?…と。

写真のことを最初に学んだとき、それを何も疑うことなく受け入れてきましたが、最初に教わることというのはビギナー向けの内容です。これをいつまでも引きずっていると写真の可能性を限定してしまう要因にならないでしょうか?例えば適正露出で撮りましょう、手ブレに気を付けましょう、ピントは必ず被写体に合わせましょう…もちろんこれらは正しいコトなのでしょうけど…これに経験を積んだいいベテランが縛られるのもどうかと思います。

他にもあります。バイク写真を撮るときのレンズは標準50mmから中望遠85mmくらいが歪みがなくてお勧めですよ…それも本当??14mmや600mmで撮っちゃダメなの?

風景写真でいい写真を撮るには早朝か夕方で、日の高い日中はいい写真が撮れない…それも本当でしょうか?

最初に教わった何かに縛られていないでしょうか?胸に手を当てて考えてみましょう。

EOS6D Mark2

この写真を撮った時に私はある事に気が付いてハッとしました。これは私がよくやる走行中のコクピット風景を再現した写真なのですが、いつもならシャッター速度優先モードに設定しシャッター速度を1/60あたりに設定して撮るのですが、この時はなぜか絞り優先モードのままF11まで絞って走り始めました。どうしてそうしたのかは今でも覚えていません…。




帰宅してこのシーンで撮った100カット前後の走行シーンを選別している時です。あれっ???なんだ今回のは?絞りを固定して撮ったせいで様々なスローシャッターのバリエーションが混在していたのです。木陰を通過したときの測光であれば1/8、日向で測光したタイミングであれば1/30、ヘアピンコーナーを立ち上がって太陽の向きが変われば1/125といった具合です。さらに測光ポイントとシャッターを切ったポイントの明るさが変わってしまった場合など、とんでもないオーバーやアンダーで撮れてしまい、一見するとフィルムストリップ内は失敗カットだらけなのですが、その中に「おやっこれは…」とハッとする写真があったのです。それがこの上の写真です。

動きのある被写体を追って背景を流したい時や、作品に動感を与えたい時はシャッター速度優先モード、あるいはマニュアル露出モードにして任意のシャッター速度に設定しますよね?カメラのイロハを学ぶときに最初に教わりますよね。私もそうだった記憶があります。しかし、それって本当でしょうか???

脳内で描いたイメージの写真が「これくらい流したい」とイメージすれば、ベテランであれば時速40km/hくらいなら1/60程度であろう、と瞬時に露出値が出てきます。しかしベテラン故に1/60と決めた数値を疑うことなく、他のエキサイティングな選択肢を試すことはしないと思います。

RICOH GR APS-C

この出来事に味を占めた私は以降は同様の撮影シーンでは意図的に絞り優先モードに設定し、悪戯にスローシャッターの世界を冒険しました。この写真はシャッター速度1/6です。今まででは発想すら浮かんでこなかったエキサイティングな設定と言えます。もちろん従来よりも失敗を大量に生み出すことになりますが、そんなことはどうでも良いです。それよりも「走行シーンでは路面の段差などで縦ブレしないように」なんて決めつけていましたが、1/6でシャッターを切ったこの写真は縦ブレによって被写体に躍動感が出ました。まさに目からウロコです。




「あぁ!今までなんて馬鹿なことをしてきたんだ」と心底後悔するほど、シャッター速度を固定して撮っていたことが愚かな事であったと感じました。流し撮りや動感を表現したいときはシャッター速度優先モードに…カメラの説明書にも書いてある写真の基本的なことですが、そんなビギナー向けの教科書に自分が無意識下に囚われていたなんて。

むかし4輪で草レースをしていた頃にこんな事がありました。走りなれたサーキットで10週のレースをしていた終盤、私と同じFC3S型のRX-7に乗る外国人のドライバーに追いつきました。ゴールまでに彼をオーバーテイクできれば表彰台が待っています。しかし3速で旋回するコーナーを立ち上がった直後、彼のFC3Sに一瞬追突しそうなほど接近してしまい、その後はストレートエンドでトップスピードの伸びで離されてしまいました。結局、私はポジションを上げることができず鳴かず飛ばずのポジションでフィニッシュとなりました。

レース終了後、もしや…と彼に「ストレート手前のコーナーは4速だった?」と聞いたところ「そうだよ!よく分かったね」と返されました。常識的に考えて3速以外のギアを選択するのは有りえませんが、彼は柔軟な発想でやってのけました。コーナリングを終わって立ち上がりの加速で前の車を抜くなんて、よほどのパワー差がないと無理ですし、少々モタついてもギアチェンジしないで次のコーナーまで全開なのですからターボのブーストも安定します。対して後方にいた私は追突回避で一瞬アクセルを緩めたので、加圧中だったターボの圧は一瞬でブローオフバルブから排出されてしまい、再び最初からブーストし直し、さらに3から4速へのシフトチェンジと2回もターボラグを発生させたのですから、ストレートエンドで差が出たのは当然です。

セオリーに縛られた走りしか出来なかった自分と、柔軟な発想で見事に敵を欺いた外国人のドライバー。同じ車、同じタービンを搭載した両者でしたが相手の方が一枚上手でした。




そんな風に既成観念、常識、セオリー、みんなが真面目に守っている手法、などに囚われて、ワクにはまっていないか今一度見直してみましょう。写真はアマチュアでやっている限り「こうしなければいけない」は原則としてありませんからね!

今回はこの辺で!!!

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バイク写真とライダー自撮りはポージングと視線が命

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつもツーリング先で写真を撮るけど写真を撮るのに適した場所を探すのがどうも苦手だ…という方はおられませんか?

ツーリング写真がお好きな方であれば、いつかこんな写真を撮ってみたい、あの時にみたあの凄い写真と同じような感じで撮ってみたい、といった具合に心の中での憧れの写真というのを誰でもお持ちだと思います。

しかし、その憧れの1枚を実現するのにピッタリと言えるような撮影地など、そうそう簡単に巡り合うものではありません。憧れの1枚を今日撮るぞ!という願いは実は現実的ではないのです。憧れは憧れとして「幻想のツーリング風景」として心の奥に密かに抱いておくくらいで丁度良いのかもしれません。

では、どうやったらツーリング写真に適した撮影地を探し当てることができるのでしょうか?ごく当たり前のことですが「ツーリング写真」なのですからツーリングの内容が重要なのはお分かりいただけますよね?まず写真のことだけを第一に考えてしまい、ツーリングの内容を疎かにしていないでしょうか?




もしドキッとされた方はいちど写真の事を忘れて心に響く一期一会のツーリング風景を想像してみてください。それは商業化された観光スポットでもなくSNSで映えスポットとして話題の場所でもありません。ひそかに貴方の事を待っている貴方だけのツーリング風景です。国道から外れて名もない生活道路や広域農道を走りつなぎ、鄙びた街並みや集落などを抜けていけば、やがて静かな自然風景や素朴な人々の暮らしの風景を目撃します。そんな時は先を急がずバイクを停めて少し歩いてみましょう。

きっと出会えるはずですよ。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L2 IS

さて今回は<中級>ツーリング写真解説として久しぶりにツーリング写真、バイク写真におけるライダーの自撮りのお話をいってみたいと思います。

「自撮り」というと今風のワードですが、ここではソロツーリングで写真を撮る場合、作品にライダーを登場させたいのであれば自分しかいないので自ずと自撮りになります、という意味の自撮りです。別にソロでなければお友達やパートナーを撮ればライダーの登場するツーリング写真は撮れますし、見知らぬライダーでも許可をもらえればOKですよね。なので一般に言われる今風の「自撮り」とは少しニュアンスが違いますが・・・他に適切な呼び方がないので自撮りと書いてしまいます。




風景の中にバイクだけという写真でも立派なツーリング写真になりますが、ライダーの存在を見る側に予感させるようにヘルメットやグローブなどの小物を使ったりと、それなりの工夫が必要なものです。もし何の配慮もなく風景の中のバイクだけを撮ればバイクのオブジェ化は避けられないでしょう。バイクのオブジェ化はバイク写真(愛車を主役にした記念写真など)の延長のようになってしまい、風景主体の愛車写真という何とも矛盾を作ってしまうものです。見る人によっては主に捨てられたバイクが風景の中に置き去りにされているように見えるかもしれません。ツーリングはライダーの旅なのですから、やはりライダーの存在とは重要だと覚えましょう。

バイクのオブジェ化を回避する確実な方法はライダーの姿を入れてしまう自撮りなのです。三脚が必要となるので少し荷物が増えてしまいますが、自撮り専用という事であれば特別立派な三脚が必要な訳ではありません。ノーブランドの安価な三脚でも自撮りの為だけであれば機能します。「シャッターはどうするの?」というのが最も多く受ける質問なのですが、シャッターは望遠域であればインターバルタイマー機能、広角や標準などカメラが遠くならない場合はカメラとスマホをBluetoothやWifiで接続してリモート撮影します。セルフタイマーでダッシュは不自然になるのでやめましょう。もちろんダッシュしている様子を主題としたユニーク作品という事であればその限りではありませんが。

ライダーが登場するツーリング写真、つまり自撮りをする場合にいくつかのポイントがあります。まず1つめは美しい姿勢を意識すること。猫背になっていたり寒いからと着ぶくれした装備のまま撮ったり、美しい姿勢を意識せず棒立ちだったり…。自撮りは演出ですので割り切って少々大げさなくらいに背筋を伸ばして美しさを意識しましょう。そして撮り始める前に自身が映画監督や演出家になるようなイメージで、主演俳優にどのような演出をさせるのか決めておくことです。あなたの大切な作品に大根役者はいらないですよね??




上の作品の場合は樹里木高原の爽快な道を走りぬき、バイクを停車させて後方の雄大な富士山を振り返って見ているシーン、といった具合です。原則としてその作品の主題となるものにライダーは視線を送っているべきと覚えましょう。

私が愛用しているSHOEI ホーネットADVや、他にもAraiのツアークロスなどバイザーの付いたオフロード系のヘルメットであれば小さく写しても視線がどの方向に向いているのか分かりやすくて良いですね。そうでない場合は主題風景に向かって手をかざしてみるなど工夫を凝らしてみてください。

   まとめ

・ツーリング写真とはライダーの旅なのでライダーの存在が大切

・ライダー無しで撮る場合はバイクのオブジェ化にならないよう小物で工夫

・大根役者にならないよう事前に演出のイメージを固めておく

・美しい姿勢を意識する

・ライダーの視線は作品の主題へ向けること
・セルフタイマーでダッシュはやらない

今回はこの辺で!!

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ツーリング写真は天候、季節、時間帯…が命☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、如何な年の始まりをお過ごしでしょうか?最近思うのですが写真にしろお仕事にしろ他の何かにしろ、私たち現代人は無意識下に誰かが確立した手法を真似することに縛られ過ぎではないだろうか…と思うのです。

まったくの白紙状態から誰もやったことのない手法を考えて生み出す能力。これって大切なんだけど失いつつあるように思えませんか?その背景にはインターネットがあって何でも簡単に情報が入手できる現代。これって便利なのは間違いありませんが考える前にググる癖がついていないでしょうか。または自分で考えるべきものと他者の情報を参考にすべきものの分別がつかず、手当たり次第にネットで情報を得ていないでしょうか。

その結果、さくらのレビュアーに翻弄されたり皆が撮っている撮影スポットに「自分もそこに行かなくてはいけない」という気持ちに駆られたり。自分が本来望むものは他者ではなく自分自身で考えないと導き出せない…この事を忘れてしまわないよう気を付けたいですね。

自分が撮りたい写真は何なのか、どんなオートバイを自分の愛車に選ぶか、どこへツーリングに行くか、どのようなスタイルで旅をするのか…こういった事は自分で考えて決めたいですね。ごく当たり前のことのようですが情報が飽和している昨今では改めて意識したいことであります。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説としてシンプルなお話をいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

こちらの作品をご覧ください。千葉県市原市の人気ローカル鉄道 小湊鉄道です。そのとある里山風景でのツーリング写真です。特徴的な存在の木は桜で幹に絡んだツタの様子がフェラーリの跳ね馬に似ているので「跳ね馬桜」と勝手に名付けました。

いつもツーリングに出かけて写真を撮ってくるけど、なんとなく平凡で同じような写真を撮ってしまう…こんなお悩みをお持ちではありませんか?それっていつも同じような時間に出かけて同じような時間に帰る、またはお天気の良い日だけツーリングに行っているのが原因かもしれません。

ツーリング写真の多くは基本は風景写真がベースなので時間帯、天候、季節などが大きく写真の出来栄えに関係してきます。そして多くの場合、良い天気でポカポカ暖かいといった「お出かけ日和」なタイミングは良い写真が撮れないという何とも悲しい矛盾があるのをご存じでしょうか?




早朝の朝焼けや黄昏時の夕空はもちろんのこと、季節の変わり目や天気予報で「雨のち晴れ」といった不安的な天気の時、素晴らしい写真が撮れる条件がそろうものです。そうです、みんなが出かける行楽日和な天気、みんなが普通に出かける時間帯ではあまりいい写真が撮れないのです。

上の写真は朝のニュースで千葉県内は濃霧注意報が出ていました。この日の濃霧の正体は前夜から降った雨が翌朝の太陽光で温められて発生した靄ですが、出発の時は本当に牛乳の中を走るような視界不良でした。普通なら危険なので少し晴れるまで出発時間を遅らせると思います。しかし私はドラマチックな光景に出会える淡い期待を胸に出発しました。

想像していた通り、市原市を走るころには霧は晴れはじめ、辺りの景色は一変しました。朝の太陽光は地表付近の水分に反射、屈折、分散などの反応を起こし風景を幻想的に変えてくれます。霧がちょうど晴れた瞬間、直後であるからこその景色です。

作品の主題は後光が差し込む中の跳ね馬桜に他ならないですが、主要な被写体は跳ね馬桜、小湊鉄道のキハ200、BMW R1200GSの3つが存在します。以前も何度か解説しましたが奇数とは不思議な魔力があるものです。2つある被写体の存在感を2等分で撮れば美的バランスが崩れますが、3つある被写体を3等分するとバランスが成立するから本当に不思議です。この場合はR1200GSの大きさ(存在感)に合わせてキハ200の位置を決め3者の存在感を等分してみました。

この写真で最も良いのは濃霧が晴れる直前のタイミングをものにした事で光の存在が際立っていることです。不安定な天気かつ冬でも早い時間に出発したことで出会えた景色と言えます。




自然の美しさを感じ取れるツーリング写真を実現するには1.時間帯 2.天候 3.季節 の3つを意識して撮ってみてはいかがでしょうか。

今回はこの辺で!!

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企業秘密☆どこにも書いていない三分割構図の応用例

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに秘密シリーズとして、このブログを見た読者の方以外には他言無用の写真ノウハウをいってみたいと思います。といっても大した内容ではありません。誰でも知っているアレです…「三分割構図」でございます。

三分割構図は写真に限らず絵画や彫刻など多くの芸術分野で使われている比率の基本ですよね。比率は芸術に限らず建築やデザインやロゴなどにも多く使われ黄金比や白銀比(別名大和比)などが存在します。そういった比率の中でオーソドックスに1:1:1を元に画面を縦横に三等分にグリッド線をひいたものが三分割構図なのは皆さま既にご存知ですよね?

少々話が脱線しますが奇数とは不思議な魅力を秘めているもので、3分割構図、3等分、3つ(あるいは5つ)の主役といった具合であれば歓迎されるのですが、これが2等分構図とか主役が2つある写真となると、たちまち美的バランスが崩壊し、特別な意図なくこのような構造の写真を生み出すと駄作に陥るものです。

「いやぁ~三分割構図?今さら勘弁してよ、初心者じゃないし」…という貴方。本当に大丈夫でしょうか???

こんな構図だけが三分割構図の全てだと思っていませんか??




SNSやブログで他の方が撮った多くのツーリング写真、バイク写真を拝見しますが「これは三分割構図を巧みに使った構図だな」とうなるような作品は意外と見かけないものです。これは何故でしょう?

三分割構図は誰でも知っている基礎的なこと故に「もう教わったからできている」という出来てるつもりになってしまうのが落とし穴です。今回は三分割構図の応用的な使い方とその効果などについて、いつも通りツーリング写真の作例で解説してみたいと思いますので、これを機会にもう一度三分割構図の良さを見直してみましょう。

1.線で使う

まずはオーソドックスに三分割線に水平線や建物の境界など線の要素を合わせたやり方です。きっと多くの方が想像する三分割構図の撮り方とはコレではないでしょうか?

三分割構図を意識する際に線などにぴったり精度よく合わせるのが正しいと思い込んでいる人も多いようですが、必ずしもぴったりにする必要はありません。上の作品でも地平線部分が少し線からズレているのがお分かり頂けると思います。

後述する交点でも同様ですが合わせる部分は被写体そのものではなく被写体の魅力的な部分、あるいはボリューム感のある部分などに合わせます。上の作品の場合は左側へ存在する山の線と右側に存在する日向となる部分の境界線を吟味し、これらのボリューム感を総合的にみて感覚的にこの位置で撮っています。

以前も似たような話を書きましたが撮影時に考え込んで精度よくやる必要はありません。自分の感覚を信じて「しっくりくる」三分割でいいのです。写真とは計測するのではなくいつでも自分の感覚を信じることです。

2.交点で使う

これも多くの方が思い描く三分割構図の使い方ではないでしょうか。グリッド線の交わる交点にバイクやライダーといった被写体を置くやり方ですね。

多くのカメラにはファインダー(またはモニター)に三分割グリッド線を表示する機能が付いているものです。ビギナーの方はまずはこの機能を使って三分割構図を交点を使って練習してみましょう。慣れてくるとグリッド線を表示しなくても脳内に描いた「こう撮りたい」という写真イメージの時点で三分割構図が作れるようになります。

上の写真のようにツーリング写真としてはしっかりとバイクの存在を見せる撮り方の場合、交点の位置は安定のでるポイント、重心であろう位置に決めてみましょう。この場合はF650GSダカールのクランクケースに合わせています。これが人物であれば瞳(できれば左目)、山の風景であれば頂だったりします。

3.面で使う

意外と知られていないのがマス単位で使うやり方です。この作例ではフレームカットしたR1200GSを右下の面に合わせてみました。私のストレージを探しても見当たらなかったのですが、このマス面を中央に配置した日の丸三分割構図もお勧めです。後述でこれに似たことをご紹介しますが、ここではあくまで面単位で使う場合の話です。三分割線の中央の面を使えば主題を強調し、作品の意図を明確化できる安定三分割構図が作れると思います。




4.複合させて使う

1から3でご紹介したような使い方を複数あわせて使う方法です。巧妙にこれを完成させるには知恵の輪やルービックキューブを攻略するように、目の前の被写体や情景のあらゆる要素を組み上げては崩してを繰り返して完成させます。

上の作例では船の船体、船のマスト、R1200GSを止めているコンクリの堤防の3辺で線の部分に合わせています。加えてR1200GSの場所は左上の交点にぴったり合わせているのがお分かり頂けると思います。

複合的に魅せる三分割構図の効果は写真を見る側に「おっ三分割構図だな」と気が付かせない、写真の構造を隠した巧妙な構図が完成することです。例えば1.の写真のようにシンプルに地平線と空の境界だと、恐らく見た人の多くが三分割構図であると認識すると思います。

いい写真とは見た人が専門家でない限り、極力は構造を感じさせないのがベターだと思うのです。どのような手法で撮ったか?を連想させるのは重要な作品の意図、主題をボヤけさせてしまうでしょう。複合的に見せるこの方法はあからさま三分割構図を回避できるのです。

5.貫通ポイントで使う

よく写真の「この撮り方はダメですよ」と言われるタブー構図に串刺し構図というのがありますね。バイク関係のSNSなどで見かけるのは道路標識などの前にバイクを停めてパチリと撮った1枚。標識の縦のパイプがバイクのド真ん中を貫いているような写真です。それはさすがにダメですが、一概に貫通や串刺しを敬遠するのもどうかと思います。

上の作例は小舟の船首に舫を固定する杭がありますが、杭はクギ型であるのも手伝ってデザイン上では船に突き刺さっているように見えます。こういった「突き刺さっている感」は印象として強烈です。この刺さっているポイントを利用しない手はない…というのが私の個人的な考えですが。

とにかく突き刺さっていると感じたデザインを発見したら、そのポイントを三分割線の交点に配置してみましょう。

6.日の丸とのハイブリッド

これも複合的な見せ方ですが三分割構図の中に日の丸構図を入れて安定を狙った構図です。左右の木立と横たわるカヤックで三分割線で囲い、主題となるバイク、テント、タープといったキャンプシーンのアイテムを小さく一か所、つまり中央のマス目内に集めました。さらに黄色で囲んだ木を日の丸構図として配置することで、画面の中央へ視線を吸い込む効果を期待したものです。

ちなみにこの構図、いま偉そうに解説に使っていますが実のところ撮影の時点では三分割と日の丸構図のハイブリッドいこう!なんて考えもしないで撮っていました。つまり意識して撮っていません。無意識にこうしたのか、ただの偶然なのかは撮った私でも分かりませんが、私は最近になってこのような無意識と偶然を彷徨う曖昧さに何か惹かれるものを感じます。

おっと…また話がマニアックな方向に飛躍するのでやめておきましょう。マニアックな話はまた別の機会に書きます。




いかがでしたか?誰でも知っている構図の基本、三分割構図ですが私が説明できる応用例だけでもコレだけあるものです。もちろんこの他にも三分割構図の応用はまだまだあると思います。

写真に限ったことではありませんがキャリアを積むうえで、どこかのポイントで基礎を見直すって大事なことですよね。

今回はこの辺で!!!

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R1200GSのタンクバッグで使いやすい物を見つけました

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、もうお正月ボケは抜けましたでしょうか?私はこのブログで予約投稿機能を使っているのですが、先ほど公開待ちの記事の誤字脱字のチェックをしていたところ「究極のツーリング社員」という恥ずかしミスを発見しちゃいました。怖いですねぇ~お正月ボケ。危なくこのまま公開されちゃうところでしたよ。しかしツーリング社員って…仕事しなさそう。

しかし私は前職がバイク用品のメーカーで開発をしていたので、まんざら「ツーリング社員」というのも心当たりが無い訳でもありません。当時、バイクの外装パーツやタンクが樹脂製が主流となりつつある過渡期でして、それまでタンクバッグといえば磁石で固定されるのが一般的でしたが、吸盤やベルト固定など様々な固定方法を設計せざるえない時期でした。

そして私の愛車でもあるBMWのR1200GSが世界的なヒット商品となってバイク業界は従来のビッグオフという呼称が淘汰され、アドベンチャーバイクという新たなムーブメントが席巻する渦中でもありました。メーカー各社がR1200GSに追いつけ追いこせと様々なモデルを投入してきたものです。

Moto Fizzのラリータンクバッグ 前側が吸盤で後ろ側がベルト固定

そんな折にR1200GSにぴったり合うタンクバッグを作らねば…と開発をしたのですがR1200GSも他の最新バイクと同じく樹脂製のタンク外装です。従来の磁石は使えませんので苦肉の策としてベルト固定と吸盤固定のハイブリッドの商品を発売しました。「苦肉の策」とはベルト固定は良いとして吸盤は過酷なツーリングでの使用環境では、途中で外れてしまい十分な信頼性が無いことが事前に分かりきっていたからです。

吸盤固定は出発時はしっかり付いていますが低温や環境変化で外れやすく、汚れが付着した場所へ再度取り付けると付かない…など特にR1200GSのようなバイクで行く過酷なツーリング環境では十分な固定方法ではありません。艶消しの塗装面やステッカーなどの段差にも弱いです。




そこでツーリング中に外れることなく完璧にフィットするものを…と検討するとアフター用品メーカーでは良さそうな物が見当たらず、どうしてもBMW純正タンクバッグとなってしまいます。

BMW純正 R1200GS用タンクバッグ

R1200GS用のBMW純正タンクバッグはいくつかのバリエーションがあります。スモールタイプとラージタイプ、それからアドベンチャー用の3種類くらい存在したと記憶しています。空冷モデルの場合、中期、後期型はタンク形状が同じなので互換していますが前期型用が互換するかは未確認です。ただし前期型は燃料の給油口キャップにボルトが露出しているタイプで、この時代のBMWの定番であったMotoFizzのバインドタンクバッグシステム(タンクキャップにステーを装着する固定方法)が選べるというメリットもあります。ただしバインドシステムは相当以前に生産終了商品なので、いま買うなら中古品を探すしかありませんが。

そしてBMW純正タンクバッグは純正だけに作り込みはしっかりしていますが、使い勝手は良いとは言えません。特に給油時の着脱は手前側のファスナーの着脱がやりにくく、雑にやってしまうとファスナーが動かなくなってしまいます。仕様では防水バッグになっていますが1年も使えば防水機能は失われ、雨天時に中の荷物が濡れます。マップスペースも紙ぺら1枚ほどのマチしかなく、ツーリングマップルのような冊子を入れて使うのは難しいです。そして最大の難点は価格で4万円前後と高価です。

しかし他に良い選択肢も無かったので長いことBMW純正のタンクバッグを愛用してきましたが、ふと先日いいものを発見し試したところバッチリR1200GSに使えたのでご紹介したいと思います!

これです!ゴールドウインのGSM17705 スポーツシェイプタンクバッグ16という製品です。やはりタンク外装が樹脂製のスーパースポーツモデルを対象に開発された製品だと思いますが、前後の向きを逆にしてしまえばバッグ底部の傾斜したデザインはアドベンチャーバイクにぴったりフィットするのです。

特筆すべきメリットはこれです。ベルトで車両へ固定させたベース部分だけを残してバッグ本体を簡単に外せること。そしてベースの中央には大きな開口部があり、そこからタンクキャップが開閉できるので給油時が快適であることです。




しかしR1200GSの為に作られたタンクバッグではありませんので、普通に装着すると安定はイマイチです。上の写真の状態では前側はベルト1本をステムに通して固定、後ろ側のベルト2本はシートレールに固定しました。しかしこれだけだとバッグは左右にぐらついてしまいます。

そこでスポーツシェイプタンクバッグに付属していた補助的なサイドフラップを何とか使えないか考えてみました。このフラップは吸盤になっていて、バッグ本体とベースの両方に接続し安定させる目的のものです。もちろん吸盤を使うつもりはありませんが…。

思いついたのが補助フラップから吸盤を外し、小さくカットしてこの部分に挟み込んでしまう作戦です。

フラップを小さくカットして中央にボルトを貫通させる穴をあけてます。

うまくいきました!これでバッグがグラつくことなく固定できるようになりました。

やや小ぶりですが見た目もキレイにフィットして気持ちいいです。用品メーカーのタンクバッグは昭文社ツーリングマップルが使いやすいよう設計されているので、何よりこれが有難いですね。

スポーツシェイプタンクバッグは小ぶりなので、このようにハンドルをロックまで切ってもスイッチ類を押してしまうような事はありません。




ゴールドウィン スポーツシェイプタンクバッグは容量可変式で13~16Lと小さめです。私の場合はキャンプツーリングであれば洗面用具、タオル、携帯エアピロー、ヘッドランプ、レザーマン、シールドクリーナーなど小物が中心なので十分な大きさです。写真にはありませんがもちろんレインカバーも付属しています。

ただ1つ難点なのはスポーツシェイプタンクバッグは2010年頃に発売された製品で既に生産終了商品となっていることです。ヤフオクやフリマアプリで中古品を狙うしかありませんが、あまりタマ数は多くないようです。あれば安く買えますけどね。

色はブラックとガンメタ(グレー)があるようです。ヤフオクやフリマアプリで探す場合、出品者の写真がイマイチだとどちらの色か判別しにくいので、そのような場合は出品者に質問してみましょうね。えっ?そうです、私は両方買っておきましたよ。

ゴールドウィンGSM17705 スポーツシェイプタンクバッグ16・・・今年でR1200GSに乗るようになって12年目ですが、ようやく理想的なタンクバッグに巡り合うことができました!

今回はこの辺で!!

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2つの作品を撮る習慣で脱!ビギナー

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは生きていく上で重要である1.家族 2.お仕事 をお持ちだと存じますが、3つめ以降をお持ちの方はどれだけおられますでしょうか?先日、こんな話題をラジオで聞いたのですが、これからの時代は家族を大切にするのは当たり前、仕事一辺倒では時代遅れ、その他の何かで3つ以上持っている人が社会を良くしていくのだそうですよ。これは多様性を求めるこれからの日本人のお話と合致しますよね。

となると家族と仕事以外では何があるでしょうか?趣味、レジャー、スポーツ(観戦)といったところでしょうか。しかしこれだと何となくライトな感じで新しさは感じませんね。

趣味でもレジャーでもない「ライフスタイル」という呼び方はどうでしょう?例えば私の場合はバイクで旅することをライフスタイルに、写真で芸術的な活動をすることをライフスタイルにといった具合です。ライフスタイルは無収入でもOKですし定年もありません。その気になれば生涯続けられる「自分らしさ」の活動です。

私はプロのカメラマンになりたいとは思いませんが(性格的に無理)個人的な活動家としていつかは何かに貢献したい、という気持ちは強く持っています。まず始めることができたのはこのブログです。次にツーリング写真を通してバイク旅の魅力を発信すること、将来的にはツーリング写真という文化が社会的に認知される日を目指したいですね。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説です。ここのところ少々マニアックな解説に暴走気味だったので、優しいツーリング写真解説に軌道修正いたします。題して2つの作品を撮る習慣で脱ビギナー!ツーリング先で「おっ!ここはいい感じだ」「素敵な場所を見つけちゃったわ~」と思ってバイクを停めて写真を撮ったのに、出来上がった写真はなんか平凡… こんなお悩みをスッキリ解決する簡単な方法でございます。

先日、地元の南房総をツーリング中にこんな素敵な場所を見つけちゃいました。「あ~いかにもアンタが好きそうな所だね」という声が今にも聞こえてきそうですが、そうです私はこうゆう雰囲気が大好きなんです。今年は自分の「好き」に対して改めて向き合う一年にしたいので、とことん好きを追求していく所存です。それに写真の世界では自分の「好き」にコンプレックスのような感情を抱くのは良くありません。

上の写真は言うまでもありませんがブログ解説用に撮影地の様子を説明的に撮った1枚です。屋根も飛んでしまい朽ち果てた番屋に使い古された漁網などが放置されています。興味深いのはその内部に光が差し込んでいる様子です。ここを見つけて「うわ~ここは最高に素晴らしい!」と興奮ぎみの私の様子を見て近くで釣りをしていた人が心配そうにしていました。「あの人、頭大丈夫だろうか…」という感じに。もちろん気にしませんが!

さて、撮影地の好みの問題は今回の解説の本題ではありません。「ここで撮ろう」とバイクを停めた貴方が大好きなその場所で、平凡なツーリング写真を撮ってしまわない為の方法です。といっても至極簡単なことです。次回からツーリング先で写真を撮るときは必ず次の2枚の写真を撮るよう心掛けてください。




1.バイクの写真

EOS6D Mark2

画面内にバイクを堂々と配置してライダー(つまり貴方)も登場させた自然なバイク写真を撮ってみましょう。愛車が最もカッコよく見えるアングル(横7:前3または横8:前2のややローアングルなど)を探りパーツの各所に光が当たるよう意識して下さい。バイクを主役にしたバイク写真とはいえ人物の登場で動感やStory性が出るので是非自撮りでチャレンジしてくださいね。ただカメラ目線でピースだと記念写真になってしまうので、そういった写真も撮っておきたい場合は別で撮ってください。

2.ツーリングシーンの写真

EOS6D Mark2

はい、次にツーリングシーンの写真を撮ってみてください。貴方がバイク旅でこのような場所に辿り着いたぞ、このような被写体と出会ったぞ、という意図の写真です。バイクは主役ではありません。ここでは写真を見た人が「バイクでここへ行ったのだな」というのが十分に分かる程度にバイクやライダーの存在感を裁量します。バイクの存在感を落とす方法はこの写真のようにフレームで切ったり、他にも小さく構図する、ピントをぼかすなど様々あります。




1.バイクが主役の写真を撮る 2.ツーリングシーンとして景色主体の写真を撮る。1つの撮影地で必ずこの2つを撮るよう心がけるのです。重要なポイントは誰に見せても1なら「この写真の主役はバイク」、2なら「この写真はツーリング」と明確に分かるように撮ることです。どっちかハッキリしない写真を撮らないように!

ビギナーの方がつい撮ってしまう写真とはあれもこれも欲張って、全てを画面内に等分に入れ背景との割合を整えた(つもり)の写真です。バイクと風景。この2者を2等分で撮ればたちまち主題はボヤけ、デザインの上でも美しさが出ません。理由は私も説明できないのですが写真を含む多くの芸術で、2つあるものを2等分するのは避けるべき比率なのです。もちろん水面のリフレクションや双子の子犬など、何か理由があって2等分なら成立しますが、そういった理由なき2等分は悪であると覚えましょう。

バイクと風景の存在感を2等分した写真を撮らない。そのためにバイク主役の写真と風景主体の写真の2作品を撮ってみましょう~というお話でした。簡単でしょう?今回は…

ではまた!

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秘密の撮り方☆キラキラに輝く海岸シーンとバイク写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この美しい景色をどうして写真にできないのだろう…と悩んだことはありませんか??どうして見えている通りに写らないのだろう?どうして画像を確認すると、いつもガッカリしちゃうのだろうか?と。

しかしカメラは無機質な機械なので間違いなく目の前の風景を忠実に画像化しています。あなたに意地悪をしようとデータに何か細工をしている訳ではありませんし、逆にあなたを喜ばせようと頑張ってもくれません(i phoneのカメラ機能は気が利いていますが)。

ダイナミックレンジという光の観点での「写せる範囲」という意味では確かに見た通りに写らない場合が多々あります。この問題については私は範囲が限られているからこそ写真は面白いと常々感じるのですが、ここにジレンマを感じている人は多くおられるようです。何しろ人間の目はピント合わせにしろ明るさの調整にしろ実に良くできていますからね。




しかしこういった光の範囲の問題とは別に、うまく写真にできないという悩みは多く存在します。これは私の個人的な考えですが人間の目は心が反応してから見える様子と、心が何も反応していないまま見える様子では全く印象の異なるイメージだからなのではないでしょうか?

異性に例えると分かりやすいです。「あんな彼のどこがいいの?」と友達に言われても、いちど惚れてしまったら太い眉毛も四角い顔も、その人の特徴の何もかもが素敵に見えてしまうものです。せっかく期待して撮ってもガッカリした写真とは彼と出会う以前の赤の他人だった頃の彼といったところでしょうか。

つまり写真が見た通りに撮れない…と言うのは正確に言うと「見て感じた通りに撮れない」なのではないでしょうか?だとしたら「どう感じたか」を自分自身で分析できない限り、永久に望む写真を手に入れるのは難しいのかもしれません。本当なら理屈抜きでpassionだけでシャッター切りたいですよね。私もそうです。しかし実際にはpassionだけでなく時にCoolに分析しなければいけない…この少しだけもどかしい所が写真という芸術なのかもしれません。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2

さて、熱く語った前置きがやたらウザいなと思った皆さま、本題の写真解説をしてみたいと思います。上の作品は強烈な逆光の海岸をドラマチックな表現として演出したツーリング写真です。強いコントラストに黄金のキラキラはきっと多くの方にインパクトを与える印象写真ではないでしょうか。

しかしこういった写真をイメージに抱いて、いざツーリング先で同じようなシチュエーションに出会った時、普通にシャッターを切っただけでは冒頭の話と同様にガッカリすること間違いありません。先ほど「ドラマチックな表現として演出した…」と書きましたが、この作品は正真正銘の演出をしていますのでその仕組みを解説いたします。




実際にこの撮影シーンでは空を直視するのも困難なほど強烈な太陽光が降り注いでいました。キラキラ系を実現するには、それくらい強烈に眩しくないと無しえません。露出は評価測光は役に立たないのでマニュアル露出モードに切り替えて、まずはF11辺りに絞り込んで1/1000くらいで試し撮りしてみましょう。そして撮影時間は午後3時頃です… って、ええ?夕方じゃないのか?と驚かれたと思います。夕方ではありません。

実際に夕焼けになるほど陽が落ちてしまうと、光は地表付近の塵や水分に屈折、分散、吸収されて昼間ほど強烈ではなくなります。それでは海面にキラキラのハイライトが豪快には入ってくれないのです。

空を直視できないほど強烈な太陽光は瞼を細めて手をかざし、その上でなお脳内に強烈に入り込んできた光だけが撮影者の心に刺さったはずです。夕方の赤というよりは心に刺さったときの黄金色をイメージしてホワイトバランスを調整したのです。

はぁ~・・・そういうカラクリだったのね~。と複雑な心境の貴方。写真ってこういったシーンに限らず、案外とカラクリだらけなものですよ。ただそのカラクリをどのように使うかは撮影者の人柄や愛に関わっています。インチキな人物ではカラクリをインチキにしか使えませんし、相手に少しでも喜んでもらえる為にプレゼントを丁寧にラッピングし手紙とサプライズまで加える…そんな愛のある人はカラクリを素敵に使えると思います。




そして最後に…こういった撮影裏を聞かされて夢が壊されてしまう…というのもあると思います。せっかく太い眉毛や四角い顔も愛せるほど好きだったのに、それを聞いて100年の恋も冷める瞬間だわ…と。だから皆さまは私が今やっているように撮影裏を公開するなんて愚かな行為はしないでくださいね。

今回はこの辺で!!

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大好きな1つにグッと寄って質感を表現しよう☆<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、お正月休みも終わって今日から仕事始まりの方も多いのではないでしょうか?なかなかお正月気分が抜けないものですが気を入れ替えて頑張っていきましょう。

私は年末のお休みに南房総市の「ミカン畑のキャンプサイト」で有名なオレンジ村に行ってきました。2泊したのですが真ん中の1日は雨だったので、タープの下でのんびりと読書をして過ごすことにしました。




読んだ本はこれです。1年くらい前に発売された原田マハさんの「たゆたえども沈まず」です。この本はゴッホとその弟のテオドロス、そして浮世絵をパリに広めた日本人画商のお話なのですが、とても面白かったです。私は絵画に詳しい訳ではありませんがゴッホの生い立ちや印象派の絵画、浮世絵の素晴らしさを知ることができました。究極のツーリング写真の読者の皆さまへオススメできる一冊です。

しかし、この本を読んでふと気が付いたのですが私の撮る写真はどこか浮世絵的なものがあるのかな…または無意識に浮世絵に影響を受けているかな?と感じました。もちろん歴史的な美術に私の写真を関連付けるなど怒られてしまいそうですが、例えば葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」では独特のタッチで表現された大波の様子を大胆に螺旋構図で配置し、その遠景に小さく富士山を描いています。富士山は本来であれば大きく堂々と描くものですが、あえて遠景に小さく配置して波との圧倒的な遠近感を作っている手法など、私がよくやる構図でもあります。

2024年度から採用予定の新紙幣 神奈川沖浪裏の1000円札

ちなみに富嶽三十六景は36作品ではなく46作品なのだそうですよ。そして神奈川沖浪裏は2024年度から採用される新紙幣にも採用なのだそうです。素晴らしいですね。

あっそれと関東圏の方は2020年1月19日まで両国の江戸東京博物館で大浮世絵展をやっています。またすぐ近くにすみだ北斎美術館もあるので足を運んでみては如何でしょうか。

さて、前置きが長かったですが今回は久しぶりに<初級>ツーリング写真解説として被写体にグッと寄ってその質感を表現してみましょう、という解説をしてみます。まずはこちらの作例をご覧ください。立ち寄った漁港で撮ったツーリングシーンの1枚ですが、漁港とは漁船や漁具だけでなく、錆びたドラム缶、使い古されたロープ、地面に落ちたペンキ、カラフルな浮きなどユニークな被写体の宝庫であるのは以前にも当ブログで書きましたね。

このシーンでは小型船の船首に積まれていたロープと浮きに私のセンサーが反応を示したのでソレを撮ってみることにしました。こういった色々な物が存在する撮影地では海岸などのシンプルな背景となる場所と違って、きちんと構図を整理する作業が要求されます。それを念頭に置いていつも通りリアルサイドとハートサイドの双方のアプローチで撮影に挑みましょう。




まずリアルサイド(現実の様子)でのアプローチで重要なのは目の前の空間の様子を把握することが1つ、それに基づいて重要なことを決定付けますが何かお分かりでしょうか?そうです焦点距離です。ズーム機能やレンズ交換によって広角でいくか望遠でいくか、はたまた自然な距離感の標準域でいくのかを最初に決めましょう。

次に興味をひいた被写体の大きさやバイクとの位置関係、それからデザイン要素の洗い出しです。小舟の船首部は小さな空間として捉え、R1200GSが停めてある場所まで7~8mといった所です。船体の内側にペイントされたミントグリーン、浮きの黄色がひと際カラフルなデザイン要素として印象的ですね。

次にハートサイド(撮影者の心、感動)を感じ取ってみましょう。ここで写真を撮りたいと思った理由の解明です。漁港に佇む漁船や道具たちは逞しさや強さを感じる存在感、または役目を終えて静かに朽ち果てる時を待つその崇高さに私の旅心が反応しました。

これらリアルサイド、ハートサイドの両者の分析から「小舟の船首に乗せられた漁具達が静かに次の出番を待っていた」と言語化しソレをツーリング先で出会った風景として作品化すれば良い訳ですね。

主題が船首に積まれた漁具と決まったので脳内にイメージ写真を描いてみましょう。こんな風に撮りたい、こんな風に写るであろう…という空想の写真です。焦点距離はこの場合は28mmを選択・・・というか単焦点のRICOH GRなのでこの時はその他に選択肢はありませんが。

そしてセオリーに従ってグッと主題に寄って1枚撮ってみましょう。偶然ですがデザイン上で存在感の強い舫をつなぐ杭のような物ですが、これが上手いこと三分割構図で決まりました。




しかし、これで本当に伝えたいことが伝わるでしょうか?当初に脳内に描いた写真イメージの通りになりましたか?この寄って撮った1枚を検証して何度も自問してみましょう。「本当にこれでいいか?これで心の底から納得できたか?」と。

「何かが足りない、何か小さな違和感がある、釈然としない、まあまあなんだけど…」そう感じたら絶対に撮影をやめてはいけません。この場合の答えは次のようになります。以前も究極のツーリング写真で解説しましたが、このように前景を作った写真で重要なのは、その前景となる被写体の質感の表現です。このままだと主題であるロープや浮きの質感が十分に伝わりません。

 

船首に置かれたロープの様子を意識してさらに寄った1枚がこれです。舫をつなぐ杭が日の丸の位置に突き刺さる構図で絶対的な安定が出ました。先ほどの写真と比較してみて下さい。

質感とはあたかも手で触れた時の感触が伝わってくるような表現のことです。もし寄っただけでは十分に質感が出ない場合は、後でレタッチで調整してみましょう。

この作品の場合はLightroomでロープと浮きの部分を選択し・明瞭度・コントラスト・テクスチャ(Lightroom Classicの場合)を調整してイメージに近づけます。やり過ぎに注意ですが何らかの理由で大幅にスライダーを動かした場合は、選択範囲以外は手を加えないのがポイントです。この作品もそうです。

ちょっとレタッチの内容が入ってしまい、やや初級向けではない内容になってしまいましたが、まとめると最も魅力的だと感じた部分、自分が大好きなコトにしっかり寄って、その様子を表現しましょう!という極めてシンプルなことを解説してみました。

私が今年の写真活動で取り組みたい1つとして「好き」の追求があります。自分が目指す「いい写真」に深く関わるのが「自分はこうゆうの好き!」という個人的な好みなのでは?と思うのです。

おっと…つい長くなってしまったので、今回はこの辺で!!!

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