
愛車の写真を撮るときに記録的に撮っていませんか?
ただ枠におさめてピントを合わせれば正解…と思い込んでいると、平凡でありきたりな写真に陥ります。
愛車の写真を撮るときは、そのバイクの造形をよく観察し特徴をとらえ、それが最も魅力的に見えるようなベストアングル、ベストフレーミングを探りましょう。
そして自身の【魅せ方の引き出し】からそのシーンに相応しいものを選択し、ベストアングルに演出を加えます。

例えば一枚目の森の中の写真はカラーバランス、二枚目の海のシーンでは望遠で海面の青を引き寄せました。
「私は写真のセンスがない」と嘆く方がおられますが、センスとは【魅せ方の引き出し】にたくさんのカードが入っていて、その場面に相応しいカードを切れる才能のことです。
多くの方はカードを2、3枚しか持っていないのに「センスがない…」と言っているようです。
まずは貴方の魅せ方の引き出しに100枚くらいのカードを準備しましょう。
たくさんの魅せ方カードを在庫させたら「この場面ではこれだ!」とカードを切るセンスに磨きをかけるのです。センスとは先天的なものではありません。自分で磨くものです。

私は10年以上かけてこれを磨いてきたので、なかなか洗練されていると自負しております。もちろんこの先も磨いていき終わりのない表現者の道を歩んでいきます。
常に関心の対象を写真とし(カメラやレンズではありません)、写欲という創作欲に従順に、好奇心で学び、実践と大量の失敗を繰り返してください。そう、大量の失敗です…それを検証すれば必ず学びがあります。
次のツーリングで一歩前進し、また次で前進する。一年前に撮った桜の風景の写真と「まったく同じような写真だな」と感じる人と「去年の自分とはまったく違う」と成長を感じられる人では天と地ほどの差が出ます。
写真を撮るのは楽しい!ということを見失わなければ、今回ご紹介したような写真なら誰でも撮れると私は思います。
さあ、次のツーリングであなたの【魅せ方の引き出し】に新しいカードを増やしてみましょう。