あまり語られないバイク写真の基本構図




久しぶりに写真のノウハウについて少し書いてみたいと思います。

一般的に写真の基本的なノウハウとして三分割構図とか遠近法とかを聞きますね。今回はそういったことではなく、直感的な美しさを感じるバランスの話を書いてみたいと思います。

さて、上の作例ですが・・・不思議なことにバイクを買い替えると趣味も少々変わるようで、最近はウェアーにやたらこだわるようになりました。

MOTOGUZZI V7に似合うようなレザーライダースやカッコいいジーンズなど。あれこれ選んでいるだけでも楽しいものですが、それを手に入れると今度は写真を撮りたくなるものです。写真のものはクシタニのアンフィニッシュドジャケット2にMaxFritzのダブルニーデザートパンツを合わせてみました。




まあ、ウェアーの詳細はいいのですが、こういった写真を撮るときに悩ましいのがポージングとバイクとのバランスです。以前も少し書きましたがモデル撮影の世界では王道とも言えるコントラポストというのがあります。腰を傾け背骨のラインをS字にするものです。

今回もコントラポストの応用で体のラインにS字を入れてみました。下半身のラインは車体のサイドスタンドの傾きに同じ方向に合っています。なかなかモデル撮影やデッサンなどの知識がないと、こういった部分まで意識するのは難しいですが、この直感的に美しさを感じるポーズやS字、傾きの妙などを心得ると写真が変わってきます。




もう一つ、多くの方が出来ないのが【どちらか一方が主役であることを明らかにする】ということ。バイクならバイク、ライダーならライダー、風景なら風景。誰に見せても何が主役なのか?という問いに同じ答えが返ってくるよう明らかにするのです。

やり方はいくつもありますがピント位置、大きさ、上のようにバイク(主役ではない方)の一部をフレームで切ってしまう、といった手法がシンプルなやり方です。MOTOGUZZI V7のフロントの一部を枠で少々切り落としただけで、ライダーが主題となる構図となるのがお分かり頂けると思います。

面白いのをもう一つ。バイクが向いている方向と対照的に、ライダーが視線を向ける方向を真逆にしてしまう!というやり方です。こうすることでバイクが見ている先、ライダーが見ている先、つまりスペースにバランスをもたらし、結果として構図に安定が生まれます。

いかがでしたか?4~5年前までよくこんな風に写真に関わるノウハウを書いていたのですが、久しぶりに詳しく書いてみました。

今回の内容はスマホ撮影や動画撮影でも使えるノウハウです。ぜひ次のツーリングで実践してみてください。

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