
今回は久しぶりに写真の話を書いてみます。
もちろんただの写真ではなくツーリング写真、バイク写真に関わることです。
「いい写真が撮りたい」これはカメラを手にする人の共通の願いですよね。
…いや最近ではカメラと限定せず、スマホでもいい写真は撮れますからね。
趣味であれ、職業であれ、大衆的であれ、写真家であれ…
撮るからには「いい写真」をこの手で実現させたい。
でも多くの人はなかなか叶わず… 果てには諦めモードで
「私にはセンスがない」といって嘆いたりします。
いい写真を撮るにはどうしたらよいか?
このスペースではこの疑問の全てを書ききれませんし
当然、私の知識も全く足りません。
ただ私の知っていることを端的に言わせていただければ
1.【いい写真】というのを自分なりに定義する
どう撮るのが正しいのか?と正解を求めたり
他の人がどう撮っているのか「お手本探し」をしない
お手本をトレースしただけの写真を撮らない
大切なのは自分ならどうなのか?という一個人の表現です。
バイク旅で出会った風景や被写体。それを受け自分はどう感じ、どう表現したいのか?感受性、表現力、個性をフル動員して一枚を生み出すのです。
きっちり「私」という個人を堂々と表現しましょう。
2.イメージの解像度を上げる
正解探しをしないと決めたら、そのシーンで撮ろうと思った理由を探してみよう。
言語化できればしても良いし 出来なければその感情をイメージするだけでOK
こう撮りたいという完成予想図、空想の写真、いつか額装して未来に見返すであろう
一枚の作品というの想像、空想、妄想、とにかく脳内でイメージしまくります。
そのイメージを漠然とさせるのではなく、詳細に解像度を上げてイメージしましょう。
ここ、あまり聞かない話ですけど20年写真をやっている私の話を少しでも信用していただけるのであれば、ぜひ信じて実践してみてください。
3.バイク旅にかける思いを投影しよう
写真にはテーマや主題となるものが要求されます。
他のARTと違い元になっているのが現実だからです。
ドキュメンタリー要素の強い表現の世界なので、このテーマや訴求感が薄いと、ただの記録的写真と混同されてしまうのです。
記録的な写真とはツーリングのレポート、記念写真、SNSで目立たせる承認欲を満たすための大衆写真、商用写真などのことです。
何しろ本人は作品のつもりで撮影しても、使っている道具は皆と同じカメラという機械なものですから、記録的な写真と表現としての作品の違いが曖昧で、訴求感を打ち出していかないと勘違いされるのですよね。
勘違いされてしまった場合の反応は「写真うまいですね」です。
この反応を受けてしまったら失敗ととらえるか、見せる相手を間違えたかのどちらかと覚えておきましょう。
とにかく「私の場合はこうです」と堂々と表現することです。少々大げさに言ってしまえば覚悟ですかね。
人と同じ写真を撮るのをもうやめにして、覚悟をもって個人として作品を発表していきましょう。それが自分なりの「いい写真」になるはずです。