アドベンチャーヘルメットZACK DEFENDER ZD-8使用インプレ




先日、アドベンチャーヘルメットのお勧め(?)としてご紹介させていただいたTNK工業のZACK DEFENDER ZD-8 ですが、実際に走行してみたのでインプレッションを書いてみたいと思います。

前回の投稿 ZACK DEFENDER ZD-8 については こちら 

ZACK DEFENDER ZD-8 ・・・実売価格で1.2万円程度で入手できてしまうリーズナブルさ。それでいてデザインはかっこいいし、インナーサンバイザーなど機能面も充実している謎のヘルメット。実際に手にとってみてもクオリティ面では大きな問題点は確認できません。では実際に使用してみて何か問題がないのか…とても気になるところですよね。

DEFENDER ZD-8

まず走行風による風切り音ですが70キロを過ぎたあたりからブワァーーーという独特の風切り音が盛大に発生します。しかしこれは普通のフルフェイスヘルメットを比較対象とすると大き目と言えますが、ツアークロス3、ホーネットADVなどのアドベンチャーヘルメットを比較対象とすると平均的と言えます。

この風切り音はバイザーによるものと推測されますが、例えばHJCのDS-X1の場合は同じアドベンチャーヘルメットであってもバイザーが短めなので割と静かでした。しかしDS-X1はバイザーの短さから肝心の日よけ効果は少ないと言えます。トレードオフの関係ですね。

走りながらの被り心地の感想は快適の一言に尽きます。特に頬パッドに使用されている生地が起毛なのでSHOEIのホーネットADVにかなり近い感じです。フィット感は私の頭のカタチでは申し分なく、むしろツアークロス3よりもジャストフィットしている感じでした。この辺は頭の形は人それぞれ違うのでご参考までに。




SHOEIのステッカーは・・・シャレです

オプション設定のミラーシールドを装着してみました。ちなみにこのミラーシールド、購入店の方で+1000円で付属してくるという…これも驚愕のコスパです。

純正のクリアーシールドも同様ですが精度、品実に問題点はなく、走行中も歪みが気になったり隙間があったり、開閉がスムーズでないといった不満点は全くありませんでした。視界も広くいたって快適です。ただし開閉時に指をかける部分はシールドの中央にあるので慣れは必要です。

重さは計測していませんが、特に重さが気になったり、それが原因で疲れるということはありませんでした。アドベンチャーヘルメットとして平均的な重量であると言えます。

インナーサンバイザーの上下レバーは左側の下方にありますが、ツマミ部分が小さく少々やりにくいです。これは慣れが必要だと感じました。

インナーサンバイザー自体もシールド同様に歪みなど気にならず、スモークの濃さも最適です。晴天時は下げてトンネルで上げる。ロングツーリングでは夜間走行や悪天候もあるので重宝する装備ですよね。

この日、雨に降られたのですが内部に水がしみてくるなどの問題は発生しませんでした。本当に安物なのかな・・・と疑いたくなる、ますます謎の深まるヘルメットです。

と、日帰りツーリングではありますが実際に使用した感想としてはインナーサンバイザーの開閉がやりにくい点以外は何も不満が出ませんでした。何より被り心地が快適でサイズ感もジャストフィットで(私の場合ですが)すっかりZACK DEFENDER ZD-8がお気に入りとなってしまいました。




ホワイトの方はミラーシールド仕様とし、グレーの方はクリアシールドに曇り止めのピンロックシート仕様としました。ピンロックシートは専用のものはありませんので、Amazonなどで購入できる汎用ピンロックシート【happilax】を使用しました。

以前のヘルメットでも何度か使用してきましたが、ZD-8にもhappilaxは綺麗に貼ることができました。価格も1000円程度で曇り止め効果は抜群ですのでお勧めです。

この通り、どこもカットせずに干渉することなく貼り付けできました。雨の日や寒い日の必須ツーリングアイテムだと私は思っております。

と言うことでZACK DEFENDER ZD-8の走行インプレッションを簡単に書いてみました。もちろんAraiやSHOEIと比較してしまえば価格がおよそ1/5な訳ですから粗はどこかに存在はしています。帽体もFRPではなく樹脂製です。安全面は実験する術がないのでコメントができません。それを理解した上で驚異のコスパに価値を感じて「試してみようかな」と思った人のお役に立てれば嬉しいです。

TNK工業 ZACK DEFENDER ZD-8の走行インプレッションでした。

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【お知らせ】究極のツーリング写真 Youtubeチャンネル 開始しました




究極のツーリング写真 読者のみなさま。

いつも当ブログを見ていただき本当にありがとうございます。

さて突然ですが皆様にお知らせです。

私、立澤重良はついにYoutubeチャンネルを開設いたしました。チャンネル名は「風の時代のバイクライフ」

ツーリング写真はもちろん、バイク旅やキャンプツーリングのことなど【風の時代】に合った発信をしていきたいと思います。

記念すべき最初の動画は こちら 

なにぶん初めての動画撮影、動画編集なのでお見苦しい部分もあるかと思いますが、これから内容もクオリティーもブラッシュアップさせていきたいと思っております。

今後、どのような動画をアップするかというと…まずはツーリング写真のギャラリーをスライドショーで、その後はツーリング写真の撮り方などのノウハウ、カメラやレンズの選び方などお役立ち情報なども少しやってみたいとおもいます。

しかしメインはチャンネル名の通り、風の時代に合った新しいバイク文化に貢献できるよう、なにか精神世界の幸福論を発信するような・・・少々ユニークな内容を主軸に発信しようと思っております。

例えばバイクで神社巡りとか、神道や神話の話なども交えて発信してみようかと思っております。




 

風の時代のバイクライフ チャンネルは こちら 

時代は変わる・・・ 

バイク文化もライダー層の世代交代やカーボンフリーを受け過渡期を迎える今。私たちライダー一人一人も今まで通りという訳にはいかないと思うのです。

といってもよく耳にするような暗い話ばかりではなく、個人が活躍できる素晴らしい時代へと変わっていくと思うのです。大切なのは時代の流れにのること、自分も変わることだと思いませんか?

従来のものに執着せず軽やかにね。

ぜひ皆さま、動画の高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!

立澤 重良

 

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ツアークロス4、ホーネットADV2が出ない今…アドベンチャーヘルメットはコレだ!

さて久しぶりにお役立ち情報を書いてみようと思います。

今回はみんな大好きヘルメットの情報。しかもアドベンチャーバイクに適したアドベンチャーヘルメット、つまりバイザーのあるオフロードスタイルヘルメットでありながらゴーグルではなくシールドのヘルメットの情報でございます。

バイク歴32年、バイク業界で働いていた頃の仕事用ヘルメットも数えれば50個近くのヘルメットを使ってきました。その経験を元に今回の記事を書いてみたいと思います。一応、メーカー時代はヘルメット用品も開発に携わっていたので「元プロ」と言っても間違いではないと思います・・・

さてアドベンチャーヘルメットの代表格と言えばArai ツアークロスかSHOEIのホーネットですよね。その外にもBMW純正のエンデューロなど似たようなヘルメットは存在しますがR1200GSやアフリカツインなど人気のアドベンチャーバイクのオーナーさんを見ていると、多くはツアークロスかホーネットだと思います。

しかし両者の現行モデル Arai ツアークロス3もSHOEI ホーネットADVも発売されたのはおよそ10年前であり、いったいいつになったらツアークロス4やホーネットADV2は発売されるのだろう?と疑問に思っている方は多いと思います。




アドベンチャーバイクやセローのようなバイクが以前と変わらず人気であるにも関わらず、アドベンチャー向けヘルメットの新製品が発売されない理由は分かりませんが、きっとメーカーサイドでは開発に関わる何らかの事情があると推察します。

加えて原材料の高騰や世界情勢の不安定による流通の問題、そして品薄にも関わらずバイクブームで需要は増え、この悪循環でネット価格で3万円台で買えたはずのツアークロス3やホーネットADVは驚くほど高くなってしまいました。

私たちのような庶民ライダーにとってこれは困ったものですね。日々、ニュースでは食料や生活品の値上げが報道されていますが、例えばバッテリーなんかも相当に値上がりをしています。

そんな中、限られた予算で良いものを入手するには情報と知恵を使いたいものです。今回、私の方で何か良いアドベンチャーヘルメットはないものか?と探していたところ、見つけましたよ!いいヘルメットを。

ZACK DEFENDER ZD-8 というヘルメットです。メーカーは大阪のTNK工業株式会社でMade in Taiwan です。

あまり聞きなれないメーカーですがリード工業のようにホームセンターや量販店の車、バイクコーナーに卸しているような会社だと思います。

そんな安物で・・・品質もイマイチでしょう?少なくともR1200GSのような本格的な大型バイクで使うなんて…冗談でしょ??という感じではありますが、最初に画像で見たときに作りは良さそうだし何よりフォルムがカッコいい!と感じたので試しに購入してみました。

ZACK DEFENDER ZD-8 カッコいいですよね。ちなみに私が購入したサイトで11800円でした!しかも送料込み!安いですよね!安すぎます。

このテのアドベンチャーヘルメットは某大手通販でよく見かける海外ブランドでも数多くあるものです。しかしそれら海外ブランドのアドベンチャーヘルメットは特定の角度で見るとやたら尖っていたり、カマキリのような顔だったりとフォルムがいまいちです。しかしZACK Defender ZD-8はそんなことはなく、どの角度で見てもカッコいいアドベンチャーヘルメットなんです。

細部の作りに粗のようなモノは見当たらず外から見る分にはAraiやSHOEIとクオリティ面で大差ないと思います。シールドもピタッと閉まるし視界にゆがみもありません。

このグレーが特に気に入って購入の決め手になりました。SGマークのシールもちゃんと貼ってあります。

バイザーの形状。凝ったデザインでカッコいいですね。

シールドのクオリティも問題ありません。ピタッと閉まり開閉操作もしやすいです。

アドベンチャー系ヘルメットになかなかない、インナーサンバイザーが出てきます。操作レバーはここ。操作には少し慣れが必要かな。

インナーバイザーにはちゃんとエッジ部分に「かえし」がついています。丁寧に作りこんでいますね。

シェル上部の開閉式のベンチレーション。AraiやSHOEIと変わらず良くできています。

チンガード部分のベンチレーション。こちらも同じく良くできています。

その他、開閉機能はありませんが通気口あり。

インナーバイザーを下げてシールドを閉めたところ。トンネルの多い場所や夜間走行も想定したロングツーリングはこれでないとね。スモークシールドじゃダメなんですよね!

う~ん、実物を手に取って見れば見るほど…どこにも粗はなく良くできたヘルメットであることが分かりました。何より声を大にして言いたいのはサイズ感が良いことです。このヘルメット、実はサイズ展開がM/L(57‐59)またはL/XL(59‐61)という2サイズしか選択肢がないのですが、私の場合はL/XLが理想的なフィットでした。

Araiツアークロス、SHOEI ホーネットADVともにXLサイズを選択していましたが、ツアークロスは若干ですがタイト、ホーネットADVは若干ルーズな感じでしたがこのZD-8のL/XLは理想的なジャストフィットです。




内装はこんな感じです。ツアークロス3に近いものがありますが、頬パッドなどの生地はSHOEIホーネットADVのように起毛になっていて、非常に肌触りが良いです。あれ…安物を買ったはずなのに、やたら高級感を感じるかぶり心地なのはなぜ???

あご紐は長さを調整できるタイプで固定方法は今時流でラチェット式のバックルになっています。丁度よい長さに調節できました。

内装を外して某体内をチェック。何とか安物の正体を暴かねば・・・

しかしこちらも特にガッカリするようなマイナスポイントを見つけることはできませんでした。

取り外した内装。もちろん洗濯できます。

すき間から帽体の裏面を見てみました。通常のヘルメットに採用されるFRP素材でないことは確認できました。樹脂製なのは確かなようですがHJCのようにポリカーボネイトなのでしょうか?

参りました。もうね…感動してしまったのでもう一個買っておきました。色違いで白を。だって11800円ですよ!!この先、このDEFENDER ZD-8も何かの理由で値上げされるかもしれませんしね。

二個目を買ったらさらにカッコいいヘルメットだと感じるようになりました。

付属品と説明書。スポンジは内装のフィット用でしょうか。

チンガード部分の風の巻き込み防止カバー。これはデフォルトで装着が好ましいですね。

HJCのDS-X1と比較してみました。DS-X1はXLサイズをチョイスしたのですが内装がかなりタイトでした。あご紐もギリギリで下を向くと少し苦しいくらい。何よりインナーサンバイザーがありません。カッコは良いですしワイズギア(ヤマハの用品ブランド)に供給しているだけに品質も悪くはありませんが。

真上から見るとずいぶんと前後長が違うように見えますが…

このようにHJC DS-X1はバイザーが上の方に向かって短く、対してDEFENDER ZD-8は前方に向かって長いデザインなのですね。

光の加減によってキラキラと輝くパールホワイトです!全く安物に見えません…これが11800円で買えるなんて!どうなっているのでしょうか。




強いて安っぽさを指摘するならステッカーでしょうか。切り文字のデカールではありません。

それから収納袋が不織布製でした。まあ…でもねぇ。普段は使いませんからね。

ステッカーはチープさを誤魔化すのに剥がしてしまい、代わりに洒落でSHOEIのステッカーチューンを。不思議なことにこれでやたら満足度が上がりました。

SHOEIさんに怒られそうですけど。・・・はい、これは賛否ありそうですね。

命に係わる安全装備であるヘルメット。ちゃんとしたものを、というのはもちろん良く分かります。それと同時にヘルメットは消耗品でもあり、一定の年数を使ったら新しいものへ交換しなければ、一流品を使用していても意味がないものです。

今回のTNK工業のDEFENDER ZD-8の安全性能については敢えて触れませんが、例えばこの価格帯のヘルメットを2年サイクルで新しいものに交換しながら使っていくのも安全面では悪くない選択なのだと思います。

何よりカッコいいですしインナーサンバイザーなど機能面も優れていますからね。皆様も検討されてみてはいかがでしょうか。

また機会をみて 実際に走行してみた感想をインプレッション したいと思います。

→実際に走行してみたZD-8のインプレッションは こちら 

コスパ抜群のアドベンチャーヘルメット TNK工業 ZACK DEFENDER ZD-8のご紹介でした。

では!

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あの日あの時、写真を撮ったからこそ…




写真とは不思議なもので撮ることで撮った人の記憶にもその風景が焼かれるものです。

メディアやフィルムに記録されるのと同じように、心の中にその時の風景が確かに焼かれていつまでも忘れることがないものです。

そういった意味でもバイクツーリングと写真は本当に親和性の高い両者だと感じます。

あの日、あの時、写真を撮ったからこそ記憶に焼かれたツーリングシーン




いつか人生を振り返る時がきたとき、かつての旅の風景を忘れてしまっては寂しいですものね。

自身で撮った写真を残すことで大切な思い出を心の中にも保存する。簡単に言ってしまえば記念写真なのですけど、こんな当たり前のことを改めて考えて「写真ってやっぱり素晴らしいものだな」と感じます。

何しろ現実が元になっていますからね。自分が生きた証でもあるのです。絵画やイラストなど多くの芸術作品はモチーフがあるとは言え物理的には現実をそのまま形にする訳ではありません。写真はその瞬間のその様子を記録するものであり、その刹那に存在する作者の見た「美」を表現する芸術であること。

バイク旅での出会いや絶景は素晴らしいものだから、それを芸術的な一枚の写真作品にする・・・それが私の目指したい究極のツーリング写真です。




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撮る対象は心で見つける




写真を撮りたいと思える景色を見つけられない。撮りたいと思える被写体に出会えない。こんなお悩みをお持ちではありませんか?

私もかつてそうでした。バイクを走らせて遠くまで旅をしてもシャッターを切ることなく帰る日もあったくらいです。

今になって振り返れば「立派な写真を撮ること」で頭の中がいっぱいだったのだと思います。素晴らしい写真を撮ってやるぞ!どこに絶景やフォトジェニックな被写体があるのか?と狩りをするような気持ちで日本中を走り回っていたのです。

私がいま皆様にお勧めしたいのは「立派な写真を撮ってやるぞ」という気持ちは一度忘れて、心に受け皿のようなものを持ち、目の前の風景や被写体を受け入れる余裕をもちましょう…ということです。




RICOH GR APS-C

ふと視線をおくった先にあるもの、ぽつねんと存在する木、何でもない海岸。決してインパクトはないが心に響くもの。自分の【好き】を象徴するようなものを耳を澄ませるようにして探してみましょう。

人はどうでもいいです。

立派な写真でなくてOK

コツは露出を1/3ステップくらい暗めにして、最初に一滴の光を探すのです。

そこに少しの光があって、その光を受けて語りかけてくるようなものにレンズを向けるのです。

何でもないように見える風景、何でもないように感じる瞬間、目では普通の明るさとしか感じない空間に美しい光があります。

知識や経験よりも感覚を頼りにしてみてください。




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記憶の風景を写真にすること




写真とは目の前に確かに存在している現実の様子を元にして作るものです。当たり前ですけどね。今回は改めてこの部分を考えてみましょう。

現実の様子とは時間が絶え間なく流れる三次元の空間・・・つまり時空ですよね。一方、写真とは時間が停止した二次元の画です。しかしその元となるのは光学的に切り取ってフィルムやデジタルデータとして記録した現実であるのです。ここがイラストや空想の絵画と大きく異なる部分です。

写真とは現実の記録であるとともにその様子を画(絵)にする瞬間アートなのです。

「それは当たり前である、写真とはそういうものだ」と多くの人が知っているからこそ、写真というARTには現実を記録するドキュメンタリー的要素が期待されるものです。その証拠にあまりアーティーに表現し過ぎると「こんなものは写真ではない」と物言いする人が現れます。

では写真を愛する一個人として「いい写真」を生み出すにあたり、どこまで現実に忠実であるべきか?という問題が出てきます。いや、正確にはどこまで人間の目でみた現実に寄せるのか?といった方が適切です。

なにしろ人間の目は現実の様子の何もかもを見ているようで見えていませんからね。眼球からの情報は信号として脳に送られ、それによって感情や記憶などが反応をする訳です。だから現実の様子そのものがどうこうではなく人間が目で見た様子を再現すべきか?と考えるのがベターだと思います。




不思議なもので人間の記憶に残されている過去の風景とはボンヤリと曖昧なものです。映画やドラマの回想シーン、つまり過去の記憶を再現するシーンではモノクロやセピア調が使われたり、フォギーフィルターがかかることからも分かりますね。

あの時、こうだった…という人の記憶回路と何らかの関係をもたせる写真や、見たこともない未知の風景を想像させる作品。それらは現実の様子が詳らかではない曖昧な風景【記憶風景】の写真でも良いのだと思います。

であれば、あまり現実の様子をこと細かに高画質に再現しても感情には響かないのでは?と最近になって思うようになりました。ART写真の多くでもボンヤリとした表現の作品は多いと思います。「いいや、質感の伝わる高画質な写真は感動ものだ!」という意見も理解できますが、それは写真機のテクノロジーの進化に感動しているのではないでしょうか。

一方で例えば私の場合は「ツーリングのワンシーンをART写真として切り取る」というテーマで活動していますが、その反面「内燃機時代のオートバイで旅をする文化を記録しておく」というドキュメンタリー要素もあるのです。相反する両者でありどこに線引きするかは大変悩ましいところです。

皆さまもご自身の写真活動においてアーティーであるか、ドキュメンタリーであるかの表現の線引きを再考されてみては如何でしょうか。

何か新たな気付きがあるかもしれませんよ。




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