
絶景地でもない、美しい桜や紅葉があるわけでもない、何の変哲のない場所にあっと心に刺さる風景がある。
そこに何があったのか?と聞かれればただ美しい光と、それを受けた空間があるだけ。
静かに時間だけが流れていて、冷たい大地が太陽に温められている。
撮りたい。
そう感じた創作欲に従順になり、カメラを取り出して無心にレンズを向けてみる。
水たまりを見つけてそこにバイクを停めてみる。
絞り込んでハイライトを放射状にしてみる。
…この辺でやめておこう。あまり手の込んだことをすると
最初のイメージが崩れてしまう。
最近になってそんなことを覚えた。