ツーリング写真【極めてシンプルな7箇条】

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さて今回は今年最後の投稿としてツーリング写真【極めてシンプルな7箇条】と題してツーリング写真に関わる基本的なことを書いてみたいと思います。多くはツーリング写真に限らず写真全般に言えることですが、ビギナーもベテランの方もいちど初心に戻って見て頂ければと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3C

1.らしく撮る

被写体をその被写体らしく撮る…は写真の基本的なこととして古くから言われています。ツーリング写真に関して言えばそのバイクらしく、そのライダーらしく、北海道ツーリングであれば北海道らしく撮ることです。らしく撮るを意識するだけで今まで主題がボヤっとしていた写真が一気に魅力的になるはずです。

2.一つを明確にする

何かの被写体と一緒に撮るときに両者の存在感を意識してみましょう。どちらか一方が主役でもう一方は引き立て役。このことが誰の目にも明らかに分かるようにハッキリと差をつけるのです。やり方は大きさ、ピント位置、露出、フレームで切り落とすなど様々あります。「これがメイン」とはっきりさせることで作品の主題が明確となり、平凡な写真を卒業することができます。

3.感情にうったえる

美しい、楽しい、嬉しい、寂しい、郷愁感ある、崇高な・・・ こういった人の心の動きにうったえるような作品を作ることで、見る人の共感や感動を誘う作品を目指してみましょう。効果的なのは「人」の登場です。ライダーの姿とバイクを一緒に写すことで感情表現の幅は一気に広がります。この場合、記念写真の自撮りとは全く質の異なるものになります。あくまで見る側の心にうったえる作品作りです。

EOS1Dx + SIGMA150-600F5-6.3DG




4.余計なものを写さない

写真ビギナーはとにかく背景に無頓着なものです。都会のスナップのようにアッと思った瞬間にその刹那を作品にする写真ジャンルであれば背景にあまり気を遣う必要はありません。しかし通常であればカラフルな看板等でゴチャゴチャした背景、電柱や柵などの垂直線が多い場所、電線やガードレール、ゴミが落ちているような場所で写真を撮るのは避けましょう。自身の作品なのですから邪魔者は徹底排除するのです。

5.常にユニークさを意識する

自身の作品に変化をつけたいのであればユニークさを追求することをお勧めします。凝り固まった考えは画一化された「お上手な写真」ばかりを生み出すだけで退屈なものです。どう撮るのが正しいのか?ではなくどう撮れば面白いのか?を追求してみましょう。人に良く見せようという気持ちは一度忘れて大丈夫です。




6.瞬間を切り取ることを意識する

写真とは目の前に存在する三次元の空間、一定に流れている時間、つまり時空の様子を二次元の静止画にするものです。このごく当たり前のことを改めて強く意識することで他の芸術とは違う写真らしい芸術を目指してみましょう。あくまで元となるのは時空に存在している現実の様子であること。するとシャッターチャンスという言葉の本当の意味が実感できるはずです。

EOS6D Mark2

7.細部までクオリティを上げる

神は細部に宿る…なんていう言葉をどこかで聞いたことがあります。大衆的写真文化に埋もれてしまう写真ではなく、作品として残すべき一枚を目指すのであれば撮った写真はその場でよくチェックしましょう。ぱっと見て「大丈夫だな」ではなく拡大表示して微細なブレ、ピントの甘さ、飛んでいる小さな虫まで見逃さないよう細かく検査するのです。

実はこの7つの他にも色々あるのですが、今回は今まで解説してきたことをブラッシュアップして短めにまとめてみました。

この年末年始のお休みに、写真を撮る機会があればぜひ意識してみてください。

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