
突然深い話ですが人生とは何が起こるか分からないもの・・・よくそのように聞きます。さらに実際にそう思える出来ごとがあると実感するものですよね。10年後にはこうといった人生設計のようなものを立てても、必ずしもそうはいかないものです。
逆に思いもしないタイミングで運命的な人に出会ったり、岐路に立ったりと幸運や不運は天気のように訪れるものです。そしてそれは多くの場合で事前に予測することが難しいです。
時の流れには潮目のようなものがあって良い時期とそうでない時期があるものです。ある有名な占い師はその波は12年周期といいますし、一般的なものでは厄年というのがあります。厄年など気にしなければどうと言うことはない、という意見も散見しますが実際のところ私が41歳頃の時の厄年は最悪でした。
逆に絶好調な時期というのも振り返って考えると確かにある気がします。私の場合は2009年頃で買って間もないR1200GSでロングツーリングを楽しんでいた時期でした。仕事もプライベートも充実していたように感じます。
大切なのは良い時期とそうでない時期の潮目の変わる瞬間を見極めて、そのときにあった身の置き方、ふるまいや行動をすることだと感じます。
こういった話は写真にも通じるものがあります。今回のツーリングではこんな写真を撮るぞ、と走り出す前から今日撮りたい写真のイメージを描いても、実際にはそのような写真が必ず撮れるとは限りません。むしろ今日はこんな写真が撮れるとは思わなかった・・・という意外なシチュエーションに出会うのは多いものです。
鉄道と愛車の写真を撮ろうと中望遠レンズを持って出かけたが、秋でもないのに空一面にウロコ雲が出現して広角レンズを持って来れば良かった、と後悔した・・・そんな経験はをした方は私以外にもおられるはずです。(そういった意味ではズームレンズは良いアイテムと感じます)
夕日、星空、鉄道、季節の花など予定調和で撮る写真を決して否定する意味ではありませんが、偶然の出会いの中にこそ感動の心象風景があると信じたいです。
そのために重要なひとつは奇跡をいつでも許容する受け皿のようなものを心に持っておくことです。「今日はこれを撮るぞ!」と張り切り過ぎるのではなく少しの余裕をもって旅をするように写真を撮ってみましょう。
すると被写体との出会いや心の感度に周期的な波が存在していることに気が付きます。その潮目の変わる瞬間を感じ取ってみましょう。よく分からないかもしれませんが単純に「なんだか調子がいいぞ」という時に積極的に撮影をして、そうではない時は食事処や温泉でも行ってバイクで走ること自体を楽しんでみましょう。メリハリのようなものですね。
もちろんふとした瞬間に奇跡的な風景が出現する場合もあるので心の準備だけはお忘れなく。