限られた光の範囲

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目の前の様子を脳に電気信号として送る人間の眼球とは実によく出来ているものです。

上下左右に自在に動き明るさやピントの調整、色情報などを正確に信号化して視神経に伝えてくれます。少々の個人差や老化などによる機能の低下があっても、やはり目はすごいなと思う時は写真をやっているとよくあります。

人間の目はカメラのレンズによく似ていると言われます。水晶体はレンズそのものですし虹彩は絞り羽と同じ機能を持っています。しかし異なる部分もいくつかあって例えば望遠や広角といった画角を変える機能は目にはありません。一方で目の前の景色が逆光などで明暗差が大きい場合、その情報化できる光の範囲は目の方が優秀なようです。




例えばこんな感じです。R1200GSを洗車している様子をiphoneで普通に撮ってみました。ご覧のように逆光では被写体は暗くなってしまい影ばかりが強調されたような写真になりました。こんな写真を撮ってがっかりした経験のある方は多いはずです。

次にR1200GSに露出が合うように撮りなおしてみました。車体についた水滴が輝いてこんどはかっこよく撮れました。しかし…これだと背景が明るすぎます。この場合は気になりませんが綺麗な景色で撮ったときに、この問題は果たして看過できるでしょうか?

どっちもちょうど良い明るさには写せないの?

という要求が自然とわいてきますね。実はレタッチなどやり方はあるのですが写真ビギナーの方はひとまず写真とはこういうもの、と覚えてしまいましょう。つまり写真とは目で見た様子と違い写真にできる明るさの範囲が限られているということです。




EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

むしろ写真にできる明るさの範囲が限られているからこそ、写真とは良いものなのだと考えてみましょう。難しいことに聞こえるかもしれませんがどういうことなのか幾つかのポイントに絞って説明します。

上の作品は影の部分は暗くなり空の部分は白くとんでしまいました。明暗差の大きなシーンで度々あることですが、大切なポイントの1つ目として主題にしっかり露出を合わせること、この場合は山桜です。2つ目のポイントとして露出を合わせたその主題を画面の中央にしっかり配置し暗い部分、明るい部分の配置や割合が変にならないよう構図を練ります。

主題に露出を合わせた結果、青空が白くとんだり背景が真っ黒になっても慌てることはありません。この場合は白バックで魅せる、黒バックで演出するぞと切り替えて、もう一度イメージを練ってみましょう。

カメラの自動測光機能(AE)はたいへん便利なものですが、それが決めてくれた露出値をどこか正しい数値だと思い込んではいないでしょうか?今回ご説明したようなことはAEには到底できないことです。こういった時に露出の感覚がついているとすぐに欲しい露出が値として思い浮かぶものです。写真ビギナーの方はこの辺は少しづつ覚えていくと良いと思います。

繰り返しになりますが【写真は写真にできる明るさの範囲が限られているから良いもの】なのです。




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