デジタル写真時代に与えられた自由表現

EOS6D Mark2

デジタル写真とはフィルム写真と比較して趣こそ失われたかもしれませんが、やはり便利なことが圧倒的に多いものです。その場で画像をチェックできること、フィルム代や現像代がなく経済的であること、ホワイトバランスやISO感度をいつでも自在に変更できること…など数えたらキリがありません。

その中の一つとしてフォトレタッチがあります。フォトレタッチは実はフィルム時代から存在はしていましたが広告写真や一部のARTなど主にプロユースの仕事でした。それがデジタル写真時代を迎えフォトレタッチソフトが登場したことで一般に普及したのです。




フォトレタッチの難しい面は作者の表現の手段、あるいはイメージの再現として用いいるのが本来ですが、必ずしもそういった使われ方ではないことです。というのはかつて写真に見識の浅い人までもが無料レタッチソフトを乱用して画像破壊をしていた時代があったからです。そのイメージがあまりに悪かったので「レタッチは悪である」という間違った解釈が広まってしまいました。

先ほども書いた通り、レタッチは表現の手段、イメージの再現として使っていればこれほど有難いものはありません。何しろAI技術がすすんだ現代でさえも撮影者の意図の通りにカメラはJPEG画像を生成してくれないのですから。

そもそも全てのデジタルカメラは撮像素子から送られてきたRGB情報の集合体(RAW)に対して内部のCPUでレタッチ処理をしてからJPEG画像へと処理しているのです。ですからレタッチとはカメラに任せるか自分でやるかの違いなのですね。

注意点は一つだけ。写真を良く見せようと盛ってしまえば醜いものに崩れ行くのがデジタル画像というものです。ここだけ気を付けておけば加工や合成でさえも、表現の幅と言う意味で大いに結構なのではと感じます。




上の作品はこの時期らしいアガパンサスのある風景ですがフォトレタッチのHSL機能を使用して緑の彩度を抜きました。この意図はR1200GSのライトブルーメタリックとアガパンサスの淡い紫が相性が良いことに気が付きそれを表現したかったことです。ヘルメットを分かりやすい位置に置くことでカメラの側はこのバイクのライダーであると予感させる想像誘導型のツーリング写真です。

こんな邪道なことをして…というご意見は真摯に受けたいと思います。しかし、実はデジタル写真というのは元々、緑色だけがやたら彩度が豊かであり、レタッチなどしなくても撮ったままの画像の緑がやたら鮮やかなものです。そこでフィルムっぽい写真がお好みの方にお勧めなのは緑の彩度を少々抜いてしまうことです。まあ…今回の極端ですけどね。

レタッチは自分の場合はこうなんです、と信念のもとで堂々と行えば仮に他人に何か言われようと全く気にならないものです。もし写真を良く見せようと後から盛った写真であれば、欲望に負けた自分の存在を指摘されたことになります。そのような嫌な思いをしないためにも確固たる信念をもってイメージの再現、表現の手段としてフォトレタッチを使いましょう。せっかくのデジタルなのですからね。




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