写真を撮ることの原点に戻ろう

私たち現代人にとって写真を撮るという行為はあまりに当たり前すぎて、その不思議さを再考する機会すら無いように感じます。

ましてや若い世代の人にとってはデジタルカメラしか見たことがない、となるとなおの事です。デジタルカメラに限らず多くのデジタル製品がそうですが、見ただけではその仕組みが理解できず、どうしてそうなるのか?ハイテク過ぎて考えることさえ放棄したくなります。その点、フィルムカメラは誰にでも仕組みが理解しやすいので、一枚の写真が撮れることをそのプロセスと共に楽しむことができます。




いまここで改めて写真が撮れる不思議、素晴らしさを深堀りしてみませんか?私たち人間はこの地球上(もしくは地球から近い宇宙)に存在している訳ですが、共通しているのは三次元の空間があること、一定の時間が流れていることの二つ。つまり全ての人類は時空をみな等しく生き抜いている訳ですね。ここで森羅万象について書くつもりはありませんが、写真とはこの時空を二次元の静止画にすることです。

写真は撮ったその瞬間から過去であり、それがそこに存在していた証、旅写真であれば撮った人がそこにやってきた証であります。古いほど撮った本人、あるいは撮られた人やものにとって尊いものになると感じます。よく写真をやっていると「ただの記念写真みたいに撮るな」みたいな話を聞きますが、結局のところ写真はアーティーであれドキュメンタリーであれ全て記念写真なのかもしれません。

ところでオートバイで走るのはなぜにあんなに気持ちの良いものなのでしょうか。オートバイに限らず例えば自転車で緩やかな坂を下ったり、スキーで朝一のバーンを滑降すると気持ちの良いものです。幼い子供ですらブランコやそり遊びに夢中になるものですよね。これが車や新幹線では感じることができません。

肉体が空間に露出していて空気を受けて駆け抜けることに爽快感を感じるのはなぜでしょう。そこに紛れもなく三次元空間が存在していることを感じ取れるからでしょうか?




ツーリング写真とは私の個人的な考えですが三つの要素が折り重なったものと感じます。一つは写真とすることで時間を切り取ること、二つ目はオートバイに乗って空間を駆け抜けてきたこと、三つ目は人類に本能的に存在しているはずの旅精神です。【時間】【空間】【旅】これらがどう関係を持っているのかは今後の研究課題ですが、少なくとも言えるのはこれだけのものが詰まっているからツーリング写真はユニークであるということ。今はただツーリングに行って綺麗な景色を見たから愛車と一緒に記念写真を撮りたい…そんな人が大半だと思いますが、これからは少しづつ変わっていくのでは?と思います。

幼い子供の頃、カメラを手にしてはじめて写真を撮ったときの喜び、はじめてバイクに乗った時のワクワク感、はじめてツーリングに出たときの感動、そういった原点を掘り起こすことで何か新しいものが見えてくる気がします。私たちは気が付くと大衆的な写真文化の波にのまれてしまい、立派な写真を撮ってやろう、コンテストに入賞してやろう…と他者との比較に走ってしまいがちですが、いちどリセットするように自分の世界だけで写真を楽しんでみましょう。

写真を撮ることって純粋に楽しくてエキサイティングなのだと思います。ましてやバイクツーリングと一緒にやるのですから・・・




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