ツーリング写真と逆光について

Pocket

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、じめじめした季節ですがバイクウェアーやキャンプ道具などにカビがはえていませんか?クローゼットや衣装ケースなど閉ざされた場所に道具を詰め込むと、今の季節はカビが発生しやすいです。たまに出して空気を入れ替えてあげるか、詰め込まないようスペースに余裕をもって収納しましょうね。

さて今回はツーリング写真と逆光について書いてみたいと思います。今まで究極のツーリング写真では何度も逆光に関わる解説を書いてきましたが、今回は少しアプローチを変えて書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

写真において逆光と聞くとビギナーの方には近寄りがたいものと思われがちですね。何しろ逆光で写真を撮ると肝心の被写体が真っ黒になったり、爽やかな青空や緑の彩度が全くでなかったりと、その扱いには難儀するものです。




きっと綺麗に撮れるはずだ…と思ってシャッターを切っても、思った通りではなかった…となるのが逆光です。なぜ逆光で撮るとうまく撮れないのでしょうか?順に説明したいと思います。

まず一つ目はカメラの自動測光機能(AE)が正しく機能しないことです。正しく…と言うと誤解を招きますが(何しろ当ブログでは写真に正解はないと繰り返しうったえてきましたので)多くの場合でAE任せでは撮影者の欲しい写真の明るさにならないものです。

カメラのAEはしょせんは測光結果を元に平均的な明るさを求める無機質な計算機です。ドラマチックな光を受けて心が揺さぶられた撮影者の感情など配慮してくれるはずもありません。そこで大事なポイント!露出補正機能を使って貴方が本来欲しかった明るさを求めてみましょう。多くの場合でAEが出した露出に対してプラス補正すると良くなるはずです。

えっ?それはどうやるのか?お使いのカメラの取扱説明書に書いてありますよ。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

二つ目は青空が出ない場合です。いいお天気で爽やかな青空が見えていても、太陽に向かってレンズを向ければ空は真っ白にとんでしまいます。これは空以外の地上物などを含めた全てをAEが測定した結果、地上物に露出を合わせたところ空が明るすぎたため白っぽくなった、という結果なのです。

これは地上にある緑やお花などでも極端な逆光で撮れば彩度が出ません。簡単に言ってしまうと光が強烈すぎて色がでないのですね。このような場合、太陽の向きを変える訳にはいきませんし、180度違う向きに全く同じ景色があるはずもないのでその条件で撮るにはどうするのがベストか?考えてみましょう。

上の作品は美ヶ原高原の白樺平ですが逆光なので青空がでません。そこで木々に透過する光に露出を合わせて空の部分は白バックでいくイメージを作りました。この時点でレタッチのイメージも同時に脳内につくります。レタッチでは明瞭度を下げてフォギーなイメージにしています。




EOS6D Mark2

三つ目はダイナミックレンジ、明るさの範囲ですね。画面の中で最も明るい部分と暗い部分の差がいかほどであるか?差が小さいシーンであれば欲しい露出を得るのにそれほど難しいことはありません。しかし逆光の撮影シーンとは明暗差が大きく、その範囲はカメラで写真にできる範囲、ダイナミックレンジを超えてしまうのです。

夕日に輝く海岸であれば、空に露出を合わせれば地上サイドは真っ黒、逆に地上サイドにあるバイクに露出を合わせれば空は明るくなりすぎて夕空の雰囲気が出なくなります。そういった場合、どちらも欲しいのだと欲張るのはやめて空に露出を合わせて地上サイドのバイクやライダーはシルエットとするか、バイクをアップにしてしまいバイク側に露出を合わせるといった具合に目的をはっきりさせましょう。




これら三つのシーンにおいて共通して言えるのは「どの部分に露出を合わせるか?」を最初に決めてしまえば問題は簡単に解決するということです。その作品で表現したかった一つの主題、それさえしっかり決めておけば迷うことはありません。空なら空、バイクならバイクに露出を合わせてあげて、その他の部分が真っ黒や真っ白になったとしても、変な写真にならないよう構図を作れば大丈夫です。

えっ?それを決めるのも苦手だ?そんなワガママな貴方に妙案があります。空に露出を合わせてバイクをシルエットにした写真、バイクに露出を合わせて空の色はとばした写真、この2枚を撮りましょう。どちらを採用カットにするかは家に帰ってハイボールでも飲みながらじっくり考えればOKです。

カメラとは優秀なようで駄目な部分もあるのです。今回の逆光のお話はダイナミックレンジ、つまり写真にできる明るさの範囲には限りがあって、カメラはその範囲が思ったほど広くはなく、逆光の場合は明るい側か暗い側のどちらかに寄せて構図を練らないとイメージ通りに写真にはなりませんよ…というお話でした。

  逆光におけるツーリング写真 まとめ

・カメラのAEは機能しないので積極的に露出補正しよう

・青空や緑の彩度はでないので光自体をメインとした写真にしよう

・夕空などは明るい側(空)か暗い側(地上、バイク)のどちからか一方に露出をあわせる

逆光とはコントラストがあり印象的な写真になるものです。バイクのエッジにはハイライトが入り、隠したいところはシャドウに包んだり、ハイライトに飛ばしたりと何かと印象的な表現をしたいときに逆光は良いものです。逆光の写真しか撮らないという写真家もいるくらいですからね。

写真は光が命です。逆光は光に向かってレンズを向けるのですから写真としては積極的な撮り方と言えます。逆に太陽を背にした順光写真は彩度もあり露出も簡単に決まりますが平凡であり、写真家として光に背中を向けた積極性に欠いた写真と言えなくもないです。ややこしい話ですけど本当にそう思います。

ゴーストやハレーションといった光学的な現象も発生しますが、そんな細かい事は気にしないで積極的に逆光写真に挑戦してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング